(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-15
(54)【発明の名称】エアロゾル供給システムで使用するための物品およびエアロゾル供給システムで使用するための物品を製造する方法
(51)【国際特許分類】
A24D 1/20 20200101AFI20250107BHJP
A24B 3/14 20060101ALI20250107BHJP
A24B 15/16 20200101ALI20250107BHJP
A24C 5/18 20060101ALI20250107BHJP
A24D 3/17 20200101ALI20250107BHJP
A24F 40/42 20200101ALI20250107BHJP
A24F 40/20 20200101ALI20250107BHJP
【FI】
A24D1/20
A24B3/14
A24B15/16
A24C5/18
A24D3/17
A24F40/42
A24F40/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535856
(86)(22)【出願日】2022-12-20
(85)【翻訳文提出日】2024-08-13
(86)【国際出願番号】 GB2022053320
(87)【国際公開番号】W WO2023118848
(87)【国際公開日】2023-06-29
(32)【優先日】2021-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】アシュラフ, ファヒム
(72)【発明者】
【氏名】ディミック, バリー
【テーマコード(参考)】
4B043
4B045
4B144
4B162
【Fターム(参考)】
4B043BA66
4B043BA80
4B043BB11
4B043BB22
4B043BB25
4B043BC02
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4B043BC20
4B045AB02
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4B144CG01
4B144CL05
4B162AA03
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4B162AB01
4B162AB12
4B162AC08
4B162AC14
4B162AC41
(57)【要約】
本開示は、エアロゾル供給システムで使用するための物品に関する。物品は、第1のエアロゾル生成材料を含むシート材料を備え、シート材料は、寄せ集められて本体を形成する。物品は、第2のエアロゾル生成材料であって、第2のエアロゾル生成材料がシート材料によって本体内に保持されるように、シート材料によって係合されている第2のエアロゾル生成材料をさらに備える。本開示はまた、エアロゾル供給デバイスのための物品を製造する方法、物品およびエアロゾル供給デバイスを備える部品のキット、ならびに物品のパッケージに関する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル供給システムで使用するための物品であって、前記物品が、
第1のエアロゾル生成材料を含むシート材料であって、前記シート材料が、寄せ集められて本体を形成する、シート材料と、
第2のエアロゾル生成材料であって、前記第2のエアロゾル生成材料が前記シート材料によって前記本体内に保持されるように、前記シート材料によって係合されている第2のエアロゾル生成材料と、
を備える、物品。
【請求項2】
前記第2のエアロゾル生成材料が、摩擦によって前記本体内に保持されている、請求項1に記載の物品。
【請求項3】
前記第2のエアロゾル生成材料が、前記シート材料の部分間に保持されており、好ましくは、前記本体が、前記シート材料の複数の層を備え、前記第2のエアロゾル生成材料が、前記シート材料の前記層間に保持されている、請求項1または2に記載の物品。
【請求項4】
前記シート材料が、ストリップまたはストランドに形成されており、前記第2のエアロゾル生成材料が、前記ストリップまたはストランド間に保持されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の物品。
【請求項5】
前記ストリップまたはストランドが、前記物品の第1の端部から第2の端部に向かう方向に延在する、請求項4に記載の物品。
【請求項6】
前記シート材料が、圧着されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の物品。
【請求項7】
前記物品が、前記第2のエアロゾル生成材料を前記本体内に保つための添加剤または結合剤を含まない、請求項1~6のいずれか一項に記載の物品。
【請求項8】
材料の前記本体が、前記物品の第1の端部から前記物品の第2の端部まで延在する、請求項1~7のいずれか一項に記載の物品。
【請求項9】
前記第1および第2のエアロゾル生成材料が、前記物品の長さの少なくとも90%、好ましくは前記物品の前記長さの少なくとも92%、94%、96%、98%、または99%に延在し、好ましくは前記物品の全長に延在するエアロゾル生成材料のコレーションを形成する、請求項1~8のいずれか一項に記載の物品。
【請求項10】
前記第1および/または第2のエアロゾル生成材料が、タバコ材料を含むか、前記タバコ材料からなるか、または前記タバコ材料から本質的になる、請求項1~9のいずれか一項に記載の物品。
【請求項11】
前記第1のエアロゾル生成材料が、再構成タバコを含む、請求項10に記載の物品。
【請求項12】
前記第1のエアロゾル生成材料が、タバコ葉身を含む、請求項10または11に記載の物品。
【請求項13】
前記第1のエアロゾル生成材料が、実質的にタバコを含まない、請求項1~9のいずれか一項に記載の物品。
【請求項14】
前記第1のエアロゾル生成材料が、充填剤を含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の物品。
【請求項15】
前記充填剤が、非タバコ繊維である、請求項14に記載の物品。
【請求項16】
前記充填剤が、木材繊維またはパルプまたは小麦繊維である、請求項14または15に記載の物品。
【請求項17】
前記充填剤が、セルロースを含む、請求項14~16のいずれか一項に記載の物品。
【請求項18】
前記充填剤が、非タバコキャスト材料または非タバコ押出成形材料である、請求項14~17のいずれか一項に記載の物品。
【請求項19】
前記物品が、エアロゾル形成剤材料を含む、請求項1~18のいずれか一項に記載の物品。
【請求項20】
前記第1および/または第2のエアロゾル生成材料が、前記エアロゾル形成剤材料を含む、請求項19に記載の物品。
【請求項21】
前記エアロゾル形成剤材料が、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうちの1つ以上を含む、請求項19または20に記載の物品。
【請求項22】
前記第2のエアロゾル生成材料が、押出成形および/または圧縮されたエアロゾル生成材料を含み、好ましくは、押出成形および/または圧縮されたタバコを含む、請求項1~21のいずれか一項に記載の物品。
【請求項23】
前記第2のエアロゾル生成材料が、エアロゾル生成材料のビーズを含む、請求項1~22のいずれか一項に記載の物品。
【請求項24】
前記ビーズが、約0.5mm~約3mmの範囲の粒径を有する、請求項22に記載の物品。
【請求項25】
前記第1および第2のエアロゾル生成材料が、異なる密度を有し、好ましくは、前記第2のエアロゾル生成材料の前記密度が、前記第1のエアロゾル生成材料の前記密度よりも少なくとも25%高い、請求項1~24のいずれか一項に記載の物品。
【請求項26】
前記第2のエアロゾル生成材料が、約0.4g/cm
3~約2g/cm
3の範囲の密度を有する、請求項1~25のいずれか一項に記載の物品。
【請求項27】
前記第1のエアロゾル生成材料が、約0.1g/cm
3~約1g/cm
3の範囲の密度を有する、請求項1~26のいずれか一項に記載の物品。
【請求項28】
前記第2のエアロゾル生成材料が、エアロゾル生成材料の繊維を含む、請求項1~27のいずれか一項に記載の物品。
【請求項29】
前記シート材料が、約10~約50wt%のエアロゾル形成剤材料、約15~約60wt%のゲル化剤、および任意選択的に充填剤を含む、エアロゾル生成材料を含み、wt%値が、乾燥重量基準で計算されている、請求項1~28のいずれか一項に記載の物品。
【請求項30】
シートの前記エアロゾル生成材料が、香味料を含む、請求項1~29のいずれか一項に記載の物品。
【請求項31】
前記シート材料が、弾性的に変形可能である、請求項1~30のいずれか一項に記載の物品。
【請求項32】
前記第1および第2のエアロゾル生成材料が、重量で1:10~10:1の比で前記物品中に存在する、請求項1~31のいずれか一項に記載の物品。
【請求項33】
前記物品が、約20~約330mgの前記第1のエアロゾル生成材料、好ましくは約50~約300mg、または約40~約125mgの前記第1のエアロゾル生成材料を含む、請求項1~32のいずれか一項に記載の物品。
【請求項34】
前記物品が、約20~約330mgの前記第2のエアロゾル生成材料、好ましくは約50~約300mg、または約40~約125mgの前記第2のエアロゾル生成材料を含む、請求項1~33のいずれか一項に記載の物品。
【請求項35】
前記本体のすぐ下流に冷却要素を備える、請求項1~34のいずれか一項に記載の物品。
【請求項36】
前記冷却要素が、中空チャネルを備える、請求項35に記載の物品。
【請求項37】
前記冷却要素の下流にさらなる材料の本体を備える、請求項35または36に記載の物品。
【請求項38】
前記さらなる材料の本体が、香味材料および/または濾過材料を含む、請求項37に記載の物品。
【請求項39】
前記本体の上流にセグメントを備える、請求項1~38のいずれか一項に記載の物品。
【請求項40】
エアロゾル供給システムで使用するための物品を製造する方法であって、前記方法が、
第1のエアロゾル生成材料を含むシート材料を提供するステップと、
第2のエアロゾル生成材料を提供するステップと、
前記シート材料を寄せ集めて本体を形成するステップであって、前記第2のエアロゾル生成材料が前記シート材料によって前記本体内に保持されるように、前記第2のエアロゾル生成材料が前記シート材料によって係合されるように前記シート材料を寄せ集めて本体を形成するステップと、
を含む、方法。
【請求項41】
前記シート材料と前記第2のエアロゾル生成材料とを組み合わせるステップと、次いで前記シート材料を寄せ集めて前記本体を形成するステップと、を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記シート材料を寄せ集めて前記本体を形成するステップと同時に、前記シート材料と前記第2のエアロゾル生成材料とを組み合わせるステップを含む、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
前記シート材料をストリップまたはストランドに形成するステップを含む、請求項40~42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記シート材料を細断および/または切断するステップを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記ストリップまたはストランドが、前記物品の第1の端部から第2の端部に向かう方向に延在する、請求項43または44に記載の方法。
【請求項46】
前記シート材料を圧着するステップを含む、請求項40~45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
前記シート材料を寄せ集めるステップが、前記第2のエアロゾル生成材料が前記シート材料の部分間に保持されるように、好ましくは、前記本体が前記シート材料の複数の層を備え、前記第2のエアロゾル生成材料が前記シート材料の前記層間に保持されるように、前記シート材料を寄せ集める工程を含む、請求項40~46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記方法が、前記第2のエアロゾル生成材料を前記本体内に保持するために添加剤または結合剤を使用するステップを含まない、請求項40~47のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
前記第1および/または第2のエアロゾル生成材料が、タバコ材料を含むか、前記タバコ材料からなるか、または前記タバコ材料から本質的になる、請求項40~48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
前記第1のエアロゾル生成材料が、再構成タバコを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記第1のエアロゾル生成材料が、タバコ葉身を含む、請求項49または50に記載の方法。
【請求項52】
前記第1のエアロゾル生成材料が、実質的にタバコを含まない、請求項40~51のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
前記第1のエアロゾル生成材料が、充填剤を含む、請求項40~52のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
前記充填剤が、非タバコ繊維である、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記充填剤が、木材繊維またはパルプまたは小麦繊維である、請求項53または54に記載の方法。
【請求項56】
前記充填剤が、セルロースを含む、請求項53~55のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
前記充填剤が、非タバコキャスト材料または非タバコ押出成形材料である、請求項53~56のいずれか一項に記載の方法。
【請求項58】
前記物品が、エアロゾル形成剤材料を含む、請求項40~57のいずれか一項に記載の方法。
【請求項59】
前記第1および/または第2のエアロゾル生成材料が、エアロゾル形成剤材料を含む、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記エアロゾル形成剤材料が、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうちの1つ以上を含む、請求項58または59に記載の方法。
【請求項61】
前記第2のエアロゾル生成材料が、押出成形および/または圧縮されたエアロゾル生成材料を含み、好ましくは、押出成形および/または圧縮されたタバコを含む、請求項40~60のいずれか一項に記載の方法。
【請求項62】
前記第2のエアロゾル生成材料が、エアロゾル生成材料のビーズを含む、請求項40~61のいずれか一項に記載の方法。
【請求項63】
前記第2のエアロゾル生成材料が、エアロゾル生成材料の繊維を含む、請求項40~62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記第1および第2のエアロゾル生成材料が、異なる密度を有し、好ましくは、前記第2のエアロゾル生成材料の前記密度が、前記第1のエアロゾル生成材料の前記密度よりも少なくとも25%高い、請求項40~63のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
前記シート材料が、約10~約50wt%のエアロゾル形成剤材料、約15~約60wt%のゲル化剤、および任意選択的に充填剤を含む、エアロゾル生成材料を含み、wt%値が、乾燥重量基準で計算されている、請求項40~64のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
前記シート材料の前記エアロゾル生成材料が、香味料を含む、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記シート材料が、弾性的に変形可能であり、前記シート材料を寄せ集めるステップが、前記シート材料が弾性的に変形されるように前記第2のエアロゾル生成材料を前記シート材料の領域間に保持させる、請求項40~66のいずれか一項に記載の方法。
【請求項68】
前記本体のすぐ下流に冷却要素を備える、請求項40~67のいずれか一項に記載の方法。
【請求項69】
前記冷却要素が、中空チャネルを備える、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記冷却要素の下流にさらなる材料の本体を備える、請求項68または69に記載の方法。
【請求項71】
前記さらなる材料の本体が、香味材料および/または濾過材料を含む、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記本体の上流にセグメントを備える、請求項40~71のいずれか一項に記載の方法。
【請求項73】
前記物品が、約20~約330mgの前記第2のエアロゾル生成材料、好ましくは約50~約300mg、または約40~約125mgの前記第2のエアロゾル生成材料を含む、請求項40~72のいずれか一項に記載の方法。
【請求項74】
請求項40~73のいずれか一項に記載の方法に従って製造された物品。
【請求項75】
請求項1~39または74のいずれか一項に記載の複数の物品を備えるパッケージであって、好ましくは、前記パッケージが、気密封止されている、パッケージ。
【請求項76】
請求項1~39または74のいずれか一項に記載の物品と、エアロゾル供給デバイスと、を含む、部品のキット。
【請求項77】
前記エアロゾル供給デバイスが、前記物品を受容して前記第1および第2のエアロゾル生成材料を加熱するための加熱ゾーンを備える、請求項76に記載の部品のキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エアロゾル供給デバイスのための物品に関する。本開示はまた、エアロゾル供給デバイスのための物品を製造する方法、物品およびエアロゾル供給デバイスを備える部品のキット、ならびに物品のパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料から化合物を放出することによって、使用中に吸入可能なエアロゾルまたは蒸気を生成する。これらは、例えば非燃焼式喫煙物、エアロゾル生成アセンブリ、またはエアロゾル供給デバイスと呼ばれ得る。
【発明の概要】
【0003】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システムで使用するための物品であって、物品が、第1のエアロゾル生成材料を含むシート材料であって、シート材料が、寄せ集められて本体を形成する、シート材料と、第2のエアロゾル生成材料であって、第2のエアロゾル生成材料がシート材料によって本体内に保持されるように、シート材料によって係合されている第2のエアロゾル生成材料と、を備える、物品が提供される。
【0004】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、摩擦によって本体内に保持されている。
【0005】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、シート材料の部分間に保持されており、好ましくは、本体は、シート材料の複数の層を備え、第2のエアロゾル生成材料は、シート材料の層間に保持されている。
【0006】
いくつかの実施形態では、シート材料の前記部分は、シート材料のストリップまたはストランドである。他の実施形態では、前記部分は、シート材料の折り目である。
【0007】
いくつかの実施形態では、シート材料は、ストリップまたはストランドに形成されており、第2のエアロゾル生成材料は、ストリップまたはストランド間に保持されている。
【0008】
いくつかの実施形態では、シート材料は、細断および/または切断されている。いくつかの実施形態では、シート材料は、ストリップに切断されている。
【0009】
いくつかの実施形態では、シート材料は、0.5mm~3mmの範囲、好ましくは0.5~1.5mmの範囲の幅を有するストリップに形成されている。
【0010】
いくつかの実施形態では、シート材料は、少なくとも0.5mm、好ましくは少なくとも約0.6、0.7、0.8、または0.9 1mmの幅を有するストリップに形成されている。
【0011】
いくつかの実施形態では、シート材料は、最大でも約3mm、好ましくは最大でも約2.5、2、1.8、1.6、1.4、1.2、または1.1mmの幅を有するストリップに形成されている。
【0012】
いくつかの実施形態では、シート材料は、物品の長さと同じ長さを有するストリップに形成されている。
【0013】
いくつかの実施形態では、ストリップまたはストランドは、物品の第1の端部から第2の端部に向かう方向に延在する。
【0014】
いくつかの実施形態では、ストリップまたはストランドは、物品の中心軸線に対して略平行に延在する。他の実施形態では、ストリップまたはストランドは、特定の方向に配向されなくてもよく、例えば、ランダムに配向されてもよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、シート材料は、圧着されている。
【0016】
いくつかの実施形態では、物品は、第2のエアロゾル生成材料を本体内に保つための添加剤または結合剤を含まない。
【0017】
いくつかの実施形態では、材料の本体は、物品の第1の端部から物品の第2の端部まで延在する。
【0018】
いくつかの実施形態では、材料の本体は、物品の長さの一部分にわたって延在する。いくつかの実施形態では、材料の本体は、物品の全長にわたって延在する。
【0019】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料は、物品の長さの少なくとも90%、好ましくは物品の長さの少なくとも92%、94%、96%、98%、または99%に延在し、好ましくは物品の全長に延在するエアロゾル生成材料のコレーションを形成する。
【0020】
いくつかの実施形態では、本体は、寄せ集められて本体を形成する単一のシート材料を含む。他の実施形態では、本体は、寄せ集められて本体を形成する、材料の複数のシートを含み得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料は、タバコ材料を含むか、タバコ材料からなるか、またはタバコ材料から本質的になる。
【0022】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、物品の長さの少なくとも90%、好ましくは物品の長さの少なくとも92%、94%、96%、98%、または99%に延在し、好ましくは物品の全長に延在する。
【0023】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は、再構成タバコを含む。
【0024】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は、タバコ葉身を含む。
【0025】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は、実質的にタバコを含まない。いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は、タバコを含まない。
【0026】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は、充填剤を含む。
【0027】
いくつかの実施形態では、充填剤は、非タバコ繊維である。
【0028】
いくつかの実施形態では、充填剤は、木材繊維またはパルプまたは小麦繊維である。
【0029】
いくつかの実施形態では、充填剤は、セルロースを含む。
【0030】
いくつかの実施形態では、充填剤は、非タバコキャスト材料または非タバコ押出成形材料である。
【0031】
いくつかの実施形態では、物品は、エアロゾル形成剤材料を含む。
【0032】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料は、エアロゾル形成剤材料を含む。
【0033】
いくつかの実施形態では、エアロゾル形成剤材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうちの1つ以上を含む。
【0034】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、押出成形および/または圧縮されたエアロゾル生成材料を含み、好ましくは、押出成形および/または圧縮されたタバコを含む。
【0035】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料のタバコ材料は、タバコ葉身のみに由来し、他の種類のタバコ材料には由来しない。
【0036】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料は、タバコ葉身および再構成タバコを含む。
【0037】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料はともに、エアロゾル生成材料の0.5重量%~2.5重量%の範囲、好ましくは1重量%~2.1重量%の範囲の平均ニコチンレベルを有する。
【0038】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料は、固体材料である。
【0039】
いくつかの実施形態では、物品は、プラスチックを含まない。
【0040】
いくつかの実施形態では、物品は、酢酸セルロースを含まない。
【0041】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料は、異なる形態を有するように処理された同じエアロゾル生成出発材料から製造されている。
【0042】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料のビーズを含む。
【0043】
いくつかの実施形態では、ビーズは、略円筒形である。
【0044】
ある実施形態では、ビーズは、押出成形されたビーズであり、好ましくは、押出成形されたタバコビーズである。
【0045】
いくつかの実施形態では、ビーズは、約0.5mm~約3mmの範囲の粒径を有する。
【0046】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料は、異なる密度を有し、好ましくは、第2のエアロゾル生成材料の密度は、第1のエアロゾル生成材料の密度よりも少なくとも25%高い。
【0047】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、約0.4g/cm3~約2g/cm3の範囲の密度を有する。
【0048】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は、約0.1g/cm3~約1g/cm3の範囲の密度を有する。
【0049】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の繊維を含む。
【0050】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、材料の本体全体に分布している。
【0051】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、材料の本体内に離散的に分布して、第2のエアロゾル生成材料の複数の離散領域を形成する。
【0052】
いくつかの実施形態では、シート材料は、約10~約50wt%のエアロゾル形成剤材料、約15~約60wt%のゲル化剤、および任意選択的に充填剤を含む、エアロゾル生成材料を含み、wt%値は、乾燥重量基準で計算されている。
【0053】
いくつかの実施形態では、シートのエアロゾル生成材料は、香味料を含む。
【0054】
いくつかの実施形態では、シート材料は、弾性的に変形可能である。
【0055】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料は、重量で1:10~10:1の比で物品中に存在する。
【0056】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料のうちの一方の密度は、第1および第2のエアロゾル生成材料のうちの他方の密度よりも少なくとも約25%高い。しかしながら、他の実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料の密度は、同じである。
【0057】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料のうちの一方は、約0.1g/cm3~約1g/cm3の密度を有する。
【0058】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料のうちの他方は、約0.4g/cm3~約2g/cm3の密度を有する。
【0059】
いくつかの実施形態では、物品の加熱は、揮発性化合物の吸入可能な媒体内への比較的一定の放出を提供する。
【0060】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、押出成形されたタバコを含む。
【0061】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、ビーズを含む。
【0062】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は、葉身タバコ材料および再構成タバコ材料からなる群から選択された1つ以上のタバコ材料を含む。
【0063】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料のうちの少なくとも一方は、葉身タバコ材料および再構成タバコ材料の組合せを含む。いくつかの実施形態では、葉身タバコ材料および再構成タバコ材料は、重量で1:4~4:1の比でエアロゾル生成材料中に存在する。
【0064】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料は、同じレベルの揮発性化合物を有する。いくつかの実施形態では、揮発性化合物は、ニコチンである。
【0065】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料からの揮発性化合物の放出は、材料が所与の温度に達したときに同じ速度である。
【0066】
いくつかの実施形態では、物品は、約20~約330mgの第1のエアロゾル生成材料、好ましくは約50~約300mg、または約40~約125mgの第1のエアロゾル生成材料を含む。
【0067】
いくつかの実施形態では、物品は、約20~約330mgの第2のエアロゾル生成材料、好ましくは約50~約300mg、または約40~約125mgの第2のエアロゾル生成材料を含む。
【0068】
いくつかの実施形態では、材料の本体は、包装材によって囲まれている。
【0069】
いくつかの実施形態では、包装材は、物品の外側表面を形成する。
【0070】
いくつかの実施形態では、包装材は、100未満のコレスタ単位、好ましくは90、80、70、60、または50未満のコレスタ単位の通気度を有する。
【0071】
いくつかの実施形態では、包装材は、20~100ミクロンの範囲の厚さを有する。
【0072】
いくつかの実施形態では、包装材は、20~50gsmの範囲の坪量を有する。
【0073】
いくつかの実施形態では、物品は、本体のすぐ下流に冷却要素を備える。
【0074】
いくつかの実施形態では、冷却要素は、中空チャネルを備える。
【0075】
いくつかの実施形態では、物品は、冷却要素の下流にさらなる材料の本体を備える。
【0076】
いくつかの実施形態では、さらなる材料の本体は、香味材料および/または濾過材料を含む。
【0077】
いくつかの実施形態では、物品は、本体の上流にセグメントを備える。
【0078】
本開示によれば、エアロゾル供給システムで使用するための物品を製造する方法であって、方法が、第1のエアロゾル生成材料を含むシート材料を提供することと、第2のエアロゾル生成材料を提供することと、シート材料を寄せ集めて本体を形成することであって、第2のエアロゾル生成材料がシート材料によって本体内に保持されるように、第2のエアロゾル生成材料がシート材料によって係合されるようにシート材料を寄せ集めて本体を形成することと、を含む、方法が提供される。
【0079】
いくつかの実施形態では、方法は、シート材料と第2のエアロゾル生成材料とを組み合わせることと、次いでシート材料を寄せ集めて本体を形成することと、を含む。
【0080】
いくつかの実施形態では、方法は、シート材料を寄せ集めて本体を形成することと同時に、シート材料と第2のエアロゾル生成材料とを組み合わせることを含む。
【0081】
いくつかの実施形態では、方法は、シート材料をストリップまたはスタンドに形成することを含む。
【0082】
いくつかの実施形態では、方法は、シート材料を細断および/または切断することを含む。
【0083】
いくつかの実施形態では、シートは、ストリップカットメーカを使用してストリップに切断され得る。
【0084】
いくつかの実施形態では、ストリップまたはストランドは、物品の第1の端部から第2の端部に向かう方向に延在する。
【0085】
いくつかの実施形態では、方法は、シート材料を圧着することを含む。
【0086】
いくつかの実施形態では、シート材料は、ストリップまたはストランドに形成されており、第2のエアロゾル生成材料は、ストリップまたはストランド間に保持されている。
【0087】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、摩擦によって本体内に保持されている。
【0088】
いくつかの実施形態では、シート材料を寄せ集めることは、第2のエアロゾル生成材料がシート材料の部分間に保持されるように、好ましくは、本体がシート材料の複数の層を備え、第2のエアロゾル生成材料がシート材料の層間に保持されるように、シート材料を寄せ集めることを含む。
【0089】
いくつかの実施形態では、方法は、第2のエアロゾル生成材料を本体内に保持するために添加剤または結合剤を使用することを含まない。
【0090】
いくつかの実施形態では、材料の本体は、物品の第1の端部から物品の第2の端部まで延在する。
【0091】
いくつかの実施形態では、材料の本体は、物品の長さの一部分にわたって延在する。いくつかの実施形態では、材料の本体は、物品の全長にわたって延在する。
【0092】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、物品の長さの少なくとも90%、好ましくは物品の長さの少なくとも92%、94%、96%、98%、または99%に延在し、好ましくは物品の全長に延在する。
【0093】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は、物品の長さの少なくとも90%、好ましくは物品の長さの少なくとも92%、94%、96%、98%、または99%に延在し、好ましくは物品の全長に延在する。
【0094】
いくつかの実施形態では、本体は、寄せ集められて本体を形成する単一のシート材料を含む。
【0095】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料は、タバコ材料を含むか、タバコ材料からなるか、またはタバコ材料から本質的になる。
【0096】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は、再構成タバコを含む。
【0097】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は、タバコ葉身を含む。
【0098】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は、実質的にタバコを含まない。いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は、タバコを含まない。
【0099】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は、充填剤を含む。
【0100】
いくつかの実施形態では、充填剤は、非タバコ繊維である。
【0101】
いくつかの実施形態では、充填剤は、木材繊維またはパルプまたは小麦繊維である。
【0102】
いくつかの実施形態では、充填剤は、セルロースを含む。
【0103】
いくつかの実施形態では、充填剤は、非タバコキャスト材料または非タバコ押出成形材料である。
【0104】
いくつかの実施形態では、物品は、エアロゾル形成剤材料を含む。
【0105】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料は、エアロゾル形成剤材料を含む。
【0106】
いくつかの実施形態では、エアロゾル形成剤材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうちの1つ以上を含む。
【0107】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、押出成形および/または圧縮されたエアロゾル生成材料を含み、好ましくは、押出成形および/または圧縮されたタバコを含む。
【0108】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料のタバコ材料は、タバコ葉身のみに由来し、他の種類のタバコ材料には由来しない。
【0109】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料は、タバコ葉身および再構成タバコを含む。
【0110】
ある実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料はともに、第1および第2のエアロゾル生成材料の0.5重量%~2.5重量%の範囲、好ましくは1重量%~2.1重量%の範囲の平均ニコチンレベルを有する。
【0111】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料は、固体材料である。
【0112】
いくつかの実施形態では、物品は、プラスチックを含まない。
【0113】
ある実施形態では、物品は、酢酸セルロースを含まない。
【0114】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料は、異なる形態を有するように処理された同じエアロゾル生成出発材料から製造されている。
【0115】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料のビーズを含む。
【0116】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料を提供することは、第2のエアロゾル生成材料を押出成形することを含む。
【0117】
いくつかの実施形態では、ビーズは、略円筒形である
【0118】
いくつかの実施形態では、ビーズは、押出成形されたビーズであり、好ましくは、押出成形されたタバコビーズである。
【0119】
いくつかの実施形態では、ビーズは、0.5~3mmの範囲の粒径を有する。
【0120】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の繊維を含む。
【0121】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、材料の本体全体に分布している。
【0122】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、材料の本体内に離散的に分布して、第2のエアロゾル生成材料の複数の離散領域を形成する。
【0123】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料は、異なる密度を有し、好ましくは、第2のエアロゾル生成材料の密度は、第1のエアロゾル生成材料の密度よりも少なくとも25%高い。
【0124】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料のうちの一方の密度は、第1および第2のエアロゾル生成材料のうちの他方の密度よりも少なくとも約25%高い。しかしながら、他の実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料の密度は、同じである。
【0125】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料のうちの一方は、約0.1g/cm3~約1g/cm3の密度を有する。
【0126】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料のうちの他方は、約0.4g/cm3~約2g/cm3の密度を有する。
【0127】
いくつかの実施形態では、物品の加熱は、揮発性化合物の吸入可能な媒体内への比較的一定の放出を提供する。
【0128】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、押出成形されたタバコを含む。
【0129】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料は、ビーズを含む。
【0130】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料は、葉身タバコ材料および再構成タバコ材料からなる群から選択された1つ以上のタバコ材料を含む。
【0131】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料のうちの少なくとも一方は、葉身タバコ材料および再構成タバコ材料の組合せを含む。いくつかの実施形態では、葉身タバコ材料および再構成タバコ材料は、重量で1:4~4:1の比でエアロゾル生成材料中に存在する。
【0132】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料は、同じレベルの揮発性化合物を有する。いくつかの実施形態では、揮発性化合物は、ニコチンである。
【0133】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料からの揮発性化合物の放出は、材料が所与の温度に達したときに同じ速度である。
【0134】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料は、重量で1:10~10:1の比で物品中に存在する。
【0135】
いくつかの実施形態では、物品は、物品のmm長さ当たり合計で7mg/mm~13mgの範囲の第1および第2のエアロゾル生成材料を含み、好ましくは、物品のmm長さ当たり8~12、9~11.5、9~11、または9.5~10.5mgのエアロゾル生成材料を含む。
【0136】
いくつかの実施形態では、シート材料は、約10~約50wt%のエアロゾル形成剤材料、約15~約60wt%のゲル化剤、および任意選択的に充填剤を含む、エアロゾル生成材料を含み、wt%値は、乾燥重量基準で計算されている。
【0137】
いくつかの実施形態では、シート材料のエアロゾル生成材料は、香味料を含む。
【0138】
いくつかの実施形態では、シート材料は、弾性的に変形可能であり、シート材料を寄せ集めることにより、シート材料が弾性的に変形されるように第2のエアロゾル生成材料はシート材料の領域間に保持される。
【0139】
いくつかの実施形態では、物品は、本体のすぐ下流に冷却要素を備える。方法は、冷却要素を設けることと、調理要素を本体のすぐ下流に位置させることと、を含み得る。
【0140】
いくつかの実施形態では、冷却要素は、中空チャネルを備える。
【0141】
いくつかの実施形態では、物品は、冷却要素の下流にさらなる材料の本体を備える。方法は、さらなる材料の本体を提供することと、さらなる材料の本体を冷却要素の下流に位置させることと、を含み得る。
【0142】
いくつかの実施形態では、さらなる材料の本体は、香味材料および/または濾過材料を含む。
【0143】
いくつかの実施形態では、物品は、本体の上流にセグメントを備える。方法は、セグメントを提供することと、本体の上流にセグメントを提供することと、を含み得る。
【0144】
いくつかの実施形態では、物品は、約20~約330mgの第1のエアロゾル生成材料、好ましくは約50~約300mg、または約40~約125mgの第1のエアロゾル生成材料を含む。
【0145】
いくつかの実施形態では、物品は、約20~約330mgの第2のエアロゾル生成材料、好ましくは約50~約300mg、または約40~約125mgの第2のエアロゾル生成材料を含む。
【0146】
いくつかの実施形態では、物品は、物品のmm長さ当たり7mg/mm~13mgの範囲のエアロゾル生成材料(第1および第2のエアロゾル生成材料を含む)、好ましくは、物品のmm長さ当たり8~12、9~11.5、9~11、または9.5~10.5mgのエアロゾル生成材料を含む。
【0147】
いくつかの実施形態では、包装材は、100未満のコレスタ単位、好ましくは90、80、70、60、または50未満のコレスタ単位の通気度を有する。
【0148】
いくつかの実施形態では、包装材は、20~100ミクロンの範囲の厚さを有する。
【0149】
いくつかの実施形態では、包装材は、20~50gsmの範囲の坪量を有する。
【0150】
本開示によれば、本明細書に記載の方法に従って製造された物品も提供される。
【0151】
本開示によれば、本明細書に記載の複数の物品を備えるパッケージも提供される。ある実施形態では、パッケージは、気密封止されている。
【0152】
本開示によれば、本明細書に記載の物品と、エアロゾル供給デバイスと、を備える部品のキットも提供される。
【0153】
いくつかの実施形態では、エアロゾル供給デバイスは、物品を受容して第1および第2のエアロゾル生成材料を加熱するための加熱ゾーンを備える。
【0154】
ここで、添付の図面を参照して、単なる例として実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0155】
【
図1】エアロゾル供給システムで使用するための物品の一実施形態の側面断面図である。
【
図2】
図1の線Z-Zに沿った、
図1の物品の正面断面図である。
【
図3】
図1の物品のシート材料であって、シート材料が平らに置かれている、シート材料の上面図である。
【
図4】
図1の物品のシート材料のストリップであって、ストリップが平らに置かれている、ストリップの上面図である。
【
図5】
図1の物品のエアロゾル生成材料のビーズの斜視図である。
【
図6】エアロゾル供給システムで使用するための物品の別の実施形態の側面断面図である。
【
図7】
図6の線Z-Zに沿った、
図6の物品の正面断面図である。
【
図8】エアロゾル供給システムで使用するための物品の別の実施形態の側面断面図である。
【
図9】非燃焼式エアロゾル供給デバイスの一実施形態の断面図である。
【
図10】
図9に示すエアロゾル供給デバイスのハウジング内の構成要素の簡略化された概略図である。
【
図11】
図9に示す非燃焼式エアロゾル供給デバイスであって、
図1に示す物品がデバイス内に挿入されている、非燃焼式エアロゾル供給デバイスの断面図である。
【
図12】エアロゾル供給システムで使用するための物品を製造する方法を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0156】
本明細書で使用される場合、「送達システム」という用語は、少なくとも1つの物質をユーザに送達するシステムを包含することを意図しており、
シガレット、シガリロ、シガー、およびパイプ用もしくは手巻きシガレット用もしくは手作りシガレット用のタバコなどの燃焼式エアロゾル供給システム(タバコ、タバコ誘導体、膨張タバコ、再構成タバコ、タバコ代替物、または他の喫煙可能な材料に基づくかどうかに関わらず)、
電子シガレット、タバコ加熱製品、およびエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムなどの、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を放出する非燃焼式エアロゾル供給システム、ならびに
少なくとも1つの物質を使用者に経口的に、経鼻的に、経皮的に、もしくはエアロゾルを形成することがない別の方法で送達するエアロゾルを含まない送達システムであって、ロゼンジ、ガム、パッチ、吸入可能な粉末を含む物品、およびスヌースもしくは湿った嗅ぎタバコを含むオーラルタバコなどの経口製品を含むがこれらに限定されず、少なくとも1つの物質が、ニコチンを含む場合も含まない場合もある、エアロゾルを含まない送達システム
を含む。
【0157】
本開示によれば、「非燃焼式」エアロゾル供給システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システムの構成エアロゾル生成材料(またはその成分)が燃焼されないかまたは燃やされないシステムである。
【0158】
いくつかの実施形態では、送達システムは、動力式の非燃焼式エアロゾル供給システムなどの非燃焼式エアロゾル供給システムである。
【0159】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、ベイピングデバイスまたは電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子シガレットであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0160】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0161】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料の組合せを用いてエアロゾルを生成するように構成されたハイブリッドシステムであり、エアロゾル生成材料のうちの1つまたは複数が加熱され得る。エアロゾル生成材料の各々は、例えば、固体、液体、またはゲルの形態であり得、ニコチンを含有する場合もしない場合もある。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体またはゲルエアロゾル生成材料および固体エアロゾル生成材料を備える。固体エアロゾル生成材料は、植物系材料、例えばタバコまたは非タバコ製品を含み得る。
【0162】
典型的には、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼式エアロゾル供給デバイスと、非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品と、を備え得る。
【0163】
いくつかの実施形態では、本開示は、エアロゾル生成材料を備えかつ非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用されるように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示の全体にわたって物品と呼ばれることがある。
【0164】
本明細書で使用される「上流」および「下流」という用語は、使用中の物品またはデバイスを通して引き込まれる主流エアロゾルの方向に関して定義される相対的な用語である。「遠位端部」に対する言及は、デバイスの上流端部を指し、一方、「近位端部」は、デバイスの下流端部を指す。
【0165】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システム、例えばその非燃焼式エアロゾル供給デバイスなどは、動力源およびコントローラを備え得る。動力源は、例えば、電源または発熱動力源であり得る。いくつかの実施形態では、発熱動力源は、発熱動力源に近接するエアロゾル生成材料または熱伝達材料に熱の形態で動力を分配するようにエネルギーが与えられ得る炭素基材を備える。
【0166】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、消耗品を受容するためのエリア、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、ハウジング、吸い口、フィルタ、および/またはエアロゾル改質剤を含む。
【0167】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料貯蔵エリア、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、ハウジング、包装材、フィルタ、吸い口、および/またはエアロゾル改質剤を含み得る。
【0168】
消耗品は、送達される物質を含む。送達される物質は、エアロゾル生成材料である。必要に応じて、材料は、1つ以上の活性成分、1つ以上の香味、1つ以上のエアロゾル形成剤材料、および/または1つ以上の他の機能性材料を含み得る。
【0169】
いくつかの実施形態では、送達される物質は、活性物質を含む。本明細書で使用される活性物質は、生理学的応答を達成または増強することを意図した材料である生理学的活性材料であり得る。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、向精神薬から選択され得る。活性物質は、天然に存在してもよく、または合成により得られてもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6もしくはB12もしくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、またはそれらの構成成分、誘導体、もしくは組合せを含み得る。活性物質は、タバコ、大麻、または別の植物性物質の1つ以上の構成成分、誘導体、または抽出物を含み得る。いくつかの実施形態では、活性物質は、ニコチンを含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、カフェイン、メラトニン、またはビタミンB12を含む。
【0170】
本明細書で述べるように、活性物質は、1つ以上の植物性物質またはその構成成分、誘導体、もしくは抽出物を含み得るか、またはそれらに由来し得る。本明細書で使用される場合、「植物性物質」という用語は、限定するものではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、外皮、または殻などを含む植物に由来する任意の材料を含む。あるいは、材料は、植物性物質中に天然に存在する活性化合物を合成して得たものを含んでもよい。材料は、液体、ガス、固体、粉末、細粉、破砕された粒子、顆粒、ペレット、細片、ストリップ、またはシートなどの形態であり得る。例示的な植物性物質は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、大麻、フェンネル、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、ショウガ、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、甘草(リコリス)、抹茶、マテ、オレンジの皮、パパイヤ、バラ、セージ、緑茶もしくは紅茶などの茶、タイム、チョウジ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ローリエ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンの皮、ミント、ビャクシン、ニワトコの花、バニラ、ウィンターグリーン、シソ、クルクマ、ウコン、サンダルウッド、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、クワ、チョウセンニンジン、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、またはそれらの任意の組合せである。ミントは、以下のミント品種である、ヨウシュハッカ、ハッカc.v.、エジプシャンミント、セイヨウハッカ、オーデコロンミント、キャンディーミント、カーリーミント、ケンタッキーカーネルミント、ホースミント、パイナップルミント、ペニーロイヤルミント、ミドリハッカ、およびアップルミントから選択され得る。
【0171】
いくつかの実施形態では、活性物質は1つ以上の植物性物質またはその構成成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質はタバコである。
【0172】
いくつかの実施形態では、活性物質は1つ以上の植物性物質またはその構成成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質はユーカリ、スターアニス、ココア、および麻から選択される。
【0173】
いくつかの実施形態では、活性物質は1つ以上の植物性物質またはその構成成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質はルイボスおよびフェンネルから選択される。
【0174】
いくつかの実施形態では、送達される物質は、香味を含む。
【0175】
本明細書で使用される場合、「香味」および「香味料」という用語は、地域の規制が認可している場合に、成人消費者向けの製品に所望の味、香り、または他の体性感覚を作り出すために使用され得る材料を指す。それらは、天然に存在する香味材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成により得られた材料、またはそれらの組合せ(例えば、タバコ、大麻、甘草(リコリス)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、チョウジ、カエデ、抹茶、メントール、ニホンハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インディアンスパイス、アジアンスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、クワ、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、カート、ナスベイ、キンマ、シーシャ、マツ、ハニーエッセンス、バラ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ワサビ、ピーマン、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、麻、ハッカ属のいずれかの種からのハッカ油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、マテ、オレンジの皮、バラ、緑茶もしくは紅茶などの茶、タイム、ビャクシン、ニワトコの花、バジル、ローリエ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンの皮、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、ギンバイカ、カシス、カノコソウ、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味増強剤、苦味受容体部位遮断薬、感覚受容体部位活性化剤もしくは刺激剤、糖および/もしくは代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、もしくはマンニトール)、ならびに木炭、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、もしくは呼気清涼化剤などの他の添加剤を含み得る。それらは、模倣、合成、もしくは天然原材料、またはそれらのブレンドであり得る。それらは、任意の好適な形態の、例えば、油などの液体、粉末などの固体、またはガスであり得る。
【0176】
いくつかの実施形態では、香味は、メントール、スペアミント、および/またはペパーミントを含む。いくつかの実施形態では、香味は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類、および/またはレッドベリーの香味成分を含む。いくつかの実施形態では、香味は、オイゲノールを含む。いくつかの実施形態では、香味は、タバコから抽出された香味成分を含む。いくつかの実施形態では、香味は、大麻から抽出された香味成分を含む。
【0177】
いくつかの実施形態では、香味は、感覚惹起剤を含み得、感覚惹起剤は、香りまたは味覚神経に加えて、またはその代わりに、第5脳神経(三叉神経)の刺激によって通常化学的に誘発され、知覚される体性感覚を達成することが意図されており、これらは、加熱、冷却、ヒリヒリ感、麻痺効果をもたらす薬剤を含み得る。好適な熱効果剤は、バニリルエチルエーテルであり得るが、これに限定されず、好適な冷却剤は、ユーカリプトール、WS-3であり得るが、これに限定されない。
【0178】
エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」を含み得るか、または「非晶質固体」であり得る。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、非晶質固体であるエアロゾル生成フィルムを含む。非晶質固体は、「モノリシック固体」であり得る。非晶質固体は、実質的に非繊維状であり得る。いくつかの実施形態では、非晶質固体は乾燥ゲルであり得る。非晶質固体は、非晶質固体中に液体などの何らかの流体を保ち得る固体材料である。いくつかの実施形態では、非晶質固体は、例えば、約50wt%、60wt%、または70wt%の非晶質固体から、約90wt%、95wt%、または100wt%の非晶質固体を含む。エアロゾル生成材料はまた、エアロゾル化可能材料とも呼ばれ得る。
【0179】
エアロゾル生成材料は、例えば、任意の他の方法で加熱された、照射された、またはエネルギーが与えられたときにエアロゾルを生成することができる材料である。エアロゾル生成材料は、活性物質および/または香味料を含有する場合もしない場合もある固体、液体、またはゲルの形態であり得る。エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成システムで使用するための物品に組み込まれる。
【0180】
本明細書で使用される場合、「タバコ材料」という用語は、タバコまたはその誘導体もしくは代替物を含む任意の材料を指す。タバコ材料は、任意の好適な形態であり得る。「タバコ材料」という用語は、タバコ、タバコ誘導体、拡張タバコ、再構成タバコ、またはタバコ代替物のうちの1つ以上を含み得る。タバコ材料は、粉砕タバコ、タバコ繊維、カットタバコ、押出成形タバコ、タバコ茎、タバコ葉身、再構成タバコ、および/またはタバコ抽出物のうちの1つ以上を含み得る。
【0181】
消耗品は、エアロゾル生成材料を備えるかまたはそれからなる物品であり、その一部またはすべては、ユーザによる使用中に消費されることが意図されている。消耗品は、エアロゾル生成材料貯蔵エリア、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成エリア、ハウジング、包装材、吸い口、フィルタ、および/またはエアロゾル改質剤などの1つ以上の他の構成要素を備え得る。消耗品はまた、使用時に熱を発してエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるエアロゾル生成器、特に加熱素子を備え得る。ヒータは、電気伝導によって加熱可能な材料、またはサセプタを備え得る。
【0182】
エアロゾル生成材料は、1つ以上の活性物質および/または香味、1つ以上のエアロゾル形成剤材料、ならびに任意選択的に1つ以上の他の機能性材料を含み得る。
【0183】
エアロゾル化可能材料は、基材上に存在し得る。基材は、例えば、紙、カード、板紙、厚紙、再構成エアロゾル化可能材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、ガラス、金属、または金属合金であり得るか、またはそれらを含み得る。
【0184】
エアロゾル形成剤材料は、エアロゾルを形成することができる1つ以上の構成成分を含み得る。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成剤材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうちの1つ以上を含み得る。
【0185】
1つ以上の他の機能性材料は、pH調整剤、着色剤、保存剤、結合剤、充填剤、安定剤、および/または酸化防止剤のうちの1つ以上を含み得る。
【0186】
消耗品は、エアロゾル生成材料を備えるかまたはそれからなる物品であり、その一部またはすべては、ユーザによる使用中に消費されることが意図されている。消耗品は、エアロゾル生成材料貯蔵エリア、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成エリア、ハウジング、包装材、吸い口、フィルタ、および/またはエアロゾル改質剤などの1つ以上の他の構成要素を備え得る。消耗品はまた、使用時に熱を発してエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるヒータなどのエアロゾル生成器を備え得る。ヒータは、例えば、可燃性材料、電気伝導によって加熱可能な材料、またはサセプタを備え得る。
【0187】
サセプタは、交流磁場などの変動磁場による貫通によって加熱可能な材料である。サセプタは導電性材料であってもよく、その結果、変動磁場による導電性材料の貫通が加熱材料の誘導加熱を引き起こす。加熱材料は磁性材料であってもよく、その結果、変動磁場による磁性材料の貫通が加熱材料の磁気ヒステリシス加熱を引き起こす。サセプタは、導電性および磁性の両方であってもよく、その結果、サセプタは両方の加熱機構によって加熱可能である。変動磁場を生成するように構成されたデバイスは、本明細書では磁場生成器と呼ばれる。
【0188】
エアロゾル改質剤は、典型的にはエアロゾル生成エリアの下流に位置する物質であり、例えばエアロゾルの味、香味、酸性度、または別の特性を変化させることによって、生成されたエアロゾルを改質するように構成されている。エアロゾル改質剤は、エアロゾル改質剤を選択的に放出するように動作可能なエアロゾル改質剤放出構成要素内に提供され得る。
【0189】
エアロゾル改質剤は、例えば、添加剤または吸着剤であり得る。エアロゾル改質剤は、例えば、香味料、着色剤、水、および炭素吸着剤のうち1つ以上を含み得る。エアロゾル改質剤は、例えば、固体、液体、またはゲルであり得る。エアロゾル改質剤は、粉末、糸、または顆粒の形態であり得る。エアロゾル改質剤は、濾過材料を含まなくてもよい。
【0190】
エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成させるように構成された装置である。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料から1つ以上の揮発性物質を放出してエアロゾルを形成するように、エアロゾル生成材料を熱エネルギーに供するように構成されたヒータである。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成器は、加熱せずにエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成させるように構成されている。例えば、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料を振動、圧力上昇、または静電エネルギーのうちの1つ以上に供するように構成され得る。
【0191】
本明細書に記載のフィラメント状トウ材料は、酢酸セルロース繊維トウを含み得る。フィラメント状トウは、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリ乳酸(PLA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ(1-4ブタンジオールサクシネート)(PBS)、ポリ(ブチレンアジペート-コ-テレフタレート)(PBAT)、デンプン系材料、綿、脂肪族ポリエステル材料、および多糖類ポリマー、またはそれらの組合せなどの、繊維を形成するために使用される他の材料を使用して形成することもできる。フィラメント状トウは、材料が酢酸セルローストウである場合、トリアセチンなどのトウに適した可塑剤で可塑化されてもよく、またはトウは可塑化されなくてもよい。トウは、「Y」字形または「X」字形などの他の断面を有し、フィラメント当たり2.5~15デニール、例えばフィラメント当たり8.0~11.0デニール、および5,000~50,000、例えば10,000~40,000の総デニール値のフィラメント状デニール値の繊維などの、任意の好適な仕様を有し得る。
【0192】
本明細書に記載の図では、同等の特徴、物品、または構成要素を示すために同様の参照番号が使用されている。
【0193】
図1は、エアロゾル送達デバイス200(
図9から
図11を参照)を含むエアロゾル送達システムで使用するための物品1の側面断面図である。
【0194】
物品1は、本体3を形成するように配置されたシート材料2を備える。シート材料2は、第1のエアロゾル生成材料4を含む。
【0195】
本体3は、包装材6によって囲まれている。本例では、包装材7は、紙を含む。
【0196】
物品1は、第2のエアロゾル生成材料5をさらに備える。本例では、第2のエアロゾル生成材料5は、エアロゾル生成材料のビーズ5を含む。しかしながら、他の実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は異なる形態をとり得ることを認識されたい。第2のエアロゾル生成材料5は、エアロゾル生成材料の離散粒子の形態であり得る。
【0197】
第2のエアロゾル生成材料5は、第2のエアロゾル生成材料5がシート材料2によって本体3内に保持されるように、シート材料2によって係合されている。本例では、第2のエアロゾル生成材料5は、摩擦によって本体3内に保持されている。すなわち、第2のエアロゾル生成材料5とシート材料2との間の摩擦は、第2のエアロゾル生成材料5を本体3内の所定の位置に保つ。
【0198】
第2のエアロゾル生成材料5がシート材料2によって本体3内の定位置に保持されることは、物品1の輸送および使用中に第2のエアロゾル生成材料5が本体3から落下するのを防止するという利点を有する。これはまた、第2のエアロゾル生成材料5を本体3内に保持するために結合剤または添加剤が必要とされない(例えば、第2のエアロゾル生成材料5は、シート材料2に接着されていなくてもよい)という利点をもたらし、それによって物品の製造がより容易になり、より安価になり、より環境に優しいものになる。
【0199】
本例では、シート材料2はストリップ7に形成されているが、例えば、シート材料2はストリップ7に切断または細断される。次いで、第2のエアロゾル生成材料5がストリップ7と組み合わせられ、次いでストリップ7が一緒に寄せ集められて本体3を形成する。ストリップ7は、予め定められた方法で整列されてもよく(例えば、物品1の中心軸線に対して実質的に平行に延在する)、ランダムな方法で配向されてもよい。
【0200】
追加的または代替的に、シート材料2は、例えば、シート材料2を切断または細断する前または後に圧着され得る。
【0201】
第2のエアロゾル生成材料5は、ストリップ7が寄せ集められて本体3を形成するときにストリップ7間に保持される。第2のエアロゾル生成材料5は、シート材料2の部分間に保持されて、第2のエアロゾル生成材料5を本体3内に保つ。本例では、シート材料2の前記部分は、隣接するストリップ7である。しかしながら、他の実施形態では、本体3のシート材料2は、本体3を形成するために寄せ集められた連続シートであってもよく、第2のエアロゾル生成材料5は、シート材料2の同じ連続片の部分間に保持されており、例えば、シート材料2の折り目間に保持されている。いくつかの実施形態では、本体3は、シート材料2の複数の層を備え、第2のエアロゾル生成材料5は、シート材料2の層間に保持されている。
【0202】
本例では、本体2のストリップ7は、物品1の第1の端部Pから第2の端部Dに向かう方向に延在する。いくつかの実施形態では、ストリップまたはストランド7は、物品1の中心軸線に対して略平行に延在し、かつ長手方向に延在し得る。ストリップまたはストランド7は、物品1の第1の端部Pから第2の端部Dまで延在し得、物品1の軸方向長さ全体または実質的に全体に延在し得る(
図1の矢印「X」によって示されている)。他の実施形態では、ストリップまたはストランド7は、物品1の中心軸線に対してある角度で延在し得、例えば、中心軸線に対して垂直であり得る。いくつかの実施形態では、ストリップまたはストランド7は、ランダムに配向され得る。
【0203】
本例では、材料の本体3は、物品1の第1の端部Pから物品1の第2の端部Dまで延在する。
【0204】
本例では、材料の本体3は、物品1の全長Xにわたって延在する。これにより、所与の軸方向長さの物品1に対して生成され得るエアロゾルの量が増加する。本例では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5は、物品1の長さXの少なくとも90%、好ましくは物品の長さXの少なくとも92%、94%、96%、98%、または99%に延在し、好ましくは物品1の全長Xに延在するエアロゾル生成材料のコレーションを形成する。
【0205】
他の実施形態では、材料の本体3は、物品1の長さXの一部分にわたって延在する。
【0206】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコ材料を含むか、タバコ材料からなるか、またはタバコ材料から本質的になる。
【0207】
本例では、第1のエアロゾル生成材料4は、再構成タバコを含む。
【0208】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4は、タバコ葉身を含む。
【0209】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、第2のエアロゾル生成材料5のビーズ5、例えばタバコビーズを含む。
【0210】
いくつかの実施形態では、ビーズ5は、略円筒形である。
【0211】
いくつかの実施形態では、ビーズ5は、少なくとも約0.5mm、および任意選択的に少なくとも約1、1.5、2、2.5、または3mmの直径(例えば、ふるい分けによって測定された場合)を有する。ビーズ5は、約5mm以下、および任意選択的に約4.5、4、3.5、3、2.5、2、または1.5mm以下の直径(例えば、ふるい分けによって測定された場合)を有し得る。いくつかの実施形態では、各ビーズ5の直径は、約0.5mm~約3mm、または約1mm~約2mmの範囲であり得る。ビーズ5のサイズは、番号または体積平均サイズなどのビーズ5の平均サイズを指し得る。
【0212】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、押出成形および/または圧縮されたエアロゾル生成材料を含み、好ましくは押出成形および/または圧縮されたタバコを含む。
【0213】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5のタバコ材料は、タバコ葉身のみに由来し、他の種類のタバコ材料には由来しない。
【0214】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコ葉身および再構成タバコを含む。
【0215】
ある実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5はともに、第1および第2のエアロゾル生成材料の0.5重量%~2.5重量%の範囲、好ましくは1重量%~2.1重量%の範囲の平均ニコチンレベルを有する。
【0216】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、固体材料である。
【0217】
いくつかの実施形態では、物品1は、プラスチックを含まない。これにより、物品1はより環境に優しいものになる。
【0218】
いくつかの実施形態では、物品1は、酢酸セルロースを含まない。
【0219】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なる形態を有するように処理された同じエアロゾル生成出発材料から製造されている。
【0220】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、エアロゾル生成材料の繊維を含む。
【0221】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、本体3の全体にわたって分布している。
【0222】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、本体3内に離散的に分布して、第2のエアロゾル生成材料5の複数の離散領域を形成する。
【0223】
第2のエアロゾル生成材料5は、緩い材料として提供されてもよい。例えば、第2のエアロゾル生成材料5は、シート材料2との係合によって本体3内の定位置に保持された緩い材料であり得る。第2のエアロゾル生成材料5は、例えば、エアロゾル生成材料の緩いストランドまたは粒子であり得る。緩いエアロゾル生成材料の別の例は、押出成形され、次いでビーズ/ペレットに切断されたエアロゾル生成材料を含む、エアロゾル生成材料のビーズ/ペレットである。エアロゾル生成材料のさらに別の例は、個々の片に切断された、例えばエアロゾル生成材料の個々のストリップに切断されたエアロゾル生成材料のシートである。エアロゾル生成材料のシートは、再構成タバコのシートであり得る。
【0224】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なる密度を有する。
【0225】
いくつかの実施形態では、シート材料2は、弾性的に変形可能である。これにより、シート材料2が第2のエアロゾル生成材料5の周りで変形することが可能になり得、したがって、第2のエアロゾル生成材料5を本体3内の所定の位置に保つのを助けることが可能になり得る。
【0226】
いくつかの実施形態では、物品1中のエアロゾル生成材料は、約50重量%の第1のエアロゾル生成材料4および約50重量%の第2のエアロゾル生成材料5を含む。したがって、例えば、260mgのエアロゾル生成材料を含む物品は、130mgの第1のエアロゾル生成材料4および130mgの第2のエアロゾル生成材料5を含み得る。
【0227】
いくつかの実施形態では、本体3は、包装材6によって囲まれている。
【0228】
いくつかの実施形態では、包装材6は、物品1の外側表面1Aを形成する。
【0229】
いくつかの実施形態では、包装材6は、100未満のコレスタ単位、好ましくは90、80、70、60、または50未満のコレスタ単位の通気度を有する。
【0230】
いくつかの実施形態では、包装材6は、20~100ミクロンの範囲の厚さを有する。
【0231】
いくつかの実施形態では、包装材6は、20~50gsmの範囲の坪量を有する。
【0232】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコ材料を含み得るか、タバコ材料からなり得るか、またはタバコ材料から本質的になり得る。「タバコ材料」という用語は、タバコまたはその誘導体もしくは代替物を含む任意の材料を指す。タバコ材料は、任意の好適な形態であり得る。「タバコ材料」という用語は、タバコ、タバコ誘導体、拡張タバコ、再構成タバコ、またはタバコ代替物のうちの1つ以上を含み得る。タバコ材料は、粉砕タバコ、タバコ繊維、カットタバコ、押出成形タバコ、タバコ茎、タバコ葉身、再構成タバコ、および/またはタバコ抽出物のうちの1つ以上を含み得る。
【0233】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5または物品1の別の材料(図示せず)、例えば本体3の別の材料は、1つ以上のエアロゾル形成剤材料を含み得る。例えば、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5または前記別の材料は、エアロゾルを形成することができる1つ以上の構成成分を含み得る。エアロゾル形成剤材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうちの1つ以上を含み得る。エアロゾル形成剤材料は、グリセロールまたはプロピレングリコールであり得る。
【0234】
本例では、第2のエアロゾル生成材料5は、押出成形および/または圧縮されたタバコを含む。そのような実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、エアロゾル生成材料5の単一の本体を含んでもよい。しかしながら、本例では、第2のエアロゾル生成材料5は、エアロゾル生成材料の複数の本体を含む。
【0235】
本例では、第2のエアロゾル生成材料5は、エアロゾル生成材料のビーズ/ペレット/顆粒(以下、エアロゾル生成材料の「ビーズ」と呼ばれる)を含む。ビーズ5は、押出成形および/または圧縮されたビーズ5であってもよく、球形化プロセスに供されてもよい。
【0236】
任意選択的に、第2のエアロゾル生成材料5は、第1のエアロゾル生成材料4よりも高い密度を有する。これにより、デバイス200のヒータが動作させられて物品1を加熱するときに、第2のエアロゾル生成材料5を第1のエアロゾル生成材料4よりもゆっくりと加熱させることになることが見出された。これは、第1のエアロゾル生成材料4が最初に、第2のエアロゾル生成材料5よりも高い速度で1つ以上の揮発性化合物(例えば、ニコチン)を放出することとなることを意味する。これはまた、第1のエアロゾル生成材料4が第2のエアロゾル生成材料5よりも迅速に前記揮発性化合物(複数可)を相対的に使い果たすこととなることを意味する。しかしながら、第1のエアロゾル生成材料4が前記揮発性化合物(複数可)を相対的に使い果たし始めると、第2のエアロゾル生成材料5は、より高い速度で揮発性化合物(複数可)を放出し始める温度に達し始めることとなる。この効果は、物品1の消費期間にわたる揮発性化合物(複数可)のより一貫した放出であり、第1のエアロゾル生成材料4は、物品1の消費の開始頃により大きな割合の揮発性化合物(複数可)を放出し、第2のエアロゾル生成材料5は、物品1の消費の終了頃により大きな割合の揮発性化合物を放出する。これは、消費期間にわたって比較的一貫したかつ/または十分な揮発性化合物(複数可)の放出を依然として達成しながら、物品1を比較的小さくすることができるため、特に有利である。
【0237】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4によって放出される前記1つ以上の揮発性化合物(複数可)は、第2のエアロゾル生成材料5によって放出される揮発性化合物(複数可)と同じである。
【0238】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、第2のエアロゾル生成材料5の密度が第1のエアロゾル生成材料4の密度よりも高くなるように、(その後の膨張なしで、または比較的低い/最小限の膨張で)圧縮または押出成形されたエアロゾル生成材料を含む。
【0239】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4は、タバコ葉身、タバコ茎、または再構成タバコのうちの1つ以上を含む。1つのそのような実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4は、タバコ葉身および再構成タバコの混合物を含む。第1のエアロゾル生成材料4は、シート状に形成されている。
【0240】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5は、同じ材料、例えばタバコを含み得るが、異なる密度を有するように処理されている。1つのそのような実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なる形態であり得る。例えば、第1のエアロゾル生成材料5は、シート材料2に形成されているが、一方、第2のエアロゾル生成材料5は、第2のエアロゾル生成材料5が第1のエアロゾル生成材料4よりも高い密度を有するように、(膨張なしで、または最小限の膨張で)圧縮または押出成形され得る。
【0241】
代替的な実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5の密度は、第1のエアロゾル生成材料4の密度よりも低いことを認識されたい。さらに別の実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5の密度は、同じである。
【0242】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4は、第2のエアロゾル生成材料5に対して少なくとも1つのさらなる異なる特性を有する。異なる特性は、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5を作製する材料の形態、サイズ、含水量、(重量による)量、1つもしくは複数の材料、または割合のうちの1つ以上であり得る(各々が2つ以上の材料から製造される場合のエアロゾル生成材料4、5のレシピを含む)。いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なる形態であることを除いて、異なる特性を有さない。
【0243】
第1のエアロゾル生成材料4は、エアロゾル生成材料の複数のストランドまたはストリップを含み得る。例えば、第1のエアロゾル生成材料4は、エアロゾル化可能材料の複数のストランドもしくはストリップおよび/または非晶質固体の複数のストランドもしくはストリップを含み得る。
【0244】
第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコ材料などの植物系材料を含み得る。第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコ材料などの植物系材料を含むエアロゾル化可能材料のシートまたは細断シートであり得る。
【0245】
植物系材料は、粒子状または顆粒状材料であり得る。いくつかの実施形態では、植物系材料は、粉末である。代替的または追加的に、植物系材料は、タバコのストリップ、ストランド、または繊維を含み得る。例えば、タバコ材料が設けられた場合、タバコ材料は、タバコの粒子、顆粒、繊維、ストリップ、および/またはストランドを含み得る。いくつかの実施形態では、タバコ材料は、タバコ材料の粒子または顆粒からなる。
【0246】
第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5のタバコ材料は、タバコ植物の任意の部位から得られたタバコを含み得る。いくつかの実施形態では、タバコ材料は、タバコ葉を含む。
【0247】
シートまたは細断シートは、5重量%~約90重量%のタバコ葉を含み得る。
【0248】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5の両方は、タバコ材料を含むか、タバコ材料からなるか、またはタバコ材料から本質的になる。
【0249】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4は、エアロゾル形成剤材料を含むエアロゾル化可能材料のシートまたは細断シートを含む。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成剤材料は、シートまたは細断シートの乾燥重量基準で最大約50重量%の量で設けられている。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成剤材料は、シートもしくは細断シートの乾燥重量基準で約5重量%~約40重量%、シートもしくは細断シートの乾燥重量基準で約10重量%~約30重量%、またはシートもしくは細断シートの乾燥重量基準で約10重量%~約20重量%の量で設けられている。
【0250】
第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、充填剤を含み得る。充填剤は、一般に、非タバコ成分、すなわち、タバコに由来する原材料を含まない成分である。充填剤は、炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイダルシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウムなどの1つ以上の無機充填剤材料、およびモレキュラーシーブなどの好適な無機吸着剤を含み得る。充填剤は、木材繊維またはパルプまたは小麦繊維などの非タバコ繊維であり得る。充填剤は、セルロースを含む材料であり得るか、またはセルロースの誘導体を含む材料であり得る。充填剤成分はまた、非タバコキャスト材料または非タバコ押出成形材料であり得る。いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、充填剤を含むシートまたは細断シートの形態である。
【0251】
第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、本明細書に記載の香味のうちのいずれかなどのエアロゾル改質剤を含み得る。1つの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、メントールを含む。第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5がエアロゾル供給システムで使用するための物品1に組み込まれている場合、物品は、メントールを含む消耗品または物品1と呼ばれ得る。第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、0.5mg~20mgのメントール、0.7mg~20mgのメントール、1mg~18mgまたは8mg~16mgのメントールを含み得る。
【0252】
いくつかの実施形態では、物品1は、エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物を含む。エアロゾル生成材料は、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5を含み得る。
【0253】
エアロゾル生成材料は、例えば、任意の他の方法で加熱された、照射された、またはエネルギーが与えられたときにエアロゾルを生成することができる材料である。エアロゾル生成材料(例えば、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5)は、例えば、活性物質および/または香味料を含有する場合もしない場合もある固体、液体、または半固体(ゲルなど)の形態であり得る。
【0254】
エアロゾル生成材料(例えば、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5)は、結合剤およびエアロゾル形成剤を含み得る。任意選択的に、活性剤および/または充填剤も存在し得る。任意選択的に、水などの溶媒も存在し、エアロゾル生成材料の1つ以上の他の成分は、溶媒に可溶であってもなくてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料(例えば、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5)は、植物性材料を実質的に含まない。特に、いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料(例えば、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5)は、実質的にタバコを含まない。
【0255】
エアロゾル生成材料(例えば、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5)は、「非晶質固体」を含んでもよく、「非晶質固体」であってもよい。非晶質固体は、「モノリシック固体」であり得る。いくつかの実施形態では、非晶質固体は乾燥ゲルであり得る。非晶質固体は、非晶質固体中に液体などの何らかの流体を保ち得る固体材料である。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、例えば、約50wt%、60wt%、または70wt%の非晶質固体から、約90wt%、95wt%、または100wt%の非晶質固体までを含み得る。非晶質固体は、実質的に非繊維状であり得る。
【0256】
エアロゾル生成材料(例えば、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5)は、エアロゾル生成フィルムを含んでもよく、エアロゾル生成フィルムであってもよい。エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤などの結合剤を、水などの溶媒、エアロゾル形成剤、および活性物質などの1つ以上の他の成分と組み合わせてスラリーを形成し、次いでスラリーを加熱して溶媒の少なくとも一部を揮発させ、それによりエアロゾル生成フィルムを形成することによって形成され得る。スラリーが加熱されて、少なくとも約60wt%、70wt%、80wt%、85wt%、または90wt%の溶媒が除去され得る。エアロゾル生成フィルムは、連続フィルムであっても、支持体上にフィルムの個別の部分を配置した不連続フィルムであってもよい。エアロゾル生成フィルムは、実質的にタバコを含まなくてもよい。
【0257】
エアロゾル生成フィルムは、任意選択的に細断されて細断シートを形成し得るシートを含み得るか、または任意選択的に細断されて細断シートを形成し得るシートであり得る。
【0258】
エアロゾル生成材料(例えば、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5)は、1つ以上の活性物質および/または香味、1つ以上のエアロゾル形成剤材料、ならびに任意選択的に1つ以上の他の機能性材料を含み得る。
【0259】
本明細書に記載の物品1の実施形態の各々では、物品は、そのような第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5を含み得、そのようなエアロゾル生成組成物を含み得る。
【0260】
第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、紙再構成タバコ材料を含み得る。組成物は、代替的または追加的に、本明細書に記載のタバコの形態のうちのいずれかを含み得る。第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、10重量%~90重量%のタバコ葉を含むタバコ材料を含むシートまたは細断シートを含み得、エアロゾル形成剤材料は、シートまたは細断シートの最大約20重量%の量で設けられており、タバコ材料の残りは、紙再構成タバコを含む。
【0261】
第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5が非晶質固体材料を含む場合、非晶質固体材料は、メントールを含む乾燥ゲルであり得る。
【0262】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、次いでペレットのビーズに切断される押出成形されたエアロゾル生成材料を含む。。
【0263】
ここで
図6および
図7を参照すると、エアロゾル供給デバイス200のための物品1の代替的な実施形態が示されている。物品1は、
図1から
図5に関連して上述した物品1と同様の特徴を有し、同様の特徴は同じ参照番号を保有し、本明細書に記載の特徴の変形のうちのいずれかを有し得る。違いは、シート材料2がストリップ7に切断されていないことである。代わりに、第2のエアロゾル生成材料5がシート材料2間の折り目内に保持されるように、連続シート材料2が寄せ集められて本体3を形成する。すなわち、第2のエアロゾル生成材料5は、シート材料2の同じ連続片の部分間に保持されており、例えば、シート材料2の折り目間に保持されている。いくつかの実施形態では、本体3は、シート材料2の複数の層を備え、第2のエアロゾル生成材料5は、シート材料2の層間に保持されている。シート材料2は、当業者に知られるように、「クレープフィルタ」の製造中に紙シートを寄せ集めるのと同様の方法で寄せ集められ得る。
【0264】
上述の実施形態では、本体3は、物品1の端部P、D間に延在する。しかしながら、代替的な実施形態(図示せず)では、物品1は、1つ以上のさらなるセグメント、例えば、本体3の上流または下流のさらなるセグメントを含み得ることを認識されたい。
【0265】
例えば、本体3のすぐ下流に位置決めされた冷却要素とも呼ばれる冷却セクション25をさらに備える、物品1の代替的な実施形態が
図8に示されている。本例では、冷却要素25は、本体3のすぐ下流に隣接している。いくつかのそのような実施形態では、冷却要素25は、本体3と当接関係にある。物品1は、追加的または代替的に、冷却要素25の下流にさらなる材料の本体26を含み得る。さらなる材料の本体26は、香味材料および/または濾過材料を含み得、かつ/または冷却要素25の視界を遮るために設けられ得る。
【0266】
冷却要素25は、約1mm~約4mm、例えば約2mm~約4mmの内径を有する中空チャネルを備える。中空チャネルは、約3mmの内径を有し得る。中空チャネルは、冷却要素25の全長に沿って延在する。冷却要素25は、単一の中空チャネルを備え得る。代替的な実施形態では、冷却要素25は、複数のチャネル、例えば2つ、3つ、または4つのチャネルを備え得る。単一の中空チャネルは、略円筒形であってもよいが、代替の実施形態では、他のチャネル形状/断面が使用されてもよい。中空チャネルは、冷却要素25内に引き込まれたエアロゾルが膨張し冷却され得る空間を提供し得る。冷却要素25は、中空チャネル(複数可)の断面積を制限して、使用中に冷却要素25内へのタバコの変位を制限するように構成され得る。
【0267】
冷却要素25は、半径方向に壁厚を有し得る。冷却要素25の所与の外径に対する冷却要素25の壁厚は、冷却要素25の壁によって取り囲まれたチャンバの内径を画定する。冷却要素25は、少なくとも約1.5mm~最大約2mmの壁厚を有し得る。本例では、冷却要素25は、約2mmの壁厚を有する。
【0268】
冷却要素25は、フィラメント状トウから形成さされ得る。冷却要素25を形成するために突き合わせた継ぎ目で平行に巻かれた複数の紙の層、またはらせん状に巻かれた紙の層、厚紙の管、張り子タイプのプロセスを用いて形成された管、または成形もしくは押出成形されたプラスチックの管など、他の構造を用いることもできる。冷却要素25は、製造中および物品1の使用中に生じ得る軸方向の圧縮力および曲げモーメントに耐えるのに十分な剛性を有するように製造されている。
【0269】
冷却要素25の壁材料は、エアロゾル生成材料4、5によって生成されたエアロゾルの少なくとも90%が、冷却要素25の壁材料を通過するのではなく、1つ以上の中空チャネルを長手方向に通過するように、比較的非多孔質であり得る。例えば、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5によって生成されたエアロゾルの少なくとも92%または少なくとも95%が、1つ以上の中空チャネルを長手方向に通過し得る。
【0270】
冷却要素25は、冷却要素25の第1の上流端部に入る加熱された揮発した成分と冷却要素25の第2の下流端部から出る加熱された揮発した成分との間に、少なくとも摂氏40度の温度差を提供するように構成され得る。冷却要素25は、冷却要素25の第1の上流端部に入る加熱された揮発した成分と冷却要素25の第2の下流端部から出る加熱された揮発した成分との間に、少なくとも摂氏60度、または少なくとも摂氏80度、または少なくとも摂氏100度の温度差を提供するように構成され得る。冷却要素25の長さにわたるこの温度差は、温度に対して敏感な本体26を、加熱されたときにエアロゾル生成材料4、5のより高い温度から保護する。
【0271】
材料の本体26は、略円筒形の全体的な外形を画定し、プラグラップ28内に包まれている。プラグラップ28は、50gsm未満、または約20gsm~40gsmの坪量を有し得る。プラグラップ28は、30μm~60μm、または35μm~45μmの厚さを有し得る。プラグラップ28は、例えば100未満のコレスタ単位、例えば50未満のコレスタ単位の通気度を有する非多孔質プラグラップであり得る。しかしながら、他の実施形態では、プラグラップ28は、例えば少なくとも100のコレスタ単位または少なくとも200のコレスタ単位の通気度を有する多孔質プラグラップであり得る。
【0272】
冷却要素25および/または材料の本体26は、ユーザの口内に受容されるように構成された物品1の吸い口を形成し得る。いくつかの実施形態では、デバイス200の吸い口207は省略され得る。
【0273】
いくつかの実施形態では、チップペーパー(図示せず)が冷却要素25および材料の本体26の周りに巻かれ、また、本体3を囲む包装材6を囲み、接着剤によってこれらの構成要素に接続され得る。したがって、チップペーパーは、冷却要素25および材料の本体26を本体3に接続する。他の実施形態では、チップペーパーは省略されており、代わりに包装材6が、冷却要素25および材料の本体26を囲むように延在してこれらの構成要素を本体3に接続する。
【0274】
エアロゾル生成材料が物品1の軸方向全長X(または本体3の軸方向全長)にわたって延在する実施形態は、物品1内のエアロゾル生成材料の量、したがって物品1の所与の軸方向長さXに対して生成することができるエアロゾルの量を増加させるという利点を提供する。
【0275】
物品1の軸方向全長Xの一部分のみにわたるエアロゾル生成材料の実施形態は、エアロゾル生成材料が物品1の端部P、Dから見えず、またエアロゾル生成材料が物品1の端部P、Dから落下する可能性を低減するのにも役立つという利点を提供する。
【0276】
ここで
図9から
図11を参照すると、エアロゾル供給デバイス200の一実施形態が示されている。
【0277】
物品1は、物品1を加熱するための加熱素子203の形態のエアロゾル生成器を備えるエアロゾル供給デバイス200(
図9を参照)で使用されるように構成されている。本例では、加熱素子203は、加熱エリア202、例えば加熱チャンバ202を少なくとも部分的に取り囲む。加熱素子203は、抵抗加熱および/または誘導加熱され得る。
【0278】
他の実施形態(図示せず)では、加熱素子203は、代わりに、物品1内に挿入するためのブレードまたはピンを備え、例えば、ブレードまたはピンは、材料の本体3を通して挿入され得る。他の実施形態(図示せず)では、消耗品1は、例えば、材料の本体3内に埋め込まれ得る加熱素子を備え得る。
【0279】
図9では、エアロゾル供給デバイス200の一実施形態の構成要素が簡略化されて示されている。特に、エアロゾル供給デバイス200の要素は、
図9では縮尺通りに描かれていない。
図9を簡略化するために、本実施形態の理解に関係のない要素は省略されている。
【0280】
図9の例では、エアロゾル供給デバイス200は、非燃焼式エアロゾル供給デバイス200である。非燃焼式エアロゾル供給デバイス200は、物品1を受容するためのエリア202を備えるハウジング201を備える。
【0281】
物品1が加熱エリア202内に受容されたとき、物品1の少なくとも一部分がヒータ203に熱的に近接する。したがって、エアロゾル生成材料4、5の少なくとも一部分は、ヒータ203に熱的に近接している。いくつかの実施形態では、ヒータ203は、物品1から離間されており、例えば、物品1を囲んでいるが、より大きい直径を有し、そこから離間されている。他の実施形態では、ヒータ203は、物品1と直接接触しており、例えば、物品の第1のシート材料6の外表面と接触している。別の実施形態では、ヒータ203は、物品1の内側に接触する、例えば材料の本体3および/または基材2に接触するブレードまたはピンを備える。
【0282】
物品1が加熱されたとき、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、1つ以上の揮発性化合物を放出することとなり、異なる温度である範囲の揮発性化合物を放出し得る。電気加熱エアロゾル生成システム200の最大動作温度を制御することによって、選択された揮発性化合物の放出を防止することにより、望ましくない化合物の選択的放出が制御され得る。
【0283】
図10に示すように、ハウジング201内には、電気エネルギー供給源204、例えば充電式リチウムイオンバッテリーがある。コントローラ205は、ヒータ203、電気エネルギー供給源204、およびユーザインターフェース206、例えばボタンまたはディスプレイに接続されている。コントローラ205は、ヒータ203の温度を調整するためにヒータ203に供給される電力を制御する。典型的には、エアロゾル形成基材は、摂氏250~450度の温度まで加熱される。
【0284】
図11は、
図9に示すタイプの非燃焼式エアロゾル供給デバイス200の概略断面図であり、物品1は、ヒータ203による加熱のためにデバイス200の加熱エリア202内に受容されている。非燃焼式エアロゾル供給デバイス200は、ユーザによるエアロゾル生成物品1の消費のためにエアロゾル生成物品1を受容しているように図示されている。
【0285】
非燃焼式エアロゾル供給デバイス200のハウジング201は、ユーザによる消費のためにエアロゾル生成物品1を受容するために、近位端部(または口端部)で開口するキャビティの形態のエリア202を画定する。
【0286】
本例では、エアロゾル供給デバイス200は、物品1がエリア202に関心を持ちかつエリア202から取り外され得るようにエリア202へのアクセスを可能にするために、デバイス200の残りの部分から取り外し可能な吸い口207を備える。物品1がエリア202内に提供されると、吸い口207は再び取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、吸い口207は、例えばねじ山またはバヨネット接続によって、デバイス200のハウジング201に取り外し可能に取り付けられている。
【0287】
ユーザが吸い口207上で吸引すると、空気が物品1内に引き込まれ、揮発性物質が凝縮して吸入可能なエアロゾルを形成する。このエアロゾルは、デバイス200の吸い口207を通過してユーザの口内に入る。
【0288】
他の実施形態では、デバイス200の吸い口207は省略され得ることを認識されたい。いくつかの実施形態では、物品1は吸い口を形成し得、ユーザの口と接触し得る。
【0289】
ここで
図12を参照すると、エアロゾル供給デバイスのための物品1を製造する方法100の例示的な実施形態を描写するブロック図が示されている。
【0290】
方法100は、第1のエアロゾル生成材料4(例えば、タバコシート)を備えるシート材料2を提供するステップ(S1)を含む。方法100はまた、第2のエアロゾル生成材料5を提供するステップ(S2)を含む。方法100はまた、第2のエアロゾル生成材料5がシート材料2によって本体3内に保持されるように、第2のエアロゾル生成材料5がシート材料2によって係合されるようにシート材料2を寄せ集めて本体3を形成するステップ(S3)を含む。
【0291】
いくつかの実施形態では、方法100は、シート材料2と第2のエアロゾル生成材料5とを組み合わせることと、次いでシート材料2を寄せ集めて本体3を形成することと、を含む。
【0292】
いくつかの実施形態では、方法100は、シート材料2を寄せ集めて本体2を形成することと同時に、シート材料2と第2のエアロゾル生成材料5とを組み合わせることを含む。例えば、シート材料2がガーニチャを通して供給されている間である。
【0293】
いくつかの実施形態では、方法100は、シート材料2をストリップまたはストランド7に形成することを含む。
【0294】
いくつかの実施形態では、方法100は、シート材料2を細断および/または切断することを含む。
【0295】
いくつかの実施形態では、ストリップまたはストランド7は、物品1の第1の端部Pから第2の端部Dに向かう方向に延在する。他の実施形態では、ストリップまたはスタンド7は、ランダムに配向され得る。
【0296】
いくつかの実施形態では、方法100は、シート材料2を圧着することを含む。
【0297】
いくつかの実施形態では、シート材料2は、ストリップまたはストランド7に形成され、第2のエアロゾル生成材料5は、ストリップまたはストランド7間に保持される。
【0298】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、摩擦によって本体3内に保持される。
【0299】
いくつかの実施形態では、シート材料2を寄せ集めるステップ(S3)は、第2のエアロゾル生成材料5がシート材料2の部分間に保持されるようにシート材料2を寄せ集めることを含む。
【0300】
いくつかの実施形態では、シート材料2を寄せ集めるステップ(S3)は、本体2がシート材料2の複数の層と、シート材料2の層間に保持された第2のエアロゾル生成材料5と、を備えるようにシート材料2を寄せ集めることを含む。
【0301】
ある実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5を本体3内に保持するために、シート材料2または第2のエアロゾル生成材料5に添加剤または結合剤が適用されない。
【0302】
上記の例のすべてにおいて、第2のエアロゾル生成材料5は、タバコ材料の押出成形もしくは圧縮された本体を含み得るか、それからなり得るか、またはそれから本質的になり得、好ましくは、タバコ材料の押出成形されたまたは圧縮成形された本体は、タバコ材料のビーズを含む。
【0303】
上記の例の各々において、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、再構成タバコを含み得るか、それからなり得るか、またはそれから本質的になり得、好ましくは、再構成タバコの細断シートを含む。
【0304】
上記の例のすべてにおいて、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、葉身タバコを含み得るか、それからなり得るか、またはそれから本質的になり得る。
【0305】
上記の例のすべてにおいて、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、再構成タバコおよび葉身タバコを含み得るか、それらからなり得るか、またはそれらから本質的になり得、好ましくは、再構成タバコおよび葉身タバコは一緒に混合されている。
【0306】
上記の例のすべてにおいて、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、ストリップに切断されたエアロゾル生成材料のシートを含み得るか、それからなり得るか、またはそれから本質的になり得る。いくつかの実施形態では、シートは、再構成タバコのシートである。例えば、第1のエアロゾル生成材料4は、ストリップに切断され得、次いで、ストリップは本体3を形成するように配置される。
【0307】
上記の例のすべてにおいて、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5はタバコ材料を含み得、当該タバコ材料は、タバコ葉身のみから製造されており、他の種類のタバコ材料からは製造されていない。
【0308】
上記の例のすべてにおいて、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なる形態を有するように処理された同じエアロゾル生成出発材料から製造されている。
【0309】
本開示によれば、本明細書に記載の例のうちのいずれかによる物品1と、エアロゾル供給デバイス200と、を備える部品のキットも提供される。
【0310】
本開示によれば、本明細書に記載の例のうちのいずれかによる複数の物品を備えるパッケージ(図示せず)も提供される。いくつかの実施形態では、パッケージは、気密封止されている。パッケージは、本体および蓋を備える容器を備え得、複数の物品を受容するために容器本体内に空間が設けられている。蓋は、例えば、ヒンジ付き蓋、スナップフィット蓋、またはねじ山によって接続された蓋であり得る。
【0311】
上述の物品(
図1から
図8に示す物品の各々を含む)の例の各々において、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なる密度を有し得る。そうでなければ、物品のエアロゾル生成材料は、同じであっても異なってもよい。他の実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5の密度は、同じであり得る。
【0312】
異なる密度の第1および第2のエアロゾル生成材料4、5を提供することは、両方の材料が同じ加熱にさらされたときにより高い密度の材料がよりゆっくりと加熱され、したがって、より高い密度の材料がより低い密度の材料よりも遅い速度で材料の揮発性化合物(例えば、ニコチン)を放出することとなることを意味することが見出された。いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、第1のエアロゾル生成材料4よりも高い密度を有し、その結果、第2のエアロゾル生成材料5は、同じ加熱にさらされたときに第1のエアロゾル生成材料4よりもゆっくりと加熱され、第1のエアロゾル生成材料4よりも遅い速度で材料の揮発性化合物(例えば、ニコチン)を放出することとなる(しかしながら、他の実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4が第2のエアロゾル生成材料5よりも高い密度を有するように、逆が真であってもよい)。したがって、異なる密度のエアロゾル生成材料を組み合わせることにより、揮発性化合物(複数可)のより一貫したより長く持続する放出が提供される。いくつかの実施形態では、異なる密度のエアロゾル生成材料は、任意選択的に異なる時間および/または異なる温度でこれらの材料を別々に加熱することと組み合わせられ、それによって、物品の消費期間にわたって揮発性化合物(複数可)のより調節された放出を提供することが可能になり、あるいは、例えば、使用によるより大きな初期影響をユーザに提供するために、物品の消費の開始頃に揮発性物質のより迅速なまたはより大きな放出を有することが望ましい場合がある。エアロゾル生成および揮発性化合物放出を制御する能力は、物品を比較的小さくすることができると同時に、消費期間にわたって揮発性化合物(複数可)の特定の所望の放出を依然として達成することができるため、特に有利であり得る。
【0313】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの一方は、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの他方の密度よりも少なくとも約25%高い密度を有し、任意選択的に、少なくとも約30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、または75%高い密度を有する。第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの前記一方は、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの他方の密度よりも約200%以下高く、任意選択的に、約150%、125%、100%または、75%以下高い密度を有し得る。いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの一方は、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの他方の密度よりも約25%~約75%高い密度を有する。
【0314】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの前記一方は、少なくとも約0.4g/cm3、任意選択的に、少なくとも約0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、または2g/cm3の密度を有する。第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの前記一方は、約2g/cm3以下、任意選択的に、約1.9、1.8、1.7、1.6、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、1、0.9、0.8、0.7、0.6、または0.5g/cm3以下の密度を有し得る。いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの前記一方の密度は、約0.4~1.99g/cm3である。
【0315】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの前記他方は、少なくとも約0.1g/cm3、任意選択的に、少なくとも約0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、または0.9g/cm3の密度を有する。第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの前記他方は、約1g/cm3以下、任意選択的に、約0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、または0.2g/cm3以下の密度を有し得る。いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの前記他方の密度は、約0.1~0.9g/cm3である。
【0316】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5は、同じ成分を含む。したがって、加熱すると、それらは、潜在的に同じ含有量の活性物質および/または香味などを有する非常に類似したエアロゾルを放出することとなる。それらの異なる密度により、加熱中に異なる速度および/または異なる時間で2つの材料からエアロゾルを生成することが可能になる。
【0317】
他の実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なる成分を含む(同じまたは異なる密度を有してもよい)。したがって、加熱すると、それらは、潜在的に活性物質および/または香味などが異なる構成を有する異なるエアロゾルを放出することとなる。それらの異なる密度により、加熱中に異なる速度および/または異なる時間で2つの材料から異なるエアロゾルを生成することが可能になり、潜在的に使用期間にわたって変化するエアロゾルを提供する。
【0318】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4および第2のエアロゾル生成材料5は各々、タバコを含む。タバコは、ニコチン、香り、および香味を含む、揮発性成分を含有することとなる。タバコは、タバコ葉、葉身、茎、柄、葉脈、切れ端、および小片、またはそれらのうちの2つ以上の混合物を含む、任意の種類のタバコおよびタバコ植物の任意の部分であり得る。好適なタバコ材料には、以下の種類である、バージニアもしくは黄色種タバコ、バーレー種タバコ、オリエンタル種タバコ、またはタバコ材料のブレンドが含まれ、任意選択的に本明細書に列挙されたものが含まれる。タバコは、ドライアイス膨張タバコ(DIET)など、膨張されてもよく、または任意の他の手段によって処理されてもよい。いくつかの実施形態では、タバコ材料は、再構成タバコ材料であり得る。タバコは、前処理されても処理されなくてもよく、例えば、固体茎(SS)、細断乾燥茎(SDS)、蒸気処理された茎(STS)、またはそれらの任意の組合せであり得る。タバコ材料は、発酵、硬化、未硬化、炙り、または他の方法で前処理されてもよい。
【0319】
第1および第2のエアロゾル生成材料4、5は、異なるタバコを含み得る。あるいは、タバコは同じであり得るが、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの一方が第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの他方よりも高い密度を有するように、異なる形態で設けられ得る。
【0320】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4は、第2のエアロゾル生成材料5に対して少なくとも1つの(さらなる)異なる特性を有する。異なる特性は、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5を作製する材料の形態、サイズ、含水量、(重量による)量、1つもしくは複数の材料、または割合のうちの1つ以上であり得る(各々が2つ以上の材料から製造される場合のエアロゾル生成材料のレシピを含む)。いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5は、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5の異なる密度以外の異なる特性を有さない。他の実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5の密度は、同じである。
【0321】
いくつかの実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4のシート2は、切断されたラグから形成され得る。このタバコ材料は、葉身タバコ材料または再構成タバコ材料であり得る。いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、葉身タバコおよび再構成タバコの両方を含むブレンドである。例えば、葉身タバコと再構成タバコとの比は、約1:4~約4:1であり得る。
【0322】
いくつかの実施形態では、第2のエアロゾル生成材料5は、第1のエアロゾル生成材料4よりも高い密度を有する。いくつかの実施形態では、このより高密度の第2のエアロゾル生成材料5は、粒子を含むか、またはビーズもしくは1つ以上のシートの形態であり得る。各ビーズまたはシートは、凝集されたより小さな粒子から形成されてもよい。しかしながら、他の実施形態では、第1のエアロゾル生成材料4は第2のエアロゾル生成材料5よりも高密度であってもよく、または材料は同じ密度を有してもよいことを認識されたい。いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5の両方は、1つ以上のシートの形態であり得、任意選択的に、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの一方が第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの他方よりも高い密度を有するように処理され得、第2のエアロゾル生成材料5は、個別の部分に切断され、次いで、本体3内の第1のエアロゾル生成材料4のシート2の間に保持される。
【0323】
第2のエアロゾル生成材料5は、ビーズ5の形態であり得る。任意選択的に、第1のエアロゾル生成材料4は、シート2に組み込まれたビーズを含み得る。
【0324】
本明細書で使用される場合、「ビーズ」という用語は、所望の形状に形作られた、成形された、圧縮された、または他の方法で作られたビーズ、ペレット、または他の個別の小さなユニットを含むことを意味する。ビーズは、滑らかで規則的な外形(例えば、球、円柱、卵形など)を有してもよく、かつ/または不規則な外形を有してもよい。
【0325】
いくつかの実施形態では、ビーズは、少なくとも約0.5mm、任意選択的に少なくとも約1、1.5、2. 2.5、または3mmの直径(例えば、ふるい分けによって測定された場合)を有する。ビーズは、約5mm以下、任意選択的に約4.5、4、3.5、3、2.5、2、または1.5mm以下の直径(例えば、ふるい分けによって測定された場合)を有し得る。いくつかの実施形態では、各ビーズの直径は、約0.5mm~約3mm、または約1mm~約2mmの範囲であり得る。ビーズのサイズは、番号または体積平均サイズなどのビーズの平均サイズを指す場合がある。
【0326】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料4、5の所望の密度は、材料の配合および/または材料が処理される方法(複数可)によって達成または制御される。凝集、特にいくらかの圧縮力の適用による凝集を伴うプロセスは、材料の密度を増加させる傾向を持つこととなる。
【0327】
したがって、いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、凝集された材料の粒子を含む。
【0328】
シート材料の場合、シートは、結合され、任意選択的に圧縮されて所望の寸法および密度を有するシートを形成する材料の粒子から形成され得る。
【0329】
いくつかの実施形態では、ビーズまたはペレットは、いわゆるマルマリジングプロセスを使用して形成することができる。
【0330】
いくつかの実施形態では、凝集はペレット化によるものである。ペレット化は、材料の微粒子を、任意選択的に賦形剤とともに、ペレットと呼ばれる自由流動性ユニットに変換する凝集プロセスである。選択された機器およびプロセスの種類に応じて、ペレット形成および成長はいくつかの方法で起こり得る。これらのペレットは、撹拌によって形成されてもよく、粒子が適切な量の液体の存在下で圧延および転動されると、凝集体が形成される。球形成形は、ペレットを製作するためのパン、ディスク、ドラム、またはミキサなどの装置の使用を伴い得る。圧縮ペレット化は、圧力凝集の一形態であり、ここでは粒子は、任意選択的に配合助剤を用いて機械的力によって一緒にされる。圧縮力は、形成されたペレットが出発材料と比較して増加した密度を有することを意味する。
【0331】
いくつかの実施形態では、凝集は押出成形によるものである。いくつかの実施形態では、ペレット化によって形成されたペレットが押出成形されて、より高密度の押出物が形成され得る。
【0332】
押出成形される粒子は、より高密度のエアロゾル生成材料(例えば、より高密度の第1または第2のエアロゾル生成材料4、5)を製作するように選択されたサイズを有し得、これは、材料内の熱伝達および揮発性成分の放出に影響を及ぼすこととなる。
【0333】
押出成形は、組成物(前駆体組成物とも呼ばれる)をダイを通して供給して押出成形製品を製作することを伴う。このプロセスは、せん断力と組み合わせて組成物に圧力を加える。
【0334】
押出成形は、主要な種類の押出機であるスクリュー、ふるいおよびバスケット、ロール、ラム、ならびにピンバレル押出機のうちの1つを使用して実行され得る。単軸または二軸押出機が使用され得る。押出成形によってタバコビーズを形成することは、この加工が組成物の圧縮、混合、コンディショニング、均質化、および成形を組み合わせるという利点を有する。
【0335】
いくつかの実施形態では、押出成形中、タバコ粒子などの粒子を含む自由流動性組成物は、高圧および高温にさらされ、成形ノズルまたはダイなどのオリフィスを通されて押出物を形成する。いくつかの実施形態では、押出物は棒状の形態を有し、所望の長さのセグメントに切断され得る。
【0336】
いくつかの実施形態では、組成物は、押出機内で約40℃~約150℃、または約80℃~約130℃、または約60℃~約95℃の温度にさらされる。二重押出成形を用いるものを含むいくつかの実施形態では、前駆体組成物は、押出機内で約70℃~約95℃の温度にさらされる。単一押出成形を用いるものを含むいくつかの実施形態では、前駆体組成物は、押出機内で約60℃~約80℃の温度にさらされる。
【0337】
組成物は、使用されるダイまたはノズルの設計に応じて、約2bar~約100bar、または約5bar~約60barの範囲の圧力(ダイまたはノズルの直前)にさらされ得る。圧力が高いほど、押出物の密度が高くなりやすい。したがって、押出成形プロセスは、所望の密度を有する押出成形されたエアロゾル生成材料を提供するように調整され得る。
【0338】
タバコ粒子が押出成形されるいくつかの実施形態では、押出物の密度が比較的高く、押出物の中のタバコ粒子の表面が比較的開いているため、押出物から形成されたタバコビーズは良好な熱伝達および質量移動を呈し、これは、香味およびニコチンなどのタバコ構成成分の放出にプラスの影響を与える。
【0339】
いくつかの実施形態では、押出成形は、一般に乾燥したプロセスであってもよく、組成物は、乾燥したまたは実質的に乾燥したエアロゾル生成粒子を含む。組成物は、任意選択的に、例えば、基剤、希釈剤、固体エアロゾル形成剤、固体香味改質剤などを含む他の粒状材料を含み得る。
【0340】
いくつかの実施形態では、液体が、押出成形プロセスの前または押出成形プロセス中に組成物に加えられ得る。例えば、水は、例えば、組成物の成分の溶解もしくは可溶化を支援するため、または結合もしくは凝集を助けるための加工助剤として加えられ得る。代替的または追加的に、湿潤剤を組成物に加えてもよい。
【0341】
いくつかの実施形態では、液体は、グリセロールまたは本明細書で論じられた他のものなどのエアロゾル形成剤材料であり得る。このようにして組成物に液体を加えたとき、液体は表面上に適用されるだけではなく、押出機の圧力と高いせん断力による激しい混合とが組み合わせられた結果として、押出物に液体が含浸されることになる。液体がエアロゾル形成剤材料である場合、これにより、結果として得られるビーズ中のエアロゾル形成剤材料の利用可能率が高くなり、揮発性成分の蒸発が増進され得る。
【0342】
いくつかの実施形態では、押出成形されたビーズに組み込まれたエアロゾル形成剤材料の量は、最大約30重量%、さらには最大約40重量%であり得る。通常、そのような大量のエアロゾル形成剤材料は、組成物を取り扱いにくくする可能性がある。しかしながら、押出成形により粒子にエアロゾル形成剤材料が含浸されている場合には、この問題はあまり発生しない。ビーズが揮発性成分を放出することに加えてエアロゾルを生成することになっている場合には、少なくとも約10重量%または少なくとも約20重量%などの量のエアロゾル形成剤材料を含むことが望ましい場合がある。ビーズの主な機能がビーズによって運ばれる揮発性構成成分を既存のエアロゾルまたは空気流中に放出することである場合、最大約5重量%などのより少量のエアロゾル形成剤材料で十分であり得る。
【0343】
いくつかの実施形態では、凝集体は、結合剤または結合添加剤を含まない。例えば、押出成形されたビーズは、押出成形されたビーズの構造的完全性を維持するために結合剤を必要としない場合がある。他の実施形態では、凝集体は、結合剤または結合添加剤を含む。結合添加剤は、粒子が互いにおよび組成物中の他の成分に接着するのを助けることによって凝集構造の形成を支援するように選択され得る。好適な結合添加剤には、例えば、ゼラチン、デンプン、多糖類、ペクチン、アルジネート、木材パルプ、セルロース、およびカルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体などの熱可逆性ゲル化剤が含まれる。
【0344】
いくつかの実施形態では、押出成形による加工は、所望の場合、第1または第2のエアロゾル生成材料4、5のより高い密度を提供するのに十分である。しかしながら、他の実施形態では、押出物は、第1または第2のエアロゾル生成材料4、5の密度を増加させるためにさらに処理され得る。
【0345】
例えば、いくつかの実施形態では、押出成形されたエアロゾル生成材料は球形化を受ける。球形化では、押出成形された円筒形状の粒子は均一な長さに分割され、塑性変形により徐々に球形に変形される。押出物が最初に均一な長さに分割された場合、均一な直径を有する球が球形化ステップによって製作されることとなる。
【0346】
本明細書で論じられた実施形態のうちの1つの具体例によれば、第2のエアロゾル生成材料5のビーズのサンプルは、以下のように製作された(しかしながら、いくつかの実施形態では、サンプルは、以下に従って製作され得、代わりに、第1のエアロゾル生成材料4のために使用され、例えば、スラリー中にキャストされてシート2を形成するなどシート2に組み込まれることに留意されたい)。
【0347】
結合剤を有するおよび有さない3つのサンプル配合物が表1に示されており、量は、湿潤重量基準(WWB)のパーセントとして示されている。
【0348】
【0349】
タバコを過熱しないように注意しながら、タバコを粉砕して微粉を製作した。粉砕されたタバコ粒子をふるい分けして、所望のサイズ、例えば250μm未満、100μm未満、または60μm未満の粒径を有するものを選択した。
【0350】
次に、配合物のすべての乾燥(非液体)成分を組み合わせ、ミキサ内で混合またはブレンドした。この特定の例では、混合物を75RPMの速度で1分間混合した。これは、乾燥成分が混合物内に均質的に分布することを確実にするためであった。
【0351】
次に、半分のグリセロールおよび半分の水を乾燥混合物に加え、混合した。具体的には、混合物を75RPMでさらに1分間混合した。次いで、残りのグリセロールおよび水を加え、再び75RPMで1分間混合した。次いで、均質な混合物が達成されることを確実にするために、混合物が塊体に圧搾され得るぼそぼそした稠度を有するまで混合を続けた。この特定の例では、追加の混合は3分間続いた。
【0352】
次いで、Caleva Multilabを用いて混合物を押出成形した。押出機を約1500rpmで動作させて、スパゲティに似た長さの押出物を製作した。
【0353】
押出物を、押出機から出てくるときに様々な長さの切片に分割した。次いで、これらの切片を球形化した。球状ビーズが形成されるまで球形化を実行した。この場合、押出物を最初に2,500RPMで1分間動作するCaleva Multilabにおいて球形化し、次いでビーズを欠陥がないかチェックした。次いで、球形化をさらに1~2分間続けた。この球形化ステップにおいて、押出成形されたタバコを個々の切片に分割し、高密度の球状ビーズを形成した。
【0354】
最終ステップでは、球形化されたビーズを65℃のオーブン内で30分間乾燥させた。各乾燥期間の後、ビーズを秤量し、所望の水分重量減少が達成されたときに乾燥を終了させた。一般に、そのような乾燥には約1時間かかることとなる。
【0355】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの他方は、離散粒子の形態または粒子の凝集された塊の形態である。これらの粒子は、粒径など、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの(より高密度の)一方と様々な特性を共有し得るが、より低い密度を有することとなる。上述のように、エアロゾル生成材料4、5の密度を調整するには、材料の粒子、ビーズ、またはペレットへの配合および/または加工など、様々な方法がある。
【0356】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの前記一方は、60%の再構成タバコおよび40%の葉身タバコの組合せを含み、この材料の密度は約0.1~約0.9g/cm3の範囲にある。第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの他方は、約30~約90%のタバコを含み、約0.4~約1.99g/cm3の範囲の密度を有する。第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの前記一方に含まれるエアロゾル形成材料の量は、約8~約15%であり得る。第1および第2のエアロゾル生成材料4、5のうちの前記一方は、約0.5~約3mmの粒径を有するほぼ球状のビーズを含み得る。いくつかの実施形態では、物品中のエアロゾル生成材料は、約50重量%の第1のエアロゾル生成材料4および約50重量%の第2のエアロゾル生成材料5を含む。したがって、例えば、260mgのエアロゾル生成材料を含む物品は、130mgの第1のエアロゾル生成材料4および130mgの第2のエアロゾル生成材料5を含み得る。
【0357】
エアロゾル生成材料がタバコを含むいくつかの実施形態では、タバコは、エアロゾル生成材料の約10重量%~約90重量%の量で存在する。
【0358】
いくつかの実施形態では、タバコは、エアロゾル生成材料の重量に基づいて、少なくとも約10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、または少なくとも約35%のタバコの量で存在し得る。
【0359】
いくつかの実施形態では、タバコは、エアロゾル生成材料の重量に基づいて、約90%、89%、88%、87%、86%、85%、84%、83%、82%、81%、80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%以下、または約40%以下のタバコの量で存在し得る。
【0360】
本明細書に記載のタバコは、ニコチンを含有し得る。いくつかの実施形態では、ニコチン含有量はタバコの0.5~2重量%であり、例えば、タバコの0.5~1.75重量%、タバコの0.8~1.2重量%、またはタバコの約0.8~約1.75重量%であり得る。いくつかの実施形態では、ニコチン含有量は、タバコの0.8~1重量%であり得る。
【0361】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5は、同じニコチン含有量を有する。
【0362】
いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5は、1つ以上の揮発性成分を含む。いくつかの実施形態では、第1および第2のエアロゾル生成材料4、5は、同じ揮発性成分含有量を有する。
【0363】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、タバコを含む。例えば、第1および/または第2のエアロゾル生成材料4、5は、約80~約350mgのタバコを含み得る。いくつかの特定の実施形態では、物品または消耗品中のエアロゾル生成材料は、260mgの重量を有し、例えばシート形態の葉身タバコおよび再構成タバコのブレンドを含む130mgの第1のエアロゾル生成材料4と、例えばより高い密度のタバコビーズを含む130mgの第2のエアロゾル生成材料5との組合せを含む。
【0364】
いくつかの実施形態では、物品は、エアロゾル生成材料の領域を含み、各領域は、等量のタバコを含有するエアロゾル生成材料を備える。代替的な実施形態では、領域は、異なる量のタバコを含有し得る。タバコの総量が約80~約350mgである場合、エアロゾル生成材料の一方の領域は、約20~約330mg、または約50~約300mg、または約40~約125mgのタバコを備え、エアロゾル生成材料の他方の領域は、約20~約330mg、または約30~約300mg、または約40~約125mgのタバコを備える。
【0365】
本明細書に記載の様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解および教示を支援するためにのみ提示されている。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供されており、網羅的および/または排他的ではない。本明細書に記載の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、および/または他の態様は、特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲に対する制限または特許請求の範囲の均等物に対する制限とみなされるべきではなく、特許請求される発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態が利用され得、修正が行われ得ることを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されたもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段などの適切な組合せを好適に含み得るか、それからなり得るか、またはそれから本質的になり得る。加えて、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求され得る他の発明を含み得る。
【国際調査報告】