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特表2025-501404腹臥位側方脊椎手術のためのシステム及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-17
(54)【発明の名称】腹臥位側方脊椎手術のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/70 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
A61B17/70
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024542303
(86)(22)【出願日】2023-01-12
(85)【翻訳文提出日】2024-09-04
(86)【国際出願番号】 US2023060571
(87)【国際公開番号】W WO2023137388
(87)【国際公開日】2023-07-20
(31)【優先権主張番号】63/299,279
(32)【優先日】2022-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/306,785
(32)【優先日】2022-02-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524266401
【氏名又は名称】パースペクティブ テクノロジーズ,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハーク,マーヒル
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160LL24
4C160LL62
4C160LL70
(57)【要約】
患者への腹臥位側方脊椎手術のための内部固定システム及び方法。システムは、側方腰椎椎体間固定(LLIF)リトラクターと、後部圧迫器/伸延器とを備え、後部圧迫器/伸延器は、ラックを有する後部伸延器ラックアセンブリと、後部伸延器ラックアセンブリに動作可能に係合するように構成された後部伸延器搭載アセンブリとを含む。後部伸延器ラックアセンブリは、第1の旋回管を有する第1の旋回管サブアセンブリを含み、後部伸延器搭載アセンブリは、第2の旋回管を有する第2の旋回管サブアセンブリを含む。第1及び第2の旋回管は各々、椎弓根ねじ及びねじタワーを中に受け入れるように構成される。第1及び第2の旋回管サブアセンブリは、互いに対して移動及び位置決めされるように構成され、それにより、ボルスターの必要なしに、外科医が左側及び右側から患者の椎間板腔にアクセスできるようになる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者への脊椎手術のための内部固定システムであって、
側方腰椎椎体間固定(LLIF)リトラクターアダプター118を有するLLIFリトラクター116と、
後部圧迫器/伸延器114と、
手術台に取り付けられるように構成されたAアーム104と、
前記台に取り付けられたAアーム104の一端に係合するように、及び前記後部圧迫器/伸延器114に係合するように構成されたBアーム106と、を備える、内部固定システム。
【請求項2】
前記Bアーム106が側方コネクタ108を含み、前記Aアーム104は、前記Bアームの側方コネクタ108と係合するように構成される遠位クランプ110を前記Aアーム104の一端に含み、前記Bアーム106は、前記後部圧迫器/伸延器114と係合するように構成されるBアーム後部コネクタ112をさらに含む、請求項1に記載の内部固定システム。
【請求項3】
前記後部圧迫器/伸延器114が、
後部伸延器ラックアセンブリ120と、
前記後部伸延器ラックアセンブリ120と動作可能に係合するように構成された後部伸延器搭載アセンブリ122と、
前記後部伸延器ラックアセンブリ120及び前記後部伸延器搭載アセンブリ122と動作可能に係合するように構成されたピニオンアセンブリ124と、を備え、
それにより、前記後部伸延器ラックアセンブリ120と前記後部伸延器搭載アセンブリ122が互いに対して相対移動可能となる、請求項1に記載の内部固定システム。
【請求項4】
前記後部伸延器ラックアセンブリ120が、少なくとも一つの表面に複数の隆線126aを有するラック126を含み、前記後部伸延器搭載アセンブリ122が、前記ラックを内部に通して受け入れるように構成された開口部130を含む、請求項3に記載の内部固定システム。
【請求項5】
前記後部伸延器ラックアセンブリ120が、第1の旋回管262を有する第1の旋回管サブアセンブリ136を含み、前記後部伸延器搭載アセンブリ122が、第2の旋回管162を有する第2の旋回管サブアセンブリ138を含み、前記第1及び第2の旋回管が各々、椎弓根ねじ及びねじタワーを中に受け入れるように構成されている、請求項4に記載の内部固定システム。
【請求項6】
前記第1及び第2の旋回管サブアセンブリ136、138が、互いに対して移動及び位置決めされるように構成されている、請求項5に記載の内部固定システム。
【請求項7】
前記第2の旋回管サブアセンブリ138が、そこから延びる第1のアーム140と、前記第1のアーム140を中に受け入れるように構成された第1の空洞144を含む搭載ハブ142とを有し、前記第1の空洞144は、第1の複数の歯145がそこから延びている第1の環状端143によって囲まれた第1の開口部144aを含み、前記第2の旋回管サブアセンブリ138は、前記アーム140の近傍にあり前記アーム140を囲んでいる第2の複数の歯147を含み、前記第2の複数の歯147は、前記第1の複数の歯145と取外し可能に係合するように構成されている、請求項6に記載の内部固定システム。
【請求項8】
前記第1の旋回管サブアセンブリ136が、そこから延びている第2のアーム240と、前記第2のアーム240を中に受け入れるように構成された第2の空洞244を含むラックハブ242とを有し、前記第2の空洞244は、第3の複数の歯245がそこから延びている第2の環状端243によって囲まれた第2の開口部244aを含み、前記第1の旋回管サブアセンブリ136は、前記第2のアーム240の近傍にあり前記第2のアーム240を囲んでいる第4の複数の歯247を含み、前記第4の複数の歯247は、前記第3の複数の歯245と取外し可能に係合するように構成されている、請求項7に記載の内部固定システム。
【請求項9】
前記第1のアーム140が、その一端に形成された第1の環状溝141を含み、前記後部伸延器搭載アセンブリ122が、第1のばねレバーアセンブリ127を有する搭載ハブ142を含み、前記第1のばねレバーアセンブリ127は、第1の上部カムレバー148と、第1の下部カムレバー150と、形成された第1のカム孔154を通して前記搭載ハブ142の各反対側の表面上で前記第1の上部カムレバー148と前記第1の下部カムレバー150とを接続するように構成された第1のカムピン152とを有する、請求項8に記載の内部固定システム。
【請求項10】
前記第1のカムピン152が、前記第1の空洞144に挿入されたときに前記第1のアーム140の前記第1の溝141と係合するように構成され、前記第1の上部カムレバー148及び前記第1の下部カムレバー150の回転が、前記第1のカムピン152の回転及び前記第1の空洞144の中への前記第1のアーム140の内方への移動を引き起こし、続いて、前記第2の旋回管サブアセンブリ138の前記第2の複数の歯147を前記第1の複数の歯145と取外し可能に係合させ、前記第2の旋回管サブアセンブリ138を前記搭載ハブ142に係止させ、それにより前記第1の旋回管262と前記第2の旋回管162との間の角度が、椎弓根ねじの角度に対応するように調整可能となり、また、前記圧迫器/伸延器114が、患者の椎間板腔への右側からのアプローチと左側からのアプローチとの両方に使用するために回転可能となる、請求項9に記載の内部固定システム。
【請求項11】
前記第2のアーム240が、その一端に形成された第2の環状溝241を含み、前記後部伸延器ラックアセンブリ120が、第2のばねレバーアセンブリ227を有するラックハブ242を含み、前記第2のばねレバーアセンブリ227は、第2の上部カムレバー248と、第2の下部カムレバー250と、形成された第2のカム孔254を通して前記ラックハブ242の各反対側の表面上で前記第2の上部カムレバー248と前記第2の下部カムレバー250とを接続するように構成された第2のカムピン252とを有する、請求項10に記載の内部固定システム。
【請求項12】
前記第2のカムピン252が、前記第2の空洞244に挿入されたときに前記第2のアーム240の前記第2の溝241と係合するように構成され、前記第2の上部カムレバー248及び前記下部カムレバー250の回転が、前記第2のカムピン252の回転及び前記第2の空洞244の中への前記第2のアーム240の内方への移動を引き起こし、続いて、前記第1の旋回管サブアセンブリ136の前記第4の複数の歯247を前記第3の複数の歯245と取外し可能に係合させ、前記第1の旋回管サブアセンブリ136を前記ラックハブ242に係止させ、それにより前記第1の旋回管262と前記第2の旋回管162との間の前記角度が、椎弓根ねじの角度に対応するようにさらに調整可能となり、また、それにより前記圧迫器/伸延器114が、前記患者の椎間板腔への右側からのアプローチと左側からのアプローチとの両方に使用するためにさらに回転可能となる、請求項11に記載の内部固定システム。
【請求項13】
前記ピニオンアセンブリが、つまみ132と、前記つまみ132から下がっている支柱135と、前記支柱135に周方向に係合し、前記ラック126の前記隆線126aと噛み合う隆線134aを有する歯車134と、を含み、前記後部伸延器搭載アセンブリ122が、前記ピニオンアセンブリ124の前記支柱135及び歯車134を中に受け入れる寸法の孔129を含む、請求項4に記載の内部固定システム。
【請求項14】
患者への脊椎手術のための内部固定システムであって、
側方腰椎椎体間固定(LLIF)リトラクターアダプター118を有するLLIFリトラクター116と、
後部圧迫器/伸延器114であって、
少なくとも一つの表面に複数の隆線126aを有するラック126を含む後部伸延器ラックアセンブリ120、
前記後部伸延器ラックアセンブリ120と動作可能に係合するように構成され、前記ラック126を内部に通して受け入れるように構成された開口部130を含む、後部伸延器搭載アセンブリ122、及び
前記後部伸延器ラックアセンブリ120及び前記後部伸延器搭載アセンブリ122と動作可能に係合するように構成されたピニオンアセンブリ124
を備えた、後部圧迫器/伸延器114と、を備え、
それにより、前記後部伸延器ラックアセンブリ120と前記後部伸延器搭載アセンブリ122とが互いに対して相対移動可能となる、内部固定システム。
【請求項15】
前記後部伸延器ラックアセンブリ120が、第1の旋回管262を有する第1の旋回管サブアセンブリ136を含み、前記後部伸延器搭載アセンブリ122が、第2の旋回管162を有する第2の旋回管サブアセンブリ138を含み、前記第1及び第2の旋回管は各々、椎弓根ねじ及びねじタワーを中に受け入れるように構成され、前記第1の旋回管サブアセンブリ136及び前記第2の旋回管サブアセンブリ138は、互いに対して移動及び位置決めされるように構成されている、請求項14に記載の内部固定システム。
【請求項16】
前記第2の旋回管サブアセンブリ138が、そこから延びる第1のアーム140と、前記第1のアーム140を中に受け入れるように構成された第1の空洞144を含む搭載ハブ142とを有し、前記第1の空洞144は、第1の複数の歯145がそこから延びている第1の環状端143によって囲まれた第1の開口部144aを含み、前記第2の旋回管サブアセンブリ138は、前記アーム140の近傍にあり前記アーム140を囲んでいる第2の複数の歯147を含み、前記第2の複数の歯147は、前記第1の複数の歯145と取外し可能に係合するように構成されており、それにより、前記第2の旋回管サブアセンブリ138が取外し可能に前記第1の搭載ハブ142に係止可能となり、前記第1の旋回管262と前記第2の旋回管162との間の角度が、椎弓根ねじの角度に対応するように調整可能となり、また、前記圧迫器/伸延器114が、患者の椎間板腔への右側からのアプローチと左側からのアプローチとの両方に使用するために回転可能となる、請求項15に記載の内部固定システム。
【請求項17】
前記第1の旋回管サブアセンブリ136が、そこから延びている第2のアーム240と、前記第2のアーム240を中に受け入れるように構成された第2の空洞244を含むラックハブ242とを有し、前記第2の空洞244は、第3の複数の歯245がそこから延びている第2の環状端243によって囲まれた第2の開口部244aを含み、前記第1の旋回管サブアセンブリ136は、前記アーム240の近傍にあり前記アーム240を囲んでいる第4の複数の歯247を含み、前記第4の複数の歯247は、前記第3の複数の歯245と取外し可能に係合するように構成されており、それにより、前記第1の旋回管サブアセンブリ136が取外し可能に前記ラックハブ242に係止可能となり、前記第1の旋回管262と前記第2の旋回管162との間の前記角度が、椎弓根ねじの角度に対応するようにさらに調整可能となり、また、前記圧迫器/伸延器114が、前記患者の椎間板腔への右側からのアプローチと左側からのアプローチとの両方に使用するためにさらに回転可能となる、請求項16に記載の内部固定システム。
【請求項18】
前記ピニオンアセンブリが、つまみ132と、前記つまみ132から下がっている支柱135と、前記支柱135に周方向に係合し、前記ラック126の前記隆線126aと噛み合う隆線134aを有する歯車134と、を含み、前記後部伸延器搭載アセンブリ122が、前記ピニオンアセンブリ124の前記支柱135及び前記歯車134を中に受け入れる寸法の孔129を含む、請求項14に記載の内部固定システム。
【請求項19】
患者への脊椎手術のための内部固定システムであって、
前記患者の脊椎のそれぞれの椎弓根を通して挿入可能な少なくとも二つのカニューレ付き椎弓根ねじ52、54と、
前記少なくとも二つのカニューレ付きねじを動作可能に互いに接続するように構成された伸延フレーム20と、
前記内部固定システムを手術台に取り付けるための手段と、を備える、内部固定システム。
【請求項20】
それぞれの前記カニューレ付き椎弓根ねじと取外し可能に係合するように構成された少なくとも二つのねじタワー62、64をさらに含む、請求項19に記載の内部固定システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
政府の関与に関する記載
該当なし。
【0002】
関連出願の相互出願
本出願は、2022年1月13日出願の米国仮特許出願第63/299,279号及び2022年2月4日出願の米国仮特許出願第63/306,785号からの利益を主張し、両出願は参照によりそれぞれの全体が組み込まれる。
【0003】
本発明は、概して脊椎手術に関し、より具体的には腹臥位側方脊椎手術のためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0004】
胸椎及び腰椎への腹臥位側方手術は、術中に患者の姿勢を変える必要なしに、腹側及び背側から同時に脊椎にアプローチすることができる。これは、そうでなければ術中の反転を必要とすることもある手術を効率化し、一方で同等の安全性を維持する。
【0005】
それでも、腹臥位側方手術の現在のアプローチは、患者の位置決めの前に作業を行う必要がある。手順の腹臥位部分の間に患者及び脊椎の移動を防止するために、普通はボルスターが外科医の反対側に置かれる。
【0006】
既存の慣例的な技法を使用して腹臥位側方手術を行うための術前準備例が図1A及び図1Bに示され、ここでは、患者の準備とドレープが済んでおり、ボルスターが患者の右側にある。この配置は、外科医が患者の脊椎の左側だけにアクセスすることを可能にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ボルスターの使用にはいくつかの重大な欠点がある。第一に、患者が位置決めされる前にこのボルスターを特定の位置に位置決めするために、外科医及び/又は外科スタッフの手が空いていなければならない。ボルスターが最初に誤って位置決めされると、外科医及びスタッフは、うつぶせになっているときに患者を転がしたり、さらには台から患者を転がして戻したりしなければならないこともある。これはストレスとなり、時間を要することがあり、また高度の神経要素の圧迫がある場合には神経損傷にもつながりかねない。第二に、ボルスターの配置は、ボルスターが腹部の一方の側を覆ってしまうため、外科医による脊椎へのアクセスを制限する。したがって、外科医は、位置決めの前にどちらの側にアクセスするかを選択しなければならず、空いている/事前に決めた側からの脊椎へのアクセスが可能でない場合、もう一方の側に容易に変更することはできない。外科医は、現行の技術を使用して、患者の脊椎の両側に安全かつ効率的にアクセスすることができない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下に、本発明のいくつかの態様の基本的理解を提供するために、本発明の簡略化した概要を提示する。この概要は、本発明の広範な概説ではない。それは、本発明の主要な又は必須の要素を特定することも、本発明の範囲を示すことも意図していない。その唯一の目的は、後に提示されるより詳細な説明の前置きとして本発明のいくつかの概念を簡略化された形態で提示することである。
【0009】
本発明の様々な実施形態は、内部固定システム、及びその内部固定システムを用いる腹臥位側方脊椎手術の手術方法を含む。ボルスターには上述の欠点があるため、本手術方法は、手順の腹臥位部分の間に患者及び脊椎の移動を防止するためにボルスターの使用を必要としない。
【0010】
一つの実施形態では、患者への脊椎手術のための内部固定システムは、側方腰椎椎体間固定(LLIF: lateral lumbar interbody fusion)リトラクターアダプターを有するLLIFリトラクターと、後部圧迫器/伸延器と、手術台に取り付けられるように構成されたAアームと、台に取り付けられたAアームの一端に係合するように、及び後部圧迫器/伸延器に係合するように構成されたBアームと、を備える。
【0011】
別の実施形態では、患者への脊椎手術のための内部固定システムは、側方腰椎椎体間固定(LLIF)リトラクターアダプター118を有するLLIFリトラクターと、後部圧迫器/伸延器と、を備え、後部圧迫器/伸延器は、少なくとも一つの表面に複数の隆線を有するラックを含む後部伸延器ラックアセンブリと、後部伸延器ラックアセンブリと動作可能に係合するように構成され、ラックを内部に通して受け入れるように構成された開口部を含む、後部伸延器搭載アセンブリと、後部伸延器ラックアセンブリ及び後部伸延器搭載アセンブリと動作可能に係合するように構成されたピニオンアセンブリと、を含む。後部伸延器ラックアセンブリと後部伸延器搭載アセンブリは、互いに対して相対移動可能である。
【0012】
さらに別の実施形態では、患者への脊椎手術のための内部固定システムは、前記患者の脊椎のそれぞれの椎弓根を通して挿入可能な少なくとも二つのカニューレ付き椎弓根ねじと、少なくとも二つのカニューレ付きねじを動作可能に互いに接続するように構成された伸延フレーム20と、内部固定システムを手術台に取り付けるための手段と、を備える。
【0013】
これら及びその他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明を読み、関連する図面を検討することから明らかになろう。上述の概略的な説明と以下の詳細な説明は両方とも説明的なものに過ぎず、請求される態様を制限するものではないことが理解されるべきである。
【0014】
本発明のこれら及びその他の特徴、態様、及び利点は、以下の説明、添付の特許請求の範囲、及び添付図面を参照することによってよりよく理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1A】既存の慣例的な技法を使用して患者に腹臥位側方手術を行うための術前準備例の概略図であり、患者の右側にボルスターを示している。
図1B図1Aに示される術前準備例の概略図であり、外科医がアクセスできる(すなわちボルスターがない)患者の左側を示している。
図2】手術中に患者の脊椎に挿入されている、本発明の第1の実施形態による内部固定システムのカニューレ付き支柱の配置の概略図である。
図3】本発明による腹臥位側方脊椎手術中に使用されている図2の内部固定システムの上部周辺図である。
図4】本発明による腹臥位側方脊椎手術中に側方リトラクターと共に使用されている図2の内部固定システムの上部周辺図であり、側方リトラクターと内部固定システムの伸延器とが接続されている。
図5】手術中に患者の脊椎内への、本発明の第2の実施形態による内部固定システムのカニューレ付き椎弓根ねじの配置の上部周辺図である。
図6図5の詳細図であり、患者の椎体内に挿入されているカニューレ付き椎弓根ねじの遠位端を示す。
図7】手術中に患者の脊椎に使用されている、本発明の第3の実施形態による内部固定システムの上部斜視図である。
図8図7の内部固定システムの左側面図である。
図9図7の内部固定システムの右側面図である。
図10図7の内部固定システムの頭方側から尾側を見た図である。
図11図7の内部固定システムの尾側から頭方側を見た図である。
図12図7の内部固定システムの後部図である。
図13図7の内部固定システムの上部斜視図である。
図13A図13の第1の部分の詳細図である。
図13B図13の第2の部分の詳細図である。
図14A図7の内部固定システムの後部圧迫器/伸延器の上部斜視分解図である。
図14B図7の内部固定システムの後部圧迫器/伸延器の上部平面図である。
図14C図7の内部固定システムの後部圧迫器/伸延器の正面立面図である。
図14D図7の内部固定システムの後部圧迫器/伸延器の側部立面図である。
図15A図14Aの後部圧迫器/伸延器の後部伸延器搭載アセンブリの上部斜視分解図である。
図15B】組み立てられた状態の図15Aの後部伸延器搭載アセンブリの上部斜視図である。
図15C図15Aの後部伸延器搭載アセンブリの上部平面図である。
図15D図15Aの後部伸延器搭載アセンブリの正面立面図である。
図15E図15Aの後部伸延器搭載アセンブリの側部立面図である。
図16A図15Aの後部伸延器搭載アセンブリの後部立面図である。
図16B】破線で示した図16Aの一部の詳細図である。
図16C図15Aの後部伸延器搭載アセンブリの上部平面図であり、係止位置にあるそのばねレバーアセンブリを示している。
図16D図15Aの後部伸延器搭載アセンブリの上部平面図であり、非係止位置にあるそのばねレバーアセンブリを示している。
図16E図15Aの後部伸延器搭載アセンブリの下部平面図であり、非係止位置にあるそのばねレバーアセンブリを示している。
図17A図15Aの後部伸延器搭載アセンブリの搭載ハブの上部斜視図である。
図17B図17Aの搭載ハブの正面立面図である。
図17C図17Aの搭載ハブの側部立面図である。
図17D図17Aの搭載ハブの上部平面図である。
図17E図17Aの搭載ハブの下部平面図である。
図17F図17Cの線17Fに沿って見た、図17A及び図17Cの搭載ハブの断面図である。
図17G】破線で示した図17Bの一部の詳細図である。
図17H】破線で示した図17Cの一部の詳細図である。
図18A図15Aの後部伸延器搭載アセンブリのラチェットポールの下部斜視図である。
図18B図18Aのラチェットポールの側部立面図である。
図18C図18Aのラチェットポールの正面平面図である。
図18D図18Aの搭載ハブの上部平面図である。
図19A図18Aのラチェットポールと共に使用するためのラチェットピンの上部斜視図である。
図19B図19Aのラチェットピンの正面平面図である。
図19C図19Aのラチェットピンの側部立面図である。
図20A図18Aのラチェットポールと共に使用するためのねじりばねの上部斜視図である。
図20B図20Aのねじりばねの正面平面図である。
図20C図20Aのねじりばねの側部立面図である。
図21A図15Aの後部伸延器搭載アセンブリの第1の旋回管サブアセンブリの上部斜視分解図である。
図21B図21Aの旋回管サブアセンブリの上部平面図である。
図21C図21Aの旋回管サブアセンブリの側部立面図である。
図21D図21Aの旋回管サブアセンブリの正面立面図である。
図22A図21Aの旋回管サブアセンブリのアームの上部斜視図である。
図22B図22Aのアームの側部立面図である。
図22C図22Aのアームの後部立面図である。
図22D図22Cの線22D-22Dに沿って見た、図22A及び図22Cのアームの断面図である。
図23A図21Aの旋回管サブアセンブリの旋回管ハブの下部斜視図である。
図23B図23Aの旋回管ハブの正面立面図である。
図23C図23Aの旋回管ハブの側部立面図である。
図23D図23Aの旋回管ハブの上部平面図である。
図23E図23Aの旋回管ハブの後部立面図である。
図23F図23Bの線23F-23Fに沿って見た、図23A及び図23Bの旋回管ハブの断面図である。
図23G】破線で示した図23Bの一部の詳細図である。
図23H図23Eの線23H-23Hに沿って見た、図23A及び図23Eの旋回管ハブの断面図である。
図24A図21Aの旋回管サブアセンブリの旋回管ピンの上部斜視図である。
図24B図24Aの旋回管ピンの正面立面図である。
図24C図24Aの旋回管ピンの側部立面図である。
図25A図21Aの旋回管サブアセンブリの旋回管の下部立面図である。
図25B図25Aの旋回管の側部立面図である。
図25C図25Aの旋回管の正面立面図である。
図25D図25Aの旋回管の上部斜視図である。
図26A図21Aの旋回管サブアセンブリの旋回管チューリップロッドの上部斜視図である。
図26B図26Aの旋回管チューリップロッドの正面立面図である。
図26C図26Aの旋回管チューリップロッドの側部立面図である。
図27A図21Aの旋回管サブアセンブリの圧縮ばねの上部斜視図である。
図27B図27Aの圧縮ばねの正面立面図である。
図27C図27Aの圧縮ばねの側部立面図である。
図28A図15Aの後部伸延器搭載アセンブリのカムピンの上部斜視図である。
図28B図28Aのカムピンの正面立面図である。
図28C図28Aのカムピンの上部平面図である。
図28D図28Aのカムピンの側部立面図である。
図29A図15Aの後部伸延器搭載アセンブリの上部カムレバーの上部斜視図である。
図29B図29Aの上部カムレバーの正面立面図である。
図29C図29Aの上部カムレバーの側部立面図である。
図29D図29Aの上部カムレバーの上部平面図である。
図29E図29Aの上部カムレバーの後部立面図である。
図30A図15Aの後部伸延器搭載アセンブリの上部カムレバーの下部斜視図である。
図30B図30Aの下部カムレバーの正面立面図である。
図30C図30Aの下部レバーの側部立面図である。
図30D図30Aの下部カムレバーの上部平面図である。
図30E図30Aの下部カムレバーの後部立面図である。
図31A図14Aの後部圧迫器/伸延器の後部伸延器ラックアセンブリの上部斜視分解図である。
図31B図31Aの後部伸延器ラックアセンブリの上部平面図であり、非係止位置にあるそのばねレバーアセンブリを示している。
図31C図31Aの後部伸延器ラックアセンブリの上部平面図であり、係止位置にあるそのばねレバーアセンブリを示している。
図31D図31Aの後部伸延器ラックアセンブリの側部立面図である。
図31E図31Aの後部伸延器ラックアセンブリの図である。
図32A図31Aの後部伸延器ラックアセンブリのラック及びラックハブの上部斜視図である。
図32B図32Aのラック及びラックハブの下部斜視図である。
図32C図32Aのラック及びラックハブの正面立面図である。
図32D図32Aのラック及びラックハブの上部平面図である。
図32E図32Aのラック及びラックハブの後部立面図である。
図32F図32Aのラック及びラックハブの側部立面図である。
図32G図32Dの線32G-32Gに沿って見た、図32A及び図32Dのラック及びラックハブの断面図である。
図32H図32Fの線32H-32Hに沿って見た、図32A及び図32Fのラック及びラックハブの断面図である。
図32I】破線で示した図32Hの一部の詳細図である。
図32J】破線で示した図32Cの一部の詳細図である。
図32K】破線で示した図32Fの一部の詳細図である。
図33A図14Aの後部圧迫器/伸延器のピニオンアセンブリの上部斜視分解図である。
図33B図33Aのピニオンアセンブリの側部立面図である。
図33C図33Bの線33C-33Cに沿って見た、図33A及び図33Bのピニオンアセンブリの断面図である。
図33D図33Aのピニオンアセンブリの下部平面図である。
図34A図33Aのピニオンアセンブリの支柱の上部斜視図である。
図34B図34Aの支柱の正面立面図である。
図34C図34Aの支柱の下部立面図である。
図34D図34Aの支柱の側部立面図である。
図34E図33Dの線34E-34Eに沿って見た、図34A及び図34Dの支柱の断面図である。
図34F】破線で示した図32Fの一部の詳細図である。
図35A図33Aのピニオンアセンブリのつまみの正面立面図である。
図35B図34Aのつまみの側部立面平面図である。
図35C図35Aのつまみの下部平面図である。
図35D図35Aのつまみの下部斜視図である。
図35E図35Aの線35E-35Eに沿って見た、図34Aのつまみの断面図である。
図35F図35Aの線35F-35Fに沿って見た、図34Aのつまみの断面図である。
図35G図35Cの線35G-35Gに沿って見た、図34A及び図34Cのつまみの断面図である。
図36A図33Aのピニオンアセンブリの歯車の上部斜視図である。
図36B図36Aの歯車の正面立面図である。
図36C図36Aの歯車の側部立面図である。
図37A図33Aのピニオンアセンブリのピンの上部斜視図である。
図37B図36Aのピンの正面平面図である。
図37C図36Aのピンの側部立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次いで、本発明について図面を参照して説明する。全体を通じて同様の参照符号は同様の要素を指すために使用される。以下の説明では、説明の目的で、本発明の完全な理解を提供するために多数の具体的な詳細が述べられる。ただし、本発明はそれらの具体的な詳細を伴わずに実施されてもよいことが明らかであろう。
【0017】
本明細書に開示されるのは、ボルスターを使用しない腹臥位側方脊椎手術のための内部固定システム及び方法である。
【0018】
腹臥位側方脊椎手術からボルスターをなくせば、時間が節減され、外科医が位置決めし直すことなく同じ患者の脊椎のどちらの側にもアクセスすることが可能となる。これは特に多重椎間板変性及び二次性脊柱側弯変形を患う患者に好都合である。というのは、多くの場合、このような患者では、一方の側又は他方の側から様々なレベルにアクセスするのがより容易であるためである。
【0019】
ボルスターをなくすために、本発明による内部固定システムを用いて脊椎の動きを直接コントロールする。
【0020】
有利なことに、本発明の内部固定システムは、患者の右側と左側との両方から外科的にアプローチするのを容易にする。
【0021】
本発明の内部固定システムはまた、外科医が患者の脊椎を操作し、患者の椎間板腔を伸延するための穏やかで安全な方法を提供する。
【0022】
さらに、本発明の内部固定システムは、より高い安定性を促し、手術の一部工程を不要にして、外科医により多くの空間と向上した視認性を与える。
【0023】
本発明の第1の実施形態による内部固定システム10が図2図4に示される。内部固定システム10は、それぞれの遠位端12a、14a及び近位端12b、14bを有する少なくとも2本のカニューレ付き支柱12、14を含む。遠位端12a、14aは、図2図4に示されるように、患者の脊椎Sのそれぞれの椎弓根を通じて挿入されるように構成される。図4に示すように、この内部固定システム10は、台取付け具16(又は他の取付け手段)を使用して手術台Tに直接取り付けられ、台取付け具16は、腹臥位脊椎アクセスのために側方リトラクター18を位置決めするためにも使用される。側方リトラクター18を、内部で骨(すなわち患者の脊椎)に固定されたねじに接続することにより、側方リトラクター18がより安定して、リトラクターの動きが最小になり、追加的な機械的利点を生じる。
【0024】
この実施形態では、外科医は、最初に蛍光透視又は定位ナビゲーション誘導を使用して患者の椎骨にガイドワイヤを挿入する。外科医は、次いでこのガイドワイヤをつたってカニューレ付き支柱を挿入する。
【0025】
カニューレ付き支柱12、14は、次いで能動又は受動伸延フレーム20を使用して、各自の近似端又はその近くにおいて互いに動作可能に接続される(図3及び図4参照)。
【0026】
椎間板切除作業の前又はその最中に、能動的な伸延を利用して終板侵入のリスクを最小にすることができる。トライアルステップ中に、適切な大きさのインプラントを選択するために椎間板腔が拡張されているとき、伸延フレーム20は、高さと相対的な角形成との両方が徐々に拡大して行き、トライアルが除去された後にその伸延を維持する。側方椎体間固定手順の椎間板準備部分、トライアル部分、及びインプラント挿入部分の際に伸延器を使用することにより、終板への進入及びインプラント陥没のリスクが低減する。陥没を低減することにより、孔高がよりよく維持される。
【0027】
術中に、カニューレ付き支柱12、14の角形成及び位置の変化を定位ナビゲーションで解釈して、患者の全体的及び部分的な脊椎の整合がどれほど大きく変化したかを外科医に知らせることができる。
【0028】
腹臥位側方手術が行われた後、支柱が使用された場合には、カニューレ付き支柱12、14にガイドワイヤをカニューレ挿入し、カニューレ付き支柱を除去して、腹臥位側方手術の過程で通例植え込まれるように、カニューレ付き椎弓根ねじ(すなわち、図5及び図6に植え込まれた状態で示されるカニューレ付きねじ)に置き換える。ねじの植込みを容易にするためにカニューレ付き椎弓根ねじと共にねじタワーが使用されてよく、植込み後、ねじタワーは除去される。
【0029】
本発明の第2の実施形態による内部固定システム50が図5及び図6に示され、これは内部固定システム10と概ね同様である。ただし、この実施形態では、内部固定システム50は、それぞれの遠位端52a、54a及び近位端52b、54bを有する少なくとも二つのカニューレ付き椎弓根ねじ52、54を(第1の実施形態のカニューレ付き支柱の代わりに)有する。遠位端52a、54aは、図5及び図6に示されるように、患者の脊椎Sのそれぞれの椎弓根Pを通って挿入されるように構成される。この内部固定システム50は、図4に示すように、台取付け具16(又は他の取付け手段)を使用して手術台Tに直接取り付けられ、台取付け具16は、腹臥位脊椎アクセスのために側方リトラクター18を位置決めするためにも使用される。
【0030】
この実施形態では、外科医が、最初に蛍光透視又は定位ナビゲーション誘導を使用して患者の椎骨にガイドワイヤを挿入する。外科医は次いで、各カニューレ付きねじ52、54を、それらに取外し可能に装着されたそれぞれのねじタワー62、64と共にガイドワイヤをつたって挿入する。
【0031】
カニューレ付き椎弓根ねじタワー62、64は、次いで、能動及び受動伸延フレーム20を使用して、各自の近似端において互いに動作可能に接続される(図3及び図4参照)。
【0032】
椎間板切除作業の前又はその最中に、能動的な伸延を利用して終板侵入のリスクを最小にすることができる。トライアルステップ中に、適切な大きさのインプラントを選択するために椎間板腔が拡張されているとき、伸延フレーム20は、高さと相対的な角形成との両方が徐々に拡大して行き、トライアルが除去された後にその伸延を維持する。
【0033】
術中に、カニューレ付きねじ52、54及びねじタワー62、64の角形成及び位置の変化を定位ナビゲーションで解釈して、患者の全体的及び部分的な脊椎の整合がどれほど大きく変化したかを外科医に知らせることができる。
【0034】
腹臥位側方手術が行われた後、ねじタワー62、64は、カニューレ付き椎弓根ねじ52、54から除去される。
【0035】
この実施形態は、中間支柱を使用することを必要とせずに、最終カニューレ付きねじ52、54を挿入する。これはステップを節減し、手術を簡素化し、したがって、手術時間及び有害事象のリスクの低減を促す。
【0036】
本発明の第3の実施形態による内部固定システム100が図7図13Bに示される。この実施形態では、内部固定システム100は、手術台(図示せず)用の、台に取り付けられるL字柱102及び台に取り付けられるAアーム104を含む。Bアーム106が、Aアーム104の一端にあるBアーム側方コネクタ108及びAアーム遠位クランプ110を介して、台に取り付けられるAアーム104の一端と係合する。Bアーム106は、後部圧迫器/伸延器114と係合するBアーム後部コネクタ112をさらに含む。内部固定システム100は、側方腰椎椎体間固定(LLIF)リトラクターアダプター118を有するLLIFリトラクター116をさらに含む。図7図13Bは、患者の脊椎Sに使用中の内部固定システム100を示す。
【0037】
この実施形態による手術技法の際、外科医は、カニューレ付きインプラント(例えば、図5に示されるようにカニューレ付き椎弓根ねじ52、54及びそれぞれのねじタワー62、64)を患者の脊椎Sの椎骨に挿入し、それらを共に圧迫器/伸延器114に接続する(すなわち、それぞれの旋回管162、262をカニューレ付き椎弓根ねじ52、54及びそれぞれのねじタワー62、64上でスライドさせる)。次いで、止め蓋又は止めねじを使用して、伸延器をカニューレ付きインプラントに係止する。蓋/止めねじは、椎弓根ねじ52のチューリップ部分55の内部に示されており、伸延器タワー/旋回管162から椎弓根ねじ52の中に延びるロッド類似物のすぐ上にある。側方リトラクター116は、標準的な技術に従って配置され、台アームA104を使用して手術台に接続される。圧迫器/伸延器114は次いで、台アームAのコネクタ(遠位クランプ110)に接続され、Bアーム106及びBアーム側方コネクタ108を使用して適所に係止される(図7図8参照)。インプラントが配置されたら、蓋が除去され、伸延器が除去される。次いでロッドが椎骨に挿入され、止め蓋/止めねじが配置されて、構造物を完成させる。使用された場合は、ねじタワー62、64が次いで除去される。側方リトラクター116を、内部で骨(すなわち患者の脊椎)に固定されたねじに接続することにより、側方リトラクター116がより安定して、リトラクターの動きが最小になり、追加的な機械的利点を生じる。側方椎体間固定手順の椎間板準備部分、トライアル部分、及びインプラント挿入部分の際に圧迫器/伸延器114を使用することにより、終板への進入及びインプラント陥没のリスクが低減する。陥没を低減することにより、孔高がよりよく維持される。
【0038】
本発明の様々な実施形態による後部圧迫器/伸延器114とその構成要素が図14A図37Cに示される。
【0039】
図14A図14Dは、後部伸延器ラックアセンブリ120と、後部伸延器搭載アセンブリ122と、ピニオンアセンブリ124とを含む後部圧迫器/伸延器114を示す。これらのアセンブリは協働し、それにより、後部伸延器ラックアセンブリ120と後部伸延器搭載アセンブリ122は互いに相対移動する。これらの各アセンブリ及びそれらの構成要素について以下で説明する。
【0040】
後部伸延器ラックアセンブリ120は、少なくとも一つの表面に複数の隆線126aを有するラック126を含む。後部伸延器搭載アセンブリ122は、その係止位置及び非係止位置(それぞれL及びU)を示す印を有するばねレバーアセンブリ127と、ラチェットポール128と、孔129と、ラック126を内部に通して受け入れる寸法の開口部130とを含む。図示の実施形態では、開口部130は長方形である。ピニオンアセンブリ124は、つまみ132、及びつまみ132から下がっている支柱135を含む。歯車134が周方向に支柱135と係合し、歯車134は、下記でさらに述べるように、ラック126の隆線126aと噛み合う隆線134aをその表面に含む。後部伸延器搭載アセンブリ122の孔129は、ピニオンアセンブリ124の支柱135及び歯車134を中に受け入れる寸法である(図14A参照)。後部圧迫器/伸延器114は、互いに対して移動及び位置決めされるように構成される二つの旋回管サブアセンブリ136、138をさらに含む。一方の旋回管サブアセンブリ138は、後部伸延器搭載アセンブリ122の一部であり、他方の旋回管サブアセンブリ136は、後部伸延器ラックアセンブリ120の一部である(図14A図14D参照)。下記でさらに述べるように、旋回管サブアセンブリ138は旋回管162を含み、旋回管サブアセンブリ136は旋回管262を含む。
【0041】
手術に向けて後部圧迫器/伸延器114を組み立てるには、ピニオンアセンブリ124の支柱135及びその周囲の歯車134が孔129に挿入される。次いで、後部伸延器搭載アセンブリ122のばねレバーアセンブリ127が展開され(すなわち、その非係止位置Uに動かされ)、後部伸延器ラックアセンブリ120のラック126がスライドされて、後部伸延器搭載アセンブリ122の開口部130に入れられる(図14B図14C参照)。ラック126が開口部130及び後部伸延器搭載アセンブリ122を通って前進するのに伴い、隆線126aが動作可能にラチェットポール128と接触し、ピニオンアセンブリ124の歯車134の隆線134aと噛み合い、それにより、ピニオンアセンブリ124のつまみ132が滑らかに回転し、二つの旋回管サブアセンブリ136、138間の距離が増大する。二つの旋回管サブアセンブリ136、138間の所要距離に達すると(すなわち、患者の測定値及びその他の外科パラメータに基づいて)、ばねレバー127を係止位置Lに動かして、後部圧迫器/伸延器114をこの位置に固定する。
【0042】
次いで、後部伸延器搭載アセンブリ122の構成要素を示す図15A図15Eを参照する。後部伸延器搭載アセンブリ122は旋回管サブアセンブリ138を含み、サブアセンブリ138は、そこから延びるアーム又はロッド140と、搭載ハブ142とを有する。アーム140は、下記でさらに述べるように、一端に形成された孔140と、反対側の端部に形成された環状溝141とを含む。搭載ハブ142には、支柱135/歯車134を受けるための孔129と、ラック126を受けるための開口部130(両方とも上記で説明した)と、アーム140を中に受け入れるように構成された空洞144とが形成されている。空洞144は、搭載ハブ142の環状端143によって囲まれた開口部144aを含む。第1の複数の歯145が環状端143から延びる。圧縮ばね146が、旋回管サブアセンブリ138のアーム140の上に嵌まり、アーム140と共に空洞144に入る。第2の複数の歯147が、アーム140の近傍にありアーム140を囲むように、旋回管サブアセンブリ138の一端に設けられ、第1の複数の歯145と取外し可能に係合する(すなわち、噛み合う)ように構成される。
【0043】
後部伸延器搭載アセンブリ122のばねレバーアセンブリ127は、上部カムレバー148と、下部カムレバー150と、形成されたカム孔154を通して搭載ハブ142の各反対側の表面上で上部カムレバー148と下部カムレバー150とを接続するように構成されたカムピン152とを含む。カムピン152は、上部カムレバー148に形成された穴部148aと係合するように構成された第1の端部152aを含む。カムピン152は、下部カムレバー150に形成された穴部150aと係合するように構成された第2の端部152bも含む。カムピン152はまた、空洞144に挿入されたときに旋回管サブアセンブリアーム140の溝141と係合するように構成される。ラチェットポール128は、搭載ハブ142に形成されたラチェット孔160内に位置するねじりばね156及びラチェットピン158と係合して、ラチェットポール128の移動を可能にする。
【0044】
図16A図16Dは、後部伸延器搭載アセンブリ122をさらに示す。ばねレバーアセンブリ127が非係止位置U(図16A図16B図16D及び図16E、並びに図14B図15B及び図15C)に位置しているとき、旋回管サブアセンブリ138は搭載ハブ142から離間している。ばねレバーアセンブリ127が係止位置Lに動かされるとき(すなわち、上部及び下部カムレバー148、150の回転によって)、カムピン152は回転する。カムピン152が旋回管サブアセンブリアーム140の溝141と係合しているため、カムピン152のこの回転は、旋回管サブアセンブリアーム140の内方への移動を引き起こす(すなわち、それをさらに空洞144に引き入れる)。これにより、続いて第2の複数の歯147(旋回管サブアセンブリ138の)が第1の複数の歯145と取外し可能に係合し(すなわち、噛み合い)、それにより、旋回管サブアセンブリ138を搭載ハブ142に係止する(図15B及び図16C参照)。搭載ハブ142との旋回管サブアセンブリ138のこの連結は、椎弓根ねじの角度に対応するように旋回管162間の角度を調整可能にする。この連結はまた、360°の回転を可能にすることから、右側からのアプローチと左側からのアプローチ(すなわち、患者の椎間板腔への)との両方に単一の圧迫器/伸延器114を使用することも可能にする。
【0045】
図17A図17Hは、孔129、開口部130、カムピン孔154、及びラチェット孔160を含む搭載ハブ142をさらに示す。図17Fは空洞144を示し、これは、旋回管サブアセンブリアーム140を中に受け入れるように構成されている。図17Gは、環状端143と搭載ハブ142の隣接部分との間に形成される角度が141°である実施形態を示している。他の実施形態では他の角度が可能である。図17Hは、第1の複数の歯145のうち隣接するもの同士の間に形成される角度が90°である実施形態を示している。他の実施形態では他の角度が可能である。
【0046】
図18A図18Dは、後部伸延器搭載アセンブリ122のラチェットポール128をさらに示す。ラチェットポール128は、ヒンジ128c(又は他の屈曲手段)によって回転可能に接続された第1及び第2の部材128a、128bを含む。第2の部材128bの一部を貫通して穴部128dが延び、穴部128dは、ラチェットピン158を内部に通して受け入れる寸法である。ラチェットピン158は図19A図19Cにさらに示される。
【0047】
ねじりばね156は、図20A図20Cにさらに示される。ねじりばね156は、それぞれラチェットポール128の第1及び第2の部材128a、128bに係合するアーム156a、156bと、アーム156a、156bの間にあり、アーム156a、156bを接続するコイルばね156cとを含む。コイルばね156cは、ラチェットピン158を内部に通して受け入れる寸法の開口部156dを画定する。
【0048】
旋回管サブアセンブリ138は、図21A図21Dにさらに示される。旋回管サブアセンブリ138は、これらの図では右手バージョンとして示されているが、旋回管サブアセンブリ138の左手バージョンは、これらの図に示されるものの鏡像になることが理解されるはずである。旋回管サブアセンブリ138は、上記で述べ、図13に示したように、第1及び第2の端部162a、162bを有し、カニューレ付き椎弓根ねじ52及びねじタワー62を中に受け入れる寸法の旋回管162を含む。第2の端部162bは、旋回管チューリップロッド166の一端を中に受け入れる寸法の孔164aを備える延長部材164を含む。旋回管サブアセンブリ138は、旋回管の第1の端部162aと係合するように構成されている第1の部分168aと、第2の複数の歯147が形成され、孔140aを有する旋回管サブアセンブリアーム140の端部を受け入れるように構成された第2の部分168bとを有する旋回管ハブ168含む。旋回管サブアセンブリアーム140は、図22A図22Dにさらに示される。
【0049】
旋回管ハブ168は、図23A図23Hにさらに示される。第1の部分168aは、概ね環状であり、貫通した円形の開口部172を画定する。第2の部分168bも概ね環状であり、孔140aを有する旋回管サブアセンブリアーム140の端部を受け入れる寸法の空洞174を画定している。旋回管ピン170は、図24A図24Cにさらに示される。旋回管138は、図25A図25Dにさらに示される。
【0050】
旋回管チューリップロッド166は、図26A図26Cにさらに示される。旋回管チューリップロッド166は、長手軸A-A、及び丸型又はドーム型の端部166aを含む。旋回管チューリップロッド166は、ねじタワー62と係合するときにねじタワー62のスロットと挿入可能に係合するように構成される。丸型の端部166aは、患者の隣接する軟組織を引っかける、傷付ける及び/又は裂く/損傷する可能性のある、尖った縁部又は隅部を排除するためにドーム形状となっている。示される実施形態では、ドーム型の端部166aと長手軸A-Aとは、それらの間に30°の第1の角度をなす。他の実施形態では他の角度が可能である。
【0051】
圧縮ばね146は、図27A図27Cにさらに示される。カムピン152は、図28A図28Dにさらに示される。カムピン152の端部152a、152bは、D字型の断面を有し、ばねレバーアセンブリ127の上部及び下部カムレバー148、150のそれぞれの穴部148a、150aと挿入可能に係合するように構成されている。
【0052】
上部カムレバー148は、図29A図29Eにさらに示され、カムピン152の端部152aを中に受け入れるためのD字型の穴部148aを含む。図29Eに示すように、上部カムレバー148はまた、第1の縁部148b、第1の縁部148bから間隔を空けた第2の縁部148c、及び第2の縁部148cから間隔を空けた第3の縁部148dを含む。示される実施形態では、第1の縁部と第2の縁部148b、148cはそれらの間に23°の第1の角度をなし、第2の縁部と第3の縁部148c、148dは、それらの間に103°の第2の角度をなす。他の実施形態では他の角度が可能である。
【0053】
下部カムレバー150は、図30A図30Eにさらに示され、上部カムレバー148の鏡像として形成される。下部カムレバー150は、カムピン152の端部152bを中に受け入れるためのD字型の穴部150aを含む。図30Eに示すように、下部カムレバー150はまた、第1の縁部150b、第1の縁部150bから間隔を空けた第2の縁部150c、及び第2の縁部150cから間隔を空けた第3の縁部150dを含む。示される実施形態では、第1の縁部と第2の縁部150b、150cは、それらの間に23°の第1の角度をなし、第2の縁部と第3の縁部150c、150dは、それらの間に103°の第2の角度をなす。他の実施形態では他の角度が可能である。
【0054】
図31A図31Dは、後部伸延器ラックアセンブリ120及びその構成要素をさらに示す。該当する場合、後部伸延器ラックアセンブリ120の構成要素には、100台の参照符号を有する後部伸延器搭載アセンブリ122の同じ/対応する構成要素と一致させて、200台の参照符号が割り当てられており、それらは同じ又は同様の構造及び機能を有する。
【0055】
後部伸延器ラックアセンブリ120は、旋回管サブアセンブリ136を含む。旋回管サブアセンブリ136は、これらの図では左手バージョンとして示されているが、旋回管サブアセンブリ136の右手バージョンは、これらの図に示されるものの鏡像になることが理解されるはずである。旋回管サブアセンブリ136は、旋回管262、旋回管チューリップロッド266、旋回管ハブ268、そこから延びるアーム又はロッド240、及びラックハブ242を含む。アーム240は、以下でさらに述べるように、その一端に形成された環状溝241を含む。ラックハブ242の中には、アーム240を中に受け入れるように構成された空洞244が形成されている。空洞244は、ラックハブ242の環状端243によって囲まれた開口部244aを含む。第3の複数の歯245が環状端243から延びる。圧縮ばね246が、旋回管サブアセンブリ136のアーム240の上に嵌まり、アーム240と共に空洞244に入る。第4の複数の歯247が、アーム240の近傍にありアーム240を囲むように、旋回管サブアセンブリ136の一端に設けられ、第3の複数の歯245と取外し可能に係合する(すなわち、噛み合う)ように構成される。
【0056】
後部伸延器ラックアセンブリ120は、その係止位置及び非係止位置(それぞれL及びU)を示す印を有するばねレバーアセンブリ227をさらに含む。ばねレバーアセンブリ227は、上部カムレバー248と、下部カムレバー250と、形成されたカム孔254を通してラックハブ242の各反対側の表面上で上部カムレバー248と下部カムレバー250とを接続するように構成されたカムピン252とを含む。カムピン252は、上記で説明した後部伸延器搭載アセンブリ122のカムピン152と同じ構造を有し、上部及び下部カムレバー248、250に形成された穴部と係合するように構成された第1及び第2の端部を含む。カムピン252はまた、空洞244に挿入されたときに、旋回管サブアセンブリアーム240の溝241と係合するように構成される。
【0057】
後部伸延器ラックアセンブリ120は、上述の後部伸延器搭載アセンブリ122の動作と同様に動作する。ばねレバーアセンブリ227がその非係止位置U(図31C参照)に位置しているとき、旋回管サブアセンブリ136はラックハブ242から離間している。ばねレバーアセンブリ227がその係止位置Lに動かされるとき(すなわち、上部及び下部カムレバー248、250の回転によって)、カムピン252は回転する。カムピン252が旋回管サブアセンブリアーム240の溝241と係合しているため、カムピン252のこの回転は、旋回管サブアセンブリアーム240の内方への移動を引き起こす(すなわち、それをさらに空洞124に引き入れる)。これにより、続いて第2の複数の歯247(旋回管サブアセンブリ136の)が第1の複数の歯245と取外し可能に係合し(すなわち、噛み合い)、それにより、旋回管サブアセンブリ136をラックハブ242に係止する(図31B参照)。ラックハブ242との旋回管サブアセンブリ136のこの連結は、椎弓根ねじの角度に対応するように旋回管262間の角度を調整可能にする。この連結はまた、360°の回転を可能にすることから、右側からのアプローチと左側からのアプローチ(すなわち、患者の椎間板腔への)との両方に単一の圧迫器/伸延器114を使用することも可能にする。
【0058】
図32A~32Kは、後部伸延器ラックアセンブリ120のラック126及びラックハブ242をさらに示す。ラック242は、貫通したねじ穴202aを画定する円筒部材202を含み、その両端に第5の複数の歯203がある。空洞244は、貫通孔としてラックハブ242内に形成され、図32A図32C図32G及び図32Hに示すようにねじ穴202aに対して垂直に延びる。図32Gは、円筒部材202の壁とねじ穴202aとの間に形成される角度が120°である実施形態を示す。円筒部材202は、Bアーム後部コネクタ112(図13及び図13B参照)と係合するように構成される。円筒部材202及びその両端にある歯203の構成は、外科医がアプローチの側に応じてラックを回転又は反転することを可能にするので、右側からのアプローチと左側からのアプローチ(すなわち、患者の椎間板腔への)との両方に単一のラック126及び単一の圧迫器/伸延器114を使用することを容易にする。
【0059】
図32Hは、環状端243とラックハブ242の隣接部分との間に形成される角度が141°である実施形態を示す。他の実施形態では他の角度が可能である。
【0060】
図32Iは、ラック126の隆線126aのうち隣接するもの同士の間に形成される角度が40°である実施形態を示す。他の実施形態では他の角度が可能である。
【0061】
図32Jは、第5の複数の歯203のうち隣接するもの同士の間に形成される角度が90°である実施形態を示す。他の実施形態では他の角度が可能である。
【0062】
図32Kは、第3の複数の歯245のうち隣接するもの同士の間に形成される角度が90°である実施形態を示す。他の実施形態では他の角度が可能である。
【0063】
図33A図37Cは、ピニオンアセンブリ124及びその構成要素をさらに示す。上記で説明したように、ピニオンアセンブリ124は、つまみ132と、つまみ132と係合する支柱135(すなわち、つまみ132内に形成された空洞132aへの挿入を介して)と、ラック126の隆線126aと噛み合う隆線134aをその表面に含む歯車134とを含む。歯車134はまた、支柱135を内部に通して受け入れるように構成された穴部134bを含む。支柱135は、頭部135aと、頭部135aから下がっている軸部135bと、軸部135bに形成された孔135cとを含む。ピニオンアセンブリ124は、つまみ132に形成された孔132bと挿入可能に係合するピン131と、支柱孔135cとをさらに含む。ピン131は、それにより支柱135をつまみ132に固定する。
【0064】
それぞれの旋回管サブアセンブリ138、136の旋回管162、262又はインプラント(例えば椎間ねじ/ロッド、要確認)自体が、定位ナビゲーション/基準マークを使用して追跡される場合、側方インプラント挿入後のそれらの位置を、初期配置における相対位置と比較しよく、そのような比較データを使用して、側方インプラント配置によって実現された整合の変化を計算することができる。
【0065】
多レベル・インストゥルメンテーションの場合、インプラントを配置し、このシステムを使用して、後のレベルにおける側方手術のために伸延器を位置決めし直す必要なしに複数のレベルにわたって伸延することができる。
【0066】
概して、本明細書に記載される開示される特徴、構成要素、及び方法の任意の組み合わせが可能である。方法のステップは、物理的に可能な任意の順序で行われ得る。
【0067】
当業者には、本発明の主旨から逸脱することなく、例示された実施形態に様々な変更及び変形を加えることが可能であることが認識されよう。すべてのそのような変形及び変更は、添付の特許請求の範囲によって制限される場合を除き、本発明の範囲内にあることが意図される。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図13A
図13B
図14A
図14B
図14C
図14D
図15A
図15B
図15C
図15D
図15E
図16A
図16B
図16C
図16D
図16E
図17A
図17B
図17C
図17D
図17E
図17F
図17G
図17H
図18A
図18B
図18C
図18D
図19A
図19B
図19C
図20A
図20B
図20C
図21A
図21B
図21C
図21D
図22A
図22B
図22C
図22D
図23A
図23B
図23C
図23D
図23E
図23F
図23G
図23H
図24A
図24B
図24C
図25A
図25B
図25C
図25D
図26A
図26B
図26C
図27A
図27B
図27C
図28A
図28B
図28C
図28D
図29A
図29B
図29C
図29D
図29E
図30A
図30B
図30C
図30D
図30E
図31A
図31B
図31C
図31D
図31E
図32A
図32B
図32C
図32D
図32E
図32F
図32G
図32H
図32I
図32J
図32K
図33A
図33B
図33C
図33D
図34A
図34B
図34C
図34D
図34E
図34F
図35A
図35B
図35C
図35D
図35E
図35F
図35G
図36A
図36B
図36C
図37A
図37B
図37C
【国際調査報告】