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▶ ブリティッシュ アメリカン タバコ （インヴェストメンツ） リミテッドの特許一覧
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-15
(54)【発明の名称】１つ以上の起泡剤を含むエアロゾル生成材料
(51)【国際特許分類】
A24B 15/14 20060101AFI20250107BHJP
A24B 15/16 20200101ALI20250107BHJP
A24B 15/167 20200101ALI20250107BHJP
A24B 15/30 20060101ALI20250107BHJP
A24F 40/42 20200101ALI20250107BHJP
A24F 40/20 20200101ALI20250107BHJP
【ＦＩ】
A24B15/14
A24B15/16
A24B15/167
A24B15/30
A24F40/42
A24F40/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535257
(86)(22)【出願日】2022-12-20
(85)【翻訳文提出日】2024-08-09
(86)【国際出願番号】 EP2022087091
(87)【国際公開番号】W WO2023118211
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】63/291,611
(32)【優先日】2021-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ＴＷＥＥＮ
(71)【出願人】
【識別番号】500252844
【氏名又は名称】ブリティッシュ アメリカン タバコ （インヴェストメンツ） リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ＢＲＩＴＩＳＨ ＡＭＥＲＩＣＡＮ ＴＯＢＡＣＣＯ （ＩＮＶＥＳＴＭＥＮＴＳ） ＬＩＭＩＴＥＤ
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】モンサルード， ルイス
(72)【発明者】
【氏名】ムア， ジョン‐ポール
【テーマコード（参考）】
4B043
4B162
【Ｆターム（参考）】
4B043BB14
4B043BB22
4B043BB25
4B043BC04
4B043BC11
4B043BC18
4B043BC20
4B162AA03
4B162AA05
4B162AB01
4B162AB12
4B162AC14
(57)【要約】
本発明は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物、エアロゾル生成組成物を含む消耗品、消耗品を備える非燃焼型エアロゾル供給システム、及びエアロゾル生成材料を形成する方法に関する。エアロゾル生成材料は、（ｉ）１つ以上の起泡剤と、（ｉｉ）充填剤と、（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料とを含み、エアロゾル生成材料は発泡体であり、エアロゾル生成材料は、約０．０２ｇ／ｃｍ３～約０．７ｇ／ｃｍ３の密度を有する。
【選択図】 なし
【選択図】 なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
（ｉ）１つ以上の起泡剤と、（ｉｉ）充填剤と、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料と
を含むエアロゾル生成材料であって、発泡体であり、
約０．０２ｇ／ｃｍ３～約０．７ｇ／ｃｍ３の密度を有する、エアロゾル生成材料。
【請求項2】
泡安定剤を更に含む、請求項１に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項3】
発泡剤を含む、請求項１又は２に記載のエアロゾル生成。
【請求項4】
多孔質である、請求項１～３のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項5】
約０．０２ｇ／ｃｍ３～約０．６ｇ／ｃｍ３の密度を有する、請求項１～４のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項6】
約０．０２ｇ／ｃｍ３～約０．５ｇ／ｃｍ３の密度を有する、請求項１～５のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項7】
約０．０２ｇ／ｃｍ３～約０．４ｇ／ｃｍ３の密度を有する、請求項１～６のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項8】
前記起泡剤が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース（ＨＰＭＣ）、グアーガム、加工デンプン、例えば、ヒドロキシル化デンプン、マルトデキストリン、又はそれらの混合物を含む、請求項１～７のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項9】
前記起泡剤が、ＨＰＭＣを含む、請求項１～８のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項10】
前記充填剤が、炭酸カルシウム、木材パルプ、又はそれらの組み合わせを含む、請求項１～９のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項11】
前記充填剤が、木材パルプ、又は木材パルプと炭酸カルシウムの組み合わせを含む、請求項１～１０のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項12】
約５～約３５重量％の起泡剤を含む、請求項１～１１のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項13】
約６～約２５重量％の起泡剤を含む、請求項１～１２のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項14】
約１０～約２０重量％の起泡剤を含む、請求項１～１３のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項15】
約１０～約８５重量％の充填剤を含む、請求項１～１４のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項16】
約５０～約８０重量％の充填剤を含む、請求項１～１５のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項17】
約３８０ｇ／ｃｍ３超の充填値を有する、請求項１～１６のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項18】
前記値が、本明細書に記載される方法Ａに従って測定される、請求項１７に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項19】
約１００秒／１００ｍＬ以上のＧｕｒｌｅｙ多孔度を有する、請求項１～１８のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項20】
約１５０秒／１００ｍＬ以上のＧｕｒｌｅｙ多孔度を有する、請求項１～１９のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項21】
前記Ｇｕｒｌｅｙ多孔度が、本明細書に記載される方法Ｂに従って測定される、請求項１９又は２０に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項22】
前記泡安定剤が１つ以上の界面活性剤を含む、請求項２に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項23】
約１～約５重量％の泡安定剤を含む、請求項１～２２のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項24】
前記泡安定剤が、ラウリル硫酸ナトリウム（ＳＬＳ）、Ｔｗｅｅｎ ６０、Ｔｗｅｅｎ ８０、Ａｍｐｈｏｓｏｌ ＣＡ、Ｓｐａｎ ６０（モノステアリン酸ソルビタン）、Ｓｐａｎ ８０（モノオレイン酸ソルビタン）、レシチン、又はそれらの混合物を含む、請求項２２又は２３に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項25】
前記発泡剤が、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、クエン酸、酒石酸、酢酸、硫酸アルミニウム、又はそれらの混合物を含む、請求項３に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項26】
タバコを実質的に含まない、請求項１～２５のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項27】
請求項１～２６のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物。
【請求項28】
エアロゾル生成材料がタバコを含む、請求項２７に記載のエアロゾル生成組成物。
【請求項29】
（ＷＷＢで）約１０～１００重量％のエアロゾル生成材料を含む、請求項２５又は２６に記載のエアロゾル生成組成物。
【請求項30】
タバコ材料を更に含む、請求項２７又は２９に記載のエアロゾル生成組成物。
【請求項31】
前記タバコ材料がファインカットである、請求項３０に記載のエアロゾル生成組成物。
【請求項32】
前記タバコ材料がラミナタバコを含む、請求項３０又は３１に記載のエアロゾル生成組成物。
【請求項33】
前記タバコ材料が刻みラグタバコを含む、請求項３０～３２のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組成物。
【請求項34】
前記エアロゾル生成材料が細断シートの形態であり、前記タバコ材料とブレンドされている、請求項３０～３３のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組成物。
【請求項35】
非燃焼型エアロゾル供給デバイスに使用される消耗品であって、請求項２７～３４のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組成物を含む、消耗品。
【請求項36】
燃焼型エアロゾル供給デバイスに使用される消耗品であって、請求項２７～３４のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組成物を含む、消耗品。
【請求項37】
請求項３５に記載の消耗品と、非燃焼型エアロゾル供給デバイスとを備える非燃焼型エアロゾル供給システムであって、前記非燃焼型エアロゾル供給デバイスが、前記消耗品が前記非燃焼型エアロゾル供給デバイスと共に使用されるときに、前記消耗品からエアロゾルを生成するように配置されたエアロゾル生成デバイスを備える、非燃焼型エアロゾル供給システム。
【請求項38】
請求項３６に記載の消耗品及び燃焼型エアロゾル供給デバイスを備える燃焼型エアロゾル供給システム。
【請求項39】
エアロゾル生成材料を形成する方法であって、（ａ）
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料、及び
（ｉｖ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）前記スラリーに空気を含ませるステップと、
（ｃ）空気を含んだ前記スラリーの層を形成するステップと、
（ｄ）前記スラリーを乾燥させて、前記エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含む、方法。
【請求項40】
ステップ（ｂ）が、前記スラリーを高せん断条件下で混合することを含む、請求項３９に記載の方法。
【請求項41】
前記スラリーを用意するステップ（ａ）が、前記スラリーを高せん断条件下で混合することを含み、その結果、ステップ（ｂ）がステップ（ａ）の一部である、請求項３９又は４０に記載の方法。
【請求項42】
ステップ（ｂ）が、前記スラリーにガスをバブリングすることを含む、請求項３９に記載の方法。
【請求項43】
エアロゾル生成材料を形成する方法であって、（ａ）
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）発泡剤、
（ｉｖ）エアロゾル形成材料、及び
（ｖ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）前記スラリーの層を形成するステップと、
（ｃ）前記スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含む、方法。
【請求項44】
前記乾燥させるステップの前に、前記スラリーにガスがバブリングされる、請求項３９～４３のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記溶媒が水である、請求項３９～４４のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物、発泡エアロゾル生成材料を作製する方法、非燃焼型エアロゾル供給システム内で使用される消耗品、燃焼型エアロゾル供給システム内で使用される消耗品であって、エアロゾル生成組成物を含む、消耗品、並びに非燃焼型及び燃焼型エアロゾル供給システムに関する。
【背景】
【0002】
紙巻タバコ、葉巻タバコなどの喫煙物品は、使用中にタバコを燃やしてタバコの煙を生成する。このような種類の物品に対する代替物は、燃焼させることなく加熱することによって基体材料から化合物を放出することにより、吸入可能なエアロゾル又は蒸気を放出する。これらは、非燃焼型喫煙物品、エアロゾル生成アセンブリ、又は非燃焼型エアロゾル供給システムと呼ばれることがある。
【0003】
このような製品の一例は、固体のエアロゾル化可能材料を加熱するが燃焼させないことによって化合物を放出する加熱デバイスである。この固体のエアロゾル化可能材料は、幾つかの例では、タバコ材料を含んでもよい。加熱は、材料の少なくとも１つの成分を揮発させ、典型的には吸入可能なエアロゾルを形成する。これらの製品は、非燃焼加熱式（ｈｅａｔ ｎｏｔ ｂｕｒｎ）デバイス、タバコ加熱デバイス、又はタバコ加熱製品（ＴＨＰ）と呼ばれることがある。固体エアロゾル化可能材料の少なくとも１つの成分を揮発させるための様々な異なる構成が知られている。
【0004】
別の例として、電子タバコハイブリッドデバイスとしても知られる、電子タバコ／タバコ加熱製品ハイブリッドデバイスがある。これらのハイブリッドデバイスは、加熱によって気化して吸入可能な蒸気又はエアロゾルを生成する液体源（ニコチンを含んでいても含んでいなくてもよい）を含む。このデバイスは、固体のエアロゾル化可能材料（タバコ材料を含んでいても含んでいなくてもよい）を更に含み、この材料の成分は、吸入可能な蒸気又はエアロゾルに同伴されて吸入媒体を生成する。
【開示の概要】
【0005】
第１の態様において、エアロゾル生成材料が提供される。このエアロゾル生成材料は、
（ｉ）１つ以上の起泡剤と、
（ｉｉ）充填剤と、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料と
を含み、エアロゾル生成材料は発泡体であり、
エアロゾル生成材料は、約０．０２ｇ／ｃｍ３～約０．７ｇ／ｃｍ３の密度を有する。
（ｉ）１つ以上の起泡剤と、
（ｉｉ）充填剤と、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料と
を含み、エアロゾル生成材料は発泡体であり、
エアロゾル生成材料は、約０．０２ｇ／ｃｍ３～約０．７ｇ／ｃｍ３の密度を有する。
【0006】
１つの実施形態において、エアロゾル生成材料は、泡安定剤を更に含む。
【0007】
１つの実施形態において、エアロゾル生成材料は、発泡剤を更に含む。
【0008】
本発明の更なる態様によると、エアロゾル生成材料を形成する方法が提供される。この方法は、
（ａ）
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料、及び
（ｉｖ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）スラリーに空気を含ませるステップと、
（ｃ）空気を含んだスラリーの層を形成するステップと、
（ｄ）スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含む。
（ａ）
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料、及び
（ｉｖ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）スラリーに空気を含ませるステップと、
（ｃ）空気を含んだスラリーの層を形成するステップと、
（ｄ）スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含む。
【0009】
本発明の更なる態様によると、エアロゾル生成材料を形成する方法が提供される。この方法は、
（ａ）
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）発泡剤、
（ｉｖ）エアロゾル形成材料、及び
（ｖ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）スラリーの層を形成するステップと、
（ｃ）スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含む。
（ａ）
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）発泡剤、
（ｉｖ）エアロゾル形成材料、及び
（ｖ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）スラリーの層を形成するステップと、
（ｃ）スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含む。
【0010】
更なる態様によると、本明細書に記載される方法によって得ることができる又は得られたエアロゾル生成材料が提供される。
【0011】
更なる態様によると、本明細書に記載されるエアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物が提供される。
【0012】
更なる態様によると、燃焼型エアロゾル供給システム内で使用される消耗品が提供される。この消耗品は、本明細書に定義されるエアロゾル生成組成物を含む。
【0013】
更なる態様によると、非燃焼型エアロゾル供給デバイス内で使用される消耗品が提供される。この消耗品は、本明細書に記載されるエアロゾル生成組成物を含む。
【0014】
本発明の更なる態様によると、本明細書に定義される消耗品と、非燃焼型エアロゾル供給デバイスとを備える非燃焼型エアロゾル供給システムが提供される。この非燃焼型エアロゾル供給デバイスは、消耗品が非燃焼型エアロゾル供給デバイスと共に使用されるときに、消耗品からエアロゾルを生成するように配置されたエアロゾル生成デバイスを備える。
【0015】
本発明の一態様に関連して本明細書に記載される特徴は、それらが組み合わせ可能である限り、他の各態様の各々と組み合わせて明示的に開示されている。
【0016】
本明細書に記載される本発明の更なる態様は、吸入可能なエアロゾルの生成における、エアロゾル生成材料、消耗品、燃焼型エアロゾル供給システム、又は非燃焼型エアロゾル供給システムの使用を提供しうる。
【0017】
本発明の更なる特徴及び利点は、例示のためにのみ提供される本発明の好ましい実施形態の以下の説明から明らかになり、これは、添付の図面を参照してなされる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】消耗品の一例の断面図である。
【図3】消耗品の一例の断面立面図である。
【図5】非燃焼型エアロゾル供給システムの一例の斜視図である。
【図6】非燃焼型エアロゾル供給システムの一例の断面図である。
【図7】非燃焼型エアロゾル供給システムの一例の斜視図である。
【詳細な説明】
【0019】
本明細書に記載されるエアロゾル生成組成物は、例えば、加熱、放射線照射又は任意の他の方法でエネルギー供給されたときにエアロゾルを生成することが可能な材料である。エアロゾル生成組成物は、例えば、固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでいても含んでいなくてもよい。エアロゾル生成組成物は、エアロゾル生成材料を含む。
【0020】
エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」であってもよい。幾つかの実施形態において、非晶質固体は「モノリシック固体」である。エアロゾル生成材料は、非繊維質であっても、繊維質であってもよい。エアロゾル生成材料は、その中に幾らかの流体、例えば液体、を保持しうる固体材料である。幾つかの実施形態において、保持される流体は、水（エアロゾル生成材料の周囲から吸収された水など）であってもよく、又は保持される流体は、溶媒（エアロゾル生成材料がスラリーから形成されるときなど）であってもよい。幾つかの実施形態において、溶媒は水であってもよい。
【0021】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、例えば、約１０重量％、２０重量％、３０重量％、４０重量％、５０重量％、６０重量％、又は７０重量％のエアロゾル生成材料～約９０重量％、９５重量％、又は１００重量％のエアロゾル生成材料を含んでもよい。
【0022】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、エアロゾル生成材料からなる。
【0023】
エアロゾル生成材料
本明細書の上に記載されるように、本発明は、エアロゾル生成材料を提供する。このエアロゾル生成材料は、
（ｉ）１つ以上の起泡剤と、
（ｉｉ）充填剤と、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料と
を含み、エアロゾル生成材料は発泡体であり、
エアロゾル生成材料は、約０．０２ｇ／ｃｍ３～約０．７ｇ／ｃｍ３の密度を有する。
本明細書の上に記載されるように、本発明は、エアロゾル生成材料を提供する。このエアロゾル生成材料は、
（ｉ）１つ以上の起泡剤と、
（ｉｉ）充填剤と、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料と
を含み、エアロゾル生成材料は発泡体であり、
エアロゾル生成材料は、約０．０２ｇ／ｃｍ３～約０．７ｇ／ｃｍ３の密度を有する。
【0024】
エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の知覚（例えば、感覚受容）特性を向上することができる。特に、加熱されたときにエアロゾル生成材料によって生成されるエアロゾル、又は物品が喫煙されたときに生成される煙は、特に滑らかでありうる。エアロゾル生成材料は、加熱又は燃焼されたときに、望ましくない感覚受容特性を示さない可能性がある。したがって、材料は、喫煙したときに滑らかで中間的な香りプロファイルを示し、強烈な又は不快な香りを発しない。理論に束縛されることを望むものではないが、これは、生成されるエアロゾル又は煙に対する希釈効果を有するエアロゾル生成材料に起因しうると想定される。
【0025】
起泡剤
本発明者らは、１つ以上の起泡剤を含むことによって、材料の形成中に空気がエアロゾル生成材料に組み込まれうることを確立した。つまり、１つ以上の起泡剤を含むことによって、エアロゾル生成材料は発泡体の形態で提供されうる。この結果、起泡剤が存在しない場合と比較して、材料の密度が減少する。本発明者らは、この密度の減少が使用者の知覚経験に悪影響を及ぼさないことを見出した。したがって、本発明は、減少した密度を有する一方、良好な知覚経験を維持するエアロゾル生成材料を提供する。エアロゾル生成材料の充填値もまた、１つ以上の起泡剤の含有によって減少しうる。
本発明者らは、１つ以上の起泡剤を含むことによって、材料の形成中に空気がエアロゾル生成材料に組み込まれうることを確立した。つまり、１つ以上の起泡剤を含むことによって、エアロゾル生成材料は発泡体の形態で提供されうる。この結果、起泡剤が存在しない場合と比較して、材料の密度が減少する。本発明者らは、この密度の減少が使用者の知覚経験に悪影響を及ぼさないことを見出した。したがって、本発明は、減少した密度を有する一方、良好な知覚経験を維持するエアロゾル生成材料を提供する。エアロゾル生成材料の充填値もまた、１つ以上の起泡剤の含有によって減少しうる。
【0026】
エアロゾル生成材料は、約５重量％、６重量％、７重量％、１０重量％、１２重量％、又は１５重量％～約１８重量％、２０重量％、２５重量％、３０重量％、又は３５重量％の１つ以上の起泡剤（全て乾重量基準で計算）を含んでもよい。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、５～３５重量％、５～３０重量％、６～２５重量％、７～２０重量％、又は１２～１８重量％の１つ以上の起泡剤（全て乾重量基準で計算）を含む。
【0027】
起泡剤は、一般に、発泡体が形成されたとき、例えば、スラリーに空気を含ませることによって、泡を取込むように作用する。
【0028】
１つ以上の起泡剤は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース（ＨＰＭＣ）、グアーガム、ペクチン、加工デンプン（例えば、ヒドロキシル化デンプン）、マルトデキストリン、及びそれらの混合物を含んでもよい。幾つかの実施形態において、１つ以上の泡剤は、ＨＰＭＣを含むか、ＨＰＭＣから本質的になるか、又はＨＰＭＣからなる。
【0029】
充填剤
エアロゾル生成材料は、約１０重量％、２０重量％、３０重量％、４０重量％、５０重量％、又は６０重量％～約８５重量％、８０重量％、又は７５重量％の充填剤（全て乾重量基準で計算）を含んでもよい。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、１０～８５重量％、５０～８０重量％、又は６０～７５重量％の充填剤（全て乾重量基準で計算）を含んでもよい。
エアロゾル生成材料は、約１０重量％、２０重量％、３０重量％、４０重量％、５０重量％、又は６０重量％～約８５重量％、８０重量％、又は７５重量％の充填剤（全て乾重量基準で計算）を含んでもよい。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、１０～８５重量％、５０～８０重量％、又は６０～７５重量％の充填剤（全て乾重量基準で計算）を含んでもよい。
【0030】
充填剤は、１つ以上の無機充填材料、例えば炭酸カルシウム、キトサン、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイドシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、及び適切な無機吸着剤、例えばモレキュラーシーブを含んでもよい。充填剤は、１つ以上の有機充填材料、例えば、木材パルプ、セルロース及びセルロース誘導体を含んでもよい。
【0031】
幾つかの実施形態において、充填剤は繊維質である。例えば、充填剤は、繊維質有機充填剤材料、例えば、木材パルプ、麻繊維、セルロース、又はセルロース誘導体、例えば、結晶セルロース（ＭＣＣ）、及び／又はナノ結晶セルロースであってもよい。
【0032】
理論に束縛されることを望むものではないが、エアロゾル生成材料中に繊維質充填剤を含むことで、材料の引張強度を増加させうると考えられる。これは、エアロゾル生成材料がシートとして提供される例、例えば、エアロゾル生成材料シートがエアロゾル生成組成物のロッドを取り囲むとき、において特に有利となりうる。
【0033】
幾つかの例において、充填剤は、マルトデキストリン又は結晶セルロース（ＭＣＣ）を含む。
【0034】
当業者であれば十分理解するように、結晶セルロースは、セルロースを化学プロセスにより解重合することによって（例えば、酸又は酵素を使用して）形成することができる。結晶セルロースを形成するための方法の一例は、ＨＣｌなどの酸を使用する、セルロースの酸加水分解を含む。この処理の後に生成されるセルロースは結晶である（すなわち、非晶質領域が残存していない）。結晶セルロースを形成するのに適切な方法及び条件は、当技術分野で周知である。
【0035】
幾つかの例において、充填剤は、木材パルプ、炭酸カルシウム、及びそれらの組み合わせを含むか、それらから本質的になるか、又はそれらからなる。
【0036】
幾つかの例において、充填剤は、木材パルプ及び炭酸カルシウムを含むか、それらから本質的になるか、又はそれらからなる。
【0037】
幾つかの例において、充填剤は、木材パルプを含むか、木材パルプから本質的になるか、又は木材パルプからなる。
【0038】
エアロゾル生成材料は、約１重量％、５重量％、１０重量％、１２重量％、又は１３重量％～約１５重量％、１７重量％、又は２０重量％の木材パルプ（全て乾重量基準で計算）を含んでもよい。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、１０～２０重量％、１０～１５重量％、又は１３～１４重量％の木材パルプ（全て乾重量基準で計算）を含む。
【0039】
エアロゾル生成材料は、約１０重量％、２０重量％、３０重量％、３５重量％、４０重量％、又は４５重量％～約５５重量％、６０重量％、６５重量％、又は７０重量％の炭酸カルシウム（全て乾重量基準で計算）を含んでもよい。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、３０～７０重量％、３５～６５重量％、又は４５～６５重量％の炭酸カルシウム（全て乾重量基準で計算）を含む。
【0040】
エアロゾル形成材料
エアロゾル生成材料は、約１重量％、５重量％、１０重量％、１２重量％、又は１３重量％～約１８重量％、２０重量％、２５重量％、３０重量％、３５重量％、４５重量％、５５重量％、６５重量％、７５重量％、又は８０重量％のエアロゾル形成材料（全て乾重量基準で計算）を含む。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は１～８０重量％、１～５０重量％、５～３５重量％、１０～２５重量％、１２～２０重量％、又は１３～１８重量％のエアロゾル形成材料（全て乾重量基準で計算）を含む。
エアロゾル生成材料は、約１重量％、５重量％、１０重量％、１２重量％、又は１３重量％～約１８重量％、２０重量％、２５重量％、３０重量％、３５重量％、４５重量％、５５重量％、６５重量％、７５重量％、又は８０重量％のエアロゾル形成材料（全て乾重量基準で計算）を含む。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は１～８０重量％、１～５０重量％、５～３５重量％、１０～２５重量％、１２～２０重量％、又は１３～１８重量％のエアロゾル形成材料（全て乾重量基準で計算）を含む。
【0041】
エアロゾル形成材料は、グリセロール、プロピレングリコール、１，３－プロパンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、１，３－ブチレングリコール、エリスリトール、メソ－エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの１つ以上を含んでもよい。幾つかの例において、エアロゾル形成材料は、グリセロールを含むか、グリセロールから本質的になるか、又はグリセロールからなる。
【0042】
泡安定剤
エアロゾル生成材料は、泡安定剤を含んでもよい。泡安定剤は、発泡体が形成された後に発泡体の崩壊を減少させ、更には防止することができる。言い換えると、泡安定剤は、発泡体の泡を形成する液体の表面張力が低下する傾向を減少させうる。
エアロゾル生成材料は、泡安定剤を含んでもよい。泡安定剤は、発泡体が形成された後に発泡体の崩壊を減少させ、更には防止することができる。言い換えると、泡安定剤は、発泡体の泡を形成する液体の表面張力が低下する傾向を減少させうる。
【0043】
エアロゾル生成材料は、約１重量％、１．５重量％、又は２重量％～約６重量％、８重量％、又は１０重量％の泡安定剤（全て乾重量基準で計算）を含んでもよい。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、１～１０重量％、１．５～９重量％、又は２～６重量％の泡安定剤（全て乾重量基準で計算）を含む。
【0044】
泡安定剤は、１つ以上の界面活性剤を含んでもよい。幾つかの実施形態において、１つ以上の界面活性剤は、各々非イオン性、アニオン性、又は両性である。幾つかの例において、泡安定剤は、ラウリル硫酸ナトリウム（ＳＬＳ）、Ｔｗｅｅｎ ６０（ポリエチレングリコールソルビタンモノステアレート）、Ｔｗｅｅｎ ８０（ポリソルベート８０）、Ａｍｐｈｏｓｏｌ ＣＡ、Ｓｐａｎ ６０（モノステアリン酸ソルビタン）、Ｓｐａｎ ８０（モノオレイン酸ソルビタン）、レシチン、又はそれらの混合物を含む。
【0045】
本発明者らは、泡安定剤の使用が、本発明の発泡材料の形成を助けうることを見出した。特に、泡安定剤は、スラリー中で形成された泡を安定化させ、したがって、スラリーが乾燥したときに泡の崩壊を防止するのを助けうる。したがって、泡安定剤の使用は、本発明のエアロゾル生成材料の形成を補助しうる。
【0046】
しかしながら、本発明者らは、驚くべきことに、ある特定の起泡剤を使用したとき（例えば、ＨＰＭＣ）、泡安定剤は必要なく、泡安定剤を使用しなくとも安定な発泡体を形成できることを見出した。しかしながら、必須でない場合であっても、なお泡安定剤を使用してもよい。
【0047】
発泡剤
エアロゾル生成材料は発泡剤を含んでもよい。エアロゾル生成材料は、約１重量％、２重量％、又は４重量％～約７重量％、８重量％、又は１０重量％の発泡剤（全て乾重量基準で計算）を含んでもよい。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、１～１０重量％、２～８重量％、又は４～７重量％の発泡剤（全て乾重量基準で計算）を含む。
エアロゾル生成材料は発泡剤を含んでもよい。エアロゾル生成材料は、約１重量％、２重量％、又は４重量％～約７重量％、８重量％、又は１０重量％の発泡剤（全て乾重量基準で計算）を含んでもよい。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、１～１０重量％、２～８重量％、又は４～７重量％の発泡剤（全て乾重量基準で計算）を含む。
【0048】
発泡剤は、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、クエン酸、酒石酸、乳酸、酢酸、硫酸アルミニウム、又はそれらの混合物を含んでもよい。炭酸カルシウムは、充填剤及び発泡剤として使用してもよい。炭酸カルシウムがこのように使用されるとき、炭酸カルシウムは、充填剤に関して上で開示した量などの任意の量で存在してもよい。
【0049】
本発明者らは、発泡剤を使用することによって、スラリーを高速で混合してスラリーに空気を含ませる必要がなくなることを見出した。これは、エアロゾル生成材料を形成するために連続プロセスを使用する場合に特に有用である。
【0050】
香料
エアロゾル生成材料は、約０．１重量％、０．５重量％、１重量％、５重量％、１０重量％、１５重量％、２０重量％、２５重量％、３０重量％、又は３５重量％～約４５重量％、５０重量％、又は６０重量％の香料（全て乾重量基準で計算）を含んでもよい。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、１重量％、５重量％、１０重量％、２０重量％、３０重量％、又は３５重量％～約４２重量％、４５重量％、又は４７重量％の香料を含む。例えば、エアロゾル生成材料は、１～６０重量％、１～４５重量％、１０～４５重量％、２０～５０重量％、３０～５０重量％、３０～４５重量％、又は３５～４５重量％の香料を含んでもよい。
エアロゾル生成材料は、約０．１重量％、０．５重量％、１重量％、５重量％、１０重量％、１５重量％、２０重量％、２５重量％、３０重量％、又は３５重量％～約４５重量％、５０重量％、又は６０重量％の香料（全て乾重量基準で計算）を含んでもよい。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、１重量％、５重量％、１０重量％、２０重量％、３０重量％、又は３５重量％～約４２重量％、４５重量％、又は４７重量％の香料を含む。例えば、エアロゾル生成材料は、１～６０重量％、１～４５重量％、１０～４５重量％、２０～５０重量％、３０～５０重量％、３０～４５重量％、又は３５～４５重量％の香料を含んでもよい。
【0051】
本明細書で使用するとき、用語「香料」及び「香味料」は、現地の規制が許す場合に成人消費者向けの製品に所望の味、香り、又は他の体性感覚を作り出すために使用できる材料を指す。それらは、天然に存在する香味材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成により得られる材料、又はそれらの組み合わせ（例えば、タバコ、アサ、甘草、アジサイ、ユージノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローヴ、メープル、抹茶、メンソール、ニホンハッカ、アニスの実（アニス）、シナモン、ターメリック、インディアンスパイス、アジアンスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、レッドベリー、クランベリー、ピーチ、アップル、オレンジ、マンゴー、クレメンティン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランブイ（Ｄｒａｍｂｕｉｅ）、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、カット（ｋｈａｔ）、ナスワール（ｎａｓｗａｒ）、キンマ（ｂｅｔｅｌ）、シーシャ（ｓｈｉｓｈａ）、パイン、はちみつエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ワサビ、ピーマン、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、麻、ミント属の任意の品種から得られるミント油、ユーカリノキ、スターアニス、カカオ、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジの皮、バラ、茶（緑茶、紅茶など）、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、マートル、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン）、香味増強剤、苦味受容体部位遮断薬、感覚受容体部位活性化剤、若しくは刺激剤、糖類及び／又は代替糖（例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール）、並びに他の添加剤、例えば、木炭、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は呼気清涼化剤を含んでもよい。それらは、模造成分、合成成分、若しくは天然成分、又はそれらのブレンドであってもよい。それらは、任意の適切な形態、例えば、液体（油など）、固体（粉末など）、又は気体とすることができる。
【0052】
幾つかの実施形態において、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類果実、及び／又はレッドベリーの香味成分を含む。
【0053】
幾つかの実施形態において、香料はオイゲノールを含む。
【0054】
幾つかの実施形態において、香料は、タバコから抽出された香味成分を含む。
【0055】
幾つかの実施形態において、香料は、嗅神経又は味覚神経に加えて、又はその代わりに、第５の脳神経（三叉神経）を刺激することによって通常化学的に誘起され、知覚される体性感覚を達成することを目的とした感覚剤を含んでもよく、これらは、加熱効果、冷却効果、ひりつき効果、麻痺効果を提供する薬剤を含んでもよい。適切な熱効果剤は、これに限定されるものではないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、適切な冷却剤は、これに限定されるものではないが、ユーカリプトール（ｅｕｃｏｌｙｐｔｏｌ）又はＷＳ－３（Ｎ－エチル－２－イソプロピル－５－メチルシクロヘキサンカルボキサミド）であってもよい。
【0056】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、香料を含む。幾つかの実施形態において、香料は、組成物が形成されたら、組成物上に直接噴霧することによって付与される。
【0057】
エアロゾル生成材料は、任意の好適な含水量、例えば、１重量％～１５重量％を有してもよい。好適には、エアロゾル生成材料の含水量は、約５重量％、７重量％、又は９重量％～約１５重量％、１３重量％、又は１１重量％（湿重量基準）（ＷＷＢ）であってもよい。エアロゾル生成材料の含水量は、例えば、Ｋａｒｌ－Ｆｉｓｃｈｅｒ滴定又は熱伝導度検出器を用いたガスクロマトグラフィー（ＧＣ－ＴＣＤ）によって決定されてもよい。
【0058】
着色料
エアロゾル生成材料は、着色料を含んでもよい。着色料の添加は、エアロゾル生成材料の視覚的外見を変化させることができる。エアロゾル生成材料中の着色料の存在は、エアロゾル生成材料及びエアロゾル生成組成物の視覚的外見を向上することができる。エアロゾル生成材料に着色料を添加することによって、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成組成物の他の成分又はエアロゾル生成材料を備える物品の他の成分と色を一致させることができる。
エアロゾル生成材料は、着色料を含んでもよい。着色料の添加は、エアロゾル生成材料の視覚的外見を変化させることができる。エアロゾル生成材料中の着色料の存在は、エアロゾル生成材料及びエアロゾル生成組成物の視覚的外見を向上することができる。エアロゾル生成材料に着色料を添加することによって、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成組成物の他の成分又はエアロゾル生成材料を備える物品の他の成分と色を一致させることができる。
【0059】
エアロゾル生成材料の所望の色に応じて種々の着色料を使用してもよい。エアロゾル生成材料の色は、例えば、白、緑、赤、紫、青、茶、又は黒であってもよい。他の色も想定される。天然又は合成着色料、例えば、天然又は合成染料、食品グレードの着色料、及び医薬品グレードの着色料を使用してもよい。ある特定の実施形態において、着色料はカラメルであり、カラメルは、エアロゾル生成材料に茶色の外見を付与することができる。そのような実施形態において、エアロゾル生成材料の色は、エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物中の他の成分（タバコ材料など）の色と同様であってもよい。幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料への着色料の添加は、エアロゾル生成材料をエアロゾル生成組成物中の他の成分と視覚的に区別できなくする。
【0060】
着色料は、エアロゾル生成材料の形成中（例えば、エアロゾル生成材料を形成する材料を含むスラリーを形成する場合）に組み込まれてもよく、又は着色料は、その形成後にエアロゾル生成材料に付与されてもよい（例えば、着色料をエアロゾル生成材料上に噴霧することによって）。
【0061】
活性物質
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料は活性物質を更に含む。幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、活性物質を含む。
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料は活性物質を更に含む。幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、活性物質を含む。
【0062】
本明細書で使用される活性物質は、生理活性材料、すなわち、生理反応を達成又は増強するための材料である。活性物質は、例えば、機能性食品、向知性物質、精神作用物質から選択してもよい。性物質は、天然に存在するものでもよいし、合成により得られるものでもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、ビタミン（Ｂ６、Ｂ１２、Ｃなど）、メラトニン、カンナビノイド、又はそれらの成分、誘導体、若しくは組み合わせを含んでもよい。活性物質は、タバコ、アサ又は他の植物性物質の成分、誘導体又は抽出物を１つ以上含んでもよい。
【0063】
幾つかの実施形態において、活性物質はニコチンを含む。幾つかの実施形態において、活性物質は、カフェイン、メラトニン又はビタミンＢ１２を含む。
【0064】
幾つかの実施形態において、活性物質は、アサの１つ以上の成分、誘導体又は抽出物、例えば、１つ以上のカンナビノイド又はテルペンを含んでもよい。
【0065】
幾つかの実施形態において、活性物質は、１つ以上の植物性物質又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか、又はそれらに由来してもよい。本明細書中で使用される場合、用語「植物性物質」は、植物に由来する任意の材料を含み、これらに限定されるものではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、殻、皮などを含む。あるいは、この材料は、植物性物質中に天然に存在し、又は合成により得られる活性化合物を含んでもよい。この材料は、液体、気体、固体、粉末、粉塵、破砕粒子、顆粒、ペレット、断片、細片、シートなどの形態であってもよい。植物性物質の例は、タバコ、ユーカリノキ、スターアニス、麻（ｈｅｍｐ）、カカオ、アサ（ｃａｎｎａｂｉｓ）、ウイキョウ、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、ショウガ、イチョウ葉エキス、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、甘草、抹茶、マテ、オレンジピール、パパイヤ、バラ、セージ、茶（緑茶、紅茶など）、タイム、クローヴ、シナモン、コーヒー、アニシード（アニス）、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、ニワトコの花、バニラ、ウィンターグリーン、シソ、ウコン、ターメリック、サンダルウッド、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、マートル、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、マルベリー、チョウセンニンジン、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、又はそれらの任意の組み合わせである。ミントは、以下のミント品種、すなわち、ヨウシュハッカ（Ｍｅｎｔｈａ ａｒｖｅｎｓｉｓ）、グレープフルーツミント（Ｍｅｎｔｈａ ｃ．ｖ．）、エジプシャンミント（Ｍｅｎｔｈａ ｎｉｌｉａｃａ）、ペパーミント（Ｍｅｎｔｈａ ｐｉｐｅｒｉｔａ）、ライムミント（Ｍｅｎｔｈａ ｐｉｐｅｒｉｔａ ｃｉｔｒａｔａ ｃ．ｖ．）、チョコレートミント（Ｍｅｎｔｈａ ｐｉｐｅｒｉｔａ ｃ．ｖ．）、カーリーミント（Ｍｅｎｔｈａ ｓｐｉｃａｔａ ｃｒｉｓｐａ）、ワイルドミント（Ｍｅｎｔｈａ ｃｏｒｄｉｆｏｌｉａ）、ホースミント（Ｍｅｎｔｈａ ｌｏｎｇｉｆｏｌｉａ）、パイナップルミント（Ｍｅｎｔｈａ ｓｕａｖｅｏｌｅｎｓ ｖａｒｉｅｇａｔａ）、ペニーロイヤルミント（Ｍｅｎｔｈａ ｐｕｌｅｇｉｕｍ）、イングリッシュスペアミント（Ｍｅｎｔｈａ ｓｐｉｃａｔａ ｃ．ｖ．）及びアップルミント（Ｍｅｎｔｈａ ｓｕａｖｅｏｌｅｎｓ）から選択してもよい。
【0066】
幾つかの実施形態において、活性物質は、１つ以上の植物性物質又はその成分、誘導体若しくは抽出物を含むか又はそれに由来し、植物性物質はタバコである。
【0067】
幾つかの実施形態において、活性物質は、１つ以上の植物性物質又はその成分、誘導体若しくは抽出物を含むか又はそれに由来し、植物性物質は、ユーカリ、スターアニス、ココア、及び麻から選択される。
【0068】
幾つかの実施形態において、活性物質は、１つ以上の植物性物質又はその成分、誘導体若しくは抽出物を含むか又はそれに由来し、植物性物質は、ルイボス及びウイキョウから選択される。
【0069】
例えば、幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、タバコ材料及び／又はニコチンを更に含む。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、５～６０重量％（乾重量基準で計算）のタバコ材料及び／又はニコチンを含んでもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、約１重量％、５重量％、１０重量％、１５重量％、２０重量％、又は２５重量％～約７０重量％、６０重量％、５０重量％、４５重量％、４０重量％、３５重量％、又は３０重量％（乾重量基準で計算）の活性物質を含んでもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、約１重量％、５重量％、１０重量％、１５重量％、２０重量％、又は２５重量％～約７０重量％、６０重量％、５０重量％、４５重量％、４０重量％、３５重量％、又は３０重量％（乾重量基準で計算）のタバコ材料を含んでもよい。例えば、エアロゾル生成組成物は、１～７０重量％、１０～５０重量％、１５～４０重量％、又は２０～３５重量％のタバコ材料を含んでもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、約１重量％、２重量％、３重量％、又は４重量％～約２０重量％、１８重量％、１５重量％、又は１２重量％（乾重量基準で計算）のニコチンを含んでもよい。例えば、エアロゾル生成組成物は、１～２０重量％、２～１８重量％、又は３～１２重量％のニコチンを含んでもよい。
【0070】
幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、タバコ抽出物などの活性物質を含む。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、５～６０重量％（乾重量で計算）のタバコ抽出物を含んでもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、約５重量％、１０重量％、１５重量％、２０重量％、又は２５重量％～約６０重量％、５０重量％、４５重量％、４０重量％、３５重量％、又は３０重量％（乾重量基準で計算）のタバコ抽出物を含んでもよい。例えば、エアロゾル生成組成物は、１０～５０重量％、１５～４０重量％、又は２０～３５重量％のタバコ抽出物を含んでもよい。タバコ抽出物は、エアロゾル生成組成物が１重量％ １．５重量％、２重量％、又は２．５重量％～約１０重量％、８重量％、６重量％、５重量％、４．５重量％、又は４重量％（乾重量基準で計算）のニコチンを含むような濃度でニコチンを含んでもよい。幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、１～１０重量％、２．５～８重量％、又は２～６重量％のニコチンを含んでもよい。幾つかの例において、タバコ抽出物から生じるニコチン以外のニコチンはエアロゾル生成組成物中に存在しなくてもよい。
【0071】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、タバコ材料を含まないが、ニコチンを含む。そのような幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、約１重量％、２重量％、３重量％、又は４重量％～約２０重量％、１８重量％、１５重量％、又は１２重量％（乾重量基準で計算）のニコチンを含んでもよい。例えば、エアロゾル生成組成物は、１～２０重量％、２～１８重量％、又は３～１２重量％のニコチンを含んでもよい。
【0072】
エアロゾル生成組成物は、酸を含んでもよい。酸は、有機酸であってもよい。これらの実施形態のうちの幾つかにおいて、酸は、一塩基酸、二塩基酸、及び三塩基酸のうちの少なくとも１つであってもよい。そのような幾つかの実施形態において、酸は、少なくとも１つのカルボキシル官能基を含んでもよい。そのような幾つかの実施形態において、酸は、アルファ－ヒドロキシ酸、カルボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸、及びケト酸のうちの少なくとも１つであってもよい。そのような幾つかの実施形態において、酸は、アルファ－ケト酸であってもよい。
【0073】
そのような幾つかの実施形態において、酸は、コハク酸、乳酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、フマル酸、レブリン酸、酢酸、リンゴ酸、ギ酸、ソルビン酸、安息香酸、プロパン酸、及びピルビン酸のうちの少なくとも１つであってもよい。
【0074】
好適には、酸は乳酸である。他の実施形態において、酸は安息香酸である。他の実施形態において、酸は無機酸であってもよい。これらの実施形態のうちの幾つかにおいて、酸は鉱酸であってもよい。そのような幾つかの実施形態において、酸は、硫酸、塩酸、ホウ酸、及びリン酸のうちの少なくとも１つであってもよい。幾つかの実施形態において、酸はレブリン酸である。
【0075】
酸の含有は、エアロゾル生成組成物がニコチンを含む実施形態において特に好ましい。そのような実施形態において、酸の存在は、エアロゾル生成組成物が形成されるスラリーに溶解した種を安定化させることができる。酸の存在により、スラリーの乾燥中にニコチンの蒸発を低減するか、又は実質的に防止することができ、それによって、製造中のニコチンの損失が低減する。酸の存在はまた、ニコチンが存在する場合に、エアロゾルの香りを改善することができる。例えば、ニコチンの知覚されるえぐみ（ｈａｒｓｈｎｅｓｓ）が、酸の存在によって低減されうる。
【0076】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、タバコを実質的に含まない。「実質的に含まない」によって、材料が、１重量％未満、例えば０．５重量％未満のタバコを含むことが意味される。幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、タバコを含まない。幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、タバコ繊維を含まない。特定の実施形態において、エアロゾル生成材料は繊維質材料を含まない。
【0077】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、タバコ繊維を含まない。特定の実施形態において、エアロゾル生成組成物は繊維質材料を含まない。
【0078】
エアロゾル生成組成物
一態様は、本明細書に定義されるエアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物を提供する。
一態様は、本明細書に定義されるエアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物を提供する。
【0079】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、タバコ材料を更に含む。これらの実施形態において、タバコ材料は、エアロゾル生成材料の一部を形成しない。つまり、タバコ材料は、エアロゾル生成材料とは別にエアロゾル生成組成物中に存在する。
【0080】
本明細書で使用するとき、用語「タバコ材料」は、タバコ又はその誘導体を含む任意の材料を指す。用語「タバコ材料」は、タバコ、タバコ誘導体、膨化タバコ、再構成タバコ、又はタバコ代替物のうちの１つ以上を含んでもよい。タバコ材料は、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコ葉柄、再構成タバコ、及び／又はタバコ抽出物のうちの１つ以上を含んでもよい。
【0081】
タバコ材料を製造するために使用されるタバコは、バージニア及び／又はバーレー及び／又はオリエンタルを含む、単一グレード又はブレンド、刻みラグ又は全葉などの任意の適切なタバコであってもよい。それはまた、タバコ粒子の「微粉」又は粉塵、膨化タバコ、葉柄、膨化葉柄、及び他の加工葉柄材料（圧延刻み葉柄など）であってもよい。タバコ材料は、挽きタバコ又は再構成タバコ材料であってもよい。再構成タバコ材料はタバコ繊維を含んでもよく、キャスティング、タバコ抽出物の背面付加を伴う長網抄紙型アプローチ、又は押出によって形成されてもよい。
【0082】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物中のエアロゾル形成材料の量は、乾重量基準で、エアロゾル生成組成物の約５～約３０重量％である。例えば、幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、約１０～約２０重量％、又は約１３～約１７重量％の量のエアロゾル形成材料を含む。幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、約１５重量％の量のエアロゾル形成材料を含む。この量は、エアロゾル生成組成物中に存在する任意のエアロゾル形成材料、例えば、エアロゾル生成材料中に供給されるエアロゾル形成材料及びタバコ材料に充填された任意のエアロゾル形成剤を含む。
【0083】
幾つかの実施形態において、タバコ材料は、ラミナタバコ（例えば、刻みラグタバコ）を含むか、又はラミナタバコからなり、これは、所望の知覚特徴をもたらす。
【0084】
幾つかの実施形態において、タバコ材料は、タバコ材料の乾重量で約５０重量％、３０重量％、１０重量％、５重量％、又は１重量％未満の量の再構成タバコを含む。幾つかの実施形態において、タバコ材料は、再構成タバコを実質的に含まない。
【0085】
タバコ材料は、任意の形態で存在してもよいが、典型的には、ファインカット（例えば、細かい破片に刻まれた）である。ファインカットタバコ材料は、有利には、エアロゾル生成材料とブレンドされて、エアロゾル生成組成物全体にタバコ材料及びエアロゾル生成材料が均一に分散したエアロゾル生成組成物が得られうる。
【0086】
幾つかの実施形態において、タバコ材料は、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコ葉柄、再構成タバコ及び／又はタバコ抽出物のうちの１つ以上を含む。エアロゾル生成組成物において比較的大量のラミナタバコを使用し、なお非燃焼型エアロゾル供給システムによって加熱されたときに許容されるエアロゾルをもたらすことが可能である。ラミナタバコは、典型的には、優れた知覚特徴を提供する。例において、タバコ材料は、タバコ材料の少なくとも約５０重量％、６０重量％、７０重量％、８０重量％、８５重量％、９０重量％、又は９５重量％の量のラミナタバコを含む。特定の例において、タバコ材料は、タバコ材料の少なくとも約５０重量％、６０重量％、７０重量％、８０重量％、８５重量％、９０重量％、又は９５重量％の量の刻みタバコを含む。
【0087】
タバコ材料を製造するために使用されるタバコは、バージニア及び／又はバーレー及び／又はオリエンタルを含む、単一グレード又はブレンド、刻みラグ又は全葉などの任意の適切なタバコであってもよい。
【0088】
タバコ材料は、典型的には、エアロゾル生成組成物の約５０～９５重量％、又は約６０～９５重量％、又は約７０～９０重量％、又は約８０～９０重量％の量でエアロゾル生成組成物中に存在してもよい。
【0089】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、約５～４０重量％、５～３０重量％、５～２５重量％、又は１０～２５重量％、又は１０～２０重量％の量でエアロゾル生成組成物中に存在する。
【0090】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、エアロゾル生成材料及びタバコ材料からなるか、又はそれらから本質的になる。
【0091】
幾つかの実施形態において、タバコ材料自体が、エアロゾル形成材料を含む。典型的には、タバコ材料は、ファインカットであるタバコを含み、エアロゾル形成材料は、タバコの破片上に充填される。例において、タバコ材料は、タバコ材料の約１～１０重量％、例えば、約３～６重量％の量のエアロゾル形成材料を含む。エアロゾル生成材料に関して上で定義されるエアロゾル形成材料はまた、タバコ材料における使用にも適している。
【0092】
エアロゾル生成材料は、任意の適切な形態でエアロゾル生成組成物中に存在してもよい。例において、エアロゾル生成材料は、シート形態で存在する。例において、エアロゾル生成材料は、細断シートとして存在する（例えば、エアロゾル生成組成物は、エアロゾル生成材料の断片を含む）。例において、エアロゾル生成材料は、細断シートとして存在し、ファインカットである及び／又は細断されているタバコ材料とブレンドされ、例えば、エアロゾル生成材料及びタバコ材料は、同様の形態である。有利には、エアロゾル生成材料及びタバコ材料の両方を断片／ファインカット部分として提供することで、エアロゾル生成組成物全体にエアロゾル生成材料及びタバコ材料が均一に分散したエアロゾル生成組成物ブレンドが可能になる。
【0093】
例において、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成組成物中の任意のタバコ材料の面密度の約９０～１１０％である面密度を有する。つまり、エアロゾル生成材料及びタバコ材料は、同様の面密度を有する。エアロゾル生成材料及びタバコ材料を、同様の面密度を有するように構成することで、典型的には細断シートとして提供される場合に、エアロゾル生成材料及びタバコ材料のより良好なブレンドを可能にする。例えば、同様の面密度を有する、細断シートの形態のエアロゾル生成材料及び刻みラグタバコは、ブレンドされて、より均質なエアロゾル生成組成物（例えば、エアロゾル生成組成物全体にわたる各成分のより良好な分布）をもたらすことができる。
【0094】
ファインカットタバコ（例えば、刻みラグタバコ）は、典型的にはＣＰＩ（１インチ当たりのカット数）として表され、タバコの刻み幅を指す、カット幅を有する。タバコ材料がファインカットであり（例えば、タバコ材料が刻みラグタバコを含む場合）、エアロゾル生成材料が細断シートである幾つかの例において、エアロゾル生成材料のカット幅は、刻みラグタバコのカット幅の約９０～１１０％である。つまり、エアロゾル生成材料及びタバコ材料は、同様のカット幅、又は断片幅を有する。エアロゾル生成材料及びタバコ材料を、同様のカット幅を有するように構成することで、エアロゾル生成材料及びタバコ材料のより良好なブレンドが可能になる。例えば、同様のカット幅を有するエアロゾル生成材料シート及び刻みラグタバコは、ブレンドされて、より均質なエアロゾル生成組成物（例えば、エアロゾル生成組成物全体にわたる各成分のより良好な分布）をもたらすことができる。タバコ材料は、１～４ｃｍの長さを有してもよい。
【0095】
支持体
エアロゾル生成材料は、支持体上又は支持体中に存在して、基体を形成してもよい。支持体は、エアロゾル生成材料層が形成される支持体として機能し、製造を容易にする。支持体は、エアロゾル生成材料層に剛性をもたらしえ、取り扱いを容易にする。
エアロゾル生成材料は、支持体上又は支持体中に存在して、基体を形成してもよい。支持体は、エアロゾル生成材料層が形成される支持体として機能し、製造を容易にする。支持体は、エアロゾル生成材料層に剛性をもたらしえ、取り扱いを容易にする。
【0096】
支持体は、エアロゾル生成材料を支持するために使用することができる任意の適切な材料であってもよい。幾つかの例において、支持体は、金属箔、紙、カーボン紙、耐油紙、セラミック、炭素同素体（例えばグラファイト及びグラフェン）、プラスチック、厚紙、木材、又はそれらの組み合わせから選択される材料から形成されてもよい。幾つかの例において、支持体は、タバコ材料（再構成タバコのシートなど）を含むか、又はタバコ材料からなってもよい。幾つかの例において、支持体は、金属箔、紙、厚紙、木材、又はそれらの組み合わせから選択される材料から形成されてもよい。幾つかの例において、支持体は紙を含む。幾つかの例において、支持体自体は、前述のリストから選択される材料の層を含む積層構造であってもよい。幾つかの例において、支持体は、香料支持体としても機能しうる。例えば、支持体に香味料又はタバコ抽出物を含浸させてもよい。
【0097】
好適には、支持層の厚さは、約１０μｍ、１５μｍ、１７μｍ、２０μｍ、２３μｍ、２５μｍ、５０μｍ、７５μｍ、又は０．１ｍｍ～約２．５ｍｍ、２．０ｍｍ、１．５ｍｍ、１．０ｍｍ、又は０．５ｍｍの範囲であってもよい。支持体は、２つ以上の層を備えてもよく、本明細書に記載される厚さは、これらの層の合計厚さを指す。
【0098】
幾つかの例において、支持体は磁性であってもよい。この機能は、使用時に支持体をアセンブリに固定するために使用されてもよく、又は特定のエアロゾル生成材料形状を生成するために使用されてもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成基体は、使用時に基体を誘導加熱器に固定するために使用することのできる１つ以上の磁石を含んでもよい。
【0099】
幾つかの例において、支持体は、気体及び／又はエアロゾルに対して実質的に又は完全に不透過性であってもよい。これは、エアロゾル又は気体が支持体層を通過することを防止し、それによって流れを制御し、エアロゾル又は気体が使用者に確実に送達されるようにする。これはまた、使用中に気体／エアロゾルが、例えばエアロゾル生成アセンブリ内に設けられた加熱器の表面上で、凝縮又は他の堆積を生じることを防止するために利用することもできる。このようにして、幾つかの例において、消費効率及び衛生を改善することができる。
【0100】
幾つかの例において、エアロゾル生成材料に当接する支持体の表面は、多孔質であってもよい。例えば、ある例では、支持体は紙を含む。紙などの多孔質支持体が本発明に特に適しており、多孔質（例えば、紙）層はエアロゾル生成層に当接し、強い結合を形成する。エアロゾル生成材料は、ゲルを乾燥させることによって形成され、そして、理論によって限定されるものではないが、ゲルを形成するスラリーは、多孔質支持体（例えば、紙）に部分的に含浸し、その結果、ゲルが硬化し、架橋を形成するときに支持体が部分的にゲルに結合されると考えられる。これは、ゲルと支持体との間（及び乾燥ゲルと支持体との間）に強い結合をもたらす。
【0101】
これに加えて、表面粗さが、エアロゾル生成材料及び支持体間の結合の強度に寄与しうる。（支持体に当接する表面の）紙の粗さは、好適には５０～１０００ベック（Ｂｅｋｋ）秒の範囲であって、好適には５０～１５０ベック秒、好適には１００ベック秒（５０．６６～４８．００ｋＰａの空気圧区間にわたって測定）でありうる。（ベック平滑度試験機は、紙表面の平滑度を測定するために使用される機器である。この試験機では、平滑なガラス表面と紙試料との間に特定圧力の空気が侵入させられる。これらの表面の間に、ある固定体積の空気が浸透する時間（秒）が「ベック平滑度」である）。
【0102】
逆に、支持体のうちエアロゾル生成材料に対向しない表面は、加熱器に接触させて配置されてもよく、また、より滑らかな表面は、より効率的な熱移動を提供しうる。したがって、幾つかの例において、支持体は、エアロゾル生成材料に当接する、より粗い面と、エアロゾル生成材料に対向しない、より滑らかな面とを有するように配置される。
【0103】
１つの特定の例では、支持体は、紙で裏打ちされた箔であってもよく、ここで、紙層はエアロゾル生成材料層に当接し、これまでの段落で論じた特性がこの当接によってもたらされる。箔裏打ちは実質的に不浸透性であり、エアロゾル流路の制御をもたらす。金属箔裏打ちは、エアロゾル生成材料に熱を伝える作用も果たしうる。
【0104】
別の例では、紙裏打ち箔の箔層がエアロゾル生成材料に当接する。箔は実質的に不浸透性であり、エアロゾル生成材料中に与えられる水分が紙に吸収される（これは、紙の構造的一体性を弱めかねない）ことを防止する。
【0105】
一部の場合には、支持体は、アルミニウム箔などの金属箔から形成されるか、又は金属箔を含む。金属支持体は、エアロゾル生成材料への熱エネルギーのより良好な伝達を可能にしうる。加えて、又は代替として、金属箔は、誘導加熱システム内のサセプタとして機能してもよい。特定の実施形態では、支持体は、金属箔層と、支持層（厚紙など）を備える。これらの実施形態では、金属箔層は、２０μｍ未満、例えば約１μｍ～約１０μｍ、好適には約５μｍの厚さを有してもよい。
【0106】
幾つかの例において、支持体は、約０．０１７ｍｍ～約２．０ｍｍ、好適には約０．０２ｍｍ、０．０５ｍｍ、又は０．１ｍｍから約１．５ｍｍ、１．０ｍｍ、又は０．５ｍｍまでの厚さを有してもよい。
【0107】
エアロゾル生成材料は、ゲルから作製されてもよく、このゲルは、０．１～５０重量％で含まれる溶媒を更に含んでもよい。しかしながら、香料が溶け込むことの可能な溶媒の含有は、ゲル安定性を低下させ、香料がゲルを脱して結晶化する可能性がある。したがって、幾つかの例において、ゲルは、香料が溶け込むことの可能な溶媒を含まない。
【0108】
エアロゾル生成材料は、約０．０２ｇ／ｃｍ３、０．０６ｇ／ｃｍ３、０．１ｇ／ｃｍ３、又は０．１５ｇ／ｃｍ３～約０．２５ｇ／ｃｍ３、０．４ｇ／ｃｍ３、０．６ｇ／ｃｍ３、又は０．７ｇ／ｃｍ３の密度を有してもよい。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、０．０２～０．７ｇ／ｃｍ３、０．０２～０．６ｇ／ｃｍ３、０．０２～０．５ｇ／ｃｍ３ ０．０２～０．４ｇ／ｃｍ３、又は０．１～０．３ｇ／ｃｍ３の密度を有する。
【0109】
エアロゾル生成材料は、約３８０ｃｍ３／１００ｇ超、約４００ｃｍ３／１００ｇ超、又は４２０ｃｍ３／１００ｇ超の充填値を有してもよい。
充填値は、デンシメーターを使用して測定されうる。
充填値は、デンシメーターを使用して測定されうる。
【0110】
１つの実施形態において、充填値は以下の方法Ａに従って測定される：約７０～８０ｇのエアロゾル生成材料を秤量する。次いで、秤量したエアロゾル生成材料をデンシメーターの容器アセンブリに移し、かさ体積を測定する。次いで、充填値を式１に従って計算する。
充填値＝（かさ体積／重量）×１００ （式１）
充填値＝（かさ体積／重量）×１００ （式１）
【0111】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料が提供される。このエアロゾル生成材料は、
（ｉ）１つ以上の起泡剤と、
（ｉｉ）充填剤と、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料と
を含み、エアロゾル生成材料は発泡体であり、
エアロゾル生成材料は、約０．０２ｇ／ｃｍ３～約０．７ｇ／ｃｍ３の密度を有し、
エアロゾル生成材料は、約３８０ｇ／ｃｍ３超の充填値を有する。
（ｉ）１つ以上の起泡剤と、
（ｉｉ）充填剤と、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料と
を含み、エアロゾル生成材料は発泡体であり、
エアロゾル生成材料は、約０．０２ｇ／ｃｍ３～約０．７ｇ／ｃｍ３の密度を有し、
エアロゾル生成材料は、約３８０ｇ／ｃｍ３超の充填値を有する。
【0112】
エアロゾル生成材料は、約１００秒／１００ｍＬ以上、１２５秒／１００ｍＬ以上、又は１５０秒／１００ｍＬ以上のＧｕｒｌｅｙ多孔度を有してもよい。
【0113】
Ｇｕｒｌｅｙ多孔度は、Ｇｕｒｌｅｙデンソメーターを使用して測定することができる。
【0114】
１つの実施形態において、Ｇｕｒｌｅｙ多孔度は、以下の方法Ｂに従って測定される：エアロゾル生成材料を、Ｇｕｒｌｅｙデンソメーターのクランププレート間に配置する。次いで、内部シリンダーを下げ、１００ｃｃの空気が材料を通って流れるのに要した時間を測定する。
【0115】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料が提供される。このエアロゾル生成材料は、
（ｉ）１つ以上の起泡剤と、
（ｉｉ）充填剤と、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料と
を含み、エアロゾル生成材料は発泡体であり、
エアロゾル生成材料は、約０．０２ｇ／ｃｍ３～約０．７ｇ／ｃｍ３の密度を有し、
エアロゾル生成材料は、約１００秒／１００ｍＬ以上のＧｕｒｌｅｙ多孔度を有する。
（ｉ）１つ以上の起泡剤と、
（ｉｉ）充填剤と、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料と
を含み、エアロゾル生成材料は発泡体であり、
エアロゾル生成材料は、約０．０２ｇ／ｃｍ３～約０．７ｇ／ｃｍ３の密度を有し、
エアロゾル生成材料は、約１００秒／１００ｍＬ以上のＧｕｒｌｅｙ多孔度を有する。
【0116】
消耗品
本発明の態様は、物品（本明細書において消耗品とも呼ばれる）に関する。消耗品は、使用者による使用中にその一部又は全てが消費されることが意図される物品である。消耗品は、エアロゾル生成組成物を含んでもよく、又はエアロゾル生成組成物からなってもよい。消耗品は、１つ以上の他の要素、例えば、フィルター又はエアロゾル変性物質を含んでもよい。消耗品は、使用中に熱を発生してエアロゾル生成組成物からのエアロゾル生成を引き起こす加熱要素を含んでもよい。加熱要素は、例えば、可燃性材料を備えてもよく、又は変動磁場の侵入によって加熱可能なサセプタを備えてもよい。
本発明の態様は、物品（本明細書において消耗品とも呼ばれる）に関する。消耗品は、使用者による使用中にその一部又は全てが消費されることが意図される物品である。消耗品は、エアロゾル生成組成物を含んでもよく、又はエアロゾル生成組成物からなってもよい。消耗品は、１つ以上の他の要素、例えば、フィルター又はエアロゾル変性物質を含んでもよい。消耗品は、使用中に熱を発生してエアロゾル生成組成物からのエアロゾル生成を引き起こす加熱要素を含んでもよい。加熱要素は、例えば、可燃性材料を備えてもよく、又は変動磁場の侵入によって加熱可能なサセプタを備えてもよい。
【0117】
サセプタは、変動磁場、例えば交流磁場の侵入によって加熱可能な材料である。加熱材料は、電気伝導性材料であってもよく、この場合、変動磁場へのその侵入は、加熱材料の誘導加熱を引き起こす。加熱材料は、磁性材料であってもよく、この場合、変動磁場を有するその侵入は、加熱材料の磁気ヒステリシス加熱を引き起こす。加熱材料は、電気伝導性及び磁性の両方であってもよく、この場合、加熱材料は、両方の加熱機序によって加熱可能である。
【0118】
誘導加熱は、電気伝導性物体が、物体が変動磁場に侵入することによって加熱されるプロセスである。このプロセスは、ファラデーの電磁誘導の法則及びオームの法則によって記載される。誘導加熱器は、電磁石及び電磁石を通して交流などの変動電流を通過させるデバイスを備えてもよい。電磁石によって生成される生じた変動磁場が物体に侵入するように電磁石及び加熱される物体が相対的に適切に配置されるとき、１つ以上の渦電流が物体の内部で生成される。物体は、電流の流れに対して抵抗を有する。したがって、そのような渦電流が物体中で生じたとき、物体の電気抵抗に対するその流れにより物体の加熱が引き起こされる。このプロセスはジュール、オーム、又は抵抗加熱と呼ばれる。
【0119】
幾つかの実施形態において、サセプタは、閉回路の形態である。サセプタが閉回路の形態であるとき、使用中のサセプタと電磁石との磁気結合は、強化され、その結果、ジュール加熱はより強くなるか又は改善されることが見出された。
【0120】
磁気ヒステリシス加熱は、磁性材料で作製された物体が、物体を変動磁場に侵入することによって加熱されるプロセスである。磁性材料は、多くの原子スケールの磁石又は磁気双極子を備えると考えることができる。磁場がそのような材料に侵入するとき、磁気双極子は磁場に沿って整列する。したがって、例えば電磁石によって生成されるような交流磁場などの変動磁場が磁性材料に侵入するとき、磁気双極子の配向は印加磁場の変動に伴って変化する。このような磁気双極子の再配向は、磁性材料において熱の発生を引き起こす。
【0121】
物体が、電気伝導性及び磁性の両方であるとき、物体を変動磁場に侵入させることで、物体においてジュール加熱及び磁気ヒステリシス加熱の両方を引き起こすことができる。更に、磁性材料の使用は、磁場を強化することができ、これは、ジュール加熱を強くしうる。
【0122】
上記のプロセスの各々において、熱伝導による外部熱源によってではなく物体自体の内部で熱が発生すると、特に適切な物体材料及び幾何形状、並びに適切な変動磁場強度及び物体に対する配向の選択により、物体の急速な温度上昇及びより均一な熱分布が実現できる。更に、誘導加熱及び磁気ヒステリシス加熱は、変動磁場の供給源と物体との間に物理的接触を設ける必要がなく、設計の自由度及び加熱プロファイルに対する制御がより高くなりえ、コストが削減されうる。
【0123】
本発明の物品は、任意の適切な形状で提供されてもよい。幾つかの例において、物品は、ロッド（例えば、実質的に円柱形）として提供される。ロッドとして提供される物品は、細断シートとして、任意で刻みタバコとブレンドされたエアロゾル生成組成物を含んでもよい。あるいは、又は加えて、ロッドとして提供される物品は、エアロゾル生成組成物をシートとして、例えば、エアロゾル生成材料（例えば、タバコ、又はタバコ及び本明細書に記載されるものなどのエアロゾル生成材料の組み合わせ）のロッドを取り囲むシートとして、含んでもよい。幾つかの実施形態において、物品は、キャリア上に配置されたエアロゾル生成組成物の層部分を含む。例において、物品は、少なくとも１つの実質的に平坦（フラット）な表面を有してもよい。
【0124】
エアロゾル生成材料は、発泡体である。幾つかの例において、エアロゾル生成材料は、多孔質である。
【0125】
エアロゾル生成材料は、連続していてもよい。例えば、発泡体は、材料の連続シートを含むか、又は材料の連続シートであってもよい。シートは、ストリップ、例えば、１インチ当たり約２０～３０カットに切断され、消耗品又は紙巻タバコフィルターとして使用されてもよい。シートはまた、細断シートの形態に細断され、集めて、消耗品又は紙巻タバコとして使用されるストランド又はバンドルにされてもよい。シートは、巻紙の形態であってもよく、巻紙は、ギャザーをつけて、ギャザーをつけたシートを形成してもよい。
【0126】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、細断され、他の基体とブレンドされる。一例では、エアロゾル生成材料は、細断され、別の細断されたエアロゾル生成材料とブレンドされる。幾つかの例において、エアロゾル生成材料は、細断され、タバコ材料とブレンドされる。
【0127】
本明細書で規定される厚さ値は、問題の厚さについての平均値である。幾つかの例において、厚さは、２５％、２０％、１５％、１０％、５％、又は１％以下だけ変動してもよい。
【0128】
エアロゾル生成材料の「厚さ」は、第１の表面及び第２の表面の間の最短距離を記載する。エアロゾル生成材料がシートの形態である実施形態において、エアロゾル生成材料の厚さは、シートの第１の平坦な表面及びシートの第１の平坦な表面の反対側のシートの第２の平坦な表面の間の最短距離である。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、約０．０１５ｍｍ～約１０ｍｍの厚さを有してもよい。好適には、厚さは、約０．０５ｍｍ、０．１ｍｍ、又は０．１５ｍｍ～約５ｍｍ、３ｍｍ、２ｍｍ、１ｍｍ、０．５ｍｍ、又は０．３ｍｍの範囲であってもよい。エアロゾル生成材料は、２つ以上の層を備えてもよく、本明細書に記載される厚さは、これらの層の合計厚さを指す。
【0129】
幾つかの例において、エアロゾル生成材料（すなわち、発泡体）は、約０．０１５ｍｍ～約１０ｍｍの厚さを有してもよい。好適には、厚さは、約０．０５ｍｍ、０．１ｍｍ、又は０．１５ｍｍ～約５ｍｍ、３ｍｍ、２ｍｍ、１ｍｍ、０．５ｍｍ、又は０．３ｍｍの範囲であってもよい。エアロゾル生成材料は、２つ以上の層を備えてもよく、本明細書に記載される厚さは、これらの層の合計厚さを指す。
【0130】
本明細書に記載される送達システムは、燃焼型エアロゾル供給システム又は非燃焼型エアロゾル供給システムとして実装されうる。
【0131】
燃焼型エアロゾル供給システム
本開示の態様は、エアロゾル供給システムの構成成分エアロゾル生成材料（又はその成分）が、使用者への少なくとも１つの物質の送達を促進するために使用中に燃焼（ｃｏｍｂｕｓｔ）又は燃焼（ｂｕｒｎ）される燃焼型エアロゾル供給システムを提供する。
本開示の態様は、エアロゾル供給システムの構成成分エアロゾル生成材料（又はその成分）が、使用者への少なくとも１つの物質の送達を促進するために使用中に燃焼（ｃｏｍｂｕｓｔ）又は燃焼（ｂｕｒｎ）される燃焼型エアロゾル供給システムを提供する。
【0132】
幾つかの実施形態において、送達システムは、紙巻タバコ、シガリロ、及び葉巻タバコからなる群から選択されるシステムなどの燃焼型エアロゾル供給システムである。
【0133】
非燃焼型エアロゾル供給デバイス
本発明の態様は、本明細書に記載に従う物品を備える非燃焼型エアロゾル供給システム、及びエアロゾル生成物品を加熱するが燃焼させないように構成された加熱器を備える非燃焼型エアロゾル供給デバイスを提供する。非燃焼型エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成アセンブリと称されることもある。非燃焼型エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル生成装置と称されることもある。
本発明の態様は、本明細書に記載に従う物品を備える非燃焼型エアロゾル供給システム、及びエアロゾル生成物品を加熱するが燃焼させないように構成された加熱器を備える非燃焼型エアロゾル供給デバイスを提供する。非燃焼型エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成アセンブリと称されることもある。非燃焼型エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル生成装置と称されることもある。
【0134】
幾つかの例において、加熱器は、エアロゾル生成材料を燃焼させることなく３５０℃以下、例えば１２０℃～３５０℃の温度に加熱してもよい。幾つかの例において、加熱器は、使用時にエアロゾル生成組成物を燃焼させることなく１４０℃～２５０℃、又は２２０℃～２８０℃に加熱してもよい。幾つかの例において、使用時に、エアロゾル生成材料の実質的に全体が、加熱器から約４ｍｍ、３ｍｍ、２ｍｍ、又は１ｍｍ未満にある。幾つかの例において、材料は、加熱器から約０．０１０ｍｍ～２．０ｍｍ、好適には約０．０２ｍｍ～１．０ｍｍ、好適には０．１ｍｍ～０．５ｍｍに配置される。これらの最小距離は、幾つかの例において、エアロゾル生成材料を支持する支持体の厚さを反映してもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成材料の表面は、加熱器に直接当接してもよい。
【0135】
加熱器は、エアロゾル生成物品、したがってエアロゾル生成組成物を加熱するが燃焼させないように構成される。加熱器は、幾つかの例において、薄膜電気抵抗加熱器であってもよい。他の例では、加熱器は、誘導加熱器やその他の加熱器を備えてもよい。加熱器は可燃性熱源であってもよいし、使用時に発熱反応を起こして熱を生成する化学的熱源であってもよい。エアロゾル生成アセンブリは、複数の加熱器を備えてもよい。これらの加熱器は、電池によって電力供給されてもよい。
【0136】
エアロゾル生成物品は、冷却要素及び／又はフィルターを更に備えてもよい。冷却要素が存在する場合、冷却要素は、気体成分又はエアロゾル成分を冷却するように作用又は機能してもよい。幾つかの例において、冷却要素は、気体成分が凝縮してエアロゾルを形成するように気体成分を冷却するよう作用してもよい。冷却要素はまた、非燃焼型エアロゾル供給デバイスの非常に熱い部分を使用者から離間させるように作用してもよい。フィルターが存在する場合、フィルターは、セルロースアセテートプラグなど、当技術分野で公知の任意の適切なフィルターを備えてもよい。
【0137】
幾つかの例において、エアロゾル生成アセンブリは、非燃焼加熱式（ｈｅａｔ ｎｏｔ ｂｕｒｎ）デバイスであってもよい。すなわち、エアロゾル生成アセンブリは、固体のタバコ含有材料を含んでもよい（液体のエアロゾル生成材料は含まない）。幾つかの例において、エアロゾル生成材料は、タバコ材料を含んでもよい。非燃焼加熱式デバイスは、ＷＯ２０１５／０６２９８３Ａ２に開示されており、その公報の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0138】
幾つかの例において、エアロゾル生成アセンブリは、電子タバコハイブリッドデバイスであってもよい。すなわち、エアロゾル生成アセンブリは、固体のエアロゾル生成組成物と液体のエアロゾル生成材料を含んでもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成材料は、ニコチンを含んでもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成材料は、タバコ材料を含んでもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成材料は、タバコ材料及び別個のニコチン源を含んでもよい。これら別個のエアロゾル生成組成物は、別個の加熱器によって加熱されてもよいし、同じ加熱器によって加熱されてもよいし、ある例では、下流のエアロゾル生成材料が、上流のエアロゾル生成組成物から生成される高温のエアロゾルによって加熱されてもよい。電子タバコハイブリッドデバイスは、ＷＯ２０１６／１３５３３１Ａ１に開示されており、この公報の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0139】
エアロゾル生成物品（本明細書では、物品、カートリッジ、又は消耗品ということがある）は、ＴＨＰ、電子タバコハイブリッドデバイス、又は別のエアロゾル生成デバイスにおける使用に適合してもよい。幾つかの例において、この物品は、フィルター及び／又は冷却要素（これらについては上述した）を更に備えてもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成物品は、紙などの包装材料によって取り囲まれていてもよい。
【0140】
エアロゾル生成物品は、通気孔を更に備えてもよい。これらは、物品の側壁に設けられてもよい。幾つかの例において、通気孔は、フィルター及び／又は冷却要素に設けられてもよい。これらの孔は、使用中に冷たい空気が物品内に引き込まれることを可能にし、この冷たい空気は、加熱された揮発成分と混合し、それによってエアロゾルを冷却することができる。
【0141】
通気は、物品が使用時に加熱されるときに、物品から可視の加熱揮発成分が生成されることを促進する。加熱揮発成分は、加熱揮発成分の過飽和が生じるように加熱揮発成分を冷却する工程によって可視化される。加熱揮発成分は、この後、液滴形成（核形成としても知られる）を受け、最終的に、加熱揮発成分のエアロゾル粒子のサイズは、加熱揮発成分の更なる凝縮によって、及び加熱揮発成分から新たに形成された液滴の凝集によって、増大する。
【0142】
幾つかの例において、加熱揮発成分と冷たい空気との合計に対する冷たい空気の比率（通気比として知られる）は、少なくとも１５％である。１５％という通気比は、加熱揮発成分を上述の方法によって可視化することを可能にする。加熱揮発成分の可視性は、使用者が、揮発成分が生成されたことを識別できるようにし、喫煙体験の知覚体験を高める。
【0143】
別の例では、加熱揮発成分を更に冷却するために、通気比が５０％～８５％である。幾つかの例において、通気比は、少なくとも６０％又は６５％であってもよい。
【0144】
幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、シート形態で物品／アセンブリに含まれてもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、平坦なシートとして含まれてもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、平坦なシートとして、ひだ若しくはギャザーをつけたシートとして、波形のシートとして、又は巻かれたシートとして（すなわち、管の形態で）含まれてもよい。そのような幾つかの例において、これらの実施形態のエアロゾル生成材料は、シートとして、例えばエアロゾル生成材料（タバコなど）のロッドを取り囲むシートとして、エアロゾル生成物品／アセンブリに含まれてもよい。他の幾つかの例では、エアロゾル生成組成物は、シートとして形成され、次いで細断され、物品に組み込まれてもよい。幾つかの例において、細断シートは、刻みラグタバコと混合され、物品に組み込まれてもよい。
【0145】
幾つかの例において、本明細書に記載される第１及び第２のエアロゾル生成材料はいずれも、シートとして形成され、次いで、細断され、一緒に混合されて、エアロゾル生成組成物を形成してもよい。次いで、前記組成物は、物品に組み込まれてもよい。幾つかの例において、細断シートはまた、刻みラグタバコと混合され、物品に組み込まれてもよい。
【0146】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、発泡体又は支持体として形成される。エアロゾル生成発泡体は、連続発泡体であっても、支持体への発泡体の別個の部分の構成体などの非連続発泡体であってもよい。
【0147】
図１及び２を参照すると、エアロゾル生成物品１０１の一例の部分破断断面図及び斜視図が示されている。物品１０１は、電源及び加熱器を有するデバイスと共に使用されるように適合されている。この実施形態の物品１０１は、以下に説明する図５～図７に示すデバイス１と共に使用するのに特に適している。使用時には、物品１０１は、図５に示すデバイス１の挿入箇所２０においてデバイスに取り外し可能に挿入することができる。
【0148】
一例の物品１０１は、エアロゾル生成組成物体１０３と、ロッドの形態のフィルターアセンブリ１０５とを含む略円筒状ロッドの形態をしている。エアロゾル生成組成物は、本明細書に記載のエアロゾル生成材料を含む。幾つかの実施形態において、それはシート形態で含まれてもよい。幾つかの実施形態において、それは細断シートの形態で含まれてもよい。幾つかの実施形態において、本明細書に記載されるエアロゾル生成組成物は、シート形態と細断形態とで組み込まれてもよい。
【0149】
フィルターアセンブリ１０５は、冷却セグメント１０７、フィルターセグメント１０９、及び口側端セグメント１１１という３つのセグメントを含む。物品１０１は、口側端又は近位端としても知られる第１の端部１１３と、遠位端としても知られる第２の端部１１５を有する。エアロゾル生成組成物体１０３は、物品１０１のうち遠位端１１５側に配置されている。一例では、冷却セグメント１０７は、冷却セグメント１０７がエアロゾル生成組成物１０３及びフィルターセグメント１０９と当接関係にあるように、エアロゾル生成組成物体１０３とフィルターセグメント１０９との間において、エアロゾル生成組成物体１０３に隣接して配置される。他の例では、エアロゾル生成組成物体１０３と冷却セグメント１０７との間、及びエアロゾル生成組成物体１０３とフィルターセグメント１０９との間に分離部があってもよい。フィルターセグメント１０９は、冷却セグメント１０７と口側端セグメント１１１との間に配置されている。口側端セグメント１１１は、物品１０１の近位端１１３側に配置され、フィルターセグメント１０９に隣接している。一例では、フィルターセグメント１０９は、口側端セグメント１１１と当接関係にある。一実施形態では、フィルターアセンブリ１０５の全長は３７ｍｍ～４５ｍｍであり、より好ましくは、フィルターアセンブリ１０５の全長は４１ｍｍである。
【0150】
一例では、エアロゾル生成組成物１０３のロッドは、３４ｍｍ～５０ｍｍの長さを有し、好適には３８ｍｍ～４６ｍｍの長さを有し、好適には４２ｍｍの長さを有する。
【0151】
一例では、物品１０１の全長は、７１ｍｍ～９５ｍｍであり、好適には７９ｍｍ～８７ｍｍであり、好適には８３ｍｍである。
【0152】
エアロゾル生成組成物体１０３の軸方向の一端は、物品１０１の遠位端１１５で目視可能である。しかし、他の実施形態では、物品１０１の遠位端１１５は、エアロゾル生成組成物体１０３の軸方向の一端を覆う端部材（図示せず）を備えてもよい。
【0153】
エアロゾル生成組成物体１０３は、環状チップペーパー（図示せず）によってフィルターアセンブリ１０５に接合され、環状チップペーパーは、フィルターアセンブリ１０５を取り囲むように実質的にフィルターアセンブリ１０５の周囲に配置され、エアロゾル生成組成物体１０３の長さに沿って部分的に延在する。一例では、チップペーパーは、５８ＧＳＭ標準チップベースペーパーから作製される。一例では、チップペーパーは、４２ｍｍ～５０ｍｍ、好適には４６ｍｍの長さを有する。
【0154】
一例において、冷却セグメント１０７は、環状の管であり、冷却セグメント内の空隙の周囲に配置されて、その空隙を画定する。この空隙は、エアロゾル生成組成物体１０３から生成された加熱揮発成分が流れるチャンバを提供する。冷却セグメント１０７は、エアロゾル蓄積のためのチャンバを提供するように中空であるが、製造中及び物品１０１がデバイス１への挿入中に使用される間に生じうる軸方向圧縮力及び曲げモーメントに耐えるのに十分な剛性を有する。一例では、冷却セグメント１０７の壁の厚さは約０．２９ｍｍである。
【0155】
冷却セグメント１０７は、エアロゾル生成組成物１０３とフィルターセグメント１０９との間に物理的変位を提供する。冷却セグメント１０７によって提供される物理的変位は、冷却セグメント１０７の長さ方向の両端間に熱勾配をもたらす。一例では、冷却セグメント１０７は、冷却セグメント１０７の第１の端部に入る加熱揮発成分と冷却セグメント１０７の第２の端部から出る加熱揮発成分との間に少なくとも摂氏４０度の温度差をもたらすように構成される。一例では、冷却セグメント１０７は、冷却セグメント１０７の第１の端部に入る加熱揮発成分と冷却セグメント１０７の第２の端部から出る加熱揮発成分との間に少なくとも摂氏６０度の温度差をもたらすように構成される。冷却要素１０７の長さ方向の両端間におけるこの温度差は、エアロゾル生成組成物１０３がデバイス１によって加熱されたときに、感温性のフィルターセグメント１０９をエアロゾル生成組成物１０３の高温から保護する。フィルターセグメント１０９と、エアロゾル生成組成物体１０３及びデバイス１の加熱要素との間に物理的変位が設けられないとすれば、感温性のフィルターセグメント１０９は、使用中に損傷を受けて、その必要な機能を効果的に発揮しなくなる可能性がある。
【0156】
一例では、冷却セグメント１０７の長さは少なくとも１５ｍｍである。一例では、冷却セグメント１０７の長さは、２０ｍｍ～３０ｍｍ、より具体的には２３ｍｍ～２７ｍｍ、より具体的には２５ｍｍ～２７ｍｍ、好適には２５ｍｍである。
【0157】
冷却セグメント１０７は紙製であり、これは、冷却セグメント１０７が、使用時においてデバイス１の加熱器に隣接するときに、懸念のある化合物（例えば毒性化合物）を生成しない材料から構成されることを意味する。一例では、冷却セグメント１０７は、中空の内部チャンバを提供するが機械的剛性を維持する螺旋巻き紙管から製造される。螺旋巻き紙管は、管の長さ、外径、真円度及び真直度に関して、高速製造プロセスの厳しい寸法精度要件を満たすことができる。
【0158】
別の例では、冷却セグメント１０７は、堅いプラグラップ又はチップペーパーから作られた凹部である。堅いプラグラップ又はチップペーパーは、製造中及び物品１０１がデバイス１への挿入中に使用されている間に生じうる軸方向圧縮力及び曲げモーメントに耐えるのに十分な剛性を有するように製造される。
【0159】
フィルターセグメント１０９は、エアロゾル生成材料からの加熱揮発成分から１つ以上の揮発化合物を除去するのに十分な任意のフィルター材料から形成されてもよい。一例では、フィルターセグメント１０９は、セルロースアセテートなどのモノアセテート材料から作製される。フィルターセグメント１０９は、加熱揮発成分の量を使用者にとって不満足なレベルまで枯渇させることなく、加熱揮発成分の冷却と刺激低減をもたらす。
【0160】
幾つかの実施形態において、フィルターセグメント１０９内にカプセル（図示せず）を設けてもよい。このカプセルは、フィルターセグメント１０９の径方向及び長さ方向の双方において、フィルターセグメント１０９の実質的に中心に配置されてもよい。他の例では、カプセルを１つ以上の次元において中心からずらしてもよい。幾つかの例において、カプセルが存在する場合、そのカプセルは、香料やエアロゾル形成材料などの揮発性成分を含有してもよい。
【0161】
フィルターセグメント１０９のセルロースアセテートトウ材料の密度は、フィルターセグメント１０９の両端間における圧力降下を制御し、ひいては物品１０１の吸引抵抗を制御する。したがって、フィルターセグメント１０９の材料の選択は、物品１０１の吸引抵抗を制御するうえで重要である。更に、フィルターセグメントは、物品１０１において濾過機能を果たす。
【0162】
１つの例では、フィルターセグメント１０９は、８Ｙ１５グレードのフィルタートウ材料で作製される。このフィルタートウ材料は、加熱揮発材料に対する濾過効果をもたらす一方で、加熱揮発材料から生じる凝縮エアロゾル液滴のサイズを低減する。
【0163】
フィルターセグメント１０９の存在は、冷却セグメント１０７を出る加熱揮発成分を更に冷却することによって断熱効果をもたらす。この更なる冷却効果は、フィルターセグメント１０９の表面に対する使用者の唇の接触温度を低下させる。
【0164】
一例では、フィルターセグメント１０９は、長さが６ｍｍ～１０ｍｍ、好適には８ｍｍである。
【0165】
口側端セグメント１１１は、環状管であり、口側端セグメント１１１内の空隙の周囲に配置されて、その空隙を画定する。この空隙は、フィルターセグメント１０９から流れる加熱揮発成分のためのチャンバを提供する。口側端セグメント１１１は、エアロゾル蓄積のためのチャンバを提供するために中空であるが、製造中及びデバイス１への挿入中に物品が使用されている間に生じうる軸方向圧縮力及び曲げモーメントに耐えるのに十分な剛性を有する。一例では、口側端セグメント１１１の壁の厚さは、約０．２９ｍｍである。一例では、口側端セグメント１１１の長さは、６ｍｍ～１０ｍｍであり、好適には８ｍｍである。
【0166】
口側端セグメント１１１は、中空の内部チャンバを提供するが重要な機械的剛性を維持する螺旋巻き紙管から製造してもよい。螺旋巻き紙管は、管の長さ、外径、真円度及び真直度に関して、高速製造プロセスの厳しい寸法精度要件を満たすことができる。
【0167】
口側端セグメント１１１は、フィルターセグメント１０９の出口に蓄積する液体凝縮物が使用者と直接接触することを防止する機能をもたらす。
【0168】
一例では、口側端セグメント１１１及び冷却セグメント１０７が単一の管から形成され、フィルターセグメント１０９がその管内に配置されて、口側端セグメント１１１と冷却セグメント１０７を分離してもよいことを理解されたい。
【0169】
【0170】
図３及び図４に示す物品３０１の例では、通気領域３１７が物品３０１に設けられ、空気が物品３０１の外部から物品３０１の内部に流入することを可能にする。一例では、通気領域３１７は、物品３０１の外層を貫いて形成された１つ以上の通気孔３１７の形態をとる。この通気孔は、物品３０１の冷却を助けるために、冷却セグメント３０７に配置されてもよい。一例では、通気領域３１７は、孔の列を１つ以上備え、好ましくは、孔の各列は、物品３０１の長手方向軸に実質的に垂直な断面において、物品３０１の外周に沿って配置される。
【0171】
一例では、物品３０１に通気をもたらすために、１～４列の通気孔がある。通気孔の各列は、１２～３６個の通気孔３１７を有してもよい。通気孔３１７の直径は、例えば、１００～５００μｍとすることができる。一例では、通気孔３１７の列間の軸方向間隔は、０．２５ｍｍ～０．７５ｍｍ、好適には０．５ｍｍである。
【0172】
一例では、通気孔３１７は均一なサイズを有する。別の例では、通気孔３１７は様々なサイズを有する。通気孔は、任意の適切な技術、例えば、レーザ技術、冷却セグメント３０７の機械的穿孔、又は物品３０１に形成される前の冷却セグメント３０７の事前穿孔のうちの１つ以上を使用して作製することができる。通気孔３１７は、物品３０１を効果的に冷却するように位置決めされる。
【0173】
一例では、通気孔３１７の列は、物品の近位端３１３から少なくとも１１ｍｍ、好適には物品３０１の近位端３１３から１７ｍｍ～２０ｍｍに位置する。通気孔３１７の位置は、物品３０１の使用時に使用者が通気孔３１７を塞がないように決められる。
【0174】
物品３０１の近位端３１３から１７ｍｍ～２０ｍｍに通気孔の列を設けることにより、図６及び７に見られるように、物品３０１がデバイス１に完全に挿入されたときに通気孔３１７をデバイス１の外側に配置することができる。通気孔をデバイスの外側に配置することによって、加熱されていない空気が、デバイス１の外側から通気孔を通って物品３０１に入り、物品３０１の冷却を助けることができる。
【0175】
冷却セグメント３０７の長さは、物品３０１がデバイス１に完全に挿入されたときに、冷却セグメント３０７がデバイス１に部分的に挿入されるような長さである。この冷却セグメント３０７の長さは、デバイス１の加熱装置と感熱性のフィルター装置３０９との間に物理的な間隙を提供する第１の機能と、物品３０１がデバイス１に完全に挿入されたときに、通気孔３１７が冷却セグメント内に配置される一方で、デバイス１の外側にも配置されることを可能にする第２の機能をもたらす。図６及び図７から分かるように、冷却要素３０７の大部分は、デバイス１内に配置されている。しかしながら、冷却要素３０７には、デバイス１の外に延びる部分がある。冷却要素３０７のうちデバイス１の外に延びるこの部分に、通気孔３１７が配置されている。
【0176】
ここで図５～図７をより詳細に参照すると、エアロゾル生成組成物を加熱して前記エアロゾル生成組成物の少なくとも１つの成分を揮発させ、典型的には吸入可能なエアロゾルを形成するように構成されたデバイス１の例が示されている。デバイス１は、エアロゾル生成組成物を加熱するが燃焼させないことによって化合物を放出する加熱デバイスである。
【0177】
第１の端部３は、本明細書では、デバイス１の口側端又は近位端３と呼ばれることがあり、第２の端部５は、本明細書では、デバイス１の遠位端５と呼ばれることがある。デバイス１は、オン／オフボタン７を有し、デバイス１全体を使用者が望むように起動／停止することができる。
【0178】
デバイス１は、デバイス１の様々な内部部品を配置及び保護するためのハウジング９を備える。図示の例では、ハウジング９は、デバイス１の外縁を取り巻く単一体スリーブ１１を備えており、このスリーブ１１は、デバイス１の「上部」を概ね形成するトップパネル１７と、デバイス１の「底部」を概ね形成するボトムパネル１９とで蓋をされている。別の例では、ハウジングは、トップパネル１７及びボトムパネル１９に加えて、フロントパネル、リアパネル、及び一対の対向するサイドパネルを備える。
【0179】
トップパネル１７及び／又はボトムパネル１９は、デバイス１の内部への容易なアクセスを可能にするために、単一体スリーブ１１に取り外し可能に固定されてもよく、又は、例えば使用者がデバイス１の内部にアクセスすることを阻止するために、単一体スリーブ１１に「永久的に」固定されてもよい。一例では、パネル１７及び１９は、プラスチック材料（射出成形によって形成されたガラス充填ナイロンなどを含む）で作られ、単一体スリーブ１１はアルミニウムで作られるが、他の材料及び他の製造プロセスを使用してもよい。
【0180】
デバイス１のトップパネル１７は、デバイス１の口側端３に開口部２０を有しており、使用時に、使用者が、エアロゾル生成組成物を含む物品１０１、３０１を、この開口部２０を通して、デバイス１に挿入し、また、デバイス１から取り外すことができる。
【0181】
ハウジング９は、その中に加熱装置２３、制御回路２５、及び電源２７を配置又は固定している。この例では、加熱装置２３、制御回路２５、及び電源２７は横方向に近接（すなわち、一端から見たときに近接）し、制御回路２５は、概ね加熱装置２３と電源２７との間に位置するが、他の配置も可能である。
【0182】
制御回路２５は、以下で更に論じるように、物品１０１、３０１内のエアロゾル生成組成物の加熱を制御するように構成及び配置された、マイクロプロセッサ装置などのコントローラを含んでいてもよい。
【0183】
電源２７は、例えば、電池であってもよく、この電池は、充電式電池でも非充電式電池でもよい。好適な電池の例としては、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル電池（例えば、ニッケルカドミウム電池）、アルカリ電池などが挙げられる。電池２７は、加熱装置２３に電気的に結合され、必要なときに制御回路２５の制御下で電力を供給して、物品内のエアロゾル生成組成物を加熱する（前述のように、エアロゾル生成組成物を燃焼させることなくエアロゾル生成材料を揮発させる）。
【0184】
電源２７を加熱装置２３に横方向に近接させて配置する利点は、デバイス１全体を過度に長くすることなく、物理的に大きな電源２５を使用できることである。当然のことながら、一般に、物理的に大きい電源２５は、より高い容量（すなわち、供給可能な総電気エネルギー、しばしばアンペア時などで測定される）を有し、したがって、デバイス１の電池寿命をより長くすることができる。
【0185】
一例では、加熱装置２３は、中空内部加熱チャンバを有する中空円筒管の形態を概ねしており、この中空内部加熱チャンバには、エアロゾル生成材料を含む物品１０１、３０１が、使用時に加熱のために挿入される。加熱装置２３については様々な構成が可能である。例えば、加熱装置２３は、単一の加熱要素を備えてもよいし、加熱装置２３の長手方向軸に沿って整列された複数の加熱要素から形成されてもよい。加熱要素又は各加熱要素は、環状又は管状であってもよく、又は、その外周に沿って少なくとも部分的に環状又は少なくとも部分的に管状であってもよい。一例では、加熱要素又は各加熱要素は、薄膜ヒータであってもよい。別の例では、加熱素子又は各加熱素子は、セラミック材料から作製されてもよい。適切なセラミック材料の例としては、アルミナセラミック及び窒化アルミニウムセラミック、並びに窒化ケイ素セラミックが挙げられ、これらは積層して焼結してもよい。他の加熱構成も可能であり、これには、例えば、誘導加熱、赤外線加熱素子（これは赤外線を放射することによって加熱する）、抵抗電気巻線などによって形成される抵抗加熱素子が含まれる。
【0186】
１つの特定の例では、加熱装置２３は、ステンレス鋼の支持管によって支持され、ポリイミド加熱要素を備える。加熱装置２３は、物品１０１、３０１がデバイス１に挿入されたときに、物品１０１、３０１のうちエアロゾル生成組成物１０３、３０３からなる本体の実質的に全体が加熱装置２３に挿入されるような寸法を与えられている。
【0187】
加熱要素又は各加熱要素は、エアロゾル生成材料の選択された複数のゾーン（区域）を、例えば希望に応じて順次に（上述のように経時的に）又は一緒に（同時に）、独立して加熱できるように配置してもよい。
【0188】
この例における加熱装置２３は、その長さの少なくとも一部に沿って断熱体３１によって囲まれている。断熱体３１は、加熱装置２３からデバイス１の外部へ通過する熱を低減するのに役立つ。これは、一般に熱損失を低減するので、加熱装置２３の電力要件を低く抑えるのに役立つ。断熱体３１はまた、加熱装置２３の動作中にデバイス１の外部を冷たく保つのに役立つ。一例では、断熱体３１は、スリーブの２つの壁の間に低圧領域を設ける二重壁スリーブであってもよい。すなわち、断熱体３１は、例えば、「真空」管、すなわち、伝導及び／又は対流による伝熱を最小限に抑えるように少なくとも部分的に真空排気された管であってもよい。断熱体３１については他の構成も可能であり、これには、二重壁スリーブに加えて、又は二重壁スリーブに代えて、断熱材（例えば、適切な発泡タイプの材料を含む）を使用することが含まれる。
【0189】
ハウジング９は、加熱装置２３と同様に、全ての内部部品を支持するための様々な内部支持構造３７を更に備えてもよい。
【0190】
デバイス１は、開口部２０の周囲に延在し、開口部２０からハウジング９の内部に突出するカラー３３と、カラー３３と真空スリーブ３１の一端との間に配置された略管状のチャンバ３５とを更に備える。チャンバ３５は、冷却構造３５ｆを更に備えており、この冷却構造３５ｆは、この例では、チャンバ３５の外面に沿って離間した複数の冷却フィン３５ｆを備え、各冷却フィンは、チャンバ３５の外面を取り巻くように配置される。中空チャンバ３５の長さの少なくとも一部にわたって物品１０１、３０１がデバイス１に挿入されるとき、中空チャンバ３５と物品１０１、３０１との間には空隙３６が存在する。空隙３６は、冷却セグメント３０７の少なくとも一部にわたって物品１０１、３０１の外周全体を取り巻く。
【0191】
カラー３３は、開口部２０の外周を取り巻くように配置された複数の隆起部６０を備えており、これらの隆起部は、開口部２０内に突出する。隆起部６０は、隆起部６０の位置における開口部２０の開放距離が、隆起部６０のない位置における開口部２０の開放距離よりも小さくなるように、開口部２０内の空間を占める。隆起部６０は、デバイス内に挿入された物品１０１、３０１と係合して、それをデバイス１内に固定するのを助けるように構成される。隆起部６０の隣り合う対と物品１０１、３０１とによって画定される開放空間（図示せず）は、物品１０１、３０１の外面の周りに通気経路を形成する。これらの通気経路は、物品１０１、３０１から逃げた高温蒸気がデバイス１から出ることを可能にするとともに、空隙３６内において物品１０１、３０１の周りでデバイス１に冷却空気が流れ込むことを可能にする。
【0192】
動作中、物品１０１、３０１は、図５～７に示されるように、デバイス１の挿入箇所２０に取り外し可能に挿入される。特に図６を参照すると、一例において、エアロゾル生成組成物体１０３、３０３（これは、物品１０１、３０１の遠位端１１５、３１５側に配置されている）は、デバイス１の加熱装置２３内に完全に収容される。物品１０１、３０１の近位端１１３、３１３は、デバイス１から延び出て、使用者のためのマウスピースアセンブリとして機能する。
【0193】
動作中、加熱装置２３は、物品１０１、３０１を加熱して、エアロゾル生成組成物体１０３、３０３からエアロゾル生成組成物の少なくとも１つの成分を揮発させる。
【0194】
エアロゾル生成組成物体１０３、３０３からの加熱揮発成分のための一次流路は、軸方向に沿って物品１０１、３０１を通り、冷却セグメント１０７、３０７の内側のチャンバを通り、フィルターセグメント１０９、３０９を通り、口側端セグメント１１１、３１３を通って使用者に至る。一例では、エアロゾル生成組成物体から生成される加熱揮発成分の温度は、６０℃～２５０℃であり、これは、使用者にとって許容可能な吸入温度を上回る可能性がある。加熱揮発成分は、冷却セグメント１０７、３０７を通って移動するにつれて冷却され、一部の揮発成分が冷却セグメント１０７、３０７の内面上に凝縮する。
【0195】
図３及び図４に示される物品３０１の例では、冷たい空気が、冷却セグメント３０７に形成された通気孔３１７を介して冷却セグメント３０７に入ることができる。この冷たい空気は、加熱揮発成分と混合して、加熱揮発成分を更に冷却する。
【0196】
製造方法
本発明の別の態様は、本明細書に記載されるエアロゾル生成組成物を作製する方法を提供する。
本発明の別の態様は、本明細書に記載されるエアロゾル生成組成物を作製する方法を提供する。
【0197】
エアロゾル生成材料を形成する方法は、
（ａ）
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料、及び
（ｉｖ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）スラリーに空気を含ませるステップと、
（ｃ）空気を含んだスラリーの層を形成するステップと、
（ｄ）スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含んでもよい。
（ａ）
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料、及び
（ｉｖ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）スラリーに空気を含ませるステップと、
（ｃ）空気を含んだスラリーの層を形成するステップと、
（ｄ）スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含んでもよい。
【0198】
上述のように、このプロセスから形成されたエアロゾル生成材料は、発泡体である。
【0199】
スラリーに空気を含ませるステップ（ｂ）は、高せん断条件下でスラリーを混合することを含んでもよい。
【0200】
スラリーの層を形成するステップ（ｃ）は、例えば、スラリーを噴霧する、キャストする、又は押出することを含んでもよい。幾つかの例において、このスラリー層は、スラリーを静電噴霧することによって形成される。幾つかの例において、このスラリー層は、スラリーをキャストすることによって形成される。
【0201】
幾つかの例において、（ｃ）及び（ｄ）は、少なくとも部分的に、同時に（例えば、静電噴霧中に）行われてもよい。幾つかの例において、（ｃ）及び（ｄ）は、順次に行われてもよい。
【0202】
幾つかの例において、スラリーは支持体に付与される。空気を含んだスラリーの層を支持体上に形成してもよい。
【0203】
乾燥させるステップ（ｄ）は、幾つかの例において、スラリー中の（ＷＷＢで）約５０重量％、６０重量％、７０重量％、８０重量％、又は９０重量％～約８０重量％、９０重量％、又は９５重量％の水を除去してもよい。
【0204】
乾燥させるステップ（ｄ）は、幾つかの例において、キャスト材料の厚さを少なくとも８０％、好適には８５％又は８７％だけ減少させてもよい。例えば、スラリーは２ｍｍの厚さにキャストされてもよく、得られる乾燥エアロゾル生成材料は０．２ｍｍの厚さを有しうる。
【0205】
ステップ（ｄ）中、スラリーは加熱されて、溶媒の少なくとも約６０重量％、７０重量％、８０重量％、８５重量％、又は９０重量％が除去されてもよい。
【0206】
幾つかの実施形態において、ステップ（ｄ）の前にガスがスラリーにバブリングされる。
【0207】
幾つかの例において、スラリーを用意するステップ（ａ）は、スラリーを高せん断条件下で混合することを含み、その結果、ステップ（ｂ）はステップ（ａ）の一部である。そのような実施形態において、方法は、
（ａ）スラリーを用意し、スラリーを高せん断条件下で混合して、空気を含んだスラリーを形成するステップであって、スラリーが、
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料、及び
（ｉｖ）溶媒
を含む、ステップと、
（ｂ）空気を含んだスラリーの層を形成するステップと、
（ｃ）スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含んでもよい。
（ａ）スラリーを用意し、スラリーを高せん断条件下で混合して、空気を含んだスラリーを形成するステップであって、スラリーが、
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料、及び
（ｉｖ）溶媒
を含む、ステップと、
（ｂ）空気を含んだスラリーの層を形成するステップと、
（ｃ）スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含んでもよい。
【0208】
スラリーに空気を含ませるステップは、スラリーの層が形成された後に行われてもよい。そのような実施形態において、方法は、
（ａ）
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料、及び
（ｉｖ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）スラリーの層を形成するステップと、
（ｃ）スラリーに空気を含ませるステップと、
（ｄ）スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含んでもよい。
（ａ）
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料、及び
（ｉｖ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）スラリーの層を形成するステップと、
（ｃ）スラリーに空気を含ませるステップと、
（ｄ）スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含んでもよい。
【0209】
そのような例において、スラリーに空気を含ませるステップは、スラリーにガスをバブリングすることを含んでもよい。
【0210】
スラリー自体も本発明の一部を形成しうる。幾つかの例において、スラリー溶媒は、水から本質的になるか、又は水からなっていてもよい。幾つかの例において、スラリーは、（ＷＷＢで）約５０重量％、６０重量％、７０重量％、８０重量％、又は９０重量％の溶媒を含んでもよい。
【0211】
溶媒が水からなる例において、スラリーの乾重量含有量は、エアロゾル生成材料の乾重量含有量と一致してもよい。このように、固体の組成に関する本明細書での検討は、本発明のスラリー態様との組み合わせで明示的に開示されている。
【0212】
エアロゾル生成材料を形成する方法は、
（ａ）
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）発泡剤、
（ｉｖ）エアロゾル形成材料、及び
（ｖ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）スラリーの層を形成するステップと、
（ｃ）スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含んでもよい。
（ａ）
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）発泡剤、
（ｉｖ）エアロゾル形成材料、及び
（ｖ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）スラリーの層を形成するステップと、
（ｃ）スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含んでもよい。
【0213】
スラリーの層を形成するステップ（ｂ）は、例えば、スラリーを噴霧する、キャストするか、又は押出することを含んでもよい。幾つかの例において、このスラリー層は、スラリーを静電噴霧することによって形成される。幾つかの例において、このスラリー層は、スラリーをキャストすることによって形成される。
【0214】
幾つかの例において、（ｂ）及び（ｃ）は、少なくとも部分的に、同時に（例えば、静電噴霧中に）行われてもよい。幾つかの例において、（ｂ）及び（ｃ）は、順次に行われてもよい。
【0215】
幾つかの例において、スラリーは支持体に付与される。スラリーの層を支持体上に形成してもよい。
【0216】
乾燥させるステップ（ｃ）は、幾つかの例において、スラリー中の（ＷＷＢで）約５０重量％、６０重量％、７０重量％、８０重量％、又は９０重量％～約８０重量％、９０重量％、又は９５重量％の水を除去してもよい。
【0217】
乾燥させるステップ（ｃ）は、幾つかの例において、キャスト材料の厚さを少なくとも８０％、好適には８５％又は８７％だけ減少させてもよい。例えば、スラリーは２ｍｍの厚さにキャストされてもよく、得られる乾燥エアロゾル生成材料は０．２ｍｍの厚さを有しうる。
【0218】
ステップ（ｃ）中、スラリーは加熱されて、溶媒の少なくとも約６０重量％、７０重量％、８０重量％、８５重量％、又は９０重量％が除去されてもよい。
【0219】
幾つかの実施形態において、スラリーは、ステップ（ｃ）の前に更に空気を含ませられる。例えば、幾つかの実施形態において、ステップ（ｃ）の前にガスがスラリーにバブリングされる。
【0220】
スラリー自体も本発明の一部を形成しうる。幾つかの例において、スラリー溶媒は、水から本質的になってもよく、又は水からなっていてもよい。幾つかの例において、スラリーは、（ＷＷＢで）約５０重量％、６０重量％、７０重量％、８０重量％、又は９０重量％の溶媒を含んでもよい。
【0221】
溶媒が水からなる例において、スラリーの乾重量含有量は、エアロゾル生成材料の乾重量含有量と一致してもよい。このように、固体の組成に関する本明細書での検討は、本発明のスラリー態様との組み合わせで明示的に開示されている。
【0222】
本発明の態様によると、本明細書に記載されるような非燃焼型エアロゾル供給システムを使用してエアロゾルを生成する方法が提供される。幾つかの実施形態において、方法は、エアロゾル生成材料を、３５０℃以下の温度に加熱するステップを含む。幾つかの実施形態において、方法は、エアロゾル生成材料を、約２２０℃～約２８０℃の温度に加熱するステップを含む。幾つかの実施形態において、方法は、エアロゾル生成材料の少なくとも一部を、使用セッションにわたって約２２０℃～約２８０℃の温度に加熱するステップを含む。
【0223】
本明細書で使用されるような「使用セッション」は、使用者による非燃焼型エアロゾル供給システムの使用の単一の期間を指す。使用セッションは、加熱アセンブリ中に存在する少なくとも１つの加熱ユニットに電力が最初に供給される時点に開始する。デバイスは、使用セッションの開始からある期間の時間が経過した後、使用準備される。使用セッションは、エアロゾル生成デバイスの加熱要素のいずれにも電力が供給されない時点で終了する。使用セッションの終了は、喫煙物品が枯渇した時点（使用者が各パフでの全微粒子物質収量（ｍｇ）を許容できないほど低いと考える時点）と合致しうる。セッションは、複数のパフの継続時間を有する。前記セッションは、７分間、又は６分間、又は５分間、又は４分３０秒間、又は４分間、又は３分３０秒間未満の継続時間を有してもよい。幾つかの実施形態において、使用セッションは、２～５分間、又は３～４．５分間、又は３．５～４．５分間、又は好適には４分間の継続時間を有してもよい。セッションは、使用者がデバイスのボタン又はスイッチを作動させ、少なくとも１つの加熱要素の温度上昇を開始させることによって開始されてもよい。
【0224】
例示の実施形態
１．開示の概要に定義されるエアロゾル生成材料又はスラリー。
２．約５～３５重量％の起泡剤を含む、実施形態１のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３．約５～２５重量％の起泡剤を含む、実施形態２のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４．約５～２０重量％の起泡剤を含む、実施形態３のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５．約１０～３５重量％の起泡剤を含む、実施形態２のエアロゾル生成材料又はスラリー。
６．約１０～２５重量％の起泡剤を含む、実施形態５のエアロゾル生成材料又はスラリー。
７．約１０～２０重量％の起泡剤を含む、実施形態６のエアロゾル生成材料又はスラリー。
８．起泡剤が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース（ＨＰＭＣ）、グアーガム、ペクチン、加工デンプン（例えば、ヒドロキシル化デンプン）、マルトデキストリン、及びそれらの混合物を含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
９．起泡剤が、ＨＰＭＣを含む（又はＨＰＭＣである）、実施形態８のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１０．約１０～８０重量％の充填剤を含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１１．約１０～７５重量％の充填剤を含む、実施形態１０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１２．約１０～７０重量％の充填剤を含む、実施形態１１のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１３．約２０～８０重量％の充填剤を含む、実施形態１０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１４．約２０～７５重量％の充填剤を含む、実施形態１３のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１５．約２０～７０重量％の充填剤を含む、実施形態１４のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１６．約３０～８０重量％の充填剤を含む、実施形態１０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１７．約３０～７５重量％の充填剤を含む、実施形態１６のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１８．約３０～７０重量％の充填剤を含む、実施形態１７のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１９．約４０～８０重量％の充填剤を含む、実施形態１０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２０．約４０～７５重量％の充填剤を含む、実施形態１９のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２１．約４０～７０重量％の充填剤を含む、実施形態２０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２２．約５０～８０重量％の充填剤を含む、実施形態１０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２３．約５０～７５重量％の充填剤を含む、実施形態２２のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２４．約５０～７０重量％の充填剤を含む、実施形態２３のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２５．約６０～８０重量％の充填剤を含む、実施形態１０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２６．約６０～７５重量％の充填剤を含む、実施形態２５のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２７．約６０～７０重量％の充填剤を含む、実施形態２６のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２８．充填剤が、無機充填材料、木材パルプ、炭酸カルシウム、麻繊維、セルロース、及びセルロース誘導体を含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２８ａ．充填剤が、木材パルプ、炭酸カルシウム、及びそれらの組み合わせから選択される、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２９．充填剤が木材パルプを含む（又は木材パルプである）、実施形態２８のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３０．約１～２０重量％の木材パルプを含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３１．約５～１５重量％の木材パルプを含む、実施形態３０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３２．約１３～１４重量％の木材パルプを含む、実施形態３１のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３３．約１０～７０重量％の炭酸カルシウムを含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３４．約３０～７０重量％の炭酸カルシウムを含む、実施形態３３のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３５．約４５～６５重量％の炭酸カルシウムを含む、実施形態３４のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３６．約１～８０重量％のエアロゾル形成材料を含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３７．約１～５０重量％のエアロゾル形成材料を含む、実施形態３６のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３８．約５～３５重量％のエアロゾル形成材料を含む、実施形態３７のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３９．約１０～２５重量％のエアロゾル形成材料を含む、実施形態３８のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４０．約１２～２０重量％のエアロゾル形成材料を含む、実施形態３９のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４１．約１３～１８重量％のエアロゾル形成材料を含む、実施形態４０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４２．エアロゾル形成材料が、グリセロール、プロピレングリコール、１，３－プロパンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、１，３－ブチレングリコール、エリスリトール、メソ－エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、ベンジルフェニルアセテート、トリブチリン、ラウリルアセテート（ｌａｒｙｌ ａｃｅｔａｅｅ）、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの１つ以上を含む（又はそれらである）、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４３．エアロゾル形成材料が、エリスリトール、プロピレングリコール、グリセロール、及びトリアセチンのうちの１つ以上を含む（又はそれらである）、実施形態４２のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４４．エアロゾル形成材料が、任意でプロピレングリコールと組み合わせて、グリセロールを含む（又はグリセロールである）、実施形態４２のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４５．約１～１０重量％の泡安定剤を含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４６．約１～７重量％の泡安定剤を含む、実施形態４５のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４７．約１～５重量％の泡安定剤を含む、実施形態４６のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４８．約２～１０重量％の泡安定剤を含む、実施形態４５のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４９．約２～７重量％の泡安定剤を含む、実施形態４８のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５０．約２～５重量％の泡安定剤を含む、実施形態４９のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５１．泡安定剤が界面活性剤を含む（又は界面活性剤である）、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５２．泡安定剤が、ラウリル硫酸ナトリウム（ＳＬＳ）、Ｔｗｅｅｎ ６０、Ｔｗｅｅｎ ８０、Ａｍｐｈｏｓｏｌ ＣＡ、Ｓｐａｎ ６０（モノステアリン酸ソルビタン）、Ｓｐａｎ ８０（モノオレイン酸ソルビタン）、レシチン、又はそれらの混合物を含む（又はそれらである）、実施形態５１のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５３．約１～１０重量％の発泡剤を含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５４．約１～７重量％の発泡剤を含む、実施形態５３のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５５．約１～５重量％の発泡剤を含む、実施形態５４のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５６．約２～１０重量％の発泡剤を含む、実施形態５３のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５７．約２～７重量％の発泡剤を含む、実施形態５６のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５８．約２～５重量％の発泡剤を含む、実施形態５７のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５９．約４～１０重量％の発泡剤を含む、実施形態５３のエアロゾル生成材料又はスラリー。
６０．約４～７重量％の発泡剤を含む、実施形態５９のエアロゾル生成材料又はスラリー。
６１．約４～５重量％の発泡剤を含む、実施形態６０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
６２．発泡剤が、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、クエン酸、酒石酸、乳酸、酢酸、硫酸アルミニウム、又はそれらの混合物を含む（又はそれらである）、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
６３．１つ以上の他の機能性材料を更に含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
６４．繊維質材料を含まない、任意の先行する実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
６５．タバコ繊維を含まない、任意の前述の実施形態のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
６６． １つ以上の起泡剤、充填剤、エアロゾル形成材料、及び水からなるか、又はそれらから本質的になる、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料。
６７． １つ以上の起泡剤、泡安定剤、充填剤、エアロゾル形成材料、及び水からなるか、又はそれらから本質的になる、実施形態１～６５のいずれかのエアロゾル生成材料。
６８． １つ以上の起泡剤、充填剤、エアロゾル形成材料、発泡剤、及び水からなるか、又はそれらから本質的になる、実施形態１～６５のいずれかのエアロゾル生成材料。
６９．支持体上に存在する、任意の前述の請求項のエアロゾル生成材料。
７０． ０．０２～０．７ｇ／ｃｍ３の密度を有する、任意の前述の請求項のエアロゾル生成材料。
７１． ０．０２～０．６ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７０のエアロゾル生成材料。
７２． ０．０２～０．４ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７１のエアロゾル生成材料。
７３． ０．０２～０．２５ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７２のエアロゾル生成材料。
７４． ０．０６～０．７ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７０のエアロゾル生成材料。
７５． ０．０６～０．６ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７４のエアロゾル生成材料。
７６． ０．０６～０．４ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７５のエアロゾル生成材料。
７７． ０．０６～０．２５ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７６のエアロゾル生成材料。
７８． ０．１～０．７ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７０のエアロゾル生成材料。
７９． ０．１～０．６ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７８のエアロゾル生成材料。
８０． ０．１～０．４ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７９のエアロゾル生成材料。
８１． ０．１～０．２５ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態８０のエアロゾル生成材料。
８２．約３８０ｃｍ３／１００ｇ超の充填値を有する、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料。
８３．約４００ｃｍｇ３／１００ｇ超の充填値を有する、実施形態８２のエアロゾル生成材料。
８４．約４２０ｃｍｇ３／１００ｇ超の充填値を有する、実施形態８３のエアロゾル生成材料。
８５．約１００秒／１００ｍＬ以上のＧｕｒｌｅｙ多孔度を有する、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料。
８６．約１２５秒／１００ｍＬ以上のＧｕｒｌｅｙ多孔度を有する、実施形態８５のエアロゾル生成材料。
８７．約１５０秒／１００ｍＬ以上のＧｕｒｌｅｙ多孔度を有する、実施形態８６のエアロゾル生成材料。
８８．任意の前述の実施形態によるエアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物。
８９． １つ以上の他の機能性材料を更に含む、実施形態８８のエアロゾル生成組成物。
９０．他の機能性材料が、１つ以上のｐＨ調節剤、着色剤、保存剤、バインダー、充填剤、安定剤及び／又は酸化防止剤を含む、実施形態８９のエアロゾル生成組成物。
９１．（ＷＷＢで）合計約１０～１００重量％のエアロゾル生成材料を含む、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
９２．（ＷＷＢで）合計約２０～１００重量％のエアロゾル生成材料を含む、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
９３．（ＷＷＢで）合計約３０～１００重量％のエアロゾル生成材料を含む、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
９４．（ＷＷＢで）合計約４０～１００重量％のエアロゾル生成材料を含む、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
９５．（ＷＷＢで）合計約５０～１００重量％のエアロゾル生成材料を含む、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
９６．（ＷＷＢで）合計約６０～１００重量％のエアロゾル生成材料を含む、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
９７．（ＷＷＢで）合計約７０～１００重量％のエアロゾル生成材料を含む、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
９８．（ＷＷＢで）合計約５０～９５重量％のエアロゾル生成材料を含む、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
９９．（ＷＷＢで）合計約５０～９０重量％のエアロゾル生成材料を含む、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
１００．エアロゾル生成材料からなるか、又はエアロゾル生成材料から本質的になる、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
１００ａ．タバコ材料を更に含む、実施形態８８～１００のいずれかのエアロゾル生成組成物。
１００ｂ．タバコ材料がファインカットである、実施形態１００ａのエアロゾル生成組成物。
１００ｃ．タバコ材料がラミナタバコを含む、実施形態１００ａ～１００ｂのいずれか１つのエアロゾル生成組成物。
１００ｄ．タバコ材料が刻みラグタバコを含む、実施形態１００ａ～１００ｃのいずれか１つのエアロゾル生成組成物。
１００ｅ．エアロゾル生成材料が細断シートの形態であり、タバコ材料とブレンドされている、実施形態１００ａ～１００ｄのいずれか１つのエアロゾル生成組成物。
１０１．非燃焼型エアロゾル供給デバイスに使用される消耗品であって、実施形態８８～１００ｅのいずれかのエアロゾル生成組成物を含む、消耗品。
１０１ａ．燃焼型エアロゾル供給デバイスに使用される消耗品であって、実施形態８８～１００ｅのいずれかのエアロゾル生成組成物を含む、消耗品。
１０２．実施形態１０１の消耗品及び非燃焼型エアロゾル供給デバイスを備える非燃焼型エアロゾル供給システム。
１０２ａ．実施形態１０１ａの消耗品及び燃焼型エアロゾル供給デバイスを備える燃焼型エアロゾル供給システム。
１０３．非燃焼型エアロゾル供給デバイスが非燃焼加熱式デバイスである、実施形態１０１の非燃焼型エアロゾル供給デバイスに使用される消耗品、又は実施形態９３の非燃焼型エアロゾル供給システム。
１０４．非燃焼型エアロゾル供給デバイスが電子タバコハイブリッドデバイスである、実施形態１０１の非燃焼型エアロゾル供給デバイスに使用される消耗品、又は実施形態１０２の非燃焼型エアロゾル供給システム。
１０５．実施形態１～８７のいずれかに定義されるエアロゾル生成材料を形成する方法であって、
（ａ）
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料、及び
（ｉｖ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）スラリーに空気を含ませるステップと、
（ｃ）空気を含んだスラリーの層を形成するステップと、
（ｄ）スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含む、方法。
１０５ａ．実施形態１～８７のいずれかに定義されるエアロゾル生成材料を形成する方法であって、
（ａ）
（ｖ）１つ以上の起泡剤、
（ｖｉ）充填剤、
（ｖｉｉ）エアロゾル形成材料、及び
（ｖｉｉｉ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）スラリーの層を形成するステップと、
（ｃ）スラリーに空気を含ませるステップと、
（ｄ）スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含む、方法。
１０５ｂ．ステップ（ｃ）が、スラリーにガスをバブリングすることを含む、実施形態１０５ａに記載の方法。
１０６．ステップ（ｂ）が、スラリーを高せん断条件下で混合することを含む、実施形態１０５に記載の方法。
１０６ａ．ステップ（ｂ）が、スラリーにガスをバブリングすることを含む、実施形態１０５に記載の方法。
１０７．スラリーを用意するステップ（ａ）が、スラリーを高せん断条件下で混合することを含み、その結果、ステップ（ｂ）がステップ（ａ）の一部である、実施形態１０５又は１０６に記載の方法。
１０８．実施形態１～８７のいずれかに定義されるエアロゾル生成材料を形成する方法であって、
（ａ）
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）発泡剤、
（ｉｖ）エアロゾル形成材料、及び
（ｖ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）スラリーの層を形成するステップと、
（ｃ）スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含む、方法。
１０８ａ．ステップ（ｂ）において、乾燥させるステップの前に、スラリーにガスがバブリングされる、実施形態１０８に記載の方法。
１０８．溶媒が水を含む、実施形態１０５～１０８のいずれかの方法。
１０９．溶媒が、水から本質的になるか、又は水からなる、実施形態１０５～１０７のいずれかの方法。
１１０．スラリーが、（ＷＷＢで）約５０重量％、６０重量％、７０重量％、８０重量％、又は９０重量％の溶媒を含む、実施形態１０５～１０７のいずれかの方法。
１．開示の概要に定義されるエアロゾル生成材料又はスラリー。
２．約５～３５重量％の起泡剤を含む、実施形態１のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３．約５～２５重量％の起泡剤を含む、実施形態２のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４．約５～２０重量％の起泡剤を含む、実施形態３のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５．約１０～３５重量％の起泡剤を含む、実施形態２のエアロゾル生成材料又はスラリー。
６．約１０～２５重量％の起泡剤を含む、実施形態５のエアロゾル生成材料又はスラリー。
７．約１０～２０重量％の起泡剤を含む、実施形態６のエアロゾル生成材料又はスラリー。
８．起泡剤が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース（ＨＰＭＣ）、グアーガム、ペクチン、加工デンプン（例えば、ヒドロキシル化デンプン）、マルトデキストリン、及びそれらの混合物を含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
９．起泡剤が、ＨＰＭＣを含む（又はＨＰＭＣである）、実施形態８のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１０．約１０～８０重量％の充填剤を含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１１．約１０～７５重量％の充填剤を含む、実施形態１０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１２．約１０～７０重量％の充填剤を含む、実施形態１１のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１３．約２０～８０重量％の充填剤を含む、実施形態１０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１４．約２０～７５重量％の充填剤を含む、実施形態１３のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１５．約２０～７０重量％の充填剤を含む、実施形態１４のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１６．約３０～８０重量％の充填剤を含む、実施形態１０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１７．約３０～７５重量％の充填剤を含む、実施形態１６のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１８．約３０～７０重量％の充填剤を含む、実施形態１７のエアロゾル生成材料又はスラリー。
１９．約４０～８０重量％の充填剤を含む、実施形態１０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２０．約４０～７５重量％の充填剤を含む、実施形態１９のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２１．約４０～７０重量％の充填剤を含む、実施形態２０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２２．約５０～８０重量％の充填剤を含む、実施形態１０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２３．約５０～７５重量％の充填剤を含む、実施形態２２のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２４．約５０～７０重量％の充填剤を含む、実施形態２３のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２５．約６０～８０重量％の充填剤を含む、実施形態１０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２６．約６０～７５重量％の充填剤を含む、実施形態２５のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２７．約６０～７０重量％の充填剤を含む、実施形態２６のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２８．充填剤が、無機充填材料、木材パルプ、炭酸カルシウム、麻繊維、セルロース、及びセルロース誘導体を含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２８ａ．充填剤が、木材パルプ、炭酸カルシウム、及びそれらの組み合わせから選択される、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
２９．充填剤が木材パルプを含む（又は木材パルプである）、実施形態２８のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３０．約１～２０重量％の木材パルプを含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３１．約５～１５重量％の木材パルプを含む、実施形態３０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３２．約１３～１４重量％の木材パルプを含む、実施形態３１のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３３．約１０～７０重量％の炭酸カルシウムを含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３４．約３０～７０重量％の炭酸カルシウムを含む、実施形態３３のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３５．約４５～６５重量％の炭酸カルシウムを含む、実施形態３４のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３６．約１～８０重量％のエアロゾル形成材料を含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３７．約１～５０重量％のエアロゾル形成材料を含む、実施形態３６のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３８．約５～３５重量％のエアロゾル形成材料を含む、実施形態３７のエアロゾル生成材料又はスラリー。
３９．約１０～２５重量％のエアロゾル形成材料を含む、実施形態３８のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４０．約１２～２０重量％のエアロゾル形成材料を含む、実施形態３９のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４１．約１３～１８重量％のエアロゾル形成材料を含む、実施形態４０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４２．エアロゾル形成材料が、グリセロール、プロピレングリコール、１，３－プロパンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、１，３－ブチレングリコール、エリスリトール、メソ－エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、ベンジルフェニルアセテート、トリブチリン、ラウリルアセテート（ｌａｒｙｌ ａｃｅｔａｅｅ）、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの１つ以上を含む（又はそれらである）、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４３．エアロゾル形成材料が、エリスリトール、プロピレングリコール、グリセロール、及びトリアセチンのうちの１つ以上を含む（又はそれらである）、実施形態４２のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４４．エアロゾル形成材料が、任意でプロピレングリコールと組み合わせて、グリセロールを含む（又はグリセロールである）、実施形態４２のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４５．約１～１０重量％の泡安定剤を含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４６．約１～７重量％の泡安定剤を含む、実施形態４５のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４７．約１～５重量％の泡安定剤を含む、実施形態４６のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４８．約２～１０重量％の泡安定剤を含む、実施形態４５のエアロゾル生成材料又はスラリー。
４９．約２～７重量％の泡安定剤を含む、実施形態４８のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５０．約２～５重量％の泡安定剤を含む、実施形態４９のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５１．泡安定剤が界面活性剤を含む（又は界面活性剤である）、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５２．泡安定剤が、ラウリル硫酸ナトリウム（ＳＬＳ）、Ｔｗｅｅｎ ６０、Ｔｗｅｅｎ ８０、Ａｍｐｈｏｓｏｌ ＣＡ、Ｓｐａｎ ６０（モノステアリン酸ソルビタン）、Ｓｐａｎ ８０（モノオレイン酸ソルビタン）、レシチン、又はそれらの混合物を含む（又はそれらである）、実施形態５１のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５３．約１～１０重量％の発泡剤を含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５４．約１～７重量％の発泡剤を含む、実施形態５３のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５５．約１～５重量％の発泡剤を含む、実施形態５４のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５６．約２～１０重量％の発泡剤を含む、実施形態５３のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５７．約２～７重量％の発泡剤を含む、実施形態５６のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５８．約２～５重量％の発泡剤を含む、実施形態５７のエアロゾル生成材料又はスラリー。
５９．約４～１０重量％の発泡剤を含む、実施形態５３のエアロゾル生成材料又はスラリー。
６０．約４～７重量％の発泡剤を含む、実施形態５９のエアロゾル生成材料又はスラリー。
６１．約４～５重量％の発泡剤を含む、実施形態６０のエアロゾル生成材料又はスラリー。
６２．発泡剤が、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、クエン酸、酒石酸、乳酸、酢酸、硫酸アルミニウム、又はそれらの混合物を含む（又はそれらである）、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
６３．１つ以上の他の機能性材料を更に含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
６４．繊維質材料を含まない、任意の先行する実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
６５．タバコ繊維を含まない、任意の前述の実施形態のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
６６． １つ以上の起泡剤、充填剤、エアロゾル形成材料、及び水からなるか、又はそれらから本質的になる、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料。
６７． １つ以上の起泡剤、泡安定剤、充填剤、エアロゾル形成材料、及び水からなるか、又はそれらから本質的になる、実施形態１～６５のいずれかのエアロゾル生成材料。
６８． １つ以上の起泡剤、充填剤、エアロゾル形成材料、発泡剤、及び水からなるか、又はそれらから本質的になる、実施形態１～６５のいずれかのエアロゾル生成材料。
６９．支持体上に存在する、任意の前述の請求項のエアロゾル生成材料。
７０． ０．０２～０．７ｇ／ｃｍ３の密度を有する、任意の前述の請求項のエアロゾル生成材料。
７１． ０．０２～０．６ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７０のエアロゾル生成材料。
７２． ０．０２～０．４ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７１のエアロゾル生成材料。
７３． ０．０２～０．２５ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７２のエアロゾル生成材料。
７４． ０．０６～０．７ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７０のエアロゾル生成材料。
７５． ０．０６～０．６ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７４のエアロゾル生成材料。
７６． ０．０６～０．４ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７５のエアロゾル生成材料。
７７． ０．０６～０．２５ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７６のエアロゾル生成材料。
７８． ０．１～０．７ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７０のエアロゾル生成材料。
７９． ０．１～０．６ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７８のエアロゾル生成材料。
８０． ０．１～０．４ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態７９のエアロゾル生成材料。
８１． ０．１～０．２５ｇ／ｃｍ３の密度を有する、実施形態８０のエアロゾル生成材料。
８２．約３８０ｃｍ３／１００ｇ超の充填値を有する、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料。
８３．約４００ｃｍｇ３／１００ｇ超の充填値を有する、実施形態８２のエアロゾル生成材料。
８４．約４２０ｃｍｇ３／１００ｇ超の充填値を有する、実施形態８３のエアロゾル生成材料。
８５．約１００秒／１００ｍＬ以上のＧｕｒｌｅｙ多孔度を有する、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料。
８６．約１２５秒／１００ｍＬ以上のＧｕｒｌｅｙ多孔度を有する、実施形態８５のエアロゾル生成材料。
８７．約１５０秒／１００ｍＬ以上のＧｕｒｌｅｙ多孔度を有する、実施形態８６のエアロゾル生成材料。
８８．任意の前述の実施形態によるエアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物。
８９． １つ以上の他の機能性材料を更に含む、実施形態８８のエアロゾル生成組成物。
９０．他の機能性材料が、１つ以上のｐＨ調節剤、着色剤、保存剤、バインダー、充填剤、安定剤及び／又は酸化防止剤を含む、実施形態８９のエアロゾル生成組成物。
９１．（ＷＷＢで）合計約１０～１００重量％のエアロゾル生成材料を含む、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
９２．（ＷＷＢで）合計約２０～１００重量％のエアロゾル生成材料を含む、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
９３．（ＷＷＢで）合計約３０～１００重量％のエアロゾル生成材料を含む、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
９４．（ＷＷＢで）合計約４０～１００重量％のエアロゾル生成材料を含む、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
９５．（ＷＷＢで）合計約５０～１００重量％のエアロゾル生成材料を含む、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
９６．（ＷＷＢで）合計約６０～１００重量％のエアロゾル生成材料を含む、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
９７．（ＷＷＢで）合計約７０～１００重量％のエアロゾル生成材料を含む、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
９８．（ＷＷＢで）合計約５０～９５重量％のエアロゾル生成材料を含む、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
９９．（ＷＷＢで）合計約５０～９０重量％のエアロゾル生成材料を含む、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
１００．エアロゾル生成材料からなるか、又はエアロゾル生成材料から本質的になる、実施形態８８～９０のいずれかのエアロゾル生成組成物。
１００ａ．タバコ材料を更に含む、実施形態８８～１００のいずれかのエアロゾル生成組成物。
１００ｂ．タバコ材料がファインカットである、実施形態１００ａのエアロゾル生成組成物。
１００ｃ．タバコ材料がラミナタバコを含む、実施形態１００ａ～１００ｂのいずれか１つのエアロゾル生成組成物。
１００ｄ．タバコ材料が刻みラグタバコを含む、実施形態１００ａ～１００ｃのいずれか１つのエアロゾル生成組成物。
１００ｅ．エアロゾル生成材料が細断シートの形態であり、タバコ材料とブレンドされている、実施形態１００ａ～１００ｄのいずれか１つのエアロゾル生成組成物。
１０１．非燃焼型エアロゾル供給デバイスに使用される消耗品であって、実施形態８８～１００ｅのいずれかのエアロゾル生成組成物を含む、消耗品。
１０１ａ．燃焼型エアロゾル供給デバイスに使用される消耗品であって、実施形態８８～１００ｅのいずれかのエアロゾル生成組成物を含む、消耗品。
１０２．実施形態１０１の消耗品及び非燃焼型エアロゾル供給デバイスを備える非燃焼型エアロゾル供給システム。
１０２ａ．実施形態１０１ａの消耗品及び燃焼型エアロゾル供給デバイスを備える燃焼型エアロゾル供給システム。
１０３．非燃焼型エアロゾル供給デバイスが非燃焼加熱式デバイスである、実施形態１０１の非燃焼型エアロゾル供給デバイスに使用される消耗品、又は実施形態９３の非燃焼型エアロゾル供給システム。
１０４．非燃焼型エアロゾル供給デバイスが電子タバコハイブリッドデバイスである、実施形態１０１の非燃焼型エアロゾル供給デバイスに使用される消耗品、又は実施形態１０２の非燃焼型エアロゾル供給システム。
１０５．実施形態１～８７のいずれかに定義されるエアロゾル生成材料を形成する方法であって、
（ａ）
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料、及び
（ｉｖ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）スラリーに空気を含ませるステップと、
（ｃ）空気を含んだスラリーの層を形成するステップと、
（ｄ）スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含む、方法。
１０５ａ．実施形態１～８７のいずれかに定義されるエアロゾル生成材料を形成する方法であって、
（ａ）
（ｖ）１つ以上の起泡剤、
（ｖｉ）充填剤、
（ｖｉｉ）エアロゾル形成材料、及び
（ｖｉｉｉ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）スラリーの層を形成するステップと、
（ｃ）スラリーに空気を含ませるステップと、
（ｄ）スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含む、方法。
１０５ｂ．ステップ（ｃ）が、スラリーにガスをバブリングすることを含む、実施形態１０５ａに記載の方法。
１０６．ステップ（ｂ）が、スラリーを高せん断条件下で混合することを含む、実施形態１０５に記載の方法。
１０６ａ．ステップ（ｂ）が、スラリーにガスをバブリングすることを含む、実施形態１０５に記載の方法。
１０７．スラリーを用意するステップ（ａ）が、スラリーを高せん断条件下で混合することを含み、その結果、ステップ（ｂ）がステップ（ａ）の一部である、実施形態１０５又は１０６に記載の方法。
１０８．実施形態１～８７のいずれかに定義されるエアロゾル生成材料を形成する方法であって、
（ａ）
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）発泡剤、
（ｉｖ）エアロゾル形成材料、及び
（ｖ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）スラリーの層を形成するステップと、
（ｃ）スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含む、方法。
１０８ａ．ステップ（ｂ）において、乾燥させるステップの前に、スラリーにガスがバブリングされる、実施形態１０８に記載の方法。
１０８．溶媒が水を含む、実施形態１０５～１０８のいずれかの方法。
１０９．溶媒が、水から本質的になるか、又は水からなる、実施形態１０５～１０７のいずれかの方法。
１１０．スラリーが、（ＷＷＢで）約５０重量％、６０重量％、７０重量％、８０重量％、又は９０重量％の溶媒を含む、実施形態１０５～１０７のいずれかの方法。
【実施例】
【0225】
エアロゾル生成材料の例示的な非限定配合物を、表１に示す。
【0226】
【表1】
【0227】
【表2】
【0228】
【表3】
【0229】
本発明のエアロゾル生成材料は、軽量であるが、良好な知覚を有する基体を提供する。起泡剤（例えば、ＨＰＭＣ）の使用により、薄膜に空気を組み込むことが可能であり、密度が減少する（表３）。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【手続補正書】
【提出日】2024-08-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
（ｉ）１つ以上の起泡剤と、（ｉｉ）充填剤と、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料と
を含むエアロゾル生成材料であって、発泡体であり、
約０．０２ｇ／ｃｍ３～約０．７ｇ／ｃｍ３の密度を有する、エアロゾル生成材料。
【請求項2】
泡安定剤を更に含む、請求項１に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項3】
発泡剤を含む、請求項１に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項4】
多孔質である、請求項１に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項5】
約０．０２ｇ／ｃｍ３～約０．６ｇ／ｃｍ３の密度を有する、請求項１に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項6】
前記起泡剤が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース（ＨＰＭＣ）、グアーガム、加工デンプン、例えば、ヒドロキシル化デンプン、マルトデキストリン、又はそれらの混合物を含む、請求項１に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項7】
前記起泡剤が、ＨＰＭＣを含む、請求項１に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項8】
前記充填剤が、木材パルプ、又は木材パルプと炭酸カルシウムの組み合わせを含む、請求項１に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項9】
約３８０ｇ／ｃｍ３超の充填値を有する、請求項１に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項10】
約１００秒／１００ｍＬ以上のＧｕｒｌｅｙ多孔度を有する、請求項１に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項11】
前記泡安定剤が１つ以上の界面活性剤を含む、請求項２に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項12】
約１～約５重量％の泡安定剤を含む、請求項１に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項13】
前記発泡剤が、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、クエン酸、酒石酸、酢酸、硫酸アルミニウム、又はそれらの混合物を含む、請求項３に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項14】
タバコを実質的に含まない、請求項１に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項15】
請求項１に記載のエアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物。
【請求項16】
非燃焼型エアロゾル供給デバイスに使用される消耗品であって、請求項１５に記載のエアロゾル生成組成物を含む、消耗品。
【請求項17】
燃焼型エアロゾル供給デバイスに使用される消耗品であって、請求項１５に記載のエアロゾル生成組成物を含む、消耗品。
【請求項18】
請求項１６に記載の消耗品と、非燃焼型エアロゾル供給デバイスとを備える非燃焼型エアロゾル供給システムであって、前記非燃焼型エアロゾル供給デバイスが、前記消耗品が前記非燃焼型エアロゾル供給デバイスと共に使用されるときに、前記消耗品からエアロゾルを生成するように配置されたエアロゾル生成デバイスを備える、非燃焼型エアロゾル供給システム。
【請求項19】
請求項１７に記載の消耗品及び燃焼型エアロゾル供給デバイスを備える燃焼型エアロゾル供給システム。
【請求項20】
エアロゾル生成材料を形成する方法であって、（ａ）
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）エアロゾル形成材料、及び
（ｉｖ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）前記スラリーに空気を含ませるステップと、
（ｃ）空気を含んだ前記スラリーの層を形成するステップと、
（ｄ）前記スラリーを乾燥させて、前記エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含む、方法。
【請求項21】
ステップ（ｂ）が、前記スラリーを高せん断条件下で混合することを含む、請求項２０に記載の方法。
【請求項22】
エアロゾル生成材料を形成する方法であって、（ａ）
（ｉ）１つ以上の起泡剤、
（ｉｉ）充填剤、
（ｉｉｉ）発泡剤、
（ｉｖ）エアロゾル形成材料、及び
（ｖ）溶媒
を含むスラリーを用意するステップと、
（ｂ）前記スラリーの層を形成するステップと、
（ｃ）前記スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと
を含む、方法。
【請求項23】
前記乾燥させるステップの前に、前記スラリーにガスがバブリングされる、請求項２０～２２のいずれか一項に記載の方法。
【国際調査報告】