(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-24
(54)【発明の名称】厚さ検出装置および厚さ検出方法
(51)【国際特許分類】
G01B 11/02 20060101AFI20250117BHJP
【FI】
G01B11/02 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532242
(86)(22)【出願日】2023-02-03
(85)【翻訳文提出日】2023-05-25
(86)【国際出願番号】 CN2023074370
(87)【国際公開番号】W WO2024138826
(87)【国際公開日】2024-07-04
(31)【優先権主張番号】202211713655.4
(32)【優先日】2022-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517409583
【氏名又は名称】エーエーシー マイクロテック(チャンヂョウ)カンパニー リミテッド
【住所又は居所原語表記】No.3 changcao road, Hi-TECH Industrial Zone, Wujin District, Changzhou City, Jiangsu Province, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】110000040
【氏名又は名称】弁理士法人池内アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ツァオ、イーレェン
(72)【発明者】
【氏名】ウー、チォンダァン
(72)【発明者】
【氏名】ヂゥー、シュエユァン
【テーマコード(参考)】
2F065
【Fターム(参考)】
2F065AA30
2F065FF01
2F065FF09
2F065GG03
2F065GG04
2F065HH04
2F065HH05
2F065HH13
2F065JJ03
2F065JJ08
2F065JJ26
(57)【要約】
【課題】本発明は、厚さ検出装置および厚さ検出方法を開示する。
【解決手段】厚さ検出装置は、取付座と、画像収集機器と、光源とを含み、取付座には、第1取付溝および第2取付溝が設けられ、第1取付溝が第1方向に沿って延在し、第2取付溝が第2方向に沿って延在し、画像収集機器は、第1取付溝に移動可能に取り付けられ、画像収集機器の撮像方向と第2方向との間には所定夾角が形成され、所定夾角が画像収集機器の第1方向に沿う移動に伴って増減し、光源は、第2取付溝に移動可能に取り付けられ、光源は、被検出部材に対して接近または離間するように、第2方向に沿って移動可能である。従来技術に比べて、本発明は、分離式の光源および画像収集機器を採用することにより、機器の調整および多重化を容易にでき、かつ厚さを検出する時に走査を行う必要がなくなり、検出時間を短縮し、検出効率を向上させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
厚さ検出装置であって、
取付座と、画像収集機器と、光源とを含み、
前記取付座には、第1取付溝および第2取付溝が設けられ、前記第1取付溝が第1方向に沿って延在し、前記第2取付溝が第2方向に沿って延在し、
前記画像収集機器は、前記第1取付溝に移動可能に取り付けられ、前記画像収集機器の撮像方向と前記第2方向との間には所定夾角が形成され、前記所定夾角が前記画像収集機器の前記第1方向に沿う移動に伴って増減し、
前記光源は、前記第2取付溝に移動可能に取り付けられ、前記光源は、被検出部材に対して接近または離間するように、前記第2方向に沿って移動可能であることを特徴とする、厚さ検出装置。
【請求項2】
前記第1取付溝は、円弧状溝であり、前記第1方向は、前記円弧状溝の延在方向である、請求項1に記載の厚さ検出装置。
【請求項3】
前記第1取付溝は、2つ設けられ、2つの前記第1取付溝は、平行に設けられている、請求項1に記載の厚さ検出装置。
【請求項4】
前記第2取付溝は、重力方向に沿って延在する条溝であり、前記第2方向は、前記条溝の延在方向である、請求項1に記載の厚さ検出装置。
【請求項5】
前記画像収集機器は、第1固定台に設けられ、前記第1固定台の面には、第1固定孔が設けられ、前記第1固定孔は、前記第1取付溝に対応して設けられ、ボルト部材が前記第1取付溝を通過した後に前記第1固定孔と螺合固定を形成するために用いられる、請求項1に記載の厚さ検出装置。
【請求項6】
前記光源は、第2固定台に設けられ、前記第2固定台の面には、第2固定孔が設けられ、前記第2固定孔は、前記第2取付溝に対応して設けられ、ボルト部材が前記第2取付溝を貫通した後に前記第2固定孔と螺合固定を形成するために用いられる、請求項1に記載の厚さ検出装置。
【請求項7】
前記画像収集機器は、カメラまたはビデオカメラを含む、請求項1に記載の厚さ検出装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載の厚さ検出装置を用いて厚さ検出を行う厚さ検出方法であって、前記厚さ検出方法は、
前記光源の直下に被検出部材を配置するステップS100と、
前記画像収集機器が前記第1取付溝に固定される位置を調整することにより、前記画像収集機器の撮像方向を変更するステップS101と、
前記光源が前記第2取付溝に固定される位置を調整することにより、前記光源の高さを変更するステップS102と、
前記光源は、前記被検出部材の面および高さが既知の基準面に照射して光スポットを形成し、前記光スポットは、前記画像収集機器の撮像範囲内にあり、前記画像収集機器は、前記光スポットの画像を収集し、画像における前記被検出部材の面および基準面での前記光スポットの位置に基づいて、前記被検出部材の厚さを算出して得るステップS103と、を含むことを特徴とする、厚さ検出方法。
【請求項9】
厚さ検出装置であって、
取付座と、光源と、画像収集機器とを含み、
前記取付座には、第1取付溝および第2取付溝が設けられ、前記第1取付溝が第1方向に沿って延在し、前記第2取付溝が第2方向に沿って延在し、
前記光源は、前記第1取付溝に移動可能に取り付けられ、前記光源から発せられる光線の照射方向と前記第2方向との間には所定夾角が形成され、前記所定夾角が前記光源の前記第1方向に沿う移動に伴って増減し、
前記画像収集機器は、前記第2取付溝に移動可能に取り付けられ、前記画像収集機器は、被検出部材に対して接近または離間するように、前記第2方向に沿って移動可能であることを特徴とする、厚さ検出装置。
【請求項10】
請求項9に記載の厚さ検出装置を用いて厚さ検出を行う厚さ検出方法であって、前記厚さ検出方法は、
前記画像収集機器の直下に被検出部材を配置するステップS100と、
前記光源が前記第1取付溝に固定される位置を調整することにより、前記光源から発せられる光線の照射方向を変更するステップS101と、
前記画像収集機器が前記第2取付溝に固定される位置を調整することにより、前記画像収集機器の高さを変更するステップS102と、
前記光源は、前記被検出部材の面および高さが既知の基準面に照射して光スポットを形成し、前記光スポットは、前記画像収集機器の撮像範囲内にあり、前記画像収集機器は、前記光スポットの画像を収集し、画像における前記被検出部材の面および基準面での前記光スポットの位置に基づいて、前記被検出部材の厚さを算出して得るステップS103と、を含むことを特徴とする、厚さ検出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、厚さ検出装置の技術分野に関し、特に厚さ検出装置および厚さ検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、レーザとカメラとの一体型取り付けを利用して製品の厚さを検出し、レーザは、製品にラインレーザを垂直に放射して走査し、カメラは、傾斜して配置され、レーザが照射された製品を撮影し、点群データを取得する。走査が完了した後、厚さ測定領域の点群データを計算し、厚さの測定結果を得る。
【0003】
従来の厚さ検出の構造および方法は、以下の欠陥がある。
1.レーザ走査にかかる時間が長く、検出効率が低い。
2.レーザとカメラとの一体型構造の適応面が狭く、異種の製品を検出するときに、カメラ、レンズまたはレーザが適さなければ、機器を交換する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来技術における技術課題を解決するために、厚さ検出装置および厚さ検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様では、本発明は、厚さ検出装置を提供し、前記厚さ検出装置は、取付座と、画像収集機器と、光源とを含み、
前記取付座には、第1取付溝および第2取付溝が設けられ、前記第1取付溝が第1方向に沿って延在し、前記第2取付溝が第2方向に沿って延在し、
前記画像収集機器は、前記第1取付溝に移動可能に取り付けられ、前記画像収集機器の撮像方向と前記第2方向との間には所定夾角が形成され、前記所定夾角が前記画像収集機器の前記第1方向に沿う移動に伴って増減し、
前記光源は、前記第2取付溝に移動可能に取り付けられ、前記光源は、被検出部材に対して接近または離間するように、前記第2方向に沿って移動可能である。
【0006】
前記のような厚さ検出装置であって、ここで、好ましくは、前記第1取付溝は、円弧状溝であり、前記第1方向は、前記円弧状溝の延在方向である。
【0007】
前記のような厚さ検出装置であって、ここで、好ましくは、前記第1取付溝は、2つ設けられ、2つの前記第1取付溝は、平行に設けられている。
【0008】
前記のような厚さ検出装置であって、ここで、好ましくは、前記第2取付溝は、重力方向に沿って延在する条溝であり、前記第2方向は、前記条溝の延在方向である。
【0009】
前記のような厚さ検出装置であって、ここで、好ましくは、前記画像収集機器は、第1固定台に設けられ、前記第1固定台の面には、第1固定孔が設けられ、前記第1固定孔は、前記第1取付溝に対応して設けられて、ボルト部材が前記第1取付溝を通過した後に前記第1固定孔と螺合固定を形成するために用いられる。
【0010】
前記のような厚さ検出装置であって、ここで、好ましくは、前記光源は、第2固定台に設けられ、前記第2固定台の面には、第2固定孔が設けられ、前記第2固定孔は、前記第2取付溝に対応して設けられ、ボルト部材が前記第2取付溝を通過した後に前記第2固定孔と螺合固定を形成するために用いられる。
【0011】
前記のような厚さ検出装置であって、ここで、好ましくは、前記画像収集機器は、カメラまたはビデオカメラを含む。
【0012】
本発明は、前述の厚さ検出装置を用いて厚さ検出を行う厚さ検出方法をさらに提供し、前記厚さ検出方法は、
前記光源の直下に被検出部材を配置するステップS100と、
前記画像収集機器が前記第1取付溝に固定される位置を調整することにより、前記画像収集機器の撮像方向を変更するステップS101と、
前記光源が前記第2取付溝に固定される位置を調整することにより、前記光源の高さを変更するステップS102と、
前記光源は、前記被検出部材の面および高さが既知の基準面に照射して光スポットを形成し、前記光スポットは、前記画像収集機器の撮像範囲内にあり、前記画像収集機器は、前記光スポットの画像を収集し、画像における前記被検出部材の面および基準面での前記光スポットの位置に基づいて、前記被検出部材の厚さを算出するステップS103と、を含む。
【0013】
第2態様では、本発明は、厚さ検出装置を提供し、前記厚さ検出装置は、取付座と、光源と、画像収集機器とを含み、
前記取付座には、第1取付溝および第2取付溝が設けられ、前記第1取付溝が第1方向に沿って延在し、前記第2取付溝が第2方向に沿って延在し、
前記光源は、前記第1取付溝に移動可能に取り付けられ、前記光源から発せられる光線の照射方向と前記第2方向との間には所定夾角が形成され、前記所定夾角が前記光源の前記第1方向に沿う移動に伴って増減し、
前記画像収集機器は、前記第2取付溝に移動可能に取り付けられ、前記画像収集機器は、被検出部材に対して接近または離間するように、前記第2方向に沿って移動可能である。
【0014】
本発明は、前述の厚さ検出装置を用いて厚さ検出を行う厚さ検出方法をさらに提供し、前記厚さ検出方法は、
前記画像収集機器の直下に被検出部材を配置するステップS100と、
前記光源が前記第1取付溝に固定される位置を調整することにより、前記光源から発せられる光線の照射方向を変更するステップS101と、
前記画像収集機器が前記第2取付溝に固定される位置を調整することにより、前記画像収集機器の高さを変更するステップS102と、
前記光源は、前記被検出部材の面および高さが既知の基準面に照射して光スポットを形成し、前記光スポットは、前記画像収集機器の撮像範囲内にあり、前記画像収集機器は、前記光スポットの画像を収集し、画像における前記被検出部材の面および基準面での前記光スポットの位置に基づいて、前記被検出部材の厚さを算出するステップS103と、を含む。
【発明の効果】
【0015】
従来技術に比べて、本発明は、分離式の光源および画像収集機器を採用することにより、機器の調整および多重化を容易にし、光源は、被検出部材の面および高さが既知の基準面に照射して光スポットを形成し、画像収集機器は、光スポットの画像を収集し、画像における被検出部材の面および基準面での光スポットの位置に基づいて、被検出部材の厚さを算出するように構成されることによって、厚さを検出するときに走査を行う必要がなくなり、検出にかかる時間を短縮し、検出効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施例1に係る全体構造の斜視図である。
【
図2】本発明の実施例1に係る取付座の構成を示す模式図である。
【
図3】本発明の実施例1に係る第1固定台の斜視
図1である。
【
図4】本発明の実施例1に係る第1固定台の斜視
図2である。
【
図5】本発明の実施例1に係る第2固定台の斜視
図1である。
【
図6】本発明の実施例1に係る第2固定台の斜視
図2である。
【
図7】本発明の実施例2に係る全体構成の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に図面を参照して説明した実施例は、例示的なものであり、本発明を説明するためのものに過ぎず、本発明を限定するものと解釈することができない。
【0018】
(実施例1)
図1および
図2に示すように、本実施例は、厚さ検出装置を提供し、当該厚さ検出装置は、取付座10と、画像収集機器20と、光源30とを含む。
【0019】
取付座10には、第1取付溝11および第2取付溝12が設けられ、第1取付溝11は、第1方向に沿って延在し、第2取付溝12は、第2方向に沿って延在する。
【0020】
画像収集機器20は、第1取付溝11に移動可能に取り付けられ、画像収集機器20の撮像方向と第2方向との間には所定夾角が形成され、所定夾角が画像収集機器20の第1方向に沿う移動に伴って増減し、画像収集機器20の第1取付溝11への異なる取付位置を調整することにより、画像収集機器20の撮像方向を変更することができ、それによって異なるタイプおよび構造の被検出部材60の検出需要に適応できる。
【0021】
光源30は、第2取付溝12に移動可能に取り付けられ、光源30は、被検出部材60に対して接近または離間するように、第2方向に沿って移動することができ、光源30が第2取付溝12に固定される位置を調整することにより、光源30と被検出部材60との間の作動距離を変更することができ、それによって異なるタイプおよび構造の被検出部材60の検出需要に適応できる。
【0022】
上記実施形態に基づいて、本発明の作動過程は、以下のとおりである。
【0023】
高さが既知の基準面が供給された基準参照物(図示せず)を特定し、画像収集機器20および光源30の位置を調整した後、光源30は、被検出部材60の面に照射してリアルタイム光スポットを形成し、基準面に照射して基準光スポットを形成し、画像収集機器20は、リアルタイム光スポットおよび基準光スポットの画像を収集して、リアルタイム光スポットおよび基準光スポットの位置に基づいて、被検出部材60の厚さを算出する。
【0024】
分離式の画像収集機器20および光源30を採用することにより、厚さ検出装置の機器の調整および多重化を容易にし、かつ厚さを検出する時に走査を行う必要がなくなり、検出時間を短縮し、検出効率を向上させることができる。
【0025】
さらに、光源30の光線照射方向は、被検出部材60の位置する平面に垂直であり、被検出部材60は、水平に延在する支持面に設けられ、被検出部材60は、光源30の直下に位置し、光スポットの位置が一定となり、当業者であれば分かるように、光源30の光線照射方向と被検出部材60の位置する平面とは一定範囲の夾角を形成してもよく、その場合に複数の面のリアルタイム光スポットを得ることができ、ここで限定されない。
【0026】
本願に係る実施例において、
図2に示すように、取付座10は、底板13、側板14および補強板15で構成され、底板13には、複数の第3取付溝16が開設され、底板13は、ボルト部材と第3取付溝16との係合を介して、底板13を台面に固定し、第3取付溝16は、腰型構造であり、それによって取付座10の固定位置を調整しやすく、取付座10を適切な位置に固定し、流路または回転盤などの搬送部品から移動した被検出部材60に適応し、側板14は、底板13に固定され、補強板15の底面は、底板13に接続され、補強板15の一方側の側面は、側板14に接続されることにより、取付座10の全体の強度を向上させ、側板14の傾斜ずれを回避し、第1取付溝11および第2取付溝12は、いずれも側板14に設けられ、補強板15には、複数の肉抜き孔17がさらに設けられ、肉抜き孔17は、全体の重量を軽減するために用いられるとともに、ハーネスレイアウトの乱れを回避するために配線を行うことに用いることができる。
【0027】
本願に係る実施例において、
図1および
図2に示すように、第1取付溝11は、円弧状溝であり、第1方向は、円弧状溝の延在方向であり、第1取付溝11は、被検出部材60の斜め上に位置し、第1方向は、円弧状曲線方向であり、画像収集機器20の第1取付溝11内における位置を移動することにより、画像収集機器20の撮像方向の角度を調整することができるため、複数の面のリアルタイム光スポット情報を取得することができ、それにより異なるタイプおよび構造の被検出部材60の検出需要に適応でき、当業者であれば分かるように、第1取付溝11は、他の構造の溝型であってもよく、画像収集機器20の撮像角度を変更できればよく、ここで限定されない。
【0028】
さらに、被検出部材60のタイプおよび測定の需要に応じて、画像収集機器20は、1つまたは複数設けられてもよく、各画像収集機器20のそれぞれに対応して1つの第1取付溝11が設けられて位置固定および角度調整を行う。画像収集機器20が2つである場合、第1取付溝11は、2つ設けられ、2つの第1取付溝11は、平行に設けられ、各第1取付溝11には画像収集機器20が1つ設けられ、各画像収集機器20は、撮像角度を独立して調整することができ、このようにして被検出部材60の複数の位置のリアルタイム光スポット情報を取得して、複数の位置の厚さ値を算出することができ、取得された複数の厚さ値を平均して平均後の厚さを得ることによって、検出精度を向上させることができる。
【0029】
本願に係る実施例において、
図1および
図2に示すように、第2取付溝12は、重力方向に沿って延在する条溝であり、第2方向は、条溝の延在方向であり、第2取付溝12は、被検出部材60の直上に位置し、光源30の第2取付溝12内における位置を移動することにより、光源30と被検出部材60との距離を調整することができ、それにより異なるタイプおよび構造の被検出部材60の検出需要に適応でき、当業者であれば分かるように、第2取付溝12は、他の構造の溝型であってもよく、光源30の所在する高さ位置を変更できればよく、ここで限定されない。
【0030】
本願に係る実施例において、
図3および
図4に示すように、画像収集機器20は、第1固定台40に設けられ、第1固定台40の面には、第1固定孔41が設けられ、第1固定孔41は、第1取付溝11に対応して設けられ、ボルト部材が第1取付溝11を通過した後に第1固定孔41と螺合固定を形成するために用いられ、第1固定台40の位置を調整する必要がある場合、ボルト部材を緩めばよく、第1固定台40が所定の位置に到達するときに、さらにボルト部材を締め付け、便利で迅速である。
【0031】
実装可能な実施形態において、
図3および
図4に示すように、第1固定台40は、「L」字形ブロックであり、第1固定孔41は、第1固定台40の横板セグメントに設けられ、第1固定台40の立板セグメントには、複数の第4取付溝42が設けられ、画像収集機器20は、ボルト部材を介して第4取付溝42に組み立てられ、第4取付溝42は、腰型構造であり、画像収集機器20の固定位置を調整して、画像収集機器20と被検出部材60との間の距離を微調整することができるようにする。
【0032】
本願に係る実施例において、
図5および
図6に示すように、光源30は、第2固定台50に設けられ、第2固定台50の面には、第2固定孔51が設けられ、第2固定孔51は、第2取付溝12に対応して設けられ、ボルト部材が第2取付溝12を通過した後に第2固定孔51と螺合固定を形成するために用いられる。第2固定台50の位置を調整する必要がある場合、ボルト部材を緩めばよく、第2固定台50が所定の位置に到達するときに、さらにボルト部材を締め付け、便利で迅速である。
【0033】
実装可能な実施形態において、さらに
図5および
図6に示すように、第2固定台50には、固定溝52が貫通し、光源30が固定溝52を通過し、固定溝52は、第2固定台50において開口53を形成し、ボルト部材は、この開口53を通過し、ボルト部材を締め付けまたは緩めることにより光源30を挟持または解放し、便利で迅速であり、光源30の固定溝52内における取付位置を調整することにより、光源30の高さ位置を微調整することもできる。
【0034】
本願に係る実施例において、画像収集機器20は、カメラまたはビデオカメラを含み、光スポットを含む画像を取得できることを基準として、画像収集機器20は、連続的な撮像を行って、ビデオ画像を形成してもよく、または、一定時間間隔で画像を収集してもよく、ここで限定されない。
【0035】
本願に係る実施例において、光源30は、レーザ光源を含み、レーザ光源30から放射された光線は、指向発光特性を有し、発散度が小さく、良好な集光効果を有しかつ輝度が高く、解像度が高く、識別しやすく、後続の厚さ検出のために有利な条件を提供し、当業者であれば分かるように、光源30は、他のタイプであってもよく、例えば、集束ハロゲンランプ、集束キセノンランプ、集束白熱電球などの被検出部材60面にリアルタイム光スポットを形成することができるいかなる光源30であってもよく、ここで限定されない。
【0036】
以上の実施形態に基づいて、本発明は、前述の厚さ検出装置を用いて厚さ検出を行う厚さ検出方法をさらに提供し、
光源30の直下に被検出部材60を配置するステップS100と、
画像収集機器20が第1取付溝11に固定される位置を調整することにより、画像収集機器20の撮像方向を変更し、異なるタイプおよび構造の被検出部材60の検出需要に応じて、画像収集機器20の位置を特定するステップS101と、
光源30が第2取付溝12に固定される位置を調整することにより、光源30の高さを変更し、異なるタイプおよび構造の被検出部材60の検出需要に応じて、光源30の位置を特定するステップS102と、
高さが既知の基準面が供給された基準参照物を特定し、光源30は、被検出部材60の面および高さが既知の基準面に照射して光スポットを形成し、光スポットは、画像収集機器20の撮像範囲内にあり、画像収集機器20は、光スポットの画像を収集し、画像における被検出部材60の面でのリアルタイム光スポットおよび基準面での基準光スポットの位置に基づいて、被検出部材60の厚さを算出するステップS103と、を含む。
【0037】
(実施例2)
図7に示すように、本実施例は、厚さ検出装置を提供し、当該厚さ検出装置は、取付座10と、画像収集機器20と、光源30とを含む。
【0038】
取付座10には、第1取付溝11および第2取付溝12が設けられ、第1取付溝11は、第1方向に沿って延在し、第2取付溝12は、第2方向に沿って延在する。
【0039】
光源30は、第1取付溝11に移動可能に取り付けられ、光源30から発せられる光線の照射方向と第2方向との間には所定夾角が形成され、所定夾角が光源30の第1方向に沿う移動に伴って増減し、光源30の第1取付溝11への異なる取付位置を調整することにより、光源30から発せられる光線の照射方向を変更することができ、これによって異なるタイプおよび構造の被検出部材60の検出需要に適応できる。
【0040】
画像収集機器20は、第2取付溝12に移動可能に取り付けられ、画像収集機器20は、第2方向に沿って移動することができ、それにより被検出部材60に接近または離間し、画像収集機器20が第2取付溝12に固定される位置を調整することにより、画像収集機器20と被検出部材60との間の作動距離を変更することにより、異なるタイプおよび構造の被検出部材60の検出需要に適応する。
【0041】
上記実施例に基づいて、本発明の作動過程は、以下のとおりである。
【0042】
高さが既知の基準面が供給された基準参照物(図示せず)を特定し、光源30および画像収集機器20の位置を調整した後、光源30は、被検出部材60の面に照射してリアルタイム光スポットを形成し、基準面に照射して基準光スポットを形成し、画像収集機器20は、リアルタイム光スポットおよび基準光スポットの画像を収集し、リアルタイム光スポットおよび基準光スポットの位置に基づいて、被検出部材60の厚さを算出する。
【0043】
分離式の光源30および画像収集機器20を採用することにより、厚さ検出装置の機器の調整および多重化を容易にでき、かつ厚さを検出する時に走査を行う必要がなくなり、検出時間を短縮し、検出効率を向上させることができる。
【0044】
さらに、画像収集機器20の撮像方向は、被検出部材60の位置する平面に垂直であり、被検出部材60は、水平に延在する支持面に設けられ、被検出部材60は、画像収集機器20の直下に位置し、視野の中心が一定となり、画像収集機器20は、被検出部材60の頂面に位置するリアルタイム光スポットを、被検出部材60の他の面のリアルタイム光スポットからの干渉を受けずに収集し、収集されたリアルタイム光スポットパターンを計算して分析しやすくなり、当業者であれば分かるように、画像収集機器20の撮像方向と被検出部材60の所在する平面とは、一定範囲の夾角を形成してもよく、この場合、複数の面のリアルタイム光スポット情報を取得することができ、ここで限定されない。
【0045】
本願に係る実施例において、第1取付溝11は、円弧状溝であり、第1方向は、円弧状溝の延在方向であり、第1取付溝11は、被検出部材60の斜め上に位置し、第1方向は、円弧状曲線方向であり、光源20の第1取付溝11内での位置を移動するにより、光源20から発せられる光線の照射角度を調整することができ、被検出部材60上での光スポットの位置もそれに伴って変化し、それにより異なるタイプおよび構造の被検出部材60の検出需要に適応でき、当業者であれば分かるように、第1取付溝11は、他の構造の溝型であってもよく、光源20の光線角度を変更できればよく、ここで限定されない。
【0046】
さらに、被検出部材60のタイプおよび測定の需要に応じて、光源30は、1つまたは複数設けられてもよく、各光源30のそれぞれに対応して1つの第1取付溝11が設けられて位置固定および角度調整を行う。光源30が2つである場合、第1取付溝11は、2つ設けられ、2つの第1取付溝11は、平行に設けられ、各第1取付溝11には1つの光源30が設けられ、各光源30は、光線角度を独立して調整することができ、このようにして被検出部材60の複数の位置のリアルタイム光スポットを取得して、複数の位置の厚さ値を算出することができ、取得された複数の厚さ値を平均して平均後の厚さを得ることによって、検出精度を向上させることができる。
【0047】
本願に係る実施例において、第2取付溝12は、重力方向に沿って延在する条溝であり、第2方向は、条溝の延在方向であり、第2取付溝12は、被検出部材60の直上に位置し、画像収集機器20の第2取付溝12内での位置を移動することにより、画像収集機器20と被検出部材60との距離を調整することができ、それにより異なるタイプおよび構造の被検出部材60の検出需要に適応でき、当業者であれば分かるように、第2取付溝12は、他の構造の溝型であってもよく、画像収集機器20の高さ位置を変更できればよく、ここで限定されない。
【0048】
以上の実施形態に基づいて、本発明は、前述の厚さ検出装置を用いて厚さ検出を行う厚さ検出方法をさらに提供し、当該厚さ検出方法は、
画像収集機器20の直下に被検出部材60を配置するステップS100と、
光源30が第1取付溝11に固定される位置を調整することにより、光源30から発せられる光線の照射方向を変更し、異なるタイプおよび構造の被検出部材60の検出需要に応じて、光源30の位置を特定するステップS101と、
画像収集機器20が第2取付溝12に固定される位置を調整することにより、画像収集機器20の高さを変更し、異なるタイプおよび構造の被検出部材60の検出需要に応じて、画像収集機器20の位置を特定するステップS102と、
高さが既知の基準面が供給された基準参照物を特定し、光源30は、被検出部材60の面および高さが既知の基準面に照射して光スポットを形成し、光スポットは、画像収集機器20の撮像範囲内にあり、画像収集機器20は、光スポットの画像を収集し、画像における被検出部材60の面でのリアルタイム光スポットおよび基準面での基準光スポットの位置に基づいて、被検出部材60の厚さを算出して得るステップS103と、を含む。
【0049】
以上は、本発明の構造、特徴および作用効果を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明したが、上記したのは、本発明の好ましい実施例だけであり、本発明は、図面に示される実施範囲を限定せず、本発明の思想に加えられた変更、または同等の変化である同等の実施例への修正は、依然として明細書および図面に含まれる精神を超えない場合、いずれも本発明の保護範囲内にあるべきである。
【符号の説明】
【0050】
10 取付座
11 第1取付溝
12 第2取付溝
13 底板
14 側板
15 補強板
16 第3取付溝
17 肉抜き孔
20 画像収集機器
30 光源
40 第1固定台
41 第1固定孔
42 第4取付溝
50 第2固定台
51 第2固定孔
52 固定溝
53 開口
60 被検出部材
【国際調査報告】