(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-17
(54)【発明の名称】自動清掃装置およびシステム
(51)【国際特許分類】
A47L 9/28 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
A47L9/28 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024541055
(86)(22)【出願日】2022-06-14
(85)【翻訳文提出日】2024-07-08
(86)【国際出願番号】 CN2022098738
(87)【国際公開番号】W WO2023134112
(87)【国際公開日】2023-07-20
(31)【優先権主張番号】202210028896.9
(32)【優先日】2022-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522152360
【氏名又は名称】北京石頭世紀科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Roborock Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 1001, Floor 10, Building 3, Yard 17, Anju Road, Changping District, Beijing,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100224616
【氏名又は名称】吉村 志聡
(72)【発明者】
【氏名】李 海賓
(72)【発明者】
【氏名】張 智斌
【テーマコード(参考)】
3B057
【Fターム(参考)】
3B057DE01
(57)【要約】
本開示は、集塵機能を有する自動清掃装置およびシステムを開示する。自動清掃装置は、収容キャビティを含み、操作面で自動に移動するように構成された移動プラットフォームと、ダストボックスおよびメインブラシモジュールを含み、前記ダストボックスが前記収容キャビティに着脱可能に組み立てられた清掃モジュールと、を備え、前記ダストボックスは第1空気入口および第2空気入口を含み、前記第1空気入口と前記第2空気入口とはそれぞれ前記ダストボックスの第1側壁と第2側壁とに位置し、前記第1空気入口と前記第2空気入口とは、集塵過程において異なる方向の吸入気流を提供するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集塵機能を有する自動清掃装置であって、
収容キャビティを含み、操作面で自動に移動するように構成された移動プラットフォームと、
ダストボックスおよびメインブラシモジュールを含み、前記ダストボックスが前記収容キャビティに着脱可能に組み立てられた清掃モジュールと、
を備え、
前記ダストボックスは第1空気入口および第2空気入口を含み、前記第1空気入口と前記第2空気入口とはそれぞれ前記ダストボックスの第1側壁と第2側壁とに位置し、前記第1空気入口と前記第2空気入口とは、集塵過程において異なる方向の吸入気流を提供するように構成される、ことを特徴とする、
自動清掃装置。
【請求項2】
前記第1空気入口と前記第2空気入口とはそれぞれ前記第1側壁と第2側壁との非対称位置にある、ことを特徴とする、
請求項1に記載の自動清掃装置。
【請求項3】
前記第2空気入口は、前記第2側壁の下縁に隣接する位置に設けられ、前記第2空気入口の下縁は前記第1空気入口の下縁よりも低い、ことを特徴とする、
請求項2に記載の自動清掃装置。
【請求項4】
前記第2空気入口は前記ダストボックスの後側壁に隣接して設けられ、前記第1空気入口は前記ダストボックスの前側壁に隣接して設けられる、ことを特徴とする、
請求項2に記載の自動清掃装置。
【請求項5】
前記第1空気入口は実質的に第1回転軸の周りに回転し、前記第2空気入口は実質的に第2回転軸の周りに回転し、前記第1回転軸は前記第2回転軸に対して実質的に垂直である、ことを特徴とする、
請求項2に記載の自動清掃装置。
【請求項6】
前記第1空気入口と前記第2空気入口との形状は、矩形と、方形と、円形と、楕円形と、細長い形状とのうちの少なくとも1つまたはそれらの組み合わせである、ことを特徴とする、
請求項3~5のいずれか1項に記載の自動清掃装置。
【請求項7】
前記第1空気入口は矩形構造であり、前記第1空気入口の長辺は縦方向に沿って設けられ、前記第2空気入口は矩形構造であり、前記第2空気入口の長辺は横方向に沿って設けられる、ことを特徴とする、
請求項6に記載の自動清掃装置。
【請求項8】
前記ダストボックスは第1開口と第2開口とをさらに含み、前記第1開口は、吸塵時の塵入口及び集塵時の塵出口として機能するように構成され、前記第1開口と前記第2開口とは、実質的に前記自動清掃装置の前後方向の中心軸線に位置する、ことを特徴とする、
請求項1に記載の自動清掃装置。
【請求項9】
前記収容キャビティは、前記自動清掃装置の前進方向に前後隣接して順次配置された第1キャビティと第2キャビティとを含み、前記第1キャビティの前側壁の底部に吸塵口が設けられ、前記第1キャビティと第2キャビティとの接続箇所の後側壁に空気出口が設けられ、前記吸塵口と、前記空気出口と、前記第1開口と、前記第2開口とは、いずれも、実質的に前記自動清掃装置の前後方向の中心軸線に位置する、ことを特徴とする、
請求項8に記載の自動清掃装置。
【請求項10】
前記第2キャビティの下方空間にファンが設けられ、前記ファンと、前記メインブラシモジュールと、前記吸塵口と、前記空気出口と、前記第1開口と、前記第2開口とは、いずれも、実質的に前記自動清掃装置の前後方向の中心軸線に位置する、ことを特徴とする、
請求項9に記載の自動清掃装置。
【請求項11】
前記移動プラットフォームは、位置決定装置および前記位置決定装置の上方を覆って設けられたカバーをさらに含み、前記位置決定装置と、前記カバーと、前記メインブラシモジュールと、前記吸塵口と、前記空気出口と、前記第1開口と、前記第2開口とは、いずれも、実質的に前記自動清掃装置の前後方向の中心軸線に位置する、ことを特徴とする、
請求項10に記載の自動清掃装置。
【請求項12】
前記異なる方向の吸入気流は、前記移動プラットフォームの頂端隙間から進入する気流と、前記メインブラシモジュールの隙間から進入する気流と、前記移動プラットフォームの後側壁から進入する気流との少なくとも1つから発生される、ことを特徴とする、
請求項11に記載の自動清掃装置。
【請求項13】
前記移動プラットフォームの頂端隙間から進入する気流は、前記カバーと前記移動プラットフォームの頂面との間の隙間、および前記カバーと前記位置決定装置との間の隙間から進入する気流を含む、ことを特徴とする、
請求項12に記載の自動清掃装置。
【請求項14】
集塵ステーションと請求項1~13のいずれか1項に記載の自動清掃装置とを備え、前記集塵ステーションは集塵ポートを有し、前記集塵ポートは前記メインブラシモジュールのポートに合わされて集塵する、ことを特徴とする、
自動清掃システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2022年1月11日に出願された中国特許出願第202210028896.9号に基づいて優先権を主張し、上記中国特許出願のすべての開示内容は、参照により本出願の一部としてここに組み込まれる。
【0002】
本開示は、清掃ロボットの技術分野に関し、具体的には、自動清掃装置およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
現代生活において、清掃ロボットはますます普及し、家庭生活に利便性をもたらし、清掃ロボットには、掃除ロボット、モップ掛けロボットおよび掃除・モップ掛け一体化ロボットなどがある。既存の技術において、一部の清掃ロボットに自動充電、自動集塵、昇降振動などの構造や機能を追加し、清掃ロボットをより知能化した。しかし、同時に、自動集塵が可能な清掃ロボットでは、ファンの風力不足、集塵のための風量の供給不足または不円滑により、ダストボックス内の塵埃がきれいに除去されないことが多い。
【0004】
なお、上述した背景技術部分に開示された情報は、本開示の背景の理解を深めるためにのみ使用されるものであるため、当業者には公知の先行技術に該当しない情報が含まれる場合があることに留意されたい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の具体的な実施形態によれば、本開示は、集塵機能を有する自動清掃装置を提供し、当該自動清掃装置は、収容キャビティを含み、操作面で自動に移動するように構成された移動プラットフォームと、ダストボックスおよびメインブラシモジュールを含み、前記ダストボックスが前記収容キャビティに着脱可能に組み立てられた清掃モジュールと、を備え、前記ダストボックスは第1空気入口および第2空気入口を含み、前記第1空気入口と前記第2空気入口とはそれぞれ前記ダストボックスの第1側壁と第2側壁とに位置し、前記第1空気入口と前記第2空気入口とは、集塵過程において異なる方向の吸入気流を提供するように構成される。
【0006】
いくつかの実施例では、前記第1空気入口と前記第2空気入口とはそれぞれ前記第1側壁と第2側壁との非対称位置にある。
【0007】
いくつかの実施例では、前記第2空気入口は、前記第2側壁の下縁に隣接する位置に設けられ、前記第2空気入口の下縁は前記第1空気入口の下縁よりも低い。
【0008】
いくつかの実施例では、前記第2空気入口は前記ダストボックスの後側壁に隣接して設けられ、前記第1空気入口は前記ダストボックスの前側壁に隣接して設けられる。
【0009】
いくつかの実施例では、前記第1空気入口は実質的に第1回転軸の周りに回転し、前記第2空気入口は実質的に第2回転軸の周りに回転し、前記第1回転軸は前記第2回転軸に対して実質的に垂直である。
【0010】
いくつかの実施例では、前記第1空気入口と前記第2空気入口との形状は、矩形と、方形と、円形と、楕円形と、細長い形状とのうちの少なくとも1つまたはそれらの組み合わせである。
【0011】
いくつかの実施例では、前記第1空気入口は矩形構造であり、前記第1空気入口の長辺は縦方向に沿って設けられ、前記第2空気入口は矩形構造であり、前記第2空気入口の長辺は横方向に沿って設けられる。
【0012】
いくつかの実施例では、前記ダストボックスは第1開口と第2開口とをさらに含み、前記第1開口は、吸塵時の塵入口及び集塵時の塵出口として機能するように構成され、前記第1開口と前記第2開口とは、実質的に前記自動清掃装置の前後方向の中心軸線に位置する。
【0013】
いくつかの実施例では、前記収容キャビティは、前記自動清掃装置の前進方向上に前後隣接して順次配置された第1キャビティと第2キャビティとを含み、前記第1キャビティの前側壁底部に吸塵口が設けられ、前記第1キャビティと第2キャビティとの接続箇所の後側壁に空気出口が設けられ、前記吸塵口と、前記空気出口と、前記第1開口と、前記第2開口とはいずれも、実質的に前記自動清掃装置の前後方向の中心軸線に位置する。
【0014】
いくつかの実施例では、前記第2キャビティの下方空間にファンが設けられ、前記ファンと、前記メインブラシモジュールと、前記吸塵口と、前記空気出口と、前記第1開口と、前記第2開口とはいずれも、実質的に前記自動清掃装置の前後方向の中心軸線に位置する。
【0015】
いくつかの実施例では、前記移動プラットフォームは、位置決定装置および前記位置決定装置の上方を覆って設けられたカバーを含み、前記位置決定装置と、前記カバーと、前記メインブラシモジュールと、前記吸塵口と、前記空気出口と、前記第1開口と、前記第2開口とはいずれも、実質的に前記自動清掃装置の前後方向の中心軸線に位置する。
【0016】
いくつかの実施例では、前記異なる方向の吸入気流は、前記移動プラットフォームの頂端隙間から進入する気流と、前記メインブラシモジュールの隙間から進入する気流と、前記移動プラットフォームの後側壁から進入する気流との少なくとも1つから発生される。
【0017】
いくつかの実施例では、前記移動プラットフォームの頂端隙間から進入する気流は、前記カバーと前記移動プラットフォームの頂面との間の隙間、および前記カバーと前記位置決定装置との間の隙間から進入する気流を含む。
【0018】
本開示の具体的な実施形態によれば、本開示は、集塵ステーションと、上記のいずれか1項に記載の自動清掃装置とを備え、前記集塵ステーションは集塵ポートを有し、前記集塵ポートは前記メインブラシモジュールのポートに合わされて集塵する、自動清掃システムを提供する。
【発明の効果】
【0019】
関連技術に比べて、本開示の実施例は以下のような技術的効果を有する。
【0020】
本開示は自動清掃装置およびシステムを提供し、この自動清掃装置は自動集塵機能を有し、自動清掃装置のダストボックスに2つのダンパーを非対称に設けることで、ダストボックスに進入した気流が対流を形成し、ダストボックス内に渦流旋風が形成され、ダストボックス中のゴミを集塵ステーション内に吸い込むことができ、さらに、メインブラシモジュールと、吸塵口と、空気出口と、第1開口と、第2開口とを、実質的に自動清掃装置の前後方向の中心軸線に位置させることにより、吸塵時にダストボックスを流れる気流の速度をさらに高め、吸塵効率を向上させることができるとともに、集塵時にダストボックス中のゴミを集塵ステーション内により容易に吸い込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本開示のいくつかの実施例の自動清掃装置の斜視図
【
図2】本開示のいくつかの実施例の自動清掃装置の底部構造の概略図
【
図3a】本開示のいくつかの実施例の自動清掃装置の収容キャビティの斜視図
【
図3b】本開示のいくつかの実施例の自動清掃装置の収容キャビティの空気出口の概略構造図
【
図4】本開示のいくつかの実施例のダストボックスの立体図
【
図5】本開示のいくつかの実施例のダストボックスの斜視図である。
【
図6a】本開示のいくつかの実施例のトップカバーの構造レイアウトの概略図
【
図6b】本開示のいくつかの実施例のトップカバーの構造レイアウトの概略図
【
図6c】本開示のいくつかの実施例のトップカバーの構造レイアウトの概略図
【
図6d】本開示のいくつかの実施例のトップカバーの構造レイアウトの概略図
【
図6e】本開示のいくつかの実施例のトップカバーの構造レイアウトの概略図
【
図6f】本開示のいくつかの実施例のトップカバーの構造レイアウトの概略図
【
図6g】本開示のいくつかの実施例のトップカバーの構造レイアウトの概略図
【
図6h】本開示のいくつかの実施例のトップカバーの構造レイアウトの概略図
【
図7】本開示のいくつかの実施例の第1ロッキング部材の拡大概略図
【
図8】本開示のいくつかの実施例の第1ロック部材の拡大概略図
【
図9a】本開示のいくつかの実施例の第2ロッキング部材の拡大概略図
【
図9b】本開示のいくつかの実施例の第2ロッキング部材の全体概略構造図
【
図9c】本開示のいくつかの実施例の第2グロメット部材の拡大概略図
【
図10】本開示のいくつかの実施例の第2ロック部材の拡大概略図
【
図11】本開示のいくつかの実施例のダストボックスフィルタの外側視角の立体構造図
【
図12】本開示のいくつかの実施例のダストボックスフィルタの内側視角の立体構造図
【
図13a】本開示のいくつかの実施例のダストボックスフィルタの内側正面構造図
【
図13b】本開示のいくつかの実施例のダストボックスフィルタの内側視角の立体構造図
【
図14】本開示のいくつかの実施例のダストボックスとフィルタとの組立構造の概略図
【
図15】本開示のいくつかの実施例のダストボックスとフィルタとの組立構造および拡大概略図
【
図16】本開示のいくつかの実施例のカバー吸気構造の概略図
【
図17】本開示のいくつかの実施例のベース吸気構造の概略図
【
図18a】本開示のいくつかの実施例の内部気流構造の概略図
【
図18b】本開示のいくつかの実施例の排気口吸気構造の概略図
【
図19】本開示のいくつかの実施例のダクト構造の拡大概略図
【
図20】本開示のいくつかの実施例の収容キャビティの概略構造図
【
図21】本開示のいくつかの実施例のダストボックスの概略構造図
【
図22】本開示のいくつかの実施例の自動清掃装置の軸線BB対称構造図
【
図23】本開示のいくつかの実施例の集塵ステーションの概略構造図
【
図24】本開示のいくつかの実施例の自動清掃システムの概略構造図
【
図25】本開示のいくつかの実施例の位置決定要素の全体構造図
【
図26】本開示のいくつかの実施例の位置決定要素の拡大構造図
【
図27】本開示のいくつかの実施例のモジュールブラケットの構造図
【
図28】本開示のいくつかの実施例のカバーの構造図
【
図29】本開示のいくつかの実施例のカバーの部分断面構造図
【
図30】本開示のいくつかの実施例の環状遮蔽部材の構造図
【
図31】本開示のいくつかの実施例の環状遮蔽部材の局部拡大構造図
【
図32】
図1に示す自動清掃装置中の移動プラットフォーム本体の概略上面図
【
図33】
図1に示す自動清掃装置における前記移動プラットフォーム本体上部に組み込まれたプラットフォームカバーの概略底面図
【
図34】
図1に示す自動清掃装置における前記移動プラットフォーム本体上に組み込まれたプラットフォームベースプレートの概略上面図
【
図35】本開示のいくつかの実施例の遮水ブラケットの概略構造図
【
図36】本開示のいくつかの実施例の位置決定装置の概略構造図
【
図37】
図36に示す位置決定装置と移動プラットフォームとの組立構造の概略図
【
図40】本開示のいくつかの実施例における移動プラットフォームと、位置決定装置と、トリガアセンブリとの組立構造の概略図
【
図41】
図40に示す組立構造におけるトリガアセンブリの拡大概略図
【
図43】本開示のいくつかの実施例の自動清掃装置のボタンアセンブリ組立構造の概略図
【
図44】本開示のいくつかの実施例の自動清掃装置のボタンブラケットの上側視角の概略図
【
図45】本開示のいくつかの実施例の自動清掃装置のボタンブラケットの下側視角の概略図
【
図46】本開示のいくつかの実施例の自動清掃装置のボタンキャップの上側視角の概略図
【
図47】本開示のいくつかの実施例の自動清掃装置のボタンキャップの下側視角の概略図
【
図48】本開示のいくつかの実施例の自動清掃装置のボタンアセンブリ組立構造の概略断面構造図
【
図49】本開示のいくつかの実施例の自動清掃装置のカバーの概略構造図
【
図50】本開示のいくつかの実施例の
図49のカバーの部分Dの底面図の拡大図
【発明を実施するための形態】
【0022】
ここでの添付図面は、本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本開示に適合する実施例を示し、明細書とともに本開示の原理を解釈するために使用される。明らかに、以下の説明における添付図面は、本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの添付図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0023】
本開示の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、以下、添付図面を参照して本開示をより詳細に説明するが、明らかに、説明される実施例は、本開示の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本開示の実施例に基づいて、当業者は創造的な労働をすることなく得られた他の実施例は、すべて本開示の保護範囲に含まれる。
【0024】
本開示の実施例で使用される用語は特定の実施例を説明する目的でのみ使用され、本開示を限定することを意図するものではない。本開示の実施例および添付の特許請求の範囲において使用される「1つ」、「前記」および「該」という単数形は、多数形を包含することも意図され、文脈により明確にそうでないことが示されない限り、「複数」は一般に少なくとも2つを含む。
【0025】
なお、本明細書で使用される「および/または」という用語は、関連対象の関連関係の説明に過ぎず、3つの関係があり、例えば、Aおよび/またはBは、Aが単独に存在し、AとBが同時に存在し、Bが単独に存在する可能性がある。また、本明細書における「/」は、一般に前後の関連対象が「または」の関係にあることを示す。
【0026】
なお、本開示の実施例では、説明のために第1、第2、第3などの用語が使用されることがあるが、これらの用語に限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は区別するためにのみ使用される。例えば、本開示の実施例の範囲から逸脱しない限り、第1は第2とも呼ばれてもよく、同様に、第2は第1とも呼ばれてもよい。
【0027】
なお、「含む」、「備える」という用語または他の任意の変形は非排他的な包含をカバーすることを意図し、一連の要素を含む製品または装置はそれらの要素を含むだけでなく、明確に列挙された他の要素、またはこれらの製品または装置に固有の要素も含むことに留意されたい。さらに限定しない限り、「・・・を含む」という表現で定義される要素は、前記要素を含む製品または装置における他の同一要素の存在を排除するものではない。
【0028】
以下、添付図面を参照しながら本開示の選択可能な実施例を詳細に説明する。
【0029】
図1および
図2は、例示的な実施例による自動清掃装置の概略構造図であり、
図1および
図2に示すように、自動清掃装置は、真空掃除ロボット、モップ掛け/ブラシ掛けロボット、窓登りロボットなどであってもよく、該自動清掃装置は、移動プラットフォーム100、感知システム120、制御システム130、駆動システム140、清掃モジュール150、エネルギーシステム160、およびマンマシンインタラクティブシステム170から構成される。
【0030】
移動プラットフォーム100は、操作面で目標方向に自動的に移動するように構成される。前記操作面は、自動清掃装置によって清掃される表面であってもよい。いくつかの実施例では、自動清掃装置はモップ掛けロボットであってもよく、この場合、自動清掃装置が床面上で作業し、前記床面は前記操作面である。または、自動清掃装置は窓清掃ロボットであってもよく、この場合、自動清掃装置は建物のガラス外面で作業し、前記ガラスは前記操作面である。または、自動清掃装置はパイプ清掃ロボットであってもよく、この場合、自動清掃装置はパイプの内面で作業し、前記パイプ内面は前記操作面である。純粋に例示の目的で、本開示ではモップ掛けロボットを例にして説明する。
【0031】
いくつかの実施例では、移動プラットフォーム100は自律型移動プラットフォームであってもよく、非自律型移動プラットフォームであってもよい。前記自律型移動プラットフォームとは、移動プラットフォーム100自体が予期しない環境入力に応じて操作決定を自動的かつ適応的に行うことができることを意味し、前記非自律型移動プラットフォーム自体は予期しない環境入力に応じて操作決定を適応的に行うことができないが、所定の手順または一定の論理に従って動作することができる。これに対応して、移動プラットフォーム100が自律型移動プラットフォームである場合、前記目標方向は自動清掃装置によって自律的に決定されてもよく、移動プラットフォーム100が非自律型移動プラットフォームである場合、前記目標方向はシステムまたは手動で設定されてもよい。前記移動プラットフォーム100が自律型移動プラットフォームである場合、前記移動プラットフォーム100は前方部分111および後方部分110から構成される。
【0032】
感知システム120は、移動プラットフォーム100の上方に位置する位置決定装置121、移動プラットフォーム100の前方部分111に位置する緩衝器122、移動プラットフォーム底部に位置する崖センサ123および超音波センサ(図示せず)、赤外線センサ(図示せず)、磁力計(図示せず)、加速度計(図示せず)、ジャイロスコープ(図示せず)、走行距離計(図示せず)などのセンシング装置を含み、制御システム130に機器の様々な位置情報や移動状態情報を提供する。
【0033】
自動清掃装置の挙動をより明確に説明するために、以下の方向が定義されており、すなわち、自動清掃装置は、移動プラットフォーム100によって定義される横方向軸Y、前後軸X、および中心垂直軸Zという互いに垂直な3つの軸に対する移動の様々な組み合わせによって床面上で移動することができる。前後軸Xに沿った前方駆動方向は「前方」と表記され、前後軸Xに沿った後方駆動方向が「後方」と表記される。横方向軸Yは実質的に駆動輪アセンブリ141の中心点によって定義される軸中心に沿って自動清掃装置の右輪と左輪との間で延伸する。ここで、自動清掃装置はY軸の周りに回転することができる。自動清掃装置の前方部分が上方に傾斜し、後方部分が下方に傾斜する場合は「ピッチアップ」とし、自動清掃装置の前方部分が下方に傾斜し、後方部分が上方に傾斜する場合は「ピッチダウン」とする。さらに、自動清掃装置はZ軸の周りに回転することができる。自動清掃装置の前方において、自動清掃装置がX軸の右側に傾斜する場合は「右旋回」とし、自動清掃装置がX軸の左側に傾斜する場合は「左旋回」とする。
【0034】
図2に示すように、移動プラットフォーム100の底部、駆動輪アセンブリ141の前方および後方に崖センサ123が設けられ、該崖センサは、自動清掃装置が後退する際に落下するのを防止し、自動清掃装置の損傷を防止することができる。上記「前方」とは、自動清掃装置の進行方向とおなじ側を指し、上記「後方」とは自動清掃装置の進行方向とは反対する側を指す。
【0035】
位置決定装置121の具体的な種類としては、カメラ、レーザ測距装置(LDS)などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0036】
感知システム120中の各アセンブリは、独立して動作してもよく、より正確な目的および機能を実現するために協働して動作してもよい。崖センサ123と超音波センサとによって清掃すべき表面を識別し、表面材質、清浄度などを含む清掃すべき表面の物理的特性を決定し、カメラ、レーザ測距装置などと組み合わせてより正確に判定することができる。
【0037】
例えば、超音波センサを用いて清掃すべき表面がカーペットであるかどうかを判定し、超音波センサによって清掃すべき表面がカーペット材質であると判定された場合、制御システム130は自動清掃装置を制御してカーペットモードの清掃を実施するようにしてもよい。
【0038】
移動プラットフォーム100の前方部分111に緩衝器122が設けられ、清掃過程中に駆動輪アセンブリ141が自動清掃装置を推進して床面上を走行させるとき、緩衝器122は、センサシステム、例えば赤外線センサを介して自動清掃装置の走行経路中の1つまたは複数のイベント(または対象)を検出し、自動清掃装置は、緩衝器122によって検出されたイベント(または対象)、例えば障碍物、壁に従って、自動清掃装置が前記イベント(または対象)に応答して、例えば障碍物から離れるように駆動輪アセンブリ141を制御してもよい。
【0039】
制御システム130は、移動プラットフォーム100内の回路基板上に設けられ、ハードディスク、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリなどの非一時的メモリと通信する中央処理ユニット、アプリケーションプロセッサなどの演算プロセッサを含み、アプリケーションプロセッサは、感知システム120からの前記複数のセンサによって感知された環境情報、位置決定装置からフィードバックされた障碍物情報などを受信し、位置決定アルゴリズム、例えばSLAMを利用して自動清掃装置が設置される環境におけるインスタントマップを描画し、前記環境情報と環境地図とに基づいて走行経路を自律的に決定し、その後前記自律的に決定された走行経路に従って駆動システム140の前進、後退および/または操舵などの操作を制御する。さらに、制御システム130は、前記環境情報と環境地図とに基づいて清掃モジュール150を作動させて清掃操作を実施するかどうかを決定することができる。
【0040】
具体的には、制御システム130は、緩衝器122、崖センサ123と超音波センサ、赤外線センサ、磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、走行距離計などのセンシング装置からフィードバックされた距離情報、速度情報を組み合わせて掃除機の現在作業状態、敷居超え、カーペット乗り、崖に位置し、上方または下方が引っ掛かれ、ダストボックス満杯、持ち上げられなどを総合的に判定し、異なる状況に応じて具体的な次の動作戦略を与え、自動清掃装置の作業が所有者の要求をより満たし、より良好なユーザ使い心地を得る。さらに、制御システムは、SLAMによって描画されたインスタントマップ情報に従って最も効率的かつ合理的な清掃経路と清掃方法とを計画することができるため、自動清掃装置の清掃効率を大幅に向上させることができる。
【0041】
駆動システム140は、x、yおよびθ成分などの具体的な距離及び角度情報に基づいて、駆動命令を実行し、自動清掃装置を操作して床面を横切るように走行させることができる。
図2に示すように、駆動システム140は、駆動輪アセンブリ141を含み、駆動システム140は左輪と右輪とを同時に制御することができ、機器動作をより正確に制御するために、駆動システム140はそれぞれ左駆動輪アセンブリ及び右駆動輪アセンブリから構成されることが好ましい。左、右駆動輪アセンブリは移動プラットフォーム100によって定義される横軸に沿って対称的に配置される。
【0042】
自動清掃装置が床面上でより安定して移動するか、またはより高い移動能力を有するために、自動清掃装置は1つまたは複数の操舵アセンブリ142を含んでもよく、操舵アセンブリ142は従動輪であってもよく、駆動輪であってもよく、その構造形態はユニバーサルホイールであってもよく、操舵アセンブリ142は駆動輪アセンブリ141の前方に位置してもよい。
【0043】
エネルギーシステム160は、ニッケル水素電池およびリチウム電池などの充電電池を含む。充電電池は充電制御回路、電池パック充電温度検出回路および電池電圧低下監視回路に接続され、充電制御回路、電池パック充電温度検出回路および電池電圧低下監視回路はマイコン制御回路に接続される。ホストコンピュータは本体の側面または下方に設けられた充電電極を介して充電パイルに充電のために接続される。
【0044】
マンマシンインタラクティブシステム170はホストパネル上のキーを含み、キーはユーザが機能選択のために利用可能であり、表示画面、および/または表示灯、および/またはスピーカーをさらに含んでもよく、表示画面、表示灯、およびスピーカーは、ユーザに機器の現在状態または機能選択肢を表示することができ、携帯電話クライアントプログラムをさらに含んでもよい。経路ナビゲーション型自動清掃装置の場合、携帯電話クライアントにおいて、ユーザに装置が設置されている環境の地図、および機器の位置を表示することができ、より豊富で使い勝ての良い機能項目をユーザに提供することができる。
【0045】
図2に示すように、清掃モジュール150はドライ清掃モジュール151を含んでもよい。
【0046】
ドライ清掃モジュール151はローラブラシと、ダストボックスと、ファンと、空気出口とを含む。床面とある程度干渉するローラブラシは、床面上のゴミを、ローラブラシとダストボックスとの間の吸塵口の前方に掃き集め、ファンによって発生されたダストボックスを通過する吸引力を有する気体を介してダストボックスに吸い込む。掃除機の除塵能力は、ゴミの清掃効率DPU(Dust pickup efficiency)によって特徴付けられ、清掃効率DPUはローラブラシの構造及び材料によって影響され、吸塵口、ダストボックス、ファン、空気出口、およびそれらの接続箇所材から構成されるダクトの風力利用率によって影響され、ファンの種類及びパワーによって影響され、複雑なシステム設計の問題である。普通のプラグイン吸塵器に比べて、除塵能力の向上は、エネルギー制限のある自動清掃装置にとって大きな意味を持つ。除塵能力の向上は、必要なエネルギーを直接的かつ効果的に削減するからであり、すなわち、1回の充電で80平方メートルの床を清掃できる機械を、1回の充電で180平方メートル以上を清掃できるように進化させることができる。また、充電の回数を減らすことで、電池の寿命も大幅に延び、ユーザは電池の交換頻度を減らすことができる。より直感的で重要なことは、除塵能力の向上が最も明白で重要なユーザ使い心地であり、ユーザは機械がきれいに清掃するか、きれいに拭き取るかを直接結論づけることになる。ドライ清掃モジュールは、回転軸のサイドブラシ152をさらに含んでもよく、回転軸は床面に対して一定の角度をなし、ゴミを清掃モジュール150のローラブラシ領域に移動させる。
【0047】
選択可能な清掃モジュールとして、自動清掃装置は湿式清掃モジュールをさらに含んでもよく、湿式清掃方法を用いて前記操作面の少なくとも一部を清掃するように構成され、ここで、前記湿式清掃モジュールは水タンク、清掃ヘッド、駆動ユニットなどを含み、ここで、水タンクの水が水回路に沿って清掃ヘッドに流れ、清掃ヘッドは駆動ユニットの駆動下で操作面の少なくとも一部を清掃する。
【0048】
既存の自動清掃装置のケーシングレイアウトフレーム構造が複雑で、部品点数が多く、組立工数が長く、工程が面倒で、自動清掃装置のトップフラップとフリップ機構を追加し、トップフラップ上にトップケーシング装飾部品などを設計するなどにより、コストが高くなり、トップケーシング装飾部品、トップフラップは汚れものを覆い隠す、内部部品を保護するなどの機能を果たすことができるが、機械全体の構造が複雑になり、コストが高く、トップフラップ下のダストボックスなどの設計空間に影響を与える。
【0049】
この点で、本開示の実施例は、フリップカバーのない自動清掃装置を提供するものであり、自動清掃装置の不要な構成要素を簡素化しつつ、ダストボックスおよびその収容キャビティの設計空間を拡大することができ、同じ構造では同じ技術的効果を奏するものであり、本明細書では一部の技術的効果を繰り返さない。具体的には、本開示は自動清掃装置を提供し、当該自動清掃装置は、
図3に示すように、操作面で自動的に移動するように構成された移動プラットフォーム100を含み、移動プラットフォーム100は収容キャビティ200を含み、いくつかの実施例では、前記収容キャビティ200は自動清掃装置の前進方向上の後方に偏った側に設けられ、前記収容キャビティ200は第1キャビティ201および第2キャビティ202を含み、ドライ清掃モジュール151はダストボックス300を含み、前記ダストボックス300は前記収容キャビティ200に着脱可能に組み立てられ、ここで、前記第1キャビティ201と前記第2キャビティ202は前記自動清掃装置の前進方向において前後に隣接して順次配置され、前記第1キャビティ201の深さは前記第2キャビティ202の深さよりも大きい。第1キャビティ201と前記第2キャビティ202とは前記自動清掃装置の前進方向に前後に隣接して順次配置され、ダストボックス全体における体積と重量とのより大きな部分を自動清掃装置の中部に近い位置に設け、ダストボックスがより安定して収容キャビティ200に配置され、清掃装置全体の重心をより安定させ、進行、旋回、障害物横切りなどの過程においてより安定であり、容易に転倒することがなく、同時にダストボックス収容部とダストボックストップカバーとを一体構造とし、ダストボックストップカバーは移動プラットフォーム頂面の一部として機能し、移動プラットフォーム頂面の他の部分と面一であり、従来の清掃装置のフリップカバー構造を省略するとともに、清掃装置の底部のほぼ中央位置にある吸塵口をダストボックスに容易に直接に位置合わせし、埃を吸塵口からダストボックスに直接に進入させ、機器内部に進入する埃の移動を減らし、機器内部に対する埃の汚染を回避することができる。第1キャビティ201の深さは第2キャビティ202の深さよりも大きく、ダストボックスとダストボックストップカバーとを別体構造で収容でき、ダストボックストップカバーの一体化設計を容易にする。第1キャビティ201の前側壁の底部に吸塵口203が設けられ、第1キャビティ201と第2キャビティ202との接続箇所の後側壁に空気出口208が設けられ、空気出口208はグリル構造を有し、第2キャビティ202の下方空間にファンが収容され、ファンはファンブラケットによって支持され、いくつかの実施例では、空気出口208はファンブラケットの一部を構成し、移動プラットフォーム100の後側壁に排気口204が設けられ、ファンの吸引力作用下で、埃が吸塵口203からダストボックス300に進入し、気流がダストボックスフィルタによって濾過された後排気口204から排出される。
【0050】
いくつかの実施例では、前記ダストボックス300は収容部301と前記収容部301の上方にあるトップカバー302とを含み、前記トップカバーは前記収容部に固定的に接続される。固定接続方法は、接着、溶接、一体成形、ボルト締め、留め接続などが挙げられるが、これらに限定されない。収容部は、吸塵口203から吸い込まれたゴミを収容するために使用され、収容部の外観は前記第1キャビティ201とほぼ一致する。
【0051】
床面とある程度干渉するローラブラシは床面上のゴミを掃き集め、ファンによって発生する負圧気流作用下でローラブラシとダストボックス300との間の吸塵口203の前方に巻かれ、その後、ゴミがファンによって発生されたダストボックス300を通過する吸引力を有する気流によってダストボックス300に吸い込まれ、フィルタ500によってダストボックス300の内部に隔離され、濾過された空気がファンに流入する。
【0052】
典型的に、ダストボックス300の収容部301はダストボックス前側にある第1開口3011を有し、第1開口3011は吸塵口203に位置合わせされて設けられ、収容部301はダストボックス後側にある第2開口3012を有し、フィルタ500は前記第2開口3012に設けられ、第2開口3012は空気出口208に接続される。前記フィルタ500とダストボックス300のボックス本体とは着脱可能に接続され、フィルタの着脱や洗浄が容易となる。ここで、前側とはX方向においてダストボックス300が収容キャビティ200に組み立てられた後、自動清掃装置の前進方向に沿った一側を指し、後側とはX方向において自動清掃装置の前進方向とは反対する側を指す。
【0053】
いくつかの実施例では、前記トップカバー302は前記収容部301を覆う第1部分3021と、前記収容部301から突出して外側に延伸する第2部分3022とを含み、前記ダストボックス300が前記収容キャビティ200に組み立てられると、前記収容部301および前記トップカバー302の第1部分3021は前記第1キャビティ201に収容され、前記トップカバー302の第2部分3022は前記第2キャビティ202に収容される。トップカバー302は、第1キャビティの頂端部分および第2キャビティの構造とほぼ一致し、これにより、ダストボックス300が収容キャビティ200内に安定に取り付けられ、自動清掃装置の進行過程の振動によるダストボックスの揺れを回避し、同時に、ダストボックストップカバーはちょうど収容部とファンとの位置を覆うことができ、ダストボックストップカバーの上面が移動プラットフォームの上面と略水平になり、自動清掃装置の外面の平坦性が確保され、外観全体の協働性がより良くなり、トップカバーの下面における収容部を含む各部材の設計により多くの空間選択を提供し、異なる部材の位置を配置するのに便利であり、ダストボックスの容積の選択性が向上し、必要に応じて具体的なサイズを設定することができ、収容キャビティの全体的な開口の大きさに影響を与えることなく、成形コストを削減することができる。
【0054】
いくつかの実施例では、前記トップカバー302の第1部分3021は前記収容部の縁部輪郭から突出して外側に延伸する縁部30211を含む。前記収容キャビティ200は、前記収容キャビティの頂端縁部の周りに延伸する段差部205を含み、前記段差部205は、前記縁部30211の少なくとも一部および前記第2部分外縁部の少なくとも一部を収容するように構成され、これにより、前記トップカバーの上面が前記移動プラットフォームの上面とほぼ同一平面上にある。収容キャビティ200の前記収容キャビティの頂端縁部の周りに延伸する段差部205は、トップカバー302の縁部を全体的に受け入れることが可能であり、トップカバー302はほぼ継ぎ目のない態様で収容キャビティ200に収容され、異物が前記ダストボックスの縁部の継ぎ目に直接落下してダストボックスが引っ掛かれることを防止することが可能であり、同時に自動清掃装置の上面としてのトップカバーの外観を確保することができる。
【0055】
いくつかの実施例では、前記トップカバー302の第2部分3022の下方に、前記トップカバーの第2部分3022を支持するように構成された支持構造3023が設けられる。選択可能に、前記支持構造3023は前記収容部301の少なくとも一部と一体的に成形され、前記支持構造3023のトップカバー302の第2部分3022に対する支持力を高め、その損傷を効果的に回避することができる。支持構造3023は、円弧状構造、直線構造を含むが、これらに限定されない。一実施形態として、例えば、支持構造3023は、トップカバー302の第2部分3022の外縁部輪郭とほぼ一致する対称に設けられた2つの円弧状構造である。
【0056】
いくつかの実施例では、前記第2キャビティ202の下面に溝2021が設けられ、前記溝2021は前記支持構造3023の輪郭とほぼ一致し、前記トップカバーの第2部分が前記第2キャビティに収容されると、前記支持構造3023が前記溝2021に収容され、トップカバー302の上面がほぼ水平になる。
【0057】
いくつかの実施例では、前記トップカバーは前記自動清掃装置の前進方向の中心軸線に沿って対称に設けられる。いくつかの実施例では、
図6a~6hに示すように、前記トップカバーの形状は、D型、長方形、方形、円形、楕円形、三角形、四角形、五角形、六角形、七角形、または八角形の少なくとも1つまたはそれらの組み合わせである。対称設置により、外側カバーで覆われることなくても、機器の外観を保持することができ、ダストボックスの取付および着脱にも便利である。
【0058】
いくつかの実施例では、前記第1キャビティ201は第1ロック部材701を含み、前記第2キャビティ202は第2ロック部材72を含み、前記トップカバーの第1部分3021は第1ロッキング部材601を含み、前記トップカバーの第2部分3022は第2ロッキング部材602を含み、前記第1ロッキング部材601は前記第1ロック部材701と協働してロックされ、前記第2ロッキング部材602は前記第2ロック部材72と協働してロックされる。
【0059】
上記実施例は自動清掃装置のダストボックスおよびその取付構造に関し、自動清掃装置の前進方向の後側に収容キャビティが設けられ、前記収容キャビティは第1キャビティと第2キャビティとを含み、前記第1キャビティの深さは前記第2キャビティの深さよりも大きく、ダストボックスが収容キャビティに組み込まれた後、ダストボックスのトップカバーの上面は移動プラットフォームの上面とほぼ同一平面上にあるため、自動清掃装置の頂面構造が簡素化され、生産コストを減らし、同時に収容キャビティの設計空間を増加させることができる。
【0060】
既存の自動清掃装置にポップアップ式ダストボックスおよび非ポップアップ式ダストボックス、ポップアップ式ダストボックストップフラップおよびフリップ機構が設けられ、ダストボックスを着脱する際に、トップフラップを開き、ダストボックスを押圧してダストボックスをポップアップさせる必要があり、この実施態様では複雑なダストボックスポップアップ機構を設ける必要があり、ダストボックスポップアップ機構はバネなどの複数の部品を含み、バネの繰り返し使用により弾性が低下し、ダストボックスが円滑にポップアップできなくなり、また、他の多くの部品によりダストボックスが正常にポップアップできない可能性もあり、使用に悪影響を与える。非ポップアップ式ダストボックスは、複雑な構造のロック構造を採用することがほとんどであり、その内のバネアセンブリが経年劣化により破損しやすく、押圧部材を操作する際に指と十分になじまず、全体的な使い心地が悪い。
【0061】
この点で、本開示の実施例はフリップカバーのない自動清掃装置を提供し、自動清掃装置の不要な要素を簡素化しつつ、ダストボックスの円滑な取り出しを容易にすることができ、本実施例は、上記実施例に比べて一部の構造特徴を簡単に説明するが、同じ構造が同様の技術的効果を有し、本明細書では一部の技術的効果を繰り返さない。具体的には、
図1~
図5、
図7に示すように、自動清掃装置は、操作面で自動的に移動するように構成され、前進方向の後側にある収容キャビティ200を含む移動プラットフォーム100と、ダストボックス300を含む清掃モジュールと、を備え、前記ダストボックス300は前記収容キャビティ200に着脱可能に組み立てられ、前記ダストボックスは収容部301、前記収容部上方にあるトップカバー302、およびロック機構を含む。前記ロック機構は、前記トップカバーの中心軸線にほぼ位置する第1ロック機構610を含み、ここで、前記第1ロック機構610は少なくとも第1グロメット凹部603および第1ロッキング部材601を含み、前記第1ロッキング部材601は前記第1グロメット凹部603内に位置し、前記第1ロッキング部材601は外力作用下で前記第1グロメット凹部603に対して弾性的に移動することができる。第1グロメット凹部603がトップカバーの第1部分縁部に沿って凹部が下方に形成され、第1グロメット凹部603はZ方向に十分な深さを提供し、第1ロッキング部材601の高さがトップカバーの表面よりも低く、第1グロメット凹部603はX方向において十分な弾性空間を提供し、第1ロッキング部材601が内側に弾性移動する際に十分な活動空間を提供する。
【0062】
いくつかの実施例では、前記第1ロッキング部材601は、第1弾性アーム6011、第1グロメット部6012、および第1留め部6013を含み、ここで、前記第1弾性アーム6011は前記第1グロメット凹部603の底部から上方に延伸し、前記第1グロメット部6012は前記第1弾性アーム6011の上方に延伸する端部に設けられ、前記第1留め部6013は前記第1弾性アーム6011の横方向に沿って延伸する。材料削減、弾性増加のために、第1弾性アーム6011は全体として略「冂」字形であり、この形状構造に限定されない。第1グロメット部6012は横方向に第1弾性アーム6011の上方に設けられ、第1グロメット部6012はほぼ外側に突出する底面と、底面に沿って上方に延伸するグロメット面と、を有し、グロメット面はトップカバーとほぼ面一となる位置まで延伸し、グロメット面は円弧状構造であってもよく、すなわち、水平面での投影は円弧状であり、グロメット面は手動操作の受信を容易にし、指形状は人間工学関係により適合する。いくつかの実施例では、前記第1留め部6013は前記第1弾性アーム6011の両側に沿って対称に設けられた1対のシート構造であり、第1ロック部材701の挿入を容易にするために、前記シート構造は根元部から自由端部までの幅が大きいものから小さいものになる。第1弾性アーム6011は全体として一般的な弾性材料、例えばプラスチックまたは有機弾性材料から形成され得る。
【0063】
いくつかの実施例では、
図8に示すように、
図8は、
図3aのAにおける第1ロック部材の拡大概略図であり、前記収容キャビティ200の内壁の前記第1ロッキング部材601にほぼ対応する場所に第1ロック部材701が設けられ、前記第1ロッキング部材601は前記第1ロック部材701と協働してロックされる。いくつかの実施例では、前記第1ロック部材701は1対の貫通孔であり、前記シート構造の自由端部が前記貫通孔に挿入されてロックされる。
【0064】
いくつかの実施例では、前記収容キャビティの内壁の前記第1グロメット凹部603にほぼ対応する場所に第1凹部206が設けられ、前記1対の貫通孔は前記第1凹部206の両側に設けられる。第1ロッキング部材601が前記貫通孔に進入するとロックが達成され、第1凹部206を介して指が作用力を加えて第1ロッキング部材601を貫通孔から引き抜くと、ロック解除が達成される。第1凹部206と第1グロメット凹部603の協働により、指のアクセス操作がより簡単かつ便利になる。
【0065】
いくつかの実施例では、
図9aに示すように、前記ロック機構は第2ロック機構620をさらに含み、前記第2ロック機構620は第2グロメット凹部605と第2ロッキング部材602とを含み、第2グロメット凹部605はトップカバー第2部分3022のほぼ中線位置に沿って内側に切欠、例えば円弧状または方形切欠が形成され、スナップ操作を行うために指が届きやすく、前記第2ロッキング部材602は前記第2グロメット凹部605の下側に位置し、第2グロメット凹部605は、指による第2ロッキング部材602の制御に十分な空間を提供し、前記第2ロッキング部材602は外力作用下で内側に弾性的移動する。具体的には、前記第2ロッキング部材602は第2弾性アーム6021、第2グロメット部6022、および第2留め部6023を含み、ここで、前記第2弾性アーム6021は前記第2グロメット凹部605の下方に位置し、第2弾性アーム6021は対称の2つの部分を含み、各第2弾性アーム6021はまず前記第2グロメット凹部605の開口方向に沿って延伸し、その後トップカバー縁部の方向に沿って延伸し、次に前記第2グロメット凹部605の縁部方向に沿って延伸し、ここで、前記第2グロメット凹部605の開口方向は
図9aに示すように、トップカバーの中心から外側に向かうA方向であり、本実施例ではダストボックストップカバーの後向でもあり、2つの部分の第2弾性アーム6021はほぼ2つの「几」字形構造で対称に連結して設けられ、前記第2グロメット部6022は対称に設けられた2つの部分の第2弾性アーム6021に接続され、具体的には、前記第2グロメット部6022は2つの前記第2弾性アームの上方に設けられ、
図9bおよび
図9cに示すように、
図9cは
図9bのCにおける第2グロメット部の拡大図であり、第2グロメット部6022の底部に、ほぼ外側に突出する底面60221と底面に沿って上方に延伸するグロメット面60222とが設けられ、グロメット面がトップカバーとほぼ面一となる位置まで延伸し、グロメット面は円弧状構造であってもよく、グロメット面は手動操作の受信を容易にし、指が作用力を加えるのに便利であり、選択可能に、前記第2グロメット部6022は対称に設けられた第2弾性アーム6021と一体的に成形され、前記第2留め部6023は前記第2弾性アームの横方向の延伸部分に設けられる。前記第2留め部6023は、1対の前記第2弾性アーム6021の両側に沿って対称に設けられ、例えば前記A方向に沿って延伸する突起またはシート構造であり、選択可能な実施形態として、各前記第2留め部6023は、前記第2留め部6023の端部から内側に延伸する溝を有し、溝により、第2留め部全体が成形され冷却された後に、大きく変形することによって、スナップが困難となることを回避することができる。選択可能に、前記第2ロッキング部材602は、対称に設けられた連結部材6024をさらに含み、連結部材6024はほぼ平面状であり、第2弾性アーム6021の一端は連結部材6024の一面に接続され、連結部材6024の他方の面は支持構造の端面に接続されて固定される。第2グロメット部6022はX方向において前記第2グロメット凹部605から露出しており、ロック解除時に、指が第2グロメット凹部605に届き第2グロメット部6022を押圧し、X軸に沿ってダストボックスの内側に力を加えて第2留め部6023を内側に弾性的収縮させ、第2留め部6023は第2ロック部材702の底部からポップアップしてロック解除が達成される。第2弾性アーム6021は全体として一般的にプラスチックまたは有機弾性材料などの弾性材料から形成される。
【0066】
いくつかの実施例では、
図10に示すように、
図10は
図3bのBにおける第2ロック部材702の拡大図であり、前記収容キャビティ200の内壁の前記第2ロッキング部材602にほぼ対応する場所に第2ロック部材702が設けられ、前記第2ロッキング部材は前記第2ロック部材と協働してロックされる。前記第2ロック部材は1対の突起であり、第2留め部602が前記第2ロック部材702の底部に延びてロックが達成される。前記突起は、フラット状、円筒状、長方体などであってもよく、これらには限定されなく、前記第2留め部に係合できればよい。
【0067】
いくつかの実施例では、前記第2キャビティ202の下面の前記第2グロメット凹部605にほぼ対応する部位に第2凹部207が設けられ、前記1対の突起は第2キャビティ202の後側壁に等距離に設けられ、前記第2凹部207の上方に位置する。第2凹部207は、ダストボックス300が収容キャビティ200に配置されるとき、第2ロッキング部材602を避けて収容するように構成され、これによって、ダストボックス全体が収容キャビティ200の所定位置に良好に配置されることが可能である。
【0068】
いくつかの実施例では、前記トップカバーは、前記収容部を覆う第1部分と前記収容部から突出して外側に延伸する第2部分とを含み、前記第2グロメット凹部605と前記第2ロッキング部材602とは前記トップカバーの第2部分に位置する。前記トップカバーの第2部分の下方に、前記トップカバーの第2部分を支持するように構成された支持構造3023が設けられ、前記第2ロッキング部材602は前記支持構造3023上に設けられ、
図4に示すように、対称に設けられた支持構造3023は、X方向において内側への圧縮空間を形成し、第2弾性アーム6021が対称の支持構造3023に接続されると、加えられた内側への作用力に応答する十分な弾性空間が確保される。
【0069】
上記実施例に記載のダストボックスロック構造では、ダストボックストップカバーの前後方向にロック構造を対称に設け、片手でダストボックスの前後の2つの弾性構造に作用力を加えると、ロック解除が達成することができ、片側がロック解除され、片側のダストボックスがポップアップしてダストボックスが傾斜することを回避する。同時に、弾性構造が簡単であり、弾性材料で弾性アームを形成すれば弾性ロック解除が達成され得るため、バネなどの複雑なロック解除装置が損傷しやすい恐れを回避することができる。
【0070】
いくつかの実施例では、
図4に示すように、前記第2ロック機構620は少なくとも1つの第1磁気吸引モジュール604を含み、前記第1磁気吸引モジュール604は前記トップカバーの第2部分と前記支持構造との間に設けられる。
図3aに示すように、前記収容キャビティは、前記第1磁気吸引モジュール604と協働して吸着されてロックされるように構成される少なくとも1つの第2磁気吸引モジュール606を含む。応用過程において、手で第1ロッキング部材601および第2グロメット凹部605を押すとダストボックスに対応する第1ロッキング部材601を後退させることができ、ダストボックスを収容キャビティに入れ、手を離すと、第1ロッキング部材601上の第1留め部6013が自動的にポップアップして第1ロック部材701に挿入され、第1磁気吸引モジュール604は第2磁気吸引モジュール606に吸着され、ダストボックスのロックが達成され、該ロック構造が簡単で操作しやすく、ダストボックスのロックを実現するのに便利である。
【0071】
いくつかの実施例では、上記のような第2ロック機構620は第2グロメット凹部605および第2ロッキング部材602を含む実施形態であってもよく、第1磁気吸引モジュール604を含む実施形態であってもよく、または両者を含む実施形態であってもよく、これらには限定されない。
【0072】
既存の自動清掃装置のダストボックスは、交換可能なダストボックスフィルタを備える必要があり、従来のフィルタは一般にプラスチックまたは金属で硬質フレームを作り、カスケード式ろ材をフレームに入れ、ドット接着剤でフレームとろ材周辺を接続して封止し、その後フレーム上に封止ストリップを貼り付けてフィルタとダストボックスとの間の隙間を封止する。したがって、従来のダストボックスフィルタ部分の構造が複雑で、フィルタ取付工程が煩雑であり、労力及びコストの無駄があり、封止用の接着剤は経済的でなく環境にも優しくない。
【0073】
この点に関して、本開示の実施例は、自動清掃装置を提供し、当該自動清掃装置は、操作面で自動的に移動するように構成され、収容キャビティを含む移動プラットフォームと、ダストボックスを含む清掃モジュールと、を備え、前記ダストボックスは前記収容キャビティに着脱可能に取り付けられ、前記ダストボックスはダストボックスフィルタを含み、ダストボックスフィルタは自動清掃装置のダストボックスに適用され、ダストボックスフィルタの組立過程が簡素化され、本実施例は上記実施例に比べて一部の構造特徴が簡素化され、同じ構造は同様の技術的効果を有し、一部の技術的効果についてここでは説明を省略する。具体的には、
図11および
図12に示すように、ダストボックスフィルタ500は、軟質ゴムフレーム501を含み、前記軟質ゴムフレームは、組立過程中ダストボックスとの組立隙間を封止するための少なくとも1つの軟質ゴム突起5011と、前記軟質ゴムフレーム501内に嵌設されたろ材502とを含み、ここで、前記軟質ゴムフレーム501は前記ろ材502に着脱不可能に接続される。軟質ゴムフレーム501と前記ろ材502とを着脱不可能に接続する具体的なプロセスは、オーバーモールド射出工程を含み、ろ材をフレーム内に予め嵌設させ、嵌設されたフレームの組み合わせにゴムスリーブを嵌設させ、複数の所望の封止突起を一体的に形成することができる。または、2ショット射出成形プロセスを用いて、まず硬質ゴムフレーム本体を射出し、ろ材をフレーム本体に嵌設させた後、軟質ゴムを射出して内側と外側との封止突起を形成してもよい。
【0074】
前記軟質ゴムフレームは、矩形、方形、楕円形、円形、多角形などの構造であってもよく、これらの構造には限定されない。いくつかの実施例では、
図11および
図12に示すように、前記軟質ゴムフレームは矩形構造であり、前記矩形構造の軟質ゴムフレームは対向して設けられた2つの軟質ゴムフレーム第1側壁50111と2つの軟質ゴムフレーム第2側壁50113を含み、前記軟質ゴム突起は、1つの前記軟質ゴムフレーム第1側壁50111の外周面に分布する第1突起5011と、別の前記軟質ゴムフレーム第1側壁50111の外周面に分布する第2突起5015を含み、1対の軟質ゴムフレーム第1側壁50111と1対の軟質ゴムフレーム第2側壁50113とによって、矩形構造フレームが囲まれて形成され、矩形構造フレーム内にろ材が嵌設される。
【0075】
いくつかの実施例では、第1突起5011と第2突起5015とは連続的な突起構造であり、例えば第1突起5011と第2突起5015とは軟質ゴムフレーム第1側壁50111の外周面の一端から連続的に他端まで延伸する。第1突起5011と第2突起5015とは軟質ゴム構造であるため、ダストボックスフィルタがダストボックスに組み立てられたとき、第1突起5011と第2突起5015とが押圧されてダストボックスフィルタ500とダストボックスの第2開口3012との間で直接封止され、ダストボックスの第2開口3012はほぼ水平方向に沿って延伸する内壁に十分に接触して封止され、ダストボックスフィルタがダストボックスに組み込まれた後、封止ストリップを介して封止する従来のステップを代わるものである。
【0076】
いくつかの実施例では、
図14に示すように、前記第1突起と第2突起との少なくとも一方は倒立構造であり、前記倒立構造は、前記軟質ゴムフレームとダストボックスとの組立隙間を封止するとともに、前記ダストボックスフィルタが前記ダストボックスから脱落するのを防止するように構成される。具体的には、前記倒立構造は円弧状構造であり、前記円弧状構造は前記ダストボックスフィルタの組立方向とは反対する側に対して傾斜する。倒立構造により、ダストボックスフィルタの組立過程において、ダストボックスフィルタが摩擦を伴ってダストボックス組立開口に延び、組立方向の反対側に傾き、その後ダストボックスフィルタとダストボックスとの間に押圧されて封止されるのに便利である。
【0077】
いくつかの実施例では、前記軟質ゴムフレームの第2側壁は少なくとも1つの第3突起5012をさらに含み、前記第3突起5012は前記フレーム構造の少なくとも1つの軟質ゴムフレームの第2側壁50113の外周面上に分布している。第3突起5012は分散した複数の突起構造であってもよく、一実施形態として、第3突起5012は前記フレーム構造の2つの第2側壁50113の外周面上に分布し、ダストボックスフィルタがダストボックスに組み立てられたとき、フレーム構造の1つの軟質ゴムフレーム第2側壁50113の外周面上にある第3突起5012はやや長い構造を有し、ダストボックス側壁の凹部に延びて留め具として機能し、ダストボックスフィルタの脱落を防止する役割を果たす同時に、ダストボックスフィルタの組立時、まず該やや長い第3突起5012をダストボックス側壁の凹部に進入させ、第3突起5012の周りに回転した後、ダストボックスフィルタの他側をダストボックスに装着する。前記フレーム構造の別の軟質ゴムフレーム第2側壁50113の外周面上に分布する第3突起5012はより円滑な構造を有し、ダストボックスフィルタがダストボックスに組み立てられたとき、該側の第3突起5012はダストボックス側壁弾性構造5013に干渉係止されて、ダストボックスフィルタの脱落を防止し、ここで、弾性構造5013はほぼS構造であり、第3突起5012を収容する内側凹部と第3突起5012に係止された外側凸部とを含み、外側凸部は外力作用下で弾性的に移動して第3突起5012に係止されることができ、
図15は、ダストボックスの底端からダストボックスフィルタを見る場合の取付構造図である。いくつかの実施例では、
図13aおよび
図13bに示すように、前記軟質ゴムフレームは第1リブ位置510を有し、第1リブ位置510は、前記軟質ゴムフレーム第2側壁の外周面に設けられ、前記ダストボックスフィルタがダストボックスに深く装着されすぎたり、浅く装着されすぎたりして組立不良になるのを防止するように構成される。ダストボックスフィルタがダストボックスに装着される過程において、所定位置に組み立てられた後、第1リブ位置510がダストボックス側枠の対応位置に設けられた枕位置5014に当接し、フィルタの内側へのさらなる伸びを防止し、ダストボックスフィルタがダストボックスに深く装着されすぎるのを防止することができる。同時に、組立過程において、
図15に示すように、第1リブ位置510がダストボックス側枠の枕位置5014に当接していない場合、所定位置に組み立てられていないと考えられるので、ダストボックスフィルタがダストボックスに浅く装着されすぎるのを防止することができる。
【0078】
いくつかの実施例では、
図13a、
図13bに示すように、前記軟質ゴムフレームはダレ防止突起509をさらに含み、ダレ防止突起509は、前記軟質ゴムフレーム第2側壁の外周面に設けられ、前記ダストボックスフィルタが反対に装着されるのを防止するように構成される。ダストボックスの前記ダレ防止突起509に対応する位置に凹部が設けられ、ダストボックスフィルタが正常に装着されると、ダレ防止突起509が該凹部に進入してダストボックスフィルタが正常に組み立てられ、ダストボックスフィルタが反対に装着される場合、ダストボックスの他側に該凹部がないためダレ防止突起509によりダストボックスフィルタが組み立てることができず、ダストボックスフィルタの装着方向が反対であることを示すようにダレ防止役割を果たす。
【0079】
いくつかの実施例では、
図3aおよび
図3bに示すように、前記収容キャビティ200は第1キャビティ201と第2キャビティ202とを含み、前記第1キャビティ201と前記第2キャビティ202とは前記自動清掃装置の前進方向に前後に隣接して順次配置され、前記第1キャビティ201の深さは前記第2キャビティ202の深さよりも大きい。第1キャビティ201の前側壁底部に吸塵口203が設けられ、第1キャビティ201と第2キャビティ202との接続箇所の後側壁に空気出口208が設けられ、第2キャビティ202の下方空間にファンが収容され、移動プラットフォーム100の後側壁に排気口204が設けられ、ファンの吸引力作用下で、埃が吸塵口203からダストボックス300に進入し、気流がダストボックスフィルタによって濾過された後、排気口204から排出される。ここで、空気出口208にグリル構造が設けられる。
【0080】
図11および
図12に示すように、前記軟質ゴムフレームはシール用内側リップ507をさらに含み、内側リップ507は、前記ろ材502の周りに前記軟質ゴムフレーム501の第1端面50116に設けられ、前記ダストボックスフィルタと前記ダストボックスの第2開口3012の組立面30121との間の封止嵌合を実現するように構成され、
図14に示すように、前記ダストボックスの第2開口3012の組立面30121は前記第2開口内のダストボックス内壁に近い側に設けられ、ほぼ平面構造であり、前記軟質ゴムフレーム501の第1端面50116に当接して前記軟質ゴムフレームに組み立てられ、シール用外側リップ506は、前記ろ材502の周りに前記軟質ゴムフレーム501の第2端面50115に設けられ、前記ダストボックスフィルタと収容キャビティ200の空気出口208の縁部とを封止するように構成される。シール用内側リップ507とシール用外側リップ506とは所在する第1端面50116または第2端面50115よりも高く、所定位置に組み立てられた後、シール用内側リップ507がダストボックスフィルタとダストボックスの組立面との間に押圧され、シール用内側リップ507は柔軟な材料であるため、押圧力の作用下で前記ダストボックスフィルタと前記ダストボックスの組立面とを封止し、ダストボックスが自動清掃装置に組み立てられると、ダストボックスフィルタのシール用外側リップ506がダストボックスフィルタと収容キャビティ200の空気出口208のグリル外側との間に押圧され、前記ダストボックスフィルタとファンブラケットの組立面とを封止し、
図3aおよび
図3bに示すように、第1キャビティ201と第2キャビティ202とが接続される側壁は前記ファンブラケットの組立面を構成し、ファンは第2キャビティ202の下方に設けられ、グリル式空気出口208は第1キャビティ201と第2キャビティ202とが接続される側壁に設けられる。軟質ゴムフレーム501上に設けられたシール用内側リップ507とシール用外側リップ506とにより、ダストボックスフィルタ500の内端面とダストボックス空気出口組立面との間、およびダストボックスフィルタ500の外端面と収容キャビティ200の空気出口グリル外面との封止嵌合が実現され、ダストボックスフィルタにおいて内側及び外側に封止ストリップを追加して風路封止要件を満たす従来の煩雑なステップが省略され、軟質ゴムフレーム501はキャリアとして、同様にある程度柔軟性を有するシール用内側リップ507とシール用外側リップ506とが封止構造として用いられ、接触・封止・嵌合がより緊密になり、より十分にフィットし、封止効果がより強く、風路全体の気密性能を確保することができ、負圧による清掃装置の吸塵と塵埃排出などの機能をより良く保証する役割を果たす。
【0081】
いくつかの実施例では、
図11および
図12に示すように、前記軟質ゴムフレームは、段差面503をさらに含み、段差面503は、前記軟質ゴムフレーム501の第2端面50115に沿って外側に延伸し、前記段差面503と前記軟質ゴムフレーム501の側壁とが段差構造を形成し、前記ダストボックスフィルタがダストボックスに深く装着されすぎるのを防止するように構成される。組立過程において、
図14に示すように、ダストボックスフィルタがダストボックス組立開口に進入するとき、段差面503がダストボックスの組立外縁部に当接し、ダストボックス外縁部に係止され、ダストボックスフィルタがダストボックスに深く装着されすぎるのを回避する。
【0082】
いくつかの実施例では、
図11に示すように、前記軟質ゴムフレームは磁気装置取付孔504をさらに含み、磁気装置取付孔504は、前記軟質ゴムフレーム501の第2端面50115に設けられ、磁気装置に装着されて前記ダストボックスフィルタが所定位置に取り付けられることを確保するように構成され、磁気装置は、磁石または他の電磁素子であってもよく、磁気装置取付孔504に誘導性磁気装置が取り付けられ、磁気装置取付孔504は、磁気装置がフィルタ内側の固位置決め置に取り付けられるのに十分な深さを有し、全体のフィルタが固位置決め置に取り付けられるとホールセンサによって検出され、フィルタが所定位置に取り付けられることを確保することができる。
【0083】
いくつかの実施例では、
図11に示すように、前記軟質ゴムフレームは第2リブ位置5041をさらに含み、第2リブ位置5041は、前記磁気装置取付孔の周辺に設けられ、液体が前記磁気装置取付孔に進入することを防止するように構成される。第2リブ位置5041は、磁気装置取付孔504の外側に磁気装置の外端を緊密に包み込むので、磁気装置が錆びて故障するのを防止することができる。第2リブ位置5041は軟質ゴム材料であってもよく、押圧されると磁気装置をさらに包み込む。
【0084】
いくつかの実施例では、
図11に示すように、前記軟質ゴムフレームはグロメット505をさらに含み、グロメット505は、前記段差面503の外側に延びる位置に設けられ、前記ダストボックスフィルタの取り外しを容易にするように構成される。グロメット505の形状構造は限定されず、半円形、方形、矩形などであってもよい。
【0085】
いくつかの実施例では、
図12に示すように、前記軟質ゴムフレームは中空構造508をさらに含み、中空構造508は、前記フレームの軟質ゴムフレーム第1側壁および/または軟質ゴムフレーム第2側壁上に設けられ、フレームの全体的な重量を軽減するように構成され、中空構造508は内側に窪む複数の止め孔であってもよく、止め孔の構造は限定されず、円形、方形、矩形、不定形などであってもよい。
【0086】
以上の実施例に記載の自動清掃装置では、ダストボックスフィルタは軟質ゴムフレームの設計を採用することにより、組立過程において、直接押圧されてダストボックス開口に組み立てられ、同時に第1突起、シール用内側リップ、およびシール用外側リップなどの構造と協働し、組み立る同時にフィルタと組立面とが緊密に封止される効果が達成され、フィルタに装着された後ドット接着剤により手動で組立部分を接着する従来プロセスを避け、工程が簡素化され、組立部品を減らし、同時にコストが削減され、接着剤の接着なく、臭いがなく、環境により優しい。
【0087】
いくつかの実施例では、
図14に示すように、本実施形態は、以上のいくつかの実施例に記載のダストボックスフィルタを含むダストボックスをさらに提供する。ダストボックスの構造は、上記のいくつかの実施例を参照すればよく、ここでは説明を省略する。
【0088】
いくつかの実施例では、上記のいくつかの実施例に記載のダストボックスを含む自動清掃装置をさらに提供し、自動清掃装置の構造は上記いくつかの実施例を参照すればよく、ここでは説明を省略する。
【0089】
自動清掃装置の吸塵が終了した後、集塵ステーションに入って自動的に集塵し、自動清掃装置が自動的に集塵する際に、自動清掃装置に進入する風路が単一で風路が機器構造によって遮蔽されて円滑ではないので、集塵ステーションはダストボックス中のゴミをすべて集塵ステーションのゴミ袋に吸い込むことが困難であり、ダストボックス中のゴミをできるだけきれいに処理するために、集塵ステーションのファンのパワーを上げる必要があり、その結果、より大きな騒音とより多くのエネルギー消耗をもたらす。
【0090】
この点について、本開示の実施例は、集塵機能を有する自動清掃装置をさらに提供し、自動清掃装置の風路構造を改良することにより、自動清掃装置は集塵過程において気流がダストボックスにより容易に進入し、ダストボックス中のゴミをより容易にきれいに処理することができ、本実施例は上記実施例に比べて一部の構造特徴を説明し、同じ構造は同様の技術的効果を有し、一部の技術的効果についてここでは説明を省略する。具体的には、本開示の具体的な実施形態によれば、本開示は集塵機能を有する自動清掃装置を提供し、集塵機能を有する自動清掃装置は、移動プラットフォーム100を含み、前記移動プラットフォーム100は操作面で自動的に移動するように構成され、移動プラットフォーム100は主に、自動清掃装置の外形を形成する上部ケーシング、下部ケーシング、側面ケーシング、および前記ケーシング内部空間に設けられた構造および付属品を含み、具体的には、移動プラットフォーム100は収容キャビティ200および駆動輪アセンブリ141を含み、収容キャビティ200はほぼ移動プラットフォームの前進方向の後半部位置に設けられ、収容キャビティ200は内側に窪んで形成され、駆動輪アセンブリ141は上記のように、移動プラットフォーム100の下部ケーシング上に設けられ、自動清掃装置の前進動力を提供するために使用される。移動プラットフォーム100は清掃モジュール150をさらに含み、清掃モジュール150はダストボックス300およびメインブラシモジュール153を含み、前記ダストボックス300は前記収容キャビティ200に着脱可能に組み立てられ、ダストボックス300の一部の構造は前記実施例を参照すればよく、ここでは繰り返さない。前記ダストボックス300は第1空気入口3013と第2空気入口3014とをさらに含み、前記第1空気入口3013と前記第2空気入口3014とはそれぞれ前記ダストボックスのダストボックスの第1側壁3015とダストボックスの第2側壁3016とに位置し、前記第1空気入口3013と前記第2空気入口3014とは集塵過程において2つの異なる方向の吸入気流を提供するように構成され、集塵時のダストボックス内で気流渦を形成するのに寄与し、ダストボックス内のゴミ残留を大幅に低減し、気流デッドスペースを減少し、集塵効率を向上させ、2つの空気入口の設置により、吸気速度を高め、気流渦の形成効率を向上させ、ここで、前記吸入気流の源は、前記移動プラットフォーム100頂端の隙間から進入した気流I、前記メインブラシモジュール153の隙間から進入した気流II、移動プラットフォーム後側壁から進入した気流III、および前記駆動輪アセンブリ141の隙間から進入した気流IVの少なくとも1つを含む。複数組の吸入気流を設定することにより、自動清掃装置の吸気量、吸気速度を高め、集塵ステーションの集塵強度および集塵効率を向上させ、さらにダストボックス内の気流デッドスペースをさらに減少させ、ゴミ残留を減らし、集塵率を向上させる。
【0091】
自動清掃装置の吸塵が完了した後、集塵ステーションに戻って集塵操作を行うとき、集塵ステーションのファンが起動し、ダストボックス内のゴミを吸い込み、吸い込み過程において、気流が複数の流路を通って第1空気入口3013及び前記第2空気入口3014からダストボックスに進入し、その後ゴミとともに集塵ステーションによって集塵口から吸引される。集塵状態で、自動清掃装置の清掃メインブラシは集塵ステーションのファンの起動に伴って逆方向に移動し、自動清掃装置が「ダスト吐き出す」状態となり、気流が自動清掃装置の外部から自動清掃装置のケーシングの隙間を介してダストボックスの内部キャビティに進入し、気流がダストボックスの内部キャビティで渦を形成し、ダストボックスの内部キャビティ内のゴミが回転して舞い上げ、集塵ステーションの集塵ファンが起動し、特定の風路を介してメインブラシと、ダストボックスの第1開口3011と、ダストボックス内部キャビティとを連通した後、吸引力によりダストボックス内部キャビティ内のゴミを集塵ステーション内部のゴミ収納容器または袋に吸い込む。
【0092】
ここで、ダストボックスに進入した気流は主に、前記移動プラットフォーム100の頂端の隙間から進入した気流Iを含み、
図16に示すように、具体的には、前記移動プラットフォーム100の頂端の隙間から進入した気流Iは、カバー940と前記移動プラットフォーム100の頂面との間の隙間から進入した気流、およびカバー940と位置決定要素1211との間の隙間から進入した気流を含む。本開示では、カバー940と位置決定要素1211とを組み込む際に、突起などの支持構造によってカバー940と前記移動プラットフォーム100の頂面との間、およびカバー940と位置決定要素1211との間に気流隙間が形成され、集塵ステーションのファンの吸引により、集塵ステーションのファンと流体連通のダストボックス300内で負圧が形成され、第1空気入口3013と第2空気入口3014とがダストボックス内側に向かって開かれ、ダストボックスの外部の気流を進入させるように案内し、移動プラットフォーム内にも負圧が形成され、移動プラットフォーム外部の気体をカバー940と前記移動プラットフォーム100の頂面との間、およびカバー940と位置決定要素1211との間に形成された気流隙間から機器内部に進入させるように案内し、従来の封止構造に比べて、カバー940と前記移動プラットフォーム100の頂面との間、およびカバー940と位置決定要素1211との間に形成された気流隙間により、気流通道が多くなり、十分な気流がダストボックスに進入するのを確保し、ダストボックスの吸気量と吸気速度をさらに高め、集塵ステーションの集塵強度と集塵効率を向上させるとともに、ダストボックス内の気流デッドスペースを減少し、ゴミ残留を減らし、集塵率を向上させる。より重要なことは、気流を、位置決定要素1211付近を通過させるように案内することにより、位置決定装置が作業中発生する余分な熱を奪うのに役たち、冷却役割を果たし、位置決定装置の作業安定性を向上させ、電子機器の寿命を延ばすのに役たち、さらに、頂部の気流が他の部位に対してより清浄であり、機器内部の風路に対してより安全で友好的である。
【0093】
ダストボックスに進入した気流は、前記メインブラシモジュール153の隙間から進入した気流IIをさらに含み、
図17に示すように、気流IIは移動プラットフォーム100の下部ケーシングの底面メインブラシモジュール153の組立隙間からケーシングに進入し、ここで、装置の組立時、突起または溝または自己完結型組立隙間によって、メインブラシモジュール153の縁部隙間と駆動輪アセンブリ141の縁部隙間とが形成され、集塵ステーションのファンの吸引により、移動プラットフォーム内に負圧が形成され、移動プラットフォーム外部の気体をメインブラシモジュール153の縁部隙間から機器内部に自然に進入させるように案内し、従来の封止構造に比べて、メインブラシモジュール153の縁部隙間により多くの気流通道を形成でき、十分な気流がダストボックスに進入するのをさらに確保し、ダストボックスの吸気量と吸気速度をさらに向上させ、これにより、集塵ステーションの集塵強度と集塵効率を向上させる同時に、ダストボックス内の気流デッドスペースを減少させ、ゴミ残留を減らし、集塵率を向上させ、さらに、気流IIがダストボックスの2つの空気入口に達するまでの距離が短く、ダクトが円滑であり、気流の補充速度をさらに向上させ、集塵効率を確保することができる。
【0094】
いくつかの実施例では、前記移動プラットフォーム100の後側壁に排気口204が設けられ、
図3aに示すように、ここで、複数組の吸入気流は、集塵状態で前記排気口204から進入した気流気流IIIをさらに含み、
図18aに示すように、排気口204は集塵状態で集塵ステーションのファンの吸引により、移動プラットフォーム内に負圧が形成され、移動プラットフォーム外部の気体を排気口204から機器内部に進入させるように案内し、具体的には、
図18bに示すように、気体が排気口204からファンブラケット両側に進入し、その後ファンブラケット両側の封止バッフル20114の空気入口切欠20115から収容キャビティの側壁外側に進入し、次に収容側壁外側の吸気孔20111からダストボックスに進入し、十分な気流がダストボックスに進入するのをさらに確保し、ダストボックスの吸気量と吸気速度をさらに向上させ、集塵ステーションの集塵強度と集塵効率を向上させ、ダストボックス内の気流デッドスペースをさらに減少させ、ゴミ残留を減らし、集塵率を向上させる。集塵過程において、移動プラットフォーム100の後側が十分に環境に曝され、ここに設けられた排気口は気流入口として機能し、より円滑に気流を補充し、清掃装置と接触または嵌合する外部機器または環境による気流への干渉を低減し、より安全的かつ効率的に気流を補充することができる。いくつかの実施例では、空気入口切欠20115は、気流による他の部材への影響を低減するために、封止バッフル20114の底部に設けられる。
【0095】
さらに、
図18aに示すように、ダストボックスに進入した気流は、駆動輪アセンブリ141の隙間から進入した気流IVをさらに含み、駆動輪に吸気通道が設けられ、駆動輪底部の縁部隙間からケーシングに進入した気流が駆動輪上部後側の吸気通道から収容キャビティ両側に直接進入し、その後吸気孔20111からダストボックスに直接進入する。駆動輪アセンブリ141の隙間から進入した気流IVの経路がより短くなり、ダストボックスの気流通道への進入がより簡単であり、より多くの進入気流を提供することができる。
【0096】
図18aに示すように、上記I-II、IV経路の気流が移動プラットフォーム100のケーシング内に進入した後、2つの部分に分かれ、第Iと第II経路の気流が第1部分を形成し、第IV経路の気流が第2部分を形成する。ここで、第1部分気流が、第I経路気流が前記カバー940と前記移動プラットフォーム頂面との間の隙間、および前記カバー940と前記位置決定要素1211との間の隙間から進入して収容キャビティ200の前方に直接到達し、第II経路の気流がメインブラシと下部ハウジングとの隙間から進入した後、メインブラシ駆動モータ周囲の開口を通過して、収容腔前壁に到達し、
図18aに示すように、収容キャビティ200の前側壁2010の遮断により、気流が収容キャビティ200の側面に直接に到達できず、前側壁両側のダクト209を経由して収容キャビティ200の側面に到達する。具体的には、
図19に示すように、いくつかの実施例では、前記収容キャビティ200の前側壁上方外側はそれぞれ1つのダクト209を含み、前記移動プラットフォーム100の頂端隙間から進入した気流I、前記メインブラシモジュール153の隙間から進入した気流IIは、前記ダクト209を介して収容キャビティ200の側面の前記複数の吸気孔20111に到達し、前記複数の吸気孔20111から収容キャビティ200に進入して第1空気入口3013と前記第2空気入口3014とを介してダストボックスに進入する。第2部分気流IVは、直接駆動輪上部後側の吸気通道から収容キャビティ200の側面の前記複数の吸気孔20111に到達し、前記複数の吸気孔20111から収容キャビティ200に進入して第1空気入口3013と前記第2空気入口3014とを介してダストボックスに進入する。
【0097】
図18bに示すように、移動プラットフォームの後側はファンブラケット20116と、前記ファンブラケット20116の両側にあるバッフル20114とを含み、前記バッフル20114はケーシングの上下面および側壁に接続され、バッフル20114は移動プラットフォームの後端にファンブラケット20116を封止し、ファンが空気排出パイプを介して移動プラットフォームの後側壁の一部の排気口204に接続され、これらの排気口は第1排気口と呼ばれ、自動清掃装置の清掃時、ファンは空気排出パイプを介してて空気排出パイプと連通する一部の排気口204、すなわち、第1排気口を介して空気を排出させ、集塵時、ファンの上記一部の排気口204の周囲の他の排気口204、すなわち、第2排気口を介して吸気し、すなわち、第2排気口はほぼファン空気排出パイプと直接に連通しない吸気口であり、バッフル20114上に空気入口切欠20115が設けられるので、第III経路気流は第2排気口204から移動プラットフォームケーシング内部に進入した後、ファンブラケット両側のバッフル20114の空気入口切欠20115から収容キャビティ200の側面の前記複数の吸気孔20111に到達し、前記複数の吸気孔20111から収容キャビティ200に進入して第1空気入口3013と前記第2空気入口3014を介してダストボックスに進入する。
【0098】
選択可能な実施形態として、排気口204はバッフル20114の前記第1排気口または第2排気口とは反対する側の第3排気口、すなわち、
図18bに示すそれらの排気口204をさらに含み、第III経路気流が前記第3排気口から進入し、第III経路気流が第3排気口から収容キャビティ200の側面の前記複数の吸気孔20111に直接に到達し、前記複数の吸気孔20111から収容キャビティ200に進入して第1空気入口3013と前記第2空気入口3014とを介してダストボックスに進入し、これにより、空気補充効率を向上させることができる。
【0099】
別のいくつかの実施例では、上記第3排気口は開口せず、または貫通せずに装飾作用のみを果たした装飾孔であってもよく、これにより、自動清掃装置の内部と外部の不必要な連通を避け、自動清掃装置の空気入口を制御可能である。
【0100】
いくつかの実施例では、
図20に示すように、前記収容キャビティ200は、前記ダストボックスの第1側壁3015に対応して設けられた第3側壁2011と、前記ダストボックスの第2側壁3016に対応して設けられた第4側壁2012とをさらに含み、前記第3側壁2011と第4側壁2012とはそれぞれ複数の吸気孔20111を有し、前記複数の吸気孔20111は前記第1空気入口3013と第2空気入口3014との少なくとも一部を覆う。収容キャビティ200の前記第3側壁2011と第4側壁2012との外側はそれぞれ複数のスペーサ20112を含み、前記複数のスペーサ20112は複数の風路を形成する。いくつかの実施例では、各前記スペーサ20112の頂端は、前記複数の風路と連通する少なくとも1つの切欠20113を含む。複数のスペーサ20112によって形成された複数の風路は、収容キャビティ200に進入した気流の均一性を確保することができ、一部の気流が吸気孔20111の外部に到達し、すなわち、収容キャビティ200に進入したがダストボックスに即時に到達できず気流損失をもたらすのを防止し、同時に損失した気流がI-IV経路気流と対流を形成し、ダストボックスへの気流進入効率に影響を与える。複数のスペーサ20112を設けて連通構造を形成した後、複数の風路は、複数の吸気孔20111を介して収容キャビティ200により均一に到達し、ダストボックスにより効率的に進入することができる。
【0101】
いくつかの実施例では、
図21に示すように、前記第1空気入口3013と前記第2空気入口3014とはそれぞれ前記ダストボックスの第1側壁3015とダストボックスの第2側壁3016との非対称位置に設けられ、2つの辺から進入した気流が直接的に相殺されるのを回避し、2つの異なる方向から進入した吸入気流が交差し、集塵時、ダストボックス内に気流渦をより迅速に形成するのに役たち、前記ダストボックスに進入した気流の旋回速度を高め、ダストボックス内のゴミ残留を大幅に減少させ、気流デッドスペースを減らし、集塵率を向上させる。いくつかの実施例では、前記第2空気入口3014は前記第2側壁3016の下縁に近い位置に設けられ、前記第2空気入口3014の下縁は前記第1空気入口3013の下縁よりも低く、これにより、前記ダストボックスに進入した気流の旋回速度をさらに高める。いくつかの実施例では、前記第2空気入口3014は前記ダストボックスの後側壁に隣接して設けられ、前記第1空気入口3013は前記ダストボックスの前側壁に隣接して設けられ、前記ダストボックスに進入した気流の旋回速度をさらに高め、ここで、組立状態で、前記ダストボックスの前側壁は、ダストボックスの自動清掃装置の前進方向に向かう側壁であり、前記ダストボックスの後側壁は前記前側壁に対して自動清掃装置の尾部に向かう側壁である。いくつかの実施例では、前記第1空気入口3013はほぼ第1回転軸の周りに回転し、前記第2空気入口3014はほぼ第2回転軸の周りに回転し、前記第1回転軸は前記第2回転軸に対してほぼ垂直であるため、前記ダストボックスに進入した気流の旋回速度をさらに高め、ここで、第1回転軸と第2回転軸とは第1空気入口3013と第2空気入口3014とに実際に設けられた回転軸であってもよく、弾性駆動部材を介して第1回転軸と第2回転軸との所在位置を中心として回転してもよい。
【0102】
本実施例に記載の第1空気入口3013と第2空気入口3014とは、ダストボックスの第1側壁とダストボックスの第2側壁とにおける開口を遮蔽する板面であり、実際の集塵過程において、第1空気入口3013と第2空気入口3014との開閉を実現するために、第1空気入口3013と第2空気入口3014とに接続された弾性部材、およびダストボックスの第1側壁とダストボックスの第2側壁との外面に固定された固定構造を追加する必要があり、ここでは説明を省略する。
【0103】
いくつかの実施例では、前記第1空気入口3013と前記第2空気入口3014との形状は、矩形、方形、円形、楕円形、細長い形状のうちの少なくとも1つまたはそれらの組み合わせなどであり、これらには限定されない。いくつかの実施例では、前記第1空気入口3013は矩形構造であり、前記第1空気入口3013の長辺は縦方向に沿って設けられ、前記第2空気入口3014は矩形構造であり、前記第2空気入口3014の長辺は横方向に沿って設けられ、上記構造に従って第1空気入口3013と第2空気入口3014とを設けることで、気流が垂直面渦と水平面渦を形成し、複数の角度から埃を全方位的に舞い上げ、集塵率を効率的に向上させ、前記ダストボックスに進入した気流の旋回速度をさらに高める。さらに、第1空気入口3013と第2空気入口3014とは内側に開く構造であり、
図21に示すように、第1空気入口3013が内側に開くとき、ダンパーは半開き状態となり、ダンパー開口はダストボックスの前側壁に向かって、気流が流入すると直接にダストボックスの前側壁方向に吹き付けられ、第2空気入口3014が内側に開くとき、ダンパーも半開き状態となり、ダンパー開口はダストボックスの底部に向かって、気流が流入すると直接にダストボックスの底部方向に吹き付けられ、2つのダンパーから流入する気流が互いに対向して吹き付けられることなく、旋回気流を形成し、これにより、ダストボックス内のゴミの回転を加速させ、塵出口へのゴミの循環を促進してダストボックスから送り出すことができる。
【0104】
いくつかの実施例では、前記ダストボックス300は第1開口3011と第2開口3012とをさらに含み、前記第1開口3011は、吸塵時の塵入口と集塵時の塵出口として機能するように構成され、吸塵時の塵入口と集塵時の塵出口は同一開口として設けられ、ポート数を減らし、既存のポートを効率的に共用することができ、空気漏れの確率を低減することができ、第2開口3012上にフィルタが設けられ、具体的な構造および設置方法は上記実施例を参照すればよく、ここでは説明を省略し、
図22に示すように、前記第1開口3011と前記第2開口3012とは、ほぼ前記自動清掃装置の前後方向の中心軸線に位置し、この設計構造により、自動清掃装置のファンを通じて吸塵するとき、風路が直線構造となり、気流の迂回を避け、風路の円滑性を向上させることができる。
【0105】
いくつかの実施例では、前記収容キャビティ200は前記自動清掃装置の前進方向上に前後隣接して順次配置された第1キャビティ201と第2キャビティ202とを含み、前記第1キャビティ201の前側壁の底部に吸塵口203が設けられ、前記第1キャビティ201と第2キャビティ202との接続箇所の後側壁に空気出口208が設けられ、前記吸塵口203と、前記空気出口208と、前記第1開口3011と、前記第2開口3012とはいずれも、ほぼ前記自動清掃装置の前後方向の中心軸線に位置する。吸塵または集塵時、気流がジグザグ状でダクトまたは風路を通過せず、ファンパワー、吸引力損失が小さくなり、ファンの有効性が最大化され、省エネルギーで、騒音が低減される。
【0106】
いくつかの実施例では、前記移動プラットフォーム100はほぼ前記移動プラットフォーム100の前後方向の中心軸線上にある位置決定要素1211、および前記位置決定要素1211上方を覆って設けられたカバー940を含む。前記第2キャビティ202の下方空間にファンが設けられ、前記位置決定要素1211と、カバー940と、ファンと、前記メインブラシモジュール153と、前記吸塵口203と、前記空気出口208と、前記第1開口3011と、前記第2開口3012とはいずれも、ほぼ前記自動清掃装置の前後方向の中心軸線に位置する。関連技術では、空気入口が単一である場合、吸入気流が対称でなく、塵入口が通常オフセットされ、外観が悪く、風路全体の入口と出口通路が直線でなく、気流が遮断されて損失し、同時に他の装置の配置に影響を与える。空気入口を追加した後、上記風路構造は中心軸線上に設けられ、これによって、既存の集塵方法における集塵率が低く、集塵残留が残るなどの欠点を回避することができる。既存技術における、風路がオフセットされ、ファンパワー、吸引力がジグザグ状のダクトを通過することにより損失が生じるなどの技術的欠点を克服し、同時に設計の外観、及び部材の配置空間が大きく改良された。メインブラシモジュール153のポートも中心軸線上に設けられるので、吸塵風路が何ら妨げられないことを保証し、損失を低減し、効率を向上させることができる。
【0107】
本開示の具体的な実施形態によれば、本開示は、集塵ステーションと上記のいずれか1項に記載の自動清掃装置を含む自動清掃システムを提供し、ここで、前記集塵ステーションは集塵ポートを含み、前記集塵ポートは前記メインブラシモジュールのポートに接続されて集塵する。
【0108】
図23は、本開示のいくつかの実施例によって提供される集塵ステーションの概略構造図であり、集塵ステーション700は、自動清掃装置にゴミ収集を提供するように構成される。
【0109】
図23に示すように、集塵ステーション700は、集塵ステーションベース710および集塵ステーション本体720を含む。集塵ステーション本体720は、自動清掃装置のダストボックス内のゴミを収集するように構成され、前記集塵ステーションベース710上に設けられる。集塵ステーションベース710は集塵ポート711を含み、集塵ポート711は自動清掃装置のメインブラシモジュールのポートに接続され、自動清掃装置のダストボックス内のゴミが集塵ポート711を介して集塵ステーション本体720内に進入する。いくつかの実施例では、
図22に示すように、集塵ポート711の周囲にシールガスケット714がさらに設けられ、集塵ポート711を自動清掃装置のメインブラシモジュールのポートに突き合わせて封止し、ゴミ漏れを防止するために使用される。
【0110】
図24は、本開示のいくつかの実施例によって提供される自動清掃装置が集塵ステーションに戻った後のシーンの概略図であり、
図24に示すように、自動清掃装置の移動プラットフォーム100、例えば掃除ロボットが、清掃完了後集塵ステーション700に戻った後、自動清掃装置はX方向に沿って集塵ステーションベース710に移動し、自動清掃装置のメインブラシモジュールのポートを集塵ポート711に突き合わせ、自動清掃装置のダストボックス内のゴミを集塵ステーションのゴミ袋内に移送する。
【0111】
本開示は自動清掃装置およびシステムを提供し、該自動清掃装置は自動集塵機能を有し、自動清掃装置のダストボックスに2つのダンパーを非対称に設けることで、ダストボックスに進入した気流が対流を形成し、ダストボックス内で渦流旋風を形成し、ダストボックス中のゴミを集塵ステーションにスムーズに吸い込み、さらに、メインブラシモジュールと、吸塵口と、空気出口と、第1開口と、第2開口とを、ほぼ自動清掃装置の前後方向の中心軸線上に設けることで、吸塵時、ダストボックスを流す気流の速度をさらに高め、吸塵効率を向上させる同時に集塵時ダストボックス中のゴミを集塵ステーションに容易に吸い込むことができる。
【0112】
関連技術では、自動清掃装置は、位置決定装置を含み、位置決定装置は位置決定要素およびカバーを含み、通常、自動清掃装置に配置された位置決定要素は一定のサイズであり、位置決定要素のサイズは組立空間にほぼ合わせされるが、適用装置は位置決定要素の体積を減少する必要がある場合、金型を再開発するか、位置決定要素の組立空間の周辺の機器の位置を調整する必要があり、位置決定要素の柔軟な適用に大きな不都合を引き起こす。
【0113】
このため、本開示の実施例は元の組立空間に小型化された位置決定要素を組み立てる自動清掃装置を提供し、本実施例に記載の位置決定装置は、カメラ、レーザ測距装置(LDS)を含むが、これらに限定されない。理解を容易にするために、本実施例に記載の位置決定装置はレーザ測距装置である場合を例にして説明するが、本実施例は、組立ブラケット、ロータ、モータ、カバーなどの構造および位置関係を合理的に設定することにより、位置決定装置の適用をより柔軟にし、同じ構造は同様の技術的効果を有し、部分技術的効果についてここでは説明を省略する。具体的には、
図25に示すように、自動清掃装置は、ラックに設けられた組立部800、組立構造900、および位置決定要素1211を含み、前記位置決定要素1211は、組立構造900を介して前記組立部800に組み立てられ、組立部800は通常ラックの一部であり、1つまたは複数のネジ孔を有し、組立構造900は1つまたは複数の対応のネジ孔を有し、ボルトを介して位置決定要素1211を前記組立部800に組み立て、自動清掃装置内における前記組立構造900および位置決定要素1211を組み立てるための部位はいずれも組立部800である。通常、自動清掃装置の各部品の設計が完了した後、その位置、サイズは一定であり、これに対応して、予備の組立部800の空間位置も一定であり、その結果、自動清掃装置のより小さなサイズの位置決定要素を交換する必要がある場合、予備の組立部800に適合できず、そのため、本開示の実施例の自動清掃装置の組立構造および位置決定要素の構造は以下のように改良される。
【0114】
図26に示すように、前記組立構造900は組立ブラケット910を含み、位置決定装置はロータ920、モータ930、カバー940などを含み、組立ブラケット910はブラケット周辺のネジ孔を介して組立部800に固定され、ロータ920とモータ930とは組立ブラケット910の内部に設けられ、カバー940はロータ920の頂部を覆って設けられ、遮蔽および保護機能を果たし、ロータ920は自動清掃装置の頂面から突出し、ロータ920は360度範囲内で連続的に回転しながら走査することにより、自動清掃装置の進行過程中に途切れることなく障碍物を検出する。
図27に示すように、組立ブラケット910は、ロータ収容部911とモータ収容部912とを含み、前記ロータ収容部911は第1円弧状側壁9111を含み、第1円弧状側壁9111は円弧状側壁または他の曲率の円弧状側壁を含み、ここで、円弧状側壁は円形の少なくとも一部であり、
図27に示すように、第1円弧状側壁9111は円形構造の大部分であり、例えば180~270度範囲内の一部であり、前記モータ収容部912は第2円弧状側壁9121を含み、第2円弧状側壁9121は円形構造の一部であり、または異なる円弧度の円弧状構造の継ぎ合わせであり、または円形構造若しくは弧度構造と直線構造との継ぎ合わせなどであってもよく、これらには限定されなく、前記ロータ収容部の第1円弧状側壁9111と前記モータ収容部の第2円弧状側壁9121とは滑らかに接続され、
図27に示すように、ほぼMNにおいてロータ収容部911とモータ収容部912とに分割され、ここで、前記第1円弧状側壁9111が形成する開口面積は前記第2円弧状側壁9121が形成する開口面積よりも大きい。前記位置決定要素1211はロータ920を含み、ロータ920の回転軸はほぼ前記ロータ収容部911の幾何学的中心に配置され、第1円弧状側壁9111が円弧状側壁である場合、ロータ収容部911の幾何学的中心は前記第1円弧状側壁9111が所在する円の円心に相当し、第1円弧状側壁9111が複数の異なる曲率の円弧状の組み合わせ構造である場合、ロータ収容部911の幾何学的中心は最大円弧度の円弧が所在する円の円心に相当し、例えば、
図27に示すAにある。ロータ920は、連続的に回転しながら検出信号、例えば可視光および/または不可視光などを送信および/または受信するように構成され、このときのロータ920は、従来の位置決定要素のロータに比べて、直径がより小さく、すなわち、ロータ収容部の第1円弧状側壁9111までの距離がより大きいが、依然としてロータ収容部911の幾何学的中心に組み立てられ、構造の対称性と回転後の安定性を確保する。前記位置決定要素1211はモータ930を含み、モータ930の出力軸はほぼ前記ロータ収容部911とモータ収容部912との連通部に設けられ、すなわち、ほぼ前記モータ収容部の幾何学的中心と前記ロータ収容部の幾何学的中心との連結線に位置し、例えば、
図27に示すのBにあり、具体的には、ほぼ前記モータ収容部の幾何学的中心Cと前記ロータ収容部の幾何学的中心Aとの連結線の間に位置し、A点とC点を除き、すなわち、モータ収容部の幾何学的中心Cよりもロータ収容部の幾何学的中心Aに近い。これによって、小型化された位置決定要素のモータがロータにより緊密になり、組立ブラケットの内部の収容構造が位置決定要素のモータおよびロータにより適合可能であり、安定性を高め、伝達要素、例えばベルトのサイズを小さくし、エネルギー損失と材料コストとを低減することができる。いくつかの実施例では、前記連通部は、ほぼ前記第1円弧状側壁9111と前記第2円弧状側壁9121との滑らかな接続箇所の中心、すなわち、MN連結線に位置する。第2円弧状側壁9121が円弧状側壁である場合、モータ収容部912の幾何学的中心は前記第2円弧状側壁9121が所在する円の円心に相当し、第2円弧状側壁9121が複数の異なる曲率円弧状の組み合わせ構造である場合、モータ収容部912の幾何学的中心は最大円弧度の円弧が所在する円の円心に相当し、
図27のCに示される。モータ930は、転送構造932、例えばベルトを介して前記ロータに接続されてロータに駆動力を提供するように構成される。ここで、モータ930は、モータローラ931および転送構造932を介してロータ920を駆動し、転送構造932はベルト、金属ベルト、有機材料ベルトなどであってもよく、モータ930の回転軸はモータローラ931にハードワイヤで接続され、モータローラ931はモータ回転軸の駆動下で自由に回転する。
【0115】
いくつかの実施例では、前記位置決定装置はレーザ測距装置であり、ここで、前記位置決定要素はレーザ測距素子であり、レーザ測距素子は連続的に回転しながらレーザ信号を送受信することにより距離または位置を検出する。
【0116】
いくつかの実施例では、
図27に示すように、前記モータ収容部912は、前記モータ収容部912の底面9124に位置し、前記モータ930を収容するように構成される開口19122と、前記モータ収容部側壁9121の内側に沿って内側に前記開口19122の縁部まで延伸する第1支持リブ9123と、を含み、ここで、前記開口19122の幾何学的中心Bは前記モータ収容部の幾何学的中心Cよりも前記ロータ収容部の幾何学的中心Aに近く、ここで、開口19122の幾何学的中心Bはほぼ開口19122の円弧が所在する円の円心に位置し、モータ収容部の幾何学的中心Cはほぼモータ収容部側壁9121が所在する円の円心に位置する。従来のサイズのモータに比べて、その取付位置は通常モータ収容部の幾何学的中心Cにあるが、位置決定要素の構造全体を小さく、ロータ920が依然としてロータ収容部の幾何学的中心Aにある場合、伝達損失を低減し、伝達効率を高め、ベルト伝達時の安定性を向上させ、モータ930をロータの近くに組み立て、このときモータ930とロータ920との間の回転隙間がほぼ一定であり、かなりの伝達効率を維持することができ、より小型化された位置決定要素に適しており、別途に成形することがなく、コストを削減し、モータがロータにより近く、ベルトなどの転送装置を節約し、コストをさらに削減し、同時に転送抵抗を低減し、転送効率を向上させることができる。このとき、組立ブラケット910の安定性および剛性を高めるために、第1支持リブ9123を追加する必要があり、特にモータからの距離が大きいほど、第1支持リブ9123が長くなる。
【0117】
いくつかの実施例では、
図27に示すように、前記ロータ収容部911は、前記ロータ収容部911の底面9114に位置し、前記ロータ920を収容するように構成された開口29112と、前記ロータ収容部側壁9111の内側に沿って内側に前記開口29112の縁部まで延伸する第2支持リブ9113と、を含み、第2支持リブ9113は、組立ブラケット910の安定性および剛性を向上させ、ここで、前記開口29112の幾何学的中心は前記ロータ収容部911の幾何学的中心に相当し、ほぼロータ収容部側壁9111が所在する円の円心に位置し、構造の対称性とロータ回転後の安定性を確保することができる。
【0118】
いくつかの実施例では、
図27に示すように、前記開口2は前記開口1と連通し、前記開口2の面積は前記開口1の面積よりも大きい。開口2は前記開口1と連通してブラケット構造の加工プロセスを減少し、連通構造によりモータは転送構造を介してロータを回転させるように駆動する。
【0119】
いくつかの実施例では、
図28に示すように、前記位置決定装置は、前記ロータ920の頂部を覆って設けられたカバー940をさらに含み、カバー940は位置決定装置に入る迷光を遮蔽し、位置決定装置に入る埃、不純物などを遮蔽し、さらに位置決定装置の内部部品を遮蔽して美観的な役割を果たし、カバー940に枢動構造を追加した後、吊り下げられた障碍物を回避することができる。カバー940は円形頂面941、底部円環942、および前記円形頂面941と前記底部円環942とを接続する複数の連結部材943を含み、いくつかの実施例では、前記底部円環942は、その底部から水平に延伸するベースプレートを含み、底部円環942はベースプレートに固定的に接続されるか、または一体的に成形され、ベースプレートはカバー940および移動プラットフォームの頂面に枢動接続され、前記底部円環942と前記ロータ920の外周面との間に第1隙間が形成され、複数の連結部材943の間に隙間が形成され、ロータの回転により検出信号、例えば可視光および/または不可視光などを送信および/または受信することができ、さらに、本実施例に記載のロータ構造は小型化されたロータであり、カバー940は従来位置決定装置のカバーのサイズに相当するため、第1隙間は従来隙間よりも大きい。
【0120】
いくつかの実施例では、大きすぎる第1隙間に起因する技術的問題、例えば、迷光、埃、不純物などの進入、および位置決定装置の内部部品の露出などを解決するために、前記第1隙間の距離を減少するためにカバーのサイズを全体として小さくしてもよく、例えば、いくつかの実施例では、カバー940は円形頂面941、底部円環942、および前記円形頂面941と前記底部円環942とを接続する複数の連結部材943を含み、前記底部円環942はその底部から水平に延伸するベースプレートを含み、底部円環942はベースプレートに固定的に接続され、または一体的に成形され、ベースプレートは、カバー940と移動プラットフォームの頂面との枢動接続に使用され、前記底部円環942と前記ロータ920の外周面との間に第2隙間が形成され、第2隙間は第1隙間よりも小さく、第2隙間により、ロータの回転に影響を与えることなく、底部円環942をロータ920の外周面にできるだけ近づけることができ、例えば1~5mmの間隔とすることができる。
【0121】
図29~
図31に示すように、いくつかの実施例では、大きすぎる第1隙間に起因する技術的問題を解決するために、前記組立構造900は環状遮蔽部材950をさらに含み、前記底部円環942の内側に密着し、前記環状遮蔽部材950と前記ロータ920の外周面との間に第2隙間が形成され、前記第2隙間は前記第1隙間よりも小さく、第2隙間により、ロータが柔軟に回転でき、第2隙間により、ロータの回転に影響を与えることなく、環状遮蔽部材950をロータ920の外周面にできるだけ近づけることができ、例えば1~5mmの間隔とすることができる。
【0122】
いくつかの実施例では、
図30に示すように、前記環状遮蔽部材950は、径方向に沿って延伸する幅と軸方向に沿って延伸する高さを有し、前記環状遮蔽部材の幅は高さよりも大きい。環状遮蔽部材950は径方向に沿って延伸する幅は、第1隙間のサイズが大きすぎることに起因する迷光射入を遮蔽するのに十分な幅である。環状遮蔽部材950は軸方向に沿って延伸する高さは、環状遮蔽部材950を底部円環942の内側に組み立てるのを容易にすることができる。
【0123】
いくつかの実施例では、
図30に示すように、前記環状遮蔽部材950は前記連結部材943に適合された挿入部材951を含み、前記挿入部材951は前記連結部材943に挿入された後、前記環状遮蔽部材950が前記底部円環942の内側に密着し、挿入部材951は連結部材943と1対1で対応して設けられ、前記第3スロット9433は前記連結部材943の下方に設けられ、T字形の突起9512は前記挿入部材951の下方に設けられる。前記挿入部材951は前記連結部材943の内側壁に挿入されると、連結部材943の厚さが増加し、上記第1隙間の距離が減少するため、ロータ920内に進入する迷光がさらに減少する。
【0124】
いくつかの実施例では、
図29に示すように、前記連結部材943の内壁は第1スロット9431を含み、前記挿入部材951の外壁は前記第1スロット9431に適合されたカムビーム9511を含み、前記カムビーム9511は前記第1スロット9431に挿入されると、前記環状遮蔽部材950が前記底部円環942の内側に密着し、カムビーム9511が前記第1スロット9431に挿入されると、環状遮蔽部材950の周方向の安定性が向上する。いくつかの実施例では、
図29に示すように、前記底部円環は、前記底部円環の底面周方向に沿って延伸する第2スロット9432、および前記底部円環942の内面にある第3スロット9433を含み、前記第2スロット9432は前記第3スロット9433と連通し、
図31に示すように、前記環状遮蔽部材950は前記環状遮蔽部材950の外壁に沿って外側に突出するT字形突起9512を含み、前記T字形突起9512は前記第3スロット9433に挿入されると、前記環状遮蔽部材950は前記底部円環942の内側に密着し、環状遮蔽部材950の組立時、T字形突起9512はまず第2スロット9432の底部に沿って挿入し、その後、上方に押してT字形突起9512を第3スロット9433に挿入し、周方向および径方向に沿った環状遮蔽部材950の安定性をさらに向上させる。
【0125】
いくつかの実施例では、
図29に示すように、前記底部円環943は、前記底部円環943の内面に設けられた制限溝9434をさらに含み、前記制限溝9434は前記第3スロット9433の両側に対称に設けられ、前記環状遮蔽部材950は前記T字形突起9512の両側に設けられた制限突起9513を含み、前記環状遮蔽部材950は前記底部円環942の内側に密着し、前記制限突起9513は前記制限溝9434に適合される。制限突起9513と制限溝9434との嵌合により、環状遮蔽部材950の位置がさらに限定される。
【0126】
本開示の実施例は自動清掃装置を提供し、位置決定装置において、対応する構造を有する組立ブラケットにより、従来の位置決定要素よりも小さい位置決定要素も従来のサイズに相当する組立部に組み立てられ、必要に応じて位置決定要素のサイズを変更することに便利である。
【0127】
関連技術では、自動清掃装置の頂部が完全に閉じられていないため、内部に水が侵入する恐れがあり、例えばユーザが誤って自動清掃装置に水をこぼした場合、水が自動清掃装置のトップカバー上の隙間、例えば位置決定装置での隙間から自動清掃装置内部に進入し、回路基板などの素子が損傷し、自動清掃装置の故障につながる可能性がある。本開示は自動清掃装置を提供し、当該自動清掃装置は、収容キャビティを含む移動プラットフォームと、少なくとも一部が前記収容キャビティに設けられた位置決定装置と、前記移動プラットフォームに設けられて前記収容キャビティに隣接して設けられた回路基板と、回路基板と前記収容キャビティとの間に設けられ、液体が前記回路に流入するのを防止する遮水ブラケットと、を含む。ここで、前記位置決定装置は、位置決定要素およびカバーを含み、前記位置決定装置は撮影装置、レーザ測距装置などを含み、本開示の実施例は具体的にレーザ測距装置である場合を例にして説明し、これに対応して、前記位置決定要素はレーザ測距ユニットである。
【0128】
図32は、本開示のいくつかの実施例によって提供される移動プラットフォーム中の移動プラットフォーム本体の概略上面図であり、
図33は本開示のいくつかの実施例によって提供される前記移動プラットフォーム本体の上部に組み立てられたプラットフォームカバーの概略底面図であり、
図34は本開示のいくつかの実施例によって提供される前記移動プラットフォーム本体に組み立てられたプラットフォームベースプレートの概略上面図である。
【0129】
前記自動清掃装置は、移動プラットフォーム100、位置決定装置121、回路基板105、および遮水ブラケット104を含む。移動プラットフォーム100は収容キャビティ1011を含み、位置決定装置121の少なくとも一部は前記収容キャビティに設けられる。回路基板105は前記移動プラットフォーム100に設けられて、自動清掃装置の様々な電子素子を支持し、前記収容キャビティ1011に隣接して設けられる。遮水ブラケット104は回路基板105と前記収容キャビティ1011との間に設けられ、液体が前記回路基板105に流入し、回路基板105上の電子素子が損傷するのを回避する。
【0130】
具体的には、前記移動プラットフォーム100は移動プラットフォーム本体101、プラットフォームカバー102、およびプラットフォームベースプレート103を含み、前記プラットフォームカバー102および前記プラットフォームベースプレート103の構造はいずれも前記移動プラットフォーム本体101の構造に適合され、具体的に実際の製品に応じて設けられれば良い。ここで、前記移動プラットフォーム本体101は前記自動清掃装置を移動させ、様々な清掃作業を実行するように駆動し、前記移動プラットフォーム本体101に収容キャビティ1011が設けられ、該収容キャビティ1011は前記位置決定装置121の少なくとも一部の構造を収容するために使用される。
【0131】
前記収容キャビティ1011は中空キャビティであり、前記中空キャビティ内に遮水壁10111が設けられ、前記収容キャビティ内に進入した液体を前記収容キャビティ内の底部に導き、飛散を防止するために使用される。いくつかの実施例では、後の
図35に示すように、前記遮水壁10111は前記収容キャビティ1011の一部の側壁である。
【0132】
前記収容キャビティ1011の底部に排液孔10112が設けられ、前記収容キャビティに収集された液体を収容キャビティから流出することができる。いくつかの実施例では、前記排液孔10112の数は複数であり、それぞれ前記収容キャビティの底部の縁部の異なる位置に設けられ、前記遮水壁10111は収容キャビティの底部とともに水回路を形成し、前記収容キャビティ内に進入した液体のほぼすべてが前記排液孔10112に流入する。
【0133】
前記移動プラットフォーム本体101は収容空間をさらに有し、該収容空間は、前記清掃モジュール150中のダストボックス300を収容するために使用される。
【0134】
前記プラットフォームカバー102は、前記自動清掃装置の頂部であり、開口1021を有し、前記プラットフォームカバー102が前記移動プラットフォーム本体101に係合されることに応答して、前記プラットフォームカバー102はほぼ前記位置決定装置121を覆い、前記位置決定装置の一部の構造は前記開口1021を通して外部環境に露出される。
【0135】
前記プラットフォームカバー102の前記移動プラットフォーム本体101に面する側に、前記移動プラットフォーム本体に向かって突起する遮水リブ1022がさらに設けられる。前記プラットフォームカバー102が前記移動プラットフォーム本体101に係合されることに応答して、前記遮水リブ1022は前記回路基板105と収容キャビティ1011との間に位置し、前記遮水ブラケット104の前記回路基板105から離れた側に位置する。前記遮水リブ1022は、自動清掃装置内において発生し得る水蒸気が上昇して凝縮された後、トップケーシング内面に形成された凝縮水を効果的に誘導し、それが前記プラットフォームカバー102に沿って前記移動プラットフォーム本体の表面に向かって移動し、上方から遮水ブラケット104を超えて前記回路基板105の上方に流入して滴下し、回路基板105上の電子素子が損傷するのを防止することができる。
【0136】
前記プラットフォームカバー102は配置口1023をさらに含み、当該配置口1023を通してダストボックス300を挿入または取り出すように構成され、前記配置口1023の前記移動プラットフォーム中の正投影は前記収容空間内にある。前記ダストボックスが前記収容空間に挿入されたことに応答して、前記ダストボックスは前記プラットフォームベースプレートから離れた表面が前記プラットフォームカバーと面一であり、すなわち、前記ダストボックスの上面は前記自動清掃装置の上面の一部として機能する。このように、トップフラップを設ける必要がなく、装置構造が簡素化され、自動清掃装置の外観の技術的および美的外観がさらに向上する。
【0137】
前記プラットフォームベースプレート103は前記移動プラットフォーム本体101の底部に設けられ、前記プラットフォームカバー102に対向して設けられる。前記プラットフォームベースプレート103上に、前記排液孔10112から排出された液体を収集するように構成された保持溝1031が設けられ、前記排液孔10112は前記プラットフォームベースプレート103上の正投影は前記保持溝1031内にあり、前記排液孔10112から流出した液体が自然に前記保持溝1031内に落下することができる。前記保持溝1031の側壁に排液口1032がさらに設けられ、前記保持溝1031内の液体は前記排液口1032から排出され、液体の具体的な流出方位を正確に誘導する役割を果たし、清掃タスクへの干渉を回避することができる。いくつかの実施例では、前記保持溝1031の大きさおよび数は前記排液孔10112の位置および数に適応される。
【0138】
前記プラットフォームベースプレート103は第3開口1033をさらに含み、該第3開口1033は、前記自動清掃装置のドライ清掃モジュールの少なくとも一部を露出させ、前記移動プラットフォーム本体101と連通させるように構成される。前記第3開口1033は前記保持溝1031に隣接して設けられ、前記排液口1032は前記保持溝1031内の液体を、前記第3開口1033を介して前記自動清掃装置から流出させるように誘導する。
【0139】
前記移動プラットフォーム100上の遮水ブラケット104の少なくとも一部が前記位置決定装置121の周りに設けられ、
図35は、本開示のいくつかの実施例によって提供される遮水ブラケットの概略構造図であり、
図35に示すように、前記遮水ブラケット104は回路基板105と前記収容キャビティ1011との間に設けられ、液体が前記回路基板105に流入するのを防止するように構成される。前記回路基板105は前記自動清掃装置内の回路素子であり、一般的に前記位置決定装置の自動清掃装置の前方部分に近い側に位置する。
【0140】
本開示では、外部液体、例えば水が前記位置決定装置とプラットフォームカバー102との間の隙間から自動清掃装置の内部に流入する恐れがあるため、前記遮水ブラケット104は、液体が位置決定装置の所在位置から前記回路基板に流入することを防止することができるので、前記遮水ブラケットは前記収容キャビティと前記回路基板との間に設けられ、防水を可能にすることができる。いくつかの実施例では、前記遮水ブラケット104の少なくとも一部は前記回路基板105のプラットフォームベースプレート103の表面から離れた側の縁部に設けられる。
【0141】
具体的には、前記遮水ブラケット104は、前記回路基板の前記収容キャビティに近い第1端部に設けられ、前記第1端部の縁部の少なくとも一部に沿って延伸するように構成された底壁1041と、前記底壁の前記回路基板に近い縁部から前記底壁にほぼ垂直な方向に沿って延伸するブラケット側壁1042と、を含み、前記側壁の前記底壁から離れた自由端は前記回路基板よりも前記移動プラットフォームの底面から離れている。
【0142】
前記底壁1041は一定の幅を有する平板構造であり、該幅は、前記底壁の前記回路基板に近い端から前記収容キャビティに延伸する長さである。
【0143】
前記ブラケット側壁1042は第1ブラケット側壁10421、前記第1ブラケット側壁の両端に対向して設けられた第2ブラケット側壁10422及び第3ブラケット側壁10423、前記第2側壁の前記第1ブラケット側壁から離れた一端に接続された第4ブラケット側壁10424、および前記第3側壁の前記第1ブラケット側壁から離れた一端に接続された第5ブラケット側壁10425を含む。前記第1ブラケット側壁10421は前記回路基板の前記収容キャビティに近い第1端部に設けられ、前記第4側壁と第5側壁とはそれぞれ前記遮水ブラケット104の両端に位置し、その端部は自由端であり、前記第4側壁と第5側壁とは前記プラットフォームベースプレート103上の正投影が前記収容キャビティ内にあり、前記遮水ブラケットによって遮断された液体が自由端から前記収容キャビティ内に落下するように誘導するように構成される。いくつかの実施例では、前記第1ブラケット側壁と、第2ブラケット側壁と、第3ブラケット側壁とはいずれも平面である。
【0144】
前記遮水ブラケット104は、前記位置決定装置121に枢動接続され、前記位置決定装置の少なくとも一部の素子を前記遮水ブラケット104に対して移動させるように構成された枢動シャフト1043をさらに含む。前記枢動シャフト1043の所在方向は前記第1ブラケット側壁10421に対して平行であり、間隔を置いて設けられ、前記枢動シャフト1043の両端はそれぞれ前記第2ブラケット側壁10422および第3ブラケット側壁10423に固定される。
【0145】
前記遮水ブラケット104は取付孔1044をさらに含み、前記取付孔1044は、前記遮水ブラケット104の位置を決定し、前記遮水ブラケットを前記移動プラットフォーム100に固定するために使用される。
【0146】
図36は、本開示のいくつかの実施例によって提供される自動清掃装置中の位置決定装置の概略構造図であり、
図37は、
図36に示す位置決定装置と移動プラットフォームとの組立構造の概略図である。
図36および
図37に示すように、前記位置決定装置121の少なくとも一部は前記移動プラットフォーム本体101の収容キャビティに設けられる。具体的には、前記位置決定装置121は、位置決定要素1211、およびカバー940を含む。前記位置決定要素1211は前記プラットフォームカバーの開口1201を通して外部に露出され、前記位置決定要素1211は前記移動プラットフォーム100に対して回転可能であり、周方向における自動清掃装置と障碍物との水平距離を測定するために使用される。
【0147】
前記カバー940は、前記位置決定要素を損傷から保護するために、前記位置決定要素1211上にスナップ止めされる。
図38は、
図36に示す位置決定装置中のカバーの概略構造図であり、
図39は
図38に示すカバーの別の視角の概略構造図であり、
図38および
図39に示すように、具体的には、前記カバー940は、ベースプレート1221、および前記ベースプレートから突出した係合カバー1222を含み、前記ベースプレート1221と前記係合カバー1222との境界に液体導通孔1223が設けられる。前記液体導通孔1223の数は1つまたは複数であり、複数の場合、間隔を置いて前記境界に分布している。ベースプレート1221に滴下した液体の一部を、液体導通孔1223を通って収容キャビティ1011に進入させる。
【0148】
前記ベースプレート1221は平板構造であり、該ベースプレート1221に開口部12210が開設され、前記係合カバー1222は前記ベースプレートの開口部12210から前記プラットフォームベースプレート103から離れた側に向かって突出し、位置決定要素1211を収容するために使用される。前記ベースプレート1221の一端部のプラットフォームベースプレート103に近い表面に枢動構造1224が設けられ、該枢動構造1224は前記枢動シャフト1043に適合され、前記ベースプレート1221は前記枢動シャフト1043を介して前記遮水ブラケット104に枢動接続される。
【0149】
前記ベースプレート1221の少なくとも一部は前記遮水ブラケット104の底壁に重なって設けられ、前記ベースプレート1221の前記遮水ブラケット104に近い縁部と前記遮水ブラケットの側壁との間に液体導通溝1225が設けられ、前記ベースプレート1221上に落下した液体を前記収容キャビティ内に誘導するように構成される。すなわち、前記液体導通溝1225は、そうでなければ回路基板に流入する液体を収集し、誘導して流出させる。
【0150】
なお、本開示において液体導通孔1223と液体導通溝1225とが設けられ、位置決定装置121の隙間から進入した外部液体が前記ベースプレート1221の表面に落下し、周囲に広がって流動すると、一部の液体が前記液体導通孔1223を通って収容キャビティ内に直接に流れ込み、一部の液体が回路基板に流れると、前記液体導通溝1225に直接に流入し、該液体導通溝1225内の一部の液体が前記第1ブラケット側壁10421、第3ブラケット側壁10423、および第5ブラケット側壁10425に沿って前記収容キャビティ内に流入し、一部の液体が前記第1ブラケット側壁10421、第2ブラケット側壁10422、および第4ブラケット側壁10424に沿って前記収容キャビティ内に流入する。
【0151】
前記係合カバー1222は溝構造であり、前記位置決定要素の少なくとも一部を収容するように構成され、前記係合カバー1222の具体的な形状は前記位置決定要素の構造に適合され、いくつかの実施例では、前記溝構造は中空の円筒体である。前記溝構造は前記ベースプレートの開口部12210上で反転され、前記溝の溝底部から離れた縁部は前記ベースプレートの開口部の縁部に接合され、具体的な方法としては、固定的に接合されてもよく、着脱可能に接合されてもよい。前記溝構造の側壁の周囲に複数の窓12220が設けられ、前記係合カバー1222内の位置決定要素は前記窓12220を通じてレーザ光を放出し、戻ったレーザ信号を受信する。
【0152】
前記移動プラットフォーム100と、位置決定装置121と、遮水ブラケット104との組立が完了したことに応答して、前記位置決定装置121とプラットフォームカバー102の開口との間の隙間から進入した液体が前記位置決定装置のベースプレート1221の表面に落下し、一部が前記液体導通孔1223から前記収容キャビティに流入し、一部が前記液体導通溝1225から前記収容キャビティに流入し、および/または、自動清掃装置内で水蒸気が発生すると、水蒸気が前記プラットフォームカバー102の内面に集中して凝縮水が形成され、前記遮水リブ1022は凝縮水を前記位置決定装置のベースプレート表面に誘導し、それぞれを液体導通孔と液体導通溝とから前記収容キャビティに流入させ、その収容キャビティ1011に収集された液体が前記収容キャビティ底部の排液孔10112から前記プラットフォームベースプレート103の保持溝1031内に落下し、該保持溝内の液体が排液口1032と第3開口1033とから自動清掃装置に流出し、意図しない水の飛散や凝縮による回路基板の損傷を回避し、該自動清掃装置は防水機能を有する。
【0153】
本開示によって提供される自動清掃装置は、回路基板と収容キャビティとの間に遮水ブラケットを設けることで、外部から流入する液体が回路基板に進入して回路素子が損傷するのを回避することができ、元の自動清掃装置におけるトップフラップの設計を省略し、装置の構造が簡素化され、自動清掃装置の技術的および美的外観を向上させることができる。
【0154】
本開示の別の実施例は自動清掃装置を提供し、該実施例に記載の自動清掃装置は上記実施例に記載の自動清掃装置との相違点は、本実施例に記載の自動清掃装置はトリガシステム180をさらに含むことであり、該トリガシステム180はトリガ突起181とトリガアセンブリ182とを含む。
図40は本開示のいくつかの実施例によって提供される移動プラットフォームと、位置決定装置と、トリガアセンブリとの組立構造の概略図であり、
図41は
図40に示す組立構造の部分構造の概略図であり、
図42は
図41に示すトリガアセンブリの分解構造の概略図である。
【0155】
図39に示すように、前記トリガ突起181は前記ベースプレート1221の前記遮水ブラケット104の他方の端部から離れた底面に設けられる。前記トリガ突起は硬質構造であり、前記トリガアセンブリに圧力を加えるように構成され、具体的な形状が限定されない。
【0156】
図40~
図42に示すように、前記トリガアセンブリ182は、前記移動プラットフォーム100に設けられ、具体的には、前記トリガアセンブリ182は前記移動プラットフォーム100の収容溝1012に設けられ、該収容溝1012は前記自動清掃装置の後方部分に設けられる。具体的には、前記トリガアセンブリ182は、トリガボタン1821および弾性板部材1822を含み、前記トリガボタン1821は、前記トリガ突起によって押圧されると前記自動清掃装置が引っ掛かり防止動作を実行するように構成され、前記弾性板部材1822は、前記収容溝1012に設けられ、前記収容溝の底部に対してほぼ平行で間隔を置いて設けられる。前記弾性板部材は外力の作用下で撓む平面板であってもよい。いくつかの実施例では、前記弾性板部材1822はカーボンナノチューブフィルム、ポリエステルフィルムなどのような柔軟材料から形成される。
【0157】
前記弾性板部材1822は、固定端部18221と自由端部18222とを含み、いくつかの実施例では、前記弾性板部材1822は「T」字形構造であり、前記固定端部18221は細長い構造であり、前記自由端部18222は方形構造であり、該自由端部の一端は前記固定端部の一端に接続され、前記固定端部18221は前記収容溝1012の側壁上に固定的に接続され、前記細長い構造が前記収容溝側壁の係合口10121に係合され、前記自由端部は吊り下げて設けられる。前記トリガボタン1821は前記弾性板部材上に設けられ、前記自由端部18222に位置し、前記カバー940が前記移動プラットフォームに取り付けられたことに応答して、前記トリガボタン1821と前記トリガ突起181とは対向し、一定の距離を空けて設けられる。
【0158】
前記トリガアセンブリ182は反り防止留め具1823および位置決め柱1824をさらに含み、前記反り防止留め具1823は、前記弾性板部材が付勢されて前記収容溝1012の底部から離れた方向に反ることを防止する。前記反り防止留め具1823は前記収容溝1012の前記弾性板部材固定端部18221から離れた側壁上に位置し、前記弾性板部材1822が付勢されていない状態である場合、前記反り防止留め具1823の自由端は、前記弾性板部材の前記収容溝1012の底部から離れた表面にできるだけ近い。
【0159】
前記位置決め柱1824の一端は前記収容溝1012の底部に固定され、前記収容溝の底部に垂直な方向に沿って上方に延伸し、前記弾性板部材を貫通して前記弾性板部材を固定する。
【0160】
自動清掃装置は、清掃作業を実行する過程において、上方の障碍物によって自動清掃装置が引っ掛かれた場合、前記位置決定装置121は枢動シャフト1043の周りに枢動し、ベースプレートはトリガアセンブリ182に近い方向に移動し、ベースプレート上のトリガ突起181によって前記トリガボタン1821がトリガされ、トリガボタン1821がトリガされると引っ掛かり防止制御信号を生成して制御システム130に送信し、その後、制御システム130は対応の制御命令を生成して清掃装置に、停止、後退、操舵などを含むが、これに限定されない引っ掛かり防止動作を実行させる。トリガボタン1821は一定の押圧ストロークを有し、通常、上方の障碍物によってベースプレート1221が発生する動作振幅がトリガボタン1821の押圧ストローク以下であるので、引っ掛かり防止制御信号を安全に生成することができ、清掃装置の走行速度が速すぎ、上方の障碍物の高さが低すぎる場合、位置決定装置121の枢動振幅が大きすぎる可能性があり、その結果、ベースプレート1221によるトリガ突起181の移動振幅がトリガボタン1821の押圧ストロークを超え、トリガボタンの損傷につながる。一方、トリガボタン1821が弾性板部材1822の自由端部18222に設けられた場合、過度の移動による押圧力が自由端部に作用し、トリガボタン1821が自由端部18222とともに下方に移動し続け、この緩衝動作により、トリガボタン1821の損傷を回避し、引っ掛かり防止素子の使用寿命を延ばし、清掃装置の安全性を向上させることができる。同時に、自動清掃装置が上方の障碍物から離れた後、前記弾性板部材1822は前記収容溝底部から離れる反力を発生して反り、前記弾性板部材は反り防止留め具1823の阻止作用下で、最終的に前記収容溝底部の所在平面に対して平行であり、次回の可能な引っ掛かり防止制御信号をトリガする準備ができる。弾性板部材1822の設置により、トリガボタン1821の作業安全性が確保され、同時にバネなどの他の追加素子の使用を避け、装置の構造がより簡素化され、メンテナンスや素子の交換を容易にし、位置決定要素への周囲の金属部品による干渉を低減することができる。
【0161】
既存の自動清掃装置のカバー上の押圧構造は複雑であり、例えば既存の清掃装置のボタン構造のほとんどは硬質ゴムブラケット上に軟質ゴムブラケットを設け、硬質ゴムキャップと軟質ゴムブラケットとを接着させた後、両面接着テープを用いて軟質ゴムブラケットと機器のトップケーシング装飾カバーとを接着させ、下側についてフックを介して硬質ブラケットをトップケーシングに固定する。このようなボタンアセンブリ構造は複雑で、部品点数が多く、組立工時が長く、工程が煩雑で、コストが高い。このような多層構造により、機器のトップケーシング装飾カバー上に軟質ゴムブラケットを貼り付ける際に、軟質ゴムでは位置決めがずれやすく、ボタンの着脱が困難であり、着脱際に両面接着テープと軟質ゴムが強固に接着されるので、両面接着テープと軟質ゴムとの破壊が生じやすく、ボタンの再利用ができないという問題がある。
【0162】
このため、本開示の実施例はフリップカバーのない自動清掃装置を提供し、自動清掃装置のボタンアセンブリの不要な素子を簡素化する同時に、ボタンアセンブリの下方から回路基板上方までの空間が増加し、その結果、該空間内により多くの電子部品が配置することができ、同時にボタンアセンブリの弾性力が増加し、押圧を実施しやすくなる。具体的には、本開示は自動清掃装置を提供し、
図43に示すように、本開示の具体的な実施形態によれば、本開示は自動清掃装置を提供し、当該自動清掃装置は、操作面で自動的に移動し、カバー1000を含み、前記移動プラットフォーム頂面の少なくとも一部を構成する移動プラットフォーム100と、手動で操作されて押圧されて自動清掃装置の動作を制御するために使用され、キャップ410およびブラケット420を含み、前記カバー1000に組み立てられたボタンアセンブリ400と、を含み、ここで、前記カバー1000はボタン取付孔1002を有し、ボタンアセンブリ400は押圧本体部411を含み、前記押圧本体部411は前記ボタン取付孔1002に組み立てられ、前記押圧本体部の頂面が前記カバーの頂面とほぼ面一であり、ユーザが操作する際に押圧本体に作用力を直接印加すればよく、追加の装飾部品が不要であり、いくつかの実施例では、押圧本体部の頂面がカバーの頂面よりもわずかに低いか、またはわずかに高い。そのため、ユーザは、触覚のみによってボタンアセンブリの位置を容易に特定することができる。ここで、ボタンアセンブリ400は機械的なボタンを必要とするあらゆる装置の筐体に適用可能であり、掃除ロボット、モップ掛けロボット、掃き・モップ掛けロボット、ハンディロボット、散水ロボットなどを含むが、これらに限定されなく、ボタンアセンブリは通常機械的な装置の筐体の上面に設けられてもよく、機械的な装置の筐体の側面に設けられてもよく、ここでは限定されない。機械的な装置の筐体は通常硬質プラスチック、樹脂、金属、または合金材料から形成され、ここでは限定されない。
【0163】
具体的には、
図43~
図47に示すように、前記ボタンアセンブリ400はキャップ410およびブラケット420を含み、キャップ410は通常軟質ゴム不透明材質で形成され、干渉組立時の封止性、防水性、および遮光性を提供し、ブラケット420は通常硬質ゴム材質であり、キャップ組立過程中の支持作用を提供する同時に硬質のカバーに嵌合されてキャップを固定する。
図43に示すように、組立過程において、軟質ゴムキャップは下から上へカバーに組み立てられ、少なくとも押圧本体部411を対応するボタン取付孔1002に組み立て、その後硬質ゴムブラケットを軟質ゴムキャップの下方に組み立て、カバー1000上の位置決め柱本体1001とブラケット420上の位置決め孔425とによって固定が実現され、ボタンアセンブリを形成し、ボタンブラケット上の2つの円形位置決め孔425と、カバー上の留め構造を有する位置決め柱本体1001とは同時に位置決め作用を果たし、前記キャップ410が前記ブラケット420とカバーとの間に組み立てられる。
【0164】
いくつかの実施例では、
図45に示すように、前記ブラケット420は周方向に沿って延伸する段差構造430を有し、組立状態で前記段差構造は外側から内側へまたは内側から外側へ連続的に上昇する段差であり、全体的に平坦するブラケットに比べて、段差構造中の上昇部分は他の部材に配置空間と設計自由度とを提供し、ブラケット上部空間を効果的に利用することができる。具体的には、他の部材の空間要件に応じて段差の向きを設計することができる。選択可能に、組立状態で前記段差構造は、外側から内側に連続して上昇する段差であり、外側から内側に連続して上昇する段差により、追加空間が増加し、増加した追加空間が中間にあり、押圧本体部の対応する下方に押圧動作に必要な十分な空間が確保され、押圧ストロークと弾性回復とを合理的に設定することに寄与し、ユーザの使い心地を向上させることができる。段差構造430の各層の段差はブラケット420の全体的な外周輪郭形状に対して周方向に延伸して閉じられた構造を形成し、例えば閉じられた楕円形、円形、方形、矩形などを形成するが、これらには限定されない。段差構造430は外側から内側へ連続的に上昇する段差は、ほぼテーパ状の段差構造を形成し、外側段差から内側段差に向かって上方に延伸し、具体的な段差数は限定されず、例えば2~5ステップであり、一例として、例えば2~3ステップであり、
図44および
図45に示すように、各ステップの幅および高さは限定されず、同じ幅と同じ高さであってもよく、異なる幅と異なる高さの段差であってもよい。ブラケット420は周方向に沿って延伸する段差構造430によりブラケット下方に張り出し空間がより大きくなり、ブラケット下方は接続された回路基板105であるため、
図48に示すように、このとき張り出し空間は、閉じられた空間に比べて、回路基板に部品設計の利便性を与え、従来のブラケットの下部の占められた空間を利用してより多くの電子部品を配置することができる。加えて、ブラケット420は周方向に沿って延伸する段差構造430により、ブラケットの下方に張り出し空間がより大きくなり、硬質ブラケットの弾性を増加させ、ボタンアセンブリに加えられた押圧作用力が硬質ブラケットに伝達された後、ブラケットは弾性変形しやすく、弾性変形後回復しやすく、ボタンアセンブリにより良好な触感を与え、機器の押圧接触の利便性を増加させる。
【0165】
いくつかの実施例では、
図44に示すように、前記ブラケット420は前記ブラケット420の外縁部周方向に沿って連続的に延伸するブラケット第1側壁421と、前記ブラケット420の内部周方向に沿って連続的に延伸するブラケット第2側壁422とを含み、ここで、前記ブラケット第1側壁421とブラケット第2側壁422との間に第1組立部423が形成され、前記ブラケット第2側壁422内に第2組立部424が形成される。ブラケット第1側壁421とブラケット第2側壁422とはブラケット420の全体の外周輪郭形状に対して平行に周方向に沿って延伸して閉じられた構造を形成し、例えば閉じられた楕円形、円形、方形、矩形などを形成するが、これらには限定されない。閉じられて延伸するブラケット第1側壁421とブラケット第2側壁422とは収容キャップ第1突起部412と前記第2突起部413との第1組立部423と第2組立部424とを形成し、キャップ全体を固定および支持する役割を果たす。
【0166】
具体的には、いくつかの実施例では、前記段差構造の少なくとも一部は前記第1組立部423に位置し、前記段差構造の他の部分は前記第2組立部424に位置する。例えば、第1組立部423は少なくとも1つの段差構造を有し、第2組立部424は段差構造の最も高い段差面を有する。ブラケット第1側壁421とブラケット第2側壁422とは実質的に段差構造430の上昇に伴って高低構造も形成し、例えば、ブラケット第2側壁422はブラケット第1側壁421よりも高く、キャップをより安定して支持し、より完全に封止することができる。
【0167】
いくつかの実施例では、前記ブラケット420の両端はそれぞれ1つの位置決め孔425を含み、前記カバー下面の前記位置決め孔425に対応する位置に、位置決め柱本体1001が設けられ、前記位置決め柱本体1001は前記位置決め孔425を貫通して前記ブラケット420の固定を実現し、選択可能に、前記位置決め柱本体1001の側壁は少なくとも1つの突起を含み、位置決め柱本体1001が位置決め孔425に干渉組立され、ブラケット420がカバーの下面に強固に固定される同時に上向きの押圧力を提供してキャップ410を固定する。
【0168】
いくつかの実施例では、前記ブラケット420は少なくとも1つの弾性アーム426を介して接続されたボタンプレート427をさらに含み、前記ボタンプレートは、外力作用下で下方に移動して押圧機能を実行するように構成され、前記弾性アーム426は前記ボタンプレート427を回復させるように構成される。
図44に示すように、ボタンプレート427は通常ブラケットの内部に位置し、対称に設けられた1対を含む。ボタンプレート427は、キャップ当接部4171と接触するボタンプレート頭部4271と、回路基板105の部品に押圧して接触するボタンプレート尾部4272とを含み、通常、ボタンプレート頭部4271の幅はボタンプレート尾部4272の幅よりも大きく、ボタンプレート頭部4271の幅が大きいと押圧作用力を受けやすく、ボタンプレート尾部4272が小さいと、素子の接触および押圧を正確に行い、誤押圧を避けることができる。ボタンプレート427は細長い弾性アーム426を介してブラケット420の内部縁部に接続され、1つまたは複数の細長い弾性アーム426は前記ボタンプレート427の周りに設けられ、ボタンプレート427に十分な押圧および回復弾性力を提供する。
【0169】
いくつかの実施例では、
図46および
図47に示すように、前記キャップ410は、ほぼキャップ410中心にある押圧本体部411と、前記押圧本体部411の周りに下方に延伸する第1突起部412及び第2突起部413とを含み、第1突起部412と第2突起部413とは押圧本体部411の輪郭形状に対して平行で周方向に沿って延伸して閉じられた構造を形成し、ここで、前記キャップ410が前記ブラケット420に組み立てられると、前記第1突起部412と前記第2突起部413とはそれぞれ前記第1組立部423と前記第2組立部424とに適合される。第1組立部423と第2組立部424との内部の段差構造に適合するために、下方に延伸する第1突起部412の長さは下方に延伸する第2突起部413の長さよりも大きい。第1突起部412と前記第2突起部413とはそれぞれ第1組立部423と第2組立部424とに干渉組立され、キャップ組立の安定性および封止性が向上する。
【0170】
いくつかの実施例では、
図46に示すように、前記キャップ410の上面に、前記第1突起部412と前記第2突起部413とを接続させて前記押圧本体部411の周りに上方に延伸する第3突起部414が設けられる。第3突起部414は押圧本体部411の輪郭形状に対して平行であり、周方向に延伸して閉じられた構造を形成する。前記キャップ410は前記第3突起部414の両側に沿って延伸する第1溝415と第2溝416とをさらに含み、第1溝415の深さは第2溝416の深さよりも大きい。
図49および
図50に示すように、
図50は
図49のカバーの部分Dの底面図の拡大図であり、カバー1000はボタン取付孔1002を含み、前記押圧本体部411は前記ボタン取付孔1002に組み立てられ、このとき、ボタン取付孔1002の縁部に、下方に延伸する縁部1004が設けられ、該縁部は押圧本体部411とともに下から上へボタン取付孔1002に挿入されることにより、押圧本体部411周囲の第2溝416に挿入される。縁部1004はカバー1000の防水リブの1つを構成し、縁部1004の側壁は少なくとも1つのバンプを含み、押圧本体部411がボタン取付孔1002に干渉組立され、封止接続が達成され、防水、光漏れ防止の効果を実現する。さらに、いくつかの実施例では、前記カバー1000は、前記ボタン取付孔1002の周りに下方に延伸する防水リブ1003を含み、前記防水リブ1003は前記第1溝415に組み立てられ、防水リブ1003の側壁は少なくとも1つのバンプを含み、これによって防水リブ1003は前記第1溝415に干渉組立される。押圧本体部411がボタン取付孔1002に挿入されることにより、ボタン取付孔1002の縁部が押圧本体部411周囲の第2溝416に挿入され、防水リブ1003も第1溝415に干渉挿入され、防水リブ1003の下方に延伸する長さはボタン取付孔1002の縁部の長さよりも大きく、これにより、押圧本体部411とボタン取付孔1002がさらに封止接続され、良好な防水、光漏れ防止効果が達成される。
【0171】
いくつかの実施例では、
図47および
図48に示すように、ここで、
図48は
図1におけるAB線に沿った断面図であり、前記第2突起部413内に、2つの凹部417が間隔を置いて設けられ、組立状態下で、前記凹部417は、前記ボタンプレート427を収容するように構成される。凹部417の頂端に当接部4171が設けられ、キャップとブラケットとの組立が完了した後、ボタンプレート頭部4271は当接部4171に緊密に当接され、押圧作用力を受けやすい。
【0172】
いくつかの実施例では、
図47および
図48に示すように、前記間隔を置いて設けられた2つの凹部417の中間に、下方に延伸する遮光アーム418が設けられる。遮光アーム418は不透明材料から形成されてもよく、不透明材料を塗布することによって形成されてもよく、両側のボタンプレート427によって回路基板105上の部品が押圧された後、押圧操作に関連する光学素子の間に光学干渉が形成され、ユーザの光学的提示情報の取得に影響を与える。遮光アーム418はキャップに一体的に成形されてもよく、後で接着、係合などによって加工して合成されてもよく、これらには限定されない。
【0173】
本開示は自動清掃装置を提供し、ボタンアセンブリは自動清掃装置のカバーに組み立てられ、ボタンアセンブリは軟質ゴムキャップと硬質ゴムブラケットとを含み、前記キャップは前記ブラケットに組み立てられ、前記ブラケットは周方向に沿って延伸する段差構造を有し、組立状態下で前記段差構造は外側から内側へ連続的に上昇する段差であり、該連続的に上昇する段差構造はボタンアセンブリの下側に十分な空間を提供し、より多くの部品を収容することができ、同時にブラケットの弾性力を増加させ、ボタンアセンブリが押圧された後より容易に回復することができ、トップカバーの防水リブの設定可能な長さを増加させ、ボタンアセンブリの防水効果を高めることができる。
【0174】
最後に、本明細書における各実施例は漸進的に説明され、各実施例は他の実施例との相違点に焦点を当て、各実施例間で同一または類似の部分は互いに参照され得ることに留意されたい。
【0175】
以上の実施例は、本開示の技術的解決策を説明するために使用され、それらを限定するものではなく、前記実施例を参照して本開示を詳細に説明したが、当業者は、前記各実施例に記載された技術的解決策を依然として修正することができるか、またはその一部の技術的特徴を等価置換することができ、これらの修正や置換は、対応する技術的解決策の本質を本開示の各実施例の技術的解決策の精神および範囲から逸脱させないことを理解されたい。
【符号の説明】
【0176】
1100 移動プラットフォーム
110 後向部分
111 前向部分
120 感知システム
121 位置決定装置
122 緩衝器
123 崖センサ
130 制御システム
140 駆動システム
141 駆動輪アセンブリ
142 操舵アセンブリ
150 清掃モジュール
151 ドライ清掃モジュール
152 サイドブラシ
153 メインブラシモジュール
300 ダストボックス
500 フィルタ
160 エネルギーシステム
170 マンマシンインタラクティブシステム
200 収容キャビティ
201 第1キャビティ
202 第2キャビティ
203 吸塵口
204 排気口
208 空気出口
301 収容部
302 トップカバー
3011 第1開口
3012 第2開口
3021 第1部分
30211 縁部
205 段差部
3022 第2部分
3023 支持構造
2021 溝
206 第1凹部
207 第2凹部
601 第1ロッキング部材
602 第2ロッキング部材
603 第1グロメット凹部
6011 第1弾性アーム
6012 第1グロメット部
6013 第1留め部
701 第1ロック部材
605 第2グロメット凹部
6021 第2弾性アーム
6022 第2グロメット部
6023 第2留め部
702 第2ロック部材
501 軟質ゴムフレーム
5011 軟質ゴム突起
502 ろ材
510 第1リブ位置
509 ダレ防止突起
507 シール用内側リップ
506 シール用外側リップ
503 段差面
504 磁石取付孔
5041 第2リブ位置
505 グロメット
508 中空構造
5012 第3突起
5013 弾性構造
5014 枕位置
3013 第1空気入口
3014 第2空気入口
3015 ダストボックスの第1側壁
3016 ダストボックスの第2側壁
1211 位置決定要素
209 ダクト
20111 吸気孔
2011 第3側壁
2012 第4側壁
20112 スペーサ
20113 切欠
700 集塵ステーション
710 集塵ステーションベース
720 集塵ステーション本体
711 集塵ポート
714 シールガスケット
800 組立部
900 組立構造
910 組立ブラケット
920 ロータ
930 モータ
940 カバー
911 ロータ収容部
912 モータ収容部
9111 第1円弧状側壁
9121 第2円弧状側壁
931 モータローラ
932 コンベアベルト
9122 開口1
9124 モータ収容部底面
9123 第1支持リブ
9112 開口2
9113 第2支持リブ
9114 ロータ収容部底面
941 円形頂面
942 底部円環
943 連結部材
950 環状遮蔽部材
951 挿入部材
9431 第1スロット
9432 第2スロット
9433 第3スロット
9511 カムビーム
9512 T字形突起
9434 制限溝
9513 制限突起
101 移動プラットフォーム本体
1011 収容キャビティ
10111 遮水壁
10112 排液孔
1012 収容溝
10121 留め具
102 プラットフォームカバー
1021 開口
1022 遮水リブ
1023 配置口
103 プラットフォームベースプレート
1031 保持溝
1032 排液口
1033 第3開口
104 遮水ブラケット
1041 底壁
1042 ブラケット側壁
10421 第1ブラケット側壁
10422 第2ブラケット側壁
10423 第3ブラケット側壁
10424 第4ブラケット側壁
10425 第5ブラケット側壁
1043 枢動シャフト
1044 取付孔
105 回路基板
1221 ベースプレート
12210 開口部
1222 係合カバー
12220 窓
1223 液体導通孔
1224 枢動構造
1225 液体導通溝
181 トリガ突起
182 トリガアセンブリ
1821 トリガボタン
1822 弾性板部材
18221 固定端部
18222 自由端部
1823 反り防止留め具
1824 位置決め柱
1000 カバー
400 ボタンアセンブリ
411 押圧本体部
1002 ボタン取付孔
410 キャップ
420 ブラケット
1001 位置決め柱本体
425 位置決め孔
430 段差構造
421 ブラケット第1側壁
422 ブラケット第2側壁
423 第1組立部
424 第2組立部
426 弾性アーム
427 ボタンプレート
4271 ボタンプレート頭部
4272 ボタンプレート尾部
412 第1突起部
413 第2突起部
414 第3突起部
415 第1溝
416 第2溝
417 凹部
4171 当接部
418 遮光アーム
【国際調査報告】