(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-17
(54)【発明の名称】収納器具および自動清掃装置
(51)【国際特許分類】
A47L 9/00 20060101AFI20250109BHJP
A47L 9/28 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
A47L9/00 Z
A47L9/00 104
A47L9/28 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024540796
(86)(22)【出願日】2022-04-25
(85)【翻訳文提出日】2024-08-22
(86)【国際出願番号】 CN2022089091
(87)【国際公開番号】W WO2023130623
(87)【国際公開日】2023-07-13
(31)【優先権主張番号】202220024456.1
(32)【優先日】2022-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522152360
【氏名又は名称】北京石頭世紀科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Roborock Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 1001, Floor 10, Building 3, Yard 17, Anju Road, Changping District, Beijing,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】王 蒙
【テーマコード(参考)】
3B006
3B057
【Fターム(参考)】
3B006MA03
3B057DA00
(57)【要約】
本開示は、収納器具(300)および該収納器具(300)を適用した自動清掃装置(100)を提供し、前記収納器具(300)は、収納空間(312)を有し、前記収納空間(312)に前記収納空間(312)をダストボックス空間(3121)と水タンク空間(3122)に分割する分割壁(316)が設けられたボックス本体(310)と、前記ボックス本体(310)にカバーして、前記収納空間(312)を密閉するように構成されるトップカバー(320)と、ボックス本体(310)の壁上に設けられた一方向バルブアセンブリ(340)であって、前記一方向バルブアセンブリ(340)は前記一方向バルブアセンブリ(340)上に加えられた外部作用力が閾値以下であることに応答して閉状態となり、ダストボックス空間(3121)が一方向バルブアセンブリ(340)の位置に外部から隔離され、前記一方向バルブアセンブリ(340)に加えられた外部作用力が前記閾値よりも大きいことに応答して、前記閉状態から開状態に遷移し、前記ダストボックス空間(3121)が一方向バルブアセンブリ(340)の位置に外部と連通する一方向バルブアセンブリ(340)と、を備える。収納器具(300)は集塵機能を有し、ダストボックスと水タンクとの一体化を実現する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動清掃装置のための収納器具であって、
収納空間を有し、前記収納空間に前記収納空間をダストボックス空間と水タンク空間に分割する分割壁が設けられたボックス本体と、
前記ボックス本体をカバーして、前記収納空間を密閉するように構成されるトップカバーと、
ボックス本体の壁に設けられた一方向バルブアセンブリであって、前記一方向バルブアセンブリに加えられた外部作用力が閾値以下であることに応答して閉状態となり、ダストボックス空間を一方向バルブアセンブリの位置で外部から隔離させ、前記一方向バルブアセンブリに加えられた外部作用力が前記閾値よりも大きいことに応答して、前記閉状態から開状態に遷移し、前記ダストボックス空間を一方向バルブアセンブリの位置で外部と連通させる一方向バルブアセンブリと、を備える、ことを特徴とする収納器具。
【請求項2】
前記ボックス本体の底部に開口された欠角空間が設けられ、前記欠角空間の第1側壁は前記ダストボックス空間に隣接し、前記一方向バルブアセンブリは第1側壁に設けられ、前記一方向バルブアセンブリが前記閉状態にあるとき、前記欠角空間と前記ダストボックス空間が相互に隔離され、前記一方向バルブアセンブリが前記閉状態から前記開状態に遷移された時、前記欠角空間と前記ダストボックス空間が相互に連通する、ことを特徴とする請求項1に記載の収納器具。
【請求項3】
前記一方向バルブアセンブリは、
前記第1側壁に開設された集塵空気ポートと、
バルブ部材であって、前記一方向バルブアセンブリが閉状態にあることに応答して、前記バルブ部材は、前記集塵空気ポートの縁部に当接されて前記集塵空気ポートを閉じ、前記一方向バルブアセンブリが開状態にあることに応答して、前記バルブ部材は、前記集塵空気ポートの縁部の少なくとも一部から分離して前記集塵空気ポートを介して外部空間を前記ダストボックス空間と連通させるバルブ部材と、
前記バルブ部材に接続され、前記バルブ部材を前記集塵空気ポートの位置に当接させるように構成される弾性部材と、を含む、ことを特徴とする請求項2に記載の収納器具。
【請求項4】
前記分割壁は前記ボックス本体の底壁から前記トップカバーに向かって延伸し、前記ダストボックス空間と前記水タンク空間は前記ボックス本体の底壁に平行する方向において並んで配置される、ことを特徴とする請求項2または3に記載の収納器具。
【請求項5】
前記水タンク空間は前記ダストボックス空間を半包囲する、ことを特徴とする請求項4に記載の収納器具。
【請求項6】
前記ボックス本体の第2側壁に第1開口が設けられ、前記自動清掃装置が清掃操作を行うことに応答して、ゴミが前記第1開口を介して前記ダストボックス空間内に進入するように構成され、前記自動清掃装置が集塵操作を行うことに応答して、前記ゴミが前記ダストボックスから前記第1開口を介して前記ダストボックス空間から排出するように構成され、前記第2側壁と前記第1側壁は隣接して設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載の収納器具。
【請求項7】
前記ボックス本体の第3側壁にフィルタスクリーン取付開口が設けられ、前記収納器具はフィルタスクリーンアセンブリをさらに備え、前記フィルタスクリーンアセンブリは前記フィルタスクリーン取付開口に着脱可能に設けられ、前記第3側壁と前記第2側壁は隣接し、前記第1側壁と第3側壁は対向して設けられる、ことを特徴とする請求項6に記載の収納器具。
【請求項8】
前記第1側壁は前記分割壁の一部を構成し、前記分割壁の一端部は前記第2側壁に接続され、前記分割壁の他端部は前記第3側壁において前記第2側壁から離れたほぼ端部に接続される、ことを特徴とする請求項7に記載の収納器具。
【請求項9】
前記欠角空間は前記欠角空間の第1側壁、第4側壁および頂壁によって囲まれて形成され、前記欠角空間は前記第4側壁および頂壁を介して前記水タンク空間に隣接して設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載の収納器具。
【請求項10】
前記頂壁に、水タンク空間に貯蔵された水を前記収納器具から流出させるように構成される水出アセンブリが設けられる、ことを特徴とする請求項9に記載の収納器具。
【請求項11】
前記トップカバーに注水口が設けられ、前記水タンク空間の前記トップカバーへの正投影は前記注水口を覆い、前記収納器具は、前記トップカバーの注水口に着脱可能に設けられ、前記注水口を密閉するように構成される注水プラグをさらに含む、ことを特徴とする請求項2または3に記載の収納器具。
【請求項12】
水タンクフィルタスクリーンをさらに含み、前記水タンクフィルタスクリーンは、前記トップカバーにおいて前記ボックス本体に面する側に着脱可能に取り付けられ、前記注水口に位置し、前記水タンクフィルタスクリーンの前記トップカバーへの正投影は前記注水口を覆う、ことを特徴とする請求項11に記載の収納器具。
【請求項13】
請求項2~12のいずれか1項に記載の収納器具を備える、ことを特徴とする自動清掃装置。
【請求項14】
前記自動清掃装置は、
前記収納器具を収納するように構成される収納空間をさらに含み、
前記収納空間の側壁に第2開口と通気口が設けられ、前記収納器具が前記収納空間に収納されたことに応答して、前記収納空間の側壁は前記ボックス本体の第2側壁に当接され、前記第2開口は前記第2側壁の第1開口と密閉可能に接続され、前記通気口は前記欠角空間と連通する、ことを特徴とする請求項13に記載の自動清掃装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2022年1月5日に出願された中国特許出願番号202220024456.1の優先権を主張し、そのすべての内容は参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、自動清掃装置の技術分野に関し、具体的に、収納器具および自動清掃装置に関する。
【背景技術】
【0003】
科学技術の絶え間ない発展により、掃き掃除ロボットなどの自動掃除装置は幅広い家庭で採用され、市場にある伝統的な掃除装置は、ダストボックスと水タンクが独立して設計され、掃除装置の掃除効果を維持するために、ダストボックスと水タンクを定期的に掃除する必要があり、水タンクとダストボックスを掃除したい時、それぞれ水タンクとダストボックスを取り出す必要があり、取付も別々に行い、取付および取り出しはどちらも別々に操作する必要があり、非常に煩雑である。
【発明の概要】
【0004】
本開示のいくつかの実施例は、自動清掃装置のための収納器具を提供し、前記収納器具は、収納空間を有し、前記収納空間に前記収納空間をダストボックス空間と水タンク空間に分割する分割壁が設けられたボックス本体と、前記ボックス本体をカバーして、前記収納空間を密閉するように構成されるトップカバーと、ボックス本体の壁に設けられた一方向バルブアセンブリであって、前記一方向バルブアセンブリに加えられた外部作用力が閾値以下であることに応答して閉状態となり、ダストボックス空間を一方向バルブアセンブリの位置に外部から隔離させ、前記一方向バルブアセンブリに加えられた外部作用力が前記閾値よりも大きいことに応答して、前記閉状態から開状態に遷移し、前記ダストボックス空間を一方向バルブアセンブリの位置に外部と連通させる一方向バルブアセンブリと、を備える。
【0005】
いくつかの実施例では、前記ボックス本体の底部に開口された欠角空間が設けられ、前記欠角空間は前記欠角空間の第1側壁を介して前記ダストボックス空間に隣接し、前記一方向バルブアセンブリは第1側壁に設けられ、前記一方向バルブアセンブリが前記閉状態にあるとき、前記欠角空間と前記ダストボックス空間が相互に隔離され、前記一方向バルブアセンブリが前記閉状態から前記開状態に遷移された時、前記欠角空間と前記ダストボックス空間が相互に連通する。
【0006】
いくつかの実施例では、前記一方向バルブアセンブリは、前記第1側壁に開設された集塵空気ポートと、バルブ部材であって、前記一方向バルブアセンブリが閉状態にあることに応答して、前記バルブ部材は、前記集塵空気ポートの縁部に当接されて前記集塵空気ポートを閉じ、前記一方向バルブアセンブリが開状態にあることに応答して、前記バルブ部材は、前記集塵空気ポートの縁部の少なくとも一部から分離して前記集塵空気ポートを介して外部空間を前記ダストボックス空間と連通させるバルブ部材と、前記バルブ部材に接続され、前記バルブ部材を前記集塵空気ポートの位置に当接されるように構成される弾性部材と、を含む。
【0007】
いくつかの実施例では、前記分割壁は前記ボックス本体の底壁から前記トップカバーに向かって延伸し、前記ダストボックス空間と前記水タンク空間は前記ボックス本体の底壁に平行する方向において並んで配置される。
【0008】
いくつかの実施例では、前記水タンク空間は前記ダストボックス空間を半包囲する。
【0009】
いくつかの実施例では、前記ボックス本体の第2側壁に第1開口が設けられ、前記自動清掃装置が清掃操作を行うことに応答して、ゴミが前記第1開口を介して前記ダストボックス空間内に進入するために使用され、前記自動清掃装置が集塵操作を行うことに応答して、前記ゴミが前記ダストボックスから前記第1開口を介して前記ダストボックス空間から排出するために使用され、前記第2側壁と前記第1側壁は隣接して設けられる。
【0010】
いくつかの実施例では、前記ボックス本体の第3側壁にフィルタスクリーン取付開口が設けられ、前記収納器具はフィルタスクリーンアセンブリをさらに備え、前記フィルタスクリーンアセンブリは前記フィルタスクリーン取付開口に着脱可能に取り付けられ、前記第3側壁と前記第2側壁は隣接し、前記第1側壁と第3側壁は対向して設けられる。
【0011】
いくつかの実施例では、前記第1側壁は前記分割壁の一部を構成し、前記分割壁の一端部は前記第2側壁に接続され、前記分割壁の他端部は前記第3側壁において前記第2側壁から離れたほぼ端部に接続される。
【0012】
いくつかの実施例では、前記欠角空間は前記欠角空間の第1側壁、第4側壁および頂壁によって囲まれており、前記欠角空間は前記第4側壁および頂壁を介して前記水タンク空間に隣接して設けられる。
【0013】
いくつかの実施例では、前記頂壁上に、水タンク空間に貯蔵された水を前記収納器具から流出させるように構成される水出アセンブリが設けられる。
【0014】
いくつかの実施例では、前記トップカバーに注水口が設けられ、前記水タンク空間の前記トップカバーへの正投影は前記注水口を覆い、前記収納器具は、前記トップカバーの注水口に着脱可能に設けられ、前記注水口を密閉するように構成される注水プラグをさらに含む。
【0015】
いくつかの実施例では、前記収納器具は、水タンクフィルタスクリーンをさらに含み、前記トップカバーにおいて前記ボックス本体に面する側に着脱可能に取り付けられ、前記注水口に位置し、前記水タンクフィルタスクリーンの前記トップカバーへの正投影は前記注水口を覆う。
【0016】
本開示のいくつかの実施例は自動清掃装置を提供し、前記自動清掃装置は前記実施例に記載の収納器具を備える。
【0017】
いくつかの実施例では、前記自動清掃装置は、前記収納器具を収納するように構成される収納空間をさらに含み、前記収納空間の側壁に第2開口と通気口が設けられ、前記収納器具が前記収納空間に収納されたことに応答して、前記収納空間の側壁は前記ボックス本体の第2側壁に当接され、前記第2開口は前記第2側壁の第1開口と密閉可能に接続され、前記通気口は前記欠角空間と連通する。
【発明の効果】
【0018】
本開示の実施例の上記解決策は関連技術と比較すると、少なくとも以下の有益な効果を有する。
【0019】
ダストボックスと水タンクとの一体化により、着脱時に同時に移動し、既存の清掃水タンクとダストボックスの取り出しおよび取付を別々に操作する必要があって操作が煩雑であるという問題を解決し、前記収納器具は、機能が多く、部品点数が少なく、低コスト、組み立てが簡単、空間利用率が高いという利点を有し、収納器具に一方向バルブアセンブリを設け、該一方向バルブアセンブリを閉状態と開状態間で切り替えることにより、ダストボックス空間内のダクトを制御し、ダストボックス空間内のゴミをダクト内の流体の作用下で外部に排出させ、集塵機能を実現することができる。
【0020】
ここでの添付図面は本明細書の一部として本明細書に組み込まれ、本開示の実施例を図示し、明細書とともに本開示の原理を解釈するために使用される。明らかに、以下で説明される添付図面は本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの添付図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本開示のいくつかの実施例が提供される自動清掃装置の構造概略図
【
図3】
図1に示す自動清掃装置と収納器具が組み立てていない場合の構造概略図
【
図4】本開示のいくつかの実施例によって提供される集塵充電パイルの構造概略図
【
図5】本開示のいくつかの実施例によって提供される自動清掃装置が集塵充電パイルに戻った後のシナリオ概略図
【
図6】本開示のいくつかの実施例によって提供される収納器具の分解構造概略図
【
図7】
図6に示す収納器具中のボックス本体の構造概略図
【
図8】
図7に示すボックス本体の別の視角の構造概略図
【
図9】
図7に示すボックス本体中の一方向バルブアセンブリの構造概略図
【
図10】本開示のいくつかの実施例によって提供されるフィルタスクリーンアセンブリが取り付けられた後のボックス本体の構造概略図
【
図11】本開示のいくつかの実施例によって提供される収納器具の分解構造概略図
【発明を実施するための形態】
【0022】
本開示の目的、技術の解決策および利点をより明確にするために、以下、添付図面を参照しながら本開示をより詳細に説明するが、明らかに、説明される実施例は本開示の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本開示の実施例に基づいて、当業者は創造的な労働をすることなく得られた他の実施例は、すべて本開示の保護範囲に含まれる。
【0023】
なお、「含む」、「備える」または任意の他の変形という用語は、非排他的な包含をカバーすることを意図しており、一連の要素を含む商品または装置は、それらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素、またはそのような商品または装置に固有の要素も含む。さらなる限定がない限り、「1つ~を含む」という表現で定義されるという事実は、前記要素の商品または装置に同種の他の要素の存在を排除するものではない。
【0024】
本開示は、自動清掃装置のための収納器具を提供し、例えば掃き掃除ロボットに適用する。前記収納器具は、収納空間を有し、前記収納空間に前記収納空間をダストボックス空間と水タンク空間に分割する分割壁が設けられたボックス本体と、前記ボックス本体にカバーして、前記収納空間を密閉するように構成されるトップカバーと、ボックス本体の壁上に設けられた一方向バルブアセンブリであって、前記一方向バルブアセンブリは前記一方向バルブアセンブリ上に加えられた外部作用力が閾値以下であることに応答して閉状態となり、ダストボックス空間が一方向バルブアセンブリの位置に外部から隔離され、前記一方向バルブアセンブリに加えられた外部作用力が前記閾値よりも大きいことに応答して、前記閉状態から開状態に遷移し、前記ダストボックス空間が一方向バルブアセンブリの位置に外部と連通する一方向バルブアセンブリと、を備える。
【0025】
この収納器具を採用する自動清掃装置は集塵パイルと組み合わせて使用することができ、自動清掃装置が清掃作業を実行するとき、収納器具の一方向バルブアセンブリが閉状態となり、自動清掃装置の自体内のファンは塵埃などのゴミを収納器具のゴミ出入口、例えば第1開口からダストボックス内に吸引し、自動清掃装置の清掃作業を実行する工程でゴミをダストボックス内に収集する。自動清掃装置が集塵パイルに戻って集塵パイルに接続され、ダストボックス内のゴミを集塵パイルに収集するとき、集塵パイル内のファン、および/または前記自動清掃装置の自身のファンの吸引力作用下で、一方向バルブアセンブリは前記閉状態から開状態に変換し、このとき、一方向バルブアセンブリはダストボックス空間の空気入口、すなわち気流路全体の空気入口を形成し、気流によりダストボックス内の塵埃などのゴミを集塵パイル内に転送する。
【0026】
以下、添付図面を参照して本開示の選択可能な実施例を詳細に説明する。
【0027】
図1は、本開示のいくつかの実施例が提供する自動清掃装置の構造概略図であり、
図2は
図1に示す自動清掃装置の底部構造の概略図である。
【0028】
図1および
図2に示すように、自動清掃装置100、例えば掃き掃除ロボットは、操舵輪120および駆動輪130を備え、操舵輪120および駆動輪130の作用下で、自動清掃装置100は、支持面、例えば床面上を移動することができる。選択可能に、自動清掃装置100は予め設定された経路に従って移動することができ、特定の状況、例えば自動清掃装置100自体の電力が不足であったとき、自動清掃装置100自体のダストボックスがゴミで満杯になったとき、清掃作業が終了したときなど、自動清掃装置100は集塵充電パイルに戻って充電するか、またはゴミを集塵容器内に排出することができる。
【0029】
自動清掃装置100は、自動清掃装置100が集塵充電パイルに戻った後、集塵充電パイルに電気的に接続されて自動清掃装置100を充電するように構成された充電電極140をさらに備える。
図2に示すように、いくつかの実施例では、充電電極140は自動清掃装置100の底面に設けられ、その数は例えば2つであり、それぞれ操舵輪120の両側に設けられる。当業者であれば、上記は充電電極の数および設置位置を例示したものに過ぎず、本開示では充電電極の数および設置位置が特に限定されないことを理解されたい。
【0030】
自動清掃装置100は清掃モジュール110、例えばドライ清掃モジュールをさらに備える。清掃モジュール110は、自動清掃装置100が支持面、例えば床面上を移動するときに支持面、例えば床面の少なくとも一部を清掃するように構成される。いくつかの実施例では、
図2に示すように、清掃モジュール110は例えば2つの駆動輪130間に設けられる。清掃モジュール110は具体的にフレーム112およびフレーム112内に設けられたローラブラシ111を含み、ローラブラシ111の外周に複数のスクレーパー1111が設けられる。フレーム112は、ローラブラシ111の少なくとも一部を露出させるための通気口1121を有する。
【0031】
自動清掃装置100が清掃操作を実行するとき、ローラブラシ111が回転操作を行い、フレーム112によって露出されたスクレーパー1111が床面に接触し、同時に自動清掃装置100内のファン、例えば第1ファンが、通気口1121を介してフレーム112内に進入する気流を発生させ、スクレーパー1111と気流の作用下で、ゴミが通気口1121を介してフレーム112内に進入し、さらに自動清掃装置100のダストボックス内に収集され、通気口1121はゴミの循環口としても機能し、すなわち、自動清掃装置100が清掃操作を実行するとき、通気口1121は自動清掃装置100の吸塵口として機能する。
【0032】
図3は、本開示のいくつかの実施例によって提供される収納器具と自動清掃装置が組み立てていない場合の構造概略図である。
図3に示すように、自動清掃装置100は第1ファン160をさらに含み、該第1ファン160が自動清掃装置100内部に位置するため、図示されていない。前記第1ファン160は、自動清掃装置100が清掃作業を実行する際の空気吸引の動力源として気流を発生させるために使用される。自動清掃装置100が清掃操作を実行するとき、第1ファン160により発生した気流の作用下で、ゴミが通気口1121を介してフレーム112内に進入し、さらに自動清掃装置100の収納器具内に収集される。
【0033】
前記自動清掃装置100は収納空間150を有し、前記収納空間150は前記収納器具を収納するように構成される。前記収納空間150の側壁上に第2開口151と通気口152が設けられ、前記第2開口151と前記通気口152は外部と連通する。自動清掃装置100が清掃工作を行う時、ゴミが通風口1121、前記第2開口151を介して収納器具に進入し、前記通気口152は、自動清掃装置100が集塵のために集塵充電パイル200に戻って操作する時、外部ガスが前記通気口152を介して収納器具に進入するように構成される。
【0034】
図4は、本開示のいくつかの実施例が提供する集塵充電パイルの構造概略図であり、集塵充電パイル200には充電パイルおよび集塵パイルが統合され、自動清掃装置100にエネルギー供給およびゴミ収集を提供するように構成される。
【0035】
図4に示すように、集塵充電パイル200は、集塵充電パイルベース210、および集塵充電本体220から構成される。集塵充電本体220は、自動清掃装置100を充電し、自動清掃装置100の収納器具内のゴミを収集するように構成され、前記集塵充電パイルベース210に設けられる。集塵充電本体220は集塵容器222および集塵ファン223を含み、第2ファン223とも呼ばれる。集塵容器222は例えば円筒形であり、自動清掃装置100の収納器具内のゴミを回収するように構成される。第2ファン223は、集塵容器222に設けられた空気出口に接続されて、自動清掃装置100の収納器具内のゴミを集塵容器222に回収するための動力を提供する。
【0036】
集塵充電パイル200は充電コネクタ221および吸塵口211を含み、充電コネクタ221は自動清掃装置100にエネルギーを供給し、吸塵口211は自動清掃装置100の塵埃排出口に接続され(自動清掃装置100から集塵充電パイル200内に塵埃を排出するとき、自動清掃装置100中の通気口1121は塵埃排出口として機能する)、自動清掃装置100の収納器具内のゴミが吸塵口211を介して集塵充電本体220の集塵容器222内に進入する。例えば、
図4に示すように、充電コネクタ221は集塵充電本体220に設けられ、吸塵口211は集塵充電パイルベース210に設けられる。いくつかの実施例では、
図4に示すように、吸塵口211の周囲に、吸塵口211と自動清掃装置100の塵埃排出口を接続させてシールし、ゴミ漏れを防止するためのシール用ゴムパッド214がさらに設けられる。
【0037】
集塵容器222の空気入口は集塵風路215を介して吸塵口211と連通し、第2ファン223に発生した気流の作用下で、自動清掃装置100中の収納器具中のゴミを自動清掃装置100中の通気口1121から集塵風路215を通じて集塵容器222に収集することができる。
【0038】
図5は、本開示のいくつかの実施例が提供する自動清掃装置が集塵充電パイルに戻された後のシーン概略図であり、
図5に示すように、自動清掃装置100、例えば掃き掃除ロボットは清掃終了後に集塵充電パイル200に戻されると、自動清掃装置100は
図4に示す第1方向Xに沿って集塵充電パイルベース210に移動し、自動清掃装置100の充電電極140を充電コネクタ221に電気的に接続させて、自動清掃装置100を充電し、自動清掃装置100の塵埃排出口、すなわち通気口1121を集塵充電パイル200の吸塵口211に接続させて、自動清掃装置100の収納器具内のゴミを集塵充電パイル200の集塵容器222内に転移する。
【0039】
図6は、本開示のいくつかの実施例によって提供される収納器具の分解構造概略図であり、
図7は
図6中の収納器具のボックス本体の構造概略図であり、
図8は
図7中のボックス本体の別の視角の構造概略図である。
図6~
図8に示すように、収納器具300はボックス本体310およびトップカバー320を含み、いくつかの実施例では、前記ボックス本体310と前記トップカバー320は着脱不可能に接続され、前記ボックス本体310の密閉性を向上させる。前記ボックス本体は前記収納空間150に適合されて設けられ、前記自動清掃装置にゴミ貯蔵機能および貯水機能を提供する。前記ボックス本体は規則な形状であってもよく、不規則な形状であってもよく、前記収納空間に適合すればよい。いくつかの実施例では、前記ボックス本体は直角台形に類似し、直角台形の斜辺位置が円弧状に置き換えられ、このようにすれば、空間を十分に活用し、自動清掃装置全体の輪郭形状に合わせて他の部材を配置するのに便利である。
【0040】
前記ボックス本体310は底壁311および底壁311の縁の周りに設けられた側壁を有し、前記側壁は前記底壁311から前記底壁311から離れて延伸し、前記底壁311と側壁は、収納空間312を囲んで形成する。前記ボックス本体は分割壁316をさらに含み、該分割壁316は前記収納空間312をダストボックス空間3121と水タンク空間3122に分割する。
【0041】
前記ボックス本体の底部に開口された欠角空間313が設けられ、前記ボックス本体310の一部の底壁および該一部の底壁に接続された側壁は前記収納空間の方向に沿って内側に窪んで、前記欠角空間313を形成し、該欠角空間は一方向バルブアセンブリの設置空間を提供し、一方向バルブアセンブリが収納空間150と干渉するのを回避し、一方向バルブアセンブリが水タンク空間中の水管と干渉するのも回避し、さらに、前記欠角空間は一方向バルブアセンブリの設置位置に選択自由度を提供し、一方向バルブアセンブリの位置および開き方向をより良好に設定し、気流をよりスムーズに進入させ、ダストボックス空間の側壁に近接させ、すべての塵埃を漏れなく巻き上げることに寄与する。
【0042】
図6~
図8に示すように、前記欠角空間313は長方体の1つの角が欠けた位置にあり、前記欠角空間は第1側壁3131、第4側壁3132および頂壁3133を有する。なお、前記欠角空間313は前記第1側壁、第4側壁および頂壁によって囲まれて形成され、前記欠角空間313は前記欠角空間の第1側壁を介して前記ダストボックス空間に隣接し、前記欠角空間313は前記第4側壁3132および頂壁3133を介して前記水タンク空間3122は隣接して設けられる。
【0043】
前記ボックス本体の側壁は第2側壁314および第3側壁315を有し、前記第2側壁314は前記第1側壁3131に隣接して設けられ、前記第3側壁315は前記第2側壁314に隣接し、前記第1側壁3131は第3側壁315に対向して設けられる。
【0044】
前記第2側壁314上に第1開口3141が設けられ、前記収納器具300が前記収納空間150に収納されたことに応答して、前記第2側壁314が前記収納空間150の側壁に当接され、前記第1開口3141が前記第2開口151と密閉可能に接続され、前記欠角空間は前記通気口152と連通する。前記第1開口3141は貫通孔であり、該貫通孔は、前記収納空間312のゴミ出し入れ通路であり、前記自動清掃装置が清掃操作を行うことに応答して、ゴミが前記第1開口3141を介して前記ダストボックス空間3121内に進入し、前記自動清掃装置が集塵操作を行うことに応答して、前記ゴミが前記ダストボックス空間3121から前記第1開口3141を介して前記ダストボックス空間から排出する。
【0045】
前記分割壁316は前記ボックス本体の底壁311から前記トップカバー320に向かって延伸し、収納空間をダストボックス空間3121および水タンク空間3122に分割し、このように、同一器具でダストボックスと水タンクとの一体化機能を実現する。一般的に、ダストボックスの清掃頻度が水タンクの補水頻度よりも高いため、集塵機能付きのダストボックス・水タンクが一体化された収納器具は、収納器具の取り出し頻度を大幅に低減し、操作が煩雑であるという問題を回避することができる。
【0046】
前記ダストボックス空間と前記水タンク空間は前記ボックス本体の底壁に平行する方向において並んで配置される。本実施例では、前記水タンク空間は前記ダストボックス空間を半包囲する。
図6~
図8に示すように、前記第1側壁3131は前記分割壁316の一部を構成し、前記分割壁316の一端部は前記第2側壁314に接続され、前記分割壁316の他端部は前記第3側壁315において前記第2側壁314から離れたほぼ端部に接続され、水がダストよりも重いため、ボックス本体の横方向の空間全体を水タンク空間とするように設定することにより、自動清掃装置100の安定性が向上する。ここで、前記分割壁316の形状は限定されず、収納空間を2つの部分の空間に分割すればよい。前記分割壁316はシート状不規則な形状であり、収納空間分を2つの部分の空間に分割するように確保する同時に、ダストボックス空間が規則で、容積を最大化することができ、さらに、ダストボックス空間への気流を補助および案内する作用を果たし、気流の流れ方向を案内することができるので、特定形状の分割壁を設定することにより塵埃をより容易に巻き上げて排出することができる。
【0047】
いくつかの実施例では、
図8に示すように、前記分割壁316は、前記第3側壁315に平行する第1サブ分割壁3161、前記第2側壁314に平行する第2サブ分割壁3162、前記第1サブ分割壁と前記第2側壁を接続する第3サブ分割壁3163、および、前記第1サブ分割壁と第2サブ分割壁を接続する第4サブ分割壁3164を含み、ここで、前記第4サブ分割壁は前記第2側壁の端部から前記第3側壁の端部の方向に延伸して設けられ、前記第4サブ分割壁はそれぞれ前記第2側壁および第3側壁の方向と一定角度をなし、前記第3サブ分割壁は前記第1開口と前記通気口を分割し、前記一方向バルブアセンブリ340は前記第1サブ分割壁に設けられる。前記第3サブ分割壁、第1サブ分割壁、第4サブ分割壁、第2サブ分割壁、前記第3側壁、第2側壁は、順次接続されて前記ダストボックス空間を囲んで形成する。前記一方向バルブアセンブリ340が開状態にあり、一方向バルブアセンブリ340から進入した気流が前記第4サブ分割壁に沿って斜めに流れ、渦をより容易かつ迅速に形成し、すべての塵埃を巻き上げことができ、方角の分割壁より優れている。
【0048】
前記一方向バルブアセンブリ340は前記欠角空間の第1側壁に設けられ、前記一方向バルブアセンブリが前記閉状態にあるとき、前記欠角空間と前記ダストボックス空間が相互に隔離され、前記一方向バルブアセンブリが前記閉状態から前記開状態に遷移された時、前記欠角空間が前記ダストボックス空間と相互に連通する。外部作用力は、例えば自動清掃装置100の第1ファン160および/または集塵充電パイル200中の第2ファン223が動作状態になるときに発生する吸引力である。前記閾値は、一方向バルブアセンブリ340が閉状態から開状態に変換されたときに必要な外部作用力の臨界値である。前記一方向バルブアセンブリ340を設けることで、欠角空間とダストボックス空間の連通状態および連通量、すなわち空気進入量を制御することができる。
【0049】
いくつかの実施例では、自動清掃装置100の第1ファン160の電力が、集塵充電パイル200中の第2ファン223の電力よりも顕著に小さく、すなわち、第1ファン160が動作するときに発生する吸引力が、第2ファン223が動作するときに発生する吸引力よりも顕著に小さい。具体的に、自動清掃装置100が清掃作業を実行し、すなわち自動清掃装置100が清掃作業モードにあるとき、第1ファン160が動作するときに発生する吸引力が前記閾値よりも小さく、一方向バルブアセンブリ340が閉状態となり、第1ファン160の気流作用下で、ゴミが通気口1121を介してフレーム112内に進入し、さらに自動清掃装置100の収納器具3121内に収集される。自動清掃装置100が集塵充電パイル200に戻されて集塵充電パイル200に接続され、収納器具内のゴミを集塵充電パイル200内の集塵容器222に収集するとき、具体的に、自動清掃装置100は第1方向Xに沿って集塵充電パイルベース210に移動し、自動清掃装置100の塵埃排出口、すなわち通気口1121を集塵充電パイル200の吸塵口211にシールして接続させ、集塵パイル内の第2ファン223が動作状態となり、第2ファン223の吸引力作用下で、一方向バルブアセンブリ340は前記閉状態から開状態に変換し、このとき、一方向バルブアセンブリ340は収納器具3121上の空気入口、すなわち気流路全体の空気入口を形成し、気流により収納器具3121内塵埃などのゴミを集塵充電パイル200内の集塵容器222内に転送する。
【0050】
いくつかの実施例では、自動清掃装置100が、集塵充電パイル200の集塵充電パイルベース210に載置されて、収納器具3121内のゴミを集塵充電パイル200中の集塵容器222に収集する。すなわち自動清掃装置100が塵埃排出モードにあるとき、第2ファン223が動作して強い吸引力を発生する同時に、自動清掃装置100中の第1ファン160も動作状態となり、第2ファンに発生した強い吸引力により自動清掃装置100中の第1ファン160が逆反転し、ひいては第1ファン160の破損を引き起こすことを回避する。このとき、第1ファンと前記第2ファンが同時に動作して前記一方向バルブアセンブリ340に加えられた外部作用力が前記閾値よりも大きく、一方向バルブアセンブリ340が開状態となり、電力の大きい第2ファン223の発生する強い気流が収納器具3121内のゴミを運んで集塵充電パイル200中の集塵容器222に収集する。
【0051】
図9は
図7中の一方向バルブアセンブリの構造概略図であり、いくつかの実施例では、
図9に示すように、一方向バルブアセンブリ340は集塵空気ポート341、バルブ部材342および弾性部材343を含む。
【0052】
前記集塵空気ポート341は第1側壁3131に開設され、例えば長方形開口である。バルブ部材342は、前記一方向バルブアセンブリ340が閉状態にあることに応答して、前記バルブ部材342が前記集塵空気ポートの縁部に当接されて前記集塵空気ポート341を閉じ、前記一方向バルブアセンブリ340が開状態にあることに応答して、前記バルブ部材342が前記集塵空気ポート341の縁部の少なくとも一部から分離して気流が前記集塵空気ポート341を介して前記収納空間312に進入することができる。前記弾性部材343は、前記バルブ部材342に接続され、前記バルブ部材342を前記集塵空気ポート341の封止位置に当接するように構成される。
【0053】
具体的に、バルブ部材342は、板状構造3421、および、板状構造3421に接続された枢動部3422を含む。板状構造3421は、例えば長方形であり、そのサイズが集塵空気ポート341のサイズよりもやや大きい。一方向バルブアセンブリ340が閉状態にあるとき、板状構造3421はダストボックス空間から外側に向かって前記集塵空気ポート341の縁部に当接され、その結果、集塵空気ポート341を密閉する。一方向バルブアセンブリ340が閉状態から開状態に切り替えられる過程において、板状構造3421はダストボックス空間の内部に向かって移動し、板状構造3421が前記集塵空気ポート341の縁部の少なくとも一部から分離し、気流が前記集塵空気ポート341を介して前記ダストボックス空間に進入することができる。枢動部3422は「T」字形構造に類似し、第1側壁3131の外面に枢動接続され、枢動部3422は第1側壁3131に対して枢動軸AXの周りに回転し、枢動軸AXは例えば底壁311の方向に実質的に垂直に延伸し、例えば、枢動部3422は底壁311に実質的に平行する平面内で回転することができる。枢動部3422の枢動軸AXから離れた端部は前記板状構造3421に固定接続され、バルブ部材342が全体として枢動軸AXの周りに回転する。
【0054】
弾性部材343、例えばバネは、枢動部3422に適合に接続され、その弾性の作用下で前記バルブ部材342を前記集塵空気ポートの封止位置に当接する。
【0055】
いくつかの実施例では、
図10は本開示のいくつかの実施例によって提供されるフィルタスクリーンアセンブリが取り付けられた後のボックス本体の構造概略図であり、
図8および
図10に示すように、前記ボックス本体の第3側壁315にフィルタスクリーン取付開口3151が設けられ、前記収納器具300はフィルタスクリーンアセンブリ330をさらに含み、前記フィルタスクリーンアセンブリ330は前記フィルタスクリーン取付開口3151に着脱可能に設けられ、前記フィルタスクリーンアセンブリは前記自動清掃装置の第1ファン160に対向して設けられる。前記フィルタスクリーンアセンブリ330は例えば実質的に長方形の板状である。前記自動清掃装置100が清掃動作モードにあるとき、第1ファン160の気流の作用下で、ゴミが通気口1121を介してフレーム112内に進入し、さらに自動清掃装置100のダストボックス空間3121内に収集され、同時にガスが前記フィルタスクリーンアセンブリ330を介して排出され、ゴミが前記フィルタスクリーンアセンブリ330によって前記ダストボックス空間内に遮断される。
【0056】
前記欠角空間の頂壁3133に水出アセンブリ350が設けられ、水タンク空間に貯蔵された水を前記収納器具から流出させるように構成される。
図10に示すように、前記水出アセンブリは水出口351、水排出ノズル352およびシール部材(図示せず)を含み、前記水出口351は前記欠角空間の頂壁に開設され、前記水排出ノズル352は前記水出口に取り付けられ、自動清掃装置のモップ布に水を供給するために使用される。前記シール部材は、前記水出口に設けられ、水出口での水漏れを防止するために使用される。
【0057】
前記水タンク空間内に水抽出ノズル360がさらに設けられ、該水抽出ノズル360は、接続管370を介して前記水出アセンブリ350と連通し、前記水タンク空間内の水を抽出して接続管を介して前記水排出ノズルに輸送して水を供給するために使用される。
【0058】
前記トップカバー320は、前記ボックス本体310に適合に設けられ、前記収納空間312の頂部を密閉するように構成され、例えばトップカバー320と前記ボックス本体310は別体設計であり、また、例えば、両者が側壁を介して枢動接続され、前記収納器具300が開状態と閉状態で切り替えられる。いくつかの実施例では、前記トップカバー320と前記ボックス本体310は着脱不可能に接続され、前記ボックス本体310の密閉性を向上させる。
【0059】
いくつかの実施例では、
図6に示すように、前記トップカバー320に注水口321が設けられ、前記水タンク空間の前記トップカバーへの正投影は、前記注水口321を覆い、前記収納器具300は、前記トップカバーの注水口321に着脱可能に取り付けられた注水プラグ322をさらに含み、前記注水口を密閉するように構成される。前記注水プラグは注水口321のスイッチであり、注水する必要がある場合前記注水プラグを開き、注水が終了した後前記注水プラグを閉じる。
【0060】
いくつかの実施例では、
図11は本開示のいくつかの実施例によって提供される収納器具の分解構造概略図であり、
図11に示すように、前記収納器具は、水タンクフィルタスクリーン323をさらに含み、前記トップカバーにおいて前記ボックス本体に面する側に着脱可能に取り付けられ、前記注水口に位置し、前記水タンクフィルタスクリーンの前記トップカバーへの正投影は、前記注水口を覆う。ここで、前記水タンクフィルタスクリーン323は長方体中空構造であり、水が前記注水口を介して前記水タンクフィルタスクリーンに進入し、該水タンクフィルタスクリーンは注入された水中の不純物を濾過するために使用され、濾過後の水が前記水タンク空間に貯蔵され、モップ布が動作する時に使用される。
【0061】
いくつかの実施例では、
図6に示すように、前記収納器具は、一方向空気弁ポート324をさらに含み、該一方向空気弁ポート324は前記トップカバー320に開設され、前記水タンク空間の前記トップカバーへの正投影は、前記一方向空気弁ポート324を覆う。前記一方向空気弁ポート324は一方向空気弁を設置し、水を抽出する時水タンクの内部気圧を大気圧に維持するために使用される。
【0062】
図1~
図11に示すように、前記収納器具300が前記自動清掃装置100の収納空間150に取り付けられ、自動清掃装置100の第1ファン160はダストボックス空間3121のフィルタスクリーンアセンブリに対向し、気流が前記ダストボックス空間3121から前記フィルタスクリーンアセンブリによって抽出される。自動清掃装置100の通気口1121がダストボックス空間3121の第1開口3141と連通し、通気口1121と前記第1開口3141は、前記自動清掃装置100のゴミ出し入れ通路である。
【0063】
自動清掃装置が清掃作業モードにあるとき、第1ファン160が動作して前記一方向バルブアセンブリに加えられた前記外部作用力を発生させ、前記外部作用力が前記閾値未満であり、一方向バルブアセンブリ60が閉状態となり、第1ファン160の吸引力の作用下で、気流が順次通気口、第2開口、第1開口、ダストボックス空間、フィルタスクリーンアセンブリを通過し、完全な第1ダクトを形成する。具体的に、ゴミを運ぶ気流が自動清掃装置100の通気口1121からダストボックス空間3121の第1開口3141を介してダストボックス空間3121に進入し、フィルタスクリーンアセンブリによって濾過された後、ゴミがダストボックス空間3121に残され、濾過された気流が自動清掃装置に進入して排出される。
【0064】
自動清掃装置が塵埃排出モードにあるとき、前記自動清掃装置100が集塵充電パイル200に戻り、集塵充電パイル200の吸塵口211が集塵風路215の入口として機能し、集塵充電パイル200の吸塵口211が集塵充電パイルベース210上の自動清掃装置100の通気口1121、すなわち自動清掃装置100のダスト出口と密閉して連通する。集塵容器222の空気入口が集塵風路215の出口と密閉して連通し、第2ファン223が集塵容器222の空気出口に接続される。該モードでは、前記集成充電パイル200の第2ファン223の気流の作用下で、外部気流が順次自動清掃装置の通気口、集塵空気ポート、ダストボックス空間、第1開口、通気口、吸塵口、集塵風路を通過して第2ダクトを形成する。
【0065】
具体的に、集塵充電パイル200中の第2ファン223が動作して強い吸引力を発生させる同時に、自動清掃装置100中の第1ファン160も動作状態になる。第1ファン160および前記第2ファン223が同時に動作し、前記一方向バルブアセンブリ340に加えられた外部作用力が前記閾値よりも大きく、一方向バルブアセンブリ340が開状態となり、このとき、集塵空気ポート341がダストボックス空間3121の空気入口として機能し、ほとんどの気流が電力の大きい第2ファン223の強い吸引力作用下でダストボックス空間3121内のゴミを運び、ダストボックス空間3121の開口3141、自動清掃装置100の通気口1121、集塵充電パイル200の吸塵口211、集塵風路215を介して集塵容器222に進入し、さらにゴミを集塵容器222に収集し、集塵が終了後に前記第1ファン160と第2ファン223の動作を停止する。自動清掃装置100が塵埃排出モードにある場合、自動清掃装置100中の第1ファン160が動作せず、集塵充電パイル200中の第2ファン223のみ動作すると、第2ファン223の強い吸引力により前記一方向バルブアセンブリ340に加えられた外部作用力が依然として前記閾値よりも大きく、一方向バルブアセンブリ340が開状態となり、気流路全体が遮られないことを確保できるが、気流がフィルタスクリーンアセンブリ330からダストボックス内に進入するため、気流の進入開口部が全体的に大きくなり、気流が十分に強くなく、すべての塵埃を吹き上げることが難しく、集塵効率に影響を与え、さらに、第1ファン160が第2ファン223の強い吸引力の作用下で逆反転し、第1ファン160の破損につながる可能性がある。
【0066】
いくつかの実施例では、自動清掃装置100において、前記自動清掃装置100の塵埃排出モードでの第1ファン160の動作電力が、前記自動清掃装置100の清掃作業モードでの前記第1ファン160の動作電力以下である。第1ファン160が破損しないことを確保できる限り、自動清掃装置100中の第1ファン160は前記自動清掃装置100の塵埃排出モードでの動作電力が小さいほど良好であり、これにより、ダストボックス中のゴミを集塵容器に収集する工程全体の消費電力を低減することができる。
【0067】
最後に、本開示によって提供される収納器具および自動清掃装置では、ダストボックスと水タンクとの一体化により、着脱時に同時に移動し、既存の清掃水タンクとダストボックスの取り出しおよび装填を別々に操作する必要があって操作が煩雑であるという問題を解決し、前記収納器具は、機能が多く、部品点数が少なく、低コスト、組み立てが簡単、空間利用率が高いという利点を有し、収納器具に一方向バルブアセンブリを設け、該一方向バルブアセンブリを閉状態と開状態間で切り替えることにより、ダストボックス空間内のダクトを制御し、ダストボックス空間内のゴミをダクト内の流体の作用下で外部に排出させ、集塵機能を実現することができる。
【0068】
最後に、本明細書における各実施例は漸進的に説明され、各実施例は他の実施例との相違点に焦点を当て、各実施例間で同一または類似の部分は互いに参照され得ることに留意されたい。実施例で開示されたシステムまたは装置について、実施例で開示された方法に対応しているため、簡単に説明され、関連する部分は方法部分の説明を参照すればよい。
【0069】
以上の実施例は、本開示の技術的解決策を説明するために使用され、それらを限定するものではなく、前記実施例を参照して本開示を詳細に説明したが、当業者は、前記各実施例に記載された技術的解決策を依然として修正することができるか、またはその一部の技術的特徴を均等置換することができ、これらの修正や置換は、対応する技術的解決策の本質を本開示の各実施例の技術的解決策の精神および範囲から逸脱させないことを理解されたい。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動清掃装置のための収納器具であって、
収納空間を有し、前記収納空間に前記収納空間をダストボックス空間と水タンク空間に分割する分割壁が設けられたボックス本体と、
前記ボックス本体をカバーして、前記収納空間を密閉するように構成されるトップカバーと、
ボックス本体の壁に設けられた一方向バルブアセンブリであって、前記一方向バルブアセンブリに加えられた外部作用力が閾値以下であることに応答して閉状態となり、ダストボックス空間を一方向バルブアセンブリの位置で外部から隔離させ、前記一方向バルブアセンブリに加えられた外部作用力が前記閾値よりも大きいことに応答して、前記閉状態から開状態に遷移し、前記ダストボックス空間を一方向バルブアセンブリの位置で外部と連通させる一方向バルブアセンブリと、を備える、ことを特徴とする収納器具。
【請求項2】
前記ボックス本体の底部に開口された欠角空間が設けられ、前記欠角空間の第1側壁は前記ダストボックス空間に隣接し、前記一方向バルブアセンブリは第1側壁に設けられ、前記一方向バルブアセンブリが前記閉状態にあるとき、前記欠角空間と前記ダストボックス空間が相互に隔離され、前記一方向バルブアセンブリが前記閉状態から前記開状態に遷移された時、前記欠角空間と前記ダストボックス空間が相互に連通する、ことを特徴とする請求項1に記載の収納器具。
【請求項3】
前記一方向バルブアセンブリは、
前記第1側壁に開設された集塵空気ポートと、
バルブ部材であって、前記一方向バルブアセンブリが閉状態にあることに応答して、前記バルブ部材は、前記集塵空気ポートの縁部に当接されて前記集塵空気ポートを閉じ、前記一方向バルブアセンブリが開状態にあることに応答して、前記バルブ部材は、前記集塵空気ポートの縁部の少なくとも一部から分離して前記集塵空気ポートを介して外部空間を前記ダストボックス空間と連通させるバルブ部材と、
前記バルブ部材に接続され、前記バルブ部材を前記集塵空気ポートの位置に当接させるように構成される弾性部材と、を含む、ことを特徴とする請求項2に記載の収納器具。
【請求項4】
前記分割壁は前記ボックス本体の底壁から前記トップカバーに向かって延伸し、前記ダストボックス空間と前記水タンク空間は前記ボックス本体の底壁に平行する方向において並んで配置される、ことを特徴とする請求項2または3に記載の収納器具。
【請求項5】
前記水タンク空間は前記ダストボックス空間を半包囲する、ことを特徴とする請求項4に記載の収納器具。
【請求項6】
前記ボックス本体の第2側壁に第1開口が設けられ、前記自動清掃装置が清掃操作を行うことに応答して、ゴミが前記第1開口を介して前記ダストボックス空間内に進入するように構成され、前記自動清掃装置が集塵操作を行うことに応答して、前記ゴミが前記ダストボックスから前記第1開口を介して前記ダストボックス空間から排出するように構成され、前記第2側壁と前記第1側壁は隣接して設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載の収納器具。
【請求項7】
前記ボックス本体の第3側壁にフィルタスクリーン取付開口が設けられ、前記収納器具はフィルタスクリーンアセンブリをさらに備え、前記フィルタスクリーンアセンブリは前記フィルタスクリーン取付開口に着脱可能に設けられ、前記第3側壁と前記第2側壁は隣接し、前記第1側壁と第3側壁は対向して設けられる、ことを特徴とする請求項6に記載の収納器具。
【請求項8】
前記第1側壁は前記分割壁の一部を構成し、前記分割壁の一端部は前記第2側壁に接続され、前記分割壁の他端部は前記第3側壁において前記第2側壁から離れたほぼ端部に接続される、ことを特徴とする請求項7に記載の収納器具。
【請求項9】
前記欠角空間は前記欠角空間の第1側壁、第4側壁および頂壁によって囲まれて形成され、前記欠角空間は前記第4側壁および頂壁を介して前記水タンク空間に隣接して設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載の収納器具。
【請求項10】
前記頂壁に、水タンク空間に貯蔵された水を前記収納器具から流出させるように構成される水出アセンブリが設けられる、ことを特徴とする請求項9に記載の収納器具。
【請求項11】
前記トップカバーに注水口が設けられ、前記水タンク空間の前記トップカバーへの正投影は前記注水口を覆い、前記収納器具は、前記トップカバーの注水口に着脱可能に設けられ、前記注水口を密閉するように構成される注水プラグをさらに含む、ことを特徴とする請求項2または3に記載の収納器具。
【請求項12】
水タンクフィルタスクリーンをさらに含み、前記水タンクフィルタスクリーンは、前記トップカバーにおいて前記ボックス本体に面する側に着脱可能に取り付けられ、前記注水口に位置し、前記水タンクフィルタスクリーンの前記トップカバーへの正投影は前記注水口を覆う、ことを特徴とする請求項11に記載の収納器具。
【請求項13】
請求項
1~
3、6~10のいずれか1項に記載の収納器具を備える、ことを特徴とする自動清掃装置。
【請求項14】
前記自動清掃装置は、
前記収納器具を収納するように構成される収納空間をさらに含み、
前記収納空間の側壁に第2開口と通気口が設けられ、前記収納器具が前記収納空間に収納されたことに応答して、前記収納空間の側壁は前記ボックス本体の第2側壁に当接され、前記第2開口は前記第2側壁の第1開口と密閉可能に接続され、前記通気口は前記欠角空間と連通する、ことを特徴とする請求項13に記載の自動清掃装置。
【国際調査報告】