IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ トックス・プレッソテヒニック・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディトゲゼルシャフトの特許一覧

<>
  • 特表-要素を処理するためのシステム 図1
  • 特表-要素を処理するためのシステム 図2
  • 特表-要素を処理するためのシステム 図3
  • 特表-要素を処理するためのシステム 図4
  • 特表-要素を処理するためのシステム 図5
  • 特表-要素を処理するためのシステム 図6
  • 特表-要素を処理するためのシステム 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-22
(54)【発明の名称】要素を処理するためのシステム
(51)【国際特許分類】
   B21J 15/32 20060101AFI20250115BHJP
   B21J 15/10 20060101ALI20250115BHJP
【FI】
B21J15/32 F
B21J15/10 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024538469
(86)(22)【出願日】2022-12-19
(85)【翻訳文提出日】2024-08-21
(86)【国際出願番号】 EP2022086616
(87)【国際公開番号】W WO2023117880
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】102021134407.7
(32)【優先日】2021-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500091678
【氏名又は名称】トックス・プレッソテヒニック・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディトゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】バーデント ミヒャエル
(72)【発明者】
【氏名】ディーツェル エーベルハルト
(72)【発明者】
【氏名】フィッシュバック アクセル
(72)【発明者】
【氏名】フロイトリング フレデリック
(72)【発明者】
【氏名】カレッタ パトリック
(57)【要約】
本発明は、要素を処理するためのシステム(1、1’)であって、供給デバイス(2)、処理デバイス(3)、及び中空移送配管(4)を備え、供給デバイス(2)と処理デバイス(3)とは、中空移送配管(4)を介して互いに接続され、処理デバイス(3)は、要素を処理するために設計され、供給デバイス(2)は、いくつかの要素を受け入れ、それらを中空移送配管(4)へと手渡すように設計され、要素は、処理デバイス(3)に要素を供給するために、中空移送配管(4)を介して処理デバイス(3)へ移送されることができ、システム(1、1’)を動作させるための空気圧で動作させられるシステム構成要素が提供される、システム(1、1’)に関する。本発明によれば、システム(1、1’)が、圧縮及び/又は加速された加圧空気を生成及び提供するためのガス圧縮機ユニット(23)を備え、ガス圧縮機ユニット(23)は、システム(1)が収容される設置空間に設けられ、ガス圧縮機ユニット(23)は、設置空間における処理デバイス(3)の環境及び/又は供給デバイス(2)の環境から空気を取り入れるように設計され、並びに、供給デバイス(2)の動作のために、及び、処理デバイス(3)の動作のために、圧縮及び/又は加速された加圧空気を、空気圧で動作させられるシステム構成要素に提供するように設計される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
要素を処理するためのシステム(1、1’)であって、供給デバイス(2)、処理デバイス(3)、及び中空移送配管(4)を備え、前記供給デバイス(2)と前記処理デバイス(3)とは、前記中空移送配管(4)を介して互いに接続され、前記処理デバイス(3)は、要素を処理するために設計され、前記供給デバイス(2)は、複数の要素を受け入れ、前記複数の要素を前記中空移送配管(4)へ移送するように設計され、前記要素は、前記処理デバイス(3)に前記要素を供給するために、前記中空移送配管(4)を介して前記処理デバイス(3)へ移送されることができ、前記システム(1、1’)を動作させるための空気圧で動作可能なシステム構成要素が提供される、システム(1、1’)において、
前記システム(1)は、圧縮及び/又は加速された加圧空気を生成及び供給するためのガス圧縮機ユニット(23)を備え、前記ガス圧縮機ユニット(23)は、前記システム(1)が収容される設置空間に設けられ、前記ガス圧縮機ユニット(23)は、前記設置空間における前記処理デバイス(3)の環境及び/又は前記供給デバイス(2)の環境から空気を取り入れるように設計され、並びに、前記供給デバイス(2)の動作及び前記処理デバイス(3)の動作のために、圧縮及び/又は加速された加圧空気を、前記空気圧で動作可能なシステム構成要素に向けて供給するように設計されることを特徴とするシステム(1、1’)。
【請求項2】
プレス接合デバイスを備える、材料をプレス接合するためのシステムであって、前記プレス接合デバイスは、プレス接合のために設計され、前記システム(1)は、設置空間に設けられ、前記プレス接合デバイスを動作させるための空気圧で動作可能なシステム構成要素が提供される、システムにおいて、
前記システム(1)は、圧縮及び/又は加速されたガス量を生成及び供給するためのガス圧縮機ユニットを備え、前記ガス圧縮機ユニットは、前記設置空間に設けられ、前記ガス圧縮機ユニットは、前記設置空間における前記プレス接合デバイスの環境から空気を取り入れるように設計され、並びに、前記プレス接合デバイスの動作のために、圧縮及び/又は加速された加圧空気を、前記空気圧で動作可能なシステム構成要素に向けて供給するように設計されることを特徴とするシステム。
【請求項3】
前記処理デバイス(3)を動作させるための前記空気圧で動作可能なシステム構成要素は、要素充填ステーション及び/又は工具交換ステーションを備えることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のシステム(1)。
【請求項4】
複数の空気圧で動作可能なシステム構成要素に圧縮及び/又は加速された加圧空気を供給するように設計される厳密に1つのガス圧縮機ユニット(23)が設けられることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項5】
複数のガス圧縮機ユニットが設けられることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項6】
ガス圧縮機ユニット(23)は、異なる圧力レベルにおいて加圧空気を供給するように設計されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項7】
2つのガス圧縮機ユニットが設けられ、前記2つのガス圧縮機ユニットは構造及び/又は動作の原理が異なることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項8】
ダイナミック圧縮原理に従って動作する1つのガス圧縮機ユニット(23)が提供されることと、容積式原理に従って動作する1つのガス圧縮機ユニットが提供されることとを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項9】
前記ガス圧縮機ユニット(23)は、初期圧力を0.3bar上回る圧力レベル未満である圧力レベル、又は初期圧力を0.2bar上回る圧力レベル未満である圧力レベル、又は初期圧力を0.1bar上回る圧力レベル未満である圧力レベルを供給するように設計され、前記ガス圧縮機ユニットは、容積式原理に従って動作することを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項10】
前記ガス圧縮機ユニットは、前記ガス圧縮機ユニットの下流に配置されるシステム構成要素に最大システム圧力レベルを供給するように適合されることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項11】
前記ガス圧縮機ユニットは、前記ガス圧縮機ユニットの下流に配置されるシステム構成要素に最大システム圧力レベルを供給するように適合され、前記圧力レベルは、動作中に動的に柔軟な手法で適合させられ得ることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項12】
前記ガス圧縮機ユニット(29)は、前記システム(1)の別のサブユニット(28)として提供されることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項13】
前記供給デバイス(2)は、ガス圧縮機ユニットを有することを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項14】
前記処理デバイス(3)は、ガス圧縮機ユニットを有することを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項15】
前記ガス圧縮機ユニット(23)は、電気駆動部を有することを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項16】
前記ガス圧縮機ユニットは、電気駆動部を有し、前記システムの他のシステム構成要素からの過剰なエネルギーの一部分を前記電気駆動部に供給する手段が設けられることを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項17】
前記ガス圧縮機ユニットは、機械駆動部を有することを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【請求項18】
前記ガス圧縮機ユニットは、機械駆動部を有し、前記ガス圧縮機ユニットを機械的に駆動するために、前記システム(1)の他のシステム構成要素の移動の一部分を取り出す手段が設けられることを特徴とする、請求項1から17のいずれか一項に記載のシステム(1)。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[先行技術]
要素を処理するためのシステムが知られている。例えば、システムは、要素を供給する供給デバイスと、処理デバイスと、要素を供給デバイスから処理デバイスへ移送するための中空移送配管とを備えるシステム・サブユニットを有する。
【0002】
小さい構成要素である要素は、例えば、リベットといった機能要素又は接続要素などの接合要素である。要素は、例えば、処理デバイス又は工具へと供給され、例えば、個々の要素を要素のストックから集め、自動化された手法で要素を供給するために、加圧空気などの加圧ガスが、例えば要素を移送するための、移送又はエネルギー担体の手段として使用される。
【0003】
加圧空気は、例えば、加圧空気をエネルギー担体として使用するシリンダ・ピストン・ユニットを有する空気圧システムにおいて使用される。産業用途では、加圧空気は、例えば、セントラル方式で供給されたうえで、異なる使用の場所における異なる消費物に供給される。空気を圧縮するために、具体的には、例えば圧縮機が使用される。
【0004】
多くの加圧空気の適用に伴う欠点は、加圧空気がエネルギー担体として不十分であり、最大で90%以上の領域において損失又はエネルギー損失が起こることである。これは、結果として相対的に高い動作コストをもたらす。そのため、従来、エネルギー担体としての加圧空気は批判を受けやすい。地球規模の気候危機の観点から見て、例えば、エネルギー担体としての加圧空気は同様に不十分であるとして批判されている。
【0005】
[発明の目的及び利点]
本発明の目的は、検討した欠点が最小限にされる、又は回避可能である、要素を処理するためのシステムを提供することである。
【0006】
この目的は、独立請求項によって達成される。好都合で有利なさらなる展開例は、従属請求項の主題である。
【0007】
本発明は、要素を処理するためのシステムであって、システムは、供給デバイス、処理デバイス、及び中空移送配管を備え、供給デバイスと処理デバイスとは、中空移送配管を介して互いに接続され、処理デバイスは、要素を処理するために設計され、供給デバイスは、いくつかの要素を受け入れ、それらを中空移送配管へ移送するように設計され、要素は、処理デバイスに要素を供給するために、中空移送配管を介して処理デバイスへ移送されることができ、供給デバイスを動作させるための、及び/又は処理デバイスを動作させるための空気圧で動作させられるシステム構成要素が提供される、システムから始まる。システムは、例えば、リベット、又はワークピースへの機能的要素を設定するなどのために、生産施設の一部などとして、技術システムとして設計される。
【0008】
検討され得る要素は、例えば、ネジ及びリベット、セルフピアシング・リベット、クリンチ・リベットなどの接続要素若しくは接合要素、並びに/又は、セルフピアシング、パンチイン、プレスイン、スタンプインのナット、及び/若しくは、セルフピアシング、パンチイン、プレスイン、若しくはスタンプインのボルトなどの機能的要素である。したがって、供給デバイスは、異なる設定タスクのための多目的で柔軟な手法で使用され得る。供給デバイスを用いて、関連付けられた処理デバイスには、移送配管を介してそれぞれの要素が供給され得る。
【0009】
処理デバイスは、例えば、設定工具又はプレス工具、パンチング工具、及び/又はクリンチング工具などの工具である。処理デバイスは、例えば、機能的要素、及び押し込まれ得る他の要素など、要素におけるクリンチ、リベット打ち、セルフピアシング・リベット打ち、及び/又はプレスのための工具である。処理デバイスは、具体的には、例えば、移送ダクト又は供給ホースといった移送配管から要素を受け入れるように、及び、要素をさらに処理し、ワークピースに要素を取り付けるようになど、要素を受け入れるように設計される。例として、要素は、例えば、処理デバイスを用いて単層又は多層の構成要素へとプレス及び/又はパンチされ得る。
【0010】
ワークピースは、概して、締め付け手段など、保持手段及び/又は位置定義手段を使用して、固定されるなど位置決めされる。手段又は締め付け手段の開放及び解放など、手段の動作及び使用は、例えば空気圧で遂行される。代替として、電気的に動作させられる締め付け手段が可能である。
【0011】
供給器具又は供給構成といった供給デバイスが、山積みの材料として、若しくは山積みの形態で、又は、定められていない空間的な配向などの送達形態で、要素を受け入れ、それらを送るような方法で設計される。供給デバイスは、具体的には、要素を少なくとも実質的に定められた配向又は配置にさせるように、及び、処理デバイスへと進む移送に向けて要素を移送配管へ移送するように、設計される。
【0012】
本発明の核心は、システムが、圧縮及び/又は加速された加圧空気を生成及び供給するためのガス圧縮機ユニットを備え、ガス圧縮機ユニットは、システムが収容される設置空間に設けられ、ガス圧縮機ユニットは、設置空間における処理デバイスの環境及び/又は供給デバイスの環境から空気を取り入れるように設計され、並びに、システムの動作のために、圧縮及び/又は加速された加圧空気を、空気圧で動作可能なシステム構成要素に向けて供給するように設計されるという事実である。ガス圧縮機ユニットは、例えば、加圧空気を形成する圧縮及び/又は加速されたガス量を生成するように設計される。加圧空気又はガス圧力は、例えば外部に対して画定されるガス空間において利用可能であるガス量を意味すると理解されるべきである。ガス量は、静的なガス量、又は動的若しくは移動するガス量である。加圧空気は、例えば、おおよそ1barの平均圧力レベルを10%~30%上回るといった、周囲又は大気の圧力レベルを10%、20%、又は30%上回るなど、周囲又は大気の圧力レベルより若干高い。加圧空気は、例えば、周囲圧力における周囲空気から技術的に生成することができ、安全に供給することができる、2~10barといった、最大で100barを超える圧力レベル、又は最大で数百barまで、周囲圧力の倍数に対応する圧力レベルを有するガス量又は空気量も含む。
【0013】
例えば、ガス圧縮機ユニットは、設置空間における処理デバイスの環境及び/又は供給デバイスの環境から空気を取り入れるように設計され、並びに、供給デバイスの動作及び/又は処理デバイスの動作のために、圧縮及び/又は加速された加圧空気を、空気圧で動作可能なシステム構成要素に向けて供給するように設計される。
【0014】
例えば、システムは、厳密に1つのガス圧縮機ユニットを備える。例えば、システムは、複数の処理デバイスに加圧空気を供給する厳密に1つのガス圧縮機ユニットを備える。例えば、処理デバイスのそれぞれのシステム構成要素には加圧空気が供給される。例えば、複数のシステム構成要素に厳密に1つのガス圧縮機ユニットによって加圧空気が同時に供給されることが可能である。
【0015】
システムは、例えば、2つ、3つ、4つ、又は5つの処理デバイスを備える。例えば、各々の処理デバイスは少なくとも1つの空気圧で動作可能なシステム構成要素を有する。例えば、2つ、3つ、4つ、又は5つの処理デバイスの空気圧で動作可能なシステム構成要素の個別又は全部に、厳密に1つのガス圧縮機ユニットによって加圧空気が供給される。例えば、ガス圧縮機ユニットは、厳密に1つの空気圧で動作可能なシステム構成要素に供給する、又は、システムの複数若しくは全部の空気圧で動作可能なシステム構成要素に供給する。
【0016】
例えば、システムは、空気圧で動作可能なシステム構成要素又は複数の空気圧で動作可能なシステム構成要素を伴う2つ、3つ、4つ、又は5つの供給デバイスを備える。例えば、複数の供給デバイスは、厳密に1つのガス圧縮機ユニット又は厳密に2つのガス圧縮機ユニットを備える。例えば、複数のガス圧縮機ユニットの各々が厳密に1つのガス圧縮機ユニットを有する。例えば、複数の供給デバイスの各々が厳密に1つのガス圧縮機ユニットを有する。
【0017】
例えば、供給デバイスは1つのガス圧縮機ユニットを備える。例えば、処理デバイスは1つのガス圧縮機ユニットを備える。例えば、ガス圧縮機ユニットは、供給デバイスから分離しており、処理デバイスから分離しているユニットとして提供される。例えば、ガス圧縮機ユニットは、供給デバイスから分離しており、処理デバイスから分離している設置空間に設けられ、例えば、可動又は不動の形態で提供される。
【0018】
例えば、システムの厳密に1つのガス圧縮機ユニットは、システムの2つの処理デバイス、システムの3つの処理デバイス、システムの4つの処理デバイス、又はシステムの5つの処理デバイスに加圧空気を供給する。
【0019】
例えば、システムの厳密に1つのガス圧縮機ユニットは、システムの2つ又は3つ以上の空気圧で動作可能なシステム構成要素に加圧空気を供給する。
【0020】
例えば、厳密に1つ、又は厳密に2つ、又は厳密に3つ、又は厳密に4つのガス圧縮機ユニットがシステムに提供される。例えば、厳密に1つ、又は厳密に2つ、又は厳密に3つ、又は厳密に4つのガス圧縮機ユニットが、例えば、供給デバイスの一部として、並びに/又は、処理デバイスの一部として、並びに/又は、供給デバイス及び/若しくは処理デバイスの外部の別のガス圧縮機ユニットとして、システムに設けられる。
【0021】
例えば、供給デバイスは、空気圧で動作可能なシステム構成要素、又は複数の空気圧で動作可能なシステム構成要素を備え、1つ又は複数のシステム構成要素には、システムの厳密に1つのガス圧縮機ユニットによって加圧空気が供給され得る。
【0022】
例えば、処理デバイスは、空気圧で動作可能なシステム構成要素、又は複数の空気圧で動作可能なシステム構成要素を備え、1つ又は複数のシステム構成要素には、システムの厳密に1つのガス圧縮機ユニットによって加圧空気が供給され得る。
【0023】
例えば、処理デバイスは、加圧空気消費物といった空気圧で動作可能なシステム構成要素を備える。例えば、処理デバイスは、ワークピース、又はワークピースの複数のワークピース層を、締め付け又は保持するための締め付けシステム構成要素として設計される空気圧で動作可能なシステム構成要素を備える。
【0024】
システムの提案されたアーキテクチャは、分散化された現場での加圧空気供給を含む。提案されたシステムは、セントラル方式の加圧空気供給と反対の概念を形成する。それによって、エネルギー担体としてセントラル方式で供給される加圧空気の欠点を回避することが可能である。セントラル方式の加圧空気の先の損失又はエネルギー損失が、回避される、又は少なくとも最小限にされる。さらに、セントラル方式の加圧空気供給を有するシステムと比較して、運転コストが低減できる。提案されているシステムでは、具体的には、加圧空気の消費の位置へのガス圧縮機ユニットの空間的な近接を用いることで、漏れ及び/又は配管損失を最小限にすることが可能である。例えば、過大圧力の損失が最小限にでき、それによって、セントラル方式の加圧空気供給に対して相当の潜在的な節約を実現することを可能にする。
【0025】
例えば、供給される加圧空気の圧力レベル及び/又は体積流量に関して、システム構成要素についての加圧空気供給への異なる要件について異なる圧縮機原理を使用することは、技術的に有利な方法で可能である。結果として、それぞれの選択された圧縮機原理を、それぞれの用途に合致した選択的な方法で使用することが可能である。
【0026】
ガス圧縮機ユニット又はガス圧縮ユニットを用いて、例えば、ガス、より明確には、処理デバイス及び/又は供給デバイスの当面の環境からの空気が、設置空間において取り込まれる。取り込まれた周囲空気は、約1barの周囲空気圧力など、周囲空気圧力又は大気圧力を有する。
【0027】
ガス圧縮機ユニットは、あらかじめ決定可能な加圧空気量及び/又はあらかじめ決定可能な圧力レベルでガス量を供給するように設計される。
【0028】
加圧空気を用いることで、例えば、ガス流れにおいてとしてのガス量を用いて、要素を空気圧で移送することが可能である。加圧空気の移送は移送配管において行われ、そのため、要素は移送配管において処理デバイスに達する。
【0029】
供給デバイスの空気圧で動作可能なシステム構成要素のための加圧空気は、例えば、供給デバイス又は供給構成において直接的に生成され、いくつかの他の加圧空気システムによってではない。加圧空気は、外部で供給される加圧空気を必要とせずに供給される。システムでは、具体的には、例えばセントラル方式の加圧空気供給、又は、外部から来て接続される加圧空気供給で、完全に分配することが可能である。
【0030】
全体で、過大圧力の損失、配管システムの損失若しくは配管システムの圧力損失、及び/又は漏れ損失などの、損失を回避することが、提案されているシステムで可能である。ガス圧縮機ユニットの監視又は制御性は、加圧空気を、需要に動的かつ正確に合致させる方法で生成させることができる。空気圧で動作可能なシステム構成要素に必要とされる正確な加圧空気量及び/又は圧力レベルを明確にすることは、有利に可能である。
【0031】
システム構成要素は、例えば加圧空気消費物を形成する。
【0032】
システムは、例えば厳密に1つのシステム構成要素を有する。概して、複数のこのようなシステム構成要素がシステムに存在する。システムは、例えば複数の空気圧で動作可能なシステム構成要素を有する。この場合、いくつかの異なる構成が可能である。例えば、厳密に1つのガス圧縮機ユニットが厳密に1つのシステム構成要素に割り当てられる。代替的に、又は追加的に、厳密に1つのガス圧縮機ユニットがいくつかのシステム構成要素に割り当てられる。厳密に1つのガス圧縮機ユニットは、例えば、厳密に2つ、又は厳密に3つ、又は4つ以上のシステム構成要素に加圧空気を供給する。
【0033】
例えば厳密に2つのガス圧縮機ユニットなど、複数のガス圧縮機ユニットが厳密に1つの空気圧で動作可能なシステム構成要素に割り当てられることも考えられる。例えば、複数のガス圧縮機ユニット、又は厳密に2つのガス圧縮機ユニットが、同時に動作し、厳密に1つの関連するシステム構成要素に加圧空気を同時に供給することが可能である。例えば、複数のガス圧縮機ユニットのうちの厳密に1つだけ、又は、例えば、厳密に2つのガス圧縮機ユニットのうちの厳密に1つだけが動作し、厳密に1つの関連するシステム構成要素に加圧空気を任意の一回で供給することが可能である。
【0034】
例えば、厳密に2つのガス圧縮機ユニットなど、複数のガス圧縮機ユニットが、複数のシステム構成要素に割り当てられる。例えば、2つ以上のガス圧縮機ユニットが2つ以上のシステム構成要素に加圧空気を供給する。厳密に1つのアクティブな、又は複数のアクティブなガス圧縮機ユニットを使用して、複数のシステム構成要素に加圧空気が同時に供給され得る。
【0035】
例えば、生成された加圧空気を供給し、それによって、要素が移送配管において移送されることができる、及び/又は、厳密に1つのガス圧縮機ユニットを用いてシステム構成要素を動作させることができる厳密に1つのガス圧縮機ユニットが提供される。例えば、複数のシステム構成要素に加圧空気が供給され得る。例えば、厳密に1つのガス圧縮機ユニットからの加圧空気を用いて、要素は移送配管を介して処理デバイスへと供給されることができ、それぞれのさらなるシステム構成要素には、例えば、各々の場合において1つの関連するさらなる加圧空気配管を介して加圧空気が供給され得る。例えば、複数のシステム構成要素は、それぞれの加圧空気配管を用いて、それぞれの加圧空気配管を用いて、厳密に1つのガス圧縮機ユニットからの加圧空気が供給され得る。
【0036】
ガス圧縮機ユニットは、処理デバイスの近傍において別のユニットとして設定され得る、又は、供給デバイスの一部であり得る。
【0037】
例えば、ガス圧縮機ユニットと、処理デバイスのシステム構成要素、又は処理デバイスに据え付けられるシステム構成要素との間の別のさらなる加圧空気配管が、処理デバイスへの要素の空気圧移送のための移送配管に加えて設けられる。例えば、システム構成要素は運動駆動部である。例えば、別のさらなる加圧空気配管が、厳密に1つのガス圧縮機ユニットによって供給される加圧空気を、移動可能に駆動され得る処理デバイスパンチの運動駆動部に送り込むために提供される。例えば、別のさらなる加圧空気配管によって送り込まれる加圧空気が、空気液圧及び/又は空気圧の手法で、処理デバイスパンチの移動を駆動するために使用される。例えば、別のさらなる加圧空気配管又は複数の別のさらなる加圧空気配管が、ガス圧縮機ユニットと処理デバイスとの間に設けられる。加圧空気配管が、例えば、処理デバイスのシステム構成要素、又は処理デバイスにおけるシステム構成要素の空気圧動作のために設けられる。
【0038】
これらの変形例の他の改良も可能である。
【0039】
例えば、プレス接合デバイスを備える、材料をプレス接合するためのシステムが提案され、プレス接合デバイスは、プレス接合のために設計され、システムは設置空間に設けられ、プレス接合デバイスを動作させるための空気圧で動作可能なシステム構成要素が提供される。システムは、圧縮及び/又は加速されたガス量を生成及び/又は供給するためのガス圧縮機ユニットを備え、ガス圧縮機ユニットは設置空間に設けられ、ガス圧縮機ユニットは、設置空間におけるプレス接合デバイスの環境から空気を取り入れるように設計され、並びに、プレス接合デバイスの動作のために、圧縮及び/又は加速された加圧空気を、空気圧で動作可能なシステム構成要素に向けて供給するように設計される。
【0040】
この場合、先に説明された利点を達成することと、セントラル方式の加圧空気供給を有するシステムで検討された欠点を回避することとが、プレス接合デバイスを備えるシステムにおいて可能である。
【0041】
クリンチング工具又はプレス接合工具などのプレス接合デバイスは、例えば、空気圧駆動部、液空気圧駆動部、又は空気液圧駆動部を有する。例えば、空気圧、液空気圧、又は空気液圧の駆動部に加圧空気を供給するために、ガス圧縮機ユニットが使用される。
【0042】
ガス圧縮機ユニットは、例えば、プレス接合工具とは別に、又はプレス接合工具に搭載されてといった、処理デバイスに一体化される手法とは別に、又はそのような手法で、提供される。
【0043】
処理デバイスは、例えば、設定工具、クリンチング工具、リベット打ち工具、セルフピアシング・リベット打ち工具、及び/又はプレスイン工具である。電気モータなどの電気駆動部が、設定デバイスといった処理デバイスのための駆動部として、又は、設定工具、クリンチング工具、リベット打ち工具、セルフピアシング・リベット打ち工具、及び/若しくはプレスイン工具のための駆動部として、可能でもある。
【0044】
プレス接合デバイスは、例えば、ロボットのロボット・アームに搭載され、空間において移動及び制御させることができる。代替として、プレス接合デバイスは、設置空間において固定の手法で位置決めされる。
【0045】
複数のガス圧縮機ユニットが存在することが提案される。これは、例えば、必要とされる加圧空気量に適合させる手法、又は、加圧空気の要求された圧力レベルに適合させる手法など、可変の手法でシステムを設定させることを可能にする。また、システムは、消費物の数、若しくは空気圧システム構成要素の数、若しくは供給デバイスの数、及び/又は処理デバイスの数、及び/又はプレス接合デバイスの数に、適合させることができる。
【0046】
システムは、例えば、厳密に2つ、厳密に3つ、厳密に4つ、又は5つ以上のガス圧縮機ユニットを有する。したがって、例えば、複数の異なるシステム構成要素又は複数の同一のシステム構成要素が、供給デバイスの動作及び/又は処理デバイスの動作のために提供される場合、柔軟な手法でシステムに搭載することが可能である。例えば、複数のガス圧縮機のうちの2つ、若しくは3つ以上、又は全部が、同じ構造のものなど、同一の設計のものである。例えば、複数のガス圧縮機のうちの2つ、若しくは3つ以上、又は全部が、作動の原理など、動作の原理の観点から同一である。例えば、複数のガス圧縮機のうちの2つ、若しくは3つ以上、又は全部が、同一の出力定格又は異なる出力定格のものである。
【0047】
代替として、厳密に1つのシステム構成要素には、厳密に2つ又は3つ以上のガス圧縮機ユニットによって、それぞれの加圧空気又はそれぞれの加圧空気流れが同時に供給され得る。
【0048】
厳密に1つの消費物又は厳密に1つの空気圧システム構成要素について、厳密に2つのガス圧縮機ユニットが、例えば、システム構成要素に加圧空気を供給するために提供されることは、排除されない。例えば、厳密に1つのシステム構成要素に、2つ以上のガス圧縮機ユニットのうちの厳密に1つだけのガス圧縮機ユニットによって、任意の一回で供給させることが可能である。
【0049】
代替として、複数のガス圧縮機のうちの2つ、若しくは3つ以上、又は全部が、例えば、作動の原理において、又は構造において、異なってもよい。例えば、複数のガス圧縮機のうちの2つ、若しくは3つ以上、又は全部が、異なる出力定格のものである。
【0050】
例えば、処理デバイスを動作させるための空気圧で動作可能なシステム構成要素は、要素充填ステーション及び/又は工具交換ステーションを備える。例えば、要素充填ステーション及び/又は工具交換ステーションは、処理デバイスから一時的に取り外される、又は処理デバイスから離すように移動させられるが、同じ作業環境に据え付けられる。例えば、要素を充填するために、及び、工具を交換するために、要素充填ステーション又は工具交換ステーションは、例えば一時的に、処理デバイスに連結することができる。
【0051】
例えば、リベット打ち要素充填ステーションなどの要素充填ステーションは、処理デバイスにおける要素マガジンなどの要素保管容器を充填するために使用される。例えば、要素充填ステーションは複数の要素を有する。ガス圧縮機ユニットによって供給される加圧空気を用いて、要素充填ステーションは、例えば、ガス圧縮機ユニットと要素充填ステーションとの間の空気圧接続を介して、空気圧で動作させることができる。例えば、ガス圧縮機ユニットは供給デバイスの一部である。代替として、ガス圧縮機ユニットは供給ステーションの外側に設けられる。例えば、要素は要素充填ステーションから処理デバイスへと空気圧で移送されることができる。要素充填ステーションと処理デバイスとの連結状態において、例えば、要素は、要素充填ステーションから、例えば処理デバイスに永久的に留まる要素保管デバイスへ移送されることができる。例えば、要素充填ステーションのスライドは空気圧で動作させられる。要素を要素充填ステーションから処理デバイス又は要素保管デバイスへ移送するために、処理デバイスは固定位置の要素充填ステーションまで移動させられ、相互に連結された状態にさせられ、移送の後、処理デバイスは要素充填ステーションから再び離すように移動させられる。要素を移送する目的のために、要素充填ステーションが、処理デバイスまで、又は処理デバイスにおける要素保管デバイスまで、移動させられることと、移送の後、処理デバイスから再び離すように移動させることとが、同じく可能である。
【0052】
例えば、工具交換ステーションにおいて提供される異なる工具に向けて、処理デバイスの工具を変更又は交換することが、工具交換ステーションを用いて可能である。この処理の間、工具交換ステーションと処理デバイスとの一時的な連結といった連結が行われる。例えば、工具が処理デバイスから取り外され、工具交換ステーションにおける工具によって交換される。この場合、例えば、処理デバイスからの工具は工具交換ステーションによって受け入れられる。処理デバイスにおいて先に存在する工具が取り外され、処理デバイスにおける工具交換ステーションからの工具を搭載することで、連結状態における工具を交換するために、処理デバイスは、例えば、工具交換ステーションまで移動させられ、移送の後、再び離すように移動させられる。逆に、工具交換の目的のために、工具交換ステーションを処理デバイスまで移動させ、工具を交換した後、工具交換ステーションを処理デバイスから再び離すように移動させることも可能である。
【0053】
例えば、複数の空気圧で動作可能なシステム構成要素に圧縮及び/又は加速された加圧空気を供給するように設計される厳密に1つのガス圧縮機ユニットが設けられる。例えば、同じ種類のものである空気圧で動作可能なシステム構成要素、又は、異なる複数の空気圧で動作可能なシステム構成要素に、圧縮及び/又は加速された加圧空気を供給するように設計される厳密に1つのガス圧縮機ユニットが設けられる。
【0054】
例えば、処理デバイスにおける空気圧で動作させられるシステム構成要素、又は、処理デバイスにおける複数の空気圧システム構成要素を動作させるために、ガス圧縮機ユニットによって供給される加圧空気を使用することが可能である。例えば、処理デバイスに一時的に連結され得る、又は、処理デバイスに永久的に存在する空気圧で動作させられるシステム構成要素を動作させるために、ガス圧縮機ユニットによって供給される加圧空気を使用することが可能である。
【0055】
例えば、供給デバイスは、複数の空気圧システム構成要素の動作のための加圧空気を供給することができる厳密に1つのガス圧縮機ユニットを備える。例えば、厳密に1つの圧縮機など、厳密に1つのガス圧縮機ユニットが加圧空気を供給し、加圧空気は、要素充填ステーションを動作させるために、並びに、処理デバイスのパンチのための空気圧駆動部、及び/又は、供給デバイスから移送配管を介した処理デバイスへの要素の空気圧移送のための空気圧駆動部など、処理デバイスにおける空気圧システム構成要素の工具交換ステーションを動作させるために、使用される。この場合、例えば、2つ、3つ、又は4つの異なるシステム構成要素に、厳密に1つのガス圧縮機ユニットを用いて加圧空気が供給される。例えば、制御弁及び/又は規制弁などの複数の空気圧構成要素が、制御ユニットによって制御される手法で加圧空気を供給する目的のために、システムに存在する。空気圧構成要素は、ガス圧縮機ユニットによって供給される加圧空気を用いて動作させることができる。
【0056】
加圧空気を異なる圧力レベルで供給するために、ガス圧縮機ユニットを設計することによって改良が得られる。異なる圧力レベルが、例えばシステム制御ユニットを用いて、明示された時間に提供され得る。例えば、検討中の厳密に1つのガス圧縮機ユニットは、例えば、検討中の1つのガス圧縮機ユニットがそれぞれで必要な圧力レベルにおいて加圧空気を供給するように、制御ユニットを用いて、又は調整手段によって、調整することができる。ガス圧縮機ユニットが、例えば、時間に依存する手法で加圧空気のそれぞれの異なる圧力レベルを必要とする厳密に1つのシステム構成要素といった、消費物又はシステム構成要素に、異なる加圧空気の圧力レベルを供給することが、ここでは考えられる。ガス圧縮機ユニットが、加圧空気を、2つの消費物のうちの厳密に一方の消費物に選択的に供給する、又は、加圧空気の異なる圧力レベルをそれぞれ必要とする2つのシステム構成要素のうちの1つの空気圧システム構成要素に選択的に供給することも考えられる。ガス圧縮機ユニットは、例えば、第1のシステム構成要素又は第2のシステム構成要素などに切り替え可能な手法で接続させ、それによって、ガス圧縮機ユニットの厳密に1つだけのシステム構成要素に、それぞれの適切な圧力レベルにおいてそれぞれの加圧空気を任意の一回で供給することを可能にする。これは、例えば、複数の空気圧システム構成要素のうちの厳密に1つだけの空気圧システム構成要素が任意の一回で動作する場合、有利である。
【0057】
2つのガス圧縮機ユニットが設けられ、2つのガス圧縮機ユニットは構造及び/又は動作の原理が異なる場合、さらに有利である。これは、加圧空気のそれぞれの必要な体積流量で、及び/又は、加圧空気のそれぞれの圧力レベルで、システム構成要素の適切又は最適な動作を許容する。
【0058】
少なくとも2つのガス圧縮機ユニットは、例えば、ダイナミック圧縮原理に従って動作するガス圧縮機ユニットを有する。少なくとも2つのガス圧縮機ユニットは、例えば、ダイナミック圧縮原理に従って動作するガス圧縮機ユニットを有し、軸流ターボ圧縮機を備える。
【0059】
少なくとも2つのガス圧縮機ユニットは、例えば、ダイナミック圧縮原理に従って動作するガス圧縮機ユニットを有し、ラジアルターボ圧縮機を備える。
【0060】
少なくとも2つのガス圧縮機ユニットは、例えば、容積式原理に従って動作するガス圧縮機ユニットを有する。
【0061】
少なくとも2つのガス圧縮機ユニットは、例えば、容積式原理に従って動作するガス圧縮機ユニットを有し、回転圧縮機及び/又はピストン圧縮機を有する。
【0062】
システムの例示の改良は、ダイナミック圧縮原理に従って動作する1つのガス圧縮機ユニットが提供されることと、容積式原理に従って動作する1つのガス圧縮機ユニットが提供されることとから成る。これは、システムを、圧力レベル及び/又は加圧空気の体積流量に関して、異なる要件に対して柔軟に適合させることができる。例えば、上記圧縮機原理に基づいた厳密に1つのガス圧縮機ユニットと、容積式原理に基づいた厳密に1つのガス圧縮機ユニットとがシステムに提供される。
【0063】
ダイナミック圧縮原理の場合、空気が、素早く回転する圧縮ロータの羽根同士の間に取り込まれ、高速へと加速される。次いで、加速されたガス又は加速された空気は、ディフューザを通過させられ、空気流れの運動エネルギーが静圧へと変換される。しばしば、ダイナミック圧縮原理に従って動作するガス圧縮機ユニットは、例えば、軸流パターン又はラジアルパターンによるターボ圧縮機といった動圧縮機である。
【0064】
例えばピストン圧縮機が動作する際に従う容積式原理の場合、空気は、1つ又は複数の圧縮室へと取り込まれ、その後、圧縮室の吸入入口が閉じられ、個々の圧縮室のそれぞれの体積が徐々に減少させられる。この過程の間、空気は圧縮室で圧縮される。圧縮室における圧力が所望の圧力レベル又は所望の圧力比に到達すると、圧縮室につながる接続部又は弁が開けられる。圧縮室の体積における連続的な低減のため、圧縮された空気は、圧縮室から外方へと流れ、空気圧で動作可能なシステム構成要素へと流れる。空気は圧縮室の外へ流れ、例えば、出口システムなどにおける隣接の室へと流れる。空気は、圧縮室から外方へ流れ、対応する圧力レベルにおいてシステム構成要素へと流れる。
【0065】
一変形例によれば、ガス圧縮機ユニットは、初期圧力を0.3bar上回る圧力レベル未満である圧力レベル、又は初期圧力を0.2bar上回る圧力レベル未満である圧力レベル、又は初期圧力を0.1bar上回る圧力レベル未満である圧力レベルを供給するように設計され、ガス圧縮機ユニットは、容積式原理に従って動作する。初期圧力は、例えば、誘導された圧力の圧力レベルを反映し、概して、1bar又は周囲空気圧力の領域にある。
【0066】
ガス圧縮機ユニットは、例えば3bar、又は例えば4bar、又は例えば5bar、又は例えば6bar超といった、2bar超の絶対ガス圧力を有する圧力レベルを供給するように設計される。絶対ガス圧力は、ガス圧縮機ユニットの送達側において、つまり、ガス圧縮機ユニットの出口側において、圧縮又は加速された加圧空気によって供給される。例えば、ガス圧縮機ユニットは、加圧空気を連続的ではなく一時的に受け入れるシステム構成要素に加圧空気を送り込むように設計される。例えば、ガス圧縮機ユニットは、加圧空気を受け入れるための加圧ガス貯蔵デバイスへと加圧空気を送り込むように設計される。例えば、ガス圧縮機ユニットは、加圧ガス貯蔵デバイスに含まれる空気などのガスの特定可能な圧力レベルが前記デバイスにおいて行き渡るように、加圧ガス貯蔵デバイスに送り込むように設計される。
【0067】
容積式原理に従って動作するガス圧縮機ユニットは、例えば、回転圧縮機及び/又はピストン圧縮機を備える。
【0068】
1つの改良は、ガス圧縮機ユニットが、ガス圧縮機ユニットの下流に配置されるシステム構成要素に最大システム圧力レベルを供給するように適合されるという事実によって区別される。
【0069】
例えば、ガス圧縮機ユニットは、加圧空気消費物など、ガス圧縮機ユニットの下流に据え付けられるシステム構成要素に、最大システム圧力レベルを供給するように適合され、ガス圧縮機ユニットによって生成される圧力レベルは、システム構成要素によって実際に必要とされる圧力レベルよりわずか10%しか高くない。これは高い動作信頼性を可能にする。
【0070】
例えば、ガス圧縮機ユニットは、加圧空気消費物など、ガス圧縮機ユニットの下流に据え付けられるシステム構成要素に、最大システム圧力レベルを供給するように適合され、ガス圧縮機ユニットによって生成される圧力レベルは、システム構成要素によって実際に必要とされる圧力レベルよりわずか20%しか高くない。
【0071】
例えば、ガス圧縮機ユニットは、加圧空気消費物など、ガス圧縮機ユニットの下流に据え付けられるシステム構成要素に、最大システム圧力レベルを供給するように適合され、ガス圧縮機ユニットによって生成される圧力レベルは、システム構成要素によって実際に必要とされる圧力レベルよりわずか30%しか高くない。
【0072】
例えば、ガス圧縮機ユニットは、ガス圧縮機ユニットの下流に直に接続される加圧空気消費物などのシステム構成要素に合致させられ、直ぐ下流のシステム構成要素、又は直ぐ下流に接続される加圧空気消費物は、システムに存在するシステム構成要素又は加圧空気消費物のすべてについて、最大システム圧力レベルに影響を与える。したがって、加圧空気の生成又は提供された圧力レベルは、システムのシステム構成要素によって必要とされる最大圧力レベルなどの要求よりわずか10%、20%、又は30%しか高くない。
【0073】
例えば、ガス圧縮機ユニットは、ガス圧縮機ユニットの下流に据え付けられるシステム構成要素に最大システム圧力レベルを供給するように適合され、圧力レベルは、変化する必要な圧力レベルなどに、動作中に動的に柔軟な手法で適合させることができる。
【0074】
1つの例示の変形例によれば、ガス圧縮機ユニットは、システムの別のサブユニットとして提供される。これは、システム構成要素への、又は、システムにおける加圧空気の消費物への、可変の供給を可能にする。サブユニットは、例えば、携帯型の設計のものとすることができ、例えば、人によって手作業で、及び/又は、モータ付き運動駆動部を用いて、移動させることができる。例えば、サブユニットが別の構造ユニットとして設計される。サブユニットは、筐体を用いて、及び/又は、ローラなどを備えるプラットフォームを用いて、例えば設置空間においてなど、空間において移動させることができる。サブユニットは、設置空間における使用の位置といった様々な可能な位置に移動させることができ、そこに位置決めすることができる。サブユニットを、加圧空気が供給され得るシステム構成要素に接続するために、例えば、サブユニットのガス圧縮機ユニットと消費物又はシステム構成要素との間に加圧空気配管がある。加圧空気配管は、圧縮及び/若しくは加速された空気、又は加圧空気を、例えばガス圧縮機ユニットの送達側から、例えばシステム構成要素の加圧空気入口へと通すために使用される。
【0075】
システムに属する複数のガス圧縮機ユニットの場合、又は、システムに存在する複数のガス圧縮機ユニットの場合、例えば、各々の個々のガス圧縮機ユニットは別のサブユニットとして設計される。代替的に、又は追加的に、厳密に2つ又は3つ以上のガス圧縮機ユニットが1つのサブユニットに収容される。厳密に1つのサブユニットにおける厳密に2つ又は3つ以上のガス圧縮機ユニットは、例えば同一である。厳密に1つのサブユニットにおける厳密に2つ又は3つ以上のガス圧縮機ユニットは、例えば互いと異なる。例えば、異なるガス圧縮機ユニット同士は、例えば、構造、大きさ、出力定格、及び/又は動作の原理など、少なくとも1つの特徴において異なる。3つ以上のガス圧縮機ユニットの場合、複数のガス圧縮機ユニットのうちの少なくとも2つは互いに異なる。
【0076】
厳密に1つのサブユニットにおいて、例えば、ダイナミック圧縮原理に従って動作する少なくとも1つのガス圧縮機ユニットと、容積式原理又は容積式圧縮に従って動作する少なくとも1つのさらなるガス圧縮機ユニットとがある。あるサブユニットは、例えば、ピストン圧縮機と、追加的に軸流及び/又はラジアル圧縮機とを有する。
【0077】
サブユニットは、例えば単純な構成で、送風機ユニット又は圧縮空気ポンプを有し、送風機ユニット又は圧縮空気ポンプは、例えば電気駆動部を用いて動作させることができる。
【0078】
各々のガス圧縮機ユニットの動作の設定は、例えば、各々の場合で、他のガス圧縮機ユニットとは別に、又は、他のガス圧縮機ユニットから独立してなど、調整手段又は制御ユニットを用いて調整又は明示することができる。各々のガス圧縮機ユニットは、例えば、加圧空気ホースなど、送達側に接続された加圧空気配管への接続などのために、専用の関連付けられた加圧空気接続部を好ましくは有する。
【0079】
例えば、供給デバイスはガス圧縮機ユニットを有する。ガス圧縮機ユニットは、例えば、供給デバイスの一体部品である、又は、供給デバイスに接続され得る。例えば、接続可能部品又はガス圧縮機ユニットは、加圧空気配管のための配管接続部を介して供給デバイスに接続される。加圧空気配管は、加圧空気を搬送するようにガス圧縮機ユニットと供給デバイスとを接続する。
【0080】
例えば、供給デバイスは、ガス流れ生成デバイスなどとして設計されるガス圧縮機ユニットを有する。ガス圧縮機ユニットは、例えばダイナミック容積式原理に従って動作する。例えば、供給デバイスは軸流圧縮機及び/又はラジアル圧縮機を有する。
【0081】
供給デバイスは、例えば、複数の要素を収容するための保管容器を有する。供給デバイスは、例えば、中空配管区域を有し、その中空配管区域を通じて、要素が配管区域へと導入させられ得る要素移送位置から、供給デバイスの接続位置まで要素を移動させることができ、供給デバイスは、処理デバイスに要素を供給するための、別に位置決め可能な周辺ユニットとして設計される。配管区域において移動させることができる要素は、接続位置を介して供給デバイスから排出することができる。接続位置は、供給デバイスへと接続され得る中空移送配管への配管区域の接続、具体的には、気密な接続のために設計される。配管区域及び移送配管の接続状態において、要素は、中空移送配管において、接続位置から、供給デバイスから所定距離における処理デバイスへ移送されることができる。要素は、配管区域におけるガス流れを用いて接続位置へ移送され得る。供給デバイスは、好ましくは、ガス流れのおかげで要素が要素移送位置から配管区域を通じて接続位置へと移動させることができるようにして配管区域におけるガス流れが供給され得るような方法で、ガス圧縮機ユニットを有する。要素は、ガス圧縮機ユニットを用いて供給されるガス流れのおかげで、接続位置から配管区域を出て移送され得る。例えば、供給デバイスは設置空間に据え付けられる。ガス圧縮機ユニットは、システムが収容される設置空間に据え付けられる。ガス圧縮機ユニットは、圧縮及び/又は加速された加圧空気を供給するために、供給デバイスの設置空間における供給デバイスの環境から空気を取り入れるように設計される。例えば、加圧空気はガス流れを提供するために使用される。圧縮及び/又は加速された加圧空気は、供給デバイス及び/又は処理デバイスを動作させるために使用される。
【0082】
例えば、処理デバイスはガス圧縮機ユニットを有する。ガス圧縮機ユニットは、例えば、処理デバイスの一体部品である、又は、供給デバイスに接続され得る。
【0083】
例えば、接続可能部品又はガス圧縮機ユニットは、加圧空気配管のための配管接続部を介して処理デバイスに接続される。加圧空気配管は、加圧空気を搬送するようにガス圧縮機ユニットと処理デバイスとを接続する。
【0084】
改良によれば、ガス圧縮機ユニットは、電気駆動部を有する。それによって、ガス圧縮機ユニットを駆動する実績のある方法が可能である。例えば、電気駆動部は電気モータを備える。
【0085】
ガス圧縮機ユニットは、例えば電気駆動部を有し、システムの他のシステム・サブユニットからの過剰なエネルギーの一部分を電気駆動部に供給する手段が設けられる。それによって、エネルギー効率の良いシステムを提供することが可能である。過剰なエネルギーは、例えば、システムのさらなるシステム・サブユニットからのエネルギーの量の少なくとも一部分である。システムのさらなるシステム・サブユニットは、例えば、システムの他の設備構成要素、及び/又は、システムの中のプロセスの他のプロセス・ステップである。過剰なエネルギーは、例えば、システムの他の設備構成要素、及び/又は、システムの中のプロセスの他のプロセス・ステップからのエネルギーの形態でのエネルギーの量の少なくとも一部分である。
【0086】
ガス圧縮機ユニットは、例えば機械駆動部を有する。これは、堅牢で単純な駆動部の変形例を表している。
【0087】
他の変形例によれば、ガス圧縮機ユニットは、機械駆動部を有し、ガス圧縮機ユニットを機械的に駆動するために、システムの他のシステム・サブユニットの移動の一部分を取り出す手段が設けられる。これは特にエネルギー効率が良い。
【0088】
さらなる特徴及び利点が、図において概略的に示されている例示の実施形態を参照して、より詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0089】
図1】供給デバイス、処理デバイス、及び移送配管を備える、要素を処理するための概略的に図示されているシステムを示す図である。
図2】ワークピース無し、及びロボット無しの、図1による構成を示す図である。
図3】前側デバイス扉無しの正面図における、図1及び図2からの供給デバイスの上部セグメントを示す図である。
図4】代替のシステムを示す図である。
図5】高度に図式化された形態での他の代替のシステムを示す図である。
図6】部分的に概略的な方法で図示された他のシステムを示す図である。
図7】他の概略的に図示されたシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0090】
いくつかの場合において、同じ参照符号が、異なる例示の実施形態の実質的に対応する要素に対して以下で使用されている。
【0091】
図1は、要素(図1図3では示されていない)を処理するためのシステム1を斜視図で示している。システム1は、供給デバイス2、処理デバイス3、及び中空移送配管4を備える。移送配管4は、例えば、中空の柔軟な供給ホースとして設計される。移送配管4は、一端4bにおいて、処理デバイス3の配管接続部3aを介して、前記処理デバイス3に接続される、又は取り付けられる。処理デバイス3は要素を処理するように設計される。供給デバイス2は、複数の要素を受け入れるように、及び、要素を移送配管4へ移送するように、機能する。
【0092】
システム1は、処理ステーション11における固定位置に存在するワークピース5、6、7、及び8に作用するために、又はワークピース5、6、7、及び8を処理するために、使用される。要素を接合場所に取り付けるためのワークピース5~8への作用は、要素を処理するための処理デバイス3、又は、例えば、接合場所におけるそれぞれのワークピース5~8において要素を設定するための処理デバイス3を用いて、実施される。例えば、角のあるワークピース5~7はそれぞれ、平坦な金属板層として設計されているワークピース8にリベット留めされる。ワークピース5~7はワークピース8の上側に規則的な間隔で位置決めされる。図1によれば、処理デバイス3はワークピース5の領域に据え付けられている。
【0093】
処理デバイス3は、ロボット9に接続される、又は、ロボット9の移動可能なロボット・アーム10に搭載される。ロボット9は、例えば、要素をワークピース5~8に取り付けるために、処理デバイス3の動作及び空間的な移動のために使用される。
【0094】
例えばリベット処理デバイスとして設計されている処理デバイス3は、例えば、液空気圧又は空気液圧の駆動部15と、2つのリムを伴うC字形ブラケット12とを有する。パンチ・ユニット13が、C字形ブラケット12の一方のリムに搭載されており、処理デバイス3のダイ・ユニット14が他方のリムに搭載されている(図2参照)。
【0095】
システム1は、ロボット9、及びワークピース5~8を伴う処理ステーション11と共に、設置空間Rに位置決めされる。設置空間Rは、例えば生産ショップの一部を占め、図1では破線の境界によって概略的に指示されている。
【0096】
図2は、ワークピース5~8が無く、ロボットが無いシステム1を示している。
【0097】
供給デバイス2と処理デバイス3とは中空移送配管4を介して互いに接続される。要素は、具体的には気密である移送配管4の中のガス流れによって、移送方向Tにおいて供給デバイス2から処理デバイス3へ移送される。処理デバイス3に到着した要素は、処理デバイス3の対応する配管区域において先へと搬送され、パンチ・ユニット13を用いて、ワークピース5~8のそれぞれの接合場所において設定される。処理デバイス3は、例えば、ワークピース5~8に、セルフピアシング・リベット、クリンチ・リベット、又は機能的要素などのリベットを設定するために使用される。
【0098】
供給デバイス2は、例えば、処理デバイス3を固い底表面において駆動させることができるように底ローラ2aを伴う、処理デバイス3とは別の周辺ユニットとして設計される。
【0099】
供給デバイス2は、複数の要素の提供又は受入のための受け入れ容積16aを伴う保管容器16を有する(図示されていない)。保管容器16は、要素を個々に通過させることができるように、中空のチューブ状の中間部品17を介して仕分けポット18に接続される。仕分けポット18では、中間部品17から到着する要素は、正確な位置において個々に位置決めされ、仕分けポット18に接続されるバッファ配管19に移送される。バッファ配管19において、要素は、同じ配向において、各々の場合で列になって次々に提示される。要素は、バッファ配管19から、要素のための分離デバイス20へと下方へ進行する。
【0100】
分離デバイス20から、要素は供給デバイス2の中空配管区域21へと個々に入る。配管区域21を通じて、要素は供給デバイス2の接続位置22へと移る。
【0101】
接続位置22において、要素は供給デバイス2から排出され得る。接続位置22において、配管区域21は、移送配管4の一端4aに、例えば気密に接続される。図示されている例示の実施形態では、配管区域21と移送配管4とは、互いに一体に形成される、又は、互いに一体に接続される。例として、配管区域21と移送配管4とは供給ホースとして連続した部品によって形成される。
【0102】
要素は、配管区域21及び移送配管4において、ガス流れGの助けで、又は、ガス流れGを用いて、接続位置22から、供給デバイス2から所定距離に据え付けられた処理デバイス3へ移送されることができる。要素は、例えば、分離デバイス20の領域において個別に持って行かれ、配管区域21において行き渡るガス流れGによって、接続位置22の方向に移送される(図3参照)。ガス流れは移送配管4において続いており、その結果、要素は配管区域21から移送配管4へと移動させられる。移送配管におけるガス流れGのおかげで、要素は、移送配管4においてほとんど摩擦無しで、移送配管4の端4bまで移送される。移送配管4の端4bは、例えばパンチ・ユニット13の領域において、処理デバイス3における配管接続部3aまで延びる。移送配管4の端4bはパンチ・ユニット13における配管接続部3aに接続され、配管接続部3aを通じて、要素は、例えば、パンチ・ユニット13のパンチ通路に正確な位置で個々に入り、ガス流れGの助けで吹き込まれる。
【0103】
システム1は、空気圧で動作させられるシステム構成要素を有する。ここで、空気圧で動作させられるシステム構成要素は、例えば、供給デバイスを動作させるために使用され、例えば、供給デバイス2の一部である。
【0104】
システム1は、圧縮及び/又は加速された加圧空気を生成及び供給するためのガス圧縮機ユニット23を備える。例えば、ガス圧縮機ユニット23は、ガス流れGを提供するために、ガス流れ生成デバイスとして設計される。ガス流れGを、配管区域21において提供し、移送配管4においてさらに提供するために、供給デバイス2はガス圧縮機ユニット23を有する。ガス圧縮機ユニット23は、例えば、ガス流れGを用いて要素を送達する目的のために、供給デバイス2について排他的に提供される。環境又は周囲に対して開放しているガス圧縮機ユニット23の吸引側23aを介して、周囲空気Lが環境から取り込まれ、ガス圧縮機ユニット23において圧縮及び/又は加速される。ガス圧縮機ユニット23は、例えば、一体化された駆動モータ又は電気モータを用いて電気的に動作させることができる。ガス圧縮機ユニット23の送達側23bが、例えば、加圧空気搬送接続配管24を介して、分離デバイス20に接続される。この場合、加圧空気のガス流れは、分離デバイス20に接続される配管区域21の領域に入る。ガス流れは、分離デバイス20の排出側において、単独の要素に吸引又は同調の力を生じさせる。この場合、例えば、入ってくる加圧空気は配管区域21へと流れ、分離デバイス20において先頭にある個々の単独の要素を同調させ、その要素を配管区域21へと搬送する。分離デバイス20は、分離デバイス20におけるバッファ配管19において待機する一連の要素から、分離デバイス20に向けて先頭にある要素を分離する。
【0105】
ガス圧縮機ユニット23がアクティブであるとき、分離デバイスによって連続的に分離される要素は、ガス流れを用いて、配管区域21を通じて接続位置22へと移動させることができる。
【0106】
配管区域21と移送配管4との接続状態において、ガス流れを用いて、要素は接続位置22から配管区域21の外へ移送され、移送配管4において処理デバイス3へまで、移送される。
【0107】
ガス圧縮機ユニット23は、ガス流れを提供するために、ガス圧縮機ユニット23の吸引側23aにおいて、供給デバイス2の環境から空気Lを取り入れるように設計されている。
【0108】
ガス圧縮機ユニット23は、ガス流れを提供するために、供給デバイス2の環境から、周囲圧力における空気を取り入れるように、つまり、ガス圧縮機ユニット23の吸引側23aにおいて、供給デバイス2の設置空間Rにおける空気の一部を取り入れるように、設計されている。吸引側23aは、例えば、供給デバイス2の筐体25の中にある、又は、筐体25によって包囲される供給デバイス2の内部空間26にあり、内部空間26は、環境へと開放される、又は、設置空間Rにおける空気空間に接続される。代替的に、又は追加的に、吸引側23aは、例えば、供給デバイス2の筐体25の外側の設置空間Rにおける空気空間へと開放する。ガス圧縮機ユニット23は、例えば空気流れ生成器を有する。
【0109】
箱型の筐体25は、側壁25a、後壁25b、基部25c、上側25d、及び枢動可能な扉25eを有する。上側25dは、開いた枢動可能なフラップを用いて環境に対して開放しており、これは図1及び図2に示されており、十分な周囲空気がガス圧縮機ユニット23の動作の間にガス圧縮機ユニット23の吸引側23aに常に到達することを確保する。例えば、電気エネルギーを供給デバイス2に供給するための電気ケーブルは、示されていない。供給デバイス2は、例えば、供給デバイス2への加圧空気の分散化した供給のための供給インターフェースを有していない。したがって、供給デバイス2は、例えば、システム1に関して外部で供給されるか又はセントラル方式で供給される加圧空気を送り込むための加圧空気の接続部又は加圧空気の入口を有していない。
【0110】
ガス圧縮機ユニット23は、例えば、配管区域21における吸引側において生成されるガス流れのためのガス圧縮ユニットを備える。ガス流れは、ガス圧縮機ユニット23を用いて、圧縮及び/又は加速された空気によって供給でき、これは様々な方法で可能である。例えば、ガス圧縮機ユニット23は加圧空気圧縮ユニットを有する。例えば、ガス圧縮機ユニット23は、例えば多段ラジアル圧縮機及び/又は多段軸流圧縮機など、ラジアル圧縮機及び/又は軸流圧縮機によって、ターボ圧縮機原理に従って動作する。
【0111】
供給デバイス2のより高いレベルの制御ユニット27(明確には図示されていない)が、コンピュータ制御システム又はソフトウェアと、処理及び保管のユニットとを有し、供給デバイス2の動作を制御するように機能する。制御ユニット27は、具体的には、ガス圧縮機ユニット23の明示可能又は適合可能及び/又は調整可能な出力レベルを制御するように機能する。制御ユニット27を用いて、例えば、加圧空気の圧縮と、加圧空気の生成と、この手段によって供給され得る空気出力とを明示及び/又は変更することが可能である。供給され得る空気出力は、制御ユニット27を用いて、具体的には、それぞれ瞬間的に必要とされるといった実際の空気要求に、例えば動的に適合されるなど、適合させることができる。実際の空気要求は、具体的には、プログラム可能である、及び/又は、例えば、センサ手段(図示されていない)によって取得されたセンサ値に基づいて、動的になど、実際の要求に適合され得る。取得されたセンサ値は、例えば、配管区域21及び/又は移送配管4における送達された要素の速度に関する。制御ユニット27を用いて、ソフトウェアに保存された目標値又は設定値への、送達される要素の速度の適合が、例えば、配管区域21及び/又は移送配管4における送達された要素のセンサ取得された速度に基づいて可能である。
【0112】
供給デバイス2のセンサ手段は、例えば、制御ユニット27によるさらなる処理に向けてセンサ値を利用可能にするためにといった、センサ値を取得して利用可能にするために提供される。
【0113】
システム1の代替例(図示されていない)が、例えば筐体25無しなどで、供給デバイス2に対応する構成要素を有する供給デバイスの、前記処理デバイスにおける直接的な存在など、処理デバイス3における供給デバイスの存在によって区別される。代替として、供給デバイス2に対応する機能又は構成要素を有する供給デバイスが、例えばロボット9に設けられる。ロボット9において、例えば、要素のための、保管容器の形態でのマガジン式容量、並びに/又は、さらに仕分けポット及び/若しくはバッファ配管がある。技術システムとして設計されたシステムについて、例えば、厳密に1つの供給デバイス、又は厳密に2つ、若しくは3つ以上の供給デバイスが提供される。例えば、代替のシステムでは、処理デバイス3に設けられる供給デバイス2におけるような少なくとも1つの構成要素について、及び、ロボット9に設けられる供給デバイス2におけるような少なくとも1つの他の構成要素について、これは可能である。
【0114】
代替のシステム又は技術システムでは、例えば、要素を搬送デバイスから処理デバイスの充填ステーションへと送達するために、処理デバイス3及び/又はロボット9に設けられる要素を送達する手段の準備がされる。
【0115】
代替のシステム又は技術システムでは、例えば、処理デバイスの処理位置において準備された多数の要素を保持するために、処理デバイスに設けられたマガジンから要素を送達する準備がされる。処理デバイスの処理位置は、例えば、パンチ・ユニット及びダイ・ユニットを備える処理デバイスの設定ヘッドを備える。
【0116】
例えば並行して動作するシステム1のようなシステムといった、複数の送路の全体システムの場合、例えば、前述のシステム1により設計されるそれぞれの送路の準備がされ得る。
【0117】
システムの他の代替例は、標準的な圧縮機、又は、例えば市販の知られている圧縮機が、供給デバイス2、及び/又は処理デバイス3、及び/又はロボット9に設けられるという事実によって区別される。圧縮機は、例えば、容積式原理に従って動作し、例えばピストン圧縮機又はスクリュ圧縮機として実施される。
【0118】
図4は、供給デバイス2が一体のガス圧縮機ユニットを有していない点において、図1に示されているシステム1と異なる。反対に、システム1は、高度に図式化された形態で指示されている別のサブユニット28として設けられたガス圧縮機ユニット29を有する。ガス圧縮機ユニット29の動作の間、前記ユニットは、ガス圧縮機ユニット29の吸引側における設置空間Rから空気Lを取り入れ、圧縮及び/又は加速された加圧空気を送達側に供給する。加圧空気は、例えばガス流れの形態で、ガス圧縮機ユニット29の送達側においてガス圧縮機ユニット29を離れる。ガス圧縮機ユニット29から、加圧空気は、送達側においてガス圧縮機ユニット29に接続された気密流出配管30へと流れる。流出配管30は、分岐させられ、配管区域30a及び配管区域30bへと開放する。
【0119】
弁(図示されていない)を介して、例えば、流出配管30、及び/又は配管区域30a、及び/又は配管区域30bにおいて、流出配管30における加圧空気は配管区域30a及び/又は配管区域30bへと流れる。
【0120】
供給デバイス2に接続された配管区域30aを介して、供給デバイス2の空気圧で動作させられるシステム構成要素(指し示されていない)には加圧空気が供給され得る。
【0121】
処理デバイス3に接続された配管区域30bを介して、処理デバイス3の空気圧で動作させられるシステム構成要素(指し示されていない)には加圧空気が供給され得る。
【0122】
図5は、分散化された加圧空気の供給を伴う代替のシステム1を、高度に図式化された形態で示している。システム1は、供給デバイス2、処理デバイス3、及び移送配管4を備える。処理デバイス3において、パンチ・ユニット13とダイ・ユニット14との間に、金属板などのワークピースWがあり、要素31をワークピースWにプレスすることができ、これは高度に図式化されて示されている。
【0123】
供給デバイス2は、厳密に1つの圧縮機など、厳密に1つのガス圧縮機ユニット23を備える。ガス圧縮機ユニット23は、例えば、電気的に動作させることができる、又は、電気モータを備える。ガス圧縮機ユニット23を用いて、空気Lは、ガス圧縮機ユニット23の吸引側における供給デバイス2の環境から取り入れることができる。ガス圧縮機ユニット23の動作の間、例えば3~6barの圧力における加圧空気が、システム構成要素の空気圧動作のために送達側に供給される。
【0124】
分離デバイス20を用いて、供給デバイス2の保管容器16にいくつかが保持されている要素31が分離される。接続配管24を介して、ガス圧縮機ユニット23によって加圧空気が供給される中空移送配管4を介して、個々の要素がそれぞれ分離デバイス20から処理デバイス3へと連続的に送り込まれ、空気圧で送達される。
【0125】
また、処理デバイス3のシステム構成要素33には、ガス圧縮機ユニット23によって利用可能とされる加圧空気が中空加圧空気配管32を介して供給され、中空加圧空気配管32は、送達側においてガス圧縮機ユニット23と処理デバイス3との間に形成される。システム構成要素33は空気圧で動作させることができる。例えば、システム構成要素33は、処理デバイス3の線形運動のパンチ、又は、例えば、移動可能な構成要素を機械的に係止するための係止部材を、空気圧又は空気液圧で駆動するための運動駆動部である。システム構成要素33には中空加圧空気配管32を介して加圧空気が供給され、中空加圧空気配管32は外部に対して気密である。
【0126】
処理デバイス3のシステム構成要素35には、ガス圧縮機ユニット23によって利用可能とされる加圧空気が、さらなる中空加圧空気配管34を介して供給され、中空加圧空気配管34は、送達側においてガス圧縮機ユニット23とシステム構成要素35との間に据え付けられている。システム構成要素35は工具交換ステーション36を備え、例えば、4つの工具37が、工具交換ステーション36における正しい位置において解放可能に配置されている。工具37はそれぞれ、例えば処理デバイス3のパンチ・ユニットについてなど、処理デバイス3における工具について、個々に交換することができ、これは、加圧空気配管34を介して供給される加圧空気を用いて空気圧で達成される。
【0127】
処理デバイス3のシステム構成要素39には、ガス圧縮機ユニット23によって利用可能とされる加圧空気が、さらなる中空加圧空気配管38を介して供給され、中空加圧空気配管38は、送達側においてガス圧縮機ユニット23とシステム構成要素39との間に据え付けられている。システム構成要素39は保管容器40を備え、保管容器40では、リベット又は機能的な要素といった複数の要素41が保持される。例えば、保管容器40はマガジン又は要素マガジンとして設計され、そのマガジン又は要素マガジンの内部容積では、要素41が収容され、外部から導入され得る。要素41は、処理デバイス3においていくつかの要素41を受け入れるためのマガジン(図5に図示されていない)へと空気圧でやり取りさせることができ、これは、加圧空気配管38を介して供給される加圧空気を用いて空気圧で達成される。要素41を受け入れるためのマガジンを満たすために、例えば、処理デバイス3は、処理デバイス3が搭載され、空間において移動させることができるロボットなどによって、要素41で満たされた保管容器40まで駆動させられる。次いて、要素41の空気圧の移送が行われ、これに続いて、処理デバイス3はシステム構成要素39から離れるように再び移動する。
【0128】
図6は、システム構成要素35及びさらなるシステム構成要素39のための加圧空気の分散化された供給に向けられた厳密に1つのガス圧縮機ユニット23を伴う構成を示している。図6によるガス圧縮機ユニット23は、例えば圧縮機である。システム構成要素35及び39は共通のブーム42に搭載されている。ガス圧縮機ユニット23は、例えば、ガス圧縮機ユニット23の環境から空気Lを取り入れ、その空気Lを3~6barまで圧縮する。加圧空気配管43を介して、加圧空気はブーム42へ、並びにシステム構成要素35及び/又はシステム構成要素39へさらに送達される。
【0129】
ガス圧縮機ユニット23は、処理デバイスの近傍において別のユニットとして設定され得る、又は、供給デバイス2の一部であり得る。
【0130】
最後に、図7は、分散化された加圧空気の供給を伴う代替のシステム1’を、高度に図式化された形態で示している。図7に示されているシステム1’は厳密に1つのガス圧縮機ユニット23を備える。他の点において、システム1’は図5に示されているシステム1の2倍の多さの構成要素を備える。
【0131】
システム1’は、第1の供給デバイス2と、第2の供給デバイス2’と、ワークピースWを伴う第1の処理デバイス3と、ワークピースWを伴う第2の処理デバイス3’とを備える。第1の供給デバイス2と第1の処理デバイス3との間には第1の移送配管4がある。
【0132】
第2の供給デバイス2’と第2の処理デバイス3’との間には第2の移送配管4’がある。
【0133】
システム1’はガス圧縮機ユニット23を備える。例えば、厳密に1つのガス圧縮機ユニット23は供給デバイス2の一部であり、例えば、ガス圧縮機ユニット23は圧縮機である。ガス圧縮機ユニット23は空気Lを供給デバイス2の環境から取り入れ、システム1’のすべての空気圧システム構成要素など、複数の空気圧システム構成要素に供給する。
【0134】
ガス圧縮機ユニット23の動作の間、例えば、3~6barの圧力などにおける加圧空気が、空気圧で動作可能なシステム構成要素35、39、35’、及び39’の空気圧動作のために送達側に供給される。例えば、システム構成要素35及び39は処理デバイス3のシステム構成要素である。例えば、システム構成要素35’及び39’は処理デバイス3’のシステム構成要素である。ガス圧縮機ユニット23はさらに、供給デバイス2から処理デバイス3へと要素31を移送するための加圧空気を供給する。ガス圧縮機ユニット23はさらに、供給デバイス2’から処理デバイス3’へと要素31’を移送するための加圧空気を供給する。
【0135】
この目的のために、加圧空気配管32、34、38、32’、34’、及び38’が設けられる。
【0136】
加圧空気配管44を介して、ガス圧縮機ユニット23は供給デバイス2’の加圧空気蓄圧器45に接続されている。したがって、ガス圧縮機ユニット23によって供給される加圧空気は、加圧空気蓄圧器45へと送達され、そこで、分離された要素31’を、移送配管4’を介して処理デバイス3’へと送り込むために利用可能とされる。
【0137】
代替として、供給デバイス2’の加圧空気蓄圧器45が省略されることも可能である。例えば、加圧空気蓄圧器45は、供給デバイス2’の一部でなくてもよく、システム1’におけるある他の位置に据え付けられてもよい。
【0138】
ガス圧縮機ユニット23に加えて、例えば、厳密に1つのさらなるガス圧縮機ユニット又はより多くの数のガス圧縮機ユニットが、例えば、供給デバイス2’の部品として、及び/若しくは供給デバイス2及び/若しくは2’の外部か、処理デバイス3、3’の外部の別のガス圧縮機ユニット23として、並びに/又は、処理デバイス3、3’の少なくとも一方の部品などとして、提供されてもよい。
【符号の説明】
【0139】
1、1’…システム、2、2’…供給デバイス、2a…ローラ、3、3’…処理デバイス、3a…配管接続部、4、4’…移送配管、4a、4b…端、5~8…ワークピース、9…ロボット、10…ロボット・アーム、11…処理ステーション、12…C字形ブラケット、13…パンチ・ユニット、14…ダイ・ユニット、15…駆動部、16…保管容器、16a…受け入れ容積、17…中間部品、18…仕分けポット、19…バッファ配管、20…分離デバイス、21…配管区域、22…接続位置、23…ガス圧縮機ユニット、23a…吸引側、23b…送達側、24…接続配管、25…筐体、25a…側壁、25b…後壁、25c…基部、25d…上側、25e…扉、26…内部空間、27…制御ユニット、28…サブユニット、29…ガス圧縮機ユニット、30…流出配管、30a、30b…配管区域、31、31’…要素、32、32’…加圧空気配管、33…システム構成要素、34、34’…加圧空気配管、35、35’…システム構成要素、36…工具交換ステーション、37…工具、38、38’…加圧空気配管、39、39’…システム構成要素、40…保管容器、41…要素、42…ブーム、43…加圧空気配管、44…加圧空気配管、45…加圧空気蓄圧器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-12-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
要素を処理するためのシステム(1、1’)であって、前記要素は、接続要素、ネジ及びリベット、セルフピアシング・リベット、クリンチ・リベットなどの接合要素、並びに/又は、セルフピアシング、パンチイン、プレスイン、スタンプインのナット、及び/若しくは、セルフピアシング、パンチイン、プレスイン、若しくはスタンプインのボルトなどの機能的要素であり、前記システム(1、1’)は、供給デバイス(2)、処理デバイス(3)、及び中空移送配管(4)を備え、前記供給デバイス(2)と前記処理デバイス(3)とは、前記中空移送配管(4)を介して互いに接続され、前記処理デバイス(3)は、要素を処理するために設計され、前記供給デバイス(2)は、複数の要素を受け入れ、前記複数の要素を前記中空移送配管(4)へ移送するように設計され、前記要素は、前記処理デバイス(3)に前記要素を供給するために、前記中空移送配管(4)を介して前記処理デバイス(3)へ移送されることができ、前記システム(1、1’)を動作させるための空気圧で動作可能なシステム構成要素が提供され、前記システム(1)は、圧縮及び/又は加速された加圧空気を生成及び供給するためのガス圧縮機ユニット(23)を備え、前記ガス圧縮機ユニット(23)は、前記システム(1)が収容される設置空間に設けられ、前記ガス圧縮機ユニット(23)は、前記設置空間における前記処理デバイス(3)の環境及び/又は前記供給デバイス(2)の環境から空気を取り入れるように設計され、並びに、前記供給デバイス(2)の動作及び前記処理デバイス(3)の動作のために、圧縮及び/又は加速された加圧空気を、前記空気圧で動作可能なシステム構成要素に向けて供給するように設計される、システム(1、1’)において、
複数のガス圧縮機ユニットが設けられ、2つのガス圧縮機ユニットが設けられ、前記2つのガス圧縮機ユニットは、構造及び/又は動作の原理が異なることを特徴とするシステム(1、1’)。
【請求項2】
プレス接合デバイスを備える、材料をプレス接合するためのシステムであって、前記プレス接合デバイスは、プレス接合のために設計され、前記システム(1)は、設置空間に設けられ、前記プレス接合デバイスを動作させるための空気圧で動作可能なシステム構成要素が提供される、システムにおいて、
前記システム(1)は、圧縮及び/又は加速されたガス量を生成及び供給するためのガス圧縮機ユニットを備え、前記ガス圧縮機ユニットは、前記設置空間に設けられ、前記ガス圧縮機ユニットは、前記設置空間における前記プレス接合デバイスの環境から空気を取り入れるように設計され、並びに、前記プレス接合デバイスの動作のために、圧縮及び/又は加速された加圧空気を、前記空気圧で動作可能なシステム構成要素に向けて供給するように設計され、複数のガス圧縮機ユニットが設けられ、2つのガス圧縮機ユニットが設けられ、前記2つのガス圧縮機ユニットは、構造及び/又は動作の原理が異なることを特徴とするシステム。
【請求項3】
前記処理デバイス(3)を動作させるための前記空気圧で動作可能なシステム構成要素は、要素充填ステーション及び/又は工具交換ステーションを備えることを特徴とする、請求項1に記載のシステム(1)。
【請求項4】
ガス圧縮機ユニット(23)は、異なる圧力レベルにおいて加圧空気を供給するように設計されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項5】
動圧縮機原理に従って動作する1つのガス圧縮機ユニット(23)が提供されることと、容積式原理に従って動作する1つのガス圧縮機ユニットが提供されることとを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項6】
前記ガス圧縮機ユニット(23)は、初期圧力を0.3bar上回る圧力レベル未満である圧力レベル、又は初期圧力を0.2bar上回る圧力レベル未満である圧力レベル、又は初期圧力を0.1bar上回る圧力レベル未満である圧力レベルを供給するように設計され、前記ガス圧縮機ユニットは、容積式原理に従って動作することを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項7】
前記ガス圧縮機ユニットは、前記ガス圧縮機ユニットの下流に配置されるシステム構成要素に最大システム圧力レベルを供給するように適合されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項8】
前記ガス圧縮機ユニットは、前記ガス圧縮機ユニットの下流に配置されるシステム構成要素に最大システム圧力レベルを供給するように適合され、前記圧力レベルは、動作中に動的に柔軟な手法で適合させられ得ることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項9】
前記供給デバイス(2)は、ガス圧縮機ユニットを有することを特徴とする、請求項1及び3から8のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項10】
前記処理デバイス(3)は、ガス圧縮機ユニットを有することを特徴とする、請求項1及び3から9のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項11】
前記ガス圧縮機ユニット(23)は、電気駆動部を有することを特徴とする、請求項1から10のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項12】
前記ガス圧縮機ユニットは、機械駆動部を有することを特徴とする、請求項1から11のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【国際調査報告】