(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-23
(54)【発明の名称】セミパーシステントスケジューリング方法、ユーザ機器、基地局及び通信システム
(51)【国際特許分類】
H04W 72/11 20230101AFI20250116BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20250116BHJP
H04W 72/1273 20230101ALI20250116BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20250116BHJP
【FI】
H04W72/11
H04W72/232
H04W72/1273
H04W72/1268
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024537120
(86)(22)【出願日】2022-12-27
(85)【翻訳文提出日】2024-06-19
(86)【国際出願番号】 CN2022142201
(87)【国際公開番号】W WO2023165235
(87)【国際公開日】2023-09-07
(31)【優先権主張番号】202210203612.5
(32)【優先日】2022-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】521218881
【氏名又は名称】オナー デバイス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ジャーン,ジエン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
この出願は、セミパーシステントスケジューリング方法、ユーザ機器、基地局及び通信システムを提供する。当該方法において、ユーザ機器は、基地局により送信された第1の構成情報及び第2の構成情報を受信する。第1の構成情報は、1つ以上のSPSリソース構成情報と、各SPSリソース構成情報に対応するインデックス番号とを含むSPSリソース構成プールを含む。第2の構成情報は、SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す。したがって、ユーザ機器は、第1の構成情報及び第2の構成情報に基づいて、少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定でき、第2の構成情報により示されるシーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを繰り返し使用することにより、SPSリソース上で基地局によりスケジューリングされたデータを受信できる。このように、SPSリソースは、周期性の特徴を有するサービスに合致する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器に適用されるセミパーシステントスケジューリング方法であって、
基地局から第1の構成情報を受信するステップであり、前記第1の構成情報は、セミパーシステントスケジューリング(SPS)リソース構成プールを含み、前記SPSリソース構成プールは、1つ以上のSPSリソース構成情報と、各SPSリソース構成情報に対応するインデックス番号とを含む、ステップと、
前記基地局から第2の構成情報を受信するステップであり、前記第2の構成情報は、前記SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、前記少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す、ステップと、
前記第1の構成情報及び前記第2の構成情報に基づいて、前記少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定するステップと、
前記シーケンスに従って前記少なくとも1つのインデックス番号に対応する前記SPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより、前記SPSリソース上で前記基地局によりスケジューリングされたデータを受信するステップと、
前記少なくとも1つのインデックス番号のうち最後のインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを使用することによりデータを受信した後に、前記シーケンスに従って前記少なくとも1つのインデックス番号に対応する前記SPSリソース構成情報に対応する前記SPSリソースを繰り返し順次使用することにより、前記SPSリソース上で前記基地局によりスケジューリングされたデータを受信するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記第2の構成情報は、ダウンリンク制御情報(DCI)で搬送される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記SPSリソース構成情報は、SPS周波数領域リソース構成情報を含み、
前記第2の構成情報は、前記DCI内の周波数領域リソース割り振り(FDRA)フィールドで搬送される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記SPSリソース構成情報は、SPS時間領域リソース構成情報を含み、
前記第2の構成情報は、前記DCI内の時間領域リソース割り振り(TDRA)フィールドで搬送される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記SPSリソース構成情報は、SPS変調及び符号化方式リソース構成情報を含み、
前記第2の構成情報は、前記DCI内の変調及び符号化方式(MCS)フィールドで搬送される、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記SPSリソース構成プールは共通SPSリソース構成情報を更に含み、
前記共通SPSリソース構成情報は少なくとも1つ又は複数のSPS時間周波数リソース構成情報を含む、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記基地局から有効化情報を受信するステップであり、前記有効化情報は、各SPSスケジューリング周期において、前記共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース内に前記ユーザ機器の復調参照信号(DMRS)が存在するか否かを検出するように前記ユーザ機器に指示する、ステップを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記基地局から有効化情報を受信した後に、
各SPSスケジューリング周期において、前記共通SPSリソース構成情報に対応する前記SPSリソース内に前記ユーザ機器の前記DMRSが存在するか否かを検出するステップと、
各SPSスケジューリング周期において、前記共通SPSリソース構成情報に対応する前記SPSリソース内に前記ユーザ機器の前記DMRSが存在することを発見したとき、前記共通SPSリソース構成情報に対応する前記SPSリソース上で前記基地局によりスケジューリングされたデータを受信するステップと
を更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
第3の構成情報を前記基地局に送信するステップであり、前記第3の構成情報は、前記SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、前記少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す、ステップと、
前記シーケンスに従って前記少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより、データを前記基地局に送信するステップと
を更に含む、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記第3の構成情報は、構成グラントアップリンク制御情報(CG-UCI)で搬送される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記SPSリソース構成情報がSPS周波数領域リソース構成情報を含むとき、前記第3の構成情報は前記CG-UCI内の周波数領域リソース割り振りフィールドで搬送されるか、或いは、
前記SPSリソース構成情報がSPS時間領域リソース構成情報を含むとき、前記第3の構成情報は前記CG-UCI内の時間領域リソース割り振りフィールドで搬送されるか、或いは、
前記SPSリソース構成情報がSPS変調及び符号化方式リソース構成情報を含むとき、前記第3の構成情報は前記CG-UCI内の変調構成符号化フィールドで搬送されるか、或いは、
前記SPSリソース構成情報がSPS時間周波数リソース構成情報を含むとき、前記第3の構成情報は前記CG-UCI内の時間周波数リソース構成フィールドで搬送される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
基地局に適用されるセミパーシステントスケジューリング方法であって、
第1の構成情報をユーザ機器に送信するステップであり、前記第1の構成情報は、セミパーシステントスケジューリング(SPS)リソース構成プールを含み、前記SPSリソース構成プールは、1つ以上のSPSリソース構成情報と、各SPSリソース構成情報に対応するインデックス番号とを含む、ステップと、
第2の構成情報を前記ユーザ機器に送信するステップであり、前記第2の構成情報は、前記SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、前記少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す、ステップと
を含む方法。
【請求項13】
前記SPSリソース構成プールは共通SPSリソース構成情報を更に含み、
前記共通SPSリソース構成情報は少なくとも1つ又は複数のSPS時間周波数リソース構成情報を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
有効化情報を前記ユーザ機器に送信するステップであり、前記有効化情報は、各SPSスケジューリング周期において、前記共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース内に前記ユーザ機器の復調参照信号(DMRS)が存在するか否かを検出するように前記ユーザ機器に指示する、ステップを更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ユーザ機器から第3の構成情報を受信するステップであり、前記第3の構成情報は、前記SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、前記少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す、ステップと、
前記第1の構成情報及び前記第3の構成情報に基づいて前記少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定するステップと、
前記シーケンスに従って前記少なくとも1つのインデックス番号に対応する前記SPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより、前記SPSリソース上で前記ユーザ機器によりスケジューリングされたデータを受信するステップと、
前記少なくとも1つのインデックス番号のうち最後のインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを使用することによりデータを受信した後に、前記シーケンスに従って前記少なくとも1つのインデックス番号に対応する前記SPSリソース構成情報に対応する前記SPSリソースを繰り返し順次使用することにより、前記SPSリソース上で前記ユーザ機器によりスケジューリングされたデータを受信するステップと
を更に含む、請求項12乃至14のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
ユーザ機器に適用されるセミパーシステントスケジューリング方法であって、
基地局から第4の構成情報を受信するステップであり、前記第4の構成情報は、セミパーシステントスケジューリング(SPS)リソース構成プールを含み、前記SPSリソース構成プールは、1つ以上のSPSリソース構成情報と、各SPSリソース構成情報に対応するインデックス番号とを含む、ステップと、
前記基地局から第5の構成情報を受信するステップであり、前記第5の構成情報は、SPSリソース活性化プールを含み、前記SPSリソース活性化プールは、1つ以上のSPSリソース構成キューと、各SPSリソース構成キューに対応するインデックス番号とを含み、各SPSリソース構成キューは、前記SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、前記少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す、ステップと、
前記基地局から第6の構成情報を受信するステップであり、前記第6の構成情報は、前記SPSリソース活性化プール内の1つのSRSリソース構成キューに対応するインデックス番号を示す、ステップと、
前記第4の構成情報、前記第5の構成情報及び前記第6の構成情報に基づいて、前記少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定するステップと、
前記シーケンスに従って前記少なくとも1つのインデックス番号に対応する前記SPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより、前記SPSリソース上で前記基地局によりスケジューリングされたデータを受信するステップと、
前記少なくとも1つのインデックス番号のうち最後のインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを使用することによりデータを受信した後に、前記シーケンスに従って前記少なくとも1つのインデックス番号に対応する前記SPSリソース構成情報に対応する前記SPSリソースを繰り返し順次使用することにより、前記SPSリソース上で前記基地局によりスケジューリングされたデータを受信するステップと
を含む方法。
【請求項17】
前記第4の構成情報、前記第5の構成情報及び前記第6の構成情報に基づいて、前記少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定するステップは、
前記第5の構成情報及び前記第6の構成情報に基づいて、前記SPSリソース活性化プール内にあり且つ前記第6の構成情報により示される前記インデックス番号に対応する前記SPSリソース構成キューを決定するステップと、
前記第4の構成情報及び前記決定されたSPSリソース構成キューに基づいて、前記少なくとも1つのインデックス番号に対応する前記SPSリソース構成情報を決定するステップと
を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
基地局に適用されるセミパーシステントスケジューリング方法であって、
第4の構成情報をユーザ機器に送信するステップであり、前記第4の構成情報は、セミパーシステントスケジューリング(SPS)リソース構成プールを含み、前記SPSリソース構成プールは、1つ以上のSPSリソース構成情報と、各SPSリソース構成情報に対応するインデックス番号とを含む、ステップと、
第5の構成情報を前記ユーザ機器に送信するステップであり、前記第5の構成情報は、SPSリソース活性化プールを含み、前記SPSリソース活性化プールは、1つ以上のSPSリソース構成キューと、各SPSリソース構成キューに対応するインデックス番号とを含み、各SPSリソース構成キューは、前記SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、前記少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す、ステップと、
第6の構成情報を前記ユーザ機器に送信するステップであり、前記第6の構成情報は、前記SPSリソース活性化プール内の1つのSRSリソース構成キューに対応するインデックス番号を示す、ステップと
を含む方法。
【請求項19】
請求項1乃至11のうちいずれか1項に記載のセミパーシステントスケジューリング方法を実行するか、或いは、請求項16又は17に記載のセミパーシステントスケジューリング方法を実行するように構成されたユーザ機器。
【請求項20】
請求項12乃至15のうちいずれか1項に記載のセミパーシステントスケジューリング方法を実行するか、或いは、請求項18に記載のセミパーシステントスケジューリング方法を実行するように構成された基地局。
【請求項21】
請求項19に記載のユーザ機器と、請求項20に記載の基地局とを含む通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
この出願は、2022年3月2日に中国国家知識産権局に出願された「SEMI-PERSISTENT SCHEDULING METHOD, USER EQUIPMENT, BASE STATION, AND COMMUNICATION SYSTEM」という名称の中国特許出願第202210203612.5号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
この出願は、通信技術の分野に関し、特に、セミパーシステントスケジューリング方法、ユーザ機器、基地局及び通信システムに関する。
【背景技術】
【0003】
セミパーシステントスケジューリング(Semi-Persistent Scheduling, SPS)は、半静的スケジューリング又は半永久的スケジューリングとも呼ばれる。ダイナミックスケジューリングは、基地局(gNB)が、各スケジューリング周期(例えば、TTI)に1回、(物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel, PDCCH)上の)無線リソースをユーザ機器(User Equipment, UE)に割り当てることを意味し得る。ダイナミックスケジューリングとは異なり、SPSは、無線リソースの半永続的な構成と、特定のUEへの構成されたリソースの周期的な割り当てとを可能にし、すなわち、一回の割り当てと複数の使用という特徴を有する。したがって、gNBは、各TTIにおいてUEのための無線リソースを構成する必要がなく、その結果、PDCCHオーバーヘッドが低減される。したがって、SPSは、エクステンデッド・リアリティ(eXtended Reality, XR)サービスのような周期性の特徴を有するサービスに良好に適合できる。
【0004】
しかし、現在、SPSリソースに対応する時間周波数リソース構成情報は固定されており、言い換えると、各TTIにおいて呼び出されるSPSリソースのサイズは固定されているが、各周期において伝送されるXRサービスのデータフレームのサイズは異なる。その結果、SPSリソースとXRサービスのデータフレームとの間に不一致の問題が存在する。SPSリソースとXRサービスのデータフレームとの間の不一致は、UEの電力消費及び基地局のシステム容量のようなリソースの浪費を生じ得る。
【発明の概要】
【0005】
上記の技術的問題を解決するために、この出願は、セミパーシステントスケジューリングのリソース割り当てが、周期性の特徴を有するサービスの無線リソースに対する多様な要件に合致し、ユーザ機器の電力消費を低減し、基地局のシステム容量の低減を回避することを可能にするための、セミパーシステントスケジューリング方法、ユーザ機器、基地局及び通信システムを提供する。
【0006】
第1の態様によれば、この出願は、セミパーシステントスケジューリング方法を提供する。当該方法は、ユーザ機器に適用され、基地局から第1の構成情報を受信するステップであり、第1の構成情報は、セミパーシステントスケジューリングSPSリソース構成プールを含み、SPSリソース構成プールは、1つ以上のSPSリソース構成情報と、各SPSリソース構成情報に対応するインデックス番号とを含む、ステップと、基地局から第2の構成情報を受信するステップであり、第2の構成情報は、SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す、ステップと、第1の構成情報及び第2の構成情報に基づいて、少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定するステップと、シーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより、SPSリソース上で基地局によりスケジューリングされたデータを受信するステップと、少なくとも1つのインデックス番号のうち最後のインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを使用することによりデータを受信した後に、シーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを繰り返し順次使用することにより、SPSリソース上で基地局によりスケジューリングされたデータを受信するステップとを含む。このように、ユーザ機器は、第2の構成情報により示されるシーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを繰り返し使用することにより、SPSリソース上で基地局によりスケジューリングされたデータを受信でき、その結果、SPSリソースはXRサービスのデータフレームに合致し、したがって、ユーザ機器の電力消費が低減され、基地局のシステム容量の低減が回避できる。
【0007】
第1の態様によれば、第2の構成情報は、ダウンリンク制御情報DCIで搬送される。
【0008】
第1の態様又は第1の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、SPSリソース構成情報は、SPS周波数領域リソース構成情報を含み、第2の構成情報は、DCI内の周波数領域リソース割り振りFDRAフィールドで搬送される。
【0009】
第1の態様又は第1の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、SPSリソース構成情報は、SPS時間領域リソース構成情報を含み、第2の構成情報は、DCI内の時間領域リソース割り振りTDRAフィールドで搬送される。
【0010】
第1の態様又は第1の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、SPSリソース構成情報は、SPS変調及び符号化方式リソース構成情報を含み、第2の構成情報は、DCI内の変調及び符号化方式MCSフィールドで搬送される。
【0011】
第1の態様又は第1の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、SPSリソース構成プールは共通SPSリソース構成情報を更に含み、共通SPSリソース構成情報は少なくとも1つ又は複数のSPS時間周波数リソース構成情報を含む。このように、共通SPSリソース構成情報の導入を通じて、異なるサイズの共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソースが、SPSリソース構成情報に対応するSPSリソースに基づいて選択されて、異なるサイズのSPSリソースのスケジューリングを更に実現し、周期性の特徴を有するサービスの無線リソースに対する多様な要件により良く適合できる。
【0012】
第1の態様又は第1の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、当該方法は、基地局から有効化情報を受信するステップであり、有効化情報は、各SPSスケジューリング周期において、共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース内にユーザ機器の復調参照信号DMRSが存在するか否かを検出するようにユーザ機器に指示する、ステップを更に含む。このように、共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソースの使用は、有効化情報を使用することにより動的に実現できる。
【0013】
第1の態様又は第1の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、基地局から有効化情報を受信した後に、当該方法は、各SPSスケジューリング周期において、共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース内にユーザ機器のDMRSが存在するか否かを検出するステップと、各SPSスケジューリング周期において、共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース内にユーザ機器のDMRSが存在することを発見したとき、共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース上で基地局によりスケジューリングされたデータを受信するステップとを更に含む。
【0014】
第1の態様又は第1の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、第3の構成情報が基地局に送信され、第3の構成情報は、SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示し、データは、シーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより基地局に送信される。このように、基地局は、第3の構成情報により示されるシーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを繰り返し使用することにより、SPSリソース上でユーザ機器によりスケジューリングされたデータを受信でき、その結果、SPSリソースはXRサービスのデータフレームと合致し、したがって、ユーザ機器の電力消費が低減され、基地局のシステム容量の低減が回避できる。
【0015】
第1の態様又は第1の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、第3の構成情報は、構成グラントアップリンク制御情報CG-UCIで搬送される。
【0016】
第1の態様又は第1の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、SPSリソース構成情報がSPS周波数領域リソース構成情報を含むとき、第3の構成情報はCG-UCI内の周波数領域リソース割り振りフィールドで搬送される。代替として、SPSリソース構成情報がSPS時間領域リソース構成情報を含むとき、第3の構成情報はCG-UCI内の時間領域リソース割り振りフィールドで搬送される。代替として、SPSリソース構成情報がSPS変調及び符号化方式リソース構成情報を含むとき、第3の構成情報はCG-UCI内の変調構成符号化フィールドで搬送される。代替として、SPSリソース構成情報がSPS時間周波数リソース構成情報を含むとき、第3の構成情報はCG-UCI内の時間周波数リソース構成フィールドで搬送される。
【0017】
第2の態様によれば、この出願は、セミパーシステントスケジューリング方法を提供する。当該方法は、基地局に適用され、第1の構成情報をユーザ機器に送信するステップであり、第1の構成情報は、セミパーシステントスケジューリングSPSリソース構成プールを含み、SPSリソース構成プールは、1つ以上のSPSリソース構成情報と、各SPSリソース構成情報に対応するインデックス番号とを含む、ステップと、第2の構成情報をユーザ機器に送信するステップであり、第2の構成情報は、SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す、ステップとを含む。
【0018】
第2の態様によれば、SPSリソース構成プールは共通SPSリソース構成情報を更に含み、共通SPSリソース構成情報は少なくとも1つ又は複数のSPS時間周波数リソース構成情報を含む。
【0019】
第2の態様又は第2の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、当該方法は、有効化情報をユーザ機器に送信するステップであり、有効化情報は、各SPSスケジューリング周期において、共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース内にユーザ機器の復調参照信号DMRSが存在するか否かを検出するようにユーザ機器に指示する、ステップを更に含む。
【0020】
第2の態様又は第2の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、有効化情報をユーザ機器に送信した後に、当該方法は、ユーザ機器のDMRSを共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソースに追加するステップを更に含む。
【0021】
第2の態様又は第2の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、当該方法は、ユーザ機器から第3の構成情報を受信するステップであり、第3の構成情報は、SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す、ステップと、第1の構成情報及び第3の構成情報に基づいて少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定するステップと、シーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより、SPSリソース上でユーザ機器によりスケジューリングされたデータを受信するステップと、少なくとも1つのインデックス番号のうち最後のインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを使用することによりデータを受信した後に、シーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを繰り返し順次使用することにより、SPSリソース上でユーザ機器によりスケジューリングされたデータを受信するステップとを更に含む。
【0022】
第2の態様及び第2の態様の実現方式のいずれか1つは、それぞれ第1の態様及び第1の態様の実現方式のいずれか1つに対応する。第2の態様及び第2の態様の実現方式のいずれか1つに対応する技術的効果については、第1の態様及び第1の態様の実現方式のいずれか1つに対応する技術的効果を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0023】
第3の態様によれば、この出願は、セミパーシステントスケジューリング方法を提供する。当該方法は、ユーザ機器に適用され、基地局から第4の構成情報を受信するステップであり、第4の構成情報は、セミパーシステントスケジューリングSPSリソース構成プールを含み、SPSリソース構成プールは、1つ以上のSPSリソース構成情報と、各SPSリソース構成情報に対応するインデックス番号とを含む、ステップと、基地局から第5の構成情報を受信するステップであり、第5の構成情報は、SPSリソース活性化プールを含み、SPSリソース活性化プールは、1つ以上のSPSリソース構成キューと、各SPSリソース構成キューに対応するインデックス番号とを含み、各SPSリソース構成キューは、SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す、ステップと、基地局から第6の構成情報を受信するステップであり、第6の構成情報は、SPSリソース活性化プール内の1つのSRSリソース構成キューに対応するインデックス番号を示す、ステップと、第4の構成情報、第5の構成情報及び第6の構成情報に基づいて、少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定するステップと、シーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより、SPSリソース上で基地局によりスケジューリングされたデータを受信するステップと、少なくとも1つのインデックス番号のうち最後のインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを使用することによりデータを受信した後に、シーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを繰り返し順次使用することにより、SPSリソース上で基地局によりスケジューリングされたデータを受信するステップとを含む。このように、SPSリソース活性化プールの導入を通じて、SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号及び少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスがSPSリソース活性化プール内のSPSリソース構成キューに構成され、その結果、SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号及び少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスは、SPSリソース構成キューのインデックス番号に基づいて決定できる。したがって、これは、より多くのサービスシナリオに適用可能である。
【0024】
さらに、ユーザ機器が第4の構成情報と第5の構成情報との双方を受信したとき、基地局により送信された第6の構成情報により示される内容は、SPSリソース活性化プール内の1つのSPSリソース構成キューに対応するインデックス番号でもよく、その結果、より多くのSPS周期における循環的な使用が同じフィールドを使用することにより実現できる。したがって、これは、より多くのサービスシナリオに適用可能である。
【0025】
第3の態様によれば、第4の構成情報、第5の構成情報及び第6の構成情報に基づいて、少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定するステップは、第5の構成情報及び第6の構成情報に基づいて、SPSリソース活性化プール内にあり且つ第6の構成情報により示されるインデックス番号に対応するSPSリソース構成キューを決定するステップと、第4の構成情報及び決定されたSPSリソース構成キューに基づいて、少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定するステップとを含む。
【0026】
第3の態様によれば、第6の構成情報は、ダウンリンク制御情報DCIで搬送される。
【0027】
第3の態様又は第3の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、SPSリソース構成情報は、SPS周波数領域リソース構成情報を含み、第6の構成情報は、DCI内の周波数領域リソース割り振りFDRAフィールドで搬送される。
【0028】
第3の態様又は第3の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、SPSリソース構成情報は、SPS時間領域リソース構成情報を含み、第6の構成情報は、DCI内の時間領域リソース割り振りTDRAフィールドで搬送される。
【0029】
第3の態様又は第3の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、SPSリソース構成情報は、SPS変調及び符号化方式リソース構成情報を含み、第6の構成情報は、DCI内の変調及び符号化方式MCSフィールドで搬送される。
【0030】
第3の態様又は第3の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、SPSリソース構成プールは共通SPSリソース構成情報を更に含み、共通SPSリソース構成情報は少なくとも1つ又は複数のSPS時間周波数リソース構成情報を含む。このように、共通SPSリソース構成情報の導入を通じて、異なるサイズの共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソースが、SPSリソース構成情報に対応するSPSリソースに基づいて選択されて、異なるサイズのSPSリソースのスケジューリングを更に実現し、周期性の特徴を有するサービスの無線リソースに対する多様な要件により良く適合できる。
【0031】
第3の態様又は第3の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、当該方法は、基地局から有効化情報を受信するステップであり、有効化情報は、各SPSスケジューリング周期において、共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース内にユーザ機器の復調参照信号DMRSが存在するか否かを検出するようにユーザ機器に指示する、ステップを更に含む。このように、共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソースの使用は、有効化情報を使用することにより動的に実現できる。
【0032】
第3の態様又は第3の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、基地局から有効化情報を受信した後に、当該方法は、各SPSスケジューリング周期において、共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース内にユーザ機器のDMRSが存在するか否かを検出するステップと、各SPSスケジューリング周期において、共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース内にユーザ機器のDMRSが存在することを発見したとき、共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース上で基地局によりスケジューリングされたデータを受信するステップとを更に含む。
【0033】
第3の態様又は第3の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、第7の構成情報が基地局に送信され、第7の構成情報は、SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示し、データは、シーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより基地局に送信される。このように、基地局は、第7の構成情報により示されるシーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを繰り返し使用することにより、SPSリソース上でユーザ機器によりスケジューリングされたデータを受信でき、その結果、SPSリソースはXRサービスのデータフレームと合致し、したがって、ユーザ機器の電力消費が低減され、基地局のシステム容量の低減が回避できる。
【0034】
第3の態様又は第3の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、第7の構成情報は、構成グラントアップリンク制御情報CG-UCIで搬送される。
【0035】
第3の態様又は第3の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、SPSリソース構成情報がSPS周波数領域リソース構成情報を含むとき、第7の構成情報はCG-UCI内の周波数領域リソース割り振りフィールドで搬送される。代替として、SPSリソース構成情報がSPS時間領域リソース構成情報を含むとき、第7の構成情報はCG-UCI内の時間領域リソース割り振りフィールドで搬送される。代替として、SPSリソース構成情報がSPS変調及び符号化方式リソース構成情報を含むとき、第7の構成情報はCG-UCI内の変調構成符号化フィールドで搬送される。代替として、SPSリソース構成情報がSPS時間周波数リソース構成情報を含むとき、第7の構成情報はCG-UCI内の時間周波数リソース構成フィールドで搬送される。
【0036】
第4の態様によれば、この出願は、セミパーシステントスケジューリング方法を提供する。当該方法は、基地局に適用され、第4の構成情報をユーザ機器に送信するステップであり、第4の構成情報は、セミパーシステントスケジューリングSPSリソース構成プールを含み、SPSリソース構成プールは、1つ以上のSPSリソース構成情報と、各SPSリソース構成情報に対応するインデックス番号とを含む、ステップと、第5の構成情報をユーザ機器に送信するステップであり、第5の構成情報は、SPSリソース活性化プールを含み、SPSリソース活性化プールは、1つ以上のSPSリソース構成キューと、各SPSリソース構成キューに対応するインデックス番号とを含み、各SPSリソース構成キューは、SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す、ステップと、第6の構成情報をユーザ機器に送信するステップであり、第6の構成情報は、SPSリソース活性化プール内の1つのSRSリソース構成キューに対応するインデックス番号を示す、ステップとを含む。
【0037】
第4の態様によれば、SPSリソース構成プールは共通SPSリソース構成情報を更に含み、共通SPSリソース構成情報は少なくとも1つ又は複数のSPS時間周波数リソース構成情報を含む。
【0038】
第4の態様又は第4の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、当該方法は、有効化情報をユーザ機器に送信するステップであり、有効化情報は、各SPSスケジューリング周期において、共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース内にユーザ機器の復調参照信号DMRSが存在するか否かを検出するようにユーザ機器に指示する、ステップを更に含む。
【0039】
第4の態様又は第4の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、有効化情報をユーザ機器に送信した後に、当該方法は、ユーザ機器のDMRSを共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソースに追加するステップを更に含む。
【0040】
第4の態様又は第4の態様の上記の実現方式のいずれか1つによれば、当該方法は、ユーザ機器から第7の構成情報を受信するステップであり、第7の構成情報は、SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す、ステップと、第1の構成情報及び第7の構成情報に基づいて少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定するステップと、シーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより、SPSリソース上でユーザ機器によりスケジューリングされたデータを受信するステップと、少なくとも1つのインデックス番号のうち最後のインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを使用することによりデータを受信した後に、シーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを繰り返し順次使用することにより、SPSリソース上でユーザ機器によりスケジューリングされたデータを受信するステップとを更に含む。
【0041】
第4の態様及び第4の態様の実現方式のいずれか1つは、それぞれ第3の態様及び第3の態様の実現方式のいずれか1つに対応する。第4の態様及び第4の態様の実現方式のいずれか1つに対応する技術的効果については、第3の態様及び第3の態様の実現方式のいずれか1つに対応する技術的効果を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0042】
第5の態様によれば、この出願は、第1の態様又は第1の態様の実現方式のいずれか1つによるセミパーシステントスケジューリング方法を実行するか、或いは、第3の態様又は第3の態様の実現方式のいずれか1つによるセミパーシステントスケジューリング方法を実行するように構成されたユーザ機器を提供する。
【0043】
第6の態様によれば、この出願は、第2の態様又は第2の態様の実現方式のいずれか1つによるセミパーシステントスケジューリング方法を実行するか、或いは、第4の態様又は第4の態様の実現方式のいずれか1つによるセミパーシステントスケジューリング方法を実行するように構成された基地局を提供する。
【0044】
第7の態様によれば、この出願は通信システムを提供する。当該システムは、第5の態様によるユーザ機器と、第6の態様による基地局とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【
図1】通信ネットワークアーキテクチャの例を示す。
【
図2】ユーザ機器のハードウェア構造の例の図である。
【
図3】SPS時間周波数リソースとXRサービスフレームとの間の不一致の例の図である。
【
図4】この出願の実施形態によるセミパーシステントスケジューリング方法に従ってSPS時間周波数リソースを設定する例の第1のタイミング図である。
【
図5】SPS時間周波数リソースとXRサービスフレームとの間の合致の例の第1の図である。
【
図6】この出願の実施形態によるセミパーシステントスケジューリング方法に従ってSPS時間周波数リソースを設定する例の第2のタイミング図である。
【
図7】SPS時間周波数リソースとXRサービスフレームとの間の合致の例の第2の図である。
【
図8】SPS時間周波数リソースとXRサービスフレームとの間の合致の例の第3の図である。
【
図9】SPS時間周波数リソースとXRサービスフレームとの間の合致の例の第4の図である。
【
図10】この出願の実施形態によるセミパーシステントスケジューリング方法に従ってSPS時間周波数リソースを設定する例の第3のタイミング図である。
【
図11】XRサービスシナリオにおけるユーザ視野角の変化の例の図である。
【
図12】この出願の実施形態によるセミパーシステントスケジューリング方法に従ってSPS時間周波数リソースを設定する例の第4のタイミング図である。
【
図13】この出願の実施形態によるセミパーシステントスケジューリング方法に従ってSPS時間周波数リソースを設定する例の第5のタイミング図である。
【
図14】この出願の実施形態によるセミパーシステントスケジューリング方法に従ってSPS時間周波数リソースを設定する例の第6のタイミング図である。
【
図15】この出願の実施形態によるセミパーシステントスケジューリング方法の例の第1のタイミング図である。
【
図16】この出願の実施形態によるセミパーシステントスケジューリング方法の例の第2のタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下に、この出願の実施形態における添付図面を参照して、この出願の実施形態における技術的解決策について明確且つ完全に説明する。明らかに、説明する実施形態は、単にこの出願の実施形態の一部であり、全部ではない。創造的な取り組みなしにこの出願の実施形態に基づいて当業者により取得される全ての他の実施形態は、この出願の保護範囲内に入るものとする。
【0047】
この明細書における「及び/又は」という用語は、関連するオブジェクトを説明するための関連付け関係のみを記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在すること、AとBとの双方が存在すること、及びBのみが存在することを表してもよい。
【0048】
この出願の実施形態における明細書及び特許請求の範囲において、「第1」、「第2」等の用語は、異なるオブジェクトの間を区別することを意図しているが、オブジェクトの特定の順序を示すものではない。例えば、第1のターゲットオブジェクト及び第2のターゲットオブジェクトは、異なるターゲットオブジェクトの間を区別することを意図しているが、ターゲットオブジェクトの特定の順序を示すものではない。
【0049】
この出願の実施形態では、「例」又は「例えば」のような用語は、例、例示又は説明を与えることを表すために使用される。この出願の実施形態において「例」又は「例えば」を使用することにより記載されるいずれかの実施形態又は設計方式は、他の実施形態若しくは設計方式よりも好ましいこと、又はより多くの利点を有することとして説明されるべきではない。正確には、「例」又は「例えば」のような用語の使用は、特定の方式で相対的な概念を提示することを意図している。
【0050】
この出願の実施形態における説明では、別段の指定がない限り、「複数」は、2つ又は2つよりも多くを意味する。例えば、複数の処理ユニットは、2つ以上の処理ユニットを示し、複数のシステムは、2つ以上のシステムを示す。
【0051】
この出願の実施形態の技術的解決策について説明する前に、この出願の実施形態が適用可能な通信システムについて、例を使用することにより最初に説明する。
【0052】
例えば、この出願の実施形態は、以下の通信システム、すなわち、狭帯域のモノのインターネット(Narrow Band-Internet Of Things, NB-IoT)システム、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Access Network, WLAN)システム、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution, LTE)システム、ビークルワイヤレス通信(vehicle to X, V2X)システム、新無線(New Radio, NR)システムとも呼ばれる第5世代移動通信(5th Generation Mobile Networks又は5th Generation Wireless Systems, 5G)システム、6Gシステムのような5G以降の通信システム、デバイス対デバイス(Device To Device, D2D)通信システム等に適用可能であるが、これらに限定されない。
【0053】
上記の通信システムの通信ネットワークアーキテクチャの理解を容易にするために、この出願の実施形態が適用可能な通信システムの通信ネットワークアーキテクチャについて、
図1を参照して以下に説明する。
【0054】
例えば、
図1は、例として5Gシステムのネットワークサービスアーキテクチャを使用することにより、ネットワーク機能とエンティティとの間の相互作用関係と、対応するインタフェースとを示しており、第3世代パートナーシッププロジェクト(The 3rd Generation Partnership Project, 3GPP)における5Gシステムのサービスベースのネットワークアーキテクチャ(Service-Based Architecture, SBA)に含まれるネットワーク機能及びエンティティは、ユーザ機器(User Equipment, UE)、アクセスネットワーク(Access Network, AN)又は無線アクセスネットワーク(Radio Access Network, RAN)、ユーザプレーン機能(User Plane Function, UPF)、データネットワーク(Data Network, DN)、アクセス管理機能(Access Management Function, AMF)、セッション管理機能SMF、認証サーバ機能(Authentication Server Function, AUSF)、ポリシー制御機能(Policy Control Function, PCF)、アプリケーション機能(Application Function, AF)、ネットワークスライス選択機能(Network Slice Selection Function, NSSF)、統一データ管理(Unified Data Management, UDM)、ネットワーク公開機能(Network Exposure Function, NEF)及びネットワークリポジトリ機能(Network Repository Function, NRF)を主に含む。
【0055】
UE、AN/RAN、UPF及びDNは、一般的に、ユーザプレーンネットワーク機能及びエンティティ(又はユーザプレーンネットワークエレメント)と呼ばれ、残りの部分は、一般的に、制御プレーンネットワーク機能及びエンティティ(又は制御プレーンネットワークエレメント)と呼ばれる。ネットワークにおける制御プレーンネットワークエレメントの処理機能は、3GPPにおいて定義されている。制御プレーンネットワークエレメントは、3GPPにおいて定義された機能的挙動と、3GPPにおいて定義されたインタフェースとを有する。ネットワーク機能は、専用ハードウェア上で実行するネットワークエレメント、又は専用ハードウェア上で実行するソフトウェアインスタンス、又は例えばクラウドインフラストラクチャ上で実現される適切なプラットフォーム上でインスタンス化された仮想機能として使用できる。
【0056】
ネットワークエレメントの主な機能について、以下に詳細に説明する。
【0057】
AN/RAN:AN/RANは、様々な形式の基地局、例えば、マクロ基地局、マイクロ基地局(「スモールセル」とも呼ばれる)、分散ユニット制御ユニット(Distribute Unit-Control Unit, DU-CU)等でもよい。さらに、基地局は、代替として、クラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network, CRAN)シナリオにおけるワイヤレスコントローラ、中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の進化型公衆陸上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network, PLMN)におけるネットワークデバイス等でもよい。AN/RANは、代替として、ブロードバンドネットワークサービスゲートウェイ(Broadband Network Gateway, BNG)、コンバージェンススイッチ、非3GPPアクセスデバイス等でもよい。AN/RANは、主に、エアインタフェース側の無線リソース管理、アップリンク及びダウンリンクデータ分類、サービス品質(Quality of Service, QoS)管理、データ圧縮及び暗号化、並びに制御プレーンネットワークエレメントとのシグナリング処理の完了又はユーザプレーン機能ネットワークエレメントとのデータ転送の完了のような機能を担う。AN/RANの具体的な形式及び構造は、この出願の実施形態では限定されない。例えば、異なる無線アクセス技術を使用するシステムでは、基地局機能を有するデバイスの名前は異なってもよい。例えば、基地局は、LTEにおける進化型ノードB(evolutional NodeB、eNB又はe-NodeB)のような進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network, E-UTRAN)デバイスでもよく、或いは、5Gシステムにおける次世代無線アクセスネットワーク(Next Generation Radio Access Network, NG-RAN)デバイス(gNB等)でもよい。
【0058】
UPF:UPFは、主に、パケットルーティング及び転送、ユーザプレーンデータのQoS処理、課金情報統計収集等を担う。UEにサービスを提供するためのUPF内の伝送リソース及びスケジューリング機能は、SMFにより管理及び制御される。
【0059】
DN:DNは、データ伝送に使用されるネットワークである。例えば、DNは、オペレータサービスネットワーク、インターネットアクセス又はサードパーティサービスネットワークでもよい。
【0060】
AMF:AMFは、主に、制御プレーンメッセージの処理、例えば、アクセス制御、モビリティ管理、合法的傍受及びアクセス認証/認可を担う。具体的には、AMFの機能は、主に、(1)アクセスネットワーク制御プレーンの処理、(2)NAS暗号化及び完全性保護を含むNASメッセージの処理、(3)登録管理、(4)接続管理、(5)到達可能性管理、(6)モビリティ管理、(7)合法的情報傍受、(8)UEとSMFとの間のセッション管理メッセージの提供、(9)トランスペアレントプロキシのような、セッション管理(SM)メッセージをルーティングするためのトランスペアレント伝送の実現、(10)アクセス認証、(11)アクセス認可、(12)UEとショートメッセージングサービス機能SMSFとの間のSMSメッセージ(ショートメッセージングサービスメッセージ)の転送、(13)UE認証中間キーを取得するためのAUSF及びUEとの相互作用、及び(14)アクセスネットワークの特定のキーの計算である。
【0061】
SMF:SMFは、主に、セッション管理、UEのインターネットプロトコル(Internet Protocol, IP)アドレス割り振り及び管理、管理可能なユーザプレーン機能の選択、ポリシー制御及び課金機能インタフェースの終端点、ダウンリンクデータ通知等のために使用される。
【0062】
PCF:PCFは、主に、それぞれUE、AMF及びSMFへのUEポリシールール、AMポリシールール及びSMポリシールールに関連するパラメータを提供すること、ユーザ加入情報を管理すること、UDMに参加してポリシー決定に関連する加入者情報にアクセスすること等のために使用される。
【0063】
NRF:NRFは、主に、内部/外部アドレス指定機能を提供すること、他のネットワークエレメントから特定のタイプのネットワークエレメントへのクエリ要求を受信し、関連するネットワークエレメントに関する情報を返信すること等のために使用される。
【0064】
AUSF:AUSFは、主に、ネットワークセキュリティを担い、キーを生成し、UEの相互認証を実現し、統一された認証フレームワークをサポートするために使用される。
【0065】
AF:AFは、サービスを提供するために使用され、主に、(1)トラフィックルーティングに対するアプリケーションの影響を実現すること、(2)ネットワーク能力公開にアクセスすること、及び(3)ポリシー制御のためにポリシーフレームワークと相互作用することのために使用される。
【0066】
NSSF:NSSFは、主に、ネットワークスライスインスタンス(Network Slice Instance, NSI)を選択して管理し、許可されるネットワークスライス情報と使用されるネットワークスライス情報との間のマッピングを決定し、構成されたネットワークスライス情報と加入したネットワークスライス情報との間のマッピングを決定するために使用される。
【0067】
NEF:NEFは、ネットワーク内の内部エンティティと外部エンティティとの間の相互情報交換に使用されるインタフェースネットワークエレメントであり、内部情報の配布及び集約に使用される論理ユニットでもあり、主に3つの能力、すなわち、監視能力、プロビジョニング能力及びポリシー/課金能力を含む。
【0068】
UDM:UDMは2つの部分を含み、一方の部分はアプリケーションフロントエンド(FE)であり、他方の部分はユーザデータリポジトリ(UDR)である。
【0069】
伝送対象のデータは、2つのネットワーク機能エンティティ(R)AN及びUPFを通じてUEとDNとの間に確立されたPDUセッション(すなわち、この明細書に記載される通信ベアラ)上で伝送されてもよく、UE及び(R)ANは、特定のエアインタフェース技術を使用することにより互いに通信する。N1はUEとAMFとの間のインタフェースであり、N2は(R)ANとAMFとの間のインタフェースであり、N3は(R)ANとUPFとの間のインタフェースであり、N4はSMFとUPFとの間のインタフェースであり、N6はUPFとDNとの間のインタフェースである。NamfはAMFにより公開されるサービスベースのインタフェースであり、NsmfはSMFにより公開されるサービスベースのインタフェースであり、NausfはAUSFにより公開されるサービスベースのインタフェースであり、NnssfはNSSFにより公開されるサービスベースのインタフェースであり、NnefはNEFにより公開されるサービスベースのインタフェースであり、NnrfはNRFにより公開されるサービスベースのインタフェースであり、NpcfはPCFにより公開されるサービスベースのインタフェースであり、NudmはUDMにより公開されるサービスベースのインタフェースであり、NafはAFにより公開されるサービスベースのインタフェースである。
【0070】
UPF、DN、AUSF、NSSF、NEF、NRF及びUDMのようなネットワークエレメントの機能等の紹介については、従来技術における説明及び記述を参照する。詳細はここでは説明しない。
【0071】
さらに、この出願の実施形態において使用される「システム」及び「ネットワーク」のような用語は、交換可能に使用されてもよい点に留意すべきである。
【0072】
さらに、この出願の実施形態では、UEは、ワイヤレス接続機能を有するデスクトップデバイス、ラップトップデバイス、ハンドヘルドデバイス、ウェアラブルデバイス、スマートホームデバイス、コンピューティングデバイス等、例えば、ネットブック、タブレットコンピュータ又はAR/VRデバイスでもよい。デバイスは、ここでは1つずつ列挙されない。
【0073】
さらに、UEの具体的なタイプ、構造等は、この出願の実施形態では限定されない。
【0074】
この出願の実施形態において提供される技術的解決策におけるUEの理解を容易にするために、以下に、
図2を参照してUEのハードウェア構造について説明する。
【0075】
例えば、いくつかの実施形態では、UEの構造は、
図2に示すものでもよく、プロセッサ210、外部メモリインタフェース220、内部メモリ221、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インタフェース230、充電管理モジュール240、電力管理モジュール241、バッテリ242、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール250、ワイヤレス通信モジュール260、オーディオモジュール270、スピーカ270A、受信機270B、マイクロフォン270C、ヘッドセットジャック270D、センサモジュール280、ボタン290、モータ291、インジケータ292、カメラ293、ディスプレイ294、加入者識別モジュール(subscriber identification module, SIM)カードインタフェース295等を含む。センサモジュール280は、圧力センサ280A、ジャイロセンサ280B、気圧センサ280C、磁気センサ280D、加速度センサ280E、距離センサ280F、光近接センサ280G、指紋センサ280H、温度センサ280J、タッチセンサ280K、周辺光センサ280L、骨伝導センサ280M等を含んでもよい。
【0076】
この実施形態に示す構造は、UEに対する特定の限定を構成しないことが理解され得る。いくつかの他の実施形態では、UEは、図面に示すものよりも多くの或いは少ないコンポーネントを含んでもよく、いくつかのコンポーネントが組み合わされてもよく、或いは、いくつかのコンポーネントが分割されてもよく、或いは、異なるコンポーネントの配置が使用されてもよい。図面に示すコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせを使用することにより実現されてもよい。
【0077】
プロセッサ210は、1つ以上の処理ユニットを含んでもよい。例えば、プロセッサ210は、アプリケーションプロセッサ(application processor, AP)、モデム、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit, GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor, ISP)、コントローラ、ビデオコーデック、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor, DSP)、ベースバンドプロセッサ、ニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit, NPU)及び/又は同様のものを含んでもよい。異なる処理ユニットは、独立したコンポーネントでもよく、或いは、1つ以上のプロセッサに統合されてもよい。
【0078】
充電管理モジュール240は、充電器から充電入力を受け取るように構成される。充電器は、無線充電器又は有線充電器でもよい。
【0079】
電力管理モジュール241は、バッテリ242、充電管理モジュール240及びプロセッサ210に接続するように構成される。電力管理モジュール241は、バッテリ242及び/又は充電管理モジュール240から入力を受け取りし、プロセッサ210、内部メモリ221、ディスプレイ294、カメラ293、ワイヤレス通信モジュール260等に電力を供給する。
【0080】
UEのワイヤレス通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール250、ワイヤレス通信モジュール260、モデム、ベースバンドプロセッサ等を通じて具現されてもよい。
【0081】
アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送信及び受信するように構成される。UE内の各アンテナは、1つ以上の通信周波数帯域をカバーするように構成されてもよい。異なるアンテナは、アンテナ利用率を改善するために、更に多重化されてもよい。
【0082】
モバイル通信モジュール250は、UEに適用される、2G/3G/4G/5G等を含むワイヤレス通信のための解決策を提供してもよい。
【0083】
ワイヤレス通信モジュール260は、UEに適用される、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area networks, WLAN)(例えば、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity, Wi-Fi)ネットワーク)、ブルートゥース(Bluetooth, BT)、全地球的航法衛星システム(global navigation satellite system, GNSS)、周波数変調(frequency modulation, FM)、近距離無線通信(near field communication, NFC)技術、赤外線(infrared, IR)技術等を含むワイヤレス通信のための解決策を提供してもよい。ワイヤレス通信モジュール260は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合する1つ以上のコンポーネントでもよい。ワイヤレス通信モジュール260は、アンテナ2を通じて電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタリング処理を実行し、処理された信号をプロセッサ210に送信する。ワイヤレス通信モジュール260は、プロセッサ210から送信対象の信号を更に受信し、信号に対して周波数変調及び増幅を実行し、放射のためにアンテナ2を通じて信号を電磁波に変換してもよい。
【0084】
この出願の実施形態では、ワイヤレス通信モジュール260は、現在のサービスのデータフレームをネットワークノードに送信し、ネットワークノードにより送信されたデータフレームを受信するために、UEにより使用されてもよい。
【0085】
UEは、GPU、ディスプレイ294、アプリケーションプロセッサ等を通じてディスプレイ機能を実現する。GPUは、画像処理用のマイクロプロセッサであり、ディスプレイ294及びアプリケーションプロセッサに接続される。
【0086】
ディスプレイ294は、画像、ビデオ等を表示するように構成される。一連のグラフィカルユーザインタフェース(graphical user interface, GUI)が、UEのディスプレイ294上に表示されてもよい。
【0087】
UEは、ISP、カメラ293、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ294、アプリケーションプロセッサ等を通じて写真撮影機能を実現してもよい。
【0088】
カメラ293は、静止画像又はビデオをキャプチャするように構成される。
【0089】
外部メモリインタフェース220は、UEの記憶能力を拡張するために、外部記憶カード、例えば、マイクロSDカードに接続するように構成されてもよい。
【0090】
内部メモリ221は、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶するように構成されてもよい。実行可能プログラムコードは命令を含む。プロセッサ210は、内部メモリ221に記憶された命令を実行して、UEの様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。
【0091】
UEは、オーディオモジュール270、スピーカ270A、受信機270B、マイクロフォン270C、ヘッドセットジャック270D、アプリケーションプロセッサ等を通じて、オーディオ機能、例えば、音楽再生及び録音を実現してもよい。UEは、圧力センサ280A、気圧センサ280C、ジャイロスコープセンサ280B、磁気センサ280D、加速度センサ280E、距離センサ280F、光近接センサ280G、周辺光センサ280L、指紋センサ280H、温度センサ280J、タッチセンサ280K、骨伝導センサ280M、ボタン290、モータ291、インジケータ292等を更に含んでもよい。
【0092】
SIMカードインタフェース295は、SIMカードに接続するように構成される。SIMカードは、SIMカードインタフェース295に挿入されてもよく、或いは、SIMカードインタフェース295から取り外されて、UEとの接触又は分離を実現してもよい。UEは、1つ又はN個のSIMカードインタフェースをサポートしてもよく、ここで、Nは1よりも大きい正の整数である。SIMカードインタフェース295はナノSIMカード、マイクロSIMカード、SIMカード等をサポートしてもよい。複数のカードが、同じSIMカードインタフェース295に同時に挿入されてもよい。SIMカードインタフェース295はまた、外部記憶カードとも互換性がある。UEは、SIMカードを通じてネットワークと相互作用して、通話及びデータ通信のような機能を実現する。
【0093】
さらに、オペレーティングシステムが、上記のコンポーネント上で実行する。オペレーティングシステムは、例えば、Harmonyオペレーティングシステム、iOSオペレーティングシステム、Androidオペレーティングシステム、Windowsオペレーティングシステム等である。アプリケーションは、オペレーティングシステム上にインストールされ、実行してもよい。いくつかの他の実施形態では、UE上で実行する複数のオペレーティングシステムが存在してもよい。
【0094】
図2に示すUEに含まれるハードウェアモジュールは、単に説明のための例として使用されており、UEの特定の構造に対する限定を構成しないことが理解されるべきである。実際には、この出願の実施形態において提供されるUEは、図面に示すハードウェアモジュールとの相互作用関係を有する他のハードウェアモジュールを更に含んでもよい。これは、ここでは特に限定されない。例えば、UEは、フラッシュライト、小型投影装置等を更に含んでもよい。他の例では、UEがPCである場合、UEは、キーボード及びマウスのようなコンポーネントを更に含んでもよい。
【0095】
さらに、SPSの周期性の特徴に基づいて、この出願の実施形態において提供される技術的解決策は、上記のシステムにおける周期性を有するサービス、例えば、XRサービスに適用されてもよい点に留意すべきである。
【0096】
この出願の全ての実施形態におけるサービスの説明は、この出願において提供される技術的解決策の理解を容易にすることを意図しており、この出願において提供される技術的解決策が適用可能なサービスシナリオに対する限定として使用されるものではないことが理解されるべきである。
【0097】
さらに、XRは、コンピュータ技術及びウェアラブルデバイスにより生成される全ての現実及び仮想の複合環境と、人間とコンピュータとの相互作用とを意味することが理解される。代表的な形式は、拡張現実(Augmented Reality, AR)、複合現実(Mixed Reality, MR)、仮想現実(Virtual Reality, VR)、及びARとMRとVRとの間のクロスシナリオである。
【0098】
この出願の実施形態において提供される技術的解決策をより良く理解するために、SPS時間周波数リソースとXRサービスフレームとの間の不一致の現在の問題について、
図3を参照して以下に具体的に説明する。
【0099】
XRサービスのVRサービスシナリオが例として使用される。表示される必要があるビデオコンテンツは、エンコーダ及びデコーダを通じて処理される。具体的には、エンコーダは、複数のピクチャ(各フレームは静止画像を表す)を符号化し、グループオブピクチャ(Group of Pictures, GOP)を生成する。再生中に、デコーダは、復号のためにGOPを読み取り、次いで、レンダリング及び表示のために画像を読み取る。
【0100】
GOPは、1つのIフレームと複数のBフレーム/Pフレームとを含む連続した画像のグループであり、ビデオ画像エンコーダ及びデコーダのアクセスのための基本単位であることが理解され得る。フレームの配列順序は、ビデオの最後まで繰り返される。Iフレームはイントラコーディングされたフレーム(キーフレームとも呼ばれる)であり、Pフレームは前方予測フレーム(前方参照フレーム/前方差分フレーム)であり、Bフレームは双方向予測フレーム(双方向参照フレーム/双方向差分フレーム)である。
【0101】
簡単に言えば、Iフレームは完全な画像であり、Iフレームのデータのみが、復号を完了するために必要とされる(フレームが完全な画像を含むため)。Pフレームは、Pフレームと以前のIフレーム(又はPフレーム)との差分を示す。復号中に、最終画像を生成するために、以前にバッファリングされた画像とPフレーム内で定義された差分とが重ね合わされる必要がある。言い換えると、Pフレームは完全な画像データを有さず、以前のフレームの画像からの差分を示すデータのみを有する。Bフレームは、Bフレームと以前のフレーム及び後続のフレームとの間の差分を記録する。言い換えると、Bフレームを復号するために、以前のバッファリングされた画像が必要とされるだけでなく、以前の画像及び後続の画像に対応するデータをBフレームのデータと重ね合わせることにより最終画像を取得するために、後続の画像も復号される必要がある。
【0102】
これに基づいて、
図3におけるXRフレームに示すように、Iフレームが最大であり、Bフレームが最小であり、PフレームのサイズがIフレームのサイズとBフレームのサイズとの間であることが分かる。しかし、SPSが使用のために活性化されると、各スケジューリング周期においてスケジューリングされる時間周波数リソース(以下では、SPSリソースと呼ばれる)に対応する時間周波数リソース構成情報は固定される。
図3に示すように、各スケジューリング周期においてスケジューリングされる時間周波数リソースは、T1の時間領域リソースサイズとF1の周波数領域リソースサイズとを有する。明らかに、SPSの現在の時間周波数リソース割り当ては、XRサービスの多様な要件に合致できず、UEの電力消費及び基地局のシステム容量のようなリソースの浪費を生じる。
【0103】
これに基づいて、SPSの時間周波数リソースと周期性の特徴を有するサービスのフレームとの間の不一致により引き起こされる問題を解決するために、この出願の実施形態は、セミパーシステントスケジューリング方法を提供する。当該方法では、複数のサイズの時間周波数リソースがSPSのために構成され、その結果、SPSの各スケジューリング周期において、異なるサイズの時間周波数リソースが構成に基づいて循環的にスケジューリングできる。このように、SPSの時間周波数リソースは、周期性の特徴を有するサービスの無線リソースの多様な要件に合致し、したがって、ユーザ機器の電力消費が低減され、基地局のシステム容量が回避できる。
【0104】
この出願の実施形態における技術的解決策を説明する前に、現在のセミパーシステントスケジューリングにおけるアップリンクSPS方式及びダウンリンクSPS方式について最初に説明する。
【0105】
例えば、ダウンリンクSPSについて、ネットワーク側、例えば、基地局(gNB)は、まず、RRCシグナリングを介してデータ伝送の周期でUEを構成し、次いで、構成スケジューリング無線ネットワーク一時識別子(Configured Scheduling-Radio Network Temporary Identifier, CS-RNTI)によりスクランブルされた物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel, PDCCH)(以下では、ダウンリンク制御チャネルと呼ばれる)を使用することにより、ダウンリンクSPSを活性化してダウンリンクSPSのための無線リソース(以下では、単にダウンリンクSPSリソースと呼ばれる)を指定してもよい。次いで、各周期において、UEは、物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel, PDSCH)(以下では、ダウンリンクデータチャネルと呼ばれる)を受信するためにダウンリンクSPSリソースを使用してもよく、gNBは、割り当てられたダウンリンクSPSリソースを指定するためにPDCCHを再送信する必要はない。
【0106】
CS-RNTIは、SPSスケジューリングのために使用され、RRCシグナリングで搬送され、UEに送信されることが理解されるべきである。具体的には、UEがgNBにより送信されたPDCCHを受信したとき、PDCCHがCS-RNTIによりスクランブルされている場合、これは、サービスに適合するためにSPSが現在使用される必要があることを示す。
【0107】
次いで、サービスに適合するためにSPSが現在使用される必要があると決定されたとき、SPSの開始/活性化又は解放は、PDCCHを復号することにより決定されてもよい。
【0108】
例えば、復号結果に基づいてSPSを活性化すると決定された場合、UEは、第1のダウンリンクデータフレームに対応するPDCCH内のダウンリンク制御情報(Downlink Control Information, DCI)を復号し、gNBがサービスデータを伝送するPDSCHの特定の時間周波数リソース情報(区別を容易にするために以下ではダウンリンクリソース情報と呼ばれる)を決定する。次いで、UEは、取得されたダウンリンクリソース情報に基づいてPDSCHを復号して、gNBにより送信されたサービスデータを取得する。
【0109】
対応して、ダウンリンクSPSが活性化された後に、後続のダウンリンクデータフレームについて、gNBは、PDCCHを占有して、DCIを送信して、gNBにより送信されるサービスデータのためのダウンリンクSPSリソースを割り当てる必要はなく、UEは、RRCシグナリングにおいて構成されたSPS周期に従って同じダウンリンクリソース情報(SPSが活性化されたときに取得されたダウンリンクリソース情報)を使用することによりPDSCHを復号して、後続のダウンリンクデータフレームを取得する。
【0110】
この実施形態における「同じダウンリンクリソース情報」は、ダウンリンクリソース情報について、周波数領域リソースサイズが同じであり、時間領域リソースサイズが同じであることを意味するが、開始位置は同じであることに限定されない点に留意すべきである。
【0111】
さらに、PDCCHが実際の適用の中でセル無線ネットワーク一時識別子(Cell-RadioNetworkTemporaryIdentifier, C-RNTI)によりスクランブルされる場合、これは、現在のスケジューリングが通常のスケジューリング、すなわち、ダイナミックスケジューリングであり、SPSスケジューリングではないことを示すことが理解され得る。
【0112】
例えば、アップリンクSPSについて、2つの方式が存在し、主な違いは、異なる活性化方式にある。
【0113】
方式1は、以下ではタイプ1(Configured grant type 1, CG type 1)と呼ばれる。この方式では、全てのパラメータが構成され、アップリンク伝送はRRCシグナリングを介して活性化される。UEは、DCIを使用することによる活性化の必要なしに、構成が成功する限り、構成された周期的なアップリンクリソース上で物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared CHannel、PUSCH)を送信してもよい。
【0114】
方式2は、以下ではタイプ2(Configured grant type 2, CG type 2)と呼ばれる。この方式では、ネットワーク側は、まず、RRCシグナリングを介して、データ伝送の周期でUEを構成し、次いで、CS-RNTIによりスクランブルされたPDCCHを使用することにより、アップリンクSPSを活性化してアップリンクSPSのための無線リソース(以下では、単にアップリンクSPSリソースと呼ばれる)を指定してもよい。次いで、各周期において、UEは、PUSCHを送信するためにアップリンクSPSリソースを使用してもよい。
【0115】
具体的には、タイプ2について、gNBは、最初に、CS-RNTIによりスクランブルされたPDCCH上でDCIを送信してもよい。対応して、UEは、PDCCH内のDCIを復号し、UEがサービスデータを含むPUSCHを送信するためにgNBにより指定された特定の時間周波数リソース情報(区別を容易にするために以下ではアップリンクリソース情報と呼ばれる)を決定する。次いで、UEがサービスデータをgNBに送信する必要があるとき、UEは、取得されたアップリンクリソース情報に基づいて、PUSCH上でサービスデータをgNBに送信する。
【0116】
対応して、アップリンクSPSが活性化された後に、後続のアップリンクデータフレームについて、gNBは、PDCCHを占有して、DCIを送信して、UEにより送信されるサービスデータのためのアップリンクSPSリソースを割り当てる必要はなく、UEは、RRCシグナリングにおいて構成されたSPS周期に従って同じアップリンクリソース情報(SPSが活性化されたときに取得されたアップリンクリソース情報)を使用することにより、PUSCH上で、送信される必要がある後続のアップリンクデータフレームをgNBに送信してもよい。
【0117】
この実施形態における「同じアップリンクリソース情報」は、アップリンクリソース情報について、周波数領域リソースサイズが同じであり、時間領域リソースサイズが同じであることを意味するが、開始位置は同じであることに限定されない点に留意すべきである。
【0118】
上記の説明に基づいて、SPSの活性化は、DCIを使用することによる活性化と、RRCシグナリングを使用することによる活性化とに分類されてもよいことが分かる。この出願は、これらの2つの活性化方式のための技術的解決策を提供する。
【0119】
解決策1:CG type 2方式で活性化されるダウンリンクSPS及びアップリンクSPSのための時間周波数リソース構成(アップリンクCG type 2)
【0120】
例えば、ダウンリンクSPSとアップリンクCG type 2との双方が、gNBにより送信されたDCIを使用することにより活性化される。DCIには多くのフィールドが存在し、例えば、周波数領域リソースサイズを構成するための周波数領域リソース割り振り(Frequency domain resource assignment, FDRA)フィールドと、時間領域リソースサイズを構成するための時間領域リソース割り振り(Time domain resource assignment, TDRA)フィールドと、変調及び符号化方式を構成するための変調構成符号化(Modulation and coding scheme, MCS)フィールドとが存在する。ここでは、フィールドは1つずつ列挙されない。
【0121】
これに基づいて、この解決策では、循環的なスケジューリングに利用可能な複数の周波数領域リソースは、DCI内のFDRAフィールドを多重化することにより構成され、循環的なスケジューリングに利用可能な複数の時間領域リソースは、DCI内のTDRAフィールドを多重化することにより構成され、循環的なスケジューリングに利用可能な複数の変調及び符号化方式は、DCI内のMCSフィールドを多重化することにより構成される。
【0122】
説明を容易にするために、この出願において提供されるセミパーシステントスケジューリング方法は、異なるXRサービスフレームに適合するようにSPSの無線リソースのサイズを変更するために、DCI内のFDRAフィールドを多重化することにより、循環的なスケジューリングに利用可能な複数の周波数領域リソースが構成される例を使用することにより記載される。
【0123】
図4を参照すると、この実施形態では、当該方法は以下のステップを含む。
【0124】
S101:gNBは、SPS周波数領域リソース構成プールを搬送するRRCシグナリングをUEに送信する。
【0125】
例えば、SPS適合サービスがXRサービスであることが例として使用され、gNBは、XRサービスの既存のサービスフレーム(例えば、Iフレーム、Pフレーム及びBフレーム)に基づいてSPSのための関連パラメータを構成してもよい。
【0126】
言い換えると、実際の適用の中で、SPS周波数領域リソース構成プールは、異なるサービスフレームのための複数の周波数領域リソース構成情報を含んでもよい。
【0127】
SPSリソース構成プール内のSPSリソース構成情報(Sps-Fdraconfig)は、例えば、以下の形式、すなわち、Sps-Fdraconfig{インデックス1,周波数領域構成1},Sps-Fdraconfig{インデックス2,周波数領域構成2},Sps-Fdraconfig{インデックス3,周波数領域3}等で示されてもよい。
【0128】
インデックス1、インデックス2及びインデックス3のようなインデックス番号は、インデックス番号が位置するSPS周波数領域リソース構成プール内の周波数領域構成を識別するために使用されることが理解され得る。例えば、インデックス1は周波数領域構成1を識別し、インデックス2は周波数領域構成2を識別し、インデックス3は周波数領域構成3を識別する。
【0129】
実際の適用シナリオでは、各インデックスは異なり、各インデックスにより識別される周波数領域構成は同じでもよく或いは異なってもよい点に留意すべきである。これは、この実施形態では限定されない。
【0130】
上記の説明は、単にこの実施形態における技術的解決策のより良い理解のために列挙された例であり、この実施形態に対する一意の限定として使用されるものではないことが理解されるべきである。
【0131】
S102:UEは、RRCシグナリングで搬送されたSPS周波数領域リソース構成プールを記憶する。
【0132】
ダウンリンクSPS及びアップリンクCG type 2について、アップリンクCG type 2及びダウンリンクSPSの活性化の後に各スケジューリング周期においてスケジューリングされたSPSリソースの周波数領域リソース構成情報は、gNBにより送信されたDCIに基づいてSPS周波数領域リソース構成プールから選択されてもよいことが理解され得る。したがって、gNBにより送信されたRRCシグナリングを受信した後に、UEは、まず、RRCシグナリングで搬送されたSPS周波数領域リソース構成プールをローカルに記憶し、gNBにより送信されるDCIを待機し、次いで、ダウンリンクSPS及びアップリンクCG type 2について各スケジューリング周期においてスケジューリングされたSPSリソースの周波数領域リソース構成情報を決定してもよい。
【0133】
S103:gNBは、DCI内のFDRAフィールドを使用することにより、SPS周波数領域リソース構成プール内のインデックス番号に基づいて、SPSの循環的な使用のための周波数領域リソース構成情報を構成する。
【0134】
具体的には、既存の通信標準では、DCI内のFDRAフィールドに対応する構成情報は、例えば、開始位置及び長さ情報、又はビットマップにより表されてもよい。
【0135】
この実施形態は、例えば、表1に示すように、開始位置及び長さ情報を使用する表現方式でFDRAフィールドの既存の設定を記述する。
【表1】
【0136】
既存の通信標準において指定されているように、アップリンクデータのタイプ及びダウンリンクデータのタイプは、DCIにおいて区別して識別される点に留意すべきである。アップリンクは、「0_」、例えば、上記の表における「0_0」、「0_1」、及び「0_2」により表される。ダウンリンクは、「1_」、例えば、上記の表における「1_0」、「1_1」、及び「1_2」により表される。
【0137】
例えば、表1の設定「RIV(リソースインジケータ値)が開始「A」及び長さ「B」を示す」に従って、アップリンクCG type 2及びダウンリンクSPSの無線リソースの周波数領域リソースは、双方とも、実現方式の中で、開始位置「A」及び長さ「B」で設定される。
【0138】
複数のサイズの周波数領域リソース(SPSリソース)の循環的なスケジューリングを実現するために、この実施形態において提供される技術的解決策では、FDRAフィールドが多重化され、FDRAフィールドの設定情報が再定義されて、複数のサイズの周波数領域リソースの循環的なスケジューリングを実現し、その結果、異なるサービスフレームが異なるサイズの周波数領域リソースに対応し、SPS周波数領域リソースとサービスフレームとの間の合致が実現される。
【0139】
さらに、実際の適用の中で、FDRAフィールドは可変ビットを有するフィールドである点に留意すべきである。例えば、20Mの帯域幅のシナリオでは、FDRAフィールドは13ビットまで達することができる。したがって、異なる帯域幅に対応するFDRAフィールドのビット数に基づいて合意がなされてもよい。
【0140】
説明を容易にするために、この実施形態では、帯域幅が20Mであり、FDRAフィールドが13ビットを含む例を使用することにより説明が提供される。
【0141】
例えば、上記のシナリオについて、4ビット毎がSPS周波数領域リソース構成プール内の1つのインデックスに対応することが合意されてもよく、その結果、3つの周波数領域構成が、循環的な使用のためにFDRAフィールドを使用することにより構成されてもよい。これに基づいて、修正FDRAフィールドの設定情報が対応する通信標準に追加され、その後、循環的なスケジューリングのための無線リソースに対応する周波数領域リソースがUEのために構成されるとき、サービスフレームに合致するSPS周波数領域リソースが、修正FDRAフィールド及びSPS周波数領域リソース構成プールに基づいて選択されてもよい。
【0142】
修正FDRAフィールドは、例えば、表2に示すものでもよい。
【表2】
【0143】
表2を参照すると、「FDRA(20M、最大13ビット)」は、FDRAフィールドが20Mの帯域幅で最大13ビットを占有することを示す。「(sps-FdraConfigindexA:4ビット、sps-FdraConfigindexB:4ビット、…)に設定する」は、FDRAフィールドの13ビットについて、4ビット毎の値が1つのインデックス番号、例えば、インデックス番号sps-FdraConfigindexA又はsps-FdraConfigindexBに対応するように設定されることを意味する。さらに、sps-FdraConfigindexA及びsps-FdraConfigindexBは、gNBによりUEに送信されるSPSリソース構成プール内のいずれかの2つのインデックス番号である。
【0144】
例えば、いくつかの実現方式では、表2に設定されるように、アップリンクCG type 2及びダウンリンクSPSは、それぞれ、SPSスケジューリングの間に循環的な使用のための複数の周波数領域リソースで設定されてもよい。具体的には、4ビット毎が1つの周波数領域構成のインデックスに対応する。
【0145】
例えば、いくつかの他の実現方式では、アップリンクCG type 2は、複数の周波数領域リソースで設定されてもよく、固定の周波数領域が、ダウンリンクSPSのために使用されてもよく、その結果、SPSスケジューリングの間に、複数の設定された周波数領域リソースが、アップリンクCG type 2のために循環的にスケジューリングでき、ダウンリンクSPSのために同じ周波数領域リソースがスケジューリングされて使用される。
【0146】
上記の説明は、単にこの実施形態における技術的解決策のより良い理解のために列挙された例であり、この実施形態に対する一意の限定として使用されるものではないことが理解されるべきである。
【0147】
S104:gNBは、CS-RNTIによりスクランブルされたPDCCH上でDCIをUEに送信する。
【0148】
S105:UEは、DCI内のFDRAフィールドを使用することにより構成されたSPSの循環的な使用のための周波数領域リソース構成情報に基づいてSPS周波数領域リソース構成プールから、現在のスケジューリング周期に対応する周波数領域リソース構成情報に対応するSPSリソースを選択して、SPSリソース上でgNBによりスケジューリングされたデータを受信する。
【0149】
表2に示す合意が、一例として使用される。上記の合意に基づいて、DCI内のFDRAフィールドが「0001001000110」である場合、これは、循環的に使用される無線リソースの周波数領域リソース構成情報が、SPS周波数領域リソース構成プール内のインデックス1(0001)に対応する周波数領域構成1、インデックス2(0010)に対応する周波数領域構成2、及びインデックス3(0011)に対応する周波数領域構成3であることを示す。すなわち、周波数領域構成1、周波数領域構成2、周波数領域構成3、周波数領域構成1、周波数領域構成2、周波数領域構成3、周波数領域構成4、...である。
【0150】
FDRAフィールドが最大13ビットを有するとき、13番目のビットの値は、この実施形態において提供される技術的解決策に影響を及ぼさない点に留意すべきである。実際の適用の中で、FDRAフィールドの13番目のビットの値は、デフォルトで「0」又は「1」に設定されてもよい。上記の例の「0001001000110」では、「0」が一例として使用される。
【0151】
例えば、
図5に示すように、周波数領域構成1に対応する(
図5におけるF1に対応する)周波数領域リソースが最大であり、周波数領域構成3に対応する(
図5におけるF3に対応する)周波数領域リソースが最小であり、周波数領域構成2に対応する(
図5におけるF2に対応する)周波数領域リソースが、周波数領域構成1に対応する周波数領域リソースのサイズと周波数領域構成3に対応する周波数領域リソースのサイズとの間のサイズを有する場合、時間領域リソースが不変であるとき、例えば、
図5における各スケジューリング周期においてSPSスケジューリングのためにスケジューリングされる無線リソースの時間領域リソースサイズがT1であるとき、処理される必要があるXRフレームが最大のIフレームであるとき、F1の周波数領域リソースサイズ及びT1の時間領域リソースサイズを有する無線リソースがSPSのために構成され、処理される必要があるXRフレームが最小のBフレームであるとき、F3の周波数領域リソースサイズ及びT1の時間領域リソースサイズを有する無線リソースがSPSのために構成され、処理される必要があるXRフレームがPフレームであるとき、F2の周波数領域リソースサイズ及びT1の時間領域リソースサイズを有する無線リソースがSPSのために構成される。
【0152】
上記の説明は、単にこの実施形態における技術的解決策のより良い理解のために列挙された例であり、この実施形態に対する一意の限定として使用されるものではないことが理解されるべきである。
【0153】
このように、この実施形態において提供される技術的解決策では、gNBは、SPS周波数領域リソース構成プールを事前に構成し、DCI内のFDRAフィールドを使用することにより、アップリンクCG type 2及びダウンリンクSPSについての循環的な使用に利用可能な複数の周波数領域リソース構成情報を構成し、その結果、アップリンクCG type 2及びダウンリンクSPSは、複数のサイズの周波数領域リソースの循環的なスケジューリングを実現でき、異なるサービスフレームは、異なるサイズの周波数領域リソースに対応し、SPS周波数領域リソースとサービスフレームとの間の合致が実現される。したがって、ユーザ機器の電力消費が低減され、基地局のシステム容量の低減が回避できる。
【0154】
実際の適用シナリオでは、この実施形態において提供される技術的解決策は、単一の周波数領域リソース構成情報のサービスシナリオにも適用可能である点に留意すべきである。具体的には、アップリンクCG type 2及びダウンリンクSPSについて単一の周期が構成される必要があるシナリオについて、FDRAフィールド内の4ビット毎に対応する内容は同じでもよい。
【0155】
例えば、FDRAフィールドが「0001000100010」であるとき、これは、PSリソース上でgNBによりスケジューリングされたデータが、インデックス1に対応する周波数領域構成1を使用することにより常に受信されることを示す。
【0156】
他の例では、FDRAフィールドが「0010001000100」であるとき、これは、PSリソース上でgNBによりスケジューリングされたデータが、インデックス2に対応する周波数領域構成2を使用することにより常に受信されることを示す。
【0157】
他の例では、FDRAフィールドが「0011001100110」であるとき、これは、PSリソース上でgNBによりスケジューリングされたデータが、インデックス3に対応する周波数領域構成3を使用することにより常に受信されることを示す。
【0158】
いくつかの実現方式では、「0000」が無効な構成であることが合意されてもよいことが理解され得る。
【0159】
対応して、「0000」が無効な構成であることが合意された場合、SPSリソース上でgNBによりスケジューリングされたデータが、デフォルトでインデックス1に対応する周波数領域構成1を使用することにより受信されるとき、FDRAフィールドの内容は「0001000000000」でもよく、SPSリソース上でgNBによりスケジューリングされたデータが、デフォルトでインデックス2に対応する周波数領域構成2を使用することにより受信されるとき、FDRAフィールドの内容は「0010000000000」でもよく、SPSリソース上でgNBによりスケジューリングされたデータが、デフォルトでインデックス3に対応する周波数領域構成3を使用することにより受信されるとき、FDRAフィールドの内容は「0011000000000」でもよい。
【0160】
FDRAフィールドが最大13ビットを有するとき、13番目のビットの値は、この実施形態において提供される技術的解決策に影響を及ぼさない点に留意すべきである。実際の適用の中で、FDRAフィールドの13番目のビットの値は、デフォルトで「0」又は「1」に設定されてもよい。上記の例の「0001000100010」、「0010001000100」、「0011001100110」、及び「0011000000000」では、「0」が一例として使用される。
【0161】
上記の説明は、単にこの実施形態における技術的解決策のより良い理解のために列挙された例であり、この実施形態に対する一意の限定として使用されるものではないことが理解されるべきである。
【0162】
20Mの帯域幅のシナリオでは、FDRAフィールドは最大13ビットのみを有するので、4ビットが1つの周波数領域構成のインデックスに対応することが合意された場合、最大3つのみの循環的に使用される周波数領域構成が選択でき、15個のインデックス番号のインデックス1~インデックス15に対応する周波数領域構成のみがSPS周波数領域リソース構成プール内で利用可能である(ここで、「0000」は無効値であり、使用されないことが合意される)。
【0163】
例えば、3ビットが1つの周波数領域構成のインデックスに対応することが合意された場合、最大4つのみの循環的に使用される周波数領域構成が選択でき、7つのインデックス番号のインデックス1~インデックス7に対応する周波数領域構成のみがSPS周波数領域リソース構成プール内で利用可能である(ここで、「000」は無効値であり、使用されないことが合意される)。
【0164】
例えば、2ビットが1つの周波数領域構成のインデックスに対応することが合意された場合、最大6つのみの循環的に使用される周波数領域構成が選択でき、3つのインデックス番号のインデックス1~インデックス3に対応する周波数領域構成のみがSPS周波数領域リソース構成プール内で利用可能である(ここで、「00」は無効値であり、使用されないことが合意される)。
【0165】
したがって、適用可能なシナリオが限定される。この出願において提供される技術的解決策をより多くのサービスシナリオに適用可能にし、より多くの周波数領域の循環を実現することを可能にするために、上記の実施形態に基づいて他の実現方式が提供される。
【0166】
図6を参照すると、この実施形態では、当該方法は以下のステップを含む。
【0167】
S201:gNBは、SPS周波数領域リソース構成プール及びSPS周波数領域リソース活性化プールを搬送するRRCシグナリングをUEに送信する。
【0168】
S202:UEは、RRCシグナリングで搬送されたSPS周波数領域リソース構成プール及びSPS周波数領域リソース活性化プールを記憶する。
【0169】
S203:gNBは、DCI内のFDRAフィールドを使用することにより、SPS周波数領域リソース活性化プール内のインデックス番号に基づいて、SPSの循環的な使用のための周波数領域リソース構成情報を構成する。
【0170】
S204:gNBは、CS-RNTIによりスクランブルされたPDCCH上でDCIをUEに送信する。
【0171】
S205:UEは、DCI内のFDRAフィールドを使用することにより構成されたSPSの循環的な使用のための周波数領域リソース構成情報に基づいてSPS周波数領域リソース活性化プール及びSPS周波数領域リソース構成プールから、現在のスケジューリング周期に対応する周波数領域リソース構成情報に対応するSPSリソースを選択して、PSリソース上でgNBによりスケジューリングされたデータを受信する。
【0172】
この実施形態と上記の実施形態との間の違いは、gNBによりUEに送信されるRRCシグナリングが、上記の実施形態において構成されるSPS周波数領域リソース構成プールに加えて、SPS周波数領域リソース活性化プールを含むことにあり、その違いについて以下で強調して説明する。同一又は同様の部分については、
図4に示す実施形態を参照する。これは、ここでは再び説明しない。
【0173】
上記のSPS周波数領域リソース活性化プール内の各SPS周波数領域リソース活性化情報は、例えば、SPS周波数領域リソース活性化情報を識別するインデックス番号と、循環に利用可能であり且つインデックス番号に対応する周波数領域構成に対応するインデックス番号(SPS周波数領域リソース構成プール内のインデックス番号)とを含んでもよい。
【0174】
例えば、SPS周波数領域リソース活性化プールは、1つ以上のSPS周波数領域リソース活性化情報を含んでもよい。各SPS周波数領域リソース活性化情報は、例えば、SPS周波数領域リソース活性化情報を識別するインデックス番号と、循環に利用可能であり且つインデックス番号に対応するSPS周波数領域リソース構成情報のインデックス番号と、循環に利用可能なSPS周波数領域リソース構成情報のインデックス番号のシーケンスとを含んでもよい。
【0175】
例えば、SPSリソース活性化プールが複数のSPSリソース活性化情報を含むことが一例として使用され、SPSリソース活性化プールは、例えば、以下の形式、すなわち、FdraConfigActivationList{1:{1,2},2:{1,2,3},3:{3,1},4:{3,2},...}で示されてもよい。
【0176】
「:」の前のパラメータは、SPS周波数領域リソース起動情報を識別するインデックス番号であり、「:」の後の「{}」内のパラメータは、循環に利用可能であり且つインデックス番号に対応する周波数領域リソース構成情報に対応するインデックス番号(SPS周波数領域リソース構成プール内のインデックス番号)である。実際の適用の中で、循環に利用可能な周波数領域リソース構成情報に対応する複数のインデックス番号(SPS周波数領域リソース構成プール内のインデックス番号)が、サービス要件に基づいてSPS周波数領域リソース構成プールから選択されてもよい。これは、この実施形態では限定されない。
【0177】
さらに、SPS周波数領域リソース活性化プールが設定される解決策について、FDRAフィールドの全てのビットが合意されてもよい。例えば、20Mの帯域幅における13ビットは、SPS周波数領域リソース活性化プール内のSPS周波数領域リソース活性化情報のインデックス番号に対応する。この場合、「0000000000000」~「1111111111111」は、213個のSPS周波数領域リソース活性化情報のインデックス番号に対応してもよく、循環に利用可能な周波数領域リソース構成情報に対応する複数の対応するインデックス番号(SPS周波数領域リソース構成プール内のインデックス番号)は、サービス要件に基づいて、各SPS周波数領域リソース活性化情報のインデックス番号について構成されてもよい。このように、より多くの構成方式がサポートでき、その結果、循環的な使用に利用可能なより多くの周波数領域構成が存在し、これは、多様な要件を有するXRサービスに適合できる。
【0178】
同様に、いくつかの実現方式では、「0000000000000」が無効な構成であることが合意されてもよい。
【0179】
これに基づいて、修正FDRAフィールドの設定情報が対応する通信標準に追加され、その後、循環的なスケジューリングのための無線リソースに対応する周波数領域リソースがUEのために構成されるとき、サービスフレームに合致する無線リソースが、修正FDRAフィールド、SPS周波数領域リソース活性化プール及びSPS周波数領域リソース構成プールに基づいて選択されてもよい。
【0180】
修正FDRAフィールドは、例えば、表3に示すようなものでもよい。
【表3】
【0181】
表3に示す合意が、一例として使用される。上記の合意に基づいて、DCI内のFDRAフィールドが「0000000000010」である場合、これは、後続(又は次のフレーム)のSPSリソーススケジューリングが、SPS周波数領域リソース活性化プール内のインデックス番号「2」を有するSPS周波数領域リソース活性化情報に対応するSPS周波数領域リソース構成情報{1,2,3}の周波数領域構成の循環的なスケジューリングであることを示し、すなわち、周波数領域構成1、周波数領域構成2、周波数領域構成3、周波数領域構成1、周波数領域構成2、周波数領域構成3、...である。
【0182】
対応して、DCI内のFDRAフィールドが「0000000000001」である場合、これは、後続のSPSリソーススケジューリングが周期的であり、SPSリソース活性化プール内のインデックス番号「1」を有するSPS活性化情報に対応するSPS構成情報{1,2}の循環的なスケジューリングであることを示し、すなわち、周波数領域構成1、周波数領域構成2、周波数領域構成1、周波数領域構成2、...である。
【0183】
上記の説明は、単にこの実施形態における技術的解決策のより良い理解のために列挙された例であり、この実施形態に対する一意の限定として使用されるものではないことが理解されるべきである。
【0184】
このように、この実施形態において提供される技術的解決策において、gNBは、XRサービスの多様な要件をできるだけカバーできるSPS周波数領域リソース構成プールと、サービス要件に基づいて循環的な使用に利用可能な複数の周波数領域設定が設定できるSPS周波数領域リソース活性化プールとを事前に構成し、DCI内のFDRAフィールドを使用することにより、アップリンクCG type 2及びダウンリンクSPSについての循環的な使用に利用可能な複数の周波数領域リソース構成情報を構成し、その結果、アップリンクCG type 2及びダウンリンクSPSは、複数のサイズの周波数領域リソースの循環的なスケジューリングを実現でき、異なるサービスフレームは、異なるサイズの周波数領域リソースに対応し、SPS周波数領域リソースとサービスフレームとの間の合致が実現される。したがって、ユーザ機器の電力消費が低減され、基地局のシステム容量の低減が回避できる。
【0185】
同様に、実際の適用シナリオでは、この実施形態において提供される技術的解決策は、単一の周波数領域リソース構成情報のサービスシナリオにも適用可能である。当業者は、サービス要件に基づいて設定を実行してもよい。これは、この実施形態では限定されない。
【0186】
異なるサイズのSPSリソースを異なるサービスフレームに割り当て、したがって、サービスフレームとSPSリソースとの間の合致を実現するために、循環的な使用に利用可能な複数の周波数領域リソース構成情報が構成される解決策の説明はここで終わる。
【0187】
さらに、上記の実施形態において記録された内容に基づいて、異なるサイズのSPSリソースを異なるサービスフレームに割り当て、したがって、サービスフレームとSPSリソースとの間の合致を実現するために、循環的な使用に利用可能な複数の時間領域リソース構成情報が構成されてもよい。
【0188】
循環のための時間領域リソース構成情報の構成は、TDRAフィールドを再定義し、SPS時間領域リソース構成プールを構成することにより実現されてもよい。
【0189】
例えば、TDRAフィールドは4ビットを有するので、いくつかの実現方式では、TDRAフィールド内の2ビット毎が1つの時間領域構成に対応することが合意されてもよい。例えば、「11」がインデックス3及び時間領域構成3に対応し、「10」がインデックス2及び時間領域構成2に対応し、「01」がインデックス1及び時間領域構成1に対応し、「00」が無効な構成を示すことが合意される。これに基づいて、TDRAフィールドが「1101」であるとき、循環的に使用できる時間領域リソースは、時間領域構成3、時間領域構成1、時間領域構成3、時間領域構成1、...である。
【0190】
上記の説明は、単にこの実施形態における技術的解決策のより良い理解のために列挙された例であり、この実施形態に対する一意の限定として使用されるものではないことが理解されるべきである。
【0191】
TDRAフィールドは4ビットのみを有するので、循環的な使用に利用可能な2つの時間領域リソース構成情報のみが一度に選択でき、すなわち、デュアル時間領域方式のみが使用できる。したがって、適用可能なシナリオは限定される。この出願において提供される技術的解決策がより多くのサービスシナリオに適用可能であることを可能にするために、SPS時間領域リソース活性化プールもまた、SPSの無線リソースとサービスフレームとの間の合致を実現するように時間領域が別々に修正される解決策に導入されてもよい。
【0192】
SPS時間領域リソース活性化プールを導入する方式について、4ビットが、SPS時間領域リソース活性化プールのインデックス番号を示すために使用され、その結果、時間領域構成について2つのインデックスが16個のインデックスまで増加でき(ここで、「0000」が無効な構成であることが合意された場合、代替として、15個のインデックスのインデックス1~インデックス15が存在してもよい)、選択に利用可能な複数の対応する時間領域構成が、サービス要件に基づいてSPS時間領域リソース活性化プールの各インデックスについて選択できる。
【0193】
例えば、
図7に示すように、時間領域構成1に対応する(
図7におけるT1に対応する)時間領域リソースが最大であり、時間領域構成3に対応する(
図7におけるT3に対応する)時間領域リソースが最小であり、時間領域構成2に対応する(
図7におけるT2に対応する)時間領域リソースが、時間領域構成1に対応する時間領域リソースのサイズと時間領域構成3に対応する時間領域リソースのサイズとの間のサイズを有する場合、周波数領域リソースサイズが不変であるとき、例えば、
図7における各スケジューリング周期においてSPSスケジューリングのためにスケジューリングされる無線リソースの周波数領域リソースサイズがF1であるとき、処理される必要があるXRフレームが最大のIフレームであるとき、F1の周波数領域リソースサイズ及びT1の時間領域リソースサイズを有する無線リソースがSPSのために構成され、処理される必要があるXRフレームが最小のBフレームであるとき、F1の周波数領域リソースサイズ及びT3の時間領域リソースサイズを有する無線リソースがSPSのために構成され、処理される必要があるXRフレームがPフレームであるとき、F1の周波数領域リソースサイズ及びT2の時間領域リソースサイズを有する無線リソースがSPSのために構成される。
【0194】
上記の説明は、単にこの実施形態における技術的解決策のより良い理解のために列挙された例であり、この実施形態に対する一意の限定として使用されるものではないことが理解されるべきである。
【0195】
このように、異なるサイズのSPSリソースを異なるサービスフレームに割り当て、したがって、サービスフレームとSPSリソースとの間の合致を実現するために、循環的な使用に利用可能な複数の時間領域リソース構成情報が構成される。
【0196】
さらに、いくつかの他の実現方式では、SPSスケジューリングの無線リソースとXRサービスの多様なサービス要件との間の合致を実現するために、周波数領域構成又は時間領域構成のみを修正することに加えて、周波数領域構成と時間領域構成との双方を修正することにより、SPSスケジューリングの無線リソースが代替として調整されてもよいことが理解され得る。
【0197】
例えば、
図8に示すように、時間領域構成1に対応する(
図8におけるT1に対応する)時間領域リソースが最大であり、時間領域構成3に対応する(
図8におけるT3に対応する)時間領域リソースが最小であり、時間領域構成2に対応する(
図8におけるT2に対応する)時間領域リソースが時間領域構成1に対応する時間領域リソースと時間領域構成3に対応する時間領域リソースとの間のサイズを有し、周波数領域構成1に対応する(
図8におけるF1に対応する)周波数領域リソースが最大であり、周波数領域構成3に対応する(
図8におけるF3に対応する)周波数領域リソースが最小であり、周波数領域構成2に対応する(
図8におけるF2に対応する)周波数領域リソースが周波数領域構成1に対応する周波数領域リソースと時間領域構成3に対応する時間領域リソースとの間のサイズを有する場合、処理される必要があるXRフレームが最大のIフレームであるとき、F1の周波数領域リソースサイズ及びT1の時間領域リソースサイズを有する無線リソースがSPSのために構成され、処理される必要があるXRフレームが最小のBフレームであるとき、F3の周波数領域リソースサイズ及びT3の時間領域リソースサイズを有する無線リソースがSPSのために構成され、処理される必要があるXRフレームがPフレームであるとき、F2の周波数領域リソースサイズ及びT2の時間領域リソースサイズを有する無線リソースがSPSのために構成される。
【0198】
上記の説明は、単にこの実施形態における技術的解決策のより良い理解のために列挙された例であり、この実施形態に対する一意の限定として使用されるものではないことが理解されるべきである。実際の適用の中で、Iフレームに対応する時間領域構成及び周波数領域構成は、最大であることに限定されず、Bフレームに対応する時間領域構成及び周波数領域構成は、最小であることに限定されず、Pフレームに対応する時間領域構成及び周波数領域構成は、IフレームのサイズとBフレームのサイズとの間のサイズを有することに限定されない。当業者は、実際のサービス要件に基づいて構成を実行してもよい。これは、この実施形態では限定されない。
【0199】
上記の説明に基づいて、循環的なスケジューリングに利用可能な複数の変調及び符号化方式もまた、上記の方式でDCI内のMCSフィールドを多重化することにより構成されてもよく、言い換えると、スケジューリング周期において処理される必要があるサービスフレームを処理するために、異なる変調及び符号化方式が使用されてもよく、その結果、SPSリソーススケジューリングは、XRサービスにより良く適合できる。
【0200】
TDRAフィールドを多重化する解決策及びMCSフィールドを多重化する解決策については、上記の実施形態におけるSPSリソーススケジューリングとXRサービスとの間の合致を実施するためにFDRAを多重化する説明を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0201】
解決策2:ダウンリンクSPSのための時間周波数リソース構成
【0202】
上記の実施形態の説明から、解決策1において提供されるSPSリソースの循環的な構成方式において、異なるSPSスケジューリング周期に対応するSPSリソース(時間領域リソース及び/又は周波数領域リソース)が各UEのために別々に構成される必要があることが分かる。この手順を簡略化し、ダウンリンクSPSのために各時間においてスケジューリングされる無線リソースが各スケジューリング周期のサービスフレームに依然として合致できることを確保するために、解決策2は、(基本SPSリソース構成情報により決定される)基本無線リソースと(共通SPSリソース構成情報により決定される)共通無線リソースとを組み合わせる方式を提供する。この実施形態では、gNBは、サービス要件に基づいて、複数のタイプの(異なるサイズの)共通無線リソースを構成し、UEの各SPSスケジューリング周期について同じサイズの基本無線リソースを構成してもよく、その結果、異なるサイズのサービスフレームについて、異なるサイズの共通無線リソースが基本無線リソースに基づいてUEのために選択されて、異なるサイズの無線リソースのスケジューリングを実現する。
【0203】
言い換えると、SPSリソーススケジューリングがUEのために異なるスケジューリング周期で実行されるとき、使用できる基本無線リソースは同じであるが、共通無線リソースは実際のサービスに基づいて変化する。
【0204】
例えば、解決策2では、上記の基本無線リソースについて、gNBはRRCシグナリングを構成してもよく、RRCシグナリングは、FDRAフィールド及びTDRAフィールドを使用することにより構成された固定の周波数領域リソース構成情報及び時間領域リソース構成情報を含んでもよい。例えば、
図9において、SPSに対応する全てのSPSリソースは、F3の周波数領域リソースサイズと、T1の時間領域リソースサイズとを有する。
【0205】
さらに、上記の説明に基づいて、UEによる選択のための共通時間周波数リソース構成プール(時間領域リソース構成情報及び周波数領域リソース構成情報)も、RRCシグナリングにおいて構成される必要がある。
【0206】
例えば、共通時間周波数リソース構成プール(例えば、Sps-ResourceConfigCommonと命名されてもよい)は、例えば、以下の形式、すなわち、Sps-ResourceConfigCommon{{インデックス1,時間領域構成1,周波数領域構成1},{インデックス2,時間領域構成2,周波数領域構成2},{インデックス3,時間領域構成3,周波数領域構成3}...}で示されてもよい。
【0207】
共通時間周波数リソース構成プールは、UEによる選択のための1つ以上の共通時間周波数リソース構成情報(共通無線リソース)で構成されてもよいことが理解され得る。
【0208】
さらに、UEが各スケジューリング周期においてSPSリソーススケジューリングを実行するとき、共通無線リソースが使用される必要があるか否か、又はどの共通無線リソースが今回使用される必要があるかを決定するために、UEは、現在のUEに対応する復調参照信号(Demodulation Reference Signal, DMRS)が共通無線リソースで搬送されるか否かを特に検出する点に留意すべきである。
【0209】
通常では、各UEは、UEの一意性を識別するDMRSを有し、言い換えると、各UEは異なるDMRSに対応することが理解され得る。したがって、UEは、共通無線リソース内にUEのDMRSが存在するか否かを検出することにより、今回のSPSリソーススケジューリングにおいて特に使用される無線リソースを決定してもよい。
【0210】
例えば、実際の適用の中で、現在のスケジューリング周期の基本無線リソースを使用することに加えて、さらに、UEは、現在のスケジューリング周期に対応する1つ以上の共通無線リソース内にUEに対応するDMRSが存在するか否かを検出する必要がある。そうである場合、これは、現在のスケジューリング周期に対応する共通無線リソースが今回使用される必要があることを示す。そうでない場合、現在のスケジューリング周期に対応する共通無線リソースは、今回使用されない。
【0211】
さらに、実際の適用の中で、共通無線リソースが有効にされた後にのみ、UEは、各スケジューリング周期において、共通無線リソース内にUEのDMRSが存在するか否かを検出できる点に留意すべきである。
【0212】
例えば、共通無線リソースを有効にする方式は、RRCシグナリングを別々に使用する方式、又はDCI内のビットに合意する方式でもよい。
【0213】
RRCシグナリングを別々に使用する方法は、例えば、以下の通りでもよい。構成された基本無線リソース及び共通無線リソースを含むRRCシグナリングがUE、例えば、UE1、UE2及びUE3に送信された後に、SPSリソーススケジューリングを実行するときにUE1が基本無線リソースに基づいて無線リソースの一部を更に占有する必要があるとサービス要件に基づいて決定された場合、gNBは、RRCシグナリングを介して更なる共通無線リソースを構成するための情報をUE1に別々に送信してもよく、その結果、UE1に記憶された共通時間周波数リソース構成プール内の共通時間周波数リソース(共通無線リソース)が有効にされる。
【0214】
例えば、RRCシグナリングを別々に使用することにより共通時間周波数リソースを有効にする方式について、RRCシグナリングで搬送される情報は、例えば、「sps-AdditionalResource ENUMERATED {true}」でもよく、したがって、共通時間周波数リソースが有効にされる。
【0215】
DCI内のビットに合意する方式について、実際の適用の中で、例えば、DCI内のFDRAフィールドの第1のビットを使用することにより有効化が実行されることに合意されてもよい。例えば、「1」は「有効」を示し、「0」は「無効」を示すことが合意される。
【0216】
さらに、共通時間周波数リソースが有効にされた後に、UE1は、共通時間周波数リソース上にUE1に対応するDMRSが存在するか否かを検出してもよい。
【0217】
例えば、Sps-ResourceConfigCommon内のインデックス1に対応する共通時間周波数リソースがcommon1と呼ばれ、Sps-ResourceConfigCommon内のインデックス2に対応する共通時間周波数リソースがcommon2と呼ばれ、基本無線リソース+common1がIフレームに対応し、基本無線リソース+common2がPフレームに対応し、基本無線リソースがBフレームに対応し、common1及びcommon2がUE1について有効であることが合意された場合、各スケジューリング周期においてUE1に対応する無線リソースは、
図9に示すようなものでもよい。
【0218】
上記の「有効」は、gNBが「sps-AdditionalResource ENUMERATED {true}」をUE1に送信し、UE1がcommon1及びcommon2上でUE1のDMRSを発見することを特に意味する点に留意すべきである。この場合、各スケジューリング周期においてUE1に対応する無線リソースは、
図9に示すようになる。
【0219】
例えば、いくつかの実現方式では、異なるインデックスに対応するcommonのサイズは、同じでもよく或いは異なってもよい。
【0220】
例えば、いくつかの他の実現方式では、異なるインデックスに対応するcommonのサイズは、インデックスが昇順であるときに降順でもよい。例えば、
図9に示すように、common1のサイズはcommon2のサイズよりも大きい。
【0221】
例えば、いくつかの他の実現方式では、異なるインデックスに対応するcommonのサイズは、対応するXRフレームのサイズに基づいて設定されてもよい。
【0222】
上記の説明は、単にこの実施形態における技術的解決策のより良い理解のために列挙された例であり、この実施形態に対する一意の限定として使用されるものではないことが理解されるべきである。
【0223】
さらに、上記の実現方式に基づいて、gNBが共通無線リソース上で低優先度データフレームのみを伝送することが設定されてもよい。このように、UEが、UEに対応するDMRSの検出の失敗又はエラーコードに起因して、共通時間周波数リソース上でデータを正常に復号しない場合であっても、サービスの処理結果に対する影響はわずかであり、したがって、サービスの安定性が確保される。
【0224】
さらに、gNBの処理手順を更に簡略化するために、例えば、複数のUEが同じデータフレームを伝送するシナリオ(例えば、複数のユーザがグループでゲームをプレイし、各UEが実質的に同じ画像を表示し、したがって、同じデータフレームを伝送する可能性がある)について、共通DMRSが共通無線リソースに対応するように更に定義されてもよく、共通データフレームが共通無線リソース上で伝送される。このように、UEが共通無線リソースを使用する必要があるサービスシナリオについて、gNBは、複数のUEにより復号される必要がある共通データフレームのための共通無線リソースにおいて共通DMRSを追加し、UEにより復号される必要があるデータフレームのための特定のUEのDMRSを追加してもよい。このように、UEは、共通DMRS及びUEのDMRSを使用することにより共通無線リソースを復号して、共通無線リソースから、gNBにより送信された共通データフレームと、gNBによりUEのみに送信されたデータフレームとを取得する。
【0225】
このように、この実施形態において提供される技術的解決策では、ダウンリンクSPSについて、gNBはどのタイプの無線リソースがどのUEにより必要とされるかを事前に知り得るので、gNBは、gNBにアクセスする各UEのための基本無線リソースを構成し、次いで、サービス要件に基づいて1つ以上の共通時間周波数リソース(共通時間周波数領域リソース)を構成し、サービス要件に基づいて構成された共通時間周波数リソース(共通時間周波数領域リソース)を動的に有効化して、異なる無線リソースを異なるUEに割り当て、したがって、XRサービスの多様な要件を満たし、各スケジューリング周期に対応するXRサービスフレームに合致させる。
【0226】
解決策3:アップリンクSPS(アップリンクCG type 1及びアップリンクCG type 2)のための時間周波数リソース構成
【0227】
例えば、
図10を参照すると、解決策3の実現方式は以下のステップを含んでもよい。
【0228】
S301:gNBは、SPS時間周波数リソース構成プールを搬送するRRCシグナリングをUEに送信する。
【0229】
上記のSPS時間周波数リソース構成プールは、1つ以上の時間周波数リソース構成情報を含んでもよく、各時間周波数リソース構成情報は、異なるインデックスにより識別され、時間領域リソース構成情報及び周波数領域リソース構成情報は、双方とも各時間周波数リソース構成情報において構成されることが理解され得る。
【0230】
例えば、各インデックスにより識別される時間周波数リソース構成情報内の時間領域リソース構成情報及び周波数領域リソース構成情報は、同じでもよく或いは異なってもよい。これは、この実施形態に限定されない。
【0231】
例えば、いくつかの実現方式では、SPS時間周波数リソース構成プールは、例えば、以下の形式、すなわち、Sps-ResourceConfig{{インデックス1,時間領域構成1,周波数領域構成1},{インデックス2,時間領域構成2,周波数領域構成2},{インデックス3,時間領域構成3,周波数領域構成3}...}で設定されてもよい。
【0232】
S302:UEは、RRCシグナリングで搬送されたSPS時間周波数リソース構成プールを記憶する。
【0233】
S303:UEは、今回送信されるデータフレームに対応するSPS時間周波数リソース構成情報をCG-UCIに含める。
【0234】
上記のCG-UCIは、構成グラントアップリンク制御情報(Configured grant Uplink Control Information)であり、UEがPUSCH上でアップリンクデータフレームをgNBに送信するときにPUSCHに含まれ、通常では、現在の実現シナリオにおいて表4に示す内容を搬送することが理解され得る。
【表4】
【0235】
表4を参照すると、「HARQプロセス番号」は、ハイブリッド自動再送要求のプロセス番号を表し、「HARQプロセス番号」に対応する「4」は、「HARQプロセス番号」が4ビットを占有することを示し、「冗長バージョン」は、冗長バージョンを表し、「冗長バージョン」に対応する「2」は、「冗長バージョン」が2ビットを占有することを示し、「新規データインジケータ」は、新規伝送/再送データインジケータを表し、「新規データインジケータ」に対応する「1」は、「新規データインジケータ」が1ビットを占有することを示す。
【0236】
実際の適用の中で、他のフィールド情報がCG-UCIに更に記録されてもよく、ここでは1つずつ列挙されないことが理解され得る。これも、この実施形態では限定されない。
【0237】
例えば、UEがアップリンクデータフレームに対応するSPSリソースを能動的に決定し、SPSリソースをgNBに通知することを可能にして、gNBが指定されたSPSリソースからアップリンクデータフレームを取得することを可能にするために、この実施形態において提供される技術的解決策では、今回送信されるデータフレームに対応するSPS時間周波数リソースを指定するフィールド情報が表4に基づいて追加され、修正CG-UCIに書き込まれるフィールド情報は、例えば、表5に示されるようなものである。
【表5】
【0238】
「SPSリソース構成インデックス」は、SPS時間周波数リソース構成プールSps-ResourceConfigにおける、今回送信されるアップリンクデータフレームに対応するSPS時間周波数リソース(SPSリソース)のインデックス番号を表す。
【0239】
例えば、表5が一例として使用され、「SPSリソース構成インデックス」に対応する「3」は、「SPSリソース構成インデックス」が3ビットを占有することを示す。これに基づいて、「SPSリソース構成インデックス」が3ビットを占有するとき、「SPSリソース構成インデックス」フィールドの値(3ビットに対応するバイナリコード)が「011」である場合、これは、UEがSps-ResourceConfig内のインデックス3に対応する時間周波数リソース構成情報を使用することを示す。
【0240】
S301における「Sps-ResourceConfig{{インデックス1,時間領域構成1,周波数領域構成1},{インデックス2,時間領域構成2,周波数領域構成2},{インデックス3,時間領域構成3,周波数領域構成3,...}}」の例が一例として使用され、表5におけるCG-UCIを使用することにより指定されるSPSリソースの時間領域リソースサイズは時間領域構成3であり、周波数領域リソースサイズは周波数領域構成3である。
【0241】
上記の説明は、単にこの実施形態における技術的解決策のより良い理解のために列挙された例であり、この実施形態に対する一意の限定として使用されるものではないことが理解されるべきである。
【0242】
さらに、いくつかの実現方式では、UEは、CG-UCIを使用することにより、アップリンクデータフレームを伝送するための時間領域構成に対応するインデックスを別々に指定し、アップリンクデータフレームにより良く合致するように、時間領域構成を変更することによりアップリンクSPSスケジューリングの無線リソースを調整してもよい点に留意すべきである。
【0243】
例えば、アップリンクデータフレームを伝送するための時間領域構成に対応するインデックスを別々に指定する方式について、gNBによりUEに送信されるRRCシグナリングは、SPS時間領域リソース構成プールを搬送する必要がある。
【0244】
例えば、SPS時間領域リソース構成プールは、例えば、以下の形式、すなわち、Sps-Tdraconfig{インデックス1,時間領域構成1},Sps-Tdraconfig{インデックス2,時間領域構成2},Sps-Tdraconfig{インデックス3,時間領域構成3},...で示されてもよい。
【0245】
UEが、CG-UCIを使用することにより、SPS時間領域リソース構成プールに基づいて、アップリンクデータフレームを伝送するための時間領域構成に対応するインデックスを別々に指定する方式は、例えば、表6を参照して示すものでもよい。
【表6】
【0246】
「SPS TDRA構成インデックス」は、SPS時間領域リソース構成プールSps-Tdraconfigにおける、今回送信されるアップリンクデータフレームに対応する時間領域構成のインデックス番号を表す。
【0247】
例えば、表6が一例として使用され、「SPS TDRA構成インデックス」に対応する「3」は、「SPS TDRA構成インデックス」が3ビットを占有することを示す。これに基づいて、「SPS TDRA構成インデックス」が3ビットを占有するとき、「SPS TDRA構成インデックス」フィールドの値(3ビットに対応するバイナリコード)が「010」であるとき、これは、UEがSps-Tdraconfig内のインデックス2に対応する時間領域リソース構成情報を使用することを示す。
【0248】
「Sps-Tdraconfig{インデックス1,時間領域構成1},Sps-Tdraconfig{インデックス2,時間領域構成2},Sps-Tdraconfig{インデックス3,時間領域構成3},...」の例が一例として使用され、表6におけるCG-UCIを使用することにより指定されるSPSリソースの時間領域リソースサイズは時間領域構成3である。
【0249】
この構成方式について、周波数領域は固定されて不変であり、具体的には、RRCシグナリングにおいてFDRAを使用することにより指定されてもよいことが理解され得る。
【0250】
さらに、上記の説明は、単にこの実施形態における技術的解決策のより良い理解のために列挙された例であり、この実施形態に対する一意の限定として使用されるものではないことが理解されるべきである。
【0251】
さらに、いくつかの他の実現方式では、UEは、代替として、CG-UCIを使用することにより、アップリンクデータフレームを伝送するための周波数領域構成に対応するインデックスを別々に指定し、アップリンクデータフレームにより良く合致するように、周波数領域構成を変更することによりアップリンクSPSスケジューリングの無線リソースを調整してもよい点に留意すべきである。
【0252】
例えば、アップリンクデータフレームを伝送するための周波数領域構成に対応するインデックスを別々に指定する方式について、gNBによりUEに送信されるRRCシグナリングは、SPS周波数領域リソース構成プールを搬送する必要がある。
【0253】
例えば、SPS周波数領域リソース構成プールは、例えば、以下の形式、すなわち、Sps-Fdraconfig{インデックス1,周波数領域構成1},Sps-Fdraconfig{インデックス2,周波数領域構成2},Sps-Fdraconfig{インデックス3,周波数領域構成3},Sps-Fdraconfig{インデックス4,周波数領域構成4},...で示されてもよい。
【0254】
UEが、CG-UCIを使用することにより、SPS周波数領域リソース構成プールに基づいて、アップリンクデータフレームを伝送するための周波数領域構成に対応するインデックスを別々に指定する方式は、例えば、表7を参照して示すものでもよい。
【表7】
【0255】
「SPS FDRA構成インデックス」は、SPS周波数領域リソース構成プールSps-Fdraconfigにおける、今回送信されるアップリンクデータフレームに対応する周波数領域構成のインデックス番号を表す。
【0256】
例えば、表7が一例として使用され、「SPS FDRA構成インデックス」に対応する「4」は、「SPS FDRA構成インデックス」が4ビットを占有することを示す。これに基づいて、「SPS FDRA構成インデックス」が4ビットを占有するとき、「SPS FDRA構成インデックス」フィールドの値(4ビットに対応するバイナリコード)が「0001」であるとき、これは、UEがSps-Fdraconfig内のインデックス1に対応する周波数領域リソース構成情報を使用することを示す。
【0257】
「Sps-Fdraconfig{インデックス1,周波数領域構成1},Sps-Fdraconfig{インデックス2,周波数領域構成2},Sps-Fdraconfig{インデックス3,周波数領域構成3},Sps-Fdraconfig{インデックス4,周波数領域構成4},...」の例が一例として使用され、表7におけるCG-UCIを使用することにより指定されるSPSリソースの周波数領域リソースサイズは周波数領域構成1である。
【0258】
この構成方式について、時間領域は固定されて不変であり、具体的には、RRCシグナリングにおいてTDRAを使用することにより指定されてもよいことが理解され得る。
【0259】
さらに、上記の説明は、単にこの実施形態における技術的解決策のより良い理解のために列挙された例であり、この実施形態に対する一意の限定として使用されるものではないことが理解されるべきである。
【0260】
さらに、いくつかの他の実現方式では、UEは、CG-UCIを使用することにより、アップリンクデータフレームを伝送するための時間領域構成に対応するインデックスと、アップリンクデータフレームを伝送するための周波数領域構成に対応するインデックスとを別々に指定し、アップリンクデータフレームにより良く合致するように、時間領域構成及び周波数領域構成を変更することによりアップリンクSPSスケジューリングの無線リソースを調整してもよい点に留意すべきである。
【0261】
例えば、アップリンクデータフレームを伝送するための時間領域構成に対応するインデックスと、アップリンクデータフレームを伝送するための周波数領域構成に対応するインデックスとの双方を指定する方式では、gNBは、表5に対応する方式でSPS時間周波数リソース構成プールを搬送するRRCシグナリングをUEに送信するように設定されてもよく、或いは、gNBは、SPS時間領域リソース構成プール及びSPS周波数領域リソース構成プールを搬送するRRCシグナリングを送信するように設定されてもよい。
【0262】
後者の場合、例えば、SPS時間領域リソース構成プールは、例えば、以下の形式、すなわち、Sps-Tdraconfig{インデックス1,時間領域構成1},Sps-Tdraconfig{インデックス2,時間領域構成2},Sps-Tdraconfig{インデックス3,時間領域構成3},...で示されてもよい。
【0263】
SPS周波数領域リソース構成プールは、例えば、以下の形式、すなわち、Sps-Fdraconfig{インデックス1,周波数領域構成1},Sps-Fdraconfig{インデックス2,周波数領域構成2},Sps-Fdraconfig{インデックス3,周波数領域構成3},Sps-Fdraconfig{インデックス4,周波数領域構成4},...で示されてもよい。
【0264】
UEが、CG-UCIを使用することにより、SPS時間領域リソース構成プール及びSPS周波数領域リソース構成プールに基づいて、アップリンクデータフレームを伝送するための時間領域構成に対応するインデックスと、アップリンクデータフレームを伝送するための周波数領域構成に対応するインデックスとを別々に指定する方式は、例えば、表8を参照して示すものでもよい。
【表8】
【0265】
例えば、「Sps-Tdraconfig{インデックス1,時間領域構成1},Sps-Tdraconfig{インデックス2,時間領域構成2},Sps-Tdraconfig{インデックス3,時間領域構成3},...」及び「Sps-Fdraconfig{インデックス1,周波数領域構成1},Sps-Fdraconfig{インデックス2,周波数領域構成2},Sps-Fdraconfig{インデックス3,周波数領域構成3},Sps-Fdraconfig{インデックス4,周波数領域構成4},...」の例が一例として使用され、「SPS FDRA構成インデックス」フィールドの値(4ビットに対応するバイナリコード)が「0001」である場合、これは、UEがSps-Fdraconfigにおけるインデックス1に対応する周波数領域リソース構成情報を使用することを示し、「SPS TDRA構成インデックス」フィールドの値(3ビットに対応するバイナリコード)が「001」である場合、これは、UEがSps-Tdraconfigにおけるインデックス1に対応する周波数リソース構成情報を使用することを示し、言い換えると、表8におけるCG-UCIを使用することにより指定されるSPSリソースの時間領域リソースサイズは時間領域構成1であり、周波数領域リソースサイズは周波数領域構成1である。
【0266】
上記の説明は、単にこの実施形態における技術的解決策のより良い理解のために列挙された例であり、この実施形態に対する一意の限定として使用されるものではないことが理解されるべきである。
【0267】
S304:UEは、PUSCH上でCG-UCIをgNBに送信する。
【0268】
S305:gNBは、CG-UCIにおいて指定されたSPS時間周波数リソースから、UEにより送信されたアップリンクデータフレームを取得する。
【0269】
このように、この実施形態において提供される技術的解決策では、gNBは、UEへのSPS時間周波数リソース構成プール(SPS時間領域リソース構成プール及び/又はSPS周波数領域リソース構成プール)を構成し、その結果、UEがアップリンクデータフレームをgNBに送信する毎に、UEは、毎回CG-UCIを含めることにより今回のアップリンクデータフレームに対応するSPSリソースを能動的に報告して、毎回UEにより送信されるアップリンクデータフレームをスケジューリングするときにCG-UCIで指定されたSPSリソースに基づいてアップリンクデータフレームをgNBが復号することを可能にし、したがって、アップリンクSPSの無線リソースとアップリンクデータフレームとの間の合致を実現できる。
【0270】
解決策4:ダウンリンクSPSのための時間周波数リソース(無線リソース)構成
【0271】
XRサービスシナリオにおいて、UEは、通常では、現在のユーザの挙動に基づいてダウンリンクデータフレームのサイズを決定してもよい点に留意すべきである。例えば、UEは、ユーザの視野角の変化範囲に基づいて、次のダウンリンクデータフレームのサイズを決定してもよい(ここで、次のダウンリンクデータフレームの決定サイズは、以下では事前情報と呼ばれる)。
【0272】
例えば、視野角の変化範囲がより大きい場合、関連する画像コンテンツはより大きく、具体的には、対応する画像のダウンリンクデータフレームはより大きく、したがって、ダウンリンクデータフレームに合致するSPSリソースはより大きくなる必要がある。
【0273】
この関係に基づいて、
図11を参照すると、視野角1の変化範囲は視野角2の変化範囲よりも小さく、視野角2の変化範囲は視野角3の変化範囲よりも小さい。したがって、実際の適用シナリオでは、ユーザの視野角の変化範囲が或る期間内に実質的に視野角1にある場合、次のダウンリンクデータフレームの決定サイズは小さい。ユーザの視野角の変化範囲が或る期間内に実質的に視野角3にある場合、次のダウンリンクデータフレームの決定サイズは大きい。ユーザの視野角の変化範囲が、或る期間内に実質的に視野角2にある場合、次のダウンリンクデータフレームの決定サイズは、視野角1に対応するダウンリンクデータフレームのサイズと視野角3に対応するダウンリンクデータフレームのサイズとの間にある。
【0274】
例えば、視野角1に対応するダウンリンクデータフレームのためにスケジューリングされる必要があるSPSリソースは構成1であり、視野角2に対応するダウンリンクデータフレームのためにスケジューリングされる必要があるSPSリソースは構成2であり、視野角3に対応するダウンリンクデータフレームのためにスケジューリングされる必要があるSPSリソースは構成3であることが合意される。
【0275】
これに基づいて、ダウンリンクSPSリソースのための構成は、例えば、以下の3つの方式で実現されてもよい。
【0276】
ダウンリンクSPSリソースを構成する3つの方式について説明する前に、3つの構成方式に関与するオブジェクトについて最初に説明する。
【0277】
例えば、いくつかの実現シナリオでは、オブジェクトは、クライアントUE、UEと相互作用するネットワーク側gNB、及びgNBと相互作用するアプリケーションサーバAFでもよく、gNBとAFとの双方は、コアネットワークAMFにアクセスする。
【0278】
図12を参照すると、事前情報に基づいてダウンリンクSPSリソースを構成する方式1は、以下のステップを含む。
【0279】
S401:UEは、事前情報に基づいて、gNBにより送信され且つ無線リソース構成プールを搬送するRRCシグナリングからダウンリンクSPSに対応する無線リソース構成情報を選択する。
【0280】
上記の無線リソース構成プールを搬送するRRCシグナリングは、例えば、以下のように取得されてもよいことが理解され得る。UEがgNBにアクセスした後に、言い換えると、UE及びgNBが通信接続を確立した後に、gNBは、XRサービスのサービス要件に基づいて、選択に利用可能な複数のタイプの無線リソース、例えば、小さいデータ量に対応する無線リソース構成情報(以下では、構成1と呼ばれる)、大きいデータ量に対応する無線リソース構成情報(以下で、構成3と呼ばれる)、及び小さいデータ量と大きいデータ量との間のデータ量に対応する無線リソース構成情報(以下、構成2と呼ばれる)を構成し、次いで、RRCシグナリングを介して、無線リソース構成情報を搬送するRRCシグナリングをUEに送信する。
【0281】
対応して、RRCシグナリングを受信した後に、UEは、RRCシグナリングをローカルに記憶し、データがSPS方式でgNBと伝送される必要があるとき、推定された事前情報に基づいてRRCシグナリングから、現在の事前情報に対応する無線リソース構成情報、すなわち、推定された次のダウンリンクデータフレームを選択して、後続のダウンリンクSPSスケジューリングのための無線リソースを決定する。
【0282】
S402:UEは、次のフレームのダウンリンクSPSに対応する選択された無線リソース構成情報をAFに送信する。
【0283】
実際の適用の中で、UEは、gNB及びAMFを通じて、ダウンリンクSPSに対応する選択された無線リソース構成情報をAFに送信する必要があることが理解され得る。具体的には、UEは、まず、ダウンリンクSPSに対応する選択された無線リソース構成情報をgNBに送信する必要がある。次いで、gNBは、ダウンリンクSPSに対応する選択された無線リソース構成情報をAMFに送信する。最後に、AMFは、ダウンリンクSPSに対応する選択された無線リソース構成情報をAFに送信する。
【0284】
この実施形態では、UEにより選択され且つ次のフレームのダウンリンクSPSに対応する無線リソース構成情報は、アプリケーション層データを介してAFに送信され、その結果、gNB及びAMFは、解析せずにデータをトランスペアレントに伝送するだけであり、gNB及びAMFは、UEにより選択され且つ次のフレームのダウンリンクSPSに対応する無線リソース構成情報を知ることができない点に留意すべきである。
【0285】
S403:AFは、UEにより選択され且つダウンリンクSPSに対応する無線リソース構成情報に対応するデータパケット閾値に基づいて、ダウンリンクデータパケット(ダウンリンクデータフレーム)をカプセル化する。
【0286】
説明を容易にするために、この実施形態では、無線リソース構成情報が、上記のように構成1(小)、構成2(中)及び構成3(大)に分類されることが一例として使用され、AF並びにgNB及び/又はAMFは、3つのタイプの無線リソース構成情報に対応して、2つのデータパケット閾値、例えば、500KB及び1000KBについて合意してもよい。
【0287】
対応して、2つのデータパケット閾値に基づいて、[0KB,500KB)のデータパケットに対応する無線リソース構成情報は構成1であり、[500KB,1000KB)のデータパケットに対応する無線リソース構成情報は構成2であり、[1000KB,∞KB)のデータパケットに対応する無線リソース構成情報は構成3である。
【0288】
言い換えると、上記の合意に基づいて、UEにより選択され且つダウンリンクSPSに対応する無線リソース構成情報が構成1であるとき、AFによりカプセル化されたダウンリンクデータパケットは、最大で500KBを超えない。
【0289】
対応して、UEにより選択され且つダウンリンクSPSに対応する無線リソース構成情報が構成2であるとき、AFによりカプセル化されたダウンリンクデータパケットは、最大で1000KBを超えず、最小で500KB未満ではない。
【0290】
対応して、UEにより選択され且つダウンリンクSPSに対応する無線リソース構成情報が構成3であるとき、AFによりカプセル化されたダウンリンクデータパケットは、最小で1000KB未満ではない。
【0291】
上記の説明は、単にこの実施形態における技術的解決策のより良い理解のために列挙された例であり、この実施形態に対する一意の限定として使用されるものではないことが理解されるべきである。
【0292】
S404:AFは、カプセル化されたダウンリンクデータパケットをgNBに送信する。
【0293】
実際の適用の中で、AFは、AMFを通じて、UEにより選択され且つダウンリンクSPSに対応する無線リソース構成情報に対応するデータパケット閾値に基づいてカプセル化されたダウンリンクデータパケットをgNBに送信する必要があることが理解され得る。具体的には、AFは、まず、カプセル化されたダウンリンクデータパケットをAMFに送信する必要がある。次いで、AMFは、AFにより送信されたダウンリンクデータパケットをgNBに送信する。
【0294】
S405:gNBは、AFと合意されたデータパケット閾値と無線リソース構成情報との間の対応関係に基づいて、AFによりカプセル化されたダウンリンクデータパケットに対応する無線リソース構成情報を決定する。
【0295】
S403の例において合意された、閾値フィールドデータパケットサイズと無線リソース構成情報との間の関係が、依然として一例として使用され、gNBにより受信されたダウンリンクデータパケットのサイズが500KBと1000KBとの間である場合、ダウンリンクデータパケットを伝送するためのダウンリンクSPSの無線リソースの無線リソース構成情報は、構成2として決定される。
【0296】
上記の説明は、単にこの実施形態における技術的解決策のより良い理解のために列挙された例であり、この実施形態に対する一意の限定として使用されるものではないことが理解されるべきである。実際の適用の中で、gNBは、XRサービスの多様な要件に基づいて、複数の無線リソース構成情報を構成し、複数のデータパケット閾値と無線リソース構成情報との間の対応関係をAFと合意して、ダウンリンクSPSスケジューリングの無線リソースとXRサービスの無線リソースとの間のより良い合致を実現してもよい。
【0297】
S406:gNBは、決定された無線リソース構成情報に対応するダウンリンクSPSリソース上で、AFによりカプセル化されたダウンリンクデータパケットをUEに送信する。
【0298】
このように、この実施形態において提供される技術的解決策では、gNB及びAFは、データパケット閾値と無線リソース構成情報との間の対応関係について事前に合意し、次いで、AFは、UEにより推定された次のダウンリンクデータフレーム(パケット)のサイズに基づいてダウンリンクデータパケットをカプセル化して、gNBが、合意された対応関係に基づいて、スケジューリングされる必要があるダウンリンクSPSの無線リソースを決定して、XRサービスにより良く適合することを可能にする。
【0299】
図13を参照すると、事前情報に基づいてダウンリンクSPSリソースを構成する方式2は、以下のステップを含む。
【0300】
S501:UEは、事前情報に基づいて、gNBにより送信され且つ無線リソース構成プールを搬送するRRCシグナリングからダウンリンクSPSに対応する無線リソース構成情報を選択する。
【0301】
この実施形態におけるステップS501は、上記の実施形態におけるステップS401と実質的に同じであることが理解され得る。具体的な実現方式の詳細については、
図12に対応する実施形態を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0302】
S502:UEは、CG-UCIを使用することにより、次のフレームのダウンリンクSPSに対応する選択された無線リソース構成情報をgNBに送信する。
【0303】
UEがCG-UCIを使用することによりダウンリンクSPSに対応する選択された無線リソース構成情報をgNBに送信する動作は、解決策3に示す実現方式と実質的に同じであることが理解され得る。具体的な実現方式の詳細については、
図10に対応する実施形態を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0304】
S503:gNBは、CG-UCIにおいて報告された無線リソース構成情報に対応するダウンリンクSPSリソース上で、AFによりカプセル化されたダウンリンクデータパケットをUEに送信する。
【0305】
このように、この実施形態において提供される技術的解決策では、UEは、UCI/CG-UCIを使用することにより、事前情報に基づいて、必要とされるダウンリンクSPSリソース構成情報をgNBに報告し、gNBは、UEにより報告された構成を使用することにより、次のデータパケットをスケジューリングし、その結果、UEによる報告の後に、報告されたダウンリンクSPSリソースのみが次の周期で検出され、したがって、ダウンリンクSPSリソースとXRサービスとの間の合致が実現される。
【0306】
図14を参照すると、事前情報に基づいてダウンリンクSPSリソースを構成する方式3は、以下のステップを含む。
【0307】
S601:UEは、事前情報に基づいて、gNBにより送信され且つ無線リソース構成プールを搬送するRRCシグナリングからダウンリンクSPSに対応する無線リソース構成情報を選択する。
【0308】
S602:UEは、ダウンリンクSPSに対応する選択された無線リソース構成情報をAFに送信する。
【0309】
この実施形態におけるステップS601及びステップS602は、
図12に対応する実施形態におけるステップS401及びステップS402と実質的に同じである。具体的な実現方式の詳細については、
図12に対応する実施形態を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0310】
S603:AFは、カプセル化されたダウンリンクデータパケットと、UEにより選択され且つダウンリンクSPSに対応する無線リソース構成情報とをgNBに送信する。
【0311】
例えば、この実施形態では、gNB及びAFは、データパケット閾値と無線リソース構成情報との間の対応関係について合意する必要はなく、したがって、UEにより選択され且つダウンリンクSPSに対応する無線リソース構成情報に基づいてダウンリンクデータパケットをカプセル化する必要はない。
【0312】
さらに、gNBが、UEにより選択され且つダウンリンクSPSに対応する無線リソース構成情報に対応するダウンリンクSPSリソースに基づいてダウンリンクデータパケットをスケジューリングすることを可能にするために、AFは、ダウンリンクデータパケットをgNBに送信するときに、UEにより選択され且つダウンリンクSPSに対応する無線リソース構成情報をgNBに一緒に或いは別々に送信してもよい。これは、この実施形態では限定されない。
【0313】
S604:gNBは、AFにより送信された無線リソース構成情報に対応するダウンリンクSPSリソース上で、AFによりカプセル化されたダウンリンクデータパケットをUEに送信する。
【0314】
このように、この実施形態において提供される技術的解決策では、AFは、カプセル化されたダウンリンクデータパケットをgNBに送信することに加えて、UEにより選択され且つダウンリンクSPSに対応する無線リソース構成情報を更に送信し、その結果、データパケット閾値と無線リソース構成情報との間の対応関係がgNBとAFとの間で設定される必要はなく、AFによりカプセル化されたダウンリンクデータパケットのサイズも制限されず、UEにより選択され且つダウンリンクSPSに対応する無線リソース構成情報のみがgNBに送信されて、gNBがUEにより報告された構成を使用することにより次のデータパケットをスケジューリングすることを可能にする。このように、UEによる報告の後に、報告されたダウンリンクSPSリソースのみが次の周期において検出され、したがって、ダウンリンクSPSリソースとXRサービスとの間の合致が実現される。
【0315】
さらに、基地局がSPSリソース構成プール(例えば、SPS周波数領域リソース構成プール/SPS時間領域リソース構成プール/SPS変調及び符号化方式リソース構成プール/SPS時間周波数リソース構成プール)のみをユーザ機器に送信する上記の実施形態における実現解決策は、具体的な実現方式の中で
図15に示す手順に従って実現されてもよい点に留意すべきである。
【0316】
例えば、
図15を参照すると、ユーザ機器及び基地局がセミパーシステントスケジューリングを実現する手順は、以下のステップを含む。
【0317】
S701:第1の構成情報をユーザ機器に送信し、第1の構成情報は、セミパーシステントスケジューリングSPSリソース構成プールを含み、SPSリソース構成プールは、1つ以上のSPSリソース構成情報と、各SPSリソース構成情報に対応するインデックス番号とを含む。
【0318】
例えば、基地局が第1の構成情報をユーザ機器に送信した後に、ユーザ機器は、基地局から第1の構成情報を受信する。
【0319】
さらに、この実施形態では、第1の構成情報は無線リソース制御RRCシグナリングで搬送される点に留意すべきである。言い換えると、基地局は、RRCシグナリングを介して第1の構成情報をユーザ機器に送信し、ユーザ機器は、受信されたRRCシグナリングからの解析を通じて第1の構成情報を取得してもよい。
【0320】
この実施形態で言及される第1の構成情報に含まれるSPSリソース構成プールは、例えば、
図4に対応する実施形態で言及されるSPS周波数領域リソース構成プールでもよいことが理解され得る。SPS周波数領域リソース構成プールの具体的な形式については、
図4に対応する実施形態の部分の説明を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0321】
S702:第2の構成情報をユーザ機器に送信し、第2の構成情報は、SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す。
【0322】
例えば、基地局が第2の構成情報をユーザ機器に送信した後に、ユーザ機器は、基地局から第2の構成情報を受信する。
【0323】
例えば、第2の構成情報は、ダウンリンク制御情報DCIで搬送される。
【0324】
例えば、上記の実施形態の説明から、SPSリソース構成プールに含まれるSPSリソース構成情報は、例えば、SPS周波数領域リソース構成プール、SPS時間領域リソース構成プール、又はSPS変調及び符号化方式リソース構成プールでもよいことが分かる。異なるSPSリソース構成情報について、第2の構成情報は具体的にはDCI内の異なるフィールドで搬送される。
【0325】
例えば、SPSリソース構成情報がSPS周波数領域リソース構成情報を含むとき、第2の構成情報は、DCI内の周波数領域リソース割り振りFDRAフィールドで搬送される。
【0326】
例えば、SPSリソース構成情報がSPS時間領域リソース構成情報を含むとき、第2の構成情報は、DCI内の時間領域リソース割り振りTDRAフィールドで搬送される。
【0327】
例えば、SPSリソース構成情報がSPS変調及び符号化方式リソース構成情報を含むとき、第2の構成情報は、DCI内の変調及び符号化方式MCSフィールドで搬送される。
【0328】
S703:第1の構成情報及び第2の構成情報に基づいて、少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定する。
【0329】
具体的には、少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報は、第1の構成情報に含まれるSPSリソース構成プールから、SPSリソース構成プール内にあり且つ第2の構成情報において示される少なくとも1つのインデックス番号に基づいて決定される。
【0330】
例えば、第2の構成情報により示される内容は、SPSリソース構成プール内のインデックス0及びインデックス2である。この場合、決定されるSPSリソース構成情報は、インデックス0に対応するSPSリソース構成情報(以下では、SPSリソース構成1と呼ばれる)及びインデックス2に対応するSPSリソース構成情報(以下では、SPSリソース構成2と呼ばれる)である。
【0331】
S704:シーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより、SPSリソース上で基地局によりスケジューリングされたデータを受信する。
【0332】
例えば、ステップS703に示す例が、依然として説明に使用され、第2の構成情報において示される少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスがインデックス0であり、次いでインデックス2であるとき、ユーザ機器は、SPSリソース構成1に対応するSPSリソース(以下では、SPSリソース1と呼ばれる)及びSPSリソース構成2に対応するSPSリソース(以下では、SPSリソース2と呼ばれる)のシーケンスに従って、SPSリソース上で基地局によりスケジューリングされたデータを受信する。
【0333】
S705:少なくとも1つのインデックス番号のうち最後のインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを使用することによりデータを受信した後に、シーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを繰り返し順次使用することにより、SPSリソース上で基地局によりスケジューリングされたデータを受信する。
【0334】
例えば、ステップS704に示す例が、依然として説明に使用され、SPSリソース2を使用することによりデータを受信した後に、ユーザ機器は、シーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成1に対応するSPSリソース1を繰り返し順次使用することにより、SPSリソース上で基地局によりスケジューリングされたデータを受信し、言い換えると、SPSリソース1、SPSリソース2、SPSリソース1、SPSリソース2、...のシーケンスを循環的に使用することにより、SPSリソース上で基地局によりスケジューリングされたデータを受信する。
【0335】
このように、ユーザ機器は、第2の構成情報により示されるシーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを繰り返し使用することにより、SPSリソース上で基地局によりスケジューリングされたデータを受信でき、その結果、SPSリソースはXRサービスのデータフレームと合致し、したがって、ユーザ機器の電力消費が低減され、基地局のシステム容量の低減が回避できる。
【0336】
ダウンリンクSPSリソースを構成する方式の説明はここで終わり、アップリンクSPSリソースを構成する方式について、
図15に対応する実施形態に基づいて以下に説明する。
【0337】
例えば、基地局により送信された第1の構成情報及び第2の構成情報を受信した後に、ユーザ機器は、第3の構成情報を基地局に送信する。第3の構成情報は、SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す。
【0338】
対応して、第3の構成情報を基地局に送信した後に、各SPSスケジューリング周期において、ユーザ機器は、第3の構成情報において示されるシーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより、データを基地局に送信する。
【0339】
例えば、ユーザ機器が第3の構成情報を基地局に送信した後に、基地局は、ユーザ機器から第3の構成情報を受信する。
【0340】
さらに、この実施形態では、第3の構成情報は、構成グラントアップリンク制御情報CG-UCIで搬送される点に留意すべきである。
【0341】
この実施形態で言及される第3の構成情報に含まれるSPSリソース構成プールは、例えば、上記の実施形態で言及されたSPS周波数領域リソース構成プール、SPS時間領域リソース構成プール、SPS時間周波数リソース構成プール又はSPS変調及び符号化方式リソース構成プールでもよいことが理解され得る。
【0342】
例えば、SPSリソース構成プールがSPS時間周波数リソース構成プールであり、SPSリソース構成情報が具体的にはSPS時間周波数リソース構成情報であるシナリオでは、第3の構成情報は、CG-UCI内の時間周波数リソース構成フィールド(例えば、表5におけるSPSリソース構成インデックス)で搬送される。
【0343】
例えば、SPSリソース構成プールがSPS時間領域リソース構成プールであり、SPSリソース構成情報が具体的にはSPS時間領域リソース構成情報であるシナリオでは、第3の構成情報は、CG-UCI内の時間領域リソース割り振りフィールド(例えば、表6におけるSPS TDRA構成インデックス)で搬送される。
【0344】
例えば、SPSリソース構成プールがSPS周波数領域リソース構成プールであり、SPSリソース構成情報が具体的にはSPS周波数領域リソース構成情報であるシナリオでは、第3の構成情報は、CG-UCI内の周波数領域リソース割り振りフィールド(例えば、表7におけるSPS FDRA構成インデックス)で搬送される。
【0345】
上記の説明は、単にこの実施形態における技術的解決策のより良い理解のために列挙された例であり、この実施形態に対する一意の限定として使用されるものではないことが理解されるべきである。
【0346】
例えば、ユーザ機器が第3の構成情報を基地局に送信するシナリオでは、ユーザ機器から第3の構成情報を受信した後に、基地局は、第1の構成情報及び第3の構成情報に基づいて少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定し、次いで、シーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより、SPSリソース上でユーザ機器によりスケジューリングされたデータを受信し、少なくとも1つのインデックス番号のうち最後のインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを使用することによりデータを受信した後に、シーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを繰り返し順次使用することにより、SPSリソース上でユーザ機器によりスケジューリングされたデータを受信する。
【0347】
さらに、基地局がSPSリソース構成プール(例えば、SPS周波数領域リソース構成プール/SPS時間領域リソース構成プール/SPS変調及び符号化方式リソース構成プール/SPS時間周波数リソース構成プール)とSPSリソース活性化プール(例えば、SPS周波数領域リソース活性化プール/SPS時間領域リソース活性化プール/SPS変調及び符号化方式リソース活性化プール/SPS時間周波数リソース活性化プール)との双方をユーザ機器に送信する上記の実施形態における実現解決策は、具体的な実現方式の中で
図16に示す手順に従って実現されてもよい点に留意すべきである。
【0348】
例えば、
図16を参照すると、ユーザ機器及び基地局がセミパーシステントスケジューリングを実現する手順は、以下のステップを含む。
【0349】
S801:第4の構成情報をユーザ機器に送信し、第4の構成情報は、セミパーシステントスケジューリングSPSリソース構成プールを含み、SPSリソース構成プールは、1つ以上のSPSリソース構成情報と、各SPSリソース構成情報に対応するインデックス番号とを含む。
【0350】
例えば、基地局が第4の構成情報をユーザ機器に送信した後に、ユーザ機器は、基地局から第4の構成情報を受信する。
【0351】
さらに、この実施形態では、第4の構成情報は無線リソース制御RRCシグナリングで搬送される点に留意すべきである。言い換えると、基地局は、RRCシグナリングを介して第4の構成情報をユーザ機器に送信し、ユーザ機器は、受信されたRRCシグナリングからの解析を通じて第4の構成情報を取得してもよい。
【0352】
この実施形態で言及される第4の構成情報に含まれるSPSリソース構成プールは、例えば、
図4に対応する実施形態で言及されるSPS周波数領域リソース構成プールでもよいことが理解され得る。SPS周波数領域リソース構成プールの具体的な形式については、
図4に対応する実施形態の部分の説明を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0353】
S802:第5の構成情報をユーザ機器に送信し、第5の構成情報は、SPSリソース活性化プールを含み、SPSリソース活性化プールは、1つ以上のSPSリソース構成キューと、各SPSリソース構成キューに対応するインデックス番号とを含み、各SPSリソース構成キューは、SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す。
【0354】
循環的な使用のために構成されたSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースが多様なサービスシナリオに合致することを可能にするために、さらに、基地局は、第5の構成情報をユーザ機器に送信する必要がある点に留意すべきである。第5の構成情報は、SPSリソース活性化プールを含み、SPSリソース活性化プールは、1つ以上のSPSリソース構成キューと、各SPSリソース構成キューに対応するインデックス番号とを含む。さらに、各SPSリソース構成キューは、SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す。
【0355】
例えば、実際の適用の中で、第5の構成情報に含まれるSPSリソース活性化プールは、例えば、
図6に対応する実施形態で言及されたSPS周波数領域リソース活性化プールである。SPS周波数領域リソース活性化プールの具体的な形式については、
図6に対応する実施形態の部分の説明を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0356】
基地局が第5の構成情報をユーザ機器に送信するシナリオについて、ユーザ機器は、基地局から第4の構成情報を受信するだけでなく、基地局から第5の構成情報も受信することが理解され得る。
【0357】
例えば、実際の適用の中で、第5の構成情報はまた、RRCシグナリングで搬送されてもよい。言い換えると、基地局は、RRCシグナリングを介して第5の構成情報をユーザ機器に送信し、ユーザ機器は、受信されたRRCシグナリングからの解析を通じて第5の構成情報を取得してもよい。
【0358】
実際の適用の中で、第4の構成情報及び第5の構成情報は、同じRRCシグナリングを介してユーザ機器に送信されてもよいことが理解され得る。
【0359】
S803:第6の構成情報をユーザ機器に送信し、第6の構成情報は、SPSリソース活性化プール内の1つのSRSリソース構成キューに対応するインデックス番号を示す。
【0360】
例えば、基地局が第6の構成情報をユーザ機器に送信した後に、ユーザ機器は、基地局から第6の構成情報を受信する。
【0361】
例えば、第6の構成情報は、ダウンリンク制御情報DCIで搬送される。
【0362】
例えば、上記の説明から、SPSリソース構成プールに含まれるSPSリソース構成情報は、例えば、SPS周波数領域リソース構成プール、SPS時間領域リソース構成プール又はSPS変調及び符号化方式リソース構成プールでもよいことが分かる。異なるSPSリソース構成情報について、第6の構成情報は具体的にはDCI内の異なるフィールドで搬送される。
【0363】
例えば、SPSリソース構成情報がSPS周波数領域リソース構成情報を含むとき、第6の構成情報は、DCI内の周波数領域リソース割り振りFDRAフィールドで搬送される。
【0364】
例えば、SPSリソース構成情報がSPS時間領域リソース構成情報を含むとき、第6の構成情報は、DCI内の時間領域リソース割り振りTDRAフィールドで搬送される。
【0365】
例えば、SPSリソース構成情報がSPS変調及び符号化方式リソース構成情報を含むとき、第6の構成情報は、DCI内の変調及び符号化方式MCSフィールドで搬送される。
【0366】
S804:第4の構成情報、第5の構成情報及び第6の構成情報に基づいて、少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定する。
【0367】
いくつかの実現方式では、基地局が、第4の構成情報、第5の構成情報及び第6の構成情報に基づいて、少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定する方式は、例えば、以下の通り、すなわち、まず、第5の構成情報及び第6の構成情報に基づいて、SPSリソース活性化プール内にあり且つ第6の構成情報により示されるインデックス番号に対応するSPSリソース構成キューを決定し、次いで、第4の構成情報及び決定されたSPSリソース構成キューに基づいて、少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定することでもよいことが理解され得る。
【0368】
S805:シーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより、SPSリソース上で基地局によりスケジューリングされたデータを受信する。
【0369】
S806:少なくとも1つのインデックス番号のうち最後のインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを使用することによりデータを受信した後に、シーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを繰り返し順次使用することにより、SPSリソース上で基地局によりスケジューリングされたデータを受信する。
【0370】
ステップS805及びステップS806の実現方式については、
図15に対応する実施形態におけるステップS704及びステップS705の説明を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0371】
このように、SPSリソース活性化プールの導入を通じて、SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号及び少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスがSPSリソース活性化プール内のSPSリソース構成キューに構成され、その結果、SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号及び少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスは、SPSリソース構成キューのインデックス番号に基づいて決定できる。したがって、これは、より多くのサービスシナリオに適用可能である。
【0372】
さらに、ユーザ機器が第4の構成情報と第5の構成情報との双方を受信したとき、基地局により送信された第6の構成情報により示される内容は、SPSリソース活性化プール内の1つのSPSリソース構成キューに対応するインデックス番号でもよく、その結果、より多くのSPS周期における循環的な使用が同じフィールドを使用することにより実現できる。したがって、これは、より多くのサービスシナリオに適用可能である。
【0373】
ダウンリンクSPSリソースを構成する方式の説明はここで終わり、アップリンクSPSリソースを構成する方式について、
図16に対応する実施形態に基づいて以下に説明する。
【0374】
例えば、基地局により送信された第4の構成情報、第5の構成情報及び第6の構成情報を受信した後に、ユーザ機器は、第7の構成情報を基地局に送信する。第7の構成情報は、SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す。
【0375】
対応して、第7の構成情報を基地局に送信した後に、各SPSスケジューリング周期において、ユーザ機器は、第7の構成情報において示されるシーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより、データを基地局に送信する。
【0376】
例えば、ユーザ機器が第7の構成情報を基地局に送信した後に、基地局は、ユーザ機器から第7の構成情報を受信する。
【0377】
さらに、この実施形態では、第7の構成情報は、構成グラントアップリンク制御情報CG-UCIで搬送される点に留意すべきである。
【0378】
この実施形態で言及される第7の構成情報に含まれるSPSリソース構成プールは、例えば、上記の実施形態で言及されたSPS周波数領域リソース構成プール、SPS時間領域リソース構成プール、SPS時間周波数リソース構成プール又はSPS変調及び符号化方式リソース構成プールでもよいことが理解され得る。
【0379】
例えば、SPSリソース構成プールがSPS時間周波数リソース構成プールであり、SPSリソース構成情報が具体的にはSPS時間周波数リソース構成情報であるシナリオでは、第7の構成情報は、CG-UCI内の時間周波数リソース構成フィールド(例えば、表5におけるSPSリソース構成インデックス)で搬送される。
【0380】
例えば、SPSリソース構成プールがSPS時間領域リソース構成プールであり、SPSリソース構成情報が具体的にはSPS時間領域リソース構成情報であるシナリオでは、第7の構成情報は、CG-UCI内の時間領域リソース割り振りフィールド(例えば、表6におけるSPS TDRA構成インデックス)で搬送される。
【0381】
例えば、SPSリソース構成プールがSPS周波数領域リソース構成プールであり、SPSリソース構成情報が具体的にはSPS周波数領域リソース構成情報であるシナリオでは、第7の構成情報は、CG-UCI内の周波数領域リソース割り振りフィールド(例えば、表7におけるSPS FDRA構成インデックス)で搬送される。
【0382】
上記の説明は、単にこの実施形態における技術的解決策のより良い理解のために列挙された例であり、この実施形態に対する一意の限定として使用されるものではないことが理解されるべきである。
【0383】
例えば、ユーザ機器が第7の構成情報を基地局に送信するシナリオでは、ユーザ機器から第7の構成情報を受信した後に、基地局は、第1の構成情報及び第3の構成情報に基づいて少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定し、次いで、シーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより、SPSリソース上でユーザ機器によりスケジューリングされたデータを受信し、少なくとも1つのインデックス番号のうち最後のインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを使用することによりデータを受信した後に、シーケンスに従って少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを繰り返し順次使用することにより、SPSリソース上でユーザ機器によりスケジューリングされたデータを受信する。
【0384】
さらに、
図15に対応する実施形態及び
図16に対応する実施形態が基本無線リソース+共通無線リソースのシナリオに適用可能であることを可能にするために、SPSリソース構成プールは、共通SPSリソース構成情報を更に含んでいてもよい点に留意すべきである。
【0385】
例えば、共通SPSリソース構成情報は、少なくとも1つ又は複数のSPS時間周波数リソース構成情報を含み、各SPS時間周波数リソース構成情報は、SPS時間領域リソース構成情報とSPS周波数領域リソース構成情報とを含み、SPS時間領域リソース構成情報及びSPS周波数領域リソース構成情報は、同じインデックス番号に対応し、言い換えると、SPS時間領域リソース構成情報及びSPS周波数領域リソース構成情報は、1つのインデックス番号を使用することにより同時に構成されてもよい。
【0386】
共通SPSリソース構成情報が存在するシナリオについて、ユーザ機器が、各SPSスケジューリング周期において、共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース内にユーザ機器の復調参照信号DMRSが存在するか否かを検出することを可能にして、共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース上で前記基地局によりスケジューリングされたデータを受信するか否かを決定するために、基地局は、有効化情報をユーザ機器に更に送信する。
【0387】
例えば、この実施形態で言及される有効化情報は、各SPSスケジューリング周期において、共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース内にユーザ機器の復調参照信号DMRSが存在するか否かを検出するようにユーザ機器に指示する。
【0388】
例えば、基地局について、有効化情報をユーザ機器に送信した後に、ユーザ機器Aが共通SPSリソース構成情報1に対応するSPSリソースから、共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース上で基地局によりスケジューリングされたデータを受信することを基地局が想定する場合、基地局は、共通SPSリソース構成情報1に対応するSPSリソースにユーザ機器AのDMRSを含める。
【0389】
対応して、基地局が有効化情報をユーザ機器に送信した後に、ユーザ機器は有効化情報を受信し、その結果、各SPSスケジューリング周期において、ユーザ機器は、共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース内にユーザ機器のDMRSが存在するか否かを検出する。
【0390】
対応して、ユーザ機器のDMRSが、各SPSスケジューリング周期において、共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソースにおいて発見された場合、ユーザ機器は、共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース上で基地局によりスケジューリングされたデータを受信する。例えば、ユーザ機器Aが、SPSスケジューリング周期において、共通SPSリソース構成情報1内にユーザ機器AのDMRSを発見した場合、ユーザ機器Aは、共通SPSリソース構成情報1に対応するSPSリソース上で基地局によりスケジューリングされたデータを受信する。
【0391】
このように、共通SPSリソース構成情報の導入を通じて、異なるサイズの共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソースが、SPSリソース構成情報に対応するSPSリソースに基づいて選択されて、異なるサイズのSPSリソースのスケジューリングを更に実現し、周期性の特徴を有するサービスの無線リソースに対する多様な要件により良く適合できる。
【0392】
実施形態の上記の説明は、当業者が、便利で簡潔な説明の目的で、機能モジュールへの分割が単に説明のための例として使用されることを明確に理解することを可能にする。実際の適用の中で、上記の機能は、必要に応じて、実現のために異なる機能モジュールに割り当てられてもよい。言い換えると、装置の内部構造は、上記の機能の全部又は一部を実現するために異なる機能モジュールに分割される。上記のシステム、装置及びユニットの詳細な動作プロセスについては、上記の方法の実施形態における対応するプロセスを参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0393】
実施形態において提供されるいくつかの実施形態では、開示のシステム、装置及び方法は、他の方式で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、説明の装置の実施形態は単なる例である。例えば、モジュール又はユニットへの分割は、単なる論理的な機能分割であり、実際の実現方式の中で他の分割でもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは組み合わされてもよく、或いは、他のシステムに統合されてもよく、或いは、いくつかの特徴が無視されてもよく或いは実行されなくてもよい。さらに、表示又は議論された相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを通じて実現されてもよい。装置又はユニットの間の間接結合又は通信接続は、電気的、機械的又は他の形式で実現されてもよい。
【0394】
別個の部分として記載されたユニットは、物理的に別個でもよく或いは別個でなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、物理的ユニットでもよく或いは物理的ユニットでなくてもよく、すなわち、1つの場所に位置してもよく、或いは、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。ユニットの一部又は全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0395】
さらに、実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、ユニットのそれぞれは、物理的に単独で存在してもよく、或いは、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、或いは、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
【0396】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用されるとき、統合されたユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、実施形態における技術的解決策は本質的に、或いは、従来技術に寄与する部分又は技術的解決策の全部若しくは一部は、ソフトウェア製品の形式で実現されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、実施形態において説明される方法のステップの全部又は一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス等でもよい)又はプロセッサに命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、プログラムコードを記憶できるいずれかの媒体、例えば、フラッシュメモリ、ハードディスク、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスク又はコンパクトディスクを含む。
【0397】
上記の説明は、単にこの出願の特定の実施形態であり、この出願の保護範囲を限定することを意図するものではない。この出願に開示される技術的範囲内の如何なる変形又は置換も、この出願の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、この出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器に適用されるセミパーシステントスケジューリング方法であって、
基地局から第1の構成情報を受信するステップであり、前記第1の構成情報は、セミパーシステントスケジューリング(SPS)リソース構成プールを含み、前記SPSリソース構成プールは、1つ以上のSPSリソース構成情報と、各SPSリソース構成情報に対応するインデックス番号とを含む、ステップと、
前記基地局から第2の構成情報を受信するステップであり、前記第2の構成情報は、前記SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、前記少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す、ステップと、
前記第1の構成情報及び前記第2の構成情報に基づいて、前記少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定するステップと、
前記シーケンスに従って前記少なくとも1つのインデックス番号に対応する前記SPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより、前記SPSリソース上で前記基地局によりスケジューリングされたデータを受信するステップと、
前記少なくとも1つのインデックス番号のうち最後のインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを使用することによりデータを受信した後に、前記シーケンスに従って前記少なくとも1つのインデックス番号に対応する前記SPSリソース構成情報に対応する前記SPSリソースを繰り返し順次使用することにより、前記SPSリソース上で前記基地局によりスケジューリングされたデータを受信するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記第2の構成情報は、ダウンリンク制御情報(DCI)で搬送される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記SPSリソース構成情報は、SPS周波数領域リソース構成情報を含み、
前記第2の構成情報は、前記DCI内の周波数領域リソース割り振り(FDRA)フィールドで搬送される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記SPSリソース構成情報は、SPS時間領域リソース構成情報を含み、
前記第2の構成情報は、前記DCI内の時間領域リソース割り振り(TDRA)フィールドで搬送される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記SPSリソース構成情報は、SPS変調及び符号化方式リソース構成情報を含み、
前記第2の構成情報は、前記DCI内の変調及び符号化方式(MCS)フィールドで搬送される、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記SPSリソース構成プールは共通SPSリソース構成情報を更に含み、
前記共通SPSリソース構成情報は少なくとも1つ又は複数のSPS時間周波数リソース構成情報を含む、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記基地局から有効化情報を受信するステップであり、前記有効化情報は、各SPSスケジューリング周期において、前記共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース内に前記ユーザ機器の復調参照信号(DMRS)が存在するか否かを検出するように前記ユーザ機器に指示する、ステップを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記基地局から有効化情報を受信した後に、
各SPSスケジューリング周期において、前記共通SPSリソース構成情報に対応する前記SPSリソース内に前記ユーザ機器の前記DMRSが存在するか否かを検出するステップと、
各SPSスケジューリング周期において、前記共通SPSリソース構成情報に対応する前記SPSリソース内に前記ユーザ機器の前記DMRSが存在することを発見したとき、前記共通SPSリソース構成情報に対応する前記SPSリソース上で前記基地局によりスケジューリングされたデータを受信するステップと
を更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
第3の構成情報を前記基地局に送信するステップであり、前記第3の構成情報は、前記SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、前記少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す、ステップと、
前記シーケンスに従って前記少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより、データを前記基地局に送信するステップと
を更に含む、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記第3の構成情報は、構成グラントアップリンク制御情報(CG-UCI)で搬送される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記SPSリソース構成情報がSPS周波数領域リソース構成情報を含むとき、前記第3の構成情報は前記CG-UCI内の周波数領域リソース割り振りフィールドで搬送されるか、或いは、
前記SPSリソース構成情報がSPS時間領域リソース構成情報を含むとき、前記第3の構成情報は前記CG-UCI内の時間領域リソース割り振りフィールドで搬送されるか、或いは、
前記SPSリソース構成情報がSPS変調及び符号化方式リソース構成情報を含むとき、前記第3の構成情報は前記CG-UCI内の変調構成符号化フィールドで搬送されるか、或いは、
前記SPSリソース構成情報がSPS時間周波数リソース構成情報を含むとき、前記第3の構成情報は前記CG-UCI内の時間周波数リソース構成フィールドで搬送される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
基地局に適用されるセミパーシステントスケジューリング方法であって、
第1の構成情報をユーザ機器に送信するステップであり、前記第1の構成情報は、セミパーシステントスケジューリング(SPS)リソース構成プールを含み、前記SPSリソース構成プールは、1つ以上のSPSリソース構成情報と、各SPSリソース構成情報に対応するインデックス番号とを含む、ステップと、
第2の構成情報を前記ユーザ機器に送信するステップであり、前記第2の構成情報は、前記SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、前記少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す、ステップと
を含む方法。
【請求項13】
前記SPSリソース構成プールは共通SPSリソース構成情報を更に含み、
前記共通SPSリソース構成情報は少なくとも1つ又は複数のSPS時間周波数リソース構成情報を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
有効化情報を前記ユーザ機器に送信するステップであり、前記有効化情報は、各SPSスケジューリング周期において、前記共通SPSリソース構成情報に対応するSPSリソース内に前記ユーザ機器の復調参照信号(DMRS)が存在するか否かを検出するように前記ユーザ機器に指示する、ステップを更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ユーザ機器から第3の構成情報を受信するステップであり、前記第3の構成情報は、前記SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、前記少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す、ステップと、
前記第1の構成情報及び前記第3の構成情報に基づいて前記少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定するステップと、
前記シーケンスに従って前記少なくとも1つのインデックス番号に対応する前記SPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより、前記SPSリソース上で前記ユーザ機器によりスケジューリングされたデータを受信するステップと、
前記少なくとも1つのインデックス番号のうち最後のインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを使用することによりデータを受信した後に、前記シーケンスに従って前記少なくとも1つのインデックス番号に対応する前記SPSリソース構成情報に対応する前記SPSリソースを繰り返し順次使用することにより、前記SPSリソース上で前記ユーザ機器によりスケジューリングされたデータを受信するステップと
を更に含む、請求項12乃至14のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
ユーザ機器に適用されるセミパーシステントスケジューリング方法であって、
基地局から第4の構成情報を受信するステップであり、前記第4の構成情報は、セミパーシステントスケジューリング(SPS)リソース構成プールを含み、前記SPSリソース構成プールは、1つ以上のSPSリソース構成情報と、各SPSリソース構成情報に対応するインデックス番号とを含む、ステップと、
前記基地局から第5の構成情報を受信するステップであり、前記第5の構成情報は、SPSリソース活性化プールを含み、前記SPSリソース活性化プールは、1つ以上のSPSリソース構成キューと、各SPSリソース構成キューに対応するインデックス番号とを含み、各SPSリソース構成キューは、前記SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、前記少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す、ステップと、
前記基地局から第6の構成情報を受信するステップであり、前記第6の構成情報は、前記SPSリソース活性化プール内の1つのSRSリソース構成キューに対応するインデックス番号を示す、ステップと、
前記第4の構成情報、前記第5の構成情報及び前記第6の構成情報に基づいて、前記少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定するステップと、
前記シーケンスに従って前記少なくとも1つのインデックス番号に対応する前記SPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを順次使用することにより、前記SPSリソース上で前記基地局によりスケジューリングされたデータを受信するステップと、
前記少なくとも1つのインデックス番号のうち最後のインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報に対応するSPSリソースを使用することによりデータを受信した後に、前記シーケンスに従って前記少なくとも1つのインデックス番号に対応する前記SPSリソース構成情報に対応する前記SPSリソースを繰り返し順次使用することにより、前記SPSリソース上で前記基地局によりスケジューリングされたデータを受信するステップと
を含む方法。
【請求項17】
前記第4の構成情報、前記第5の構成情報及び前記第6の構成情報に基づいて、前記少なくとも1つのインデックス番号に対応するSPSリソース構成情報を決定するステップは、
前記第5の構成情報及び前記第6の構成情報に基づいて、前記SPSリソース活性化プール内にあり且つ前記第6の構成情報により示される前記インデックス番号に対応する前記SPSリソース構成キューを決定するステップと、
前記第4の構成情報及び前記決定されたSPSリソース構成キューに基づいて、前記少なくとも1つのインデックス番号に対応する前記SPSリソース構成情報を決定するステップと
を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
基地局に適用されるセミパーシステントスケジューリング方法であって、
第4の構成情報をユーザ機器に送信するステップであり、前記第4の構成情報は、セミパーシステントスケジューリング(SPS)リソース構成プールを含み、前記SPSリソース構成プールは、1つ以上のSPSリソース構成情報と、各SPSリソース構成情報に対応するインデックス番号とを含む、ステップと、
第5の構成情報を前記ユーザ機器に送信するステップであり、前記第5の構成情報は、SPSリソース活性化プールを含み、前記SPSリソース活性化プールは、1つ以上のSPSリソース構成キューと、各SPSリソース構成キューに対応するインデックス番号とを含み、各SPSリソース構成キューは、前記SPSリソース構成プール内の少なくとも1つのインデックス番号と、前記少なくとも1つのインデックス番号のシーケンスとを示す、ステップと、
第6の構成情報を前記ユーザ機器に送信するステップであり、前記第6の構成情報は、前記SPSリソース活性化プール内の1つのSRSリソース構成キューに対応するインデックス番号を示す、ステップと
を含む方法。
【請求項19】
請求項
1に記載のセミパーシステントスケジューリング方法を実行するか、或いは、請求項
16に記載のセミパーシステントスケジューリング方法を実行するように構成されたユーザ機器。
【請求項20】
請求項
12に記載のセミパーシステントスケジューリング方法を実行するか、或いは、請求項18に記載のセミパーシステントスケジューリング方法を実行するように構成された基地局。
【国際調査報告】