(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-24
(54)【発明の名称】電池トレイのエッジビーム、電池トレイ、電池パック及び車両
(51)【国際特許分類】
H01M 50/242 20210101AFI20250117BHJP
H01M 50/249 20210101ALI20250117BHJP
【FI】
H01M50/242
H01M50/249
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024536169
(86)(22)【出願日】2023-03-14
(85)【翻訳文提出日】2024-07-19
(86)【国際出願番号】 CN2023081447
(87)【国際公開番号】W WO2023174308
(87)【国際公開日】2023-09-21
(31)【優先権主張番号】202210249516.4
(32)【優先日】2022-03-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BYD Company Limited
【住所又は居所原語表記】No. 3009, BYD Road, Pingshan, Shenzhen, Guangdong 518118, P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】唐江▲龍▼
(72)【発明者】
【氏名】李建▲強▼
(72)【発明者】
【氏名】廖正▲遠▼
(72)【発明者】
【氏名】万▲龍▼
(72)【発明者】
【氏名】何▲為▼
【テーマコード(参考)】
5H040
【Fターム(参考)】
5H040AA14
5H040AA37
5H040AS04
5H040AY04
5H040AY10
5H040LL01
5H040LL06
(57)【要約】
電池トレイ(100)のエッジビーム(23)、電池トレイ(100)、電池パック(200)及び車両(2000)を提供する。エッジビーム(23)は、エッジビーム本体(231)を含み、エッジビーム本体(231)は、キャビティ(2311)を画定し、エッジビーム本体(231)は、仕切り部(232)を有し、仕切り部(232)は、キャビティ(2311)内に位置し、キャビティ(2311)の頂壁(233)と底壁(234)との間に接続されて、キャビティ(2311)を複数のサブキャビティ(235)に仕切り、複数のサブキャビティ(235)は、エッジビーム(23)の幅方向に順に配置され、エッジビーム(23)の上端から下端への方向において、仕切り部(232)は、載置溝(111)から離れている方向に傾斜している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セル(201)を載置する載置溝(111)を有する電池トレイ(100)のエッジビーム(23)であって、
エッジビーム本体(231)を含み、前記エッジビーム本体(231)は、キャビティ(2311)を画定し、前記エッジビーム本体(231)は、仕切り部(232)を有し、前記仕切り部(232)は、前記キャビティ(2311)内に位置し、前記仕切り部(232)は、前記キャビティ(2311)の頂壁(233)と底壁(234)との間に接続されて、前記キャビティ(2311)を複数のサブキャビティ(235)に仕切り、前記複数のサブキャビティ(235)は、前記エッジビーム(23)の幅方向に順に配置され、前記エッジビーム(23)の上端から下端への方向において、前記仕切り部(232)は、前記載置溝(111)から離れている方向に傾斜している、ことを特徴とする電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項2】
前記エッジビーム(23)の幅方向において、前記キャビティ(2311)は、前記載置溝(111)から離れて設けられた第1側壁(236)を有し、前記第1側壁(236)は、前記キャビティ(2311)の頂壁(233)と底壁(234)との間に接続され、かつ、前記第1側壁(236)は前記仕切り部(232)に接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項3】
前記キャビティ(2311)は、前記載置溝(111)に近接する第2側壁(237)を有し、前記第2側壁(237)は、前記キャビティ(2311)の頂壁(233)と底壁(234)との間に接続され、かつ、前記第2側壁(237)は、前記仕切り部(232)に接続され、前記エッジビーム(23)の上端から下端への方向において、前記第2側壁(237)は、前記載置溝(111)に近接する方向に傾斜している、ことを特徴とする請求項2に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項4】
各前記サブキャビティ(235)の横断面形状は、三角形又は台形である、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項5】
前記複数のサブキャビティ(235)は、第1サブキャビティ(2351)及び第2サブキャビティ(2352)を含み、前記第1サブキャビティ(2351)は、前記第2サブキャビティ(2352)の前記載置溝(111)に近接する側に位置し、前記第1サブキャビティ(2351)の横断面形状は、三角形又は台形であり、及び/又は、前記第2サブキャビティ(2352)の横断面形状は、台形である、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項6】
前記三角形は、二等辺三角形又は正三角形である、ことを特徴とする請求項4に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項7】
前記キャビティ(2311)の底壁(234)と前記仕切り部(232)との間の夾角は、βであり、50°≦β≦70°という関係式を満たす、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項8】
前記第2側壁(237)と前記仕切り部(232)との間の夾角は、αであり、50°≦α≦70°という関係式を満たす、ことを特徴とする請求項3に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項9】
前記第1側壁(236)の下端には、前記キャビティ(2311)内に向かって延在している第1接続部(238)が接続され、前記第1接続部(238)は、前記キャビティ(2311)の底壁(234)の前記キャビティ(2311)の頂壁(233)に向かう側に位置し、前記第1側壁(236)は、前記第1接続部(238)を介して前記キャビティ(2311)の底壁(234)及び前記仕切り部(232)に接続され、前記第1接続部(238)は、前記キャビティ(2311)の底壁(234)に固定接続され、
前記第2側壁(237)の上端には、前記キャビティ(2311)内に向かって延在している第2接続部(239)が接続され、前記第2接続部(239)は、前記キャビティ(2311)の頂壁(233)の前記キャビティ(2311)の底壁(234)に向かう側に位置し、前記第2側壁(237)は、前記第2接続部(239)を介して前記キャビティ(2311)の頂壁(233)及び前記仕切り部(232)に接続され、前記第2接続部(239)は、前記キャビティ(2311)の頂壁(233)に固定接続され、
前記キャビティ(2311)の頂壁(233)、前記キャビティ(2311)の底壁(234)、前記第1側壁(236)及び前記第2側壁(237)は共に、前記キャビティ(2311)を画定する、ことを特徴とする請求項3に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項10】
前記エッジビーム(23)は、支持部(22)を含み、前記支持部(22)は、前記エッジビーム本体(231)の前記載置溝(111)に近接する側に設けられ、前記セル(201)を支持する、ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項11】
前記エッジビーム(23)は、一体成形品として構成される、ことを特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか一項に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)を含む、ことを特徴とする電池トレイ(100)。
【請求項13】
トレイ底板(10)と、フレーム(20)とを含み、
前記トレイ底板(10)は、底板本体(11)及び延在部(12)を含み、前記底板本体(11)は、セル(201)を載置する載置溝(111)を画定し、前記延在部(12)は、前記底板本体(11)の周縁に沿って延在しており、
前記フレーム(20)は、第1エッジビーム(23)、第2エッジビーム(23)、第3エッジビーム(23)及び第4エッジビーム(23)を含み、前記第1エッジビーム(23)及び前記第2エッジビーム(23)のうちの少なくとも1つは、前記エッジビーム(23)であり、前記第1エッジビーム(23)と前記第2エッジビーム(23)とは、第1方向に沿って対向して設けられ、前記第3エッジビーム(23)と前記第4エッジビーム(23)とは、第2方向に沿って対向して設けられ、前記第1エッジビーム(23)、前記第2エッジビーム(23)、前記第3エッジビーム(23)及び前記第4エッジビーム(23)は、接続されて、取付空間(21)を形成し、前記底板本体(11)は、前記取付空間(21)内に取り付けられ、前記電池トレイ(100)の高さ方向において、前記延在部(12)は、前記フレーム(20)の上方に位置し、かつ前記フレーム(20)に設けられ、前記第1エッジビーム(23)及び/又は前記第2エッジビーム(23)は、前記トレイ底板(10)を支持する支持部(22)を有し、前記第1方向及び前記第2方向のうちの一方は、前記電池トレイ(100)の長さ方向であり、他方は、前記電池トレイ(100)の幅方向である、ことを特徴とする請求項12に記載の電池トレイ(100)。
【請求項14】
セル(201)と、請求項12又は13に記載の電池トレイ(100)とを含み、前記電池トレイ(100)は、載置溝(111)を有し、前記セル(201)は、前記載置溝(111)内に載置される、ことを特徴とする電池パック(200)。
【請求項15】
請求項14に記載の電池パック(200)を含む、ことを特徴とする車両(2000)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、ビーワイディーカンパニーリミテッドが2022年3月14日に提出した、名称が「電池トレイのエッジビーム、電池トレイ、電池パック及び車両」である中国特許出願第「2022102495164」号の優先権を主張するものである。
【0002】
本願は、電池の分野に関し、特に、電池トレイのエッジビーム、電池トレイ、電池パック及び車両に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術において、電池パックは、電池トレイを含み、電池トレイは、フレームを含み、フレームは、エッジビームを含み、エッジビームの構造強度が不足し、安定性が悪いため、エッジビームが変形しやすく、エッジビームの耐用年数に影響を与えるとともに、エッジビームが衝撃を受ける場合、電池パックの内部に伝達される衝突力が大きく、電池パック内のセルが破損するリスクが高く、電池パックの使用上の安全性に影響を与える。
【発明の概要】
【0004】
本願は、少なくとも従来技術における技術的課題の1つを解決することを目的とする。そのため、本願の1つの目的は、電池トレイのエッジビームを提供することであり、当該エッジビームの構造強度、剛性及び安定性が高く、エッジビーム変形のリスクを低減することで、エッジビーム及び電池トレイの耐用年数を延ばすことができ、かつ電池トレイのエッジビームが衝撃を受ける場合の電池パックの内部に伝達される衝突力の大きさを低減し、電池パック内のセルが破損するリスクを低減できることで、電池パックの使用上の安全性を向上させることができる。
【0005】
本願は、電池トレイを更に提供する。
【0006】
本願は、電池パックを更に提供する。
【0007】
本願は、車両を更に提供する。
【0008】
本願に係る、セルを載置する載置溝を有する電池トレイのエッジビームは、エッジビーム本体を含み、前記エッジビーム本体は、キャビティを画定し、前記エッジビーム本体は、仕切り部を有し、前記仕切り部は、前記キャビティ内に位置し、前記キャビティの頂壁と底壁との間に接続されて、前記キャビティを複数のサブキャビティに仕切り、前記複数のサブキャビティは、前記エッジビームの幅方向に順に配置され、前記エッジビームの上端から下端への方向において、前記仕切り部は、前記載置溝から離れている方向に傾斜している。
【0009】
本願に係る電池トレイのエッジビームは、エッジビームの構造強度、剛性及び安定性を向上させることができ、エッジビームの変形リスクを低減することができ、それにより、エッジビーム及び電池トレイの耐用年数を延ばすことができ、また、複数のサブキャビティのうち、載置溝から離れているサブキャビティが衝撃を受けた場合、衝撃を受けたサブキャビティが衝突力を吸収することができ、電池パックの内部に伝達される衝突力の大きさを低減し、電池パック内のセルが破損するリスクを低減することができ、それにより、電池パックの使用上の安全性を向上させることができる。
【0010】
本願のいくつかの例では、前記エッジビームの幅方向において、前記キャビティは、前記載置溝から離れて設けられた第1側壁を有し、前記第1側壁は、前記キャビティの頂壁と底壁との間に接続され、かつ前記仕切り部に接続される。
【0011】
本願のいくつかの例では、前記キャビティは、前記載置溝に近接する第2側壁を有し、前記第2側壁は、前記キャビティの頂壁と底壁との間に接続され、かつ前記仕切り部に接続され、前記エッジビームの上端から下端への方向において、前記第2側壁は、前記載置溝に近接する方向に傾斜している。
【0012】
本願のいくつかの例では、各前記サブキャビティの横断面形状は、三角形又は台形である。
【0013】
本願のいくつかの例では、前記複数のサブキャビティは、第1サブキャビティ及び第2サブキャビティを含み、前記第1サブキャビティは、前記第2サブキャビティの前記載置溝に近接する側に位置し、前記第1サブキャビティの横断面形状は、三角形又は台形であり、及び/又は、前記第2サブキャビティの横断面形状は、台形である。
【0014】
本願のいくつかの例では、前記三角形は、二等辺三角形又は正三角形である。
【0015】
本願のいくつかの例では、前記キャビティの底壁と前記仕切り部との間の夾角は、βであり、50°≦β≦70°という関係式を満たす。
【0016】
本願のいくつかの例では、前記第2側壁と前記仕切り部との間の夾角は、αであり、50°≦α≦70°という関係式を満たす。
【0017】
本願のいくつかの例では、前記第1側壁の下端には、前記キャビティ内に向かって延在している第1接続部が接続され、前記第1接続部は、前記キャビティの底壁の前記キャビティの頂壁に向かう側に位置し、前記第1側壁は、前記第1接続部を介して前記キャビティの底壁及び前記仕切り部に接続され、前記第1接続部は、前記キャビティの底壁に固定接続され、
前記第2側壁の上端には、前記キャビティ内に向かって延在している第2接続部が接続され、前記第2接続部は、前記キャビティの頂壁の前記キャビティの底壁に向かう側に位置し、前記第2側壁は、前記第2接続部を介して前記キャビティの頂壁及び前記仕切り部に接続され、前記第2接続部は、前記キャビティの頂壁に固定接続され、
前記キャビティの頂壁、前記キャビティの底壁、前記第1側壁及び前記第2側壁は共に、前記キャビティを画定する。
【0018】
本願のいくつかの例では、前記エッジビームは、支持部を含み、前記支持部は、前記エッジビーム本体の前記載置溝に近接する側に設けられ、前記セルを支持する。
【0019】
本願のいくつかの例では、前記エッジビームは、一体成形品として構成される。
【0020】
本願に係る電池トレイは、上述した電池トレイのエッジビームを含む。
【0021】
本願に係る電池トレイは、トレイ底板と、フレームとを含み、前記トレイ底板は、底板本体及び延在部を含み、前記底板本体は、セルを載置する載置溝を画定し、前記延在部は、前記底板本体の周縁に沿って延在しており、前記フレームは、第1エッジビーム、第2エッジビーム、第3エッジビーム及び第4エッジビームを含み、前記第1エッジビーム及び前記第2エッジビームのうちの少なくとも1つは、前記エッジビームであり、前記第1エッジビームと前記第2エッジビームとは、第1方向に沿って対向して設けられ、前記第3エッジビームと前記第4エッジビームとは、第2方向に沿って対向して設けられ、前記第1エッジビーム、前記第2エッジビーム、前記第3エッジビーム及び前記第4エッジビームは、接続されて、取付空間を形成し、前記底板本体は、前記取付空間内に取り付けられ、前記電池トレイの高さ方向において、前記延在部は、前記フレームの上方に位置し、かつ前記フレームに設けられ、前記第1エッジビーム及び/又は前記第2エッジビームは、前記トレイ底板を支持する支持部を有し、前記第1方向及び前記第2方向のうちの一方は、前記電池トレイの長さ方向であり、他方は、前記電池トレイの幅方向である。
【0022】
本願に係る電池パックは、セルと、電池トレイとを含み、前記電池トレイは、上述した電池トレイであり、載置溝を有し、前記セルは、前記載置溝内に載置される。
【0023】
本願に係る車両は、上述した電池パックを含む。
【0024】
本願の追加の態様及び利点は、一部が以下の説明において示され、一部が以下の説明において明らかになるか又は本願の実施によって把握される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本願の実施例に係る電池パックの分解図である。
【
図2】本願の実施例に係る電池パックの断面図である。
【
図4】本願の実施例に係る電池トレイ及びセルの組立概略図である。
【
図5】本願の実施例に係る電池トレイの概略図である。
【
図6】本願の実施例に係る電池トレイの分解図である。
【
図7】本願の実施例に係る電池トレイのトレイ底板の概略図である。
【
図8】本願の実施例に係る電池トレイのフレームの概略図である。
【
図9】本願の実施例に係る電池トレイのエッジビームの概略図である。
【
図11】本願の実施例に係る電池トレイとセルとの組立の一部拡大図である。
【
図12】本願の実施例に係るエッジビームの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本願の実施例を詳細に説明し、上記実施例の例は、図面に示され、全体を通して同一若しくは類似の符号は、同一若しくは類似の部品、又は同一若しくは類似の機能を有する部品を示す。以下、図面を参照して説明される実施例は、例示的なものであり、本願を解釈するためのものに過ぎず、本願を限定するものであると理解すべきではない。
【0027】
以下、
図1~
図12を参照しながら、本願の実施例に係る電池トレイ100のエッジビーム23を説明し、複数のエッジビーム23は、電池トレイ100のフレーム20として構成され、電池トレイ100は、電池パック200に適用される。
【0028】
図1~
図12に示すように、本願の実施例に係るエッジビーム23は、エッジビーム本体231を含み、エッジビーム本体231は、キャビティ2311を画定し、エッジビーム本体231は、仕切り部232を有し、仕切り部232は、キャビティ2311内に位置し、キャビティ2311の頂壁233とキャビティ2311の底壁234との間に接続され、更に、キャビティ2311の頂壁233とキャビティ2311の底壁234との間に傾斜して接続され、キャビティ2311を複数のサブキャビティ235に仕切ることができ、複数のサブキャビティ235は、エッジビーム23の幅方向に順に配置され、電池トレイ100が
図11における配置方式で配置される場合、エッジビーム23の幅方向は、
図11における左右方向を指す。いくつかの実施例では、エッジビーム23の幅方向は、電池トレイ100の幅方向又は車両2000の幅方向と一致してもよい。他のいくつかの実施例では、エッジビーム23の幅方向は、電池トレイ100の長さ方向又は車両2000の長さ方向と一致してもよい。
【0029】
仕切り部232がキャビティ2311の頂壁233とキャビティ2311の底壁234との間に傾斜して接続されることにより、仕切り部232がキャビティ2311の頂壁233とキャビティ2311の底壁234との間に支持され、エッジビーム本体231の構造強度及び剛性を向上させることができ、エッジビーム本体231の構造安定性を向上させることもでき、エッジビーム23の変形リスクを低減することができ、それにより、エッジビーム23、電池トレイ100の耐用年数を延ばすことができる。また、複数のサブキャビティ235をエッジビーム23の幅方向に順に配置することにより、複数のサブキャビティ235のうち、載置溝111から離れているサブキャビティ235が衝撃を受けた場合、例えば、
図11において左側に位置するサブキャビティ235が衝撃を受けた場合、衝撃を受けたサブキャビティ235が衝突力を吸収することができ、電池パック200の内部に伝達される衝突力の大きさを低減し、電池パック200内のセル201が破損するリスクを低減することができ、それにより、電池パック200の使用上の安全性を向上させることができる。
【0030】
これにより、本願のエッジビーム本体231によって、エッジビーム23の構造強度、剛性及び安定性を向上させることができ、エッジビーム23の変形リスクを低減することができ、それにより、エッジビーム23及び電池トレイ100の耐用年数を延ばすことができ、また、複数のサブキャビティ235のうち、載置溝111から離れているサブキャビティ235が衝撃を受けた場合、衝撃を受けたサブキャビティ235は、衝突力を吸収することができ、電池パック200の内部に伝達される衝突力の大きさを低減し、電池パック200内のセル201又は電池モジュールが破損するリスクを低減することができ、それにより、電池パック200の使用上の安全性を向上させることができる。
【0031】
また、
図11及び
図12に示すように、エッジビーム23が
図11における配置方式で配置される場合、エッジビーム23の上端から下端への方向において、仕切り部232が載置溝111から離れている方向に傾斜して設けられ、仕切り部232が電池トレイ100の載置溝111から離れている方向に傾斜して設けられると理解されてもよく、電池トレイ100の上方から下方への方向において、仕切り部232が載置溝111から離れている方向に傾斜して延設されると理解されてもよく、仕切り部232がキャビティ2311を2つのサブキャビティ235に仕切り、2つのサブキャビティ235がエッジビーム23の幅方向に順に配置され、このようにすることで、エッジビーム23の構造強度を向上させることができ、エッジビーム23の安定性を向上させることができ、それにより、エッジビーム23がセル201を支持する能力を向上させることができ、フレーム20の変形リスクを更に低減することもできる。
【0032】
本願のいくつかの実施例では、
図11及び
図12に示すように、各サブキャビティ235の横断面形状は、三角形又は台形であり、このようにすることで、エッジビーム23の構造安定性を向上させることができ、エッジビーム23の変形リスクを更に低減することができ、それにより、エッジビーム23及び電池トレイ100の耐用年数を更に延ばすことができる。
【0033】
本願のいくつかの実施例では、
図10及び
図11に示すように、エッジビーム23の幅方向において、キャビティ2311は、載置溝111から離れて設けられた第1側壁236を有し、第1側壁236は、キャビティ2311の頂壁233とキャビティ2311の底壁234との間に接続され、かつ仕切り部232に接続される。いくつかの代替実施例では、
図11に示すように、第1側壁236の下端には、キャビティ2311内に向かって延在している第1接続部238が接続され、第1接続部238は、キャビティ2311の底壁234のキャビティ2311の頂壁233に向かう側に位置し、第1側壁236は、第1接続部238を介してキャビティ2311の底壁234及び仕切り部232に接続され、第1接続部238は、キャビティ2311の底壁234に固定接続され、例えば、第1接続部238は、キャビティ2311の底壁234に溶接され、このようにすることで、エッジビーム23の構造強度を更に向上させることができ、エッジビーム23の安定性を更に向上させることができる。
【0034】
いくつかの代替実施例では、
図10及び
図11に示すように、エッジビーム23の幅方向において、キャビティ2311は、載置溝111に近接する第2側壁237を有し、第2側壁237は、キャビティ2311の頂壁233とキャビティ2311の底壁234との間に接続され、仕切り部232に接続され、エッジビーム23の上端から下端への方向において、第2側壁237は、載置溝111に近接する方向に傾斜している。いくつかの代替実施例では、
図11に示すように、第2側壁237の上端には、キャビティ2311内に向かって延在している第2接続部239が接続され、第2接続部239は、キャビティ2311の頂壁233のキャビティ2311の底壁234に向かう側に位置し、第2側壁237は、第2接続部239を介してキャビティ2311の頂壁233及び仕切り部232に接続され、第2接続部239は、キャビティ2311の頂壁233に固定接続され、例えば、第2接続部239は、キャビティ2311の頂壁233に溶接され、キャビティ2311の頂壁233、キャビティ2311の底壁234、第1側壁236及び第2側壁237は共に、キャビティ2311を画定し、このようにすることで、エッジビーム23の構造強度を更に向上させることができ、エッジビーム23の安定性を更に向上させることができる。
【0035】
いくつかの代替実施例では、
図12に示すように、キャビティ2311の底壁234と仕切り部232との間の夾角は、βであり、50°≦β≦70°という関係式を満たす。更に、第2側壁237と仕切り部232との間の夾角は、αであり、50°≦α≦70°という関係式を満たす。このようにすることで、エッジビーム23の構造安定性を向上させることができ、エッジビーム23の変形リスクを低減することができ、それにより、エッジビーム23及び電池トレイ100の耐用年数を延ばすことができる。
【0036】
複数のサブキャビティ235は、第1サブキャビティ2351及び第2サブキャビティ2352を含み、エッジビーム23の幅方向において、第1サブキャビティ2351は、第2サブキャビティ2352の載置溝111に近接する側に位置し、第1サブキャビティ2351の横断面形状は、三角形又は台形であり、及び/又は、第2サブキャビティ2352の横断面形状は、台形である。
【0037】
更に、本願の1つの具体的な実施例によれば、複数のサブキャビティ235は、第1サブキャビティ2351及び第2サブキャビティ2352を含み、エッジビーム23の幅方向において、第1サブキャビティ2351は、第2サブキャビティ2352の載置溝111に近接する側に位置し、第1サブキャビティ2351の横断面形状は、三角形であり、更に、三角形は、二等辺三角形又は正三角形であり、キャビティ2311の底壁234は、三角形の底壁を構成し、このようにすることで、エッジビーム23の構造安定性を更に向上させることができ、エッジビーム23の変形リスクを更に低減することができ、それにより、エッジビーム23及び電池トレイ100の耐用年数を更に延ばすことができる。
【0038】
更に、キャビティ2311の底壁234と仕切り部232との間の夾角は、三角形の底角として構成され、底角の角度は、βであり、50°≦β≦70°という関係式を満たし、例えば、βは、50°、60°及び70°などの数値であり、このようにすることで、エッジビーム23の構造安定性を更に向上させることができ、エッジビーム23の変形リスクを更に低減することができ、それにより、エッジビーム23及び電池トレイ100の耐用年数を更に延ばすことができる。
【0039】
更に、三角形の頂角は、αであり、50°≦α≦70°という関係式を満たし、例えば、αは、50°、60°、70°などの数値であり、このようにすることで、第1サブキャビティ2351の横断面形状を正三角形にすることができ、このようにすることで、エッジビーム23の構造安定性を更に向上させることができ、エッジビーム23の変形リスクを更に低減することができ、それにより、エッジビーム23及び電池トレイ100の耐用年数を更に延ばすことができる。
【0040】
本願の別の具体的な実施例によれば、
図11及び
図12に示すように、複数のサブキャビティ235は、第1サブキャビティ2351及び第2サブキャビティ2352を含み、エッジビーム23の幅方向において、第1サブキャビティ2351は、第2サブキャビティ2352の載置溝111に近接する側に位置し、第1サブキャビティ2351の横断面形状は、台形に設定され、更に、キャビティ2311の底壁234は、台形の底壁を構成し、キャビティ2311の底壁234と仕切り部232との間の夾角は、第1サブキャビティ2351の台形の底角として構造され、底角の角度は、βであり、50°≦β≦70°という関係式を満たし、例えば、βは、50°、60°、70°などの数値を満たし、このようにすることで、エッジビーム23の構造安定性を更に向上させることができ、エッジビーム23の変形リスクを更に低減することができ、それにより、エッジビーム23及び電池トレイ100の耐用年数を更に延ばすことができる。
【0041】
更に、
図12に示すように、第1サブキャビティ2351の台形の2つの脚の間の夾角は、αであり、50°≦α≦70°という関係式を満たし、例えば、αは、50°、60°、70°などの数値であり、このようにすることで、エッジビーム23の構造安定性を更に向上させることができ、エッジビーム23の変形リスクを更に低減することができ、それにより、エッジビーム23及び電池トレイ100の耐用年数を更に延ばすことができる。
【0042】
本願のいくつかの実施例では、
図12に示すように、第2サブキャビティ2352の横断面形状は、台形であり、キャビティ2311の底壁234は、第2サブキャビティ2352の台形の頂壁を構成し、キャビティ2311の頂壁233は、第2サブキャビティ2352の台形の底壁を構成し、このようにすることで、エッジビーム23の構造安定性を更に向上させることができ、エッジビーム23の変形リスクを更に低減することができ、それにより、エッジビーム23及び電池トレイ100の耐用年数を更に延ばすことができる。
【0043】
なお、第1サブキャビティ2351の横断面とは、エッジビーム23の幅方向における断面、即ち、第1サブキャビティ2351のエッジビーム23の長さ方向に垂直な断面を指し、第2サブキャビティ2352の横断面とは、エッジビーム23の幅方向における断面、即ち、第2サブキャビティ2352のエッジビーム23の長さ方向に垂直な断面を指す。
【0044】
本願のいくつかの実施例では、エッジビーム23は、支持部22を含み、支持部22は、エッジビーム本体231の載置溝111に近接する側に設けられ、セル201を支持する。即ち、エッジビーム本体231には、載置溝111に向かって延在している支持部22が接続され、支持部22は、電池トレイ100のトレイ底板10内のセル201を支持し、トレイ底板10の下面に支持されてセル201を支持し、エッジビーム23は、セル201の大部分の重量を負担し、電池トレイ100のトレイ底板10は、セル201の重量を負担しないか又はセル201のごく一部の重量のみを負担し、トレイ底板10の耐荷重の要件を大幅に軽減する。
【0045】
本願のいくつかの実施例では、エッジビーム23は、一体成形品として構成され、エッジビーム本体231と支持部22とは、一体成形品であると理解されてもよい。更に、エッジビーム23は、アルミニウム材料で製造されてもよく、鋼材料で製造されてもよいが、本願は、これらに限定されず、エッジビーム23は、鋼材料と同じ効果を果たす他の金属材料で製造されてもよく、例えば、エッジビーム23は、鋼材料で製造され、エッジビーム23は、鋼材料でロールプレス成形されてもよく、鋼材料で押出成形されてもよい。エッジビーム23を一体成形品とすることにより、エッジビーム23の耐荷重能力を向上させることができ、エッジビーム23の変形リスクを低減することができる。
【0046】
本願の実施例に係る電池トレイ100は、複数のエッジビーム23を含み、複数のエッジビーム23が接続されてフレーム20を構成する。
【0047】
図1~
図12に示すように、本願の実施例に係る電池トレイ100は、トレイ底板10及びフレーム20を含む。トレイ底板10は、底板本体11及び延在部12を含み、底板本体11は、セル201又は電池モジュールを載置する載置溝111を画定し、本願では、載置溝111にセル201を載置することを例として説明し、更に、載置溝の底壁113は、セル201を支持する受圧領域112を有し、受圧領域112は、セル201が載置溝111内に取り付けられる場合、電池トレイ100の高さ方向において、載置溝の底壁113の正投影とセル201の正投影とが重なる領域を指し、或いは、セル201が載置溝111内に取り付けられる場合、セル201と載置溝の底壁113との接触領域であると理解されてもよく、接触領域は、セル201と載置溝の底壁113とが直接的に接触する領域又は間接的に接触する領域を含み、例えば、セル201と載置溝の底壁113との間に接着剤又は冷却構造を有する場合、セル201と載置溝の底壁113とが間接的に接触し、セル201と載置溝の底壁113との間に他の物体がない場合、セル201と載置溝の底壁113とが直接的に接触し、或いは、セル201の重量が載置溝の底壁113に直接作用する領域は、受圧領域112であると理解されてもよい。電池トレイ100の高さ方向において、載置溝の底壁113の正投影は、載置溝の底壁113の、電池トレイ100の高さ方向に垂直な平面への投影である。電池トレイ100の高さ方向において、セル201の正投影は、セル201の、電池トレイ100の高さ方向に垂直な平面への投影である。理解できるように、電池トレイ100が車両2000に取り付けられる場合、電池トレイ100の高さ方向は、車両2000の高さ方向と一致してもよい。
【0048】
セル201が電池トレイ100内に取り付けられる場合、セル201は、載置溝111の受圧領域112内に位置し、延在部12は、底板本体11の周縁に沿って延設され、更に、延在部12は、環状構造として構成され、具体的には、閉じた環状構造として構成される。
【0049】
底板本体11は、フレーム20に取り付けられ、更に、フレーム20に固定して取り付けられ、底板本体11は、フレーム20に接着されてもよく、ボルトによってフレーム20に取り付けられてもよく、底板本体11とフレーム20との具体的な組立方式は、特に限定されず、実際の必要に応じて選択される。更に、フレーム20は、取付空間21を画定し、底板本体11は、取付空間21内に取り付けられ、延在部12は、取付空間21の外部に位置し、電池トレイ100の高さ方向において、フレーム20の上方に位置し、かつフレーム20に設けられ、フレーム20は、取付空間21内に向かって延在している支持部22を有し、支持部22は、トレイ底板10を支持し、更に、底板本体11を支持し、トレイ底板10の受圧領域112を支持する。
図6、
図8及び
図11に示すように、本願では、電池トレイ100が上下方向に沿って配置されることを例として説明すると、底板本体11が取付空間21内に取り付けられた後、延在部12は、取付空間21の外部に設けられ、電池トレイ100の上下方向において、フレーム20と対応して設けられ、具体的には、
図11に示すように、延在部12は、フレーム20の上方に位置し、フレーム20に対向して設けられ、電池トレイ100の上下方向において、フレーム20の上面全体を遮蔽することができる。
【0050】
図11に示すように、セル201が載置溝111内に取り付けられる場合、セル201は、受圧領域112内に位置し、支持部22は、受圧領域112を支持し、セル201は、フレーム20に搭載され、フレーム20は、セル201の大部分の重量を負担し、トレイ底板10は、セル201の重量を負担しないか又はセル201のごく一部の重量のみを負担し、トレイ底板10の耐荷重要件を大幅に軽減し、更に、トレイ底板10は、絶縁部材として設けられ、更に、トレイ底板10は、非金属部品として設けられ、トレイ底板10は、強度がより低く、厚さがより薄い材料で製造されてもよく、軽量の非金属絶縁複合材料でトレイ底板10を製造すればよく、例えば、軽量の非金属絶縁複合材料は、樹脂及びガラス繊維からなってもよく、樹脂は、エポキシ樹脂又はポリウレタンであってもよいが、本願は、これらに限定されず、軽量の非金属絶縁複合材料は、樹脂及びガラス繊維と同じ効果を果たす他の非金属複合材料からなってもよく、このようにすることで、トレイ底板10の重量を小さくすることができ、電池トレイ100、電池パック200の軽量化設計に役立ち、また、従来のトレイ底板10は、アルミニウム材料で製造され、本願は、複合材料でトレイ底板10を製造することにより、トレイ底板10の製造コストを低減し、電池トレイ100及び電池パック200の製造コストを低減することに役立つ。なお、非金属複合材料で製造されたトレイ底板10は、優れた電気絶縁性能を有し、車両2000に重篤な底突き事故が発生した場合、電池パック200にはアーク放電などの高圧リスクが発生しない。
【0051】
いくつかの代替実施例では、トレイ底板10は、一体成形品として構成され、軽量の非金属絶縁複合材料でプレス成形され、プレス成形中に、樹脂が溶融し、流動し、硬化した後、トレイ底板10が良好な気密性を有するとともに、金型成形によって、トレイ底板10が良好な平面度及び寸法精度を有することを確保し、トレイ底板10のシール機能を確保することができる。フレーム20は、金属のテーラードブランク溶接によって成形されてもよく、溶接によって成形された後、溶接構造の強度及び必要な製品の平面度を確保するだけでよく、テーラードブランク溶接の効率が高く、電池トレイ100の製造効率を向上させ、かつトレイ底板10がシールの役割を担当し、溶接シームの研削及び気密性検査を行う必要がなく、溶接によるシール不良のリスクがない。トレイ底板10は、複合材料でプレス成形されてもよく、トレイ底板10の製造効率が高く、金型精度が高いため、高い平面度が得られ、セル201の寸法要件を低減することができる。
【0052】
また、従来の電池トレイ100は、製品構造において耐荷重及びシールという2つの機能を区別せず、電池トレイ100を製造する際に全体の荷重及びシールを同時に考慮する必要があるため、電池トレイ100の製造効率及び良品率が低い。本願では、耐荷重及びシールという2つの機能を区別し、フレーム20は、主に耐荷重の役割を担当し、トレイ底板10は、主に電池トレイ100に対するシールの役割を担当し、電池トレイ100の製造効率及び良品率を向上させる。
【0053】
これにより、トレイ底板10とフレーム20との協働により、フレーム20は、セル201の大部分の重量を負担し、トレイ底板10は、セル201のごく一部の重量のみを負担し、シールの役割を担当するため、トレイ底板10の厚さを小さくし、軽量の複合材料で製造されたトレイ底板10を使用すればよく、電池トレイ100、電池パック200の軽量化設計及びコストの低減に役立ち、また、トレイ底板10とフレーム20とが一体に組み立てられた後、溶接による電池トレイ100のシール不良のリスクがなく、溶接ビードの研削及び電池トレイ100の気密性検査を行う必要がなく、電池トレイ100の製造効率を向上させる。
【0054】
本願のいくつかの実施例では、
図11に示すように、電池トレイ100が
図11における配置方式で配置される場合、電池トレイ100の高さ方向において、支持部22の正投影と受圧領域112の正投影とは、重なり領域を有し、セル201が載置溝111内に載置された後、このようにすることで、支持部22がセル201を支持することを保証することができ、フレーム20が主にセル201の重量を負担することを保証することができる。理解できるように、電池トレイ100が車両2000に取り付けられる場合、電池トレイ100の高さ方向は、車両2000の高さ方向と一致してもよい。
【0055】
本願のいくつかの実施例では、載置溝の底壁113に受圧領域112が形成され、受圧領域112が載置溝の底壁113に設けられると理解されてもよく、
図11に示すように、電池トレイ100が
図11における配置方式で配置される場合、支持部22が底板本体11の下方に位置し、載置溝の底壁113に支持され、このようにすることで、支持部22が受圧領域112の下方に支持されることを保証でき、支持部22がセル201を支持することを更に保証でき、フレーム20が主にセル201の重量を負担することを更に保証でき、それにより、受圧領域112の設置位置を合理的にすることができる。
【0056】
本願のいくつかの実施例では、
図6及び
図8に示すように、フレーム20は、第1エッジビーム、第2エッジビーム、第3エッジビーム及び第4エッジビームを更に含み、第1エッジビームと第2エッジビームとは、第1方向に沿って対向して設けられ、第1エッジビームと第2エッジビームとのうちの少なくとも1つは、上記実施例におけるエッジビーム23であり、第3エッジビームと第4エッジビームとは、第2方向に沿って対向して設けられる。なお、第1エッジビーム及び第2エッジビームは、フレーム20のエッジビーム23として構成されてもよく、第3エッジビームは、フレーム20のフロントビーム24及びリアビーム25のうちの一方として構成され、第4エッジビームは、フロントビーム24及びリアビーム25のうちの他方として構成され、フレーム20が
図8における配置方式で配置される場合、第1エッジビーム及び第2エッジビームは、
図8における左右方向に離間して設けられ、フロントビーム24及びリアビーム25は、いずれも2つのエッジビーム23の間に接続され、第1エッジビーム、第2エッジビーム、第3エッジビーム及び第4エッジビームは、接続されて、取付空間21を形成し、第1エッジビーム、第2エッジビーム、第3エッジビーム及び第4エッジビームが接続されることは、直接接続及び間接接続を含み、例えば、第1エッジビームと第3エッジビームとが接続されることを例として説明し、第1エッジビームと第3エッジビームとは、直接的に接続されてもよく、他のビームを介して間接的に接続されてもよい。底板本体11は、取付空間21内に取り付けられており、電池トレイ100の高さ方向において、延在部12は、フレーム20の上方に位置し、かつフレーム20に設けられる。第1方向及び第2方向のうちの一方は、電池トレイ100の長さ方向であり、第1方向及び第2方向のうちの他方は、電池トレイ100の幅方向である。理解できるように、電池トレイ100が車両2000に取り付けられる場合、電池トレイ100の幅方向が車両2000の幅方向と一致し、電池トレイ100の長さ方向が車両2000の長さ方向と一致してもよい。当然のことながら、電池トレイ100の幅方向が車両2000の長さ方向と一致し、電池トレイ100の長さ方向が車両2000の幅方向と一致してもよい。
【0057】
図6に示すように、電池トレイ100が
図6における方向に配置される場合、第1方向が
図6における左右方向を指し、第2方向が
図6における前後方向を指してもよく、当然のことながら、第1方向が
図6における前後方向を指し、第2方向が
図6における左右方向を指してもよく、本願は、
図6における左右方向を第1方向とし、
図6における前後方向を第2方向とすることを例として説明する。第1エッジビーム及び/又は第2エッジビームには、支持部22が設けられ、支持部22は、トレイ底板10を支持し、例えば、第1エッジビーム及び第2エッジビームには、いずれも支持部22が設けられ、セル201が
図8における左右方向に沿って延在している場合、支持部22を第1エッジビーム及び/又は第2エッジビームに設けることにより、各セル201が支持部22によって支持されることを保証でき、支持部22がセル201を支持することを更に保証でき、フレーム20が主にセル201の重量を負担することを保証でき、それにより、支持部22の設置位置を合理的にすることができる。
【0058】
本願のいくつかの実施例では、
図8に示すように、フレーム20は、支持ビーム26を更に含み、支持ビーム26は、2つのエッジビーム23の間に接続され(即ち、支持ビーム26は、第1エッジビームと第2エッジビームとの間に接続され)、或いは、フロントビーム24とリアビーム25との間に接続され、或いは、フロントビーム24とエッジビーム23との間に接続され、或いは、リアビーム25とエッジビーム23との間に接続され、このようにすることで、フレーム20の構造強度を向上させることができ、それにより、電池トレイ100の構造強度を向上させることができる。
【0059】
本願のいくつかの実施例では、
図5及び
図6に示すように、電池トレイ100は、膨張ビーム27を更に含み、膨張ビーム27は、トレイ底板10のフレーム20から離れている側に設けられ、電池トレイ100が
図5及び
図6における方式で配置される場合、膨張ビーム27は、トレイ底板10の上方に設けられ、ボルトによって支持ビーム26に取り付けられ、セル201が載置溝111内に取り付けられた後、セル201が膨張すると、膨張ビーム27がセル201を制限することができ、セル201の使用上の安全性を向上させることができる。
【0060】
いくつかの代替実施例では、支持ビーム26は、複数設けられ、複数の支持ビーム26は、エッジビーム23の長さ方向に沿って順に離間して設けられ、エッジビーム23の長さ方向は、
図6における前後方向を指し、膨張ビーム27は、複数あり、複数の膨張ビーム27は、エッジビーム23の長さ方向に沿って順に離間して設けられ、複数の膨張ビーム27と複数の支持ビーム26とは、一対一で対応して設けられ、1つの膨張ビーム27がボルトによって1つの支持ビーム26に取り付けられることにより、膨張ビーム27をフレーム20に堅固に取り付けることができる。
【0061】
本願のいくつかの実施例では、
図11に示すように、支持部22は、エッジビーム23の下端に近接して設けられ、支持部22がエッジビーム23のトレイ底板10から離れている端部に近接して設けられると理解されてもよく、更に、第1エッジビームの支持部22は、第1エッジビームの下端に近接して設けられ、及び/又は、第2エッジビームの支持部22は、第2エッジビームの下端に近接して設けられ、例えば、第1エッジビームの支持部22は、第1エッジビームの下端に近接して設けられ、第2エッジビームの支持部22は、第2エッジビームの下端に近接して設けられる。底板本体11が取付空間21内に取り付けられた後、支持部22をエッジビーム23のトレイ底板10から離れている端部に近接させることにより、支持部22が底板本体11の下方に支持されることを保証することができ、底板本体11が取付空間21内に取り付けられることを保証することもできる。
【0062】
本願のいくつかの実施例では、
図5~
図7、
図11に示すように、電池トレイ100が
図11における配置方式で配置される場合、載置溝111の上端は、開放して設けられ、セル201は、載置溝111の開放端から載置溝111内に入れることができる。また、延在部12は、載置溝111の開放端に沿って延設され、
図11に示すように、延在部12が底板本体11の上端に接続され、底板本体11が取付空間21内に取り付けられた後、このようにすることで、延在部12を載置溝111の外部に設けることができ、延在部12が電池トレイ100の上下方向においてフレーム20に対応して設けられることを保証することができ、それにより、電池トレイ100のシールを保証することができる。
【0063】
本願のいくつかの実施例では、
図8、
図10及び
図11に示すように、支持部22のトレイ底板10に近接する面は、平面として構成され、即ち、
図11に示すように、支持部22の上面は、平面に設けられ、このようにすることで、支持部22と底板本体11との支持面積を確保することができ、支持部22がセル201をよりよく支持することができる。
【0064】
本願のいくつかの実施例では、支持部22は、底板本体11の下方に位置し、かつ底板本体11に固定接続される。更に、トレイ底板10は、フレーム20に接着される。更に、トレイ底板10とフレーム20との間に接着剤(例えば、構造接着剤)を注入することにより、トレイ底板10とフレーム20とを接着し、接着剤の厚さを制御することによってフレーム20の寸法公差を吸収し、また、トレイ底板10が良好な平面度を有し、接着剤によって公差を吸収できるという特点を利用して、トレイ底板10及びフレーム20の製造要件を低減することができる。また、従来のトレイ底板10とフレーム20とを溶接する場合、トレイ底板10が溶接中に変形しやすく、後続の電池パック200の組立中にセル201に対する寸法要件を増大させ、電池パック200の組立効率に影響を与える。本願では、トレイ底板10とフレーム20とを接着することにより、トレイ底板10とフレーム20との溶接を回避し、トレイ底板10の変形を防止することができ、後続の電池パック200の組立中にセル201に対する寸法要件を低減し、電池パック200の組立効率を向上させる。
【0065】
本願のいくつかの実施例では、トレイ底板10は、一体成形品として構成され、軽量の複合材料でプレス成形され、プレス成形中に、樹脂が溶融し、流動し、硬化した後、トレイ底板10が良好な気密性を有するとともに、金型成形によって、トレイ底板10が良好な平面度及び寸法精度を有することを確保し、トレイ底板10のシール機能を確保することができる。
【0066】
本願のいくつかの実施例では、フレーム20は、金属部品として構成され、アルミニウム材料で形成されてもよく、鋼材料で製造されてもよいが、本願は、これらに限定されず、フレーム20は、鋼材料と同じ効果を果たす他の金属材料で製造されてもよく、例えば、フレーム20は、鋼材料で形成され、フレーム20は、鋼材料でロールプレス成形されてもよく、鋼材料で押出成形されてもよい。フレーム20を金属部品とすることにより、フレーム20の耐荷重性を向上させることができ、フレーム20の変形リスクを低減することができる。
【0067】
いくつかの代替実施例では、
図10及び
図11に示すように、第2側壁237の下端には、収容溝111に向かって延在している支持部22が接続され、支持部22は、キャビティ2311の底壁234に接続される。更に、
図12に示すように、エッジビーム23の幅方向において、キャビティ2311の底壁234は、支持部22の下方に延在している構造補強部2341を有し、構造補強部2341は、支持部22のトレイ底板10に近接する端部に接続され、構造補強部2341の取付空間21(又は載置溝111)に近接する端部が支持部22の下方に延在していると理解されてもよく、構造補強部2341の取付空間21(又は載置溝111)に近接する端部は、支持部22の取付空間21(又は載置溝111)に近接する端部に接続され、更に、構造補強部2341には、支持部22に向かって突出する突起構造2391が設けられ、突起構造2391は、支持部22に接続され、このようにすることで、エッジビーム23の構造強度を更に向上させることができ、エッジビーム23の安定性を更に向上させることができる。
【0068】
いくつかの代替実施例では、構造補強部2341には、複数の突起構造2391が設けられ、複数の突起構造2391は、エッジビーム23の幅方向に順に設けられ、複数の突起構造2391のうちの少なくとも1つの突起構造2391は、受圧領域112の下方に位置し、このようにすることで、突起構造2391がセル201を支持することができ、フレーム20の耐荷重能力を更に向上させ、支持部22の変形リスクを低減することができる。
【0069】
本願のいくつかの実施例では、
図5及び
図6に示すように、フレーム20にラグ構造30が接続され、ラグ構造30に取付孔が設けられ、締結具(例えば、ボルト)によってラグ構造30を車両2000に取り付けることにより、電池パック200を車両2000に取り付ける目的を達成する。
【0070】
図1~
図11に示すように、本願の実施例に係る電池パック200は、セル201、電池トレイ100及び蓋体40を含む。電池トレイ100は、上記実施例の電池トレイ100であり、蓋体40及びトレイ底板10は共に、セル201を載置する載置キャビティ41を画定し、蓋体40は、フレーム20に接続される。いくつかの代替実施例では、蓋体40は、載置溝111の開放端に覆設されて載置キャビティ41を画定し、延在部12は、蓋体40とフレーム20との間に介在し、蓋体40、延在部12及びフレーム20をボルトで貫通することで、蓋体40、トレイ底板10及びフレーム20を一体に組み立てることができる。いくつかの代替実施例では、延在部12と蓋体40との間には、シール材203(例えば、シールリング)が介在し、シール材203は、載置キャビティ41をシールすることができ、蓋体40とトレイ底板10とは、シールされた絶縁キャビティ(即ち、載置キャビティ41)を画定し、セル201が載置キャビティ41内に入れられた後、セル201とフレーム20とを完全に隔離でき、セル201が完全に絶縁された環境にあり、電池パック200は、漏電リスクがない。本願のいくつかの実施例では、
図1に示すように、電池パック200は、圧力板202を更に含んでもよく、圧力板202は、閉じた環状構造として構成され、蓋体40、シール材203及び延在部12は、圧力板202とフレーム20との間に介在し、圧力板202、蓋体40、延在部12及びフレーム20をボルトで貫通することで、圧力板202、蓋体40、トレイ底板10及びフレーム20を一体に組み立てることができ、圧力板202は、シール材203全体の受圧を均一にすることができ、載置キャビティ41のシールが確実であることを保証する。他のいくつかの実施例では、電池パックは、セル、蓋体及び電池トレイを含み、電池トレイは、トレイ底板及び複数のエッジビームを含み、少なくとも1つのエッジビームは、上記実施例のエッジビームであり、複数のエッジビームが接続されてフレームを構成し、フレームは、トレイ底板と共にセルを載置する載置溝を画定し、蓋体がフレームに接続されてセルを載置する載置キャビティを形成する。トレイ底板は、平板構造である。
【0071】
図13に示すように、本願の実施例に係る車両2000は、上記実施例の電池パック200を含み、電池パック200は、車両2000に取り付けられることで、車両2000に電気エネルギーを供給し、電池パック200のフレーム20は、主にセル201の重量を負担し、トレイ底板10は、セル201のごく一部の重量のみを負担し、主にシールの役割を担当するため、軽量の複合材料で製造されたトレイ底板10を使用すればよく、電池トレイ100、電池パック200、車両2000の軽量化設計及びコストの低減に役立ち、また、トレイ底板10とフレーム20とが一体に組み立てられた後、溶接による電池トレイ100のシール不良のリスクがなく、溶接ビードの研磨及び電池トレイ100の気密性検査を行う必要がなく、電池トレイ100及び車両2000の製造効率を向上させる。また、複合材料で製造されたトレイ底板10は、優れた電気絶縁性能を有し、車両2000に重篤な底突き事故が発生した場合、電池パック200にはアーク放電などの高圧リスクが発生せず、車両2000の安全性を向上させる。
【0072】
本明細書の説明において、用語「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「具体的な例」又は「いくつかの例」などを参照する説明は、当該実施例又は例を組み合わせて説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性が本願の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語の例示的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を指すとは限らない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性は、任意の1つ以上の実施例又は例において適切に組み合わせることができる。
【0073】
本願の実施例を示し説明したが、当業者であれば、本願の原理及び目的を逸脱することなく、これらの実施例に対して様々な変更、補正、置換及び変形を行うことができ、本願の範囲は、特許請求の範囲及びその均等物によって限定されることを理解することができる。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セル(201)を載置する載置溝(111)を有する電池トレイ(100)のエッジビーム(23)であって、
エッジビーム本体(231)を含み、前記エッジビーム本体(231)は、キャビティ(2311)を画定し、前記エッジビーム本体(231)は、仕切り部(232)を有し、前記仕切り部(232)は、前記キャビティ(2311)内に位置し、前記仕切り部(232)は、前記キャビティ(2311)の頂壁(233)と底壁(234)との間に接続されて、前記キャビティ(2311)を複数のサブキャビティ(235)に仕切り、前記複数のサブキャビティ(235)は、前記エッジビーム(23)の幅方向に順に配置され、前記エッジビーム(23)の上端から下端への方向において、前記仕切り部(232)は、前記載置溝(111)から離れている方向に傾斜している、ことを特徴とする電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項2】
前記エッジビーム(23)の幅方向において、前記キャビティ(2311)は、前記載置溝(111)から離れて設けられた第1側壁(236)を有し、前記第1側壁(236)は、前記キャビティ(2311)の頂壁(233)と底壁(234)との間に接続され、かつ、前記第1側壁(236)は前記仕切り部(232)に接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項3】
前記キャビティ(2311)は、前記載置溝(111)に近接する第2側壁(237)を有し、前記第2側壁(237)は、前記キャビティ(2311)の頂壁(233)と底壁(234)との間に接続され、かつ、前記第2側壁(237)は、前記仕切り部(232)に接続され、前記エッジビーム(23)の上端から下端への方向において、前記第2側壁(237)は、前記載置溝(111)に近接する方向に傾斜している、ことを特徴とする請求項2に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項4】
各前記サブキャビティ(235)の横断面形状は、三角形又は台形である、ことを特徴とする請求項
1に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項5】
前記複数のサブキャビティ(235)は、第1サブキャビティ(2351)及び第2サブキャビティ(2352)を含み、前記第1サブキャビティ(2351)は、前記第2サブキャビティ(2352)の前記載置溝(111)に近接する側に位置し、前記第1サブキャビティ(2351)の横断面形状は、三角形又は台形であり、及び/又は、前記第2サブキャビティ(2352)の横断面形状は、台形である、ことを特徴とする請求項
1に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項6】
前記三角形は、二等辺三角形又は正三角形である、ことを特徴とする請求項4に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項7】
前記キャビティ(2311)の底壁(234)と前記仕切り部(232)との間の夾角は、βであり、50°≦β≦70°という関係式を満たす、ことを特徴とする請求項
1に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項8】
前記第2側壁(237)と前記仕切り部(232)との間の夾角は、αであり、50°≦α≦70°という関係式を満たす、ことを特徴とする請求項3に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項9】
前記第1側壁(236)の下端には、前記キャビティ(2311)内に向かって延在している第1接続部(238)が接続され、前記第1接続部(238)は、前記キャビティ(2311)の底壁(234)の前記キャビティ(2311)の頂壁(233)に向かう側に位置し、前記第1側壁(236)は、前記第1接続部(238)を介して前記キャビティ(2311)の底壁(234)及び前記仕切り部(232)に接続され、前記第1接続部(238)は、前記キャビティ(2311)の底壁(234)に固定接続され、
前記第2側壁(237)の上端には、前記キャビティ(2311)内に向かって延在している第2接続部(239)が接続され、前記第2接続部(239)は、前記キャビティ(2311)の頂壁(233)の前記キャビティ(2311)の底壁(234)に向かう側に位置し、前記第2側壁(237)は、前記第2接続部(239)を介して前記キャビティ(2311)の頂壁(233)及び前記仕切り部(232)に接続され、前記第2接続部(239)は、前記キャビティ(2311)の頂壁(233)に固定接続され、
前記キャビティ(2311)の頂壁(233)、前記キャビティ(2311)の底壁(234)、前記第1側壁(236)及び前記第2側壁(237)は共に、前記キャビティ(2311)を画定する、ことを特徴とする請求項3に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項10】
前記エッジビーム(23)は、支持部(22)を含み、前記支持部(22)は、前記エッジビーム本体(231)の前記載置溝(111)に近接する側に設けられ、前記セル(201)を支持する、ことを特徴とする請求項
1に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項11】
前記エッジビーム(23)は、一体成形品として構成される、ことを特徴とする請求項
1に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか一項に記載の電池トレイ(100)のエッジビーム(23)を含む、ことを特徴とする電池トレイ(100)。
【請求項13】
トレイ底板(10)と、フレーム(20)とを含み、
前記トレイ底板(10)は、底板本体(11)及び延在部(12)を含み、前記底板本体(11)は、セル(201)を載置する載置溝(111)を画定し、前記延在部(12)は、前記底板本体(11)の周縁に沿って延在しており、
前記フレーム(20)は、第1エッジビーム(23)、第2エッジビーム(23)、第3エッジビーム(23)及び第4エッジビーム(23)を含み、前記第1エッジビーム(23)及び前記第2エッジビーム(23)のうちの少なくとも1つは、前記エッジビーム(23)であり、前記第1エッジビーム(23)と前記第2エッジビーム(23)とは、第1方向に沿って対向して設けられ、前記第3エッジビーム(23)と前記第4エッジビーム(23)とは、第2方向に沿って対向して設けられ、前記第1エッジビーム(23)、前記第2エッジビーム(23)、前記第3エッジビーム(23)及び前記第4エッジビーム(23)は、接続されて、取付空間(21)を形成し、前記底板本体(11)は、前記取付空間(21)内に取り付けられ、前記電池トレイ(100)の高さ方向において、前記延在部(12)は、前記フレーム(20)の上方に位置し、かつ前記フレーム(20)に設けられ、前記第1エッジビーム(23)及び/又は前記第2エッジビーム(23)は、前記トレイ底板(10)を支持する支持部(22)を有し、前記第1方向及び前記第2方向のうちの一方は、前記電池トレイ(100)の長さ方向であり、他方は、前記電池トレイ(100)の幅方向である、ことを特徴とする請求項12に記載の電池トレイ(100)。
【請求項14】
セル(201)と、請求項
12に記載の電池トレイ(100)とを含み、前記電池トレイ(100)は、載置溝(111)を有し、前記セル(201)は、前記載置溝(111)内に載置される、ことを特徴とする電池パック(200)。
【請求項15】
請求項14に記載の電池パック(200)を含む、ことを特徴とする車両(2000)。
【国際調査報告】