(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-15
(54)【発明の名称】回転ロック装置又は機構
(51)【国際特許分類】
F16C 11/04 20060101AFI20250107BHJP
B25J 17/00 20060101ALI20250107BHJP
F16C 11/10 20060101ALI20250107BHJP
【FI】
F16C11/04 C
B25J17/00 K
F16C11/10 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535822
(86)(22)【出願日】2022-12-12
(85)【翻訳文提出日】2024-06-13
(86)【国際出願番号】 CN2022138286
(87)【国際公開番号】W WO2023109727
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】202111527498.3
(32)【優先日】2021-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524225659
【氏名又は名称】上海冶成国際貿易有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100232862
【氏名又は名称】王 雪
(72)【発明者】
【氏名】李 建鋒
【テーマコード(参考)】
3C707
3J105
【Fターム(参考)】
3C707BS18
3C707CX05
3J105AA04
3J105AA12
3J105AB02
3J105AB23
3J105AC10
3J105BA05
3J105BB12
3J105BC02
3J105DA13
3J105DA14
(57)【要約】
【課題】本発明は、連結された2つの回転可能体の連結端部内にロック機能を実現する回転ロック装置又は機構に関する。
【解決手段】可動ロック軸を軸方向に移動させることにより、連結された2つの回転可能体を所定の角度範囲内で回転、ロックする機能を実現する。可動ロック軸とロック軸孔の非真円断面形状を設定することにより、連結された2つの回転可能体の間を異なるロック角度でロック及びロック解除を行うことができる機能を実現する。連結された2つの端部の回転軸線の角度位置を変更することにより、自由度を調整又は設定する。本発明の回転ロック装置又は機構は、産業、交通、工事建設、医療、航空宇宙、人工知能及び生活などの様々な分野に適用することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの回転可能体、可動ロック軸、駆動装置又は機構を含む回転ロック装置又は機構であって、
前記駆動装置又は機構は回転駆動装置又は機構と、軸方向駆動装置又は機構とを含み、
前記回転可能体と回転可能体との間に連結する2つの端部には、互いに連通する非真円断面部を含むロック軸孔が穿設され、
前記ロック軸孔内には、それに嵌合する非真円断面部を含む可動ロック軸が穿設され、
前記可動ロック軸が前記軸方向駆動装置又は機構の作用下で前記連結された2つの端部内のロック軸孔壁と同時に嵌合ロックされるロック位置まで軸方向に移動すると、前記連結された2つの端部はロックされ、
前記可動ロック軸が前記軸方向駆動装置又は機構の作用下で前記回転駆動装置又は機構によって少なくとも1つの連結端部を所定の角度範囲内で相対的に回転させることができるロック解除位置まで軸方向に移動すると、前記連結された2つの端部はロック解除される、
ことを特徴とする回転ロック装置又は機構。
【請求項2】
前記連結された2つの端部のぞれぞれは、連結軸端部と貫通溝が設けられた可動端部であり、
前記ロック軸孔は前記貫通溝の側面に垂直に穿設され、
前記連結された2つの端部は、前記可動ロック軸を介して挿通連結され、
前記連結軸端部と前記可動ロック軸とは、全体的に相対回転不能に連結されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の回転ロック装置又は機構。
【請求項3】
前記可動ロック軸の軸断面と前記ロック軸孔は全体的に階段状をなし、前記可動ロック軸ごとの階段部の非真円断面は、3本又は3本以上の対称軸を有する軸対称図形であり、
隣接する2つの前記階段部のうち、可動ロック軸のロック方向に近い階段部の最大非真円断面積は、他の階段部の最小非真円断面積以下である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転ロック装置又は機構。
【請求項4】
前記軸方向駆動装置又は機構は、可動ロック軸と回転可能体との間に直接又は間接的に設けられ、前記可動ロック軸に対するロック方向への圧力を保持する弾性部材を含む、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転ロック装置又は機構。
【請求項5】
前記駆動装置又は機構は、前記連結された2つの端部のうちの1つに回動可能に連結されている回転駆動体又は回転駆動軸を含む、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転ロック装置又は機構。
【請求項6】
支持軸をさらに備え、前記連結された2つの端部のそれぞれには支持軸孔が穿設され、前記支持軸孔内には前記支持軸が穿設され、前記支持軸は、前記連結端部の一方に固定連結され、他方の連結端部に回動可能に連結され、
前記支持軸の両端には支持軸ロック軸孔が貫通しており、前記支持軸ロック軸孔は非真円断面部を含む前記連結軸端部内のロック軸孔と、非真円断面部を含む前記可動端部内のロック軸孔の一部を含む、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転ロック装置又は機構。
【請求項7】
連結された2つの回転可能体間の関係を感知するためのセンサをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転ロック装置又は機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロック技術分野に関し、具体的に、回転ロック装置又は機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、例えば、自動ドア、隠しベッド、回転支持棒などのように、一般的な回転ロック装置又は機構は、通常、円軸を介して連結された2つの回転可能体を連結し、さらに三角固定原理(例えば、可動支持棒)を利用したり、可動栓などのロック装置又は機構を用いてロック又はロック解除したりしている。これらのロック部品は製品の外部に露出しており、製品全体の美観に大きく影響するだけでなく、外部空間を占有し、製品の正常な使用を妨げるため、生活の中で普及することは難しい。また、産業、交通、医療、航空宇宙、人工知能などの分野では、例えば自動座席の背もたれ、ロボットアーム、ロボット爪、医療機器、産業ロボット、及び人形ロボット関節などの回転ロック機構に関する製品が一般的に存在し、従来技術では、歯車・ラック駆動やウォーム歯車、ベルト駆動やチェーン駆動などで回転し、さらに他のロック装置を用いてロックすることが一般的である。その構造の複雑性、製造コストが高く、体積が大きいなどの弊害のため、その使用範囲は限られており、例えば手術用ロボットのハンド、人型ロボットの指、小型ロボットの虫など、特に形状と外観に特別な限定がある製品や部品では実現できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、従来技術の不足を克服し、従来技術の欠陥を補うためであり、その解決する技術問題は、可動ロック軸が連結された2つの回転可能体の端部内で軸方向に変位することにより、連結された2つの回転可能体が所定のロック角度位置でロック位置決めとロック解除を行う機能を実現し、従来の2つの回転可能体の間が円軸の回転によって連結された後、更に他の複雑なロック装置又は機構によってロックとロック解除を行うという欠陥を補うことである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に記載の「可動ロック軸頭部」とは、いずれも可動ロック軸がそのロック方向の軸方向端部に位置することを意味する。本発明に記載の可動ロック軸、回転可能体、および他の部品間の互いに接触する箇所は、回転ロック装置又は機構の正常な動作を確保するために、いずれも剛性を有する金属又は非金属材料を採用している。本発明に記載の回転可能体の全体的な形状は、ブロック状、ストライプ状、シート状、柱状、又は製品や部品の形状に応じて決めるものであるが、これに限定されない。
【0005】
本発明に係る回転ロック装置又は機構は、少なくとも2つの回転可能体、可動ロック軸、駆動装置又は機構を含み、前記駆動装置又は機構は回転駆動装置又は機構と、軸方向駆動装置又は機構とを含み、前記回転可能体と回転可能体との間に連結する2つの端部には、互いに連通する非真円断面部を含むロック軸孔が穿設され、前記ロック軸孔内には、それに嵌合する非真円断面部を含む可動ロック軸が穿設され、前記可動ロック軸が前記軸方向駆動装置又は機構の作用下で前記連結された2つの端部内のロック軸孔壁と同時に嵌合ロックされるロック位置まで軸方向に移動すると、前記連結された2つの端部はロックされ、前記可動ロック軸が前記軸方向駆動装置又は機構の作用下で前記回転駆動装置又は機構によって少なくとも1つの連結端部を所定の角度範囲内で相対的に回転させることができるロック解除位置まで軸方向に移動すると、前記連結された2つの端部はロック解除される。いくつかの実施形態では、非真円断面部は、表面が粗い円筒部又は円錐台部である。いくつかの好適な実施形態では、非真円断面は、3つ又は3つ以上の対称軸を有する正の多角形、凹み多角形、歯形、又は弁形などの3つ又は3つ以上の対称軸を有する軸対称図形である。
【0006】
好ましくは、前記連結された2つの端部のぞれぞれは、連結軸端部と貫通溝が設けられた可動端部であり、前記ロック軸孔は前記貫通溝の側面に垂直に穿設され、前記連結された2つの端部は、前記可動ロック軸を介して挿通連結され、前記連結軸端部と前記可動ロック軸とは、全体的に相対回転不能に連結されている。
【0007】
いくつかの実施形態では、回転可能体と回転可能体との間は直列に連結されているか、又は、回転可能体に並列に連結されている連結端部には、単一の回転可能体又は直列に連結された回転可動体が連結されている。いくつかの実施形態では、回転ロック機構において、連結端部の回転軸線の角度位置を変更することにより自由度を調整する。いくつかのこのような実施形態では、隣接する2つの連結端部の回転軸線は、間隔を隔てて連結された2つの回転可能体がその間の回転可能体に対して2つの直交方向に回転するように、互いに垂直である。
【0008】
好ましくは、前記可動ロック軸と前記ロック軸孔は階段状をなし、且つ、各非真円階段部は嵌合するテーパを有し、その断面は3本又は3本以上の対称軸を有する軸対称図形である。隣接する2つの階段部のうち、可動ロック軸のロック方向に近い階段部の最大非真円断面積は、他の階段部の最小非真円断面積以下である。
【0009】
好ましくは、前記軸方向駆動装置又は機構は、可動ロック軸と回転可能体との間に直接又は間接的に設けられ、前記可動ロック軸に対するロック方向への圧力を保持する弾性部材を含む。いくつかの実施形態では、前記弾性部材はリミットスプリングであり、前記連結軸端部と前記可動ロック軸には、同時に互いに連通するリミット孔が穿設され、前記リミットボルトはリミット孔内に穿設され、連結軸端部のリミット孔に軸方向に固定される。ロック状態において、前記リミットボルトは、可動ロック軸のロック方向に面する側からこれに対向する可動ロック軸のリミット孔の側壁までの間の距離が、可動ロック軸がロック解除位置からロック位置まで軸方向に移動する可動有効距離以上である。前記可動ロック軸におけるリミット孔の側壁には、前記可動ロック軸のロック方に向けてリミットスプリング孔が穿設されている。前記リミットスプリングはリミットスプリング孔内に設けられ、その一端はリミットスプリング孔の底壁に当接し、他端は直接又は間接的にリミットボルトに当接する。
【0010】
好ましくは、前記駆動装置又は機構は、前記連結された2つの端部のうちの1つに相対回動可能に連結されている回転駆動体又は回転駆動軸を含む。いくつかの実施形態では、前記駆動装置又は機構の駆動方式は、モータ駆動やガス駆動、油圧駆動、ウォーム歯車駆動や歯車・ラック駆動、ベルト駆動、ロープ駆動等の駆動方式であり、或いは、以上の2種又は2種以上を含む冗長駆動方式又は混合駆動方式である。いくつかの実施形態では、前記可動ロック軸の両端には回転駆動体貫通孔が貫通しており、前記回転駆動体又は回転駆動軸は回転駆動体貫通孔内に設けられ、前記可動端部に軸方向に固定されており、前記リミットスプリングは回転駆動体貫通孔内に設けられ、その一端は前記可動ロック軸に当接し、他端は回転駆動体又は回転駆動軸に当接する。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記可動端部上の可動ロック軸のロック方向に位置する側には、可動端部のロック軸孔と同軸で、互いに連通する駆動孔が設けられており、駆動孔の孔壁には2つの対称な受動ボスが径方向に設けられ、前記受動ボスの周方向両側が位置する平面の交差線と回転軸線とは共線であり、該両側間の角度をB度とする。前記回転駆動軸には、回転中に受動ボスと互いに当接する2つの駆動ボスが径方向に設けられ、前記各駆動ボスの周方向両側が位置する平面の交差線と回転軸線とは共線であり、該両側間の角度をA度(A+B≦180)とする。前記可動ロック軸がロック解除位置にあると、前記駆動ボスは受動ボスを駆動して回転を開始し、即ち可動端部と連結軸端部とが相対回転を開始する。
【0012】
いくつかのこのような実施形態では、A+B<180であり、前記回転駆動装置又は機構は、双方向回転駆動装置又は機構であり、前記回転駆動軸の径方向にフランジが設けられ、前記フランジの前記可動ロック軸のロック方向に面する側と可動ロック軸との間にリミットスプリングが設けられ、前記リミットスプリングは常に前記可動ロック軸のロック方向に可動ロック軸を押圧している。なお、前記フランジの反対側にN(Nは正整数であり、且つN≧2)個の周方向に等間隔に配列された旋圧ボスが設けられ、各隣接する旋圧ボス間の間隔弧度と旋圧ボスの周方向両側間の弧度は、いずれもC度(C=180÷N)であり、且つ、各両側が位置する平面の交差線と可動端部の回転軸線とは共線であり、前記旋圧ボスの両側をそれぞれ弧度付きの旋圧勾配面とする。前記可動ロック軸の頭部端面又は回転駆動体貫通孔の内壁に径方向に設けられたフランジには、可動ロック軸がロック位置にあるときに前記旋圧ボスに係合する受圧溝が軸方向にN個設けられ、前記駆動回転軸が旋圧ボスと受圧溝とが係合するロック位置、即ち初期位置から180-(A+B)度回転を開始する過程中に、前記旋圧勾配面は、可動ロック軸がロック解除位置に移動し、このとき、前記旋圧ボスの端面と前記受圧溝の受圧勾配面の上方とが互いに当接し、前記駆動ボスの周方向側面が前記受動ボスの周方向側面に抵触するように受圧勾配面を旋圧する。前記駆動ボスが前記受圧ボスを駆動して(A+B+C)-180度回転し続けると、前記連結された2つの端部は相対的にロック位置に回転し、このとき、N個の前記旋圧ボスは同時に受圧溝内に滑り込んで互いに係合し、即ち、前記可動ロック軸はリミットスプリングの圧力によってロック位置に移動する。同様に、前記駆動ボスが前記受圧ボスを駆動して180-A+B度逆回転させると、前記可動ロック軸はロック解除位置に移動し、更に(A+B+C)-180度回転し続けると、前記連結された2つの端部は前記初期位置に相対的に回転する。前記可動ロック軸の横断面部が3本以上の対称軸を有する軸対称の凸多角形で、その辺数がX(X≧4)であるとし、D≧360÷Xの場合に、前記可動ロック軸の側壁の径方向にストッパボスが設けられ、前記ロック軸孔壁上のロック角度位置に前記ストッパボスの動きに合わせたストッパボス溝が開設されている。前記駆動ボスが受圧ボスの可動ロック軸に対する相対回転を駆動する過程中に、前記ストッパボスは、前記リミットスプリングの圧力によって前記可動端部のロック軸孔の階段部の軸方向側壁を押圧し、前記可動端部が所定のロック角度位置に回転するまでストッパボス溝内に滑り込み、即ち可動ロック軸をロック位置に移動させ、これによって、前記可動ロック軸と前記可動端部との相対回転中に不要なロック角度位置を円滑に迂回する。
【0013】
いくつかの実施形態では、前記駆動ボスは、旋圧駆動軸の端部の側面に設けられ、前記受圧溝は、前記可動ロック軸の頭部端面又は可動ロック軸に回動可能に連結された部品に設けられている。
【0014】
いくつかのこのような実施形態では、前記駆動装置又は機構は、同一の回転軸線上に複数並列に連結された可動端部を含む回転可能体を同時に駆動し、この同一の回転軸線上の可動ロック軸端部の間はリンクレバーによって連結されている。リンクレバーが前記可動ロック軸のロック位置からロック解除位置に移動すると、前記各可動ロック軸はリンクレバーの駆動下で同時に前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動する。
【0015】
いくつかの実施形態では、前記軸方向駆動装置又は機構は、旋圧回転軸を含む旋圧駆動体を備える旋圧駆動装置又は機構であり、可動端部の貫通溝底部には、連結軸端部方向に沿って、連結軸端部のロック軸孔と互いに連通する旋圧駆動孔が穿設され、前記旋圧駆動体は旋圧装置孔内に設けられている。前記旋圧回転軸は円軸であり、円軸端部の軸断面には、その端部と前記円軸とが等径の半円弧面旋圧ボスが径方向に設けられ、前記可動ロック軸の側壁には、前記旋圧ボスと可動に係合する旋圧ボス孔が穿設され、前記旋圧ボス孔内に前記旋圧ボスが穿設され、前記可動ロック軸は、前記旋圧ボス上の半円弧面を介して前記旋圧ボス孔の軸方向側壁を旋圧してロック位置又はロック解除位置に移動させる。
【0016】
いくつかのこのような実施形態では、前記旋圧装置又は機構は、旋圧装置の孔内に固定配置された空気圧モータ、油圧モータ又は電動モータである。いくつかのこのような実施形態では、前記旋圧回転軸は、前記旋圧駆動体と一体となっており、前記旋圧駆動体には互いに連通する吸気孔と排気孔が設けられており、圧縮ガスが吸気孔内に入り込むと、排気孔から回転する逆方向に沿って排出された後、外部に発生した反動力によって旋圧駆動体と気管を一緒に回転させる。
【0017】
いくつかの実施形態では、前記連結された2つの端部のそれぞれには支持軸孔が穿設され、前記支持軸孔内には前記支持軸が穿設され、前記支持軸は、前記連結端部の一方に固定連結され、他方の連結端部に回動可能に連結されている。前記支持軸の両端には支持軸ロック軸孔が貫通しており、前記支持軸ロック軸孔は非真円断面部を含む連結軸端部内のロック軸孔と、非真円断面部を含む前記可動端部内のロック軸孔の一部を含む。前記連結された2つの端部と可動ロック軸との間は、相互間に生発生した応力が可動端部の回転に干渉しないように支持軸によって支持されている。いくつかの好適な実施形態では、前記支持軸上の非真円断面部は、前記連結軸端部の支持軸孔の内壁の非真円断面部と嵌合して周方向に固定され、支持軸リミット孔に穿設されて連結軸端部のリミット孔のリミットボルトに軸方向に固定連結されている。リミットボルトも周方向上の固定の役割を果たすことができるが、いくつかの実施形態では、前記リミットボルトと前記支持軸孔壁が回転時に発生した応力により接触部位が変形や破断する。
【0018】
いくつかの実施形態では、前記連結された2つの端部間のロック角度位置を感知するための角度センサが駆動装置に取り付けられる。
【0019】
いくつかの実施形態では、例えばロボットアームやロボットなどに適用する回転ロック機構など、連結された2つの回転可能体が回転中に物や他の動作を把持する際の張力を検出するために、前記連結された2つの端部の間に張力センサが設けられている。
【0020】
いくつかの実施形態では、前記連結された2つの端部には、前記可動ロック軸又は支持軸に外嵌されたリセットトーションスプリングが設けられ、前記リセットトーションスプリングの一端は可動端部に係止され、他端は連結軸端部又は連結軸端部に軸方向に固定された他の部品に設けられている。前記リセットトーションスプリングは、駆動装置の駆動力がそのトーション力に抗して通常回転することに満足する。
【0021】
いくつかの実施形態では、前記連結された2つの端部の間にプリテンションスプリングが設けられ、前記可動ロック軸と可動端部との嵌合部位の非真円断面部は嵌合するテーパを有し、前記連結された2つの端部の対向する両側面のうち、可動ロック軸の頭部に近い2つの対向する側面の間には、プリテンションスプリングを配設するための隙間が設けられており、可動端部ロック軸孔の孔壁と可動ロック軸とが常に当接状態を保つように、該隙間内に前記プリテンションスプリングが設けられている。前記リミットスプリングが前記可動ロック軸に印加する軸方向圧力は、前記プリテンションスプリングが前記可動ロック軸に印加する圧力よりも大きい。また、使用回数が多くなるにつれて、前記可動ロック軸と対応するロック軸孔壁との間が摩耗によりロック軸孔が拡大したとしても、これらのわずかにテーパのある可動ロック軸とロック軸孔壁は、前記リミットスプリングとプリロックスプリングの圧力の作用下で、可動ロック軸をそのロック方向に変位させた後もロック状態のままロック軸孔壁に密着してロックする。いくつかの実施形態では、前記回転駆動装置又は機構は一方向の回転駆動装置又は機構であり、前記連結された2つの端部が駆動力の作用下で所定の角度位置まで相対回転して駆動を停止されると、前記リセットトーションスプリングによって相対的に逆回転してリセットされる。いくつかの実施形態では、前記隙間の側面には、前記プリテンションスプリングと係合する溝が設けられ、前記プリテンションスプリングの一端は前記溝の底部を押圧し、他端は前記溝と対向する側面又はこの側面の溝の底部を押圧する。
【発明の効果】
【0022】
1、本発明の回転ロック装置又は機構のロック機能は、2つの連結された端部内に実現され、簡易、美観、安全かつ安定、耐用年数が長く、部品交換が容易であるなどの特性を有し、極めて大きな経済的価値と使用価値を有し、外観と構造に対して特別な要求があるいくつかの製品に広く適用することができる。
【0023】
2、本発明の回転ロック装置又は機構は、可動ロック軸とロック軸孔を非真円断面形状に設定することにより、連結された2つの回転可能体の間を異なるロック角度でロック及びロック解除を行うことができる機能を実現する。可動ロック軸の側壁の径方向にストッパボスを設けることと、対応する前記ロック軸孔壁上のロックが必要なロック角度位置に前記ストッパボスの動きに合わせたストッパボス溝が開設されることにより、前記可動ロック軸と前記可動端部との相対回転中に不要なロック角度位置を円滑に迂回することを実現する
【0024】
3、連結された2つの端部の回転軸線の角度位置を変更することにより、自由度を調整又は設定する。
【0025】
4、連結された2つの回転可能体が所定の角度まで相対回転することができない場合、例えば、2つの連結された回転可能体が相対的に平行な位置に相対回転することを実現しようとする場合に、連結された2つの回転可能体の間に1つの形状と長さを合わせた付属の回転可能体を連結して実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】
図1は、本発明の第1の実施形態における回転ロック機構の斜視構造図である。
【
図2】
図2は、
図1の分解構造の概略図(気管を除く)である。
【
図4】
図4は、第1の実施形態における中段の回転可能体の径方向断面図である。
【
図5】
図5は、第1の実施形態における最終段の回転可能体の断面図である。
【
図6】
図6は、第1の実施形態における支持軸の構造図である。
【
図7】
図7は、第1の実施形態における旋圧駆動体の断面図である。
【
図8】
図8は、第1の実施形態における回転駆動体の構造図である。
【
図9】
図9は、第2の実施形態の回転ロック機構の斜視構造図である。
【
図11】
図11は、第2の実施形態における2つの連結端部の分解構造の概略図である。
【
図12】
図12は、第2の実施形態における中段の回転可能体上の2つの連結端部の断面図である。
【
図13】
図13は、第2の実施形態における受圧ボスを有する可動ロック軸と駆動モータとの間の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面及び実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明する。以下に説明する具体的な実施形態は、本発明を説明するためにのみ使用され、本発明の制限を構成するものではないと理解されべきである。
【0028】
実施形態1
図1~8を参照すると、回転ロック機構は、3つの回転可能体2と、3つの可動ロック軸1と、3つの支持軸23と、回転駆動体3と、旋圧駆動体5と、12本の気管8と、気管継手9と、気管ロックリング10と、リセットトーションスプリング24と、リミットスプリング7と、位置決めボルト6と、を含む。
【0029】
本実施例における3つの回転可能体は互いに直列に連結されており、それぞれ連結された2つの端部の両側には、互いに連通する連結軸端部の支持軸孔2.2.2と、可動端部の支持軸孔2.2.1と、可動端部のロック軸孔2.1とが同時に貫通している。連結軸端部の支持軸孔2.2.2と可動端部の支持軸孔2.2.1内には支持軸23が穿設されており、ここでは、可動端部の支持軸孔内に穿設された一部の支持軸23の外壁は、可動端部の支持軸孔の内壁と回動可能に貼合されている円柱壁である。連結軸端部の支持軸孔2.2.2の内壁とそれに対応する一部の支持軸23の外壁の横断面は、12本の対称軸を有する軸対称図形であり、支持軸23と連結軸端部を周方向に固定する。連結軸端部と支持軸23には、互いに連通する連結軸端部のリミット孔2.3と支持軸のリミット孔23.3が径方向に穿設されており、支持軸23と連結軸端部はリミットボルト4によって軸方向に固定されている。
【0030】
回転駆動体3上の可動ロック軸1のロック方向に位置する軸方向端面には、歯型挿着柱3.2が設けられ、挿着柱3.2の端面にはフック溝3.8が設けられ、フック溝3.8の底部にはフック溝3.8より高い2つのフック3.7が設けられている。可動端部の貫通溝内側壁の可動ロック軸1のロック方向に位置する側軸方向には、駆動装置孔1.7に摺動嵌合する円柱ボス2.8が設けられ、円筒ボス2.8の中心には挿着柱3.2と挿着嵌合する挿着柱孔2.9が設けられ、挿着柱孔2.9の底部には2つのフック3.7と嵌合するフックボス孔2-6が設けられ、2つのフック3.7はフックボス孔2-6内に掛け渡されている。回転駆動体3の挿着柱3.2と対向/反対する一端に位置する端面には、可動端部のロック軸孔2.1内の非円形断面部にロック嵌合する、即ち可動端部と周方向に固定された位置決めフランジ3.3が設けられている。駆動体3にはリミットスプリングフランジ3.4が設けられ、リミットスプリングフランジ3.4と駆動装置孔1.7内の非円形部の階段との間にはリミットスプリング7が設けられ、且つ、リミットスプリング7は、旋圧ボス5.1の旋圧力がその圧力に抗して、前記可動ロック軸1がロック解除位置に移動するまで旋圧ボス孔の内壁のロック解除方向に位置する側に旋圧することができるように満足しなければならない。
【0031】
中段の可回転体2b及び最終段の可回転体2c内には、それぞれ旋圧駆動体5と係合しロック軸孔2.1と互いに連通する旋圧装置孔2-5が設けられており、旋圧駆動体5には位置決めリング溝5.2が周方向に設けられている。回転可能体上の位置決めリング溝5.2の底部には位置決めボルト孔2.7が設けられ、旋圧駆動体5は位置決めボルト6を介して旋圧装置孔2-5内に回動可能に軸方向に位置決めされている。旋圧回転軸3.1の端部の軸断面には、その端部が旋圧回転軸3.1と等径の半円弧面の旋圧ボス5.1が径方向に設けられている。可動ロック軸1の側壁には、旋圧装置孔2-5に連通し旋圧ボス5.1に回転嵌合する旋圧ボス孔5.3が穿設されている。支持軸23の側壁には、旋圧ボス孔1.1に連通し旋圧ボスの回転に干渉しない逃げ孔23.2が穿設され、旋圧ボス5.1は旋圧ボス孔内に穿設されている。
【0032】
旋圧駆動体の軸方向両端には旋圧駆動体気管孔5.4が貫通しており、旋圧駆動体5上の旋圧ボスと対向する一端には、旋圧駆動体の回転接線と平行な2つの互いに連通する旋圧駆動体吸気孔5.5と旋圧駆動体排気孔5.6が設けられている。第1段の回転可能体2aの両側には、旋圧駆動体の両端方向に沿って第1段の回転可能体気管孔2a.4がそれぞれ貫通している。4本の気管8が第1段の回転可能体気管孔2a.4を通じた後、気管継手9を介して中段の回転可能体の連結軸端部内の2つの回転駆動体吸気孔3.5と中段の回転可能体の回転駆動装置孔内の2つの旋圧駆動体吸気孔5.5と接続する。4本の気管が第1段の回転可能体の駆動装置孔を通じ、そのうち、2本の気管8は第1段の回転可能体内の旋圧駆動体吸気孔5.5と接続し、他の2本の気管8は旋圧駆動体ガス孔5.4を通じ、気管継手9を介して第1段の回転可能体の連結軸端部内の旋圧駆動体吸気孔3.5と接続する。2本の気管8が第1段の回転可能体外部の旋圧駆動体気管孔5.4を通じ、気管継手9を介して第1段の回転可能体の可動端部上の回転駆動体吸気孔と接続する。2本の気管9を第1段の回転可能体外部の旋圧駆動体吸気孔に挿入する。第1段の回転可能体外部の旋圧駆動体は、外部の台座または他の部品に接続されて、回転ロック装置又は機構を形成する。
【0033】
圧縮ガスが旋圧駆動体5の吸気孔5.5に入った後、排気孔5.6から逆回転方向に沿って排出された後、外部に発生した反動力によって旋圧駆動体と気管8を一緒に回転させる。旋圧駆動体5の吸気孔にはロックリング溝5.7が周方向に設けられ、旋圧駆動体吸気孔5.5に位置する気管8を気管ロックリング10を介してロックする。可動ロック軸1は、旋圧ボス5.1によってその旋圧ボス孔1.8の軸方向内壁を回転させてロック位置又はロック解除位置に移動させる。同様に、圧縮ガスが回転駆動体吸気孔3.5内に入った後、回転駆動体吸気孔3.5に連通する回転駆動体排気孔3.6から逆回転方向に沿って外部に排気されることにより、排出された圧縮ガスによる反動力が駆動体3と気管8を一緒に回転させる。本実施形態では、駆動体3に、前記2つの連結された回転可能体の間の角度を感知するための角度センサが設けられることができる。
【0034】
連軸端部内の可動ロック軸のロック方向側に位置する一部の支持軸孔2.2の内壁には、リセットトーションスプリング孔2.0としての第2孔が拡孔されており、リセットトーションスプリング24はリセットトーションスプリング孔2.0内に設けられ、その一端は可動端部のリセットトーションスプリングリセット溝2.4内に係止され、他端は連結軸端部のリセットトーションスプリングリセット溝2.5内に係止されている。前記リセットトーションスプリング24は、駆動装置の駆動力がそのトーション力に抗して通常回転することに満足する。
【0035】
実施形態2
図9~13に示すように、回転ロック機構は、3つの連結軸端部を含む並列回転可能体2hと、1つの可動端部のみを含む3つの回転可能体ghと、可動ロック軸1と、リミットスプリング7と、支持軸23と、リセットトーションスプリング24と、リミットボルト4と、リンクレバー22と、駆動モータ3aと、を備える。並列回転可能体2hの3つの連結軸端部には、それぞれ可動端部のみを含む回転可能体2gが連結されており、各連結端部内の可動ロック軸1のロック方向は同一であり、かつ、3つの回転軸線は同一直線上にある。ここで、可動ロック軸1と対応するロック軸孔壁の非真円断面部は、全体的に正八角台状である。隣接する可動ロックシャフト1の間は、リンクレバー22を介して可動ロック軸1の尾部に螺着され、可動ロック軸1の頭部に当接する。
【0036】
連結軸端部と可動端部の両側に、垂直に貫通溝の両側を通る互いに連通する連結軸端部の支持軸孔2h.2、可動端部支持軸孔2g.2、可動端部ロック軸孔2g.1が貫通しており、支持軸23は、連結軸端部の支持軸孔2h.2と可動端部の支持軸孔2g.2内に穿設され、連結軸端部と周方向に固定され、可動端部と回動可能に連結されており、ここで、貫通溝2g.6の両側に穿設された可動端部の支持軸孔2g.2内壁と対応する支持軸23の外壁とは円柱壁である。支持軸23の両端には、連結軸端部の内ロック軸孔と可動端部の内ロック軸孔の一部を含む支持軸のロック軸孔23.1が軸方向に貫通している。
【0037】
連結軸端部、可動ロック軸1の径方向両側と支持軸23の径方向両側には、貫通溝2g.6の底壁取付通孔2g.3を垂直に通じる連結軸端部のリミット孔2h.3、支持軸リミット孔23.3及び可動ロック軸リミット孔1.2が同時に貫通している。リミットボルト4は、取付通孔2g.3から連結軸端部のリミット孔2h.3の底壁に入るまで穿孔され、連結軸端部と支持軸23とはリミットボルト4によって固定連結されている。ロック状態において、前記リミットボルトが、前記可動ロック軸のロック方向に面する側からこれに対向する前記可動ロック軸リミット孔1.2の側壁までの距離は、前記可動ロック軸がロック解除位置からロック位置まで軸方向に移動する可動有効距離以上である。可動ロック軸のリミット孔1.2の側壁には、可動ロック軸1のロック方向に延びるリミットスプリング孔1.4が設けられており、リミットスプリング7は、リミットスプリング孔1.4内に設けられ、その一端がリミットスプリング孔14の底壁に当接され、他端がリミットボルト4に当接されている。可動ロック軸1は、リミットスプリング7及びリミットボルト4によってその軸方向の動きをロック軸孔に限定する。リミットボルト4の側壁には、リミットスプリング7に当接する斜溝4.5が設けられることで、リミットボルト4がリミットスプリング7の斜圧力を受けて連結軸端部のリミット孔2h.3底壁に当接し、ストッパボルト4が取付通孔2g.3に進入して可動端部と干渉することを防止する。
【0038】
連結軸端部の支持軸孔2h.2の可動ロック軸頭部に近い一端に位置する内壁には、リセットトーションスプリング孔2h.0としての第2孔が設けられ、貫通溝2g.6の側壁には、リセットトーションスプリング24の一端に合わせて挿入された可動端部のトーションスプリングリミット溝2g.4が軸方向に設けられ、リセットトーションスプリング孔2h.0内壁には、リセットトーションスプリング24の他端に合わせて挿入された連結軸端部のトーションスプリングリミット孔2h.5が径方向に設けられている。リセットトーションスプリング24の取付過程中に、まず、リセットトーションスプリング24の一端を連結軸端部のトーションスプリングリミット孔2h.5内に挿入し、その後、リセットトーションスプリング24をリセットトーションスプリング孔2h.0内に入れ、他端は可動端部と連結軸端部が対挿されたときに変形によって可動端部の支持軸孔2 g.2に入り込んだ後、可動端部のトーションスプリングリミット溝2g.4内に係止される。
【0039】
並列回転可能体2h上の可動ロック軸のロック方向に位置する一端には、3つの連結端部と同軸の双方向の回転駆動モータ3aが設けられ、モータ3aの駆動軸3a.1の端面には、可動ロック軸1の頭部に対応する中空柱が軸方向に設けられ、前記中空柱の周方向には対称な2つの旋圧ボス3a.2が設けられ、中空柱の径方向には対称な2つの駆動ボス3a.3が設けられており、2つの駆動ボス3a.3の周方向両側が位置する平面の交差線と回転軸線とは共線であり、該両側間の角度は45度である。
【0040】
可動端部内にはロック軸孔と互いに連通する駆動孔が設けられ、可動ロック軸1のロック方向のロック軸孔壁の延在部分に位置する直径両端位置には、2つの対称的で駆動ボス3a.3と嵌合する受動ボス2g-1が設けられ、2つの受動ボス2g-1の周方向両側が位置する平面の交差線と回転軸線とは共線であり、その間の角度は45度である。可動ロック軸の頭部端面にはロック方向に沿って中空柱が設けられ、中空柱の端面には2つの対称的で前記旋圧ボス3 a.2と嵌合する受圧溝1.9が設けられている。前記駆動軸3a.1が初期位置から90度回転すると、前記旋圧ボス3a.2の両側の旋圧勾配面は、前記旋圧ボスの端面と前記受圧溝の受圧勾配面の上方とが互いに当接し、可動ロック軸がロック解除位置に移動し、前記2つの駆動ボス3a.3の側面が2つの受動ボス2g-1の両側面に抵触するように、受圧溝1.9の両側の受圧勾配面を旋圧する。駆動ボス3a.3が前記受動ボス2g-1を90度回転させ続けると、ストッパボス1.5はストッパボス溝内まで移動し、2つの旋圧ボス3a.2は同時に受圧溝19内に滑り込んで、前記連結された2つの端部がロック角度位置に回転し、即ち前記可動ロック軸がリミットスプリングの圧力によってロック位置まで移動する。駆動ボス3a.3が90度逆回転すると、旋圧ボス3a.2の他方側の旋圧勾配面は、旋圧ボス3a.2の端面と受圧溝1.9の受圧勾配面の上方とが当接し、このとき可動ロック軸1がロック解除位置に移動し、駆動ボス3a.3が前記受動ボス2g-1に抵触するように、受圧溝の他方側の受圧勾配面を旋圧する。前記駆動ボスが受動ボス2g-1を90度逆回転させ続けると、前記連結された2つの端部は初期位置に回転する。可動端部のみを含む3つの回転可能体が一体の部品に同時に連結されると、前記駆動ボスは回転中に可動端部を含む3つの回転可能体を同時に回転させる。
【0041】
電源オフの場合、可動ロック軸1のロック方向に近いリンクレバー22を手動で押すと、各可動ロック軸1は、リンクレバー22の駆動下で同時にロック位置からロック解除位置に移動し、外力を取り消した後、リンクレバー22は、リミットスプリング7の駆動下で可動ロックシャフト1とともに初期位置に移動する。
【0042】
以上の実施形態は本発明の例示的な実施形態にすぎず、本発明を限定するためのものではなく、本発明の精神的又は基本的な特徴から逸脱することなく、他の具体的な形態で本発明を実現することができる。そのため、どの点から見ても、実施形態は例示的で、非限定的であると考えなければならない。本発明の範囲は、上記の説明に限定されるものではなく、添付の請求の範囲によって限定されるので、請求の範囲の均等要件の意味および範囲内に含まれるすべての変化を本発明に包含することを目的とする。
【0043】
産業実用性について、
本発明の回転ロック装置又は機構は、産業、交通、工事建設、医療、航空宇宙、人工知能などの様々な分野に適用することができる。本発明の回転ロック装置又は機構は、構造がコンパクトで、ロック強度が高く、使用部品が少ないなどの特性を有し、形状、寸法及び性能に対して特別な要求がある製品に広く適用することができ、特に、ロボットアーム、ロボット爪、医療機器やロボット、産業ロボット、及び人型ロボット関節、小型機械虫などの作業環境に高い要求がある製品に広く適用することができる。
【国際調査報告】