IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電気株式会社の特許一覧

<>
  • 特表-UE及びRANノード 図1
  • 特表-UE及びRANノード 図2
  • 特表-UE及びRANノード 図3
  • 特表-UE及びRANノード 図4
  • 特表-UE及びRANノード 図5
  • 特表-UE及びRANノード 図6A
  • 特表-UE及びRANノード 図6B
  • 特表-UE及びRANノード 図7
  • 特表-UE及びRANノード 図8
  • 特表-UE及びRANノード 図9
  • 特表-UE及びRANノード 図10
  • 特表-UE及びRANノード 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-22
(54)【発明の名称】UE及びRANノード
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/22 20090101AFI20250115BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20250115BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20250115BHJP
   H04W 72/21 20230101ALI20250115BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20250115BHJP
   H04W 56/00 20090101ALI20250115BHJP
【FI】
H04W8/22
H04W72/231
H04W24/10
H04W72/21
H04W16/28
H04W56/00 130
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024538061
(86)(22)【出願日】2021-12-23
(85)【翻訳文提出日】2024-08-21
(86)【国際出願番号】 CN2021140925
(87)【国際公開番号】W WO2023115472
(87)【国際公開日】2023-06-29
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】グアン ポン
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーカイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA34
5K067DD25
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067LL05
(57)【要約】
本開示の例示的な実施形態は、パネル関連情報に対処するための効果的なメカニズムに関する。この解決策において、端末装置は、少なくとも1つの第1の能力値セットと少なくとも1つの第1のRSとの間の第1の対応関係を示す対応関係報告をネットワーク装置に送信する。端末装置はさらに、対応関係報告のフィードバック状態に従ってネットワーク装置と通信し、該フィードバック状態はACK又はNACKである。こうして、ネットワーク装置と端末装置との間のミスアラインメントが回避される。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信の方法であって、
端末装置において、少なくとも1つの第1の能力値セットと少なくとも1つの第1の参照信号(RS)との間の第1の対応関係を示す対応関係報告をネットワーク装置に送信することと、
前記対応関係報告のフィードバック状態に従って前記ネットワーク装置と通信することと、を含み、前記フィードバック状態は、
確認応答(ACK)、又は
否定応答(NACK)、のうちの1つである
方法。
【請求項2】
前記対応関係報告の前記フィードバック状態を示すメッセージを前記ネットワーク装置から受信すること、をさらに含み、前記メッセージは、
前記対応関係報告により示された前記少なくとも1つのRSに少なくとも部分的に関連付けられた送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)アクティブ化コマンド、
ランダムアクセス(RA)プロシージャをトリガする物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)オーダー、
前記端末装置の送信電力を制御するためのシグナリング、
対応関係報告を報告するように前記端末装置をトリガするメッセージ、
サウンディング参照信号(SRS)送信をアクティブ化するためのメッセージ、
チャネル状態情報(CSI)報告送信をアクティブ化するためのメッセージ、
のうちの少なくとも1つである請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第1の能力値セットと少なくとも1つの第1のRSとの間の前記少なくとも1つの第1の対応関係が、前記端末装置において適用された少なくとも1つの第2の対応関係と少なくとも部分的に異なること、
前記対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第1の能力値セットと少なくとも1つの第1のRSとの間の前記少なくとも1つの第1の対応関係が、最後の対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第2の対応関係と少なくとも部分的に異なること、
前記対応関係報告に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットが、前記端末装置において現在適用されている少なくとも1つの第2の能力値セットと少なくとも部分的に異なること、
前記対応関係報告に関連付けられた前記少なくとも1つの第1のRSが、前記端末装置において適用された少なくとも1つの第2のRSと少なくとも部分的に異なること、
前記対応関係報告が特定の時間領域挙動を有するように設定されていること、又は
前記少なくとも1つの能力値セットのうちの能力値セットのアイデンティティ情報が特定の能力値セット状態を示すこと、
のうちの少なくとも1つに該当する場合、前記対応関係報告の前記フィードバック状態を示す前記メッセージを受信することを予想すること
をさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記能力値セットの状態は、
アップリンクのために使用されている能力値セット、
ダウンリンクのために使用されている能力値セット、又は
前記能力値セットがすでに適用されたか否か、又は適用されるか否かを示す能力値セットの適用状態、
のうちの1つである請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記対応関係報告を送信してから一定期間内に、前記対応関係報告の前記フィードバック状態を示すメッセージを受信することに失敗したこと、又は、
前記対応関係報告を送信した後に非周期的対応関係報告又は半永続的対応関係報告を報告するように前記端末装置をトリガするメッセージを受信したこと、
に応じて、前記対応関係報告の前記フィードバック状態がNACKであると決定すること
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記対応関係報告の前記フィードバック状態に従って前記ネットワーク装置と通信することは、
前記対応関係報告についてのACKを示すメッセージを前記ネットワーク装置から受信したこと、又は
前記ACKを示す前記メッセージを前記ネットワーク装置から受信した後にサウンディング参照信号(SRS)を送信したこと、
のうちの1つに応じて、前記第1の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットを適用すること
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記対応関係報告の前記フィードバック状態に従って前記ネットワーク装置と通信することは、
前記対応関係報告を送信したこと、又は
前記対応関係報告を送信してからの期間が事前設定された期間を超えたこと、
のうちの1つに応じて、前記第1の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットを適用すること
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の対応関係により示される複数のRSがある場合、前記第1の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットを適用することは、
前記複数のRSのうち、最良の信号品質を有するRSに関連付けられた空間領域送信フィルタで、アップリンク送信を送信すること
を含む請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記対応関係報告を送信してから一定期間内に、前記対応関係報告の前記フィードバック状態を示すメッセージを受信することに失敗した場合、又は、
前記対応関係報告についてのNACKを示すメッセージを受信した場合、
前記第1の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットの適用を無効化すること
をさらに含む請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記端末装置は、第2の対応関係に関連付けられた少なくとも1つの第2の能力値セットを適用することで前記ネットワーク装置と通信し、
前記対応関係報告の前記フィードバック状態に従って前記ネットワーク装置と通信することは、
前記対応関係報告を送信してから一定期間の後に、前記第2の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第2の能力値セットを引き続き適用すること、又は
前記対応関係報告を送信した後に、
前記対応関係報告についてのACKを示すメッセージを前記ネットワーク装置から受信すること、又は
前記対応関係報告を送信した後に別の対応関係報告を前記ネットワーク装置に送信すること、
のうちの1つまで、前記第2の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第2の能力値セットを引き続き適用すること
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の対応関係を適用したことに応じて、電力制御調節状態の累積をリセットすること
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記対応関係報告は、前記対応関係報告内で示される前記能力値セットの各々についてのアイデンティティ情報をさらに示し、
前記アイデンティティ情報は、
能力値セットのインデックス、
前記端末装置において配備され、前記能力値セットに関連付けられたパネルのインデックス、又は
前記能力値セットの状態、
のうちの少なくとも1つを示す請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記アイデンティティ情報のビットサイズは、
前記端末装置によりサポートされる能力値セットの第1の数、又は
前記端末装置によりサポートされる前記能力値セットの状態の第2の数、
のうちの少なくとも1つに基づいて決定される請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記端末装置の能力関連情報を前記ネットワーク装置に送信すること、をさらに含み、
前記能力関連情報は、複数の能力値セットを示し、
前記複数の能力値セットのうちの能力値セットは、
前記能力値セットのアイデンティティ情報、
サウンディング参照信号SRSポートの最大数、
コヒーレントタイプ、
アップリンク層の最大数、
ダウンリンク層の最大数、
RSポートの最大数、
コードワードの最大数、又は
多入力多出力(MIMO)層の最大数
のうちの少なくとも1つを含む請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記複数の能力値セットの各々は、能力値セットの特定タイプに対応し、
前記能力関連情報は、
対称アンテナ構造又は非対称アンテナ構造が前記端末装置において配備されているか否か、又は
能力値セットの各特定タイプに対応する能力値セットのそれぞれの数、
のうちの少なくとも1つをさらに示す
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記能力関連情報は、前記複数の能力値セット間の関連付けの関係をさらに示す
請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記能力関連情報は、
2つ以上の能力値セットを並行して適用することを前記端末装置がサポートするか否か、又は
前記端末装置により並行して適用されるようにサポートされる能力値セットの数、
のうちの少なくとも1つをさらに示す
請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記能力関連情報は、
前記対応関係報告の前記フィードバック状態を決定することを前記端末装置がサポートするか否か、
ダウンリンク送信についての対応関係報告を報告することを前記端末装置がサポートするか否か、
能力値セットの状態を報告することを前記端末装置がサポートするか否か、
時間制限付きで前記第1の対応関係を取得することを前記端末装置がサポートするか否か、又は
前記端末装置によりサポートされる対応関係報告に含まれる能力値セットの数、
のうちの少なくとも1つをさらに示す
請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記端末装置により使用される少なくとも1つの設定を前記ネットワーク装置から受信すること、をさらに含み、
前記少なくとも1つの設定が、
少なくとも1つの送信パラメータと能力値セットとの間の関連付けの関係、
前記対応関係報告の時間領域挙動、
前記第1の対応関係を取得するための時間制限に関する情報、
報告量、又は
1つの対応関係報告に関連付けられる能力値セットの数、
のうちの少なくとも1つを示す請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの送信パラメータは、
サウンディング参照信号(SRS)を送信するためのリソース、
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を送信するためのリソース、
送信設定インジケータ状態、又は
ダウンリンクRSを送信するためのリソース、
のうちの少なくとも1つを含む
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記端末装置において現在適用されている前記少なくとも1つの設定と1つ又は複数の能力値セットとの両者に基づいてSRS送信を実行すること
をさらに含む請求項20に記載の方法。
【請求項22】
RSリソースセットに含まれる繰り返しのパラメータの値がオンである場合、
前記対応関係報告の報告を無効化すること、又は
1つのRSに関連付けられた前記対応関係報告を送信すること、
能力値セットインデックスの設定された数に関係なく、1つの能力値セットインデックスで前記第1の対応関係報告を送信すること、又は
RSに関する情報を含めずに、前記対応関係報告を送信すること、
のうちの少なくとも1つを実行する請求項1に記載の方法。
【請求項23】
通信の方法であって、
端末装置において、デフォルトの能力値セットを決定することと、
前記デフォルトの能力値セットを適用することでネットワーク装置と初期送信を実行すること、又は
フォールバック条件が満たされた場合、対応関係報告を前記ネットワーク装置に送信した後に、前記デフォルトの能力値セットを適用するようにフォールバックすること、
のうちの少なくとも1つを実行することと、
を含み、
前記対応関係報告は、能力値セットと前記ネットワーク装置への参照信号(RS)との間の対応関係を示す
方法。
【請求項24】
前記デフォルトの値セットは、
より低い能力を有する能力値セット、
より高い能力を有する能力値セット、
より低い能力値セットインデックスを有する能力値セット、
より高い能力値セットインデックスを有する能力値セット、
最後に使用された能力値セット、
事前定義された能力値セット、及び
前記端末装置又は前記ネットワーク装置のいずれかにより設定された能力値セット、
のうちの1つである請求項23に記載の方法。
【請求項25】
ネットワーク装置と前記初期送信を実行することは、
少なくとも能力値セットの設定の報告と第1の対応関係報告の送信との間の期間中に、前記初期送信を実行すること
を含む請求項23に記載の方法。
【請求項26】
ネットワーク装置と前記初期送信を実行することは、
前記デフォルトの能力値セットに従って生成されたスケジューリングメッセージを前記ネットワーク装置から受信すること、又は
前記デフォルトの能力値セットを適用することで前記ネットワーク装置とのアップリンク送信を送信すること、
のうちの少なくとも1つを含む請求項23に記載の方法。
【請求項27】
ランダムアクセス(RA)プロシージャ中に前記デフォルトの能力値セットに関する情報を送信すること
をさらに含む請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記対応関係報告を送信してから一定期間の後に、前記対応関係報告についてのACKを示すメッセージの受信に失敗したこと、
前記対応関係報告を送信してから一定期間の後に、前記対応関係報告についてのACKを示すメッセージを、前記メッセージを受信するための送信機会において受信することに失敗したこと、
前記対応関係報告についてのNACKを示すメッセージを受信したこと、
前記対応関係報告を送信してからの期間が事前定義された期間を超えたこと、
前記対応関係報告に関連付けられた前記能力値セットがより高い能力を有するように設定されていること、
前記対応関係報告が非周期的であること、
帯域幅パート(BWP)の切替、コンポーネントキャリア(CC)の切替、セカンダリセルのアクティブ化、及びクロスセルスケジューリングのうちの1つが発生したこと、又は
前記端末装置が不連続受信(DRX)モードで動作したこと、
のうちの1つに該当する場合、前記フォールバック条件が満たされたと決定すること
をさらに含む請求項23に記載の方法。
【請求項29】
通信の方法であって、
ネットワーク装置において、少なくとも1つの第1の能力値セットと少なくとも1つの第1の参照信号(RS)との間の第1の対応関係を示す対応関係報告を端末装置から受信することと、
前記対応関係報告のフィードバック状態に従って前記端末装置と通信することとを含み、前記フィードバック状態は、
確認応答(ACK)、又は
否定応答(NACK)、のうちの1つである
方法。
【請求項30】
前記対応関係報告の前記フィードバック状態を示すメッセージを前記端末装置に送信すること、をさらに含み、前記メッセージは、
前記報告により示された前記少なくとも1つのRSに少なくとも部分的に関連付けられた送信設定インジケータ(TCI)アクティブ化コマンド、
ランダムアクセス(RA)プロシージャをトリガする物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)オーダー、
前記端末装置の送信電力を制御するためのシグナリング、
対応関係報告を報告するように前記端末装置をトリガするメッセージ、
サウンディング参照信号(SRS)送信をアクティブ化するためのメッセージ、
チャネル状態情報(CSI)報告送信をアクティブ化するためのメッセージ、
のうちの少なくとも1つである請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記対応関係報告の前記フィードバック状態を示す前記メッセージを送信することは、
前記対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第1の能力値セットと少なくとも1つの第1のRSとの間の前記少なくとも1つの第1の対応関係が、前記端末装置において適用された少なくとも1つの第2の対応関係と少なくとも部分的に異なること、
前記対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第1の能力値セットと少なくとも1つの第1のRSとの間の前記少なくとも1つの第1の対応関係が、最後の対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第2の対応関係と少なくとも部分的に異なること、
前記対応関係報告に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットが、前記端末装置において現在適用されている少なくとも1つの第2の能力値セットと少なくとも部分的に異なること、
前記対応関係報告に関連付けられた前記少なくとも1つの第1のRSが、前記端末装置において適用された少なくとも1つの第2のRSと少なくとも部分的に異なること、
前記対応関係報告が特定の時間領域挙動を有するように設定されていること、又は
前記少なくとも1つの能力値セットのうちの能力値セットのアイデンティティ情報が特定の能力値セット状態を示すこと、
のうちの少なくとも1つに該当する場合、前記対応関係報告の前記フィードバック状態を示す前記メッセージを送信すること
を含む請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記能力値セットの状態は、
アップリンクのために使用されている前記能力値セット、
ダウンリンクのために使用されている前記能力値セット、又は
前記能力値セットがすでに適用されたか否か、又は適用されるか否かを示す能力値セットの適用状態、
のうちの1つである請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記対応関係報告の前記フィードバック状態がNACKであると前記ネットワーク装置が決定した場合、前記対応関係報告を受信した後に非周期的対応関係報告又は半永続的対応関係報告を報告するように前記端末装置をトリガするメッセージを前記端末装置に送信すること、
をさらに含む請求項29に記載の方法。
【請求項34】
前記対応関係報告の前記フィードバック状態に従って前記端末装置と通信することは、
前記対応関係報告についてのACKを示すメッセージを前記端末装置に送信したこと、又は
前記端末装置への前記ACKを示す前記メッセージを送信した後にサウンディング参照信号(SRS)を受信したこと、
のうちの1つに応じて、前記第1の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットを適用すること
を含む請求項29に記載の方法。
【請求項35】
前記対応関係報告の前記フィードバック状態に従って前記端末装置と通信することは、
前記対応関係報告を受信したこと、又は
前記対応関係報告を受信してからの期間が事前設定された期間を超えたこと、
のうちの1つに応じて、前記第1の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットを適用すること
を含む請求項29に記載の方法。
【請求項36】
前記第1の対応関係により示される複数のRSがある場合、前記第1の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットを適用することは、
前記複数のRSのうち、最良の信号品質を有するRSに関連付けられた空間領域送信フィルタで、アップリンク送信を受信すること
を含む請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記第1の対応関係報告の前記フィードバック状態がNACKであるとの決定に従って、前記第1の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットの適用を無効化すること
をさらに含む請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記ネットワーク装置は、第2の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第2の能力値セットを適用することで前記端末装置と通信し、
前記対応関係報告の前記フィードバック状態に従って前記端末装置と通信することは、
前記第1の対応関係報告を受信してから一定期間の後に、前記第2の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第2の能力値セットを引き続き適用すること、又は
前記第1の対応関係報告を受信した後に、
前記対応関係報告についてのACKを示すメッセージを前記端末装置に送信すること、又は
前記対応関係報告を受信した後に別の対応関係報告を前記端末装置から受信すること、
のうちの1つまで、前記第2の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第2の能力値セットを引き続き適用すること
を含む請求項29に記載の方法。
【請求項39】
前記対応関係報告は、前記対応関係報告内で示される前記能力値セットの各々についてのアイデンティティ情報をさらに示し、
前記アイデンティティ情報は、
能力値セットのインデックス、
前記端末装置において配備され、前記能力値セットに関連付けられたパネルのインデックス、又は
前記能力値セットの状態、
のうちの少なくとも1つを示す請求項29に記載の方法。
【請求項40】
前記アイデンティティ情報のビットサイズは、
前記端末装置によりサポートされる能力値セットの第1の数、又は
前記端末装置によりサポートされる前記能力値セットの状態の第2の数、
のうちの少なくとも1つに基づいて決定される請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記端末装置の能力関連情報を前記端末装置から受信すること、をさらに含み、
前記能力関連情報は、複数の能力値セットを示し、
前記複数の能力値セットのうちの能力値セットは、
前記能力パラメータセットのアイデンティティ情報、
サウンディング参照信号SRSポートの最大数、
コヒーレントタイプ、
アップリンク層の最大数、
ダウンリンク層の最大数、
RSポートの最大数、
コードワードの最大数、又は
多入力多出力(MIMO)層の最大数
のうちの少なくとも1つを含む請求項29に記載の方法。
【請求項42】
前記複数の能力値セットの各々は、能力値セットの特定タイプに対応し、
前記能力関連情報は、
対称アンテナ構造又は非対称アンテナ構造が前記端末装置において配備されているか否か、又は
能力値セットの各特定タイプに対応する能力値セットのそれぞれの数、
のうちの少なくとも1つをさらに示す
請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記能力関連情報は、前記複数の能力値セット間の関連付けの関係をさらに示す
請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記能力関連情報は、
2つ以上の能力値セットを並行して適用することを前記端末装置がサポートするか否か、又は
前記端末装置により並行して適用されるようにサポートされる能力値セットの数、
のうちの少なくとも1つをさらに示す
請求項41に記載の方法。
【請求項45】
前記能力関連情報は、
前記対応関係報告の前記フィードバック状態を決定することを前記端末装置がサポートするか否か、
ダウンリンク送信についての対応関係報告を報告することを前記端末装置がサポートするか否か、
能力値セットの状態を報告することを前記端末装置がサポートするか否か、
時間制限要件付きで前記第1の対応関係を取得することを前記端末装置がサポートするか否か、又は
前記端末装置によりサポートされる対応関係報告に含まれる能力値セットの数、
のうちの少なくとも1つをさらに示す
請求項41に記載の方法。
【請求項46】
前記端末装置により使用される少なくとも1つの設定を前記端末装置に送信すること、をさらに含み、前記少なくとも1つの設定が、
少なくとも1つの送信パラメータと能力値セットとの間の関連付けの関係、
前記対応関係報告の時間領域挙動、
前記第1の対応関係を取得するための時間制限に関する情報、又は
1つの対応関係報告に関連付けられる能力値セットの数、
のうちの少なくとも1つを示す請求項29に記載の方法。
【請求項47】
前記少なくとも1つの送信パラメータは、
サウンディング参照信号(SRS)を送信するためのリソース、
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を送信するためのリソース、
送信設定インジケータ状態、又は
ダウンリンクRSを送信するためのリソース、
のうちの少なくとも1つを含む
請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記対応関係報告は、前記少なくとも1つの設定により、第1の周期を有するように設定され、前記第1の周期は、ビーム報告の第2の周期にアライメントされ、前記第1の周期は、第2の周期の倍数である
請求項45に記載の方法。
【請求項49】
通信の方法であって、
ネットワーク装置において、デフォルトの能力値セットを決定することと、
前記デフォルトの能力値セットを適用することで端末装置と初期送信を実行すること、又は
フォールバック条件が満たされた場合、対応関係報告を前記端末装置から受信した後に、前記デフォルトの能力値セットを適用するようにフォールバックすること、
のうちの少なくとも1つを実行することと、
を含み、
前記対応関係報告は、能力値セットと前記端末装置からの参照信号(RS)との間の対応関係を示す
方法。
【請求項50】
前記デフォルトの値セットは、
より低い能力を有する能力値セット、
より高い能力を有する能力値セット、
より低い能力値セットインデックスを有する能力値セット、
より高い能力値セットインデックスを有する能力値セット、
最後に使用された能力値セット、
事前定義された能力値セット、及び
前記端末装置又は前記ネットワーク装置のいずれかにより設定された能力値セット、
のうちの1つである請求項49に記載の方法。
【請求項51】
ネットワーク装置と前記初期送信を実行することは、
少なくとも能力値セットの設定の報告と第1の対応関係報告の送信との間の期間中に、前記初期送信を実行すること
のうちの少なくとも1つを含む請求項49に記載の方法。
【請求項52】
端末装置と前記初期送信を実行することは、
前記デフォルトの能力値セットに従って生成されたスケジューリングメッセージを前記端末装置に送信すること、又は
前記デフォルトの能力値セットを適用することで送信された前記端末装置からのアップリンク送信を受信すること、
のうちの少なくとも1つを含む
請求項49に記載の方法。
【請求項53】
ランダムアクセス(RA)プロシージャ中に前記デフォルトの能力値セットに関する情報を受信すること
をさらに含む
請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記対応関係報告を受信してからの期間が事前定義された期間を超えたこと、
前記対応関係報告に関連付けられた前記能力値セットがより高い能力を有するように設定されていること、
前記対応関係報告が非周期的であること、
帯域幅パート(BWP)の切替、コンポーネントキャリア(CC)の切替、セカンダリセルのアクティブ化、及びクロスセルスケジューリングのうちの1つが発生したこと、又は
前記端末装置が不連続受信(DRX)モードで動作したこと、
のうちの1つに該当する場合、前記フォールバック条件が満たされたと決定すること
をさらに含む請求項49に記載の方法。
【請求項55】
プロセッサと、前記プロセッサに結合され命令を記憶しているメモリと、を備える端末装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項1~28の何れか一項に記載の方法を実行する、
端末装置。
【請求項56】
プロセッサと、前記プロセッサに結合され命令を記憶しているメモリと、を備えるネットワーク装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項29~54の何れか一項に記載の方法を実行する
ネットワーク装置。
【請求項57】
少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも一つのプロセッサに、請求項1~28の何れか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶している
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の例示的な実施形態は、全体として通信技術の分野に関し、特に、パネル関連情報を取り扱うための方法、装置及び媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
高まりつつある無線データトラフィックの需要を満たすために、通信システムにおいて高いデータスループットを実現するための強力な方式としてマルチ入力マルチ出力(MIMO)技術が考えられる複数の方式が提案及び実現されている。MIMOは、6GHz未満及び6GHzを超えた周波数帯両者についてネットワーク装置(例えば、基地局、BS)における多数のアンテナ素子の利用を容易にする機能(feature)を含む。
【0003】
さらに、端末装置(例えば、ユーザ装置)は、複数のアンテナ素子(パネルと称される場合もある)を有するように配備されてもよいことが提案されている。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd-generation partnership project)リリース17(Rel-17)では、端末装置とネットワーク装置とがパネル関連情報を交換してもよいことが合意されている。具体的には、能力パラメータのセット(「UE#」又は「能力値セット」と称される場合もある)のリストがネットワーク装置に報告されてもよい。また、端末装置がユーザ機器(UE)により開始されるパネルアクティブ化及び選択プロシージャを実行できるように、報告される各参照信号(RS:reference signal)インデックスと報告されるリスト内の能力パラメータセットのうちの1つとの間の対応関係を示す対応関係報告(例えば、ビーム報告)をネットワーク装置に送信することが提案されている。しかしながら、パネル関連情報(例えば、設定、報告、及びフィードバック)を取り扱うための詳細についてさらに説明する必要がまだある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
全体として、本開示の例示的な実施形態は、パネル関連情報を取り扱うための解決策を提供する。特許請求の範囲に含まれない実施形態(もしあれば)は、本開示の様々な実施形態を理解するのに有用な例として解釈される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、端末装置において、少なくとも1つの第1の能力値セットと少なくとも1つの第1のRSとの間の第1の対応関係を示す対応関係報告をネットワーク装置に送信することと、前記対応関係報告のフィードバック状態に従って前記ネットワーク装置と通信することとを含み、前記フィードバック状態は、確認応答(ACK:acknowledgment)、又は否定応答(NACK:negative-acknowledgement)、のうちの1つである。
【0006】
第2の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、端末装置において、デフォルトの能力値セットを決定することと、前記デフォルトの能力値セットを適用することでネットワーク装置と初期送信を実行すること、又は、フォールバック条件が満たされた場合、対応関係報告を前記ネットワーク装置に送信した後に、前記デフォルトの能力値セットを適用するようにフォールバックすること、のうちの少なくとも1つを実行することと、を含み、前記対応関係報告は、能力値セットと前記ネットワーク装置へのRSとの間の対応関係を示す。
【0007】
第3の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、ネットワーク装置において、少なくとも1つの第1の能力値セットと少なくとも1つの第1のRSとの間の第1の対応関係を示す対応関係報告を端末装置から受信することと、前記対応関係報告のフィードバック状態に従って前記端末装置と通信することとを含み、前記フィードバック状態は、ACK、又はNACK、のうちの1つである。
【0008】
第4の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、ネットワーク装置において、デフォルトの能力値セットを決定することと、前記デフォルトの能力値セットを適用することで端末装置と初期送信を実行すること、又は、フォールバック条件が満たされた場合、対応関係報告を前記端末装置から受信した後に、前記デフォルトの能力値セットを適用するようにフォールバックすること、のうちの少なくとも1つを実行することと、を含み、前記対応関係報告は、能力値セットと前記端末装置からのRSとの間の対応関係を示す。
【0009】
第5の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され命令を記憶しているメモリとを備え、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記端末装置は、前記第1の態様に記載の方法を実行する。
【0010】
第6の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され命令を記憶しているメモリとを備え、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記端末装置は、前記第2の態様に記載の方法を実行する。
【0011】
第7の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され命令を記憶しているメモリとを備え、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記端末装置は、前記第3の態様に記載の方法を実行する。
【0012】
第8の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され命令を記憶しているメモリとを備え、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記端末装置は、前記第4の態様に記載の方法を実行する。
【0013】
第9の態様において、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、以上の第1~第4の態様の何れか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶しているコンピュータ可読媒体が提供される。
【0014】
発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要又は基本的な特徴を特定することも、本開示の範囲を限定することも意図していないことを理解すべきである。本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
添付図面において本開示のいくつかの例示的な実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
【0016】
図1】関連解決策におけるネットワーク装置と端末装置との間のインタラクションタイミング100を示す図である。
【0017】
図2】本開示の例示的な実施形態を実施可能な例示的な通信環境を示す図である。
【0018】
図3】本開示のいくつかの実施形態にかかる、通信のためのプロセスを示すシグナリング図である。
【0019】
図4】本開示のいくつかの実施形態にかかる、例示的なインタラクションタイミングを示す図である。
【0020】
図5】本開示のいくつかの実施形態にかかる、例示的なインタラクションタイミングを示す図である。
【0021】
図6A】本開示のいくつかの実施形態にかかる、例示的なインタラクションタイミングを示す図である。
図6B】本開示のいくつかの実施形態にかかる、例示的なインタラクションタイミングを示す図である。
【0022】
図7】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置により実行される例示的な方法を示す図である。
【0023】
図8】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置により実行される例示的な方法を示す図である。
【0024】
図9】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置により実行される例示的な方法を示す図である。
【0025】
図10】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置により実行される例示的な方法を示す図である。
【0026】
図11】本開示の例示的な実施形態を実現するのに適した機器の概略ブロック図である。
【0027】
図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
ここで、いくつかの例示的実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。本明細書で説明される実施形態は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
【0029】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0030】
本開示における「一つの実施形態」、「実施形態」、「例示的な実施形態」等への参照は、説明された実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含むことができることを示すが、各実施形態が必ずしも該特定の特徴、構造、又は特性を含むとは限らない。さらに、このようなフレーズは、必ずしも同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、実施形態に関連して特定の特徴、構造又は特性を説明する場合、明示的に説明されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関連してかかる特徴、構造又は特性に影響を与えることは当業者の知識の範囲内であると考えられる。
【0031】
用語「第1」及び「第2」などは本明細書では様々な要素を説明することに用いることができるが、これらの要素はこれらの用語により制限されるべきではないことを理解すべきである。これらの用語は、一つの要素を別の要素から区別するためにのみ使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲を逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と名付けてもよく、そして同様に、第2の要素を第1の要素と名付けてもよい。本明細書で使用されるように、用語「及び/又は」は、記載された用語のうちの一つ又は複数の任意及び全ての組み合わせを含む。
【0032】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のためだけに使用され、例示的な実施形態を限定することを意図していない。本明細書で使用される単数形「1つ」、及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。本明細書で使用される場合、用語「含む」、「包含する」、「有する」、「具備する」、「備える」、及び/又は「持つ」は、記載された特徴、要素、及び/又は構成部品などの存在を指定するが、一つ又は複数のその他の特徴、要素、構成部品、及び/又はそれらの組み合わせの存在又は追加を除外しないことをさらに理解すべきである。
【0033】
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと称される。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことが、理解できるはずである。
【0034】
本明細書で使用されるように、用語「通信ネットワーク」は、New Radio(NR)、ロングタームエボリューション(LTE: Long Term Evolution)、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT:Narrow Band Internet of Things)などのような、任意の適切な通信規格に準拠するネットワークを意味する。さらに、通信ネットワークにおける端末装置とネットワーク装置との間の通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)、5.5G、5G-Advancedネットワーク又は第6世代(6G)通信プロトコル、及び/又は現在知られている、又は将来開発される任意の他のプロトコルを含むがこれらに限定されない任意の適切な世代の通信プロトコルに従って実現されてもよい。本開示の実施形態は、様々な通信システムに適用することが可能である。通信の急速な発展に鑑みて、本開示を具現化することができる将来のタイプの通信技術及びシステムも当然存在するであろう。これは、本開示の範囲を前述のシステムのみに限定するものとみなされるべきではない。
【0035】
本明細書で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を指す。端末装置の例は、UE、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、携帯電話、セルラーフォン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)装置、超信頼性低遅延通信(URLLC)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE:Internet of Everything)装置、マシンタイプ通信(MTC:machine type communication)装置、Xが歩行者、車両、又はインフラストラクチャ/ネットワークを意味するV2X通信のための車載装置、統合アクセス及び統合アクセス及びバックホール(IAB)のための装置、衛星及び無人航空機システム(UAS:Unmanned Aircraft System)を包含する高高度プラットフォーム(HAP:High Altitude Platform)を含む非地上系ネットワーク(NTN)内の衛星搭載車両又は航空機搭載車両、拡張現実(AR)、混合現実(MR)、仮想現実(VR)などの、異なるタイプの現実を含むエクステンデッドリアリティ(XR:extended reality)装置、人間の操縦者を持たない航空機でありドローンとして一般に称される無人航空車両(UAV:unmanned aerial vehicle)、高速列車(HST:high speed train)上の装置、又はデジタルカメラなどの画像取得装置、センサーゲーム装置、音楽保存及び再生装置、又は無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧などを可能とするインターネット家電など、を含むがこれらに限定されない。「端末装置」は、公共の安全及びミッションを最重要視する、V2Xアプリケーション、トランスペアレントIPv4/IPv6マルチキャスト配信、IPTV、スマートTV、無線サービス、無線を介するソフトウェア配信、グループ通信及びIoTアプリケーションをサポートするために、「マルチキャスト/ブロードキャスト」機能をさらに有してもよい。また、マルチSIMとして知られる1つ又は複数の加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identity Module )が組み込まれてもよい。用語「端末装置」は、UE、移動局、加入者局、移動端末、ユーザ端末、又は無線装置と互換的に使用されてもよい。
【0036】
本明細書で使用される用語「ネットワーク装置」は、端末装置が通信可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を意味する。ネットワーク装置の例は、衛星、無人航空システム(UAS:unmanned aerial systems)プラットフォーム、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代ノードB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、IABノード、フェムトノード、ピコノード、再設定可能なインテリジェントサーフェス(RIS:reconfigurable intelligent surface)などの低電力ノードを含むが、これらに限定されない。
【0037】
端末装置又はネットワーク装置は、人工知能(AI:Artificial intelligence)又は機械学習の能力を有していてもよい。一般的に、特定の関数のために収集された多数のデータから訓練済みのモデルが含まれ、いくつかの情報を予測するために使用されることができる。
【0038】
端末装置又はネットワーク装置は、例えば、FR1(410MHz~7125MHz)、FR2(24.25GHz~71GHz)、100GHzより大きい周波数帯域、及びテラヘルツ(THz:Tera Hertz)などのいくつかの周波数範囲上で動作してもよい。さらに許可/無許可/共有スペクトル上で動作することができる。端末装置は、マルチ無線デュアル接続(MR-DC:Multi-Radio Dual Connectivity)アプリケーションシナリオの下で、ネットワーク装置と2つ以上の接続を有していてもよい。端末装置又はネットワーク装置は、全二重、フレキシブル二重、クロス分割二重モードで動作することができる。
【0039】
本開示の実施形態は、例えば、信号生成器、信号分析器、スペクトル分析器、ネットワーク分析器、テスト端末装置、テストネットワーク装置、チャネルエミュレータ等のテスト機器において実施されてもよい。
【0040】
本開示の実施形態は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコル、5.5G、5G-Advancedネットワーク、又は第6世代(6G)ネットワークを含むが、これらに限定されない。
【0041】
本明細書で使用される用語「回路」は、ハードウェア回路及び/又はハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせを意味してもよい。例えば、回路は、アナログ及び/又はデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせであってもよい。さらに別の例として、回路は、端末装置又はネットワーク装置のような装置に様々な機能を実行させるために協働する、デジタル信号プロセッサ、ソフトウェア及び1つ又は複数のメモリを含むソフトウェアを有するハードウェアプロセッサの任意の部分であってもよい。さらに別の例において、回路は、オペレーションのためにソフトウェア/ファームウェアを必要とするハードウェア回路及び/又はマイクロプロセッサ又はその一部のようなプロセッサであってもよいが、オペレーションのために必要でない場合、ソフトウェアは存在しなくてもよい。本明細書で使用されるように、用語「回路」は、ハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサのみ、又はハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサの一部及びその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実現も含む。
【0042】
上述したように、端末装置は、複数のアンテナ素子(パネルと称される場合もある)を有するように配備されてもよいことが提案されている。さらに、端末装置がパネル関連情報をネットワーク装置に通知してもよいことが合意されている。しかしながら、パネル関連情報(例えば、設定、報告、及びフィードバック)を取り扱うための詳細についてさらに説明する必要がある。
【0043】
関連解決策におけるネットワーク装置と端末装置との間のインタラクションタイミング100を示す図1を参照する。図1の具体例において、端末装置は、パネル#1とパネル#2との2つのパネル(パネル#1及びパネル#2としてインデックスされる)を有するように配備され、パネル#1及びパネル#2は、それぞれ、UE能力値セット#1及び#2に対応する。さらに、UE能力値セット#1は、ビーム#1及び#2に関連付けられ、2ポートサウンディング参照信号(SRS:sounding reference signal)をサポートし、UE能力値セット#2は、ビーム#3及び#4に関連付けられ、4ポートSRSをサポートする。
【0044】
オペレーションにおいて、端末装置は、例えばダウンリンクRSを測定することにより、どのビームが異なるパネルについてアップリンク送信のために使用できるかを決定し、端末装置は、そのパネル能力及び構造の一部をネットワーク装置に公開してもよい。図1に示すように、時点T1において、端末装置は、例えばRRCシグナリングを介して、UE能力値セットのリストを報告してもよい(110)。しかしながら、UE能力値セットにどのパラメータが含まれるべきかについてはまだ未決である。
【0045】
さらに、報告される各RSインデックスと、UE能力値セットのうちの1つのセットとの間の対応関係を示す対応関係報告をネットワーク装置に送信することが合意されている。図1に示すように、時点T2において、端末装置は、パネル#2(即ち、UE能力値セット#2)に関連付けられた対応関係報告をネットワーク装置に送信し(120)、パネル#1(即ちUE能力値セット#1)に関連付けられた別の対応関係報告を送信する(130)。しかしながら、対応関係報告のフォーマット、どのように対応関係報告の報告を設定するかについては、まだ未決である。
【0046】
さらに、複雑な通信環境により、対応関係報告の送信が常に成功することは保証されない。図1に示すように、該別の対応関係報告の送信が失敗した。この場合、該別の対応関係報告を送信した後に、端末装置は、UE能力値セット#1を適用することを考えてもよいが、ネットワーク装置がUE能力値セット#2を適用したままである。そのため、該別の対応関係報告の送信失敗は、ネットワーク装置と端末装置との間の、アップリンク送信能力に関するミスアライメントを引き起こしてしまう。図1の具体例において、時点T3の後に、ネットワーク装置は、4つのアンテナポートでSRS/物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を送信するように端末装置に要求する可能性があるが、これは端末装置によりサポートされることが不可能である。追加として、ネットワーク装置は、ビーム#3、#4で送信するように端末装置をスケジューリングする可能性があるが、端末装置は、ビーム#1及び#2で送信することのみをサポートしている。要するに、ネットワーク装置と端末装置との間のミスアラインメントは、ネットワーク装置と端末装置との間の通信を正常に続行できなくしてしまう。
【0047】
したがって、対応関係報告についてのフィードバックメカニズムが必要とされるように見える。これは、対応関係報告についてのフィードバックのための、新しい無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、又は新しいダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット又はフィールドを含む、新しいメッセージ/シグナリングを導入することにより、解決されることが可能である。しかしながら、新しいメッセージ/シグナリングの導入は、好ましくない追加のオーバーヘッド及び複雑さを引き起こす可能性がある。この場合、どのように対応関係報告についてのフィードバックメカニズムを実現するかについて、さらに説明する必要がある。
【0048】
さらに、対応関係報告は、異なるパネル/UE能力値セット/RS/ビーム間の切替/変更を引き起こす可能性がある。このような切替/変更は、ネットワーク装置と端末装置との両者においてアラインメントされる必要がある。そのため、フィードバックプロシージャ中のネットワーク装置及び端末装置における切替オペレーションについても詳細に規定すべきである。
【0049】
図1を参照して分かるように、時点T1と時点T2との間の期間中、ネットワーク装置に送信される対応関係報告がないため、ネットワーク装置と端末装置との両者が、どのパネル/UE能力値セット/RS/ビームが適用されるべきかを知らない。そのため、ネットワーク装置と端末装置との間の初期送信をどのように実行するかについての解決策を提案することも望ましい。
【0050】
追加として、通信プロシージャ中には通常、フォールバックプロシージャが必要とされる。現在では、対応関係報告を送信した後のフォールバックプロシージャについてはまだ未決である。
【0051】
上記に加えて、同じ帯域又は帯域の組み合わせ内で、UE能力値セットが全ての帯域幅パート(BWP)/コンポーネントキャリア(CC)にわたって共通であることが可能であるか否か、又は、ダウンリンクのみパネル関連情報の報告を実行するか否か/どのように実行するか、対応関係報告の時間領域挙動をどのように設定するかなどを含むが、これらに限定されない他の未決の問題がまだある。
【0052】
実施形態のうちのいくつかによれば、以上に示した未決の問題の少なくとも一部が解決される。以上に例示された問題は、説明の目的でのみ与えられ、いかなる限定も暗示していないことを理解すべきである。これらの未決問題及び本開示により解決される問題は、いずれも、上記例示された問題に限定されるものではない。
【0053】
一般的に言えば、本明細書で説明される1つのパネルとは、端末装置のある領域に配備される1つ又は複数のアンテナ素子を指す。この点において、用語「パネル」、「アンテナ素子」、「アンテナアレイ」、「送受信ポイント」、「TRP」(及びそれらの均等な表現)は互換的に使用されてもよい。
【0054】
いくつかの実施形態において、端末装置は、tci-StateIdを有する送信設定インジケータ(TCI)状態(例えば、最大M個のTCI状態)設定のリストを有するように設定されてもよい。各TCI状態は、コンポーネントキャリア(CC)内の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の復調参照信号(DM-RS)と、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のDM-RSとのための疑似コロケーション(QCL)のRS、CSI-RSを提供するため、及び(適用可能な場合)動的許可及び設定される許可前提の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースのためのアンリンクTX空間フィルタを決定するための参照、及びSRSを提供するためのパラメータを含む。疑似コロケーション関係は、第1のRSの上位層パラメータqcl-Type1と、(設定されている場合)第2のRSのqcl-Type2とにより設定される。各DL RSに対応する疑似コロケーションタイプは、QCL-Info内の上位層パラメータqcl-Typeにより与えられ、以下の値のうちの1つとすることができる。
- 「typeA」:{ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延スプレッド}
- 「typeB」:{ドップラーシフト、ドップラースプレッド}
- 「typeC」:{ドップラーシフト、平均遅延}
- 「typeD」:{空間受信パラメータ}
【0055】
用語「TCI」、「TCI状態」、「TCIアイデンティティ」、「TCI ID」、「TCI状態ID」は、互換的に使用されてもよい。
【0056】
用語「能力パラメータのセット」、「能力値セット」、「UE能力値セット」は、互換的に使用されてもよい。
【0057】
追加として、本明細書では、「CCアイデンティティ/インデックス」、「セルアイデンティティ/インデックス」、「サービングセルアイデンティティ/インデックス」(及びそれらの均等な表現)は、互換的に使用されてもよい。
【0058】
いくつかの実施形態において、用語「RS」、「ビーム」、「QCLパラメータのセット」、「TCI状態」、「QCLタイプ」、「QCLタイプD」、「空間受信パラメータ」、「空間領域パラメータ」、「空間領域フィルタ」、「空間領域送信フィルタ」、「空間領域受信フィルタ」、「空間受信パラメータ」、及び「空間関係情報」とは、同様類似の意味を示し、互換的に使用されてもよい。
【0059】
いくつかの実施形態において、パネル/能力値セットは、ダウンリンクパネル/能力値セット、アップリンクパネル/能力値セット、予約/特定の状態を有するパネル/能力値セット、パネル/能力値セットタイプ、パネル/能力値セット状態、RSリソース、RSリソースセット、アンテナポート、アンテナポートグループ、ビーム、ビームグループを指してもよい。
【0060】
いくつかの実施形態において、パネルアイデンティティ情報は、パネルのインデックス/アイデンティティ、ダウンリンクパネルのインデックス/アイデンティティ、アップリンクパネルのインデックス/アイデンティティ、パネルタイプ指示、パネル状態指示、能力値セットインデックス、RSリソースセットインデックス/アイデンティティ、アンテナポートインデックス/アイデンティティ、アンテナポートグループインデックス/アイデンティティ、ビームグループインデックス/アイデンティティを指してもよい。
環境例
【0061】
図2は本開示の例示的な実施形態を実施可能な例示的な通信環境200を示す。
【0062】
通信環境200は、ネットワーク装置210と端末装置220とを含み、さらに、該ネットワーク装置210は、物理通信チャネル又はリンクを介して端末装置220と通信することが可能である。追加として、ネットワーク装置210は、2つ以上のサービングエリアを提供してもよい。図2の具体例において、ネットワーク装置210は、(サービング)セル260を提供する。
【0063】
通信環境200の具体例において、端末装置220からネットワーク装置210へのリンクはアップリンクと称され、ネットワーク装置210から端末装置220へのリンクはダウンリンクと称される。さらに、ネットワーク装置210と端末装置220とが異なるビームを介して通信して指向性通信を可能にするように、通信環境においては、MIMOがサポートされる。ダウンリンクにおいて、ネットワーク装置210は送信(TX)装置(又は送信機)であり、端末装置220は受信(RX)装置(又は受信機)であり、ネットワーク装置210は、1つ又は複数のビームを介してダウンリンク送信を端末装置220に送信してもよい。図2に示すように、ネットワーク装置210は、ビーム240-1~240-3を介してダウンリンク送信を端末装置210に送信する。
【0064】
これに応じて、アップリンクにおいて、ネットワーク装置210はRX装置(又は受信機)であり、端末装置220はTX装置(又は送信機)であり、端末装置210は、1つ又は複数のビームを介してアップリンク送信をネットワーク装置220に送信してもよい。図2に示すように、端末装置220は、ビーム230-1~230-3を介してアップリンク送信をネットワーク装置210に送信する。説明のために、ビーム230-1~230-3又はビーム240-1~240-3はまとめて又は個別に、それぞれビーム230又はビーム240と称される。
【0065】
追加として、端末装置220は、2つ以上のパネルを有するように配備されてもよい。図2に示すように、端末装置220は、パネル250-1及び250-2を有するように配備されている。以下では、パネル150-1及び250-2は、それぞれ、第1のパネル250-1及び第2のパネル250-2と称されてもよい。いくつかの実施形態において、パネル250-1及び250-2は、それぞれ、異なる能力パラメータセットに対応してもよい。
【0066】
いくつかの実施形態において、1つのパネルは、1つ又は複数のRS/ビームに関連付けられてもよい。こうして、端末装置220は、特定のパネルを用いて、RSに関連付けられた特定のビームを介して、指向性の信号をネットワーク装置210に送信してもよい。
【0067】
いくつかの実施形態において、異なるパネルが異なるパネルタイプ/能力値セットに対応する。例えば、パネル250-1及び250-2は、異なる数のSRSポート、周波数リソース(周波数帯、CC、ビームなど)、及び任意の他の適切な能力パラメータ(例えば、能力値セット)に対応してもよい。
【0068】
さらに、図2の具体例において、パネル関連情報の交換がサポートされる。具体的には、図2の具体例において、ネットワーク装置210と端末装置220とは能力関連情報及び関連設定を交換し、端末装置220は対応関係報告をネットワーク装置210に報告してもよい。
【0069】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、UE能力値セットのリストの報告を介して、UEにより開始されるパネルアクティブ化及び選択を実行してもよい。
【0070】
いくつかの実施形態において、1つ又は複数のRS(例えば、同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)ブロック、SSB、サウンディング参照信号、SRS、CSI-RSなど)が1つのビームに関連付けられてもよい。端末装置220は、ビーム/RS上で測定し、測定結果を例えば対応関係報告を介してネットワーク装置210に送信してもよい。
【0071】
また、報告される各CSI-RS及び/又はSSBリソースインデックスと、報告されたリスト内の能力パラメータセット内の一つの能力パラメータとの間の対応関係は、端末装置220により決定され/ネットワーク装置210により設定され、ビーム報告インスタンスにおいてネットワーク装置210に通知される。
【0072】
いくつかの実施形態において、対応する能力パラメータのインデックスは、ビーム報告のためのアップリンク制御情報内で、SSBリソースインジケータ(RI)/CSI-RSリソースインジケータ(CRI)及びL1-RSRP/SINRのペア(最大4つのペア、7ビットの絶対値及び4ビットの差分値を有する)とともに報告される。
【0073】
追加として、端末装置220は、1つのビーム報告内で報告される全てのCRI/SSB RIについて1つのインデックスを報告してもよい。代替として、端末装置220は、1つのビーム報告内で報告される各CRI/SSB RIについて1つのインデックスを報告してもよい。
【0074】
いくつかの実施形態において、DLのみに対応する報告がサポートされ、これは、以下の文章で説明される。
【0075】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置210は、対応関係報告についての設定(例えば、対応関係報告の時間領域挙動、対応関係報告のフォーマット)と、リソース(例えば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)/物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソース、ビーム、RSなど)を提供する。また、これらの設定はまた、対応関係報告をいつ、どのように、どこで報告するかを示す。
【0076】
いくつかの実施形態において、対応関係報告は、任意の適切な時間領域挙動を有するように設定されてもよい。時間領域挙動の一例は、周期的である。時間領域挙動の別の例は、半永続的である。時間領域挙動のさらに別の例は、非周期的である。
【0077】
通信環境200における通信は、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、符号分割多元接続(CDMA)及びモバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)などを含むがこれらに限定されない、任意の適切な規格に準拠してもよい。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)、5.5G、5G-Advancedネットワーク、又は第6世代(6G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。
【0078】
ネットワーク装置、端末装置、パネル及びセルの数及びそれらの相互関係は、説明の目的のためにのみ使用され、いかなる限定も暗示しないことを、理解すべきである。通信環境200は、本開示の実施形態を実施するのに適した任意の適切なネットワーク装置、端末装置、パネル及びセルを含んでもよい。さらに、1つ又は複数の追加の端末装置が、それぞれのセル内に位置してもよいことを、理解すべきである。
【0079】
また、いくつかの例において、同質ネットワーク配置のみ又は異質ネットワーク配置のみが通信環境200に含まれてもよいことを、理解すべきである。
プロセス例
【0080】
特定の例示的な実施形態において特徴/オペレーションについて別々に説明したが、明確に反対の指示がない限り、異なる例示的な実施形態において説明されたこれらの特徴/オペレーションは、任意の適切な組み合わせで使用されてもよいことを、理解すべきである。
【0081】
追加として、以下の説明では、端末装置220とネットワーク装置210との間では、いくつかのインタラクション(例えば、能力関連情報、設定などの交換)が実行される。インタラクションは、システム情報、RRCメッセージ、DCIメッセージ、アップリンク制御情報(UCI)メッセージ、メディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)などを含む、1つのシグナリング/メッセージ又は複数のシグナリング/メッセージ内で実現されてもよいことを、理解すべきである。本開示は、この点において限定されない。
【0082】
以下では、レイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP:layer 1- reference signal received power)L1/L1信号対干渉雑音比(L1-SINR:L1-signal to interference and noise ratio)が本開示のいくつかの特定の例示的な実施形態を説明するための信号測定結果の一例として用いられる。なお、L1-RSRP/L1-SINRに関して説明された例示的な実施形態は、L3-RSRP、L3-SINR、L1/L3受信信号強度インジケータ(RSSI:received signal strength indicator)、L1/L3参照信号受信品質(RSRQ:reference signal received quality)などを含むがこれらに限定されない他のタイプの信号測定結果にも均等に適用可能である。本開示は、この点において限定されない。
【0083】
さらに、端末装置220及びネットワーク装置210におけるオペレーションが協調されるべきであることを、理解すべきである。換言すれば、ネットワーク装置210と端末装置220とは、設定、状態、パラメータなどについて共通の理解を有すべきである。このような共通の理解は、ネットワーク装置210と端末装置220との間の任意の適切なインタラクション、又は、ネットワーク装置210と端末装置220との両者が同一のルール/ポリシーを適用することにより、実現されてもよい。以下では、いくつかのオペレーションが端末装置220の視点から説明されるが、対応するオペレーションがネットワーク装置210により実行されるべきであることを、理解すべきである。同様に、いくつかのオペレーションがネットワーク装置210の視点から説明されるが、対応するオペレーションが端末装置220により実行されるべきであることを、理解すべきである。簡潔のために、ここでは同一又は類似の内容の一部を省略する。
【0084】
以下では、本開示のいくつかの実施形態にかかる通信のプロセス300を例示するシグナリングチャートを示す図3を参照し、本開示の原理及び実施形態について詳細に説明する。説明のために、図2を参照してプロセス300を説明する。プロセス300には、端末装置220及びネットワーク装置210が関与してもよい。
【0085】
さらに、端末装置220は、2つ以上 のパネル(例えば、パネル250-1及びパネル250-2)を有するように配備され、2つ以上の能力値セットをサポートしてもよい。パネルと能力値セットとの両者は、昇順又は降順に従ってインデックスされてもよい。
能力関連情報を交換するための例示的なプロセス
【0086】
オプションとして、端末装置220とネットワーク装置210とは、以下のように説明される本開示にかかる関連機能を可能にするために、能力関連情報及び関連設定を通信してもよい。このインタラクティブプロシージャ中に、対応関係報告を設定及び報告するための一定のルールが規定され、関連する再定義/新しく導入されたパラメータが端末装置220とネットワーク装置210との間で交換されてもよい。追加として、ネットワーク装置210は、本開示にかかる関連機能を有効化又は無効化してもよい。
【0087】
図3に示すように、端末装置220は、能力関連情報をネットワーク装置210に送信する(310)。本開示のいくつかの実施形態によれば、端末装置220のパネル能力を示すより多くのフィールドが、(例えば、1つ又は複数の能力報告を介して)能力関連情報に含まれる。こうして、ネットワーク装置210と端末装置220との間のパネル能力及びパネル構造のより良いアライメントを実現することが可能である。
【0088】
追加として、能力関連情報及び関連設定は、RRCメッセージ、DCIメッセージ、MAC CEなどを含むがこれらに限定されない任意の適切なシグナリング/メッセージ内で搬送されてもよい。こうして、既存のシグナリング構造を再利用して、能力パラメータセットに関連付けられたCSI報告の報告に適応するように更新してもよい。
【0089】
いくつかの実施形態において、能力関連情報は、端末装置220によりサポートされる複数の能力値セット(例えば、Lセットの能力値セット、ここで、Lの値が正の整数であってもよい)を示す能力関連情報を示してもよい。
【0090】
いくつかの実施形態において、1つの能力値セットは、1つ又は複数のRS(例えば、SSBリソースインジケータ、SSBRI、CSI-RSリソースインジケータ、CRI)に関連付けられてもよく、1つのRSはまた、1つ又は複数の能力値セットに関連付けられてもよい。換言すれば、能力値セットとRSとの間の対応関係は、1対1、1対多、多対1、多対多であってもよい。
【0091】
さらに、能力値セットには、多数の能力パラメータが含まれてもよい。セットに含まれる1つの能力パラメータは、SRSポートの最大数(「Nx」として表される)である。SRSポートの最大数Nxは、アップリンク送信のためのNx個の無線周波数(RF)チェーン、PUSCHのためのNx個の層を指す。
【0092】
代替として又は追加として、セットに含まれる他の能力パラメータは、
● 能力値セットのアイデンティティ情報、
● SRSポートの最大数、
● SRSリソースの最大数、
● SRSリソースセットの最大数、
● コヒーレントタイプ(例えば、完全コヒーレント、部分コヒーレント、非コヒーレント、及びそれらの組み合わせ)、
● アップリンク層の最大数、
● ダウンリンク層の最大数、
● RS(例えばCSI-RS)ポートの最大数、
● コードワードの最大数、又は
● MIMO層の最大数、
を含むがこれらに限定されない任意の適切なパラメータであってもよい。
【0093】
各能力値セット内でより多くの能力パラメータをネットワーク装置210に報告することにより、ネットワーク装置210は、端末装置220の能力をよく理解し、端末装置220についてより適切なスケジューリングを進めることが可能である。
【0094】
さらに、能力値セットのリストに加えて、以下で説明されるように、より多くの能力関連情報がネットワーク装置210に通知されてもよい。
【0095】
いくつかの実施形態において、1つの能力値セットは、端末装置220において配備されるパネル(物理的又は論理的なエンティティ)に対応する。換言すれば、各能力値セットは、1つのパネルに対応する。この場合、異なる能力値セットに含まれる能力パラメータの値は、同じであってもよい。
【0096】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、1つの能力値セットは特定のパネルタイプに対応してもよい。この場合、異なる能力値セットに含まれる能力パラメータの値は異なる(又は少なくとも部分的に異なる)。一つの例示的な実施形態において、パネルのタイプは、サポートされるSRSポート数により定義されてもよく、例えば、タイプ#1は1ポートSRSに対応し、タイプ#2は2ポートSRSに対応し、タイプ#3は4ポートSRSに対応するなどである。
【0097】
また、いくつかの実施形態において、能力関連情報は、対称アンテナ構造(即ち、対称パネル)又は非対称アンテナ構造(即ち、非対称パネル)が端末装置において配備されているかを示す。代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、能力関連情報は、能力値セットの各特定タイプに対応する能力値セットのそれぞれの数を示す。
【0098】
一つの特定の例示的な実施形態において、能力関連情報は、それぞれ数として2を有する能力値セット#1(2ポートSRSの能力値を含む)を示し、これは、端末装置220に2つのパネルが備えられ、両者のパネルが2ポートSRSをサポート可能であることを意味する。別の特定の例示的な実施形態において、端末装置220が2つのパネルを備えている場合、能力関連情報は、能力値セット#2(4ポートSRSの能力値を含む)と、対称アンテナ構造と、を示し、これは、端末装置220が2つのパネルを備えており、両者のパネルは4ポートSRSをサポートできることを意味する。簡潔のために、他の例示的な実施形態は一々説明されない。
【0099】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、1つの能力値セットは特定のパネル状態に対応してもよい。一つの例示的な実施形態において、パネル状態は、アクティブ化されたパネル数により定義されてもよく、例えば、状態#1がシングルパネル送信に対応し、状態#2が2パネル同時送信に対応し、状態#3が4パネル同時送信に対応するなどである。この例示的な実施形態は、マルチパネル同時送信がサポートされるシナリオに特に適している。
【0100】
一つの例示的な実施形態において、能力関連情報は、複数の能力値セット間の関連付けの関係をさらに示す。いくつかの実施形態において、能力関連情報は、報告された能力値セットのうちの1つの能力値が別の報告された能力値セットのサブセットであるか否かを示す。
【0101】
一つの特定の例示的な実施形態において、能力関連情報は、より小さい値を有する報告された能力値セット(例えば、ID情報)が、より大きい値を有する報告された能力値セットのサブセットであるか否かを示す。換言すれば、より大きい値を有する報告された能力値セットは同時マルチパネル状態を指し、より小さい値を有する報告された能力値セットはシングルパネル状態を指す。
【0102】
例えば、能力関連情報は、能力値セット#1(2ポートSRSの能力値を含む)と、能力値セット#2(2ポートSRSの能力値を含む)と、を示し、2ポートSRSを有する能力値セット#1が、4ポートSRSを有する能力値セット#2のサブセットであることを示す。このような能力関連情報は、端末装置220が、最大4ポートのSRSを同時マルチパネルで送信し、最大2ポートのSRSをシングルパネルで送信することができることを意味する。
【0103】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、能力関連情報は、2つ以上の能力値セットを並行して適用することを端末装置220がサポートするか否かを示してもよい。追加として、能力関連情報は、端末装置220により並行して適用されるようにサポートされる能力値セットの数をさらに示してもよい。例えば、能力関連情報は、能力値セット#1(2ポートSRSの能力値を含む)と、能力値セット#2(4ポートSRSの能力値を含む)と、を示し、能力値セット#1及び#2は同時に使用可能であり、これは、端末装置220が最大6ポートのSRSをサポート可能であることを意味する。
【0104】
追加として、能力値セットの状態の構想を取り入れてもよい。具体的には、能力値セットの状態は、能力値セットがアップリンク送信のために用いられること、又は、能力値セットがダウンリンク送信のために用いられることを示してもよい。追加として、能力値セットの状態は、いくつかの予約された状態、例えば、能力値セットがすでに適用されたか否か、又は適用されるか否かを示す能力値セットの適用状態を示してもよい。代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、能力値設定の状態は、適用された能力値セットが変更されたか否か、又は変更されるか否かを示してもよい。1つの特定の例示的な実施形態において、能力値セットの状態は、アップリンクのために使用されている前記能力値セット、ダウンリンクのために使用されている(即ち、ダウンリンクパネルのみのための/アップリンクパネルに関連がない)能力値セット、アップリンク送信に適していない能力値セット(即ち、端末装置220は、報告された能力値セットをアップリンク送信のために使用できない)、適用された能力値セットが変更されたか否か、又は変更されるか否か、などのうちの1つを示してもよい。
【0105】
能力値セットの状態の概念を取り入れることにより、いくつかの実施形態において、能力関連情報はまた、ダウンリンク送信について対応関係報告を報告することを端末装置220がサポートするか否かを示してもよい。追加として、能力関連情報はまた、予約された能力値セットの状態を報告することを端末装置220がサポートするか否かを示してもよい。
【0106】
上述したように、能力値セットのアイデンティティ情報は、能力値セットに含まれてもよい。このため、アイデンティティ情報は、能力値セットを識別/インデックスすることに用いられてもよい。
【0107】
さらに、能力値セットのアイデンティティ情報は、明示的な方法又は暗示的な方法のいずれかにより示されてもよい。具体的には、端末装置は、能力値セットの明示的なアイデンティティ情報(例えば、数/インデックス)をネットワーク装置210に報告してもよい。代替として、暗黙的な方式について、能力値セットの識別情報が必ずしも能力関連情報に含まれるとは限らない。この場合、関連能力値セットの数/インデックスが暗示されてもよい。一つの特定の例示的な実施形態において、能力値セットの数/インデックスは、能力値セットに関連付けられたSRSポートの数に基づいて、昇順又は降順に従って決定される。別の特定の例示的な実施形態において、能力値セットの数/インデックスは、能力値セットの報告順序に基づいて、昇順又は降順に従って決定される。
【0108】
いくつかの実施形態において、能力値セットがネットワーク装置210に示されてもよい/報告されてもよいように、報告/決定される能力値セットの数/インデックスは、対応関係報告において、ビットシーケンス(例えば、パネル情報フィールド)として表されてもよい。対応関係報告に含まれるビットシーケンスのビットサイズは、端末装置220によりサポートされる能力関連パラメータセットの第1の数、即ち、Lに基づいて決定される。具体的には、ビットサイズはceil (log2(L))として算出される。
【0109】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、対応関係報告に含まれるビットシーケンスのビットサイズは、端末装置220によりサポートされる能力値セットの状態の第2の数に基づいて決定される。一つの特定の例示的な実施形態において、能力値セットがダウンリンクのために使用されることを示すために、1つ又は複数の特定のインデックス/アイデンティティ情報、例えばNが割り振られてもよく、ここで、Nは「1」又は他の正の整数であってもよい。このような特定のインデックスを考慮すると、対応関係報告に含まれるビットシーケンスのビットサイズはceil (log2(L+N))として算出されてもよい。
【0110】
別の特定の例示的な実施形態において、能力値セットが予約された状態のために使用されることを示すために、1つ又は複数の特定のインデックス/アイデンティティ情報値、例えばMが割り振られてもよく、ここで、Mは「1」又は他の正の整数であってもよい。このような特定のインデックスを考慮すると、対応関係報告に含まれるビットシーケンスのビットサイズはceil (log2(L+M))として算出されてもよい。
【0111】
このようなインデックスメカニズムは、ネットワーク装置210と端末装置220との間の任意のインタラクションプロシージャ、例えば、後述するように対応関係報告に含まれる能力値セットをインデックスすることに用いられてもよいことを、理解すべきである。
【0112】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、能力関連情報は、対応関係報告のフィードバック状態を決定することを端末装置220がサポートするか否か、能力値セットの状態を報告することを端末装置220がサポートするか否か、時間制限付きで前記対応関係を取得することを前記端末装置220がサポートするか否か、又は端末装置220によりサポートされる対応関係報告に含まれる能力値セットの数、などを含むが、これらに限定されない、端末装置220の他の能力を示してもよい。
【0113】
以上に例示された能力関連情報が、説明の目的でのみ与えられ、いかなる限定も暗示していないことを、理解すべきである。いくつかの他の例示的な実施形態において、任意の適切な能力関連情報が用いられてもよい。
【0114】
引き続き図3を参照し、ネットワーク装置210は、1つ又は複数の設定を端末装置220に送信する(320)。
【0115】
1つの例示的な実施形態において、該1つ又は複数の設定は、端末装置220から受信された能力関連情報に基づいて生成されてもよい。別の例示的な実施形態において、測定設定は、能力関連情報とは独立して生成される。
【0116】
一つの例示的な実施形態において、該1つ又は複数の設定は、少なくとも1つの送信パラメータと能力値セットとの間の関連付けの関係を示す。
【0117】
送信パラメータの一例は、SRS、例えばSRSリソースセット及びSRSリソースを送信するためのリソースである。具体的には、SRSリソースセット、SRSリソース、SRSポート、のうちの少なくとも1つが能力値セットに関連付けられることが可能である。例えば、該1つ又は複数の設定は、SRSリソースセット#1と能力値セット#1とを関連付け、SRSリソースセット#1内のSRSリソースのポート数が、能力値セット#1内で報告されたSRSポート数よりも少ない。
【0118】
追加として、一つの例示的な実施形態において、端末装置220は、端末装置220において現在適用されている前記少なくとも1つの設定と1つ又は複数の能力値セットとの両者に基づいてSRS送信を実行する。換言すれば、端末装置220は、全ての設定されたSRSリソースを送信することが予想されず、その現在のパネル状態(即ち、現在適用されているパネル)に従ってSRSリソースを選択することができる。
【0119】
送信パラメータの別の例は、PUCCHを送信するためのリソースである。具体的には、PUCCHリソース、PUCCHリソースセット、PUCCHリソースグループのうちの少なくとも1つが能力値セットに関連付けされることが可能である。
【0120】
送信パラメータの他の例は、ダウンリンクRSを送信するためのTCI状態及びリソースである。具体的には、TCI状態、ダウンリンクRSリソース/リソースセット/ポートも能力値セットに関連付けられてもよい。
【0121】
以下の表1は、送信パラメータと2つの能力値セットとの間の例示的な関連付けの関係を示す。
表1 例示的な関連付けの関係
【0122】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、該1つ又は複数の設定は、該対応関係報告の報告量を示す。換言すれば、ネットワーク装置210は、対応関係報告に含まれるコンテンツを設定してもよい。報告量を示すことにより、ネットワーク装置210は、パネル情報、例えば、上述したような能力値セットの識別情報、SSBRI/CRI、RSRP/SINR、関連する対応関係などを報告するように端末装置220に指示してもよい。
【0123】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、該1つ又は複数の設定は、該対応関係報告の時間領域挙動を示す。
【0124】
一つの特定の具体的な実施形態において、該1つ又は複数の設定は、対応関係報告が周期的な報告であることを示す。追加として、対応関係報告の周期は、パネル情報報告のない、他の周期的なビーム報告へリンクされることが可能である。例えば、対応関係報告は、該少なくとも1つの設定により、第1の周期を有するように設定され、さらに、該第1の周期は、ビーム報告の第2の周期にアライメントされ、第1の周期は、第2の周期の倍数である。言い換えれば、ビーム報告が、周期Tを有するように設定され、パネル情報(例えば、SSBRI/cri-rsrp/SINR)を有しないビーム報告のために設定された周期のN倍(即ち、N*T)である場合、N*T個のビーム報告(SSBRI/CRI-RSRP/SINR)ごとに、パネル情報ビーム報告(即ち、対応関係報告)に置き換えることができる。
【0125】
いくつかの実施形態において、半永続的及び/又は非周期的時間領域挙動は、周期的時間領域挙動に関連付けられるように設定されてもよい。具体的には、いくつかの実施形態において、半永続的時間領域挙動及び非周期的時間領域挙動のトリガは、条件付きである。いくつかの実施形態において、半永続的時間領域挙動及び/又は非周期的時間領域挙動は、周期的時間領域挙動が設定されている場合にのみトリガ/許可される。追加として、いくつかの実施形態において、非周期的時間領域挙動は、半永続的時間領域挙動が設定されている場合にのみトリガ/許可される。
【0126】
周期的、半永続的及び非周期的時間対応関係報告の間の関連付け/設定制限は、明示的な方法(例えば、異なる報告間のリンクを示す)又は暗黙的な方法のいずれかにより示されてもよいことを、理解すべきである。
【0127】
代替として又は追加として、該1つ又は複数の設定は、対応関係報告を取得するための時間制限に関する情報を示す。代替として又は追加として、該1つ又は複数の設定は、1つの対応関係報告に関連付けられた能力値セットの数を示す。該1つ又は複数の設定により示される他の情報については、以下の文章において説明されてもよい。
【0128】
以上に例示されたインタラクションプロシージャが、説明の目的でのみ与えられ、いかなる限定も暗示していないことを、理解すべきである。いくつかの他の実施形態において、任意の適切な他のインタラクションプロシージャが実行されてもよい。
初期送信のための例示的なプロセス
【0129】
上述したように、対応関係報告がネットワーク装置210に送信されていない場合、ネットワーク装置210と端末装置220との両者は、どのパネル/能力値セット/ビームが適用されるべきかを知らない。以下の実施形態において、この未決の課題に良好に対処することが可能である。
【0130】
本開示のいくつかの実施形態によれば、初期送信は、
● 少なくとも能力値セットの報告と前記第1の対応関係報告の送信との間の期間、
● 初期アクセスと前記第1の対応関係報告の送信との間の期間、
● 初期設定と前記第1の対応関係報告の送信との間の期間、又は
● 初期設定と前記第1の対応関係報告の送信との間の期間、のうちの1つの期間中に実行されてもよい。
【0131】
以上の期間が、説明の目的でのみ与えられ、いかなる限定も暗示していないことを、理解すべきである。いくつかの他の実施形態において、初期送信は、ネットワーク装置210及び端末装置220が送信パラメータ(例えば、パネル、能力値セット、ビーム、RSなど)を知らない適切な期間内で実行されてもよい。本開示は、この点において限定されない。
【0132】
図3の特定の例示的な実施形態において、期間370(即ち、少なくとも能力値セットの報告と第1の対応関係報告の送信との間の期間)中、端末装置220とネットワーク装置210とは、デフォルトの能力値セットを用いて互いに通信することが可能であり330、これは、初期送信と称されてもよい。
【0133】
こうして、ネットワーク装置210と端末装置220とは、通信パラメータ(即ち、能力値セット/パネル)について共通の理解を有するため、ネットワーク装置210に対応関係報告が送信されていないとしても、ネットワーク装置210と端末装置220とは、互いに通信することができる。
【0134】
デフォルトの能力パラメータセットは、任意の適切なポリシー/ルールにより決定されてもよい。一つの例示的な実施形態において、最小の/最大の/事前設定されたインデックス値を有する能力パラメータのセットがデフォルトの能力パラメータのセットとして用いられてもよい。代替として、別の実施形態において、最小/最大のSRSポート数を有する能力パラメータのセットがデフォルトの能力パラメータのセットとして用いられてもよい。代替として、別の実施形態において、より低い又は最も低いインデックス値を有する能力パラメータのセットがデフォルトの能力パラメータのセットとして用いられてもよい。
【0135】
デフォルトの能力値セットの例は、
● より低い能力を有する能力値セット、
● より高い能力を有する能力値セット、
● より低い能力値セットインデックスを有する能力値セット、
● より高い能力値セットインデックスを有する能力値セット、
● 最後に使用された能力値セット、
● 事前定義された能力値セット、
● 端末装置220又はネットワーク装置210のいずれかにより設定された能力値セット、
として示される。
【0136】
上述したデフォルトの能力値セットが説明の目的でのみ与えられ、いかなる限定も示唆しないことを、理解すべきである。いくつかの他の例示的な実施形態において、デフォルトの能力パラメータのセットを決定するために、任意の適切なポリシー/ルールが適用されてもよい。換言すれば、ネットワーク装置210側と端末装置220側との両者で既知の任意の事前定義されたルールであってもよく、ネットワーク装置210/端末装置220によりシグナリング(例えば、設定/能力関連シグナリング)を介して互いにシグナリングされてもよい。
【0137】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、ランダムアクセス(RA)プロシージャ中に、デフォルトの能力値セットに関する情報を送信する。具体的には、デフォルトの能力値セットに関する情報は、1つの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)上で搬送される。一つの例示的な実施形態において、デフォルトの能力値セットに関する情報は、4ステップRA中に、メッセージ3に含まれる。代替として、別の例示的な実施形態において、デフォルトの能力値セットに関する情報は、2ステップRA中に、メッセージAに含まれる。
【0138】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置210は、デフォルトの能力値セットに従って生成されるスケジューリングメッセージを生成してもよい。これに応じて、端末装置220は、デフォルトの能力値セットを適用することで、アップリンク送信をネットワーク装置220と送信してもよい。
【0139】
いくつかの実施形態において、スケジューリングメッセージ/アップリンク送信は、SRS送信に関連付けられている。具体的には、デフォルトの能力値セットに関連付けられたSRSリソースセット/リソース/ポートのみがスケジューリング/使用/想定される。例えば、端末装置220が2つの能力値セット、即ち、最大2ポートのSRSに対応する能力値セット#1及び最大4ポートのSRSに対応する能力値セット#2を報告する場合、より低い能力を有する能力値セットがデフォルトの能力値セットとして想定されれば、初期送信中、4ポートのSRSリソースはスケジューリング/送信されない。換言すれば、端末装置220は、2よりも多いポートのSRSを送信することを予想しない(又は、予想されない)。
【0140】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、スケジューリングメッセージ/アップリンク送信は、PUSCH送信に関連付けられている。具体的には、デフォルトの能力値セットに関連付けられたSRSリソースセット/リソース/ポートのみがスケジューリング/使用/想定される。
【0141】
例えば、端末装置220が2つの能力値セット、即ち、最大2層のPUSCHに対応する能力値セット#1及び最大4層のPUSCHに対応する能力値セット#2を報告する場合、より低い能力を有する能力値セットがデフォルトの能力値セットとして想定される場合、初期送信中、ネットワーク装置210は、より低い報告された値(即ち、2層)よりも多い層数でPUSCH送信をスケジューリングすべきでなく、端末装置220は、2層よりも多いPUSCHを送信することを予想しない(又は、予想されない)。
【0142】
追加として、いくつかの実施形態において、初期送信中に、アップリンク送信/スケジューリングが、想定されるRSに関連付けられた空間領域送信フィルタを用いて実行されてもよく、ここで、想定されるRSはデフォルトの能力値セットに関連付けられるべきである。換言すれば、SRS/PUCCH/PUSCHのためのアップリンク送信ビームは、デフォルトの能力値セットに関連付けられるべきである。
【0143】
想定されるRSの例は、最後のPRACH ビーム/RS、初期アクセスのために使用されるRS/ビームなどを含む。
【0144】
こうして、端末装置220とネットワーク装置210との間のオリジナルの送信が良好に対処される。
対応関係報告を取得するための例示的なプロセス
【0145】
端末装置220は、ネットワーク装置210により又はUE実現次第で設定される可能性があるRSの信号品質、例えば、RSRP、SINR、結合損失、経路損失、UL送信電力などを測定してもよい。そして、端末装置220は、このような測定結果を対応関係報告に含めてもよい。より適切なパネル/能力値セットを選択し、対応関係報告の期限経過(out-of-date)問題を回避するために、測定結果/対応関係報告を取得するための時間制限に関する設定が導入されてもよい。
【0146】
前述したように、能力関連情報と時間制限に関する設定とが端末装置220とネットワーク装置210との間で交換されてもよい。
【0147】
具体的には、ネットワーク装置210は、対応関係報告を取得することについての時間制限に関する情報を、端末装置220に送信してもよい。一つの例示的な実施形態において、この時間制限は、新しく導入される上位層パラメータ(timeRestrictionForPanelCorrespondenceとして表される)により設定されることが可能である。代替として、別の例示的なの実施形態において、時間制限は、従来のパラメータ(例えば、timeRestrictionForChannelMeasurements、timeRestrictionForInterferenceMeasurements)を再利用することにより設定されることが可能である。いくつかの実施形態において、端末装置220は、対応関係報告を取得する際に時間制限が適用されたか否かを報告してもよい。具体的には、対応関係報告を取得する際に時間制限が適用されたか否か、及び、報告された対応関係報告が時間制限に基づいて取得されたか否かを示すために、対応関係報告には、1つの追加のビットが含まれてもよい。
【0148】
ネットワーク装置210により設定された時間制限に関する情報を用いて、端末装置220は、それに応じて対応関係報告を取得してもよい。具体的には、端末装置220が時間制限を有するように設定されていない場合、端末装置220は、複数のRS(例えば、CSI-RS又はSSB)を測定することにより、対応関係報告を取得/導出すべきである。これに応じて、端末装置220が時間制限を有するように設定されている場合、端末装置220は、最後のRS(直近のCSI-RS又はSSB)のみを測定することにより、対応関係報告を取得/導出すべきである。追加として、対応関係報告を取得/導出するために使用されるRSは、参照リソース以前であるべきである。
【0149】
いくつかの実施形態において、参照リソースは、送信機会において送信されるRS(Pfとして表される)である。いくつかの実施形態において、Pf=Pn-Trefであり、ここで、Trefはネットワーク装置210により事前定義又は設定され、ダウンリンク又はアップリンクヌメロロジー、キャリアアグリゲーション設定、時間領域挙動設定、時間制限設定などによって異なる値を有することができる。
【0150】
ここで、図4を参照し、図4は本開示のいくつかの実施形態にかかるインタラクションタイミング400を示す。図4に示すように、対応関係報告を送信するための送信機会(即ち、Pn)の前には、参照リソースの前に、RSを受信するための複数の送信機会(即ち、図4に示すようなPf)がある。端末装置220が時間制限を有するように設定されていない場合、端末装置220は、複数のRS(即ち、送信機会P0~Pmにおいて送信されたRS)に基づいて、対応関係報告を取得/導出してもよい。これに応じて、端末装置220が時間制限を有するように設定されている場合、端末装置220は、最後のRS(即ち、送信機会Pmにおいて送信されたRS)のみを測定することにより、対応関係報告を取得/導出してもよい。
【0151】
いくつかの実施形態において、信号品質を測定する際に、端末装置220は、2つの能力値セット(即ち、現在使用されている能力値セット及び新しい能力値セット)を適用し、測定結果に基づいて、新しい能力値セットに関連付けられた対応関係報告を報告するか否かを決定してもよい。
【0152】
一つの特定の例示的な実施形態において、端末装置220は、現在、該1つ又は複数の能力値セット(古い能力値セットと称される)を適用しており、1つ又は複数の他の能力値セット(新しい能力値セットと称される)に切り替えることを予想する。RSを測定する場合、端末装置220は、新しい能力値セットと古い新しい能力値セットとの両者をアクティブ化/適用してもよい。次に、端末装置220は、新しい能力値セットと古い能力値セットとの両者の上の測定結果を比較し、新しい能力値セットに関連付けられた対応関係を報告するか否かを決定する。
【0153】
代替として、端末装置220は、RSを測定する場合、新しい能力値セットを適用してもよい。この場合、端末装置220は、測定結果を、古い能力値セットに関連付けられた前の測定結果と比較する。
【0154】
追加として、測定結果の比較は、RSRP、SINR、結合損失、経路損失、アンリンク送信電力などに関連付けられた基準に基づいて実現されてもよい。
対応関係報告を生成及びインデックスするための例示的なプロセス
【0155】
上述したように、端末装置220は、対応関係報告をネットワーク装置210に送信してもよい。本開示のいくつかの実施形態によれば、対応関係報告は、より多くのフィールドを含み、より多くの情報を示してもよい。さらに、新しい能力値セットの状態を導入してもよいように、アイデンティティ情報が再定義されてもよい。以下の文章では、対応関係報告についてのより多くの詳細を説明する。
【0156】
いくつかの実施形態において、対応関係報告は、対応関係報告内で示される能力値セットの各々についてのアイデンティティ情報を含む。
【0157】
上述したように、各能力値セットは、端末装置において配備されたパネル(物理エンティティ)、特定のパネルタイプ、及び能力値セットの状態に対応してもよい。能力関連情報を報告する際に、能力値セットは、アイデンティティ情報によりインデックスされてもよく、ここで、アイデンティティ情報は、能力値セットのインデックス、端末装置220において配備されたパネルのインデックス、又は能力値セットの状態であってもよい。上述したような能力関連情報を報告するために用いられるインデックスメカニズムはまた、対応関係報告を報告する際にも使用可能である。簡潔のために、類似の内容は省略され、いくつかの追加の機能については以下に説明する。
【0158】
追加として、能力値セットの状態は、より多様な定義を有してもよい。具体的には、能力値セットの状態は、能力値セットがアップリンクのために用いられること、又は、能力値セットがダウンリンクのために用いられることを示してもよい。追加として、能力値セットの状態は、いくつかの予約された状態、例えば、能力値セットがすでに適用されたか否か、又は適用されるか否かを示す能力値セットの適用状態を示してもよい。代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、能力値設定の状態は、適用された能力値セットが変更されたか否か、又は変更されるか否かを示してもよい。1つの特定の例示的な実施形態において、能力値セットの状態は、アップリンクのために使用されている能力値セット、ダウンリンクのために使用されている(即ち、ダウンリンクパネルのみのための/アップリンクパネルに関連がない)能力値セット、アップリンク送信に適していない能力値セット(例えば、端末装置220は、報告されたビームをアップリンク送信のために使用できない)、(アクティブ化された/適用された)アップリンク能力値セット/パネルが変更されたか否か、又は、(アクティブ化された/適用された)アップリンク能力値セット/パネルが変更されるか否か、適用された能力値セットが変更されたか否か、又は変更されるか否か、などのうちの1つを示してもよい。
【0159】
要するに、対応関係報告には、パネル情報フィールド(即ち、アイデンティティ情報)が含まれてもよく、さらに、パネル情報フィールドのいくつかの値が予約され、新しく定義/導入されるダウンリンクのみの状態及びいくつかの予約された状態を示すために使用されてもよい。
【0160】
追加として、対応関係報告に含まれるパネル情報フィールドのビットサイズは、能力値セットの数、端末装置220において配備されるパネルの数、能力値セットの状態の数、のうちの少なくとも1つに基づいて決定されてもよい。一つの特定の例示的な実施形態において、パネル情報フィールドのビットサイズは、予約された状態の数と能力値セットの数とのいずれか又は両者に基づいて決定される。
【0161】
追加として、予約された状態は、選択可能に報告及び設定されてもよい。具体的には、端末装置220は、どの予約された状態が端末装置220によりサポートされるかを報告してもよい。これに応じて、ネットワーク装置210は、予約された状態の一部を有効化/無効化してもよい。
【0162】
いくつかの実施形態において、予約された状態は、昇順/降順に表されてもよい。
【0163】
いくつかの実施形態において、1つの対応関係報告に関連付けられる能力値セットの数が設定されてもよい。一つの特定の例示的な実施形態において、1つの対応関係報告が1つの能力値セットに関連付けられている。代替として、1つの対応関係報告は、2つ以上の能力値セットに関連付けられている。
【0164】
いくつかの実施形態において、1つの能力値セットに関連付けられるRS/ビーム数も設定されてもよい。一つの特定の例示的な実施形態において、対応関係報告において、各RS/ビームは、1つの能力値セットに対応する。
【0165】
要するに、端末装置220は、適切なフォーマットで対応関係報告を生成してもよい。以下の表2は、対応関係報告の4つの可能なフォーマットを示す。
表2 対応関係報告の4つの可能なフォーマットを示す

【0166】
上記表2において、「パネル情報」は、能力値セットの識別情報を、「SSBRI/CRI」は、RS/ビームの情報を、「RSRP/SINR」は、対応するRS/ビームの測定結果を指す。追加として又は代替として、第1のRSRP/SINRは7ビットの値であり、残りのRSRP/SINRの各々は、第1のRSRP/SINRを参照して算出された4ビットの差分RSRP/SINR値で表される。
【0167】
いくつかの実施形態において、上記フォーマット1/2から分かるように、1つの能力値セットが1つのRS/ビーム(即ち、1つのSSBRI/CRIあたり1つのパネル)に対応する。フォーマット1/2を用いることにより、端末装置220は、異なるパネルについて異なるアップリンクRS/ビームの選択を報告してもよい。
【0168】
いくつかの実施形態において、フォーマット3から分かるように、1つの対応関係報告が1つの能力値セットに対応する。フォーマット3を用いて、端末装置220は、端末装置220がこのパネルをアップリンク送信のために用いる際に、報告された全てのSSBRI/CRI(即ちRS/ビーム)がアップリンクRS/ビームとして使用可能であることを示す。
【0169】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置210は、対応関係報告に含まれる能力値セットの数(「X」として表され、ここで、X<報告されるように設定される能力値セットの数)を設定してもよい。報告される各能力値セットについて、1つ又は複数のRS/ビームが報告されてもよい。追加として、残りのRS/ビームをダウンリンクのために用いてもよい。上記フォーマット4は、1つの対応関係報告に含まれる能力値セットの数が「2」であることを示す。
【0170】
いくつかの実施形態において、対応関係報告の内容又はフォーマットは、時間制限設定に基づいて決定されてもよい。具体的には、時間制限が適用された場合、対応関係報告の取得には直近のRSのみを使用することができ、特に、同時複数のアクティブパネルをサポートできない端末装置220については、対応関係報告を取得/導出するためには1つのパネルしか使用することができない。一つの特定の例示的な実施形態において、対応関係報告を取得する際に時間制限が適用された場合、端末装置220は、能力値セットインデックスの設定された数に関係なく、1つの能力値セットインデックスで対応関係報告を送信する。別の特定の具体例において、時間制限が適用された場合、1つの能力値セット(例えば、フォーマット3)に対応する対応関係報告を端末装置220が送信し、時間制限が適用されなかった場合、1つの能力値セットが1つのRS/ビームに対応する(例えば、フォーマット1/2)か、又は、設定された能力値セット数が含まれる(例えば、フォーマット4)対応関係報告を端末装置220が送信する。
【0171】
以上に加えて、ネットワーク装置210は、RSリソースを示す設定を端末装置220に、「RS resource set」の情報要素(IE)で送信してもよい。さらに、「repetition」の1つのパラメータは「RS resource set(RSリソースセット)」のIEに含まれてもよい。「repetition」のパラメータが有効化されている(即ち、繰り返しのパラメータの値が「on」である)場合、ネットワーク装置210は、同じTxビームで全てのCSI-RSリソースを送信する。換言すれば、ダウンリンク送信のためのビームは1つのみであり、その1つのビームの情報はネットワーク装置210に知られている。この場合、ネットワーク装置210にRS/ビーム情報を報告する必要はない。そのため、いくつかの別の改善がネットワーク装置210又は端末装置220のいずれかにより実行されてもよい。
【0172】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、RSリソースセットに含まれる「repetition(繰り返し)」のパラメータが有効化された/「on」である場合に、対応関係報告を報告するように設定されることが予想されない。例えば、設定に含まれるパラメータ「report quantity」は、能力値セットのアイデンティティ情報を含む対応関係報告を報告するように端末装置220に示すために使用される。この場合、能力値セットのアイデンティティ情報を報告するように示すパラメータ(report quantity)と、「on」としてセットされた「repetition」とは、同時に端末装置220へ有効化/設定されることはない。
【0173】
本開示のいくつかの実施形態によれば、RSリソースセットに含まれる「repetition」のパラメータが有効化された/「on」である場合に対応関係報告を報告するように端末装置220が設定されているとしても、端末装置220は依然として、このようなシナリオに、後述するようにうまく対処することができる。
【0174】
いくつかの実施形態において、RSリソースセットに含まれる繰り返しのパラメータの値が「on」である場合、端末装置220は、対応関係報告の報告を無効化する。
【0175】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、RSリソースセットに含まれる繰り返しのパラメータの値が「on」である場合、端末装置220は、1つのRSに関連付けられた対応関係報告を送信する。
【0176】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、RSリソースセットに含まれる繰り返しのパラメータの値が「on」である場合、端末装置220は、設定される能力値セットインデックスの数に関係なく、1つの能力値セットインデックスで対応関係報告を送信する。
【0177】
代替として又は追加として、いくつかの実施形態において、RSリソースセットに含まれる繰り返しのパラメータの値が「on」である場合、端末装置220は、RSに関する情報を含めずに対応関係報告を送信する。
【0178】
さらに、対応関係報告は、別の情報/フィールドを含んでもよい。いくつかの実施形態において、端末装置220は、対応関係が時間制限に基づいて取得されたか否かを示してもよい。一つの特定の例示的な実施形態において、対応関係報告は、1ビットを有する指示を含み、ここで、この指示は、対応関係報告が直近のダウンリンクRSのみに基づいて決定されたか否かを示す。
【0179】
そして、端末装置220は、対応関係報告を生成し、対応関係報告をネットワーク装置210に送信してもよい(340)。
フィードバックメカニズムの例示的なプロセス
【0180】
前述したように、対応関係報告は、パネル/ビーム/RS/能力値セットの変更/切替を引き起こしてもよい。このため、対応関係報告の送信状態は、ネットワーク装置210と端末装置220との間でアライメントされるべきである。結果として、対応関係報告についてのフィードバックメカニズムが必要とされる。
【0181】
本開示のいくつかの実施形態によれば、端末装置220とネットワーク装置210とは、対応関係報告のフィードバック状態に従って互いに通信し(350)、ここで、フィードバック状態は、ACK又はNACKであってもよい。代替として、フィードバック状態は、ACK、NACK、又は「not transmitted/detected(送信/検出されていない)」(即ち、ACK/NACKなし)であってもよい。対応関係報告についてのフィードバックメカニズムが導入された場合、ACK/NACKがないことは、「NACK」として解釈されるべきであることを、理解すべきである。
【0182】
(対応関係報告についてのフィードバックのための新しい無線ネットワーク一時識別子RNTI、又は新しいダウンリンク制御情報DCIを含む)任意の新しいメッセージ/シグナリングを取り入れることを回避するために、いくつかの既存のメッセージ/シグナリング(以下ではフィードバックメッセージと称される)を使用してフィードバック状態を示してもよい。
【0183】
フィードバックメッセージの一例は、TCIアクティブ化コマンド又はTCI指示である。具体的には、TCIアクティブ化コマンド又はTCI指示が、対応関係報告により示された少なくとも1つのRSに少なくとも部分的に関連付けられたTCI状態に関する情報を含む場合、対応関係報告のフィードバック状態はACKである。これに応じて、TCIアクティブ化コマンド又はTCI指示が、対応関係報告により示されたRSと無関係なTCI状態に関する情報を含む場合、対応関係報告のフィードバック状態はNACKである。代替として、TCIアクティブ化コマンド又はTCI指示が、対応関係報告内の能力値セットの最大SRSポートよりも多いポートを有する少なくとも1つのRSに関連付けられたTCI状態に関する情報を含む場合、対応関係報告のフィードバック状態はNACKである。追加として、TCIアクティブ化コマンド又はTCI指示は、対応関係報告の送信直後に受信される最初のものである。代替として、TCIアクティブ化コマンド又はTCI指示は、対応関係報告の送信後の一定期間内に受信される最初のものである。いくつかの実施形態において、TCIアクティブ化コマンド又はTCI指示は、MAC CEシグナリング又はDCIを介して搬送される。いくつかの実施形態において、TCIアクティブ化コマンド又はTCI指示は、アップリンクとダウンリンクとの両者についての結合されたTCI状態、又はアップリンクのみのTCI状態を含む。いくつかの実施形態において、TCIアクティブ化コマンド又はTCI指示は、PDCCH、PDSCH、PUCCH、PUSCHを含む全ての物理チャネル/信号に適用される、又は物理チャネル/信号のサブセット、例えばPUSCHにのみ適用されるTCI状態を含む。
【0184】
フィードバックメッセージの別の例は、PUSCHをスケジューリングするためのDCIメッセージであって、SRSリソースインジケータ(SRI)を含むDCIメッセージである。いくつかの実施形態において、対応関係報告内の能力値セットに関連付けられた最大SRSポートよりも多いポートを有するSRSリソースをSRIが指し示す場合、対応関係報告のフィードバック状態はNACKであり、そうでなければ、フィードバック状態はACKである。いくつかの他の実施形態において、対応関係報告内の能力値セットに関連付けられた最大SRSポートと一致しないポート数を有するSRSリソースをSRIが指し示す場合、対応関係報告のフィードバック状態はNACKであり、そうでなければ、フィードバック状態はACKである。
【0185】
フィードバックメッセージの別の例は、PUSCHをスケジューリングするためのDCIメッセージであって、PUSCHをスケジューリングするためのDCIに送信プリコーディングマトリクスインジケータ(TPMI:transmit precoding matrix indicator)を含むDCIメッセージである。いくつかの実施形態において、対応関係報告内の能力値セットに対応する最大SRSポート数よりも多い層数をTPMIが示す場合、対応関係報告のフィードバック状態はNACKであり、そうでなければ、フィードバック状態はACKである。追加として、PUSCHをスケジューリングするためのDCIは、対応関係報告の送信直後に受信される最初のものである。代替として、PUSCHをスケジューリングするためのDCIは、対応関係報告の送信後の一定期間内に受信される最初のものである。
【0186】
フィードバックメッセージの別の例は、RA/RACHプロシージャをトリガするためのPDCCHオーダーである。具体的には、RAプロシージャは、報告された対応関係報告に関連付けられた能力値セット/パネルのタイミングアライメントに使用されてもよいので、対応関係報告の状態がACKであることを示すためにPDCCHオーダーが使用されてもよい。追加として、端末装置220は、PDCCHオーダーを受信した後に、RACHを、対応関係報告内で、報告されるパネルとともに送信する。追加として、PDCCHオーダーは、対応関係報告の送信直後に受信される最初のものである。代替として、PDCCHオーダーは、対応関係報告の送信後の一定期間内に受信される最初のものである。
【0187】
フィードバックメッセージの別の例は、端末装置220の送信電力を制御するためのシグナリングである。具体的には、送信電力を制御するためのシグナリングは、対応関係報告の状態がACKであることを示すために使用されてもよい。一つの特定の例示的な実施形態において、送信電力を制御するためのシグナリングは、対応関係報告に関連付けられたパネル/能力値セットについての電力調節をトリガするSRS/PUCCH/PUSCHのためのTPC用の送信電力制御(TPC)フィールドを含む。追加として、いくつかの実施形態において、送信電力を制御するためのシグナリングは、アップリンク許可なしのTPCのためのフォーマット2-2又は2-3を有するDCIメッセージである。追加として、送信電力を制御するためのシグナリングは、対応関係報告の送信直後に受信される最初のものである。代替として、送信電力を制御するためのシグナリングは、対応関係報告の送信後の一定期間内に受信される最初のものである。
【0188】
フィードバックメッセージの別の例は、対応関係報告を報告するように端末装置220をトリガするメッセージである。一つの特定の例示的な実施形態において、非周期的対応関係報告又は半永続的対応関係報告のアクティブ化をトリガするために使用されるメッセージは、対応関係報告の状態がNACKであることを示すために使用される。例えば、周期的対応関係報告が設定されたが、ネットワーク装置210は、予想される周期的対応関係報告の受信に失敗した。そのため、ネットワーク装置210は、非周期的対応関係報告又は半永続的対応関係報告を報告するように端末装置220をトリガするメッセージを送信してもよい。そのため、メッセージは、NACK状態を示す周期的対応関係報告の失敗送信を暗示する。
【0189】
フィードバックメッセージの別の例は、SRS送信をアクティブ化するためのメッセージである。具体的には、能力値セットに関連付けられた非周期的又は半永続的SRS送信は、アップリンクコードブック、非コードブック前提のアップリンク送信に使用されるプリコーダ、又は該対応関係報告に関連付けられた能力値セット用のアップリンクビームを訓練するために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、SRS送信は、表1に示すように、対応する能力値セットに関連付けられたSRSリソースセット/リソース/ポートであってもよい。このため、SRS送信をアクティブ化するためのメッセージは、ACK状態を示すために用いられてもよい。
【0190】
フィードバックメッセージの別の例は、CSI報告送信をアクティブ化するためのメッセージである。具体的には、非周期的又は半永続的CSI報告は、能力値セットに関連付けられたダウンリンク受信ビームを訓練するために使用されてもよい。追加として、トリガ/アクティブ化されたCSI報告は、能力値セットのアイデンティティ情報の報告を無効化するように設定されてもよく(即ち、「report quantity」のパラメータは「none」であるように設定され)、リソースセット内の繰り返しのパラメータは「on」であるように設定される。いくつかの実施形態において、CSI報告送信は、表1に示すように、対応する能力値セットに関連付けられたダウンリンクRSリソースに基づいてもよい。
【0191】
シグナリングオーバーヘッドを削減するために、対応関係報告は条件付きで送信/受信されてもよい。換言すれば、いくつかのシナリオにおいて、端末装置220はフィードバックメッセージを受信することを予想せず、ネットワーク装置210もフィードバックメッセージを送信しない。
【0192】
いくつかの実施形態において、フィードバックメッセージは、報告される対応関係報告が前の対応関係報告と少なくとも部分的に異なる場合にのみ、送信/受信される。換言すれば、報告される対応関係報告は、前の対応関係報告を更新してもよい。
【0193】
一つの特定の例示的な実施形態において、少なくとも1つの第1の能力値セットと少なくとも1つの第1のRSとの間の対応関係を示す対応関係報告は、端末装置220からネットワーク装置210に報告される。いくつかの実施形態において、フィードバックメッセージは、該少なくとも1つの対応関係が第2の対応関係と少なくとも部分的に異なる場合に、送信/受信され、該第2の対応関係は、端末装置220において現在適用されているか、又は最後の対応関係報告に関連付けられている。
【0194】
代替として又は追加として、いくつかの他の実施形態において、フィードバックメッセージは、該対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第1の能力値セットが該少なくとも1つの第2の能力値セットと少なくとも部分的に異なる場合に、送信/受信され、該少なくとも1つの第2の能力値セットは、端末装置220において現在適用されているか、又は最後の対応関係報告に関連付けられている。
【0195】
代替として又は追加として、いくつかの他の実施形態において、フィードバックメッセージは、該対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第1のRSが該少なくとも1つの第2のRSと少なくとも部分的に異なる場合に、送信/受信され、該少なくとも1つの第2のRSは、端末装置220において現在使用されているか、又は最後の対応関係報告に関連付けられている。
【0196】
さらに、フィードバックメッセージを送信/受信するか否かを決定する際に、2つ以上の第2の対応関係報告が考慮されてもよい。この場合、第2の対応関係報告は、一定時間間隔内で送信される1つ又は複数の対応関係報告を指してもよい。
【0197】
代替として又は追加として、いくつかの他の実施形態において、対応関係報告が特定の時間領域挙動を有するように設定されている場合に、フィードバックメッセージが送信/受信される。換言すれば、対応関係報告が特定の時間領域挙動を有するように設定されている場合に、フィードバックメッセージが送信/受信されない。具体的には、周期的なフィードバックは、それが引き起こす可能性のあるより大きなシグナリングオーバーヘッドのために、好ましくない。いくつかの実施形態において、対応関係報告が周期的である場合に、フィードバックメッセージが送信/受信されない。いくつかの実施形態において、周期的対応関係報告と非定期的/半永続対応関係報告との両者が設定されている場合、周期的対応関係報告についてフィードバックメッセージは送信/受信されない。
【0198】
いくつかの実施形態において、フィードバックメッセージを送信/受信するか否かを決定する際に、更新/オーバーライドルールが定義されてもよい。
【0199】
一つの特定の例示的な実施形態において、該対応関係報告と該少なくとも1つの第2の対応関係報告(例えば、現在適用されている対応関係報告、最後の対応関係報告、又は一定時間間隔内に送信される対応関係報告)との比較は、該対応関係報告と該少なくとも1つの第2の対応関係報告とが同じ時間領域挙動(例えば、周期的、非周期的、及び半永続的)を有するように設定されている場合にのみ実行される。
【0200】
代替として又は追加として、別の特定の例示的な実施形態において、フィードバックメッセージを送信/受信するか否かは、時間領域挙動の優先順位に基づいて決定されてもよい。優先順位の一例は、非周期的時間領域挙動、半永続的時間領域挙動/周期的時間領域挙動である。優先順位の別の例は、周期的時間領域挙動、非周期的時間領域挙動/半永続的時間領域挙動である。優先順位の別の例は、非周期的時間領域挙動、半永続的時間領域挙動、及び周期的時間領域挙動である。優先順位の別の例は、周期的時間領域挙動、非周期的時間領域挙動、及び半永続的時間領域挙動である。他の実施形態において、他の優先順位が適用されてもよい。
【0201】
代替として又は追加として、いくつかの他の実施形態において、フィードバックメッセージを送信/受信するか否かは、対応関係報告に関連付けられた能力値セットのアイデンティティ情報に基づいて決定される。具体的には、フィードバックメッセージは、アイデンティティ情報が特定の能力値セットの状態を示す場合に、送信/受信される。一つの特定の例示的な実施形態において、フィードバックメッセージは、能力値セットがアップリンクのために使用されているとアイデンティティ情報が示す場合に、送信/受信される。代替として、別の特定の例示的な実施形態において、フィードバックメッセージは、能力値セットがダウンリンクのために使用されていないとアイデンティティ情報が示す場合に、送信/受信される。代替として、別の特定の例示的な実施形態において、フィードバックメッセージは、アイデンティティ情報が予約されていない状態を示す場合に、送信/受信される。
【0202】
いくつかの実施形態において、メッセージは、対応関係報告後の一定期間内に送信/受信される。換言すれば、対応関係報告を送信した後の一定期間内に端末装置220がフィードバックメッセージの受信に失敗した場合、端末装置220は、フィードバック状態をNACKであるように決定する。
【0203】
こうして、フィードバックメカニズムにより引き起こされるシグナリングオーバーヘッドが最小化される。
【0204】
上記に加えて、新しく報告された能力値セットについてのオペレーションは、端末装置220及びネットワーク装置210の両者においてアライメントされるべきである。
【0205】
いくつかの実施形態において、新しく報告された能力値セットを適用するオペレーションは、ネットワーク装置210により制御される。
【0206】
一つの特定の例示的な実施形態において、対応関係報告についてのフィードバックメッセージの送信に応じて、新しく報告された能力値セットが適用される。
【0207】
代替として、別の特定の例示的な実施形態において、新しく報告された能力値セットは、フィードバックメッセージを受信した後に、端末装置220からネットワーク装置210へのSRS送信に応じて適用される。
【0208】
代替として、いくつかの実施形態において、新しく報告された能力値セットについてのオペレーションは、端末装置220により制御される。
【0209】
一つの特定の例示的な実施形態において、対応関係報告の送信に応じて、新しく報告された能力値セットが適用される。
【0210】
代替として、別の特定の例示的な実施形態において、対応関係報告を送信してから事前設定された期間を超えた期間に応じて、新しく報告された能力値セットが適用される。
【0211】
追加として、いくつかの実施形態において、前記第1の対応関係により示される複数のRSがある場合、端末装置220は、前記複数のRSのうち、最良の信号品質を有するRSに関連付けられた空間領域送信フィルタで、アップリンク送信を送信する。
【0212】
追加として、新しく報告された能力値セットを適用するオペレーションが端末装置220により制御され、対応関係報告の失敗した送信が発生した場合、端末装置220は、前のオペレーション状態にフォールバックすべきである。具体的には、対応関係報告についてのACKを示すフィードバックメッセージの受信、又は対応関係報告についてのNACKを示すフィードバックメッセージの受信に端末装置220が失敗した場合、端末装置200は、新しく報告された能力値セットの適用を無効化する。
【0213】
上記に加えて、現在使用されている能力値セット(第2の能力値セットとも称される)についてのオペレーションも、端末装置220及びネットワーク装置210の両者においてアライメントされるべきである。
【0214】
いくつかの実施形態において、対応関係報告を送信してから一定期間の後に、第2の能力値セットが適用され続ける。
【0215】
代替として、いくつかの他の実施形態において、対応関係報告についてのACKを示すメッセージをネットワーク装置210から受信するまで、第2の能力値セットが適用され続ける。
【0216】
代替として、いくつかの他の実施形態において、対応関係報告についてのACKを示すメッセージをネットワーク装置210から受信するまで、第2の能力値セットが適用され続ける。
【0217】
代替として、いくつかの他の実施形態において、対応関係報告のための次の送信機会まで、第2の能力値セットが適用され続ける。換言すれば、別の対応関係報告をネットワーク装置210に送信するまで、第2の能力値セットが適用され続ける。
【0218】
追加として、端末装置220の送信電力は、ネットワーク装置210により制御される。具体的には、端末装置220の送信電力は、累積モードで動作してもよく、累積モードにおいて、端末装置220は、累積電力制御調節状態を維持し、ネットワーク装置210からのTPCコマンドに従って送信電力を調節する。
【0219】
本開示のいくつかの実施形態によれば、端末装置220は、新しく報告された対応関係を適用したことに応じて、電力制御調節状態の累積をリセットする。
【0220】
よりよく理解するために、以下の2つの具体的な実施形態と図5とを参照して、いくつかの例示的なオペレーションについて説明し、ここで、図5は、本開示のいくつかの実施形態にかかるインタラクションタイミング500を示す。
一つの特定の例示的な実施形態に関するいくつかの例示的なオペレーション
【0221】
この特定の例示的な実施形態において、新しく報告された能力値セットを適用するオペレーションは、ネットワーク装置210により制御される。
【0222】
図5に示すように、最初に、端末装置220及びネットワーク装置210は、第2の能力値セットを適用する。次に、端末装置220は、時点T1において対応関係報告をネットワーク装置210に送信し、時点T2においてフィードバックメッセージを受信する。さらに、時点T3は、フィードバックメッセージを受信した後の、SRSのための最初の送信機会を指す。
【0223】
いくつかの実施形態において、時点T1において対応関係報告をネットワーク装置210に送信した後に、端末装置220が新しく報告されたものに切り替えることが可能なように、端末装置220は、しばらく、新しく報告されたものをアクティブ化されたままに維持する。
【0224】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、対応関係報告を送信した後に、事前設定された一定の期間だけ、新しく報告されたものをアクティブ化されたままに維持する。
【0225】
代替として、いくつかの実施形態において、端末装置220は、対応関係報告のための次の送信機会まで、新しく報告されたものをアクティブ化されたままに維持し、対応関係報告は、周期的対応関係報告、非周期的対応関係報告、又は半永続的対応関係報告を含む。
【0226】
代替として、いくつかの実施形態において、端末装置220は、フィードバックメッセージの送信まで、新しく報告されたものをアクティブ化されたままに維持する。図5に示すように、端末装置220は、時点T2まで、新しく報告されたものをアクティブ化されたままに維持する。
【0227】
図5の具体例において、新しく報告された能力値セットを適用するオペレーションは、ネットワーク装置210により制御される。
【0228】
いくつかの実施形態において、端末装置220及びネットワーク装置210は、フィードバックメッセージの送信後に、新しく報告された能力値セットを適用する。図5に示すように、端末装置220及びネットワーク装置210は、時点T2から、新しく報告された能力値セットを適用し始める。追加として、オフセット(例えば、X個の時間単位)が適用されてもよい。換言すれば、新しく報告された能力値セットを適用する開始時点は、時点T2よりもX個の時間単位後である。
【0229】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、新しく報告された能力値セットを適用したことに応じて、電力制御調節状態の累積をリセットする。具体的には、新しく報告された能力値セットが適用されると(即ち、アップリンクパネル切替の直後)、TPC制御は、電力設定に関係なく、累積されるべきではない。一つの特定の例示的な実施形態において、端末装置220は、PUSCH/PUCCH/SRS電力制御調節状態1又は全ての状態又は新しく報告された能力値セットに関連付けられた状態のサブセットの累積をリセットする。オプションとして、TPCコマンドフィールド内の指示は、絶対値又は累積値を表してもよい。一つの特定の例示的な実施形態において、TPCコマンドフィールド内の0は、絶対値として-4db、累積値として-1dbを表すことができる。別の具体的な実施形態において、端末装置220は、電力設定に関係なく、TPCコマンドフィールド内の指示に従って絶対値を適用する。換言すれば、端末装置220は、電力設定に関係なく、TPCコマンドフィールド内の指示に従って累積値を適用しない。
【0230】
現在使用されている第2の能力値セットに対するオペレーションについて以下のように説明する。
【0231】
いくつかの実施形態において、端末装置220及びネットワーク装置210は、新しく報告された能力値セットを適用するまで、第2の能力値セットを引き続き適用する。追加として、オフセット(例えば、X個の時間単位)が考えられてもよい。
【0232】
さらに、SRSは、新しく報告された能力値セットに関連付けられたアップリンクビーム/プリコーダ/コードブックを訓練するために使用される。訓練された結果を得る前に、端末装置220は、新しく報告された能力値セットを使用できない可能性がある。そのため、いくつかの実施形態において、端末装置220及びネットワーク装置210は、第1のSRS送信(即ち、時点T3)まで、第2の能力値セットを引き続き適用する。代替として、いくつかの実施形態において、フィードバックメッセージが受信された後に、異なるパネル/ビーム想定が第1のSRS送信(即ち、時点T3)の前にPUCCH/PUSCH送信に適用される。
【0233】
追加として、SRS送信のトリガ/アクティブ化は、条件付きである。具体的には、フィードバックメッセージがNACKを示す場合、端末装置220は、SRS送信をトリガ/アクティブ化(即ち、時点T3におけるSRS送信をトリガ/アクティブ化)しない。
別の特定の例示的な実施形態に関するいくつかの例示的なオペレーション
【0234】
図5に示すように、最初に、端末装置220及びネットワーク装置210は、第2の能力値セットを適用する。次に、端末装置220は、時点T1において対応関係報告をネットワーク装置210に送信し、時点T2においてフィードバックメッセージを受信する。
【0235】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、新しく報告された能力値セットに対応するダウンリンクパネルを用いてフィードバックメッセージを受信する。フィードバックメッセージがTCIアクティブ化コマンドである場合、端末装置220は、示されたTCIを用いて、報告された能力値セットを適用する。
【0236】
この特定の例示的な実施形態において、新しく報告された能力値セットを適用するオペレーションは、端末装置220により制御され、これは、新しく報告された能力値セットが時点T2の前に適用されることを意味する。
【0237】
さらに、端末装置220は、新しく報告された能力値セットを適用するために、RS/ビーム情報(例えば、アップリンク送信についての報告されるSSBRI/CRI)を報告してもよい。
【0238】
代替として、新しく報告された能力値セットを適用する際に、想定されたRS/ビームが使用されてもよい。一つの特定の例示的な実施形態において、2つ以上のSSBRI/CRI(RS/ビーム情報)が報告される場合、RS/ビームを選択するためのいくつかのルールが事前定義されてもよい。例えば、最良の報告されたRSRP/SINRを有するSSBRI/CRIを常に適用するように規定する。
【0239】
いくつかの実施形態において、端末装置220及びネットワーク装置210は、対応関係報告の送信時に、新しく報告された能力値セットを適用する。図5に示すように、端末装置220及びネットワークは、時点T1から、新しく報告された能力値セットを適用し始める。追加として、オフセット(例えば、X個の時間単位)が適用されてもよい。換言すれば、新しく報告された能力値セットを適用する開始時点は、時点T1よりもX個の時間単位後である。
【0240】
現在使用されている第2の能力値セットに対するオペレーションについて以下のように説明する。
【0241】
いくつかの実施形態において、端末装置は、現在使用されている第2の能力値セットを、しばらく(例えば、事前定義された期間)、アクティブ化したままに維持する必要がある。
【0242】
いくつかの実施形態において、端末装置220及びネットワーク装置210は、新しく報告された能力値セットを適用するまで、第2の能力値セットを引き続き適用する。追加として、オフセット(例えば、X個の時間単位)が考えられてもよい。
【0243】
さらに、電力制御オペレーションが端末装置220において実行される。具体的には、端末装置220は、新しく報告された能力値セットを適用したことに応じて、電力制御調節状態の累積をリセットする。具体的には、新しく報告された能力値セットが適用されると(即ち、アップリンクパネル切替の直後)、TPC制御は、電力設定に関係なく、累積されるべきではない。一つの特定の例示的な実施形態において、端末装置220は、PUSCH/PUCCH/SRS電力制御調節状態1又は全ての状態又は新しく報告された能力値セットに関連付けられた状態のサブセットの累積をリセットする。
【0244】
追加として、上述したように、対応関係報告についてのACKを示すフィードバックメッセージの受信、又は対応関係報告についてのNACKを示すフィードバックメッセージの受信に端末装置220が失敗した場合、端末装置200は、新しく報告された能力値セットの適用を無効化する。この場合、TPCコマンドは、端末装置220により累積されるべきではない。
【0245】
オプションとして、TPCコマンドフィールド内の指示は、絶対値又は累積値を表してもよい。一つの特定の例示的な実施形態において、TPCコマンドフィールド内の0は、絶対値として-4db、累積値として-1dbを表すことができる。別の具体的な実施形態において、端末装置220は、電力設定に関係なく、TPCコマンドフィールド内の指示に従って絶対値を適用する。換言すれば、端末装置220は、電力設定に関係なく、TPCコマンドフィールド内の指示に従って累積値を適用しない。
フィードバックメカニズムの例示的なプロセス
【0246】
上述したように、対応関係報告を送信した後に、いくつかの特定のシナリオにおいて、端末装置220とネットワーク装置210とは、デフォルトの能力値セットを用いて互いに通信する必要がある可能性がある。
【0247】
引き続き図3を参照し、フォールバック条件が満たされた場合、端末装置220及びネットワーク装置210は、デフォルトの能力値セットを適用するようにフォールバックする(360)。
【0248】
図6A及び図6Bを参照し、いくつかの詳細なオペレーションについて説明する。図6A及び6Bの具体例において、T1は対応関係報告を送信するための時点を示し、T2は対応関係報告についてのフィードバックメッセージを受信するための予想される時点を示す。フォールバックオペレーションが上述したフィードバックメカニズムに依存しないことを、理解すべきである。
【0249】
本開示によれば、デフォルト能力値セットを適用するための時点は、任意の適切なフォールバック条件により定義されてもよい。
【0250】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、対応関係報告を送信してからの期間が事前定義された期間を超えた場合に、フォールバック条件が満たされたと決定する。換言すれば、端末装置220とネットワーク装置210とは、端末装置220が対応関係報告を送信してから一定期間(図6Bに示すような時間間隔610)の後に、デフォルトの能力値セットを適用するようにフォールバックする。図6Aに示すように、端末装置220とネットワーク装置210とは、時点T3において、デフォルトの能力値セットを適用するようにフォールバックする。これを見て分かるように、この実施形態の実現は、フィードバックメカニズムとは独立している。
【0251】
代替として、いくつかの実施形態において、端末装置220は、対応関係報告を送信してから一定期間の後に、対応関係報告についてのACKを示すメッセージの受信に端末装置220が失敗した場合に、フォールバック条件が満たされたと決定する。
【0252】
代替として、いくつかの実施形態において、端末装置220は、対応関係報告を送信してから一定期間(図6Bに示されるような時間間隔660)の後に、対応関係報告についてのACKを示すメッセージを、端末装置220が該メッセージを受信するための送信機会において受信することに失敗した場合に、フォールバック条件が満たされたと決定する。図6Bに示すように、端末装置220とネットワーク装置210とは、時点T4において、デフォルトの能力値セットを適用するようにフォールバックする。
【0253】
代替として、いくつかの実施形態において、端末装置220は、端末装置220が対応関係報告についてのNACKを示すメッセージを受信した場合に、フォールバック条件が満たされたと決定する。
【0254】
代替として、いくつかの実施形態において、端末装置220は、対応関係報告に関連付けられた能力値セットがより高い能力を有するように設定されている場合に、フォールバック条件が満たされたと決定する。
【0255】
代替として、いくつかの実施形態において、端末装置220は、対応関係報告が非周期的である場合に、フォールバック条件が満たされたと決定する。
【0256】
代替として、いくつかの実施形態において、端末装置220は、BWPの切替、CCの切替、セカンダリセルのアクティブ化、及びクロスセルスケジューリング(cross cell scheduling)が発生した場合に、フォールバック条件が満たされたと決定する。
【0257】
代替として、いくつかの実施形態において、端末装置220は、端末装置220が省電力モード(例えば、DRXモード)で動作した場合に、フォールバック条件が満たされたと決定する。
【0258】
代替として、いくつかの実施形態において、端末装置220は、新しい能力値セット/RS/ビームが対応関係報告により報告された場合に、フォールバック条件が満たされたと決定する。
【0259】
フォールバック条件が満たされたか否かを決定するための上記例は、別々に、又は組み合わせで使用可能であることを、理解すべきである。さらに、いくつかの他の実施形態において、任意の適切なルール及びファクタが、フォールバック条件が満たされたか否かを決定するために使用されてもよい。
【0260】
追加として、デフォルトの能力値セットの定義(即ち、どの能力値セットがデフォルトの能力値セットとして用いられてもよいか)は、本開示において初期送信について説明された定義と同じである。簡潔のために、ここではいくつかの内容を省略する。
方法例
【0261】
図7は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法700のフローチャートである。例えば、方法700は、図2に示すような端末装置220において実現されてもよい。
【0262】
ブロック710において、端末装置220は、少なくとも1つの第1の能力値セットと少なくとも1つの第1のRSとの間の第1の対応関係を示す対応関係報告をネットワーク装置210に送信する。
【0263】
ブロック720において、端末装置220は、対応関係報告のフィードバック状態に従ってネットワーク装置210と通信し、フィードバック状態は、ACK、又はNACK、のうちの1つである。
【0264】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、メッセージをネットワーク装置210から受信する。このメッセージは、対応関係報告のフィードバック状態を示し、対応関係報告により示された少なくとも1つのRSに少なくとも部分的に関連付けられたTCIアクティブ化コマンド、RAプロシージャをトリガするためのPDCCHオーダー、端末装置220の送信電力を制御するためのシグナリング、対応関係報告を報告するように端末装置220をトリガするメッセージ、SRS送信をアクティブ化するためのメッセージ、CSI報告送信をアクティブ化するためのメッセージ、のうちの少なくとも1つである。
【0265】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、少なくとも1つの第1の能力値セットと前記対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第1のRSとの間の前記少なくとも1つの第1の対応関係が前記端末装置220において適用された少なくとも1つの第2の対応関係と少なくとも部分的に異なること、少なくとも1つの第1の能力値セットと前記対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第1のRSとの間の前記少なくとも1つの第1の対応関係が最後の対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第2の対応関係と少なくとも部分的に異なること、前記対応関係報告に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットが前記端末装置220において現在適用されている少なくとも1つの第2の能力値セットと少なくとも部分的に異なること、前記対応関係報告に関連付けられた前記少なくとも1つの第1のRSが前記端末装置220において適用された少なくとも1つの第2のRSと少なくとも部分的に異なること、前記対応関係報告が特定の時間領域挙動を有するように設定されていること、又は前記少なくとも1つの能力値セットのうちの能力値セットのアイデンティティ情報が特定の能力値セット状態を示すこと、のうちの少なくとも1つに該当する場合、前記対応関係報告の前記フィードバック状態を示す前記メッセージを受信することを予想する。
【0266】
いくつかの実施形態において、能力値セットの状態は、アップリンクのために使用されている能力値セット、ダウンリンクのために使用されている能力値セット、又は能力値セットがすでに適用されたか否か、又は適用されるか否かを示す能力値セットの適用状態、のうちの1つである。
【0267】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、前記対応関係報告を送信してから一定期間内に、前記対応関係報告の前記フィードバック状態を示すメッセージを受信することに失敗したこと、又は、又は、対応関係報告を送信した後に非周期的対応関係報告又は半永続的対応関係報告を報告するように端末装置220をトリガするメッセージを受信したこと、に応じて、対応関係報告のフィードバック状態がNACKであると決定する。
【0268】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、対応関係報告についてのACKを示すメッセージをネットワーク装置210から受信したこと、又はネットワーク装置210からACKを示すメッセージを受信した後にSRSを送信したこと、のうちの1つに応じて、第1の対応関係に関連付けられた少なくとも1つの第1の能力値セットを適用する。
【0269】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、対応関係報告を送信したこと、又は対応関係報告を送信してからの期間が事前設定された期間を超えたこと、のうちの1つに応じて、第1の対応関係に関連付けられた少なくとも1つの第1の能力値セットを適用する。
【0270】
いくつかの実施形態において、前記第1の対応関係により示される複数のRSがある場合、端末装置220は、前記複数のRSのうち、最良の信号品質を有するRSに関連付けられた空間領域送信フィルタで、アップリンク送信を送信する。
【0271】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、前記対応関係報告を送信してから一定期間内に、前記対応関係報告の前記フィードバック状態を示すメッセージを受信することに失敗した場合、又は、前記対応関係報告についてのNACKを示すメッセージを受信した場合、前記第1の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットの適用を無効化する。
【0272】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、第2の対応関係に関連付けられた少なくとも1つの第2の能力値セットを適用することでネットワーク装置210と通信し、前記対応関係報告を送信してから一定期間の後に、前記第2の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第2の能力値セットを引き続き適用する。
【0273】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、第2の対応関係に関連付けられた少なくとも1つの第2の能力値セットを適用することでネットワーク装置210と通信し、前記対応関係報告を送信した後に、前記対応関係報告についてのACKを示すメッセージを前記ネットワーク装置210から受信すること、又は前記対応関係報告を送信した後に別の対応関係報告を前記ネットワーク装置210に送信すること、のうちの1つまで、前記第2の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第2の能力値セットを引き続き適用する。
【0274】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、第1の対応関係を適用したことに応じて、電力制御調節状態の累積をリセットする。
【0275】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、前記ネットワーク装置210により設定された、前記第1の対応関係を取得するための時間制限のパラメータに基づいて、前記対応関係報告を生成する。
【0276】
いくつかの実施形態において、対応関係報告は、対応関係報告内で示される能力値セットの各々についてのアイデンティティ情報をさらに示す。
【0277】
いくつかの実施形態において、該アイデンティティ情報は、能力値セットのインデックス、端末装置220において配備され、該能力値セットに関連付けられたパネルのインデックス、又は前記能力値セットの状態、のうちの少なくとも1つを示す。
【0278】
いくつかの実施形態において、該アイデンティティ情報のビットサイズは、端末装置220によりサポートされる能力値セットの第1の数、又は端末装置220によりサポートされる前記能力値セットの状態の第2の数、のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0279】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、端末装置220の能力関連情報をネットワーク装置210に送信する。能力関連情報は、複数の能力値セットを示し、該複数の能力値セットのうちの能力値セットは、該能力値セットのアイデンティティ情報、サウンディング参照信号(SRS)ポートの最大数、コヒーレントタイプ、アップリンク層の最大数、ダウンリンク層の最大数、RSポートの最大数、コードワードの最大数、又はMIMO層の最大数、のうちの少なくとも1つを含む。
【0280】
いくつかの実施形態において、該複数の能力値セットの各々は、能力値セットの特定タイプに対応し、前記能力関連情報は、対称アンテナ構造又は非対称アンテナ構造が端末装置220において配備されているか否か、又は能力値セットの各特定タイプに対応する能力値セットのそれぞれの数、のうちの少なくとも1つをさらに示す。
【0281】
いくつかの実施形態において、能力関連情報は、複数の能力値セット間の関連付けの関係をさらに示す。
【0282】
いくつかの実施形態において、能力関連情報は、2つ以上の能力値セットを並行して適用することを端末装置220がサポートするか否か、又は端末装置220により並行して適用されるようにサポートされる能力値セットの数、のうちの少なくとも1つをさらに示す。
【0283】
いくつかの実施形態において、能力関連情報は、対応関係報告のフィードバック状態を決定することを端末装置220がサポートするか否か、ダウンリンク送信についての対応関係報告を報告することを端末装置220がサポートするか否か、能力値セットの状態を報告することを端末装置220がサポートするか否か、時間制限付きで前記第1の対応関係を取得することを前記端末装置220がサポートするか否か、又は端末装置220によりサポートされる対応関係報告に含まれる能力値セットの数、のうちの少なくとも1つをさらに示す。
【0284】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、ネットワーク装置210から、端末装置220により使用される少なくとも1つの設定を受信し、該少なくとも1つの設定が、少なくとも1つの送信パラメータと能力値セットとの間の関連付けの関係、対応関係報告の時間領域挙動、前記第1の対応関係を取得するための時間制限に関する情報、報告量、又は1つの対応関係報告に関連付けられる能力値セットの数、のうちの少なくとも1つを示す。
【0285】
いくつかの実施形態において、該少なくとも1つの送信パラメータは、SRSを送信するためのリソース、PUCCHを送信するためのリソース、送信設定インジケータ状態、又はダウンリンクRSを送信するためのリソース、のうちの少なくとも1つを含む。
【0286】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、端末装置220において現在適用されている前記少なくとも1つの設定と1つ又は複数の能力値セットとの両者に基づいてSRS送信を実行する。
【0287】
いくつかの実施形態において、RSリソースセットに含まれる繰り返しのパラメータの値がオンである場合、端末装置220は、前記対応関係報告の報告を無効化すること、又は1つのRSに関連付けられた前記対応関係報告を送信すること、前記能力値セットインデックスの設定された数に関係なく、1つの能力値セットインデックスで前記第1の対応関係報告を送信すること、又はRSに関する情報を含めずに、前記対応関係報告を送信すること、のうちの少なくとも1つを実行する。
【0288】
図8は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法800のフローチャートである。例えば、方法800は、図2に示すような端末装置220において実現されてもよい。
【0289】
ブロック810において、端末装置220は、デフォルトの能力値セットを決定する。
【0290】
ブロック820において、端末装置220は、デフォルトの能力値セットを適用することでネットワーク装置210と初期送信を実行すること、又はフォールバック条件が満たされた場合、対応関係報告をネットワーク装置210に送信した後に、デフォルトの能力値セットを適用するようにフォールバックすること、のうちの少なくとも1つを実行し、該対応関係報告は、能力値セットとネットワーク装置210へのRSとの間の対応関係を示す。
【0291】
いくつかの実施形態において、デフォルトの値セットは、より低い能力を有する能力値セット、より高い能力を有する能力値セット、より低い能力値セットインデックスを有する能力値セット、より高い能力値セットインデックスを有する能力値セット、最後に使用された能力値セット、事前定義された能力値セット、端末装置220又はネットワーク装置210のいずれかにより設定された能力値セット、のうちの1つである。
【0292】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、少なくとも能力値セットの設定の報告と第1の対応関係報告の送信との間の期間中に、初期送信を実行する。
【0293】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、前記ネットワーク装置と前記初期送信を実行することは、ネットワーク装置210から、デフォルトの能力値セットに従って生成されたスケジューリングメッセージを受信すること、又は、デフォルトの能力値セットを適用することでネットワーク装置210とのアップリンク送信を送信すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0294】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、RAプロシージャ中に、デフォルトの能力値セットに関する情報を送信する。
【0295】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、対応関係報告を送信してから一定期間の後に、対応関係報告についてのACKを示すメッセージの受信に端末装置220が失敗した場合に、フォールバック条件が満たされたと決定する。
【0296】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、対応関係報告を送信してから一定期間の後に、対応関係報告についてのACKを示すメッセージを、端末装置220が該メッセージを受信するための送信機会において受信した場合に、フォールバック条件が満たされたと決定する。
【0297】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、端末装置220が対応関係報告についてのNACKを示すメッセージを受信した場合に、フォールバック条件が満たされたと決定する。
【0298】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、対応関係報告を送信してからの期間が事前定義された期間を超えた場合に、フォールバック条件が満たされたと決定する。
【0299】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、対応関係報告に関連付けられた能力値セットがより高い能力を有するように設定されている場合に、フォールバック条件が満たされたと決定する。
【0300】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、対応関係報告が非周期的である場合に、フォールバック条件が満たされたと決定する。
【0301】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、BWPの切替、CCの切替、セカンダリセルのアクティブ化、又はクロスセルスケジューリング(cross cell scheduling)が発生した場合に、フォールバック条件が満たされたと決定する。
【0302】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、端末装置220がDRXモードで動作した場合に、フォールバック条件が満たされたと決定する。
【0303】
図9は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法900のフローチャートである。例えば、方法900は、図2に示すようなネットワーク装置210において実現されてもよい。
【0304】
ブロック910において、端末装置210は、少なくとも1つの第1の能力値セットと少なくとも1つの第1のRSとの間の第1の対応関係を示す対応関係報告を端末装置220から受信する。
【0305】
ブロック920において、端末装置210は、対応関係報告のフィードバック状態に従って端末装置220と通信し、フィードバック状態は、ACK、又はNACK、のうちの1つである。
【0306】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置210は、メッセージを端末装置220に送信する。このメッセージは、対応関係報告のフィードバック状態を示し、報告により示された少なくとも1つのRSに少なくとも部分的に関連付けられたTCIアクティブ化コマンド、RAプロシージャをトリガするためのPDCCHオーダー、端末装置220の送信電力を制御するためのシグナリング、対応関係報告を報告するように端末装置220をトリガするメッセージ、SRS送信をアクティブ化するためのメッセージ、CSI報告送信をアクティブ化するためのメッセージ、のうちの少なくとも1つである。
【0307】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置210は、少なくとも1つの第1の能力値セットと前記対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第1のRSとの間の前記少なくとも1つの第1の対応関係が前記端末装置220において適用された少なくとも1つの第2の対応関係と少なくとも部分的に異なること、少なくとも1つの第1の能力値セットと前記対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第1のRSとの間の前記少なくとも1つの第1の対応関係が最後の対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第2の対応関係と少なくとも部分的に異なること、前記対応関係報告に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットが前記端末装置220において現在適用されている少なくとも1つの第2の能力値セットと少なくとも部分的に異なること、前記対応関係報告に関連付けられた前記少なくとも1つの第1のRSが前記端末装置220において適用された少なくとも1つの第2のRSと少なくとも部分的に異なること、前記対応関係報告が特定の時間領域挙動を有するように設定されていること、又は前記少なくとも1つの能力値セットのうちの能力値セットのアイデンティティ情報が特定の能力値セット状態を示すこと、のうちの少なくとも1つに該当する場合、前記対応関係報告の前記フィードバック状態を示す前記メッセージを送信する。
【0308】
いくつかの実施形態において、能力値セットの状態は、アップリンクのために使用されている前記能力値セット、ダウンリンクのために使用されている能力値セット、又は能力値セットがすでに適用されたか否か、又は適用されるか否かを示す能力値セットの適用状態、のうちの1つである。
【0309】
いくつかの実施形態において、対応関係報告のフィードバック状態がNACKであるとネットワーク装置210が決定した場合、ネットワーク装置210は、メッセージを端末装置220に送信する。このメッセージは、対応関係報告を受信した後に非周期的対応関係報告又は半永続的対応関係報告を報告するように端末装置220をトリガする。
【0310】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置210は、対応関係報告についてのACKを示すメッセージを端末装置220に送信したこと、又は端末装置220へのACKを示すメッセージを送信した後にSRSを受信したこと、のうちの1つに応じて、第1の対応関係に関連付けられた少なくとも1つの第1の能力値セットを適用する。
【0311】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置210は、対応関係報告を受信したこと、又は対応関係報告を受信してからの期間が事前設定された期間を超えたこと、のうちの1つに応じて、第1の対応関係に関連付けられた少なくとも1つの第1の能力値セットを適用する。
【0312】
いくつかの実施形態において、前記第1の対応関係により示される複数のRSがある場合、ネットワーク装置210は、該複数のRSのうち、最良の信号品質を有するRSに関連付けられた空間領域送信フィルタで、アップリンク送信を受信する。
【0313】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置210は、前記第1の対応関係報告の前記フィードバック状態がNACKであるとの決定に従って、前記第1の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットの適用を無効化する。
【0314】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置210は、第2の対応関係に関連付けられた少なくとも1つの第2の能力値セットを適用することで端末装置220と通信し、前記第1の対応関係報告を受信してから一定期間の後に、前記第2の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第2の能力値セットを引き続き適用する。
【0315】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置210は、第2の対応関係に関連付けられた少なくとも1つの第2の能力値セットを適用することで端末装置220と通信し、前記第1の対応関係報告を受信した後に、前記対応関係報告についてのACKを示すメッセージを前記端末装置220に送信すること、又は前記対応関係報告を受信した後に別の対応関係報告を前記端末装置220から受信すること、のうちの1つまで、前記第2の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第2の能力値セットを引き続き適用する。
【0316】
いくつかの実施形態において、対応関係報告は、対応関係報告内で示される能力値セットの各々についてのアイデンティティ情報をさらに示す。
【0317】
いくつかの実施形態において、該アイデンティティ情報は、能力値セットのインデックス、端末装置220において配備され、該能力値セットに関連付けられたパネルのインデックス、又は前記能力値セットの状態、のうちの少なくとも1つを示す。
【0318】
いくつかの実施形態において、該アイデンティティ情報のビットサイズは、端末装置220によりサポートされる能力値セットの第1の数、又は端末装置220によりサポートされる前記能力値セットの状態の第2の数、のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0319】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置210は、端末装置220の能力関連情報を端末装置220から受信する。能力関連情報は、複数の能力値セットを示し、該複数の能力値セットのうちの能力値セットは、前記能力パラメータセットのアイデンティティ情報、サウンディング参照信号(SRS)ポートの最大数、コヒーレントタイプ、アップリンク層の最大数、ダウンリンク層の最大数、RSポートの最大数、コードワードの最大数、又はMIMO層の最大数、のうちの少なくとも1つを含む。
【0320】
いくつかの実施形態において、該複数の能力値セットの各々は、能力値セットの特定タイプに対応し、前記能力関連情報は、対称アンテナ構造又は非対称アンテナ構造が端末装置220において配備されているか否か、又は能力値セットの各特定タイプに対応する能力値セットのそれぞれの数、のうちの少なくとも1つをさらに示す。
【0321】
いくつかの実施形態において、能力関連情報は、複数の能力値セット間の関連付けの関係をさらに示す。
【0322】
いくつかの実施形態において、前記能力関連情報は、2つ以上の能力値セットを並行して適用することを端末装置220がサポートするか否か、又は端末装置220により並行して適用されるようにサポートされる能力値セットの数、のうちの少なくとも1つをさらに示す。
【0323】
いくつかの実施形態において、能力関連情報は、対応関係報告のフィードバック状態を決定することを端末装置220がサポートするか否か、ダウンリンク送信についての対応関係報告を報告することを端末装置220がサポートするか否か、能力値セットの状態を報告することを端末装置220がサポートするか否か、時間制限要件付きで前記第1の対応関係を取得することを前記端末装置220がサポートするか否か、又は端末装置220によりサポートされる対応関係報告に含まれる能力値セットの数、のうちの少なくとも1つをさらに示す。
【0324】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置210は、端末装置220により使用される少なくとも1つの設定を端末装置220に送信する。前記少なくとも1つの設定が、少なくとも1つの送信パラメータと能力値セットとの間の関連付けの関係、前記対応関係報告の時間領域挙動、前記第1の対応関係を取得するための時間制限に関する情報、又は1つの対応関係報告に関連付けられる能力値セットの数、のうちの少なくとも1つを示す。
【0325】
いくつかの実施形態において、該少なくとも1つの送信パラメータは、SRSを送信するためのリソース、PUCCHを送信するためのリソース、送信設定インジケータ状態、又はダウンリンクRSを送信するためのリソース、のうちの少なくとも1つを含む。
【0326】
いくつかの実施形態において、前記対応関係報告は、前記少なくとも1つの設定により、第1の周期を有するように設定され、前記第1の周期は、ビーム報告の第2の周期にアライメントされ、前記第1の周期は、前記第2の周期の倍数である。
【0327】
図10は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1000のフローチャートである。例えば、方法1000は、図2に示すようなネットワーク装置210において実現されてもよい。
【0328】
ブロック1010において、端末装置220は、デフォルトの能力値セットを決定する。
【0329】
ブロック1020において、端末装置220は、デフォルトの能力値セットを適用することで端末装置220と初期送信を実行すること、又はフォールバック条件が満たされた場合、対応関係報告を前記端末装置220から受信した後に、前記デフォルトの能力値セットを適用するようにフォールバックすること、のうちの少なくとも1つを実行し、前記対応関係報告は、能力値セットと前記端末装置220からのRSとの間の対応関係を示す。
【0330】
いくつかの実施形態において、デフォルトの値セットは、より低い能力を有する能力値セット、より高い能力を有する能力値セット、より低い能力値セットインデックスを有する能力値セット、より高い能力値セットインデックスを有する能力値セット、最後に使用された能力値セット、事前定義された能力値セット、端末装置220又はネットワーク装置210のいずれかにより設定された能力値セット、のうちの1つである。
【0331】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置210は、少なくとも能力値セットの設定の報告と第1の対応関係報告の送信との間の期間中に、初期送信を実行する。
【0332】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置210が端末装置220と初期送信を実行することは、端末装置220に、デフォルトの能力値セットに従って生成されたスケジューリングメッセージを送信すること、又はデフォルトの能力値セットを適用することで送信された端末装置220からのアップリンク送信を受信すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0333】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置210は、RAプロシージャ中に、デフォルトの能力値セットに関する情報を受信する。
【0334】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置210は、該対応関係報告を受信してからの期間が事前定義された期間を超えたこと、該対応関係報告に関連付けられた該能力値セットがより高い能力を有するように設定されていること、該対応関係報告が非周期的であること、BWPの切替、CCの切替、セカンダリセルのアクティブ化、及びクロスセルスケジューリングのうちの1つが発生したこと、又は端末装置220がDRXモードで動作したこと、のうちの1つに該当する場合、該フォールバック条件が満たされたと決定する。
装置例
【0335】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置220は回路を備え、前記回路は、少なくとも1つの第1の能力値セットと少なくとも1つの第1のRSとの間の第1の対応関係を示す対応関係報告をネットワーク装置210に送信し、対応関係報告のフィードバック状態に従ってネットワーク装置210と通信するように設定され、フィードバック状態は、ACK、又はNACK、のうちの1つである。
【0336】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記ネットワーク装置210からメッセージを受信するように設定されている。前記メッセージは、前記対応関係報告の前記フィードバック状態を示し、対応関係報告により示された少なくとも1つのRSに少なくとも部分的に関連付けられたTCIアクティブ化コマンド、RAプロシージャをトリガするためのPDCCHオーダー、前記端末装置220の送信電力を制御するためのシグナリング、対応関係報告を報告するように前記端末装置220をトリガするメッセージ、SRS送信をアクティブ化するためのメッセージ、CSI報告送信をアクティブ化するためのメッセージ、のうちの少なくとも1つである。
【0337】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、少なくとも1つの第1の能力値セットと前記対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第1のRSとの間の前記少なくとも1つの第1の対応関係が前記端末装置220において適用された少なくとも1つの第2の対応関係と少なくとも部分的に異なること、少なくとも1つの第1の能力値セットと前記対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第1のRSとの間の前記少なくとも1つの第1の対応関係が最後の対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第2の対応関係と少なくとも部分的に異なること、前記対応関係報告に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットが前記端末装置220において現在適用されている少なくとも1つの第2の能力値セットと少なくとも部分的に異なること、前記対応関係報告に関連付けられた前記少なくとも1つの第1のRSが前記端末装置220において適用された少なくとも1つの第2のRSと少なくとも部分的に異なること、前記対応関係報告が特定の時間領域挙動を有するように設定されていること、又は前記少なくとも1つの能力値セットのうちの能力値セットのアイデンティティ情報が特定の能力値セット状態を示すこと、のうちの少なくとも1つに該当する場合、前記対応関係報告の前記フィードバック状態を示す前記メッセージを受信することを予想するように設定されている。
【0338】
いくつかの実施形態において、能力値セットの状態は、アップリンクのために使用されている能力値セット、ダウンリンクのために使用されている能力値セット、又は能力値セットがすでに適用されたか否か、又は適用されるか否かを示す能力値セットの適用状態、のうちの1つである。
【0339】
いくつかの実施形態において、前記回路は、前記対応関係報告を送信してから一定期間内に、前記対応関係報告の前記フィードバック状態を示すメッセージを受信することに失敗したこと、又は、前記対応関係報告を送信した後に非周期的対応関係報告又は半永続的対応関係報告を報告するように前記端末装置をトリガするメッセージを受信したこと、に応じて、前記対応関係報告の前記フィードバック状態がNACKであると決定するように設定されている。
【0340】
いくつかの実施形態において、前記回路は、対応関係報告についてのACKを示すメッセージをネットワーク装置210から受信したこと、又はネットワーク装置210からACKを示すメッセージを受信した後にSRSを送信したこと、のうちの1つに応じて、第1の対応関係に関連付けられた少なくとも1つの第1の能力値セットを適用するように設定されている。
【0341】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記対応関係報告を送信したこと、又は前記対応関係報告を送信してからの期間が事前設定された期間を超えたこと、のうちの1つに応じて、前記第1の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットを適用するように設定されている。
【0342】
いくつかの実施形態において、第1の対応関係により示された複数のRSがある場合、前記回路はさらに、前記複数のRSのうち、最良の信号品質を有するRSに関連付けられた空間領域送信フィルタで、アップリンク送信を送信するように設定されている。
【0343】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記対応関係報告を送信してから一定期間内に、前記対応関係報告の前記フィードバック状態を示すメッセージを受信することに失敗した場合、又は、前記対応関係報告についてのNACKを示すメッセージを受信した場合、前記第1の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットの適用を無効化するように設定されている。
【0344】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、第2の対応関係に関連付けられた少なくとも1つの第2の能力値セットを適用することでネットワーク装置210と通信する。前記回路はさらに、前記対応関係報告を送信してから一定期間の後に、前記第2の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第2の能力値セットを引き続き適用するように設定されている。
【0345】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、第2の対応関係に関連付けられた少なくとも1つの第2の能力値セットを適用することでネットワーク装置210と通信する。前記回路はさらに、前記対応関係報告を送信した後に、前記対応関係報告についてのACKを示すメッセージを前記ネットワーク装置210から受信すること、又は前記対応関係報告を送信した後に別の対応関係報告を前記ネットワーク装置210に送信すること、のうちの1つまで、前記第2の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第2の能力値セットを引き続き適用するように設定されている。
【0346】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記第1の対応関係を適用したことに応じて、電力制御調節状態の累積をリセットするように設定されている。
【0347】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記ネットワーク装置210により設定された、前記第1の対応関係を取得するための時間制限のパラメータに基づいて、前記対応関係報告を生成するように設定されている。
【0348】
いくつかの実施形態において、対応関係報告は、対応関係報告内で示される能力値セットの各々についてのアイデンティティ情報をさらに示す。
【0349】
いくつかの実施形態において、該アイデンティティ情報は、能力値セットのインデックス、端末装置220において配備され、該能力値セットに関連付けられたパネルのインデックス、又は前記能力値セットの状態、のうちの少なくとも1つを示す。
【0350】
いくつかの実施形態において、該アイデンティティ情報のビットサイズは、端末装置220によりサポートされる能力値セットの第1の数、又は端末装置220によりサポートされる前記能力値セットの状態の第2の数、のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0351】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、端末装置220の能力関連情報をネットワーク装置210に送信するように設定されている。能力関連情報は、複数の能力値セットを示し、該複数の能力値セットのうちの能力値セットは、該能力値セットのアイデンティティ情報、サウンディング参照信号(SRS)ポートの最大数、コヒーレントタイプ、アップリンク層の最大数、ダウンリンク層の最大数、RSポートの最大数、コードワードの最大数、又はMIMO層の最大数、のうちの少なくとも1つを含む。
【0352】
いくつかの実施形態において、該複数の能力値セットの各々は、能力値セットの特定タイプに対応し、前記能力関連情報は、対称アンテナ構造又は非対称アンテナ構造が端末装置220において配備されているか否か、又は能力値セットの各特定タイプに対応する能力値セットのそれぞれの数、のうちの少なくとも1つをさらに示す。
【0353】
いくつかの実施形態において、能力関連情報は、複数の能力値セット間の関連付けの関係をさらに示す。
【0354】
いくつかの実施形態において、前記能力関連情報は、2つ以上の能力値セットを並行して適用することを端末装置220がサポートするか否か、又は端末装置220により並行して適用されるようにサポートされる能力値セットの数、のうちの少なくとも1つをさらに示す。
【0355】
いくつかの実施形態において、能力関連情報は、対応関係報告のフィードバック状態を決定することを端末装置220がサポートするか否か、ダウンリンク送信についての対応関係報告を報告することを端末装置220がサポートするか否か、能力値セットの状態を報告することを端末装置220がサポートするか否か、時間制限付きで前記第1の対応関係を取得することを前記端末装置220がサポートするか否か、又は端末装置220によりサポートされる対応関係報告に含まれる能力値セットの数、のうちの少なくとも1つをさらに示す。
【0356】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記ネットワーク装置210から、前記端末装置220により使用される少なくとも1つの設定を受信するように設定され、前記少なくとも1つの設定が、少なくとも1つの送信パラメータと能力値セットとの間の関連付けの関係、前記対応関係報告の時間領域挙動、前記第1の対応関係を取得するための時間制限に関する情報、報告量、又は1つの対応関係報告に関連付けられる能力値セットの数、のうちの少なくとも1つを示す。
【0357】
いくつかの実施形態において、該少なくとも1つの送信パラメータは、SRSを送信するためのリソース、PUCCHを送信するためのリソース、送信設定インジケータ状態、又はダウンリンクRSを送信するためのリソース、のうちの少なくとも1つを含む。
【0358】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記端末装置220において現在適用されている前記少なくとも1つの設定と1つ又は複数の能力値セットとの両者に基づいてSRS送信を実行するように設定されている。
【0359】
いくつかの実施形態において、RSリソースセットに含まれる繰り返しのパラメータの値がオンである場合、前記回路はさらに、前記対応関係報告の報告を無効化すること、又は1つのRSに関連付けられた前記対応関係報告を送信すること、前記能力値セットインデックスの設定された数に関係なく、1つの能力値セットインデックスで前記第1の対応関係報告を送信すること、又は、RSに関する情報を含めずに、前記対応関係報告を送信すること、のうちの少なくとも1つを実行するように設定されている。
【0360】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置220は回路を備え、前記回路は、デフォルトの能力値セットを決定し、前記デフォルトの能力値セットを適用することでネットワーク装置210と初期送信を実行すること、又は、フォールバック条件が満たされた場合、対応関係報告をネットワーク装置210に送信した後に、デフォルトの能力値セットを適用するようにフォールバックすること、のうちの少なくとも1つを実行するように設定され、該対応関係報告は、能力値セットとネットワーク装置210へのRSとの間の対応関係を示す。
【0361】
いくつかの実施形態において、デフォルトの値セットは、より低い能力を有する能力値セット、より高い能力を有する能力値セット、より低い能力値セットインデックスを有する能力値セット、より高い能力値セットインデックスを有する能力値セット、最後に使用された能力値セット、事前定義された能力値セット、端末装置220又はネットワーク装置210のいずれかにより設定された能力値セット、のうちの1つである。
【0362】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、少なくとも能力値セットの設定の報告と第1の対応関係報告の送信との間の期間中に、前記初期送信を実行するように設定されている。
【0363】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記ネットワーク装置と前記初期送信を実行することは、ネットワーク装置210から、デフォルトの能力値セットに従って生成されたスケジューリングメッセージを受信すること、又は、デフォルトの能力値セットを適用することでネットワーク装置210とのアップリンク送信を送信すること、のうちの少なくとも1つを含むように設定されている。
【0364】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、RAプロシージャ中に前記デフォルトの能力値セットに関する情報を送信するように設定されている。
【0365】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記対応関係報告を送信してから一定期間の後に、前記対応関係報告についてのACKを示すメッセージの受信に前記端末装置220が失敗した場合に、前記フォールバック条件が満たされたと決定するように設定されている。
【0366】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記対応関係報告を送信してから一定期間の後に、前記対応関係報告についてのACKを示すメッセージを、前記端末装置220が前記メッセージを受信するための送信機会において受信した場合に、前記フォールバック条件が満たされたと決定するように設定されている。
【0367】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、端末装置220が対応関係報告についてのNACKを示すメッセージを受信した場合に、フォールバック条件が満たされたと決定するように設定されている。
【0368】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、対応関係報告を送信してからの期間が事前定義された期間を超えた場合に、フォールバック条件が満たされたと決定するように設定されている。
【0369】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、対応関係報告に関連付けられた能力値セットがより高い能力を有するように設定されている場合に、フォールバック条件が満たされたと決定するように設定されている。
【0370】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記対応関係報告が非周期的である場合に、前記フォールバック条件が満たされると決定するように設定されている。
【0371】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、BWPの切替、CCの切替、セカンダリセルのアクティブ化、又はクロスセルスケジューリング(cross cell scheduling)が発生した場合に、フォールバック条件が満たされたと決定するように設定されている。
【0372】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、端末装置220がDRXモードで動作した場合に、フォールバック条件が満たされたと決定するように設定されている。
【0373】
いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置210は回路を備え、前記回路は、少なくとも1つの第1の能力値セットと少なくとも1つの第1のRSとの間の第1の対応関係を示す対応関係報告を端末装置220から受信し、前記対応関係報告のフィードバック状態に従って前記端末装置220と通信するように設定され、前記フィードバック状態は、ACK、又はNACK、のうちの1つである。
【0374】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、メッセージを端末装置220に送信するように設定されている。前記メッセージは、前記対応関係報告の前記フィードバック状態を示し、前記報告により示された前記少なくとも1つのRSに少なくとも部分的に関連付けられたTCIアクティブ化コマンド、RAプロシージャをトリガするためのPDCCHオーダー、前記端末装置220の送信電力を制御するためのシグナリング、対応関係報告を報告するように前記端末装置220をトリガするメッセージ、SRS送信をアクティブ化するためのメッセージ、CSI報告送信をアクティブ化するためのメッセージ、のうちの少なくとも1つである。
【0375】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、少なくとも1つの第1の能力値セットと前記対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第1のRSとの間の前記少なくとも1つの第1の対応関係が前記端末装置220において適用された少なくとも1つの第2の対応関係と少なくとも部分的に異なること、少なくとも1つの第1の能力値セットと前記対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第1のRSとの間の前記少なくとも1つの第1の対応関係が最後の対応関係報告に関連付けられた少なくとも1つの第2の対応関係と少なくとも部分的に異なること、前記対応関係報告に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットが前記端末装置220において現在適用されている少なくとも1つの第2の能力値セットと少なくとも部分的に異なること、前記対応関係報告に関連付けられた前記少なくとも1つの第1のRSが前記端末装置220において適用された少なくとも1つの第2のRSと少なくとも部分的に異なること、前記対応関係報告が特定の時間領域挙動を有するように設定されていること、又は前記少なくとも1つの能力値セットのうちの能力値セットのアイデンティティ情報が特定の能力値セット状態を示すこと、のうちの少なくとも1つに該当する場合、前記対応関係報告の前記フィードバック状態を示す前記メッセージを送信するように設定されている。
【0376】
いくつかの実施形態において、能力値セットの状態は、アップリンクのために使用されている前記能力値セット、ダウンリンクのために使用されている能力値セット、又は能力値セットがすでに適用されたか否か、又は適用されるか否かを示す能力値セットの適用状態、のうちの1つである。
【0377】
いくつかの実施形態において、該対応関係報告の前該フィードバック状態がNACKであるとネットワーク装置210が決定した場合、前記回路はさらに、メッセージを端末装置220に送信するように設定されている。このメッセージは、対応関係報告を受信した後に非周期的対応関係報告又は半永続的対応関係報告を報告するように端末装置220をトリガする。
【0378】
いくつかの実施形態において、前記回路は、対応関係報告についてのACKを示すメッセージを端末装置220に送信したこと、又は端末装置220へのACKを示すメッセージを送信した後にSRSを受信したこと、のうちの1つに応じて、第1の対応関係に関連付けられた少なくとも1つの第1の能力値セットを適用するように設定されている。
【0379】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記対応関係報告を受信したこと、又は前記対応関係報告を受信してからの期間が事前設定された期間を超えたこと、のうちの1つに応じて、前記第1の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットを適用するように設定されている。
【0380】
いくつかの実施形態において、第1の対応関係により示された複数のRSがある場合、前記回路はさらに、前記複数のRSのうち、最良の信号品質を有するRSに関連付けられた空間領域送信フィルタで、アップリンク送信を受信するように設定されている。
【0381】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記第1の対応関係報告の前記フィードバック状態がNACKであるとの決定に従って、前記第1の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第1の能力値セットの適用を無効化するように設定されている。
【0382】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置210は、第2の対応関係に関連付けられた少なくとも1つの第2の能力値セットを適用することで端末装置220と通信する。前記回路はさらに、前記第1の対応関係報告を受信してから一定期間の後に、前記第2の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第2の能力値セットを引き続き適用するように設定されている。
【0383】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置210は、第2の対応関係に関連付けられた少なくとも1つの第2の能力値セットを適用することで端末装置220と通信する。前記回路はさらに、前記第1の対応関係報告を受信した後に、前記対応関係報告についてのACKを示すメッセージを前記端末装置220に送信すること、又は前記対応関係報告を受信した後に別の対応関係報告を前記端末装置220から受信すること、のうちの1つまで、前記第2の対応関係に関連付けられた前記少なくとも1つの第2の能力値セットを引き続き適用するように設定されている。
【0384】
いくつかの実施形態において、対応関係報告は、対応関係報告内で示される能力値セットの各々についてのアイデンティティ情報をさらに示す。
【0385】
いくつかの実施形態において、該アイデンティティ情報は、能力値セットのインデックス、端末装置220において配備され、該能力値セットに関連付けられたパネルのインデックス、又は前記能力値セットの状態、のうちの少なくとも1つを示す。
【0386】
いくつかの実施形態において、該アイデンティティ情報のビットサイズは、端末装置220によりサポートされる能力値セットの第1の数、又は端末装置220によりサポートされる前記能力値セットの状態の第2の数、のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0387】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、端末装置220の能力関連情報を端末装置220から受信するように設定されている。能力関連情報は、複数の能力値セットを示し、該複数の能力値セットのうちの能力値セットは、前記能力パラメータセットのアイデンティティ情報、サウンディング参照信号(SRS)ポートの最大数、コヒーレントタイプ、アップリンク層の最大数、ダウンリンク層の最大数、RSポートの最大数、コードワードの最大数、又はMIMO層の最大数、のうちの少なくとも1つを含む。
【0388】
いくつかの実施形態において、該複数の能力値セットの各々は、能力値セットの特定タイプに対応し、前記能力関連情報は、対称アンテナ構造又は非対称アンテナ構造が端末装置220において配備されているか否か、又は能力値セットの各特定タイプに対応する能力値セットのそれぞれの数、のうちの少なくとも1つをさらに示す。
【0389】
いくつかの実施形態において、能力関連情報は、複数の能力値セット間の関連付けの関係をさらに示す。
【0390】
いくつかの実施形態において、前記能力関連情報は、2つ以上の能力値セットを並行して適用することを端末装置220がサポートするか否か、又は端末装置220により並行して適用されるようにサポートされる能力値セットの数、のうちの少なくとも1つをさらに示す。
【0391】
いくつかの実施形態において、能力関連情報は、対応関係報告のフィードバック状態を決定することを端末装置220がサポートするか否か、ダウンリンク送信についての対応関係報告を報告することを端末装置220がサポートするか否か、能力値セットの状態を報告することを端末装置220がサポートするか否か、時間制限要件付きで前記第1の対応関係を取得することを前記端末装置220がサポートするか否か、又は端末装置220によりサポートされる対応関係報告に含まれる能力値セットの数、のうちの少なくとも1つをさらに示す。
【0392】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記端末装置220により使用される少なくとも1つの設定を前記端末装置220に送信するように設定されている。前記少なくとも1つの設定が、少なくとも1つの送信パラメータと能力値セットとの間の関連付けの関係、前記対応関係報告の時間領域挙動、前記第1の対応関係を取得するための時間制限に関する情報、又は1つの対応関係報告に関連付けられる能力値セットの数、のうちの少なくとも1つを示す。
【0393】
いくつかの実施形態において、該少なくとも1つの送信パラメータは、SRSを送信するためのリソース、PUCCHを送信するためのリソース、送信設定インジケータ状態、又はダウンリンクRSを送信するためのリソース、のうちの少なくとも1つを含む。
【0394】
いくつかの実施形態において、前記対応関係報告は、前記少なくとも1つの設定により、第1の周期を有するように設定され、前記第1の周期は、ビーム報告の第2の周期にアライメントされ、前記第1の周期は、前記第2の周期の倍数である。
【0395】
いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置220は回路を備え、前記回路は、デフォルトの能力値セットを決定し、前記デフォルトの能力値セットを適用することで端末装置220と初期送信を実行すること、又はフォールバック条件が満たされた場合、対応関係報告を前記端末装置220から受信した後に、前記デフォルトの能力値セットを適用するようにフォールバックすること、のうちの少なくとも1つを実行するように設定され、前記対応関係報告は、能力値セットと前記端末装置220からのRSとの間の対応関係を示す。
【0396】
いくつかの実施形態において、デフォルトの値セットは、より低い能力を有する能力値セット、より高い能力を有する能力値セット、より低い能力値セットインデックスを有する能力値セット、より高い能力値セットインデックスを有する能力値セット、最後に使用された能力値セット、事前定義された能力値セット、端末装置220又はネットワーク装置210のいずれかにより設定された能力値セット、のうちの1つである。
【0397】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、少なくとも能力値セットの設定の報告と第1の対応関係報告の送信との間の期間中に、前記初期送信を実行するように設定されている。
【0398】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記端末装置220と前記初期送信を実行することは、端末装置220に、デフォルトの能力値セットに従って生成されたスケジューリングメッセージを送信すること、又はデフォルトの能力値セットを適用することで送信された端末装置220からのアップリンク送信を受信すること、のうちの少なくとも1つを含むように設定されている。
【0399】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、RAプロシージャ中に前記デフォルトの能力値セットに関する情報を受信するように設定されている。
【0400】
いくつかの実施形態において、前記回路はさらに、前記対応関係報告を受信してからの期間が事前定義された期間を超えたこと、前記対応関係報告に関連付けられた前記能力値セットがより高い能力を有するように設定されていること、前記対応関係報告が非周期的であること、BWPの切替、CCの切替、セカンダリセルのアクティブ化、及びクロスセルスケジューリングのうちの1つが発生したこと、又は端末装置220がDRXモードで動作したこと、のうちの1つに該当する場合、前記フォールバック条件が満たされたと決定するように設定されている。
【0401】
図11は本開示の実施形態を実装するのに適した装置1100の概略ブロック図である。装置1100は、図2に示す端末220及びネットワーク装置210の別の例示的な実施態様として考えられる。したがって、装置1100は、端末220及びネットワーク装置210において、又はそれらの少なくとも一部として実現されてもよい。
【0402】
図示されるように、装置1100は、プロセッサ1111と、プロセッサ1110に結合されたメモリ1120と、プロセッサ1110に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1140と、TX/RX 1140に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ1120は、プログラム1130の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 1140は双方向通信に用いられる。TX/RX 1140は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有してもよい。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【0403】
プログラム1130は、図2図10を参照して本明細書で説明したように、関連付けられるプロセッサ1110により実行された場合、装置1100が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと仮定される。本明細書の実施形態は、装置1100のプロセッサ1110により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。プロセッサ1110は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定されてもよい。さらに、プロセッサ1110とメモリ1120との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段1150を形成してもよい。
【0404】
メモリ1120は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現されてもよい。装置1100内には1つのメモリ1120のみが示されているが、装置1100内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ1110は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ又は複数を含んでもよい。装置1100は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0405】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装されてもよいことを理解すべきである。
【0406】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図2から図10を参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般的には、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割されてもよい。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行されてもよい。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体内の両者に配置されていてもよい。
【0407】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行してもよい。
【0408】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装されてもよく、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により利用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体であってもよい。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含んでもよいが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組み合わせを含んでもよい。
【0409】
なお、動作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続する順序で実行し、又は、説明された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスク及び並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。
【0410】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-08-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)であって、
前記UEの能力情報を含む第1の無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)メッセージをネットワークに送信する手段を備え、
前記能力情報は、チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)報告のためのサウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)アンテナポートの最大数を示す情報要素を含む
UE。
【請求項2】
前記SRSアンテナポートの最大数を示すUE能力値セットのインデックスを含む前記CSI報告を前記ネットワークに送信する手段をさらに備える
請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記CSI報告は、前記インデックスを含む複数のインデックスを含み、
前記CSI報告は、前記複数のインデックスにそれぞれ対応する複数のCSI-RSリソースインジケータ(CRI:CSI-RS Resource Indicator)又はSS/PBCHブロックリソースインジケータ(SSBRI:SS/PBCH Block Resource Indicator)を含み、
前記CSI報告は、前記複数のインデックスにそれぞれ対応する複数の参照信号受信電力(RSRP:Reference Signal Receive Power)を含む
請求項2に記載のUE。
【請求項4】
前記CSI報告は、前記インデックスを含む複数のインデックスを含み、
前記CSI報告は、前記複数のインデックスにそれぞれ対応する複数のCSI-RSリソースインジケータ(CRI:CSI-RS Resource Indicator)又はSS/PBCHブロックリソースインジケータ(SSBRI:SS/PBCH Block Resource Indicator)を含み、
前記CSI報告は、前記複数のインデックスにそれぞれ対応する複数の信号対干渉雑音比(SINR:Signal to Interference Plus Noise Ratio)を含む
請求項2に記載のUE。
【請求項5】
CSI-RSリソースセットについての情報は、前記CSI-RSリソースセットについての繰り返しがオンにセットされている場合、前記CSI報告内で報告されない
請求項2~4の何れか一項に記載のUE。
【請求項6】
前記CSI報告についての設定情報を含む第2のRRCメッセージを前記ネットワークから受信する手段をさらに備え、
前記設定情報は、時間領域挙動と報告量とを含む
請求項1又は2に記載のUE。
【請求項7】
前記時間領域挙動は、周期的、半永続的、又は非周期的である
請求項6に記載のUE。
【請求項8】
無線アクセスネットワーク(RAN)ノードであって、
ユーザ装置(UE:User Equipment)から、前記UEの能力情報を含む第1の無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)メッセージを受信する手段を備え、
前記能力情報は、チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)報告のためのサウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)アンテナポートの最大数を示す情報要素を含む
RANノード。
【請求項9】
前記SRSアンテナポートの最大数を示すUE能力値セットのインデックスを含む前記CSI報告を前記UEから受信する手段をさらに備える
請求項8に記載のRANノード。
【請求項10】
前記CSI報告は、前記インデックスを含む複数のインデックスを含み、
前記CSI報告は、前記複数のインデックスにそれぞれ対応する複数のCSI-RSリソースインジケータ(CRI:CSI-RS Resource Indicator)又はSS/PBCHブロックリソースインジケータ(SSBRI:SS/PBCH Block Resource Indicator)を含み、
前記CSI報告は、前記複数のインデックスにそれぞれ対応する複数の参照信号受信電力(RSRP:Reference Signal Receive Power)を含む
請求項9に記載のRANノード。
【請求項11】
前記CSI報告は、前記インデックスを含む複数のインデックスを含み、
前記CSI報告は、前記複数のインデックスにそれぞれ対応する複数のCSI-RSリソースインジケータ(CRI:CSI-RS Resource Indicator)又はSS/PBCHブロックリソースインジケータ(SSBRI:SS/PBCH Block Resource Indicator)を含み、
前記CSI報告は、前記複数のインデックスにそれぞれ対応する複数の信号対干渉雑音比(SINR:Signal to Interference Plus Noise Ratio)を含む
請求項9に記載のRANノード。
【請求項12】
CSI-RSリソースセットについての情報は、前記CSI-RSリソースセットについての繰り返しがオンにセットされている場合、前記CSI報告内で報告されない
請求項9~11の何れか一項に記載のRANノード。
【請求項13】
前記CSI報告についての設定情報を含む第2のRRCメッセージを前記UEに送信する手段をさらに備え、
前記設定情報は、時間領域挙動と報告量とを含む
請求項8又は9に記載のRANノード。
【請求項14】
前記時間領域挙動は、周期的、半永続的、又は非周期的である
請求項13に記載のRANノード。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】
さらに、端末装置(例えば、ユーザ装置)は、複数のアンテナ素子(パネルと称される場合もある)を有するように配備されてもよいことが提案されている。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標):3rd-generation partnership project)リリース17(Rel-17)では、端末装置とネットワーク装置とがパネル関連情報を交換してもよいことが合意されている。具体的には、能力パラメータのセット(「UE#」又は「能力値セット」と称される場合もある)のリストがネットワーク装置に報告されてもよい。また、端末装置がユーザ機器(UE)により開始されるパネルアクティブ化及び選択プロシージャを実行できるように、報告される各参照信号(RS:reference signal)インデックスと報告されるリスト内の能力パラメータセットのうちの1つとの間の対応関係を示す対応関係報告(例えば、ビーム報告)をネットワーク装置に送信することが提案されている。しかしながら、パネル関連情報(例えば、設定、報告、及びフィードバック)を取り扱うための詳細についてさらに説明する必要がまだある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
本明細書で使用されるように、用語「通信ネットワーク」は、New Radio(NR)、ロングタームエボリューション(LTE: Long Term Evolution)、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT:Narrow Band Internet of Things)などのような、任意の適切な通信規格に準拠するネットワークを意味する。さらに、通信ネットワークにおける端末装置とネットワーク装置との間の通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)、5.5G、5G-Advancedネットワーク又は第6世代(6G)通信プロトコル、及び/又は現在知られている、又は将来開発される任意の他のプロトコルを含むがこれらに限定されない任意の適切な世代の通信プロトコルに従って実現されてもよい。本開示の実施形態は、様々な通信システムに適用することが可能である。通信の急速な発展に鑑みて、本開示を具現化することができる将来のタイプの通信技術及びシステムも当然存在するであろう。これは、本開示の範囲を前述のシステムのみに限定するものとみなされるべきではない。
【国際調査報告】