(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-17
(54)【発明の名称】自浄式集塵シートおよび集塵システム
(51)【国際特許分類】
A47L 11/40 20060101AFI20250109BHJP
A47L 11/24 20060101ALI20250109BHJP
A47L 11/29 20060101ALI20250109BHJP
A47L 11/33 20060101ALI20250109BHJP
A47L 9/28 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
A47L11/40
A47L11/24
A47L11/29
A47L11/33
A47L9/28 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539408
(86)(22)【出願日】2022-08-02
(85)【翻訳文提出日】2024-08-13
(86)【国際出願番号】 CN2022109784
(87)【国際公開番号】W WO2023124082
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202111676011.8
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522152360
【氏名又は名称】北京石頭世紀科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Roborock Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 1001, Floor 10, Building 3, Yard 17, Anju Road, Changping District, Beijing,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】周 永飛
(72)【発明者】
【氏名】段 伝林
(72)【発明者】
【氏名】楊 志敏
【テーマコード(参考)】
3B057
【Fターム(参考)】
3B057DE00
(57)【要約】
本開示は、自浄式集塵シートおよびシステムを提供し、自浄式集塵シート本体(2000)を含み、前記自浄式集塵シート本体(2000)の下方に本体ベース(6000)を含み、本体ベースは、自動清掃装置のダスト出口と接続されて集塵し、第1方向に沿って延伸する集塵口(6100)と、集塵口(6100)と連通して前記第1方向に沿って前記本体ベース(6000)のほぼ縁部の位置まで延伸し、第2方向に沿って延伸し、前記第2方向が第1方向に対して実質的に垂直であるベース空気ダクト(2520)とを含み、前記自浄式集塵シート本体(2000)は、上方かつ前方に開口されて前記自浄式集塵シート本体頂端に設けられた集塵室(2100)と、ベース空気ダクト(2520)と連通し、少なくとも自浄式集塵シート本体(2000)の側壁に設けられ、本体空気ダクト(2510)を介してベース空気ダクト(2520)と前記集塵室(2100)を連通させる本体空気ダクト(2510)とを含む。本開示は、自浄式集塵シート本体(2000)内部の空気ダクト構造を最適化することにより、空気ダクトがよりスムーズになり、構造がよりコンパクトであり、自動清掃装置の集塵効率をさらに向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自浄式集塵シート本体を含む自浄式集塵シートであって、
前記自浄式集塵シート本体の下方には本体ベースを含み、
前記本体ベースは、
自動清掃装置のダスト出口と接続されて集塵し、第1方向に沿って延伸するように構成される集塵口と、
前記集塵口と連通し、前記第1方向に沿って前記本体ベースのほぼ縁部の位置まで延伸し、さらに、第2方向に沿って延伸し、前記第2方向が第1方向に対して実質的に垂直であるベース空気ダクトと、を含み、
前記自浄式集塵シート本体は、
上方かつ前方に開口されて前記自浄式集塵シート本体の頂端に設けられる集塵室と、
前記ベース空気ダクトと連通し、少なくとも前記自浄式集塵シート本体の側壁に設けられる本体空気ダクトと、を含み、
前記本体空気ダクトを介して前記ベース空気ダクトと前記集塵室を連通させる、ことを特徴とする自浄式集塵シート。
【請求項2】
前記集塵口は、前記第1方向に沿って延伸する長さおよび前記第2方向に沿って延伸する幅を有し、前記ベース空気ダクトは前記集塵口の長さ方向の一端において前記集塵口と連通する、ことを特徴とする請求項1に記載の自浄式集塵シート。
【請求項3】
前記ベース空気ダクトの幅は前記集塵口の幅よりもわずかに小さい、ことを特徴とする請求項2に記載の自浄式集塵シート。
【請求項4】
前記本体ベースは、
前記集塵口と前記自浄式集塵シート本体の後壁との間に設けられ、前記自動清掃装置の清掃部材を清掃するように構成される洗浄溝をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の自浄式集塵シート。
【請求項5】
前記ベース空気ダクトが前記第2方向に沿って延伸する位置は、前記洗浄溝の縁部と前記本体ベースの縁部との間に位置する、ことを特徴とする請求項4に記載の自浄式集塵シート。
【請求項6】
前記洗浄溝は、前記第2方向に沿って前記自浄式集塵シート本体の側壁まで延伸し、前記本体空気ダクトは、前記側壁に沿って前記集塵室まで上方に延伸する、ことを特徴とする請求項4に記載の自浄式集塵シート。
【請求項7】
前記本体空気ダクトの幅は、前記ベース空気ダクトの幅よりも大きい、ことを特徴とする請求項1に記載の自浄式集塵シート。
【請求項8】
前記ベース空気ダクトが前記第1方向に沿って延伸するカーブ箇所と前記第2方向に沿って延伸するカーブ箇所とは、円弧状に平滑に接続され、前記ベース空気ダクトが前記第2方向に沿って延伸するカーブ箇所と本体空気ダクトが上方に延伸するカーブ箇所とは、円弧状に平滑に接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の自浄式集塵シート。
【請求項9】
自動清掃装置、および請求項1~8のいずれか1項に記載の自浄式集塵シートを備える、ことを特徴とする集塵システム。
【請求項10】
自浄式集塵シート本体を含む自浄式集塵シートであって、
前記自浄式集塵シート本体は、
前記自浄式集塵シート本体の頂端に設けられる集塵室と、
少なくとも前記自浄式集塵シート本体の側壁に設けられる本体空気ダクトと、
前記自浄式集塵シート本体の下方に位置する本体ベースと、を含み、
前記本体ベースは、
自動清掃装置のダスト出口と接続されて集塵する集塵口であって、前記集塵口の長さ延伸方向が前記ダスト出口の長さ延伸方向と一致するように構成される集塵口と、
前記集塵口と連通して前記本体空気ダクトと連通するまで延伸し、前記本体空気ダクトを介して前記集塵口と前記集塵室を連通させるベース空気ダクトと、を含み、
前記ベース空気ダクトの少なくとも一部の空気ダクトの方向は、集塵状態にある自動集塵装置のダストボックスの空気入口と前記ダスト出口の間の空気ダクトの方向に実質的に平行である、ことを特徴とする自浄式集塵シート。
【請求項11】
前記集塵口は、第1方向に沿って延伸する長さおよび第2方向に沿って延伸する幅を有し、前記ベース空気ダクトの前記集塵口の長さ方向の一端は前記集塵口と連通する、ことを特徴とする請求項10に記載の自浄式集塵シート。
【請求項12】
前記ベース空気ダクトの幅は、前記集塵口の幅よりもわずかに小さい、ことを特徴とする請求項11に記載の自浄式集塵シート。
【請求項13】
前記本体ベースは、
前記集塵口と前記自浄式集塵シート本体の後壁との間に設けられ、前記自動清掃装置の清掃部材を清掃するように構成される洗浄溝をさらに含む、ことを特徴とする請求項11に記載の自浄式集塵シート。
【請求項14】
前記ベース空気ダクトが前記第2方向に沿って延伸する位置は、前記洗浄溝の縁部と前記本体ベースの縁部との間に位置する、ことを特徴とする請求項13に記載の自浄式集塵シート。
【請求項15】
前記洗浄溝は、前記第2方向に沿って前記自浄式集塵シート本体の側壁まで延伸し、前記本体空気ダクトは、前記側壁に沿って前記集塵室まで上方に延伸する、ことを特徴とする請求項14に記載の自浄式集塵シート。
【請求項16】
前記本体空気ダクトの幅は、前記ベース空気ダクトの幅よりも大きい、ことを特徴とする請求項10に記載の自浄式集塵シート。
【請求項17】
前記ベース空気ダクトが前記第1方向に沿って延伸するカーブ箇所と前記第2方向に沿って延伸するカーブ箇所とは、円弧状に平滑に接続され、前記ベース空気ダクトが前記第2方向に沿って延伸するカーブ箇所と本体空気ダクトが上方に延伸するカーブ箇所とは、円弧状に平滑に接続されている、ことを特徴とする請求項11に記載の自浄式集塵シート。
【請求項18】
自浄式集塵シートの頂端に設けられる集塵室と、
少なくとも前記自浄式集塵シートの側壁に設けられる本体空気ダクトと、
前記自浄式集塵シートの下部に設けられ、自動清掃装置の清掃部材を清掃するように構成される洗浄溝と、
自動清掃装置のダスト出口と接続されて集塵するように構成される集塵口と、
前記集塵口と連通して前記洗浄溝の外縁方向に沿って前記本体空気ダクトと連通するまで延伸するベース空気ダクトであって、前記集塵口が前記ベース空気ダクトおよび前記本体空気ダクトを介して前記集塵室と連通するように構成されるベース空気ダクトと、を含む、ことを特徴とする自浄式集塵シート。
【請求項19】
前記ベース空気ダクトの幅は、前記集塵口の幅よりもわずかに小さい、ことを特徴とする請求項18に記載の自浄式集塵シート。
【請求項20】
前記本体空気ダクトの幅は、前記ベース空気ダクトの幅よりも大きい、ことを特徴とする請求項18に記載の自浄式集塵シート。
【請求項21】
自動清掃装置、および請求項18~20のいずれか1項に記載の自浄式集塵シートを備える、ことを特徴とする集塵システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2021年12月31日に出願された中国特許出願第202111676011.8号の優先権を主張し、そのすべての内容は参照によって本明細書の一部としてここに組み込まれる。
【0002】
本開示は、清掃ロボットの技術分野に関し、具体的に、自浄式集塵シートおよび集塵システムに関する。
【背景技術】
【0003】
近年、科学技術の進歩に伴い、様々な清掃用品が登場し、人々の掃除や清掃などの作業の負担を軽減し、人々のニーズを満たし、人々の生活に大きな利便性をもたらしている。ここで、自動清掃装置その高度にインテリジェントな特性により人々に好まれている。
【0004】
自動清掃装置、例えば掃き掃除ロボットは、清掃を完了した後、自動清掃装置のダストボックス内のゴミを清掃するために、自浄式集塵シートに戻る必要がある。自浄式集塵シートの空気ダクトの構造は通常複雑であり、より多くの物理的な空間を占め、自浄式集塵シートは嵩張る。さらに、複雑な空気ダクト構造により集塵効果がある程度低下し、ダストボックス中のゴミをすべて自浄式集塵シートの集塵室に吸い込むことが困難である。
【0005】
なお、上記背景技術の部分に開示された情報は本開示の背景を深く理解するために使用されるので、当業者にとって公知の先行技術に該当しない情報が含まれる場合があることに留意されたい。
【発明の概要】
【0006】
本開示の目的は、自動清掃装置の集塵過程における効率の低下という問題を解決することができる自浄式集塵シートおよびシステムを提供することである。
【0007】
本開示の実施例は、自浄式集塵シート本体を含む自浄式集塵シートを提供し、
前記自浄式集塵シート本体の下方は本体ベースを含み、
前記本体ベースは、
自動清掃装置のダスト出口と接続されて集塵し、第1方向に沿って延伸するように構成される集塵口と、
前記集塵口と連通して前記第1方向に沿って前記本体ベースのほぼ縁部の位置まで延伸し、第2方向に沿って延伸し、前記第2方向が第1方向に対して実質的に垂直であるベース空気ダクトと、を含み、
前記自浄式集塵シート本体は、
上方かつ前方に開口されて前記自浄式集塵シート本体頂端に設けられた集塵室と、
前記ベース空気ダクトと連通し、少なくとも前記自浄式集塵シート本体の側壁に設けられる本体空気ダクトと、を含み、
前記本体空気ダクトを介して前記ベース空気ダクトと前記集塵室を連通させる。
【0008】
本開示の実施例は、自動清掃装置、および上記のいずれか1項に記載の自浄式集塵シートを備える集塵システムを提供する。
【0009】
本開示の実施例は、自浄式集塵シート本体を含む自浄式集塵シートを提供し、
前記自浄式集塵シート本体は、
前記自浄式集塵シート本体の頂端に設けられた集塵室と、
少なくとも前記自浄式集塵シート本体の側壁に設けられた本体空気ダクトと、
前記自浄式集塵シート本体下方に位置する本体ベースと、を含み、
前記本体ベースは、
自動清掃装置のダスト出口と接続されて集塵し、前記集塵口の長さ延伸方向が前記ダスト出口の長さ延伸方向と一致している集塵口と、
前記集塵口と連通して前記本体空気ダクトと連通するまで延伸し、前記本体空気ダクトを介して前記集塵口と前記集塵室を連通させるベース空気ダクトとを含み、ここで、前記ベース空気ダクト中の少なくとも一部の空気ダクトの方向は、集塵状態下の自動集塵装置のダストボックス中の空気入口と前記ダスト出口間の空気ダクト方向に実質的に平行である。
【0010】
ここでの添付図面は、本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本開示に適合する実施例が示され、明細書とともに本開示の原理を解釈するために使用される。明らかに、以下の説明における添付図面は、本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの添付図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示のいくつかの実施例の自浄式集塵シート全体構造を示す概略図である。
【
図2】本開示のいくつかの実施例の自浄式集塵シートの本体構造を示す概略図である。
【
図3】本開示のいくつかの実施例の自浄式集塵シートの貯水タンクの構造を示す概略図である。
【
図4】本開示のいくつかの実施例の自浄式集塵シートの貯水タンクの側面図である。
【
図5】本開示のいくつかの実施例の自浄式集塵シートの貯水タンク内部の構造を示す概略図である。
【
図6】本開示のいくつかの実施例の集塵ビンの断面構造図である。
【
図7】本開示のいくつかの実施例の集塵ビンのファン頂面組立構造を示す図である。
【
図8】本開示のいくつかの実施例の集塵ビンの振動減衰カバーを示す構造図である。
【
図9】本開示のいくつかの実施例の集塵ビンのファン底面組立構造を示す図である。
【
図10】本開示のいくつかの実施例の集塵ビンの振動減衰パッドを示す構造図である。
【
図11】本開示のいくつかの実施例の自浄式集塵シートの底板を示す正面図である。
【
図12】本開示のいくつかの実施例の自浄式集塵シートの底板を示す側面図である。
【
図13】本開示のいくつかの実施例の自浄式集塵シートの底板の立体構造図である。
【
図14】本開示のいくつかの実施例によって提供される自浄式集塵シートおよびダストボックスの全体構造図である。
【
図15】本開示のいくつかの実施例によって提供される自浄式集塵シート空気ダクトの断面図である。
【
図16】本開示のいくつかの実施例によって提供される自浄式集塵シートの集塵状態下での気流方向を示す概略図である。
【符号の説明】
【0012】
1000 自浄式集塵シート底板
2000 自浄式集塵シート本体
2700 貯水室
2100 集塵室
3000 集塵ビン
2300 汚水室
2400 清浄水室
2600 ボス
2610 エアポンプ口
2620 汚水タンク接続口
2630 清浄水タンク接続口
2800 集塵カバー
4000 清浄水タンク
5000 汚水タンク
2500 空気ダクト
2101 排水孔
2500 空気ダクト
2102 空気入口
2103 排水弁
21031 固定端
21032 弾性可動端
2104 水バッフル構造
21041 第1バッフル壁
21042 第2バッフル壁
2200 ファンビン
2210 ファン通路
2220 ファン
2230 振動減衰装置
2240 空気入口
2250 空気出口
2231 振動減衰カバー
22311 振動減衰カバー頂面
22312 第1開口
22313 突出縁
22314 第1突起
22315 第2突起
22316 第3突起
22317 溝
22318 振動減衰カバー側壁
22319 第1突出梁
2232 振動減衰パッド
22322 第2開口
22321 第2突出梁
22323 第3突出梁
22324 組立突起
1100 底板本体
1121 凹部
1122 突起部
1123 滑り止め構造
1300 持ち上げ構造
1310 楔状部材
1311 第1傾斜面
1313 第1頂面
1312 第2傾斜面
1320 ローラ
1400 斜面体
2000 自浄式集塵シート本体
2800 集塵カバー
3000 集塵ビン
4000 清浄水タンク
5000 汚水タンク
6000 本体ベース
6100 集塵口
6200 洗浄溝
2510 本体空気ダクト
2520 ベース空気ダクト
2700 貯水室
2800 集塵カバー
3000 集塵ビン
4000 清浄水タンク
5000 汚水タンク
6000 本体ベース
6100 集塵口
6200 洗浄溝
300 ダストボックス
310 ダスト入口
320 空気入口
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、以下、添付図面を参照して本開示をより詳細に説明するが、明らかに、説明される実施例は、本開示の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本開示の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をすることなく得られた他の実施例は、すべて本開示の保護範囲に含まれる。
【0014】
本開示の実施例で使用される用語は特定の実施例を説明する目的でのみ使用され、本開示を限定することを意図するものではない。本開示の実施例および添付の特許請求の範囲において使用される「1つ」、「前記」および「該」という単数形は、多数形を包含することも意図され、文脈において明確にそうでないことが示されない限り、「複数」は一般に少なくとも2つを含む。
【0015】
なお、本明細書で使用される「および/または」という用語は、関連対象の関連関係の説明に過ぎず、3つの関係があり、例えば、Aおよび/またはBは、Aが単独に存在し、AとBが同時に存在し、Bが単独に存在する可能性がある。また、本明細書における「/」は、一般に前後の関連対象が「または」の関係にあることを示す。
【0016】
なお、本開示の実施例では、説明のために第1、第2、第3などの用語が使用されることがあるが、これらの用語に限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は区別するためにのみ使用される。例えば、本開示の実施例の範囲から逸脱しない限り、第1は第2とも呼ばれてもよく、同様に、第2は第1とも呼ばれてもよい。
【0017】
なお、「含む」、「備える」という用語または他の任意の変形は非排他的な包含をカバーすることを意図し、一連の要素を含む製品または装置はそれらの要素を含むだけでなく、明確に列挙された他の要素、またはこれらの製品または装置に固有の要素も含むことに留意されたい。さらに限定しない限り、「を含む」という表現で定義される要素は、前記要素を含む製品または装置における他の同一要素の存在を排除するものではない。
【0018】
以下、添付図面を参照しながら本開示の選択可能な実施例を詳細に説明する。
【0019】
関連技術では、自浄式集塵シートの構造は通常複雑であり、水タンクは自浄式集塵シートの複雑なフードカバー内に配置され、取り出しや使用が困難であり、水タンク接続口が水タンク底部に形成されるため、水タンク中の水が溢れ出しやすく、自浄式集塵シートの部品が破損する可能性が非常に高く、さらに、自浄式集塵シートの空気ダクトも複雑すぎるため、ゴミがダストボックスから集塵ビンに入りにくい。
【0020】
そこで、本開示の実施例は、自浄式集塵シートを提供し、水タンク、集塵カバーを自浄式集塵シート本体の外部に露出させることにより、ユーザの取付や使用が容易となり、同時に、水口(すなわち、水の出入口)を自浄式集塵シート本体の頂部に設けることにより、水が水タンクから溢れにくくなり、空気ダクトを自浄式集塵シート本体の側壁に直接設けることにより、空気ダクト経路が短くなり、構造がよりコンパクトであり、集塵効率が向上し、空気ダクトを洗浄溝の外縁に沿って設けることで、自浄式集塵シートの限られた空間を十分に活用した前提下で、空気ダクト設計の複雑さおよび経路長さを簡略化し、集塵効率をより良く向上させることができる。具体的に、本開示の実施例によって提供される自浄式集塵シートについては、一例として、
図1は自浄式集塵シートの全体構造を例示的に示す概略図であり、
図2は、本開示の汚水タンク、清浄水タンクおよび集塵カバーを取り外した後の自浄式集塵シート本体の構造を示す概略図である。
【0021】
自浄式集塵シートの挙動をより明確に説明するために、以下の方向が定義されている。すなわち、自浄式集塵シートは、横方向軸Y、前後軸Xおよび中心垂直軸Zという互いに垂直な3つの軸によって定義される。前後軸Xに沿った矢印とは反対する方向、すなわち自動清掃装置が自浄式集塵シートに入る方向は「後方」として定義され、前後軸Xに沿った矢印方向、すなわち自動清掃装置が自浄式集塵シートから離れる方向は「前方」として定義される。横方向軸Yは実質的に自浄式集塵シート本体の幅に沿った方向である。垂直軸Zは、自浄式集塵シートの底面に沿って上方に延伸する方向である。
【0022】
図1に示すように、自浄式集塵シート底板が自浄式集塵シート本体から突出する方向は前方であり、自浄式集塵シート本体の後壁に向かう方向は後方であり、集塵ビン3000は自浄式集塵シートの左側にあり、清浄水タンク4000は集塵ビン3000の右側にあり、汚水タンク5000は清浄水タンク4000の右側にある。
【0023】
図1に示すように、本実施例によって提供される自浄式集塵シートは、自浄式集塵シート底板1000、自浄式集塵シート本体2000および自浄式集塵シート本体2000に並んで設けられた集塵カバー2800、清浄水タンク4000、汚水タンク5000を含み、ここで、自浄式集塵シート底板1000や自浄式集塵シート本体2000の輸送やメンテナンスを容易にするために、自浄式集塵シート底板1000は自浄式集塵シート本体2000に着脱可能に、または着脱不可能に接続され、
図2に示すように、自浄式集塵シート本体2000は貯水室2700、集塵室2100および空気ダクト2500を含み、貯水室2700は上方かつ前方に開口されて自浄式集塵シート本体2000の頂部に設けられ、貯水室は清浄水タンク4000を収容するための清浄水室2400と、汚水タンク5000を収容するための汚水室2300とを含み、集塵室2100は上方かつ前方に開口が設けられて貯水室と並んで自浄式集塵シート本体2000の頂端に設けられ、集塵室2100は集塵カバー2800を収容するための集塵ビン3000を構成し、貯水室2700および集塵室2100が上方かつ前方に設計されることにより、汚水タンク5000、清浄水タンク4000および集塵カバー2800の着脱が容易となり、汚水タンク5000、清浄水タンク4000および集塵カバー2800はいずれも前側かつ上側の方向から自浄式集塵シート本体2000に組み立てられ、このような構造設計がユーザの使用習慣に合致し、さらに、上方かつ前方の設計により、貯水室2700および集塵室2100内の部品の日常的なメンテナンスに便利である。
【0024】
自浄式集塵シート本体2000は空気ダクト2500および本体ベース6000をさらに含み、空気ダクト2500の少なくとも一部が自浄式集塵シート本体2000の側壁に設けられ、空気ダクト2500により自浄式集塵シート本体2000底部の本体ベース6000および集塵室2100を連通させ、集塵過程では、ダストボックス中のゴミが本体ベース6000の集塵口を介して空気ダクト2500に入り、空気ダクト2500を介して集塵室2100内に進入する。自浄式集塵シート本体2000は、自動清掃装置のダストボックス内のゴミを収集するように構成される。自浄式集塵シート本体ベース6000は集塵口6100を有し、集塵口6100は、自動清掃装置のダスト出口と接続され、自動清掃装置のダストボックス内のゴミが集塵口6100を介して自浄式集塵シート本体2000の集塵ビン3000内に進入する。集塵口6100周囲にシールゴムガスケットがさらに設けられ、集塵口6100と自動清掃装置のダスト出口とを接続した後封止し、集塵効果を確保するとともにゴミ漏れを防止するために使用される。
【0025】
図2に示すように、貯水室2700および集塵室2100は自浄式集塵シート本体2000の後壁、前壁および複数の側壁によって囲まれて形成され、貯水室2700および集塵室2100の後壁と前壁はそれぞれ共平面であり、1つの側壁が共平面であり、ここで、自浄式集塵シート本体2000の後壁の高さは自浄式集塵シート本体2000の前壁の高さよりも高く、自浄式集塵シート本体2000の側壁は後壁と前壁とに接続され、自浄式集塵シート本体2000の側壁の端面は円弧状構造である。貯水室2700および集塵室2100が上方かつ前方に設計されることにより、汚水タンク5000、清浄水タンク4000および集塵カバー2800の着脱が容易になり、ここで、円弧状構造により、貯水室2700および集塵室2100に取り付けられた汚水タンク5000、清浄水タンク4000および集塵カバー2800の安定性と美観性が確保される。
【0026】
貯水室2700は、貯水タンク(汚水タンク5000と、清浄水タンク4000とを含む)を収容するために使用され、貯水室2700は、前記貯水室2700の後壁に接触し、貯水室2700の底部に前記貯水室の後壁の高さよりもわずかに低くなるように上方に延伸するボス2600を含み、ボスの上部に複数の突起開口が設けられ、該突起開口は軟質ゴム材料であるが、これに限定されず、突起開口は、対応位置に組み立てられた汚水タンク5000または清浄水タンク4000に接続されるように構成される。ここで、貯水室2700は垂直に延伸する仕切り板2710を含み、貯水室2700は2つの部分に分割され、一部は汚水タンク5000を収容するための汚水室2300であり、他の部分は清浄水タンク4000を収容するための清浄水室2400である。なお、ボス上部はボス頂部であってもよく、または組立状態下の清浄水タンクおよび汚水タンクの最高水位線位置よりも高いボス側壁であってもよく、ここでは限定されない。
【0027】
先行技術において、水タンクの水出口または水入口は通常水タンクの底部に設けられ、水タンクを持ち上げると、水の重力により水出口のスイッチが下方に押され、水漏れを防止する効果を果たす。しかしながら、通常の場合、スイッチが引っ掛けられたり、水タンク内部の水が少なかったりすると、スイッチの封止効果が不十分であり、水タンクを持ち上げる過程において、一部の水が水出口または水入口から流出し、水タンクと接続された外部部材の破損につながる。いくつかの実施例では、前記突起開口はエアポンプ口2610および汚水タンク接続口2620を含み、汚水タンク5000の組立位置のボス2600の頂端に対応して設けられ、エアポンプはエアポンプ口2610を介して汚水タンク5000内の空気を吸い出し、汚水タンク5000は密閉構造であるため、空気吸い出し過程において内部に負圧が形成され、洗浄溝中の汚水が汚水管、汚水タンク接続口2620を介して汚水タンク5000に吸い込まれる。清浄水タンク接続口2630は清浄水タンク4000の組立位置のボス2600の頂端に対応して設けられ、清浄水タンク4000中の清浄水は蠕動ポンプの作用下で清浄水タンク接続口2630を介して洗浄溝内のスキージ部材に流れ、自動清掃装置の清掃ヘッドを洗浄する。エアポンプ口2610、汚水タンク接続口2620、清浄水タンク接続口2630はボス2600の頂端に設けられることにより、清浄水タンクまたは汚水タンクの交換過程において、清浄水タンクまたは汚水タンク中の水が水タンクから溢れて、清浄水室または汚水室内に流出することを防止する。エアポンプ口2610、汚水タンク接続口2620、および清浄水タンク接続口2630と、汚水タンク5000、および清浄水タンク4000との頂端での封止接続により、清浄水室または汚水室の底端接続に比べて、操作上より便利である。
【0028】
自浄式集塵シートは、貯水室に並んで設けられた汚水タンク5000および清浄水タンク4000、および前記集塵室2100に並んで設けられた集塵カバー2800をさらに含み、汚水タンク、清浄水タンクおよび集塵カバーの頂面は実質的に同一平面であり、前面は実質的に同一平面である。汚水タンク5000、清浄水タンク4000、および集塵カバー2800は自浄式集塵シート本体2000に組み立てられた後、平坦な配列構造に形成され、一方では着脱および使用が容易となり、他方では外形が平坦で美観性が向上し、ユーザ体験が向上する。
【0029】
自浄式集塵シートを長期間使用すると、清掃部材の洗浄時の汚水によって突起開口が汚染され、汚れが残ることが避けられない。上記設計により、ボス2600上の突起開口は前壁に対して開放構造を有し、側壁に対しても開放構造を有し、アームや清掃用具があらゆる角度から突起開口に接触可能であり、ユーザが突起開口付近に溜まった汚れを容易に清掃することができる。
【0030】
汚水タンク5000と清浄水タンク4000とが貯水室内に組み付けられると、汚水タンクと清浄水タンクとの頂面が前記自浄式集塵シート本体の後壁よりも高く、汚水タンクと前記清浄水タンクとのタンク本体部分が貯水室外に位置し、集塵カバー2800が集塵室2100に組み付けられると、集塵カバーの頂面が自浄式集塵シート本体の後壁よりも高く、集塵カバーの大部分が集塵室外に位置する。上記設計により、自浄式集塵シート本体の材料使用量が低減され、汚水タンクと清浄水タンクと集塵カバー上部とが集塵室外に露出するため、人々が汚水タンクと清浄水タンクと集塵カバー頂部に設けられたハンドルとを容易に持ち上げることができ、汚水タンクと清浄水タンクと、集塵室とを容易に操作し、美観な設計という技術的効果も得られ、同時に、自浄式集塵シート本体の頂部は、前壁が低く、後壁が高く設計され、汚水タンクと清浄水タンクと集塵カバー前部の上部位置とも集塵室外に露出するため、人々が透明な汚水タンクと清浄水タンク内の水位および集塵室内の状況を容易に観察し、汚水タンク、清浄水タンク、および集塵室を適時に対応の操作を行うことができる。
【0031】
集塵カバー2800は、集塵室2100の端面に封止接続された開口を有し、前記開口は前記集塵室の端面に封止接続され、封止接続により集塵ビン内部が完全に封止され、集塵効率の向上に寄与する。
【0032】
自浄式集塵シート本体2000の下部および前記本体ベース6000の間は前方に開口された洗浄室を構成し、洗浄室は、自動清掃装置がメンテナンス操作のために該自浄式集塵シートに戻ったとき、該自動清掃装置を収容するために使用される。自浄式集塵シート本体ベース6000に洗浄溝6200が設けられ、前記自動清掃装置が洗浄室に収容された後、洗浄溝を介して自動清掃装置の清掃部材を清掃するように構成される。
【0033】
自動清掃装置、例えば掃き掃除ロボットが清掃完了後に自浄式集塵シートに戻った後、自動清掃装置は自浄式集塵シート底板1000の傾斜面に沿って本体ベース6000まで移動し、自動清掃装置のダスト出口が本体ベース6000の集塵口6100と接続され、自動清掃装置のダストボックス内のゴミが自浄式集塵シート本体2000の集塵ビン3000内に移される。
【0034】
いくつかの実施例では、本体ベース6000と本体2000とは着脱不可能に全体として形成され、本体ベース6000は集塵風路をさらに含み、集塵風路は本体ベース6000内に設けられ、前記自動清掃装置内のゴミを回収するように構成される。集塵風路の空気入口は集塵口であり、集塵風路の空気出口は空気ダクト2500を介して集塵室2100と連通する。
【0035】
自浄式集塵シート本体の頂端に集塵カバーを収容するための集塵室、および貯水タンクを収容するための貯水室が並んで設けられるため、集塵シートの高さ方向の空間が小さくなり、集塵室と貯水室との容積を十分に確保した場合、集塵シート本体が高すぎて重心が不安定になることがなく、集塵カバーが集塵室に設置され、集塵過程においてファンからの吸引力によってキャビティにより緊密に接触し、封止効果をさらに向上させることができ、貯水タンクおよび集塵カバーが貯水室および集塵室の外部に露出し、ユーザが露出部分を通じてタンク本体とカバー本体との内部状況を目視で観察することができ、ユーザ体験が向上し、貯水タンクおよび集塵カバーがすべて貯水室および集塵室内に配置される設計に比べて、露出設計によりユーザが貯水タンクおよび集塵カバーを取り出す際に、キャビティの最高位置を越えて両者を持ち上げた後並進させて取り出す必要がなく、ユーザの持ち上げストロークが低減され、ユーザがキャビティ内から貯水タンクおよび集塵カバーを容易に取り出すことができる。
【0036】
関連技術では、自浄式集塵シートの構造は通常複雑であり、水タンクは自浄式集塵シートの複雑なフードカバー内に配置され、取り出しや使用が困難であり、水タンク接続口が水タンク底部に形成されるため、水タンク中の水が溢れ出やすく、自浄式集塵シート中の部品が破損する可能性が非常に高い。
【0037】
そこで、本開示の実施例は、自浄式集塵シートを提供し、水タンクの少なくとも一部を自浄式集塵シート本体の外部に露出させることにより、ユーザによる着脱が容易となり、水タンクの水口を水タンクの上部に設けることで、水タンク中の液体が溢れにくく、溢れた液体による電子部品の破損を回避することができる。同様の構造は同様の技術的効果を有し、その一部の技術的効果がここで説明を省略する。
【0038】
具体的に、本開示の実施例では、一例として、以下の自浄式集塵シートを提供する。
図1は自浄式集塵シートの全体構造を例示的に示す概略図であり、
図2は本開示の汚水タンク、清浄水タンクおよび集塵カバーを除去した後の自浄式集塵シート本体の構造を例示的に示す概略図であり、
図3~
図5は異なる視点から本開示の自浄式集塵シートに係る貯水タンクを示す概略図である。
【0039】
図1に示すように、本実施例によって提供される自浄式集塵シートは自浄式集塵シート底板1000、自浄式集塵シート本体2000および貯水タンク7000を含む。ここで、自浄式集塵シート底板1000および自浄式集塵シート本体2000の輸送やメンテナンスを容易にするために、自浄式集塵シート底板1000は自浄式集塵シート本体2000に着脱可能にまたは着脱不可能に接続され、貯水タンク7000は自浄式集塵シート本体2000の頂端に組み付けられる。
【0040】
図2に示すように、自浄式集塵シート本体2000は貯水室2700を含み、貯水室2700は上方かつ前方に開口されて自浄式集塵シート本体2000の頂部に設けられる。貯水室2700は貯水タンク7000を収容するように構成される。貯水タンク7000は清浄水タンク4000または汚水タンク5000であってもよい。貯水タンク7000は複数であってもよい。いくつかの実施例では、自浄式集塵シート本体2000は2つの貯水タンク7000を含み、それぞれは清浄水タンク4000および汚水タンク5000であり、これに対応して、貯水室は清浄水タンク4000を収容するための清浄水室2400、および汚水タンク5000を収容するための汚水室2300を含む。貯水室2700は上方かつ前方に設計され、貯水タンク7000は前側かつ上側の方向から自浄式集塵シート本体2000に組み立てられ、このような組立方法がユーザの使用習慣により合致し、貯水タンク7000の着脱を容易にすることができる。さらに、上方かつ前方の設計により、貯水室2700内の部品に対する日常的なメンテナンスを容易に行うことができる。
【0041】
貯水室2700は自浄式集塵シート本体2000の後壁、前壁および複数の側壁によって囲まれて形成され、ここで、自浄式集塵シート本体2000の後壁の高さは自浄式集塵シート本体2000の前壁の高さよりも高く、自浄式集塵シート本体2000の側壁は後壁と前壁とを接続させ、自浄式集塵シート本体2000側壁の端面は円弧状構造である。円弧状構造により、貯水室2700に取り付けられた貯水タンク7000の安定性と美観性が確保され得る。
【0042】
貯水室2700は、貯水室2700の後壁に接触し、貯水室2700の底部から貯水室の後壁の高さよりもわずかに低くなるように上方に延伸するボス2600をさらに含む。ボス2600の高さは貯水タンク7000最高水位線の高さよりも高く、貯水タンク7000が貯水室2700に組み立てられたとき、ボス2600は貯水タンク7000の水タンク突出部7220を支持する。
【0043】
ボス2600の頂部に複数の突起開口が設けられ、該突起開口は対応位置に組み立てられた貯水タンク7000に接続されるために使用される。具体的に、該突起開口は貯水タンク7000に設けられた汚水口または清浄水口に接続されるために使用される。
【0044】
いくつかの実施例では、突起開口はエアポンプ接続口2610および汚水タンク接続口2620を含み、汚水タンク5000の組立位置のボス2600の頂端に対応して設けられ、エアポンプはエアポンプ接続口2610を介して汚水タンク5000内の空気を吸い出し、汚水タンク5000は密閉構造であるため、空気吸い出し過程において内部に負圧が形成され、洗浄溝中の汚水が汚水管、汚水タンク接続口2620を介して汚水タンク5000に吸い込まれる。
【0045】
いくつかの実施例では、突起開口は、清浄水タンク4000の組立位置のボス2600の頂端に対応して設けられた清浄水タンク接続口2630をさらに含み、清浄水タンク4000中の清浄水は蠕動ポンプの作用下で清浄水タンク接続口2630を介して洗浄溝内のスキージ部材に流入して、自動清掃装置の清掃ヘッドを洗浄する。
【0046】
エアポンプ口2610、汚水タンク接続口2620、および清浄水タンク接続口2630はボス2600の頂端に設けられ、清浄水タンクまたは汚水タンクの交換過程では、清浄水タンクまたは汚水タンク中の水が水タンクから溢れて、清浄水室または汚水室内に流入することを回避する。エアポンプ口2610、汚水タンク接続口2620、および清浄水タンク接続口2630と汚水タンク5000および/または清浄水タンク4000の頂端での封止接続により、清浄水室または汚水室の底端での接続に比べて、操作上より便利である。
【0047】
自浄式集塵シートを長期間使用すると、清掃部材の洗浄際の汚水によって突起開口が汚染され、汚れが残ることが避けられない。上記設計により、ボス2600上の突起開口は前壁に対して開放構造を有し、側壁に対しても開放構造を有し、アームや清掃用具があらゆる角度から突起開口に接触可能であり、ユーザが突起開口付近に溜まった汚れを容易に清掃することができる。
【0048】
いくつかの実施例では、ボス2600の頂部に複数の軟質ゴム突起点2640が設けられてもよく、該軟質ゴム突起点2640は貯水タンク7000の水タンク突出部7220の下面に設けられたピット7221に対応して適合される。貯水タンク7000が貯水室2700に組み立てられたときに、貯水室2700の軟質ゴム突起点2640が貯水タンク7000のピット7221に制限される。軟質ゴム突起点2640の具体的な数は実際の状況に応じて設定されてもよく、軟質ゴム突起点2640はボス2600の頂部に対称に分布してもよい。例えば、ある実施例では、軟質ゴム突起点2640は4つであり、ボス2600の頂部にほぼ均一に分布している。軟質ゴム突起点2640とピット7221との協働と制限により、貯水室2700内の貯水タンク7000の位置がより正確になり、貯水タンク7000の位置ずれを回避することができる。
【0049】
貯水室2700内は、垂直に延伸する仕切り板2710をさらに含んでもよく、該仕切り板2710は貯水室2700を2つの部分に分割し、一部は汚水タンク5000を収容するための汚水室2300であり、他の部分は清浄水タンク4000を収容するための清浄水室2400である。該仕切り板2710の頂端に少なくとも1つの振動減衰パッド2711が設けられ、前記ハンドルが落下すると前記ハンドルを支持し、前記ハンドルの振動を低減するように構成される。前記仕切り板2710の両側にそれぞれ少なくとも1つの制限突起(図示せず)が設けられ、前記汚水タンクと前記清浄水タンクの前記仕切り板2710に面する側壁に前記制限突起に適合される少なくとも1つの制限凹部7120が設けられ、前記汚水タンクと前記清浄水タンクとが前記汚水室と前記清浄水室に組み立てられた後、前記制限突起は前記制限凹部と協働して制限される。
【0050】
貯水タンク7000は自浄式集塵シート本体2000の頂端に着脱可能に組み立てられ、具体的に、貯水タンク7000は貯水室2700内に着脱可能に組み立てられる。貯水タンク7000の着脱可能な組立、および貯水室2700の上方かつ前方に開口された設計により、貯水タンク7000の着脱が非常に容易になり、ユーザによる貯水タンク7000内の液体の日常的な交換に便利である。貯水タンク7000は、貯水タンク7000中の水位を観察するために、透明材料を採用してもよい。
【0051】
いくつかの実施例では、貯水タンク7000が貯水室2700に組み立てられたとき、貯水タンク7000の頂面は貯水室2700の後壁よりも高く、貯水タンク7000タンク本体の大部分は貯水室2700の外部に位置してもよい。上記設計により、貯水タンク7000の着脱をさらに最適化し、ユーザによる貯水タンク7000内の液体の日常的な交換に便利であり、自浄式集塵シート本体2000の材料使用量が低減される。さらに、自浄式集塵シート本体2000の頂部は前壁が低く、後壁が高くなるように設計され、貯水室2700の前部かつ上方の位置もキャビティ外部に露出し、ユーザが透明な貯水室2700内の水位状況を容易に観察し、貯水室2700に対応の操作を行うことができる。
【0052】
貯水タンク7000は清浄水タンク4000または汚水タンク5000であってもよい。貯水タンク7000は複数であってもよい。いくつかの実施例では、自浄式集塵シート本体2000は2つの貯水タンク7000を含み、それぞれは清浄水タンク4000および汚水タンク5000である。汚水タンク5000と清浄水タンク4000は貯水室2700に並んで設けられ、汚水タンク5000と清浄水タンク4000の頂面は実質的に同一平面であり、前面は実質的に同一平面である。汚水タンク5000、清浄水タンク4000が自浄式集塵シート本体2000に組み立てられた後平坦な配列構造が形成され、一方では着脱と使用が容易となり、他方では、外形が平坦で美観性が向上し、ユーザ体験が向上する。
【0053】
貯水タンク7000は、液体の流入または流出のための開口を有する。該開口はタンク本体の上部に設けられ、該開口の高さは貯水タンク7000の最高水位線7111よりも高い。貯水タンク7000が清浄水タンク4000である場合、該開口は清浄水口であり、貯水タンク7000が汚水タンク5000である場合、該開口は汚水口である。開口の高さは貯水タンク7000の最高水位線よりも高いと、貯水タンク7000中の液体が水タンクから溢れることがなく、特に水タンク交換過程における液体溢れを防止することができる。さらに、溢れた液体による電子部品の破損を回避することができる。
【0054】
図3~
図5を併せて参照すると、貯水タンク7000は水タンク収容部7100および水タンクトップカバー7200を含み、前記水タンクトップカバー7200は前記水タンク収容部7100を実質的に覆い、前記水タンク収容部7100は水タンク本体部7130と水タンク突出部7140とを含み、水タンクトップカバー7200は水タンク収容部7100とともにキャビティを形成し、水タンク突出部7140は前記水タンク本体部7130から突出し、貯水タンクは実質的にL字形構造となっている。
【0055】
水タンク収容部7100は液体を収容するために使用される。水タンク収容部7100の側壁は、前記水タンク収容部の底部に沿って上方に延伸する少なくとも1つの凹部を含み、該凹部は貯水室2700内の突起と協働して制限される。具体的ないくつかの実施例では、水タンク収容部7100側壁は、前記水タンク収容部底部に沿って最高水位線7111を超えるまで上方に延伸する第1凹部7110と、前記水タンク収容部底部に沿って予め設定された高さを超えるまで上方に延伸する第2凹部7120とを含み、第2凹部7120の高さは限定されない。ここで、第1凹部7110はボス2600の少なくとも一部と協働して制限され、第1凹部7110の頂面は水タンク突出部7140底面の少なくとも一部を形成し、第1凹部7110の頂面は清浄水口、汚水口またはピット7221などを含み、ボス2600上に設けられたエアポンプ口2610、汚水タンク接続口2620、清浄水タンク接続口2630または軟質ゴム突起点2640に対応して接続され、第2凹部7120は貯水室2700の内側壁の突起と協働して制限される。上記水タンク収容部7100に設けられた凹部により、貯水タンク7000の全体的な制限を達成し、貯水タンク7000が貯水室2700の対応位置に比較的正確に設けられ、貯水タンク7000の位置ずれを回避することができる。
【0056】
トップカバー7200は水タンク収容部7100の上方を覆い、トップカバー7200は水タンク収容部7100に着脱可能に接続され、トップカバー7200は水タンク収容部7100に対して開閉可能である。トップカバー7200が閉じられたとき、水タンク収容部7100内の液体が外部から隔離され、外部の異物が貯水タンク7000内に落下するのを防止することができる。選択可能に、トップカバー7200が閉じられたとき、トップカバー7200は水タンク収容部7100と密閉接触し、トップカバー7200は水タンク収容部7100とともに密閉構造を形成する。
【0057】
水タンク突出部7140の下面に清浄水口、汚水口またはピット7221などが設けられる。貯水タンク7000が汚水タンク5000である場合、水タンク突出部7140の下面に汚水口が設けられる。貯水タンク7000が清浄水タンク4000である場合、水タンク突出部7140の下面に清浄水口が設けられる。貯水タンク7000が貯水室2700に組み立てられたとき、水タンク突出部7140がちょうど貯水室2700中のボス2600によって支持され、水タンク突出部7140の下面に設けられた汚水口または清浄水口はボス2600の頂部の突起開口に接続される。
【0058】
いくつかの実施例では、貯水タンク7000は汚水タンク5000であり、水タンク突出部7140の下面にエアポンプコネクタがさらに設けられ、該エアポンプコネクタはボス2600の頂部のエアポンプ接続口2610に接続される。エアポンプ接続口2610はエアポンプコネクタに接続された後、汚水タンク5000から汚水を吸い込むことができる。いくつかの実施例では、エアポンプはエアポンプ接続口2610およびエアポンプコネクタを介して汚水タンク5000内の空気を吸い出し、汚水タンク5000は密閉構造であるため、空気吸い出し過程において内部に負圧が形成され、洗浄溝中の汚水が汚水管および汚水タンク接続口2620を通じて汚水タンク5000に吸い込まれる。
【0059】
水タンク突出部7140の下面に複数のピット7221がさらに設けられる。貯水タンク7000が貯水室2700に組み立てられた時、水タンク突出部7140がちょうど貯水室2700中のボス2600によって支持され、水タンク突出部7140の下面に設けられた複数のピット7221はボス2600の頂部の軟質ゴム突起点と協働して貯水タンク7000の制限を達成する。軟質ゴム突起点2640とピット7221との協働と制限により、貯水室2700内の貯水タンク7000の位置がより正確になり、貯水タンク7000の位置ずれを回避することができる。
【0060】
図5に示すように、いくつかの実施例では、貯水タンク7000は清浄水タンク4000であり、このとき貯水タンク7000は水管ブラケット7300および水管7400をさらに含む。水管ブラケット7300は清浄水タンク4000内の突起構造7900に設けられ、突起構造7900は第1凹部7110に対応して形成され、該突起構造7900は清浄水タンク4000の最高水位線よりも高い。水管7400は水管ブラケット7300から清浄水タンク4000の底部まで延伸し、液体が水管7400を介して清浄水タンク4000の外側に流れる。水管7400は水管入口と水管出口とを有し、ここで、水管入口は清浄水タンク4000の底部に位置し、水管出口は水管ブラケット7300に位置し、水管出口は清浄水タンク4000の清浄水口に接続される。
【0061】
いくつかの実施例では、貯水タンク7000は清浄水タンク4000であり、このとき貯水タンク7000は浮き球ベース7500および浮き球7600をさらに含んでもよい。ここで、浮き球ベース7500は清浄水タンク4000の底部に設けられ、浮き球7600を配置するために使用され、浮き球7600は浮き球ベース7500に接続され、浮き球ベース7500の固定軸の周りに回転することができ、タンク内の水位を検出するように構成される。
【0062】
いくつかの実施例では、貯水タンク7000は清浄水タンク4000であり、このとき貯水タンク7000はフィルタ7700をさらに含んでもよい。該フィルタ7700は水管入口の端部に配置され、液体が水管7400に入るとき液体を濾過するように構成される。
【0063】
貯水タンク7000はハンドル7800をさらに含んでもよい。ハンドル7800は貯水タンク7000の頂部にヒンジで接続されてもよい。ハンドル7800を設けることで、貯水タンク7000の着脱がより容易となり、ユーザによる貯水タンク7000内の液体の日常的な交換が容易となる。
【0064】
本開示の実施例は自浄式集塵シートを提供し、水タンクの少なくとも一部を自浄式集塵シート本体の外部に露出させ、ユーザによる着脱に便利であり、水タンクの水口を水タンクの上部に設けることで、水タンク中の液体が溢れにくく、溢れた液体による電子元件の破損を回避することができる。
【0065】
関連技術では、自浄式集塵シートファンはファンビンに設けられ、ファンビンは集塵ビン底部に設けられ、集塵ビン底部に通気孔が形成され、ファン作業時に発生する吸引力によって集塵ビン内の空気が吸い出され、ファンビン中の空気ダクトを通って自浄式集塵シート本体2000の外側に排出される。集塵口と洗浄溝との距離が比較的近いため、ロボットがパイルに登ったり離れたりする過程において、洗浄溝中の残留水を集塵口に持ち込むことがあり、水量が多すぎると、ファン作業時に空気ダクトを通じて水を集塵ビンに吸い込む可能性があり、集塵ビンに水が溜まりすぎるとファンの破損や感電危険性がある。
【0066】
そこで、本開示の実施例は自浄式集塵シートを提供し、集塵ビン底部に排水孔を設けることで、集塵ビン内に入った液体を即時に排出することができ、同様の構造は同様の技術的効果を有し、その一部の技術的効果がここで説明を省略する。具体的に、
図6に示すように、自浄式集塵シートは、自浄式集塵シート底板1000および自浄式集塵シート本体2000を含み、前記底板1000は前記自浄式集塵シート本体2000に着脱可能に、または着脱不可能に接続され、輸送に便利である。前記自浄式集塵シート本体2000は集塵室2100を含み、集塵カバー2800は集塵室2100を覆って集塵ビン3000を形成し、集塵室2100は前記自浄式集塵シート本体2000の頂端に一体的に設けられ、集塵室2100は自浄式集塵シート本体2000の頂端に内側に窪んで集塵のための各部品を収容するための集塵室2100を形成し、集塵室2100は排水孔2101を有し、排水孔2101は前記集塵室の底部に設けられ、排水孔2101は1つまたは複数であってもよく、集塵室2100の内部空間に応じて設定すればよく、通常、集塵室底部の低い位置に設けられ、液体排出に便利であり、自浄式集塵シート本体2000は空気ダクト2500をさらに含み、空気ダクト2500の一端は本体ベース6000の集塵口6100と連通し、空気ダクト2500の他端は前記集塵室2100と連通し、前記集塵室2100の側壁は空気入口2102を含み、前記空気入口2102は前記空気ダクト2500を介して本体ベース6000の集塵口6100と連通し、空気ダクトは自浄式集塵シート本体2000の側壁に形成されて下方に延伸し、本体ベース6000を通って本体ベース6000の集塵口6100と連通する。ここで、前記自浄式集塵シートが集塵状態にあるとき、集塵ビン3000の内部気流が前記空気ダクト2500を介して前記集塵ビン3000の外部と導通し、前記排水孔2101は前記集塵ビン3000の外部と連通せず、集塵ビン内に十分な負圧が確保され、ダストボックス内のゴミが集塵口、空気ダクトを通じて集塵袋に吸い込まれ、前記自浄式集塵シートが非集塵状態にあるとき、集塵ビン3000内部の導風口が閉じられ、集塵ビン3000の内部気流が前記集塵ビン3000外部と導通せず、前記排水孔2101は前記集塵ビン3000外部と連通し、このとき、集塵過程において、液体、例えばモップ布の水が空気ダクトを通じて集塵ビン3000に進入しても、排水孔2101が開かれ、液体が集塵ビン3000から流出し、集塵ビン内の部品の破損、特にファンの破損を回避することができる。
【0067】
いくつかの実施例では、前記集塵ビン3000は排水弁2103を含み、前記集塵ビン3000の底部の外側の前記排水孔2101に近い出口位置に設けられ、前記自浄式集塵シートが集塵状態にあるとき、前記排水弁2103はビン内の負圧の作用によって前記排水孔を閉じて前記排水孔2101が前記集塵ビン3000の外部と連通せず、前記自浄式集塵シートが非集塵状態にあるとき、前記排水弁2103は重力作用下で開かれて前記排水孔2101が前記集塵ビン3000の外部と連通する。
【0068】
いくつかの実施例では、前記排水弁2103は、固定端21031および弾性可動端21032を含み、固定端21031はねじ、接着、またはクランプなどによって前記集塵ビン3000の底部外側に固定的に取り付けられ、弾性可動端21032は開状態と閉状態に切り替え可能に前記排水孔2101の出口位置に設けられる。弾性可動端21032はゴム、またはプラスチックなどの軟質ゴム栓材料で形成され、通常状態では、排水孔2101が開状態にあり、集塵ビン3000の底部に水があれば、水が該排水孔2101から自動的に排出され、ファンが運転すると、集塵ビン3000内に負圧が形成され、弾性可動端21032が自動的に排水孔外側に吸着されて封止を実現する。ファンが停止した後、弾性可動端21032は重力作用下で自動的に開かれ、集塵ビン3000に水があれば、再び排水孔2101から排出される。
【0069】
いくつかの実施例では、前記集塵ビン3000の側壁は水バッフル構造2104を含み、水バッフル構造2104は前記空気入口2102の縁部に設けられ、前記空気入口から入る液体を遮断するように構成される。具体的に、前記水バッフル構造2104は、前記空気入口2102の縁部に沿って横方向に延伸する第1バッフル壁21041と下方に延伸する第2バッフル壁21042を含み、前記第1バッフル壁21041と前記第2バッフル壁21042とは風入口領域を形成する。いくつかの実施例では、前記第2バッフル壁21042は少なくとも前記空気入口2102の下縁まで下方に延伸し、前記空気入口2102から入る液体を遮断する。
【0070】
いくつかの実施例では、前記自浄式集塵シート本体2000はファンビン2200、ファン通路2210およびファン2220をさらに含み、ファンビン2200は前記集塵ビン3000の下方に設けられ、ファンを収容するために使用され、ファン通路2210は、前記ファンビンと前記集塵ビンを連通させ、ファンによって集塵ビン内に吸引力を提供するように構成され、ファン2220は前記ファンビン内に設けられ、制御システムの制御下で開閉可能であり、集塵に必要な吸引力を提供するために使用される。いくつかの実施例では、前記ファン通路2210は前記集塵ビン3000の底部に沿って予め設定された距離だけ上方に延伸し、ファン通路2210が集塵ビン3000底部から突出し、これにより、前記集塵ビン3000に入った液体が即時に排出されないことにより前記ファンビン2200に入ってファン破損を引き起こすのを回避する。
【0071】
本実施例によって提供される自浄式集塵シート本体は集塵ビンを含み、集塵ビンは前記集塵ビン底部に設けられた排水孔と、一端が前記底板と連通し、他端が前記集塵ビンと連通する空気ダクトとを含み、前記自浄式集塵シートが集塵状態にあるとき、前記空気ダクトは前記集塵ビン外部と連通し、前記排水孔は前記集塵ビン外部と連通せずに集塵ビン内の負圧状態が確保され、集塵操作に便利であり、前記自浄式集塵シートが非集塵状態にあるとき、前記排水孔は前記集塵ビン外部と連通して集塵ビン内に入った水を即時に排出し、集塵ビン内の部品破損を回避することができる。
【0072】
関連技術では、自浄式集塵シート内のファンの集塵過程において、ファンの回転により大きく振動し、それに接触するファンビンの壁を破損し、また振動により大きな騒音ももたらす。
【0073】
そこで、本実施例は自浄式集塵シートを提供し、ファンビン内に複数の振動減衰装置を設けることで、ファンの回転による振動を低減し、同様の構造は同様の技術的効果を有し、その一部の技術的効果についてここでは説明を省略する。具体的に、
図7に示すように、自浄式集塵シートは、自浄式集塵シート底板1000と自浄式集塵シート本体2000とを含み、前記自浄式集塵シート底板1000は前記自浄式集塵シート本体2000に着脱可能に、または着脱不可能に接続され、前記自浄式集塵シート本体2000はファンビン2200、ファン2220および振動減衰装置2230を含み、ファンビン2200は前記自浄式集塵シート本体2000の内部に一体的に設けられ、ファンビン2200は空気入口2240および空気出口2250を含み、空気入口2240はファン通路2210を通じて集塵ビン3000と連通し、ファンの回転によって吸気し、集塵ビン3000内のガスを吸い出し、集塵ビン3000内の負圧を確保するために使用され、吸い出されたガスが空気入口2240を介してファンに入った後、空気出口2250から排出される。ファン2220は前記ファンビン2200内に設けられ、制御システムの制御下で正回転または逆回転する。振動減衰装置2230は前記ファン2220の外面の少なくとも一部に設けられ、前記ファン2220の振動を低減するために使用され、振動減衰装置2230はゴム、プラスチックなどの弾性材料から形成されてもよい。
【0074】
いくつかの実施例では、具体的に、
図8に示すように、前記振動減衰装置2230は振動減衰カバー2231を含み、前記ファン2220の頂端の少なくとも一部に組み立てられて前記ファンの振動を低減し、振動減衰カバー2231の外形はファン頂端構造に適合され、振動減衰カバー2231はちょうどファン頂端を覆って設けられる。具体的に、いくつかの実施例では、前記振動減衰カバー2231は振動減衰カバー頂面22311を有し、振動減衰カバー頂面22311は前記空気入口2240に適合される第1開口22312と、前記第1開口22312に沿って外側に延伸する封止振動減衰部材とを含み、具体的に、前記ファン2220の頂端と前記空気入口2240間に組み立てられ、前記ファンの振動を低減するように構成される突出縁22313を含む。いくつかの実施例では、前記突出縁22313は外側に延伸する距離が増加するにつれて、前記突出縁の開口面積が徐々に増加し、このように、振動減衰カバー2231がファン頂面に組み立てられ、ファンビンに組み立てられた後、ラッパ状の突出縁22313、すなわち頂面封止振動減衰部材22313はちょうどファンビン空気入口周囲に支持され、空気入口を封止する同時に、振動および騒音の影響を低減することができる。いくつかの実施例では、前記振動減衰カバー頂面22311は、前記第1開口22312の周方向の周りに連続的に延伸する少なくとも1つの突起をさらに含んでもよく、前記ファンビン2200の頂面内壁に当接されて前記ファン2220の振動を低減するように構成される。いくつかの実施例では、前記振動減衰カバー頂面22311は、前記第1開口22312の周方向の周りに連続的に延伸する第1突起22314、第2突起22315および第3突起22316をさらに含んでもよく、前記第2突起22315と第3突起22316間に、前記第1開口22312の周方向の周りに連続的に延伸する溝22317が設けられ、第1突起22314、第2突起22315、第3突起22316および溝22317は組立過程において押し出されて変形し、ファンとファンビンとの硬い接続が低減され、振動破損がさらに低減される。いくつかの実施例では、前記第3突起22316の内部は複数の非連続的なキャビティがあるため、前記ファンの振動をさらに低減する。
【0075】
いくつかの実施例では、
図8に示すように、前記振動減衰カバーは振動減衰カバー側壁22318を含み、振動減衰カバー側壁22318は前記振動減衰カバー頂面22311に沿って下方に延伸し、振動減衰カバー2231がファン頂面を覆って設けられた時、振動減衰カバー側壁22318はファン側面を包み込み、ここで、前記振動減衰カバー側壁22318は間隔を置いて設けられた複数の第1突出梁22319を含み、前記第1突出梁22319は中空構造であり、前記各第1突出梁22319の外壁はファンビン2200の側壁に当接され、前記ファン作業時の振動をさらに低減する。
【0076】
いくつかの実施例では、
図9に示すように、前記振動減衰装置2230は振動減衰パッド2232をさらに含み、振動減衰パッド2232は前記ファンビン2200底端の少なくとも一部に組み立てられ、前記ファンビン2200の振動を低減する。いくつかの実施例では、
図10に示すように、前記振動減衰パッド2232は前記空気出口に適合される第2開口22322および前記振動減衰パッド2232の上面に沿って横方向に延伸する複数の第2突出梁22321を含み、ここで、前記第2突出梁22321は中空構造であり、第2突出梁の側壁はファンビン2200の底部に接触し、前記ファンの振動をさらに低減し、振動減衰パッド2232が前記ファンビン2200の底端に組み立てられた後、ファン底端の風出口構造が第2開口22322に進入し、ファンビンの底端は振動減衰パッド2232の組立突起22324と締りばめにより係合され、ファンビン底端の平面は、振動減衰パッド2232の上面に沿って横方向に延伸する複数の第2突出梁22321と接触し、中空の第2突出梁22321は振動を低減する役割を果たす。いくつかの実施例では、前記振動減衰パッド2232は、前記第2開口22322の内側壁に沿って縦方向に延伸する複数の第3突出梁22323をさらに含み、ファン底端の風出口構造が第2開口22322に進入した後複数の第3突出梁22323と密着して接触し、前記第3突出梁22323は中空構造であり、前記ファンの振動をさらに低減する。
【0077】
本実施例によって提供される自浄式集塵シートによれば、自浄式集塵シート本体は、ファンビン内に設けられたファン、および前記ファン外面の少なくとも一部に組み立てられた振動減衰装置を含み、振動減衰装置に複数の振動減衰構造が設けられるので、自浄式集塵シートに対する前記ファンの振動の影響を低減することができる。
【0078】
関連技術では、自動清掃装置底面の清掃モジュール(例えば湿式清掃モジュールのモップ布ブラケット)は通常昇降構造であり、自然重力状態下で自動清掃装置の底部に密着しない。また、自動清掃装置の集塵口が洗浄溝の前部にある場合、自動清掃装置底面の清掃モジュールがパイルに登ったり離れたりする際に集塵口を通過することになり、集塵口を通過する際に、清掃モジュール(特にモップ布ブラケット)が集塵口によって引っ掛けられ、自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりすることができない可能性が高く、特に自動清掃装置パイルに登る際に、後方にパイルに登るための駆動力が通常大きくないため、パイルにスムーズに登ることができない。さらに、清掃モジュールが湿式清掃モジュールである場合、洗浄したばかりのモップ布は完全に乾いていないため、集塵口に擦れるとモップ布の水が集塵口に吸い込まれ、集塵ボックスに吸い込まれてファンの破損につながる。
【0079】
そこで、本開示の実施例は自浄式集塵シートを提供し、底板本体に持ち上げ構造を設けることで、自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりする過程において清掃モジュールが擦られるか、または動かなくなることを防止し、さらに自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりする成功率を高めることができる。同様の構造は同様の技術的効果を有し、その一部の技術的効果がここで説明を省略する。
【0080】
具体的に、本開示の実施例によって提供される自浄式集塵シートは、一例として、
図11および
図12は、異なる角度から本体ベースに接続された自浄式集塵シート底板を例示的に示す図であり、
図13は自浄式集塵シート底板の構造を例示的に示す概略図である。
【0081】
図1に示すように、本実施例によって提供される自浄式集塵シートは自浄式集塵シート底板1000および自浄式集塵シート本体2000を含む。
【0082】
自浄式集塵シート本体2000は、自動清掃装置のダストボックス内のゴミを収集するように構成される。いくつかの実施例では、自浄式集塵シート本体2000に集塵ビン3000、清浄水タンク4000、汚水タンク5000などの構成要素がさらに設けられてもよい。自浄式集塵シート本体2000の下方に本体ベース6000が一体的に設けられる。いくつかの実施例では、自浄式集塵シート底板1000は本体ベース6000に着脱可能に、または着脱不可能に接続され、輸送に便利である。
【0083】
いくつかの実施例では、自浄式集塵シート本体2000の下方の本体ベース6000は洗浄溝6200を含み、洗浄溝6200は、自動清掃装置の湿式清掃モジュールに洗浄液を補充するか、および/または湿式清掃モジュールから除去されたゴミを収容するか、および/または湿式清掃モジュールの清掃過程において発生した汚水を収集し、ゴミと汚水の後続処理をより容易に行うように構成される。いくつかの実施例では、洗浄溝6200は集塵口6100の後方に設けられる。
【0084】
図11に示すように、自浄式集塵シート底板1000は底板本体1100および持ち上げ構造1300を含む。
【0085】
底板本体1100は、自動清掃装置が前記自浄式集塵シート底板1000に戻るとき前記自動清掃装置を支持するように構成される。すなわち、自動清掃装置は自浄式集塵シート底板1000上に移動して底板本体1100によって支持され得る。具体的に、自動清掃装置が自浄式集塵シート底板1000上に移動する過程において、自動清掃装置の駆動輪は底板本体1100の傾斜面で走行する。
【0086】
図11および
図12を併せて参照すると、本体ベース6000と底板本体1100とは第1方向Xに沿って順次設けられ、底板1000は本体ベース6000に相互に接続される。具体的に、第1方向Xに沿って、本体ベース6000は開始端と停止端とを有し、底板本体1100も開始端と停止端とを有し、本体ベース6000の停止端は底板本体1100の開始端に相互に当接される。いくつかの実施例では、本体ベース6000は底板本体1100に着脱可能に、または着脱不可能に接続され、輸送に便利である。
【0087】
本体ベース6000と底板本体1100とは少なくとも第1方向Xに沿って連続する傾斜面を形成し、自動清掃装置の駆動輪がそこを比較的円滑に走行することができる。いくつかの実施例では、自動清掃装置の駆動輪は底部両側に位置し、これに対応して、本体ベース6000と底板本体1100は駆動輪の位置に適合される連続的な傾斜面を形成し、駆動輪がそこを走行する。いくつかの実施例では、底板本体1100はさらに凹部1121と突起部1122とを含み、ここで、凹部1121は底板本体1100の中央に位置し、突起部1122は前記凹部の両側に位置する。凹部1121の上面と水平面の角度は突起部1122の上面と水平面の角度よりも小さい。
【0088】
いくつかの実施例では、凹部1121の上面と水平面との角度はゼロに近くてもよい。突起部1122の開始端は本体ベース6000の停止端に相互に当接されて同じ高さを有し、突起部1122と本体ベース6000は駆動輪に適合される2つの連続的な傾斜面を形成する。底板本体1100の中央位置に凹部1121を設けることで、自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりする過程において底板本体1100の表面によって妨げられたり擦られたりすることを防止することができる。
【0089】
さらに、底板本体1100の突起部1122は第1方向Xに沿って滑り止め構造1123が設けられ、該滑り止め構造1123は少なくとも底板本体1100の第1方向に沿った開始端と停止端に設けられる。滑り止め構造1123は任意形状のリブまたは溝であってもよく、例えば、第2方向Yに沿って延伸する帯状突起であってもよく、第2方向Yは第1方向Xに垂直である。突起部1122に滑り止め構造1123を設けることで、自動清掃装置がパイルにスムーズに登ったり離れたりすることをさらに助けることができる。
【0090】
いくつかの実施例では、本体ベース6000は、第1上面と呼ばれる上面を有し、本体ベース6000が水平面に置かれたとき、本体ベース6000の上面は水平面に対して所定の傾斜角度で傾斜し、該所定の傾斜角度に対応する傾斜係数は第1傾斜係数と呼ばれる。同様に、底板本体1100は、第2上面と呼ばれる上面を有し、底板本体1100が水平面上に置かれたとき、底板本体1100の上面は水平面に対して所定の傾斜角度で傾斜し、該所定の傾斜角度に対応する傾斜係数は第2傾斜係数と呼ばれる。いくつかの実施例では、底板本体1100は凹部1121と突起部1122とを含み、第2傾斜係数は水平面に対する突起部1122の上面の傾斜係数である。いくつかの実施例では、第1傾斜係数および第2傾斜係数は、第1傾斜係数が第2傾斜係数よりも大きいという関係がある。自動清掃装置はパイルに登った直後の動力が相対的に小さく、第2傾斜係数を小さく設定することにより、自動清掃装置のパイル登りに有益である。
【0091】
図13に示すように、集塵口6100は、自動清掃装置のダスト出口と接続されるように構成され、自動清掃装置のダストボックス内のゴミが集塵口6100から自浄式集塵シート本体2000の集塵ステーション内に入る。いくつかの実施例では、集塵口6100周囲にシールゴムガスケットがさらに設けられ、集塵口6100と自動清掃装置のダスト出口が接続されて封止され、ゴミ漏れを防止するために使用される。集塵口6100は本体ベース6000の上面に位置し、本体ベース6000と底板本体1100の接続部のほぼ縁部位置に設けられる。
【0092】
図11と
図12を併せて参照すると、持ち上げ構造1300は底板本体1100の上面に設けられ、底板本体1100と本体ベース6000の接続部のほぼ縁部位置に設けられる。いくつかの実施例では、持ち上げ構造1300は底板本体1100の凹部1121に設けられる。持ち上げ構造1300は、自動清掃装置が逆方向(このとき本体前側が自浄式集塵シート本体2000の外側である第1方向Xに向く)に自浄式集塵シート底板1000に移動する過程において、前記自動清掃装置底面の清掃モジュールを押圧し、前記清掃モジュールが前記自動清掃装置の内部に向かって移動し、例えば前記自動清掃装置底面の清掃モジュールが前記自動清掃装置内に押し込まれるように構成される。
【0093】
自動清掃装置が第1方向Xに沿って逆方向に自浄式集塵シート底板1000に移動して自動清掃装置のダスト出口と本体ベース6000の集塵口6100を接続する過程において、底板本体1100の上面に持ち上げ構造1300が設けられていないと、自動清掃装置の清掃モジュール(例えば湿式清掃モジュールのモップ布ブラケット)が集塵口6100を通過する際に集塵口6100によって引っ掛けられ、自動清掃装置100がパイルにスムーズに登ったり離れたりすることができない可能性がある。
【0094】
底板本体1100の上面に持ち上げ構造1300が設けられ、自動清掃装置が第1方向Xに沿って逆方向に自浄式集塵シート底板1000に移動して自動清掃装置の清掃モジュールと自浄式集塵シート本体2000中の洗浄溝を接続する過程において、まず、持ち上げ構造1300を清掃モジュールの少なくとも一部のフレームに当接させ、清掃モジュールを一定の高さ(例えば8mm)だけ持ち上げ、このとき清掃モジュールが持ち上げ構造1300によって押圧され、清掃モジュールが自動清掃装置内部に向かって移動し(例えば持ち上げ構造1300によって自動清掃装置内に押し込まれ)、その後、自動清掃装置が第1方向Xに沿って逆方向に移動し続けると、清掃モジュールのフレームが集塵口6100の上方を通過し、持ち上げ構造1300から徐々に外れ、この過程において、清掃モジュールが持ち上げ構造1300から完全に外れたとしても、清掃モジュールの一部または全部が集塵口6100の上方に位置し、清掃モジュールは集塵口6100に密着して緩やかに通過することができる。清掃モジュールが集塵口6100を完全に通過した後、重力の作用下で、持ち上げ構造1300によって押圧される前の状態に徐々に回復され、すなわち、清掃モジュールの少なくとも一部が自動清掃装置から自動清掃装置から離れる方向に向かって突出する。このように、清掃モジュールが重力の作用下で一定の高さ(例えば8mm)だけ降下し、清掃モジュールが洗浄溝と接続されることになる。
【0095】
底板本体1100の上面に持ち上げ構造1300を設けることで、自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりする過程において、集塵口6100が清掃モジュールを妨げることを防止し、自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりする成功率が向上する。
【0096】
いくつかの実施例では、持ち上げ構造1300は楔状部材1310とローラ1320を含む。
【0097】
楔状部材1310は底板本体1100の上面に設けられ、底板本体1100の上面から該上面から離れる方向に向かって突出する。楔状部材1310は第1方向Xに沿って順次第1傾斜面1311、第1頂面1313および第2傾斜面1312を含み、前記第1傾斜面1311、第1頂面1313および第2傾斜面1312は前記第1方向Xにおいて順次当接される。
【0098】
第1傾斜面1311と所在する底板本体1100の上面との間の鋭角を第1角度αとし、第2傾斜面1312と所在する底板本体1100の上面との間の鋭角を第2角度βとする。いくつかの実施例では、第1角度αは第2角度βよりも小さく、自動清掃装置が第1方向Xに沿って逆方向に底板本体1100に移動すると、自動清掃装置が緩やかに押圧され、迅速に降下することができる。具体的に、いくつかの実施例では、第1角度αの範囲は5度~25度、例えば10度~15度であってもよく、自動清掃装置が第1方向Xに沿って逆方向に底板本体1100上に移動すると、自動清掃装置底面の清掃モジュールが持ち上げ構造1300によって円滑に押圧される。いくつかの実施例では、第2角度βの範囲は75度~90度、例えば80度~85度であってもよく、清掃モジュールのフレームが持ち上げ構造1300から外れた後重力の作用下で迅速に降下する。
【0099】
なお、楔状部材1310が底板本体1100の凹部1121に設けられる場合、第1角度αは第1傾斜面1311と凹部1121上面との間の角度であり、第2角度βは第2傾斜面1312と凹部1121上面との間の角度であり、楔状部材1310が底板本体1100の突起部1122に設けられる場合、第1角度αは第1傾斜面1311と突起部1122上面との間の角度であり、第2角度βは第2傾斜面1312と突起部1122上面との間の角度である。
【0100】
ローラ1320は第1頂面1313に設けられ、自動清掃装置底面の清掃モジュールを押圧する際に前記清掃モジュールを前記自動清掃装置内部に向かって移動させる過程において、前記清掃モジュールと回転可能に接触する。ローラ1320を設けることで、清掃モジュールのフレームと楔状部材1310間の摩擦抵抗を低減し、構成要素間の摩耗を低減し、各構成要素の使用寿命を延長することができる。
【0101】
いくつかの実施例では、ローラ1320の一部が楔状部材1310内に埋め込まれ、持ち上げ構造1300と清掃モジュールのフレームとの間の摺動接触が転がり接触に円滑に移行され得る。いくつかの実施例では、ローラ1320の交換を容易にするために、ローラ1320は前記楔状部材1310に着脱可能に接続される。
【0102】
いくつかの実施例では、持ち上げ構造1300の数は少なくとも2つであり、前記少なくとも2つの持ち上げ構造1300は第2方向Yにおいて対向して設けられ、ここで、第2方向Yは第1方向Xに対して垂直である。自動清掃装置が第1方向Xに沿って逆方向に底板本体1100上に移動する過程において、該少なくとも2つの持ち上げ構造1300はそれぞれ清掃モジュールのフレームに当接され、清掃モジュールが均一に一定の高さだけ持ち上げられる。2つ以上の持ち上げ構造1300を設けることで、清掃モジュールに加えられた力をより分散させ、不均一な力を受けることにより清掃モジュールが第2方向Yにおいてずれることを回避することができる。
【0103】
いくつかの実施例では、持ち上げ構造1300の数は2つであり、該2つの持ち上げ構造1300は第2方向Yにおいて対向して設けられ、該2つの持ち上げ構造1300は実質的に底板本体1100の中心軸線に対して対称的に設けられる。該2つの持ち上げ構造1300の間隔は集塵口6100の第2方向Yの幅に相当するか、または集塵口6100の第2方向Yの幅よりもわずかに大きく、自動清掃装置下方のメインブラシカバーを妨げることを回避する。
【0104】
いくつかの実施例では、自浄式集塵シート底板1000は斜面体1400をさらに含み、該斜面体1400は斜面であってもよく、底板本体1100の表面に設けられ、具体的に、該斜面体1400は底板本体1100の本体ベース6000との接続部の縁部位置に設けられてもよく、ほぼ集塵口6100の前方であって底板本体1100の中心軸線位置に設けられる。いくつかの実施例では、持ち上げ構造1300の数は2つであり、第2方向Yにおいて対向して設けられ、斜面体1400は実質的に該2つの持ち上げ構造1300の中央位置に位置する。底板本体1100の表面に斜面体1400を設けることで、自動清掃装置がパイルに登っている際に自動清掃装置の前端(特に前端に設けられた衝突センサ)が集塵口6100の縁部に接触することを防止することができる。
【0105】
いくつかの実施例では、斜面体1400は底板本体1100の凹部1121に設けられる。いくつかの実施例では、
図13に示すように、斜面体1400と持ち上げ構造1300はいずれも底板本体1100の凹部1121に設けられる。底板本体1100の中央位置に凹部1121を設け、斜面体1400と持ち上げ構造1300を凹部1121に設けることで、自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりする過程において、底板本体1100の表面によって妨げられるか、または底板本体1100の表面と擦られたりすることを回避することができる。
【0106】
いくつかの実施例では、持ち上げ構造1300は底板本体1100の凹部1121に設けられ、持ち上げ構造1300の高さは突起部1122よりも高く、自動清掃装置底面の清掃モジュールを効果的に押圧し、これにより、清掃モジュールを自動清掃装置の内部に向かって大きな距離だけ移動させることができる。
【0107】
いくつかの実施例では、斜面体1400は底板本体1100の凹部1121に設けられ、斜面体1400の高さは突起部1122とは実質的に同じである。斜面体1400の高さが低すぎると、自動清掃装置がパイルに登る際に集塵口6100の縁部に触るのを防止する作用を果たすことができず、斜面体1400の高さが高すぎると、自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりする過程において自動清掃装置を妨げることになる。
【0108】
いくつかの実施例では、持ち上げ構造1300は底板本体1100の停止端から予め設定された距離を有し、該予め設定された距離により、自動清掃装置が後方に自浄式集塵シート底板1000に進入するとき、自動清掃装置の駆動輪が該底板本体1100の停止端に進入しない場合、持ち上げ構造1300は前記清掃モジュールと接触しない。それは、自動清掃装置の駆動輪が開始端の滑り止め構造1123と接触する前に、自動清掃装置の後退力が比較的に小さく、このとき持ち上げ構造1300が清掃モジュール(モップ布ブラケットなど)と接触すると自動清掃装置のパイル登りを妨げ、ひいてはパイル登りの失敗につながる可能性があるからである。これに対応して、自動清掃装置の駆動輪が底板本体1100の停止端に進入すると、持ち上げ構造1300が清掃モジュールに突き当たることがあり、このとき自動清掃装置がすでに滑り止め構造1123を踏んでおり、自動清掃装置は滑り止め構造1123の助けを借りてパイルに円滑に登ったり離れたりすることができる。
【0109】
本開示は、自動清掃装置、および前記実施例の自浄式集塵シートを備える集塵システムをさらに提供する。
【0110】
本開示の実施例によって提供される自浄式集塵シートおよび集塵システムは、底板本体に持ち上げ構造を設けることで、自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりする過程において清掃モジュールが擦られるか、または動かなくなる現象を回避し、ひいては自動清掃装置がパイルに登ったり離れたりする成功率を向上させることができる。
【0111】
関連技術では、自浄式集塵シートの空気ダクトの構造は通常複雑であり、より多くの物理的空間を占め、自浄式集塵シートが嵩張るように見える。さらに、複雑な空気ダクト構造も集塵効果をある程度低下させ、ダストボックス中のゴミをすべて自浄式集塵シートの集塵室に吸い込むことは困難である。
【0112】
そこで、本開示の実施例は、自浄式集塵シートを提供し、自浄式集塵シート内部の空気ダクト構造を最適化し、空気ダクト経路を短縮することにより、自浄式集塵シートの空気ダクトをより滑らかにして構造をよりコンパクト化し、自動清掃装置の集塵効率をさらに向上させることができる。
【0113】
具体的に、本開示の実施例によって提供される自浄式集塵シートについて、一例として、
図14は自浄式集塵シートと組み合わせたダストボックスの全体構造を例示的に示す概略図であり、
図15および
図16は、自浄式集塵シートの空気ダクト構造および集塵状態における空気ダクト中の気流進行方向を具体的に示す図である。
【0114】
図14に示すように、本実施例によって提供される自浄式集塵シートは自浄式集塵シート底板1000および自浄式集塵シート本体2000を含む。ここで、自浄式集塵シート底板1000は自浄式集塵シート本体2000に着脱可能に、または着脱不可能に接続され、具体的に、自浄式集塵シート底板1000は自浄式集塵シート本体2000の下部の本体ベース6000に着脱可能に、または着脱不可能に接続される。着脱可能な接続方法は、輸送やメンテナンスを容易にすることができる。
【0115】
自浄式集塵シート本体2000は、自動清掃装置のダストボックス内のゴミを収集するように構成される。いくつかの実施例では、自浄式集塵シート本体2000に集塵ビン3000、清浄水タンク4000、汚水タンク5000などの構成要素が並んで設けられる。具体的に、
図2に示すように、自浄式集塵シート本体2000は貯水室2700および集塵室2100を含む。貯水室2700は上方かつ前方に開口されて自浄式集塵シート本体2000の頂部に設けられ、貯水室は清浄水タンク4000を収容するための清浄水ビン、および汚水タンク5000を収容するための汚水ビンをさらに含む。集塵室2100は上方かつ前方に開口されて貯水室2700と並んで自浄式集塵シート本体2000の頂端に設けられ、集塵室2100は、集塵カバー2800を収容するための集塵ビン3000を構成する。貯水室2700および集塵室2100は上方かつ前方に設計されることにより、汚水タンク5000、清浄水タンク4000および集塵カバー2800の着脱に便利である。
【0116】
自浄式集塵シート本体2000の下方に本体ベース6000を含む。いくつかの実施例では、本体ベース6000は自浄式集塵シート本体2000の下方に一体的に設けられる。本体ベース6000はさらに自浄式集塵シート底板1000に相互に当接され、具体的に、自浄式集塵シート底板1000と本体ベース6000とは第2方向に沿って順次設けられ、ここで、第2方向は前後軸Xの矢印とは反対する方向である。
【0117】
図14に示すように、集塵口6100は本体ベース6000に設けられ、ほぼ本体ベース6000の自浄式集塵シート底板1000との接続部の縁部位置に位置する。集塵口6100は、自動清掃装置のダスト出口と接続されるように構成され、自動清掃装置のダストボックス300内のゴミが集塵口6100を介して自浄式集塵シート本体2000の集塵室2100内に入る。いくつかの実施例では、集塵口6100周囲にシールゴムガスケットがさらに設けられ、集塵口6100と自動清掃装置のダスト出口を突き合わせた後封止し、ゴミ漏れを防止するために使用される。集塵口6100は実質的に第1方向に沿って延伸し、ここで、第1方向は横方向軸Yの矢印とは反対の方向であり、第1方向は実質的に第2方向に対して垂直である。第1方向は集塵口6100の長手方向でもあり、第1方向における集塵口6100の延伸距離は長さL1と記され得る。集塵口6100が第1方向に沿って延伸するとともに第2方向にも沿って延伸し、第2方向は集塵口6100の幅方向であり、第2方向における集塵口6100の延伸距離は幅W1と記され得、さらに、長さL1と幅W1との間に、L1>W1という関係がある。
【0118】
いくつかの実施例では、本体ベース6000は洗浄溝6200をさらに含み、洗浄溝6200は、自動清掃装置の清掃部材を清掃し、例えば、自動清掃装置の湿式清掃モジュールに洗浄液を補充するか、および/または湿式清掃モジュールから除去されたゴミを収容するか、および/または湿式清掃モジュールの清掃過程において発生した汚水を収集し、ゴミと汚水の後続処理を容易に行うように構成される。いくつかの実施例では、洗浄溝6200は集塵口6100の後方に設けられる。洗浄溝6200は第2方向に沿って自浄式集塵シート本体2000の下部に延伸し、自浄式集塵シート本体2000と洗浄溝6200との間に側壁が形成され得る。
【0119】
図15および
図16を併せて参照すると、自浄式集塵シート本体2000は空気ダクト2500をさらに含み、空気ダクト2500の一端は本体ベース6000の集塵口6100と連通し、空気ダクト2500の他端は集塵室2100と連通する。自浄式集塵シートが集塵状態にあるとき、集塵ビン3000内に十分な負圧が形成され、ダストボックス300内のゴミが集塵口6100および空気ダクト2500を介して集塵袋に吸い込まれる。空気ダクト2500は所在する位置によってさらに本体空気ダクト2510とベース空気ダクト2520とに分かれる。ベース空気ダクト2520は実質的に
図15の右下隅の破線枠で示す位置に配置され、本体空気ダクト2510は実質的に
図15の右上隅の破線枠で示す位置に配置される。
図15および
図16において、中実矢印は、気流によって駆動されたゴミのベース空気ダクト2520および本体空気ダクト2510における移動軌跡を示す。
【0120】
具体的には、ベース空気ダクト2520は本体ベース6000の内部に位置し、ベース空気ダクト2520は実質的にL字形構造であり、ベース空気ダクト2520の一端は集塵口6100の長手方向と連通し、他端は自浄式集塵シート本体2000の側壁の本体空気ダクト2510と連通する。具体的に、ベース空気ダクト2520は集塵口6100の長手方向と連通して第1方向に沿って本体ベース6000のほぼ縁部位置に延伸し、その後第2方向に沿って本体空気ダクト2510まで延伸する。いくつかの実施例では、ベース空気ダクト2520は集塵口6100の長手方向の一端において集塵口6100と連通し、気流およびそれによって駆動されたゴミが直接集塵口6100の長手方向の一端から流出してからほぼ直線に沿って前進し、気流が集塵口6100から流出する際の抵抗が低減される。いくつかの実施例では、ベース空気ダクト2520が第2方向に沿って延伸する位置は、洗浄溝6200の縁部と本体ベース6000縁部との間にあり、本体ベース6000の限られた空間を十分に活用し、製品の全体的なサイズを小さくすることができる。いくつかの実施例では、ベース空気ダクト2520の幅は集塵口6100の幅よりもわずかに小さく、空気ダクトの幅は空気ダクトの断面の最大値であってもよく、例えば空気ダクトの断面が円形または円形に近い場合、この時の空気ダクトの幅は円の直径または楕円の長軸の長さとなり、ベース空気ダクト2520の幅を適切に小さくすることで、ベース空気ダクト2520での気流の流速を増加させることができ、ダストボックス300中のゴミがベース空気ダクト2520を通過しやすくなり、ベース空気ダクト2520の詰まりを回避し、集塵効果を向上させることができる。いくつかの実施例では、ベース空気ダクト2520の第1方向に沿って延伸するカーブ箇所と第2方向に沿って延伸するカーブ箇所とは、円弧状に平滑に接続され、第1方向および第2方向はほぼ垂直であるが、ベース空気ダクト2520の第1方向および第2方向における屈曲部は直角に曲がらず、本来の直角に代わり角の2辺に接する円弧のセクションに置き換えられ、ベース空気ダクト2520を通過する気流がより緩やかになり、流速が急激に変化しないようにする。同様に、ベース空気ダクト2520は第2方向に沿って延伸するカーブ箇所と本体空気ダクト2510の上方に延伸するカーブ箇所は、円弧状に平滑に接続されている。
【0121】
本体空気ダクト2510は少なくとも自浄式集塵シート本体2000の側壁に設けられ、本体空気ダクト2510の一端はベース空気ダクト2520と連通し、他端は集塵室2100に通じ、本体空気ダクト2510はベース空気ダクト2520および集塵室2100を連通させる。具体的に、本体空気ダクト2510は自浄式集塵シート本体2000の側壁に沿って上方に集塵ビン3000まで延伸し、ここで、本体空気ダクト2510が延伸する側壁は洗浄溝6200の側縁部と自浄式集塵シート本体2000の側縁部とによって形成されてもよく、本体空気ダクト2510の上記設計により、自浄式集塵シート本体2000と洗浄溝6200との間の空きスペースを十分に活用し、構造をよりコンパクトにすることができる。いくつかの実施例では、本体空気ダクト2510の幅はベース空気ダクト2520の幅よりも大きく、本体空気ダクト2510とベース空気ダクト2520との間の幅関係を適切に調整することにより、ベース空気ダクト2520での気流の流速を増加させることができ、ダストボックス300中のゴミがベース空気ダクト2520を通過しやすくなり、ベース空気ダクト2520の詰まりを回避し、集塵効果を向上させることができる。
【0122】
いくつかの実施例では、本体空気ダクト2510とベース空気ダクト2520とは2つの独立した構造であり、コネクタで連通し、別個構造により、特にパイプラインが詰まった場合にパイプラインのメンテナンスを容易にすることができ、いくつかの実施例では、本体空気ダクト2510とベース空気ダクト2520は一体構造であり、一体構造により、空気ダクト中の気流の漏れを効果的に回避することができる。
【0123】
本開示は、自浄式集塵シートをさらに提供し、自浄式集塵シートの頂端に設けられた集塵室2100と、少なくとも一部が自浄式集塵シートの側壁に設けられた本体空気ダクトと、自浄式集塵シートの下部に設けられ、自動清掃装置の清掃部材を清掃するように構成される洗浄溝6200と、自動清掃装置のダスト出口と接続されて集塵するように構成される集塵口6100と、集塵口6100と連通し、洗浄溝6200の外縁方向に沿って本体空気ダクトと連通するまで延伸するように構成されるベース空気ダクトと、を含み、集塵口6100はベース空気ダクトおよび本体空気ダクトを介して集塵室2100と連通する。このような空気ダクトのレイアウトにより、自浄式集塵シート底部の有効な空間を活用し、集塵口から集塵室までの直接的な集塵経路であるため、経路が簡単で、集塵効率が高い。
【0124】
本開示は、自動清掃装置、および前記実施例中の自浄式集塵シートを備える集塵システムをさらに提供する。
【0125】
図14および
図16を併せて参照すると、図には自動清掃装置に含まれるダストボックス300が図示されており、ダストボックス300はダスト入口310と空気入口320とを有し、ここで、空気入口320はダストボックス300のベース空気ダクト2520に向かう第1延伸方向の側壁に設けられ、ダスト入口310はダストボックス300の自浄式集塵シート本体2000に向かう側壁に設けられ、ダスト入口310は自動清掃装置のダスト出口と接続される。
【0126】
集塵状態下で、ダストボックス300の空気入口320が開かれ、自浄式集塵シートにある第1ファンが作動し、集塵室2100および空気ダクト2500内のガスを吸い出し、集塵室2100および空気ダクト2500内の気圧が低下し、気流がダストボックス300の空気入口320、ダスト入口310、自動清掃装置のダスト出口、自浄式集塵シートの集塵口6100および空気ダクト2500間でU字形通路を形成し、気流がダストボックス300内のゴミを持ち上げ、ダストボックス300内のゴミが気流によって持ち上げられて最終的に集塵室2100に吸い込まれる。U字形通路は、気流の最適な流入流出通路であり、U字形通路の設計により、気流がよりスムーズになり、ダストボックス中のゴミをダストボックスから出しやすくなり、空気ダクトを通って集塵ビンに入ることができる。
【0127】
本開示の実施例によって提供される自浄式集塵シートおよび集塵システムによれば、自浄式集塵シート内部の空気ダクト構造を最適化することにより、空気ダクト経路を小さくし、自浄式集塵シートの空気ダクトがよりスムーズになり、構造がコンパクトであり、自動清掃装置の集塵効率をさらに向上させることができる。
【0128】
最後に、本明細書における各実施例は漸進的に説明され、各実施例は他の実施例との相違点に焦点を当て、各実施例の間で同一または類似の部分は互いに参照され得ることに留意されたい。
【0129】
以上の実施例は、本開示の技術的解決策を説明するために使用され、それらを限定するものではなく、前記実施例を参照して本開示を詳細に説明したが、当業者は、前記各実施例に記載された技術的解決策を依然として修正することができるか、またはその一部の技術的特徴を等価置換することができ、これらの修正や置換は、対応する技術的解決策の本質を本開示の各実施例の技術的解決策の精神および範囲から逸脱させないことを理解されたい。
【国際調査報告】