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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-17
(54)【発明の名称】電気光学変調器
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/035 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
G02F1/035
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024540654
(86)(22)【出願日】2023-02-08
(85)【翻訳文提出日】2024-07-03
(86)【国際出願番号】 CN2023074961
(87)【国際公開番号】W WO2023160392
(87)【国際公開日】2023-08-31
(31)【優先権主張番号】202210179793.2
(32)【優先日】2022-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523470821
【氏名又は名称】スーチョウ、リコア、テクノロジーズ、カンパニー、リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SUZHOU LYCORE TECHNOLOGIES CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100217940
【弁理士】
【氏名又は名称】三並 大悟
(74)【代理人】
【識別番号】100220630
【弁理士】
【氏名又は名称】河崎 亮
(72)【発明者】
【氏名】リャン、ハンシアオ
(72)【発明者】
【氏名】ソン、イーピン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ、インツォン
(72)【発明者】
【氏名】ウー、ハイツァン
(72)【発明者】
【氏名】マオ、ウェンハオ
(72)【発明者】
【氏名】ソン、シーウェイ
(72)【発明者】
【氏名】スン、ウェイチー
(72)【発明者】
【氏名】ユイ、チンヤン
(72)【発明者】
【氏名】チャン、チョウユイ
【テーマコード(参考)】
2K102
【Fターム(参考)】
2K102AA21
2K102BA02
2K102BB01
2K102BB04
2K102BC04
2K102BD01
2K102CA18
2K102DA04
2K102DB04
2K102EA02
2K102EA12
2K102EA17
(57)【要約】
電気光学変調器が提供され、電気光学変調器が:光分割素子と;光結合素子と;平行に配置され、光分割素子と光結合素子との間に接続された第1の導波路アームおよび第2の導波路アームと;順番に配置された、第1の接地電極、第1の信号電極、第2の接地電極、第2の信号電極、および第3の接地電極であって、第1の導波路アームが第1の接地電極と第1の信号電極との間に位置し、第2の導波路アームが第2の接地電極と第2の信号電極との間に位置し、第1の信号電極および第2の信号電極が差分信号を受信するように構成される、第1の接地電極、第1の信号電極、第2の接地電極、第2の信号電極、および第3の接地電極と、を含む。本開示の実施形態の技術的解決策は、電気光学変調器の動作性能を向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光分割素子と、
光結合素子と、
平行に配置され、前記光分割素子と前記光結合素子との間に接続された第1の導波路アームおよび第2の導波路アームと、
順番に配置された、第1の接地電極、第1の信号電極、第2の接地電極、第2の信号電極、および第3の接地電極であって、前記第1の信号電極および前記第2の信号電極が差分信号を受信するように構成され、前記第1の導波路アームが前記第1の接地電極と前記第1の信号電極との間に位置し、前記第2の導波路アームが前記第2の接地電極と前記第2の信号電極との間に位置する、第1の接地電極、第1の信号電極、第2の接地電極、第2の信号電極、および第3の接地電極と、
を備える、電気光学変調器。
【請求項2】
前記第1の導波路アームおよび前記第2の導波路アームのそれぞれと平行に配置された第1の独立導波路セクションおよび第2の独立導波路セクション、
をさらに備え、
前記第1の独立導波路セクションが前記第1の信号電極と前記第2の接地電極との間に位置し、前記第2の独立導波路セクションが前記第2の信号電極と前記第3の接地電極との間に位置する、
請求項1に記載の電気光学変調器。
【請求項3】
順番に配置された、基板、絶縁層、導波路層、および電極層を備え、
前記第1の導波路アームおよび前記第2の導波路アームが前記導波路層内に位置し、
前記第1の接地電極、前記第1の信号電極、前記第2の接地電極、前記第2の信号電極、および前記第3の接地電極が、前記電極層内に位置する、
請求項1に記載の電気光学変調器。
【請求項4】
前記第1の信号電極および前記第2の信号電極が、各々、前記基板からh1の距離を有する第1の主電極を備え、前記第1の接地電極、前記第2の接地電極、および前記第3の接地電極が、各々、前記基板からh2の距離を有する第2の主電極を備え、h1≠h2である、
請求項3に記載の電気光学変調器。
【請求項5】
前記導波路層と前記電極層との間に位置する誘電体層をさらに備え、前記誘電体層の誘電率が前記導波路層の誘電率より小さく、
前記導波路層が、平板層と、前記基板から離れた前記平板層の側に位置する隆起層と、を備え、前記第1の導波路アームおよび前記第2の導波路アームが前記隆起層内に位置し、前記第1の主電極が前記基板から離れた前記誘電体層の側の表面上に形成され、前記第2の主電極が前記基板から離れた前記平板層の前記側の表面上に形成される、
請求項4に記載の電気光学変調器。
【請求項6】
前記導波路層と前記電極層との間に位置する誘電体層をさらに備え、前記誘電体層の誘電率が前記導波路層の誘電率より小さく、
前記導波路層が隆起パターン層であり、前記第1の主電極が前記基板から離れた前記誘電体層の側の表面上に形成され、前記第2の主電極が前記基板から離れた前記絶縁層の側の表面上に形成される、
請求項4に記載の電気光学変調器。
【請求項7】
前記第1の信号電極および前記第2の信号電極の各々が、それぞれの前記第1の主電極に対応するように接続された第1の拡張電極をさらに備える、
請求項4に記載の電気光学変調器。
【請求項8】
前記第1の接地電極、前記第2の接地電極、および前記第3の接地電極の各々が、それぞれの前記第2の主電極に対応するように接続された第2の拡張電極をさらに備える、
請求項4に記載の電気光学変調器。
【請求項9】
前記第1の信号電極および前記第2の信号電極の各々が、それぞれの前記第1の主電極に対応するように接続された第1の拡張電極をさらに備え、前記第1の拡張電極が前記第1の主電極と同じ延在方向を有する表面を成形された拡張電極であるか、または、前記第1の拡張電極が前記第1の主電極の前記延在方向に間隔を置いて配置された複数の第1のサブ電極を備え、
前記第1の接地電極、前記第2の接地電極、および前記第3の接地電極の各々が、それぞれの前記第2の主電極に対応するように接続された第2の拡張電極をさらに備え、前記第2の拡張電極が前記第2の主電極と同じ延在方向を有する表面を成形された拡張電極であるか、または、前記第2の拡張電極が前記第2の主電極の前記延在方向に間隔を置いて配置された複数の第2のサブ電極を備え、
前記第1の拡張電極の少なくとも一部分および前記第2の拡張電極の少なくとも一部分が同じ平面内に位置する、
請求項4に記載の電気光学変調器。
【請求項10】
前記導波路層が、平板層と、前記基板から離れた前記平板層の側に位置する隆起層と、を備え、前記第1の導波路アームおよび前記第2の導波路アームが前記隆起層内に位置し、前記第1の拡張電極の少なくとも一部分および前記第2の拡張電極の少なくとも一部分が前記基板から離れた前記平板層の前記側の表面上に形成される、
請求項9に記載の電気光学変調器。
【請求項11】
前記導波路層が隆起パターン層であり、前記第1の拡張電極の少なくとも一部分および前記第2の拡張電極の少なくとも一部分が前記基板から離れた前記絶縁層の側の表面上に形成される、
請求項9に記載の電気光学変調器。
【請求項12】
前記第1の接地電極が、前記第1の信号電極に近い前記第1の接地電極の側に配置された1つの第2の拡張電極を備え、
前記第1の信号電極が、前記第1の信号電極の両側に分布する2つの第1の拡張電極を備え、
前記第2の接地電極が、前記第2の接地電極の両側に分布する2つの第2の拡張電極を備え、
前記第2の信号電極が、前記第2の信号電極の両側に分布する2つの第1の拡張電極を備え、
前記第3の接地電極が、前記第2の信号電極に近い前記第3の接地電極の側に配置された1つの第2の拡張電極を備える、
請求項9に記載の電気光学変調器。
【請求項13】
前記導波路層が、平板層と、前記基板から離れた前記平板層の側に位置する隆起層と、を備え、前記第1の導波路アームおよび前記第2の導波路アームが前記隆起層内に位置し、前記第1の主電極または前記第2の主電極が前記平板層を貫通し、前記絶縁層に接触する、
請求項4に記載の電気光学変調器。
【請求項14】
前記導波路層と前記電極層との間に位置する誘電体層をさらに備え、前記誘電体層の誘電率が前記導波路層の誘電率より小さく、前記誘電体層が前記第1の導波路アームおよび前記第2の導波路アームを覆う、請求項3から13までのいずれか一項に記載の電気光学変調器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、「ELECTRO-OPTIC MODULATOR」と題される、2022年2月25日に出願した特許出願第202210179793.2号の優先権を主張するものである。本出願によって主張される優先権の開示は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、光通信の技術分野に関し、より詳細には、電気光学変調器に関する。
【背景技術】
【0003】
近年、モノのインターネット、自動運転、テレメディスン、および遠隔教育などの、新たに出現したネットワーク応用サービスの急速な発展により、高速で大容量の通信技術に対しての要求が強くなっている。光通信は、大きい帯域幅、高い信頼性、低コスト、および高い混信防止能力などのそれらの特性により、高速で大容量の通信の方向における急速な発展を達成する。高速電気信号を光搬送波に乗せる(load)ための手法が1つの中核的な研究内容である。
【0004】
電気光学変調器は、電気光学材料の電気光学効果に基づいて作られる変調器である。電気光学効果は、ニオブ酸リチウム結晶、ガリウムヒ素結晶、またはタンタル酸リチウム結晶などの電気光学材料に対して電圧が印加されるときに電気光学材料の屈折率が変化し、それにより電気光学材料を通過する光波の特性が変化する、ことを意味する。電気光学効果を利用することにより、光信号の位相、振幅、強度、および偏光状態などの、パラメータを変調することが可能となる。
【0005】
高速で大容量の通信技術に対しての、その深刻度がますます増している要求により、電気光学変調器の動作性能に対してより高度な要求が存在する。
【発明の概要】
【0006】
本開示の実施形態は電気光学変調器を提供し、電気光学変調器は:光分割素子と;光結合素子と;平行に配置され、光分割素子と光結合素子との間に接続された第1の導波路アームおよび第2の導波路アームと;順番に配置された、第1の接地電極、第1の信号電極、第2の接地電極、第2の信号電極、および第3の接地電極であって、第1の信号電極および第2の信号電極が差分信号を受信するように構成され、第1の導波路アームが第1の接地電極と第1の信号電極との間に位置し、第2の導波路アームが第2の接地電極と第2の信号電極との間に位置する、第1の接地電極、第1の信号電極、第2の接地電極、第2の信号電極、および第3の接地電極と、を含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、電気光学変調器は:第1の導波路アームおよび第2の導波路アームと平行に配置された第1の独立導波路セクションおよび第2の独立導波路セクションをさらに含み、第1の独立導波路セクションが第1の信号電極と第2の接地電極との間に位置し、第2の独立導波路セクションが第2の信号電極と第3の接地電極との間に位置する。
【0008】
いくつかの実施形態では、電気光学変調器は:順番に配置された、基板、絶縁層、導波路層、および電極層を含み、第1の導波路アームおよび第2の導波路アームが導波路層内に位置し、第1の接地電極、第1の信号電極、第2の接地電極、第2の信号電極、および第3の接地電極が、電極層内に位置する。
【0009】
いくつかの実施形態では、第1の信号電極および第2の信号電極が、各々、基板からh1の距離を有する第1の主電極を含み、第1の接地電極、第2の接地電極、および第3の接地電極が、各々、基板からh2の距離を有する第2の主電極を含み、h1≠h2である。
【0010】
いくつかの実施形態では、電気光学変調器は、導波路層と電極層との間に位置する誘電体層をさらに含み、誘電体層の誘電率が導波路層の誘電率より小さく、導波路層が、平板層と、基板から離れた平板層の側に位置する隆起層(ridged layer)と、を含み、第1の導波路アームおよび第2の導波路アームが隆起層内に位置し、第1の主電極が基板から離れた誘電体層の側の表面上に形成され、第2の主電極が基板から離れた平板層の側の表面上に形成される。
【0011】
いくつかの実施形態では、電気光学変調器は、導波路層と電極層との間に位置する誘電体層をさらに含み、誘電体層の誘電率が導波路層の誘電率より小さく、導波路層が隆起パターン層であり、第1の主電極が基板から離れた誘電体層の側の表面上に形成され、第2の主電極が基板から離れた絶縁層の側の表面上に形成される。
【0012】
いくつかの実施形態では、第1の信号電極および第2の信号電極の各々が、それぞれの第1の主電極に対応するように接続された第1の拡張電極をさらに含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、第1の接地電極、第2の接地電極、および第3の接地電極の各々が、それぞれの第2の主電極に対応するように接続された第2の拡張電極をさらに含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、第1の信号電極および第2の信号電極の各々が、それぞれの第1の主電極に対応するように接続された第1の拡張電極をさらに含み、第1の拡張電極が第1の主電極と同じ延在方向を有する表面を成形された(surface-shaped)拡張電極であるか、または、第1の拡張電極が第1の主電極の延在方向に間隔を置いて配置された複数の第1のサブ電極を含み;第1の接地電極、第2の接地電極、および第3の接地電極の各々が、それぞれの第2の主電極に対応するように接続された第2の拡張電極をさらに含み、第2の拡張電極が第2の主電極と同じ延在方向を有する表面を成形された拡張電極であるか、または、第2の拡張電極が第2の主電極の延在方向に間隔を置いて配置された複数の第2のサブ電極を含み、第1の拡張電極の少なくとも一部分および第2の拡張電極の少なくとも一部分が同じ平面内に位置する。
【0015】
いくつかの実施形態では、導波路層が、平板層と、基板から離れた平板層の側に位置する隆起層と、を含み、第1の導波路アームおよび第2の導波路アームが隆起層内に位置し、第1の拡張電極の少なくとも一部分および第2の拡張電極の少なくとも一部分が基板から離れた平板層の側の表面上に形成される。
【0016】
いくつかの実施形態では、導波路層が隆起パターン層であり、第1の拡張電極の少なくとも一部分および第2の拡張電極の少なくとも一部分が基板から離れた絶縁層の側の表面上に形成される。
【0017】
いくつかの実施形態では、第1の接地電極が、第1の信号電極に近い第1の接地電極の側に配置された1つの第2の拡張電極を含み;第1の信号電極が、第1の信号電極の両側に分布する2つの第1の拡張電極を含み;第2の接地電極が、第2の接地電極の両側に分布する2つの第2の拡張電極を含み;第2の信号電極が、第2の信号電極の両側に分布する2つの第1の拡張電極を含み;第3の接地電極が、第2の信号電極に近い第3の接地電極の側に配置された1つの第2の拡張電極を含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、導波路層が、平板層と、基板から離れた平板層の側に位置する隆起層と、を含み、第1の導波路アームおよび第2の導波路アームが隆起層内に位置し、第1の主電極または第2の主電極が平板層を貫通し、絶縁層に接触する。
【0019】
いくつかの実施形態では、電気光学変調器が、導波路層と電極層との間に位置する誘電体層をさらに含み、誘電体層の誘電率が導波路層の誘電率よりも小さく、誘電体層が第1の導波路アームおよび第2の導波路アームを覆う。
【0020】
本開示のこれらのおよび他の態様が以下で説明される実施形態から明らかとなり、以下で説明される実施形態を参照して明確化される。
【0021】
本開示のさらなる細部、特徴、および利点が、添付図面を参照する例示の実施形態の以下の記述で開示される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】関連の技術の従来の電気光学変調器を示す概略構造図である。
図2】本開示のいくつかの例示の実施形態による電気光学変調器の概略構造図である。
図3】本開示のいくつかの他の例示の実施形態による電気光学変調器を示す概略構造図である。
図4】本開示のいくつかの例示の実施例による電気光学変調器を示す概略構造断面図である。
図5】本開示のいくつかの例示の実施形態による電気光学変調器を示す概略構造断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下ではいくつかの例示の実施形態のみを簡単に説明する。当業者には認識され得るように、説明される実施形態は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく多様な手法で修正され得る。したがって、添付図面および本記述は本質的に例示であるとみなされ、限定的であるとみなされない。
【0024】
電気光学変調関連の技術は広く開発されており、光通信、マイクロ波フォトニクス、レーザー・ビーム偏向、波面変調などの分野に適用されている。マッハ・ツェンダー変調器は1つの種類の電気光学変調器であり、ここでは、入力光信号が2つの分岐光信号に等しく分割され、分岐光信号がそれぞれ2つの導波路アームに入る。2つの導波路アームは電気光学材料で作られ、印加される変調電圧と共に変化する屈折率を有する。導波路アームの屈折率の変化が分岐光信号の位相の変化を引き起こし得る。したがって、2つの分岐光信号の収束からの出力は、変調電圧と共に変化する強度を有する干渉信号である。手短に言うと、マッハ・ツェンダー変調器は、2つの導波路アームに印加される変調電圧を制御することにより多様な側波帯の変調を実施することができる。電気信号を光信号に変換するためのデバイスとして、マッハ・ツェンダー変調器は、光相互接続、光コンピューティング、および光通信システムにおける一般的なコア・デバイスの1つである。
【0025】
図1に示すように、従来のマッハ・ツェンダー変調器の概略構造図を示す。理想的には、マッハ・ツェンダー変調器001は厳密に互いに等しい2つの導波路アーム02を有する。マッハ・ツェンダー変調器001が作動していないとき、2つの導波路アーム02のいずれも電気光学効果を受けない。入力光が光分割素子01を通過し、次いで、2つの分岐光信号に等しく分割される。2つの分岐光信号は、対応する導波路アーム02をそれぞれ通過した後でも同じ位相にあり、したがって、2つの分岐光信号のためのコヒーレントに増強された信号が光結合素子05から出力されることになる。マッハ・ツェンダー変調器001が作動しているとき、変調電極04(例えば、信号電極040、第1の接地電極041、および第2の接地電極042を含む)が変調電圧を2つの導波路アーム02に印加し、2つの分岐光信号の各々が1つの導波路アーム02を通過した後のΠの奇数倍または偶数倍で2つの分岐光信号の位相が異なるようになることができる。Πの偶数倍で2つの分岐光信号の位相が異なる場合、光結合素子05が2つの分岐光信号のためのコヒーレントに増強された信号を出力する。Πの奇数倍で2つの分岐光信号の位相が異なる場合、光結合素子05が2つの分岐光信号のためのコヒーレントキャンセル信号を出力する。
【0026】
電気光学変調器では、電気信号の伝送速度は主として誘電率および材料の構造の影響を受け、光信号の伝送速度は主として屈折率および材料の構造の影響を受ける。関連の技術分野の電気光学変調器は比較的小さい屈折率および比較的大きい誘電率を有する電気光学材料で作られ、それにより光信号の伝送速度が上がって電気信号の伝送速度が下がり、それによりこれらの2つの伝送速度の間でのより良好な適合を達成することが困難となり、それにより電気光学変調器の伝送損失が相対的に大きくなり、デバイスの動作性能が準最適となる。
【0027】
これを鑑みて、本開示の実施形態は、電気光学変調器の伝送損失を低減するために、電気光学変調器を提供し、こうして電気光学変調器の動作性能を向上させることができる。
【0028】
図2に示されるように、本開示のいくつかの実施形態に従って提供される電気光学変調器100は、光分割素子110と;光結合素子120と;平行に配置された第1の導波路アーム131および第2の導波路アーム132と;順番に配置された、第1の接地電極151、第1の信号電極152、第2の接地電極153、第2の信号電極154、および第3の接地電極155と、を含む。第1の信号電極152および第2の信号電極154は差分信号を受信するように構成される。第1の導波路アーム131および第2の導波路アーム132は、光分割素子110と光結合素子120との間に接続される。さらに、第1の導波路アーム131は第1の接地電極151と第1の信号電極152との間に位置し、第2の導波路アーム132は第2の接地電極153と第2の信号電極154との間に位置する。
【0029】
光分割素子110は特には種類を限定されるわけではなく、少なくとも、1つの入力ポートおよび2つの出力ポートを含み、例えば、1つの入力部および2つの出力部を有する光分割素子となり得る。光結合素子120は特には種類を限定されるわけではなく、少なくとも、2つの入力ポートおよび1つの出力ポートを含み、例えば、2つの入力部および1つの出力部を有する光結合素子または2つの入力部および3つの出力部を有する光結合素子などとなり得る。第1の導波路アーム131は光分割素子110の1つの出力ポートと光結合素子120の1つの入力ポートとの間に接続され、第2の導波路アーム132は光分割素子110の他の出力ポートと光結合素子120の他の入力ポートとの間に接続される。
【0030】
第1の接地電極151、第1の信号電極152、第2の接地電極153、第2の信号電極154、および第3の接地電極155は並置されるように配置され、例えば平行に配置される。第1の信号電極152および第2の信号電極154は差分信号を受信するように構成される。つまり、第1の信号電極152および第2の信号電極154は、それぞれ、等しい振幅および逆位相の無線周波数電圧信号S1およびS2を受信し、無線周波数電圧信号S1およびS2は差分信号である。
【0031】
第1の導波路アーム131および第2の導波路アーム132の材料は、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、またはチタンリン酸カリウムなどの、電気光学材料を含むことができる。差分信号(上で説明した無線周波数電圧信号S1およびS2など)が第1の信号電極152および第2の信号電極154に入力され、第1の接地電極151、第2の接地電極153および第3の接地電極155が接地されると、第1の導波路アーム131が第1の信号電極152および第1の接地電極151の間の電界E1内に位置し、第2の導波路アーム132が第2の信号電極154および第2の接地電極153の間の電界E2内に位置する。電界E1の方向は電界E2の方向と反対である。第1の導波路アーム131の屈折率および第2の導波路アーム132の屈折率は、第1の信号電極152および第2の信号電極154により受信される差分信号S1およびS2と共に変化し、それにより中で伝送される分岐光信号の位相を変調するのを可能にし、その結果、2つの分岐光信号が光結合素子120に到達するときに目標位相差を達成する。目標位相差は、例えば、Πの奇数倍または偶数倍である。
【0032】
本開示の実施形態では、第2の接地電極153は、2つの信号電極の間で発生し得るクロストークが遮断され得るかまたは低減され得ることになるように、第1の信号電極152と第2の信号電極154との間に配置される。従来の電気光学変調器とは対照的に、第1の信号電極152および第2の信号電極154は互いに独立し、互いから比較的離れており、これは、2つの信号電極の間で発生し得るクロストークを低減することにとっても有益である。第1の信号電極152は第1の接地電極151と第2の接地電極153との間に位置し、第2の信号電極154は第2の接地電極153と第3の接地電極155との間に位置し、それにより、このグループの電極とは関係ない要因によって信号電極に対して発生し得るクロストークを遮断または低減することができる。クロストークが低減された後では、電気信号伝送の安定性が向上し、その結果、デバイスの伝送損失が低減され、それにより、電気光学変調器100の変調出力の精度および安定性を向上させ、動作性能を向上させる。
【0033】
図3に示されるように、本開示のいくつかの実施形態では、電気光学変調器100は、第1の導波路アーム131および第2の導波路アーム132と平行に配置された第1の独立導波路セクション133および第2の独立導波路セクション134をさらに含み、ここでは、第1の独立導波路セクション133は第1の信号電極152と第2の接地電極153との間に位置し、第2の独立導波路セクション134は第2の信号電極154と第3の接地電極155との間に位置する。
【0034】
第1の独立導波路セクション133および第2の独立導波路セクション134は、主として第1の独立導波路セクションおよび第2の独立導波路セクションが他の素子に接続されず、光信号を伝送するように構成されない、という点で第1の導波路アーム131および第2の導波路アーム132とは異なる。第1の独立導波路セクション133は第1の信号電極152と第2の接地電極153との間の電界E3内に位置し、第2の独立導波路セクション134は第2の信号電極154と第3の接地電極155との間の電界E4内に位置する。独立導波路セクションのこの配置では、信号電極の両側における電界の効果が平衡化され得る。例えば、電界E1は第1の導波路アーム131に作用し、電界E3は電界E1とは反対の方向であり、第1の独立導波路セクション133に作用する。第1の独立導波路セクション133は光信号を伝送するように構成されないが、第1の独立導波路セクションは電界E1およびE3の効果を対称にし、それにより、2つの信号電極の電気信号の伝送をより安定させることができ、これは、デバイスの伝送損失をさらに低減することにとって有益である。
【0035】
電気光学変調器100の具体的な構造形態は限定されない。図4に示されるように、いくつかの実施形態では、電気光学変調器100は、順番に配置された、基板210と、絶縁層220と、導波路層230と、電極層250と、を含み、ここでは、第1の導波路アーム131および第2の導波路アーム132は導波路層230内に位置し、第1の接地電極151、第1の信号電極152、第2の接地電極153、第2の信号電極154、および第3の接地電極155は、電極層250内に位置する。上で言及した第1の独立導波路セクション133および第2の独立導波路セクション134を含む実施形態では、第1の独立導波路セクション133および第2の独立導波路セクション134は別法として導波路層230内に位置してもよい(この図には示されない)。
【0036】
本開示の実施形態では、導波路層230は図4に示されるように突出する(ridge)導波路層となり得る。突出する導波路層は、平板層2300と、基板210から離れた平板層2300の側に位置する隆起層2310と、を含む。平板層2300および隆起層2310はエッチングによって形成される統合構造であり、第1の導波路アーム131および第2の導波路アーム132は隆起層2310内に位置する。上で言及した第1の独立導波路セクション133および第2の独立導波路セクション134は別法として隆起層2310内に位置してもよい(この図には示されない)。第1の接地電極151、第1の信号電極152、第2の接地電極153、第2の信号電極154、および第3の接地電極155は、基板210から離れた平板層2300の側の表面上に形成され、同じ平面内に位置する。
【0037】
本開示のいくつかの実施形態では、導波路層は別法として隆起パターン層となり得、つまり、導波路層は平板層を含まず、上で言及した第1の導波路アーム、第2の導波路アーム、第1の独立導波路セクション、および第2の独立導波路セクションは、基板から離れた絶縁層の表面上に直接に形成され得る。
【0038】
図5に示されるように、本開示のいくつかの実施形態による電気光学変調器100では、第1の信号電極152および第2の信号電極154は、各々、基板210からh1の距離を有する第1の主電極5101を含み、第1の接地電極151、第2の接地電極153、および第3の接地電極155は、各々、基板210からh2の距離を有する第2の主電極5102を含み、ここでは、h1≠h2であり、h1>h2であるかまたはh1<h2である。
【0039】
この実施形態では、電気光学変調器100は、導波路層230と電極層250との間に位置する誘電体層240をさらに含み、誘電体層240の誘電率は導波路層230の誘電率より小さい。誘電体層240は、図に示されるように、第1の導波路アーム131および第2の導波路アーム132を覆うことができる。加えて、第1の主電極5101と第2の主電極5102との間の高さの差は誘電体層240のパターン・デザインによって形成され得る。例えば、この実施形態では、導波路層230は、平板層2300と、基板210から離れた平板層2300の側に位置する隆起層2310と、を含み、第1の主電極5101は基板210から離れた誘電体層240の側の表面上に形成され、第2の主電極5102は基板210から離れた平板層2300の側の表面上に形成される。いくつかの他の実施形態では、導波路層が隆起パターン層である場合、第1の主電極は基板から離れた誘電体層の側の表面上に形成され、第2の主電極は基板から離れた絶縁層の側の表面上に形成される。
【0040】
本開示のいくつかの実施形態では、第1の主電極と第2の主電極との間の高さの差は、別法として、異なる領域にある導波路層の平板層の厚さの差によって形成されてもよい。このデザインでは、電気光学変調器は誘電体層を含んでもまたは含まなくてもよい。
【0041】
いくつかの実施形態では、導波路層は、平板層と、基板から離れた平板層の側に位置する隆起層と、を含み、ここでは、第1の導波路アームおよび第2の導波路アームは隆起層内に位置し、第1の主電極または第2の主電極は平板層を貫通して絶縁層に接触する。第1の主電極と第2の主電極との間の高さの差はこのデザインによっても実装され得る。
【0042】
本開示の実施形態では、第1の信号電極152および第2の信号電極154の主電極(すなわち、第1の主電極5101)は同じ高さのところに配置され、第1の接地電極151、第2の接地電極153、および第3の接地電極155の主電極(すなわち、第2の主電極5102)は別の高さのところに配置され、これは、信号電極および接地電極のそれぞれの調節にとって有益であり、電気信号伝送の調節をより柔軟で正確なものとし、それにより、光信号と電気信号との間の伝送速度の差をより容易に低減し、それらの間での良好な適合を達成する。第1の主電極5101が、小さい誘電率を有する誘電体層240により、大きい誘電率を有する導波路層230から適切に離されると、電気信号の伝送速度に対しての電気光学材料の制約が有意に低減され得、その結果、電気信号の伝送の速度を上げるという効果が達成され得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、電気光学変調器100の第1の信号電極152および第2の信号電極154の各々が、それぞれの第1の主電極5101に対応するように接続された第1の拡張電極5201をさらに含み;ならびに/あるいは、第1の接地電極151、第2の接地電極153、および第3の接地電極155の各々が、それぞれの第2の主電極5102に対応するように接続された第2の拡張電極5202をさらに含む。
【0044】
図5に示されるように、いくつかの実施形態では、第1の信号電極152および第2の信号電極154の各々が、それぞれの第1の主電極5101に対応するように接続された第1の拡張電極5201をさらに含み、ここでは、第1の拡張電極5201は、第1の主電極5101の延在方向に間隔を置いて配置された複数の第1のサブ電極5211(例えば、T形またはL形の第1のサブ電極5211)を含む。第1の接地電極151、第2の接地電極153、および第3の接地電極155の各々が、それぞれの第2の主電極5102に対応するように接続された第2の拡張電極5202をさらに含み、ここでは、第2の拡張電極5202は、第2の主電極5102の延在方向に間隔を置いて配置された複数の第2のサブ電極5212(例えば、T形またはL形の第2のサブ電極5212)を含む。この実施形態では、第1の拡張電極5201の少なくとも一部分および第2の拡張電極5202の少なくとも一部分が同じ平面内に位置する。
【0045】
第1の拡張電極5201および第2の拡張電極5202の形状は図に示される形状のみに限定されない。例えば、第1の拡張電極5201および第2の拡張電極5202の各々は、別法として、それぞれの主電極と同じ延在方向における表面を成形された拡張電極であってもよい。
【0046】
図5に示されるように、第1の導波路アーム131および第2の導波路アーム132は隆起層2310内に位置し、第1の拡張電極5201の少なくとも一部分および第2の拡張電極5202の少なくとも一部分は基板210から離れた平板層2300の側の表面上に形成される。第1の主電極5101が誘電体層240により平板層2300から分離されることから、第1の主電極5101は隆起し、したがって、第1の拡張電極5201は、誘電体層240のエッチング断面に沿って高い部分をさらに含む。
【0047】
いくつかの実施形態では、導波路層が隆起パターン層である場合、第1の拡張電極の少なくとも一部分および第2の拡張電極の少なくとも一部分は基板から離れた絶縁層の側の表面上に形成される。第1の主電極が誘電体層により絶縁層から分離されることから、第1の主電極は隆起し、したがって、第1の拡張電極は、誘電体層のエッチング断面に沿って高い部分をさらに含む。
【0048】
この実施形態では、第1の接地電極151は、第1の信号電極152に近い第1の接地電極151の側に配置された1つの第2の拡張電極5202(複数の第2のサブ電極5212を含む)を含み、第1の信号電極152は、第1の信号電極512の両側に分布する2つの第1の拡張電極5201(各々、複数の第1のサブ電極5211を含む)を含む。第2の接地電極153は、第2の接地電極153の両側に分布する2つの第2の拡張電極5202(各々、複数の第2のサブ電極5212を含む)を含み、第2の信号電極154は、第2の信号電極154の両側に分布する2つの第1の拡張電極5201(各々、複数の第1のサブ電極5211)を含む。第3の接地電極155は、第2の信号電極154に近い第3の接地電極155の側に配置された1つの第2の拡張電極5202(複数の第2のサブ電極5212を含む)を含む。一部のサブ電極のみが参照符号によって示される。
【0049】
拡張電極のこの配置では、信号電極と接地電極との間の間隔は短縮され得、それにより、電界の強さを向上させることができ、電気信号の伝送損失を低減することができる。加えて、電極構造のいくつかの特性(インピーダンスおよび伝送速度など)は、拡張電極の特定の設計パラメータ(形状、寸法、および数など)に密に関連する。拡張電極の設計パラメータは実際の設計要求に従って柔軟的に調整され得、その結果、電気光学変調器100のインピーダンスが、可能な限り、電気光学変調器の入力端部のところのインピーダンスと等しくなるかそれに近づき、光信号および電気信号の伝送速度の差が一定程度補償され、その結果、光信号および電気信号の伝送が可能な限り適合され得るようになり、それにより電気光学変調器100の性能をさらに向上させることができる。
【0050】
本記述では、「中心」、「長手方向の」、「横方向の」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上側」、「下側」、「前方」、「後方」、「左」、「右」、「垂直の」、「水平の」、「頂部」、「底部」、「内側の」、「外側の」、「時計回りの」、「反時計回りの」、「軸方向の」、「径方向の」、および「円周方向の」などの用語によって示される向きまたは位置関係あるいは寸法は、添付図面に基づいて示される向きまたは位置関係あるいは寸法であり、これらの用語は、言及するデバイスまたは素子が特定の向きを有さなればならず、この特定の向きで構築されて動作させられなければならない、ことを示したりまたは暗に意味したりするのではなく、単に説明の容易さのために使用されるものであり、したがって、本開示の保護範囲を限定するものとして解釈されるべきではない、ことを理解すべきである。
【0051】
加えて、「第1の」、「第2の」、および「第3の」などの用語は単に説明を目的とするものであり、相対的重要性を示したりまたは暗に意味したりするものとして、あるいは、示される技術的特徴の数を暗に示したりするものとして、解釈されるべきではない。したがって、「第1の」、「第2の」、および「第3の」を用いて定義される特徴は、明示的であれまたは黙示的であれ、1つまたは複数の特徴を含むことができる。本開示の記述では、「複数の」という用語は、明確にまたは具体的に別途定義されない限り、2つ以上を意味する。
【0052】
本開示では、明記されたりまたは別途定義されたりしない限り、「設置する」、「接続」、「接続される」、および「固定する」などの用語は広い意味で解釈されるべきであり、例えば、これらの用語は、固定的な接続、着脱自在な接続、または一体的な接続であってよいか、機械的接続もしくは電気接続、または通信であってよくかつ直接的な接続または中間媒体による間接的な接続であってよいか、あるいは、2つの素子の間の内部通信または2つの素子の間の相互作用であってよい。当業者であれば、特定の環境に従って本開示の上記の用語の具体的な意味を理解することができる。
【0053】
本開示では、明記されたりまたは別途定義されたりしない限り、第1の特徴が第2の特徴の「上方」または「下方」にあるという表現は、第1の特徴が第2の特徴に直接に接触する事例、または、第1の特徴および第2の特徴が直接には接触しないがそれらの間にある別の特徴を介して接続される事例を含むことができる。さらに、第1の特徴が第2の特徴の「上」にあるか、「上方」にあるか、または「接触して上」にあるということは、第1の特徴が第2の特徴の真上にあるかまたは斜め上にある事例を含み、つまり、単に第1の特徴が第2の特徴より高いレベルにあることを示す。第1の特徴が第2の特徴の「下」にあるか、「下方」にあるか、または「すぐ下」にあるということは、第1の特徴が第2の特徴の真下にあるかまたは斜め下にある事例を含み、つまり、単に第1の特徴が第2の特徴より低いレベルにあることを示す。
【0054】
本記述は、本開示を実装するのに使用され得る多くの異なる実装形態または実施例を提供する。これらの多様な実装形態または実施例が単に例示的なものであり、本開示の保護範囲を限定することを意図されない、ことを理解されたい。本開示の記述の開示に基づいて、当業者であれば多様な変更形態または置換形態を思い付くことができるであろう。これらのすべての変更形態または置換形態は本開示の保護範囲内にあるものとする。したがって、本開示の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲の支配下にあるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】