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特表2025-501986コンパクトな設計及び導光体を有する車両ステアリングホイール照明装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-24
(54)【発明の名称】コンパクトな設計及び導光体を有する車両ステアリングホイール照明装置
(51)【国際特許分類】
   B60Q 3/283 20170101AFI20250117BHJP
   F21V 8/00 20060101ALI20250117BHJP
   B62D 1/06 20060101ALI20250117BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20250117BHJP
   F21W 106/00 20180101ALN20250117BHJP
【FI】
B60Q3/283
F21V8/00 310
F21V8/00 360
B62D1/06
F21Y115:10
F21W106:00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539952
(86)(22)【出願日】2022-02-07
(85)【翻訳文提出日】2024-07-02
(86)【国際出願番号】 EP2022052858
(87)【国際公開番号】W WO2023147880
(87)【国際公開日】2023-08-10
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503358097
【氏名又は名称】オートリブ ディベロップメント エービー
(74)【代理人】
【識別番号】100124110
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 大介
(74)【代理人】
【識別番号】100120400
【弁理士】
【氏名又は名称】飛田 高介
(72)【発明者】
【氏名】サグナ,ブバカール
【テーマコード(参考)】
3D030
3K040
3K244
【Fターム(参考)】
3D030DA26
3D030DA35
3D030DB13
3D030DB16
3K040CA05
3K040EA01
3K040GB07
3K244AA09
3K244BA08
3K244BA21
3K244BA26
3K244BA50
3K244CA02
3K244DA01
3K244DA19
3K244EA04
3K244EA08
3K244EA10
(57)【要約】
【解決手段】 本発明は、車両ステアリングホイールのための光バー(40)であって、
-LEDなどの複数の光源(15)と、
-複数の光源(15)からの光を車両の乗員に向かって拡散させるように配置されたディフューザ(12)と、
-導光体(14)と、を備え、導光体(14)は、複数の光源(15)とディフューザ(12)との間に配置されており、共通の出射面(14e)と、光源(15)の各々に面して配置された入射面(14c)を各々が有する複数の光学部分と、を備え、
導光体(14)が、光の主方向の変化を生じさせるように、各入射面(14c)と共通の出射面(14e)との間に各々が配置された複数の偏向面(14r)を更に備えることを特徴とする、光バー(40)に関する。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両ステアリングホイール(1)のための光バー(40)であって、
-LEDなどの複数の光源(15)と、
-前記複数の光源(15)からの光を前記車両の乗員に向かって拡散させるように配置されたディフューザ(12)と、
-導光体(14)と、を備え、前記導光体(14)は、前記複数の光源(15)と前記ディフューザ(12)との間に配置されており、共通の出射面(14e)と、前記光源(15)の各々に面して配置された入射面(14c)を各々が有する複数の光学部分と、を備え、
前記導光体(14)が、光の主方向の変化を生じさせるように、各入射面(14c)と前記共通の出射面(14e)との間に各々が配置された複数の偏向面(14r)を更に備えることを特徴とする、光バー。
【請求項2】
前記ディフューザ(12)が、ステアリングホイールリム(10)の外面を形成するように配置されている、請求項1に記載の光バー。
【請求項3】
前記ディフューザ(12)に入る光が、前記ディフューザ(12)の入口において前記光の主方向を有し、
前記光源(15)が、前記ディフューザ(12)の前記入口における前記光の前記主方向に垂直な方向に、前記ディフューザ(12)に対するオフセットを有する、請求項1又は2に記載の光バー。
【請求項4】
前記光学部分は、各々が別の偏向面(14R)を備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の光バー。
【請求項5】
前記導光体(12)が、前記入射面(14c)の、前記光学部分の前記偏向面(14r)の、又は前記共通の出射面(14e)のうちの少なくとも1つに分散パターンを更に備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の光バー。
【請求項6】
前記入射面(14c)の前記分散パターンが、前記光源(15)に面して配置されている、請求項5に記載の光バー。
【請求項7】
前記共通の出射面(14e)の前記分散パターンが、前記共通の出射面(14e)全体を覆う、請求項5又は6に記載の光バー。
【請求項8】
前記偏向面(14r)の前記分散パターンが、各偏向面(14r)の全てを覆う、請求項5~7のいずれか一項に記載の光バー。
【請求項9】
前記偏向面(14r)の前記分散パターンが、0.02mm~0.1mmのパターン深さと、0.5mm~1mmのパターン周期とを有し、かつ/又は各入射面(14c)及び各出射面(14e)の前記分散パターンが、0.1mm~0.5mmのパターン深さと、0.2mm~1mmのパターン周期とを有する、請求項5~8のいずれか一項に記載の光バー。
【請求項10】
前記入射面(14c)と前記偏向面(14r)との間の角度が、45度±10度、選好的には±5度である、請求項1~9のいずれか一項に記載の光バー。
【請求項11】
前記光学部分の間に前記光バー(40)に沿って配置されたアーチ(14a)を更に備え、好ましくは、前記光バー(40)が、前記アーチ(14a)のうちの少なくとも1つに対して当接する少なくとも1つのセンタリング部品を更に備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の光バー。
【請求項12】
ピン(113)、好ましくは頭付きピンを更に備える、請求項1~11のいずれか一項に記載の光バー。
【請求項13】
前記光学部分のうちの少なくとも1つの前記入射面(14c)が、前記複数の光源(15)の光放出方向に垂直である、請求項1~12のいずれか一項に記載の光バー。
【請求項14】
前記光学部分のうちの少なくとも1つの前記入射面(14c)が、前記複数の光源(15)からのいかなる放射も前記ディフューザ(12)に直接接近しないように配置されている、請求項1~13のいずれか一項に記載の光バー。
【請求項15】
請求項1~14のいずれか一項に記載の光バー(40)を備える車両ステアリングホイール。
【請求項16】
請求項15に記載の車両ステアリングホイール(1)を備える自動車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のステアリングホイールリムに取り付けられる照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ステアリングホイールリム内に設置された照明装置が、先行技術において知られている。国際公開第2019/137699号の文献は、サイズが大きく、光がホットスポット及び不均質性を有し得る、ステアリングホイール照明装置を開示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の1つの目的は、上述の先行技術の不利点に対処することであり、具体的には、第1に、その寸法が制限及び低減されるステアリングホイールリムに照明装置を組み込むために、照明装置のサイズを制限しながら、光の拡散の外観上の欠陥を制限又は排除する、ステアリングホイールリムのための照明装置を提案することである。
【0004】
この目的のために、本発明の第1の態様は、車両ステアリングホイールのための光バーであって、
-LEDなどの複数の光源と、
-複数の光源からの光を車両の乗員に向かって拡散させるように配置されたディフューザと、
-導光体と、を備え、導光体は、複数の光源とディフューザの間に配置されており、共通の出射面と、光源の各々に面して配置された入射面を各々が有する複数の光学部分と、を備え、導光体が、光の主方向の変化を生じさせるように、各入射面と共通の出射面との間に各々が配置された複数の偏向面を更に備えることを特徴とする、光バーに関する。
【0005】
「光の方向」という用語は、導光体に対する光の方向を意味するものと理解される。ディフューザは、光を拡散させるように配置された光学要素を意味し、すなわち、光学要素の表面がエンドユーザに見えない装置の内部に光を透過するように配置された導光体とは異なり、光学要素の表面のうちの1つが、乗員又はエンドユーザに見えることを意味するものと理解される。
【0006】
「光を再配向する」という用語は、光を新しい主方向に方向付けることを意味する。換言すれば、光は、複数の光源のうちの各々の出口、並びに導光体の各入射面において第1の主方向を有し、かつ出口側の各偏向面、導光体の出射面、並びにディフューザの入射面において第2の主方向を有する。したがって、光は、入射面と出射面との間に再方向付けされる。光の再配向は、分散光がもはやいかなる主方向も有しない光の分散と区別されるべきである。光の再配向は、分散の主目的が、光がいくつかの方向に分散することによる光の集中(典型的には、ホットスポット)を回避することであるという点で、光の分散と区別されるべきである。換言すれば、入射光線は、異なる方法で異なる方向に再方向付けされる。光の再配向の主な目的は、光を再方向付けすることである。すなわち、入射光線の大部分を、好ましくは全てを、同じように再方向付けする(すなわち、入射光線の大部分に、好ましくは全てに、同じ変換を適用する)ことである。本文献では、光路がシステム自体のサイズよりも長くなるように、光学システムを折り畳むことについて言及している。
【0007】
バーは、ステアリングホイール、具体的にはステアリングホイールのリムに一体化させることができるように、好ましくはステアリングホイールの曲率と同様の曲率に沿って湾曲した、細長い部品を意味するものと理解される。
【0008】
これは、ユーザに対する光の誘導及び拡散を向上させながら、及び光の均質性を向上させることによって、ステアリングホイールリムの制限された空間(具体的には、ステアリングホイールの回転軸に沿ったその深さ)に配慮するように、コンパクトな光バーを提案することを可能にする。加えて、これは、高い光の均一性基準を有する、サイズを低減させた非常に細い光装置を提案することを可能にする。高度な均質性を得るための重要な特徴は、可能な限り長い導光長さを有することである。したがって、最適化された光源数を有する小さい機械的サイズでの均一な光の混合を有しながら、良質の光アニメーション及び動的な光効果が得られる。
【0009】
換言すれば、本発明は、車両ステアリングホイールのための光バーであって、
-LEDなどの複数の光源と、
-複数の光源からの光を車両の乗員に向かって拡散させるように配置されたディフューザと、
-導光体と、を備え、導光体は、複数の光源からの光をディフューザへ誘導するように配置されており、
-複数の光源とディフューザとの間に配置された共通の出射面と、
-複数の光源と共通の出射面との間に配置された少なくとも1つの入射面と、を備え、
導光体が、光の主方向の変化を生じさせるように、当該少なくとも1つの入射面と共通の出射面との間に配置された少なくとも1つの偏向面を更に備えることを特徴とする、光バーに関する。
【0010】
好ましくは、共通の出射面は、ディフューザに面して配置され得る。
【0011】
好ましくは、少なくとも1つの入射面を、光源によって放出された光を収集するように配置すること、及び/又は光源に面して配置することができる。
【0012】
好ましくは、単一の共通の入射面を、光源によって放出された光を収集するように配置すること、及び/又は光源に面して配置することができる。
【0013】
有利には、ディフューザは、ステアリングホイールリムの外面を形成するために配置され得る。
【0014】
有利には、ディフューザに入る光は、ディフューザの入口において光の主方向を有し得、光源は、ディフューザの入口における光の主方向に垂直な方向に、ディフューザに対するオフセットを有し得る。
【0015】
一実施形態によれば、複数の光源のうちの少なくとも1つの光源は、可視光を放出するために配置されている。一実施形態によれば、複数の光源の各光源は、可視光を放出するために配置されている。光は、その波長が380nm~780nmにある場合に可視であるとみなされる。具体的には、本発明による光バーは、測定装置、又は不可視光(紫外線及び/又は赤外線)を放出する光源を使用するユーザの監視活動のために提供され得ない。
【0016】
一実施形態によれば、車両のユーザ、具体的にはドライバに情報を送信又は表示するために、光バーを提供することができる。
【0017】
一実施形態によれば、導光体は、L字形状の断面を有し得る。
【0018】
一実施形態によれば、導光体は、1つ以上の光源に面して配置された収集面を有し得る。
【0019】
一実施形態によれば、収集面は、光源の高さよりも高い収集面高さを有し得る。これは、導光体によって収集されない不要な光線を制限することを可能にする。
【0020】
一実施形態によれば、収集面は、光源によって放出される光の主方向に垂直であり得る。
【0021】
一実施形態によれば、収集面は、光の収集方向の法線方向に、及び/又は収集面の接線方向に、及び/又は光の偏向方向に沿って、及び/又は光の拡散方向に沿って、3mm未満の、好ましくは2.5mm未満の収集面高さを有し得る。
【0022】
一実施形態によれば、導光体は、光収集面に対して傾斜した偏向面を有し得る。一実施形態によれば、偏向面は、光収集面に対して45°±10°傾斜し得る。
【0023】
一実施形態によれば、偏向面は、光収集面の高さの約±10%に等しい高さを有し得る。この実装形態は、全ての集光を正しく再方向付けすることを可能にする。
【0024】
一実施形態によれば、光収集面の法線方向において、偏向面は、光収集面の高さの少なくとも95%に等しい長さを有し得る。
【0025】
有利には、ディフューザは、その湾曲円弧に平行な主軸を有し、光源は、ディフューザの主軸に垂直な方向において、ディフューザに対してオフセットを有し得る。
【0026】
有利には、ディフューザは、導光体との接触面を備え、接触面に垂直な主軸を有し、光源は、ディフューザの主軸に垂直な方向において、ディフューザに対してオフセットを有し得る。
【0027】
有利には、オフセットは、導光体の厚さよりも大きい。
【0028】
これは、光バーのサイズを最適化すること、及び折り畳みによる光路の延長による光の良好な均質性を保証することを可能にする。
【0029】
有利には、偏向面は、共通の偏向面を形成する。
【0030】
有利には、光学部分は、各々が別の偏向面を備え得る。
【0031】
これは、光バーのサイズを最適化すること、及び光の良好な均一性を保証すること、及びあらゆるタイプの光源、具体的には横方向放出光源又は上方放出光源に適合させることを可能にする。
【0032】
有利には、導光体は、少なくとも1つの入射面、光学部分の偏向面、又は共通の出射面に、分散パターンを更に備え得る。
【0033】
有利には、入射面の分散パターンは、光源に面して配置することができる。
【0034】
有利には、共通の出射面の分散パターンは、共通の出射面全体を覆い得る。
【0035】
有利には、偏向面の分散パターンは、各偏向面の全てを覆い得る。
【0036】
有利には、偏向面の分散パターンは、偏向面のパターンについて、0.02mm~0.1mmを含むパターン深さと、0.5mm~1mmのパターン周期とを有し得、かつ入射面及び出射面について、0.1mm~0.5mmのパターン深さと、0.2mm~1mmのパターン周期とを有し得る。
【0037】
これは、光のホットスポットを制限し、かつ光分布を最適化しながら、コンパクトな光バーにおける光の拡散を向上させる。光の分散は、光ビームの放射がディフューザに均質に到達(又は衝突)するように、導光体内の光線の伝播方向に垂直な軸において行われる。換言すれば、分散パターンの機能は、導光体内の光線の伝播方向をばらばら又はランダムにすることである。その結果、様々な光線の経路は、導光体内で非常に不均質かつ多方向性であり、それにより、光は、導光体の放出面又は「下流の」面に均質に到達する。光バーの表面が細長い場合であっても、ユーザは、光バーに沿った放出、放出率、又は光出力の違いを知覚しない。
【0038】
有利には、偏向面は、入射面に対して傾斜させる。
【0039】
有利には、入射面と偏向面との間の角度は、45度±10度、好ましくは±5度であり得る。
【0040】
これは、光バーの光特性を最適化して、そのサイズ及び機械的強度を向上させることを可能にする。
【0041】
有利には、光バーは、光学部分の間に光バーに沿って配置されたアーチを更に備え得、好ましくは、光バーは、アーチを支持するために、アーチのうちの少なくとも1つに対して当接する、センタリングハンガーなどの少なくとも1つのセンタリング部品を更に備え得る。好ましくは、ハンガーは、それが支持するアーチの形状とは反対の形状を有する。ハンガーはまた、アーチを支持することができる別の形状を有し得る。
【0042】
有利には、光バーは、装着脚を更に備え得る。
【0043】
有利には、光バーは、ピン、好ましくは頭付きピンを更に備え得る。
【0044】
頭付けは、超音波又はレーザによってピンを加熱することができる(例えば、リベットのように)熱間変形である。
【0045】
有利には、ピンは、光源を支持するプリント回路に導光体を接続するように配置され得る。
【0046】
これは、良好な均質性を得るために重要である、光源に対する導光体の位置決めを向上させることを可能にする。アーチは、より一般的には、開口部であり得る。
【0047】
有利には、偏向面のうちの少なくとも1つは、典型的には150mmである所定の値よりも大きい略曲率半径を有し得る。
【0048】
有利には、光学部分のうちの少なくとも1つの入射面は、複数の光源の光放出方向に垂直である。
【0049】
有利には、光学部分のうちの少なくとも1つの入射面は、光源からのいかなる光線もディフューザに直接到達することができないように、複数の光源からディフューザに直接向かう二次光を遮蔽するように配置されている。換言すれば、光学部分のうちの少なくとも1つの入射面は、複数の光源からのいかなる放射もディフューザに直接接近しないように配置されている。
【0050】
これは、光バーのコンパクトさを向上させながら、光学的性能を向上させることを可能にする。
【0051】
本発明の第2の態様は、第1の態様による光バーを備える車両ステアリングホイールに関する。
【0052】
これは、ユーザに対する光の誘導及び拡散を向上させながら、及び光の均質性を向上させることによって、ステアリングホイールリムの制限されたサイズに配慮するように、コンパクトな光バーを有する車両ステアリングホイールを提案することを可能にする。
【0053】
本発明の第3の態様は、第2の態様による車両ステアリングホイールを備える車両に関する。
【0054】
これは、ユーザに対する光の誘導及び拡散を向上させながら、及び光の均質性を向上させることによって、ステアリングホイールリムの制限されたサイズに配慮するように、コンパクトな光バーを有する車両ステアリングホイールを有する車両を提案することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0055】
本発明の他の特徴及び利点は、本発明の実施形態の以下の詳細な説明を読むことで、より明らかとなり、本発明の実施形態の詳細な説明は、例として提供されているが、これらになんら限定されず、以下の添付の図面によって例解されている。
図1】リムに照明装置を備えたステアリングホイールの正面図である。
図2図2は、皮革製カバーが示されていない、リム内に照明装置を備えるステアリングホイールの正面図を示す。
図3図3は、断面I-Iに沿った、照明装置を備えるリムの断面図を示す。
図4図4は、照明装置の保持体の斜視図を示す。
図5図5は、第1の側から見た照明装置の一部の斜視図を示す。
図6図6は、第1の側の反対側から見た照明装置の一部の斜視図を示す。
図7図7は、第1の側から見た照明装置の一部の斜視詳細図を示す。
図8図8は、第1の側から見た照明装置の一部の別の詳細斜視図を示す。
図9図9は、照明装置の一部の別の詳細上面図を示す。
図10図10は、第1の側から見た第2の実施形態による照明装置の一部の詳細斜視図を示す。
図11図11は、第1の側の反対側から見た第2の実施形態による照明装置の一部の詳細斜視図を示す。
図12図12は、第2の実施形態による照明装置の一部の概略断面図を示す。
図13図13は、第1の側の反対側から見た第2の実施形態による照明装置の別の詳細立面図を示す。
図14図14は、偏向面に適合させた、照明装置の分散パターンのプロファイルの詳細図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0056】
図1は、リム内に照明装置を備えるステアリングホイールの正面図を示す。
【0057】
図1は、リム10内に照明装置40(又は光バー40)を備えるステアリングホイール1の正面図を示す。
【0058】
したがって、図1は、いくつかのアーム30によってハブ20に接続されたリム10を典型的に備える車両ステアリングホイール1を示す。リム10は、「12時」の位置としても知られる上方位置に、照明装置40(又は光バー40)を装備している。この照明装置40は、約60°~80°の角度セクタにわたってリム10に沿って延在するディフューザ12の外部ディスプレイ壁12aを有するが、例えば180°まで、若しくは更にそれ以上、又は更に60°未満のより大きい又はより小さい角度範囲を提供することが可能である。ステアリングホイールリムは、皮革(又は人工皮革、または他のもの)などのカバーを更に備える。「ディフューザ12という」用語は、車両の乗員に見える部品を意味するものと理解され、この部品は、2つの材料を使用し、その材料のうちの1つが拡散させることによって、光を全体的又は部分的に透過する。したがって、その一部が拡散性であるスクリーンとしてディフューザ12を提供することが可能である。
【0059】
リム10の断面I-Iは、図3のI~Iに沿ったリムの断面図を示すために提供される。
【0060】
図2は、ステアリングホイール1のカバー18が示されない、リム10内に照明装置40を備えるステアリングホイール1の正面図を示す。
【0061】
参照番号は、必要に応じて、図面の間で、及び実施形態の間で可能な限り保存される。
【0062】
図3は、断面I-Iに沿った、照明装置40を備えるリム10の断面図を示す。
【0063】
照明装置40は、内壁11p及び少なくとも1つの開口部11oを有する保持体11を備える。
【0064】
照明装置40は、複数の光源(例えば、LED)などの、光を放出するように配置された少なくとも1つの光源15を更に備える。照明装置40はまた、光源15から来る光を車両の乗員に向けて拡散させるように配置されたディフューザ12(又は光ディフューザ12)を備える。換言すれば、ディフューザ12は、ユーザに向かって光を拡散させ、すなわち、その外面又は外部ディスプレイ壁12aは、ユーザによって直接見える表面である。
【0065】
照明装置40(又は光バー40)は、光源15によって放出された光をディフューザ12に向けて誘導するように配置された導光体14を更に備える。導光体14は、光源15とディフューザ12との間に配置されている。
【0066】
導光体14は、各々が光源15の各々に面して配置された入射面14c(集光表面14cとも称される)を備える複数の光学部分を備える。したがって、導光体14は、光源15側に配置されたいくつかの光収集面14cと、ディフューザ12側の共通の放出面14eと、を備える。導光体14は、保持体11の内壁11pの開口部11oをちょうど貫通している。より具体的には、導光体14の収集面14cは、開口部11oの第1の側に配置されており、放出面14eは、開口部11oの第2の側に配置されている。
【0067】
換言すれば、導光体14は、収集面14cと放出面14eとの間に配置され、かつ開口部11o内に配置された透過部を備える。したがって、内壁11pは、光源15とディフューザ12との間に配置されている。
【0068】
導光体14は、ディフューザ12を所定のサイズに成形するためにディフューザ12と係合されているが、これは必須ではない。実際に、ディフューザ12は、薄い部品であり、かつ円弧であり、したがって、組み立て中及び使用中の両方において、ねじれる又は反転することがあり得、これは、リム10の他の部品に損傷を与え得るか、若しくは変形させ得、又は光の拡散における欠陥点を生じさせ得、これは、見苦しいだけでなく、ユーザに情報を正確に伝達するのに効果的でない。
【0069】
導光体14及びディフューザ12はそれぞれ、一緒に嵌合するように配置された結合部分を備え得る。すなわち、導光体14及びディフューザ12は、接触していてもよいし、導光体14は、ディフューザ12を支持してもよいが、導光体14はまた、ディフューザ12と係合して、その動きをロックしてもよい。横方向案内壁12gを備える導光体12におけるセンタリングピンとして機能する導光体14について言及する。
【0070】
したがって、ディフューザ12は、光を拡散させるように配置された光学要素であり、その表面のうちの1つ(ここでは、外部ディスプレイ壁12a)は、エンドユーザに見えるいかなる表面も有しない装置の内部に光を透過するように配置された導光体とは異なり、エンドユーザに見える。
【0071】
更に、導光体14は、複数の光源15から来る光に共通の出射面を備える。したがって、導光体14は、複数の光源15とディフューザ12との間に配置されている。
【0072】
導光体14の光学部分はそれぞれ、偏向面14rを備える。したがって、導光体14は、光の主方向の変化を生じさせるために、各収集面14c(入射面14cとも呼ばれる)と各放出面14e(出射面14eとも呼ばれる)との間に各々が配置された複数の偏向面14rを備える。これは、特に、図3に示されるリム10の断面において利用可能な最大空間量を使用するのに有用である。この偏向がなければ、偏向のない導光体で同じ光の均質性を維持するには、光源をリム内のより下方に位置決めする必要がある。
【0073】
これは、リム10で利用可能な空間が非常に少ないので、サイズを低減させた、非常に細い照明装置40を提案することを可能にし、これはまた、非常に高い光束均質性基準を提供する。具体的には、相当な均質性を得るための重要な特性は、相当な導光長さを有することである。したがって、可能な光源数が低減された小さい機械的サイズにおいて均一な光混合を有しながら、光源によって良質の光アニメーション及び動的な光効果を得る、という問題が解決される。
【0074】
偏向面14rは、好ましくは、光収集面14cに対して45度±5度傾斜する。光収集面14c(入射面14cとも呼ばれる)は、選好的に、光放出面14e(出射面14eとも呼ばれる)に垂直である。
【0075】
光装置40(又は光バー40)は、主平面を有し、軸HH及びhhを通過し、軸VVに垂直である、プリント回路16を備える。放出面14eは、好ましくは平面HH-hhに平行であり、光収集面14cは、好ましくは軸VVに平行である。偏向面14rは、好ましくは、軸VVに対して45度±5度傾斜する。
【0076】
単一の偏向面14rを有する導光体14の実施形態は、横方向放出光源15に特に適している。
【0077】
照明装置40は、光源15に接続され、光源15を制御する、プリント回路基板16(printed circuit board、PCB)を更に備える。
【0078】
ステアリングホイールリム10は、皮革(又は人工皮革若しくは他のもの)などのカバー18と、発泡体17と、を更に備える。
【0079】
リム10は、存在センサ(容量性、抵抗性、若しくは他のもの)及び/又は加熱要素などの、被覆された、カバー18の下の電子装置19を更に備えるが、加熱要素は必須ではない。
【0080】
例えば、平面HH-hh内のプリント回路16の幅は特定の実施形態では14mmであり、プリント回路16の下面と外部ディスプレイ壁12aとの間の高さは12mmである。リム10の低減させたサイズを考慮すると、できるだけコンパクトな光装置40を有することが有利である。
【0081】
図4は、照明装置40の保持体11の斜視図を示す。
【0082】
保持体11は、図示しないが電源ケーブルの誘導を可能にするように、底部に(又はその内面に)取り付け部分11aが提供されるが、これは必須ではない。
【0083】
保持体11はまた、ディフューザ12のクリップ12cが頂部から保持体11内へ挿入されたときに、それらを一緒に取り付けるために、ディフューザ12のクリップ12cのための通路を残すための穴11bが提供される。次いで、クリップが提供されたディフューザ12を保持体11の突起11hと係合させる。
【0084】
保持体11は、カバー18を支持するためにブランク11cを更に備える。
【0085】
図5は、第1の側から、すなわち光源15の側から、すなわち導光体14によって形成された円弧の中心から見た、照明装置40の一部の斜視図を示す。
【0086】
導光体14の光放出面14e(出射面14eとも呼ばれる)は、複数の光源15から光を誘導する共通の表面である。
【0087】
導光体14は、例えば照明装置40の1つ以上のマイクロコントローラ110を収納するために、アーチ14aなどの開口部14aを備える。導光体14をプリント回路16上へセンタリング及び/又は取り付けるための位置決めインターフェース又は頭付きピン113もまた提供される。それらは、開口部14において導光体14と協働することができる。
【0088】
照明装置40は、それをステアリングホイール1の他の構成要素に接続するために、プリント回路16上にコネクタ112を更に備える。
【0089】
導光体14はまた、導光体14と保持体11との間の保持インターフェースとしての役割を果たす成形突起111を備えているが、これらの形状は必須ではない。
【0090】
図6は、第1の側の反対側から見た照明装置40の一部の斜視図を示す。換言すれば、図5の反対側の図である。
【0091】
導光体14の偏向面14rが示されている。
【0092】
偏向面14r、光収集面14c、及び/又は光放出面14eは、他の図面からも分かるように、分散パターンを備えることができる。分散パターンが偏向面14r、光収集面14c、及び/又は光放出面14eのいずれに存在するかに応じて、分散パターンは、同一の又は異なる形状を有し得る。
【0093】
選好的に、分散パターンは、最大量の放出光を捕捉して、それを均質化するように、入射面及び出射面に存在する。
【0094】
これらの分散パターンは、均一なレンダリングを得るように光を「バーストさせ」、したがって、ホットスポットの低減を補助する。これらのパターンは、入口において、光源15に対向するだけでなく、好ましくは、光放出面全体14eを覆うことができる。
【0095】
偏向面14r上で、分散パターンは、輝度に影響を及ぼさずにホットスポットを回避するために、表面全体を覆うことができる。
【0096】
好ましくは、反射を維持するために、並びに陰影現象及び多重反射を回避するために、偏向面14r上の分散パターン(又は条線)は、深さが浅く、目立たせた形状を有し、光線の一部を光源15に戻すことができる。分散パターンの高さは0.02~0.1mmであり、0.5~1mmの周期を有し得る。
【0097】
図7は、第1の側から見た照明装置40(又は光バー40)の一部の斜視詳細図を示す。
【0098】
光源15は、導光体14の光収集面14c(入射面14cとも呼ばれる)に向かって光を放出する。光は、偏向面14rによって共通の表面14e、光の放出体に向かって再方向付けされ、光をディフューザ12に向かって再放出する。
【0099】
導光体14の(アーチ14aなどの)開口部14aは、照明装置40又は他の電子構成要素のマイクロコントローラ110を収納するために提供される。位置決めインターフェース113は、導光体14をプリント回路16にセンタリング及び/又は取り付けるために使用される。
【0100】
光源15は、プリント回路16の主平面「HH-hh」に平行な主方向に光を放出する。偏向面14rは、光の主方向がプリント回路16の主方向に垂直であるように、光の主方向を再配向する。共通の光放出面14eの主表面は、波状部又は任意の他の分散パターンが提供され得る場合であっても、プリント回路16の主表面に実質的に平行であるが、これは必須ではない。
【0101】
更に、光源15から放出面14e又はディフューザ12に直接に進む寄生光線を制限するために、光源101の高さよりも高い光収集面高さ100を有するように収集面14cを提供することが可能である。
【0102】
好ましくは、収集面14cは、軸VVの方向にバーストする光を制限するように、光源15によって放出される光の主方向に垂直である。軸VVは、軸HHに垂直である。プリント回路16は、軸HH及びhhを通過する主平面を有する。
【0103】
図8は、第1の側から見た照明装置40の一部の別の詳細斜視図を示す。
【0104】
光源15は、導光体14の光収集面14cに面する。光源15は、収集面14cの方向に光を放出し、光は、偏向面14rによって放出面14eに向かって再方向付けされる。
【0105】
導光体14は、偏向面14rの反対側の収集面14cの側に曲率半径14qを備える。曲率半径14qは、選好的には2mmよりも小さく、非常に選好的には1mmよりも小さい。これは、光が偏向面14rによって再方向付けされたときの、光の経路に対する曲率半径14qの影響を低減することを可能にする。
【0106】
一実施形態では、収集面14c上の分散パターンは、中心で最大となる光源15(具体的にはLED)の自然なランバート分布から、光を軸の外側に偏向させることによってより均一な分布に変化させることによって、光源15のホットスポットを分散させる役割を有する。好ましくは、設計は、三角形であり、好ましくは、主光軸に対して20~45°の角度を有する。三角形の先端は、0.05~0.1mmの曲率半径によって丸まった外観を有する。三角形の先端での光線は、光が中心を通過することを可能にする。三角形の幅は、LEDチップよりも小さくなり、光をバーストさせるのにより良好であるように、好ましくは0.5mm未満である。
【0107】
図9は、光装置40及び導光体14の一部の別の詳細上面図を示す。
【0108】
一実施形態では、全ての光源15の光に対して共通の放出面14eは、以下のような分散パターンを有する。これらのパターンは、光ビームを更に均質化するために使用される。好ましくは、パターンは、突出した円弧である。パターンは、45°の偏向面のパターンと同様であり得るが、より顕著な曲率を有し、偏向は、0.5mmのピッチで0.1mm~0.5mmになり得る。0.5mmの幅は、それに伴って、作成された二次光源を、ディフューザ12の下で互いにより近付けることを可能にする。1mm未満の幅が適切であり得る。0.2mmよりも狭いと、ツーリングのコストが急激に増加し得る。
【0109】
更に、拡散材料は、以下のように特徴付けることが可能である。
【0110】
材料の拡散レベルは、2つの特徴によって測定することができる。第1の特徴は、標準ASTM D1003に記載されるヘイズである。これは、法線方向から2.5°を超えて放出される光のパーセンテージである。透明な材料は、0%に近いヘイズを有し、拡散材料のヘイズは、ほぼ100%である。例えば、米国におけるヘッドライト(AMECAと呼ばれるリスト)の光学材料には、紫外線による老化後であっても、30%未満のヘイズが課せられる。第2の特徴は、電力半値角、すなわち、拡散半角である。材料のサンプル上にコリメートされた入射光線の場合、強度が最大の50%になる角度である。スクリーン及びディフューザ12の拡散材料は、好ましくは80%を超えるヘイズ、及び15°を超える、選好的には40°を超える拡散半角を有する。導光体14の材料は、好ましくは30%未満のヘイズ、及び好ましくは5°未満の低い拡散半角を有する。
【0111】
図10は、第1の側から見た第2の実施形態による照明装置40の一部の詳細斜視図を示す。
【0112】
この実施形態では、光源15は、光収集面14cに向かって光を放出するように位置決めされる。光の主方向は、プリント回路16の主平面に垂直であり、導光体14の第2の偏向面14Rによって再方向付けされる。第2の偏向面14R(他の偏向面14Rとも呼ばれる)は、光を偏向面14rに向かって方向付け、偏向面14rは、光を共通の光放出面14に向かって再方向付けする。したがって、光は、いくつかの偏向を受ける。したがって、照明装置40は、特にコンパクトであり、これは、リム10内への照明装置40の設置に関して重要である。したがって、導光体14が複数の第2の偏向面14Rを備え得るように、光学部分はそれぞれ、第2の偏向面14R(又は他の偏向面14R)を備え得る。
【0113】
2つの偏向面14r、14Rを有する導光体14の実施形態は、上方放出光源15(又は光源15の頂部に放出)に特に適している。
【0114】
図11は、第1の側の反対側から見た第2の実施形態による照明装置40の一部の斜視図の詳細を示す。換言すれば、図10の反対側の図である。
【0115】
導光体14は、導光体14を支持するだけでなく、横方向の寄生光を妨げるために、各光源15の周りに配置された脚部14p、好ましくは2つの脚部14pを備える。
【0116】
図12は、第2の実施形態による照明装置40の一部の概略断面図を示す。
【0117】
光源15は、プリント回路16に位置決めされ、光の主方向は、プリント回路16の主平面に垂直である。第2の偏向面14R(他の偏向面14Rとも呼ばれる)は、光を偏向面14rに向けて再方向付けし、次に偏向面14rが、光を光放出面14eに向けて再方向付けする。
【0118】
図13は、第1の側の反対側から見た第2の実施形態による照明装置40の別の詳細立面図を示す。
【0119】
導光体14の偏向面14rは、開口部14aとともに示されている。また、光放出面14eが示されている。
【0120】
図14は、偏向面14rに適合させ、一般的には全ての実施形態に適用可能である、照明装置40の分散パターンの詳細図を示す。
【0121】
一実施形態では、偏向面14rの分散パターンは、以下のように光の均質性を向上させることを可能にする。分散パターンの役割は、光線をそれらの主方向の周りに分散させることである。この面は、反射させるように作用し、したがって、偏角は、入射角の2倍である。0.1mm未満の偏向を0.5mmのピッチにわたって提供することができる。加えて、全反射を維持し、かつ光が面を通過することを阻止するために、半径は、小さいままでなければならない。パターンの幅は、0.2~1mmであり、面は、好ましくは40°~50°に傾斜させることができる。
【0122】
矛盾しない限り、全ての実施形態を組み合わせることが可能である。
【0123】
当業者に自明である様々な修正及び/又は改善が、添付の特許請求の範囲に定義されている本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の本発明の様々な実施形態になされてもよいことが理解されよう。
【0124】
具体的には、偏向面14rの、第2の偏向面14Rの、又はベベルの角度を調整するためにディフューザ12の円弧を拡大又は縮小することについて言及する。また、共通の表面の代わりにいくつかの光放出面を有する可能性についても言及する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2024-08-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両ステアリングホイール(1)のための光バー(40)であって、
-LEDなどの複数の光源(15)と、
-前記複数の光源(15)からの光を前記車両の乗員に向かって拡散させるように配置されたディフューザ(12)と、
-導光体(14)と、を備え、前記導光体(14)は、前記複数の光源(15)と前記ディフューザ(12)との間に配置されており、共通の出射面(14e)と、前記光源(15)の各々に面して配置された入射面(14c)を各々が有する複数の光学部分と、を備え、
前記導光体(14)が、光の主方向の変化を生じさせるように、各入射面(14c)と前記共通の出射面(14e)との間に各々が配置された複数の偏向面(14r)を更に備えることを特徴とする、光バー。
【請求項2】
前記ディフューザ(12)が、ステアリングホイールリム(10)の外面を形成するように配置されている、請求項1に記載の光バー。
【請求項3】
前記ディフューザ(12)に入る光が、前記ディフューザ(12)の入口において前記光の主方向を有し、
前記光源(15)が、前記ディフューザ(12)の前記入口における前記光の前記主方向に垂直な方向に、前記ディフューザ(12)に対するオフセットを有する、請求項1に記載の光バー。
【請求項4】
前記光学部分は、各々が別の偏向面(14R)を備える、請求項1に記載の光バー。
【請求項5】
前記導光体(12)が、前記入射面(14c)の、前記光学部分の前記偏向面(14r)の、又は前記共通の出射面(14e)のうちの少なくとも1つに分散パターンを更に備える、請求項1に記載の光バー。
【請求項6】
前記入射面(14c)の前記分散パターンが、前記光源(15)に面して配置されている、請求項5に記載の光バー。
【請求項7】
前記共通の出射面(14e)の前記分散パターンが、前記共通の出射面(14e)全体を覆う、請求項5に記載の光バー。
【請求項8】
前記偏向面(14r)の前記分散パターンが、各偏向面(14r)の全てを覆う、請求項5に記載の光バー。
【請求項9】
前記偏向面(14r)の前記分散パターンが、0.02mm~0.1mmのパターン深さと、0.5mm~1mmのパターン周期とを有し、かつ/又は各入射面(14c)及び各出射面(14e)の前記分散パターンが、0.1mm~0.5mmのパターン深さと、0.2mm~1mmのパターン周期とを有する、請求項5に記載の光バー。
【請求項10】
前記入射面(14c)と前記偏向面(14r)との間の角度が、45度±10度、選好的には±5度である、請求項1に記載の光バー。
【請求項11】
前記光学部分の間に前記光バー(40)に沿って配置されたアーチ(14a)を更に備え、好ましくは、前記光バー(40)が、前記アーチ(14a)のうちの少なくとも1つに対して当接する少なくとも1つのセンタリング部品を更に備える、請求項1に記載の光バー。
【請求項12】
ピン(113)、好ましくは頭付きピンを更に備える、請求項1に記載の光バー。
【請求項13】
前記光学部分のうちの少なくとも1つの前記入射面(14c)が、前記複数の光源(15)の光放出方向に垂直である、請求項1に記載の光バー。
【請求項14】
前記光学部分のうちの少なくとも1つの前記入射面(14c)が、前記複数の光源(15)からのいかなる放射も前記ディフューザ(12)に直接接近しないように配置されている、請求項1に記載の光バー。
【請求項15】
請求項1に記載の光バー(40)を備える車両ステアリングホイール。
【請求項16】
請求項15に記載の車両ステアリングホイール(1)を備える自動車。
【国際調査報告】