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特表2025-501068モータ車両のインフォテインメントシステムを自動的にテストするための装置及び方法
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  • 特表-モータ車両のインフォテインメントシステムを自動的にテストするための装置及び方法 図1
  • 特表-モータ車両のインフォテインメントシステムを自動的にテストするための装置及び方法 図2A
  • 特表-モータ車両のインフォテインメントシステムを自動的にテストするための装置及び方法 図2B
  • 特表-モータ車両のインフォテインメントシステムを自動的にテストするための装置及び方法 図2C
  • 特表-モータ車両のインフォテインメントシステムを自動的にテストするための装置及び方法 図3A
  • 特表-モータ車両のインフォテインメントシステムを自動的にテストするための装置及び方法 図3B
  • 特表-モータ車両のインフォテインメントシステムを自動的にテストするための装置及び方法 図3C
  • 特表-モータ車両のインフォテインメントシステムを自動的にテストするための装置及び方法 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-17
(54)【発明の名称】モータ車両のインフォテインメントシステムを自動的にテストするための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   B25J 9/16 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
B25J9/16
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024534539
(86)(22)【出願日】2022-12-22
(85)【翻訳文提出日】2024-07-29
(86)【国際出願番号】 IB2022062684
(87)【国際公開番号】W WO2023126795
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】102021000032777
(32)【優先日】2021-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590003342
【氏名又は名称】コマウ・ソシエタ・ペル・アチオニ
【氏名又は名称原語表記】COMAU SOCIETA PER AZIONI
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロンゴ、ニコラ
(72)【発明者】
【氏名】ディ ステファノ、ジオヴァンニ
【テーマコード(参考)】
3C707
【Fターム(参考)】
3C707AS14
3C707AS23
3C707BS10
3C707CY29
3C707HS27
3C707KS01
3C707KT01
3C707KT05
3C707KT09
3C707KV01
3C707LT12
3C707LW12
3C707MS07
3C707MS08
3C707MS14
(57)【要約】
モータ車両(V)のインフォテインメントシステムを自動的にテストするための装置(1)及び関連する方法は、以下を備える:- 相互に関節結合され、ロボットリスト(24)を端部とするロボット要素(21、22、23)のチェーンを含む第1の多軸多関節ロボット(2)、- 第1のロボット(2)のリスト(24)上に取り付けられた第2の多軸多関節ロボット(3)、当該第2のロボット(3)は、モータ車両(V)の搭乗者コンパートメントに進入するように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータ車両のインフォテインメントシステムを自動的にテストするための方法であって、以下の段階:
相互に関節結合され、ロボットリストを端部とするロボット要素のチェーンを含む第1の多軸多関節ロボット、
前記第1の多軸多関節ロボットの前記ロボットリスト上に取り付けられた第2の多軸多関節ロボット、ここで前記第2の多軸多関節ロボットは、前記モータ車両の搭乗者コンパートメントに進入するように構成されている、
前記第2の多軸多関節ロボットによって支持され、前記モータ車両の前記インフォテインメントシステムの複数の作動動作を実行するように構成された作動手段、ここで前記作動手段は、前記インフォテインメントシステムのタッチスクリーンと相互作用するために設けられた要素を含む、
前記第2の多軸多関節ロボットに搭載して配置され、前記インフォテインメントシステムのテスト動作の実行段階中に、前記モータ車両の前記搭乗者コンパートメント内部のデータを取得するように構成された少なくとも1つのビデオカメラ、
電子制御ユニット
を有する装置を設ける段階を備え、
前記方法は、前記作動手段によって前記インフォテインメントシステムに対して実行されることになる一連の動作を含む実装段階を駆動する段階を備え、前記第2の多軸多関節ロボットは、テストされることになる前記インフォテインメントシステムにアクセスするために、前記モータ車両の前記搭乗者コンパートメントに進入し、
前記装置が、前記インフォテインメントシステムにアクセスするために、前記インフォテインメントシステム用のテストベンチを設ける必要なしに、及び/又はモータ車両の部品を取り外す必要なしに、前記モータ車両の前記搭乗者コンパートメント内部で直接、前記インフォテインメントシステムの複数のテスト動作を実行するように構成されるような方式で、
モータ車両のインフォテインメントシステムを自動的にテストするための方法。
【請求項2】
前記装置の予備較正段階を実行して、前記モータ車両の前記搭乗者コンパートメント内部のデータを取得する段階、
前記予備較正段階中に、前記第1の多軸多関節ロボット及び前記第2の多軸多関節ロボットの異なる動作位置に従い、前記第1の多軸多関節ロボット及び前記第2の多軸多関節ロボットに対する前記モータ車両及び前記インフォテインメントシステムの座標を記憶する段階
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記装置の予備較正段階を実行するために、前記少なくとも1つのビデオカメラによって見られ得る、前記モータ車両の予め定められた位置に配置された少なくとも1つのマーカ認識要素を設ける段階を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記予備較正段階は:
前記モータ車両の前記搭乗者コンパートメントへの前記第2の多軸多関節ロボットの進入点を検出するために、前記マーカ認識要素を前記モータ車両のサイドウィンドウに配置する段階、
前記ビデオカメラによって複数の画像を取得する段階、ここで前記マーカ認識要素は、前記第2の多軸多関節ロボットについての前記モータ車両への前記進入点を記憶するよう、異なる位置に従いフレーミングされる、
前記インフォテインメントシステムの前記タッチスクリーンの位置を学習するために、前記モータ車両の前記搭乗者コンパートメント内部で追加の較正段階を実行して、前記モータ車両のダッシュボードの位置を定義する段階
を有する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記モータ車両の前記搭乗者コンパートメント内部での前記追加の較正段階は、前記モータ車両内部で前記第2の多軸多関節ロボットを、前記タッチスクリーン近傍の前記ダッシュボード上に貼付された更なるマーカ認識要素を前記ビデオカメラでフレーミングするように適合された位置に位置決めする段階を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記予備較正段階は、前記モータ車両の、及びテストされることになる前記インフォテインメントシステムの、数学を含むCADソフトウェアの支援を得て実行される、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
テスト実装段階は:
前記タッチスクリーン上に表示された異なるアイコンを予め定められた順序で選択して、前記インフォテインメントシステムの正確な機能をチェックする段階、
異なるボタン及び/又は調整スライダ及び/又は制御アイコンを選択する段階、及び/又は、前記タッチスクリーン上の異なるマルチメディアページをスクロールする段階、及び/又は前記モータ車両のダッシュボード上及び/又は前記モータ車両のステアリングホイール上の異なるコンポーネントをテストする段階、及び/又は前記モータ車両の制御ユニットからデータを収集する段階、及び/又はマルチメディアファイルを再生する段階、及び/又は「テキストトゥスピーチ」音声合成動作を実行する段階、及び/又はサウンド識別段階を実行する段階、キーボードからテキストを作成する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の多軸多関節ロボット及び前記第2の多軸多関節ロボットは、前記搭乗者コンパートメントに進入する前の位置に駆動され、前記第2の多軸多関節ロボットは、前記モータ車両の側部に対して垂直に、前記モータ車両のサイドウィンドウの開口部によって決定された、前記搭乗者コンパートメントへの前記第2の多軸多関節ロボットの進入点の方向に配向されている、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
テスト実装段階中に、前記作動手段によって前記インフォテインメントシステム上で実行されることになる新たな一連の動作を含む新たなテストケースを定義する段階を有する、前記装置の予備構成段階を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の多軸多関節ロボット及び前記第2の多軸多関節ロボットを再プログラミングすることなく、電子インタフェースを用いて前記一連のテスト動作を再定義する段階を備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の多軸多関節ロボットは協働タイプであり、異物との過度の近接又は接触の場合に前記第2の多軸多関節ロボットを自動的に停止させるためのセンサ付きカバーが少なくとも部分的に設けられている、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
テスト実装段階中に前記インフォテインメントシステム上で実行された前記動作を示す複数の報告を自動的に生成して、前記インフォテインメントシステムの何らかの動作異常を評価する段階を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
モータ車両のインフォテインメントシステムを自動的にテストするための装置であって:
相互に関節結合され、ロボットリストを端部とするロボット要素のチェーンを含む第1の多軸多関節ロボット、
前記第1の多軸多関節ロボットの前記ロボットリスト上に取り付けられた第2の多軸多関節ロボット、ここで前記第2の多軸多関節ロボットは、前記モータ車両の搭乗者コンパートメントに進入するように構成されている、
前記第2の多軸多関節ロボットによって支持され、前記モータ車両の前記インフォテインメントシステムの複数の作動動作を実行するように構成された作動手段、ここで前記作動手段は、前記インフォテインメントシステムのタッチスクリーンと相互作用するために設けられた要素を含む、
前記第2の多軸多関節ロボットに搭載され、前記インフォテインメントシステムのテスト動作の実行段階中に、前記モータ車両の前記搭乗者コンパートメント内部のデータを取得するように構成された少なくとも1つのビデオカメラ、
前記作動手段によって前記インフォテインメントシステムに対して実行されることになる一連のテスト動作を含むテスト実装段階を駆動するように構成された電子制御ユニット
を備え、
前記装置が、前記インフォテインメントシステムにアクセスするために、前記インフォテインメントシステム用のテストベンチを設ける必要なしに、及び/又はモータ車両の部品を取り外す必要なしに、前記モータ車両の前記搭乗者コンパートメント内部で直接、前記インフォテインメントシステムの複数のテスト動作を実行するように構成されるような方式で、
モータ車両のインフォテインメントシステムを自動的にテストするための装置。
【請求項14】
前記第1の多軸多関節ロボットは:
基部、及び、鉛直に方向付けられた第1の軸を中心に前記基部上に回転可能に取り付けられたコラム、
水平に方向付けられた第2の軸を中心に前記コラム上に枢動可能に取り付けられたアーム、
水平に方向付けられた第3の軸を中心に前記アーム上に枢動可能に取り付けられた前アーム、
2つの相互に直交する軸を中心に回転するように構成された、前記前アーム上に取り付けられたロボットリスト
を有する、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第2の多軸多関節ロボットは、接続フランジによって前記ロボットリスト上に取り付けられており、前記モータ車両のサイドウィンドウの開口部を通過するように構成されている、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記第2の多軸多関節ロボットは協働タイプであり、異物との過度の近接又は接触の場合に前記第2の多軸多関節ロボットを自動的に停止させるためのセンサ付きカバーが少なくとも部分的に設けられている、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記作動手段は:
前記第2の多軸多関節ロボットのリストに接続された支持体、
一対のロボットフィンガ、ここで各ロボットフィンガは、前記インフォテインメントシステムの前記タッチスクリーン上でタッチ/スクロールするように構成されたカバーフィルムが装備された端末要素を支持する
を有する、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
前記作動手段は、端末要素が遠位端で取り付けられており、テストされることになる前記インフォテインメントシステムに応力を与えるように構成された支持アームを有し、弾力的に降伏するばね要素は、前記支持アーム内に配置され、前記支持アームに沿って軸方向に配置されている、請求項13に記載の装置。
【請求項19】
前記第2の多軸多関節ロボットは、前記インフォテインメントシステムの決定されたアイコン/制御部に触れることによって作動されるボイスファイルの再生を記録するように構成されたサウンドデバイスを有する、請求項13に記載の装置。
【請求項20】
請求項13~19のいずれか一項に記載の装置、及び前記装置によってテストされることになるインフォテインメントシステムを有するモータ車両を備える、作業セル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ車両のインフォテインメントシステムを自動的にテストするための装置に関する。「インフォテインメントシステム」という表現は、モータ車両のダッシュボード上に取り付けられた計器盤に統合された情報及びエンタテインメントシステムを意味し、例えば、様々なマルチメディアコンテンツ(無線、衛星ナビゲータ、デジタル空調システム制御、スマートフォンインタフェース等)を含む応答性タッチスクリーンデバイスが装備されたマルチメディアシステムを備える。
【0002】
先行技術
上記で示されたタイプの装置は、例えば、文献US2016/0271801A1において説明されている。実際、本文献は特に、例えばステアリングに関連付けられたボタン及びタッチスクリーンなどの様々なコンポーネントをテストするための、モータ車両向けの検査システムについて説明している。本システムは、テストされることになるコンポーネントを動作させるためのアクチュエータ手段、及び、テストされることになるコンポーネントからのシステムの距離を検出するための超音波トランスデューサ、を備える。
【0003】
本発明は、簡単かつ直感的な予備較正動作を配置することでテスト動作の実行の柔軟性及び効率の向上を可能にするとともに、高精度かつ再現性の高い複数のテスト動作がインフォテインメントシステムに対して実行されることを可能にする、上記で示されたタイプの装置を創出したいという願望に端を発している。
【0004】
本発明の目的従って、本発明の目的は、前述の欠点を克服し、高い柔軟性及び効率といった特性を有する、上記で示されたタイプの装置を製造するというものである。
【0005】
本発明の追加の目的は、テスト動作を進めるために、インフォテインメントシステムの特定のテストベンチを設置する必要なしに、及び/又はモータ車両の部品を取り外す必要なしに、インフォテインメントシステムが取り付けられるモータ車両のタイプに関わらず、搭乗者コンパートメント内で直接、複数のテスト動作が本システムに対して実行されることを可能にする、上記で示されたタイプの装置を創出するというものである。
【0006】
本発明の更なる目的は、オペレータにとって極めて直感的で、実装が特に簡単な自動予備較正システムを提供する、上記で示されたタイプの装置を創出するというものである。
【発明の概要】
【0007】
これらの目的を達成することを視野に、本発明は、モータ車両のインフォテインメントシステムを自動的にテストするための方法であって、以下の段階:
- 相互に関節結合され、ロボットリスト(wrist)を端部とするロボット要素のチェーンを含む第1の多軸多関節ロボット、
- 前記第1のロボットの前記リスト上に取り付けられた第2の多軸多関節ロボット、ここで前記第2のロボットは、前記モータ車両の前記搭乗者コンパートメントに進入するように構成されている、
- 前記第2のロボットによって支持され、前記モータ車両の前記インフォテインメントシステムの複数の作動動作を実行するように構成された作動手段、ここで前記作動手段は、前記インフォテインメントシステムのタッチスクリーンと相互作用するために設けられた要素を含む、
- 前記第2のロボットに搭載され、前記インフォテインメントシステムのテスト動作の実行段階中に、前記モータ車両の前記搭乗者コンパートメント内部のデータを取得するように構成された少なくとも1つのビデオカメラ、
- 電子制御ユニット
- を有する装置を設ける段階を備え、
- 前記方法は、前記作動手段によって前記インフォテインメントシステムに対して実行されることになる一連の動作を含む実装段階を駆動する段階を備え、前記第2のロボットは、テストされることになる前記インフォテインメントシステムにアクセスするために、前記モータ車両の前記搭乗者コンパートメントに進入し、
- 前記装置が、前記インフォテインメントシステムにアクセスするために、前記インフォテインメントシステム用のテストベンチを設ける必要なしに、及び/又はモータ車両の部品を取り外す必要なしに、前記モータ車両の前記搭乗者コンパートメント内部で直接、前記インフォテインメントシステムの複数のテスト動作を実行するように構成されるような方式で、
モータ車両のインフォテインメントシステムを自動的にテストするための方法に関する。
【0008】
本発明はまた、請求項13に記載の装置に関する。
【0009】
本発明の更なる特性及び利点は、従属請求項内に示される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の更なる特性及び利点は、純粋に非限定的な例として提供される、添付図面を参照した以下の説明から明らかになるであろう。
図1】本発明の好ましい実施形態を示す概略立面図である。
図2A】インフォテインメントシステムをテストするためのセンサ付き手段を支持するように構成されたコンポーネントを示す。
図2B】インフォテインメントシステムをテストするためのセンサ付き手段を支持するように構成されたコンポーネントを示す。
図2C】インフォテインメントシステムをテストするためのセンサ付き手段を支持するように構成されたコンポーネントを示す。
図3A】インフォテインメントシステムをテストするためのセンサ付き手段の実施形態を示す。
図3B】インフォテインメントシステムをテストするためのセンサ付き手段の実施形態を示す。
図3C図3Bにおいて示されたセンサ付き手段の断面図である。
図4】本発明の装置及び方法による、インフォテインメントシステムのテスト動作の異なる動作段階を示す。
図5】本発明の装置及び方法による、インフォテインメントシステムのテスト動作の動作段階を示す。
図6】本発明の装置及び方法による、インフォテインメントシステムのテスト動作の動作段階を示す。
図7】本発明の装置及び方法による、インフォテインメントシステムのテスト動作の動作段階を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の説明において、様々な特定の詳細は、1つ又は複数の実施形態の例の徹底した理解を目的として示される。実施形態は、特定の詳細のうちの1つ又は複数を用いることなく、又は、他の方法、コンポーネント、材料等を用いて実装され得る。他の事例において、実施形態の様々な態様を不明瞭にすることを回避するために、既知の構造、材料又は動作は、詳細に図示又は説明されない。本明細書の文脈における「実施形態」への言及は、当該実施形態に関連して説明された特定の構成、構造又は特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを示す。従って、本明細書の異なる箇所に存在する可能性のある「実施形態において」などの語句は、必ずしも同じ実施形態を指すものではない。更に、特定の形態、構造又は特性を、1つ又は複数の実施形態において好適な様式で組み合わせることができ、及び/又は、ここに示されているものとは異なる方式で実施形態と関連付けることができ、例えば、或る図面に関してここに例示される特性は、異なる図において例示される1つ又は複数の実施形態に適用され得る。
【0012】
ここに示される参照は、便宜のために過ぎず、従って、本実施形態の保護領域又は範囲を定めるものではない。
【0013】
図面は、例として、モータ車両Vのインフォテインメントシステムを自動的にテストするために配置された、本発明による装置1を示す。「インフォテインメントシステム」という表現は、モータ車両のダッシュボード上に取り付けられた計器盤に統合された情報及びエンタテインメントシステムを指し、例えば、様々なマルチメディアコンテンツ(無線、衛星ナビゲータ、デジタル空調システム制御、スマートフォンインタフェース等)を含むタッチスクリーンが装備されたマルチメディアシステムを備える。
【0014】
図1図2A図5において、数字2は、全体として、基部20、及び、相互に関節結合され、追加のロボットアセンブリを接続するためのフランジ8が設けられたロボットリスト24を端部とするロボット要素のチェーンを含む第1の多軸多関節ロボットを示す。
【0015】
1つ又は複数の実施形態において、第1の多軸多関節ロボット2は、基部20、及び第1の鉛直に方向付けられた軸を中心に当該基部上で回転するように取り付けられたコラム21を有する。第1の多関節ロボット2は、水平に方向付けられた第2の軸を中心にコラム21に関節結合されて取り付けられたアーム22を有し;参照番号23は、前述のアーム22上に取り付けられた前アームを示す。前アーム23は、これもまた水平に方向付けられた第3の軸を中心に関節結合され;前アーム23は、その長手方向軸を中心に回転する可能性も有する。ロボット2の前アーム23には、その端部において、2つの相互に直交する軸を中心に回転する可能性を有するように取り付けられたリスト24が設けられている。それ自体が既知の技法によれば、第1のロボット2の6つの軸の各々は、それぞれの電気モータMによって制御される。ロボット2の電気モータMは、電子制御システムによって、それ自体が既知の様式で制御される。フランジ8は、別のロボット化アセンブリを接続するために、第1のロボット2のリスト24の遠位端で設けられている。
【0016】
図1図2C図5において示されるように、装置1は、第1の多関節ロボット2のリスト24上に取り付けられた第2の多軸多関節ロボット3を備える。第2のロボット3は、基部要素30、及び、相互に関節結合され、モータ車両インフォテインメントシステムVに対するテスト動作を実行するように配置された機能アセンブリを接続するためのフランジが設けられたリスト34を端部とするロボット要素31、32、33のチェーンを含む。
【0017】
ロボット2、3の可動部品は、その幾つかがMで示され、相対ギア減速トランスミッションに関連付けられたそれぞれの電気モータを有する既知のタイプのジョイントによって互いに接続されている。好ましくは、前述のジョイントに、又はむしろ、相対モータMに、位置制御のための、例えばエンコーダ又はリゾルバタイプの相対トランスデューサ(図示せず)が関連付けられる。ロボット2、3の動き、又はむしろ、モータ及びジョイントの動作は、好ましくはロボット2、3に対して遠隔の位置に位置付けられ、配線の導体を通じて当該ロボット2、3の電気/電子部品に接続された電子制御システムによって管理されている。
【0018】
当然ながら、ロボット2、3の構造及び構成は、任意の既知のタイプのものであり得る。例えば、ロボットの様々な要素の動きを駆動するモータ及び電子制御システムなどの構造の詳細は、こうした理由により、また、図面においてこれらの詳細を排除することでそれらをより即座にかつ容易に理解できるようにするため、ここでは説明又は図示されない。
【0019】
以下の説明から明らかになるように、第2のロボット3は、好ましくは、モータ車両のサイドドアを開く必要なしにモータ車両Vに対するテスト動作を進めるように意図された当該モータ車両VのサイドウィンドウBの開口部Aを通過するように構成されている(図1図6)。こうした理由により、添付図面において示される例によれば、第2の多関節ロボット3は、第1のロボット2よりも小型である。換言すれば、第1のロボット2は、テストされることになるインフォテインメントシステムが取り付けられたモータ車両Vの搭乗者コンパートメント内部で第2のロボット3を支持及び誘導するように配置されている。
【0020】
好ましくは、第2のロボット3は「協働」タイプであり、センサ手段を統合したセンサ付きカバーが少なくとも部分的に設けられており、センサ手段は、ロボット3及び異物の間の接触又は衝撃を検出するのに好適な接触センサ手段、及び/又は、マニピュレータロボットに対して実質的に予め定められた、例えば0及び15/20cmの間で構成される距離内での異物の存在を検出するのに好適な近接センサ手段を含み得る。様々な好ましい実施形態において、当該カバーは、接触センサ手段及び近接センサ手段の両方を統合する。
【0021】
センサ付きカバーは、マニピュレータロボット3の可動構造の少なくとも一部をカバーする或る種のボディを全体として形成するために、共に作成され得る、又は組み立てられ得る複数のカバーモジュールを含み得る。
【0022】
本発明の本質的特性によれば、装置1は、第2のロボット3のリスト34上に取り付けられ、モータ車両Vのインフォテインメントシステムの複数の作動動作を実行するように配置され、本システムをテストするためにオペレータの手のアクションをシミュレートする、作動手段4を備える。これに関し、作動手段4は、インフォテインメントシステムの容量性タッチスクリーンを「タッチ」するように配置され、様々なアイコン/コマンドを選択する、センサ付き/触覚要素、又はロードセルを備え得る。
【0023】
図3A図3Cは、第2のロボット3のリスト34に接続されており、インフォテインメントシステムを刺激して特定のテストサイクルを実行するように配置された作動手段4、4'の異なる実施形態を示す。
【0024】
図3Aにおいて示されたものによれば、作動手段4は、第2のロボット3のリストに接続された支持体10を備える。支持体10から、一対のロボットフィンガ11、12が遠位端で延在しており、各フィンガ11、12は、インフォテインメントシステムのスクリーンをタッチ/スクロールするように構成されたカバーフィルムが装備された端末要素13を支持する。好ましくは、ロボットフィンガ11、12は、センサ付き手段4の主軸に対して相互対称の位置に配置されている。好ましくは、ロボットフィンガ11、12はそれぞれ、支持体10に接続された第1の要素11'、12'、及び、第1の要素11'、12'に関節結合方式で接続され、当該端末要素13を担持する第2の要素11''、12''を有する。端末要素13は、単一の中央作動要素を設けることによって接合され得ることに留意されたい。フィンガ11、12はまた、搭乗者コンパートメント内の物体を把持する、及び/又は、ダッシュボード上のボタン、制御要素を押すために配置されている。
【0025】
図3B図3Cは、斜視図及び断面図による(参照番号4'で示される)作動手段の更なる実施形態を示す。作動手段4'は、(例えば、接続フランジによる)ロボット3のリスト34への接続のための接続部分14'を有する支持体10'を備える。端末要素16が遠位端で取り付けられており、テストされることになるインフォテインメントシステムに応力を与えるように設計されている支持アーム15が、支持体10'から延在している。図4B図4Cにおいて示されたものによれば、端末要素16は、インフォテインメントシステムとの相互作用を容易にすることができる、プラスチック材料でカバーされた円柱状の要素である。
【0026】
断面図3Cにおいて示されるように、ばね要素7は支持アーム15内に配置され、弾力的に降伏し、支持アーム15に沿って軸方向に配置され、インフォテインメントシステムとの相互作用中に端末要素16と協働して、接触段階中に端末要素16に随伴するように配置されている。
【0027】
本発明によれば、装置1は、インフォテインメントシステムについてのみならず、モータ車両の搭乗者コンパートメント内部に存在する他のコンポーネント(ダッシュボードボタン、調整スライダ等)についてもテスト動作を実行するように構成されている。加えて、こうした理由により、作動手段4は、添付図面において示されるものに対して、異なる形状、数及びサイズのセンサ付き要素を配置するように変化し得る。
【0028】
本発明の独自の特性によれば、装置1は、第2の多関節ロボット3に搭載され、装置1の予備較正段階中、及び/又は、インフォテインメントシステムに対するテストの実行段階中に、モータ車両Vの搭乗者コンパートメント内部のデータを取得するように構成された、少なくとも1つのビデオカメラ5を備える。1つ又は複数の実施形態において、ビデオカメラ5は、第2のロボット3のリスト34に近接して取り付けられ得、例えば、作動手段4の支持体10、10'上に取り付けられる。
【0029】
1つ又は複数の実施形態において、装置1はまた、モータ車両Vの予め定められた位置に配置された少なくとも1つのマーカ認識要素6を備える(図4)。認識要素6は、装置1の予備較正段階を実行するために、前述の少なくとも1つのビデオカメラ5によって見られ得る。認識要素6は、カメラ5によって自動的に認識可能な特定の2次元形状の形態、又は、粘着層によってモータ車両Vに貼付され得る、カメラ5によって読み取り可能なQRコード(登録商標)の形態で作成され得ることに留意されたい。以下の説明から明らかになるように、装置1は、例えば車両VのダッシュボードC上に貼付された、更なる認識要素9を備え得る(図7)。
【0030】
1つ又は複数の実施形態において、当該予備較正段階は、モータ車両の、及びテストされることになるインフォテインメントシステムの、数学を含むCADソフトウェアの支援を得て実行される。
【0031】
本発明によれば、装置1は、装置1の動作を制御し、特に、以下を順次制御するように構成された、(図1において概略的に示される)電子制御ユニットEを備える:
- 装置1の、及びテストされることになる車両Vのインフォテインメントシステムの、特性の予備定義段階、
- 第1及び第2のロボット2、3に対する車両Vの、及びインフォテインメントシステムの、位置が記憶される予備較正段階、及び
- 第2のロボット3が車両VのサイドウィンドウBの開口部A内に誘導され、第2のロボット3がインフォテインメントシステムに対して予め定められた一連のテスト動作を実行する、テスト実行段階。
【0032】
本発明の別の特性によれば、装置1は、装置1の様々な動作段階を制御するように配置された動作制御パネルHMIを備える。好ましくは、当該パネルは、実行され得る動作のセットを共にグループ化する様々なアイコンを表示するように構成されており、動作を、2つの主なセット、特に、モータ車両V外部のロボット2、3の制御動作、及び、モータ車両V内部のロボット2、3の制御動作、に従い分割する。
【0033】
本発明の独自の特性によれば、動作中に、ロボット2、3は、車両の搭乗者コンパートメントに進入する前の所与の位置において制御され得る。本構成においては、(第2のロボット3がサイドウィンドウの開口部Aに誘導されて)搭乗者コンパートメントに進入する前に、ロボット2、3の可動部品は、第2のロボット3が、軸方向に位置合わせされ、モータ車両Vの側部に対して垂直に配向された、関節結合された要素32、33のチェーンを、モータ車両VのサイドウィンドウBの開口部Aによって決定される進入点の方向に提示するように配向される(図5において示される構成)。
【0034】
1つ又は複数の実施形態において、モータ車両Vへの挿入前のこの位置の座標は、以下で説明される予備較正手順に続いて決定される。当然ながら、搭乗者コンパートメントに進入するための後続のコマンドに進む前に、オペレータは、モータ車両VのサイドウィンドウBが、更なる位置決めコマンドに進む前に完全に開いていることを確実にする必要がある。
【0035】
ロボット3がモータ車両Vの側部に対して垂直に配向されると、オペレータは、例えばHMIパネルを介して、インフォテインメントシステムのディスプレイDに作動手段4が近接する位置まで第2のロボット3が搭乗者コンパートメント内部に移動される後続の動作位置を制御し得る(図6)。加えて、この場合、ダッシュボードCに統合されたインフォテインメントシステムからの角度及び距離は、本明細書において以下で詳述される予備較正動作に続いて決定される。
【0036】
装置1が、テストされることになる本システムに近接する位置にある場合、オペレータは、複数のテスト動作の実行のためのコマンドを開始し得る。予め定められた、又は先にカスタマイズされたセットによれば、テスト動作の類型は、既に制御ユニットEのメモリ内にある。
【0037】
先に示された通り、電子制御ユニットEは、以下を順次コマンドするように構成されている:
- 装置1の様々なコンポーネントの特性(例えば、ロボット2、3のタイプ、ビデオカメラの構成)及びテストされることになるインフォテインメントシステムの特性(モータ車両のモデル、インストールされているシステムのタイプ)が定義される予備構成動作;
- 実行テスト段階中にロボット2、3がとるべき異なる角度及び位置が記憶される予備較正動作;及び
- インフォテインメントシステムに対して実行されることになる予め定められた一連の動作を含む全てのテスト動作が実行されるテスト動作。
【0038】
本発明の別の特性によれば、テスト動作の実行中に、装置1は、データを取得し(例えば、当該少なくとも1つのビデオカメラ5によって写真及び/又はビデオを取得し)、一部のアナリストオペレータに送付されることになるテスト動作の結果の様々な説明報告を自動的に生成することによりテスト動作を追跡して、インフォテインメントシステムにおける何らかの異常を評価するように構成されている。そのような報告は、以下を備え得る:
- カメラによって搭乗者コンパートメント内部で生成されたビデオ;
- 何らかの処理の結果(スクリーン上のロゴ/テキストの探索の結果等)の保存に加え、カメラによって撮影された写真;
- 実行されたアクションの名称及び結果を含む、内部システムログ結果;
- 車両のCANネットワークの信号の追跡など、任意の追加的なソフトウェアログ。
【0039】
装置1の様々なコンポーネントの特性が定義される予備構成動作のセットは、テスト中に使用されるビデオカメラの数及びタイプを特定する段階を備え得る。先に示された通り、第1のビデオカメラ5は、第2のロボット3に搭載され、搭乗者コンパートメント内部におけるテスト段階中にデータを取得するように誘導される。1つ又は複数の実施形態において、ビデオカメラ5は、第2のロボット3のリスト34に近接して取り付けられ得、例えば、作動手段4の支持体10、10'上に取り付けられる。好ましくは、第2のビデオカメラ(図示せず)は、モータ車両Vの搭乗者コンパートメント外部で静的に位置決めされて、テスト段階中に追加的なデータ(例えば、ロボット2、3のロボットアームの動き)を取得し得る。
【0040】
本発明の別の特性によれば、電子制御ユニットEは、そのメモリ内に、複数のテストケース、又はむしろ、インフォテインメントシステムのテスト動作段階中にロボット2、3が実行しなければならない複数のアクションの構成を有する。これに関し、予備構成動作のセットは、実装されることになる新たな一連の動作を有する新たなテストケースを、完全にゼロから定義する段階を備え得る。新たなテストケースを再定義する段階は、ロボット2、3を再プログラミングする必要なしに、電子インタフェースを通じて実行され得る。これに関し、第2のロボット3は、インフォテインメントシステムの特定のアイコン/コマンドに触れることによって起動されるボイスファイルの効果的な再現を記録するように構成された音響デバイスを搭載して含み得る。
【0041】
装置1の様々なコンポーネントの特性(例えば、ロボット2、3のタイプ)が定義される予備段階をなおも考慮して、オペレータは、先に既に実行されたテストサイクルにリンクされた、先に既に実行された予備較正の異なるセットを選択し得る。当然ながら、以下で示される通り、装置1(例えば、ロボット2、3の寸法)に関する、及び/又はモータ車両のタイプに、従ってテストされることになる本システムの位置に対するロボット2、3の参照点に関する変更があった場合、オペレータは、ゼロから較正段階を開始し得る。
【0042】
以下の説明では、動作についての座標がまだ記憶されていない場合に、テスト動作の前に実行される予備較正動作について説明する。
【0043】
予備較正動作は、テストの正確な実行のために必要な、装置1及び車両Vに関する幾つかの基本点のスペース内の位置を再構築することを可能にする。予備較正動作が完了すると、機器1は、ロボット2、3及び車両Vの間の点の座標及び基本距離をメモリ内に有し、オペレータによる手動の支援を必要とすることなく、インフォテインメントシステムに対するテスト動作を自動的に実行する。
【0044】
1つ又は複数の実施形態において、予備較正動作は、以下の段階を備える:
- タッチスクリーンDの寸法を特定し、第2のロボット3がその内部で相互作用する必要があるエリアを定義する段階、
- モータ車両の搭乗者コンパートメントへの第2のロボット3の進入点を識別するよう、車両VのサイドウィンドウB上で認識要素6を位置決めする段階。認識要素6は、カメラ5によって自動的に認識可能な特定の2次元形状の形態、又は、粘着層によってモータ車両Vに貼付され得る、カメラ5によって読み取り可能なQRコードの形態で作成され得ることに留意されたい。
【0045】
1つ又は複数の実施形態において、予備較正手順は、モータ車両Vへの進入点を記憶するよう、マーカ6が様々な位置においてフレーミングされた一連の画像を前述のビデオカメラ5によって収集する段階を更に備える。
【0046】
1つ又は複数の実施形態において、較正手順の更なる段階は、作動手段4をリスト34に接続する、第2のロボット3のフランジに対するビデオカメラ5の位置を識別する段階を備え得る。本段階は、第2のロボット3を用いて容易に到達可能なスペース内の点に、例えばコックピット内部の平面上に、任意に位置決めされ得る更なるマーカを貼付することによって実装され得る。
【0047】
インフォテインメントシステムのスクリーンDの位置を理解することができるよう、特にモータ車両VのダッシュボードCの位置を定義するために、モータ車両V内部で実行される必要がある更なる較正段階が、本明細書において以下に示される。搭乗者コンパートメント内部でこれらの較正段階を進めるために、第2のロボット3は、モータ車両V内部で、スクリーン近傍のダッシュボードに貼付された更なる認識「マーカ」較正要素9をビデオカメラ5でフレーミングできるような位置に、手動で位置決めされる。続いて、タッチスクリーンDの位置は、スクリーンの中央に位置決めされた追加の一時的なマーカ(図面において示されていない)によって定義される。前述のマーカからの位置が取得されると、テスト動作を実行するために有用な位置が電子制御ユニットEのメモリ内に記憶されるため、較正動作は終了する。
【0048】
テスト動作は、以下を備え得る:
- タッチスクリーンD上に表示された異なるアイコンを予め定められた順序で選択して、本システムの正確な動作をチェックする段階、
- 様々なボタン及び/又は調整スライダ及び/又は制御アイコンを選択する段階、及び/又は、スクリーンの様々なマルチメディアページをスクロールする段階、及び/又はダッシュボードC上及び/又はステアリングホイール上にも存在する様々なボタンをテストする段階。
【0049】
上記で説明された特性のおかげで、本発明による装置は、テスト動作を進めるために、インフォテインメントシステムの特定のテストベンチを準備する必要なしに、及び/又は自動車の部品を取り外す必要なしに、本システムが適合されているモータ車両のタイプに関わらず、極めて直感的な方式で、搭乗者コンパートメント内で直接、複数のテスト動作がインフォテインメントシステムに対して実行されることを可能にする。
【0050】
当然ながら、本発明の原理を損なうことなく、構造の詳細及び実施形態は、本発明の範囲から逸脱することなく、純粋に例として説明及び図示されたものに対して大きく変化し得る。
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】