(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-22
(54)【発明の名称】電気機器、電気機器掛装システム及び太陽光発電所
(51)【国際特許分類】
H05K 5/02 20060101AFI20250115BHJP
H02M 7/48 20070101ALI20250115BHJP
【FI】
H05K5/02 E
H02M7/48 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024538711
(86)(22)【出願日】2023-04-17
(85)【翻訳文提出日】2024-06-25
(86)【国際出願番号】 CN2023088600
(87)【国際公開番号】W WO2023207647
(87)【国際公開日】2023-11-02
(31)【優先権主張番号】202220973190.5
(32)【優先日】2022-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517112122
【氏名又は名称】陽光電源股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】沈 展良
(72)【発明者】
【氏名】▲シン▼ 軍
【テーマコード(参考)】
4E360
5H770
【Fターム(参考)】
4E360EA11
4E360EA21
4E360EB02
4E360EC03
4E360EC04
4E360EC05
4E360ED02
4E360ED03
4E360ED04
4E360ED17
4E360ED19
4E360ED28
4E360GA52
4E360GB99
5H770AA21
5H770CA05
5H770PA02
5H770PA21
5H770QA28
5H770QA33
(57)【要約】
本発明は電気機器を開示し、筐体及び複数の掛装部材を含み、筐体外部にはデバイスが取り付けられ、各掛装部材はデバイスにそれぞれ固定され、掛装部材において第1掛装部材及び第2掛装部材は筐体の両側に分布される。当該電気機器において掛装部材は直接的に筐体に取り付けられず、筐体外部のデバイスに取り付けられ、これによって、筐体の面積を節約し、掛装部材を装着することで筐体を大きく設置してしまうことを回避し、従来技術の、電気機器に対する小型化要求を満たしていることができる。また、筐体を大きく設置する必要がないため、コストを節約できる。本発明は上記電気機器をそれぞれ適用する電気機器掛装システム、太陽光発電所をさらに開示し、従来技術において電気機器に対する小型化ニーズを満たしている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機器であって、筐体及び複数の掛装部材を含み、前記筐体の外部にはデバイスが取り付けられ、各前記掛装部材は前記デバイスにそれぞれ固定され、前記掛装部材において第1掛装部材及び第2掛装部材は前記筐体の両側に分布されることを特徴とする電気機器。
【請求項2】
前記第1掛装部材及び前記第2掛装部材は、異なる前記デバイスにそれぞれ固定されることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
【請求項3】
前記電気機器において第1デバイスは第2デバイスを包んでおり、前記第1掛装部材は、前記第1デバイスに固定され、又は前記第1デバイスを通って前記第2デバイスに固定されることを特徴とする請求項2に記載の電気機器。
【請求項4】
前記電気機器において第3デバイスと第4デバイスとは並んで隣接するように設けられ、前記第4デバイスは前記筐体のエッジに近く、前記第2掛装部材は、前記第4デバイスに固定され、又は前記第4デバイスを通って前記第3デバイスに固定されることを特徴とする請求項2又は3に記載の電気機器。
【請求項5】
前記電気機器において第1デバイス、第2デバイス、及び前記筐体は積層配置され、前記第1デバイスは前記第2デバイスによって前記筐体に固定され、前記第1掛装部材は、前記第1デバイスに固定され、前記第2デバイスに固定され、又は、前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間に固定されることを特徴とする請求項2に記載の電気機器。
【請求項6】
前記第1掛装部材及び前記第2掛装部材は、第1デバイス及び第2デバイスにそれぞれ固定され、前記第1掛装部材は、前記第1デバイスにおいて前記第2デバイスから離れる側に位置し、前記第2掛装部材は、前記第2デバイスにおいて前記第1デバイスから離れる側に位置することを特徴とする請求項2に記載の電気機器。
【請求項7】
前記第1掛装部材及び前記第2掛装部材は、同一の前記デバイスに固定されるとともに、当該デバイスの対向する両側に分布されることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
【請求項8】
前記電気機器において、第1デバイスは前記筐体に取り付けられ、第2デバイスは、前記第1デバイスに積層配置されるとともに、前記第1デバイスによって前記筐体に固定され、前記第1掛装部材及び前記第2掛装部材は前記第1デバイスの両端にそれぞれ固定され、
又は、前記電気機器において第1デバイスと第2デバイスとは積層配置され、前記第1デバイスは前記第2デバイスによって前記筐体に取り付けられ、前記第1掛装部材及び前記第2掛装部材は前記第1デバイスの両端にそれぞれ固定されることを特徴とする請求項7に記載の電気機器。
【請求項9】
前記掛装部材と、該当掛装部材に固定されて接続される前記デバイスとは一体成形され、又は、前記掛装部材と、該当掛装部材に固定されて接続される前記デバイスとは、それぞれ別体であり、且つネジ接続、溶接、接着若しくはカシメの形態で固定されて接続されることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
【請求項10】
電気機器掛装システムであって、電気機器及び掛け板を含み、前記電気機器は請求項1~9の何れか1項に記載の電気機器であり、前記掛装部材は前記掛け板の掛装切欠きに係合することを特徴とする電気機器掛装システム。
【請求項11】
前記掛装切欠きは前記掛装部材の上部エッジに位置することを特徴とする請求項10に記載の電気機器掛装システム。
【請求項12】
前記掛け板は第1固定部材によって前記電気機器に固定されて接続され、前記掛け板には前記第1固定部材に係合するビアが設けられ、前記電気機器には前記第1固定部材に係合するネジ孔が設けられることを特徴とする請求項10に記載の電気機器掛装システム。
【請求項13】
電気機器掛装システムを含む太陽光発電所であって、前記電気機器掛装システムは請求項10~12の何れか1項に記載の電気機器掛装システムであることを特徴とする太陽光発電所。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2022年04月24日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202220973190.5であり、発明名称が「電気機器、電気機器掛装システム及び太陽光発電所」である中国特許出願の優先権を主張して、その全ての内容は本出願に援用されている。
【0002】
本発明は電気機器取付の技術分野に係わり、より具体的に、電気機器、電気機器掛装システム、及び太陽光発電所に係わっている。
【背景技術】
【0003】
インバータ、コンバイナーボックスなどの電気機器のパワーがますます大きくなっていることに連れて、太陽光発電産業において電気機器の小型化に対してより高い要求を提出している。
【0004】
従来技術において、電気機器には掛装ブラケットが設けられ、掛装ブラケットには掛装用構造が設けられ、掛装構造は壁などの基礎に設けられる掛け板に係合する。ところが、掛装ブラケットは電気機器において筐体の背部に外装され、筐体面積を多く占用するため、筐体を大きく設置しなければならなく、電気機器の小型化要求を満たし難い。
【0005】
また、筐体サイズを大きくすれば、コストが高くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上のように、如何に掛装ブラケットを装着することで電気機器の筐体を大きく設置してしまうことを回避するかということは、当業者が解决しようとする問題である。
【0007】
これに鑑みると、本発明は電気機器を提供し、その掛装部材は筐体に取り付けられず、筐体外部のデバイスに取り付けられ、これによって、筐体の面積を節約して、掛装部材を装着することで筐体を大きく設置してしまうことを回避し、従来技術の、電気機器に対する小型化要求を満たしていることができる。本発明は上記電気機器を適用する電気機器掛装システム、太陽光発電所をさらに提供し、従来技術の、電気機器に対する小型化ニーズを満たしている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を実現するために、本発明は以下の技術案を提供し、
電気機器であって、筐体及び複数の掛装部材を含み、前記筐体の外部にはデバイスが取り付けられ、各前記掛装部材は前記デバイスにそれぞれ固定され、前記掛装部材において第1掛装部材及び第2掛装部材は前記筐体の両側に分布される。
【0009】
好ましくは、上記電気機器において、前記第1掛装部材及び前記第2掛装部材は、異なる前記デバイスにそれぞれ固定される。
【0010】
好ましくは、上記電気機器において、前記電気機器において第1デバイスは第2デバイスを包んでおり、前記第1掛装部材は、前記第1デバイスに固定され、又は前記第1デバイスを通って前記第2デバイスに固定される。
【0011】
好ましくは、上記電気機器において、前記電気機器において第3デバイスと第4デバイスとは並んで隣接するように設けられ、前記第4デバイスは前記筐体のエッジに近く、前記第2掛装部材は、前記第4デバイスに固定され、又は前記第4デバイスを通って前記第3デバイスに固定される。
【0012】
好ましくは、上記電気機器において、前記電気機器において第1デバイス、第2デバイス、及び前記筐体は積層配置され、前記第1デバイスは前記第2デバイスによって前記筐体に固定され、前記第1掛装部材は、前記第1デバイスに固定され、前記第2デバイスに固定され、又は、前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間に固定される。
【0013】
好ましくは、上記電気機器において、前記第1掛装部材及び前記第2掛装部材は第1デバイス及び第2デバイスにそれぞれ固定され、前記第1掛装部材は、前記第1デバイスにおいて前記第2デバイスから離れる側に位置し、前記第2掛装部材は、前記第2デバイスにおいて前記第1デバイスから離れる側に位置する。
【0014】
好ましくは、上記電気機器において、前記第1掛装部材及び前記第2掛装部材は、同一の前記デバイスに固定されるとともに、当該デバイスの対向する両側に分布される。
【0015】
好ましくは、上記電気機器において、前記電気機器において第1デバイスは前記筐体に取り付けられ、第2デバイスは、前記第1デバイスに積層配置されるとともに、前記第1デバイスによって前記筐体に固定され、前記第1掛装部材及び前記第2掛装部材は前記第1デバイスの両端にそれぞれ固定され、又は、
前記電気機器において第1デバイスと第2デバイスとは積層配置され、前記第1デバイスは前記第2デバイスによって前記筐体に取り付けられ、前記第1掛装部材及び前記第2掛装部材は前記第1デバイスの両端にそれぞれ固定される。
【0016】
好ましくは、上記電気機器において、前記掛装部材と、該当掛装部材に固定されて接続される前記デバイスとは一体成形され、又は、前記掛装部材と、該当掛装部材に固定されて接続される前記デバイスとは、それぞれ別体であり、且つネジ接続、溶接、接着若しくはカシメの形態で固定されて接続される。
【0017】
電気機器掛装システムであって、電気機器及び掛け板を含み、前記電気機器は上記技術案の何れか1項に記載の電気機器であり、前記掛装部材は前記掛け板の掛装切欠きに係合する。
【0018】
好ましくは、上記電気機器掛装システムにおいて、前記掛装切欠きは前記掛装部材の上部エッジに位置する。
【0019】
好ましくは、上記電気機器掛装システムにおいて、前記掛け板は第1固定部材によって前記電気機器に固定されて接続され、前記掛け板には前記第1固定部材に係合するビアが設けられ、前記電気機器には前記第1固定部材に係合するネジ孔が設けられる。
【0020】
電気機器掛装システムを含む太陽光発電所であって、前記電気機器掛装システムは何れも上記技術案の何れか1項に記載の電気機器掛装システムである。
【発明の効果】
【0021】
本発明は電気機器を提供し、筐体及び複数の掛装部材を含み、筐体外部にはデバイスが取り付けられ、各掛装部材はデバイスにそれぞれ固定され、掛装部材において第1掛装部材及び第2掛装部材は筐体の両側に分布される。
【0022】
本発明が提供する電気機器において、掛装部材は直接的に筐体に取り付けられず、筐体外部のデバイスに取り付けられ、これによって、筐体の面積を節約し、掛装部材を装着することで筐体を大きく設置してしまうことを回避し、従来技術の、電気機器に対する小型化要求を満たしていることができる。また、筐体を大きく設置する必要がないため、コストを節約できる。
【0023】
本発明は上記電気機器をそれぞれ適用する電気機器掛装システム、太陽光発電所をさらに提供し、従来技術において電気機器に対する小型化ニーズを満たしている。
【0024】
本発明の実施例又は従来技術における技術案をより明らかに説明するために、以下、実施例又は従来技術の記載の必要な図面を簡単に紹介し、以下に記載の図面は本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、進歩性に値する労働をしないことを前提として、これらの図面に基づいて他の図面を取得できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の実施例1が提供する電気機器の構造模式図
【
図2】本発明の実施例2が提供する電気機器の構造模式図
【
図3】本発明の実施例3が提供する電気機器の構造模式図
【
図4】本発明の実施例4が提供する電気機器の構造模式図
【
図5】本発明の実施例4が提供する電気機器の別の角度の構造模式図
【
図6】本発明の実施例5が提供する第1の電気機器の構造模式図
【
図7】本発明の実施例5が提供する第2の電気機器の構造模式図
【
図8】本発明の実施例5が提供する第3の電気機器の構造模式図
【
図9】本発明の実施例が提供する掛装部材とデバイスとが一体成形される模式図
【
図10】本発明の実施例が提供する掛装部材とデバイスとがそれぞれ別体である模式図
【
図11】本発明の実施例が提供する電気機器におけるデバイス及び筐体の装着模式図
【
図12】本発明の実施例が提供する電気機器掛装システムの分解図
【
図13】本発明の実施例が提供する電気機器掛装システムの構造模式図
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の実施例は電気機器を開示し、その掛装部材は筐体に取り付けられず、筐体外部のデバイスに取り付けられ、これによって、筐体の面積を節約して、掛装部材を装着することで筐体を大きく設置してしまうことを回避し、従来技術の、電気機器に対する小型化要求を満たしていることができる。本発明の実施例は上記電気機器を適用する電気機器掛装システム、太陽光発電所をさらに開示し、従来技術の、電気機器に対する小型化ニーズを満たしている。
【0027】
以下、本発明の実施例の図面を結合して、本発明の実施例の技術案を明らか且つ完全に記載し、記載される実施例は全ての実施例ではなく、本発明の一部の実施例に過ぎない。本発明の実施例に基づいて、当業者が進歩性に値する労働をしないことを前提として、取得した他の全ての実施例は何れも本発明の保護範囲に属している。
【0028】
図1~
図13を参照し、本発明は電気機器を提供し、筐体101及び複数の掛装部材300を含み、筐体101外部にはデバイス200が取り付けられ、各掛装部材300はデバイス200にそれぞれ固定され、掛装部材300において第1掛装部材301及び第2掛装部材302は筐体101の両側に分布される。
【0029】
本発明の実施例が提供する電気機器において、掛装部材300は直接的に筐体101に取り付けられず、筐体101外部のデバイス200に取り付けられ、これによって、筐体101の面積を節約し、掛装部材300を装着することで筐体101を大きく設置してしまうことを回避し、従来技術の、電気機器に対する小型化要求を満たしていることができる。また、筐体101を大きく設置する必要がないため、コストを節約できる。
【0030】
掛装を容易にするために、掛装部材300は棒状に設置され、その根元端がデバイス200に固定され、自由端が筐体101から離れた方向へ延在し、第1掛装部材301の自由端の延在方向と、第2掛装部材302の自由端の延在方向とは反対している。
【0031】
さらに、第1掛装部材301及び第2掛装部材302が筐体101の両側に分布されることを確保して、掛装を容易にするために、上記第1掛装部材301、第2掛装部材302は、筐体101において対向する両側のエッジに近いデバイス200に取り付けられる。
【0032】
上記電気機器において、第1掛装部材301及び第2掛装部材302は、異なるデバイス200にそれぞれ固定されるように設けられ、以下、図面を結合して具体的に紹介する。
【0033】
実施例1
図1を参照し、本実施例が提供する電気機器において、第1デバイス201は第2デバイス202を包んで、第1掛装部材301は、第1デバイス201に固定され、第2デバイス202に固定され、又は、第1デバイス201を通って第2デバイス202に固定される。
【0034】
また、本実施例が提供する電気機器において、第3デバイス203と第4デバイス204とは並んで隣接するように設けられ、第4デバイス204は筐体101のエッジにより近く、第2掛装部材302は、第4デバイス204に固定され、又は第4デバイス204を通って第3デバイス203に固定される。
【0035】
実施例2
図2を参照し、本実施例が提供する電気機器において、第1デバイス201、第2デバイス202及び筐体101は積層配置され、第1デバイス201は第2デバイス202によって筐体101に固定され、第1掛装部材301は、第1デバイス201に固定され、第2デバイス202に固定され、又は、第1デバイス201と第2デバイス202との間に固定される。
【0036】
上記第1デバイス201、第2デバイス202は筐体101の一側のエッジに近く、第3デバイス203は筐体101の他側のエッジに近く、第2掛装部材302は当該第3デバイス203に固定される。
【0037】
実施例3
図3を参照し、本実施例が提供する電気機器において、第1掛装部材301及び第2掛装部材302は第1デバイス201及び第2デバイス202にそれぞれ固定され、第1掛装部材301は第1デバイス201において第2デバイス202から離れる側に位置し、第2掛装部材302は第2デバイス202において第1デバイス201から離れる側に位置することを特徴とする。
【0038】
本実施例において、第1掛装部材301及び第2掛装部材302は筐体101の両側のエッジにそれぞれ近く、両者の間には第3デバイス203などのような他のデバイス200が設けられ、他の各デバイスは第1、第2デバイスとそれぞれ間隔を空けて配置される。
【0039】
実施例4
図4~5を参照し、本実施例が提供する電気機器において、第1掛装部材301及び第2掛装部材302は第1デバイス201及び第2デバイス202にそれぞれ固定され、第1掛装部材301は第1デバイス201において第2デバイス202から離れる側に位置し、第2掛装部材302は第2デバイス202において第1デバイス201から離れる側に位置することを特徴とする。第1デバイス201は、放熱装置211及びダクト212から構成された集積部材として設置され、第2デバイス202はリアクタとして設置され、本実施例において、各掛装部材300を固定するためのデバイス200の種類を限定していない。
【0040】
上記実施例1~4において、第1掛装部材301及び第2掛装部材302は異なるデバイス200の異なる位置に装着され、電気機器において筐体101外部に取り付けられるデバイス200の構造、配列方式に基づいて、第1掛装部材301及び第2掛装部材302に対して他の取付形態を採用してもよく、例えば、第1掛装部材301及び第2掛装部材302は同一のデバイス200にそれぞれ固定されるとともに、当該デバイス200の対向する両側に分布され、これに対して本実施例は限定していなく、第1掛装部材301及び第2掛装部材302が筐体101の対向する両側に分布されることを確保すればよく、以下、図面を結合して具体的に紹介する。
【0041】
実施例5
図6を参照し、本発明実施が提供する電気機器において、第1掛装部材301及び第2掛装部材302は第1デバイス201の対向する両端にそれぞれ固定され、当該第1デバイス201のサイズを長くすることで、第1掛装部材301及び第2掛装部材302が筐体101の両側に分布されることを確保して、掛装を容易にする。
【0042】
上記第1デバイス201は直接的に筐体101に固定され、他のデバイス200と接続関係がない。電気機器におけるデバイス200の配列ニーズに応じて、第2デバイス202、第1デバイス201及び筐体101は順に積層配置され、
図7に示すように、第1デバイス201は筐体101に取り付けられ、第2デバイス202は第1デバイス201によって筐体101に固定され、第1掛装301及び第2掛装部材302は第1デバイスの両端にそれぞれ固定され、又は、第1デバイス201、第2デバイス202及び筐体101は順に積層配置され、
図8に示すように、第1デバイス201は第2デバイス202によって筐体101に取り付けられ、第1掛装部材301及び第2掛装部材302は第1デバイス201の両端にそれぞれ固定される。
【0043】
本実施例は、第1掛装部材301及び第2掛装部材302を取り付ける第1デバイス201の、筐体101外部での配列及び取付形態を限定していなく、第1掛装部材301及び第2掛装部材302が筐体101の両側に分布されることを確保すればよい。
【0044】
図9に示すように、掛装部材300と、それに固定されて接続されるデバイス200とは一体成形されてもよく、又は、掛装部材300と、それに固定されて接続されるデバイス200とは、それぞれ別体であり、且つネジ接続(
図10を参照)、溶接、接着若しくはカシメの形態で固定されて接続されてもよく、これに対して本実施例は限定していない。各デバイス200は筐体101にそれぞれ外装され、上記の「外装」は、デバイス200と筐体101とが一体成形されず、それぞれ別体であり、具体的に、各デバイス200は固定部材(例えばボルト)による接続、接着剤による接続、カシメ、溶接などの形態で筐体101に固定されてもよく、これに対して本実施例は限定していない。
【0045】
上記実施例が提供する電気機器において、何れか1つのデバイス200は、リアクタ、放熱装置211及びダクト212のうちの1つ又は複数の組み合わせとして設置されてもよい。無論、電気機器の種類部材に基づいて、各デバイス200の種類は他に設置されてもよく、これに対して本実施例は限定していない。
【0046】
本実施が提供する電気機器において、掛装ブラケットの代わりとして掛装部材300を用いることで、体積がより小さく、コストがより低く、且つ本実施例が提供する電気機器の構造が簡単であり、生産・製造に便利である。
【0047】
本発明の実施例は電気機器掛装システムをさらに提供し、電気機器及び掛け板400を含み、電気機器は上記実施例が提供する電気機器であり、掛装部材300は掛け板400の掛装切欠き401に係合する。
【0048】
好ましくは、掛装切欠き401は掛装部材300の上部エッジに設けられることで、電気機器の取付を容易にする上に、取付後、電気機器自体の重力作用で掛装部材300が掛装切欠き401内に確実に係止されることを確保する。
【0049】
さらに、上記電気機器掛装システムにおいて、掛け板400は取り外し可能な第1固定部材404によって電気機器に固定されて接続され、掛け板400には第1固定部材404に係合するビア402が設けられ、電気機器には第1固定部材404に係合するネジ孔111が設けられる。
【0050】
本実施例が提供する電気機器掛装システムは、第1固定部材404を用いて電気機器と掛け板400とを接続することで、電気機器の回動を防止して、電気機器の掛装の確実性を高め、また、第1固定部材404を用いて電気機器と掛け板400とを互いに固定することで、電気機器の盗難防止性を向上する。
【0051】
具体的に、電気機器のネジ孔111は筐体101又はデバイス200に設けられ、これに対して本実施例は限定していない。上記第1固定部材404は機器全体固定ボルトである。上記掛け板400は掛け板固定ボルトなどの第2固定部材403によって、壁、ブラケット、支柱などの生産現場が具備する取付基礎に取り付けられ、これに対して本実施例は限定していない。
【0052】
本発明の実施例は電気機器掛装システムを含む太陽光発電所をさらに提供し、電気機器掛装システムは上記実施例が提供する電気機器掛装システムである。
【0053】
本発明の実施例が提供する電気機器掛装システム、太陽光発電所はそれぞれ上記電気機器を適用し、従来技術において電気機器に対する小型化ニーズを満たしていることができる。無論、本発明の実施例が提供する電気機器掛装システム及び太陽光発電は、上記実施例が提供する電気機器に関する他の効果をさらに備え、ここで、贅言していない。
【0054】
本明細書における各実施例に対して漸進方式で記載され、各実施例は主に他の実施例との相違点を説明し、各実施例の間の同様又は類似する部分について互いに参照すればよい。
【0055】
開示された実施例への上記説明によって、当業者は本発明を実現又は使用できる。これらの実施例への複数の補正は当業者にとって自明であり、本明細書に定義された一般的な原理は、本発明の精神又は範囲から逸脱しない場合、他の実施例において実現されてもよい。従って、本発明は本明細書に記載の実施例に限定されず、本明細書が開示した原理及び新規特点と一致する、最も幅広い範囲に合う。
【符号の説明】
【0056】
101 ・・・筐体;
111 ・・・ネジ孔;
200 ・・・デバイス;
201 ・・・第1デバイス;
211 ・・・放熱装置;
212 ・・・ダクト;
202 ・・・第2デバイス;
203 ・・・第3デバイス;
204 ・・・第4デバイス;
300 ・・・掛装部材;
301 ・・・第1掛装部材;
302 ・・・第2掛装部材;
400 ・・・掛け板;
401 ・・・掛装切欠き;
402 ・・・ビア;
403 ・・・第2固定部材;
404 ・・・第1固定部材。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機器であって、筐体及び複数の掛装部材を含み、前記筐体の外部にはデバイスが取り付けられ、各前記掛装部材は前記デバイスにそれぞれ固定され、前記掛装部材において第1掛装部材及び第2掛装部材は前記筐体の両側に分布されることを特徴とする電気機器。
【請求項2】
前記第1掛装部材及び前記第2掛装部材は、異なる前記デバイスにそれぞれ固定されることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
【請求項3】
前記電気機器において第1デバイスは第2デバイスを包んでおり、前記第1掛装部材は、前記第1デバイスに固定され、又は前記第1デバイスを通って前記第2デバイスに固定されることを特徴とする請求項2に記載の電気機器。
【請求項4】
前記電気機器において第3デバイスと第4デバイスとは並んで隣接するように設けられ、前記第4デバイスは前記筐体のエッジに近く、前記第2掛装部材は、前記第4デバイスに固定され、又は前記第4デバイスを通って前記第3デバイスに固定されることを特徴とする請求項2又は3に記載の電気機器。
【請求項5】
前記電気機器において第1デバイス、第2デバイス、及び前記筐体は積層配置され、前記第1デバイスは前記第2デバイスによって前記筐体に固定され、前記第1掛装部材は、前記第1デバイスに固定され、前記第2デバイスに固定され、又は、前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間に固定されることを特徴とする請求項2に記載の電気機器。
【請求項6】
前記第1掛装部材及び前記第2掛装部材は、第1デバイス及び第2デバイスにそれぞれ固定され、前記第1掛装部材は、前記第1デバイスにおいて前記第2デバイスから離れる側に位置し、前記第2掛装部材は、前記第2デバイスにおいて前記第1デバイスから離れる側に位置することを特徴とする請求項2に記載の電気機器。
【請求項7】
前記第1掛装部材及び前記第2掛装部材は、同一の前記デバイスに固定されるとともに、当該デバイスの対向する両側に分布されることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
【請求項8】
前記電気機器において、第1デバイスは前記筐体に取り付けられ、第2デバイスは、前記第1デバイスに積層配置されるとともに、前記第1デバイスによって前記筐体に固定され、前記第1掛装部材及び前記第2掛装部材は前記第1デバイスの両端にそれぞれ固定され、
又は、前記電気機器において第1デバイスと第2デバイスとは積層配置され、前記第1デバイスは前記第2デバイスによって前記筐体に取り付けられ、前記第1掛装部材及び前記第2掛装部材は前記第1デバイスの両端にそれぞれ固定されることを特徴とする請求項7に記載の電気機器。
【請求項9】
前記掛装部材と、該当掛装部材に固定されて接続される前記デバイスとは一体成形され、又は、前記掛装部材と、該当掛装部材に固定されて接続される前記デバイスとは、それぞれ別体であり、且つネジ接続、溶接、接着若しくはカシメの形態で固定されて接続されることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
【請求項10】
電気機器掛装システムであって、電気機器及び掛け板を含み、前記電気機器は請求項1~9の何れか1項に記載の電気機器であり、前記掛装部材は前記掛け板の掛装切欠きに係合することを特徴とする電気機器掛装システム。
【請求項11】
前記掛装切欠きは前記掛装部材の上部エッジに位置することを特徴とする請求項10に記載の電気機器掛装システム。
【請求項12】
前記掛け板は第1固定部材によって前記電気機器に固定されて接続され、前記掛け板には前記第1固定部材に係合するビアが設けられ、前記電気機器には前記第1固定部材に係合するネジ孔が設けられることを特徴とする請求項10に記載の電気機器掛装システム。
【請求項13】
電気機器掛装システムを含む太陽光発電所であって、前記電気機器掛装システムは請求項
10に記載の電気機器掛装システムであることを特徴とする太陽光発電所。
【国際調査報告】