特表 2025-501037 バッテリーモジュール

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2025-01-17

(54)【発明の名称】バッテリーモジュール

(51)【国際特許分類】

   H01M 50/249 20210101AFI20250109BHJP

   H01M 50/505 20210101ALI20250109BHJP

   H01M 50/503 20210101ALI20250109BHJP

   B62J 43/13 20200101ALI20250109BHJP

   B62M 6/90 20100101ALI20250109BHJP

【ＦＩ】

H01M50/249

H01M50/505

H01M50/503

B62J43/13

B62M6/90

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2024508543

(86)(22)【出願日】2023-04-26

(85)【翻訳文提出日】2024-02-09

(86)【国際出願番号】 KR2023005690

(87)【国際公開番号】W WO2024122761

(87)【国際公開日】2024-06-13

(31)【優先権主張番号】10-2022-0167628

(32)【優先日】2022-12-05

(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】521065355

【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド

(74)【代理人】

【識別番号】100188558

【弁理士】

【氏名又は名称】飯田 雅人

(74)【代理人】

【識別番号】100110364

【弁理士】

【氏名又は名称】実広 信哉

(72)【発明者】

【氏名】ツー－チェン・リウ

【テーマコード（参考）】

5H040

5H043

【Ｆターム（参考）】

5H040AA01

5H040AS05

5H040AY03

5H040AY10

5H040DD03

5H043FA04

5H043HA02

5H043JA02

5H043JA11

5H043JA29

5H043KA01

5H043KA44

(57)【要約】

本発明によるバッテリーモジュールは、複数のバッテリーアセンブリ及びフレキシブルロッドを含む。各バッテリーアセンブリは、フレーム及び少なくとも１つのバッテリーユニットを含み、バッテリーユニットはフレーム内に配置される。フレキシブルロッドは、順に前記バッテリーアセンブリを通過し、前記バッテリーアセンブリは、前記フレキシブルロッドの曲げによって曲げ構造を共同で構成するようにする。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

フレーム及び少なくとも１つのバッテリーユニットを含み、前記少なくとも１つのバッテリーユニットは、前記フレーム内に配置される複数のバッテリーアセンブリと、
前記バッテリーアセンブリを順に通過するフレキシブルロッドであって、前記バッテリーアセンブリは、前記フレキシブルロッドの曲げによって曲げ構造を共同で構成するようにするフレキシブルロッドとを含むことを特徴とする、バッテリーモジュール。

【請求項2】

前記フレームは通孔を備え、前記フレキシブルロッドは前記通孔を通過することを特徴とする、請求項１に記載のバッテリーモジュール。

【請求項3】

少なくとも１つの導電性弾性片をさらに含み、前記少なくとも１つの導電性弾性片は、前記バッテリーアセンブリのうちの１つと前記バッテリーアセンブリのうちの他の１つとの間に接続することを特徴とする、請求項１に記載のバッテリーモジュール。

【請求項4】

前記バッテリーアセンブリは、順に互いに接続することを特徴とする、請求項１に記載のバッテリーモジュール。

【請求項5】

前記フレキシブルロッドの材料は、金属を含むことを特徴とする、請求項１に記載のバッテリーモジュール。

【請求項6】

前記フレキシブルロッドは、コイルチューブであることを特徴とする、請求項１に記載のバッテリーモジュール。

【請求項7】

隣接する２つの前記バッテリーアセンブリの間に連結され、各バッテリーアセンブリのバッテリーユニットを隣接する他のバッテリーアセンブリのバッテリーユニットに電気的に接続させる、導電性弾性片をさらに含むことを特徴とする、請求項１に記載のバッテリーモジュール。

【請求項8】

前記導電性弾性片は、前記バッテリーモジュールの曲げによって変形されることを特徴とする、請求項３又は７に記載のバッテリーモジュール。

【請求項9】

前記バッテリーモジュールは、上部のバッテリーユニットと下部のバッテリーユニットとを含み、前記上部のバッテリーユニットは、導電シートを介して前記下部のバッテリーユニットと電気的に接続し、前記上部のバッテリーユニットと下部のバッテリーユニットとの間に前記フレキシブルロッドが通過することを特徴とする、請求項７に記載のバッテリーモジュール。

【請求項10】

前記バッテリーアセンブリはピボットジョイントを備え、前記複数のバッテリーアセンブリは、前記ピボットジョイントを介して順に互いに接続することを特徴とする、請求項１に記載のバッテリーモジュール。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明はバッテリーモジュールに関し、特に、複数のバッテリーアセンブリを含むバッテリーモジュールに関する。

【0002】

本出願は、２０２２年１２月５日付け出願の韓国特許出願第１０－２０２２－０１６７６２８号に基づく優先権を主張し、当該出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に組み込まれる。

【背景技術】

【0003】

電気自転車のバッテリーモジュールは、一般に自転車フレームの下部チューブに配置される。前記バッテリーモジュールは、順に接続する複数のバッテリーアセンブリを含み、固定スポーク（ｆｉｘｉｎｇ ｓｐｏｋｅ）は、このようなバッテリーアセンブリを順に通過してこれらが互いに固定するようにし、前記バッテリーアセンブリは、フレームの下部チューブに沿って順に配列されて配置される。しかし、前記バッテリーアセンブリは、固定スポークによって制限され、直線方向にのみ配列されるため、直線状の下部チューブにのみ活用可能でバッテリーモジュールの汎用性が制限されている。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

本発明が解決しようとする課題は、良好な汎用性を備えたバッテリーモジュールを提供することである。

【課題を解決するための手段】

【0005】

本発明によるバッテリーモジュールは、複数のバッテリーアセンブリ及びフレキシブルロッド（ｆｌｅｘｉｂｌｅ ｒｏｄ）を含む。各バッテリーアセンブリは、フレーム及び少なくとも１つのバッテリーユニットを含み、前記バッテリーユニットは、前記フレーム内に配置される。前記フレキシブルロッドは順に前記バッテリーアセンブリを通過し、前記バッテリーアセンブリは、前記フレキシブルロッドの曲げ（ｂｅｎｄｉｎｇ）によって曲げ構造（ｃｕｒｖｅｄ ｓｔｒｕｃｔｕｒｅ）を共同で構成する。

【0006】

本発明の一実施形態において、前記フレームは通孔を備え、前記フレキシブルロッドは前記通孔を通過する。

【0007】

本発明の一実施形態において、前記バッテリーモジュールは、少なくとも１つの導電性弾性片（ｃｏｎｄｕｃｔｉｖｅ ｅｌａｓｔｉｃ ｐｉｅｃｅ）をさらに含み、前記少なくとも１つの導電性弾性片は、前記バッテリーアセンブリのうちの１つと前記バッテリーアセンブリのうちの他の１つとの間に接続する。

【0008】

本発明の一実施形態において、前記バッテリーアセンブリは、順に互いに接続する。

【0009】

本発明の一実施形態において、前記フレキシブルロッドの材料は、金属を含む。

【0010】

本発明の一実施形態において、前記フレキシブルロッドは、コイルチューブである。

【0011】

前記バッテリーモジュールは、隣接する２つの前記バッテリーアセンブリの間に接続し、各バッテリーアセンブリのバッテリーユニットを隣接する他のバッテリーアセンブリのバッテリーユニットに電気的に接続させる導電性弾性片をさらに含むことができる。

【0012】

このとき、前記導電性弾性片は、前記バッテリーモジュールの曲げによって変形し得る。

【0013】

また、前記バッテリーモジュールは、上部のバッテリーユニットと下部のバッテリーユニットとを含み、前記上部のバッテリーユニットは、導電シートを介して前記下部のバッテリーユニットと電気的に接続し、前記上部のバッテリーユニットと下部のバッテリーユニットとの間を前記フレキシブルロッドが通過することができる。

【0014】

前記バッテリーアセンブリはピボットジョイントを備え、前記複数のバッテリーアセンブリは、前記ピボットジョイントを介して順に互いに接続することができる。

【発明の効果】

【0015】

上記によると、本発明によるバッテリーモジュールにおいて、複数のバッテリーアセンブリは、フレキシブルロッドを介して互いに接続し、ユーザがフレキシブルロッドの曲げによってバッテリーモジュールを屈曲した形状に調節することで、様々な曲率を有する自転車フレームの下部チューブに設置可能なようにする。

【図面の簡単な説明】

【0016】

【図1】本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールの側面例示図。

【図2】図１のバッテリーモジュールの曲げを示す図。

【図3】図１のバッテリーモジュールを示す断面図。

【図4】図２のバッテリーモジュールが自転車フレームに設けられたことを示す図。

【図5】図１のバッテリーモジュールの局所構造を示す図。

【発明を実施するための形態】

【0017】

図１は、本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールの側面例示図である。図２は、図１のバッテリーモジュールの曲げを示す図である。図３は、図１のバッテリーモジュールを示す断面図である。

【0018】

図１から図３を参照すると、本実施形態によるバッテリーモジュール１００は、複数のバッテリーアセンブリ１１０及びフレキシブルロッド１２０を含む。各バッテリーアセンブリ１１０は、フレーム１１２及び複数のバッテリーユニット１１４を含み、バッテリーユニット１１４は、フレーム１１２内に配置される。図１から図３は、フレーム１１２を例示的に示しており、フレーム１１２は、実際にバッテリーユニット１１４を局所的にのみカバーすることができる。フレキシブルロッド１２０は、順に前記バッテリーアセンブリ１１０のフレーム１１２を貫通し、前記バッテリーアセンブリ１１０は、図２に示されたように、フレキシブルロッド１２０の曲げによって曲げ構造を共同で構成することができる。

【0019】

図４は、図２のバッテリーモジュール１００が自転車フレーム５０に設けられたことを示している。上述したように、本実施形態によるバッテリーモジュール１００において、複数のバッテリーアセンブリ１１０は、フレキシブルロッド１２０を介して互いに接続し、ユーザがフレキシブルロッド１２０の曲げによってバッテリーモジュール１００を屈曲した形状に調節できるようにし、これによって、図４に示された自転車のフレーム５０の屈曲した下部チューブ５２にバッテリーモジュール１００が設けられるようにする。ユーザは、フレキシブルロッド１２０の曲げによってバッテリーモジュール１００が異なる曲率を有するように調節し、バッテリーモジュール１００が異なる曲率を有する自転車フレーム５０の下部チューブ５２に設けられるようにする。よって、本実施形態によるバッテリーモジュール１００は良好な汎用性を備える。

【0020】

図３を参照すると、本実施形態において、フレーム１１２は通孔１１２ａを備え、フレキシブルロッド１２０は、順に各フレーム１１２の通孔１１２ａを通過する。本実施形態によるフレキシブルロッド１２０の材料は金属を含む。具体的に、フレキシブルロッド１２０は、コイルチューブ（ｃｏｉｌ ｔｕｂｅ）であり得る。

【0021】

図１のように、本実施形態によるバッテリーモジュール１００は、複数の導電性弾性片１３０及び導電シート１３０’を含む。各導電性弾性片１３０は、隣接する２つのバッテリーアセンブリ１１０の間に接続し、各バッテリーアセンブリ１１０のバッテリーユニット１１４が導電性弾性片１３０を介して隣接する他のバッテリーアセンブリ１１０のバッテリーユニット１１４に電気的に接続するようにし、各導電性弾性片１３０は、バッテリーモジュール１００の曲げによって変形し得る。また、図１に示された最も右側のバッテリーアセンブリ１１０において、上部のバッテリーユニット１１４は、導電シート１３０’を介して下部のバッテリーユニット１１４と電気的に接続する。上部のバッテリーユニット１１４と下部のバッテリーユニット１１４との間にフレキシブルロッド１２０が通過することができる。

【0022】

また、図１に示された最も左側のバッテリーアセンブリ１１０において、上部バッテリーユニット１１４及び下部バッテリーユニット１１４は、バッテリー管理システム（Ｂａｔｔｅｒｙ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｓｙｓｔｅｍ、１４０）と電気的に接続する。よって、前記バッテリーユニット１１４は、直列連結方式で互いに接続し、バッテリー管理システム１４０と接続する。図１及び図２は、バッテリーユニット１１４が導電性弾性片１３０を介して互いに電気的に接続することのみ例示的に示しているが、実際に導電性弾性片１３０は、適切に延びてバッテリーユニット１１４と直接接触するか、或いは導電性弾性片１３０とバッテリーユニット１１４との間に導電構造を備え、導電性弾性片１３０とバッテリーユニット１１４とを互いに接続することができる。本実施形態において、導電性弾性片１３０は、例えば、ねじ止め（ｓｃｒｅｗ ｌｏｃｋｉｎｇ）、リベット留め（ｒｉｖｅｔｉｎｇ）、スナップ留め（ｓｎａｐｐｉｎｇ）などの方法により２つのバッテリーアセンブリ１１０の間に接続するか、他の適切な方法により２つのバッテリーアセンブリ１１０の間に接続することができるが、本発明がこれらに限定されるのではない。

【0023】

本実施形態において、図１のように、各バッテリーアセンブリ１１０は、ピボットジョイント（１１０１、ｐｉｖｏｔａｌ ｊｏｉｎｔ）を備え、前記バッテリーアセンブリ１１０は、ピボットジョイント１１０１を通じて順に互いに接続する。図１のピボットジョイント１１０１は例示的に示すものであり、以下で具体的に説明する。

【0024】

図５は、図１によるバッテリーモジュールの局所構造を示す図である。図５を参照すると、各バッテリーアセンブリ１１０のピボットジョイント１１０１は、例えば、フレーム１１２から延び、他のバッテリーアセンブリ１１０のピボットジョイント１１０１に接続する。前記ピボットジョイント１１０１と他のピボットジョイント１１０１とは、例えばピボットシャフト（ｐｉｖｏｔ ｓｈａｆｔ）を介して互いに接続するか、その他適切な方法により互いに接続することができるが、本発明がこれらに限定されるのではない。

【0025】

上述したように、本発明によるバッテリーモジュールにおいて、複数のバッテリーアセンブリは、フレキシブルロッドを介して互いに接続し、ユーザがフレキシブルロッドの曲げによってバッテリーモジュールを屈曲した形状に調節することで、バッテリーモジュールが様々な曲率を有する自転車フレームの下部チューブに設置可能なようにする。

【符号の説明】

【0026】

５０：フレーム
５２：下部チューブ
１００：バッテリーモジュール
１１０：バッテリーアセンブリ
１１０１：ピボットジョイント
１１２：フレーム
１１２ａ：通孔
１１４：バッテリーユニット
１２０：フレキシブルロッド
１３０：導電性弾性片
１３０’：導電シート
１４０：バッテリー管理システム

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【国際調査報告】