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特表2025-501946ランドスケープモードとポートレートモードによる画像の同時撮影
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  • 特表-ランドスケープモードとポートレートモードによる画像の同時撮影 図1
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  • 特表-ランドスケープモードとポートレートモードによる画像の同時撮影 図10
  • 特表-ランドスケープモードとポートレートモードによる画像の同時撮影 図11
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-24
(54)【発明の名称】ランドスケープモードとポートレートモードによる画像の同時撮影
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/45 20230101AFI20250117BHJP
   H04N 23/54 20230101ALI20250117BHJP
   G03B 17/20 20210101ALI20250117BHJP
【FI】
H04N23/45
H04N23/54
G03B17/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539434
(86)(22)【出願日】2023-01-24
(85)【翻訳文提出日】2024-06-26
(86)【国際出願番号】 US2023061165
(87)【国際公開番号】W WO2023147303
(87)【国際公開日】2023-08-03
(31)【優先権主張番号】63/267,360
(32)【優先日】2022-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/822,658
(32)【優先日】2022-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524242575
【氏名又は名称】シュウ,ドナルド
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュウ,ドナルド
【テーマコード(参考)】
2H102
5C122
【Fターム(参考)】
2H102AA41
2H102BA12
5C122EA67
5C122FA18
5C122FC01
5C122FC02
5C122FC04
5C122FC06
5C122HA75
5C122HB01
5C122HB05
(57)【要約】
ビデオまたは画像キャプチャ装置、およびキャプチャ装置の動作方法が説明される。1つの例示的な装置は、第1複数画像センサを備える第1センサアレイと、第2複数画像センサを備える第2センサアレイと、第3複数画像センサを備える第3センサアレイと、第4複数画像センサを備える第4センサアレイと、第5複数画像センサを備える第5センサアレイとを含む。第2センサアレイおよび第4センサアレイは、ポートレートフォーマットで画像をキャプチャするための使用から除外されるように構成される。第3センサアレイおよび第5センサアレイは、ランドスケープフォーマットで画像をキャプチャするための使用から除外されるように構成される。第1センサアレイは、ポートレートフォーマットおよびランドスケープフォーマットの画像をキャプチャするために使用されるように構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像センサ装置であって、
第1複数画像センサを有する第1センサアレイ;
第2複数画像センサを有する第2センサアレイ;
第3複数画像センサを有する第3センサアレイ;
第4複数画像センサを有する第4センサアレイ;
第5複数画像センサを有する第5センサアレイ;
を備え、
前記第2センサアレイおよび前記第4センサアレイは、ポートレートフォーマットで画像をキャプチャするための使用から除外されるように構成され、
前記第3センサアレイおよび前記第5センサアレイは、ランドスケープフォーマットで画像をキャプチャするための使用から除外されるように構成され、
前記第1センサアレイは、前記ポートレートフォーマットおよび前記ランドスケープフォーマットで画像をキャプチャするために使用されるように構成される、
画像センサ装置。
【請求項2】
前記第1センサアレイはH画素の高さおよびW画素の幅を有する矩形アレイであり、前記第2センサアレイおよび前記第4センサアレイはH画素の高さを有し、前記第3センサアレイおよび前記第5センサアレイはW画素の幅を有する、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記第2センサアレイは前記ランドスケープフォーマットの画像の左端部分をキャプチャするように構成され、前記第4センサアレイは前記ランドスケープフォーマットの画像の右端部分をキャプチャするように構成される、請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記第3センサアレイは前記ポートレートフォーマットの画像の上端部分をキャプチャするように構成され、前記第5センサアレイは前記ポートレートフォーマットの画像の下端部分をキャプチャするように構成される、請求項1記載の装置。
【請求項5】
前記装置はメディアプロセッサをさらに備え、前記メディアプロセッサは、前記第1、第2、第3、第4、および第5センサアレイに対して電気的に接続される、請求項1記載の装置。
【請求項6】
前記装置を収容するハンドヘルド構造体をさらに備える、請求項1記載の装置。
【請求項7】
画像をキャプチャする方法であって、
カメラのユーザインターフェース上で受信された命令に基づいて画像またはビデオのキャプチャを開始するステップであって、前記カメラは、
第1複数画像センサを有する第1センサアレイ;
第2複数画像センサを有する第2センサアレイ;
第3複数画像センサを有する第3センサアレイ;
第4複数画像センサを有する第4センサアレイ;
第5複数画像センサを有する第5センサアレイ;
を備え、
前記第2センサアレイおよび前記第4センサアレイは、ポートレートフォーマットで画像をキャプチャするための使用から除外されるように構成され、
前記第3センサアレイおよび前記第5センサアレイは、ランドスケープフォーマットで画像をキャプチャするための使用から除外されるように構成され、
前記第1センサアレイは、前記ポートレートフォーマットおよび前記ランドスケープフォーマットで画像をキャプチャするために使用されるように構成される、
ステップ;
前記命令に従って、キャプチャされた画像またはビデオを前記第1から第5センサアレイのうちの3つ以上に格納するステップ;
を有する方法。
【請求項8】
前記方法はさらに、
キャプチャ前における、ポートレートプレビュー、ランドスケーププレビュー、または複合プレビューを含む1つまたは複数のプレビューを生成するステップ;
前記ポートレートプレビュー、前記ランドスケーププレビュー、および前記複合プレビューの間で選択する少なくとも1つの選択をユーザインターフェースから受け取るステップ;
スクリーン上に前記プレビューを表示するステップ;
を有する、
請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記方法はさらに、ランドスケープ画像とポートレート画像の両方の前記複合プレビューを生成するステップ、 所与のアスペクト比の前記スクリーンに適合するように前記複合プレビューをスケーリングするステップ、を有する、
請求項7記載の方法。
【請求項10】
前記方法はさらに、
前記キャプチャした画像または映像を保存した後、前記ランドスケープフォーマットにしたがった第1ファイルと、前記ポートレートフォーマットにしたがった第2ファイルとを生成するステップを有する、
請求項7記載の方法。
【請求項11】
前記方法はさらに、
第1ファイルおよび第2ファイルを生成するステップであって、前記第1ファイルの第1部分が前記第1ファイルに対して排他的であり、前記第1ファイルの第2部分は前記第2ファイルと共有され、前記第2ファイルの一部は前記第2ファイルに対して排他的であるようにする、ステップ;
前記第1ファイルおよび前記第2ファイルをメモリに記憶するステップ;
を有する、
請求項7記載の方法。
【請求項12】
画像センサ装置であって、
重ならないセンサアレイを含むセンサアレイのグループであって、
第1センサアレイ;
第2センサアレイ;
第3センサアレイ;
第4センサアレイ;
第5センサアレイ;
を含むグループ;
前記第2センサアレイ、前記第3センサアレイ、前記第4センサアレイ、および前記第5センサアレイに対して結合されたプロセッサ;
を備え、
前記プロセッサは、
前記画像センサ装置の向きを判定するステップ;
前記向きに基づいて選択的無効操作を実行することにより、
前記向きがポートレートフォーマットである場合、センサアレイの前記グループ内のセンサアレイの第1サブセットは無効にされ、
前記向きがランドスケープフォーマットである場合、センサアレイの前記グループ内のセンサアレイの第2サブセットは無効にされ、前記第2サブセットは前記第1サブセットとは異なる、
ようにするステップ;
を実施するように構成されている、
画像センサ装置。
【請求項13】
センサアレイの前記第1サブセットは、前記第2センサアレイおよび前記第4センサアレイを含む、請求項12記載の画像センサ装置。
【請求項14】
センサアレイの前記第2サブセットは、前記第3センサアレイおよび前記第5センサアレイを含む、請求項12記載の画像センサ装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、前記第1センサアレイを前記ポートレートフォーマットおよび前記ランドスケープフォーマットにおいて有効化するように構成される、請求項12記載の画像センサ装置。
【請求項16】
前記第1センサアレイはH画素の高さおよびW画素の幅を有する矩形アレイであり、前記第2センサアレイおよび前記第4センサアレイはH画素の高さを有し、前記第3センサアレイおよび前記第5センサアレイはW画素の幅を有する、請求項12記載の画像センサ装置。
【請求項17】
前記第2センサアレイは前記ランドスケープフォーマットの画像の左端部分をキャプチャするように構成され、前記第4センサアレイは前記ランドスケープフォーマットの画像の右端部分をキャプチャするように構成される、請求項12記載の画像センサ装置。
【請求項18】
前記第3センサアレイは前記ポートレートフォーマットの画像の上端部分をキャプチャするように構成され、前記第5センサアレイは前記ポートレートフォーマットの画像の下端部分をキャプチャするように構成される、請求項12記載の画像センサ装置。
【請求項19】
前記画像センサ装置を収容するハンドヘルド構造体をさらに備える、請求項12記載の画像センサ装置。
【請求項20】
前記プロセッサは、ユーザインターフェースで受信された入力を使用して、または方位センサを使用して、前記向きを決定するように構成される、請求項12記載の画像センサ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本出願は2022年1月31日に出願された米国仮特許出願第63/267,360号の優先権の利益を主張し、さらに2022年8月26日に出願された米国特許出願第17/822,658号の優先権を主張する。上記の文献の全内容は、参照により本明細書の開示の一部として組み込まれる。
【0002】
本文書は、カメラを備えたハンドヘルド電子デバイスを使用する画像およびビデオキャプチャ技術に関する。
【背景技術】
【0003】
今日、ほとんどのハンドヘルドコンピューティングデバイスは、カメラを装備している。ユーザは、ビデオおよび画像をキャプチャするためにこれらのデバイスを使用する。
【発明の概要】
【0004】
この文献は、カメラを使用して、ランドスケープモードおよびポートレートモードでビデオおよび画像を同時にキャプチャする技術を開示している。
【0005】
例示的な態様において、ビデオキャプチャデバイスが開示される。ビデオキャプチャデバイスは、第1複数画像センサを備える第1センサアレイと、第2複数画像センサを備える第2センサアレイと、第3複数画像センサを備える第3センサアレイと、第4複数画像センサを備える第4センサアレイと、第5複数画像センサを備える第5センサアレイとを含む。第2センサアレイおよび第4センサアレイは、ポートレートフォーマットで画像をキャプチャするための使用から除外されるように構成される。第3センサアレイおよび第5センサアレイは、ランドスケープフォーマットで画像をキャプチャするための使用から除外されるように構成される。第1センサアレイは、ポートレートフォーマットおよびランドスケープフォーマットの画像を取り込むために使用されるように構成される。
【0006】
別の態様において、カメラ動作の方法が開示される。本方法は、開示された装置を備えるカメラのユーザインターフェース上で受信された命令に基づいて、画像またはビデオキャプチャのキャプチャを開始するステップと、命令に従って、キャプチャされた画像またはビデオを第1~第5センサアレイのうちの3つ以上に記憶することとを含む。
【0007】
別の例示的な態様において、プロセッサを含むビデオキャプチャデバイスが開示される。装置は、本明細書で説明される方法のうちの1つを実装するように構成される。
【0008】
これらおよび他の特徴は、本文書に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本明細書に記載される図面は、さらなる理解を提供するために使用され、本出願の一部を構成する。例示的な実施形態およびその例示は、本技術の範囲を限定するのではなく、本技術を説明するために使用される。
【0010】
図1】単一のカメラ集積回路の例を示す。
【0011】
図2】ランドスケープフォーマットで構成されたセンサ回路の1例を示す。
【0012】
図3】ポートレートフォーマットで構成されたセンサ回路の1例を示す。
【0013】
図4】カメラのポートレートモード動作の1例を示す。
【0014】
図5】カメラのランドスケープモード動作の1例を示す。
【0015】
図6】ポートレートモードプレビュー生成の1例を示す。
【0016】
図7】ランドスケープモードプレビュー生成の1例を示す。
【0017】
図8】16:9プレビュー生成の例を示す。
【0018】
図9A】カメラ操作方法の例のフローチャートを示す。
図9B】カメラ操作方法の例のフローチャートを示す。
図9C】カメラ操作方法の例のフローチャートを示す。
【0019】
図10】ビデオキャプチャデバイスを動作させる例示的な方法のフローチャートを示す。
【0020】
図11】ビデオキャプチャデバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本開示の目的、技術的解決策、および利点をより明らかにするために、様々な実施形態が、図面を参照して以下に詳細に説明される。特に明記しない限り、本文書の実施形態における実施形態および特徴は、互いに組み合わせることができる。
【0022】
セクションの見出しは、発明の読みやすさを向上させるために、付録を含めて、本明細書で使用され、議論をそれぞれのセクションのみに限定するものではない。さらに、本明細書全体を通して、ビデオという用語はコンパクトさのために使用され、説明される技法はビデオ(ピクチャのシーケンス)もしくは単一のピクチャまたは画像もしくは写真の両方のキャプチャおよび保存に対して適用可能であることが理解されよう。さらに、説明を容易にするために、「電話」、「携帯電話」、または「セルラフォン」という用語は、カメラを含む様々な異なるハンドヘルドデバイスを説明するために使用される。そのような装置は、ハンドヘルドタブレット、パッド、ラップトップ、電子書籍リーダなどを含む。
【0023】
ランドスケープフォーマット、ポートレートフォーマット、または両方のフォーマットでのビデオ/写真のキャプチャは、5つのブロック、0、1、2、3、および4に編成されたピクセルを有するクロスパターンイメージセンサ(図1)を有する1つの集積回路を使用して、同時に達成することができる。ブロック0は共通であり、ブロック1、3またはブロック2、4と組み合わされて、センサをランドスケープまたはポートレートフォーマットとして構成する(図2および3)。モード設定可能ピクセルブロック1および3は、デフォルトキャプチャモードでプロセッサによって制御されるかまたはユーザ選択され、共通ピクセルブロック0にマッピングされ、結合されて、ランドスケープ画像を形成する。同様に、共通ピクセルブロック0およびモード設定可能ピクセルブロック2および4がマッピングされ、結合されて、ポートレート画像を形成する。
【0024】
いくつかの実施形態において、画像センサはクロスパターンとして製造される。全てのピクセルは、X-Yアドレス指定可能である。イメージセンサは、ピクセルの2次元アレイである。各ピクセルは、それ自体の強度値、X(行番号)およびY(列番号)によって表される位置アドレスを有する。
【0025】
ピクセルブロック1、2、3、および4は、プロセッサによる命令に応じて、再マッピングされ、ユーザによってまたはデフォルトで選択されたフォーマット(ランドスケープまたはポートレート)に一致する画像を出力するように再構成される。
【0026】
以下は、それぞれ2つのキャプチャモードを持つ2つのハンドヘルド方向である。
【0027】
1.デフォルトのキャプチャモードがランドスケープである場合、携帯電話は縦向きに保持され、前向きカメラは、ピクセルブロック1、3が有効にされ、ブロック2、4が無効にされる(図4)。カメラの電源を入れると、ブロック0がオンになる。ブロック1、0、および3の上側(上向きの辺)は加速度計からの入力によって決定される。
【0028】
- 携帯電話が縦向きに保持されている間、キャプチャモードはオンスクリーンタッチ選択によってランドスケープからポートレートに変更される。前向きカメラのピクセルブロック2、4が有効にされ、ブロック1、3が無効にされる。
【0029】
2.デフォルトのキャプチャモードがランドスケープである場合、携帯電話は横長方向に保持され、前向きカメラは、ピクセルブロック2、4が有効にされ、ブロック1、3が無効にされる(図5)。カメラの電源を入れると、ブロック0がオンになる。ブロック2、0、および4の上側は加速度計からの入力によって決定される。
【0030】
- 携帯電話が横向きに保持されている間、キャプチャモードはオンスクリーンタッチ選択を介してランドスケープからポートレートに変更される。前向きカメラのピクセルブロック1、3が有効にされ、ブロック2、4が無効にされる。
【0031】
3.デフォルトのキャプチャモードがポートレートである場合、携帯電話は縦向きに保持され、前向きカメラは、ピクセルブロック2、4が有効にされ、ブロック1、3が無効にされる。
【0032】
- 携帯電話が縦向きに保持されている間、キャプチャモードはオンスクリーンタッチ選択によってポートレートからランドスケープに変更される。前向きカメラのピクセルブロック1、3が有効にされ、ブロック2、4が無効にされる。
【0033】
4.デフォルトのキャプチャモードがポートレートである場合、携帯電話は横向きに保持され、前向きカメラは、ピクセルブロック1、3が有効にされ、ブロック2、4が無効にされる。
【0034】
- 携帯電話が横向きに保持されている間、キャプチャモードは、オンスクリーンタッチ選択を介してポートレートからランドスケープに変更される。前向きカメラは、ピクセルブロック2、4が有効にされ、ブロック1、3が無効にされる。
【0035】
以下は2つのハンドヘルドの向きであり、それぞれ5つのピクセルブロック0、1、2、3、4の全てが、ランドスケープとポートレートビデオ/写真の同時キャプチャのために同時にオンにされる。
【0036】
1.携帯電話が縦向きに保持されているとき、ビデオまたは写真は、5つのピクセルブロックすべてが有効にされた状態でキャプチャされる。フォトセッションのために、プロセッサは集積回路に、2つの画像、ランドスケープおよびポートレートを出力するように命令し、5つのピクセルブロックすべての上側が加速度計によって決定される。この場合、ピクセルブロック1、0、3を結合することによってランドスケープ写真が作成され、ピクセルブロック2、0、4を結合することによってポートレート写真が作成される。キャプチャ後、ユーザはオンスクリーンを表示するために、フォーマット、ランドスケープ、またはポートレートのいずれかを選択することができる。
【0037】
ビデオセッションの場合、プロセッサは表示および記憶のために、2つの別個のビデオファイル、ランドスケープモードファイルおよびポートレートモードファイルを出力するように集積回路に命令する。この場合、ピクセルブロック1,0,3を結合してランドスケープ映像を作成し、ピクセルブロック2,0,4を結合してポートレート映像を作成する。録画中に表示するために、ユーザはランドスケープビデオまたはポートレートビデオのいずれかを画面上に表示することを選択することができ、再生のために、ユーザは、再生のためのいずれかのフォーマットを選択することができる。
【0038】
2.携帯電話が横向きに保持されるとき、ビデオまたは写真は、5つのピクセルブロックすべてが有効にされた状態でキャプチャされる。フォトセッションのために、プロセッサは集積回路に、2つの画像、ランドスケープおよびポートレートを出力するように命令し、5つのピクセルブロックすべての上側が加速度計によって決定される。この場合、ピクセルブロック2,0,4をつなぎ合わせることによりランドスケープ写真が作成され、ピクセルブロック3,0,1をつなぎ合わせることによりポートレート写真が作成される。キャプチャ後、ユーザはオンスクリーンを表示するために、フォーマット、ランドスケープ、またはポートレートのいずれかを選択することができる。
【0039】
ビデオセッションの場合、プロセッサは表示および記憶のために、2つの別個のビデオファイル、ランドスケープモードファイルおよびポートレートモードファイルを出力するように集積回路に命令する。この場合、ピクセルブロック2,0,4を結合してランドスケープ映像を作成し、ピクセルブロック3,0,1を結合してポートレート映像を作成する。録画中に表示するために、ユーザはランドスケープビデオまたはポートレートビデオのいずれかを画面上に表示することを選択することができ、再生のために、ユーザは、再生のためのいずれかのフォーマットを選択することができる。
【0040】
同時キャプチャセッション中、ユーザは、オンスクリーンタッチアイコンを介して、キャプチャに先立って、ランドスケープまたはポートレート形式のいずれかの表示プレビューを選択することができる。集積回路は、画像センサとして機能するだけでなく、ランドスケープおよびポートレートビデオの同時ストリーミングを提供するメディアプロセッサとしても機能する。
【0041】
センサ/メディアプロセッサはキャプチャする前に、所与のアスペクト比、例えば、16:9アスペクト比(図8)のスクリーンに適合するように両方の画像を比例スケーリングすることによって、ポートレートプレビュー(図6)、ランドスケーププレビュー(図7)、またはランドスケープ画像とポートレート画像の両方の複合プレビューを生成することができる。各プレビュー画面には、ユーザが他の2つのプレビュー画面を選択するための2つのアイコンがある。代替の方法において、1つのアイコンのみがプレビュー選択に使用され、第1タッチが第2プレビューを選択し、第2タッチが第3プレビューを選択し、第3タッチが第1プレビューに戻る。
【0042】
いくつかの実施形態において、3Dビデオ/写真キャプチャの機能を提供するために、2つのカメラが取り付けられ、一方は左上隅に、他方は右上隅に取り付けられ、3D知覚をもたらす両眼視をエミュレートする。
【0043】
開示している統合された画像センサおよびメディアプロセッサは、従来の画像センサのみのデバイスと区別可能であるので、ランドスケープおよびポートレートセンサは略してランドポートセンサまたはLPセンサと呼ばれることがある。
【0044】
多くのタイプのLiDARセンサ(光検出および測距)があり、正しいものを選択することは、成功するアプリケーションにとって重要である。LiDARセンサは、起動されると光パルスが遠くの被写体に向かって光を放射するように、カメラの近くに取り付けられる。反射光がセンサに戻るのにかかる時間が、カメラから被写体までの距離を決定するために使用される。5つのピクセルブロックはすべて独立して制御されるので、各ピクセルブロックは、別々にオンにされ、一度に1つずつ画像を取り込むことができ、距離測定はメタデータに記憶されるかまたは画面上に表示される。これは、調査作業または他の特別な関心活動に有用な機能である。
【0045】
LPセンサをプロカメラに取り付けた状態。ポートレート画像を撮影するために、撮影者が自分のカメラを傾ける必要はもはやない。両方のフォーマットを同時に、または別々にプレビューすることができるので、撮影者は、いずれかのフォーマットを別々に、または両方のフォーマットを同時にキャプチャすることができる。それは生産性の向上に役立つ。
【0046】
図9A図9B、および図9Cは、携帯電話が画像またはビデオをキャプチャするための一般的な方法9000を示すフローチャートである。方法9000は開始ブロック9006で開始し、カメラを起動する。ステップ9008において、携帯電話は、同時キャプチャモードが選択されているかどうかを判定する。同時キャプチャモードが選択されない場合、方法9000は、図9Aのステップ9100に進む。同時キャプチャモードが選択された場合、方法9000は、図9Bのステップ9200に進む。
【0047】
ステップ9100において、方法9000は、ユーザがポートレートモードをキャプチャモードとしてプリセットしたかどうかを判定する。ポートレートモードがすでにプリセットモードである場合、ステップ9102において、携帯電話は、携帯電話の向きが縦向きであるかどうかを判定する。携帯電話が縦向きである場合、携帯電話はピクセルブロック2および4を有効にするが、ピクセルブロック1および3を無効にする(9108)。しかしながら、携帯電話が横向きである場合、携帯電話はピクセルブロック1および3を有効にするが、ピクセルブロック2および4を無効にする(9104)。ステップ9108または9104で特定のピクセルブロックを有効化および無効化した後、携帯電話スクリーンは、ポートレートライブビューを表示する(9106)。ステップ9110において、ビデオセッションが終了していない場合、方法9000はステップ9102に戻り、携帯電話が縦向きに保持されているかどうかを判定する。
【0048】
ステップ9100において、方法9000は、ユーザがポートレートモードをキャプチャモードとしてプリセットしたかどうかを判定する。ポートレートモードが既にプリセットモードでない場合、ステップ9112において、携帯電話は、携帯電話の向きがポートレートであるかどうかを判定する。携帯電話が縦向きである場合、携帯電話はピクセルブロック1および3を有効にするが、ピクセルブロック2および4を無効にする(9118)。しかしながら、携帯電話が横向きである場合、携帯電話はピクセルブロック2および4を有効にするが、ピクセルブロック1および3を無効にする(9114)。ステップ9118または9114で特定のピクセルブロックを有効化および無効化した後、携帯電話スクリーンは、ランドスケープライブビューを表示する(9116)。ステップ9120において、ビデオセッションが終了していない場合、方法9000はステップ9112に戻り、携帯電話が縦向きに保持されているかどうかを判定する。
【0049】
方法9000が、ビデオセッションがステップ9110または9120のいずれかで終了したと判定すると、ステップ9300でカメラをオフにする(図9C参照)。次いで、ステップ9302において、方法9000は、セッション中に携帯電話の向きが変化したかどうかを判定する。セッション中に向きが変化していない場合、ステップ9308において、方法9000は、ピクセルブロック1、0、および3のビデオファイル、またはピクセルブロック2、0、および4のビデオファイルのいずれかを出力する。方向が変化した場合、ステップ9304において、方法9000はピクセルブロック1、0、および3のビデオファイルを結合し、方法9000は、ピクセルブロック2、0、および4のビデオファイルをさらに結合する。ステップ9304において、方法9000は、ファイルを時系列順に結合する。ステップ9306において、方法9000は、組み合わされたビデオファイルを出力する。ステップ9600において、非同時キャプチャモードは停止する。
【0050】
ステップ9008において、方法9000は、携帯電話が同時キャプチャモードにあると決定した後、ステップ9200に続く。ステップ9200において、方法9000は、携帯電話が縦向きであるかどうかを判定する。携帯電話が縦向きである場合、ステップ9212において、方法9000は、5つのピクセルブロックすべてからビデオをキャプチャする。次いで、ステップ9214において、方法9000は、ピクセルブロック1、0、および3を結合することによってランドスケープビデオを作成する。ステップ9218において、方法9000は、ピクセルブロック2、0、および4を結合することによってポートレートビデオを作成する。ステップ9214および9218の後、方法9000はステップ9216に続く。ステップ9220において、方法9000は、ランドスケープおよびポートレートビデオを記憶装置に送信する。
【0051】
再び、ステップ9200において、方法9000は、携帯電話が縦向きであるかどうかを判定する。携帯電話が縦向きでない場合、ステップ9202において、方法9000は、5つのピクセルブロックすべてからビデオをキャプチャする。次いで、ステップ9204において、方法9000は、ピクセルブロック2、0、および4を結合することによって、ランドスケープビデオを作成する。ステップ9208において、方法9000は、ピクセルブロック3、0、および1を結合することによってポートレートビデオを作成する。ステップ9204および9208の後、方法9000はステップ9206に続く。ステップ9210において、方法9000は、ランドスケープおよびポートレートビデオを記憶装置に送信する。ステップ9600において、同時キャプチャモードは停止する。
【0052】
図9A図9Cおよび図10に関して、画像/ビデオキャプチャの前に、画像キャプチャデバイスは複合フォーマット(たとえば、「+」記号のように見えるディスプレイ)で、ユーザインターフェース上にランドスケープおよびポートレートモードの両方のプレビューを提供することができる。1つの動作モードでは、ユーザが複合フォーマットを同時にキャプチャし、ポートレートオンリー、ランドスケープオンリー、または複合フォーマットでビデオを再生することが可能である。
【0053】
様々な実施形態によれば、以下の技術的解決策は、他の問題の中でもとりわけ、本明細書で論じられる様々な既存の技術的問題に対処するために提供される。
【0054】
1.画像センサ装置(例えば、図1図5および図11)であって:第1複数画像センサを備える第1センサアレイと、第2複数画像センサを備える第2センサアレイと、第3複数画像センサを備える第3センサアレイと、第4複数画像センサを備える第4センサアレイと、第5複数画像センサを備える第5センサアレイとを備え、第2センサアレイおよび第4センサアレイはポートレートフォーマットで画像をキャプチャするための使用から除外されるように構成され、第3センサアレイおよび第5センサアレイはランドスケープフォーマットで画像をキャプチャするための使用から除外されるように構成され、第1センサアレイはポートレートフォーマットおよびランドスケープフォーマットで画像をキャプチャするために使用されるように構成される。
【0055】
2.前記第1センサアレイはH画素の高さおよびW画素の幅を有する矩形アレイであり、前記第2センサアレイおよび前記第4センサアレイはH画素の高さを有し、前記第3センサアレイおよび前記第5センサアレイはW画素の幅を有する、請求項1記載の装置。
【0056】
3.前記第2センサアレイは前記ランドスケープフォーマットの画像の左端部分をキャプチャするように構成され、前記第4センサアレイは前記ランドスケープフォーマットの画像の右端部分をキャプチャするように構成される、請求項1記載の装置。
【0057】
4.前記第3センサアレイは前記ポートレートフォーマットの画像の上端部分をキャプチャするように構成され、前記第5センサアレイは前記ポートレートフォーマットの画像の下端部分をキャプチャするように構成される、請求項1記載の装置。
【0058】
様々な実施形態において、上記で開示されたブロック0~4は、様々な方法で編成され得る。例えば、いくつかの実施形態において、ブロック2および4が同一のサイズを有する可能性がある。いくつかの実施形態において、ブロック1および3が同一のサイズを有する可能性がある。あるいはブロック2および4が異なるサイズを有してもよく、および/またはブロック1および3は異なるサイズを有する可能性がある。これは、共通ピクセルの中心ブロック0に対して水平または垂直に非対称であるキャプチャ領域をもたらし得る。上(下、左、または右)への追加のピクセルはメタデータまたは日付スタンプなどのフィンガープリンティング情報を挿入するために使用することができ、またはユーザの選択で、可視画像に含まれ得るロケーション識別子が含まれ得る。いくつかの実施形態において、ブロック0は正方形であってもよい。いくつかの実施形態において、ブロック0は長方形であってもよい。例えば、ブロック0はより広いパノラマピクチャを提供するために、水平(ランドスケープ)方向においてより広くてもよい。いくつかの実施形態において、ブロック0は幅広い高さの画像を提供するために、垂直(縦)方向により高くてもよい。いくつかの実装形態ではブロック1、2、3、および4はキャプチャされた視覚シーンの3次元情報をキャプチャするために使用され得る。例えば、ブロック1および3は、ブロック0画像の左目、右目の情報を保持することができる。
【0059】
5.メディアプロセッサをさらに備え、前記メディアプロセッサは、前記第1、第2、第3、第4、および第5センサアレイに電気的に接続される、請求項1記載の装置。
【0060】
6.前記装置を収容するハンドヘルド構造体をさらに備える、請求項1記載の装置。
【0061】
7.画像をキャプチャする方法(例えば、図10のフローチャート1000)であって:第1複数画像センサを備える第1センサアレイと、第2複数画像センサを備える第2センサアレイと、第3複数画像センサを備える第3センサアレイと、第4複数画像センサを備える第4センサアレイと、第4複数画像センサを備える第4センサアレイと、第5複数画像センサを備える第5センサアレイと、を備えるカメラのユーザインターフェース上で受信された命令に基づいて、画像またはビデオのキャプチャを開始するステップ(1002)を有し、前記第2センサアレイおよび前記第4センサアレイは、ポートレートフォーマットで画像をキャプチャするための使用から除外されるように構成され、 前記第3センサアレイおよび前記第5センサアレイは、ランドスケープフォーマットで画像をキャプチャするための使用から除外されるように構成され、第1センサアレイは、ポートレートフォーマットとランドスケープフォーマットで画像をキャプチャするために使用されるように構成され、前記キャプチャされた画像または前記ビデオを、前記第1~第5センサアレイのうちの3つ以上に記憶するステップ(1004)をさらに有する、方法。
【0062】
8.キャプチャする前に、ポートレートプレビュー、ランドスケーププレビュー、または複合プレビューを含む、1つまたは複数のプレビューを生成するステップ; 前記ポートレートプレビュー、前記ランドスケーププレビュー、および前記複合プレビューの間で選択するために、前記ユーザインターフェースから少なくとも1つの選択を受信するステップ; 前記プレビューを画面上に表示するステップ;をさらに備える、請求項7に記載の方法。
【0063】
9.請求項7に記載の方法であって、さらに、 ランドスケープ画像とポートレート画像の両方の前記複合プレビューを生成するステップと、 所与のアスペクト比の前記スクリーンに適合するように前記複合プレビューをスケーリングするステップと、を含む、方法。
【0064】
10.前記キャプチャされた画像またはビデオを記憶した後、前記ランドスケープフォーマットに従った第1ファイルと、前記ポートレートフォーマットに従った第2ファイルとを生成することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【0065】
11.第1ファイルおよび第2ファイルを生成し、前記第1ファイルの第1部分が前記第1ファイルに対して排他的であるようにする、ステップ;前記第1ファイルの第2部分が前記第2ファイルと共有される;前記第2ファイルの一部が前記第2ファイルに対して排他的である; 前記第1ファイルおよび前記第2ファイルをメモリに記憶するステップをさらに備える、請求項7に記載の方法。
【0066】
12.画像センサ装置(例えば、図1図5および図11)であって:第1センサアレイ、第2センサアレイ、第3センサアレイ、第4センサアレイ、第5センサアレイを含む重なっていないセンサアレイを有するセンサアレイのグループ;第2センサアレイ、第3センサアレイ、第3センサアレイ、第4センサアレイ、および第5センサアレイに結合されたプロセッサ;を備え、前記プロセッサは:前記画像センサ装置の向きを決定し;前記向きに基づいて選択的無効化動作を実行するように構成され、これにより、前記向きがポートレートフォーマットである場合、前記センサアレイのグループからのセンサアレイの第1サブセットが無効化され、前記向きがランドスケープフォーマットである場合、前記センサアレイのグループからのセンサアレイの第2サブセットが無効化され、前記センサアレイの第2サブセットがセンサアレイの第1サブセットとは異なるセンサアレイの第2サブセットが無効化される。たとえば、プロセッサは、図11に示されるプロセッサ1102であり得る。図1図5に示す一実施形態において、第1センサアレイはピクセルブロック0であり、第2センサアレイはピクセルブロック1であり、第3センサアレイはピクセルブロック2であり、第4センサアレイはピクセルブロック3であり、第5センサアレイはピクセルブロック4である。
【0067】
13.前記センサアレイの第1サブセットは、前記第2センサアレイおよび前記第4センサアレイを備える、請求項12に記載の画像センサ装置。
【0068】
14.前記センサアレイの第2サブセットは、前記第3センサアレイおよび前記第5センサアレイを備える、請求項12に記載の画像センサ装置。
【0069】
15.前記プロセッサは、前記第1センサアレイを前記ポートレートフォーマットおよび前記ランドスケープフォーマットにおいて有効化するように構成される、請求項12に記載のイメージセンサ装置。
【0070】
16.前記第1センサアレイはH画素の高さおよびW画素の幅を有する矩形アレイであり、前記第2センサアレイおよび前記第4センサアレイはH画素の高さを有し、前記第3センサアレイおよび前記第5センサアレイはW画素の幅を有する、請求項12に記載のイメージセンサ装置。
【0071】
17.前記第2センサアレイは前記ランドスケープフォーマットの画像の左端部分をキャプチャするように構成され、前記第4センサアレイは前記ランドスケープフォーマットの画像の右端部分をキャプチャするように構成される、請求項12に記載の画像センサ装置。
【0072】
18.前記第3センサアレイは前記ポートレートフォーマットの画像の上端部分をキャプチャするように構成され、前記第5センサアレイは前記ポートレートフォーマットの画像の下端部分をキャプチャするように構成される、請求項12に底部の画像センサ装置。
【0073】
19.前記画像センサ装置を収容するハンドヘルド構造体をさらに備える、請求項12に記載の画像センサ装置。
【0074】
20.前記プロセッサは、ユーザインターフェースで受信された入力を使用して、または方位センサを使用して、前記方位を決定するように構成される、請求項12に記載の画像センサ装置。
【0075】
様々な実施形態において、上述のアレイ0~4は、異なる方法で編成されてもよい。例えば、いくつかの実施形態において、アレイ2および4が同一のサイズを有する可能性がある。いくつかの実施形態において、アレイ1および3が同一のサイズを有する可能性がある。あるいはアレイ2および4が異なるサイズを有してもよく、および/またはアレイ1および3は異なるサイズを有する可能性がある。これは、共通ピクセルの中心アレイ0に対して水平または垂直に非対称であるキャプチャ領域をもたらし得る。上(下、左、または右)への追加のピクセルはメタデータまたは日付スタンプなどのフィンガープリンティング情報を挿入するために使用することができ、またはユーザの選択で、可視画像に含まれ得るロケーション識別子が含まれ得る。いくつかの実施形態において、アレイ0は正方形であってもよい。いくつかの実施形態において、アレイ0は長方形であってもよい。例えば、アレイ0はより幅広いパノラマ画像を提供するために、水平(ランドスケープ)方向においてより幅広であり得る。いくつかの実施形態において、アレイ0は幅広い高さの画像を提供するために、垂直(縦)方向により高くてもよい。いくつかの実装形態ではアレイ1、2、3、および4はキャプチャされた視覚シーンの3次元情報をキャプチャするために使用され得る。例えば、アレイ1および3は、アレイ0画像の左目、右目の情報を保持することができる。
【0076】
前述の説明の全体は、ユーザに対向カメラにも適用される。
【0077】
図11は、例示的なビデオキャプチャデバイス1100を示す。装置1100は、本発明に開示される方法を実行するように構成されたプロセッサ1102を含む。装置1100は、プロセッサ実行可能コードおよび/または画像ファイルを記憶するために使用されるメモリを含む。メモリは、プロセッサ1102の内部に配置できる。装置1100はカメラの傾斜角度または向き(例えば、ポートレートモード、ランドスケープモード、またはその間の何か)を決定するように構成された向きセンサを含む。装置1100は、本明細書に開示されるような画像センサを備えるカメラを含む。装置1100は、ユーザ入力(たとえば、ボタン、タッチスクリーンなど)を受信し、および/または画像および対話型メニューをユーザに表示するように構成されるユーザインターフェース1110を含む。
【0078】
本文書に記載される開示および他の実施形態、モジュール、および機能動作はデジタル電子回路、または本文書に開示される構造およびそれらの構造的等価物を含むコンピュータソフトウェア、ファームウェア、もしくはハードウェア、またはそれらのうちの1つ以上の組み合わせで実装され得る。開示された実施形態および他の実施形態は1つまたは複数のコンピュータプログラム製品、すなわち、データ処理装置による実行のために、またはデータ処理装置の動作を制御するためにコンピュータ可読媒体上に符号化されたコンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールとして実装され得る。コンピュータ可読媒体は、機械可読記憶デバイス、機械可読記憶基板、メモリデバイス、機械可読伝搬信号をもたらす物質の組成、またはそれらの1つ以上の組み合わせであり得る。「データ処理装置」という用語は、例として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、または複数のプロセッサもしくはコンピュータを含む、データを処理するためのすべての装置、デバイス、および機械を包含する。装置はハードウェアに加えて、コンピュータプログラムのための実行環境を作成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはそれらのうちの1つまたは複数の組み合わせを構成するコードを含むことができる。伝搬信号は人工的に生成された信号、例えば、機械によって生成された電気信号、光信号、または電磁信号であり、適切な受信装置への透過のための情報を符号化するために生成される。
【0079】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても知られる)は、コンパイルされたまたは解釈された言語を含む、任意の形態のプログラミング言語で書くことができ、スタンドアロンプログラムとして、またはコンピューティング環境での使用に適したモジュール、コンポーネント、サブルーチン、または他のユニットとしてを含む、任意の形態で展開することができる。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステム内のファイルに対応しない。プログラムは他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語文書に記憶された1つまたは複数のスクリプト)を保持するファイルの一部、問題のプログラム専用の単一ファイル、または複数の協調ファイル(例えば、1つまたは複数のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を記憶するファイル)に記憶することができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、または1つのサイトに位置するか、または複数のサイトにわたって分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開することができる。
【0080】
本明細書で説明されるプロセスおよび論理フローは入力データ上で動作し、出力を生成することによって機能を実行するために、1つまたは複数のコンピュータプログラムを実行する1つまたは複数のプログラマブルプロセッサによって実行され得る。プロセスおよび論理フローはまた、特殊目的論理回路、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)によって実行することができ、装置はまた、特殊目的論理回路として実装することができる。
【0081】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、例として、汎用および専用マイクロプロセッサの両方、ならびに任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つまたは複数のプロセッサを含む。一般に、プロセッサは、読み出し専用メモリまたはランダムアクセスメモリまたはその両方から命令およびデータを受信する。コンピュータの必須要素は、命令を実行するためのプロセッサと、命令およびデータを記憶するための1つまたは複数のメモリデバイスである。一般に、コンピュータはまた、データ、例えば、磁気、光磁気ディスク、または光ディスクを記憶するための1つまたは複数の大容量記憶デバイスからデータを受信するか、それらにデータを転送するか、またはそれらの両方を行うように動作可能に結合される。しかしながら、コンピュータは、そのような装置を有する必要はない。コンピュータプログラム命令およびデータを記憶するのに適したコンピュータ可読媒体は例として、半導体メモリ装置、たとえば、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリ装置、磁気ディスク、たとえば、内部ハードディスクまたはリムーバブルディスク、光磁気ディスク、ならびにCDROMおよびDVD-ROMディスクを含む、すべての形態の不揮発性メモリ、媒体、およびメモリ装置を含む。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補足されるか、または専用論理回路に組み込まれ得る。
【0082】
この特許文献は多くの詳細を含むが、これらは請求される発明の範囲または請求され得るもの限定として解釈されるべきではなく、むしろ特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別々の実施形態の文脈で本明細書に記載される特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は複数の実施形態において別々に、または任意の適切な組み合わせで実装することもできる。さらに、特徴は特定の組み合わせで作用するものとして上述されてもよく、最初にそのように特許請求されたものとしてさえも、特許請求された組み合わせからの1つまたは複数の特徴は場合によってはその組み合わせから切り離されてもよく、特許請求された組み合わせはサブコンビネーションまたはサブコンビネーションの変形例に向けられてもよい。同様に、動作が特定の順序で図面に描かれているが、これは所望の結果を達成するために、そのような動作が示された特定の順序で、または連続的な順序で実行されること、またはすべての図示された動作が実行されることを必要とするものとして理解されるべきではない。
【0083】
いくつかの例および実装形態のみが開示される。説明された例および実装形態ならびに他の実装形態に対する変形、修正、および拡張は、開示されているものに基づいて行われ得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-07-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像センサ装置であって、
第1複数画像センサを有する第1センサアレイ;
第2複数画像センサを有する第2センサアレイ;
第3複数画像センサを有する第3センサアレイ;
第4複数画像センサを有する第4センサアレイ;
第5複数画像センサを有する第5センサアレイ;
を備え、
前記第2センサアレイおよび前記第4センサアレイは、ポートレートフォーマットで画像をキャプチャするための使用から除外されるように構成され、
前記第3センサアレイおよび前記第5センサアレイは、ランドスケープフォーマットで画像をキャプチャするための使用から除外されるように構成され、
前記第1センサアレイは、前記ポートレートフォーマットおよび前記ランドスケープフォーマットで画像をキャプチャするために使用されるように構成される、
画像センサ装置。
【請求項2】
前記第1センサアレイはH画素の高さおよびW画素の幅を有する矩形アレイであり、前記第2センサアレイおよび前記第4センサアレイはH画素の高さを有し、前記第3センサアレイおよび前記第5センサアレイはW画素の幅を有する、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記第2センサアレイは前記ランドスケープフォーマットの画像の左端部分をキャプチャするように構成され、前記第4センサアレイは前記ランドスケープフォーマットの画像の右端部分をキャプチャするように構成され、
前記第3センサアレイは前記ポートレートフォーマットの画像の上端部分をキャプチャするように構成され、前記第5センサアレイは前記ポートレートフォーマットの画像の下端部分をキャプチャするように構成される、
請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記装置はメディアプロセッサをさらに備え、前記メディアプロセッサは、前記第1、第2、第3、第4、および第5センサアレイに対して電気的に接続される、請求項1記載の装置。
【請求項5】
画像をキャプチャする方法であって、
カメラのユーザインターフェース上で受信された命令に基づいて画像またはビデオのキャプチャを開始するステップであって、前記カメラは、
第1複数画像センサを有する第1センサアレイ;
第2複数画像センサを有する第2センサアレイ;
第3複数画像センサを有する第3センサアレイ;
第4複数画像センサを有する第4センサアレイ;
第5複数画像センサを有する第5センサアレイ;
を備え、
前記第2センサアレイおよび前記第4センサアレイは、ポートレートフォーマットで画像をキャプチャするための使用から除外されるように構成され、
前記第3センサアレイおよび前記第5センサアレイは、ランドスケープフォーマットで画像をキャプチャするための使用から除外されるように構成され、
前記第1センサアレイは、前記ポートレートフォーマットおよび前記ランドスケープフォーマットで画像をキャプチャするために使用されるように構成される、
ステップ;
前記命令に従って、キャプチャされた画像またはビデオを前記第1から第5センサアレイのうちの3つ以上に格納するステップ;
を有する方法。
【請求項6】
前記方法はさらに、
キャプチャ前における、ポートレートプレビュー、ランドスケーププレビュー、または複合プレビューを含む1つまたは複数のプレビューを生成するステップ;
前記ポートレートプレビュー、前記ランドスケーププレビュー、および前記複合プレビューの間で選択する少なくとも1つの選択をユーザインターフェースから受け取るステップ;
スクリーン上に前記プレビューを表示するステップ;
を有する、
請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記方法はさらに、ランドスケープ画像とポートレート画像の両方の前記複合プレビューを生成するステップ、 所与のアスペクト比の前記スクリーンに適合するように前記複合プレビューをスケーリングするステップ、を有する、
請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記方法はさらに、
前記キャプチャした画像または映像を保存した後、前記ランドスケープフォーマットにしたがった第1ファイルと、前記ポートレートフォーマットにしたがった第2ファイルとを生成するステップを有する、
請求項5または6記載の方法。
【請求項9】
前記方法はさらに、
第1ファイルおよび第2ファイルを生成するステップであって、前記第1ファイルの第1部分が前記第1ファイルに対して排他的であり、前記第1ファイルの第2部分は前記第2ファイルと共有され、前記第2ファイルの一部は前記第2ファイルに対して排他的であるようにする、ステップ;
前記第1ファイルおよび前記第2ファイルをメモリに記憶するステップ;
を有する、
請求項5または6記載の方法。
【請求項10】
画像センサ装置であって、
重ならないセンサアレイを含むセンサアレイのグループであって、
第1センサアレイ;
第2センサアレイ;
第3センサアレイ;
第4センサアレイ;
第5センサアレイ;
を含むグループ;
前記第2センサアレイ、前記第3センサアレイ、前記第4センサアレイ、および前記第5センサアレイに対して結合されたプロセッサ;
を備え、
前記プロセッサは、
前記画像センサ装置の向きを判定するステップ;
前記向きに基づいて選択的無効操作を実行することにより、
前記向きがポートレートフォーマットである場合、センサアレイの前記グループ内のセンサアレイの第1サブセットを無効にし、
前記向きがランドスケープフォーマットである場合、センサアレイの前記グループ内のセンサアレイの第2サブセットを無効にし、前記第2サブセットは前記第1サブセットとは異なる、
ステップ;
を実施するように構成されている、
画像センサ装置。
【請求項11】
センサアレイの前記第1サブセットは、前記第2センサアレイおよび前記第4センサアレイを含み、
センサアレイの前記第2サブセットは、前記第3センサアレイおよび前記第5センサアレイを含む、請求項10記載の画像センサ装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、前記第1センサアレイを前記ポートレートフォーマットおよび前記ランドスケープフォーマットにおいて有効化するように構成され、
前記プロセッサは、ユーザインターフェースから受信した入力を用いてまたは方位センサを用いて、前記向きを判定するように構成されている、
請求項10記載の画像センサ装置。
【請求項13】
前記第1センサアレイはH画素の高さおよびW画素の幅を有する矩形アレイであり、前記第2センサアレイおよび前記第4センサアレイはH画素の高さを有し、前記第3センサアレイおよび前記第5センサアレイはW画素の幅を有する、請求項11記載の画像センサ装置。
【請求項14】
前記第2センサアレイは前記ランドスケープフォーマットの画像の左端部分をキャプチャするように構成され、前記第4センサアレイは前記ランドスケープフォーマットの画像の右端部分をキャプチャするように構成され、
または、
前記第3センサアレイは前記ポートレートフォーマットの画像の上端部分をキャプチャするように構成され、前記第5センサアレイは前記ポートレートフォーマットの画像の下端部分をキャプチャするように構成される、
請求項11記載の画像センサ装置。
【請求項15】
前記画像センサ装置を収容するハンドヘルド構造体をさらに備える、請求項1から4または10から14のいずか1項記載の画像センサ装置。
【国際調査報告】