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特表2025-501173GNSSの有効性の処理方法、装置、デバイス及記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-17
(54)【発明の名称】GNSSの有効性の処理方法、装置、デバイス及記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/27 20180101AFI20250109BHJP
   H04W 76/18 20180101ALI20250109BHJP
【FI】
H04W76/27
H04W76/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539239
(86)(22)【出願日】2021-12-31
(85)【翻訳文提出日】2024-06-27
(86)【国際出願番号】 CN2021144061
(87)【国際公開番号】W WO2023123514
(87)【国際公開日】2023-07-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,シャウウェイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD20
5K067HH22
5K067HH23
(57)【要約】
本開示は、通信技術分野に関するGNSSの有効性の処理方法、装置、デバイス及記憶媒体を開示する。前記方法は端末デバイスによって実行され、前記方法は、前記端末デバイスのグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)が期間切れた場合、無線リンク失敗(RLF)のターゲットパラメータを設定するステップを含む。当該方法はGNSSの有効性に対して解决案を提供することができる。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスによって実行されるGNSSの有効性の処理方法であって、
前記端末デバイスのグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)が期間切れた場合、無線リンク失敗(RLF)のターゲットパラメータを設定するステップを含む、
ことを特徴とするGNSSの有効性の処理方法。
【請求項2】
前記端末デバイスのグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)が期間切れた場合、無線リンク失敗(RLF)のターゲットパラメータを設定するステップは、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、マスターセルグループ(MCG) RLFを宣言するステップと、
RLF変数レポートにターゲットパラメータを記録するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項3】
前記RLF変数レポートにターゲットパラメータを記録するステップは、
接続失敗タイプ(connection Failure Type)をRLFに設定するステップと、
RLF原因(rlf-Cause)をGNSS期間切れに設定するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項4】
前記方法は、
アクセス層セキュリティがアクティブされていない場合、アイドル状態に戻るステップ、又は、
アクセス層セキュリティがアクティブされた場合、アイドル状態に戻るステップ、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項5】
前記方法は、
無線リソース制御(RRC)接続の解放原因を他に設定するステップと、
前記RRC接続の解放原因をGNSS期間切れに設定するステップと、又は
前記RRC接続の解放原因をRRC接続失敗に設定するステップと、のうちの1つをさらに含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項6】
前記方法は、
接続状態を保持するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項7】
前記方法は、
ネットワークデバイスによって送信された設定メッセージを受信するステップをさらに含み、
前記設定メッセージは、GNSSが期間切れた場合に前記端末デバイスがアイドル状態に戻るように設定するために用いられ、又は
前記設定メッセージは、GNSSが期間切れた場合に前記端末デバイスが接続状態を保持するように設定するために用いられる、
ことを特徴とする請求項4~6のいずれかに記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項8】
前記方法は、
ネットワークデバイスに第1のメッセージを送信するステップをさらに含み、
前記第1のメッセージは、前記端末デバイスがGNSSが期間切れた場合に接続状態を保持することをサポートすることを指示するために用いられ、又は
前記第1のメッセージは、前記端末デバイスがGNSSが期間切れた場合に接続状態を保持することをサポートしないことを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項7に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項9】
前記方法は、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、アップリンク伝送を禁止するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)をモニタリングしないステップと、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、ダウンリンク受信を行わないステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項11】
前記端末デバイスはメディアアクセス制御(MAC)層を含み、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、アップリンク伝送を禁止するステップは、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、時間アライメント期間切れを決定するステップと、
時間アライメント期間切れ処理プロセスを実行するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項12】
前記時間アライメント期間切れを決定するステップは、
プライマリタイミング早期グループ(pTAG)とセカンダリタイミング早期グループ(sTAG)の両方の時間アライメント期間切れを決定するステップと、
前記pTAG時間アライメント期間切れを決定するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項13】
前記方法は、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、ランダムアクセスの開始を禁止するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項14】
前記アップリンク伝送を禁止するステップは、前記端末デバイスのメディアアクセス制御層(MAC層)と物理層(PHY)によって実行される、
ことを特徴とする請求項9に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項15】
前記端末デバイスが無線リソース制御(RRC)層を含み、前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、アップリンク伝送を禁止するステップは、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、サービングセルの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、ショート物理アップリンク制御チャネル(SPUCCH)のうちの少なくとも1つを解放又は無効にするステップと、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、サービングセルの半持続スケジューリング(SPS)を解放又は無効にするステップと、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れ、前記端末デバイスが狭帯域モノのインターネット(NB-IOT)デバイスである場合、専用アップリンクスケジューリング要求(SR)リソースを解放又は無効にするステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項16】
前記方法は、
GNSSポジションが取得された場合、無効されたサービングセルのPUCCH又はSPUCCHを復元するステップと、
GNSSポジションが取得された場合、無効されたサービングセルのSPSを復元するステップと、
GNSSポジションが取得され、前記端末デバイスがNB-IOTデバイスである場合、無効された専用SRリソースを復元するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、
ことを特徴とする請求項15に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項17】
前記端末デバイスはメディアアクセス制御(MAC)層を含み、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、アップリンク伝送を禁止するステップは、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、サービングセルのハイブリッド自動再送要求(HARQ)バッファをクリアするステップと、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、無線リソース制御(RRC)層に通知してサービングセルの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースを解放又は無効にするステップと、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、RRC層に通知してサービングセルのチャネルサウンディング基準信号(SRS)リソースを解放又は無効にするステップと、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、設定されたダウンリンクタスクとアップリンク許可をクリア又は無効にするステップと、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、半持続チャネル状態情報(CSI)によって報告された物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースをクリア又は無効にするステップと、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、アップリンク伝送を禁止するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項18】
前記方法は、
GNSSポジションが取得された場合、無効された設定されたダウンリンクタスクとアップリンク許可を復元するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項17に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項19】
前記方法は、
GNSSポジションが取得された場合、アップリンク伝送を復元するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項20】
前記方法は、
GNSSポジションが取得された場合、ダウンリンク受信を復元するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項10に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項21】
前記方法は、
GNSSポジションが取得された場合、ネットワークデバイスにGNSS有効期間を送信するステップと、
GNSSポジションが取得された場合、ネットワークデバイスにマスターセルグループ(MAC) RLFを報告するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項22】
前記方法は、
GNSSポジションが取得された場合、ランダムアクセスプロセスを実行するステップと、
GNSSポジションが取得された場合、接続再構築プロセスを実行するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項23】
前記方法は、
時間ウィンドウ内でGNSSポジションを取得するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項24】
前記方法は、
前記時間ウィンドウ内で、アップリンク伝送又はダウンリンク受信を行わないステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項23に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項25】
前記方法は、
ネットワークデバイスによって送信された前記時間ウィンドウの設定情報を受信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項23に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項26】
端末デバイスによって実行されるGNSSの有効性の処理方法であって、
ネットワークデバイスにグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の有効期間を送信するステップを含む、
ことを特徴とするGNSSの有効性の処理方法。
【請求項27】
前記ネットワークデバイスにグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の有効期間を送信するステップは、
前記ネットワークデバイスにランダムアクセスメッセージを送信するステップを含み、前記ランダムアクセスメッセージは前記GNSS有効期間を含む、
ことを特徴とする請求項26に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項28】
前記ネットワークデバイスにグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の有効期間を送信するステップは、
前記ネットワークデバイスに専用無線リソース制御(RRC)メッセージを送信するステップを含み、前記専用RRCメッセージは前記GNSS有効期間を含む、
ことを特徴とする請求項26に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項29】
前記方法は、
ネットワークデバイスによって送信された端末デバイス情報要求を受信するステップをさらに含み、前記端末デバイス情報要求は、端末デバイスにGNSS有効期間を報告することを要求するために用いられ、
前記ネットワークデバイスに専用無線リソース制御(RRC)メッセージを送信するステップは、
前記ネットワークデバイスに前記GNSS有効期間を含む端末デバイス情報応答を送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項28に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項30】
前記ネットワークデバイスにグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の有効期間を送信するステップは、
前記GNSS有効期間が第1の有効期間より小さい場合、前記ネットワークデバイスに前記GNSS有効期間を送信するステップを含み、
前記第1の有効期間は、エフェメリス情報又は共通時間同期の有効期間である、
ことを特徴とする請求項26~29のいずれかに記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項31】
前記方法は、
前記ネットワークデバイスに第2の有効期間を送信するステップをさらに含み、前記第2の有効期間は、前記GNSS有効期間と第1の有効期間のうちの小さい値であり、
前記第1の有効期間は、エフェメリス情報又は共通時間同期の有効期間である、
ことを特徴とする請求項26~29のいずれかに記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項32】
前記ネットワークデバイスにグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の有効期間を送信するステップは、
GNSSポジションが取得された場合、前記ネットワークデバイスに前記GNSS有効期間を送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項26~29のいずれかに記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項33】
前記方法は、
前記ネットワークデバイスがシステムメッセージを介して送信された第1の指示を受信するステップ、
及び/又は、前記ネットワークデバイスが無線リソース制御(RRC)専用メッセージを介して送信された前記第1の指示を受信するステップ、をさらに含み、
前記第1の指示は、前記端末デバイスがGNSS有効期間を報告することを指示するために用いられ、又は、前記第1の指示は、前記端末デバイスが前記GNSS有効期間を報告しないことを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項26~29のいずれかに記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項34】
端末デバイスを実現するためのGNSSの有効性の処理装置であって、
前記端末デバイスのグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)が期間切れた場合、無線リンク失敗(RLF)のターゲットパラメータを設定するための設定モジュールを含む、
ことを特徴とするGNSSの有効性の処理装置。
【請求項35】
端末デバイスを実現するためのGNSSの有効性の処理装置であって、
ネットワークデバイスにグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の有効期間を送信するための第2の送信モジュールを含む、
ことを特徴とするGNSSの有効性の処理装置。
【請求項36】
端末デバイスであって、
前記端末デバイスはプロセッサを含み、
前記プロセッサは、前記端末デバイスのグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)が期間切れた場合、無線リンク失敗(RLF)のターゲットパラメータを設定するために用いられる、
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項37】
端末デバイスであって、
前記端末デバイスはトランシーバを含み、
前記トランシーバは、ネットワークデバイスにグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の有効期間を送信するために用いられる、
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項38】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~33のいずれかに記載のGNSSの有効性の処理方法を実現する、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項39】
チップであって、
前記チップは、プログラマブル論理回路及び/又はプログラム命令を含み、前記チップが実行される場合、請求項1~33のいずれかに記載のGNSSの有効性の処理方法を実現する、
ことを特徴とするチップ。
【請求項40】
コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムはコンピュータ命令を含み、前記コンピュータ命令はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され、プロセッサは前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体から前記コンピュータ命令を読み出して実行して、請求項1~33のいずれかに記載のGNSSの有効性の処理方法を実現する、
ことを特徴とするコンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は、通信技術分野に関し、特に、GNSSの有効性の処理方法、装置、デバイス及記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
端末デバイスが取得したGNSS position fix(ポジション)には有効期間があり、GNSS position fixの有効性は一定時間しか維持できず、有効期間を超えた後、端末デバイスのGNSS outdated(期間切れ)になる。端末デバイスはGNSSを再取得する必要がある。
【0003】
一部のIoT(Internet of Things、モノのインターネット)端末デバイスは、GNSS(Global Navigation Satellite System、グローバルナビゲーション衛星システム)受信とLTE(Long Term Evolutionロングタームエボリューション)送受信を同時に行うことがサポートできない。
【0004】
上記のシーンでGNSSの有効性問題に対してどのように処理するかは早急に解決すべき問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、GNSSの有効性の処理方法、装置、デバイス及記憶媒体を提供し、GNSSの有効性に対して解决案を提供することができる。前記技術案は以下のようである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例の1つの態様によれば、GNSSの有効性の処理方法を提供し、前記方法は端末デバイスによって実行され、前記方法は、
前記端末デバイスのグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)が期間切れた場合、無線リンク失敗(RLF)のターゲットパラメータを設定するステップを含む。
【0007】
本開示の実施例の1つの態様によれば、GNSSの有効性の処理方法を提供し、前記方法は端末デバイスによって実行され、前記方法は、
ネットワークデバイスにグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の有効期間を送信するステップを含む。
【0008】
本開示の実施例の1つの態様によれば、GNSSの有効性の処理装置を提供し、前記装置は端末デバイスを実現するために用いられ、前記装置は、
前記端末デバイスのグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)が期間切れた場合、無線リンク失敗(RLF)のターゲットパラメータを設定するための設定モジュールを含む。
【0009】
本開示の実施例の1つの態様によれば、GNSSの有効性の処理装置を提供し、前記装置は端末デバイスを実現するために用いられ、前記装置は、
ネットワークデバイスにグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の有効期間を送信するための第2の送信モジュールを含む。
【0010】
本開示の実施例の1つの態様によれば、端末デバイスを提供し、前記端末デバイスはプロセッサを含み、
前記プロセッサは、前記端末デバイスのグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)が期間切れた場合、無線リンク失敗(RLF)のターゲットパラメータを設定するために用いられる。
【0011】
本開示の実施例の1つの態様によれば、端末デバイスを提供し、前記端末デバイスはトランシーバを含み、
前記トランシーバは、ネットワークデバイスにグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の有効期間を送信するために用いられる。
【0012】
本開示の実施例の1つの態様によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記GNSSの有効性の処理方法を実現する。
【0013】
本開示の実施例の1つの態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プログラマブル論理回路及び/又はプログラム命令を含み、前記チップが実行される場合、上記GNSSの有効性の処理方法を実現する。
【0014】
本開示の実施例の1つの態様によれば、コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムはコンピュータ命令を含み、前記コンピュータ命令はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され、プロセッサは前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体から前記コンピュータ命令を読み出して実行して、上記GNSSの有効性の処理方法を実現する。
【発明の効果】
【0015】
本開示の実施例により提供される技術案は以下のような有益な効果を有することができ、
それぞれGNSS期間切れ、及び、GNSS有効期間報告に対して、解决案を提供する。GNSSが期間切れた後、RLF(Radio Link Failure、無線リンク失敗)を使用して関連情報を記録し、GNSS有効期間を取得した後、ネットワークデバイスにGNSS有効期間を報告して、GNSSの有効性に関連する処理メカニズムを改善する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本開示の実施例における技術案をより明確に説明するために、以下では、実施例の説明において使用する必要がある図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は、本開示のいくつかの実施例にすぎず、当業者にとっては、創造的な労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1】本開示の例示的な実施例により提供される通信システムの概略図である。
図2】本開示の例示的な実施例により提供される通信システムの概略図である。
図3】本開示の例示的な実施例により提供されるGNSSの有効性の処理方法のフローチャートである。
図4】本開示の例示的な実施例により提供されるGNSSの有効性の処理方法のフローチャートである。
図5】本開示の例示的な実施例により提供されるGNSSの有効性の処理方法のフローチャートである。
図6】本開示の例示的な実施例により提供されるGNSSの有効性の処理方法のフローチャートである。
図7】本開示の例示的な実施例により提供されるGNSSの有効性の処理装置のブロック図である。
図8】本開示の例示的な実施例により提供されるGNSSの有効性の処理装置のブロック図である。
図9】本開示の例示的な実施例により提供される通信デバイスの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本開示の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下は添付図面を用いて本開示の実施例をさらに詳細に説明する。
【0018】
本開示の実施例により説明されるネットワークアーキテクチャ及びビジネスシーンは、本開示の実施例の技術案をより明確に説明するためのものであり、本開示の実施例により提供される技術案の限定を構成するものではなく、当業者であれば、本開示の実施例により提供される技術案は、ネットワークアーキテクチャの進化と新しいビジネスシーンの出現に伴い、本開示の実施例により提供される技術案が、類似の技術的問題に対しても同様に適用されることが分かる。
【0019】
本開示の技術案を説明する前に、本開示に係るいくつかの技術知識について説明する。
【0020】
非地上ネットワーク(Non-Terrestrial Network、NTN)技術
現在、関連する標準組織はNTN技術を研究しており、NTN技術は、一般的に衛星通信を用いて地上ユーザに通信サービスを提供する。地上のセルラ通信ネットワークに比べて、衛星通信には多くの独特な利点がある。まず、衛星通信はユーザの地域によって制限されていなく、例えば、一般的な陸上通信は、海洋、高山、砂漠などの通信設備を設定できなく、又は人口が少ないために通信カバーをしない地域をカバーできなく、衛星通信にとっては、1つの衛星が大きな地上をカバーできることに加え、衛星が地球を周回して軌道運動をすることができるため、理論的には地球上の隅々まで衛星通信にカバーされることができる。次に、衛星通信には大きな社会的価値がある。衛星通信は辺境の山岳地帯、貧しい国や地域にすべて低コストでカバーすることができ、それによってこれらの地域の人々に先進的な音声通信とモバイルインターネット技術を提供させ、先進地域とのデジタル格差を縮小し、これらの地域の発展を促進するのに有利である。また、衛星通信距離が遠く、通信距離が増加しても通信のコストは明らかに増加していない。最後に、衛星通信の安定性は高く、自然災害の制限を受けない。
【0021】
通信衛星は軌道高さの違いによって低地球軌道(Low-Earth Orbit、LEO)衛星、中地球軌道(Medium-Earth Orbit、MEO)衛星、地球同期軌道(Geostationary Earth Orbit、GEO)衛星、高楕円軌道(High Elliptical Orbit、HEO)衛星などに分類される。現在の段階で主に研究されているのはLEOとGEOである。
【0022】
1、LEO
低軌道衛星の高さ範囲は500km~1500kmであり、対応する軌道周期は約1.5時間~2時間である。ユーザ間のシングルホップ通信の信号伝播遅延は、一般的に20ms未満である。最大衛星の可視時間は20分である。信号伝播距離が短く、リンク損失が少なく、ユーザ端末デバイスの送信電力に対する要求が高くない。
【0023】
2、GEO
地球同期軌道衛星であり、軌道の高さは35786km、地球を周回する周期は24時間である。ユーザ間のシングルホップ通信の信号伝搬遅延は、一般的に250msである。
【0024】
衛星のカバーを保証し、衛星通信システム全体のシステム容量を向上させるために、衛星は複数のビームを使用して地上をカバーし、1つの衛星は、数十、数百のビームを形成して地上をカバーすることができ、1つの衛星ビームは、直径が数十~100キロである地上区域をカバーすることができる。
【0025】
表1に典型的なNTNネットワークの衛星高度、軌道、衛星被覆範囲を示し、
【表1】
端末デバイスからアクセスネットワークデバイスへのRTT(Round Trip Time、往復時間)は2つの部分を含み、1つの部分は、端末デバイスから衛星へのリンクのRTTであり、当該部分はUE specific TA(端末デバイス特有の時間同期)部分であり、他の部分は、衛星からアクセスネットワークデバイスへのリンクのRTTであり、当該部分はcommon(共通)TA(Time Alignment、時間同期)部分である。common TA部分は、1つの部分がアクセスネットワークデバイスによって補償され、他の部分が端末デバイスによって補償されてもよい。端末デバイスによって補償された部分は、システムメッセージを介して端末デバイスに送信される。
【0026】
ネットワークデバイスは、端末デバイスの補償を必要とするcommon TAをブロードキャストするほか、端末デバイスから衛星へのRTTを計算するために端末デバイスが衛星の位置を取得するのを支援するために、衛星のエフェメリス情報をブロードキャストする。衛星の移動性により、common TAとエフェメリス情報がすべて変化するため、システムメッセージ内でブロードキャストされるエフェメリス情報とcommon TAは、UL synchronization validity duration(アップリンク同期有効期間)と呼ばれる有効期間を有する。エフェメリス情報とcommon TAは、UL synchronization validity durationを共有する。UL synchronization validity durationの値は、ネットワークデバイスによってSIBを介して端末デバイスにブロードキャストされる。
【0027】
端末デバイスは、ブロードキャストメッセージにおけるエフェメリス情報とcommon TAに対応するepoch time(開始有効時刻)に基づいてUL synchronization validity timerを起動する。
【0028】
その中、epoch timeは3つの指示方式があり:
1、システムメッセージの明示指示:システムメッセージにSFN(System Frame Number、システムフレーム番号)とsubframe number(サブフレーム番号)を明示的にブロードキャストしてepoch timeを指示する。
【0029】
2、システムメッセージの暗黙的に含む指示:エフェメリス情報とcommon TA情報を含むSI(System Information、システム情報)のSI window(ウィンドウ)の終了位置をepoch timeとする。
【0030】
3、専用シグナリング指示:ネットワークデバイスは、専用シグナリングを介して端末デバイスにSFNとsubframe numberを提供してepoch timeを指示する。
【0031】
IOT端末デバイスは、BL UE(Bandwidth reduction and low complexity UE、帯域幅減少及び低複雑性端末デバイス)、UE in CE mode(UE in Coverage Enhancement mode、拡張モードをカバーする端末デバイス)、NB-IOT UE(Narrow Band Internet of Things UE、狭帯域物ネットワーク端末デバイス)のうちの少なくとも1つを含む。
【0032】
本開示の実施例は、図1及び図2に示すように、NTNシステムに適用することができる。
【0033】
図1を参照すると、通信衛星がトランスペアレント転送(transparent payload)の衛星であるNTNシステムの概略図が示されている。図1に示すように、当該NTNシステムは、端末デバイス10、衛星20、NTNゲートウェイ30、アクセスネットワークデバイス40、及びコアネットワークデバイス50を含む。
【0034】
端末デバイス10とアクセスネットワークデバイス40との間は、エアーインタフェース(Uuインタフェースなど)を介して通信することができる。図1に示すアーキテクチャでは、アクセスネットワークデバイス40は、地上、端末デバイス10とアクセスネットワークデバイス40との間のアップリンクダウンリンク通信に配置することができ、衛星20とNTNゲートウェイ30(通常は地上)を介して中継伝送することができる。アップリンク伝送を例とし、端末デバイス10はアップリンク信号を衛星20に送信し、衛星20は上記アップリンク信号をNTNゲートウェイ30に転送し、NTNゲートウェイ30が上記アップリンク信号をアクセスネットワークデバイス40に転送し、その後、アクセスネットワークデバイス40は上記アップリンク信号をコアネットワークデバイス50に送信する。ダウンリンク伝送を例とし、コアネットワークデバイス50からのダウンリンク信号はアクセスネットワークデバイス40に送信され、アクセスネットワークデバイス40はダウンリンク信号をNTNゲートウェイ30に送信し、NTNゲートウェイ30は前記ダウンリンク信号を衛星20に転送し、衛星20は前記ダウンリンク信号を端末デバイス10に転送する。
【0035】
当該NTNシステムにおいて、衛星20は周波数変換と信号増幅の役割を有し、衛星20はアクセスネットワークデバイス40の信号を復調せず、衛星20はrepeater(中継局)と類似する。
【0036】
図2を参照すると、通信衛星が再生転送(regenerative payload)の衛星である別のNTNシステムの概略図を示す。図2に示すように、当該NTNシステムは、端末デバイス10、衛星20、NTNゲートウェイ30、及びコアネットワークデバイス50を含む。
【0037】
図2に示すアーキテクチャでは、アクセスネットワークデバイス40の機能は、衛星20に統合され、すなわち衛星20は、アクセスネットワークデバイス40の機能を備える。端末デバイス10と衛星20との間は、エアーインタフェース(Uuインタフェースなど)を介して通信することができる。衛星20とNTNゲートウェイ30(通常地上)との間は、衛星無線インタフェース(Satellite Radio Interface、SRI)を介して通信することができる。当該NTNシステムでは、衛星は信号を受信し、復調復号した後、変調を再符号化し、衛星周波数帯を介して再生された信号を送信する。
【0038】
図2に示すアーキテクチャでは、アップリンク伝送を例とし、端末デバイス10はアップリンク信号を衛星20に送信し、衛星20は上記アップリンク信号をNTNゲートウェイ30に転送し、NTNゲートウェイ30は上記アップリンク信号をコアネットワークデバイス50に送信する。ダウンリンク伝送を例とし、コアネットワークデバイス50からのダウンリンク信号はNTNゲートウェイ30に送信され、NTNゲートウェイ30は前記ダウンリンク信号を衛星20に転送し、衛星20は上記ダウンリンク信号を端末デバイス10に転送する。
【0039】
上記図1及び図2に示すネットワークアーキテクチャでは、アクセスネットワークデバイス40は、端末デバイス10に無線通信サービスを提供するためのデバイスである。アクセスネットワークデバイス40と端末デバイス10との間には、シグナリングとデータのインタラクションを含む接続を介して通信するための接続を確立することができる。アクセスネットワークデバイス40の数は複数あってもよく、2つの隣接するアクセスネットワークデバイス40間は有線又は無線の方式で通信してもよい。端末デバイス10は、異なるアクセスネットワークデバイス40間で切り替えることができ、すなわち異なるアクセスネットワークデバイス40との接続を確立することができる。
【0040】
セルラ通信ネットワークを例にとると、セルラ通信ネットワーク中のアクセスネットワークデバイス40は基地局であってもよい。基地局は、端末デバイス10に無線通信機能を提供するためにアクセスネットワークに配置された装置である。基地局は、様々な形態のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイントなどを含むことができる。異なる無線アクセス技術を使用するシステムでは、基地局機能を備えたデバイスの名前が異なる場合がある。例えば、5G NRシステムでは、gNodeB又はgNBと呼ばれる。通信技術の進化に伴い、「基地局」という名前が変化する可能性がある。説明の便宜上、本開示の実施例では、端末デバイス10に無線通信機能を提供する上記の装置は、総称して基地局又はアクセスネットワークデバイスと総称する。
【0041】
また、本開示の実施例に係る端末デバイス10は、無線通信機能を有する様々なハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、コンピューティングデバイス、又は無線モデムに接続された他の処理デバイス、及び様々な形態のユーザデバイス(User Equipment、UE)、移動局(Mobile Station、MS)、端末デバイス(terminal device)などを含むことができる。説明を容易にするために、本開示の実施例では、上記デバイスを総称して端末デバイスと呼ぶ。本開示の実施例では、「UE」を使用して「端末デバイス」を表す場所がある。本開示の実施例では、「ネットワークデバイス」は、アクセスネットワークデバイス(基地局など)又は衛星であってもよい。
【0042】
また、5G NTNシステムを例にとると、NTNシステムは複数の衛星20を含むことができる。1つの衛星20は一定の範囲の地上領域をカバーし、地上領域上の端末デバイス10に無線通信サービスを提供することができる。
また、衛星20は地球を周回して軌道運動を行うことができ、複数の衛星20を配置することで、地球表面の異なる領域の通信カバーを実現することができる。
【0043】
また、本開示の実施例では、名詞「ネットワーク」と「システム」は、通常、混用されるが、当業者はその意味を理解することができる。本開示の実施例で説明される技術案は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムに適用することができ、5Gシステムにも適用することができ、5G NRシステムに続くエボリューションシステム又は他の通信システムにも適用することができ、本開示はこれに限定されない。
【0044】
例示的には、本開示の実施例は、GNSSが期間切れた後、端末デバイスの処理方式を提供する。
【0045】
図3を参照すると、本開示の実施例により提供されるGNSSの有効性の処理方法のフローチャートである。本実施例は当該方法が図1又は図2に示す通信システムにおける端末デバイスに適用されることを例として説明し。当該方法は以下のステップを含むことができ、
ステップ201:端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、RLF(Radio Link Failure、無線リンク失敗)のターゲットパラメータを設定する。
【0046】
例示的には、ステップ201の前に、端末デバイスは、GNSSポジションを取得することができ、GNSSポジションは有効期間を有し、GNSSポジション有効期間が終了した場合、GNSS outdated(GNSS期間切れ)を決定する。すなわち、GNSS期間切れは、GNSSポジションがGNSS有効期間を超えることを指す。
【0047】
GNSSポジションの有効期間は、GNSSシステムに予め設定することができ、プロトコルによって約束されることもでき、本開示はこれについて限定しない。例示的には、端末デバイスは、端末デバイスのGPS(Global Positioning System、グローバルポジションシステム)モジュールからGNSS有効期間を取得することを理解することができる。
【0048】
GNSSが期間切れた後、端末デバイスはRLFを決定し、RLFの処理プロセスを実行し、GNSS期間切れに基づいてRLFの関連パラメータ(ターゲットパラメータ)を記録する。
【0049】
例示的には、前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、端末デバイスは、MCG(Master Cell Group、マスターセルグループ)RLFを宣言すること、RLF変数レポート(VarRLF-Report)にターゲットパラメータを記録することのうちの少なくとも1つを実行することができる。
【0050】
RLF変数レポートにおけるターゲットパラメータ接続失敗タイプ(connection Failure Type)、RLF原因(rlf-Cause)のうちの少なくとも1つを含む。例示的には、端末デバイスは、接続失敗タイプをRLFとして設定し、及び/又は、RLF原因をGNSS期間切れとして設定する。
【0051】
例示的には、端末デバイスのGNSSが期間切れた後、端末デバイスはGNSSポジションを再取得する必要がある。この時、一部の端末デバイスがGNSS受信とLTE送受信を同時に行うことをサポートしないため、本開示の実施例は、GNSSが期間切れた後、端末デバイスがRLFを宣言し、新しいGNSSポジションを取得するまで、アップリンク伝送とダウンリンク受信を停止する方法を提供する。
【0052】
以上のように、本実施例により提供される技術案は、GNSS期間切れに対する解决案を提供する。GNSSが期間切れた後、RLF(Radio Link Failure、無線リンク失敗)を使用して関連情報を記録し、GNSSの有効性に関連する処理メカニズムを改善する。
【0053】
例示的には、GNSSが期間切れた後、端末デバイスはアイドル状態に戻ることができる。
【0054】
図4を参照し、本開示の実施例により提供されるGNSSの有効性の処理方法のフローチャートを示す。本実施例は当該方法が図1又は図2に示す通信システムにおける端末デバイスに適用されることを例として説明し。当該方法は以下のステップを含むことができ、
ステップ301:端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、MCG RLFを宣言する。
【0055】
選択的には、端末デバイスがGNSS outdatedした後、端末デバイスはMCG RLFを宣言(declare)し、MCG RLF処理プロセスをトリガする。
【0056】
ステップ302:RLF変数レポートにターゲットパラメータを記録する。
【0057】
選択的には、端末デバイスはVarRLF-Report(RLF変数レポート)にRLF関連情報を記録し、例えば、RLF変数レポートではconnection Failure Type(接続失敗タイプ)をRLFに設定し、RLF変数レポートでrlf-Cause (RLF原因)をGNSS outdatedに設定する。
【0058】
ステップ303:アイドル状態に戻る。
【0059】
AS(Access Stratum、アクセス層) security(セキュリティ)がアクティブ又は非アクティブである場合、端末デバイスは接続状態から離脱するプロセスを実行し、接続状態からアイドル状態に戻る。
【0060】
すなわち、端末デバイスのアクセス層セキュリティがアクティブされていなかった場合、端末デバイスはアイドル状態に戻り、又は、アクセス層セキュリティがアクティブされた場合、端末デバイスはアイドル状態に戻る。
【0061】
ステップ304:RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)接続の解放原因を設定する。
【0062】
端末デバイスはrelease cause(解放原因)をother(他)、又はGNSS outdated、又はRRC connection failure(RRC接続失敗)に設定する。すなわち、無線リソース制御(RRC)接続の解放原因を他に設定し、又は、RRC接続の解放原因をGNSS期間切れに設定し、又は、RRC接続の解放原因をRRC接続失敗に設定する。
【0063】
例示的には、ステップ301、ステップ302、及びステップ303、ステップ304の前後順位は任意であってもよい。すなわち、端末デバイスは、GNSSが期間切れた後、ます、RLFを宣言し、次に、アイドル状態に戻ることができる、端末デバイスは、GNSSが期間切れた後、まず、アイドル状態に戻り、次に、RLFを宣言することもできる。本開示の実施例はこれについて限定しない。
【0064】
例示的には、GNSSが期間切れた後、端末デバイスがRLFを宣言し、RLFのターゲットパラメータを設定し、アイドル状態に戻る。又は、GNSSが期間切れた後、端末デバイスがアイドル状態に戻り、RLFを宣言し、RLFのターゲットパラメータを設定する。
【0065】
上記ステップは、GNSSが期間切れた後に単独で実施することができ、他のステップと組み合わせて実施することもでき、また、ステップを実行する順位は必要に応じて調整することができることを理解することができる。
【0066】
以上のように、本実施例により提供される技術案は、GNSSが期間切れた後、RLF(Radio Link Failure、無線リンク失敗)を宣言して関連情報を記録し、端末デバイスを制御して接続状態からアイドル状態に戻り、GNSS期間切れに基づいてRRC接続の解放原因を設定して、GNSSの有効性に関連する処理メカニズムを改善させる。
【0067】
例示的には、GNSSが期間切れた後、端末デバイスは接続状態を保持することができる。
【0068】
図5を参照し、本開示の実施例により提供されるGNSSの有効性の処理方法のフローチャートを示す。本実施例は当該方法が図1又は図2に示す通信システムにおける端末デバイスに適用されることを例として説明し。当該方法は以下のステップを含むことができ、
ステップ401:ネットワークデバイスに第1のメッセージを送信し、第1のメッセージは、GNSSが期間切れた後に接続状態を保持することをサポートするか否かを指示するために用いられる。
【0069】
例示的には、前記第1のメッセージは、前記端末デバイスがGNSSが期間切れた場合に接続状態を保持することをサポートすることを指示するために用いられ、又は、前記第1のメッセージは、前記端末デバイスがGNSSが期間切れた場合に接続状態を保持することをサポートしないことを指示するために用いられる。
【0070】
選択的には、端末デバイスは、GNSS outdated後に接続状態を保持する能力を有するか否かを報告する。
【0071】
例示的には、ネットワークデバイスはアクセスネットワークデバイスである。
【0072】
ステップ402:ネットワークデバイスによって送信された設定メッセージを受信し、設定メッセージは、GNSSが期間切れた後に接続状態を保持するか否かを指示するために用いられる。
【0073】
例示的には、前記設定メッセージは、GNSSが期間切れた場合に前記端末デバイスがアイドル状態に戻るように設定するために用いられ、又は、前記設定メッセージは、GNSSが期間切れた場合に前記端末デバイスが接続状態を保持するように設定するために用いられる。
【0074】
選択的には、ネットワークデバイスは、端末デバイスがGNSS outdated後にidle状態に戻るか、又は、接続状態を保持することを設定することができる。
【0075】
例示的には、在端末デバイスサポートGNSSが期間切れた後に接続状態を保持するステップの情况下、ネットワークデバイスは、端末デバイスがGNSSが期間切れた場合に接続状態を保持するように設定し、又は、ネットワークデバイスは、端末デバイスがGNSSが期間切れた場合にアイドル状態に戻るように設定する。端末デバイスがGNSSが期間切れた後に接続状態を保持することをサポートしない場合、ネットワークデバイスは、端末デバイスがGNSSが期間切れた場合にアイドル状態に戻るように設定する。
【0076】
ネットワークデバイスは端末デバイスがGNSSが期間切れた後に接続状態を保持するように設定された場合、ステップ403~ステップ405を実行する。ネットワークデバイスは端末デバイスがGNSSが期間切れた後アイドル状態に戻るように設定された場合、ステップ301~ステップ304を実行する。
【0077】
ステップ403:端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、接続状態を保持する。
【0078】
ネットワークデバイスが端末デバイスがGNSSが期間切れた後に接続状態を保持するように設定され、且つGNSSが期間切れた場合に、端末デバイスが接続状態を保持する。
【0079】
ステップ404:端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、MCG RLFを宣言する。
【0080】
選択的には、端末デバイスがGNSS outdatedした後、端末デバイスはMCG RLFを宣言(declare)し、MCG RLF処理プロセスをトリガする。
【0081】
ステップ405:RLF変数レポートにターゲットパラメータを記録する。
【0082】
選択的には、端末デバイスはVarRLF-Report(RLF変数レポート)にRLF関連情報を記録し、例えば、RLF変数レポートにconnection Failure Type(接続失敗タイプ)がRLFであると設定し、RLF変数レポートにrlf-Cause(RLF原因)が GNSS outdatedであると設定する。
【0083】
例示的には、RLFを宣言し及び接続状態を保持する前後順位は任意であってもよい。すなわち、端末デバイスは、GNSSが期間切れた後、ます、RLFを宣言し、再接続状態を保持することができ、端末デバイスは、GNSSが期間切れた後、まず、接続状態を保持し、次に、RLFを宣言することもできる。本開示の実施例はこれについて限定しない。
【0084】
例示的には、GNSSが期間切れた後、端末デバイスがRLFを宣言し、RLFのターゲットパラメータを設定し、接続状態を保持する。又は、GNSSが期間切れた後、端末デバイスが接続状態を保持し、RLFを宣言し、RLFのターゲットパラメータを設定する。
【0085】
理解できることは、上記ステップは、GNSSが期間切れた後に単独で実施することができ、他のステップと組み合わせて実施することもでき、また、ステップを実行する順位は必要に応じて調整することができる。
【0086】
以上のように、本実施例により提供される技術案は、端末デバイスがネットワークデバイスにGNSSが期間切れた後に接続状態に維持されることをサポートするか否かを報告することができ、端末デバイスが接続状態に維持されることをサポートし、ネットワークデバイスが端末デバイスが接続状態に維持されることを指示した場合、GNSSが期間切れた後、端末デバイスは接続状態に維持され、RLF(Radio Link Failure、無線リンク失敗)を宣言して関連情報を記録して、GNSSの有効性に関連する処理メカニズムを改善させることができる。
【0087】
例示的には、端末デバイスGNSSが期間切れた後、RLFを宣言し、状態の切り替え又は保持を行う。次に、GNSS期間切れ、且つ端末デバイスが最新のGNSSポジションが取得されていなかった場合、端末デバイスはアップリンク伝送を禁止する。すなわち、端末デバイスがGNSSが期間切れた場合に、端末デバイスはアップリンク伝送を禁止する。
【0088】
選択的には、端末デバイスもダウンリンク受信を行わないこと、すなわち、端末デバイスがPDCCH(Physical Downlink Control Channel、物理ダウンリンク制御チャネル)をモニタリングせず、ダウンリンク受信を行わない。すなわち、端末デバイスがGNSSが期間切れた場合に、端末デバイスがPDCCHをモニタリングせず、又は、端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、ダウンリンク受信を行わない。
【0089】
すると、本開示の実施例は以下2つの処理方式を提供し、
方式1:端末デバイスは、アップリンク失歩によって後続処理を行うことができる。
【0090】
方式2:ネットワークデバイスは、端末デバイスに時間ウィンドウを設定することができ、時間ウィンドウ内で端末デバイスが新しいGNSSポジションを取得し、時間ウィンドウ内でアップリンク伝送とダウンリンク受信を行わない。
【0091】
上記の方式1について、端末デバイスが最新のGNSS position fixを取得する前にアップリンク伝送を禁止する。選択的には、端末デバイスがPDCCHをモニタリングせず、ダウンリンク受信を行わない。
【0092】
アップリンク伝送を行わないことについて、本開示の実施例は以下の3つの処理方式を提供し:
方式1)端末デバイスのMAC(Medium Access Control、メディアアクセス制御)層はtimeAlignmentTimer(時間アライメント)期間切れと見なす。MAC層行為はtimeAlignmentTimer期間切れ後のプロセスによって処理される。このような方式では、端末デバイスが最新のGNSS position fixを取得する前にランダムアクセスを開始しない。
【0093】
すなわち、端末デバイスはMAC層を含む。端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、MAC層は時間アライメント期間切れを決定し、時間アライメント期間切れ処理プロセスを実行する。端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、端末デバイスはランダムアクセスの開始を禁止する。
【0094】
その中、timeAlignmentTimer期間切れは、すべてのtimeAlignmentTimer(pTAG(Primary Timing Advance Group、プライマリタイミング早期グループ)とsTAG(Secondary Timing Advance Group、セカンダリタイミング早期グループ)それぞれのtimeAlignmentTimerを含む)がすべて期間切れたと見なすこと、又はpTAGのtimeAlignmentTimerが期間切れたと見なすこと、を含む。
【0095】
すなわち、MAC層はpTAGとsTAGがいずれも時間アライメント期間切れたことを決定し、又は、pTAG時間アライメント期間切れを決定する。
【0096】
方式2)端末デバイスはMAC層とPHY(Physical layer、物理層)を含む。端末デバイスのMAC層/PHYは任意のアップリンク伝送を一時的に禁止する。
【0097】
すなわち、端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、MAC層又はPHYアップリンク伝送を禁止する。
【0098】
方式3)端末デバイスはRRC層とMAC層を含む。RRC層とMAC層の行為は各自それぞれ以下のようであり:
RRC層:
GNSS outdatedした後、RRC層は以下の行為1)~行為3)のうちの少なくとも1つを選択的に実行し、
行為1)RRC層はすべてのserving cell(サービングセル)のPUCCH(Physical Uplink Control Channel、物理アップリンク制御チャネル)/SPUCCH(Short PUCCH、短PUCCH)を解放又は無効にする。
【0099】
すなわち、端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、RRC層は、サービングセルのPUCCH、SPUCCH中の少なくとも1つを解放又は無効にする。
【0100】
行為2)RRC層はすべてのserving cellのSPS(Semi-Persistent Scheduling、半持続スケジューリング)を解放又は無効にする。
【0101】
すなわち、端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、RRC層はサービングセルのSPSを解放又は無効にする。
【0102】
行為3)NB-IOT端末デバイスについて、RRC層はすべて専用SR(Scheduling Request、アップリンクスケジューリング要求)リソースを解放又は無効にする。
【0103】
すなわち、端末デバイスのGNSSが期間切れ、端末デバイスがNB-IOTデバイスである場合、RRC層は専用SRリソースを解放又は無効にする。
【0104】
最新のGNSS position fixを取得した後、RRC層は以下の行為が4)~行為6)のうとの少なくとも1つを選択的に実行し:
行為4)RRC層はすべて無効されたserving cellのPUCCH/SPUCCHを復元する。
【0105】
例示的には、GNSSが期間切れた場合に、RRC層は、サービングセルのPUCCH、SPUCCH中の少なくとも1つを解放又は無効にする。GNSSポジションが取得された場合、RRC層は無効されたサービングセルのPUCCH又はSPUCCHを復元する。
【0106】
行為5)RRC層はすべて無効されたserving cellのSPSを復元する。
【0107】
例示的には、端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、RRC層はサービングセルのSPSを解放又は無効にする。GNSSポジションが取得された場合、RRC層無効されたサービングセルのSPSを復元する。
【0108】
行為6)NB-IOT端末デバイスについて、RRC層はすべて無効された専用SRリソースを復元する。
【0109】
例示的には、端末デバイスのGNSSが期間切れ、端末デバイスがNB-IOTデバイスである場合、RRC層は専用SRリソースを解放又は無効にする。GNSSポジションが取得され、端末デバイスがNB-IOTデバイスである場合、RRC層無効された専用SRリソースを復元する。
【0110】
MAC 層:
GNSS outdatedした後、MAC層は以下の行為が7)~行為12)のうちの少なくとも1つを選択的に実行し:
行為7)MAC 層はすべてのserving cellのHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest、ハイブリッド自動再送)buffer(バッファ)をクリアする。
【0111】
すなわち、端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、MAC 層はサービングセルのHARQバッファをクリアする。
【0112】
行為8)MAC 層はRRC層を通知してすべてのserving cellのPUCCHリソースを解放/無効にする。
【0113】
すなわち、端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、MAC 層はRRC層を通知してサービングセルのPUCCHリソースを解放又は無効にする。
【0114】
行為9)MAC 層はRRC層を通知してすべてのserving cellのSRS(Sounding Reference Signal、チャネルサウンディング基準信号)リソースを解放/無効にする。
【0115】
すなわち、端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、MAC 層はRRC層を通知してサービングセルのSRSリソースを解放又は無効にする。
【0116】
行為10)MAC 層はすべてのconfigured downlink assignments and uplink grants(設定されたダウンリンクタスクとアップリンク許可)をクリア又は無効にする。
【0117】
すなわち、端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、MAC 層は設定されたダウンリンクタスクとアップリンク許可をクリア又は無効にする。
【0118】
行為11)MAC 層は半持続CSI(Channel State Information、チャネル状態情報)報告のPUSCH(Physical Uplink Shared Channel、物理アップリンク共有チャネル)リソースをクリア/無効にする。
【0119】
すなわち、端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、MAC 層はCSI報告のPUSCHリソースをクリア又は無効にする。
【0120】
行為12)UE MAC層は任意のアップリンク伝送を一時的に禁止する。
【0121】
すなわち、端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、MAC 層はアップリンク伝送を禁止する。
【0122】
最新のGNSS position fixを取得した後、MAC層は無効のconfigured downlink assignments and uplink grantsを復元する。
【0123】
例示的には、端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、MAC 層は設定されたダウンリンクタスクとアップリンク許可をクリア又は無効にする。GNSSポジションが取得された場合、MAC層無効された設定されたダウンリンクタスクとアップリンク許可を復元する。
【0124】
例示的には、端末デバイスが最新のGNSS position fixを取得した後、アップリンク伝送とダウンリンク受信を復元する。選択的には、端末デバイスが最新のGNSS position fixを取得した後、GNSS validity durationをトリガして報告し、又はランダムアクセスをトリガし、又は接続再構築をトリガする。接続を確立した後、端末デバイスは選択的にMCG RLF報告を行う。
【0125】
選択的には、端末デバイスはGNSSポジションが取得された場合、アップリンク伝送を復元する。
【0126】
選択的には、端末デバイスがGNSSが期間切れた場合に、ダウンリンク受信を停止し、端末デバイスGNSSポジションが取得された場合、ダウンリンク受信を復元する。
【0127】
選択的には、端末デバイスがGNSSが期間切れた場合に、アイドル状態に戻り、端末デバイスGNSSポジションが取得された場合、ランダムアクセスプロセスを実行する。
【0128】
選択的には、端末デバイスがGNSSが期間切れた場合に、アイドル状態に戻り、端末デバイスGNSSポジションが取得された場合、接続再構築プロセスを実行する。
【0129】
選択的には、端末デバイスGNSSポジションが取得された場合、ネットワークデバイスにGNSS有効期間を送信する。
【0130】
選択的には、端末デバイスGNSSポジションが取得された場合、ネットワークデバイスにMAC RLFを報告する。例示的には、端末デバイスはネットワークデバイスにRLF変数レポートを送信する。
【0131】
上記の方式2について、端末デバイスはネットワークデバイスによって送信された時間ウィンドウの設定情報を受信し、当該設定情報に応答して、時間ウィンドウ内でLTE/NR(New Radio、新しいエアーインタフェース)のアップリンク伝送、又はダウンリンク受信をしない。端末デバイスが時間ウィンドウでGNSSポジションを取得する。
【0132】
方式2について、ネットワークデバイスは、例えばmeasurement gap(測定ギャップ)の時間ウィンドウを送信することができ、 端末デバイスは、当該measurement gap期間NR/LTEのアップリンク送信、又はダウンリンク受信をしなく、端末デバイスは、当該measurement gap期間にGNSSポジションを取得することができる。
【0133】
例示的には、ネットワークデバイスは、GNSS有効期間に基づいて予めに端末デバイスに時間ウィンドウを設定する。例示的には、時間ウィンドウの開始時間は、GNSS有効期間の期間切れ時刻より早い。端末デバイスは時間ウィンドウ内でアップリンク伝送又はダウンリンク受信を行わず、時間ウィンドウ内でGNSSポジションの取得を行い、時間ウィンドウが終了する前に、端末デバイスは最新のGNSSポジションを取得する。時間ウィンドウ以外では、端末デバイスのGNSSポジションは常に有効期間内にある。
【0134】
例示的には、本開示の実施例は端末デバイスはネットワークデバイスにGNSS有効期間を報告する方法を提供する。
【0135】
図6を参照し、本開示の実施例により提供されるGNSSの有効性の処理方法のフローチャートを示す。本実施例は当該方法が図1又は図2に示す通信システムにおける端末デバイスに適用されることを例として説明し。当該方法は以下のステップを含むことができ、
ステップ501:ネットワークデバイスにGNSS有効期間を送信する。
【0136】
例示的には、端末デバイスはGNSSポジションと、GNSSポジションのGNSS有効期間を取得する。GNSS有効期間は、端末デバイスがGNSSシステムによって予め設定された方式に基づいて取得する。例示的には、端末デバイスは端末デバイスのGPSモジュールからGNSS有効期間を取得する。
【0137】
例示的には、本開示の実施例は端末デバイスがGNSS有効期間を報告する様々なトリガ条件、報告内容及び報告方式をそれぞれ提供する。様々なトリガ条件、報告内容及び報告方式間には任意に組み合わせることができる。
【0138】
例示的には、端末デバイスがGNSS有効期間を報告するトリガ条件については、本開示の実施例は以下の2つの条件を提供し:
1)端末デバイスが最新のGNSS position fixを取得した後、GNSS validity duration報告をトリガする。
【0139】
例示的には、端末デバイスGNSSポジションが取得された場合、ネットワークデバイスにGNSS有効期間を送信する。
【0140】
2)ネットワークデバイスは、システムメッセージ及び/又はRRC専用メッセージを介して端末デバイスがGNSS validity durationを報告するか否かを指示する。端末デバイスはネットワークデバイスの指示を受信した後、GNSS有効期間を報告する。
【0141】
例示的には、端末デバイスはネットワークデバイスがシステムメッセージを介して送信された第1の指示を受信し、及び/又は、端末デバイスはネットワークデバイスが無線リソース制御(RRC)専用メッセージを介して送信された第1の指示を受信し、その中、第1の指示は、端末デバイスがGNSS有効期間を報告することを指示するために用いられ、又は、第1の指示は、端末デバイスがGNSS有効期間を報告しないことを指示するために用いられる。端末デバイスは、第1の指示に端末デバイスがGNSS有効期間を報告することを指示することに応答して、ネットワークデバイスにGNSS有効期間を送信する。
【0142】
例示的には、端末デバイスがGNSS有効期間を報告する報告方式について、本開示の実施例は以下の2つの方式を提供し:
1)端末デバイス在ランダムアクセスのmsg5中報告。
【0143】
例示的には、端末デバイスはネットワークデバイスにランダムアクセスメッセージ(msg5)を送信し、ランダムアクセスメッセージはGNSS有効期間を含む。
【0144】
具体的には、GNSS validity durationは、接続確立完了/接続復元完了/接続再構築完了メッセージに運ぶことができる。
【0145】
すなわち、端末デバイスはネットワークデバイスに接続確立完了メッセージ/接続復元完了メッセージ/接続再構築完了メッセージを送信し、接続確立完了メッセージ/接続復元完了メッセージ/接続再構築完了メッセージはGNSS有効期間を含む。
【0146】
2)端末デバイスは接続状態に入った後に専用RRCメッセージを介して報告する。
【0147】
具体的には、端末デバイスは端末デバイス補助情報メッセージを介してGNSS有効期間を報告することができる。又は、ネットワークデバイスは、端末デバイス情報要求に端末デバイスがGNSS validity durationを報告するように要求した後、端末デバイスは端末デバイス情報応答メッセージを介してGNSS有効期間を報告する。
【0148】
例示的には、端末デバイスはネットワークデバイスに専用RRCメッセージを送信し、専用RRCメッセージはGNSS有効期間を含む。
【0149】
例えば、端末デバイスはネットワークデバイスによって送信された端末デバイス情報要求を受信し、端末デバイス情報要求は、端末デバイスにGNSS有効期間を報告することを要求するために用いられ、端末デバイスが端末デバイス情報要求に応答して、ネットワークデバイスに端末デバイス情報応答を送信し、端末デバイス情報応答はGNSS有効期間を含む。
【0150】
例示的には、端末デバイスがGNSS有効期間を報告する報告内容について、本開示の実施例は以下の2つの内容を提供し:
1)GNSS validity durationがエフェメリス情報/common TAのvalidity duration(有効期間)より小さい場合、GNSS validity durationを報告する。その中、エフェメリス情報/common TAのvalidity durationは、エフェメリス情報/common TA残りのvalidity(有効)期間を指す。
【0151】
例示的には、端末デバイスはGNSS有効期間が第1の有効期間より小さい場合、ネットワークデバイスにGNSS有効期間を送信し、第1の有効期間は、エフェメリス情報又は共通時間同期の有効期間である。例示的には、第1の有効期間は、エフェメリス情報又は共通時間同期の有効期間の残り有効期間である。
【0152】
2)端末デバイスがGNSS validity durationとエフェメリス/common TAのvalidity durationのうちの最小を報告する。
【0153】
例示的には、端末デバイスはネットワークデバイスに第2の有効期間を送信するステップ、第2の有効期間は、GNSS有効期間と第1の有効期間のうちの小さい値であり、その中、前記第1の有効期間は、エフェメリス情報又は共通時間同期の有効期間である。例示的には、第1の有効期間は、エフェメリス情報又は共通時間同期の有効期間の残り有効期間である。
【0154】
以上のように、本実施例により提供される技術案は、GNSS有効期間報告に対して、解决案を提供する。端末デバイスがGNSS有効期間を報告する様々なトリガ条件、報告方式、報告内容を提供し、GNSSの有効性に関連する処理メカニズムを改善させる。
【0155】
理解できることは、端末デバイスが上述したようにネットワークデバイスにGNSS有効期間を報告することに応答して、有効期間が期間切れた後、端末デバイスの行為及び後続の処理方式は、上記実施例で既に詳細に説明されており、ここでは説明を省略する。
【0156】
以下は本開示装置の実施例であり、本開示方法の実施例を実行するために使用することができる。本開示装置の実施例に開示されていない詳細については、本開示方法の実施例を参照する。
【0157】
図7を参照し、本開示の実施例により提供されるGNSSの有効性の処理装置のブロック図を示す。当該装置具有実現上記端末デバ装置は、上記端末デバイス側の方法の例を実現する機能を備えイス側の方法の例の機能、前記機能は、ハードウェアによって実現することができ、ハードウェアで対応するソフトウェアを実行することによって実現することもできる。当該装置は、上述した端末デバイスであってもよく、端末デバイスに設定することもできる。図7に示すように、当該装置は、設定モジュール604を含むことができ、
設定モジュール604は、前記端末デバイスのグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)が期間切れた場合、無線リンク失敗(RLF)のターゲットパラメータを設定するために用いられる。
【0158】
選択的な実施例では、前記装置は、宣言モジュール606をさらに含み、
宣言モジュール606は、前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、マスターセルグループ(MCG) RLFを宣言するために用いられ、
前記設定モジュール604は、RLF変数レポートにターゲットパラメータを記録するために用いられる。
【0159】
選択的な実施例では、前記設定モジュール604は、接続失敗タイプ(connection Failure Type)をRLFに設定するために用いられ、
及び/又は、
前記設定モジュール604は、RLF原因(rlf-Cause)をGNSS期間切れに設定するめに用いられる。
【0160】
選択的な実施例では、前記装置は、状態モジュール607をさらに含み、
状態モジュール607は、アクセス層セキュリティがアクティブされていない場合、アイドル状態に戻るために用いられ、
又は、
状態モジュール607は、アクセス層セキュリティがアクティブされた場合、アイドル状態に戻るために用いられる。
【0161】
選択的な実施例では、前記設定モジュール604は、無線リソース制御(RRC)接続の解放原因を他に設定するために用いられ、
又は、
前記設定モジュール604は、前記RRC接続の解放原因をGNSS期間切れに設定するために用いられ、
又は、
前記設定モジュール604は、前記RRC接続の解放原因をRRC接続失敗に設定するために用いられる。
【0162】
選択的な実施例では、前記装置は、状態モジュール607をさらに含み、
状態モジュール607は、接続状態を保持するために用いられる。
【0163】
選択的な実施例では、前記装置は、第1の受信モジュール603をさらに含み、
第1の受信モジュール603は、ネットワークデバイスによって送信された設定メッセージを受信するために用いられ、その中
前記設定メッセージは、GNSSが期間切れた場合に前記端末デバイスがアイドル状態に戻るように設定するために用いられ、又は
前記設定メッセージは、GNSSが期間切れた場合に前記端末デバイスが接続状態を保持するように設定するために用いられる。
【0164】
選択的な実施例では、前記装置は、第1の送信モジュール605をさらに含み、
第1の送信モジュール605は、ネットワークデバイスに第1のメッセージを送信するために用いられ、その中
前記第1のメッセージは、前記端末デバイスがGNSSが期間切れた場合に接続状態を保持することをサポートすることを指示するために用いられ、又は
前記第1のメッセージは、前記端末デバイスがGNSSが期間切れた場合に接続状態を保持することをサポートしないことを指示するために用いられる。
【0165】
選択的な実施例では、前記装置は、伝送モジュール601をさらに含み、
伝送モジュール601は、前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、アップリンク伝送を禁止するために用いられる。
【0166】
選択的な実施例では、前記装置は、伝送モジュール601をさらに含み、
伝送モジュール601は、前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)をモニタリングしないために用いられ、
伝送モジュール601は、前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、ダウンリンク受信を行わないために用いられる。
【0167】
選択的な実施例では、前記端末デバイスはメディアアクセス制御(MAC)層を含み、
前記伝送モジュール601は、前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、時間アライメント期間切れを決定するために用いられ、及び
前記伝送モジュール601は、時間アライメント期間切れ処理プロセスを実行するために用いられる。
【0168】
選択的な実施例では、前記伝送モジュール601は、プライマリタイミング早期グループ(pTAG)とセカンダリタイミング早期グループ(sTAG)の両方の時間アライメント期間切れを決定するために用いられ、
前記伝送モジュール601は、前記pTAG時間アライメント期間切れを決定するために用いられる。
【0169】
選択的な実施例では、前記装置は、前記伝送モジュール601をさらに含み、
前記伝送モジュール601は、前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、ランダムアクセスの開始を禁止するために用いられる。
【0170】
選択的な実施例では、前記端末デバイスは、メディアアクセス制御層(MAC層)と物理層(PHY)を含む。
【0171】
選択的な実施例では、前記端末デバイスが無線リソース制御(RRC)層を含み、
前記伝送モジュール601は、前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、サービングセルの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、ショート物理アップリンク制御チャネル(SPUCCH)のうちの少なくとも1つを解放又は無効にするために用いられ、
前記伝送モジュール601は、前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、サービングセルの半持続スケジューリング(SPS)を解放又は無効にするために用いられ、
前記伝送モジュール601は、前記端末デバイスのGNSSが期間切れ、前記端末デバイスが狭帯域モノのインターネット(NB-IOT)デバイスである場合、専用アップリンクスケジューリング要求(SR)リソースを解放又は無効にするために用いられる。
【0172】
選択的な実施例では、前記伝送モジュール601は、GNSSポジションが取得された場合、無効されたサービングセルのPUCCH又はSPUCCHを復元するために用いられ、
前記伝送モジュール601は、GNSSポジションが取得された場合、無効されたサービングセルのSPSを復元するために用いられ、
前記伝送モジュール601は、GNSSポジションが取得され、前記端末デバイスがNB-IOTデバイスである場合、無効された専用SRリソースを復元するために用いられる。
【0173】
選択的な実施例では、前記端末デバイスはメディアアクセス制御(MAC)層を含み、
前記伝送モジュール601は、前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、サービングセルのハイブリッド自動再送要求(HARQ)バッファをクリアするために用いられ、
前記伝送モジュール601は、前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、無線リソース制御(RRC)層に通知してサービングセルのチャネルサウンディング基準信号(SRS)リソースを解放又は無効にするために用いられ、
前記伝送モジュール601は、前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、設定されたダウンリンクタスクとアップリンク許可をクリア又は無効にするために用いられ、
前記伝送モジュール601は、前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、半持続チャネル状態情報(CSI)によって報告された物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースをクリア又は無効にするために用いられ、
前記伝送モジュール601は、前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、アップリンク伝送を禁止するために用いられる。
【0174】
選択的な実施例では、前記伝送モジュール601は、GNSSポジションが取得された場合、無効された設定されたダウンリンクタスクとアップリンク許可を復元するために用いられる。
【0175】
選択的な実施例では、前記伝送モジュール601は、GNSSポジションが取得された場合、アップリンク伝送を復元するために用いられる。
【0176】
選択的な実施例では、前記伝送モジュール601は、GNSSポジションが取得された場合、ダウンリンク受信を復元するために用いられる。
【0177】
選択的な実施例では、前記装置は、第1の送信モジュール605をさらに含み、
第1の送信モジュール605は、GNSSポジションが取得された場合、ネットワークデバイスにGNSS有効期間を送信するために用いられ、
第1の送信モジュール605は、GNSSポジションが取得された場合、ネットワークデバイスにマスターセルグループ(MAC) RLFを報告するために用いられる。
【0178】
選択的な実施例では、前記装置は、実行モジュール602をさらに含み、
実行モジュール602は、GNSSポジションが取得された場合、ランダムアクセスプロセスを実行するために用いられ、
実行モジュール602は、GNSSポジションが取得された場合、接続再構築プロセスを実行するために用いられる。
【0179】
選択的な実施例では、前記装置は、第1の受信モジュール603をさらに含み、
第1の受信モジュール603は、時間ウィンドウ内でGNSSポジションを取得するために用いられる。
【0180】
選択的な実施例では、前記装置は、伝送モジュール601をさらに含み、
伝送モジュール601は、前記時間ウィンドウ内で、アップリンク伝送又はダウンリンク受信を行わないために用いられる。
【0181】
選択的な実施例では、前記装置は、第1の受信モジュール603をさらに含み、
第1の受信モジュール603は、ネットワークデバイスによって送信された前記時間ウィンドウの設定情報を受信するために用いられる。
【0182】
図8を参照し、本開示の実施例により提供されるGNSSの有効性の処理装置のブロック図を示す。当該装置は、上記端末デバイス側の方法の例を実現する機能を備え、前記機能は、ハードウェアによって実現することができ、ハードウェアで対応するソフトウェアを実行することによって実現することもできる。当該装置は、上述した端末デバイスであってもよく、端末デバイスに設定することもできる。如図8所示、当該装置は、第2の送信モジュール701を含むことができ、
第2の送信モジュール701は、ネットワークデバイスにグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の有効期間を送信するために用いられる。
【0183】
選択的な実施例では、前記第2の送信モジュール701は、前記ネットワークデバイスにランダムアクセスメッセージを送信するために用いられ、前記ランダムアクセスメッセージは前記GNSS有効期間を含む。
【0184】
選択的な実施例では、前記第2の送信モジュール701は、前記ネットワークデバイスに専用無線リソース制御(RRC)メッセージを送信するために用いられ、前記専用RRCメッセージは前記GNSS有効期間を含む。
【0185】
選択的な実施例では、前記装置は、第2の受信モジュール702をさらに含み、
第2の受信モジュール702は、ネットワークデバイスによって送信された端末デバイス情報要求を受信するために用いられ、前記端末デバイス情報要求は、端末デバイスにGNSS有効期間を報告することを要求するために用いられ、
前記第2の送信モジュール701は、前記ネットワークデバイスに前記GNSS有効期間を含む端末デバイス情報応答を送信するために用いられる。
【0186】
選択的な実施例では、前記第2の送信モジュール701は、前記GNSS有効期間が第1の有効期間より小さい場合、前記ネットワークデバイスに前記GNSS有効期間を送信するために用いられ、
その中、前記第1の有効期間は、エフェメリス情報又は共通時間同期の有効期間である。
【0187】
選択的な実施例では、前記第2の送信モジュール701は、前記ネットワークデバイスに第2の有効期間を送信するために用いられ、前記第2の有効期間は、前記GNSS有効期間と第1の有効期間のうちの小さい値であり、
その中、前記第1の有効期間は、エフェメリス情報又は共通時間同期の有効期間である。
【0188】
選択的な実施例では、前記第2の送信モジュール701は、GNSSポジションが取得された場合、前記ネットワークデバイスに前記GNSS有効期間を送信するために用いられる。
【0189】
選択的な実施例では、前記装置は、第2の受信モジュール702をさらに含み、
第2の受信モジュール702は、前記ネットワークデバイスがシステムメッセージを介して送信された第1の指示を受信するために用いられ、
及び/又は、
第2の受信モジュール702は、前記ネットワークデバイスが無線リソース制御(RRC)専用メッセージを介して送信された前記第1の指示を受信するために用いられ、
その中、前記第1の指示は、前記端末デバイスがGNSS有効期間を報告することを指示するために用いられ、又は、前記第1の指示は、前記端末デバイスが前記GNSS有効期間を報告しないことを指示するために用いられる。
【0190】
なお、上記実施例が提供する装置は、その機能を実現する際に、上記各機能モジュールの区分のみを例に挙げて説明し、実際の応用では、上記機能の分配は、上記に説明した機能の全部又は一部を完成するために、実際の必要に応じて上記機能を異なる機能モジュールによって完了することができ、すなわち、デバイスのコンテンツ構造を異なる機能モジュールに分割することができる。
【0191】
上述した実施例における装置について、各モジュールが動作を実行する具体的な方式は、本方法に関する実施例において詳細に説明されてきたが、ここでは詳細な説明を省略する。
【0192】
図9を参照し、本開示の実施例により提供される通信デバイス(端末デバイス又はネットワークデバイス)の概略構成図を示す。当該通信デバイスは、プロセッサ901、受信機902、送信機903、メモリ904、及びバス905を含むことができる。
【0193】
プロセッサ901は1つ又は1つの以上処理コアを含み、プロセッサ901はソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することによって、各機能応用及びGNSSの有効性の処理を実行する。
【0194】
受信機902と送信機903は、1つのトランシーバ906として実現することができ、当該トランシーバ906は1つの通信チップであってもよい。
【0195】
メモリ904はバス905を介してプロセッサ901と接続する。
【0196】
メモリ904はコンピュータプログラムを記憶するために用いられることができ、プロセッサ901は当該コンピュータプログラムを実行して、上記方法実施例の通信デバイスによって実行された各ステップを実現することができる
【0197】
さらに、メモリ904は、任意のタイプの揮発性又は不揮発性の記憶デバイス、又はそれらの組み合わせによって実現することができ、
揮発性又は不揮発性の記憶デバイスは、ランダムメモリ(Random-Access Memory、RAM)と読取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory、EEPROM)、フラッシュメモリ又はその他の固体記憶技術、読取り専用光ディスク(Compact Disc Read-Only Memory、CD-ROM)、高密度デジタルビデオディスク(Digital Video Disc、DVD)、又はその他の光学的記憶デバイス、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶デバイス又はその他の磁気記憶デバイスを含むが、これらに限定されない。
【0198】
通信デバイスが端末デバイスとして実現する場合、本開示の実施例に係るプロセッサ901は、上述した図3図6のいずれかに示す方法のうち、端末デバイスによって実行されるステップを実行することができ、ここではこれ以上説明しない。
【0199】
可能な実現方式では、通信デバイスが端末デバイスとして実現する場合、
前記プロセッサは、前記端末デバイスのグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)が期間切れた場合、無線リンク失敗(RLF)のターゲットパラメータを設定するために用いられる。
【0200】
可能な実現方式では、通信デバイスが端末デバイスとして実現する場合、
前記トランシーバは、ネットワークデバイスにグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の有効期間を送信するために用いられる。
【0201】
本開示の実施例はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、前記記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがコアネットワークデバイスのプロセッサによって実行されて、上記端末デバイス側のGNSSの有効性の処理方法を実現することができる。
【0202】
選択的には、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムメモリ(Random-Access Memory、RAM)、ソリッドステートハードディスク(Solid State Drives、SSD)、又は光ディスクなどを含むことができる。ランダムアクセスメモリは、抵抗式ランダムアクセスメモリ(Resistance Random Access Memory、ReRAM)と動的ランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory、DRAM)とを含むことができる。
【0203】
本開示の実施例はチップをさらに提供し、前記チップは、プログラマブル論理回路及び/又はプログラム命令を含み、前記チップが端末デバイスで実行される場合、上記端末デバイス側のGNSSの有効性の処理方法を実現する。
【0204】
本開示の実施例はコンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムをさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムはコンピュータ命令を含み、前記コンピュータ命令はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され、端末デバイスのプロセッサは前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体から前記コンピュータ命令を読み出して実行して、上記端末デバイス側のGNSSの有効性の処理方法を実現する。
【0205】
本開示の実施例において言及される「指示」は、直接的な指示であってもよいし、間接的な指示であってもよいし、関連関係があることを示すものであってもよいことを理解されたい。例えば、AはBを指示し、AはBを直接指示することができ、例えば、BはAによって取得することができ、AがCを指示し、BがCを介して取得することができ、AとBの間に相関関係があることも表すことができる。
【0206】
本開示の実施例の説明において、「対応」という用語は、両者の間に直接対応又は間接対応の関係があることを意味してもよいし、両者の間に関連関係があることを意味してもよいし、指示と指示されること、構成と構成されることなどの関係であってもよい。
【0207】
本明細書で言及される「複数」とは、2つ又は2つ以上を意味する。「及び/又は」は、関連オブジェクトの関連関係を記述し、3つの関係が存在することができることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在すること、AとBが同時に存在すること、Bが単独で存在することという3つの状況を示すことができる。文字「/」は一般的に、前後の関連オブジェクトが「又は」の関係であることを示す。
【0208】
また、本明細書に記載のステップ番号は、ステップ間の可能な実行順序の一例を示すだけであり、他の実施例では、上記ステップは、例えば、2つの異なる番号のステップが同時に実行され、又は2つの異なる番号のステップが図示とは逆の順序で実行されるなど、番号順に実行されなくてもよく、本開示の実施例はこれに限定されない。
【0209】
当業者は、上記の1つ又は複数の例において、本開示の実施例で説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの任意の組み合わせで実装できることを意識することができる。ソフトウェアを使用して実装される場合、これらの機能はコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されてもよく、又はコンピュータ読み取り可能な媒体上の1つ又は複数の命令又はコードとして伝送されてもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体を含み、コンピュータ記憶媒体は、コンピュータプログラムを一方の場所から他方の場所へ転送するのを容易にする任意の媒体である。記憶媒体は、汎用又は専用コンピュータがアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってもよい。
【0210】
上記は本開示の例示的な実施例にすぎず、本開示を限定せず、本開示の精神と原則の範囲内で、行われる任意の修正、等価置換、改良などは、本開示の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-06-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスによって実行されるGNSSの有効性の処理方法であって、
前記端末デバイスのグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)が期間切れた場合、無線リンク失敗(RLF)のターゲットパラメータを設定するステップを含む、
ことを特徴とするGNSSの有効性の処理方法。
【請求項2】
前記端末デバイスのグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)が期間切れた場合、無線リンク失敗(RLF)のターゲットパラメータを設定するステップは、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、マスターセルグループ(MCG) RLFを宣言するステップと、
RLF変数レポートにターゲットパラメータを記録するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項3】
前記RLF変数レポートにターゲットパラメータを記録するステップは、
接続失敗タイプ(connection Failure Type)をRLFに設定するステップと、
RLF原因(rlf-Cause)をGNSS期間切れに設定するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項4】
前記方法は、
アクセス層セキュリティがアクティブされていない場合、アイドル状態に戻るステップ、又は、
アクセス層セキュリティがアクティブされた場合、アイドル状態に戻るステップ、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項5】
前記方法は、
無線リソース制御(RRC)接続の解放原因を他に設定するステップと、
前記RRC接続の解放原因をGNSS期間切れに設定するステップと、又は
前記RRC接続の解放原因をRRC接続失敗に設定するステップと、のうちの1つをさらに含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項6】
前記方法は、
接続状態を保持するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項7】
前記方法は、
ネットワークデバイスによって送信された設定メッセージを受信するステップをさらに含み、
前記設定メッセージは、GNSSが期間切れた場合に前記端末デバイスがアイドル状態に戻るように設定するために用いられ、又は
前記設定メッセージは、GNSSが期間切れた場合に前記端末デバイスが接続状態を保持するように設定するために用いられる、
ことを特徴とする請求項4に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項8】
前記方法は、
ネットワークデバイスに第1のメッセージを送信するステップをさらに含み、
前記第1のメッセージは、前記端末デバイスがGNSSが期間切れた場合に接続状態を保持することをサポートすることを指示するために用いられ、又は
前記第1のメッセージは、前記端末デバイスがGNSSが期間切れた場合に接続状態を保持することをサポートしないことを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項7に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項9】
前記方法は、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、アップリンク伝送を禁止するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)をモニタリングしないステップと、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、ダウンリンク受信を行わないステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項11】
前記端末デバイスはメディアアクセス制御(MAC)層を含み、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、アップリンク伝送を禁止するステップは、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、時間アライメント期間切れを決定するステップと、
時間アライメント期間切れ処理プロセスを実行するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項12】
前記時間アライメント期間切れを決定するステップは、
プライマリタイミング早期グループ(pTAG)とセカンダリタイミング早期グループ(sTAG)の両方の時間アライメント期間切れを決定するステップと、
前記pTAG時間アライメント期間切れを決定するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項13】
前記方法は、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、ランダムアクセスの開始を禁止するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項14】
前記アップリンク伝送を禁止するステップは、前記端末デバイスのメディアアクセス制御層(MAC層)と物理層(PHY)によって実行される、
ことを特徴とする請求項9に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項15】
前記端末デバイスが無線リソース制御(RRC)層を含み、前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、アップリンク伝送を禁止するステップは、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、サービングセルの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、ショート物理アップリンク制御チャネル(SPUCCH)のうちの少なくとも1つを解放又は無効にするステップと、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、サービングセルの半持続スケジューリング(SPS)を解放又は無効にするステップと、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れ、前記端末デバイスが狭帯域モノのインターネット(NB-IOT)デバイスである場合、専用アップリンクスケジューリング要求(SR)リソースを解放又は無効にするステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項16】
前記方法は、
GNSSポジションが取得された場合、無効されたサービングセルのPUCCH又はSPUCCHを復元するステップと、
GNSSポジションが取得された場合、無効されたサービングセルのSPSを復元するステップと、
GNSSポジションが取得され、前記端末デバイスがNB-IOTデバイスである場合、無効された専用SRリソースを復元するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、
ことを特徴とする請求項15に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項17】
前記端末デバイスはメディアアクセス制御(MAC)層を含み、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、アップリンク伝送を禁止するステップは、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、サービングセルのハイブリッド自動再送要求(HARQ)バッファをクリアするステップと、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、無線リソース制御(RRC)層に通知してサービングセルの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースを解放又は無効にするステップと、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、RRC層に通知してサービングセルのチャネルサウンディング基準信号(SRS)リソースを解放又は無効にするステップと、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、設定されたダウンリンクタスクとアップリンク許可をクリア又は無効にするステップと、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、半持続チャネル状態情報(CSI)によって報告された物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースをクリア又は無効にするステップと、
前記端末デバイスのGNSSが期間切れた場合、アップリンク伝送を禁止するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項18】
前記方法は、
GNSSポジションが取得された場合、無効された設定されたダウンリンクタスクとアップリンク許可を復元するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項17に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項19】
前記方法は、
GNSSポジションが取得された場合、アップリンク伝送を復元するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項20】
前記方法は、
GNSSポジションが取得された場合、ダウンリンク受信を復元するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項10に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項21】
前記方法は、
GNSSポジションが取得された場合、ネットワークデバイスにGNSS有効期間を送信するステップと、
GNSSポジションが取得された場合、ネットワークデバイスにマスターセルグループ(MCG) RLFを報告するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項22】
前記方法は、
GNSSポジションが取得された場合、ランダムアクセスプロセスを実行するステップと、
GNSSポジションが取得された場合、接続再構築プロセスを実行するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項23】
前記方法は、
時間ウィンドウ内でGNSSポジションを取得するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項24】
前記方法は、
前記時間ウィンドウ内で、アップリンク伝送又はダウンリンク受信を行わないステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項23に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項25】
前記方法は、
ネットワークデバイスによって送信された前記時間ウィンドウの設定情報を受信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項23に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項26】
端末デバイスによって実行されるGNSSの有効性の処理方法であって、
ネットワークデバイスにグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の有効期間を送信するステップを含む、
ことを特徴とするGNSSの有効性の処理方法。
【請求項27】
前記ネットワークデバイスにグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の有効期間を送信するステップは、
前記ネットワークデバイスにランダムアクセスメッセージを送信するステップを含み、前記ランダムアクセスメッセージは前記GNSS有効期間を含む、
ことを特徴とする請求項26に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項28】
前記ネットワークデバイスにグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の有効期間を送信するステップは、
前記ネットワークデバイスに専用無線リソース制御(RRC)メッセージを送信するステップを含み、前記専用RRCメッセージは前記GNSS有効期間を含む、
ことを特徴とする請求項26に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項29】
前記方法は、
ネットワークデバイスによって送信された端末デバイス情報要求を受信するステップをさらに含み、前記端末デバイス情報要求は、端末デバイスにGNSS有効期間を報告することを要求するために用いられ、
前記ネットワークデバイスに専用無線リソース制御(RRC)メッセージを送信するステップは、
前記ネットワークデバイスに前記GNSS有効期間を含む端末デバイス情報応答を送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項28に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項30】
前記ネットワークデバイスにグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の有効期間を送信するステップは、
前記GNSS有効期間が第1の有効期間より小さい場合、前記ネットワークデバイスに前記GNSS有効期間を送信するステップを含み、
前記第1の有効期間は、エフェメリス情報又は共通時間同期の有効期間である、
ことを特徴とする請求項26に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項31】
前記方法は、
前記ネットワークデバイスに第2の有効期間を送信するステップをさらに含み、前記第2の有効期間は、前記GNSS有効期間と第1の有効期間のうちの小さい値であり、
前記第1の有効期間は、エフェメリス情報又は共通時間同期の有効期間である、
ことを特徴とする請求項26に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項32】
前記ネットワークデバイスにグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の有効期間を送信するステップは、
GNSSポジションが取得された場合、前記ネットワークデバイスに前記GNSS有効期間を送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項26に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項33】
前記方法は、
前記ネットワークデバイスがシステムメッセージを介して送信された第1の指示を受信するステップ、
及び/又は、前記ネットワークデバイスが無線リソース制御(RRC)専用メッセージを介して送信された前記第1の指示を受信するステップ、をさらに含み、
前記第1の指示は、前記端末デバイスがGNSS有効期間を報告することを指示するために用いられ、又は、前記第1の指示は、前記端末デバイスが前記GNSS有効期間を報告しないことを指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項26に記載のGNSSの有効性の処理方法。
【請求項34】
端末デバイスを実現するためのGNSSの有効性の処理装置であって、
前記端末デバイスのグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)が期間切れた場合、無線リンク失敗(RLF)のターゲットパラメータを設定するための設定モジュールを含む、
ことを特徴とするGNSSの有効性の処理装置。
【請求項35】
端末デバイスを実現するためのGNSSの有効性の処理装置であって、
ネットワークデバイスにグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の有効期間を送信するための第2の送信モジュールを含む、
ことを特徴とするGNSSの有効性の処理装置。
【請求項36】
端末デバイスであって、
前記端末デバイスはプロセッサを含み、
前記プロセッサは、前記端末デバイスのグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)が期間切れた場合、無線リンク失敗(RLF)のターゲットパラメータを設定するために用いられる、
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項37】
端末デバイスであって、
前記端末デバイスはトランシーバを含み、
前記トランシーバは、ネットワークデバイスにグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)の有効期間を送信するために用いられる、
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項38】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~33のいずれかに記載のGNSSの有効性の処理方法を実現する、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項39】
チップであって、
前記チップは、プログラマブル論理回路及び/又はプログラム命令を含み、前記チップが実行される場合、請求項1~33のいずれかに記載のGNSSの有効性の処理方法を実現する、
ことを特徴とするチップ。
【請求項40】
コンピュータプログラムであって、
記コンピュータプログラムはコンピュータ命令を含み、前記コンピュータ命令はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され、プロセッサは前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体から前記コンピュータ命令を読み出して実行して、請求項1~33のいずれかに記載のGNSSの有効性の処理方法を実現する、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0177
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0177】
選択的な実施例では、前記装置は、第1の送信モジュール605をさらに含み、
第1の送信モジュール605は、GNSSポジションが取得された場合、ネットワークデバイスにGNSS有効期間を送信するために用いられ、
第1の送信モジュール605は、GNSSポジションが取得された場合、ネットワークデバイスにマスターセルグループ(MCG) RLFを報告するために用いられる。
【国際調査報告】