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特表2025-501283画素駆動回路、表示パネル及びその制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-17
(54)【発明の名称】画素駆動回路、表示パネル及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/3233 20160101AFI20250109BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
G09G3/3233
G09G3/20 624B
G09G3/20 680G
G09G3/20 622D
G09G3/20 623D
G09G3/20 612J
G09G3/20 622B
G09G3/20 623B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539786
(86)(22)【出願日】2022-12-26
(85)【翻訳文提出日】2024-06-28
(86)【国際出願番号】 CN2022142031
(87)【国際公開番号】W WO2024027087
(87)【国際公開日】2024-02-08
(31)【優先権主張番号】202210929800.6
(32)【優先日】2022-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521141718
【氏名又は名称】恵科股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HKC Corporation Limited
【住所又は居所原語表記】1F-3F, 5F-7F of Factory Building 1, 7F of Factory Building 6, Huike Industrial Park, No.1 Industrial 2nd Road, Shilong Community, Shiyan Street, Baoan District, Shenzhen, China
(74)【代理人】
【識別番号】100160691
【弁理士】
【氏名又は名称】田邊 淳也
(72)【発明者】
【氏名】周 仁杰
(72)【発明者】
【氏名】袁 海江
【テーマコード(参考)】
5C080
5C380
【Fターム(参考)】
5C080AA06
5C080BB05
5C080DD22
5C080FF11
5C080HH09
5C080JJ02
5C080JJ03
5C080JJ04
5C080JJ07
5C380AA01
5C380AB06
5C380BA17
5C380CA08
5C380CB01
5C380CC26
5C380CC27
5C380CC33
5C380CC64
5C380CD015
5C380CE19
(57)【要約】
本願は画素駆動回路、表示パネル及びその制御方法を開示し、画素駆動回路は、入力端子が走査線(L1)に接続され、第1の走査信号に基づいて第2の走査信号を生成して、第1の出力端子から出力する信号生成モジュール(10)と、第1の被制御端子、第2の被制御端子及び第3の被制御端子が走査線(L1)、データ線(L2)及び信号生成モジュール(10)の第1の出力端子に1対1に対応して接続された発光駆動モジュール(20)と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルに適用される画素駆動回路であって、前記表示パネルは、データ線と、走査線と、発光モジュールとを含み、前記走査線は、第1の走査信号が入力されて前記第1の走査信号を伝送し、ソース線は、データ信号が入力されて前記データ信号を伝送し、
前記画素駆動回路は、
入力端子が前記走査線に接続され、前記第1の走査信号に基づいて第2の走査信号を生成して、第1の出力端子から出力する信号生成モジュールと、
第1の被制御端子、第2の被制御端子及び第3の被制御端子が前記走査線、前記データ線及び前記信号生成モジュールの第1の出力端子に1対1に対応して接続され、入力端子に電源電圧が入力され、出力端子が前記発光モジュールに接続された発光駆動モジュールと、を含み、
前記発光駆動モジュールは、受信した前記第1の走査信号、前記第2の走査信号及び前記データ信号に応じて、前記電源電圧を前記発光モジュールに書き込むことで、発光するように前記発光モジュールを駆動する
画素駆動回路。
【請求項2】
前記信号生成モジュールは2つの信号生成サブモジュールを含み、2つの前記信号生成サブモジュールの入力端子は、いずれも、その位置する画素セルに対応する走査線に接続されて、第1の走査信号が入力され、2つの前記信号生成サブモジュールは、第1の走査信号の位置するレベル準位に応じて、それぞれ自体内の対応するスイッチング素子のオンまたはオフを制御することにより入力される第1の走査信号に対して対応する信号処理を行う
請求項1に記載の画素駆動回路。
【請求項3】
前記信号生成モジュールは、さらに、前記第1の走査信号に基づいて第3の走査信号を生成して、第2の出力端子から前記発光駆動モジュールの第4の被制御端子に出力し、
前記発光駆動モジュールは、
被制御端子、入力端子が前記発光駆動モジュールの第1の被制御端子、第2の被制御端子に1対1に対応して接続されたデータ書込モジュールと、
第1の被制御端子、第2の被制御端子が前記発光駆動モジュールの第3の被制御端子、第4の被制御端子に1対1に対応して接続され、入力端子が前記データ書込モジュールの出力端子に接続された充放電制御モジュールと、
前記データ書込モジュールの出力端子と前記充放電制御モジュールの入力端子との間に接続されたエネルギー蓄積モジュールと、
被制御端子が前記充放電制御モジュールの出力端子に接続され、入力端子、出力端子が前記発光駆動モジュールの入力端子、出力端子に1対1に対応して接続された駆動モジュールと、
を含む請求項1に記載の画素駆動回路。
【請求項4】
前記発光駆動モジュールは、3ウェイよりも多い走査信号が入力されるように構成され、前記信号生成モジュールは、前記走査信号のうちの1ウェイの走査信号が入力され、入力された前記1ウェイの走査信号に基づいて、前記発光駆動モジュールに必要な残りの各ウェイの前記走査信号を生成する
請求項3に記載の画素駆動回路。
【請求項5】
前記充放電制御モジュールは、
被制御端子、入力端子及び出力端子がそれぞれ前記充放電制御モジュールの第1の被制御端子、入力端子及び出力端子に1対1に対応して接続された第1のスイッチングモジュールと、
被制御端子が前記充放電制御モジュールの第2の被制御端子に接続され、入力端子が前記第1のスイッチングモジュールの出力端子に接続された第2のスイッチングモジュールと、
被制御端子が前記第1のスイッチングモジュールの入力端子に接続され、入力端子が前記第2のスイッチングモジュールの出力端子に接続され、出力端子が接地された第3のスイッチングモジュールと、
を含む請求項3に記載の画素駆動回路。
【請求項6】
前記発光駆動モジュールの動作段階は、順に実行される初回のエネルギー蓄積段階、放電段階、第2のエネルギー蓄積段階及び発光駆動段階を含み、
前記初回のエネルギー蓄積段階において、前記データ書込モジュールがオンし、前記充放電制御モジュールがオフし、
前記放電段階において、前記データ書込モジュールがオフし、前記充放電制御モジュールがオンし、前記駆動モジュールがオフし、
前記第2のエネルギー蓄積段階において、前記データ書込モジュールがオンし、前記充放電制御モジュールがオフし、
前記発光駆動段階において、前記データ書込モジュールがオフし、前記充放電制御モジュールと前記駆動モジュールとがオンする
請求項3に記載の画素駆動回路。
【請求項7】
前記第1の走査信号は、前記初回のエネルギー蓄積段階、前記放電段階、前記第2のエネルギー蓄積段階及び前記発光駆動段階において、順に第1のレベル、第2のレベル、第1のレベル、第2のレベルにあり、
前記第2の走査信号は、前記初回のエネルギー蓄積段階、前記放電段階、前記第2のエネルギー蓄積段階及び前記発光駆動段階におけるレベルが前記第1の走査信号と逆であり、
前記第3の走査信号は、前記初回のエネルギー蓄積段階、前記放電段階、前記第2のエネルギー蓄積段階及び前記発光駆動段階において、順に第1のレベル、第1のレベル、第2のレベル、第2のレベルにあり、
前記第1のレベルと前記第2のレベルとは逆のレベルである
請求項6に記載の画素駆動回路。
【請求項8】
前記充放電制御モジュールと前記データ書込モジュールとは同時にオンせず、
前記データ書込モジュールは、第2の走査信号と第3の走査信号とがいずれも同じレベル準位にある場合にオンし、第2の走査信号と第3の走査信号とがいずれも別のレベル準位にある場合にオフする
請求項7に記載の画素駆動回路。
【請求項9】
前記信号生成モジュールは、
前記信号生成モジュール内の1つの前記信号生成サブモジュールである位相反転器であって、入力端子、出力端子が前記信号生成モジュールの入力端子、第1の出力端子に1対1に対応して接続され、前記第1の走査信号を位相反転処理して前記第2の走査信号として出力する位相反転器を含む
請求項2に記載の画素駆動回路。
【請求項10】
前記信号生成モジュールは、
前記信号生成モジュール内の一つの前記信号生成サブモジュールであるトリガーであって、第1の入力端子に前記電源電圧が入力され、第2の入力端子、出力端子が前記信号生成モジュールの入力端子、第2の出力端子に1対1に対応して接続され、前記第1の走査信号に基づいて、前記電源電圧を前記第2の走査信号として出力するトリガー
をさらに含む請求項9に記載の画素駆動回路。
【請求項11】
前記位相反転器は、スイッチング素子である薄膜トランジスタ、MOS、三極管を用いて構築されてなり、前記トリガーは、RSトリガー、JKトリガー、Tトリガー、Dトリガーのうちの1つ又は複数の組み合わせを用いて実現される
請求項10に記載の画素駆動回路。
【請求項12】
表示パネルの制御方法であって、
画素駆動回路が動作段階に入ったと確定した後に、第1のレベルにある第1の走査信号と、第2のレベルにある第2の走査信号と、第1のレベルにある第3の走査信号とを出力することにより、初回のエネルギー蓄積段階に入るように前記画素駆動回路を制御するステップと、
第1のパルス信号の第1の信号エッジが最初に検出されたときに、第2のレベルにある第1の走査信号を出力するように切り替え、第1のパルス信号の第2の信号エッジが最初に検出されたときに、第1のレベルにある第2の走査信号を出力するように切り替え、第2のパルス信号の第1の信号エッジ又は第2の信号エッジが最初に検出されたときに、第2のレベルにある第3の走査信号を出力するように切り替えることにより、放電段階に入るように前記画素駆動回路を制御するステップと、
第1のパルス信号の第1の信号エッジが再び検出されたときに、第1のレベルにある第1の走査信号を出力するように切り替え、第1のパルス信号の第2の信号エッジが再び検出されたときに、第2のレベルにある第2の走査信号を出力するように切り替えることにより、放電段階に入るように前記画素駆動回路を制御するステップと、
第1のパルス信号の第1の信号エッジが3回目に検出されたときに、第2のレベルにある第1の走査信号を出力するように切り替え、第1のパルス信号の第2の信号エッジが3回目に検出されたときに、第1のレベルにある第2の走査信号を出力するように切り替えることにより、発光駆動段階に入るように前記画素駆動回路を制御するステップと、を含み、
前記第1の信号エッジと前記第2の信号エッジとのうちの一方が立ち上がりエッジであり、他方が立ち下がりエッジである
表示パネルの制御方法。
【請求項13】
請求項12に記載の表示パネルの制御方法を実現する表示パネルであって、
発光モジュールと、
前記発光モジュールに接続された画素駆動回路と、
前記画素駆動回路の4つの被制御端子に接続され、第1の走査信号、第2の走査信号、第3の走査信号及びデータ信号を前記画素駆動回路に出力することにより、発光するように前記発光モジュールを駆動するように前記画素駆動回路を制御するタイミングコントローラと、
を含む表示パネル。
【請求項14】
ゲートドライバとソースドライバとを含み、
前記ゲートドライバは、前記タイミングコントローラの制御の下で、3本の走査線を介して前記第1の走査信号、前記第2の走査信号、前記第3の走査信号をそれぞれ前記画素駆動回路に出力し、
前記ソースドライバは、前記タイミングコントローラの制御の下で、データ線を介して前記データ信号を前記画素駆動回路に出力する
請求項13に記載の表示パネル。
【請求項15】
前記制御方法の実行主体は、前記タイミングコントローラであり、
前記タイミングコントローラは、前記画素駆動回路が動作周期に入ったと確定した後に、前記第1の走査信号と、前記第2の走査信号と、前記第3の走査信号とを出力することにより、データ書込モジュールがオンし、充放電制御モジュールがオフするように制御して、初回のエネルギー蓄積段階に入るように前記画素駆動回路を制御する
請求項14に記載の表示パネル。
【請求項16】
前記タイミングコントローラが第1のパルス信号の立ち上がりエッジを検出すると、第2のレベルにある前記第1の走査信号を出力するように切り替え、第1のパルス信号の立ち下がりエッジを検出すると、第1のレベルにある前記第2の走査信号を出力するように切り替え、第2のパルス信号の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジを検出すると、第2のレベルにある前記第3の走査信号を出力するように切り替えることで、前記データ書込モジュールがオフし、前記充放電制御モジュールがオンするように制御して、放電段階に入るように前記画素駆動回路を制御することを実現する
請求項15に記載の表示パネル。
【請求項17】
前記画素駆動回路が前記初回のエネルギー蓄積段階に入った後に、前記タイミングコントローラが前記第1のパルス信号の前記立ち上がりエッジを再び検出すると、第1のレベルにある前記第1の走査信号を出力するように切り替え、前記第1のパルス信号の前記立ち下がりエッジを検出すると、第2のレベルにある前記第2の走査信号を出力するように切り替えることで、前記データ書込モジュールがオンし、前記充放電制御モジュールがオフするように制御して、放電段階に入るように前記画素駆動回路を制御する
請求項16に記載の表示パネル。
【請求項18】
前記画素駆動回路が前記放電段階に入った後に、前記タイミングコントローラが前記第1のパルス信号の前記立ち上がりエッジを検出すると、第2のレベルにある前記第1の走査信号を出力するように切り替え、前記第1のパルス信号の前記立ち下がりエッジを検出すると、第1のレベルにある前記第2の走査信号を出力するように切り替えることで、前記データ書込モジュールがオフし、前記充放電制御モジュール及び駆動モジュールがオンするように制御して、発光駆動段階に入るように前記画素駆動回路を制御する
請求項17に記載の表示パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は2022年8月4日に出願された、出願番号が202210929800.6である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容を引用により本願に組み入れる。
【0002】
本願は表示の技術分野に関し、特に、画素駆動回路、表示パネル及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、自発光可能な表示パネル、例えばOLED(Organic Light-emitting Diode、有機発光素子)パネルは、コントラスト比が比較的に高いなどの多くの利点があるため、すでに携帯電話、ノートパソコンなどの電子製品に広く使われている。しかし、従来の自発光パネル内の発光モジュールの駆動回路は、多重の走査信号を入力する必要があるだけでなく、駆動アルゴリズム、配線プロセス、薄膜トランジスタ工程等の多種の影響により、発光駆動回路内の薄膜トランジスタが適時にオフできないことがあり、それによって発光素子の発光輝度及び表示パネルの表示効果に影響してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の主な目的は、画素駆動回路を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本願が提案する画素駆動回路は表示パネルに適用され、前記表示パネルは、データ線と、走査線と、発光モジュールとを含み、走査線は、第1の走査信号が入力されて前記第1の走査信号を伝送し、ソース線は、データ信号が入力されて前記データ信号を伝送し、前記画素駆動回路は、
入力端子が前記走査線に接続され、前記第1の走査信号に基づいて第2の走査信号を生成して、第1の出力端子から出力する信号生成モジュールと、
第1の被制御端子、第2の被制御端子及び第3の被制御端子が前記走査線、前記データ線及び前記信号生成モジュールの第1の出力端子に1対1に対応して接続され、入力端子に電源電圧が入力され、出力端子が前記発光モジュールに接続された発光駆動モジュールと、を含み、
前記発光駆動モジュールは、受信した前記第1の走査信号、前記第2の走査信号及び前記データ信号に応じて、前記電源電圧を前記発光モジュールに書き込むことで、発光するように前記発光モジュールを駆動する。
【0006】
本願は、表示パネルの制御方法をさらに提案し、前記表示パネルの制御方法は、
画素駆動回路が動作段階に入ったと確定した後に、第1のレベルにある第1の走査信号と、第2のレベルにある第2の走査信号と、第1のレベルにある第3の走査信号とを出力することにより、初回のエネルギー蓄積段階に入るように前記画素駆動回路を制御するステップと、
第1のパルス信号の第1の信号エッジが最初に検出されたときに、第2のレベルにある第1の走査信号を出力するように切り替え、第1のパルス信号の第2の信号エッジが最初に検出されたときに、第1のレベルにある第2の走査信号を出力するように切り替え、第2のパルス信号の第1の信号エッジ又は第2の信号エッジが最初に検出されたときに、第2のレベルにある第3の走査信号を出力するように切り替えることにより、放電段階に入るように前記画素駆動回路を制御するステップと、
第1のパルス信号の第1の信号エッジが再び検出されたときに、第1のレベルにある第1の走査信号を出力するように切り替え、第1のパルス信号の第2の信号エッジが再び検出されたときに、第2のレベルにある第2の走査信号を出力するように切り替えることにより、放電段階に入るように前記画素駆動回路を制御するステップと、
第1のパルス信号の第1の信号エッジが3回目に検出されたときに、第2のレベルにある第1の走査信号を出力するように切り替え、第1のパルス信号の第2の信号エッジが3回目に検出されたときに、第1のレベルにある第2の走査信号を出力するように切り替えることにより、発光駆動段階に入るように前記画素駆動回路を制御するステップと、を含み、
前記第1の信号エッジと前記第2の信号エッジとのうちの一方が立ち上がりエッジであり、他方が立ち下がりエッジである。
【0007】
本願は、表示パネルをさらに提案し、前記表示パネルは、
発光モジュールと、
データ信号が入力されて前記データ信号を伝送するデータ線と、
第1の走査信号が入力されて前記第1の走査信号を伝送する走査線と、
前記発光モジュール、前記データ線及び前記走査線にそれぞれ接続された上記に記載の画素駆動回路と、を含む。
【0008】
本願は、上記のような表示パネルの制御方法を実現する表示パネルをさらに提案し、前記表示パネルは、
発光モジュールと、
前記発光モジュールに接続された画素駆動回路と、
前記画素駆動回路の4つの被制御端子に接続され、第1の走査信号、第2の走査信号、第3の走査信号及びデータ信号を前記画素駆動回路に出力することにより、発光するように前記発光モジュールを駆動するように前記画素駆動回路を制御するタイミングコントローラと、を含む。
【0009】
(有益な効果)
本願の技術案によれば、信号生成モジュールと発光駆動モジュールとを採用し、信号生成モジュールにスイッチング素子のオン/オフを利用させることにより、第1の走査信号を発光駆動回路に必要な第2の走査信号に処理する。スイッチング素子のオン/オフにより、立ち上がりエッジ時間及び立ち下がりエッジ時間を効果的に短縮することができるので、第1の走査信号に比べて、第2の走査信号の立ち上がりエッジ時間及び立ち下がりエッジ時間が短く、第1の走査信号と第2の走査信号の立ち上がりエッジ時間と立ち下がりエッジ時間とに重複部分が発生する確率を低減するとともに、該重複部分が画素セルの発光効果に影響する確率を低減する。これにより、発光駆動回路内の薄膜トランジスタを適時にオフにできないために表示パネルの表示効果が影響されるという問題を解決し、OLEDパネル等の自発光パネルの表示効果及び表示安定性の向上に有利である。次に、信号生成モジュールが画素駆動回路内、すなわち各画素セル内に設置されるので、ゲートドライバ内に設置されるのと比較して、走査線の伝送過程が後に第2の走査信号に再び歪みを与えることを効果的に回避することができ、各画素セル内の発光駆動モジュールに信号生成モジュールから出力される立ち上がり/立ち下がりエッジ時間が短い第2の走査信号が入力されるのを保証するのに有利である。また、1つの走査信号を伝送するために1本の走査線が必要であるため、従来の自発光パネルにおける走査線の数は少なくとも2N本であり、Nは画素アレイの行数であるが、本願の技術案によれば、N本の走査線のみで同じ解像度の自発光パネルを駆動して動作させることができる。言い換えると、本願の技術案によれば、表示パネルにおける走査線全体の占有面積を低減することができ、自発光パネルの高解像度設計に有利である。
【0010】
本願の実施例の技術案をより明確に説明するため、以下では、実施例の説明に必要とされる添付図面を簡単に説明する。以下で説明される添付図面は本願のいくつか実施例に過ぎないことは明らかであって、当業者にとって、創造的な労働を行わないことを前提に、これらの添付図面に示された構造により他の添付図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本願の第1の実施例にかかる画素駆動回路のモジュール模式図である。
図2】本願の第1の実施例にかかる画素駆動回路の別のモジュール模式図である。
図3】本願の第1の実施例にかかる画素駆動回路における発光駆動モジュールの回路模式図である。
図4】本願の第1の実施例にかかる画素駆動回路における信号生成回路の回路模式図である。
図5】本願の第1の実施例にかかる画素駆動回路における信号生成回路の別の回路模式図である。
図6】従来の画素駆動回路に入力される各走査信号の波形模式図である。
図7】本願の第2の実施例にかかる制御方法の模式フローチャートである。
図8】本願の第2の実施例にかかる制御方法の関連信号の波形模式図である。
図9】本願の第3の実施例にかかる表示パネルのモジュール模式図である。
図10】本願の第4の実施例にかかる表示パネルのモジュール模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付図面を参照して、実施例と組み合わせて本願目的の実現、機能特徴及び長所をさらに説明する。
【0013】
以下では、本願実施例における図面と組み合わせ、本願実施例における技術案を明確且つ完全に説明する。説明される実施例は本願の全ての実施例ではなく、本願の一部の実施例に過ぎないことは明らかである。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行うことなく得られる全ての他の実施例は、本願の保護する範囲に属す。
【0014】
また、本願実施例において「第一」、「第二」等の説明は説明のために利用されるだけであって、その相対的重要性を提示又は暗示する、或いは提示される技術的特徴の数を暗示的に指定するように理解すべきではない。これにより、「第一」、「第二」に限定された特徴は明示的或いは暗示的に少なくとも一つの当該特徴を含んでもよい。また、各実施例の技術案は互いに組み合わせることができる。ただし、当業者が実現できることはその前提である。技術案の組み合わせに矛盾が生じるか、実現できない場合には、このような技術案の組み合わせが存在せず、且つ本願が請求する保護範囲にないと理解すべきである。
【0015】
(第1の実施例)
本願は、OLEDパネル等の自発光可能な表示パネルに適用可能な画素駆動回路を提案する。
【0016】
表示パネルは、複数の走査線L1と複数のデータ線L2とを含んでもよく、複数の走査線L1と複数のデータ線L2とが互いに交差することにより、複数の画素セルを有する画素アレイを画定し、各走査線L1は、ゲートドライバから出力された1ウェイの走査信号が入力されて、前記走査信号を伝送することにより、該行における各画素セルのオン又はオフを制御し、各データ線L2は、ソースドライバから出力された1ウェイのデータ信号が入力されて、前記データ信号を伝送することにより、該列におけるオンになった画素セルにデータ信号を入力できるようにする。各画素セルには、互いに電気的に接続された発光モジュールと画素駆動回路とが設置されてもよく、発光モジュールは少なくとも1つの発光ダイオード発光素子を含んでもよく、画素駆動回路は、接続された発光モジュールを発光するように駆動する。
【0017】
図1を参照し、第1の実施例において、画素駆動回路は、
入力端子が走査線L1に接続され、第1の走査信号に基づいて第2の走査信号を生成して、第1の出力端子から出力する信号生成モジュール10と、
第1の被制御端子、第2の被制御端子及び第3の被制御端子が走査線L1、データ線L2及び信号生成モジュール10の第1の出力端子に1対1に対応して接続され、入力端子に電源電圧VDDが入力され、出力端子が発光モジュール30に接続された発光駆動モジュール20と、を含み、
発光駆動モジュール20は、受信した第1の走査信号、第2の走査信号及びデータ信号に応じて、電源電圧VDDを発光モジュール30に書き込むことで、発光するように発光モジュール30を駆動する。
【0018】
本実施例において、信号生成モジュール10は、スイッチング素子を使用して構築・実現でき、ここで、スイッチング素子は、MOSトランジスタ、薄膜トランジスタ、三極管などであってもよく、本明細書では限定しない。信号生成モジュール10の入力端子は、その位置する画素セルに対応する走査線L1に接続されて、該走査線L1上を伝送される走査信号、すなわち第1の走査信号が入力されるように構成されている。第1の走査信号は、ハイレベルとローレベルとの2つのレベル準位を有してもよく、信号生成モジュール10は、第1の走査信号が位置するレベル準位に応じて、自体内の対応するスイッチング素子のオン・オフを制御することにより、入力された第1の走査信号に対してレベル反転、レベル遅延、レベル選択等の信号処理を行い、信号処理後の第1の走査信号を第2の走査信号として第1の出力端子から出力することができる。
【0019】
発光駆動モジュール20は、複数の薄膜トランジスタとエネルギー蓄積素子を用いて構築して実現できる。信号生成モジュール10の第1の被制御端子及び第2の被制御端子は、その位置する画素セルに対応する走査線L1及びデータ線L2に接続されて、第1の走査信号及びデータ信号が入力されるように構成されており、第3の被制御端子は、その位置する画素セル内の信号生成モジュール10の第1の出力端子に接続されて、第2の走査信号が入力されるように構成されており、入力端子は、電源管理回路に接続されてもよい。第2の走査信号は、同様に、ハイレベルとローレベルとの2つのレベル準位を有してもよく、発光駆動モジュール20は、第1の走査信号と第2の走査信号の位置する電圧準位に応じて、自体内の各TTFに対応するオン又はオフを制御することにより、それに応じてオンになった薄膜トランジスタにデータ信号を入力できるようにして、エネルギー蓄積素子を充電する。発光駆動モジュール20はさらに、エネルギー蓄積素子の充電後に、第1の走査信号と第2の走査信号の位置する電圧準位に応じて、それに応じてオンになった薄膜トランジスタによりエネルギー蓄積素子の放電ループを形成するようにして、エネルギー蓄積素子の放電電圧を利用して対応する薄膜トランジスタのオンをトリガーするとともに、発光駆動モジュール20の入力端子と出力端子とを連通させることにより、電源電圧VDDを発光モジュール30に書き込むことにより発光するように発光モジュール30を駆動することを実現する。
【0020】
なお、従来技術の案において、発光駆動モジュール20に入力される各走査信号はいずれも、タイミングコントローラ40の制御の下でゲートドライバにより出力されることで得られ、異なる走査線L1によりそれぞれ伝送される。実際の製品では、タイミングコントローラ40内の駆動アルゴリズム及びゲートドライバのハードウェアの誤差の影響により、ゲートドライバから出力される各走査信号の立ち上がりエッジ(ローレベルからハイレベルへ立ち上がる立ち上がり波形)及び立ち下がりエッジ(ハイレベルからローレベルへ立ち下がる立ち下がり波形)には、一定の時間、即ち立ち上がりエッジ時間及び立ち下がりエッジ時間が存在する。各走査線L1のプロセス要因のさらなる影響により、各走査線L1は伝送中に、伝送される走査信号に一定の信号歪みを生じさせ、各走査信号の立ち上がりエッジ時間及び立ち下がりエッジ時間に異なる延長を発生させるため、異なる走査信号の立ち上がりエッジ時間及び立ち下がりエッジ時間に重複部分を発生させる。薄膜トランジスタ、例えばN型薄膜トランジスタの場合、ゲート電圧の電圧値が閾値電圧に達するまで上昇しないと薄膜トランジスタがオンせず、ゲート電圧の電圧値が閾値電圧を下回るまで低下しないとオフしないので、入力される各走査信号の立ち上がりエッジ時間と立ち下がりエッジ時間に重複部分が存在する場合、同時にオンすべきでない2つの薄膜トランジスタが同時にオン状態となり、発光駆動回路内の電流ループが乱れ、さらには、電源電圧VDDの書き込みプロセス及び発光モジュール30の最終的な発光効果に影響してしまう。
【0021】
本願の技術案によれば、信号生成モジュール10と発光駆動モジュール20とを採用し、信号生成モジュール10にスイッチング素子のオン/オフを利用させることにより、第1の走査信号を発光駆動回路に必要な第2の走査信号に処理する。スイッチング素子のオン/オフにより、立ち上がりエッジ時間及び立ち下がりエッジ時間を効果的に短縮することができるので、第1の走査信号に比べて、第2の走査信号の立ち上がりエッジ時間及び立ち下がりエッジ時間が短く、第1の走査信号と第2の走査信号の立ち上がりエッジ時間及び立ち下がりエッジ時間が重複する部分の発生する確率を低減するとともに、該重複部分が画素セルの発光効果に影響する確率を低減する。これにより、発光駆動回路内の薄膜トランジスタを適時にオフにできないために表示パネルの表示効果が影響されるという問題を解決し、OLEDパネル等の自発光パネルの表示効果及び表示安定性の向上に有利である。次に、信号生成モジュール10が画素駆動回路内、すなわち各画素セル内に設置されるので、ゲートドライバ内に設置されるのと比較して、走査線L1の伝送過程が後に第2の走査信号に再び歪みを与えることを効果的に回避することができ、各画素セル内の発光駆動モジュール20に信号生成モジュール10から出力される立ち上がり/立ち下がりエッジ時間が短い第2の走査信号が入力されるのを保証するのに有利である。また、1つの走査信号を伝送するために1本の走査線L1が必要であるため、従来の自発光パネルにおける走査線L1の数は少なくとも2N本であり、Nは画素アレイの行数であるが、本願の技術案によれば、N本の走査線L1のみで同じ解像度の自発光パネルを駆動して動作させることができる。言い換えると、本願の技術案によれば、表示パネルにおける走査線L1全体の占有面積を低減することができ、自発光パネルの高解像度設計に有利である。
【0022】
図2及び図3を参照し、第1の実施例において、信号生成モジュール10はさらに、第1の走査信号に基づいて第3の走査信号を生成して、第2の出力端子から発光駆動モジュール20の第4の被制御端子に出力し、
発光駆動モジュール20は、
被制御端子、入力端子が発光駆動モジュール20の第1の被制御端子、第2の被制御端子に1対1に対応して接続されたデータ書込モジュール21と、
第1の被制御端子、第2の被制御端子が発光駆動モジュール20の第3の被制御端子、第4の被制御端子に1対1に対応して接続され、入力端子がデータ書込モジュール21の出力端子に接続された充放電制御モジュール22と、
データ書込モジュール21の出力端子と充放電制御モジュール22の入力端子との間に接続されたエネルギー蓄積モジュール23と、
被制御端子が充放電制御モジュール22の出力端子に接続され、入力端子、出力端子が発光駆動モジュール20の入力端子、出力端子に1対1に対応して接続された駆動モジュール24と、を含む。
【0023】
本実施例において、信号生成モジュール10は2つの信号生成サブモジュールを含んでもよく、2つの信号生成サブモジュールの入力端子はいずれも、その位置する画素セルに対応する走査線L1に接続されて、第1の走査信号が入力される。2つの信号生成サブモジュールは、第1の走査信号の位置するレベル準位に応じて、それぞれ自体内の対応するスイッチング素子のオン/オフを制御することにより入力される第1の走査信号に対して対応する信号処理を行い、それぞれの信号処理後の第1の走査信号をそれぞれ第2の走査信号と第3の走査信号として出力することができる。
【0024】
発光駆動モジュール20は、受信した第1の走査信号、第2の走査信号、第3の走査信号及びデータ信号に応じて、電源電圧VDDを発光モジュール30に書き込むことで、発光するように発光モジュール30を駆動する。データ書込モジュール21は、あるレベル準位にある第1の走査信号を受信したときにオンし、別のレベル準位にある第1の走査信号を受信したときにオフすることができ、オンしたときにデータ信号が入力されてデータ信号をエネルギー蓄積モジュール23に出力することにより、エネルギー蓄積モジュール23を充電することができる。充放電制御モジュール22は、ある対応するレベル準位にある第2の走査信号と第3の走査信号をそれぞれ受信したときにオンし、別のレベル準位にある第2の走査信号と第3の走査信号をそれぞれ受信したときにオフすることができ、オンしたときに、エネルギー蓄積モジュール23に放電させて放電電圧を駆動モジュール24の被制御端子に出力させることができる。駆動モジュール24は、被制御端子電圧の電圧値が閾値電圧に達したときにオンし、被制御端子電圧の電圧値が閾値電圧を下回ったときにオフすることができ、オンしたときに、電源電圧VDDを発光モジュール30に出力することにより、発光するように発光モジュール30を駆動することができる。
【0025】
なお、図3及び図6を参照し、充放電制御モジュール22とデータ書込モジュール21とが同時にオンすることができず、データ書込モジュール21は、第2の走査信号と第3の走査信号とがいずれも1つの対応するレベル準位にある場合にのみオンし、第2の走査信号と第3の走査信号とがいずれも別のレベル準位にある場合にのみオフするので、第1の走査信号、第2の走査信号及び第3の走査信号の立ち上がりエッジ時間及び立ち下がりエッジ時間に対する要求がより厳しくなる。一方、本願の技術案を採用する場合、第1の走査信号に比べて、第3の走査信号の立ち上がりエッジ時間及び立ち下がりエッジ時間も短く、第1の走査信号、第2の走査信号及び第3の走査信号のうちの何れか2つの立ち上がりエッジ時間と立ち下がりエッジ時間とに重複部分が発生する確率を低減し、OLEDパネル等の自発光パネルの表示効果及び表示安定性のさらなる向上に有利である。もちろん、発光駆動モジュール20は、3ウェイよりも多い走査信号が入力されるように構成されてもよく、信号生成モジュール10は、そのうちの1ウェイの走査信号が入力され、入力された該ウェイの走査信号に基づいて、発光駆動モジュール20に必要な残りの各ウェイの走査信号を生成してもよいが、ここでは説明を省く。
【0026】
さらに、充放電制御モジュール22は、
被制御端子、入力端子及び出力端子がそれぞれ充放電制御モジュール22の第1の被制御端子、入力端子及び出力端子に1対1に対応して接続された第1のスイッチングモジュール22Aと、
被制御端子が充放電制御モジュール22の第2の被制御端子に接続され、入力端子が第1のスイッチングモジュール22Aの出力端子に接続された第2のスイッチングモジュール22Bと、
被制御端子が第1のスイッチングモジュール22Aの入力端子に接続され、入力端子が第2のスイッチングモジュール22Bの出力端子に接続され、出力端子が接地された第3のスイッチングモジュール22Cと、を含む。
【0027】
本実施例において、充放電制御モジュール22は5T1Cの回路構成であってもよい。データ書込モジュール21は第1の薄膜トランジスタQ1を含んでもよく、第1のスイッチングモジュール22Aは第2の薄膜トランジスタQ2を含んでもよく、第2のスイッチングモジュール22Bは第3の薄膜トランジスタQ3を含んでもよく、第3のスイッチングモジュール22Cは第4の薄膜トランジスタQ4を含んでもよく、駆動モジュール24は、第5の薄膜トランジスタQ5を含んでもよく、エネルギー蓄積モジュール23は第1のコンデンサC1を含んでもよく、ここで、第1のコンデンサC1は、一端がデータ書込モジュール21と充放電制御モジュール22との間の経路に接続され、他端が接地されている。
【0028】
具体的な実施例において、発光駆動モジュール20の動作段階は、順に実行される初回のエネルギー蓄積段階T1、放電段階T2、第2のエネルギー蓄積段階T3及び発光駆動段階T4を含み、
初回のエネルギー蓄積段階T1において、データ書込モジュール21がオンし、充放電制御モジュール22がオフし、
放電段階T2において、データ書込モジュール21がオフし、充放電制御モジュール22がオンし、駆動モジュール24がオフし、
第2のエネルギー蓄積段階T3において、データ書込モジュール21がオンし、充放電制御モジュール22がオフし、
発光駆動段階T4において、データ書込モジュール21がオフし、充放電制御モジュール22と駆動モジュール24とがオンする。
【0029】
図3に示す実施例において、第1の薄膜トランジスタQ1から第5の薄膜トランジスタQ5はいずれもN型薄膜トランジスタであるが、本明細書では、図3に示す実施形態を例に、本明細書における発光駆動モジュール20の動作段階における具体的な動作過程を詳細に説明する。
【0030】
データ書込モジュール21が動作段階において初めてハイレベルの第1の走査信号を受信すると、発光駆動モジュール20が初回のエネルギー蓄積段階T1に入る。この段階において、第1の薄膜トランジスタQ1がオンし、データ書込モジュール21がオンすることにより、ハイレベルのデータ信号を第1のコンデンサC1に出力して、第1のコンデンサC1の端子間電圧をVまで充電できるようにする。第2の走査信号がローレベルであり、第2の薄膜トランジスタQ2がオフすることにより、第1のコンデンサC1と第5の薄膜トランジスタQ5のゲートとの接続が切断され、第3の走査信号がハイレベルであり、第3の薄膜トランジスタQ3と第5の薄膜トランジスタQ5とがオンすることにより、第5の薄膜トランジスタQ5のゲート電圧の電圧値を接地電圧にプルダウンし、充放電制御モジュール22がオフ状態となる。第5の薄膜トランジスタQ5がオフし、駆動モジュール24がオフし、発光モジュール30は発光しない。
【0031】
第1の走査信号がハイレベルからローレベルに、第2の走査信号がローレベルからハイレベルに切り替わると、発光駆動モジュール20は放電段階T2に入り、第3の走査信号はハイレベルを維持する。この段階において、第1の薄膜トランジスタQ1がオフし、データ書込モジュール21がオフすることにより、第1のコンデンサC1の充電・エネルギー蓄積を停止させる。第2の薄膜トランジスタQ2から第4の薄膜トランジスタQ4が全てオンし、充放電制御モジュール22がオンすることにより、第1のコンデンサC1がオンになった第2の薄膜トランジスタQ2から第4の薄膜トランジスタQ4を介して放電ループを形成できるようになり、このとき、第5の薄膜トランジスタQ5はオフ状態のままであり、駆動モジュール24がオフし、発光モジュール30は発光しない。この段階では、放電プロセスの進行に伴い、第1のコンデンサC1の端子間電圧は、放電段階T2の終了時にVthまで低下し、ここで、Vthは第5の薄膜トランジスタQ5の閾値電圧に対応してもよく、VthはVより小さい。
【0032】
第1の走査信号がローレベルからハイレベルに、第2の走査信号がハイレベルからローレベルに切り替わると、第3の走査信号がハイレベルからローレベルに切り替わり、発光駆動モジュール20は第2のエネルギー蓄積段階T3に入る。この段階において、第1の薄膜トランジスタQ1がオンし、データ書込モジュール21がオンすることにより、ハイレベルのデータ信号を第1のコンデンサC1に出力して、第1のコンデンサC1の端子間電圧を改めてV+Vthに充電する。このとき、第4の薄膜トランジスタQ4がオンするが、第2の薄膜トランジスタQ2及び第3の薄膜トランジスタQ3がオフし、充放電制御モジュール22はオフ状態にある。第5の薄膜トランジスタQ5が依然としてオフ状態にあり、駆動モジュール24がオフし、発光モジュール30は発光しない。
【0033】
第1の走査信号が再びローレベルからハイレベルに切り替わり、第2の走査信号がハイレベルからローレベルに切り替わると、発光駆動モジュール20は発光駆動段階T4に入り、第3の走査信号はローレベルを維持する。この段階において、第1の薄膜トランジスタQ1がオフし、データ書込モジュール21がオフすることにより、第1のコンデンサC1は充電・エネルギー蓄積を停止する。第2の薄膜トランジスタQ2と第4の薄膜トランジスタQ4とがいずれもオンすることにより、第1のコンデンサC1がオンになった第2の薄膜トランジスタQ2を介して放電電圧V+Vthを第5の薄膜トランジスタQ5のゲートに出力できるようになり、また、このとき、第3の薄膜トランジスタQ3がオフし、第5の薄膜トランジスタQ5のゲート電圧をプルダウンせず、充放電制御モジュール22がオンする。第5の薄膜トランジスタQ5がオンし、駆動モジュール24がオンすることにより、発光するように発光モジュール30を駆動することを実現する。
【0034】
本願の技術案によれば、発光駆動モジュール20において2回のエネルギー蓄積と1回の放電を行う設計を採用することにより、第5の薄膜トランジスタQ5の被制御端子電圧が発光駆動段階T4においてV+Vthであることを保証することができるので、1回のみのエネルギー蓄積を行う設計に比べて、第5の薄膜トランジスタQ5の発光駆動段階T4におけるオンの程度及びオンの時間を有効に保証することができ、発光モジュール30の発光効果及び動作安定性の向上に有利である。
【0035】
以上の具体的な動作過程から分かるように、同時にオンしてはならない2つ又は3つの薄膜トランジスタが同時にオン状態になると、発光モジュール30の発光効果に影響してしまう。例えば、初回のエネルギー蓄積段階T1において、第2の薄膜トランジスタQ2と第3の薄膜トランジスタQ3とがオンすると、第1のコンデンサC1の対地放電ループが形成され、初回のエネルギー蓄積段階T1の終了後の第1のコンデンサC1の端子間電圧がVよりも低くなり、発光駆動段階T4において第5の薄膜トランジスタQ5のゲート電圧値がV+Vthよりも低くなるため、第5の薄膜トランジスタQ5が発光モジュール30に出力する供給電流が低下し、発光モジュール30の発光輝度が低下する。もちろん、上述の動作段階においては、従来の自発光パネルにおいて画素セルがトリプル走査信号駆動方式を採用することの難点でもあるが、2つ又は3つの薄膜トランジスタが同時にオンして発光モジュール30の最終的な発光効果に影響してしまうこともあり、本明細書では説明を省く。本願の技術案を採用することにより、上述した種々の状況の発生確率を効果的に低減して、自発光パネルの表示安定性を向上させることができる。
【0036】
さらに、図6を参照し、第1の走査信号は、初回のエネルギー蓄積段階T1、放電段階T2、第2のエネルギー蓄積段階T3及び発光駆動段階T4において、順に第1のレベル、第2のレベル、第1のレベル、第2のレベルにあり、
第2の走査信号は、初回のエネルギー蓄積段階T1、放電段階T2、第2のエネルギー蓄積段階T3及び発光駆動段階T4におけるレベルが第1の走査信号と逆であり、
第3の走査信号は、初回のエネルギー蓄積段階T1、放電段階T2、第2のエネルギー蓄積段階T3及び発光駆動段階T4において、順に第1のレベル、第1のレベル、第2のレベル、第2のレベルにあり、
ここで、第1のレベルと第2のレベルとは逆のレベルである。
【0037】
本実施例において、第1のレベルと第2のレベルとのうちの一方はハイレベルであり、他方はローレベルである。図3に示す実施例において、第1の薄膜トランジスタQ1から第5の薄膜トランジスタQ5はいずれもN型薄膜トランジスタであり、第1のレベルがハイレベルであり、第2のレベルがローレベルである。なお、複数の薄膜トランジスタが同時にオンする確率は、複数ウェイの走査信号が同一時刻でレベル切替を行う時刻の数に比例することがわかるが、本願の技術案に提案された発光駆動モジュール20及びその具体的な動作フローを用いて、1つの動作段階において、2ウェイの走査信号が同時にレベルを切り替える時刻の数が2つであり、3ウェイの走査信号が同時にレベルを切り替える時刻の数は1つとして見なすことができる。複数ウェイの走査信号が同時刻にレベルを切り替える時刻の数を効果的に減少させることにより、回路構成及び制御方法の相互の連携により、複数の薄膜トランジスタが同時にオンする確率を減少させることを実現する。
【0038】
具体的な実施例において、図4を参照し、信号生成モジュール10は、
入力端子、出力端子が信号生成モジュール10の入力端子、第1の出力端子に1対1に対応して接続され、第1の走査信号を位相反転処理して第2の走査信号として出力する位相反転器11を含む。
【0039】
位相反転器11は、信号生成モジュール10内の1つの信号生成サブモジュールであり、薄膜トランジスタ、MOS、三極管等のスイッチング素子を用いて構築されてなってもよい。位相反転器11は、入力される第1の走査信号をレベル位相反転処理し、レベル位相反転処理後の第1の走査信号を第2の走査信号として出力することができる。具体的には、第1のレベルの第1の走査信号が入力されたときに、第2のレベルの第2の走査信号を出力し、第2のレベルの第1の走査信号が入力されたときに、第1のレベルの第2の走査信号を出力する。位相反転器11は、位相反転において信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジを最適化することができるので、第2の走査信号の立ち上がりエッジ時間及び立ち下がりエッジ時間の短縮を実現することができる。
【0040】
具体的な実施例において、図5を参照し、信号生成モジュール10は、
第1の入力端子に電源電圧VDDが入力され、第2の入力端子、出力端子が信号生成モジュール10の入力端子、第2の出力端子に1対1に対応して接続され、第1の走査信号に基づいて、電源電圧VDDを第2の走査信号として出力するトリガー12をさらに含む。
【0041】
トリガー12は、信号生成モジュール10内の別の信号生成サブモジュールであり、RSトリガー、JKトリガー、Tトリガー、Dトリガーのうちの1つ又は複数の組み合わせを用いて実現することができ、ここでは限定しない。本実施例において、トリガー12はTトリガーであってもよく、トリガー12の第1の入力端子、第2の入力端子及び出力端子は、それぞれTトリガーのT入力端子、クロック入力端子及びQ出力端子であってもよく、この場合、第1の走査信号がTトリガーのクロック入力とされる。T入力端子は、抵抗Rを介してハイレベルの電源電圧VDDが入力されるように構成され、Tトリガーは、ローレベルの第1の走査信号を受信すると、ハイレベルの電源電圧VDDを直接、ハイレベルの第3の走査信号として出力し、ハイレベルの第1の走査信号を受信する毎に、出力信号のレベルを一回反転させる。図5を参照し、初回のエネルギー蓄積段階T1において、Tトリガーはハイレベルの第3の走査信号を出力し、第2のエネルギー蓄積段階T3において、ハイレベルの第1の走査信号が再び入力され、Tトリガーはローレベルの第3の走査信号を出力する。また、位相反転器11及びトリガー12の設置に必要な面積が小さいため、各画素単位内で集積して設定するのも容易である。
【0042】
図6図3を参照し、図6は、従来技術で出力される第1の走査信号、第2の走査信号及び第3の走査信号の信号波形である。第3の走査信号が第2のエネルギー蓄積段階T3においてローレベルであることを保証するためには、放電段階T2において第3の走査信号に対して予めレベル切替を行う必要があり、また、第3の走査信号をローレベルに切り替えるのが早すぎても遅すぎても、それぞれ第1のコンデンサC1の放電効果と2回目の充電効果に影響するため、自発光パネルに対して多くの調整を行うことで表示効果を保証する必要がある。本願の技術案によれば、トリガー12の出力レベルが迅速に切替可能である特性を利用して、第1の走査信号をローレベルからハイレベルに切り替えると同時に、第3の走査信号のハイレベルからローレベルへの切り替えを自動的に行うため、余分な調整フローが不要となり、自発光パネルの大量生産の効率を高めるのに有利である。
【0043】
(第2の実施例)
本願はさらに表示パネルの制御方法を提案する。
【0044】
図7を参照し、第2の実施例において、表示パネルの制御方法は、
画素駆動回路が動作段階に入ったと確定した後に、第1のレベルにある第1の走査信号と、第2のレベルにある第2の走査信号と、第1のレベルにある第3の走査信号とを出力することにより、初回のエネルギー蓄積段階T1に入るように画素駆動回路を制御するステップと、
第1のパルス信号TP1の第1の信号エッジが最初に検出されたときに、第2のレベルにある第1の走査信号を出力するように切り替え、第1のパルス信号TP1の第2の信号エッジが最初に検出されたときに、第1のレベルにある第2の走査信号を出力するように切り替え、第2のパルス信号の第1の信号エッジ又は第2の信号エッジが最初に検出されたときに、第2のレベルにある第3の走査信号を出力するように切り替えることにより、放電段階T2に入るように画素駆動回路を制御するステップと、
第1のパルス信号TP1の第1の信号エッジが再び検出されたときに、第1のレベルにある第1の走査信号を出力するように切り替え、第1のパルス信号TP1の第2の信号エッジが再び検出されたときに、第2のレベルにある第2の走査信号を出力するように切り替えることにより、放電段階T2に入るように画素駆動回路を制御するステップと、
第1のパルス信号TP1の第1の信号エッジが3回目に検出されたときに、第2のレベルにある第1の走査信号を出力するように切り替え、第1のパルス信号TP1の第2の信号エッジが3回目に検出されたときに、第1のレベルにある第2の走査信号を出力するように切り替えることにより、発光駆動段階T4に入るように画素駆動回路を制御するステップと、を含み、
第1の信号エッジと第2の信号エッジとのうちの一方が立ち上がりエッジであり、他方が立ち下がりエッジである。
【0045】
本実施例において、表示パネルは、発光モジュール30と、画素駆動回路と、タイミングコントローラ40とを含んでもよく、画素駆動回路は、入力端子に電源電圧VDDが入力され、出力端子が発光モジュール30に接続されており、タイミングコントローラ40は、4つの出力端子が画素駆動回路の4つの被制御端子に1対1に対応して接続されてそれぞれ第1の走査信号、第2の走査信号、第3の走査信号及びデータ信号を画素駆動回路に出力することにより、発光するように発光モジュール30を駆動するように画素駆動回路を制御する。具体的には、タイミングコントローラ40の4つの出力端子は、3本の走査線L1及び1本のデータ線L2をそれぞれ介して、画素駆動回路内の発光駆動モジュール20の4つの被制御端子に1対1に対応して接続されている。表示パネル内には、2つのパルス信号生成モジュールが設けられてもよく、2つのパルス信号生成モジュールは、それぞれタイミングコントローラ40に接続され、それぞれ1ウェイのパルス信号、すなわち第1のパルス信号TP1と第2のパルス信号とを生成して、それぞれタイミングコントローラ40に出力し、各ウェイのパルス信号は、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとを有する複数のパルスを含んでもよい。タイミングコントローラ40は、入力された2ウェイのパルス信号に対してレベル検出を行ってもよく、任意のウェイのパルス信号がローレベルからハイレベルに切り替わったことを検出したときに、該ウェイのパルス信号の立ち上がりエッジが検出されたと確定してもよく、任意のウェイのパルス信号がハイレベルからローレベルに切り替わったことを検出したときに、該ウェイのパルス信号の立ち下がりエッジが検出されたと確定してもよい。
【0046】
本願の表示パネルの制御方法の実行主体は、タイミングコントローラであってもよい。画素駆動回路は、データ書込モジュール21、第1のスイッチングモジュール22A、第2のスイッチングモジュール22B、第3のスイッチングモジュール22C、エネルギー蓄積モジュール23及び駆動モジュール24を含んでもよく、画素駆動回路内の各機能モジュールの回路構成は、上述した第1の実施例を参照することができるので、ここでは説明を省く。
【0047】
ここでは、第1の信号エッジが立ち上がりエッジであり、第2の信号エッジが立ち下がりエッジである場合を例として、本願の表示パネルの制御方法を詳細に説明する。表示パネルの動作時、画素駆動回路は、タイミングコントローラ40の制御の下で、繰り返して実行される複数の動作フレーム周期を有してもよく、各動作周期は、動作段階を含んでもよい。図8を参照し、タイミングコントローラ40は、画素駆動回路が動作周期に入ったと確定した後に、第1のレベルにある第1の走査信号と、第2のレベルにある第2の走査信号と、第1のレベルにある第3の走査信号とを出力することにより、データ書込モジュール21がオンし、充放電制御モジュール22がオフするように制御して、初回のエネルギー蓄積段階T1に入るように画素駆動回路を制御してもよい。
【0048】
画素駆動回路が初回のエネルギー蓄積段階T1に入った後に、タイミングコントローラ40が第1のパルス信号TP1の立ち上がりエッジを検出すると、第2のレベルにある第1の走査信号を出力するように切り替え、第1のパルス信号TP1の立ち下がりエッジを検出すると、第1のレベルにある第2の走査信号を出力するように切り替え、第2のパルス信号の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジを検出すると、第2のレベルにある第3の走査信号を出力するように切り替えることで、データ書込モジュール21がオフし、充放電制御モジュール22がオンするように制御して、放電段階T1に入るように画素駆動回路を制御することを実現する。なお、このとき、第2のパルス信号の第1の信号エッジは、第1の信号パルスの第1のパルスの立ち下がりエッジと第2のパルスの立ち上がりエッジとの間に配置され、第3の走査信号は、第1の信号パルスの第2のパルスの立ち上がりエッジが到来する前に既に第2のレベルに切り替わっている。
【0049】
画素駆動回路が初回のエネルギー蓄積段階T1に入った後に、タイミングコントローラ40が第1のパルス信号TP1の立ち上がりエッジを再び検出すると、第1のレベルにある第1の走査信号を出力するように切り替え、第1のパルス信号TP1の立ち下がりエッジを検出すると、第2のレベルにある第2の走査信号を出力するように切り替えることで、データ書込モジュール21がオンし、充放電制御モジュール22がオフするように制御して、放電段階T1に入るように画素駆動回路を制御する。
【0050】
画素駆動回路が放電段階T2に入った後に、タイミングコントローラ40が第1のパルス信号TP1の立ち上がりエッジを検出すると、第2のレベルにある第1の走査信号を出力するように切り替え、第1のパルス信号TP1の立ち下がりエッジを検出すると、第1のレベルにある第2の走査信号を出力するように切り替えることで、データ書込モジュール21がオフし、充放電制御モジュール22及び駆動モジュール24がオンするように制御して、発光駆動段階T4に入るように画素駆動回路を制御する。
【0051】
本願の表示パネルの制御方法によれば、2ウェイのパルス信号を導入し、タイミングコントローラ40が2ウェイのパルス信号内のパルスの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジに応じて3ウェイの走査信号のレベルを切り替えられるようにすることで、同じパルスの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとの間隔時間を利用して3ウェイの走査信号のレベル切り替えタイミングをずらす。したがって、各ウェイの走査信号の立ち上がりエッジ時間と立ち下がりエッジ時間とに重複部分が発生する確率を低減することにより、該重複部分が画素セルの発光効果に影響する確率を低減する。さらに、発光駆動回路内の薄膜トランジスタを適時にオフにできないために表示パネルの表示効果が影響されるという問題を解決する。
【0052】
(第3の実施例)
本願は表示パネルをさらに提案し、図9を参照し、該表示パネルは、発光モジュール30、データ線L2、走査線L1及び画素駆動回路を含み、該画素駆動回路の具体的な構成については、第1の実施例を参照でき、本表示パネルが上記の第1の実施例の全ての技術案を採用したので、少なくとも上記の第1の実施例の技術案がもたらす全ての有益な効果を有し、ここでは説明を省く。
【0053】
ここで、発光モジュール30は、有機発光素子を含み、有機発光素子は、アノードに画素駆動回路から出力された電源電圧VDDが入力され、カソードが接地され、走査線L1は、ゲートドライバから出力された第1の走査信号が入力されて、前記第1の走査信号を伝送し、データ線L2は、ソースドライバから出力されたデータ信号が入力されて、前記データ信号を伝送し、画素駆動回路は、発光モジュール30、データ線L2及び走査線L1にそれぞれ接続されている。
【0054】
(第4の実施例)
本願は表示パネルをさらに提案し、図10を参照し、該表示パネルは、発光モジュール30と、画素駆動回路と、表示パネルの制御方法を実現するタイミングコントローラ40とを含んでもよく、該表示パネルの制御方法の具体的なステップは、第3の実施例を参照することができ、本表示パネルは上記第3の実施例の全ての技術案を採用したので、少なくとも上記第3の実施例の技術案がもたらす全ての有益効果を有し、ここでは説明を省く。
【0055】
ここで、発光モジュール30は、有機発光素子を含み、有機発光素子は、アノードに画素駆動回路から出力された電源電圧VDDが入力され、カソードが接地され、画素駆動回路は発光モジュール30に接続されており、タイミングコントローラ40は、画素駆動回路の4つの被制御端子に接続され、3本の走査線L1と1本のデータ線をそれぞれ介して、第1の走査信号、第2の走査信号、第3の走査信号及びデータ信号を画素駆動回路に出力することにより、発光するように発光モジュール30を駆動するように画素駆動回路を制御する。もちろん、表示パネル内には、ゲートドライバとソースドライバとがさらに含まれてもよい。ゲートドライバは、タイミングコントローラ40の制御の下で、3本の走査線L1を介して第1の走査信号、第2の走査信号、第3の走査信号をそれぞれ画素駆動回路に出力する。ソースドライバは、タイミングコントローラ40の制御の下で、データ線L2を介してデータ信号を画素駆動回路に出力する。
【0056】
以上に述べたことは本願の好ましい実施例に過ぎず、それによって本願の特許の範囲を制限するわけではない。本願の発明構想の下で、本願の明細書及び添付図面の内容を利用してなされた均等構造変換、或いは他の関連する技術分野への直接/間接的な応用は、何れも本願の特許の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】