(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-17
(54)【発明の名称】自浄式集塵シートおよび集塵システム
(51)【国際特許分類】
A47L 11/40 20060101AFI20250109BHJP
A47L 11/24 20060101ALI20250109BHJP
A47L 11/29 20060101ALI20250109BHJP
A47L 11/33 20060101ALI20250109BHJP
A47L 9/28 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
A47L11/40
A47L11/24
A47L11/29
A47L11/33
A47L9/28 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539402
(86)(22)【出願日】2022-07-13
(85)【翻訳文提出日】2024-08-26
(86)【国際出願番号】 CN2022105560
(87)【国際公開番号】W WO2023124015
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202111679687.2
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522152360
【氏名又は名称】北京石頭世紀科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Roborock Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 1001, Floor 10, Building 3, Yard 17, Anju Road, Changping District, Beijing,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】周 永飛
(72)【発明者】
【氏名】段 伝林
(72)【発明者】
【氏名】楊 志敏
(72)【発明者】
【氏名】鹿 由成
【テーマコード(参考)】
3B057
【Fターム(参考)】
3B057DE00
(57)【要約】
本開示は、自浄式集塵シートおよび集塵システムを提供し、自浄式集塵シートは自浄式集塵シート本体(2000)を含み、前記自浄式集塵シート本体(2000)は、前記自浄式集塵シート本体(2000)の頂部に設けられ、貯水タンクを収容するように構成された貯水室(2700)と、前記貯水室(2700)と並んで前記自浄式集塵シート本体(2000)の頂端に設けられ、集塵カバーを収容するように構成された集塵室(2100)と、前記自浄式集塵シート本体(2000)に沿って下から上へ設けられ、前記自浄式集塵シート本体のベース(6000)の集塵口と前記集塵室を連通させる空気ダクト(2500)と、を含む。本開示の自浄式集塵シートは、自浄式集塵シートに集塵室(2100)を設けることで、複数回の清掃後に1回で塵埃を捨てることができるという技術的効果を奏することができ、清掃ロボット上のダストボックスを頻繁に清掃する必要がなく、清掃効率が高く、使い勝手などのユーザ体験が向上する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自浄式集塵シート本体を含む自浄式集塵シートであって、
前記自浄式集塵シート本体は、
前記自浄式集塵シート本体の頂部に設けられ、貯水タンクを収容するように構成された貯水室と、
前記貯水室と並んで前記自浄式集塵シート本体の頂端に設けられ、集塵カバーを収容するように構成された集塵室と、
前記自浄式集塵シート本体に沿って下から上へ設けられる空気ダクトであって、前記自浄式集塵シート本体のベースの集塵口と前記集塵室を連通させる空気ダクトと、を含む、自浄式集塵シート。
【請求項2】
前記貯水室は、前記貯水室に密着した後壁、前記貯水室の底部に沿って前記貯水室の後壁よりも低い高さまで上方に延伸するボスを含み、前記ボスの頂部に複数の突起開口が設けられ、前記突起開口は、前記貯水タンクに接続されるために使用される、請求項1に記載の自浄式集塵シート。
【請求項3】
前記貯水室および/または集塵室の開口方向は、上方かつ前方に向いている、請求項1に記載の自浄式集塵シート。
【請求項4】
前記貯水室と前記集塵室は、前記自浄式集塵シート本体の後壁、前壁および側壁によって囲まれて形成され、前記自浄式集塵シート本体の後壁の高さは、前記自浄式集塵シート本体の前壁の高さよりも高く、前記自浄式集塵シート本体の側壁は、前記後壁と前壁に接続される、請求項3に記載の自浄式集塵シート。
【請求項5】
前記自浄式集塵シートは、前記貯水室に並んで設けられた汚水タンクと清浄水タンク、および前記集塵室に並んで設けられた前記集塵カバーをさらに含む、請求項1に記載の自浄式集塵シート。
【請求項6】
前記貯水室は、垂直に延伸する仕切り板を含み、前記仕切り板は、前記貯水室を2つの部分に分割し、一部分は前記汚水タンクを収容するために使用され、他の部分は前記清浄水タンクを収容するために使用される、請求項5に記載の自浄式集塵シート。
【請求項7】
前記汚水タンクと前記清浄水タンクが前記貯水室内に組み立てられた場合、前記汚水タンクと前記清浄水タンクとのタンク本体の一部は、前記貯水室の外部に配置され、前記集塵カバーが前記集塵室に組み立てられた場合、前記集塵カバーの一部は、前記集塵室の外部に配置される、請求項6に記載の自浄式集塵シート。
【請求項8】
前記突起開口は、
前記汚水タンクの組立位置のボス上部に対応して設けられたエアポンプ口および汚水タンク接続口、
前記清浄水タンクの組立位置のボス上部に対応して設けられた清浄水タンク接続口を含む、請求項2に記載の自浄式集塵シート。
【請求項9】
前記集塵カバーは、開口を有し、前記開口は、前記集塵室の端面にシール接続される、請求項1に記載の自浄式集塵シート。
【請求項10】
前記自浄式集塵シート本体の下部には、前方に開口した洗浄室が形成され、前記洗浄室は、自動清掃装置が配置されるために使用される、請求項1に記載の自浄式集塵シート。
【請求項11】
前記洗浄室内に洗浄溝が設けられ、前記洗浄溝は、前記自動清掃装置が前記洗浄室に配置された後、前記洗浄溝を介して前記自動清掃装置の清掃部材を清掃するように構成される、請求項10に記載の自浄式集塵シート。
【請求項12】
前記集塵口と前記洗浄溝は、実質的に平行方向に前記自浄式集塵シート本体のベースの前後に設けられる、請求項10に記載の自浄式集塵シート。
【請求項13】
自浄式集塵シート底板をさらに含み、前記自浄式集塵シート底板は、前記自浄式集塵シート本体に着脱可能に接続される、請求項1に記載の自浄式集塵シート。
【請求項14】
前記空気ダクトの少なくとも一部が前記自浄式集塵シート本体の側壁に設けられる、請求項1に記載の自浄式集塵シート。
【請求項15】
自動清掃装置および請求項1~14のいずれか1項に記載の自浄式集塵シートを備える、集塵システム。
【請求項16】
自浄式集塵シート本体を含む自浄式集塵シートであって、
自浄式集塵シート本体は、
前記自浄式集塵シート本体の頂部に並んで設けられた貯水室と集塵室を含み、
貯水タンクは、前記貯水室に着脱可能に設けられ、集塵カバーは、前記集塵室に着脱可能にスリーブされて集塵のために密閉した集塵ビンを形成し、組立状態下で、前記貯水タンクが上方に開口し、前記集塵カバーが下方に開口する、自浄式集塵シート。
【請求項17】
前記貯水室と前記集塵室は、前記自浄式集塵シート本体の後壁、前壁および側壁によって囲まれて形成され、前記自浄式集塵シート本体の後壁の高さは、前記自浄式集塵シート本体の前壁の高さよりも高く、前記自浄式集塵シート本体の側壁は、前記後壁と前壁に接続される、請求項16に記載の自浄式集塵シート。
【請求項18】
前記貯水タンクは、汚水タンクと清浄水タンクを含み、
前記貯水室は、垂直に延伸する仕切り板を含み、前記仕切り板は、前記貯水室を2つの部分に分割し、一部分は前記汚水タンクを収容するために使用され、他の部分は前記清浄水タンクを収容するために使用される、請求項16または17に記載の自浄式集塵シート。
【請求項19】
前記汚水タンクと前記清浄水タンクが前記貯水室内に組み立てられた場合、前記汚水タンクと前記清浄水タンクとのタンク本体の一部は、前記貯水室の外部に配置され、前記集塵カバーが前記集塵室内に組み立てられた場合、前記集塵カバーの一部は、前記集塵室の外部に配置される、請求項18に記載の自浄式集塵シート。
【請求項20】
前記集塵カバーの開口は、前記集塵室の端面にシール接続される、請求項16に記載の自浄式集塵シート。
【請求項21】
自動清掃装置、および請求項16~20のいずれか1項に記載の自浄式集塵シートを備える、集塵システム。
【請求項22】
自浄式集塵シート本体を含む自浄式集塵シートであって、
前記自浄式集塵シート本体は、
前記自浄式集塵シート本体の頂部に並んで設けられ、上方かつ前方に開口した貯水室と集塵室を含み、
貯水タンクは、前記貯水室に着脱可能に設けられ、前記貯水室の一部のタンク本体は、前記貯水室の外側に配置され、集塵カバーは、前記集塵室に着脱可能に設けられ、前記集塵カバーの一部のカバー本体は、前記集塵室の外部に露出する、自浄式集塵シート。
【請求項23】
前記貯水室と前記集塵室は、前記自浄式集塵シート本体の後壁、前壁および側壁によって囲まれて形成され、前記自浄式集塵シート本体の後壁の高さは、前記自浄式集塵シート本体の前壁の高さよりも高く、前記自浄式集塵シート本体の側壁は、前記後壁と前壁に接続される、請求項22に記載の自浄式集塵シート。
【請求項24】
前記自浄式集塵シートは、前記貯水室に並んで設けられた汚水タンクと清浄水タンク、および前記集塵室に並んで設けられた集塵カバーをさらに含む、請求項22に記載の自浄式集塵シート。
【請求項25】
前記貯水室は、垂直に延伸する仕切り板を含み、前記仕切り板は、前記貯水室を2つの部分に分割し、一部分は前記汚水タンクを収容するために使用され、他の部分は前記清浄水タンクを収容するために使用される、請求項24に記載の自浄式集塵シート。
【請求項26】
前記汚水タンクと前記清浄水タンクが前記貯水室内に組み立てられた場合、前記汚水タンクと前記清浄水タンクとのタンク本体の一部は、前記貯水室の外部に配置され、前記集塵カバーが前記集塵室内に組み立てられた場合、前記集塵カバーの一部は、前記集塵室の外部に配置される、請求項25に記載の自浄式集塵シート。
【請求項27】
前記集塵カバーは開口を有し、前記開口は、前記集塵室の端面にシール接続される、請求項22に記載の自浄式集塵シート。
【請求項28】
自動清掃装置、および請求項22~27のいずれか1項に記載の自浄式集塵シートを備える、集塵システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2021年12月31日に出願され、出願番号202111679687.2の中国特許出願に基づき、その中国特許出願の優先権を主張し、そのすべての内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、清掃ロボットの技術分野に関し、具体的に、自浄式集塵シートおよび集塵システムに関する。
【背景技術】
【0003】
近年、科学技術の進歩に伴い、様々な清掃用品が登場し、人々の掃除や清掃などの作業の負担を軽減し、人々のニーズに応え、人々の生活に大きな利便性をもたらしている。ここで、自動清掃装置その高度にインテリジェントな特性により人々に好まれている。
【0004】
床の掃き掃除およびモップ掛けができる自動清掃装置について、自動清掃装置は清掃する場所の埃やゴミを掃き掃除して吸着し、ウェットモップ掛けを行うことができ、清掃作業が終わった後、ユーザが手作業でダストボックスにゴミを捨てる必要がある。清掃ロボット本体のダストボックスの空間には限りがあるため、清掃が困難なゴミや埃が多いエリアでは、清掃中に手作業でダストボックスを高頻度で清掃する必要があり、清掃効率が大幅に低下する同時、ダストボックスの頻繁な清掃は、ユーザ体験に悪影響を与える。
【発明の概要】
【0005】
本開示の目的は、清掃ロボット上のダストボックスを頻繁に清掃することを回避するために、大きな空間を有する集塵室を備える自浄式集塵シートを提供することである。
【0006】
本開示の実施例は、自浄式集塵シートを提供し、自浄式集塵シート本体を含み、前記自浄式集塵シート本体は、
前記自浄式集塵シート本体の頂部に設けられ、貯水タンクを収容するように構成された貯水室と、
前記貯水室と並んで前記自浄式集塵シート本体の頂端に設けられ、集塵カバーを収容するように構成された集塵室と、
前記自浄式集塵シート本体に沿って下から上へ設けられる空気ダクトであって、前記自浄式集塵シート本体のベースの集塵口と前記集塵室を連通させる空気ダクトと、を含む。
【0007】
いくつかの実施例では、前記貯水室は、前記貯水室に密着した後壁、前記貯水室の底部に沿って前記貯水室の後壁よりも低い高さまで上方に延伸するボスを含み、前記ボスの頂部に複数の突起開口が設けられ、前記突起開口は前記貯水タンクに接続されるために使用される。
【0008】
いくつかの実施例では、前記貯水室および/または集塵室の開口方向は、上方かつ前方に向いている。
【0009】
いくつかの実施例では、前記貯水室と前記集塵室は、前記自浄式集塵シート本体の後壁、前壁および側壁によって囲まれて形成され、ここで、前記自浄式集塵シート本体の後壁の高さは前記自浄式集塵シート本体の前壁の高さよりも高く、前記自浄式集塵シート本体の側壁は、前記後壁と前壁に接続される。
【0010】
いくつかの実施例では、前記自浄式集塵シートは、前記貯水室に並んで設けられた汚水タンクと清浄水タンク、および前記集塵室に並んで設けられた前記集塵カバーをさらに含む。
【0011】
いくつかの実施例では、前記貯水室内は、垂直に延伸する仕切り板を含み、前記仕切り板は、前記貯水室を2つの部分に分割し、一部分は前記汚水タンクを収容するために使用され、他の部分は前記清浄水タンクを収容するために使用される。
【0012】
いくつかの実施例では、前記汚水タンクと前記清浄水タンクが前記貯水室内に組み立てられた場合、前記汚水タンクと前記清浄水タンクとのタンク本体の一部は前記貯水室の外部に配置され、前記集塵カバーが前記集塵室に組み立てられた場合、前記集塵カバーの一部は前記集塵室の外部に配置される。
【0013】
いくつかの実施例では、前記突起開口は、前記汚水タンクの組立位置のボス上部に対応して設けられたエアポンプ口および汚水タンク接続口、前記清浄水タンクの組立位置のボス上部に対応して設けられた清浄水タンク接続口を含む。
【0014】
いくつかの実施例では、前記集塵カバーは開口を有し、前記開口は前記集塵室の端面にシール接続される。
【0015】
いくつかの実施例では、前記自浄式集塵シート本体の下部には、前方に開口した洗浄室が形成され、前記洗浄室は自動清掃装置が配置されるために使用される。
【0016】
いくつかの実施例では、前記洗浄室内に洗浄溝が設けられ、前記自動清掃装置が前記洗浄室に配置された後、前記洗浄溝を介して前記自動清掃装置上の清掃部材を清掃するように構成される。
【0017】
いくつかの実施例では、前記集塵口と前記洗浄溝は実質的に平行方向に前記自浄式集塵シート本体のベースの前後に設けられる。
【0018】
いくつかの実施例では、自浄式集塵シート底板をさらに含み、前記自浄式集塵シート底板は前記自浄式集塵シート本体に着脱可能に接続される。
【0019】
いくつかの実施例では、前記空気ダクトの少なくとも一部が前記自浄式集塵シート本体の側壁上に設けられる。
【0020】
本開示の実施例は、自動清掃装置、および上記のいずれか1つの実施例に記載の自浄式集塵シートを備える集塵システムを提供する。
【0021】
本開示の実施例は、自浄式集塵シートを提供し、自浄式集塵シート本体を含み、前記自浄式集塵シート本体は、前記自浄式集塵シート本体の頂部に並んで設けられた貯水室と集塵室を含み、貯水タンクは前記貯水室に着脱可能に設けられ、集塵カバーは前記集塵室に着脱可能にスリーブされて集塵のために密閉した集塵ビンを形成し、組立状態下で、前記貯水タンクが上方に開口し、前記集塵カバーが下方に開口する。
【0022】
いくつかの実施例では、前記貯水室と前記集塵室は、前記自浄式集塵シート本体の後壁、前壁および側壁によって囲まれて形成され、前記自浄式集塵シート本体の後壁の高さは前記自浄式集塵シート本体の前壁の高さよりも高く、前記自浄式集塵シート本体の側壁は、前記後壁と前壁に接続される。
【0023】
いくつかの実施例では、前記貯水タンクは汚水タンクと清浄水タンクを含み、前記貯水室は垂直に延伸する仕切り板を含み、前記仕切り板は、前記貯水室を2つの部分に分割し、一部分は前記汚水タンクを収容するために使用され、他の部分は前記清浄水タンクを収容するために使用される。
【0024】
いくつかの実施例では、前記汚水タンクと前記清浄水タンクが前記貯水室内に組み立てられた場合、前記汚水タンクと前記清浄水タンクとのタンク本体の一部は前記貯水室の外部に配置され、前記集塵カバーが前記集塵室内に組み立てられた場合、前記集塵カバーの一部は前記集塵室の外部に配置される。
【0025】
いくつかの実施例では、前記集塵カバーの開口は前記集塵室の端面にシール接続される。
【0026】
本開示の実施例は、自動清掃装置、および上記のいずれか1つの実施例に記載の自浄式集塵シートを備える集塵システムを提供する。
【0027】
本開示の実施例は、自浄式集塵シートを提供し、自浄式集塵シート本体を含み、前記自浄式集塵シート本体は、前記自浄式集塵シート本体の頂部に並んで設けられ、上方かつ前方に開口した貯水室と集塵室を含み、貯水タンクは前記貯水室に着脱可能に設けられ、前記貯水室の一部のタンク本体は前記貯水室の外側に配置され、集塵カバーは前記集塵室に着脱可能に設けられ、前記集塵カバーの一部のカバー本体が前記集塵室の外部に露出する。
【0028】
いくつかの実施例では、前記貯水室と前記集塵室は、前記自浄式集塵シート本体の後壁、前壁および側壁によって囲まれて形成され、前記自浄式集塵シート本体の後壁の高さは前記自浄式集塵シート本体の前壁の高さよりも高く、前記自浄式集塵シート本体の側壁は、前記後壁と前壁に接続される。
【0029】
いくつかの実施例では、前記自浄式集塵シートは、前記貯水室に並んで設けられた汚水タンクと清浄水タンク、および前記集塵室に並んで設けられた集塵カバーをさらに含む。
【0030】
いくつかの実施例では、前記貯水室は垂直に延伸する仕切り板を含み、仕切り板は、前記貯水室を2つの部分に分割し、一部分は前記汚水タンクを収容するために使用され、他の部分は前記清浄水タンクを収容するために使用される。
【0031】
いくつかの実施例では、前記汚水タンクと前記清浄水タンクが前記貯水室内に組み立てられた場合、前記汚水タンクと前記清浄水タンクとのタンク本体の一部は前記貯水室の外部に配置され、前記集塵カバーが前記集塵室内に組み立てられた場合、前記集塵カバーの一部は前記集塵室の外部に配置される。
【0032】
いくつかの実施例では、前記集塵カバーは開口を有し、前記開口は前記集塵室の端面にシール接続される。
【0033】
本開示の実施例は、自動清掃装置、および上記のいずれか1つの実施例に記載の自浄式集塵シートを備える集塵システムを提供する。
【発明の効果】
【0034】
先行技術に比べて、本開示の実施例は以下のような技術的効果を有する。
【0035】
自浄式集塵シート本体の頂端に集塵カバーを収容するための集塵室および貯水タンクを収容するための貯水室を並んで設けることにより、集塵シートの高さ方向の空間を節約し、集塵室と貯水室容積を十分に確保した場合、集塵シート本体が高すぎて重心が不安定になることがなく、下から上へ設計された空気ダクトにより、風路の複雑さを低減し、集塵効率を向上させることができる。集塵カバーを集塵室にスリーブさせることにより、集塵過程においてファンからの吸引力によりキャビティにより緊密に密着し、封止効果をさらに向上させる。貯水タンクと集塵カバーを貯水室と集塵室に露出させることにより、ユーザが露出部分を通じてタンク本体とカバー本体との内部の状況を目視で確認することができ、ユーザの体験が向上する。また、貯水タンクと集塵カバーをすべて貯水室と集塵室との内に配置する設計方法と比較すると、露出設計により、ユーザが貯水タンクと集塵カバーを取り入れる際に、両者をキャビティの最高位置を超えて持ち上げてから平行移動させることなく取り出すことができ、ユーザの持ち上げストロークを低減し、ユーザは、キャビティ内から貯水タンクと集塵カバーをより容易に取り出すことができる。
【0036】
ここでの添付図面は、本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本開示に適合する実施例が示され、明細書とともに本開示の原理を解釈するために使用される。明らかに、以下の説明における添付図面は、本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの添付図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】本開示のいくつかの実施例の自浄式集塵シート全体構造を示す概略図
【
図2】本開示のいくつかの実施例の自浄式集塵シート本体の構造を示す概略図
【
図3】本開示のいくつかの実施例の自浄式集塵シートにおける貯水タンクの構造を示す概略図
【
図4】本開示のいくつかの実施例の自浄式集塵シートにおける貯水タンクの側面図
【
図5】本開示のいくつかの実施例の自浄式集塵シートにおける貯水タンク内部の構造を示す概略図
【
図6】本開示のいくつかの実施例の集塵ビンの断面構造図
【
図7】本開示のいくつかの実施例の集塵ビンのファン頂面組立構造を示す図
【
図8】本開示のいくつかの実施例の集塵ビンの振動減衰カバーを示す構造図
【
図9】本開示のいくつかの実施例の集塵ビンのファン底面組立構造を示す図
【
図10】本開示のいくつかの実施例の集塵ビンの振動減衰パッドを示す構造図
【
図11】本開示のいくつかの実施例の自浄式集塵シート底板を示す正面図
【
図12】本開示のいくつかの実施例の自浄式集塵シート底板を示す側面図
【
図13】本開示のいくつかの実施例の自浄式集塵シート底板の立体構造図
【
図14】本開示のいくつかの実施例によって提供される自浄式集塵シートおよびダストボックスの全体構造図
【
図15】本開示のいくつかの実施例によって提供される自浄式集塵シート空気ダクトの断面図
【
図16】本開示のいくつかの実施例によって提供される自浄式集塵シートの集塵状態下での気流方向を示す概略図
【
図17】本開示のいくつかの実施例によって提供される自浄式集塵シート本体構造を示す概略図
【
図18】本開示のいくつかの実施例によって提供される集塵室の構造を示す概略図
【
図19】本開示のいくつかの実施例によって提供される集塵カバーの構造を示す概略図
【
図20】本開示のいくつかの実施例によって提供される集塵カバーの断面図
【
図21】本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグブラケットの構造を示す概略図
【
図22】本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグブラケットの構造を示す概略図
【
図23】本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグの構造を示す概略図
【
図24】本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグの構造を示す概略図
【
図24A】本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグの部分構造を示す概略図
【
図25】本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグブラケットおよびダストバッグの予め組立構造を示す概略図
【
図26】本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグブラケットおよびダストバッグの組立構造を示す断面図
【
図27】本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグブラケットおよびダストバッグの組立構造を示す概略図
【
図28】本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグブラケットの背面図
【
図29】本開示のいくつかの実施例によって提供される集塵室の構造を示す概略図
【
図30】本開示のいくつかの実施例によって提供される安全弁の構造を示す概略図
【
図31】本開示のいくつかの実施例によって提供される安全弁の断面構造を示す概略図
【
図32】本開示のいくつかの実施例の集塵ビンおよびファンビンの部分的な構造断面を示す概略図
【
図33】本開示のいくつかの実施例によって提供される集塵ビンの部分断面構造を示す概略図
【
図34】本開示のいくつかの実施例によって提供される防水フィルタの構造を示す概略図
【
図35】本開示のいくつかの実施例によって提供されるファンビンの構造を示す概略図
【
図36】本開示のいくつかの実施例によって提供される消音構造の構造を示す概略図
【符号の説明】
【0038】
1000 自浄式集塵シート底板
2000 自浄式集塵シート本体
2700 貯水室
2100 集塵室
3000 集塵ビン
2300 汚水室
2400 清浄水室
2600 ボス
2610 エアポンプ口
2620 汚水タンク接続口
2630 清浄水タンク接続口
2800 集塵カバー
4000 清浄水タンク
5000 汚水タンク
2500 空気ダクト
2101 排水孔
2500 空気ダクト
2102 空気入口
2103 排水弁
21031 固定端
21032 弾性可動端
2104 水バッフル構造
21041 第1バッフル壁
21042 第2バッフル壁
2200 ファンビン
2210 ファン通路
2220 ファン
2230 振動減衰装置
2240 空気入口
2250 空気出口
2231 振動減衰カバー
22311 振動減衰カバー頂面
22312 第1開口
22313 突出縁
22314 第1突起
22315 第2突起
22316 第3突起
22317 溝
22318 振動減衰カバー側壁
22319 第1突出梁
2232 振動減衰パッド
22322 第2開口
22321 第2突出梁
22323 第3突出梁
22324 組立突起
1100 底板本体
1121 凹部
1122 突起部
1123 滑り止め構造
1300 持ち上げ構造
1310 楔状部材
1311 第1傾斜面
1313 第1頂面
1312 第2傾斜面
1320 ローラ
1400 斜面体
2000 自浄式集塵シート本体
2800 集塵カバー
3000 集塵ビン
4000 清浄水タンク
5000 汚水タンク
6000 本体ベース
6100 集塵口
6200 洗浄溝
2510 本体空気ダクト
2520 ベース空気ダクト
2700 貯水室
2800 集塵カバー
3000 集塵ビン
4000 清浄水タンク
5000 汚水タンク
6000 本体ベース
6100 集塵口
6200 洗浄溝
300 ダストボックス
310 ダスト入口
320 空気入口
2160 安全弁
2161 安全弁ベース
2162 安全弁本体
2163 安全弁キャビティ
21611 ベース貫通孔
21621 安全弁空気入口
2164 安全弁コア
2165 弾性部材
21611a 第1サブ貫通孔
21611b 第2サブ貫通孔
21641 止め孔
2166 トリガスイッチ
2170 防水フィルタ
2171 係合溝
21711 第1溝壁
21712 第2溝壁
2173 支持リブ
2260 消音構造
2270 ファンカバー本体
2280 ファンビン空気出口
2290 空気出口経路
2271 カバー本体空気出口
2261 第1消音構造
2262 第2消音構造
2263 消音シェル
2264 消音材料
22631 消音孔
【発明を実施するための形態】
【0039】
本開示の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、以下、添付図面を参照して本開示をより詳細に説明するが、明らかに、説明される実施例は、本開示の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本開示の実施例に基づいて、当業者は創造的な労働をすることなく得られた他の実施例は、すべて本開示の保護範囲に含まれる。
【0040】
本開示の実施例で使用される用語は特定の実施例を説明する目的でのみ使用され、本開示を限定することを意図するものではない。本開示の実施例および添付の特許請求の範囲において使用される「1つ」、「前記」および「該」という単数形は、多数形を包含することも意図され、文脈が明確にそうでないことが示されない限り、「複数」は一般に少なくとも2つを含む。
【0041】
なお、本明細書で使用される「および/または」という用語は、関連対象の関連関係の説明に過ぎず、3つの関係があり、例えば、Aおよび/またはBは、Aが単独に存在し、AとBが同時に存在し、Bが単独に存在する可能性がある。また、本明細書における「/」は、一般に前後の関連対象が「または」の関係にあることを示す。
【0042】
なお、本開示の実施例では、説明のために第1、第2、第3などの用語が使用されることがあるが、これらの用語に限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は区別するためにのみ使用される。例えば、本開示の実施例の範囲から逸脱しない限り、第1は第2とも呼ばれてもよく、同様に、第2は第1とも呼ばれてもよい。
【0043】
なお、「含む」、「備える」という用語または他の任意の変形は非排他的な包含をカバーすることを意図し、一連の要素を含む製品または装置はそれらの要素を含むだけでなく、明確に列挙された他の要素、またはこれらの製品または装置に固有の要素も含むことに留意されたい。さらに限定しない限り、「…を含む」という表現で定義される要素は、前記要素を含む製品または装置における他の同一要素の存在を排除するものではない。
【0044】
以下、添付図面を参照しながら本開示の選択可能な実施例を詳細に説明する。
【0045】
関連技術では、自浄式集塵シートの構造は通常複雑であり、水タンクは自浄式集塵シートの複雑なフードカバー内に配置され、取り入れや使用が困難であり、水タンク接続口が水タンク底部に形成されるため、水タンク中の水が溢れ出しやすく、自浄式集塵シート中の部品が破損する可能性が非常に高く、さらに、自浄式集塵シートの空気ダクトも複雑すぎるため、ゴミがダストボックスから集塵ビンに入りにくい。
【0046】
そこで、本開示の実施例は、自浄式集塵シートを提供し、水タンク、集塵カバーを自浄式集塵シート本体の外部に露出させることにより、ユーザによる取付や使用が容易となり、同時に、水口を自浄式集塵シート本体の頂部に設けることにより、水が水タンクから溢れにくくなり、空気ダクトを自浄式集塵シート本体の側壁に直接設けることにより、空気ダクトの経路が減少し、集塵効率が向上する。具体的に、本開示の実施例によって提供される自浄式集塵シートについては、一例として、
図1は自浄式集塵シートの全体構造を例示的に示す概略図であり、
図2は、本開示の汚水タンク、清浄水タンクおよび集塵カバーを取り外した後の自浄式集塵シート本体の構造を示す概略図である。
【0047】
自浄式集塵シートの挙動をより明確に説明するために、以下の方向が定義されている。すなわち、自浄式集塵シートは、横向軸Y、前後軸Xおよび中心垂直軸Zという互いに垂直する3つの軸によって定義される。前後軸Xに沿った矢印とは反対する方向、すなわち自動清掃装置が自浄式集塵シートに入る方向は「後方」として定義され、前後軸Xに沿った矢印方向、すなわち自動清掃装置が自浄式集塵シートから離れる方向は「前方」として定義される。横向軸Yは実質的に自浄式集塵シート本体の幅に沿った方向である。垂直軸Zは、自浄式集塵シートの底面に沿って上方に延伸する方向である。
【0048】
図1に示すように、自浄式集塵シート底板が自浄式集塵シート本体から突出する方向は前方であり、自浄式集塵シート本体の後壁に向かう方向は後方であり、集塵ビン3000は自浄式集塵シートの左側にあり、清浄水タンク4000は集塵ビン3000の右側にあり、汚水タンク5000は清浄水タンク4000の右側にある。
【0049】
図1に示すように、本実施例によって提供される自浄式集塵シートは、自浄式集塵シート底板1000、自浄式集塵シート本体2000および自浄式集塵シート本体2000に並んで設けられた集塵カバー2800、清浄水タンク4000、汚水タンク5000を含み、ここで、自浄式集塵シート底板1000、自浄式集塵シート本体2000の輸送やメンテナンスを容易にするために、自浄式集塵シート底板1000は、自浄式集塵シート本体2000に着脱可能に、または着脱不可能に接続される。
図2に示すように、自浄式集塵シート本体2000は貯水室2700、集塵室2100および空気ダクト2500を含み、貯水室2700は上方かつ前方に開口して自浄式集塵シート本体2000の頂部に設けられ、貯水室は清浄水タンク4000を収容するための清浄水室2400、汚水タンク5000を収容するための汚水室2300を含み、集塵室2100は上方かつ前方に開口して貯水室と並んで自浄式集塵シート本体2000の頂端に設けられ、集塵室2100は集塵カバー2800を収容するための集塵ビン3000を構成する。貯水室2700および集塵室2100が上方かつ前方に向いている設計されることにより、汚水タンク5000、清浄水タンク4000および集塵カバー2800の着脱が容易となり、汚水タンク5000、清浄水タンク4000および集塵カバー2800はいずれも前側かつ上側の方向から自浄式集塵シート本体2000に組み立てられ、このような構造設計がユーザの使用習慣に合致し、さらに、上方かつ前方に向いている設計により、貯水室2700および集塵室2100内の部品の日常的なメンテナンスに便利である。
【0050】
自浄式集塵シート本体2000は、空気ダクト2500と本体ベース6000をさらに含み、空気ダクト2500は下から上へ自浄式集塵シート本体2000上に設けられ、該空気ダクトは、自浄式集塵シート本体2000のベース上にある集塵口および集塵室2100を連通する。このようにすれば、集塵パイルの内部風路が非常に簡単になり、集塵効率を大幅に向上させることができる。
【0051】
一実施形態では、空気ダクト2500の少なくとも一部が自浄式集塵シート本体2000の側壁上に設けられ、空気ダクト2500により自浄式集塵シート本体2000底部の本体ベース6000および集塵室2100を連通させ、集塵過程において、ダストボックス中のゴミが本体ベース6000の集塵口を介して空気ダクト2500に入り、空気ダクト2500を介して集塵室2100内に進入する。自浄式集塵シート本体2000は、自動清掃装置のダストボックス内のゴミを収集するように構成される。自浄式集塵シートの本体ベース6000は集塵口6100を有し、集塵口6100は、自動清掃装置のダスト出口に接続され、自動清掃装置のダストボックス内のゴミが集塵口6100を介して自浄式集塵シート本体2000の集塵ビン3000内に進入する。集塵口6100周囲にシールゴムガスケットがさらに設けられ、集塵口6100と自動清掃装置のダスト出口を接続して封止し、集塵効果を確保する同時にゴミ漏れを防止するために使用される。
【0052】
図2に示すように、貯水室2700および集塵室2100は自浄式集塵シート本体2000の後壁、前壁および複数の側壁によって囲まれて形成され、貯水室2700および集塵室2100の後壁と前壁はそれぞれ共平面であり、1つの側壁と共平面であり、ここで、自浄式集塵シート本体2000の後壁の高さは自浄式集塵シート本体2000の前壁の高さよりも高く、自浄式集塵シート本体2000の側壁は後壁と前壁に接続され、自浄式集塵シート本体2000側壁の端面は円弧状構造である。貯水室2700および集塵室2100が上方かつ前方に向いている設計されることにより、汚水タンク5000、清浄水タンク4000および集塵カバー2800の着脱が容易になり、ここで、円弧状構造は、貯水室2700および集塵室2100に取り付けられた汚水タンク5000、清浄水タンク4000および集塵カバー2800の安定性と美観性が確保される。
【0053】
貯水室2700は、貯水タンク(汚水タンク5000、清浄水タンク4000を含む)を収容するために使用され、貯水室2700は、前記貯水室2700の後壁に密接し、貯水室2700の底部に沿って前記貯水室の後壁の高さよりもわずかに低くなるように上方に延伸するボス2600を含み、ボスの上部に複数の突起開口が設けられ、該突起開口は軟質ゴム材料であるが、これに限定されなく、突起開口は、対応位置に組み立てられた汚水タンク5000または清浄水タンク4000に接続されるように構成される。ここで、貯水室2700は垂直に延伸する仕切り板2710を含み、貯水室2700が2つの部分に分割され、一部分は汚水タンク5000を収容するための汚水室2300であり、他の部分は清浄水タンク4000を収容するための清浄水室2400である。なお、ボスの上部はボスの頂部であってもよく、または組立状態下の清浄水タンクおよび汚水タンクの最高水位線位置よりも高いボス側壁であってもよく、ここでは限定されない。
【0054】
先行技術において、水タンクの水出口または水入口は通常水タンクの底部に設けられ、水タンクを持ち上げると、水の重力により水出口のスイッチが下方に押され、水漏れを防止する効果を果たす。しかしながら、通常の場合、スイッチが引っ掛かられたり、水タンク内部の水が少なかったりすると、スイッチの封止効果が不十分であり、この場合、水タンクを持ち上げる過程中、一部の水が水出口または水入口から流出し、それに接続される外部部材の破損をつながる。いくつかの実施例では、前記突起開口はエアポンプ口2610および汚水タンク接続口2620を含み、汚水タンク5000の組立位置のボス2600の頂端に対応して設けられ、エアポンプはエアポンプ口2610を介して汚水タンク5000内の空気を吸い出し、汚水タンク5000は密閉構造であるため、空気吸い出し過程中内部に負圧が形成され、洗浄溝中の汚水が汚水管、汚水タンク接続口2620を介して汚水タンク5000に吸い込まれる。清浄水タンク接続口2630は清浄水タンク4000の組立位置のボス2600の頂端に対応して設けられ、清浄水タンク4000中の清浄水は蠕動ポンプの作用下で清浄水タンク接続口2630を介して洗浄溝内のスキージ部材上に流れ、自動清掃装置の清掃ヘッドを洗浄する。エアポンプ口2610、汚水タンク接続口2620、清浄水タンク接続口2630はボス2600の頂端に設けられることにより、清浄水タンクまたは汚水タンクの交換過程中、清浄水タンクまたは汚水タンク中の水が水タンクから溢れて、清浄水室または汚水室の中に流出することを防止する。エアポンプ口2610、汚水タンク接続口2620、清浄水タンク接続口2630と汚水タンク5000、清浄水タンク4000の頂端でのシール接続により、清浄水室または汚水室の底端接続に比べて、操作上より便利である。
【0055】
自浄式集塵シートは、貯水室に並んで設けられた汚水タンク5000と清浄水タンク4000、および前記集塵室2100に並んで設けられた集塵カバー2800をさらに含み、汚水タンク、清浄水タンクおよび集塵カバーの頂面は実質的に面一であり、前面は実質的に面一である。汚水タンク5000、清浄水タンク4000、集塵カバー2800は自浄式集塵シート本体2000に組み立てられた後に平坦な配列構造が形成され、一方では着脱と使用が容易となり、他方では外形が平坦で美観であり、ユーザ体験が向上する。
【0056】
自浄式集塵シートを長期間使用すると、清掃部材の洗浄際の汚水によって突起開口が汚染され、汚れが残ることが避けられない。上記設置により、ボス2600上の突起開口は前壁に対して開放構造を有し、側壁に対して開放構造も有し、アームや清掃用具があらゆる角度から突起開口に接触することができ、ユーザが突起開口付近に溜まった汚れを容易に清掃することができる。
【0057】
汚水タンク5000と清浄水タンク4000が貯水室内に組み付けられると、汚水タンクと清浄水タンクの頂面が前記自浄式集塵シート本体の後壁よりも高く、汚水タンクと前記清浄水タンクとのタンク本体の一部が貯水室外に位置し、集塵カバー2800が集塵室2100に組み付けられると、集塵カバーの頂面が自浄式集塵シート本体の後壁よりも高く、集塵カバーの大部分が集塵室外に位置する。上記設計により、自浄式集塵シート本体の材料使用量が低減され、汚水タンクと清浄水タンク、集塵カバー上部が集塵室外に露出するため、人々が汚水タンクと清浄水タンク、集塵カバー頂部に設けられたハンドルを容易に持ち上げることができ、汚水タンクと清浄水タンク、集塵室を容易に操作し、美観な設計という技術的効果も得られ、同時に、自浄式集塵シート本体の頂部は、前壁が低く、後壁が高く設計され、汚水タンクと清浄水タンク、集塵カバー前部の上部位置も集塵室外に露出するため、人々が透明な汚水タンクと清浄水タンク内の水位および集塵室内の状況を容易に観察し、汚水タンク、清浄水タンク、集塵室を適時に対応の操作を行うことができる。
【0058】
集塵カバー2800は、集塵室2100の端面にシール接続された開口を有し、前記開口は前記集塵室の端面にシール接続され、シール接続により集塵ビン内部が完全に封止され、集塵効率の向上に寄与する。
【0059】
自浄式集塵シート本体2000の下部および前記本体ベース6000の間は前方に開口した洗浄室を構成し、洗浄室は、自動清掃装置がメンテナンス操作のために該自浄式集塵シートに戻った時該自動清掃装置を収容するために使用される。自浄式集塵シートの本体ベース6000上に洗浄溝6200が設けられ、前記自動清掃装置が洗浄室に適合された後、洗浄溝を介して自動清掃装置上の清掃部材を清掃するように構成される。
【0060】
自動清掃装置、例えば掃き掃除ロボットが、清掃が完了した後自浄式集塵シートに戻った後、自動清掃装置は自浄式集塵シート底板1000の傾斜面に沿って本体ベース6000まで移動し、自動清掃装置のダスト出口が本体ベース6000上の集塵口6100に接続され、自動清掃装置のダストボックス内のゴミが自浄式集塵シート本体2000の集塵ビン3000内に移される。
【0061】
いくつかの実施例では、本体ベース6000と本体2000は着脱不可能に全体として形成され、本体ベース6000は集塵風路をさらに含み、集塵風路は、本体ベース6000内に設けられ、前記自動清掃装置内のゴミを回収するように構成される。集塵風路の空気入口は集塵口であり、集塵風路の空気出口は空気ダクト2500を介して集塵室2100と連通する。
【0062】
自浄式集塵シート本体の頂端に集塵カバーを収容するための集塵室、および貯水タンクを収容するための貯水室が並んで設けられるため、集塵シートの高さ方向の空間を節約し、集塵室と貯水室の容積を十分に確保した場合、集塵シート本体が高すぎて重心が不安定になることがなく、集塵カバーが集塵室上にスリーブされ、集塵過程中ファンからの吸引力によってキャビティにより緊密に密着し、封止効果をさらに向上させることができ、貯水タンクおよび集塵カバーが貯水室および集塵室の外部に露出し、ユーザが露出部分を通じてタンク本体とカバー本体との内部状況を目視で観察することができ、ユーザ体験が向上し、貯水タンクおよび集塵カバーがすべて貯水室および集塵室の中に配置される設計に比べて、露出設計によりユーザが貯水タンクおよび集塵カバーを取り入れる際に、キャビティの最高位置を越えて両者を持ち上げた後平行移動させて取り出す必要がなく、ユーザの持ち上げストロークが低減され、ユーザがキャビティ内から貯水タンクおよび集塵カバーを容易に取り出すことができる。
【0063】
関連技術では、自浄式集塵シートの構造は通常複雑であり、水タンクは自浄式集塵シートの複雑なフードカバー内に配置され、取り入れや使用が困難であり、水タンク接続口が水タンク底部に形成されるため、水タンク中の水が溢れ出しやすく、自浄式集塵シート中の部品が破損する可能性が非常に高い。
【0064】
そこで、本開示の実施例は、自浄式集塵シートを提供し、水タンクの少なくとも一部を自浄式集塵シート本体の外部に露出させることにより、ユーザによる着脱が容易となり、水タンクの水口を水タンクの上部に設けることで、水タンク中の液体が溢れにくく、溢れた液体による電子部品の破損を回避することができる。同様の構造は同様の技術的効果を有し、その一部の技術的効果がここで説明を省略する。
【0065】
具体的に、本開示の実施例によって提供される自浄式集塵シートは、一例として、
図1は自浄式集塵シートの全体構造を例示的に示す概略図であり、
図2は本開示の汚水タンク、清浄水タンクおよび集塵カバーを除去した後の自浄式集塵シート本体の構造を例示的に示す概略図であり、
図3~
図5は異なる視角から本開示の自浄式集塵シートに係る貯水タンクを示す概略図である。
【0066】
図1に示すように、本実施例によって提供される自浄式集塵シートは自浄式集塵シート底板1000、自浄式集塵シート本体2000および貯水タンク7000を含む。ここで、自浄式集塵シート底板1000、自浄式集塵シート本体2000の輸送やメンテナンスを容易にするために、自浄式集塵シート底板1000は自浄式集塵シート本体2000に着脱可能にまたは着脱不可能に接続され、貯水タンク7000は自浄式集塵シート本体2000の頂端に組み付けられる。
【0067】
図2に示すように、自浄式集塵シート本体2000は貯水室2700を含み、貯水室2700は上方かつ前方に開口して自浄式集塵シート本体2000の頂部に設けられる。貯水室2700は貯水タンク7000を収容するように構成される。貯水タンク7000は清浄水タンク4000または汚水タンク5000であってもよい。貯水タンク7000は複数であってもよい。いくつかの実施例では、自浄式集塵シート本体2000は2つの貯水タンク7000を含み、それぞれは清浄水タンク4000および汚水タンク5000であり、これに対応して、貯水室は清浄水タンク4000を収容するための清浄水室2400、および汚水タンク5000を収容するための汚水室2300を含む。貯水室2700は上方かつ前方に設計され、貯水タンク7000は前側かつ上側の方向から自浄式集塵シート本体2000に組み立てられ、このような組立方法がユーザの使用習慣により合致し、貯水タンク7000の着脱を容易にすることができる。さらに、上方かつ前方の設計により、貯水室2700内の部品に対する日常的なメンテナンスを容易に行うことができる。
【0068】
貯水室2700は自浄式集塵シート本体2000の後壁、前壁および複数の側壁によって囲まれて形成され、ここで、自浄式集塵シート本体2000の後壁の高さは自浄式集塵シート本体2000の前壁の高さよりも高く、自浄式集塵シート本体2000の側壁は後壁と前壁を接続させ、自浄式集塵シート本体2000側壁の端面は円弧状構造である。円弧状構造により、貯水室2700に取り付けられた貯水タンク7000の安定性と美観性が確保され得る。
【0069】
貯水室2700は、貯水室2700に密着した後壁、貯水室2700の底部から貯水室の後壁の高さよりもわずかに低くように上方に延伸するボス2600をさらに含む。ボス2600の高さは貯水タンク7000最高水位線の高さよりも高く、貯水タンク7000が貯水室2700に組み立てられた時、ボス2600は貯水タンク7000の水タンク突出部7220を支持する。
【0070】
ボス2600の頂部に複数の突起開口が設けられ、該突起開口は対応位置に組み立てられた貯水タンク7000に接続されるために使用される。具体的に、該突起開口は貯水タンク7000上に設けられた汚水口または清浄水口に接続されるために使用される。
【0071】
いくつかの実施例では、突起開口は、エアポンプ接続口2610および汚水タンク接続口2620を含み、汚水タンク5000の組立位置のボス2600の頂端に対応して設けられ、エアポンプはエアポンプ接続口2610を介して汚水タンク5000内の空気を吸い出し、汚水タンク5000は密閉構造であるため、空気吸い出し過程中内部に負圧が形成され、洗浄溝中の汚水が汚水管、汚水タンク接続口2620を介して汚水タンク5000に吸い込まれる。
【0072】
いくつかの実施例では、突起開口は、清浄水タンク4000の組立位置のボス2600の頂端に対応して設けられた清浄水タンク接続口2630をさらに含み、清浄水タンク4000中の清浄水は蠕動ポンプの作用下で清浄水タンク接続口2630を介して洗浄溝内のスキージ部材上に流入して、自動清掃装置の清掃ヘッドを洗浄する。
【0073】
エアポンプ口2610、汚水タンク接続口2620、清浄水タンク接続口2630はボス2600の頂端に設けられ、清浄水タンクまたは汚水タンクの交換過程において、清浄水タンクまたは汚水タンク中の水が水タンクから溢れて、清浄水室または汚水室の中に流入することを回避する。エアポンプ口2610、汚水タンク接続口2620、清浄水タンク接続口2630と汚水タンク5000、清浄水タンク4000の頂端でのシール接続により、清浄水室または汚水室の底端接続に比べて、操作上より便利である。
【0074】
自浄式集塵シートを長期間使用すると、清掃部材の洗浄際の汚水によって突起開口が汚染され、汚れが残ることが避けられない。上記設置により、ボス2600上の突起開口は前壁に対して開放構造を有し、側壁に対して開放構造も有し、アームや清掃用具があらゆる角度から突起開口に接触することができ、ユーザが突起開口付近に溜まった汚れを容易に清掃することができる。
【0075】
いくつかの実施例では、ボス2600の頂部に複数の軟質ゴム突起点2640が設けられてもよく、該軟質ゴム突起点2640は貯水タンク7000の水タンク突出部7220の下面に設けられたピット7221に対応して適合される。貯水タンク7000が貯水室2700に組み立てられた時に、貯水室2700上の軟質ゴム突起点2640が貯水タンク7000上のピット7221に制限される。軟質ゴム突起点2640の具体的な数は実際の状況に応じて設定されてもよく、軟質ゴム突起点2640はボス2600の頂部に対称に分布してもよい。例えば、ある実施例では、軟質ゴム突起点2640は4つであり、ボス2600の頂部にほぼ均一に分布している。軟質ゴム突起点2640とピット7221の協働と制限により、貯水室2700内の貯水タンク7000の位置がより正確になり、貯水タンク7000の位置ずれを回避することができる。
【0076】
貯水室2700内は、垂直に延伸する仕切り板2710をさらに含んでもよく、該仕切り板2710は貯水室2700を2つの部分に分割し、一部分は汚水タンク5000を収容するための汚水室2300であり、他の部分は清浄水タンク4000を収容するための清浄水室2400である。該仕切り板2710の頂端に少なくとも1つの振動減衰パッド2711が設けられ、前記ハンドルが落下すると前記ハンドルを支持し、前記ハンドルの振動を低減するように構成される。前記仕切り板2710の両側にそれぞれ少なくとも1つの制限突起(図示せず)が設けられ、前記汚水タンクと前記清浄水タンクの前記仕切り板2710に面する側壁に前記制限突起に適合される少なくとも1つの制限凹部7120が設けられ、前記汚水タンクと前記清浄水タンクが前記汚水室と前記清浄水室に組み立てられた後、前記制限突起は前記制限凹部と配合して制限する。
【0077】
貯水タンク7000は自浄式集塵シート本体2000の頂端に着脱可能に組み立てられ、具体的に、貯水タンク7000は貯水室2700内に着脱可能に組み立てられる。貯水タンク7000の着脱可能な組立、および貯水室2700の上方かつ前方設計により、貯水タンク7000の着脱が非常に容易になり、ユーザによる貯水タンク7000内の液体の日常的な交換に便利である。貯水タンク7000は、貯水タンク7000中の液位を観察するために、透明材料を採用してもよい。
【0078】
いくつかの実施例では、貯水タンク7000が貯水室2700に組み立てられた時、貯水タンク7000の頂面は貯水室2700の後壁よりも高く、貯水タンク7000タンク本体の大部分は貯水室2700の外部に位置してもよい。上記設計により、貯水タンク7000の着脱をさらに最適化し、ユーザによる貯水タンク7000内の液体の日常的な交換に便利であり、自浄式集塵シート本体2000の材料使用量が低減される。さらに、自浄式集塵シート本体2000の頂部は前壁が低く、後壁が高くように設計され、貯水室2700の前部かつ上方の位置もキャビティ外部に露出し、ユーザが透明な貯水室2700内の水位状況を容易に観察し、貯水室2700に対応の操作を行うことができる。
【0079】
貯水タンク7000は清浄水タンク4000または汚水タンク5000であってもよい。貯水タンク7000は複数であってもよい。いくつかの実施例では、自浄式集塵シート本体2000は2つの貯水タンク7000を含み、それぞれは清浄水タンク4000および汚水タンク5000である。汚水タンク5000と清浄水タンク4000は貯水室2700上に並んで設けられ、汚水タンク5000と清浄水タンク4000の頂面は実質的に面一であり、前面は実質的に面一である。汚水タンク5000、清浄水タンク4000が自浄式集塵シート本体2000に組み立てられた後平坦な配列構造が形成され、一方では着脱と使用が容易となり、他方では、外形が平坦で美観であり、ユーザ体験が向上する。
【0080】
貯水タンク7000は、液体の流入または流出のための開口を有する。該開口はタンク本体の上部に設けられ、該開口の高さは貯水タンク7000の最高水位線7111よりも高い。貯水タンク7000が清浄水タンク4000である場合、該開口は清浄水口であり、貯水タンク7000が汚水タンク5000である場合、該開口は汚水口である。開口の高さは貯水タンク7000の最高水位線よりも高いと、貯水タンク7000中の液体が水タンクから溢れることがなく、特に水タンク交換過程中の液体溢れが防止される。さらに、溢れた液体による電子部品の破損を回避することができる。
【0081】
図3~
図5を併せて参照すると、貯水タンク7000は水タンク収容部7100および水タンクトップカバー7200を含み、前記水タンクトップカバー7200は前記水タンク収容部7100を実質的に覆い、前記水タンク収容部7100は水タンク本体部7130と水タンク突出部7140を含み、水タンクトップカバー7200は水タンク収容部7100とともにキャビティを形成し、水タンク突出部7140は前記水タンク本体部7130から突出し、貯水タンクは実質的にL字形構造となっている。
【0082】
水タンク収容部7100は液体を収容するために使用される。水タンク収容部7100の側壁は、前記水タンク収容部の底部に沿って上方に延伸する少なくとも1つの凹部を含み、該凹部は貯水室2700内の突起と配合して制限される。具体的ないくつかの実施例では、水タンク収容部7100側壁は、前記水タンク収容部底部に沿って最高水位線7111を超えるまで上方に延伸する第1凹部7110と、前記水タンク収容部底部に沿って予め設定された高さを超えるまで上方に延伸する第2凹部7120とを含み、第2凹部7120の高さは限定されない。ここで、第1凹部7110はボス2600の少なくとも一部と配合して制限され、第1凹部7110の頂面は水タンク突出部7140底面の少なくとも一部を形成し、第1凹部7110の頂面は清浄水口、汚水口またはピット7221などを含み、ボス2600上に設けられたエアポンプ口2610、汚水タンク接続口2620、清浄水タンク接続口2630または軟質ゴム突起点2640に対応して接続され、第2凹部7120は貯水室2700内部側壁の突起と配合して制限される。上記水タンク収容部7100に設けられた凹部により、貯水タンク7000の全体的な制限を達成し、貯水タンク7000が貯水室2700の対応位置に比較的正確に設けられ、貯水タンク7000の位置ずれを回避することができる。
【0083】
トップカバー7200は水タンク収容部7100の上方を覆い、トップカバー7200は水タンク収容部7100に着脱可能に接続され、トップカバー7200は水タンク収容部7100に対して開閉可能である。トップカバー7200が閉じられた時、水タンク収容部7100内の液体が外部から隔離され、外部の異物が貯水タンク7000内に落下するのを防止することができる。選択可能に、トップカバー7200が閉じられた時、トップカバー7200は水タンク収容部7100と密閉接触し、トップカバー7200は水タンク収容部7100とともに密閉構造を形成する。
【0084】
水タンク突出部7140の下面に清浄水口、汚水口またはピット7221などが設けられる。貯水タンク7000が汚水タンク5000である場合、水タンク突出部7140の下面に汚水口が設けられる。貯水タンク7000が清浄水タンク4000である場合、水タンク突出部7140の下面に清浄水口が設けられる。貯水タンク7000が貯水室2700に組み立てられた時、水タンク突出部7140がちょうど貯水室2700中のボス2600によって支持され、水タンク突出部7140の下面に設けられた汚水口または清浄水口はボス2600の頂部の突起開口に接続される。
【0085】
いくつかの実施例では、貯水タンク7000は汚水タンク5000であり、水タンク突出部7140の下面にエアポンプコネクタがさらに設けられ、該エアポンプコネクタはボス2600の頂部のエアポンプ接続口2610に接続される。エアポンプ接続口2610はエアポンプコネクタに接続された後、汚水タンク5000から汚水を吸い込むことができる。いくつかの実施例では、エアポンプはエアポンプ接続口2610およびエアポンプコネクタを介して汚水タンク5000内の空気を吸い出し、汚水タンク5000は密閉構造であるため、空気吸い出し過程中内部に負圧が形成され、洗浄溝中の汚水が汚水管、汚水タンク接続口2620を通じて汚水タンク5000に吸い込まれる。
【0086】
水タンク突出部7140の下面に複数のピット7221がさらに設けられる。貯水タンク7000が貯水室2700に組み立てられた時、水タンク突出部7140がちょうど貯水室2700中のボス2600によって支持され、水タンク突出部7140の下面に設けられた複数のピット7221はボス2600の頂部の軟質ゴム突起点と協働して貯水タンク7000の制限を達成する。軟質ゴム突起点2640とピット7221の協働と制限により、貯水室2700内の貯水タンク7000の位置がより正確になり、貯水タンク7000の位置ずれを回避することができる。
【0087】
図5に示すように、いくつかの実施例では、貯水タンク7000は清浄水タンク4000であり、このときに貯水タンク7000は水管ブラケット7300および水管7400をさらに含む。水管ブラケット7300は清浄水タンク4000内の突起構造7900上に設けられ、突起構造7900は第1凹部7110に対応して形成され、該突起構造7900は清浄水タンク4000の最高水位線よりも高い。水管7400は水管ブラケット7300から清浄水タンク4000の底部まで延伸し、液体が水管7400を介して清浄水タンク4000の外側に流れる。水管7400は水管入口と水管出口を有し、ここで、水管入口は清浄水タンク4000の底部に位置し、水管出口は水管ブラケット7300に位置し、水管出口は清浄水タンク4000の清浄水口に接続される。
【0088】
いくつかの実施例では、貯水タンク7000は清浄水タンク4000であり、このときに貯水タンク7000は浮き球ベース7500および浮き球7600をさらに含んでもよい。ここで、浮き球ベース7500は清浄水タンク4000の底部に設けられ、浮き球7600を配置するために使用され、浮き球7600は浮き球ベース7500に接続され、浮き球ベース7500の固定軸の周りに回転することができ、タンク内の水位を検出するように構成される。
【0089】
いくつかの実施例では、貯水タンク7000は清浄水タンク4000であり、このときに貯水タンク7000はフィルタ7700をさらに含んでもよい。該フィルタ7700は水管入口の端部に配置され、液体が水管7400に入るときに液体を濾過するように構成される。
【0090】
貯水タンク7000はハンドル7800をさらに含んでもよい。ハンドル7800は貯水タンク7000の頂部にヒンジで接続されてもよい。ハンドル7800を設けることで、貯水タンク7000の着脱がより容易となり、ユーザによる貯水タンク7000内の液体の日常的な交換が容易となる。
【0091】
本開示の実施例は自浄式集塵シートを提供し、水タンクの少なくとも一部を自浄式集塵シート本体の外部に露出させ、ユーザの着脱に便利であり、水タンクの水口を水タンクの上部に設けることで、水タンク中の液体が溢れにくく、溢れた液体による電子部品の破損を回避することができる。
【0092】
関連技術では、自浄式集塵シートファンはファンビンに設けられ、ファンビンは集塵ビン底部に設けられ、集塵ビン底部に通気孔が形成され、ファン作業時に発生する吸引力によって集塵ビン内の空気が吸い出され、ファンビン中の空気ダクトを通って自浄式集塵シート本体2000の外側に排出される。集塵口と洗浄溝の距離が比較的近いため、ロボットがパイルに登ったり離れたりする過程において、洗浄溝中の残留水を集塵口に持ち込むことがあり、水量が多すぎると、ファン作業時に空気ダクトを通じて水を集塵ビンに吸い込む可能性があり、集塵ビンに水が溜まりすぎるとファンの破損や感電危険性がある。
【0093】
そこで、本開示の実施例は自浄式集塵シートを提供し、集塵ビン底部に排水孔を設けることで、集塵ビン内に入った液体を即時に排出することができ、同様の構造は同様の技術的効果を有し、その一部の技術的効果がここで説明を省略する。具体的に、
図6に示すように、自浄式集塵シートは、自浄式集塵シート底板1000および自浄式集塵シート本体2000を含み、前記底板1000は前記自浄式集塵シート本体2000に着脱可能に、または着脱不可能に接続され、輸送に便利である。前記自浄式集塵シート本体2000は集塵室2100を含み、集塵カバー2800は集塵室2100を覆って集塵ビン3000を形成し、集塵室2100は前記自浄式集塵シート本体2000の頂端に一体的に設けられ、集塵室2100は自浄式集塵シート本体2000の頂端に内側に窪んで集塵のための各部品を収容するための集塵室2100を形成し、集塵室2100は排水孔2101を有し、排水孔2101は前記集塵室底部に設けられ、排水孔2101は1つまたは複数であってもよく、集塵室2100の内部空間に応じて設定すればよく、通常、集塵室底部の低い位置に設けられ、液体排出に便利であり、自浄式集塵シート本体2000は空気ダクト2500をさらに含み、空気ダクト2500の一端は本体ベース6000の集塵口6100と連通し、空気ダクト2500の他端は前記集塵室2100と連通し、前記集塵室2100の側壁は空気入口2102を含み、前記空気入口2102は前記空気ダクト2500を介して本体ベース6000の集塵口6100と連通し、空気ダクトは、自浄式集塵シート本体2000の側壁に形成されて下方に延伸し、本体ベース6000を通って本体ベース6000上の集塵口6100と連通する。ここで、前記自浄式集塵シートが集塵状態にあるとき、集塵ビン3000の内部気流が前記空気ダクト2500を介して前記集塵ビン3000の外部と連通し、前記排水孔2101は前記集塵ビン3000の外部と連通せず、集塵ビン内に十分な負圧が形成されることが確保され、ダストボックス内のゴミが集塵口、空気ダクトを通じて集塵袋に吸い込まれ、前記自浄式集塵シートが非集塵状態にあるとき、集塵ビン3000内部の導風口が閉じられ、集塵ビン3000の内部気流が前記集塵ビン3000外部と連通せず、前記排水孔2101は前記集塵ビン3000外部と連通し、このとき、集塵過程において、液体、例えばモップ布上の水が空気ダクトを通じて集塵ビン3000に進入しても、排水孔2101が開かれ、液体が集塵ビン3000から流出し、集塵ビン内の部品の破損、特にファンの破損を回避することができる。
【0094】
いくつかの実施例では、前記集塵ビン3000は排水弁2103を含み、排水弁2103は、前記集塵ビン3000の底部の外側の前記排水孔2101に近い出口位置に設けられ、前記自浄式集塵シートが集塵状態にあるとき、前記排水弁2103はビン内の負圧の作用によって前記排水孔を閉じ、前記排水孔2101が前記集塵ビン3000の外部と連通せず、前記自浄式集塵シートが非集塵状態にあるとき、前記排水弁2103は重力作用下で開かれて前記排水孔2101が前記集塵ビン3000の外部と連通する。
【0095】
いくつかの実施例では、前記排水弁2103は、固定端21031および弾性可動端21032を含み、固定端21031はねじ、接着、クランプなどによって前記集塵ビン3000の底部外側に固定的に取り付けられ、弾性可動端21032は開状態と閉状態との間に切り替え可能に前記排水孔2101の出口位置に設けられる。弾性可動端21032はゴム、プラスチックなどの軟質ゴム栓材料で形成され、通常状態では、排水孔2101が開状態にあり、集塵ビン3000の底部に水があれば、水が該排水孔2101から自動的に排出され、ファンが運転すると、集塵ビン3000内に負圧が形成され、弾性可動端21032が自動的に排水孔外側に吸着されて封止を実現する。ファンが停止した後、弾性可動端21032は重力作用下で自動的に開かれ、集塵ビン3000に水があれば、再び排水孔2101から排出される。
【0096】
いくつかの実施例では、前記集塵ビン3000の側壁は水バッフル構造2104を含み、水バッフル構造2104は前記空気入口2102の縁部に設けられ、前記空気入口から入る液体を遮断するように構成される。具体的に、前記水バッフル構造2104は、前記空気入口2102の縁部に沿って横方向に延伸する第1バッフル壁21041と下方に延伸する第2バッフル壁21042を含み、前記第1バッフル壁21041と前記第2バッフル壁21042は風入口領域を形成する。いくつかの実施例では、前記第2バッフル壁21042は少なくとも前記空気入口2102の下縁まで下方に延伸し、前記空気入口2102から入る液体を遮断する。
【0097】
いくつかの実施例では、前記自浄式集塵シート本体2000はファンビン2200、ファン通路2210およびファン2220をさらに含み、ファンビン2200は前記集塵ビン3000の下方に設けられ、ファンを収容するために使用され、ファン通路2210は、前記ファンビンと前記集塵ビンを連通させ、ファンによって集塵ビン内に吸引風力を提供するように構成され、ファン2220は前記ファンビン内に設けられ、制御システムの制御下で開閉可能であり、集塵に必要な吸引風力を提供するために使用される。いくつかの実施例では、前記ファン通路2210は前記集塵ビン3000の底部に沿って予め設定された距離だけ上方に延伸し、ファン通路2210が集塵ビン3000底部から突出し、これにより、前記集塵ビン3000に入った液体が即時に排出されないより前記ファンビン2200に入ってファン破損を引き起こすのを回避する。
【0098】
本実施例によって提供される自浄式集塵シート本体は集塵ビンを含み、集塵ビンは前記集塵ビン底部に設けられた排水孔と、一端が前記底板と連通し、他端が前記集塵ビンと連通する空気ダクトとを含み、前記自浄式集塵シートが集塵状態にあるとき、前記空気ダクトは前記集塵ビン外部と連通し、前記排水孔は前記集塵ビン外部と連通せず、集塵ビン内の負圧状態が確保され、集塵操作に便利であり、前記自浄式集塵シートが非集塵状態にあるとき、前記排水孔は前記集塵ビン外部と連通し、集塵ビン内に入った水を即時に排出し、集塵ビン内の部品破損を回避することができる。
【0099】
関連技術では、自浄式集塵シート内のファンは集塵過程において、自身の回転により大きく振動し、それに接触するファンビンの壁を破損し、また振動により大きな騒音ももたらす。
【0100】
そこで、本実施例は自浄式集塵シートを提供し、ファンビン内に複数の振動減衰装置を設けることで、ファンの回転による振動を低減し、同様の構造は同様の技術的効果を有し、その一部の技術的効果がここで説明を省略する。具体的に、
図7に示すように、自浄式集塵シートは、自浄式集塵シート底板1000と自浄式集塵シート本体2000を含み、前記自浄式集塵シート底板1000は前記自浄式集塵シート本体2000に着脱可能に、または着脱不可能に接続され、前記自浄式集塵シート本体2000はファンビン2200、ファン2220および振動減衰装置2230を含み、ファンビン2200は前記自浄式集塵シート本体2000の内部に一体的に設けられ、ファンビン2200は空気入口2240および空気出口2250を含み、空気入口2240はファン通路2210を通じて集塵ビン3000と連通し、ファンの回転によって吸気し、集塵ビン3000内のガスを吸い出し、集塵ビン3000内の負圧を確保するために使用され、吸い出されたガスが、空気入口2240を介してファンに入った後、空気出口2250から排出される。ファン2220は前記ファンビン2200内に設けられ、制御システムの制御下で正転または逆転する。振動減衰装置2230は前記ファン2220の外面の少なくとも一部に設けられ、前記ファン2220の振動を低減するために使用され、振動減衰装置2230はゴム、プラスチックなどの弾性材料から作製されてもよい。
【0101】
いくつかの実施例では、具体的に、
図8に示すように、前記振動減衰装置2230は振動減衰カバー2231を含み、前記ファン2220の頂端の少なくとも一部に組み立てられて前記ファンの振動を低減し、振動減衰カバー2231の外形はファン頂端構造に適合され、振動減衰カバー2231はちょうどファン頂端を覆って設けられる。具体的に、いくつかの実施例では、前記振動減衰カバー2231は振動減衰カバー頂面22311を有し、振動減衰カバー頂面22311は前記空気入口2240に適合される第1開口22312、前記第1開口22312に沿って外側に延伸する封止振動減衰部材を含み、具体的に、前記ファン2220の頂端と前記空気入口2240との間に組み立てられ、前記ファンの振動を低減するように構成される突出縁22313を含む。いくつかの実施例では、前記突出縁22313は外側に延伸する距離の増加につれて、前記突出縁の開口面積が徐々に増加し、このように、振動減衰カバー2231がファン頂面に組み立てられ、ファンビンに組み立てられた後、ラッパ状の突出縁22313、すなわち頂面封止振動減衰部材22313はちょうどファンビン空気入口周囲に支持され、空気入口を封止する同時に、振動および騒音の影響を低減することができる。いくつかの実施例では、前記振動減衰カバー頂面22311は、前記第1開口22312の周方向の周りに連続的に延伸する少なくとも1つの突起をさらに含んでもよく、前記ファンビン2200の頂面内壁に当接されて前記ファン2220の振動を低減するように構成される。いくつかの実施例では、前記振動減衰カバー頂面22311は、前記第1開口22312の周方向の周りに連続的に延伸する第1突起22314、第2突起22315および第3突起22316をさらに含んでもよく、前記第2突起22315と第3突起22316との間に、前記第1開口22312の周方向の周りに連続的に延伸する溝22317が設けられ、第1突起22314、第2突起22315、第3突起22316および溝22317は組立過程において押されて変形し、ファンとファンビンの硬い接続が低減され、振動破損がさらに低減される。いくつかの実施例では、前記第3突起22316の内部は複数の非連続的なキャビティがあるため、前記ファンの振動をさらに低減する。
【0102】
いくつかの実施例では、
図8に示すように、前記振動減衰カバーは振動減衰カバー側壁22318を含み、振動減衰カバー側壁22318は前記振動減衰カバー頂面22311に沿って下方に延伸し、振動減衰カバー2231がファン頂面を覆って設けられた時、振動減衰カバー側壁22318はファン側面を包み込み、ここで、前記振動減衰カバー側壁22318は間隔を置いて設けられた複数の第1突出梁22319を含み、前記第1突出梁22319は中空構造であり、前記各第1突出梁22319の外壁はファンビン2200の側壁に当接され、前記ファン作業時の振動をさらに低減する。
【0103】
いくつかの実施例では、
図9に示すように、前記振動減衰装置2230は振動減衰パッド2232をさらに含み、振動減衰パッド2232は前記ファン2200底端の少なくとも一部に組み立てられ、前記ファン2200の振動を低減する。いくつかの実施例では、
図10に示すように、前記振動減衰パッド2232は前記ファン底端に適合される第2開口22322および前記振動減衰パッド2232の上面に沿って横方向に延伸する複数の第2突出梁22321を含み、ここで、前記第2突出梁22321は中空構造であり、第2突出梁の側壁2231はファン2200の底部に接触し、前記ファンの振動をさらに低減し、振動減衰パッド2232が前記ファン2200底端に組み立てられた後、ファン底端風出口構造が第2開口22322に進入し、ファン底端は振動減衰パッド2232の組立突起22324と締りばめ係合され、ファン底端平面は、振動減衰パッド2232の上面に沿って横方向に延伸する複数の第2突出梁22321と接触し、中空の第2突出梁22321は振動低減役割を果たす。いくつかの実施例では、前記振動減衰パッド2232は、前記第2開口22322の内側壁に沿って縦方向に延伸する複数の第3突出梁22323をさらに含み、ファン底端風出口構造が第2開口22322に進入した後複数の第3突出梁22323と密着して接触し、前記第3突出梁22323は中空構造であり、前記ファンの振動をさらに低減する。
【0104】
本実施例によって提供される自浄式集塵シートによれば、自浄式集塵シート本体は、ファンビン内に設けられたファン、および前記ファン外面の少なくとも一部に組み立てられた振動減衰装置を含み、振動減衰装置に複数の振動減衰構造が設けられるので、自浄式集塵シートに対する前記ファンの振動の影響を低減することができる。
【0105】
関連技術では、自動清掃装置底面の清掃モジュール(例えば湿式清掃モジュールのモップ布ブラケット)は通常昇降構造であり、自然重力状態下で自動清掃装置の底部に密着しない。また、自動清掃装置の集塵口が洗浄溝の前部にある場合、自動清掃装置底面の清掃モジュールがパイルに登ったり離れたりする際に集塵口を通過することになり、集塵口を通過する際に、清掃モジュール(特にモップ布ブラケット)が集塵口によって引っ掛かられ、自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりすることができない可能性が高く、特に自動清掃装置パイルに登る際に、向方にパイルに登るための駆動力が通常大きくないため、パイルにスムーズに登ることができない。さらに、清掃モジュールが湿式清掃モジュールである場合、洗浄したばかりのモップ布は完全に乾いていないため、集塵口に擦れるとモップ布上の水が集塵口に絞り込まれ、集塵ボックスに吸い込まれてファンの破損につながす。
【0106】
そこで、本開示の実施例は自浄式集塵シートを提供し、底板本体上に持ち上げ構造を設けることで、自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりする過程中清掃モジュールが擦られるか、または動かなくなることを防止し、さらに自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりする成功率を高めることができる。同様の構造は同様の技術的効果を有し、その一部の技術的効果がここで説明を省略する。
【0107】
具体的に、本開示の実施例によって提供される自浄式集塵シートは、一例として、
図11および
図12は、異なる角度から本体ベースに接続された自浄式集塵シート底板を例示的に示す図であり、
図13は自浄式集塵シート底板の構造を例示的に示す概略図である。
【0108】
図1に示すように、本実施例によって提供される自浄式集塵シートは自浄式集塵シート底板1000および自浄式集塵シート本体2000を含む。
【0109】
自浄式集塵シート本体2000は、自動清掃装置のダストボックス内のゴミを収集するように構成される。いくつかの実施例では、自浄式集塵シート本体2000上に集塵ビン3000、清浄水タンク4000、汚水タンク5000などの構成要素がさらに設けられてもよい。自浄式集塵シート本体2000の下方に本体ベース6000が一体的に設けられる。いくつかの実施例では、自浄式集塵シート底板1000は自本体ベース6000に着脱可能に、または着脱不可能に接続され、輸送に便利である。
【0110】
いくつかの実施例では、自浄式集塵シート本体2000の下方の本体ベース6000は洗浄溝6200を含み、洗浄溝6200は、自動清掃装置の湿式清掃モジュールに洗浄液を補充するか、および/または湿式清掃モジュール上から除去されたゴミを収容するか、および/または湿式清掃モジュールの清掃過程中発生する汚水を収集し、ゴミと汚水の後続処理をより容易に行うように構成される。いくつかの実施例では、洗浄溝6200は集塵口6100の後方に設けられる。
【0111】
図11に示すように、自浄式集塵シート底板1000は底板本体1100、持ち上げ構造1300を含む。
【0112】
底板本体1100は、自動清掃装置が前記自浄式集塵シート底板1000に戻るときに前記自動清掃装置を支持するように構成される。すなわち、自動清掃装置は自浄式集塵シート底板1000上に移動して底板本体1100によって支持され得る。具体的に、自動清掃装置が自浄式集塵シート底板1000上に移動する過程において、自動清掃装置の駆動輪は底板本体1100の傾斜面で走行する。
【0113】
図11および
図12を併せて参照すると、本体ベース6000と底板本体1100は第1方向Xに沿って順次設けられ、底板1000は本体ベース6000に相互に接続される。具体的に、第1方向Xに沿って、本体ベース6000は開始端と停止端を有し、底板本体1100も開始端と停止端を有し、本体ベース6000の停止端は底板本体1100の開始端に相互に当接される。いくつかの実施例では、本体ベース6000は底板本体1100に着脱可能に、または着脱不可能に接続され、輸送に便利である。
【0114】
本体ベース6000と底板本体1100は少なくとも第1方向Xに沿って連続する傾斜面形成し、自動清掃装置の駆動輪がそれを比較的円滑に走行することができる。いくつかの実施例では、自動清掃装置の駆動輪は底部両側に位置し、これに対応して、本体ベース6000と底板本体1100は駆動輪の位置に適合される連続的な傾斜面を形成し、駆動輪がそれを走行する。いくつかの実施例では、底板本体1100はさらに凹部1121と突起部1122を含み、ここで、凹部1121は底板本体1100の中央に位置し、突起部1122は前記凹部の両側に位置する。凹部1121の上面と水平面の角度は突起部1122の上面と水平面の角度よりも小さい。
【0115】
いくつかの実施例では、凹部1121の上面と水平面の角度はゼロに近くてもよい。突起部1122の開始端は本体ベース6000の停止端に相互に当接されて同じ高さを有し、突起部1122と本体ベース6000は駆動輪に適合される2つの連続的な傾斜面を形成する。底板本体1100の中央位置に凹部1121を設けることで、自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりする過程中底板本体1100の表面によって妨げられたり擦られたりすることを防止することができる。
【0116】
さらに、底板本体1100の突起部1122は第1方向Xに沿って滑り止め構造1123が設けられ、該滑り止め構造1123は少なくとも底板本体1100の第1方向に沿った開始端と停止端に設けられる。滑り止め構造1123は任意形状のリブまたは溝であってもよく、例えば、第2方向Yに沿って延伸する帯状突起であってもよく、第2方向Yは第1方向Xに垂直である。突起部1122に滑り止め構造1123を設けることで、自動清掃装置がパイルにスムーズに登ったり離れたりすることをさらに助けることができる。
【0117】
いくつかの実施例では、本体ベース6000は、第1上面と呼ばれる上面を有し、本体ベース6000が水平地面に置かれたとき、本体ベース6000の上面は水平面に対して所定の傾斜角度が存在し、該所定の傾斜角度に対応する傾斜係数は第1傾斜係数と呼ばれる。同様に、底板本体1100は、第2上面と呼ばれる上面を有し、底板本体1100が水平地面上に置かれたとき、底板本体1100の上面は水平面に対して所定の傾斜角度が存在し、該所定の傾斜角度に対応する傾斜係数は第2傾斜係数と呼ばれる。いくつかの実施例では、底板本体1100は凹部1121と突起部1122を含み、第2傾斜係数は水平面に対する突起部1122の上面の傾斜係数である。いくつかの実施例では、第1傾斜係数および第2傾斜係数は、第1傾斜係数が第2傾斜係数よりも大きいという関係がある。自動清掃装置はパイルに登った直後時の動力が相対的に小さく、第2傾斜係数を小さく設定することにより、自動清掃装置のパイル登りに有益である。
【0118】
図13に示すように、集塵口6100は、自動清掃装置のダスト出口に接続されるように構成され、自動清掃装置のダストボックス内のゴミが集塵口6100から自浄式集塵シート本体2000の集塵ステーション内に入る。いくつかの実施例では、集塵口6100周囲にシールゴムガスケットがさらに設けられ、集塵口6100と自動清掃装置のダスト出口が接続されて封止され、ゴミ漏れを防止するために使用される。集塵口6100は本体ベース6000の上面に位置し、本体ベース6000と底板本体1100の接続部のおおよそ縁部位置に設けられる。
【0119】
図11と
図12を併せて参照すると、持ち上げ構造1300は底板本体1100の上面に設けられ、底板本体1100と本体ベース6000の接続部のおおよそ縁部位置に設けられる。いくつかの実施例では、持ち上げ構造1300は底板本体1100の凹部1121に設けられる。持ち上げ構造1300は、自動清掃装置が逆方向(このときに本体前側が自浄式集塵シート本体2000の外側である第1方向Xに向く)に自浄式集塵シート底板1000に移動する過程において、前記自動清掃装置底面の清掃モジュールを押圧し、前記清掃モジュールが前記自動清掃装置の内部に向かって移動し、例えば前記自動清掃装置底面の清掃モジュールが前記自動清掃装置内に押し込まれるように構成される。
【0120】
自動清掃装置が第1方向Xに沿って逆方向に自浄式集塵シート底板1000に移動して自動清掃装置のダスト出口と本体ベース6000の集塵口6100を突き合わせる過程中、底板本体1100の上面に持ち上げ構造1300が設けられていないと、自動清掃装置の清掃モジュール(例えば湿式清掃モジュールのモップ布ブラケット)が集塵口6100を通過する際に集塵口6100によって引っ掛かられ、自動清掃装置100がパイルにスムーズに登ったり離れたりすることができない可能性がある。
【0121】
底板本体1100の上面に持ち上げ構造1300が設けられ、自動清掃装置が、第1方向Xに沿って逆方向に自浄式集塵シート底板1000に移動して自動清掃装置の清掃モジュールと自浄式集塵シート本体2000中の洗浄溝を突き合わせる過程中、まず、持ち上げ構造1300を清掃モジュールの少なくとも一部のフレームに当接させ、清掃モジュールを一定の高さ(例えば8mm)だけ持ち上げ、このときに清掃モジュールが持ち上げ構造1300によって押圧され、清掃モジュールが自動清掃装置内部に向かって移動し(例えば持ち上げ構造1300によって自動清掃装置内に押し込まれ)、その後、自動清掃装置が第1方向Xに沿って逆方向に移動し続けると、清掃モジュールのフレームが集塵口6100の上方を通過し、持ち上げ構造1300から徐々に外れ、この過程中、清掃モジュールが持ち上げ構造1300から完全に外れたとしても、清掃モジュールの一部または全部が集塵口6100の上方に位置し、清掃モジュールは集塵口6100に密着して緩やかに通過することができる。清掃モジュールが集塵口6100を完全に通過した後、重力の作用下で、持ち上げ構造1300によって押圧される前の状態に徐々に回復され、すなわち、清掃モジュールの少なくとも一部が自動清掃装置から自動清掃装置から離れる方向に向かって突出する。このように、清掃モジュールが重力の作用下で一定の高さ(例えば8mm)だけ降下し、清掃モジュールが洗浄溝に接続されることになる。
【0122】
底板本体1100の上面に持ち上げ構造1300を設けることで、自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりする過程において、集塵口6100が清掃モジュールを妨げることを防止し、自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりする成功率が向上する。
【0123】
いくつかの実施例では、持ち上げ構造1300は楔状部材1310とローラ1320を含む。
【0124】
楔状部材1310は、底板本体1100の上面上に設けられ、底板本体1100の上面から該上面から離れる方向に向かって突出する。楔状部材1310は第1方向Xに沿って順次第1傾斜面1311、第1頂面1313および第2傾斜面1312を含み、前記第1傾斜面1311、第1頂面1313および第2傾斜面1312は前記第1方向Xにおいて順次当接される。
【0125】
第1傾斜面1311と所在する底板本体1100の上面との間の鋭角を第1角度αとし、第2傾斜面1312と所在する底板本体1100の上面との間の鋭角を第2角度βとする。いくつかの実施例では、第1角度αは第2角度βよりも小さく、自動清掃装置が第1方向Xに沿って逆方向に底板本体1100に移動すると、自動清掃装置が緩やかに押圧され、迅速に降下することができる。具体的に、いくつかの実施例では、第1角度αの範囲は5°~25°、例えば10°~15°であってもよく、自動清掃装置が第1方向Xに沿って逆方向に底板本体1100上に移動すると、自動清掃装置底面の清掃モジュールが持ち上げ構造1300によって円滑に押圧される。いくつかの実施例では、第2角度βの範囲は75°~90°、例えば80°~85°であってもよく、清掃モジュールのフレームが持ち上げ構造1300から外れた後、重力の作用下で迅速に降下する。
【0126】
なお、楔状部材1310が底板本体1100の凹部1121に設けられる場合、第1角度αは第1傾斜面1311と凹部1121上面との間の角度であり、第2角度βは第2傾斜面1312と凹部1121上面との間の角度であり、楔状部材1310が底板本体1100の突起部1122に設けられる場合、第1角度αは第1傾斜面1311と突起部1122上面との間の角度であり、第2角度βは第2傾斜面1312と突起部1122上面との間の角度である。
【0127】
ローラ1320は、第1頂面1313上に設けられ、自動清掃装置底面の清掃モジュールを押圧する際に前記清掃モジュールを前記自動清掃装置内部に向かって移動させる過程中、前記清掃モジュールと転がり可能に接触する。ローラ1320を設けることで、清掃モジュールのフレームと楔状部材1310との間の摩擦抵抗を低減し、構成要素間の摩耗を低減し、各構成要素の使用寿命を延長することができる。
【0128】
いくつかの実施例では、ローラ1320の一部が楔状部材1310内に埋め込まれ、持ち上げ構造1300と清掃モジュールのフレームとの間の摺動接触が転がり接触に円滑に移動され得る。いくつかの実施例では、ローラ1320の交換を容易にするために、ローラ1320は前記楔状部材1310に着脱可能に接続される。
【0129】
いくつかの実施例では、持ち上げ構造1300の数は少なくとも2つであり、前記少なくとも2つの持ち上げ構造1300は第2方向Yにおいて対向して設けられ、第2方向Yは第1方向Xに対して垂直である。自動清掃装置が第1方向Xに沿って逆方向に底板本体1100上に移動する過程中、該少なくとも2つの持ち上げ構造1300はそれぞれ清掃モジュールのフレームに当接され、清掃モジュールが均一に一定の高さだけ持ち上げられる。2つ以上の持ち上げ構造1300を設けることで、清掃モジュールに加えられた力をより分散させ、不均一な力受けにより清掃モジュールが第2方向Yにおいてずれることを回避することができる。
【0130】
いくつかの実施例では、持ち上げ構造1300の数は2つであり、該2つの持ち上げ構造1300は第2方向Yにおいて対向して設けられ、該2つの持ち上げ構造1300は実質的に底板本体1100の中心軸線に対して対称的に設けられる。該2つの持ち上げ構造1300の間隔は、集塵口6100の第2方向Yの幅に相当するか、または集塵口6100の第2方向Yの幅よりもわずかに大きく、自動清掃装置下方のメインブラシカバーを妨げることを回避する。
【0131】
いくつかの実施例では、自浄式集塵シート底板1000は斜面体1400をさらに含み、該斜面体1400は坂面であってもよく、底板本体1100の表面に設けられ、具体的に、該斜面体1400は底板本体1100の本体ベース6000との接続部の縁部位置に設けられてもよく、おおよそ集塵口6100の前方であって底板本体1100の中心軸線位置に設けられる。いくつかの実施例では、持ち上げ構造1300は、数が2つであり、第2方向Yにおいて対向して設けられ、斜面体1400は実質的に該2つの持ち上げ構造1300の中央位置に位置する。底板本体1100の表面に斜面体1400を設けることで、自動清掃装置がパイルに登っている際に自動清掃装置の前端(特に前端に設けられた衝突センサ)が集塵口6100の縁部に接触することを防止することができる。
【0132】
いくつかの実施例では、斜面体1400は底板本体1100の凹部1121に設けられる。いくつかの実施例では、
図13に示すように、斜面体1400と持ち上げ構造1300はいずれも底板本体1100の凹部1121に設けられる。底板本体1100の中央位置に凹部1121を設け、斜面体1400と持ち上げ構造1300を凹部1121に設けることで、自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりする過程において、底板本体1100の表面によって妨げられるか、または底板本体1100の表面と擦られたりすることを回避することができる。
【0133】
いくつかの実施例では、持ち上げ構造1300は底板本体1100の凹部1121に設けられ、持ち上げ構造1300の高さは突起部1122よりも高く、自動清掃装置底面の清掃モジュールを効果的に押圧し、これにより、清掃モジュールを自動清掃装置の内部に向かって大きな距離だけ移動させることができる。
【0134】
いくつかの実施例では、斜面体1400は底板本体1100の凹部1121に設けられ、斜面体1400の高さは突起部1122とは実質的に面一である。斜面体1400の高さが低すぎると、自動清掃装置がパイルに登る際に集塵口6100の縁部に触るのを防止する作用を果たすことができず、斜面体1400の高さが高すぎると、自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりする過程中自動清掃装置を妨げることになる。
【0135】
いくつかの実施例では、持ち上げ構造1300は底板本体1100の停止端から予め設定された距離を有し、該予め設定された距離により、自動清掃装置が後方に自浄式集塵シート底板1000に進入しない場合、自動清掃装置の駆動輪が該底板本体1100の停止端に進入する前に、持ち上げ構造1300は前記清掃モジュールと接触しない。それは、自動清掃装置の駆動輪が開始端の滑り止め構造1123と接触する前に、自動清掃装置の後退力が比較的に小さく、このときに持ち上げ構造1300が清掃モジュール(モップ布ブラケットなど)と接触すると自動清掃装置のパイル登りを妨げ、ひいてはパイル登りの失敗につながる可能性があるからである。これに対応して、自動清掃装置の駆動輪が底板本体1100の停止端に進入すると、持ち上げ構造1300が清掃モジュールに突き当たることがあり、このときに自動清掃装置がすでに滑り止め構造1123を踏んでおり、自動清掃装置は滑り止め構造1123の助けを借りてパイルに円滑に登ったり離れたりすることができる。
【0136】
本開示は、自動清掃装置、および前記実施例の自浄式集塵シートを備える集塵システムをさらに提供する。
【0137】
本開示の実施例によって提供される自浄式集塵シートおよび集塵システムは、底板本体に持ち上げ構造を設けることで、自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりする過程中清掃モジュールが擦られるか、または動かなくなる現象を回避し、ひいては自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりする成功率を向上させることができる。
【0138】
関連技術では、自浄式集塵シートの空気ダクトの構造は通常複雑であり、より多くの物理的空間を占め、自浄式集塵シートが嵩張るように見える。さらに、複雑な空気ダクト構造も集塵効果をある程度低下させ、ダストボックス中のゴミをすべて自浄式集塵シートの集塵室に吸い込むことは困難である。
【0139】
そこで、本開示の実施例は、自浄式集塵シートを提供し、自浄式集塵シート内部の空気ダクト構造を最適化し、空気ダクト経路を短縮することにより、自浄式集塵シートの空気ダクトをより滑らかで構造がよりコンパクトであり、自動清掃装置の集塵効率をさらに向上させることができる。
【0140】
具体的に、本開示の実施例によって提供される自浄式集塵シートについて、一例として、
図14は自浄式集塵シートと組み合わせたダストボックスの全体構造を例示的に示す概略図であり、
図15、
図16は、自浄式集塵シートの空気ダクト構造および集塵状態における空気ダクト中の気流進行方向を具体的に示す図である。
【0141】
図14に示すように、本実施例によって提供される自浄式集塵シートは自浄式集塵シート底板1000および自浄式集塵シート本体2000を含む。ここで、自浄式集塵シート底板1000は自浄式集塵シート本体2000に着脱可能に、または着脱不可能に接続され、具体的に、自浄式集塵シート底板1000は自浄式集塵シート本体2000の下部の本体ベース6000に着脱可能に、または着脱不可能に接続される。着脱可能な接続方法は、輸送やメンテナンスを容易にすることができる。
【0142】
自浄式集塵シート本体2000は、自動清掃装置のダストボックス内のゴミを収集するように構成される。いくつかの実施例では、自浄式集塵シート本体2000に集塵ビン3000、清浄水タンク4000、汚水タンク5000などの構成要素が並んで設けられる。具体的に、
図2に示すように、自浄式集塵シート本体2000は貯水室2700および集塵室2100を含む。貯水室2700は上方かつ前方に開口して自浄式集塵シート本体2000の頂部に設けられ、貯水室は清浄水タンク4000を収容するための浄水ビン、および汚水タンク5000を収容するための汚水ビンをさらに含む。集塵室2100は上方かつ前方に開口して貯水室2700と並んで自浄式集塵シート本体2000の頂端に設けられ、集塵室2100は、集塵カバー2800を収容するための集塵ビン3000を構成する。貯水室2700および集塵室2100は上方かつ前方に設計されることにより、汚水タンク5000、清浄水タンク4000および集塵カバー2800の着脱に便利である。
【0143】
自浄式集塵シート本体2000の下方に本体ベース6000がある。いくつかの実施例では、本体ベース6000は自浄式集塵シート本体2000の下方に一体的に設けられる。本体ベース6000はさらに自浄式集塵シート底板1000に相互に当接され、具体的に、自浄式集塵シート底板1000と本体ベース6000は第2方向に沿って順次設けられ、第2方向は前後軸Xの矢印とは反対する方向である。
【0144】
図14に示すように、集塵口6100は本体ベース6000上に設けられ、おおよそ本体ベース6000において自浄式集塵シート底板1000との接続部の縁部位置に位置する。集塵口6100は、自動清掃装置のダスト出口と突き合わされように構成され、自動清掃装置のダストボックス300内のゴミが集塵口6100を介して自浄式集塵シート本体2000の集塵室2100内に入る。いくつかの実施例では、集塵口6100周囲にシールゴムガスケットがさらに設けられ、シールゴムガスケットは、突き合わさせた集塵口6100と自動清掃装置のダスト出口を封止し、ゴミ漏れを防止するために使用される。集塵口6100は実質的に第1方向に沿って延伸し、第1方向は横向軸Yの矢印とは反対する方向であり、第1方向は実質的に第2方向に対して垂直である。第1方向は集塵口6100の長手方向でもあり、第1方向における集塵口6100の延伸距離は長さL1と記され得る。集塵口6100が第1方向に沿って延伸する同時に第2方向にも沿って延伸し、第2方向は集塵口6100の幅方向であり、第2方向における集塵口6100の延伸距離は幅W1と記され得、さらに、長さL1と幅W1との間に、L1>W1という関係がある。
【0145】
いくつかの実施例では、本体ベース6000は洗浄溝6200をさらに含み、洗浄溝6200は、自動清掃装置上の清掃部材を清掃し、例えば、自動清掃装置の湿式清掃モジュールに洗浄液を補充するか、および/または湿式清掃モジュールから除去されたゴミを収容するか、および/または湿式清掃モジュールの清掃過程中発生する汚水を収集し、ゴミと汚水の後続処理を容易に行うように構成される。いくつかの実施例では、洗浄溝6200は集塵口6100の後方に設けられる。洗浄溝6200は第2方向に沿って自浄式集塵シート本体2000の下部に延伸し、自浄式集塵シート本体2000と洗浄溝6200との間に側壁が形成され得る。
【0146】
図15および
図16を併せて参照すると、自浄式集塵シート本体2000は空気ダクト2500をさらに含み、空気ダクト2500の一端は本体ベース6000の集塵口6100と連通し、空気ダクト2500の他端は集塵室2100と連通する。自浄式集塵シートが集塵状態にあるとき、集塵ビン3000内に十分な負圧が形成され、ダストボックス300内のゴミが集塵口6100、空気ダクト2500を介して集塵袋に吸い込まれる。空気ダクト2500は所在する位置によってさらに本体空気ダクト2510とベース空気ダクト2520に分かれる。ベース空気ダクト2520は実質的に
図15中の右下隅の破線枠で示す位置に配置され、本体空気ダクト2510は実質的に
図15中の右上隅の破線枠で示す位置に配置される。
図15および
図16において、中実矢印は、気流によって駆動されたゴミのベース空気ダクト2520および本体空気ダクト2510における移動軌跡を示す。
【0147】
具体的には、ベース空気ダクト2520は本体ベース6000の内部に位置し、ベース空気ダクト2520は実質的にL字形構造であり、ベース空気ダクト2520の一端は集塵口6100の長手方向と連通し、他端は自浄式集塵シート本体2000の側壁上の本体空気ダクト2510と連通する。具体的に、ベース空気ダクト2520は集塵口6100の長手方向と連通して第1方向に沿って本体ベース6000のおおよそ縁部位置に延伸し、その後第2方向に沿って本体空気ダクト2510まで延伸する。いくつかの実施例では、ベース空気ダクト2520の集塵口6100の長手方向の一端は集塵口6100と連通し、気流およびそれによって駆動されたゴミが直接集塵口6100の長手方向の一端から流出してからほぼ直線に沿って前進し、気流が集塵口6100から流出する際の抵抗が低減される。いくつかの実施例では、ベース空気ダクト2520は第2方向に沿って延伸する位置は、洗浄溝6200の縁部と本体ベース6000縁部との間にあり、本体ベース6000の限られた空間を十分に活用し、製品の全体的なサイズを小さくすることができる。いくつかの実施例では、ベース空気ダクト2520の幅は集塵口6100の幅よりもわずかに小さく、空気ダクトの幅は空気ダクトの断面の最大値であってもよく、例えば空気ダクトの断面が円形または円形に近い場合、この時の空気ダクトの幅は円の直径または楕円の長軸の長となり、ベース空気ダクト2520の幅を適切に小さくすることで、ベース空気ダクト2520での気流流速を増加させることができ、ダストボックス300中のゴミがベース空気ダクト2520を通過しやすくなり、ベース空気ダクト2520の詰まりを回避し、集塵効果を向上させることができる。いくつかの実施例では、ベース空気ダクト2520は第1方向に沿って延伸するカーブ箇所と第2方向に沿って延伸するカーブ箇所とは、円弧状の平滑接続に形成され、第1方向および第2方向はほぼ垂直であるが、ベース空気ダクト2520は第1方向および第2方向における屈曲部は直角に曲がらず、本来の直角の代わりに角の2辺に接する円弧のセクションに置き換えられ、ベース空気ダクト2520を通過する気流がより緩やかになり、流速が急激に変化しないようにする。同様に、ベース空気ダクト2520は第2方向に沿って延伸するカーブ箇所と本体空気ダクト2510の上方に延伸するカーブ箇所とは、円弧状の平滑接続に形成されている。
【0148】
本体空気ダクト2510は少なくとも自浄式集塵シート本体2000の側壁上に設けられ、本体空気ダクト2510の一端はベース空気ダクト2520と連通し、他端は集塵室2100に通じ、本体空気ダクト2510はベース空気ダクト2520および集塵室2100を連通させる。具体的に、本体空気ダクト2510は自浄式集塵シート本体2000の側壁に沿って上方に集塵ビン3000まで延伸し、本体空気ダクト2510が延伸する側壁は洗浄溝6200の側縁部と自浄式集塵シート本体2000の側縁部によって形成されてもよく、本体空気ダクト2510の上記設計により、自浄式集塵シート本体2000と洗浄溝6200との間の空き位置を十分に活用し、構造をよりコンパクトにすることができる。いくつかの実施例では、本体空気ダクト2510の幅はベース空気ダクト2520の幅よりも大きく、本体空気ダクト2510とベース空気ダクト2520との間の幅関係を適切に調整することにより、ベース空気ダクト2520での気流流速を増加させることができ、ダストボックス300中のゴミがベース空気ダクト2520を通過しやすくなり、ベース空気ダクト2520の詰まりを回避し、集塵効果を向上させることができる。
【0149】
いくつかの実施例では、本体空気ダクト2510とベース空気ダクト2520は、2つの独立した構造であり、コネクタで連通し、別個構造により、特にパイプラインが詰まるときにパイプラインのメンテナンスを容易にすることができ、いくつかの実施例では、本体空気ダクト2510とベース空気ダクト2520は一体構造であり、一体構造により、空気ダクト中の気流の漏れを効果的に回避することができる。
【0150】
本開示は、自浄式集塵シートをさらに提供し、自浄式集塵シートは、自浄式集塵シート頂端に設けられた集塵室2100と、少なくとも一部が自浄式集塵シートの側壁に設けられた本体空気ダクトと、自浄式集塵シートの下部に設けられ、自動清掃装置上の清掃部材を清掃するように構成される洗浄溝6200と、自動清掃装置のダスト出口と突き合わされた後集塵するように構成される集塵口6100と、集塵口6100と連通し、洗浄溝6200の外縁方向に沿って本体空気ダクトと連通するまで延伸するように構成されるベース空気ダクトと、を含み、集塵口6100はベース空気ダクト、本体空気ダクトを介して集塵室2100と連通する。このような空気ダクトのレイアウトにより、自浄式集塵シート底部の有効な空間を活用し、集塵口から集塵室までの直接的な集塵経路であるため、経路が簡単で、集塵効率が高い。
【0151】
本開示は、自動清掃装置、および前記実施例中の自浄式集塵シートを備える集塵システムをさらに提供する。
【0152】
図14および
図16を併せて参照すると、図には自動清掃装置に含まれるダストボックス300が図示されており、ダストボックス300はダスト入口310と空気入口320を有し、ここで、空気入口320はダストボックス300のベース空気ダクト2520に向かう第1延伸方向の側壁上に設けられ、ダスト入口310はダストボックス300の自浄式集塵シート本体2000に向かう側壁上に設けられ、ダスト入口310は自動清掃装置のダスト出口と突き合わされる。
【0153】
集塵状態下で、ダストボックス300の空気入口320が開かれ、自浄式集塵シートにある第1ファンが作業を開始して集塵室2100、空気ダクト2500内のガスを吸い出し、集塵室2100、空気ダクト2500内の気圧が低下し、ダストボックス300の空気入口320、ダスト入口310、自動清掃装置のダスト出口、自浄式集塵シートの集塵口6100および空気ダクト2500間で気流が流れるU字形通路が形成され、気流がダストボックス300内のゴミを持ち上げ、ダストボックス300内のゴミが気流によって持ち上げられて最終的に集塵室2100に吸い込まれる。U字形通路は、気流の最適な流入流出通路であり、U字形通路の設計により、気流がよりスムーズに流れて、ダストボックス中のゴミをダストボックスから出しやすくなり、空気ダクトを通って集塵ビンに入ることができる。
【0154】
本開示の実施例によって提供される自浄式集塵シートおよび集塵システムによれば、自浄式集塵シート内部の空気ダクト構造を最適化することにより、空気ダクト経路を短くにし、自浄式集塵シートの空気ダクトの流通性がよりよくなり、構造がコンパクトであり、自動清掃装置の集塵効率をさらに向上させ、空気ダクトが洗浄溝の外縁に沿って設けられることにより、自浄式集塵シートの限られた空間を十分に活用する前提下で、空気ダクト設計の複雑さおよび経路の長さを低減し、集塵効率をより向上させることができる。
【0155】
関連技術では、自動清掃装置のダストボックスは容量が限られているため、ユーザはダストボックスを掃除するためにかがむ必要があることが多く、その結果、ユーザの体験が悪くなる。そこで、本開示の実施例は、自浄式集塵シートを提供し、集塵システムによって自動清掃装置のダストボックス中のゴミを集中して自浄式集塵シートの集塵ビンに収集することにより、ユーザによるゴミ処理回数を減らし、ユーザ体験を向上させることができる。具体的に、本開示の実施例によって提供される自浄式集塵シートについて、一例として、
図14は自浄式集塵シートの全体構造を例示的に示す概略図であり、
図17は本開示の汚水タンク、清浄水タンクおよび集塵カバーを取り外した後の自浄式集塵シート本体の構造を例示的に示す概略図である。
【0156】
図14に示すように、自浄式集塵シート底板1000が自浄式集塵シート本体2000から突出方向は前方であり、自浄式集塵シート本体2000の後壁方向は後方であり、集塵ビン3000は自浄式集塵シートの左側にあり、清浄水タンク4000は集塵ビン3000の右側にあり、汚水タンク5000は清浄水タンク4000の右側にある。
【0157】
自浄式集塵シート本体2000は、自動清掃装置のダストボックス内のゴミを収集するように構成される。いくつかの実施例では、自浄式集塵シート本体2000に集塵ビン3000、清浄水タンク4000、汚水タンク5000などの構成要素がさらに並んで設けられる。
【0158】
図17に示すように、自浄式集塵シート本体2000は貯水室2700および集塵室2100を含む。貯水室2700は上方かつ前方に開口して自浄式集塵シート本体2000の頂部に設けられ、貯水室は清浄水タンク4000を収容するための浄水ビン、汚水タンク5000を収容するための汚水ビンをさらに含んでもよい。集塵室2100は上方かつ前方に開口して貯水室2700と並んで自浄式集塵シート本体2000の頂端に設けられ、集塵室2100上に集塵室2100の開口に適合される集塵カバー2800が設けられ、集塵カバー2800は集塵室2100上に着脱可能に合わせ、集塵室2100は集塵カバー2800とともにゴミ収容装置を収納するための集塵ビン3000を形成する。集塵カバー2800の外面の少なくとも一部は自浄式集塵シートの外観面の一部として機能する。貯水室2700および集塵室2100は上方かつ前方に向いている設計されることにより、汚水タンク5000、清浄水タンク4000および集塵カバー2800の着脱を容易にすることができる。
【0159】
自浄式集塵シート本体2000の下方に本体ベース6000がある。いくつかの実施例では、本体ベース6000は自浄式集塵シート本体2000の下方に一体的に設けられる。本体ベース6000はさらに自浄式集塵シート底板1000に相互に当接され、具体的に、自浄式集塵シート底板1000と本体ベース6000は第2方向に沿って順次設けられ、第2方向は前後軸Xの矢印とは反対する方向である。
【0160】
集塵口6100は本体ベース6000上に設けられ、本体ベース6000の自浄式集塵シート底板1000との接続部のおおよそ縁部位置に設けられる。集塵口6100は、自動清掃装置のダスト出口と合わせるように構成され、自動清掃装置のダストボックス300内のゴミは集塵口6100から自浄式集塵シート本体2000の集塵室2100内に進入する。いくつかの実施例では、集塵口6100周囲にシールゴムガスケットがさらに設けられ、シールゴムガスケットは、突き合わさせた集塵口6100と自動清掃装置のダスト出口を封止し、ゴミ漏れを防止するために使用される。
【0161】
いくつかの実施例では、本体ベース6000は洗浄溝6200をさらに含み、洗浄溝6200は、自動清掃装置上の清掃部材を清掃するように構成され、例えば、自動清掃装置の湿式清掃モジュールに洗浄液を補充するか、および/または湿式清掃モジュールから除去されたゴミを収容するか、および/または湿式清掃モジュールの清掃過程中発生する汚水を収集し、ゴミと汚水の後続処理を容易にすることができる。いくつかの実施例では、洗浄溝6200は集塵口6100の後方に設けられる。
【0162】
いくつかの実施例では、自浄式集塵シートは空気ダクトをさらに含み、空気ダクトの一端は本体ベース6000の集塵口6100と連通し、空気ダクトの他端は集塵室2100と連通する。自浄式集塵シートが集塵状態にあるとき、集塵ビン3000内に十分な負圧が形成され、ダストボックス300内のゴミが集塵口6100、空気ダクトを介して集塵室2100内のダストバッグに吸い込まれる。
【0163】
図17および
図18を併せて参照すると、いくつかの実施例では、集塵室2100は、集塵室後壁2134および対向して設けられた1対の集塵室側壁を含み、集塵室側壁は第1集塵室側壁2131および第2集塵室側壁2132をさらに含み、第1集塵室側壁2131は自浄式集塵シート本体2000の外壁に近隣し、第1集塵室側壁2131は第2集塵室側壁2132に対向して設けられ、いずれも集塵室後壁2134に隣接する。
【0164】
具体的に、集塵室側壁の端面は円弧状構造であってもよく、集塵室側壁の高さは前後軸Xの矢印方向に沿って徐々に低くなる傾向があり、集塵室側壁と集塵室後壁2134の隣接部に、集塵室側壁の高さは集塵室後壁2134の高さと等しい。集塵室側壁は、前側が低く後側が高い円弧状構造を採用し、集塵カバー2800の着脱を容易にし、ある程度美観性を向上させることができる。
【0165】
いくつかの実施例では、第1集塵室側壁2131、第2集塵室側壁2132、および集塵室後壁2134は自浄式集塵シート本体2000とは一体構造であり、これにより、集塵室2100の安定性を向上させることができ、集塵室2100が自浄式集塵シート本体2000に対して揺れるのを防止することができる。
【0166】
いくつかの実施例では、集塵室2100は周方向内壁2150をさらに含み、該周方向内壁2150は集塵室2100の底壁から清掃集塵シート本体2000から離れた方向に向かって延伸する。集塵室後壁2134および集塵室側壁は周方向内壁2150の周りに設けられ、該周方向内壁2150から間隔を空ける。周方向内壁2150のすべての部分の高さは異なってもよく、いくつかの実施例では、周方向内壁2150の高さは前後軸Xの矢印方向に沿って徐々に低くなる傾向があり、周方向内壁2150のそのような前側が低く後側が高い構造設計により、集塵カバー2800の着脱を容易にすることができる。
【0167】
いくつかの実施例では、周方向内壁2150は閉ループ構造であってもよく、順次に接続された前内壁2153、第1側内壁2151、後内壁2154および第2側内壁2152を含み、ここで、前内壁2153は後内壁2154に対向して設けられ、第1側内壁2151は第2側内壁2152に対向して設けられる。さらに、周方向内壁2150の各内壁は集塵室後壁2134、集塵室側壁とも対応の関係があり、具体的に、第1側内壁2151と第1集塵室側壁2131は同じ側にあって間隔を空けて設けられ、後内壁2154と集塵室後壁2134は同じ側にあって間隔を空けて設けられ、第2側内壁2152と第2集塵室側壁2132は同じ側にあって間隔を空けて設けられる。
【0168】
いくつかの実施例では、周方向内壁2150と自集塵室2100の底壁は一体構造であるため、周方向内壁2150の安定性を向上させることができる。
【0169】
いくつかの実施例では、集塵室2100は封止パッド2140をさらに含んでもよく、該封止パッド2140は周方向内壁2150の周りに設けられ、集塵室後壁2134および集塵室側壁は該封止パッド2140の周りに設けられる。いくつかの実施例では、封止パッド2140は閉ループ構造であり、封止パッド2140のすべての部分の幅は、周方向内壁2150と集塵室後壁2134、集塵室側壁間との間隔と等しくてもよく、またはそれらの間隔よりもわずかに大きくてもよく、封止パッド2140が周方向内壁2150、集塵室後壁2134、集塵室側壁と密着して接触する。封止パッド2140の材料は各種の天然または人工合成ゴムであってもよい。封止パッド2140により、集塵室2100と集塵室2100上に合わせた集塵カバー2800が強固に密接し、密閉した集塵ビン3000を形成することができる。
【0170】
いくつかの実施例では、集塵室2100内にダストバッグブラケット2110がさらに設けられ、該ダストバッグブラケット2110は、ダストバッグを取り付けるように構成される。ダストバッグブラケット2110は集塵室2100の内部に設けられ、集塵室の底部から自浄式集塵シート本体2000から離れた方向に向かって延伸する。ダストバッグブラケット2110はねじなどの固定部材によって集塵室2100の周方向内壁2150にもうけられてもよく、またはダストバッグブラケット2110の底部を介して集塵室の底壁に固定されてもよい。いくつかの実施例では、ダストバッグブラケット2110は第1側内壁2151に設けられ、ダストバッグブラケット2110の集塵室2100から離れた側壁は該第1側内壁2151と一体的に形成されてもよく、ダストバッグブラケット2110の安定性を向上させることができる。ダストバッグブラケット2110内部に中空キャビティがあり、該中空キャビティは自浄式集塵シートの空気ダクトの一部、例えば空気ダクトの尾端として機能する。ダストバッグブラケット2110は、集塵ビン3000内に面するブラケット側壁を有し、該ブラケット側壁にダスト出口が設けられ、該ダスト出口は集塵口6100と空気ダクトを介して連通し、空気ダクトはゴミを集塵ビン3000内、例えば集塵ビン3000内のダストバッグに誘導するように構成される。ダスト出口は、ゴミをダストバッグに収集するために、ダストバッグの入口と連通するように構成される。
【0171】
図19および
図20を併せて参照すると、いくつかの実施例では、集塵カバー2800は、集塵カバー本体2810および集塵カバー壁2820を含み。ここで、集塵カバー本体2810は集塵カバー壁2820の上方に位置し、集塵カバー壁2820は集塵カバー本体2810から前記集塵カバー本体2810から離れた方向に沿って延伸する。集塵カバー本体2810は集塵カバー壁2820とともに収容空間を形成し、集塵カバー2800が集塵室2100に合わせることに応答して、周方向内壁2150は該収容空間内に収容され、集塵カバー壁2820の集塵カバー本体2810から離れた自由端は封止パッド2140に密接して密閉した集塵ビン3000を形成する。
【0172】
いくつかの実施例では、集塵カバー壁2820は順次に接続された集塵カバー前壁2823、集塵カバーの第1側壁2821、集塵カバー後壁2824および集塵カバーの第2側壁2822をさらに含む。ここで、集塵カバー前壁2823は集塵カバー後壁2824に対向して設けられ、集塵カバーの第1側壁2821は集塵カバーの第2側壁2822に対向して設けられる。
【0173】
集塵カバー2800が集塵室2100に合わせるに応答して、集塵カバーの第1側壁2821の少なくとも一部が第1集塵室側壁2131と第1側内壁2151との間に挟まれ、集塵カバーの第2側壁2822の少なくとも一部が第2集塵室側壁2132と第2側内壁2152との間に挟まれ、集塵カバー後壁2824は集塵室後壁2134と後内壁2154との間に挟まれる。
【0174】
いくつかの実施例では、集塵カバー2800は取っ手部2811をさらに含み、該取っ手部2811は集塵カバー本体2810において集塵カバー壁2820から離れた側に設けられる。取っ手部2811は、集塵カバー本体2810に設けられたプルリング、プルロッド、ハンドルなどの構造であってもよく、取っ手部2811を設けることで、集塵カバー2800の着脱をより容易にすることができ、ユーザによる集塵ビン3000内のゴミの日常的な取り除きに便利である。
【0175】
いくつかの実施例では、集塵カバー2800は制限部材2825をさらに含んでもよく、該制限部材2825は集塵カバー壁2820上に設けられ、該制限部材2825は、集塵室2100に設けられた制限部と配置し得、集塵カバー2800が揺れることなく集塵室2100上にしっかりと係合される。制限部は、集塵室後壁2134および集塵室側壁のうちの少なくとも1つに設けられてもよい。制限部材2825は制限部と1対1で設けられて協働する。
図19に示す実施例では、制限部材2825は集塵カバーの第2側壁2822上に設けられ、該制限部材2825に対応する制限部は第2集塵室側壁2132上に設けられる。集塵カバー2800が集塵室2100上に合わせたことに応答して、制限部材2825が制限部に対して当接する。
【0176】
いくつかの実施例では、集塵室底壁、周方向内壁2150および集塵カバー壁2820のうちの少なくとも1つに支持リブ2173が設けられる。支持リブ2173は、表面に対して外側に突起する帯状構造であってもよい。
図19に示す実施例では、支持リブ2173は少なくとも集塵カバーの第2側壁2822の内面に設けられ、該集塵カバーの第2側壁2822の内面に複数本の支持リブ2173が設けられる。支持リブ2173を設けることで、集塵ビン3000内のダストバッグが集塵室底壁、周方向内壁2150および/または集塵カバー壁2820に貼り付けられることを防止し、貼り付けによる、ダストバッグからの気流流出への悪影響を回避することができる。
【0177】
本開示は、自動清掃装置、および前記実施例中の自浄式集塵シートを備える集塵システムをさらに提供する。
【0178】
本開示の実施例は、集塵システムによって、自動清掃装置のダストボックス中のゴミを集中して自浄式集塵シートの集塵ビンに収集するので、ユーザのゴミ処理回数を減らし、ユーザ体験を向上させることができる。
【0179】
関連技術では、自動清掃装置のダストボックスは容量が限られているため、ユーザはダストボックスを掃除するためにかがむ必要があることが多く、その結果、ユーザの体験が悪くなる。そこで、本開示の実施例は、自浄式集塵シートを提供し、集塵システムによって自動清掃装置ダストボックス中のゴミを集中して自浄式集塵シートの集塵ビンに収集し、集塵ビン内にダストバッグブラケットおよびダストバッグを設けることで、ダストボックス中のゴミを基本的に漏れなく集塵ビン内のダストバッグに移し、ユーザのゴミ処理回数を減らし、ユーザ体験を向上させることができ、ダストバッグは係合板と摺動板との協働設計を採用し、ダストバッグをダストバッグブラケットから取り外すとき、摺動板が閉鎖位置にあり、ダストバッグ中のゴミが集塵ビン内に残されることを防止することができる。
【0180】
具体的に、本開示の実施例によって提供される自浄式集塵シートについて、一例として、
図1は自浄式集塵シートの全体構造を例示的に示す概略図であり、
図2は本開示の汚水タンク、清浄水タンクおよび集塵カバーを取り外した後の自浄式集塵シート本体の構造を例示的に示す概略図である。
【0181】
図1に示すように、自浄式集塵シート底板1000は自浄式集塵シート本体2000から突出する方向は前方であり、自浄式集塵シート本体2000の後壁方向は後方であり、集塵ビン3000は自浄式集塵シートの左側にあり、清浄水タンク4000は集塵ビン3000の右側にあり、汚水タンク5000は清浄水タンク4000の右側にある。
【0182】
自浄式集塵シート本体2000は、自動清掃装置のダストボックス内のゴミを収集するように構成される。いくつかの実施例では、自浄式集塵シート本体2000に集塵ビン3000、清浄水タンク4000、汚水タンク5000などの構成要素がさらに並んで設けられる。具体的に、
図2に示すように、自浄式集塵シート本体2000は貯水室2700および集塵室2100を含む。貯水室2700は上方かつ前方に開口して自浄式集塵シート本体2000の頂部に設けられ、貯水室は清浄水タンク4000を収容するための浄水ビン、および汚水タンク5000を収容するための汚水ビンをさらに含む。集塵室2100は上方かつ前方に開口して貯水室2700と並んで自浄式集塵シート本体2000の頂端に設けられ、集塵室2100に、集塵室2100の開口に適合される集塵カバー2800が設けられ、集塵カバー2800は集塵室2100上に着脱可能に係合され、集塵室2100は集塵カバー2800とともに集塵ビン3000を形成する。貯水室2700および集塵室2100は上方かつ前方に設計されることにより、汚水タンク5000、清浄水タンク4000および集塵カバー2800の着脱を容易にすることができる。
【0183】
自浄式集塵シート本体2000の下方に本体ベース6000がある。いくつかの実施例では、本体ベース6000は自浄式集塵シート本体2000の下方に一体的に設けられる。本体ベース6000はさらに自浄式集塵シート底板1000に相互に当接され、具体的に、自浄式集塵シート底板1000と本体ベース6000は第2方向に沿って順次設けられ、第2方向は前後軸Xの矢印とは反対する方向である。
【0184】
集塵口6100は本体ベース6000に設けられ、本体ベース6000の自浄式集塵シート底板1000との接続部のおおよそ縁部位置に設けられる。集塵口6100は、自動清掃装置のダスト出口に接続されるように構成され、自動清掃装置のダストボックス300内のゴミは集塵口6100を介して自浄式集塵シート本体2000の集塵室2100内に進入する。いくつかの実施例では、集塵口6100周囲にシールゴムガスケットがさらに設けられ、シールゴムガスケットは、突き合わさせた集塵口6100と自動清掃装置のダスト出口を封止し、ゴミ漏れを防止するために使用される。
【0185】
いくつかの実施例では、本体ベース6000は洗浄溝6200をさらに含み、洗浄溝6200は、自動清掃装置上の清掃部材を清掃するように構成され、例えば、自動清掃装置の湿式清掃モジュールに洗浄液を補充するか、および/または湿式清掃モジュールから除去されたゴミを収容するか、および/または湿式清掃モジュールの清掃過程中発生する汚水を収集し、ゴミと汚水の後続処理をより容易にすることができる。いくつかの実施例では、洗浄溝6200は集塵口6100の後方に設けられる。
【0186】
いくつかの実施例では、自浄式集塵シートは空気ダクトをさらに含み、空気ダクトの一端は本体ベース6000の集塵口6100と連通し、空気ダクトの他端は集塵室2100と連通する。自浄式集塵シートが集塵状態にあるとき、集塵ビン3000内に十分な負圧が形成され、ダストボックス300内のゴミを集塵口6100、空気ダクトから集塵室2100内のダストバッグに吸い込む。
【0187】
図21は、本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグブラケットの構造を示す概略図であり、摺動バッフルが第1位置にある。
図22は本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグブラケットの構造を示す概略図であり、摺動バッフルが第2位置にある。
【0188】
図21および
図22に示すように、いくつかの実施例では、自浄式集塵シートはダストバッグブラケット2110をさらに含み、該ダストバッグブラケット2110は、ダストバッグを取り付けるように構成される。ダストバッグブラケット2110は前記集塵ビン3000内に設けられ、例えばねじなどの固定部材によって集塵ビン3000の内側壁に設けられてもよく、またはダストバッグブラケット2110底部をかしいて集塵ビン3000の底面に固定されてもよい。
【0189】
前記ダストバッグブラケット2110の内部に中空キャビティがあり、該中空キャビティは自浄式集塵シートの空気ダクトの一部、例えば空気ダクトの尾端として機能する。
【0190】
前記ダストバッグブラケット2110は集塵ビン3000内に面するブラケット側壁2111を有し、該ブラケット側壁2111にダスト出口2112が設けられる。前記ダスト出口2112は前記集塵口6100と空気ダクトを介して連通し、空気ダクトはゴミを集塵ビン3000内、例えば集塵ビン3000内のダストバッグにガイドするように構成される。ダスト出口2112は、ゴミをダストバッグに収集するために、ダストバッグの入口と連通するように構成される。
【0191】
前記ダストバッグブラケット2110は、前記ブラケット側壁2111上を摺動可能な摺動バッフル2113をさらに含む。摺動バッフル2113は、第1位置および第2位置の間で切り替えるように構成される。前記摺動バッフル2113が第1位置に位置することに応答して、前記摺動バッフル2113は前記ダスト出口2112を遮蔽し、前記摺動バッフル2113が第2位置に位置することに応答して、前記摺動バッフル2113は前記ダスト出口2112を露出させる。ダストバッグが消耗品であるため、ダストバッグブラケット2110に着脱可能に取り付けられる。ダストバッグブラケット2110は上記設計を採用することにより、ダストバッグに装着されていない場合、摺動バッフル2113によってダスト出口2112を遮蔽し、集塵ビン3000を空気ダクトから隔離することができるので、ファンによって発生する吸引力が集塵ビンから空気ダクトに入ることがなく、ダストバッグが装着されていない集塵ビン3000にゴミが入ることを回避することができる。
【0192】
図23は、本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグの構造を示す概略図であり、摺動板が閉鎖位置にある。
図24は本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグの構造を示す概略図であり、摺動板が開放位置にある。
図24Aは本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグの部分構造を示す概略図であり、
図24Bは
図24Aにおける断面構造を示す概略図であり、
図24Aはダストバッグの断面を示し、
図24および
図24Bにはダストバッグが図示されていない。
【0193】
いくつかの実施例では、
図23に示すように、本開示はダストバッグ2120をさらに提供し、前記ダストバッグ2120は、ダストバッグブラケット2110に着脱可能に取り付けられ、ゴミを収集するように構成される。
【0194】
前記ダストバッグ2120は、ダストバッグ本体2121、係合板2122および摺動板2123を含む。ダストバッグ本体2121は、例えば通気性があるが微細粒子を濾過できる材料から作製され、例えば不織布、紙材料などから作製され、ダストバッグ本体は、前記ゴミを収容するように構成される。係合板2122は前記ダストバッグ本体2121に固定的に接続される。前記係合板2122は係合板開口21221を有し、前記係合板開口21221は前記ダストバッグ本体2121の入口として機能する。摺動板2123は前記係合板2122に摺動可能に接続され、閉鎖位置と開放位置との間で切り替えるように構成され、前記摺動板2123が閉鎖位置に位置することに応答して、前記摺動板2123は前記係合板開口21221を遮蔽し、前記摺動板2123が開放位置に位置することに応答して、前記摺動板2123は前記係合板開口21221を露出させる。
【0195】
具体的に、
図23に示すように、摺動板2123は摺動板開口21231を有し、前記摺動板2123が閉鎖位置に位置することに応答して、摺動板開口21231の前記係合板2122への正投影が前記係合板開口2821と重ならず、前記摺動板2123は前記係合板開口22121を遮蔽し、
図23に示される。前記摺動板2123が開放位置に位置することに応答して、摺動板開口21231の前記係合板2122上への正投影が前記係合板開口21221と少なくとも部分的に重なり、前記摺動板2123は摺動板開口21231を介して前記係合板開口21221の少なくとも一部を露出させ、
図24に示される。
【0196】
いくつかの実施例では、摺動板開口21231のサイズは例えば係合板開口21221よりも大きく、前記摺動板2123が閉鎖位置に位置することに応答して、摺動板開口21231の前記係合板2122上への正投影が前記係合板開口21221を覆う。いくつかの実施例では、摺動板開口21231のサイズは例えば係合板開口21221よりも小さく、前記摺動板2123が閉鎖位置に位置することに応答して、摺動板開口21231の前記係合板2122への正投影が前記係合板開口21221内に位置する。いくつかの実施例では、摺動板開口21231のサイズは例えば係合板開口21221と等しく、前記摺動板2123が閉鎖位置に位置することに応答して、摺動板開口21231の前記係合板2122上への正投影が前記係合板開口21221と実質的に重なる。
【0197】
摺動板2123と係合板2122の摺動協働により、ダストバッグ入口を閉じ、ダストバッグ中のゴミ漏れを防止することができる。
【0198】
いくつかの実施例では、
図23~
図24Bに示すように、前記係合板開口21221の縁部に摺動板2123に向かって突出する可撓性ゴムリング21224が設けられる。前記摺動板2123が開放位置に位置することに応答して、前記可撓性ゴムリング21224は、前記摺動板開口21231を通過して前記摺動板2123から離れた方向に向かって突出し、前記摺動板開口21231と前記係合板開口21221が突き合わされたとき、摺動板2123と係合板2122の2つの開口の突き合わせによって発生する隙間を塞ぎ、摺動板開口21231と前記係合板開口21221の封止接続が達成される。前記摺動板2123が開口位置にない、例えば閉鎖位置に位置することに応答して、前記可撓性ゴムリング21224の少なくとも一部は、摺動板2123と係合板2122との間に押圧され、両者間の摩擦力を増加させる。一定の外力が加われられていない限り摺動板2123と係合板2122が相対的に摺動できなく、摺動板2123が閉鎖位置に安定して保持され、ダストバッグ中のゴミ分散を防止することができる。
【0199】
いくつかの実施例では、
図23および
図24に示すように、摺動板2123は前記係合板2122に対して第1方向Mにおいて摺動可能であり、前記摺動板2123は前記摺動板2123の少なくとも一側、例えば摺動板2123の両側に設けられた制限突起21243を含み、制限突起21243は、数が例えば2つであり、前記摺動板2123から第1方向Mに垂直する第2方向に向かって突出する。前記係合板2122は、前記係合板2122の第1方向上の両端部に設けられ、第1方向Mにおいて前記制限突起21233を止め、摺動板2123が前記係合板2122から離脱するのを防止するように構成される制限部材21223を含む。制限部材21223は、数が例えば4つであり、係合板2122の両側に対称的に分布している。摺動板2123が係合板2122に対して摺動するとき、制限突起21233は、第1方向における前記係合板2122の両端部の対応する制限部材21223間でのみ移動することができる。
【0200】
いくつかの実施例では、前記摺動板2123はハンドル部21232をさらに含み、第1方向Mにおける前記摺動板の一端部に設けられ、前記摺動板2123を移動させるための操作者の把持を容易にするように構成される。
【0201】
前記ダストバッグ2120は、ダストバッグブラケット2110上に着脱可能に取り付けられ、前記ダストバッグ2120がダストバッグブラケット2110に取り付けられたことに応答して、前記摺動バッフル2123が第2位置にあり、前記ダスト出口を露出させ、前記摺動板が開放位置に位置することに応答して、前記係合板開口21221は前記ダスト出口2112に接続される。上記設置により、ダストバッグブラケット2110がダストバッグ2120に装着されていないとき、その摺動バッフル2113が第1位置にあってダスト出口2112を遮蔽し、ファンによって発生する吸引力が集塵ビンから空気ダクトに入ることがなく、ダストバッグ2120が装着されていない集塵ビン3000内にゴミが進入することを防止することができる。
【0202】
ダストバッグ2120をダストバッグブラケット2110から取り外すと、摺動板が閉鎖位置2123にあり、ダストバッグ中のゴミが集塵ビン内に分散するのを防止する。密閉されたダストバッグであるため、ダストバッグ中のゴミが外部環境に分散するのを回避することができる。
【0203】
摺動板2123は、ダストバッグ2120がダストバッグブラケット2110に装着されていないとき、係合板2122の係合板開口21221を遮蔽し、ダストバッグ2120をダストバッグブラケット2110に装着する際に摺動板2123と係合板2122の共同作用により摺動バッフル2113を第1位置から第2位置に押して該第2位置に固定することができる。摺動板2123は、ダストバッグ2120をダストバッグブラケット2110から取り離したとき、係合板開口21221を遮蔽し、ゴミ漏れを防止する。ダストバッグブラケット2110がダストバッグ2120に装着された後、係合板開口21221(すなわちダストバッグ入口)が前記ダスト出口2112に接続され、ファンによって提供される気流の作用下で、自動清掃装置のダストボックス中のゴミが順次本体ベース6000上の集塵口6100、自浄式集塵シート内の空気ダクト、ダストバッグブラケット2110上のダスト出口2112およびダストバッグ2120上の係合板開口21221を介して、ダストバッグ本体2121内に収集される。
【0204】
図25は本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグブラケットおよびダストバッグの予め組立概略図であり、
図26は本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグブラケットおよびダストバッグの組立構造を示す概略図である。
【0205】
いくつかの実施例では、
図21~
図28に示すように、前記ダストバッグブラケット2110は摺動溝2114を含み、前記摺動バッフル2113の少なくとも一部が前記摺動溝2114内に位置し、前記摺動バッフル2113は前記摺動溝2114の延伸方向X’に沿って摺動可能であり、さらに、第1位置と第2位置との間で切り替え可能である。摺動溝2114の数は例えば1つまたは複数であってもよく、
図21~
図28に示すように、摺動溝2114の数は例えば2つであってもよく、それぞれダストバッグブラケット2110のブラケット側壁2111の対向する両端部に設けられ、2つの摺動溝2114はそれぞれ前記摺動バッフル2113の対向する両端部を収容し、前記摺動バッフル2113が前記摺動溝2114の延伸方向X’に沿って摺動できるように構成される。
【0206】
図21~
図28に示すように、ダストバッグ2120の係合板2122と摺動板2123は、前記摺動溝2114に挿入され、前記摺動溝2114の延伸方向X’に沿って摺動し、前記摺動バッフル2113を前記摺動溝の延伸方向X’に沿って摺動させるように押し、前記ダストバッグ2120を前記ダストバッグブラケット2110に取り付ける。具体的に、ダストバッグ2120の係合板2122と摺動板2123の両端部はそれぞれ上記の2つの摺動溝2114に挿入され得る。前記ダストバッグ2120が前記ダストバッグブラケット2110に取り付けられたことに応答して、前記摺動板2123が開放位置にあり、前記係合板開口21221を露出させ、前記摺動バッフル2113が第2位置にあり、前記ダスト出口2112を露出させ、前記係合板開口21221と前記ダスト出口2112とが突き合わされる。
【0207】
図25に示すように、ダストバッグ2120をダストバッグブラケット2110に装着する過程において、ダストバッグ2120が摺動溝2114の延伸方向X’に沿ってダストバッグブラケット2110に対して移動する。両者の取付時、ダストバッグ2120の係合板2122と摺動板2123は前記ダストバッグブラケット2110のブラケット側壁2111に面し、係合板2122と摺動板2123を摺動溝2114の延伸方向X’に沿って摺動溝2114に挿入する過程において、摺動バッフル2113を第1位置から第2位置まで移動させるように押す。
【0208】
いくつかの実施例では、摺動バッフル2113の下端に摺動バッフル突起21131が設けられ、該摺動バッフル突起21131は摺動バッフル2113の下縁部に沿って集塵ビン3000に向かう帯状突起である。摺動板2123が前記摺動溝2114に挿入された後、摺動板2123の下端は摺動バッフル突起21131に当接される。相互に当接された摺動板2123の下端と摺動バッフル突起21131により、摺動板2123が前記摺動溝2114の延伸方向X’に沿って下方に摺動するとき、前記摺動バッフル2113を押して一緒に前記摺動溝の延伸方向X’に沿って摺動することができる。いくつかの実施例では、摺動板2123の下端にも摺動板突起21233が設けられ、該摺動板突起21233は摺動板2123の下縁部に沿って集塵ビン3000に向かう帯状突起である。摺動板2123が前記摺動溝2114に挿入された後、該摺動板突起21233はちょうど摺動バッフル突起21131の上方に当接される。相互に当接された摺動板突起21233と摺動バッフル突起21131により、摺動板2123が前記摺動溝2114の延伸方向X’に沿って下方に摺動するとき、前記摺動バッフル2113を押して一緒に前記摺動溝の延伸方向X’に沿って摺動することができる。
【0209】
図26は本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグブラケットおよびダストバッグの組立構造の断面図を示し、
図27は本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグブラケットおよびダストバッグの組立構造を示す概略図である。
【0210】
図26および
図27に示すように、前記摺動溝2114内にバックル部21141、例えば弾性スナップ止めが設けられ、
図27中の矢印に示すようにほぼ円弧状に移動し得、前記係合板2122は前記バックル部21141に適合される係合板係合溝21222を含み、前記ダストバッグ2120が前記ダストバッグブラケット2110に取り付けられたことに応答して、前記バックル部21141が前記係合板係合溝21222に係合される。前記係合板2122は前記摺動溝2114の延伸方向X’に沿って係合位置まで摺動し、前記係合板開口21221は前記ダスト出口2112と突き合わされ、前記バックル部21141は前記係合板係合溝21222に対応してクランプされ、前記ダストバッグ2120が前記ダストバッグブラケット2110上に固定される。
【0211】
前記摺動板2123上の制限突起212234はロック解除突起21234としても機能し、ロック解除突起21234とも呼ばれ、前記摺動板2123を前記摺動溝2114から取り離す過程において、前記バックル部21141を押圧して前記バックル部21141を前記係合板係合溝21222から離脱させ、バックル部21141による係合板2122の固定を解除し、ダストバッグ2120をダストバッグブラケット2110から円滑に離脱させることができる。いくつかの実施例では、前記ロック解除突起21234は制限作用をさらに有し、係合板2122上の制限部材21223と協働して、摺動板2123が前記係合板2122から離脱するのを防止する。
【0212】
いくつかの実施例では、
図28に示すように、前記ダストバッグブラケット2110に弾性部材2115、例えばバネが設けられる。前記弾性部材2115が前記摺動バッフル2113に接続され、前記摺動バッフル2113が第1位置にある傾向を有することを可能にするように構成される。摺動バッフル2113が外力作用を受けていないとき、弾性部材2115の作用下で、摺動バッフル2113が第1位置にあり、摺動バッフル2113がダスト出口2112を遮蔽する。いくつかの実施例では、弾性部材2115はダストバッグブラケット2110の内部にあり、弾性部材2115の延伸方向は摺動溝2114の延伸方向と実質的に一致であり、弾性部材2115の一端がダストバッグブラケット2110の上部に固定され、他端が前記摺動バッフル2113と接続する。弾性部材2115の数は1つまたは複数であってもよく、例えば弾性部材2115の数が2つである場合、それぞれの弾性部材2115はダストバッグブラケット2110の対向する両端部に設けられてもよい。
【0213】
以下、ダストバッグ2120とダストバッグブラケット2110の着脱過程を具体的に説明する。
【0214】
ダストバッグブラケット2110がダストバッグ2120に装着されていないとき、ダストバッグブラケット2110の摺動バッフル2113が第1位置にあり、ダスト出口2112を遮蔽し、ダストバッグ2120上の摺動板2123が閉鎖位置にあり、係合板開口2122を遮蔽し、すなわち、
図23に示す状態となる。ダストバッグ2120がダストバッグブラケット2110に装着される過程において、係合板2122と摺動板2123が摺動溝2114の延伸方向X’に沿って摺動溝2114に挿入され、ユーザが摺動板2123のハンドル部21232を把持して前記ダストバッグ2120を摺動溝2114内に押す過程において、摺動板2123は係合板2122に対して閉鎖位置から徐々に開放位置まで移動し、摺動板2123上の摺動板開口21231と係合板2122上の係合板開口21221が位置決められ、同時に係合板2122と摺動板2123が摺動バッフル2113を押して第1位置から第2位置まで移動させ、摺動バッフル2113をダスト出口2112から露出させる。前記係合板2122が前記摺動溝2114の延伸方向X’に沿って係合位置まで摺動するとき、前記係合板開口21221が前記ダスト出口2112に接続され、前記バックル部21141が前記係合板係合溝21222に対応してクランプされ、前記ダストバッグ2120が前記ダストバッグブラケット2110上に固定され、このときにダストバッグ上の可撓性ゴムリング21224が摺動板開口21231を通過してダスト出口2112の縁部に当接され、ダストバッグの係合板開口21221とダストバッグブラケットのダスト出口2112との封止および突き合わせが達成され、集塵過程中のゴミ漏れを回避することができる。
【0215】
ダストバッグ2120をダストバッグブラケット2110から取り外す過程において、操作者が摺動板2123のハンドル部21232を把持して摺動板2123を徐々にダストバッグブラケット2110の摺動溝2114から取り離すことができ、この過程において、摺動板2123が係合板2122に対して開放位置から徐々に閉鎖位置まで移動し、摺動板2123が係合板開口21221を遮蔽し、摺動板2123上のロック解除突起21234が前記バックル部21141を押圧して前記バックル部21141を前記係合板係合溝21222から離脱させ、同時にロック解除突起21234と係合板2122上の制限部材21223の相互作用により、摺動板2123のハンドル部21232を連続的に引き抜いて摺動板2123と係合板2122をダストバッグブラケット2110の摺動溝2114から引き抜き、ダストバッグ2120を前記ダストバッグブラケット2110から離脱させ、摺動バッフル2113が弾性部材の作用下で、摺動バッフル2113が第1位置に戻り、摺動バッフル2113がダスト出口2112を遮蔽する。
【0216】
関連技術では、自浄式集塵シートのファンがファンビンに設けられ、ファンビンは例えば集塵ビンに隣接して連通して設けられ、集塵ビンは前記ファンビンと通気孔を介して相互に連通し、ファンビン中のファンが作業すると吸引力を発生し、集塵ビン内の空気を吸い出し、集塵ビンに負圧が形成され、ファンビン中の空気ダクトを介してパイル外側に排出させる。自浄式集塵シートが集塵操作を行う時、集塵ビン中のダストバッグが満杯になると、集塵風路の流通性がなくなり、集塵ビン中の負圧が過大になり、ファンが破損する恐れがある。
【0217】
そこで、本開示のいくつかの実施例は自浄式集塵シートを提供し、集塵ビンに安全弁が設けられ、前記集塵ビン中の負圧が安全閾値よりも大きい場合、前記集塵ビンと外部大気を連通させ、集塵ビン中の負圧が過大になるのを回避する。
【0218】
図29は本開示のいくつかの実施によって提供される集塵室の構造を示す概略図であり、
図29に示すように、本開示のいくつかの実施例は自浄式集塵シートを提供し、自浄式集塵シートは自浄式集塵シート底板1000および自浄式集塵シート本体2000を含み、自浄式集塵シート本体2000は前記自浄式集塵シート底板1000に着脱可能に接続される。前記自浄式集塵シート本体2000は集塵ビン3000を含み、集塵ビン3000は、ファンの作用下で負圧が形成され、ゴミが前記自浄式集塵シートのダスト通路を介して前記集塵ビン中のゴミ収容装置、例えばダストバッグに収集される。前記集塵ビン3000内に安全弁2160が設けられ、前記集塵ビン3000中の負圧が安全閾値を超えたことに応答して、前記集塵ビン3000と外部大気を連通させ、集塵ビン中の負圧が過大になるのを回避する。
【0219】
図30は本開示のいくつかの実施例によって提供される安全弁の構造を示す概略図であり、
図31は本開示のいくつかの実施例によって提供される安全弁の断面構造を示す概略図であり、
図31は安全弁が集塵室内に取り付けられる状況を示す。
【0220】
図30および
図31に示すように、前記安全弁2160は安全弁ベース2161および安全弁本体2162を含む。前記安全弁ベース2161上にベース貫通孔21611が設けられ、安全弁本体2162は前記安全弁ベース2161に合わせて前記安全弁ベース2161とともに安全弁キャビティ2163を形成し、ベース貫通孔21611は集塵ビン3000と安全弁キャビティ2163を連通させ、前記安全弁本体2162において前記安全弁ベース2161から離れた側に安全弁空気入口21621が開設され、安全弁空気入口21621は外部大気と連通する。前記安全弁2160は安全弁コア2164をさらに含み、安全弁コア2164は、前記安全弁キャビティ2163内に移動可能に設けられ、前記安全弁空気入口21621を塞ぎ、安全弁キャビティ2163を外部大気から隔離するように構成される。
【0221】
具体的に、安全弁コア2164は通常前記安全弁空気入口21621を塞ぎ、安全弁キャビティ2163を外部大気から隔離し、集塵ビン3000が実質的に密閉空間であり、これにより、集塵ビンは、集塵ビン3000がファンの作用下で負圧が形成され、ゴミが前記自浄式集塵シートのダスト通路を介して前記集塵ビン3000中のゴミ収容装置、例えばダストバッグに収集されるように構成される。
【0222】
自浄式集塵シートが正常に集塵作業を行う場合、集塵ビン中の負圧は通常安全閾値以下であり、このときに前記安全弁コアは前記安全弁空気入口を塞ぎ、ゴミが前記自浄式集塵シートのダスト通路を通って前記集塵ビン3000中のゴミ収容装置、例えばダストバッグに収集される。しかしながら、ゴミ収容装置では、例えばダストバッグがゴミで満杯になるとき、または自浄式集塵シートのダスト通路が塞がれたとき、ファンの連続的な作業により、集塵ビン3000中の負圧が低すぎ、所望の集塵効果が得られない。前記集塵ビン3000中の負圧が安全閾値を超えると、外部大気圧が集塵ビン3000および安全弁キャビティ2163の圧力よりもかなり高く、両者の圧力差の作用下で、前記安全弁コア2164は前記安全弁ベース2161に向かって移動することができ、安全弁空気入口21621が開放され、安全弁キャビティが外部と安全弁空気入口21621を介して連通し、外部大気が順次前記安全弁空気入口21621、安全弁キャビティ2163およびベース貫通孔21611を介して前記集塵ビン3000内に進入して、集塵ビン3000内の過度に低い負圧に対してバランスを取らせることができる。
【0223】
いくつかの実施例では、
図30および
図10に示すように、前記安全弁2160は弾性部材2165をさらに含み、弾性部材2165は安全弁キャビティ2163内に設けられ、前記安全弁コア2164が安全弁ベース2161から離れる傾向を有することを可能にするように構成される。弾性部材2165により、前記安全弁コア2164が安全弁空気入口21621を塞ぐ状態に保持される。
【0224】
いくつかの実施例では、前記弾性部材2165はバネであり、前記バネの一端が前記安全弁ベース2161に当接され、他端が前記安全弁コア2164に当接される。
【0225】
いくつかの実施例では、安全弁ベース2161は安全弁ベース本体21612および前記安全弁ベース本体21612から前記安全弁空気入口21621に向かって延伸する突起部21613を含み、前記ベース貫通孔21611は前記安全弁ベース本体21612および突起部21613を貫通し、相互に連通する第1サブ貫通孔21611aおよび第2サブ貫通孔21611bからなり、第1サブ貫通孔21611aおよび第2サブ貫通孔21611bは安全弁空気入口21621の近傍に順次設けられ、第1サブ貫通孔21611aは前記集塵ビン3000と連通し、第2サブ貫通孔21611bは前記安全弁キャビティ2163と連通する。前記第1サブ貫通孔21611aの内径は前記第2サブ貫通孔21611bの内径よりも小さく、前記バネの一端は前記第2サブ貫通孔21611bに設けられ、前記第1サブ貫通孔21611aと第2サブ貫通孔21611bの境界部に当接される。前記安全弁コア2164において前記安全弁ベース2161に面する側に止め孔21641が設けられ、前記バネの他端は前記止め孔21641に設けられ、前記止め孔21641の底面に当接される。このような設置により、バネの両端がそれぞれ第2サブ貫通孔21611bおよび止め孔21641に収容されるので、バネの力を実質的に
図5中の水平方向に保つことができ、弾性部材が伸縮過程において該水平方向からずれるのを防止し、安全弁2160は全体として軽くてより薄くなる可能性がある。
【0226】
いくつかの実施例では、
図30および
図31に示すように、前記安全弁2160は、トリガスイッチ2166をさらに含み、トリガスイッチ2166は安全弁キャビティ2163内に設けられ、トリガされると制御信号を発生するように構成され、前記制御信号は、警報を送信するか、および/または前記ファンの作業を停止するように制御するように構成される。
【0227】
いくつかの実施例では、安全弁コア2164が前記安全弁ベース2161に向かって移動して前記所安全弁コア2164と前記安全弁ベース2161との間の距離を所定値まで減少すると、前記安全弁コア2164が前記トリガスイッチ2166に接触してトリガする。
【0228】
本開示中の安全弁の具体的な作業原理は以下のとおりである。
自浄式集塵シートが集塵操作を実行する場合、そのファンが吸引力を発生し、集塵ビン3000で負圧が形成され、ゴミが前記自浄式集塵シートのダスト通路を通って前記集塵ビン3000中のゴミ収容装置、例えばダストバッグに収集される。前記自浄式集塵シートのダスト通路が塞がれたり、集塵ビン3000中のゴミ収容装置、例えばダストバッグがゴミで満杯になったりすると、ファンの連続作業下で、集塵ビン3000内の負圧が安全閾値を超える可能性がある。集塵ビン3000内の負圧が安全閾値を超える場合、安全弁2160中の安全弁コア2164が外部大気圧および集塵ビン3000中の負圧の圧力差の作用下で、弾性部材2165の弾性力を克服して安全弁ベース2161に向かって移動し、安全弁空気入口21621が開放され、集塵ビン3000は安全弁キャビティ2163を介して外部大気と連通し、集塵ビン3000内の過大な負圧を回避することができる。
【0229】
安全弁2160中の安全弁コア2164が安全弁ベース2161への移動距離が所定距離を超え、すなわち、前記安全弁コア2164と前記安全弁ベース2161との間の距離が所定値まで減少すると、安全弁コア2164がトリガスイッチ2166をトリガする。トリガスイッチ2166は例えばマイクロスイッチであり、トリガされると制御信号を送信するように構成され、制御信号は例えば前記ファンの作業を停止し、ファンを保護するように制御される。制御信号は例えば警報を発するように構成され、例えば警報ランプを点滅させたり、警報音を発したりして、ダストバッグが満杯であるか、自浄式集塵シートのダスト通路が塞がれたかを確認することをユーザに促すように構成される。
【0230】
いくつかの実施例では、
図29に示すように、前記安全弁2160は前記集塵ビン3000の内側壁、例えば集塵室2100の後壁に設けられ、他の実施例では、安全弁2160は他の位置、例えば集塵ビンの底壁に設けられてもよい。
【0231】
図31に示すように、本開示のいくつかの実施例は自浄式集塵シートを提供し、自浄式集塵シートは自浄式集塵シート底板1000および自浄式集塵シート本体2000を含み、自浄式集塵シート本体2000は前記自浄式集塵シート底板1000に着脱可能に接続される。前記自浄式集塵シート本体2000は集塵ビン3000を含み、集塵ビン3000は、ファンの作用下で負圧が形成され、ゴミが前記自浄式集塵シートのダスト通路を通って前記集塵ビン中のゴミ収容装置、例えばダストバッグに収集されるように構成される。前記集塵ビン3000内に安全弁2160が設けられ、安全弁2160にトリガスイッチ2166が設けられる。安全弁2160は、前記集塵ビン中の負圧が安全閾値を超えたことに応答して、前記安全弁キャビティ内のトリガスイッチ2166をトリガし、前記トリガスイッチ2166により制御信号を発生し、前記制御信号は、警報を発したりする、および/または前記ファンの作業を停止するように制御するように構成される。具体的に、前記制御信号は例えば警報を発するように構成され、例えば音または点滅光を発し、または情報をユーザの端末、例えば携帯電話に送信し、自浄式集塵シートの異常状態をユーザに促し、ダストバッグが満杯であるか、または自浄式集塵シートのダスト通路が塞がれたかをユーザに促すように構成される。前記制御信号は例えば前記ファンの作業を停止し、ファンの過負荷運転による破損を回避するように制御するように構成される。
【0232】
関連技術では、自浄式集塵シートのファンはファンビンに設けられ、ファンビンは集塵ビンの底部に設けられ、集塵ビンの底部に通気孔が設けられ、ファン作業時、吸引力を発生し、集塵ビン内の空気を吸い出し、ファンビン中の空気ダクトを介して自浄式集塵シート本体2000外側に排出される。集塵口と洗浄溝の距離が比較的に近いため、ロボットがパイルに登ったり離れたりする過程において洗浄溝中の残留水を集塵口に持ち込むことがあり、水量が多すぎると、ファン作業時、空気ダクトを通じて水を集塵ビン内に吸い込む可能性があり、集塵ビン内の水が溜まりすぎるとファンの破損や感電の危険性がある。
【0233】
そこで、本開示のいくつかの実施例は自浄式集塵シートを提供し、自浄式集塵シート底板と自浄式集塵シート本体を含み、前記自浄式集塵シート底板は前記自浄式集塵シート本体に着脱可能に接続され、前記自浄式集塵シート本体は、相互に隣接する集塵ビンとファンビンを含み、前記集塵ビンと前記ファンビンはファン通路を介して連通し、防水フィルタは、前記ファン通路の周りに設けられ、ガスを通過させ、水を通過させないように構成される。集塵ビンに溜まった水がファンビン中のファン内に進入するのを防止し、ファンの破損を回避する。ここで、取り囲む態様として、防水フィルタを直接ファン通路の一端またはファン通路の内部に埋め込み、防水フィルタをファン通路の一端に合わせるなど、フィルタとファン通路の連携を確保できる目的を達成すればよい。
【0234】
図32は、本開示のいくつかの実施例の集塵ビンおよびファンビンの部分的な構造断面を示す概略図である。
図32に示すように、本開示のいくつかの実施例は、自浄式集塵シート底板1000と自浄式集塵シート本体2000を含む自浄式集塵シートを提供し、前記自浄式集塵シート底板1000は前記自浄式集塵シート本体2000に着脱可能に接続され、前記自浄式集塵シート本体2000は、相互に隣接する集塵ビン3000とファンビン2200と防水フィルタ2170を含み、前記集塵ビン3000と前記ファンビン2200はファン通路2210を介して連通し、防水フィルタ2170は、前記ファン通路2210の周りに設けられ、ガスを通過させ、水を通過させないように構成される。集塵ビン3000中に溜まった水がファンビン2200中のファン2220内に進入するのを防止し、ファン2220の破損を回避する。
【0235】
図32に示すように、前記ファンビン2200および集塵ビン3000は前記自浄式集塵シート底板1000から離れて順次設けられ、前記ファン通路2210は例えば前記集塵ビン3000の底壁上に設けられる。
【0236】
いくつかの実施例では、
図32に示すように、前記集塵ビン3000の底壁上に係合溝2171が設けられ、前記係合溝2171は前記ファン通路2210の周りに設けられ、前記防水フィルタ2170は前記係合溝2171内に設けられ、係合溝2171は防水フィルタ2170を固定するために使用される。いくつかの実施例では、係合溝2171は前記集塵ビン3000の底壁と一体的に形成される。
【0237】
いくつかの実施例では、
図32に示すように、前記係合溝2171は第1溝壁21711および第2溝壁21712を含み、第1溝壁21711は前記ファン通路2210の周りに設けられ、前記第2溝壁21712は前記第1溝壁21711の周りに設けられ、前記防水フィルタ2170は前記第1溝壁21711と第2溝壁21712との間に挟まれる。第1溝壁21711と第2溝壁21712は、前記ファン通路2210の周りに設けられるために、防水フィルタ2170の位置を制限する。
【0238】
いくつかの実施例では、前記第1溝壁21711および第2溝壁21712は前記集塵ビン3000の底壁から前記ファンビン2200から離れた方向に向かって延伸し、前記第2溝壁21712の高さは前記防水フィルタ2170の高さよりも低い。これにより、防水フィルタ2170の外側壁の少なくとも一部が前記集塵ビン3000に露出し、ファン2220が作業すると、気流が集塵ビン3000から防水フィルタ2170を通ってファン通路2210を介してファンビン2200内に進入することができる。
【0239】
図33は、本開示のいくつかの実施例によって提供される集塵ビンの部分断面構造を示す概略図であり、
図32および
図33に示すように、いくつかの実施例では、前記自浄式集塵シートは、前記防水フィルタ2170の前記ファンビン2200から離れた端部に合わせたカバー本体2172をさらに含み、前記カバー本体2172の前記集塵ビン3000の底壁への正投影が前記ファン通路2210を覆う。カバー本体2172は前記ファン通路2210を覆うため、集塵ビン3000中の気流が側面から防水フィルタ2170を通過し、ファン通路2210を通ってファンビン2200内に進入することしかできないようになっている。
【0240】
いくつかの実施例では、
図32および
図33に示すように、前記自浄式集塵シートは、前記防水フィルタ2170周囲に設けられ、前記集塵ビン3000中のダストバッグが前記防水フィルタ2170を包み、通気不良を引き起こすことを回避するように構成される支持リブ2173をさらに含む。
【0241】
いくつかの実施例では、前記支持リブ2173は前記カバー本体2172の頂面、集塵ビン3000の底壁、前記集塵ビン3000の側壁のうちの少なくとも1つに設けられる。
【0242】
図34は、本開示のいくつかの実施例によって提供される防水フィルタの構造を示す概略図であり、前記防水フィルタ2170は環形である。
【0243】
図32~
図34に示すように、集塵ビン3000底部にいくらかの水が溜まっていても、水量が小さいとき、水面の高さが前記第2溝壁21712の高さよりも低く、いくつかの実施例では、集塵ビン3000の底壁と一体的に形成された第2溝壁21712は集塵ビン3000の底部に溜まった水がファン通路2210に進入するのを阻止することができる。水面の高さが前記第2溝壁21712の高さよりも低くても、防水フィルタ2170の設置により、集塵ビン3000底部に溜まった水が依然として防水フィルタ2170によって遮断され、それがファン通路2210を通ってファンビン2200中のファン2220に進入し、ファンを破損するのを回避することができる。
【0244】
関連技術では、自浄式集塵シートが集塵操作を行うとき、ファンビン中のファンが作業状態にあり、ファンによって発生する気流がファンビン内を流れ、比較的大きな騒音が発生する。家庭用電子装置の騒音要件を満たし、ユーザの不快感を与えないようにするために、自浄式集塵シートが集塵操作を行うとき可能な限り騒音を低減することが要求されている。
【0245】
そこで、本開示のいくつかの実施例は自浄式集塵シートを提供し、自浄式集塵シート底板と自浄式集塵シート本体を含み、前記自浄式集塵シート底板は前記自浄式集塵シート本体に着脱可能に接続され、前記自浄式集塵シート本体は、上方かつ前方に開口して前記自浄式集塵シート本体の頂端に設けられた集塵室と、前記集塵室上に着脱可能に合わせてゴミ収容装置を収容する集塵ビンを形成する集塵カバーと、前記集塵ビンに隣接して設けられ、ファンを収容するように構成されるファンビンと、前記ファンビン内に設けられ、前記ファン作業時に発生する騒音を低減するように構成される消音構造と、を含む。ファンビン内に消音構造を設けることで、ファン作業時に気流による騒音を低減することができる。
【0246】
図35は本開示のいくつかの実施例によって提供されるファンビンの構造を示す概略図である。
図35に示すように、本開示のいくつかの実施例は、自浄式集塵シート底板1000と自浄式集塵シート本体2000を含む自浄式集塵シートを提供し、前記自浄式集塵シート底板1000は前記自浄式集塵シート本体2000に着脱可能に接続される。前記自浄式集塵シート本体2000は集塵室2100、集塵カバー2800、ファンビン2200および消音構造2260を含む。具体的に、集塵室2100は上方かつ前方に開口して前記自浄式集塵シート本体2000の頂端に設けられ、集塵カバー2800は前記集塵室2100上に着脱可能に合わせてゴミ収容装置、例えばダストバッグを収容するための集塵ビン3000を形成するように構成される。ファンビン2200は前記集塵ビン3000に隣接して設けられ、ファン2220を収容するように構成され、ファンビン2200は例えば前記集塵ビン3000において前記自浄式集塵シート底板1000に近い側に設けられ、前記集塵ビン3000と前記ファンビン2200はファン通路2210を通じて連通し、ファン通路2210は例えば前記集塵ビン3000の底壁上に設けられる。消音構造2260は前記ファンビン2200に設けられ、ファン2220によって発生する気流が消音構造2260を流れ、消音構造2260は前記ファン2220の作業時に発生する騒音を低減するように構成される。
【0247】
いくつかの実施例では、
図35に示すように、ファンビン2200はファンカバー本体2270およびファンビン空気出口2280を含む。ファンカバー本体2270は例えば樽状構造であり、前記ファン2220を収容するように構成され、前記ファンカバー本体2270の側壁にカバー本体空気出口2271は開設され、カバー本体空気出口2271は例えばファンカバー本体2270側壁に開設された格子状開口である。ファンビン空気出口2280は前記ファンビン2200側壁に設けられ、前記ファンビン2200が外部大気と連通する。前記消音装置2260は前記カバー本体空気出口2271と前記ファンビン空気出口2280との間に設けられる。ファン2220によって発生する気流がカバー本体空気出口2271でファンビン空気出口2280を通ってファンビン2200から流出する過程において、当該気流が消音装置2260を流れるため、気流による騒音を低減する。
【0248】
いくつかの実施例では、
図36は本開示のいくつかの実施例によって提供される消音構造の構造を示す概略図であり、
図35および
図36に示すように、前記消音構造2260は対向して間隔を空けて設けられた第1消音構造2261および第2消音構造2262を含み、前記第1消音構造2261および第2消音構造2262のそれぞれは、各前記カバー本体空気出口2271から前記ファンビン空気出口2280まで延伸し、ファンビン2200の空気出口経路2290を形成する。第1消音構造2261および第2消音構造2262の具体的な構造はファンビン内の空間に応じて具体的に設けられ、
図35および
図36に示すように、例えば第1消音構造2261は平板状であり、第2消音構造2262は三角柱状であり、例えば第1消音構造2261および第2消音構造2262の互いに平行する表面が挟んで空気出口経路2290を形成する。
【0249】
上記実施例では、消音構造2260の数は2つであり、他の実施例では、消音構造の数は複数であってもよく、それらが空気出口経路を形成すればよく、空気出口経路は
図35に示す直線型風路とは限らず、円弧状風路、曲線型風路などであってもよい。
【0250】
いくつかの実施例では、前記第1消音構造2261および第2消音構造2262のうちの少なくとも1つは、消音シェル2263および消音材料2264を含む。消音シェル2263は例えばプラスチックまたは金属などの材料からなるブラケット構造であり、消音材料2264は前記消音シェル2263内に着脱可能に収容され、例えば消音綿であってもよい。前記消音シェル2263において前記空気出口経路2290に面する側に複数の消音孔22631が設けられ、前記空気出口経路2290内を流れた気流は前記消音孔22631を通過して前記消音材料2264と接触し、気流の流動過程中の騒音低減を実現する。
【0251】
いくつかの実施例では、
図35および
図36に示すように、前記複数の消音孔22631は、前記消音シェル2263において前記空気出口経路2290に面する側にアレイ状に配置されてもよい。
【0252】
いくつかの実施例では、
図35および
図36に示すように、前記複数の消音孔22631は例えば円形であってもよく、他の実施例では、前記複数の消音孔22631は正方形、長方形、楕円形、三角形、菱形などの形状であってもよい。
【0253】
いくつかの実施例では、前記消音孔のサイズおよび数は実際ニーズに応じて設計されてもよく、消音孔のサイズおよび数は前記空気出口経路2290中の気流の騒音周波数帯域に関連する。
【0254】
いくつかの実施例では、前記消音構造2260の高さは実質的に前記ファンビン2200の内部高さと等しい。
【0255】
いくつかの実施例では、前記消音構造2260は前記ファンビン2200内に着脱可能に設けられ、消音構造2260のメンテナンスや交換を容易にすることができる。
【0256】
本開示のいくつかの実施例は、自動清掃装置、例えば掃き掃除機、モップ掛け掃除機、または掃き・モップ掛け掃除機など、および前記実施例に記載の自浄式集塵シートを備える集塵システムをさらに提供する。
【0257】
本開示の実施例によって提供される自浄式集塵シートにおいて、集塵システムによって自動清掃装置のダストボックス中のゴミを集中して自浄式集塵シートの集塵ビン内に収集し、集塵ビンにダストバッグブラケットおよびダストバッグを設けることで、ダストボックス中のゴミを基本的に漏れなく集塵ビン内のダストバッグに移すことができ、ユーザのゴミ処理回数を減らし、ユーザ体験を向上させることができる。
【0258】
最後に、本明細書における各実施例は漸進的に説明され、各実施例は他の実施例との相違点に焦点を当て、各実施例間で同一または類似の部分は互いに参照され得ることに留意されたい。
【0259】
以上の実施例は、本開示の技術的解決策を説明するために使用され、それらを限定するものではなく、前記実施例を参照して本開示を詳細に説明したが、当業者は、前記各実施例に記載された技術的解決策を依然として修正することができるか、またはその一部の技術的特徴を均等置換することができ、これらの修正や置換は、対応する技術的解決策の本質を本開示の各実施例の技術的解決策の精神および範囲から逸脱させないことを理解されたい。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自浄式集塵シート本体を含む自浄式集塵シートであって、
前記自浄式集塵シート本体は、
前記自浄式集塵シート本体の頂部に設けられ、貯水タンクを収容するように構成された貯水室と、
前記貯水室と並んで前記自浄式集塵シート本体の頂端に設けられ、集塵カバーを収容するように構成された集塵室と、
前記自浄式集塵シート本体に沿って下から上へ設けられる空気ダクトであって、前記自浄式集塵シート本体のベースの集塵口と前記集塵室を連通させる空気ダクトと、を含む、自浄式集塵シート。
【請求項2】
前記貯水室は、前記貯水室に密着した後壁、前記貯水室の底部に沿って前記貯水室の後壁よりも低い高さまで上方に延伸するボスを含み、前記ボスの頂部に複数の突起開口が設けられ、前記突起開口は、前記貯水タンクに接続されるために使用される、請求項1に記載の自浄式集塵シート。
【請求項3】
前記貯水室および/または集塵室の開口方向は、上方かつ前方に向いている、請求項1に記載の自浄式集塵シート。
【請求項4】
前記貯水室と前記集塵室は、前記自浄式集塵シート本体の後壁、前壁および側壁によって囲まれて形成され、前記自浄式集塵シート本体の後壁の高さは、前記自浄式集塵シート本体の前壁の高さよりも高く、前記自浄式集塵シート本体の側壁は、前記後壁と前壁に接続される、請求項3に記載の自浄式集塵シート。
【請求項5】
前記自浄式集塵シートは、前記貯水室に並んで設けられた汚水タンクと清浄水タンク、および前記集塵室に並んで設けられた前記集塵カバーをさらに含む、請求項1に記載の自浄式集塵シート。
【請求項6】
前記貯水室は、垂直に延伸する仕切り板を含み、前記仕切り板は、前記貯水室を2つの部分に分割し、一部分は前記汚水タンクを収容するために使用され、他の部分は前記清浄水タンクを収容するために使用される、請求項5に記載の自浄式集塵シート。
【請求項7】
前記汚水タンクと前記清浄水タンクが前記貯水室内に組み立てられた場合、前記汚水タンクと前記清浄水タンクとのタンク本体の一部は、前記貯水室の外部に配置され、前記集塵カバーが前記集塵室に組み立てられた場合、前記集塵カバーの一部は、前記集塵室の外部に配置される、請求項6に記載の自浄式集塵シート。
【請求項8】
前記突起開口は、
前記汚水タンクの組立位置のボス上部に対応して設けられたエアポンプ口および汚水タンク接続口、
前記清浄水タンクの組立位置のボス上部に対応して設けられた清浄水タンク接続口を含む、請求項2に記載の自浄式集塵シート。
【請求項9】
前記集塵カバーは、開口を有し、前記開口は、前記集塵室の端面にシール接続される、請求項1に記載の自浄式集塵シート。
【請求項10】
前記自浄式集塵シート本体の下部には、前方に開口した洗浄室が形成され、前記洗浄室は、自動清掃装置が配置されるために使用される、請求項1に記載の自浄式集塵シート。
【請求項11】
前記洗浄室内に洗浄溝が設けられ、前記洗浄溝は、前記自動清掃装置が前記洗浄室に配置された後、前記洗浄溝を介して前記自動清掃装置の清掃部材を清掃するように構成される、請求項10に記載の自浄式集塵シート。
【請求項12】
前記集塵口と前記洗浄溝は、実質的に平行方向に前記自浄式集塵シート本体のベースの前後に設けられる、請求項10に記載の自浄式集塵シート。
【請求項13】
自浄式集塵シート底板をさらに含み、前記自浄式集塵シート底板は、前記自浄式集塵シート本体に着脱可能に接続される、請求項1に記載の自浄式集塵シート。
【請求項14】
前記空気ダクトの少なくとも一部が前記自浄式集塵シート本体の側壁に設けられる、請求項1に記載の自浄式集塵シート。
【請求項15】
自動清掃装置および請求項1~14のいずれか1項に記載の自浄式集塵シートを備える、集塵システム。
【請求項16】
自浄式集塵シート本体を含む自浄式集塵シートであって、
自浄式集塵シート本体は、
前記自浄式集塵シート本体の頂部に並んで設けられた貯水室と集塵室を含み、
貯水タンクは、前記貯水室に着脱可能に設けられ、集塵カバーは、前記集塵室に着脱可能にスリーブされて集塵のために密閉した集塵ビンを形成し、組立状態下で、前記貯水タンクが上方に開口し、前記集塵カバーが下方に開口する、自浄式集塵シート。
【請求項17】
前記貯水室と前記集塵室は、前記自浄式集塵シート本体の後壁、前壁および側壁によって囲まれて形成され、前記自浄式集塵シート本体の後壁の高さは、前記自浄式集塵シート本体の前壁の高さよりも高く、前記自浄式集塵シート本体の側壁は、前記後壁と前壁に接続される、請求項16に記載の自浄式集塵シート。
【請求項18】
前記貯水タンクは、汚水タンクと清浄水タンクを含み、
前記貯水室は、垂直に延伸する仕切り板を含み、前記仕切り板は、前記貯水室を2つの部分に分割し、一部分は前記汚水タンクを収容するために使用され、他の部分は前記清浄水タンクを収容するために使用される、請求項16または17に記載の自浄式集塵シート。
【請求項19】
前記汚水タンクと前記清浄水タンクが前記貯水室内に組み立てられた場合、前記汚水タンクと前記清浄水タンクとのタンク本体の一部は、前記貯水室の外部に配置され、前記集塵カバーが前記集塵室内に組み立てられた場合、前記集塵カバーの一部は、前記集塵室の外部に配置される、請求項18に記載の自浄式集塵シート。
【請求項20】
前記集塵カバーの開口は、前記集塵室の端面にシール接続される、請求項16に記載の自浄式集塵シート。
【請求項21】
自動清掃装置、および請求項16
または17に記載の自浄式集塵シートを備える、集塵システム。
【請求項22】
自浄式集塵シート本体を含む自浄式集塵シートであって、
前記自浄式集塵シート本体は、
前記自浄式集塵シート本体の頂部に並んで設けられ、上方かつ前方に開口した貯水室と集塵室を含み、
貯水タンクは、前記貯水室に着脱可能に設けられ、前記貯水室の一部のタンク本体は、前記貯水室の外側に配置され、集塵カバーは、前記集塵室に着脱可能に設けられ、前記集塵カバーの一部のカバー本体は、前記集塵室の外部に露出する、自浄式集塵シート。
【請求項23】
前記貯水室と前記集塵室は、前記自浄式集塵シート本体の後壁、前壁および側壁によって囲まれて形成され、前記自浄式集塵シート本体の後壁の高さは、前記自浄式集塵シート本体の前壁の高さよりも高く、前記自浄式集塵シート本体の側壁は、前記後壁と前壁に接続される、請求項22に記載の自浄式集塵シート。
【請求項24】
前記自浄式集塵シートは、前記貯水室に並んで設けられた汚水タンクと清浄水タンク、および前記集塵室に並んで設けられた集塵カバーをさらに含む、請求項22に記載の自浄式集塵シート。
【請求項25】
前記貯水室は、垂直に延伸する仕切り板を含み、前記仕切り板は、前記貯水室を2つの部分に分割し、一部分は前記汚水タンクを収容するために使用され、他の部分は前記清浄水タンクを収容するために使用される、請求項24に記載の自浄式集塵シート。
【請求項26】
前記汚水タンクと前記清浄水タンクが前記貯水室内に組み立てられた場合、前記汚水タンクと前記清浄水タンクとのタンク本体の一部は、前記貯水室の外部に配置され、前記集塵カバーが前記集塵室内に組み立てられた場合、前記集塵カバーの一部は、前記集塵室の外部に配置される、請求項25に記載の自浄式集塵シート。
【請求項27】
前記集塵カバーは開口を有し、前記開口は、前記集塵室の端面にシール接続される、請求項22に記載の自浄式集塵シート。
【請求項28】
自動清掃装置、および請求項22~27のいずれか1項に記載の自浄式集塵シートを備える、集塵システム。
【国際調査報告】