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特表2025-501250モノのインターネット(IoT)デバイスを制御するためのドア及びシステム、並びにその方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-17
(54)【発明の名称】モノのインターネット(IoT)デバイスを制御するためのドア及びシステム、並びにその方法
(51)【国際特許分類】
   E06B 7/28 20060101AFI20250109BHJP
   H02J 50/80 20160101ALI20250109BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20250109BHJP
   G16Y 40/30 20200101ALI20250109BHJP
   G16Y 10/30 20200101ALI20250109BHJP
【FI】
E06B7/28 A
H02J50/80
E05B49/00 J
E06B7/28 Z
E06B7/28 B
G16Y40/30
G16Y10/30
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539589
(86)(22)【出願日】2022-12-30
(85)【翻訳文提出日】2024-08-20
(86)【国際出願番号】 US2022054365
(87)【国際公開番号】W WO2023129728
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】63/294,938
(32)【優先日】2021-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523301385
【氏名又は名称】マゾナイト コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】ボドゥルカ アレックス
【テーマコード(参考)】
2E250
【Fターム(参考)】
2E250AA02
2E250AA03
2E250BB08
2E250BB33
2E250CC01
2E250DD06
2E250FF26
2E250FF27
2E250FF35
(57)【要約】
本開示は、スマートドア及び/又は周辺のワイヤレス受電デバイスに電力を供給するワイヤレス電力伝送システム(WPTS)送信機及び/又は受信機、並びに任意でワイヤレスデータ送信機及び/又は受信機で構成された1つ以上のドアを含む、ドア又はドアシステムを提供する。一態様によれば、WPTS送信機又は受信機は、ドア内の中空空間内に少なくとも部分的に収容されたアンテナを備える。一態様によれば、WPTS送信機は、RFプロトコルに従って動作する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアフレームに取り付けられるか又はドアフレームの一部である前面及び背面のドアスキン又は表面仕上げと、少なくとも1つの蝶番又は吊下レール取付部と、ワイヤレス電力伝送システム(WPTS)電源からの電力をワイヤレスで送信又は受信するように構成されたWPTS送信機又は受信機と、を備えるドア板
を備える、ドア。
【請求項2】
前記ドア板は、IoTゲートウェイとしてインターネット接続を提供するように構成されたゲートウェイモジュールを含む、請求項1に記載のドア。
【請求項3】
前記WPTS送信機又は受信機は、前記ドア内の中空空間内に少なくとも部分的に収容されたアンテナを備える、請求項1に記載のドア。
【請求項4】
前記WPTS送信機又は受信機は、前面ドアスキンと後面ドアスキンとの間に設けられたアンテナを備える、請求項1に記載のドア。
【請求項5】
前記WPTS送信機は、RFプロトコルに従って動作する、請求項1に記載のドア。
【請求項6】
前記WPTS送信機は、IRプロトコルに従って動作する、請求項1に記載のドア。
【請求項7】
前記ドアがワイヤレスで電力を受信し電力を送信するように構成されるように、前記WPTS送信機は、更に、WPTS受信機とペアになる、請求項1に記載のドア。
【請求項8】
1つ以上のモノのインターネット(IoT)電気デバイス、IoTゲートウェイ、及びIoTリピータを更に含む、請求項1に記載のドア。
【請求項9】
コントローラ及び充電式電池を含み、少なくとも1つのIoT電気デバイスと通信するように構成される、請求項8に記載のドア。
【請求項10】
電力及びデータをワイヤレスで中継するように構成される、請求項1に記載のドア。
【請求項11】
第一のソース媒体内のエネルギーをワイヤレスで受信し、第二のソース媒体内のエネルギーを送信するように構成される、請求項10に記載のドア。
【請求項12】
前記第一のソース媒体及び前記第二のソース媒体は、IRソース媒体又はRFソース媒体である、請求項11に記載のドア。
【請求項13】
外部WPTS電源からの電力を受信するように構成されたWPTS受信機を含む、請求項1に記載のドア。
【請求項14】
前記WPTS送信機によって電力が送信される前記WPTS電源は、前記ドアへの有線接続によって、又はドア装着電池によって提供される、請求項1に記載のドア。
【請求項15】
ドアフレームに取り付けられるか又はドアフレームの一部である前面及び背面のドアスキン又は表面仕上げと、少なくとも1つの蝶番又は吊下レール取付部と、ワイヤレス電力伝送システム(WPTS)電源からの電力をワイヤレスで送信するように構成されたWPTS送信機と、を備える第一のドア板を備える、少なくとも1つの第一のドアと、
ドアフレームに取り付けられるか又はドアフレームの一部である前面及び背面のドアスキン又は表面仕上げと、少なくとも1つの蝶番又は吊下レール取付部と、前記第一のドアの前記WPTS送信機からの電力をワイヤレスで受信するように構成されたWPTS受信機と、を備える第二のドア板を備える、少なくとも1つの第二のドアと、
備える、ドアシステム。
【請求項16】
前記第一のドア板は、インターネット接続を提供するように構成されたゲートウェイモジュールを含む、請求項15に記載のドアシステム。
【請求項17】
前記WPTS送信機は、前記第一のドアの中空空間内に少なくとも部分的に収容されたアンテナを備える、請求項15に記載のドアシステム。
【請求項18】
前記WPTS送信機は、前記第一のドアの前面ドアスキンと後面ドアスキンとの間に設けられたアンテナを備える、請求項15に記載のドアシステム。
【請求項19】
前記WPTS送信機は、RFプロトコルに従って動作する、請求項15に記載のドア。
【請求項20】
前記WPTS送信機は、IRプロトコルに従って動作する、請求項15に記載のドア。
【請求項21】
前記第一のドアがワイヤレスで電力を受信し電力を送信するように構成されるように、前記第一のドアの前記WPTS送信機は、更に、WPTS受信機とペアになる、請求項15に記載のドア。
【請求項22】
前記第二のドアがワイヤレスで電力を受信し電力を送信するように構成されるように、前記第二のドアの前記WPTS受信機は、更に、WPTS送信機とペアになる、請求項15に記載のドア。
【請求項23】
壁コンセント、照明器具コンセント、電力線路、又は壁スイッチに電気的に接続するように、又は統合されるように構成された少なくとも1つの外部WPTS送信機を更に含む、請求項22に記載のドア。
【請求項24】
壁コンセント、照明器具コンセント、電力線路、又は壁スイッチに電気的に接続するように、又は統合されるように構成された少なくとも1つの外部WPTS送信機を更に含む、請求項21に記載のドア。
【請求項25】
前記第一のドア及び前記第二のドアのうちの少なくとも1つは、1つ以上のモノのインターネット(IoT)電気デバイスを更に含む、請求項15に記載のドア。
【請求項26】
前記第一のドア及び前記第二のドアのうちの少なくとも1つ、コントローラ及び充電式電池は、少なくとも1つのIoT電気デバイスと通信するように構成される、請求項24に記載のドア。
【請求項27】
前記第一のドアは、電力及びデータをワイヤレスで中継するように構成される、請求項15に記載のドア。
【請求項28】
前記ドアは、第一のソース媒体内のエネルギーをワイヤレスで受信し、第二のソース媒体内のエネルギーを送信するように構成される、請求項26に記載のドア。
【請求項29】
前記第一のソース媒体及び前記第二のソース媒体は、IRソース媒体又はRFソース媒体である、請求項27に記載のドア。
【請求項30】
前記WPTS送信機によって電力が送信される前記WPTS電源は、前記ドアへの有線接続によって、又はドア装着電池によって提供される、請求項15に記載のドア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年12月30日に出願された米国仮出願第63/294,938号の利益を主張するものであり、その開示は、その開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、住宅、アパート、マンション、ホテルの部屋、又は企業等の居住用又は商業用建物の室外又は室内ドア及びドアシステムに関する。特に、ドア又はドアシステムは、ネットワークを介してドア又はドアシステムに接続された電気デバイスに電力及び制御を提供する。本発明は、またWi-Fi、Bluetooth(登録商標)等を介してネットワーク上で操作可能な電気デバイス等、ドア又はドアシステムに接続された電気デバイスに電力及び制御を提供する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
居住用又は商業用建物の典型的な既存の室外又は室内ドアは、電子アクセス制御、ドア状態フィードバック、エントリーカメラ及び音声通信、電動ドアラッチ、電動ドアロック等の所望の機能を提供するために、ドアに取り付けられた1つ以上の電気デバイス(又はコンポーネント)を有していることがある。また、室外又は室内ドアの市場では、ビデオドアベル、スマートロック、LED照明器具、スマートガラス、電動ドアクローザ、無線接続電気デバイス等の追加電気デバイスの使用が増加している。これらの個別の電気デバイスは、それぞれ既存のドアへの付属品であり、既存のドア構造とともに機能し、定期的な交換又は充電を必要とする少なくとも1つの電池で個別に給電されるものがある。電池を交換又は充電しないと、電気デバイスは、動作しなくなる。
【0004】
現在の電気デバイスは、見た目が悪く不快になる可能性がある方式で、室外又は室内ドアに取り付けられたり、配線で接続されたりしている。典型的には、それらは、それぞれ1つ以上の充電式電池パック、又は定期的に交換又は変更する必要がある少なくとも1つの非充電式電池を有し、何らかの種類の耐候性ハウジングを有する。
【0005】
モノのインターネット(IoT)は、ネットワークを介して接続され、人間の介入を必要とせずにデータを伝送する相互接続されたデバイスのシステムである。これらのデバイスは、コンピュータ、機械、デジタルマシン、又は電気デバイスであってもよく、インターネットプロトコル(IP)アドレスが割り当てられ、ネットワークを介してデータを伝送できる。
【0006】
本開示は、照明器具、カメラ、センサ、ロック等のネットワークに接続されたIoTデバイスに信頼性の高い電力及び制御をワイヤレスで提供するために、ネットワークを介して通信するように構成されたドア又はドアシステムの必要性を認識している。
【発明の概要】
【0007】
本開示の技術は、ドア又はドアシステムに関し、ドア又はドアシステムは、スマートドア及び/又は周辺のワイヤレス受電デバイスに電力を供給するワイヤレス電力伝送システム送信機及び/又は受信機、並びに任意でワイヤレスデータ送信機及び/又は受信機で構成される。
【0008】
例示的な態様では、本開示は、少なくとも1つの第一のドアを記載しており、第一のドアは、第一のドア板(first door slab)を含み、第一のドア板は、ドアフレームに取り付けられるか又はドアフレームの一部である前面及び背面のドアスキン(door skins)又は表面仕上げ(facings)と、少なくとも1つの蝶番(hinge)又は吊下レール取付部(hanging rail attachment)と、ワイヤレス電力伝送システム(WPTS)電源からの電力をワイヤレスで送信するように構成されたWPTS送信機とを備える。例示的な態様では、システムは、少なくとも1つの第二のドアを更に含み、第二のドアは、ドア板を含み、ドア板は、ドアフレームに取り付けられるか又はドアフレームの一部である前面及び背面のドアスキン又は表面仕上げと、少なくとも1つの蝶番又は吊下レール取付部と、第一のドアのWPTS(ワイヤレス電力伝送システム)送信機からの電力をワイヤレスで受信するように構成されたWPTS受信機とを備える。
【0009】
例示的な態様は、少なくとも1つのドアがリピータ又は送信機として機能する、ドア間又はIoTデバイス間のワイヤレス電力(及び任意でデータ)伝送のための様々な構成を提供する。ドアは、ゲートウェイとしても機能する可能性があり、あるいは、外部に電気的に接続されたデバイスは、初期のWPTS送信及び/又はデータ接続(例えば、インターネット接続)を提供する可能性がある。
【0010】
本開示の1つ以上の態様の詳細は、添付の図面及び以下の説明に記載されている。本開示で記載されている技術の他の特徴、目的、及び利点は、明細書及び図面、並びに特許請求の範囲から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
添付の図面は、明細書に組み込まれ、その一部を構成する。図面は、上述の一般的な説明、並びに以下の例示的な実施形態及び方法の詳細な説明とともに、本開示における例示的な実施形態の詳細を説明する。
【0012】
図1】本開示の例示的な実施形態に係る例示的等アシステムの外観立面図である。
図2】ドアシステムの内装立面図である。
図3】ドアの内部を観察できるように室外ドアスキンを取り除いた本発明のドアシステムの立面図である。
図4】本開示の例示的な実施形態に係る例示的なネットワークシステムを示すフロー図である。
図5】本開示の例示的な実施形態に係る例示的なゲートウェイドア及び例示的なIoTデバイスのコンポーネントの詳細、並びにそれらの通信経路を示すフロー図である。
図6図4の続きであり、リピータドア及びIoTデバイスのコンポーネントの詳細、並びにそれらの通信経路を示す。
図7】本開示の例示的な実施形態に係る例示的なゲートウェイドア及び例示的なIoTデバイスのコンポーネントの詳細、並びにそれらの通信経路及びワイヤレス電力経路を示す別のフロー図である。
図8】本開示の例示的な実施形態に係る例示的なリピータドア及び例示的なIoTデバイスのコンポーネントの詳細、並びにそれらの通信経路及びワイヤレス電力経路を示す別のフロー図である。
図9】本開示の例示的な実施形態に係る例示的なゲートウェイドア及び例示的なIoTデバイスのコンポーネントの詳細、並びにそれらの通信経路及びワイヤレス電力経路を示すフロー図である。
図10】本開示の例示的な実施形態に係る例示的なリピータドア及び例示的なIoTデバイスのコンポーネントの詳細、並びにそれらの通信経路及びワイヤレス電力経路を示す別のフロー図である。
図11】本開示の例示的な実施形態に係る例示的なシステムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付の図面に示される例示的な実施形態及び例示的な方法を詳細に参照するが、図面全体を通じて同様の参照符号は、同様の部分又は対応する部分を示す。しかしながら、本発明は、そのより広範な態様では、例示的な実施形態及び例示的な方法に関連して示し説明した特定の詳細、代表的な材料及び方法、及び例示的な実施例に必ずしも限定されないことに留意されたい。例示的な実施形態の説明は、添付の図面と併せて読まれることを意図しており、添付の図面は、明細書全体の一部とみなされるものとする。
【0014】
本明細書において、「水平」、「垂直」、「前」、「後」、「上」、「下」、「上部」、「下部」等の相対的な用語及びそれらの派生語(例えば、「水平方向に」、「垂直方向に」、「下方に」、「上方に」等)は、その時点で説明されているか又は議論中の図面に示されている配向及び車体に対する配向を指すものと解釈されるべきである。これらの相対的な用語は、説明の便宜上のものであり、通常、特定の配向を要求することを意図したものではない。「接続された」及び「相互接続された」等の取付、結合等に関する用語は、特に明記されていない限り、構造が直接的に又は介在する構造を介して間接的に互いに固定されるか又は取り付けられる関係、並びに可動又は不動の取付又は関係の両方を指す。用語「動作可能に接続された」は、その関係によって、関連する構造が意図したとおりに動作できるようにする取付、結合又は接続を指す。用語「統合」(又は「一体」)は、単一の要素として構成された要素、又は互いに固定的に(即ち、移動不能に)接続された別個の部品から構成された要素を指す。更に、特許請求の範囲で使用される用語「1つ」及び「1」は、「少なくとも1つ」を意味し、特許請求の範囲で使用される用語「2つ」は、「少なくとも2つ」を意味する。
【0015】
図1及び図2は、プレハングドア等の、本開示の例示的な実施形態に係るドアシステム10を示す。例示的な実施形態では、ドアシステム10は、従来の蝶番付きの住宅用室内ドアアセンブリ11を含むが、ドアアセンブリ11は、住宅、アパート、車庫、マンション、ホテル、オフィスビル等の居住用又は商業用建物に提供される、枢動可能に取り付けられた室外又は室内のドアアセンブリであってもよいことを理解されたい。ドアアセンブリ11は、木材、金属、木材複合材料、ガラス繊維強化ポリマー複合材料等の任意の適切な材料で構成されてもよい。例示的な実施形態では、ドアアセンブリ11は、実質的に矩形状のドアフレーム12と、2つの羽根(leaves)を含む「平蝶番」等の少なくとも1つの蝶番16によってドアフレーム12に枢動可能に取り付けられたドア14とを含む。例示的な実施形態では、ドアシステム10は、同時係属中の米国特許出願第17/142,759号に開示されているような電動ドアシステムであり、その開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0016】
例示的な実施形態では、フレームアセンブリ12は、平行で離間し垂直方向に延びる第一の縦枠部材(jamb member)12及び第二の縦枠部材12と、第一の縦枠部材12及び第二の縦枠部材12の上端を接続する、水平方向に延びる上枠レール部材(upper jamb rail member)又はヘッダ12cとを含む。当業者であれば、縦枠部材12、12の下端は、下枠12を介して相互接続されていてもよいことを認識できる。
【0017】
更なる例示的な態様では、少なくとも1つの蝶番16は、ドア14を第一の縦枠部材12に枢動可能に取り付ける。典型的には、少なくとも2つの蝶番16、16は、ドア14を第一の縦枠部材12に固定するために設けられる。例示的な実施形態では、図2に最もよく示すように、3つの蝶番16、16、16は、ドア14をフレームアセンブリ12に固定するために使用される。簡潔にするために、以下の議論では、蝶番のグループ全体を示すために下付き数字のない参照符号16を使用することがある。例えば、蝶番16、16、16を総称する場合には、参照符号16を使用することがある。
【0018】
図示のドア14は、矩形状の内部ドアフレーム20と、内部ドアフレーム20の反対側に固定された室外ドアスキン(又は表面仕上げ)23及び室内ドアスキン(又は表面仕上げ)24とを含む。本明細書で使用される「室外」は、ドアの、部屋又は住宅から外部に面する側を示し、「室内」は、ドア14の、部屋又は住宅の内部に面する側を示す。室外ドアスキン23及び室内ドアスキン24は、互いに別個に形成され、典型的に同じ外観を有する。ドアスキン23、24は、内部ドアフレーム20が室外ドアスキン23と室内ドアスキン24との間に挟まれるように、内部ドアフレーム20の適切なコア及び/又は反対側に、例えば、典型的に接着して固定される。
【0019】
例示的な実施形態では、室外ドアスキン23及び室内ドアスキン24は、シートモールディングコンパウンド(「SMC」)又は中密度繊維板(MDF)等のポリマー系複合材料、他の木材複合材料、ガラス繊維等の繊維強化ポリマー、ハードボード、繊維板、スチール及び他の熱可塑性材料で製造される。ドア14は、蝶番16によって内部ドアフレーム20に取り付けられた蝶番側14Hと、水平方向に反対のラッチ側14Lとを有する。図示の内部ドアフレーム20は、典型的に木材又は単板積層材(LVL)等の集成材から製造された、それぞれが平行で離間し水平方向に延びる一対の上部レール21及び下部レール21と、それぞれが平行で離間し垂直方向に延びる一対の第一の縦框22及び第二の縦框22とを有する。上部レール21及び下部レール21は、第一の縦框22と第二の縦框22との間に水平方向に延びている。また、上部レール21及び下部レール21は、接着剤又は機械的留め具等によって第一の縦框22及び第二の縦框22にしっかりと固定されてもよい。図3図5に最もよく示すように、内部ドアフレーム20は、中間レール21を更に含んでもよい。中間レール21は、水平方向に延びており、上部レール21及び下部レール21のそれぞれから離間し、また、典型的には、木材又は単板積層材(LVL)等の集成材から製造される。更に、中間レール21は、第一の縦框22及び第二の縦框22にしっかりと固定されてもよい。蝶番16は、内部ドアフレーム20の蝶番縦框を画定する第一の縦框22に固定される。図4に最もよく示すように、ドア14は、複合材料で作られた保護キャップ19を更に含んでもよい。具体的には、保護キャップ19は、ポリ塩化ビニル又は他の耐候性ポリマーから作られてもよい。更に、図3及び図4に示すように、ドア14は、垂直方向に延びる内部縦框22を更に含み、内部縦框22は、第二の縦框22に隣接し、かつ第二の縦框22から水平方向に離間しており、それによりそれらの間に開いた垂直チャネル25を画定する。内部縦框22も、木材又は単板積層材(LVL)等の集成材から製造されてもよい。
【0020】
典型的等アの図示の内部ドアフレーム20と室外ドアスキン23及び室内ドアスキン24は、内部空洞を取り囲んでおり、内部空洞は、中空であってもよく、必要に応じて、例えば波形パッド、発泡断熱材、又は他のコア材料で満たされてもよい。これにより、ドア14は、室外ドアスキン23と室内ドアスキン24との間の内部ドアフレーム20内に配置されたコア15を含んでもよい。コア15は、ポリウレタンフォーム材料、セルロース系材料及びバインダ樹脂、波形パッド等の発泡断熱材から形成されてもよい。フレームアセンブリ12は、平行で離間し垂直方向に延びる第一の縦枠部材12及び第二の縦枠部材12と、第一の縦枠部材12及び第二の縦枠部材12の上端を接続する、水平方向に延びる上枠部材又はヘッダ12cとを含む。当業者であれば、縦枠部材12、12の下端は、下枠12を介して相互接続されていてもよいことを認識できる。
【0021】
図示の少なくとも1つの蝶番16は、ドア14を第一の縦枠部材12に枢動可能に取り付ける。例示的な実施形態では、少なくとも2つの蝶番16、16は、ドア14を第一の縦枠部材12に固定するために設けられる。好ましくは、図1に最もよく示すように、3つの蝶番16、16、16は、ドア14をフレームアセンブリ12に固定するために使用される。簡潔にするために、以下の議論では、蝶番のグループ全体を示すために下付き数字のない参照符号16を使用することがある。例えば、蝶番16、16、16を総称する場合には、参照符号16を使用することがある。
【0022】
図示のドア14は、矩形状の内部ドアフレーム20と、内部ドアフレーム20の反対側に固定された第一の(又は室外)ドアスキン(又は表面仕上げ)23及び第二の(又は室内)ドアスキン(又は表面仕上げ)24とを含む。更なる例示的な実施形態では、第一のドアスキン23及び第二のドアスキン24は、互いに別個に形成されている。ドアスキン23、24は、内部ドアフレーム20が第一のドアスキン23と第二のドアスキン24との間に挟まれるように、内部ドアフレーム20の適切なコア及び/又は反対側に、例えば、典型的に接着して固定される。典型的に、第一のドアスキン23及び第二のドアスキン24は、シートモールディングコンパウンド(「SMC」)又は中密度繊維板(MDF)等のポリマー系複合材料、他の木材複合材料、ガラス繊維等の繊維強化ポリマー、ハードボード、繊維板、スチール及び他の熱可塑性材料で製造される。ドア14は、蝶番16によって内部ドアフレーム20に取り付けられた蝶番側14Hと、水平方向に反対のラッチ側14Lとを有する。
【0023】
内部ドアフレーム20は、典型的に木材又は単板積層材(LVL)等の集成材から製造された、それぞれが平行で離間し水平方向に延びる一対の上部レール21及び下部レール21と、それぞれが平行で離間し垂直方向に延びる一対の第一の縦框22及び第二の縦框22とを有する。上部レール21及び下部レール21は、第一の縦框22と第二の縦框22との間に水平方向に延びている。また、上部レール21及び下部レール21は、接着剤又は機械的留め具等によって第一の縦框22及び第二の縦框22にしっかりと固定されてもよい。内部ドアフレーム20は、中間レールを更に含んでもよい。中間レールは、水平方向に延びており、上部レール21及び下部レール21のそれぞれから離間し、また、典型的には、木材又は単板積層材(LVL)等の集成材から製造される。更に、中間レールは、第一の縦框22及び第二の縦框22にしっかりと固定されてもよい。蝶番16は、内部ドアフレーム20の蝶番縦框を画定する第一の縦框22に固定される。
【0024】
典型的なドアの内部ドアフレーム20と第一のドアスキン23及び第二のドアスキン24は、内部空洞15を取り囲んでおり、内部空洞15は、中空であってもよく、必要に応じて、例えば波形パッド、発泡断熱材、又は他のコア材料で満たされてもよい。これにより、ドア14は、第一のドアスキン23と第二のドアスキン24との間の内部ドアフレーム20内に配置されたコアを含んでもよい。コアは、ポリウレタンフォーム材料、セルロース系材料及びバインダ樹脂、波形パッド等の発泡断熱材から形成されてもよい。第一のドアスキン23及び第二のドアスキン24は、同じ外観を有してもよく、平坦又は面一であってもよく、1つ以上のパネル化部分を有してもよい。
【0025】
本明細書で説明する例示的な実施形態では、図4に示すように、1つ以上のドア14、14、14は、居住用又は商業用建物に取り付けられると、ワイヤレスネットワークシステム100において互いに接続され、通信してもよい。ここで、参照符号の後に下付き数字を使用して、同じ要素が複数あることを示す。1つのドア14は、Wi-Fi又はイーサネット(登録商標)接続等を介してインターネット106に接続され、インターネットゲートウェイとして機能し、例えば、他のドア14、14は、インターネットに接続されていない(接続されている場合も考えられる)が、ワイヤレスで互いに通信し、ドア14とワイヤレスで通信し、ネットワークシステム100においてリピータとして機能する。以下、ドア14は、ゲートウェイドアと呼ばれ、他のドア14、14は、リピータドアと呼ばれる(このような「リピータドア」にも何らかのインターネット接続機能を有する場合があることに再度留意されたい)。図4には、2つのリピータドア14、14が示されているが、当業者であれば、本明細書を検討した後、追加のリピータドアが存在する場合がある。更に、建物内にゲートウェイとして機能するドアが複数ある場合があり、すべてのドアがゲートウェイとして機能し、リピータとして機能するドアが1つもない場合があることを認識できる。
【0026】
ネットワークシステム100は、1つ以上のドア14、14、14とワイヤレスで通信する1つ以上のIoT電気デバイス102、102を含んでもよい。IoTデバイス102は、照明器具(LED照明器具等)、センサ(煙センサ又はモーションセンサ等)、カメラ、ドアを開閉するドアオペレータ、ロック、コンピュータ、テレビ、電話会議用のオーディオ/ビデオ機器、暖房/空調ユニット、ファン、空気清浄機等であってもよい。例示的な態様では、ドア14、14、14は、IoTデバイス102にワイヤレス電力を供給し、IoTデバイス102と通信し、及び/又はIoTデバイス102を制御するように構成される。限定されないが、特定の例示的なIoTデバイスは、本明細書で説明するドアに関連する任意の位置、例えば、1つ以上のドア内で、スタンドアロンデバイスとして、他の家庭用又は企業用デバイスの一部として等提供されてもよい。ゲートウェイドア14、リピータドア14、14、及びIoTデバイス102、102は、IoTネットワーク108を形成する。図4には、3つのドア14、14、14と2つのIoTデバイス102、102が示されているが、ネットワークシステム100において任意の数のドア14とIoTデバイス102が存在する可能性がある。重要なことに、ネットワークシステム100は、1つのゲートウェイドア14と複数のリピータドア14、14のみを有するため、低コストで動作し、消費エネルギーも少なくなる。
【0027】
特定の状況、例えば建物が大きい場合、壁(例えば、金属製)がワイヤレス通信又は電力伝送を妨げている場合、ネットワークシステムにおいて多数のIoTデバイスがある場合、又はシステムの遅延が大きい場合、複数のゲートウェイドア14が使用されてもよい。各ドアに接続されるデバイスの数、システムの遅延、ドア間の距離、各ドア間の物理的媒体(例えば、金属製の壁)等の複数の要因は、複数のゲートウェイドア14を使用するという決定に影響を与える。ネットワークシステム100は、ゲートウェイドア14との電子通信のためのハードウェア及びソフトウェアプラットフォームを有するリモートデバイス104を更に含んでもよい。リモートデバイス104は、住宅所有者、建物管理者、システム管理者等のユーザに関連付けられたスマートフォン、スマートウォッチ、又はタブレットであってもよい。図4に示すように、リモートデバイス104は、インターネット106を介してゲートウェイドア14とワイヤレスで通信してもよい。図4には、1つのリモートデバイス104が示されているが、複数のユーザが承認されている場合、複数のデバイス104が使用されてもよい。承認されたユーザは、リモートデバイス104を使用して、好み、セキュリティ機能等を使用してIoTネットワーク108を構成してもよい。
【0028】
ネットワークシステム100は、ゲートウェイドア14、1つ以上のリピータドア14、14、1つ以上のIoTデバイス100、100、及び1つ以上のリモートデバイス104を含む。ドア14、14、14は、IoTデバイス100への電力及びインターネット接続の供給源として機能する。ドア14、14、14は、それぞれ、家庭/建物の主電源(120V、AC)に配線され、イーサネット(登録商標)又はWi-Fiを介して直接的に(ゲートウェイドア14)、又は間接的に(リピータドア14、14)インターネット106に接続される。ドア14、14、14は、様々なIoTプロトコル(Wi-Fi、Matter、Thread、Zigbee(登録商標)、Zwave(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等)を実装するための複数のラジオを更に有する。ネットワークシステム100がクラウド(即ち、インターネット)に接続されているため、リモートデバイス104にあるモバイルアプリ及び/又はウェブアプリを使用して、ネットワークシステム100をリモートで制御及び構成し、その結果、デバイス102を制御及び構成することができる。
【0029】
複数のドア14、14、14は、ネットワークシステム100において相互にリンクされてもよく、1つ(又は複数)のドア14は、ゲートウェイドアとして機能し(即ち、インターネットに接続)、他のドア14、14は、ネットワークシステム100用のラジオのみを有するため、IoTリピータとして機能する。複数のドアが存在する場合、IoTデバイス102は、任意のドアから電力及び/又は接続を受け取ることができる。最も効率的なエネルギー伝送及び/又は接続を提供するドアを使用することができる(通常、干渉が介在しない最も近いドア)。IoTデバイス102が特定の部屋/エリアに手動で構成されてもよいため、特定の部屋が使用されていないときにIoTデバイス102を完全にオフ/オンにし(したがって、その部屋にあるすべてのデバイスをオフにする必要がある)、また、最適な性能(即ち、エネルギー伝送と接続)を実現することができ、最適な性能を実現するためには、IoTデバイスが隣接する部屋にあるドアから電力/接続を受け取る必要がある可能性がある。
【0030】
図5及び図6は、ゲートウェイドア14、リピータドア14、14、及びIoTデバイス102、102の概略図を示す。図5に示すように、ゲートウェイドア14には、AC-DC電力変換器200、IoTゲートウェイ202、コントローラ204、及びワイヤレス電力伝送システム(WPTS)送信機206等のコンポーネントを含む。コンポーネントは、ドア14の内部空洞15、ドア縦枠12内に部分的又は全体的に配置されるか、又はそれらに接続されてもよい。他の例示的な実施形態では、WPTS送信機は、ゲートウェイドアに近接した差込式ワイヤレス電力/通信デバイスとして提供され(例えば、120Vの差込式モジュールとして提供される)、ワイヤレス電力が外部WPTS送信機から(ドアに取り付けられたWPTS受信機306を介して)ドアに供給される。例示的な差込式デバイスは、壁コンセント、天井の照明器具、自立型照明器具又は他の器具、電力線路(powered tracks)等に差し込むように構成されたものを含む。更に、データ通信(例えば、インターネット接続)は、ゲートウェイドアに加えて、又はゲートウェイドアの代わりに差込式デバイスを介して行うことができる(後者の場合、ゲートウェイドアは、リピータドアに似ている)。
【0031】
例示的な実施形態では、AC-DC電力変換器200は、交流(AC)をドア14のコンポーネントが使用する直流(DC)に変換する。変換器200は、高電圧AC(110(又は120)VのAC等)電源60に電気的に接続される。AC電源60は、米国ではグリッド電源、壁電源、又は家庭用電源として知られている標準120(又は110)Vの汎用AC電源であってもよい。220V等の他の電圧も使用可能である。変換器200は、必要に応じて、IoTゲートウェイ202、コントローラ204、及びWPTS送信機206が使用できるように、電源60からのAC電力をDCに整流する。多数のIoTデバイスは、5VのDCで動作し、変換器200により、各デバイスに適切な電力が供給され、各デバイスで適切な電力で使用できる。
【0032】
IoTゲートウェイ202は、IoTネットワーク108とインターネット106をブリッジし、IoTデバイス102及びリピータドア14及び/又は14と通信する。IoTゲートウェイ202は、イーサネット(登録商標)接続(有線接続)又はWi-Fi(無線接続)によってインターネットに接続される。IoTゲートウェイ202は、Wi-Fi、Matter、Thread、Zigbee(登録商標)、Zwave(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、固有RF、又はそれらの組み合わせ等の標準IoTプロトコルを使用して、リピータドア14及び/又は14にもワイヤレスで接続される。
【0033】
コントローラ204は、WPTS送信機206及びIoTゲートウェイ202に制御ロジックを提供する。例示的な実施形態では、コントローラ204は、2つの主要な制御を提供する。まず、コントローラ204は、インターネット106を介してリモートデバイス104と通信することにより、ユーザが1つ以上のIoTデバイス102へのWPTS送信機206を有効又は無効にすることで1つ以上のIoTデバイス102のオン/オフを切り替えるようにする。次に、コントローラは、1つ以上の占有センサ(ドアシステム内又はドアシステム上に配置されるか、又はIoTデバイス102の1つとしてリモートで配置される)と通信することにより、特定のIoTデバイス102(例えば、IoT照明器具)へのWPTS送信機206を自動的に有効又は無効にして、それらのIoTデバイスをオン/オフにする。このようにして、照明器具等が必要なときにのみ動作し、不要なときにオフにして電力を節約することができる。ユーザは、WPTS送信機206の自動有効化/無効化ルールを、リモートデバイス104を介して事前に設定し、クラウドに保存することができる。ユーザが最初にリモートデバイス104を設定するときにルールを確立することができる。
【0034】
WPTS送信機206は、IoTデバイス102に電力をワイヤレスで送信するために使用されてもよい。電力は、変換器200によってWPTS送信機206に供給される。一般に、図5に示すように、WPTSは、電力送信機206、電力送信機206に動作可能に接続された送信アンテナ208、WPTS受信機306、及びWPTS受信機306に動作可能に接続された受信アンテナ308を含む。本明細書で使用される「アンテナ」は、磁場を生成/受信するコイル状の電線、電場を生成/受信する金属板、電波を放射/受信する金属ロッド、又は光を生成/受信するレーザであってもよい。WPTS送信機206及び送信アンテナ208は、ゲートウェイドア14及びリピータドアに配置され、WPTS受信機306及び受信アンテナ308は、IoTデバイス102に配置される。
【0035】
あるいは、電力変換器200/400、WPTS送信機206/406、及び送信アンテナ208/408を有する代わりに、ゲートウェイドア及びリピータドアは、ワイヤレス電力のみを受信するように構成されてもよく、したがって、IoTデバイス102のようにこれらのコンポーネントをWPTS受信機及び受信アンテナのみに置き換えてもよい。例えば、図7及び図8は、それぞれ700及び800で追加の例示的なゲートウェイドア及びリピータドア構成を概して示している。図7及び図8に示す例示的な実施形態では、WPTS受信機706及びアンテナ708は、ドア上又はドア内(例えば、ドアスキンの間)に設けられ、ワイヤレス電力は、一般にWPTS受信機706によって712で受信される。図7では、ワイヤレスIoTネットワークとの通信は、IoTゲートウェイ202を介して概して716で示されている。図8では、ワイヤレスIOTネットワークとの通信は、IoTリピータ402を介して概して718で示されている。図7及び図8は、710で内部(又はドアに取り付けられた)電池も示している。
【0036】
ドアには、WPTS送信機及びWPTS受信機の両方、並びにそれらに関連するアンテナが装備されてもよく、こうして、ワイヤレスエネルギーを「中継」できるようになる。ゲートウェイドアとリピータドアの両方は、ワイヤレスエネルギーを中継するように構成されてもよい。これらのリレードアは、更に、中継するワイヤレスエネルギーとは異なる種類のワイヤレスエネルギーを受信するように構成されてもよい。例えば、ドアは、赤外線エネルギーを受信し、RFエネルギーを中継(即ち、送信)してもよい。ワイヤレス電力伝送の例示的な技術及びテクノロジーの説明については、2022年9月23日に出願され、「Door Assembly Having Rechargeable Battery, Methods and System for Charging the Battery」と題された同時係属中の米国特許出願第17/951,737号を参照し、その内容全体が参照により組み込まれる。
【0037】
図9及び図10は、それぞれ900及び1000で追加の例示的なゲートウェイドア及びリピータドア構成を示しており、それぞれがワイヤレス電力の受信及びドアからのワイヤレス電力の送信を示している。図9及び図10に示す例示的な実施形態では、WPTS受信機706及びアンテナ708は、ドア上又はドア内(例えば、ドアスキンの間)に設けられ、ワイヤレス電力は、一般にWPTS受信機706によって712で受信され、ワイヤレス電力は、通常、ドア上又はドア内(例えば、ドアスキンの間)に設けられたWPTS送信機206及びアンテナ208を介して714で送信される。図9では、ワイヤレスIoTネットワークとの通信は、IoTゲートウェイ202を介して概して716で示されている。図10では、ワイヤレスIOTネットワークとの通信は、IoTリピータ402を介して概して718で示されている。図9及び図10は、710で内部(又はドアに取り付けられた)電池も示している。
【0038】
上記例示的な実施形態によれば、例えば、図9及び図10におけるワイヤレス電力の受信及びドアからのワイヤレス電力の送信に関して、「自分でできる(do it yourself)」(DIY)システムは、取付のニーズに応じて簡単に取り付けられ構成された1つ以上のドアを含んでもよい。例えば、RF送信機は、ドアからIRの見通し(line of sight)外にあるデバイスにワイヤレス電力を送信することができ、あるいは、意図したターゲット(他のドア又は別のIoTデバイスのいずれか)がすべて特定の送信機の見通し内である場合、その送信機は、IR送信機を利用するように設けられてもよい。同様に、RF受信機は、見通し外/IRに適さないあらゆる送信要件に利用できる。この例としては、同じドアに1つのIR受信機と1つのIR送信機があること、同じドアに1つのIR受信機と1つのRF送信機があること、同じドアに1つのRF受信機と1つのIR送信機があること、同じドアに1つのRF受信機と1つのIR送信機があること、又は同じドアに複数の受信機及び/又は複数の送信機がある(いずれも異なる媒体、例えばIRとRF等で動作する場合がある)こと等が挙げられるが、これらに限定されない。したがって、ドア(及びゲートウェイドア又はリピータドアのコンポーネント)は、特定の部屋又は一連の部屋に固有のワイヤレス電力(及びIoTネットワーク)のニーズを満たすために、必要に応じて選択されて設けられてもよい。
【0039】
例示的な実施形態では、WPTS送信機206は、変換器200からの電力を時間的に変化する電磁場に変換する。IoTデバイス102上のWPTS送信機206とWPTS受信機306は協働して、それぞれWPTS送信機206のアンテナ208とWPTS受信機300のアンテナ308を介して、時間的に変化する電磁場をWPTS受信機306に伝送する。次に、WPTS受信機306は、時間的に変化する電磁場を受信し、それをIoTデバイス102が使用するDC電流に変換する。WPTSの実装には、誘導結合(磁場によるコイル間の電磁誘導を使用した電気エネルギーの伝送)、共振誘導結合(1つが送信機にあり、もう1つが受信機にある2つの共振回路(同調回路)間の磁場によって電力が伝送される誘導結合の形態)、容量結合(電力の伝送のための静電容量を形成する2つの電極(アノードとカソード)間の電力の伝送のための電場を使用した電気エネルギーの伝送)、磁気力学的結合(1つが送信機にあり、もう1つが受信機にある回転電機子上の磁石によって生成される磁場によって互いに結合され、同期して回転する2つの電機子間の電気エネルギーの伝送)、マイクロ波(典型的にはマイクロ波範囲にある、電磁放射の短波長を有する電波を介した電気エネルギーの伝送)、光波、又はそれらの組み合わせ等の複数の技術を使用してもよい。1つの技術では、WPTS送信機206は、無線周波数(RF)電力信号を生成し、送信アンテナ208及び受信アンテナ308を介して、RF電力信号をWPTS受信機306に伝送する。WPTS受信機306は、入力RF電力信号を受信して電流に変換し(制限がないが、例えば、送信アンテナから9メートル以上離れた位置)、IoTデバイスに電力を供給する。本明細書で説明したように、他の検討されている技術では、制限なく、送信ソースから20メートル以上離れた位置(又は見通し内にある任意の距離)での送信を可能にする赤外線(IR)技術が使用されている。このようにして、ドア(又は窓等)自体の役割は、従来の役割からワイヤレス電力のソースの役割に変わる可能性がある。
【0040】
WPTS送信機206及びIoTネットワーク108に必要な送信アンテナ208の配置は、異なってもよい。送信アンテナ208は、縦枠12、12、ドア14、縦枠とドアの両方又はこれら2つの組み合わせに配置されてもよい。更に、送信アンテナ208は、範囲を広げ、システム全体の効率を高め、性能を向上させるために、ドア14の両側(室内側と室外側)に配置されてもよい。例示的な実施形態では、送信アンテナ208は、送信が妨げられないようにドア14の室外側表面に配置される。通常、電力が物理的媒体(壁等)を介して伝送されると、WPTSの効率が低下する。ドア14の両側にWPTSアンテナを配置すると、物理的媒体を介して電力を伝送する必要がなくなり、WPTSの効率が向上する。WPTS送信機206は、縦枠12、12に配置されてもよく、ドア14の内部空洞15内に配置されてもよい。
【0041】
更に、図3に示すように、1つ以上の送信アンテナ208/408は、更に、ワイヤレス電力を送信する任意のドアに設けられてもよい。同様に、ドアにWPTS受信機306が装備される場合、1つ以上の受信アンテナ308が存在してもよい。
【0042】
ワイヤレス電力を受信するように構成されたドアは、典型的に専門家を必要とするより複雑な取付である有線電源を必要とするドアとは対照的に、電動ドアに対する「自分でできる」タイプの改造オプションを可能にする。本明細書で説明する様々な例示的な実施形態では、消費者は、古い出入り口を取り外して1つ以上のドアを取り付け、該当する場合に外部(即ち、ドア内に取り付けられていない)WPTSモジュール/送信機を差し込むだけで済む。
【0043】
図6に示すように、各リピータドア14は、リピータドアがIoTゲートウェイ202の代わりにIoTリピータ402を含むことを除いて、ゲートウェイドア14と同じであってもよい。IoTリピータ402は、IoTネットワーク108を介してのみ、即ちIoTデバイス、他のリピータドア14、14、又はゲートウェイドア14と通信するが、インターネット106と直接通信しない(一部の例示的な実施形態において)。リピータドア14は、ゲートウェイドア14を介してのみインターネットに接続される。リピータドア14は、電力変換器400、コントローラ404、及び送信アンテナ408に動作可能に接続されたWPTS送信機406を更に含んでもよく、これらは、それぞれ前述の電力変換器200、コントローラ204、WPTS送信機206、及び送信アンテナ208と同じである。
【0044】
例示的な態様では、IoTデバイス102はすべて、本発明のネットワークシステム100で動作するように同様に装備されている。例示的なIoTデバイス102、102は、図5及び図6に示されており、好ましくは同じであるため、本明細書では1つのIoTデバイスのみについて説明し、一般に参照符号102で言及される。図5及び図6に示すように、IoTデバイス102は、WPTS受信機306、IoTラジオ300、及び特定用途向け回路302というコンポーネントを有する。特定用途向け回路302は、IoTデバイス102の種類に固有のものであり、IoTデバイス102の機能に必要である。例えば、カメラは、LED照明器具とは異なる特定用途向け回路302を有する。WPTS受信機306は、受信アンテナ308に動作可能に接続され、その動作については上で説明されている。
【0045】
IoTラジオ300は、ゲートウェイドア14上のIoTゲートウェイ202及びリピータドア14上のIoTリピータ402の一方又は両方とワイヤレスで通信する。IoTラジオ300を介した通信は、(上述した)IoTネットワーク108の一部を構成する。一部のIoTデバイスは、IoTラジオを有する必要がなく、WPTS受信機システムのみを有する場合があり、例えば、TVは、IoT接続を有する必要がないが、ドアから電力をワイヤレスで受信できる。
【0046】
特定用途向け回路302は、特定のIoTデバイス102に固有のものである。前述のように、IoTデバイス102は、照明器具、センサ、カメラ、ドア開閉装置、ロック、コンピュータ、テレビ、電話会議用のオーディオ/ビデオ機器、暖房/空調ユニット、ファン、空気清浄機等であってもよい。特定用途向け回路302は、モーションセンサ等のセンサ、ユーザインターフェース、IoTデバイス102を制御するためのアクチュエータ、及びIoTデバイス102を操作するために必要な他の回路を含んでもよい。ユーザインターフェースは、IoTデバイス102の状態を示すためのプラットフォーム、及び/又はユーザがIoTデバイス102に情報又は指示を入力するためのプラットフォームを提供する。ユーザインターフェースは、例えばIoTデバイス102の状態を表示するためのディスプレイ又は照明器具、及び/又はユーザがIoTデバイス102に情報又は指示を入力するためのボタンを含んでもよい。
【0047】
図11は、例示的なシステム100を示し、図11に示すように、システム100は、手動のユーザ入力(ボックス500)又は構成可能な自動制御(ボックス502)によって動作する。手動(ボックス500)モードでは、ユーザは、例えばドアシステムにある物理的なボタンを押す(ボックス504)ことにより、又はリモートデバイス104上のアプリケーション(ボックス506)を介して、IoTデバイス102をオン/オフにすることができる。リモートデバイス104を使用するために、ユーザは、インターネット106を介してリモートデバイス104からネットワークシステム100にアクセスしてもよい。更に、リモートデバイスにIoTラジオが搭載されている場合、IoTネットワークの範囲内にあるときにリモートデバイスを用いて制御することができる(例えば、Bluetooth(登録商標))。
【0048】
自動モード(ボックス502)は、事前設定されたスケジュール(ボックス508)、部屋の占有状況の検出(ボックス510)、特定のユーザの検出/存在(ボックス512)、及び承認されたユーザの検出/存在(ボックス514)というトリガーのいずれかによって動作してもよい。自動モード(ボックス502)は、IoTネットワーク108を使用して実現されてもよい。例えば、ユーザの電話が特定のIoTデバイス104の近くにあるときにBluetooth(登録商標)を用いて検出することができる。あるいは、キーフォブを使用してIoTネットワーク108に組み込むことができる。トリガーに応じて、特定のトリガーに基づいて特定のIoTデバイスをオン/オフにしてもよい。ユーザを異なるクラスのユーザに分類してもよい。例えば、クラスAのユーザは、どの部屋でもすべてのデバイスを完全に使用できるが、クラスBのユーザは、特定の部屋で特定のデバイスのみに制限される。ここでは、ユーザに応じて、特定のIoTデバイス104と特定の部屋のみをオンにすることができる。手動モード(ボックス500)又は自動モード(ボックス502)になると、システム100の動作によって、すべてのIoTデバイス102を制御する必要があるか、特定のIoTデバイス102のみを制御する必要があるかを決定する(ボックス516)。この決定は、事前に構成されているか(自動モードの場合)、又はユーザによる手動入力に依存する。次に、制御対象のIoTデバイス102が有効であるか無効であるかを識別する(ボックス518)。無効の場合、コントローラ204(ゲートウェイドア14上)、404(リピータドア14上)は、無効なデバイス102へのWPTS送信機206、406をオフにして(ボックス520)、デバイス102をオフにし(ボックス522)、かつデバイス102をIoTネットワーク108から除去する(ボックス524)。有効の場合、コントローラ204、404は、有効なデバイス102へのWPTS送信機206、406をオンにして(ボックス526)、デバイス102の電源をオンにし(ボックス528)、かつIoTデバイス102をIoTネットワーク108に接続する(ボックス530)。有効の場合、コントローラ204、404は、デバイス102をオンにする。無効の場合、コントローラ204、404は、デバイス102をオフにする。
【0049】
特定の実施形態では、手動モード(ボックス500)と自動モード(ボックス502)が同時に動作する場合がある。例えば、手動モード(ボックス500)を用いて、1つ以上のIoTデバイス102の現在の状態をオーバーライドすることができる。これは、特定の自動トリガーによってデバイスが再度有効になるまでこのモードのままにするか、又は別の手動イベントが使用されるまで手動で構成された状態を維持するように構成されてもよい。更に、特定のドア14又はIoTデバイス102に対して手動モード(ボックス500)と自動モード(ボックス502)の両方を無効にすることができ、これは、リモートデバイス104から構成されてもよい。
【0050】
あるいは、IoTデバイス102に小型電池が搭載されている場合、IoTネットワーク108を用いてIoTデバイス102に低電力モードの開始/終了を通知することができる。低電力モードに入ると、IoTデバイス102は、WPTS受信機306を無効にするため、ドア14からの電力を切断する。低電力モードでは、IoTデバイス102は、IoTネットワーク108に接続されたままであるため、IoTデバイス102は、自動(ボックス502)トリガー又は手動(ボックス500)トリガーによってトリガーされたときに、ドア14から信号を受信してWPTS受信機306をオンにすることができる。これにより、IoTデバイス102が使用されていないときに電力を節約しながら、WPTS機能を実装するための様々なアーキテクチャを使用することができる。
【0051】
ドア14は、エリア内のIoTデバイス102の電源を制御できるため、ネットワークシステム100は、承認されたユーザが存在する場合にのみデバイス102をオンにするように構成されてもよい。したがって、承認されていないユーザが安全なエリアに侵入したとしても、IoTデバイスを使用することができない。一例としては、役員のオフィスが挙げられる。役員が部屋を出ると、コンピュータの電源が無効になるため、そのコンピュータ上の機密情報に誰もアクセスできなくなる。
【0052】
現在のネットワークシステム100は、従来のシステムに比較して複数の利点がある。第一に、単一のゲートウェイドア14によってエネルギーを節約できる。ここでは、複数のIoTデバイス102が単一のゲートウェイドア14に接続されることにより、IoTデバイス102がインターネットに接続できるようになる。この方法では、IoTデバイスは、IoTネットワークを介してゲートウェイにワイヤレスで接続され、ゲートウェイドア14は、これらのIoTデバイス102をインターネットにブリッジする。このシステムでは、ゲートウェイドア14がインターネットに接続するためのネットワークインターフェースを有する必要があり、これにより、IoTデバイスのコストが低くなり、消費エネルギーも少なくなる。ゲートウェイを既に住宅の中にあるオブジェクト、即ちドアに埋め込むと、スペースも節約され、見た目も良くなる。
【0053】
第二に、ネットワークシステム100は、IoTデバイス102に効率的なエネルギー源を提供する。電源コンセントは、必ずしも簡単にアクセスできるとは限らず、電池の充電/交換は、住宅所有者にとって面倒である。ドア14がIoTデバイス102にワイヤレス電力を供給することで、住宅所有者/企業は、IoTデバイス102に電力を確実に供給する方法について心配する必要がなくなる。更に、IoTデバイスへのエネルギー伝送及び/又は接続が最も効率的であるドアを使用できるため、効率的なエネルギーの使用と接続が可能になる。
【0054】
第三に、本発明のネットワークシステム100は、エネルギー管理を改善する。商業用と住宅用の両方の応用で、エネルギーを節約すると、コストを節約し、環境保護に有利である。しかしながら、不要なときにすべてのIoTデバイス(及び他のデバイス、テレビ会議システム、プロジェクター、照明器具)への電力を手動で制御する必要があるため、管理が困難である。建物又は部屋の入口に配置されているドア14は、そのエリアが使用されていないときにエネルギーを節約するために、部屋/建物内のデバイスを手動又は自動で制御するのに理想的な位置である。部屋又は建物の電力を管理する機能に対応するために住宅/建物のインフラストラクチャ(即ち、配線)を変更する代わりに、部屋/建物内のIoTデバイス102への電力を制御するための1つ以上のドア14を取り付けるだけで済む。
【0055】
第四に、本発明のネットワークシステム100は、高度なセキュリティ機能を提供する。システム100は、エリア内のIoTデバイス102への電力を制御できるため、承認されたユーザが存在する場合にのみデバイスをオンにするように構成されてもよい。以上、役員のオフィスの例が示されている。
【0056】
第五に、本発明のネットワークシステム100は、WPTSの理想的な位置を提供する。一般的なWPTSでは、見た目に理想的ではなく、取付も容易ではない大型のアンテナが必要である。ドア14には十分なスペースがあるため、大型のアンテナを使用してシステムの性能と効率を向上させることができる。範囲を広げ、システム全体の効率と性能を向上させるために、アンテナは、ドアシステムの両側(室内側と室外側)に配置されてもよい。更に、単一のWPTSシステムを使用して、単一のエリアではなく2つのエリア(ドア14の両側)のデバイスに電力を供給できるため、コストを節約できる。IoTデバイス102は、特定の部屋/エリアに手動で構成されてもよいため、部屋を完全にオフにしながら、最適な性能(即ち、エネルギー伝送と接続)を実現することができる。
【0057】
本発明の例示的な実施形態に関する上記説明は、特許法の規定に従って例示を目的として提示されたものである。これは、網羅的であること、又は本発明を開示された正確な形式に限定することを意図したものではない。上記の教示に照らして、明らかな修正又は変形が可能である。本明細書に開示された実施形態は、本発明の原理及びその実用的な適用を最もよく説明するために選択されたものであり、それにより、当業者は、本明細書に記載された原理に従う限り、意図された特定の用途に適した様々な実施形態及び様々な変更を伴って本発明を最もよく利用することができる。したがって、上述した発明には、その趣旨及び範囲から逸脱することなく、変更を加えることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-09-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス構成要素を有するエントリデバイスであって、
少なくとも1つのワイヤレスプロトコル構成要素を有するドア又はドアアセンブリであって、前記ワイヤレスプロトコル構成要素が電力をワイヤレスで送信するように構成されたワイヤレス電力伝送システム(WPTS)送信機と、WPTS電源からワイヤレス電力を受信するように構成されたWPTS受信機との一方又は両方と、少なくとも1つのモノのインターネット(IoT)デバイスと、を備える、ドア又はドアアセンブリを備える、エントリデバイス。
【請求項2】
前記少なくとも1つのIoTデバイスは、インターネット接続を提供するように構成されたIoTゲートウェイである、請求項1に記載のエントリデバイス。
【請求項3】
前記少なくとも1つのIoTデバイスは、ワイヤレスネットワークの信号を捕捉し、ワイヤレスネットワークのカバレッジを拡張するために、そのような信号を再送信するように構成されたIoTリピータである、請求項1に記載のエントリデバイス。
【請求項4】
前記少なくとも1つのIoTデバイスは、ワイヤレスネットワークの信号を受信し、そのような信号を増幅し、ブーストされたワイヤレスネットワーク信号を送信するように構成されたIoTエクステンダである、請求項1に記載のエントリデバイス。
【請求項5】
前記少なくとも1つのワイヤレスプロトコル構成要素は、WPTS送信機構成要素を備える、請求項2に記載のエントリデバイス。
【請求項6】
前記少なくとも1つのワイヤレスプロトコル構成要素は、WPTS受信機構成要素を備える、請求項2に記載のエントリデバイス。
【請求項7】
前記少なくとも1つのワイヤレスプロトコル構成要素は、ワイヤレス電力を受信するWPTS受信機構成要素とワイヤレス電力を再送信するWPTS送信機構成要素との両方を含むWPTSリレーを備える、請求項2に記載のエントリデバイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つのワイヤレスプロトコル構成要素は、WPTS送信機構成要素を備える、請求項3に記載のエントリデバイス。
【請求項9】
前記少なくとも1つのワイヤレスプロトコル構成要素は、WPTS受信機構成要素を備える、請求項3に記載のエントリデバイス。
【請求項10】
前記少なくとも1つのワイヤレスプロトコル構成要素は、ワイヤレス電力を受信するWPTS受信機構成要素とワイヤレス電力を再送信するWPTS送信機構成要素との両方を含むWPTSリレーを更に備える、請求項3に記載のエントリデバイス。
【請求項11】
前記少なくとも1つのワイヤレスプロトコル構成要素は、WPTS送信機を更に備える、請求項4に記載のエントリデバイス。
【請求項12】
前記少なくとも1つのワイヤレスプロトコル構成要素は、WPTS受信機を更に備える、請求項4に記載のエントリデバイス。
【請求項13】
前記少なくとも1つのワイヤレスプロトコル構成要素は、ワイヤレス電力を受信し、ワイヤレス電力を再送信するWPTSリレーを更に備える、請求項4に記載のエントリデバイス。
【請求項14】
WPTS送信機は、電源への有線接続を有するドア又はドアアセンブリから電力を送信するように構成される、請求項1に記載のエントリデバイス。
【請求項15】
WPTS送信機は、ドア又はドアアセンブリの電池から電力を送信するように構成される、請求項1に記載のエントリデバイス。
【請求項16】
前記少なくとも1つのワイヤレスプロトコル構成要素は、ドアアセンブリの縦枠の中又は上に配置される、請求項1に記載のエントリデバイス。
【請求項17】
前記少なくとも1つのワイヤレスプロトコル構成要素は、ドアアセンブリの前記縦枠内の中空空間内に少なくとも部分的に収容されたアンテナを備えるWPTS送信機又は受信機を備える、請求項16に記載のエントリデバイス。
【請求項18】
前記少なくとも1つのワイヤレスプロトコル構成要素は、ドア板の中又は上に配置される、請求項1に記載のエントリデバイス。
【請求項19】
前記少なくとも1つのワイヤレスプロトコル構成要素は、前記ドア板の中空空間内に少なくとも部分的に収容されたアンテナを備えるWPTS送信機又は受信機を備える、請求項18に記載のエントリデバイス。
【請求項20】
前記アンテナは、ドア板の前面ドアスキンと後面ドアスキンとの間に設けられる、請求項19に記載のエントリデバイス。
【請求項21】
前記少なくとも1つのワイヤレス構成要素は、RFプロトコルに従って動作するWPTS送信機、受信機又はリレーを備える、請求項1に記載のエントリデバイス。
【請求項22】
前記少なくとも1つのワイヤレス構成要素は、IRプロトコルに従って動作するWPTS送信機、受信機又はリレーを備える、請求項1に記載のエントリデバイス。
【請求項23】
前記ドア又はドアアセンブリは、少なくとも1つのモノのインターネット(IoT)電気デバイスを更に含む、請求項1に記載のエントリデバイス。
【請求項24】
前記ドア又はドアアセンブリは、コントローラと、充電式電池とを含む、請求項23に記載のエントリデバイス。
【請求項25】
前記ドア又はドアアセンブリは、第一のソース媒体でエネルギーをワイヤレスで受信し、第二のソース媒体でエネルギーを送信するように構成される、請求項1に記載のエントリデバイス。
【請求項26】
前記第一のソース媒体及び前記第二のソース媒体のいずれかは、IR又はRFソース媒体である、請求項25に記載のエントリデバイス。
【請求項27】
前記ドア又はドアアセンブリは、同じソース媒体でエネルギーをワイヤレスで受信し、エネルギーを送信するように構成され、そのソース媒体がIR又はRFソース媒体である、請求項1に記載のエントリデバイス。
【請求項28】
前記ドア又はドアアセンブリは、ドアフレームに取り付けられるか又はドアフレームの一部である前面及び背面のドアスキン又は表面仕上げを更に備えるドア板と、少なくとも1つの蝶番又は吊下レール取付部と、を備える、請求項1に記載のエントリデバイス。
【国際調査報告】