(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-20
(54)【発明の名称】表示パネル及び表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/30 20060101AFI20250110BHJP
G02F 1/1345 20060101ALI20250110BHJP
H01L 21/3205 20060101ALI20250110BHJP
H10D 89/00 20250101ALI20250110BHJP
G02F 1/1368 20060101ALI20250110BHJP
G02F 1/1333 20060101ALI20250110BHJP
【FI】
G09F9/30 330
G02F1/1345
H01L21/88 Z
H01L27/04 T
G02F1/1368
G02F1/1333
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576402
(86)(22)【出願日】2022-01-10
(85)【翻訳文提出日】2023-12-12
(86)【国際出願番号】 CN2022071014
(87)【国際公開番号】W WO2023108847
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/139269
(32)【優先日】2021-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】徐 敬▲義▼
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 建
(72)【発明者】
【氏名】▲ヤン▼ ▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】肖 振宏
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲亜▼▲東▼
(72)【発明者】
【氏名】王 珍
(72)【発明者】
【氏名】霍 培▲栄▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 弘
【テーマコード(参考)】
2H092
2H189
2H192
5C094
5F033
5F038
【Fターム(参考)】
2H092GA33
2H092GA34
2H092GA41
2H092GA42
2H092GA50
2H092GA62
2H092HA12
2H092NA28
2H092PA06
2H092PA09
2H189HA16
2H189LA04
2H189LA08
2H189LA10
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2H189MA15
2H192AA24
2H192EA04
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2H192FA76
2H192FB42
2H192FB62
2H192GB01
2H192GB42
5C094AA21
5C094BA23
5C094BA27
5C094BA43
5C094DA09
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5F033GG03
5F033HH08
5F033HH11
5F033HH18
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5F033XX37
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5F038DT04
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5F038EZ07
(57)【要約】
本願は、表示パネル及び表示装置を提供し、表示技術分野に関し、表示パネルは、表示領域と、ファンアウト領域と、ファンアウト領域の表示領域から離れた側に位置するバインド領域とを含み、バインド領域には駆動チップが設けられ、駆動チップはファンアウト領域に隣接する第1の側縁と、第1の側縁に対向する第2の側縁と、第1の側縁及び第2の側縁を接続する2つの第3の側縁とを含み、駆動チップ第1の側縁に近接して配置される複数の出力端子をさらに含み、表示パネルは、ファンアウト領域に位置する複数本のファンアウト配線と、バインド領域に位置する複数本の翼形配線を含み、ファンアウト配線の一部はファンアウト領域から第1の側縁が位置する領域まで延在し、出力端子に電気的に接続され、ファンアウト配線の他の一部は翼形配線を介して出力端子に電気的に接続され、且つ翼形配線は第1の側縁、2つの第3の側縁及び第2の側縁のうちの少なくとも1つの側縁が位置する領域を通過する。当該表示パネルは設計スペースが大きく、消費電力が低い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域と、
前記表示領域の一方の側に位置するファンアウト領域と、
前記ファンアウト領域の前記表示領域から離れた側に位置するバインド領域とを含む表示パネルであって、
前記バインド領域には駆動チップが設けられ、前記駆動チップは、前記ファンアウト領域に隣接する第1の側縁と、前記第1の側縁に対向する第2の側縁と、前記第1の側縁及び前記第2の側縁を接続する2つの第3の側縁とを含み、前記駆動チップは、前記第1の側縁に近接して配置される複数の出力端子をさらに含み、
前記表示パネルは、
前記ファンアウト領域に位置する複数本のファンアウト配線と、
少なくとも前記バインド領域に位置する複数本の翼形配線とを含み、
前記ファンアウト配線の一部は前記ファンアウト領域から前記第1の側縁が位置する領域まで延在し、前記出力端子に電気的に接続され、前記ファンアウト配線の他の一部は前記翼形配線を介して前記出力端子に電気的に接続され、且つ前記翼形配線は前記第1の側縁、2つの前記第3の側縁及び前記第2の側縁のうちの少なくとも1つの側縁が位置する領域を通過する、表示パネル。
【請求項2】
前記翼形配線は前記第1の側縁が位置する領域を通過する、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記翼形配線は前記第2の側縁が位置する領域を通過する、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記翼形配線の一部は前記第2の側縁が位置する領域を通過し、前記翼形配線の他の一部は2つの前記第3の側縁のうちの少なくとも1つの側縁が位置する領域を通過する、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記翼形配線の一部は前記第1の側縁が位置する領域を通過し、前記翼形配線の他の一部は2つの前記第3の側縁のうちの少なくとも1つの側縁が位置する領域を通過する、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記表示パネルは複数の受信端子をさらに含み、前記受信端子は前記駆動チップの前記出力端子にバインドされるように配置され、前記受信端子の前記表示パネルの基板上での正投影と前記出力端子の前記基板上での正投影とは重なり、前記受信端子の一部は前記第1の側縁が位置する領域を通過する前記ファンアウト配線に電気的に接続され、前記受信端子の他の一部は前記翼形配線に電気的に接続され、
前記翼形配線に電気的に接続される前記受信端子に対して、前記翼形配線の前記基板上での正投影と少なくとも1つの前記受信端子の前記基板上での正投影とは重なる、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記翼形配線に電気的に接続される前記受信端子は、前記第1の側縁に沿ってレイアウトされた第1の組と、前記第2の側縁に沿ってレイアウトされた第2の組とに区分され、第1の組の前記受信端子に電気的に接続される各前記翼形配線は同層に設けられ、第2の組の前記受信端子に電気的に接続される前記翼形配線は第1の翼形配線と第2の翼形配線とを含み、且つ前記第1の翼形配線と前記第2の翼形配線は異なる層に位置し、
第1の組の前記受信端子に電気的に接続される前記翼形配線と、第2の組の前記受信端子に電気的に接続される前記翼形配線における各前記第2の翼形配線とは同層に設けられる、請求項6に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記翼形配線に電気的に接続される前記受信端子は、
前記基板上に位置するゲート層であって、互いに独立して対向して設けられた2つの導電性パッドを含むゲート層と、
前記ゲート層を覆い、前記導電性パッドの一部領域を露出させる誘電体層と、
前記誘電体層を覆い、前記導電性パッドが露出した一部領域に直接接触するソース/ドレイン金属層と、
前記ソース/ドレイン金属層を覆い、前記駆動チップの前記出力端子に直接接触するように配置された電極層とを含む、請求項7に記載の表示パネル。
【請求項9】
第1の組の前記受信端子に電気的に接続される前記翼形配線と、第2の組の前記受信端子に電気的に接続される前記翼形配線における各前記第2の翼形配線とは、いずれも前記ゲート層に位置し、前記受信端子の2つの前記導電性パッド間の領域を通過する、請求項8に記載の表示パネル。
【請求項10】
第1の組の前記受信端子のうちの1つの前記受信端子に対して、その前記導電性パッドに1本の前記翼形配線が電気的に接続され、且つ第1の組の前記受信端子に電気的に接続される他の前記翼形配線の前記基板上での正投影とその前記導電性パッドの前記基板上での正投影とは互いに重ならず、
第2の組の前記受信端子のうちの1つの前記受信端子に対して、その前記導電性パッドに1本の前記第2の翼形配線が電気的に接続され、且つ第2の組の前記受信端子に電気的に接続される他の前記第2の翼形配線の前記基板上での正投影とその前記導電性パッドの前記基板上での正投影とは互いに重ならない、請求項9に記載の表示パネル。
【請求項11】
前記表示パネルは複数の予備受信端子をさらに含み、前記予備受信端子は前記受信端子の構造と同じであり、
第1の組の前記受信端子と同列に設けられる前記予備受信端子は第1の予備受信端子であり、第2の組の前記受信端子と同列に設けられる前記予備受信端子は第2の予備受信端子であり、
第1の組の前記受信端子に電気的に接続される前記翼形配線のうちの少なくとも一部は、前記第1の予備端子における2つの導電性パッドの間の領域を通過し、第2の組の前記受信端子に電気的に接続される前記翼形配線のうちの少なくとも一部は、前記第2の予備端子における2つの導電性パッドの間の領域を通過する、請求項9又は10に記載の表示パネル。
【請求項12】
前記ファンアウト配線は、表示ファンアウト配線及びタッチファンアウト配線を含み、
各前記タッチファンアウト配線はいずれも前記ファンアウト領域から前記第1の側縁が位置する領域まで延在し、前記出力端子に電気的に接続され、前記表示ファンアウト配線の一部は前記翼形配線を介して前記出力端子に電気的に接続される、請求項1-10のいずれか一項に記載の表示パネル。
【請求項13】
前記翼形配線は表示翼形配線及びタッチ翼形配線を含み、前記ファンアウト配線は、表示ファンアウト配線及びタッチファンアウト配線を含み、
前記表示ファンアウト配線の一部は前記表示翼形配線を介して前記出力端子に電気的に接続され、前記タッチファンアウト配線の一部は前記タッチ翼形配線を介して前記出力端子に電気的に接続される、請求項1-10のいずれか一項に記載の表示パネル。
【請求項14】
各前記翼形配線は同層に設けられる、請求項2-5のいずれか一項に記載の表示パネル。
【請求項15】
前記翼形配線の一部は同層に設けられ、前記翼形配線の他の一部は第1の翼形配線と第2の翼形配線とを含み、且つ前記第1の翼形配線と前記第2の翼形配線は異なる層に位置し、
同層に設けられる前記翼形配線は前記バインド領域から前記ファンアウト領域まで延在し、且つ、順次接続された第1の線分、第2の線分、第3の線分、第4の線分及び第5の線分を含み、前記第1の線分及び前記第2の線分は前記バインド領域に位置し、前記第3の線分は前記バインド領域から前記ファンアウト領域まで延在し、前記第4の線分及び前記第5の線分は前記ファンアウト領域に位置し、前記第1の線分は前記ファンアウト配線に電気的に接続され、前記第5の線分は前記出力端子に電気的に接続される、請求項2-5のいずれか一項に記載の表示パネル。
【請求項16】
前記翼形配線は第1の翼形配線と第2の翼形配線とを含み、前記第1の翼形配線と前記第2の翼形配線は異なる層に位置し、
前記第1の翼形配線は第1の方向に沿って延在し、前記第2の翼形配線は第2の方向に沿って延在する第1の線分を含み、前記第1の翼形配線はそれぞれ前記ファンアウト配線及び前記第1の線分に電気的に接続され、前記第1の方向は前記表示領域が前記バインド領域に指向する方向であり、前記第2の方向は前記第1の方向と平行であり、
前記第1の線分の前記表示パネルの基板上での正投影と、それに電気的に接続される前記第1の翼形配線の前記基板上での正投影とは重なる、請求項2-5のいずれか一項に記載の表示パネル。
【請求項17】
前記第2の翼形配線は第2の線分及び第3の線分を更に含み、前記第2の線分は第3の方向に沿って延在し、前記第1の線分、前記第2の線分及び前記第3の線分は順次接続され、前記第3の線分は前記出力端子に電気的に接続され、前記第3の方向と前記第1の方向は交差し、
前記第3の方向において、各前記第1の翼形配線、各前記第1の線分及び各前記第3の線分のレイアウト順序は同じである、請求項16に記載の表示パネル。
【請求項18】
前記第1の線分の延在線と前記第2の線分の延在線との間の角は直角であり、前記第2の線分の延在線と前記第3の線分の延在線との間の角は直角であり、
又は、前記第1の線分の延在線と前記第2の線分の延在線との間の角は鈍角であり、前記第2の線分の延在線と前記第3の線分の延在線との間の角は鈍角であり、且つ2つの前記鈍角の角度が同じであり、
又は、前記第1の線分の延在線と前記第2の線分の延在線との間の角、及び前記第2の線分の延在線と前記第3の線分の延在線との間の角のうちの一方は直角であり、他方は鈍角である、請求項17に記載の表示パネル。
【請求項19】
前記第1の線分と前記第2の線分との間に第1のコーナーが設けられ、前記第2の線分と前記第3の線分との間に第2のコーナーが設けられ、
各コーナーの少なくとも一部はフィレットである、請求項17に記載の表示パネル。
【請求項20】
隣接する2つの前記第1のコーナーの間に少なくとも1つの島状パターンが設けられ、隣接する2つの前記第1のコーナーの間の各前記島状パターンは互いに接続されておらず、
及び/又は、隣接する2つの前記第2のコーナーの間に少なくとも1つの島状パターンが設けられ、隣接する2つの前記第2のコーナーの間の各前記島状パターンは互いに接続されていない、請求項19に記載の表示パネル。
【請求項21】
前記第2の翼形配線の一部は同一の層に位置し、前記第2の翼形配線の他の一部は同一の層に位置し、2つの部分の前記第2の翼形配線は異なる層に位置し、
前記第3の方向において、2本の前記第1の線分ごとに1組に区分し、各組の前記第1の線分の配線組は、前記第3の方向に沿ってレイアウトされる外側第1の線分と内側第1の線分を含み、
各組の前記第1の線分の配線組に対して、前記外側第1の線分に電気的に接続される前記第2の線分の前記基板上での正投影と前記内側第1の線分に電気的に接続される前記第2の線分の前記基板上での正投影とは重なる、請求項17に記載の表示パネル。
【請求項22】
試験ユニット及び複数本の試験接続配線を含み、
前記試験ユニットは各前記出力端子が位置する領域の前記表示領域から離れた側に位置し、前記試験接続配線は、前記試験ユニットと前記出力端子とを接続するように配置され、
前記翼形配線に電気的に接続される前記出力端子はさらに前記試験接続配線に直接電気的に接続される、請求項17に記載の表示パネル。
【請求項23】
同一の前記出力端子に電気的に接続される前記翼形配線の前記基板上での正投影と前記試験接続配線の前記基板上での正投影部分とは重なる、請求項22に記載の表示パネル。
【請求項24】
表示試験ユニット及びタッチ試験ユニットに区分される試験ユニットを含み、
前記表示試験ユニット及び前記タッチ試験ユニットのうちの少なくとも1つは前記表示領域の前記ファンアウト領域から離れた側に位置し、残りの1つは、前記ファンアウト領域又は前記バインド領域に位置する、請求項17に記載の表示パネル。
【請求項25】
前記表示領域の前記ファンアウト領域から離れた側の領域は、中央領域と、前記中央領域の両側に位置する2つのコーナー領域とを含み、前記表示試験ユニット及び前記タッチ試験ユニットはいずれも複数の試験サブユニットを含み、前記試験サブユニットの前記基板上での投影形状は矩形であり、
前記コーナー領域の各前記試験サブユニットは前記表示領域のエッジ周りに設けられ、前記コーナー領域の各前記矩形の長辺は平行であるか、前記コーナー領域の隣接する2つの前記矩形の長辺の間にプリセット角度の角が存在する、請求項24に記載の表示パネル。
【請求項26】
複数本の第1の信号調整線を含み、前記第1の信号調整線は前記ファンアウト配線と前記翼形配線との間に位置し、
第3の方向において、各前記ファンアウト配線のレイアウト順序と各前記翼形配線のレイアウト順序は異なり、各前記第1の信号調整線の、前記ファンアウト配線に接続された端のレイアウト順序と各前記ファンアウト配線のレイアウト順序は同じであり、各前記第1の信号調整線の、前記翼形配線に接続された端のレイアウト順序と各前記翼形配線のレイアウト順序は同じであり、前記第3の方向と前記第1の方向は交差する、請求項16に記載の表示パネル。
【請求項27】
複数本の第2の信号調整線を含み、前記第1の側縁が位置する領域を介して前記出力端子に電気的に接続される各前記ファンアウト配線に対して、前記ファンアウト配線と前記出力端子との間には前記第2の信号調整線がさらに設けられ、
第3の方向において、各前記ファンアウト配線のレイアウト順序と各前記出力端子のレイアウト順序は異なり、各前記第2の信号調整線の、前記ファンアウト配線に接続された端のレイアウト順序と各前記ファンアウト配線のレイアウト順序は同じであり、各前記第2の信号調整線の、前記出力端子に接続された端のレイアウト順序と各前記出力端子のレイアウト順序は同じであり、前記第3の方向と前記第1の方向は交差する、請求項16に記載の表示パネル。
【請求項28】
各前記第1の翼形配線の線分の少なくとも一部は蛇行構造である、請求項16に記載の表示パネル。
【請求項29】
前記ファンアウト配線の一部の材料は第1の導電材料であり、前記ファンアウト配線の他の一部の材料は第2の導電材料であり、且つ前記第1の導電材料の抵抗は前記第2の導電材料の抵抗より大きく、
材料が前記第1の導電材料である各前記ファンアウト配線のうちの一部は前記第1の翼形配線に電気的に接続され、材料が前記第2の導電材料である各前記ファンアウト配線のうちの一部は前記第1の翼形配線に電気的に接続され、
材料が前記第1の導電材料である前記ファンアウト配線に電気的に接続される前記第1の翼形配線は蛇行構造である、請求項16に記載の表示パネル。
【請求項30】
前記駆動チップは複数の入力端子をさらに含み、各前記入力端子は前記第2の側縁の延在方向に沿ってレイアウトされ、
前記翼形配線の前記表示パネルの基板上での正投影と前記入力端子の前記基板上での正投影とは互いに重ならない、請求項3又は4に記載の表示パネル。
【請求項31】
前記ファンアウト配線は接続された第1のファンアウトセグメントと第2のファンアウトセグメントとを含み、前記第1のファンアウトセグメントは前記表示領域の信号線に電気的に接続され、前記第2のファンアウトセグメントは前記出力端子に電気的に接続され、
前記第2のファンアウトセグメントと前記表示領域の前記ファンアウト領域に近いエッジとの間にプリセット角が存在し、
前記プリセット角の正弦値は、すべての前記第2のファンアウトセグメントがその延在方向に垂直な方向に沿って占有する領域の幅と前記表示領域が前記第1の側縁に平行な方向に沿った幅の半分との比に等しい、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項32】
請求項1-30のいずれか一項に記載の表示パネルを含む表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は表示技術分野に関し、特に表示パネル及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示技術の急速な発展に伴い、人々の表示製品に対する性能要求はますます高くなっているが、現在の表示製品のファンアウト領域の設計空間は限られているため、ファンアウト領域のファンアウトラ配線のレイアウトは非常に密集しており、ファンアウト配線の線幅は狭く、ファンアウト配線の抵抗が大きくなり、表示製品の高周波充電を実現することが困難である。
【0003】
現在、上記の問題を解決するためには、新たな表示パネルが必要である。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施例には下記の技術解決手段が採用される。
【0005】
第1の形態では、本願の実施例は表示パネルを提供し、当該表示パネルは、
表示領域と、
前記表示領域の一方の側に位置するファンアウト領域と、
前記ファンアウト領域の前記表示領域から離れた側に位置するバインド領域とを含み、前記バインド領域には駆動チップが設けられ、前記駆動チップは、前記ファンアウト領域に隣接する第1の側縁と、前記第1の側縁に対向する第2の側縁と、前記第1の側縁及び前記第2の側縁を接続する2つの第3の側縁とを含み、前記駆動チップは、前記第1の側縁に近接して配置される複数の出力端子をさらに含み、
前記表示パネルは、
前記ファンアウト領域に位置する複数本のファンアウト配線と、
少なくとも前記バインド領域に位置する複数本の翼形配線とを含み、
前記ファンアウト配線の一部は前記ファンアウト領域から前記第1の側縁が位置する領域まで延在し、前記出力端子に電気的に接続され、前記ファンアウト配線の他の一部は前記翼形配線を介して前記出力端子に電気的に接続され、且つ前記翼形配線は前記第1の側縁、2つの前記第3の側縁及び前記第2の側縁のうちの少なくとも1つの側縁が位置する領域を通過する。
【0006】
本願のいくつかの実施例では、前記翼形配線は前記第1の側縁が位置する領域を通過する。
【0007】
本願のいくつかの実施例では、前記翼形配線は前記第2の側縁が位置する領域を通過する。
【0008】
本願のいくつかの実施例では、前記翼形配線の一部は前記第2の側縁が位置する領域を通過し、前記翼形配線の他の一部は2つの前記第3の側縁のうちの少なくとも1つの側縁が位置する領域を通過する。
【0009】
本願のいくつかの実施例では、前記翼形配線の一部は前記第1の側縁が位置する領域を通過し、前記翼形配線の他の一部は2つの前記第3の側縁のうちの少なくとも1つの側縁が位置する領域を通過する。
【0010】
本願のいくつかの実施例では、前記表示パネルは複数の受信端子をさらに含み、前記受信端子は前記駆動チップの前記出力端子にバインドされるように配置され、前記受信端子の前記表示パネルの基板上での正投影と前記出力端子の前記基板上での正投影とは重なり、前記受信端子の一部は前記第1の側縁が位置する領域を通過する前記ファンアウト配線に電気的に接続され、前記受信端子の他の一部は前記翼形配線に電気的に接続され、
ここで、前記翼形配線に電気的に接続される前記受信端子に対して、前記翼形配線の前記基板上での正投影と少なくとも1つの前記受信端子の前記基板上での正投影とは重なる。
【0011】
本願のいくつかの実施例では、前記翼形配線に電気的に接続される前記受信端子は、前記第1の側縁に沿ってレイアウトされた第1の組と、前記第2の側縁に沿ってレイアウトされた第2の組とに区分され、第1の組の前記受信端子に電気的に接続される各前記翼形配線は同層に設けられ、第2の組の前記受信端子に電気的に接続される前記翼形配線は第1の翼形配線と第2の翼形配線とを含み、且つ前記第1の翼形配線と前記第2の翼形配線は異なる層に位置し、
第1の組の前記受信端子に電気的に接続される前記翼形配線と、第2の組の前記受信端子に電気的に接続される前記翼形配線における各前記第2の翼形配線とは同層に設けられる。
【0012】
本願のいくつかの実施例では、前記翼形配線に電気的に接続される前記受信端子は、
前記基板上に位置するゲート層であって、互いに独立して対向して設けられた2つの導電性パッドを含むゲート層と、
前記ゲート層を覆い、各前記導電性パッドの一部領域を露出させる誘電体層と、
前記誘電体層を覆い、前記導電性パッドが露出した一部領域に直接接触するソース/ドレイン金属層と、
前記ソース/ドレイン金属層を覆い、前記駆動チップの前記出力端子に直接接触するように配置された電極層とを含む。
【0013】
本願のいくつかの実施例では、第1の組の前記受信端子に電気的に接続される前記翼形配線と、第2の組の前記受信端子に電気的に接続される前記翼形配線における各前記第2の翼形配線とは、いずれも前記ゲート層に位置し、前記受信端子の2つの前記導電性パッド間の領域を通過する。
【0014】
本願のいくつかの実施例では、第1の組の前記受信端子のうちの1つの前記受信端子に対して、その前記導電性パッドに1本の前記翼形配線が電気的に接続され、且つ第1の組の前記受信端子に電気的に接続される他の前記翼形配線の前記基板上での正投影とその前記導電性パッドの前記基板上での正投影とは互いに重ならず、
第2の組の前記受信端子のうちの1つの前記受信端子に対して、その前記導電性パッドに1本の前記第2の翼形配線が電気的に接続され、且つ第2の組の前記受信端子に電気的に接続される他の前記第2の翼形配線の前記基板上での正投影とその前記導電性パッドの前記基板上での正投影とは互いに重ならない。
【0015】
本願のいくつかの実施例では、前記表示パネルは複数の予備受信端子をさらに含み、前記予備受信端子は前記受信端子の構造と同じであり、
第1の組の前記受信端子と同列に設けられる前記予備受信端子は第1の予備受信端子であり、第2の組の前記受信端子と同列に設けられる前記予備受信端子は第2の予備受信端子であり、
ここで、第1の組の前記受信端子に電気的に接続される前記翼形配線のうちの少なくとも一部は、前記第1の予備端子における2つの導電性パッドの間の領域を通過し、第2の組の前記受信端子に電気的に接続される前記翼形配線のうちの少なくとも一部は、前記第2の予備端子における2つの導電性パッドの間の領域を通過する。
【0016】
本願のいくつかの実施例では、前記ファンアウト配線は、表示ファンアウト配線及びタッチファンアウト配線を含み、
各前記タッチファンアウト配線はいずれも前記ファンアウト領域から前記第1の側縁が位置する領域まで延在し、前記出力端子に電気的に接続され、前記表示ファンアウト配線の一部は前記翼形配線を介して前記出力端子に電気的に接続される。
【0017】
本願のいくつかの実施例では、前記翼形配線は表示翼形配線及びタッチ翼形配線を含み、前記ファンアウト配線は、表示ファンアウト配線及びタッチファンアウト配線を含み、
前記表示ファンアウト配線の一部は前記表示翼形配線を介して前記出力端子に電気的に接続され、前記タッチファンアウト配線の一部は前記タッチ翼形配線を介して前記出力端子に電気的に接続される。
【0018】
本願のいくつかの実施例では、各前記翼形配線は同層に設けられる。
【0019】
本願のいくつかの実施例では、前記翼形配線の一部は同層に設けられ、前記翼形配線の他の一部は第1の翼形配線と第2の翼形配線とを含み、且つ前記第1の翼形配線と前記第2の翼形配線は異なる層に位置し、
ここで、同層に設けられる前記翼形配線は前記バインド領域から前記ファンアウト領域まで延在し、且つ、順次接続された第1の線分、第2の線分、第3の線分、第4の線分及び第5の線分を含み、ここで、前記第1の線分及び前記第2の線分は前記バインド領域に位置し、前記第3の線分は前記バインド領域から前記ファンアウト領域まで延在し、前記第4の線分及び前記第5の線分は前記ファンアウト領域に位置し、前記第1の線分は前記ファンアウト配線に電気的に接続され、前記第5の線分は前記出力端子に電気的に接続される。
【0020】
本願のいくつかの実施例では、前記翼形配線は第1の翼形配線と第2の翼形配線とを含み、前記第1の翼形配線と前記第2の翼形配線は異なる層に位置し、
前記第1の翼形配線は第1の方向に沿って延在し、前記第2の翼形配線は第2の方向に沿って延在する第1の線分を含み、前記第1の翼形配線はそれぞれ前記ファンアウト配線及び前記第1の線分に電気的に接続され、前記第1の方向は前記表示領域が前記バインド領域に指向する方向であり、前記第2の方向は前記第1の方向と平行であり、
ここで、前記第1の線分の前記表示パネルの基板上での正投影とそれに電気的に接続される前記第1の翼形配線の前記基板上での正投影とは重なる。
【0021】
本願のいくつかの実施例では、前記第2の翼形配線は第2の線分及び第3の線分を更に含み、前記第2の線分は第3の方向に沿って延在し、前記第1の線分、前記第2の線分及び前記第3の線分は順次接続され、前記第3の線分は前記出力端子に電気的に接続され、前記第3の方向と前記第1の方向は交差し、
ここで、前記第3の方向において、各前記第1の翼形配線、各前記第1の線分及び各前記第3の線分のレイアウト順序は同じである。
【0022】
本願のいくつかの実施例では、前記第1の線分の延在線と前記第2の線分の延在線との間の角は直角であり、前記第2の線分の延在線と前記第3の線分の延在線との間の角は直角であり、
又は、前記第1の線分の延在線と前記第2の線分の延在線との間の角は鈍角であり、前記第2の線分の延在線と前記第3の線分の延在線との間の角は鈍角であり、且つ2つの前記鈍角の角度が同じであり、
又は、前記第1の線分の延在線と前記第2の線分の延在線との間の角、及び前記第2の線分の延在線と前記第3の線分の延在線との間の角のうちの一方は直角であり、他方は鈍角である。
【0023】
本願のいくつかの実施例では、前記第1の線分と前記第2の線分との間に第1のコーナーが設けられ、前記第2の線分と前記第3の線分との間に第2のコーナーが設けられ、
各コーナーの少なくとも一部はフィレットである。
【0024】
本願のいくつかの実施例では、隣接する2つの前記第1のコーナーの間に少なくとも1つの島状パターンが設けられ、隣接する2つの前記第1のコーナーの間の各前記島状パターンは互いに接続されておらず、
及び/又は、隣接する2つの前記第2のコーナーの間に少なくとも1つの島状パターンが設けられ、隣接する2つの前記第2のコーナーの間の各前記島状パターンは互いに接続されていない。
【0025】
本願のいくつかの実施例では、前記第2の翼形配線の一部は同一の層に位置し、前記第2の翼形配線の他の一部は同一の層に位置し、2つの部分の前記第2の翼形配線は異なる層に位置し、
前記第3の方向において、2本の前記第1の線分ごとに1組に区分し、各組の前記第1の線分の配線組は、前記第3の方向に沿ってレイアウトされる外側第1の線分と内側第1の線分を含み、
ここで、各組の前記第1の線分の配線組に対して、前記外側第1の線分に電気的に接続される前記第2の線分の前記基板上での正投影と前記内側第1の線分に電気的に接続される前記第2の線分の前記基板上での正投影とは重なる。
【0026】
本願のいくつかの実施例では、試験ユニット及び複数本の試験接続配線を含み、
前記試験ユニットは各前記出力端子が位置する領域の前記表示領域から離れた側に位置し、前記試験接続配線は、前記試験ユニットと前記出力端子とを接続するように配置され、
ここで、前記翼形配線に電気的に接続される前記出力端子はさらに前記試験接続配線に直接電気的に接続される。
【0027】
本願のいくつかの実施例では、同一の前記出力端子に電気的に接続される前記翼形配線の前記基板上での正投影と前記試験接続配線の前記基板上での正投影部分とは重なる。
【0028】
本願のいくつかの実施例では、表示試験ユニット及びタッチ試験ユニットに区分される試験ユニットを含み、
前記表示試験ユニット及び前記タッチ試験ユニットのうちの少なくとも1つは前記表示領域の前記ファンアウト領域から離れた側に位置し、残りの1つは、前記ファンアウト領域又は前記バインド領域に位置する。
【0029】
本願のいくつかの実施例では、前記表示領域の前記ファンアウト領域から離れた側の領域は、中央領域と、前記中央領域の両側に位置する2つのコーナー領域とを含み、前記表示試験ユニット及び前記タッチ試験ユニットはいずれも複数の試験サブユニットを含み、前記試験サブユニットの前記基板上での投影形状は矩形であり、
ここで、前記コーナー領域の各前記試験サブユニットは前記表示領域のエッジ周りに設けられ、前記コーナー領域の各前記矩形の長辺は平行であるか、前記コーナー領域の隣接する2つの前記矩形の長辺の間にプリセット角度の角が存在する。
【0030】
本願のいくつかの実施例では、表示パネル複数本の第1の信号調整線を含み、前記第1の信号調整線は前記ファンアウト配線と前記翼形配線との間に位置し、
ここで、第3の方向において、各前記ファンアウト配線のレイアウト順序と各前記翼形配線のレイアウト順序は異なり、各前記第1の信号調整線の、前記ファンアウト配線に接続された端のレイアウト順序と各前記ファンアウト配線のレイアウト順序は同じであり、各前記第1の信号調整線の、前記翼形配線に接続された端のレイアウト順序と各前記翼形配線のレイアウト順序は同じであり、前記第3の方向と前記第1の方向は交差する。
【0031】
本願のいくつかの実施例では、表示パネル複数本の第2の信号調整線を含み、前記第1の側縁が位置する領域を介して前記出力端子に電気的に接続される各前記ファンアウト配線に対して、前記ファンアウト配線と前記出力端子との間には前記第2の信号調整線がさらに設けられ、
ここで、第3の方向において、各前記ファンアウト配線のレイアウト順序と各前記出力端子のレイアウト順序は異なり、各前記第2の信号調整線の、前記ファンアウト配線に接続された端のレイアウト順序と各前記ファンアウト配線のレイアウト順序は同じであり、各前記第2の信号調整線の、前記出力端子に接続された端のレイアウト順序と各前記出力端子のレイアウト順序は同じであり、前記第3の方向と前記第1の方向は交差する。
【0032】
本願のいくつかの実施例では、各前記第1の翼形配線の線分の少なくとも一部は蛇行構造である。
【0033】
本願のいくつかの実施例では、前記ファンアウト配線の一部の材料は第1の導電材料であり、前記ファンアウト配線の他の一部の材料は第2の導電材料であり、且つ前記第1の導電材料の抵抗は前記第2の導電材料の抵抗より大きく、
材料が前記第1の導電材料である各前記ファンアウト配線のうちの一部は前記第1の翼形配線に電気的に接続され、材料が前記第2の導電材料である各前記ファンアウト配線のうちの一部は前記第1の翼形配線に電気的に接続され、
ここで、材料が前記第1の導電材料である前記ファンアウト配線に電気的に接続される前記第1の翼形配線は蛇行構造である。
【0034】
本願のいくつかの実施例では、前記駆動チップは複数の入力端子をさらに含み、各前記入力端子は前記第2の側縁の延在方向に沿ってレイアウトされ、
前記翼形配線の前記表示パネルの基板上での正投影と前記入力端子の前記基板上での正投影とは互いに重ならない。
【0035】
本願のいくつかの実施例では、前記ファンアウト配線は接続された第1のファンアウトセグメントと第2のファンアウトセグメントとを含み、前記第1のファンアウトセグメントは前記表示領域の信号線に電気的に接続され、前記第2のファンアウトセグメントは前記出力端子に電気的に接続され、
ここで、前記第2のファンアウトセグメントと前記表示領域の前記ファンアウト領域に近いエッジとの間にプリセット角が存在し、
前記プリセット角の正弦値は、すべての前記第2のファンアウトセグメントがその延在方向に垂直な方向に沿って占有する領域の幅と前記表示領域が前記第1の側縁に平行な方向に沿った幅の半分との比に等しい。
【0036】
第2の形態では、本願の実施例は、上記の表示パネルを含む表示装置を提供する。
【0037】
上記説明は、本願の技術的手段の概略に過ぎず、本願の技術的手段をより明確に理解して、明細書の内容に従って実施することができるために、また、本願の上記及びその他の目的、特徴、利点をより明確にわかりやすくするために、以下に本願の具体的な実施形態を挙げる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
以下、本願の実施例又は関連技術における技術案をより明確に説明するために、実施例又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明する。勿論、以下の説明における図面は、本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労働を行わずに、これらの図面に基づいて他の図面をさらに得ることができる。
【0039】
【
図1】
図1は本願の実施例に係る関連技術における表示パネルの構造の概略図である。
【
図2】
図2は本願の実施例に係る6種類の異なる表示パネルの構造の概略図である。
【
図3】
図3は本願の実施例に係る6種類の異なる表示パネルの構造の概略図である。
【
図4】
図4は本願の実施例に係る6種類の異なる表示パネルの構造の概略図である。
【
図5】
図5は本願の実施例に係る6種類の異なる表示パネルの構造の概略図である。
【
図6】
図6は本願の実施例に係る6種類の異なる表示パネルの構造の概略図である。
【
図7】
図7は
図6に示す表示パネルのバインド領域の構造の概略図である。
【
図8】
図8は
図3に示す表示パネルのバインド領域の構造の概略図である。
【
図9】
図9は
図10に示す表示パネルのバインド領域の構造の概略図である。
【
図10】
図10は本願の実施例に係る6種類の異なる表示パネルの構造の概略図である。
【
図13】
図13は本願の実施例に係る第1の信号調整線/第2の信号調整線の構造の概略図である。
【
図14】
図14は本願の実施例に係る第1の翼形配線の蛇行構造の概略図である。
【
図15】
図15は本願の実施例に係る表示タッチ統合技術の表示パネルの翼形配線構造の概略図である。
【
図16】
図16は本願の実施例に係る2種類の翼形配線が駆動チップの第2の側縁を通過する構造の概略図である。
【
図17】
図17は本願の実施例に係るファンアウト配線の設置位置の概略図である。
【
図18】
図18は本願の実施例に係る表示パネルのバインド領域及びファンアウト領域の構造の概略図である。
【
図19】
図19は本願の実施例に係る2種類の翼形配線が駆動チップの第2の側縁を通過する構造の概略図である。
【
図20】
図20は本願の実施例に係る別の関連技術における表示パネルの構造の概略図である。
【
図21】
図21は本願の実施例に係る別の表示パネルの構造の概略図である。
【
図28】
図28は本願の実施例に係る別の12種類の表示パネルの構造の概略図である。
【
図29】
図29は本願の実施例に係る別の12種類の表示パネルの構造の概略図である。
【
図30】
図30は本願の実施例に係る別の12種類の表示パネルの構造の概略図である。
【
図31】
図31は本願の実施例に係る別の12種類の表示パネルの構造の概略図である。
【
図32】
図32は本願の実施例に係る別の12種類の表示パネルの構造の概略図である。
【
図33】
図33は本願の実施例に係る別の12種類の表示パネルの構造の概略図である。
【
図34】
図34は本願の実施例に係る別の12種類の表示パネルの構造の概略図である。
【
図35】
図35は本願の実施例に係る別の12種類の表示パネルの構造の概略図である。
【
図36】
図36は本願の実施例に係る別の12種類の表示パネルの構造の概略図である。
【
図37】
図37は本願の実施例に係る別の12種類の表示パネルの構造の概略図である。
【
図38】
図38は本願の実施例に係る別の12種類の表示パネルの構造の概略図である。
【
図39】
図39は本願の実施例に係る別の12種類の表示パネルの構造の概略図である。
【
図40】
図40は本願の実施例に係る別の12種類の表示パネルの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。勿論、説明する実施例は、すべての実施形態ではなく、本願の実施形態の一部の実施例に過ぎない。当業者が本願における実施例に基づいて創造的な労働をしない前提で得られたすべての他の実施例は、本願の保護範囲に含まれる。
【0041】
文脈に別の要求がない限り、本明細書及び特許請求の範囲全体において、「含む」という用語は、開放的で包含的な意味、すなわち「含むが、限定されない」と解釈される。明細書の説明において、「1つの実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「特定の例」、又は「いくつかの例」などの用語は、その実施例又は例に関連する特定の特徴、構造、材料、又は特性が、本願の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味することを意図している。上記の用語の概略的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を指すものではない。さらに、上記の特定の特徴、構造、材料、又は特徴は、任意の適切な方式で、任意の1つ又は複数の実施例又は例に含めることができる。
【0042】
本願の実施例では、機能と作用がほぼ同じの同一項又は類似項に対して「第1の」、「第2の」などの文字を用いて表現するが、本願の実施例の技術案を明確に記述するためだけであり、相対的重要性を指示したり暗示したり、指示された技術的特徴の数を暗黙的に示したりするとは理解できない。
【0043】
関連技術では、
図1に示すように、表示パネルのファンアウト領域には非常に密な駆動信号線1(ファンアウト配線とも呼ばれる)が設けられており、ファンアウト領域の設計空間が大幅に低減されている。また、駆動信号線1の線幅が狭いため、駆動信号線1自体の抵抗が大きく、表示製品の高周波充電を実現することが困難である。
【0044】
これに基づいて、本願の実施例は表示パネルを提供し、
図2及び
図3に示すように、当該表示パネルは、
表示領域AAと、
表示領域AAの一方の側に位置するファンアウト領域Fと、
ファンアウト領域Fの表示領域AAから離れた側に位置するバインド領域Bとを含み、バインド領域Bには駆動チップICが設けられ、駆動チップICは、ファンアウト領域Fに隣接する第1の側縁101と、第1の側縁101に対向する第2の側縁102と、第1の側縁101及び第2の側縁102を接続する2つの第3の側縁103とを含み、駆動チップICは、第1の側縁101に近接して配置される複数の出力端子4をさらに含み、
表示パネルは、
ファンアウト領域Fに位置する複数本のファンアウト配線2と、
少なくともバインド領域Bに位置する複数本の翼形配線3とを含み、
ファンアウト配線2の一部はファンアウト領域Fから第1の側縁101が位置する領域まで延在し、出力端子4に電気的に接続され、ファンアウト配線2の他の一部は翼形配線3を介して出力端子4に電気的に接続され、且つ翼形配線3は第1の側縁101、2つの第3の側縁103及び第2の側縁102のうちの少なくとも1つの側縁が位置する領域を通過する。
【0045】
ただし、本願の実施例に係る「ファンアウト配線の一部、ファンアウト配線の他の一部」の関連記載は、異なる2つの部分のファンアウト配線を指すが、本願の実施例に係るファンアウト配線は、これらの2つの部分を含み、これらに限定されず、他の部分のファンアウト配線を含んでもよい。後の文の他の場所で言及されている「部分、他の部分、一部、他の一部」の関連記述は、ここでの意味と類似しており、これ以上説明しない。
【0046】
例示的な実施例では、翼形配線3を介してファンアウト配線2の一部と出力端子4とを電気的に接続し、理解できるように、翼形配線3はファンアウト配線2と出力端子4との間の配線であり、且つ翼形配線3は、少なくともバインド領域Bに位置する。
【0047】
ここで、少なくともバインド領域Bに位置する複数本の翼形配線3とは、各翼形配線3がいずれもバインド領域Bに位置すること、又は、翼形配線3の一部がバインド領域Bに位置し、翼形配線3の他の一部がバインド領域Bからファンアウト領域Fに延在できること、又は、翼形配線3の線分の一部がバインド領域Bに位置し、翼形配線の線分の他の一部がファンアウト領域Fに位置することを意味する。
【0048】
例示的には、
図3に示すように、翼形配線3はバインド領域Bに位置し、翼形配線3がバインド領域Bで巻線されることにより、ファンアウト配線2の一部と、対応する出力端子とを電気的に接続する。
【0049】
例示的には、
図18に示すように、翼形配線3の線分の一部はバインド領域Bに位置し、翼形配線3の線分の他の一部はファンアウト領域Fに位置し、理解できるように、翼形配線3は、バインド領域Bからファンアウト領域Fまで延在し、翼形配線3がバインド領域Bからファンアウト領域Fまで巻線して、さらに第1の側縁101を通過することにより、ファンアウト配線2の一部と、対応する出力端子4とを電気的に接続する。
【0050】
ここで、上記駆動チップICの具体的なタイプについては限定しない。例示的には、上記駆動チップは表示駆動チップであってもよく、又は、上記駆動チップはTDDIチップであってもよい。
【0051】
ここで、上記ファンアウト配線2の具体的なタイプについては限定しない。例示的には、上記ファンアウト配線2は表示ファンアウト配線(表示駆動線又はソース駆動線とも呼ばれる)を含んでもよく、又は、上記ファンアウト配線2はタッチファンアウト配線を含んでもよく、又は、上記ファンアウト配線2は表示ファンアウト配線及びタッチファンアウト配線とを同時に含んでもよい。
【0052】
上記表示パネルがタッチと表示を統合した表示パネル(TDDI表示パネル)である場合、上記ファンアウト配線は表示ファンアウト配線及びタッチファンアウト配線を同時に含む。
【0053】
例示的な実施例では、表示ファンアウト配線の一部が翼形配線3を介して出力端子4に電気的に接続され、且つ翼形配線3が第1の側縁101、2つの第3の側縁103及び第2の側縁102のうちの少なくとも1つの側縁が位置する領域を通過し、タッチファンアウト配線及び表示ファンアウト配線の他の一部がファンアウト領域Fから第1の側縁101が位置する領域まで延在し、出力端子4に電気的に接続されるように設置されてもよい。
【0054】
又は、タッチファンアウト配線の一部が翼形配線3を介して出力端子4に電気的に接続され、且つ翼形配線3が第1の側縁101、2つの第3の側縁103及び第2の側縁102のうちの少なくとも1つの側縁が位置する領域を通過し、表示ファンアウト配線及びタッチファンアウト配線の他の一部がファンアウト領域Fから第1の側縁101が位置する領域まで延在し、出力端子4に電気的に接続されるように設置されてもよい。
【0055】
又は、タッチファンアウト配線の一部、表示ファンアウト配線の一部が翼形配線3を介して出力端子4に電気的に接続され、且つ翼形配線3が第1の側縁101、2つの第3の側縁103及び第2の側縁102のうちの少なくとも1つの側縁が位置する領域を通過し、表示ファンアウト配線の他の一部及びタッチファンアウト配線の他の一部がファンアウト領域Fから第1の側縁101が位置する領域まで延在し、出力端子4に電気的に接続されるように設置されてもよい。
【0056】
例示的な実施例では、
図5に示すように、表示パネルは、タッチ機能を実現するためのタッチセンサSensorと、各タッチセンサ及び各タッチファンアウト配線を接続するための複数本のタッチ電極配線TXと、各画素ユニット及び各表示ファンアウト配線を接続するための複数本のデータ信号線Dataとを含む。
【0057】
各タッチ電極配線TXがいずれも表示領域AAの両側に位置し、各データ信号線Dataが表示領域AAに位置する場合、データ信号線Dataに電気的に接続される表示ファンアウト配線(
図5には図示せず)をファンアウト領域Fの中間領域に設け、各タッチ電極配線TXに電気的に接続されるタッチファンアウト配線を表示ファンアウト配線の両側に設置することができ、ここで、
図5に示すファンアウト領域Fにはタッチファンアウト配線が描画されている。このとき、データ信号線Dataに電気的に接続される表示ファンアウト配線を、ファンアウト領域Fから第1の側縁101が位置する領域まで延在させ、出力端子4に電気的に接続することができ、タッチ電極配線TXに電気的に接続されるタッチファンアウト配線が翼形配線3を介して出力端子4に電気的に接続される。
【0058】
各タッチ電極配線TX及び各データ信号線Dataがいずれも表示領域AAに位置する場合、タッチ電極配線TX及びデータ信号線Dataの延在方向及びレイアウト方向はいずれも同じであり、タッチ電極配線TX及びデータ信号線Dataは交互にレイアウトされる。例示的には、2本のタッチ電極配線TX、1本のデータ信号線Dataが順に交互にレイアウトされてもよく、又は、他の方式で交互にレイアウトされてもよい。このとき、ファンアウト領域F中に位置してタッチ電極配線TXに電気的に接続されるタッチファンアウト配線とデータ信号線Dataに電気的に接続される表示ファンアウト配線とは交互にレイアウトされてもよい。従って、表示ファンアウト配線の一部がファンアウト領域Fから第1の側縁101が位置する領域まで延在し、出力端子4に電気的に接続され、表示ファンアウト配線の他の一部が翼形配線3を介して出力端子4に電気的に接続されるように設置され、タッチファンアウト配線の一部がファンアウト領域Fから第1の側縁101が位置する領域まで延在し、出力端子4に電気的に接続され、タッチファンアウト配線の他の一部が翼形配線3を介して出力端子4に電気的に接続されるように設置されてもよい。
【0059】
もちろん、
図15に示すように、さらに、すべてのタッチファンアウト配線22がいずれもファンアウト領域Fから第1の側縁101が位置する領域まで延在し、出力端子4に電気的に接続されるように設置され、表示ファンアウト配線21の一部が翼形配線3(第1の翼形配線31及び第2の翼形配線32)を介して出力端子4に電気的に接続されるように設置されてもよい。
【0060】
上記表示パネルはLCD(Liquid Crystal Display、液晶ディスプレイ)表示パネル、OLED(Organic Light Emitting Diode、有機発光ダイオード)表示パネル、Mini LED表示パネル又はMicro LED表示パネルのうちのいずれかであってもよい。
【0061】
上記表示パネルの寸法は限定されず、大型又は超大型(例えば、86インチ)のUHD(Ultra High Definition、超高精細)表示装置又はHD(High Definition、高精細)表示装置に適用することができ、又は、小型(例えば、23.6インチ)のUHD表示装置又はHD表示装置に適用することができる。
【0062】
上記表示パネルは、非TDDI(Touch and Display Driver Integration、タッチ&表示統合)技術の表示パネルであってもよく、又は、TDDI技術の表示パネルであってもよい。
【0063】
例示的には、TDDI技術の表示パネルはADS(Advanced Super Dimension Switch、高度な超次元フィールド変換)型液晶タッチディスプレイ又はHADS型液晶タッチディスプレイに分けることができ、ここでは、当該表示パネルの具体的なタイプは限定されない。
【0064】
実際の応用では、非TDDI技術の表示パネルについて、駆動チップICは表示駆動チップであり、駆動信号線1は表示駆動線(Source線)であり、表示駆動線は、表示駆動チップから出力された表示駆動信号を表示パネルにおけるデータ信号線(Data線)に伝送して、表示領域における各画素ユニットの表示を制御することができる。
【0065】
一方、TDDI技術の表示パネルについて、駆動チップICはTDDIチップであり、駆動信号線1は表示駆動線及びタッチ駆動線を含み、表示駆動線はTDDIチップから出力された表示駆動信号を表示パネルにおけるデータ信号線(Data線)に伝送して、表示領域における各画素ユニットの表示を制御することができ、タッチ駆動線はTDDIチップから出力されたタッチ駆動信号を表示パネルにおけるタッチ電極配線(TX線)に伝送して、タッチセンサ(Touch sensor)を制御してタッチ機能を実現することができる。
【0066】
TDDI技術の表示パネルのファンアウト領域には表示駆動線だけでなく、タッチ駆動線も設けられているため、TDDI技術の表示パネルでは、そのファンアウト領域の設計空間がより限定され、高周波充電を実現することはより困難である。
【0067】
しかしながら、本願の実施例に係る表示パネルでは、バインド領域Bには複数本の翼形配線3が設置され、翼形配線3が巻線される(駆動チップの上側、左右両側及び下側の位置で巻線されることを含む)方式により、ファンアウト配線2の一部は、翼形配線3を介して駆動チップの出力端子4に電気的に接続され、これにより、バインド領域B内の駆動チップが設置されていない領域が利用され、翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2の長さが短縮され、ファンアウト配線2がファンアウト領域Bにおいて占有する空間が大幅に低減され、実際の応用では、さらにファンアウト配線2の線幅と、隣接する2本のファンアウト配線2の間の距離とを増大することで、ファンアウト配線2自体の抵抗を大幅に低減することができ、これにより、表示領域AAにおける各画素ユニットへの高周波充電を実現し、表示パネルの充電率を高め、充電時間を短縮し、表示パネルの消費電力を低減することができる。
【0068】
また、実際の応用では、
図1及び
図3に示すように、ファンアウト配線2の一部は翼形配線3が巻線される方式により駆動チップの出力端子4に電気的に接続されるため、バインド領域B内の駆動チップが設置されていない領域が利用され、翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2の長さが短縮され、さらにファンアウト領域Fが表示領域AAに沿ってファンアウト領域Fに指向する方向での寸法d2が減少され、関連技術におけるファンアウト領域Fが表示領域AAに沿ってファンアウト領域Fに指向する方向での寸法d1と比較して、d2はd1より0.1mm-0.2mm小さくすることができ、狭額縁の表示パネルの製造に有利である。
【0069】
例示的な実施例では、
図18に示すように、翼形配線3は第1の側縁101が位置する領域を通過する。
【0070】
実際の応用では、翼形配線3を介して巻線する場合、翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2と、翼形配線3に電気的に接続されていないファンアウト配線2との間に一定の設計空間が解放され、翼形配線3は、バインド領域Bからファンアウト領域Fまで延在し、第1の側縁101が位置する領域で巻線され、このように、その部分のファンアウト配線2は翼形配線3を介して出力端子4に電気的に接続される。第1の側縁101が位置する領域の空間は限られているため、場合によっては少数の翼形配線3が前記第1の側縁101が位置する領域を通過して出力端子4に電気的に接続されるように設置することができ、これにより、ファンアウト配線2がファンアウト領域Bにおいて占有する設計空間をある程度減らすことができる。
【0071】
ただし、
図18では、翼形配線3の一部は第1の側縁101が位置する領域を通過し、翼形配線3の一部は第3の側縁103が位置する領域を通過することを例にして描画している。
【0072】
例示的な実施例では、
図4に示すように、翼形配線3は駆動チップICの第2の側縁102が位置する領域を通過する。
【0073】
実際の応用では、駆動チップICの第2の側縁102と表示パネルのエッジとの間には更に回路基板が設けられており、翼形配線3は、第2の側縁102と回路基板との間の領域を通過し、更に第2の側縁102が位置する領域を通過して駆動チップの出力端子4に電気的に接続することができる。
【0074】
例示的な実施例では、翼形配線3の一部は駆動チップICの第2の側縁102が位置する領域を通過し、翼形配線3の他の一部は駆動チップICの2つの第3の側縁103のうちの少なくとも1つの側縁が位置する領域を通過する。
【0075】
例示的な実施例では、
図3に示すように、翼形配線3は駆動チップICの2つの第3の側縁103のうちの少なくとも1つの側縁が位置する領域を通過する。
【0076】
実際の応用では、バインド領域Bにおける駆動チップICの両側(103)と駆動チップICの下側の設計空間が比較的十分であるため、翼形配線3が駆動チップICの両側(103)及び下側(102)の領域で巻線されるように設置することができる。
【0077】
例示的には、翼形配線3は駆動チップICの2つの第3の側縁103のうちの少なくとも1つの側縁が位置する領域を通過する場合、翼形配線3の配線数(即ち、ファンアウト配線2が巻線される数)は、駆動チップの出力端子4が位置する領域と駆動チップの入力端子5が位置する領域との間の最小距離、翼形配線3の線幅、隣接する2本の翼形配線3の間の隙間に関係する。例えば、翼形配線3の線幅と隣接する2本の翼形配線3の間の間隙との和(Pitch)は4.0μmであり、駆動チップの出力端子4が位置する領域と駆動チップの入力端子5が位置する領域との間の最小距離は400μmであり、100本の翼形配線3を設置することができ、即ち、100本のファンアウト配線2を巻線することができる。実際の応用では、状況に応じて各ファンアウト配線2が巻線される数を決定することができ、ここでは限定しない。
【0078】
例示的な実施例では、
図18に示すように、翼形配線3の一部は前記第1の側縁101が位置する領域を通過し、翼形配線3の他の一部は2つの第3の側縁103のうちの少なくとも1つの側縁が位置する領域を通過する。
【0079】
実際の応用では、ファンアウト配線2の一部は、翼形配線3を介してバインド領域Bで巻線された後に駆動チップの出力端子4に電気的に接続され、ファンアウト領域Fでは、翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2と、翼形配線3に電気的に接続されていないファンアウト配線2との間に利用可能な空間F1が存在しているため、翼形配線3をバインド領域Bから
図18におけるF1がマークされた領域まで延在させ、さらに駆動チップの第1の側縁101が位置する領域を通過させて、出力端子4に電気的に接続させる。また、翼形配線3の他の一部は2つの第3の側縁103のうちの少なくとも1つの側縁が位置する領域を通過するように設置することにより、翼形配線3を介して出力端子4に電気的に接続されるファンアウト配線2の数を大幅に高めることができ、ファンアウト領域Fの設計空間を解放することができる。実際の応用では、さらにファンアウト配線2の線幅と、隣接する2本のファンアウト配線2の間の距離とを増大することで、ファンアウト配線2自体の抵抗を大幅に低減することができ、これにより、表示領域AAにおける各画素ユニットへの高周波充電を実現し、表示パネルの充電率を高め、充電時間を短縮し、表示パネルの消費電力を低減することができる。
【0080】
本願のいくつかの実施例では、
図21に示すように、表示パネルは複数の受信端子41をさらに含み、受信端子41は、駆動チップの出力端子4にバインドされるように配置され、受信端子41の表示パネルの基板上での正投影と出力端子4の基板上での正投影とは重なり、受信端子41の一部は第1の側縁101が位置する領域を通過するファンアウト配線2に電気的に接続され、受信端子41の他の一部は翼形配線3に電気的に接続され、
翼形配線3に電気的に接続される受信端子41に対して、翼形配線3の基板上での正投影と少なくとも1つの受信端子4の基板上での正投影とは重なる。
【0081】
例示的な実施例では、受信端子41の表示パネルの基板上での正投影と出力端子4の基板上での正投影とは重なることは、受信端子41の外郭の表示パネルの基板上での正投影と出力端子4の外郭の基板上での正投影とは重なり領域が存在すること、又は、受信端子41の外郭の表示パネルの基板上での正投影と出力端子4の外郭の基板上での正投影と完全に重複することを意味する。
【0082】
本願の実施例に係る図面では、受信端子41の外郭の表示パネルの基板上での正投影と出力端子4の外郭の基板上での正投影が完全に重複することを例にして描画しているため、駆動チップが設けられた出力端子4が描画される関連図面では、出力端子4の構造のみが描画され、表示パネル上の受信端子41の構造は具現化されておらず、ここで説明する。
【0083】
例示的な実施例では、受信端子41と駆動チップの出力端子4とは一対一に対応して接続され、且つ翼形配線3又はファンアウト配線2はいずれもまず受信端子41に電気的に接続され、次に受信端子41はバインディング(Bonding)によって駆動チップの出力端子4に電気的に接続される。
【0084】
例示的な実施例では、翼形配線3に電気的に接続される受信端子41に対して、翼形配線3の基板上での正投影と少なくとも1つの受信端子4の基板上での正投影とは重なることは、
図21に示すように、第1の組の受信端子S1を例に説明すると、第1の組の受信端子S1には5つの受信端子41が含まれ、ここで、1番目の受信端子41に対して、第1の組の受信端子S1における5つの受信端子41に電気的に接続される翼形配線3は、いずれも基板に垂直な方向に重なりが存在し、2番目の受信端子41に対して、第1の組の受信端子S1のうち、1番目の受信端子41に電気的に接続される翼形配線3を除く他の4本の翼形配線3は、いずれも基板に垂直な方向に重なりが存在し、3番目の受信端子41に対して、第1の組の受信端子S1のうち、1番目、2番目の受信端子41に電気的に接続される翼形配線3を除く他の3本の翼形配線3は、いずれも基板に垂直な方向に重なりが存在し、4番目の受信端子41に対して、第1の組の受信端子S1のうち、1番目、2番目、3番目の受信端子41に電気的に接続される翼形配線3を除く他の2本の翼形配線3は、いずれも基板に垂直な方向に重なりが存在し、5番目の受信端子41に対して、5番目の受信端子41に電気的に接続される翼形配線3のみが基板に垂直な方向に重なりが存在することを意味する。
【0085】
ただし、本願の実施例に係る
図21は第1の組の受信端子S1が5つの受信端子を含み、第2の組の受信端子S2が5つの受信端子を含み、バインド領域Bの左側領域が10つの翼形配線を含むことのみを例にして描画しており、実際の応用では、その具体的な数は限定されず、設計ニーズに基づいて決定することができる。
【0086】
また、ただし、本願の実施例に係る
図21は、複数の受信端子41が2列にレイアウトされている場合のみを例にして描画しており、実際の応用では、複数の受信端子41はさらに3列にレイアウトされてもよく、又は、複数の受信端子41は4列にレイアウトされてもよく、又は、他の方式でレイアウトされてもよく、具体的には、出力端子4のレイアウト方式に基づいて決定されてもよく、ここでは制限されない。
【0087】
図20に示す関連技術において、ファンアウト配線2の基板上での正投影と受信端子41の基板上での正投影とが互いに重ならないように設置された設計に対して、
図21に示すように、本願の実施例では、翼形配線3が巻線され、翼形配線3に電気的に接続される受信端子41に対して、翼形配線3の基板上での正投影と少なくとも1つの受信端子4の基板上での正投影とが重なるように設置されることにより、一方では、表示パネルのファンアウト領域Fの設計空間を節約し、他方では、複数の受信端子41の間のスペースを節約し、受信端子41のレイアウト位置をより柔軟に設計することができ、これにより、駆動チップにおける出力端子4のレイアウト位置をより柔軟に設定することができ、或いは、マッチング可能な駆動チップのタイプをより柔軟に選択することができる。
【0088】
また、本願の実施例に係る
図21に示す表示パネルは、そのファンアウト領域F及びバインド領域Bのうちの1つの設計寸法が
図27に示される。明らかなように、そのファンアウト領域Fの幅(表示領域AAのエッジから駆動チップICの第1の側縁までの距離)は1.01mmであり、駆動チップの第1の側縁から第2の側縁までの距離は0.77mmであり、フレキシブル回路基板(FPC)の幅は0.35mmであり、駆動チップからフレキシブル回路基板までの距離は0.3mmであり、フレキシブル回路基板(FPC)から表示パネルのエッジ(アレイ基板のエッジ)までの距離は0.07mmであり、即ち、バインド領域の幅は1.49mmであり、当該表示パネルの下枠の幅は1.01mm+1.49mm=2.5mmである。一方、
図20に示す関連技術における表示パネルは、その設計寸法が
図26に示され、比較すると、本願の実施例に係る
図21に示す表示パネルは、そのファンアウト領域Fの幅(表示領域AAのエッジから駆動チップICの第1の側縁までの距離)が関連技術における表示パネルのファンアウト領域Fの幅より0.1mm小さくしたことが分かる。ここで、
図26及び
図27においてマークされている数字の単位はいずれもミリ(mm)である。
【0089】
本願のいくつかの実施例では、
図21に示すように、翼形配線3に電気的に接続される受信端子41は、第1の側縁101に沿ってレイアウトされた第1の組S1と、第2の側縁102に沿ってレイアウトされた第2の組のS2とに区分され、第1の組の受信端子S1に電気的に接続される各翼形配線3は同層に設けられ、第2の組の受信端子S2に電気的に接続される翼形配線3は第1の翼形配線31と第2の翼形配線32とを含み、且つ第1の翼形配線31と第2の翼形配線32は異なる層に位置し、
ここで、第1の組の受信端子S1に電気的に接続される翼形配線3及び第2の組の受信端子S2に電気的に接続される翼形配線3における各第2の翼形配線32は同層に設けられる。
【0090】
例示的な実施例では、第1の組の受信端子S1に電気的に接続される翼形配線3及び第2の組の受信端子S2に電気的に接続される翼形配線3における各第2の翼形配線32は、材料が同じであり、例えば、その材料は、表示領域AAにおけるソース/ドレイン金属層(SD)の材料と同じ、又は、その材料は、表示領域AAにおけるゲート(Gate)の材料と同じである。
【0091】
例示的な実施例では、翼形配線3の材料が表示領域AAにおけるソース/ドレイン金属層(SD)の材料と同じである場合、翼形配線3は表示領域AAにおけるソース/ドレイン金属層(SD)と同層に作製することができ、翼形配線3の材料が表示領域AAにおけるゲート(Gate)の材料と同じである場合、翼形配線3は表示領域AAにおけるゲート(Gate)と同層に作製することができる。
【0092】
本願のいくつかの実施例では、
図25に示すように、翼形配線3に電気的に接続される受信端子41は、
基板401上に位置するゲート層であって、互いに独立して対向して設けられた2つの導電性パッド404を含むゲート層と、
ゲート層を覆い、各導電性パッド404の一部領域を露出させる誘電体層405と、
誘電体層405を覆い、導電性パッド404が露出した一部領域に直接接触するソース/ドレイン金属層406と、
ソース/ドレイン金属層406を覆い、駆動チップの出力端子4に直接接触するように配置された電極層407とを含む。
【0093】
上記ゲート層及び表示領域AAにおけるゲート層は、材料が同じであり、同層に設けられ、且つ一次パターニングプロセスで製造される。
【0094】
上記電極層407及び表示領域AAにおける画素電極は、材料が同じであり、同層に設けられ、且つ一次パターニングプロセスで製造される。
【0095】
上記電極層407がソース/ドレイン金属層406を覆うことは、電極層407の基板上での正投影がソース/ドレイン金属層406の基板上での正投影を覆い、且つ電極層407の基板上での正投影面積がソース/ドレイン金属層406の基板上での正投影面積よりも大きいことを意味する。これにより、ソース/ドレイン金属層406を保護する役割を果たすことができる。
【0096】
図25に示すように、受信端子41は、基板401上に位置するバッファ層402と、バッファ層402上に位置するゲート絶縁層403とをさらに含むが、もちろん、ゲート絶縁層403は、ゲート層の基板401から離れた側に位置してもよく、具体的には、実際の製品の設計に基づいて決定することができ、ここでは制限されない。
【0097】
図24は本願の実施例に係る受信端子41の平面構造図を示し、ここで、
図25は
図24のB1B2方向の断面図である。
【0098】
図22及び
図23のような関連技術において、受信端子41の導電性パッド404が一体化したブロック構造にされ、受信端子41の中央領域を占有することに対して、本願の実施例では、
図24及び
図25を参照して、受信端子41の両端の領域に互いに独立して対向して設けられた2つの導電性パッド404を設けることにより、一方では、2つの導電性パッド404のうちの1つは、1つの導電性パッド404に異常が発生した場合に補修及び置換するための予備導電性パッドとして使用することができ、他方では、2つの導電性パッド404が受信端子41の両端の領域において対向して設置されているため、他の構造の設計を行うために受信端子41の2つの導電性パッド404の間の領域が予約され、設計空間が増加することができる。ここで、
図23は
図22のA1A2方向の断面図である。
【0099】
本願のいくつかの実施例では、
図21及び
図24に示すように、第1の組の受信端子S1に電気的に接続される翼形配線3及び第2の組の受信端子S2に電気的に接続される翼形配線3における各第2の翼形配線32はいずれもゲート層に位置し、且つ、いずれも受信端子41の2つの導電性パッド404の間を通過する。
【0100】
本願の実施例では、2つの導電性パッド404が受信端子41の両端の領域において対向して設けられたため、受信端子41の2つの導電性パッド404の間の領域予約されており、翼形配線3がゲート層に位置し、且つ翼形配線が各受信端子41の2つの導電性パッド404の間の領域を通過するように設置することにより、関連技術における配線が受信端子41の間の領域を通過することに対して、本願の実施例における設計方法は、電気信号の正常な安定した伝送を保証するとともに、表示パネルのバインド領域及びファンアウト領域の設計空間を大幅に節約することができ、これにより、一方では、配線の線幅を適切に増加させることにより高周波充電を実現することができ、他方では、狭額縁の表示製品の製造に有利である。
【0101】
本願のいくつかの実施例では、
図21に示すように、第1の組の受信端子S1のうちの1つの受信端子41に対して、その導電性パッド404に1本の翼形配線3が電気的に接続され、且つ第1の組の受信端子S1に電気的に接続される他の翼形配線の基板上での正投影とその導電性パッド404の基板上での正投影とは互いに重ならず、
第2の組の受信端子S2のうちの1つの受信端子41に対して、その導電性パッド404に1本の第2の翼形配線32が電気的に接続され、且つ第2の組の受信端子S2に電気的に接続される他の第2の翼形配線32の基板上での正投影とその導電性パッド404の基板上での正投影とは互いに重ならない。
【0102】
本願の実施例では、基板に垂直な方向に受信端子41と重なる翼形配線がゲート層に位置するため、受信端子41の導電性パッド404もゲート層に位置し、受信端子41と各翼形配線3との間に信号伝送の乱れがないことを確保するために、翼形配線3に接続された受信端子41ごとに、1つの受信端子41と、それに電気的に接続される翼形配線3との間のみには基板に垂直な方向に重なりが存在し、他の翼形配線3との間には基板に垂直な方向に重なりが存在しない。
【0103】
本願のいくつかの実施例では、
図40に示すように、表示パネルは複数の予備受信端子42をさらに含み、予備受信端子42は受信端子41の構造と同じであり、
第1の組の受信端子S1と同列に設けられる予備受信端子42は第1の予備受信端子であり、第2の組の受信端子S2と同列に設けられる予備受信端子42は第2の予備受信端子であり、
ここで、第1の組の受信端子に電気的に接続される翼形配線3のうちの少なくとも一部は、第1の予備端子における2つの導電性パッド404の間の領域を通過し、第2の組の受信端子に電気的に接続される翼形配線3のうちの少なくとも一部は、第2の予備端子における2つの導電性パッド404の間の領域を通過する。
【0104】
例示的な実施例では、
図40に示すように、予備受信端子42は翼形配線3に電気的に接続されていない。
【0105】
ここでは、表示パネルにおける予備受信端子(Dummy受信端子)42の具体的な数は限定しない。例示的には、予備受信端子42の数は5つであり、ここで、第1の予備受信端子の数は2つであり、第2の予備受信端子の数は3つである。
【0106】
例示的な実施例では、予備受信端子42は複数の受信端子41の両端に位置し、又は、
図40に示すように、予備受信端子42は複数の受信端子41の一方側に位置し(ここで、第1の予備受信端子は第1の組の受信端子41の左側に位置し、第2の予備受信端子は第2の組の受信端子41の左側に位置する)、又は、予備受信端子42と受信端子41とは間隔を空けて設けられている。
【0107】
例示的な実施例では、
図40に示すように、受信端子41の一部における2つの導電性パッド404の間の領域には翼形配線3が設置されておらず、もちろん、各受信端子41における2つの導電性パッド404の間の領域には少なくとも1本の翼形配線3が通過してもよい。具体的には実際の状況に基づいて決定することができる。
【0108】
本願のいくつかの実施例では、
図15に示すように、ファンアウト配線2は表示ファンアウト配線21及びタッチファンアウト配線22を含み、
各タッチファンアウト配線22はいずれもファンアウト領域Fから第1の側縁101が位置する領域まで延在し、出力端子4に電気的に接続され、表示ファンアウト配線21の一部は翼形配線3を介して出力端子に電気的に接続される。
【0109】
ただし、実際の応用では、タッチファンアウト配線22の数が表示ファンアウト配線21の数よりも少ないため、表示ファンアウト配線21は翼形配線3が巻線される方式により出力端子4に電気的に接続されるように設置することができ、これにより、ファンアウト領域Fにおける各ファンアウト配線2のレイアウトを容易にすることができる。
【0110】
もちろん、現在の主流の表示製品については、タッチファンアウト配線22の数が表示ファンアウト配線21の数よりも少ないため、表示ファンアウト配線21は翼形配線3が巻線される方式により出力端子4に電気的に接続されるように設置され、個別の表示製品については、設計上のニーズから、タッチファンアウト配線22は翼形配線3が巻線される方式により出力端子4に電気的に接続されるように設置されてもよく、ここでは、現在の実際の需要を例にして説明する。
【0111】
また、本願の実施例に係る
図15は、翼形配線3は第2の側縁102が位置する領域を通過することのみを例にして描画している。
【0112】
例示的な実施例では、
図18に示すような構造では、翼形配線3は第1の側縁101が位置する領域を通過すると、この部分の翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2に対して、翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2と、翼形配線3に電気的に接続されていないファンアウト配線2との間に一定の設計空間が解放され、翼形配線3は、バインド領域Bからファンアウト領域Fまで延在し、第1の側縁101が位置する領域で巻線され、このように、その部分のファンアウト配線2は翼形配線3を介して出力端子4に電気的に接続される。第1の側縁101が位置する領域の空間は限られているため、表示ファンアウト配線21に電気的に接続される翼形配線3が前記第1の側縁101が位置する領域を通過して出力端子4に電気的に接続されるように設置することができる。
【0113】
例示的な実施例では、
図4に示すような構造では、翼形配線3は駆動チップICの第2の側縁102が位置する領域を通過すると、この部分の翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2に対して、この部分のファンアウト配線2がいずれも表示ファンアウト配線21であるように設置されてもよく、これにより、表示ファンアウト配線21は、駆動チップICの第2の側縁102が位置する領域を通過し、さらに出力端子4に電気的に接続され、他の部分の表示ファンアウト配線21及びすべてのタッチファンアウト配線22は、ファンアウト領域Fからバインド領域Bまで延在し、第1の側縁が位置する領域を通過した後に出力端子4に電気的に接続される。
【0114】
例示的な実施例では、
図28に示すように、ファンアウト配線2は、表示ファンアウト配線21及びタッチファンアウト配線22を含み、各タッチファンアウト配線22はいずれもファンアウト領域Fから第1の側縁101が位置する領域まで延在し、且つ受信端子41に電気的に接続され、受信端子41は出力端子4に電気的に接続され(
図28には駆動チップの出力端子4の構造は図示せず)、表示ファンアウト配線21の一部は翼形配線3を介して受信端子41に電気的に接続され、且つ翼形配線3はいずれも駆動チップの両側(第3の側縁103)が位置する領域を通過する。
【0115】
ここで、翼形配線3を介して受信端子41に電気的に接続される表示ファンアウト配線21は、2つの部分に分けることができる。
【0116】
第1の部分では、表示ファンアウト配線21に電気的に接続される各翼形配線3はいずれもゲート層に位置し、且つこの部分の翼形配線3は受信端子41の2つの導電性パッド404の間の領域を通過し、且つ対応する受信端子41の1つの導電性パッド404に電気的に接続される。
【0117】
第2の部分では、表示ファンアウト配線21に電気的に接続される各翼形配線3は第1の翼形配線31と第2の翼形配線32とを含み、第1の翼形配線31と第2の翼形配線32は異なる層に位置し、且つ、各第1の翼形配線31については、それに電気的に接続される第2の翼形配線32とは基板に垂直な方向に重なりが存在し、且つその重なり領域の延在方向は第1の翼形配線31と第2の翼形配線32の延在方向と平行であり、第2の部分の表示ファンアウト配線21に電気的に接続される各翼形配線3における第2の翼形配線32はゲート層に位置し、且つ、この部分の第2の翼形配線32は、受信端子41の2つの導電性パッド404の間の領域を通過し、且つ対応する受信端子41の1つの導電性パッド404に電気的に接続される。
【0118】
例示的には、
図28に示すように、翼形配線3に電気的に接続される受信端子41は、第1の側縁101に沿ってレイアウトされた第1の組S1と、第2の側縁102に沿ってレイアウトされた第2の組のS2とに区分されてもよく、第1の組の受信端子S1に電気的に接続される各翼形配線3は同層に設けられ、第2の組の受信端子S2に電気的に接続される翼形配線3は第1の翼形配線31と第2の翼形配線32とを含み、且つ第1の翼形配線31と第2の翼形配線32は異なる層に位置し、
ここで、第1の組の受信端子S1に電気的に接続される翼形配線3及び第2の組の受信端子S2に電気的に接続される翼形配線3における各第2の翼形配線32は同層に設けられる。また、第1の組の受信端子S1に電気的に接続される翼形配線3及び第2の組の受信端子S2に電気的に接続される翼形配線3における各第2の翼形配線32はいずれもゲート層に位置し、且つ、いずれも受信端子41の2つの導電性パッド404の間を通過する。
【0119】
例示的な実施例では、
図29に示すように、各タッチファンアウト配線22はいずれもファンアウト領域Fから第1の側縁101が位置する領域まで延在し、受信端子41に電気的に接続され、受信端子41は出力端子4に電気的に接続され(
図29には駆動チップの出力端子4の構造は図示せず)、表示ファンアウト配線21の一部は翼形配線3を介して受信端子41に電気的に接続され、且つ翼形配線3はいずれも駆動チップの両側(第3の側縁103)が位置する領域を通過する。翼形配線3を介して受信端子41に電気的に接続される表示ファンアウト配線21は、3つの部分に分けることができる。
【0120】
第1の部分では、表示ファンアウト配線21は翼形配線3を介して受信端子41に電気的に接続され、翼形配線3は第1の側縁101が位置する領域を通過する。
【0121】
第2の部分では、表示ファンアウト配線21に電気的に接続される各翼形配線3はいずれもゲート層に位置し、且つこの部分の翼形配線3は受信端子41の2つの導電性パッド404の間の領域を通過し、且つ対応する受信端子41の1つの導電性パッド404に電気的に接続される。
【0122】
第3の部分では、表示ファンアウト配線21に電気的に接続される各翼形配線3は第1の翼形配線31と第2の翼形配線32とを含み、第1の翼形配線31と第2の翼形配線32は異なる層に位置し、且つ、各第1の翼形配線31については、いずれも、それに電気的に接続される第2の翼形配線32とは基板に垂直な方向に重なりが存在し、且つその重なり領域の延在方向は第1の翼形配線31の延在方向と平行であり、第2の部分の表示ファンアウト配線21に電気的に接続される各翼形配線3における第2の翼形配線32はゲート層に位置し、且つ、この部分の第2の翼形配線32は、受信端子41の2つの導電性パッド404の間の領域を通過し、且つ対応する受信端子41の1つの導電性パッド404に電気的に接続される。
【0123】
例示的な実施例では、
図30に示すように、沈下式駆動チップについては、その出力端子4及び入力端子5がレイアウトされた後に占有される領域は三角形であるため、出力端子4が位置する領域と入力端子5が位置する領域との間の設計空間は限られており、各タッチファンアウト配線22と表示ファンアウト配線21の一部とはファンアウト領域Fから第1の側縁101が位置する領域まで延在し、出力端子4に電気的に接続され、表示ファンアウト配線21の一部は翼形配線3を介して駆動チップの下側(第2の側縁102)が位置する領域を通過し、入力端子5が位置する領域を通過して出力端子4に電気的に接続されるように設置されてもよい。
【0124】
例示的な実施例では、
図31に示すように、各タッチファンアウト配線22と表示ファンアウト配線21の一部とはファンアウト領域Fから第1の側縁101が位置する領域まで延在し、且つ受信端子41に電気的に接続され、表示ファンアウト配線21の一部は翼形配線3を介して受信端子41に電気的に接続されるように設置される。
【0125】
ここで、翼形配線3を介して受信端子41に電気的に接続される表示ファンアウト配線21は2つの部分に分けられ、第1の部分の表示ファンアウト配線21は翼形配線3を介して駆動チップの下側(第2の側縁102)が位置する領域を通過し、入力端子5が位置する領域を通過して出力端子4(実際には先に受信端子41に電気的に接続され、受信端子41は出力端子4に電気的に接続され)に電気的に接続される。第2の部分の表示ファンアウト配線21に接続される翼形配線3は駆動チップの両側(第3の側縁103)が位置する領域を通過し、受信端子41の2つの導電性パッド404の間の領域を通過し、更に対応する受信端子41の1つの導電性パッド404に電気的に接続され、ここで、第2の部分の表示ファンアウト配線21に接続される翼形配線3は、ゲート層に位置し、導電性パッド404と同層に設けられる。
【0126】
例示的な実施例では、
図32に示すように、各タッチファンアウト配線22及び表示ファンアウト配線21の一部はファンアウト領域Fから第1の側縁101が位置する領域まで延在し、出力端子4に電気的に接続され、表示ファンアウト配線21の一部は翼形配線3を介して出力端子4に電気的に接続されるように設置される。ここで、翼形配線3を介して出力端子4に電気的に接続される表示ファンアウト配線21は2つの部分に分けられ、第1の部分の表示ファンアウト配線21は、翼形配線3を介して駆動チップの上側(第1の側縁101)が位置する領域を通過して出力端子4に電気的に接続され、第2の部分の表示ファンアウト配線21に電気的に接続される各翼形配線3は第1の翼形配線31と第2の翼形配線32とを含み、第1の翼形配線31と第2の翼形配線32は異なる層に位置し、且つ、各第1の翼形配線31については、いずれも、それに電気的に接続される第2の翼形配線32とは基板に垂直な方向に重なりが存在し、且つその重なり領域の延在方向は第1の翼形配線31の延在方向と平行である。
【0127】
例示的な実施例では、
図37又は
図38に示すように、翼形配線3は表示翼形配線及びタッチ翼形配線を含み、ファンアウト配線2は、表示ファンアウト配線21及びタッチファンアウト配線22を含み、
表示ファンアウト配線21の一部は表示翼形配線を介して出力端子4に電気的に接続され、タッチファンアウト配線22の一部はタッチ翼形配線を介して出力端子4に電気的に接続される。
【0128】
ただし、本願の実施例に係る
図37及び
図38では、翼形配線とタッチ翼形配線を示すマークは区別されておらず、ここで、表示ファンアウト配線21に電気的に接続される翼形配線3は表示翼形配線であり、タッチファンアウト配線22に電気的に接続される翼形配線3はタッチ翼形配線である。
【0129】
例示的な実施例では、
図37に示すように、タッチファンアウト配線の一部22及び表示ファンアウト配線21の一部はファンアウト領域Fから第1の側縁101が位置する領域まで延在し、且つ受信端子41に電気的に接続され、受信端子41は出力端子4に電気的に接続され(
図37には駆動チップの出力端子4の構造は図示せず)、表示ファンアウト配線21の他の一部は表示翼形配線を介して受信端子41に電気的に接続され、タッチファンアウト配線22の他の一部はタッチ翼形配線を介して受信端子41に電気的に接続される。且つ翼形配線3(表示翼形配線及びタッチ翼形配線を含む)はいずれも駆動チップの両側(第3の側縁103)が位置する領域を通過する。
【0130】
例示的な実施例では、
図38に示すように、沈下式駆動チップについては、その出力端子4及び入力端子5がレイアウトされた後に占有される領域は三角形であるため、出力端子4が位置する領域と入力端子5が位置する領域との間の設計空間は限られており、タッチファンアウト配線22の一部及び表示ファンアウト配線21の一部はファンアウト領域Fから第1の側縁101が位置する領域まで延在し、出力端子4に電気的に接続され、表示ファンアウト配線21の他の一部は、表示翼形配線を介して駆動チップの下側(第2の側縁102)が位置する領域を通過し、入力端子5が位置する領域を通過して出力端子4に電気的に接続され、タッチファンアウト配線22の他の一部はタッチ翼形配線を介して駆動チップの下側(第2の側縁102)が位置する領域を通過し、入力端子5が位置する領域を通過して出力端子4に電気的に接続されるように設置されてもよい。
【0131】
例示的な実施例では、
図39に示すように、タッチファンアウト配線22の一部及び表示ファンアウト配線21の一部はファンアウト領域Fから第1の側縁101が位置する領域まで延在し、出力端子4に電気的に接続され、表示ファンアウト配線21の他の一部は表示翼形配線を介して出力端子4に電気的に接続され、タッチファンアウト配線22の他の一部はタッチ翼形配線を介して出力端子4に電気的に接続されるように設置される。
【0132】
ここで、表示翼形配線(表示ファンアウト配線21に電気的に接続される翼形配線3)を介して出力端子4に電気的に接続される表示ファンアウト配線21は2つの部分に分けられ、第1の部分の表示ファンアウト配線21は表示翼形配線を介して駆動チップの上側(第1の側縁101)が位置する領域を通過して出力端子4に電気的に接続され、第2の部分の表示ファンアウト配線21に電気的に接続される各表示翼形配線は第1の翼形配線31と第2の翼形配線32とを含み、第1の翼形配線31と第2の翼形配線32は異なる層に位置し、且つ、各第1の翼形配線31については、いずれも、それに電気的に接続される第2の翼形配線32とは基板に垂直な方向に重なりが存在し、且つその重なり領域の延在方向は第1の翼形配線31の延在方向と平行である。
【0133】
タッチ翼形配線(タッチファンアウト配線22に電気的に接続される翼形配線3)を介して出力端子4に電気的に接続されるタッチファンアウト配線22も2つの部分に分けられ、第1の部分のタッチファンアウト配線22はタッチ翼形配線を介して駆動チップの上側(第1の側縁101)が位置する領域を通過して出力端子4に電気的に接続され、第2の部分のタッチファンアウト配線22に電気的に接続される各タッチ翼形配線も第1の翼形配線31と第2の翼形配線32とを含み、第1の翼形配線31と第2の翼形配線32は異なる層に位置し、且つ、各第1の翼形配線31については、いずれも、それに電気的に接続される第2の翼形配線32とは基板に垂直な方向に重なりが存在し、且つその重なり領域の延在方向は第1の翼形配線31の延在方向と平行である。
【0134】
例示的な実施例では、
図4、
図6及び
図7に示すように、翼形配線3は同一の層に位置してもよい。
【0135】
翼形配線3の材料が表示領域AAにおけるソース/ドレイン金属層(SD)の材料と同じである場合、翼形配線3は表示領域AAにおけるソース/ドレイン金属層(SD)と同層に作製することができ、翼形配線3の材料が表示領域AAにおけるゲート(Gate)の材料と同じである場合、翼形配線3は表示領域AAにおけるゲート(Gate)と同層に作製することができる。
【0136】
例示的には、
図4、
図6及び
図7に示すように、各翼形配線3のファンアウト配線2と接続された端のレイアウト順序と、各翼形配線3の出力端子4と接続された端のレイアウト順序とが逆であり、このとき、配線の位置順序の不一致による信号の乱れの問題を回避するために、駆動チップにより出力端子4の出力信号の順序を調整することができる。ここで、
図7は
図6の部分領域拡大概略図である。
【0137】
本願のいくつかの実施例では、
図18に示すように、翼形配線3の一部は同層に設けられ、翼形配線3の他の一部は第1の翼形配線31と第2の翼形配線32とを含み、且つ第1の翼形配線31と第2の翼形配線32は異なる層に位置し、
ここで、同層に設けられる翼形配線3は順次接続された第1の線分a、第2の線分b、第3の線分c、第4の線分d及び第5の線分eを含み、ここで、第1の線分a及び第2の線分bはバインド領域Bに位置し、第3の線分cはバインド領域Bからファンアウト領域Fまで延在し、第4の線分d及び第5の線分eはファンアウト領域Fに位置し、第1の線分aはファンアウト配線2に電気的に接続され、第5の線分eは出力端子4に電気的に接続される。
【0138】
また、第1の線分aに電気的に接続されるファンアウト配線2のレイアウト順序、第1の線分aのレイアウト順序、第5の線分eのレイアウト順序、及び第5の線分eに電気的に接続される出力端子4のレイアウト順序はいずれも同じであり、これにより、各ファンアウト配線2と信号に対応する出力端子4との電気的接続を確保し、信号の乱れの問題を回避することができる。
【0139】
実際の応用では、ファンアウト配線2の一部は翼形配線3を介してバインド領域Bで巻線した後に駆動チップの出力端子4に電気的に接続され、ファンアウト領域Fでは、翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2と、翼形配線3に電気的に接続されていないファンアウト配線2との間に利用可能な空間F1が存在しているため、翼形配線3をバインド領域Bから
図18におけるF1がマークされた領域まで延在させ、さらに駆動チップの第1の側縁101が位置する領域を通過させて、出力端子4に電気的に接続させる。これにより、より多くのファンアウト配線2は翼形配線3が巻線される方式により出力端子4に電気的に接続されるように設置することができ、これにより、ファンアウト領域Fとバインド領域Bの設計空間を小さくすることができる。
【0140】
本願のいくつかの実施例では、
図3及び
図8に示すように、各翼形配線3は第1の翼形配線31と第2の翼形配線32とを含み、第1の翼形配線31と第2の翼形配線32は異なる層に位置する。
【0141】
例示的には、第1の翼形配線31の材料が表示領域AAにおけるソース/ドレイン金属層(SD)の材料と同じである場合、第1の翼形配線31は表示領域AAにおけるソース/ドレイン金属層(SD)と同層に作製することができ、第2の翼形配線32の材料が表示領域AAにおけるゲート(Gate)の材料と同じである場合、第2の翼形配線32は表示領域AAにおけるゲート(Gate)と同層に作製することができる。
【0142】
又は、第1の翼形配線31の材料が表示領域AAにおけるゲート(Gate)の材料と同じである場合、第1の翼形配線31は表示領域AAにおけるゲート(Gate)と同層に作製することができ、第2の翼形配線32の材料が表示領域AAにおけるソース/ドレイン金属層(SD)の材料と同じである場合、第2の翼形配線32は表示領域AAにおけるソース/ドレイン金属層(SD)と同層に作製することができる。
【0143】
ここで、第1の翼形配線31は第1の方向AFに沿って延在し、第2の翼形配線32は、第2の方向FAに延在する第1の線分321を含み、第1の翼形配線31はそれぞれファンアウト配線2及び第1の線分321に電気的に接続され、第1の方向AFは表示領域AAがバインド領域Bに指向する方向であり、第2の方向FAと第1の方向AFとは平行であり、
ここで、第1の線分321の表示パネルの基板上での正投影と、それに電気的に接続される第1の翼形配線31の基板上での正投影とは重なる。
【0144】
例示的な実施例では、第1の線分321の線幅が第1の翼形配線31の線幅以下である場合、第1の線分321の表示パネルの基板上での正投影は、それに電気的に接続される第1の翼形配線31の基板上での正投影以内に位置する。
【0145】
本願の実施例では、
図3に示すように、ファンアウト領域Fにおけるファンアウト配線2の一部は、翼形配線3が巻線される方式により駆動チップの出力端子4に電気的に接続されているため、翼形配線3に電気的に接続されていないファンアウト配線2の、ファンアウト領域Fに位置する一部線分の長さd3に比べて、翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2の、ファンアウト領域Fに位置する一部線分の長さd4が大幅に短くされ、翼形配線3に電気的に接続されていないファンアウト配線2の抵抗が翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2の抵抗よりもはるかに大きくされ、表示パネルにおける配線の抵抗整合性が低下し、信号伝送が不安定になる。
【0146】
本願の実施例では、第1の線分321を設けることにより、第1の線分321の表示パネルの基板上での正投影と、それに電気的に接続される第1の翼形配線31の基板上での正投影とは重なり、翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2から出力端子4までの配線の距離が延長され、これにより、翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2の短縮された長さをある程度相殺し、異なる配線間の抵抗整合性を高めることができ、これにより、信号伝送の安定性を高めることができる。
【0147】
本願のいくつかの実施例では、
図8に示すように、第2の翼形配線32は第2の線分322及び第3の線分323をさらに含み、第2の線分322は第3の方向MNに沿って延在し、第1の線分321、第2の線分322及び第3の線分323は順次接続され、第3の線分323は出力端子4に電気的に接続され、第3の方向MNと第1の方向AFとは交差し、
ここで、第3の方向MNにおいて、各第1の翼形配線31、各第1の線分321及び各第3の線分323のレイアウト順序は同じである。
【0148】
具体的には、
図8に示すように、1番目の第1の翼形配線31、2番目の第1の翼形配線31、3番目の第1の翼形配線31、4番目の第1の翼形配線31及び5番目の第1の翼形配線31は第3の方向MNに沿って順次にレイアウトされ、1番目の第1の線分321、2番目の第1の線分321、3番目の第1の線分321、4番目の第1の線分321及び5番目の第1の線分321は第3の方向MNに沿って順次にレイアウトされ、1番目の第3の線分323、2番目の第3の線分323、3番目の第3の線分323、4番目の第3の線分323及び5番目の第3の線分323は第3の方向MNに沿って順次にレイアウトされる。
【0149】
例示的な実施例では、第3の方向と第1の方向との交差後の角は直角であってもよく、又は、第3の方向と第1の方向との交差後の角は鈍角であってもよい。ただし、本願の実施例に係る図面に示される第3の方向MNは、第3の方向MNと第1の方向AFとの交差後の角が直角であることを例にして描画される。
【0150】
本願の実施例では、ジャンパー設計を採用することにより、翼形配線3と出力端子4との間の順序の調整を実現し、ファンアウト配線2とその対応する出力端子4と電気的に接続させることができ、駆動チップが各出力端子4において出力信号の順序を調整する必要がない。
【0151】
ただし、翼形配線3が駆動チップの第2の側縁102で巻線される場合、
図8に示すジャンパー設計を採用してもよく、
図8では翼形配線3が駆動チップの左側(第3の側縁)で巻線される場合のみを例にして描画している。
【0152】
本願のいくつかの実施例では、
図8に示すように、第1の線分321の延在線と第2の線分322の延在線との間の角は直角であり、第2の線分322の延在線と第3の線分323の延在線との間の角は直角であり、
又は、
図33に示すように、第1の線分321の延在線と第2の線分322の延在線との間の角は鈍角であり、第2の線分322の延在線と第3の線分323の延在線との間の角は鈍角であり、且つ2つの鈍角の角度が同じであり、
又は、第1の線分の延在線と第2の線分の延在線との間の角及び第2の線分の延在線と第3の線分の延在線との間の角のうちの一方は直角であり、他方は鈍角である。
【0153】
例示的な実施例では、第2の翼形配線32の第1の線分321の基板上での正投影と、それに接続する第1の翼形配線の基板上での正投影とは部分的に重なるため、第1の線分321は、翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2から出力端子4までの配線の距離を延長することができ、これにより、翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2の短縮された長さをある程度相殺し、異なる配線間の抵抗整合性を高めることができ、これにより、信号伝送の安定性を高めることができる。実際の応用では、相殺する必要がある配線の長さが異なり、実際の製品の需要に応じて、第1の線分321と第2の線分322を垂直に設定するか、又は第1の線分321と第2の線分322との角を鈍角に設定することにより、実際の第2の線分322の長さを制御することができ、これにより、配線間の抵抗整合性を高めることができる。また、異なる表示製品のバインド領域Bにおける配線のレイアウトを最適化し、空間利用率を高めるために、第1の線分321と第2の線分322との角の角度を調整することにより実現することもできる。
【0154】
例示的な実施例では、
図34に示すように、各翼形配線3は同層に設けられ、
ここで、同層に設けられる各述翼形配線3は、順次接続された第1の線分a、第2の線分b、第3の線分c、第4の線分d及び第5の線分eを含み、ここで、第1の線分a及び第2の線分bはバインド領域Bに位置し、第3の線分cはバインド領域Bからファンアウト領域Fまで延在し、第4の線分d及び第5の線分eはファンアウト領域Fに位置し、第1の線分aはファンアウト配線2に電気的に接続され、第5の線分eは出力端子4に電気的に接続され、且つ第2の線分bの延長線と第3の線分cの延長線との間の角は直角であり、第3の線分cの延長線と第4の線分dの延長線との間の角は直角であり、又は、第2の線分bの延長線と第3の線分cの延長線との間の角は鈍角であり、第3の線分cの延長線と第4の線分dの延長線との間の角は鈍角であり、且つ2つの鈍角の角度が同じである。
【0155】
ここでは、上記鈍角の具体的な角度について制限はなく、具体的には実際の状況に基づいて決定することができる。
【0156】
例示的な実施例では、各タッチファンアウト配線22はいずれもファンアウト領域Fから第1の側縁101が位置する領域まで延在し、且つ受信端子41に電気的に接続され、受信端子41は出力端子4に電気的に接続され、表示ファンアウト配線21の一部は翼形配線3を介して受信端子41に電気的に接続され、且つ翼形配線3はいずれも駆動チップの両側(第3の側縁103)が位置する領域を通過する。翼形配線3を介して受信端子41に電気的に接続される表示ファンアウト配線21は、3つの部分に分けることができる。ここで、第1の部分の表示ファンアウト配線21は翼形配線3を介して受信端子41に電気的に接続され、翼形配線3は第1の側縁101が位置する領域を通過し、
図35に示すように、第1の側縁101が位置する領域を通過した翼形配線3については、3つのセグメントに分けることができ、ここで、第1のセグメントと第2のセグメントとの間の角度は第2のセグメントと第3のセグメントとの間の角度に等しい。
【0157】
本願のいくつかの実施例では、
図8及び
図36に示すように、第2の翼形配線32は、順次接続された第1の線分321、第2の線分322及び第3の線分323を含み、
ここで、第1の線分321と第2の線分322との間に第1のコーナーGが設けられ、第2の線分322と第3の線分323との間に第2のコーナー(
図36には図示せず)が設けあれ、
各コーナー(第1のコーナー及び第2のコーナーを含む)のうちの少なくとも一部は、フィレットである。
【0158】
ただし、
図36は
図8における第1の線分321及び第2の線分322が位置する領域の部分拡大図であり、
図36には第1のコーナーの構造の概略図が提供され、第2のコーナーの構造は第1のコーナーと類似しており、これ以上説明しない。
【0159】
例示的な実施例では、各コーナーの少なくとも一部はフィレットであることは、各第1のコーナーのうち一部がフィレットであること、又は、各第1のコーナーがいずれもフィレットであること、又は、各第2のコーナーのうちの一部がフィレットであること、又は、各第2のコーナーがいずれもフィレットであること、又は、各第1のコーナー及び第2のコーナーがいずれもフィレットであることを意味する。
【0160】
もちろん、各コーナーのうちの一部は直角であってもよく、具体的には実際の状況に基づいて決定することができる。
【0161】
本願のいくつかの実施例では、
図36に示すように、隣接する2つの第1のコーナーGの間に少なくとも1つの島状パターンDが設けられ、隣接する2つの第1のコーナーGの間の各島状パターンDは互いに接続されておらず、
及び/又は、隣接する2つの第2のコーナーの間に少なくとも1つの島状パターンが設けられ、隣接する2つの第2のコーナーの間の各島状パターンは互いに接続されていない。
【0162】
例示的な実施例では、島状パターンとは、当該パターンとその位置する領域の周辺にある他の構造とは接続されておらず、当該パターンが独立して設けられていることを意味する。実際の応用では、当該島状パターンはソース/ドレイン金属層と同じ材料を用いて同層に製造されたり、又はゲート層と同じ材料を用いて同層に製造されたりしているため、当該島状パターンは導電性を備えていてもよいが、他のいかなる配線又は信号線に電気的に接続されていない。
【0163】
例示的な実施例では、隣接する2つの第1のコーナーの間に少なくとも1つの島状パターンが設けられ、隣接する2つの第1のコーナーの間の各島状パターンは互いに接続されておらず、又は、隣接する2つの第2のコーナーの間に少なくとも1つの島状パターンが設けられ、隣接する2つの第2のコーナーの間の各島状パターンは互いに接続されておらず、又は、隣接する2つの第1のコーナーの間に少なくとも1つの島状パターンが設けられ、隣接する2つの第1のコーナーの間の各島状パターンは互いに接続されておらず、且つ隣接する2つの第2のコーナーの間に少なくとも1つの島状パターンが設けられ、隣接する2つの第2のコーナーの間の各島状パターンは互いに接続されていない。
【0164】
ここでは、隣接する2つの第1のコーナーの間の島状パターンDの数については制限しない。
【0165】
例示的には、隣接する2つの第1のコーナーの間の島状パターンDの数は完全に同じではないか、又は、隣接する2つの第1のコーナーの間の島状パターンDの数は完全に同じである。ここで、
図36では、隣接する2つの第1のコーナーの間の島状パターンDの数が完全に同じではないことを例にして描画している。ただし、隣接する2つの第1のコーナーの間の島状パターンDの数が完全に同じではないことは、第1のコーナーの一部について、隣接する2つの第1のコーナーの間の島状パターンDの数が同じであり、第1のコーナーの他の一部について、隣接する2つの第1のコーナーの間の島状パターンDの数が異なることを意味する。
【0166】
ここでは、隣接する2つの第2のコーナーの間の島状パターンDの数については制限しない。例示的には、隣接する2つの第1のコーナーの間の島状パターンDの数は完全に同じではないか、又は、隣接する2つの第1のコーナーの間の島状パターンDの数は完全に同じである。
【0167】
また、隣接する2つの第1のコーナーの間の島状パターンDの数は、隣接する2つの第2のコーナーの間の島状パターンDの数と同じであってもよく、又は、隣接する2つの第1のコーナーの間の島状パターンDの数は、隣接する2つの第2のコーナーの間の島状パターンDの数と異なっていてもよい。
【0168】
ここでは、隣接する2つの第1のコーナーの間の島状パターンDの具体的な形状及び寸法については限定しない。ここでは、隣接する2つの第2のコーナーの間の島状パターンDの具体的な形状及び寸法については限定しない。
【0169】
実際の応用では、設計を簡略化するために、隣接する2つの第1のコーナーの間の島状パターンDの形状と、隣接する2つの第2のコーナーの間の島状パターンDの形状とを同じにしてもよい。
【0170】
例示的には、隣接する2つの第1のコーナーの間の島状パターンDの基板上での投影形状は、円弧、多角形、又は円弧と多角形の組み合わせによって形成された形状である。
【0171】
ここで、円弧は、扇形、半円形、半楕円形、円形、楕円形を含んでもよい。多角形は、三角形、四角形、五角形又は六角形を含んでもよい。
【0172】
例示的には、隣接する2つの第2のコーナーの間の島状パターンDの基板上での投影形状は、隣接する2つの第1のコーナーの間の島状パターンDの基板上での投影形状と同じである。
【0173】
例示的な実施例では、
図36に示すように、隣接する2つの第1のコーナーの間の島状パターンDと、第2の翼形配線32(第1の線分321、第2の線分322及び第3の線分323を含む)とは同層に設けられてもよく、且つ第2の翼形配線32と、第1の翼形配線31とは異なる層に位置する。
【0174】
例示的な実施例では、島状パターンはゲート層と同じ層に位置してもよく、又は、島状パターンはソース/ドレイン金属層と同じ層に位置してもよい。具体的にはデータの状況に応じて決定することができ、ここでは制限されない。
【0175】
実際の応用では、島状パターンDと第2の翼形配線32とを分断して設けてもよい。
【0176】
例示的な実施例では、
図36に示すように、隣接する2つの第1のコーナーの間の各島状パターンDは、基板に垂直な方向に沿って第1の翼形配線31との重なり領域が完全に存在しない。
【0177】
例示的には、
図36に示すように、第1の線分321の基板上での正投影輪郭は第1の翼形配線31の基板上での正投影輪郭以内に位置する。このとき、隣接する2つの第1のコーナーの間の少なくとも一部の島状パターンDの基板上での正投影と第1の翼形配線31の基板上での正投影部分は重なってもよい。
【0178】
例示的には、第1の線分321の基板上での正投影輪郭は第1の翼形配線31の基板上での正投影輪郭に重複する。このとき、隣接する2つの第1のコーナーの間の少なくとも一部の島状パターンDの基板上での正投影と、第1の翼形配線31の基板上での正投影とは互いに重ならない。
【0179】
実際の応用では、隣接する第1のコーナーの間に島状パターンを設けること、及び/又は、隣接する第2のコーナーの間に島状パターンを設けることにより、製造プロセスの安定性を高め、第1のコーナーと第2のコーナーの近くの配線の線幅の均一性を高めることができる。
【0180】
本願のいくつかの実施例では、
図9に示すように、第2の翼形配線32の一部は同一の層に位置し、第2の翼形配線32の他の一部は同一の層に位置し、且つ2つの部分の第2の翼形配線32は異なる層に位置する。
【0181】
例示的には、
図9に示すように、第3の方向MNにおいて、2本の第1の線分321ごとに1組に分割され、各組の第1の線分の配線組(G1、G2、G3、G4又はG5)は、第3の方向MNに沿ってレイアウトされた外側第1の線分W及び内側第1の線分Nを含み、ここで、各組の第1の線分の配線組について、外側第1の線分Wに電気的に接続される第2の線分322の基板上での正投影と、内側第1の線分Nに電気的に接続される第2の線分322の基板上での正投影とは重なる。
【0182】
例示的な実施例では、翼形配線3は、それぞれ3層の導電性フィルム層上に設置され、具体的には、
図9に示すように、第1の翼形配線31と第2の翼形配線32は異なる層に位置し、各組の第1の線分の配線組における外側第1の線分Wと内側第1の線分Nのそれぞれに対応する第2の翼形配線32は異なる層に位置する。
【0183】
例示的な実施例では、ビアを用いて異なる層に位置する配を線導通する場合、ラップメタル間の接触抵抗及び占有される設計空間を両立させる必要がある。ビアの数が多いほど、2層のラップメタル間の接触抵抗は小さくなるが、占有される空間が大きくなる。抵抗と空間の需要を総合的に考慮すると、通常、ラップビアの数は2つで、接触抵抗は1.5Ωほどである。
【0184】
例示的には、第1の翼形配線31は、表示領域AAにおけるゲート(Gate)と同じ材料を採用し、即ち、第1の翼形配線31とゲート層は同層に設けられ、第2の翼形配線32の一部は表示領域AAにおけるソース/ドレイン金属層(SD)と同じ材料を採用し、第2の翼形配線32の他の一部は表示領域AAにおける遮光層(LS)と同じ材料を採用し、即ち、第2の翼形配線32の一部及びソース/ドレイン金属層は同層に設けられ、第2の翼形配線32の他の一部及び遮光層は同層に設けられる。
【0185】
例示的な実施例では、単層構造のモリブデン(Mo)、積層構造のモリブデン/アルミニウム/モリブデン(Mo/Al/Mo)、積層構造のチタン/アルミニウム/チタン(Ti/Al/Ti)、二層構造のモリブデンニオブ/銅(MoNb/Cu)、二層構造のモリブデンニオブチタン/銅(MoNiTi/Cu)又は二層構造のチタン/銅(Ti/Cu)をゲート層として設けてもよい。
【0186】
例示的な実施例では、ゲート層の基板に垂直な方向の厚さ範囲は1000Å-10000Åであってもよい。例えば、積層構造のモリブデン/アルミニウム/モリブデン(Mo/Al/Mo)の各サブ層の厚さは200Å/3000Å/200Åであり、積層構造のチタン/アルミニウム/チタン(Ti/Al/Ti)の各サブ層の厚さは150/4000/200Åであり、二層構造のモリブデンニオブチタン/銅(MoNiTi/Cu)の2つのサブ層の厚さは200Å/4000Åである。
【0187】
例示的な実施例では、単層構造のモリブデン(Mo)、積層構造のモリブデン/アルミニウム/モリブデン(Mo/Al/Mo)、積層構造のチタン/アルミニウム/チタン(Ti/Al/Ti)、二層構造のモリブデンニオブ/銅(MoNb/Cu)、二層構造のモリブデンニオブチタン/銅(MoNiTi/Cu)又は二層構造のチタン/銅(Ti/Cu)のうちのいずれかをソース/ドレイン金属層(SD)として設けてもよい。ここで、ソース/ドレイン金属層(SD)の基板に垂直な方向の厚さ範囲は1000Å-10000Åであってもよい。
【0188】
例示的な実施例では、遮光層は二層構造のアルミニウム/モリブデン金属層(Al/Mo)、単層構造のモリブデン金属層(Mo)、単層構造のモリブデンニオブ金属層(MoNb)又は単層構造のチタン金属層金属を用いて製造してもよく、その厚さ範囲は500Å-2000Åであってもよい。
【0189】
ただし、翼形配線3は駆動チップの右側(他方の第3の側縁103)及び下側(第2の側縁102)で巻線される場合には、外側第1の線分Wに電気的に接続される第2の線分322の基板上での正投影と、内側第1の線分Nに電気的に接続される第2の線分322の基板上での正投影とが重なるように設置されてもよく、本願の図面は、翼形配線3が駆動チップの左側で巻線されることを例にして描画して説明する。
【0190】
本願の実施例では、各組の第1の線分の配線組に対して、外側第1の線分Wに電気的に接続される第2の線分322の基板上での正投影と、内側第1の線分Nに電気的に接続される第2の線分322の基板上での正投影とが重なるように設置することにより、各第2の翼形配線32の第1の方向AFに沿って占有される領域の高さHを大幅に小さくすることができ、これにより、設計空間を大幅に増大することができる。実際の応用では、更に、第2の翼形配線32の線幅と、隣接する2本の第2の翼形配線32の間の距離とを増大することで、第2の翼形配線32自体の抵抗を大幅に低減することができ、これにより、表示領域AAにおける各画素ユニットへの高周波充電を実現し、表示パネルの充電率を高め、充電時間を短縮し、表示パネルの消費電力を低減することができる。
【0191】
また、第2の翼形配線32の第1の方向AFに沿って占有される領域の高さHが小さいため、より多くのファンアウト配線2は翼形配線3が巻線される方式により出力端子4に電気的に接続されるように設置することができ、これにより、翼形配線3に電気的に接続される各ファンアウト配線2の長さを短くすることができ、ファンアウト配線2がファンアウト領域Bにおいて占有する空間をさらに小さくすることができる。さらに、翼形配線3が巻線される方式により出力端子4に電気的に接続されるファンアウト配線2の数が増加するにつれて、ファンアウト領域Fが表示領域AAに沿ってファンアウト領域Fに指向する方向での寸法を小さくすることができ、狭額縁の表示パネルの製造により有利である。
【0192】
本願のいくつかの実施例では、
図3又は
図6に示すように、表示パネルは試験ユニットCT及び複数本の試験接続配線6を含み、
試験ユニットCTは、各出力端子4が位置する領域の表示領域AAから離れた側に位置し、試験接続配線6は、試験ユニットCTと出力端子4とを接続するように配置され、
ここで、翼形配線3に電気的に接続される出力端子4は試験接続配線6に直接電気的に接続される。
【0193】
例示的には、上記試験ユニットCTは、表示試験ユニットData CTと、タッチ試験ユニットVCOM CTとのうちの少なくとも1つを含む。具体的には、上記試験ユニットCTは、表示試験ユニットData CTを含んでもよく、又は、上記試験ユニットCTは、タッチ試験ユニットVCOM CT Tを含んでもよく、又は、上記試験ユニットCTは、表示試験ユニットData CT及びタッチ試験ユニットVCOM CTを同時に含む。
【0194】
本願のいくつかの実施例では、出力端子4の一部は、1本の翼形配線3に接続するとともに、1本の試験接続配線6に接続し、且つ同一の出力端子4に電気的に接続された翼形配線の基板上での正投影と、試験接続配線6の基板上での正投影とは重なる。
【0195】
このように、試験接続配線6と翼形配線3は異なる層に位置するように設置することができ、これにより、出力端子4が位置する領域と試験ユニットCTが位置する領域との間の設計空間を節約することができる。
【0196】
本願のいくつかの実施例では、
図10に示すように、表示パネルは、試験ユニットCTを含み、試験ユニットCTは、表示試験ユニットData CTとタッチ試験ユニットVCOM CTとに区分され、表示試験ユニットData CTとタッチ試験ユニットVCOM CTとのうちの少なくとも1つは、表示領域AAのファンアウト領域Fから離れた側に位置し、残りの1つは、ファンアウト領域F又はバインド領域Bに位置する。
【0197】
例示的には、表示試験ユニットData CTとタッチ試験ユニットVCOM CTの両方を、表示領域AAのファンアウト領域Fから離れた側に設けてもよい。
【0198】
例示的には、表示試験ユニットData CTとタッチ試験ユニットVCOM CTとのうちの1つを表示領域AAのファンアウト領域Fから離れた側に設け、別の1つをファンアウト領域F又はバインド領域Bに設けてもよい。
【0199】
具体的には、
図10に示すように、表示試験ユニットData CT又はタッチ試験ユニットVCOM CTがファンアウト領域Fに位置する場合、表示試験ユニットData CT又はタッチ試験ユニットVCOM CTは、駆動チップICとMUX回路との間の領域に位置してもよく、ただし、MUX回路は、表示領域AAにおける信号線とファンアウト領域Fにおけるファンアウト配線2を電気的に接続するためのものであり、MUX回路に関する具体的な内容は、関連技術を参照することができ、ここではこれ以上説明しない。
【0200】
表示試験ユニットData CT又はタッチ試験ユニットVCOM CTがバインド領域Bに位置する場合、表示試験ユニットData CT又はタッチ試験ユニットVCOM CTは、駆動チップICが位置する領域に位置してもよく、且つ試験ユニットの基板上での正投影と駆動チップICの基板上での正投影とは重なり、又は、表示試験ユニットData CT又はタッチ試験ユニットVCOM CTはバインド領域Bにおける駆動チップICが位置する領域を除く任意の領域に位置してもよい。
【0201】
ここで、
図10は、表示試験ユニットData CTがファンアウト領域Fに位置し、タッチ試験ユニットVCOM CTが表示領域AAのファンアウト領域Fから離れた側に位置することを例にして描画している。
【0202】
本願の実施例では、表示試験ユニットData CTとタッチ試験ユニットVCOM CTのうちの少なくとも1つが表示領域AAのファンアウト領域Fから離れた側に位置するように設置することにより、バインド領域B又はファンアウト領域Fの設計空間を大幅に解放することができ、それにより、バインド領域B又はファンアウト領域Fにおける配線の線幅を増加させ、隣接する2本のファンアウト配線2の間の距離を増加させ、ひいては配線自体の抵抗を低減するように、空間を提供することができ、表示パネルの高周波充電の実現に有利であり、充電率を高め、充電時間を短縮し、消費電力を低減することができる。
【0203】
本願のいくつかの実施例では、表示領域AAのファンアウト領域Fから離れた側の領域は、中央領域と、中央領域の両側に位置する2つのコーナー領域Rとを含み、表示試験ユニットData CT及びタッチ試験ユニットVCOM CTはいずれも複数の試験サブユニットTを含み、試験サブユニットTの基板上での投影形状は矩形であり、
ここで、コーナー領域Rの各試験サブユニットTは表示領域AAのエッジ周りに設けられ、
図11に示すように、コーナー領域Rの各矩形の長辺は平行であるか、
図12に示すように、コーナー領域Rの隣接する2つの矩形ごとの長辺の間にプリセット角度の角が存在する。
【0204】
例示的には、上記プリセット角度は鋭角であってもよい。
【0205】
例示的には、隣接する2つの矩形ごとの長辺の間に存在する角の角度は同じである。
【0206】
例示的には、上記試験サブユニットTは試験パッド(PAD)であってもよく、又は、上記試験サブユニットTはスイッチングトランジスタ(STFT)であってもよく、又は、試験サブユニットTの一部は試験パッドであり、試験サブユニットTの他の一部はスイッチングトランジスタである。
【0207】
ただし、上記試験サブユニットTの基板上での投影形状は矩形であり、ここで、矩形は標準的な矩形と理解することができ、あるいは、角丸矩形であってもよい。
【0208】
本願の実施例では、コーナー領域Rにおける各試験サブユニットTの基板上での投影の長辺を平行にすることにより、設計難易度を下げ、製作難易度を下げ、コストを削減することができる。
【0209】
本願のいくつかの実施例では、
図6及び
図13に示すように、表示パネルは複数本の第1の信号調整線11を含み、第1の信号調整線11はファンアウト配線2と翼形配線3との間に位置し、
ここで、第3の方向MNにおいて、各ファンアウト配線2のレイアウト順序と各翼形配線3のレイアウト順序とは異なり、各第1の信号調整線11のファンアウト配線2と接続された端END1のレイアウト順序と、各ファンアウト配線2のレイアウト順序とは同じであり、各第1の信号調整線11の翼形配線3と接続された端END2のレイアウト順序と、各翼形配線3のレイアウト順序とは同じであり、第3の方向MNと第1の方向AFとは交差する。
【0210】
実際の応用では、翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2について、ファンアウト領域Fに位置する、翼形配線3に電気的に接続される複数本のファンアウト配線2のレイアウト順序と、バインド領域Bに位置する複数本の翼形配線3のレイアウト順序とは一致せず、配線設置位置の不一致による信号伝送の乱れを回避するために、ファンアウト配線2と翼形配線3との間に第1の信号調整線11が設置され、第1の信号調整線11のジャンパー設計により、ファンアウト配線2は、その伝送しようとする信号と一致する翼形配線3に電気的に接続される。
【0211】
表示パネルがTDDI技術の表示パネルである場合、ファンアウト配線2の一部が表示ファンアウト配線であり、ファンアウト配線2の一部がタッチファンアウト配線であるため、ファンアウト領域Fに位置する、翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2のレイアウト順序と、バインド領域Bに位置する翼形配線3のレイアウト順序とが狂うことがより顕著であり、位置順序が一致しないファンアウト配線2と翼形配線3が伝送する信号の順序を一致させるために、複数本の第1の信号調整線11を設けることにより、ファンアウト配線2は、その伝送しようとする信号と一致する翼形配線3に電気的に接続される。
【0212】
具体的には、
図13に示すように、翼形配線3に電気的に接続される複数本のファンアウト配線2のレイアウト順序は、2本目のファンアウト配線2、3本目のファンアウト配線2、1本目のファンアウト配線2、5本目のファンアウト配線2、6本目のファンアウト配線2、4本目のファンアウト配線2、9本目のファンアウト配線2……の順であり、翼形配線3のファンアウト配線2に電気的に接続された端の配列順序は、1本目の翼形配線3、2本目の翼形配線3、3本目の翼形配線3…、順であり、明らかなように、ファンアウト配線2と翼形配線3の位置配列順序は一致せず、両者の間に第1の信号調整線11を設けることにより、第1の信号調整線11のファンアウト配線2に電気的に接続された端END1の配列順序と、ファンアウト配線2のレイアウト順序とが同じになり、第1の信号調整線11の翼形配線3と接続された端END2のレイアウト順序と、翼形配線3のレイアウト順序とが同じになり、これにより、配線位置順序が一致しないが、伝送しようとする信号の順序が一致することが実現される。ただし、
図13には、翼形配線3及びファンアウト配線2が描画されておらず、第1の信号調整線11の両端にのみ翼形配線3及びファンアウト配線2のレイアウト順序を示す数字マークが付されている。
【0213】
本願のいくつかの実施例では、
図6及び
図13に示すように、第1の側縁101が位置する領域を介して出力端子4に電気的に接続される各ファンアウト配線2に対して、ファンアウト配線2と出力端子4との間には第2の信号調整線12がさらに設けられ、
ここで、第3の方向MNにおいて、各ファンアウト配線2のレイアウト順序と各出力端子4のレイアウト順序は異なり、各第2の信号調整線12の、ファンアウト配線2と接続された端END1のレイアウト順序と各ファンアウト配線2のレイアウト順序は同じであり、各第2の信号調整線12の、出力端子4に接続された端END2のレイアウト順序と各出力端子4のレイアウト順序は同じであり、第3の方向MNと第1の方向AFは交差する。
【0214】
実際の応用では、出力端子4に電気的に接続されるファンアウト配線2(翼形配線3に電気的に接続されていない部分のファンアウト配線2)に対して、ファンアウト領域Fに位置する、出力端子4に電気的に接続されるファンアウト配線2のレイアウト順序と、バインド領域Bに位置する出力端子4のレイアウト順序は一致せず、配線と出力端子4の設置位置の不一致による信号伝送の乱れを回避するために、ファンアウト配線2と出力端子4との間に複数本の第2の信号調整線12が設置され、複数本の第2の信号調整線12のジャンパー設計により、ファンアウト配線2は、その伝送しようとする信号と一致する出力端子4に電気的に接続される。
【0215】
具体的には、
図13に示すように、出力端子4に電気的に接続される複数本のファンアウト配線2のレイアウト順序は、2本目のファンアウト配線2、3本目のファンアウト配線2、1本目のファンアウト配線2、5本目のファンアウト配線2、6本目のファンアウト配線2、4本目のファンアウト配線2、9本目のファンアウト配線2……の順であり、出力端子4の配列順序は、1番目の出力端子4、2番目の出力端子4、3番目の出力端子4…の順であり、明らかなように、ファンアウト配線2と出力端子4の位置配列順序は一致せず、両者の間に第2の信号調整線12を設けることにより、第2の信号調整線12のファンアウト配線2に電気的に接続された端END1の配列順序と、ファンアウト配線2のレイアウト順序とが同じになり、第2の信号調整線12の出力端子4と接続された端END2のレイアウト順序と、出力端子4のレイアウト順序とが同じになり、これにより、ファンアウト配線2と、出力端子4の位置順序が一致しないが、伝送しようとする信号の順序が一致することが実現される。ただし、
図13には、出力端子4及びファンアウト配線2が描画されておらず、第2の信号調整線12の両端にのみ出力端子4及びファンアウト配線2のレイアウト順序を示す数字マークが付されている。
【0216】
本願のいくつかの実施例では、
図14に示すように、各第1の翼形配線31の線分の少なくとも一部は蛇行構造である。
【0217】
上記線分の少なくとも一部とは、第1の翼形配線31の各々について、第1の翼形配線31の線分の一部が蛇行構造であってもよく、又は、第1の翼形配線31全体が蛇行構造であってもよいことを意味する。
【0218】
例示的な実施例では、上記蛇行構造は、複数本の曲線線分が接続されて構成され、又は、上記蛇行構造は複数本の折線線分が接続されて構成されてもよい。
【0219】
本願の実施例では、
図3に示すように、ファンアウト領域Fにおけるファンアウト配線2の一部は、翼形配線3が巻線される方式により駆動チップの出力端子4に電気的に接続されるため、翼形配線3に電気的に接続されていないファンアウト配線2の、ファンアウト領域Fに位置する一部線分の長さd3に比べて、翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2の、ファンアウト領域Fに位置する一部線分の長さd4が大幅に短くされ、翼形配線3に電気的に接続されていないファンアウト配線2の抵抗が翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2の抵抗よりもはるかに大きくされ、表示パネルにおける配線の抵抗整合性が低下し、信号伝送が不安定になり、ひいては、表示パネルの輝度が均一にならない。
【0220】
本願の実施例では、各第1の翼形配線31の線分の少なくとも一部が蛇行構造であるように設置することにより、翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2から出力端子4までの配線の距離が延長され、これにより、翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2の短縮された長さをある程度相殺し、異なる配線間の抵抗整合性を高めることができ、これにより、信号伝送の安定性を高めることができ、表示パネルの輝度均一性が向上した。
【0221】
ただし、
図14では、そのうちの1本の第1の翼形配線31の線分の一部が蛇行構造であることを例にして描画している。
【0222】
本願のいくつかの実施例では、ファンアウト配線2の一部の材料は第1の導電材料であり、ファンアウト配線2の他の一部の材料は第2の導電材料であり、且つ第1の導電材料の抵抗は第2の導電材料の抵抗より大きく、
材料が第1の導電材料である各ファンアウト配線2のうちの一部は第1の翼形配線3に電気的に接続され、材料が第2の導電材料である各ファンアウト配線2のうちの一部は第1の翼形配線3に電気的に接続され、ここで、材料が第1の導電材料であるファンアウト配線2に電気的に接続される第1の翼形配線3は蛇行構造である。
【0223】
例示的な実施例では、ファンアウト配線2の一部と、表示領域AAにおけるソース/ドレイン金属層とは同層に製造され、且つ、材料が同じであり、例えば、その材料はいずれもアルミニウム(Al)であり、ファンアウト配線2の他の一部と、表示領域AAにおけるゲート線とは同層に製造され、且つ、材料が同じであり、例えば、その材料はいずれもモリブデン(Mo)である。
【0224】
実際の応用では、金属材料自体の抵抗と配線の線幅、厚さ要素とが抵抗に与える影響を総合的に考慮すると、表示領域AAにおけるゲート線と同層に製造された一部ファンアウト配線2の抵抗が大きい。
【0225】
ここで、表示領域AAにおけるゲート線と同層に製造された一部ファンアウト配線2には、翼形配線3を介して出力端子4に電気的に接続されたファンアウト配線2が存在し、表示領域AAにおけるソース/ドレイン金属層と同層に製造された一部ファンアウト配線2にも、翼形配線3を介して出力端子4に電気的に接続されたファンアウト配線2が存在する。表示領域AAにおけるゲート線と同層に製造された一部ファンアウト配線2の抵抗が大きく、さらに配線長さの差が抵抗に影響を与えるため、この部分のファンアウト配線2と他のファンアウト配線2の抵抗差がより大きくな、従って、高抵抗のファンアウト配線2に電気的に接続される第1の翼形配線3の線分の少なくとも一部が蛇行構造とされ、一方では、異なる配線間の抵抗整合性を向上させることができ、これにより、信号伝送の安定性を高めることができ、表示パネルの輝度均一性が向上し、他方では、すべての第1の翼形配線3の線分の少なくとも一部を蛇行構造にすることによる製造プロセスの難易度が高くなるという問題は回避される。
【0226】
本願のいくつかの実施例では、
図16及び
図19に示すように、駆動チップICは複数の入力端子5をさらに含み、各入力端子5は第2の側縁102の延在方向に沿ってレイアウトされ、
翼形配線3の表示パネルの基板上での正投影と入力端子5の基板上での正投影とは互いに重ならない。
【0227】
例示的な実施例では、各出力端子4から第3の側縁103に平行な延在方向に沿って第2の側縁102までの距離は完全に同じではない。
【0228】
例示的には、
図4及び
図16に示すように、駆動チップの両側に近い各出力端子4から第3の側縁103に平行な延在方向に沿って出力端子5までの距離は、中間位置にある各出力端子4から第3の側縁103に平行な延在方向に沿って出力端子5までの距離よりも大きい。
【0229】
ただし、
図16に示す駆動チップに対して、出力端子4が位置する領域と入力端子5が位置する領域との間の空間が限られているため、通常には、翼形配線3が駆動チップの第2の側縁102が位置する領域を通過し、さらに出力端子4に電気的に接続されるように設置される。
【0230】
本願のいくつかの実施例では、
図3及び
図17に示すように、ファンアウト配線2は、接続された第1のファンアウトセグメント201と第2のファンアウトセグメント202とを含み、第1のファンアウトセグメント201は表示領域AAの信号線に電気的に接続され、第2のファンアウトセグメント202は出力端子4に電気的に接続され、
ここで、第2のファンアウトセグメント202と表示領域AAのファンアウト領域Fに近いエッジとの間にプリセット角が存在し、
プリセット角の正弦値は、すべての第2のファンアウトセグメント202がその延在方向に垂直な方向に沿って占有する領域の幅d5と表示領域AAが第1の側縁101に平行な方向に沿った幅の半分d6との比に等しい。
【0231】
実際の応用では、第2のファンアウトセグメント202がその延在方向に垂直な方向に沿って占有する領域の幅d5=第2のファンアウトセグメント202の数*(第2のファンアウトセグメント202の線幅+隣接する2つの第2のファンアウトセグメント202の間隙幅)であり、すなわち、sina=d5/d6、a=arcsin(d5/d6)である。
【0232】
本願のいくつかの実施例では、
図3に示すように、各ファンアウト配線2にはいずれも1つの第1の変曲点及び1つの第2の変曲点が存在し、すべてのファンアウト配線2の第1の変曲点の結線は第1の線分L1であり、翼形配線3に電気的に接続される各ファンアウト配線2の第2の変曲点の結線は第2の線分L2であり、翼形配線3に電気的に接続されていない各ファンアウト配線2の第2の変曲点の結線は第3の線分L3であり、ここで、第1の線分L1は第2の線分L2に平行であり、且つ第2の線分L2は第3の線分L3に平行である。これにより、ファンアウト領域Fにおける各ファンアウト配線2の規則性を高め、設計の難易度を下げ、表示パネルの製造技術の難易度を下げることができる。
【0233】
本願の実施例は、上記のような表示パネルを含む表示装置を提供する。
【0234】
当該表示装置は、タッチ表示パネル、これらのタッチ表示パネルを含むテレビ、デジタルカメラ、携帯電話、タブレットなどの表示機能を有する任意の製品又は部品であってもよい。
【0235】
本願の実施例に係る表示装置では、バインド領域Bに複数本の翼形配線3が設けられ、翼形配線3がバインド領域B(駆動チップの左右両側及び下側の位置を含む)で巻線される方式により、ファンアウト配線2の一部は翼形配線3を介して駆動チップの出力端子4に電気的に接続され、これにより、バインド領域B内の駆動チップが設置されていない領域が利用され、翼形配線3に電気的に接続されるファンアウト配線2の長さが短縮され、ファンアウト配線2がファンアウト領域Bにおいて占有する空間が大幅に低減され、実際の応用では、さらにファンアウト配線2の線幅と、隣接する2本のファンアウト配線2の間の距離とを増大することで、ファンアウト配線2自体の抵抗を大幅に低減することができ、これにより、表示領域AAにおける各画素ユニットへの高周波充電を実現し、表示パネルの充電率を高め、充電時間を短縮し、表示パネルの消費電力を低減することができる。
【0236】
以上は、本願の具体的な実施形態にすぎないが、本願の保護範囲はこれに限定されるものではなく、本願が開示した技術範囲内において、当業者は、容易に変更や置換を想到することができ、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は、前記請求項の保護範囲に準じなければならない。
【手続補正書】
【提出日】2025-01-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域と、
前記表示領域の一方の側に位置するファンアウト領域と、
前記ファンアウト領域の前記表示領域から離れた側に位置するバインド領域とを含む表示パネルであって、
前記バインド領域には駆動チップが設けられ、前記駆動チップは、前記ファンアウト領域に隣接する第1の側縁と、前記第1の側縁に対向する第2の側縁と、前記第1の側縁及び前記第2の側縁を接続する2つの第3の側縁とを含み、前記駆動チップは、前記第1の側縁に近接して配置される複数の出力端子をさらに含み、
前記表示パネルは、
前記ファンアウト領域に位置する複数本のファンアウト配線と、
少なくとも前記バインド領域に位置する複数本の翼形配線とを含み、
前記ファンアウト配線の一部は前記ファンアウト領域から前記第1の側縁が位置する領域まで延在し、前記出力端子に電気的に接続され、前記ファンアウト配線の他の一部は前記翼形配線を介して前記出力端子に電気的に接続され、且つ前記翼形配線は前記第1の側縁、2つの前記第3の側縁及び前記第2の側縁のうちの少なくとも1つの側縁が位置する領域を通過する、表示パネル。
【請求項2】
前記翼形配線は前記第1の側縁が位置する領域を通過する、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記翼形配線の一部は前記第2の側縁が位置する領域を通過し、前記翼形配線の他の一部は2つの前記第3の側縁のうちの少なくとも1つの側縁が位置する領域を通過
し、又は、
前記翼形配線の一部は前記第1の側縁が位置する領域を通過し、前記翼形配線の他の一部は2つの前記第3の側縁のうちの少なくとも1つの側縁が位置する領域を通過する、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記表示パネルは複数の受信端子をさらに含み、前記受信端子は前記駆動チップの前記出力端子にバインドされるように配置され、前記受信端子の前記表示パネルの基板上での正投影と前記出力端子の前記基板上での正投影とは重なり、前記受信端子の一部は前記第1の側縁が位置する領域を通過する前記ファンアウト配線に電気的に接続され、前記受信端子の他の一部は前記翼形配線に電気的に接続され、
前記翼形配線に電気的に接続される前記受信端子に対して、前記翼形配線の前記基板上での正投影と少なくとも1つの前記受信端子の前記基板上での正投影とは重なる、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記翼形配線に電気的に接続される前記受信端子は、前記第1の側縁に沿ってレイアウトされた第1の組と、前記第2の側縁に沿ってレイアウトされた第2の組とに区分され、第1の組の前記受信端子に電気的に接続される各前記翼形配線は同層に設けられ、第2の組の前記受信端子に電気的に接続される前記翼形配線は第1の翼形配線と第2の翼形配線とを含み、且つ前記第1の翼形配線と前記第2の翼形配線は異なる層に位置し、
第1の組の前記受信端子に電気的に接続される前記翼形配線と、第2の組の前記受信端子に電気的に接続される前記翼形配線における各前記第2の翼形配線とは同層に設けられる、請求項
4に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記翼形配線に電気的に接続される前記受信端子は、
前記基板上に位置するゲート層であって、互いに独立して対向して設けられた2つの導電性パッドを含むゲート層と、
前記ゲート層を覆い、前記導電性パッドの一部領域を露出させる誘電体層と、
前記誘電体層を覆い、前記導電性パッドが露出した一部領域に直接接触するソース/ドレイン金属層と、
前記ソース/ドレイン金属層を覆い、前記駆動チップの前記出力端子に直接接触するように配置された電極層とを含む、請求項
5に記載の表示パネル。
【請求項7】
第1の組の前記受信端子に電気的に接続される前記翼形配線と、第2の組の前記受信端子に電気的に接続される前記翼形配線における各前記第2の翼形配線とは、いずれも前記ゲート層に位置し、前記受信端子の2つの前記導電性パッド間の領域を通過する、請求項
6に記載の表示パネル。
【請求項8】
第1の組の前記受信端子のうちの1つの前記受信端子に対して、その前記導電性パッドに1本の前記翼形配線が電気的に接続され、且つ第1の組の前記受信端子に電気的に接続される他の前記翼形配線の前記基板上での正投影とその前記導電性パッドの前記基板上での正投影とは互いに重ならず、
第2の組の前記受信端子のうちの1つの前記受信端子に対して、その前記導電性パッドに1本の前記第2の翼形配線が電気的に接続され、且つ第2の組の前記受信端子に電気的に接続される他の前記第2の翼形配線の前記基板上での正投影とその前記導電性パッドの前記基板上での正投影とは互いに重ならない、請求項
7に記載の表示パネル。
【請求項9】
前記ファンアウト配線は、表示ファンアウト配線及びタッチファンアウト配線を含み、
各前記タッチファンアウト配線はいずれも前記ファンアウト領域から前記第1の側縁が位置する領域まで延在し、前記出力端子に電気的に接続され、前記表示ファンアウト配線の一部は前記翼形配線を介して前記出力端子に電気的に接続される、請求項
1に記載の表示パネル。
【請求項10】
前記翼形配線は表示翼形配線及びタッチ翼形配線を含み、前記ファンアウト配線は、表示ファンアウト配線及びタッチファンアウト配線を含み、
前記表示ファンアウト配線の一部は前記表示翼形配線を介して前記出力端子に電気的に接続され、前記タッチファンアウト配線の一部は前記タッチ翼形配線を介して前記出力端子に電気的に接続される、請求項
1に記載の表示パネル。
【請求項11】
前記翼形配線の一部は同層に設けられ、前記翼形配線の他の一部は第1の翼形配線と第2の翼形配線とを含み、且つ前記第1の翼形配線と前記第2の翼形配線は異なる層に位置し、
同層に設けられる前記翼形配線は前記バインド領域から前記ファンアウト領域まで延在し、且つ、順次接続された第1の線分、第2の線分、第3の線分、第4の線分及び第5の線分を含み、前記第1の線分及び前記第2の線分は前記バインド領域に位置し、前記第3の線分は前記バインド領域から前記ファンアウト領域まで延在し、前記第4の線分及び前記第5の線分は前記ファンアウト領域に位置し、前記第1の線分は前記ファンアウト配線に電気的に接続され、前記第5の線分は前記出力端子に電気的に接続される、請求項
2に記載の表示パネル。
【請求項12】
前記翼形配線は第1の翼形配線と第2の翼形配線とを含み、前記第1の翼形配線と前記第2の翼形配線は異なる層に位置し、
前記第1の翼形配線は第1の方向に沿って延在し、前記第2の翼形配線は第2の方向に沿って延在する第1の線分を含み、前記第1の翼形配線はそれぞれ前記ファンアウト配線及び前記第1の線分に電気的に接続され、前記第1の方向は前記表示領域が前記バインド領域に指向する方向であり、前記第2の方向は前記第1の方向と平行であり、
前記第1の線分の前記表示パネルの基板上での正投影と、それに電気的に接続される前記第1の翼形配線の前記基板上での正投影とは重なる、請求項
2に記載の表示パネル。
【請求項13】
前記第2の翼形配線は第2の線分及び第3の線分を更に含み、前記第2の線分は第3の方向に沿って延在し、前記第1の線分、前記第2の線分及び前記第3の線分は順次接続され、前記第3の線分は前記出力端子に電気的に接続され、前記第3の方向と前記第1の方向は交差し、
前記第3の方向において、各前記第1の翼形配線、各前記第1の線分及び各前記第3の線分のレイアウト順序は同じである、請求項
12に記載の表示パネル。
【請求項14】
前記第1の線分の延在線と前記第2の線分の延在線との間の角は直角であり、前記第2の線分の延在線と前記第3の線分の延在線との間の角は直角であり、
又は、前記第1の線分の延在線と前記第2の線分の延在線との間の角は鈍角であり、前記第2の線分の延在線と前記第3の線分の延在線との間の角は鈍角であり、且つ2つの前記鈍角の角度が同じであり、
又は、前記第1の線分の延在線と前記第2の線分の延在線との間の角、及び前記第2の線分の延在線と前記第3の線分の延在線との間の角のうちの一方は直角であり、他方は鈍角である、請求項
13に記載の表示パネル。
【請求項15】
前記第1の線分と前記第2の線分との間に第1のコーナーが設けられ、前記第2の線分と前記第3の線分との間に第2のコーナーが設けられ、
各コーナーの少なくとも一部はフィレットである、請求項
13に記載の表示パネル。
【請求項16】
隣接する2つの前記第1のコーナーの間に少なくとも1つの島状パターンが設けられ、隣接する2つの前記第1のコーナーの間の各前記島状パターンは互いに接続されておらず、
及び/又は、隣接する2つの前記第2のコーナーの間に少なくとも1つの島状パターンが設けられ、隣接する2つの前記第2のコーナーの間の各前記島状パターンは互いに接続されていない、請求項
15に記載の表示パネル。
【請求項17】
試験ユニット及び複数本の試験接続配線を含み、
前記試験ユニットは各前記出力端子が位置する領域の前記表示領域から離れた側に位置し、前記試験接続配線は、前記試験ユニットと前記出力端子とを接続するように配置され、
前記翼形配線に電気的に接続される前記出力端子はさらに前記試験接続配線に直接電気的に接続さ
れ、
同一の前記出力端子に電気的に接続される前記翼形配線の前記基板上での正投影と前記試験接続配線の前記基板上での正投影部分とは重なる、請求項
13に記載の表示パネル。
【請求項18】
複数本の第1の信号調整線を含み、前記第1の信号調整線は前記ファンアウト配線と前記翼形配線との間に位置し、
第3の方向において、各前記ファンアウト配線のレイアウト順序と各前記翼形配線のレイアウト順序は異なり、各前記第1の信号調整線の、前記ファンアウト配線に接続された端のレイアウト順序と各前記ファンアウト配線のレイアウト順序は同じであり、各前記第1の信号調整線の、前記翼形配線に接続された端のレイアウト順序と各前記翼形配線のレイアウト順序は同じであり、前記第3の方向と前記第1の方向は交差する、請求項
12に記載の表示パネル。
【請求項19】
複数本の第2の信号調整線を含み、前記第1の側縁が位置する領域を介して前記出力端子に電気的に接続される各前記ファンアウト配線に対して、前記ファンアウト配線と前記出力端子との間には前記第2の信号調整線がさらに設けられ、
第3の方向において、各前記ファンアウト配線のレイアウト順序と各前記出力端子のレイアウト順序は異なり、各前記第2の信号調整線の、前記ファンアウト配線に接続された端のレイアウト順序と各前記ファンアウト配線のレイアウト順序は同じであり、各前記第2の信号調整線の、前記出力端子に接続された端のレイアウト順序と各前記出力端子のレイアウト順序は同じであり、前記第3の方向と前記第1の方向は交差する、請求項
12に記載の表示パネル。
【請求項20】
請求項1-
19のいずれか一項に記載の表示パネルを含む表示装置。
【国際調査報告】