(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-15
(54)【発明の名称】エアロゾル生成材料を含む製品の製造方法
(51)【国際特許分類】
A24B 3/14 20060101AFI20250107BHJP
A24F 40/465 20200101ALI20250107BHJP
A24F 40/20 20200101ALN20250107BHJP
【FI】
A24B3/14
A24F40/465
A24F40/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024536484
(86)(22)【出願日】2022-12-20
(85)【翻訳文提出日】2024-08-15
(86)【国際出願番号】 EP2022087119
(87)【国際公開番号】W WO2023118228
(87)【国際公開日】2023-06-29
(32)【優先日】2021-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ソフィー, ジョアナ
(72)【発明者】
【氏名】プレス, ロバート
【テーマコード(参考)】
4B043
4B162
【Fターム(参考)】
4B043BB08
4B043BB11
4B043BB17
4B043BB24
4B043BC04
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AC12
4B162AC22
4B162AE01
(57)【要約】
エアロゾル生成材料(4、104)と支持体(6、106)とを含む支持部(2、102)の製造方法が開示される。本方法は、支持面(28)を提供するステップと、エアロゾル生成材料スラリーの層(4、104)を支持面(28)に付与するステップと、支持体(6、106)を提供するステップと、支持体(6、106)をエアロゾル生成材料スラリーの層(4、104)に付与するステップと、エアロゾル生成材料スラリー(4、104)が少なくとも部分的に固化するか、またはエアロゾル生成材料スラリー(4、104)を少なくとも部分的に固化させるステップと、少なくとも部分的に固化したエアロゾル生成材料(4、104)および支持体(6、106)を複数の支持体部分(2、102)に分割するステップと、少なくとも部分的に固化したエアロゾル生成材料(4、104)および支持体(6、106)、または支持体部分(2、102)を支持面(28)から分離するステップとを含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成材料と支持体とを含む支持部の製造方法であって、
支持面を提供するステップと、
エアロゾル生成材料スラリーの層を前記支持面に付与するステップと、
支持体を提供するステップと、
前記エアロゾル生成材料スラリーの前記層に前記支持体を付与するステップと、
前記エアロゾル生成材料スラリーが少なくとも部分的に固化するか、または前記エアロゾル生成材料スラリーを少なくとも部分的に固化させるステップと、
前記少なくとも部分的に固化したエアロゾル生成材料および前記支持体を、複数の支持部に分割するステップと、
前記支持面から、前記少なくとも部分的に固化したエアロゾル生成材料および前記支持体、または前記複数の支持部を分離するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記支持体が複数の支持要素を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
各支持部が、前記支持体の一部または少なくとも1つの支持要素、およびエアロゾル生成材料を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記エアロゾル生成材料スラリーが前記支持面に付与されている間に、前記支持面が硬質表面上に支持される、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記エアロゾル生成材料スラリーが前記支持面に付与されている間、前記支持面が少なくとも1つの方向の張力を受ける、請求項3または4に記載の方法。
【請求項6】
前記エアロゾル生成材料スラリーへの前記支持体の前記付与が、前記エアロゾル生成材料スラリーの前記層の一部または実質的に全体への前記支持体の前記付与を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記エアロゾル生成材料スラリーが、実質的に均一な厚さの層で前記支持面に付与される、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記支持面を支持する硬質表面から所定の距離だけ離間したブレードに対して、前記支持面を前記支持面上の前記エアロゾル生成材料スラリーとともに相対的に移動させるステップ
を含み、
前記支持面および前記支持面上のエアロゾル生成材料スラリーが前記ブレードと前記硬質表面との間を通過し、かつ
前記相対的な移動により、前記支持面およびエアロゾル生成材料スラリーが所定の厚さを有するようになる、請求項4、または請求項4に従属する場合の請求項5もしくは6に記載の方法。
【請求項9】
前記エアロゾル生成材料スラリーまたは前記少なくとも部分的に固化したエアロゾル生成材料スラリーの厚さを測定するステップを含み、
前記厚さの測定が、前記エアロゾル生成材料スラリーが少なくとも部分的に固化するか、または前記エアロゾル生成材料スラリーを少なくとも部分的に固化させる前または後に行われる、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記エアロゾル生成材料スラリーが少なくとも部分的に固化するか、または前記エアロゾル生成材料スラリーを少なくとも部分的に固化させる前記ステップが、前記支持体および前記支持体の上のエアロゾル生成材料スラリーを、前記エアロゾル生成材料スラリーの固化速度を少なくとも部分的に制御することができる環境に曝露する工程を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記エアロゾル生成材料スラリーが少なくとも部分的に固化するか、または前記エアロゾル生成材料スラリーを少なくとも部分的に固化させる前記ステップが、電磁放射線、放射熱源、加熱雰囲気、部分的もしくは絶対的真空、および間接加熱のうちの1つ以上に前記エアロゾル生成材料スラリーを曝露する工程を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記電磁放射線が、赤外線、マイクロ波、または無線周波数のうちの1つ以上である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記間接加熱が、前記支持体を加熱することによって前記エアロゾル生成材料スラリーを間接的に加熱することを含む、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記エアロゾル生成材料スラリーの層が、10秒、20秒、30秒、40秒、50秒、60秒、90秒、120秒、180秒、5分、10分、15分、20分、または30分のうちの1つより短い間に少なくとも部分的に固化する、請求項11~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記支持要素が所定の構成である、請求項2、または請求項2に従属する場合の請求項3~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記支持要素の前記構成が、各支持要素によって覆われたエアロゾル生成材料の量によって決定される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記量が、エアロゾル生成材料の面積、エアロゾル生成材料の体積、またはエアロゾル生成材料の質量によって測定される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも部分的に固化したエアロゾル生成材料および前記支持体を、複数の支持部に分割する前記ステップが、キス切断技術を使用して実行される、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記支持体が可撓性シート材料である、請求項1~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記支持体が、プラスチックフィルム、プラスチックシート、金属フィルム、金属箔、またはアルミニウム箔のうちの少なくとも1つを含む、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記支持体がサセプタを含む、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記支持体がラミネート材料である、請求項1~21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
請求項1~22のいずれか一項に記載の方法に従って製造された支持部。
【請求項24】
非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための製品の製造方法であって、前記製品が製品支持体および少なくとも1つの支持部を含み、前記方法が、
製品支持体を提供するステップと、
請求項23に記載の少なくとも1つの支持部、または請求項1~22のいずれか一項に記載の方法に従って作製された少なくとも1つの支持部を提供するステップと
を含み、
前記少なくとも1つの支持部が前記製品支持体に付与される、方法。
【請求項25】
前記支持部を提供するステップが、請求項1~22のいずれか一項に記載の方法を使用して前記支持部を作製する工程を含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記製品支持体への前記少なくとも1つの支持部の前記付与が、前記製品支持体および前記少なくとも1つの支持部の一方または両方への接着剤の付与を含む、請求項24または25に記載の方法。
【請求項27】
前記接着剤がエアロゾル生成材料スラリーを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
第2の製品支持体を提供するステップと、前記少なくとも1つの支持部が付与された前記製品支持体の表面、および前記製品支持体と接触していない前記少なくとも1つの支持部の表面に、前記第2の製品支持体を付与するステップと、をさらに含む、請求項24~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記製品支持体への前記少なくとも1つの支持部の前記付与と、前記少なくとも1つの支持部が付与された前記製品支持体の前記表面、および前記製品支持体と接触していない前記少なくとも1つの支持部の前記表面への前記第2の製品支持体の前記付与とが、ほぼ同時に起こる、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも1つの支持部が付与された前記製品支持体の前記表面、および前記製品支持体と接触していない前記少なくとも1つの支持部の前記表面への前記第2の製品支持体の前記付与が、前記製品支持体、前記少なくとも1つの支持部、および前記第2の製品支持体のうちの1つ以上への接着剤の付与を含む、請求項28または29に記載の方法。
【請求項31】
前記接着剤がエアロゾル生成材料スラリーを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記製品支持体および前記第2の製品支持体の一方または両方が、エアロゾル生成材料スラリーが前記材料に付与された場合に寸法変化を受ける材料を含む、請求項24~31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記製品支持体および前記第2の製品支持体の一方または両方が、エアロゾル生成材料スラリーが前記材料に付与された場合に変化する物理的特性を有する材料を含む、請求項24~32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記製品の少なくとも一部を通る1つ以上の穿孔を導入するステップをさらに含む、請求項24~33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
請求項25~35のいずれか一項に記載の方法に従って製造された製品。
【請求項36】
非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための消耗品であって、請求項35に記載の製品の一部、または請求項24~34のいずれか一項に記載の方法に従って作製された製品の一部であり、かつ前記製品が所望の構成に形状および寸法が決められている、消耗品。
【請求項37】
請求項36に記載の消耗品とともに使用するためのエアロゾル供給デバイスであって、前記支持体上に支持された前記エアロゾル生成材料の少なくとも一部を加熱するように構成されたエアロゾル生成器を備える、エアロゾル供給デバイス。
【請求項38】
エアロゾル供給デバイスと、請求項36に記載の消耗品とを備えるエアロゾル供給システム。
【請求項39】
請求項36に記載の消耗品からエアロゾルを生成する方法であって、使用中の前記消耗品を加熱するが燃やさないように配設された少なくとも1つのエアロゾル生成器を有するエアロゾル生成デバイスを使用し、少なくとも1つのエアロゾル生成器が、抵抗ヒーター要素、または磁場生成器およびサセプタである、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、非燃焼式エアロゾル供給システムの分野に関し、特に、エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品として使用するためのエアロゾル生成材料を含む製品を製造する方法、エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品を製造するための方法、ならびに消耗品およびエアロゾル供給デバイスを含むエアロゾル供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成物品は、燃やすことなく加熱することにより基材材料から化合物を放出することによって、吸入可能なエアロゾルまたは蒸気を放出する。これらは、非燃焼式物品、エアロゾル生成アセンブリ、またはエアロゾル供給デバイスと呼ばれ得る。
【0003】
そのような製品の一例は、固体エアロゾル生成材料と呼ばれ得るエアロゾル化可能な材料を加熱することによって化合物を放出する加熱デバイスである。加熱は、材料の少なくとも1つの成分を揮発させ、典型的には吸入可能なエアロゾルを形成する。これらの製品は、非燃焼加熱式デバイスと呼ばれ得る。
【0004】
別の例として、ハイブリッドデバイスがある。これらのハイブリッドデバイスは、加熱によって気化して吸入可能な蒸気またはエアロゾルを生成する液体源(活性物質を含んでも含まなくてもよい)を含む。デバイスは、固体エアロゾル生成材料(植物材料を含んでも含まなくてもよい)をさらに含み、この材料の成分は吸入可能な蒸気またはエアロゾルに同伴されて吸入媒体を生成する。
【発明の概要】
【0005】
本発明の第1の態様によれば、エアロゾル生成材料と支持体とを含む支持部の製造方法が提供され、方法は、支持面を提供するステップと、エアロゾル生成材料スラリーの層を支持面に付与するステップと、支持体を提供するステップと、エアロゾル生成材料スラリーの層に支持体を付与するステップと、エアロゾル生成材料スラリーが少なくとも部分的に固化するか、またはエアロゾル生成材料スラリーを少なくとも部分的に固化させるステップと、少なくとも部分的に固化したエアロゾル生成材料および支持体を複数の支持部に分割するステップと、支持面から、少なくとも部分的に固化したエアロゾル生成材料および支持体、または複数の支持部を分離するステップとを含む。
【0006】
本開示の第2の態様によれば、本開示の第1の態様の方法に従って製造された支持部が提供される。
【0007】
本開示の第3の態様によれば、非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品の製造に使用するための製品の製造方法が提供される。製品は、製品支持体および少なくとも1つの支持部を含む。本方法は、製品支持体を提供するステップと、本開示の第2の態様による少なくとも1つの支持部、または本開示の第1の態様の方法を使用して作製された少なくとも1つの支持部を提供するステップとを含み、少なくとも1つの支持部は製品支持体に付与される。
【0008】
本開示の第4の態様によれば、本開示の第3の態様の方法に従って製造された製品が提供される。
【0009】
本開示の第5の態様によれば、非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための消耗品が提供され、消耗品は、所望の構成に形状および寸法が決められた本開示の第4の態様による製品の一部、または本開示の第3の態様の方法に従って作製された製品の一部である。
【0010】
本開示の第6の態様によれば、本開示の第5の態様による消耗品とともに使用するためのエアロゾル供給デバイスが提供され、デバイスは、支持体上に支持されたエアロゾル生成材料の少なくとも一部を加熱するように構成されたエアロゾル生成器を備える。
【0011】
本開示の第7の態様によれば、エアロゾル供給デバイスと、本開示の第5の態様の方法に従う消耗品とを備えるエアロゾル供給システムが提供される。
【0012】
本開示の第8の態様によれば、使用中に消耗品を加熱するが燃やさないように配設された少なくとも1つのエアロゾル生成器を有するエアロゾル生成デバイスを使用する、本開示の第5の態様による消耗品からエアロゾルを生成する方法が提供され、少なくとも1つのエアロゾル生成器は、抵抗ヒーター要素、または磁場生成器およびサセプタである。
【0013】
本開示のさらなる特徴および利点は、添付の図面を参照しながら、例として与えられる本開示の実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本開示の一実施形態による支持部の第1の実施形態の概略斜視図である。
【
図2】
図1の支持部の製造方法の概略的な実施形態を示す図である。
【
図4】
図2の方法の間の支持体の一実施形態の概略的な代表部分を示す図である。
【
図5】本開示の一実施形態による支持部の第2の実施形態の概略斜視図である。
【
図6】
図5の支持部の製造の間の支持体の一実施形態の概略的な代表部分を示す図である。
【
図7】断面線A-A’に沿った
図6の支持体の概略断面図である。
【
図8】本開示に従って製造され、
図1の支持部を使用する製品の第1の実施形態の概略斜視図である。
【
図9】
図8の製品の製造方法の概略的な実施形態を示す図である。
【
図10】
図8の製品を使用して製造された本開示による消耗品の第1の実施形態の概略斜視図である。
【
図11】本開示に従って製造され、
図5の支持部を使用する製品の第2の実施形態の概略斜視図である。
【
図12】断面線B-B’に沿った
図11の製品の概略断面図である。
【
図14】
図11の製品の製造方法の概略的な実施形態を示す図である。
【
図15】
図11の製品を使用して製造された本開示による消耗品の一実施形態の概略斜視図である。
【
図16】断面線C-C’に沿った
図15の消耗品の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書の消耗品は、代替的に物品と呼ばれ得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、消耗品はエアロゾル生成材料を含む。消耗品は、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装紙、エアロゾル改質剤、1つ以上の活性成分、1つ以上の香味料、1つ以上のエアロゾル形成剤材料、および/または1つ以上の他の機能材料を含んでもよい。
【0017】
消耗品がともに使用される、エアロゾル生成材料を加熱するための装置は、非燃焼式エアロゾル供給システムの一部である。非燃焼式エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を放出し、例えば、電子シガレット、タバコ加熱製品、およびエアロゾル生成材料の組み合わせを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムなどである。
【0018】
本開示によれば、「非燃焼式」エアロゾル供給システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システムの構成エアロゾル生成材料(またはその成分)が燃焼されることも燃やされることもないシステムである。
【0019】
いくつかの実施形態では、送達システムは、動力式の非燃焼式エアロゾル供給システムなどの非燃焼式エアロゾル供給システムである。
【0020】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、気化デバイスまたは電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0021】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼式加熱システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0022】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、1つ以上が加熱され得るエアロゾル生成材料の組み合わせを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムである。エアロゾル生成材料のそれぞれは、例えば、固体、液体またはゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体またはゲルエアロゾル生成材料および固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料は、例えば、タバコまたは非タバコ製品を含んでもよい。
【0023】
典型的には、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼式エアロゾル供給デバイスと、その非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品とを備えてもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、本開示は、エアロゾル生成材料を含みかつ非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用されるように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示の全体にわたって物品と呼ばれることがある。
【0025】
いくつかの実施形態では、その非燃焼式エアロゾル供給デバイスなどの非燃焼式エアロゾル供給システムは、電源およびコントローラを備えてもよい。電源は、例えば、電源または発熱電源であってもよい。いくつかの実施形態では、発熱電源は、発熱電源に近接するエアロゾル生成材料または熱伝達材料に熱の形態で電力を分配するように通電され得る炭素基材を備える。
【0026】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、消耗品を受容するための領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、マウスピース、フィルタ、および/またはエアロゾル改質剤を備えてもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装材、フィルタ、マウスピース、および/またはエアロゾル改質剤を含んでもよい。
【0028】
本発明の第1の態様によれば、エアロゾル生成材料と支持体とを含む支持部の製造方法が提供され、方法は、支持面を提供するステップと、エアロゾル生成材料スラリーの層を支持面に付与するステップと、支持体を提供するステップと、エアロゾル生成材料スラリーの層に支持体を付与するステップと、エアロゾル生成材料スラリーが少なくとも部分的に固化するか、またはエアロゾル生成材料スラリーを少なくとも部分的に固化させるステップと、少なくとも部分的に固化したエアロゾル生成材料および支持体を複数の支持部に分割するステップと、支持面から、少なくとも部分的に固化したエアロゾル生成材料および支持体、または複数の支持部を分離するステップとを含む。
【0029】
上記の実施形態の一実施形態では、支持体は複数の支持要素を備える。
【0030】
本開示の方法の利点は、消耗品の製造に使用される支持体の量を最小限に抑えることができることである。これは経済的および環境的に有益である。支持材料、例えばアルミニウム箔の最小化は、この材料が消耗品の最も高価な部分であり、生産するために最も多くの資源を必要とし得るため、有益である。
【0031】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料スラリー層は、支持面上の連続シートであり得る。他の実施形態では、使用されるエアロゾル生成材料の量が最小限に抑えられるように、エアロゾル生成材料スラリー層をより正確に堆積させることができる。
【0032】
本開示の方法のさらなる利点は、エアロゾル生成材料スラリーへの支持体の付与が、エアロゾル生成材料スラリーの自然な粘着性により、エアロゾル生成材料スラリーが固化すると支持体がエアロゾル生成材料に確実に固定されるという効果を有することである。
【0033】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、各支持部は、支持体の一部または少なくとも1つの支持要素、およびエアロゾル生成材料を含む。
【0034】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーが支持面に付与されている間、支持面は硬質表面上に支持される。これは、支持面に一時的な剛性を提供し、エアロゾル生成材料スラリーへの支持体の正確な付与と、エアロゾル生成材料スラリーが固化したときに支持面の歪みがエアロゾル生成材料スラリーの構成に反映されることの回避との両方を補助する。
【0035】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーが支持面に付与されている間、支持面は少なくとも1つの方向の張力を受ける。いくつかの実施形態では、張力は、支持面の平面内の少なくとも1つの方向である。ここでも、これは、支持面に一時的な剛性を提供することを補助し、エアロゾル生成材料スラリーへの支持体の正確な付与と、およびエアロゾル生成材料スラリーが固化したときに支持面の歪みがエアロゾル生成材料スラリーに反映されることの回避との両方を補助する。
【0036】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーへの支持体の付与は、エアロゾル生成材料スラリーの層の一部または実質的に全体への支持体の付与を含む。
【0037】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーは、実質的に均一な厚さの層で支持体に付与される。
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、本方法は、支持面をその上のエアロゾル生成材料スラリーとともに、支持面が支持されている硬質表面から所定の距離だけ離間したブレードに対して移動させるステップを含む。支持面およびその上のエアロゾル生成材料スラリーは、ブレードと硬質表面との間を通過し、
かつこの相対的な移動は、所定の厚さを有する支持面およびエアロゾル生成材料スラリーをもたらす。これは、エアロゾル生成材料スラリーの過度に厚い部分から、ブレードが過剰なエアロゾル生成材料スラリーを掻き取った結果である。いくつかの実施形態では、ブレードは、厚すぎるエアロゾル生成材料スラリーを、エアロゾル生成材料スラリーのより薄い部分またはエアロゾル生成材料スラリーの縁部に再分配する。
【0038】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、本方法は、エアロゾル生成材料スラリーまたは少なくとも部分的に固化したエアロゾル生成材料スラリーの厚さを測定するステップを含む。厚さの測定は、エアロゾル生成材料スラリーが少なくとも部分的に固化するか、またはエアロゾル生成材料スラリーを少なくとも部分的に固化させる前または後に行われる。
【0039】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーが少なくとも部分的に固化するか、またはエアロゾル生成材料スラリーを少なくとも部分的に固化させるステップは、支持体およびその上のエアロゾル生成材料スラリーを、エアロゾル生成材料スラリーの固化速度を少なくとも制御することができる環境に曝露する工程を含む。エアロゾル生成材料スラリーが固化する環境を制御することは、本質的に一貫しており、エアロゾル生成材料がエアロゾル化されるときに一貫したユーザ体験を提供する固化したエアロゾル生成材料を達成するのに役立つ。
【0040】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーが少なくとも部分的に固化するか、またはエアロゾル生成材料スラリーを少なくとも部分的に固化させるステップは、電磁放射線、放射熱源、加熱雰囲気、部分的もしくは絶対的真空、および間接加熱のうちの1つ以上にエアロゾル生成材料スラリーを曝露する工程を含む。
【0041】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、電磁放射線は、赤外線、マイクロ波、または無線周波数のうちの1つ以上である。
【0042】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、間接加熱ことは、支持体を加熱することによってエアロゾル生成材料スラリーを間接的に加熱することを含む。次いで、支持体は、エアロゾル生成材料スラリーを加熱する。
【0043】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーの層は、10秒、20秒、30秒、40秒、50秒、60秒、90秒、120秒、180秒、5分、10分、15分、20分、または30分のうちの1つより短い間に少なくとも部分的に固化する。
【0044】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持要素は所定の構成である。
【0045】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持要素の構成は、各支持要素によって覆われたエアロゾル生成材料の量によって決定される。
【0046】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、量は、エアロゾル生成材料の面積、エアロゾル生成材料の体積、またはエアロゾル生成材料の質量によって測定される。これは、消耗品が使用されるときに一貫した体験をユーザに提供するので好適である。
【0047】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料スラリーが固化するか、または少なくとも部分的に固化すると、組み合わされた支持体およびエアロゾル生成材料は保管部に配置されてもよい。支持体およびエアロゾル生成材料は、保管のための支持体およびエアロゾル生成材料のロールまたは蛇腹形状として構成されてもよい。エアロゾル生成材料が支持体またはエアロゾル生成材料の隣接する層に付着するのを防ぐために、再構成の前にエアロゾル生成材料の上にバリアペーパーを配置することができる。
【0048】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、少なくとも部分的に固化したエアロゾル生成材料および支持体を、複数の支持部に分割するステップは、キス切断技術を使用して実行される。他の実施形態では、部分的に固化したエアロゾル生成材料および支持体は、代替的な切断技術を使用して支持部に切断することができる。
【0049】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体は可撓性シート材料である。
【0050】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体は、プラスチックフィルム、プラスチックシート、金属フィルム、金属箔、またはアルミニウム箔のうちの1つの表面である。
【0051】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体は、サセプタを含む。
【0052】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持体はラミネート材料である。
【0053】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持部は、一旦形成されると、保管部に配置される、および/またはそれらの製造場所と意図された異なる使用場所との間で輸送される。他の実施形態では、支持部は、支持部が製造される装置または製造ラインから、支持部が組み込まれる製品の製造装置または製造ラインに移動される。支持部の製造と支持部が組み込まれる製品の製造とを分離することは、支持部の製造速度と支持部が組み込まれる製品の製造速度が著しく異なる可能性があるので、好適である。このような異なる製造速度の1つの理由は、支持部を作製する際に、支持体に付与されたエアロゾル生成材料スラリーが固化する必要があることである。エアロゾル生成材料スラリーの固化は、スラリーの固化を加速して補助する条件にスラリーを曝露することによって加速することができるが、固化は依然として発生するのに期間を要する。その期間は、エアロゾル生成材料スラリーの付与および固化が、支持部が組み込まれる製品の同じ製造プロセスの一部である場合に利用可能であるよりも十分に長い場合がある。これは、エアロゾル生成材料スラリーの不均一な固化のリスクを最小限に抑えることが望まれる場合に特にそうである。不均一な固化の最小化は、エアロゾル生成材料スラリーの遅い固化速度によって補助されることが分かっている。
【0054】
本開示の第2の態様によれば、本開示の第1の態様の方法に従って製造された支持部が提供される。
【0055】
本開示の第3の態様によれば、非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための製品の製造方法が提供される。製品は、製品支持体および少なくとも1つの支持部を含む。本方法は、製品支持体を提供するステップと、本開示の第1の態様の方法に従って作製された本開示の第2の態様による少なくとも1つの支持部を提供するステップとを含み、少なくとも1つの支持部は製品支持体に付与される。
【0056】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、支持部を提供するステップは、本開示の第1の態様の方法による方法を使用して支持部を作製する工程を含む。
【0057】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、製品支持体への少なくとも1つの支持部の付与は、製品支持体および少なくとも1つの支持部の一方または両方への接着剤の付与を含む。
【0058】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、接着剤はエアロゾル生成材料スラリーを含む。エアロゾル生成材料スラリーは、固化する前に接着剤として作用し、したがって接着剤として使用するのに好適な材料である。特に、エアロゾル生成材料の構成成分の制御および受容性のためである。
【0059】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、本方法は、第2の製品支持体を提供するステップと、少なくとも1つの支持部が付与された製品支持体の表面および製品支持体と接触していない少なくとも1つの支持部の表面に第2の製品支持体を付与するステップとをさらに含む。この実施形態では、本方法は、積層材料である製品を形成するステップを含み、製品の少なくとも一部は、製品支持体、支持体、エアロゾル生成材料フィルム、および第2の製品支持体の層を含む積層体である。その積層体において、支持体およびエアロゾル生成材料フィルムは、製品支持体と第2の製品支持体との間に位置する。
【0060】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、製品支持体への少なくとも1つの支持部の付与と、少なくとも1つの支持部が付与された製品支持体の表面および製品支持体と接触していない少なくとも1つの支持部の表面への第2の製品支持体の付与とは、順次、またはほぼ同時に起こる。この実施形態では、製品支持体、支持部、および第2の製品支持体はすべて、それらが互いに固定される場所に供給される。
【0061】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、少なくとも1つの支持部が付与された製品支持体の表面および製品支持体と接触していない少なくとも1つの支持部の表面への第2の製品支持体の付与は、製品支持体、少なくとも1つの支持部、および第2の製品支持体のうちの1つ以上への接着剤の付与を含む。
【0062】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、接着剤はエアロゾル生成材料スラリーを含む。
【0063】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、製品支持体への第2の製品支持体の付与は、支持部が存在しない1つ以上の位置で製品支持体に対して第2の製品支持体を圧縮することを含む。そのような位置は、限定されないが、製品支持体/第2の製品支持体の縁部の周り、および製品を使用して消耗品が作製されるときに最終的に切断される支持部間の領域を含み得る。製品支持体および第2の製品支持体の互いに対する圧縮は、製品支持体および第2の製品支持体の一方または両方の変形をもたらし得る。
【0064】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、製品支持体および第2の製品支持体の一方または両方は、エアロゾル生成材料スラリーが材料に付与された場合に寸法変化を受ける材料である。したがって、少なくとも1つの支持部を製品支持体および/または第2の製品支持体に付与することは、その寸法変化を引き起こすことを回避する。製品支持体および/または第2の製品支持体のためのそのような材料は、限定されないが、紙であり得る。寸法変化は、材料の膨張であってもよい。これは、望ましくない材料のしわを引き起こす可能性がある。
【0065】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、製品支持体および第2の製品支持体の一方または両方は、エアロゾル生成材料スラリーが材料に付与された場合に変化する物理的特性を有する材料である。その物理的特性は、限定されないが、強度、平坦度、または色であり得る。
【0066】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、本方法は、製品の少なくとも一部を通して1つ以上の穿孔を導入するステップをさらに含む。このような穿孔は、エアロゾルが生成されたときに、エアロゾル生成材料から生成されたエアロゾルが製品から逃げることを可能にする。これは、最大のエアロゾルがエアロゾル生成材料から抽出されるのを補助する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの穿孔が製品を完全に貫通して延びる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの穿孔は、製品を部分的にのみ貫通する。穿孔は、それらがただ1つの開放端を有するという点でブラインドであってもよい。
【0067】
本開示の第4の態様によれば、本開示の第3の態様に従って製造された製品が提供される。
【0068】
本開示の第5の態様によれば、非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための消耗品が提供され、消耗品は、所望の構成に形状および寸法が決められた本開示の第4の態様による製品の一部、または本開示の第3の態様の方法に従って作製された製品の一部である。
【0069】
本開示の第6の態様によれば、本開示の第5の態様による消耗品とともに使用するためのエアロゾル供給デバイスが提供され、デバイスは、支持体上に支持されたエアロゾル生成材料の少なくとも一部を加熱するように構成されたエアロゾル生成器を備える。
【0070】
本開示の第7の態様によれば、エアロゾル供給デバイスと、本開示の第5の態様による消耗品とを備えるエアロゾル供給システムが提供される。
【0071】
本開示の第8の態様によれば、使用中に消耗品を加熱するが燃やさないように配設された少なくとも1つのエアロゾル生成器を有するエアロゾル生成デバイスを使用する、本開示の第5の態様による消耗品からエアロゾルを生成する方法が提供され、少なくとも1つのエアロゾル生成器は、抵抗ヒーター要素、または磁場生成器およびサセプタである。
【0072】
エアロゾル生成材料は、例えば、他のあらゆる方法で加熱、照射、またはエネルギー供給されたときにエアロゾルを生成可能である材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、活性物質および/または香料を含有してもしなくてもよい固体、液体、または半固体(ゲルなど)の形態であり得る。
【0073】
エアロゾル生成材料は、1つ以上の活性物質および/または香味料、1つ以上のエアロゾル形成材料、ならびに任意選択的に1つ以上の他の機能性材料を含んでもよい。
【0074】
エアロゾル生成材料は、ゲル化剤などの結合剤、およびエアロゾル形成剤を含み得る。任意選択的に、送達される物質、および/または充填材も存在し得る。任意選択的に、水などの溶媒も存在し、エアロゾル生成材料の1つ以上の他の成分は、溶媒に可溶であってもなくてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、植物性材料を実質的に含まない。特に、いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は実質的にタバコを含まない。
【0075】
エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成フィルムを含んでもよく、またはエアロゾル生成フィルムの形態であってもよい。エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤などの結合剤と、エアロゾル形成剤とを含んでもよい。任意選択的に、送達される物質、および/または充填材も存在し得る。エアロゾル生成フィルムは、植物性材料を実質的に含まなくてもよい。特に、いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は実質的にタバコを含まない。
【0076】
エアロゾル生成フィルムは、約0.015mm~約1mmの厚さを有してもよい。例えば、厚さは、約0.05mm、0.1mmまたは0.15mm~約0.5mmまたは0.3mmの範囲であり得る。
【0077】
エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤などの結合剤を、水などの溶媒、エアロゾル形成剤および送達される1つ以上の物質などの1つ以上の他の成分と組み合わせてスラリーを形成し、次いでスラリーを加熱して溶媒の少なくとも一部を揮発させてエアロゾル生成フィルムを形成することによって形成することができる。
【0078】
スラリーが加熱されて、少なくとも約60wt%、70wt%、80wt%、85wt%または90wt%の溶媒が除去され得る。
【0079】
エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」を含んでもよく、または「非晶質固体」であってもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、非晶質固体であるエアロゾル生成フィルムを含む。非晶質固体は、「モノリシック固体」であってもよい。非晶質固体は、実質的に非繊維質であってもよい。いくつかの実施形態では、非晶質固体は乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、非晶質固体中に液体などの何らかの流体を保持し得る固体材料である。いくつかの実施形態において、非晶質固体は、例えば、約50wt%、60wt%、または70wt%の非晶質固体から約90wt%、95wt%、または100wt%の非晶質固体を含み得る。
【0080】
非晶質固体は、植物性材料を実質的に含まなくてもよい。非晶質固体は、実質的にタバコを含まなくてもよい。
【0081】
サセプタは、交流磁場などの変動磁場による侵入によって加熱可能な材料である。サセプタは導電性材料であってもよく、その結果、変動磁場によるサセプタの侵入は、電気渦電流の結果として抵抗加熱によるサセプタの誘導加熱を引き起こす。サセプタは磁性材料であってもよく、その結果、変動磁場によるサセプタの侵入は、サセプタの磁気ヒステリシス加熱を引き起こす。サセプタは、導電性および磁性の両方であってもよく、その結果、サセプタは両方の加熱機構によって加熱可能である。変動磁場を生成するように構成されたデバイスは、磁場生成器と呼ばれる。
【0082】
サセプタは、鉄などの強磁性金属、または鋼もしくは鉄ニッケル合金などの鉄合金を含み得る。いくつかの例示的な強磁性金属は、グレード410のステンレス鋼、またはグレード420のステンレス鋼、またはグレード430のステンレス鋼、または同様のグレードのステンレス鋼などの、400シリーズのステンレス鋼である。代替的に、サセプタは、アルミニウムなどの好適な非磁性、特に常磁性の導電性材料を含み得る。常磁性導電性材料では、誘導加熱は、渦電流による抵抗加熱のみによって生じる。代替的に、サセプタは、非導電性フェリ磁性セラミックなどの非導電性フェリ磁性材料を含み得る。その場合、熱はヒステリシス損失によってのみ発生する。サセプタは、Phytherm230(50wt%のNi、10wt%のCr、および残りはFeを有する組成(重量%=wt%)を有する)またはPhytherm260(50wt%のNi、9wt%のCr、および残りはFeを有する組成)のような市販の合金を含み得る。
【0083】
上記の実施形態のいずれかの一実施形態では、エアロゾル生成材料は、活性物質を含む。
【0084】
本明細書で使用される活性物質は、生理学的応答を達成または増強することを意図した材料である生理学的活性材料であり得る。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、精神賦活剤から選択され得る。活性物質は、天然由来であり得るか、または合成的に得られ得る。活性物質は、例えばニコチン、カフェイン、タウリン、非カンナビノイド由来のテルペン、テイン、B6もしくはB12もしくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、またはそれらの成分、誘導体、もしくは組み合わせを含み得る。活性物質は、タバコ、カンナビス、または別の植物の、1つ以上の成分、誘導体、または抽出物を含んでもよい。
【0085】
活性物質は、1つ以上のカンナビノイドまたはテルペンなどの、大麻の1つ以上の成分、誘導体または抽出物を含み得る。
【0086】
いくつかの実施形態では、活性物質は、ニコチンを含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、カフェイン、メラトニンまたはビタミンB12を含む。
活性物質は、1つ以上の植物性物質もしくはその成分、誘導体、もしくは抽出物を含み得るか、またはそれらに由来し得る。本明細書で使用される場合、「植物性物質」という用語は、限定されるものではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、外皮、または殻などを含む、植物に由来する任意の材料を含む。或いは、材料は、合成的に得られた植物に天然に存在する活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉末、ダスト、破砕された粒子、顆粒、ペレット、細片、ストリップ、またはシートなどの形態であり得る。例示的な植物性物質は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、大麻、フェンネル、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、生姜、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、甘草(リコリス)、抹茶、マテ、オレンジの皮、パパイヤ、バラ、セージ、緑茶もしくは紅茶などの茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、エルダーフラワー、バニラ、ウィンターグリーン、シソ、クルクマ、ウコン、ビャクダン、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ヒメウイキョウ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、クワ、チョウセンニンジン、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、またはそれらの任意の組み合わせである。ミントは、以下のミント品種である、ヨウシュハッカ、ハッカ属、エジプシャンミント、セイヨウハッカ、オーデコロンミント、キャンディーミント、カーリーミント、ケンタッキーカーネルミント、ホースミント、パイナップルミント、ベニーロイヤルミント、ミドリハッカ、およびアップルミントから選択され得る
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物性物質またはその成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質はタバコである。
【0087】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物性物質またはその成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質は、ユーカリ、スターアニス、ココア、および麻から選択される。
【0088】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物性物質またはその成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質は、ルイボスおよびフェンネルから選択される。
【0089】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、香味料または香料を含む。
【0090】
本明細書で使用される場合、「香味料」および「香料」という用語は、地域の規制が認可している場合、成人消費者向けの製品に所望の味、香り、または他の体性感覚を作り出すために使用され得る材料を指す。それらは、天然由来の香味料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に得られた材料、またはそれらの組み合わせ(例えば、タバコ、大麻、甘草(リコリス)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メンソール、ニホンハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ウコン、インディアンスパイス、アジアンスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、クワ、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリア、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、カート、ナスワー、キンマ、シーシャ、マツ、ハニーエッセンス、ローズオイル、バニラ、レモンオイル、オレンジオイル、オレンジの花、サクラ、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ワサビ、ピメンタ、生姜、コーヒー、麻、ハッカ属の任意の種からのハッカ油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、マテ、オレンジの皮、バラ、緑茶もしくは紅茶などの茶、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ヒメウイキョウ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味料増強剤、苦味受容体部位遮断薬、感覚受容体部位活性剤もしくは刺激薬、糖および/もしくは代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、もしくはマンニトール)、ならびに木炭、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、または呼気清涼化剤などの、他の添加剤を含み得る。それらは、模倣、合成もしくは天然原材料、またはそれらのブレンドであり得る。それらは、任意の適切な形態、例えば、油などの液体、粉末などの固体、または気体であってもよい。
【0091】
いくつかの実施形態では、香味料は、メンソール、スペアミントおよび/またはペパーミントを含む。いくつかの実施形態では、香味料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類および/またはレッドベリーの香味料成分を含む。いくつかの実施形態では、香味料はオイゲノールを含む。いくつかの実施形態では、香味料は、タバコから抽出された香味料成分を含む。いくつかの実施形態では、香味料は、大麻から抽出された香味料成分を含む。
【0092】
いくつかの実施形態では、香味料は、感覚惹起剤を含み得、感覚惹起剤は、アロマまたは味覚神経に加えて、またはその代わりに、第5脳神経(三叉神経)の刺激によって通常化学的に誘発され、知覚される体性感覚を達成することが意図され、これらは、加熱、冷却、ヒリヒリ感、麻痺効果をもたらす薬剤を含み得る。適切な熱効果剤は、それだけに限らないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、適切な冷却剤は、それだけに限らないが、ユーコリプトール、WS-3であってもよい。
【0093】
エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材を含む。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成剤は、エアロゾルを形成することができる1つ以上の成分を含み得る。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成剤は、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうちの1つ以上を含み得る。特定の例では、エアロゾル生成剤はグリセロールを含む。
【0094】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成剤は、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、およびグリセリンなどの1つ以上の多価アルコール、グリセロールモノ-、ジ-、もしくはトリアセテートなどの多価アルコールのエステル、ならびに/またはドデカン二酸ジメチルおよびテトラデカン二酸ジメチルなどのモノ-、ジ-、もしくはポリカルボン酸の脂肪族エステルを含む。
【0095】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約0.1wt%、0.5wt%、1wt%、3wt%、5wt%、7wt%、または10%~約50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、30wt%、または25wt%のエアロゾル生成剤(すべて乾燥重量ベースで計算)を含み得る。エアロゾル生成剤は可塑剤として作用し得る。例えば、エアロゾル生成材料は、0.5~40wt%、3~35wt%、または10~25wt%のエアロゾル生成剤を含み得る。
【0096】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約5wt%、10wt%、20wt%、25wt%、27wt%、または30wt%~約60wt%、55wt%、50wt%、45wt%、40wt%、または35wt%のエアロゾル生成剤(DWB)を含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、10~60wt%、20~50wt%、25~40wt%、または30~35wt%のエアロゾル生成剤を含み得る。
【0097】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約40~80wt%、40~75wt%、50~70wt%、または55~65wt%などの最大約80wt%のエアロゾル生成剤(DWB)を含み得る。
【0098】
エアロゾル生成材料はまた、ゲル化剤を含み得る。いくつかの実施形態では、ゲル化剤は親水コロイドを含む。いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、アルギン酸塩、ペクチン、デンプン(および誘導体)、セルロース(および誘導体)、ガム、シリカまたはシリコーン化合物、粘土、ポリビニルアルコール、ならびにそれらの組み合わせを含む群から選択された1つ以上の化合物を含む。例えば、いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、アルギン酸塩、ペクチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、キサンタンガムグアーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアガム、フュームドシリカ、PDMS、ケイ酸ナトリウム、カオリン、およびポリビニルアルコールのうちの1つ以上を含む。場合によっては、ゲル化剤は、アルギン酸塩および/またはペクチンを含み、エアロゾル生成材料の形成中に固化剤(カルシウム源など)と組み合わされ得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、カルシウム架橋アルギン酸塩および/またはカルシウム架橋ペクチンを含み得る。
【0099】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、セルロース系ゲル化剤、非セルロース系ゲル化剤、グアーガム、アカシアガム、およびそれらの混合物から選択された1つ以上の化合物を含む。
【0100】
いくつかの実施形態では、セルロース系ゲル化剤は、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メチルセルロース、エチルセルロース、酢酸セルロース(CA)、酢酸酪酸セルロース(CAB)、酢酸プロピオン酸セルロース(CAP)、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0101】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、カルボキシメチルセルロース、グアーガム、またはアカシアガムのうちの1つ以上を含む(またはそれらのうちの1つ以上である)。
【0102】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、寒天、キサンタンガム、アラビアガム、グアーガム、ローカストビーンガム、ペクチン、カラギーナン、デンプン、アルギン酸塩、およびそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、1つ以上の非セルロース系ゲル化剤を含む(またはそれである)。好ましい実施形態では、非セルロースゲル化剤は、アルギン酸塩または寒天である。
【0103】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤はアルギン酸塩を含み、アルギン酸塩は、エアロゾル生成材料中に、エアロゾル生成材料の10~30wt%の量(乾燥重量ベースで計算)で存在する。いくつかの実施形態では、アルギン酸塩は、エアロゾル生成材料中に存在する唯一のゲル化剤である。他の実施形態では、ゲル化剤は、アルギン酸塩と、ペクチンなどの少なくとも1つのさらなるゲル化剤と、を含む。
【0104】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、または25wt%~約60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、または35wt%のゲル化剤(すべて乾燥重量ベースで計算)を含む。例えば、エアロゾル生成材料は、1~50wt%、5~45wt%、10~40wt%、または20~35wt%のゲル化剤を含み得る。
【0105】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、約20wt%、22wt%、24wt%、または25wt%~約30wt%、32wt%、または35wt%のゲル化剤(すべて乾燥重量ベースで計算)を含む。例えば、エアロゾル生成材料は、20~35wt%または25~30wt%のゲル化剤を含み得る。
【0106】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、または20wt%~約60wt%、50wt%、40wt%、30wt%、または25wt%のゲル化剤(DWB)を含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、10~40wt%、15~30wt%、または20~25wt%のゲル化剤(DWB)を含み得る。
【0107】
例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約10wt%、20wt%、25wt%、30wt%、または35wt%~約60wt%、55wt%、50wt%、または45wt%の量のゲル化剤および充填材を総合して一緒に含む。例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約20~60wt%、25~55wt%、30~50wt%、または35~45wt%の量のゲル化剤および充填材を総合して一緒に含む。
【0108】
例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、25wt%、30wt%、または35wt%~約60wt%、55wt%、50wt%、または45wt%の量のゲル化剤(すなわち、充填材の量を考慮しない)を含む。例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~60wt%、20~60wt%、25~55wt%、30~50wt%、または35~45wt%の量のゲル化剤(すなわち、充填材の量を考慮しない)を含む。
【0109】
いくつかの例では、アルギン酸塩は、エアロゾル生成材料の約5~40wt%、または15~40wt%の量でゲル化剤に含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、乾燥重量でエアロゾル生成材料の約5~40wt%、または15~40wt%の量のアルギン酸塩を含む。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約20~40wt%、または約15wt%~35wt%の量のアルギン酸塩を含む。
【0110】
いくつかの例では、ペクチンは、エアロゾル生成材料の約3~15wt%の量でゲル化剤に含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、乾燥重量でエアロゾル生成材料の約3~15wt%の量のペクチンを含む。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~10wt%の量のペクチンを含む。
【0111】
いくつかの例では、グアーガムは、エアロゾル生成材料の約3~40wt%の量でゲル化剤に含まれる。すなわち、エアロゾル生成材料は、乾燥重量でエアロゾル生成材料の約3~40wt%の量のグアーガムを含む。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約5~10wt%の量のグアーガムを含む。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約15~40wt%、または約20~40wt%、または約15~35wt%の量のグアーガムを含む。
【0112】
例では、アルギン酸塩は、ゲル化剤の少なくとも約50wt%の量で存在する。例では、エアロゾル生成材料はアルギン酸塩およびペクチンを含み、アルギン酸塩とペクチンとの比は1:1~10:1である。アルギン酸塩とペクチンとの比は、典型的には>1:1であり、すなわち、アルギン酸塩はペクチンの量より多い量で存在する。例では、アルギン酸塩とペクチンとの比は、約2:1~8:1、または約3:1~6:1、またはおよそ4:1である。
【0113】
エアロゾル生成材料は、(a)エアロゾル生成材料またはその前駆体の成分を含むスラリーを形成すること、(b)スラリーの層を形成すること、(c)スラリーを、ゲルを形成するように固化すること、および(d)乾燥させてエアロゾル生成材料を形成することによって形成され得る。
【0114】
(b)スラリーの層を形成することは、典型的には、スラリーを噴霧、鋳造、または押出成形することを含む。例では、スラリー層は、スラリーをエレクトロスプレーすることによって形成される。例では、スラリー層は、スラリーを鋳造することによって形成される。
【0115】
いくつかの例では、(b)および/または(c)および/または(d)は、少なくとも部分的に、同時に行われる(例えば、エレクトロスプレー中に)。いくつかの例では、(b)、(c)、および(d)は連続して行われる。
【0116】
いくつかの例では、スラリーは支持体に付与される。層は、支持体上に形成され得る。
【0117】
例では、スラリーは、ゲル化剤、エアロゾル形成剤、および活性物質を含む。スラリーは、エアロゾル生成材料の組成に関して本明細書に与えられた割合のうちのいずれかでこれらの成分を含み得る。例えば、スラリーは(乾燥重量ベースで)、
ゲル化剤および任意選択的に充填材であって、ゲル化剤および充填材の量が、総合して一緒にスラリーの約10~60wt%の量である、ゲル化剤および任意選択的に充填材と、
スラリーの約40~80wt%の量のエアロゾル形成剤材料と、
任意選択的に、スラリーの最大約20wt%の量の活性物質と、
を含み得る。
【0118】
(c)ゲルを固化させることは、固化剤をスラリーに与えることを含み得る。例えば、スラリーは、ゲル前駆体としてアルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、またはアルギン酸アンモニウムを含み得、カルシウム源(塩化カルシウムなど)を含む固化剤がスラリーに添加されてアルギン酸カルシウムゲルが形成され得る。
【0119】
例では、固化剤は、酢酸カルシウム、ギ酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、またはそれらの組み合わせを含むか、またはそれらからなる。いくつかの例では、固化剤は、ギ酸カルシウムおよび/または乳酸カルシウムを含むか、またはそれからなる。特定の例において、固化剤は、ギ酸カルシウムを含むか、またはギ酸カルシウムからなる。典型的には、ギ酸カルシウムを固化剤として使用すると、引張強度がより大きく、伸びに対する耐性がより大きいエアロゾル生成材料が得られることが特定された。
【0120】
カルシウム源などの固化剤の総量は、0.5~5wt%(乾燥重量ベースで計算)であり得る。好適には、総量は、約1wt%、2.5wt%、または4wt%~約4.8wt%または4.5wt%であり得る。固化剤の添加量が少なすぎると、エアロゾル生成材料成分を安定化させず、これらの成分がエアロゾル生成材料から脱落するエアロゾル生成材料が生じる可能性があることが分かっている。固化剤の添加量が多すぎると、非常に粘着性が高く、その結果取扱い性が悪いエアロゾル生成材料が生じることが分かっている。
【0121】
エアロゾル生成材料がタバコを含有しない場合、より多量の固化剤を適用する必要があり得る。したがって、場合によっては、固化剤の総量は、乾燥重量ベースで計算して、5~10wt%などの0.5~12wt%であり得る。好適には、総量は、約5wt%、6wt%、または7wt%~約12wt%または10wt%であり得る。この場合、エアロゾル生成材料は一般にタバコを含有しないこととなる。
【0122】
例では、スラリーに固化剤を加えることは、スラリーの頂部表面などのスラリー上に固化剤を噴霧することを含む。
【0123】
アルギン酸塩類はアルギン酸の誘導体であり、典型的には高分子量ポリマー(10~600kDa)である。アルギン酸は、(1,4)-グリコシド結合で一緒に結合して多糖を形成する、β-D-マンヌロン酸(M)単位およびα-L-グルロン酸(G)単位(ブロック)のコポリマーである。カルシウムカチオンを添加すると、アルギン酸塩は架橋してゲルを形成する。高いGモノマー含有量を有するアルギン酸塩類は、カルシウム源の添加時にゲルをより容易に形成することが見出された。したがって、場合によっては、ゲル前駆体は、アルギン酸塩コポリマー中のモノマー単位の少なくとも約40%、45%、50%、55%、60%、または70%がα-L-グルロン酸(G)単位であるアルギン酸塩類を含み得る。
【0124】
例では、乾燥(d)により、スラリー中の水の約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、または90wt%~約80wt%、90wt%、または95wt%(WWB)が除去される。
【0125】
例では、乾燥(d)により、鋳込材料の厚さが少なくとも80%、好適には85%または87%減少する。例えば、スラリーは2mmの厚さで鋳造され、得られた乾燥エアロゾル生成材料は0.2mmの厚さを有する。
【0126】
いくつかの例では、スラリー溶媒は、水から本質的になるか、または水からなる。いくつかの例では、スラリーは、約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、または90wt%の溶媒(WWB)を含む。
【0127】
溶媒が水からなる例では、スラリーの乾燥重量含有率はエアロゾル生成材料の乾燥重量含有率と一致し得る。したがって、固体組成に関する本明細書の議論は、本発明のスラリーの態様と組み合わせて明示的に開示されている。
【0128】
エアロゾル生成材料は、香味料を含み得る。好適には、エアロゾル生成材料は、最大約80wt%、70wt%、60wt%、55wt%、50wt%、または45wt%の香味料を含み得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、10wt%、20wt%、30wt%、35wt%、または40wt%の香味料(すべて乾燥重量ベースで計算)を含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、1~80wt%、10~80wt%、20~70wt%、30~60wt%、35~55wt%、または30~45wt%の香味料を含み得る。場合によっては、香味料は、メンソールを含むか、メンソールから本質的になるか、またはメンソールからなる。
【0129】
エアロゾル生成材料は、充填剤を含んでもよい。
【0130】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、1wt%~60wt%、または5wt%~50wt%、または5wt%~30wt%、または10wt%~20wt%などの、60wt%未満の充填材を含む。
【0131】
他の実施形態では、エアロゾル生成材料は、20wt%未満、好適には10wt%未満、または5wt%未満の充填材を含む。場合によっては、エアロゾル生成材料は1wt%未満の充填剤を含み、場合によっては充填剤を含まない。
【0132】
いくつかのそのような場合、エアロゾル生成材料は、少なくとも1wt%の充填材、例えば、少なくとも5wt%、少なくとも10wt%、少なくとも20wt%、少なくとも30wt%、少なくとも40wt%、または少なくとも50wt%の充填材を含む。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、5~25wt%の充填材を含む。
【0133】
充填材は、存在する場合は、炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイダルシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウムなどの1つ以上の無機充填材料、およびモレキュラーシーブなどの好適な無機吸着剤を含み得る。充填材は、木材パルプ、セルロース、およびセルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびカルボキシメチルセルロース(CMC)など)などの1つ以上の有機充填材料を含み得る。特定の場合には、エアロゾル生成材料は、チョークなどの炭酸カルシウムを含まない。
【0134】
充填材を含む特定の実施形態では、充填材は繊維質である。例えば、充填材は、木材パルプ、麻繊維、セルロースまたはセルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)など)などの繊維質有機充填材料であり得る。
【0135】
理論に束縛されることを望むものではないが、エアロゾル生成材料に繊維質充填材を含めることにより、材料の引張強度を増加させ得ると考えられる。これは、エアロゾル生成材料シートがエアロゾル化可能な材料のロッドに外接する場合など、エアロゾル生成材料がシートとして提供される例において特に好適であり得る。
【0136】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料はタバコ繊維を含まない。特定の実施形態では、エアロゾル生成材料は繊維質材料を含まない。
【0137】
エアロゾル生成材料は、1つ以上の活性物質および/または香味料、1つ以上のエアロゾル形成材料、ならびに任意選択的に1つ以上の他の機能性材料を含んでもよい。
【0138】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、活性物質をさらに含む。例えば、場合によっては、エアロゾル生成材料は、タバコ材料および/またはニコチンをさらに含む。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、粉末タバコおよび/またはニコチンおよび/またはタバコ抽出物を含む。
【0139】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)5~60wt%のタバコ材料および/またはニコチンを含み得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、または25wt%~約70wt%、60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、または30wt%の活性物質を含み得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、または25wt%~約70wt%、60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、または30wt%のタバコ材料を含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、10~50wt%、15~40wt%、または20~35wt%のタバコ材料を含み得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約1wt%、2wt%、3wt%、または4wt%~約20wt%、18wt%、15wt%、または12wt%のニコチンを含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、1~20wt%、2~18wt%、または3~12wt%のニコチンを含み得る。
【0140】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、タバコ抽出物などの活性物質を含む。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)5~60wt%のタバコ抽出物を含み得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、または25wt%~約60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、または30wt%のタバコ抽出物を含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、10~50wt%、15~40wt%、または20~35wt%のタバコ抽出物を含み得る。タバコ抽出物は、エアロゾル生成材料が(乾燥重量ベースで計算して)1wt%、1.5wt%、2wt%、または2.5wt%~約6wt%、5wt%、4.5wt%、または4wt%のニコチンを含むような濃度でニコチンを含有し得る。場合によっては、エアロゾル生成材料中には、タバコ抽出物から生じるニコチン以外のニコチンは存在しなくてもよい。
【0141】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料はタバコ材料を含まないが、ニコチンを含む。いくつかのそのような場合、エアロゾル生成材料は、(乾燥重量ベースで計算して)約1wt%、2wt%、3wt%、または4wt%~約20wt%、18wt%、15wt%、または12wt%のニコチンを含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、1~20wt%、2~18wt%、または3~12wt%のニコチンを含み得る。
【0142】
場合によっては、活性物質および/または香味料の総含有量は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、5wt%、10wt%、20wt%、25wt%、または30wt%であり得る。場合によっては、活性物質および/または香味料の総含有量は、(すべて乾燥重量ベースで計算して)約90wt%、80wt%、70wt%、60wt%、50wt%、または40wt%未満であり得る。
【0143】
場合によっては、タバコ材料、ニコチン、および香味料の総含有量は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、5wt%、10wt%、20wt%、25wt%、または30wt%であり得る。場合によっては、活性物質および/または香味料の総含有量は、(すべて乾燥重量ベースで計算して)約90wt%、80wt%、70wt%、60wt%、50wt%、または40wt%未満であり得る。
【0144】
エアロゾル生成組成物は、1つ以上の活性物質を含み得る。例では、エアロゾル生成材料は、1つ以上の活性物質、例えば最大約20wt%のエアロゾル生成材料を含む。例では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の約1wt%、5wt%、10wt%、または15wt%~約20wt%、15wt%、15wt%、または5wt%の量の活性物質を含む。
【0145】
活性物質は、生理学的および/または嗅覚応答を達成するために、エアロゾル生成組成物に含まれる生理学的および/または嗅覚活性物質を含み得る。
【0146】
タバコ材料は、エアロゾル生成組成物中に、約50~95wt%、または約60~90wt%、または約70~90wt%、または約75~85wt%の量で存在し得る。
【0147】
タバコ材料は、任意の形式で存在し得るが、典型的には細かく刻まれている(例えば、細幅の細片に切断されている)。細かく刻まれたタバコ材料をエアロゾル生成材料と好適にブレンドして、エアロゾル生成組成物全体にわたってタバコ材料およびエアロゾル生成材料が均一に分散したエアロゾル生成組成物を提供し得る。
【0148】
例では、タバコ材料は、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコ茎、再構成タバコ、および/またはタバコ抽出物のうちの1つ以上を含む。驚くべきことに、エアロゾル生成組成物中に比較的大量の葉身タバコを使用しても、非燃焼式エアロゾル供給システムによって加熱された場合に許容可能なエアロゾルを提供することが可能であることが特定された。葉身タバコは、典型的には優れた感覚特性を提供する。例では、タバコ材料は、タバコ材料の少なくとも約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、85wt%、90wt%、または95wt%の量の葉身タバコを含む。特定の例では、タバコ材料は、タバコ材料の少なくとも約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、85wt%、90wt%、または95wt%の量の刻みタバコを含む。
【0149】
タバコ材料を製造するために使用されるタバコは、単一のグレードまたはブレンド、カットラグもしくはホールリーフなどの任意の適切なタバコであってもよく、バージニアおよび/またはバーレーおよび/またはオリエンタルを含む。
【0150】
いくつかの実施形態では、1つ以上の他の機能材料は、pH調整剤、着色剤、防腐剤、結合剤、充填材、安定剤、および/または酸化防止剤のうちの1つ以上を含み得る。
【0151】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、製造中に溶融香味料を乳化させた乳化剤をさらに含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、約5wt%~約15wt%(乾燥重量ベースで計算)、好適には約10wt%の乳化剤を含み得る。乳化剤は、アカシアガムを含み得る。
【0152】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料はヒドロゲルであり、湿重量ベースで計算して約20wt%未満の水を含む。場合によっては、ヒドロゲルは、湿重量ベースで計算して約15wt%、12wt%、または10wt%未満の水を含み得る。場合によっては、ヒドロゲルは、少なくとも約1wt%、2wt%、または少なくとも約5wt%の水(WWB)を含み得る。
【0153】
エアロゾル生成材料は、1wt%~15wt%などの任意の好適な含水量を有し得る。好適には、エアロゾル生成材料の含水量は、約5wt%、7wt%、または9wt%~約15wt%、13wt%、または11wt%(WWB)であり、最も好適には約10wt%である。エアロゾル生成材料の含水量は、例えば、カールフィッシャー滴定または熱伝導度型検出器付きガスクロマトグラフィー(GC-TCD)によって決定され得る。
【0154】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、水、エアロゾル生成剤、香味料、および任意選択的に活性物質から本質的になり得るか、またはそれらからなり得る。
【0155】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、水、エアロゾル生成剤、香味料、ならびに任意選択的にタバコ材料および/またはニコチン源から本質的になり得るか、またはそれらからなり得る。
【0156】
例では、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、活性物質、および水から本質的になるか、またはそれらからなる。例では、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、および水から本質的になるか、またはそれらからなる。
【0157】
例では、エアロゾル生成材料は香料を含まず、特定の例では、エアロゾル生成材料は活性物質を含まない。
【0158】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料はエアロゾル生成材料を含み、エアロゾル生成材料は、
1~60wt%のゲル化剤と、
0.1~50wt%のエアロゾル生成剤と、
0.1~80wt%の香味料と、
を含み、
これらの重量は乾燥重量ベースで計算される。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、1~80wt%の香味料(乾燥重量ベース)を含む。
【0159】
いくつかの実施形態では、
1~50wt%のゲル化剤と、
0.1~50wt%のエアロゾル生成剤と、
30~60wt%の香味料と、
を含み、
これらの重量が、乾燥重量ベースで計算される、エアロゾル生成材料。
【0160】
エアロゾル生成材料の代替的な実施形態では、エアロゾル生成材料はエアロゾル生成材料を含み、エアロゾル生成材料は、
1~60wt%のゲル化剤と、
5~60wt%のエアロゾル生成剤と、
10~60wt%のタバコ抽出物と、
を含み、
これらの重量は乾燥重量ベースで計算される。
【0161】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、
1~60wt%のゲル化剤と、
20~60wt%のエアロゾル生成剤と、
10~60wt%のタバコ抽出物と、
を含み、
これらの重量は乾燥重量ベースで計算される。
【0162】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、20~35wt%のゲル化剤と、10~25wt%のエアロゾル形成剤材料と、5~25wt%の繊維含有充填材と、35~50wt%の香料および/または活性物質とを含む。
【0163】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、タバコ抽出物、水、および任意選択的に香味料から本質的になり得るか、またはそれらからなり得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、グリセロール、アルギン酸塩および/またはペクチン、タバコ抽出物、ならびに水から本質的になり得るか、またはそれらからなり得る。
【0164】
いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、以下の組成(DWB)である、約5wt%~約40wt%、もしくは約10wt%~30wt%、または約15wt%~約25wt%の量のゲル化剤(好ましくはアルギン酸塩を含む)、約30wt%~約60wt%、または約40wt%~55wt%、または約45wt%~約50wt%の量のタバコ抽出物、約10wt%~約50wt%、または約20wt%~約40wt%、または約25wt%~約35wt%(DWB)の量のエアロゾル生成剤(好ましくはグリセロールを含む)を含み得る。
【0165】
一実施形態では、エアロゾル生成材料は、約20wt%のアルギン酸塩ゲル化剤、約48wt%のバージニアタバコ抽出物、および約32wt%のグリセロール(DWB)を含む。
【0166】
エアロゾル生成材料の「厚さ」は、第1の表面と第2の表面との間の最短距離を表す。エアロゾル生成材料がシートの形態である実施形態では、エアロゾル生成材料の厚さは、シートの第1の平面表面と、シートの第1の平面表面の反対側のシートの第2の平面表面との間の最短距離である。
【0167】
場合によっては、エアロゾル形成エアロゾル生成材料層は、約0.015mm~約1.5mm、好適には約0.05mm~約1.5mm、または0.05mm~約1.0mmの厚さを有する。好適には、厚さは、約0.1mmまたは0.15mm~約1.0mm、0.5mm、または0.3mmの範囲であり得る。
【0168】
場合によっては、エアロゾル生成材料は、約0.015mm~約1.0mmの厚さを有し得る。好適には、厚さは、約0.05mm、0.1mm、または0.15mm~約0.5mmまたは0.3mmの範囲であり得る。
【0169】
0.1mmの厚さを有する材料が特に適している。エアロゾル生成材料は、2つ以上の層を含んでもよく、本明細書に記載の厚さは、それらの層の合計厚さを指す。
【0170】
エアロゾル生成材料が厚すぎると、加熱効率が低下することが分かった。これは、使用中の動力消費に悪影響を及ぼす。逆に、エアロゾル生成材料が薄すぎる場合、製造および取扱いが困難であり、非常に薄い材料は鋳造が難しく、かつ脆く、使用中のエアロゾル形成を損ない得る。
【0171】
本明細書で規定される厚さは、材料の平均厚さである。場合によっては、エアロゾル生成材料の厚さは、25%、20%、15%、10%、5%、または1%以下だけ変動し得る。
【0172】
いくつかの例では、シート形態のエアロゾル生成材料は、約200N/m~約900N/mの引張強度を有し得る。エアロゾル生成材料が充填材を含まない場合などのいくつかの例では、エアロゾル生成材料は、200N/m~400N/m、または200N/m~300N/m、または約250N/mの引張強度を有し得る。
【0173】
そのような引張強度は、エアロゾル生成材料がシートとして形成され、次いで細断されてエアロゾル生成物品に組み込まれる実施形態に特に適し得る。エアロゾル生成材料が充填材を含む場合などのいくつかの例では、エアロゾル生成材料は、600N/m~900N/m、または700N/m~900N/m、または約800N/mの引張強度を有し得る。そのような引張強度は、エアロゾル生成材料が、好適にはチューブの形態のロール状シートとしてエアロゾル生成物品/アセンブリに含まれる実施形態に特に適し得る。
【0174】
いくつかの例では、シート形態のエアロゾル生成材料は、約200N/m~約2600N/mの引張強度を有し得る。いくつかの例では、エアロゾル生成材料は、600N/m~2000N/m、または700N/m~1500N/m、または約1000N/mの引張強度を有し得る。そのような引張強度は、エアロゾル生成材料を構成するエアロゾル生成材料が形成され、シートとしてエアロゾル生成消耗品に組み込まれる実施形態に特に適し得る。
【0175】
エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成材料は、30g/m2~350g/m2などの任意の好適な面積密度を有し得る。場合によっては、シートは、50~250g/m2、または約70~210g/m2、または約90~190g/m2、または好適には約100g/m2の単位面積当たりの質量を有し得る(それによって、刻みラグタバコと同様の密度を有し、これらの物質の混合物は容易に分離しないこととなる)。場合によっては、シートは、約30~70g/m2、40~60g/m2、または25~60g/m2の単位面積当たりの質量を有し得、タバコなどのエアロゾル化可能な材料を包むために使用され得る。
【0176】
本明細書に記載のすべての重量パーセント(wt%と表記)は、別段の明示的な記述のない限り、乾燥重量基準で計算される。すべての重量比は、乾燥重量基準でも計算される。乾燥重量基準で引用される重量は、水以外の抽出物、スラリーまたは材料の全体を指し、グリセロールなど、室温および室内圧力でそれ自体が液体である成分を含み得る。これに対して、湿潤重量基準で引用された重量パーセントは、水を含むすべての成分を指す。
【0177】
本明細書で使用される場合、「シート」という用語は、その厚さよりも実質的に大きい幅および長さを有する要素を表す。シートの主表面は、シートが平坦であるときに幅寸法および長さ寸法の両方に延びる表面である。シートは、例えば、ストリップであってもよい。
【0178】
エアロゾル生成材料は、着色剤を含み得る。着色剤の添加により、エアロゾル生成材料の視覚的外観が変化し得る。エアロゾル生成材料中の着色剤の存在により、エアロゾル生成材料およびエアロゾル生成材料の視覚的外観が高められ得る。エアロゾル生成材料に着色剤を添加することによって、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の他の成分、またはエアロゾル生成材料を含む物品の他の構成要素と色合わせされ得る。
【0179】
エアロゾル生成材料の所望の色に応じて、様々な着色剤が使用され得る。エアロゾル生成材料の色は、例えば、白色、緑色、赤色、紫色、青色、褐色、または黒色であり得る。他の色もまた想定される。天然または合成染料、食品グレードの着色剤、および医薬品グレードの着色剤などの天然または合成着色剤が使用され得る。特定の実施形態では、着色剤はカラメルであり、これはエアロゾル生成材料に褐色の外観を付与し得る。そのような実施形態では、エアロゾル生成材料の色は、他の成分(タバコ材料など)の色と同様であってもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料に着色剤を添加すると、エアロゾル生成材料中の他の構成要素と視覚的に区別できなくなる。
【0180】
着色剤は、エアロゾル生成材料の形成中に組み込まれ得(例えば、エアロゾル生成材料を形成する材料を含むスラリーを形成するとき)、または着色剤は、エアロゾル生成材料の形成後にエアロゾル生成材料に適用され得る(例えば、エアロゾル生成材料上に着色剤を噴霧することによって)。
【0181】
上記の実施形態のいずれかのいくつかの実施形態では、タルカムパウダー、炭酸カルシウム粉末、または他の粉末が、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの個別部分の露出した表面に適用される。これにより、エアロゾル生成材料の粘着性または接着性のレベルが低下し得る。
【0182】
添付の図面の以下の説明では、2つ以上の実施形態内に同じ要素が存在する場合、全体を通してその要素に同じ参照番号が使用され、同様の要素が存在する場合、同様の参照番号(同じ番号に100の倍数を加えたもの)が使用される。
【0183】
図1を参照すると、支持部2は、エアロゾル生成材料4と、複数の支持要素6とを含む(明確にするために、支持要素6のすべてに符号が付されているわけではない)。エアロゾル生成材料4上の支持要素6の数およびレイアウトは例示的なものであり、本開示は、より多数またはより少数の個別部分、および異なるレイアウトを含む。
【0184】
図2、
図3および
図4を参照すると、複数の支持部2を製造する方法は、支持面28のロール8を提供するステップから始まる。支持面28は、ロール8から巻き取られ、硬質フラットベッド10の表面を横切って移動する。ベッド10の表面は、支持面28を支持し、その結果、支持面28は平坦である。支持面28のしわを避けるために、1つ以上の張力手段(図示せず)が、支持面28の進行方向(矢印12によって示されている)において支持面28を張力下に保つ。支持面28は、可撓性を有するシート材料である。
【0185】
ベッド10に沿って進行すると、支持面28は最初に付与ステーション14に到達する。付与ステーション14は、エアロゾル生成材料スラリー4の層を支持面28の表面16に付与するための手段(図示せず)を含む。エアロゾル生成材料スラリー4の付与層に適した手段は、限定はしないが、ロータリースクリーン印刷装置(図示せず)である。エアロゾル生成材料スラリー4を支持面28に付与するための手段は、実質的に均一な厚さの層でエアロゾル生成材料スラリーの個別部分6を付与する。
【0186】
いくつかの実施形態では、付与ステーション14はまた、支持面28およびエアロゾル生成材料スラリー層4がその下を移動し得るブレード18(
図3に示す)を含む。ブレード18は、ベッド10の表面から距離D1を超えて立ち上がっているエアロゾル生成材料スラリー4Aを掻き取る。支持面28の厚さの事前測定は、エアロゾル生成材料スラリー4の厚さD2の計算を可能にする。ベッド10に対するブレード18の位置は、所望の厚さD2を達成するように(図示しない手段によって)調整することができる。
【0187】
支持面28は次に第2の付与ステーション20に移動し、そこで支持体(支持要素とも呼ばれる)6がエアロゾル生成材料スラリー4の自由表面16に付与される。支持要素6は、所定のパターンで自由表面16に付与される。支持面28上のエアロゾル生成材料スラリー4および支持要素6の代表的な例を
図4に示す。
【0188】
支持面28は次に、エアロゾル生成材料スラリーの少なくとも部分的に固化したエアロゾル生成材料への固化速度を高めるために、エアロゾル生成材料スラリー4が赤外線に曝露される固化ステーション54に移動する。
【0189】
支持面28は、固化ステーション20を出ると、ベッド10を横切って通過して、切断ステーション22に到達する。支持面28が切断ステーション22に到達すると、適切な切断手段がエアロゾル生成材料4を複数の支持部2に切断する。
図4に示すエアロゾル生成材料スラリー4の例では、切断手段は切断線24および26に沿って切断し、支持部2を形成する。
【0190】
いくつかの実施形態(図示せず)では、エアロゾル生成材料スラリー4が固化した後、または少なくとも部分的に固化した後、かつ支持面28が切断ステーション22に到達する前に、エアロゾル生成材料4が支持面28から分離され、保管される。
【0191】
いくつかの実施形態では、支持部2は、支持部2に切断された後に保管されてもよい。支持部2は、後述するように製品の製造に使用されるまで保管されてもよい。
【0192】
図5を参照すると、支持部102は、エアロゾル生成材料104および支持要素106を含む。支持部102は、エアロゾル生成材料104の表面116の実質的に全体にわたって延びる支持要素106の形態である。
【0193】
支持部102の製造は、支持部2および上記の
図2~
図4に関連して説明したものと非常によく似ているが、以下の違いがある。エアロゾル生成材料104は、
図6に示すように、連続層内の支持面28の実質的にすべてに付与される。さらなる違いは、切断ステーション22では、支持要素106の周りを切断することによって部分102がエアロゾル生成材料104から切り出されることである。切断線126(明確にするためにそのすべてがラベル付けされているわけではない)が
図7に示されている。
【0194】
上述した支持部2と同様に、エアロゾル生成材料スラリー104が固化した後または少なくとも部分的に固化した後の支持部102またはエアロゾル生成材料104は、使用される前に保管されてもよく、または支持部102に切断されてもよい。
【0195】
支持部2および支持部102の両方に関して、支持部はそれぞれ、支持要素6、106によって覆われた所定量のエアロゾル生成材料104を支持する。結果として、それらはそれぞれ、支持要素106が加熱されたときに所定量のエアロゾルを生成することができる。所定量は、エアロゾル生成材料の面積、エアロゾル生成材料の体積、またはエアロゾル生成材料の質量に関して定義されてもよい。
【0196】
図8を参照すると、製品30は、製品支持体32と、複数の支持部2とを含む。支持部2は、製品支持体32の表面34に接着剤(図示せず)を用いて接着されている。製品支持体32は紙であり、接着剤はエアロゾル生成材料スラリーである。
【0197】
図9を参照すると、製品30を製造するために、製品支持体32のロール36が提供される。製品支持体32は、ロールから、矢印40によって示される方向にフラットベッド38の表面を横切って送り出される。ベッド38は、
図9に示すように、製品支持体32が下方向に移動するのを防止する。
【0198】
製品支持体32は、ベッド38に沿って移動して取付ステーション42に到達し、取付ステーション42において支持部2は製品支持体32に取り付けられる。同時に、支持部2は、支持部2のストア(図示せず)から取付ステーション42に供給される。支持部2が取付ステーション42に近づくと、接着剤付与手段44が、適切な接着剤付与方法によって支持部2に接着剤を付与する。
【0199】
取付ステーション42において、支持部2は、接着剤を使用して製品支持体32に取り付けられる。
【0200】
製品支持体32および支持部2は、接着剤が乾燥している間、ベッド38に沿って移動し続ける。次いで、製品支持体32および支持部2は、保管の準備ができた状態に再構成される。
図9に示されている例では、再構成は、製品支持体32を蛇腹形状に折り畳むことである。他の図示しない例では、異なる保管構成が採用されてもよい。
【0201】
製品30を使用して消耗品を製造することが所望される場合、製品30は、製品30が複数の消耗品50(
図10に示す)に切断される分離ステーション(図示せず)を通って供給される。その後、消耗品は、保管されるか、または消耗品50のユーザに供給されてもよい。
【0202】
図11~
図13を参照すると、製品130は、製品支持体132と、第2の製品支持体146と、複数の支持部102とを含む。支持部102は、製品支持体132と第2の製品支持体146との間に位置し、接着剤(図示せず)を使用して製品支持体132の表面134および第2の製品支持体146の表面148の少なくとも一方に接着される。製品支持体136および第2の製品支持体146は、両方とも紙から形成される。接着剤はエアロゾル生成材料スラリーである。
【0203】
図14を参照すると、製品130を製造するために、製品支持体132のロール136が提供される。製品支持体132は、ロールから、矢印40によって示される方向にフラットベッド38の表面を横切って送り出される。ベッド38は、
図14に示すように、製品支持体132が下方向に移動するのを防止する。
【0204】
製品支持体132は、ベッド38に沿って移動して取付ステーション42に到達し、取付ステーション42において支持部102は製品支持体32に取り付けられる。同時に、支持部102は、支持部102のストア(図示せず)から取付ステーション42に供給される。支持部102が取付ステーション42に近づくと、接着剤付与手段44が、適切な接着剤付与方法によって支持部102に接着剤を付与する。
【0205】
取付ステーション42において、支持部102は、接着剤を使用して製品支持体132に取り付けられる。支持部102は、
図13に示すパターンで製品支持体132に取り付けられている。
【0206】
製品支持体132および支持部102は、ベッド38に沿って第2の取付ステーション152まで移動し続ける。第2の取付ステーション152では、第2の製品支持体146のロール150から供給される第2の製品支持体146が、製品支持体132および支持部102の上に置かれ、製品支持体132および支持部102の少なくとも一方に取り付けられる。製品支持体132および支持部102の少なくとも一方への第2の製品支持体146の取付は、接着剤(図示せず)を介したものである。接着剤は、第2の接着剤付与手段144によって第2の製品支持体146の表面148に付与される。第2の接着剤付与手段144は、適切な接着剤付与方法によって表面148に接着剤を付与する。
【0207】
第2の取付ステーション152は、少なくとも第2の製品支持体146の表面148を、製品支持体132および第2の製品支持体146の縁部に隣接する製品支持体の表面134に対して圧縮するように構成された圧縮要素(図示せず)を含む。いくつかの実施形態では、圧縮は、製品支持体132および第2の製品支持体146の両方の縁部に隣接し、製品130が消耗品に分離されるときに製品130が切断される製品130の領域にある。
【0208】
製品支持体132、支持部102、および第2の製品支持体146は、第2の取付ステーションを通過すると、保管の準備ができた状態に再構成される。
図14に示す例では、再構成は、製品支持体132/第2の製品支持体146を蛇腹形状に折り畳むことである。他の図示しない例では、異なる保管構成が採用されてもよい。
【0209】
製品130を使用して消耗品を製造することが所望される場合、製品130は分離ステーション(図示せず)を通って供給され、分離ステーションでは製品130は
図13に示す点線に沿って複数の消耗品150(
図15および
図16に示す)に切断される。その後、消耗品は、保管されるか、消耗品150のユーザに供給されてもよい。
【0210】
上記の説明は例示のみを意図しており、当業者は、開示された発明の範囲から逸脱することなく、記載された実施形態に変更を加えることができることを認識するであろう。本発明の範囲内に入るさらに他の修正は、本開示の考察に照らして当業者には明らかであろう。
【0211】
様々な実施形態で開示された方法、支持部、製品、および消耗品の様々な態様は、単独で、組み合わせて、または上記の実施形態で具体的に説明されていない様々な構成で使用することができる。したがって、本開示は、その適用において、前述の説明に記載された、または図面に示された構成要素の詳細および配置に限定されない。例えば、一実施形態に記載された態様は、他の実施形態に記載された態様と任意の方法で組み合わされてもよい。特定の実施形態を示し説明したが、当業者には、そのより広い態様において本発明から逸脱することなく変更および修正を行うことができることは明らかであろう。以下の特許請求の範囲は、例に記載された実施形態によって限定されるべきではなく、全体として説明と一致する最も広い合理的な解釈が与えられるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成材料と支持体とを含む支持部の製造方法であって、
支持面を提供するステップと、
エアロゾル生成材料スラリーの層を前記支持面に付与するステップと、
支持体を提供するステップと、
前記エアロゾル生成材料スラリーの前記層に前記支持体を付与するステップと、
前記エアロゾル生成材料スラリーが少なくとも部分的に固化するか、または前記エアロゾル生成材料スラリーを少なくとも部分的に固化させるステップと、
前記少なくとも部分的に固化したエアロゾル生成材料および前記支持体を、複数の支持部に分割するステップと、
前記支持面から、前記少なくとも部分的に固化したエアロゾル生成材料および前記支持体、または前記複数の支持部を分離するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記支持体が複数の支持要素を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
各支持部が、前記支持体の一部または少なくとも1つの支持要素、およびエアロゾル生成材料を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記エアロゾル生成材料スラリーが前記支持面に付与されている間に、前記支持面が硬質表面上に支持される、請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
前記エアロゾル生成材料スラリーが前記支持面に付与されている間、前記支持面が少なくとも1つの方向の張力を受ける、請求項
3に記載の方法。
【請求項6】
前記エアロゾル生成材料スラリーへの前記支持体の前記付与が、前記エアロゾル生成材料スラリーの前記層の一部または実質的に全体への前記支持体の前記付与を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項7】
前記支持面を支持する硬質表面から所定の距離だけ離間したブレードに対して、前記支持面を前記支持面上の前記エアロゾル生成材料スラリーとともに相対的に移動させるステップ
を含み、
前記支持面および前記支持面上のエアロゾル生成材料スラリーが前記ブレードと前記硬質表面との間を通過し、かつ
前記相対的な移動により、前記支持面およびエアロゾル生成材料スラリーが所定の厚さを有するようになる、請求項
4に記載の方法。
【請求項8】
前記エアロゾル生成材料スラリーが少なくとも部分的に固化するか、または前記エアロゾル生成材料スラリーを少なくとも部分的に固化させる前記ステップが、前記支持体および前記支持体の上のエアロゾル生成材料スラリーを、前記エアロゾル生成材料スラリーの固化速度を少なくとも部分的に制御することができる環境に曝露する工程を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
前記支持要素が所定の構成であ
り、
前記支持要素の前記構成が、各支持要素によって覆われたエアロゾル生成材料の量によって決定される、請求項
2に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも部分的に固化したエアロゾル生成材料および前記支持体を、複数の支持部に分割する前記ステップが、キス切断技術を使用して実行される、請求項
1に記載の方法。
【請求項11】
前記支持体がサセプタを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項12】
請求項
1に記載の方法に従って製造された支持部。
【請求項13】
非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための製品の製造方法であって、前記製品が製品支持体および少なくとも1つの支持部を含み、前記方法が、
製品支持体を提供するステップと、
請求項
12に記載の少なくとも1つの支持部、または請求項1~
12のいずれか一項に記載の方法に従って作製された少なくとも1つの支持部を提供するステップと
を含み、
前記少なくとも1つの支持部が前記製品支持体に付与される、方法。
【請求項14】
前記製品支持体への前記少なくとも1つの支持部の前記付与が、前記製品支持体および前記少なくとも1つの支持部の一方または両方への接着剤の付与を含む、請求項
13に記載の方法。
【請求項15】
前記製品支持体および前記第2の製品支持体の一方または両方が、エアロゾル生成材料スラリーが前記材料に付与された場合に寸法変化を受ける材料を含む、請求項
13に記載の方法。
【請求項16】
前記製品支持体および前記第2の製品支持体の一方または両方が、エアロゾル生成材料スラリーが前記材料に付与された場合に変化する物理的特性を有する材料を含む、請求項
13に記載の方法。
【請求項17】
前記製品の少なくとも一部を通る1つ以上の穿孔を導入するステップをさらに含む、請求項
13に記載の方法。
【請求項18】
請求項
13に記載の方法に従って製造された製品
であって、
前記支持部を提供するステップが、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法に従って前記支持部を作製する工程を含む、製品。
【請求項19】
非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用するための消耗品であって、請求項
18に記載の製品の一部、または請求項
13に記載の方法に従って作製された製品の一部であり、かつ前記製品が所望の構成に形状および寸法が決められている、消耗品。
【国際調査報告】