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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-17
(54)【発明の名称】自動清掃装置
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/28 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
A47L9/28 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024541631
(86)(22)【出願日】2022-08-08
(85)【翻訳文提出日】2024-09-04
(86)【国際出願番号】 CN2022110965
(87)【国際公開番号】W WO2023134157
(87)【国際公開日】2023-07-20
(31)【優先権主張番号】202220063144.1
(32)【優先日】2022-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522152360
【氏名又は名称】北京石頭世紀科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Roborock Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 1001, Floor 10, Building 3, Yard 17, Anju Road, Changping District, Beijing,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】李 海賓
(72)【発明者】
【氏名】張 智斌
(72)【発明者】
【氏名】張 玉慶
(72)【発明者】
【氏名】楊 帆
(72)【発明者】
【氏名】李 智軍
(72)【発明者】
【氏名】全 剛
【テーマコード(参考)】
3B057
【Fターム(参考)】
3B057DE01
3B057DE06
(57)【要約】
本出願は自動清掃装置を提供し、自動清掃装置は、操作面を自動的に移動するように構成される移動プラットフォームであって、収容キャビティを含み、前記収容キャビティが第1キャビティと第2キャビティを含む移動プラットフォームと、前記収容キャビティに着脱可能に組み立てられたダストボックスを含む清掃モジュールとを含み、ここで、前記第1キャビティと前記第2キャビティは前記自動清掃装置の前進方向において順に前後に隣接して設けられ、前記第1キャビティの深さは前記第2キャビティの深さよりも大きい。ダストボックスが収容キャビティに組み込まれた後、ダストボックストップカバーの上面は移動プラットフォームの上面と実質的に面一であり、自動清掃装置の頂面の構造を簡素化し、同時に収容キャビティの設計空間を増加させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動清掃装置であって、
操作面を自動的に移動するように構成される移動プラットフォームであって、収容キャビティを含み、前記収容キャビティが第1キャビティと第2キャビティを含む移動プラットフォームと、
前記収容キャビティに着脱可能に組み立てられたダストボックスを含む清掃モジュールと
を含み、
前記第1キャビティと前記第2キャビティは、前記自動清掃装置の前進方向において順に前後に隣接して設けられ、前記第1キャビティの深さは、前記第2キャビティの深さよりも大きい、自動清掃装置。
【請求項2】
前記ダストボックスは、収容部と、前記収容部の上方に位置するトップカバーとを含み、前記トップカバーは、前記収容部に固定的に接続される、請求項1に記載の自動清掃装置。
【請求項3】
前記トップカバーは、前記収容部を覆う第1部分と、前記収容部から突出して外側に延伸する第2部分とを含み、前記ダストボックスが前記収容キャビティに組み立てられたとき、前記収容部および前記トップカバーの第1部分は、前記第1キャビティに収容され、前記トップカバーの第2部分は、前記第2キャビティに収容される、請求項2に記載の自動清掃装置。
【請求項4】
前記トップカバーの第1部分は、前記収容部の縁部の輪郭から突出して外側に延伸する辺縁部を含む、請求項3に記載の自動清掃装置。
【請求項5】
前記収容キャビティは、前記収容キャビティの頂端の縁部の周りに延伸する段差部を含み、前記段差部は、前記辺縁部の少なくとも一部および前記第2部分の外縁の少なくとも一部を収容するように構成され、前記トップカバーの上面と前記移動プラットフォームの上面は、実質的に面一である、請求項4に記載の自動清掃装置。
【請求項6】
前記トップカバーの第2部分の下方に支持構造が設けられ、前記支持構造は、前記トップカバーの第2部分を支持するように構成され、前記支持構造は、前記収容部の少なくとも一部と一体的に成形される、請求項3に記載の自動清掃装置。
【請求項7】
前記第2キャビティの表面に溝が設けられ、前記溝は、前記支持構造の輪郭と実質的に合致し、前記トップカバーの第2部分が前記第2キャビティに収容されるとき、前記支持構造が前記溝に収容されるように構成される、請求項6に記載の自動清掃装置。
【請求項8】
前記トップカバーは、前記自動清掃装置の前進方向の中心軸線に沿って対称に設けられる、請求項2に記載の自動清掃装置。
【請求項9】
前記トップカバーの形状は、D字形、長方形、方形、円形、楕円形、三角形、四角形、五角形、六角形、七角形または八角形のうちの少なくとも1つまたはそれらの組み合わせである、請求項8に記載の自動清掃装置。
【請求項10】
前記ダストボックスは、
前記ダストボックスの第1側壁に位置する第1開口と、
前記ダストボックスの前記第1側壁に対向する第2側壁に位置する第2開口と、
前記第2開口に着脱可能に組み立てられたフィルタスクリーンと、を含む、請求項2に記載の自動清掃装置。
【請求項11】
前記清掃モジュールは、ファンをさらに含み、前記ファンは、前記第2キャビティの下方に前記第2開口に対応して設けられ、ゴミを前記第1開口から前記ダストボックスに吸い込むために吸引力を提供する、請求項10に記載の自動清掃装置。
【請求項12】
前記第1キャビティは、第1ロック部材を含み、前記第2キャビティは、第2ロック部材を含み、前記トップカバーの第1部分は、第1ロッキング部材を含み、前記トップカバーの第2部分は、第2ロッキング部材を含み、前記第1ロッキング部材と前記第1ロック部材が嵌合されてロックされ、前記第2ロッキング部材と前記第2ロック部材が嵌合されてロックされる、請求項1に記載の自動清掃装置。
【請求項13】
前記第1キャビティの前記第1ロッキング部材と実質的に対応する箇所に第1窪み部が設けられ、前記第1窪み部は、指を収容するように構成される、請求項12に記載の自動清掃装置。
【請求項14】
前記第2キャビティの下面に第2窪み部が設けられ、前記第2窪み部は前記第2ロッキング部材を収容するように構成される、請求項12に記載の自動清掃装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、出願番号202220063144.1、2022年1月11日に出願された中国特許出願に基づいて提出され、該中国特許出願の優先権を主張し、そのすべての内容が参照によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、清掃ロボットの技術分野に関し、具体的に、自動清掃装置に関する。
【背景技術】
【0003】
現代生活において、清掃ロボットはますます普及し、家庭生活に利便性をもたらし、清掃ロボットには、掃除ロボット、モップ掛けロボットおよび掃除・モップ掛け一体化ロボットなどがあり、清掃ロボットの普及に伴い、清掃ロボットの機能および構造がますます複雑になり、生産コストがますます高くなる。
【0004】
関連技術において、一部の清掃ロボットは自動充電、自動塵除去、昇降振動などの構造や機能を追加し、清掃ロボットをより知能化した同時に、各部品の複雑さが大きくなり、その後のメンテナンスや点検に不便である。
【発明の概要】
【0005】
本出願は自動清掃装置を提供し、自動清掃装置は、
操作面を自動的に移動するように構成される移動プラットフォームであって、収容キャビティを含み、前記収容キャビティが第1キャビティと第2キャビティを含む移動プラットフォームと、
前記収容キャビティに着脱可能に組み立てられたダストボックスを含む清掃モジュールと
を含み、
ここで、前記第1キャビティと前記第2キャビティは前記自動清掃装置の前進方向において順に前後に隣接して設けられ、前記第1キャビティの深さは前記第2キャビティの深さよりも大きい。
【0006】
いくつかの実施例では、前記ダストボックスは、収容部と、前記収容部の上方に位置するトップカバーとを含み、前記トップカバーは前記収容部に固定的に接続される。
【0007】
いくつかの実施例では、前記トップカバーは前、記収容部を覆う第1部分と、前記収容部から突出して外側に延伸する第2部分とを含み、前記ダストボックスが前記収容キャビティに組み立てられたとき、前記収容部および前記トップカバーの第1部分は前記第1キャビティに収容され、前記トップカバーの第2部分は前記第2キャビティに収容される。
【0008】
いくつかの実施例では、前記トップカバーの第1部分は前記収容部の縁部の輪郭から突出して外側に延伸する辺縁部を含む。
【0009】
いくつかの実施例では、前記収容キャビティは、前記収容キャビティの頂端の縁部の周りに延伸する段差部を含み、前記段差部は、前記辺縁部の少なくとも一部および前記第2部分の外縁の少なくとも一部を収容するように構成され、前記トップカバーの上面と前記移動プラットフォームの上面は実質的に面一である。
【0010】
いくつかの実施例では、前記トップカバーの第2部分の下方に支持構造が設けられ、前記トップカバーの第2部分を支持するように構成され、前記支持構造と前記収容部の少なくとも一部は一体的に成形される。
【0011】
いくつかの実施例では、前記第2キャビティの表面に溝が設けられ、前記溝は前記支持構造の輪郭と実質的に合致し、前記トップカバーの第2部分が前記第2キャビティに収容されるとき、前記支持構造が前記溝に収容されるように構成される。
【0012】
いくつかの実施例では、前記トップカバーは前記自動清掃装置の前進方向の中心軸線に沿って対称に設けられる。
【0013】
いくつかの実施例では、前記トップカバーの形状は、D字形、長方形、方形、円形、楕円形、三角形、四角形、五角形、六角形、七角形または八角形のうちの少なくとも1つまたはそれらの組み合わせである。
【0014】
いくつかの実施例では、前記ダストボックスは、前記ダストボックスの第1側壁に位置する吸塵口と、前記ダストボックスの前記第1側壁に対向する第2側壁に位置する空気出口と、前記空気出口に着脱可能に組み立てられたフィルタスクリーンと、を含む。
【0015】
いくつかの実施例では、前記清掃モジュールはファンをさらに含み、前記ファンは、前記第2キャビティの下方に前記空気出口に対応して設けられ、ゴミを前記吸塵口から前記ダストボックスに吸い込むために吸引力を提供する。
【0016】
いくつかの実施例では、前記第1キャビティは第1ロック部材を含み、前記第2キャビティは第2ロック部材を含み、前記トップカバー第1部分は第1ロッキング部材を含み、前記トップカバー第2部分は第2ロッキング部材を含み、前記第1ロッキング部材と前記第1ロック部材が嵌合されてロックされ、前記第2ロッキング部材と前記第2ロック部材が嵌合されてロックされる。
【0017】
いくつかの実施例では、前記第1キャビティと前記第1ロッキング部材の実質的に対応する箇所に第1窪み部が設けられ、前記第1窪み部は指を収容するように構成される。
【0018】
いくつかの実施例では、前記第2キャビティ下面に第2窪み部が設けられ、前記第2窪み部は前記第2ロッキング部材を収容するように構成される。
【0019】
本出願は自動清掃装置を提供し、特に自動清掃装置のダストボックスおよびその取付構造に関し、自動清掃装置の前進方向の後側に収容キャビティを設けることにより、前記収容キャビティは第1キャビティと第2キャビティを含み、前記第1キャビティの深さは前記第2キャビティの深さよりも大きく、ダストボックスが収容キャビティに組み込まれた後、ダストボックストップカバーの上面は移動プラットフォームの上面と実質的に面一であり、自動清掃装置の頂面構造を簡素化し、同時に収容キャビティの設計空間を増加させる。
【0020】
ここでの添付図面は、本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本出願に適合する実施例が示され、明細書とともに本出願の原理を解釈するために使用される。明らかに、以下の説明における添付図面は、本出願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの添付図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本出願のいくつかの実施例の自動清掃装置の斜視図
図2】本出願のいくつかの実施例の自動清掃装置の底部構造の概略図
図3A】本出願のいくつかの実施例の自動清掃装置の収容キャビティの斜視図
図3B】本出願のいくつかの実施例の自動清掃装置の収容キャビティの空気出口の概略構造図
図4】本出願のいくつかの実施例のダストボックスの立体図
図5】本出願のいくつかの実施例のダストボックスの斜視図
図6A】本出願のいくつかの実施例のトップカバーの構造レイアウトの概略図
図6B】本出願のいくつかの実施例のトップカバーの構造レイアウトの概略図
図6C】本出願のいくつかの実施例のトップカバーの構造レイアウトの概略図
図6D】本出願のいくつかの実施例のトップカバーの構造レイアウトの概略図
図6E】本出願のいくつかの実施例のトップカバーの構造レイアウトの概略図
図6F】本出願のいくつかの実施例のトップカバーの構造レイアウトの概略図
図6G】本出願のいくつかの実施例のトップカバーの構造レイアウトの概略図
図6H】本出願のいくつかの実施例のトップカバーの構造レイアウトの概略図
図7】本出願のいくつかの実施例の第1ロッキング部材の拡大概略図
図8】本出願のいくつかの実施例の第1ロック部材の拡大概略図
図9A】本出願のいくつかの実施例の第2ロッキング部材の拡大概略図
図9B】本出願のいくつかの実施例の第2ロッキング部材の全体概略構造図
図9C】本出願のいくつかの実施例の第2グロメット部材の拡大概略図
図10】本出願のいくつかの実施例の第2ロック部材の拡大概略図
図11】本出願のいくつかの実施例のダストボックスフィルタの外側視角の立体構造図である。
図12】本出願のいくつかの実施例のダストボックスフィルタの内側視角の立体構造図
図13A】本出願のいくつかの実施例のダストボックスフィルタの内側正面構造図
図13B】本出願のいくつかの実施例のダストボックスフィルタの内側視角の立体構造図
図14】本出願のいくつかの実施例のダストボックスとフィルタの組立構造の概略図
図15】本出願のいくつかの実施例のダストボックスとフィルタの組立構造および拡大概略図
【発明を実施するための形態】
【0022】
本出願の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、以下、添付図面を参照して本出願をより詳細に説明するが、明らかに、説明される実施例は、本出願の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本出願の実施例に基づいて、当業者は創造的な労働をすることなく得られた他の実施例は、すべて本出願の保護範囲に含まれる。
【0023】
本出願の実施例で使用される用語は特定の実施例を説明する目的でのみ使用され、本出願を限定することを意図するものではない。本出願の実施例および添付の特許請求の範囲において使用される「1つ」、「前記」および「該」という単数形は、多数形を包含することも意図され、文脈が明確にそうでないことが示されない限り、「複数」は一般に少なくとも2つを含む。
【0024】
なお、本明細書で使用される「および/または」という用語は、関連対象の関連関係の説明に過ぎず、3つの関係があり、例えば、Aおよび/またはBは、Aが単独に存在し、AとBが同時に存在し、Bが単独に存在する可能性がある。また、本明細書における「/」は、一般に前後の関連対象が「または」の関係にあることを示す。
【0025】
なお、本出願の実施例では、説明のために第1、第2、第3などの用語が使用されることがあるが、これらの用語に限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は類似対象を区別するためにのみ使用される。例えば、本出願の実施例の範囲から逸脱しない限り、第1は第2とも呼ばれてもよく、同様に、第2は第1とも呼ばれてもよい。
【0026】
なお、「含む」、「備える」という用語または他の任意の変形は非排他的な包含をカバーすることを意図し、一連の要素を含む製品または装置はそれらの要素を含むだけでなく、明確に列挙された他の要素、またはこれらの製品または装置に固有の要素も含むことに留意されたい。さらに限定しない限り、「…を含む」という表現で定義される要素は、前記要素を含む製品または装置における他の同一要素の存在を排除するものではない。
【0027】
以下、添付図面を参照しながら本出願の選択可能な実施例を詳細に説明する。
【0028】
図1および図2は、いくつかの実施例による自動清掃装置の概略構造図であり、図1および図2に示すように、自動清掃装置は、真空掃除ロボット、モップ掛け/ブラシ掛けロボット、窓登りロボットなどであってもよく、該自動清掃装置は、移動プラットフォーム100、感知システム120、制御システム130、駆動システム140、清掃モジュール150、エネルギーシステム160およびマンマシンインタラクティブシステム170から構成される。
【0029】
移動プラットフォーム100は、操作面を目標方向に自動的に移動するように構成される。前記操作面は、自動清掃装置によって清掃される表面であってもよい。いくつかの実施例では、自動清掃装置はモップ掛けロボットであってもよく、自動清掃装置が床面上で作業し、前記床面は前記操作面であり、自動清掃装置は窓清掃ロボットであってもよく、自動清掃装置は建物のガラス外面で作業し、前記ガラス外面は前記操作面であり、自動清掃装置はパイプ清掃ロボットであってもよく、自動清掃装置はパイプの内面で作業し、前記パイプ内面は前記操作面である。純粋に例示の目的で、本出願では自動清掃装置がモップ掛けロボットであることを例にして説明される。
【0030】
いくつかの実施例では、移動プラットフォーム100は自律型移動プラットフォームであってもよく、非自律型移動プラットフォームであってもよい。前記自律型移動プラットフォームとは、移動プラットフォーム100自体が予期しない環境入力に応じて操作決定を自動的かつ適応的に行うことができることを意味し、前記非自律型移動プラットフォーム自体は予期しない環境入力に応じて操作決定を適応的に行うことができないが、所定の手順または一定の論理に従って動作することができる。これに対応して、移動プラットフォーム100が自律型移動プラットフォームである場合、前記目標方向は自動清掃装置によって自律的に決定されてもよく、移動プラットフォーム100が非自律型移動プラットフォームである場合、前記目標方向はシステムまたは手動で設定されてもよい。前記移動プラットフォーム100が自律型移動プラットフォームである場合、前記移動プラットフォーム100は前向き部分111および後向き部分110から構成される。
【0031】
感知システム120は、移動プラットフォーム100上方に位置する位置決定装置121、移動プラットフォーム100の前向き部分111に位置する緩衝器122、移動プラットフォーム底部に位置する崖センサ123、および、超音波センサ(図示せず)、赤外線センサ(図示せず)、磁力計(図示せず)、加速度計(図示せず)、ジャイロスコープ(図示せず)、走行距離計(図示せず)などのセンシング装置を含み、制御システム130に機器の様々な位置情報や移動状態情報を提供する。
【0032】
自動清掃装置の挙動をより明確に説明するために、以下の方向が定義されている。自動清掃装置は、移動プラットフォーム100によって定義される横向軸Y、前後軸Xおよび中心垂直軸Zという互いに垂直する3つの軸に対する移動の様々な組み合わせによって床面上で移動することができる。前後軸Xに沿った前方駆動方向は「前方」と表記され、前後軸Xに沿った後方駆動方向が「後方」と表記される。横向軸Yは実質的に駆動輪アセンブリ141の中心点によって定義される軸中心は自動清掃装置の右輪と左輪の間で延伸する。ここで、自動清掃装置はY軸の周りに回転することができる。自動清掃装置の前向き部分が上方に傾斜し、後向き部分は下方に傾斜する場合「ピッチアップ」とし、自動清掃装置の前向き部分が下方に傾斜し、後向き部分が上方に傾斜する場合「ピッチダウン」とする。さらに、自動清掃装置はZ軸の周りに回転することができる。自動清掃装置の前方において、自動清掃装置がX軸の右側に傾斜する場合「右旋回」とし、自動清掃装置がX軸の左側に傾斜する場合「左旋回」とする。
【0033】
図2に示すように、移動プラットフォーム100の底部、駆動輪アセンブリ141の前方および後方に崖センサ123が設けられ、該崖センサ123は、自動清掃装置が後退する際に落下するのを防止し、自動清掃装置の損傷を防止することができる。上記「前方」とは、自動清掃装置の進行方向と同じ側を指し、上記「後方」とは自動清掃装置の進行方向とは反対する側を指す。
【0034】
位置決定装置121の具体的な種類としては、カメラ、レーザ測距装置(LDS)などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0035】
感知システム120中の各アセンブリは、独立して動作してもよく、目的および機能をより正確に実現するために協働して動作してもよい。崖センサ123と超音波センサによって清掃すべき表面を識別し、表面材質、清浄度などを含む清掃すべき表面の物理的特性を決定し、カメラ、レーザ測距装置などと組みあわせてより正確に判定することができる。
【0036】
例えば、超音波センサを用いて清掃すべき表面がカーペットであるか否かを判定し、超音波センサによって清掃すべき表面がカーペット材質であると判定された場合、制御システム130は自動清掃装置を制御してカーペットモードの清掃を実施するようにしてもよい。
【0037】
移動プラットフォーム100の前向き部分111に緩衝器122が設けられ、清掃過程中駆動輪アセンブリ141が自動清掃装置を推進して床面上を走行させるとき、緩衝器122は、センサシステム、例えば赤外線センサを介して自動清掃装置の走行経路中の1つまたは複数のイベント(または対象)を検出し、自動清掃装置は、緩衝器122によって、イベント(または対象)、例えば障害物、壁を検出して、自動清掃装置が前記イベント(または対象)に応答して例えば障害物から離れるように駆動輪アセンブリ141を制御してもよい。
【0038】
制御システム130は、移動プラットフォーム100内の回路基板上に設けられ、ハードディスク、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリなどの非一時的メモリと通信する中央処理ユニット、アプリケーションプロセッサなどの演算プロセッサを含み、アプリケーションプロセッサは、感知システム120からの前記複数のセンサによって感知された環境情報、レーザ測距装置からフィードバックされた障害物情報などを受信し、位置決定アルゴリズム、例えばSLAMを利用して自動清掃装置が設置される環境におけるインスタントマップを描画し、前記環境情報と環境地図に基づいて走行経路を自律的に決定し、その後前記自律的に決定された走行経路に従って駆動システム140の前進、後退および/または方向転換などの操作を制御する。さらに、制御システム130は、前記環境情報と環境地図に基づいて清掃モジュール150を作動させて清掃操作を実施するか否かを決定することができる。
【0039】
いくつかの実施例では、制御システム130は、緩衝器122、崖センサ123と超音波センサ、赤外線センサ、磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、走行距離計などのセンシング装置からフィードバックされた距離情報、速度情報を組み合わせて、敷居超え、カーペット乗り、崖に位置すること、上方または下方が引っ掛かられていること、ダストボックス満杯、持ち上げられなどの掃除機の現在作業状態を総合的に判定し、異なる状況に応じて具体的な次の動作戦略を与え、自動清掃装置の作業が所有者の要件をより満たし、より良好なユーザ体験を与える。さらに、制御システムは、SLAMによって描画されたインスタントマップ情報に従って最も効率的かつ合理的な清掃経路と清掃方法を計画することができるため、自動清掃装置の清掃効率を大幅に向上させることができる。
【0040】
駆動システム140は、x、yおよびθ成分などの具体的な距離と角度情報に基づいて、駆動命令を実行して自動清掃装置を操作して床面を横切るように走行させることができる。図2に示すように、駆動システム140は、駆動輪アセンブリ141を含み、駆動システム140は左輪と右輪を同時に制御することができ、機器動作をより正確に制御するために、駆動システム140はそれぞれ左駆動輪アセンブリと右駆動輪アセンブリから構成されることが好ましい。左、右駆動輪アセンブリは移動プラットフォーム100によって定義される横軸に沿って対称的に配置される。
【0041】
自動清掃装置が床面上でより安定して移動するか、またはより高い移動能力を有するために、自動清掃装置は1つまたは複数の方向転換アセンブリ142を含んでもよく、方向転換アセンブリ142は従動輪であってもよく、駆動輪であってもよく、その構造形態はユニバーサルホイールであってもよく、方向転換アセンブリ142は駆動輪アセンブリ141の前方に位置してもよい。
【0042】
エネルギーシステム160は、ニッケル水素電池およびリチウム電池などの充電電池を含む。充電電池は充電制御回路、電池パック充電温度検出回路および電池電圧低下監視回路に接続され、充電制御回路、電池パック充電温度検出回路、電池電圧低下監視回路はマイコン制御回路に接続される。ホストコンピュータは本体側面または下方に設けられた充電電極を介して充電パイルに充電のために接続される。露出した充電電極上に塵埃が付着し、充電過程において電荷の累積効果により、電極周辺のプラスチック機体が溶融して変形し、ひいては電極自身が変形して正常に充電し続けることができない問題がある。
【0043】
マンマシンインタラクティブシステム170はホストパネル上のボタンを含み、ボタンはユーザによる機能選択に利用可能であり、表示画面および/または表示灯および/またはスピーカーをさらに含んでもよく、表示画面、表示灯およびスピーカーは、ユーザに機器の現在状態または機能選択肢を表示することができ、携帯電話クライアントプログラムをさらに含んでもよい。経路ナビゲーション型自動清掃装置の場合、携帯電話クライアントにおいて、ユーザに装置が設置されている環境の地図、および機器の位置を表示することができ、より豊富で使い勝手の良い機能項目をユーザに提供することができる。
【0044】
図2に示すように、清掃モジュール150はドライ清掃モジュール151を含んでもよい。
【0045】
ドライ清掃モジュール151はローラブラシ、ダストボックス、ファン、空気出口を含む。床面とある程度干渉するローラブラシは床面上のゴミをローラブラシとダスクボックスの間の吸塵口の前方に掃き集め、ファンによって発生された、ダスクボックスを通過する吸引力を有する気体を介してゴミをダスクボックスに吸い込む。掃除機の除塵能力は、ゴミの清掃効率DPU(Dust pickup efficiency)によって示し、清掃効率DPUはローラブラシ構造と材料によって影響され、吸塵口、ダストボックス、ファン、空気出口およびそれらの接続箇所から構成されるダクトの風力利用率によって影響され、ファンの種類とパワーによって影響され、複雑なシステム設計の問題である。普通のプラグイン吸塵器に比べて、除塵能力の向上は、エネルギー制限のある自動清掃装置にとって大きな意味を持つ。除塵能力の向上は、直必要なエネルギーを直接的かつ効果的に削減するからであり、すなわち、1回の充電で80平方メートルの床を清掃できる機械を、1回の充電で180平方メートル以上を清掃できるように進化させることができる。また、充電の回数を減らすことで、電池の寿命も大幅に延び、ユーザは電池の交換頻度を減らすことができる。より直感的で重要なことは、除塵能力の向上が最も明白で重要なユーザ体験であり、ユーザは機械がきれいに清掃するか、きれいに拭き取るかを直接結論づけることになる。ドライ清掃モジュールは、回転軸のサイドブラシ152をさらに含んでもよく、回転軸は床面に対して一定の角度をなし、ゴミを清掃モジュール150のローラブラシ領域に移動させる。
【0046】
いくつかの実施例では、自動清掃装置はウェット清掃モジュールをさらに含んでもよく、ウェット清掃方法を用いて前記操作面の少なくとも一部を清掃するように構成され、ここで、前記ウェット清掃モジュールは水タンク、清掃ヘッド、駆動ユニットなどを含み、ここで、水タンクの水が水回路に沿って清掃ヘッドに流れ、清掃ヘッドは駆動ユニットの駆動下で操作面の少なくとも一部を清掃する。
【0047】
既存の自動清掃装置のケーシングレイアウトフレーム構造が複雑で、部品点数が多く、組立工数が長く、工程が面倒で、自動清掃装置のトップフラップとフリップ機構の追加でトップフラップ上にトップケーシング装飾部品などを設計することにより、コストが高くなる。トップケーシング装飾部品、トップフラップは内部部品を覆い隠す、内部部品を保護するなどの機能を果たすことができるが、機械全体の構造が複雑になり、コストが高く、トップフラップ下のダストボックスなどの設計空間に影響を与える。
【0048】
この点で、本出願の実施例は、フリップカバーのない自動清掃装置を提供するものであり、自動清掃装置の不要な構成要素を簡素化しつつ、ダストボックスおよびその収容キャビティの設計空間を拡大することができ、同じ構造では同じ技術的効果を奏するものであり、一部の技術的効果が本明細書では繰り返さない。具体的に、本出願は自動清掃装置を提供し、図3図5に示すように、自動清掃装置は、操作面を自動的に移動するように構成された移動プラットフォーム100を含み、移動プラットフォーム100は収容キャビティ200を含む。いくつかの実施例では、前記収容キャビティ200は自動清掃装置の前進方向において後ろ寄りに設けられ、前記収容キャビティ200は第1キャビティ201および第2キャビティ202を含む。該自動清掃装置は、ダストボックス300を含むドライ清掃モジュールをさらに含み、前記ダストボックス300は前記収容キャビティ200に着脱可能に組み立てられ、ここで、前記第1キャビティ201と前記第2キャビティ202は前記自動清掃装置の前進方向に前後に隣接して順に配置され、前記第1キャビティ201の深さは前記第2キャビティ202の深さよりも大きい。第1キャビティ201と前記第2キャビティ202は前記自動清掃装置の前進方向に前後に隣接して順に配置され、ダストボックス全体において体積と重量のより大きな部分を自動清掃装置の中部に近い位置に設け、ダストボックスがより安定して収容キャビティ200に配置され、清掃装置全体の重心をより安定させ、進行、旋回、障害物横切りなどの過程により安定であり、容易に転倒することがない。同時にダストボックス収容部とダストボックストップカバーを一体構造とし、ダストボックストップカバーは移動プラットフォーム頂面の一部として機能し、移動プラットフォーム頂面の他の部分と面一であり、従来の清掃装置のフリップカバー構造を省略する同時に、清掃装置の底部のおおよそ中央位置にある吸塵口をダストボックスに容易に直接位置合わせ、埃を吸塵口からダストボックスに直接進入させ、埃が機器内部に進入する過程を減らし、機器内部に対する埃の汚染を回避することができる。第1キャビティ201の深さが第2キャビティ202の深さよりも大きいことによって、ダストボックスとダストボックストップカバーを異なる構造で収容することができ、ダストボックストップカバーの一体化設計を容易にする。第1キャビティ201の前側壁底部に吸塵口203が設けられ、第1キャビティ201と第2キャビティ202との接続箇所の後側壁に空気出口208が設けられ、空気出口208はグリル構造を有し、第2キャビティ202の下方空間にファンが収容され、ファンはファンブラケットによって支持される。いくつかの実施例では、空気出口208はファンブラケットの一部を構成し、移動プラットフォーム100の後側壁に排気口204が設けられ、ファンの吸引力作用下で、埃が吸塵口203からダストボックス300に進入し、気流がダストボックスフィルタによって濾過された後排気口204から排出される。
【0049】
いくつかの実施例では、前記ダストボックス300は、収容部301と、前記収容部301の上方にあるトップカバー302とを含み、前記トップカバー302は前記収容部301に固定的に接続される。固定接続方法は、接着、溶接、一体成形、ボルト締め、留め接続などが挙げられるが、これらに限定されない。収容部301は、吸塵口203から吸い込まれたゴミを収容するために使用され、収容部301の外観は前記第1キャビティ201と実質的に一致する。
【0050】
床面とある程度干渉するローラブラシは床面上のゴミを掃き集め、ファンによって発生する負圧気流作用下でローラブラシとダストボックス300の間の吸塵口203の前方に巻かれ、その後ファンによって発生されたダストボックス300を通過する吸引力を有する気流によってダストボックス300に吸い込まれ、ゴミがフィルタ500によってダストボックス300の内部に隔離され、濾過された空気がファンに流入する。
【0051】
いくつかの実施例では、ダストボックス300の収容部301はダストボックス300の前側にある第1開口3011を有し、第1開口3011は吸塵口203に位置合わせされて設けられ、収容部301はダストボックスの後側にある第2開口3012を有し、フィルタ500は前記第2開口3012に設けられ、第2開口3012は空気出口208に接続される。前記フィルタ500とダストボックス300のボックス本体とは着脱可能に接続され、フィルタの着脱や洗浄が容易となる。ここで、前側とはX方向においてダストボックス300が収容キャビティ200に組み立てられた後、自動清掃装置の前進方向に沿った一側を指し、後側とはX方向において自動清掃装置の前進方向とは反対する側を指す。
【0052】
いくつかの実施例では、前記トップカバー302は、前記収容部301を覆う第1部分3021と、前記収容部301から突出して外側に延伸する第2部分3022とを含む。前記ダストボックス300が前記収容キャビティ200に組み立てられると、前記収容部301および前記トップカバー302の第1部分3021は前記第1キャビティ201に収容され、前記トップカバー302の第2部分3022は前記第2キャビティ202に収容される。トップカバー302は第1キャビティ201の頂端部分および第2キャビティ202構造と実質的に一致し、これにより、ダストボックス300が収容キャビティ200内に安定して取り付けられ、自動清掃装置の進行過程の振動によるダストボックスの揺れを回避し、同時に、ダストボックスのトップカバーはちょうど収容部とファンの位置を覆うことができ、ダストボックスのトップカバーの上面が移動プラットフォームの上面と略水平になり、自動清掃装置の外面の平坦性が確保され、外観全体の協働性がより良くなり、トップカバー下面における収容部を含む各部材の設計により多くの空間選択を提供し、異なる部材の位置を配置するのに便利であり、ダストボックスの容積選択性が向上し、必要に応じて具体的なサイズを設定することができ、収容キャビティの全体的な開口の大きさに影響を与えることなく、成形コストを削減することができる。
【0053】
いくつかの実施例では、前記トップカバー302の第1部分3021は前記収容部の縁部の輪郭から突出して外側に延伸する辺縁部30211を含む。前記収容キャビティ200は、前記収容キャビティの頂端の縁部の周りに延伸する段差部205を含み、前記段差部205は、前記辺縁部30211の少なくとも一部および前記第2部分3022外縁の少なくとも一部を収容するように構成され、これにより、前記トップカバー上面が前記移動プラットフォーム上面と実質的に同一平面上にある。収容キャビティ200は前記収容キャビティの頂端の縁部の周りに延伸する段差部205を含み、トップカバー302の縁部を全体的に受け入れることが可能であり、トップカバー302は実質的に隙間がない態様で収容キャビティ200に収容され、異物が前記ダストボックスの縁部の隙間に直接落下してダストボックスに引っ掛かられることを防止することが可能であり、同時に自動清掃装置の上面としてのトップカバーの外観を確保することができる。
【0054】
いくつかの実施例では、前記トップカバー302の第2部分3022の下方に、前記トップカバーの第2部分3022を支持するように構成された支持構造3023が設けられる。いくつかの実施例では、前記支持構造3023は、前記収容部301の少なくとも一部と一体的に成形され、前記支持構造3023のトップカバー302の第2部分3022に対する支持力を高め、その損傷を効果的に回避することができる。支持構造3023は、円弧状構造、直線構造を含むが、これらに限定されない。例えば、支持構造3023は、トップカバー302の第2部分3022の外縁輪郭と実質的に一致する対称に設けられた2つの円弧状構造である。
【0055】
いくつかの実施例では、前記第2キャビティ202の下面に溝2021が設けられ、前記溝2021は前記支持構造3023の輪郭と実質的に一致し、前記トップカバーの第2部分3022が前記第2キャビティ202に収容されると、前記支持構造3023が前記溝2021に収容され、トップカバー302の上面が実質的に水平になる。
【0056】
いくつかの実施例では、前記トップカバー302は前記自動清掃装置の前進方向の中心軸線に沿って対称に設けられる。いくつかの実施例では、図6A図6Hに示すように、前記トップカバー形状は、D字形、長方形、方形、円形、楕円形、三角形、四角形、五角形、六角形、七角形または八角形のうちの少なくとも1つまたはそれらの組み合わせである。対称設置により、外側カバーで覆われることなくても、機器の外観を保持することができ、ダストボックスの取付および着脱にも便利である。
【0057】
いくつかの実施例では、図8に示すように、前記第1キャビティ201は第1ロック部材701を含み、図10に示すように、前記第2キャビティ202は第2ロック部材72を含み、図5および図7に示すように、前記トップカバーの第1部分3021は第1ロッキング部材601を含み、図9Aに示すように、前記トップカバーの第2部分3022は第2ロッキング部材602を含み、前記第1ロッキング部材601は前記第1ロック部材701と協働してロックされ、前記第2ロッキング部材602は前記第2ロック部材72と協働してロックされる。
【0058】
上記実施例は自動清掃装置のダストボックスおよびその取付構造に関し、自動清掃装置の前進方向の後側に収容キャビティが設けられ、前記収容キャビティは第1キャビティと第2キャビティを含み、前記第1キャビティの深さは前記第2キャビティの深さよりも大きい。ダストボックスが収容キャビティに組み込まれた後、ダストボックストップカバー上面は移動プラットフォーム上面と実質的に同一平面上にあるため、自動清掃装置の頂面構造が簡素化され、生産コストを減らし、同時に収容キャビティの設計空間を増加させることができる。
【0059】
既存の自動清掃装置にポップアップ式ダストボックスと非ポップアップ式ダストボックス、ポップアップ式ダストボックストップフラップおよびフリップ機構が設けられ、ダストボックスを着脱する際に、トップフラップを開き、ダストボックスを押圧してダストボックスをポップアップさせる必要があり、この実施態様では複雑なダストボックスポップアップ機構を設ける必要があり、ダストボックスポップアップ機構はバネなどの複数の部品を含み、バネの繰り返し使用により弾性が低下し、ダストボックスが円滑にポップアップできなくなり、また、他の多くの部品によりダストボックスが正常にポップアップできない可能性もあり、使用に悪影響を与える。非ポップアップ式ダストボックスは、複雑な構造のロック構造を採用することがほとんどであり、その内のバネアセンブリが経年劣化により破損しやすく、押圧部材を操作する際に指と十分になじまず、全体的な使用体験が悪い。
【0060】
この点で、本出願の実施例はフリップカバーのない自動清掃装置を提供し、自動清掃装置の不要な要素を簡素化しつつ、ダストボックスの円滑な取り出しを容易にすることができ、本実施例は、上記実施例に比べて一部の構造特徴を簡単に説明するが、同じ構造が同様の技術的効果を有し、一部の技術的効果が本明細書では繰り返さない。具体的に、図1図5図7に示すように、自動清掃装置は、操作面上で自動的に移動するように構成され、前進方向の後側にある収容キャビティ200を含む移動プラットフォーム100と、ダストボックス300を含む清掃モジュールと、を備え、前記ダストボックス300は前記収容キャビティ200に着脱可能に組み立てられ、前記ダストボックスは収容部301、前記収容部上方にあるトップカバー302およびロック機構を含む。前記ロック機構は、前記トップカバーの中心軸線に実質的に位置する第1ロック機構610を含み、ここで、前記第1ロック機構610は少なくとも第1グロメット窪み部603および第1ロッキング部材601を含み、前記第1ロッキング部材601は前記第1グロメット窪み部603内に位置し、前記第1ロッキング部材601は外力作用下で前記第1グロメット窪み部603に対して弾性的に移動することができる。第1グロメット窪み部603は、トップカバーの第1部分の縁部に沿って下に向かって形成された窪みであり、第1グロメット窪み部603はZ方向に十分な深さを提供し、第1ロッキング部材601の高さがトップカバー表面よりも低く、第1グロメット窪み部603はX方向に十分な弾性空間を提供し、第1ロッキング部材601が内側に弾性移動する際に十分な活動空間を提供する。
【0061】
いくつかの実施例では、前記第1ロッキング部材601は、第1弾性アーム6011、第1グロメット部6012および第1バックル部6013を含み、ここで、前記第1弾性アーム6011は前記第1グロメット窪み部603の底部から上方に延伸し、前記第1グロメット部6012は前記第1弾性アーム6011の上方に延伸する端部に設けられ、前記第1バックル部6013は前記第1弾性アーム6011の横方向に沿って延伸する。材料削減、弾性増加のために、第1弾性アーム6011は全体として略「冂」字形であり、この形状構造は限定されない。第1グロメット部6012は横方向に第1弾性アーム6011の上方に設けられ、第1グロメット部6012は実質的に外側に突出する底面と底面に沿って上方に延伸するグロメット面を有し、グロメット面はトップカバーと実質的に面一となる位置まで延伸する。グロメット面は、円弧状構造であってもよく、すなわち、水平面への投影は円弧状であり、グロメット面は手動操作の受信を容易にし、指の形状に合致することによって人間工学的には力を受けるのにより適している。いくつかの実施例では、前記第1バックル部6013は前記第1弾性アーム6011の両側に沿って対称に設けられた1対のシート構造である。第1ロック部材701の挿入を容易にするために、前記シート構造は根元部から自由端部までの幅が大きいものから小さいものになる。第1弾性アーム6011は全体として一般的な弾性材料、例えばプラスチックまたは有機弾性材料から形成され得る。
【0062】
いくつかの実施例では、図8に示すように、図8は、図3AのAにおける第1ロック部材701の拡大概略図であり、前記収容キャビティ200の内壁の前記第1ロッキング部材601におおよそ対応する箇所に第1ロック部材701が設けられ、前記第1ロッキング部材601は前記第1ロック部材701と協働してロックされる。いくつかの実施例では、前記第1ロック部材701は1対の貫通孔であり、前記シート構造の自由端部が前記貫通孔に挿入されてロックされる。
【0063】
いくつかの実施例では、前記収容キャビティの内壁の前記第1グロメット窪み部603におおよそ対応する箇所に第1窪み部206が設けられ、前記1対の貫通孔は前記第1窪み部206の両側に設けられる。第1ロッキング部材601が前記貫通孔に進入するとロックが達成され、第1窪み部206を介して指が進入して作用力を加えて第1ロッキング部材601を貫通孔から引き抜くと、ロック解除が達成される。第1窪み部206と第1グロメット窪み部603の協働により、指のアクセス操作がより簡単かつ便利になる。
【0064】
いくつかの実施例では、図9Aに示すように、前記ロック機構は第2ロック機構620をさらに含み、前記第2ロック機構620は第2グロメット窪み部605と第2ロッキング部材602を含み、第2グロメット窪み部605はトップカバーの第2部分3022のおおよそ中線位置に沿って内側に切欠、例えば円弧状または方形切欠が形成され、スナップ操作を行うのに指が届きやすい。前記第2ロッキング部材602は前記第2グロメット窪み部605の下側に位置し、第2グロメット窪み部605は、指による第2ロッキング部材602の制御に十分な空間を提供し、前記第2ロッキング部材602は外力作用下で内側に弾性移動する。具体的に、前記第2ロッキング部材602は第2弾性アーム6021、第2グロメット部6022および第2バックル部6023を含み、ここで、前記第2弾性アーム6021は前記第2グロメット窪み部605の下方に位置し、第2弾性アーム6021は対称の2つの部分を含む。各第2弾性アーム6021はまず前記第2グロメット窪み部605の開口方向に沿って延伸し、その後、トップカバーの縁部の方向に沿って延伸し、次に前記第2グロメット窪み部605の縁部の方向に沿って延伸する。ここで、前記第2グロメット窪み部605の開口方向は図9Aに示すように、トップカバーの中心から外側に向かうA方向であり、本実施例ではダストボックストップカバーの後向でもあり、2つの部分の第2弾性アーム6021はおおよそ2つの「几」字形構造で対称に連結して設けられ、前記第2グロメット部6022は対称に設けられた2つの部分の第2弾性アーム6021に接続され、前記第2グロメット部6022は2つの前記第2弾性アームの上方に設けられる。図9C図9BのCにおける第2グロメット部の拡大図であり、図9Bおよび図9Cに示すように、第2グロメット部6022の底部に実質的に外側に突出する底面60221と底面に沿って上方に延伸するグロメット面60222が設けられ、グロメット面がトップカバーと実質的に面一となる位置まで延伸し、グロメット面は円弧状構造であってもよく、グロメット面は手動操作の受信を容易にし、指が作用力を加えやすい。いくつかの実施例では、前記第2グロメット部6022は対称に設けられた第2弾性アーム6021と一体的に成形され、前記第2バックル部6023は前記第2弾性アームの横方向の延伸部分に設けられる。前記第2バックル部6023は、1対の前記第2弾性アーム6021の両側に沿って対称に設けられ、例えば前記A方向に沿って延伸する突起またはシート構造であり、いくつかの実施例では、各前記第2バックル部6023は、前記第2バックル部6023の端部から内側に延伸する溝を有し、溝により、第2バックル部全体が成形され冷却された後変形すぎて、スナップが困難となることを回避することができる。いくつかの実施例では、前記第2ロッキング部材602は、対称に設けられた連結部材6024をさらに含み、連結部材6024は実質的に平面状であり、第2弾性アーム6021の一端は連結部材6024の一面に接続され、連結部材6024の他方の面は支持構造の端面に接続されて固定される。第2グロメット部6022はX方向において前記第2グロメット窪み部605から露出しており、ロック解除時に、指が第2グロメット窪み部605に届き第2グロメット部6022を押圧し、X軸に沿ってダストボックスの内側に力を加えて第2バックル部6023を内側に弾性収縮させ、第2バックル部6023は第2ロック部材702の底部からポップアップしてロック解除が達成される。第2弾性アーム6021は全体として一般的にプラスチックまたは有機弾性材料などの弾性材料から形成される。
【0065】
いくつかの実施例では、図10に示すように、図10図3Bの箇所Bにおける第2ロック部材702の拡大図であり、前記収容キャビティ200の内壁の前記第2ロッキング部材602におおよそ対応する場所に第2ロック部材702が設けられ、前記第2ロッキング部材602は前記第2ロック部材702と協働してロックされる。前記第2ロック部材702は1対の突起であり、第2バックル部602が前記第2ロック部材702の底部に延びてロックが達成される。前記突起は、フラット状、円筒状、長方体などであってもよく、ここには限定されなく、前記第2バックル部に係合できればよい。
【0066】
いくつかの実施例では、前記第2キャビティ202の下面の前記第2グロメット窪み部605におおよそ対応する箇所に第2窪み部207が設けられ、前記1対の突起は第2キャビティ202の後側壁に同じ高さで設けられ、前記第2窪み部207の上方に位置する。第2窪み部207は、ダストボックス300が収容キャビティ200に配置されるときに第2ロッキング部材602を避けて収容するように構成され、ダストボックス全体が収容キャビティ200の所定位置に良好に配置されることが可能である。
【0067】
いくつかの実施例では、前記トップカバーは、前記収容部を覆う第1部分と前記収容部から突出して外側に延伸する第2部分を含み、前記第2グロメット窪み部605と前記第2ロッキング部材602は前記トップカバーの第2部分に位置する。前記トップカバーの第2部分下方に、前記トップカバーの第2部分を支持するように構成された支持構造3023が設けられ、前記第2ロッキング部材602は前記支持構造3023上に設けられる。図4に示すように、対称に設けられた支持構造3023は、X方向において内側への圧縮空間を形成し、第2弾性アーム6021が対称の支持構造3023に接続されると、加えられた内側への作用力に応答する十分な弾性空間が確保される。
【0068】
上記実施例に記載のダストボックスロック構造では、ダストボックストップカバーの前後方向にロック構造を対称に設け、片手でダストボックスの前後の2つの弾性構造に作用力を加えると、ロック解除が達成可能である。これにより、片側がロック解除され、片側のダストボックスがポップアップしてダストボックスが傾斜することを回避する。同時に、弾性構造が簡単であり、弾性材料で弾性アームを形成すれば弾性ロック解除が達成され得るため、バネなどの複雑なロック解除装置が損傷しやすい恐れを回避することができる。
【0069】
いくつかの実施例では、図4に示すように、前記第2ロック機構620は少なくとも1つの第1磁気吸引モジュール604を含み、前記第1磁気吸引モジュール604は前記トップカバーの第2部分と前記支持構造の間に設けられる。図3Aに示すように、前記収容キャビティは、前記第1磁気吸引モジュール604と協働して吸着されてロックされるように構成される少なくとも1つの第2磁気吸引モジュール606を含む。使用過程において、手で第1ロッキング部材601および第2グロメット窪み部605を押すとダストボックスに対応する第1ロッキング部材601を後退させることができ、ダストボックスを収容キャビティに入れ、手を離すと、第1ロッキング部材601上の第1バックル部6013が自動的にポップアップして第1ロック部材701に挿入され、第1磁気吸引モジュール604は第2磁気吸引モジュール606に吸着され、ダストボックスのロックが達成され、該ロック構造が簡単で操作しやすく、ダストボックスのロックを実現するのに便利である。
【0070】
いくつかの実施例では、上記のような第2ロック機構620は第2グロメット窪み部605および第2ロッキング部材602を含む実施形態であってもよく、第1磁気吸引モジュール604を含む実施形態であってもよく、または両者を含む実施形態であってもよく、ここには限定されない。
【0071】
既存の自動清掃装置のダストボックスは、交換可能なダストボックスフィルタを備える必要があり、従来のフィルタは一般にプラスチックまたは金属で硬質フレームを作り、カスケード式ろ材をフレームに入れ、ドット接着剤でフレームとろ材周辺を接続して封止し、その後フレーム上に封止ストリップを貼り付けてフィルタとダストボックスの間の隙間を封止する。したがって、従来のダストボックスフィルタの部分の構造が複雑で、フィルタ取付工程が煩雑であり、労力とコストの無駄があり、封止用の接着剤は経済的でなく環境にも優しくない。
【0072】
この点に関して、本出願の実施例は、自動清掃装置を提供し、自動清掃装置は、操作面上で自動的に移動するように構成され、収容キャビティを含む移動プラットフォームと、ダストボックスを含む清掃モジュールと、を備え、前記ダストボックスは前記収容キャビティに着脱可能に取り付けられ、前記ダストボックスはダストボックスフィルタを含む。ダストボックスフィルタは自動清掃装置のダストボックスに適用され、ダストボックスフィルタの組立過程が簡素化され、本実施例は上記実施例に比べて一部の構造特徴が簡素化され、同じ構造は同様の技術的効果を有し、一部の技術的効果がここで省略する。図11および図12に示すように、ダストボックスフィルタ500は、軟質ゴムフレーム501を含み、前記軟質ゴムフレームは、組立過程においてダストボックスとの組立隙間を封止するための少なくとも1つの軟質ゴム突起と、前記軟質ゴムフレーム501内にスリーブされたろ材502とを含み、ここで、前記軟質ゴムフレーム501は前記ろ材502に着脱不可能に接続される。いくつかの実施例では、軟質ゴムフレーム501と前記ろ材502を着脱不可能に接続するプロセスは、オーバーモールド射出工程を含み、ろ材をフレーム内に予めスリーブさせ、スリーブされたフレームの組み合わせにゴムスリーブをさらにスリーブさせることによって、複数の所望の封止突起を一体的に形成することができる。または、2ショット射出成形プロセスを用いて、まず硬質ゴムフレーム本体を射出し、ろ材をフレーム本体にスリーブさせた後、軟質ゴムを射出して内側と外側の封止突起を形成してもよい。
【0073】
前記軟質ゴムフレーム501は、矩形、方形、楕円形、円形、多角形などの構造であってもよく、この構造は限定されない。いくつかの実施例では、図11および図12に示すように、前記軟質ゴムフレーム501は矩形構造であり、前記矩形構造の軟質ゴムフレームは、対向して設けられた2つの第1側壁50111と、2つの第2側壁50113とを含む。前記軟質ゴム突起は、1つの前記第1側壁50111の外周面に分布する第1突起5011と、別の前記第1側壁50111の外周面に分布する第2突起5015とを含み、1対の第1側壁50111と1対の第2側壁50113は矩形構造フレームが囲まれて形成され、矩形構造フレーム内にろ材がスリーブされる。
【0074】
いくつかの実施例では、第1突起5011と第2突起5015は連続的な突起構造であり、例えば第1突起5011と第2突起5015は第1側壁50111の外周面の一端から連続的に他端まで延伸する。第1突起5011と第2突起5015は軟質ゴム構造であるため、ダストボックスフィルタがダストボックスに組み立てられたとき、第1突起5011と第2突起5015が、押圧されてダストボックスフィルタ500とダストボックスの第2開口3012の間で直接封止し、ダストボックスの第2開口3012は実質的に水平方向に沿って延伸する内壁に十分に接触して封止される。これは、ダストボックスフィルタがダストボックスに組み込まれた後に封止ストリップを介して封止するという従来技術を代わるものである。
【0075】
いくつかの実施例では、図14に示すように、前記第1突起と第2突起の少なくとも一方はアンダーカット構造であり、前記アンダーカット構造は、前記軟質ゴムフレームとダストボックスの組立隙間を封止する同時に、前記ダストボックスフィルタが前記ダストボックスから脱落するのを防止するように構成される。例えば、前記アンダーカット構造は円弧状構造であり、前記円弧状構造は前記ダストボックスフィルタの組立方向とは反対する側に対して傾斜する。アンダーカット構造により、ダストボックスフィルタの組立過程中、ダストボックスフィルタが摩擦を伴ってダストボックス組立開口に延び、組立方向の反対側に傾き、その後ダストボックスフィルタとダストボックスの間に押圧されて封止されるのに便利である。
【0076】
いくつかの実施例では、前記軟質ゴム構造の第2側壁は少なくとも1つの第3突起5012をさらに含み、前記第3突起5012は前記フレーム構造の少なくとも1つの第2側壁50113の外周面上に分布している。第3突起5012は分散した複数の突起構造であってもよく、一実施形態として、第3突起5012は前記フレーム構造の2つの第2側壁50113の外周面上に分布し、ダストボックスフィルタがダストボックスに組み立てられたとき、フレーム構造の1つの第2側壁50113の外周面上にある第3突起5012はやや長い構造を有し、ダストボックス側壁の窪み部に延びて留め具として機能し、ダストボックスフィルタの脱落を防止する役割を果たす同時に、ダストボックスフィルタの組立時、まず該やや長い第3突起5012をダストボックス側壁の窪み部に進入させ、第3突起5012の周りに回転した後、ダストボックスフィルタの他側をダストボックスに装着する。前記フレーム構造の別の第2側壁50113の外周面上に分布する第3突起5012はより円滑な構造を有し、ダストボックスフィルタがダストボックスに組み立てられたとき、該側の第3突起5012はダストボックス側壁弾性構造5013に締りばめ係止されて、ダストボックスフィルタの脱落を防止する。ここで、弾性構造5013は実質的にS構造であり、第3突起5012を収容する内側窪み部と第3突起5012に係止された外側凸部を含み、外側凸部は外力作用下で弾性的に移動して第3突起5012に係止され得、図15に示すように、図15は、ダストボックスの底端からダストボックスフィルタを見る場合の取付構造図である。いくつかの実施例では、図13Aおよび図13Bに示すように、前記軟質ゴムフレームは第1リブ位置510を有し、前記第2側壁の外周面に設けられ、前記ダストボックスフィルタがダストボックスに深く装着されすぎたり、浅く装着されすぎたりして組立不良になるのを防止するように構成される。ダストボックスフィルタがダストボックスに装着される過程において、所定位置に組み立てられた後、第1リブ位置510がダストボックス側枠の対応位置に設けられた枕位置5014に当接され、フィルタの内側へのさらなる伸びを防止し、ダストボックスフィルタがダストボックスに深く装着すぎるのを防止することができる。同時に、組立過程中、図15に示すように、第1リブ位置510がダストボックス側枠の枕位置5014に当接されていない場合、所定位置に組み立てられていないと考えられるので、ダストボックスフィルタがダストボックスに浅く装着すぎるのを防止することができる。
【0077】
いくつかの実施例では、図13A図13Bに示すように、前記軟質ゴムフレームは誤取付防止突起509をさらに含み、誤取付防止突起509は、前記第2側壁の外周面に設けられ、前記ダストボックスフィルタの装着方向が逆であるのを防止するように構成される。ダストボックスの前記誤取付防止突起509に対応する位置に窪み部が設けられ、ダストボックスフィルタが正常に装着されると、誤取付防止突起509が該窪み部に進入してダストボックスフィルタが正常に組み立てられる。ダストボックスフィルタの装着方向が逆である場合、ダストボックスの他側に該窪み部がないため、誤取付防止突起509によりダストボックスフィルタが組みたてられず、ダストボックスフィルタの装着方向が反対であることについて注意を喚起して誤取付防止の役割を果たす。
【0078】
いくつかの実施例では、図3Aおよび図3Bに示すように、前記収容キャビティ200は第1キャビティ201と第2キャビティ202を含み、前記第1キャビティ201と前記第2キャビティ202は前記自動清掃装置の前進方向に前後に隣接して順に配置され、前記第1キャビティ201の深さは前記第2キャビティ202の深さよりも大きい。第1キャビティ201の前側壁底部に吸塵口203が設けられ、第1キャビティ201と第2キャビティ202との接続箇所の後側壁に空気出口208が設けられ、第2キャビティ202の下方空間にファンが収容され、移動プラットフォーム100の後側壁に排気口204が設けられ、ファンの吸引力作用下で、埃が吸塵口203からダストボックス300に進入し、気流がダストボックスフィルタによって濾過された後排気口204から排出される。ここで、空気出口208にグリル構造が設けられる。
【0079】
図11および図12に示すように、前記軟質ゴムフレームはシール用内側リップ507をさらに含み、シール用内側リップ507は、前記ろ材502の周りに前記軟質ゴムフレーム501の第1端面50116に設けられ、前記ダストボックスフィルタと前記ダストボックスの第2開口3012の組立面30121との間の封止嵌合を実現するように構成される。図14に示すように、前記ダストボックスの第2開口3012の組立面30121は、前記第2開口内のダストボックス内壁に近い側に設けられ、実質的に平面構造であり、前記軟質ゴムフレーム501の第1端面50116に当接されて前記軟質ゴムフレームに組み立てられる。シール用外側リップ506は、前記ろ材502の周りに前記軟質ゴムフレーム501の第2端面50115に設けられ、前記ダストボックスフィルタと収容キャビティ200の空気出口208の縁部を封止するように構成される。シール用内側リップ507とシール用外側リップ506は所在する第1端面50116または第2端面50115よりも高く、所定位置に組み立てられた後、シール用内側リップ507がダストボックスフィルタとダストボックスの組立面間に押圧される。シール用内側リップ507は柔軟な材料であるため、押圧力の作用下で前記ダストボックスフィルタと前記ダストボックスの組立面を封止し、ダストボックスが自動清掃装置に組み立てられると、ダストボックスフィルタのシール用外側リップ506がダストボックスフィルタと収容キャビティ200の空気出口208のグリル外側間に押圧され、前記ダストボックスフィルタとファンブラケットの組立面を封止する。図3Aおよび図3Bに示すように、第1キャビティ201と第2キャビティ202が接続される側壁は前記ファンブラケットの組立面を構成し、ファンは第2キャビティ202の下方に設けられ、グリル式空気出口208は第1キャビティ201と第2キャビティ202が接続される側壁に設けられる。軟質ゴムフレーム501上に設けられたシール用内側リップ507とシール用外側リップ506により、ダストボックスフィルタ500の内端面とダストボックス空気出口組立面との間の封止嵌合、および、ダストボックスフィルタ500の外端面と収容キャビティ200の空気出口のグリルの外面との封止嵌合が実現される。ダストボックスフィルタにおいて内側と外側に封止ストリップを追加して空気流路封止要件を満たす従来の煩雑なステップが省略され、軟質ゴムフレーム501はキャリアとして、同様にある程度柔軟性を有するシール用内側リップ507とシール用外側リップ506を封止構造として含むので、接触・封止・嵌合がより緊密になり、より十分にフィットし、封止効果がより強く、空気流路全体の気密性能を確保することができ、負圧による清掃装置の吸塵と塵埃排出などの機能をより良く保護する役割を果たす。
【0080】
いくつかの実施例では、図11および図12に示すように、前記軟質ゴムフレームは、段差面503をさらに含み、段差面503は、前記軟質ゴムフレーム501の第2端面50115に沿って外側に延伸し、前記段差面503と前記軟質ゴムフレーム501の側壁とが段差構造を形成し、前記ダストボックスフィルタがダストボックスに深く装着すぎるのを防止するように構成される。組立過程において、図14に示すように、ダストボックスフィルタがダストボックス組立開口に進入するとき、段差面503がダストボックスの組立外縁に当接され、ダストボックス外縁に係止され、ダストボックスフィルタがダストボックスに深く装着すぎるのを回避する。
【0081】
いくつかの実施例では、図11に示すように、前記軟質ゴムフレームは磁気装置取付孔504をさらに含み、磁気装置取付孔504は、前記軟質ゴムフレーム501の第2端面50115に設けられ、磁気装置に装着されて前記ダストボックスフィルタが所定位置に取り付けられることを確保するように構成され、磁気装置は、磁石または他の電磁素子であってもよく、磁気装置取付孔504に誘導性磁気装置が取り付けられ、磁気装置取付孔504は、磁気装置がフィルタ内側の固位置決め置に取り付けられる十分な深さを有し、全体のフィルタが固位置決め置に取り付けられるとホールセンサによって検出され、フィルタが所定位置に取り付けられることを確保することができる。
【0082】
いくつかの実施例では、図11に示すように、前記軟質ゴムフレームは第2リブ位置5041をさらに含み、第2リブ位置5041は、前記磁気装置取付孔の周辺に設けられ、液体が前記磁気装置取付孔に進入することを防止するように構成される。第2リブ位置5041は、磁気装置取付孔504の外側に磁気装置の外端を緊密に包み込むので、磁気装置が錆びて故障するのを防止することができる。第2リブ位置5041は軟質ゴム材料であってもよく、押圧されると磁気装置をさらに包み込む。
【0083】
いくつかの実施例では、図11に示すように、前記軟質ゴムフレームはグロメット505をさらに含み、グロメット505は、前記段差面503の外側に延びる位置に設けられ、前記ダストボックスフィルタの取り外しを容易にするように構成される。グロメット505の形状構造は限定されず、半円形、方形、矩形などであってもよい。
【0084】
いくつかの実施例では、図12に示すように、前記軟質ゴムフレームは中空構造508をさらに含み、中空構造508は、前記フレームの第1側壁および/または第2側壁上に設けられ、フレームの全体的な重量を軽減するように構成され、中空構造508は内側に窪む複数の止め孔であってもよく、止め孔の構造は限定されず、円形、方形、矩形、不定形などであってもよい。
【0085】
以上の実施例に記載の自動清掃装置では、ダストボックスフィルタは軟質ゴムフレームの設計を採用することにより、組立過程中、軟質ゴムフレームは、直接押圧されてダストボックス開口に組み立てられ、同時に第1突起、シール用内側リップおよびシール用外側リップなどの構造と協働することによって、組み立てる同時にフィルタと組立面が緊密に封止される効果を達成し、フィルタに装着された後にドット接着剤により手動で組立部分を接着するという従来プロセスを避け、工程を簡素化し、組立部品を減らし、同時にコストを削減し、接着剤の接着がなく、臭いがなく、環境により優しい。
【0086】
最後に、本明細書における各実施例は漸進的に説明され、各実施例は他の実施例との相違点に焦点を当て、各実施例間で同一または類似の部分は互いに参照され得ることに留意されたい。
【0087】
以上の実施例は、本開示の技術的解決策を説明するために使用され、それらを限定するものではなく、前記実施例を参照して本開示を詳細に説明したが、当業者は、前記各実施例に記載された技術的解決策を依然として修正することができるか、またはその一部の技術的特徴を均等置換することができ、これらの修正や置換は、対応する技術的解決策の本質を本開示の各実施例の技術的解決策の精神および範囲から逸脱させないことを理解されたい。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図6H
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11
図12
図13A
図13B
図14
図15
【国際調査報告】