(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-23
(54)【発明の名称】機内接続のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
H04W 48/18 20090101AFI20250116BHJP
H04W 48/16 20090101ALI20250116BHJP
H04W 12/06 20210101ALI20250116BHJP
H04W 4/40 20180101ALI20250116BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20250116BHJP
H04W 84/14 20090101ALI20250116BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20250116BHJP
【FI】
H04W48/18 113
H04W48/16 131
H04W12/06
H04W4/40
H04W84/12
H04W84/14
H04W84/10 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024534547
(86)(22)【出願日】2022-12-10
(85)【翻訳文提出日】2024-08-07
(86)【国際出願番号】 US2022052471
(87)【国際公開番号】W WO2023107728
(87)【国際公開日】2023-06-15
(32)【優先日】2021-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】513180451
【氏名又は名称】ヴィアサット,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ViaSat,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】弁理士法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】オ’ニール,スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】プレンジャー,ロジャー エム.
(72)【発明者】
【氏名】パンリリオ,マリア シー.
(72)【発明者】
【氏名】アビャンカル,ラウール エス.
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067AA41
5K067BB21
5K067DD34
5K067EE24
5K067HH22
(57)【要約】
モバイルデバイスの無線接続性のための技術が記載される。この技術は、モバイルデバイス上のエージェントにおいて、車両に搭載されたアクセスポイントからのサービスセット識別子(SSID)に関連付けられたオンボード公衆ネットワークのオンボード接続可用性を検出することを含む方法を含むことができる。この方法は、モバイルデバイス上のエージェントにおいて、オンボード公衆ネットワークのオンボードサービス可用性を識別することを含むことができる。この方法は、モバイルデバイスにおいて、オンボード接続可用性及びオンボードサービス可用性に部分的に基づいて、オンボード公衆ネットワークに接続することに関する通知を有効にすることを更に含むことができる。この方法は、モバイルデバイスにおいて、オンボード公衆ネットワークへの接続を有効にすることを含むことができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルデバイスのための無線接続性のための方法であって、
前記モバイルデバイス上のエージェントにおいて、車両に搭載されたアクセスポイントからのサービスセット識別子(SSID)に関連付けられたオンボード公衆ネットワークのオンボード接続可用性を検出することと、
前記モバイルデバイス上の前記エージェントにおいて、前記オンボード公衆ネットワークのオンボードサービス可用性を識別することと、
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード接続可用性及び前記オンボードサービス可用性に部分的に基づいて、前記オンボード公衆ネットワークに接続することに関する通知を有効にすることと、
前記モバイルデバイスにおいて、前記アクセスポイントを使用して、前記オンボード公衆ネットワークへの接続を有効にすることと、を含む、方法。
【請求項2】
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード接続可用性及びオンボードサービス可用性に部分的に基づいて、オフボード公衆ネットワーク接続からオンボード公衆ネットワーク接続に切り替えることを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード接続可用性又は前記オンボードサービス可用性の終了に部分的に基づいて、前記オンボード公衆ネットワークからオフボード公衆ネットワークに切り替えることを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記モバイルデバイスにおいて、無線アクセスポイント(WAP)地理的位置、WAP高度、WAP速度、オンボード公衆ネットワーク信号強度、車両ドアステータス、車両搭乗データ、又は車両チェックインデータのうちの1つ以上に部分的に基づいて、前記オンボードサービス可用性又は前記オンボード接続可用性を判定することを更に含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記モバイルデバイスにおいて、クラウドコンピューティング環境からの前記オンボード公衆ネットワーク接続の前記オンボードサービス可用性を照会することを更に含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記モバイルデバイスにおいて、オンボードサービス可用性に部分的に基づかずに、前記オンボード公衆ネットワークに関連付けられたネットワーク接続アシスタントプロンプトをバイパスすることと、
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード接続可用性及び前記オンボードサービス可用性に部分的に基づいて、前記オンボード公衆ネットワークに関連付けられたネットワーク接続アシスタントを認証することと、を更に含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード公衆ネットワーク接続が利用可能であるという可用性通知を前記モバイルデバイス上に表示することによって、前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード公衆ネットワークに接続することに関する前記通知を有効にすることを更に含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記オンボード公衆ネットワーク接続が利用可能でないという非可用性通知を前記モバイルデバイス上に表示することによって、前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード公衆ネットワークに接続することに関する前記通知を有効にすることを更に含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記通知が、ローカルモバイルデバイス通知である、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記モバイルデバイスにおいて、オフボード接続可用性及びオフボードサービス可用性、又は追加のオフボード接続可用性及び追加のオフボードサービス可用性に部分的に基づいて、前記オフボード公衆ネットワーク接続から追加のオフボード公衆ネットワーク接続に切り替えることを更に含み、
前記オフボード公衆ネットワーク接続及び前記追加のオフボード公衆ネットワーク接続が、WWANネットワーク及びWLANネットワークのうちの少なくとも1つである、請求項2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
無線接続性のためのモバイルデバイスであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
複数のデータ及び命令を記憶するためのデータストアを含む、少なくとも1つのメモリデバイスと、を備え、前記複数のデータ及び命令が、実行されるときに、前記モバイルデバイスのエージェントに、
車両に搭載されたアクセスポイントからのサービスセット識別子(SSID)に関連付けられたオンボード公衆ネットワークのオンボード接続可用性を検出させ、
前記オンボード公衆ネットワークのオンボードサービス可用性を識別させ、
前記オンボード接続可用性及び前記オンボードサービス可用性に部分的に基づいて、前記オンボード公衆ネットワークに接続することに関する通知を有効にさせ、
前記オンボード公衆ネットワークへの接続を有効にさせる、モバイルデバイス。
【請求項12】
前記複数のデータ及び命令が、実行されるときに、前記モバイルデバイスの前記エージェントに、
前記オンボード接続可用性及び前記オンボードサービス可用性に部分的に基づいて、オフボード公衆ネットワークから前記オンボード公衆ネットワークに切り替えさせる、請求項11に記載のモバイルデバイス。
【請求項13】
前記複数のデータ及び命令が、実行されるときに、前記モバイルデバイスの前記エージェントに、
前記オンボード接続可用性又は前記オンボードサービス可用性の終了に部分的に基づいて、前記オンボード公衆ネットワークからオフボード公衆ネットワークに切り替えさせる、請求項11に記載のモバイルデバイス。
【請求項14】
前記複数のデータ及び命令が、実行されるときに、前記モバイルデバイスの前記エージェントに、
無線アクセスポイント(WAP)地理的位置、WAP高度、WAP速度、オンボード公衆ネットワーク信号強度、車両ドアステータス、車両搭乗データ、又は車両チェックインデータのうちの1つ以上に部分的に基づいて、前記オンボードサービス可用性又は前記オンボード接続可用性を判定させる、請求項11~13のいずれか一項に記載のモバイルデバイス。
【請求項15】
前記複数のデータ及び命令が、実行されるときに、前記モバイルデバイスの前記エージェントに、
クラウドコンピューティング環境からのオンボード公衆ネットワーク接続の前記オンボードサービス可用性を照会させる、請求項11~14のいずれか一項に記載のモバイルデバイス。
【請求項16】
前記複数のデータ及び命令が、実行されるときに、前記モバイルデバイスの前記エージェントに、
オンボードサービス可用性に部分的に基づかずに、前記オンボード公衆ネットワークに関連付けられたネットワーク接続アシスタントプロンプトをバイパスさせ、
前記オンボード接続可用性及び前記オンボードサービス可用性に部分的に基づいて、前記オンボード公衆ネットワークに関連付けられたネットワーク接続アシスタントを認証させる、請求項11~15のいずれか一項に記載のモバイルデバイス。
【請求項17】
前記複数のデータ及び命令が、実行されるときに、前記モバイルデバイスの前記エージェントに、
前記オンボード公衆ネットワーク接続が利用可能であるという可用性通知を前記モバイルデバイス上に表示することによって、前記オンボード公衆ネットワークに接続することに関する前記通知を有効にさせる、請求項11~16のいずれか一項に記載のモバイルデバイス。
【請求項18】
前記複数のデータ及び命令が、実行されるときに、前記モバイルデバイスの前記エージェントに、
前記オンボード公衆ネットワーク接続が利用可能でないという非可用性通知を前記モバイルデバイス上に表示することによって、前記オンボード公衆ネットワークに接続することに関する前記通知を有効にさせる、請求項11~17のいずれか一項に記載のモバイルデバイス。
【請求項19】
前記通知が、ローカルモバイルデバイス通知である、請求項11又は18に記載のモバイルデバイス。
【請求項20】
前記複数のデータ及び命令が、実行されるときに、前記モバイルデバイスの前記エージェントに、
オフボード接続可用性及びオフボードサービス可用性、又は追加のオフボード接続可用性及び追加のオフボードサービス可用性に部分的に基づいて、前記オフボード公衆ネットワークから追加のオフボード公衆ネットワーク接続に切り替えさせ、
前記オフボード公衆ネットワーク及び前記追加のオフボード公衆ネットワーク接続が、WWANネットワーク及びWLANネットワークのうちの少なくとも1つである、請求項12のいずれか一項に記載のモバイルデバイス。
【請求項21】
具現化された命令を有する機械可読記憶媒体であって、前記命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、前記1つ以上のプロセッサに、
モバイルデバイス上のエージェントにおいて、車両に搭載されたアクセスポイントからのサービスセット識別子(SSID)に関連付けられたオンボード公衆ネットワークのオンボード接続可用性を検出することと、
前記モバイルデバイス上の前記エージェントにおいて、前記オンボード公衆ネットワークのオンボードサービス可用性を識別することと、
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード接続可用性及び前記オンボードサービス可用性に部分的に基づいて、前記オンボード公衆ネットワークに接続することに関する通知を有効にすることと、
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード公衆ネットワークへの接続を有効にすることと、を含むプロセスを実行させる、機械可読記憶媒体。
【請求項22】
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード接続可用性及び前記オンボードサービス可用性に部分的に基づいて、オフボード公衆ネットワーク接続からオンボード公衆ネットワーク接続に切り替えることを更に含む、請求項21に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項23】
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード接続可用性又は前記オンボードサービス可用性の終了に部分的に基づいて、前記オンボード公衆ネットワークからオフボード公衆ネットワークに切り替えることを更に含む、請求項21に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項24】
前記モバイルデバイスにおいて、無線アクセスポイント(WAP)地理的位置、WAP高度、WAP速度、オンボード公衆ネットワーク信号強度、車両ドアステータス、車両搭乗データ、又は車両チェックインデータのうちの1つ以上に部分的に基づいて、前記オンボードサービス可用性又は前記オンボード接続可用性を判定することを更に含む、請求項21~23のいずれか一項に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項25】
前記モバイルデバイスにおいて、クラウドコンピューティング環境からのオンボード公衆ネットワーク接続の前記オンボードサービス可用性を照会することを更に含む、請求項21~24のいずれか一項に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項26】
前記モバイルデバイスにおいて、オンボードサービス可用性に部分的に基づかずに、前記オンボード公衆ネットワークに関連付けられたネットワーク接続アシスタントプロンプトをバイパスすることと、
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード接続可用性及び前記オンボードサービス可用性に部分的に基づいて、前記オンボード公衆ネットワークに関連付けられたネットワーク接続アシスタントを認証することと、を更に含む、請求項21~25のいずれか一項に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項27】
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード公衆ネットワーク接続が利用可能であるという可用性通知を前記モバイルデバイス上に表示することによって、前記オンボード公衆ネットワークに接続することに関する前記通知を有効にすることを更に含む、請求項21~26のいずれか一項に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項28】
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード公衆ネットワークが利用可能でないという非可用性通知を前記モバイルデバイス上に表示することによって、前記オンボード公衆ネットワークに接続することに関する前記通知を無効にすることを更に含む、請求項21~27のいずれか一項に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項29】
前記通知が、ローカルモバイルデバイス通知である、請求項21~28のいずれか一項に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項30】
前記モバイルデバイスにおいて、オフボード接続可用性及びオフボードサービス可用性、又は追加のオフボード接続可用性及び追加のオフボードサービス可用性に部分的に基づいて、前記オフボード公衆ネットワーク接続から追加のオフボード公衆ネットワーク接続に切り替えることを更に含み、
オフボード公衆ネットワーク又は追加のオフボード公衆ネットワークが、WWANネットワーク又はWLANネットワークである、請求項22のいずれか一項に記載の機械可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年12月10日に出願された米国仮出願第63/288,165号に対する優先権を主張し、これは、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
空港、鉄道駅、バス停、港湾、又は他の輸送ハブに到着するか、又はここから出発する乗客は、急いでいる場合が多く、情報過多に悩まされ得る。多くの乗客が、乗客の団体の他のメンバーのチケットを受け取ること及び提供すること、団体メンバーが自分の荷物及び他の身の回り品を持っていることを確認すること、並びに正しいロケーションに適時に到着することによって、乗客の団体の他のメンバーを調整する責任を負っている。これらの時間に敏感な事柄の中で、乗客は、携帯電話、タブレット、ラップトップなどのような電子デバイスに依拠して、乗客の旅行のための関連する旅行の詳細を入手する。
【0003】
電子デバイスから入手され得る膨大な量の情報と、そのような電子デバイスが受信することができる更新の適時性(例えば、飛行時間の変更、出発ゲート、到着日、接続便、目的地への周遊旅行の取得、製品購入など)と、のために、電子デバイスの接続性を維持することは、よりスムーズな旅行体験を促進するために有用である。個人が旅行する際、個人は、私的又は公的に利用可能であり得る無線ネットワークを使用して、公衆データネットワーク(例えば、インターネット)への自分の接続を維持することを望む。更に、個人は、待機地点にいるか、ターミナルを歩いているか、ホテルを歩いているか、又は飛行機、バス、ボート、ライドシェアリング、タクシー若しくは他の車両などの車両で移動中であるかどうかにかかわらず、自分のモバイルデバイス(例えば、携帯電話、テーブル、ラップトップ、及び他の電子デバイス)を、可能な限り頻繁に公衆データネットワークに接続することを望むことが多い。したがって、公衆データネットワークへの接続を提供することによって旅行体験を容易にするための方法、システム、及びデバイスが、旅行する個人に価値を提供し続ける。
【発明の概要】
【0004】
例示的な一実施形態では、モバイルデバイスのための無線接続性のための方法が提供される。この方法は、モバイルデバイスのエージェントにおいて、オンボード公衆ネットワーク又は車両に搭載されたアクセスポイント(例えば、無線ルータ又は無線ゲートウェイ)からのサービスセット識別子(SSID)に関連付けられた他のサービスのオンボード接続可用性を検出することを含むことができる。モバイルデバイス上のエージェントにおいて、オンボード公衆ネットワークのオンボードサービス可用性(例えば、ブロードキャスト公衆ネットワークサービス可用性)を識別することができる。オンボード接続可用性及びオンボードサービス可用性に部分的に基づいて、モバイルデバイスにおいて、オンボード公衆ネットワークに接続することに関する通知を有効にすることができる。更に、モバイルデバイスにおいて、オンボード公衆ネットワークへの接続を有効にすることができる。
【0005】
別の例では、具現化された命令が設けられた非一時的機械可読記憶媒体が提供される。命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、1つ以上のプロセッサにプロセスを実行させることができる。このプロセスは、モバイルデバイス上のエージェントにおいて、車両に搭載されたアクセスポイントから、サービスセット識別子(SSID)に関連付けられたオンボード公衆ネットワークのオンボード接続可用性を検出することを含むことができる。このプロセスは、モバイルデバイス上のエージェントにおいて、オンボード公衆ネットワークのオンボードサービス可用性を識別することを含むこともできる。このプロセスは、モバイルデバイスにおいて、オンボード接続可用性及びオンボードサービス可用性に部分的に基づいて、オンボード公衆ネットワークに接続することに関する通知を有効にすることを更に含むことができる。このプロセスは、モバイルデバイスにおいて、オンボード公衆ネットワークへの接続を有効にすることを含むことができる。
【0006】
更に別の例では、シームレスな無線接続性のためのモバイルデバイスが、複数のデータ及び命令を記憶するためのデータストアを含む少なくとも1つのプロセッサ及び少なくとも1つのメモリデバイスを備えることができる。複数のデータ及び命令は、実行されるときに、モバイルデバイスのエージェントに、車両に搭載されたアクセスポイントからのサービスセット識別子(SSID)に関連付けられたオンボード公衆ネットワークのオンボード接続可用性を検出させることができる。複数のデータ及び命令は、実行されるときに、モバイルデバイスのエージェントに、オンボード公衆ネットワークのオンボードサービス可用性を識別させることができる。複数のデータ及び命令は、実行されるときに、モバイルデバイスのエージェントに、オンボード接続可用性及びオンボードサービス可用性に部分的に基づいて、オンボード公衆ネットワークに接続することに関する通知を有効にさせることができる。複数のデータ及び命令は、実行されるときに、モバイルデバイスのエージェントに、オンボード公衆ネットワークへの接続を有効にさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、既存の技術の一例による、航空機上での無線接続性のためのプロセスを例示するフローチャートである。
【
図2】
図2は、本技術の一例による、シームレスな無線接続性のためのプロセスを例示するフローチャートである。
【
図3】
図3は、本技術の一例による、航空機上での無線接続性のためのプロセスを例示する図である。
【
図4】
図4は、本技術の一例による、ユーザ入力を伴う航空機のための無線接続性のためのプロセスを例示するブロック図である。
【
図5】
図5は、本技術の一例による、航空機のためのシームレスな無線接続性を提供するためのシステムを例示するブロック図である。
【
図6】
図6は、車両の近くにおける無線接続性のための例示的な方法を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、本技術の一例による、衛星通信システムを例示するブロック図である。
【
図8】
図8は、本技術で採用され得るコンピューティングデバイスの例示的な説明図を提供するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
コンピュータネットワーク(例えば、インターネットなど)へのアクセスを維持するために、又は維持しながら、無線ネットワーク間を遷移することは、ユーザがあるロケーションから別のロケーションに移動する際に(例えば、仕事、医療、娯楽、又は他の理由のための旅行中)、無線アクセスを望むユーザにとって時間がかかり、疲れるものであり得る。ユーザが、無線ネットワーク間を手動で遷移するための適切な情報(例えば、サービスセット識別子(SSID)、パスワード、推定されるカバレッジエリア、データレート、コストなど)を有する場合であっても、ユーザが接続することを所望し得る多数の無線ネットワークについての情報を追跡することは、ロケーション間を素早く移動するときにアクセス又は提供することが困難であり得る情報を伴い得る。追加的に、所与の瞬間に適切な無線ネットワークに参加するために必要なステップを実行することは、ユーザにとって更なる厄介事を追加し得る。
【0009】
これらの厄介事は、ユーザが輸送中であるときに、苛立たせるものであったり、迷惑なものであったりし得る。例えば、モバイルデバイスを使用して、Wi-Fi(登録商標)(Wi-Fiは、登録商標である)に正常に参加して航空機上のサービス(例えば、インターネットのような公衆ネットワーク)にアクセスしたい航空会社の旅行者は、例えば、(i)航空機Wi-Fiアクセスポイントに正しい時間及びロケーションで参加することを忘れないことと、(ii)航空機Wi-Fiアクセスポイントに接続される前に完了されるべき、及び航空機Wi-Fiアクセスポイントに接続されるべき多数の手動ソフトウェア動作(例えば、ユーザインターフェースコマンド)を覚えておくことと、(iii)航空機Wi-Fiアクセスポイントのネットワーク接続アシスタントへのアクセスに関連付けられた統一リソースロケータ(URL)を覚えておくか、又は見つけることと、(iv)航空機Wi-Fiアクセスポイントに関連付けられたネットワーク接続アシスタントをナビゲートしてWi-Fiアクセスポイントを介して公衆ネットワークに再度アクセスする方法を知っていることと、を必要とし得る。ネットワーク接続アシスタントは、表示され、かつユーザが、手動でブラウズしてウェブブラウザを開くことなく、Wi-Fiアクセスポイント又はネットワーク接続にログイン又は認証することを可能にする、モバイルデバイス機能であり得る。
【0010】
ユーザがこれらの動作の全てを知っており、それらを適正に完了した場合であっても、タイミングが懸念され得る。例えば、ユーザが航空機Wi-Fiアクセスポイントに接続する能力について通知される時点は、航空機Wi-Fiアクセスポイントに正常に接続するか、又はWi-Fiアクセスポイントを介して提供されるサービスにアクセスするユーザの可能性に影響を与える別の要因であり得る。例えば、航空会社の乗客が自分のフライトの航空機Wi-Fi利用可能性について警告され得る多くの時点があり得、これは、限定されるものではないが、以下を含む:1)航空券予約プロセス中(フライトの時間の数日、数週間、数か月、又は更には数年前に行われ得る)、2)フライトチェックインプロセス中に、電子メール、テキスト、アラート、又は通知のうちの1つ以上を介したリマインダーとして、又は今後のフライトについて一般的に利用可能な情報として、フライトの直前(例えば、当日)、3)乗客が搭乗を待っている際の空港ターミナル又はゲートで、4)乗客が搭乗して着席したが、航空機のドアが閉じられる前、及び/又は5)航空機が飛行中になったとき(例えば、航空機が閾値高度よりも上空を飛行したときなど)など。
【0011】
Wi-Fiアクセスポイントに接続すること、及び/又はユーザ若しくは乗客による車両の対応する提供されたサービスの、一見単純なアクティビティに関与する要因の数のために、無線ネットワーク間の遷移を容易化することができるシステム及びプロセスは、有用であり得る。しかしながら、そのようなシステム及びプロセスでさえ、乗客がWi-Fiアクセスポイント及び/又は車両のサービスに接続するために採用することが困難であることが判明し得る。車両のWi-Fiアクセスポイント及びそれによって提供されるサービスに接続することに関与する困難を、一例を用いて例示することができる。
図1は、モバイルデバイス(例えば、携帯電話、タブレット、ラップトップなど)を使用してWi-Fiアクセスポイント又はゲートウェイに接続するための既存の例示的なプロセスを示す。後で、本技術の考察を、
図2及び後続の図を使用して提供する。
【0012】
図1に示されるように、既存のシステム及びプロセスを使用して車両のWi-Fiアクセスポイントに接続するための例示的なプロセスを示すフローチャートは、ユーザによって開始され得るいくつかの動作(すなわち、ブロック102、104、106、110、112、及び122)と、実行可能命令を有するデバイスによって自動実行され得る他の動作(すなわち、ブロック108、120、124、及び130)を含む。デバイスによって自動的に実行され得るものなどの特定の動作(すなわち、ブロック108、120、124、及び130)は、航空会社(又は列車事業者、クルーズ事業者、バス事業者などの他の旅客運送事業者)によってカスタマイズされ得る。
【0013】
これらのユーザによって開始されたブロック102、104、106、108、110、112、120、122、130の説明は、要求されたユーザ情報及び関与する時間消費を例示している。ユーザが航空機のWi-Fiアクセスポイントに参加することを意思決定するとき、ユーザは、航空機のWi-Fiアクセスポイントが利用可能である(動作として明示的に示されない)正しい時間を判定することができ、ブロック102に示されるように、モバイルデバイスの「ネットワーク設定」ページにナビゲートされ得る。モバイルデバイスの「ネットワーク設定」ページにナビゲートされた後、ユーザは、ブロック104に示されるように、モバイルデバイスのWi-Fiメニューにナビゲートされ、ブロック106に示されるように、航空機の公衆Wi-Fiアクセスポイントに参加することを選択することができる。
【0014】
ユーザがこれらのアクティビティを完了した後、ブロック108に示されるような、モバイルデバイス接続のためにネットワーク接続アシスタントを使用する航空会社について、ブロック120に示されるように、ネットワーク接続アシスタントが起動し得る。ネットワーク接続アシスタントは、ブロック122に示されるように、ネットワーク接続アシスタントを使用するときに表示される接続ボタンをクリックすることによって、ユーザがWi-Fiアクセスポイントを介して1つ以上のサービスにアクセスすることを可能にし得る。ネットワーク接続アシスタントは、ブロック124に示されるように、ユーザが特定のURLを使用して自分のブラウザを開くことを要求する情報を表示することができるか、又はモバイルデバイスのブラウザを特定のURLに自動的にダイレクトすることができる。特定のURLを使用して、利用規約ページなどの、Wi-Fiアクセスポイントを介して提供される1つ以上のサービスに接続するために使用されるページに、ユーザをダイレクトすることができる。ブロック124におけるこの動作が完了した後、ブロック130に示されるように、ページを表示することができ、ユーザは、航空機のWi-Fiアクセスポイントを介して1つ以上のサービスにアクセスするために、利用規約を受諾することができる。
【0015】
ネットワーク接続アシスタントを使用しない航空会社の場合、ユーザは、ブロック110に示されるように、どのURLにナビゲートされるのかを手動で特定し得、続いて、ブロック112に示されるように、モバイルデバイスのブラウザを立ち上げ、1つ以上のサービスに接続するために使用されるページにアクセスするためのURLを入力し得る。この動作が完了した後、ブロック130に示されるように、及び先行するネットワーク接続アシスタントシナリオで考察されるように、利用規約ページを表示することができ、航空機のWi-Fiアクセスポイントは、1つ以上のサービスにアクセスするためにユーザによって使用され得る。
【0016】
航空機のWi-Fiアクセスポイントは、モバイルデバイスによって異なる方法で発見され得る。例示するために、モバイルデバイスは、プローブ要求をリッスンすることができる既知及び未知のWi-Fiアクセスポイント又はゲートウェイを識別するために、プローブ要求を継続的に伝送し得る。追加的又は代替的に、モバイルデバイスを、モバイルデバイスが参加することができる近くの既知及び未知のWi-Fiアクセスポイント又はネットワークのリストを判定するために、着信アナウンス(例えば、ビーコンフレーム)をリッスンするように構成することができる。既知の(例えば、モバイルデバイスによって以前に接続された)又は未知の(モバイルデバイスによって以前に接続されていない)近くのWi-Fiアクセスポイント又はネットワークの識別に基づいて(プローブ要求又はアナウンスのいずれかを介して)、モバイルデバイスは、近くのWi-Fiアクセスポイントに関する通知をユーザに提供し、Wi-Fiアクセスポイントとモバイルデバイスとの間の接続を設定し得る。ただし、近くのWi-Fiアクセスポイント又はネットワークのリストのうちの1つ以上に関連する及び/又はそれらに接続する通知(例えば、プローブ要求又はアナウンスのいずれかから結果として得られる)を可能にすることは、特定のオペレーティングシステムに対してカスタマイズ可能でなくてもよいし、更には利用可能でなくてもよい。例えば、iOS(登録商標)は、ユーザが未知のWi-Fi SSIDに接続することを別様に許可されている場合であっても、未知であるが近くのWi-Fi SSIDのリスト内の1つ以上のWi-Fiアクセスポイントを自動的に識別及び接続するためのユーザのデバイスのサポートを提供しなくてもよい。したがって、Wi-Fiアクセスポイント又はゲートウェイが利用可能であるときのユーザ通知は、構成可能でなくてもよく、ユーザは、モバイルデバイスがそのような近くのWi-Fiアクセスポイント又はネットワークにアクセスすることができるときに通知されなくてもよい。本明細書で説明されるように、モバイルデバイスは、ユーザデバイス、携帯電話、タブレット、ラップトップ、ゲームデバイス、電子書籍リーダ、スマートウォッチ、AR(拡張現実)ヘッドセット、モバイルパーソナルコンピュータ(例えば、カート上)などを含むがこれらに限定されない、Wi-Fiアクセスポイントの範囲内で移動することができる任意のコンピューティングデバイスであり得る。
【0017】
航空会社がネットワーク接続アシスタントを使用するか否かにかかわらず、
図1を参照して示される動作に従って、要求されたユーザ情報及び航空機のWi-Fiアクセスポイントに接続することに関与する時間消費は、潜在的なユーザが航空機のWi-Fiアクセスポイントに参加することを阻止することができる。本技術のシステム及び方法は、これらの制約を低減し、かつ利用可能な無線ネットワーク接続間のシームレスな無線接続を可能にする(例えば、モバイルデバイスがセルラネットワークと未知のWi-Fiアクセスポイントとの間を遷移することを可能にする)改善を提供する。そのようなシームレスな無線接続性技術は、ユーザが航空機で旅行するときに、空港でのWi-Fi、セルラネットワークなどから遷移した後に、航空機のWi-Fiアクセスポイントに参加する可能性が高いユーザの数を増加させ得る。
【0018】
例示的な一実施形態では、モバイルデバイスを未知の無線アクセスポイントに接続する際のシームレスな無線接続性のための方法が提供される。この方法は、モバイルデバイス上のエージェントにおいて、車両に搭載されたWi-Fiアクセスポイント、ゲートウェイ、又はサーバのサービスセット識別子(SSID)に関連付けられたオンボード接続可用性を検出することを含むことができる。別の動作では、オンボード公衆ネットワークのオンボードサービス可用性は、モバイルデバイス上のエージェントにおいて識別され得る。この方法は、モバイルデバイスが、オンボード接続可用性及びオンボードサービス可用性に部分的に基づいて、オンボード公衆ネットワークに接続することに関する通知を(例えば、ユーザに)提供することを可能にすることを含むことができる。したがって、オンボード公衆ネットワークへの接続をモバイルデバイスに対して有効にすることができる。
【0019】
本明細書で使用される場合、無線アクセスポイントの「オンボード接続可用性」は、無線アクセスポイント(例えば、Wi-Fiゲートウェイ)と、無線アクセスポイントに接続しようとするモバイルデバイスと、の間の無線通信接続の可用性に関する信号又はメッセージのブロードキャストを指す。したがって、オンボード接続可用性は、対応するWi-Fiアクセスポイントの可用性を示し得る。例えば、Wi-Fiアクセスポイントのオンボード接続可用性は、モバイルデバイスがWi-Fiアクセスポイントに接続することをWi-Fiアクセスポイントが許可するときに存在し得るか、又はアクティブであり得る。対照的に、モバイルデバイスがWi-Fiアクセスポイントに接続することをWi-Fiアクセスポイントが許可しないとき、Wi-Fiアクセスポイントの接続可用性は、存在しない可能性がある。Wi-Fiアクセスポイントの接続可用性は、Wi-Fiアクセスポイントが、公衆ネットワーク(例えば、インターネット)などのサービスへのアクセス又は接続を提供しない場合でも、存在し得るか、又はアクティブであり得る。
【0020】
「オンボードサービス可用性」は、サービス(例えば、インターネットなどの公衆ネットワーク)がWi-Fiアクセスポイントを介して、又はWi-Fiアクセスポイントを通して利用可能である無線ブロードキャスト信号又はメッセージであり得る。「公衆ネットワーク」は、インターネット又は別の公衆パケット交換ネットワークへのネットワーク接続(例えば、車両の衛星接続を使用する)であり得る。他の利用可能なサービスは、機内エンターテイメント、ゲーム、オーディオ、又は飛行機上のサーバから来る任意のオンボードサービスなどであり得る。例えば、無線アクセスポイント(例えば、航空機のWi-Fiアクセスポイント)のオンボードサービス可用性は、無線アクセスポイント(例えば、航空機のWi-Fiアクセスポイント)が、モバイルデバイスに、無線アクセスポイント(例えば、航空機Wi-Fi)を介して公衆ネットワーク(例えば、インターネット)に接続して、インターネットパケット転送(例えば、TCP/IP)を受信することを許可するときに、存在し得るか、又はアクティブであり得る。逆に、無線アクセスポイント(例えば、航空機のWi-Fiアクセスポイント)が、モバイルデバイスが無線アクセスポイント(例えば、航空機のWi-Fiアクセスポイント)を介して公衆ネットワーク(例えば、インターネット)に接続することを許可しない場合、無線アクセスポイント(例えば、航空機のWi-Fiアクセスポイント)のオンボードサービス可用性は、不在であり得る。
【0021】
モバイルデバイスの無線接続性の転送は、いくつかの接続タイプのうちのいずれかの間で行われ得る。本明細書で使用される場合、「シームレスな無線接続性」は、公衆ネットワークサービスの実質的な中断なしに(例えば、200ミリ秒、1秒、5秒、15秒、60秒、5分などのうちの1つ以上を含む選択された時間よりも長いインターネットへの接続性及びサービスの中断なしに)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線広域ネットワーク(WWAN)、又は無線メトロポリタンエリアネットワーク(WMAN)などの無線接続間で切り替えることができる無線接続性を指す。切り替えは、類似のネットワークタイプ又は異なるネットワークタイプの間であり得る。加えて、「シームレスな無線接続性」は、任意選択又は代替的に、ユーザの介入なしに無線接続性を維持するために取ることができる動作を含んでもよく、無線接続性を自動的に維持することができる。このことは、本技術が、公衆ネットワーク又はプライベートネットワークへのアクセスなどの1つ以上のサービスへのアクセスを提供する無線ネットワークの間で切り替えるためにモバイルデバイスによって使用され得ることを意味する。
【0022】
ユーザは、以下の場合、ローカルWi-Fiアクセスポイント(例えば、旅行中に航空機又は別の車両のWi-Fiアクセスポイント)に接続する可能性が高くなり得る:(1)「利用可能なWi-Fiネットワーク」メッセージが、参加するためにローカルWi-Fi SSIDが利用可能であるときをユーザに通知するか、又は(2)ローカルWi-Fiアクセスポイントに参加するためのデバイスが実行可能なデータ(例えば、スキャン可能なQRコード)がユーザに提供される。「利用可能なWi-Fiネットワーク」メッセージをクリックするか、又はQRコードをスキャンすることによって、ユーザは、以下を自動的に行うことができる:(i)Wi-Fiアクセスポイントに参加し、(ii)サービス利用規約を提示され、サービス利用規約を受諾すると、オンボードネットワークサービス(例えば、インターネットアクセス及び/又はオンボードサービス)のために航空会社ポータルにリダイレクトされる。
【0023】
ユーザは、航空機のWi-Fiアクセスポイントに参加するようにリマインドされてもよいし、そのようなリマインダーが、Wi-Fi接続が有効であり、かつWi-Fi公衆ネットワークサービス(例えば、航空機のWi-Fiアクセスポイントを介してアクセス可能なインターネット)が動作可能であるときに、ユーザが航空機のWi-Fiアクセスポイントに接続する機会を改善又は最大化するために排除されてもよい。一例では、旅行サービス事業者(例えば、航空会社)は、出発時刻ベースの通知、地理的位置情報ベースの通知などの様々な通知を使用してモバイルデバイス上にユーザ通知を提供するための論理を決定することができる。一例では、午後7時に出発するフライトについて、ユーザが航空機のWi-Fiアクセスポイントに参加することをリマインドされるように、フライト出発時間の前の特定の時間にユーザに通知が送信され得る。別の例では、ユーザのモバイルデバイスが空港ロケーション、出発ゲートなどの近くで検出されているときに、ユーザのモバイルデバイスに通知を送信することができる。いくつかの実施形態では、通知は、ユーザアクション、又はユーザのモバイルデバイス上で動作するエージェントによるアクションを促すために使用され得る。
【0024】
ユーザのモバイルデバイス上の時間ベース、ロケーションベース、又は他の自動通知若しくは電子通知に加えて、様々な他の通知、そのような視覚的(例えば、印刷されたポスター、QRコードなど)又は出発ゲート付近の音声通知、飛行機上の視覚的通知、乗組員のアナウンスなどを使用して、ユーザに航空機Wi-Fiについて通知することができる。しかしながら、上記で述べたように、Wi-Fiアクセスポイントに接続するためにユーザによって完了されることとなっている手動動作の使用は、ユーザの一部に採用又は接続の低減をもたらし得る。したがって、車両上でWi-Fi接続を有効にするために(
図1の例の手動動作と比較して)低減されたユーザ入力を採用する自動プロセス又は半自動プロセスは、依然として有用である。
【0025】
モバイルデバイスを車両のWi-Fiアクセスポイントに接続してサービス(例えば、インターネットなどのオンボード公衆ネットワーク)にアクセスするための例示的なプロセスを、フローチャートを使用して描くことができる。
図2は、シームレスな無線接続性のための1つの例示的なプロセスを例示するフローチャートである。最初に、エージェント(ソフトウェアエージェントなどのような)は、ブロック252におけるように、モバイルデバイス上で実行され得る。例示的な一実施形態では、エージェントは、モバイルデバイスのオペレーティングシステム上で、バックグラウンドで実行され得、エージェントは、(例えば、オペレーティングシステムが始動したときに)モバイルデバイス上のオペレーティングシステムによってバックグラウンドプロセスとしてロードされ得る。代替実施形態では、エージェントは、ユーザがアプリケーションに埋め込まれたこのエージェントを含むアプリケーションを起動したため、モバイルデバイス上で実行され得る。例えば、ユーザは、アプリケーションを以下のように起動し得る:1)モバイルデバイスのオペレーティングシステムを介して(例えば、他のアプリケーションからアプリケーションを選択する)、2)QRコードをスキャンしてリンクをクリックすることによって、又は3)Wi-Fiアクセスポイントが利用可能であり得るという通知をクリックすることによって。
【0026】
エージェントは、ブロック254におけるように、飛行機、車両、又はあるロケーションでのWi-Fiアクセスポイント又はゲートウェイによってブロードキャストされたサービスセット識別子(SSID)のオンボード接続可用性及びオンボードサービス可用性の存在を検出し得る。オンボード接続可用性が存在するが、オンボードサービス可用性が存在せず(例えば、オフになっているか、又はブロードキャストされていない)、オンボード公衆ネットワークアクセスがまだない(例えば、インターネット接続性がない)ことを示す場合、エージェントは、オンボードサービス可用性が存在するまで、Wi-Fiアクセスポイントに接続しようと試みることを遅延させ得る。
【0027】
現在の技術の下で、ユーザが車両上のWi-Fiアクセスポイントを介してオンボード公衆ネットワーク(例えば、インターネット)に接続することを試行するとき、典型的には、ユーザを特定のウェブページにリダイレクトして認証又はログインし、モバイルデバイスのWi-Fiアクセスポイントへの接続後にオンボード公衆ネットワークへのアクセスを有効にするために、ネットワーク接続アシスタント(例えば、Apple(登録商標)キャプティブネットワークアシスタント(CNA))からのプロンプトがモバイルデバイスによって表示され得る。このことは、ユーザに特定のウェブサイトのURLをリマインドしたり、ユーザを特定のウェブサイトにダイレクトしたりするのに有用であり得る。しかしながら、オンボード公衆ネットワーク(又はインターネット)が利用可能でないとき、又はネットワーク接続アシスタントのプロセスフローに途絶があるとき、ネットワーク接続アシスタントプロンプトは、ユーザが公衆ネットワーク(例えば、インターネット)に接続及び認証することを可能にするよりも、ユーザを混乱させ、更には、公衆ネットワークへの接続及び認証を妨げる可能性がより高い。一例では、本明細書に記載されるエージェントは、Wi-Fiアクセスポイントでのオンボードサービス可用性の存在に部分的に基づいて、オンボード公衆ネットワークとの接続及び認証に関連付けられたそのようなネットワーク接続アシスタントプロンプト又は使用を抑制又はバイパスするように構成され得る。
【0028】
オンボード公衆ネットワークが利用可能であるとき、ネットワーク接続アシスタントの提示は、ユーザ採用を更に妨げ得る、オンボード公衆ネットワークに接続するための追加の動作を提供することができる。したがって、オンボード公衆ネットワークに接続するプロセスを更に容易化するために、エージェントは、オンボード接続可用性及びオンボードサービス可用性が現在アクティブであるか、又は存在することに部分的に基づいて、ネットワーク接続アシスタントを抑制し、かつWi-Fiアクセスポイントと、Wi-Fiアクセスポイントによって提供されるサービスへの接続と、を自動的に認証するか、又はこれらにログインするように構成され得る。
図2の方法では、エージェントは、ブロック256におけるように、モバイルデバイス上のネットワーク接続アシスタントを抑制し、かつWi-Fiアクセスポイント及びサービスを認証するか、又はこれらにログインし得る。バックグラウンドでWi-Fiアクセスポイントに認証することによって、ユーザは、ブロック258におけるように、ユーザの部分に対する追加の労力なしに、オンボード公衆ネットワークに接続することができる。
【0029】
例示的な一実施形態では、ネットワーク接続アシスタントのこの抑制は、ネットワーク接続アシスタントを回避することによって実装され得、エージェントは、Wi-Fiアクセスポイント及びアクセスされている対応するサービスに接続、認証及び/又はログインするためのプログラム呼び出し(例えば、API呼び出し)を行うことができる。エージェントは、インターネットサービスプロバイダ、輸送ベンダ(例えば、航空会社)、旅行ウェブサイト、会場マネージャ、又は別のパーティなどのエンティティから認証クレデンシャルをすでに受信していてもよい。次いで、ブロック258におけるように、オンボード公衆ネットワーク(例えば、インターネット)への接続が、無線アクセスポイントを介して行われ得る。無線アクセスポイントは、Wi-Fiアクセスポイント、Wi-Fiゲートウェイ、無線ゲートウェイ、無線ルータ、無線スイッチなどであり得る。
【0030】
図3は、飛行機の無線アクセスポイントへのモバイルデバイス(例えば、携帯電話)のシームレスな接続性のための本技術の例示的な一実施形態を例示している。この例は、モバイルデバイスが無線セルラ接続(例えば、3GPP LTE、3GPP 5Gなど)から飛行機又は別の車両に搭載されているWi-Fiアクセスポイントに切り替えることを例示している。空港で、又は飛行機若しくは車両に近づく前に、モバイルデバイス上で実行されているエージェント302が、項目310におけるように、モバイルデバイスを無線セルラ接続に接続し得る。代替的に、エージェント302は、モバイルデバイスがすでに無線セルラ接続(例えば、携帯電話接続など)に接続されていることを検出し得るか、又は認識し得る。
【0031】
ユーザが飛行機のゲート内に、又はゲートにいるとき、エージェント302は、オンボード接続可用性及びオンボードサービス可用性が、機内Wi-Fiのために飛行機上のWi-Fiアクセスポイントによってブロードキャストされるサービスセット識別子(SSID)についてアクティブであることを検出し得る。このことは、Wi-Fi接続性及び公衆ネットワーク(例えば、インターネット)が利用可能であり、かつ検出されることを意味する。
【0032】
したがって、エージェント302は、項目320に例示されるように、モバイルデバイスを機内Wi-Fiに接続することができ、項目320は、モバイルデバイスの接続性を無線セルラ接続(例えば、3GPP LTE、3GPP 5Gなど)から飛行機の機内Wi-Fiアクセスポイントに自動的に切り替え、ユーザ介入なしに、又は最小限のユーザ介入で、Wi-Fiアクセスポイントを介してサービスに接続することができる。モバイルデバイスをWi-Fiアクセスポイントに自動的に接続するために、エージェント302は、ネットワーク接続アシスタントを抑制又は回避し得る。
【0033】
モバイルデバイスがWi-Fiアクセスポイントに接続されると、モバイルデバイスは、飛行機330上のウェブポータル、オンボード公衆ネットワーク(例えば、インターネット)などにアクセスし得る。例えば、ユーザは、キャプティブエンドユーザインターフェース、キャプティブ航空会社ポータル、キャプティブインターネットサービスプロバイダポータル、ウェブサービス、エンターテイメントサービスポータル、広告、電子ストア、免税店、ゲーム、旅行サービス、休暇サービス予約、教育用マイクロサイト、インターネットなどである、ウェブポータル又はウェブサービスにアクセスし得る。任意選択で、Wi-Fiアクセスポイントを介してインターネットサービスを受信するために、ユーザが受諾する必要があり得る利用規約があってもよい。加えて、初期の無料セッションが、モバイルデバイスにおいてユーザに提供されてもよく、次いで、追加のインターネット時間が、購入されてもよい。
【0034】
図4は、ユーザがモバイルデバイス上でエージェントの起動を開始し、かつユーザ入力がプロセスにおける他のポイントで受信され得る、Wi-Fiアクセスポイントにシームレスに接続する別の例を例示している。より具体的には、ユーザは、ブロック460におけるように、アプリケーション(アプリ)内でエージェントを起動し得る。エージェントを有するアプリケーションを使用して無線接続に参加するようにユーザに通知され得る少なくとも3つの代替形態が存在し得る。第1のシナリオでは、ユーザによってオペレーティングシステムインターフェースを介してアプリを立ち上げることができ、このことは、アプリをタップすること、アプリをクリックすること、アプリをダブルクリックすること、又はモバイルデバイス上で実行されるアプリを別様に選択することによってアプリを起動することを伴い得る。アプリは、旅行サービス事業者(例えば、Expedia(登録商標)、Travelocity(登録商標)、Kayak(登録商標)など)に関連付けられたサードパーティアプリ、航空会社(例えば、Delta(登録商標)、American(登録商標)、United(登録商標))に関連付けられたファーストパーティアプリ、オペレーティングシステムに関連付けられたアプリ、又はイベントプロバイダ若しくはチケット配布業者(例えば、Ticketmaster(登録商標)、StubHub(登録商標)、スポーツ会場など)、ヘルスケアプロバイダなどに関連付けられ得る。別の構成では、アプリは、オペレーティングシステム(例えば、iOS(登録商標)、Android(登録商標)など)に関連して実装され得るか、又はこれを含むことができる。アプリが起動されるか、又は立ち上げられた後(又は更にはアプリ又はエージェントがバックグラウンド又はバックグラウンドプロセスで動作している場合)、アプリは、車両のWi-Fiアクセスポイントに参加するためのボタンをユーザに提示することができ、アプリは、ユーザが参加ボタンをクリックすることを可能にすることができる。
【0035】
別の例では、アプリを起動するための第2のシナリオでは、カメラアプリを(例えば、ユーザによって)立ち上げることができる。カメラは、QRコード(又は異なるタイプの機械可読光学ラベル)をスキャンして、ユーザの関与なしにデバイスによって自動的にURL又はアプリにアクセスして起動するか、又は立ち上げるように構成され得る。URL又はアプリが起動された後、ブロック460におけるように、アプリは、示されるように立ち上がり得る。
【0036】
第3の例示的なシナリオでは、車両のWi-Fiアクセスポイントが利用可能であるという通知が、モバイルデバイス上のエージェントからユーザによって受信され得る。ユーザは、通知(例えば、ポップアップウィンドウ)をクリックすることができるか、又はユーザ介入なしに通知に対処することができる。
【0037】
アプリを立ち上げるための第3のシナリオでは、通知の提示は、無線アクセスポイント(WAP)地理的位置、WAP高度、WAP速度、オンボード公衆ネットワーク信号強度、車両ドアステータス、車両搭乗データ、車両チェックインデータ、この説明で考察される他の要因などのような、1つ以上の要因に依存し得る。
【0038】
アプリを立ち上げると、ブロック460に示されるように、モバイルデバイス上のエージェントが、ブロック462に示されるように、無線アクセスポイント(例えば、車両Wi-Fi)への接続することを試行するように構成され得る。エージェントは、アプリに埋め込まれ得るライブラリを有するソフトウェア開発キット(SDK)から作成又は起動されるプロセスであり得る。例示的な一実施形態では、SDKライブラリからのエージェントは、Wi-Fi可用性についてユーザに通知するために使用され得る地理的位置データなどのデータを検出することができる。SDKライブラリからのエージェントは、信号対雑音比、着信するブルートゥースビーコン信号、出発ゲートデータ、出発空港データ、搭乗券データ、スケジュール情報などの、他のデータを使用することもでき、エージェントは、これらをWi-Fi可用性についてユーザに通知する前に検出し得る。
【0039】
次いで、エージェントは、ブロック464におけるように、Wi-Fiアクセスポイントに正常に参加したかどうかを判定し得る。ブロック466において、モバイルデバイス上のエージェントが無線アクセスポイントに正常に接続することができないか、又はオンボードネットワークサービス(例えば、インターネットパケット)を受信することができない場合、ブロック468に示されるように、エージェントは、自動的に(又はユーザ介入を受信した後で)Wi-Fiアクセスポイント(又は更には別のWi-Fiアクセスポイント)と接続することを再度試みることができる。エージェントはまた、定義された数の再接続試行(例えば、2回又は3回の試行)の後にWi-Fi接続が利用可能でないとエージェントが判定した場合、以前又は元の無線接続(例えば、無線セルラ接続)に戻ってもよい。
【0040】
ブロック464の後に無線アクセスポイントに正常に参加すると、ブロック470に示されるように、エージェントは、旅客運送事業者(例えば、航空会社)がネットワーク接続アシスタント(例えば、Apple(登録商標)キャプティブネットワークアシスタント(CNA))を使用するかどうかを判定するように構成され得る。旅客運送事業者又はネットワークサービスプロバイダがネットワーク接続アシスタントを使用するとき、エージェントは、ブロック473に示されるように、ネットワーク接続アシスタント及び任意の関連するプロンプトをバイパス又は抑制するように構成され得る。ネットワーク接続アシスタントは、Wi-Fiアクセスポイントに関連付けられ得、エージェントは、オンボード公衆ネットワークのオンボードサービス可用性に部分的に基づいて、Wi-Fiアクセスポイントに接続するときにネットワーク接続アシスタントをバイパスするように構成され得る。すなわち、車両のオンボード公衆ネットワーク(例えば、インターネット)のサービスが利用可能であるとき(例えば、オンボードサービス可用性が存在するとき)、エージェントは、Wi-Fiアクセスポイント又はオンボード公衆ネットワークにアクセスするために使用される時間を短縮するために、ネットワーク接続アシスタントをバイパスするように構成され得る。ネットワーク接続アシスタントをバイパスすることによって、エージェントは、無線アクセスポイント(例えば、航空機Wi-Fi)が、無線アクセスポイントのサービスが利用可能でないときに利用可能であるとユーザに通知されることを防止することもできる。Wi-Fiアクセスポイントがネットワーク接続アシスタントに関連付けられていないか、又はネットワーク接続アシスタントが非アクティブであるなどのいくつかの実施形態では、エージェントは、エージェントがネットワーク接続アシスタントをバイパスしたかのように動作するように構成され得る。より具体的には、ネットワーク接続アシスタントが存在しないか、又はWi-Fiアクセスポイントに対してアクティブでない場合、ネットワークアシスタントをバイパス又は抑制する動作は、スキップされ得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、ネットワーク接続アシスタントは、オンボードサービス可用性の存在にかかわらず、バイパスされる。例えば、旅客運送事業者(例えば、航空会社)がネットワーク接続アシスタントを使用して、オンボードサービスを認証し、別様にアクティブ化し、かつエージェントがネットワーク接続アシスタントをバイパスした場合、エージェントは、Wi-Fiアクセスポイントを認証するか、又はこれにログインするように(例えば、オンボード公衆ネットワークにアクセスするために)、更にオンボードサービスを有効化又はアクティブ化するように更に構成され得る。認証又はログインは、ブロック475に示されるように、無線アクセスポイント接続可用性(より具体的には、オンボード公衆ネットワークの接続可用性)及び/又は無線アクセスポイントサービス可用性(より具体的には、オンボード公衆ネットワークのサービス可用性、又はオンボードサービスのサービス可用性)に部分的に基づいて進行し得る。
【0042】
エージェントがネットワーク接続アシスタントをバイパスし、かつ、ネットワーク接続アシスタントを使用して認証された後、エージェントは、ブラウザを立ち上げるように構成され得、ユーザに、ユーザエクスペリエンス471ブロックに示されるように、ユーザエクスペリエンスが提示され得る。代替的に、旅客運送事業者(例えば、航空会社)がネットワーク接続アシスタントを使用しない場合、エージェントは、追加のネットワーク接続アシスタント動作を実行することなく、ブラウザを立ち上げ、かつユーザエクスペリエンス471を提供するように構成され得るか、又はエージェントは、ユーザ入力又はユーザ関与なしに、バックグラウンドでそれらの追加のネットワーク接続アシスタント動作を実行することができる。ユーザエクスペリエンスの一部は、任意選択で、利用規約ページを表示することであってもよい。ユーザが利用規約を受諾した後、モバイルデバイスは、オンボード公衆ネットワーク(例えば、インターネット)及び/又は他の利用可能なサービスに接続され得る。他のタイプのユーザエクスペリエンスの例は、エンターテイメント、ビデオ、オーディオ、ショッピング、ゲーム、マイクロサイト、又は他のオンボード電子エクスペリエンスにアクセスすることなどの、他のオンボードサービスのためのインターネット又はウェブポータル(例えば、キャプティブウェブポータル)への接続であり得る。
【0043】
例示的な一実施形態では、シームレスな無線接続性のためのシステムを
図5に例示する。この例では、航空機500は、サーバ510及び無線アクセスポイント540を含むように構成され得る。無線アクセスポイント540は、1つ以上のモバイルデバイス550に接続するように構成され得る。サーバ510は、コンテキストサービス512及びデータベース514を含むことができる。ユーザのモバイルデバイス550は、コンテキストサービス512から、航空機上で利用可能なサービスに関する情報、フライトサービスコンテキスト又はフライト情報(例えば、高度、速度、航空機バスからの情報など)を取り出すことができる。また、サーバ510、無線アクセスポイント540、及び公衆ネットワーク(例えば、インターネット)へのアクセスを
図7に記載する。
【0044】
前述したように、無線アクセスポイント540は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を提供することができる。より具体的には、無線アクセスポイント540は、限定されるものではないが、航空機、バス、列車、船舶などを含む車両のためのWi-Fiアクセスポイント又はゲートウェイであり得る。他の例では、無線アクセスポイント540は、Wi-Fiプロトコル(又は好適なWLAN)、Bluetooth(登録商標)プロトコル(又は好適なWPAN)、又は別の適切な無線プロトコル(例えば、iBeacon(登録商標)などのビーコンベースのプロトコル)を使用して動作することができる。
【0045】
モバイルデバイス(複数可)550は、例えば、プロセッサベースのシステムであり得る。モバイルデバイス(複数可)550は、限定されるものではないが、携帯電話、ラップトップ若しくはノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、モバイルデバイス、ハンドヘルドコンピュータ、又は同様の機能を有する他のデバイスなどのデバイスであり得る。モバイルデバイス(複数可)550は、パーソナル電子デバイスであり得るか、又は航空機事業者の財産であり得る。一構成では、サーバ510は、無線アクセスポイント540によって提供されるものなどの無線ネットワークを介して、モバイルデバイス(複数可)550と通信することができる。
【0046】
サーバ(複数可)510内に含まれる様々なプロセス及び/又は他の機能性は、1つ以上のメモリモジュールと通信する1つ以上のプロセッサ上で実行され得る。サーバ(複数可)510は、例えば、1つ以上のサーババンク若しくはコンピュータバンク又は他の配置に配置されている、いくつかのコンピューティングデバイスを含むことができる。サーバ510はまた、乗客情報、フライト情報、目的地情報、トランザクション情報、メディアなどをキャプチャ及び記憶するためのいくつかのデータストアを含んでもよい。
【0047】
「データストア」という用語は、任意の組み合わせ及び数の、データサーバ、関係データベース、オブジェクト指向データベース、クラスタ記憶システム、データ記憶デバイス、データウェアハウス、フラットファイル、及び任意の集中型、分散型、又はクラスタ化環境におけるデータ記憶構成を含むことができる、データを記憶し、データにアクセスし、データを編成し、かつ/又はデータを取り出すことができるデバイスのうちの任意のデバイス又は組み合わせを指すことができる。データストアの記憶システム構成要素は、SAN(Storage Area Network、ストレージエリアネットワーク)、クラウドストレージネットワーク、揮発性若しくは不揮発性RAM、光学媒体、又はハードドライブタイプの媒体などの、記憶システムを含むことができる。データストアは、複数のデータストアを表し得る。いくつかの実施形態では、データストアは、無線アクセスポイント540を介して提供される1つ以上のサービスに関連付けられたデータを記憶するために使用され得る。
【0048】
図5は、特定の処理モジュール又はサブシステムがこの技術と関連して使用され得ることを例示している。例示的な一構成では、モジュール又はサブシステムを、サーバ又は他のコンピュータハードウェア上で実行される1つ以上のプロセスを有するサービスを提供すると考えることができる。例えば、サービスを提供するモジュール又はサブシステムは、サーバにホストされ得る。第2のモジュール又はサブシステムが第1のモジュール又はサブシステムに要求を伝送し、これから出力を受信することを可能にするために、各モジュール又はサブシステムにアプリケーションプログラミングインターフェース(API)が提供され得る。そのようなAPIは、サードパーティがモジュール又はサブシステムとインターフェースし、かつモジュール又はサブシステムに要求を行って、それから出力を受信することを可能にすることもできる。
【0049】
図5は、上記の技術を実装することができるシステムの一例を例示しており、多くの他の同様の又は異なる環境が可能である。上記で考察及び例示される例示的な環境は、単に代表的であり、限定的ではない。
【0050】
モバイルデバイス550は、エージェント520を有し得るアプリケーション552を含むことができる。エージェント520は、利用可能な場合、Wi-Fiアクセスポイントを介して提供されるサービス(例えば、インターネット)にアクセスするために、無線アクセスポイント540などのWi-Fiアクセスポイントを検出し、これに接続するために使用され得、先に考察されるように、ネットワーク接続アシスタントを抑制するために使用され得る。
【0051】
図5に例示されるように、通知サーバ530は、通知サービス534を含むことができる。通知サービス534は、モバイルデバイス550をオンボードWi-Fiアクセスポイントに接続することに関する通知を開始及び送信するためにエンティティによって使用され得る。通知は、空港における定義されたエリアにいるユーザ、航空機地理的位置、時間データ、イベント情報、この説明に記載される他のトリガ、及びデータストア532に記憶された同様のデータ(又はデータトリガ)に部分的に基づいて、ユーザのモバイルデバイス550に送信され得る。
【0052】
通知サービス534は、航空会社システム570(又は所有者システム、物理的会場システム、車両管理システムなど)にホストされた通知プロキシ572に通知を送信することができる。通知プロキシ572は、Wi-Fi可用性に関する通知を、デバイスプッシュ通知544を介してモバイルデバイス550に転送することができる。デバイスプッシュ通知544は、無線キャリア、クラウドメッセージングプロバイダ、又は他のサーバベースのメッセージングサービスによって管理又は提供され得る。加えて、デバイスプッシュ通知544は、例えば、飛行機上のWi-Fiアクセスポイントに接続する前に、無線セルラ接続、空港又は会場における地上ベースのWi-Fiアクセスポイント、又は別のネットワークを介して送信されてもよい。通知サービス534及び通知プロキシ572は、航空会社アプリがエージェントを有していない場合があり、かつ/又は航空会社が通知の発信者でない場合があるため、別個であってもよい。いくつかの実施形態では、通知サービス530及び航空会社システム570のうちの1つ以上が、それらの対応するサービスなどとともに組み合わされ得る。いくつかの実施形態では、デバイスプッシュ通知544は、オンボードサービス可用性が存在すること、オンボードサービスにアクセスするときにエージェント520が使用する認証情報などを示し得る。
【0053】
任意選択で、サービス可用性モジュール526は、アプリケーション552に提供され得、サービス可用性モジュール526は、オンボードWi-Fiアクセスポイント接続及び/又はオンボードサービスが利用可能であるかどうかを報告するクラウドサービス又はクラウドデータストアへの無線セルラ接続を使用して接続し得る。例えば、サービス可用性モジュール526は、航空会社システム570からデバイスプッシュ通知544を受信し、これらのデバイスプッシュ通知544に少なくとも部分的に基づいて、オンボードサービスが利用可能であるか、又はアクティブであるかどうかを判定し得る。サービス可用性モジュール526が、Wi-Fi及び/又はオンボードサービスが利用可能であると判定する場合、エージェントは、Wi-Fiアクセスポイント540への接続プロセスを開始し得る。いくつかの実施形態では、サービス可用性モジュール526は、モバイルデバイス550を介して利用可能なタイミング情報及びイベント又はスケジュール情報に基づいて、Wi-Fil及び/又はオンボードサービスが利用可能であると判定し得る。例えば、エージェント520は、モバイルデバイス550上で、又はモバイルデバイス550を介して、ユーザのスケジュール又は電子メールへのアクセス権を有し得、そこから取得されたイベント情報を使用して、Wi-Fi及び/又はオンボードサービスが利用可能であることを判定し得、ここで、オンボードサービスは、Wi-Fi及び/又はオンボードサービスを使用するときに、イベントが、ユーザが輸送中であることを伴わない任意のロケーションで提供されるサービスに対応し得る。
【0054】
例示的な一実施形態では、エージェント520は、車両(例えば、航空機)に搭載されたWi-Fiアクセスポイントから、オンボード公衆ネットワーク(例えば、インターネットサービス)のオンボード接続可用性(すなわち、航空機の場合には、航空機Wi-Fiに接続する可用性)を検出するように構成され得る。エージェント220は、モバイルデバイスが航空機Wi-Fiの範囲内にあるときに、プローブ要求又はアナウンスを使用することによって、オンボード接続可用性を検出することができる。エージェント220によるそのような検出は、輸送中又は車両内接続可用性検出のみに限定されず、Wi-Fi接続が利用可能であり得る任意の環境(例えば、会場、輸送センタ、予約ロケーションなど)に適用され得る。
【0055】
別の例示的な実施形態では、エージェント520は、オンボード公衆ネットワークのオンボードサービス可用性を検出するように更に構成され得る。オンボードサービス可用性は、オンボード公衆ネットワーク(例えば、インターネット)がWi-Fiアクセスポイントを介して利用可能であるときにブロードキャストされ得る。例えば、航空機の場合、機内エンターテイメントサービスは、航空機ドアが閉じられる前、又はフライトが適切な巡航高度(例えば、約10,000フィート)に到達する前に運用可能であり得、したがって、航空機Wi-Fi接続を使用して動作することができる機内エンターテイメントサービスは、ユーザにコンテンツを提供することができる。したがって、機内メディアをブラウズ又はブラウジングすることを望むユーザのために、ユーザのモバイルデバイス上のエージェントは、機内エンターテイメントサービスがアクティブであり、かつ使用に利用可能であるWi-Fiアクセスポイントにモバイルデバイスを自動的に接続し得る。しかしながら、Wi-Fiアクセスポイントは、航空機が公衆ネットワークへの衛星接続を取得し、かつ10,000フィートよりも上空になるまで、オンボード公衆ネットワーク(例えば、インターネット)への接続を可能にしない場合がある。したがって、インターネットをブラウズ又はブラウジングすることを望むユーザのために、ユーザのモバイルデバイス上のエージェントは、オンボード公衆ネットワークがアクティブであり、かつ使用に利用可能になるまで、デバイスをWi-Fiアクセスポイントに接続することを遅延させ得る。したがって、エージェント220は、オンボード公衆ネットワーク接続が実際にインターネットに接続されている(すなわち、オンボード公衆ネットワークのサービスが利用可能である)ときを検出するように構成され得る。エージェント220によるそのような検出は、車両上のサービス可用性検出のみに限定されず、Wi-Fi接続がインターネットなどのようなサービスを提供することができる任意の環境で適用され得る。
【0056】
ユーザのフラストレーション、懸念などを引き起こし得る、オンボード公衆ネットワークがインターネットに接続される前にユーザが航空機のWi-Fiアクセスポイントに参加することを防止するために、エージェント520は、オンボード接続可用性(例えば、クライアントデバイスが航空機のWi-Fiアクセスポイントに接続することができるかどうか)及びオンボードサービス可用性(例えば、航空機のWi-Fiが実際にインターネットに接続されるかどうか)に部分的に基づいて、オンボード公衆ネットワーク(例えば、インターネット)に接続することに関する通知を有効にするように構成され得る。より具体的には、モバイルデバイス550は、航空機のWi-Fiアクセスポイントが実際に機能的なインターネットサービスを有するときに、ユーザに通知を提供するように構成され得る。これにより、Wi-Fiバーがモバイルデバイス550に表示されてユーザがインターネットを使用することができると考え得るが、ユーザが自分のブラウザを立ち上げたときに、航空機上のWi-Fiアクセスポイントがインターネットに接続されていないため、データがない、という状況が回避される。別の例では、エージェント520は、インターネットに接続することに関する通知がモバイルデバイスのユーザに対して表示されてユーザによって承認された後に、オンボード公衆ネットワーク(例えば、インターネット)への接続が行われることを可能にすることができる。
【0057】
ユーザが異なるフライトに接続するために、又は空港を離れるために、ある航空機から出発するとき、航空機に搭乗している状態から、空港にいる状態及び/又は別の航空機に遷移する際のシームレスな無線接続性がまた、望ましい場合がある。一例では、ユーザモバイルデバイス550上のエージェント520は、オンボード接続可用性(例えば、航空機Wi-Fi接続が終了した)又はオンボードサービス可用性(例えば、航空機Wi-Fiがインターネットに接続されなくなった)の終了と、オフボード公衆ネットワーク接続及びインターネットサービスの可用性と、に部分的に基づいて、オンボード公衆ネットワーク接続(例えば、航空機Wi-Fi)からオフボード公衆ネットワーク接続(例えば、空港Wi-Fi又は3GPP 4G、3GPP LTE、又は3GPP 5Gネットワーク)に切り替えるように構成され得る。
【0058】
エージェント520は、上記に導入されたように、様々な方法でオンボードサービス可用性又はオンボード接続可用性を判定するように構成され得る。一例では、無線アクセスポイントの地理的位置又はGPS座標、標高、速度、フライトステータス、状態、時間情報などを使用して、オンボードサービス可用性及び/又はオンボード接続可用性を判定することができる。例えば、ユーザのモバイルデバイス550が、GPS座標又はジオフェンシングによって定義される無線アクセスポイントの特定の範囲内に入るとき、エージェント520は、オンボード接続及び/又はオンボードサービスが利用可能であると判定するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ユーザのモバイルデバイス550のエージェント520は、無線アクセスポイントとハンドシェイク情報を交換することができることに基づいて、オンボード接続可用性を判定し得る。エージェント520は、プッシュ通知544を受信すること、所望のデータパケットがオンボード接続を介して所望の対象と正しく通信することができると判定することなどに基づいて、オンボードサービスが利用可能であると更に判定し得る。
【0059】
別の例では、無線アクセスポイントの高度を使用して、オンボードサービス可用性及び/又はオンボード接続可用性を判定することができる。無線アクセスポイントが、選択された高度閾値(例えば、10,000フィート)に達すると、エージェントは、オンボードサービス及び/又はオンボード接続が利用可能であると判定するように構成され得る。
【0060】
エージェント520はまた、無線アクセスポイントが特定の速度閾値、高度閾値、又は移動の方向に達したときのオンボードサービス可用性を判定するように構成され得る。この状況では、モバイルデバイス550は、Wi-Fiアクセスポイントに接続され、飛行機上のサービス(例えば、機内エンターテイメントシステム(IFE))からの情報、又は速度若しくは方向に関する飛行機バスからの情報を受信し得るが、モバイルデバイス550は、オンボード公衆ネットワーク(例えば、インターネット)へのアクセス権をまだ有さない場合がある。例えば、航空機は、オンボード公衆ネットワーク(例えば、インターネット)及び/又はオンボードネットワークサービスが利用可能であることを示すであろう、10,000フィートの高度を超えると、約288mph(マイル毎時)の速度閾値に達し得る。また、Wi-Fiサービスのための十分な巡航高度に達したとき、航空機は、特定の方向に移動し得る。両方の場合において、移動の速度及び/又は移動の方向をエージェント520によって使用して、オンボードサービス可用性を判定することができる。
【0061】
無線アクセスポイントの信号強度を使用して、オンボード接続可用性を判定することもできる。無線アクセスポイントの信号強度をエージェントによって使用して、選択された信号閾値を超過し、かつオンボード接続が利用可能であるときを判定することができる。
【0062】
車両ドアステータスを使用して、オンボードサービス又はオンボード接続が利用可能であるかどうかを判定することもできる。例えば、航空機のキャビンドアが閉じられるまで、航空機Wi-Fiが作動しない場合がある。したがって、Wi-Fiサービス又は接続は、キャビンドアが開いているときに非アクティブであると想定され得、エージェント520は、それに応じて動作し得る。
【0063】
車両搭乗データ又は車両チェックインデータをエージェント520によって使用して、オンボードサービス又はオンボード接続が利用可能であるかどうかを判定することができる。車両搭乗データは、搭乗時間、搭乗優先度、座席相互作用、手荷物チェックインなどのうちの少なくとも1つを含むことができる。車両チェックインデータは、チェックイン時間、チェックイン優先度などのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0064】
クラウドコンピューティング環境を照会することによってオンボード公衆ネットワークのオンボードサービス可用性を判定することもできる。一例では、モバイルデバイスがオフボード無線サービスに接続されると、サービス可用性インジケータの取得を含み得る照会をクラウドコンピューティング環境に対して行うことができる。エージェント520は、クラウドコンピューティング環境に照会することによって車両上のWi-Fiアクセスポイントのオンボードサービス可用性を識別するように構成され得る。したがって、エージェント520は、モバイルデバイス550の無線アクセスポイント及びオンボードサービスへの接続を有効にする前に、様々な方法のうちのいずれかを使用して、オンボード接続可用性及び/又はサービス可用性のうちの1つ以上を判定し得る。
【0065】
Wi-Fiアクセスポイントが会場に存在し、かつ会場でサービス及び接続を提供する場合、エージェント520は、イベントデータを使用して、サービス又は接続が会場で利用可能であるかどうかを判定し得る。イベントデータは、開始/終了時間、ユーザに関連付けられた優先度(例えば、購入されたチケットのレベルなど、座席相互作用など)、現在時刻、会場チェックインなどのうちの少なくとも1つを含むことができる。会場チェックインデータは、チェックイン時間、チェックイン優先度などのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0066】
一例では、エージェント520は、オンボード公衆ネットワーク接続が利用可能であるというオンボードサービス可用性通知をモバイルデバイス550上で提供することによって、オンボード公衆ネットワークに接続することに関する通知を有効にするように構成され得る。通知は、モバイルデバイス550に対してローカルである通知であり得、通知は、聴覚通知、視覚通知(例えば、ポップアップウィンドウ)、又は触覚通知(例えば、振動)であり得る。
【0067】
ユーザフラストレーションを回避するために、オンボード公衆ネットワーク(例えば、インターネット)接続及びサービスが利用可能になるまで、公衆ネットワークへの接続を阻止することができる。一例では、エージェント520は、オンボード公衆ネットワーク接続(例えば、インターネット)が利用可能でない間、モバイルデバイス上に非可用性通知を表示することによって、オンボード公衆ネットワークに接続することに関する通知を提供するように構成され得る。
【0068】
オフボード公衆ネットワーク(例えば、空港Wi-Fi、又は3GPP 4G、LTE、若しくは5GなどのWWAN)からオンボード公衆ネットワーク(例えば、航空機Wi-Fi)に切り替えることに加えて、モバイルデバイス上のエージェント520が、異なるオフボード公衆ネットワーク間で切り替えることができる。一例では、エージェント520は、部分的に、第1のオフボード接続可用性及び第1のオフボードサービス可用性、並びに/又は第2のオフボード接続可用性及び第2のオフボードサービス可用性、モバイルデバイス550のロケーション、モバイルデバイス550のユーザの予想される移動などに部分的に基づいて、第1のオフボード公衆ネットワーク接続から第2のオフボード公衆ネットワーク接続に切り替えるように構成され得る。
【0069】
例示的な一実施形態では、第1のオフボード公衆ネットワーク接続は、WWANネットワーク(例えば、3GPP 5Gネットワーク)であり得、第2のオフボード公衆ネットワーク接続は、WLANネットワーク(例えば、空港Wi-Fi)であり得る。別の例では、第1のオフボード公衆ネットワーク接続は、WLANネットワーク(例えば、空港Wi-Fi)であり得、第2のオフボード公衆ネットワーク接続は、WWANネットワーク(例えば、5Gネットワーク)であり得る。したがって、エージェント520は、ユーザが空港を離れようとするときにモバイルデバイス550を空港Wi-Fiネットワークから3GPP 5Gネットワークに切り替えるように、又はユーザが空港に到着しようとするときにモバイルデバイス550を3GPP 5Gネットワークから空港Wi-Fiネットワークに切り替えるように、又は診療所又は他の予定/イベントロケーションで3GPP 5GネットワークからWLANネットワークに切り替えるように構成され得る。別の例示的な実施形態では、ユーザのモバイルデバイス550が、空港における複数のWi-Fiアクセスポイントの間で切り替えてもよい。更なる例示的な実施形態として、ユーザのモバイルデバイス550は、バス車両又はライドシェアリング車両で提供されるWi-Fiと、空港などで提供されるWi-Fiと、の間で切り替えてもよい。
【0070】
図5において、1つの点線ボックス(すなわち、「車両上」と標記された)は、車両(例えば、飛行機)上に物理的に位置し得るデバイス、サーバ、又は他のハードウェアを例示している。モバイルデバイス550は、デバイスの移動に応じて、車両の内部又は外部にあり得る。例えば、モバイルデバイス550(例えば、携帯電話)は、物理的に平面上に位置し得るが、飛行機から移動してもよい。サーバ、デバイス、又はモジュールのうちのいくつかは、それらが必要に応じてコンピュータネットワークにおける様々なロケーションに位置し得るデータインフラストラクチャの一部であるため、物理的に飛行機上に位置しなくてもよく、飛行機の外部にあってもよい。デバイスのこの地上ロケーションは、
図5に、第2の点線ボックス(すなわち、「地上」と標記された)によって例示されており、これは、Wi-Fiアクセスポイントのロケーションにない場合があり、かつ/又は地上にある場合があるシステム又はデバイスを表す。
【0071】
図6は、車両上の携帯電話のためのシームレスな無線接続性のための方法の一例を例示している。モバイルデバイス上のエージェントが、ブロック610におけるように、無線アクセスポイント(例えば、無線ゲートウェイ、無線アクセスデバイス、サーバ、無線ルータ、スイッチ、モデムなど)から、サービスセット識別子(SSID)に関連付けられたオンボード公衆ネットワークのオンボード接続可用性を検出するように構成され得る。例えば、携帯電話上のエージェントが、飛行機上のWi-FiアクセスポイントのSSID及びオンボード接続可用性を検出することができる。この動作に使用されるエージェントは、
図5に520として例示され、及び
図3に302として例示される同じエージェントであり得る。モバイルデバイス上のエージェントは、ブロック620におけるように、オンボード公衆ネットワークのオンボードサービス可用性を識別するように構成され得る。オンボードサービス可用性は、Wi-Fiアクセスポイントを介した携帯電話へのインターネットアクセスの可用性を表し得る。
【0072】
モバイルデバイス上のエージェントは、ブロック630におけるように、オンボード接続可用性及びオンボードサービス可用性に部分的に基づいて、オンボード公衆ネットワークに接続することに関する通知を有効にするように構成され得る。例えば、エージェントは、オンボード接続可用性及びオンボードサービス可用性が両方ともアクティブである(例えば、オンになっている)ときに、すでに行われた自動接続、又はWi-Fiアクセスポイントへの接続を行うことを承認するユーザの能力のいずれかについて、電話にポップアップ通知を提供し得る。モバイルデバイス上のエージェントは、ブロック640におけるように、オンボード公衆ネットワークへの接続を有効にするように構成され得る。したがって、エージェントは、この例では、携帯電話をWi-Fiゲートウェイに、そして最終的にはインターネットに接続することができる。本明細書で考察される方法及び対応するブロック(610、620、630、640)は、具現化された命令を有する機械可読記憶媒体上に実装及び記憶され得、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、1つ以上のプロセッサに本方法を含むプロセスを実行させることができる。
【0073】
本技術の説明の多くは航空機Wi-Fi及び車両に焦点を当てているが、この技術は、ユーザがしかるべき理由がある任意のロケーションで自動的に行われ得るWi-Fiアクセスポイント接続及びインターネットサービス接続に適用されてもよい。本技術が使用され得るロケーションの例は、ホテル、公衆の会場(コンサート、スポーツイベント、エンターテイメント会場)、診療所、予約、劇場、ジム、又は他のロケーションを含み得る。したがって、この技術は、ユーザがWi-Fiアクセスポイント及び対応するサービスに接続するための合理化された方法を提供し得、ユーザがそのようなWi-Fi接続性及び対応するサービスを提供するロケーションにいるときにいつでも使用され得る。
【0074】
図7は、衛星通信システム700の一例を例示している。衛星通信システム700は、衛星720と地上局710との間の第1の通信リンク712を介して地上局710と双方向通信する衛星(複数可)720を含むことができる。衛星720はまた、衛星720と航空機750との間の通信リンク714を介して航空機750(例えば、飛行機、ヘリコプタ、小型飛行船、又はバルーン)と双方向通信することができる。通信リンク712及び通信リンク714は、航空機750が静止しているか、又は動いている間に、衛星720を介して航空機750と地上局710との間の通信を可能にすることができる。
【0075】
一例では、衛星通信システム700は、複数の衛星720を含むことができ、各衛星720は、サービスエリアのカバレッジを提供することができ、異なる衛星のサービスエリアは、重複していなくてもよいし、重複していてもよい。衛星通信システム700は、静止軌道衛星システム、地球中軌道衛星システム、地球低軌道衛星システム、又はそれらの組み合わせを含む、任意の好適なタイプの衛星システムであり得る。衛星720は、地球上の異なる地域に向けられたいくつかのビームを有することができ、各ビームのカバレッジエリアは、1つ以上の他のビームと重複していなくてもよいし、重複していてもよい。衛星720は、衛星720のサービスエリア内の地球上の異なる地域をカバーする1つ以上のスポットビームを有することができる。別の例として、衛星720は、衛星720のサービスエリアをカバーする1つ以上の広域カバレッジビームを有することができる。更に別の例として、衛星720は、スポットビームと広域カバレッジビームとの組み合わせを有することができる。
【0076】
一構成では、航空機750は、通信リンク714を介して衛星720との双方向通信を容易にするための通信システム770を含むことができる。通信システム770は、衛星720からダウンリンク信号を受信し、かつ通信リンク714を介して衛星720にアップリンク信号を伝送するためのアンテナ772を含むことができる。航空機750は、アンテナ772と通信する送受信機774と、送受信機774と通信するモデム776と、モデム776と通信するネットワークアクセスユニット778(例えば、ルータ)と、ネットワークアクセスユニット778と通信する無線アクセスポイント(WAP)780と、を含むことができる。更に、無線アクセスポイント780は、航空機750におけるシートバックシステム785及び/又はクライアントデバイス790(例えば、携帯電話、タブレット、ラップトップ)などの、航空機750における1つ以上のクライアントデバイスと通信することができる。したがって、通信システム770は、衛星720からダウンリンク信号を受信し、ダウンリンク信号をクライアントデバイスに転送し、クライアントデバイスからアップリンク信号を受信し、アップリンク信号を衛星720に転送し、それによって、航空機750内のクライアントデバイスと衛星720との間の双路データ通信をサポートすることができる。一構成では、ネットワークアクセスユニット778は、航空機750に搭載されたサーバ740(先述したサーバ510など)と通信することができる。
【0077】
一例では、航空機は、固定された、又は航空機上のデバイスであり得るシートバックシステム785を備えることができる。シートバックシステム785は、有線通信リンクを介してサーバ740と通信することができる。例えば、シートバックシステム785は、有線通信リンクを介してネットワークアクセスユニット778と通信することができ、ネットワークアクセスユニット778は、有線通信リンクを介してサーバ740と通信することができる。代替的に、シートバックシステム785は、ネットワークアクセスユニット778及び無線アクセスポイント780を介してサーバ740と通信することができる。シートバックシステム785は、航空機750上のユーザがデータを取得及び消費するためのインターフェースを提供する1つ以上のアプリケーションを実行することができる。
【0078】
別の例では、クライアントデバイス790は、データを受信及び表示することができ、ユーザ(乗客又は乗員を含むことができる)によって航空機750に持ち込まれ得る。クライアントデバイス790は、ユーザがデータを取得及び消費するためのインターフェースを提供する1つ以上のアプリケーションを実行することができる。ユーザは、インターフェースから閲覧するためのデータを選択/要求する選択肢を有し得る。ユーザがクライアントデバイス790と対話するとき、クライアントデバイス790は、無線アクセスポイント780を介してネットワークアクセスユニット778にデータの要求を伝送することができる。クライアントデバイス790は、無線アクセスポイント780を介してネットワークアクセスユニット778から、要求されたデータを受信することができる。したがって、無線アクセスポイント780は、ネットワークアクセスユニット778とクライアントデバイス790との間の通信を提供することができる。
【0079】
一例では、ネットワークアクセスユニット778は、無線アクセスポイント780を介してクライアントデバイス790から、データの要求を受信し、要求を多重化してモデム776に転送することができる。ネットワークアクセスユニット778は、無線アクセスポイント780を介して、データに関連付けられたパケットを受信及び逆多重化し、データをクライアントデバイス790に転送することができる。
【0080】
一例では、モデム776は、ネットワークアクセスユニット778からデータの要求を受信することができ、モデム776は、送受信機774への配信のための変調されたデータ(例えば、伝送中間周波数(IF)信号)を生成することができる。更に、モデム776は、送受信機774から、要求されたデータを変調されたデータ(例えば、受信中間周波数(IF)信号)として受信し、ネットワークアクセスユニット778への伝送のためのデータを復調することができる。一例では、モデム776は、ネットワークアクセスユニット778と統合され得、又は代替的に、モデム776及びネットワークアクセスユニット778は、別個の構成要素であり得る。
【0081】
一例では、送受信機774は、モデム776から受信された変調されたデータをアップコンバート及び増幅して、アンテナ772を介して衛星720に伝送するためのアップリンク信号を生成することができる。同様に、送受信機774は、アンテナ772を介して衛星720からダウンリンク信号を受信することができる。次いで、送受信機774は、ダウンリンク信号を増幅及びダウンコンバートして、モデム776による復調のために変調されたダウンリンクデータ(例えば、受信されたIF信号)を生成することができる。
【0082】
一例では、地上局710はまた、アクセスノード、ハブ、又はゲートウェイと称され得る。地上局710は、衛星720にアップリンク信号を伝送し、かつ衛星720からダウンリンク信号を受信するためのアンテナを含むことができる。地上局710は、ネットワーク760を介してコンテンツサーバ730と通信することができる。コンテンツサーバ730は、メディアコンテンツ、ウェブコンテンツなどを含むことができる。
【0083】
一例では、ネットワーク760は、任意のタイプのネットワークであり得、例えば、インターネット、インターネットプロトコル(IP)ネットワーク、イントラネット、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、仮想プライベートネットワーク(VPN)、仮想LAN(VLAN)、光ファイバネットワーク、ケーブルネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、公衆交換データネットワーク(PSDN)、公衆陸上モバイルネットワーク、セルラネットワーク、及び/又は本明細書に記載されるような通信をサポートする任意の他のタイプのネットワークを含むことができる。ネットワーク760は、有線接続及び無線接続の両方、並びに光リンクを含むことができる。
【0084】
一例では、地上局710は、ネットワーク760と衛星720との間のインターフェースとして提供され得る。地上局710は、ネットワーク760を介してアクセス可能なコンテンツサーバ730から、航空機750に搭載されたシートバックシステム785及び/又はクライアントデバイス790に向けられたデータ及び情報を受信することができる。地上局710は、データ及び情報をフォーマット化し、航空機750(次いで、シートバックシステム785及び/又はクライアントデバイス790)への後続の配信のために、衛星720にアップリンク信号を伝送することができる。同様に、地上局710は、ネットワーク760を介してアクセス可能な目的地に向けられ得る、衛星720からダウンリンク信号(例えば、航空機750上のシートバックシステム785及び/又はクライアントデバイス790から発信された要求、データ、及び/又は情報を含む)を受信することができる。地上局710は、ネットワーク760上における伝送のために、受信されたダウンリンク信号をフォーマット化することができる。
【0085】
一構成では、クライアントデバイス790は、航空機500に搭載され得る。代替的に、クライアントデバイス790は、列車、自動車(例えば、車、トラック、バスなど)、船(例えば、プライベートボート、商業輸送船、クルーズ船など)などの他のタイプの車両に搭載され得る。
【0086】
図8は、本技術の前述のサブシステムを実行することができるコンピューティングデバイス810を例示している。本明細書に記載されるコンピューティングデバイス810及びコンピューティングデバイス810の構成要素は、上述したサーバ、クライアントデバイス、及び/又はコンピューティングデバイスに対応することができる。技術のハイレベルの例が実行され得るコンピューティングデバイス810が例示されている。コンピューティングデバイス810は、メモリデバイス820と通信する1つ以上のプロセッサ812を含むことができる。コンピューティングデバイスは、コンピューティングデバイスにおける構成要素のためのローカル通信インターフェース818を含むことができる。例えば、ローカル通信インターフェースは、ローカルデータバス及び/又は所望され得る任意の関連するアドレスバス若しくは制御バスであり得る。
【0087】
メモリデバイス820は、プロセッサ(複数可)812によって実行可能であるモジュール824と、モジュール824のためのデータと、を含むことができる。モジュール824は、先述した機能を実行することができる。モジュール824及び他のアプリケーションに関連するデータをプロセッサ(複数可)812によって実行可能であるオペレーティングシステムとともに記憶するために、メモリデバイス820にデータストア822を位置させることもできる。
【0088】
メモリデバイス820に他のアプリケーションを記憶することもでき、これは、プロセッサ(複数可)812によって実行可能であり得る。方法を混成して使用して、コンパイル、解釈、又は実行される高水準プログラミング言語を使用するソフトウェアの形態で実装され得る、本説明で考察される構成要素又はモジュール。
【0089】
コンピューティングデバイスは、コンピューティングデバイスによって使用可能であるI/O(入力/出力)デバイス814へのアクセス権を有することもできる。I/Oデバイスの一例は、コンピューティングデバイスから出力を表示するために利用可能であるディスプレイ画面である。必要に応じて、他の知られているI/Oデバイスをコンピューティングデバイスとともに使用することができる。ネットワーキングデバイス816及び同様の通信デバイスが、コンピューティングデバイスに含まれ得る。ネットワーキングデバイス816は、インターネット、LAN、WAN、又は他のコンピューティングネットワークに接続する有線又は無線ネットワークデバイスであり得る。
【0090】
メモリデバイス820に記憶されているように示されている構成要素又はモジュールは、プロセッサ812によって実行され得る。「実行可能」という用語は、プロセッサ812によって実行され得る形態であるプログラムファイルを意味し得る。例えば、より高水準の言語でのプログラムを、メモリデバイス820のランダムアクセス部分にロードされ、かつプロセッサ812によって実行され得る形式の機械コードにコンパイルすることができるし、ソースコードを別の実行可能プログラムによってロードし、解釈して、プロセッサによって実行されるメモリのランダムアクセス部分に命令を生成することができる。実行可能プログラムは、メモリデバイス820の任意の部分又は構成要素に記憶され得る。例えば、メモリデバイス820は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートドライブ、メモリカード、ハードドライブ、光ディスク、フロッピーディスク、磁気テープ、又は任意の他のメモリ構成要素であり得る。
【0091】
プロセッサ812は、複数のプロセッサを表すことができ、メモリ820は、処理回路に並列に動作する複数のメモリユニットを表すことができる。これは、システムにプロセス及びデータの並列処理チャネルを提供することができる。ローカルインターフェース818は、複数のプロセッサ及び複数のメモリのうちのいずれかとの間の通信を容易にするためにネットワークとして使用され得る。ローカルインターフェース818は、負荷バランシング、バルクデータ転送、及び同様のシステムなどの、通信を協調させるために設計された追加のシステムを使用することができる。
【0092】
この技術のために提示されるフローチャートは、特定の実行順序を含意し得るが、実行順序は、例示されるものと異なり得る。例えば、あと2つのブロックの順序は、示される順序に対して再配置され得る。更に、連続して示される2つ以上のブロックは、並列に、又は部分的な並列化を伴って実行され得る。いくつかの構成では、フローチャートに示される1つ以上のブロックは、省略又はスキップされ得る。ユーティリティ、アカウンティング、性能、測定、トラブルシューティング、又は同様の理由の強化の目的で、任意の数のカウンタ、状態変数、警告セマフォ、又はメッセージが論理フローに追加され得る。
【0093】
本明細書に記載される機能ユニットのうちのいくつかは、それらの実装独立性をより具体的に強調するために、モジュールを表し得る。例えば、モジュールを、カスタム超大規模集積(VLSI)回路又はゲートアレイ、論理チップなどの既製品半導体、トランジスタ又は他のディスクリート構成要素を含む、ハードウェア回路として実装することもできる。モジュールを、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジックデバイスなどの、プログラム可能なハードウェアデバイスで実装することもできる。
【0094】
モジュールを、様々なタイプのプロセッサによる実行のためのソフトウェアで実装することもできる。実行可能コードの識別されたモジュールが、例えば、コンピュータ命令の1つ以上のブロックを含み、この1つ以上のブロックを、オブジェクト、手続き、又は関数として編成することができる。それにもかかわらず、識別されたモジュールの実行ファイルは、物理的にまとまって位置する必要はないが、モジュールを含み、かつ論理的に結合されたときにモジュールの述べた目的を達成する、異なるロケーションに記憶された異種の命令を含むことができる。
【0095】
実際、実行可能コードのモジュールは、単一の命令、又は多くの命令であり得、更には、いくつかの異なるコードセグメントにわたって、異なるプログラムの間に、及びいくつかのメモリデバイスにわたって分散され得る。同様に、オペレーショナルデータが、本明細書において、モジュール内で識別及び例示され得、任意の好適な形態で具現化され得、任意の好適なタイプのデータ構造で編成され得る。オペレーショナルデータは、単一のデータセットとして収集され得るか、又は異なる記憶デバイスにわたることを含む、異なるロケーションにわたって分散され得る。モジュールは、受動的又は能動的であり得、所望の機能を実行するように動作可能なエージェントを含む。
【0096】
本明細書に記載される技術を、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータなどの、情報の記憶のための任意の技術で実装された、揮発性及び不揮発性の、リムーバブルの、並びに非リムーバブルの媒体を含むコンピュータ可読記憶媒体に記憶することもできる。コンピュータ可読記憶媒体は、限定されるものではないが、RAM、ROM、電気的に消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくは他のメモリ技術、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、若しくは他の光学ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、若しくは他の磁気記憶デバイス、又は所望の情報及び記載される技術を記憶するために使用され得る任意の他のコンピュータ記憶媒体を含む。
【0097】
本明細書に記載されるデバイスは、デバイスが他のデバイスと通信することを可能にする通信接続又はネットワーキング装置及びネットワーキング接続を含むこともできる。通信接続は、通信媒体の一例である。通信媒体は、典型的には、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、及び搬送波又は他の輸送機構などの変調されたデータ信号内の他のデータを具現化し、任意の情報配信媒体を含む。「変調されたデータ信号」は、信号内の情報をエンコードするような様態で設定又は変更された自己の特性のうちの1つ以上を有する信号を意味する。限定ではなく、例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続などの有線媒体、並びに音響媒体、無線周波数媒体、赤外線媒体、及び他の無線媒体などの無線媒体を含む。本明細書で使用されるコンピュータ可読媒体という用語は、通信媒体を含む。
【0098】
図面に例示される例を参照し、それを説明するために本明細書では特定の言葉が使用された。それにもかかわらず、本開示の範囲を限定することはそれによって意図されていないことが理解されるであろう。本開示を保有する当業者には想到されるであろう、本明細書に例示される特徴の改変及び更なる修正と、本明細書に例示されるような例の追加の適用と、は、本説明の範囲内とみなされるものである。
【0099】
本技術を記載するにあたって、以下の用語を使用する:「a」、「an」、及び「the」という単数形は、文脈で別様に明確に指示しない限り、複数の指示対象を含む。したがって、例えば、一項目への言及は、1つ以上の項目への言及を含む。「もの(ones)」という用語は、1つ、2つ、又はより多くを指し、一般に、ある量の一部又は全ての選択に適用される。「複数」という用語は、項目の2つ以上を指す。「約」という用語は、量、寸法、サイズ、定式化、パラメータ、形状、及び他の特性が正確ではないが、許容誤差、変換係数、四捨五入、測定誤差など、及び当業者に知られている他の要因を反映して、必要に応じて、近似され得、かつ/又はより大きい場合があるか、若しくはより小さい場合があることを意味する。「実質的に」という用語は、列挙された特性、パラメータ、又は値が正確に達成される必要はないが、例えば、許容誤差、測定誤差、測定精度制限、及び当業者に知られている他の要因を含む、偏差又は変動が、特性が提供されることを意図した効果を除外しない量で生じ得ることを意味する。数値データは、本明細書では、範囲形式で表現又は提示され得る。そのような範囲形式は、単に便宜上及び簡潔さのために使用され、したがって、範囲の限界として明示的に列挙された数値を含むだけでなく、各数値及び部分範囲があたかも明示的に列挙されているかのように、その範囲内に包含される個々の数値の全て又は部分範囲を含むようにも、柔軟に解釈されるべきであることを理解されたい。
【0100】
例示として、「約1~5」の数値範囲は、明示的に列挙された約1~約5の値だけでなく、指示された範囲内の個々の値及び部分範囲も全て含むものと解釈されるべきである。したがって、この数値範囲に含まれるのは、2、3、及び4などの個々の値、並びに1~3、2~4、及び3~5などのような部分範囲である。この同じ原理は、1つの数値(例えば、「約1よりも大きい」)のみを列挙した範囲に適用され、記載される範囲の広さ又は特性にかかわらず適用されるべきである。便宜上、複数の項目を共通のリストに提示することができる。ただし、これらのリストは、リストの各メンバーが別個かつ固有のメンバーとして個々に識別されるかのように解釈されるべきである。したがって、そのようなリストの個々のメンバーは、反対の指示がない、共通のグループにおけるそれらの提示のみに基づいて、同じリストの任意の他のメンバーの事実上の均等物として解釈されるべきではない。
【0101】
更に、「及び」及び「又は」という用語は、項目のリストとともに使用される場合、挙げられた項目のうちの任意の1つ以上を単独で、又は他の挙げられた項目と組み合わせて使用することができるという点で、広範に解釈されるべきである。「代替的に」という用語は、2つ以上の代替物のうちの1つの選択を指し、文脈が別途明確に示さない限り、挙げられた代替物のみ又は挙げられた代替物のうちの1つのみに選択を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される「結合された」という用語は、構成要素が互いに直接接続されることを必要としない。代わりに、この用語はまた、1つ以上の他の構成要素が、結合された構成要素の間に含まれ得る間接的な接続を有する構成も含むことが意図されている。例えば、そのような他の構成要素は、増幅器、減衰器、アイソレータ、方向性結合器、冗長スイッチなどを含むことができる。また、特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用される場合、「のうちの少なくとも1つ」で始まる項目のリストにおいて使用される「又は」は、例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」のリストが、A又はB又はC又はAB又はAC又はBC又はABC(すなわち、A及びB及びC)を意味するように、選言的なリストを示す。本明細書で使用される場合、要素の「セット」は、セットが、2つ以上を有することが明示的に必要とされるか、又はヌルセットであることが明示的に許容される場合を除いて、それらの要素のうちの「1つ以上」を意味することが意図されている。
【0102】
更に、記載される特徴、構造、又は特性は、1つ以上の例において任意の好適な様態で組み合わせられ得る。先の説明では、記載される技術の例の完全な理解を提供するために、様々な構成の例などの、多数の具体的な詳細が提供された。しかしながら、当業者は、特定の詳細のうちの1つ以上を用いずに、又は他の方法、構成要素、デバイスなどを用いて、本技術が実施され得ることを認識するであろう。他の事例では、技術の態様を不明瞭にすることを避けるために、周知の構造又は動作が詳細に図示又は記載されていない。
【0103】
本主題は、構造的特徴及び/又は動作に特有の言葉で記載されてきたが、添付の特許請求の範囲に定義される主題は、必ずしも上述した特定の特徴及び動作に限定されないことを理解されたい。むしろ、上述した特定の特徴及び作用は、特許請求の範囲を実装する例示的な形態として開示されている。記載される技術の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多数の修正及び代替的な配置が創案され得る。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルデバイスのための無線接続性のための方法であって、
前記モバイルデバイス上のエージェントにおいて、車両に搭載されたアクセスポイントからのサービスセット識別子(SSID)に関連付けられたオンボード公衆ネットワークのオンボード接続可用性を検出することと、
前記モバイルデバイス上の前記エージェントにおいて、前記オンボード公衆ネットワークのアクティブであるオンボードサービス可用性を識別することと、
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード接続可用性及びアクティブである前記オンボードサービス可用性に部分的に基づいて、前記オンボード公衆ネットワークに接続することに関する通知を有効にすることと、
前記モバイルデバイスにおいて、前記アクセスポイントを使用して、前記オンボード公衆ネットワークへの接続を有効にすることと、を含む、方法。
【請求項2】
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード接続可用性及びオンボードサービス可用性に部分的に基づいて、オフボード公衆ネットワーク接続からオンボード公衆ネットワーク接続に切り替えることを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード接続可用性又は前記オンボードサービス可用性の終了に部分的に基づいて、前記オンボード公衆ネットワークからオフボード公衆ネットワークに切り替えることを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記モバイルデバイスにおいて、無線アクセスポイント(WAP)地理的位置、WAP高度、WAP速度、オンボード公衆ネットワーク信号強度、車両ドアステータス、車両搭乗データ、又は車両チェックインデータのうちの1つ以上に部分的に基づいて、前記オンボードサービス可用性又は前記オンボード接続可用性を判定することを更に含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記モバイルデバイスにおいて、クラウドコンピューティング環境からの前記オンボード公衆ネットワーク接続の前記オンボードサービス可用性を照会することを更に含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記モバイルデバイスにおいて、オンボードサービス可用性に部分的に基づかずに、前記オンボード公衆ネットワークに関連付けられたネットワーク接続アシスタントプロンプトをバイパスすること、又は
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード接続可用性及び前記オンボードサービス可用性に部分的に基づいて、前記オンボード公衆ネットワークに関連付けられたネットワーク接続アシスタントを認証することを更に含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード公衆ネットワーク接続が利用可能であるという可用性通知を前記モバイルデバイス上に表示することによって、前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード公衆ネットワークに接続することに関する前記通知を有効にすることを更に含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記オンボード公衆ネットワーク接続が利用可能でないという非可用性通知を前記モバイルデバイス上に表示することによって、前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード公衆ネットワークに接続することに関する前記通知を有効にすることを更に含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記通知が、ローカルモバイルデバイス通知である、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記モバイルデバイスにおいて、オフボード接続可用性及びオフボードサービス可用性、又は追加のオフボード接続可用性及び追加のオフボードサービス可用性に部分的に基づいて、前記オフボード公衆ネットワーク接続から追加のオフボード公衆ネットワーク接続に切り替えることを更に含み、
前記オフボード公衆ネットワーク接続及び前記追加のオフボード公衆ネットワーク接続が、WWANネットワーク及びWLANネットワークのうちの少なくとも1つである、請求項2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
無線接続性のためのモバイルデバイスであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
複数のデータ及び命令を記憶するためのデータストアを含む少なくとも1つのメモリデバイスと、を備え、前記複数のデータ及び命令が、実行されるときに、前記モバイルデバイスのエージェントに、
車両に搭載されたアクセスポイントからのサービスセット識別子(SSID)に関連付けられたオンボード公衆ネットワークのオンボード接続可用性を検出させ、
前記オンボード公衆ネットワークのアクティブであるオンボードサービス可用性を識別させ、
前記オンボード接続可用性及びアクティブである前記オンボードサービス可用性に部分的に基づいて、前記オンボード公衆ネットワークに接続することに関する通知を有効にさせ、
前記オンボード公衆ネットワークへの接続を有効にさせる、モバイルデバイス。
【請求項12】
前記複数のデータ及び命令が、実行されるときに、前記モバイルデバイスの前記エージェントに、
前記オンボード接続可用性及び前記オンボードサービス可用性に部分的に基づいて、オフボード公衆ネットワークから前記オンボード公衆ネットワークに切り替えさせる、請求項11に記載のモバイルデバイス。
【請求項13】
前記複数のデータ及び命令が、実行されるときに、前記モバイルデバイスの前記エージェントに、
前記オンボード接続可用性又は前記オンボードサービス可用性の終了に部分的に基づいて、前記オンボード公衆ネットワークからオフボード公衆ネットワークに切り替えさせる、請求項11に記載のモバイルデバイス。
【請求項14】
前記複数のデータ及び命令が、実行されるときに、前記モバイルデバイスの前記エージェントに、
無線アクセスポイント(WAP)地理的位置、WAP高度、WAP速度、オンボード公衆ネットワーク信号強度、車両ドアステータス、車両搭乗データ、又は車両チェックインデータのうちの1つ以上に部分的に基づいて、前記オンボードサービス可用性又は前記オンボード接続可用性を判定させる、請求項11~13のいずれか一項に記載のモバイルデバイス。
【請求項15】
前記複数のデータ及び命令が、実行されるときに、前記モバイルデバイスの前記エージェントに、
クラウドコンピューティング環境からのオンボード公衆ネットワーク接続の前記オンボードサービス可用性を照会させる、請求項11~14のいずれか一項に記載のモバイルデバイス。
【請求項16】
前記複数のデータ及び命令が、実行されるときに、前記モバイルデバイスの前記エージェントに、
オンボードサービス可用性に部分的に基づかずに、前記オンボード公衆ネットワークに関連付けられたネットワーク接続アシスタントプロンプトをバイパスさせるか、又は
前記オンボード接続可用性及び前記オンボードサービス可用性に部分的に基づいて、前記オンボード公衆ネットワークに関連付けられたネットワーク接続アシスタントを認証させる、請求項11~15のいずれか一項に記載のモバイルデバイス。
【請求項17】
前記複数のデータ及び命令が、実行されるときに、前記モバイルデバイスの前記エージェントに、
前記オンボード公衆ネットワーク接続が利用可能であるという可用性通知を前記モバイルデバイス上に表示することによって、前記オンボード公衆ネットワークに接続することに関する前記通知を有効にさせる、請求項11~16のいずれか一項に記載のモバイルデバイス。
【請求項18】
前記複数のデータ及び命令が、実行されるときに、前記モバイルデバイスの前記エージェントに、
前記オンボード公衆ネットワーク接続が利用可能でないという非可用性通知を前記モバイルデバイス上に表示することによって、前記オンボード公衆ネットワークに接続することに関する前記通知を有効にさせる、請求項11~17のいずれか一項に記載のモバイルデバイス。
【請求項19】
前記通知が、ローカルモバイルデバイス通知である、請求項11又は18に記載のモバイルデバイス。
【請求項20】
前記複数のデータ及び命令が、実行されるときに、前記モバイルデバイスの前記エージェントに、
オフボード接続可用性及びオフボードサービス可用性、又は追加のオフボード接続可用性及び追加のオフボードサービス可用性に部分的に基づいて、前記オフボード公衆ネットワークから追加のオフボード公衆ネットワーク接続に切り替えさせ、
前記オフボード公衆ネットワーク及び前記追加のオフボード公衆ネットワーク接続が、WWANネットワーク及びWLANネットワークのうちの少なくとも1つである、請求項12のいずれか一項に記載のモバイルデバイス。
【請求項21】
具現化された命令を有する機械可読記憶媒体であって、前記命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、前記1つ以上のプロセッサに、
モバイルデバイス上のエージェントにおいて、車両に搭載されたアクセスポイントからのサービスセット識別子(SSID)に関連付けられたオンボード公衆ネットワークのオンボード接続可用性を検出することと、
前記モバイルデバイス上の前記エージェントにおいて、前記オンボード公衆ネットワークのアクティブであるオンボードサービス可用性を識別することと、
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード接続可用性及び前記オンボードサービス可用性に部分的に基づいて、前記オンボード公衆ネットワークに接続することに関する通知を有効にすることと、
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード公衆ネットワークへの接続を有効にすることと、を含むプロセスを実行させる、機械可読記憶媒体。
【請求項22】
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード接続可用性及び前記オンボードサービス可用性に部分的に基づいて、オフボード公衆ネットワーク接続からオンボード公衆ネットワーク接続に切り替えることを更に含む、請求項21に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項23】
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード接続可用性又は前記オンボードサービス可用性の終了に部分的に基づいて、前記オンボード公衆ネットワークからオフボード公衆ネットワークに切り替えることを更に含む、請求項21に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項24】
前記モバイルデバイスにおいて、無線アクセスポイント(WAP)地理的位置、WAP高度、WAP速度、オンボード公衆ネットワーク信号強度、車両ドアステータス、車両搭乗データ、又は車両チェックインデータのうちの1つ以上に部分的に基づいて、前記オンボードサービス可用性又は前記オンボード接続可用性を判定することを更に含む、請求項21~23のいずれか一項に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項25】
前記モバイルデバイスにおいて、クラウドコンピューティング環境からのオンボード公衆ネットワーク接続の前記オンボードサービス可用性を照会することを更に含む、請求項21~24のいずれか一項に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項26】
前記モバイルデバイスにおいて、オンボードサービス可用性に部分的に基づかずに、前記オンボード公衆ネットワークに関連付けられたネットワーク接続アシスタントプロンプトをバイパスすること、又は
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード接続可用性及び前記オンボードサービス可用性に部分的に基づいて、前記オンボード公衆ネットワークに関連付けられたネットワーク接続アシスタントを認証することを更に含む、請求項21~25のいずれか一項に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項27】
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード公衆ネットワーク接続が利用可能であるという可用性通知を前記モバイルデバイス上に表示することによって、前記オンボード公衆ネットワークに接続することに関する前記通知を有効にすることを更に含む、請求項21~26のいずれか一項に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項28】
前記モバイルデバイスにおいて、前記オンボード公衆ネットワークが利用可能でないという非可用性通知を前記モバイルデバイス上に表示することによって、前記オンボード公衆ネットワークに接続することに関する前記通知を無効にすることを更に含む、請求項21~27のいずれか一項に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項29】
前記通知が、ローカルモバイルデバイス通知である、請求項21~28のいずれか一項に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項30】
前記モバイルデバイスにおいて、オフボード接続可用性及びオフボードサービス可用性、又は追加のオフボード接続可用性及び追加のオフボードサービス可用性に部分的に基づいて、前記オフボード公衆ネットワーク接続から追加のオフボード公衆ネットワーク接続に切り替えることを更に含み、
オフボード公衆ネットワーク又は追加のオフボード公衆ネットワークが、WWANネットワーク又はWLANネットワークである、請求項22のいずれか一項に記載の機械可読記憶媒体。
【国際調査報告】