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特表2025-501313ローディング棟の自動ローディング方法及びそのローディング棟
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-17
(54)【発明の名称】ローディング棟の自動ローディング方法及びそのローディング棟
(51)【国際特許分類】
   B65G 67/06 20060101AFI20250109BHJP
   B65G 67/22 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
B65G67/06
B65G67/22
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539955
(86)(22)【出願日】2023-03-07
(85)【翻訳文提出日】2024-06-28
(86)【国際出願番号】 CN2023080129
(87)【国際公開番号】W WO2023216694
(87)【国際公開日】2023-11-16
(31)【優先権主張番号】202210520161.8
(32)【優先日】2022-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518370596
【氏名又は名称】青▲島▼港国▲際▼股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO PORT INTERNATIONAL CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.12 Jingba Road,Huangdao District,Qingdao Shandong 266000 China
(71)【出願人】
【識別番号】524246849
【氏名又は名称】青▲島▼港国▲際▼股▲分▼有限公司前港分公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】薛▲寧▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼杰
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼▲偉▼▲麗▼
(72)【発明者】
【氏名】▲斉▼斌
(72)【発明者】
【氏名】庄辛▲テツ▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼福乾
(72)【発明者】
【氏名】▲韓▼▲伝▼林
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼雷波
(72)【発明者】
【氏名】方景▲ガイ▼
(72)【発明者】
【氏名】曹建▲風▼
(72)【発明者】
【氏名】魏来柱
(72)【発明者】
【氏名】石学▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】薛松
【テーマコード(参考)】
3F076
【Fターム(参考)】
3F076AA07
3F076BA03
3F076BA05
3F076CA01
3F076CA08
3F076DA11
3F076EA08
3F076EA09
3F076EB02
3F076EB04
3F076FA01
3F076FA04
3F076FA07
3F076GA09
(57)【要約】
本発明は、ローディング棟の自動ローディング方法及びローディング棟である。走行方向に沿って異なる位置であるゲート閉鎖位置と、ゲート開放位置と、積荷排出位置と、をそれぞれ設定し、列車の車両内の積荷高さの閾値を設定し、前方サイドボードがゲート開放位置と積荷排出位置との相対的な位置関係を取得し、前方サイドボードのゲート開放位置が走行方向における前方に位置し、積荷排出位置が走行方向における後方に位置する場合に、フローゲートプレートを開くように制御し、前方サイドボードが積荷排出位置の走行方向における前方に位置する場合に、定量ビンゲートプレートを開くように制御し、後方サイドボードの位置はゲート閉鎖位置と、ゲート開放位置との相対的な位置関係を取得し、後方サイドボードがゲート閉鎖位置の走行方向における前方にあり、ゲート開放位置の走行方向における後方に位置する場合に、フローゲートプレートを閉じるように制御し、列車の車両内の積荷高さを取得し、積荷高さと閾値とを比較し、積荷高さが閾値の上限値よりも大きい場合、フローゲートプレートの開度を縮小するように制御し、積荷高さが閾値の下限値よりも小さい場合、フローゲートプレートの開度を増大するように制御する。ローディング効率及び品質が向上する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローディング棟の自動ローディング方法であって、以下のステップを含む、即ち、
シュートに対して走行方向に沿って順次設定された異なる位置であるゲート閉鎖位置と、ゲート開放位置と、積荷排出位置と、をそれぞれ設定するステップと、
列車の車両内の積荷高さの閾値を設定するステップと、
前記列車の車両の前方サイドボードの位置は前記ゲート開放位置と、前記積荷排出位置との相対的な位置関係を自動的にリアルタイムで取得するステップと、
前記前方サイドボードが走行方向において前記ゲート開放位置の前方に位置し、且つ前記走行方向において前記積荷排出位置の後方に位置する場合に、フローゲートプレートを開くように制御するステップと、
前記前方サイドボードが前記走行方向において前記積荷排出位置の前方に位置する場合に、定量ビンゲートプレートを開くように制御して、積荷排出を実施するステップと、
前記列車の車両の後方サイドボードの位置は前記ゲート閉鎖位置と、前記ゲート開放位置との相対的な位置関係を自動的にリアルタイムで取得するステップと、
前記後方サイドボードが前記走行方向において前記ゲート閉鎖位置の前方に位置し、且つ前記走行方向において前記ゲート開放位置の後方に位置する場合に、前記フローゲートプレートを閉じるように制御するステップと、
前記列車の車両内の前記積荷高さを自動的にリアルタイムで取得し、前記積荷高さと前記高さの閾値とを比較するステップと、
前記積荷高さが前記高さの閾値の上限値よりも大きい場合に、開度を縮小するように前記フローゲートプレートを制御するステップと、
前記積荷高さが前記高さの閾値の下限値よりも小さい場合に、開度を増大するように前記フローゲートプレートを制御するステップと、を含む
ことを特徴とするローディング棟の自動ローディング方法。
【請求項2】
さらに以下のステップを含む、即ち、
前記走行方向において前記積荷排出位置よりも前方に位置するように積荷排出補助位置を設定するステップと、
前記前方サイドボードの位置は前記積荷排出位置と、前記積荷排出補助位置との相対的な位置関係を取得するステップと、
前記前方サイドボードが前記走行方向において前記積荷排出位置の前方に位置し、前記走行方向において前記積荷排出補助位置の後方に位置する場合に、前記定量ビンゲートプレートを開くように制御し、積荷排出を実施するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のローディング棟の自動ローディング方法。
【請求項3】
積荷排出過程において前記定量ビン内の積荷の重量をリアルタイムで検出し、積荷排出速度が得られるステップと、
残り積荷と前記積荷排出速度とに基づいて残り積荷の積荷排出用時間を算出するステップと、
前記列車の車両の速度、車両の長さ及び走行時間に基づいて残り走行時間を取得するステップと、
前記残り積荷の積荷排出用時間と前記残り走行時間とを比較するステップと、
前記残り積荷の積荷排出用時間が前記残り走行時間よりも大きい場合に、前記フローゲートプレートの開度を増大させるように制御するステップと、
前記残り積荷の積荷排出用時間が前記残り走行時間より小さい場合に、前記フローゲートプレートの開度を縮小するように制御するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のローディング棟の自動ローディング方法。
【請求項4】
さらに以下のステップを含む、即ち、
前記フローゲートプレートを閉じるように制御する前に、前記フローゲートプレートの最大開度を開くように制御するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のローディング棟の自動ローディング方法。
【請求項5】
さらに以下のステップを含む、即ち、
前記前方サイドボード、前記後方サイドボード及び前記積荷高さの識別は、いずれも機械深層学習アルゴリズムにより訓練されて実現されるステップと、
前記前方サイドボードの位置は前記ゲート開放位置と、前記積荷排出位置との相対的な位置関係を取得し、前記後方サイドボードの位置は前記ゲート閉鎖位置、前記ゲート開放位置との相対的な位置関係を取得し、前記列車の車両内の前記積荷高さを取得し、それぞれ機械深層学習訓練によりビデオで撮像されたビデオストリームを識別し、リアルタイムで判断するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のローディング棟の自動ローディング方法。
【請求項6】
さらに以下のステップを含む、即ち、
車種が定格荷重に対応する車種データベースを設定するステップと、
ローディングしようとする前記列車の車両の車種を車種識別装置により識別し、前記車種データベースにより対応する車種の前記定格荷重を検索して、前記定量ビンのカウンタウェイトを自動配置するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のローディング棟の自動ローディング方法。
【請求項7】
さらに以下のステップを含む、即ち、
認定された無効車ナンバーを入力して無効車ナンバーデータベースを形成するステップと、
ローディングしようとする列車の車両の車ナンバーを車ナンバー識別装置により識別し、前記無効車ナンバーデータベースと比較するステップと、
前記車ナンバーが前記無効車ナンバーである場合に、前記車ナンバーに対応する定量ビンのカウンタウェイトがゼロに自動的に配置されるステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のローディング棟の自動ローディング方法。
【請求項8】
バッファビンゲートプレートを開いて前記定量ビンに積荷を排出する際に、前記定量ビン内の積荷重量をリアルタイムで測定し、配置された前記定格荷重に近づく場合に、前記バッファビンゲートプレート開度を縮小し、且つ、前記バッファビンゲートプレートを繰返し開閉し、前記バッファビンゲートプレートの閉鎖時の積荷重量に基づいて前記定格荷重に達したか否かを判断する
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のローディング棟の自動ローディング方法。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のローディング棟の自動ローディング方法を用いてローディングを行うローディング棟であって、
ゲート閉鎖位置とゲート開放位置と積荷排出位置と高さの閾値とが設定されたPLCと、
列車の車両がローディング棟に進入する位置に対応して設置され、前記PLCに通信可能に接続され、第1のビデオストリームを撮影して前記PLCに送信するように構成された第1のカメラと、
前記列車の車両が前記ローディング棟に進入する位置に対応して設置され、前記PLCに通信可能に接続され、第2のビデオストリームを撮影して前記PLCに送信するように構成された第2のカメラと
前記列車の車両が前記ローディング棟を離れる位置に対応して設置され、前記PLCに通信可能に接続され、第3のビデオストリームを撮影して前記PLCに送信するように構成された第3のカメラと、
前記列車の車両内を撮影する位置に対応して設置され、前記PLCと通信可能に接続され、第4のビデオストリームを撮影して前記PLCに送信するように構成された第4のカメラと、を備え、
前記PLCは、機械深層学習アルゴリズムにより、前記第1のビデオストリームの各フレーム内の前方サイドボードの位置を判断し、前記前方サイドボードの位置は前記ゲート開放位置と前記積荷排出位置との相対的な位置関係を判断し、前記前方サイドボードが前記ゲート開放位置と前記積荷排出位置との間に位置する場合にフローゲートプレートを開くように制御し、
前記PLCは、機械深層学習アルゴリズムにより、前記第2のビデオストリームの各フレーム内の前記前方サイドボードの位置を判断し、前記前方サイドボードの位置と前記積荷排出位置との相対的な位置関係を判断し、 前記前方サイドボードが前記走行方向において前記積荷排出位置の前方に位置する場合に、定量ビンゲートプレートを開くように制御し、
前記PLCは、機械深層学習アルゴリズムにより、前記第3のビデオストリームの各フレーム内の前記後方サイドボードの位置を判断し、前記後方サイドボードの位置は前記ゲート閉鎖位置と前記ゲート開放位置との相対的な位置関係を判断し、前記後方サイドボードが前記ゲート閉鎖位置と前記ゲート開放位置との間に位置する場合に前記フローゲートプレートを閉じるように制御し、
前記PLCは、機械深層学習アルゴリズムにより、前記第4のビデオストリームの各フレーム内の積荷高さを判断し、前記積荷高さと前記高さの閾値とを比較し、比較結果に基づいて前記フローゲートプレートの開度を制御する
ことを特徴とするローディング棟。
【請求項10】
車種識別装置と、車ナンバー識別装置とをさらに備え、
前記PLCにおいて車種に対応する定格荷重のデータベースを設置し、現在使用されている各車種コードを含み、それに対応して所定の定格荷重を保存し、
前記車種識別装置はカメラであり、前記PLCと通信可能に接続され、前記列車の車両の車種の標示位置に対して写真を複数撮影して、取得された第1の写真を前記PLCに送信し、
前記PLCは、前記第1の写真を画像認識して車種コードを抽出し、前記車種コード及び前記車種データベースに基づいて定量ビン内に装入する必要のある積荷重量を配置し、
前記車ナンバー識別装置はカメラであり、前記PLCと通信可能に接続され、 前記列車の車両の車ナンバーの標示位置に対して写真を複数撮影して、取得された第2の写真を前記PLCに送信し、
前記PLCは、前記第2の写真を画像認識して車ナンバーを抽出し、前記車ナンバーと入力された無効車ナンバーとを照合し、
前記車ナンバーが前記無効車ナンバーである場合、前記PLCは、前記定量ビンのカウンタウェイトをゼロになるように制御する
ことを特徴とする請求項9に記載のローディング棟。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道貨物輸送の技術分野に属し、具体的には、ローディング棟の自動ローディング方法及びそのローディング棟に関する。
【背景技術】
【0002】
ローディング棟は、バラ積み貨物の迅速かつ定量的な積込のための一種の機械設備であり、正確な計量、バランスの取れた積込、高速、高効率の利点を有する。静的計量方法のため、その理論的な計量誤差は約1000分の1に制御することができ、この精度は過去に使用された鉄道軌道天秤のような動的測定方法を大幅に上回る。
【0003】
ローディング棟は一般に、鉄塔と、トップベルト層と、バッファビン層と、定量ビン層と、地上設備層とから構成され、鋼製構造の鉄塔は鉄道の上にまたがっている。トップベルト層を通して搬送された積荷は、一時的にバッファビンに保管され、列車に積み込む必要がある時、積荷はバッファビンの下方のゲートプレートを通して定量ビンの内部に降ろされ、定量ビンの4つの支持点のそれぞれの下方に、定量ビンに降ろされた積荷の重量を測定するロードセルが設置され、積み込み重量に達した後、バッファビンゲートプレートが閉じられ、計量された積荷は列車の車両に降ろされ、積み込み作業が完了し、同時に、最終的なローディングのデータリストを生成するため、積み込みのために毎回計量された積荷の重量をローディング棟データベースに保存する。
【0004】
従来の積み込み工程はローディング棟の操作員がサイクル荷重負荷のボタンを操作して、列車の車両に積み込む必要がある積荷を計量し、車両が地上設備層のシュートの下を通過し始めたら、サイクル荷重負荷のボタンを押して、定量ビンの下方のゲートプレートを開き、計量された積荷をシュートに入れる。シュートのフローゲートプレートを開き、積荷を車両に積み込む。積み込み工程では、ローディングの経験によって、フローゲートプレートの開閉度を常に調整し、同時に、定量ビンに残っている積荷の重量を観察しながら、車両にロードされた積荷の均一性を確保すると同時に、車両が完全にシュートの下を通過する時にすべての積荷がその内部にロードされることを保証する必要があり、車両が完全にシュートの下を通過する時、すべての積荷が車両にロードされていることを確認するために、最大にフローゲートプレートの開口度を最大まで開く必要がある。次の車両が下方のシュートに入る前、 フローゲートプレートを適切な位置まで閉じる。このため、操作員は列車全体の積み込み作業中、高い集中力を維持する必要があり、各車両の積み込み作業では、車両内の積荷が均一かどうかを常に観察する必要があり、同時に、定量ビン内の積荷の重量を観察し、操作経験に応じてフローゲートプレートの開閉度を調整し、積荷が均一に車両に積み込まれるようにする。フローゲートプレートを絶えず調整すると同時に、各車両に積み込む前に、循環荷重支持のボタンを押して、次の列車に積み込む積荷を計量する必要がある。そのため、ローディング棟の操作員には、高い操作性と操作経験が求められるだけでなく、高度な耐故障性、長い操作時間、重い操作負荷も要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、列車の車両の積載位置を自動的に識別し、識別された積載位置に応じて積載モーメントとシュートフローを自動的に制御することにより、積載効率と品質を向上させ、作業者の労働強度を軽減し、作業の安全性を向上させるローディング棟の自動ローディング方法及びそのローディング棟を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の技術的課題を解決するために、本発明は、以下の技術的解決手段を用いて実現する。
【0007】
ローディング棟の自動ローディング方法であり、以下のステップを含む、即ち、
シュートに対して走行方向に沿って順次設定された異なる位置であるゲート閉鎖位置と、ゲート開放位置と、積荷排出位置と、をそれぞれ設定するステップと、
列車の車両内の積荷高さの閾値を設定するステップと、
前記列車の車両の前方サイドボードの位置は前記ゲート開放位置と、前記積荷排出位置との相対的な位置関係を自動的にリアルタイムで取得するステップと、
前記前方サイドボードが走行方向において前記ゲート開放位置の前方に位置し、且つ前記走行方向において前記積荷排出位置の後方に位置する場合に、フローゲートプレートを開くように制御するステップと、
前記前方サイドボードが前記走行方向において前記積荷排出位置の前方に位置する場合に、定量ビンゲートプレートを開くように制御して、積荷排出を実施するステップと、
前記列車の車両の後方サイドボードの位置は前記ゲート閉鎖位置と、前記ゲート開放位置との相対的な位置関係を自動的にリアルタイムで取得するステップと、
前記後方サイドボードが前記走行方向において前記ゲート閉鎖位置の前方に位置し、且つ前記走行方向において前記ゲート開放位置の後方に位置する場合に、前記フローゲートプレートを閉じるように制御するステップと、
前記列車の車両内の前記積荷高さを自動的にリアルタイムで取得し、前記積荷高さと前記高さの閾値とを比較するステップと、
前記積荷高さが前記高さの閾値の上限値よりも大きい場合に、開度を縮小するように前記フローゲートプレートを制御するステップと、
前記積荷高さが前記高さの閾値の下限値よりも小さい場合に、開度を増大するように前記フローゲートプレートを制御するステップと、を含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、ローディング棟の自動ローディング方法は、さらに、以下を含む、即ち、
前記走行方向において前記積荷排出位置よりも前方に位置するように積荷排出補助位置を設定するステップと、
前記前方サイドボードの位置は前記積荷排出位置と、前記積荷排出補助位置との相対的な位置関係を取得するステップと、
前記前方サイドボードが前記走行方向において前記積荷排出位置の前方に位置し、前記走行方向において前記積荷排出補助位置の後方に位置する場合に、前記定量ビンゲートプレートを開くように制御し、積荷排出を実施するステップと、を含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、ローディング棟の自動ローディング方法は、積荷排出過程において前記定量ビン内の積荷の重量をリアルタイムで検出し、積荷排出速度が得られるステップと、
残り積荷と前記積荷排出速度とに基づいて残り積荷の積荷排出用時間を算出するステップと、
前記列車の車両の速度、車両の長さ及び走行時間に基づいて残り走行時間を取得するステップと、
前記残り積荷の積荷排出用時間と前記残り走行時間とを比較するステップと、
前記残り積荷の積荷排出用時間が前記残り走行時間よりも大きい場合に、前記フローゲートプレートの開度を増大させるように制御するステップと、
前記残り積荷の積荷排出用時間が前記残り走行時間より小さい場合に、前記フローゲートプレートの開度を縮小するように制御するステップと、を含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、ローディング棟の自動ローディング方法は、さらに以下のステップを含む、即ち、
前記フローゲートプレートを閉じるように制御する前に、前記フローゲートプレートの最大開度を開くように制御するステップを含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、ローディング棟の自動ローディング方法は、さらに以下のステップを含む、即ち、
前記前方サイドボード、前記後方サイドボード及び前記積荷高さの識別は、いずれも機械深層学習アルゴリズムにより訓練されて実現されるステップと、
前記前方サイドボードの位置は前記ゲート開放位置と、前記積荷排出位置との相対的な位置関係を取得し、前記後方サイドボードの位置は前記ゲート閉鎖位置、前記ゲート開放位置との相対的な位置関係を取得し、前記列車の車両内の前記積荷高さを取得し、それぞれ機械深層学習訓練によりビデオで撮像されたビデオストリームを識別し、リアルタイムで判断するステップと、を含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、ローディング棟の自動ローディング方法は、さらに以下のステップを含む、即ち、
車種が定格荷重に対応する車種データベースを設定するステップと、
ローディングしようとする前記列車の車両の車種を車種識別装置により識別し、前記車種データベースにより対応する車種の前記定格荷重を検索して、前記定量ビンのカウンタウェイトを自動配置するステップと、を含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、ローディング棟の自動ローディング方法は、さらに以下のステップを含む、即ち、
認定された無効車ナンバーを入力して無効車ナンバーデータベースを形成するステップと、ローディングしようとする列車の車両の車ナンバーを車ナンバー識別装置により識別し、前記無効車ナンバーデータベースと比較するステップと、前記車ナンバーが前記無効車ナンバーである場合に、前記車ナンバーに対応する定量ビンのカウンタウェイトがゼロに自動的に配置されるステップと、を含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、バッファビンゲートプレートを開いて前記定量ビンに積荷を排出する際に、前記定量ビン内の積荷重量をリアルタイムで測定し、配置された前記定格荷重に近づく場合に、前記バッファビンゲートプレート開度を縮小し、且つ、前記バッファビンゲートプレートを繰返し開閉し、前記バッファビンゲートプレートの閉鎖時の積荷重量に基づいて前記定格荷重に達したか否かを判断する。
【0015】
前記ローディング棟の自動ローディング方法を用いてローディングを行うローディング棟であって、
PLCと、
列車の車両がローディング棟に進入する位置に対応して設置され、前記PLCに通信可能に接続され、第1のビデオストリームを撮影して前記PLCに送信するように構成された第1のカメラと、
前記列車の車両が前記ローディング棟に進入する位置に対応して設置され、前記PLCに通信可能に接続され、第2のビデオストリームを撮影して前記PLCに送信するように構成された第2のカメラと
前記列車の車両が前記ローディング棟を離れる位置に対応して設置され、前記PLCに通信可能に接続され、第3のビデオストリームを撮影して前記PLCに送信するように構成された第3のカメラと、
前記列車の車両内を撮影する位置に対応して設置され、前記PLCと通信可能に接続され、第4のビデオストリームを撮影して前記PLCに送信するように構成された第4のカメラと、を備る。
前記PLCは、機械深層学習アルゴリズムにより、前記第1のビデオストリームの各フレーム内の前記前方サイドボードの位置を判断し、前記前方サイドボードの位置は前記ゲート開放位置と前記積荷排出位置との相対的な位置関係を判断し、前記前方サイドボードが前記ゲート開放位置と前記積荷排出位置との間に位置する場合にフローゲートプレートを開くように制御し、
前記PLCは、機械深層学習アルゴリズムにより、前記第2のビデオストリームの各フレーム内の前記前方サイドボードの位置を判断し、前記前方サイドボードの位置と前記積荷排出位置との相対的な位置関係を判断し、 前記前方サイドボードが前記走行方向において前記積荷排出位置の前方に位置する場合に、定量ビンゲートプレートを開くように制御し、
前記PLCは、機械深層学習アルゴリズムにより、前記第3のビデオストリームの各フレーム内の前記後方サイドボードの位置を判断し、前記後方サイドボードの位置は前記ゲート閉鎖位置と前記ゲート開放位置との相対的な位置関係を判断し、前記後方サイドボードが前記ゲート閉鎖位置と前記ゲート開放位置との間に位置する場合に前記フローゲートプレートを閉じるように制御し、
前記PLCは、機械深層学習アルゴリズムにより、前記第4のビデオストリームの各フレーム内の積荷高さを判断し、前記積荷高さと前記高さの閾値とを比較し、比較結果に基づいて前記フローゲートプレートの開度を制御する。
【0016】
いくつかの実施形態では、ローディング棟は車種識別装置と、車ナンバー識別装置とをさらに備え、
前記PLCにおいて車種に対応する定格荷重のデータベースを設置し、現在使用されている各車種コードを含み、それに対応して所定の定格荷重を保存し、
前記車種識別装置はカメラであり、前記PLCと通信可能に接続され、前記列車の車両の車種の標示位置に写真を複数撮影して、取得された第1の写真を前記PLCに送信し、
前記PLCは、前記第1の写真を画像認識して車種コードを抽出し、前記車種コード及び前記車種データベースに基づいて定量ビン内に装入する必要のある積荷重量を配置し、
前記車ナンバー識別装置はカメラであり、前記PLCと通信可能に接続され、 前記列車の車両の車ナンバーの標示位置に写真を複数撮影して、取得された第2の写真を前記PLCに送信し、
前記PLCは、前記第2の写真を画像認識して車ナンバーを抽出し、前記車ナンバーと入力された無効車ナンバーとを照合し、
前記車ナンバーが前記無効ナンバーである場合、前記PLCは、前記定量ビンのカウンタウェイトをゼロになるように制御する。
【発明の効果】
【0017】
従来技術と比較して、本発明の利点と積極的な効果は以下の通りである、即ち、ゲート開放位置と、積荷排出位置と、ゲート閉鎖位置と、高さの閾値とを設定し、列車の車両の前方のサイドボード位置と後方サイドボードの位置を取得することによって、前方サイドボードとゲート開放位置及び積荷排出位置との相対位置関係、後方サイドボードとゲート閉鎖位置及びゲート開放位置との相対位置関係を自動的に判断して、フローゲートプレートの開閉と、定量ビンゲートプレートの開閉と、定量ビンゲートプレートの開度制御と、を含むフローゲートプレートと定量ビンゲートプレートとを自動的に制御して、列車の車両の走行位置に応じてローディングを自動的に制御して、車両内の積荷高さに応じてフローゲートプレートの開度を制御して、車両内の積荷の積載品質を調整し、ローディングの全自動化を実現し、作業員を解放し、ローディングの効率とローディングの品質を向上させ、ローディングの安全性を向上させる。
【0018】
本発明の実施例における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例に必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における図面は本発明のいくつかの実施例であり、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面から他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明により提案されるローディング棟の自動ローディング方法の一実施例の制御フローチャートである。
図2】本発明により提案されるローディング棟の自動ローディング方法の一実施例の制御フローチャートである。
図3】本発明により提案されたローディング棟の自動ローディング方法の一実施例の制御フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の好ましい実施形態
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。前記実施の形態の例を図面に示すが、同一或いは類似の要素、または同一或いは類似の機能を有する要素には同一或いは類似の符号を付して示している。以下、図面を参照して説明する実施形態は例示であり、本発明を説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。
【0021】
ローディング棟は鋼製構造の鉄塔と、トップベルトと、バッファビンと、定量ビンと、地上設備層と、を備え、鋼製構造の鉄塔は鉄道の上にまたがっている。バッファビン、定量ビン、地上設備はすべて鋼製構造の鉄塔の上に設置されている。積載されようとする積荷をバッファビンに搬送して一時保管するためにトップベルトはバッファビンと連結されている。 列車の車両に積載される積荷の重量が列車の車両の定格荷重の要件を満たすように定量ビンは列車の車両に積載される積荷の重量を測定する。
【0022】
列車の車両にローディングする必要がある場合には、バッファビンの下方のバッファビンゲートプレートを介して定量ビンに積荷が排出される。定量ビンの支持点の下方には、定量ビンに積荷が排出された積荷の重量を測定するために使用されるロードセルが設置される。定量ビン内の積荷の重量がローディングの重量に達すると、バッファビンゲートプレートを閉じる。地上設備は、定量ビンの下方に位置し、一端が定量ビンに接続され、他端にフローゲートプレートが設置され、列車の車両の上方に位置し、列車の車両内に積荷を排出するための積荷排出シュートを備える。
【0023】
列車の車両が定量ビンの下方に移動すると、フローゲートプレート及び定量ビンゲートプレートが開放され、計量された定量ビン内の積荷が列車の車両内に積荷が排出されて、ローディング作業が完了する。
【0024】
図1図2及び図3を参照して、本発明のローディング棟の自動ローディング方法は、以下のステップを含む、即ち、
【0025】
シュートに対して走行方向に沿って順次設定された異なる位置であるゲート閉鎖位置と、ゲート開放位置と、積荷排出位置と、をそれぞれ設定するステップと、
即ち、ゲート閉鎖位置と、ゲート開放位置と、積荷排出位置とは、シュートの近傍に位置し、走行方向に順番に分布し、各位置が設定された仮想的な位置または実際の位置であって、列車の車両が作業エリアに入っているか、作業エリアから離れているか否かを判断するために用いられる。
【0026】
列車の車両内の積荷高さの閾値を設定するステップと、
列車の車両のローディング工程は動的な一回の流れのローディング工程であるため、即ち、列車の車両がその長手方向に沿って走行する過程でシュートが通過する列車の車両の一回の積荷排出であるため、積載位置の積荷高さを検出する必要があり、これは後続のローディング作業を調整するための基準として使用する。高さの閾値は、列車の車両のローディング条件を満たす積荷高さの範囲であり、実際の積荷高さを比較して、積載の均一性が積載条件を満たしているかどうかを判断する。
【0027】
列車の車両のローディング過程で列車の車両の前方サイドボードの位置はゲート開放位置と、積荷排出位置との相対的な位置関係を自動的にリアルタイムで取得するステップと、
前方サイドボードが走行方向においてゲート開放位置の前方に位置し、且つ走行方向において積荷排出位置の後方に位置する場合に、フローゲートプレートを開くように制御して、積荷排出を準備するステップと、
前方サイドボードが走行方向において積荷排出位置の前方に位置する場合に、定量ビンゲートプレートを開くように制御して、積荷排出を実施するステップと、
【0028】
積荷排出過程では、列車の車両の後方サイドボードの位置はゲート閉鎖位置と、ゲート開放位置との相対的な位置関係を自動的にリアルタイムで取得するステップと、
後方サイドボードが走行方向においてゲート閉鎖位置の前方に位置し、且つ走行方向においてゲート開放位置の後方に位置する場合に、フローゲートプレートを閉じるように制御するステップと、
【0029】
積荷排出過程では、列車の車両内の積荷高さを自動的にリアルタイムで取得し、積荷高さと高さの閾値とを比較するステップと、
積荷高さが高さの閾値の上限値よりも大きい場合に、開度を縮小するようにフローゲートプレートを制御するステップと、
積荷高さが高さの閾値の下限値よりも小さい場合に、開度を増大するようにフローゲートプレートを制御するステップと、を含む。
【0030】
図1図2、及び図3を参照すると、上述のローディング棟自動ローディング方法を使用してローディングするための本発明のローディング棟は、PLCと、第1のカメラと、第2のカメラと、第3のカメラと、第4のカメラと、を備える。
【0031】
PLCは、ゲート閉鎖位置とゲート開放位置と積荷排出位置と高さの閾値とが設定されている。
【0032】
第1のカメラは、列車の車両がローディング棟に進入する位置に対応して設置され、PLCに通信可能に接続され、第1のビデオストリームを撮影してPLCに送信するように構成されている。
PLCは、機械深層学習アルゴリズムによって、第1のビデオストリームの各フレーム内の前方サイドボードの位置を判断し、前方サイドボードの位置と、設定されたゲート開放位置及び積荷排出位置との相対的な位置関係を判断する。前方サイドボードはゲート開放位置と積荷排出位置との間にある場合、フローゲートプレートを開くように制御し、積荷排出を準備する。
【0033】
第2のカメラは、列車の車両がローディング棟に進入する位置に対応して設置され、PLCに通信可能に接続され、第2のビデオストリームを撮影してPLCに送信するように構成されている。
PLCは、機械深層学習アルゴリズムにより、第2のビデオストリームの各フレーム内の前方サイドボードの位置を判断し、前方サイドボードの位置と積荷排出位置との相対的な位置関係を判断し、 前方サイドボードが走行方向において積荷排出位置の前方に位置する場合に、定量ビンゲートプレートを開くように制御し、積荷排出を実施する。
【0034】
第3のカメラは、列車の車両がローディング棟を離れる位置に対応して設置され、PLCに通信可能に接続され、第3のビデオストリームを撮影してPLCに送信するように構成されている。
PLCは、機械深層学習アルゴリズムにより、第3のビデオストリームの各フレーム内の後方サイドボードの位置を判断し、後方サイドボードの位置はゲート閉鎖位置とゲート開放位置との相対的な位置関係を判断し、後方サイドボードがゲート閉鎖位置とゲート開放位置との間に位置する場合にフローゲートプレートを閉じるように制御し、積荷排出を完了する。
【0035】
第4のカメラは、列車の車両内を撮影する位置に対応して設置され、PLCと通信可能に接続され、第4のビデオストリームを撮影してPLCに送信するように構成されている。
PLCは、機械深層学習アルゴリズムにより、第4のビデオストリームの各フレーム内の積荷高さを判断し、積荷高さと高さの閾値とを比較し、比較結果に基づいてフローゲートプレートの開度を制御する。
【0036】
ローディング棟の自動ローディング方法及びそのローディング棟は、ゲート開放位置と、積荷排出位置と、ゲート閉鎖位置と、高さの閾値とを設定し、列車の車両の前方のサイドボード位置と後方サイドボードの位置を取得することによって、前方サイドボードとゲート開放位置及び積荷排出位置との相対位置関係、後方サイドボードとゲート閉鎖位置及びゲート開放位置との相対位置関係を自動的に判断して、フローゲートプレートの開閉と、定量ビンゲートプレートの開閉と、定量ビンゲートプレートの開度制御と、を含むフローゲートプレートと定量ビンゲートプレートとを自動的に制御して、列車の車両の走行位置に応じてローディングを自動的に制御して、車両内の積荷高さに応じてフローゲートプレートの開度を制御して、車両内の積荷の積載品質を調整し、ローディングの全自動化を実現し、作業員を解放し、ローディングの効率とローディングの品質を向上させ、ローディングの安全性を向上させる。
【0037】
本発明のいくつかの実施形態によれば、図1図2、及び図3を参照して、ローディング棟は、バッファビンゲートプレート駆動装置、定量ビンゲートプレート駆動装置、及びフローゲートプレート駆動装置をさらに備え、これらの装置は、それぞれバッファビンゲートプレート、定量ビンゲートプレート、及びフローゲートプレートに接続され、それぞれPCLに電気的に接続され、PCLによって開閉し、開度を調整するように制御されている。
【0038】
本発明のいくつかの実施形態によれば、図1図2、及び図3を参照して、ローディング棟に設置された第1のカメラ、第2のカメラ、及び第3のカメラは、1台のカメラを共有してもよいし、2台のカメラを共有してもよい。
【0039】
本発明のいくつかの実施形態によれば、図1図2、及び図3を参照して、ローディング棟の自動ローディング方法は、以下のステップをさらに含む。
【0040】
走行方向において積荷排出位置の前方に位置する積荷排出補助位置を設定する。
【0041】
前方サイドボードの位置と積荷排出位置及び積荷排出補助位置との相対的な位置関係をリアルタイムで取得する。前方サイドボードが走行方向において積荷排出位置の前方に位置し、かつ走行方向において積荷排出補助位置の後方に位置するとき、積荷排出を実施するために定量ビンゲートプレートを開くように制御する。
【0042】
ローディング棟の実施形態におけるPLCは、積荷排出補助位置が設置され、第2のビデオカメラは、第2のビデオストリームを撮影してPLCに送信される。PLCは、第2のビデオストリームに基づいて、前方サイドボードと積荷排出位置及び積荷排出補助位置との相対的な位置関係を判断し、及び上述の自動ローディング方法を使用する。
【0043】
本実施の形態に係るローディング棟の自動ローディング方法及びそのローディング棟は、積荷排出補助位置の設定により、積荷排出モーメントの判断も2つの境界で行うようにし、判断精度を向上させ、ローディングの信頼性を向上させる。
【0044】
本発明の幾つかの実施形態によれば、図1図2及び図3を参照して、積荷排出過程では定量ビン内の積荷の重量をリアルタイムで検出し、積荷排出速度が得られる。残りの積荷と積荷排出速度に基づいて、残りの積荷排出用時間が計算されている。列車の車両の速度、車両の長さ、及び走行時間に基づいて、残りの走行時間が得られる。残りの積荷排出用時間と残りの走行時間を比較する。残りの積荷排出用時間が残りの走行時間より大きい場合、フローゲートプレートの開度が増大するように制御される。積荷排出用時間が残りの走行時間より小さい場合、フローゲートプレートの開度が縮小するように制御される。
【0045】
具体的には、定量ビン内の積荷の重量を検出することにより、隣接する検出タイミング間の重量差を算出する。重量差とタイミング差とに基づいて積荷排出速度を算出する。定量ビン内の積荷の重量、即ち定量ビン内の残り積荷の重量をリアルタイムで検出される。定量ビン内の残りの積荷の重量と積荷排出速度から除算して残り積荷排出用時間を求める。列車の車両の残りの走行時間は、列車の走行速度、列車の車両の長さ、走行時間から計算される。つまり、残りの列車の車両の長さがローディング作業位置から出るまでにどれだけの時間が必要である。次に、フローゲートプレートの開度は、残り積荷排出用時間と残り走行時間を比較する結果によって調整される。
【0046】
本発明のローディング棟のロードセルは、PLCに通信可能に接続されている。PLCは、上述の自動ローディング方法を使用してローディングを達成するために、残り積荷排出用時間と残り走行時間を計算し、比較するように構成されている。
【0047】
本実施の形態に係るローディング棟の自動ローディング方法及びそのローディング棟は、残り積荷排出用時間と残り走行時間とを比較する結果によってフローゲートプレートの開度を調整して、残り走行時間を使い切ると同時に積荷排出も完了し、積荷排出作業の均一性及び信頼性がさらに向上し、ローディング品質が向上する。
【0048】
本発明の幾つかの実施形態によれば、図1図2、及び図3を参照して、ローディング棟の自動ローディング方法は、後方サイドボードが閉鎖ゲート位置と開放ゲート位置との間に位置することを検出してフローゲートプレートを閉じるように制御する前に、フローゲートプレートの最大開度を開くように制御することをさらに含む。
【0049】
本発明のローディング棟は、上述の自動ローディング方法により配置されている。
【0050】
本実施形態に係るローディング棟の自動ローディング方法及びそのローディング棟は、シュート内の積荷が全て列車の車両に積荷が排出されることに対応するように確保し、計量された定量ビン内の積荷が全て列車の車両に積荷が排出されることに対応するように保証し、列車の車両内の積荷の重量の計量と列車の車両内の積荷の実際の重量との誤差を小さくするために、フローゲートプレートを閉鎖し、積荷排出を完了する前にフローゲートの最大開度を開くように制御する。
【0051】
本発明のいくつかの実施形態によれば、図1図2、及び図3を参照して、ローディング棟の自動ローディング方法において前方サイドボード、後方サイドボード、及び積荷高さの識別は、すべて機械深層学習アルゴリズムの学習によって達成される。
【0052】
前方サイドボードの位置とゲート開放位置及び積荷排出位置との相対的位置関係の取得、後方サイドボードの位置とゲート閉鎖位置及びゲート開放位置との相対的位置関係の取得、及び車両内の積荷高さの取得は、すべてビデオカメラによって撮影されたビデオストリームに対する機械深層学習の学習によって、識別され、リアルタイムで判断される。
【0053】
具体的には、ビデオカメラで撮像された前方サイドボードとゲート開放位置及び積荷排出位置との位置関係を設定した画像または映像ストリームと、ビデオカメラで撮像された後方サイドボードとゲート開放位置及びゲート閉鎖位置との位置関係を設定した画像または映像ストリームとを定義することで、PLCは、それぞれが制御条件を満たす位置関係を取得し、取得した制御条件に従って、ビデオカメラで撮像された画像または映像ストリームを識別・判断する。
【0054】
本発明のローディング棟は、上述した自動ローディング方法を用いる。
【0055】
本実施形態に係るローディング棟の自動ローディング方法及びそのローディング棟は、機械深層学習アルゴリズムを用いることで、実施の難易度を下げ、判断の精度を向上する。
【0056】
本発明のいくつかの実施形態によれば、図1図2、及び図3を参照して、ローディング棟の自動ローディング方法は、以下のステップをさらに含む。
【0057】
各車種を含みそれに対応する定格荷重の車種データベースを設定する。車種は、既存の列車の車両の車種を含む。
【0058】
ローディングしようとする列車の車両の車種が車種識別装置によって識別され、車種データベースで対応する車種の定格荷重が検索され、定量ビンのカウンタウェイトが自動的に設定される。
【0059】
本発明のローディング棟は、車種を識別するためにPLCに通信可能に接続された車種識別装置を備える。ローディング棟は上述の自動ローディング方法を用いる。
【0060】
本実施形態に係るローディング棟の自動ローディング方法及びそのローディング棟は、装置によって車種を自動的に識別し、車種に応じて定量ビン内の積荷の重量を自動的に配置し、計量効率と計量精度が向上する。
【0061】
本発明のいくつかの実施形態によれば、図1図2、及び図3を参照して、ローディング棟の自動ローディング方法は、以下のステップをさらに含む。
【0062】
認定された無効車ナンバーを入力して無効車ナンバーデータベースを形成する。
【0063】
ローディングしようとする列車の車両の車ナンバーを車ナンバー識別装置によって識別し、無効車ナンバーデータベースと比較し、車ナンバーが無効車ナンバーである場合、車ナンバーに対応する定量ビンのカウンタウェイトをゼロに自動的に配置し、定量ビンゲートプレート及びフローゲートプレートを閉じるか、または解除するように定量ビンゲートプレート及びフローゲートプレートを制御する。
【0064】
本発明に係るローディング棟は、車ナンバーを識別するためにPCLと通信可能に接続された車ナンバー識別装置を備える。ローディング棟は上述の自動ローディング方法を用いる。
【0065】
本実施形態に係るローディング棟の自動ローディング方法及びそのローディング棟は、無効車ナンバーの入力により無効車ナンバーデータベースを形成し、車ナンバー識別装置がローディング作業における各列車の車両の無効車ナンバーを識別することにより、無効車ナンバーの通知が遅く、無効車ナンバーの分布がよりランダムであるため、無効車ナンバーの識別が困難であるという問題や、誤操作後の再開作業が困難であるという問題を解決する。作業の難易度や強度を低減し、作業効率や信頼性を向上させる。
【0066】
本発明のいくつかの実施形態によれば、図1図2、及び図3を参照して、車種識別装置は、列車の車両の車種標識の位置を複数回撮影し、得られた第1の写真をPLCに送信するためにPLCに通信可能に接続されたカメラである。PLCは、第1の写真に対して画像識別を実行して車種コードを抽出し、車種コード及び車種データベースに従って、定量ビンに積込む必要がある積荷の重量を配置する。
【0067】
前記車ナンバー識別装置は、PLCと通信可能に接続され、前記列車の車両の車ナンバー標識の位置を複数回撮影し、得られた2枚目の写真をPLCに送信するカメラである。PLCは、2枚目の写真に対して画像識別を実行して車ナンバーを抽出し、車ナンバーと入力された無効車ナンバーとを比較する。前記車ナンバーが無効車ナンバーである場合、PLCは、定量ビンのカウンタウェイトがゼロになるように制御する。
【0068】
本発明のいくつかの実施形態によれば、図1図2、及び図3を参照して、バッファビンゲートプレートが開かれて積荷が定量ビンに排出されると、定量ビン内の積荷の重量がリアルタイムで測定される。
【0069】
そして、定量ビン内の積荷の重量が設定された定格荷重に近くなると、バッファビンゲートプレートの開度を小さくするように制御し、バッファビンゲートプレートを閉じる動作とバッファビンゲートプレートを上記小さな開度まで開く動作とを繰り返し、バッファビンゲートプレートを閉じるときの積荷の重量によって定格荷重に達したか否かを判断する。
【0070】
本発明に係るそのローディング棟は、上記自動ローディング方法を用いる。
【0071】
本実施に係るローディング棟の自動ローディング方法及びそのローディング棟は、定量ビン内で計量された積荷の重量が定格荷重に達しているか否かを、静的計量により得られたデータにより判断するので、より正確であり、列車の車両内の積荷の重量の精度を向上させる。
【0072】
本発明の説明において、「第1」及び「第2」という用語は、説明の目的のみに使用されており、相対的な重要性を示したり、暗示したり、または示された技術的特徴の数を暗黙的に指定したりするものではないと理解すべきである。したがって、限定された「第1」、「第2」という用語で定義される特徴は、明示的または暗示的に少なくとも1つのそのような特徴を含むことができる。 本発明の説明において、「複数」とは、明示的かつ具体的に限定されない限り、少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどを意味する。
【0073】
本発明においては、特に明示的に限定されない限り、「取付」、「連結」、「結合」、「固定」等の用語は、広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続、着脱可能接続、または一体化になってもよい。特に明示的に定義され限定されない限り、機械的接続であっても電気的接続であってもよく、直接接続であっても中間媒体を介した間接接続であってもよく、また、2つの要素内の連通であっても2つの要素間の相互作用関係であってもよい。当業者にとって、本発明における上記の用語の具体的な意味は、ケースバイケースで理解することができる。
【0074】
本発明において、特に明示的に規定及び限定されない限り、第2の特徴の「上」又は「下」にある第1の特徴は、第1の特徴と第2の特徴との間の直接的な接触であってもよいし、中間媒体を介した第1の特徴と第2の特徴との間の間接的な接触であってもよい。さらに、第1の特徴が第2の特徴の「上」、「上方」、「上面」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の真上または斜め上にあることでもよく、単に第1の特徴が第2の特徴よりも水平高さが高いことを表示してよい。第1の特徴が第2の特徴の「下」、「下方」、「下面」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の真下または斜め下にあることでもよく、単に第1の特徴が第2の特徴よりも水平高さが低いことを表示してもよい。
【0075】
本明細書の説明において、参考用語である「一実施形態」、「いくつかの実施形態」、「実施例」、「特定の実施例」、又は 「いくつかの実施例 」などは、実施形態または実施例と併せて記載される特定の特徴、構造、積荷、または特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態または実施例に含まれることを意味するように記載される。本明細書において、上記用語の模式的表現は、同一の実施形態または実施例に対する必要はない。さらに、記載された特定の特徴、構造、積荷または特性は、任意の1つまたは複数の実施形態または実施例において適切な方法で組み合わせることができる。さらに、互いに矛盾することなく、当業者は、本明細書に記載された異なる実施形態または実施例と、異なる実施形態または実施例とを結合や組合することができる。
【0076】
以上、本発明の実施形態を表示し、説明したが、上記実施形態は例示的なものであり、本発明を限定するものとして解釈されるべきものではなく、当業者であれば、本発明の範囲内で上記実施形態の変更、修正、置換、および変形を行うことができることを理解されることができる。

図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2024-06-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローディング棟の自動ローディング方法であって、以下のステップを含む、即ち、
シュートに対して走行方向に沿って順次設定された異なる位置であるゲート閉鎖位置と、ゲート開放位置と、積荷排出位置と、をそれぞれ設定するステップと、
列車の車両内の積荷高さの閾値を設定するステップと、
前記列車の車両の前方サイドボードの位置は前記ゲート開放位置と、前記積荷排出位置との相対的な位置関係を自動的にリアルタイムで取得するステップと、
前記前方サイドボードが走行方向において前記ゲート開放位置の前方に位置し、且つ前記走行方向において前記積荷排出位置の後方に位置する場合に、フローゲートプレートを開くように制御するステップと、
前記前方サイドボードが前記走行方向において前記積荷排出位置の前方に位置する場合に、定量ビンゲートプレートを開くように制御して、積荷排出を実施するステップと、
前記列車の車両の後方サイドボードの位置は前記ゲート閉鎖位置と、前記ゲート開放位置との相対的な位置関係を自動的にリアルタイムで取得するステップと、
前記後方サイドボードが前記走行方向において前記ゲート閉鎖位置の前方に位置し、且つ前記走行方向において前記ゲート開放位置の後方に位置する場合に、前記フローゲートプレートを閉じるように制御するステップと、
前記列車の車両内の前記積荷高さを自動的にリアルタイムで取得し、前記積荷高さと前記高さの閾値とを比較するステップと、
前記積荷高さが前記高さの閾値の上限値よりも大きい場合に、開度を縮小するように前記フローゲートプレートを制御するステップと、
前記積荷高さが前記高さの閾値の下限値よりも小さい場合に、開度を増大するように前記フローゲートプレートを制御するステップと、を含む
ことを特徴とするローディング棟の自動ローディング方法。
【請求項2】
さらに以下のステップを含む、即ち、
前記走行方向において前記積荷排出位置よりも前方に位置するように積荷排出補助位置を設定するステップと、
前記前方サイドボードの位置は前記積荷排出位置と、前記積荷排出補助位置との相対的な位置関係を取得するステップと、
前記前方サイドボードが前記走行方向において前記積荷排出位置の前方に位置し、前記走行方向において前記積荷排出補助位置の後方に位置する場合に、前記定量ビンゲートプレートを開くように制御し、積荷排出を実施するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のローディング棟の自動ローディング方法。
【請求項3】
積荷排出過程において前記定量ビン内の積荷の重量をリアルタイムで検出し、積荷排出速度が得られるステップと、
残り積荷と前記積荷排出速度とに基づいて残り積荷の積荷排出用時間を算出するステップと、
前記列車の車両の速度、車両の長さ及び走行時間に基づいて残り走行時間を取得するステップと、
前記残り積荷の積荷排出用時間と前記残り走行時間とを比較するステップと、
前記残り積荷の積荷排出用時間が前記残り走行時間よりも大きい場合に、前記フローゲートプレートの開度を増大させるように制御するステップと、
前記残り積荷の積荷排出用時間が前記残り走行時間より小さい場合に、前記フローゲートプレートの開度を縮小するように制御するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のローディング棟の自動ローディング方法。
【請求項4】
さらに以下のステップを含む、即ち、
前記フローゲートプレートを閉じるように制御する前に、前記フローゲートプレートの最大開度を開くように制御するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のローディング棟の自動ローディング方法。
【請求項5】
さらに以下のステップを含む、即ち、
前記前方サイドボード、前記後方サイドボード及び前記積荷高さの識別は、いずれも機械深層学習アルゴリズムにより訓練されて実現されるステップと、
前記前方サイドボードの位置は前記ゲート開放位置と、前記積荷排出位置との相対的な位置関係を取得し、前記後方サイドボードの位置は前記ゲート閉鎖位置、前記ゲート開放位置との相対的な位置関係を取得し、前記列車の車両内の前記積荷高さを取得し、それぞれ機械深層学習訓練によりビデオで撮像されたビデオストリームを識別し、リアルタイムで判断するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のローディング棟の自動ローディング方法。
【請求項6】
さらに以下のステップを含む、即ち、
車種が定格荷重に対応する車種データベースを設定するステップと、
ローディングしようとする前記列車の車両の車種を車種識別装置により識別し、前記車種データベースにより対応する車種の前記定格荷重を検索して、前記定量ビンのカウンタウェイトを自動配置するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のローディング棟の自動ローディング方法。
【請求項7】
さらに以下のステップを含む、即ち、
認定された無効車ナンバーを入力して無効車ナンバーデータベースを形成するステップと、
ローディングしようとする列車の車両の車ナンバーを車ナンバー識別装置により識別し、前記無効車ナンバーデータベースと比較するステップと、
前記車ナンバーが前記無効車ナンバーである場合に、前記車ナンバーに対応する定量ビンのカウンタウェイトがゼロに自動的に配置されるステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のローディング棟の自動ローディング方法。
【請求項8】
バッファビンゲートプレートを開いて前記定量ビンに積荷を排出する際に、前記定量ビン内の積荷重量をリアルタイムで測定し、配置された前記定格荷重に近づく場合に、前記バッファビンゲートプレート開度を縮小し、且つ、前記バッファビンゲートプレートを繰返し開閉し、前記バッファビンゲートプレートの閉鎖時の積荷重量に基づいて前記定格荷重に達したか否かを判断する
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のローディング棟の自動ローディング方法。
【請求項9】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のローディング棟の自動ローディング方法を用いてローディングを行うローディング棟であって、
ゲート閉鎖位置とゲート開放位置と積荷排出位置と高さの閾値とが設定されたPLCと、
列車の車両がローディング棟に進入する位置に対応して設置され、前記PLCに通信可能に接続され、第1のビデオストリームを撮影して前記PLCに送信するように構成された第1のカメラと、
前記列車の車両が前記ローディング棟に進入する位置に対応して設置され、前記PLCに通信可能に接続され、第2のビデオストリームを撮影して前記PLCに送信するように構成された第2のカメラと
前記列車の車両が前記ローディング棟を離れる位置に対応して設置され、前記PLCに通信可能に接続され、第3のビデオストリームを撮影して前記PLCに送信するように構成された第3のカメラと、
前記列車の車両内を撮影する位置に対応して設置され、前記PLCと通信可能に接続され、第4のビデオストリームを撮影して前記PLCに送信するように構成された第4のカメラと、を備え、
前記PLCは、機械深層学習アルゴリズムにより、前記第1のビデオストリームの各フレーム内の前方サイドボードの位置を判断し、前記前方サイドボードの位置は前記ゲート開放位置と前記積荷排出位置との相対的な位置関係を判断し、前記前方サイドボードが前記ゲート開放位置と前記積荷排出位置との間に位置する場合にフローゲートプレートを開くように制御し、
前記PLCは、機械深層学習アルゴリズムにより、前記第2のビデオストリームの各フレーム内の前記前方サイドボードの位置を判断し、前記前方サイドボードの位置と前記積荷排出位置との相対的な位置関係を判断し、前記前方サイドボードが前記走行方向において前記積荷排出位置の前方に位置する場合に、定量ビンゲートプレートを開くように制御し、
前記PLCは、機械深層学習アルゴリズムにより、前記第3のビデオストリームの各フレーム内の前記後方サイドボードの位置を判断し、前記後方サイドボードの位置は前記ゲート閉鎖位置と前記ゲート開放位置との相対的な位置関係を判断し、前記後方サイドボードが前記ゲート閉鎖位置と前記ゲート開放位置との間に位置する場合に前記フローゲートプレートを閉じるように制御し、
前記PLCは、機械深層学習アルゴリズムにより、前記第4のビデオストリームの各フレーム内の積荷高さを判断し、前記積荷高さと前記高さの閾値とを比較し、比較結果に基づいて前記フローゲートプレートの開度を制御する
ことを特徴とするローディング棟。
【請求項10】
車種識別装置と、車ナンバー識別装置とをさらに備え、
前記PLCにおいて車種に対応する定格荷重のデータベースを設置し、現在使用されている各車種コードを含み、それに対応して所定の定格荷重を保存し、
前記車種識別装置はカメラであり、前記PLCと通信可能に接続され、前記列車の車両の車種の標示位置に対して写真を複数撮影して、取得された第1の写真を前記PLCに送信し、
前記PLCは、前記第1の写真を画像認識して車種コードを抽出し、前記車種コード及び前記車種データベースに基づいて定量ビン内に装入する必要のある積荷重量を配置し、
前記車ナンバー識別装置はカメラであり、前記PLCと通信可能に接続され、前記列車の車両の車ナンバーの標示位置に対して写真を複数撮影して、取得された第2の写真を前記PLCに送信し、
前記PLCは、前記第2の写真を画像認識して車ナンバーを抽出し、前記車ナンバーと入力された無効車ナンバーとを照合し、
前記車ナンバーが前記無効車ナンバーである場合、前記PLCは、前記定量ビンのカウンタウェイトをゼロになるように制御する
ことを特徴とする請求項9に記載のローディング棟。
【国際調査報告】