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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-15
(54)【発明の名称】RF集積回路用半導体デバイス
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/12 20060101AFI20250107BHJP
   H10D 30/47 20250101ALI20250107BHJP
【FI】
H01L23/12 301Z
H01L29/80 H
H01L23/12 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024558964
(86)(22)【出願日】2021-12-20
(85)【翻訳文提出日】2024-08-13
(86)【国際出願番号】 US2021064364
(87)【国際公開番号】W WO2023121644
(87)【国際公開日】2023-06-29
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524232598
【氏名又は名称】モンデ ワイヤレス インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】MONDE WIRELESS INC.
【住所又は居所原語表記】110 Castilian Drive,Suite 202,Goleta,CA 93117 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100087642
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100082946
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 昭広
(74)【代理人】
【識別番号】100195693
【弁理士】
【氏名又は名称】細井 玲
(72)【発明者】
【氏名】ロマンクツィーク,ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】ガイドリー,マシュー
【テーマコード(参考)】
5F102
【Fターム(参考)】
5F102GB01
5F102GC01
5F102GJ02
5F102GJ03
5F102GJ04
5F102GJ05
5F102GJ10
5F102GK04
5F102GL04
5F102GQ02
5F102GR01
5F102GS09
(57)【要約】
【課題】特定のRF回路のコストを低減し、熱を効果的に放散すること。
【解決手段】RF回路の半導体デバイスは、他の回路コンポーネントを含む第2の半導体材料組織から形成されたベース基板と一体化(例えば、接合)された、第1の半導体材料組織から形成されたトランジスタ、ダイオード、および/またはバラクタなどの1つ以上のアクティブデバイスを含み得る。第1の半導体材料組織は、例えばIII-V半導体組織またはIII-N半導体組織であってもよく、第2の半導体材料組織は、例えばシリコンであってもよい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイスであって、
ベース基板であって、
半導体または絶縁体材料を含む基板層であって、表面と、前記表面の反対側の裏面とを有する基板層と、
前記基板層の厚み全体にわたってそれぞれ延びる第1の複数のビアと、
前記第1の複数のビアの各ビア内の第1の金属材料と、
前記基板層の前記裏面を覆い、前記第1の複数のビアの各ビア内の前記第1の金属材料と接触する裏面金属材料と、
前記基板層の前記表面上の相互接続金属と
を含むベース基板と、
前記ベース基板に接続されたトランジスタであって、
III-N材料構造であって、
III-Nバリア層と、
前記III-Nバリア層のN面上のIII-Nチャネル層であって、前記III-Nバリア層が前記III-Nチャネル層よりも大きいバンドギャップを有する、III-Nチャネル層と、
前記III-Nチャネル層と前記III-Nバリア層との間の界面に隣接する前記III-Nチャネル層内の2DEGチャネルと
を含むIII-N材料構造と、
複数の接点であって、ソース接点、ドレイン接点、およびゲート接点を含み、前記ソース接点、前記ゲート接点、および前記ドレイン接点が、前記III-Nバリア層から見て前記III-Nチャネル層の反対側にあり、前記ソース接点および前記ドレイン接点が、前記2DEGチャネルに電気的に接続されている、複数の接点と
を含むトランジスタと
を含み、
前記トランジスタは、前記ベース基板の前記基板層が、前記裏面金属と前記トランジスタとの間にくる形で、前記ベース基板の前記表面の上にあり、前記第1の複数のビアのうちの第1のビア内の前記第1の金属材料が、1つ以上の接合材料によって、前記複数の接点のうちの第1の接点に電気的に接続されている、半導体デバイス。
【請求項2】
前記1つ以上の接合材料のうちの少なくとも1つは、金、銀、銅、およびインジウム含有化合物、スズ含有化合物、AuSn、AuSi、CuSn、AuGe、AlGe、AlSi、またはそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項3】
前記1つ以上の接合材料は、前記第1の接点と前記第1の金属材料との間に直接存在する、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項4】
前記第1の接点は、前記ソース接点である、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項5】
半導体デバイスであって、
ベース基板であって、
半導体または絶縁体材料を含む基板層であって、表面と、前記表面の反対側の裏面とを有する基板層と、
前記基板層の厚み全体にわたってそれぞれ延びる第1の複数のビアと、
前記第1の複数のビアの各ビア内の第1の金属材料と、
前記基板層の前記裏面を覆い、前記第1の複数のビアの各ビア内の前記第1の金属材料と接触する裏面金属材料と、
前記基板層の前記表面上の相互接続金属と
を含むベース基板と、
前記ベース基板に接続されたトランジスタであって、
III-N材料構造であって、
III-Nバリア層と、
前記III-Nバリア層のN面上のIII-Nチャネル層であって、前記III-Nバリア層が前記III-Nチャネル層よりも大きいバンドギャップを有する、III-Nチャネル層と、
前記III-Nチャネル層と前記III-Nバリア層との間の界面に隣接する前記III-Nチャネル層内の2DEGチャネルと
を含むIII-N材料構造と、
複数の接点であって、ソース接点、ドレイン接点、およびゲート接点を含み、前記ソース接点、前記ゲート接点、および前記ドレイン接点が、前記III-Nバリア層から見て前記III-Nチャネル層の反対側にあり、前記ソース接点および前記ドレイン接点が、前記2DEGチャネルに電気的に接続されている、複数の接点と、
前記III-N材料構造に熱的に結合され、前記2DEGチャネルから電気的に分離された熱接触部と
を含むトランジスタと
を含み、
前記トランジスタは、前記ベース基板の前記基板層が、前記裏面金属と前記トランジスタとの間にくる形で、前記ベース基板の前記表面の上にあり、前記第1の複数のビアのうちの第1のビア内の前記第1の金属材料が、前記トランジスタの前記熱接触部に電気的に接続されている、半導体デバイス。
【請求項6】
半導体デバイスであって、
ベース基板であって、
半導体または絶縁体材料を含む基板層であって、表面と、前記表面の反対側の裏面とを有する基板層と、
前記基板層の厚み全体にわたってそれぞれ延びる第1の複数のビアと、
前記第1の複数のビアの各ビア内の第1の金属材料と、
前記基板層の前記裏面を覆い、前記第1の複数のビアの各ビア内の前記第1の金属材料と接触する裏面金属材料と、
前記基板層の前記表面上の相互接続金属と
を含むベース基板と、
前記ベース基板に接続されたトランジスタであって、
III-N材料構造であって、
III-Nバリア層と、
前記III-Nバリア層のN面上のIII-Nチャネル層であって、前記III-Nバリア層が前記III-Nチャネル層よりも大きいバンドギャップを有する、III-Nチャネル層と、
前記III-Nチャネル層と前記III-Nバリア層との間の界面に隣接する前記III-Nチャネル層内の2DEGチャネルと
を含むIII-N材料構造と、
複数の接点であって、ソース接点、ドレイン接点、およびゲート接点を含み、前記ソース接点、前記ゲート接点、および前記ドレイン接点が、前記III-Nバリア層から見て前記III-Nチャネル層の反対側にあり、前記ソース接点および前記ドレイン接点が、前記2DEGチャネルに電気的に接続されている、複数の接点と、
前記III-N材料構造に熱的に結合され、前記2DEGチャネルから電気的に分離された熱接触部と
を含むトランジスタと
を含み、
前記トランジスタは、前記ベース基板の前記基板層が、前記裏面金属と前記トランジスタとの間にくる形で、前記ベース基板の前記表面の上にあり、
インピーダンス要素の第1端が、前記複数の接点のうちの第1の接点に電気的に接続され、前記インピーダンス要素の第2端が、前記第1の金属材料に電気的に接続されている、半導体デバイス。
【請求項7】
第2トランジスタをさらに含み、前記第2トランジスタが、
第2のIII-Nバリア層と、
前記第2のIII-Nバリア層のN面上の第2のIII-Nチャネル層であって、前記第2のIII-Nバリア層が前記第2のIII-Nチャネル層よりも大きなバンドギャップを有する、第2のIII-Nチャネル層と、
前記第2のIII-Nチャネル層と前記第2のIII-Nバリア層との間の界面に隣接する前記第2のIII-Nチャネル層内の第2の2DEGチャネルと、
第2の複数の接点であって、第2のソース接点、第2のドレイン接点、および第2のゲート接点を含み、前記第2のソース接点、前記第2のゲート接点、および前記第2のドレイン接点がそれぞれ前記第2のIII-Nバリア層から見て前記第2のIII-Nチャネル層の反対側にあり、前記第2のソース接点および前記第2のドレイン接点が前記第2の2DEGチャネルに電気的に接続されている、第2の複数の接点と
を含み、
前記第2のトランジスタは、少なくとも部分的に前記1つ以上の接合材料によって前記ベース基板に接続され、前記1つ以上の接合材料はさらに、前記第2の複数の接点のうちの第2の接点と、前記第1の複数のビアのうちの第2のビア内の前記第1の金属材料との間に直接存在する、請求項1から6のいずれか一項に記載の半導体デバイス。
【請求項8】
前記基板層は、シリコン、ガリウムヒ素、シリコンカーバイド、サファイア、ゲルマニウム、インジウムリン、シリコン酸化物、および窒化アルミニウムからなる群から選択された材料を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体デバイス。
【請求項9】
前記ベース基板は、前記基板層の厚み全体にわたって延びることなく、前記基板層をそれぞれ部分的に貫通して延びる第2の複数のビアをさらに含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体デバイス。
【請求項10】
前記ベース基板は、前記第2の複数のビアの各ビア内に前記第1の金属材料をさらに含む、請求項9に記載の半導体デバイス。
【請求項11】
前記第2の複数のビアのうちの第2のビアは、前記複数の接点のうちの第2の接点の真下にある、請求項10に記載の半導体デバイス。
【請求項12】
前記第1の金属材料の熱伝導率は、前記基板層の前記半導体または前記絶縁体材料の熱伝導率よりも大きい、請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体デバイス。
【請求項13】
前記ベース基板は、前記第1の複数のビアの各ビア内に絶縁材料をさらに含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体デバイス。
【請求項14】
前記絶縁材料の熱伝導率は、前記基板層の前記半導体または前記絶縁体材料よりも低い、請求項13に記載の半導体デバイス。
【請求項15】
前記絶縁材料は、前記第1の金属材料と前記基板層との間にある、請求項13に記載の半導体デバイス。
【請求項16】
前記絶縁材料は、前記第1の金属材料を前記基板層から電気的に分離する、請求項15に記載の半導体デバイス。
【請求項17】
前記ベース基板に接続された回路要素をさらに含み、前記回路要素は、コンデンサ、インダクタ、変圧器、抵抗器、導波管、アンテナ、電気共振器、音響部品、圧電部品、ダイオード、およびシリコンベースのトランジスタからなる群から選択される、請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体デバイス。
【請求項18】
前記第1の金属材料は、銅、金、アルミニウム、銀、およびタングステンからなる群から選択された材料を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体デバイス。
【請求項19】
前記半導体デバイスは回路であり、前記トランジスタの最大動作周波数は、前記回路の動作周波数の少なくとも2倍である、請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体デバイス。
【請求項20】
前記半導体デバイスは回路であり、前記1つ以上の接合材料の合計厚は、前記回路の最大動作周波数に対応する自由空間波長の0.4%未満である、請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体デバイス。
【請求項21】
前記1つ以上の接合材料の合計厚は、20マイクロメートル未満である、請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体デバイス。
【請求項22】
前記相互接続金属は、前記第1の複数のビアの前記第1のビア内の前記第1の金属材料に直接接触している、請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体デバイス。
【請求項23】
前記相互接続金属は、前記第1の複数のビアの前記第1のビア内の前記ソース接点と前記第1の金属材料との間にある、請求項22に記載の半導体デバイス。
【請求項24】
前記トランジスタの前記複数の接点は、前記III-Nチャネル層と前記ベース基板との間にある、請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体デバイス。
【請求項25】
前記トランジスタの少なくとも一部は、デバイスセル内に収容され、前記デバイスセル内の任意の2点間の距離は、前記半導体デバイスの最高動作周波数における放射の自由空間波長の15パーセント未満である、請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体デバイス。
【請求項26】
半導体デバイスであって、
ベース基板であって、
半導体または絶縁体材料を含む基板層であって、表面と、前記表面の反対側の裏面とを有する基板層と、
前記基板層の厚み全体にわたってそれぞれ延びる複数のビアと、
前記ビアの各ビア内の第1の金属材料と
前記基板層の裏面側に第1の複数のセグメントを形成するようにパターニングされた裏面金属層であって、前記第1の複数のセグメントの各セグメントが前記ビアのうちの少なくとも1つのビア内の前記第1の金属材料と接触する、裏面金属層と、
前記基板層の前記表面上に第2の複数のセグメントを形成するようにパターニングされた表面金属層であって、前記第2の複数のセグメントの各セグメントが前記ビアのうちの少なくとも1つのビア内の前記第1の金属材料と接触する、表面金属層と
を含むベース基板と、
トランジスタであって、
III-N材料構造であって、
III-Nバリア層と、
前記III-Nバリア層のN面上のIII-Nチャネル層であって、前記III-Nバリア層が前記III-Nチャネル層よりも大きいバンドギャップを有する、III-Nチャネル層と、
前記III-Nチャネル層と前記III-Nバリア層との間の界面に隣接する前記III-Nチャネル層内の2DEGチャネルと
を含むIII-N材料構造と、
複数の接点であって、ソース接点、ドレイン接点、およびゲート接点を含み、前記ソース接点、前記ゲート接点、および前記ドレイン接点が前記III-Nバリア層から見て前記III-Nチャネル層の反対側にあり、前記ソース接点および前記ドレイン接点が前記2DEGチャネルに電気的に接続されている、複数の接点と
を含むトランジスタと
を含み、
前記トランジスタは、前記ベース基板の前記基板層が、前記裏面金属と前記トランジスタとの間にくる形で、前記ベース基板の前記表面の上にあり、
前記第2の複数のセグメントのうちの第1のセグメントが、前記複数の接点のうちの第1の接点に電気的に接続されている、半導体デバイス。
【請求項27】
前記ビアの各ビア内の前記裏面金属層、前記表面金属層、および前記第1の金属材料は、誘導素子の一部である、請求項26に記載の半導体デバイス。
【請求項28】
半導体または絶縁体材料を含む基板層であって、表面と、前記表面の反対側の裏面とを有する基板層と、
前記基板層の前記表面上に第1の複数のセグメントを形成するようにパターニングされた表面金属層と
を含むベース基板と、
半導体層または絶縁体層と、
前記半導体層上の第1の金属層と
を含み、前記第1の金属層が第2の複数のセグメントを形成するようにパターニングされている、構造体と
を含み、
前記第1の複数のセグメントの各セグメントが、結合材料によって前記第2の複数のセグメントのうちの少なくとも1つのセグメントに接続され、
前記表面金属層、前記第1の金属層、および前記結合材料が、誘導素子の一部である、半導体デバイス。
【請求項29】
半導体デバイスを形成する方法であって、
ベース基板を用意し、前記ベース基板が、
半導体または絶縁体材料を含む基板層であって、表面と、前記表面の反対側の裏面とを有する基板層と、
前記基板層の厚み全体にわたってそれぞれ延びる第1の複数のビアと、
前記第1の複数のビアの各ビア内の第1の金属材料と、
前記基板層の前記裏面を覆い、前記第1の複数のビアの各ビア内の前記第1の金属材料と接触する裏面金属材料と、
前記基板層の前記表面上の相互接続金属と
を含むことと、
前記ベース基板にトランジスタを接続し、前記トランジスタが、
III-Nバリア層と、
前記III-Nバリア層のN面上のIII-Nチャネル層であって、前記III-Nバリア層が前記III-Nチャネル層よりも大きいバンドギャップを有する、III-Nチャネル層と、
前記III-Nチャネル層と前記III-Nバリア層との間の界面に隣接する前記III-Nチャネル層内の2DEGチャネルと、
複数の接点であって、ソース接点、ドレイン接点、およびゲート接点を含み、前記ソース接点、前記ゲート接点、および前記ドレイン接点が、前記III-Nバリア層から見て前記III-Nチャネル層の反対側にあり、前記ソース接点および前記ドレイン接点が、前記2DEGチャネルに電気的に接続されている、複数の接点と
を含むことと
を含み、
前記トランジスタを前記ベース基板に接続した後、前記トランジスタは、前記ベース基板の前記基板層が、前記裏面金属とトランジスタとの間にくる形で、前記ベース基板の表面の上にあり、
インピーダンス要素の第1端が、前記複数の接点のうちの第1の接点に電気的に接続され、前記インピーダンス要素の第2端が、前記第1の金属材料に電気的に接続されている、方法。
【請求項30】
半導体デバイスを形成する方法であって、
ベース基板を用意し、前記ベース基板が、
半導体または絶縁体材料を含む基板層であって、表面と、前記表面の反対側の裏面とを有する基板層と、
前記基板層の厚み全体にわたってそれぞれ延びる第1の複数のビアと、
前記第1の複数のビアの各ビア内の第1の金属材料と、
前記基板層の前記裏面を覆い、前記第1の複数のビアの各ビア内の前記第1の金属材料と接触する裏面金属材料と、
前記基板層の前記表面上の相互接続金属と
を含み、
前記ベース基板にトランジスタを接続し、前記トランジスタが、
III-Nバリア層と、
前記III-Nバリア層のN面上のIII-Nチャネル層であって、前記III-Nバリア層が前記III-Nチャネル層よりも大きいバンドギャップを有する、III-Nチャネル層と、
前記III-Nチャネル層と前記III-Nバリア層との間の界面に隣接する前記III-Nチャネル層内の2DEGチャネルと、
複数の接点であって、ソース接点、ドレイン接点、およびゲート接点を含み、前記ソース接点、前記ゲート接点、および前記ドレイン接点が、前記III-Nバリア層から見て前記III-Nチャネル層の反対側にあり、前記ソース接点および前記ドレイン接点が、前記2DEGチャネルに電気的に接続されている、複数の接点と
を含み、
前記トランジスタをベース基板に接続した後、前記トランジスタは、前記ベース基板の前記基板層が、前記裏面金属とトランジスタとの間にくる形で、前記ベース基板の表面上にあり、前記第1の複数のビアのうちの第1のビア内の前記第1の金属材料が、1つ以上の接合材料によって、前記複数の接点のうちの第1の接点に電気的に接続されている、方法。
【請求項31】
前記ソース接点は、複数のソースフィンガーを含み、
前記トランジスタを前記ベース基板に接続する前に、前記ソースフィンガーは、互いに電気的に分離されており、
前記トランジスタを前記ベース基板に接続した後、前記ソースフィンガーは、互いに電気的に接続される、請求項29~30のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体デバイス、特にRF集積回路として動作するように構成できるデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
すべての回路コンポーネントをシリコン基板にモノリシックに一体化するシリコン集積回路(IC)プロセスは、さまざまな回路の製造に一般的に使用されている。特定の無線周波数(RF)エレクトロニクスへの応用事例では、III-V半導体は、その優れた材料特性に基づいて、回路のいくつかのアクティブデバイスについて、シリコンよりも優れた性能を発揮する可能性がある。しかしながら、III-V RF集積回路の場合、多くの受動コンポーネント(例えば、コンデンサ、インダクタ、相互接続など)がIII-V基板上でかなりのスペースを占め、シリコン上に形成された同様のデバイスと比較して大幅な性能上の利点をもたらさないため、シリコンICと比較して大幅にコストが増大する。
【発明の概要】
【0003】
本開示の第1の態様では、半導体デバイスは、ベース基板と、前記ベース基板に接続されたトランジスタとを含み得る。前記ベース基板は、半導体または絶縁体材料を含む基板層を含むことができ、前記基板層は、表面と、前記表面の反対側の裏面とを有する。前記ベース基板は、前記基板層の厚み全体にわたってそれぞれ延びる第1の複数のビアと、前記第1の複数のビアの各ビア内の第1の金属材料と、前記基板層の前記裏面を覆い、前記第1の複数のビアの各ビア内の前記第1の金属材料と接触する裏面金属材料と、前記基板層の前記表面上の相互接続金属とをさらに含み得る。前記トランジスタは、III-N材料構造を含み得る。前記III-N材料構造は、III-Nバリア層と、前記III-Nバリア層のN面上のIII-Nチャネル層であって、前記III-Nバリア層が前記III-Nチャネル層よりも大きいバンドギャップを有する、III-Nチャネル層と、前記III-Nチャネル層と前記III-Nバリア層との間の界面に隣接する前記III-Nチャネル層内の2次元電子ガス(2DEG)チャネルとを含み得る。前記トランジスタは、複数の接点をさらに含み得る。前記複数の接点は、ソース接点、ドレイン接点、およびゲート接点を含む。前記ソース接点、前記ゲート接点、および前記ドレイン接点は、前記III-Nバリア層から見て前記III-Nチャネル層の反対側にあり、前記ソース接点および前記ドレイン接点は、前記2DEGチャネルに電気的に接続されてもよい。前記トランジスタは、前記ベース基板の前記基板層が、前記裏面金属と前記トランジスタとの間にくる形で、前記ベース基板の前記表面の上にあってもよく、前記第1の複数のビアのうちの第1のビア内の前記第1の金属材料が、1つ以上の接合材料によって、前記複数の接点のうちの第1の接点に電気的に接続されてもよい。
【0004】
第2の態様では、半導体デバイスは、ベース基板と、前記ベース基板に接続されたトランジスタとを含み得る。前記ベース基板は、半導体または絶縁体材料を含む基板層を含むことができ、前記基板層は、表面と、前記表面の反対側の裏面とを有する。前記ベース基板は、前記基板層の厚み全体にわたってそれぞれ延びる第1の複数のビアと、前記第1の複数のビアの各ビア内の第1の金属材料と、前記基板層の前記裏面を覆い、前記第1の複数のビアの各ビア内の前記第1の金属材料と接触する裏面金属材料と、前記基板層の前記表面上の相互接続金属とをさらに含み得る。前記トランジスタは、III-N材料構造を含み得る。前記III-N材料構造は、III-Nバリア層と、前記III-Nバリア層のN面上のIII-Nチャネル層であって、前記III-Nバリア層が前記III-Nチャネル層よりも大きいバンドギャップを有する、III-Nチャネル層と、前記III-Nチャネル層と前記III-Nバリア層との間の界面に隣接する前記III-Nチャネル層内の2DEGチャネルとを含み得る。前記トランジスタは、複数の接点をさらに含み得る。前記複数の接点は、ソース接点、ドレイン接点、およびゲート接点を含む。前記ソース接点、前記ゲート接点、および前記ドレイン接点は、前記III-Nバリア層から見て前記III-Nチャネル層の反対側にあり、前記ソース接点および前記ドレイン接点は、前記2DEGチャネルに電気的に接続されてもよい。前記トランジスタは、前記III-N材料構造に熱的に結合され、前記2DEGチャネルから電気的に分離された熱接触部をさらに含み得る。前記トランジスタは、前記ベース基板の前記基板層が、前記裏面金属と前記トランジスタとの間にくる形で、前記ベース基板の前記表面の上にあってもよく、前記第1の複数のビアのうちの第1のビア内の前記第1の金属材料が、前記トランジスタの前記熱接触部に電気的に接続されていてもよい。
【0005】
第3の態様では、半導体デバイスは、ベース基板と、前記ベース基板に接続されたトランジスタとを含み得る。前記ベース基板は、半導体または絶縁体材料を含む基板層を含むことができ、前記基板層は、表面と、前記表面の反対側の裏面とを有する。前記ベース基板は、前記基板層の厚み全体にわたってそれぞれ延びる第1の複数のビアと、前記第1の複数のビアの各ビア内の第1の金属材料と、前記基板層の前記裏面を覆い、前記第1の複数のビアの各ビア内の前記第1の金属材料と接触する裏面金属材料と、前記基板層の前記表面上の相互接続金属とをさらに含み得る。前記トランジスタは、III-N材料構造を含み得る。前記III-N材料構造は、III-Nバリア層と、前記III-Nバリア層のN面上のIII-Nチャネル層であって、前記III-Nバリア層が前記III-Nチャネル層よりも大きいバンドギャップを有する、III-Nチャネル層と、前記III-Nチャネル層と前記III-Nバリア層との間の界面に隣接する前記III-Nチャネル層内の2DEGチャネルとを含み得る。前記トランジスタは、複数の接点をさらに含み得る。前記複数の接点は、ソース接点、ドレイン接点、およびゲート接点を含む。前記ソース接点、前記ゲート接点、および前記ドレイン接点は、前記III-Nバリア層から見て前記III-Nチャネル層の反対側にあり、前記ソース接点および前記ドレイン接点は、前記2DEGチャネルに電気的に接続されていてもよい。前記トランジスタは、前記ベース基板の前記基板層が、前記裏面金属と前記トランジスタとの間にくる形で、前記ベース基板の前記表面の上にあってもよい。インピーダンス要素の第1端が、前記複数の接点のうちの第1の接点に電気的に接続され、前記インピーダンス要素の第2端が、前記第1の金属材料に電気的に接続されていてもよい。
【0006】
第4の態様では、半導体デバイスは、ベース基板と、前記ベース基板に接続されたトランジスタとを含み得る。前記ベース基板は、半導体または絶縁体材料を含む基板層を含むことができ、前記基板層は、表面と、前記表面の反対側の裏面とを有する。前記ベース基板は、前記基板層の厚み全体にわたってそれぞれ延びる複数のビアと、前記ビアの各ビア内の第1の金属材料とを含み得る。前記ベース基板は、前記基板層の裏面側に第1の複数のセグメントを形成するようにパターニングされた裏面金属層であって、前記第1の複数のセグメントの各セグメントが前記ビアのうちの少なくとも1つのビア内の前記第1の金属材料と接触する、裏面金属層をさらに含み得る。前記ベース基板は、前記基板層の前記表面上に第2の複数のセグメントを形成するようにパターニングされた表面金属層であって、前記第2の複数のセグメントの各セグメントが前記ビアのうちの少なくとも1つのビア内の前記第1の金属材料と接触する、表面金属層をさらに含み得る。前記トランジスタは、III-N材料構造を含み得る。前記III-N材料構造は、III-Nバリア層と、前記III-Nバリア層のN面上のIII-Nチャネル層であって、前記III-Nバリア層が前記III-Nチャネル層よりも大きいバンドギャップを有する、III-Nチャネル層と、前記III-Nチャネル層と前記III-Nバリア層との間の界面に隣接する前記III-Nチャネル層内の2DEGチャネルとを含み得る。前記トランジスタは、複数の接点をさらに含み得る。複数の接点は、ソース接点、ドレイン接点、およびゲート接点を含む。前記ソース接点、前記ゲート接点、および前記ドレイン接点は、前記III-Nバリア層から見て前記III-Nチャネル層の反対側にあり、前記ソース接点および前記ドレイン接点は、前記2DEGチャネルに電気的に接続されていてもよい。前記トランジスタは、前記ベース基板の前記基板層が、前記裏面金属と前記トランジスタとの間にくる形で、前記ベース基板の前記表面の上にあってもよい。前記第2の複数のセグメントのうちの第1のセグメントが、前記複数の接点のうちの第1の接点に電気的に接続されていてもよい。
【0007】
第5の態様では、半導体デバイスは、ベース基板と、構造体とを含み得る。前記ベース基板は、半導体または絶縁体材料を含む基板層であって、表面と、前記表面の反対側の裏面を有する基板層と、前記基板層の前記表面上に第1の複数のセグメントを形成するようにパターニングされた表面金属層とを含み得る。前記構造体は、半導体層または絶縁体層と、前記半導体層上の第1の金属層とを含み得る。前記第1の金属層は、第2の複数のセグメントを形成するようにパターニングされる。前記第1の複数のセグメントの各セグメントは、結合材料によって前記第2の複数のセグメントのうちの少なくとも1つのセグメントに接続され得る。さらに、前記表面金属層、前記第1の金属層、および前記結合材料はそれぞれ、誘導素子の一部であってもよい。
【0008】
本明細書に記載の半導体デバイスはいずれも、以下の特徴の1つ以上を単独で、または互いに組み合わせて含み得る。前記1つ以上の接合材料のうちの少なくとも1つは、金、銀、銅、およびインジウム含有化合物、スズ含有化合物、AuSn、AuSi、CuSn、AuGe、AlGe、AlSi、またはそれらの組み合わせを含むか、またはそれから形成することができる。前記1つ以上の接合材料は、前記第1の接点と前記第1の金属材料との間に直接存在していてもよい。前記第1の接点は、前記ソース接点であってもよい。前記基板層は、シリコン、ガリウムヒ素、シリコンカーバイド、サファイア、ゲルマニウム、インジウムリン、シリコン酸化物、および窒化アルミニウムからなる群から選択された材料を含み得る。前記ベース基板は、前記基板層の厚み全体にわたって延びることなく、前記基板層をそれぞれ部分的に貫通して延びる第2の複数のビアをさらに含み得る。前記ベース基板は、前記第2の複数のビアの各ビア内に前記第1の金属材料をさらに含み得る。前記第2の複数のビアのうちの第2のビアは、前記複数の接点のうちの第2の接点の真下にあってもよい。前記第1の金属材料の熱伝導率は、前記基板層の前記半導体または前記絶縁体材料の熱伝導率よりも大きい場合がある。前記ベース基板は、前記第1の複数のビアの各ビア内に絶縁材料をさらに含み得る。そして、任意選択で、前記絶縁材料の熱伝導率は、前記基板層の前記半導体または前記絶縁体材料よりも低い場合がある。前記絶縁材料は、前記第1の金属材料と前記基板層との間にあってもよい。前記絶縁材料は、前記第1の金属材料を前記基板層から電気的に分離し得る。前記半導体デバイスは、前記ベース基板に接続された回路要素をさらに含むことができ、前記回路要素は、コンデンサ、インダクタ、変圧器、抵抗器、導波管、アンテナ、電気共振器、音響部品、圧電部品、ダイオード、およびシリコンベースのトランジスタからなる群から選択される。前記第1の金属材料は、銅、金、アルミニウム、銀、およびタングステンからなる群から選択された材料を含むか、またはそれらから形成され得る。前記半導体デバイスは、回路であってもよく、任意選択で、前記トランジスタの最大動作周波数は、前記回路の動作周波数の少なくとも2倍であってもよい。前記半導体デバイスは、回路であってもよく、任意選択で、前記1つ以上の接合材料の合計厚は、前記回路の最大動作周波数に対応する自由空間波長の0.4%未満であってもよい。前記1つ以上の接合材料の合計厚は、20マイクロメートル未満であってもよい。前記相互接続金属は、前記第1の複数のビアの前記第1のビア内の前記第1の金属材料に直接接触していてもよい。 前記相互接続金属は、前記第1の複数のビアの前記第1のビア内の前記ソース接点と前記第1の金属材料との間にあってもよい。前記トランジスタの前記複数の接点は、前記III-Nチャネル層と前記ベース基板との間にあってもよい。前記トランジスタの少なくとも一部は、デバイスセル内に収容されてもよく、前記デバイスセル内の任意の2点間の距離は、前記半導体デバイスの最高動作周波数における放射の自由空間波長の15パーセント未満であってもよい。前記ビアの各ビア内の前記裏面金属層、前記表面金属層、および前記第1の金属材料は、誘導素子の一部であってもよい。
【0009】
本明細書に記載の半導体デバイスのいずれも、第2のIII-Nバリア層と、前記第2のIII-Nバリア層のN面上の第2のIII-Nチャネル層であって、前記第2のIII-Nバリア層が前記第2のIII-Nチャネル層よりも大きなバンドギャップを有する、第2のIII-Nチャネル層とを含み得る。前記第2のトランジスタは、前記第2のIII-Nチャネル層と前記第2のIII-Nバリア層との間の界面に隣接する前記第2のIII-Nチャネル層内の第2の2DEGチャネルをさらに含み得る。前記第2のトランジスタは、第2の複数の接点であって、第2のソース接点、第2のドレイン接点、および第2のゲート接点を含み、前記第2のソース接点、前記第2のゲート接点、および前記第2のドレイン接点がそれぞれ前記第2のIII-Nバリア層から見て前記第2のIII-Nチャネル層の反対側にあり、前記第2のソース接点および前記第2のドレイン接点が前記第2の2DEGチャネルに電気的に接続されている、第2の複数の接点をさらに含み得る。前記第2のトランジスタは、少なくとも部分的に前記1つ以上の接合材料によって前記ベース基板に接続されていてもよく、前記1つ以上の接合材料はさらに、前記第2の複数の接点のうちの第2の接点と、前記第1の複数のビアのうちの第2のビア内の前記第1の金属材料との間に直接存在する。
【0010】
第6の態様では、半導体デバイスを形成する方法は、(i)ベース基板を用意するステップと、(ii)前記ベース基板にトランジスタを接続するステップとを含み得る。前記ベース基板は、半導体または絶縁体材料を含む基板層であって、表面と、前記表面の反対側の裏面とを有する基板層と、前記基板層の厚み全体にわたってそれぞれ延びる第1の複数のビアと、前記第1の複数のビアの各ビア内の第1の金属材料と、前記基板層の前記裏面を覆い、前記第1の複数のビアの各ビア内の前記第1の金属材料と接触する裏面金属材料と、前記基板層の前記表面上の相互接続金属とを含み得る。前記トランジスタは、III-Nバリア層と、前記III-Nバリア層のN面上のIII-Nチャネル層であって、前記III-Nバリア層が前記III-Nチャネル層よりも大きいバンドギャップを有する、III-Nチャネル層とを含み得る。前記トランジスタは、前記III-Nチャネル層と前記III-Nバリア層との間の界面に隣接する前記III-Nチャネル層内の2DEGチャネルをさらに含み得る。前記トランジスタは、複数の接点であって、ソース接点、ドレイン接点、およびゲート接点を含み、前記ソース接点、前記ゲート接点、および前記ドレイン接点が、前記III-Nバリア層から見て前記III-Nチャネル層の反対側にあり、前記ソース接点および前記ドレイン接点が、前記2DEGチャネルに電気的に接続されている、複数の接点をさらに含み得る。前記トランジスタを前記ベース基板に接続した後、前記トランジスタは、前記ベース基板の前記基板層が、前記裏面金属とトランジスタとの間にくる形で、前記ベース基板の前記表面の上にあってもよい。さらに、インピーダンス要素の第1端が、前記複数の接点のうちの第1の接点に電気的に接続されてもよく、前記インピーダンス要素の第2端が、前記第1の金属材料に電気的に接続されてもよい。
【0011】
第7の態様では、半導体デバイスを形成する方法は、(i)ベース基板を用意するステップと、(ii)前記ベース基板にトランジスタを接続するステップとを含み得る。前記ベース基板は、半導体または絶縁体材料を含む基板層であって、表面と、前記表面の反対側の裏面とを有する基板層と、前記基板層の厚み全体にわたってそれぞれ延びる第1の複数のビアと、前記第1の複数のビアの各ビア内の第1の金属材料と、前記基板層の前記裏面を覆い、前記第1の複数のビアの各ビア内の前記第1の金属材料と接触する裏面金属材料と、前記基板層の前記表面上の相互接続金属とを含み得る。前記トランジスタは、III-Nバリア層と、前記III-Nバリア層のN面上のIII-Nチャネル層であって、前記III-Nバリア層が前記III-Nチャネル層よりも大きいバンドギャップを有する、III-Nチャネル層とを含み得る。前記トランジスタは、前記III-Nチャネル層と前記III-Nバリア層との間の界面に隣接する前記III-Nチャネル層内の2DEGチャネルをさらに含み得る。前記トランジスタは、複数の接点であって、ソース接点、ドレイン接点、およびゲート接点を含み、前記ソース接点、前記ゲート接点、および前記ドレイン接点が、前記III-Nバリア層から見て前記III-Nチャネル層の反対側にあり、前記ソース接点および前記ドレイン接点が、前記2DEGチャネルに電気的に接続されている、複数の接点をさらに含み得る。前記トランジスタを前記ベース基板に接続した後、前記トランジスタは、前記ベース基板の前記基板層が、前記裏面金属とトランジスタとの間にくる形で、前記ベース基板の前記表面の上にあってもよい。さらに、前記第1の複数のビアのうちの第1のビア内の前記第1の金属材料が、1つ以上の接合材料によって、前記複数の接点のうちの第1の接点に電気的に接続されていてもよい。
【0012】
本明細書に記載されたいずれの方法においても、前記ソース接点は、複数のソースフィンガーを含み得る。前記トランジスタを前記ベース基板に接続する前に、前記ソースフィンガーは、互いに電気的に分離されていてもよく、前記トランジスタを前記ベース基板に接続した後、前記ソースフィンガーは、互いに電気的に接続される場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】半導体デバイスの一例の概略図である。
【0014】
図2A】N極性III-Nトランジスタの一例の断面図である。
図2B】N極性III-Nトランジスタの一例の断面図である。
【0015】
図3】N極性III-Nトランジスタ構造の一例の平面図である。
【0016】
図4図1の半導体デバイスの実施形態の断面図である。
【0017】
図5】ソース接点およびドレイン接点上に接合材料が堆積されたN極性III-Nトランジスタ構造の平面図である。
【0018】
図6図1の半導体デバイスの他の実施形態の断面図である。
図7図1の半導体デバイスの他の実施形態の断面図である。
【0019】
図8A】熱接触部を含むN極性III-Nトランジスタ構造の平面図である。
図8B】熱接触部を含むN極性III-Nトランジスタ構造の平面図である。
【0020】
図9】ベース基板に接続された図8Aのトランジスタ構造を含む半導体デバイスの一実施形態の断面図である。
【0021】
図10】トランジスタ構造の接点とベース基板の相互接続金属との間にインピーダンス要素を含む半導体デバイスの一実施形態の断面図である。
【0022】
図11】ベース基板と一体化された誘導素子を含む半導体デバイスの一実施形態の断面図である。
【0023】
図12図11の誘導素子の平面図である。
【0024】
図13】別の誘導素子の一部の断面図である。
図14】別の誘導素子の一部の平面図である。
【0025】
図15】他の誘導素子の構成例を示す図である。
図16】他の誘導素子の構成例を示す図である。
図17】他の誘導素子の構成例を示す図である。
図18】他の誘導素子の構成例を示す図である。
【0026】
図19】トロイダルトランスの構成例を示す図である。
図20】トロイダルトランスの構成例を示す図である。
【0027】
図21A】ベース基板に接続されたダイオードを含む半導体デバイスの一実施形態の断面図である。
図21B】ベース基板に接続されたダイオードを含む半導体デバイスの一実施形態の断面図である。
図21C】ベース基板に接続されたダイオードを含む半導体デバイスの一実施形態の断面図である。
【0028】
図22】ベース基板内の基板層の裏面金属材料がパターニングされ、インダクタの一部を形成している半導体デバイスの一実施形態の断面図である。
【0029】
図23A】半導体デバイスの別の実施形態の断面図である。
【0030】
図23B図23Aの半導体デバイスの回路図である。
【0031】
図24】半導体デバイスのさらに別の実施形態の断面図である。
【0032】
図25】半導体デバイスを形成する方法を示す図である。
【0033】
図面中の同じ番号は、同様の要素を表している。
【発明を実施するための形態】
【0034】
詳細な説明
本明細書では、第1の半導体材料組織(例えば、III-N材料などのIII-V半導体組織)から形成されたトランジスタ、ダイオード、および/またはバラクタなどの1つ以上のアクティブデバイスが、他の回路コンポーネントを含む第2の半導体材料組織(例えば、シリコン)から形成されたベース基板と一体化(例えば、接続)された半導体デバイスについて説明する。ベース基板は、アクティブデバイスと他の回路コンポーネントとの間の電気的接続を提供するとともに、アクティブデバイスの動作中に発生する熱を放散することができる。半導体デバイスのこの構成によれば、アクティブデバイスの各端子における寄生インピーダンスを最小限に抑え、および/または正確なインピーダンスを提供することもできるため、半導体デバイスの性能が向上する。この構成を形成するために使用されるIII-V材料の断面積は、従来のIII-V集積回路の断面積に比べて低減されているため、この構成で形成されたデバイスは、従来のIII-V集積回路の他の回路コンポーネントの一部に関連する多くの追加コストなしで、III-Vデバイスによって得られる性能上の利点を発揮することができる。
【0035】
図1は、ベース基板104上に形成された一例の半導体デバイス100の概略を示す平面図(すなわち上面図)である。半導体デバイス100は、送受信モジュール(一般的なRF回路)として動作させることができる。半導体デバイス100は、第1ステージ112と第2ステージ114とを有する2ステージパワーアンプ、送信受信(T/R)スイッチ116、および低ノイズアンプ(LNA)118のような、いくつかの回路サブコンポーネントを含む。半導体デバイス100は、伝送線路122、コンデンサ(例えば、金属絶縁体金属コンデンサ、MIMコンデンサとも呼ばれる)124、薄膜抵抗器126、およびインダクタ128のような、ベース基板104と一体化されているか、またはその一部であるいくつかの受動デバイスをさらに含む。半導体デバイス100はさらに、ノード142で送信入力信号を受信し、ノード144でアンテナとの間で信号を送受信し、ノード146で受信出力信号を送信するように構成されている。
【0036】
半導体デバイス100は、アクティブデバイスチップレット132、134、136、および138をさらに含む。各アクティブデバイスチップレットは、トランジスタ、ダイオード、および/またはバラクタのような1つ以上のアクティブデバイスを含む。多くの応用事例では、デバイスは動作中に非常に高い電力密度(例えば、ゲート周辺1ミリメートルあたり250mW以上)を有するため、大量の熱を放散する可能性がある。図1に示す送受信モジュールの場合、チップレット132、134、136、および138は、それぞれ1つ以上の窒素極性III族窒化物トランジスタを含み得る。これについては、以下で詳しく説明する。チップレット132のトランジスタは、パワーアンプの第1ステージ112の一部であり、チップレット134のトランジスタは、パワーアンプの第2ステージ114の一部であり、チップレット136のトランジスタは、T/Rスイッチ116の一部であり、チップレット138のトランジスタは、LNA118の一部である。チップレット132、134、136、および138のトランジスタはそれぞれ、トランジスタと半導体デバイス100の他のコンポーネントとの間の電気的接続を提供し、また、以下でさらに説明するように、トランジスタの動作中に発生する熱を効果的に放散できるような形で、各自の回路サブコンポーネントに結合される。
【0037】
チップレット132、134、136、および138はそれぞれ別個のコンポーネントとして提供され、ベース基板104上の各自の回路サブコンポーネントに個別に結合されるが、場合によっては、チップレット132、134、136、および138のうちの1つ以上は、非常に小さく、取り扱いが困難な場合がある。したがって、チップレット132、134、136、および138のうちの2つ以上が単一コンポーネントとして提供され(例えば、共通の基板上に)、単一コンポーネントチップレットのすべてのトランジスタが、各自の回路サブコンポーネントに結合される場合がある。
【0038】
本明細書で使用される用語、III-窒化物またはIII-N材料、層、デバイス等は、化学量論式ScAlInGa(D)に従う化合物半導体材料から構成される材料またはデバイスを指し、ここでv+w+x+y+zは約1であり、0≦v≦1、0≦w≦1、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、a+bは約1であり、0.9<a≦1、0≦b<0.1、および(D)は窒素以外の任意のV族元素である。高電子移動度トランジスタ(HEMT)などのIII-窒化物デバイスまたはIII-Nデバイスでは、導電性チャネルは、III-N材料層内に部分的または完全に収容されてもよい。
【0039】
チップレット132、134、136、および138内のトランジスタとして使用できる窒素極性(N極性)III-Nトランジスタ200の一例の断面図を図2Aに示す。HEMTとして構成されたトランジスタ200は、適当な基板210(例えばシリコン、シリコンカーバイド、サファイア、AlN、またはGaN)上に成長したIII-N材料構造218を含む。このIII-N材料構造は、基板210上の第1のIII-N層212、第1のIII-N層212上のIII-Nバリア層214、およびIII-Nバリア層214上のIII-Nチャネル層216を含む。第1のIII-N層212は、例えばGaNで形成するか、またはGaNを含むことができ、その上に高品質のIII-Nアクティブデバイス層を成長できるようにするためのバッファ層として機能することができる。III-Nバリア層214は、例えばAlGa1-xNで形成するか、またはAlGa1-xNを含むことができる。III-Nバリア層214のバンドギャップは、第1のIII-N層212のバンドギャップより大きくてもよい。III-Nチャネル層216は、例えばGaNであってもよい。III-Nチャネル層216は、III-Nバリア層214とは異なる組成を有し、III-Nバリア層214のバンドギャップは、III-Nチャネル層216のバンドギャップよりも大きく、層214および216の厚みは、III-Nバリア層214とIII-Nチャネル層216との間の界面に隣接するIII-Nチャネル層216に2次元電子ガス(2DEG)チャネル219(図2に破線で示す)が誘導されるように選択される。
【0040】
トランジスタ200は、ソース接点224、ドレイン接点225、およびゲート接点226をさらに含み、ソース接点224およびドレイン接点225は、それぞれ2DEGチャネル219に電気的に接続される。本明細書では、2つ以上の接点または導電層やコンポーネントなどの他の物品が、「電気的に接続されている」とは、各接点またはその他の物品の電位が、いかなるバイアス条件下でも常に同じ、つまりほぼ同じになるように十分に導電性のある材料によって接続されていることを意味する。
【0041】
III-N層212、214、および216は、矢印220で示されるように

方向に配向されたN極性III-N層である。したがって、III-Nチャネル層216は、III-Nバリア層214のN面上にあり、ソース接点、ドレイン接点、およびゲート接点224-226はそれぞれ、III-N材料構造218のN面上にあり、また、III-Nバリア層214とは反対側のIII-Nチャネル層216上にある。一部の実施形態では、第1のIII-N層212の厚みが少なくとも5マイクロメートル(例えば、少なくとも7マイクロメートルまたは少なくとも10マイクロメートル)であることが好ましい場合がある。例えば、基板210が導電性である場合、基板210を2DEGチャネル219から電気的に分離するために、第1のIII-N層212は半絶縁性であり、少なくとも10マイクロメートルの厚みであることが望ましい場合がある。任意選択で、基板210は、III-N層212、214、および216を形成した後に除去することができ、その結果、基板210は最終的なトランジスタ構造に含まれなくなる。さらに、任意選択で、III-N層212、214、および216の形成後に、III-Nバリア層214(例えば、III-N層212)の下にあるIII-N層の一部またはすべても、除去することができる。
【0042】
図2Bは、図2Aのトランジスタ200に類似しているが、基板210とN極性III-N材料構造218との間にIII-N遷移層211をさらに含む窒素極性(N極性)III-Nトランジスタ200’の別の実施形態を示している。場合によっては、高品質のN極性III-N層を異種基板(例えば、III-N材料で形成されていない基板)上に直接成長させることが困難な場合がある。図2Bのトランジスタ200’では、この問題は、最初にIII-N遷移層211を成長させることによって対処される。この遷移層211は、最初はIII極性層として成長するが、層の成長中に、例えばマグネシウムをドーピングすることによってN極性層に反転される。つまり、III-N遷移層211の最初の部分(つまり、基板210に近い部分)は、III極性層として形成され、この最初の部分が形成された後、成長条件が調整され、この最初の部分の上にある層211の部分が反転し、窒素極性配向を有するように形成される。図2Aのトランジスタ200と同様に、任意選択で、基板は、除去することができ、任意選択で、III-N層212、214、および216の形成後に、III-Nバリア層214の下にあるIII-N層の少なくとも一部(例えば、III-N層211および212)も、除去することができる。
【0043】
図3は、図2のトランジスタ200に似ているが、マルチフィンガーデバイスとして実施されるN極性III-Nトランジスタ構造300の平面図である。トランジスタ構造300のソース接点(トランジスタ200のソース接点224に対応)は、複数のソースフィンガー324として実施される。トランジスタ構造300のドレイン接点(トランジスタ200のドレイン接点225に対応)は、複数のドレインフィンガー325として実施される。トランジスタ構造300のゲート接点(トランジスタ200のゲート接点226に対応)は、複数のゲートフィンガー326として実施され、各ゲートフィンガー326は、図に示すように、ソースフィンガー324のうちの1つとドレインフィンガー325のうちの1つとの間にある。ゲートフィンガー326は主にトランジスタ構造300のアクティブ領域350上にあり、各ゲートフィンガー326を接続する金属はトランジスタ構造300の非アクティブ領域360上にある。アクティブ領域350では、トランジスタ構造300のIII-N層は、図2のトランジスタ200のIII-N材料構造218と同じであり、この領域には2DEGチャネル219が存在する。非アクティブ領域360では、III-N層は(例えばイオン注入によって、またはIII-N材料構造218を少なくとも部分的にエッチングすることによって)修正され、2DEGチャネル219が除去されるか、または非アクティブ領域360のすべての材料が非導電性になる。ソースフィンガー324は、互いに電気的に分離されるように構成され(つまり、互いに電気的に接続されていない)、ドレインフィンガーも、図示のように、トランジスタ構造300内で互いに電気的に分離されるように構成される(つまり、互いに電気的に接続されていない)。ただし、III-Nトランジスタ構造300が図1のベース基板104に、ベース基板上にある相互接続金属を介して接続されると、ソースフィンガー324は、互いに電気的に接続される(これについては、後述する)。同様に、III-Nトランジスタ構造300が図1のベース基板104に、ベース基板上にある相互接続金属を介して接続されると、ドレインフィンガー325も、互いに電気的に接続される。一部の実施形態では、トランジスタ構造300をベース基板104に接続する前に、ソースフィンガー324は互いに電気的に接続されるが、ドレインフィンガー325は互いに電気的に分離される。他の実施形態では、トランジスタ構造300をベース基板104に接続する前に、ドレインフィンガー325は互いに電気的に接続されるが、ソースフィンガー324は互いに電気的に分離される。
【0044】
いくつかの実施形態では、III-Nトランジスタ構造300の少なくとも一部は、デバイスセル内に収容され、デバイスセル内の任意の2点間の距離は、半導体デバイスの最高動作周波数における放射の自由空間波長の15パーセント未満である。本明細書で使用される用語「デバイスセル」とは、2つ以上のタイプの電極の集合、例えば電界効果トランジスタのゲート、ソースおよびドレイン、またはダイオードのアノードとカソードを備えた半導体デバイスを指し、所定のタイプの各電極は、導電接続を介して並列に接続されている。これらの電極によってアクセスされる複数のアクティブ半導体領域が存在する可能性がある。デバイスセルは、さらに、連続波正弦波信号の位相が並列接続されたすべての電極間の周期の10パーセント以下で変化するように、電気的に小さくなるように制限される。最低限、デバイスセルの物理的範囲は、セルの周囲にあるどの2点も、最大動作周波数における自由空間の波長を34で割った距離を超えない、ウェーハ表面上の領域内に収まる必要がある。電極は、デバイスセルとみなされる範囲から外にまで延びる場合もある。例えば、オーミック接点の重要な特徴は、電極の電流搬送端から3転送長以内の部分であるものと理解されるが、電極は、物理的にこれを超えて任意の距離まで延びる場合がある。複数のデバイスセルが、回路内でさらに並列に相互接続される場合がある。
【0045】
図4は、図1の半導体デバイス100の一実施形態を示す断面図400であり、図3のトランジスタ構造300がチップレット132および134内の各トランジスタとして使用されている。具体的には、図4は、図3の破線370に沿って、トランジスタ構造300と下層のベース基板104との間の接続を示すとともに、ベース基板104のさらなる特徴を示している。図4に示すように、ベース基板104は、シリコン、ガリウムヒ素、シリコンカーバイド、サファイア、ゲルマニウム、インジウムリン、シリコン酸化物、およびアルミニウム窒化物などの半導体または絶縁体材料を含むか、またはそれらから形成された基板層436を含む。基板層436は、トランジスタ構造300に隣接する表面と、表面の反対側の裏面とを有する。基板層436には、第1の複数のビア472が形成され、第1の複数のビアの各ビア472は、基板層436の厚み全体にわたって(すなわち、表面から裏面まで)延びている。第1の複数のビアの各ビア472には、第1の金属材料432が内蔵されている。第1の金属材料は、銅、金、アルミニウム、銀、およびタングステンからなる群から選択された材料を含むか、またはそれらから形成され得る。ベース基板104は、基板層436の裏面を覆い、第1の複数のビアの各ビア472内の第1の金属材料432と接触する裏面金属材料438をさらに含む。ベース基板104は、基板層436の表面上に相互接続金属435/437をさらに含み、相互接続金属435は、第1の複数のビアの各ビア472内の第1の金属材料432と直接接触している。相互接続金属435は、各ソースフィンガー324を互いに電気的に接続することができ、相互接続金属437は、トランジスタ構造300がベース基板104に接続(例えば、接合)されているときに、各ドレインフィンガーを互いに電気的に接続することができる。相互接続金属435/437は、トランジスタ構造300がベース基板104に接続(例えば、接合)されているときに、トランジスタ構造300の接点と半導体デバイス100の他のコンポーネントとの間の電気的接続を形成することもできる。任意選択で、誘電体材料439が、基板層436の表面上に含まれる。
【0046】
図4に示すように、トランジスタ構造300は、トランジスタ構造300の複数の接点324~326が材料構造218のIII-Nチャネル層とベース基板104との間にある構成で、ベース基板104に接続されている。トランジスタ構造300は、以下のプロセスを使用して、ベース基板104に接続することができる。接続する前に、図5に示すように、トランジスタ構造300のソース接点324およびドレイン接点325の一部に、それぞれ第1の接合材料444/445を堆積する。図4および図5に示すように、第1の接合材料の部分444は、ソース接点324の部分に堆積され、第1の接合材料の部分445は、ドレイン接点325の部分に堆積される。第2の接合材料454/455(図4に示す)は、第1の接合材料444/445のパターンを反映するパターンで、ベース基板104の部分に堆積される。第2の接合材料の部分454の位置は、第1の接合材料の部分444の位置に対応し、第2の接合材料の部分455の位置は、第1の接合材料の部分445の位置に対応する。第2の接合材料の部分454は、相互接続金属435に直接接触していてもよく、第2の接合材料の部分455は、相互接続金属437に直接接触していてもよい。トランジスタ構造300は、その後、基板層436が裏面金属438とトランジスタ300との間にある向きでベース基板104の表面に配置され、第1の接合材料の部分444は、第2の接合材料の部分454に直接接触し、第1の接合材料の部分445は、第2の接合材料の部分455に直接接触する。図4に示すように、この構成では、接合材料444/454は、第1の複数のビアの各ビア472内のソース接点324と第1の金属材料432との間に直接存在し、相互接続金属435は、第1の複数のビアの各ビア472内のソース接点324と第1の金属材料432との間に存在する。次に、半導体デバイス100全体を熱および/または圧力にさらして、接合材料により、ソース/ドレイン接点324/325と対応する相互接続金属435/437との間に電気的および熱的接続を形成する。相互接続金属435は、第1の複数のビアの各ビア472内の第1の金属材料432に直接接続(および電気的に接続)されるため、熱接合プロセスが完了した後、第1の複数のビアの各ビア472内の第1の金属材料432は、接合材料444および454によってソース接点324に電気的に接続される。
【0047】
接合材料444/445および454/455は、それぞれ同じ材料で形成されてもよいし、異なる材料で形成されてもよい。例えば、接合材料444/445または454/455はいずれも、金、銀、銅、およびインジウム含有化合物、スズ含有化合物、AuSn、AuSi、CuSn、AuGe、AlGe、AlSi、またはそれらの組み合わせを含むか、またはそれらから形成され得る。場合によっては、接合材料444/445は、トランジスタ構造300に適用されるが、接合材料454/455はベース基板104には適用されず、したがって半導体デバイス100から省略され、デバイス100では単一の接合材料のみが使用される。他の場合には、接合材料454/455はベース基板104に適用されるが、接合材料444/445はトランジスタ構造300には適用されず、したがって半導体デバイス100から省略され、デバイス100では単一の接合材料のみが使用される。
【0048】
図4に示す第1の複数のビアの各ビア472内の第1の金属材料432は、いくつかの目的を果たすことができる。まず、各ビア472内の第1の金属材料432は、トランジスタ300のソース接点(フィンガー)324と裏面金属材料438の間に導電経路を提供し、それによってソースフィンガー324が互いに電気的に接続され、また、裏面金属材料438を介して電圧(例えば、接地電圧)がソース接点324に印加される。次に、各ビア472内の第1の金属材料432は、トランジスタ300の動作中に発生した熱を放散するための熱伝導経路を提供し、例えば、熱をトランジスタ300から裏面金属材料438に伝達する。トランジスタ300から熱を効果的に伝達するために、第1の金属材料432の組成は、第1の金属材料432の熱伝導率が基板層436の半導体または絶縁体材料の熱伝導率よりも高くなるように選択することができる。半導体デバイス100の熱管理をさらに改善するために、デバイス100は、任意選択で、金属プレート480に取り付けられてもよい。図4に示すように、金属プレート480は、裏面金属材料438に直接接触している。金属プレート480は、接地プレートとヒートシンクの両方の役割を果たすことができる。
【0049】
トランジスタ300からの熱の放散をさらに改善するために、ベース基板104は、第2の複数のビア474をさらに含むことができ、第2の複数のビアの各ビア474も内部に第1の金属材料432を含み得る。図4に示すように、第2の複数のビアの各ビア474は、第1の複数のビアのビア472が下にない接点324~326の1つの真下に配置できる。例えば、図4に示す構成400の場合、第1の複数のビアの各ビア472は、ソースフィンガー324の真下にあり、第2の複数のビアの各ビア474は、ドレインフィンガー325の真下にある。各ビア474は、基板層436の裏面まで延びており、したがって、第2の複数のビアのビア474内の第1の金属材料432は、裏面金属材料438と接触している。ただし、ソース接点324とドレイン接点325が互いに短絡する(すなわち電気的に接続される)のを防ぐために、第2の複数のビアのビア474内の第1の金属材料432は、ドレイン接点325から電気的に分離されている必要がある。したがって、図4に示すように、第2の複数のビアの各ビア474は、基板層436の厚み全体にわたって延びるのではなく、基板層436を部分的にのみ貫通している。そのため、基板層436の一部は、ビア474と相互接続金属437との間に残る。
【0050】
第1の複数のビアの各ビア472内の第1の金属材料432は、裏面金属材料438とソース接点324の両方に電気的に接続されているため、図4に示すように、裏面金属材料438に直接接触する接地プレート480に半導体デバイス100を取り付けることによって、ソース接点を接地電圧に固定することができる。ただし、場合によっては、ソース接点324ではなくドレイン接点325を裏面金属材料438に接触させることが望ましいこともる。図6は、トランジスタ300がベース基板604に接合された半導体デバイス100の代替実施形態600を示している。ベース基板604は、図4のベース基板104に類似しているが、第1の複数のビア(すなわち、基板層436の厚み全体にわたって延びるビア)のビア472がドレインフィンガー(すなわち、ドレイン接点)325の下にあり、第2の複数のビアのビア474がソースフィンガー(すなわち、ソース接点)324の下にあるように構成されている。したがって、トランジスタ300をベース基板604に接続(例えば、接合)すると、トランジスタ300のドレイン接点325は、第1の複数のビア472内の第1の金属材料432に電気的に接続され、第2の複数のビアのビア474は、ソース接点324の下にくる。
【0051】
場合によっては、ビア472および474の第1の金属材料432を基板層436から電気的に分離して、第1の金属材料432を貫通するリーク電流を抑制することが望ましい場合がある。したがって、図7は、図1の半導体デバイス100の一部の断面図であり、トランジスタ300がベース基板704に接続(例えば、接合)されている実施形態700を示している。ベース基板704は、図4に示したベース基板104に類似しているが、第1の金属材料432と基板層436との間のビア472および474に絶縁材料740をさらに含む。絶縁材料740は、第1の金属材料432を基板層436から電気的に分離する。絶縁材料740は、基板層436の半導体または絶縁材料よりも高い熱伝導率を有することができ、これにより、トランジスタ300からの熱放散をさらに改善することができる。しかし、十分な電気的絶縁を提供する多くの材料は、熱伝導率も低い。したがって、絶縁材料740は、基板層436の半導体または絶縁体材料よりも熱伝導率が低い可能性がある。
【0052】
半導体デバイス100のいくつかの実施形態では、ソース接点324、ドレイン接点325、およびゲート接点326がそれぞれすべて、裏面金属材料438から電気的に分離されている(つまり、電気的に接続されていない)ことが望ましい場合がある。ただし、このような構造では、動作中にN極性III-Nトランジスタから熱を十分に放散することが困難になる可能性がある。図8Aおよび図8Bは、それぞれN極性III-Nトランジスタ構造800Aおよび800Bの実施形態を示している。これらは、図3のトランジスタ構造300に類似しているが、2DEGチャネル(図2に示す2DEG219)から電気的に分離され、かつ、トランジスタ構造のアクティブ領域350および/または非アクティブ領域360内のIII-N材料構造に熱的に結合された、熱接触部827をさらに含む。トランジスタ構造800Aでは、熱接触部が部分的にアクティブ領域350の材料上にあり、部分的に非アクティブ領域370の材料上にある。トランジスタ構造800Bでは、熱接触部は、複数の領域に分割され、完全に非アクティブ領域370の材料上にある。トランジスタ構造800Aおよび800Bは、動作中に十分な熱放散を可能にするために、図9に示す構成900(トランジスタ構造800Aを図9に示す)で、ベース基板904に接続されてもよい。図9は、トランジスタ構造800をベース基板904に結合したときの図8Aの破線870に沿った半導体デバイスの断面図である。ベース基板904は、図4のベース基板104に類似しているが、第1の複数のビア(すなわち、基板層436の全体の厚みにわたって延びるビア)のビア472が、熱接触部827の下にあり、第2の複数のビアのビア474が、ソース接点324およびドレイン接点325の下にそれぞれあるように構成されている。したがって、トランジスタ300をベース基板604に接続(例えば、接合)すると、トランジスタ構造800の熱接触部827は、第1の複数のビア472の第1の金属材料432に電気的に接続され、ビア474は、ソース接点324およびドレイン接点325の下にそれぞれ配置される。この構成では、トランジスタ構造800で発生したかなりの量の熱が、熱接触部827、相互接続金属835、および第1の複数のビア472内の第1の金属材料432を介して、裏面金属438に伝達される。また、余分な熱は、ソース接点324およびドレイン接点325を介して、および、第2の複数のビア474内の第1の金属材料432を介して、裏面金属438にも伝達される。
【0053】
図1は、送受信モジュールとして構成された半導体デバイス100を示しているが、上記のプロセスを使用してベース基板に接合されたIII-N N極性トランジスタを使用して、さまざまな応用事例のために他のタイプのデバイスおよび回路を形成できる。例えば、本明細書に記載の構造およびプロセスを使用してベース基板に接合されたIII-N N極性トランジスタを用いて形成できるデバイスおよび回路には、パワーアンプ(例えば、クラスAパワーアンプ、クラスBパワーアンプ、クラスCパワーアンプ、アウトフェージングパワーアンプ、ドハティパワーアンプ、クラスD、E、F、または逆クラスFパワーアンプなどのスイッチモードパワーアンプ、スタックパワーアンプ、またはエンベロープトラッキングパワーアンプ)、低ノイズアンプ、バッファアンプ若しくはドライブアンプ、分散アンプ、トランスインピーダンスアンプ、オペアンプ、レーザードライバ若しくは発光ダイオードドライバ、圧電ドライバ、アナログプリディストータ、単極単投スイッチや単極双投スイッチなどのスイッチ、1つ以上の極および1つ以上の投を持つその他のスイッチ実施形態、ディスクリートトランジスタ、カスコードアンプ、ダーリントンペアアンプ、差動ペア、ミキサー、周波数逓倍器、周波数分周器、位相検出器、位相ロックループ、発振器、電圧制御発振器、可変利得増幅器、可変減衰器、位相シフタ、変調器、ベクトル変調器、電圧レギュレータ、パルス変調器、パルス発生器、電力検出器、時間遅延、カプラ、アイソレータ、サーキュレータ、フィルタ、リミッタ、ならびに、差動入力若しくはシングルエンド入力と差動出力若しくはシングルエンド出力のいずれかの構成の上記回路のいずれか、線形電圧レギュレータ、ハーフブリッジ、フルブリッジ、整流器、スイッチング電力コンバータ(バックコンバータ、ブーストコンバータ、バックブーストコンバータ、Cukコンバータ、シングルエンドプライマリインダクタコンバータ、フライバックコンバータ、フォワードコンバータ、プッシュプルコンバータ、ハーフブリッジコンバータ若しくはフルブリッジコンバータ、またはエンベロープトラッキング電源など)などが含まれ得る。これらの他の種類のデバイスおよび回路の多くには、半導体デバイス100について上で説明したコンポーネントに加えて、またはその代わりに、他の回路コンポーネントを含めることができる。これらの他のコンポーネントには、例えば、コンデンサ、インダクタ、トランス、抵抗器、導波管、アンテナ、電気共振器、音響コンポーネント、圧電コンポーネント、ダイオード、シリコンベースのトランジスタ、またはそれらの組み合わせが含まれ得る。
【0054】
半導体デバイス100が回路(例えば、RF回路)として構成される場合、さまざまなコンポーネントおよび機能を構成することで、回路のパフォーマンスを最適化できる。特に、高電力および高周波数での動作の場合、さまざまな機能および設計要素が回路のパフォーマンスに重要な役割を果たす可能性がある。したがって、トランジスタ300は、その最大動作周波数が回路の動作周波数の少なくとも2倍(例えば、少なくとも2.5倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、または少なくとも5倍)になるように構成される場合がある。高周波増幅器の場合、最も関連のある最大動作周波数は最大発振周波数であり、スイッチの場合、最も関連のある最大動作周波数はスイッチのカットオフ周波数である。また、周波数逓倍器などの回路では、最大動作周波数が明確に定義されていないものもある。さらに、トランジスタ300のソース端子およびゲート端子における寄生インピーダンスを最小限に抑えるために、接合材料444/454または445/455の合計厚は、回路の最大動作周波数に対応する自由空間波長の0.4%未満(例えば、0.3%未満または0.2%未満)であってもよい。例えば、接合材料444/454または445/455の合計厚は、30マイクロメートル未満、25マイクロメートル未満、20マイクロメートル未満、15マイクロメートル未満、または10マイクロメートル未満であってもよい。
【0055】
本明細書で使用される「最大動作周波数」という用語は、信号の有意の電圧、電流、または電力が存在する最大周波数を指している。ほとんどのデジタル変調通信などの帯域幅が制限された信号を使用する応用事例では、これは信号のチャネルの上限周波数と見なされる。例えば信号が周波数変調されたアナログ信号やパルス列である場合のように、明確に定義された上限周波数のない応用事例では、上限とは通常、それ未満で有意の信号電力の99%が含まれるような最高周波数として解釈され、電力の直流成分は除外される。信号周波数の高調波は通常、最大動作周波数から除外されるが、周波数逓倍器の場合のように信号の高調波成分が出力として使用される応用事例は除かれる。
【0056】
半導体デバイス100のいくつかの実施形態では、さまざまなRF回路への応用事例でインピーダンス整合を改善するために、ソース接点324、ドレイン接点325、またはゲート接点326にそれぞれ正確なインピーダンスを追加することが好ましい。例えば、共通のソースに接続されたHEMTトランジスタを有する低ノイズアンプでは、HEMTソースと回路グランドとの間に小さな誘導性インピーダンスを追加し、ドレインとゲートにそれぞれゲインと低ノイズ整合インピーダンスを供給することが望ましいことがある。デバイス端子がベース基板への熱伝達の主なポイントとしても使用される場合、多くの場合、少なくとも1つの端子が、複数のビア472内の金属材料432によって、ベース基板の裏面金属に直接接続されることになる(例えば、実施形態400および700のソース接点324、実施形態600のドレイン接点325)。裏面金属438とビア472内の金属材料432に接続された接点との間の直列インダクタンスを制御するために、ビアのサイズ(例えば、平均直径)と数は、調節することができる。ただし、この方法で取得できるインピーダンス値の範囲は制限される場合がある(インダクタのインピーダンスの大きさは、インダクタを流れる電流の周波数とインダクタンスの積に等しい)。例えば、トランジスタのインダクタンスとゲート幅の積は、0.01~100pH-mmの範囲に制限される可能性がある(ここで、トランジスタのゲート幅は、ゲート長に垂直なゲートの寸法を指している)。そのため、得られるインピーダンス値の範囲が制限される可能性がある。別のアプローチは、裏面金属438を均一な接地プレートとして提供するのではなく、裏面金属438をパターニングして、さまざまな受動回路要素を含めることである。ただし、このアプローチは、半導体デバイスを接地プレート480に取り付ける場合には、あまり望ましくない可能性がある。さらに別のアプローチは、図9に示した構造を実施し、インピーダンス要素(例えば、所望のインピーダンスを有する金属ストリップ)を、ソース接点324およびドレイン接点325にそれぞれ接続された相互接続金属435および437と直列に配置することである。
【0057】
別のアプローチは、ソース接点324とソース相互接続金属435との間、および/またはドレイン接点325とドレイン相互接続金属437との間に、インピーダンス要素を含めることである。インピーダンス要素は、例えば、基板層436の表面にある誘電体材料439(図4に示す)上に堆積された金属ストリップであってもよい。図10は、図4の構成400に類似した半導体デバイスの構成1000のソース接合部を示す断面図であるが、ソース接点324とソース相互接続金属435との間にインピーダンス要素1002をさらに含む。図示のように、インピーダンス要素1002の第1の端部は、接合材料444および454によってソース接点324に電気的に接続され、インピーダンス要素1002の第2の端部は、ソース相互接続金属435によってビア472内の第1の金属材料432に電気的に接続されている。任意選択で、さらに別のソース相互接続金属435’を、インピーダンス要素1002の第1の端部に電気的に接続してもよく、別のソース相互接続金属435によって、すべてのソースフィンガーが互いに電気的に接続される。同様の変更を、ドレイン接点とドレイン相互接続金属との間の接続にも行い、それらの間にインピーダンス要素を挿入してもよい。
【0058】
図10には、インピーダンス要素1002が、誘電体材料439上および/またはベース基板104の表面上に形成されるものとして図示されているが、他の構成も可能である。例えば、インピーダンス要素1002は、誘電体材料439の内部(例えば、内部)に形成されてもよい。すなわち、誘電体材料439は、2つ(またはそれ以上)の誘電体層から形成されてもよく、インピーダンス要素1002は、2つの誘電体層の間に形成されてもよい。また、ソース相互接続金属435は、複数の金属配線層を含み得る。
【0059】
図11は、図10に示したものに類似しているが、ベース基板1104と一体化された誘導素子1102(インピーダンス要素の一種)を有する別の半導体デバイス1100を示す断面図である。すなわち、ベース基板1104は、表面金属層1162、裏面金属層1138、およびビア472内の第1の金属材料432を含む一体化誘導素子1102を含む。図11に示した図は、図12の破線1270に沿った断面に対応している。
【0060】
図12は、誘導素子1102全体の平面図である(基板層436は明瞭化のために省略されている)。図12に示すように、表面金属層1162は、複数のセグメント1162A~1162Lにパターニングされており、裏面金属層1138は、複数のセグメント1138A~1138Kにパターニングされている。セグメント1162Aはセグメント1138Aに、これら2つのセグメントに共通する第1のビア472内の第1の金属材料432を介して導電接続されている。セグメント1138Aはセグメント1162Bに、これら2つのセグメントに共通する第2のビア472内の第1の金属材料432を介して導電接続されており、以下同様に続く。したがって、接点324から誘導素子1102に入る電流は、まずセグメント1162Aを通過し、次に第1のビア472を通ってセグメント1138Aに下り、次にセグメント1138Aを通過して第2のビア472を通ってセグメント1162Bに上り、以下同様に続き、最終的に電流はセグメント1162Lを通過して誘導素子1102から出ていく。図12に示した誘導素子1102の構成は、トロイダルインダクタの形態であるが、以下で詳しく説明するように、代替構成によれば、他のタイプのインダクタを形成することもできる。
【0061】
図13は、本明細書に記載の半導体デバイスと共に使用したり、半導体デバイスと一体化したりすることができる別の誘導素子1302の一部の断面図である。誘導素子1302全体の追加コンポーネントは、図14の平面図に示されている。図13に示されるものは、図14の破線1470に沿った断面に対応する。誘導素子1302は、チップレット構造1360の材料210および218、接合材料444/454、およびベース基板1304の表面金属層1335の上にある第1の金属層1364から形成される。したがって、誘導素子1302の完全な構造は、チップレット構造1360がベース基板1304に接続(例えば、接合)された後にのみ形成される。
【0062】
図14は、誘導素子1302の本質部分全体の平面図である。図14に示すように、第1の金属層1364は、複数のセグメント1364A~1364Lにパターニングされており、表面金属層1335は、複数のセグメント1335A~1335Kにパターニングされている。セグメント1364Aは、第1の接合材料スタック444/454を介してセグメント1335Aに導電接続され、セグメント1335Aは、第2の接合材料スタック444/454を介してセグメント1364Bに導電接続され、以下同様に続く。したがって、誘導素子1302に入る電流は、まずセグメント1364Aを通過し、次に接合材料444/454の第1スタックを通ってセグメント1335Aに入り、次にセグメント1335Aを通過して接合材料444/454の第2スタックを通ってセグメント1364Bに入り、というように進み、最終的に電流はセグメント1364Lを通過して誘導素子1302から出ていく。図14に示した誘導素子1302の構成は、トロイダルインダクタの形態であるが、以下で詳しく説明するように、代替構成によれば、他のタイプのインダクタを形成することもできる。
【0063】
図15図16は、それぞれ誘導素子1502および1602の構成を示しており、図11図12および図13図14の誘導素子1102と同じ材料および製造技術を使用して形成することができる。図17図18は、それぞれ誘導素子1702および1802の構成を示しており、図13図14の誘導素子1302と同じ材料および製造技術を使用して形成することができる。図15および図17は、軸方向インダクタを示す平面図であり、図16および18は、円錐状軸方向インダクタを示す平面図である。図19図20は、それぞれトロイダルトランス1902および2002の構成を示している。トランス1902は、図11図12の誘導素子1102と同じ材料および製造技術を使用して形成することができ、トランス2002は、図13図14の誘導素子1302と同じ材料および製造技術を使用して形成することができる。
【0064】
前述のように、各チップレットは、ベース基板に接合された複数のN極性III-Nトランジスタを含み得る。したがって、本明細書に記載した半導体デバイスはいずれも、図4図6図7図10、および図11でベース基板に接合されるものとして示された単一のN極性III-Nトランジスタに加えて、同様にベース基板に接続された第2のトランジスタであって、第2のIII-Nバリア層と、第2のIII-Nバリア層のN面上の第2のIII-Nチャネル層とを含む第2のトランジスタを含み得る。第2のIII-Nバリア層のバンドギャップは、第2のIII-Nチャネル層よりも大きい。第2のトランジスタは、第2のIII-Nチャネル層と第2のIII-Nバリア層との間の界面に隣接する第2のIII-Nチャネル層内の第2の2DEGチャネルと、第2の複数の接点とをさらに含み得る。第2の複数の接点は、第2のソース接点、第2のドレイン接点、および第2のゲート接点を含む。第2のソース接点、第2のゲート接点、および第2のドレイン接点はそれぞれ、第2のIII-Nバリア層から見て第2のIII-Nチャネル層の反対側にあり、第2のソース接点および第2のドレイン接点は、第2の2DEGチャネルに電気的に接続されている。
【0065】
図21Aは、ダイオード構造2102などの2端子デバイス構造がベース基板2104に接続された半導体デバイスの実施形態2100を示す断面図である。ダイオード構造2102は、アノード接点(例えば、アノードフィンガー)396およびカソード接点(例えば、カソードフィンガー)394を含む。各カソードフィンガー394は、(接合材料444/454および相互接続金属495を介して)、複数のビア472内の金属材料432に電気的に接続されている。本明細書で説明する他の実施形態と同様に、各ビア472は、基板層436の全体の厚みにわたって延びており、金属材料432は、裏面金属材料438に接触している。
【0066】
図21Bは、ダイオード構造2102などの2端子デバイス構造がベース基板2104’に接続された半導体デバイスの別の実施形態2100’を示す断面図である。図21Bに示す実施形態では、各アノードフィンガー396が、(接合材料444/454および相互接続金属495を介して)、複数のビア472内の金属材料432に電気的に接続されている。
【0067】
図21Cは、ダイオード構造2102などの2端子デバイス構造がベース基板2104’’に接続された半導体デバイスのさらに別の実施形態2100’’を示す断面図である。図21Cに示す実施形態では、ビア474が基板層436の全厚を貫通していないため、アノードフィンガー396とカソードフィンガー394は、それぞれビア474内の金属材料432から電気的に分離されている。図21Cには示されていないが、図8A図8Bおよび図9に示した構造と同様に、ダイオード構造2102は、金属材料438に電気的に接続された1つ以上の熱接触部(図8A図8Bおよび図9の熱接触部827など)をさらに含み得る。
【0068】
図22は、図4のデバイス400に類似する半導体デバイスの別の実施形態2200を示す断面図である。ただし、ベース基板1204の基板層436の裏側の金属材料438が、インダクタの一部を形成するようにパターニングされている点で相違する。ソース相互接続金属435は、すべて互いに電気的に接続されてもよく、ドレイン相互接続金属437は、すべて互いに電気的に接続されてもよい。
【0069】
図23Aは、図9のデバイス900に類似する半導体デバイスの別の実施形態2300を示す断面図である。ただし、ベース基板2304が、ベース基板2304の基板層436内に形成された半導体部品2310をさらに含み、トランジスタ構造800の少なくとも1つの接点(例えば、ソース324、ドレイン325、またはゲート326)が、半導体部品2310の接点に電気的に接続されている(例えば、結合されている)点で相違する。図23Aに示す構成では、半導体部品2310はバイポーラ接合トランジスタであり、エミッタ接点2312、ベース接点2314、およびコレクタ接点2316を含む。エミッタ接点2312は、相互接続金属835、およびビア472のうちの少なくとも1つのビア472内の第1の金属材料432を介して、裏面金属438に電気的に接続されている。コレクタ接点2316は、接合材料445/455を介して、トランジスタ構造800のソースフィンガー324に電気的に接続されている。
【0070】
図23Bは、金属プレート480(エミッタ接点2312に電気的に接続されている)がグラウンドに接続されている場合の、トランジスタ構造800とバイポーラ接合トランジスタ2310の接点間の接続を示す回路図である。図23Bに示す構成は、一般にカスコード構成として知られている。図23Aおよび図23Bには示されていないが、例えば、ビア472のうちの少なくとも1つのビア472内の第1の金属材料432に接触する相互接続金属835にゲートフィンガー326を結合することにより、ゲートフィンガー326は、任意選択で、グラウンドおよび/またはエミッタ接点2312に接続されてもよく、それによってゲートフィンガー326が裏面金属438に電気的に接続される。いくつかの実施形態では、トランジスタ構造800は、半導体部品(例えば、バイポーラトランジスタ構造)2310よりも高いブレークダウン電圧を有する場合がある。いくつかの実施形態では、トランジスタ構造800は、しきい値電圧がゼロ未満のデプレッションモードデバイスであってもよく、任意選択で、半導体部品2310は、しきい値電圧がゼロより大きいエンハンスメントモードデバイスである場合がある。図23Aに示した結合技術を使用してデバイス800および2310をカスコード構成で結合することにより、動作中にデバイスから熱を効果的に放散しつつ、あるデバイスの接点を他のデバイスの接点に接続する際のインピーダンスを最小限に抑えることができる。
【0071】
図24は、図23Bに示したカスコード構成の別の実施形態2400を示す断面図である。構成2400では、裏面金属材料438および金属プレート480は、半導体部品2310を一部に有する(例えば、半導体部品2310が内部に形成されている)材料構造2484の裏面ではなく、トランジスタ構造800’の裏面にある。つまり、裏面金属材料438および金属プレート480は、基板210のIII-N材料構造218とは反対側にある。この構成では、基板210およびIII-N材料構造218は、回路を製造/組み立てる際に土台となるベース基板を形成することができ、半導体部品2310は、ベース構造に結合された1つ以上のチップレットとして提供される。したがって、基板210、III-N材料構造218、裏面金属材料438、および金属プレート480は、図24に示されている範囲を超えて横方向に延びることができ、III-N材料構造上に接続された、またはIII-N材料構造内に形成されたさらに別の回路コンポーネントをさらに含み得る。トランジスタ構造800’を含むベース基板は、任意選択で、他のデバイスについて先に示したビアに類似する金属材料432を含むビア2472/2482を含み得る。ただし、ビア2472/2482は、トランジスタ構造800’に接合されたデバイスの材料を貫通するのではなく、トランジスタ構造800’の材料を貫通する点で相違する。ビア2472と、その中の金属材料432は、エミッタ接点2312を金属プレート480に電気的に接続しており、金属プレート480が接地されて接地プレートとして機能する場合に、エミッタ接点2312からグラウンドへの低インピーダンスの電気接続を提供するのに有用な構成となり得る。熱放散を改善するために任意選択で、サーマルビア2482をさらに含めてもよいが、多くの場合、必須ではない。図示していないが、ゲートフィンガー326から金属プレート480への低インピーダンスの電気接続を提供するために、任意選択で、ゲートフィンガー326を金属プレート480に電気的に接続するさらに別のビアを含めてもよい。あるいは、ゲートフィンガー326は、任意選択で、エミッタ接点2312に直接結合されてもよく、またはトランジスタ構造800’の表面上の金属トレースによってエミッタ接点2312に電気的に接続されてもよい。図24に示す構成2400は、本明細書に記載した他の実施形態よりも実施コストが高くなる可能性があるが、トランジスタ構造800’から熱を放散させるのに効果的であり、そのため、回路全体のパフォーマンスが向上する可能性がある。
【0072】
本明細書に記載した半導体デバイスのうちの1つ以上を形成する方法2500を図25に示す。方法2500は、ベース基板を用意するステップ2510を含む。ベース基板は、例えば、図4および図10に示したベース基板104であってもよい。方法2500は、ベース基板にトランジスタを接続するステップ2520(例えば、図4および図10に示したように、ベース基板104にトランジスタ300を接続するステップ)をさらに含む。実施形態によっては、方法2500は、前記トランジスタを前記ベース基板に接続した後、前記トランジスタは、前記ベース基板の基板層が、裏面金属と前記トランジスタとの間にくる形で、前記ベース基板の表面の上にあり、第1の複数のビアの第1のビア内の第1の金属材料が、1つ以上の接合材料によって、複数の接点のうちの第1の接点に電気的に接続される(例えば、図4のように)。方法2500の他の実施形態では、前記トランジスタを前記ベース基板に接続した後、前記トランジスタは、前記ベース基板の基板層が、裏面金属と前記トランジスタとの間にくる形で、ベース基板の表面の上にあり、インピーダンス要素の第1端が、複数の接点のうちの第1の接点に電気的に接続され、前記インピーダンス要素の第2端が、第1の金属材料に電気的に接続される(例えば、図10のように)。前記ベース基板に接続された前記トランジスタのソース接点は、複数のソースフィンガーを含み得る。前記トランジスタを前記ベース基板に接続する前に、前記ソースフィンガーは、互いに電気的に分離されていてもよい。前記トランジスタを前記ベース基板に接続した後、前記ソースフィンガーは、すべて共通の導体に電気的に接続されてもよく、それによって前記ソースフィンガーは、互いに電気的に接続される。
【0073】
本明細書に記載の半導体デバイスはいずれも、携帯電話、モバイル基地局若しくは衛星基地局、レーダーモジュール、バックホールシステム、または無線アクセスポイントなどの電子部品の一部であってもよく、または、そのような電子部品と一体化されてもよい。または、本明細書に記載の半導体デバイスはいずれも、衛星と通信する陸上、海上、または空中の送信機、受信機、またはトランシーバーの一部であってもよく、またはそれらと一体化されてもよい。
【0074】
さまざまな半導体デバイスと、半導体デバイスを形成する方法について上記で説明した。しかし、これらは例示としてのみ提示されており、限定するものではないことを理解されたい。上記方法およびステップが特定の順序で発生する特定のイベントを示している場合、当業者は、特定のステップの順序を変更できること、およびそのような変更が開示のバリエーションに従うことを認識するであろう。実施形態は特に示され、説明されているが、形式および詳細にさまざまな変更を加えることができることは理解されるであろう。したがって、他の実施形態も以下の請求項の範囲内である。

図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21A
図21B
図21C
図22
図23A
図23B
図24
図25
【手続補正書】
【提出日】2024-12-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイスであって、
ベース基板であって、
半導体または絶縁体材料を含む基板層であって、表面と、前記表面の反対側の裏面とを有する基板層と、
前記基板層の厚み全体にわたってそれぞれ延びる第1の複数のビアと、
前記第1の複数のビアの各ビア内の第1の金属材料及び絶縁材料であって、前記絶縁材料が前記第1の金属材料と前記基板層との間にある、第1の金属材料及び絶縁材料と、
前記基板層の前記裏面を覆い、前記第1の複数のビアの各ビア内の前記第1の金属材料と接触する裏面金属材料と、
前記基板層の前記表面上の相互接続金属と
を含むベース基板と、
前記ベース基板に接続されたトランジスタであって、
III-N材料構造であって、
III-Nバリア層と、
前記III-Nバリア層のN面上のIII-Nチャネル層であって、前記III-Nバリア層が前記III-Nチャネル層よりも大きいバンドギャップを有する、III-Nチャネル層と、
前記III-Nチャネル層と前記III-Nバリア層との間の界面に隣接する前記III-Nチャネル層内の2DEGチャネルと
を含むIII-N材料構造と、
複数の接点であって、ソース接点、ドレイン接点、およびゲート接点を含み、前記ソース接点、前記ゲート接点、および前記ドレイン接点が、前記III-Nバリア層から見て前記III-Nチャネル層の反対側にあり、前記ソース接点および前記ドレイン接点が、前記2DEGチャネルに電気的に接続されている、複数の接点と
を含むトランジスタと
を含み、
前記トランジスタは、前記ベース基板の前記基板層が、前記裏面金属と前記トランジスタとの間にくる形で、前記ベース基板の前記表面の上にあり、前記第1の複数のビアのうちの第1のビア内の前記第1の金属材料が、1つ以上の接合材料によって、前記複数の接点のうちの第1の接点に電気的に接続されている、半導体デバイス。
【請求項2】
前記1つ以上の接合材料のうちの少なくとも1つは、金、銀、銅、およびインジウム含有化合物、スズ含有化合物、AuSn、AuSi、CuSn、AuGe、AlGe、AlSi、またはそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項3】
前記1つ以上の接合材料は、前記第1の接点と前記第1の金属材料との間に直接存在する、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項4】
前記第1の接点は、前記ソース接点である、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項5】
前記ベース基板は、前記基板層の厚み全体にわたって延びることなく、前記基板層をそれぞれ部分的に貫通して延びる第2の複数のビアをさらに含む、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項6】
前記ベース基板は、前記第2の複数のビアの各ビア内に前記第1の金属材料をさらに含む、請求項5に記載の半導体デバイス。
【請求項7】
前記第2の複数のビアのうちの第2のビアは、前記複数の接点のうちの第2の接点の真下にある、請求項6に記載の半導体デバイス。
【請求項8】
前記絶縁材料の熱伝導率は、前記基板層の前記半導体または前記絶縁体材料よりも低い、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項9】
前記絶縁材料は、前記第1の金属材料を前記基板層から電気的に分離する、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項10】
前記ベース基板に接続された回路要素をさらに含み、前記回路要素は、コンデンサ、インダクタ、変圧器、抵抗器、導波管、アンテナ、電気共振器、音響部品、圧電部品、ダイオード、およびシリコンベースのトランジスタからなる群から選択される、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項11】
半導体デバイスであって、
ベース基板であって、
半導体または絶縁体材料を含む基板層であって、表面と、前記表面の反対側の裏面とを有する基板層と、
前記基板層の厚み全体にわたってそれぞれ延びる第1の複数のビアと、
前記第1の複数のビアの各ビア内の第1の金属材料及び絶縁材料であって、前記絶縁材料が前記第1の金属材料と前記基板層との間にある、第1の金属材料及び絶縁材料と、
前記基板層の前記裏面を覆い、前記第1の複数のビアの各ビア内の前記第1の金属材料と接触する裏面金属材料と、
前記基板層の前記表面上の相互接続金属と
を含むベース基板と、
前記ベース基板に接続されたトランジスタであって、
III-N材料構造であって、
III-Nバリア層と、
前記III-Nバリア層のN面上のIII-Nチャネル層であって、前記III-Nバリア層が前記III-Nチャネル層よりも大きいバンドギャップを有する、III-Nチャネル層と、
前記III-Nチャネル層と前記III-Nバリア層との間の界面に隣接する前記III-Nチャネル層内の2DEGチャネルと
を含むIII-N材料構造と、
複数の接点であって、ソース接点、ドレイン接点、およびゲート接点を含み、前記ソース接点、前記ゲート接点、および前記ドレイン接点が、前記III-Nバリア層から見て前記III-Nチャネル層の反対側にあり、前記ソース接点および前記ドレイン接点が、前記2DEGチャネルに電気的に接続されている、複数の接点と、
前記III-N材料構造に熱的に結合され、前記2DEGチャネルから電気的に分離された熱接触部と
を含むトランジスタと
を含み、
前記トランジスタは、前記ベース基板の前記基板層が、前記裏面金属と前記トランジスタとの間にくる形で、前記ベース基板の前記表面の上にあり、前記第1の複数のビアのうちの第1のビア内の前記第1の金属材料が、前記トランジスタの前記熱接触部に電気的に接続されている、半導体デバイス。
【請求項12】
前記ベース基板は、前記基板層の厚み全体にわたって延びることなく、前記基板層をそれぞれ部分的に貫通して延びる第2の複数のビアをさらに含む、請求項11に記載の半導体デバイス。
【請求項13】
前記ベース基板は、前記第2の複数のビアの各ビア内に前記第1の金属材料をさらに含む、請求項12に記載の半導体デバイス。
【請求項14】
前記第2の複数のビアのうちの第2のビアは、前記複数の接点のうちの第2の接点の真下にある、請求項13に記載の半導体デバイス。
【請求項15】
前記ベース基板に接続された回路要素をさらに含み、前記回路要素は、コンデンサ、インダクタ、変圧器、抵抗器、導波管、アンテナ、電気共振器、音響部品、圧電部品、ダイオード、およびシリコンベースのトランジスタからなる群から選択される、請求項11に記載の半導体デバイス。
【国際調査報告】