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特表2025-501357壁掛けトイレブラケット及び壁掛けトイレシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-17
(54)【発明の名称】壁掛けトイレブラケット及び壁掛けトイレシステム
(51)【国際特許分類】
   E03D 11/14 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
E03D11/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024540908
(86)(22)【出願日】2022-12-09
(85)【翻訳文提出日】2024-07-05
(86)【国際出願番号】 CN2022137963
(87)【国際公開番号】W WO2024031892
(87)【国際公開日】2024-02-15
(31)【優先権主張番号】202222130477.4
(32)【優先日】2022-08-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524252079
【氏名又は名称】チュワンチョウ コモー インテリジェント キッチン アンド バス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リン,シャオファ
(72)【発明者】
【氏名】リン,シャオシャン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ジーダー
(72)【発明者】
【氏名】シュウ,ロンロン
【テーマコード(参考)】
2D039
【Fターム(参考)】
2D039AA02
2D039AD01
2D039AD02
2D039CC01
(57)【要約】
壁掛けトイレブラケットであり、ブラケット本体1を備え、前記ブラケット本体1に壁体接続部とトイレ接続部とが設置され、壁体接続部は壁体6に接続されるように構成され、これによりブラケット本体1は壁体6の外部に設置され且つ壁体6に固定され、トイレ接続部はトイレ本体2に接続されるように構成され、これによりトイレ本体はブラケット本体1に固定され、ブラケット本体1は、壁体6における投影が、壁体6におけるトイレ本体2の投影の範囲内に位置するように設置される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁掛けトイレブラケットであって、
ブラケット本体を備え、前記ブラケット本体に壁体接続部とトイレ接続部とが設置され、前記壁体接続部は壁体に接続されるように構成され、これにより前記ブラケット本体は前記壁体の外部に設置され且つ前記壁体に固定され、前記トイレ接続部はトイレ本体に接続されるように構成され、これにより前記トイレ本体は前記ブラケット本体に固定され、前記ブラケット本体は、前記壁体における前記ブラケット本体の投影が、前記壁体における前記トイレ本体の投影の範囲内に位置するように設置される、壁掛けトイレブラケット。
【請求項2】
前記ブラケット本体は、第1縦方向サポートアームと第2縦方向サポートアームと第1横方向サポートアームとを備え、
前記第2縦方向サポートアームは前記第1縦方向サポートアームと対向して設置され、前記壁体接続部は前記第1縦方向サポートアーム及び前記第2縦方向サポートアームに設置され、
前記第1横方向サポートアームは、前記第1縦方向サポートアームと前記第2縦方向サポートアームとの間に位置し、且つ前記第1縦方向サポートアーム及び前記第2縦方向サポートアームに固定接続され、前記トイレ接続部は前記第1横方向サポートアームに設置される、請求項1に記載の壁掛けトイレブラケット。
【請求項3】
前記ブラケット本体は更に第2横方向サポートアームを備え、
前記第2横方向サポートアームは、前記第1縦方向サポートアームと前記第2縦方向サポートアームとの間に位置し、且つ前記第1縦方向サポートアーム及び前記第2縦方向サポートアームに固定接続され、そして前記第2横方向サポートアームは前記第1横方向サポートアームの下側に位置し、且つ前記第1横方向サポートアームに平行である、請求項2に記載の壁掛けトイレブラケット。
【請求項4】
前記第1縦方向サポートアームと前記第2縦方向サポートアームとは互いに反対方向に傾斜して設置され、且つ上から下に向かう方向に沿って、前記第1縦方向サポートアームと前記第2縦方向サポートアームとの間隔はますます小さくなり、それによって前記ブラケット本体の輪郭形状は前記トイレ本体の後部の形状に適合する、請求項2に記載の壁掛けトイレブラケット。
【請求項5】
前記第1縦方向サポートアームの上端及び前記第2縦方向サポートアームの上端はいずれも前記第1横方向サポートアームから突出し、
前記壁体接続部は前記第1縦方向サポートアームの両端及び前記第2縦方向サポートアームの両端に設置される、請求項2に記載の壁掛けトイレブラケット。
【請求項6】
前記壁体接続部は少なくとも4つの第1接続孔を備え、そのうちの4つの前記第1接続孔は前記ブラケット本体の高さ方向及び幅方向の端部に設置され、
前記トイレ接続部は少なくとも2つの第2接続孔を備え、そのうちの2つの前記第2接続孔は前記ブラケット本体の幅方向に沿って間隔をおいて設置される、請求項1~5のいずれか1項に記載の壁掛けトイレブラケット。
【請求項7】
前記ブラケット本体は炭素鋼部材である、請求項1~5のいずれか1項に記載の壁掛けトイレブラケット。
【請求項8】
壁掛けトイレシステムであって、壁掛けトイレブラケットとトイレ本体と壁体汚物排出管とを備え、
前記壁掛けトイレブラケットは請求項1~7のいずれか1項に記載の壁掛けトイレブラケットであり、
前記トイレ本体は前記壁掛けトイレブラケットに固定され、前記トイレ本体にトイレボウルが設置され、
前記壁体汚物排出管は前記トイレボウルに連通できるように構成される、壁掛けトイレシステム。
【請求項9】
前記トイレ本体の後部に、前記ブラケット本体の少なくとも一部分を回避するための回避スロットが設置され、
前記回避スロットのスロット壁に、前記トイレ接続部に接続されるためのトイレ嵌合部が設置される、請求項8に記載の壁掛けトイレシステム。
【請求項10】
前記回避スロットの深さは20mm~30mmの範囲にある、請求項9に記載の壁掛けトイレシステム。
【請求項11】
前記トイレ本体の後部は部分的に厚くされて補強部を形成し、前記トイレ嵌合部は前記補強部に設置される、請求項9に記載の壁掛けトイレシステム。
【請求項12】
前記補強部の厚さは49mm~59mmの範囲にある、請求項11に記載の壁掛けトイレシステム。
【請求項13】
前記壁体接続部はM12膨張ボルトによって壁体に固定接続されるように構成される、請求項8~12のいずれか1項に記載の壁掛けトイレシステム。
【請求項14】
前記トイレ本体に取付キャビティが設置され、前記壁掛けトイレシステムは更に汚物排出装置を備え、
前記汚物排出装置は前記トイレ本体に接続され、且つ前記壁体汚物排出管に連通し、前記取付キャビティ内に設置される回転汚物排出管を備え、前記回転汚物排出管の一端は前記トイレボウルに連通し、且つ前記トイレ本体に対して初期位置と汚物排出位置との間で回転し、且つ前記初期位置まで回転した時に前記トイレボウル内に水たまりを形成させ、前記汚物排出位置まで回転した時に前記トイレボウル内の汚物を前記壁体汚物排出管に排出するように構成される、請求項8~12のいずれか1項に記載の壁掛けトイレシステム。
【請求項15】
前記トイレボウルに第1汚物排出口が設置され、前記回転汚物排出管の一端は前記第1汚物排出口に連通し、前記汚物排出装置は更に汚物排出ボックスを備え、
前記汚物排出ボックスは少なくとも部分的に前記取付キャビティ内に位置し、且つ前記トイレ本体に固定接続され、前記汚物排出ボックスには回転接続孔と第2汚物排出口とが設置され、前記汚物排出ボックス内には前記回転接続孔に連通する汚物排出チャンバが設置され、前記回転汚物排出管は少なくとも一部分が前記汚物排出チャンバ内に位置し、且つ前記回転接続孔の周りを回転し、前記第2汚物排出口は前記壁体汚物排出管に連通する、請求項14に記載の壁掛けトイレシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はキッチン・トイレの分野に関するが、それには限らず、特に壁掛けトイレブラケット及び壁掛けトイレシステムを指す。
【背景技術】
【0002】
現在市販されているトイレは、床置き式トイレと壁掛け式トイレの2種類に大別されている。人々の高品質への追求が生活のあらゆる面に浸透するにつれて、壁掛け式トイレはますます多くの消費者に愛用されるようになっている。しかし、既存の壁掛け式トイレは、壁掛け式トイレは、そのブラケット通常、壁を掘って設置するか又は壁を作って設置して壁掛けトイレのブラケットを壁体に埋め込む必要があり、時間と手間がかかり、取り付け作業員のスキルに対する要求も高く、取り付けコストが大幅に高まる。
【発明の概要】
【0003】
以下は本開示が詳細に記述するテーマについての概説である。本概説は特許請求の保護範囲を制限するためのものではない。
【0004】
本開示の実施例は壁掛けトイレブラケットを提供し、ブラケット本体を備え、前記ブラケット本体に壁体接続部とトイレ接続部とが設置され、前記壁体接続部は壁体に接続されるように構成され、これにより前記ブラケット本体は前記壁体の外部に設置され且つ前記壁体に固定され、前記トイレ接続部はトイレ本体に接続されるように構成され、これにより前記トイレ本体は前記ブラケット本体に固定され、前記ブラケット本体は、前記壁体における前記ブラケット本体の投影が、前記壁体における前記トイレ本体の投影の範囲内に位置するように設置される。
【0005】
本開示の実施例は更に壁掛けトイレシステムを提供し、壁掛けトイレブラケットと壁体汚物排出管とを備え、前記壁掛けトイレブラケットは前記壁掛けトイレブラケットのトイレ本体に固定され、前記トイレ本体にトイレボウルが設置され、前記壁体汚物排出管は前記トイレボウルに連通できるように構成される。
【0006】
添付図面及び詳しい説明を読んで理解した後、その他の態様を分かることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図面は本開示の技術案をより理解するためのものであり、且つ明細書の一部を構成し、本開示の実施例と一緒に本開示の技術案を説明することに用いられるが、本開示の技術案を制限するためのものではない。
【0008】
図1図1は本開示の一実施例による壁掛けトイレシステムの分解構造模式図及び壁体との嵌合模式図である。
図2図2は本開示の一実施例によるブラケット本体の正面構造模式図である。
図3図3図2に示すブラケット本体の左側面構造模式図である。
図4図4図2に示すブラケット本体の背面構造模式図である。
図5図5図2に示すブラケット本体の平面構造模式図である。
図6図6図2に示すブラケット本体の立体構造模式図である。
図7図7は本開示の一実施例による壁掛けトイレブラケットの正面構造模式図である。
図8図8図7に示す壁掛けトイレブラケットの左側面構造模式図である。
図9図9図7に示す壁掛けトイレブラケットの平面構造模式図である。
図10図10図7に示す壁掛けトイレブラケットの立体構造模式図である。
図11図11図1に示す壁掛けトイレシステムの組み立て後の構造模式図である。
図12図12図11に示す構造の断面模式図である。
図13図13図12におけるA部の拡大構造模式図である。
図14図14図11におけるトイレ本体の立体構造模式図である。
図15図15図14に示すトイレ本体の断面構造模式図である。
図16図16図14に示すトイレ本体の他の断面構造模式図である。
図17図17は本開示の一実施例による壁掛けトイレシステムの局部平面構造模式図である。
図18図18図17に示す壁掛けトイレシステムの汚物排出流路模式図である。
図19図19は本開示の一実施例による壁掛けトイレシステムの汚物排出装置の断面構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下は図面を参照しながら、本開示の実施例を詳しく説明する。衝突しない限り、本開示における実施例及び実施例における特徴は任意に組み合わせることができる。
【0010】
既存の壁掛け式トイレは、そのブラケットは通常、壁を掘って設置するか又は壁を作って設置する必要があり、時間と手間がかかり、取り付け作業員のスキルに対する要求も比較的に高い。そして、既存の壁掛け式トイレはいずれもタンクを有するため、そのブラケットが比較的に高く、使用される材料が比較的に多く、コストがかなり高い。
【0011】
それに対して、本開示の実施例は壁掛けトイレブラケット及び壁掛けトイレシステムを提供し、外部設置式の壁掛けトイレブラケットが採用され、壁を掘って設置するか又は壁を作って設置する必要はなく、時間と手間が低減でき、取り付け作業員のスキルに対する要求も比較的に低く、取り付けコストの低減に有利である。そして、反転汚物排出機構を採用し、タンクが省かれ、それによってトイレの壁掛けブラケットを低く小さくすることができ、材料の節約、生産コストの低減に有利であり、そして全体の美観性が高められる。
【0012】
以下は図面を参照しながら、本開示の実施例を説明する。
【0013】
図7図10に示すように、本開示の実施例は壁掛けトイレブラケットを提供し、ブラケット本体1を備える。ブラケット本体1には壁体接続部(例えば下記の第1接続孔16)とトイレ接続部(例えば下記の第2接続孔17)とが設置される。
【0014】
図1に示すように、壁体接続部は壁体6に接続されるように構成され、これによりブラケット本体1は壁体6の外部に設置され且つ壁体6に固定される。トイレ接続部はトイレ本体2に接続されるように構成され、これによりトイレ本体2はブラケット本体1に固定される。
【0015】
本開示の実施例による壁掛けトイレブラケットはブラケット本体1を備える。ブラケット本体1の壁体接続部は壁掛けトイレブラケットと壁体6との接続を実現することに用いられる。トイレ接続部は壁掛けトイレブラケットとトイレ本体2との接続を実現することに用いられる。ブラケット本体1が壁体の外部に設置されるため、外部設置式の壁掛けトイレブラケットであり、これにより、従来の壁掛け式トイレ製品の、壁を掘って設置する方式又は壁を作って設置する方式は回避され、人的と物的コストが大きく低減され、そして取り付け作業員のスキルに対する要求が低減される。また、外部設置式の壁掛けトイレブラケットは、後のメンテナンス過程で壁を破りそして壁を再補修する必要がないため、後続のメンテナンスコストも低減される。
【0016】
そして、本開示の実施例では、壁体6におけるブラケット本体1の投影は、壁体6におけるトイレ本体2の投影の範囲内に位置し、即ち、図1に示すように、ブラケット本体1の高さサイズはトイレ本体2の高さサイズよりも小さく、ブラケット本体1の幅サイズもトイレ本体2の幅サイズよりも小さい。図11に示すように、これは既存の壁掛けトイレブラケットと比べて、ブラケットのサイズが大幅に減少され、それによって壁掛けトイレブラケットは低く小さくなり、そして壁掛けトイレブラケットはトイレ本体2によって遮蔽される。このように設計することによって、壁掛けトイレブラケットの原材料に対する需要が低減され、生産コストの低減に有利であると共に、トイレ取り付けた後の全体的な美的効果も高められる。
【0017】
1つの例示的な実施例では、図2図6に示すように、ブラケット本体1は、第1縦方向サポートアーム13と第2縦方向サポートアーム14と第1横方向サポートアーム11とを備える。
【0018】
第2縦方向サポートアーム14は第1縦方向サポートアーム13と対向して設置され、壁体接続部は第1縦方向サポートアーム13及び第2縦方向サポートアーム14に設置される。第1横方向サポートアーム11は、第1縦方向サポートアーム13と第2縦方向サポートアーム14との間に位置し、且つ第1縦方向サポートアーム13及び第2縦方向サポートアーム14に固定接続される。トイレ接続部は第1横方向サポートアーム11に設置される。
【0019】
該実施例では、第1縦方向サポートアーム13、第2縦方向サポートアーム14、及び第1横方向サポートアーム11は互いに接続されてH型の構造を形成する。他のより複雑な方案設計に比べて、本方案の構造は比較的簡単であり、加工成形に便利であるし、原材料の節約にも有利であり、ひいては、生産加工コストが低減される。
【0020】
第1縦方向サポートアーム13及び第2縦方向サポートアーム14がブラケット本体1の外郭部位であるため、壁体接続部を第1縦方向サポートアーム13及び第2縦方向サポートアーム14に設置することで、ブラケット本体1と壁体6との接続部位は相対的に分散され、壁掛けトイレブラケットと壁体6との接続強度を高めることに有利であり、ひいては、壁掛けトイレシステムの安定性及び信頼性を高めることができる。
【0021】
従来の壁掛け式トイレのトイレ本体2は通常、水平に間隔をおいて設置される幾つかの接続孔によって壁掛けブラケットに接続される。従ってトイレ接続部を第1横方向サポートアーム11に設置することによって、壁掛けトイレブラケットとトイレ本体2との接続方式は従来方式を採用することができ、そうすると、トイレ本体2の過大な変更が回避され、トイレの壁掛けブラケットの普及使用に有利である。
【0022】
1つの例では、第1横方向サポートアーム11は、第1縦方向サポートアーム13と第2縦方向サポートアーム14との間に水平に固定接続され、それによって、第1縦方向サポートアーム13及び第2縦方向サポートアーム14は第1横方向サポートアーム11を介して一体に接続され、取り付け及び使用過程において相対的な移動が発生することが回避される。そして、そのように設計することで、ブラケット本体1の構造も比較的に整然とし、加工成形に便利であり、またトイレ本体2との接続にも便利である。
【0023】
1つの例示的な実施例では、図2図4、及び図6に示すように、ブラケット本体1は更に第2横方向サポートアーム12を備える。
【0024】
第2横方向サポートアーム12は、第1縦方向サポートアーム13と第2縦方向サポートアーム14との間に位置し、且つ第1縦方向サポートアーム13及び第2縦方向サポートアーム14に固定接続される。
【0025】
そうすると、第2横方向サポートアーム12は、第1縦方向サポートアーム13及び第2縦方向サポートアーム14をサポートする役割を果たして、第1縦方向サポートアーム13及び第2縦方向サポートアーム14が変形することを防止することができ、それによって壁掛けトイレブラケットの強度及び安定性が高められる。
【0026】
また、第1横方向サポートアーム11と第2横方向サポートアーム12との間に回避スペースが形成され、それを利用してトイレ本体2の汚物排出管と壁体6における壁体汚物排出管4とを結合させることができる。
【0027】
1つの例では、図2及び図4に示すように、第2横方向サポートアーム12は第1横方向サポートアーム11の下側に位置し、且つ第1横方向サポートアーム11に平行である。第2横方向サポートアーム12は第1縦方向サポートアーム13と第2縦方向サポートアーム14との間に水平に固定接続され、それによってブラケット本体1は最終的には略「口」字構造となり、第1縦方向サポートアーム13及び第2縦方向サポートアーム14の下端を安定させ、そして2つの縦方向サポートアーム(即ち、第1縦方向サポートアーム13及び第2縦方向サポートアーム14)の受ける力を分担し、2つの縦方向サポートアームの下端が曲がることを防止する。
【0028】
1つの例示的な実施例では、図2図4、及び図6に示すように、第1縦方向サポートアーム13と第2縦方向サポートアーム14とは互いに反対方向に傾斜して設置される。且つ上から下に向かう方向に沿って、第1縦方向サポートアーム13と第2縦方向サポートアーム14との間隔はますます小さくなり、それによってブラケット本体1の輪郭形状はトイレ本体2の後部の形状に適合する。
【0029】
トイレ本体2が通常上が広く下が狭いという形状であるため、第1縦方向サポートアーム13及び第2縦方向サポートアーム14を上記の形状に設置することで、ブラケット本体1はトイレ本体2の後部の形状に適合することができる。そうすると、トイレ本体2の受力バランスに有利であり、そしてトイレ本体2を利用して壁掛けトイレブラケットを遮蔽するのも容易であり、ひいてはトイレ本体2の壁掛け取り付け後の美観性が高められる。
【0030】
1つの例示的な実施例では、図2図4、及び図6に示すように、第1縦方向サポートアーム13の上端及び第2縦方向サポートアーム14の上端はいずれも第1横方向サポートアーム11から突出する。壁体接続部は第1縦方向サポートアーム13の両端及び第2縦方向サポートアーム14の両端に設置される。
【0031】
1つの例では、図2図4、及び図6に示すように、第1縦方向サポートアーム13の下端及び第2縦方向サポートアーム14の下端はいずれも第2横方向サポートアーム12から突出する。
【0032】
そうすると、ブラケット本体1と壁体6とが接続する部位、ブラケット本体1とトイレ本体2とが接続する部位は鉛直方向においてずらして設置され、これはブラケット本体1の受力部位の分散に有利であり、ひいてはブラケット本体1の変形乃至断裂のリスクが低減され、ブラケット本体1の安定性と信頼性の向上に有利である。
【0033】
1つの例示的な実施例では、図2図4、及び図6に示すように、壁体接続部は少なくとも4つの第1接続孔16を備え、そのうちの4つの第1接続孔16はそれぞれブラケット本体1の高さ方向及び幅方向の端部に設置される。
【0034】
言い換えれば、ブラケット本体1は、少なくとも左上端、左下端、右上端、右下端にそれぞれ1つの第1接続孔16が設置される。図7図10に示すように、第1接続孔16は膨張ボルト5を取り付けることに用いられてもよく、そうすると、ブラケット本体1は少なくとも4つの膨張ボルト5によって壁体6に固定されることができ、膨張ボルト5の固定強度が高く、固定が堅固であり、ブラケット本体1と壁体6との接続強度、及び接続安定性の向上に有利である。
【0035】
ブラケット本体1が第1縦方向サポートアーム13と第2縦方向サポートアーム14とを備える案では、第1縦方向サポートアーム13の上下両端及び第2縦方向サポートアーム14の上下両端にそれぞれ1つの第1接続孔16が設置される。
【0036】
当然ながら、第1縦方向サポートアーム13及び第2縦方向サポートアーム14の端部ではない位置にも第1接続孔16が設置されてもよく、そうすると、ブラケット本体1と壁体6とが接続する部位の数の増加に有利であり、ひいては、ブラケット本体1と壁体6との接続強度及び接続信頼性がより高められる。
【0037】
壁体接続部は上述した第1接続孔16の形式に限定されず、例えば、接続柱、クリップフック、クリップ孔等の構造を含んでもよい。
【0038】
1つの例示的な実施例では、図2図4、及び図6に示すように、トイレ接続部は少なくとも2つの第2接続孔17を備え、そのうちの少なくとも2つの第2接続孔17はブラケット本体1の幅方向に沿って間隔をおいて設置される。
【0039】
従来の壁掛け式トイレは、そのトイレ本体は通常、2つのファスナーを使用して壁掛けトイレブラケットに固定接続される。従って、本案は2つの第2接続孔17を設置することにより、トイレ本体2とブラケット本体1との固定接続を実現することができ、従来の取り付け習慣に符合し、トイレ本体2の変更も低減される。
【0040】
第2接続孔17は固定ボルト7を取り付けることに用いられてもよく、図7図10に示すように、固定ボルト7を利用してトイレ本体2とブラケット本体1との固定接続を実現し、その接続強度が高く、固定が堅固である。
【0041】
当然ながら、第2接続孔17の数は3つ、4つ乃至それ以上であってもよい。そうすると、トイレ本体2とブラケット本体1との接続強度はより高く、固定がより堅固となる。
【0042】
また、一部の第2接続孔17は予備の接続孔であってもよい。例えば、図7図10に示すように、第2接続孔17の数は4つであるが、取り付けの時は、2つの第2接続孔17のみに固定ボルト7が取り付けられる。
【0043】
トイレ接続部は上述した第2接続孔17の形式に限定されず、例えば、接続柱、クリップフック、クリップ孔等の構造を含んでもよい。
【0044】
1つの例示的な実施例では、第1縦方向サポートアーム13、第2縦方向サポートアーム14、第1横方向サポートアーム11、及び第2横方向サポートアーム12は一体構造である。例えば、第1縦方向サポートアーム13、第2縦方向サポートアーム14、第1横方向サポートアーム11、及び第2横方向サポートアーム12は溶接によって一体構造を形成してもよく、そうすると、ブラケット本体1の強度及び安定性の向上に有利である。
【0045】
1つの例示的な実施例では、ブラケット本体1は炭素鋼部材である。
【0046】
炭素鋼構造は強度が高く、ブラケット本体1の強度及び信頼性の向上に有利である。
【0047】
1つの例では、ブラケット本体1はQ235炭素鋼部材である。
【0048】
当然ながら、ブラケット本体1は他の材質を採用してもよい。
【0049】
図1図11、及び図12に示すように、本開示の実施例は壁掛けトイレシステムを提供し、上記実施例のいずれかによる壁掛けトイレブラケットとトイレ本体2と壁体汚物排出管4とを備える。
【0050】
壁掛けトイレブラケットは壁体6に固定される。トイレ本体2は壁掛けトイレブラケットに固定される。トイレ本体2にトイレボウル21が設置され、壁体汚物排出管4はトイレボウル21に連通できるように構成される。
【0051】
本開示の実施例による壁掛けトイレシステムは、上記実施例のいずれかによる壁掛けトイレブラケットを備えるため、上記実施例のいずれかが有する全ての有益な効果を有し、ここでは繰り返して説明しない。
【0052】
1つの例示的な実施例では、図7図10に示すように、壁体接続部はM12膨張ボルト5によって壁体6に固定されるように構成される。
【0053】
通常のM10膨張ボルトに比べて、M12膨張ボルトはより高い剪断力に耐えることができ、従って壁掛けトイレブラケットと壁体との接続強度及び接続信頼性の向上に有利である。
【0054】
当然ながら、トイレ本体2の設計荷重需要に応じて、膨張ボルト5の仕様を変更することができる。
【0055】
1つの例示的な実施例では、図13及び図14に示すように、トイレ本体2の後部(即ちトイレ後部24)に、ブラケット本体1の少なくとも一部分を回避するための回避スロット242が設置される。回避スロット242のスロット壁に、トイレ接続部に接続されるためのトイレ嵌合部(例えば、後述の固定孔244)が設置される。
【0056】
回避スロット242が設置されることによって、ブラケット本体1の少なくとも一部分は回避スロット242内に隠れることができ、トイレ本体2と壁体6との視覚的な結合の実現に有利であり、それによって、壁掛けトイレブラケット取り付け後の美観性が高められ、そして壁掛けトイレシステムの占用する取り付けスペースも低減される。
【0057】
ブラケット本体1は完全に回避スロット242内に隠れてもよい。ブラケット本体1はその後端の非常に少ない一部分が回避スロット242の外に位置してもよく、ブラケット本体1と壁体6とが密着できるように確保して固定接続を実現することに有利である。
【0058】
1つの例では、図14及び図15に示すように、トイレ嵌合部は少なくとも2つの固定孔244を備え、固定ボルト7等のファスナーを利用してトイレ本体2と壁掛けトイレブラケットとの固定接続を実現することに便利である。
【0059】
トイレ嵌合部は上述した固定孔244の形式に限定されず、例えば、接続柱、クリップフック、クリップ孔等の構造を含んでもよい。
【0060】
1つの例示的な実施例では、図14及び図15に示すように、回避スロット242のスロット壁に更に、膨張ボルト5を回避するための回避孔245が設置される。
【0061】
膨張ボルト5が壁にねじ込まれると、その、ブラケット本体1のトイレ本体2に面する側に露出する部分(例えば、ナット、及びナットのねじ山に嵌合するスタッド)は、トイレ本体2の後部(即ちトイレ後部24)と干渉する可能性がある。このような情況を回避するために、上記の露出する部分(例えば、ナット、及びナットのねじ山に嵌合するスタッド)を回避できる回避孔245を回避スロット242のスロット壁に開け、それによってブラケット本体1はより十分に回避スロット242に入り、回避スロット242のスロット壁との密着が実現されることができる。
【0062】
1つの例示的な実施例では、図16に示すように、回避スロット242の深さbは20mm~30mmの範囲にある(例えば、20mm、22mm、24mm、26mm、28mm、30mm等である)。
【0063】
回避スロット242の深さはブラケット本体1の厚さに適合する必要があり、それによってブラケット本体1はできるだけ回避スロット242内に隠れることができ、そして壁体6及び回避スロット242のスロット壁に密着して確実な接続を実現することができる。
【0064】
ブラケット本体1が十分な強度を有する場合、回避スロット242の深さを上記の範囲に限定することで、回避スロット242が浅過ぎるためにブラケット本体1の隠れる部位が少な過ぎるということを回避でき、そして回避スロット242が深過ぎるためにトイレ本体2の強度が大き過ぎる影響を受けるということも回避できる。
【0065】
当然ながら、回避スロット242の深さbは上記の範囲に限定されず、実際の生産プロセスにおいて必要に応じて調整することができる。
【0066】
1つの例示的な実施例では、図14図15、及び図16に示すように、トイレ本体2の後部(即ちトイレ後部24)は部分的に厚くされて補強部241を形成し、トイレ嵌合部は補強部241に設置される。
【0067】
トイレ嵌合部を補強部241に設置することで、該部位の受力強度を高めることに有利であり、それによってトイレ本体2とブラケット本体1との接続信頼性が高められ、トイレ本体2が破断する等の事態が回避される。
【0068】
1つの例示的な実施例では、補強部241の厚さaは49mm~59mmの範囲にある(例えば、49mm、50mm、51mm、52mm、53mm、54mm、55mm、56mm、57mm、58mm、59mm等である)。
【0069】
補強部241の厚さaを上記の範囲に限定することで、補強部241の厚さが小さ過ぎるために補強の役割が限られるということを回避でき、そして補強部241の厚さが厚過ぎるためにトイレ本体2が重過ぎるということも回避できる。
【0070】
当然ながら、補強部241の厚さaは上記の範囲に限定されず、実際の生産プロセスにおいて必要に応じて調整することができる。
【0071】
1つの例では、図16に示すように、補強部241は補強後部2412及び補強前部2411を備え、補強後部2412は回避スロット242の上側に位置し、補強前部2411は回避スロット242の前側に位置し、補強前部2411の上部と補強後部2412とは一体に接続され、補強前部2411の下部と回避スロット242のスロット壁とは一体に接続され、トイレ嵌合部は補強前部2411の下部に設置される。
【0072】
そうすると、補強部241が十分な強度を有することが確保され、トイレ嵌合部が厚過ぎるために固定ボルトを取り付けにくいことも回避される。
【0073】
1つの例示的な実施例では、図1図14図16図17、及び図18に示すように、トイレ本体2に取付キャビティ22が設置され、壁掛けトイレシステムは更に汚物排出装置3を備える。
【0074】
図13に示すように、汚物排出装置3はトイレ本体2に接続され、且つ壁体汚物排出管4に連通する。汚物排出装置3は取付キャビティ22内に設置される回転汚物排出管31を備え、回転汚物排出管31の一端はトイレボウル21に連通し、且つトイレ本体2に対して初期位置と汚物排出位置との間で回転し、且つ、初期位置まで回転した時にトイレボウル21内に水たまりを形成させ、汚物排出位置まで回転した時にトイレボウル21内の汚物を壁体汚物排出管4に排出するように構成される。
【0075】
言い換えれば、壁掛けトイレシステムは、壁掛けトイレブラケット、壁体汚物排出管4、トイレ本体2、及び汚物排出装置3を備える。
【0076】
トイレ本体2の後部(即ちトイレ後部24)は壁掛けトイレブラケットに固定される。壁掛けトイレブラケットのブラケット本体1は壁体6の外部に設置され、且つ壁体6に固定接続される。壁体汚物排出管4は壁体6に埋め込まれる。汚物排出装置3はトイレ本体2に取り付けられ、且つ壁体汚物排出管4に連通し、これにより、トイレの壁掛け式の取り付けが実現される。壁体汚物排出管4は壁に入り、汚物を公共汚物排出通路に排出する。トイレ本体2の取付キャビティ22は汚物排出装置3等の構造の取り付けに用いられる。
【0077】
汚物排出装置3はトイレ本体2に接続され、且つ壁体汚物排出管4に連通し、トイレボウル21内の汚物を壁体汚物排出管4に排出ことに用いられ、汚物排出機能を実現する。図18に示すように、その汚物排出の原理は、待機状態(図19に示すように)では、回転汚物排出管31は初期位置に位置し、トイレボウル21内に水たまりが形成され、汚物排出が必要となった時は、回転汚物排出管31は下へ回転し、トイレボウル21及び回転汚物排出管31内の汚物は重力の作用によって下へ流れ、回転汚物排出管31を経由して壁体汚物排出管4に排出される。従って、本案は水の重力ポテンシャルエネルギー及び回転汚物排出管31の回転を利用して汚物排出機能を実現し、高圧水流を噴出することによって汚物を壁体汚物排出管4に流すという従来の案に比べて、本案は汚物排出プロセスにおける水洗のノイズを効果的に低減して、ユーザエクスペリエンスを高めることができ、そして従来の案における噴射口、タンク、増圧装置等の構造が省かれるため、製品コストを低減し、取り付けプロセスを簡略化することができる。
【0078】
また、汚物排出装置3を取付キャビティ22内に入れることができ、一方、トイレ本体2は壁に入る必要がなく、これは従来の壁掛けトイレの、水洗システムを偽壁内に埋蔵する必要がある案と異なるため、メンテナンス、清掃等の操作の際は偽壁を取り外す必要もなく、メンテナンス作業が比較的に便利である。
【0079】
タンクが省かれたため、壁掛けトイレシステムの重量とサイズが大幅に低減され、従って外部設置式の、サイズが比較的に小さい壁掛けトイレブラケットを使用してもトイレシステム全体を支持することができる。
【0080】
トイレ本体2はセラミック部品であってもよく、当然ながら、プラスチック部品、ステンレス部品、又は他の材質であってもよい。
【0081】
1つの例示的な実施例では、図17図18に示すように、トイレボウル21に第1汚物排出口23が設置され、回転汚物排出管31の一端は第1汚物排出口23に連通する。図18及び図19に示すように、汚物排出装置3は更に、少なくとも部分的に取付キャビティ22内に位置し、且つトイレ本体2に固定接続される汚物排出ボックス32を備える。汚物排出ボックス32には回転接続孔3211と第2汚物排出口3221とが設置される。汚物排出ボックス32内には回転接続孔3211に連通する汚物排出チャンバが設置され、回転汚物排出管31は少なくとも一部分が汚物排出チャンバ内に位置し、且つ回転接続孔3211の周りを回転し、第2汚物排出口3221は壁体汚物排出管4に連通する。
【0082】
汚物排出装置3は更に汚物排出ボックス32を備え、汚物排出ボックス32には回転接続孔3211が設置され、回転接続孔3211は回転汚物排出管31に回転接続されることに用いられる。回転汚物排出管31の本体は汚物排出チャンバ内に位置し、且つ汚物排出チャンバ内において上から下へ回転することができる。汚物排出の時、トイレボウル21内の汚物は回転汚物排出管31に入り、回転汚物排出管31が下へ回転するのにつれて重力によって回転汚物排出管31から排出され、第2汚物排出口3221を経由して壁体汚物排出管4の中に排出される。
【0083】
本案では汚物排出ボックス32によって汚物排出チャンバが提供され、汚物が取付キャビティ22に接触することが回避され、ひいては、取付キャビティ22において汚物漏れが発生することを防止でき、そして取付キャビティ22内において他の構造、例えば、給水バルブを取り付けることに便利である。
【0084】
1つの例示的な実施例では、図19に示すように、汚物排出装置3は更に駆動装置33を備え、駆動装置33は回転汚物排出管31に接続され、回転汚物排出管31の回転を駆動するように構成される。
【0085】
駆動装置33(例えば、モーター)の設置によって、回転汚物排出管31の自動回転が実現される。そうすると、汚物排出が必要な時、駆動装置33は回転汚物排出管31が汚物排出位置まで回転するように駆動して、汚物排出プロセスを実現することができ、汚物排出が終了した後、駆動装置33は回転汚物排出管31が汚物排出位置から初期位置まで逆回転するように駆動して、トイレボウル21内に水たまりが形成されるようにすることができる。
【0086】
図19に示すように、汚物排出ボックス32には接続孔が設置されてもよい。回転汚物排出管31には接続部が設置されてもよい。駆動装置33は接続孔を介して接続部に接続され、それによって回転汚物排出管31の回転を駆動する。
【0087】
本開示の1つの実施例では、ブラケット本体1は、第1縦方向サポートアーム13と第2縦方向サポートアーム14と第1横方向サポートアーム11と第2横方向サポートアーム12とを備える。ブラケット本体1は炭素鋼部材であり、例えば、Q235炭素鋼である。ブラケット本体1は4つのM12膨張ボルト5によって壁体6に固定接続され、且つ2つの固定ボルト7によってトイレ本体2に固定接続される。トイレ本体2には補強部241が設置される。
【0088】
受力分析テストの結果、ブラケット本体1の最大位置強度は203.65MPaであり、該強度はQ235炭素鋼の降伏強度よりも低く、設計要求に合致する。
【0089】
M12膨張ボルト5は最大7400Nの剪断力に耐えることができる。受力分析テストの結果、M12膨張ボルト5の受ける総剪断力は4000Nである。4本のM12膨張ボルト5でブラケット本体を固定するため、1本のM12膨張ボルトの受ける剪断力は1000Nであり、強度は設計要求に合致する。従って、本開示の実施例による壁掛けトイレブラケット及び壁掛けトイレシステムは、壁体の外側に安定して取り付けて、ユーザに使用させることができる。
【0090】
尚、本開示の実施例の記載では、記載「上」、「下」、「一側」、「他側」、「一端」、「他端」、「辺」、「相対的」、「四角」、「周辺」、「「口」字の構造」等に示される方位又は位置関係は、図面に示される方位又は位置関係に基づくものであり、それは本開示の実施例を説明しそしてその説明を簡略化するためのものに過ぎず、指示される構造が特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作されることを明示又は暗示するものではなく、従って本開示に対する制限と理解されるべきではない。
【0091】
本開示の実施例の記載では、他に明確な規定、限定がない限り、「接続」、「直接接続」、「間接接続」、「固定接続」、「取り付け」、「組み立て」という用語は広い意味で理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよく、取り外し可能な接続であってもよく、又は一体的な接続であってもよく、「取り付け」、「接続」、「固定接続」という用語は、直接接続であってもよく、中間媒体を介した間接接続であってもよく、2つの要素の内部の連通であってもよい。当業者にとって、状況によって上記用語の本開示の実施例における意味を理解することができる。
【0092】
本開示の実施例に開示される実施形態は以上の通りであるが、その記載内容は本開示を理解するために採用される実施形態に過ぎず、本開示を限定するためのものではない。当業者は本開示に開示される精神と範囲を離脱せずに、実施の形式及び詳細において修正と変更を行うことができるが、本開示の特許保護範囲は、特許請求の範囲に記載の範囲に準じる。
【0093】
図面における各番号に対応する部品は以下である。
【符号の説明】
【0094】
1…ブラケット本体、11…第1横方向サポートアーム、12…第2横方向サポートアーム、13…第1縦方向サポートアーム、14…第2縦方向サポートアーム、16…第1接続孔、17…第2接続孔、
2…トイレ本体、21…トイレボウル、22…取付キャビティ、23…第1汚物排出口、24…トイレ後部、241…補強部、2411…補強前部、2412…補強後部、242…回避スロット、244…固定孔、245…回避孔、
3…汚物排出装置、31…回転汚物排出管、32…汚物排出ボックス、3211…回転接続孔、3221…第2汚物排出口、33…駆動装置、
4…壁体汚物排出管、
5…膨張ボルト、
6…壁体、
7…固定ボルト。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
【手続補正書】
【提出日】2024-07-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁掛けトイレブラケットであって、
ブラケット本体を備え、前記ブラケット本体に壁体接続部とトイレ接続部とが設置され、前記壁体接続部は壁体に接続されるように構成され、これにより前記ブラケット本体は前記壁体の外部に設置され且つ前記壁体に固定され、前記トイレ接続部はトイレ本体に接続されるように構成され、これにより前記トイレ本体は前記ブラケット本体に固定され、前記ブラケット本体は、前記壁体における前記ブラケット本体の投影が、前記壁体における前記トイレ本体の投影の範囲内に位置するように設置される、壁掛けトイレブラケット。
【請求項2】
前記ブラケット本体は、第1縦方向サポートアームと第2縦方向サポートアームと第1横方向サポートアームとを備え、
前記第2縦方向サポートアームは前記第1縦方向サポートアームと対向して設置され、前記壁体接続部は前記第1縦方向サポートアーム及び前記第2縦方向サポートアームに設置され、
前記第1横方向サポートアームは、前記第1縦方向サポートアームと前記第2縦方向サポートアームとの間に位置し、且つ前記第1縦方向サポートアーム及び前記第2縦方向サポートアームに固定接続され、前記トイレ接続部は前記第1横方向サポートアームに設置される、請求項1に記載の壁掛けトイレブラケット。
【請求項3】
前記ブラケット本体は更に第2横方向サポートアームを備え、
前記第2横方向サポートアームは、前記第1縦方向サポートアームと前記第2縦方向サポートアームとの間に位置し、且つ前記第1縦方向サポートアーム及び前記第2縦方向サポートアームに固定接続され、そして前記第2横方向サポートアームは前記第1横方向サポートアームの下側に位置し、且つ前記第1横方向サポートアームに平行である、請求項2に記載の壁掛けトイレブラケット。
【請求項4】
前記第1縦方向サポートアームと前記第2縦方向サポートアームとは互いに反対方向に傾斜して設置され、且つ上から下に向かう方向に沿って、前記第1縦方向サポートアームと前記第2縦方向サポートアームとの間隔はますます小さくなり、それによって前記ブラケット本体の輪郭形状は前記トイレ本体の後部の形状に適合する、請求項2に記載の壁掛けトイレブラケット。
【請求項5】
前記第1縦方向サポートアームの上端及び前記第2縦方向サポートアームの上端はいずれも前記第1横方向サポートアームから突出し、
前記壁体接続部は前記第1縦方向サポートアームの両端及び前記第2縦方向サポートアームの両端に設置される、請求項2に記載の壁掛けトイレブラケット。
【請求項6】
前記壁体接続部は少なくとも4つの第1接続孔を備え、そのうちの4つの前記第1接続孔は前記ブラケット本体の高さ方向及び幅方向の端部に設置され、
前記トイレ接続部は少なくとも2つの第2接続孔を備え、そのうちの2つの前記第2接続孔は前記ブラケット本体の幅方向に沿って間隔をおいて設置される、請求項に記載の壁掛けトイレブラケット。
【請求項7】
前記ブラケット本体は炭素鋼部材である、請求項に記載の壁掛けトイレブラケット。
【請求項8】
壁掛けトイレシステムであって、壁掛けトイレブラケットとトイレ本体と壁体汚物排出管とを備え、
前記壁掛けトイレブラケットは請求項1~7のいずれか1項に記載の壁掛けトイレブラケットであり、
前記トイレ本体は前記壁掛けトイレブラケットに固定され、前記トイレ本体にトイレボウルが設置され、
前記壁体汚物排出管は前記トイレボウルに連通できるように構成される、壁掛けトイレシステム。
【請求項9】
前記トイレ本体の後部に、前記ブラケット本体の少なくとも一部分を回避するための回避スロットが設置され、
前記回避スロットのスロット壁に、前記トイレ接続部に接続されるためのトイレ嵌合部が設置され、
前記トイレ本体の後部は部分的に厚くされて補強部を形成し、前記トイレ嵌合部は前記補強部に設置される、請求項8に記載の壁掛けトイレシステム。
【請求項10】
前記回避スロットの深さは20mm~30mmの範囲にあり、
前記補強部の厚さは49mm~59mmの範囲にある、請求項9に記載の壁掛けトイレシステム。
【請求項11】
前記壁体接続部はM12膨張ボルトによって壁体に固定接続されるように構成される、請求項に記載の壁掛けトイレシステム。
【請求項12】
前記トイレ本体に取付キャビティが設置され、前記壁掛けトイレシステムは更に汚物排出装置を備え、
前記汚物排出装置は前記トイレ本体に接続され、且つ前記壁体汚物排出管に連通し、前記取付キャビティ内に設置される回転汚物排出管を備え、前記回転汚物排出管の一端は前記トイレボウルに連通し、且つ前記トイレ本体に対して初期位置と汚物排出位置との間で回転し、且つ前記初期位置まで回転した時に前記トイレボウル内に水たまりを形成させ、前記汚物排出位置まで回転した時に前記トイレボウル内の汚物を前記壁体汚物排出管に排出するように構成される、請求項に記載の壁掛けトイレシステム。
【請求項13】
前記トイレボウルに第1汚物排出口が設置され、前記回転汚物排出管の一端は前記第1汚物排出口に連通し、前記汚物排出装置は更に汚物排出ボックスを備え、
前記汚物排出ボックスは少なくとも部分的に前記取付キャビティ内に位置し、且つ前記トイレ本体に固定接続され、前記汚物排出ボックスには回転接続孔と第2汚物排出口とが設置され、前記汚物排出ボックス内には前記回転接続孔に連通する汚物排出チャンバが設置され、前記回転汚物排出管は少なくとも一部分が前記汚物排出チャンバ内に位置し、且つ前記回転接続孔の周りを回転し、前記第2汚物排出口は前記壁体汚物排出管に連通する、請求項12に記載の壁掛けトイレシステム。
【国際調査報告】