(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-17
(54)【発明の名称】被験者に対する拘束を支援するためのアセンブリ
(51)【国際特許分類】
A61G 13/12 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
A61G13/12 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024542041
(86)(22)【出願日】2023-01-12
(85)【翻訳文提出日】2024-09-11
(86)【国際出願番号】 US2023010683
(87)【国際公開番号】W WO2023137110
(87)【国際公開日】2023-07-20
(32)【優先日】2022-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524264223
【氏名又は名称】コスタニアン,ヴァルジャン
(74)【代理人】
【識別番号】100128347
【氏名又は名称】西内 盛二
(72)【発明者】
【氏名】コスタニアン,ヴァルジャン
【テーマコード(参考)】
4C341
【Fターム(参考)】
4C341JJ03
4C341JL07
4C341MM04
4C341MM13
4C341MN11
4C341MS02
4C341MS03
(57)【要約】
頭部拘束アセンブリは、被験者の頭部を受け取るように構成されるの拘束プラットフォームを備える。第1頭部拘束具と第2頭部拘束具は、拘束プラットフォームに取り付けられ、且つ被験者の頭部の第1側と第2側を選択的に接合するように構成される。第1頭部拘束具は、第1頬骨突縁を有し、当該第1頬骨突縁は、被験者の頭部の第1側において被験者の頭部の頬骨領域を選択的に接合するように構成される。第2頭部拘束具は、第2頬骨突縁を有し、当該第2頬骨突縁は、被験者の頭部の第2側において被験者の頭部の頬骨領域を選択的に接合するように構成される。頬骨ストラップは、第1頬骨突縁と第2頬骨突縁との間で延在し、且つ頬骨突縁を被験者の頬骨領域に選択的に締め付けるように構成される。頬骨ストラップは、被験者の頭部が頭部拘束アセンブリによって拘束されたときに被験者の頭部間から離れるように構成される。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭部拘束アセンブリであって、
拘束プラットフォームと、第1頭部拘束具と、第2頭部拘束具と、頬骨ストラップとを備え、
前記拘束プラットフォームは、被験者の頭部を受け取るように構成され、
前記第1頭部拘束具は、前記拘束プラットフォームに取り付けられ、且つ前記被験者の頭部の第1側を選択的に接合するように構成され、前記第1頭部拘束具は、第1頬骨突縁を有し、前記第1頬骨突縁は、前記被験者の頭部の前記第1側において前記被験者の頭部の頬骨領域を選択的に接合するように構成され、
前記第2頭部拘束具は、前記拘束プラットフォームに取り付けられ、且つ前記被験者の頭部の第2側を選択的に接合するように構成され、前記第2頭部拘束具は、第2頬骨突縁を有し、前記第2頬骨突縁は、前記被験者の頭部の前記第2側において前記被験者の頭部の頬骨領域を選択的に接合するように構成され、
前記頬骨ストラップは、前記第1頬骨突縁と前記第2頬骨突縁との間で延在し、且つ前記頬骨突縁を前記被験者の頬骨領域に選択的に締め付けるように構成され、前記頬骨ストラップは、前記被験者の頭部が前記頭部拘束アセンブリによって拘束されたときに、前記被験者の頭部から離れるように構成される、頭部拘束アセンブリ。
【請求項2】
前記頭部拘束アセンブリは、第1ボールソケットアセンブリと、第2ボールソケットアセンブリとを更に備え、
前記第1ボールソケットアセンブリは、第1ボール部と、第1ソケット部とを含み、前記第1ボール部は、前記第1頭部拘束具と第1ボールソケット台座とのうちの一方に取り付けられ、前記第1ソケット部は、前記第1頭部拘束具と前記第1ボールソケット台座とのうちの他方に位置し、前記第1ボール部は、前記第1ソケット部に選択的に受け取られることにより、前記第1頭部拘束具へ少なくとも3つの移動自由度を提供して前記第1頭部拘束具を前記被験者の頭部の前記第1側に適合させ、
前記第2ボールソケットアセンブリは、第2ボール部と、第2ソケット部とを含み、前記第2ボール部は、前記第2頭部拘束具と第2ボールソケット台座とのうちの一方に取り付けられ、前記第2ソケット部は、前記第2頭部拘束具と前記第2ボールソケット台座とのうちの他方に位置し、前記第2ボール部は、前記第2ソケット部に選択的に受け取られることにより、前記第2頭部拘束具へ少なくとも3つの移動自由度を提供して前記第2頭部拘束具を前記被験者の頭部の前記第2側に適合させる、請求項1に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項3】
前記第1ボールソケットアセンブリは、第1ボール抑制機構を含み、前記第1ボール抑制機構は、前記第1ボールソケット台座に対する前記第1ボール部の移動が抑制されるように、前記第1ボール部を選択的に接合し、
前記第1ボール部の移動が前記第1ボール抑制機構によって抑制されることにより、前記第1頭部拘束具が固定位置に保持され、且つ、
前記第2ボールソケットアセンブリは、第2ボール抑制機構を含み、前記第2ボール抑制機構は、前記第2ボールソケット台座に対する前記第2ボール部の移動が抑制されるように、前記第2ボール部を選択的に接合し、
前記第2ボール部の移動が前記第2ボール抑制機構によって抑制されることにより、前記第2頭部拘束具が固定位置に保持される、請求項2に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項4】
前記頭部拘束アセンブリは、第1摺動部材と、第2摺動部材とを更に備え、
前記第1摺動部材は、前記拘束プラットフォームに沿って選択的に横方向に摺動するように構成され、前記第1摺動部材は、前記第1ボールソケット台座に固定され、
前記第1摺動部材の選択的な横方向移動に応答し、前記第1頭部拘束具が前記拘束プラットフォームに対して横方向に移動し、
前記第2摺動部材は、前記拘束プラットフォームに沿って選択的に横方向に摺動するように構成され、前記第2摺動部材は、前記第2ボールソケット台座に固定され、
前記第2摺動部材の選択的な横方向移動に応答し、前記第2頭部拘束具が前記拘束プラットフォームに対して横方向に移動する、請求項2に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項5】
前記第1頬骨突縁と前記第2頬骨突縁とのうちの少なくとも一方は、ノッチを含み、前記ノッチは、医療用チューブを選択的に受け取り、且つ選択的に保持するように構成される、請求項1に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項6】
前記第1頭部拘束具は、第1前額突縁を含み、前記第1前額突縁は、前記被験者の頭部の前記第1側において前記被験者の頭部の前額を選択的に接合するように構成され、且つ、
前記第2頭部拘束具は、第2前額突縁を含み、前記第2前額突縁は、前記被験者の頭部の前記第2側において前記被験者の前額を選択的に接合するように構成され、
前記頭部拘束アセンブリは、前額ストラップを更に備え、
前記前額ストラップは、前記第1前額突縁と前記第2前額突縁との間で延在し、且つ前記前額突縁を前記被験者の前額に選択的に締め付けるように構成される、請求項1に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項7】
前記第1頭部拘束具は、第1頭頂部突縁を含み、前記第1頭頂部突縁は、前記被験者の頭部の前記第1側において前記被験者の頭部の頭頂部を選択的に接合するように構成され、且つ、
前記第2頭部拘束具は、第2頭頂部突縁を含み、前記第2頭頂部突縁は、前記被験者の頭部の前記第2側において前記被験者の頭頂部を選択的に接合するように構成され、
前記頭部拘束アセンブリは、頭頂部ストラップを更に備え、
前記頭頂部ストラップは、前記第1頭頂部突縁と前記第2頭頂部突縁との間で延在し、且つ前記頭頂部突縁を前記被験者の頭頂部に選択的に締め付けるように構成される、請求項6に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項8】
前記第1頭部拘束具は、前記被験者の頭部の前記第1側を接合するための第1基部を含み、前記第1頬骨突縁と前記第1前額突縁と前記第1頭頂部突縁とのうちのそれぞれは、前記第1基部に接続され、前記第1基部は、前記第1基部の内周によって画定された第1耳孔を有し、前記第1耳孔は、前記第1頭部拘束具が前記被験者の頭部の前記第1側に接合されたときに前記被験者の耳の少なくとも一部に略位置合わせされるように構成され、且つ、
前記第2頭部拘束具は、前記被験者の頭部の前記第2側を接合するための第2基部を含み、前記第2頬骨突縁と前記第2前額突縁と前記第2頭頂部突縁とのうちのそれぞれは、前記第2基部に接続され、前記第2基部は、前記第2基部の内周によって画定された第2耳孔を有し、前記第2耳孔は、前記第2頭部拘束具が前記被験者の頭部の前記第2側に接合されたときに前記被験者の耳の少なくとも一部に略位置合わせされるように構成される、請求項7に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項9】
前記頭部拘束アセンブリは、第1クッションと、第2クッションとを更に備え、
前記第1クッションは、前記被験者の頭部の前記第1側と、前記第1基部、前記第1頬骨突縁、前記第1前額突縁及び前記第1頭頂部突縁のうちの少なくとも一方との間に介在され、
前記第2クッションは、前記被験者の頭部の前記第2側と、前記第2基部、前記第2頬骨突縁、前記第2前額突縁及び前記第2頭頂部突縁のうちの少なくとも一方との間に介在される、請求項8に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項10】
前記第1頭部拘束具と前記第2頭部拘束具とのうちの少なくとも一方は、前記拘束プラットフォーム、及び、前記第1頭部拘束具と前記第2頭部拘束具とのうちの他方に対して、横方向において選択的に移動可能である、請求項1に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項11】
被験者に対する拘束を支援するための拘束アセンブリであって、
請求項1に記載の頭部拘束アセンブリと、
ボディスタビライザとを備え、
前記ボディスタビライザは、前記被験者の頭部下方の前記被験者の身体の一部を受け取るように構成され、前記ボディスタビライザは、前記頭部拘束アセンブリに着脱可能に取り付けられる、拘束アセンブリ。
【請求項12】
前記拘束アセンブリは、少なくとも1つのウイングレットを更に備え、前記少なくとも1つのウイングレットは、前記被験者の腕を受け取るように構成され、前記少なくとも1つのウイングレットは、前記ボディスタビライザに取り付けられ、且つ前記ボディスタビライザに対して旋回可能である、請求項11に記載の拘束アセンブリ。
【請求項13】
前記拘束アセンブリは、足プラットフォームを更に備え、前記足プラットフォームは、少なくとも前記被験者の足を受け取るように構成され、且つ前記ボディスタビライザに着脱可能に取り付けられる、請求項11に記載の拘束アセンブリ。
【請求項14】
前記拘束アセンブリは、腹部スリングを更に備え、前記腹部スリングは、中央スリング部分を有し、前記中央スリング部分は、前記被験者の腹壁皮膚を選択的に接合するように構成され、前記腹部スリングは、少なくとも1つのスリングストラップを有し、前記少なくとも1つのスリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、且つ前記ボディスタビライザに選択的に取り付けられるように構成され、
前記腹部スリングは、前記中央スリング部分が前記被験者の腹壁皮膚に接合され且つ前記少なくとも1つのスリングストラップが前記ボディスタビライザに取り付けられたときに、前記中央スリング部分が前記被験者の腹壁皮膚に力を加えて前記被験者の腹壁軟組織を頭側に付勢するように構成される、請求項11に記載の拘束アセンブリ。
【請求項15】
前記拘束アセンブリは、少なくとも1つの拘束ストラップを更に備え、前記少なくとも1つの拘束ストラップは、前記ボディスタビライザに選択的に取り付けられ、且つ前記被験者の前記ボディスタビライザからの離脱を選択的に防止するように構成され、
前記少なくとも1つのスリングストラップは、第1スリングストラップと、第2スリングストラップと、第3スリングストラップとを含み、
前記第1スリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、且つ前記ボディスタビライザの第1側において前記ボディスタビライザに選択的に取り付けられるように構成され、
前記第2スリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、且つ前記ボディスタビライザの第2側において前記ボディスタビライザに選択的に取り付けられるように構成され、
前記第3スリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、且つ前記少なくとも1つの拘束ストラップに選択的に取り付けられるように構成される、請求項14に記載の拘束アセンブリ。
【請求項16】
前記ボディスタビライザは、ヒンジ機構を介して選択的に互いに接続された別々の第1ボディスタビライザ部分と第2ボディスタビライザ部分とを含み、前記第1ボディスタビライザ部分と前記第2ボディスタビライザ部分とのうちの少なくとも一方は、前記ヒンジ機構によって展開状態と折り畳み状態との間で前記第1ボディスタビライザ部分と前記第2ボディスタビライザ部分とのうちの他方に対して旋回可能である、請求項11に記載の拘束アセンブリ。
【請求項17】
前記ボディスタビライザは、旋回ロック機構を含み、前記旋回ロック機構は、前記第1ボディスタビライザ部分と前記第2ボディスタビライザ部分とを前記展開状態に選択的にロックする、請求項16に記載の拘束アセンブリ。
【請求項18】
前記拘束アセンブリは、クイックリリース機構を更に備え、前記クイックリリース機構は、前記第1頭部拘束具と前記第2頭部拘束具とが前記拘束プラットフォームから脱落することを実質的に防止する保持位置と、前記第1頭部拘束具と前記第2頭部拘束具とのそれぞれが前記拘束プラットフォームから取り外され得るリリース位置とを有する、請求項1に記載の拘束アセンブリ。
【請求項19】
頭部拘束アセンブリであって、
拘束プラットフォームと、第1頭部拘束具と、第2頭部拘束具と、第1ヒンジ接続アセンブリと、第2ヒンジ接続アセンブリとを備え、
前記拘束プラットフォームは、被験者の頭部を受け取るように構成され、
前記第1頭部拘束具は、前記拘束プラットフォームに取り付けられ、且つ前記被験者の頭部の第1側を選択的に接合するように構成され、
前記第2頭部拘束具は、前記拘束プラットフォームに取り付けられ、且つ前記被験者の頭部の第2側を選択的に接合するように構成され、
前記第1ヒンジ接続アセンブリは、前記第1頭部拘束具に取り付けられる第1部分と、前記拘束プラットフォームに接続される第2部分とを有し、前記第1ヒンジ接続アセンブリの第1部分は、前記第1ヒンジ接続アセンブリの第2部分に対して選択的にヒンジ接続可能であり、それによって前記第1頭部拘束具へ少なくとも3つの移動自由度を提供して前記第1頭部拘束具を前記被験者の頭部の前記第1側に適合させ、
前記第2ヒンジ接続アセンブリは、前記第2頭部拘束具に取り付けられる第1部分と、前記拘束プラットフォームに接続される第2部分とを有し、前記第2ヒンジ接続アセンブリの第1部分は、前記第2ヒンジ接続アセンブリの第2部分に対して選択的にヒンジ接続可能であり、それによって前記第2頭部拘束具へ少なくとも3つの移動自由度を提供して前記第2頭部拘束具を前記被験者の頭部の前記第2側に適合させる、頭部拘束アセンブリ。
【請求項20】
前記第1ヒンジ接続アセンブリは、第1ボールソケットアセンブリを含み、前記第1ボールソケットアセンブリは、第1ボール部と、第1ソケット部とを含み、前記第1ボール部は、前記第1頭部拘束具と第1ボールソケット台座とのうちの一方に取り付けられ、前記第1ソケット部は、前記第1頭部拘束具と前記第1ボールソケット台座とのうちの他方に位置し、前記第1ボール部は、前記第1ソケット部に選択的に受け取られることにより、前記第1頭部拘束具へ少なくとも3つの移動自由度を提供して前記第1頭部拘束具を前記被験者の頭部の前記第1側に適合させ、前記第1ボールソケット台座は、前記拘束プラットフォームに接続され、
前記第2ヒンジ接続アセンブリは、第2ボールソケットアセンブリを含み、前記第2ボールソケットアセンブリは、第2ボール部と、第2ソケット部とを含み、前記第2ボール部は、前記第2頭部拘束具と第2ボールソケット台座とのうちの一方に取り付けられ、前記第2ソケット部は、前記第2頭部拘束具と前記第2ボールソケット台座とのうちの他方に位置し、前記第2ボール部は、前記第2ソケット部に選択的に受け取られることにより、前記第2頭部拘束具へ少なくとも3つの移動自由度を提供して前記第2頭部拘束具を前記被験者の頭部の前記第2側に適合させ、前記第2ボールソケット台座は、前記拘束プラットフォームに接続される、請求項19に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項21】
前記第1ボールソケットアセンブリは、第1ボール抑制機構を含み、前記第1ボール抑制機構は、前記第1ボールソケット台座に対する前記第1ボール部の移動が抑制されるように、前記第1ボール部を選択的に接合し、
前記第1ボール部の移動が前記第1ボール抑制機構によって抑制されることにより、前記第1頭部拘束具が固定位置に保持され、且つ、
前記第2ボールソケットアセンブリは、第2ボール抑制機構を含み、前記第2ボール抑制機構は、前記第2ボールソケット台座に対する前記第2ボール部の移動が抑制されるように、前記第2ボール部を選択的に接合し、
前記第2ボール部の移動が前記第2ボール抑制機構によって抑制されることにより、前記第2頭部拘束具が固定位置に保持される、請求項20に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項22】
前記頭部拘束アセンブリは、第1摺動部材と、第2摺動部材とを更に備え、
前記第1摺動部材は、前記拘束プラットフォームに沿って選択的に横方向に摺動するように構成され、前記第1摺動部材は、前記第1ボールソケット台座に固定され、
前記第1摺動部材の選択的な横方向移動に応答し、前記第1頭部拘束具が前記拘束プラットフォームに対して横方向に移動し、
前記第2摺動部材は、前記拘束プラットフォームに沿って選択的に横方向に摺動するように構成され、前記第2摺動部材は、前記第2ボールソケット台座に固定され、
前記第2摺動部材の選択的な横方向移動に応答し、前記第2頭部拘束具が前記拘束プラットフォームに対して横方向に移動する、請求項19に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項23】
前記第1頭部拘束具は、第1頬骨突縁を含み、前記第1頬骨突縁は、前記被験者の頭部の前記第1側において前記被験者の頭部の頬骨領域を選択的に接合するように構成され、且つ、
前記第2頭部拘束具は、第2頬骨突縁を含み、前記第2頬骨突縁は、前記被験者の頭部の前記第2側において前記被験者の頭部の頬骨領域を選択的に接合するように構成され、
前記頭部拘束アセンブリは、頬骨ストラップを更に備え、前記頬骨ストラップは、前記第1頬骨突縁と前記第2頬骨突縁との間で延在し、且つ前記頬骨突縁を前記被験者の頬骨領域に選択的に締め付けるように構成され、前記頬骨ストラップは、前記被験者の頭部が前記頭部拘束アセンブリによって拘束されたときに前記被験者の頭部から離れるように構成される、請求項19に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項24】
前記第1頬骨突縁と前記第2頬骨突縁とのうちの少なくとも一方は、ノッチを含み、前記ノッチは、医療用チューブを選択的に受け取り且つ選択的に保持するように構成される、請求項23に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項25】
前記第1頭部拘束具は、第1前額突縁を含み、前記第1前額突縁は、前記被験者の頭部の前記第1側において前記被験者の頭部の前額を選択的に接合するように構成され、且つ、
前記第2頭部拘束具は、第2前額突縁を含み、前記第2前額突縁は、前記被験者の頭部の前記第2側において前記被験者の前額を選択的に接合するように構成され、
前記頭部拘束アセンブリは、前額ストラップを更に備え、前記前額ストラップは、前記第1前額突縁と前記第2前額突縁との間で延在し、且つ前記前額突縁を前記被験者の前額に選択的に締め付けるように構成される、請求項23に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項26】
前記第1頭部拘束具は、第1頭頂部突縁を含み、前記第1頭頂部突縁は、前記被験者の頭部の前記第1側において前記被験者の頭部の頭頂部を選択的に接合するように構成され、且つ、
前記第2頭部拘束具は、第2頭頂部突縁を含み、前記第2頭頂部突縁は、前記被験者の頭部の前記第2側において前記被験者の頭頂部を選択的に接合するように構成され、
前記頭部拘束アセンブリは、頭頂部ストラップを更に備え、前記頭頂部ストラップは、前記第1頭頂部突縁と前記第2頭頂部突縁との間で延在し、且つ前記頭頂部突縁を前記被験者の頭頂部に選択的に締め付けるように構成される、請求項25に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項27】
前記第1頭部拘束具は、前記被験者の頭部の前記第1側を接合するための第1基部を含み、前記第1頬骨突縁と前記第1前額突縁と前記第1頭頂部突縁とのうちのそれぞれは、前記第1基部に接続され、前記第1基部は、前記第1基部の内周によって画定された第1耳孔を有し、前記第1耳孔は、前記第1頭部拘束具が前記被験者の頭部の前記第1側に接合されたときに前記被験者の耳の少なくとも一部に略位置合わせされるように構成され、且つ、
前記第2頭部拘束具は、前記被験者の頭部の前記第2側を接合するための第2基部を含み、前記第2頬骨突縁と前記第2前額突縁と前記第2頭頂部突縁とのうちのそれぞれは、前記第2基部に接続され、前記第2基部は、前記第2基部の内周によって画定された第2耳孔を有し、前記第2耳孔は、前記第2頭部拘束具が前記被験者の頭部の前記第2側に接合されたときに前記被験者の耳の少なくとも一部に略位置合わせされるように構成される、請求項26に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項28】
前記頭部拘束アセンブリは、第1クッションと、第2クッションとを更に備え、
前記第1クッションは、前記被験者の頭部の前記第1側と、前記第1基部、前記第1頬骨突縁、前記第1前額突縁及び前記第1頭頂部突縁のうちの少なくとも一方との間に介在され、
前記第2クッションは、前記被験者の頭部の前記第2側と、前記第2基部、前記第2頬骨突縁、前記第2前額突縁及び前記第2頭頂部突縁のうちの少なくとも一方との間に介在される、請求項27に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項29】
被験者に対する拘束を支援するための拘束アセンブリであって、
請求項19に記載の頭部拘束アセンブリと、
ボディスタビライザとを備え、
前記ボディスタビライザは、前記被験者の頭部下方の前記被験者の身体の一部を受け取るように構成され、前記ボディスタビライザは、前記頭部拘束アセンブリに着脱可能に取り付けられる、拘束アセンブリ。
【請求項30】
前記拘束アセンブリは、少なくとも1つのウイングレットを更に備え、前記少なくとも1つのウイングレットは、前記被験者の腕を受け取るように構成され、前記少なくとも1つのウイングレットは、前記ボディスタビライザに取り付けられ、且つ前記ボディスタビライザに対して旋回可能である、請求項29に記載の拘束アセンブリ。
【請求項31】
前記拘束アセンブリは、足プラットフォームを更に備え、前記足プラットフォームは、少なくとも前記被験者の足を受け取るように構成され、且つ前記ボディスタビライザに着脱可能に取り付けられる、請求項29に記載の拘束アセンブリ。
【請求項32】
前記拘束アセンブリは、腹部スリングを更に備え、前記腹部スリングは、中央スリング部分を有し、前記中央スリング部分は、前記被験者の腹壁皮膚を選択的に接合するように構成され、前記腹部スリングは、少なくとも1つのスリングストラップを有し、前記少なくとも1つのスリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、
前記腹部スリングは、前記中央スリング部分が前記被験者の腹壁皮膚に接合され且つ前記少なくとも1つのスリングストラップが引っ張られたときに、前記中央スリング部分が前記被験者の腹壁皮膚に力を加えて前記被験者の腹壁軟組織を頭側に付勢するように構成される、請求項29に記載の拘束アセンブリ。
【請求項33】
前記拘束アセンブリは、少なくとも1つの拘束ストラップを更に備え、前記少なくとも1つの拘束ストラップは、前記ボディスタビライザに選択的に取り付けられ、且つ前記被験者の前記ボディスタビライザからの離脱を選択的に防止するように構成され、
前記少なくとも1つのスリングストラップは、第1スリングストラップと、第2スリングストラップと、第3スリングストラップとを含み、
前記第1スリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、且つ前記ボディスタビライザの第1側において前記ボディスタビライザに選択的に取り付けられるように構成され、
前記第2スリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、且つ前記ボディスタビライザの第2側において前記ボディスタビライザに選択的に取り付けられるように構成され、
前記第3スリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、且つ前記少なくとも1つの拘束ストラップに選択的に取り付けられるように構成される、請求項32に記載の拘束アセンブリ。
【請求項34】
前記ボディスタビライザは、ヒンジ機構を介して選択的に互いに接続された別々の第1ボディスタビライザ部分と第2ボディスタビライザ部分とを含み、前記第1ボディスタビライザ部分と前記第2ボディスタビライザ部分とのうちの少なくとも一方は、前記ヒンジ機構によって展開状態と折り畳み状態との間で前記第1ボディスタビライザ部分と前記第2ボディスタビライザ部分とのうちの他方に対して旋回可能である、請求項29に記載の拘束アセンブリ。
【請求項35】
前記ボディスタビライザは、旋回ロック機構を含み、前記旋回ロック機構は、前記第1ボディスタビライザ部分と前記第2ボディスタビライザ部分とを前記展開状態に選択的にロックする、請求項34に記載の拘束アセンブリ。
【請求項36】
前記拘束アセンブリは、クイックリリース機構を更に備え、前記クイックリリース機構は、前記第1頭部拘束具と前記第2頭部拘束具と前記第1ヒンジ接続アセンブリと前記第2ヒンジ接続アセンブリとが前記拘束プラットフォームから脱落することを実質的に防止する保持位置と、前記第1頭部拘束具と前記第2頭部拘束具と前記第1ヒンジ接続アセンブリと前記第2ヒンジ接続アセンブリとが前記拘束プラットフォームから取り外され得るリリース位置とを有する、請求項19に記載の拘束アセンブリ。
【請求項37】
腹部スリングであって、
中央スリング部分と、少なくとも1つのスリングストラップとを備え、
前記中央スリング部分は、被験者の腹壁皮膚を選択的に接合するように構成され、
前記少なくとも1つのスリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、且つ選択的に引っ張られるように構成され、
前記腹部スリングは、中央スリング部分が前記被験者の腹壁皮膚に接合され且つ前記少なくとも1つのスリングストラップが引っ張られたときに、前記中央スリング部分が前記被験者の腹壁皮膚に力を加えて前記被験者の腹壁軟組織を頭側に付勢するように構成される、腹部スリング。
【請求項38】
前記少なくとも1つのスリングストラップは、複数のスリングストラップを含み、前記複数のスリングストラップのそれぞれは、前記中央スリング部分から延在し、且つ選択的に引っ張られるように構成される、請求項37に記載の腹部スリング。
【請求項39】
被験者に対する拘束を支援するための拘束アセンブリであって、
前記被験者の身体の一部を受け取るように構成されるボディスタビライザと、
請求項37に記載の腹部スリングとを備える、拘束アセンブリ。
【請求項40】
前記拘束アセンブリは、少なくとも1つのウイングレットを更に備え、前記少なくとも1つのウイングレットは、前記被験者の腕を受け取るように構成され、前記少なくとも1つのウイングレットは、前記ボディスタビライザに取り付けられ、且つ前記ボディスタビライザに対して旋回可能である、請求項39に記載の拘束アセンブリ。
【請求項41】
前記拘束アセンブリは、足プラットフォームを更に備え、前記足プラットフォームは、少なくとも前記被験者の足を受け取るように構成され、且つ前記ボディスタビライザに着脱可能に取り付けられる、請求項39に記載の拘束アセンブリ。
【請求項42】
前記拘束アセンブリは、頭部拘束アセンブリを更に備え、前記頭部拘束アセンブリは、少なくとも前記被験者の頭部を受け取るように構成され、且つ前記ボディスタビライザに着脱可能に取り付けられる、請求項39に記載の拘束アセンブリ。
【請求項43】
前記拘束アセンブリは、少なくとも1つの拘束ストラップを更に備え、前記少なくとも1つの拘束ストラップは、前記ボディスタビライザに選択的に取り付けられ、且つ前記被験者の前記ボディスタビライザからの離脱を選択的に防止するように構成され、
前記少なくとも1つのスリングストラップは、第1スリングストラップと、第2スリングストラップと、第3スリングストラップとを備え、
前記第1スリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、且つ前記ボディスタビライザの第1側において前記ボディスタビライザに選択的に取り付けられるように構成され、
前記第2スリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、且つ前記ボディスタビライザの第2側において前記ボディスタビライザに選択的に取り付けられるように構成され、
前記第3スリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、且つ前記少なくとも1つの拘束ストラップに選択的に取り付けられるように構成される、請求項39に記載の拘束アセンブリ。
【請求項44】
前記ボディスタビライザは、ヒンジ機構を介して選択的に互いに接続された別々の第1ボディスタビライザ部分と第2ボディスタビライザ部分とを含み、前記第1ボディスタビライザ部分と前記第2ボディスタビライザ部分とのうちの少なくとも一方は、前記ヒンジ機構によって展開状態と折り畳み状態との間で前記第1ボディスタビライザ部分と前記第2ボディスタビライザ部分とのうちの他方に対して旋回可能である、請求項39に記載の拘束アセンブリ。
【請求項45】
前記ボディスタビライザは、旋回ロック機構を含み、前記旋回ロック機構は、前記第1ボディスタビライザ部分と前記第2ボディスタビライザ部分とを前記展開状態に選択的にロックする、請求項44に記載の拘束アセンブリ。
【請求項46】
被験者に対する拘束を支援するためのボディスタビライザアセンブリであって、
ボディスタビライザと、複数のストラップコネクタと、少なくとも1つの拘束ストラップとを備え、
前記ボディスタビライザは、前記被験者の一部を受け取るように構成され、前記ボディスタビライザは、前記ボディスタビライザの第1側に沿ってスタビライザ側へ縦方向に位置決めされる少なくとも1つのスタビライザ孔と、前記ボディスタビライザの対向する第2側に沿ってスタビライザ側へ縦方向に位置決めされる少なくとも1つのスタビライザ孔とを含み、各スタビライザ孔は、横方向に延在して前記ボディスタビライザを通過し、
各ストラップコネクタの少なくとも一部は、対応するスタビライザ孔に位置決めされ、且つ前記対応するスタビライザ孔に沿って選択的に縦方向に移動可能であり、
前記少なくとも1つの拘束ストラップは、前記ストラップコネクタを介して前記ボディスタビライザに選択的に取り付けられ、且つ前記被験者の前記ボディスタビライザからの離脱を選択的に防止するように構成され、前記少なくとも1つの拘束ストラップの各端部は、対応するストラップコネクタに選択的に接続され、
前記少なくとも1つの拘束ストラップは、前記ストラップコネクタを経由し、前記ボディスタビライザに対して選択的に縦方向に移動することで前記被験者の身体構造に適合可能である、ボディスタビライザアセンブリ。
【請求項47】
各ストラップコネクタは、バーを含み、前記少なくとも1つの拘束ストラップの各端部は、それに接続されるフックを有し、各ストラップコネクタは、対応するフックが選択的に取り付けられるバーを含む、請求項46に記載のボディスタビライザアセンブリ。
【請求項48】
前記少なくとも1つの拘束ストラップは、複数の拘束ストラップであり、前記ボディスタビライザは、前記ボディスタビライザの前記第1側に沿ってスタビライザ側へ縦方向に位置決めされる複数のスタビライザ孔と、前記ボディスタビライザの前記第2側に沿ってスタビライザ側へ縦方向に位置決めされる複数のスタビライザ孔とを含み、各スタビライザ孔は、その内部に少なくとも部分的に位置決めされる前記ストラップコネクタのうちの少なくとも1つを有する、請求項46に記載のボディスタビライザアセンブリ。
【請求項49】
前記ボディスタビライザは、スタビライザ孔を含み、前記スタビライザ孔は、第1横方向スタビライザ側の複数のスタビライザ孔と、第2横方向スタビライザ側の複数のスタビライザ孔との間に横方向に位置決めされる、請求項48に記載のボディスタビライザアセンブリ。
【請求項50】
前記ボディスタビライザアセンブリは、少なくとも1つのウイングレットを更に備え、前記少なくとも1つのウイングレットは、前記被験者の腕を受け取るように構成され、前記少なくとも1つのウイングレットは、前記ボディスタビライザに取り付けられ、且つ前記ボディスタビライザに対して選択的に旋回可能である、請求項46に記載のボディスタビライザアセンブリ。
【請求項51】
前記ボディスタビライザは、前記被験者の頭部下方から前記被験者の足上方までの被験者の身体の一部を受け取るように構成される、請求項46に記載のボディスタビライザアセンブリ。
【請求項52】
被験者に対する拘束を支援するための拘束アセンブリであって、
請求項46に記載のボディスタビライザアセンブリと、
頭部拘束アセンブリとを備え、
前記頭部拘束アセンブリは、前記被験者の頭部の一部を受け取るように構成され、前記頭部拘束アセンブリは、前記ボディスタビライザに着脱可能に取り付けられる、拘束アセンブリ。
【請求項53】
前記拘束アセンブリは、腹部スリングを更に備え、前記腹部スリングは、中央スリング部分を有し、前記中央スリング部分は、前記被験者の腹壁皮膚を選択的に接合するように構成され、前記腹部スリングは、少なくとも1つのスリングストラップを有し、前記少なくとも1つのスリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、且つ前記ボディスタビライザに選択的に取り付けられるように構成され、
前記腹部スリングは、前記中央スリング部分が前記被験者の腹壁皮膚に接合され且つ前記少なくとも1つのスリングストラップが前記ボディスタビライザに取り付けられたときに、前記中央スリング部分が前記被験者の腹壁皮膚に力を加えて前記被験者の腹壁軟組織を頭側に付勢するように構成される、請求項52に記載の拘束アセンブリ。
【請求項54】
前記少なくとも1つのスリングストラップは、第1スリングストラップと、第2スリングストラップと、第3スリングストラップとを含み、
前記第1スリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、且つ前記ボディスタビライザの第1側において前記ボディスタビライザに選択的に取り付けられるように構成され、
前記第2スリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、且つ前記ボディスタビライザの第2側において前記ボディスタビライザに選択的に取り付けられるように構成され、
前記第3スリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、且つ前記少なくとも1つの拘束ストラップに選択的に取り付けられるように構成される、請求項53に記載の拘束アセンブリ。
【請求項55】
前記頭部拘束アセンブリは、拘束プラットフォームと、第1頭部拘束具と、第2頭部拘束具と、第1ヒンジ接続アセンブリと、第2ヒンジ接続アセンブリとを備え、
前記拘束プラットフォームは、被験者の頭部を受け取るように構成され、
前記第1頭部拘束具は、前記拘束プラットフォームに取り付けられ、且つ前記被験者の頭部の第1側を選択的に接合するように構成され、
前記第2頭部拘束具は、前記拘束プラットフォームに取り付けられ、且つ前記被験者の頭部の第2側を選択的に接合するように構成され、
前記第1ヒンジ接続アセンブリは、前記第1頭部拘束具に取り付けられる第1部分と、前記拘束プラットフォームに接続される第2部分とを有し、前記第1ヒンジ接続アセンブリの第1部分は、前記第1ヒンジ接続アセンブリの第2部分に対して選択的にヒンジ接続可能であり、それによって前記第1頭部拘束具へ少なくとも3つの移動自由度を提供して前記第1頭部拘束具を前記被験者の頭部の前記第1側に適合させ、
前記第2ヒンジ接続アセンブリは、前記第2頭部拘束具に取り付けられる第1部分と、前記拘束プラットフォームに接続される第2部分とを有し、前記第2ヒンジ接続アセンブリの第1部分は、前記第2ヒンジ接続アセンブリの第2部分に対して選択的にヒンジ接続可能であり、それによって前記第2頭部拘束具へ少なくとも3つの移動自由度を提供して前記第2頭部拘束具を前記被験者の頭部の前記第2側に適合させる、請求項52に記載の拘束アセンブリ。
【請求項56】
前記頭部拘束アセンブリは、拘束プラットフォームと、第1頭部拘束具と、第2頭部拘束具と、頬骨ストラップとを備え、
前記拘束プラットフォームは、被験者の頭部を受け取るように構成され、
前記第1頭部拘束具は、前記拘束プラットフォームに取り付けられ、且つ前記被験者の頭部の第1側を選択的に接合するように構成され、前記第1頭部拘束具は、第1頬骨突縁を有し、前記第1頬骨突縁は、前記被験者の頭部の前記第1側において前記被験者の頭部の頬骨領域を選択的に接合するように構成され、
前記第2頭部拘束具は、前記拘束プラットフォームに取り付けられ、且つ前記被験者の頭部の第2側を選択的に接合するように構成され、前記第2頭部拘束具は、第2頬骨突縁を有し、前記第2頬骨突縁は、前記被験者の頭部の前記第2側において前記被験者の頭部の頬骨領域を選択的に接合するように構成され、
前記頬骨ストラップは、前記第1頬骨突縁と前記第2頬骨突縁との間で延在し、且つ前記第1頬骨突縁及び前記第2頬骨突縁を前記被験者の頬骨領域に選択的に締め付けるように構成され、前記頬骨ストラップは、前記被験者の頭部が前記頭部拘束アセンブリによって拘束されたときに前記被験者の頭部から離れるように構成される、請求項52に記載の拘束アセンブリ。
【請求項57】
前記拘束アセンブリは、トレイアセンブリを更に備え、前記トレイアセンブリは、前記ボディスタビライザに選択的に取り付けられ、
前記トレイアセンブリは、
前記ボディスタビライザに選択的に接続される少なくとも1つのトレイコネクタと、
前記トレイコネクタに選択的に接続される少なくとも1つのトレイ脚と、
前記少なくとも1つのトレイ脚に選択的に接続されるトレイテーブルとを含む、請求項46に記載のボディスタビライザアセンブリ。
【請求項58】
前記ボディスタビライザは、ヒンジ機構を介して選択的に互いに接続された別々の第1ボディスタビライザ部分と第2ボディスタビライザ部分とを含み、前記第1ボディスタビライザ部分と前記第2ボディスタビライザ部分とのうちの少なくとも一方は、前記ヒンジ機構によって展開状態と折り畳み状態との間で前記第1ボディスタビライザ部分と前記第2ボディスタビライザ部分とのうちの他方に対して旋回可能である、請求項46に記載の拘束アセンブリ。
【請求項59】
前記ボディスタビライザは、旋回ロック機構を含み、前記旋回ロック機構は、前記第1ボディスタビライザ部分と前記第2ボディスタビライザ部分とを前記展開状態に選択的にロックする、請求項58に記載の拘束アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
(関連出願)
本願は、2022年1月12日に出願された米国仮特許出願第63/298,744号の優先権を主張する。この米国仮特許出願の全ての内容は、参照として本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、概して被験者に対する拘束を支援するための頭部拘束アセンブリ、ボディスタビライザアセンブリ及び拘束アセンブリに関する。より具体的に、本発明は、頭部拘束アセンブリ、腹部スリング、ボディスタビライザアセンブリ、及び、頭部拘束アセンブリと腹部スリングとボディスタビライザとのうちの1つ又は複数を含む拘束アセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
被験者の少なくとも一部を拘束するための拘束アセンブリが知られている。本明細書で使用されるように、「拘束」は、任意の理由で被験者の身体の少なくとも一部を固定することを含む。当該理由は、被験者を他人から保護すること、被験者から他人を保護すること、及び/又は、被験者の身体の一部を負傷させる可能性のある潜在的有害な運動を防止することを含むが、これらに限定されない。幾つかの既知の拘束アセンブリが様々な理由で医療専門家に課題をもたらしている。例えば、既知の拘束アセンブリの中には、被験者の身体構造に適用されないもの、被験者の一部のみを拘束して被験者の腹壁軟組織の一部を頭部に引くことに適用されないもの、及び/又は磁気共鳴イメージング(「MRI」)スキャナに使用できないものもある。
【発明の概要】
【0004】
一態様において、単独で又は何れかの他の態様と組み合わせ、頭部拘束アセンブリは、拘束プラットフォームと、第1頭部拘束具と、第2頭部拘束具と、頬骨ストラップとを備える。拘束プラットフォームは、被験者の頭部を受け取るように構成される。第1頭部拘束具は、拘束プラットフォームに取り付けられ、且つ被験者の頭部の第1側を選択的に接合するように構成される。第1頭部拘束具は、第1頬骨突縁を有し、第1頬骨突縁は、被験者の頭部の第1側において被験者の頭部の頬骨領域を選択的に接合するように構成される。第2頭部拘束具は、拘束プラットフォームに取り付けられ、且つ被験者の頭部の第2側を選択的に接合するように構成される。第2頭部拘束具は、第2頬骨突縁を有し、第2頬骨突縁は、被験者の頭部の第2側において被験者の頭部の頬骨領域を選択的に接合するように構成される。頬骨ストラップは、第1頬骨突縁と第2頬骨突縁との間で延在し、且つ頬骨突縁を被験者の頬骨領域に選択的に締め付けるように構成され、頬骨ストラップは、被験者の頭部が頭部拘束アセンブリによって拘束されたときに、被験者の頭部から離れるように構成される。
【0005】
一態様において、単独で又は何れかの他の態様と組み合わせ、頭部拘束アセンブリは、拘束プラットフォームと、第1頭部拘束具と、第2頭部拘束具と、第1ヒンジ接続アセンブリと、第2ヒンジ接続アセンブリとを備える。拘束プラットフォームは、被験者の頭部を受け取るように構成される。第1頭部拘束具は、拘束プラットフォームに取り付けられ、且つ被験者の頭部の第1側を選択的に接合するように構成される。第2頭部拘束具は、拘束プラットフォームに取り付けられ、且つ被験者の頭部の第2側を選択的に接合するように構成される。第1ヒンジ接続アセンブリは、第1頭部拘束具に取り付けられる第1部分と、拘束プラットフォームに接続される第2部分とを有する。第1ヒンジ接続アセンブリの第1部分は、第1ヒンジ接続アセンブリの第2部分に対して選択的にヒンジ接続可能であり、それによって第1頭部拘束具へ少なくとも3つの移動自由度を提供して第1頭部拘束具を被験者の頭部の第1側に適合させる。第2ヒンジ接続アセンブリは、第2頭部拘束具に取り付けられる第1部分と、拘束プラットフォームに接続される第2部分とを有する。第2ヒンジ接続アセンブリの第1部分は、第2ヒンジ接続アセンブリの第2部分に対して選択的にヒンジ接続可能であり、それによって第2頭部拘束具へ少なくとも3つの移動自由度を提供して第2頭部拘束具を被験者の頭部の第2側に適合させる。
【0006】
一態様において、単独で又は何れかの他の態様と組み合わせ、腹部スリングは、中央スリング部分を有し、中央スリング部分は、被験者の腹壁皮膚を選択的に接合するように構成される。腹部スリングは、少なくとも1つのスリングストラップを有し、少なくとも1つのスリングストラップは、中央スリング部分から延在し、且つ、選択的に引っ張られるように構成される。腹部スリングは、中央スリング部分が被験者の腹壁皮膚に接合され且つ少なくとも1つのスリングストラップが引っ張られたときに、中央スリング部分が被験者の腹壁皮膚に力を加えて被験者の腹壁軟組織を頭側に付勢するように構成される。
【0007】
一態様において、単独で又は何れかの他の態様と組み合わせ、被験者に対する拘束を支援するためのボディスタビライザアセンブリは、被験者の一部を受け取るように構成されるボディスタビライザを備える。ボディスタビライザは、少なくとも1つのボディスタビライザの第1横方向スタビライザ側に沿って縦方向に位置決めされるスタビライザ孔と、ボディスタビライザの対向する第2横方向スタビライザ側に沿って縦方向に位置決めされるスタビライザ孔とを有する。各スタビライザ孔は、ボディスタビライザを通過して横方向に延在する。ボディスタビライザアセンブリは、複数のストラップコネクタを含む。各ストラップコネクタの少なくとも一部は、対応するスタビライザ孔に位置決めされ、且つ対応するスタビライザ孔に沿って選択的に縦方向に移動可能である。少なくとも1つの拘束ストラップは、ストラップコネクタを介してボディスタビライザに選択的に取り付けられるように構成され、且つ被験者のボディスタビライザからの離脱を選択的に防止する。少なくとも1つの拘束ストラップの各端部は、対応するストラップコネクタに選択的に接続される。少なくとも1つの拘束ストラップは、ストラップコネクタを経由し、ボディスタビライザに対して選択的に縦方向に移動することで被験者の身体構造に適合可能である。
【0008】
一態様において、単独で又は何れかの他の態様と組み合わせ、被験者に対する拘束を支援するための拘束アセンブリは、頭部拘束アセンブリと、ボディスタビライザアセンブリと、足プラットフォームと、腹部スリングとのうちの少なくとも一方を備える。頭部拘束アセンブリは、少なくとも被験者の頭部を受け取るように構成される。ボディスタビライザアセンブリは、被験者の身体の一部を受け取るように構成されるボディスタビライザを有する。足プラットフォームは、被験者の足の一部及び/又は被験者の足の一部を受け取るように構成される。腹部スリングは、被験者の腹壁皮膚に力を加えて被験者の腹壁軟組織を頭側に付勢するように構成される。
【0009】
添付図面を参照して以下の説明を読むと、本発明の上記及びその他の特徴は、当分野の当業者にとって明らかになるであろう
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一態様に関わる頭部拘束アセンブリの平面図である。
【
図3】例示的な使用環境における頭部拘束アセンブリを含む、
図1の態様の斜視平面図。
【
図4】例示的な使用環境における頭部拘束アセンブリを含み、且つ代替構成における頭部拘束アセンブリの一部を含む、
図1の態様の斜視背面図である。
【
図6】例示的な使用環境における頭部拘束アセンブリを含む、
図4の態様の斜視正面図である。
【
図7】例示的な使用環境における頭部拘束アセンブリを含む、
図4の態様の平面図である。
【
図8】本発明の一態様に関わる拘束アセンブリの斜視平面図である。
【
図10】予組み立て済状態である拘束アセンブリを含む、
図8の態様の斜視底面図である。
【
図11】例示的な使用環境における拘束アセンブリを含む、
図8の態様の斜視平面図である。
【
図12】例示的な使用環境における拘束アセンブリを含む、
図8の態様の側面図である。
【
図16】本発明の一態様に関わる頭部拘束アセンブリの斜視側面図である。
【
図21】
図16の頭部拘束アセンブリを取り外す例示的な順番を示す。
【
図22】
図16の頭部拘束アセンブリを取り外す例示的な順番を示す。
【
図23】
図16の頭部拘束アセンブリを取り外す例示的な順番を示す。
【
図24】
図16の頭部拘束アセンブリを取り外す例示的な順番を示す。
【
図25】
図16の頭部拘束アセンブリを取り外す例示的な順番を示す。
【
図26】
図16の頭部拘束アセンブリを取り外す例示的な順番を示す。
【
図27】
図16の頭部拘束アセンブリを取り外す例示的な順番を示す。
【
図28】本発明の一態様に関わるボディスタビライザアセンブリの斜視平面図である。
【
図31】予組み立て済状態である素子を含む、
図28の態様の素子の斜視側面図である。
【
図32】組み立て済状態である素子を含む、
図31の素子の斜視平面図である。
【
図37】例示的な使用環境における拘束アセンブリを含む、本発明の一態様に関わる拘束アセンブリの斜視平面図である。
【
図39】本発明の一態様に関わる拘束アセンブリの斜視平面図である。
【
図40】
図39の拘束アセンブリのボディスタビライザアセンブリの部分分解斜視平面図である。
【
図43】
図39の態様の素子を第1状態から第2状態に遷移させる例示的な順番を示す。
【
図44】
図39の態様の素子を第1状態から第2状態に遷移させる例示的な順番を示す。
【
図45】
図39の態様の素子を第1状態から第2状態に遷移させる例示的な順番を示す。
【
図46】予組み立て済状態である素子を含む、
図39の態様の素子の斜視側面図である。
【
図47】各種の角度位置で示されるボディスタビライザアセンブリの素子を含む、
図40のボディスタビライザアセンブリの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、別途定義がない限り、本発明に属する分野の一般的な技術者が一般的に理解するのと同じ意味を有する。
【0012】
本明細書で使用されるように、用語「被験者」は、任意の温血生物を指すことができ、ヒト、ブタ、ラット、マウス、鳥類、猫、犬、ヤギ、ヒツジ、馬、さる、猿、ウサギ、牛、農場動物、家畜などを含むが、これらに限定されない。
【0013】
本明細書で使用されるように、用語「医療専門家」は、手術の準備、協力及び/又は実行を行う個人、及び/又は、ツール操作の準備、協力及び/又は実行を行う個人を指すために交換して使用することができる。
【0014】
本明細書で使用されるように、単数形「1」、「ある」及び「前記」は、文脈が特に明示的に示されない限り、複数形を含むこともできる。本明細書で使用される用語「備える」及び/又は「含む」は、説明された特徴、ステップ、操作、素子及び/又はアセンブリの存在を指定することができるが、1つ又は複数の他の特徴、ステップ、操作、素子、アセンブリ及び/又はそれらの組合せの存在又は追加を排除しないことを更に理解されたい。
【0015】
本明細書で使用される用語「及び/又は」は、関連付けられた1つ又は複数のリストされた用語の任意及び全ての組合せを含むことができる。
【0016】
本明細書で使用される「XとYとの間」などの語句は、XとYを含むと解釈することができる。
【0017】
本明細書で使用される語句「X及びYのうちの少なくとも1つ」は、X、Y又はXとYとの組み合わせを含むと解釈することができる。例えば、素子がXとYのうちの少なくとも1つを有するように記述されている場合、素子は、特定の時間にX、Y、又は、XとYとの組み合わせを含むことができ、その選択は、時間とともに変化することができる。対照的に、語句「Xのうちの少なくとも1つ」は、1つ又は複数のXを含むと解釈することができる。
【0018】
素子が別の素子に「上」、「取り付け」などと呼ばれる場合、それは、別の素子に直接的に位置し又は直接的に付加若しくは取り付けられてもよく、又は、中間素子が存在してもよいことを理解すべきである。逆に、素子を例えば別の素子に「直接接続」と呼ぶ場合、中間素子は、存在しない。当業者であれば、他の特徴と「隣接」するように設定された構造又は特徴への参照は、隣接特徴と重複するか、又は、隣接特徴の下に位置する部分を有していなくてもよいことを理解すべきである。
【0019】
説明を容易にするために、本明細書では、図示のような1つの素子又は特徴と他の素子又は特徴との関係を説明するために、空間相対用語(「下方」、「上方」など)を使用することができる。空間相対用語は、図面に示された方向に加えて、使用又は操作中のデバイスの異なる方向をカバーすることができることを理解されたい。例えば、図中のデバイスが逆さまにされている場合、他の素子又は特徴の「下」に記述されている素子は、他の素子又は特徴の「上」に配向されます。
【0020】
用語「第1」、「第2」などは、本明細書で様々な素子を記述するために使用されてもよいが、これらの素子は、これらの用語に限定されるべきではないことを理解すべきである。これらの用語は、1つの素子と別の素子を区別するためにのみ使用されます。したがって、本発明の教示から逸脱することなく、以下に説明する「第1」素子は、「第2」素子と呼ぶこともできる。別途明記されていない限り、操作(又はステップ)の順番は、特許請求の範囲又は図面に示す順番に限定されない。
【0021】
本発明は、任意の組み合わせで、以下の特徴を含む、又は、以下の特徴からなる、又は、基本的に以下の特徴からなる。
【0022】
図1~
図3は、被験者の頭部Hを輸送中、医療プログラム中、及び/又は、任意の他の所望の目的のために選択的に拘束及び/又は固定するための頭部拘束アセンブリ100を示す。頭部拘束アセンブリ100は、拘束プラットフォーム102を含む。拘束プラットフォーム102は、縦方向に延在する拘束ギャップ108を介して第1プラットフォーム部分104aから分離された第1プラットフォーム部分104aと、第2プラットフォーム部分104bとを有する。用語「縦方向」は、本明細書では、
図1の方向における略鉛直方向を示すために使用され、
図1~
図3では、「LO」と示される。第1プラットフォーム部104aは、横方向に延在する第1柱110aと、第1柱110aから第2プラットフォーム部104b側に延在する第1突縁112aとを含む。用語「横方向」は、本明細書では、「縦方向」方向と実質的に垂直な方向を示すために使用され、
図2の方向では、垂直方向として示され、
図1~
図3では、「TR」として示される。「横方向」という用語は、本明細書では、「縦方向」及び「横方向」方向に対して実質的に垂直な方向を示すために使用され、
図1の方向では、水平方向として示され、
図1~
図3では、「LA」として示される。第2プラットフォーム部分104bは、縦方向に延在する第2柱110bと、第2柱110bから第1プラットフォーム部分104a側に延在する第2突縁112bとを含む。第1突縁112aと第2突縁112bは、互いに向かって延在しており、したがって、第1突縁112aと第2突縁112bとの間に延在する拘束ギャップ108の一部は、第1柱110aと第2柱110bとの間に延在する拘束ギャップ108の一部よりも縦方向に小さくすることができる。
【0023】
拘束プラットフォーム102の第3プラットフォーム部分104cは、第1プラットフォーム部分104aと第2プラットフォーム部分104bとの間を縦方向に延在し、第1プラットフォーム部分104aと第2プラットフォーム部分104bとを互いに接続する。第1プラットフォーム部分104a、第2プラットフォーム部分104b、及び第3プラットフォーム部分104cのうちの少なくとも1つは、第1プラットフォーム部分104a、第2プラットフォーム部分104b、及び第3プラットフォーム部分104cのうちの少なくとも他の1つとは、別に形成され、その後、接続されてもよい。代替的に又は追加的に、第1プラットフォーム部分104a、第2プラットフォーム部分104b、及び第3プラットフォーム部分104cのうちの少なくとも1つは、第1プラットフォーム部分104a、第2プラットフォーム部分104b、及び第3プラットフォーム部分104cのうちの少なくとも他の1つと一体的に単一の一体構造として形成することができる。
【0024】
第3プラットフォーム部分104cは、被験者の頭部Hをその上に位置させるように構成される。
図2に示すように、第3プラットフォーム部分104cは、被験者の頭部Hを収容するために横方向に略円弧を描くことができる。しかし、第3プラットフォーム部分104cは、被験者の頭部Hを収容するために、任意の所望の方法で曲げられてもよく、又は、横方向に実質的に平坦に延在してもよいことが考えられる。第3プラットフォーム部分104cは、第3プラットフォーム部分104cが第1プラットフォーム部分104a及び第2プラットフォーム部分104bの上に少なくとも部分的に横方向に上昇するように、第1突縁112a及び第2突縁112b上に横方向に位置決めすることができる。上昇した第3プラットフォーム部分104cは、医療専門家の位置決めをより容易にすることができ、したがって、第3プラットフォーム部分104cを残りのプラットフォーム部分104a、104bの上に上昇させることは、医療専門家が被験者の頭部Hを第3プラットフォーム部分104c上に位置決めするのを助けることができる。
【0025】
図1~
図3に示すように、第3プラットフォーム部分104cは、被験者の頭部Hと第3プラットフォーム部分104cとの間に介在するように構成された再使用可能又は使い捨ての台座クッション114を有していてもよい。台座クッション114は、基本的に剛性の第3プラットフォーム表面104cよりも軟質な表面を被験者の頭部Hに提供して配置する。台座クッション114は、第3プラットフォーム部分104cに実質的に恒久的に取り付けられていてもよいし、必要に応じて第3プラットフォーム部分104cから選択的に取り外すように構成されていてもよい。
【0026】
図1~
図2に示すように、第1柱110aは、縦方向に面する第1プラットフォーム面116aを含み、第2柱110bは、第1プラットフォーム面116aと対向する縦方向に面する第2プラットフォーム面116bを含む。拘束プラットフォーム102は、全体として拘束プラットフォーム102及び/又は頭部拘束アセンブリ100を支持/輸送するための把持素子118を含むことができる。
図1に示すように、把持素子118は、第2プラットフォーム面116bから縦方向に延在することができるが、把持素子118は、拘束プラットフォーム102の任意の部分、面、又は表面から任意の方向に延在することができると考えられる。把持素子118は、
図1では、円弧状のハンドルの形をしているが、把持素子118は、医療専門家がグリップすることができる任意の所望の形状/形を有していてもよい。
【0027】
図1~
図3に示すように、第3プラットフォーム部分104cは、拘束プラットフォーム102の第1横方向プラットフォーム側120aを画定し、拘束プラットフォーム102の第2横方向プラットフォーム側120bから横方向に分離する。第1横方向プラットフォーム側120aは、第1頭部拘束具122a、第1ヒンジ接続アセンブリ124a及び第1摺動部材126aのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0028】
第1頭部拘束具122aは、被験者の頭部の第1側FSを選択的に接合するように構成される。特に、第1頭部拘束具122aは、被験者の頭部Hの第1側FSを接合するための第1基部128aを有する。第1基部128aは、第1基部128aの内周232aによって画定された第1耳孔230aを含むことができる。第1耳孔230aは、第1頭部拘束具122aが被験者の頭部Hの第1側FSに接合されると、被験者Sの耳Eの少なくとも一部と略位置合わせされるように構成される。
図3に示すように、被験者の耳Eは、第1耳孔230aを少なくとも部分的に貫通して延在することができる。また、特定の使用環境において、被験者の耳Eは、第1耳孔230aに少なくとも部分的に位置合わせ又は隣接していてもよく、又は、第1耳孔230aから離間していてもよいことも考えられる。
【0029】
図1~
図4に示すように、第1基部128aは、被験者の頭部Hの第1側FSに被験者の頭部Hを選択的に接合するための少なくとも1つの突縁(ここでは、突縁134a、136a、138aとして示す)を延在させることができる。例えば、第1基部128aは、第1基部128aの外周140aから延在する第1頬骨突縁134aと、第1前額突縁136aと、第1頭頂部突縁138aとを有していてもよい。第1頬骨突縁134aは、被験者の頭部Hの頬骨領域CRを選択的に接合するように構成され、第1前額突縁136aは、被験者の頭部Hの前額Fを選択的に接合するように構成され、第1頭頂部突縁138aは、被験者の頭部Hの頭頂部Cを選択的に接合するように構成される。本明細書で定義される被験者の頭部Hの「頭頂部」は、被験者の頭部Hの、被験者の頭頂部縫合、矢縫合、被験者の頭部Hの第1側FS上の頂骨、及び被験者の頭部Hの第2側SS上の頂骨のうちの少なくとも1つと隣接又は重複する領域である。
【0030】
第1基部128a、第1頬骨突縁134a、第1前額突縁136a及び第1頭頂部突縁138aのうちの少なくとも1つは、第1基部128a、第1頬骨突縁134a、第1前額突縁136a、及び第1頭頂部突縁138aのうちの少なくとも1つとは別個に形成され、その後、接続されてもよい。代替的に又は追加的に、第1基部128a、第1頬骨突縁134a、第1前額突縁136a及び第1頭頂部突縁138aのうちの少なくとも1つは、第1基部128a、第1頬骨突縁134a、第1前額突縁136a及び第1頭頂部突縁138aのうちの少なくとも他の1つと一体的に単一の全体構造として形成されてもよい。
【0031】
第1頭部拘束具122aは、被験者の頭部Hの第1側FSと、第1基部128a、第1頬骨突縁134a、第1前額突縁136a及び第1頭頂部突縁138aのうちの少なくとも1つとの間に介在される再使用可能又は使い捨て可能な第1頭部クッション142aを有してもよい。第1頭部クッション142aは、クッションなしの第1基部128a、第1頬骨突縁134a、第1前額突縁136a及び/又は第1頭頂部突縁138aよりも軟らかい表面を被験者の頭部Hの第1側FSに提供して接合する。
図1~
図3に示す例示的な構成では、第1頭部クッション142aは、第1基部128a、第1頬骨突縁134a、第1前額突縁136a及び第1頭頂部突縁138aのそれぞれに設けられた単一のクッションである。或いは、第1頭部クッション142aは、複数の個別のクッションを含むことができる。このような配置において、第1基部128a、第1頬骨突縁134a、第1前額突縁136a及び第1頭頂部突縁138aのうちの少なくとも1つは、第1基部128a、第1頬骨突縁134a、第1前額突縁136a及び第1頭頂部突縁138aのうちの少なくとも他の1つに設けられたクッションとは、別のクッションを有していてもよい。第1頭部クッション142aは、第1頭部拘束具122aに基本的に永久的に取り付けられていてもよいし、必要に応じて第1頭部拘束具122aから選択的に取り外すように構成されていてもよい。
【0032】
第1ヒンジ接続アセンブリ124aは、第1ボールソケットアセンブリ124aの形態であってもよい。第1ボールソケットアセンブリ124aは、第1ボールステム146aに取り付けられた第1ボール部144aを含むことができる。第1ボールステム146aは、第1ステム軸線148aに沿って第1ボール部144aから第1基部128aに延在し、第1ボール部144aを第1頭部拘束具122aに連結する。第1ボール部144a、第1ボールステム146a及び第1基部128aのうちの少なくとも1つは、第1ボール部144a、第1ボールステム146a及び第1基部128aのうちの少なくとも他の1つとは別個に形成され、その後に接続されてもよい。代替的に又は追加的に、第1ボール部144a、第1ボールステム146a及び第1基部128aのうちの少なくとも1つは、第1ボール部144a、第1ボールステム146a及び第1基部128aのうちの少なくとも他の1つと一体的に単一の一体構造として形成することができる。
【0033】
第1ボールソケットアセンブリ124aは、第1ボールソケット台座152aに、例えば、第1ボールソケット台座152aに凹むことによって、第1ソケット部150aを更に含む。第1ボールソケットアセンブリ124aは、第1頭部拘束具122aに取り付けられた第1ボール部144aと、第1ボールソケット台座152aに取り付けられた第1ソケット部150aとを有するように示され説明されているが、第1ボールソケットアセンブリ124aは、第1ボール部144aが第1ボールソケット台座152aに取り付けられ、第1ソケット部150aが第1頭部拘束具122aに取り付けられるように構成されてもよい。
【0034】
第1ボール部144aは、第1ソケット部150aに選択的に受け取られ、第1ソケット部150aに対して選択的にヒンジ接続することができる。この設定により、第1頭部拘束具122aは、被験者の頭部Hの第1側FSに適合するように、少なくとも3つの移動自由度を提供する。例えば、第1頭部拘束具122aは、第1ボール部144aの第1中心点154aを少なくとも縦方向に中心として
図1に示す方向から旋回し、第1ボール部144aの第1中心点154aを横方向に中心として
図1に示す方向から旋回し、第1レステム軸線148aを横方向又は縦方向に中心として
図1に示す方向から旋回することができる。
【0035】
図5に示すように、第1ボールソケットアセンブリ124aは、第1頭部拘束具122aを選択的に固定位置に保持するための第1ボール抑制機構556aを含むことができる。第1ボール抑制機構556aは、第1抑制制御ノブ558aと第1ボールストッパ560aとを含むことができる。必要に応じて、第1ボールストッパ560aを縦方向に第1ボール部144aに向けて移動させるために、第1抑制制御ノブ558aを作動させることができる。第1ボールストッパ560aは、第1ボールストッパ560aが第1ボール部144aに係合するまで縦方向に移動可能である。第1ボールストッパ560aが第1ボール部144aに係合すると、第1ボール部144a(及びそれに接続された第1ボールステム146a)の第1ボールソケット152aに対する移動が基本的に抑制される。第1頭部拘束具122aは、第1ボールステム146aを介して第1ボール部144aに連結されているため、第1ボール部144aの移動が抑制され、第1頭部拘束具122aが固定位置に保持される。したがって、第1頭部拘束具122aは、被験者の頭部Hの第1側FSに適合し、その後、所望の位置に達すると、第1ボール抑制機構556aによって所定の位置にロックされる所望の位置に移動することができる。第1頭部拘束具122aの移動が再び必要とされる場合、第1抑制制御ノブ558a(例えば、第1抑制制御ノブ558aを第1方向と反対の第2方向に回転させることにより)を作動させることにより、第1ボールストッパ560aを第1ボール部144aから離脱させ、第1ボールストッパ560aを第1ボール部144aから縦方向に離間させることができる。
【0036】
図1~
図3に示すように、第1摺動機構126aは、第1摺動台座162aを含む。第1摺動台座162aは、第1摺動台座162aの外部から縦方向内向きに延在する第1摺動台座ノッチ264aと第2摺動台座ノッチ266aとを含む。第1摺動台座ノッチ264aは、第1突縁112aを受け取るように構成され、第2摺動台座ノッチ266aは、第2突縁112bを受け取るように構成される。
図15に示すように、第1摺動機構126aは、駆動軸15212の第1ねじ部分15210aを更に含む。駆動軸15212は、拘束プラットフォーム102に回転可能に取り付けられ、第3プラットフォーム部分104cから横方向に延在する止め治具15214によって、それらが望ましくない横方向及び/又は縦方向に移動することを実質的に防止する。駆動軸15212は、第1ねじ部分15210aが第1ねじ開口15216aに螺合されるように、第1摺動台座162aの第1ねじ開口15216aを横方向に貫通して延在している。駆動軸15212の第1軸端15218aは、第1摺動制御ノブ168aを含む。必要に応じて、駆動軸15212を第1摺動台座162aに対して回転させるために、第1摺動制御ノブ168a(例えば回転により)を作動させることができる。駆動軸15212の回転に応答して、第1摺動台座162aを第1ねじ部分15210aの横方向に沿って移動させるとともに、拘束プラットフォーム102の第1突縁112aと第2突縁112bの横方向に沿って摺動させる。したがって、第1摺動制御ノブ168aの作動により、第1摺動台座162aは、拘束プラットフォーム102の第2横方向プラットフォーム側120b側に選択的に移動することができる。
【0037】
第1摺動台座162aは、第1ボールソケット台座152aに固定され、第1ボールソケットアセンブリ124aを介して第1頭部拘束具122aに操作可能に接続されてもよい。したがって、第1頭部拘束具122aは、第1ボールソケットアセンブリ124aと第1摺動機構126aとを介して拘束プラットフォーム102の第1横方向プラットフォーム側120aに接続することができる。第1摺動台座162aの選択的な横方向移動に応答して、第1頭部拘束具122aを拘束プラットフォーム102に対して横方向に移動させる。したがって、第1摺動制御ノブ558aは、第3プラットフォーム部分104c上に受け取られた被験者の頭部Hに向かって第1頭部拘束具122aを横方向に移動させ、被験者の頭部Hの第1側FSを接合し、被験者の頭部Hから第1頭部拘束具122aを横方向に遠ざけるように選択的に作動させ、被験者の頭部Hの第1側FSから離脱させることができる。
【0038】
第1ヒンジ接続アセンブリ124aは、ボールソケットアセンブリとして図示され、説明されているが、第1ヒンジ接続アセンブリ124aは、第1頭部拘束具122aに接続された第1部分と、拘束プラットフォーム102に接続された第2部分(例えば、第1摺動機構126aを経由する)とを有し、第1部分を第2部分に対して選択的にヒンジ接続して、第1頭部拘束具122aへ少なくとも3つの移動自由度を提供することができる他の機構であってもよい。
【0039】
拘束プラットフォーム102の第2横方向プラットフォーム側120bは、第2頭部拘束具122b、第2ヒンジ接続アセンブリ124b及び第2摺動部材126bのうちの少なくとも1つを含む。
【0040】
第2頭部拘束具122bは、被験者の頭部Hの第1側FSに向かって被験者の頭部Hの第2側SSを選択的に接合するように構成される。特に、第2頭部拘束具122bは、被験者の頭部Hの第2側SSを接合するための第2基部128bを有する。第2基部128bは、第2基部128bの内周232bによって画定された第2耳孔230bを含むことができる。第2耳孔230bは、第2頭部拘束具122bが被験者の頭部Hの第2側面SSに接合されると、被験者Sの耳Eの少なくとも一部と略位置合わせされるように構成される。被験者の耳Eは、第2耳孔230bを少なくとも部分的に貫通して延在することができる。また、特定の使用環境において、被験者の耳Eは、第2耳孔230bと少なくとも部分的に位置合わせ又は隣接していてもよく、又は、第2耳孔230bから離間していてもよいことが考えられる。
【0041】
図1~
図4に示すように、第2基部128bは、被験者の頭部Hの第2側SSにおいて被験者の頭部Hを選択的に接合するための少なくとも1つの突縁(ここでは、突縁134b、136b、138bとして示す)を有していてもよい。例えば、第2基部128bは、第2基部128bの外周140bから延在する第2頬骨突縁134b、第2前額突縁136b及び第2頭頂部突縁138bを有することができる。第2頬骨突縁134bは、被験者の頭部Hの頬骨領域CRを選択的に接合するように構成され、第2前額突縁136bは、被験者の前額Fを選択的に接合するように構成され、第2頭頂部突縁138bは、被験者の頭頂部Cを選択的に接合するように構成される。
【0042】
第2基部128b、第2頬骨突縁134b、第2前額突縁136b及び第2頭頂部突縁138bのうちの少なくとも1つは、第2基部128b、第2頬骨突縁134b、第2前額突縁136b及び第2頭頂部突縁138bのうちの少なくとも1つとは別個に形成され、その後、接続されてもよい。代替的に又は追加的に、第2基部128b、第2頬骨突縁134b、第2前額突縁136b及び第2頭頂部突縁138bのうちの少なくとも1つは、第2基部128b、第2頬骨突縁134b、第2前額突縁136b及び第2頭頂部突縁138bのうちの少なくとも他の1つと一体的に単一の一体構造として形成することができる。
【0043】
第2頭部拘束具122bは、被験者の頭部Hの第2側SSと、第2基部128b、第2頬骨突縁134b、第2前額突縁136b及び第2頭頂部突縁138bのうちの少なくとも1つとの間に介在される再使用可能又は使い捨て可能な第2頭部クッション142bを有してもよい。第2頭部クッション142bは、クッションなしの第2基部128b、第2頬骨突縁134b、第2前額突縁136b及び/又は第2頭頂部突縁138bよりも柔軟な表面を被験者の頭部Hの第2側SSに提供して接合する。
図1~
図3に示す例示的な構成では、第2頭部クッション142bは、第2基部128b、第2頬骨突縁134b、第2前額突縁136b及び第2頭頂部突縁138bのそれぞれに設けられた単一のクッションである。或いは、第2拘束クッション142bは、複数の別々のクッションを含むことができる。この配置において、第2基部128b、第2頬骨突縁134b、第2前額突縁136b及び第2頭頂部突縁138bのうちの少なくとも1つは、第2基部128b、第2頬骨突縁134b、第2前額突縁136b及び第2頭頂部突縁138bのうちの少なくとももう1つ上のクッションとは別のクッションを有していてもよい。第2頭部クッション142bは、第2頭部拘束具122bに基本的に永久的に取り付けられていてもよいし、必要に応じて第2頭部拘束具122bから選択的に取り外すように構成されていてもよい。
【0044】
第2ヒンジ接続アセンブリ124bは、第2ボールソケットアセンブリ124bの形態であってもよい。第2ボールソケットアセンブリ124bは、第2ボールステム146bに取り付けられた第2ボール部144bを含むことができる。第2ボールステム146bは、第2ステム軸線148bに沿って第2ボール部144bから第2基部128bまで延在し、第2ボール部144bを第2頭部拘束具122bに連結する。第2ボール部144b、第2ボールステム146b及び第2基部128bのうちの少なくとも1つは、第2ボール部144b、第2ボールステム146b及び第2基部128bのうちの少なくとも他の1つとは別個に形成され、その後、接続されてもよい。代替的に又は追加的に、第2ボール部144b、第2ボールステム146b、及び第2基部128bのうちの少なくとも1つは、第2ボール部144b、第2ボールステム146b及び第2基部128bのうちの少なくとも他の1つと一体的に単一の一体構造として形成されてもよい。
【0045】
第2ボールソケットアセンブリ124bは、第2ボールソケット台座152bに、例えば第2ボールソケット台座152bに凹むことによって、第2ソケット部150bを更に含む。第2ボールソケットアセンブリ124bは、第2頭部拘束具122bに取り付けられた第2ボール部144bと、第2ボールソケット台座152bに取り付けられた第2ソケット部150bとを有するように示され説明されているが、第1ボールソケットアセンブリ124bは、第2ボール部144bが第2ボールソケット台座152bに取り付けられ、第2ソケット部150bが第2頭部拘束具122bに取り付けられるように構成されてもよい。
【0046】
第2ボール部144bは、第2ボール部150bに選択的に受け取られ、第2ボール部150bに対して選択的にヒンジ接続することができる。このような設定は、第2頭部拘束具122bが被験者の頭部Hの第2側SSに適合するように、第2頭部拘束具122bに少なくとも3つの移動自由度を提供する。例えば、第2頭部拘束具122bは、第2ボール部144bの第2中心点154bを少なくとも縦方向に中心として
図1に示す方向から旋回し、第2ボール部144bの第2中心点154bを横方向に中心として
図1に示す方向から旋回し、第2ステム軸線148bを横方向又は縦方向に中心として
図1に示す方向から旋回することができる。
【0047】
第2ボールソケットアセンブリ124bは、第2頭部拘束具122bを選択的に固定位置に保持するための第2ボール抑制機構556bを含むことができる。第2ボール抑制機構556bは、
図5に詳細に示す第1ボール抑制機構556aと同様であってもよい。第2ボール抑制機構556bは、第2ボール抑制制御ノブ558bと第2ボールストッパ560bとを含むことができる。必要に応じて、第2ボールストッパ560bを縦方向に第2ボール部144bに向けて移動させるために、第2抑制制御ノブ558bを作動させることができる。第2ボールストッパ560bは、第2ボールストッパ560bが第2ボール部144bに係合するまで縦方向に移動することができる。第2ボールストッパ560bが第2ボール部144bに係合すると、第2ボール部144b(及びこれに接続された第2ボールステム146b)の第2ボールソケット152bに対する移動が基本的に抑制される。第2頭部拘束具122bは、第2ボールステム146bを介して第2ボール部144bに連結されているため、第2ボール部144bの移動が抑制され、第2頭部拘束具122bが固定位置に保持される。したがって、第2頭部拘束具122bは、所望の位置に移動することができ、所望の位置において第2頭部拘束具122bは、被験者の頭部Hの第2側SSに適合し、その後、所望の位置に達すると、第2ボール抑制機構556bによって所定の位置にロックされる。第2頭部拘束具122bの移動が再び必要とされるとき、第2抑制制御ノブ558b(例えば、第1方向とは反対の第2方向に第2抑制制御ノブ558bを回転させることにより)を作動させることにより、第2ボールストッパ560bを第2ボール部144bから離間して縦方向に移動させることができる。
【0048】
図1~
図3に示すように、第2摺動機構126bは、第2摺動台座162bを含む。第2摺動台座162bは、第2摺動台座162bの外部から縦方向内向きに延在する第1摺動台座ノッチ264bと第2摺動台座ノッチ266bとを含む。第1摺動台座ノッチ264bは、第1突縁112aを受け取るように構成され、第2摺動台座ノッチ266bは、第2突縁112bを受け取るように構成される。
図15に示すように、第2摺動機構126bは、駆動軸15212の第2ねじ部分15210bを更に含む。駆動軸15212は、第2ねじ部分15210bが第2ねじ開口1526bに螺合されるように、第2摺動台座162bの第2ねじ開口1526bを横方向に貫通して延在している。駆動軸15212の第2軸端15218bは、第2摺動制御ノブ168bを含む。必要に応じて、駆動軸15212を第2摺動台座162bに対して回転させるために、第2摺動制御ノブ168b(例えば回転により)を作動させることができる。駆動軸15212の回転に応答して、第2摺動台座162bを第2ねじ部分15210bの側面に沿って移動させるとともに、拘束プラットフォーム102の第1突縁112aと第2突縁112bの側面に沿って摺動させる。したがって、第2摺動制御ノブ168bの作動により、第2摺動台座162bは、拘束プラットフォーム102の第1横方向プラットフォーム側120a側に対して向かうか離間するかを選択的に横方向移動することができる。
【0049】
単一の駆動軸15212が第1摺動台座162aと第2摺動台座162bに螺着されているため、第1制御ノブ168aと第2制御ノブ168bのいずれかの選択的な作動応答は、第1摺動台座162aと第2摺動台座162bの両方を同時に互いに横方向に移動させる、又は、互いに離れた方向に移動させる。しかし、第1摺動機構126a及び第2摺動機構126bは、第1摺動台座162a及び第2摺動台座162bのうちの関連する一方のみが横方向に移動するように、第1制御ノブ168a及び第2制御ノブ168bのうちの一方が選択的に回転するように、単独の駆動軸15212を含むことができることが考えられる。
【0050】
第2摺動台座162bは、第2ボールソケット台座152bに固定することができ、第2ボールソケットアセンブリ124bを介して第2頭部拘束具122bに操作可能に接続することができる。したがって、第2頭部拘束具122bは、第2ボールソケットアセンブリ124b及び第2摺動機構126bを介して拘束プラットフォーム102の第2横方向プラットフォーム側120bに接続することができる。第2摺動台座162bの選択的な横方向移動に応答して、第2頭部拘束具122bを拘束プラットフォーム102に対して横方向に移動させる。したがって、第2摺動制御ノブ558bは、第3プラットフォーム部分104c上に受け取られた被験者の頭部H側に向かって第2頭部拘束具122bを移動させ、被験者の頭部Hの第2側SSを係合するように選択的に作動られることができる。そして、被験者の頭部Hの第2側SSから離脱するために、第2頭部拘束具122bを被験者の頭部Hから遠ざけるように選択的に作動させる。
【0051】
第2ヒンジ接続アセンブリ124bがボールソケットアセンブリとして図示され、記載されているが、第2ヒンジ接続アセンブリ124bは、第2頭部拘束具122bに接続された第1部分を有し、拘束プラットフォーム102に接続された第2部分(例えば、第2摺動機構126bを介して)を有し、且つ第1部分が第2部分に対して選択的にヒンジ接続されることで第2頭部拘束具122bへ少なくとも3つの移動自由度を提供可能である如何なる他の機構であってもよい。
【0052】
第1摺動機構126a及び第2摺動機構126bを介して、第1頭部拘束具122a及び第2頭部拘束具122bは、拘束プラットフォーム102に対して横方向に選択的に移動することもできる。更に、第1ボールソケットアセンブリ124aと第2ボールソケットアセンブリ124bは、第1頭部拘束具122aと第2頭部拘束具122bとを互いに対してヒンジ接続させる。したがって、第1頭部拘束具122a及び第2頭部拘束具122bは、拘束プラットフォーム102及び被験者の頭部Hに対して調整可能であり、被験者の頭部Hの対応する側FS、SSに適合するように、少なくとも部分的に互いに対して独立して調整可能である。
【0053】
図3~
図4及び
図6~
図7に示すように、頭部拘束アセンブリ100は、第1頭部拘束具122a及び第2頭部拘束具122bとのうちの一方から第1頭部拘束具122a及び第2頭部拘束具122bとのうちの他方に延在する少なくとも1つのストラップ370、490、4100を含むことができる。少なくとも1つのストラップは、第1頭部拘束具122aと第2頭部拘束具122bを被験者の頭部Hに選択的に締め付け、第1頭部拘束具122aと第2頭部拘束具122bが被験者の頭部Hの第1側FSと第2側SSに接合された状態を維持し、被験者の頭部Hが不希望に頭部拘束具100から離脱することを防止するのを助けるように構成することができる。必要に応じて、第1頭部拘束具122a及び第2頭部拘束具122bを少なくとも1つのストラップで被験者の頭部Hに締め付けることも、被験者の頭部Hを基本的に固定するのを助けることができる。
【0054】
例えば、頭部拘束アセンブリ100は、第1頬骨突縁134aと第2頬骨突縁136bとの間に延在する頬骨ストラップ370を含むことができる。特に、第1頬骨突縁134aは、第1基部128aの外周140aから延在する第1頬骨接続部分372aと、第1頬骨接続部分372aから略垂直に延在する第1頬骨取付部分374aとを有することができる。第1頬骨取付部分374aは、頬骨ストラップ370の少なくとも一部を通過させるように構成された頬骨孔376を貫通して延在することができる。第2頬骨突縁136bは、第2基部128bの外周140bから延在する第2頬骨接続部分372bと、第2頬骨接続部分372bから略垂直に延在する第2頬骨取付部分374bとを有していてもよい。頬骨ストラップ370の第1端378aは、少なくとも第2頬骨取付部分374bに固定的に接続することができる。頬骨ストラップ370の第2端378bは、第1頬骨取付部分374aを貫通する頬骨孔376を選択的に囲むことができ、第1頬骨突縁134aと第2頬骨突縁136bを被験者の頬骨領域CRに選択的に締め付けるために第2頬骨取付部分374bに向かって引っ張ることができる。第1頬骨突縁134aと第2頬骨突縁136bが必要に応じて締結されると、第1頬骨突縁134aと第2頬骨突縁136bの所望の締結度を維持するために、頬骨ストラップ370の第2端378bを頬骨ストラップ370の他の部分に選択的に取り付けることができる。頬骨ストラップ370の第2端378bは、治具、接着剤、フックリング締結具、磁気締結具、係止締結具、フック目締結具、ボタン、紐眼締結具、鋸歯締結具、任意の適切な金属又は非金属締結具、及び/又は、任意の他の適切な締結具又は締結具の組み合わせのうちの少なくとも1つを介して頬骨ストラップ370の他の部分に取り付けることができる。
【0055】
頭部拘束アセンブリ100は、第1頬骨取付部分374を貫通して延在する頬骨孔370を有し、頬骨ストラップ370の第1端378aが第2頬骨取付部分374bに固定的に接続されているように示され説明されているが、頭部拘束アセンブリ100は、頬骨孔376が第2頬骨取付部分374bを貫通して延在し、頬骨ストラップ370の第1端378aが第1頬骨取付部分374aに固定的に接続されているように構成されてもよい。更に、頬骨ストラップ370の第1端378aは、第2頬骨取付部分374bに固定的に接続されていると説明されているが、頬骨ストラップ370の第1端378aは、第2頬骨取付部分374bに選択的に固定的に接続され、第2頬骨取付部分374bから除去され、必要に応じて類似する代替頬骨ストラップ370を使用したり、元の頬骨ストラップ370とは異なる物理的特性(例えば、長さ、厚さ、幅、材料、柔軟性)を有する少なくとも1つの頬骨ストラップを含むもので頬骨ストラップ370を置換したりすることができる。
【0056】
図3~
図4及び
図6~
図7に示すように、第1頬骨取付部分374a及び第2頬骨取付部分374bは、使用時に頬骨ストラップ370と被験者の頭部Hとが離間するように構成される。この間隔により、医療専門家が必要に応じて被験者の鼻Nと口Mに接近することができる。例えば、頬骨ストラップ370と被験者の頭部Hとの間の空間は、医療専門家が鼻カニューレ480(
図4)、ガス(例えば、酸素ガス)輸送マスク682(
図6)、非再呼吸マスク784(
図7)、任意の他の装置、又は、それらの組み合わせのうちの少なくとも1つを取り付けることを可能にし、被験者の頭部Hが頭部拘束アセンブリ100に拘束されているとき、これらの装置又は組み合わせは、被験者の鼻N及び/又は口Mに近い。
【0057】
図4に示すように、第1頬骨取付部分374aは、第1頬骨取付部分374aの外部から内側に延在する第1頬骨ノッチ486aを含むことができる。第2頬骨取付部分374bは、第2頬骨取付部分374bの外部から内側に延在する第2頬骨ノッチ486bを含むことができる。第1頬骨ノッチ486a及び第2頬骨ノッチ486bは、それぞれ医療用チューブ488a、488bの横断面周長の少なくとも一部を選択的に受け取り、選択的に保持するように構成されてもよい。第1頬骨取付部分374a及び第2頬骨取付部分374bは、1つずつの頬骨ノッチ486a、486bをそれぞれ有するように示されているが、第1頬骨取付部分374a及び第2頬骨取付部分374bのうちの少なくとも1つは、頬骨ノッチを有していなくてもよく、1つの頬骨ノッチを有していてもよく、又は、複数の頬骨ノッチを有していてもよい。更に、第1頬骨取付部分374a及び第2頬骨取付部分374bのうちの少なくとも1つは、頬骨ノッチ486a、486bを有することに加えて、医療用チューブ488a、488bを選択的に収容し、且つ選択的に保持するように構成された他の特徴を含むことができる。例えば、第1頬骨取付部分374a及び第2頬骨取付部分374bの少なくとも1つは、医療用チューブ488a、488bを選択的に受け取り選択的に保持するように構成された取付具を含むことができる。
【0058】
図4に示すように、頭部拘束アセンブリ100は、第1前額突縁136aと第2前額突縁138bとの間に延在する前額ストラップ490を含むことができる。特に、第1前額突縁136aは、第1基部128aの外周140aから延在する前額接続部分492と、前額接続部分492から略垂直に延在する前額取付部分494とを有することができる。前額取付部分494は、前額ストラップ490の少なくとも一部を挿入するように構成された前額孔496を貫通して延在することができる。前額ストラップ490の第1端498aは、少なくとも第2前額突縁138bに固定的に接続することができる。前額ストラップ490の第2端498bは、前額取付部分494を通過する前額孔496を選択的に取り囲んで、第1前額突縁136aと第2前額突縁138bを被験者の額Fに選択的に締め付けるために、第2前額突縁138bに向かって引っ張ることができる。第1前額突縁136a及び第2前額突縁138bが必要に応じて締結されると、前額ストラップ490の第2端498bは、第1前額突縁136a及び第2前額突縁138bの所望の締結度を維持するために、前額ストラップ490の他の部分に選択的に取り付けることができる。前額ストラップ490の第2端498bは、治具、接着剤、フックリング締結具、磁気締結具、係止締結具、フック目締結具、ボタン、縄目締結具、鋸歯締結具、任意の適切な金属又は非金属締結具、及び/又は、任意の他の適切な締結具又は締結具の組み合わせのうちの少なくとも1つを介して前額ストラップ490の他の部分に取り付けることができる。
【0059】
頭部拘束アセンブリ100は、第1前額突縁136aの一部を貫通して延在する前額孔496を有し、前額ストラップ490の第1端498aが第2前額突縁136bに固定的に接続されているように示され、説明されているが、頭部拘束アセンブリ100は、前額孔496が第2前額突縁136bの一部を貫通して延在し、且つ前額ストラップ490の第1端498aが第1前額突縁136aに固定的に接続されているように構成されてもよい。また、前額ストラップ490の第1端498aは、第2前額突縁136bに固定的に接続されていると説明されているが、前額ストラップ490の第1端498aは、第2前額突縁136bに選択的に固定的に接続され、第2前額突縁136bから除去され、必要に応じて、類似する代替前額ストラップ490を使用したり、元の前額ストラップ490とは異なる物理的特性(例えば、長さ、厚さ、幅、材料、柔軟性)を有する少なくとも1つ前額ストラップを含むもので前額ストラップ490を置換したりすることができる。
【0060】
頭部拘束アセンブリ100は、第1頭頂部突縁138aと第2頭頂部突縁138bとの間に延在する頭頂部ストラップ4100を含むことができる。特に、第1頭頂部突縁138aは、第1基部128aの外周140aから延在する頭頂部接続部分4102と、頭頂部接続部分4102から略垂直に延在する頭頂部取付部分4104とを有することができる。頭頂部取付部分4104は、それを貫通して延在する頭頂部孔4106を含むことができ、当該頭頂部孔4106は、そこに挿入されて通過する頭頂部ストラップ4100の少なくとも一部を有するように構成される。頭頂部ストラップ4100の第1端4108aは、少なくとも第2頭頂部突縁138bに固定的に接続することができる。頭頂部ストラップ4100の第2端4108bは、頭頂部取付部分4104を通過する頭頂部孔4106を選択的に取り囲むことができ、第1頭頂部突縁138aと第2頭頂部突縁138bを被験者の頭頂部Cに選択的に締結するために、第2頭頂部突縁138bに向かって引っ張ることができる。第1頭頂部突縁138aと第2頭頂部突縁138bが必要に応じて締結されると、頭頂部ストラップ4100の第2端4108bは、第1頭頂部突縁138aと第2頭頂部突縁138bの所望の締結度を維持するために、頭頂部ストラップ4100の他の部分に選択的に取り付けることができる。頭頂部ストラップ4100の第2端4108bは、治具、接着剤、フックリング締結具、磁気締結具、係止締結具、フックアイ締結具、ボタン、ロープアイ締結具、鋸歯締結具、任意の適切な金属又は非金属締結具、及び/又は、任意の他の適切な締結具又は締結具の組み合わせのうちの少なくとも1つを介して頭頂部ストラップ4100の他の部分に取り付けることができる。
【0061】
頭部拘束アセンブリ100は、第1頭頂部突縁138aの一部を貫通して延在する頭頂部孔4106を有し、頭頂部ストラップ4100の第1端4108aが第2頭頂部突縁138bに固定的に接続されているように示され説明されているが、頭部拘束アセンブリ100は、頭頂部孔4106が第2頭頂部突縁138bの一部を貫通して延在するように構成され、頭頂部ストラップ4100の第1端4108aが第1頭頂部突縁138aに固定的に接続されていてもよい。また、頭頂部ストラップ4100の第1端4108aは、第2頭頂部突縁138bに固定的に接続されていると説明されているが、頭頂部ストラップ4100の第1端4108aは、第2頭頂部突縁138bに選択的に固定的に接続され、第2頭頂部突縁138bから除去されてもよく、必要に応じて、類似する代替頭頂部ストラップ4100を使用したり、元の頭頂部ストラップ4100とは異なる物理的性質(例えば、長さ、厚さ、幅、材料、柔軟性)を有する少なくとも1つの頭頂部ストラップを含むもので頭頂部ストラップ4100を置換したりすることができる。
【0062】
図8に示すように、頭部拘束アセンブリ100は、被験者Sを拘束するのを支援するための拘束アセンブリ8110の一部として含むことができる。拘束アセンブリ8110は、被験者の頭部Hの下方にある被験者の本体Bの一部を受け取るように構成されたボディスタビライザ8112を有するボディスタビライザアセンブリ8111を更に含む。頭部拘束アセンブリ100は、頭部コネクタ8114を介してボディスタビライザ8112に着脱可能に取り付けることができる。
図9~
図10に示すように、頭部コネクタ8114は、横方向に互いに離間した横方向において対向する第1頭部コネクタ表面9116aと第2頭部コネクタ表面9116bとを有する。頭部コネクタ8114は、断面において実質的に三角形の円錐形形状を有することができる。したがって、頭部コネクタ8114の横方向幅は、第1頭部コネクタ表面9116aから第2頭部コネクタ表面9116bにかけて減少することができる。しかし、頭部コネクタ8114は、矩形、円弧、及び/又は、直線形など、任意の所望の断面形状を有することができるが、これらに限定されない。
【0063】
第1プラットフォーム部分104a及び第2プラットフォーム部分104bの第1柱110a及び第2柱110bは、その内部をそれぞれ横方向に延在して通過する第1頭部コネクタノッチ9118a及び第2頭部コネクタノッチ9118bを含むことができる。第1頭部コネクタノッチ9118a及び第2頭部コネクタノッチ9118bは、頭部コネクタ8114の第1頭部コネクタ端部9120aが第1頭部コネクタノッチ9118a及び第2コネクタノッチ9118bを選択的に縦方向に挿通して、頭部コネクタ8114を頭部拘束アセンブリ100に接合するように、頭部コネクタ8114の断面形状に一致するように構成されている。第1頭部コネクタノッチ9118a及び第2頭部コネクタノッチ9118bは、頭部コネクタ8114が第1頭部コネクタノッチ9118a及び第2頭部コネクタノッチ9118bを貫通して延在すると、頭部拘束アセンブリ100と頭部コネクタ8114との間に圧入及び/又は摩擦係合が生じるように構成することができる。頭部拘束アセンブリ100と頭部コネクタ8114との間の圧入及び/又は摩擦係合は、頭部コネクタ8114が頭部拘束アセンブリ100から不希望に離脱することを防止するのに役立つことができる。
【0064】
圧入及び/又は摩擦係合で頭部コネクタ8114が頭部拘束アセンブリ100に接続されることを維持するの代わりに又は追加として、頭部コネクタ8114は、1つ又は複数の締結具を介して第1プラットフォーム部分104a、第2プラットフォーム部分104b及び第3プラットフォーム部分104cのうちの少なくとも1つに選択的に又は実質的に永久に接続することができる。頭部コネクタ8114を頭部拘束アセンブリ100に接続する各締結具は、接着剤(例えば、永久接着型エポキシ樹脂)、粘着テープ(例えば、高性能アクリル粘着両面テープ)、ネジ(例えば、プラスチック又は炭素繊維ネジ)、ネジ(例えば、プラスチック又は炭素繊維ネジ)、フックリング締結具、締結具、任意の適切な金属又は非金属締結具、及び/又は、任意の他の適切な締結具又は締結具の組み合わせのうちの少なくとも1つであってよい。頭部コネクタ8114は、第1プラットフォーム部分104a、第2プラットフォーム部分104b及び第3プラットフォーム部分104cのうちの少なくとも1つと一体的に単一の一体構造として形成することも考えられる。
【0065】
図8及び
図10に示すように、ボディスタビライザ8112は、横方向に互いに離間した横方向において対向する第1スタビライザ表面8122a及び第2スタビライザ表面8122bを有する。第1スタビライザ台座10124a及び第2スタビライザ台座10124bは、第2スタビライザ表面8122bから横方向に延在することができる。第1スタビライザ台座10124a及び第2スタビライザ台座10124bは、それぞれ、第2スタビライザ表面8122bに対して縦方向に背向する自由端面10126a、10126bを有することができる。2つの自由端面10126a、10126bは、使用時にボディスタビライザ8112の安定化を助けるために同一平面であってもよい。ボディスタビライザ8112、第1スタビライザ台座10124a及び第2スタビライザ台座10124bのうちの少なくとも1つは、ボディスタビライザ8112、第1スタビライザ台座10124a及び第2スタビライザ台座10124bのうちの少なくとも他の1つとは別個に形成され、その後に接続されてもよい。代替的に又は追加的に、ボディスタビライザ8112、第1スタビライザ台座10124a及び第2スタビライザ台座10124bのうちの少なくとも1つは、ボディスタビライザ8112、第1スタビライザ台座10124a及び第2スタビライザ台座10124bのうちの少なくとも他の1つと一体的に単一の一体構造として形成することができる。
【0066】
第1スタビライザ台座10124aと第2スタビライザ台座10124bは、横方向に延在するスタビライザギャップ10128を介して互いに分離することができる。第1スタビライザ台座スタビライザギャップと第2スタビライザ台座スタビライザギャップは、頭部コネクタ8114の第2頭部コネクタ端部9120bが第1スタビライザ台座10124aと第2スタビライザ台座10124bとの間のスタビライザギャップ10128に選択的に縦方向に挿入され、ボディスタビライザ8112の第1縦方向スタビライザ側10130a上で頭部コネクタ8114をボディスタビライザ8112に接合するように、スタビライザギャップ10128を形成することができる。第1スタビライザ台座10124a、第2スタビライザ台座10124b及びスタビライザギャップ10128は、頭部コネクタ8114がスタビライザギャップ10128に挿入されると、ボディスタビライザ8112と頭部コネクタ8114との間に圧入及び/又は摩擦係合が生じるように構成することができる。ボディスタビライザ8112と頭部コネクタ8114との間の圧入及び/又は摩擦係合は、頭部コネクタ8114がボディスタビライザ8112から不希望に離脱することを防止するのに役立つことができる。
【0067】
図9~
図10に示すように、第1頭部コネクタ表面9116aは、頭部コネクタ8114がボディスタビライザ8112に接合されたときに、第2スタビライザ表面8122bのうちの少なくとも1つの頭部ロックデテント10134を接合するように構成された少なくとも1つの頭部ロック突出部9132を更に含むことができる。頭部ロック突出部9132と頭部ロックデテント10134との接合は、頭部コネクタ8114がボディスタビライザ8112から不希望に離脱することを防止するのにも役立つ。また、頭部コネクタ8114は、ボディスタビライザ8112と一体的に単一の一体構造とすることも考えられる。
【0068】
図8に示すように、ボディスタビライザ8112は、その中を横方向に延在する少なくとも1つのスタビライザ孔8136(ここでは、スタビライザ孔8136a、8136b、8136c、8136d、8136e、8136fとして示す)を含むことができる。
図8の例示的な構成では、ボディスタビライザ8112は、ボディスタビライザ8112の第1側に沿ってスタビライザ側8138aに縦方向に位置決めされた第1スタビライザ孔8136a、第2スタビライザ孔8136b及び第3スタビライザ孔8136cを含む。ボディスタビライザ8112は、ボディスタビライザ8112の第2横方向スタビライザ側8138bに沿って縦方向に位置決めされた第4スタビライザ孔8136d、第5スタビライザ孔8136e及び第6スタビライザ孔8136fを更に含む。第1スタビライザ孔8136a、第2スタビライザ孔8136b及び第3スタビライザ孔8136cは、第4スタビライザ孔8136d、第5スタビライザ孔8136e及び第6スタビライザ孔8136fと縦方向に整列又は縦方向にずれていてもよい。スタビライザ孔8136a、8136b、8136c、8136d、8136e、8136fは、ボディスタビライザ8112を把持し、拘束された被験者を搬送するために、少なくとも1名の医療専門家によって使用することができる。
【0069】
図8及び
図11に示すように、ボディスタビライザアセンブリ8111は、ボディスタビライザ8112に選択的に取り付けられ、ボディスタビライザ8112から被験者Sが出てくるのを選択的に防止するように構成された少なくとも1つの拘束ストラップ8140(ここでは、拘束ストラップ8140a、8140b及び8140cとして示す)を含むことができる。少なくとも1つの拘束ストラップ8140は、被験者の本体Bの少なくとも一部をボディスタビライザ8112に固定するように構成することもできる。ボディスタビライザアセンブリ8111は、例えば、第1拘束ストラップ8140a、第2拘束ストラップ8140b及び第3拘束ストラップ8140cを含むことができる。第1拘束ストラップ8140aは、第1スタビライザ孔8136aと第4スタビライザ孔8136dとの間に貫通して延在することができ、第2拘束ストラップ8140bは、第2スタビライザ孔8136bと第5スタビライザ孔8136eとの間に貫通して延在することができ、第3拘束ストラップ8140cは、第3スタビライザ孔8136cと第6スタビライザ孔8136fとの間に貫通して延在することができる。
【0070】
第1拘束ストラップ8140a、第2拘束ストラップ8140b及び第3拘束ストラップ8140cの各々は、それぞれのスタビライザ孔8136a、8136b、8136c、8136d、8136e、8136fに沿って選択的に縦方向に移動することができる。この縦方向の移動により、第1拘束ストラップ8140a、第2拘束ストラップ8140b及び第3拘束ストラップ8140cの各々が、被験者の身体構造に適合するように、被験者の本体Bに沿って選択された縦方向位置に配置される。第1拘束ストラップ8140a、第2拘束ストラップ8140b及び第3拘束ストラップ8140cの各々は、治具、接着剤、フックリング締結具、磁気締結具、係止締結具、フックアイ締結具、ボタン、ロープアイ締結具、鋸歯締結具、任意の適切な金属製又は非金属締結具、及び/又は、任意の他の適切な締結具又は締結具の組み合わせのうちの少なくとも1つを使用することにより、ボディスタビライザ8112に取り付けられ、被験者Sに接合されることを選択的に保持することができる。
【0071】
第1スタビライザ表面8122aは、被験者の本体Bと第1スタビライザ表面8122aとの間に介在されるように構成された再使用可能又は使い捨てのスタビライザクッション8142を有することができる。スタビライザクッション8142は、基本的に剛性のある第1安定化表面8122aよりも軟らかい表面を被験者の本体Bに提供して配置する。スタビライザクッション8142は、第1スタビライザ表面8122aに基本的に永久的に取り付けられていてもよいし、必要に応じて第1スタビライザ表面8122aから選択的に取り外すように構成されていてもよい。
【0072】
図8及び
図10に示すように、第1横方向スタビライザ側8138a及び第2横方向スタビライザ側8138bのうちの少なくとも1つは、その中を横方向に延在するウイングレット取付孔8144a、8144bを含むことができる。例えば、
図8及び
図10に示すボディスタビライザ8112は、第1横方向スタビライザ側8138aにおける第1ウイングレット取付孔8144aと、第2横方向スタビライザ側8138bにおける第2ウイングレット取付孔8144bとを含む。第1ウイングレット取付孔8144a及び第2ウイングレット取付孔8144bの各々は、ウイングレット8148をボディスタビライザ8112に取り付けるためにウイングレット8148のウイングレット取付突出部8146を選択的に受け取るように構成される。
【0073】
ウイングレット8148は、被験者Sの腕Aを選択的に受け取り、且つ横方向に互いに離間した横方向において対向する第1ウイングレット表面8150aと第2ウイングレット表面8150bを有するように構成される。ウイングレット取付突出部8146は、ウイングレット8148の第1横方向ウイングレット側8152aにおいて第1ウイングレット表面8150aから横方向に延在している。ウイングレット8148がボディスタビライザ8112に取り付けられると、第1ウイングレット表面8150aは、第2スタビライザ表面8122bに隣接又は近接する。
図10に示すように、取り付けられたウイングレット8148の第2ウイングレット表面8150bは、ボディスタビライザ8112の安定性を著しく損なうことなく、第1スタビライザ台座10124a及び第2スタビライザ台座10124bの自由端面10126a、10126bと略面一であることができる。
【0074】
ウイングレット取付突出部8146及び第1ウイングレット取付孔8144a及び第2ウイングレット取付孔8144bは、ウイングレット8148がボディスタビライザ8112に対して被験者を受け取るための腕Aの所望の角度位置に選択的に旋回できるように構成されている。ウイングレット8148を所望の角度位置に旋回させることは、第1ウイングレット取付孔8144a及び第2ウイングレット取付孔8144bのうちの1つからウイングレット取付突出部8146を取り外すことにより、ウイングレット8148をボディスタビライザ8112に対して所望の角度位置に旋回させた後、ウイングレット8148をボディスタビライザに再度取り付け、ウイングレット8148を所望の角度位置に位置させることを含むことができる。ウイングレット取付突出部8146及び第1ウイングレット取付孔8144a及び第2ウイングレット取付孔8144bは、ウイングレット8148がボディスタビライザ8112に対して所定の角度増分で旋回する(
図8、
図10及び
図11の構成に示される)か、又は、ウイングレット8148がボディスタビライザ8112に対して自由に旋回できるように結合又は転位することができる。結合又は転位は、ウイングレット取付突出部8146’及び第1ウイングレット取付孔8144a’及び第2ウイングレット取付孔8144b’の少なくとも一部を略八角形、任意の他の多角形又は任意の他の所望の形状に形成することを含むことができる。
【0075】
図8及び
図10に示すように、ウイングレット8148は、その中を横方向に延在する少なくとも1つのウイングレット孔8154(ここでは、ウイングレット孔8154a、8154b、8154c、8154d、8154eとして図示)を含むことができる。
図8の構成例及び方向例では、ウイングレット8148は、ウイングレット8148の第1縦方向ウイングレット側8156aに沿って横方向に位置決めされる第1ウイングレット孔8154a及び第2ウイングレット孔8154bを含む。また、ウイングレット8148は、ウイングレット8148の第2縦方向ウイングレット側8156bに沿って横方向に位置決めされる第3ウイングレット孔8154c及び第4ウイングレット孔8154dを含む。第1ウイングレット孔8154a及び第2ウイングレット孔8154bは、第3ウイングレット孔8154c及び第4ウイングレット孔8154dと横方向に整列又は横方向にずれていてもよい。第5ウイングレット孔8154eは、ウイングレット8148の第2横方向ウイングレット側8152bにおいてウイングレット8148を通過して横方向に延在することができる。ウイングレット孔8154a、8154b、8154c、8154d、8154eは、拘束された被験者Sを搬送する際にウイングレット8148を把持し、及び/又は、被験者の腕Aを操作するために、少なくとも1名の医療専門家によって使用されてもよい。
【0076】
図8及び
図11に示すように、拘束アセンブリ8110は、ウイングレット8148に選択的に取り付けられ、被験者の腕Aがウイングレット8148から離脱するのを選択的に防止するように構成された少なくとも1つのウイングレットストラップ8158(ここでは、ウイングレットストラップ8158a及び8158bとして示す)を含むことができる。少なくとも1つのウイングレットストラップ8158は、被験者の腕Aの少なくとも一部をウイングレット8148に固定するように構成することもできる。拘束アセンブリ8110は、例えば、第1ウイングレットストラップ8158a及び第2ウイングレットストラップ8158bを含むことができる。第1ウイングレットストラップ8158aは、第1ウイングレット孔8154aと第3ウイングレット孔8154cとを周回して通過してそれらの間で延在することができ、第2ウイングレットストラップ8158bは、第2ウイングレット孔8154bと第4ウイングレット孔8154dとを周回して通過してそれらの間で延在することができる。
【0077】
第1ウイングレットストラップ8158a及び第2ウイングレットストラップ8158bの各々は、それぞれのウイングレット孔8154a、8154b、8154c、8154dに沿って選択的に横方向に移動することができる。この横方向移動により、第1ウイングレットストラップ8158a及び第2ウイングレットストラップ8158bの各々が被験者の身体構造に適合するように、被験者の腕Aに沿って、選択された横方向位置に配置される。第1ウイングレットストラップ8158a及び第2ウイングレットストラップ8158bの各々は、治具、接着剤、フックリング締結具、磁気締結具、係止締結具、フックアイ締結具、ボタン、ロープアイ締結具、鋸歯締結具、任意の適切な金属又は非金属締結具及び/又は任意の他の適切な締結具又は締結具の組み合わせのうちの少なくとも1つを使用することにより、ウイングレット8148に取り付けられ、被験者の腕Aに接合されることを選択的に保持することができる。
【0078】
第1ウイングレット表面8150aは、被験者の腕Aと第1ウイングレット表面8150aとの間に介在される再使用可能又は使い捨てウイングレットクッション8160を有することができる。ウイングレットクッション8160は、配置のために略剛性の第1ウイングレット表面8150aよりも軟らかい表面を被験者の腕Aに提供する。ウイングレットクッション8160は、第1ウイングレット表面8150aに基本的に永久的に取り付けられていてもよいし、必要に応じて第1ウイングレット表面8150aから選択的に取り外すように構成されていてもよい。
【0079】
ボディスタビライザアセンブリ8111は、1つのウイングレット8148のみを有するように示されているが、ボディスタビライザアセンブリ8111は、任意の数のウイングレット8148を有することができる。例えば、1つのウイングレット8148は、第1ウイングレット取付孔8144aに接合することができ、第2ウイングレット8148は、第2ウイングレット取付孔8144bに接合することができる。
【0080】
図8及び
図10~
図11に示すように、ボディスタビライザアセンブリ8111は、被験者の足FTの一部及び/又は被験者の脚Lの一部を受け取るように構成される足プラットフォーム8162を含むことができる。足プラットフォーム8162は、足部コネクタ8164を介してボディスタビライザ8112に着脱可能に取り付けられる。足プラットフォーム8162は、横方向に互いに離間した横方向において対向する第1足表面8166aと第2足表面8166bとを含む。第1足表面8166aは、被験者の足FT及び/又は脚Lを受け取るように構成される。第2足面8166bは、1つ又は複数の締結具を介して第1足部コネクタ端部8168aに選択的又は基本的に永久的に接続することができる。足部コネクタ8164を足プラットフォーム8162に接続する各締結具は、接着剤(例えば、永久接着型エポキシ樹脂)、テープ(例えば、高性能アクリル接着両面テープ)、ネジ(例えば、プラスチック又は炭素繊維ネジ)、ネジ(例えば、プラスチック又は炭素繊維ネジ)、フックリング締結具、締結具、任意の適切な金属又は非金属締結具、及び/又は、任意の他の適切な締結具又は締結具の組み合わせのうちの少なくとも1つであってよい。代替的には、足プラットフォーム8162と足部コネクタ8164は、一体的に単一の一体構造として形成することができる。
【0081】
足部コネクタ8164は、横方向に互いに離間した横方向において対向する第1足部コネクタ表面8170aと第2足部コネクタ表面8170bとを有する。足部コネクタ8164は、断面において、頭部コネクタ8114と類似する略三角形の円錐形形状を有することができる。したがって、足部コネクタ8164の側面幅は、第1足部コネクタ表面8170aから第2足部コネクタ表面8170bにかけて減少することができる。しかし、足部コネクタ8164は、矩形、円弧、及び/又は、直線形など、任意の所望の断面形状を有することができるが、これらに限定されない。
【0082】
第1スタビライザ台座10124aと第2スタビライザ台座10124bは、足部コネクタ8164の断面形状に一致するように、足部コネクタ8164の第2足部コネクタ端部8168bをスタビライザギャップ10128に選択的に縦方向に挿入して、足部コネクタ9164をボディスタビライザ8112の第2縦方向スタビライザ側10130bにおいてボディスタビライザ8112に接合することができるように、第1スタビライザ台座10124aと第2スタビライザ台座10124bとの間のスタビライザギャップ10128を形成することができる。第1スタビライザ台座10124a、第2スタビライザ台座10124b及びスタビライザギャップ10128は、足部コネクタ8164がスタビライザギャップ10128に挿入されると、ボディスタビライザ8112と足部コネクタ8164との間に圧入及び/又は摩擦係合が生じるように構成することができる。ボディスタビライザ8112と足部コネクタ8164との間の圧入及び/又は摩擦係合は、足部コネクタ8164がボディスタビライザ8112から不希望に離脱することを防止するのを助けることができる。
【0083】
第1足部コネクタ表面8170aは、足部コネクタ8164がボディスタビライザ8112に接合されたときに第2スタビライザ表面8122bのうちの少なくとも1つの足部ロックデテント10174を接合するように構成された少なくとも1つの足部ロック突出部8172を更に含むことができる。足部ロック突出部8172と足部ロックデテント10174との接合は、足部コネクタ8164がボディスタビライザ8112から不希望に離脱することを防止するのにも役立つ。
【0084】
図8及び
図11に示すように、足プラットフォーム8162は、その中を横方向に延在して通過する少なくとも1つの足孔8176(ここでは、足孔8176a、8176b、8176cとして図示)を含むことができる。
図8及び
図11の例示的な構成では、足プラットフォーム8162は、足プラットフォーム8162の第1横方向足側8178aに沿って横方向に位置決めされる第1足孔8176aを含む。足プラットフォーム8162は、足プラットフォーム8162の第2縦方向足側8178b側に沿って横方向に位置決めされる第2足孔8176bを更に含む。第1足孔8176a及び第2足孔8176bは、互いに縦方向に整列されていてもよく、又は、互いに縦方向にずれていてもよい。足プラットフォーム8162がボディスタビライザ8112に接続されると、第3足孔8176cは、足プラットフォームの、ボディスタビライザ8112に対向する縦方向側8180において足プラットフォーム8162を横方向に延在して通過することができる。足孔8176a、8176b、8176cは、拘束された被験者Sを搬送する際に足プラットフォーム8162を把持するために、少なくとも1名の医療専門家によって使用されてもよい。
【0085】
第1足表面8166aは、第1足表面8166aから横方向に突出する足ハンドル8182を含むこともできる。足ハンドル8182は、足ハンドル8182を横方向に延在して通過する足ハンドル孔8184を含むことができる。拘束された被験者を輸送する場合、少なくとも1名の医療専門家は、足ハンドル孔8184を使用して足ハンドル8182と足プラットフォーム8162を把持することができる。
【0086】
拘束アセンブリ8110は、足プラットフォーム8162に選択的に取り付けられ、且つ足プラットフォーム8162から被験者の足FT及び/又は脚Lが離脱するのを選択的に防止するように構成される少なくとも1つの足ストラップ8186(ここでは、足ストラップ8186a及び8186bとして図示)を含むことができる。少なくとも1つの足ストラップ8186は、被験者の足FT及び/又は脚Lの少なくとも一部を足プラットフォーム8162に固定するように構成することもできる。拘束アセンブリ8110は、例えば、第1足ストラップ8186a及び第2足ストラップ8186bを含むことができる。第1足ストラップ8186aは、第1足孔8176aと足ハンドル孔8184とを周回して通過してそれらの間で延在することにより、被験者Sの一方の脚Lと足FTを拘束することができる。第2足ストラップ8186bは、第2足孔8176bと足ハンドル孔8184とを周回して通過してそれらの間で延在することにより、被験者Sの他方の脚Lと足FTを拘束することができる。
【0087】
第1足ストラップ8186a及び第2足ストラップ8186bの各々は、それぞれの足孔8176a、8176b及び足ハンドル孔8184に沿って選択的に縦方向に移動することができる。この縦方向の移動により、被験者の身体構造に適合するように、第1足ストラップ8186a及び第2足ストラップ8186bの各々が被験者の脚L及び/又は足FTに沿って選択された縦方向の位置に配置される。第1足ストラップ8186a及び第2足ストラップ8186bの各々は、治具、接着剤、フックリング締結具、磁気締結具、係止締結具、フックアイ締結具、ボタン、ロープアイ締結具、鋸歯締結具及び/又は他の適切な締結具又は締結具の組み合わせの少なくとも1つを使用することにより、足プラットフォーム8162に選択的に取り付けられ且つ被験者の脚L及び/又は足FTに選択的に接合されるように保持することができる。
【0088】
第1足表面8166aは、第1足表面8166aと被験者の足FT及び/又は脚Lとの間に介在されるように構成される再使用可能又は使い捨ての足クッション8188を有することができる。足クッション8188は、被験者の足FT及び/又は脚Lに対して、配置のために基本的に剛性の第1足表面8166aよりも柔らかい表面を提供する。
図8に示す例示的な構成では、足クッション8188は、単一のクッションである。オプションとして、足クッション8188は、複数の単独のクッションを含むことができる。このような構成では、1つのクッションは、第1足表面8166aと被験者Sの1つの脚L/足FTとの間に介在することができる一方、別の第2クッションは、第1足表面8166aと被験者の別の脚/足との間に介在することができる。足クッション8188は、第1足表面8166aに基本的に永久的に取り付けられていてもよいし、必要に応じて第1足表面8166aから選択的に取り外すように構成されていてもよい。
【0089】
図12~
図14に示すように、拘束アセンブリ8110は、腹部スリング12190を含むことができる。腹部スリング12190は、中央スリング部12192を含み、中央スリング部12192は、第1スリングストラップ表面12194aと第2スリングストラップ表面12194bを有する。第1スリングストラップ表面12194aは、被験者の腹壁皮膚AWSを選択的に接合するように構成され、第2スリングストラップ表面12194bは、第1スリングストラップ表面12194aが被験者Sに接合されたときに被験者の腹壁皮膚AWSを背向けるように構成される。第1スリングストラップ表面12194aは、第1スリングストラップ表面と被験者の腹壁皮膚AWSとの接合を選択的に保持するために配置された生体適合性接着剤14196を含むことができる。
【0090】
腹部スリング12190は、中央スリング部分12192から延在する少なくとも1つのスリングストラップ13198(ここでは、スリングストラップ13198a、13198b、13198cとして図示)を更に有する。
図12~
図14に示す例示的な構成では、腹部スリング12190は、中央スリング部12192から延在する第1スリングストラップ13198a、第2スリングストラップ13198b及び第3スリングストラップ13198cを含む。第1スリングストラップ13198aは、中央スリング部12192に接続された第1端13200aを有する。第1スリングストラップ13198aの第2端13200bは、第1横方向スタビライザ側8138aに隣接する第1拘束ストラップ8140aを選択的に取り囲むことができ、第1スリングストラップ13198aをきつく締めるために中央スリング部分12192に向かって引っ張ることができる。第1スリングストラップ13198aが必要に応じて張られると、第1スリングストラップ13198aの第2端13200bは、第1スリングストラップ13198aの所望の張力を維持するために、第1スリングストラップ13198aの他の部分に選択的に取り付けることができる。第1スリングストラップ13198aの第2端13200bは、治具、接着剤、フックリング留め具、磁気留め具、係止留め具、フックアイ留め具、ボタン、ロープアイ留め具、鋸歯留め具、及び/又は、任意の他の適切な留め具又は留め具の組み合わせのうちの少なくとも1つを介して第1スリングストラップ13198aの他の部分に取り付けることができる。
図13に示すように、第1スリングストラップ13198aの第2端13200bは、第1フック部13202aを含み、第1フック部13202aは、第1スリングストラップ13198aの第2端13200bを第1スリングストラップ13198aの残りの部分に取り付けるために、第1スリングストラップ13198a上の第1リング部13204aに接続するように構成される。
【0091】
図12~
図14に示すように、第2スリングストラップ13198bは、中央スリング部12192に接続された第1端1326aを有する。第2スリングストラップ13198bの第2端1326bは、第2サイドスタビライザ側8138bに隣接する第1拘束ストラップ8140aを選択的に取り囲むことができ、第2スリングストラップ13198bを引っ張るために中央スリング部分12192に向かって引っ張ることができる。第2スリングストラップ13198bが必要に応じて張られると、第2スリングストラップ13198bの第2端13206bは、第2スリングストラップ13198bの所望の張力を維持するために、第2スリングストラップ13198bの他の部分に選択的に取り付けることができる。第2スリングストラップ13198bの第2端1326bは、治具、接着剤、フックリング締結具、磁気締結具、係止締結具、フックアイ締結具、ボタン、ロープアイ締結具、鋸歯締結具、及び/又は、任意の他の適切な締結具又は締結具の組み合わせのうちの少なくとも1つを介して第2スリングストラップ13198bの他の部分に取り付けることができる。
図13に示すように、第2スリングストラップ13198bの第2端13206bは、第2スリングストラップ13198bの第2端13206bを第2スリングストラップ13198bの残りの部分に取り付けるために、第2スリングストラップ13198b上の第2リング部13204bに接続するように構成された第2フック部13202bを含むことができる。
【0092】
図12~
図13に示すように、第3スリングストラップ13198cは、中央スリング部12192に接続された第1端13208aを有する。第3スリングストラップ13198cは、第1スリングストラップ13198aと第2スリングストラップ13198bとの間に横方向に位置決めすることができる。したがって、第3スリングストラップ13198cの第2端13208bは、第1横方向スタビライザ側8138aと第2横方向スタビライザ側8138bとの間の第1拘束ストラップ8140aを選択的に取り囲むことができ、第3スリングストラップ13198cをきつく締めるために中央スリング部分12192に向かって引っ張ることができる。第3ストラップ13198cが必要に応じて張られると、第3ストラップ13198cの第2端13208bは、第3ストラップ13198cの所望の張力を維持するために、第3ストラップ13198cの他の部分に選択的に取り付けることができる。第3スリングストラップ13198cの第2端13208bは、治具、接着剤、フックリング締結具、磁気締結具、係止締結具、フックアイ締結具、ボタン、ロープアイ締結具、鋸歯締結具、及び/又は、任意の他の適切な締結具又は締結具の組み合わせのうちの少なくとも1つを介して第3スリングストラップ13198cの他の部分に取り付けることができる。
図13に示すように、第3スリングストラップ13198cの第2端13208bは、第3スリングストラップ13198cの第2端13208bを第3スリングストラップ13198cの残りの部分に取り付けるために第3リング部13204cに接続するように構成された第3フック部13202cを含むことができる。
【0093】
中央スリング部12192が被験者の腹壁皮膚AWSに接合されると、第1スリングストラップ13198a、第2スリングストラップ13198b及び第3スリングストラップ13198cの少なくとも一方の張力は、被験者の腹壁軟組織ASTを頭側に付勢するように中央スリング部12192を被験者の腹壁皮膚AWSに力を加えさせるように構成される。用語「頭側」は、本明細書では、被験者Sの頭部Hへ向かう側と定義される。したがって、第1スリングストラップ13198a、第2スリングストラップ13198b及び第3スリングストラップ13198cは、必要に応じて被験者の腹壁軟組織ASTを頭側に押し出すために張力を加えることができる。医療専門家が被験者Sの部分に接近するのに適している場合、被験者の腹壁軟組織ASTを頭側に付勢することは、特に有用であり、そうでない場合、これらの部分は、被験者の腹壁軟組織ASTによって閉塞又は被覆される。
【0094】
第1スリングストラップ13198a、第2スリングストラップ13198b及び第3スリングストラップ13198cは、第1拘束ストラップ8140aを介してボディスタビライザ8112に取り付けられているが、第1スリングストラップ13198a、第2スリングストラップ13198b及び第3スリングストラップ13198cのうちの少なくとも1つは、スタビライザ孔8136a、8136b、8136c、8136d、8136e、8136fのうちの少なくとも1つを取り囲むように、ボディスタビライザ8112に直接接続することができる。例えば、第1スリングストラップ13198aは、上述したように、第2サイドスタビライザ側8138bを通過する第4スタビライザ孔8136dを周回することによってボディスタビライザ8112に連結され、第3スリングストラップ13198cは、第1拘束ストラップ8140aを周回することができる。代替的に又は追加的に、第1ストラップ13198a、第2ストラップ13198b及び第3ストラップ13198cのうちの少なくとも1つは、第1ストラップ8140aに接続されるのではなく又は第1ストラップ8140aに接続されるに加えて、第2ストラップ8140b及び第3ストラップ8140cのうちの少なくとも1つに接続される。
【0095】
中央スリング部12192、第1スリングストラップ13198a、第2スリングストラップ13198b及び第3スリングストラップ13198cのうちの少なくとも1つは、中央スリング部12192、第1スリングストラップ13198a、第2スリングストラップ13198b及び第3スリングストラップ13198cのうちの少なくとも1つとは別個に形成され、その後で接続されてもよい。代替的に又は追加的に、中央スリング部分12192、第1スリングストラップ13198a、第2スリングストラップ13198b及び第3スリングストラップ13198cのうちの少なくとも1つは、中央スリング部分12192、第1スリングストラップ13198a、第2スリングストラップ13198b及び第3スリングストラップ13198cのうちの少なくとも他の1つと一体的に単一の一体構造として形成することができる。
【0096】
図16~
図27は、拘束アセンブリ8110の一部として含めることができる頭部拘束アセンブリ100’の第2実施例を示す。
図16~
図27の頭部拘束アセンブリ100’は、
図1~
図12及び
図15の頭部拘束アセンブリ100と類似しているため、
図1~
図12及び
図15を参照して説明した構造と同一又は類似している
図16~
図27の構造は、同一の符号を有し、上角符号「’」が付加されている。先に説明した第1実施例における素子及び動作と同様の共通素子及び操作の説明は、第2実施例に対して反復するのではなく、参照により以下に適宜組み込まれるものとみなすべきである。更に、1つの実施例について図示又は説明する素子及び機能は、明示的に説明又は図示するか否かにかかわらず、他の任意の実施例によって共有されてもよい。
【0097】
図16~
図18に示すように、頭部拘束アセンブリ100’は、拘束プラットフォーム102’を含む。拘束プラットフォーム102’は、第1プラットフォーム部分104a’と、第2プラットフォーム部分104b’とを有する。第2プラットフォーム部分104b’は、縦方向に延在する拘束ギャップ108’を介して第1プラットフォーム部分104a’から分離される。第1プラットフォーム部分104a’は、横方向に延在する第1柱110a’と、第1柱110a’から第2プラットフォーム部分104b’に向かって横方向に延在する第1ガイドレール16220aとを含む。第2プラットフォーム部分104b’は、縦方向に延在する第2柱110b’と、第2柱110b’から第1プラットフォーム部分104a’へ横方向に延在する第2ガイドレール16220bとを含む。第1ガイドレール16220aと第2ガイドレール16220bは、互いに向かって延在するため、第1突縁112a’と第2突縁112b’との間に延在する拘束ギャップ108’の一部は、第1柱110a’と第2柱110b’との間に延在する拘束ギャップ108’の一部よりも縦方向に小さくてもよい。第1ガイドレール16220a及び第2ガイドレール16220bのうちの少なくとも1つは、第1柱110a’及び第2柱110b’のそれぞれと一体的に単一の一体構造に形成されていてもよいし、単独で形成された後、第1柱110a’及び第2柱110b’のそれぞれに取り付けられていてもよい。
【0098】
拘束プラットフォーム102’の第3プラットフォーム部分104c’は、第1プラットフォーム部分104a’と第2プラットフォーム部分104b’との間を縦方向に延在し、第1プラットフォーム部分104a’と第2プラットフォーム部分104b’とを互いに接続する。第1プラットフォーム部分104a’、第2プラットフォーム部分104b’及び第3プラットフォーム部分104c’のうちの少なくとも1つは、第1プラットフォーム部分104a’、第2プラットフォーム部分104b’及び第3プラットフォーム部分104c’のうちの少なくとも他の1つとは別個に形成された後、接続されることができる。代替的に又は追加的に、第1プラットフォーム部分104a’、第2プラットフォーム部分104b’及び第3プラットフォーム部分104c’のうちの少なくとも1つは、第1プラットフォーム部分104a’、第2プラットフォーム部分104b’及び第3プラットフォーム部分104c’のうちの少なくとも他の1つと一体的に単一の一体構造として形成することができる。
【0099】
図17~
図18に示すように、拘束プラットフォーム102’は、プラットフォーム取付部材17222を更に含む。プラットフォーム取付部材17222は、プラットフォーム取付主体17224を含む。プラットフォーム取付主体17224は、第1プラットフォーム部分104a’と第2プラットフォーム部分104b’との間で縦方向に延在し、内部プラットフォーム取付キャビティ17226を画定する。プラットフォーム取付キャビティ17226は、第1柱110a’中の第1開口17228aと第2柱110b’中の第2開口17228bとの間で縦方向に延在している。或いは、拘束プラットフォーム102’の第1開口17228aを省略する構成では、プラットフォーム取付キャビティ17226は、第2柱開口17228bから第1プラットフォーム部分104a’に隣接するブラインド端まで縦方向に延在することができる。
【0100】
プラットフォーム取付本体17224は、第1取付本体側壁18230a、第2取付本体側壁18230b、第1取付本体端壁18232a及び第2取付本体端壁18230bを含む。第1取付本体側壁18230aは、第1駆動軸開口18234aと、それを通過して横方向に延在する保持開口18236とを含む。類似的に、第2取付本体側壁18230bは、第2駆動軸開口18234bと、それを貫通して延在するロック開口17238とを含む。
図17~
図18に示すように、保持開口18236とロック開口17238は、ロック開口17238の縦方向の間隔が保持開口18236よりも第2プラットフォーム部分104b’に近く、第1牽引軸開口18234aと第2牽引軸開口18234bは、互いに縦方向に位置合わせされるように、互いに縦方向にずれている。第1取付本体端壁18232aは、横方向に延在する頭部プラットフォーム開口18240を含む。
【0101】
図16~
図17に示すように、頭部拘束アセンブリ100’は、拘束プラットフォーム102’から分離され、選択的に拘束プラットフォーム102’に接続可能な頭部プラットフォーム16242を含む。頭部プラットフォーム16242は、被験者の頭部Hをその上に置くように構成された第1プラットフォーム表面16244aを含む。第1プラットフォーム表面16244aは、被験者の頭部Hを収容するために、横方向に実質的に円弧を描くことができる。しかし、第1プラットフォーム表面16244aは、被験者の頭部Hを収容するために必要に応じて横方向に略平坦に延在する任意の所望の方法で曲げられてもよい、又は、延在してもよいことが考えられる。第1プラットフォーム表面16244aは、被験者の頭部Hと第1プラットフォーム表面16244aとの間に配置される任意の所望の材料及び構造を有する再使用可能又は使い捨て可能な台座クッション(例えば、台座クッション114)を有し得る。台座クッションは、第1プラットフォーム表面16244aに基本的に永久的に取り付けられていてもよいし、必要に応じて第1プラットフォーム表面16244aから選択的に取り外すように構成されていてもよい。
【0102】
図17に示すように、頭部プラットフォーム16242は、第1プラットフォーム表面16244aと横方向において対向する第2プラットフォーム表面16244bを含む。第2プラットフォーム表面16244bは、その横方向に延在する頭部プラットフォーム突出部17246を含む。頭部プラットフォーム突出部17246は、横方向に延在する柱形の駆動軸通路17248を画定する。
図16に示すように、頭部プラットフォーム16242が拘束プラットフォーム102’に選択的に接合されると、頭部プラットフォーム突出部17246は、駆動軸通路17248が第1駆動軸開口18234a及び第2駆動軸開口18234bと縦方向に整列するように、頭部プラットフォーム開口18240に収容される。駆動軸通路17248は、駆動軸通路17248を第1通路部分17248aと第2通路部17248bとに少なくとも部分的に分割する中心仕切板を含むことができる。
【0103】
図16~
図17に示すように、拘束プラットフォーム102’の第1横方向プラットフォーム側120a’は、第1頭部拘束具122a’、第1ヒンジ接続アセンブリ124a’及び第1摺動部材126a’のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0104】
第1頭部拘束具122a’は、被験者の頭部Hの第1側FSを選択的に接合するように構成される。第1頭部拘束具122a’は、
図1~
図12及び
図15の第1頭部拘束具122aと基本的に同じである。しかし、第1頭部拘束具122a’は、第1基部128a’の構造を補強するための第1支持ストラップ16250aを含む。第1支持ストラップ16250aは、第1耳孔230a’と整列し、第1基部128a’の内周232a’から横方向に延在している。
【0105】
第1頭部拘束具122a’は、第1頬骨突縁134a’、第1前額突縁136a’及び第1頭頂部突縁138a’を含むが、第1頭部拘束具122a’は、任意の所望の数の突縁を有することができる。第1頬骨突縁134a’、第1前額突縁136a’及び第1頭頂部突縁138a’の各々は、第1基部128a’とは別個に形成された後、第1基部128a’、例えば、第1基部128a’の外周140a’に接続される。
【0106】
第1頬骨突縁134a’、第1前額突縁136a’及び第1頭頂部突縁138a’は、第1頬骨突縁134a’、第1前額突縁136a’及び第1頭頂部突縁138a’の各々を第1基部128a’に選択的に接続するための第1頬骨突縁取付部材16252a、第1前額突縁取付部材16254a及び第1頭頂部突縁取付部材16256aをそれぞれ含むことができる。特に、第1頬骨突縁取付部材16252aは、第1基部128a’の第1頬骨突縁コネクタ部材16258aに選択的に接続することができ、第1前額突縁取付部材16254aは、第1基部128a’の第1前額突縁コネクタ部材16260aに選択的に接続することができ、第1頭頂部突縁取付部材16256aは、第1基部128a’の第1頭頂部突縁コネクタ部材16262aに選択的に接続することができる。
【0107】
図16~
図17に示す構成では、第1頬骨突縁コネクタ部材16258a、第1前額突縁コネクタ部材16260a及び第1頭頂部突縁コネクタ部材16262aは、それぞれフックの形態を呈し、第1頬骨突縁取付部材16252a、第1前額突縁取付部材16254a及び第1頭頂部突縁取付部材16256aは、それぞれフックが選択的に取付け可能なバーの形態を呈している。しかし、突縁取付部材16252a、16254a、16256aの各々は、例えば、治具、接着剤、フックリング締結具、磁気締結具、係止締結具、フックアイ締結具、ボタン、ロープアイ締結具、鋸歯締結具、任意の適切な金属又は非金属締結具、及び/又は、任意の他の適切な締結具又は締結具の組み合わせのうちの少なくとも1つに、任意の他の所望の方式で突縁コネクタ部材16258a、16260a、16262aに接続することができる。
【0108】
第1頬骨突縁コネクタ部材16258a、第1前額突縁コネクタ部材16260a及び第1頭頂部突縁コネクタ部材16262aは、第1基部128a’の外周140a’又は第1基部128a’の他の任意の部分から延在することができる。フックソケットを介して、第1頬骨突縁134a’、第1前額突縁136a’及び第1頭頂部突縁138a’の各々は、第1基部128a’に接続されたときに第1基部128a’に対して選択的に旋回することができる。この旋回機能により、第1頬骨突縁134a’、第1前額突縁136a’及び第1頭頂部突縁138a’のうちの少なくとも1つが、被験者の頭部Hに対する所望の方向及び/又は被験者の頭部Hに適合する身体構造まで選択的に位置決めすることができる。
【0109】
第1ヒンジ接続アセンブリ124a’は、
図1~
図5の第1ヒンジ接続アセンブリ124aと基本的に同じであってもよい。したがって、第1ヒンジ接続アセンブリ124a’は、第1ボールソケットアセンブリ124a’の形態であってもよい。第1ボールソケットアセンブリ124a’は、第1ボールステム146a’に取り付けられた第1ボール部144a’を含むことができる。第1ボールステム146a’は、第1ボール部144a’を第1頭部拘束具122a’に接続する(例えば、第1支持ストラップ16250aに接続する)。第1ボール部144a’、第1ボールステム146a’及び第1支持ストラップ16250aのうちの少なくとも1つは、第1ボール部144a’、第1ボールステム146a’及び第1支持ストラップ16250aのうちの少なくとも他の1つとは別個に形成された後、接続されてもよい。代替的に又はそれに加えて、第1ボール部144a’、第1ボールステム146a’及び第1支持ストラップ16250aのうちの少なくとも1つは、第1ボール部144a’、第1ボールステム146a’及び第1支持ストラップ16250aのうちの少なくとも他の1つと一体的に単一の一体構造として形成することができる。
【0110】
第1ボールソケットアセンブリ124a’は、第1ソケット150a’を更に含み、当該第1ソケット150a’は、例えば、第1ボールソケット台座152a’に凹むことによって第1ボールソケット台座152a’と関連付けられる。第1ボール部144a’は、第1ソケット部150a’に選択的に受け取られ、第1ソケット部150a’に対して選択的にヒンジ接続可能である。この設置により、第1頭部拘束具122a’が被験者の頭部Hの第1側FSに適合するように、第1頭部拘束具122a’に少なくとも3つの移動自由度が提供される。
【0111】
図17に示すように、第1ボールソケットアセンブリ124a’は、第1頭部拘束具122a’を選択的に固定位置に保持するための第1ボール抑制機構556a’を含むことができる。第1ボール抑制機構556a’は、第1抑制軸17264aと、第1抑制軸17264aの一端に接続された第1抑制制御ノブ558a’と、第1抑制軸17264aの他端に接続された第1可動ボールストッパ560a’と、第1ソケット部150a’に固定された第1固定ボールストッパ17266aとを含むことができる。第1抑制軸17264aの一端は、第1可動ボールストッパ560a’に接続され、第1抑制軸17264aの他端は、第1抑制制御ノブ558a’に接続されている。第1ボールソケット台座152a’は、第1ソケット部150a’と流体連通する第1ねじ開口17268aを含む。第1抑制軸17264aは、第1可動ボールストッパ560a’が第1ソケット部150a’の内部にあり、第1抑制制御ノブ558a’が第1ソケット台座152a’の外部にあり、第1抑制軸17264aの第1ねじ部17270aが第1ねじ開口17268aにねじ接合されるように、第1ねじ開口17268aを貫通して延在している。
【0112】
必要に応じて、第1可動ボールストッパ560a’を縦方向に第1ボール部144a’及び第1固定ボールストッパ17266aに向けて移動させるために、第1抑制制御ノブ558a’を作動させることができる。第1可動ボールストッパ560a’が第1ボール部144a’に接合されるまで、第1可動ボールストッパ560a’を縦方向に移動させることができる。第1可動ボールストッパ560a’が第1ボール部144a’に接合されると、第1ボール部144a’(及びこれに接続された第1ボールステム146a’)の第1ボールソケット台座152a’に対する移動が基本的に抑制される。第1頭部拘束具122a’は、第1ボールステム146a’を介して第1ボール部144a’に連結されているため、第1ボール部144a’の移動が抑制され、第1頭部拘束具122a’が固定位置に保持される。したがって、第1頭部拘束具122a’は、被験者の頭部Hの第1側FSに適合し、その後、所望の位置に到達すると、第1ボール抑制機構556a’によって所定の位置にロックされる所望の位置に移動することができる。第1頭部拘束具122a’の移動が再び必要とされる場合、第1抑制制御ノブ558a’(例えば、第1抑制制御ノブ558a’を第1方向とは反対の第2方向に回転させることにより)を作動させることにより、第1移動可能ボールストッパ560a’を第1ボール部144a’から離脱させ、第1移動可能ボールストッパ560a’を第1ボール部144a’及び第1固定ボールストッパ17266aから離間させて縦方向に移動させることができる。
【0113】
図16~
図17に示すように、第1摺動機構126a’は、第1摺動台座162a’を含む。第1摺動台座162a’は、第1摺動台座162a’の外側から縦方向内向きに延在する第1摺動台座ノッチ264a’と第2摺動台座ノッチ266a’とを含む。第1摺動台座ノッチ264a’は、第1ガイドレール16220aを受け取るように構成され、第2摺動台座ノッチ266a’は、第2ガイドレール16220bを受け取るように構成される。
図17に示すように、第1摺動機構126a’は、第1駆動軸15212aと、第1駆動軸15212aの一端に接続された第1摺動制御ノブ168a’と、第1駆動軸15212aの対向端に位置する第1端部支持体17272aと、第1駆動軸15212aの端部間に横方向に位置する第1ねじ部分15210a’とを更に含む。第1駆動軸15212aは、第1ねじ部分15210a’が第1ねじ開口15216a’に螺合されるように、第1摺動台座162a’の第1ねじ開口15216a’を横方向に通過して延在している。第1駆動軸15212aの第1端部支持体17272aは、第1駆動軸開口18234aを介して駆動軸通路17248(例えば、第1通路部分17248aに挿入)に挿入される。したがって、第1ねじ部分15210aが第1ねじ開口15216a’にねじ接合されると、第1駆動軸15212aは、第1ねじ部分15210aを介して支持され、第1端部支持体17272aが駆動軸通路17248に受け取られると、第1駆動軸15212aは、第1端部支持体17272aを介して支持される。
【0114】
必要に応じて、第1摺動制御ノブ168a’(例えば、回転により)を作動させて、第1摺動台座162a’に対して第1駆動軸15212aを回転させることができる。第1駆動軸15212aの回転に応答して、第1摺動台座162a’を第1ねじ部分15210a’の横方向に沿って移動させるとともに、拘束プラットフォーム102’の第1ガイドレール16220aと第2ガイドレール16220bの横方向に沿って摺動させる。したがって、第1摺動制御ノブ168a’の作動により、第1摺動台座162a’は、拘束プラットフォーム102’の第2横方向プラットフォーム側120b’に対して向かうか離間するか、即ち、選択的に横方向に移動することができる。
【0115】
図16~
図17に示すように、第1摺動台座162a’及び第1ボールソケット台座152a’は、単一の第1台座ケース16274aの2つの部分であり得る。したがって、第1摺動台座162a’は、第1ボールソケット台座152a’に固定され、第1ボールソケットアセンブリ124a’を介して第1頭部拘束具122a’に操作可能に接続される。したがって、第1頭部拘束具122a’は、第1ボールソケットアセンブリ124a’と第1摺動機構126a’とを介して拘束プラットフォーム102’の第1横方向プラットフォーム側120a’に接続される。第1摺動台座162a’の選択的な横方向移動に応答し、第1頭部拘束具122a’(且つ、したがって、第1台座ケース16274aを全体として)を拘束プラットフォーム102’に対して横方向に移動させる。したがって、第1摺動制御ノブ558a’を選択的に作動させて、第1頭部拘束具122a’を第1プラットフォーム表面16244a上に受け取られた被験者の頭部H側に向けて移動させて、被験者の頭部Hの第1側FSを接合することができる。そして、第1頭部拘束具122a’を被験者の頭部H側から遠ざけるように選択的に作動させて、被験者の頭部Hの第1側FSから離脱させる。
【0116】
拘束プラットフォーム102’の第2横方向プラットフォーム側120b’は、第2頭部拘束具122b’、第2ヒンジ接続アセンブリ124b’及び第2摺動部材126b’のうちの少なくとも1つを含む。
【0117】
第2頭部拘束具122b’は、被験者の頭部Hの第1側FS側と対向する被験者の頭部Hの第2側SSを選択的に接合するように構成される。第2頭部拘束具122b’は、
図1~
図12及び
図15の第2頭部拘束具122bと基本的に同じである。しかし、第2頭部拘束具122b’は、第2基部128b’の構造を補強するための第2支持ストラップ16250bを含む。第2支持ストラップ16250bは、第2耳孔230b’と位置合わせされ、第2基部128b’の内周232b’から横方向に延在している。
【0118】
第2頭部拘束具122b’は、第2頬骨突縁134b’、第2前額突縁136b’及び第2頭頂部突縁138b’を含むが、第2頭部拘束具122b’は、任意の数の突縁を有することができる。第2頬骨突縁134b’、第2前額突縁136b’及び第2頭頂部突縁138b’の各々は、第2基部128b’とは別個に形成された後、第2基部128b’、例えば、第2基部128b’の外周140b’に接続される。
【0119】
第2頬骨突縁134b’、第2前額突縁136b’及び第2頭頂部突縁138b’は、第2頬骨突縁取付部材16252b、第2前額突縁取付部材16254b及び第2頭頂部突縁取付部材16256bをそれぞれ含み、第2頬骨突縁134b’、第2前額突縁136b’及び第2頭頂部突縁138b’の各々を第2基部128b’に選択的に接続することができる。特に、第2頬骨突縁取付部材16252bは、第2基部128b’の第2頬骨突縁コネクタ部材16258bに選択的に接続することができ、第2前額突縁取付部材16254bは、第2基部128b’の第2前額突縁コネクタ部材16260bに選択的に接続することができ、第2頭頂部突縁取付部材16256bは、第2基部128b’の第2頭頂部突縁コネクタ部材16262bに選択的に接続することができる。
【0120】
図16~
図17に示す構成では、第2頬骨突縁コネクタ部材16258b、第2前額突縁コネクタ部材16260b及び第2頭頂部突縁コネクタ部材16262bは、それぞれフックの形態を呈し、第2頬骨突縁取付部材16252b、第2前額突縁取付部材16254b及び第2頭頂部突縁取付部材16256bは、それぞれフックが選択的に取付け可能なバーの形態を呈している。しかし、突縁取付部材16252b、16254b、16256bの各々は、例えば、治具、接着剤、フックリング締結具、磁気締結具、係止締結具、フックアイ締結具、ボタン、ロープアイ締結具、鋸歯締結具、任意の適切な金属又は非金属締結具、及び/又は、任意の他の適切な締結具又は締結具の組み合わせのうちの少なくとも1つに、任意の他の所望の方式で突縁コネクタ部材16258b、16260b、16262bに接続することができる。
【0121】
第2頬骨突縁コネクタ部材16258b、第2前額突縁コネクタ部材16260b及び第2頭頂部突縁コネクタ部材16262bは、第2基部128b’の外周140b’又は第2基部128b’の他の任意の部分から延在することができる。フックソケットを介して接合されると、第2頬骨突縁134b’、第2前額突縁136b’及び第2頭頂部突縁138b’の各々は、第2基部128b’に接続されたときに第2基部128b’に対して選択的に旋回することができる。この旋回機能により、第2頬骨突縁134b’、第2前額突縁136b’及び第2頭頂部突縁138b’のうちの少なくとも1つが、被験者の頭部Hに対する所望の方向及び/又は被験者の頭部Hに適合する身体構造まで選択的に位置決めすることができる。
【0122】
第2ヒンジ接続アセンブリ124b’は、
図1~
図5の第2ヒンジ接続アセンブリ124bと基本的に同じであってもよい。したがって、第2ヒンジ接続アセンブリ124b’は、第2ボールソケットアセンブリ124b’の形態であってもよい。第2ボールソケットアセンブリ124b’は、第2ボールステム146b’に取り付けられた第2ボール部144b’を含むことができる。第2ボールステム146b’は、第2ボール部144b’を第2頭部拘束具122b’に接続する(例えば、第2支持ストラップ16250bに接続する)。第2ボール部144b’、第2ボールステム146b’及び第2支持ストラップ16250bのうちの少なくとも1つは、第2ボール部144b’、第2ボールステム146b’及び第2支持ストラップ16250bのうちの少なくとも1つとは別個に形成された後、接続されてもよい。代替的に又は追加的に、第2ボール部144b’、第2ボールステム146b’及び第2支持ストラップ16250bのうちの少なくとも1つは、第2ボール部144b’、第2ボールステム146b’及び第2支持ストラップ16250bのうちの少なくとも他の1つと一体的に単一の一体構造として形成することができる。
【0123】
第2ボールソケットアセンブリ124b’は、第2ソケット150b’を更に含み、当該当該第2ソケット部150b’は、例えば、第2ボールソケット台座152b’に凹むことによって第2ボールソケット台座152b’に関連付けられる。第2ボール部144b’は、第2ボール部150b’に選択的に受け取られ、第2ボール部150b’に対して選択的にヒンジ接続することができる。この配置により、第2頭部拘束具122b’が被験者の頭部Hの第2側SSに適合するように、第2頭部拘束具122b’に少なくとも3つの移動自由度が提供される。
【0124】
第2ボールソケットアセンブリ124b’は、第2頭部拘束具122b’を選択的に固定位置に保持するための第2ボール抑制機構556b’を含むことができる。第2ボール抑制機構556b’は、
図17に詳細に示す第1ボール抑制機構556a’と類似してもよい。第2ボール抑制機構556b’は、第2抑制軸17264bと、第2抑制軸17264bの一端に接続された第2抑制制御ノブ558b’と、第2抑制軸17264bの他端に接続された第2可動ボールストッパ560b’と、第2ソケット150b’に位置決めされた第2固定ボールストッパ17266bとを含むことができる。第2抑制軸17264bの一端は、第2可動ボールストッパ560b’に接続され、第2抑制軸17264bの他端は、第2抑制制御ノブ558b’に接続されている。第2ボールソケット台座152b’は、第2ソケット150b’と流体連通する第2ねじ開口17268bを含む。第2抑制軸17264bは、第2可動ボールストッパ560b’が第2ソケット部150b’の内部に位置し、第2抑制制御ノブ558a’が第2ソケット台座152b’の外部に位置し、且つ第2抑制軸17264bの第2ねじ部17270bが第2ねじ開口17268bにねじ接合されるように、第2ねじ開口17268bを貫通して延在している。
【0125】
必要に応じて、第2可動ボールストッパ560b’を第2ボール部144b’及び第2固定ボールストッパ17266bに向けて縦方向に移動させるために、第2抑制制御ノブ558b’を作動させることができる。第2可動ボールストッパ560b’が第2ボール部144b’に接合されるまで、第2可動ボールストッパ560b’は、縦方向に移動可能である。第2可動ボールストッパ560b’が第2ボール部144b’に接合されると、第2ボール部144b’(及びそれに接続された第2ボールステム146b’)の第2ボール部152b’に対する移動が基本的に抑制される。第2頭部拘束具122b’は、第2ボールステム146b’を介して第2ボール部144b’に接続されているため、第2ボール部144b’の移動が抑制され、第2頭部拘束具122b’が固定位置に保持される。したがって、第2頭部拘束具122b’は、第1頭部拘束具122b’が被験者の頭部Hの第2側面SSに適合し、その後、所望の位置に達すると、第2ボール抑制機構556b’によって所定の位置にロックされる所望の位置に移動することができる。第2頭部拘束具122b’の移動が再び必要とされる場合、第2抑制制御ノブ558b’(例えば、第1方向とは反対の第2方向に第2抑制制御ノブ558b’を回転させることにより)を作動させることにより、第2可動ボールストッパ560b’を第2ボール部144b’から離脱させ、第2可動ボールストッパ560b’を第2ボール部144b’及び第2固定ボールストッパ17266bから離間させて縦方向に移動させることができる。
【0126】
図16~
図17に示すように、第2摺動機構126b’は、第2摺動台座162b’を含む。第2摺動機構126b’は、
図17に詳細に示す第1摺動機構126a’と類似してもよい。第2摺動台座162b’は、第2摺動台座162b’の外部から縦方向内向きに延在する第1摺動台座ノッチ264b’と第2摺動台座ノッチ266b’とを含む。第1摺動台座ノッチ264b’は、第1ガイドレール16220aを受け取るように構成され、第2摺動台座ノッチ266b’は、第2ガイドレール16220bを受け取るように構成される。第2摺動機構126b’は、第2駆動軸15212bと、第2駆動軸15212bの一端に接続された第2摺動制御ノブ168b’と、第2駆動軸15212bの対向端に位置する第2端部支持体17272bと、第2駆動軸15212bの端部間に横方向に位置する第2ねじ部分15210b’とを更に含む。第2駆動軸15212bは、第2ねじ部分15210b’が第2ねじ開口1526b’に螺合されるように、第2摺動台座162b’の第2ねじ開口15216b’を横方向に延在して通過する。第2駆動軸15212bの第2端部支持体17272bは、第2駆動軸開口18234bを介して駆動軸通路17248(例えば、第2通路部17248bに挿入)に挿入される。したがって、第2ねじ部分15210bが第2ねじ開口15216b’にねじ接合されると、第2駆動軸15212bは、第2ねじ部分15210bを介して支持され、第2端部支持体17272bが駆動軸通路17248に受け取られると、第2駆動軸15212bは、第2端部支持体17272bを介して支持される。駆動軸通路17248中まで延在する第1駆動軸15212a及び第2駆動軸15212bは、頭部プラットフォーム16242と拘束プラットフォーム102’との望ましくない離脱を少なくとも部分的に選択的に防止する。
【0127】
必要に応じて、第2駆動軸15212bを第2摺動台座162b’に対して回転させるために、第2摺動制御ノブ168b’を作動(例えば、回転により)させることができる。第2駆動軸15212bの回転に応答し、第2摺動台座162b’を第2ねじ部分15210b’の横方向に沿って移動させるとともに、拘束プラットフォーム102’の第1ガイドレール16220aと第2ガイドレール16220bの横方向に沿って摺動させる。したがって、第2摺動制御ノブ168b’の作動により、第2摺動台座162b’は、拘束プラットフォーム102’の第1横方向プラットフォーム側120a’側に対して向かうか離間するかを選択して横方向に移動することができる。第2駆動軸15212bは、第1駆動軸15212aから離れているため、第1摺動台座162a’と第2摺動台座162b’は、互いに対して移動することができ、それによって第1摺動台座162a’と第2摺動台座162b’の一方は、横方向に移動することができ、他方は、静止したままである。
【0128】
図16~
図17に示すように、第2摺動台座162b’及び第2ボールソケット台座152b’は、単一の第2台座ケース16274bの2つの部分であり得る。したがって、第2摺動台座162b’は、第2ボールソケット台座152b’に固定され、第2ボールソケットアセンブリ124b’を介して第2頭部拘束部122b’に操作可能に接続される。したがって、第2頭部拘束具122b’は、第2ボールソケットアセンブリ124b’及び第2摺動機構126b’を介して拘束プラットフォーム102’の第2横方向プラットフォーム側120b’に接続される。第2摺動台座162b’の選択的な横方向移動応答は、第2頭部拘束具122b’(したがって、第2台座ケース16274bを全体として)を拘束プラットフォーム102’に対して横方向に移動させる。したがって、第2摺動制御ノブ558b’は、第1プラットフォーム表面16244a上に受け取られた被験者の頭部H側に向かって第2頭部拘束具122b’を移動させ、被験者の頭部Hの第2側SSを接合するように選択的に作動することができる。そして、被験者の頭部Hの第2側SSから離脱するために、第2頭部拘束具122b’を被験者の頭部Hから遠ざけるように選択的に作動させる。
【0129】
第1摺動機構126a’及び第2摺動機構126b’を介して、第1頭部拘束具122a’及び第2頭部拘束具122b’は、拘束プラットフォーム102’に対して横方向に選択的に移動することもできる。更に、第1ボールソケットアセンブリ124a’及び第2ボールソケットアセンブリ124b’は、第1頭部拘束具122a’及び第2頭部拘束具122b’を互いに対してヒンジ接続する。したがって、第1頭部拘束具122a’及び第2頭部拘束具122b’は、拘束プラットフォーム102’及び被験者の頭部Hに対して調整可能であり、且つ被験者の頭部Hのそれぞれの対応する側FS、SSに適合するように、少なくとも部分的に互いに対して独立して調整可能である。
【0130】
図16~
図17に示すように、頭部拘束アセンブリ100’は、クイックリリース機構16276を更に備える。
図17及び
図19~
図20に示すように、クイックリリース機構16276は、プラットフォーム取付部材17222に選択的に少なくとも部分的に挿入されるリリース本体17278を含む。特に、リリース本体17278は、第2柱110b’の第2開口17228bを介してプラットフォーム取付キャビティ17266に少なくとも部分的に挿入されるように構成されている。
【0131】
図19~
図20に示すように、リリース本体17278は、挿入部分19280と把持部分19282とを含む。挿入部分19280は、横方向において対向する第1リリース側壁19284aと第2リリース側壁19284bとを含む。第1リリース側壁19284aは、そこに形成された保持フォーク19286を有する。保持フォーク19286は、第1リリース側壁19284aの残りの部分に対して横方向に選択的に弾性偏向することができる。保持フォーク19286は、その横方向から延在する保持突片19288を含む。第1リリース側壁19284aは、第1リリース爪19290aも画定する。第1リリース爪19290aは、縦方向に隣接する第1爪部分19292aと第2爪部分19292bとを有する。
図19に示すように、第1爪部19292aの内側横方向高さは、第2爪部19292bの内側横方向高さよりも小さい。第1爪部19292aも、第2爪部19292bよりも保持フォーク19286に近接するように間隔を空けている。
【0132】
図19~
図20に示すように、第2リリース側壁19284bは、そこに形成されたロックフォーク19294を有する。ロックフォーク19294は、第2リリース側壁19284bの残りの部分に対して横方向に選択的に偏向することができる。ロックフォーク19294は、その側面から延在するロック突片19296を含む。第2リリース側壁19284bは、第2リリース爪19290bも画定する。第2リリース爪19290bは、縦方向に隣接する第1爪部分19298aと第2爪部分19298bとを有する。
図19に示すように、第1爪部19298aの内側横方向高さは、第2爪部19298bの内側横方向高さよりも小さい。また、第1爪部19298aは、第2爪部19298bよりもロックフォーク19294に近接するように間隔を空けている。
【0133】
図19~
図20に示すように、リリース本体17278の把持部分19282は、把持孔19300を含む。
図16は、プラットフォーム取付キャビティ17266に挿入されたリリース本体17278を示す。これらの図に示すように、挿入部分19280は、プラットフォーム取付キャビティ17266内に位置決めされているが、把持部分19282は、プラットフォーム取付キャビティ17266の外部に保持されており、医療専門家が把持部分19282を介してリリース本体17278を選択的に操作できるようになっている。
【0134】
リリース本体17278が縦方向保持方向L1にプラットフォーム取付キャビティ17266に挿入されると、保持フォーク19286とロックフォーク19294は、保持突片19288とロック突片19296と第1取付本体側壁18230aと第2取付本体側壁18230bとの接触を介して、
図16に示す保持位置まで弾性的に内側に偏向する(例えば、互いに向かう)ことができる。リリース本体17278が保持位置にある場合、保持突片19288は、保持開口18236と縦方向に整列することができ、これに応答して保持フォーク19286が少なくとも部分的にその予偏向状態(例えば、保持フォークを介した自然弾性特性)に戻り、保持突片19288が保持開口18236に少なくとも部分的に突出することができる。ロック突片19296は、保持位置にあるときにロック開口17238と縦方向に位置合わせされない。したがって、ロックフォーク19294は、保持位置にあるときに弾性偏向状態に保持することができる。
【0135】
第1リリース爪19290a及び第2リリース爪19290bの第1爪部分19292a、19298aは、保持位置にあるとき、第1駆動軸開口18234a及び第2駆動軸開口1823bと縦方向に位置合わせされる。したがって、第1駆動軸15212aの一部は、延在して第1リリース爪19290aの第1爪部分19292aを通過し、第2駆動軸15212bの一部は、延在して第2リリース爪19290bの第1爪部分19298aを通過する。このような設置は、少なくとも
図21~
図22に見られる。
図22に示すように、第1端部支持体17272a及び第2端部支持体17272bの内側横方向高さは、第1爪部19292a、19298aの内側横方向高さよりも大きい。したがって、リリース本体17278が保持位置にある場合、第1駆動軸15212a及び第2駆動軸15212bが第1駆動軸開口18234a及び第2駆動軸開口18234bを介して駆動軸通路17248から不希望に離脱することを選択的に防止し、従って、拘束プラットフォーム102’から望ましくない離脱を選択的に防止する。リリース本体17278は、第1駆動軸15212aと第2駆動軸15212bの離脱を実質的に防止することにより、第1台座ケース16274aと第2台座ケース16274a(及び対応する第1ヒンジ接続アセンブリ124a’と第2ヒンジ接続アセンブリ124b’、及び第1摺動部材126a’と第2摺動部材126b’)、及び第1頭部拘束具122a’と第2頭部拘束具122a’が拘束プラットフォーム102’から不希望に離脱することも実質的に防止する。したがって、クイックリリース機構16276は、保持位置にあるときに、頭部拘束アセンブリ100’の互いに接続された部品と頭部拘束アセンブリ100’とを
図16の組み立て状態で少なくとも部分的に保持(即ち、保留)する。
【0136】
しかし、クイックリリース機構16276は、また、必要に応じて頭部拘束アセンブリ100’の部品を互いに迅速に分離する能力を医療専門家に提供する。
図21~
図22は、組み立て済状態である頭部拘束アセンブリ100’と保持位置にあるクイックリリース機構16276の部分を示す。
図23に示すように、頭部拘束アセンブリ100’を取り外す必要がある場合、医療専門家は、リリース本体17278を操作して、リリース本体17278を保持状態からリリース状態に移動することができる。例えば、医療専門家は、リリース本体17278の把持部分19282を把持し、リリース本体17278を縦方向保持方向L1とは反対の縦方向リリース方向L2に押し付けることができる。リリース本体17278が縦方向リリース方向に押されると、保持突片19288の保持端壁20302(
図20)は、保持開口18236を画定する第1取付本体側壁18230aの一部と結合して縦方向に押し込まれる。保持端壁20302は、保持突片19288(したがって保持フォーク19286)が保持開口18236から取り外されるように、保持突片19288が横方向内向きに弾性的に偏向するように湾曲している及び/又は角度をなしている。
【0137】
リリース本体17278がリリース位置に達するまで、リリース本体17278は、縦方向リリース方向に移動する。リリース位置では、ロック突片19296は、ロック開口17238と縦方向に位置合わせされ、これに応答してロックフォーク19294が少なくとも部分的にその予偏向状態(例えば、ロックタブを介した自然弾性特性)に戻り、ロック突片19296がロック開口17238に少なくとも部分的に突出することができる。リリース位置にあるとき、保持突片19296は、保持開口18236と縦方向に位置合わせされない。したがって、保持フォーク19286は、リリース位置にあるときに弾性偏向状態に保持することができる。
【0138】
ロック突片19296のロック端壁20304(
図20)は、リリース本体17278がリリース位置に到達すると、リリース本体17278が縦方向のリリース方向に更に移動するのを実質的に防止するように構成することができる。特に、ロック端壁20304は、保持端壁20302とは異なり、リリース位置にあるとき、第2取付本体側壁18230bに対して略垂直に延在することができる。したがって、リリース本体17278が縦方向リリース方向に更に移動すると、ロック端壁20304は、ロック開口17238を画定する第2取付本体側壁18230bの一部に押し込まれて係合される。垂直配置のため、ロック端壁20304と第2取付本体側壁18230bとの係合によりロック突片19296(したがってロックフォーク19294)が横方向内向きに偏向することはない。逆に、この接合は、縦方向のリリース本体17278の更なる移動を実質的に防止する。この接合は、また、リリース本体17278が拘束プラットフォーム102’から不希望に離脱することを防止するために少なくとも部分的に役立つ。
【0139】
図23~
図24に示すように、リリース位置にあるとき、第1リリース爪19290a及び第2リリース爪19290bの第2爪部分19292b、19298bは、駆動軸通路17248及び第1駆動軸開口18234a及び第2駆動軸開口18234bと縦方向に整列する。したがって、第1駆動軸15212aの一部は、第1リリース爪19290aの第2爪部分19292bを貫通し、且つ第2駆動軸15212bの一部は、延在して第2リリース爪19290bの第2爪部分19298bを貫通する。第1端部支持体17272a及び第2端部支持体17272bの内側横方向高さは、第2爪部19292b、19298bの内側横方向高さよりも小さい。したがって、
図24に示すように、リリース本体17278がリリース位置にある場合、第1駆動軸15212a及び第2駆動軸15212bは、それぞれ第1駆動軸開口18234a及び第2駆動軸開口18234bを介して駆動軸通路17248から選択的に取り外すすることができ、従って拘束プラットフォーム102’から取り外すことができる。
図25は、リリース位置にあるリリース本体17278を示し、ロック突片19296がロック開口17238内に少なくとも部分的に突出している。
【0140】
図26に示すように、第1台座ケース16274a及び第2台座ケース16274b(及び対応する第1ヒンジ接続アセンブリ124a’及び第2ヒンジ接続アセンブリ124b’及び第1摺動部材126a’及び第2摺動部材126b’)並びに第1頭部拘束具122a’及び第2頭部拘束具122a’は、第1駆動軸15212a及び第2駆動軸15212bを用いて拘束プラットフォーム102’から選択的に取り外すことができる。医療専門家は、両者を取り外すのではなく、第1頭部拘束具122a’、第1ヒンジアセンブリ124a’、第1摺動部材126a’及び第1台座ケース16274aのみを取り外すことができ、同時に第2頭部拘束具122b’、第2ヒンジ接続アセンブリ124b’、第2摺動部材126b’及び第2台座ケース16274bを拘束プラットフォーム102’に取り付けたままにしてもよく、その逆も同様である。
【0141】
図27に示すように、駆動軸通路17248から駆動軸15212a、15212bが取り外されると、頭部プラットフォーム16242は、拘束プラットフォーム102’から選択的に取り外すことができる。したがって、リリース位置にある場合、クイックリリース機構16276は、頭部拘束アセンブリ100’の部品同士を少なくとも部分的に迅速に分離し、頭部拘束アセンブリ100’を迅速に取り外すことを可能にする。医療専門家が被験者の頭部Hから少なくとも第1頭部拘束具122a’及び第2頭部拘束具122b’を迅速に取り外すことを望む場合、頭部拘束具100’を迅速に取り外す能力は、有益である。上述の取り外し方法は、第1頭部拘束具122a’及び第2頭部拘束具122b’が、ストラップ370、490、4100を取り外すことなく、拘束プラットフォーム102’及び被験者の頭部Hから迅速に取り外すことができる点でも有益である。
【0142】
図16~
図17に図示されていないが、
図1~
図12及び
図15の頭部拘束アセンブリ100と類似し、頭部拘束アセンブリ100’は、第1頬骨突縁134a’と第2頬骨突縁136b’との間で延在する頬骨ストラップ370と、第1前額突縁136a’と第2前額突縁138b’との間で延在する前額ストラップ490と、第1頭頂部突縁138a’と第2頭頂部突縁138b’との間で延在する頭頂部ストラップ4100とを含むことができる。頭部拘束アセンブリ100’は、第1頭部拘束具122a’及び第2頭部拘束具122b’の一方から第1頭部拘束具122a’及び第2頭部拘束具122b’の他方に延在する任意の所望の数のストラップを含むことができる。
【0143】
更に、
図1~
図12及び
図15の頭部拘束アセンブリ100と類似し、
図16~
図27の頭部拘束アセンブリ100’は、頭部コネクタ8114に接続されてもよい。頭部コネクタ8114は、1つ又は複数の締結具を介して第1プラットフォーム部分104a’、第2プラットフォーム部分104b’及び第3プラットフォーム部分104c’のうちの少なくとも1つに選択的又は基本的に永久的に接続することができる。頭部コネクタ8114を頭部拘束アセンブリ100に接続する各締結具は、接着剤(例えば、永久接着型エポキシ樹脂)、粘着テープ(例えば、高性能アクリル粘着両面テープ)、ネジ(例えば、プラスチック又は炭素繊維ネジ)、ネジ(例えば、プラスチック又は炭素繊維ネジ)、フックリング締結具、締結具、任意の適切な金属又は非金属締結具、及び/又は、任意の他の適切な締結具又は締結具の組み合わせのうちの少なくとも1つであってよい。頭部コネクタ8114は、第1プラットフォーム部分104a’、第2プラットフォーム部分104b’及び第3プラットフォーム部分104c’のうちの少なくとも1つと一体的に単一の一体構造として形成することも考えられる。頭部拘束アセンブリ100’は、また、代替的に又は追加的に、頭部拘束アセンブリ100と同様に頭部コネクタ8114と圧入及び/又は摩擦接合するように構成されてもよい。
【0144】
図28~
図36は、ボディスタビライザアセンブリ8111’の第2実施例を示し、これは、拘束アセンブリ8110の一部として含められる。
図28~
図36のボディスタビライザアセンブリ8111’は、
図8及び
図10~
図12のボディスタビライザアセンブリ8111と類似しているため、
図28~
図36における、
図8及び
図10~
図12を参照して説明した構造と同一又は類似の構造は、同一の符号を有し、上角符号「’」が付加されている。先に説明した第1実施例における素子及び動作と同様の共通素子及び動作の説明は、第2実施例に対して反復するのではなく、参照により以下に適宜組み込まれるものとみなすべきである。更に、1つの実施例について図示又は説明した素子及び機能は、明示的に図示又は図示されているか否かにかかわらず、他の任意の実施例によって共有することができる。
【0145】
図28~
図29に示すように、ボディスタビライザ8112’は、横方向に互いに離間した横方向において対向する第1スタビライザ表面8122a及び第2スタビライザ表面8122bを有する。第2スタビライザ表面8122b’は、使用時にボディスタビライザを安定させるのを助けるために、横方向に延在する任意の他の数のスタビライザ台座(例えば、第1スタビライザ台座10124a及び第2スタビライザ台座10124b)、又は、それから延在する任意の他の安定化特徴を含むことができる。
【0146】
頭部コネクタ8114を介して、頭部拘束アセンブリ100、100’のいずれかをボディスタビライザ8112’に接続することを選択することができる。しかし、
図8及び
図10~
図11のボディスタビライザ8112を含むスタビライザギャップ10128に加えて、ボディスタビライザ8112’は、頭部コネクタ8114の第2頭部コネクタ端部9120bを選択的に受け取って、ボディスタビライザ8112’の第1縦方向スタビライザ側10130a’上で頭部コネクタ8114をボディスタビライザ8112’に接続するように構成されるスタビライザポケット29306を含むことができる。スタビライザポケット29306は、頭部コネクタ8114がスタビライザポケット29306に挿入されると、ボディスタビライザ8112’と頭部コネクタ8114との間に圧入及び/又は摩擦接合が生じるように構成することができる。ボディスタビライザ8112’と頭部コネクタ8114との間の圧入及び/又は摩擦係合は、頭部コネクタ8114がボディスタビライザ8112’から不希望に離脱することを防止するのを助けることができる。
【0147】
圧入及び/又は摩擦係合により頭部コネクタ8114がボディスタビライザ8112’に接続されることが維持されるの代わりに又は追加として、頭部コネクタ8114は、1つ又は複数の締結具を介してスタビライザポケット29306に挿入された後、ボディスタビライザ8112’に基本的に永久的に接続又は選択的に接続することができる。頭部コネクタ8114をボディスタビライザ8112’に接続する各締結具は、接着剤(例えば、永久接着型エポキシ樹脂)、テープ(例えば、高性能アクリル接着両面テープ)、ネジ(例えば、プラスチック又は炭素繊維ネジ)、ネジ(例えば、プラスチック又は炭素繊維ネジ)、フックリング締結具、押締締結具、任意の適切な金属又は非金属締結具及び/又は任意の他の適切な締結具又は締結具の組み合わせのうちの少なくとも1つであってよい。また、頭部コネクタ8114は、ボディスタビライザ8112’と一体的に単一の一体構造とすることも考えられる。
【0148】
図28に示すように、ボディスタビライザ8112’は、その中を横方向に延在して通過する少なくとも1つのスタビライザ孔8136’(ここでは、スタビライザ孔8136a’―i’として示す)を含むことができる。
図28の例示的な構成では、ボディスタビライザ8112’は、ボディスタビライザ8112’の第1側に沿ってスタビライザ側8138a’に縦方向に位置決めされた第1スタビライザ孔8136a’~第4スタビライザ孔8136d’を含む。ボディスタビライザ8112’は、ボディスタビライザ8112’の第2横方向スタビライザ側8138b’に沿って縦方向に位置決めされた第5スタビライザ孔8136e’~第8スタビライザ孔8136 h’を更に含む。第1スタビライザ孔8136a’~第4スタビライザ孔8136d’は、第5スタビライザ孔8136e’~第8スタビライザ孔8136 h’と縦方向に位置合わせされ又は縦方向にずれていてもよい。第9スタビライザ孔8136i’は、ボディスタビライザ8112’の第2縦方向スタビライザ側10130b’の近傍に位置し、第1横方向スタビライザ側8138a’上のスタビライザ孔8136a’―d’と第2横方向スタビライザ側8138b’上のスタビライザ孔8136e’―h’との間に横方向に位置していてもよい。スタビライザ孔8136a’―i’のいずれかは、拘束された被験者Sを搬送するためにボディスタビライザ8112’を把持するために、少なくとも1名の医療専門家によって使用されてもよい。
【0149】
図28に示すように、ボディスタビライザアセンブリ8111’は、ボディスタビライザ8112’に選択的に取り付けられ、ボディスタビライザ8112’から被験者Sが離脱するのを選択的に防止するように構成された少なくとも1つの拘束ストラップ8140’(ここでは、拘束ストラップ8140a’―e’として示す)を含むことができる。少なくとも1つの拘束ストラップ8140’は、被験者の本体Bの少なくとも一部をボディスタビライザ8112’に固定するように構成することもできる。ボディスタビライザアセンブリ8111’は、例えば、第1拘束ストラップ8140a’~第5拘束ストラップ8140e’を含むことができる。
【0150】
図28に示すように、各拘束ストリップ8140’は、少なくとも1つのストリップコネクタ28308(ここでは、第1ストリップコネクタ28308a~第10ストリップコネクタ28308jとして示されている)を介してボディスタビライザ8112’に選択的に取り付けることができる。
図31~
図32に示すように、各ストラップコネクタ28308は、第1ストラップコネクタ部分31310と第2ストラップコネクタ部分31312とを含む。第1コネクタ部分31310は、第1コネクタ突縁31314を含む。第1コネクタ突縁31314の第1表面316aは、コネクタ取付部318を含み、関連する拘束ストラップ8140’の端部は、コネクタ取付部318に選択的に接続することができる。例えば、
図28及び
図31~
図32に示すように、各拘束ストラップ8140’の各端部は、それに接続された拘束ストラップ取付部材28320を有していてもよい。
図31~
図32に示すように、各拘束ストラップ取付部材28320は、バックル部31322を含むことができる。関連する拘束ストラップ8140’の関連する端部は、バックル部31322を介してリングをなし且つ拘束ストラップ取付部材28320に取り付けられる。拘束ストリップ8140’の端部は、拘束ストリップ取付部材28320にバックル結合を介して接合されていると説明されているが、拘束ストリップ8140’は、任意の他の所望の方式で拘束ストリップ取付部材28320に接合されてもよい。
【0151】
各拘束ストラップ取付部材28320は、取付部分31324を更に備えてもよい。拘束ストラップ取付部材28320と関連する拘束ストラップ8140’の関連する端部は、取付部分31324を介してコネクタ取付部分31318に接続される。
図31~
図32に示す構成では、拘束ストラップ取付部材28320の取付部31324は、フックの形をなし、コネクタ取付部31318は、バーの形をなし、フックは、バーに選択的に取り付けることができる。しかし、拘束テープ取付部材28320は、例えば、治具、接着剤、フックリング締結具、磁気締結具、係止締結具、フックアイ締結具、ボタン、ロープアイ締結具、鋸歯締結具、任意の適切な金属又は非金属締結具、及び/又は、任意の他の適切な締結具又は締結具の組み合わせを使用することによって、任意の他の所望の方式で第1ストラップコネクタ部分31310に接続することができる。
【0152】
第1コネクタ突縁31314の第2表面31316bは、第1コネクタ部分31310を第2コネクタ部分31312に選択的に取り付けるために横方向に延在するねじ山31326を含むことができる。第2ストラップコネクタ部分31312は、横方向において対向する第1面31330aと第2面31330bを有する第2コネクタ突縁31328を含む。第2コネクタ突縁31328の第1表面31330aは、その横方向に延在する受け体31332を含む。受け体31332は、柱状受け体31332として描かれているが、任意の所望の形状を有することができる。受け体31332は、第1コネクタ部分31310と第2コネクタ部3131312とを結合するために、雌ねじ31334を介して選択的に螺合され得る雌ねじ31334を含む。第1コネクタ部分31310と第2コネクタ部312とは、螺合により互いに接続されるように記述され描かれているが、第1コネクタ部分31310と第2コネクタ部分31312とは、任意の他の所望の方式で選択的に直接的又は間接的に接続されるように構成することができる。
【0153】
図32に示すように、ストラップコネクタ28308がボディスタビライザ8112’に接続されると、第1コネクタ突縁31314の第2表面31316bが第1スタビライザ表面8122a’に接合及び/又は隣接し、第2コネクタ突縁31328の第1表面31330aが第2スタビライザ表面8122b’に接合及び/又は隣接し、受け体31332が関連するスタビライザ孔8136’に位置決めされる。したがって、第1コネクタ突縁31314の第2表面31316b、第2コネクタ突縁31328の第1表面31330a及び受け体31332は、ボディスタビライザ8112′の近傍に関連するスタビライザ孔8136′の部分を受け取るように構成された凹溝32336(例えば、環状凹溝)を画定する。ストラップコネクタ28308が上記のようにしてボディスタビライザ8112’に取り付けられると、各拘束ストラップ8140’の各端部は、上記のようにして拘束ストラップ取付部材28320をストラップコネクタ28308に接続することによってボディスタビライザ8112’に選択的に接続することができる。
【0154】
ストラップコネクタ28308の各々は、ボディスタビライザ8112’に対して、それぞれのスタビライザ孔8136a’―8136i’に沿って選択的に縦方向に移動することができる。この縦方向移動により、第1拘束ストラップ8140a’~第5拘束ストラップ8140e’の各々が、被験者の身体構造に適合するように、被験者の本体Bに沿って選択された縦方向位置に配置されることができる。ストラップコネクタ28308は、それぞれのスタビライザ孔8136a’―8136i’に沿って自由に移動することができ(即ち、少量又は取るに足らない力を加えたときに移動することができる)、又は、所定の力を大量に加えたときにのみ移動することができる。ストラップコネクタ28308は、第1コネクタ部分31310と第2コネクタ部分31312とが完全に接続されているときに、ストラップコネクタ28308がそれぞれのスタビライザ孔8136a’―8136i’に沿って不所望に移動するのを実質的に防止するように、ボディスタビライザ8112’に圧縮力を与えるように、又は、代替的に構成されてもよい。このような構成では、選択されたストラップコネクタ28308の移動が必要な場合、臨時医療者は、圧縮力の少なくとも一部を軽減するために第1コネクタ部分31310と第2コネクタ部分31312とを少なくとも部分的に離脱させ、ストラップコネクタ28308を所望の縦方向位置に移動させ、その後、第1コネクタ部分31310と第2コネクタ部312とを完全に再結合することができる。
【0155】
第1コネクタ部分31310と第2コネクタ部分31312とは、ねじ接合を介して互いに接続されるように記載されているが、磁気接合、フックリング接合、ねじとねじ穴接合、係止接合、接着剤接合、ねじとナット接合、開口ピン接合、ボタン接合、圧入接合、その他任意の適切な接合、又は、それらの任意の組み合わせなどの他の接合を提供することができるが、これらに限定されない。更に、ストラップコネクタ28308は、2つの別々のサブ部品(即ち、、第1コネクタ部分31310と第2コネクタ部分31312)を有するものとして説明されているが、各ストラップコネクタ28308は、単一の一体構造又は任意の所望の数のサブアセンブリを有するように形成することができる。
【0156】
図30に示すように、第1スタビライザ表面8122a’は、第1スタビライザ表面8122a’と被験者の本体B、脚L、及び/又は、足FTとの間に介在されるように構成された再使用可能な又は使い捨てのスタビライザクッション8142’を有することができる。スタビライザクッション8142’は、配置のために基本的に剛性のある第1スタビライザ表面8122a’よりも柔らかい表面を被験者に提供する。スタビライザクッション8142’は、第1スタビライザ表面8122a’に基本的に永久的に取り付けられていてもよいし、必要に応じて第1スタビライザ表面8122a’から選択的に取り外すように構成されていてもよい。スタビライザクッション8142’は、また、医療専門家が必要に応じて参照するために医療情報30338(例えば、米国国立衛生研究院卒中量表)を提供(例えば、印刷)するように構成することができる。
図28に示すように、拘束ストラップ8140’の少なくとも1つは、拘束ストラップ8140’と被験者の本体B、脚L、及び/又は、足FTとの間に介在されるように構成された、それに接続されたクッションストラップカバー28340を含む。
【0157】
図28~
図29及び
図33に示すように、第1横方向スタビライザ側8138a’及び第2横方向スタビライザ側8138b’のうちの少なくとも1つは、横方向に延在するウイングレット取付孔8144a’、8144b’を含むことができる。例えば、
図28~
図29及び
図33に示すボディスタビライザ8112’は、第1横方向スタビライザ側8138a’における第1ウイングレット取付孔8144a’と、第2横方向スタビライザ側8138b’における第2ウイングレット取付孔8144b’とを含む。第1ウイングレット取付孔8144a’及び第2ウイングレット取付孔8144b’の各々は、ウイングレット8148’をボディスタビライザ8112’に取り付けるためにウイングレット8148’のウイングレット取付突出部8146’を選択的に受け取るように構成されている。
【0158】
ウイングレット8148’は、被験者Sの腕Aを選択的に受け取るように構成される。ウイングレット取付突出部8146’は、ウイングレット8148’の第1横方向ウイングレット側8152a’において第1ウイングレット表面8150a’から横方向に延在している。ウイングレット8148’がボディスタビライザ8112’に取り付けられると、第1ウイングレット表面8150a’は、第2スタビライザ表面8122b’に当接又は近接する。
【0159】
ウイングレット取付突出部8146’、第1ウイングレット取付孔8144a’及び第2ウイングレット取付孔8144b’は、ウイングレット8148’がボディスタビライザ8112’に対して被験者を受け取るための腕Aの所望の角度位置に選択的に旋回できるように構成されている。ウイングレット8148’を所望の角度位置に旋回させることは、第1ウイングレット取付孔8144a’及び第2ウイングレット取付孔8144b’のうちの1つからウイングレット取付突出部8146’を取り外すことにより、ウイングレット8148’をボディスタビライザ8112’に対して所望の角度位置に旋回させ、その後ウイングレット8148’をボディスタビライザに取り付け直すことを含み、ウイングレット8148’は、所望の角度位置にある。ウイングレット取付突出部8146’及び第1ウイングレット取付孔8144a’及び第2ウイングレット取付孔8144b’は、ウイングレット8148’がボディスタビライザ8112’に対して所定の角度増分で旋回可能(
図28及び
図33の構成に示す)、又は、ウイングレット8148’がボディスタビライザ8112’に対して自由に旋回可能に結合又は転位可能である。結合又は転位は、ウイングレット取付突出部8146’及び第1ウイングレット取付孔8144a’及び第2ウイングレット取付孔8144b’の少なくとも一部を略八角形、任意の他の多角形又は任意の他の所望の形状に形成することを含むことができる。
【0160】
図28に示すように、ウイングレット8148’は、その中を横方向に延在する少なくとも1つのウイングレット孔8154’(ここでは、ウイングレット孔8154a’―8154e’として示す)を含むことができる。
図28の例示的な構成及び方向において、ウイングレット8148’は、ウイングレット8148’の第1縦方向ウイングレット側8156a’に沿って横方向に位置決めされる第1ウイングレット孔8154a’及び第2ウイングレット孔8154b’を含む。ウイングレット8148’は、また、ウイングレット8148’の第2縦方向ウイングレット側8156b’に沿って横方向に位置決めされる第3ウイングレット孔8154c’及び第4ウイングレット孔8154d’を含む。第1ウイングレット孔8154a’及び第2ウイングレット孔8154b’は、第3ウイングレット孔8154c’及び第4ウイングレット孔8154d’と横方向に整列又は横方向にシフトすることができる。第5ウイングレット孔8154e’は、ウイングレット8148’の第2横方向ウイングレット側8152b’において横方向に延在してウイングレット8148’を通過することができる。ウイングレット孔8154a’―8154e’のいずれかは、拘束された被験者Sを搬送する際にウイングレット8148’を把持し、及び/又は、被験者の腕Aを操作するために、少なくとも1名の医療専門家によって使用することができる。
【0161】
図28に示すように、ボディスタビライザアセンブリ8111’は、ウイングレット8148’に選択的に取り付けられ、被験者の腕Aがウイングレット8148’から離脱するのを選択的に防止するように構成された少なくとも1つのウイングレットストラップ8158’(ここでは、ウイングレットストラップ8158a’―8158c’と示す)を含むことができる。少なくとも1つのウイングレットストラップ8158’は、被験者の腕Aの少なくとも一部をウイングレット8148’に固定するように構成することもできる。拘束アセンブリ8110は、例えば、第1ウイングレットストラップ8158a’~第3ウイングレットストラップ8158c’を含むことができる。
【0162】
各ウイングレットストラップ8158’は、少なくとも1つのストラップコネクタ28308(
図28及び
図30に示す第10ストラップコネクタ28308k~第16のストラップコネクタ28308p)を介してウイングレット8148’に選択的に取り付けられることができる。ウイングレットストラップ8158’用のストラップコネクタ28308は、ウイングレットストラップ8158’用のストラップコネクタ28308と拘束ストラップ8140a’―8140e’用のストラップコネクタ28308とは、基本的に同じであっても小さくてもよい。したがって、拘束ストラップ8140a’―8140e’のためのストラップコネクタ28308の上述の構成記述は、ウイングレットストラップ8158’のためのストラップコネクタ28308にも適用できると考えられる。
【0163】
図28及び
図34に示すように、各ウイングレットストラップ8158’の各端部は、それに接続されたウイングレットストラップ取付部材28342を有することができる。
図34に示すように、各ウイングレットストラップ取付部材28342は、バックル結合部34344を含むことができる。関連するウイングレットストラップ8158’の関連する端部は、バックル結合部34344を介してリングをなし、ウイングレットストラップ取付部材28342に接続される。ウイングレットストラップ8158’の端部は、バックル結合を介してウイングレットストラップ取付部材28342に接合されるように記述されているが、ウイングレットストラップ8158’は、他の任意の所望の方法でウイングレットストラップ取付部材28342に接合されてもよい。
【0164】
各ウイングレットストラップ取付部材28342は、取付部分34346を更に含むことができる。ウイングレットストラップ取付部材28342と関連するウイングレットストラップ8158’の関連する端部は、取付部分34346を介してコネクタ取付部分31318に接続される。
図34に示す構成では、ウイングレットストラップ取付部材28342の取付部分34346は、フックの形をなし、コネクタ取付部分31318は、バーの形をなし、フックは、バーに選択的に取り付けることができる。しかし、ウイングレットストラップ取付部材28342は、例えば、治具、接着剤、フックリング締結具、磁気締結具、係止締結具、フックアイ締結具、ボタン、ロープアイ締結具、鋸歯締結具、任意の適切な金属又は非金属締結具、及び/又は、任意の他の適切な締結具又は締結具の組み合わせを使用することによって、第1ストラップコネクタ部分31310に任意の他の所望の方式で接続することができる。
【0165】
図34に示すように、ストラップコネクタ28308がウイングレット8148’に接続されると、第1コネクタ突縁31314の第2表面31316bは、第1ウイングレット表面8150a’に接合及び/又は隣接し、第2コネクタ突縁31328の第1表面31330aは、第2ウイングレット表面8150b’に接合及び/又は隣接し、受け体31332は、関連するウイングレット孔8154’に位置決めされる。したがって、第1コネクタ突縁31314の第2表面31316b、第2コネクタ突縁31328の第1表面31330a、及び受け体31332は、ウイングレット8148’の近傍に関連するウイングレット孔8154’の部分を受け取るように構成されたウイングレット孔32336(例えば、環状凹溝)を画定する。ストラップ接続部材28308が上述のようにウイングレット8148’に取り付けられると、各ウイングレットストラップ8158’の各端部は、上述のようにウイングレットストラップ取付部材28342をストラップ接続部材28308に接続することによってウイングレット8148’に選択的に接続することができる。
【0166】
ストラップコネクタ28308の各々は、それぞれのウイングレット孔8154a’―8154d’に沿って選択的に縦方向に移動することができる。この縦方向移動により、第1ウイングレットストラップ8158a’~第3ウイングレットストラップ8158c’の各々が、被験者の身体構造に適合するように、被験者の腕Aに沿って、選択された縦方向位置に配置される。ストラップコネクタ28308は、それぞれのウイングレット孔8154a’―8154d’に沿って自由に移動することができ(即ち、、少量又は微小な力を加えたときに移動することができる)、又は、大量の所定の力を加えたときにのみ移動することができる。ストラップコネクタ28308は、第1コネクタ部分31310と第2コネクタ部分31312とが完全に接続されているときに、ストラップコネクタ28308がそれぞれのウイングレット孔8154a’―8154d’に沿って不所望に移動するのを実質的に防止するウイングレット8148’に圧縮力を加えるように、又は、代替的に構成されてもよい。この構成では、医療専門家は、選択されたストラップコネクタ28308の移動が必要な場合、圧縮力の少なくとも一部を軽減するために、第1コネクタ部分31310と第2コネクタ部分31312とを少なくとも部分的に離脱させ、ストラップコネクタ28308を所望の縦方向位置に移動させ、その後、第1コネクタ部分31310と第2コネクタ部分31312とを完全に再結合することができる。
【0167】
図30に示すように、第1ウイングレット表面8150a’は、被験者の腕Aと第1ウイングレット表面8150a’との間に介在されるように構成された再使用可能又は使い捨てウイングレットクッション8160’を有することができる。ウイングレットクッション8160’は、配置のために基本的に剛性の第1ウイングレット表面8150a’よりも軟らかい表面を被験者の腕Aに提供する。ウイングレットクッション8160’は、第1ウイングレット表面8150a’に基本的に永久的に取り付けられてもよく、或いは、必要に応じて第1ウイングレット表面8150a’から選択的に取り外すように構成されてもよい。
【0168】
ボディスタビライザアセンブリ8111’は、1つのウイングレット8148’のみを有するように示されているが、ボディスタビライザアセンブリ8111’は、任意の数のウイングレット8148’を有することができる。例えば、1つのウイングレット8148’は、第1ウイングレット取付孔8144a’に接合することができ、第2ウイングレット8148’は、第2ウイングレット取付孔8144b’に接合することができる。
【0169】
ボディスタビライザアセンブリ8111’は、必要に応じて個別の足プラットフォーム8162を含むことができるが、
図8及び
図10~
図11のボディスタビライザアセンブリ8111と異なり、
図28~
図34のボディスタビライザアセンブリ8111’は、個別の足プラットフォーム8162を有さないように設定することができる。個別の足プラットフォーム8162を省略する場合、ボディスタビライザ8112’の横方向の長さは、被験者の足FTの一部及び/又は被験者の脚Lの一部を受け取るように構成することができる。第4拘束ストラップ8140d’及び第5拘束ストラップ8140e’は、被験者の足FT及び/又は脚Lがボディスタビライザ8112’から離脱するのを選択的に防止するように構成することができる。第4拘束ストラップ8140d’及び第5拘束ストラップ8140e’は、また、被験者の足FT及び/又は脚Lの少なくとも一部をボディスタビライザ8112’に固定するように構成することができる。その位置決めに基づいて、第3拘束ストラップ8140c’は、被験者の脚Lがボディスタビライザ8112’から離脱するのを選択的に防止し、被験者の脚Lの少なくとも一部をボディスタビライザ8112’に固定するように構成することもできる。
【0170】
ボディスタビライザ8112’は、被験者の頭部Hの少なくとも一部を受け取るように構成されてもよいことも考えられる。このような場合、ボディスタビライザアセンブリ8111’は、頭部拘束アセンブリ100、100’がない場合に使用することができる。別の非頭部拘束アセンブリでは、ボディスタビライザアセンブリ8111’は、ボディスタビライザ8112’に選択的又は永久的に接合される頭部コネクタ8114を含むことができる。この構成では、頭部コネクタ8114は、被験者の頭部Hを受け取るように構成することができる一方、ボディスタビライザ8112’は、被験者の本体B、腕A、脚L、及び足/両足FTのうちの少なくとも1つを受け取る。
【0171】
図35~
図36に示すように、ボディスタビライザアセンブリ8111’は、取付可能なトレイアセンブリ35348を含むことができる。トレイアセンブリ35348は、横方向において対向する第1トレイテーブル表面35352a及び第2トレイテーブル表面35352bを有するトレイテーブル35350を含む。使用において、第1トレイテーブル表面352aは、ボディスタビライザ8112’から離れていてもよく、医療機器、医療用品、任意の他の所望の物体、又は、それらの任意の組み合わせを維持するように構成されていてもよい。したがって、第1トレイテーブル表面35352aは、手術用トレイとして使用することができる。
【0172】
第2トレイテーブル表面35352bは、使用中にボディスタビライザ8112’に面することができる。第2トレイテーブル表面35352bは、少なくとも1つのトレイ脚35354(ここでは、トレイ脚35354a―35354dとして図示)に選択的に接続される。
図35~
図36の例示的な構成では、第2トレイテーブル表面35352bは、第1トレイ脚35354a~第4トレイ脚35354dに接続することができる。トレイ脚35354のうちの少なくとも1つは、足部コネクタ36356(ここでは、足部コネクタ36356a及び36356bとして示されている)を介してトレイ脚35354のうちの他の1つに一体的に接合することができる。
図35~
図36の例示的な構成では、第1足部コネクタ36356aは、第1トレイ脚35354aと第2トレイ脚35354bとの間で延在し、且つ第1トレイ脚35354aと第2トレイ脚35354bとを接続し、第2足部コネクタ36356bは、第3トレイ脚35354cと第4トレイ脚35354dとの間で延在し、且つ第3トレイ脚35354cと第4トレイ脚35354dとを接続する。
【0173】
トレイアセンブリ35348は、少なくとも1つのトレイ脚35354をボディスタビライザ8112’に選択的に接続するための少なくとも1つのトレイコネクタ35358(ここでは、第1トレイコネクタ35358a~第4トレイコネクタ35358dとして示されている)を含むことができる。特に、トレイアセンブリ35348は、各トレイ脚35354のための1つのトレイコネクタ35358を有することができる。したがって、
図35~
図36の構成例では、トレイアセンブリ35348は、第1トレイコネクタ35358a~第4トレイコネクタ35358dを含む。
【0174】
図36に示すように、各トレイコネクタ35358は、第1トレイコネクタ部分36360と第2トレイコネクタ部分36362とを含む。第1トレイコネクタ部分36360は、第1トレイコネクタ突縁36364を含む。第1トレイコネクタ突縁36364の第1表面3666aは、関連するトレイ脚35354の端部を選択的に受容するために横方向に延在する第1受け体36368を含む。第1受け体36368及びそれに関連するトレイ脚35354は、関連するトレイ脚35354が第1受け体36368に挿入されると、第1受け体36368と関連するトレイ脚35354との間に圧入及び/又は摩擦接合が生じるように構成することができる。
【0175】
第1受け体36368及びトレイ脚35354は、圧入及び/又は摩擦接合を介して互いに接続されるように記載されているが、磁気接合、フックリング接合、ねじ及びねじ穴接合、係止接合、接着剤接合、ねじ及びナット接合、開口ピン接合、ボタン接合、ねじ接合、その他任意の適切な接合又はそれらの任意の組み合わせなどの他の接合を提供することができるが、これらに限定されない。
【0176】
第1トレイコネクタ突縁36364の第2表面36366bは、第1トレイコネクタ部分36360を第2トレイコネクタ部分36362に選択的に取り付けるために横方向に延在するねじ山36370を含むことができる。第2トレイコネクタ部分36362は、横方向において対向する第1表面36374aと第2表面36374bとを有する第2トレイコネクタ突縁36372を含む。第2トレイコネクタ突縁36372の第1表面36374aは、横方向に延在する第2受け体36376を含む。第2受け体36376は、図中では、柱状の受け体36376として描かれているが、任意の所望の形状を有していてもよい。第2受け体36376は、第1トレイコネクタ部分36360と第2トレイコネクタ部分36362とを連結するために選択的に雌ねじ36378に螺合され得る雌ねじ36378を含む。第1トレイコネクタ部分36360と第2トレイコネクタ部分36362とは、ねじ接合により接続されるように記述され、描かれているが、第1トレイコネクタ部分36360と第2トレイコネクタ部分36362とは、他の任意の所望の方式で接合されるように構成されてもよい。
【0177】
図35に示すように、各トレイコネクタ35358がボディスタビライザ8112’に接続されると、第1トレイコネクタ突縁36364の第2表面36366bが第1スタビライザ表面8122a’に接合及び/又は近接し、第2トレイコネクタ突縁36372の第1表面36374aが第2スタビライザ表面8122b’に接合及び/又は近接し、第2受け体36376が関連するスタビライザ孔8136’に位置決めされる。したがって、第1トレイコネクタ突縁36364の第2表面36366b、第2トレイコネクタ突縁36372の第1表面36374a及び第2受け体36376は、関連するスタビライザ孔8136’に隣接する受信ボディスタビライザ8112’の部分として構成される凹溝35380(例えば、環状凹溝)を画定する。トレイコネクタ35358が上述のようにしてボディスタビライザ8112’に取り付けられると、トレイ脚35354は、上述のようにトレイ脚35354をトレイコネクタ35358に接合することによってボディスタビライザ8112’に選択的に接続することができる。
【0178】
第1トレイコネクタ部分36360と第2トレイコネクタ部分36362は、ねじ接合によって互いに接続されるように記載されているが、磁気接合、フックリング接合、ねじとねじ穴接合、バックル接合、接着剤接合、ねじとナット接合、開口ピン接合、ボタン接合、圧入接合、その他任意の適切な接合、又は、それらの任意の組合せなどの他の接合を提供することができるが、これらに限定されない。更に、トレイコネクタ35358は、2つの別々のサブ部品(即ち、第1トレイコネクタ部分36360と第2トレイコネクタ部分36362)を有するように説明されているが、各トレイコネクタ35358は、単一の一体構造又は任意の所望の数のサブ部品として形成することができる。
【0179】
トレイコネクタ35358の各々は、ボディスタビライザ8112’に対して対応するスタビライザ孔8136’に沿って選択的に縦方向に移動することができる。この縦方向移動により、トレイアセンブリがボディスタビライザ8112’に沿って選択された縦方向位置に配置される。トレイコネクタ35358は、対応するスタビライザ孔8136’に沿って自由に移動することができ(即ち、少量又は微小な力が加えられると移動することができる)、又は、大量の所定の力が加えられるときのみ移動することができる。また、トレイコネクタ35358は、第1トレイコネクタ部分36360と第2トレイコネクタ部分36362とが完全に接続されたときに、第1トレイコネクタ部分36360と第2トレイコネクタ部分36362とが、トレイコネクタ35358がそれぞれのスタビライザ孔8136’に沿って望ましくなく移動するのを実質的に防止するように、ボディスタビライザ8112’に圧縮力を印加するように構成されていてもよい。このような構成では、選択されたトレイコネクタ35358の移動が必要な場合、臨時医療者は、少なくとも部分的に第1トレイコネクタ部分36360と第2トレイコネクタ部分36362とを互いに離脱させて、圧縮力の少なくとも一部を軽減し、トレイコネクタ35358を所望の縦方向位置に移動させ、その後、第1トレイコネクタ部分36360と第2トレイコネクタ部分36362とを少なくとも部分的に再結合することができる。更に、トレイアセンブリ35348は、複数の取り外し可能な部品(即ち、トレイテーブル35350、トレイ脚35354、トレイコネクタ35358)を含むため、トレイアセンブリ35348は、必要に応じて容易にボディスタビライザ8112’から取り付けることができる。
【0180】
図37~
図38は、拘束アセンブリ8110の一部として含めることができる腹部スリング12190’の第2実施例を示す。
図37~
図38の腹部スリング12190’は、
図12~
図14の腹部スリング12190と類似しているため、
図37~
図38における、
図12~
図14を参照して説明した構造と同一又は類似した構造は、同一の符号を有し、上角符号「’」が付加されている。先に説明した第1実施例における素子及び動作と同様の共通素子及び動作の説明は、第2実施例に対して反復するのではなく、参照により以下に適宜組み込まれるものとみなすべきである。更に、1つの実施例について図示又は説明した素子及び機能は、明示的に示されているか否かにかかわらず、他の任意の実施例によって共有されてもよい。
【0181】
図37~
図38に示すように、腹部スリング12190’は、中央スリング部分12192’を含み、中央スリング部分12192’は、第1スリングストラップ表面12194a’と第2スリングストラップ表面12194b’とを有する。第1スリングストラップ表面12194a’は、被験者の腹壁皮膚AWSを選択的に接合するように構成され、第2スリングストラップ表面12194b’は、第1スリングストラップ表面12194a’が被験者Sを接合するときに被験者の腹壁皮膚AWSを背向けるように構成される。第1スリングストラップ表面12194a’は、第1スリングストラップ表面と被験者の腹壁皮膚AWSとの接合を選択的に保持するために配置された生体適合性接着剤14196’を含むことができる。代替的に又は追加的に、第1スリングストラップ表面12194a’は、第1スリングストラップ表面と被験者の腹壁皮膚AWSとの接合を選択的に保持するために、その上に配置された生体適合性ゲルクッション又は他の摩擦増加部材を含むことができる。
【0182】
腹部スリング12190’は、中央スリング部分12192’から延在する少なくとも1つのスリングストラップ13198’(ここでは、スリングストラップ13198a’、13198b’、13198c’として示される)を更に有する。
図37~
図38に示す例示的な構成では、腹部スリングは、中央スリング部分12192’から延在する第1スリングストラップ13198a’、第2スリングストラップ13198b’及び第3スリングストラップ13198c’を含む。第1スリングストラップ13198a’及び第2スリングストラップ13198b’の第2端13200b’、13206b’は、それぞれに連結されたスリングストラップ取付部材37382を含むことができる。ストラップ取付部材37382は、拘束ストラップ取付部材28234と基本的に同じである。したがって、各ストラップ取付部材37382は、バックル部37384を含み、関連するストラップ13198a’、13198b’の関連する第2端13200b’、13206b’は、バックル部37384を介してリングをなし、ストラップ取付部材37382に接続されている。第1スリングストラップ13198a’及び第2スリングストラップ13198b’の端部は、バックル結合を介してスリングストラップ取付部材37382に接合されるように記載されているが、第1スリングストラップ13198a’及び第2スリングストラップ13198b’は、これらに限定されるものではないが、任意の他の所望の方式で(例えば、スナップ接合、ループ接合、縫合又は取付及び/又はトグル接続を含むが、それらに限定されない)スリングストラップ取付部材37382に接合されてもよい。
【0183】
図28及び
図37に示すように、ボディスタビライザ8112’は、第1ストラップ13198a’及び第2ストラップ13198b’のためのストラップコネクタ28308(ここでは、第17ストラップコネクタ28308q及び第18ストラップコネクタ28308rとして図示)を含むことができる。ストラップ13198a’、13198b’用のストラップコネクタ28308は、ストラップ8140a’―8140e’を拘束するためのストラップコネクタ28308と基本的に同じであるが、スリングストラップ13198a’、13198b’用のストラップコネクタ28308は、異なるサイズであってもよい。したがって、ストラップ8140a’―e’を拘束するためのストラップコネクタ28308の上述の構造的記述は、スリングストラップ13198a’、13198b’のストラップコネクタ28308にも適用できると考えられる。スリングストラップ13198a’、13198b’用の各ストラップコネクタ28308は、延在して関連するスタビライザ孔8136’(ここでは、第10スタビライザ孔8136j’と第11スタビライザ孔8136k’として示されている)を通過する。
【0184】
各ストラップ取付部材37382は、更に、取付部分37386を含んでもよく、ストラップ取付部材37382と、関連するストラップ13198a’、13198b’の関連する第2端13200b’、13206b’とが、取付部分37386を介して関連するストラップコネクタ28308q―rの関連するコネクタ取付部31318に接続されている。
図37~
図38に示す構成では、ストラップ取付部材37382の取付部分37386は、フックの形をなし、コネクタ取付部31318は、フックの形をなし、フックは、バーに選択的に取り付けることができる。しかし、ストラップ取付部材37382は、例えば、治具、接着剤、フックリング締結具、磁気締結具、係止締結具、フックアイ締結具、ボタン、ロープアイ締結具、鋸歯締結具、任意の適切な金属又は非金属締結具、及び/又は、任意の他の適切な締結具又は締結具の組み合わせを使用することによって、任意の他の所望の方式で第1ストラップのコネクタ部分31310に接続することができる。
【0185】
図37~
図38に示すように、第3スリングストラップ13198c’は、第1スリングストラップ13198a’と第2スリングストラップ13198b’との間に横方向に位置決めされている。したがって、第3スリングストラップ13198c’の第2端1328b’は、第1横方向スタビライザ側8138a’と第2横方向スタビライザ側8138b’との間の選択された拘束ストラップ8140’を選択的に取り囲むことができ、そして、第3スリングストラップ13198c’をきつく締めるために中央スリング部分12192’に向かって引っ張ることができる。第3スリングストラップ13198c’が必要に応じて張られると、第3スリングストラップ13198c’の第2端13208b’は、第3スリングストラップ13198c’の所望の張力を維持するために、第3スリングストラップ13198c’の他の部分に選択的に取り付けることができる。第3ストラップ13198c’の第2端13208b’は、治具、接着剤、フックリング締結具、磁気締結具、係止締結具、フックアイ締結具、ボタン、ロープアイ締結具、鋸歯締結具、任意の適切な金属又は非金属締結具、及び/又は、任意の他の適切な締結具又は締結具の組み合わせのうちの少なくとも1つを介して第3ストラップ13198c’の他の部分に取り付けることができる。
図38に示すように、第3スリングストラップ13198c’の第2端13208b’は、第3スリングストラップ13198c’の第2端13208b’を第3スリングストラップ13198c’の残りの部分に取り付けるために、第3スリングストラップ13198c’のリング部13204c’に接続するように構成されたフック部13202c’を含むことができる。
【0186】
中央スリング部分12192’が被験者の腹壁皮膚AWSに接合されているとき、第1スリングストラップ13198a’は、第17ストラップコネクタ28308qに引き寄せて接続することができ、第2スリングストラップ13198b’は、第18ストラップコネクタ28308rに引き寄せて接続することができる。これらの接続により、第1ストラップ13198a’は、ボディスタビライザ8112’の第1横方向スタビライザ側8138a’に接続することができ、第2ストラップ13198b’は、ボディスタビライザ8112’の第2横方向スタビライザ側8138b’に接続することができる。第1スリングストラップ13198a’及び第2スリングストラップ13198b’の引っ張りは、第1スリングストラップ13198a’及び第2スリングストラップ13198b’を引っ張ることができる。第1スリングストラップ13198a’及び第2スリングストラップ13198b’の張力は、スリングストラップ取付部材37382のバックル部37384において調節することができる。第3ストラップ13198c’は、上記のように選択的に張られ、選択された拘束ストラップ8140’に接続されてもよい。
【0187】
第1スリングストラップ13198a’、第2スリングストラップ13198b’及び第3スリングストラップ13198c’のうちの少なくとも1つの引っ張りは、被験者の腹壁軟組織ASTを頭側に付勢するために中央スリング部分12192’を被験者の腹壁皮膚AWSに力を加えるように構成される。したがって、第1スリングストラップ13198a’、第2スリングストラップ13198b’及び第3スリングストラップ13198c’は、必要に応じて被験者の腹壁軟組織ASTを頭側に押し出すために、必要に応じて張力することができる。
【0188】
中央スリング部分12192’、第1スリングストラップ13198a’、第2スリングストラップ13198b’及び第3スリングストラップ13198c’のうちの少なくとも1つは、中央スリング部分12192’、第1スリングストラップ13198a’、第2スリングストラップ13198b’及び第3スリングストラップ13198c’のうちの少なくとも1つと分離して形成され、その後、接続されてもよい。代替的に又はそれに加えて、中央スリング部分12192’、第1スリングストラップ13198a’、第2スリングストラップ13198b’及び第3スリングストラップ13198c’のうちの少なくとも1つは、中央スリング部分12192’、第1スリングストラップ13198a’、第2スリングストラップ13198b’及び第3スリングストラップ13198c’のうちの少なくとも1つと一体的に単一の全体構造として形成することができる。
【0189】
図39~
図46は、拘束アセンブリ8110の一部として含むことができるボディスタビライザアセンブリ8111」の第3実施例を示す。
図39~
図46のボディスタビライザアセンブリ8111」は、
図8及び
図10~
図12及び
図28~
図36のボディスタビライザアセンブリ8111、8111’と類似しているため、
図39~
図46における、
図8及び
図10~
図12及び
図28~
図36を参照して説明した構造と同一又は類似の構造は、同一の符号を有し、上角符号「」が付加されている。先に説明した第1実施例における素子及び動作と同様の共通素子及び動作の説明は、第2実施例に対して反復するのではなく、参照により以下に適宜組み込まれるものとみなすべきである。更に、1つの実施例について図示又は説明した素子及び機能は、明示的に図示又は図示されているか否かにかかわらず、他の任意の実施例によって共有されてもよい。
【0190】
図39~
図42に示すように、ボディスタビライザ8112は、実質的に横方向に互いに離間した横方向において対向する第1スタビライザ表面8122a及び第2スタビライザ表面8122bを有する。第2スタビライザ表面8122bは、使用時にボディスタビライザを安定させるのを助けるために、横方向に延在する任意の他の数のスタビライザ台座10124、又は、それから延在する任意の他の安定した特徴を含むことができる。例えば、
図41~
図42に示すように、第2スタビライザ表面8122bは、第1スタビライザ部8112a上の第1スタビライザ台座10124a及び第2スタビライザ台座10124bと、第2スタビライザ部8112b上の第3スタビライザ台座10124c及び第4スタビライザ台座10124dとを含むことができる。各スタビライザ台座10124a―10124dは、第1台座開口41390aと第2台座開口41390bとの間に縦方向に延在する内側台座キャビティ41388を含む。第1スタビライザ台座10124a及び第2スタビライザ台座10124bの第2開口41390bは、第1ボディスタビライザ部分8112aの一部を実質的に縦方向に延在することができ、第3スタビライザ台座10124c及び第4スタビライザ台座10124dの第2開口41390bは、第2ボディスタビライザ部分8112bの一部を実質的に縦方向に延在することができる。
【0191】
第1スタビライザ台座10124a~第4スタビライザ台座10124dの第1開口部41390aは、任意の頭部拘束アセンブリ100、100’の構成をボディスタビライザ8112に取り付けるための頭部コネクタ8114(ここでは、頭部コネクタ8114a―8114bとして示す)を選択的に受け取るように構成されている。例えば、
図39に示すように、方形断面形状を有するチューブ及び/又はバーの形態で示される第1頭部コネクタ8114a及び第2頭部コネクタ8114bは、拘束プラットフォーム102’に除去可能又は永久に接続されてもよい。頭部拘束アセンブリ100’をボディスタビライザ8112に取り付けるために、第1頭部コネクタ8114aは、第1スタビライザ台座10124aの内側台座キャビティ41388に挿入され、第2頭部コネクタ8114bは、第2スタビライザ台座10124bの内側台座キャビティ41388に挿入される。
図42に示すように、第1頭部コネクタ8114a及び第2頭部コネクタ8114bを受け取るために、第1スタビライザ台座10124a及び/又は構成された第2スタビライザ台座10124bが選択されると、第3スタビライザ台座10124c及び第4スタビライザ台座10124dの第1開口部41390aの各々は、台座キャップ42392を介して選択的に閉じることができる。或いは、必要に応じて、第3スタビライザ台座10124c及び第4スタビライザ台座10124dを選択して、第1頭部コネクタ8114a及び第2頭部コネクタ8114bを受け取ることができる一方、第1スタビライザ台座10124a及び第2スタビライザ台座10124bの第1開口41390aの各々は、台座キャップ42392を介して選択的に閉じることができる。
【0192】
第1頭部コネクタ8114a及び第2頭部コネクタ8114bは、断面方形で示されているが、第1頭部コネクタ8114a及び第2頭部コネクタ8114bは、任意の所望の断面形状、例えば円形、楕円形、矩形、円弧、曲線形状及び/又は直線形状を有することが考えられるが、これらに限定されない。
【0193】
内側台座キャビティ41388は、第1頭部コネクタ8114a及び第2頭部コネクタ8114bに相補的な形状を有することができる。また、内側台座キャビティ41388は、第1頭部コネクタ8114a及び第2頭部コネクタ8114bが選択された内側台座キャビティ41388に挿入されると、ボディスタビライザ8112と第1頭部コネクタ8114a及び第2頭部コネクタ8114bとの間に圧入及び/又は摩擦係合が生じるように構成することもできる。ボディスタビライザ8112と第1頭部コネクタ8114a及び第2頭部コネクタ8114bとの間の圧入及び/又は摩擦係合は、第1頭部コネクタ8114a及び第2頭部コネクタ8114b(且つ、従って頭部拘束防止アセンブリ100’)がボディスタビライザ8112から不希望に離脱することを防止するのに役立つことができる。
【0194】
第1頭部コネクタ8114a及び第2頭部コネクタ8114bをボディスタビライザ8112に圧入及び/又は摩擦係合することを保持するの代わりに、第1頭部コネクタ8114a及び第2頭部コネクタ8114bを、1又は複数の締結具を介して内側台座キャビティ41388に挿入した後、ボディスタビライザ8112に基本的に永久的に接続又は選択的に接続することができる。第1頭部コネクタ8114a及び第2頭部コネクタ8114bをボディスタビライザ8112に接続する各締結具は、接着剤(例えば、永久接着型エポキシ樹脂)、粘着テープ(例えば、高性能アクリル粘着両面テープ)、ネジ(例えば、プラスチック又は炭素繊維ネジ)、ネジ(例えば、プラスチック又は炭素繊維ネジ)、フックリング締結具、スナップ締結具、任意の適切な金属又は非金属締結具及び/又は任意の他の適切な締結具又は締結具の組み合わせのうちの少なくとも1つであってよい。第1頭部コネクタ8114a及び第2頭部コネクタ8114bは、ボディスタビライザ8112と一体的に単一の一体構造として形成することも考えられる。
【0195】
図42に示すように、第1スタビライザ台座10124a~第4スタビライザ台座10124dは、それぞれ、使用時にボディスタビライザ8112の安定化及び/又はレベリングを支援するために接続(例えば、結合)された1つ又は複数の台座脚42394を含むことができる。台座脚42394(存在する場合)は、ポリホルムアルデヒド(アセタールとも呼ばれる)又は任意の他の所望の材料から少なくとも部分的に形成され得る。
【0196】
図39~
図40に示すように、第1ボディスタビライザ部分8112aは、ボディスタビライザ8112の第1縦方向スタビライザ側10130aから第1ヒンジ部分39396aまで縦方向に延在している。類似的に、第2ボディスタビライザ部分8112bは、第2縦方向スタビライザ側10130bから第2ヒンジ部分39396bまで縦方向に延在している。第1ヒンジ部分39396a及び第2ヒンジ部分39396bの各々は、少なくとも1つのヒンジ開口40398を含む。第1ヒンジ部分39396aと第2ヒンジ部分39396bは、第1ヒンジ部分39396aと第2ヒンジ部分39396bのヒンジ開口40398が全て互いに軸方向に整列するように、選択的に互いに接合(例えば、互いに交差)するように構成されている。ヒンジ開口40398が全て整列されると、ヒンジレバー40400は、第1ヒンジ部分39396aと第2ヒンジ部分39396bとを選択的に結合してボディスタビライザ8112を形成するために、各ヒンジ開口40398を貫通して挿入することができる。したがって、第1ヒンジ部分39396a及び第2ヒンジ部分39396b及びヒンジレバー40400を介して、第1ボディスタビライザ部分8112a及び第2ボディスタビライザ部分8112bは、選択的に互いに結合及び分離することができる。
【0197】
したがって、第1ヒンジ部分39396aと第2ヒンジ部分39396b及びヒンジレバー40400は、ヒンジ機構39402を画定する。ヒンジ機構39402によって、第1ボディスタビライザ部分8112aと第2ボディスタビライザ部分8112bとを選択的に結合することができ、ヒンジレバー40400を中心に、展開状態(
図39、
図41~
図44)と折り畳み状態(
図45)との間を選択的に旋回する。展開状態では、ボディスタビライザ8112は、被験者Sの少なくとも一部を受け取るように構成される。
図43~
図45に示すように、ボディスタビライザ8112の縦方向の長さは、折り畳み状態よりも展開状態において大きい。ボディスタビライザ8112は、折り畳み状態では、より小さく(したがって、より少ない縦方向の空間を占有する)ため、貯蔵のためにボディスタビライザ8112を折り畳み状態に操作することができる。
図45に示すように、ボディスタビライザ8112が折り畳まれると、第1ボディスタビライザ部分8112aにおける第2スタビライザ表面8122bは、略横方向において第2ボディスタビライザ部分8112bにおける第2スタビライザ表面8122bを向く。
【0198】
ボディスタビライザ8112が展開状態から折り畳み状態(例えば、使用中)に不希望に旋回することを防止するために、ボディスタビライザ8112は、旋回ロック機構40404を含むことができる。
図40に示すように、旋回ロック機構40404は、略縦方向に延在する少なくとも1つのロックバー40406(ここでは、第1ロックバー40406aと第2ロックバー40406bとして図示)を含む。第1ロックバー40406aは、第3スタビライザ台座10124cの内側台座キャビティ41388内に少なくとも部分的に収容されるように構成され、第2ロックバー40406bは、第4スタビライザ台座10124dの内側台座キャビティ41388内に少なくとも部分的に収容されるように構成される。
図40及び
図42に示すように、第1ロックバー40406a及び第2ロックバー40406bは、それぞれ、ロック突出部40408に沿ってそれぞれの内側台座キャビティ41388に対して選択的に摺動可能な横方向に延在するロック突出部40408を有する。各ロック突出部408は、第3スタビライザ台座10124c及び第4スタビライザ台座10124dのそれぞれにおける対応するガイド開口42410を横方向に延在している。
【0199】
第1ロックバー40406aと第2ロックバー40406bは、それぞれのロック突出部40408を介して、ロック位置とロック解除位置との間を選択的に摺動可能である。
図41~
図43は、第1スタビライザ台座10124a及び第3スタビライザ台座10124cの第2開口40398b(及び対応する内側台座キャビティ41388)が互いに軸方向に整列し、第2スタビライザ台座10124b及び第4スタビライザ台座10124dの第2開口40398b(及び対応する内側台座キャビティ41388)が互いに軸方向に整列した展開状態のボディスタビライザ8112を示す。
図42~
図43は、また、ロック位置にある第1ロックバー40406a及び第2ロックバー40406bを示す。ロック位置にあるとき、第1ロックバー40406a及び第2ロックバー40406bは、第3スタビライザ台座10124c及び第4スタビライザ台座10124dの内側台座キャビティ41388から第1スタビライザ台座10124a及び第2スタビライザ台座10124bの内側台座キャビティ41388に延在する。第1ロックバー40406a及び第2ロックバー40406bは、第1スタビライザ台座10124a及び第3スタビライザ台座10124c並びに第2スタビライザ台座10124b及び第4スタビライザ台座10124dの内側台座キャビティ41388に跨って、展開状態から第1ボディスタビライザ部分8112a及び第2ボディスタビライザ部分8112bの不所望な旋回を実質的に防止する。
【0200】
医療専門家がボディスタビライザ8112を展開状態から折り畳み状態に切り替えることを望む場合、医療専門家は、第1ロックバー40406aと第2ロックバー40406bをロック位置(
図43)からロック解除位置(
図44)に摺動させることに応答して、それぞれのガイド開口40410に沿って突出部40408を縦方向に摺動させることができる。第1ロックバー40406aと第2ロックバー40406bがロック解除状態に移動すると、第1ロックバー40406aと第2ロックバー40406bは、第1スタビライザ台座10124aと第2スタビライザ台座10124bの内側台座キャビティ41388から完全に滑り出す。
図44に示すように、ロック解除位置にある場合、第1ロックバー40406aと第2ロックバー40406bは、したがって、実質的に(完全でなければ)第3スタビライザ台座10124cと第4スタビライザ台座10124dの内側台座キャビティ41388内に位置する。第1ロックバー40406aと第2ロックバー40406bがロック解除位置にあると、医療専門家は、第1スタビライザ本体部8112aと第2スタビライザ本体部8112bをヒンジレバー40400を中心に互いに(又は、一方を他方に)相対的に
図44に示す展開位置から
図45に示す折り畳み位置に旋回させることができる。
【0201】
必要に応じて、医療専門家は、第1ボディスタビライザ部分8112a及び第2ボディスタビライザ部分8112bを折り畳み位置から展開位置に旋回させることができる。
図43~
図45に示すように、第1ヒンジ部分39396a及び第2ヒンジ部分39396bは、互いに係合し、第1ボディスタビライザ部分8112a及び第2ボディスタビライザ部分8112bが展開状態に戻る際に展開状態を超える旋回を実質的に防止するように構成された相補的な止め面43412を含むことができる。しかし、第1ヒンジ部39396a及び第2ヒンジ部39396bは、止め面43412に加えて、又は止め面43412の代わりに、任意の他の動き止め特徴(例えば、突起)を有することができることが考えられる。
【0202】
図39及び
図46~
図47に示すように、第1横方向スタビライザ側8138a及び第2横方向スタビライザ側8138bの少なくとも1つは、横方向に延在して貫通するウイングレット取付孔8144a、8144bを含むことができる。例えば、
図39及び
図46~
図47に示すボディスタビライザ8112は、第1横方向スタビライザ側8138aにおける第1ウイングレット取付孔8144a及び第2横方向スタビライザ側8138bにおける第2ウイングレット取付孔8144bを含む。ウイングレット取付孔8144a、8144bの各々は、第1スタビライザ本体部8114a上に示されているが、ボディスタビライザ8112は、ウイングレット取付孔が第2スタビライザ本体部8114b上にも又は代替的に設けられるように構成することができる。
【0203】
第1ウイングレット取付孔8144a及び第2ウイングレット取付孔8144bは、第1スタビライザ表面8122a及び第2スタビライザ表面8122bの両方を完全に横断するのではなく、第1スタビライザ表面8122aを横断するようにのみ横断する。第1ウイングレット取付孔8144a及び第2ウイングレット取付孔8144bの各々は、ボディスタビライザ8112のウイングレット取付溝39414a、39414bと流体連通している。特に、第1ウイングレット取付孔8144aは、第1ウイングレット取付溝39414aに対して横方向に延在し、第1ウイングレット取付溝39414aと流体連通している。第1ウイングレット取付溝39414aは、第1横方向スタビライザ側8138aに延在し、少なくとも部分的に横方向スタビライザ側8138bに向かって延在している。類似的に、第2ウイングレット取付孔8144bは、第2ウイングレット取付溝39414bに対して横方向に延在し、第2ウイングレット取付溝39414bと流体連通している。第2ウイングレット取付溝39414bは、第2横方向スタビライザ側8138b上にあり、且つ少なくとも部分的に横方向に第1横方向スタビライザ側8138aに向かって延在している。
【0204】
第1ウイングレット取付溝39414a及び第2ウイングレット取付溝39414bの各々は、ウイングレット8148を選択的に受け取り、ウイングレット8148がボディスタビライザ8112に対して所望の角度位置に選択的に旋回して被験者の腕Aを受け取るように構成されている。ボディスタビライザアセンブリ8111は、ウイングレット8148を所望の角度位置に選択的に保持するためのウイングレットロック39416を含むことができる。
図46に示すように、ウイングレットロック39416は、ロック本体46418(その断面が円形であってもよい)と、ロックピン46420(その断面が六角形であってもよい)とを含む。ウイングレット8148は、ウイングレットロック39416の少なくとも一部を受け取るためのウイングレット凹部46422を有する。ウイングレット凹部46422は、ロック本体46418を受け取るように構成された第1凹部46422aと、ロックピン46420を受け取るように構成された第2凹部46422bとを有していてもよい。したがって、第1凹部46422aの断面は、円形であり、第2凹部46422bの断面は、六角形である。
【0205】
使用中、医療専門家は、例えば第1ウイングレット取付溝39414aにウイングレット8148を挿入し、次にウイングレット凹部46422が第1ウイングレット取付孔8144aと軸方向に整列するように、ウイングレット8148を第1ウイングレット取付溝39414aに位置決めすることができる。位置合わせされると、ウイングレット8148は、所望の角度位置に旋回することができる。次に、ロックボディ46418の第1横方向接合表面46424aが第1凹部46422aの第2横方向接合表面46424bに接触するまで、ウイングレットロック39416を第1ウイングレット取付孔8144aを横方向に貫通して挿入することができる。第1横方向接合表面46424aと第2横方向接合表面46424bとが接触すると、ロック体46418は、第1凹部46422aに少なくとも部分的に位置決めされ、ロックピン46420は、第2凹部46422bに少なくとも部分的に位置決めされる。挿入されると、ウイングレットロック39416は、ウイングレット8148が第1ウイングレット取付溝39414aから不希望に離脱し、望ましくない角度位置から旋回することを実質的に防止する。医療専門家がウイングレット8148を除去又は旋回することを望む場合、ウイングレットロック39416は、ウイングレット凹部46422及び第1ウイングレット取付孔8144aから少なくとも部分的に取り外すことができる。
【0206】
ロックピン46420及び第2凹部46422bは、いずれも六角形であるため、ロックピン46420及び第2凹部46422bは、ウイングレット8148がボディスタビライザ8112に対して所定の角度増分(例えば、45度増分)で(
図46~
図47の構成に示すように)旋回できるように結合又は転位することができる。しかし、ロックピン46420及び/又は第2凹部46422bは、増分回転を可能にするために他の方法で結合又は転位することができる。例えば、ロックピン46420及び/又は第2凹部46422bは、実質的に六角形ではなく、任意の他の多角形又は任意の他の所望の形状に実質的に形成することができる。更に、ロックボディ46418の断面は、円形ではなく、楕円形、矩形、円弧、曲線形、及び/又は、直線形など、任意の所望の断面形状を有することができるが、これらに限定されない。
【0207】
第1ウイングレット取付孔8144a及び第2ウイングレット取付孔8144bの各々の端部47426(
図47)は、ウイングレットロック39416が第1ウイングレット取付孔8144a及び第2ウイングレット取付孔8144bに挿入されたときにロックピン46420の一部を選択的に受け取るように構成することができる。特に、ウイングレット8148をボディスタビライザ8112に結合すると、ロックピン46420は、ウイングレット凹部46422を通って延在し、選択された端部47426に入ることができる。各端部47426は、ロックピン46420が位置しているときに、ロックピン46420(及び対応する取り付けられたウイングレット8148)が望ましくない回転を実質的に防止するように構成することができる。端部47426は、ロックピン46420を選択的に受け取り、ロックピン46420の回転を選択的に防止するための任意の所望の断面形状(例えば、六角形、矩形、円弧、曲線形、及び/又は、直線形)を有することができる。
図47に示す構成例では、端部47426は、六角形断面形状を有する。
【0208】
ボディスタビライザアセンブリ8111は、1つのウイングレット8148のみを有するように示されているが、ボディスタビライザアセンブリ8111は、任意の数のウイングレット8148を有することができる。例えば、1つのウイングレット8148を第1ウイングレット取付溝39414aに挿入することができる一方、第2ウイングレット8148を第2ウイングレット取付溝39414bに挿入することができる。
【0209】
拘束アセンブリの各部品は、布地、ナイロン、発泡体、ゴム、シリコーン樹脂、ポリエチレン(例えば、回転成形された高密度ポリエチレン)、熱可塑性ポリマー、ポリ塩化ビニル(「PVC」)、膨張閉孔PVCシート、ガラス強化熱可塑性ポリマー(例えば、ガラス強化アクリロニトリルブタジエンスチレン)、ステンレス鋼、チタン、炭素繊維、ポリホルムアルデヒド(アセタール)、任意の他の所望の材料、及び/又は、これらの任意の組み合わせから少なくとも部分的に形成することができる。しかし、幾つかの使用環境では、頭部拘束アセンブリ、ボディスタビライザアセンブリ、拘束アセンブリの他の任意の部分、及び/又は、拘束アセンブリ全体は、MRIスキャン中に被験者Sを拘束するための金属又は他の非MRIスキャナ互換性材料がないように構成することができる。
【0210】
上記の例示的な態様を参照して、本開示の様々な態様を具体的に図示し、説明してきたが、当業者であれば、様々な追加的な態様が考えられることを理解するであろう。例えば、デバイスを使用するための上記の具体的な方法は、単なる例示であり、当業者は、上述の装置又はその部品を、本明細書に示す位置と実質的に類似した位置に配置するための任意の数のツール、ステップのシーケンス、又は、他の装置/オプションを容易に決定することができる。図面の明瞭さを維持するために、図示された繰り返し部品の一部は、特定の番号付けされていないが、当業者であれば、番号付けされていない部品に関連付けるべき部品番号を番号付けされた部品に基づいて認識し、類似部品間の差異は、図面中の素子番号の存在又は非存在によって暗示されることを意図していないか、又は、単に意図していない。記載された構造及び構成素子のいずれかは、単一の一体的又は一体的に形成することができ、又は、個々のサブ構成素子から構成することができ、これらの形成のいずれかは、任意の適切な原料又はカスタム構成素子及び/又は任意の適切な材料又は材料の組み合わせに関連する。記載された構造及び構成素子のいずれかは、使い捨てであってもよいし、特定の使用環境の必要に応じて再使用可能であってもよい。任意のアセンブリには、アセンブリに関連する材料、構成、少なくとも1つのサイズなどを示すためのユーザー感知可能なマークを設定することができ、ユーザー感知可能なマークは、医療専門家が類似のアセンブリのアレイから特定の使用環境のアセンブリを選択するのを潜在的に支援する。「予定」状態は、操作された構造が実際にその状態に達するまでの任意の時間に決定することができ、「予定」は、構造が予定状態に達する前にすぐに作成される。本明細書では、用語「基本的に」を使用して、特定の「基本的に」品質承認が比較的小さな非品質項目を含む可能性があるが、必ずしも全ての品質ではないことを示す。本明細書に記載の幾つかの構成素子は、特定の幾何学的形状を有するように示されているが、本開示の全ての構造は、任意の適切な形状、寸法、構成、相対関係、断面積、又は、特定の用途に望ましい任意の他の物理的特性を有することができる。1つの態様又は構成の説明を参照する任意の構造又は特徴は、本明細書で説明する各態様及び構成を、全ての他の態様及び構成の議論に関する全てのオプションを有するように記述することは、現実的ではないため、単独で又は他の構造又は特徴と組み合わせて、任意の他の態様又は構成に提供することができる。これらの特徴のうちの任意の特徴を含む装置又は方法は、以下の請求項及びその任意の均等物に基づいて決定される本開示の範囲内に属すると理解されるべきである。
【0211】
他の態様、目的及び利点は、添付図面、本発明及び添付の特許請求の範囲から得ることができる。
【手続補正書】
【提出日】2024-09-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭部拘束アセンブリであって、
拘束プラットフォームと、第1頭部拘束具と、第2頭部拘束具と、頬骨ストラップとを備え、
前記拘束プラットフォームは、被験者の頭部を受け取るように構成され、
前記第1頭部拘束具は、前記拘束プラットフォームに取り付けられ、且つ前記被験者の頭部の第1側を選択的に接合するように構成され、前記第1頭部拘束具は、第1頬骨突縁を有し、前記第1頬骨突縁は、前記被験者の頭部の前記第1側において前記被験者の頭部の頬骨領域を選択的に接合するように構成され、
前記第2頭部拘束具は、前記拘束プラットフォームに取り付けられ、且つ前記被験者の頭部の第2側を選択的に接合するように構成され、前記第2頭部拘束具は、第2頬骨突縁を有し、前記第2頬骨突縁は、前記被験者の頭部の前記第2側において前記被験者の頭部の頬骨領域を選択的に接合するように構成され、
前記頬骨ストラップは、前記第1頬骨突縁と前記第2頬骨突縁との間で延在し、且つ前記頬骨突縁を前記被験者の頬骨領域に選択的に締め付けるように構成され、前記頬骨ストラップは、前記被験者の頭部が前記頭部拘束アセンブリによって拘束されたときに、前記被験者の頭部から離れるように構成される、頭部拘束アセンブリ。
【請求項2】
前記頭部拘束アセンブリは、第1ボールソケットアセンブリと、第2ボールソケットアセンブリとを更に備え、
前記第1ボールソケットアセンブリは、第1ボール部と、第1ソケット部とを含み、前記第1ボール部は、前記第1頭部拘束具と第1ボールソケット台座とのうちの一方に取り付けられ、前記第1ソケット部は、前記第1頭部拘束具と前記第1ボールソケット台座とのうちの他方に位置し、前記第1ボール部は、前記第1ソケット部に選択的に受け取られることにより、前記第1頭部拘束具へ少なくとも3つの移動自由度を提供して前記第1頭部拘束具を前記被験者の頭部の前記第1側に適合させ、
前記第2ボールソケットアセンブリは、第2ボール部と、第2ソケット部とを含み、前記第2ボール部は、前記第2頭部拘束具と第2ボールソケット台座とのうちの一方に取り付けられ、前記第2ソケット部は、前記第2頭部拘束具と前記第2ボールソケット台座とのうちの他方に位置し、前記第2ボール部は、前記第2ソケット部に選択的に受け取られることにより、前記第2頭部拘束具へ少なくとも3つの移動自由度を提供して前記第2頭部拘束具を前記被験者の頭部の前記第2側に適合させる、請求項1に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項3】
前記第1ボールソケットアセンブリは、第1ボール抑制機構を含み、前記第1ボール抑制機構は、前記第1ボールソケット台座に対する前記第1ボール部の移動が抑制されるように、前記第1ボール部を選択的に接合し、
前記第1ボール部の移動が前記第1ボール抑制機構によって抑制されることにより、前記第1頭部拘束具が固定位置に保持され、且つ、
前記第2ボールソケットアセンブリは、第2ボール抑制機構を含み、前記第2ボール抑制機構は、前記第2ボールソケット台座に対する前記第2ボール部の移動が抑制されるように、前記第2ボール部を選択的に接合し、
前記第2ボール部の移動が前記第2ボール抑制機構によって抑制されることにより、前記第2頭部拘束具が固定位置に保持される、請求項2に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項4】
前記頭部拘束アセンブリは、第1摺動部材と、第2摺動部材とを更に備え、
前記第1摺動部材は、前記拘束プラットフォームに沿って選択的に横方向に摺動するように構成され、前記第1摺動部材は、前記第1ボールソケット台座に固定され、
前記第1摺動部材の選択的な横方向移動に応答し、前記第1頭部拘束具が前記拘束プラットフォームに対して横方向に移動し、
前記第2摺動部材は、前記拘束プラットフォームに沿って選択的に横方向に摺動するように構成され、前記第2摺動部材は、前記第2ボールソケット台座に固定され、
前記第2摺動部材の選択的な横方向移動に応答し、前記第2頭部拘束具が前記拘束プラットフォームに対して横方向に移動する、請求項2に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項5】
前記第1頬骨突縁と前記第2頬骨突縁とのうちの少なくとも一方は、ノッチを含み、前記ノッチは、医療用チューブを選択的に受け取り、且つ選択的に保持するように構成される、請求項1に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項6】
前記第1頭部拘束具は、第1前額突縁を含み、前記第1前額突縁は、前記被験者の頭部の前記第1側において前記被験者の頭部の前額を選択的に接合するように構成され、且つ、
前記第2頭部拘束具は、第2前額突縁を含み、前記第2前額突縁は、前記被験者の頭部の前記第2側において前記被験者の前額を選択的に接合するように構成され、
前記第1頭部拘束具は、第1頭頂部突縁を含み、前記第1頭頂部突縁は、前記被験者の頭部の前記第1側において前記被験者の頭部の頭頂部を選択的に接合するように構成され、
前記第2頭部拘束具は、第2頭頂部突縁を含み、前記第2頭頂部突縁は、前記被験者の頭部の前記第2側において前記被験者の頭頂部を選択的に接合するように構成され、
前記頭部拘束アセンブリは、前額ストラップ
と、頭頂部ストラップとを更に備え、
前記前額ストラップは、前記第1前額突縁と前記第2前額突縁との間で延在し、且つ前記前額突縁を前記被験者の前額に選択的に締め付けるように構成され
、
前記頭頂部ストラップは、前記第1頭頂部突縁と前記第2頭頂部突縁との間で延在し、且つ前記頭頂部突縁を前記被験者の頭頂部に選択的に締め付けるように構成される、請求項1に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項7】
前記第1頭部拘束具は、前記被験者の頭部の前記第1側を接合するための第1基部を含み、前記第1頬骨突縁と前記第1前額突縁と前記第1頭頂部突縁とのうちのそれぞれは、前記第1基部に接続され、前記第1基部は、前記第1基部の内周によって画定された第1耳孔を有し、前記第1耳孔は、前記第1頭部拘束具が前記被験者の頭部の前記第1側に接合されたときに前記被験者の耳の少なくとも一部に略位置合わせされるように構成され、且つ、
前記第2頭部拘束具は、前記被験者の頭部の前記第2側を接合するための第2基部を含み、前記第2頬骨突縁と前記第2前額突縁と前記第2頭頂部突縁とのうちのそれぞれは、前記第2基部に接続され、前記第2基部は、前記第2基部の内周によって画定された第2耳孔を有し、前記第2耳孔は、前記第2頭部拘束具が前記被験者の頭部の前記第2側に接合されたときに前記被験者の耳の少なくとも一部に略位置合わせされるように構成される、請求項
6に記載の頭部拘束アセンブリ。
【請求項8】
被験者に対する拘束を支援するための拘束アセンブリであって、
請求項1に記載の頭部拘束アセンブリと、
ボディスタビライザとを備え、
前記ボディスタビライザは、前記被験者の頭部下方の前記被験者の身体の一部を受け取るように構成され、前記ボディスタビライザは、前記頭部拘束アセンブリに着脱可能に取り付けられる、拘束アセンブリ。
【請求項9】
前記拘束アセンブリは、少なくとも1つのウイングレットを更に備え、前記少なくとも1つのウイングレットは、前記被験者の腕を受け取るように構成され、前記少なくとも1つのウイングレットは、前記ボディスタビライザに取り付けられ、且つ前記ボディスタビライザに対して旋回可能である、請求項
8に記載の拘束アセンブリ。
【請求項10】
前記拘束アセンブリは、腹部スリングを更に備え、前記腹部スリングは、中央スリング部分を有し、前記中央スリング部分は、前記被験者の腹壁皮膚を選択的に接合するように構成され、前記腹部スリングは、少なくとも1つのスリングストラップを有し、前記少なくとも1つのスリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、且つ前記ボディスタビライザに選択的に取り付けられるように構成され、
前記腹部スリングは、前記中央スリング部分が前記被験者の腹壁皮膚に接合され且つ前記少なくとも1つのスリングストラップが前記ボディスタビライザに取り付けられたときに、前記中央スリング部分が前記被験者の腹壁皮膚に力を加えて前記被験者の腹壁軟組織を頭側に付勢するように構成される、請求項
8に記載の拘束アセンブリ。
【請求項11】
前記拘束アセンブリは、少なくとも1つの拘束ストラップを更に備え、前記少なくとも1つの拘束ストラップは、前記ボディスタビライザに選択的に取り付けられ、且つ前記被験者の前記ボディスタビライザからの離脱を選択的に防止するように構成され、
前記少なくとも1つのスリングストラップは、第1スリングストラップと、第2スリングストラップと、第3スリングストラップとを含み、
前記第1スリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、且つ前記ボディスタビライザの第1側において前記ボディスタビライザに選択的に取り付けられるように構成され、
前記第2スリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、且つ前記ボディスタビライザの第2側において前記ボディスタビライザに選択的に取り付けられるように構成され、
前記第3スリングストラップは、前記中央スリング部分から延在し、且つ前記少なくとも1つの拘束ストラップに選択的に取り付けられるように構成される、請求項
10に記載の拘束アセンブリ。
【請求項12】
前記ボディスタビライザは、ヒンジ機構を介して選択的に互いに接続された別々の第1ボディスタビライザ部分と第2ボディスタビライザ部分とを含み、前記第1ボディスタビライザ部分と前記第2ボディスタビライザ部分とのうちの少なくとも一方は、前記ヒンジ機構によって展開状態と折り畳み状態との間で前記第1ボディスタビライザ部分と前記第2ボディスタビライザ部分とのうちの他方に対して旋回可能である、請求項
8に記載の拘束アセンブリ。
【請求項13】
前記拘束アセンブリは、クイックリリース機構を更に備え、前記クイックリリース機構は、前記第1頭部拘束具と前記第2頭部拘束具とが前記拘束プラットフォームから脱落することを実質的に防止する保持位置と、前記第1頭部拘束具と前記第2頭部拘束具とのそれぞれが前記拘束プラットフォームから取り外され得るリリース位置とを有する、請求項1に記載の拘束アセンブリ。
【国際調査報告】