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▶ エーエーシー マイクロテック(チャンヂョウ)カンパニー リミテッドの特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-24
(54)【発明の名称】単軸ロボット
(51)【国際特許分類】
   B25J 9/00 20060101AFI20250117BHJP
【FI】
B25J9/00 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023528726
(86)(22)【出願日】2023-02-10
(85)【翻訳文提出日】2023-05-15
(86)【国際出願番号】 CN2023075331
(87)【国際公開番号】W WO2024138835
(87)【国際公開日】2024-07-04
(31)【優先権主張番号】202211722562.8
(32)【優先日】2022-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517409583
【氏名又は名称】エーエーシー マイクロテック(チャンヂョウ)カンパニー リミテッド
【住所又は居所原語表記】No.3 changcao road, Hi-TECH Industrial Zone, Wujin District, Changzhou City, Jiangsu Province, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】110000648
【氏名又は名称】弁理士法人あいち国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 崇灯
(72)【発明者】
【氏名】朱 其▲歓▼
(72)【発明者】
【氏名】朱 学▲園▼
(72)【発明者】
【氏名】郭 ▲順▼
(72)【発明者】
【氏名】史 ▲衛▼▲領▼
【テーマコード(参考)】
3C707
【Fターム(参考)】
3C707CY00
3C707HS27
3C707HT20
3C707HT33
(57)【要約】
【課題】本発明は、単軸ロボットを開示する。
【解決手段】単軸ロボットは、基板と、第1方向に沿って延在する第1ガイドユニットと、第1端が第1ガイドユニットに接続されてガイド係合を形成する第1スライドベースと、第1スライドベースに接続される駆動部材と、第1スライドベースの第2端に設けられ、第2方向に沿って延在する第2ガイドユニットと、第1端が第1スライドベースの第2端とガイド係合を形成する第2スライドベースと、第3方向に沿って延在し、第3方向の位置する平面が第1方向の位置する平面に垂直である第3ガイドユニットとを含む。従来技術に比べて、本発明は、第1スライドベース及び第2スライドベースを設けることにより、第1ガイドユニット、第2ガイドユニット及び第3ガイドユニットのガイド作用を介して、駆動スクリュー軸線方向に沿った運動を駆動スクリュー軸線方向に垂直な方向における運動に変換する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
単軸ロボットであって、
基板と、
前記基板に設けられ、第1方向に沿って延在する第1ガイドユニットと、
第1端が前記第1ガイドユニットに接続されてガイド係合を形成する第1スライドベースと、
前記第1スライドベースに接続されることにより、前記第1スライドベースを前記第1方向に沿って移動駆動する駆動部材と、
前記第1スライドベースの第2端に設けられ、第2方向に沿って延在し、前記第2方向と前記第1方向との間には所定夾角が形成される第2ガイドユニットと、
第1端が前記第1スライドベースの第2端とガイド係合を形成する第2スライドベースと、
第3方向に沿って延在し、前記第2スライドベースの第2端に接続されてガイド係合を形成し、前記第3方向の位置する平面が前記第1方向の位置する平面に垂直である第3ガイドユニットと、を含むことを特徴とする単軸ロボット。
【請求項2】
前記第1スライドベースの第2端には、第1ガイド斜面が形成され、前記第2スライドベースの第1端には、第2ガイド斜面が形成され、前記第2スライドベースが前記第2ガイド斜面を介して前記第2ガイドユニットに接続されてガイド係合を形成することを特徴とする請求項1に記載の単軸ロボット。
【請求項3】
前記駆動部材は、駆動モータと、駆動スクリューと、スクリューナットと、軸受台と、カップリングとを含み、前記駆動モータの出力軸は、前記カップリングにより前記駆動スクリューに接続され、前記駆動スクリューは、前記軸受台に回転可能に支持され、前記スクリューナットは、前記駆動スクリューに螺合され、前記第1スライドベースは、前記スクリューナットに固定接続されていることを特徴とする請求項1に記載の単軸ロボット。
【請求項4】
前記基板には、取付座が設けられ、前記取付座内には、収容キャビティが形成され、前記第1スライドベース及び前記第2スライドベースは、いずれも前記収容キャビティ内に少なくとも部分的に収容され、前記第3ガイドユニットは、前記収容キャビティの内壁に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の単軸ロボット。
【請求項5】
前記取付座は、第1板体と、第2板体と、第3板体と、第4板体とを含み、前記第1板体、前記第2板体、前記第3板体及び前記第4板体は、順次取り囲んで前記収容キャビティを形成し、前記第3ガイドユニットは、前記第1板体の内壁面に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の単軸ロボット。
【請求項6】
前記収容キャビティ内には、帰零スイッチが更に設けられ、前記帰零スイッチは、前記第2スライドベースの移動経路の始端に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の単軸ロボット。
【請求項7】
前記所定夾角は、0~90°であることを特徴とする請求項1に記載の単軸ロボット。
【請求項8】
前記所定夾角は、45°であることを特徴とする請求項1に記載の単軸ロボット。
【請求項9】
前記第1ガイドユニット及び前記第2ガイドユニットは、いずれも交差ガイドレールペアであり、前記第3ガイドユニットは、リニアガイドレールペアであり、又は、前記第1ガイドユニット、前記第2ガイドユニット及び前記第3ガイドユニットは、いずれもリニアガイドレールペアであることを特徴とする請求項1に記載の単軸ロボット。
【請求項10】
前記第2スライドベースには、出力中継ユニットが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の単軸ロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボット技術分野に関し、特に単軸ロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の単軸ロボットの構造は、主に駆動スクリューと回転モータとの組み合わせ構造であり、駆動スクリューは、軸受台に回転可能に支持され、回転モータの出力軸は、カップリングにより駆動スクリューに接続され、駆動スクリューには、スクリューナットが螺着され、スクリューナットには、出力部材が固定され、回転モータが作動することによって駆動スクリューが回転駆動されることにより、スクリューナットが駆動スクリューの軸線方向に沿って走行し、出力部材の運動方向が駆動スクリューの軸線方向に平行であり、ボールスクリュー軸線方向に垂直な方向における運動を実現することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来技術における技術課題を解決するために、駆動スクリュー軸線方向に沿った運動を駆動スクリュー軸線方向に垂直な方向における運動に変換可能である単軸ロボットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、単軸ロボットを提供し、
基板と、
前記基板に設けられ、第1方向に沿って延在する第1ガイドユニットと、
第1端が前記第1ガイドユニットに接続されてガイド係合を形成する第1スライドベースと、
前記第1スライドベースに接続されることにより、前記第1スライドベースが前記第1方向に沿って移動駆動される駆動部材と、
前記第1スライドベースの第2端に設けられ、第2方向に沿って延在し、前記第2方向と前記第1方向との間には、所定夾角が形成される第2ガイドユニットと、
第1端が前記第1スライドベースの第2端とガイド係合を形成する第2スライドベースと、
第3方向に沿って延在し、前記第2スライドベースの第2端に接続されてガイド係合を形成し、前記第3方向が位置する平面は、前記第1方向が位置する平面に垂直である第3ガイドユニットと、を含む。
【0005】
前記のような単軸ロボットであって、ここで、好ましくは、前記第1スライドベースの第2端には、第1ガイド斜面が形成され、前記第2スライドベースの第1端には、第2ガイド斜面が形成され、前記第2スライドベースが前記第2ガイド斜面を介して前記第2ガイドユニットに接続されてガイド係合を形成する。
【0006】
前記のような単軸ロボットであって、ここで、好ましくは、前記駆動部材は、駆動モータと、駆動スクリューと、スクリューナットと、軸受台と、カップリングとを含み、前記駆動モータの出力軸は、前記カップリングにより前記駆動スクリューに接続され、前記駆動スクリューは、前記軸受台に回転可能に支持され、前記スクリューナットは、前記駆動スクリューに螺合され、前記第1スライドベースは、前記スクリューナットに固定接続されている。
【0007】
前記のような単軸ロボットであって、ここで、好ましくは、前記基板には、取付座が設けられ、前記取付座内には、収容キャビティが形成され、前記第1スライドベース及び前記第2スライドベースは、いずれも前記収容キャビティ内に少なくとも部分的に収容され、前記第3ガイドユニットは、前記収容キャビティの内壁に固定されている。
【0008】
前記のような単軸ロボットであって、ここで、好ましくは、前記取付座は、第1板体と、第2板体と、第3板体と、第4板体とを含み、前記第1板体、前記第2板体、前記第3板体及び前記第4板体は、順次取り囲んで前記収容キャビティを形成し、前記第3ガイドユニットは、前記第1板体の内壁面に設けられている。
【0009】
前記のような単軸ロボットであって、ここで、好ましくは、前記収容キャビティ内には、帰零スイッチが更に設けられ、前記帰零スイッチは、前記第2スライドベースの移動経路の始端に設けられている。
【0010】
前記のような単軸ロボットであって、ここで、好ましくは、前記所定夾角は、0~90°である。
【0011】
前記のような単軸ロボットであって、ここで、好ましくは、前記所定夾角は、45°である。
【0012】
前記のような単軸ロボットであって、ここで、好ましくは、前記第1ガイドユニット及び前記第2ガイドユニットは、いずれも交差ガイドレールペアであり、前記第3ガイドユニットは、リニアガイドレールペアであり、又は、前記第1ガイドユニット、前記第2ガイドユニット及び前記第3ガイドユニットは、いずれもリニアガイドレールペアである。
【0013】
前記のような単軸ロボットであって、ここで、好ましくは、前記第2スライドベースには、出力中継ユニットが設けられている。
【発明の効果】
【0014】
従来技術に比べて、本発明は、第1スライドベース及び第2スライドベースを設けることにより、第1ガイドユニット、第2ガイドユニット及び第3ガイドユニットのガイド作用を介して、第1方向に沿って移動する第1スライドベースの運動を第3方向に沿って移動する第2スライドベースの運動に変換し、駆動部材は、駆動モータ及び駆動スクリューの協働により、第1スライドベースを第1方向に沿って走行駆動し、第3方向が第1方向に垂直であり、第1方向が水平方向に沿って延在し、第3方向が重力方向に沿って延在することにより、駆動スクリュー軸線方向に沿った運動を駆動スクリュー軸線方向に垂直な方向における運動に変換する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施例1に係る全体構造の斜視図である。
図2】本発明の実施例1に係る全体構造の平面図である。
図3図2のA-Aにおける断面図である。
図4】本発明の実施例1に係る全体構造の分解構成を示す模式図である。
図5】本発明の実施例1に係る全体構造の隠し部分部材の状態での斜視図1である。
図6】本発明の実施例1に係る全体構造の隠し部分部材の状態での斜視図2である。
図7】本発明の実施例1に係る第1スライドベースの斜視図である。
図8】本発明の実施例1に係る第1スライドベースの正面図である。
図9】本発明の実施例1に係る第2スライドベースの斜視図である。
図10】本発明の実施例1に係る第2スライドベースの正面図である。
図11】本発明の実施例2に係る全体構造の隠し部分部材の状態での斜視図である。
図12】本発明の実施例2に係る全体構造の分解構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に図面を参照して説明した実施例は、例示的なものであり、本発明を説明するためのものに過ぎず、本発明を限定するものと解釈することができない。
【実施例
【0017】
実施例1
図1図10に示すように、本発明は、単軸ロボットを提供し、この単軸ロボットは、基板10と、第1ガイドユニット20と、第1スライドベース30と、駆動部材40と、第2ガイドユニット50と、第2スライドベース60と、第3ガイドユニット70とを含む。
【0018】
基板10は、水平に延在する平板構造であり、単軸ロボットの荷重及び取り付けの基礎とする。
【0019】
第1ガイドユニット20は、基板10に設けられ、第1ガイドユニット20は、第1方向に沿って延在する。
【0020】
図7及び図8に示すように、第1スライドベース30の第1端は、第1ガイドユニット20に接続され、第1ガイドユニット20は、第1スライドベース30が第1方向に沿って移動するようにガイドするために用いられ、第1スライドベース30の第2端には、第1ガイド斜面31が形成され、本願に係る実施例において、第1スライドベース30の底端が第1ガイドユニット20に接続され、第1ガイド斜面31が第1スライドベース30の頂端に形成され、第1方向の位置する平面が水平面であり、第1ガイドユニット20が位置規制及びガイドの作用を果たすことにより、第1スライドベース30が第1方向のみに沿って移動可能である。
【0021】
駆動部材40は、第1スライドベース30に接続されることにより、第1スライドベース30を第1方向に沿って移動駆動する。
【0022】
第2ガイドユニット50は、第1ガイド斜面31に設けられ、第2ガイドユニット50は、第2方向に沿って延在し、第2方向と第1方向との間には、所定夾角が形成され、第2ガイドユニット50の頂端は、底端よりも駆動部材40に近接する。
【0023】
図8及び図9に示すように、第2スライドベース60の第1端には、第2ガイド斜面61が形成され、第2ガイド斜面61が第2ガイドユニット50に接続され、本願に係る実施例において、第2ガイド斜面61が第2スライドベース60の底端に形成され、第1ガイド斜面31、第2ガイド斜面61及び第2ガイドユニット50は、いずれも水平面に対して傾斜して設けられ、三者が同じ延在方向を維持し、第2方向と第1方向との間の所定夾角が0~90°であり、端点値を含まず、第1スライドベース30が第1方向に沿って水平に移動する場合、第2スライドベース60との当接により、第2スライドベース60に垂直方向の分力を提供し、好ましくは、所定夾角が45°であり、このようにして、第2スライドベース60に相対的に大きな垂直方向の分力を提供することができるとともに、第1スライドベース30の移動を妨碍することはない。
【0024】
第3ガイドユニット70は、第2スライドベース60の第2端に接続され、第3ガイドユニット70は、第3方向に沿って延在し、第3ガイドユニット70は、第2スライドベース60が第3方向に沿って移動するようにガイドするために用いられ、第3方向が第1方向に垂直であり、本願に係る実施例において、第3ガイドユニット70が第2スライドベース60の側端に接続され、第3方向が位置する平面は、重力方向に沿って延在し、第3ガイドユニット70が位置規制とガイド作用を果たすことより、第2スライドベース60が第3方向のみに沿って移動可能にする。
【0025】
前記実施例に基づいて、本願の動作過程は、以下のとおりである。
【0026】
初期状態で、駆動部材40が作動して、第1スライドベース30を移動駆動し、第1ガイドユニット20のガイドにより、第1スライドベース30が第1方向に沿って移動し、第1スライドベース30が移動する過程で、作用力が第2スライドベース60に伝達され、第1スライドベース30が第2スライドベース60に垂直方向の分力を提供し、第3ガイドユニット70の制約ガイドにより、第2スライドベース60が重力方向のみに沿って垂直に移動可能にする。
【0027】
本願に係る実施例において、図1図3図4図5及び図6に示すように、駆動部材40は、駆動モータ41と、駆動スクリュー42と、スクリューナット43と、軸受台44と、カップリング45とを含み、基板10には、モータ固定台46が設けられ、モータ固定台46は、「L」型構造であり、モータ固定台46の平板セグメントは、ボルト部材により基板10に取り外し可能に固定され、駆動モータ41は、モータ固定台46の立板セグメントに固定され、駆動モータ41を正確に安定的に動作させるために、駆動モータ41は、サーボモータであることが好ましく、軸受台44は、モータ固定台46の横板セグメントに固定され、駆動スクリュー42は、軸受台44に回転可能に支持され、駆動スクリュー42の延在方向は、第1方向に平行であり、スクリューナット43は、駆動スクリュー42に螺合され、第1スライドベース30は、スクリューナット43に固定接続され、駆動モータ41の出力軸は、カップリング45により駆動スクリュー42に接続される。
【0028】
駆動モータ41が作動して、動力がカップリング45を介して駆動スクリュー42に伝達され、駆動スクリュー42を回転駆動し、駆動スクリュー42とスクリューナット43との螺着作用によって、駆動スクリュー42の回転をスクリューナット43の駆動スクリュー42の軸線方向に沿った水平移動に変換し、第1スライドベース30がそれに伴って第1方向に沿って移動可能となる。
【0029】
本願に係る実施例において、図1図4図5及び図6に示すように、基板10には、取付座80が設けられ、取付座80がボルト部材を介して基板10に取り外し可能に固定され、取付座80内には、収容キャビティ81が形成され、収容キャビティ81が取付座80の頂部に凹んで形成され、第1スライドベース30及び第2スライドベース60がいずれも収容キャビティ81内に少なくとも部分的に収容され、それにより第1スライドベース30及び第2スライドベース60を保護することができ、第3ガイドユニット70が収容キャビティ81の内壁に固定され、第2スライドベース60が第3ガイドユニット70に接続され、収容キャビティ81の頂部が開放するように設計されるため、第2スライドベース60の垂直移動に干渉をもたらすことを回避可能であり、収容キャビティ81の第3ガイドユニット70に対する内壁には、駆動スクリュー42が通過するために、通過孔82が設けられている。
【0030】
実装可能な実施形態において、図1図3図4図5及び図6に示すように、取付座80は、第1板体83と、第2板体84と、第3板体85と、第4板体86とを含み、第1板体83と第2板体84と第3板体85と第4板体86との底部は、ボルト部材を介して基板10と取り外し可能な接続が形成され、第1板体83、第2板体84、第3板体85及び第4板体86は、順次取り囲んで収容キャビティ81を形成し、第1板体83は、第3板体85に対向して設けられ、第2板体84は、第4板体86に対向して設けられ、第3ガイドユニット70は、第1板体83の内壁面に設けられ、通過孔82は、第3板体85に設けられ、第1スライドベース30及び第2スライドベース60は、いずれも収容キャビティ81内に収容されている。
【0031】
本願に係る実施例において、図4及び図5に示すように、収容キャビティ81内には、帰零スイッチ87が更に設けられ、帰零スイッチ87は、第2スライドベース60の第3方向に沿って移動する移動経路に設けられ、帰零スイッチ87は、第2スライドベース60の移動経路の始端に設けられ、帰零スイッチ87によって第2スライドベース60の開始基準点が特定され、帰零スイッチ87は、ロボットの運動のゼロ点として、ロボットが通電して起動する度に帰零動作をトリガし、開始基準点に戻ることがロボットの重要な機能の一つであり、開始基準点に正確に戻ることができるか否かは、ロボットの加工品質に影響を与え、帰零スイッチ87の構造は、従来技術の内容を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0032】
さらに、第2スライドベース60の移動経路の末端には、位置規制スイッチがさらに設けられ、さらに第2スライドベース60の移動変位距離を限定することにより、第2スライドベース60の移動を安全、確実及び安定にし、位置規制スイッチの構造は、従来技術の内容を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0033】
本願に係る実施例において、図4に示すように、第1ガイドユニット20及び第2ガイドユニット50は、いずれも交差ガイドレールペアであり、第3ガイドユニット70は、リニアガイドレールペアであり、交差ガイドレールペアは、静止ガイドレールと、スライドガイドレールと、ローラリテーナとを含み、静止ガイドレール及びスライドガイドレールはそれぞれ、V字形溝を介してローラリテーナの両側に接続され、静止ガイドレール及びスライドガイドレールは、ローラリテーナを介して相対的にスライドし、リニアガイドレールペアは、ガイドレール本体と、リニアガイドレール本体にスライド可能に設けられたスライダとを含む。
【0034】
実装可能な実施形態において、第1ガイドユニット20の交差ガイドレールペアは、第1方向に沿って延在し、その静止ガイドレールが基板10に接続され、スライドガイドレールが第1スライドベース30に接続され、それにより第1スライドベース30の基板10に対する第1方向に沿ったスライドをガイドし、第2ガイドユニット50の交差ガイドレールペアは、第2方向に沿って延在し、その静止ガイドレールが第1スライドベース30における第1ガイド斜面31に接続され、スライドガイドレールが第2スライドベース60における第2ガイド斜面61に接続され、それにより第2スライドベース60の第1スライドベース30に対する第2方向に沿ったスライドをガイドし、第3ガイドユニット70のリニアガイドレールペアは、第3方向に沿って延在し、そのガイドレール本体が第1板体83に設けられ、スライダが第2スライドベース60に固定され、それにより第2スライドベース60の第1板体83に対する第3方向に沿ったスライドをガイドする。当業者であれば理解されるように、静止ガイドレールとスライドガイドレールとの相対位置、及びガイドレール本体とスライダとの相対位置は、互いに入れ替わることができ、ここで限定されない。
【0035】
本願に係る実施例において、図4に示すように、第2スライドベース60には、出力中継ユニット90が設けられ、出力中継ユニット90は、エンドエフェクタ(図示せず)を接続するために用いられ、出力中継ユニット90を交換することにより、異なるタイプのエンドエフェクタに適応可能である。
【0036】
実施例2
本実施例は、図11及び図12に示すように、第1ガイドユニット20、第2ガイドユニット50及び第3ガイドユニット70は、いずれもリニアガイドレールペアであり、リニアガイドレールペアは、ガイドレール本体と、リニアガイドレール本体にスライド可能に設けられたスライダとを含むという点で、実施例1と相違する。
【0037】
実装可能な実施形態において、第1ガイドユニット20のリニアガイドレールペアは、第1方向に沿って延在し、そのガイドレール本体が基板10に接続され、スライダが第1スライドベース30に接続され、それにより第1スライドベース30の基板10に対する第1方向に沿ったスライドをガイドし、第2ガイドユニット50のリニアガイドレールペアは、第2方向に沿って延在し、そのガイドレール本体が第1スライドベース30における第1ガイド斜面31に接続され、スライダが第2スライドベース60における第2ガイド斜面61に接続され、それにより第2スライドベース60の第1スライドベース30に対する第2方向に沿ったスライドをガイドし、第3ガイドユニット70のリニアガイドレールペアは、第3方向に沿って延在し、そのガイドレール本体が第1板体83に設けられ、スライダが第2スライドベース60に固定され、それにより第2スライドベース60の第1板体83に対する第3方向に沿ったスライドをガイドする。当業者であれば理解されるように、ガイドレール本体とスライダとの相対位置は、互いに入れ替わることができ、ここで限定されない。
【0038】
以上は、図面に示す実施例に基づいて本発明の構造、特徴及び作用効果を詳細に説明し、上記したのは、本発明の好ましい実施例だけであり、本発明は、図面に示される実施範囲を限定せず、本発明の構想に応じて行われる変更、又は同等変化の等価実施例に修正することは、依然として明細書及び図面に含まれる精神から逸脱しない場合、いずれも本発明の保護範囲内にあるべきである。
【符号の説明】
【0039】
10 基板
20 第1ガイドユニット
30 第1スライドベース
31 第1ガイド斜面
40 駆動部材
41 駆動モータ
42 駆動スクリュー
43 スクリューナット
44 軸受台
45 カップリング
46 モータ固定台
50 第2ガイドユニット
60 第2スライドベース
61 第2ガイド斜面
70 第3ガイドユニット
80 取付座
81 収容キャビティ
82 通過孔
83 第1板体
84 第2板体
85 第3板体
86 第4板体
87 帰零スイッチ
90 出力中継ユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】