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  • 特表-タイヤのポストキュアインフレータ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-22
(54)【発明の名称】タイヤのポストキュアインフレータ
(51)【国際特許分類】
   B29C 33/02 20060101AFI20250115BHJP
   B29D 30/06 20060101ALI20250115BHJP
   B29C 35/02 20060101ALI20250115BHJP
【FI】
B29C33/02
B29D30/06
B29C35/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519527
(86)(22)【出願日】2023-10-12
(85)【翻訳文提出日】2024-03-27
(86)【国際出願番号】 CN2023124251
(87)【国際公開番号】W WO2024114123
(87)【国際公開日】2024-06-06
(31)【優先権主張番号】202223190243.5
(32)【優先日】2022-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524117712
【氏名又は名称】華澳科技(蘇州)股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100185719
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 悠樹
(72)【発明者】
【氏名】黄桂強
【テーマコード(参考)】
4F202
4F203
4F501
【Fターム(参考)】
4F202AA45
4F202AH20
4F202CA21
4F202CB01
4F202CY15
4F203AA45
4F203AH20
4F203DA11
4F203DB01
4F203DC01
4F203DN21
4F203DW25
4F501TE22
4F501TE23
4F501TL35
4F501TV07
(57)【要約】
タイヤのポストキュアインフレータであって、フレームと、前記フレームに設けられた昇降ロッドと、前記昇降ロッドの下端に接続され、タイヤをインフレートさせるエア充填口が設けられたチャックアセンブリと、前記昇降ロッドの両側に設けられ、上下運動するように前記昇降ロッドを駆動するように構成される昇降駆動シリンダと、前記フレームに設けられ、押えロッド、及び所定の位置に下降した後の昇降ロッドを押し付けるように前記押えロッドを駆動するように構成される駆動アセンブリを備える押付アセンブリとを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム(1)と、
前記フレーム(1)に設けられた昇降ロッド(2)と、
前記昇降ロッド(2)の下端に接続され、タイヤをインフレートさせるエア充填口(31)が設けられたチャックアセンブリ(3)と、
前記昇降ロッド(2)の両側に設けられ、上下運動するように前記昇降ロッド(2)を駆動するように構成される昇降駆動シリンダ(21)と、
前記フレーム(1)に設けられ、押えロッド(4)、及び所定の位置に下降した後の昇降ロッド(2)を押し付けるように前記押えロッド(4)を駆動するように構成される駆動アセンブリを備える押付アセンブリと、を備える、
タイヤのポストキュアインフレータ。
【請求項2】
前記押付アセンブリは、前記フレーム(1)に設けられた取付座(41)と、前記取付座(41)に回転可能に設けられ、ネジが内に設けられたガイドスリーブ(42)とを更に備え、前記押えロッド(4)は、前記ガイドスリーブ(42)内に設けられ、前記ガイドスリーブ(42)と嵌合するネジが設けられ、前記駆動アセンブリは、前記ガイドスリーブ(42)の回転を駆動するように構成され、前記押えロッド(4)は前記ガイドスリーブ(42)内で上下に移動する、
請求項1に記載のタイヤのポストキュアインフレータ。
【請求項3】
前記取付座(41)の下方には、スライダが設けられたスライドレール(51)と、フレーム(1)に水平に設けられ、出力端が前記取付座(41)の下部に接続される引動シリンダ(52)とを備える移動装置が設けられ、前記取付座(41)は前記スライダに設けられる、
請求項2に記載のタイヤのポストキュアインフレータ。
【請求項4】
前記駆動アセンブリは、前記取付座(41)に設けられるモータ(61)と、前記モータ(61)の出力端に設けられた主動ギア(62)と、前記ガイドスリーブ(42)に固定して接続される従動ギア(63)とを備え、前記主動ギア(62)と前記従動ギア(63)とが噛み合うように設けられる、
請求項2に記載のタイヤのポストキュアインフレータ。
【請求項5】
前記押えロッド(4)は、中空ロッドであり、前記昇降ロッド(2)に嵌設され、下方に、側面に移動シリンダ(72)が設けられた取付板(71)が設けられ、前記移動シリンダ(72)の出力端には、前記移動シリンダ(72)の駆動で前記昇降ロッド(2)を押し付けるように構成される押え板(73)が設けられる、
請求項2に記載のタイヤのポストキュアインフレータ。
【請求項6】
前記押え板(73)には、前記昇降ロッド(2)が通過し、一側に下押え面(75)が設けられた貫通孔(74)が設けられ、前記下押え面(75)は、前記押え板(73)の下表面に設けられる、
請求項1に記載のタイヤのポストキュアインフレータ。
【請求項7】
上部及び下部にはいずれも、押付アセンブリ及び昇降ロッドが設けられ、且つ上部の押付アセンブリと下部の押付アセンブリとが対称に設けられ、上部の昇降ロッドと下部の昇降ロッドとが対称に設けられる、
請求項1に記載のタイヤのポストキュアインフレータ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願日が2022年11月30日で、出願番号が202223190243.5である中国特許出願に対して優先権を主張し、該出願の全ての内容は引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本願は、タイヤのポストキュアインフレート技術分野に関し、例えば、タイヤのポストキュアインフレータに関する。
【背景技術】
【0003】
ポストキュアインフレートは、タイヤの生産における1つの重要な工程であり、タイヤの熱収縮変形を解決するためのものであり、ポストキュアインフレータは、加硫機の主な補助設備として、加硫機の後ろに接続される。タイヤ加硫は、ポストキュアインフレータでシェーピングされて冷却され、タイヤの外ストランドの外縁サイズが保証される。空気注入の過程において、タイヤは大きな膨張力を有し、通常、油圧シリンダ又はエアシリンダで押し付けが行われ、図8に示すように、押付力を保持するために、大サイズの油圧シリンダによる押し付けが必要とされ、体積が大きいだけでなく、油漏れの状況も発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、空気注入の過程でタイヤを押し付けて保持し、昇降駆動シリンダが受ける圧力を減少させることができ、体積が小さい昇降駆動シリンダを使用すれば実用のニーズを満たすことができ、油漏れ又はエア漏れの状況の発生を減少させ、昇降駆動シリンダの実用寿命を延長するタイヤのポストキュアインフレート押付装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は、
フレームと、前記フレームに設けられた昇降ロッドと、前記昇降ロッドの下端に接続され、タイヤをインフレートさせるエア充填口が設けられたチャックアセンブリと、前記昇降ロッドの両側に設けられ、上下運動するように前記昇降ロッドを駆動するように構成される昇降駆動シリンダと、前記フレームに設けられ、押えロッド、及び所定の位置に下降した後の昇降ロッドを押し付けるように前記押えロッドを駆動するように構成される駆動アセンブリを備える押付アセンブリと、を備える、
タイヤのポストキュアインフレータを開示する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本願の一実施例に係るタイヤのポストキュアインフレート押付装置が押し付けていない時の正面構造模式図である。
図2】本願の一実施例に係るタイヤのポストキュアインフレート押付装置が押し付けている時の正面構造模式図である。
図3】本願の一実施例に係るタイヤのポストキュアインフレート押付装置の側面構造模式図である。
図4】本願の一実施例に係る押付アセンブリの正面構造模式図である。
図5】本願の一実施例に係る押えロッドが中空である場合の押付アセンブリの正面構造模式図である。
図6】本願の一実施例に係る押え板の構造模式図である。
図7】空気注入孔の位置の模式図である。
図8】関連技術における油圧シリンダで押し付けている模式図である。
【符号の説明】
【0007】
1・・・フレーム、11・・・横梁、2・・・昇降ロッド、21・・・昇降駆動シリンダ、3・・・チャックアセンブリ、31・・・エア充填口、4・・・押えロッド、41・・・取付座、42・・・ガイドスリーブ、51・・・スライドレール、52・・・引動シリンダ、61・・・モータ、62・・・主動ギア、63・・・従動ギア、71・・・取付板、72・・・移動シリンダ、73・・・押え板、74・・・貫通孔、75・・・下押え面。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら本願を更に詳細に説明する。
【0009】
図1図6に示すように、本願は、フレーム1及び押付アセンブリを備えるタイヤのポストキュアインフレータを開示し、前記フレーム1には、昇降ロッド2が設けられ、前記昇降ロッド2の下端には、チャックアセンブリ3が接続され、前記チャックアセンブリ3には、タイヤをインフレートさせるエア充填口31が設けられ、前記昇降ロッド2の両側には、昇降駆動シリンダ21が設けられ、昇降駆動シリンダ21は、上下運動するように前記昇降ロッド2を駆動し、前記昇降駆動シリンダはエアシリンダ又は油圧シリンダであってもよく、
押付アセンブリは前記フレーム1に設けられ、前記押付アセンブリは、押えロッド4及び駆動アセンブリを備え、前記駆動アセンブリは、所定の位置に下降した後の昇降ロッド2を押し付けるように前記押えロッド4を駆動し、
上記技術案を採用する利点は、昇降ロッド2を押し付けて位置をそのまま保持させるように前記押付アセンブリを設けることにより、昇降駆動シリンダ21が受ける圧力を減少させ、体積が小さい昇降駆動シリンダ21を使用すれば使用ニーズを満たすことができ、油漏れ又はエア漏れの状況の発生を減少させ、昇降駆動シリンダ21の使用寿命を延長することにある。
【0010】
図4及び図5に示すように、いくつかの実施形態において、前記押付アセンブリは、取付座41及びガイドスリーブ42を備え、前記取付座41が前記フレーム1に設けられ、前記取付座41に取付孔が設けられ、前記取付孔内に軸受が設けられ、前記ガイドスリーブ42が前記取付座41における軸受内に設けられ、前記ガイドスリーブ42内にネジが設けられ、前記押えロッド4が前記ガイドスリーブ42内に設けられ、前記押えロッド4に前記ガイドスリーブ42と嵌合するネジが設けられ、前記駆動アセンブリが前記ガイドスリーブ42の回転を駆動し、前記押えロッド4が前記ガイドスリーブ42内で上下に移動する、構造形態を採用することができる。
【0011】
上記技術案を採用する利点は、押えロッド4をガイドスリーブ42内に設けてガイドスリーブ42とネジを介して接続し、駆動アセンブリの制御で、ガイドスリーブ42は回転し、押えロッド4はガイドスリーブ42内で下降することができ、押えロッド4とガイドスリーブ42との嵌合により、昇降ロッド2を押し付けて位置をそのまま保持させ、昇降駆動シリンダ21が受ける圧力を減少させることにある。
【0012】
いくつかの実施形態において、前記取付座41は、下方には移動装置が設けられ、図1図3に示すように、前記移動装置がスライドレール51及び引動シリンダ52を備え、前記スライドレール51がフレーム1に取り付けられ、前記引動シリンダ52がフレーム1の幅方向に沿って取り付けられ、前記スライドレール51にスライダが設けられ、前記取付座41がスクリューにより前記スライダに取り付けられ、前記引動シリンダ52がフレーム1に水平に取り付けられ、前記引動シリンダ52の出力端が前記取付座41の下部に接続される、構造形態を採用することができる。
【0013】
上記技術案を採用する利点は、昇降ロッド2が上に移動してタイヤが交換される時、移動装置が取付座41を昇降ロッド2の側面に移動させ、昇降ロッド2と押えロッド4との衝突を回避し、昇降ロッド2が下降した後、移動装置は取付座41を昇降ロッド2の上方に移動させ、押えロッド4を昇降ロッド2に的確に向けて、昇降ロッド2の頂部への押し付けを実現することにある。
【0014】
いくつかの実施形態において、前記駆動アセンブリは、図4に示すように、モータ61、主動ギア62及び従動ギア63を備え、前記モータ61が前記取付座41に鉛直に取り付けられ、前記主動ギア62がキーにより前記モータ61の出力端に接続され、前記主動ギア62と前記従動ギア63とが噛み合うように設けられ、前記従動ギア63が前記ガイドスリーブ42の上表面に固定して取り付けられる、構造形態を採用することができる。
【0015】
上記技術案を採用する利点は、主動ギア62及び従動ギア63の回転を駆動し、そして、ガイドスリーブ42を動かせて回転させ、押えロッド4を駆動して取付座41内で上下に移動させるようにモータ61を設けることにより、モータ61及びギヤの駆動方式で、押えロッド4が押し付け位置に達するように押えロッド4の位置を容易に制御し、インフレートされたタイヤのサイズの合格を確保することにある。
【0016】
いくつかの実施形態において、前記押えロッド4は、図5に示すように、中空ロッドであり、前記昇降ロッド2に嵌設され、前記押えロッド4の下方に取付板71が設けられ、前記取付板71の側面に移動シリンダ72が取り付けられ、前記移動シリンダ72の出力端に押え板73が設けられ、押え板73が取付板71に近接して設けられ、前記押え板73が前記移動シリンダ72の駆動で前記昇降ロッド2を押し付ける、構造形態を採用することができる。
【0017】
上記技術案を採用する利点は、取付座41を移動させる必要がなく、押えロッド4を中空ロッドに設定する方式により、昇降ロッド2を押えロッド4内で移動させ、昇降ロッド2を押し付ける必要がある場合、シリンダ72を移動させて押え板73における下押え面75を昇降ロッド2の上方に移動させれば良いことにある。
【0018】
いくつかの実施形態において、前記押え板73は、前記昇降ロッド2が通過する貫通孔74が設けられ、前記貫通孔74の一側に下押え面75が設けられ、前記下押え面75は前記押え板73の下表面に設けられる、構造形態を採用することができる。
【0019】
上記技術案を採用する利点は、昇降ロッド2を上昇させる必要がある場合、昇降ロッド2は貫通孔74内を通過し、昇降ロッド2が所定の位置に下降した後、移動シリンダ72で押え板73を水平に引き動かし、そして、下押え面75で昇降ロッド2を押し付けることにある。
【0020】
いくつかの実施形態において、図3に示すように、前記押付アセンブリ及び前記昇降ロッド2は、タイヤのポストキュアインフレータの上部及び下部にいずれも、押付アセンブリ及び昇降ロッド2が設けられ、且つタイヤのポストキュアインフレータの上部の押付アセンブリとタイヤのポストキュアインフレータの下部の押付アセンブリとが対称に設けられ、タイヤのポストキュアインフレータの上部の昇降ロッド2とタイヤのポストキュアインフレータの下部の昇降ロッド2とが対称に設けられる、構造形態を採用することができる。
【0021】
上記技術案を採用する利点は、タイヤのポストキュアインフレータの上部及び下部が対称に設けられることにより、1回で2つのタイヤをインフレートさせて押し付けることができ、ポストキュアインフレータの加工効率を向上させることにある。
【0022】
いくつかの実施形態において、図2及び図7に示すように、前記チャックアセンブリ3は、上チャック及び下チャックに分けられ、前記上チャックが昇降ロッド2に接続され、昇降ロッド2の駆動で、上チャックが上下に移動可能であり、前記下チャックがフレーム内の横梁11に固定して設けられ、前記エア充填口31が前記下チャックに設けられ、外部のエア源に接続されてタイヤをインフレートさせる、構造形態を採用することができる。
【0023】
作動過程において、まず、外部設備が処理待ちのタイヤを横梁11における下チャックに置き、そして、昇降ロッド2が、チャックアセンブリ3内の上チャックを、下降して下チャックと連携してタイヤを押し付けて固定するように動かせて、所定の位置に下降した後に、引動シリンダ52が取付座41を引き動かし、取付座41を昇降ロッド2の上方に移動させ(押えロッド4が中空ロッドである場合、移動シリンダ72は押え板73における下押え面75を昇降ロッド2の上に移動させ)、押えロッド4が駆動アセンブリの駆動で下降し、昇降ロッド2を押し付けて一定時間保持し、タイヤをインフレートさせてシェーピングした後に、押えロッド4が上昇し、そして、昇降ロッド2が上昇し、外部設備は、処理済のタイヤを取り出してから、もう1つの処理待ちのタイヤを置いて加工し続ける。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】