(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-17
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて、セルグループの活性化または非活性化のサービスを提供するための方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0457 20230101AFI20250109BHJP
H04W 76/27 20180101ALI20250109BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20250109BHJP
H04W 76/16 20180101ALI20250109BHJP
【FI】
H04W72/0457 110
H04W76/27
H04W72/231
H04W76/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539778
(86)(22)【出願日】2022-12-30
(85)【翻訳文提出日】2024-06-28
(86)【国際出願番号】 KR2022021727
(87)【国際公開番号】W WO2023128700
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】10-2021-0193442
(32)【優先日】2021-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム,ドンゴン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA14
5K067AA43
5K067DD34
5K067EE24
5K067EE56
5K067HH22
(57)【要約】
【課題】無線通信システムにおいて、セルグループの活性化サービスまたは非活性化サービスを提供するための方法及び装置を提供する。
【解決手段】無線通信システムにおいてセルグループの活性化サービスまたは非活性化サービスを提供するための方法及び装置が提供される。前記方法は、第1基地局が、第2基地局へ、デュアルアクセスに係わる要求メッセージを送信することを含む。前記方法は、第2基地局から、デュアルアクセスのための第2セルグループ(SCG)に係わる構成情報を含む応答メッセージを受信することを含む。前記方法は、応答メッセージがSCGの状態に係わる情報を含むか否かを識別することを含む。そして、前記方法は、SCGの構成情報と、SCGの状態に係わる情報とを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを端末に伝送することを含み、RRCメッセージは、SCGが非活性化される場合、またはSCGの状態に係わる情報がSCGを非活性化させる要求を含む場合、QoSフローリマッピングを実行しない情報を含む。
【選択図】
図1G
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて、第1基地局がデュアルアクセスを実行する方法であって、
前記デュアルアクセスに係わる要求メッセージを第2基地局に送信する段階と
前記第2基地局から、前記デュアルアクセスのための第2セルグループ(SCG:second cell group)に係わる設定情報を含む応答メッセージを受信する段階と、
前記応答メッセージが前記SCGの状態に係わる情報を含むか否かを識別する段階と、
前記SCGの設定情報と、前記SCGの状態に係わる情報とを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを端末に伝送する段階と、を含み、
前記SCGの設定情報は、前記SCGが非活性化される場合、または前記SCGの状態に係わる情報が前記SCGを非活性化させる要求を含む場合、前記SCGに関連付けられたデータ無線ベアラ(DBR)上において、QoSフローリマッピングを実行しない情報を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記SCGの状態に係わる情報は、前記SCGの現在の状態を含み、
前記SCGの設定情報、及び前記SCGの現在の状態を含む前記RRCメッセージを前記端末に伝送する段階を含み、
前記SCGの設定情報は、前記SCGの現在の状態が非活性化される場合、前記SCGに関連付けられた前記DRB上において、前記QoSフローリマッピングを実行しない情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記SCGの状態に係わる情報は、前記SCGの非活性化を示す指示子を含み、
前記SCGの設定情報、及び前記SCGの非活性化を示す指示子を含む前記RRCメッセージを前記端末に伝送し、
前記SCGの設定情報は、前記SCGに関連付けられた前記DRB上において、前記QoSフローリマッピングを実行しない情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記RRCメッセージを前記端末に伝送する段階が、
前記端末に、前記QoSフローリマッピングのための設定情報を送信する段階と、
前記端末に、前記SCGの状態に係わる情報を含む前記RRCメッセージを送信する段階と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記端末に、SDAPレイヤの設定情報を含むRRCメッセージを送信する段階と
前記端末に、前記SCGの非活性化を示す指示子を含む前記RRCメッセージを送信する段階と、をさらに含み、
前記SDAPレイヤの設定情報を含むRRCメッセージは、デフォルトベアラの設定情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記デフォルトベアラの設定情報は、前記デフォルトベアラを非活性化セルグループに含まれるベアラに再設定することを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
無線通信システムにおいて、端末がデュアルアクセスを実行する方法であって、
第2セルグループ(SCG:second cell group)を設定した第2基地局からのメッセージに基づいて、第1基地局から、デュアルアクセス用の第2セルグループ(SCG)の設定情報、及び前記SCGの状態に係わる情報を含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信する段階と、
前記SCGの設定が成功しているか否かの情報を含むRRC応答メッセージを送信する段階と、を含み、
前記SCGの設定情報は、前記SCGが非活性化される場合、または前記SCGの状態に係わる情報が前記SCGの非活性化要求を含む場合、前記SCGに関連付けられたデータ無線ベアラ(DRB)上において、QoSフローリマッピングを実行しない情報を含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
前記SCGの状態に係わる情報は、前記SCGの現在の状態を含み、
前記第1基地局から、前記SCGの設定情報、及び前記SCGの現在の状態を含む前記RRCメッセージを受信する段階を含み、
前記SCGの設定情報は、前記SCGの現在の状態が非活性化される場合、前記SCGに関連付けられた前記DRB上において、前記QoSフローリマッピングを実行しない情報を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記SCGの状態に係わる情報は、前記SCGの非活性化を示す指示子を含み、
前記第1基地局から、前記SCGの設定情報、及び前記SCGの非活性化を示す指示子を含む前記RRCメッセージを受信する段階を含み、
前記SCGの設定情報は、前記SCGに関連付けられた前記DRB上において、前記QoSフローリマッピングを実行しない情報を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1基地局から前記RRCメッセージを受信する段階は、
前記第1基地局から、前記QoSフローリマッピングのための設定情報を受信する段階と、
前記第1基地局から、前記SCGの状態に係わる情報を含む前記RRCメッセージを受信する段階と、を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記第1基地局から、SDAPレイヤの設定情報を含むRRCメッセージを受信する段階と、
前記第1基地局から、前記SCGの非活性化を示す指示子を含む前記RRCメッセージを受信する段階と、を含み、
前記SDAPレイヤの設定情報を含むRRCメッセージは、デフォルトベアラの設定情報を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記デフォルトベアラの設定情報は、前記デフォルトベアラを非活性化セルグループに含まれるベアラに再設定することを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
無線通信システムにおいてデュアルアクセスを実行するための第1基地局であって、
前記第1基地局は、
送受信部と、
前記送受信部と結合された少なくとも1つのプロセッサと、を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記デュアルアクセスに係わる要求メッセージを第2基地局に送信し、
前記第2基地局から、前記デュアルアクセスのための第2セルグループ(SCG:second cell group)に係わる設定情報を含む応答メッセージを受信し、
前記応答メッセージが前記SCGの状態に係わる情報を含むか否かを識別し、
前記SCGの設定情報と、前記SCGの状態に係わる情報と、を含む無線リソース制御(RRC)メッセージを端末に伝送し、
前記SCGの設定情報は、前記SCGが非活性化される場合、または前記SCGの状態に係わる情報が前記SCGを非活性化させる要求を含む場合、前記SCGに関連付けられたデータ無線ベアラ(DRB)上において、QoSフローリマッピングを実行しない情報を含むことを特徴とする第1基地局。
【請求項14】
前記SCGの状態に係わる情報は、前記SCGの現在の状態を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記SCGの設定情報、及び前記SCGの現在の状態を含む前記RRCメッセージを前記端末に伝送するようにさらに構成され、
前記SCGの設定情報は、前記SCGの現在の状態が非活性化される場合、前記SCGに関連付けられた前記DRB上において、前記QoSフローリマッピングを実行しない前記情報を含むことを特徴とする請求項13に記載の第1基地局。
【請求項15】
前記SCGの状態に係わる情報は、前記SCGの非活性化を示す指示子を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記SCGの設定情報、及び前記SCGの非活性化を示す指示子を含む前記RRCメッセージを前記端末に伝送するようにさらに構成され、
前記SCGの設定情報は、前記SCGに関連付けられた前記DRB上において、前記QoSフローリマッピングを実行しない情報を含むことを特徴とする請求項13に記載の第1基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムにおいて、セルグループの活性化または非活性化のサービスを提供するための方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信の世代から世代へと発展してきた過程を振り返れば、音声、マルチメディア、データのように、主に人間対象サービスのための技術が開発されてきた。5G(5th generation)通信システム商用化以後、爆発的に増加しているコネクティッド機器が、通信ネットワークに連結されると見込まれている。ネットワークに連結された事物の例としては、車両、ロボット、ドローン、家電製品、ディスプレイ、各種インフラに設けられたスマートセンサ、建設機械、工場装備などがある。モバイル機器は、拡張現実めがね、仮想現実ヘッドセット、ホログラム機器のような多様なホームファクタで進化すると予想される。6G(6th generation)時代には、数千億個の機器及び事物を連結し、多様なサービスを提供するために、改善された6G通信システムを開発するための努力がなされている。そのような理由により、6G通信システムは、5G通信以後(beyond 5G)システムと呼ばれている。
【0003】
2030年ごろに実現すると予測される6G通信システムにおいて、最大伝送速度は、テラ(すなわち、1,000ギガ)bps、無線遅延時間は、100マイクロ秒(μsec)である。すなわち、5G通信システム対比で、6G通信システムにおける伝送速度は、50倍速くなり、無線遅延時間は、10分の1に減る。
【0004】
このような高いデータ伝送速度、及び超低(ultra low)遅延時間を達成するために、6G通信システムは、テラヘルツ(terahertz)帯域(例:95ギガヘルツ(95GHz)帯域から3テラヘルツ(3THz)帯域)における具現が考慮されている。テラヘルツ帯域においては、5Gで導入されたミリメートル波(mmWave)帯域に比べて、さらに深刻な経路損失、及び大気吸収現象により、信号到達距離、すなわち、カバレージを保障する技術の大切さがさらに大きくなると予想される。カバレージを保障するための主要技術として、RF(radio frequency)素子、アンテナ、OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)より、カバレージ側面においてさらにすぐれた新規波形(waveform)、ビームフォーミング(beamforming)及び巨大配列多重入出力(massive MIMO(multiple-input and multiple-output))、全次元多重入出力(FD-MIMO:full dimensional MIMO(multiple-input and multiple-output))、アレイアンテナ(array antenna)、大規模アンテナ(large scale antenna)のような多重アンテナ伝送技術などが開発されなければならない。それ以外にも、テラヘルツ帯域信号のカバレージを改善するために、メタ物質(metamaterial)基盤のレンズ及びアンテナ、OAM(orbital angular momentum)を利用した高次元空間多重化技術、RIS(reconfigurable intelligent surface)のような新たな技術が論議されている。
【0005】
また、周波数効率向上及びシステムネットワーク改善のために、6G通信システムにおいては、上向きリンク(uplink)と下向きリンク(downlink)とが、同一時間に同一周波数資源を同時に活用する全二重化(full duplex)技術、衛星(satellite)及びHAPS(high-altitude platform stations)などを統合的に活用するネットワーク技術、移動基地局などを支援し、ネットワーク運営最適化及び自動化などを可能にするネットワーク構造革新技術、スペクトル使用予測に基づく衝突回避を介する動的周波数共有(dynamic spectrum sharing)技術、AI(artificial intelligence)を設計段階から活用し、終端間(end-to-end)AIサポート機能を内在化させ、システム最適化を実現するAI基盤通信技術、端末演算能の限界を超える複雑度のサービスを、超高性能通信とコンピューティング資源(MEC(mobile edge computing)、クラウドなど)とを活用して実現する次世代分散コンピューティング技術などの開発がなされている。それだけではなく、6G通信システムで利用される新たなプロトコルの設計、ハードウェア基盤の保安環境の具現、及びデータの安全活用のためのメカニズム開発、並びにプライバシー維持方法に係わる技術開発を介し、デバイス間の連結性をさらに強化させ、ネットワークをさらに最適化させ、ネットワークエンティティのソフトウェア化を促進し、無線通信の開放性を高めようとする試みが続けられいる。
【0006】
このような6G通信システムの研究及び開発により、事物間(M2M)の連結だけではなく、人と事物との(P2M)連結までのいずれも含む6G通信システムの超連結性(hyper-connectivity)を介し、新たな次元の超連結経験(the next hyper-connected experience)が可能になると期待される。具体的には、6G通信システムを介し、超実感拡張現実(truly immersive XR(extended reality))、高精密モバイルホログラム(high-fidelity mobile hologram)、デジタル複製(digital replica)のようなサービス提供がなされると見込まれる。また、保安及び信頼度の増進を介する遠隔手術(remote surgery)、産業自動化(industrial automation)及び非常応答(emergency response)のようなサービスが、6G通信システムを介して提供されることにより、産業、医療、自動車、家電のような多様な分野で応用されるであろう。
【0007】
上述の情報は、本開示の理解の一助とするための背景情報としてのみ提示されている。本開示につき、上述のいずれかが、先行技術として適用されうる否かということについては、いかなる決定もなされておらず、またいかなる主張もなされていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
次世代無線通信システムにおいては、端末に高いデータ伝送率と、低い伝送遅延とを有するサービスを提供するために、キャリア集積技術(CA:carrier aggregation)または二重接続技術(DC:dual connectivity)を活用しうる。しかしながら、ネットワークと連結が設定された端末に、キャリア集積技術または二重接続技術を設定して活性化させるとき、あるいはキャリア集積技術または二重接続技術を使用してから非活性化させるときに生じうるプロセッシング遅延を防ぐための方法が必要である。特に、キャリア集積技術または二重接続技術を使用するために、端末が複数個のセルを活性化状態に維持するならば、各セルに対するPDCCH(physical downlink control channel)モニタリングを端末が行わなければならないために、端末のバッテリ消耗がはなはだしくなる。一方、もし端末のバッテリ消耗を減らすために、複数個のセルを非活性化状態に維持するならば、キャリア集積技術または二重接続技術を使用するとき、複数個のセルを活性化させるときに生じる遅延により、データ送受信遅延が生じうる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の態様は、少なくとも上述の問題及び/または欠点に対処し、少なくとも以下において説明される利点を提供することにある。従って、本開示の態様は、無線通信システムにおいて、セルグループの活性化サービスまたは非活性化サービスを提供するための方法及び装置を提供することにある。
【0010】
追加の態様は、以下の説明において部分的に規定され、部分的には、説明から明らかとなるか、あるいは提示された実施形態の実践によって学習されうる。
【0011】
本開示の一態様により、方法が提供される。前記方法は、第1基地局が第2基地局へ、デュアルアクセスに関連する要求メッセージを送信することを含む。前記方法は、第2基地局から、デュアルアクセスのための第2セルグループ(SCG:second cell group)に関連する設定情報(configuration information)を含む応答メッセージを受信することを含む。前記方法は、前記応答メッセージが、前記SCGの状態に関連する情報を含むか否かを識別することを含む。そして、前記方法は、前記SCGの設定情報、及び前記SCGの状態に関連する情報を含む無線リソース制御(RRC:radio resource control)メッセージを端末に送信することを含み、前記RRCメッセージは、前記SCGが非活性化される場合、または前記SCGの状態に関連する情報が、前記SCGを非活性化させる要求を含む場合、QoS(quality of service)フローリマッピング(flow remapping)を実行しない情報を含む。
【0012】
本開示の一態様により、方法が提供される。前記方法は、端末が、SCGを構成した第2基地局からのメッセージに基づいて、第1基地局から、デュアルアクセス用の第2セルグループ(SCG)の設定情報、及び前記SCGの状態に関連する情報を含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することを含む。そして、前記方法は、前記SCGの設定が成功しているか否かの情報を含むRRC応答メッセージを送信することを含み、第1基地局からのRRCメッセージは、前記SCGが非活性化される場合、QoSフローリマッピングを実行しない情報を含み、あるいは前記SCGの状態に関連する情報は、前記SCGを非活性化させる要求を含む。
【0013】
本開示の他の態様により、装置が提供される。前記装置は、送受信部と、前記送受信部と結合され、第2基地局に、デュアルアクセスに関連する要求メッセージを送信するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、を含む。そして、前記プロセッサは、前記第2基地局から、デュアルアクセスのための第2セルグループ(SCG)に関連する設定情報を含む応答メッセージを受信するように構成される。前記応答メッセージが、前記SCGの状態に関連する情報を含むか否かということを識別するように構成されたプロセッサであり、前記SCGの設定情報、及び前記SCGの状態に関連する情報を含む無線リソース制御(RRC)メッセージを端末に送信するように構成されたプロセッサであり、前記RRCメッセージは、前記SCGが非活性化される場合、または前記SCGの状態に関連する情報が、前記SCGを非活性化させる要求を含む場合、QoSフローリマッピングを実行しない情報を含むプロセッサである。
【0014】
本開示の他の態様、利点、及び顕著な特徴は、図面と併せて参照される、本開示のさまざまな実施形態を開示する以下の詳細な説明から、当業者に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1A】本開示の一実施形態によるLTEシステムの構造を示した図である。
【
図1B】本開示の一実施形態によるLTEシステムにおける無線プロトコル構造を示した図である。
【
図1C】本開示の一実施形態による次世代無線通信システムの構造を示した図である。
【
図1D】本開示の一実施形態による次世代無線通信システムの無線プロトコル構造を示した図である。
【
図1E】本開示の一実施形態による次世代無線通信システムにおいて、かなり広い周波数帯域幅を効率的に使用し、端末にサービスする手続きを示した図である。
【
図1F】本開示の一実施形態による次世代無線通信システムにおいて、端末がRRC遊休モード(RRC idle mode)からRRC連結モード(RRC connected mode)に転換される手続きを示し、端末に、連結のためのベアラ設定情報、セルグループ設定情報またはセル設定情報、あるいはチャネル測定設定情報を設定する手続きを示した図である。
【
図1G】本開示の一実施形態による部分帯域幅別の状態遷移、または部分帯域幅スイッチング手続きを示した図である。
【
図1H】本開示の一実施形態による端末のバッテリを節減しうるDRX設定またはDRX運営方法を示した図である。
【
図1I】本開示の一実施形態による活性化されたSCellまたはPSCellにおいて、休眠部分帯域幅を運営する方法の概念を示した図である。
【
図1J】本開示の一実施形態によるRRC非活性化モード端末が動作する方法を示した図である。
【
図1K】本開示の一実施形態により、次世代無線通信システムにおいて二重接続技術を設定したり解除したりするか、あるいは二重接続技術に設定されたセカンダリセルグループを活性化または再開したり、中止または非活性化させたりするシグナリング手続きを示した図である。
【
図1L】本開示の一実施形態により、二重接続技術を設定したり解除したりするか、あるいは二重接続技術に設定されたセカンダリセルグループを設定または解除するか、活性化または再開させるか、あるいは中止または非活性化させる第2シグナリング手続きを示した図である。
【
図1M】本開示の一実施形態により、二重接続技術を設定したり解除したりするか、あるいは二重接続技術に設定されたセカンダリセルグループを設定または解除するか、活性化または再開させるか、あるいは中止または非活性化させる第3シグナリング手続きを示した図である。
【
図1N】本開示の一実施形態による端末の動作を示した図である。
【
図1O】本開示の一実施形態による端末の構造を示した図である。
【
図1P】本開示の一実施形態による無線通信システムにおいて、基地局のブロック構成を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図面を参照した以下の説明は、本開示のさまざまな実施形態の包括的な理解の一助とするために提供される。その理解の一助とするために、さまざまな具体的な詳細を含むが、それらは、単に例示的なものと見なされる。従って、当業者であれば、本開示の範囲及び思想から外れることなく、本明細書に記載されたさまざまな実施形態のさまざまな変更及び修正を行いうることを認識するであろう。さらに、周知の機能及び構造に係わる説明は、明確であって簡潔にするために省略される。
【0017】
以下の説明、及び使用される用語及び単語は、書誌的な意味に限定されるものではなく、本開示の明確であって一貫した理解を可能にするために、本発明者によって使用されるに過ぎない。従って、本開示のさまざまな実施形態に係わる以下の説明は、例示のみを目的として提供されるものであり、本開示を限定することを目的として提供されるものではないことが、当業者には、明らかであろう。
【0018】
単数形「a」,「an」及び「the」は、文脈上、明らかにそうでないと指示されない限り、複数の参照語を含むと理解されなければならない。従って、例えば、「構成要素表面」への言及は、そのような表面の1つ以上への言及を含む。
【0019】
本開示の説明において、関連技術の詳細な説明は、本開示の本質を不要に不明瞭にすると判断される場合には、省略される。以下、図面を参照して、本開示の実施形態について詳細に説明する。
【0020】
本開示を通じ、「a、bまたはcのうちの少なくとも1つ」という表現は、aのみ、bのみ、cのみ、a及びbの双方、a及びcの双方、b及びcの双方、a、b及びcの全て、またはそれらの変形を示す。
【0021】
本明細書では、レイヤ(階層)をエンティティ(装置)とも呼ぶ。
【0022】
以下においては、アクセスノードを識別する用語、ネットワークエンティティを示す用語、メッセージを示す用語、ネットワークエンティティ間のインタフェースを示す用語、及び以下の説明で使用される識別情報のさまざまな部分を示す用語は、説明の便宜のために例示される。従って、本開示は、以下に説明する用語に限定されるものではなく、同等の技術的意味を有する対象を示す他の用語を用いてもよい。
【0023】
以下、説明の便宜のために、本開示は、3GPP(登録商標) LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution)規格で定義している用語及び名称を使用する。しかしながら、本開示は、前記用語及び前記名称によって限定されるものではなく、他の規格によるシステムにも同一に適用されうる。本開示においてeNB(evolved node B)は、説明の便宜のために、gNB(next-generation node B)と混用されて使用される。すなわち、eNBと説明された基地局は、gNBを示す。
【0024】
本開示においてセルは、PCell(primary cell)またはSCell(secondary cell)(例:マスターセルグループ(MCG:master cel lgroup)に設定されるSCell)、またはPSCell(例:セカンダリセルグループ(SCG:secondary cell group)のPCell)、あるいはSCell(例:セカンダリセルグループ(SCG:secondary cell group)に設定されるSCell)を指す。
【0025】
図1Aは、本開示の一実施形態によるLTEシステムの構造を示した図である。
【0026】
図1Aを参照すれば、図示されているように、LTEシステムの無線アクセスネットワークは、次世代基地局(Evolved Node B(eNB)、Node B、またはBS)1a-05,1a-10,1a-15,1a-20、MME(mobility management entity)1a-25、及びS-GW(serving-gateway)1a-30によって構成される。ユーザ端末(UE(user equipment)または端末)1a-35は、eNB 1a-05~1a-20及びS-GW 1a-30を介して、外部ネットワークに接続(access)する。
【0027】
図1Aにおいて、eNB 1a-05~1a-20は、UMTS(universal mobile telecommunications system)の既存ノードBに対応する。eNBは、UE 1a-35と無線チャネルを介して連結され、既存ノードBよりも複雑な役割を果たす。LTEシステムにおいては、インターネットプロトコルを介するVoIP(voice over Internet protocol)のようなリアルタイムサービスを含めた全てのユーザトラフィックが、共用チャネル(shared channel)を介してサービスされるので、UEのバッファ状態、利用可能な伝送電力状態、チャネル状態のような状態情報を取り合わせてスケジューリングする装置(entity)が必要であり、それを、eNB 1a-05~1a-20が担当する。1つのeNBは、通常複数のセルを制御する。例えば、100Mbpsの伝送速度を具現するために、LTEシステムは、例えば、20MHz帯域幅において、直交周波数分割多重方式(OFDM:orthogonal frequency division multiplexing)を無線接続技術として使用する。また、端末のチャネル状態に合わせて、変調方式(modulation scheme)とチャネルコーディング率(channel coding rate)を決定する適応変調コーディング(AMC:adaptive modulation & coding)方式を適用する。S-GW 1a-30は、データベアラ(data bearer)を提供する装置であり、MME 1a-25の制御により、データベアラを生成したり除去したりする。MME 1a-25は、UE 1a-35に対する移動性管理機能はもとより、各種制御機能を担当する装置であり、複数の基地局と連結される。
【0028】
図1Bは、本開示の一実施形態によるLTEシステムにおける無線プロトコル構造を示した図である。
【0029】
図1Bを参照すれば、LTEシステムの無線プロトコルは、UE(端末)とLTE eNBとにおいて、それぞれPDCP(packet data convergence protocol)1b-05,1b-40、RLC(radio link control)1b-10,1b-35、MAC(medium access control)1b-15,1b-30、PHY(physical)1b-20,1b-25を含む。PDCP階層1b-05,1b-40は、IP(Internet protocol)ヘッダ圧縮/復元のような動作を担当する。PDCP階層1b-05,1b-40の主要機能は、下記のように要約される。
【0030】
-ヘッダ圧縮及びヘッダ圧縮解除(header compression and decompression)の機能:ROHC(robust header compression)に限る
【0031】
-ユーザデータ伝送機能(transfer of user data)
【0032】
-RLC AMのためのPDCP再樹立における、上位レイヤPDUsの順次伝達機能(In-sequence delivery of upper layer PDUs at PDCP re-establishment procedure for RLC AM)
【0033】
-RLC AM支援のためのDCのスプリットベアラ:伝送のためのPDCP PDUルーティング、及び受信のためのPDCP PDU順序再整列機能(For split bearers in DC(only support for RLC AM):PDCP PDU routing for transmission and PDCP PDU reordering for reception)
【0034】
-RLC AMのためのPDCP再樹立手続きにおける、下位レイヤSDUsの重複探知機能(Duplicate detection of lower layer SDUs at PDCP re-establishment procedure for RLC AM)
【0035】
-DCのスプリットベアラのためのハンドオーバー時における、PDCP SDUs及びRLC AMのためのPDCPデータ回復手続きにおける、PDCP PDUsの再伝送機能(Retransmission of PDCP SDUs at handover and, for split bearers in DC, of PDCP PDUs at PDCP data-recovery procedure, for RLC AM)
【0036】
-暗号化機能及び復号機能(Ciphering and deciphering)
【0037】
-タイマ基盤SDU削除機能(Timer-based SDU discard in uplink)
【0038】
RLC(無線リンク制御)階層1b-10,1b-35は、PDCP PDU(protocol data unit)またはRLC SDU(service data unit)を適切な大きさに再構成し、ARQ動作などを遂行する。RLCの主要機能は、下記のように要約される。
【0039】
-上位レイヤPDUsのデータ伝送機能(Transfer of upper layer PDUs)
【0040】
-ARQを介するエラー訂正機能(Error Correction through ARQ(only for AM data transfer))
【0041】
-RLC SDUsの接合,分割,再組み立て機能(Concatenation, segmentation and reassembly of RLC SDUs(only for UM and AM data transfer))
【0042】
-RLCデータPDUsの再分割機能(Re-segmentation of RLC data PDUs(only for AM data transfer))
【0043】
-RLCデータPDUsの順序再整列機能(Reordering of RLC data PDUs(only for UM and AM data transfer))
【0044】
-重複探知機能(Duplicate detection(only for UM and AM data transfer))
【0045】
-誤謬探知機能(Protocol error detection(only for AM data transfer))
【0046】
-RLC SDU削除機能(RLC SDU discard(only for UM and AM data transfer))
【0047】
-RLC再樹立機能(RLC re-establishment)
【0048】
MAC階層1b-15,1b-30は、1つの端末に構成されたさまざまなRLC階層と連結され、RLC PDUをMAC PDUに多重化し、MAC PDUからRLC PDUを逆多重化させる動作を遂行する。MACの主要機能は、下記のように要約される。
【0049】
-論理チャネルと伝送チャネルとのマッピング機能(Mapping between logical channels and transport channels)
【0050】
-1つまたは異なる論理チャネルに属するMAC SDUを、トランスポートチャネル上の物理レイヤへ/物理レイヤから配信されるトランスポートブロック(TB)へ/トランスポートブロックから配信されるトランスポートブロック(TB)へ/トランスポートブロック(TB)からの多重化/多重化解除(Multiplexing/demultiplexing of MAC SDUs belonging to one or different logical channels into/from transport blocks (TB) delivered to/from the physical layer on transport channels)
【0051】
-スケジューリング情報報告機能(Scheduling information reporting)
【0052】
-HARQを介するエラー訂正機能(Error correction through HARQ)
【0053】
-1つの端末のロジカルチャネル間の優先順位調節機能(Priority handling between logical channels of one UE)
【0054】
-ダイナミックスケジューリングを介する端末間優先順位調節機能(Priority handling between UEs by means of dynamic scheduling)
【0055】
-MBMSサービス確認機能(MBMS service identification)
【0056】
-伝送フォーマット選択機能(Transport format selection)
【0057】
-パディング機能(padding)
【0058】
PHY(物理)階層1b-20,1b-25は、上位階層データをチャネルコーディング及び変調し、OFDMシンボルにして、無線チャネルを介して伝送するか、あるいは無線チャネルを介して受信したOFDMシンボルを復調して、チャネルデコーディングし、上位階層に伝達する動作を遂行する。
【0059】
図1Cは、本開示の一実施形態による次世代無線通信システムの構造を示した図である。
【0060】
図1Cを参照すれば、図示されているように、次世代無線通信システム(NRシステムあるいは5Gシステム)の無線アクセスネットワークは、次世代基地局(NR gNBあるいはNR基地局(New Radio Node B))1c-10とNR CN(new radio core network)1c-05とによって構成される。ユーザ端末(NR UE(new radio user equipment)または端末)1c-15は、NR gNB 1c-10及びNR CN 1c-05を介して、外部ネットワークに接続(access)する。
【0061】
図1Cにおいて、NR gNB 1c-10は、既存LTEシステムのeNB(Evolved Node B)に対応する。NR gNB 1c-10は、NR UE 1c-15と無線チャネルによって連結され、既存ノードBよりさらにすぐれたサービスを提供する。次世代無線通信システム(NRシステムあるいは5Gシステム)においては、全てのユーザトラフィックが、共用チャネル(shared channel)を介してサービスされるので、UEのバッファ状態、利用可能な伝送電力状態、チャネル状態のような状態情報を取り合わせてスケジューリングする装置が必要であり、それを、NR NB 1c-10が担当する。1つのNR gNB 1c-10は、通常複数のセルを制御する。現在、LTE対比で、超高速データ伝送を具現するために、既存最大帯域幅以上を有し、直交周波数分割多重方式(OFDM:orthogonal frequency division multiplexing)を無線接続技術にし、追加してビームフォーミング技術が接合される。また、端末のチャネル状態に合わせ、変調方式(modulation scheme)とチャネルコーディング率(channel coding rate)を決定する適応変調コーディング(AMC:adaptive modulation & coding)方式を適用する。NR CN 1c-05は、移動性支援、ベアラ設定、QoS(quality of service)設定のような機能を遂行する。NR CN 1c-05は、端末に対する移動性管理機能はもとより、各種制御機能を担当する装置であり、複数の基地局と連結される。また、次世代無線通信システム(NRシステムあるいは5Gシステム)は、既存LTEシステムとも連動され、NR CN 1c-05がMME 1c-25と、ネットワークインターフェースを介して連結される。MME 1c-25は、既存基地局であるeNB 1c-30と連結される。
【0062】
図1Dは、本開示の一実施形態による次世代無線通信システムの無線プロトコル構造を示した図である。
【0063】
図1Dを参照すれば、次世代無線通信システムの無線プロトコルは、端末とNR基地局で、それぞれNR SDAP(service data adaptation protocol) 1d-01,1d-45、NR PDCP 1d-05,1d-40、NR RLC 1d-10,1d-35、NR MAC 1d-15,1d-30、NR PHY 1d-20,1d-25を含む。
【0064】
NR SDAP 1d-01,1d-45の主要機能は、次の機能のうちの一部を含む。
【0065】
-ユーザデータの伝達機能(transfer of user plane data)
【0066】
-上向きリンクと下向きリンクとにつき、QoS flowとデータベアラとのマッピング機能(mapping between a QoS flow and a DRB for both DL and UL)
【0067】
-上向きリンクと下向きリンクとにつき、QoS flow IDをマーキングする機能(marking QoS flow ID in both DL and UL packets)
【0068】
-上向きリンクSDAP PDUにつき、reflective QoS flowをデータベアラにマッピングする機能(reflective QoS flow to DRB mapping for the UL SDAP PDUs)
【0069】
NR SDAP階層につき、端末は、RRCメッセージでもって、各PDCP階層別、ベアラ別、あるいはロジカルチャネル別に、NR SDAP階層のヘッダを使用するか否かということ、またはNR SDAP階層の機能を使用するか否かということが設定され、SDAPヘッダが設定された場合、SDAPヘッダのNAS QoS反映設定1ビット指示子(NAS reflective QoS)とAS QoS反映設定1ビット指示子(AS reflective QoS)でもって、端末が、上向きリンクと下向きリンクとのQoS flowとデータベアラとに係わるマッピング情報を更新あるいは再設定するように指示する。SDAPヘッダは、QoSを示すQoS flow ID情報を含む。QoS情報は、円滑なサービスを支援するためのデータ処理優先順位、スケジューリング情報などとして使用される。
【0070】
NR PDCP 1d-05,1d-40の主要機能は、次の機能のうちの一部を含む。
【0071】
-ヘッダ圧縮及びヘッダ圧縮解除の機能:ROHCに限る(Header compression and decompression: ROHC only)
【0072】
-ユーザデータ伝送機能(Transfer of user data)
【0073】
-上位レイヤPDUsの順次伝達機能(In-sequence delivery of upper layer PDUs)
【0074】
-上位レイヤPDUsの非順次伝達機能(Out-of-sequence delivery of upper layer PDUs)
【0075】
-受信のためのPDCP PDU順序再整列機能(PDCP PDU reordering for reception)
【0076】
-下位レイヤSDUsの重複探知機能(Duplicate detectionof lower layer SDUs)
【0077】
-PDCP SDUsの再伝送機能(Retransmission of PDCP SDUs)
【0078】
-暗号化機能及び復号機能(Ciphering and deciphering)
【0079】
-タイマ基盤SDU削除機能(Timer-based SDU discard in uplink)
【0080】
NR PDCP階層の順序再整列機能(reordering function)は、下位階層において受信したPDCP PDUを、PDCP SN(sequence number)を基に順に再整列する機能を言い、再整列された順に、データを上位階層に伝達する機能を含む。または、NR PDCP階層の順序再整列機能は、手順を考慮せず、即刻伝達する機能を含み、順序を再整列して遺失されたPDCP PDUを記録する機能を含む。NR PDCP階層の順序再整列機能は、遺失されたPDCP PDUに係わる状態報告を送信側に行う機能を含み、遺失されたPDCP PDUに係わる再伝送を要請する機能を含む。
【0081】
NR RLC 1d-10,1d-35の主要機能は、次の機能のうちの一部を含む。
【0082】
-上位レイヤPDUsのデータ伝送機能(Transfer of upper layer PDUs)
【0083】
-上位レイヤPDUsの順次伝達機能(In-sequence delivery of upper layer PDUs)
【0084】
-上位レイヤPDUsの非順次伝達機能(Out-of-sequence delivery of upper layer PDUs)
【0085】
-ARQを介するエラー訂正機能(Error Correction through ARQ)
【0086】
-RLC SDUsの接合,分割,再組み立て機能(Concatenation, segmentation and reassembly o fRLC SDUs)
【0087】
-RLCデータPDUsの再分割機能(Re-segmentation of RLC data PDUs)
【0088】
-RLCデータPDUsの順序再整列機能(Reordering of RLC data PDUs)
【0089】
-重複探知機能(Duplicate detection)
【0090】
-誤謬探知機能(Protocol error detection)
【0091】
-RLC SDU削除機能(RLC SDU discard)
【0092】
-RLC再樹立機能(RLC re-establishment)
【0093】
NR RLC階層の順次伝達機能(In-sequence delivery)は、下位階層から受信したRLC SDUを、順に上位階層に伝達する機能を言い、本来1つのRLC SDUがいくつかのRLC SDUに分割されて受信された場合、それを再組み立てして伝達する機能を含む。また、NR RLC階層の順次伝達機能は、受信したRLC PDUをRLC SN(sequence number)またはPDCP SN(sequence number)を基準に再整列する機能を含み、順序を再整列し、遺失されたRLC PDUを記録する機能を含み、遺失されたRLC PDUに係わる状態報告を送信側に行う機能を含む。NR RLC階層の順次伝達機能は、遺失されたRLC PDUに係わる再伝送を要請する機能を含み、遺失されたRLC SDUがある場合、遺失されたRLC SDU以前までのRLC SDUのみを、順に上位階層に伝達する機能を含む。NR RLC階層の順次伝達機能は、遺失されたRLC SDUがあっても、所定のタイマが満了するならば、タイマが始まる前に受信された全てのRLC SDUを、順に上位階層に伝達する機能を含むものであり、あるいは遺失されたRLC SDUがあっても、所定のタイマが満了するならば、現在まで受信された全てのRLC SDUを、順に上位階層に伝達する機能を含む。また、RLC PDUを受信する順(一連番号(sequence number)の順序にかかわらず、到着する順)に処理し、NR PDCP階層に順序とかかわらずに(out-of sequence delivery)伝達し、segmentである場合には、バッファに保存されているか、あるいは追って受信されるsegmentを受信し、完全な1つのRLC PDUに再構成した後で処理し、NR PDCP階層に伝達する。NR RLC階層は、接合(concatenation)機能を含まず、接合機能をNR MAC階層において遂行するか、あるいはNR MAC階層の多重化(multiplexing)機能で代替する。
【0094】
NR RLC階層の非順次伝達機能(out-of-sequencedelivery)は、下位階層から受信したRLC SDUを、順序と関係なく、即刻上位階層に伝達する機能を言い、本来1つのRLC SDUがいくつかのRLC SDUに分割されて受信された場合、それらを再組み立てして伝達する機能を含み、受信したRLC PDUのRLC SNまたはPDCP SNを保存して順序を整列し、遺失されたRLC PDUを記録しておく機能を含む。
【0095】
NR MAC 1d-15,1d-30は、1つの端末に構成されたさまざまなNR RLC階層と連結され、NR MACの主要機能は、次の機能のうちの一部を含む。
-論理チャネルと伝送チャネルとのマッピング機能(Mapping between logica lchannels and transport channels)
【0096】
-MAC SDUsの多重化機能及び逆多重化機能(Multiplexing/demultiplexing of MAC SDUs)
【0097】
-スケジューリング情報報告機能(Scheduling information reporting)
【0098】
-HARQを介するエラー訂正機能(Error correction through HARQ)
【0099】
- ロジカルチャネル間の優先順位調節機能(Priority handling between logical channels of one UE)
【0100】
-ダイナミックスケジューリングを介する端末間の優先順位調節機能(Priority handling between UEs by means o fdynamic scheduling)
【0101】
-MBMSサービス確認機能(MBMS service identification)
【0102】
-伝送フォーマット選択機能(transport format selection)
【0103】
-パディング機能(padding)
【0104】
NR PHY階層1d-20,1d-25は、上位階層データを、チャネルコーディング及び変調し、OFDMシンボルにして、無線チャネルを介して伝送するか、あるいは無線チャネルを介して受信したOFDMシンボルを復調し、チャネルデコーディングし、上位階層に伝達する動作を遂行する。
【0105】
次世代無線通信システムにおいては、かなり高い帯域の周波数を使用するために、周波数帯域幅(bandwidth)も、かなり広くなる。しかしながら、端末具現上、かなり広い帯域幅をいずれも支援することは、高い具現複雑度を要求し、高い費用を発生させる。従って、次世代無線通信システムにおいては、部分帯域幅(BWP:bandwidth part)という概念を導入し、1つのセル(SpcellまたはScell)に、複数個の部分帯域幅(BWP)を設定し、基地局の指示に従い、1つまたは複数個の部分帯域幅でデータを送受信する。
【0106】
本開示においては、一実施形態による休眠化部分帯域幅を導入するとき、Scellの状態と、Scellに設定された複数個の部分帯域幅とを考慮した状態遷移方法または部分帯域幅スイッチング方法の具体的な動作を具現する。また、本開示においては、休眠化モードを、部分帯域幅単位(BWP-level)で管理して状態遷移する方法、または部分帯域幅スイッチング方法がそれぞれ提案され、各SCellの状態、または各部分帯域幅の状態またはモード(活性化、非活性化または休眠化)による具体的な部分帯域幅の動作が提案される。
【0107】
一実施形態によれば、本開示においては、セル(SCell)または部分帯域幅を早く活性化させるようにするために、セルまたは部分帯域幅につき、第1チャネル測定設定情報を、RRCメッセージまたはMAC CEによって設定し、RRCメッセージまたはMAC CEにより、端末が第1チャネル測定設定情報を適用して使用(活性化)しうるように指示させる方法が提案される。それにより、本開示においては、端末がセルまたは部分帯域幅に係わるチャネル信号(例:reference signal)を早く測定し、基地局に早く測定結果を報告するようにし、セルまたは部分帯域幅を早く活性化させるようにする方法が提案される。
【0108】
なお、一実施形態によれば、セルまたは部分帯域幅を活性化させるということは、セルまたは部分帯域幅において、端末がPDCCHをモニタリングする手続き、基地局がPDCCHを端末に伝送する手続き、または基地局が端末に下向きリンクデータ(PDSCH)を伝送する手続きを意味する。他の実施形態によれば、セルまたは部分帯域幅を活性化させるということは、端末が上向きリンクデータ(PUSCH)を伝送する手続き、端末がPUCCHにおいて測定した結果、HARQ ACKまたはNACKを伝送する手続き、端末がSRS(sounding reference signal)を伝送する手続きを意味する。セルまたは部分帯域幅を活性化させるということは、端末が、基地局が伝送するチャネル測定用信号(SSB(synchronization signal block)、CSI-RS(channel state information reference signal)またはRS(reference signal))を測定する手続き、または端末が基地局が伝送したチャネル測定用信号を測定して結果を報告する手続きを意味する。
【0109】
一実施形態によれば、第1チャネル測定設定情報は、基地局が、セルまたは部分帯域幅において、特定端末(または、端末)のためのチャネル測定用信号に係わる設定情報を含む。例えば、チャネル測定設定情報は、チャネル測定用信号の周期、伝送される信号の回数、信号が伝送される期間、信号が伝送される時間に係わるオフセット、または伝送される信号間の時間長を含む。または、チャネル測定設定情報は、伝送される複数個のチャネル測定用信号に係わるリスト、伝送される信号の位置を示す時間伝送資源(または、周波数伝送資源)、測定した結果を報告する伝送資源(時間伝送資源または周波数伝送資源)、または測定した結果を報告する周期などを含む。
【0110】
一実施形態によれば、RRCメッセージによって設定される第1チャネル測定設定情報は、複数個のチャネル測定用信号情報を含む。RRCメッセージ、MAC CEまたはDCIによって設定された複数個のチャネル測定用信号情報のうちのある1つのチャネル測定用信号情報またはビーム設定情報を指示することにより、端末が、指示されたチャネル測定用信号情報またはビーム設定情報を適用するか、あるいは利用し、チャネル測定を行うか、あるいはチャネル測定報告を行うようにする。他の実施形態によれば、RRCメッセージまたはMAC CEにより、チャネル測定用信号情報を設定するか、あるいは指示し、端末が設定された(または、指示された)チャネル測定用信号情報を適用するか、あるいは利用し、チャネル測定を行うか、あるいはチャネル測定報告を行うようにする。
【0111】
一実施形態によれば、第1チャネル測定設定情報は、RRCメッセージによって設定される複数個のセルまたは部分帯域幅につき、セル別または部分帯域幅別に異なるように設定され、チャネルを測定するための伝送資源を、端末が容易に測定しうるように支援するために、ビーム方向、ビーム番号またはビーム位置のようなビーム関連設定情報(TCI(transmission configuration indication) stateまたはQCL(quasi co-location))を含む。また、第1チャネル測定設定情報は、基地局の下向きリンク信号、または基地局の上向きリンク信号の同期を合わせるためのTA(timing advance)値(または、オフセット値)、TA値の有効性を指示するタイマ(TAT:time alignment timer)、またはタイマ値(TAT value)を含み、端末が、チャネル測定またはチャネル測定報告を正しく遂行するようにさせる。
【0112】
本開示で提案された第1チャネル測定設定情報は、各セルの下向きリンク部分帯域幅設定情報についてのみ設定が可能である。すなわち、本開示で提案された第1チャネル測定設定情報は、各セルの上向きリンク部分帯域幅設定情報については、設定されないようにする。これは、端末は、下向きリンクにつき、まずチャネルを測定した後にのみ、そのチャネルまたはセルについて測定結果を報告し、その後、PDCCHを正しく受信し、基地局に対する指示に従うことができるためである。
【0113】
本開示で提案された第1チャネル測定設定情報は、RRCメッセージによって設定されたとき、またはハンドオーバー後、始めには(initially)非活性化され、追って本開示で提案されたMAC制御情報、PDCCHのDCI情報またはRRCメッセージによって活性化される。RRCメッセージによって設定された場合には、初期状態を非活性化状態にしてこそ、基地局が、端末のセル状態またはチャネル測定遂行手続きを容易に管理し、RRCメッセージのプロセッシング遅延問題なく、端末が、いつ、いかようにチャネル測定を行うかということに係わるタイミングも、正確に遂行しうる。
【0114】
本開示の一実施形態によれば、1つのセル(Spcell、Pcell、PscellまたはScell)に、下向きリンク別または上向きリンク別に複数個の部分帯域幅を設定し、部分帯域幅スイッチングを介し、活性化部分帯域幅(active DLまたはULB WP)、休眠部分帯域幅(dormant BWPまたはdormant DL BWP)または非活性化部分帯域幅(inactiveまたはdeactivated DL/ULB WP)を設定して運営する。すなわち、1つのセルにつき、下向きリンクまたは上向きリンクの部分帯域幅を活性化状態に遷移し、キャリア集積技術と類似した方法でもって、データ伝送率を高める。また、下向きリンク部分帯域幅を、休眠部分帯域幅に遷移またはスイッチングし、端末がセルにつき、PDCCHモニタリングを行わないようにしてバッテリを節減し、端末が下向きリンク部分帯域幅については、チャネル測定を行い、チャネル測定結果を報告するようにし、追って早いセルまたは部分帯域幅の活性化を支援する。1つのセルにおいて、下向きリンク(または、上向きリンク)部分帯域幅を非活性化状態に遷移して、端末のバッテリを節減する。各セルに係わる部分帯域幅別に、状態遷移指示または部分帯域幅スイッチング指示は、RRCメッセージ、MAC CE、またはPDCCHのDCI(downlink control information)によって設定及び指示される。
【0115】
一実施形態によれば、休眠化部分帯域幅は、二重接続技術にも拡張されて適用され、例えば、セカンダリセルグループのPSCellに適用される。他の実施形態によれば、休眠化部分帯域幅は、セルグループ中止(cell group suspension)またはセルグループ非活性化という概念に拡張される場合、二重接続技術が設定された端末に、1つのセルグループ(例:セカンダリセルグループ(secondary cell group))に対し、セルグループ中止または非活性化が指示され、指示されたセルグループにおいて、データ送信またはデータ受信を中止させるか、PDCCHモニタリングを中止させるか、あるいは非常に長い周期を基に、間欠的にPDCCHモニタリングをすることにより、端末のパワー消耗が低減される。また、セルグループの中止または非活性化を指示された端末は、セルグループの中止または非活性化を指示されたセルグループにおいて、チャネル測定手続きを行い、チャネル測定結果を、ネットワーク(例:マスターセルグループまたはセカンダリセルグループ)に報告するようにし、二重接続技術を早く活性化させうるように支援する。
【0116】
一実施形態によれば、セルグループの中止または非活性化を指示されたセルグループについては、端末が上記手続きを遂行するか、あるいはセルグループ設定情報を廃棄/解除せず、維持して保存する。また、端末は、ネットワークのセルグループの活性化指示または再開指示により、セルグループ設定情報を復旧する。例えば、端末に設定されたセルグループの設定情報(例:それぞれのPDCP、RLCまたはMAC階層の設定情報またはベアラ設定情報)、あるいはセル別に設定情報をそのまま保存するか、あるいは維持する。
【0117】
ただし、セルグループが中止または非活性化される場合、端末は、ベアラ、またはベアラのRLCベアラを中止するか、あるいはセルグループにおける伝送(または、データ伝送、例えば、SCG transmission)を中止(suspension)する。もし端末がセルグループの中止または非活性化を指示されたセルグループにつき、セルグループ再開(resume)または活性化の指示を受信するならば、端末は、セルグループの設定情報を再開するか、復旧するか、あるいはさらに適用し、ベアラ、RLCベアラまたはセルグループに対する伝送(例:SCG transmission)を再開する。または、もし端末がセルグループの中止または非活性化を指示されたセルグループにつき、セルグループ再開(resume)または活性化指示を受信するならば、端末は、データ送信またはデータ受信を再開するか、PDCCHモニタリングを再開するか、チャネル測定報告を行うか、あるいは周期的に設定された伝送資源を再び活性化させる。
【0118】
セルグループが中止または非活性化された場合、ベアラ(RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラ)を中止するということは、PDCP階層またはRLC階層を中止し(または、データ送信、データ受信またはデータ処理を中止する)、MAC階層において、ベアラに係わる(または、ベアラに該当するロジカルチャネル識別子に該当する)データを送信(または、受信)しないということ(または、LCP(logical channel prioritization)手続きにおいて、ロジカルチャネル識別子を対象として選択しないということ)を意味する。PDCP階層を中止する手続きは、本開示の下記において具体的に提案される実施形態を適用しうる。
【0119】
セルグループが中止または非活性化された場合、RLCベアラ(RLC UMモードを使用するRLCベアラ、またはRLC AMモードを使用するRLCベアラ)を中止するということは、RLC階層を中止し(または、データ送信、データ受信またはデータ処理を中止)、MAC階層において、ベアラに係わる(または、ベアラに該当するロジカルチャネル識別子に該当する)データを送信(または、受信)しないということ(または、LCP(logical channel prioritization)手続きにおいて、ロジカルチャネル識別子を対象として選択しないということ)を意味する。RLCベアラを中止するということは、RLC階層と連結されたPDCP階層は、データ処理を続けて遂行するということを意味する。例えば、中止されたRLCベアラと連結されたPDCP階層は、他のRLCベアラ(例:セルグループ(例:SCG)と異なるセルグループ(例:MCG)に属したRLCベアラ)を介してデータを処理して送信するか、あるいはデータを受信して処理する。
【0120】
セルグループが中止または非活性化された場合、セルグループに対する伝送(例:SCG transmission)を中止するということは、MAC階層において、セルグループに属するベアラ(RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラ)に係わる(または、ベアラに該当するロジカルチャネル識別子に該当する)データを送信(または、受信)しないということ(または、LCP(logical channel prioritization)手続きにおいて、ロジカルチャネル識別子を対象として選択しないということ)を意味する。しかしながら、セルグループに対する伝送(例:SCG transmission)を中止するということは、PDCP階層またはRLC階層において、データ処理またはデータ前処理(pre-processing)は、可能であるということを意味する。例えば、上位階層のデータ(または、上向きリンクデータ)をセルグループに伝送しないが、PDCP階層、RLC階層またはMAC階層において、伝送のために、事前にデータ処理を行うようにする。
【0121】
セルグループが再開または活性化された場合、ベアラ(RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラ)を再開するということは、PDCP階層またはRLC階層を再開し(または、データ送信、データ受信またはデータ処理を再開)、MAC階層において、ベアラに係わる(または、ベアラに該当するロジカルチャネル識別子に該当する)データを送信(または、受信)するということ(または、LCP(logical channel prioritization)手続きにおいて、ロジカルチャネル識別子を対象として選択するということ)を意味する。
【0122】
セルグループが再開または活性化された場合、RLCベアラ(RLC UMモードを使用するRLCベアラ、またはRLC AMモードを使用するRLCベアラ)を再開するということは、RLC階層を再開し(または、データ送信、データ受信またはデータ処理を再開)、MAC階層において、ベアラに係わる(または、ベアラに該当するロジカルチャネル識別子に該当する)データを送信(または、受信)するということ(または、LCP(logical channel prioritization)手続きにおいて、ロジカルチャネル識別子を対象として選択するということ)を意味する。RLCベアラを再開するということは、RLC階層と連結されたPDCP階層において、データを伝達するか、あるいはPDCP階層からデータを受信するということを意味する。
【0123】
セルグループが再開または活性化された場合、セルグループに係わる伝送(例:SCG transmission)を再開するということは、MAC階層において、セルグループに属するベアラ(RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラ)に係わる(または、ベアラに該当するロジカルチャネル識別子に該当する)データを送信(または、受信)するということ(または、LCP(logical channel prioritization)手続きにおいて、ロジカルチャネル識別子を対象として選択するということ)を意味する。しかしながら、セルグループに係わる伝送(例:SCG transmission)を再開するということは、PDCP階層またはRLC階層において、データ処理またはデータ前処理(pre-processing)は、可能であるということを意味する。例えば、上位階層のデータ(または、上向きリンクデータ)をセルグループに伝送し、PDCP階層、RLC階層またはMAC階層において、伝送のために、事前にデータ処理を行うようにする。
【0124】
他の実施形態によれば、セルグループが中止または非活性化された場合、RLC UMモードを使用するベアラ(または、RLCベアラ)が中止され、PDCP階層またはRLC階層が中止されることにより、データ伝送/受信が中止されるか、あるいはデータ処理が中止される。または、それにより、MAC階層において、データ送信またはデータ受信が中止される。しかしながら、RLC AMモードを使用するベアラ(または、RLCベアラ)については、セルグループに係わる伝送が中止され、PDCP階層またはRLC階層につき、データ処理が継続して遂行を可能にさせ、またはMAC階層において、データ送信またはデータ受信が中止されるようにする。それは、保安キーが変更される場合、PDCP再樹立手続きにおいて、RLC AMベアラについては、再伝送(または、再生成)手続きがあるが(従って、保安キーが変更されていない場合、データ処理速度を縮める。また、保安キーが変更された場合、再伝送(または、再生成)手続きのためデータ遺失が発生しない)、RLC UMベアラについては、再伝送(または、再生成)手続きがないために、RLC UMベアラにおいて、データ処理手続きを事前に遂行するようになれば、端末内部において、データ遺失が生じるためである(保安キーが変更されていない場合、データ処理速度を縮めうる。しかしながら、保安キーが変更された場合、再伝送(または、再生成)手続きがなく、PDCP階層とRLC階層との再樹立手続きにおいて、データをいずれも廃棄するために、データ遺失が生じる)。従って、RLC AMモードを使用するベアラ(または、RLCベアラ)と、RLC UMモードを使用するベアラ(または、RLCベアラ)とにつき、互いに異なる手続きを適用する。PDCP階層を中止する手続きは、本開示の下記において具体的に提案される実施形態を適用しうる。
【0125】
早いセルグループまたはセル(SpCell(PcellまたはPSCell)あるいはSCell)の活性化のための第1チャネル測定設定情報は、セルグループ設定情報またはセル(SpCell(PcellまたはPSCell)あるいはSCell)設定情報、以前に設定されたセルグループ設定情報またはセル(SpCell(PcellまたはPSCell)あるいはSCell)設定情報、またはセルグループまたはセル(SpCell(PcellまたはPSCell)あるいはSCell)活性化または再開を指示するメッセージ(例:RRCメッセージ、RRCReconfiguration、MAC制御情報、またはPDCCHのDCI(downlink control information))に含まれる。
【0126】
一実施形態によれば、セルグループ(または、セル)を早く活性化させるため、または端末がセルにおいて早くチャネル測定を行うように、基地局がチャネル測定用信号を一時的に多く、または良好に伝送するために、第1チャネル測定設定情報は、セルグループのセル(例:PCell、PSCellまたはSCell)の設定情報において、頻繁なチャネル測定用信号(例:radio resource、TRS(temporary reference signal)、SSB(synchronization signal block)、CSI-RS(channel state information reference signal)またはRS(reference signal))に係わる周期、または伝送される伝送資源情報(頻繁なチャネル測定信号が伝送される周波数または時間伝送資源)、区間、回数(頻繁なチャネル測定信号が伝送される回数)、タイマ値(頻繁なチャネル測定信号が伝送される時間)または時間区間(頻繁なチャネル測定信号が伝送される区間(例:時間単位(slot、subframeまたはsymbolなど)のオフセット(offset))のような設定情報を含む。また、第1チャネル測定設定情報は、端末が測定した結果を報告しなければならない伝送資源、周期、区間、タイミングまたはオフセットのような設定情報を含む。
【0127】
第1チャネル測定設定情報は、端末がチャネル測定結果を報告する報告周期(または、伝送資源)を短く設定するか、あるいは基地局が端末の早いチャネル測定、または多くの信号測定を支援するために、多くのチャネル測定用信号(または、伝送資源(例:radio resourceまたはTRS(temporary reference signal))を基地局が、多くまたは頻繁に伝送するように、チャネル測定のための伝送資源を設定する。第1チャネル測定設定情報は、基地局が、セルまたは部分帯域幅において、特定端末(または、端末)のためのチャネル測定用信号に係わる設定情報を含む。例えば、第1チャネル測定設定情報は、チャネル測定用信号の周期、伝送される信号の回数、信号が伝送される期間、信号が伝送される時間に係わるオフセット、または伝送される信号間の時間長などを含む。または、第1チャネル測定設定情報は、伝送される複数個のチャネル測定用信号に係わるリスト、伝送される信号の位置を示す時間伝送資源(または、周波数伝送資源)、測定した結果を報告する伝送資源(時間伝送資源または周波数伝送資源)、または測定した結果を報告する周期などを含む。
【0128】
一実施形態によれば、第1チャネル測定設定情報は、RRCメッセージによって設定される複数個のセルまたは部分帯域幅につき、セル別または部分帯域幅別に異なるように設定され、チャネルを測定するための伝送資源を端末が容易に測定しうるように支援するために、ビーム方向、ビーム番号またはビーム位置のようなビーム関連設定情報(TCI(transmission configuration indication) stateまたはQCL(quasi co-location))を共に設定する。
【0129】
一実施形態によれば、第1チャネル測定設定情報は、基地局の下向きリンク信号、または基地局の上向きリンク信号の同期を合わせるためのTA(timing advance)値(または、オフセット値)、TA値の有効性を指示するタイマ(TAT:time alignment timer)、またはタイマ値(TAT value)を設定することにより、端末がチャネル測定またはチャネル測定報告を正しく行うようにする。また、RRCメッセージによって設定される第1チャネル測定設定情報は、複数個のチャネル測定用信号情報を含む。第1チャネル測定設定情報は、RRCメッセージ、MAC CEまたはDCIによって設定された複数個のチャネル測定用信号情報のうちのある1つのチャネル測定用信号情報またはビーム設定情報を指示することにより、端末が指示されたチャネル測定用信号情報またはビーム設定情報を適用するか、あるいは利用し、チャネル測定を行うか、あるいはチャネル測定報告を行うようにする。指示方法は、ビットマップ(bitmap)、インデックス(index)、識別子(identifier)、と設定された各チャネル測定用信号情報とのマッピングを定義し、それを基に指示する。
【0130】
他の実施形態によれば、RRCメッセージまたはMAC CEにより、チャネル測定用信号情報を設定するか、あるいは指示することにより、端末が設定された(または、指示された)チャネル測定用信号情報を適用するか、あるいは利用して、チャネル測定を行うか、あるいはチャネル測定報告を行うようにする。
【0131】
本開示の一実施形態による第1チャネル測定設定情報は、RRCメッセージによって設定されたとき、またはハンドオーバー後、始めには、非活性化され、追って本開示で提案されたMAC制御情報、PDCCHのDCI情報またはRRCメッセージによって活性化される。RRCメッセージによって設定された場合には、初期状態を非活性化状態にしてこそ、基地局が、端末のセル状態またはチャネル測定遂行手続きを容易に管理し、RRCメッセージのプロセッシングの遅延問題なしに、端末がいつ、いかようにチャネル測定を行うかということに係わるタイミングも正確に遂行しうる。
【0132】
本開示の一実施形態による第1チャネル測定設定情報は、各セルの下向きリンク部分帯域幅設定情報についてのみ設定が可能である。すなわち、本開示の一実施形態による第1チャネル測定設定情報は、各セルの上向きリンク部分帯域幅設定情報については、設定されない。それは、端末は、下向きリンクにつき、まずチャネルを測定してこそ、そのチャネルまたはそのセルについて測定結果を報告した後、PDCCHを正しく受信し、基地局に対する指示に従うことができるためである。
【0133】
一実施形態によれば、セルグループまたはセル(SpCell(PcellまたはPSCell)あるいはSCell)活性化または再開を指示するメッセージ(例:RRCメッセージ、RRCReconfiguration、MAC制御情報、またはPDCCHのDCI(downlink control information))には、セルグループのセル(PSCell、PCellまたはSCell)の信号を測定するための第2チャネル測定設定情報を含む。第2チャネル測定設定情報には、チャネル測定用信号の伝送資源、周期、時間区間または回数、あるいはチャネル測定報告のための伝送資源、周期、時間区間のような一般的なチャネル測定設定情報を含む。
【0134】
本開示において、端末の第1チャネル測定設定情報または第2チャネル測定設定情報が、次の条件によって適用され、チャネルを測定した結果が基地局に報告される。
【0135】
1>もし端末がセル(PCell、PSCellまたはSCell)あるいはセルグループを活性化(または、再開)せよというメッセージ(例:PDCCHの指示子、MAC制御情報、またはRRCメッセージ)を受信するならば(または、以前にセルグループが非活性化状態であったならば)、
【0136】
2>もし端末に第1チャネル測定設定情報が設定されるならば、
【0137】
3>端末は、第1チャネル測定設定情報に基づき、基地局が多くのチャネル測定信号を頻繁に伝送するであろうということを確認し、第1チャネル測定設定情報により、一時的に(例:第1チャネル測定設定情報によって設定された時間区間まで(例:subframe、slotまたはsymbol)またはオフセットを考慮して約束された(または、事前に定められた)時間区間の間、または時間の間(例:タイマが駆動される間))、あるいは第1条件を満足するまで、多数または頻繁なチャネル測定信号を測定する。また、測定されたチャネル測定結果を、第1チャネル測定設定情報によって設定された周期または伝送資源に基づき、第1チャネル測定設定情報によって設定された時間区間まで(例:subframe、slotまたはsymbol)、あるいはオフセットを考慮して約束された(または、事前に定められた)時間区間の間、または時間の間(例:タイマが駆動される間)、あるいは第1条件を満足するまでチャネル測定結果を報告する。端末が頻繁なチャネル測定信号を早く測定して早く報告するようになることにより、端末は、セル(PCell、SCellまたはPSCell)、あるいはセルグループを早く活性化(または、再開)させるか、あるいは早くスケジューリング情報を指示されるようになる。もし第1チャネル測定設定情報によって設定された時間区間以後(例:subframe、slotまたはsymbol)、あるいは約束された(または、事前に定められた)時間区間以後または時間以後(例:タイマが満了すれば)、あるいは第1条件を満足した後、第2チャネル測定設定情報が端末に設定されるならば、第1チャネル測定設定情報の適用を中止または解除し、第2チャネル測定設定情報により、チャネル測定信号を測定する。例えば、第1チャネル測定設定情報から第2チャネル測定情報にフォールバックするか、あるいは第1チャネル測定設定情報の代わりに、第2チャネル測定情報を適用する。また、端末は、第2チャネル測定設定情報によって設定された周期または伝送資源に基づき、測定されたチャネル測定結果を報告する。もし第2チャネル測定設定情報が設定されていないならば、端末は、チャネル測定を行わない。
【0138】
2>そうではなければ(第1チャネル測定設定情報が端末に設定されていないならば)、
【0139】
3>第2チャネル測定設定情報が端末に設定されるならば、第2チャネル測定設定情報により、チャネル測定信号を測定する。また、測定されたチャネル測定結果を、第2チャネル測定設定情報によって設定された周期または伝送資源により、チャネル測定結果を報告する。もし第2チャネル測定設定情報が設定されていないならば、チャネル測定を行わない。
【0140】
一実施形態によれば、本開示において、第1条件は、次の条件のうちの一つである。本開示においては、第1条件でもってセルを活性化させるか、セルグループを活性化させるか、再開するか(または、セルグループを非活性化状態から活性化させるとき)、あるいはRRC非活性化モード端末が、RRC連結再開手続きにおいて、連結を再開するとき、基地局が不必要に多くの伝送資源、または頻繁に伝送資源を伝送しなくてもよいようにする効率的な条件が開始される。例えば、次の条件のうち1つの条件を満足するまで、第1チャネル測定設定情報を適用し、チャネル測定手続きまたはチャネル測定報告手続きを遂行する。
【0141】
-端末がセル(例:PCell、SCellまたはPSCell)、あるいはセルグループのセル(例:PSCellまたはSCell)において、ランダムアクセス手続き(4段階ランダムアクセス手続きまたは2段階ランダムアクセス手続き)を成功裏に完了したとき、ランダムアクセス手続きを成功裏に完了し、最初上向きリンク伝送資源を割り当てられたとき、または端末に上向きリンク伝送資源が初めて指示されたとき、第1条件を満足すると判断する。
【0142】
--例えば、さらに具体的には、もし端末が非競争基盤ランダムアクセス手続き(CFRA:contention free random access)を遂行するならば(例:事前に指定されたプリアンブルまたは端末セル識別子(例:C-RNTI)が割り当てられているならば)
【0143】
---端末がセルに事前に指定されたプリアンブルを伝送し、ランダムアクセス応答(RAR:random access response)メッセージを受信したとき、またはランダムアクセス応答に対するPDCCHの指示を受信したとき、ランダムアクセス手続きが成功裏に完了したと見ることができるために、第1条件を満足すると判断する。または、RAR受信以後、始めて上向きリンク伝送資源を受信したとき、第1条件を満足すると判断する。
【0144】
--もし端末が競争基盤ランダムアクセス手続き(CBRA:contention-based random access)を遂行するならば(例:事前に指定されたプリアンブルまたは端末セル識別子(例:C-RNTI)が割り当てられていないならば)
【0145】
---端末がセルにプリアンブル(例:任意のプリアンブル)を伝送し、ランダムアクセス応答(RAR:random access response)メッセージを受信し、ランダムアクセス応答メッセージにおいて割り当てられていたり、含まれていたり、指示されていたりする上向きリンク伝送資源を利用し、メッセージ3(例:ハンドオーバー完了メッセージ)を伝送し、ターゲット基地局から、メッセージ4でもって、競争解消されたということを指示するMAC CE(contention resolution MAC CE)を受信するか、あるいは端末のC-RNTIに該当するPDCCHでもって、上向きリンク伝送資源を受信する場合、ターゲット基地局に対するランダムアクセス手続きが成功裏に完了したと見ることができるために、端末は、第1条件が満足されると判断する。または、ランダムアクセス応答メッセージにおいて割り当てられた上向きリンク伝送資源の大きさが十分であり、メッセージ3を伝送し、端末が上向きリンクデータを追加して伝送する場合、初めてリンク伝送資源を受け取ったと判断し、第1条件が満足されたと判断する。すなわち、RAR受信したとき、初めて上向きリンク伝送資源を受信したと判断し、第1条件を満足すると判断する。
【0146】
1>もし端末が、2段階ランダムアクセス手続き(2-step random access)が設定または指示されて遂行する場合、
【0147】
1>または、メッセージにおいて、2段階ランダムアクセス手続き(2-step random access)が設定または指示されていないが、端末が、2段階ランダムアクセス手続きを端末能において支援する場合、そしてセルのシステム情報において、2段階ランダムアクセス手続きを支援し、システム情報において、2段階ランダムアクセス手続きのための情報(例:ランダムアクセス資源または2段階ランダムアクセスを行うか、あるいは行わないかということを決定するための臨界値など)を放送するか、あるいは端末がシステム情報を受信し、システム情報で放送する臨界値より信号の強度が良好であるか、あるいは大きく、端末がセルにつき、2段階ランダムアクセス手続きを遂行する場合、
【0148】
2>2段階ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき、端末は、第1条件を満足したと判断する。
【0149】
2>2段階ランダムアクセス手続きは、具体的には、CBRA(contention based random access)方法またはCFRA(contention-freerandomaccess)方法のうちの1つの方法によって遂行される。
【0150】
3>もし端末がCBRA基盤2段階ランダムアクセス手続きを遂行した場合、
【0151】
4>端末は、2段階ランダムアクセスのための伝送資源(例:PRACH occasion、基地局がRRCメッセージによって設定した伝送資源、またはシステム情報において放送される伝送資源)においてプリアンブルを伝送し、データ伝送のための伝送資源(例:PUSCH occasion)において、データ(例:MsgA MAC PDU)を伝送する。データは、端末識別子(C-RNTI)を含むMAC制御情報(C-RNTI MAC CE)あるいはRRCメッセージ(RRCReconfigurationCompleteメッセージまたはハンドオーバー完了メッセージ)を含む。
【0152】
4>端末は、端末識別子(C-RNTI)、あるいはプリアンブルを伝送した時間または周波数によって誘導される第1識別子(MsgB-RNTI)によってスクランブリングされたPDCCHをモニタリングする。
【0153】
4>もし端末が、端末識別子によってスクランブリングされたPDCCHを受信するか、PDCCHでもって下向きリンク伝送資源を割り当てるか、あるいは下向きリンク伝送資源において、時間タイミング調節のためのMAC制御情報(timing advance comman dMAC CE)を受信するならば、
【0154】
5>端末は、2段階ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したと判断し、第1条件を満足したと判断する。
【0155】
4>もし端末が第1識別子(MsgB-RNTI)によってスクランブリングされたPDCCHを受信するか、PDCCHでもって下向きリンク伝送資源を割り当てるか、あるいは下向きリンク伝送資源において端末が伝送したプリアンブルに対するフォールバックのためのランダムアクセス応答(fallback random access response)を受信するならば(すなわち、基地局がプリアンブルは受信したが、MsgAを基地局が受信することができなかった場合、MsgAを他の伝送資源に伝送せよというフォールバックRAR)、
【0156】
5>端末は、フォールバックのためのランダムアクセス応答において指示した伝送資源において、データ(MsgA MAC PDU)を伝送する。
【0157】
5>端末は、端末識別子(C-RNTI)によってスクランブリングされたPDCCHをモニタリングする。
【0158】
5>もし端末が、端末識別子によってスクランブリングされたPDCCHを受信するか、あるいはPDCCHでもって上向きリンク伝送資源を割り当てれば、端末は、2段階ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したと判断し、第1条件を満足したと判断する。
【0159】
3>もし端末が、CFRA基盤2段階ランダムアクセス手続きを遂行した場合、
【0160】
4>端末は、2段階ランダムアクセスのための伝送資源(例:PRACH occasion、または基地局がRRCメッセージと指定した伝送資源)においてプリアンブルを伝送し、データ伝送のための伝送資源(例:PUSCH occasion)において、データ(例:MsgA MAC PDU)を伝送する。データは、端末識別子(C-RNTI)を含むMAC制御情報(C-RNTI MAC CE)またはRRCメッセージ(RRCReconfigurationCompleteメッセージまたはハンドオーバー完了メッセージ)を含む。
【0161】
4>端末は、端末識別子(C-RNTI)、あるいはプリアンブルを伝送した時間または周波数によって誘導される第1識別子(MsgB-RNTI)によってスクランブリングされたPDCCHをモニタリングする。
【0162】
4>もし端末が、端末識別子によってスクランブリングされたPDCCHを受信するか、PDCCHでもって下向きリンク伝送資源を割り当てるか、あるいは下向きリンク伝送資源において、時間タイミング調節のためのMAC制御情報(timing advance commandMAC CE)を受信するならば、
【0163】
5>端末は、2段階ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したと判断し、第1条件を満足したと判断する。
【0164】
4>もし端末が、第1識別子(MsgB-RNTI)によってスクランブリングされたPDCCHを受信するか、PDCCHでもって下向きリンク伝送資源を割り当てるか、あるいは下向きリンク伝送資源において、端末が伝送したプリアンブルに対するフォールバックのためのランダムアクセス応答(fallback random access response)を受信するならば(すなわち、基地局がプリアンブルは受信したが、MsgAを基地局が受信することができなかった場合、MsgAを他の伝送資源に伝送せよというフォールバックRAR)、
【0165】
5>端末は、2段階ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したと判断し、第1条件を満足したと判断する。
【0166】
5>端末は、フォールバックのためのランダムアクセス応答において指示した伝送資源において、データ(MsgA MAC PDU)を伝送する。
【0167】
1>ランダムアクセス手続きを始めるとき、またはランダムアクセス手続きのためのプリアンブルを伝送するとき、第1条件が満足されたと判断する。
【0168】
1>または、もし端末に、メッセージにおいて、2段階ランダムアクセス手続き(2-step random access)を設定または指示した場合、端末は、第1条件を満足したと判断する。例えば、2段階ランダムアクセス手続きを始める前、端末は、第1条件を満足したと判断する。
【0169】
1>または、もし端末に、メッセージにおいて、2段階ランダムアクセス手続き(2-step random access)を設定または指示され、2段階ランダムアクセス手続きにおいて、データ伝送のために設定された伝送資源(PUSCH)が第1臨界値より大きいか、あるいはRRCメッセージにおいて、時間タイミング調節のための設定値(timing advance value)が含まれているならば、端末は、第1条件を満足したと判断する。第1臨界値は、基地局がRRCメッセージ(例:RRCReconfiguration)によって設定されるか、あるいはシステム情報において放送されるか、あるいは端末が伝送するために有しているデータの大きさによって設定される。例えば、2段階ランダムアクセス手続きを始める前、端末は、第1条件を満足したと判断する。または、RRCメッセージにおいて、時間タイミング調節のための設定値(timing advance value)が含まれているか、あるいは2段階ランダムアクセス手続きが設定されるならば、端末は、プリアンブルを伝送せず、設定された伝送資源(例:RRCメッセージによって設定された伝送資源、またはターゲット基地局のPDCCHを端末がモニタリングし、PDCCHによって指示された伝送資源)において、即座にデータを伝送する。従って、2段階ランダムアクセス手続きを始める前、データを伝送するとき、または伝送する前、端末は、第1条件を満足したと判断する。または、RRCメッセージにおいて、時間タイミング調節のための設定値(timing advance value)が含まれているか、あるいは2段階ランダムアクセス手続きが設定されるならば、端末は、プリアンブルを伝送せず、設定された伝送資源(PUSCH)(例:RRCメッセージによって設定された伝送資源、またはターゲット基地局のPDCCHを端末がモニタリングし、PDCCHによって指示された伝送資源)において、即座にデータを伝送する。設定された伝送資源(PUSCH)(例:RRCメッセージによって設定された伝送資源、またはターゲット基地局のPDCCHを端末がモニタリングし、PDCCHによって指示された伝送資源)が第1臨界値よりも大きいか、あるいはRRCメッセージに、時間タイミング調節のための設定値(timing advance value)が含まれているならば、2段階ランダムアクセス手続きを始める前、データを伝送するとき、または伝送する前、端末は、第1条件を満足したと判断する。
【0170】
1>RRC INACTIVEモード端末が、RRCResumeRequestメッセージを伝送してから、それに対する応答として、RRCResumeメッセージ(または、RRCSetupメッセージ)を受信した場合、第1条件を満足したと見ることができる。
【0171】
1>RRCメッセージによって設定された第1チャネル測定設定情報を基に、端末がチャネル測定を行うとき、チャネル測定のための期間を指示するタイマが満了した場合、
【0172】
1>RRCメッセージによって設定された第1チャネル測定設定情報を基に、端末がチャネル測定を行うとき、チャネル測定のための期間を指示する時間区間が過ぎた場合(または、満了した場合)、または時間区間をいずれも使用(または、適用)した場合、
【0173】
1>RRCメッセージによって設定された第1チャネル測定設定情報を基に、端末がチャネル測定を行うとき、チャネル測定のための信号を、設定された回数ほどいずれも測定した場合(または、完了した場合)、あるいは設定された回数ほど信号が受信された場合、
【0174】
1>RRCメッセージによって設定された第1チャネル測定設定情報を基に、端末がチャネル測定を行うとき、設定情報を基に、チャネル測定を完了した場合(チャネル測定が満了した場合)、あるいはチャネル測定報告を完了した場合(または、チャネル測定報告が満了した場合)、
【0175】
第1条件が満足されるならば、上位階層(例:RRC階層)は、下位階層(例:PDCP階層、RLC階層、MAC階層またはPHY階層)に指示子でもって指示するか、あるいは下位階層(例:PDCP階層、RLC階層、MAC階層またはPHY階層)は、上位階層(例:RRC階層)に指示する。
【0176】
本開示の一実施形態による第1チャネル測定設定情報を設定するか、あるいは適用する方法は、セルグループ(例:PSCell)を活性化させるか、あるいは再開するとき、SCellを活性化させるとき、RRC非活性化モードにおいて、RRC連結を再開するとき(例:RRCResumeメッセージを使用するとき)、あるいはハンドオーバー手続きを遂行するとき(例:RRCReconfigurationメッセージを使用するとき)、拡張されて設定されて使用される。
【0177】
本開示において、部分帯域幅(BWP)は、上向きリンクと下向きリンクとを区別せずに使用し、その意味は、文脈により、上向きリンク部分帯域幅と下向きリンク部分帯域幅とをそれぞれ示す。
【0178】
本開示においてリンクは、上向きリンクと下向きリンクとを区別せずに使用し、その意味は、文脈により、上向きリンクと下向きリンクとをそれぞれ示す。
【0179】
本開示においてセルは、PCell、SCell(例:マスターセルグループ(MCG:master cell group))に設定されるSCell)、PSCell(例:セカンダリセルグループ(SCG:secondary cell group)のPCell)またはSCell(例:セカンダリセルグループ(SCG:secondary cell group))に設定されるSCell)を示す。本開示においては、キャリア集積技術または二重接続技術を遂行する端末のSCellまたはPSCellにつき、休眠部分帯域幅(dormant BWP)を設定または導入し、休眠部分帯域幅において、PDCCHをモニタリングしないようにし、端末のバッテリ消耗が節減される。また、本開示においては、休眠部分帯域幅においてチャネル測定を行い、報告(例:CSI(channel state information)またはCQI(channel quality information)の測定または報告)させるか、あるいはビーム測定、ビーム追跡またはビーム運営を行うようにし、データ伝送が必要である場合、一般部分帯域幅(normal BWP)において、スイッチングまたは活性化させ、早く一般部分帯域幅において、データ伝送が始まるようにする。休眠部分帯域幅は、持続的に信号をモニタリングするか、フィードバックを伝送したり受信したりするか、あるいは同期化を確認して維持しなければならないSpCell(MCGのPCell、あるいはSCGのPCell(または、PSCell))、あるいはPUCCHが設定されたSCellについては、設定されるか、あるいは適用されないようにする。
【0180】
端末が、もしPCellを介し、マスターセルグループのSCellにつき、休眠部分帯域幅において、スイッチングまたは活性化を指示されるならば、端末は、SCellの休眠部分帯域幅につき、チャネル測定手続きを行って測定したチャネル測定結果を、マスターセルグループ(MCG)のPCellの伝送資源において(例:PCellのPUCCH(physical uplink control channel)伝送資源を介して)、またはマスターセルグループのPUCCHが設定されたSCell(例:PUCCH(physical uplink control channel)伝送資源を介して)の伝送資源において報告する。どのセル、またはどのセルの部分帯域幅に係わるチャネル測定結果を、どのセルのどの伝送資源(例:PUCCHまたはPUSCH)において報告するかということは、RRCメッセージにおいて、端末にセル別または部分帯域幅別に設定される。
【0181】
端末が、もしPSCellを介し、セカンダリセルグループのSCellにつき、休眠部分帯域幅において、スイッチングまたは活性化を指示されるならば、端末は、SCellの休眠部分帯域幅につき、チャネル測定手続きを行って測定したチャネル測定結果を、セカンダリセルグループ(SCG)のPSCellの伝送資源において(例:PSCellのPUCCH(physical uplink control channel)伝送資源を介して)、またはセカンダリセルグループのPUCCHが設定されたSCell(例:PUCCH(physical uplink control channel)伝送資源を介して)の伝送資源において報告する。どのセル、またはどのセルの部分帯域幅に係わるチャネル測定結果を、どのセルのどの伝送資源(例:PUCCHまたはPUSCH)において報告するかということは、RRCメッセージにおいて、端末に、セル別または部分帯域幅別に設定される。
【0182】
端末が、もしPCellを介し、セカンダリセルグループのPSCellまたはSCellにつき、休眠部分帯域幅において、スイッチングまたは活性化を指示されるか、あるいはセカンダリセルグループ(SCGまたはPSCell)につき、セルグループ中止(SCG suspensionまたはcell group suspension)を指示されるならば、端末は、PSCellまたはSCellの部分帯域幅(RRCメッセージによって設定された部分帯域幅、または最後に活性化された部分帯域幅)、あるいは休眠部分帯域幅につき、チャネル測定手続きを行って測定したチャネル測定結果を、マスターセルグループ(MCG)のPCellの伝送資源(例:PCellのPUCCH(physical uplink control channel)伝送資源を介して)、マスターセルグループのPUCCHが設定されたSCellの伝送資源(例:PUCCH(physical uplink control channel)伝送資源を介して)、またはセカンダリセルグループ(SCG)のPSCellの伝送資源(例:PSCellのPUCCH(physical uplink control channel)伝送資源を介して)において報告する。どのセル、またはどのセルの部分帯域幅に係わるチャネル測定結果を、どのセルのどの伝送資源(例:PUCCHまたはPUSCH)において報告するかということは、RRCメッセージにおいて、端末に、セル別または部分帯域幅別に設定される。
【0183】
本開示においては、端末のSCell(キャリア集積技術が設定されたとき、マスターセルグループのSCell、または二重接続技術が設定されたとき、セカンダリセルグループのSCell)またはPSCell(二重接続技術が設定されたとき、セカンダリセルグループのPCell)につき、休眠部分帯域幅またはセルグループの中止状態を運用するために、PDCCHのDCI基盤、MAC CE基盤またはRRCメッセージ基盤で動作する複数の実施形態が提案される。
【0184】
ネットワークまたは基地局は、端末にSpcell(Pcell及びPScell)と、複数個のScellとを設定する。Spcellは、端末が1つの基地局と通信を行うときは、Pcellを示し、端末が2つの基地局(マスター基地局及びセカンダリ基地局)と通信を行うときは、マスター基地局のPcell、またはセカンダリ基地局のPScellを示す。PcellまたはPscellは、それぞれMAC階層において、端末と基地局とが通信するときに使用する主要セルを示し、同期化を行うようにタイミングを合わせ、ランダムアクセスを行い、PUCCH伝送資源において、HARQ ACK/NACKフィードバックを伝送し、ほとんどの制御信号をやり取りするセルを意味する。基地局が、Spcellと共に、複数個のScellを運用して伝送資源を増やし、上向きリンクまたは下向きリンクのデータ伝送資源を高める技術を、キャリア集積技術または二重接続技術と言う。
【0185】
本開示においてPCellは、MCG(master cell group)を意味し、PSCellは、SCG(secondary cell group)を意味する。また、MCGは、PCellと、MCGに設定されたSCellとを含む意味であり、SCGは、PSCellと、SCGに設定されたSCellとを含む意味である。また、セルは、セルグループを示すか、あるいはセルグループは、セルを示す。
【0186】
端末は、Spcellと、複数個のScellとをRRCメッセージによって設定されれば、各セル(PCell、PSCellまたはSCell)、あるいは各Scellまたは各SCellの部分帯域幅につき、あるいはセルグループにつき、状態またはモードを、RRCメッセージ、MAC CE、またはPDCCHのDCIによって設定される。セルの状態またはモードは、活性化モード(active mode)または活性化状態(activated state)と、非活性化モード(deactivated mode)または非活性化状態(deactivated state)とに設定される。
【0187】
一実施形態によれば、セルが活性化モードまたは活性化状態にあるいうことは、端末が、活性化モードまたは活性化状態のセルにおいて、セルの活性化された部分帯域幅、活性化された一般部分帯域幅、または活性化された休眠化部分帯域幅ではない部分帯域幅において、基地局と、上向きリンクまたは下向きリンクのデータをやり取りすることができ、基地局の指示を確認するために、PDCCHをモニタリングしうるということを意味する。または、セルが活性化モードまたは活性化状態であるということは、端末が、活性化モードまたは活性化状態のセル(または、セルの活性化された部分帯域幅、活性化された一般部分帯域幅、または活性化された休眠化部分帯域幅ではない部分帯域幅)の下向きリンクに対するチャネル測定を行い、測定情報を周期的に基地局に報告し、上向きリンクチャネル測定を、基地局が遂行することができるように、端末は、パイロット信号(SRS:sounding reference signal)を基地局に周期的に伝送しうることを意味する。または端末は、活性化されたセルにつき、基地局の指示(例:PDCCH、MAC CEまたはRRCメッセージ)により、部分帯域幅を休眠部分帯域幅に活性化またはスイッチングし、活性化されたセルにおいて、休眠部分帯域幅を活性化させるならば、端末は、セルにおいてPDCCHモニタリングは行わず、チャネル測定報告を行い、チャネル測定結果を報告する手続きを遂行する。
【0188】
一実施形態によれば、休眠部分帯域幅の活性化されたセルがSCellであるならば、端末は、PDCCHをモニタリングしないか、下向きリンクデータを受信しないか、あるいはチャネル測定または測定結果報告を行う。または端末は、設定された周期的な伝送資源(例:第1型周期的伝送資源(configured uplink grant type1))を中止(suspend)するか、あるいは設定された周期的な伝送資源(例:第2型周期的伝送資源(configured uplink grant type2))を解除(clear)、あるいは初期化させる。または端末は、SRS(sounding reference signal)を伝送しないか、上向きリンクデータを伝送しないか、あるいはPUCCH(例:SR(scheduling request)、またはランダムアクセスのためのプリアンブル)を伝送しない。
【0189】
しかしながら、もし休眠部分帯域幅が活性化されたか、あるいはセルグループ中止が指示されたセルがPSCellであるならば、端末は、PDCCHをモニタリングしないか、PDCCHモニタリングを非常に長い周期で遂行するか、あるいは下向きリンクデータを受信しない。または端末は、チャネル測定または測定結果報告を行うか、あるいは設定された周期的な伝送資源(例:第1型周期的伝送資源(configured uplink grant type1))を中止(suspend)するか、あるいは設定された周期的な伝送資源(例:第2型周期的伝送資源(configured uplink grant type2))を解除(clear)、あるいは初期化させる。または端末は、SRS(sounding reference signal)を伝送するか、上向きリンクデータを伝送しないか、PUCCH(例:SR(scheduling request)、またはランダムアクセスのためのプリアンブル)を伝送するか、あるいはランダムアクセス手続きを遂行する。
【0190】
一実施形態によれば、もし休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅として活性化されたセルがSCellであるならば、端末は、PDCCHモニタリングを行うか、下向きリンクデータを受信するか、あるいはチャネル測定または測定結果報告を行う。または端末は、設定された周期的な伝送資源(例:第1型周期的伝送資源(configured uplink grant type1))を再開(resume)するか、あるいは設定された周期的な伝送資源(例:第2型周期的伝送資源(configured uplink grant type2))を設定したり活性化させる。または端末は、SRS(sounding reference signal)を伝送するか、上向きリンクデータを伝送するか、PUCCH(例:SR(scheduling request)またはランダムアクセスのためのプリアンブル)を伝送するか、あるいはランダムアクセス手続きを遂行する。
【0191】
一実施形態によれば、もし休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅が活性化されたか、あるいはセルグループ再開(SCG resumption)が指示されたセルがPSCellであるならば、端末は、PDCCHモニタリングを行うか、下向きリンクデータを受信するか、あるいはチャネル測定または測定結果報告を行う。または端末は、設定された周期的な伝送資源(例:第1型周期的伝送資源(configured uplink grant type1))を再開(resume)するか、あるいは設定された周期的な伝送資源(例:第2型周期的伝送資源(configured uplink grant type2)を設定したり活性化させる。または端末は、SRS(sounding reference signal)を伝送するか、上向きリンクデータを伝送するか、あるいはPUCCH(例:SR(scheduling request)またはランダムアクセスのためのプリアンブル)を伝送するか、あるいはランダムアクセス手続きを遂行する。
【0192】
しかしながら、セルが非活性化モード、あるいはセルが非活性化状態にあるということは、端末がセルに設定された部分帯域幅が非活性化状態にあるか、設定された部分帯域幅が活性化されていないとか、あるいは設定された部分帯域幅において、活性化された部分帯域幅がなく、基地局とデータをやり取りすることができないことを意味する。または、セルが非活性化モード、あるいはセルが非活性化状態にあるということは、端末が基地局の指示を確認するためのPDCCHをモニタリングせず、チャネル測定を行わず、測定報告も行わず、パイロット信号も伝送しないことを意味する。
【0193】
従って、基地局は、非活性化モードにあるセルを活性化させるためには、まず、RRCメッセージでもって、周波数測定設定情報を端末に設定し、端末は、周波数測定設定情報を基に、セルまたは周波数の測定を行う。基地局は、端末のセルまたは周波数の測定報告を受信した後、周波数/チャネル測定情報を基に非活性化されたセルを活性化させる。それにより、基地局が、端末にキャリア集積技術または二重接続技術を活性化させ、データ送信またはデータ受信を始めるのに多くの遅延が生じることになる。
【0194】
本開示においては、端末のバッテリを節減し、早くデータ送信またはデータ受信を始めることができるように、それぞれ活性化されたセル(例:activated Scellまたはactivated PSCell)の部分帯域幅につき、休眠化部分帯域幅(dormant BWP)または休眠化状態(dormantstate)が提案され、それぞれ活性化されたセルにつき、休眠部分帯域幅(dormant BWP(bandwidth part))を設定または導入することが提案される。または、本開示においては、端末に二重接続技術が設定されたとき、各セルグループ別に、セルグループの状態を、活性化状態または休眠化状態(dormantstate)、中止された状態(suspendedstate)、あるいは非活性化状態または再開された状態(resumedstate)を設定または導入することが提案され、セルグループ状態遷移を指示するセルグループ中止(SCG suspensionまたはcell group suspension)あるいはセルグループ再開(SCG resumptionまたはCell group resumption)指示を遂行する方法と、それによる端末動作とが提案される。
【0195】
活性化されたセルの休眠化モードである部分帯域幅または休眠化部分帯域幅(dormant BWP inactivated SCell)において、または休眠部分帯域幅を活性化させたとき、端末は、基地局とデータをやり取りすることができないか、あるいは基地局の指示を確認するためのPDCCHをモニタリングしないか、あるいはパイロット信号も伝送しないが、チャネル測定を行って測定した周波数/セル/チャネルに係わる測定結果を、基地局設定により、周期的またはイベントが生じるときに報告を行う。従って、端末は、活性化されたセルの休眠化部分帯域幅(dormant BWP)において、PDCCHをモニタリングせず、パイロット信号を伝送しないために、活性化されたセルの一般部分帯域幅(または、休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅)に比べるか、あるいは活性化されたセルの一般部分帯域幅(または、休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅)を活性化させたときに比べ、バッテリが節減される。また、セルを非活性化させたときと異なり、チャネル測定報告を行うために、基地局が測定報告を基に、または活性化されたセルの休眠化部分帯域幅の測定報告を基に、活性化されたセルの一般部分帯域幅を早く活性化させ、キャリア集積技術を早く使用するようにし、伝送遅延を減らしうる。
【0196】
従って、本開示において、セルが活性化モードまたは活性化状態にあるということは、端末が、活性化モードまたは活性化されたセルにおいて、セルの活性化された部分帯域幅、活性化された一般部分帯域幅、または活性化された休眠化部分帯域幅ではない部分帯域幅において、基地局と、上向きリンクまたは下向きリンクのデータをやり取りすることができ、基地局の指示を確認するために、PDCCHをモニタリングし、活性化モードまたは活性化状態のセル(または、セルの活性化された部分帯域幅、活性化された一般部分帯域幅、または活性化された休眠化部分帯域幅ではない部分帯域幅)の下向きリンクに対するチャネル測定を行い、測定情報を周期的に基地局に報告し、上向きリンクチャネル測定を基地局が行うことができるように、端末は、パイロット信号(SRS:sounding reference signal)を基地局に周期的に伝送することを意味する。また、本開示において、セルが、活性化モードまたは活性化状態にあるということは、端末が、活性化モードまたは活性化されたセルにおいて、セルの活性化された休眠部分帯域幅において、基地局と、上向きリンクまたは下向きリンクのデータをやり取りすることができないか、あるいは基地局の指示を確認するために、PDCCHをモニタリングしないが、活性化モードまたは活性化状態のセルの活性化された休眠部分帯域幅の下向きリンクに対するチャネル測定を行い、測定情報を周期的に基地局に報告しうることを意味する。
【0197】
一実施形態によれば、もし休眠部分帯域幅が活性化されたか、あるいはセルグループ中止が指示されたセルがPSCellであるならば、端末は、PDCCHをモニタリングしないか、PDCCHモニタリングを非常に長い周期で遂行するか、あるいは下向きリンクデータを受信しない。または端末は、チャネル測定または測定結果報告を行うか、設定された周期的な伝送資源(例:第1型周期的伝送資源(configured uplink grant type1))を中止(suspend)するか、あるいは設定された周期的な伝送資源(例:第2型周期的伝送資源(configured uplink grant type2))を解除(clear)したり、初期化させたりする。または端末は、SRS(sounding reference signal)を伝送するか、上向きリンクデータを伝送しないか、PUCCH(例:SR(scheduling request)またはランダムアクセスのためのプリアンブル)を伝送するか、あるいはランダムアクセス手続きを遂行する。
【0198】
一実施形態によれば、もしセルグループ非活性化(または、中止)が指示されたセルが、PSCell(または、SCG)であるならば、端末は、PDCCHをモニタリングしないか、PDCCHモニタリングを非常に長い周期で遂行するか、あるいは下向きリンクデータを受信しない。または端末は、チャネル測定または測定結果報告を行うか、設定された周期的な伝送資源(例:第1型周期的伝送資源(configured uplink grant type1))を中止(suspend)するか、あるいは設定された周期的な伝送資源(例:第2型周期的伝送資源(configured uplink grant type2))を解除(clear)したり、初期化させたりする。または端末は、SRS(sounding reference signal)を伝送するか、上向きリンクデータを伝送しないか、PUCCH(例:SR(scheduling request)またはランダムアクセスのためのプリアンブル)を伝送するか、あるいはランダムアクセス手続きを遂行する。しかしながら、セルグループ非活性化(または、中止)が指示されるとき、セルグループ非活性化(または、中止)が指示されるRRCメッセージでもって、基地局が設定した周波数測定設定情報に基づき、周波数測定手続き(radio resource management)が遂行されうる。または、RLM(radio link monitoring)設定情報が設定された場合、タイマ(T310)を基に、RLM手続き(下位階層(PHY階層))から信号の同期が合っていないという指示が受信されれば、タイマ(T310)が駆動され、タイマ(T310)が満了すれば、無線連結失敗が宣言される。もし信号の同期が合っているという指示が受信されれば、駆動中のタイマ(T310)が中止される。また、セルグループ非活性化(または、中止)が指示されるとき、セルグループ非活性化(または、中止)が指示されるRRCメッセージでもって、ビーム失敗探知(beam failure detection)手続きを遂行するように、ビーム関連設定情報が設定された場合、端末は、ビーム失敗探知手続きを遂行する。
【0199】
一実施形態によれば、本開示において、休眠部分帯域幅は、部分帯域幅の状態を示すか、あるいは休眠部分帯域幅は、特定部分帯域幅を指示する論理的な概念の名称として使用される。従って、休眠部分帯域幅は、活性化されるか、非活性化されるか、あるいはスイッチングされる。例えば、セルにおいて活性化された部分帯域幅を、休眠部分帯域幅にスイッチングせよという指示、セルを休眠化または休眠モードに遷移せよという指示、またはセルの休眠部分帯域幅を活性化させよという指示は、同じ意味に解釈される。
【0200】
一実施形態によれば、本開示において、一般部分帯域幅は、RRCメッセージでもって、端末の各セルに設定された部分帯域幅において、休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅を示す。一般部分帯域幅において端末は、基地局と、上向きリンクまたは下向きリンクのデータをやり取りすることができ、基地局の指示を確認するために、PDCCHをモニタリングし、下向きリンクに対するチャネル測定を行い、測定情報を周期的に基地局に報告し、上向きリンクチャネル測定を基地局が行うことができるように、パイロット信号(SRS:sounding reference signal)を基地局に周期的に伝送する。また、一般部分帯域幅は、最初の活性化部分帯域幅、基本部分帯域幅、または休眠化から活性化される最初の活性化部分帯域幅または初期部分帯域幅を示す。
【0201】
一実施形態によれば、端末の各セルに設定された部分帯域幅において休眠部分帯域幅は、1個だけ設定され、下向きリンクについて設定される。または、端末の各セルに設定された部分帯域幅において、上向きリンクまたは下向きリンクについて休眠部分帯域幅は、1個が設定される。
【0202】
一実施形態によれば、本開示において、セルグループの状態は、活性化された状態、中止された状態、または非活性化された状態に設定される。セルグループの状態は、PDCCHのDCIのビットマップまたは指示子によって指示されるか、MAC制御情報によって指示されるか、あるいはRRCメッセージの指示子によって指示される。セルグループの状態が活性化状態として指示された場合、RRCメッセージ(例:RRCReconfigurationメッセージ、RRCSetupメッセージまたはRRCResumeメッセージ)によって設定されたか、あるいは指示されたセルグループの設定情報を保存し、端末で適用、復旧または再開する。また、端末は、セルグループのPCell、PSCell、または設定されたSCellにおいて、RRCメッセージの設定に、PDCCHをモニタリングするか、下向きリンクデータを受信するか、あるいはチャネル測定または測定結果報告を行う。または端末は、設定された周期的な伝送資源(例:第1型周期的伝送資源(configured uplink grant type1))を再開(resume)するか、あるいは設定された周期的な伝送資源(例:第2型周期的伝送資源(configured uplink grant type2))を設定したり活性化させたりする。または端末は、SRS(sounding reference signal)を伝送するか、上向きリンクデータを伝送するか、PUCCH(例:SR(scheduling request)またはランダムアクセスのためのプリアンブル)を伝送するか、あるいはランダムアクセス手続きを遂行する。
【0203】
一実施形態によれば、セルグループの状態が中止された状態(suspendedstate)または非活性化状態として指示された場合、端末は、RRCメッセージ(例:RRCReconfigurationメッセージ、RRCSetupメッセージまたはRRCResumeメッセージ)によって設定されたか、あるいは指示されたセルグループの設定情報を端末で保存したり、廃棄しないが、適用は中止したりする。また、端末は、セルグループのPCell、PSCell、または設定されたSCellにおいて、RRCメッセージの設定により、PDCCHをモニタリングするか、下向きリンクデータを受信するか、あるいはチャネル測定または測定結果報告を行う。または端末は、設定された周期的な伝送資源(例:第1型周期的伝送資源(configured uplink grant type1))を再開(resume)するか、あるいは設定された周期的な伝送資源(例:第2型周期的伝送資源(configured uplink grant type2))を設定したり活性化させたりする。または端末は、SRS(sounding reference signal)を伝送するか、上向きリンクデータを伝送するか、PUCCH(例:SR(scheduling request)またはランダムアクセスのためのプリアンブル)を伝送するか、あるいはランダムアクセス手続きを遂行する。
【0204】
一実施形態によれば、セルグループの状態が非活性化状態として指示されるか、あるいはセルグループ設定情報解除が指示された場合、端末は、RRCメッセージ(例:RRCReconfigurationメッセージ、RRCSetupメッセージまたはRRCResumeメッセージ)によって設定されたか、あるいは指示されたセルグループの設定情報を解除するか、あるいは廃棄する。
【0205】
図1Eは、本開示の一実施形態による次世代無線通信システムにおいて、かなり広い周波数帯域幅を効率的に使用し、端末にサービスする手続きを示した図である。
【0206】
図1Eにおいて、次世代無線通信システムが、かなり広い周波数帯域幅をどのように効率的に使用し、さまざまな互いに異なる能力(capabilityあるいはcategory)を有する端末にサービスを提供し、バッテリを節減するかということについて説明する。
【0207】
基地局がサービスを提供する1つのセルは、1e-05のように、非常に広い周波数帯域をサービスする。しかしながら、互いに異なる能力を有する端末にサービスを行うために、広い周波数帯域を、複数個の部分帯域幅に分けて、1つのセルでもって管理する。
【0208】
まず、初期に、電源をオンにした端末は、一定の資源ブロック単位(例:12RB(resource block)単位)において、事業者(PLMN)が提供する全体周波数帯域を探索する。すなわち、資源ブロック単位において、PSS(primary synchronization sequence)/SSS(secondary synchronization sequence)を、全体システム帯域幅において端末は、探し始める(1e-10)。もし資源ブロック単位において、PSS/SSS(1e-01または1e-02)を探していて、信号を探知すれば、信号を読み取って解釈(デコーディング)し、サブフレーム(subframe)と無線伝送資源フレーム(radio frame)との境界を確認する。従って、1ms単位でサブフレームを区別することになり、基地局と、下向きリンク信号の同期を合わせる。RB(resource block)は、所定の周波数資源と、所定の時間資源との大きさでもって、二次元上の単位として定義される。例えば、時間資源においては、1ms単位と定義され、周波数資源においては、12個のサブキャリア(1キャリアx15kHz=180kHz)と定義される。端末は、同期化を完了すれば、MIB(master system information block)あるいはMSI(minimum system information)を確認し、CORESEST(control resource set)の情報を確認し、初期接続部分帯域幅(initial access BWP(bandwidth part))情報を確認する(1e-15、1e-20)。CORESET情報とは、制御信号が基地局から伝送される時間/周波数伝送資源の位置を言うものであり、例えば、PDCCHチャネルが伝送される資源位置を示す。すなわち、CORESET情報は、第1システム情報(SIB1:system information block 1)がどこに伝送されるかということを指示する情報であり、どの周波数/時間資源において、PDCCHが伝送されるかということを指示する。端末は、第1システム情報を読み取れば、初期部分帯域幅(initial BWP)に係わる情報を確認する。端末は、基地局と、下向きリンク信号の同期化を完了し、制御信号を受信することになれば、端末がキャンプオンしたセルの初期部分帯域幅(initial BWP)においてランダムアクセス手続きを行い、RRC連結設定を要請し、RRCメッセージを受信し、RRC連結設定を行う。
【0209】
RRC連結設定において、1つのセル(Pcell、Pscell、SpcellまたはScell)ごとに、複数個の部分帯域幅が設定される。1つのセル内において、下向きリンク用に複数個の部分帯域幅が設定され、それとは別途に、上向きリンク用に、複数個の部分帯域幅が設定される。
【0210】
複数個の部分帯域幅は、初期部分帯域幅(initial BWP)、基本部分帯域幅(default BWP)または最初の活性化部分帯域幅(first active BWP)または休眠部分帯域幅(dormant BWP)、または休眠状態から活性化される最初の活性化部分帯域幅(first active BWP from dormant)として使用されるように、部分帯域幅識別子(BWP identifier)によって指示されて設定される。
【0211】
初期部分帯域幅(initial BWP)は、セル別に一つずつ存在するセルレベル(Cell-specific)として定められる部分帯域幅において使用され、セルに初めて接続する端末が、ランダムアクセス手続きを介してセルに連結を設定するか、あるいは連結を設定した端末が同期化を行いうる部分帯域幅において使用される。また、基地局は、下向きリンクで使用する初期下向きリンク部分帯域幅(initial downlink BWP)と、上向きリンクで使用する初期上向きリンク部分帯域幅(initial uplink BWP)とを、セル別にそれぞれ設定する。また、初期部分帯域幅に係わる設定情報は、CORESETが指示する第1システム情報(SIB1:system information 1)において放送され、基地局が連結を接続した端末に、RRCメッセージでもってさらに設定する。また、初期部分帯域幅は、上向きリンクと下向きリンクとにおいて、それぞれ部分帯域幅識別子の0番として指定して使用される。すなわち、同じセルに接続した全ての端末は、同一初期部分帯域幅を同一に、部分帯域幅識別子0番として指定して使用する。なぜならば、ランダムアクセス手続きを遂行するとき、基地局がランダムアクセス応答(RAR)メッセージを、全ての端末が読み取ることができる初期部分帯域幅で伝送するようにするように、競争基盤ランダムアクセス手続きを容易にする長所があるためである。
【0212】
最初の活性化部分帯域幅(first active BWP)は、端末別に(UE specific)互いに異なるように設定され、複数個の部分帯域幅において、部分帯域幅識別子として指定して指示する。最初の活性化部分帯域幅は、下向きリンクと上向きリンクとについてそれぞれ設定され、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(first active downlink BWP)と、最初の活性化上向きリンク部分帯域幅(first active uplink BWP)とにおいて、それぞれ部分帯域幅識別子として設定される。最初の活性化部分帯域幅は、1つのセルに、複数個の部分帯域幅を設定したとき、どの部分帯域幅を初めに活性化させ、使用するかということを指示する用途に使用される。例えば、端末に、PcellまたはPscellと、複数個のScellとが設定され、それぞれのPcell、PscellまたはScellに、複数個の部分帯域幅が設定されたとき、もしPcell、PscellまたはScellが活性化されるならば、端末は、Pcell、PscellまたはScellに設定された複数個の部分帯域幅において、最初の活性化部分帯域幅(first active BWP)を活性化させて使用する。すなわち、下向きリンクについては、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(first active downlink BWP)を活性化させて使用し、上向きリンクについては、最初の活性化上向きリンク部分帯域幅(first active uplink BWP)を活性化させて使用する。
【0213】
端末がセルにつき、現在または活性化された下向きリンク部分帯域幅をスイッチングし、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(または、RRCメッセージによって設定されたか、あるいは指示された部分帯域幅)を活性化させるか、あるいは現在または活性化された上向きリンク部分帯域幅をスイッチングし、最初の活性化上向きリンク部分帯域幅(または、RRCメッセージによって設定されたか、あるいは指示された部分帯域幅)を活性化させる動作は、セルまたは部分帯域幅が非活性化状態にあって活性化させよという指示を、RRCメッセージ、MAC制御情報またはDCIでもって受けたときに遂行する。また、セルまたは部分帯域幅を休眠化状態に遷移せよという指示、または休眠部分帯域幅を活性化させよという指示を、RRCメッセージ、MAC制御情報またはDCIでもって受けたときに遂行する。なぜならば、セルまたは部分帯域幅を活性化させるとき、いかようであるにせよ、現在または活性化された下向きリンク部分帯域幅をスイッチングし、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(または、RRCメッセージによって設定されたか、指示された部分帯域幅)を活性化させるか、あるいは上向きリンク部分帯域幅をスイッチングし、最初の活性化上向きリンク部分帯域幅(または、RRCメッセージによって設定されたか、あるいは指示された部分帯域幅)を活性化させるものであるために、休眠化状態においてチャネル測定報告を行うときも、最初の活性化下向きリンク/上向きリンク部分帯域幅につき、周波数/チャネルを測定して報告してこそ、基地局がキャリア集積技術を効果的に使用しうるためである。基本部分帯域幅(default BWP)は、端末別(UE specific)に互いに異なるように設定され、複数個の部分帯域幅において、部分帯域幅識別子として指定して指示する。基本部分帯域幅は、下向きリンクについてのみ設定される。基本部分帯域幅は、複数個の下向きリンク部分帯域幅において活性化された部分帯域幅が、一定時間以後、フォールバックする部分帯域幅として使用される。例えば、部分帯域幅非活性化タイマ(BWP inactivity timer)は、RRCメッセージを介し、セル別または部分帯域幅別に設定され、タイマは、基本部分帯域幅ではない活性化された部分帯域幅において、データ送受信が生じるとき、タイマが開始または再開始されるか、あるいは活性化された部分帯域幅が、他の部分帯域幅にスイッチングされたとき、開始または再開始される。タイマが満了すれば、端末は、セルにおいて、活性化された下向きリンク部分帯域幅を基本帯域幅にフォールバックまたはスイッチングする。スイッチングは、現在活性化された部分帯域幅を非活性化させ、スイッチングが指示された部分帯域幅を活性化させる手続きを意味し、スイッチングは、RRCメッセージ、MAC制御情報(MAC control element)またはL1シグナリング(PDCCHのDCI(downlink control information)でもってトリガリングされる。スイッチングは、スイッチングされるか、あるいは活性化される部分帯域幅を指示することによってトリガリングされ、部分帯域幅は、部分帯域幅識別子(例:0、1、2、3または4)によって指示される。
【0214】
基本部分帯域幅を下向きリンクについてのみ適用して使用する理由は、基地局が端末に、セル別に一定時間が過ぎれば、基本部分帯域幅にフォールバックされるようにし、基地局の指示(例:PDCCHのDCI)を受けるようにすることにより、基地局スケジューリングを容易にすることができるためである。例えば、基地局が、1つのセルに接続した端末の基本部分帯域幅を、初期部分帯域幅として設定すれば、基地局は、一定時間以後、初期部分帯域幅でのみ続けてスケジューリング指示を行う。もし基本部分帯域幅がRRCメッセージによって設定されていない場合、初期部分帯域幅が基本部分帯域幅と見なされ、部分帯域非活性化タイマ満了時、初期部分帯域幅に基本部分帯域幅がフォールバックされる。
【0215】
または、基地局の具現自由度を高めるために、上向きリンクについても、基本部分帯域幅を定義して設定し、下向きリンクの基本部分帯域幅のように使用する。
【0216】
休眠部分帯域幅(dormant BWP)は、活性化されたセルの休眠化モードである部分帯域幅または休眠化部分帯域幅(dormant BWP inactivated SCell)を意味するか、休眠部分帯域幅を活性化させたとき、端末は、基地局とデータをやり取りすることができないか、基地局の指示を確認するためのPDCCHをモニタリングしないか、あるいはパイロット信号も伝送しないが、チャネル測定を行い、測定した周波数/セル/チャネルに係わる測定結果を基地局設定により、周期的にまたはイベントが生じるとき、報告を行う。従って、端末は、活性化されたセルの休眠化部分帯域幅(dormant BWP)において、PDCCHをモニタリングせず、パイロット信号を伝送しないために、活性化されたセルの一般部分帯域幅(または、休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅)に比べるか、あるいは活性化されたセルの一般部分帯域幅(または、休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅)を活性化させたときに比べ、バッテリを節減し、セルを非活性化させたときと異なり、チャネル測定報告を行うために、基地局が測定報告を基に、または活性化されたセルの休眠化部分帯域幅の測定報告を基に、活性化されたセルの一般部分帯域幅を早く活性化させ、キャリア集積技術を早く使用するようにし、伝送遅延を減らしうる。
【0217】
休眠状態からまたは休眠部分帯域幅からスイッチングされて活性化される最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化非休眠部分帯域幅またはRRCメッセージによって設定されたか、あるいは指示された部分帯域幅)は、端末が、1つの活性化されたセルの部分帯域幅を休眠部分帯域幅において運営しているとき、活性化されたセルで活性化された部分帯域幅が休眠部分帯域幅であるとき、またはセルにおいて、休眠部分帯域幅にスイッチングしたとき、端末が基地局から、PDCCHのDCIMAC CEまたはRRCメッセージでもって活性化されたセルの部分帯域幅を休眠部分帯域幅において一般部分帯域幅(または、休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅)にスイッチングせよと指示した場合、休眠部分帯域幅において、活性化部分帯域幅を一般部分帯域幅にスイッチングまたは転換せよと指示した場合、または休眠部分帯域幅において、活性化部分帯域幅を一般部分帯域幅(例:休眠から活性化される最初の活性化部分帯域幅)にスイッチングまたは転換するか、あるいは活性化させよと指示した場合、当該指示により、端末が、活性化されたセルの現在または活性化された部分帯域幅をスイッチングし、活性化させなければならない部分帯域幅、またはRRCメッセージによって設定された休眠状態から活性化されなければならない部分帯域幅である。
【0218】
図1Fは、本開示の一実施形態による次世代無線通信システムにおいて、端末がRRC遊休モード(RRC idle mode)からRRC連結モード(RRC connected mode)に転換される手続きを示し、端末に、連結のためのベアラ設定情報、セルグループ設定情報またはセル設定情報またはチャネル測定設定情報を設定する手続きを示した図である。
【0219】
基地局がサービスを提供する1つのセルは、かなり広い周波数帯域をサービスする。まず端末は、一定の資源ブロック単位(例:12RB(resource block)単位)において、事業者(PLMN)が提供する全体周波数帯域を探索する。すなわち、資源ブロック単位において、PSS(primary synchronization sequence)/SSS(secondary synchronization sequence)を、全体システム帯域幅において、端末は、探し始める。もし資源ブロック単位において、PSS/SSSを探していて、信号を探知すれば、信号を読み取って解釈(デコーディング)し、サブフレーム(subframe)と無線伝送資源フレーム(radio frame)との境界を確認する。端末は、同期化を完了すれば、現在キャンプオンしているセルのシステム情報を読み取る。すなわち、MIB(master system information block)あるいはMSI(minimum system information)を確認し、CORESEST(control resource set)の情報を確認し、システム情報を読み取り、初期部分帯域幅(initial BWP(bandwidth part))情報を確認する(1f-01、1f-05)。CORESET情報とは、制御信号が基地局から伝送される時間/周波数伝送資源の位置を言うものであり、例えば、PDCCHチャネルが伝送される資源位置を示す。
【0220】
端末が基地局と下向きリンク信号の同期化を完了し、制御信号を受信することになれば、端末は、初期部分帯域幅において、ランダムアクセス手続きを行い、ランダムアクセス応答を受信し、RRC連結設定を要請し、RRCメッセージを受信し、RRC連結設定を行う(1f-10、1f-15、1f-20、1f-25、1f-30)。
【0221】
基本的なRRC連結設定を完了すれば、基地局は、端末に、端末の性能(UE capability)を確認するために、端末の性能を尋ねるRRCメッセージを伝送する(UECapabilityEnquiry)(1f-35)。または、基地局は、端末の性能を確認するために、MMEまたはAMFに、端末の性能を尋ねることもできる。なぜならば、端末が既存に基地局に接続するならば、MMEまたはAMFが端末の性能情報を保存していたためである。もし基地局が所望する端末の性能情報が保存されていないならば、基地局は、端末に端末の性能を要請する。端末は、端末の性能を報告するとき、端末が各セルグループ(マスターセルグループまたはセカンダリセルグループ)のSCellにつき、休眠部分帯域幅を支援する否かということ、本開示の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態または第4実施形態を支援する否かということ、各セルグループのPSCellにつき、休眠部分帯域幅を支援する否かということ、各セルグループのPSCellにつき、セルグループ中止または再開手続きを支援する否かということまたは支援するセルグループ数の個数などを、基地局に端末の性能として報告する。また、端末は、RRC連結再開手続きにおいて、RRCResumeメッセージでもって、マスターセルグループのSCell、セカンダリセルグループのSCellまたはセカンダリセルグループのPSCellの設定情報を保存して復旧しうるか否かということ、廃棄しうるか否かということ、一部再設定しうるか否かということ、または活性化させうるか否かということを基地局に端末能として報告する。
【0222】
基地局が端末に端末の性能を確認するために、RRCメッセージを伝送する理由は、端末の性能を確認し、例えば、どれほどの周波数帯域を端末が読み取ることができるかということ、あるいは読み取ることができる周波数帯域の領域を把握する。そして、基地局は、端末の性能を確認した後、端末に適切な部分帯域幅(BWP)を設定する。端末は、端末の性能を尋ねるRRCメッセージを受信することになれば、それに対する応答として、端末が支援する帯域幅の範囲、あるいは現在システム帯域幅において、どの範囲まで帯域幅を支援するかということなどを、基準中心周波数からオフセットによって指示するか、あるいは支援する周波数帯域幅の開始点と終了点とを直接指示するか、あるいは中心周波数と帯域幅とでもって指示する(1f-40)。
【0223】
部分帯域幅は、RRC連結設定のRRCSetupメッセージ、RRCResumeメッセージ(1f-25)、あるいはRRCReconfigurationメッセージ(1f-45、1f-70)によって設定され、RRCメッセージは、PCell、Pscell、または複数個のセルに係わる設定情報を含むものであり、各セル(PCell、PscellまたはScell)につき、複数個の部分帯域幅を設定する。各セルにつき、複数個の部分帯域幅を設定するとき、各セルの下向きリンクで使用する複数個の部分帯域幅を設定し、FDDシステムの場合、下向きリンク部分帯域幅と区分し、各セルの上向きリンクで使用する複数個の部分帯域幅を設定する。TDDシステムの場合、各セルの下向きリンクと上向きリンクとにおいて共通して使用する複数個の部分帯域幅を設定する。
【0224】
各セル(PCell、PscellまたはScell)のセル設定情報、または部分帯域幅設定のための情報には、次の情報のうちの一部を含む。
【0225】
-セル識別子(SCell index)
【0226】
-セル設定情報
【0227】
--セル別または部分帯域幅別の第1チャネル測定設定情報
【0228】
--セル別または部分帯域幅別の第2チャネル測定設定情報
【0229】
-セルの下向きリンク部分帯域幅設定情報
【0230】
--初期下向きリンク部分帯域幅(initial downlink BWP)設定情報
【0231】
--複数個の部分帯域幅設定情報、及び各部分帯域幅に該当する部分帯域幅識別子(BWPID)
【0232】
--セルまたは下向きリンク部分帯域幅の初期状態設定情報(例:活性化状態、休眠化状態または非活性化状態)
【0233】
--最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(first active downlink BWP)を指示する部分帯域幅識別子
【0234】
--基本部分帯域幅(default BWP)を指示する部分帯域幅識別子
【0235】
--各部分帯域幅に係わるPDCCHモニタリングのための設定情報。例えば、CORESET情報、Search space資源情報、またはPDCCH伝送資源・周期・subframe番号情報など
【0236】
--休眠部分帯域幅を指示する部分帯域幅識別子
【0237】
--休眠から活性化させる最初の活性化部分帯域幅を指示する部分帯域幅識別子
【0238】
--部分帯域幅非活性化タイマ設定及びそのタイマ値
【0239】
--セル別または部分帯域幅別の第1チャネル測定設定情報
【0240】
--セル別または部分帯域幅別の第2チャネル測定設定情報
【0241】
-セルの上向きリンク部分帯域幅設定情報
【0242】
--初期上向きリンク部分帯域幅(initial uplink BWP)設定情報
【0243】
--複数個の部分帯域幅設定情報、及び各部分帯域幅に該当する部分帯域幅識別子(BWP ID)
【0244】
--セルまたは下向きリンク部分帯域幅の初期状態設定情報(例:活性化状態、休眠化状態または非活性化状態)
【0245】
--最初の活性化上向きリンク部分帯域幅(first active uplink BWP)を指示する部分帯域幅識別子
【0246】
-休眠部分帯域幅、または休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅においてチャネル測定を行い、測定結果を報告する伝送資源に係わる設定情報(例:PCell、PUCCH SCellまたはPSCellのPUCCH伝送資源情報)
【0247】
一実施形態によれば、セルグループ(または、セル)を早く活性化させるため、または端末がセルにおいて早くチャネル測定を行うことができるように、基地局が測定用信号を一時的に多くまたは良好に伝送するために、第1チャネル測定設定情報は、セルグループのセル(例:PCell、PSCellまたはSCell)の設定情報において、頻繁なチャネル測定用信号(例:radio resource、あるいはTRS(temporary reference signal)、SSB(synchronization signal block)、CSI-RS(channel state information reference signal)またはRS(reference signal))に係わる周期、伝送される伝送資源情報(頻繁なチャネル測定信号が伝送される周波数または時間伝送資源)、その区間またはその回数(頻繁なチャネル測定信号が伝送される回数)、タイマ値(頻繁なチャネル測定信号が伝送される時間)、または時間区間(頻繁なチャネル測定信号が伝送される区間(例:時間単位(slot、subframeまたはsymbolなど)のオフセット(offset))のような設定情報を含む。また、第1チャネル測定設定情報は、端末が測定した結果を報告しなければならない伝送資源、その周期、その区間、タイミングまたはオフセットのような設定情報を含む。
【0248】
第1チャネル測定設定情報は、端末がチャネル測定結果を報告する報告周期(または、伝送資源)を短く設定するか、あるいは基地局が、端末の早いチャネル測定または多くの信号測定を支援するために、多くのチャネル測定用信号(または、伝送資源(例:radio resourceまたはTRS(temporary reference signal))を、基地局が多くまたは頻繁に伝送することができるように、チャネル測定のための伝送資源を設定する。第1チャネル測定設定情報は、基地局が、セルまたは部分帯域幅において、特定端末(または、端末)のためのチャネル測定用信号に係わる設定情報を含む。例えば、第1チャネル測定設定情報は、チャネル測定用信号の周期、伝送される信号の回数、信号が伝送される期間、信号が伝送される時間に係わるオフセット、または伝送される信号間の時間長などを含む。または、第1チャネル測定設定情報は、伝送される複数個のチャネル測定用信号に係わるリスト、伝送される信号の位置を示す時間伝送資源(または、周波数伝送資源)、測定した結果を報告する伝送資源(時間伝送資源または周波数伝送資源)、または測定した結果を報告する周期などを含む。
【0249】
一実施形態によれば、第1チャネル測定設定情報は、RRCメッセージによって設定される複数個のセルまたは部分帯域幅につき、セル別または部分帯域幅別に異なるように設定され、チャネルを測定するための伝送資源を端末が容易に測定することができるように支援するために、ビーム方向、ビーム番号またはビーム位置のようなビーム関連設定情報(TCI(transmission configuration indication) stateまたはQCL(quasi co-location))を共に設定する。
【0250】
一実施形態によれば、第1チャネル測定設定情報は、基地局のダウンリンク信号、または基地局の上向きリンク信号の同期を合わせるためのTA(timing advance)値(または、オフセット値)、TA値の有効性を指示するタイマ(TAT:time alignment timer)、またはタイマ値(TAT value)を設定することにより、端末がチャネル測定またはチャネル測定報告を正しく行うようにする。また、RRCメッセージによって設定される第1チャネル測定設定情報は、複数個のチャネル測定用信号情報を含む。RRCメッセージ、MAC CEまたはDCIによって設定された複数個のチャネル測定用信号情報のうちのある1つのチャネル測定用信号情報またはビーム設定情報を指示することにより、端末が、指示されたチャネル測定用信号情報またはビーム設定情報を適用するか、あるいは利用し、チャネル測定を行うか、あるいはチャネル測定報告を行うようにする。指示方法は、ビットマップ(bitmap)、インデックス(index)、識別子(identifier)と、設定された各チャネル測定用信号情報とのマッピングを定義し、それを基に指示する。
【0251】
他の実施形態によれば、RRCメッセージまたはMAC CEにより、チャネル測定用信号情報を設定するか、あるいは指示することにより、端末が設定された(または、指示された)チャネル測定用信号情報を適用するか、あるいは利用し、チャネル測定を行うか、あるいはチャネル測定報告を行うようにする。
【0252】
本開示の一実施形態による第1チャネル測定設定情報は、RRCメッセージによって設定されたとき、またはハンドオーバー後、始めには、非活性化され、追って本開示において提案されたMAC制御情報、PDCCHのDCI情報またはRRCメッセージによって活性化される。RRCメッセージによって設定された場合には、初期状態を非活性化状態にしてこそ、基地局が、端末のセル状態またはチャネル測定遂行手続きを容易に管理し、RRCメッセージのプロセッシング遅延問題なく、端末がいつ、いかようにチャネル測定を行うかということに係わるタイミングも正確に遂行しうる。
【0253】
また、RRCメッセージ(RRCReconfigurationまたはRRCResume)は、第2チャネル測定設定情報を含むか、あるいは設定する。第2チャネル測定設定情報は、チャネル測定用信号の伝送資源、その周期、時間区間または回数、あるいはチャネル測定報告のための伝送資源、その周期または時間区間のような一般的なチャネル測定設定情報を含む。
【0254】
設定される初期部分帯域幅(initial BWP)、基本部分帯域幅(default BWP)または最初の活性化部分帯域幅(first active BWP)は、次のような目的に使用され、その目的に合うように、次のように動作する。
【0255】
初期部分帯域幅(initial BWP)は、セル別に一つずつ存在するセルレベル(Cell-specific)で定められる部分帯域幅として使用され、セルに初めて接続する端末がランダムアクセス手続きを介し、セルに連結を設定するか、あるいは連結を設定した端末が同期化を行いうる部分帯域幅として使用される。また、基地局は、下向きリンクで使用する初期下向きリンク部分帯域幅(initial downlink BWP)と、上向きリンクで使用する初期上向きリンク部分帯域幅(initial uplink BWP)とをセル別にそれぞれ設定する。また、初期部分帯域幅に係わる設定情報は、CORESETが指示する第1システム情報(SIB1:system information 1)において放送され、基地局が連結を接続した端末に、RRCメッセージでもってさらに設定する。また、初期部分帯域幅は、上向きリンクと下向きリンクとにおいて、それぞれ部分帯域幅識別子の0番として指定して使用する。すなわち、同じセルに接続した全ての端末は、同一初期部分帯域幅を同一に部分帯域幅識別子0番として指定して使用する。なぜならば、ランダムアクセス手続きを遂行するとき、基地局が、ランダムアクセス応答(RAR)メッセージを全ての端末が読み取ることができる初期部分帯域幅において伝送するようにするものであるために、競争基盤ランダムアクセス手続きを容易にする長所があるためである。
【0256】
最初の活性化部分帯域幅(first active BWP)は、端末別(UE specific)に互いに異なるように設定され、複数個の部分帯域幅において、部分帯域幅識別子として指定して指示する。最初の活性化部分帯域幅は、下向きリンクと上向きリンクとについてそれぞれ設定され、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(first active downlink BWP)と、最初の活性化上向きリンク部分帯域幅(first active uplink BWP)とにおいて、それぞれ部分帯域幅識別子として設定される。最初の活性化部分帯域幅は、1つのセルに、複数個の部分帯域幅を設定したとき、どの部分帯域幅を初めに活性化させ、使用するかということを指示する用途に使用される。例えば、端末に、PcellまたはPscellと、複数個のScellとが設定され、それぞれのPcell、PscellまたはScellに、複数個の部分帯域幅が設定されたとき、もしPcell、PscellまたはScellが活性化されるならば、端末は、Pcell、PscellまたはScellに設定された複数個の部分帯域幅において、最初の活性化部分帯域幅(first active BWP)を活性化させて使用する。すなわち、下向きリンクについては、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(first active downlink BWP)を活性化させて使用し、上向きリンクについては、最初の活性化上向きリンク部分帯域幅(first active uplink BWP)を活性化させて使用する。
【0257】
端末がセルにつき、現在または活性化された下向きリンク部分帯域幅をスイッチングし、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(または、RRCメッセージによって設定されたか、あるいは指示された部分帯域幅)を活性化させるか、あるいは現在または活性化された上向きリンク部分帯域幅をスイッチングし、最初の活性化上向きリンク部分帯域幅(または、RRCメッセージによって設定されたか、あるいは指示された部分帯域幅)を活性化させる動作は、どのセル、またはどの活性化されたセルの部分帯域幅が非活性化状態または休眠化状態にあって活性化させよという指示を受けるか、あるいは非活性化部分帯域幅または休眠化部分帯域幅から一般部分帯域幅にスイッチングするか、あるいは活性化させよという指示を、RRCメッセージ、MAC制御情報、またはPDCCHのDCIでもって受けたとき、遂行される。また、端末が、活性化されたセルまたは部分帯域幅を休眠化状態に遷移せよという指示、または休眠化部分帯域幅にスイッチングするか、あるいは活性化させよという指示を、RRCメッセージ、MAC制御情報、またはPDCCHのDCIでもって受けたとき、端末は、部分帯域幅を休眠部分帯域幅にスイッチングするか、活性化させるか、あるいは部分帯域幅を休眠化させる。
【0258】
休眠化または休眠部分帯域幅へのスイッチング、または休眠部分帯域幅の活性化は、本開示において、休眠化状態で提案される動作を遂行することを意味する。すなわち、端末は、PDCCHモニタリングを行わず、下向きリンク部分帯域幅(または、休眠部分帯域幅)についてチャネルを測定し、基地局に報告する動作を遂行する。または、活性化されたセルまたは部分帯域幅を、一般部分帯域幅に活性化またはスイッチングするとき、いかようであるにせよ、下向きリンク部分帯域幅をスイッチングし、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅を活性化させ、上向きリンク部分帯域幅をスイッチングし、最初の活性化上向きリンク部分帯域幅を活性化させるために、休眠部分帯域幅が、最初の活性化下向きリンク、上向きリンク部分帯域幅または基本部分帯域幅に設定される。基本部分帯域幅(default BWP)は、端末別(UE specific)に互いに異なるように設定され、複数個の部分帯域幅において、部分帯域幅識別子として指定して指示される。基本部分帯域幅は、下向きリンクについてのみ設定される。基本部分帯域幅は、複数個の下向きリンク部分帯域幅において活性化された部分帯域幅が、一定時間以後、フォールバックする部分帯域幅として使用される。
【0259】
例えば、部分帯域幅非活性化タイマ(BWP inactivity timer)をRRCメッセージでもって、セル別または部分帯域幅別に設定し、タイマは、基本部分帯域幅ではない活性化された部分帯域幅において、データ送受信が生じるとき、タイマが開始または再開始されるか、あるいは活性化された部分帯域幅が他の部分帯域幅にスイッチングされたとき、開始または再開始される。タイマが満了すれば、端末は、セルにおいて活性化された下向きリンク部分帯域幅を、基本帯域幅にフォールバックまたはスイッチングする。スイッチングは、現在活性化された部分帯域幅を非活性化させ、スイッチングが指示された部分帯域幅を活性化させる手続きを意味し、スイッチングは、RRCメッセージ、MAC制御情報(MAC control element)またはL1シグナリング(PDCCHのDCI(downlink control information)でもってトリガリングされる。スイッチングは、スイッチングされるか、あるいは活性化される部分帯域幅を指示することによってトリガリングされ、部分帯域幅は、部分帯域幅識別子(例:0、1、2、3または4)によって指示される。
【0260】
基本部分帯域幅を下向きリンクについてのみ適用して使用する理由は、基地局が、端末にセル別に一定時間が過ぎれば、基本部分帯域幅にフォールバックするようにし、基地局の指示(例:PDCCHのDCI)を受けるようにすることにより、基地局スケジューリングを容易に行うことができるためである。例えば、基地局が1つのセルに接続した端末の基本部分帯域幅を初期部分帯域幅として設定すれば、基地局は、一定時間以後、初期部分帯域幅でのみ、続けてスケジューリング指示を行う。もし基本部分帯域幅がRRCメッセージによって設定されていない場合、初期部分帯域幅を基本部分帯域幅と見なし、部分帯域非活性化タイマ満了時、初期部分帯域幅にフォールバックする。
【0261】
または、基地局の具現自由度を高めるために、上向きリンクについても、基本部分帯域幅を定義して設定し、下向きリンクの基本部分帯域幅のように使用する。
【0262】
休眠部分帯域幅(dormant BWP)は、活性化されたセルの休眠化モードである部分帯域幅または休眠化部分帯域幅(dormant BWP inactivated SCell)を意味するか、あるいは休眠部分帯域幅を活性化させたとき、端末は、基地局とデータをやり取りすることができないか、基地局の指示を確認するためのPDCCHをモニタリングしないか、あるいはパイロット信号も伝送しないが、チャネル測定を行い、測定した周波数/セル/チャネルに係わる測定結果を基地局設定により、周期的にまたはイベントが生じるとき、報告を行う。従って、端末は、活性化されたセルの休眠化部分帯域幅(dormant BWP)において、PDCCHをモニタリングせず、パイロット信号を伝送しないために、活性化されたセルの一般部分帯域幅(または、休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅)に比べるか、あるいは活性化されたセルの一般部分帯域幅(または、休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅)を活性化させたときに比べて、バッテリを節減し、セルを非活性化させたときと異なり、チャネル測定報告を行うために、基地局が測定報告を基に、または活性化されたセルの休眠化部分帯域幅の測定報告を基に、活性化されたセルの一般部分帯域幅を早く活性化させ、キャリア集積技術を早く使用するようにし、伝送遅延を減らしうる。
【0263】
休眠から活性化される最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化非休眠部分帯域幅)は、端末の1つの活性化されたセルの部分帯域幅を休眠部分帯域幅として運用しているとき、活性化されたセルにおいて活性化された部分帯域幅が、休眠部分帯域幅であるとき、またはセルにおいて、休眠部分帯域幅にスイッチングしたとき、端末が、基地局からPDCCHのDCI、MAC CE、またはRRCメッセージでもって活性化されたセルの部分帯域幅を、休眠部分帯域幅から一般部分帯域幅(または、休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅)にスイッチングせよと指示した場合、休眠部分帯域幅における活性化部分帯域幅を一般部分帯域幅にスイッチングまたは転換せよと指示した場合、または休眠部分帯域幅における活性化部分帯域幅を一般部分帯域幅(例:休眠から活性化される最初の活性化部分帯域幅)にスイッチングまたは転換するか、あるいは活性化させよと指示した場合、上記指示により、端末が、活性化されたセルの部分帯域幅をスイッチングしなければならないか、あるいは活性化させなければならない部分帯域幅が、RRCメッセージによって設定された休眠から活性化される最初の活性化部分帯域幅である。
【0264】
本開示において、第1部分帯域幅を第2部分帯域幅にスイッチングするという意味は、第2部分帯域幅を活性化させるという意味に解釈されるか、あるいは活性化された第1部分帯域幅を非活性化させ、第1部分帯域幅を活性化させるという意味に解釈される。
【0265】
また、RRC連結設定のRRCSetupメッセージまたはRRCResumeメッセージ(1f-25)、あるいはRRCReconfigurationメッセージ(1f-45)においては、端末が基地局から、RRCメッセージ、MAC制御情報、またはPDCCHのDCIによる指示を受信せずとも、端末が自ら状態遷移を遂行するように、状態遷移タイマを設定する。例えば、端末は、各セルにつき、セル非活性化タイマ(ScellDeactivationTimer)を設定し、セル非活性化タイマが満了すれば、セルを非活性化状態に遷移する。
【0266】
また、RRC連結設定のRRCSetupメッセージ、RRCResumeメッセージ(1f-25)またはRRCReconfigurationメッセージ(1f-45)は、周波数測定設定情報(measurement configuration)及び周波数測定ギャップ設定情報(measurement gap information)などを含み、周波数測定対象(measurement object)情報を含む。また、RRC連結設定のRRCSetupメッセージまたはRRCResumeメッセージ(1f-25)、あるいはRRCReconfigurationメッセージ(1f-45)は、端末の電力消耗を減らすための機能(power saving mode)を設定し、電力消耗を減らすための機能と共に、DRX(discontinuous reception)周期(cycle)、オフセット、on-duration区間(端末がPDCCHをモニタリングしなければならない区間)、または時間情報のような設定情報、DRX周期において、on-duration区間前、いつ基地局からPDCCHをモニタリングまたは探知しなければならないかということに係わる時間情報、または短い時間周期情報などを含むものである。端末の電力消耗を減らすための機能が設定されるならば、端末は、DRX周期を設定し、on-duration区間前、基地局のPDCCHをモニタリングするように設定された区間において、WUS(wake-up signal)信号を探知し、基地局は、WUS信号のPDCCHのDCIにより、端末にすぐ後のon-duration区間において、PDCCHモニタリングをスキップするか(または、遂行しないか)、あるいは遂行するかということを指示する。端末が、常時on-duration区間においては、PDCCHをモニタリングしなければならないことに比べて、基地局は、WUS信号でもって、端末がon-duration区間において、PDCCHに対してモニタリングを行わないように指示することにより、端末のバッテリ消耗が節約されるようにする。
【0267】
RRC連結設定が完了すれば、端末は、RRCメッセージによって設定された指示により、複数個の部分帯域幅を設定する。バッテリを節減するために設定された複数個の部分帯域幅のうち、1つあるいは少数の帯域幅を活性化させる。例えば、活性化させる1つの部分帯域幅が指示される。そして、基地局は、RRCメッセージ、MAC制御情報(MAC CE)またはL1シグナリング(PDCCHのDCIのようなPHY階層制御シグナル)でもって、部分帯域幅の活性化を指示し、初期接続部分帯域幅から新たな部分帯域幅に転換(switch)することを指示する。または、基地局は、PDCCHのDCIによって新たなビットマップ情報を定義し、一般部分帯域幅(または、休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅)の活性化、休眠部分帯域幅の活性化、または部分帯域幅の非活性化いかんを指示する。または、基地局は、ビットマップにより、一般部分帯域幅(例:休眠化から活性化させる最初の活性化部分帯域幅)を活性化させるか、休眠部分帯域幅を活性化させるか、休眠部分帯域幅にスイッチングするか、あるいは部分帯域幅スイッチングを行うかということを指示する。初期接続部分帯域幅には、他の新たに接続するユーザが多くあるために、スケジューリング側面において、新たな部分帯域幅を割り当て、連結されたユーザを別途に管理することが続けて有利である。なぜならば、初期接続部分帯域幅は、端末別に設定されるものではなく、全ての端末に共通に共有されて使用されるためである。また、シグナリングオーバーヘッドを減らすために、MAC制御情報、L1シグナリングあるいはシステム情報でもって、デフォルト部分帯域幅が動的に指示される。
【0268】
RRCメッセージ(RRCSetupメッセージまたはRRCResumeメッセージ(1f-25)、あるいはRRCReconfigurationメッセージ(1f-70))は、セルグループのための設定情報を含む。セルグループのための設定情報は、次の情報のうち、一部または複数個の情報を含むか、あるいは各セルグループに係わる状態または手続き、あるいは設定情報の適用または解除などを指示する。
【0269】
-セルグループを指示するセルグループ識別子(例:cell group indentifierまたはそのindex)
【0270】
-セルグループの状態を指示する指示子(例:活性化状態、中止された状態(suspendedstate)または非活性化状態)
【0271】
-セルグループの状態を指示する指示子(例:セルグループを中止(または、非活性化)せよという指示子(例:Cellgroup(SCG)suspension indicator)、またはセルグループを再開(または、活性化)せよという指示子(例:Cellgroup(SCG) resumption indicator))
【0272】
-セルグループの状態を指示する指示子により、それに相応するプロトコル階層(例:SDAP階層、PDCP階層、RLC階層またはMAC階層)の手続きをトリガリングする指示子(例:PDCP再樹立指示子、PDCPデータ復旧指示子、新たな手続きをトリガリングする指示子、RLC再樹立指示子、MAC階層初期化指示子、またはMAC階層部分初期化指示子)
【0273】
-セルグループの状態を中止(または、非活性化)せよという指示子が含まれている場合、セルグループのPSCellにおいて、PDCCHモニタリングを、非常に長い周期をもって行うようにする第2DRX設定情報(例:モニタリング区間または活性化区間(on-duration)の長さ、周期またはオフセットなど)を設定する。例えば、端末は、セルグループを中止せよという指示子を受信すれば、第2DRX設定情報を適用し、非常に長い周期を基に、PDCCHモニタリングを行い、端末電力を節約する。または端末は、セルグループを中止せよという指示子を受信すれば、セルグループのPSCellに係わる部分帯域幅設定情報を適用し、セルグループのPSCellの下向きリンク部分帯域幅につき、休眠部分帯域幅を活性化またはスイッチングし、本開示において提案された休眠部分帯域幅が活性化されたセルにおける端末動作を遂行する。また、端末は、セルグループを中止せよという指示子を受信すれば、セルグループに設定されたSCellをいずれも非活性化させる。または端末は、セルグループを中止せよという指示子を受信すれば、セルグループに設定されたSCellにおいて、休眠部分帯域幅が設定されたSCellについては、下向きリンク部分帯域幅につき、休眠部分帯域幅を活性化またはスイッチングし、本開示において提案された休眠部分帯域幅が活性化されたセルにおける端末動作を遂行するか、あるいは休眠部分帯域幅が設定されていないSCellについては、非活性化が可能である。または端末は、RRCメッセージでもってセルグループを中止せよという指示子を受信すれば、RRCメッセージに含まれているセルグループの各SCellに係わる設定情報または指示子により、各SCellに対する活性化・非活性化または休眠化を行うか、休眠化部分帯域幅活性化を行うか、あるいはセルグループを中止せよという指示子を受信する前、または受信した後、PDCCHの指示子(例:ビットマップ)、MAC制御情報またはRRCメッセージにより、セルグループの各SCellの活性化・非活性化または休眠化を行うか、あるいは休眠化部分帯域幅活性化を行う。
【0274】
-休眠部分帯域幅、または休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅でチャネル測定を行い、測定結果を報告する伝送資源に係わる設定情報(例:PCell、PUCCH SCell、またはPSCellのPUCCH伝送資源情報)
【0275】
-セルグループの状態を再開(または、活性化)せよという指示子が含まれている場合、セルグループのPSCellにおいて、PDCCHモニタリングをさらに行うようにする第1DRX設定情報(例:モニタリング区間または活性化区間(on-duration)の長さ、周期またはオフセットなど)を設定する。または、セルグループについて保存されていた第1DRX設定情報を復旧して適用する。例えば、端末は、セルグループを再開せよという指示子を受信すれば、保存されたか、あるいはRRCメッセージから受信した第1DRX設定情報を適用し、PDCCHモニタリングを行い、データ送信またはデータ受信を再開する。または端末は、セルグループを再開せよという指示子を受信すれば、セルグループのPSCellに係わる部分帯域幅設定情報を適用し、セルグループのPSCellの下向きリンク部分帯域幅を、休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅(例:RRCメッセージによって設定した部分帯域幅)に活性化またはスイッチングし、本開示において提案された一般部分帯域幅(休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅)が活性化されたセルにおける端末動作を遂行する。または端末は、セルグループを再開せよという指示子を受信すれば、保存されたか、あるいはRRCメッセージから受信したランダムアクセス設定情報(プリアンブルを伝送するためのランダムアクセス伝送資源情報(時間伝送資源または周波数伝送資源)、または指定されたプリアンブル情報など)を適用し、セルグループのPSCellにおいて、ランダムアクセス手続きをトリガリングする。または端末は、セルグループを再開せよという指示子を受信したとき、RRCメッセージにランダムアクセス設定情報(プリアンブルを伝送するためのランダムアクセス伝送資源情報(時間伝送資源または周波数伝送資源)、または指定されたプリアンブル情報など)が含まれているならば、ランダムアクセス設定情報を適用し、セルグループのPSCellにおいて、ランダムアクセス手続き(例:非競争基盤ランダムアクセス手続き(contention-free random access)をトリガリングし、もしセルグループの再開または活性化を指示するRRCメッセージに、ランダムアクセス設定情報(プリアンブルを伝送するためのランダムアクセス伝送資源情報(時間伝送資源または周波数伝送資源)、または指定されたプリアンブル情報など)が含まれていないならば、セルグループのPSCellにおいて、ランダムアクセス手続き(例:競争基盤ランダムアクセス手続き(contention-based random access)をトリガリングするか、あるいはシステム情報を基に、ランダムアクセス手続き(contention-based random accessまたは2-step random access)をトリガリングする。もしセルグループを再開せよという指示子を受信する前、端末に保存されていたランダムアクセス設定情報(プリアンブルを伝送するためのランダムアクセス伝送資源情報(時間伝送資源または周波数伝送資源)、または指定されたプリアンブル情報など)があるならば、解除または廃棄する。または端末は、指示されたか、あるいは設定されたセルグループまたはセルにおいて、PDCCHモニタリングを行い、PDCCHでもって指示する指示通り、ランダムアクセス手続きをトリガリングして遂行する。
【0276】
-セルグループの状態を再開(または、活性化)せよという指示子が含まれている場合、または端末は、セルグループを再開せよという指示子を受信すれば、セルグループに設定されたSCellをいずれも活性化させる。または端末は、セルグループを再開せよという指示子を受信すれば、セルグループに設定されたSCellにつき、休眠部分帯域幅が設定されたSCellについては、下向きリンク部分帯域幅を、休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅(例:RRCメッセージによって設定された部分帯域幅、または最初の活性化部分帯域幅)を活性化させるか、あるいはスイッチングし、本開示において提案された休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅が活性化されたセルにおける端末動作を遂行するか、あるいは休眠部分帯域幅が設定されていないSCellについては、活性化を行う。または端末は、RRCメッセージでもってセルグループを再開せよという指示子を受信すれば、RRCメッセージにおいて含まれているセルグループの各SCellに係わる設定情報または指示子により、各SCellを活性化、非活性化または休眠化、あるいは休眠化部分帯域幅活性化を遂行するか、あるいはセルグループを再開せよという指示子を受信する前、または受信した後、PDCCHの指示子(例:ビットマップ)、MAC制御情報またはRRCメッセージにより、セルグループの各SCellを活性化、非活性化または休眠化、あるいは休眠化部分帯域幅活性化を遂行する。
【0277】
-セルグループ設定を追加する指示子
【0278】
-セルグループ設定を解除する指示子
【0279】
-保安設定情報(保安キー情報、セルグループのための保安キー情報、または追加情報(例:sk-counter)
【0280】
-ハンドオーバー、セルグループ追加またはセルグループ変更を指示する指示子(例:ReconfigurationWithSync指示子またはmobilitycontrolInfo指示子)
【0281】
-セル別または部分帯域幅別の第1チャネル測定設定情報
【0282】
-セル別または部分帯域幅別の第2チャネル測定設定情報
【0283】
-セルグループ設定を追加する指示子、セルグループ変更を指示する指示子(ReconfigurationWithSync)、あるいはランダムアクセス手続きを指示する指示子(ReconfigurationWithSync、または新たに定義された指示子)
【0284】
-セルグループを活性化させるとき、ランダムアクセス手続きを遂行し、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるかということを指示する指示子(ReconfigurationWithSync、または新たに定義された指示子)
【0285】
-RRM(radio resource management)設定情報、周波数測定設定情報、セルグループを非活性化をときに適用するか、あるいは遂行しなければならない別途のRRM(radio resource management)設定情報、または周波数測定設定情報(例:バッテリ節減のために簡略化された周波数測定設定情報(reducedまたはrelaxed RRM設定情報)
【0286】
-RLM(radio link monitoring)のための設定情報またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報。例えば、RLMのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報は、セルグループが非活性化されたとき、端末が測定しなければならないセル単位ビームの設定情報、または部分帯域幅別のビームの設定情報でもあり、ビーム関連設定情報(TCI(transmission configuration indication) stateまたはQCL(quasi co-location))を含む。または、RLMのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報は、基地局のダウンリンク信号、または基地局の上向きリンク信号の同期を合わせるためのTA(timing advance)値(または、オフセット値)、TA値の有効性を指示するタイマ(TAT:time alignment timer)、またはタイマ値(TAT value)を含むものでもある。または、RLMのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報は、測定しなければならない対象になるSSB(synchronization signal block)設定情報、CSI-RS(channel state information reference signal)設定情報、RS(reference signal)設定情報、ビーム失敗が生じた場合、結果を報告する伝送資源情報(例:PUCCH設定情報(例:SR(scheduling request)情報または特定伝送資源)、周波数伝送資源または時間伝送資源)を含む。また、設定情報には、どの部分帯域幅において、RLM手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報(例:部分帯域幅識別子によって指示されうる)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、RLM手続きを、RRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))で遂行するようにし、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならない最初の活性化部分帯域幅を早くモニタリングするようにし、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が非活性化状態(または、活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後に(または、以前に)活性化させた部分帯域幅においてRLM手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにすることもでき(例:どの部分帯域幅において、RLM手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報が設定されていない場合)、あるいはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))において活性化手続きを行うようにする。もしセルグループを活性化させるとき、どの部分帯域幅において、RLM手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後に(または、以前に)活性化させた部分帯域幅においてRLM手続きを行うようにする。また、設定情報には、どのビームでもって、RLM手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報(例:部分帯域幅識別子、あるいはTCI状態(TCI state)またはQCL設定情報によって指示されうる)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、RLM手続きを、RRCメッセージによって設定されたビーム(例:TCI状態またはQCL設定情報)において遂行させるか、あるいはビームを活性化させてRLM手続きを行い、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならないビームを早くモニタリングすることにより、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が非活性化状態(または、活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後に(または、以前に)活性化させたビームにおいて、RLM手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにすることもでき(例:どのビームにおいてRLM手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合)、またはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定されたビームにおいて活性化手続きを行うようにする。もしセルグループを活性化させるとき、どのビームにおいてRLM手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後に(または、以前に)活性化させたビームにおいてRLM手続きを行うようにする。
【0287】
-ビーム失敗探知手続き、BFD(beam failure detection)のための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報、例えば、ビーム失敗探知手続き、BFDのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報は、セルグループが非活性化されたとき、端末が測定しなければならないセル単位ビームの設定情報、または部分帯域幅別のビームの設定情報であり、ビーム関連設定情報(TCI(transmission configuration indication) stateまたはQCL(quasi co-location))を含む。または、ビーム失敗探知手続き、BFDのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報は、基地局のダウンリンク信号、または基地局の上向きリンク信号の同期を合わせるためのTA(timing advance)値(または、オフセット値)、TA値の有効性を指示するタイマ(TAT:time alignment timer)、またはタイマ値(TAT value)を含む。または、ビーム失敗探知手続き、BFDのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報は、測定しなければならない対象になるSSB(synchronization signal block)設定情報、CSI-RS(channel state information reference signal)設定情報、RS(reference signal)設定情報、ビーム失敗が生じた場合、結果を報告する伝送資源情報(例:PUCCH設定情報(例:SR(scheduling request)情報または特定伝送資源)、あるいは周波数伝送資源または時間伝送資源)を含む。また、設定情報には、どの部分帯域幅でビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報(例:部分帯域幅識別子によって指示されうる)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、ビーム失敗探知手続きをRRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))で遂行するようにし、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならない最初の活性化部分帯域幅を早くモニタリングするようにし、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が非活性化状態(または、活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後に(または、以前に)活性化させた部分帯域幅においてビーム失敗探知手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにすることもでき(例:どの部分帯域幅において、ビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報が設定されていない場合)、あるいはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))において活性化手続きを行うようにする。もしセルグループを活性化させるとき、どの部分帯域幅において、ビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後に(または、以前に)活性化させた部分帯域幅においてビーム失敗探知手続きを行うようにする。また、設定情報には、どのビームにおいてビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報(例:部分帯域幅識別子、TCI状態(TCI state)またはQCL設定情報によって指示されうる)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、ビーム失敗探知手続きをRRCメッセージによって設定されたビーム(例:TCI状態またはQCL設定情報)で遂行するようにし、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならないビームを早くモニタリングすることにより、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が非活性化状態(または、活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後に(または、以前に)活性化させたビームにおいて、ビーム失敗探知手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにすることもでき(例:どのビームにおいてビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合)、またはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定されたビームにおいて、活性化手続きを行うようにするのである。もしセルグループを活性化させるとき、どのビームにおいてビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後に(または、以前に)活性化させたビームにおいて、ビーム失敗探知手続きを行うようにする。
【0288】
-メッセージには、二重接続技術設定手続き(または、SCG設定手続き)、あるいはハンドオーバー手続きを効率的に遂行するために、第1タイマ(例:T304)第2タイマ(例:T310)第3タイマ(例:T312)または第4タイマ(例:フォールバックのためのタイマ)を導入し、メッセージによって設定される。タイマは、二重接続技術設定手続きまたはハンドオーバー手続きにおいて、駆動して適用することが提案される。第1タイマ(例:T304)は、二重接続技術設定手続きまたはハンドオーバー手続きを成功裏に遂行したか否かということを判断するためのタイマであり、第2タイマ(例:T310)は、無線連結が有効であるか否かということを判断するためのタイマであり、第3タイマ(例:T312)は、無線連結が有効であるか否かということを判断するための補助タイマであり、周波数測定手続きをトリガリングし、周波数測定結果を報告するためのタイマである。そして、第4タイマ(例:フォールバックのためのタイマ)は、本開示において提案されたランダムアクセス手続きなしに、セルグループ(あるいは、SCGまたはPSCell)を活性化させるのに失敗した場合(すなわち、タイマが満了した場合)、ランダムアクセス手続き(一般ランダムアクセス手続き(4段階ランダムアクセス手続きまたは2段階ランダムアクセス手続き)において、フォールバック手続きを遂行し、セルグループ活性化を試みるために導入するタイマである。第4タイマは、第1タイマでもあり、第1タイマがフォールバックのためのタイマとして使用される。
【0289】
RRCメッセージ(例:RRCReconfigurationメッセージ)において、もしセルグループを中止(または、非活性化)する指示子を含む場合には、ハンドオーバー、セルグループ追加またはセルグループ変更を指示する指示子(例:ReconfigurationWithSync指示子またはmobilitycontrolInfo指示子)を含まず、もしセルグループを再開する指示子または設定する設定情報を含む場合には、ハンドオーバー、セルグループ追加またはセルグループ変更を指示する指示子(例:ReconfigurationWithSync指示子またはmobilitycontrolInfo指示子)を含むことが提案される。なぜならば、セルグループを再開する場合には、当該セルグループと連結をさらに行わなければならないために、同期を合わせるか、システム情報を受信するか、あるいは必要な場合、ランダムアクセス手続きを行わなければならないためである。例えば、基地局は、RRCメッセージでもって、端末のセルグループを非活性化状態に設定する場合、セルグループ追加指示子またはセルグループ変更指示子、ランダムアクセス手続きを指示する指示子、またはReconfigurationWithSync指示子を共に設定することができないように制限し、端末が不必要な同期化手続き、連結手続き、またはランダムアクセス手続きを遂行しないようにする。
【0290】
以下、本開示においては、次世代移動通信システムにおいて、休眠部分帯域幅というものを新たに提案し、各部分帯域幅を遷移またはスイッチングしたとき、各部分帯域幅における端末動作が具体的に提案される。
【0291】
図1Gは、本開示の一実施形態による、部分帯域幅別の状態遷移、または部分帯域幅スイッチング手続きを示した図である。
【0292】
図1Gを参照すれば、一実施形態により、端末の各セルグループの各セル(例:SCellまたはPSCell)の部分帯域幅(BWP)は、一般部分帯域幅(1g-01)で活性化されるか、あるいは休眠(dormant)部分帯域幅(1g-02)で活性化されるか、非活性化(1g-03)される。なお、端末の各セルグループの各セルの部分帯域幅は、RRCメッセージの設定情報、MAC制御情報、またはPDCCHのDCIによる指示により、一般部分帯域幅または休眠部分帯域幅が活性化または非活性化される。
【0293】
本開示において提案されるセルの部分帯域幅別の状態遷移動作(活性化、非活性化または休眠化)、あるいは一般部分帯域幅を活性化させるか、休眠部分帯域幅を活性化させるか、休眠から活性化される最初の活性化部分帯域幅を活性化させるか、あるいは一般部分帯域幅や休眠部分帯域幅を非活性化させる動作は、次の場合のうちの1つの指示または設定によって遂行される。
【0294】
-RRCメッセージでもって、セルの部分帯域幅状態が設定された場合、またはRRCメッセージでもって、各セルの部分帯域幅が設定され、セルに休眠部分帯域幅が設定されるか、あるいは最初の活性化部分帯域幅が休眠部分帯域幅に設定されるならば、休眠部分帯域幅にスイッチングするか、あるいは活性化させ、セルを始め、休眠部分帯域幅における動作を遂行する。
【0295】
-セルの活性化、非活性化または休眠化のMAC CEを受信した場合
【0296】
-一般部分帯域幅、休眠から最初の活性化部分帯域幅、または休眠部分帯域幅を活性化または非活性化させよというMAC CEを受信した場合
【0297】
-一般部分帯域幅、休眠から最初の活性化部分帯域幅、または休眠部分帯域幅を活性化または非活性化させるか、あるいはスイッチングせよというPDCCHのDCIを受信した場合
【0298】
-活性化状態セルに、セル休眠化タイマが設定されておらず、設定されたセル非活性化タイマが満了した場合
【0299】
-活性化状態部分帯域幅に、部分帯域幅休眠化タイマが設定されておらず、設定された部分帯域幅状態非活性化タイマ(例:bwpInactivityTimer)が満了した場合
【0300】
また、本開示において提案される状態遷移動作または休眠部分帯域幅運営方法は、次のような特徴を有する。
【0301】
-Spcell(PcellまたはPscell、あるいはセルの下向きリンク部分帯域幅または上向きリンク部分帯域幅)には、休眠部分帯域幅が設定されることがなく、一般部分帯域幅だけ設定されて常時活性化される。Spcellは、同期を合わせ、主要制御信号が送受信されるために、Spcellの部分帯域幅が休眠化または非活性化されるか、あるいは休眠部分帯域幅に運用されれば、基地局との連結が切られるために、常時活性化状態に維持しなければならない。
【0302】
-ScellまたはSCellの部分帯域幅であるが、PUCCHが設定されるならば、休眠化状態または休眠化部分帯域幅が設定されることがない。PUCCHでもって、HARQ ACK/NACKのようなフィードバックを送らなければならない他のセルがあるために、活性化状態または一般部分帯域幅を活性化させて使用しなければならない。
【0303】
-以上のような特徴により、セル非活性化タイマ(ScellDeactivationTimer)または部分帯域幅休眠化タイマも、SpcellまたはSpcellの部分帯域幅と、PUCCHが設定されたScellまたはSCellの部分帯域幅とには、適用されず、それ以外のScellについてのみ駆動する。
【0304】
-セルまたは部分帯域幅休眠化タイマ(ScellHibernationTimer)は、セルまたは部分帯域幅状態非活性化タイマ(ScellDeactivationTimer)より優先視される。そして、タイマ値は、RRCメッセージでもって1つの値が設定されれば、全てのセルにつき、同一値が適用される。または、Scell別またはBWP別に特性を考慮し、互いに異なるタイマ値を、基地局がScell別またはBWP別に適用することもできる。
【0305】
-セルまたは部分帯域幅は、RRCメッセージでもって、活性化または休眠化と指示されなければ、基本的に、初期には、非活性化状態で動作する。
【0306】
本開示において、上向きリンクは、上向きリンク部分帯域幅を示し、下向きリンクは、下向きリンク部分帯域幅を示す。それは、上向きリンク別または下向きリンク別に、1つの活性化されたか、あるいは休眠化された部分帯域幅だけ運用が可能であるためである。
【0307】
本開示においては、活性化状態、非活性化状態または休眠化状態を運用し、セルまたは部分帯域幅が遷移またはスイッチングを行うとき、部分帯域幅単位で遂行され、部分帯域幅単位で、状態遷移またはスイッチングが生じるとき、状態遷移またはスイッチングが指示された部分帯域幅(下向きリンク部分帯域幅または上向きリンク部分帯域幅)は、状態遷移またはスイッチングの指示により、状態遷移またはスイッチングが行われる。例えば、部分帯域幅(下向きリンクまたは上向きリンク部分帯域幅)が活性化状態から休眠化状態に遷移することになるか、あるいは休眠部分帯域幅にスイッチングするように(または、活性化させるように)なれば、部分帯域幅が休眠化状態に遷移されるか、あるいは休眠部分帯域幅にスイッチング(または、活性化)される。
【0308】
本開示において、部分帯域幅スイッチング(BWP switching)とは、PDCCHのDCIでもって、部分帯域幅スイッチングを指示するとき、downlink assignmentを割り当てながら、部分帯域幅識別子でスイッチングを指示すれば、下向きリンク部分帯域幅が、部分帯域幅識別子によって指示された部分帯域幅にスイッチングされることにより、PDCCHのDCIでもって部分帯域幅スイッチングを指示するとき、UL grantを割り当てながら、部分帯域幅識別子でスイッチングを指示すれば、上向きリンク部分帯域幅が、部分帯域幅識別子によって指示された部分帯域幅にスイッチングされることを意味する。そして、PDCCHのDCIフォーマット自体が、downlink assignmentのためのフォーマット(format1)と、UL grantのためのフォーマット(format0)とが異なるために、上向きリンクと下向きリンクとを分離して説明せずとも、端末動作は、DCIフォーマットによって動作すればよい。
【0309】
本開示の提案された部分帯域幅単位(bandwidth part level)でもって、状態遷移を運営する方法と、各状態による部分帯域幅の動作は、さまざまな実施形態に拡張されて適用される。本開示の下記においては、本開示において提案された内容を拡張して適用する具体的な実施形態について説明する。
【0310】
図1Hは、本開示の一実施形態による、端末のバッテリを節減しうるDRX設定またはDRX運営方法を示した図である。
【0311】
図1Hにおいて基地局は、端末に、
図1Fにおけるように、RRCメッセージでもって、DRX周期、その開始点、そのオフセットまたはそのon-duration(活性化区間(active time))のようなDRX機能を、PCell、SCellまたはPSCellに設定する。本開示においては、DRX機能を、PCell、SpCellまたはPSCellに設定することが考慮される。
【0312】
PCell(あるいは、SpCellまたはPSCell)にDRX機能が設定されれば、端末は、DRX周期(1h-03)と、DRX開始時間またはそのオフセットとを考慮し、DRX機能を適用する。DRX機能が適用されるとき、端末は、DRXの活性化時間区間(on-durationまたはactive time(1h-01))においてのみ、PCellにおいて、基地局から受信されるPDCCH、またはPDCCHのDCIをモニタリングする。また、DRX機能の活性化時間区間外(outside active time(1h-02))においては、端末がPDCCH、またはPDCCHのDCIをモニタリングしないようにし、端末のバッテリ消耗を減らしうる。
【0313】
図1Hにおいて基地局は、端末のバッテリ消耗節減をさらに向上させるために、パワー節減機能(power saving mode)をRRCメッセージによって端末に設定する。もしパワー節減機能が、DRX機能と共に設定されるならば、端末は、DRX機能において、端末がPDCCHをモニタリングしなければならない活性化時間(active time(1h-01))前、RRCに設定された短い時間区間(1h-04)の間、PDCCHを活性化時間区間外でモニタリングすることになり、活性化時間区間外において、WUS(wake up signal)信号をモニタリングして受信することになる。WUS信号のPDCCHのDCIのビットにおいて基地局は、端末が次の活性化時間(1h-05、1h-07)において、PDCCHモニタリングを行わなければならないか、あるいはPDCCHモニタリングを行わなくともよいかということを指示する。
【0314】
すなわち、パワー節減機能またはDRX機能が設定された端末は、活性化時間(1h-05)前ごとに、RRCメッセージによって設定された短い時間区間(1h-04)の間、WUS信号をモニタリングし、もし受信されたWUS信号において、次の活性化時間(1h-05、1h-07)に係わるPDCCHのDCIのビットの値が0(または、1)を有するならば、端末が、次の活性化時間(1h-07)の間、PDCCHをモニタリングしないことを指示されるか、あるいは次の活性化時間に該当するタイマを、MAC階層で駆動しないようにし、端末がPDCCHをモニタリングしないようにすることを指示される。もし受信されたWUS信号において、次の活性化時間(1h-05、1h-07)に係わるPDCCHのDCIのビットの値が、1(または、0)を有するならば、端末が次の活性化時間(1h-05)の間、PDCCHをモニタリングすることを指示されるか、あるいは次の活性化時間に該当するタイマを、MAC階層で駆動するようにし、端末がPDCCHをモニタリングすることを指示される。
【0315】
また端末は、活性化時間区間においては、WUS信号、またはWUS信号探知のためのPDCCHを、モニタリングしない。
【0316】
また、パワー節減機能またはDRX機能が設定された端末は、活性化時間(1h-05)前ごとに、RRCメッセージによって設定された短い時間区間(1h-04)の間、WUS信号をモニタリングするとき、第1RNTI識別子(例:PS-RNTI)でもってPDCCHを確認し、信号を探知する。第1RNTI識別子(例:PS-RNTI)は、複数個の端末に設定され、基地局が第1RNTI識別子(例:PS-RNTI)を利用して、複数個の端末に、1回に次の活性化時間区間において、PDCCHをモニタリングするか、あるいはモニタリングを行わないかということを指示する。
【0317】
また、パワー節減機能またはDRX機能が設定された端末は、活性化時間(1h-05)においては、PDCCHをモニタリングして探知するとき、端末に、RRCメッセージに固有であるように設定された第2RNTI(例:C-RNTI)、第3RNTI(例:MCS-C-RNTI)、あるいは第4RNTI(SPS-C-RNTIまたはCS-RNTI)を基に信号を探知する。第2RNTI(例:C-RNTI)は、一般的な端末のスケジューリングを指示するために使用され、第3RNTI(例:MCS-C-RNTI)は、端末の変調方法またはコーディング方法(modulation and conding scheme)を指示するのに使用され、第4RNTI(SPS-C-RNTIまたはCS-RNTI)は、端末の周期的な伝送資源を指示するときに使用される。
【0318】
図1Hで提案された方法を基に、基地局は、RRCメッセージによって設定された活性化時間(1h-05)、または短い時間区間(1h-04)において、PDCCHのDCIでもって、端末のセル、またはセルグループの状態を、活性化、非活性化または休眠化させるように指示する。また、端末は、RRCメッセージによって設定された活性化時間(1h-05)、または短い時間区間(1h-04)において、セル、またはセルグループの状態に係わる指示を受信するために、PDCCHのモニタリング手続きを遂行する。もし二重接続技術が端末に設定された場合、端末は、MCGのPCellにおいて、RRCメッセージによって設定された活性化時間(1h-05)、または短い時間区間(1h-04)においてPDCCHをモニタリングし、PDCCHのDCIは、MCGのセル(SCell)、あるいはSCGのPSCell(または、SCell)につき、活性化状態、非活性化状態または休眠化状態に係わる指示を受信し、端末は、それによるセル(または、部分帯域幅)の活性化手続き、非活性化手続き、休眠化手続き、または部分帯域幅のスイッチング手続きを遂行する。すなわち、基地局は、MCGのPCellにおいて、RRCメッセージによって設定された活性化時間(1h-05)、または短い時間区間(1h-04)において、PDCCHのDCIでもって、MCGのセル(SCell)、あるいはSCGのPSCell(または、SCell)につき、活性化状態、非活性化状態または休眠化状態を端末に指示する。
【0319】
図1Iは、本開示の一実施形態による、活性化されたSCellまたはPSCellにおいて、休眠部分帯域幅を運営する方法の概念を示した図である。
【0320】
図1Iのように基地局は、端末に、RRCメッセージによって、キャリア集積技術のために、複数個のSCellを設定し、各SCell識別子を割り当て、各SCellにつき、休眠部分帯域幅を設定するか、あるいは二重接続技術のために、複数個のセルグループを設定し、セルグループ識別子を割り当てる。また、基地局は、端末に、各セルグループ、または各セルグループのPSCellにつき、セルグループ中止指示子を設定するか、あるいは指示し、休眠帯域幅を設定する。基地局は、端末に、複数個のSCellを各SCellグループに含んで設定し、1つのSCellグループは、複数個のSCellを含む。
【0321】
一実施形態によれば、各SCellグループにつき、SCellグループ識別子が割り当てられ、複数個のSCell識別子が、各SCellグループ識別子に含まれるか、あるいはマッピングされるように設定される。Scell識別子値またはSCellグループ識別子値は、所定のビット値で割り当てられ、整数値(または、自然数値(integer value))を有する。または、各セルグループのPSCellは、セルグループ識別子によって指示される。
【0322】
図1Iにおいて基地局は、一実施形態により、PCellにおいて伝送するPDCCHのDCIに、新たなビットマップを定義し、ビットマップの各ビット値が、各SCell識別子値、各SCellグループ識別子値、セルグループ(または、セカンダリセルグループ)識別子、あるいはセルグループ(または、セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)を指示するようにマッピングする。また、基地局は、各ビット値を定義し、ビットに該当するSCell、SCellグループに属するSCell、セルグループ(または、セカンダリセルグループ)、あるいはセルグループ(または、セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)につき、休眠部分帯域幅にスイッチングするか、休眠部分帯域幅を活性化させるか、セルグループを中止するか、あるいは再開するかということを指示する。また、基地局は、ビットに該当するSCell、SCellグループに属するSCell、セルグループ(または、セカンダリセルグループ)識別子、あるいはセルグループ(または、セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)につき、休眠部分帯域幅から一般部分帯域幅(例:休眠化から活性化させる最初の活性化部分帯域幅)にスイッチングするか、あるいは一般部分帯域幅(例:休眠化から活性化させる最初の活性化部分帯域幅)を活性化させるかということを指示する。
【0323】
図1Iにおいて端末は、PCell(1i-01)において、PDCCHのDCIを受信した後、DCIを読み取りながら、SCellまたはSCellグループの部分帯域幅に係わる指示(例:休眠部分帯域幅へのスイッチングまたは活性化、あるいは一般部分帯域幅へのスイッチングまたは活性化)、あるいはセルグループ(または、セカンダリセルグループ)、またはセルグループ(または、セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)を中止または再開する指示を含むビットマップがあるか否かということを確認し、ビットマップがあるならば、ビットマップの各ビットが指示するSCell、またはSCellグループに属するSCell(1i-02、1i-03)、セルグループ(または、セカンダリセルグループ)、あるいはセルグループ(または、セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)につき、ビット値により、部分帯域幅をスイッチングしたり活性化したりするか、あるいはセルグループを中止または再開する。
【0324】
例えば、ビットマップのビットが、第1SCell(または、第1SCell識別子(1i-02))、セルグループ(または、セカンダリセルグループ)、あるいはセルグループ(または、セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)を指示するか、あるいは第1SCellが含まれているSCellのグループ(または、SCellのグループ識別子)を指示し、ビット値が0(または、1)であるならば、端末は、第1SCell(1i-02)、セルグループ(または、セカンダリセルグループ)、あるいはセルグループ(または、セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)につき、部分帯域幅(1i-21)を休眠部分帯域幅(1i-22)に活性化させるか、現在部分帯域幅を休眠部分帯域幅(1i-22)にスイッチングするか、現在部分帯域幅が休眠部分帯域幅ではない場合、現在活性化された部分帯域幅(1i-21)を休眠部分帯域幅(1i-22)にスイッチングまたは活性化させるか(1i-25)、あるいはセルグループを中止または非活性化させる。または、セルグループ(または、セカンダリセルグループ)、あるいはセルグループ(または、セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)の部分帯域幅は、そのまま維持し、本開示において提案された第2DRX設定情報または第2SRS設定情報を適用し、長い周期でPDCCHモニタリングを行うか、あるいは長い周期でSRS伝送を行い、端末の電力消耗を減らすことができる。
【0325】
図1Iにおいて端末は、PCell(1i-01)において、PDCCHのDCIを受信した後、DCIを読み取りながら、SCellまたはSCellグループの部分帯域幅に係わる指示(例:休眠部分帯域幅へのスイッチングまたは活性化、あるいは一般部分帯域幅へのスイッチングまたは活性化)、あるいはセルグループ(または、セカンダリセルグループ)、セルグループ(または、セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)の部分帯域幅に係わる指示、あるいはセルグループを中止または再開する指示を含むビットマップがあるか否かということを確認し、ビットマップがあるならば、ビットマップの各ビットが指示するSCell、SCellグループに属するSCell(1i-02、1i-03)、セルグループ(または、セカンダリセルグループ)、あるいはセルグループ(または、セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)につき、ビット値により、部分帯域幅をスイッチングまたは活性化させるか、あるいはセルグループを中止または再開する。
【0326】
例えば、ビットマップのビットが、第2SCell(または、第2SCell識別子(1i-03))を指示するか、あるいは第2SCellが含まれているSCellのグループ(または、SCellのグループ識別子)、セルグループ(または、セカンダリセルグループ)、あるいはセルグループ(または、セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)を指示し、ビット値が1(または、0)であるならば、端末は、第2SCell(1i-03)につき、もし現在活性化された部分帯域幅が休眠部分帯域幅であるか(1i-32)、現在活性化された部分帯域幅が一般部分帯域幅ではないか、あるいは現在部分帯域幅(または、セル)が活性化されており、現在部分帯域幅が休眠部分帯域幅(1i-32)で活性化されているならば(または、一般部分帯域幅ではない部分帯域幅が活性化されているならば)、第2SCell(1i-03)の部分帯域幅を、RRCメッセージによって設定された部分帯域幅(例:休眠化から活性化された最初の活性化部分帯域幅、1i-33)にスイッチングまたは活性化させるか(1i-35)、あるいはセルグループを再開または活性化させる。
【0327】
一実施形態によれば、ビット値が1(または、0)であるので、ビットが指示するSCell、SCellグループに属するSCell、セルグループ(または、セカンダリセルグループ)、あるいはセルグループ(または、セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)を、休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅にスイッチングまたは活性化させなければならない場合、またはセルグループを再開しなければならない場合、SCellまたはScellグループに属する各SCellは、もしSCellの状態が非活性化状態であるか、あるいはもしSCellの状態が活性化状態であり、活性化された部分帯域幅が休眠部分帯域幅ではないならば(または、一般部分帯域幅であるならば)、ビット値を適用しないか、無視するか、あるいは読み取らない。または、セルグループ(または、セカンダリセルグループ)、あるいはセルグループ(または、セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)がすでに活性化状態、または再開された状態であるならば、ビット値を適用しないか、無視するか、あるいは読み取らない。また、ビット値が0(または、1)であるので、ビットが指示するSCell、またはSCellグループに属するSCell、セルグループ(または、セカンダリセルグループ)、あるいはセルグループ(または、セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)を休眠部分帯域幅にスイッチングまたは活性化させなければならない場合、またはセルグループを中止しなければならない場合、SCellまたはScellグループに属する各SCellは、もしSCellの状態が活性化状態であり、活性化された部分帯域幅が休眠部分帯域幅であるならば、ビット値を適用しないか、無視するか、あるいは読み取らない。または、セルグループ(または、セカンダリセルグループ)、あるいはセルグループ(または、セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)がすでに中止された状態または非活性化された状態であるならば、ビット値を適用しないか、無視するか、あるいは読み取らない。
【0328】
本開示において、以下では、セル(SCell、PSCellまたはSCell)を活性化させるとき、早く活性化させる方法が提案される。
【0329】
具体的には、基地局は、RRCメッセージ(RRCReconfigurationまたはRRCResume)により、端末がセルを活性化させるとき、早くチャネルを測定して報告する第1チャネル測定設定情報を設定する。セルグループ(または、セル)を早く活性化させるために、または端末がセルにおいて、早くチャネル測定を行うように、基地局がチャネル測定用信号を、一時的に多くまたは良好に伝送するために、第1チャネル測定設定情報は、セルグループのセル(例:PCell、PSCellまたはSCell)の設定情報において、頻繁なチャネル測定用信号(例:radio resource、TRS(temporary reference signal)、SSB(synchronization signal block)、CSI-RS(channel state information reference signal)またはRS(reference signal))に係わる周期、伝送される伝送資源情報(頻繁なチャネル測定信号が伝送される周波数または時間伝送資源)、その区間、その回数(頻繁なチャネル測定信号が伝送される回数)、そのタイマ値(頻繁なチャネル測定信号が伝送される時間)、または時間区間(頻繁なチャネル測定信号が伝送される区間(例:時間単位(slot、subframeまたはsymbolなど)のオフセット(offset))のような設定情報を含む。また、第1チャネル測定設定情報は、端末が測定した結果を報告しなければならない伝送資源、その周期、その区間、そのタイミングまたはそのオフセットのような設定情報を含む。
【0330】
第1チャネル測定設定情報は、端末がチャネル測定結果を報告する報告周期(または、伝送資源)を短く設定するか、あるいは基地局が、端末の早いチャネル測定、または多くの信号測定を支援するために、多くのチャネル測定用信号(または、伝送資源(例:radio resourceまたはTRS(temporary reference signal))を、基地局が多くまたは頻繁に伝送することができるように、チャネル測定のための伝送資源を設定する。第1チャネル測定設定情報は、基地局が、セルまたは部分帯域幅において、特定端末(または、端末)のためのチャネル測定用信号に係わる設定情報を含む。
【0331】
一実施形態によれば、第1チャネル測定設定情報は、RRCメッセージによって設定される複数個のセルまたは部分帯域幅につき、セル別または部分帯域幅別に異なるように設定され、チャネルを測定するための伝送資源を、端末が容易に測定することができるように支援するために、ビーム方向、ビーム番号またはビーム位置のようなビーム関連設定情報(TCI(transmission configuration indication) stateまたはQCL(quasi co-location))を共に設定する。
【0332】
一実施形態によれば、第1チャネル測定設定情報は、基地局のダウンリンク信号、または基地局の上向きリンク信号の同期を合わせるためのTA(timing advance)値(または、オフセット値)、TA値の有効性を指示するタイマ(TAT:time alignment timer)、またはタイマ値(TAT value)を設定することにより、端末が、チャネル測定またはチャネル測定報告を正しく行うようにする。例えば、第1チャネル測定設定情報は、チャネル測定用信号の周期、または伝送される信号の回数、信号が伝送される期間、信号が伝送される時間に係わるオフセット、または伝送される信号間の時間長などを含む。または、第1チャネル測定設定情報は、伝送される複数個のチャネル測定用信号に係わるリスト、伝送される信号の位置を示す時間伝送資源(または、周波数伝送資源)、測定した結果を報告する伝送資源(時間伝送資源または周波数伝送資源)、測定した結果を報告する周期、あるいはチャネル測定用信号を測定するためのビーム(beam)関連設定情報(TCI(transmission configuration indication) stateまたはQCL(quasi co-location))などを含む。
【0333】
また、RRCメッセージによって設定される第1チャネル測定設定情報には、複数個のチャネル測定用信号情報が含まれ、RRCメッセージ、MAC CE、またはDCIによって設定された複数個のチャネル測定用信号情報のうちのある1つのチャネル測定用信号情報、またはビーム設定情報を指示することにより、端末が指示されたチャネル測定用信号情報、またはビーム設定情報を適用するか、あるいは利用して、チャネル測定を行うか、あるいはチャネル測定報告を行うようにする。指示方法は、ビットマップ(bitmap)、インデックス(index)、識別子(identifier)と、設定された各チャネル測定用信号情報とのマッピングを定義し、それを基に指示する。または、RRCメッセージまたはMAC CEにより、チャネル測定用信号情報が設定されるか、あるいは指示される。端末が、設定された(または、指示された)チャネル測定用信号情報を適用するか、あるいは利用し、チャネル測定を行うか、あるいはチャネル測定報告を行うようにする。
【0334】
または、RRCメッセージでもって、第1チャネル測定設定情報を含んで端末に設定するとき、RRCメッセージでもって、セルの状態を活性化状態に設定し、RRCメッセージでもって、セルを活性化させるように指示する場合、第1チャネル測定設定情報を適用または使用することにより、早くチャネルを測定するか、あるいは報告し、セルを早く活性化させるようにする。例えば、RRCメッセージでもって、セルの状態を活性化状態に設定し、RRCメッセージでもって、セルを活性化させるように指示する場合に適用する第1チャネル測定設定情報、チャネル測定用信号情報またはビーム関連設定情報を、RRCメッセージでもって別途設定情報として設定(基本設定(default configuration)するか、あるいは識別子0に該当するチャネル測定用信号情報(または、ビーム関連設定情報)、または1つのチャネル測定用信号情報(または、ビーム関連設定情報)だけ設定されているならば、そのチャネル測定用信号情報(または、ビーム関連設定情報)が適用される。
【0335】
本開示の一実施形態による第1チャネル測定設定情報は、各セルの下向きリンク部分帯域幅設定情報についてのみ設定が可能である。すなわち、本開示の一実施形態による第1チャネル測定設定情報は、各セルの上向きリンク部分帯域幅設定情報については、設定されていない。それは、端末は、下向きリンクにつき、まずチャネルを測定してこそ、そのチャネルまたはセルについて測定結果を報告した後、PDCCHを正しく受信し、基地局に係わる指示に従うことができるためである。
【0336】
本開示において提案された第1チャネル測定設定情報は、RRCメッセージによって設定されたとき、またはハンドオーバー後、始めには、非活性化され、追って本開示において提案されたMAC制御情報、PDCCHのDCI情報またはRRCメッセージによって活性化される。RRCメッセージによって設定された場合には、初期状態を非活性化状態にしてこそ、基地局が、端末のセル状態またはチャネル測定遂行手続きが容易に管理され、RRCメッセージのプロセッシング遅延問題なく、端末がいつ、いかようにチャネル測定を行うかということに係わるタイミングも正確に遂行される。
【0337】
また、RRCメッセージ(RRCReconfigurationまたはRRCResume)は、第2チャネル測定設定情報を含むか、あるいは設定する。第2チャネル測定設定情報は、チャネル測定用信号の伝送資源、その周期、その時間区間またはその回数、あるいはチャネル測定報告のための伝送資源、その周期またはその時間区間のような一般的なチャネル測定設定情報を含む。
【0338】
以下、本開示においては、提案されたように、RRCメッセージでもって、端末に第1チャネル測定設定情報または第2チャネル測定情報が設定されたとき、セルを活性化させながら、第1チャネル測定設定情報を基に、早くチャネルを測定するか、あるいは測定結果を報告し、セルを早く活性化させるMAC制御情報(MAC control element)の構造または指示方法が提案される。例えば、本開示において提案されるMAC制御情報(または、RRCメッセージ)は、RRCに設定された複数個のセル(SCell)のうちどのセルを活性化させるか、あるいは非活性化させるかということを指示するか、あるいはどのセルを活性化させるように指示するならば、MAC制御情報(または、RRCメッセージ)は、RRCメッセージによって設定された第1チャネル測定設定情報のうちどの測定用信号情報を適用し、いかように信号を測定し(例:何番信号伝送資源を測定するか、いくつの信号が伝送されるか、どの時間区間で測定するか、どのオフセットを基に、測定時間区間を決定するか、どの周期において信号を測定するか、あるいはどの伝送資源において、信号を測定するかというようなこと指示する)、あるいはいかように報告するか(例:何番測定結果を報告するか、どの時間区間で測定結果を報告するか、どのオフセットを基に、測定結果報告伝送資源を決定するか、どの周期でもって測定結果を報告するか、あるいはどの伝送資源において、測定結果を報告するかというようなことを指示する)ということを指示するようにし、RRCメッセージによって設定された第1チャネル測定設定情報を基に、早くセルを活性化させるようにする。
【0339】
図1Jは、本開示の一実施形態による、RRC非活性化モード端末が動作する方法を示した図である。
【0340】
本開示において、セルグループまたはセルは、MCG(master cell group)のPCell、またはMCGのSCell、SCG(secondary cell group)のPSCell、またはSCGのSCellを指示する。
【0341】
一実施形態においては、RRC連結モードにおいて、
図1Fのように提案された実施形態のために設定されたか、あるいは保存したSCell設定情報(例:
図1Fで説明されるか、あるいは提案された設定情報)、あるいはセルグループ(例:セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)設定情報を、端末がRRC非活性化モードに遷移しても解除するか、あるいは廃棄せずに、続けて保存していることが提案される。また、RRC非活性化モード端末は、RRC連結再開手続きを遂行するとき、基地局が伝送するRRCResumeメッセージまたはRRCReconfigurationメッセージの指示子を介するか、あるいは再設定手続きを介して保存しているSCell設定情報(例:
図1Fで説明されたか、あるいは提案された設定情報)、あるいはセルグループ(例:セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)設定情報を廃棄または解除するか、維持して適用するか、あるいは再設定を行うかということを決定することが提案される。また、基地局は、端末を、RRC非活性化モードに遷移する設定または指示子を含むRRCReleaseメッセージを端末に伝送するとき、RRCReleaseメッセージでもって保存しているSCell設定情報(例:
図1Fで説明されたか、あるいは提案された設定情報)、あるいはセルグループ(例:セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)設定情報を廃棄または解除するか、維持して適用するか、あるいは再設定を行うかということを指示する指示子または設定情報を含んで端末に伝送する。また、端末は、RRC非活性化モードで移動を遂行し、ラン指示領域(RAN notification area)アップデートを行うとき、基地局が端末に伝送したRRCReleaseメッセージでもって保存しているSCell設定情報(例:
図1Fで説明されたか、あるいは提案された設定情報)、またはセルグループ(例:セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)設定情報を廃棄または解除するか、維持して適用するか、あるいは再設定を行うかということを指示する指示子または設定情報を受信して適用する。
【0342】
本開示において提案される実施形態において基地局は、RRCメッセージのSCell設定情報(例:
図1Fで説明されたか、あるいは提案された設定情報)、あるいはセルグループ(例:セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)設定情報において、各セルの下向きリンクまたは上向きリンクの部分帯域幅設定情報の最初の活性化部分帯域幅を、休眠部分帯域幅に設定することを許容するようにし、端末が、各SCell、各セルグループ、または各セルグループのPSCellを活性化させるとき、各SCell、各セルグループ、または各セルグループのPSCellの下向きリンク部分帯域幅または上向きリンク部分帯域幅を即刻休眠部分帯域幅として運用させるか、あるいはセルグループを中止または再開するようにして、端末のバッテリ消耗を減らす。
【0343】
または、本開示において提案される実施形態において基地局は、RRCメッセージのSCell設定情報(例:
図1Fで説明されたか、あるいは提案された設定情報)、あるいはセルグループ(例:セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)設定情報において、各セルの下向きリンクまたは上向きリンクの部分帯域幅設定情報の最初の活性化部分帯域幅を、休眠部分帯域幅に設定せず、端末が、各SCell、各セルグループ、または各セルグループのPSCellを活性化させるか、あるいは再開するとき、各SCell、各セルグループ、または各セルグループのPSCellの下向きリンク部分帯域幅または上向きリンク部分帯域幅は、常時最初の活性化部分帯域幅を活性化させるようにし、本開示において提案された実施形態で休眠部分帯域幅にスイッチングまたは活性化させるようにするか、あるいはセルグループを中止または再開するようにし、端末のバッテリ消耗を減らすようにする。
【0344】
また、提案される実施形態において、二重接続技術(Dual connectivity)が設定された端末のMCG(master cell group)またはSCG(secondary cell group)の各SCell設定情報またはPSCell設定情報に拡張されて適用される。すなわち、SCGのSCell設定情報またはPSCell設定情報も、端末がRRC非活性化モードに遷移するときに保存され、RRC連結再開手続きを遂行するか、あるいは端末をRRC非活性化モードに遷移するとき、RRCメッセージ(例:RRCResume、RRCReconfigurationまたはRRCRelease)で保存しているMCG、またはSCGのSCell設定情報(例:
図1Fで説明されたか、あるいは提案された設定情報)、またはPSCell設定情報を廃棄または解除するか、維持して適用するか、あるいは再設定を行うかということを指示する指示子または設定情報を含んで端末に伝送される。
【0345】
図1Jにおいて端末(1j-01)は、基地局(1j-02)とネットワーク連結を行い、データを送受信する(1j-05)。もし所定の理由により、基地局が端末をRRC非活性化モードに遷移しなければならない必要性が生じれば、基地局は、RRCReleaseメッセージ(1j-20)を伝送し、端末をRRC非活性化モードに遷移する。RRCメッセージ(例:RRCRelease)で保存しているMCG、またはSCGのSCell設定情報(例:
図1Fで説明されたか、あるいは提案された設定情報)、あるいはセルグループ(例:セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)設定情報を廃棄または解除するか、維持して適用するか、あるいは再設定を行うかということを指示する指示子または設定情報を含んで端末に伝送する。基地局は、二重接続技術を適用する端末の場合、マスターセルグループベアラ設定、RRC設定情報、MCG、またはSCGのSCell設定情報を中止及び再開するかということを決定し、セカンダリセルグループベアラ設定及びRRC設定情報を中止及び再開するかということを決定するために、セカンダリセル基地局に、中止及び再開いかんを尋ね、応答を受けて決定する(1j-15)。また、RRCReleaseメッセージでもって基地局は、端末が、RRC遊休モードまたはRRC非活性化モードにおいて測定する周波数リスト、周波数測定設定情報、または周波数を測定する期間などを設定する。
【0346】
RRC非活性化モード端末は、移動をしていて、ページングメッセージを受信するか(1j-25)、あるいは上向きリンクデータを伝送する必要性が生ずるか、あるいはRAN指示領域をアップデートしなければならない必要性が生じれば、RRC連結再開手続きを遂行する。
【0347】
端末が連結を設定する必要性が生じれば、ランダムアクセス手続きを行い、RRCResumeRequestメッセージを基地局に伝送するとき、メッセージの伝送と係わる提案される端末動作は、次の通りである(1j-30)。
【0348】
1.端末は、システム情報を確認し、システム情報において、完全な端末連結再開識別子(I-RNTIあるいはFull resume ID)を伝送することを指示すれば、保存された完全な端末連結再開識別子(I-RNTI)をメッセージに含んで伝送する準備を行う。もしシステム情報において、分割された端末連結再開識別子(truncated I-RNTIあるいはtruncated resume ID)を伝送することを指示すれば、保存された完全な端末連結再開識別子(I-RNTI)を、所定の方法によって分割された端末連結再開識別子(truncated resume ID)でもって構成し、メッセージに含んで伝送する準備を行う。
【0349】
2.端末は、保存した端末コンテクストから、RRC連結設定情報と保安コンテクスト情報とを復旧する。
【0350】
3.そして、端末は、マスターセルグループに該当する新たなKgNB保安キーを、現在KgNB保安キーと、NH(NextHop)値と、RRCReleaseメッセージで受信して保存したNCC値を基に更新する。
【0351】
4.そして、端末は、RRCReleaseメッセージにおいて、SCG-counter値(または、sk-counter)を受信するならば、セカンダリセルグループに該当する新たなSKgNB保安キーを、KgNB保安キーとSCG-counter値(または、sk-counter)値とを基に更新する。
【0352】
5.そして、端末は、新たに更新されたKgNB保安キーを使用し、無欠性保護、検証手続き、並びに暗号化及び復号の手続きにおいて使用する新たな保安キー(K_RRCenc、K_RRC_int、K_UPint、K_UPenc)を誘導する。
【0353】
6.そして、端末は、RRCReleaseメッセージにおいて、SCG-counter値(または、sk-counter)を受信するならば、セカンダリセルグループに該当する新たに更新されたSKgNB保安キーを使用し、無欠性保護、検証手続き、並びに暗号化及び復号の手続きにおいて使用する新たな保安キー(SK_RRCenc、SK_RRC_int、SK_UPint、SK_UPenc)を誘導する。
【0354】
7.そして、端末は、MAC-Iを計算し、メッセージに含んで伝送する準備を行う。
【0355】
8.そして、端末は、SRB1を再開(resume)する(伝送を行うRRCResumeRequsetメッセージに対する応答として、RRCResumeメッセージをSRB1でもって受信するために、事前に再開しておかなければならない)。
【0356】
9.RRCResumeRequsetメッセージを構成し、下位階層に伝達する。
【0357】
10.マスターセルグループに該当するSRB0を除いた全てのベアラ(MCG terminated RBs)について更新された保安キーと、以前に設定されたアルゴリズムとを適用し、無欠性保護及び検証手続きを再開し、以後に送信及び受信されるデータにつき、無欠性検証及び保護を適用する(以後、SRB1あるいはDRBから送受信されるデータに対する信頼性及び保安性を高めるため)。
【0358】
11.マスターセルグループに該当するSRB0を除いた全てのベアラ(MCG terminated RBs)について更新された保安キーと、以前に設定されたアルゴリズムとを適用し、暗号化及び復号の手続きを再開し、以後に送信及び受信されるデータにつき、暗号化及び復号を適用する(以後、SRB1あるいはDRBから送受信されるデータに対する信頼性及び保安性を高めるため)。
【0359】
12.端末は、RRCReleaseメッセージでもって、SCG-counter値(または、sk-counter)を受信するならば、セカンダリセルグループに該当する全てのベアラ(SCG terminated RBs)について更新された保安キーと、以前に設定されたアルゴリズムとを適用し、無欠性保護及び検証手続きを再開し、以後に送信及び受信されるデータにつき、無欠性検証及び保護を適用する(以後、DRBから送受信されるデータに対する信頼性及び保安性を高めるため)。
【0360】
13.端末は、RRCReleaseメッセージでもって、SCG-counter値(または、sk-counter)を受信するならば、セカンダリセルグループに該当する全てのベアラ(SCG terminated RBs)について更新された保安キーと、以前に設定されたアルゴリズムとを適用し、暗号化及び復号の手続きを再開し、以後に送信及び受信されるデータにつき、暗号化及び復号を適用する(以後、DRBから送受信されるデータに対する信頼性及び保安性を高めるため)。
【0361】
端末が連結を設定する必要性が生じ、ランダムアクセス手続きを行い、RRCResumeRequestメッセージを基地局に伝送した後、それに対する応答として、RRCResumeメッセージを受信したときに提案される端末動作は、次の通りである(1j-35)。RRCResumeメッセージにおいて、もし端末にRRC非活性化モードにおいて測定した有効な周波数測定結果があれば報告せよという指示子が含まれているならば、端末は、周波数測定結果を、RRCResumeCompleteメッセージに構成して報告する。また、RRCメッセージ(例:RRCResume)において、基地局は、端末が保存しているMCG、またはSCGのSCell設定情報(例:
図1Fで説明されたか、あるいは提案された設定情報)を廃棄または解除するか、維持して適用するか、あるいは再設定を行うかということを指示する指示子または設定情報を含んで端末に伝送する。
【0362】
1.端末は、メッセージを受信すれば、マスターセルグループに該当するPDCP状態を復元し、COUNT値をリセットし、マスターセルグループに該当するSRB2と、全てのDRB(MCG terminated RBs)とのPDCP階層を再樹立する。
【0363】
2.端末は、メッセージにおいて、SCG-counter値(または、sk-counter)を受信するならば、セカンダリセルグループに該当する新たなSKgNB保安キーを、KgNB保安キーとSCG-counter(または、sk-counter)値とを基に更新する。そして、セカンダリセルグループに該当する新たに更新されたSKgNB保安キーを使用し、無欠性保護、検証手続き、並びに暗号化及び復号の手続きにおいて使用する新たな保安キー(SK_RRCenc、SK_RRC_int、SK_UPint、SK_UPenc)を誘導する。
【0364】
3.もしメッセージに、マスターセルグループ(masterCellgroup)設定情報を含んでいるのであるならば
【0365】
3-1.メッセージに含まれているマスターセルグループ設定情報を遂行して適用する。マスターセルグループ情報は、マスターセルグループに属するRLC階層に係わる設定情報、ロジカルチャネル識別子、ベアラ識別子などを含む。
【0366】
4.もしメッセージがベアラ設定情報(radioBearerConfig)を含んでいるのであるならば
【0367】
4-1.メッセージに含まれているベアラ設定情報(radioBearerConfig)を遂行して適用する。ベアラ設定情報(radioBearerConfig)は、各ベアラに係わるPDCP階層に係わる設定情報、SDAP階層に係わる設定情報、ロジカルチャネル識別子、ベアラ識別子などを含む。
【0368】
5.もしメッセージがセカンダリセルグループ(masterCellgroup)設定情報を含んでいるのであるならば
【0369】
5-1.メッセージに含まれているセカンダリセルグループ設定情報を遂行して適用する。セカンダリセルグループ情報は、セカンダリセルグループに属するRLC階層に係わる設定情報、ロジカルチャネル識別子、ベアラ識別子などを含む。
【0370】
6.もしメッセージがセカンダリベアラ設定情報(radioBearerConfig)を含んでいるのであるならば
【0371】
6-1.メッセージに含まれているセカンダリベアラ設定情報(radioBearerConfig)を遂行して適用する。セカンダリベアラ設定情報(radioBearerConfig)は、各セカンダリベアラに係わるPDCP階層に係わる設定情報、SDAP階層に係わる設定情報、ロジカルチャネル識別子、ベアラ識別子などを含む。
【0372】
7.端末は、マスターセルグループに該当するSRB2と、全てのDRB(MCG terminated RBs)とを再開(resume)する。
【0373】
8.もしメッセージが周波数測定設定情報(measConfig)を含んでいるのであるならば
【0374】
8-1.メッセージに含まれている周波数測定設定情報を遂行して適用する。すなわち、設定により、周波数測定を行う。
【0375】
9.端末は、RRC連結モードに遷移される。
【0376】
10.端末は、上位階層に、中止されたRRC連結が再開されたと指示する。
【0377】
11.そして、下位階層に、伝送のために、RRCResumeCompleteメッセージを構成して伝達する(1j-40)。
【0378】
端末は、中止されたセカンダリセルグループに係わるベアラ設定情報、及び端末コンテクスト情報を有している場合、システム情報、あるいはRRCReleaseメッセージまたははRRCResumeメッセージによって設定した周波数設定情報を基に周波数測定を行い、有効な結果がある場合、その結果があるということを指示するために、RRCResumeCompleteメッセージに指示子を含めて伝送する。そして、基地局は、指示子を受信すれば、周波数集積技術(carrier aggregation)または二重接続技術(Dual connectivity)の再開が必要な場合、端末に周波数測定結果を報告せよと指示し(1j-45)、周波数測定結果を報告されるか、あるいはRRCResumeCompleteメッセージにおいて、周波数測定結果を報告される(1j-50)。基地局は、周波数測定結果を受信すれば、セカンダリセル基地局に、中止されたセカンダリセルグループに係わるベアラ情報を再開するか否かということを尋ね、応答を受けて決定し、基地局は、RRCReconfigurationメッセージを端末に伝送し、セカンダリセルグループに係わるベアラを再開(resume)するか、あるいは解除(release)するかということを指示する。また、RRCメッセージ(例:RRCReconfiguration)に、基地局は、端末が保存しているMCG、またはSCGのSCell設定情報(例:
図1Fで説明されたか、あるいは提案された設定情報)を廃棄または解除するか、維持して適用するか、あるいは再設定を行うかということを指示する指示子または設定情報を含めて端末に伝送する。
【0379】
本開示の
図1Jで提案される実施形態において、基地局は、RRCメッセージ(例:RRCRelease、RRCResumeまたはRRCReconfiguartion)のSCell設定情報(例:
図1Fで説明されたか、あるいは提案された設定情報)、あるいはセルグループ(例:セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)設定情報において、各セルの下向きリンクまたは上向きリンクの部分帯域幅設定情報の最初の活性化部分帯域幅を休眠部分帯域幅に設定することを許容するようにし、端末が、各SCell、またはセルグループ(例:セカンダリセルグループ)のPSCellを活性化させるとき、それぞれのSCellまたはPSCellの下向きリンク部分帯域幅または上向きリンク部分帯域幅を、即刻休眠部分帯域幅として運用させるか、あるいはセルグループを中止または再開するようにし、端末のバッテリ消耗を減らすようにする。例えば、それぞれのSCellまたはPSCellは、RRCメッセージ(例:RRCRelease、RRCResumeまたはRRCReconfiguartion)のSCell設定情報またはセルグループ設定情報において、SCell状態が活性化状態に設定されるか、あるいはセルグループ状態が、活性化状態、中止された状態、または非活性化された状態に設定された場合、セルグループを中止または再開する指示が設定された場合、または本開示において提案されたMAC制御情報において、SCellを活性化させよという指示が受信された場合、SCellまたはPSCellが活性化、再開または中止され、SCellまたはPSCellを活性化させるとき、SCellまたはPSCellの下向きリンク部分帯域幅または上向きリンク部分帯域幅が、即刻休眠部分帯域幅が活性化され、端末のバッテリ消耗が節減される。
【0380】
そして、上述のように、RRC非活性化モード端末がRRC連結モードに遷移し、本開示で提案されたSCell設定情報、またはセルグループ(例:セカンダリセルグループ)のPSCell(または、SCell)設定情報を、復旧、適用または再設定した場合、本開示において提案された実施形態によって各活性化されたSCell、またはセルグループのPSCell(または、SCell)につき、部分帯域幅間のスイッチングまたは活性化、または休眠部分帯域幅を活性化させるか、あるいは適用する。また、本開示の実施形態は、ハンドオーバーを遂行するときも拡張して適用される。
【0381】
端末は、本開示において提案された実施形態により、セルまたはセルグループ、またはセルグループのPSCellに対する中止または再開、あるいは活性化または非活性化の指示子が受信されるならば、指示を受信したPHY階層またはMAC階層は、指示を上位階層(例:MAC階層、RLC階層、PDCP階層またはRRC階層)に指示する。上位階層は、指示(例:セルグループの中止または再開、あるいは活性化または非活性化)を下位階層から受信すれば、それに相応するセルグループの中止または再開、あるいは活性化または非活性化に係わるプロトコル階層の手続きを遂行する。または端末は、本開示の実施形態のように、RRCメッセージでもって、セルグループ、またはセルグループのPSCellに対する中止または再開、あるいは活性化または非活性化の指示子が受信されるならば、指示を受信したRRC階層は、指示を、下位階層(例:PHY階層、MAC階層、RLC階層またはPDCP階層)に指示する。下位階層は、指示(例:セルグループの中止または再開、あるいは活性化または非活性化)を上位階層(例:RRC階層)から受信すれば、それに相応するセルグループの中止または再開、あるいは活性化または非活性化に対するプロトコル階層の手続きを遂行する。
【0382】
本開示において提案された実施形態を融合または拡張し、多様な実施形態を構成して運営しうる。
【0383】
図1Kは、本開示の次世代無線通信システムにおいて、二重接続技術を設定したり解除したりするか、あるいは二重接続技術に設定されたセカンダリセルグループを活性化または再開させるか、あるいは中止または非活性化させるシグナリング手続きを示したフローチャートである。
【0384】
図1Kにおいて、二重接続技術を設定したり解除したりするか、二重接続技術に設定されたセカンダリセルグループを設定または解除するか、活性化または再開させるか、あるいは中止または非活性化させる第1シグナリング手続きは、次の通りである。
【0385】
図1Kにおいて端末は、本開示の
図1Fにおけるように、RRC連結を、ネットワークまたは基地局に設定し、基地局(例:マスターセルグループ、MN(master node)、MCG(master cell group)、またはマスターセルグループのセル(PCellまたはSCell))とデータ送信またはデータ受信を行う。
【0386】
基地局は、所定の理由により(例:高いデータ伝送率が必要な場合、または端末の要請によるか(1k-05)、あるいは高いQoS要求事項を満足しなければならない場合など)、端末に二重接続技術を設定する。例えば、端末が、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定、解除、活性化、非活性化、再開または中止するように基地局に要請を伝送し、要請メッセージにおいては、周波数(または、チャネル)測定結果報告、セルグループ識別子、セル識別子、または測定結果を含む(1k-05)。または、基地局が、下向きリンク(または、上向きリンク)データ量またはバッファ量を考慮し、基地局が、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させるたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止することを決定する。
【0387】
マスター基地局(MN(master node)またはMCG(master cell group))は、端末から受信した周波数別またはチャネル別に係わる周波数またはチャネルの測定報告を受信し、測定報告を基に、二重接続技術を設定するセカンダリ基地局(SN(secondary node)またはSCG(secondary cell group))を決定する。または、マスター基地局が、下向きリンク(または、上向きリンク)データ量またはバッファ量を考慮し、基地局が、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させるたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止することを決定する。マスター基地局は、決定されたセカンダリ基地局に、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させるか活性化させるか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止するために、端末のセカンダリセルグループに、設定または追加が可能であるか否かということを要請するメッセージを、Xnインターフェース(例:基地局間のインターフェース)またはSnインターフェース(基地局と、AMFまたはUMFとのインターフェース、または基地局間のインターフェース)を介し、セカンダリ基地局に伝送する(1k-10)。セカンダリ基地局に、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させるか活性化させるか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止するために、それぞれ別途の新たな要請メッセージが定義されて使用され、あるいは既存のメッセージ(例:SN addition requestメッセージ、SN modification requestメッセージまたはSN release requestメッセージなど)において新たな指示子を定義し、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止することが指示(または、要請)される。要請メッセージには、端末に現在設定されているセルグループ設定情報(例:マスターセルグループ設定情報)、ベアラ設定情報、端末の能力情報、または端末の周波数(または、チャネル)測定結果情報のような情報が含まれることにより、セカンダリ基地局が情報を参考にし、端末にセカンダリセルグループを設定するとき、端末能に合ったり、端末能を超えたりしないか、あるいはマスターセルグループのベアラ設定情報に合うように、セカンダリセルグループ設定情報またはベアラ設定情報を構成する。
【0388】
要請メッセージ(1k-10)を受信したセカンダリ基地局(SCG)は、要請メッセージを拒絶する場合、拒絶メッセージを構成し、Xnインターフェース(例:基地局間のインターフェース)またはSnインターフェース(基地局と、AMFまたはUMFとのインターフェース、または基地局間のインターフェース)を介し、拒絶メッセージをマスター基地局に伝送する(1k-15)。もし要請メッセージを受諾する場合、セカンダリ基地局は、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止するための設定情報または指示子を含む要請受諾メッセージを、Xnインターフェース(例:基地局間のインターフェース)またはSnインターフェース(基地局と、AMFまたはUMFとのインターフェース、または基地局間のインターフェース)を介し、マスター基地局に伝送する(1k-15)。要請受諾メッセージには、次の情報のうち少なくとも一部を含む。
【0389】
-要請メッセージに含まれているメッセージ識別子と同一識別子、または要請メッセージで要請した要請を受諾するという指示子
【0390】
-二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止するための設定情報、または指示子(例:マスターセルグループのための設定情報または指示子)
【0391】
-二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止するための設定情報または指示子を含む第1RRCメッセージ(例:RRCReconfigurationメッセージ)
【0392】
-第1RRCメッセージには、次の情報のうちの少なくとも一部を含む。
【0393】
--第1RRCメッセージを区別するための第1RRCメッセージ識別子(例:rrc-transaction identifier)。端末と基地局(例:セカンダリ基地局)は、いくつかのRRCメッセージを互いに送信または受信するために、各RRCメッセージを区別するための識別子が、RRCメッセージに含まれる。例えば、送信端が伝送するRRCメッセージ(例:RRCReconfiguration)、受信端が伝送するRRCメッセージ(例:RRCReconfiguration)に相応するRRCメッセージ(例:RRCReconfigurationComplete)、または送信端が伝送するRRCメッセージに相応するRRCメッセージには、同じ第1RRCメッセージ識別子が含まれる。
【0394】
--二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止するための設定情報または指示子(例:端末のための設定情報または指示子)
【0395】
--セルグループの状態を指示する指示子(例:活性化、非活性化、中止または再開)
【0396】
--セルグループを区別するためのセルグループ識別子(セルグループ識別子は、マスター基地局が割り当てるか、あるいはすでに約束された識別子のうちの1つの識別子をセカンダリ基地局が割り当てる)
【0397】
--セルグループ設定情報またはセル設定情報
【0398】
--ベアラ設定情報。例えば、各ベアラのプロトコル階層(例:SDAP階層、PDCP階層、RLC階層またはMAC階層)の動作を指示する指示子情報(例:PDCP中止指示子、PDCP再樹立指示子、PDCPデータ復旧指示子、RLC再樹立指示子、MAC部分初期化指示子、MAC初期化指示子、または新たな動作をトリガリングする指示子)
【0399】
--もし二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、追加するか、活性化させるか、再開するか、変更するかあるいは再設定するための設定情報または指示子を含む場合には、第1指示子(例:mobilityControlInforまたはReconfigurationWithSync)を共に含む。しかしながら、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、解除するか、非活性化させるか、再設定するか、あるいは中止するための設定情報または指示子を含む場合には、第1指示子(例:mobilityControlInforまたはReconfigurationWithSync)を含まない。第1指示子は、セルグループまたはセルにおいて、ランダムアクセス手続きをトリガリングする指示子であるか、新たなセルとの信号同期を合わせるようにする指示子であり、端末の周波数移動を指示する指示子であり、あるいはセルグループ(または、セル)の変更を指示する指示子である。
【0400】
--もし二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、追加するか、活性化させるか、再開するか、変更するかあるいは再設定するための設定情報または指示子を含む場合には、ランダムアクセス設定情報が共に含まれる。しかしながら、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、解除するか、非活性化させるか、再設定するか、あるいは中止するための設定情報または指示子が含まれている場合には、ランダムアクセス設定情報が含まれない。ランダムアクセス設定情報には、セルグループまたはセルに係わるプリアンブル伝送のためのランダムアクセス伝送資源情報(時間伝送資源または周波数伝送資源)、または指定されたプリアンブル情報などが含まれる。
【0401】
--二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセル(PSCellまたはSCGSCell)を、いつ活性化させるか、再開するか、非活性化させるか、あるいは中止するかということを指示する時間情報(例:タイミングを指示する情報(例:X)、時間単位、サブフレーム、タイムスロットまたはシンボル単位)、例えば、メッセージを、n番目時間単位で受信するならば、(n+X)番目において、セルを活性化させるか、再開するか、非活性化させるか、あるいは中止するかということを指示する時間情報)
【0402】
--セル別または部分帯域幅別の第1チャネル測定設定情報
【0403】
--セル別または部分帯域幅別の第2チャネル測定設定情報
【0404】
--セルグループ設定を追加する指示子、またはセルグループ変更を指示する指示子(ReconfigurationWithSync)、あるいはランダムアクセス手続きを指示する指示子(ReconfigurationWithSync、または新たに定義された指示子)
【0405】
--セルグループを活性化させるとき、ランダムアクセス手続きを遂行し、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるかということを指示する指示子(ReconfigurationWithSync、または新たに定義された指示子)
【0406】
--RRM(radio resource management)設定情報、周波数測定設定情報、セルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならない別途のRRM(radio resource management)設定情報、または周波数測定設定情報(例:バッテリ節減のために簡略化された周波数測定設定情報(reducedまたはrelaxed RRM設定情報)
【0407】
--RLM(radio link monitoring)のための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報。例えば、RLMのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報は、セルグループが非活性化されたとき、端末が測定しなければならないセル単位ビームの設定情報、または部分帯域幅別のビームの設定情報であり、ビーム関連設定情報(TCI(transmission configuration indication) stateまたはQCL(quasi co-location))を含む。または、RLMのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報は、基地局のダウンリンク信号、または基地局の上向きリンク信号の同期を合わせるためのTA(timing advance)値(または、オフセット値)、TA値の有効性を指示するタイマ(TAT:time alignment timer)、またはタイマ値(TAT value)を含む。または、RLMのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報は、測定しなければならない対象になるSSB(synchronization signal block)設定情報、CSI-RS(channel state information reference signal)設定情報、RS(reference signal)設定情報、ビーム失敗が生じた場合、結果を報告する伝送資源情報(例:PUCCH設定情報(例:SR(scheduling request)情報または特定伝送資源)、あるいは周波数伝送資源または時間伝送資源)を含む。また、設定情報には、どの部分帯域幅において、RLM手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報(例:部分帯域幅識別子によって指示される)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、RLM手続きを、RRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))で遂行するようにし、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならない最初の活性化部分帯域幅を早くモニタリングするようにし、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が、非活性化状態(また活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後に(または、以前に)活性化させた部分帯域幅において、RLM手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにし(例:どの部分帯域幅において、RLM手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報が設定されていない場合)、あるいはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))において、活性化手続きを行うようにする。もしセルグループを活性化させるとき、どの部分帯域幅において、RLM手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後に(または、以前に)活性化させた部分帯域幅において、RLM手続きを行うようにする。また、設定情報には、どのビームにおいてRLM手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報(例:部分帯域幅識別子、TCI状態(TCI state)またはQCL設定情報によって指示されうる)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、RLM手続きを、RRCメッセージによって設定されたビーム(例:TCI状態またはQCL設定情報)で遂行させるか、あるいはビームを活性化させ、RLM手続きを行い、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならないビームを早くモニタリングすることにより、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が非活性化状態(または、活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後に(または、以前に)活性化させたビームにおいてRLM手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにし(例:どのビームにおいてRLM手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合)、またはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定されたビームにおいて、活性化手続きを行うようにする。もしセルグループを活性化させるとき、どのビームにおいてRLM手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後に(または、以前に)活性化させたビームにおいて、RLM手続きを行うようにする。
【0408】
--ビーム失敗探知手続き、BFD(beam failure detection)のための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報。例えば、ビーム失敗探知手続き、BFDのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報は、セルグループが非活性化されたとき、端末が測定しなければならないセル単位ビームの設定情報、または部分帯域幅別のビームの設定情報であり、ビーム関連設定情報(TCI(transmission configuration indication) stateまたはQCL(quasi co-location))を含む。または、ビーム失敗探知手続き、BFDのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報は、基地局のダウンリンク信号、または基地局の上向きリンク信号の同期を合わせるためのTA(timing advance)値(または、オフセット値)、TA値の有効性を指示するタイマ(TAT:time alignment timer)、またはタイマ値(TAT value)を含む。または、ビーム失敗探知手続き、BFDのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報は、測定しなければならない対象になるSSB(synchronization signal block)設定情報、CSI-RS(channel state information reference signal)設定情報、RS(reference signal)設定情報、ビーム失敗が生じた場合、結果を報告しうる伝送資源情報(例:PUCCH設定情報(例:SR(scheduling request)情報または特定伝送資源)、あるいは周波数伝送資源または時間伝送資源)を含む。また、設定情報には、どの部分帯域幅でビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報(例:部分帯域幅識別子によって指示されうる)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、ビーム失敗探知手続きをRRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))で遂行するようにし、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならない最初の活性化部分帯域幅を早くモニタリングするようにし、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が非活性化状態(または、活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後に(または、以前に)活性化させた部分帯域幅でビーム失敗探知手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにし(例:どの部分帯域幅でビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報が設定されていない場合)、あるいはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))において、活性化手続きを行うようにする。もしセルグループを活性化させるとき、どの部分帯域幅でビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後に(または、以前に)活性化させた部分帯域幅でビーム失敗探知手続きを行うようにする。また、設定情報には、どのビームでビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報(例:部分帯域幅識別子、TCI状態(TCI state)またはQCL設定情報によって指示されうる)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、ビーム失敗探知手続きをRRCメッセージによって設定されたビーム(例:TCI状態またはQCL設定情報)で遂行するようにし、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならないビームを早くモニタリングすることにより、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が非活性化状態(または、活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後に(または、以前に)活性化させたビームでビーム失敗探知手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにし(例:どのビームでビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合)、またはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定されたビームにおいて、活性化手続きを行うようにする。もしセルグループを活性化させるとき、どのビームでビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後に(または、以前に)活性化させたビームでビーム失敗探知手続きを行うようにする。
【0409】
--SDAP階層設定情報(sdap-config):SDAP階層設定情報は、各ベアラ別に設定され、次の情報を含む。SDAP階層設定情報は、NR基地局またはE-UTRA基地局が5GC(5G core)に連結されたとき、QoS flowをベアラ(DRB)にいかようにマッピングするか、あるいは上向きリンク(または、下向きリンク)SDAPヘッダの存在有無を決定する設定情報である。
【0410】
---PDUセッション識別子(pdu-Session):PDUセッション識別子は、ベアラにマッピングされるQoS flowのPDUセッションを指示する。
【0411】
---下向きリンクSDAPヘッダ存在有無を指示する指示子(sdap-HeaderDL):ベアラの下向きリンクデータにつき、SDAPヘッダが存在するか、あるいは存在しないかということを指示する。下向きリンクSDAPヘッダ存在有無を指示する指示子値は、ベアラが樹立された以後には、変更されない。
【0412】
---上向きリンクSDAPヘッダ存在有無を指示する指示子(sdap-HeaderUL):指示子は、ベアラの上向きリンクデータにつき、SDAPヘッダが存在するか、あるいは存在しないかということを指示する。ネットワークは、ベアラがデフォルトベアラに設定された場合、上向きリンクSDAPヘッダ存在有無を指示する指示子を、上向きリンクデータにつき、SDAPヘッダが存在すると設定する。
【0413】
---デフォルトベアラを指示する指示子(default DRB):設定されたベアラ(または、DRB)がそのPDUセッションのデフォルトベアラであるか否かということを指示する。同じPDUセッションに属する(または、同じPDUセッション識別子値を有する)ベアラ(または、instance)のうち1つのベアラにだけデフォルトベアラを指示する指示子値がTRUEに設定され、残りベアラについては、FALSEに設定される。すなわち、1つのPDUセッションに、デフォルトベアラは、一つだけ設定される。
【0414】
---QoS flowマッピング情報を追加する設定情報(mappedQoS-FlowsToAdd):ベアラに追加してマッピングされるPDUセッションの上向きリンクQoS flowのQFI識別子(QFI:QoS flow identifier)に係わるリストを指示する。1つのQFI識別子値は、端末に設定された全てのSDAP階層設定情報のうち、PDUセッション識別子値を有するSDAP階層設定情報において、1回だけ含まれて設定される。QoSフローリマッピング(flow remapping)を設定するとき、再マッピング(remapping)されるQoS flowのQFI識別子は、新たなベアラ(または、新たにマッピングされるベアラ)に相応するSDAP階層設定情報のQoS flowマッピング情報を追加する設定情報(mappedQoS-FlowsToAdd)にだけ含まれて設定され、古いベアラ(または、以前にマッピングされたベアラ)に相応するQoS flowマッピング情報を解除する設定情報(mappedQoS-FlowsToRelease)には、含まれない。
【0415】
---QoS flowマッピング情報を解除する設定情報(mappedQoS-FlowsToRelease):ベアラにベアラマッピングされる既存のQoS flowから解除されるPDUセッションのQoS flowのQFI識別子(QFI:QoS flow identifier)に係わるリストを指示する。
【0416】
マスター基地局(MCG)は、要請受諾メッセージ(1k-15)を受信した場合、要請受諾メッセージを確認し、要請受諾メッセージに含まれている情報(例:要請受諾メッセージ(1k-15)に含まれている第1RRCメッセージを含む第2RRCメッセージ(例:RRCReconfiguration)を端末に伝送する(1k-20)。第2RRCメッセージは、次の情報のうちの少なくとも一部を含む。
【0417】
-第2RRCメッセージを区別するための第2RRCメッセージ識別子(例:rrc-transaction identifier)。端末と基地局(例:マスター基地局)は、いくつかのRRCメッセージを互いに送信または受信するために、各RRCメッセージを区別するための識別子が、RRCメッセージに含まれる。例えば、送信端が伝送するRRCメッセージ(例:RRCReconfiguration)、または受信端が伝送するRRCメッセージ(例:RRCReconfiguration)に相応するRRCメッセージ(例:RRCReconfigurationComplete)、または送信端が伝送するRRCメッセージに相応するRRCメッセージには、同じ第2RRCメッセージ識別子が含まれる。
【0418】
-要請受諾メッセージ(1k-15)に含まれている第1RRCメッセージ
【0419】
-二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止するための設定情報または指示子(例:端末のための設定情報または指示子)
【0420】
-セルグループの状態を指示する指示子(例:活性化、非活性化、中止または再開)
【0421】
-セルグループを区別するためのセルグループ識別子。セルグループ識別子は、マスター基地局が割り当てるか、あるいはすでに約束された識別子のうちの1つの識別子をセカンダリ基地局が割り当てる)
【0422】
-セルグループ設定情報またはセル設定情報
【0423】
-ベアラ設定情報。例えば、各ベアラのプロトコル階層(例:SDAP階層、PDCP階層、RLC階層またはMAC階層)の動作を指示する指示子情報(例:PDCP中止指示子、PDCP再樹立指示子、PDCPデータ復旧指示子、RLC再樹立指示子、MAC部分初期化指示子、MAC初期化指示子、または新たな動作をトリガリングする指示子)
【0424】
-もし二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、追加するか、活性化させるか、再開するか、変更するかあるいは再設定するための設定情報または指示子が含まれている場合には、第1指示子(例:mobilityControlInforまたはReconfigurationWithSync)が共に含まれる。しかしながら、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、解除するか、非活性化させるか、再設定するか、あるいは中止するための設定情報または指示子が含まれている場合には、第1指示子(例:mobilityControlInforまたはReconfigurationWithSync)が含まれない。第1指示子は、セルグループまたはセルにおいて、ランダムアクセス手続きをトリガリングする指示子であるか、新たなセルとの信号同期を合わせるようにする指示子であり、端末の周波数移動を指示する指示子であり、あるいはセルグループ(または、セル)の変更を指示する指示子でもある。また、他の方法により、端末は、指示されたか、あるいは設定されたセルグループまたはセルにおいて、PDCCHモニタリングを行い、PDCCHでもって指示する指示通り、ランダムアクセス手続きをトリガリングして遂行する。例えば、上位階層(例:RRC階層)が下位階層(例:MAC階層)に、ランダムアクセス手続きをトリガリングする指示子を伝送する。
【0425】
-もし二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、追加するか、活性化させるか、再開するか、変更するかあるいは再設定するための設定情報または指示子を含む場合には、ランダムアクセス設定情報が共に含まれる。しかしながら、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、解除するか、非活性化させるか、再設定するか、あるいは中止するための設定情報または指示子を含む場合には、ランダムアクセス設定情報が含まれない。ランダムアクセス設定情報には、セルグループまたはセルに係わるプリアンブル伝送のためのランダムアクセス伝送資源情報(時間伝送資源または周波数伝送資源)、または指定されたプリアンブル情報などが含まれる。
【0426】
-二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセル(PSCellまたはSCGSCell)を、いつ活性化させるか、再開するか、非活性化させるか、あるいは中止するかということを指示する時間情報(例:タイミングを指示する情報(例:X)、時間単位、サブフレーム、タイムスロットまたはシンボル単位)、例えば、メッセージを、n番目時間単位で受信するならば、(n+X)番目において、セルを活性化させるか、再開するか、非活性化させるか、あるいは中止するかということを指示する時間情報)
【0427】
-セル別または部分帯域幅別の第1チャネル測定設定情報
【0428】
-セル別または部分帯域幅別の第2チャネル測定設定情報
【0429】
-セルグループ設定を追加する指示子、またはセルグループ変更を指示する指示子(ReconfigurationWithSync)、あるいはランダムアクセス手続きを指示する指示子(ReconfigurationWithSync、または新たに定義された指示子)
【0430】
-セルグループを活性化させるとき、ランダムアクセス手続きを遂行し、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるかということを指示する指示子(ReconfigurationWithSync、または新たに定義された指示子)
【0431】
-RRM(radio resource management)設定情報、周波数測定設定情報、セルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならない別途のRRM(radio resource management)設定情報、または周波数測定設定情報(例:バッテリ節減のために簡略化された周波数測定設定情報(reducedまたはrelaxed RRM設定情報)
【0432】
-RLM(radio link monitoring)のための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報。例えば、RLMのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報は、セルグループが非活性化されたとき、端末が測定しなければならないセル単位ビームの設定情報、または部分帯域幅別のビームの設定情報であり、ビーム関連設定情報(TCI(transmission configuration indication) stateまたはQCL(quasi co-location))を含む。または、RLMのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報は、基地局のダウンリンク信号、または基地局の上向きリンク信号の同期を合わせるためのTA(timing advance)値(または、オフセット値)、TA値の有効性を指示するタイマ(TAT:time alignment timer)、またはタイマ値(TAT value)を含む。または、RLMのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報は、測定しなければならない対象になるSSB(synchronization signal block)設定情報、CSI-RS(channel state information reference signal)設定情報、RS(reference signal)設定情報、ビーム失敗が生じた場合、結果を報告する伝送資源情報(例:PUCCH設定情報(例:SR(scheduling request)情報または特定伝送資源)、あるいは周波数伝送資源または時間伝送資源)を含む。また、設定情報には、どの部分帯域幅において、RLM手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報(例:部分帯域幅識別子によって指示される)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、RLM手続きを、RRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))で遂行するようにし、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならない最初の活性化部分帯域幅を早くモニタリングするようにし、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が非活性化状態(また活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後に(または、以前に)活性化させた部分帯域幅においてRLM手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにする(例:どの部分帯域幅において、RLM手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報が設定されていない場合)か、あるいはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))において、活性化手続きを行うようにする。もしセルグループを活性化させるとき、どの部分帯域幅において、RLM手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後に(または、以前に)活性化させた部分帯域幅において、RLM手続きを行うようにする。また、設定情報には、どのビームにおいてRLM手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報(例:部分帯域幅識別子、TCI状態(TCI state)またはQCL設定情報によって指示されうる)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、RLM手続きを、RRCメッセージによって設定されたビーム(例:TCI状態またはQCL設定情報)で遂行させるか、あるいはビームを活性化させ、RLM手続きを行い、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならないビームを早くモニタリングすることにより、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が非活性化状態(または、活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後に(または、以前に)活性化させたビームにおいてRLM手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにし(例:どのビームにおいてRLM手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合)、またはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定されたビームにおいて、活性化手続きを行うようにする。もしセルグループを活性化させるとき、どのビームにおいてRLM手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後に(または、以前に)活性化させたビームにおいて、RLM手続きを行うようにする。
【0433】
-ビーム失敗探知手続き、BFD(beam failure detection)のための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報。例えば、ビーム失敗探知手続き、BFDのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報は、セルグループが非活性化されたとき、端末が測定しなければならないセル単位ビームの設定情報、または部分帯域幅別のビームの設定情報であり、ビーム関連設定情報(TCI(transmission configuration indication) stateまたはQCL(quasi co-location))を含む。または、ビーム失敗探知手続き、BFDのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報は、基地局のダウンリンク信号、または基地局の上向きリンク信号の同期を合わせるためのTA(timing advance)値(または、オフセット値)、TA値の有効性を指示するタイマ(TAT:time alignment timer)、またはタイマ値(TAT value)を含む。または、ビーム失敗探知手続き、BFDのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報は、測定しなければならない対象になるSSB(synchronization signal block)設定情報、CSI-RS(channel state information reference signal)設定情報、RS(reference signal)設定情報、ビーム失敗が生じた場合、結果を報告しうる伝送資源情報(例:PUCCH設定情報(例:SR(scheduling request)情報または特定伝送資源)、あるいは周波数伝送資源または時間伝送資源)を含む。また、設定情報には、どの部分帯域幅でビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報(例:部分帯域幅識別子によって指示されうる)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、ビーム失敗探知手続きをRRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))で遂行するようにし、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならない最初の活性化部分帯域幅を早くモニタリングするようにし、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が非活性化状態(または、活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後に(または、以前に)活性化させた部分帯域幅でビーム失敗探知手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにし(例:どの部分帯域幅でビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報が設定されていない場合)、あるいはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))において、活性化手続きを行うようにする。もしセルグループを活性化させるとき、どの部分帯域幅でビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後に(または、以前に)活性化させた部分帯域幅でビーム失敗探知手続きを行うようにする。また、設定情報には、どのビームでビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報(例:部分帯域幅識別子、TCI状態(TCI state)またはQCL設定情報によって指示される)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、ビーム失敗探知手続きをRRCメッセージによって設定されたビーム(例:TCI状態またはQCL設定情報)で遂行するようにし、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならないビームを早くモニタリングすることにより、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が非活性化状態(または、活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後に(または、以前に)活性化させたビームでビーム失敗探知手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにし(例:どのビームでビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合)、あるいはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定されたビームにおいて、活性化手続きを行うようにする。もしセルグループを活性化させるとき、どのビームでビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後に(または、以前に)活性化させたビームでビーム失敗探知手続きを行うようにする。
【0434】
-SDAP階層設定情報(sdap-config):SDAP階層設定情報は、各ベアラ別に設定され、次の情報を含む。SDAP階層設定情報は、NR基地局またはE-UTRA基地局が5GC(5G core)に連結されたとき、QoS flowをベアラ(DRB)にいかようにマッピングするか、あるいは上向きリンク(または、下向きリンク)SDAPヘッダの存在有無を決定する設定情報である。
【0435】
--PDUセッション識別子(pdu-Session):PDUセッション識別子は、ベアラにマッピングされるQoS flowのPDUセッションを指示する。
【0436】
--下向きリンクSDAPヘッダ存在有無を指示する指示子(sdap-HeaderDL):ベアラの下向きリンクデータにつき、SDAPヘッダが存在するか、あるいは存在しないかということを指示する。下向きリンクSDAPヘッダ存在有無を指示する指示子値は、ベアラが樹立された以後には、変更されない。
【0437】
--上向きリンクSDAPヘッダ存在有無を指示する指示子(sdap-HeaderUL):指示子は、ベアラの上向きリンクデータにつき、SDAPヘッダが存在するか、あるいは存在しないかということを指示する。ネットワークは、ベアラがデフォルトベアラに設定された場合、上向きリンクSDAPヘッダ存在有無を指示する指示子を上向きリンクデータにつき、SDAPヘッダが存在すると設定する。
【0438】
--デフォルトベアラを指示する指示子(default DRB):設定されたベアラ(または、DRB)がそのPDUセッションのデフォルトベアラであるか否かということを指示する。同じPDUセッションに属する(または、同じPDUセッション識別子値を有する)ベアラ(または、instance)のうちの1つのベアラにだけデフォルトベアラを指示する指示子値がTRUEに設定され、残りベアラについては、FALSEに設定される。すなわち、1つのPDUセッションにデフォルトベアラは、1つだけ設定される。
【0439】
--QoS flowマッピング情報を追加する設定情報(mappedQoS-FlowsToAdd):ベアラに追加してマッピングされるPDUセッションの上向きリンクQoS flowのQFI識別子(QFI:QoS flow identifier)に係わるリストを指示する。1つのQFI識別子値は、端末に設定された全てのSDAP階層設定情報のうち、PDUセッション識別子値を有するSDAP階層設定情報において、1回だけ含まれて設定される。QoS flow remapping(フローリマッピング)を設定するとき、再マッピング(remapping)されるQoS flowのQFI識別子は、新たなベアラ(または、新たにマッピングされるベアラ)に相応するSDAP階層設定情報のQoS flowマッピング情報を追加する設定情報(mappedQoS-FlowsToAdd)にだけ含まれて設定され、古いベアラ(または、以前にマッピングされたベアラ)に相応するQoS flowマッピング情報を解除する設定情報(mappedQoS-FlowsToRelease)には、含まれない。
【0440】
--QoS flowマッピング情報を解除する設定情報(mappedQoS-FlowsToRelease):ベアラにベアラマッピングされる既存のQoS flowから解除されるPDUセッションのQoS flowのQFI識別子(QFI:QoS flow identifier)に係わるリストを指示する。
【0441】
端末は、第2RRCメッセージ(1k-20)を受信した場合、第2RRCメッセージを読み取って確認するか、あるいは第2RRCメッセージに含まれている情報(例:第2RRCメッセージに含まれている第1RRCメッセージ)を読み取り、端末は、二重接続技術またはセルグループ(例:セカンダリセルグループ)を、設定するか、追加するか、変更するか、再開するか、中止するか、あるいは非活性化させる。また、第2RRCメッセージまたは第1RRCメッセージに、ランダムアクセス手続きをトリガリングする第1指示子が含まれているならば、端末は、設定されたか、あるいは指示されたセルグループまたはセルにつき、ランダムアクセス手続きをトリガリングする。ランダムアクセス手続きを遂行するとき、RRCメッセージに、ランダムアクセス情報があるか、あるいは保存されたランダムアクセス情報があるならば、端末は、保存されたか、あるいはRRCメッセージで受信したランダムアクセス情報を基に、またはシステム情報を基に、ランダムアクセス手続き(例:非競争基盤ランダムアクセス手続き(例:4-stepランダムアクセスまたは2-stepランダムアクセス)を遂行する。もしRRCメッセージにおいてランダムアクセス情報がなければ、ランダムアクセス手続き(例:競争基盤ランダムアクセス手続き(例:4-stepランダムアクセスまたは2-stepランダムアクセス)を遂行する。または端末は、指示されたか、あるいは設定されたセルグループまたはセルにおいて、PDCCHモニタリングを行い、PDCCHでもって指示する指示通り、ランダムアクセス手続きをトリガリングして遂行する。例えば、上位階層(例:RRC階層)が下位階層(例:MAC階層)に、ランダムアクセス手続きをトリガリングする指示子を伝送する。
【0442】
図1Kにおいて1k-40は、第1のRRCメッセージまたは第2RRCメッセージが、端末のセルグループ(または、セカンダリセルグループ)を非活性化させよという設定情報(例:セルグループの状態を非活性化状態に設定する)を含み、QoS flow remapping(フローリマッピング)を設定するSDAP階層の設定情報を含み、端末に伝送された場合、端末に生じる問題について説明する図である。また、非活性化される(または、非活性化された)セルグループにつき、基地局が下向きリンクデータのSDAPヘッダのRDI(Reflective QoS flow to DRB mapping Indication)値またはRQI(Reflective QoS indication)値を設定(例:1に設定する)し、Reflectiveマッピングを指示し、QoSフローリマッピングを設定する場合にも、問題が生じうる。
【0443】
1k-40において、二重接続技術が設定された端末が、もしセルグループ(または、セカンダリセルグループ)を非活性化させよという設定情報(例:セルグループの状態を非活性化状態に設定する)を含む第1RRCメッセージまたは第2RRCメッセージを受信する場合、端末は、セルグループを非活性化させる手続きを遂行する。端末は、非活性化されたセルグループについては(または、非活性化セルグループのベアラを介しては)、データを送信するか、あるいは受信することができなくなる。ところで、第1RRCメッセージまたは第2RRCメッセージが、端末のセルグループ(または、セカンダリセルグループ)を非活性化させよという設定情報(例:セルグループの状態を非活性化状態に設定する)を含み、非活性化されたセルグループにつき、QoSフローリマッピングを設定するSDAP階層の設定情報を含む場合、端末は、非活性化されたセルグループにつき、QoSフローリマッピングを遂行する。例えば、SDAP階層設定情報のQoS flowマッピング情報を追加する設定情報(mappedQoS-FlowsToAdd)が新たなベアラ(または、新たにマッピングされるベアラ(1k-80))に追加してマッピングされるPDUセッションの上向きリンクQoS flowのQFI識別子(QFI:QoS flow identifier)に係わるリストを指示するとき、QoSフローリマッピング(1k-50)のために再マッピング(remapping)されるQoS flowのQFI識別子(1k-45)を含む。すなわち、非活性化されるセルグループ(SCG)に属する第1ベアラ(1k-70)(以前DRB(old DRB))にマッピングされた第1QoS flow(1k-45)(QoS flow 3)が活性化されたセルグループ(MCG)の第2ベアラ(1k-80)(新たなDRB(new DRB))において、再マッピング(1k-50)が設定(または、指示)される。QoSフローリマッピング(1k-50)は、基地局が、下向きリンクデータのSDAPヘッダのRDI(Reflective QoS flow to DRB mapping Indication)値またはRQI(Reflective QoS indication)値を設定され(例:1に設定する)、Reflectiveマッピングに指示される。
【0444】
説明されたように、端末に、QoSフローリマッピング(1k-50)が設定されるならば、SDAP階層は、QoSフローリマッピングで生じる受信端における非順序伝達(out-of-order delivery)を防止するために、SDAP制御データ(SDAP control PDU)に再マッピングされるQoS flow(1k-45)(QoS flow 3)に該当するQFIを含むend marker(1k-55)を生成し、第1ベアラ(1k-70)(以前DRB(old DRB))に伝送する。しかしながら、説明されたように、端末は、非活性化されたセルグループについては(または、非活性化セルグループのベアラを介しては)、データを送信するか、あるいは受信することができなくなるが、end markerが生成されて非活性化されたセルグループのベアラを介して伝送しなければならない場合、問題が生じる。例えば、end markerの生成により、基地局が非活性化を指示したセルグループをまた活性化させよという要請を、端末が基地局に不必要に遂行するか、あるいは不必要なシグナリングが生じる(例:セルグループを活性化させよという端末の要請RRCメッセージ、基地局が再び活性化を指示する活性化指示RRCメッセージ、または基地局が再び非活性化を指示する非活性化指示RRCメッセージ)。また、セルグループが非活性化されたために、end markerが伝送されない。
【0445】
従って、以下の本開示においては、非活性化されるセルグループにつき、QoSフローリマッピングが設定または指示されたとき、生じうる問題を解決するための方法が提案される。次の方法のうち、1つまたは複数個の方法が適用されるか、あるいは複数個の方法を組み合わせて1つの新たな方法が適用されする。
【0446】
-第1方法:端末にQoS flow remapping(フローリマッピング)が必要な場合(または、設定する場合)または非活性化させるセルグループに属するベアラにつき、QoSフローリマッピングが必要な場合、5GCに連結されたNR基地局またはE-UTRA基地局は、セルグループ(例:SCG)を非活性化させる前(または、セルグループを非活性化させる指示子を含むRRCメッセージを伝送する前)、QoSフローリマッピング(例:RRCメッセージにSDAP階層の設定情報を含み、端末に伝送してのQoSフローリマッピング、あるいはSDAPヘッダのRDIフィールドまたはRQIフィールドを設定することによる、reflectiveマッピングを介するQoSフローリマッピング)を端末に設定する。すなわち、端末にQoSフローリマッピングが必要な場合(または、設定する場合)、または非活性化させるセルグループに属するベアラにつき、QoSフローリマッピングが必要な場合、セルグループを非活性化させる指示または設定を、RRCメッセージにおいて共に設定しないようにする(例:非活性化させるセルグループ、またはセルグループに属するベアラについては、QoSフローリマッピングを設定することができないか、あるいは許容しないようにする)。
【0447】
一実施形態によれば、5GCに連結されたNR基地局またはE-UTRA基地局は、RRCメッセージ(例:RRCReconfiguration)がセルグループを非活性化させる指示子を含む場合(または、セルグループの状態を非活性化に設定する場合)、SDAP階層設定情報(PDUセッション識別子、下向きリンクSDAPヘッダ存在有無を指示する指示子(sdap-HeaderDL)、上向きリンクSDAPヘッダ存在有無を指示する指示子(sdap-HeaderUL)、デフォルトベアラを指示する指示子(default DRB)、QoS flowマッピング情報を追加する設定情報(mappedQoS-FlowsToAdd)、またはQoS flowマッピング情報を解除する設定情報(mappedQoS-FlowsToRelease))、あるいはSDAPヘッダのRDIフィールド(または、RQIフィールド)設定(例:1に設定する)が存在しないか、共に含まれないか、共に設定されていないか、あるいはQoSフローリマッピングされないように制限する。
【0448】
一実施形態によれば、5GCに連結されたNR基地局またはE-UTRA基地局は、RRCメッセージ(例:RRCReconfiguration)がセルグループを非活性化させる指示子を含まない場合(または、セルグループの状態を非活性化で設定しない場合)、SDAP階層設定情報(PDUセッション識別子、下向きリンクSDAPヘッダ存在有無を指示する指示子(sdap-HeaderDL)、上向きリンクSDAPヘッダ存在有無を指示する指示子(sdap-HeaderUL)、デフォルトベアラを指示する指示子(default DRB)、QoS flowマッピング情報を追加する設定情報(mappedQoS-FlowsToAdd)、またはQoS flowマッピング情報を解除する設定情報(mappedQoS-FlowsToRelease))、あるいはSDAPヘッダのRDIフィールド(または、RQIフィールド)設定(例:1に設定する)が存在するか、含まれるか、設定されるか、あるいはQoSフローリマッピングされるようにする。
【0449】
一実施形態によれば、5GCに連結されたNR基地局またはE-UTRA基地局は、SDAP階層設定情報(PDUセッション識別子、下向きリンクSDAPヘッダ存在有無を指示する指示子(sdap-HeaderDL)、上向きリンクSDAPヘッダ存在有無を指示する指示子(sdap-HeaderUL)、デフォルトベアラを指示する指示子(default DRB)、QoS flowマッピング情報を追加する設定情報(mappedQoS-FlowsToAdd)、QoS flowマッピング情報を解除する設定情報(mappedQoS-FlowsToRelease)、あるいはSDAPヘッダのRDIフィールド(または、RQIフィールド)設定(例:1に設定する)が存在する場合、含まれる場合、設定される場合、またはQoSフローリマッピングが設定される場合、RRCメッセージ(例:RRCReconfiguration)がセルグループを非活性化させる指示子を含まないように(または、セルグループの状態を非活性化に設定しないように)制限する。
【0450】
一実施形態によれば、5GCに連結されたNR基地局またはE-UTRA基地局は、SDAP階層設定情報(PDUセッション識別子、下向きリンクSDAPヘッダ存在有無を指示する指示子(sdap-HeaderDL)、上向きリンクSDAPヘッダ存在有無を指示する指示子(sdap-HeaderUL)、デフォルトベアラを指示する指示子(default DRB)、QoS flowマッピング情報を追加する設定情報(mappedQoS-FlowsToAdd)、QoS flowマッピング情報を解除する設定情報(mappedQoS-FlowsToRelease)、あるいはSDAPヘッダのRDIフィールド(または、RQIフィールド)設定(例:1に設定する)が存在しない場合、含まれない場合、設定されていない場合、またはQoSフローリマッピングされない場合、RRCメッセージ(例:RRCReconfiguration)がセルグループを非活性化させる指示子を含むように(または、セルグループの状態を非活性化に設定するように)する。
【0451】
-第2方法:端末にQoSフローリマッピングが必要な場合(または、設定する場合)、または非活性化させるセルグループに属するベアラにつき、QoSフローリマッピングが必要な場合、5GCに連結されたNR基地局またはE-UTRA基地局がセルグループ(例:SCG)を非活性化させながら(または、セルグループを非活性化させる指示子を含むRRCメッセージを伝送しながら)、QoSフローリマッピング(例:RRCメッセージにSDAP階層の設定情報を含み、端末に伝送し、QoSフローリマッピングまたはSDAPヘッダのRDIフィールドまたはRQIフィールドを設定し、reflectiveマッピングを介するQoSフローリマッピング)を端末に設定するとしても、端末のSDAP階層は、第1条件によって非活性化されるセルグループのベアラにおいて、end markerを生成しないようにする。すなわち、端末のSDAP階層は、第1条件によって非活性化されたセルグループに属さないベアラにつき、あるいはベアラが属したセルグループが非活性化されない場合、QoSフローリマッピングを遂行するとき、ベアラにつき、end markerを生成する。第1条件は、どのQoS flowにつき、QoSフローリマッピング(上向きリンクQoS flow及びベアラマッピング)が設定されたとき(または、受信したデータの下向きリンクSDAPヘッダのRDIフィールド(または、RQIフィールド)が1に設定されたとき)、SDAP階層がすでに樹立されており、そのQoS flowについて保存されたQoS flowと、ベアラに係わるマッピングとがなく、デフォルトベアラが設定された場合、またはQoS flow(または、ベアラ)が属したセルグループが非活性化されない場合、end markerを生成し、デフォルトベアラに伝送するという条件を含むものでもあるか、あるいは第1条件は、どのQoS flowにつき、QoSフローリマッピング(上向きリンクQoS flow及びベアラマッピング)が設定されたとき(または、受信したデータの下向きリンクSDAPヘッダのRDIフィールド(または、RQIフィールド)が1に設定されたとき)、そのQoS flowについて保存されたQoS flowとベアラとに係わるマッピングと、新たにRRCメッセージによって設定されたQoS flowとベアラとに係わるマッピングとが異なる場合、上向きリンクSDAPヘッダが存在する場合、またはQoS flow(または、ベアラ)が属したセルグループが非活性化されない場合、end markerを生成し、以前に保存されたQoS flowとベアラマッピングとに該当するベアラに伝送するという条件を含む。
【0452】
また、SDAP階層の設定情報において、デフォルトベアラは、QoS flowとベアラとに係わるマッピングがない(または、設定されていない)上向きリンクQoS flowに係わるデータを伝送するベアラとして使用される。従って、もしデフォルトベアラが非活性化されたセルグループに属したベアラとして設定されるならば、データを伝送することができないか、あるいは不必要にセルグループを活性化させよという要請手続きを遂行することになる。
【0453】
従って、本開示においては、SDAP階層設定情報として設定されたデフォルトベアラを、非活性化されたセルグループに属したベアラとして設定することができないように制限することが提案される。または、SDAP階層設定情報として設定されたデフォルトベアラが非活性化されないセルグループに属したベアラとして設定するように提案される。または、5GCに連結されたNR基地局またはE-UTRA基地局は、セルグループを非活性化させるRRCメッセージを端末に伝送する前、SDAP階層設定情報を含む他のRRCメッセージを端末に伝送し、デフォルトベアラを非活性化させないセルグループに属したベアラに変更するか、あるいは再設定する。または、5GCに連結されたNR基地局またはE-UTRA基地局は、セルグループを非活性化させるRRCメッセージを端末に伝送しながら、RRCメッセージにSDAP階層設定情報を含めて端末に伝送し、デフォルトベアラを非活性化させないセルグループに属したベアラに変更するか、あるいは再設定する。
【0454】
以下の本開示においては、RRCメッセージ(例:RRCReconfigurationメッセージ)を受信したとき、二重接続技術設定情報を考慮した端末の動作の第1実施形態が提案される。本実施形態においては、端末がセルグループを活性化させるか、セルグループを追加するか、あるいはセルグループを変更するとき、ランダムアクセス手続きなしに(RACH less activation)セルグループを活性化させうるようにする手続きが提案される。
【0455】
-もし端末がRRCReconfigurationメッセージを受信するならば、端末は、次の手続きを遂行する。
【0456】
1>もし端末が、MCG(または、MN(master node))がLTE(E-UTRA)に設定され、SCG(または、SN(secondary node)がNRに設定される(すなわち、E-UTRAnr-secondarycellgroupConfigが設定される)か、あるいは端末が(NG)EN-DCに設定されるならば(Next Generation E-UTRA NR-Dual connectivity connected to 5GC)、
【0457】
2>もしRRCReconfigurationメッセージがMobilityFromNRCommandメッセージ(NRから(NG)EN-DCにハンドオーバーを指示するメッセージ)において、E-UTRARRCメッセージを介して受信されるならば、
【0458】
3>メッセージにおいて、もしreconfigurationWithSync設定情報が、SCGのspCellConfigに含まれているか、あるいはSCGのセルグループ状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば、
【0459】
4>端末は、SpCell(あるいは、SCGまたはPSCell)につき、ランダムアクセス手続きを遂行(あるいは、トリガリングまたは開始)する。
【0460】
4>セルグループ(例:セカンダリセルグループ)を活性化させるように設定(または、指示)された場合(または、セルグループの状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば)、またはセルグループの以前状態が、非活性化状態であったか、あるいは端末が連結モードにあったならば、端末は、MAC階層を初期化(MAC reset)する。MAC階層初期化(MAC reset)手続きは、端末がランダムアクセス手続きを遂行するか、あるいは遂行しないかということを決定した後、ランダムアクセス手続きをトリガリングした後、ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき(または、完了した後)、またはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを成功裏に活性化させたとき(例:PDCCHの成功裏の受信、または伝送資源受信)、遂行する。なぜならば、セルグループを活性化させるとき、まず、MAC階層を初期化させることになれば、セルグループ(または、PSCell)と連結されたTAT(time alignment timer)タイマが満了したと見なすことになり、本開示において提案されたランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きを遂行することができないためである(すなわち、TATタイマが駆動中であってこそ、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させうる)。または、MAC階層初期化手続きの代わりに、MAC階層の部分初期化手続き(partial MAC reset)を遂行する。本開示の下記において、MAC階層初期化手続き、またはMAC階層の部分初期化手続きについて具体的に説明する。
【0461】
3>そうではなく、もし(else if)SCGのセルグループ状態が非活性化状態に設定されていないか、新たな指示子(例:RACH-less indication)がメッセージに含まれ、ランダムアクセス手続きを遂行しないように指示されるか、あるいはメッセージにおいて、もしreconfigurationWithSync設定情報が、SCGのspCellConfigに含まれていないのであるならば、
【0462】
4>端末は、SpCell(あるいは、SCGまたはPSCell)につき、ランダムアクセス手続きを遂行(あるいは、トリガリングまたは開始)しない。
【0463】
4>端末は、SpCellをランダムアクセス手続きなしに、活性化させる。あるいは、SpCellにつき、PDCCHモニタリングを始めうるか、あるいはPDSCH受信を始める。
【0464】
4>セルグループ(例:セカンダリセルグループ)を活性化させるように設定(または、指示)された場合(または、セルグループの状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば)、またはセルグループの以前状態が、非活性化状態であったか、あるいは端末が連結モードにあったならば、端末は、MAC階層を初期化(MAC reset)する。MAC階層初期化(MAC reset)手続きは、端末がランダムアクセス手続きを遂行するか、あるいは遂行しないかということを決定した後、ランダムアクセス手続きをトリガリングした後、ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき(または、完了した後)、またはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを成功裏に活性化させたとき(例:PDCCHの成功裏の受信、または伝送資源受信)、遂行する。なぜならば、セルグループを活性化させるとき、まず、MAC階層を初期化させることになれば、セルグループあるいはPTAG(または、PSCell)と連結されたTAT(time alignment timer)タイマが満了したと見なすことになり、本開示において提案されたランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きを遂行することができないためである(すなわち、TATタイマが駆動中であってこそ、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させうる)。または、MAC階層初期化手続きの代わりに、MAC階層の部分初期化手続き(partial MAC reset)を遂行する。本開示の下記において、MAC階層初期化手続き、またはMAC階層の部分初期化手続きについて具体的に説明する。3>そうではなければ(else)、
【0465】
4>端末の遂行手続きを終了する。
【0466】
1>もし端末が、MCG(または、MN(master node))がNRに設定され、SCG(または、SN(secondary node)がNRに設定される(すなわち、E-UTRAnr-secondarycellgroupConfigが設定される)か、端末がNR-DCに設定される(NR-Dual connectivity connected to 5GC)か、RRCReconfigurationメッセージをSRB1を介し、mrdc-secondary cell group設定情報のnr-SCGで受信するか、あるいはmrdc-secondary cell group設定情報をSRB1を介し、RRCReconfigurationまたはRRCResumeメッセージにおいて受信するならば、
【0467】
2>メッセージにおいて、もしreconfigurationWithSync設定情報が、nr-SCGのspCellConfigに含まれているか、あるいはSCGのセルグループ状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば、
【0468】
3>端末は、SpCell(あるいは、SCGまたはPSCell)につき、ランダムアクセス手続きを遂行(あるいは、トリガリングまたは開始)する。
【0469】
3>セルグループ(例:セカンダリセルグループ)を活性化させるように設定(または、指示)された場合(または、セルグループの状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば)、またはセルグループの以前状態が、非活性化状態であったか、あるいは端末が連結モードにあったならば、端末は、MAC階層を初期化(MAC reset)する。MAC階層初期化(MAC reset)手続きは、端末がランダムアクセス手続きを遂行するか、あるいは遂行しないかということを決定した後、ランダムアクセス手続きをトリガリングした後、ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき(または、完了した後)、またはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを成功裏に活性化させたとき(例:PDCCHの成功裏の受信、または伝送資源受信)、遂行する。なぜならば、セルグループを活性化させるとき、まず、MAC階層を初期化させることになれば、セルグループあるいはPTAG(または、PSCell)と連結されたTAT(time alignment timer)タイマが満了したと見なすことになり、本開示において提案されたランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きを遂行することができないためである(すなわち、TATタイマが駆動中であってこそ、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させうる)。または、MAC階層初期化手続きの代わりに、MAC階層の部分初期化手続き(partial MAC reset)を遂行する。本開示の下記において、MAC階層初期化手続き、またはMAC階層の部分初期化手続きについて具体的に説明する。
【0470】
2>そうではなく、もし(else if)SCGのセルグループ状態が、非活性化状態に設定されていないか、新たな指示子(例:RACH-less indication)がメッセージに含まれ、ランダムアクセス手続きを遂行しないように指示されるか、あるいはメッセージにおいて、もしreconfigurationWithSync設定情報が、SCGのspCellConfigに含まれていないのであるならば、
【0471】
3>端末は、SpCell(あるいは、SCGまたはPSCell)につき、ランダムアクセス手続きを遂行(あるいは、トリガリングまたは開始)しない。
【0472】
3>端末は、SpCellをランダムアクセス手続きなしに、活性化させる。あるいは、SpCellにつき、PDCCHモニタリングを始めうるか、あるいはPDSCH受信を始める。
【0473】
3>セルグループ(例:セカンダリセルグループ)を活性化させるように設定(または、指示)された場合(または、セルグループの状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば)、またはセルグループの以前状態が、非活性化状態であったか、あるいは端末が連結モードにあったならば、端末は、MAC階層を初期化(MAC reset)する。MAC階層初期化(MAC reset)手続きは、端末がランダムアクセス手続きを遂行するか、あるいは遂行しないかということを決定した後、ランダムアクセス手続きをトリガリングした後、ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき(または、完了した後)、またはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを成功裏に活性化させたとき(例:PDCCHの成功裏の受信、または伝送資源受信)、遂行する。なぜならば、セルグループを活性化させるとき、まず、MAC階層を初期化させることになれば、セルグループあるいはPTAG(または、PSCell)と連結されたTAT(time alignment timer)タイマが満了したと見なすことになり、本開示において提案されたランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きを遂行することができないためである(すなわち、TATタイマが駆動中であってこそ、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させうる)。または、MAC階層初期化手続きの代わりに、MAC階層の部分初期化手続き(partial MAC reset)を遂行する。本開示の下記において、MAC階層初期化手続き、またはMAC階層の部分初期化手続きについて具体的に説明する。
【0474】
2>そうではなければ(else)、
【0475】
3>端末の遂行手続きを終了する。
【0476】
1>メッセージにおいて、もしreconfigurationWithSync設定情報が、MCG、またはSCGのspCellConfigに含まれているならば、そしてNRセルグループのMAC階層がトリガリングされたランダムアクセス手続きを成功裏に完了するならば、
【0477】
2>セルグループに係わる第1タイマ(T304)を中止する(または、タイマが駆動中であるならば)。
【0478】
2>セルグループまたはソースSpCellに係わる第2タイマ(T310)を中止する(または、タイマが駆動中であるならば)。
【0479】
-メッセージにreconfigurationWithSyncが含まれており、端末が、同期を合わせるために再設定する手続き(reconfiguration with Sync)を遂行するとき、次の手続きが遂行される。
【0480】
1>DAPS(dual active protocol stack)ベアラが設定されていないか、セルグループ(または、SCG)の状態が、非活性化状態に設定されていないか、非活性化されたセルグループのためのRLM関連設定またはビーム失敗探知関連設定情報が設定されていない(セルグループの状態が、非活性化状態に設定された場合、第2タイマを続けて駆動するようにし、RLM手続きを遂行するようにし、早いセルグループ活性化を支援するようにする)か、あるいはこの手続きが非活性化されたセルグループ(または、SCG)につき、遂行されるものではないならば、
【0481】
2>セルグループまたはSpCellに係わる第2タイマ(T310)を中止する(または、タイマが駆動中であるならば)。
【0482】
1>セルグループまたはSpCellに係わる第3タイマ(T312)を中止する(または、タイマが駆動中であるならば)。
1>セルグループ(または、SCG)の状態が、非活性化状態に設定されていないか、あるいはこの手続きが非活性化されたセルグループ(または、SCG)につき、遂行されるものではないならば、
【0483】
2>メッセージのreconfigurationWithSync設定情報に含まれている第1タイマ(T304)値に設定し、SpCell(MCGのPCell、またはSCGのPSCell)に係わる第1タイマ(T304)を始める。
【0484】
本開示において提案されたように、RRCメッセージ(例:RRCReconfigurationメッセージ)において、非活性化されたセルグループ(または、SCG)につき、RLM関連設定情報またはビーム実態探知関連設定情報が設定されるならば、端末は、次のように、無線連結失敗(radio link failure)探知手続きを遂行する。
【0485】
1>もしセルグループ状態が、非活性化状態に設定される(または、非活性化されたセルグループにつき、ビーム失敗探知手続きまたはRLM手続きが設定される)か、あるいは所定の回数ほど(例:N310値)SpCellにつき、同期が合わないという指示を下位階層から受信するならば、SpCellに係わる第2タイマ(T310)を始める(第2タイマは、セルグループ状態が活性化されているか、活性化に設定されているか、あるいは非活性化に設定されていないとき、またはSpCellにつき、ランダムアクセス手続きを開始または遂行するとき、第2タイマが駆動中であるならば、中止する。また、第2タイマが満了するならば、セルグループにつき、無線連結失敗が生じたと宣言する)。
【0486】
1>もしあるDAPSベアラが設定されるか、所定の回数ほど(例:N310値)ソースSpCellにつき、同期が合わないという指示を下位階層から受信するか、あるいは第1タイマが駆動中であるならば、ソースSpCellに係わる第2タイマ(T310)を始める。
【0487】
1>所定の回数ほど(例:N310値)SpCellにつき、同期が合わないという指示を下位階層から受信するか、あるいは第1タイマ(T304)または第4タイマが駆動中ではないのであるならば、ソースSpCellに係わる第2タイマ(T310)を始める。
【0488】
本開示の下記においては、RRCメッセージ(例:RRCReconfigurationメッセージ)を受信したとき、二重接続技術設定情報を考慮した端末の動作の第2実施形態が提案される。本実施形態においては、端末がセルグループを活性化させるか、セルグループを追加するか、あるいはセルグループを変更するとき、ランダムアクセス手続きなしに(RACH less activation)、セルグループを活性化させるようにする手続きが提案される。
【0489】
-もし端末がRRCReconfigurationメッセージを受信するならば、端末は、次の手続きを遂行する。
【0490】
1>もし端末が、MCG(または、MN(master node))がLTE(E-UTRA)に設定され、SCG(または、SN(secondary node)がNRに設定される(すなわち、E-UTRAnr-secondarycellgroupConfigが設定される)か、あるいは端末が(NG)EN-DCに設定されるならば(Next Generation E-UTRA NR-Dual connectivity connected to 5GC)、
【0491】
2>もしRRCReconfigurationメッセージが、MobilityFromNRCommandメッセージ(NRから(NG)EN-DCにハンドオーバーを指示するメッセージ)におけるE-UTRARRCメッセージを介して受信されるならば、
【0492】
3>メッセージにおいて、もしreconfigurationWithSync設定情報がSCGのspCellConfigに含まれているか、SCGのセルグループ状態が、非活性化状態に設定されていないか、MAC階層において駆動中であるTAT(time alignment timer)タイマ(端末と基地局との同期を合わせるためのTA(timing advance)値の有効性を判断するタイマ)が駆動中ではない(または、満了するか、あるいは満了したという指示を下位階層から受信する)か、ビーム失敗探知がなされたという指示を下位階層から受信される(または、ビーム失敗が発生する)か、非活性化されたセルグループに係わるビーム失敗探知手続きまたはRLM手続きが設定されていないか、あるいはRLM手続きにおいて、無線連結失敗手続きが探知されるならば(または、第2タイマ(T310)が満了するか、あるいはSCGとの無線連結が有効ではなければ)、
【0493】
4>端末は、SpCell(あるいは、SCGまたはPSCell)につき、ランダムアクセス手続きを遂行(あるいは、トリガリングまたは開始)する。
【0494】
4>セルグループ(例:セカンダリセルグループ)を活性化させるように設定(または、指示)された場合(または、セルグループの状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば)、またはセルグループの以前状態が、非活性化状態であったか、あるいは端末が連結モードにあったならば、端末は、MAC階層を初期化(MAC reset)する。MAC階層初期化(MAC reset)手続きは、端末がランダムアクセス手続きを遂行するか、あるいは遂行しないかということを決定した後、ランダムアクセス手続きをトリガリングした後、ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき(または、完了した後)、またはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを成功裏に活性化させたとき(例:PDCCHの成功裏の受信、または伝送資源受信)、遂行する。なぜならば、セルグループを活性化させるとき、まず、MAC階層を初期化させることになれば、セルグループあるいはPTAG(または、PSCell)と連結されたTAT(time alignment timer)タイマが満了したと見なすことになり、本開示において提案されたランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きを遂行することができないためである(すなわち、TATタイマが駆動中であってこそ、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させうる)。または、MAC階層初期化手続きの代わりに、MAC階層の部分初期化手続き(partial MAC reset)を遂行する。本開示の下記において、MAC階層初期化手続き、またはMAC階層の部分初期化手続きについて具体的に説明する。
【0495】
3>そうではなく、もし(else if)SCGのセルグループ状態が、非活性化状態に設定されていないか、新たな指示子(例:RACH-less indication)がメッセージに含まれ、ランダムアクセス手続きを遂行しないように指示されるか、MAC階層において駆動中であるTAT(time alignment timer)タイマ(端末と基地局との同期を合わせるためのTA(timing advance)値の有効性を判断するタイマ)が駆動中である(または、満了していないか、あるいは満了したという指示を下位階層から受信していない)か、ビーム失敗探知がなされたという指示を下位階層から受信していない(または、ビーム失敗が発生していない)か、非活性化されたセルグループに係わるビーム失敗探知手続きまたはRLM手続きが設定されるか、あるいはRLM手続きにおいて、無線連結失敗手続きが探知されていない(または、第2タイマ(T310)が満了していないか、あるいはSCGの無線連結が有効であった)か、あるいはメッセージにおいて、もしreconfigurationWithSync設定情報が、SCGのspCellConfigに含まれていないのであるならば、
【0496】
4>端末は、SpCell(あるいは、SCGまたはPSCell)につき、ランダムアクセス手続きを遂行(あるいは、トリガリングまたは開始)しない。
【0497】
4>端末は、SpCellをランダムアクセス手続きなしに、活性化させる。あるいは、SpCellにつき、PDCCHモニタリングを始めるか、あるいはPDSCH受信を始める。
【0498】
4>セルグループ(例:セカンダリセルグループ)を活性化させるように設定(または、指示)された場合(または、セルグループの状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば)、またはセルグループの以前状態が、非活性化状態であったか、あるいは端末が連結モードにあったならば、端末は、MAC階層を初期化(MAC reset)する。MAC階層初期化(MAC reset)手続きは、端末がランダムアクセス手続きを遂行するか、あるいは遂行しないかということを決定した後、ランダムアクセス手続きをトリガリングした後、ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき(または、完了した後)、またはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを成功裏に活性化させたとき(例:PDCCHの成功裏の受信、または伝送資源受信)、遂行する。なぜならば、セルグループを活性化させるとき、まず、MAC階層を初期化させることになれば、セルグループあるいはPTAG(または、PSCell)と連結されたTAT(time alignment timer)タイマが満了したと見なすことになり、本開示において提案されたランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きを遂行することができないためである(すなわち、TATタイマが駆動中であってこそ、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させうる)。または、MAC階層初期化手続きの代わりに、MAC階層の部分初期化手続き(partial MAC reset)を遂行する。本開示の下記において、MAC階層初期化手続き、またはMAC階層の部分初期化手続きについて具体的に説明する。
【0499】
3>そうではなく、もし(else if)SCGのセルグループ状態が、非活性化状態に設定されていないか、新たな指示子(例:RACH-less indication)がメッセージに含まれ、ランダムアクセス手続きを遂行しないように指示されるか、MAC階層において駆動中であるTAT(time alignment timer)タイマ(端末と基地局との同期を合わせるためのTA(timing advance)値の有効性を判断するタイマ)が駆動中ではない(または、満了するか、あるいは満了したという指示を下位階層から受信する)か、ビーム失敗探知がなされたという指示を下位階層から受信される(または、ビーム失敗が発生する)か、非活性化されたセルグループに係わるビーム失敗探知手続きまたはRLM手続きが設定されていないか、RLM手続きにおいて、無線連結失敗手続きが探知される(または、第2タイマ(T310)が満了するか、あるいはSCGとの無線連結が有効ではない)か、あるいはメッセージにおいて、もしreconfigurationWithSync設定情報が、SCGのspCellConfigに含まれていないのであるならば、
【0500】
4>端末は、SpCell(あるいは、SCGまたはPSCell)につき、ランダムアクセス手続きを遂行(あるいは、トリガリングまたは開始)する。
【0501】
4>セルグループ(例:セカンダリセルグループ)を活性化させるように設定(または、指示)された場合(または、セルグループの状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば)、またはセルグループの以前状態が、非活性化状態であったか、あるいは端末が連結モードにあったならば、端末は、MAC階層を初期化(MAC reset)する。MAC階層初期化(MAC reset)手続きは、端末がランダムアクセス手続きを遂行するか、あるいは遂行しないかということを決定した後、ランダムアクセス手続きをトリガリングした後、ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき(または、完了した後)、またはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを成功裏に活性化させたとき(例:PDCCHの成功裏の受信、または伝送資源受信)、遂行する。なぜならば、セルグループを活性化させるとき、まず、MAC階層を初期化させることになれば、セルグループあるいはPTAG(または、PSCell)と連結されたTAT(time alignment timer)タイマが満了したと見なすことになり、本開示において提案されたランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きを遂行することができないためである(すなわち、TATタイマが駆動中であってこそ、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させうる)。または、MAC階層初期化手続きの代わりに、MAC階層の部分初期化手続き(partial MAC reset)を遂行する。本開示の下記において、MAC階層初期化手続き、またはMAC階層の部分初期化手続きについて具体的に説明する。
【0502】
3>そうではなければ(else)、
【0503】
4>端末の遂行手続きを終了する。
【0504】
1>もし端末が、MCG(または、MN(master node))がNRに設定され、SCG(または、SN(secondary node)がNRに設定される(すなわち、E-UTRAnr-secondarycellgroupConfigが設定される)か、端末がNR-DCに設定される(NR-Dual connectivity connected to 5GC)か、RRCReconfigurationメッセージをSRB1を介し、mrdc-secondary cell group設定情報のnr-SCGで受信するか、あるいはmrdc-secondary cell group設定情報をSRB1を介し、RRCReconfigurationまたはRRCResumeメッセージにおいて受信するならば、
【0505】
2>メッセージにおいて、もしreconfigurationWithSync設定情報が、nr-SCGのspCellConfigに含まれているか、SCGのセルグループ状態が、非活性化状態に設定されていないか、MAC階層において駆動中であるTAT(time alignment timer)タイマ(端末と基地局との同期を合わせるためのTA(timing advance)値の有効性を判断するタイマ)が駆動中ではない(または、満了するか、あるいは満了したという指示を下位階層から受信する)か、ビーム失敗探知がなされたという指示を下位階層から受信される(または、ビーム失敗が発生する)か、あるいは非活性化されたセルグループに係わるビーム失敗探知手続きまたはRLM手続きが設定されていないか、あるいはRLM手続きにおいて、無線連結失敗手続きが探知されるならば(または、第2タイマ(T310)が満了するか、あるいはSCGとの無線連結が有効ではなければ)、
【0506】
3>端末は、SpCell(あるいは、SCGまたはPSCell)につき、ランダムアクセス手続きを遂行(あるいは、トリガリングまたは開始)する。
【0507】
3>セルグループ(例:セカンダリセルグループ)を活性化させるように設定(または、指示)された場合(または、セルグループの状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば)、またはセルグループの以前状態が、非活性化状態であったか、あるいは端末が連結モードにあったならば、端末は、MAC階層を初期化(MAC reset)する。MAC階層初期化(MAC reset)手続きは、端末がランダムアクセス手続きを遂行するか、あるいは遂行しないかということを決定した後、ランダムアクセス手続きをトリガリングした後、ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき(または、完了した後)、またはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを成功裏に活性化させたとき(例:PDCCHの成功裏の受信、または伝送資源受信)、遂行する。なぜならば、セルグループを活性化させるとき、まず、MAC階層を初期化させることになれば、セルグループあるいはPTAG(または、PSCell)と連結されたTAT(time alignment timer)タイマが満了したと見なすことになり、本開示において提案されたランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きを遂行することができないためである(すなわち、TATタイマが駆動中であってこそ、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させうる)。または、MAC階層初期化手続きの代わりに、MAC階層の部分初期化手続き(partial MAC reset)を遂行する。本開示の下記において、MAC階層初期化手続き、またはMAC階層の部分初期化手続きについて具体的に説明する。
【0508】
2>そうではなく、もし(else if)SCGのセルグループ状態が、非活性化状態に設定されていないか、新たな指示子(例:RACH-less indication)がメッセージに含まれ、ランダムアクセス手続きを遂行しないように指示されるか、MAC階層において駆動中であるTAT(time alignment timer)タイマ(端末と基地局との同期を合わせるためのTA(timing advance)値の有効性を判断するタイマ)が駆動中である(または、満了していないか、あるいは満了したという指示を下位階層から受信していない)か、ビーム失敗探知がなされたという指示を下位階層から受信していない(または、ビーム失敗が発生していない)か、非活性化されたセルグループに係わるビーム失敗探知手続きまたはRLM手続きが設定されるか、メッセージにおいて、もしreconfigurationWithSync設定情報が、SCGのspCellConfigに含まれていないか、あるいはRLM手続きにおいて、無線連結失敗手続きが探知されていないのであるならば(または、第2タイマ(T310)が満了していないか、あるいはSCGとの無線連結が有効であったならば)、
【0509】
3>端末は、SpCell(あるいは、SCGまたはPSCell)につき、ランダムアクセス手続きを遂行(あるいは、トリガリングまたは開始)しない。
【0510】
3>端末は、SpCellをランダムアクセス手続きなしに、活性化させる。あるいは、SpCellにつき、PDCCHモニタリングを始めるか、あるいはPDSCH受信を始める。
【0511】
4>セルグループ(例:セカンダリセルグループ)を活性化させるように設定(または、指示)された場合(または、セルグループの状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば)、またはセルグループの以前状態が、非活性化状態であったか、あるいは端末が連結モードにあったならば、端末は、MAC階層を初期化(MAC reset)する。MAC階層初期化(MAC reset)手続きは、端末がランダムアクセス手続きを遂行するか、あるいは遂行しないかということを決定した後、ランダムアクセス手続きをトリガリングした後、ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき(または、完了した後)、またはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを成功裏に活性化させたとき(例:PDCCHの成功裏の受信、または伝送資源受信)、遂行する。なぜならば、セルグループを活性化させるとき、まず、MAC階層を初期化させることになれば、セルグループあるいはPTAG(または、PSCell)と連結されたTAT(time alignment timer)タイマが満了したと見なすことになり、本開示において提案されたランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きを遂行することができないためである(すなわち、TATタイマが駆動中であってこそ、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させうる)。または、MAC階層初期化手続きの代わりに、MAC階層の部分初期化手続き(partial MAC reset)を遂行する。本開示の下記において、MAC階層初期化手続き、またはMAC階層の部分初期化手続きについて具体的に説明する。
【0512】
2>そうではなく、もし(else if)SCGのセルグループ状態が、非活性化状態に設定されていないか、新たな指示子(例:RACH-less indication)がメッセージに含まれ、ランダムアクセス手続きを遂行しないように指示されるか、MAC階層において駆動中であるTAT(time alignment timer)タイマ(端末と基地局との同期を合わせるためのTA(timing advance)値の有効性を判断するタイマ)が駆動中ではない(または、満了するか、あるいは満了したという指示を下位階層から受信する)か、ビーム失敗探知がなされたという指示を下位階層から受信される(または、ビーム失敗が発生する)か、あるいは非活性化されたセルグループに係わるビーム失敗探知手続きまたはRLM手続きが設定されていないか、RLM手続きにおいて、無線連結失敗手続きが探知される(または、第2タイマ(T310)が満了するか、あるいはSCGとの無線連結が有効ではない)か、あるいはメッセージにおいて、もしreconfigurationWithSync設定情報が、SCGのspCellConfigに含まれていないのであるならば、
【0513】
3>端末は、SpCell(あるいは、SCGまたはPSCell)につき、ランダムアクセス手続きを遂行(あるいは、トリガリングまたは開始)する。
【0514】
3>セルグループ(例:セカンダリセルグループ)を活性化させるように設定(または、指示)された場合(または、セルグループの状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば)、またはセルグループの以前状態が、非活性化状態であったか、あるいは端末が連結モードにあったならば、端末は、MAC階層を初期化(MAC reset)するのである。MAC階層初期化(MAC reset)手続きは、端末がランダムアクセス手続きを遂行するか、あるいは遂行しないかということを決定した後、ランダムアクセス手続きをトリガリングした後、ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき(または、完了した後)、またはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを成功裏に活性化させたとき(例:PDCCHの成功裏の受信、または伝送資源受信)、遂行することもできる。なぜならば、セルグループを活性化させるとき、まず、MAC階層を初期化させることになれば、セルグループあるいはPTAG(または、PSCell)と連結されたTAT(time alignment timer)タイマが満了したと見なすことになり、本開示において提案されたランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きを遂行することができないためである(すなわち、TATタイマが駆動中であってこそ、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させうる)。または、MAC階層初期化手続きの代わりに、MAC階層の部分初期化手続き(partial MAC reset)を遂行する。本開示の下記において、MAC階層初期化手続き、またはMAC階層の部分初期化手続きについて具体的に説明する。
【0515】
2>そうではなければ(else)、
【0516】
3>端末の遂行手続きを終了する。
【0517】
1>メッセージにおいて、もしreconfigurationWithSync設定情報が、MCG、またはSCGのspCellConfigに含まれているならば、そしてNRセルグループのMAC階層がトリガリングされたランダムアクセス手続きを成功裏に完了するならば、
【0518】
2>セルグループに係わる第1タイマ(T304)を中止する(または、タイマが駆動中であるならば)。
【0519】
2>セルグループまたはソースSpCellに係わる第2タイマ(T310)を中止する(または、タイマが駆動中であるならば)。
【0520】
メッセージにreconfigurationWithSyncが含まれており、端末が、同期を合わせるために再設定する手続き(reconfiguration with Sync)を遂行するとき、次の手続きを遂行する。
【0521】
1>DAPS(dual active protocol stack)ベアラが設定されていないか、セルグループ(または、SCG)の状態が、非活性化状態に設定されていないか、非活性化されたセルグループのためのRLM関連設定またはビーム失敗探知関連設定情報が設定されていない(セルグループの状態が、非活性化状態に設定された場合、第2タイマを続けて駆動するようにし、RLM手続きを遂行するようにし、早いセルグループ活性化を支援するようにする)か、あるいはこの手続きが非活性化されたセルグループ(または、SCG)につき、遂行されるものではないならば、
【0522】
2>セルグループまたはSpCellに係わる第2タイマ(T310)を中止する(または、タイマが駆動中であるならば)。
【0523】
1>セルグループまたはSpCellに係わる第3タイマ(T312)を中止する(または、タイマが駆動中であるならば)。
【0524】
1>セルグループ(または、SCG)の状態が、非活性化状態に設定されていないか、あるいはこの手続きが非活性化されたセルグループ(または、SCG)につき、遂行されるものではないならば、
【0525】
2>メッセージのreconfigurationWithSync設定情報に含まれている第1タイマ(T304)値に設定し、SpCell(MCGのPCell、またはSCGのPSCell)に係わる第1タイマ(T304)を始める。
【0526】
本開示において提案されたように、RRCメッセージ(例:RRCReconfigurationメッセージ)において、非活性化されたセルグループ(または、SCG)につき、RLM関連設定情報またはビーム実態探知関連設定情報が設定されるならば、端末は、次のように、無線連結失敗(radio link failure)探知手続きを遂行する。
【0527】
1>もしセルグループ状態が、非活性化状態に設定される(または、非活性化されたセルグループにつき、ビーム失敗探知手続きまたはRLM手続きが設定される)か、あるいは所定の回数ほど(例:N310値)SpCellにつき、同期が合わないという指示を下位階層から受信するならば、SpCellに係わる第2タイマ(T310)を始める(第2タイマは、セルグループ状態が活性化されているか、活性化に設定されているか、あるいは非活性化に設定されていないとき、またはSpCellにつき、ランダムアクセス手続きを開始または遂行するか、あるいはランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき、第2タイマが駆動中であるならば、中止する。また、第2タイマが満了するならば、セルグループにつき、無線連結失敗が生じたと宣言する)。
【0528】
1>もしあるDAPSベアラが設定されるか、所定の回数ほど(例:N310値)ソースSpCellにつき、同期が合わないという指示を下位階層から受信するか、あるいは第1タイマが駆動中であるならば、ソースSpCellに係わる第2タイマ(T310)を始める。
【0529】
1>所定の回数ほど(例:N310値)SpCellにつき、同期が合わないという指示を下位階層から受信するか、あるいは第1タイマ(T304)または第4タイマが駆動中ではないのであるならば、ソースSpCellに係わる第2タイマ(T310)を始める。
【0530】
本開示の下記においては、RRCメッセージ(例:RRCReconfigurationメッセージ)を受信したとき、二重接続技術設定情報を考慮した端末の動作の第3実施形態が提案される。本実施形態においては、端末がセルグループを活性化させるか、セルグループを追加するか、あるいはセルグループを変更するとき、ランダムアクセス手続きなしに(RACH less activation)、セルグループを活性化させるようにする手続きが提案される。
【0531】
-もし端末がRRCReconfigurationメッセージを受信するならば、端末は、次の手続きを遂行する。
【0532】
1>もし端末が、MCG(または、MN(master node))がLTE(E-UTRA)に設定され、SCG(または、SN(secondary node)がNRに設定される(すなわち、E-UTRAnr-secondarycellgroupConfigが設定される)か、あるいは端末が(NG)EN-DCに設定されるならば(Next Generation E-UTRA NR-Dual connectivity connected to 5GC)、
【0533】
2>もしRRCReconfigurationメッセージが、MobilityFromNRCommandメッセージ(NRから(NG)EN-DCにハンドオーバーを指示するメッセージ)におけるE-UTRARRCメッセージを介して受信されるならば、
【0534】
3>メッセージにおいて、もしreconfigurationWithSync設定情報がSCGのspCellConfigに含まれているか、SCGのセルグループ状態が、非活性化状態に設定されていないか、MAC階層において駆動中であるTAT(time alignment timer)タイマ(端末と基地局との同期を合わせるためのTA(timing advance)値の有効性を判断するタイマ)が駆動中ではない(または、満了するか、あるいは満了したという指示を下位階層から受信する)か、ビーム失敗探知がなされたという指示を下位階層から受信される(または、ビーム失敗が発生する)か、非活性化されたセルグループに係わるビーム失敗探知手続きまたはRLM手続きが設定されていないか、あるいはRLM手続きにおいて、無線連結失敗手続きが探知されるならば(または、第2タイマ(T310)が満了するか、あるいはSCGとの無線連結が有効ではなければ)、
【0535】
4>端末は、SpCell(あるいは、SCGまたはPSCell)につき、ランダムアクセス手続きを遂行(あるいは、トリガリングまたは開始)する。
【0536】
4>セルグループ(例:セカンダリセルグループ)を活性化させるように設定(または、指示)された場合(または、セルグループの状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば)、またはセルグループの以前状態が、非活性化状態であったか、あるいは端末が連結モードにあったならば、端末は、MAC階層を初期化(MAC reset)する。MAC階層初期化(MAC reset)手続きは、端末がランダムアクセス手続きを遂行するか、あるいは遂行しないかということを決定した後、ランダムアクセス手続きをトリガリングした後、ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき(または、完了した後)、またはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを成功裏に活性化させたとき(例:PDCCHの成功裏の受信、または伝送資源受信)、遂行する。なぜならば、セルグループを活性化させるとき、まず、MAC階層を初期化させることになれば、セルグループあるいはPTAG(または、PSCell)と連結されたTAT(time alignment timer)タイマが満了したと見なすことになり、本開示において提案されたランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きを遂行することができないためである(すなわち、TATタイマが駆動中であってこそ、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させうる)。または、MAC階層初期化手続きの代わりに、MAC階層の部分初期化手続き(partial MAC reset)を遂行する。本開示の下記において、MAC階層初期化手続き、またはMAC階層の部分初期化手続きについて具体的に説明する。
【0537】
3>そうではなく、もし(else if)SCGのセルグループ状態が、非活性化状態に設定されていないか、あるいは新たな指示子(例:RACH-less indicationまたは第2 reconfigurationWithcSync)がメッセージに含まれ、ランダムアクセス手続きを遂行しないように指示されるか、MAC階層において駆動中であるTAT(time alignment timer)タイマ(端末と基地局との同期を合わせるためのTA(timing advance)値の有効性を判断するタイマ)が駆動中である(または、満了していないか、あるいは満了したという指示を下位階層から受信していない)か、ビーム失敗探知がなされたという指示を下位階層から受信していない(または、ビーム失敗が発生していない)か、非活性化されたセルグループに係わるビーム失敗探知手続きまたはRLM手続きが設定されるか、RLM手続きにおいて、無線連結失敗手続きが探知されていない(または、第2タイマ(T310)が満了していないか、あるいはSCGとの無線連結が有効であった)か、あるいはメッセージにおいて、もしreconfigurationWithSync設定情報が、SCGのspCellConfigに含まれていないのであるならば、
【0538】
4>端末は、SpCell(あるいは、SCGまたはPSCell)につき、ランダムアクセス手続きを遂行(あるいは、トリガリングまたは開始)しない。
【0539】
4>端末は、SpCellをランダムアクセス手続きなしに、活性化させる。あるいは、SpCellにつき、PDCCHモニタリングを始めるか、あるいはPDSCH受信を始める。
【0540】
4>端末は、SpCellをランダムアクセス手続きなしに、成功裏に活性化されているか否かということを確認するために、新たな第4タイマを導入する。例えば、条件が満足されたとき、第4タイマを始める。第4タイマは、SpCellから、PDCCHまたはPDSCHを成功裏に受信した場合、中止される。もし第4タイマが満了するならば、端末は、SCG失敗報告手続きをトリガリングし、MCGを介し、それを報告する。または端末は、第4タイマが満了した場合、RRCメッセージによって設定されたか、あるいはシステム情報において放送される別途のランダムアクセス手続きのための設定情報(例:第2 reconfigurationWithSyncに設定されるか、プリアンブル情報、smtc情報、または新たな端末識別子(RNTI値)が設定されるか、あるいはNeedコードがSに設定されて保存されて使用されもする)を基に、ランダムアクセス手続き(CBRA(contention based random access)またはCFRA(contention free random access))、あるいは2段階ランダムアクセス手続き(two-step RACH)を遂行する(すなわち、ランダムアクセス手続きにフォールバックする)。または端末は、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きに失敗した場合(例:一定時間の間、PDCCHまたはPDSCHを成功裏に受信することができない場合)、RRCメッセージによって設定されたか、あるいはシステム情報において放送される別途のランダムアクセス手続きのための設定情報を基に、ランダムアクセス手続き(CBRA(contention based random access)またはCFRA(contention free random access))、あるいは2段階ランダムアクセス手続き(two-step RACH)を遂行する(すなわち、ランダムアクセス手続きにフォールバックする)。別途のランダムアクセス手続きのための設定情報は、セルグループを非活性化させよという指示を、端末にRRCメッセージでもって伝送するときに設定されるか、あるいは端末にセルグループを活性化させよという指示(または、reconfigurationWithSync)を端末に、RRCメッセージでもって伝送するとき、設定される。ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを成功裏に活性化されているか否かということは、例えば、端末が基地局からPDCCHを成功裏に受信するか、あるいは伝送資源(uplink grantまたはdownlink assignment)を受信するか、あるいは基地局からRRCメッセージを受信すると判断する。
【0541】
4>セルグループ(例:セカンダリセルグループ)を活性化させるように設定(または、指示)された場合(または、セルグループの状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば)、またはセルグループの以前状態が、非活性化状態であったか、あるいは端末が連結モードにあったならば、端末は、MAC階層を初期化(MAC reset)する。MAC階層初期化(MAC reset)手続きは、端末がランダムアクセス手続きを遂行するか、あるいは遂行しないかということを決定した後、ランダムアクセス手続きをトリガリングした後、ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき(または、完了した後)、またはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを成功裏に活性化させたとき(例:PDCCHの成功裏の受信、または伝送資源受信)、遂行する。なぜならば、セルグループを活性化させるとき、まず、MAC階層を初期化させることになれば、セルグループあるいはPTAG(または、PSCell)と連結されたTAT(time alignment timer)タイマが満了したと見なすことになり、本開示において提案されたランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きを遂行することができないためである(すなわち、TATタイマが駆動中であってこそ、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させうる)。または、MAC階層初期化手続きの代わりに、MAC階層の部分初期化手続き(partial MAC reset)を遂行する。本開示の下記において、MAC階層初期化手続き、またはMAC階層の部分初期化手続きについて具体的に説明する。
【0542】
3>そうではなく、もし(else if)SCGのセルグループ状態が、非活性化状態に設定されていないか、新たな指示子(例:RACH-less indication)がメッセージに含まれ、ランダムアクセス手続きを遂行しないように指示されるか、MAC階層において駆動中であるTAT(time alignment timer)タイマ(端末と基地局との同期を合わせるためのTA(timing advance)値の有効性を判断するタイマ)が駆動中ではない(または、満了するか、あるいは満了したという指示を下位階層から受信する)か、ビーム失敗探知がなされたという指示を下位階層から受信される(または、ビーム失敗が発生する)か、非活性化されたセルグループに係わるビーム失敗探知手続きまたはRLM手続きが設定されていないか、RLM手続きにおいて、無線連結失敗手続きが探知される(または、第2タイマ(T310)が満了するか、あるいはSCGとの無線連結が有効ではない)か、あるいはメッセージにおいて、もしreconfigurationWithSync設定情報が、SCGのspCellConfigに含まれていないのであるならば、
【0543】
4>端末は、SpCell(あるいは、SCGまたはPSCell)につき、ランダムアクセス手続きを遂行(あるいは、トリガリングまたは開始)する。
【0544】
4>セルグループ(例:セカンダリセルグループ)を活性化させるように設定(または、指示)された場合(または、セルグループの状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば)、またはセルグループの以前状態が、非活性化状態であったか、あるいは端末が連結モードにあったならば、端末は、MAC階層を初期化(MAC reset)する。MAC階層初期化(MAC reset)手続きは、端末がランダムアクセス手続きを遂行するか、あるいは遂行しないかということを決定した後、ランダムアクセス手続きをトリガリングした後、ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき(または、完了した後)、またはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを成功裏に活性化させたとき(例:PDCCHの成功裏の受信、または伝送資源受信)、遂行する。なぜならば、セルグループを活性化させるとき、まず、MAC階層を初期化させることになれば、セルグループあるいはPTAG(または、PSCell)と連結されたTAT(time alignment timer)タイマが満了したと見なすことになり、本開示において提案されたランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きを遂行することができないためである(すなわち、TATタイマが駆動中であってこそ、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させうる)。または、MAC階層初期化手続きの代わりに、MAC階層の部分初期化手続き(partial MAC reset)を遂行する。本開示の下記において、MAC階層初期化手続き、またはMAC階層の部分初期化手続きについて具体的に説明する。
【0545】
3>そうではなければ(else)、
【0546】
4>端末の遂行手続きを終了する。
【0547】
1>もし端末が、MCG(または、MN(master node))がNRに設定され、SCG(または、SN(secondary node)がNRに設定される(すなわち、E-UTRAnr-secondarycellgroupConfigが設定される)か、端末がNR-DCに設定される(NR-Dual connectivity connected to 5GC)か、RRCReconfigurationメッセージをSRB1を介し、mrdc-secondary cell group設定情報のnr-SCGで受信するか、あるいはmrdc-secondary cell group設定情報をSRB1を介し、RRCReconfigurationまたはRRCResumeメッセージにおいて受信するならば、
【0548】
2>メッセージに、もしreconfigurationWithSync設定情報が、nr-SCGのspCellConfigに含まれているか、SCGのセルグループ状態が、非活性化状態に設定されていないか、MAC階層において駆動中であるTAT(time alignment timer)タイマ(端末と基地局との同期を合わせるためのTA(timing advance)値の有効性を判断するタイマ)が駆動中ではない(または、満了するか、あるいは満了したという指示を下位階層から受信する)か、ビーム失敗探知がなされたという指示を下位階層から受信される(または、ビーム失敗が発生する)か、あるいは非活性化されたセルグループに係わるビーム失敗探知手続きまたはRLM手続きが設定されていないか、あるいはRLM手続きにおいて、無線連結失敗手続きが探知されるならば(または、第2タイマ(T310)が満了するか、あるいはSCGとの無線連結が有効ではなければ)、
【0549】
3>端末は、SpCell(あるいは、SCGまたはPSCell)につき、ランダムアクセス手続きを遂行(あるいは、トリガリングまたは開始)する。
【0550】
3>セルグループ(例:セカンダリセルグループ)を活性化させるように設定(または、指示)された場合(または、セルグループの状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば)、またはセルグループの以前状態が、非活性化状態であったか、あるいは端末が連結モードにあったならば、端末は、MAC階層を初期化(MAC reset)する。MAC階層初期化(MAC reset)手続きは、端末がランダムアクセス手続きを遂行するか、あるいは遂行しないかということを決定した後、ランダムアクセス手続きをトリガリングした後、ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき(または、完了した後)、またはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを成功裏に活性化させたとき(例:PDCCHの成功裏の受信、または伝送資源受信)、遂行する。なぜならば、セルグループを活性化させるとき、まず、MAC階層を初期化させることになれば、セルグループあるいはPTAG(または、PSCell)と連結されたTAT(time alignment timer)タイマが満了したと見なすことになり、本開示において提案されたランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きを遂行することができないためである(すなわち、TATタイマが駆動中であってこそ、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させうる)。または、MAC階層初期化手続きの代わりに、MAC階層の部分初期化手続き(partial MAC reset)を遂行する。本開示の下記において、MAC階層初期化手続き、またはMAC階層の部分初期化手続きについて具体的に説明する。
【0551】
2>そうではなく、もし(else if)SCGのセルグループ状態が、非活性化状態に設定されていないか、あるいは新たな指示子(例:RACH-less indicationまたは第2 reconfigurationWithcSync)がメッセージに含まれ、ランダムアクセス手続きを遂行しないように指示されるか、MAC階層において駆動中であるTAT(time alignment timer)タイマ(端末と基地局との同期を合わせるためのTA(timing advance)値の有効性を判断するタイマ)が駆動中である(または、満了していないか、あるいは満了したという指示を下位階層から受信していない)か、ビーム失敗探知がなされたという指示を下位階層から受信していない(または、ビーム失敗が発生していない)か、非活性化されたセルグループに係わるビーム失敗探知手続きまたはRLM手続きが設定されるか、RLM手続きにおいて、無線連結失敗手続きが探知されていない(または、第2タイマ(T310)が満了していないか、あるいはSCGとの無線連結が有効であった)か、あるいはメッセージにおいて、もしreconfigurationWithSync設定情報が、SCGのspCellConfigに含まれていないのであるならば、
【0552】
3>端末は、SpCell(あるいは、SCGまたはPSCell)につき、ランダムアクセス手続きを遂行(あるいは、トリガリングまたは開始)しない。
【0553】
3>端末は、SpCellをランダムアクセス手続きなしに、活性化させる。あるいは、SpCellにつき、PDCCHモニタリングを始めるか、あるいはPDSCH受信を始める。
【0554】
3>端末は、SpCellをランダムアクセス手続きなしに、成功裏に活性化されているか否かということを確認するために、新たな第4タイマを導入する。例えば、条件が満足されたとき、第4タイマを始める。第4タイマは、SpCellから、PDCCHまたはPDSCHを成功裏に受信した場合、中止される。もし第4タイマが満了するならば、端末は、SCG失敗報告手続きをトリガリングし、MCGを介し、それを報告する。または端末は、第4タイマが満了した場合、RRCメッセージによって設定されたか、あるいはシステム情報において放送される別途のランダムアクセス手続きのための設定情報(例:第2 reconfigurationWithSyncに設定されるか、プリアンブル情報、smtc情報、または新たな端末識別子(RNTI値)が設定されるか、あるいはNeedコードがSに設定されて保存されて使用されもする)を基に、ランダムアクセス手続き(CBRA(contention based random access)またはCFRA(contention free random access))、あるいは2段階ランダムアクセス手続き(two-step RACH)を遂行する(すなわち、ランダムアクセス手続きにフォールバックする)。または端末は、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きに失敗した場合(例:一定時間の間、PDCCHまたはPDSCHを成功裏に受信することができない場合)、RRCメッセージによって設定されたか、あるいはシステム情報において放送される別途のランダムアクセス手続きのための設定情報を基に、ランダムアクセス手続き(CBRA(contention based random access)またはCFRA(contention free random access))、あるいは2段階ランダムアクセス手続き(two-step RACH)を遂行する(すなわち、ランダムアクセス手続きにフォールバックする)。別途のランダムアクセス手続きのための設定情報は、セルグループを非活性化させよという指示を、端末にRRCメッセージでもって伝送するときに設定されるか、あるいは端末にセルグループを活性化させよという指示(または、reconfigurationWithSync)を端末に、RRCメッセージでもって伝送するときに設定される。
【0555】
3>セルグループ(例:セカンダリセルグループ)を活性化させるように設定(または、指示)された場合(または、セルグループの状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば)、またはセルグループの以前状態が、非活性化状態であったか、あるいは端末が連結モードにあったならば、端末は、MAC階層を初期化(MAC reset)する。MAC階層初期化(MAC reset)手続きは、端末がランダムアクセス手続きを遂行するか、あるいは遂行しないかということを決定した後、ランダムアクセス手続きをトリガリングした後、ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき(または、完了した後)、またはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを成功裏に活性化させたとき(例:PDCCHの成功裏の受信、または伝送資源受信)、遂行する。なぜならば、セルグループを活性化させるとき、まず、MAC階層を初期化させることになれば、セルグループあるいはPTAG(または、PSCell)と連結されたTAT(time alignment timer)タイマが満了したと見なすことになり、本開示において提案されたランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きを遂行することができないためである(すなわち、TATタイマが駆動中であってこそ、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させうる)。または、MAC階層初期化手続きの代わりに、MAC階層の部分初期化手続き(partial MAC reset)を遂行する。本開示の下記において、MAC階層初期化手続き、またはMAC階層の部分初期化手続きについて具体的に説明する。
【0556】
2>そうではなく、もし(else if)SCGのセルグループ状態が、非活性化状態に設定されていないか、新たな指示子(例:RACH-less indication)がメッセージに含まれ、ランダムアクセス手続きを遂行しないように指示されるか、MAC階層において駆動中であるTAT(time alignment timer)タイマ(端末と基地局との同期を合わせるためのTA(timing advance)値の有効性を判断するタイマ)が駆動中ではない(または、満了するか、あるいは満了したという指示を下位階層から受信する)か、ビーム失敗探知がなされたという指示を下位階層から受信される(または、ビーム失敗が発生する)か、あるいは非活性化されたセルグループに係わるビーム失敗探知手続きまたはRLM手続きが設定されていないか、RLM手続きにおいて、無線連結失敗手続きが探知される(または、第2タイマ(T310)が満了するか、あるいはSCGとの無線連結が有効ではない)か、あるいはメッセージにおいて、もしreconfigurationWithSync設定情報が、SCGのspCellConfigに含まれていないのであるならば、
【0557】
3>端末は、SpCell(あるいは、SCGまたはPSCell)につき、ランダムアクセス手続きを遂行(あるいは、トリガリングまたは開始)する。
【0558】
3>セルグループ(例:セカンダリセルグループ)を活性化させるように設定(または、指示)された場合(または、セルグループの状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば)、またはセルグループの以前状態が、非活性化状態であったか、あるいは端末が連結モードにあったならば、端末は、MAC階層を初期化(MAC reset)する。MAC階層初期化(MAC reset)手続きは、端末がランダムアクセス手続きを遂行するか、あるいは遂行しないかということを決定した後、ランダムアクセス手続きをトリガリングした後、ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき(または、完了した後)、またはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを成功裏に活性化させたとき(例:PDCCHの成功裏の受信、または伝送資源受信)、遂行する。なぜならば、セルグループを活性化させるとき、まず、MAC階層を初期化させることになれば、セルグループあるいはPTAG(または、PSCell)と連結されたTAT(time alignment timer)タイマが満了したと見なすことになり、本開示において提案されたランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きを遂行することができないためである(すなわち、TATタイマが駆動中であってこそ、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させうる)。または、MAC階層初期化手続きの代わりに、MAC階層の部分初期化手続き(partial MAC reset)を遂行する。本開示の下記において、MAC階層初期化手続き、またはMAC階層の部分初期化手続きについて具体的に説明する。
【0559】
2>そうではなければ(else)、
【0560】
3>端末の遂行手続きを終了する。
【0561】
1>メッセージに、もしreconfigurationWithSync設定情報が、MCG、またはSCGのspCellConfigに含まれていて、そしてNRセルグループのMAC階層がトリガリングされたランダムアクセス手続きを成功裏に完了するならば、
【0562】
2>セルグループに係わる第1タイマ(T304)を中止する(または、タイマが駆動中であるならば)。
【0563】
2>セルグループまたはソースSpCellに係わる第2タイマ(T310)を中止する(または、タイマが駆動中であるならば)。
【0564】
-メッセージにreconfigurationWithSyncが含まれており、端末が、同期を合わせるために再設定する手続き(reconfiguration with Sync)を遂行するとき、次の手続きを遂行する。
【0565】
1>DAPS(dual active protocol stack)ベアラが設定されていないか、セルグループ(または、SCG)の状態が、非活性化状態に設定されていないか、非活性化されたセルグループのためのRLM関連設定またはビーム失敗探知関連設定情報が設定されていない(セルグループの状態が、非活性化状態に設定された場合、第2タイマを続けて駆動するようにし、RLM手続きを遂行するようにし、早いセルグループ活性化を支援するようにする)か、あるいはこの手続きが非活性化されたセルグループ(または、SCG)につき、遂行されるものではないならば、
【0566】
2>セルグループまたはSpCellに係わる第2タイマ(T310)を中止する(または、タイマが駆動中であるならば)。
【0567】
1>セルグループまたはSpCellに係わる第3タイマ(T312)を中止する(または、タイマが駆動中であるならば)。
【0568】
1>セルグループ(または、SCG)の状態が、非活性化状態に設定されていないか、あるいはこの手続きが非活性化されたセルグループ(または、SCG)につき、遂行されるものではないならば、
【0569】
2>メッセージのreconfigurationWithSync設定情報に含まれている第1タイマ(T304)値に設定し、SpCell(MCGのPCell、またはSCGのPSCell)に係わる第1タイマ(T304)を始める。
【0570】
本開示において提案されたように、RRCメッセージ(例:RRCReconfigurationメッセージ)において、非活性化されたセルグループ(または、SCG)につき、RLM関連設定情報またはビーム実態探知関連設定情報が設定されるならば、端末は、次のように、無線連結失敗(radio link failure)探知手続きを遂行する。
【0571】
1>もしセルグループ状態が、非活性化状態に設定される(または、非活性化されたセルグループにつき、ビーム失敗探知手続きまたはRLM手続きが設定される)か、あるいは所定の回数ほど(例:N310値)SpCellにつき、同期が合わないという指示を下位階層から受信するならば、SpCellに係わる第2タイマ(T310)を始める(第2タイマは、セルグループ状態が活性化されているか、活性化に設定されているか、あるいは非活性化に設定されていないとき、またはSpCellにつき、ランダムアクセス手続きを開始または遂行するか、あるいはランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき、第2タイマが駆動中であるならば、中止する。また、第2タイマが満了するならば、セルグループにつき、無線連結失敗が生じたと宣言する)。
【0572】
1>もしあるDAPSベアラが設定されるか、所定の回数ほど(例:N310値)ソースSpCellにつき、同期が合わないという指示を下位階層から受信するか、あるいは第1タイマが駆動中であるならば、ソースSpCellに係わる第2タイマ(T310)を始める。
【0573】
1>所定の回数ほど(例:N310値)SpCellにつき、同期が合わないという指示を下位階層から受信するか、あるいは第1タイマ(T304)または第4タイマが駆動中ではないのであるならば、ソースSpCellに係わる第2タイマ(T310)を始める。
【0574】
本開示において、もし端末がセルグループを活性化させる指示子を含む(または、セルグループの状態が活性化に設定された)RRCメッセージ(例:RRCReconfigurationメッセージまたはRRCResumeメッセージ)を受信したとき、本開示において提案された条件により、ランダムアクセス手続きを遂行するとき、端末がCFRAランダムアクセス手続きを遂行した場合には、セルグループに設定された(または、連結された)TATタイマを開始(または、再開始)することになるか、あるいはTA値(TAC:timing advance command)を新たに適用する。
【0575】
しかしながら、もし端末がセルグループを活性化させる指示子を含む(または、セルグループの状態が活性化に設定された)RRCメッセージ(例:RRCReconfigurationメッセージまたはRRCResumeメッセージ)を受信したとき、本開示において提案された条件により、ランダムアクセス手続きを遂行するとき、端末がCBRAランダムアクセス手続きを遂行した場合には、基地局が、端末のセル識別子を確認することができないために(CBRA手続きが端末のセル識別子を含んでいないために)、セルグループ(または、PSCell)に設定された(または、連結された)TATタイマを開始(または、再開始)しなくなるか、あるいはTA値(TAC:timing advance command)を新たに適用することができない。従って、そのような問題点を解決するために、基地局は、端末にセルグループを活性化させる指示子を含む(または、セルグループの状態が活性化に設定された)RRCメッセージ(例:RRCReconfigurationメッセージまたはRRCResumeメッセージ)を伝送するか、あるいはRRCメッセージに、ランダムアクセス手続きを遂行せよという指示子を含むとき、RRCメッセージに、ランダムアクセス手続きのためのCFRA伝送資源(例:指定されたpreamble伝送資源(dedicated preamble)を常時設定するようにし、端末が本開示において提案された条件により、ランダムアクセス手続きを遂行するとき、CFRAランダムアクセス手続きを行うようにする。または、そのような問題点を解決するために、セルグループを活性化させる指示子を含む(または、セルグループの状態が活性化に設定された)RRCメッセージ(例:RRCReconfigurationメッセージまたはRRCResumeメッセージ)を端末が受信すれば、端末は、本開示において提案された条件により、ランダムアクセス手続き(または、CBRAランダムアクセス手続き)を遂行するとき、セルグループ(または、PScell)に設定された(または、連結された)TATタイマが駆動中である場合、TATタイマを中止するか、あるいはTATタイマが満了したと考慮する。TATタイマが中止されるならば、端末がCBRAランダムアクセス手続きを遂行しても、TATタイマを開始(または、再開始)することになるか、あるいはTA値(TAC:timing advance command)を新たに適用するために、問題点を解決する。
【0576】
端末は、第2RRCメッセージ(1k-20)を受信するか、あるいは受信した設定情報を適用し、第3RRCメッセージ(1k-25)または第4RRCメッセージを生成し、基地局に伝送しうる(1k-25)。第3RRCメッセージは、次の情報のうちの少なくとも一部を含む。
【0577】
-第2RRCメッセージに含まれている第2RRCメッセージ識別子と同じ値を有する第2RRCメッセージ識別子
【0578】
-第2RRCメッセージを成功裏に受信したという指示子または識別子
【0579】
-セカンダリ基地局が生成して伝送した第1RRCメッセージを成功裏に受信したという応答を含む第4RRCメッセージ。第4RRCメッセージは、次の情報のうちの少なくとも一部を含む。
【0580】
--第1RRCメッセージに含まれている第1RRCメッセージ識別子と同じ値を有する第1RRCメッセージ識別子
【0581】
--第1RRCメッセージを成功裏に受信したという指示子または識別子
【0582】
--第1RRCメッセージを成功裏に適用したという応答指示子
【0583】
基地局(例:マスター基地局)は、第3のRRCメッセージを受信すれば、第2RRCメッセージに対する応答メッセージであるか否かということを、第2識別子を介して確認する。そして、第3RRCメッセージに含まれている第4RRCメッセージを確認し、第4RRCメッセージを、セカンダリセルグループ基地局に設定を完了したという指示を行う設定完了メッセージに含め、Xnインターフェース(例:基地局間のインターフェース)またはSnインターフェース(基地局と、AMFまたはUMFとのインターフェース、または基地局間のインターフェース)を介して、セカンダリ基地局に伝送する(1k-30)。設定完了メッセージは、次の情報のうちの少なくとも一部を含む。
【0584】
-第3RRCメッセージに含まれている第4RRCメッセージ
【0585】
-要請受諾メッセージまたは第1RRCメッセージで指示した設定(セルグループの追加、変更または解除)または指示(セルグループ活性化、非活性化、中止または再開)を完了したという指示子または識別子
【0586】
基地局(例:セカンダリ基地局)は、設定完了メッセージを受信すれば、設定完了メッセージに含まれている第4RRCメッセージを読み取るか、あるいは確認し、第1RRCメッセージに対する応答メッセージであるか否かということを、第1識別子を介して確認する。そして、基地局が指示した設定または指示が成功裏に完了したか否かということを確認する。セカンダリ基地局は、設定完了メッセージまたは第4RRCメッセージを受信すれば、それに対する応答として、成功裏に設定完了メッセージまたは第4RRCメッセージを受信したという応答メッセージを、マスター基地局に伝送する。
【0587】
図1Lは、本開示の一実施形態により、二重接続技術を設定したり解除したりするか、あるいは二重接続技術に設定されたセカンダリセルグループを、設定または解除するか、活性化または再開させるか、あるいは中止または非活性化させる第2シグナリング手続きを示した図である。
【0588】
図1Lにおいて端末は、本開示の
図1Fにおけるように、RRC連結をネットワークまたは基地局に設定し、基地局(例:マスターセルグループ、MN(master node)、MCG(master cell group)、またはマスターセルグループのセル(PCellまたはSCell))と、データ送信またはデータ受信を行う。
【0589】
基地局は、所定の理由により(例:高いデータ伝送率が必要な場合、または端末の要請による(1l-05)か、あるいは高いQoS要求事項を満足しなければならない場合など)、端末に二重接続技術を設定する。例えば、端末が、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定、解除、活性化、非活性化、再開または中止するように、基地局に要請を伝送し、要請メッセージにおいては、周波数(または、チャネル)測定結果報告、セルグループ識別子、セル識別子、または測定結果を含む(1l-05)。または、基地局が、下向きリンク(または、上向きリンク)データ量またはバッファ量を考慮し、基地局が、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止するかということを決定する。
【0590】
マスター基地局(MN(master node)またはMCG(master cell group))は、端末から受信した周波数別またはチャネル別に係わる周波数またはチャネルの測定報告を受信し、測定報告を基に、二重接続技術を設定するセカンダリ基地局(SN(secondary node)またはSCG(secondary cell group))を決定する。または、マスター基地局が、下向きリンク(または、上向きリンク)データ量またはバッファ量を考慮し、基地局が、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させるたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止するということを決定する。マスター基地局は、決定されたセカンダリ基地局に係わる二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止するために、端末に第1RRCメッセージを伝送する(1l-10)。第1RRCメッセージには、端末に、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止することを指示するために、それぞれ別途の新たな要請メッセージを定義して指示するか、あるいは既存のメッセージ(例:RRCReconfigurationメッセージまたはRRCResumeメッセージなど)において新たな指示子を定義し、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止することを指示(または、要請)する。第1RRCメッセージは、次の情報のうちの少なくとも一部を含む。
【0591】
-第1RRCメッセージを区別するための第1RRCメッセージ識別子(例:rrc-transaction identifier)。端末と基地局(例:マスター基地局)は、いくつかのRRCメッセージを互いに送信または受信するために、各RRCメッセージを区別するための識別子が、RRCメッセージに含まれる。例えば、送信端が伝送するRRCメッセージ(例:RRCReconfiguration)、または受信端が伝送するRRCメッセージ(例:RRCReconfiguration)に相応するRRCメッセージ(例:RRCReconfigurationComplete)、または送信端が伝送するRRCメッセージに相応するRRCメッセージには、同じ第1RRCメッセージ識別子が含まれる。
【0592】
-二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止するための設定情報または指示子(例:端末のための設定情報または指示子)
【0593】
-セルグループの状態を指示する指示子(例:活性化、非活性化、中止または再開)
-セルグループを区別するためのセルグループ識別子(セルグループ識別子は、マスター基地局が割り当てるか、あるいはすでに約束された識別子のうち1つの識別子をセカンダリ基地局が割り当てる)
【0594】
-セルグループ設定情報またはセル設定情報
【0595】
-ベアラ設定情報。例えば、各ベアラのプロトコル階層(例:SDAP階層、PDCP階層、RLC階層またはMAC階層)の動作を指示する指示子情報(例:PDCP中止指示子、PDCP再樹立指示子、PDCPデータ復旧指示子、RLC再樹立指示子、MAC部分初期化指示子、MAC初期化指示子、または新たな動作をトリガリングする指示子)
【0596】
-もし二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、追加するか、活性化させるか、再開するか、変更するかあるいは再設定するための設定情報または指示子が含まれている場合には、第1指示子(例:mobilityControlInforまたはReconfigurationWithSync)が共に含まれる。しかしながら、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、解除するか、非活性化させるか、再設定するか、あるいは中止するための設定情報または指示子が含まれている場合には、第1指示子(例:mobilityControlInforまたはReconfigurationWithSync)が含まれない。第1指示子は、セルグループまたはセルにおいて、ランダムアクセス手続きをトリガリングする指示子であるか、新たなセルとの信号同期を合わせるようにする指示子であり、端末の周波数移動を指示する指示子であり、あるいはセルグループ(または、セル)の変更を指示する指示子でもある。または端末は、指示されたか、あるいは設定されたセルグループまたはセルにおいて、PDCCHモニタリングを行い、PDCCHでもって指示する指示通り、ランダムアクセス手続きをトリガリングして遂行する。例えば、上位階層(例:RRC階層)が下位階層(例:MAC階層)に、ランダムアクセス手続きをトリガリングする指示子を伝送する。
【0597】
-もし二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、追加するか、活性化させるか、再開するか、変更するかあるいは再設定するための設定情報または指示子が含まれている場合には、ランダムアクセス設定情報が共に含まれる。しかしながら、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、解除するか、非活性化させるか、再設定するか、あるいは中止するための設定情報または指示子を含む場合には、ランダムアクセス設定情報を含まない。ランダムアクセス設定情報には、セルグループまたはセルに係わるプリアンブル伝送のためのランダムアクセス伝送資源情報(時間伝送資源または周波数伝送資源)、または指定されたプリアンブル情報などが含まれる。
【0598】
-二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセル(PSCellまたはSCGSCell)を、いつ活性化させるか、再開するか、非活性化させるか、あるいは中止するかということを指示する時間情報(例:タイミングを指示する情報(例:X)、時間単位、サブフレーム、タイムスロットまたはシンボル単位)、例えば、メッセージを、n番目時間単位で受信するならば、(n+X)番目において、セルを活性化させるか、再開するか、非活性化させるか、あるいは中止するかということを指示する時間情報)
【0599】
-セル別または部分帯域幅別の第1チャネル測定設定情報
【0600】
-セル別または部分帯域幅別の第2チャネル測定設定情報
【0601】
-セルグループ設定を追加する指示子、またはセルグループ変更を指示する指示子(ReconfigurationWithSync)、あるいはランダムアクセス手続きを指示する指示子(ReconfigurationWithSync、または新たに定義された指示子)
【0602】
-セルグループを活性化させるとき、ランダムアクセス手続きを遂行し、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるかということを指示する指示子(ReconfigurationWithSync、または新たに定義された指示子)
【0603】
-RRM(radio resource management)設定情報、周波数測定設定情報、セルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならない別途のRRM(radio resource management)設定情報、または周波数測定設定情報(例:バッテリ節減のために簡略化された周波数測定設定情報(reducedまたはrelaxed RRM設定情報)
【0604】
-RLM(radio link monitoring)のための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報。例えば、RLMのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報は、セルグループが非活性化されたとき、端末が測定しなければならないセル単位ビームの設定情報、または部分帯域幅別のビームの設定情報であり、ビーム関連設定情報(TCI(transmission configuration indication) stateまたはQCL(quasi co-location))を含む。または、RLMのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報は、基地局のダウンリンク信号、または基地局の上向きリンク信号の同期を合わせるためのTA(timing advance)値(または、オフセット値)、TA値の有効性を指示するタイマ(TAT:time alignment timer)、またはタイマ値(TAT value)を含む。または、RLMのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報は、測定しなければならない対象になるSSB(synchronization signal block)設定情報、CSI-RS(channel state information reference signal)設定情報、RS(reference signal)設定情報、ビーム失敗が生じた場合、結果を報告する伝送資源情報(例:PUCCH設定情報(例:SR(scheduling request)情報または特定伝送資源)、あるいは周波数伝送資源または時間伝送資源)を含む。また、設定情報には、どの部分帯域幅において、RLM手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報(例:部分帯域幅識別子によって指示される)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、RLM手続きをRRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))で遂行するようにし、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならない最初の活性化部分帯域幅を早くモニタリングするようにし、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が非活性化状態(また活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後(または、以前)に活性化させた部分帯域幅においてRLM手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにする(例:どの部分帯域幅において、RLM手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報が設定されていない場合)か、あるいはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))において、活性化手続きを行うようにする。もしセルグループを活性化させるとき、どの部分帯域幅において、RLM手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後(または、以前)に活性化させた部分帯域幅において、RLM手続きを行うようにする。また、設定情報には、どのビームにおいてRLM手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報(例:部分帯域幅識別子、TCI状態(TCI state)またはQCL設定情報によって指示されうる)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、RLM手続きを、RRCメッセージによって設定されたビーム(例:TCI状態またはQCL設定情報)において遂行させるか、あるいはビームを活性化させ、RLM手続きを行い、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならないビームを早くモニタリングすることにより、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が非活性化状態(または、活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後(または、以前)に活性化させたビームにおいてRLM手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにする(例:どのビームにおいてRLM手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合)か、あるいはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定されたビームにおいて、活性化手続きを行うようにする。もしセルグループを活性化させるとき、どのビームにおいてRLM手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後(または、以前)に活性化させたビームにおいて、RLM手続きを行うようにする。
【0605】
-ビーム失敗探知手続き、BFD(beam failure detection)のための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報。例えば、ビーム失敗探知手続き、BFDのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報は、セルグループが非活性化されたとき、端末が測定しなければならないセル単位ビームの設定情報、または部分帯域幅別のビームの設定情報であり、ビーム関連設定情報(TCI(transmission configuration indication) stateまたはQCL(quasi co-location))を含む。または、ビーム失敗探知手続き、BFDのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報は、基地局のダウンリンク信号、または基地局の上向きリンク信号の同期を合わせるためのTA(timing advance)値(または、オフセット値)、TA値の有効性を指示するタイマ(TAT:time alignment timer)、またはタイマ値(TAT value)を含む。または、ビーム失敗探知手続き、BFDのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報は、測定しなければならない対象になるSSB(synchronization signal block)設定情報、CSI-RS(channel state information reference signal)設定情報、RS(reference signal)設定情報、ビーム失敗が生じた場合、結果を報告する伝送資源情報(例:PUCCH設定情報(例:SR(scheduling request)情報または特定伝送資源)、あるいは周波数伝送資源または時間伝送資源)を含む。また、設定情報には、どの部分帯域幅において、ビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報(例:部分帯域幅識別子によって指示されうる)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、ビーム失敗探知手続きを、RRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))において遂行するようにし、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならない最初の活性化部分帯域幅を早くモニタリングするようにし、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が非活性化状態(または、活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後(または、以前)に活性化させた部分帯域幅において、ビーム失敗探知手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにする(例:どの部分帯域幅において、ビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報が設定されていない場合)か、あるいはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))において、活性化手続きを行うようにする。もしセルグループを活性化させるとき、どの部分帯域幅において、ビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後(または、以前)に活性化させた部分帯域幅において、ビーム失敗探知手続きを行うようにする。また、設定情報には、どのビームにおいて、ビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報(例:部分帯域幅識別子、TCI状態(TCI state)またはQCL設定情報によって指示されうる)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、ビーム失敗探知手続きを、RRCメッセージによって設定されたビーム(例:TCI状態またはQCL設定情報)において遂行するようにし、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならないビームを早くモニタリングすることにより、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が非活性化状態(または、活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後(または、以前)に活性化させたビームにおいて、ビーム失敗探知手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにする(例:どのビームにおいて、ビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合)か、あるいはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定されたビームにおいて、活性化手続きを行うようにする。もしセルグループを活性化させるとき、どのビームにおいて、ビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後(または、以前)に活性化させたビームにおいて、ビーム失敗探知手続きを行うようにする。
【0606】
端末は、第1RRCメッセージ(1l-15)を受信した場合、第1RRCメッセージを読み取って確認し、端末は、二重接続技術またはセルグループ(例:セカンダリセルグループ)を、設定するか、追加するか、変更するか、再開するか、中止するか、あるいは非活性化させる。また、第1RRCメッセージにおいて、ランダムアクセス手続きをトリガリングする第1指示子が含まれているならば、設定されたか、あるいは指示されたセルグループまたはセルにつき、ランダムアクセス手続きをトリガリングする。ランダムアクセス手続きを遂行するとき、RRCメッセージにおいて、ランダムアクセス情報があるか、あるいは保存されたランダムアクセス情報があるならば、保存されたか、あるいはRRCメッセージにおいて受信したランダムアクセス情報を基に、またはシステム情報を基に、ランダムアクセス手続き(例:非競争基盤ランダムアクセス手続き(例:4-stepランダムアクセスまたは2-stepランダムアクセス)を遂行する。もしRRCメッセージにおいて、ランダムアクセス情報がなければ、ランダムアクセス手続き(例:競争基盤ランダムアクセス手続き(例:4-stepランダムアクセスまたは2-stepランダムアクセス)を遂行する。または端末は、指示されたか、あるいは設定されたセルグループまたはセルにおいて、PDCCHモニタリングを行い、PDCCHでもって指示する指示通り、ランダムアクセス手続きをトリガリングして遂行することもできる。例えば、上位階層(例:RRC階層)が下位階層(例:MAC階層)に、ランダムアクセス手続きをトリガリングする指示子を伝送する。
【0607】
端末は、第1RRCメッセージ(1l-10)を受信するか、あるいは受信した設定情報を適用し、第2RRCメッセージを生成し、基地局に伝送する(1l-15)。第2RRCメッセージは、次の情報のうちの少なくとも一部を含む。
【0608】
-第1RRCメッセージに含まれている第1RRCメッセージ識別子と同じ値を有する第1RRCメッセージ識別子
【0609】
-第1RRCメッセージを成功裏に受信したという指示子または識別子
【0610】
基地局(例:マスター基地局)は、第2RRCメッセージを受信すれば、第1RRCメッセージに対する応答メッセージであるか否かということを、第1識別子を介して確認する。そして、第1RRCメッセージを確認し、基地局は、セカンダリセルグループ基地局に、セルグループを、設定するか、追加するか、解除するか、活性化させるか、再開するか、中止するか、あるいは非活性化させたという指示を含む指示メッセージを、Xnインターフェース(例:基地局間のインターフェース)またはSnインターフェース(基地局と、AMFまたはUMFとのインターフェース、または基地局間のインターフェース)を介して伝送する(1l-20)。指示メッセージは、次の情報のうちの少なくとも一部を含む。
【0611】
-指示メッセージを区別するようにする識別子
【0612】
-二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定したか、解除したか、追加したか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開したか、変更したか、再設定したか、あるいは中止したということのための設定情報または指示子(例:セカンダリセルグループのための設定情報または指示子)
【0613】
基地局(例:セカンダリ基地局)は、指示メッセージを受信すれば、指示メッセージに含まれている設定情報またはメッセージを読み取るか、あるいは確認して、指示メッセージに対する応答メッセージとして指示確認メッセージを生成し、マスター基地局に伝送する(1l-25)。
【0614】
-指示メッセージに含まれている識別子と同じ値を有する識別子
【0615】
-指示メッセージを成功裏に受信したという指示子または識別子
【0616】
-指示メッセージを成功裏に適用したという応答指示子
【0617】
本開示において提案されたシグナリング手続きは、互いに融合されて変形され、新たなシグナリング手続きに拡張される。例えば、マスター基地局は、端末から1l-05メッセージを受信した場合、セカンダリ基地局に、1l-20、または
図1Kの1k-10のように尋ねるか、あるいは要請した後、それに対する応答として、1l-25、または
図1Kの1k-15のように、応答メッセージを受信した後、応答メッセージにより、1l-10に該当するRRCメッセージを構成して端末に伝送し、端末は、RRCメッセージの指示により、セルグループを設定し、それに対する応答として、1l-15メッセージを、マスター基地局に伝送する。
【0618】
図1Mは、本開示の一実施形態により、二重接続技術を設定したり解除したりするか、あるいは二重接続技術に設定されたセカンダリセルグループを、設定または解除するか、活性化または再開させるか、あるいは中止または非活性化させる第3シグナリング手続きを示した図である。
【0619】
図1Mにおいて端末は、本開示の
図1Fにおけるように、RRC連結をネットワークまたは基地局に設定し、基地局(例:マスターセルグループ、MN(master node)、MCG(master cell group)、またはマスターセルグループのセル(PCellまたはSCell))と、データ送信またはデータ受信を行う。
【0620】
図1Mにおいて、
図1Fの設定手続きによって基地局は、端末とセカンダリ基地局との間において、制御メッセージまたはRRCメッセージを、直接に送信または受信するSRB(例:SRB3)を端末に設定する。
【0621】
基地局(例:セカンダリ基地局またはマスター基地局)は、所定の理由により(例:高いデータ伝送率が必要な場合、または端末の要請による(1m-05)か、あるいは高いQoS要求事項を満足しなければならない場合など)、端末に二重接続技術を設定する。例えば、端末が、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定、解除、活性化、非活性化、再開または中止するように、基地局に要請を伝送するか、あるいはSRB3を介し、セカンダリ基地局に要請を伝送し、要請メッセージにおいては、周波数(または、チャネル)測定結果報告、セルグループ識別子、セル識別子、または測定結果を含む(1m-05)。または、セカンダリ基地局が、下向きリンク(または、上向きリンク)データ量またはバッファ量を考慮し、基地局が、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止するかということを決定する。
【0622】
セカンダリ基地局(MN(master node)またはMCG(master cell group))は、端末から受信した周波数別またはチャネル別に係わる周波数またはチャネルの測定報告を受信し、測定報告を基に、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止するかということを決定する。または、セカンダリ基地局が、下向きリンク(または、上向きリンク)データ量またはバッファ量を考慮し、基地局が、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止するかということを決定する。
【0623】
セカンダリ基地局は、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止するために、端末に、SRB3を介し、第1RRCメッセージを伝送する(1m-10)。第1RRCメッセージには、端末に、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止することを指示するために、それぞれ別途の新たな要請メッセージを定義して指示するか、あるいは既存のメッセージ(例:RRCReconfigurationメッセージまたはRRCResumeメッセージなど)において新たな指示子を定義し、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止することを指示(または、要請)する。第1RRCメッセージには、次の情報のうちの少なくとも一部が含まれる。
【0624】
-第1RRCメッセージを区別するための第1RRCメッセージ識別子(例:rrc-transaction identifier)。端末と基地局(例:セカンダリ基地局)は、いくつかのRRCメッセージを互いに送信または受信するために、各RRCメッセージを区別するための識別子が、RRCメッセージに含まれる。例えば、送信端が伝送するRRCメッセージ(例:RRCReconfiguration)、または受信端が伝送するRRCメッセージ(例:RRCReconfiguration)に相応するRRCメッセージ(例:RRCReconfigurationComplete)、または送信端が伝送するRRCメッセージに相応するRRCメッセージには、同じ第1RRCメッセージ識別子が含まれる。
【0625】
-二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、解除するか、追加するか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開するか、変更するか、再設定するか、あるいは中止するための設定情報または指示子(例:端末のための設定情報または指示子)
【0626】
-セルグループの状態を指示する指示子(例:活性化、非活性化、中止または再開)
【0627】
-セルグループを区別するためのセルグループ識別子。セルグループ識別子は、マスター基地局が割り当てるか、あるいはすでに約束された識別子のうちの1つの識別子をセカンダリ基地局が割り当てる。)
【0628】
-セルグループ設定情報またはセル設定情報
【0629】
-ベアラ設定情報。例えば、各ベアラのプロトコル階層(例:SDAP階層、PDCP階層、RLC階層またはMAC階層)の動作を指示する指示子情報(例:PDCP中止指示子、PDCP再樹立指示子、PDCPデータ復旧指示子、RLC再樹立指示子、MAC部分初期化指示子、MAC初期化指示子、または新たな動作をトリガリングする指示子)
【0630】
-もし二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、追加するか、活性化させるか、再開するか、変更するかあるいは再設定するための設定情報または指示子が含まれている場合には、第1指示子(例:mobilityControlInforまたはReconfigurationWithSync)が共に含まれる。しかしながら、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、解除するか、非活性化させるか、再設定するか、あるいは中止するための設定情報または指示子が含まれている場合には、第1指示子(例:mobilityControlInforまたはReconfigurationWithSync)が含まれない。第1指示子は、セルグループまたはセルにおいて、ランダムアクセス手続きをトリガリングする指示子であるか、新たなセルとの信号同期を合わせるようにする指示子であり、端末の周波数移動を指示する指示子であり、あるいはセルグループ(または、セル)の変更を指示する指示子でもある。または端末は、指示されたか、あるいは設定されたセルグループまたはセルにおいて、PDCCHモニタリングを行い、PDCCHでもって指示する指示通り、ランダムアクセス手続きをトリガリングして遂行する。例えば、上位階層(例:RRC階層)が下位階層(例:MAC階層)に、ランダムアクセス手続きをトリガリングする指示子を伝送する。
【0631】
-もし二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、追加するか、活性化させるか、再開するか、変更するかあるいは再設定するための設定情報または指示子が含まれている場合には、ランダムアクセス設定情報が共に含まれる。しかしながら、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、解除するか、非活性化させるか、再設定するか、あるいは中止するための設定情報または指示子を含む場合には、ランダムアクセス設定情報を含まない。ランダムアクセス設定情報には、セルグループまたはセルに係わるプリアンブル伝送のためのランダムアクセス伝送資源情報(時間伝送資源または周波数伝送資源)、または指定されたプリアンブル情報などが含まれる。
【0632】
-二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセル(PSCellまたはSCGSCell)を、いつ活性化させるか、再開するか、非活性化させるか、あるいは中止するかということを指示する時間情報(例:タイミングを指示する情報(例:X)、時間単位、サブフレーム、タイムスロットまたはシンボル単位)、例えば、メッセージを、n番目時間単位で受信するならば、(n+X)番目において、セルを活性化させるか、再開するか、非活性化させるか、あるいは中止するかということを指示する時間情報)
【0633】
-セル別または部分帯域幅別の第1チャネル測定設定情報
【0634】
-セル別または部分帯域幅別の第2チャネル測定設定情報
【0635】
-セルグループ設定を追加する指示子、またはセルグループ変更を指示する指示子(ReconfigurationWithSync)、あるいはランダムアクセス手続きを指示する指示子(ReconfigurationWithSync、または新たに定義された指示子)
【0636】
-セルグループを活性化させるとき、ランダムアクセス手続きを遂行し、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるかということを指示する指示子(ReconfigurationWithSync、または新たに定義された指示子)
【0637】
-RRM(radio resource management)設定情報、周波数測定設定情報、セルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならない別途のRRM(radio resource management)設定情報、または周波数測定設定情報(例:バッテリ節減のために簡略化された周波数測定設定情報(reducedまたはrelaxed RRM設定情報)
【0638】
-RLM(radio link monitoring)のための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報。例えば、RLMのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報は、セルグループが非活性化されたとき、端末が測定しなければならないセル単位ビームの設定情報、または部分帯域幅別のビームの設定情報であり、ビーム関連設定情報(TCI(transmission configuration indication) stateまたはQCL(quasi co-location))を含む。または、RLMのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報は、基地局のダウンリンク信号、または基地局の上向きリンク信号の同期を合わせるためのTA(timing advance)値(または、オフセット値)、TA値の有効性を指示するタイマ(TAT:time alignment timer)、またはタイマ値(TAT value)を含む。または、RLMのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないRLMのための設定情報は、測定しなければならない対象になるSSB(synchronization signal block)設定情報、CSI-RS(channel state information reference signal)設定情報、RS(reference signal)設定情報、ビーム失敗が生じた場合、結果を報告する伝送資源情報(例:PUCCH設定情報(例:SR(scheduling request)情報または特定伝送資源)、あるいは周波数伝送資源または時間伝送資源)を含む。また、設定情報には、どの部分帯域幅において、RLM手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報(例:部分帯域幅識別子によって指示される)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、RLM手続きをRRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))で遂行するようにし、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならない最初の活性化部分帯域幅を早くモニタリングするようにし、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が非活性化状態(また活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後(または、以前)に活性化させた部分帯域幅においてRLM手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにする(例:どの部分帯域幅において、RLM手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報が設定されていない場合)か、あるいはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))において、活性化手続きを行うようにする。もしセルグループを活性化させるとき、どの部分帯域幅において、RLM手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後(または、以前)に活性化させた部分帯域幅において、RLM手続きを行うようにする。また、設定情報には、どのビームにおいてRLM手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報(例:部分帯域幅識別子、TCI状態(TCI state)またはQCL設定情報によって指示されうる)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、RLM手続きを、RRCメッセージによって設定されたビーム(例:TCI状態またはQCL設定情報)において遂行させるか、あるいはビームを活性化させ、RLM手続きを行い、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならないビームを早くモニタリングすることにより、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が非活性化状態(または、活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後(または、以前)に活性化させたビームにおいてRLM手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにし(例:どのビームにおいてRLM手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合)、またはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定されたビームにおいて、活性化手続きを行うようにする。もしセルグループを活性化させるとき、どのビームにおいてRLM手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後(または、以前)に活性化させたビームにおいて、RLM手続きを行うようにする。
【0639】
-ビーム失敗探知手続き、BFD(beam failure detection)のための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報。例えば、ビーム失敗探知手続き、BFDのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報は、セルグループが非活性化されたとき、端末が測定しなければならないセル単位ビームの設定情報、または部分帯域幅別のビームの設定情報であり、ビーム関連設定情報(TCI(transmission configuration indication) stateまたはQCL(quasi co-location))を含む。または、ビーム失敗探知手続き、BFDのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報は、基地局のダウンリンク信号、または基地局の上向きリンク信号の同期を合わせるためのTA(timing advance)値(または、オフセット値)、TA値の有効性を指示するタイマ(TAT:time alignment timer)、またはタイマ値(TAT value)を含む。または、ビーム失敗探知手続き、BFDのための設定情報、またはセルグループを非活性化させたときに適用するか、あるいは遂行しなければならないBFDのための設定情報は、測定しなければならない対象になるSSB(synchronization signal block)設定情報、CSI-RS(channel state information reference signal)設定情報、RS(reference signal)設定情報、ビーム失敗が生じた場合、結果を報告する伝送資源情報(例:PUCCH設定情報(例:SR(scheduling request)情報または特定伝送資源)、あるいは周波数伝送資源または時間伝送資源)を含む。また、設定情報には、どの部分帯域幅において、ビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報(例:部分帯域幅識別子によって指示される)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、ビーム失敗探知手続きを、RRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))で遂行するようにし、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならない最初の活性化部分帯域幅を早くモニタリングするようにし、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が非活性化状態(または、活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後(または、以前)に活性化させた部分帯域幅において、ビーム失敗探知手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにし(例:どの部分帯域幅において、ビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅設定情報が設定されていない場合)、あるいはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定された最初の活性化部分帯域幅(または、最初の活性化下向きリンク部分帯域幅(firstActiveDownlinkBWP-ID))において、活性化手続きを行うようにする。もしセルグループを活性化させるとき、どの部分帯域幅において、ビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示する部分帯域幅関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後(または、以前)に活性化させた部分帯域幅において、ビーム失敗探知手続きを行うようにする。また、設定情報には、どのビームにおいて、ビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報(例:部分帯域幅識別子、TCI状態(TCI state)またはQCL設定情報によって指示される)が含まれる。または、セルグループ状態が非活性化状態であるとき、端末は、ビーム失敗探知手続きを、RRCメッセージによって設定されたビーム(例:TCI状態またはQCL設定情報)において遂行するようにし、セルグループを活性化させるとき、活性化させなければならないビームを早くモニタリングすることにより、セルグループ活性化遅延を最小化させる。または、セルグループ状態が非活性化状態(または、活性化状態)に設定された場合、端末は、セルグループ状態が非活性化される前に最後(または、以前)に活性化させたビームにおいて、ビーム失敗探知手続きを遂行するようにし、セルグループとの連結状態を続けて維持するようにする(例:どのビームにおいて、ビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合)か、あるいはセルグループを活性化させるときは、RRCメッセージによって設定されたビームにおいて、活性化手続きを行うようにする。もしセルグループを活性化させるとき、どのビームにおいて、ビーム失敗探知手続きを遂行するかということを指示するビーム関連設定情報が設定されていない場合、端末は、最後(または、以前)に活性化させたビームにおいて、ビーム失敗探知手続きを行うようにする。
【0640】
端末がSRB3を介し、第1RRCメッセージ(1m-15)を受信した場合、第1RRCメッセージを読み取って確認し、端末は、二重接続技術またはセルグループ(例:セカンダリセルグループ)を、設定するか、追加するか、変更するか、再開するか、中止するか、あるいは非活性化させる。また、第1RRCメッセージにおいて、ランダムアクセス手続きをトリガリングする第1指示子が含まれているのであるならば、設定されたか、あるいは指示されたセルグループまたはセルにつき、ランダムアクセス手続きをトリガリングする。ランダムアクセス手続きを遂行するとき、RRCメッセージにおいて、ランダムアクセス情報があるか、あるいは保存されたランダムアクセス情報があるならば、保存されたか、あるいはRRCメッセージにおいて受信したランダムアクセス情報を基に、またはシステム情報を基に、ランダムアクセス手続き(例:非競争基盤ランダムアクセス手続き(例:4-stepランダムアクセスまたは2-stepランダムアクセス)を遂行する。もしRRCメッセージにおいて、ランダムアクセス情報がなければ、ランダムアクセス手続き(例:競争基盤ランダムアクセス手続き(例:4-stepランダムアクセスまたは2-stepランダムアクセス)を遂行する。または端末は、指示されたか、あるいは設定されたセルグループまたはセルにおいて、PDCCHモニタリングを行い、PDCCHでもって指示する指示通り、ランダムアクセス手続きをトリガリングして遂行する。例えば、上位階層(例:RRC階層)が下位階層(例:MAC階層)に、ランダムアクセス手続きをトリガリングする指示子を伝送する。
【0641】
端末は、第1RRCメッセージ(1m-10)を受信するか、あるいは受信した設定情報を適用し、第2RRCメッセージを生成し、SRB3を介し、セカンダリ基地局に伝送する(1m-15)。第2RRCメッセージには、次の情報のうちの少なくとも一部が含まれる。
【0642】
-第1RRCメッセージに含まれている第1RRCメッセージ識別子と同じ値を有する第1RRCメッセージ識別子
【0643】
-第1RRCメッセージを成功裏に受信したという指示子または識別子
【0644】
基地局(例:セカンダリ基地局)は、第2RRCメッセージを受信すれば、第1RRCメッセージに対する応答メッセージであるか否かということを、第1識別子を介して確認する。そして、第1RRCメッセージを確認し、基地局は、マスター基地局またはマスターセルグループ基地局にセルグループを、設定するか、追加するか、解除するか、活性化させるか、再開するか、中止するか、あるいは非活性化させたという指示を含む指示メッセージを、Xnインターフェース(例:基地局間のインターフェース)またはSnインターフェース(基地局と、AMFまたはUMFとのインターフェース、または基地局間のインターフェース)を介して、マスター基地局に伝送する(1m-20)。指示メッセージには、次の情報のうちの少なくとも一部が含まれる。
【0645】
-指示メッセージを区別するようにする識別子
【0646】
-二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定したか、解除したか、追加したか、非活性化させたり活性化させたりするか、再開したか、変更したか、再設定したか、あるいは中止したということのための設定情報または指示子(例:セカンダリセルグループのための設定情報または指示子)
【0647】
基地局(例:マスター基地局)は、指示メッセージを受信すれば、指示メッセージに含まれている設定情報またはメッセージを読み取るか、あるいは確認し、指示メッセージに対する応答メッセージとして指示確認メッセージを生成し、セカンダリ基地局に伝送する(1m-25)。
【0648】
-指示メッセージに含まれている識別子と同じ値を有する識別子
【0649】
-指示メッセージを成功裏に受信したという指示子または識別子
【0650】
-指示メッセージを成功裏に適用したという応答指示子
【0651】
本開示において提案されたセルグループ設定情報またはセル設定情報を端末に設定するか、あるいは指示するために、端末に、メッセージを送ったとき、例えば、もし二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、追加するか、活性化させるか、再開するか、変更するかあるいは再設定するための設定情報または指示子がメッセージに含まれている場合には、SDAP設定情報が、メッセージに含まれるか、あるいは再設定されるか、あるいはSDAP階層のベアラとQoS flowとのマッピング設定情報がメッセージに含まれるか、あるいは設定されたり再設定されたりされうる。しかしながら、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、解除するか、非活性化させるか、再設定するか、あるいは中止するための設定情報または指示子を含む場合には、SDAP設定情報が、メッセージに含まれていないか、あるいは再設定されていないか、あるいはSDAP階層のベアラとQoS flowとのマッピング設定情報が、メッセージに含まれていないか、設定されていないか、再設定されていないか、あるいは適用が中止される。
【0652】
本開示において提案されたシグナリング手続きは、互いに融合されて変形され、新たなシグナリング手続きに拡張される。
【0653】
本開示において提案されたシグナリング手続きは、多重接続技術に拡張される。例えば、複数個のセルグループの設定情報が、端末に、RRCメッセージによって設定され、設定された複数個のセルグループのうち、1つまたは複数個のセルグループ(または、セル)を、PDCCHの指示子、MAC制御情報、またはRRCメッセージでもって活性化されるか、再開されるか、あるいは1または複数個のセルグループが中止または非活性化される。
【0654】
本開示の下記においては、本開示において提案された二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセル(PSCellまたはSCGSCell)の活性化、再開、追加、非活性化、解除または中止がなされたとき、各セル(PSCellまたはSCGSCell)に係わる端末動作、または各プロトコル階層(例:SDAP階層、PDCP階層、RLC階層、MAC階層またはPHY階層)に係わる端末動作が提案される。
【0655】
1>もし二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、追加するか、活性化させるか、再開するか、変更するかあるいは再設定するための設定情報または指示子(例:PDCCHのDCI、MAC制御情報またはRRCメッセージによる)を端末が受信するか、あるいはセルグループの以前状態が、非活性化状態であったか、あるいは端末が連結モードにあったならば、端末は、次の手続きのうちの少なくとも一部を遂行する。
【0656】
2>上位階層(例:RRC階層)は、設定情報または指示子を、下位階層(例:PDCP階層、RLC階層、MAC階層またはPHY階層)に指示する。
【0657】
2>PSCellに対する端末の動作:端末は、設定情報または指示子を受信すれば、PSCellを活性化状態に維持し、PSCellの下向きリンク部分帯域幅をRRCメッセージによって設定された一般部分帯域幅(例:最初の活性化部分帯域幅、または休眠部分帯域幅ではない部分帯域幅)、あるいは最後に活性化させた部分帯域幅に活性化させ、活性化された部分帯域幅における端末動作を遂行する。または端末は、設定情報または指示子を受信すれば、PSCellを活性化状態に維持し、PSCellのPDCCHモニタリング周期またはDRX設定周期を、第1DRX設定情報を基に、短い周期に再設定または転換してPDCCHモニタリングを行い、活性化セルの端末動作を遂行する。それにより、端末は、PSCellに対する動作を遂行し、早くセルグループまたはセルからスケジューリング指示を受信し、データ送信またはデータ受信を始める。また、端末は、さらに早くセルグループまたはセルからスケジューリング指示を受信し、データ送信またはデータ受信を始めるために、RRCメッセージによって設定された第1チャネル測定設定情報を基に、多数、または頻繁なチャネル信号を測定し、早くチャネル測定報告を基地局に、その測定結果を報告する。所定の条件を満足すれば、端末は、さらに第2チャネル測定設定情報を基に、チャネル信号を測定し、基地局に測定結果を報告する。
【0658】
2>セカンダリセルグループのSCellに対する端末動作:端末は、設定情報または指示子を受信すれば、セカンダリセルグループのSCellを活性化させ、下向きリンク部分帯域幅または上向きリンク部分帯域幅を、RRCメッセージによって設定された部分帯域幅(例:最初の活性化部分帯域幅)に活性化させ、活性化されたSCellまたは部分帯域幅の端末動作を遂行する。または端末は、設定情報または指示子を受信すれば、もしセカンダリセルグループのSCellに、休眠部分帯域幅が設定された場合、SCellは、活性化状態に維持し、SCellの下向きリンク部分帯域幅を、RRCメッセージによって設定された部分帯域幅(例:最初の活性化部分帯域幅)に活性化させ、活性化された部分帯域幅における端末動作を遂行するか、あるいはもしセカンダリセルグループのSCellに、休眠部分帯域幅が設定されていない場合、SCellを活性化状態に転換し、下向きリンク部分帯域幅または上向きリンク部分帯域幅を、RRCメッセージによって設定された部分帯域幅(例:最初の活性化部分帯域幅)に活性化させ、活性化されたSCellまたは部分帯域幅の端末動作を遂行する。または端末は、設定情報または指示子を受信すれば、設定情報または指示子を含むメッセージによって設定されたSCell設定情報または指示子により、SCellの状態または部分帯域幅のスイッチング、活性化または非活性化を決定し、端末動作を遂行する。
【0659】
2>セカンダリセルグループに対するMAC階層の端末動作:端末は、設定情報または指示子を受信すれば、MAC階層につき、初期化手続き(MAC reset)を遂行する(例:MAC階層に設定された設定情報を初期化または解除し、設定されたタイマを中止または初期化させるか、あるいはHARQ手続きも、中止または初期化させる)。例えば、端末と基地局との信号同期の有効性を指示するTAT(timing advance timer)タイマが中止または満了されたと考慮する。または端末は、設定情報または指示子を受信すれば、MAC部分初期化手続きを遂行する(あるいは、設定情報または指示子を含むメッセージに、MAC部分初期化手続きを指示する指示子が含まれている場合、MAC部分初期化手続きを遂行する)。例えば、端末と基地局との信号同期の有効性を指示するTAT(timing advance timer)タイマを続けて維持するか、あるいは再伝送中であるHARQ再伝送を続けて遂行する。または、MAC階層については、何らの手続きも遂行せず、現在設定を維持する。また、もし上位階層(例:RRC階層)から、ランダムアクセス手続きをトリガリングせよという指示を受信するか、あるいはTATタイマが中止されたり満了されたりするならば、端末は、ランダムアクセス手続きをトリガリングする。
【0660】
または、TATタイマが中止されていないか、あるいは満了されていないのであるならば、ランダムアクセス手続きをトリガリングしないか、あるいは遂行しない。なぜならば、TATタイマが駆動中であるならば、セカンダリセルグループと信号との同期が合うか、あるいは維持されているために、不必要なランダムアクセス手続きを遂行することになるためである。または、基地局が、PDCCHの指示により、ランダムアクセス手続きをトリガリングした場合、端末は、ランダムアクセス手続きをトリガリングし、TA(timing advance)値を設定または調整するか、あるいはTAタイマを始める。端末は、ランダムアクセス手続きを完了した後、セカンダリセルグループを再開または活性化させ、データ送信またはデータ受信を再び始める。端末は、ランダムアクセス手続きとして、CBRA(contention based random access)手続きを遂行する。または、ランダムアクセス手続きを遂行するとき、セルグループの活性化または再開を指示するメッセージ(または、以前に受信したメッセージ)で指定されたランダムアクセス設定情報(dedicated RACH configまたはdedicated preamble)が設定(または、包含)されているならば、CFRA(contention free random access)手続きを遂行するか、あるいはセルグループの活性化または再開を指示するメッセージ(または、以前に受信したメッセージ)で指定されたランダムアクセス設定情報(dedicated RACH configまたはdedicated preamble)が設定(または、包含)されていないのであるならば、CBRA(contention based random access)手続きを遂行するか、あるいはランダムアクセス手続きを遂行しない。
【0661】
セルグループ(例:セカンダリセルグループ)を活性化させるように設定(または、指示)された場合(または、セルグループの状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば)、端末は、MAC階層を初期化(MAC reset)する。MAC階層初期化(MAC reset)手続きは、端末がランダムアクセス手続きを遂行するか、あるいは遂行しないかということを決定した後、ランダムアクセス手続きをトリガリングした後、ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき(または、完了した後)、またはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを成功裏に活性化させたとき(例:PDCCHの成功裏の受信、または伝送資源受信)、遂行する。なぜならば、セルグループを活性化させるとき、まず、MAC階層を初期化させることになれば、セルグループあるいはPTAG(または、PSCell)と連結されたTAT(time alignment timer)タイマが満了したと見なすことになり、本開示において提案されたランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きを遂行することができないためである(すなわち、TATタイマが駆動中であってこそ、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させうる)。
【0662】
または、MAC階層初期化手続きの代わりに、MAC階層の部分初期化手続き(partial MAC reset)を遂行する。提案されたように、MAC階層を初期化させるか、あるいは部分初期化していないのであるならば、端末の下向きリンクバッファに保存されているデータが消されて(flush)おらず、追って(例:セルグループを活性化させたとき、またはその後)データを受信するとき、ソフトコンバイニングでエラーが生じうるか、あるいは上向きリンクバッファ(例:メッセージ3バッファまたはメッセージAバッファ)にあるデータが消されておらず、追って(例:セルグループを活性化させたとき、またはその後)データを送信するとき、古いデータが送信されてエラーが生じうる。
【0663】
2>セカンダリセルグループに設定されたDRB(data radio bearer)に係わる動作:端末は、設定情報または指示子を受信すれば、セカンダリセルグループに含まれているDRB(あるいは、SN(SCG) terminated DRB、SCGにPDCP階層が設定されたDRB、RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラ)を再開する。例えば、マスターセルグループに、PDCP階層が設定されたスプリットベアラ(1層のRLC階層は、マスターセルグループに設定され、他の1層のRLC階層は、セカンダリセルグループに設定されたベアラ)については、設定情報または指示子を含むRRCメッセージに、セカンダリセルグループに設定されたRLC階層の再樹立手続きをトリガリングする指示子(reestablishRLC)が共に含まれるか、あるいは端末は、セカンダリセルグループに設定されたRLC階層につき、再樹立手続きを遂行する。
【0664】
例えば、セカンダリセルグループにPDCP階層が設定されたスプリットベアラ(1層のRLC階層は、マスターセルグループに設定され、他の1層のRLC階層は、セカンダリセルグループに設定されたベアラ)については、設定情報または指示子を含むRRCメッセージに、マスターセルグループに設定されたRLC階層の再樹立手続きをトリガリングする指示子(reestablishRLC)が共に含まれるか、セカンダリセルグループに設定されたPDCP階層において、PDCP再樹立手続き(reestablishPDCP)またはPDCP再開手続き(PDCPresume)をトリガリングする指示子が共に含まれるか、端末は、マスターセルグループに設定されたRLC階層につき、再樹立手続きを遂行するか、あるいはセカンダリセルグループに設定されたPDCP階層において、PDCP再樹立手続きまたはPDCP再開手続き(PDCPresume)を遂行する。
【0665】
例えば、セカンダリセルグループに設定されたベアラについては、ベアラを再開するか、RRC階層からPDCP階層に、PDCP再樹立手続きまたはPDCP再開手続きをトリガリングせよと指示するか、あるいはPDCP階層において、PDCP再樹立手続きまたはPDCP再開手続き(PDCPresume)を遂行する。端末は、セカンダリセルグループに設定されたベアラ(または、RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラ)につき、第1PDCP再開手続きをトリガリングするか、あるいはPDCP階層において、第1PDCP再開手続きを遂行する。または端末は、セカンダリセルグループを活性化させるか、あるいは再開したとき、同じ保安キーでもって互いに異なるデータを伝送して生じる保安イシュー問題を解決するために、セカンダリセルグループに設定されたベアラ(あるいは、RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラ)につき、第2PDCP再開手続きをトリガリングするか、あるいはPDCP階層において、第2PDCP再開手続きを遂行する。または、上位階層において、PDCP階層再開手続きをトリガリングした場合は、第1PDCP再開手続きをトリガリングして遂行し、上位階層において、PDCP階層再開手続きをトリガリングするか、あるいはセルグループ(または、セル)を活性化または再開させる指示子を指示した場合には、第2PDCP再開手続きをトリガリングして遂行する。
【0666】
または、同じ保安キーでもって、互いに異なるデータを伝送して生じる保安イシュー問題を解決するために、基地局は、セルグループ(または、セル)を活性化または再開させる指示子を指示した場合には、セルグループ(または、セル)を活性化または再開させる指示子を含むRRCメッセージに、保安キー設定情報(例:sk-counter)を含め、新たな保安キーを設定し、保安キーを変更またはアップデートするか、あるいはセカンダリセルグループに設定されたベアラ(あるいは、RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラ)の保安キーを変更またはアップデートするために、PDCP再樹立手続き指示子をRRCメッセージに含めるか、あるいは端末は、ベアラにつき、PDCP再樹立手続きを遂行する。または、もしセルグループを再開または活性化させよという指示を含むメッセージに、保安設定情報が含まれている場合、保安設定情報変更(または、アップデート)が指示された場合、または第1PDCP再開手続きを指示する指示子が含まれている場合、端末は、セカンダリセルグループに設定されたベアラ(あるいは、RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラ)につき、第1PDCP再開手続きをトリガリングするか、あるいはPDCP階層において、第1PDCP再開手続きを遂行する。
【0667】
しかしながら、もしセルグループを再開または活性化させよという指示を含むメッセージに、保安設定情報が含まれていない場合、保安設定情報変更(または、アップデート)が指示されていない場合、または第2PDCP再開手続きを指示する指示子が含まれている場合、端末は、セカンダリセルグループを活性化させるか、あるいは再開したとき、同じ保安キーでもって、互いに異なるデータを伝送して生じる保安イシュー問題を解決するために、セカンダリセルグループに設定されたベアラ(あるいは、RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラ)につき、第2PDCP再開手続きをトリガリングするか、あるいはPDCP階層において、第2PDCP再開手続きを遂行する。提案された方法は、セルグループを中止または非活性化させよという指示を含むメッセージが受信したとき、遂行される。また、提案された方法は、SCGベアラ(SCGにPDCP階層を置いているベアラ、またはSCG terminated bearer)に適用される。
【0668】
2>セカンダリセルグループに設定されたSRB(signalling radio bearer)に係わる動作:端末は、設定情報または指示子を受信し、PSCellを活性化させるか、PSCellの活性化された下向きリンク部分帯域幅が、休眠部分帯域幅ではない一般部分帯域幅であるか、あるいは活性化されているPSCellが第1DRX設定情報を基に、長い周期でPDCCHをモニタリングするならば、セカンダリセルグループに含まれているSRB(または、SN(SCG) terminated SRB、あるいはSCGにPDCP階層が設定されたSRBまたはSRB3)を続けて維持する(例:端末がセカンダリ基地局と続けて制御メッセージを送信または受信する)。または、セカンダリセルグループに設定されたSRBに保存された古いデータ(例:PDCP SDUまたはPDCP PDU)を廃棄するために、データ廃棄手続き(例:PDCP階層に対する廃棄指示、またはRLC再樹立手続き)を遂行する。または端末は、設定情報または指示子を受信すれば、セカンダリセルグループに含まれているSRB(または、SN(SCG) terminated SRB、あるいはSCGにPDCP階層が設定されたSRBまたはSRB3)を再開する。
【0669】
または、セカンダリセルグループに設定されたSRBに保存された古いデータ(例:PDCP SDUまたはPDCP PDU)を廃棄するために、データ廃棄手続き(例:PDCP階層に対する廃棄指示、またはRLC再樹立手続き)を遂行する。例えば、マスターセルグループに、PDCP階層が設定されたスプリットベアラ(1層のRLC階層は、マスターセルグループに設定され、他の1層のRLC階層は、セカンダリセルグループに設定されたベアラ)については、設定情報または指示子を含むRRCメッセージに、セカンダリセルグループに設定されたRLC階層の再樹立手続きをトリガリングする指示子(reestablishRLC)が共に含まれるか、あるいは端末は、セカンダリセルグループに設定されたRLC階層につき、再樹立手続きを遂行する。
【0670】
例えば、セカンダリセルグループにPDCP階層が設定されたスプリットベアラ(1層のRLC階層は、マスターセルグループに設定され、他の1層のRLC階層は、セカンダリセルグループに設定されたベアラ)については、設定情報または指示子を含むRRCメッセージに、マスターセルグループに設定されたRLC階層の再樹立手続きをトリガリングする指示子(reestablishRLC)が共に含まれるか、セカンダリセルグループに設定されたPDCP階層において、PDCP再樹立手続き(reestablishPDCP)またはPDCP再開手続き(PDCPresume)をトリガリングする指示子が共に含まれるか、端末は、マスターセルグループに設定されたRLC階層につき、再樹立手続きを遂行するか、あるいはセカンダリセルグループに設定されたPDCP階層において、PDCP再樹立手続きまたはPDCP再開手続き(PDCPresume)を遂行する。
【0671】
例えば、セカンダリセルグループに設定されたベアラについては、ベアラを再開するか、RRC階層からPDCP階層に、PDCP再樹立手続きまたはPDCP再開手続きをトリガリングせよと指示するか、あるいはPDCP階層において、PDCP再樹立手続きまたはPDCP再開手続き(PDCPresume)を遂行する。端末は、セカンダリセルグループに設定されたベアラにつき、第1PDCP再開手続きをトリガリングするか、あるいはPDCP階層において、第1PDCP再開手続きを遂行する。
【0672】
または端末は、セカンダリセルグループを活性化させるか、あるいは再開したとき、同じ保安キーでもって、互いに異なるデータを伝送して生じる保安イシュー問題を解決するために、セカンダリセルグループに設定されたベアラにつき、第2PDCP再開手続きをトリガリングするか、あるいはPDCP階層において、第2PDCP再開手続きを遂行する。または、上位階層において、PDCP階層再開手続きをトリガリングした場合は、第1PDCP再開手続きをトリガリングして遂行し、上位階層において、PDCP階層再開手続きをトリガリングするか、あるいはセルグループ(または、セル)を活性化または再開させる指示子を指示した場合には、第2PDCP再開手続きをトリガリングして遂行する。
【0673】
または、同じ保安キーでもって、互いに異なるデータを伝送して生じる保安イシュー問題を解決するために、基地局は、セルグループ(または、セル)を活性化または再開させる指示子を指示した場合には、セルグループ(または、セル)を活性化または再開させる指示子を含むRRCメッセージに、保安キー設定情報(例:sk-counter)を含め、新たな保安キーを設定し、保安キーを変更またはアップデートするか、あるいはセカンダリセルグループに設定されたベアラの保安キーを変更またはアップデートするために、PDCP再樹立手続き指示子をRRCメッセージに含めるか、あるいは端末は、ベアラにつき、PDCP再樹立手続きを遂行する。または、もしセルグループを再開または活性化させよという指示を含むメッセージに、保安設定情報が含まれている場合、保安設定情報変更(または、アップデート)が指示された場合、または第1PDCP再開手続きを指示する指示子が含まれている場合、端末は、セカンダリセルグループに設定されたベアラにつき、第1PDCP再開手続きをトリガリングするか、あるいはPDCP階層において、第1PDCP再開手続きを遂行する。
【0674】
しかしながら、もしセルグループを再開または活性化させよという指示を含むメッセージに、保安設定情報が含まれていない場合、保安設定情報変更(または、アップデート)が指示されていない場合、または第2PDCP再開手続きを指示する指示子が含まれている場合、端末は、セカンダリセルグループを活性化させるか、あるいは再開したとき、同じ保安キーでもって、互いに異なるデータを伝送して生じる保安イシュー問題を解決するために、セカンダリセルグループに設定されたベアラにつき、第2PDCP再開手続きをトリガリングするか、あるいはPDCP階層において、第2PDCP再開手続きを遂行する。提案された方法は、セルグループを中止または非活性化させよという指示を含むメッセージが受信したとき、遂行される。また、提案された方法は、SCGベアラ(SCGにPDCP階層を置いているベアラ、またはSCG terminated bearer)に適用される。
【0675】
2>セカンダリセルグループのPUCCH SCellに対する端末動作:端末は、設定情報または指示子を受信すれば、セカンダリセルグループのPUCCH SCellを活性化させ、下向きリンク部分帯域幅または上向きリンク部分帯域幅を、RRCメッセージによって設定された部分帯域幅(例:最初の活性化部分帯域幅)に活性化させ、活性化されたSCellまたは部分帯域幅の端末動作を遂行する。または端末は、設定情報または指示子を受信すれば、もしセカンダリセルグループのPUCCH SCellに、休眠部分帯域幅が設定された場合、SCellは、活性化状態に維持し、SCellの下向きリンク部分帯域幅を、RRCメッセージによって設定された部分帯域幅(例:最初の活性化部分帯域幅)に活性化させ、活性化された部分帯域幅における端末動作を遂行するか、あるいはもしセカンダリセルグループのSCellに、休眠部分帯域幅が設定されていない場合、SCellを活性化状態に転換し、下向きリンク部分帯域幅または上向きリンク部分帯域幅を、RRCメッセージによって設定された部分帯域幅(例:最初の活性化部分帯域幅)に活性化させ、活性化されたSCellまたは部分帯域幅の端末動作を遂行する。
【0676】
または端末は、設定情報または指示子を受信すれば、設定情報または指示子を含むメッセージによって設定されたSCell設定情報または指示子により、SCellの状態または部分帯域幅のスイッチング、活性化または非活性化を決定し、端末動作を遂行する。または端末は、設定情報または指示子を受信すれば、PUCCH SCellにつき、RRCメッセージによって設定された第1DRX設定情報(例:第2DRX設定情報を中止し、第1DRX設定情報でもって再設定する)を適用し、PDCCHのモニタリングを行うことができれば、活性化されたSCellにおける端末動作を遂行する。
【0677】
2>端末は、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、追加するか、活性化させるか、再開するか、変更するか、あるいは再設定したという指示子を、マスターセルグループまたはセカンダリセルグループに伝送し、指示子は、物理的な信号(例:HARQ ACKまたはNACK、あるいは新たな伝送資源)、MAC制御情報、またはRRCメッセージでもって、端末がセカンダリセルグループ(または、基地局)、またはマスターセルグループ(または、基地局)に伝送する。
【0678】
2>端末は、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、再開するか、活性化させるか、あるいは追加せよという指示子を受信するか、セルグループの以前状態が、非活性化状態であったか、あるいは端末が連結モードにあったならば、端末は、設定されたSCGベアラ、SCGRLC階層と連結されたベアラ、SCGスプリットベアラ、またはMCGベアラまたはMCGスプリットベアラにつき、PDCP階層において、PDCP状態報告をトリガリングし、基地局に報告するのである。なぜならば、PDCP状態報告を伝送し、端末と基地局との間で遺失されたデータ、またはウィンドウ変数の状態を確認するようにし、送信ウィンドウ間または受信ウィンドウ間の同期を合わせるようにする。
【0679】
1>もし二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、解除するか、非活性化させるか、再設定するか、あるいは中止するための設定情報または指示子(例:PDCCHのDCI、MAC制御情報またはRRCメッセージによる)を端末が受信するか、セルグループの以前状態が活性化状態であったか、あるいは端末が連結モードにあったならば、端末は、次の手続きのうちの一部を遂行する。
【0680】
2>上位階層(例:RRC階層)は、設定情報または指示子を、下位階層(例:PDCP階層、RLC階層、MAC階層またはPHY階層)に指示する。
【0681】
2>PSCellに対する端末の動作:端末は、設定情報または指示子を受信すれば、PSCellを活性化状態に維持し、PSCellの下向きリンク部分帯域幅を、RRCメッセージによって設定された休眠部分帯域幅に活性化させ、休眠部分帯域幅における端末動作を遂行する。または端末は、設定情報または指示子を受信すれば、PSCellを活性化状態に維持し、PSCellのPDCCHモニタリング周期またはDRX設定周期を、第2DRX設定情報を基に、非常に長い周期に再設定または転換し、PDCCHモニタリングを行い、活性化セルの端末動作を遂行する。または端末は、設定情報または指示子を受信すれば、PSCellを非活性化させ、非活性化セルの端末動作を遂行する。そのような方法により、PSCellに対する端末動作を遂行し、端末のパワー消耗を減らしうる。
【0682】
2>セカンダリセルグループのSCellに対する端末動作:端末は、設定情報または指示子を受信すれば、セカンダリセルグループのSCellを非活性化させ、非活性化されたSCellの端末動作を遂行する。または端末は、設定情報または指示子を受信すれば、もしセカンダリセルグループのSCellに、休眠部分帯域幅が設定された場合、SCellは、活性化状態に維持し、SCellの下向きリンク部分帯域幅を休眠部分帯域幅に活性化させ、休眠部分帯域幅における端末動作を遂行するか、あるいはもしセカンダリセルグループのSCellに、休眠部分帯域幅が設定されていない場合、SCellを非活性化状態に転換し、非活性化されたセルまたは部分帯域幅における端末動作を遂行する。または端末は、設定情報または指示子を受信すれば、設定情報または指示子を含むメッセージによって設定されたSCell設定情報または指示子により、SCellの状態または部分帯域幅のスイッチング、活性化または非活性化を決定し、端末動作を遂行する。
【0683】
2>セカンダリセルグループに対するMAC階層の端末動作:端末は、設定情報または指示子を受信すれば、MAC階層につき、初期化手続き(MAC reset)を遂行する(例:MAC階層に設定された設定情報を初期化または解除し、設定されたタイマを中止または初期化させるか、あるいはHARQ手続きも、中止または初期化させる)。例えば、端末と基地局との信号同期の有効性を指示するTAT(timing advance timer)タイマが中止または満了されたと考慮する。または、MAC階層の初期化手続きによるデータ遺失を防止するために、端末は、設定情報または指示子を受信すれば、MAC部分初期化手続きを遂行する(あるいは、設定情報または指示子を含むメッセージに、MAC部分初期化手続きを指示する指示子が含まれている場合、MAC部分初期化手続きを遂行する)。例えば、端末と基地局との信号同期の有効性を指示するTAT(timing advance timer)タイマを続けて維持するか、あるいは再伝送中であるHARQ再伝送を続けて遂行する。
【0684】
または、MAC階層については、何らの手続きも遂行せず、現在設定を維持する。TATタイマを続けて維持する場合、もしTATタイマが満了するならば、端末は、セカンダリセルグループが中止または非活性化された場合にも、ランダムアクセス手続きを遂行し、TA(timing advance)をさらに調整または設定する。端末は、ランダムアクセス手続きを遂行するとき、指示子でもって、TAを調整するためのランダムアクセス手続きであったということを、基地局に指示(例:バッファ状態報告(MAC制御情報)を含めて伝送し、伝送するデータがないということを指示するか、あるいは新たな指示子を導入する)するか、基地局は、ランダムアクセス手続きを完了した後、端末に、さらにセルグループを中止または非活性化させよという指示を含むメッセージを伝送するか、あるいは端末は、ランダムアクセス手続きを完了した後、セルグループを中止または非活性化された状態に維持する(または、基地局の指示なしに、自らセルグループを中止または非活性化された状態に維持する)。
【0685】
または、TATタイマを続けて維持する場合、もしTATタイマが満了するならば、基地局においても、同じTATタイマを駆動しているために、マスターセルグループまたはセカンダリセルグループを、セル(PCell、SCellまたはPSCell)を介して、端末にランダムアクセス手続き(TA調整または再設定のために)をトリガリングするか、あるいはセルグループを再開または活性化させよという指示子を含むメッセージを伝送する。セルグループ(例:セカンダリセルグループ)を活性化させるように設定(または、指示)された場合(または、セルグループの状態が、非活性化状態に設定されていないのであるならば)、端末は、MAC階層を初期化(MAC reset)する。MAC階層初期化(MAC reset)手続きは、端末がランダムアクセス手続きを遂行するか、あるいは遂行しないかということを決定した後、ランダムアクセス手続きをトリガリングした後、ランダムアクセス手続きを成功裏に完了したとき(または、完了した後)、またはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させるか、あるいはランダムアクセス手続きなしに、セルグループを成功裏に活性化させたとき(例:PDCCHの成功裏の受信、または伝送資源受信)、遂行する。なぜならば、セルグループを活性化させるとき、まず、MAC階層を初期化させることになれば、セルグループあるいはPTAG(または、PSCell)と連結されたTAT(time alignment timer)タイマが満了したと見なすことになり、本開示において提案されたランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させる手続きを遂行することができないためである(すなわち、TATタイマが駆動中であってこそ、ランダムアクセス手続きなしに、セルグループを活性化させうる)。
【0686】
または、MAC階層初期化手続きの代わりに、MAC階層の部分初期化手続き(partial MAC reset)を遂行する。提案されたように、MAC階層を初期化させるか、あるいは部分初期化していないのであるならば、端末の下向きリンクバッファに保存されているデータが消されて(flush)おらず、追って(例:セルグループを活性化させたとき、またはその後)データを受信するとき、ソフトコンバイニングでエラーが生じるか、あるいは上向きリンクバッファ(例:メッセージ3バッファまたはメッセージAバッファ)にあるデータが消されておらず、追って(例:セルグループを活性化させたとき、またはその後)データを送信するとき、古いデータが送信されてエラーが生じる。
2
【0687】
>セカンダリセルグループに設定されたDRB(data radio bearer)(あるいは、RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラ)に係わる動作:端末は、設定情報または指示子を受信すれば、セカンダリセルグループに含まれているDRB(あるいは、SN(SCG) terminated DRB、SCGにPDCP階層が設定されたDRB、RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラ)を中止する。例えば、マスターセルグループに、PDCP階層が設定されたスプリットベアラ(1層のRLC階層は、マスターセルグループに設定され、他の1層のRLC階層は、セカンダリセルグループに設定されたベアラ)については、設定情報または指示子を含むRRCメッセージに、セカンダリセルグループに設定されたRLC階層の再樹立手続きをトリガリングする指示子(reestablishRLC)が共に含まれるか、マスターセルグループに設定されたPDCP階層に、PDCPデータ復旧手続き(PDCP data recovery)をトリガリングする指示子が共に含まれるか、端末は、セカンダリセルグループに設定されたRLC階層につき、再樹立手続きを遂行するか、あるいはマスターセルグループに設定されたPDCP階層において、PDCPデータ復旧手続き(PDCP data recovery)を遂行する。例えば、セカンダリセルグループにPDCP階層が設定されたスプリットベアラ(1層のRLC階層は、マスターセルグループに設定され、他の1層のRLC階層は、セカンダリセルグループに設定されたベアラ)については、設定情報または指示子を含むRRCメッセージに、マスターセルグループに設定されたRLC階層の再樹立手続きをトリガリングする指示子(reestablishRLC)が共に含まれるか、セカンダリセルグループに設定されたPDCP階層において、PDCP再樹立手続き(reestablishPDCP)またはPDCP中止手続き(PDCPsuspend)をトリガリングする指示子が共に含まれるか、端末は、マスターセルグループに設定されたRLC階層につき、再樹立手続きを遂行するか、あるいはセカンダリセルグループに設定されたPDCP階層において、PDCP再樹立手続きまたはPDCP中止手続き(PDCPsuspend)を遂行する。
【0688】
例えば、セカンダリセルグループに設定されたベアラ(あるいは、RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラ)については、ベアラを中止するか、RRC階層からPDCP階層に、PDCP再樹立手続きまたはPDCP中止手続きをトリガリングせよと指示するか、あるいはPDCP階層において、PDCP再樹立手続きまたはPDCP中止手続き(PDCPsuspend)を遂行する。端末は、セカンダリセルグループに設定されたベアラ(あるいは、RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラ)につき、第1PDCP中止手続きをトリガリングするか、あるいはPDCP階層で第1PDCP中止手続きを遂行する。
【0689】
または端末は、セカンダリセルグループを活性化させるか、あるいは再開したとき、同じ保安キーでもって、互いに異なるデータを伝送して生じる保安イシュー問題を解決するために、セカンダリセルグループに設定されたベアラ(あるいは、RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラ)につき、第2PDCP中止手続きをトリガリングするか、あるいはPDCP階層において、第2PDCP中止手続きを遂行する。
【0690】
または上位階層において、PDCP階層中止手続きをトリガリングした場合は、第1PDCP中止手続きをトリガリングして遂行し、上位階層において、PDCP階層中止手続きをトリガリングするか、あるいはセルグループ(または、セル)を非活性化または中止する指示子を指示した場合には、第2PDCP中止手続きをトリガリングして遂行する。
【0691】
または、もしセルグループを中止または非活性化させよという指示を含むメッセージに、保安設定情報が含まれている場合、保安設定情報変更(または、アップデート)が指示された場合、または第1PDCP中止手続きを指示する指示子が含まれている場合、端末は、セカンダリセルグループに設定されたベアラ(あるいは、RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラ)につき、第1PDCP中止手続きをトリガリングするか、あるいはPDCP階層において、第1PDCP中止手続きを遂行する。しかしながら、もしセルグループを中止または非活性化させよという指示を含むメッセージに、保安設定情報が含まれていない場合、保安設定情報変更(または、アップデート)が指示されていない場合、または第2PDCP中止手続きを指示する指示子が含まれている場合、端末は、セカンダリセルグループを活性化させるか、あるいは再開したとき、同じ保安キーでもって、互いに異なるデータを伝送して生じる保安イシュー問題を解決するために、セカンダリセルグループに設定されたベアラ(あるいは、RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラ)につき、第2PDCP中止手続きをトリガリングするか、あるいはPDCP階層において、第2PDCP中止手続きを遂行する。提案された方法は、セルグループを再開または活性化させよという指示を含むメッセージが受信したとき、遂行される。また、提案された方法は、SCGベアラ(SCGにPDCP階層を置いているベアラ、またはSCG terminated bearer)に適用される。
【0692】
2>セカンダリセルグループに設定されたSRB(signalling radio bearer)に係わる動作:端末は、設定情報または指示子を受信し、PSCellを活性化させるか、PSCellの活性化された下向きリンク部分帯域幅が、休眠部分帯域幅ではない一般部分帯域幅であるか、あるいは活性化されているPSCellが、第2DRX設定情報を基に、長い周期でPDCCHをモニタリングするならば、セカンダリセルグループに含まれているSRB(または、SN(SCG) terminated SRB、あるいはSCGにPDCP階層が設定されたSRBまたはSRB3)を中止せずに続けて維持する(例:端末がセカンダリ基地局と続けて制御メッセージを送信または受信する)。または、セカンダリセルグループに設定されたSRBに保存された古いデータ(例:PDCP SDUまたはPDCP PDU)を廃棄するために、データ廃棄手続き(例:PDCP階層に対する廃棄指示、またはRLC再樹立手続き)を遂行する。または端末は、設定情報または指示子を受信すれば、セカンダリセルグループに含まれているSRB(または、SN(SCG) terminated SRB、あるいはSCGにPDCP階層が設定されたSRBまたはSRB3)を中止する。または、セカンダリセルグループに設定されたSRBに保存された古いデータ(例:PDCP SDUまたはPDCP PDU)を廃棄するために、データ廃棄手続き(例:PDCP階層に対する廃棄指示、またはRLC再樹立手続き)を遂行する。
【0693】
例えば、マスターセルグループに、PDCP階層が設定されたスプリットSRBベアラ(1層のRLC階層は、マスターセルグループに設定され、他の1層のRLC階層は、セカンダリセルグループに設定されたベアラ)については、設定情報または指示子を含むRRCメッセージに、セカンダリセルグループに設定されたRLC階層の再樹立手続きをトリガリングする指示子(reestablishRLC)が共に含まれるか、マスターセルグループに設定されたPDCP階層において、PDCPデータ復旧手続き(PDCP data recovery)をトリガリングする指示子が共に含まれるか、端末は、セカンダリセルグループに設定されたRLC階層につき、再樹立手続きを遂行するか、あるいはマスターセルグループに設定されたPDCP階層において、PDCPデータ復旧手続き(PDCP data recovery)を遂行する。
【0694】
例えば、セカンダリセルグループにPDCP階層が設定されたスプリットベアラ(1層のRLC階層は、マスターセルグループに設定され、他の1層のRLC階層は、セカンダリセルグループに設定されたベアラ)については、設定情報または指示子を含むRRCメッセージに、マスターセルグループに設定されたRLC階層の再樹立手続きをトリガリングする指示子(reestablishRLC)が共に含まれるか、セカンダリセルグループに設定されたPDCP階層において、PDCP再樹立手続き(reestablishPDCP)またはPDCP中止手続き(PDCPsuspend)をトリガリングする指示子が共に含まれるか、端末は、マスターセルグループに設定されたRLC階層につき、再樹立手続きを遂行するか、あるいはセカンダリセルグループに設定されたPDCP階層において、PDCP再樹立手続きまたはPDCP中止手続き(PDCPsuspend)を遂行する。
【0695】
例えば、セカンダリセルグループに設定されたベアラについては、ベアラを中止するか、RRC階層からPDCP階層に、PDCP再樹立手続きまたはPDCP中止手続きをトリガリングせよと指示するか、あるいはPDCP階層において、PDCP再樹立手続きまたはPDCP中止手続き(PDCPsuspend)を遂行する。端末は、セカンダリセルグループに設定されたベアラにつき、第1PDCP中止手続きをトリガリングするか、あるいはPDCP階層において、第1PDCP中止手続きを遂行する。
【0696】
または端末は、セカンダリセルグループを活性化させるか、あるいは再開したとき、同じ保安キーでもって、互いに異なるデータを伝送して生じる保安イシュー問題を解決するために、セカンダリセルグループに設定されたベアラにつき、第2PDCP中止手続きをトリガリングするか、あるいはPDCP階層において、第2PDCP中止手続きを遂行する。
【0697】
または上位階層において、PDCP階層中止手続きをトリガリングした場合は、第1PDCP中止手続きをトリガリングして遂行し、上位階層において、PDCP階層中止手続きをトリガリングするか、あるいはセルグループ(または、セル)を非活性化または中止する指示子を指示した場合には、第2PDCP中止手続きをトリガリングして遂行する。
【0698】
または、もしセルグループを中止または非活性化させよという指示を含むメッセージに、保安設定情報が含まれている場合、保安設定情報変更(または、アップデート)が指示された場合、または第1PDCP中止手続きを指示する指示子が含まれている場合、端末は、セカンダリセルグループに設定されたベアラにつき、第1PDCP中止手続きをトリガリングするか、あるいはPDCP階層において、第1PDCP中止手続きを遂行する。しかしながら、もしセルグループを中止または非活性化させよという指示を含むメッセージに、保安設定情報が含まれていない場合、保安設定情報変更(または、アップデート)が指示されていない場合、または第2PDCP中止手続きを指示する指示子が含まれている場合、端末は、セカンダリセルグループを活性化させるか、あるいは再開したとき、同じ保安キーでもって、互いに異なるデータを伝送して生じる保安イシュー問題を解決するために、セカンダリセルグループに設定されたベアラにつき、第2PDCP中止手続きをトリガリングするか、あるいはPDCP階層において、第2PDCP中止手続きを遂行する。提案された方法は、セルグループを再開または活性化させよという指示を含むメッセージが受信したとき、遂行される。また、提案された方法は、SCGベアラ(SCGにPDCP階層を置いているベアラ、またはSCG terminated bearer)に適用される。
【0699】
2>セカンダリセルグループのPUCCH SCellに対する端末動作:端末は、設定情報または指示子を受信すれば、セカンダリセルグループのPUCCH SCellを非活性化させ、非活性化されたSCellの端末動作を遂行する。または端末は、設定情報または指示子を受信すれば、もしセカンダリセルグループのPUCCH SCellに、休眠部分帯域幅が設定された場合、SCellは、活性化状態に維持し、SCellの下向きリンク部分帯域幅を休眠部分帯域幅に活性化させ、休眠部分帯域幅における端末動作を遂行するか、あるいはもしセカンダリセルグループのPUCCH SCellに、休眠部分帯域幅が設定されていない場合、SCellを非活性化状態に転換し、非活性化されたセルまたは部分帯域幅における端末動作を遂行する。または端末は、設定情報または指示子を受信すれば、設定情報または指示子を含むメッセージによって設定されたSCell設定情報または指示子により、SCellの状態または部分帯域幅のスイッチング、活性化または非活性化を決定し、端末動作を遂行する。または端末は、設定情報または指示子を受信すれば、PUCCH SCellにつき、RRCメッセージによって設定された第2DRX設定情報を適用し、長い周期を基に、PDCCHのモニタリングを行うことができれば、活性化されたSCellにおける端末動作を遂行する。
【0700】
2>端末は、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルに対し、中止、非活性化、解除あるいは変更を遂行したという指示子を、マスターセルグループまたはセカンダリセルグループに伝送し、指示子は、物理的な信号(例:HARQ ACKまたはNACK、あるいは新たな伝送資源)、MAC制御情報、またはRRCメッセージでもって、端末がセカンダリセルグループ(または、基地局)、またはマスターセルグループ(または、基地局)に伝送する。
【0701】
2>端末は、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、中止するか、非活性化させるか、あるいは解除せよという指示子を受信すれば、端末は、設定されたSCGベアラまたはSCGRLC階層と連結されたベアラ、SCGスプリットベアラ、MCGベアラまたはMCGスプリットベアラにつき、PDCP階層において、PDCP状態報告をトリガリングし、基地局に報告する。なぜならば、PDCP状態報告を伝送し、端末と基地局との間で遺失されたデータ、またはウィンドウ変数の状態を確認するようにし、送信ウィンドウ間または受信ウィンドウ間の同期を合わせるようにする。
【0702】
本開示において提案されたMAC階層の初期化手続き(MAC reset)は、次の手続きを端末動作として含む。例えば、上位階層から、MAC階層を初期化せよという指示を受信すれば(または、初期化せよという指示が要請されるならば)、端末のMAC階層は、次の手続きを端末動作で遂行する。しかしながら、本開示において提案されたMAC階層の部分初期化(partial MAC reset)は、次の手続きのうちの一部分であるか、あるいは変更された1つまたは複数個の端末動作を含む。例えば、上位階層から、MAC階層を部分初期化せよという指示を受信すれば(または、部分初期化せよという指示が要請されるならば)、端末のMAC階層は、次の手続きのうちの一部分であるか、あるいは変更された1つまたは複数個の端末動作を含む。MAC階層の初期化手続き、またはMAC階層の部分初期化手続きは、セルグループ別(例:MCGまたはSCG)にそれぞれ指示されるか、あるいは遂行される。例えば、セルグループを非活性化させよという指示子を含む(または、セルグループ状態が、非活性化状態に設定された)RRCメッセージを受信したとき、またはセルグループが以前に活性化状態であったか、あるいは端末がRRC連結モードにあったならば、次の手続きのうちの一部を、MAC階層の部分初期化手続きにおいて遂行するか、あるいはセルグループを活性化させよという指示子を含む(または、セルグループ状態が活性化状態に設定された)RRCメッセージを受信したとき、またはセルグループが以前に非活性化状態であったか、あるいは端末がRRC連結モードにあったならば、次の手続きのうちの残り一部を、MAC階層の部分初期化手続きにおいて遂行する。
【0703】
-各ロジカルチャネル別に設定されたBj値が0に初期化される。Bj値は、各ロジカルチャネルにつき、RRCメッセージによって設定されたPBR(prioritized bit rate)に、T(最後に、Bjが増加した以後に過ぎた時間)を乗じた値ほど、常にLCP(logical channel prioritization)手続きを遂行する前に増加しながら維持する値である。各ロジカルチャネル別に設定されたBj値を0に初期化させる手続きは、セルグループを非活性化させよという指示子を含む(または、セルグループ状態が、非活性化状態に設定された)RRCメッセージを受信したとき、またはセルグループが以前に活性化状態であったか、あるいは端末がRRC連結モードにあったならば、RRC階層において、MAC階層の部分初期化手続きを遂行せよとしたとき、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として遂行される(なぜならば、セルグループが非活性化状態であるときにも、Bj値を増加させ、データ伝送の優先順位を考慮するようにするためである)。または、各ロジカルチャネル別に設定されたBj値を0に初期化させる手続きは、セルグループを活性化させよという指示子を含む(または、セルグループ状態が活性化状態に設定された)RRCメッセージを受信したとき、またはセルグループが以前に非活性化状態であったか、あるいは端末がRRC連結モードにあったならば、RRC階層において、MAC階層の部分初期化手続きを遂行せよとしとき、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として遂行される(なぜならば、セルグループが活性化されるときから、Bj値を増加するようにし、さらに公正にデータ伝送の優先順位を考慮するためである)。
【0704】
-MAC階層において、駆動中であるタイマがあるならば、駆動中のタイマがいずれも中止される。タイマは、データ非活性化タイマ(DataInactivity Timer)(タイマ満了時、RRC遊休モードに遷移する動作を遂行し、データを送信または受信するたびに再開始される)、部分帯域幅非活性化タイマ、またはセルグループ(MCGまたはPCell、あるいはSCGまたはPSCell)と係わるTATタイマを含むものであるか、あるいは中止される。しかしながら、もしセルグループを非活性化させよという指示子を含む(または、セルグループ状態が、非活性化状態に設定された)RRCメッセージを受信したとき、またはセルグループが以前に活性化状態であったか、あるいは端末がRRC連結モードにあったならば、RRC階層において、MAC階層の部分初期化手続きを遂行せよとしたとき、手続き(MAC階層において、駆動中であるタイマがあるならば、駆動中のタイマをいずれも中止)を遂行せず、MAC階層において、駆動中であるタイマがあるならば、セルグループ(SCGまたはPSCell)と係わるTATタイマを除いた他の全てのタイマを中止する手続きを、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として遂行する。MAC階層の部分初期化手続きにおいて、タイマは、データ非活性化タイマ(DataInactivity Timer)(タイマ満了時、RRC遊休モードに遷移する動作を遂行し、データを送信または受信するたびに再開始される)、または部分帯域幅非活性化タイマを含むものであるか、あるいは中止する。
【0705】
-全てのTATタイマが満了したと見なされる。そして、TATタイマが満了するならば、タイマと連結されたか、あるいは設定された全てのサービングセルに係わるHARQバッファを空にする(flush)か、RRC階層に、サービングセルに係わるPUCCH資源またはSRS資源を解除せよと知らせるか、あるいはMAC階層に設定された下向きリンク伝送資源(any configured downlink assignment)または上向きリンク伝送(any configured uplink grants)が解除される。しかしながら、もしセルグループを非活性化させよという指示子を含む(または、セルグループ状態が、非活性化状態に設定された)RRCメッセージを受信したとき、またはセルグループが以前に活性化状態であったか、あるいは端末がRRC連結モードにあったならば、RRC階層において、MAC階層の部分初期化手続きを遂行せよとしたとき、手続き(全てのTATタイマが満了したと見なす)が遂行されず、セルグループ(SCGまたはPSCell)と係わる全てのTATタイマを続けて維持する手続きが、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として遂行される。
【0706】
-全ての上向きリンクHARQ処理手続き(processes)に係わるNDI(new data indicator)値が0に設定される。
【0707】
-進行中のランダムアクセス手続きがあるならば、そのランダムアクセス手続きが中止される。
【0708】
-本開示において提案されたRRCメッセージによって設定された(explicitly signalled)4段階ランダムアクセス手続き(4-step RA(random access) type)または2段階ランダムアクセス手続き(2-step RA type)に係わるCFRA伝送資源(contention-free random access resources)があるならば、CFRA伝送資源が廃棄される。しかしながら、もしまたは以前に、セルグループを非活性化させよという指示子を含む(または、セルグループ状態が、非活性化状態に設定された)RRCメッセージを受信したとき、またはセルグループが以前に活性化状態であったか、端末がRRC連結モードにあったか、あるいはRRCメッセージにおいて、4段階ランダムアクセス手続き(4-step RA(random access) type)または2段階ランダムアクセス手続き(2-step RA type)に係わるCFRA伝送資源が設定(または、包含)されていたならば、RRC階層において、MAC階層の部分初期化手続きを遂行せよとしたとき、CFRA伝送資源に対する廃棄手続きが遂行されず、CFRA伝送資源を続けて維持または保存する手続き(または、セルグループが活性化されたとき、CFRA伝送資源を基に、CFRAランダムアクセス手続きを遂行する)が、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として遂行される。しかしながら、もし端末が、今または以前に、セルグループを非活性化させよという指示子を含む(または、セルグループ状態が、非活性化状態に設定された)RRCメッセージを受信しているとき、またはセルグループが以前に活性化状態であったか、端末がRRC連結モードにあったか、あるいはRRCメッセージにおいて、4段階ランダムアクセス手続き(4-step RA(random access) type)または2段階ランダムアクセス手続き(2-step RA type)に係わるCFRA伝送資源が設定(または、包含)されていないのであるならば、RRC階層において、MAC階層の部分初期化手続きを遂行せよとしたとき、CFRA伝送資源を廃棄手続きが、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として遂行される。または、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として、常時本開示において提案された設定された(explicitly signalled)4段階ランダムアクセス手続き(4-step RA(random access) type)または2段階ランダムアクセス手続き(2-step RA type)に係わるCFRA伝送資源(contention-free random access resources)があるならば、CFRA伝送資源が廃棄される。
【0709】
-メッセージ3(Msg3)バッファが空にされる。
【0710】
-メッセージA(MSGA)バッファが空にされる。
【0711】
-トリガリングされたSR(scheduling request)手続きがあるならば、取り消される。
【0712】
-トリガリングされたBSR(buffer status report)手続きがあるならば、取り消される。
【0713】
-トリガリングされたLBT(listen before talk)手続きがあるならば、取り消される。
【0714】
-トリガリングされたBFR(beam failure recovery)手続きがあるならば、取り消される。
【0715】
-トリガリングされた設定された上向きリンク伝送資源確認(configured uplink grant confirmation)手続きがあるならば、取り消される。
【0716】
-全ての下向きリンクHARQ処理手続き(processes)に係わるソフトバッファが空にされる。
【0717】
-各HARQ処理手続き(process)において、あるTB(transmission block)につき、次に受信する伝送(または、伝送資源)が最も最初の伝送(または、伝送資源)と考慮される。
【0718】
-臨時セル識別子(temporary C-RNTI)があるならば、臨時セル識別子は、解除される
【0719】
-全てのビーム失敗カウンタ変数(BFI_COUNTER)が初期化(例:0に値を設定する)される。しかしながら、もしセルグループを非活性化させよという指示子を含む(または、セルグループ状態が、非活性化状態に設定された)RRCメッセージを受信したとき、またはセルグループが以前に活性化状態であったか、端末がRRC連結モードにあったか、RRCメッセージに、RLM手続きまたはビーム失敗探知(BFD)手続きを遂行せよという設定情報があるか、RLM手続きまたはビーム失敗探知手続きの関連設定情報において、現在(または、以前)活性化ビーム(TCI state)、または現在(または、以前)活性化部分帯域幅において、RLM手続きまたはビーム失敗探知手続きを続けて遂行するように設定されるか、あるいは以前に使用したビームまたは部分帯域幅において、新たな他のビームや、または新たな他の部分帯域幅に設定(または、変更)されていないのであるならば、RRC階層において、MAC階層の部分初期化手続きを遂行せよとしたとき、手続き(全てのビーム失敗カウンタ変数(BFI_COUNTER)を初期化)が遂行されず、ビーム失敗カウンタ変数(BFI_COUNTER)が維持されるか、あるいは続けて使用される手続きが、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として遂行される(なぜならば、ビームまたは部分帯域幅を続けて使用する場合、初期化手続きを遂行すれば、ビーム失敗またはRLM探知が、カウンタ変数値初期化において遅くなるためである)。しかしながら、もしセルグループを非活性化させよという指示子を含む(または、セルグループ状態が、非活性化状態に設定された)RRCメッセージが受信されたとき、またはセルグループが以前に活性化状態であったか、端末がRRC連結モードにあったか、RRCメッセージに、RLM手続きまたはビーム失敗探知(BFD)手続きを遂行せよという設定情報がないか、RRCメッセージに、RLM手続きまたはビーム失敗探知(BFD)手続きを遂行せよという設定情報があり、RLM手続きまたはビーム失敗探知手続きの関連設定情報において、現在(または、以前)活性化ビーム(TCI state)、または現在(または、以前)活性化部分帯域幅において、RLM手続きまたはビーム失敗探知手続きを続けて遂行するように設定されていないか、あるいは以前に使用したビームまたは部分帯域幅において、新たな他のビームや、または新たな他の部分帯域幅に設定(または、再設定または変更)されているならば、RRC階層において、MAC階層の部分初期化手続きを遂行せよとしたとき、手続き(全てのビーム失敗カウンタ変数(BFI_COUNTER)を初期化)が、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として遂行される(なぜならば、ビームまたは部分帯域幅が変更された場合、初期化手続きを行わなければ、カウンタ変数値維持のために、ビーム失敗またはRLM探知が、かなり早く生じるためである)。または、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として、常時全てのビーム失敗カウンタ変数(BFI_COUNTER)が初期化される。
【0720】
-全てのLBTカウンタ変数(LBT_COUNTER)が初期化される。
【0721】
本開示において提案されたMAC階層の部分初期化(partial MAC reset)は、次の手続きのうち、1つまたは複数個の端末動作を含む。例えば、上位階層から、MAC階層を部分初期化せよという指示を受信すれば(または、部分初期化せよという指示が要請されるならば)、端末のMAC階層は、次の手続きのうち、1つまたは複数個の端末動作を含む。本開示において提案されるMAC階層の部分初期化の第1実施形態は次の通りである。
【0722】
-各ロジカルチャネル別に設定されたBj値を0に初期化させる手続きは、セルグループを非活性化させよという指示子を含む(または、セルグループ状態が、非活性化状態に設定された)RRCメッセージが受信されたとき、またはセルグループが以前に活性化状態であったか、あるいは端末がRRC連結モードにあったならば、RRC階層において、MAC階層の部分初期化手続きを遂行せよとしたとき、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として遂行される(なぜならば、セルグループが非活性化状態であるときにもBj値を増加するようにし、データ伝送の優先順位を考慮するようにするためである)。または、各ロジカルチャネル別に設定されたBj値を0に初期化させる手続きは、セルグループを活性化させよという指示子を含む(または、セルグループ状態が活性化状態に設定された)RRCメッセージが受信されたとき、またはセルグループが以前に非活性化状態であったか、あるいは端末がRRC連結モードにあったならば、RRC階層において、MAC階層の部分初期化手続きを遂行せよとしたとき、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として遂行される(なぜならば、セルグループが活性化されるときからBj値を増加するようにし、さらに公正にデータ伝送の優先順位を考慮するためである)。
【0723】
-もしセルグループを非活性化させよという指示子を含む(または、セルグループ状態が、非活性化状態に設定された)RRCメッセージが受信されたとき、またはセルグループが以前に活性化状態であったか、あるいは端末がRRC連結モードにあったならば、RRC階層において、MAC階層の部分初期化手続きを遂行せよとしたとき、MAC階層において、駆動中であるタイマがあるならば、駆動中のタイマがいずれも中止されず、MAC階層において、駆動中であるタイマがあるならば、セルグループ(SCGまたはPSCell)と係わるTATタイマを除いた他の全てのタイマを中止する手続きが、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として遂行される。MAC階層の部分初期化手続きにおいて、タイマは、データ非活性化タイマ(DataInactivity Timer)(タイマ満了時、RRC遊休モードに遷移する動作を遂行し、データを送信または受信するたびに再開始される)、または部分帯域幅非活性化タイマを含むものでもあるか、あるいは中止される。
【0724】
-もしセルグループを非活性化させよという指示子を含む(または、セルグループ状態が、非活性化状態に設定された)RRCメッセージが受信されたとき、またはセルグループが以前に活性化状態であったか、あるいは端末がRRC連結モードにあったならば、RRC階層において、MAC階層の部分初期化手続きを遂行せよとしたとき、全てのTATタイマが満了したと見なす手続きは、遂行されず、セルグループ(SCGまたはPSCell)と係わる全てのTATタイマを続けて維持する手続きが、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として遂行される。
【0725】
-全ての上向きリンクHARQ処理手続き(processes)に係わるNDI(new data indicator)値が0に設定される。
【0726】
-進行中のランダムアクセス手続きがあるならば、そのランダムアクセス手続きが中止される。
【0727】
-もしまたは以前に、セルグループを非活性化させよという指示子を含む(または、セルグループ状態が、非活性化状態に設定された)RRCメッセージが受信されたとき、またはセルグループが以前に活性化状態であったか、端末がRRC連結モードにあったか、あるいはRRCメッセージにおいて、4段階ランダムアクセス手続き(4-step RA(random access) type)または2段階ランダムアクセス手続き(2-step RA type)に係わるCFRA伝送資源が設定(または、包含)されていたならば、RRC階層において、MAC階層の部分初期化手続きを遂行せよとしたとき、CFRA伝送資源が廃棄されず、CFRA伝送資源を続けて維持または保存する手続き(または、セルグループが活性化されたとき、CFRA伝送資源を基に、CFRAランダムアクセス手続きを遂行する)が、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として遂行される。しかしながら、もしまたは以前に、セルグループを非活性化させよという指示子を含む(または、セルグループ状態が、非活性化状態に設定された)RRCメッセージが受信されたとき、またはセルグループが以前に活性化状態であったか、端末がRRC連結モードにあったか、あるいはRRCメッセージにおいて、4段階ランダムアクセス手続き(4-step RA(random access) type)または2段階ランダムアクセス手続き(2-step RA type)に係わるCFRA伝送資源が設定(または、包含)されていないのであるならば、RRC階層において、MAC階層の部分初期化手続きを遂行せよとしたとき、CFRA伝送資源を廃棄する手続きが、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として遂行される。または、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として、常時本開示において提案された設定された(explicitly signalled)4段階ランダムアクセス手続き(4-step RA(random access) type)または2段階ランダムアクセス手続き(2-step RA type)に係わるCFRA伝送資源(contention-free random access resources)があるならば、CFRA伝送資源が廃棄される
【0728】
-メッセージ3(Msg3)バッファが空にされる。
【0729】
-メッセージA(MSGA)バッファが空にされる。
【0730】
-トリガリングされたSR(scheduling request)手続きがあるならば、取り消される。
【0731】
-トリガリングされたBSR(buffer status report)手続きがあるならば、取り消される。
【0732】
-トリガリングされたLBT(listen before talk)手続きがあるならば、取り消される。
【0733】
-トリガリングされたBFR(beam failure recovery)手続きがあるならば、取り消される。
【0734】
-トリガリングされた設定された上向きリンク伝送資源確認(configured uplink grant confirmation)手続きがあるならば、取り消される。
【0735】
-全ての下向きリンクHARQ処理手続き(processes)に係わるソフトバッファが空にされる。
【0736】
-各HARQ処理手続き(process)であるTB(transmission block)につき、次に受信する伝送(または、伝送資源)が最も最初の伝送(または、伝送資源)と考慮される。
【0737】
-臨時セル識別子(temporary C-RNTI)があるならば、臨時セル識別子は、解除される
【0738】
-もしセルグループを非活性化させよという指示子を含む(または、セルグループ状態が、非活性化状態に設定された)RRCメッセージが受信されたとき、またはセルグループが以前に活性化状態であったか、端末がRRC連結モードにあったか、RRCメッセージでRLM手続きまたはビーム失敗探知(BFD)手続きを遂行せよという設定情報があるか、あるいはRLM手続きまたはビーム失敗探知手続きの関連設定情報において、現在(または、以前)活性化ビーム(TCI state)、または現在(または、以前)活性化部分帯域幅において、RLM手続きまたはビーム失敗探知手続きを続けて遂行するように設定されるか、あるいは以前に使用したビームまたは部分帯域幅において、新たな他のビームや、または新たな他の部分帯域幅に設定(または、変更)されていないのであるならば、RRC階層において、MAC階層の部分初期化手続きを遂行せよとしたとき、全てのビーム失敗カウンタ変数(BFI_COUNTER)を初期化させる手続きが遂行されず、ビーム失敗カウンタ変数(BFI_COUNTER)が維持されるか、あるいは続けて使用する手続きが、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として遂行される(なぜならば、ビームまたは部分帯域幅を続けて使用する場合、初期化手続きを遂行すれば、ビーム失敗またはRLM探知が、カウンタ変数値初期化で遅くなるためである)。しかしながら、もしセルグループを非活性化させよという指示子を含む(または、セルグループ状態が、非活性化状態に設定された)RRCメッセージが受信されたとき、またはセルグループが以前に活性化状態であったか、端末がRRC連結モードにあったか、RRCメッセージでRLM手続きまたはビーム失敗探知(BFD)手続きを遂行せよという設定情報がないか、あるいはRRCメッセージでRLM手続きまたはビーム失敗探知(BFD)手続きを遂行せよという設定情報があり、RLM手続きまたはビーム失敗探知手続きの関連設定情報において、現在(または、以前)活性化ビーム(TCI state)、または現在(または、以前)活性化部分帯域幅において、RLM手続きまたはビーム失敗探知手続きを続けて遂行するように設定されていないか、あるいは以前に使用したビームまたは部分帯域幅において、新たな他のビームや、または新たな他の部分帯域幅に設定(または、再設定または変更)されているならば、RRC階層において、MAC階層の部分初期化手続きを遂行せよとしたとき、全てのビーム失敗カウンタ変数(BFI_COUNTER)を初期化させる手続きが、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として遂行される(なぜならば、ビームまたは部分帯域幅が変更された場合、初期化手続きを行わなければカウンタ変数値維持のためビーム失敗またはRLM探知が、かなり早く生じるためである)。または、MAC階層の部分初期化手続きの1つの動作として、常時全てのビーム失敗カウンタ変数(BFI_COUNTER)が初期化される。
【0739】
-全てのLBTカウンタ変数(LBT_COUNTER)が初期化される。
【0740】
MAC階層の初期化手続きが遂行される場合、またはMAC階層の部分初期化手続き指示子が含まれていないか、指示されていないか、あるいは遂行されていない場合、端末は、全体MAC階層の初期化手続きを行い、それにより、端末は、設定された一般HARQprocessまたはMBS用HARQ processまたはシステム情報用HARQ processをいずれもflushする。
【0741】
本開示の下記においては、提案されたように、二重接続技術が設定された端末にRRCメッセージにより、セルグループ(または、SCG)が非活性化状態に設定されるか、ビーム失敗探知手続きが設定されるか、あるいはRLM手続きが設定されるならば、端末が行わなければならないMAC階層の手続きが提案される。例えば、RRCメッセージによって設定されたセルグループの状態が非活性化状態であるか、または活性化状態であるかということにより、端末が互いに異なるビーム失敗探知手続きまたはビーム失敗復旧手続きを遂行することが提案される。
【0742】
1>もし端末がRRCメッセージを受信し、RRCメッセージにおいて、ビーム失敗探知手続き、第1BFR手続きまたは第2BFR手続きが設定されるか、あるいはビーム失敗探知手続きが設定されたセル(PSCellまたはSCell)またはセルグループが非活性化状態に設定されていないのであるならば(または、活性化状態に設定されるならば)、
【0743】
2>端末は、ビーム失敗探知手続きを遂行する。
【0744】
2>もしセル(PSCellまたはSCell)またはセルグループにつき、ビーム失敗が探知されるならば、
【0745】
3>本開示において提案された第1BFR手続きまたは第2BFR手続きを遂行する。
2>もしビーム失敗のためランダムアクセス手続きの問題が探知されるならば、
【0746】
3>ビーム失敗によるランダムアクセス手続き問題を、端末は、基地局に報告する。
【0747】
1>そうではなく、もし端末がRRCメッセージを受信し、RRCメッセージにおいて、ビーム失敗探知手続き、第1BFR手続きまたは第2BFR手続きが設定されるか、あるいはRRCメッセージにおいて、セル(PSCellまたはSCell)またはセルグループ(または、SCG)が非活性化状態に設定され、セルグループにつき、ビーム失敗探知手続き、第1BFR手続きまたは第2BFR手続きが設定されるか、あるいはビーム失敗探知手続きが設定されたセルまたはセルグループが非活性化状態に設定されるならば、
【0748】
2>端末は、ビーム失敗探知手続きを遂行する。
【0749】
2>もしセル(PSCellまたはSCell)またはセルグループにつき、ビーム失敗が探知されるならば、
【0750】
3>本開示において提案された第1BFR手続きまたは第2BFR手続きを遂行しない。なぜならば、非活性化されたセルグループにつき、不必要にランダムアクセス手続きがトリガリングされるためである。MAC階層は、ビーム失敗が探知されたということを、上位階層(または、RRC階層)に指示または報告する。
【0751】
2>もし非活性化されたセルグループ(SCG)、セル(PSCell)またはMAC階層につき、ビーム失敗が探知されるならば、
【0752】
3>端末は、ビーム失敗を、基地局(または、MCG)に報告する。例えば、SCG失敗報告メッセージ(SCGFailureInformation)にビーム失敗を含め、基地局に伝送し、報告する。
【0753】
2>もしビーム失敗のためランダムアクセス手続きの問題が探知されるならば、
【0754】
3>端末は、ビーム失敗によるランダムアクセス手続き問題を基地局に報告する。
【0755】
本開示においては、RRCメッセージにおいて、ビーム失敗探知手続きが設定された場合、提案された端末のMAC階層のビーム失敗探知手続きに係わる詳細な手続きが提案される。
【0756】
1>もしビーム失敗が生じたという指示が下位階層から受信されるならば、
【0757】
2>ビーム失敗探知のためのタイマ(BeamFailureDetectionTimer)が開始または再開始される(タイマは、RRCメッセージによって設定される)。
【0758】
2>ビーム失敗回数をセルための変数(BFI_COUNTER)値が1ほど増加される。
【0759】
2>もしビーム失敗回数を、セルための変数値がビーム失敗最大回数(beamFailureInstanceMaxCount)よりも大きいか、あるいはそれと同じであるならば(ビーム失敗最大回数は、RRCメッセージによって設定される)。
【0760】
3>もし(if)サービングセル(ビーム失敗が生じたセル)がSCellであるならば、
【0761】
4>セルにつき、ビーム失敗復旧手続き(BFR:beam failure recovery)手続きがトリガリングまたは遂行される。
【0762】
3>そうではなく、もし(else if)サービングセル(ビーム失敗が生じたセル)がPSCellであるか、あるいはセルグループ(または、PSCell))が非活性化されるならば(または、活性化されていないか、あるいは非活性化状態であるならば)(すなわち、次の手続きは、PSCellにだけ適用される手続きである(PCellには、適用されない手続きである))、
【0763】
4>セルにつき、ビーム失敗が生じたということが、上位階層(例:RRC階層)に指示される。
【0764】
4>セルグループ、PSCellまたはPTAG(primary timing advance group)に該当する(または、関連する)TAT(time alignment timer)タイマが満了したと考慮される。または、セルグループ、PSCellまたはPTAGと係わるTATタイマが中止される。なぜならば、非活性化されたセルグループまたはセルにつき、ビーム失敗が発生するならば、TA値がそれ以上有効ではないと判断されるために、TATタイマを不必要に駆動する必要がないためである。または、RLM手続きが中止されるか、あるいは無線連結失敗が宣言される。なぜならば、非活性化されたセルグループまたはセルにつき、ビーム失敗が発生するならば、無線連結がそれ以上有効ではないと見ることができるためである。
【0765】
3>そうではなければ(else)(または、そうではなく、もし(else if))、サービングセル(ビーム失敗が生じたセル)がSpCell(PCellまたはPSCell)であるか、あるいはセルグループ(または、SpCell(PCellまたはPSCell))が非活性化されていないのであるならば(または、活性化されるか、あるいは活性化状態であるならば)(すなわち、次の手続きは、PCellとPSCellとにつき、それぞれ適用される手続きである)、
【0766】
4>SpCellにつき、ランダムアクセス手続きが開始または遂行される。
【0767】
1>もしビーム失敗探知のためのタイマが満了するならば、
【0768】
1>または、セル(または、セルグループ)に連結された(または、設定された)ビーム失敗探知のために使用されるビーム失敗探知のためのタイマまたはビーム失敗探知回数、あるいはどのレファレンス信号が上位階層(RRC階層(upper layer))から再設定されるか、あるいはもしセルグループを非活性化させよという指示子を含む(または、セルグループ状態が、非活性化状態に設定された)RRCメッセージを受信したとき、または、セルグループが以前に活性化状態であったか、端末がRRC連結モードにあったか、RRCメッセージでRLM手続きまたはビーム失敗探知(BFD)手続きを遂行せよという設定情報があるか、あるいはRRCメッセージに、RLM手続きまたはビーム失敗探知(BFD)手続きを遂行せよという設定情報があり、RLM手続きまたはビーム失敗探知手続きの関連設定情報において、現在(または、以前)活性化ビーム(TCI state)、または現在(または、以前)活性化部分帯域幅において、RLM手続きまたはビーム失敗探知手続きを続けて遂行するように設定されていないのであるならば(または、以前に使用したビームまたは部分帯域幅において、新たな他のビームや、または新たな他の部分帯域幅に設定(または、変更)されているならば)、
【0769】
2>ビーム失敗カウンタ変数(BFI_COUNTER)が初期化(または、値を0に設定する)される。
【0770】
本開示において提案されるビーム失敗復旧手続き(BFR:beam failure recovery)は、次の通りである。
【0771】
本開示において、第1BFR手続き(例:Rel-15 BFR(beam failure recovery))は、PCellまたはSpCellについてのみ可能である。すなわち、連結モード端末においてビーム失敗が起これば、ランダムアクセス手続きが遂行される。ランダムアクセス手続きは、RRCメッセージにおいて、BFRのためのプリアンブルが設定されているか否かということによるものである。プリアンブルは、ビーム別に設定される。そして、BFRのためのプリアンブルが設定されるならば、BFRのためのsearch spaceも、設定される。BFRのためのプリアンブルが設定された場合、CFRAが遂行される。すなわち、ビーム1番で失敗が生じれば、ビームを探し、ビーム3番でビームが有効であると判断されれば、ビーム3番に、BFRのためのプリアンブルが設定されているか否かということを確認して設定されるならば、プリアンブルでCFRAが遂行される。そして、端末は、応答を待って設定されたsearch spaceにおいて、PDCCHをモニタリングする。基地局は、プリアンブルにおいて、端末がランダムアクセスを行えれば、ビーム失敗が生じたということを知ることになり、端末に、PDCCHでもってスケジューリング(DL assignmentまたはUL grant)を付与する。それにより、端末がそのビームにおいて、続けてデータを送信または受信することにより、ビームが復旧される(CFRAにおいては、基地局がビーム失敗を正確に知ることになるので、TA再設定のためのRARを伝送する必要がない)。
【0772】
もしRRCメッセージにおいて、BFRのためのプリアンブルが設定されていない場合、CBRAが遂行される。すなわち、ビーム1番で失敗が生じれば、ビームを探し、ビーム3番でビームが有効であると判断されれば、ビーム3番に、BFRのためのプリアンブルが設定されているか否かということを確認し、設定されていないのであるならば、CBRAが遂行される。そして、端末は、応答及びRARを待つ。基地局は、端末が急になぜランダムアクセスをしたということを知ることができないとしても、RARを送信し、ランダムアクセス手続きを完了する。それにより、端末がPDCCHにおいて指示を受け、ビームにおいてデータ送受信を遂行することにより、ビームが復旧される。
【0773】
第1BFR手続き(例:Rel-15 BFR(beam failure recovery))、またはSpCellに係わるBeamFailureRecoveryConfigは、ULB WPに設定される。なぜならば、BFRがトリガリングされるならば、BFR dedicated preambleを設定しうるためである。
【0774】
本開示の第2BFR手続き(Rel-16ビーム失敗復旧手続き(BFR))は、SpCellだけでなく、SCellについても可能である。RRCメッセージにおいて、各セル別及び部分帯域幅別に、BFRのための専用SR(scheduling requestまたはPUCCHの伝送資源)が設定される。もしSCellのある部分帯域幅につき、ビーム失敗が生じれば、BFR MAC CE(control element)が生成される。そして、部分帯域幅につき、ビーム失敗が生じれば、そして専用SRが設定されるならば(PCellまたはPUCCHSR)、SRdl PUCCHにおいて伝送される。そして、専用SRにおいて、続けてビーム失敗報告が失敗するならば、CBRAのランダムアクセス手続きが遂行される。SR回数が超過した場合は、legacyにおいても、BSRを伝送する場合においても同様に、CBRAだけ遂行される。ランダムアクセス手続きは、PCellで遂行される。従って、SCellにつき、PCellを介し、MAC CEを伝送するとき、どのSCellで失敗したか、そして、RRCによって設定されたTCI set(または、TCI状態(state))において、端末が有効であるということを見出したのであるならば、各SCellにつき、有効なビームがオプショナルに報告される。もし端末がSCellにつき、有効なビームを含み、MAC CEを含んで送った場合、MAC CEが含まれているMAC PDUについてHARQ ACKを受信すれば、端末と基地局とがSCellについては、有効なビームを使用することになる。もしSCellにつき、MAC CEにおいて、有効なビームが含まれていないのであるならば、基地局は、応答として、PDCCHのDCI、またはTCI stateMAC CEによってビームを指定する。
【0775】
また、第2BFR手続き(Rel-16ビーム失敗復旧手続き(BFR))においては、SpCellに係わるBFR手続きも改善させる。
【0776】
例えば、第2BFR手続き(Rel-16ビーム失敗復旧手続き(BFR))は、PCellまたはSpCellにつき、Rel-15のように可能である。すなわち、ビーム失敗が起これば、ランダムアクセス手続きを遂行する。ランダムアクセス手続きは、BFRのためのプリアンブルが設定されているか否かということによって異なる。プリアンブルは、ビーム別に設定される。そして、BFRのためのプリアンブルが設定されるならば、BFRのためのsearch spaceも設定される。BFRのためのプリアンブルが設定された場合、プリアンブルによって、CFRAが遂行される。すなわち、ビーム1番で失敗が生じれば、ビームを探し、ビーム3番でビームが有効であると判断されれば、ビーム3番に、BFRのためのプリアンブルが設定されているか否かということを確認し、設定されるならば、CFRAが遂行される。そして、ビーム応答を待ち、設定されたsearch spaceにおいて、PDCCHがモニタリングされる。基地局は、プリアンブルでもって、端末がランダムアクセスを行えば、ビーム失敗が生じたということを知ることになり、端末に、PDCCHでもってスケジューリング(DL assignmentまたはUL grant)を送信する。それによって端末は、そのビームにおいて、続けてデータを送信または受信することになり、ビームが復旧される(CFRAにおいては、基地局がビーム失敗を正確に知ることになるので、TA再設定のためのRARを伝送する必要がない)。
【0777】
もしBFRのためのプリアンブルが設定されていない場合、CBRAが遂行される。すなわち、ビーム1番で失敗が生じれば、ビームを探し、ビーム3番でビームが有効であると判断されれば、ビーム3番に、BFRのためのプリアンブルが設定されているか否かということを確認し、設定されていないのであるならば、CBRAが遂行される。そして、端末は、応答を待ち、RARを待つことになる。基地局は、端末が急になぜランダムアクセスをしたかということを知ることができないとしても、RARを送信し、端末は、RARを受信した後、BFR MAC CEを生成し、Msg3に伝送する。ただし、MAC CEにおいて、SpCellにつき、有効なビームは含まれることがない。なぜならば、PCellで生じたBFRにつき、SCellと異なり、PCellにおいて、BFR MAC CEを伝送するためである。すなわち、PCellにおいて、ビーム失敗が起これば、端末が有効なビームを探し、有効なビームにつき、プリアンブルを送るために、事前にランダムアクセス手続きにおいて、基地局と端末とがPCellについては、有効なビームを知ることになる。すなわち、すでに有効なビームを含んでいる。従って、ランダムアクセス手続きが完了すれば、端末は、ビーム3番において、データ送受信を行うことになり、ビームが復旧される。
【0778】
すなわち、Rel-16 SpCellにつき、BFRがトリガリングされるならば、SRと全く関係なく、ランダムアクセスがトリガリングされ、BFR MAC CEが構成され(BFRのためのプリアンブルが設定されていないのであるならば)、伝送される。そして、Rel-16 BFRまたはSCellに係わるRRCメッセージにおいて、BeamFailureRecoverySCellConfigは、DL BWPに設定されうる。なぜならば、BFRがトリガリングされるならば、BFR MAC CEに含まれるcandidate RSを設定するためであるからである。SCell BFRのための専用SRは、RRCメッセージにおいて、MAC-CellGroupConfigに含まれる(schedulingRequestConfigに設定される)。
【0779】
また、RRCメッセージにおいて基地局は、端末に、Beam failureを確認することができるように、Beam failure RSを設定する。RSにおいて、いずれもfailureとなれば、端末は、Beam failureを探知し、ランダムアクセス手続きを遂行する。
【0780】
beam failure recoveryのためのプリアンブルを、基地局が事前に設定した場合、CFRAがランダムアクセス手続きとして遂行され、基地局がそのプリアンブルを基に、端末がビーム復旧のためのランダムアクセス手続きを遂行するか否かということを知ることができる。
【0781】
しかしながら、beam failure recoveryのためのプリアンブルを、基地局が事前に設定していない場合、端末は、CBRAを遂行する。SRが設定されていない状態において、上向きリンクデータを伝送するために、BSRがトリガリングされることと、ランダムアクセス手続きがトリガリングされることは、基地局の立場において、区別されない。しかしながら、基地局は、端末が、急にランダムアクセス手続きを遂行したとして、2つのうちの一つと判断し、BSRがあれば、BSR情報を受信し、それがなければ、BFRと認識し、2つの場合が同時にトリガリングされた場合にも、BSRは読み取り、プリアンブルを見て、基地局が黙示的に(implicit)判断する。端末は、SSBを読み取るとき、ビームがいくつであり、どのビームが、どの周期で、どの時間資源、周波数資源に伝送されるかを知ることができる。そして、端末は、ビームの強度を測定し、一定基準超えるビームにつき、ランダムアクセス手続きを遂行する。端末は、あるビームを選択したときの時間資源、周波数資源または周期を考慮し、そのビームにつき、ランダムアクセスを行う。
【0782】
本開示の下記においては、端末は、セルグループの状態が、活性化状態または非活性化状態に設定された場合、またはセルグループのPSCellが活性化状態または非活性化状態に設定された場合、端末が行わなければならない手続きが提案される。端末は、セルグループまたはセル(PSCell)につき、RRCメッセージ(RRCReconfigurationまたはRRCResume)、MAC制御情報またはPDCCH DCIでもって、活性化状態または非活性化状態に係わる指示を受信する。例えば、RRCメッセージ(RRCReconfigurationまたはRRCResume)、MAC制御情報またはPDCCH DCIにおいて、非活性化状態に設定された場合、セルグループ(または、SCG)、あるいはセル(または、PSCell)を非活性化させ、RRCメッセージ(RRCReconfigurationまたはRRCResume)、MAC制御情報またはPDCCH DCIにおいて、非活性化状態に設定されていない場合(または、活性化状態に設定された場合)、セルグループまたはセルが活性化される。
【0783】
本開示において、セルグループまたはセルを活性化させよという指示を受信したとき(または、非活性化させよという指示が受信されていない場合)、または以前セルグループの状態が非活性化状態であったか、あるいは端末がRRC連結モードにあったならば、端末は、次の動作を遂行する。
【0784】
-もし端末のセルグループ(または、SCG)、あるいはセル(または、PSCell)を活性化させよという指示がPDCCHのDCI(L1制御信号)またはMAC CEまたはRRCメッセージに受信されるならば(または、非活性化させよという指示が受信されない場合)または以前セルグループの状態が非活性化状態であったか、あるいは端末がRRC連結モードにあったならば、端末は、次の動作のうち、1または複数個の動作を遂行する。
【0785】
--端末は、セルグループまたはセルを活性化させる。
【0786】
--端末は、RRCメッセージによって設定された上向きリンク部分帯域幅または下向きリンク部分帯域幅(例:最初の活性化下向きリンク部分帯域幅、または最初の活性化上向きリンク部分帯域幅)にスイッチングするか、あるいは活性化させる。または端末は、ランダムアクセス手続きを遂行し(または、reconfigurationWithSyncが設定された場合、ビーム失敗が探知された場合、無線連結失敗が探知された場合、またはTATタイマが駆動されていない場合(または、満了した場合)、またはセルグループまたはセルを活性化させる場合、RRCメッセージによって設定された上向きリンク部分帯域幅または下向きリンク部分帯域幅(例:最初の活性化下向きリンク部分帯域幅、または最初の活性化上向きリンク部分帯域幅、または新たに定義した部分帯域幅)にスイッチングするか、あるいは活性化させる。また、ランダムアクセス手続きを遂行する場合、部分帯域幅において、ランダムアクセス手続きを遂行する。しかしながら、ランダムアクセス手続きを遂行せず(または、ランダムアクセス手続きを遂行しないように設定された場合、ビーム失敗が探知されない場合、無線連結失敗が探知ない場合、またはTATタイマが駆動されている場合(または、満了しない場合))、端末は、以前(または、最後に)活性化させた部分帯域幅を活性化させる。
【0787】
--端末は、活性化された部分帯域幅において、基地局が上向きリンク(uplink)に係わるチャネル測定を行うことができるように、SRS(sounding reference signal)を伝送する。例えば、端末は、SRSを周期的に伝送する。
【0788】
--端末は、活性化された部分帯域幅にPUCCHが設定されるならば、PUCCH送信を行う。
【0789】
--端末は、使用が中止されたタイプ1設定伝送資源があるならば、保存されたタイプ1伝送資源を、本来の設定通り、初期化して使用する。タイプ1設定伝送資源は、RRCメッセージに事前に割り当てられた周期的な伝送資源(上向きリンクまたは下向きリンク)であり、RRCメッセージでもって活性化されて使用される伝送資源を意味する。
【0790】
--端末は、部分帯域幅につき、PHRをトリガリングする。PHRは、MCGまたはSCGに対してトリガリングされる。また、PHRは、MCGまたはSCGに報告される。
【0791】
--端末は、活性化された部分帯域幅において、下向きリンク(downlink)につき、基地局設定により、チャネル測定結果(CSI(channel status information)、CQI(channel quality indication)、PMI(precoding matrix index)、RI(rank indicator)、PTI(precoding type indicator)またはCRI(CSI-RS resource indicator)など)を報告する。
【0792】
--端末は、活性化された部分帯域幅において、基地局の指示を読み取るために、PDCCHをモニタリングする。
【0793】
--端末は、活性化された部分帯域幅に係わるクロススケジューリングを読み取るために、PDCCHをモニタリングする。
【0794】
--端末は、部分帯域幅非活性化タイマを開始または再開始する。または端末は、部分帯域幅休眠化タイマが設定されていない場合にだけ、部分帯域幅非活性化タイマを開始または再開始する。部分帯域幅休眠化タイマは、RRCメッセージによって設定されれば、タイマ満了時、端末は、部分帯域幅を、休眠化または休眠部分帯域幅にスイッチングする。例えば、端末は、休眠部分帯域幅でのみ、部分帯域幅非活性化タイマを開始または再開始するようにする。
【0795】
本開示において、セルグループまたはセルを非活性化させよという指示を受信したときに係わる端末動作は、次の通りである。
【0796】
-もし端末のセルグループ(または、SCG)、あるいはセル(または、PSCell)を非活性化させよという指示が、PDCCHのDCI(L1制御信号)、MAC CEまたはRRCメッセージによって受信されるか、セルグループ(または、セル)の以前状態が活性化状態であったか、あるいは端末がRRC連結モードにあったならば、端末は、次の動作のうち、1つまたは複数個の動作を遂行する。
【0797】
--端末は、セルグループ、セル、あるいは指示された上向きリンク部分帯域幅または下向きリンク部分帯域幅を非活性化させる。
【0798】
--セル(PSCell)またはセルグループと係わるTATタイマ(例:PTAG(primary timing advance group)またはSTAG(secondary timing advance group)と連結された(設定された)TAタイマ)は、中止されずに、続けて維持されるようにし、端末が、セルまたはセルグループをさらに活性化させるとき、ランダムアクセス手続きなしに、早く活性化させるようになる。もし非活性化されたセルまたはセルグループにおいて、セルグループと係わるTAT(time alignment timer)タイマが満了するならば、MAC階層は、TATが満了したことを、上位階層(例:RRC階層)に指示する。または、もし非活性化されたセルまたはセルグループにおいて、セルグループと係わるTAT(time alignment timer)タイマが満了するならば、端末は、ビーム失敗探知手続きまたはRLM手続きを中止する(または、ビーム失敗が生じたと考慮するか、あるいは無線連結が有効ではないと考慮する)。または、端末がビーム失敗を探知するならば、端末は、セルグループと係わるTATタイマを中止するか(または、満了したと考慮するか)、あるいはRLM手続きを中止する。または、端末が無線連結失敗を探知するならば、端末は、セルグループと係わるTATタイマを中止する(または、満了したと考慮する)か、あるいはビーム失敗探知手続きを中止する(または、ビーム失敗が生じたと考慮する)。
【0799】
--端末は、セルまたは部分帯域幅に設定されて駆動されている部分帯域幅非活性化タイマ(例:下向きリンク部分帯域幅のための非活性化タイマ)を中止する。
【0800】
--端末は、セルまたは部分帯域幅に設定された周期的な下向きリンク伝送資源(DL SPSまたはconfigured downlink assignment)、または設定された周期的な上向きリンク伝送資源(UL SPSまたはconfigured uplink grant type 2)を解除(clear)する。解除する(clear)という意味は、RRCメッセージによって設定された周期情報のような設定情報は、端末が保存しているが、L1シグナリング(例:DCI)でもって指示されたか、あるいは活性化された周期的な伝送資源に係わる情報は、なくし、それ以上使用しないということを意味する。周期的な伝送資源は、タイプ2設定伝送資源を示す。また、周期的な伝送資源を解除する動作は、Scellが、活性化状態から非活性化状態に遷移するときだけ遂行される。なぜならば、休眠化状態から非活性化状態に遷移するときは、休眠化状態において、周期的な伝送資源がなかったために、解除する動作も、必要ないためである。または、周期的な下向きリンク伝送資源、または周期的な上向きリンク伝送資源が設定された場合、または設定されて使用している場合にだけ、周期的な伝送資源が解除される。
【0801】
--端末は、セルまたは部分帯域幅に設定された周期的な上向きリンク伝送資源(RRCに設定されたconfigured uplink grant type1)を使用中止する(suspend)。使用中止する(suspend)という意味は、RRCメッセージによって設定された伝送資源設定情報を端末が保存しているが、それ以上使用しないということを意味する。周期的な伝送資源は、タイプ1設定伝送資源を示す。また、周期的な伝送資源を解除する動作は、Scellが、活性化状態から非活性化状態に遷移するときだけ遂行される。なぜならば、休眠化状態から非活性化状態に遷移するときは、休眠化状態において、周期的な伝送資源がなかったために、解除する動作も必要ないためである。または、周期的な下向きリンク伝送資源、または周期的な上向きリンク伝送資源が設定された場合、または設定されて使用している場合にだけ、周期的な伝送資源が解除される。
【0802】
--端末は、セルまたは部分帯域幅につき、設定された全てのHARQバッファを空にする。
【0803】
--端末は、セルまたは部分帯域幅につき、周期的なチャネル測定報告(semi-persistent CSI reporting)のために設定されたPUSCH伝送資源があるならば、解除する(clear)。
【0804】
--端末は、セルまたは部分帯域幅につき、SRSを伝送しない。
【0805】
--端末は、セルまたは部分帯域幅につき、端末は、下向きリンク(downlink)につき、チャネル測定(CSI、CQI、PMI、RI、PTIまたはCRIなど)を遂行せず、報告もしない。
【0806】
--端末は、セルまたは部分帯域幅については、UL-SCHにおいて、上向きリンクデータを伝送しない。
【0807】
--端末は、セルまたは部分帯域幅については、ランダムアクセス手続きを遂行しない。
【0808】
--端末は、セルまたは部分帯域幅については、PDCCHをモニタリングしない。
【0809】
--端末は、セルまたは部分帯域幅につき、PDCCHをモニタリングしない。また、クロススケジューリング(cross-scheduling)の場合にも、スケジューリングされるセルにつき、セルに係わるPDCCHは、モニタリングしない。
【0810】
--端末は、セルまたは部分帯域幅につき、PUCCH伝送またはSPUCCH伝送を行わない。
【0811】
本開示において提案された第1 PDCP中止(または、再開)手続きは、次の手続きのうち、1つまたは複数個の端末動作を含む。提案された手続きは、RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラに適用または設定されるか、あるいは端末は、RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラにつき、提案された手続きを遂行する。
【0812】
-端末の送信PDCP階層は、送信ウィンドウ変数を初期化したり、初期値に設定したりするか、あるいは保存されているデータ(例:PDCP PDUまたはPDCP SDU)を廃棄する。または、端末の送信PDCP階層は、データ遺失を防止するために、PDCP PDUのみを廃棄する。その後、セカンダリセルグループが活性化されるか、あるいは再開されたとき、古いデータが伝送または再伝送されることを防ぐための手続きである。
【0813】
-端末の受信PDCP階層は、もし再整列タイマ(t-reordering)(PDCP一連番号またはCOUNT値を基準に、昇順でデータを整列するためのタイマ)が駆動中であるならば、再整列タイマを中止または初期化させる。または、端末の受信PDCP階層は、保存されたデータ(例:PDCP SDU)につき、ヘッダ圧縮解除手続きを遂行し、COUNT値の昇順に、データを上位階層に伝達する。端末の受信PDCP階層は、受信ウィンドウ変数を初期化するか、あるいは初期値に設定する。
【0814】
本開示において提案された第2PDCP中止(または、再開)手続きは、次の手続きのうち、1つまたは複数個の端末動作を含む。提案された手続きは、RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラに適用または設定されるか、あるいは端末は、RLC UMモードを使用するベアラ、またはRLC AMモードを使用するベアラにつき、提案された手続きを遂行する。
【0815】
-端末の送信PDCP階層は、送信ウィンドウ変数を初期化しないか、あるいは初期値に設定せず、変数値をそのまま維持する。変数値(例:COUNT値)を維持する理由は、セカンダリセルグループを活性化させるか、あるいは再開したとき、同じ保安キー(例:COUNT値)で互いに異なるデータを伝送して生じる保安イシュー問題を解決するためである。端末の送信PDCP階層は、保存されているデータ(例:PDCP PDUまたはPDCP SDU)を廃棄する。または、端末の送信PDCP階層は、データ遺失を防止するために、PDCP PDUのみを廃棄する。その後、セカンダリセルグループが活性化されるか、あるいは再開されたとき、古いデータが、伝送または再伝送されることを防ぐための手続きである。または、端末の送信PDCP階層は、送信ウィンドウ変数の値を保存しておき、ウィンドウ変数を初期化(例:0に設定する)する。そして、もしセルグループを再開または活性化させるとき、もし保安設定情報が変更されるか、セルグループを再開または活性化を指示するメッセージに、保安設定情報が含まれているか、あるいは保安キー変更が指示されるならば、端末の送信PDCP階層は、初期化されたウィンドウ変数を使用する。または、もしセルグループを再開または活性化させるとき、もし保安設定情報が変更されていないか、セルグループを再開または活性化を指示するメッセージに、保安設定情報が含まれていないか、あるいは保安キー変更が指示されていないのであるならば、端末の送信PDCP階層は、保存された送信ウィンドウ変数の値をさらに復元するか、あるいは保存された送信ウィンドウ変数の値を、送信ウィンドウ変数の値に、設定または再設定または初期化して使用する。
【0816】
-端末の受信PDCP階層は、もし再整列タイマ(t-reordering)(PDCP一連番号またはCOUNT値を基準に、昇順でデータを整列するためのタイマ)が駆動中であるならば、再整列タイマを中止または初期化させる。または、端末の受信PDCP階層は、保存されたデータ(例:PDCP SDU)につき、ヘッダ圧縮解除手続きを遂行し、COUNT値の昇順に、データを上位階層に伝達する。端末の受信PDCP階層は、受信ウィンドウ変数を初期化しないか、あるいは初期値に設定せず、変数値をそのまま維持する。変数値(例:COUNT値)を維持する理由は、セカンダリセルグループを活性化させるか、あるいは再開したとき、同じ保安キー(例:COUNT値)で互いに異なるデータを伝送して生じる保安イシュー問題を解決するためである。または端末は、セカンダリセルグループを活性化させるか、あるいは再開したとき、データを受信したとき、COUNT値またはPDCP一連番号ギャップがないにもかかわらず、再整列タイマが即刻トリガリングされないようにするために、RX_NEXTウィンドウ変数(次に受信されると予想されるデータのCOUNT値を指示する変数)を、RX_DELIVウィンドウ変数(上位階層に伝達されたデータの次のデータに該当するCOUNT値を指示する変数)の値、または端末が初めて受信するデータのCOUNT値に設定またはアップデートする。または、メッセージにおいて、再整列タイマ値が設定された場合、または上位階層から指示子を受信した場合、端末の受信PDCP階層は、RX_REORDウィンドウ変数(再整列タイマをトリガリングしたデータの次のデータのCOUNT値を指示する変数)を、RX_NEXTウィンドウ変数の変数値に設定またはアップデートするか、あるいは再整列タイマを中止または再開始する。または、端末の受信PDCP階層は、受信ウィンドウ変数の値を保存しておき、ウィンドウ変数を初期化(例:0に設定する)する。そして、もしセルグループを再開または活性化させるとき、もし保安設定情報が変更されるか、セルグループを再開または活性化を指示するメッセージに、保安設定情報が含まれているか、あるいは保安キー変更が指示されるならば、端末の受信PDCP階層は、初期化されたウィンドウ変数を使用する。または、もしセルグループを再開または活性化させるとき、もし保安設定情報が変更されていないか、セルグループを再開または活性化を指示するメッセージに、保安設定情報が含まれていないか、あるいは保安キー変更が指示されていないのであるならば、端末の受信PDCP階層は、保存された受信ウィンドウ変数の値をさらに復元するか、あるいは保存された受信ウィンドウ変数の値を、受信ウィンドウ変数の値に設定するか、再設定するか、あるいは初期化して使用する。
【0817】
二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、解除するか、非活性化させるか、再設定するか、あるいは中止するための設定情報または指示子(例:PDCCHのDCI、MAC制御情報またはRRCメッセージによる)を端末が受信し、提案された端末動作を端末が遂行するとき、もし端末が上向きリンクでもって伝送するデータが発生するか、あるいは生成されるならば、端末は、RRCメッセージによって設定されたPUCCHの伝送資源において、SR(scheduling request)またはMAC制御情報(または、指示子、あるいはバッファ量またはバッファ状態の報告)を、マスター基地局またはセカンダリ基地局に伝送し、上向きリンク伝送資源を要請するか、あるいは二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、追加するか、活性化させるか、再開するか、変更するかあるいは再設定することを要請する。または、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、解除するか、非活性化させるか、再設定するか、あるいは中止するための設定情報または指示子(例:PDCCHのDCI、MAC制御情報またはRRCメッセージによる)を端末が受信し、提案された端末動作を端末が遂行するとき、もし端末が上向きリンクでもって伝送するデータが発生するか、あるいは生成されるならば、端末は、RRCメッセージを生成し、マスター基地局またはセカンダリ基地局に伝送し、上向きリンク伝送資源を要請するか、あるいは二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセルを、設定するか、追加するか、活性化させるか、再開するか、変更するかあるいは再設定することを要請する。
【0818】
本開示において提案された手続きは、多重接続技術に拡張される。例えば、複数個のセルグループの設定情報が、端末に、RRCメッセージによって設定され、設定された複数個のセルグループのうち、1つまたは複数個のセルグループ(または、セル)がPDCCHの指示子、MAC制御情報、またはRRCメッセージでもって活性化されるか、再開されるか、あるいは1つまたは複数個のセルグループが中止または非活性化される。
【0819】
本開示の下記においては、本開示において提案されたセルグループまたはセルの非活性化手続きまたは中止手続きにより、セカンダリセルグループまたはセカンダリセルグループのPSCellが非活性化状態、または中止された状態であるとき、端末において、セカンダリセルグループに係わる(または、セカンダリセルグループに属したベアラにおいて)上向きリンクデータが生成されたとき、または生じたとき、セルグループまたはセルを、再び活性化または再開させるための端末動作が提案される。
【0820】
本開示において提案されたように、セルグループまたはセルの非活性化または中止がなされるならば、端末は、データを送信または受信することができないために、もし端末のセカンダリセルグループ(または、セカンダリセルグループに属したベアラ)につき、上向きリンクデータが生成されるならば、セルグループまたはセルを、再び活性化または再開させる必要がある。端末が基地局(マスター基地局またはセカンダリ基地局)に、セルグループまたはセルを再び活性化または再開させるように要請する手続きは、次の1つの方法、または次の方法の組み合わせまたは応用によって拡張された方法によって遂行される。
【0821】
-第1方法:端末は、セカンダリセルグループまたはセルを再び活性化または再開させるように要請するメッセージ(例:RRCメッセージ)を構成し、マスター基地局に伝送する。マスター基地局は、メッセージを受信すれば、本開示において提案された
図1Kの第1シグナリング手続きのように、セカンダリ基地局に再開手続きを要請し、応答を受信し、セカンダリセルグループを再び活性化または再開させることを指示するメッセージ(例:RRCメッセージ)を構成し、端末に伝送する。または、
図1Lの第2シグナリング手続きのように、マスター基地局は、セカンダリセルグループを再び活性化または再開させることを指示するメッセージ(例:RRCメッセージ)を構成し、端末に伝送した後、セカンダリ基地局に、活性化または再開を指示する。または端末は、
図1Mの第3シグナリング手続きのように、セカンダリセルグループまたはセルを再び活性化または再開させるように要請するメッセージ(例:RRCメッセージ)を構成するか、あるいはSRB3を介し、セカンダリ基地局に伝送し、セカンダリ基地局は、セカンダリセルグループを再び活性化または再開させることを指示するメッセージ(例:RRCメッセージ)を構成し、端末に伝送した後、マスター基地局に、活性化または再開を指示する。
【0822】
-第2方法:端末は、セカンダリセルグループまたはセルを再び活性化または再開させるように要請するメッセージ(例:MAC制御情報)を構成し、マスター基地局に伝送する。マスター基地局は、メッセージを受信すれば、本開示において提案された
図1Kの第1シグナリング手続きのように、セカンダリ基地局に再開手続きを要請し、応答を受信し、セカンダリセルグループを再び活性化または再開させることを指示するメッセージ(例:RRCメッセージまたはMAC制御情報)を構成し、端末に伝送する。または、
図1Lの第2シグナリング手続きのように、マスター基地局は、セカンダリセルグループを再び活性化または再開させることを指示するメッセージ(例:RRCメッセージまたはMAC制御情報)を構成し、端末に伝送した後、セカンダリ基地局に、活性化または再開を指示する。または端末は、
図1Mの第3シグナリング手続きのように、セカンダリセルグループまたはセルを再び活性化または再開させるように要請するメッセージ(例:MAC制御情報)を構成し、SRB3を介し、セカンダリ基地局に伝送し、セカンダリ基地局は、セカンダリセルグループを再び活性化または再開させることを指示するメッセージ(例:RRCメッセージまたはMAC制御情報)を構成し、端末に伝送した後、マスター基地局に、活性化または再開を指示する。MAC制御情報により、セルグループの活性化または再開を要請するか、あるいは指示するとき、MAC制御情報は、新たに定義して設計されるか、既存にMAC制御情報(例:バッファ状態報告)において、新たなフィールド(または、指示子)を定義するか、あるいは新たな値(フィールド値または識別子値)を定義して指示するようにする。
【0823】
-第3方法:端末は、セカンダリセルグループまたはセルを再び活性化または再開させるように要請するメッセージ(例:PHY階層の物理的な信号)を構成し、マスター基地局に伝送する。マスター基地局は、メッセージを受信すれば、本開示において提案された
図1Kの第1シグナリング手続きのように、セカンダリ基地局に再開手続きを要請し、応答を受信し、セカンダリセルグループを再び活性化または再開させることを指示するメッセージ(例:RRCメッセージまたはPHY階層の物理的な信号)を構成し、端末に伝送する。または、
図1Lの第2シグナリング手続きのように、マスター基地局は、セカンダリセルグループを再び活性化または再開させることを指示するメッセージ(例:RRCメッセージまたはPHY階層の物理的な信号)を構成し、端末に伝送した後、セカンダリ基地局に、活性化または再開を指示する。または端末は、
図1Mの第3シグナリング手続きのように、セカンダリセルグループまたはセルを再び活性化または再開させるように要請するメッセージ(例:PHY階層の物理的な信号)を構成し、SRB3を介し、セカンダリ基地局に伝送し、セカンダリ基地局は、セカンダリセルグループを再び活性化または再開させることを指示するメッセージ(例:RRCメッセージまたはPHY階層の物理的な信号)を構成し、端末に伝送した後、マスター基地局に、活性化または再開を指示する。PHY階層の物理的な信号により、セルグループの活性化または再開を要請するか、あるいは指示するとき、PHY階層の物理的な信号は、新たな伝送資源(例:セカンダリセルグループのための新たなSR(scheduling request)伝送資源(例:PCellまたはPSCellのPUCCH伝送資源)、またはPDCCHのDCI(PSCellから伝送されるか、あるいはPCellから送信されたPDCCH伝送資源)の新たなフィールド)として定義して設計されるか、あるいは既存にPHY階層の物理的な信号(例:SR(scheduling request)伝送資源(例:PCellまたはPSCellのPUCCH伝送資源)、またはPDCCHのDCIのフィールド(PSCellから伝送されるか、あるいはPCellから送信されたPDCCH伝送資源)において、新たなフィールド(または、指示子)を定義するか、あるいは新たな値(フィールド値または識別子値)を定義して指示するようにする。または、端末が第2DRX設定情報を適用し、長い周期をもってセカンダリセルグループのPSCellにつき、PDCCHのモニタリングを行っているとき、または端末のセカンダリセルグループが非活性化された状態、または中止された状態であるとき、もしPSCellにおいて、PDCCHのDCIでもって、ランダムアクセス手続きが端末にトリガリングされたならば、端末は、受信した指示を、セカンダリセルグループの活性化または再開と解釈する。物理的な伝送資源は、ランダムアクセスのための伝送資源を意味し、端末は、セカンダリセルグループが中止または非活性化された状態において、セカンダリセルグループに係わる上向きリンクデータが生じれば、ランダムアクセス手続きを遂行する。または、セカンダリセルグループが中止または非活性化された状態において、セカンダリセルグループに係わる上向きリンクデータが生じれば、もしSR伝送資源が設定された場合(または、TAタイマが駆動中である場合)には、SR伝送資源が、マスターセルグループまたはセカンダリセルグループに送信され、もしSR送信が設定されていない場合(または、TAタイマが満了した場合)には、ランダムアクセス手続きが遂行される。ランダムアクセス手続きは、CBRA(contention based random access)手続きが遂行される。または、もしセルグループを中止または非活性化を指示するメッセージ(または、以前に受信したメッセージ)において指定されたランダムアクセス設定情報(dedicated RACH configまたはdedicated preamble)が設定(または、包含)されているならば、CFRA(contention free random access)手続きが遂行されるか、あるいはセルグループを非活性化または中止させることを指示するメッセージ(または、以前に受信したメッセージ)において指定されたランダムアクセス設定情報(dedicated RACH configまたはdedicated preamble)が設定(または、包含)されていないのであるならば、CBRA(contention based random access)手続きが遂行される。ランダムアクセス手続きの最中、またはランダムアクセス手続きが完了され、上向きリンクデータが生じたという指示子(例:バッファ状態報告(MAC制御情報(MAC control element)))が含まれ、基地局にそれが指示され、指示子を受信するか、あるいはランダムアクセス手続きを完了すれば、基地局(例:セカンダリ基地局またはマスター基地局)は、端末に、セカンダリセルグループを再開または活性化させることを指示するメッセージを伝送し、セカンダリセルグループを再開または活性化させ、データ送信またはデータ受信を再び遂行する。
【0824】
本開示において提案されたように、PDCCH、MAC制御情報またはRRCメッセージの指示子により、端末がセルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセル(例:PSCell)を活性化させるか、あるいは再開するとき、第1時点において、セルグループまたはセルの活性化または再開を完了する。第1時点は、本開示において提案されたように、RRCメッセージによって設定される。例えば、RRCメッセージにおいて、二重接続技術、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセル(PSCellまたはSCGSCell)を、いつ活性化させるか、再開するか、非活性化させるか、あるいは中止するかということを指示する時間情報(例:タイミングを指示する情報(例:X)、時間単位、サブフレーム、タイムスロットまたはシンボル単位)が含まれる。例えば、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセル(例:PSCell)を、活性化させるか、再開するか、非活性化させるか、あるいは中止させることを指示するPDCCH、MAC制御情報またはRRCメッセージを、n番目時間単位で受信するならば、(n+X)番目において、セルグループまたはセルを、活性化させるか、再開するか、非活性化させるか、あるいは中止させることを完了しなければならない時間情報が設定される。または、時間情報(例:X)は、基地局が設定するものではなく、事前に約束されて定義されて固定された値でもって使用される。また、他の例を挙げれば、セルグループ(例:セカンダリセルグループ)またはセル(例:PSCell)を、活性化させるか、再開するか、非活性化させるか、あるいは中止させることを指示するPDCCH、MAC制御情報またはRRCメッセージを受信した後、n番目時間単位でランダムアクセスを始めるか(プリアンブルを伝送するか)、あるいはランダムアクセスを成功裏に完了したとき、(n+X)番目において、セルグループまたはセルを、活性化させるか、再開するか、非活性化させるか、あるいは中止させることを完了しなければならない時間情報が設定される。または、時間情報(例:X)は、基地局が設定するものではなく、事前に約束されて定義されて固定された値でもって使用される。セルグループまたはセルを、活性化させるか、中止するか、非活性化させるか、あるいは再開することを完了したとき、端末は、本開示において提案されたそれぞれのセルまたは部分帯域幅の状態(例:活性化、休眠化または非活性化)によって提案された端末動作を遂行する。また、セルグループまたはセルの活性化または再開を完了したとき、端末のDRX動作を開始したり再開始したりするか、あるいはセルグループまたはセルを非活性化させたり中止したりすることを完了したとき、端末のDRX動作を中止または非活性化させる。
【0825】
また、本開示において提案されたように、MAC制御情報の指示により、端末がセルグループ(例:マスターセルグループまたはセカンダリセルグループ)のセル(例:PSCellまたはSCell)を活性化させるとき、第2時点において、セルの活性化が完了する。第2時点は、本開示において提案されたように、RRCメッセージによって設定される。例えば、RRCメッセージにおいて、周波数集積技術、二重接続技術、セルグループ(例:マスターセルグループまたはセカンダリセルグループ)またはセル(MCGSCellまたはSCGSCell)を、いつ活性化させたり非活性化させたりするかということを指示する時間情報(例:タイミングを指示する情報(例:X)、時間単位、サブフレーム、タイムスロットまたはシンボル単位)が含まれる。例えば、セル(例:SCell)の活性化または非活性化を指示するMAC制御情報を、n番目時間単位で受信するならば、(n+X)番目において、セルの活性化または非活性化を完了しなければならない時間情報が設定される。または、時間情報(例:X)は、基地局が設定するものではなく、事前に約束されて定義されて固定された値でもって使用される。また、他の例を挙げれば、セル(例:SCellまたはPSCell)の活性化または非活性化を指示するMAC制御情報を受信した後、n番目時間単位でランダムアクセスを始めるか(プリアンブルを伝送するか)、あるいはランダムアクセスを成功裏に完了したとき、(n+X)番目において、セルの活性化または非活性化を完了しなければならない時間情報が設定される。または、時間情報(例:X)は、基地局が設定するものではなく、事前に約束されて定義されて固定された値でもって使用される。セルグループまたはセルを、活性化させるか、中止するか、非活性化させるか、あるいは再開することを完了したとき、端末は、本開示において提案されたそれぞれのセルまたは部分帯域幅の状態(例:活性化、休眠化または非活性化)によって提案された端末動作を遂行する。また、セルグループまたはセルの活性化または再開を完了したとき、端末のDRX動作を開始したり再開始したりするか、あるいはセルグループまたはセルを非活性化させたり中止したりすることを完了したとき、端末のDRX動作を中止または非活性化させる。
【0826】
また、本開示において提案されたように、RRCメッセージの指示により、端末がセルグループ(例:マスターセルグループまたはセカンダリセルグループ)のセル(例:PSCellまたはSCell)を活性化させるとき、第3時点において、セルの活性化を完了する。第3時点は、本開示において提案されたように、RRCメッセージによって設定される。例えば、RRCメッセージにおいて、周波数集積技術、二重接続技術、セルグループ(例:マスターセルグループまたはセカンダリセルグループ)、またはセル(MCGSCellまたはSCGSCellまたはPSCell)を、いつ活性化させたり非活性化させたりするかということを指示する時間情報(例:タイミングを指示する情報(例:X)、時間単位、サブフレーム、タイムスロットまたはシンボル単位)が含まれる。例えば、セル(例:SCell)の活性化または非活性化を指示するRRCメッセージを、n番目時間単位で受信するならば、(n+X)番目において、セルの活性化または非活性化を完了しなければならない時間情報が設定される。または、時間情報(例:X)は、基地局が設定するものではなく、事前に約束されて定義されて固定された値でもって使用される。また、他の例を挙げれば、セル(例:SCellまたはPSCell)の活性化または非活性化を指示するRRCメッセージを受信した後、n番目時間単位でランダムアクセスを始めるか(プリアンブルを伝送するか)、あるいはランダムアクセスを成功裏に完了したとき、(n+X)番目において、セルの活性化または非活性化を完了しなければならない時間情報が設定される。または、時間情報(例:X)は、基地局が設定するものではなく、事前に約束されて定義されて固定された値でもって使用される。Xは、スロット番号を基準に設定または約束されるか、あるいは設定されたPCell、PSCellまたはSCellのうち最も短いスロットにおいては、長さを基準に設定または約束される。セルグループまたはセルを、活性化させるか、中止するか、非活性化させるか、あるいは再開することを完了したとき、端末は、本開示において提案されたそれぞれのセルまたは部分帯域幅の状態(例:活性化、休眠化または非活性化)によって提案された端末動作を遂行する。また、セルグループまたはセルの活性化または再開を完了したとき、端末は、DRX動作を開始したり再開始したりするか、あるいはセルグループまたはセルを非活性化させたり中止したりすることを完了したとき、端末は、DRX動作を中止または非活性化させる。
【0827】
本開示において提案されたセルグループの概念は、サブセルグループに拡張される。例えば、本開示において、二重接続技術を端末に設定するために、第1セルグループと第2セルグループとが設定され、マスターセルグループとセカンダリセルグループとに適用され、二重接続技術が設定され、データ送信またはデータ受信が、2つの基地局と行われる。しかしながら、もしセルグループの概念が、サブセルグループに拡張されるならば、1つの基地局と連結された端末につき、セルグループに複数個のサブセルグループが設定されるか、あるいは各サブセルグループに、サブセルグループ識別子が設定される。
【0828】
そして端末は、1つの基地局につき、データ送信またはデータ受信を行うが、各サブセルグループ別に、互いに異なる周波数またはセルにつき、本開示において提案されたPDCCH、MAC制御情報またはRRCメッセージにより、活性化、中止、再開または非活性化の手続きを拡張して適用する。例えば、端末が、1つの基地局と、複数個の周波数またはセルと通信を行うとき、基地局は、端末に、セルグループ(マスターセルグループ)に該当する基地局の複数個の周波数またはセルにつき、複数個のサブセルグループを設定し、周波数集積技術(carrier aggregation)を端末が適用するように設定し、サブセルグループをそれぞれ指示するフィールドを、PDCCH、MAC制御情報またはRRCメッセージに定義し、各フィールドが各サブセルグループの活性化、非活性化、中止または再開を指示する。
【0829】
そして端末は、サブセルグループ別に、互いに異なる周波数またはセルにつき、本開示において提案されたPDCCH、MAC制御情報またはRRCメッセージにより、活性化、中止、再開または非活性化の手続きを適用する。または、提案されたサブセルグループは、各セルに係わる下向きリンクまたは上向きリンクのロジカルチャネル制限(logical channel restriction)導入に具現される。例えば、1つのセルグループに属したロジカルチャネルを、特定の周波数またはセルについてのみ、データを送信または受信するように制限する設定情報を、RRCメッセージに含めて端末に設定する。ロジカルチャネル(例:ロジカルチャネル識別子)が、それぞれのセルまたは周波数にマッピングされて設定され、ロジカルチャネルがグループ化され、提案されたサブセルグループのように見なされ、セルをそれぞれ指示するフィールドが、PDCCH、MAC制御情報またはRRCメッセージに定義され、各フィールドが各セルの活性化、非活性化、中止または再開を指示する。
【0830】
また本開示において、二重接続技術が設定された端末が、マスターセルグループまたはセカンダリセルグループと、データ送信またはデータ受信を受信するか、あるいはセカンダリセルグループが中止または非活性化されたとき、もしマスターセルグループにおいて、無線連結失敗を探知するならば、端末は、セカンダリセルグループに、またはセカンダリセルグループを介し、マスターセルグループに無線連結失敗を報告する。例えば、端末は、無線連結失敗報告のためのRRCメッセージを構成し、split SRB1またはSRB3を介して伝送して報告しうる。split SRB1が設定された場合には、端末は、常時split SRB1でもって、無線連結失敗を報告する。
【0831】
または、二重接続技術が設定された端末が、マスターセルグループまたはセカンダリセルグループと、データ送信またはデータ受信を受信するか、あるいはセカンダリセルグループが中止または非活性化されたとき、もしマスターセルグループにおいて、無線連結失敗を探知するならば、端末は、無線連結失敗(radio link failure)を宣言し、RRC連結再樹立(RRC connection re-establishments)手続きを遂行する。
【0832】
また、本開示において、二重接続技術が設定された端末が、マスターセルグループまたはセカンダリセルグループと、データ送信またはデータ受信を受信するか、あるいはセカンダリセルグループが中止または非活性化されたとき、もしセカンダリセルグループにおいて、無線連結失敗を探知するならば、端末は、マスターセルグループに、またはマスターセルグループを介し、セカンダリセルグループに無線連結失敗を報告する。例えば、無線連結失敗報告のためのRRCメッセージを構成し、SRB1、split SRB1またはSRB3を介して伝送して報告する。SRB1またはsplit SRB1が設定された場合には、常時split SRB1でもって、無線連結失敗を報告する。
【0833】
本開示において、端末に二重接続技術が設定されたとき、セカンダリセルグループを解除するということは、セカンダリセルグループとの連結(データ送信またはデータ受信)を解除するか、あるいはセカンダリセルグループの設定情報(あるいは、ベアラ設定情報またはプロトコル階層設定情報(PHY階層、MAC階層、RLC階層PDCP階層またはSDAP階層)を廃棄または解除することを意味し、一方、セカンダリセルグループを中止または非活性化させるということは、セカンダリセルグループとの連結(データ送信またはデータ受信)を解除または中止するが、セカンダリセルグループの設定情報(あるいは、ベアラ設定情報またはプロトコル階層設定情報(PHY階層、MAC階層、RLC階層PDCP階層またはSDAP階層)を、維持、中止または保存するか、あるいは追って再びセカンダリセルグループの保存された設定情報を基に、セカンダリセルグループとの連結を、早く再開または活性化させることを意味する。
【0834】
図1Nは、本開示の一実施形態による端末の動作を示した図である。
【0835】
図1Nにおいて端末(1n-01)は、基地局からメッセージ(例:PDCCHのDCI、MAC制御情報、またはRRCメッセージ)を受信する(1n-05)。端末は、メッセージに、セルグループ設定情報、セルグループ状態またはセルグループ指示子が含まれている場合、もしセルグループに対し、設定、追加、活性化または再開を指示したか、あるいはセルグループに対し、解除、非活性化、中止を指示したかということを確認する(1n-10)。もしセルグループを、設定するか、追加するか、活性化させるか、あるいは再開させるように指示されるならば、本開示において提案された、セルグループを設定するか、追加するか、活性化させるか、あるいは再開する手続きを遂行し(1n-20)、もしセルグループを、解除するか、非活性化させるか、あるいは中止するように指示されるならば、本開示において提案された、セルグループの解除または非活性化の手続き、あるいは中止手続きを遂行する(1n-30)。
【0836】
図1Oは、本開示の一実施形態による端末の構造を示した図である。
【0837】
図面を参照すれば、端末は、RF(radio frequency)処理部1o-10、基底帯域(baseband)処理部1o-20、保存部1o-30、制御部1o-40を含む。
【0838】
RF処理部1o-10は、信号の帯域変換、増幅のような、無線チャネルを介して信号を送受信するための機能を遂行する。すなわち、RF処理部1o-10は、基底帯域処理部1o-20から提供される基底帯域信号を、RF帯域信号に上向き変換した後、アンテナを介して送信し、アンテナを介して受信されるRF帯域信号を、基底帯域信号に下向き変換する。例えば、RF処理部1o-10は、送信フィルタ、受信フィルタ、増幅器、ミキサ(mixer)、オシレータ(oscillator)、DAC(digital-to-analog convertor)、ADC(analog-to-digital convertor)などを含む。図面において、1つのアンテナだけが図示されているが、端末は、複数のアンテナを具備しうる。また、RF処理部1o-10は、複数のRFチェーンを含む。さらには、RF処理部1o-10は、ビームフォーミング(beamforming)を行う。ビームフォーミングのために、RF処理部1o-10は、複数のアンテナまたはアンテナ要素(element)を介して送受信される信号それぞれの位相及び大きさを調節する。また、RF処理部1o-10は、MIMO(multiple-input and multiple-output)を遂行し、MIMO動作遂行時、何層かのレイヤを受信する。RF処理部1o-10は、制御部の制御により、複数のアンテナまたはアンテナ要素を適切に設定し、受信ビームスウィーピングを行うか、あるいは受信ビームが送信ビームと共助されるように、受信ビームの方向とビーム幅とを調整する。
【0839】
基底帯域処理部1o-20は、システムの物理階層規格により、基底帯域信号とビット列との変換機能を遂行する。例えば、データ伝送時、基底帯域処理部1o-20は、送信ビット列を、符号化及び変調することにより、複素シンボルを生成する。また、データ受信時、基底帯域処理部1o-20は、RF処理部1o-10から提供される基底帯域信号に対する復調及び復号を介して、受信ビット列を復元する。例えば、OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)方式による場合、データ伝送時、基底帯域処理部1o-20は、送信ビット列を符号化及び変調することにより、複素シンボルを生成し、複素シンボルを副搬送波にマッピングした後、IFFT(inverse fast Fourier transform)演算及びCP(cyclic prefix)挿入を介して、OFDMシンボルを構成する。また、データ受信時、基底帯域処理部1o-20は、RF処理部1o-10から提供される基底帯域信号を、OFDMシンボル単位に分割し、FFT(fast Fourier transform)演算を介して、副搬送波にマッピングされた信号を復元した後、復調及び復号を介して、受信ビット列を復元する。
【0840】
基底帯域処理部1o-20及びRF処理部1o-10は、上述のように、信号を送信して受信する。それにより、基底帯域処理部1o-20及びRF処理部1o-10は、送信部、受信部、送受信部または通信部とも称される。さらには、基底帯域処理部1o-20及びRF処理部1o-10のうちの少なくとも1つは、互いに異なる複数の無線接続技術を支援するために、複数の通信モジュールを含む。また、基底帯域処理部1o-20及びRF処理部1o-10のうちの少なくとも1つは、互いに異なる周波数帯域の信号を処理するために、互いに異なる通信モジュールを含む。例えば、互いに異なる無線接続技術は、LTE(long term evolution)網、NR(new radio)網などを含む。また、互いに異なる周波数帯域は、極高短波(SHF:super high frequency)(例:2.5GHz、5Ghz)帯域、mm波(millimeter wave)(例:60GHz)帯域を含む。
【0841】
保存部1o-30は、端末の動作のための基本プログラム、アプリケーション、設定情報のようなデータを保存する。保存部1o-30は、制御部1o-40の要請により、保存されたデータを提供する。
【0842】
制御部1o-40は、端末の全般的な動作を制御する。例えば、制御部1o-40は、基底帯域処理部1o-20及びRF処理部1o-10を介して信号を送受信する。また、制御部1o-40は、保存部1o-40にデータを記録し、読み取る。そのために、制御部1o-40は、少なくとも1つのプロセッサ(processor)を含む。例えば、制御部1o-40は、通信のための制御を行うCP(communication processor)、及び応用プログラムのような上位階層を制御するAP(application processor)を含む。
【0843】
図1Pは、本開示の一実施形態による、無線通信システムにおける基地局のブロック構成を示した図である。
【0844】
図面に図示されているように、基地局は、RF処理部1p-10、基底帯域処理部1p-20、通信部1p-30、保存部1p-40、制御部1p-50を含んで構成される。
【0845】
RF処理部1p-10は、信号の帯域変換、増幅のような、無線チャネルを介して信号を送受信するための機能を遂行する。すなわち、RF処理部1p-10は、基底帯域処理部1p-20から提供される基底帯域信号を、RF帯域信号に上向き変換した後、アンテナを介して送信し、アンテナを介して受信されるRF帯域信号を、基底帯域信号に下向き変換する。例えば、RF処理部1p-10は、送信フィルタ、受信フィルタ、増幅器、ミキサ、オシレータ、DAC、ADCなどを含む。図面において、1つのアンテナだけが図示されているが、第1接続ノードは、複数のアンテナを具備しうる。また、RF処理部1p-10は、複数のRFチェーンを含む。さらには、RF処理部1p-10は、ビームフォーミングを行う。ビームフォーミングのために、RF処理部1p-10は、複数のアンテナまたはアンテナ要素を介して送受信される信号それぞれの位相及び大きさを調節する。RF処理部1p-10は、1層以上のレイヤを伝送することにより、下向きMIMO動作を遂行する。
【0846】
基底帯域処理部1p-20は、第1無線接続技術の物理階層規格により、基底帯域信号とビット列との変換機能を遂行する。例えば、データ伝送時、基底帯域処理部1p-20は、送信ビット列を符号化して変調することにより、複素シンボルを生成する。また、データ受信時、基底帯域処理部1p-20は、RF処理部1p-10から提供される基底帯域信号に対し、復調及び復号を介して受信ビット列を復元する。例えば、OFDM方式による場合、データ伝送時、基底帯域処理部1p-20は、送信ビット列を符号化して変調することにより、複素シンボルを生成し、複素シンボルを副搬送波にマッピングした後、IFFT演算及びCP挿入を介して、OFDMシンボルを構成する。また、データ受信時、基底帯域処理部1p-20は、RF処理部1p-10から提供される基底帯域信号を、OFDMシンボル単位に分割し、FFT演算を介して、副搬送波にマッピングされた信号を復元した後、復調及び復号を介して、受信ビット列を復元する。基底帯域処理部1p-20及びRF処理部1p-10は、上述のように、信号を送信して受信する。それにより、基底帯域処理部1p-20及びRF処理部1p-10は、送信部、受信部、送受信部、通信部または無線通信部とも称される。
【0847】
通信部1p-30は、ネットワーク内の他ノードと通信を行うためのインターフェースを提供する。
【0848】
保存部1p-40は、主基地局の動作のための基本プログラム、アプリケーション、設定情報のようなデータを保存する。特に、保存部1p-40は、接続された端末に割り当てられたベアラに係わる情報、接続された端末から報告された測定結果などを保存する。また、保存部1p-40は、端末に対する多重連結を提供するか、あるいは中断するかということの判断基準になる情報を保存する。そして、保存部1p-40は、制御部1p-50の要請により、保存されたデータを提供する。
【0849】
制御部1p-50は、主基地局の全般的な動作を制御する。例えば、制御部1p-50は、基底帯域処理部1p-20及びRF処理部1p-10を介するか、あるいは通信部1p-30を介して信号を送受信する。また、制御部1p-50は、保存部1p-40にデータを記録し、読み取る。そのために、制御部1p-50は、少なくとも1つのプロセッサを含む。
【0850】
本開示においては、次世代無線通信システムにおいて、ネットワークと連結を設定したRRC連結モード端末が、キャリア集積技術または二重接続技術を早く活性化させ、非活性化させるように、新たな休眠化モードまたは中止モード(dormant modeまたはsuspension mode)、あるいは非活性化モードが提案される。本開示においては、新たな休眠化(hibernation、dormancyまたはsuspension)モードを、部分帯域幅単位(bandwidth part-level)、セル単位またはセルグループ単位(例:セカンダリセルグループについて)で運用する方法を提案し、キャリア集積技術または二重接続技術を早く活性化させるようにし、端末のバッテリを節減するようにする。また、基地局が端末に、セル(PCell、PSCellまたはSCell)を活性化させるように指示するとき、端末がチャネル測定を行う伝送資源を、一時的に、多く設定するか、割り当てるか、あるいは送り、端末がチャネル測定を基に報告するか、あるいはチャネル測定結果を早く基地局に報告し、セル、またはセルグループを早く活性化させるようにする。
【0851】
本開示は、そのさまざまな実施形態を参照して説明されたが、本開示の思想及び技術範囲から逸脱することなく、形態及び詳細において、さまざまな変更がなされうることは、当業者には、理解されるであろう。
【国際調査報告】