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特表2025-501715オーディオ・ビデオ会議を設定する方法、装置、サーバー及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-23
(54)【発明の名称】オーディオ・ビデオ会議を設定する方法、装置、サーバー及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/15 20060101AFI20250116BHJP
   H04M 3/56 20060101ALI20250116BHJP
   G06Q 10/10 20230101ALI20250116BHJP
【FI】
H04N7/15
H04M3/56 C
G06Q10/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535700
(86)(22)【出願日】2023-02-07
(85)【翻訳文提出日】2024-06-14
(86)【国際出願番号】 CN2023074825
(87)【国際公開番号】W WO2023160385
(87)【国際公開日】2023-08-31
(31)【優先権主張番号】202210178119.2
(32)【優先日】2022-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】521431088
【氏名又は名称】北京字跳▲網▼絡技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Zitiao Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】0207, 2/F, Building 4, Zijin Digital Park, Haidian District, Beijing,P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】リ,モンリアン
(72)【発明者】
【氏名】カン,ゾグオ
(72)【発明者】
【氏名】チン,ジレイ
【テーマコード(参考)】
5C164
5K201
5L010
【Fターム(参考)】
5C164FA10
5C164VA00P
5K201BB09
5K201CA06
5K201CB13
5K201CB15
5K201EC06
5K201ED04
5L010AA11
(57)【要約】
本開示は、オーディオ・ビデオ会議を設定する方法、装置、サーバー及び記憶媒体に関する。本開示では、第三者アプリケーションサービス側は、会議設定要求を開始し、会議設定をオーディオ・ビデオ会議サービス側に提出することにより、オーディオ・ビデオ会議サービス側は、会議設定から会議参加ユーザのユーザ識別子に対応する行為設定を検索し、対応するユーザの会議行為を制御することができる。これにより、第三者は、そのロール需要に応じて、会議行為を自由にカスタマイズし、ロールに基づく会議行為カスタマイズの様々な需要を効果的に満たす。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーディオ・ビデオ会議を設定する方法であって、
第三者アプリケーションサービス側により開始される会議設定要求を受信したことに応答して、前記会議設定要求に対応する会議識別子を生成するステップであって、前記会議設定要求は、会議設定を含み、前記会議設定は、少なくとも1つの行為設定を含み、前記行為設定は、少なくとも1つのユーザの会議行為を定義するために用いられるステップと、
生成された会議識別子と前記会議設定とを対応付けて記憶するステップと、
生成された会議識別子を前記第三者アプリケーションサービス側に返すステップとを含む、オーディオ・ビデオ会議を設定する方法。
【請求項2】
ターゲットクライアント側により開始される会議参加要求を受信したことに応答して、前記会議参加要求は、ターゲットユーザ識別子とターゲット会議識別子とを含み、前記ターゲット会議識別子に対応するターゲット会議設定を決定するステップと、
前記ターゲットユーザ識別子と前記ターゲット会議設定に基づいて前記ターゲットユーザ識別子に対応するターゲットユーザ行為設定を決定するステップと、
前記ターゲットユーザ行為設定に基づいて、前記ターゲットユーザ識別子により指示されるターゲットユーザの会議行為を制御するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記行為設定は、ユーザ識別子集合と会議行為識別子集合とを含み、及び
前記の、前記ターゲットユーザ識別子と前記ターゲット会議設定に基づいて前記ターゲットユーザ識別子に対応するターゲットユーザ行為設定を決定するステップは、
前記ターゲット会議設定から前記ターゲットユーザ識別子とマッチングする行為設定を決定するステップと、
決定された行為設定における会議行為識別子集合により指示される会議行為を前記ターゲットユーザ行為設定として決定するステップとを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記の、前記ターゲットユーザ行為設定に基づいて、前記ターゲットユーザ識別子により指示されるターゲットユーザの会議行為を制御するステップは、
前記ターゲットユーザ識別子と、前記ターゲットユーザの属するユーザグループ識別子と、前記ターゲットユーザのユーザタイプとのうちの少なくとも1つに基づいて、前記ターゲットユーザが前記ターゲットユーザ行為設定に対応する会議行為を実行する条件を満たすか否かを決定するステップと、
満たすことを決定したことに応答して、前記ターゲットユーザ行為設定に基づいて前記ターゲットユーザの会議行為を制御するステップとを含む、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記行為設定は、ユーザの属するロールに基づいて設定され、ユーザの属するロールは、前記第三者アプリケーションサービス側により決定される、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
オーディオ・ビデオ会議を設定する装置であって、
第三者アプリケーションサービス側により開始される会議設定要求を受信したことに応答して、前記会議設定要求に対応する会議識別子を生成するための会議識別子生成モジュールであって、前記会議設定要求は、会議設定を含み、前記会議設定は、少なくとも1つの行為設定を含み、前記行為設定は、少なくとも1つのユーザの会議行為を定義するために用いられる会議識別子生成モジュールと、
生成された会議識別子と前記会議設定とを対応付けて記憶するための記憶モジュールと、
生成された会議識別子を前記第三者アプリケーションサービス側に返すための送信モジュールとを含む、オーディオ・ビデオ会議を設定する装置。
【請求項7】
ターゲットクライアント側により開始される会議参加要求を受信したことに応答して、前記会議参加要求は、ターゲットユーザ識別子とターゲット会議識別子とを含み、前記ターゲット会議識別子に対応するターゲット会議設定を決定し、前記ターゲットユーザ識別子と前記ターゲット会議設定に基づいて前記ターゲットユーザ識別子に対応するターゲットユーザ行為設定を決定するための決定モジュールと、
前記ターゲットユーザ行為設定に基づいて、前記ターゲットユーザ識別子により指示されるターゲットユーザの会議行為を制御するための制御モジュールとをさらに含む、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
オーディオ・ビデオ会議を設定する方法であって、
オーディオ・ビデオ会議サービス側に会議設定要求を開始するステップであって、前記会議設定要求は、会議設定を含み、前記会議設定は、少なくとも1つの行為設定を含み、前記行為設定は、少なくとも1つのユーザの会議行為を定義するために用いられるステップと、
前記オーディオ・ビデオ会議サービス側が前記会議設定要求に応答して返した会議識別子を受信したことに応答して、前記会議識別子を前記会議設定要求に対応する会議参加者クライアント側に送信するステップであって、前記会議参加者クライアント側は、前記会議識別子に基づいて前記オーディオ・ビデオ会議サービス側に会議参加要求を開始するステップとを含む、オーディオ・ビデオ会議を設定する方法。
【請求項9】
前記の、オーディオ・ビデオ会議サービス側に会議設定要求を開始するステップの前、前記方法は、
クライアント側により開始される業務シナリオ要求を受信するステップであって、前記業務シナリオ要求が少なくとも1つのユーザロール設定を含み、前記ユーザロール設定はロール識別子と、対応するユーザ識別子とを含むステップと、
各前記ユーザロール設定に対して、予め設定されたロール識別子と会議行為識別子集合との対応関係に応じて、このユーザロール設定におけるロール識別子に対応する会議行為識別子を決定し、及び決定された会議行為識別子とこのユーザロール設定におけるユーザ識別子に基づいて、対応する行為設定を生成するステップと、
生成された各行為設定に基づいて前記会議設定を生成するステップとをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
オーディオ・ビデオ会議を設定する装置であって、
オーディオ・ビデオ会議サービス側に会議設定要求を開始するための開始モジュールであって、前記会議設定要求は、会議設定を含み、前記会議設定は、少なくとも1つの行為設定を含み、前記行為設定は、少なくとも1つのユーザの会議行為を定義するために用いられる開始モジュールと、
前記オーディオ・ビデオ会議サービス側が前記会議設定要求に応答して返した会議識別子を受信したことに応答して、前記会議識別子を前記会議設定要求に対応する会議参加者クライアント側に送信するための送受信モジュールであって、前記クライアント側は、前記会議識別子に基づいて前記オーディオ・ビデオ会議サービス側に会議参加要求を開始する送受信モジュールとを含む、オーディオ・ビデオ会議を設定する装置。
【請求項11】
前記送受信モジュールは、さらに、クライアント側により開始される業務シナリオ要求を受信するために用いられ、前記業務シナリオ要求が少なくとも1つのユーザロール設定を含み、前記ユーザロール設定がロール識別子と、対応するユーザ識別子とを含み、及び
前記装置は、
各前記ユーザロール設定に対して、予め設定されたロール識別子と会議行為識別子集合との対応関係に応じて、このユーザロール設定におけるロール識別子に対応する会議行為識別子を決定し、及び決定される会議行為識別子とこのユーザロール設定におけるユーザ識別子に基づいて、対応する行為設定を生成し、生成された各行為設定に基づいて前記会議設定を生成するための生成モジュールをさらに含む、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
サーバーであって、
1つ又は複数のプロセッサと、
1つ又は複数のプログラムが記憶される記憶装置とを含み、
前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサにより実行される場合、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法又は請求項8~9のいずれか1項に記載の方法を前記1つ又は複数のプロセッサに実現させる、サーバー。
【請求項13】
コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムが1つ又は複数のプロセッサにより実行されると、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法又は請求項8~9のいずれか1項に記載の方法を実現する、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2022年2月25日に中国国家知識産権局に提出され、出願番号が202210178119.2である中国特許出願の優先権を主張し、ここで上記中国特許出願に開示される内容の全ては、引用により本出願に取り込まれる。
【0002】
本開示の実施例は、オーディオ・ビデオ会議を設定する方法、装置、サーバー及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
オーディオ・ビデオ会議サービスは、複数のオープン能力API(Application Programming Interface、アプリケーションプログラムインターフェース)を提供することができ、第三者アプリケーションは、これらのAPIを呼び出すことにより、第三者アプリケーションシナリオでオーディオ・ビデオ会議サービスを組み込む目的を実現することができる。例えば、第三者アプリケーションは、ビデオ通話機能を用いる必要がある面接システムであり、面接システムは、オーディオ・ビデオ会議サービスにより提供されるAPIを呼び出すことにより、そのビデオ通話機能を使用し、面接シナリオにオーディオ・ビデオ会議サービスを組み込むことができる。
【0004】
しかしながら、第三者アプリケーションは、多くの場合、ある具体的な業務シナリオに基づくものであり、その会議参加者の会議行為は、業務シナリオにおけるロールに応じてカスタマイズする必要がある。例えば面接シナリオで、会議参加者は、異なるロール例えば面接官、候補者などに属し、異なる会議行為をそれぞれカスタマイズする必要がある。
【0005】
このようなロールに基づく会議行為カスタマイズを行うために、現在採用される方式は、オーディオ・ビデオ会議サービスがいくつかのロールの行為を予め設定し、且つこれらの予め設定されるロールに対してカスタマイズ能力を提供することである。この方式の問題は、オーディオ・ビデオ会議サービスの提供できるカスタマイズロールが限られており、拡張可能性を具備しないことである。第三者アプリケーションは、あるロールに対して、オーディオ・ビデオ会議サービスがカスタマイズを提供していない場合、このロールを使用できないため、このようなカスタマイズロールを提供する方式は、広い第三者アプリケーションの需要には遠く及ばない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、オーディオ・ビデオ会議を設定する方法、装置、サーバー及び記憶媒体を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様によれば、本開示は、オーディオ・ビデオ会議を設定する方法を提供し、このオーディオ・ビデオ会議を設定する方法は、第三者アプリケーションサービス側により開始される会議設定要求を受信したことに応答して、前記会議設定要求に対応する会議識別子を生成するステップであって、前記会議設定要求は、会議設定を含み、前記会議設定は、少なくとも1つの行為設定を含み、前記行為設定は、少なくとも1つのユーザの会議行為を定義するために用いられるステップと、生成された会議識別子と前記会議設定とを対応付けて記憶するステップと、生成された会議識別子を前記第三者アプリケーションサービス側に返すステップとを含む。
【0008】
いくつかの選択可能な実施形態では、前記方法は、ターゲットクライアント側により開始されるターゲットユーザ識別子とターゲット会議識別子とを含む会議参加要求を受信したことに応答して、前記ターゲット会議識別子に対応するターゲット会議設定を決定するステップと、前記ターゲットユーザ識別子と前記ターゲット会議設定に基づいて前記ターゲットユーザ識別子に対応するターゲットユーザ行為設定を決定するステップと、前記ターゲットユーザ行為設定に基づいて、前記ターゲットユーザ識別子により指示されるターゲットユーザの会議行為を制御するステップとをさらに含む。
【0009】
いくつかの選択可能な実施形態では、前記行為設定は、ユーザ識別子集合と会議行為識別子集合とを含み、及び前記の、前記ターゲットユーザ識別子と前記ターゲット会議設定に基づいて前記ターゲットユーザ識別子に対応するターゲットユーザ行為設定を決定するステップは、前記ターゲット会議設定から前記ターゲットユーザ識別子とマッチングする行為設定を決定するステップと、決定された行為設定における会議行為識別子集合により指示される会議行為を前記ターゲットユーザ行為設定として決定するステップとを含む。
【0010】
いくつかの選択可能な実施形態では、前記の、前記ターゲットユーザ行為設定に基づいて、前記ターゲットユーザ識別子により指示されるターゲットユーザの会議行為を制御するステップは、前記ターゲットユーザ識別子と、前記ターゲットユーザの属するユーザグループ識別子と、前記ターゲットユーザのユーザタイプとのうちの少なくとも1つに基づいて、前記ターゲットユーザが前記ターゲットユーザ行為設定に対応する会議行為を実行する条件を満たすか否かを決定するステップと、満たすことを決定したことに応答して、前記ターゲットユーザ行為設定に基づいて前記ターゲットユーザの会議行為を制御するステップとを含む。
【0011】
いくつかの選択可能な実施形態では、前記行為設定は、ユーザの属するロールに基づいて設定され、ユーザの属するロールは、前記第三者アプリケーションサービス側により決定される。
【0012】
第2態様によれば、本開示は、オーディオ・ビデオ会議を設定する装置を提供し、このオーディオ・ビデオ会議を設定する装置は、第三者アプリケーションサービス側により開始される会議設定要求を受信したことに応答して、前記会議設定要求に対応する会議識別子を生成するための会議識別子生成モジュールであって、前記会議設定要求は、会議設定を含み、前記会議設定は、少なくとも1つの行為設定を含み、前記行為設定は、少なくとも1つのユーザの会議行為を定義するために用いられる会議識別子生成モジュールと、生成された会議識別子と前記会議設定とを対応付けて記憶するための記憶モジュールと、生成された会議識別子を前記第三者アプリケーションサービス側に返すための送信モジュールとを含む。
【0013】
いくつかの選択可能な実施形態では、前記装置は、ターゲットユーザ識別子とターゲット会議識別子とを含む、ターゲットクライアント側により開始される会議参加要求を受信したことに応答して、前記ターゲット会議識別子に対応するターゲット会議設定を決定し、前記ターゲットユーザ識別子と前記ターゲット会議設定に基づいて前記ターゲットユーザ識別子に対応するターゲットユーザ行為設定を決定するための決定モジュールと、前記ターゲットユーザ行為設定に基づいて、前記ターゲットユーザ識別子により指示されるターゲットユーザの会議行為を制御するための制御モジュールとをさらに含む。
【0014】
第3態様によれば、本開示は、オーディオ・ビデオ会議を設定する方法を提供し、このオーディオ・ビデオ会議を設定する方法は、オーディオ・ビデオ会議サービス側に会議設定要求を開始するステップであって、前記会議設定要求は、会議設定を含み、前記会議設定は、少なくとも1つの行為設定を含み、前記行為設定は、少なくとも1つのユーザの会議行為を定義するために用いられるステップと、前記オーディオ・ビデオ会議サービス側が前記会議設定要求に応答して返した会議識別子を受信したことに応答して、前記会議識別子を前記会議設定要求に対応する会議参加者クライアント側に送信するステップであって、前記クライアント側は、前記会議識別子に基づいて前記オーディオ・ビデオ会議サービス側に会議参加要求を開始するステップとを含む。
【0015】
いくつかの選択可能な実施形態では、前記の、オーディオ・ビデオ会議サービス側に会議設定要求を開始するステップの前、前記方法は、クライアント側により開始される業務シナリオ要求を受信するステップであって、前記業務シナリオ要求が少なくとも1つのユーザロール設定を含み、前記ユーザロール設定がロール識別子と、対応するユーザ識別子とを含むステップと、各前記ユーザロール設定に対して、予め設定されたロール識別子と会議行為識別子集合との対応関係に応じて、このユーザロール設定におけるロール識別子に対応する会議行為識別子を決定し、及び決定された会議行為識別子とこのユーザロール設定におけるユーザ識別子に基づいて、対応する行為設定を生成するステップと、生成された各行為設定に基づいて前記会議設定を生成するステップとをさらに含む。
【0016】
第4態様によれば、本開示は、オーディオ・ビデオ会議を設定する装置を提供し、このオーディオ・ビデオ会議を設定する装置は、オーディオ・ビデオ会議サービス側に会議設定要求を開始するための開始モジュールであって、前記会議設定要求は、会議設定を含み、前記会議設定は、少なくとも1つの行為設定を含み、前記行為設定は、少なくとも1つのユーザの会議行為を定義するために用いられる開始モジュールと、前記オーディオ・ビデオ会議サービス側が前記会議設定要求に応答して返した会議識別子を受信したことに応答して、前記会議識別子を前記会議設定要求に対応する会議参加者クライアント側に送信するための送受信モジュールであって、前記クライアント側は、前記会議識別子に基づいて前記オーディオ・ビデオ会議サービス側に会議参加要求を開始する送受信モジュールとを含む。
【0017】
いくつかの選択可能な実施形態では、前記送受信モジュールは、さらに、クライアント側により開始される業務シナリオ要求を受信するために用いられ、前記業務シナリオ要求が少なくとも1つのユーザロール設定を含み、前記ユーザロール設定がロール識別子と、対応するユーザ識別子とを含み、及び前記装置は、各前記ユーザロール設定に対して、予め設定されたロール識別子と会議行為識別子集合との対応関係に応じて、このユーザロール設定におけるロール識別子に対応する会議行為識別子を決定し、及び決定された会議行為識別子とこのユーザロール設定におけるユーザ識別子に基づいて、対応する行為設定を生成し、生成された各行為設定に基づいて前記会議設定を生成するための生成モジュールをさらに含む。
【0018】
第5態様によれば、本開示は、サーバーを提供し、このサーバーは、1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のプログラムが記憶されており、前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサにより実行される場合、第1態様に記載の方法又は第3態様に記載の方法を前記1つ又は複数のプロセッサに実現させる記憶装置とを含む。
【0019】
第6態様によれば、本開示は、コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムが1つ又は複数のプロセッサにより実行される場合、第1態様に記載の方法又は第3態様に記載の方法を実現する。
【発明の効果】
【0020】
本開示は、オーディオ・ビデオ会議サービスの提供できるカスタマイズロールが限られており、拡張可能性を具備せず、広い第三者アプリケーションの需要を達成できないという課題を解決するために、オーディオ・ビデオ会議を設定する方法、装置、サーバー及び記憶媒体を提供し、第三者アプリケーションサービス側が会議設定要求を開始する方式により、そのロール需要を会議設定に変換してオーディオ・ビデオ会議サービス側に提出することで、後続の会議では、オーディオ・ビデオ会議サービス側は、記憶された会議設定から会議参加ユーザのユーザ識別子に対応する行為設定を検索して、対応するユーザの会議行為を制御することができ、これにより、第三者アプリケーションサービス側は、そのロール需要に応じて、対応する会議行為をカスタマイズすることができる。本開示は、オーディオ・ビデオ会議サービスがカスタマイズロールを提供する従来の態様に比べて、会議行為を自由にカスタマイズすることができ、カスタマイズロールが限られているという問題を解決し、拡張性を高め、それによって、ロールに基づく会議行為カスタマイズの様々な需要を効果的に満たす。これにより、本開示は、オーディオ・ビデオ会議のオープン能力を高め、異なる業務シナリオで、異なるロールの会議参加者の会議行為カスタマイズ能力を提供し、業界内のほとんどのアプリケーションシナリオをよくサポートすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
以下の図面を参照して行われた非限定的な実施例に対する詳細な説明を読むことにより、本開示の他の特徴、目的および利点はより明らかになる。
図1図1は、本開示によるマルチメディアシステムの一実施例のシステムアーキテクチャ図である。
図2図2は、本開示によるオーディオ・ビデオ会議を設定する方法の一実施例のシーケンス図である。
図3図3は、本開示によるオーディオ・ビデオ会議を設定する方法の一実施例のアプリケーションシナリオ図である。
図4図4は、本開示によるいくつかの実施例における会議行為設定モデルの概略図である。
図5図5は、本開示によるオーディオ・ビデオ会議サービス側に用いられるオーディオ・ビデオ会議を設定する方法の一実施例のフローチャートである。
図6図6は、本開示による第三者アプリケーションサービス側に用いられるオーディオ・ビデオ会議を設定する方法の一実施例のフローチャートである。
図7図7は、本開示によるオーディオ・ビデオ会議サービス側に用いられるオーディオ・ビデオ会議を設定する装置の一実施例の構造概略図である。
図8図8は、本開示による第三者アプリケーションサービス側に用いられるオーディオ・ビデオ会議を設定する装置の一実施例の構造概略図である。
図9図9は、本開示によるサーバーのコンピュータシステムを実現するための一実施例の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面と実施例を併せて本開示をさらに詳細に説明する。理解できるように、ここに記述されている具体的な実施例は、本発明を限定するのではなく、関連する発明を解釈するためにのみ使用される。また、さらに説明すべきこととして、説明の便宜上、図面には発明に関する部分のみが示されている。
【0023】
本開示の記述では、説明すべきこととして、用語の「第1」、「第2」、「第3」は、特定の順序を記述するためではなく、異なる対象を区別するためにのみ使用され、相対的な重要性を指示又は示唆するものとして理解すべきではない。なお、用語の「含む」及び「有する」並びにそれらの任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものである。例えば一連のステップ又はユニットを含む過程、方法、システム、製品又は機器は、リストされたステップ又はユニットに限定されず、選択的には、リストされていないステップ又はユニットをさらに含み、又は選択的には、これらの過程、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットをさらに含む。
【0024】
説明すべきこととして、衝突しない場合は、本開示における実施例及び実施例における特徴を互いに組み合わせてもよい。以下、図面を参照し且つ実施例を併せて本開示を詳細に説明する。
【0025】
図1を参照すると、図1は、本開示によるマルチメディアシステムの一実施例100のシステムアーキテクチャ図である。マルチメディアシステム100は、オーディオ・ビデオ会議システムと第三者アプリケーションシステムとを含み、オーディオ・ビデオ会議システムは、オーディオ・ビデオ会議サービス側101とオーディオ・ビデオ会議クライアント側102とを含み、第三者アプリケーションシステムは、第三者アプリケーションサービス側103と第三者アプリケーションクライアント側104とを含む。ここで、第三者アプリケーションクライアント側104とオーディオ・ビデオ会議クライアント側102とは、統合されてもよく、統合方式は、ドナーアプリケーション方式とホストアプリケーション方式を含むが、それらに限らず、例えば、第三者アプリケーションクライアント側104は、オーディオ・ビデオ会議クライアント側102における1つのドナーアプリケーションであってもよい。本開示では、統合される第三者アプリケーションクライアント側104とオーディオ・ビデオ会議クライアント側102は、クライアント側105と呼ばれる。
【0026】
ここで、オーディオ・ビデオ会議サービス側101は、様々なネットワークオーディオ・ビデオ会議サービスを提供することができ、オーディオ・ビデオ会議サービス側101はさらに、第三者アプリケーションサービス側が呼び出して、それにより提供されるオーディオ・ビデオ会議サービスを使用できるために、複数のオープン能力API(Application Programming Interface、アプリケーションプログラムインターフェース)を提供することができる。
【0027】
ここで、第三者アプリケーションサービス側103は、例えば、面接システムサービス側であってもよく、又はオンライン教育システムサービス側であってもよく、又はオーディオ・ビデオ会議に関連するサービスに関する他のタイプの第三者アプリケーションであってもよく、本開示は、これを限定しない。第三者アプリケーションサービス側103は、オーディオ・ビデオ会議サービス側101により提供されるAPIを呼び出すことにより、第三者アプリケーションシナリオにオーディオ・ビデオ会議サービスを組み込むことを実現することができる。例えば、面接システムサービス側は、オーディオ・ビデオ会議サービス側101により提供されるAPIを呼び出すことによりそのビデオ通話機能を使用し、面接シナリオにオーディオ・ビデオ会議サービスに組み込むことができる。
【0028】
ここで、オーディオ・ビデオ会議サービス側101とクライアント側105との間、第三者アプリケーションサービス側103とクライアント側105との間、及び、オーディオ・ビデオ会議サービス側101と第三者アプリケーションサービス側103との間は、ネットワーク106を介して接続し、情報インタラクションを実現することができる。ネットワーク106は、様々な接続タイプ、例えば有線通信リンク、無線通信リンク又は光ファイバケーブルなどを含んでもよい。
【0029】
クライアント側105は、ハードウェアであってもよく、ソフトウェアであってもよい。クライアント側105がハードウェアである場合、表示画面を有するとともに音声収集及び/又はビデオ収集をサポートする様々な電子機器であってもよく、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップポータブルコンピュータやデスクトップパソコンなどを含むが、それらに限らない。クライアント側105がソフトウェアである場合、上記に列挙した電子機器にインストールすることができる。
【0030】
サービス側、即ちオーディオ・ビデオ会議サービス側101及び/又は第三者アプリケーションサービス側103は、ハードウェアであってもよく、ソフトウェアであってもよい。サービス側がハードウェアである場合、複数のサーバーからなる分散型サーバークラスタとして実現されてもよく、単一のサーバーとして実現されてもよい。サービス側がソフトウェアである場合、複数のソフトウェア又はソフトウェアモジュール(例えば分散型サービスを提供するために用いられる)として実現されてもよく、単一のソフトウェア又はソフトウェアモジュールとして実現されてもよい。ここで具体的に限定しない。
【0031】
図2及び図3を参照すると、図2は、本開示によるオーディオ・ビデオ会議を設定する方法の一実施例のシーケンス図であり、図3は、本開示によるオーディオ・ビデオ会議を設定する方法の一実施例のアプリケーションシナリオ図である。本開示のオーディオ・ビデオ会議を設定する方法は、図1に示すマルチメディアシステム100に用いることができ、マルチメディアシステム100におけるオーディオ・ビデオ会議サービス側101と第三者アプリケーションサービス側103などにより実施される。
【0032】
図2及び図3に示すように、この方法は、以下のステップを含む、
ステップ201:第三者アプリケーションサービス側は、クライアント側により開始される業務シナリオ要求を受信する。
【0033】
ここで、第三者アプリケーションサービス側は、多くの場合、ある業務シナリオに基づくものであり、業務シナリオに応じてユーザを複数の異なるロールに分類し、異なる能力を備えるために、異なるロールに対して会議で異なる会議行為をカスタマイズする必要がある。会議行為とは、会議中の異なる行為を意味する。例えば、面接シナリオでは、面接官や候補者などのロールを含み、オンライン教育シナリオでは、先生や学生などのロールを含む。例えば、先生としては、会議でファイル資料をシェアする能力を有するべきであるが、学生としては、会議でファイル資料をシェアする能力を有していなくてもよい。
【0034】
ユーザは、クライアント側によって第三者アプリケーションサービス側に業務シナリオ要求を開始し、例えば面接会議要求を開始して、会議を予約することができる。ユーザは、業務シナリオ要求に少なくとも1つのユーザロール設定を持たせることにより、会議に参加する必要がある複数のユーザのそれぞれのロールを指定することができる。ユーザロール設定は、ロール識別子(identification、ID)と、対応するユーザ識別子とを含む。クライアント側は、ユーザロール設定が持たされている業務シナリオ要求を送信することにより、ロール識別子とユーザ識別子との対応関係を第三者アプリケーションサービス側に通知する。
【0035】
ステップ202:第三者アプリケーションサービス側は、オーディオ・ビデオ会議サービス側に会議設定要求を開始する。
【0036】
オーディオ・ビデオ会議サービス側は、オーディオ・ビデオ会議サービスを提供するとともに、会議に参加する異なるユーザに対して異なる会議行為をカスタマイズすることをサポートする。会議行為は、いずれも対応する識別子で指示することができる。会議行為識別子は、ある会議行為を指示し、会議行為識別子集合は、少なくとも1つの会議行為を指示する。
【0037】
第三者アプリケーションサービス側は、ロールの会議における需要に応じて、ロール識別子と対応する会議行為識別子集合との対応関係を予め設定し且つ記憶することができ、この対応関係は、ロールの実行できる会議行為を定義するために用いられる。
【0038】
第三者アプリケーションサービス側は、クライアント側により開始される業務シナリオ要求を受信したことに応答して、対応する会議設定を生成する。具体的に、業務シナリオ要求に含まれる各ユーザロール設定に対して、予め設定されたロール識別子と会議行為識別子集合との対応関係に基づいて、このユーザロール設定におけるロール識別子に対応する会議行為識別子を決定し、及び決定された会議行為識別子とこのユーザロール設定におけるユーザ識別子に基づいて、対応する行為設定を生成することができる。第三者アプリケーションサービス側は、生成された各行為設定に基づいて、会議設定を生成することができ、会議設定は、生成された少なくとも1つの行為設定を含み、生成された行為設定は、少なくとも1つのユーザ識別子により指示されるユーザの会議行為を定義するために用いられる。
【0039】
ここで、会議設定は、予め定義された「会議行為設定モデル」に応じて生成されたものであってもよい。「会議行為設定モデル」は、オーディオ・ビデオ会議サービス側の提供できる能力に基づいて、異なるシナリオで、異なるロールの会議参加者の会議行為を抽象化して得られたモデルである。このモデルは、オーディオ・ビデオ会議サービス側により予め構築して発表されたものであってもよい。
【0040】
第三者アプリケーションサービス側は、クライアント側により開始される業務シナリオ要求を受信したことに応答して、会議設定を生成した後、オーディオ・ビデオ会議サービス側に会議設定要求を開始し、今回生成された会議設定を会議設定要求に持たせ、オーディオ・ビデオ会議サービス側に送信する。ここで、会議設定要求は、例えば会議予約段階で開始される会議予約要求であってもよく、又は会議中の段階で開始される他の要求であってもよい。
【0041】
選択的に、オーディオ・ビデオ会議サービス側は、会議予約APIを提供することができ、第三者アプリケーションサービス側は、この会議予約APIを呼び出すことにより、会議予約要求を開始することができる。
【0042】
ステップ203:オーディオ・ビデオ会議サービス側は、第三者アプリケーションサービス側により開始される会議設定要求を受信したことに応答して、会議設定要求に対応する会議識別子を生成し、及び、会議識別子と会議設定とを対応付けて記憶する。
【0043】
オーディオ・ビデオ会議サービス側は、会議設定要求に応答して対応する会議識別子を後続のクライアント側の会議参加証憑として生成する。また、生成された会議識別子と受信された会議設定とを対応付けて記憶し、例えばオーディオ・ビデオ会議サービス側のローカルに記憶し、又はオーディオ・ビデオ会議サービス側にネットワークを介して接続される他の電子機器(例えば、データベースサーバー)に記憶することができる。ここで、会議識別子は、文字列、2次元コード、ウェブサイトリンクやアプリケーションプログラムリンク(APPLINK)などのうちの少なくとも1つを含むが、それらに限らない。
【0044】
ステップ204:オーディオ・ビデオ会議サービス側は、生成された会議識別子を第三者アプリケーションサービス側に返し、及び、第三者アプリケーションサービス側は、この会議識別子を会議設定要求に対応する会議参加者クライアント側に送信する。
【0045】
オーディオ・ビデオ会議サービス側は、第三者アプリケーションサービス側が、会議識別子に対応する、会議に参加する必要のある各ユーザ識別子がログインしているクライアント側に配分するように会議識別子を第三者アプリケーションサービス側に返して、各ユーザ識別子により指示されるユーザが後続してこの会議識別子を使用して会議に参加できることを確保する。
【0046】
ステップ205:オーディオ・ビデオ会議サービス側は、ターゲットクライアント側により開始される会議参加要求を受信する。
【0047】
ターゲットクライアント側は、会議に参加する少なくとも1つのクライアント側のうちのいずれかのクライアント側である。ターゲットユーザは、ターゲットクライアント側によって、ユーザ識別子と会議識別子とを含む会議参加要求を開始し、会議識別子により指示される会議に参加する。
【0048】
ここで、ターゲットクライアント側により開始される会議参加要求に含まれるユーザ識別子をターゲットユーザ識別子と呼び、含まれる会議識別子をターゲット会議識別子と呼ぶ。理解できるように、ターゲットユーザは、会議に参加する少なくとも1つのユーザのうちのいずれかであってもよく、ターゲットユーザ識別子は、ターゲットクライアント側にログインしたターゲットユーザのユーザ識別子であってもよい。
【0049】
ここで、いわゆるクライアント側にはオーディオ・ビデオ会議クライアント側と第三者アプリケーションクライアント側が統合され、具体的な実施では、ターゲットクライアント側が会議参加要求を開始するステップは、以下のことを含んでもよい。
【0050】
(1)第三者アプリケーションクライアント側は、第三者アプリケーションサービス側により送信された会議識別子を受信したことに応答して、APPLINKなどの方式でオーディオ・ビデオ会議クライアント側を喚起し、且つ受信された会議識別子をオーディオ・ビデオ会議クライアント側に通知し、
(2)オーディオ・ビデオ会議クライアント側は、受信された会議識別子及びユーザ識別子を使用し、オーディオ・ビデオ会議サービス側に会議参加要求を開始する。
【0051】
ステップ206:ターゲットユーザ行為設定を決定し、ターゲットユーザの会議行為を制御する。
【0052】
オーディオ・ビデオ会議サービス側には、複数の会議識別子及びそれに対応する会議設定が記憶される可能性がある。ターゲットクライアント側が会議参加要求を開始する時、オーディオ・ビデオ会議サービス側は、ターゲットクライアント側により開始される、ターゲットユーザ識別子とターゲット会議識別子とを含む会議参加要求を受信したことに応答して、ターゲット会議識別子に対応する会議設定を決定して、ターゲット会議設定とする。ターゲット会議設定は、少なくとも1つの行為設定を含む。そして、オーディオ・ビデオ会議サービス側は、会議参加要求におけるターゲットユーザ識別子に基づいて、ターゲット会議設定からターゲットユーザ識別子に対応する行為設定を決定して、ターゲットユーザ行為設定としてもよい。
【0053】
会議では、オーディオ・ビデオ会議サービス側は、決定されたターゲットユーザ行為設定を利用して論理実行を行って、ターゲットユーザ識別子により指示されるターゲットユーザの会議行為を制御することで、ロールの会議行為をカスタマイズするという目的を達成することができる。例えば、ターゲットユーザを司会者とすることを許可する/許可しない、又はターゲットユーザが会議画面を調整することを許可する/許可しない、ターゲットユーザによるファイル資料のシェアを許可する/許可しないなど。
【0054】
いくつかの選択可能な実施形態では、行為設定は、ユーザ識別子集合と会議行為識別子集合とを含んでもよく、例えば行為設定1は、ユーザ識別子の甲及び乙と、会議行為識別子A、B及びCとを含んでもよく、ステップ206においてターゲットユーザ行為設定を決定することは、ターゲット会議設定からターゲットユーザ識別子とマッチングする行為設定を決定することと、決定される行為設定における会議行為識別子集合により指示される会議行為をターゲットユーザ行為設定として決定することとを含んでもよい。
【0055】
図4を参照すると、図4は、本開示のいくつかの選択可能な実施形態における会議行為設定モデルの概略図である。第三者アプリケーションサービス側は、この行為設定モデルに従って会議設定を生成することができ、会議設定の構造は、会議行為設定モデルの構造と同じである。
【0056】
会議設定は、1回の会議におけるすべてのロールの行為設定を含む。1つの行為設定は、1つ又は1つのタイプのロールの会議行為の設定を表す。会議設定の数と行為設定の数とは、1:Nの関係であり、Nは、1よりも小さくない正の整数であり、即ち、1つの会議設定は、少なくとも1つの行為設定を含んでもよい。
【0057】
1つの行為設定は、1つの会議行為識別子集合と1つの対応するユーザ識別子集合とを含む。会議行為識別子集合は、少なくとも1つの会議行為識別子を含み、ロールの様々な会議行為の設定を表し、この行為設定におけるユーザ識別子集合により指示されるユーザの会議行為を定義するために用いられる。ユーザ識別子集合は、複数のユーザ識別子を含み、指示された複数のユーザは、1つ又は1つのタイプのロールに属する。オーディオ・ビデオ会議サービス側は、このユーザ識別子集合を利用して、会議に参加するすべてのユーザのうちどれらのユーザがこの行為に対応して設定されるかを選別し、選別されたユーザに対して、この行為設定における会議行為識別子集合により指示される会議行為を実行することで、これらのユーザ会議行為をカスタマイズするという目的を達成する。
【0058】
さらに、ユーザ識別子集合は、ユーザ識別子(User ID)を含むほか、ユーザ識別子の属するユーザグループ識別子(Tenant ID)とユーザタイプ(UserType)とをさらに含んでもよい。オーディオ・ビデオ会議サービス側は、会議に参加するユーザを選別する時、ユーザ識別子を選別するほか、そのユーザグループ識別子とユーザタイプをさらに選別することができる。
【0059】
ここで、各会議行為は、会議中の異なる行為を表すために用いられる。例えば、会議行為は、CanShareMeeting(会議をシェアできる)、CanInvite(会議に招待できる)、CanBeHost(司会者とすることができる)、CanJoin(会議に参加できる)などを含むが、それらに限らない。
【0060】
選択的に、会議行為設定モデルでは、各行為設定は、設定された数、例えば10個又は20個の設定可能な会議行為に対応してもよく、設定された数の設定可能な会議行為は、様々な第三者アプリケーションシナリオ、例えば面接やオンライン教育などを研究することにより抽象化されたものである。多くのアプリケーションシナリオに対して、行為設定に対応する少なくとも1つの会議行為を選択して設定することで、特定のロールに対する行為設定需要を実現することができる。
【0061】
図4に示す会議行為設定モデルは、(1)このモデルは、具体的なロールとデカップリングされるため、任意のロールに対しても適用することができ、(2)このモデルに基づいて、会議行為を自由にカスタマイズすることができるため、会議参加者の行為設定を容易に拡張することができる、という特徴を有し、この2つの特徴に基づいて、ロールに基づく会議行為カスタマイズの様々な需要を効果的に満たすことができる。
【0062】
以上のように、本開示の実施例は、オーディオ・ビデオ会議を設定する方法を提供する。本開示の方法の主な技術構想は、以下のとおりである。会議のライフサイクルに「設定」リンクを導入し、例えば会議を会議前の予約段階と会議中の段階の2つの段階に分け、会議前の予約段階に「設定」リンクを導入し、「設定」リンクによってオーディオ・ビデオ会議中のユーザ行為の設定を実現する。第三者アプリケーションサービス側は、会議設定要求を開始する方式で、そのロール需要を「会議行為設定モデル」に応じて会議設定に変換し、オーディオ・ビデオ会議サービス側に提出することができ、ここで、会議設定は、少なくとも1つの行為設定を含み、行為設定は、ユーザの属するロールに基づいて設定され、ユーザの属するロールは、第三者アプリケーションサービス側により決定される。会議では、オーディオ・ビデオ会議サービス側は、会議設定から会議参加ユーザのユーザ識別子に対応する行為設定を決定して、対応するユーザの会議行為を制御することができる。それによって、第三者アプリケーションサービス側は、そのロール需要に応じて、対応する行為設定をカスタマイズすることができる。本開示は、オーディオ・ビデオ会議サービスがカスタマイズロールを提供する従来の態様に比べて、会議行為を自由にカスタマイズし、カスタマイズロールが限られているという問題を解決し、拡張性を高め、それによって、ロールに基づく会議行為カスタマイズの様々な需要を効果的に満たす。
【0063】
引き続き図5を参照すると、本開示によるオーディオ・ビデオ会議サービス側に用いられるオーディオ・ビデオ会議を設定する方法の一実施例のフローチャートを示す。このオーディオ・ビデオ会議を設定する方法は、
第三者アプリケーションサービス側により開始される会議設定要求を受信したことに応答して、会議設定要求に対応する会議識別子を生成するステップ501であって、会議設定要求は、会議設定を含み、会議設定は、少なくとも1つの行為設定を含み、行為設定は、少なくとも1つのユーザの会議行為を定義するために用いられるステップ501と、
生成された会議識別子と会議設定とを対応付けて記憶するステップ502と、
生成された会議識別子を第三者アプリケーションサービス側に返すステップ503とを含む。
【0064】
なお、ステップ503は、ステップ502の後に実行されることに限定されるものではなく、ステップ502と同時に実行されてもよく、又はステップ502の前に実行されてもよい。
【0065】
いくつかの選択可能な実施形態では、この方法は、
ターゲットクライアント側により開始されるターゲットユーザ識別子とターゲット会議識別子とを含む会議参加要求を受信したことに応答して、ターゲット会議識別子に対応するターゲット会議設定を決定するステップ504と、
ターゲットユーザ識別子とターゲット会議設定に基づいて、ターゲットユーザ識別子に対応するターゲットユーザ行為設定を決定するステップ505と、
ターゲットユーザ行為設定に基づいて、ターゲットユーザ識別子により指示されるターゲットユーザの会議行為を制御するステップ506と、をさらに含む。
【0066】
いくつかの選択可能な実施形態では、行為設定は、ユーザ識別子集合と会議行為識別子集合とを含み、及びステップ505は、ターゲット会議設定からターゲットユーザ識別子とマッチングする行為設定を決定し、決定された行為設定における会議行為識別子集合により指示される会議行為をターゲットユーザ行為設定として決定するように実行することができる。
【0067】
いくつかの選択可能な実施形態では、ステップ506は、ターゲットユーザ識別子と、ターゲットユーザの属するユーザグループ識別子と、ターゲットユーザのユーザタイプとのうちの少なくとも1つに基づいて、ターゲットユーザがターゲットユーザ行為設定に対応する会議行為を実行する条件を満たすか否かを決定し、満たすことを決定したことに応答して、ターゲットユーザ行為設定に基づいて、ターゲットユーザの会議行為を制御するように実行することができる。
【0068】
本実施例では、ステップ501~ステップ506の具体的な操作及び生じる技術的効果は、図2および図3に示す実施例におけるステップ201~ステップ206に関連する説明を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0069】
引き続き図6を参照すると、本開示による第三者アプリケーションサービス側に用いられるオーディオ・ビデオ会議を設定する方法の一実施例のフローチャートを示す。このオーディオ・ビデオ会議を設定する方法は、
クライアント側により開始される業務シナリオ要求を受信するステップ601であって、業務シナリオ要求は、少なくとも1つのユーザロール設定を含み、ユーザロール設定は、ロール識別子と、対応するユーザ識別子とを含むステップ601と、
各ユーザロール設定に対して、予め設定されたロール識別子と会議行為識別子集合との対応関係に応じて、このユーザロール設定におけるロール識別子に対応する会議行為識別子を決定し、及び決定された会議行為識別子とこのユーザロール設定におけるユーザ識別子に基づいて、対応する行為設定を生成し、生成された各行為設定に基づいて会議設定を生成するステップ602と、
オーディオ・ビデオ会議サービス側に会議設定要求を開始するステップ603であって、会議設定要求は、会議設定を含み、会議設定は、少なくとも1つの行為設定を含み、行為設定は、少なくとも1つのユーザの会議行為を定義するために用いられるステップ603と、
オーディオ・ビデオ会議サービス側が会議設定要求に応答して返した会議識別子を受信したことに応答して、会議識別子を会議設定要求に対応する会議参加者クライアント側に送信するステップ604であって、クライアント側は、会議識別子に基づいてオーディオ・ビデオ会議サービス側に会議参加要求を開始するステップ604と、を含む。
【0070】
本実施例では、ステップ601~ステップ604の具体的な操作及び生じる技術的効果については、図2および図3に示す実施例におけるステップ201~ステップ206に関連する説明を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0071】
図7を参照すると、図7は、本開示によるオーディオ・ビデオ会議サービス側に用いられるオーディオ・ビデオ会議を設定する装置の一実施例700の構造概略図である。この装置の実施例は、図5に示す方法の実施例を実施するために用いることができる。この装置は、具体的に様々な電子機器に用いることができる。図7に示すように、この装置700は、
第三者アプリケーションサービス側により開始される会議設定要求を受信したことに応答して、会議設定要求に対応する会議識別子を生成するための会議識別子生成モジュール701であって、会議設定要求は、会議設定を含み、会議設定は、少なくとも1つの行為設定を含み、行為設定は、少なくとも1つのユーザの会議行為を定義するために用いられる会議識別子生成モジュール701と、
生成された会議識別子と会議設定とを対応付けて記憶するための記憶モジュール702と、
生成された会議識別子を第三者アプリケーションサービス側に返すための送信モジュール703と、を含んでもよい。
【0072】
いくつかの選択可能な実施形態では、この装置は、
ターゲットクライアント側により開始されるターゲットユーザ識別子とターゲット会議識別子とを含む会議参加要求を受信したことに応答して、ターゲット会議識別子に対応するターゲット会議設定を決定し、ターゲットユーザ識別子とターゲット会議設定に基づいて、ターゲットユーザ識別子に対応するターゲットユーザ行為設定を決定するための決定モジュール704と、
ターゲットユーザ行為設定に基づいて、ターゲットユーザ識別子により指示されるターゲットユーザの会議行為を制御するための制御モジュール705と、をさらに含んでもよい。
【0073】
いくつかの選択可能な実施形態では、行為設定は、ユーザ識別子集合と会議行為識別子集合とを含み、及び、決定モジュール704は、さらに、ターゲット会議設定からターゲットユーザ識別子とマッチングする行為設定を決定し、及び決定された行為設定における会議行為識別子集合により指示される会議行為をターゲットユーザ行為設定として決定するために用いられる。
【0074】
いくつかの選択可能な実施形態では、制御モジュール705は、さらに、ターゲットユーザ識別子と、ターゲットユーザの属するユーザグループ識別子と、ターゲットユーザのユーザタイプとのうちの少なくとも1つに基づいて、ターゲットユーザがターゲットユーザ行為設定に対応する会議行為を実行する条件を満たすか否かを決定し、満たすことを決定したことに応答して、ターゲットユーザ行為設定に基づいて、ターゲットユーザの会議行為を制御するために用いられる。
【0075】
本実施例では、この装置700の各モジュールの具体的な処理及び生じる技術的効果については、図2および図3に示す実施例におけるステップ201~ステップ206に関連する説明を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0076】
図8を参照すると、図8は、本開示による第三者アプリケーションサービス側に用いられるオーディオ・ビデオ会議を設定する装置の一実施例800の構造概略図である。この装置の実施例は、図6に示す方法の実施例を実施するために用いることができる。この装置800は、具体的に様々な電子機器に用いることができる。図8に示すように、この装置800は、
オーディオ・ビデオ会議サービス側に会議設定要求を開始するための開始モジュール801であって、会議設定要求は、会議設定を含み、会議設定は、少なくとも1つの行為設定を含み、行為設定は、少なくとも1つのユーザの会議行為を定義するために用いられる開始モジュール801と、
オーディオ・ビデオ会議サービス側が会議設定要求に応答して返した会議識別子を受信したことに応答して、会議識別子を会議設定要求に対応する会議参加者クライアント側に送信するための送受信モジュール802であって、クライアント側は、会議識別子に基づいてオーディオ・ビデオ会議サービス側に会議参加要求を開始する送受信モジュール802とを含んでもよい。
【0077】
いくつかの選択可能な実施形態では、送受信モジュール802は、さらに、クライアント側により開始される業務シナリオ要求を受信するために用いられ、業務シナリオ要求は、少なくとも1つのユーザロール設定を含み、ユーザロール設定は、ロール識別子と、対応するユーザ識別子とを含み、及び、この装置は、
各ユーザロール設定に対して、予め設定されたロール識別子と会議行為識別子集合との対応関係に応じて、このユーザロール設定におけるロール識別子に対応する会議行為識別子を決定し、及び決定された会議行為識別子とこのユーザロール設定におけるユーザ識別子に基づいて、対応する行為設定を生成し、生成された各行為設定に基づいて会議設定を生成するための生成モジュール803をさらに含んでもよい。
【0078】
本実施例では、この装置800の各モジュールの具体的な処理及び生じる技術的効果については、図2および図3に示す実施例におけるステップ201~ステップ206に関連する説明を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0079】
図9を参照すると、図9は、本開示のサーバーに用いられるコンピュータシステム900の1つの実施の構造概略図である。図9に示すように、このコンピュータシステム900は、
1つ又は複数の処理装置901と、
1つ又は複数のプログラムが記憶される記憶装置908とを含み、
1つ又は複数のプログラムが1つ又は複数の処理装置901により実行されると、図5に示す実施例に開示される方法又は図6に示す実施例に開示される方法を1つ又は複数の処理装置901に実現させる。
【0080】
本開示は、コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、コンピュータプログラムが1つ又は複数のプロセッサにより実行されると、図5に示す実施例に開示される方法又は図6に示す実施例に開示される方法を実現する。
【0081】
なお、図9に示されるコンピュータシステム900は単なる一例であり、本開示の実施例の機能及び使用範囲に何ら制限を与えるものではない。
【0082】
コンピュータシステム900の処理装置901は、中央プロセッサとグラフィックスプロセッサなどを含んでもよいがこれらに限られず、読み取り専用メモリ(ROM)902に記憶されたプログラム又は記憶装置908からランダムアクセスメモリ(RAM)903にロードされたプログラムに基づいて、様々な適切な動作と処理を実行することができる。RAM 903には、さらにコンピュータシステム900の操作に必要な様々なプログラムとデータが記憶されておる。処理装置901、ROM 902及びRAM 903は、バス904を介して互いに接続されている。入力/出力(I/O)インターフェース905もバス904に接続されている。
【0083】
一般的に、例えばタッチパネル、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラやマイクロホンなどを含む入力装置906、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、スピーカ、振動器などを含む出力装置907、例えば磁気テープ、ハードディスクなどを含む記憶装置908、及び通信装置909は、インターフェース905に接続することができる。通信装置909は、コンピュータシステム900と他の機器とデータを交換するために無線又は有線通信することを可能にすることができる。図9は、様々な装置を有するコンピュータシステム900を示すが、理解できるように、示された装置のすべてを実施又は備える必要はない。より多く又はより少ない装置を実施又は備えることができる。
【0084】
特に、本開示の実施例によれば、フローチャートを参照して上述したプロセスをコンピュータソフトウェアプログラムとして実現することができる。例えば、本開示の実施例は、コンピュータプログラム製品を含み、コンピュータ読み取り可能な媒体に持たされていれるコンピュータプログラムを含み、このコンピュータプログラムは、フローチャートに示す方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例では、このコンピュータプログラムは、通信装置909を介してネットワークからダウンロードされてインストールされてもよく、又は記憶装置908からインストールされてもよく又はROM 902からインストールされてもよい。このコンピュータプログラムが処理装置901により実行されると、本開示の実施例の方法で限定される上記機能を実行する。
【0085】
説明すべきこととして、本開示の上記コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体又はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体又は上記2つの任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば電気、磁気、光、電磁、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイス、又はいずれか以上の組み合わせであってもよいがこれらに限られない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数の導線を有する電気的接続、ポータブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュ)、光ファイバ、携帯型コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上記いずれかの適切な組み合わせを含んでもよい。本開示では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プログラムを含む又は記憶するいかなる有形媒体であってもよく、このプログラムは、命令実行システム、装置又はデバイスにより使用されてもよく又はそれらと組み合わせて使用されてもよい。本開示では、コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードが組み込まれている、ベースバンドで又はキャリアの一部として伝播されるデータ信号を含んでもよいがこれらに限られない。このような伝播されるデータ信号は、電磁信号、光信号又は上記いずれかの適切な組み合わせを含む様々な形式を用いてもよい。コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、さらにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外のいかなるコンピュータ読み取り可能な媒体であってもよく、このコンピュータ読み取り可能な信号媒体は、命令実行システム、装置又はデバイスにより使用される又はそれらと組み合わせて使用されるプログラムを送信、伝播又は伝送することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれるプログラムコードは、ワイヤ、光ケーブル、RF(無線周波数)など、又は上記いずれかの適切な組み合わせを含んでもよいがこれらに限られない任意の適切な媒体で伝送されてもよい。
【0086】
説明すべきこととして、1つ以上のプログラム設計言語又はそれらの組み合わせで本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードを記述することができ、上記のプログラム設計言語は、オブジェクト指向プログラム設計言語、例えばJava、Smalltalk、C++を含み、一般的なプロシージャプログラム設計言語、例えば「C」言語又は類似しているプログラム設計言語をさらに含んでもよい。プログラムコードは、完全にユーザコンピュータ上で実行されてもよく、部分的にユーザコンピュータ上で実行されてもよく、1つの独立したソフトウェアパッケージとして実行されてもよく、部分的にユーザコンピュータで部分的にリモートコンピュータ上で実行されてもよく、又は完全にリモートコンピュータ又はサーバ上で実行されてもよい。リモートコンピュータに関連する場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又は広域ネットワーク(WAN)を含むいずれか種類のネットワークを介してユーザコンピュータに接続されてもよく、又は、外部コンピュータに接続されてもよい(例えばインターネットサービスプロバイダーを利用してインターネットを介して接続される)。
【0087】
図面におけるフローチャートとブロック図は、本開示の様々な実施例によるシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なシステムアーキテクチャ、機能と操作を示す。この点で、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、1つのモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができ、このモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部は、規定される論理機能を実現するための1つ又は複数の実行可能命令を含む。注意すべきこととして、代替としてのいくつかの実現において、ブロックにマーキングされる機能は、図面にマーキングされる順序とは異なる順序で発生してもよい。例えば、連続的に示される二つのブロックは、実際に基本的に並列に実行されてもよく、関連する機能に応じて逆の順序で実行されてもよい。注意すべきこととして、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、規定される機能又は操作を実行する、ハードウェアに基づく専用のシステムで実現されてもよく、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせで実現されてもよい。
【0088】
本開示の実施例の記述に係るユニットは、ソフトウェアの方式で実現されてもよく、ハードウェアの方式で実現されてもよい。ここで、ユニットの名称は、ある場合このユニット自体に対する限定を構成しない。
【0089】
以上の説明は、本開示の好適な実施例及び使用される技術原理の説明にすぎない。当業者であれば理解できるように、本開示に係る開示範囲は、上記技術的特徴の特定の組み合わせによる技術案に限定されるものではなく、また、上記開示の構想を逸脱することなく、上記技術的特徴又はその同等の特徴を任意の組み合わせにより形成された他の技術案、例えば、上記特徴と本開示に開示されている(但しこれに限定されない)、類似する機能を有する技術的特徴とが互いに置き換えられて形成された技術案も包含すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-06-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーディオ・ビデオ会議サービス側に用いられるオーディオ・ビデオ会議を設定する方法であって、
第三者アプリケーションサービス側がクライアント側により開始される業務シナリオ要求に基づいて開始される会議設定要求を受信したことに応答して、前記会議設定要求に対応する会議識別子を生成するステップであって、前記業務シナリオ要求は、少なくとも1つのユーザロール設定を含み、前記ユーザロール設定は、ロール識別子と、対応するユーザ識別子とを含み、前記会議設定要求は、前記第三者アプリケーションサービス側により生成された会議設定を含み、前記会議設定は、予め設定されたロール識別子と会議行為識別子集合との対応関係に応じて、前記ユーザロール設定におけるロール識別子に対応する会議行為識別子を決定して、決定された会議行為識別子と前記ユーザロール設定におけるユーザ識別子に基づいて生成された少なくとも1つの行為設定を含み、前記行為設定は、少なくとも1つのユーザの会議行為を定義するために用いられ、前記会議設定は、前記第三者アプリケーションサービス側が会議行為設定モデルに応じて生成されたものであり、前記会議行為設定モデルは、前記オーディオ・ビデオ会議サービス側により予め構築されたものであるステップと、
生成された会議識別子と前記会議設定とを対応付けて記憶するステップと、
生成された会議識別子を前記第三者アプリケーションサービス側に返すステップとを含む、オーディオ・ビデオ会議を設定する方法。
【請求項2】
ターゲットクライアント側により開始される会議参加要求を受信したことに応答して、前記会議参加要求は、ターゲットユーザ識別子とターゲット会議識別子とを含み、前記ターゲット会議識別子に対応するターゲット会議設定を決定するステップと、
前記ターゲットユーザ識別子と前記ターゲット会議設定に基づいて前記ターゲットユーザ識別子に対応するターゲットユーザ行為設定を決定するステップと、
前記ターゲットユーザ行為設定に基づいて、前記ターゲットユーザ識別子により指示されるターゲットユーザの会議行為を制御するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記行為設定は、ユーザ識別子集合と会議行為識別子集合とを含み、及び
前記ターゲットユーザ識別子と前記ターゲット会議設定に基づいて前記ターゲットユーザ識別子に対応するターゲットユーザ行為設定を決定するステップは、
前記ターゲット会議設定から前記ターゲットユーザ識別子とマッチングする行為設定を決定するステップと、
決定された行為設定における会議行為識別子集合により指示される会議行為を前記ターゲットユーザ行為設定として決定するステップとを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ターゲットユーザ行為設定に基づいて、前記ターゲットユーザ識別子により指示されるターゲットユーザの会議行為を制御するステップは、
前記ターゲットユーザ識別子と、前記ターゲットユーザの属するユーザグループ識別子と、前記ターゲットユーザのユーザタイプとのうちの少なくとも1つに基づいて、前記ターゲットユーザが前記ターゲットユーザ行為設定に対応する会議行為を実行する条件を満たすか否かを決定するステップと、
満たすことを決定したことに応答して、前記ターゲットユーザ行為設定に基づいて前記ターゲットユーザの会議行為を制御するステップとを含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記行為設定は、ユーザの属するロールに基づいて設定され、ユーザの属するロールは、前記第三者アプリケーションサービス側により決定される、請求項に記載の方法。
【請求項6】
オーディオ・ビデオ会議サービス側に用いられるオーディオ・ビデオ会議を設定する装置であって、
第三者アプリケーションサービス側がクライアント側により開始される業務シナリオ要求に基づいて開始される会議設定要求を受信したことに応答して、前記会議設定要求に対応する会議識別子を生成するための会議識別子生成モジュールであって、前記業務シナリオ要求は、少なくとも1つのユーザロール設定を含み、前記ユーザロール設定は、ロール識別子と、対応するユーザ識別子とを含み、前記会議設定要求は、前記第三者アプリケーションサービス側により生成された会議設定を含み、前記会議設定は、予め設定されたロール識別子と会議行為識別子集合との対応関係に応じて、前記ユーザロール設定におけるロール識別子に対応する会議行為識別子を決定して、決定された会議行為識別子と前記ユーザロール設定におけるユーザ識別子に基づいて生成された少なくとも1つの行為設定を含み、前記行為設定は、少なくとも1つのユーザの会議行為を定義するために用いられ、前記会議設定は、前記第三者アプリケーションサービス側が会議行為設定モデルに応じて生成されたものであり、前記会議行為設定モデルは、前記オーディオ・ビデオ会議サービス側により予め構築されたものである会議識別子生成モジュールと、
生成された会議識別子と前記会議設定とを対応付けて記憶するための記憶モジュールと、
生成された会議識別子を前記第三者アプリケーションサービス側に返すための送信モジュールとを含む、オーディオ・ビデオ会議を設定する装置。
【請求項7】
ターゲットクライアント側により開始される会議参加要求を受信したことに応答して、前記会議参加要求は、ターゲットユーザ識別子とターゲット会議識別子とを含み、前記ターゲット会議識別子に対応するターゲット会議設定を決定し、前記ターゲットユーザ識別子と前記ターゲット会議設定に基づいて前記ターゲットユーザ識別子に対応するターゲットユーザ行為設定を決定するための決定モジュールと、
前記ターゲットユーザ行為設定に基づいて、前記ターゲットユーザ識別子により指示されるターゲットユーザの会議行為を制御するための制御モジュールとをさらに含む、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
オーディオ・ビデオ会議サービス側に用いられるオーディオ・ビデオ会議を設定する方法であって、
ロール識別子と会議行為識別子集合との対応関係を予め設定するステップと、
クライアント側により開始される業務シナリオ要求を受信するステップであって、前記業務シナリオ要求は、少なくとも1つのユーザロール設定を含み、前記ユーザロール設定は、ロール識別子と、対応するユーザ識別子とを含むステップと、
予め設定されたロール識別子と会議行為識別子集合との対応関係、及び前記ユーザロール設定に基づいて、会議設定を生成するステップであって、前記会議設定は、少なくとも1つの行為設定を含み、前記行為設定は、会議行為識別子集合と対応するユーザ識別子集合とを含み、前記行為設定は、少なくとも1つのユーザの会議行為を定義するために用いられ、前記会議設定は、会議行為設定モデルに応じて生成されたものであり、前記会議行為設定モデルは、オーディオ・ビデオ会議サービス側により予め構築されたものであるステップと、
前記オーディオ・ビデオ会議サービス側に会議設定要求を開始するステップであって、前記会議設定要求は、前記会議設定を含ステップと、
前記オーディオ・ビデオ会議サービス側が前記会議設定要求に応答して返した会議識別子を受信したことに応答して、前記会議識別子を前記会議設定要求に対応する会議参加者クライアント側に送信するステップであって、前記会議参加者クライアント側は、前記会議識別子に基づいて前記オーディオ・ビデオ会議サービス側に会議参加要求を開始するステップとを含む、オーディオ・ビデオ会議を設定する方法。
【請求項9】
前記予め設定されたロール識別子と会議行為識別子集合との対応関係、及び前記ユーザロール設定に基づいて、会議設定を生成するステップは、
各前記ユーザロール設定に対して、予め設定されたロール識別子と会議行為識別子集合との対応関係に応じて、このユーザロール設定におけるロール識別子に対応する会議行為識別子を決定し、及び決定された会議行為識別子とこのユーザロール設定におけるユーザ識別子に基づいて、対応する行為設定を生成するステップと、
生成された各行為設定に基づいて前記会議設定を生成するステップとを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
オーディオ・ビデオ会議サービス側に用いられるオーディオ・ビデオ会議を設定する装置であって、
ロール識別子と会議行為識別子集合との対応関係を予め設定するために用いられる設定モジュールと、
クライアント側により開始される業務シナリオ要求を受信するために用いられる送受信モジュールであって、前記業務シナリオ要求は、少なくとも1つのユーザロール設定を含み、前記ユーザロール設定は、ロール識別子と、対応するユーザ識別子とを含む送受信モジュールと、
予め設定されたロール識別子と会議行為識別子集合との対応関係、及び前記ユーザロール設定に基づいて、会議設定を生成するために用いられる生成モジュールであって、前記会議設定は、少なくとも1つの行為設定を含み、前記行為設定は、会議行為識別子集合と対応するユーザ識別子集合とを含み、前記行為設定は、少なくとも1つのユーザの会議行為を定義するために用いられ、前記会議設定は、会議行為設定モデルに応じて生成されたものであり、前記会議行為設定モデルは、オーディオ・ビデオ会議サービス側により予め構築されたものである生成モジュールと、
前記オーディオ・ビデオ会議サービス側に会議設定要求を開始するための開始モジュールであって、前記会議設定要求は、前記会議設定を含開始モジュールと、を含み、
前記送受信モジュールは、さらに、前記オーディオ・ビデオ会議サービス側が前記会議設定要求に応答して返した会議識別子を受信したことに応答して、前記会議識別子を前記会議設定要求に対応する会議参加者クライアント側に送信するための送受信モジュールであって、前記クライアント側は、前記会議識別子に基づいて前記オーディオ・ビデオ会議サービス側に会議参加要求を開始する、オーディオ・ビデオ会議を設定する装置。
【請求項11】
前記生成モジュールは、さらに、各前記ユーザロール設定に対して、予め設定されたロール識別子と会議行為識別子集合との対応関係に応じて、このユーザロール設定におけるロール識別子に対応する会議行為識別子を決定し、及び決定される会議行為識別子とこのユーザロール設定におけるユーザ識別子に基づいて、対応する行為設定を生成し、生成された各行為設定に基づいて前記会議設定を生成するために用いられる、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
サーバーであって、
1つ又は複数のプロセッサと、
1つ又は複数のプログラムが記憶される記憶装置とを含み、
前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサにより実行される場合、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法又は請求項8~9のいずれか1項に記載の方法を前記1つ又は複数のプロセッサに実現させる、サーバー。
【請求項13】
コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムが1つ又は複数のプロセッサにより実行されると、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法又は請求項8~9のいずれか1項に記載の方法を実現する、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正の内容】
図9
【国際調査報告】