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  • 特表-真空断熱ボトルの温度指示構造体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-16
(54)【発明の名称】真空断熱ボトルの温度指示構造体
(51)【国際特許分類】
   A47J 41/02 20060101AFI20250108BHJP
【FI】
A47J41/02 102B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531484
(86)(22)【出願日】2022-06-10
(85)【翻訳文提出日】2024-07-23
(86)【国際出願番号】 CN2022098165
(87)【国際公開番号】W WO2023092996
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】202111413872.7
(32)【優先日】2021-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524198825
【氏名又は名称】シマテレックス マニュファクトリー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SIMATELEX MANUFACTORY CO.,LTD.
(71)【出願人】
【識別番号】524198836
【氏名又は名称】シン フェン エレクトリカル(シンセン) カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】XIN FENG ELECTRICAL(SHENZHEN)COMPANY LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100115510
【弁理士】
【氏名又は名称】手島 勝
(72)【発明者】
【氏名】チョン,キン・マン・ジェフェリー
(72)【発明者】
【氏名】チャン,キン・トン・ジョナサン
(72)【発明者】
【氏名】レオン,チーワ
(72)【発明者】
【氏名】オウ,ホイワイ
(72)【発明者】
【氏名】プーン,チー・クォン・カリス
(72)【発明者】
【氏名】ハオ,イーミン
(72)【発明者】
【氏名】ファング,チー・チュグ
(72)【発明者】
【氏名】ルク,シェク・チュン
【テーマコード(参考)】
4B002
【Fターム(参考)】
4B002AA12
4B002BA31
4B002BA34
4B002BA59
4B002CA32
4B002CA36
4B002CA45
(57)【要約】
ボトル本体(1)と、ボトルベース(10)と、熱伝導アセンブリ(6)と、温度指示アセンブリと、スイッチアセンブリとを含む、真空断熱ボトルの温度指示構造体。ボトル本体(1)の底部およびボトルベース(10)は、温度指示アセンブリと熱伝導アセンブリ(6)とを収容する収容キャビティを規定する。湯または飲料がボトル本体(1)に注がれると、ボトル本体(1)の内層に接する熱伝導アセンブリ(6)が液体の温度を感知した後、熱伝導アセンブリ(6)によって案内されて出された熱エネルギーが温度指示アセンブリに直接伝達される。これにより、温度指示アセンブリによってボトル本体(1)内の水/湯の温度が示される。そのためユーザは都合よく、ボトル本体(1)内の飲料の温度値に的を絞って見ることができ、飲料を飲む適切な温度を正確に選択することができる。これにより火傷が防止される。さらに、ボトル本体(1)の底部に抽出ポート(12)が形成されている。密閉プラグ(11)が空気抽出ポート(12)と密閉的に接続して、保温用の真空層を形成している。密閉プラグ(11)上の気体チャネルを空気抽出ポート(12)と連通させる目的は、空気の抽出を容易にして、完全に密閉された真空キャビティを形成することである。これにより、保温・断熱効果の損失が阻止される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空断熱ボトルの温度指示構造体であって、
ボトル本体(1)と、ボトルベース(10)と、熱伝導アセンブリ(6)と、温度指示アセンブリと、スイッチングアセンブリとを含み、
前記ボトル本体(1)および前記ボトルベース(10)は、前記熱伝導アセンブリ(6)と前記温度指示アセンブリとを収容する収容キャビティを取り囲んでおり、
前記収容キャビティ内には前記熱伝導アセンブリ(6)と前記温度指示アセンブリとが取り付けられており、
前記熱伝導アセンブリ(6)の一端は前記ボトル本体(1)の底部に接しており、他端は前記温度指示アセンブリまで延びており、
前記スイッチングアセンブリは、前記ボトルベース(10)の底部に設けられており、
前記ボトルベース(10)の前記底部には空気抽出ポート(12)が設けられており、
前記スイッチングアセンブリは、前記空気抽出ポート(12)に接続された空気通路を有する密閉プラグ(11)を含み、
前記密閉プラグ(11)は、前記空気抽出ポート(12)に密閉的に接続して真空層を形成している、
真空断熱ボトルの温度指示構造体。
【請求項2】
前記真空断熱ボトルの前記温度指示アセンブリは、前記密閉プラグ(11)上に取り外し可能に設けられた遮断部材(14)をさらに含み、
前記遮断部材(14)は、前記密閉プラグ(11)に密閉的に接続して密閉層を形成している、
請求項1に記載の真空断熱ボトルの温度指示構造体。
【請求項3】
前記温度指示アセンブリは、温度センサ(7)と、固定バネ(8)と、固定部材(9)とを含み、
前記固定バネ(8)は、前記固定部材(9)内に取り付けられており、
前記固定部材(9)は前記ボトルベース(10)内に取り付けられており、
前記温度センサ(7)は、一端で前記熱伝導アセンブリ(6)に接続しており、
前記温度センサ(7)の他端は、前記固定バネ(8)に弾性的に接続されている、
請求項1に記載の真空断熱ボトルの温度指示構造体。
【請求項4】
前記ボトルベース(10)は、前記固定部材(9)に固定的に接続された取付シート部(15)を含み、
前記固定部材(9)は、前記固定部材(9)の両側の各々から下方に延びる支持カラム(91)を有しており、
前記支持カラム(91)は、前記取付シート部(15)にスナップフィットしている、
請求項3に記載の真空断熱ボトルの温度指示構造体。
【請求項5】
前記前記取付シート部(15)の両側の各々に開口部が設けられてスナップイン部(151)を形成しており、
前記支持カラム(91)は、前記スナップイン部(151)にスナップフィットしている、
請求項4に記載の真空断熱ボトルの温度指示構造体。
【請求項6】
前記ボトル本体(1)と前記ボトルベース(10)との間にボトルシートホルダ(3)が設けられており、
前記ボトルシートホルダ(3)には取付孔(5)が設けられており、
前記取付孔(5)内に前記熱伝導アセンブリ(6)が配置されている、
請求項3に記載の真空断熱ボトルの温度指示構造体。
【請求項7】
前記ボトル本体(1)と前記ボトルシートホルダ(3)との間に第1の密閉リング(2)が設けられている、請求項6に記載の真空断熱ボトルの温度指示構造体。
【請求項8】
前記ボトルシートホルダ(3)と前記ボトルベース(10)との間に第2の密閉リング(4)が設けられている、請求項7に記載の真空断熱ボトルの温度指示構造体。
【請求項9】
前記ボトルベース(10)に、90度から360度の範囲の温度値を表示する目盛りが設けられている、請求項8に記載の真空断熱ボトルの温度指示構造体。
【請求項10】
前記ボトルベース(10)の前記底部にシリコンパッド(13)が設けられている、
請求項9に記載の真空断熱ボトルの温度指示構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、保温の技術分野に関し、特に真空断熱ボトルの温度指示構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
断熱ボトルは人々が水/湯(water)を飲むために用いる器具である。このようなボトルは外出中に湯またはアイスウォーターを持ち運ぶのに使用可能な、不可欠かつ一般的な器具である。現在、市場に出回っているほとんどの断熱ボトルは、温度を表示することができず、人々は水/湯を飲むときにボトル内の水/湯の温度を前もって知ることができない。そのため、高温の湯によって誤って火傷する事故が起こりがちである。さらに、温度表示機能を有するいくつかのボトルは、表示画面に温度を指示させるために電力を必要とし、このことは充電が必要であるという負担につながる。そのため、ボトル内の水/湯の温度を知るために、しかも水/湯が飲むのに適しているか否かを決定する場合に電力を不要とするために、温度を指示するようにした真空断熱ボトルが設計されている。従来の真空断熱ボトルではほとんどの時間、温度ポインタが真空化されていない。そのため、伝導および対流の影響によって熱がポインタおよびパーツから流出し、その結果ボトル内の温度が低下する。これは断熱効果が低下し、それに関連して低温/高温がボトルの底部に伝達されるからである。したがって、断熱ボトル内の温度はボトルの蓋の方により集中しがちであり、ユーザの経験に悪影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、現行の技術の欠点および欠陥を解決するために、温度ポインタを真空化することによる真空断熱ボトルの温度指示構造体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を達成するために、本発明によって採用された技術的解決手段は、真空断熱ボトルの温度指示構造体であって、ボトル本体と、ボトルベースと、熱伝導アセンブリと、温度指示アセンブリと、スイッチングアセンブリとを含む、真空断熱ボトルの温度指示構造体である。ボトル本体およびボトルベースは外部を取り囲んで、熱伝導アセンブリと温度指示アセンブリとを収容する収容キャビティを形成している。収容キャビティ内には熱伝導アセンブリと温度指示アセンブリとが取り付けられている。熱伝導アセンブリの一端はボトル本体の底部に接しており、他端は温度指示アセンブリまで延びている。スイッチアセンブリは、ボトルベースの底部に設けられている。ボトルベースの底部には空気抽出ポートが設けられている。スイッチアセンブリは、空気抽出ポートに接続された空気通路を有する密閉プラグを含む。密閉プラグは、空気抽出ポート(12)に密閉的に接続して真空層を形成している。
【0005】
さらに、真空断熱ボトルの温度指示アセンブリは、遮断部材をさらに含む。遮断部材は、密閉プラグ上に取り外し可能に設けられている。遮断部材と密閉プラグとは密閉的に接続して密閉層を形成している。
【0006】
さらに、温度指示アセンブリは、温度センサと、固定バネと、固定部材とを含む。固定バネは、固定部材内に取り付けられている。固定部材はボトルベース内に取り付けられている。温度センサは、一端で熱伝導アセンブリに接続しており、温度センサの他端は、固定バネに弾性的に接続されている。
【0007】
さらに、ボトルベースは、固定部材に固定的に接続された取付シート部を含む。固定部材は、固定部材の両側の各々から下方に延びる支持カラムを有する。支持カラムは、取付シート部にスナップフィットしている。
【0008】
さらに、取付シート部の両側の各々に開口部が設けられてスナップイン部を形成している。支持カラムは、スナップイン部にスナップフィットしている。
【0009】
さらに、ボトル本体とボトルベースとの間にボトルシートホルダが設けられている。ボトルシートホルダには取付孔が設けられている。取付孔内に熱伝導アセンブリが配置されている。
【0010】
さらに、ボトル本体とボトルシートホルダとの間に第1の密閉リングが設けられている。
【0011】
さらに、ボトルシートホルダとボトルベースとの間に第2の密閉リングが設けられている。
【0012】
さらに、ボトルベースに、90度から360度の範囲の温度値を表示する目盛りが設けられている。
【0013】
さらに、ボトルベースの底部にシリコンパッドが設けられている。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、真空断熱ボトルの温度指示構造体を提供する。真空断熱ボトルの温度指示構造体において、ボトル本体の底部およびボトルベースは外部を取り囲んで、温度指示アセンブリと熱伝導アセンブリとを収容する収容キャビティを形成している。これにより、ボトル本体が湯または飲料で満たされると、ボトル本体の内層に接する熱伝導アセンブリが液体の温度を感知し、その後、熱伝導アセンブリから出た熱エネルギーを温度指示アセンブリに直接伝達し、それにより、温度指示アセンブリを介してボトル本体内の水/湯の温度が示される。このような設計は、ユーザが温度値に的を絞って見ることを容易にし、ユーザは水/湯を飲む適切な温度を正確に選択することができる。これにより火傷が防止される。同時に、ボトル本体の底部に設けられた空気抽出ポートは密閉プラグと密閉的に接続して、保温用の真空層を形成している。空気通路が空気抽出ポートと連通することにより、空気の抽出が容易になり、完全に密閉された真空キャビティが形成される。これにより、保温・断熱効果の損失が阻止される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本発明の真空断熱ボトルの温度指示構造体の断面図である。
【0016】
図2図2は、本発明の真空断熱ボトルの温度指示構造体の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(発明の最良の形態)
本発明の最良の形態を述べる。
【0018】
(発明の形態)
本発明の実施形態における技術的解決手段を、発明の実施形態において添付の図面と共に以下に明確かつ十分に述べる。以下に記載の実施形態は本発明の実施形態の一部であり、すべての実施形態でないことは明らかである。当業者が本発明の実施形態に基づいて、それ以外の創造性を用いずに獲得する他のすべての実施形態は本発明の保護範囲に含まれる。
【0019】
留意すべきは、本発明の実施形態では、方向に関するすべての指示(例えば「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」など)は、特定の形態(添付の図面に見られるような)において様々な構成要件間の相対的な位置関係、動きなどを説明するために用いるに過ぎず、特定の形態が変わると方向指示もそれに応じて変わるということである。
【0020】
さらに、本発明における「第1」、「第2」などの記載は、説明のためのものに過ぎず、相対的重要性を示したり示唆したり、記載する技術的特徴の数を暗に特定したりするものではないと理解すべきではある。従って、「第1の」または「第2の」として定義された特徴は、明示的または暗示的に少なくとも1つのこのような特徴を含み得る。さらに、様々な実施形態の技術的解決手段は互いに組み合わされ得るが、その組み合わせは当業者が達成し得るものに基づくべきである。技術的解決手段の組み合わせが矛盾する又は達成不可能であると考えられる場合は、そのような技術的解決手段の組み合わせは存在せず、本発明の請求の保護範囲に含まれない。
【0021】
本発明は、真空断熱ボトル用の温度指示構造体を提案する。
【0022】
本発明の一実施形態において、図1および図2に示すように、真空断熱ボトルの温度指示構造体は、ボトル本体1と、ボトルベース10と、熱伝導アセンブリ6と、温度指示アセンブリと、スイッチアセンブリとを含む。ボトル本体1およびボトルベース10は外部を取り囲んで、熱伝導アセンブリ6と温度指示アセンブリとを収容する収容キャビティを形成している。熱伝導アセンブリ6および温度指示アセンブリは、収容キャビティ内に取り付けられている。熱伝導アセンブリ6は一端でボトル本体1の底部に接しており、他端は温度指示アセンブリまで延びている。スイッチアセンブリはボトルベース10の底部に設けられている。ボトルベース10の底部には空気抽出ポート12が設けられている。スイッチアセンブリは密閉プラグ11を含み、密閉プラグ11は、空気抽出ポート12に接続された空気通路を有している。密閉プラグ11は、空気抽出ポート12に密閉的に接続して真空層を形成している。
【0023】
一実施形態では、真空断熱ボトルの温度指示構造体は、遮断部材14をさらに含む。遮断部材14は密閉プラグ11上に取り外し可能に設けられている。遮断部材14は、密閉プラグ11に密閉的に接続して密閉層を形成している。
【0024】
ボトル本体1の底部およびボトルベース10が外部を取り囲んで、温度指示アセンブリと熱伝導アセンブリ6とを収容する収容キャビティを形成していることにより、ボトル本体1が湯または飲料で満たされると、ボトル本体1の内層に接する熱伝導アセンブリ6が液体の温度を感知し、その後、熱伝導アセンブリから出た熱エネルギーを温度指示アセンブリに直接伝達し、それにより、温度指示アセンブリを介してボトル本体1内の水/湯の温度が示される。このような設計は、ユーザが温度値に的を絞って見ることを容易にし、ユーザは水/湯を飲む適切な温度を正確に選択することができる。これにより火傷が防止される。同時に、ボトル本体1の底部に設けられた空気抽出ポート12は密閉的に密閉プラグ11と接続して、保温用の真空層を形成している。密閉プラグ11上の空気通路が空気抽出ポート12と連通することにより、空気の抽出が容易になり、完全に密閉された真空キャビティが形成される。遮断部材14は、真空キャビティの密閉度をさらに高めるためのものであり、これにより保温・断熱効果の損失が阻止される。
【0025】
一実施形態では、温度指示アセンブリは、温度センサ7と、固定バネ8と、固定部材9とを含む。固定バネ8は固定部材9内に設けられており、固定部材9はボトルベース10内に設けられている。温度センサ7は一端で熱伝導アセンブリ6と接続しており、他端は固定バネ8と弾性的に接続している。温度センサ7はバイメタルの温度センサである。温度センサ7は、熱伝導アセンブリ6と共に固定ネジによってボトル本体1の底部に固定されている。熱伝導アセンブリ6は、感知した熱エネルギーを温度センサの螺旋状のバイメタルシートに直接伝達し、その後、熱エネルギーが温度センサ7のポインタを回転させる。温度センサ7の作動に電力は必要なく、温度センサ7は単に熱エネルギーを感知するだけで、その可動ポインタを駆動して目盛りを示す。同時に、ボトルベース10の周縁部には、温度値の付いた目盛りがある。温度センサ7が十分な熱エネルギーを受け取ると、螺旋状のバイメタルシートが様々な膨張率で温度センサ7のポインタを回転させる。これにより、膨張率に応じた温度値がボトルベース10上に示される。固定バネ8は弾性接続を実現するために用いられ、熱膨張・収縮の原理を用いて温度センサ7のポインタを回転させる。
【0026】
一実施形態では、ボトルベース10は取付シート部15を含む。取付シート部15は固定部材9に固定的に接続されている。固定部材9の両側の各々からカラム91が下方に延びている。支持カラム91は取付シート部15にスナップフィットしている。取付シート部15は、温度センサ7と熱伝導アセンブリ6とを固定するために用いられる。その結果、これらが緩んで使用の効果が低下することが回避される。
【0027】
一実施形態では、取付部15の各側に開口部が設けられてスナップイン部151が形成されており、支持カラム91がスナップイン部151に嵌め込まれている。この設計の目的は、安定性を高めることにより、温度センサ7が緩まって使用の効果に悪影響が及ぶことを回避することである。
【0028】
一実施形態では、ボトル本体1とボトルベース10との間にボトルシートホルダ3が設けられている。ボトルシートホルダ3に取付孔5が設けられている。取付孔5内に熱伝導アセンブリ6が配置されている。ボトルシートホルダ3を設計する目的は、熱伝導アセンブリ6を固定することにより、熱伝導アセンブリ6とボトル本体1の底部とを接続することである。
【0029】
一実施形態では、ボトルシートホルダ3とボトル本体1との間に第1の密閉リング2が設けられている。第1の密閉リング2を設計する目的は、密閉度を高めること、および保温・断熱効果の損失を阻止することである。
【0030】
一実施形態では、ボトルシートホルダ3とボトルベース10との間に第2の密閉リング4が設けられている。第2の密閉リング4を設ける目的は、密閉度を高めること、および保温・断熱効果の損失を阻止することである。
【0031】
一実施形態では、ボトルベース10に温度値を表示する目盛りが設けられており、温度値の範囲は90度から360度である。これは、温度を表示することにより、実際に湯を飲んだときに高温により火傷することを回避するために設計されている。
【0032】
一実施形態では、ボトルベース10の底部にシリコンパッド13が設けられている。シリコンパッド13は、気密性を高めるため、さらにボトルシートホルダを摩耗や裂傷から保護するために設計されている。
【0033】
以下のように使用する。ボトル本体1に水/湯を入れる。熱伝導アセンブリ6を介して、ボトル本体1の内層の底部の熱エネルギーが連続的に出て、温度センサ7に直接伝達されることにより、温度センサ7のポインタが回転する。ボトルベース10の周縁部には、温度値の目盛りがある。温度センサ7が十分な熱エネルギーを受け取ると、螺旋状バイメタルシートが様々な膨張率で温度センサ7のポインタを回転させる。これにより、その時点での、膨張率に応じた温度値が示される。ユーザはボトル内の水/湯の温度を知った後に飲むことができる。上記は単に本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明の請求の範囲を限定することを意図しない。本発明の明細書および添付の図面を用いて、またはこれらを直接的/間接的に他の関連する技術分野に適用することにより、本発明の発明概念の元でなされた如何なる均等な構造的改変もすべて本発明の保護範囲に含まれる。
図1
図2
【国際調査報告】