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特表2025-502013球状カバーを有するエアロゾル発生装置用充電器
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-24
(54)【発明の名称】球状カバーを有するエアロゾル発生装置用充電器
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/90 20200101AFI20250117BHJP
【FI】
A24F40/90
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024540634
(86)(22)【出願日】2023-01-05
(85)【翻訳文提出日】2024-07-03
(86)【国際出願番号】 EP2023050141
(87)【国際公開番号】W WO2023131631
(87)【国際公開日】2023-07-13
(31)【優先権主張番号】22150355.0
(32)【優先日】2022-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】ボローニャ マッテオ
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA02
4B162AA22
4B162AB11
4B162AB21
4B162AC33
(57)【要約】
本発明は、エアロゾル発生装置用のモバイル充電器に関する。モバイル充電器は、エアロゾル発生装置を受容するための空洞を備えてもよい。モバイル充電器は、エアロゾル発生装置が空洞内に受容されている時に、エアロゾル発生装置を再充電するための充電器電源をさらに備えてもよい。モバイル充電器は、エアロゾル発生装置が空洞内に受容されている時に、空洞内にエアロゾル発生装置を保持するためのカバーをさらに備えてもよい。カバーは、少なくとも部分的に球状であってもよい。カバーは、開口部を有してもよい。開口部は、エアロゾル発生装置が開口部を通して嵌合するように寸法設定されてもよい。カバーは、第一の位置と第二の位置との間で回転可能であってもよい。開口部は、カバーの第一の位置において空洞の長軸方向軸と整列されてもよい。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置が空洞内に受容されている時、およびホルダーが第二の位置にある時に、空洞内に保持されてもよい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生装置のためのモバイル充電器であって、
前記エアロゾル発生装置を受容するための空洞と、
前記エアロゾル発生装置が前記空洞内に受容されている時に、前記エアロゾル発生装置を再充電するための充電器電源と、
前記エアロゾル発生装置が前記空洞内に受容されている時に、前記空洞内に前記エアロゾル発生装置を保持するためのカバーと、を備え、
前記カバーが少なくとも部分的に球状であり、前記カバーが開口部を有し、前記開口部が、前記エアロゾル発生装置が前記開口部を通して嵌合するように寸法設定され、前記カバーが、第一の位置と第二の位置との間で回転可能であり、前記開口部が、前記カバーの前記第一の位置において前記空洞の長軸方向軸と整列し、前記エアロゾル発生装置が、前記エアロゾル発生装置が前記空洞内に受容されている時、およびホルダーが前記第二の位置にある時に、前記空洞内に保持される、モバイル充電器。
【請求項2】
前記カバーが中空である、請求項1に記載のモバイル充電器。
【請求項3】
前記ホルダーが、スリットを有する、請求項1~2のいずれかに記載のモバイル充電器。
【請求項4】
前記スリットが前記開口部とは異なる、請求項3に記載のモバイル充電器。
【請求項5】
前記スリットの直径が前記開口部の直径よりも小さい、請求項3または4に記載のモバイル充電器。
【請求項6】
前記スリットが前記開口部に当接して配設されている、請求項3~5のいずれかに記載のモバイル充電器。
【請求項7】
前記モバイル充電器が、作動機構をさらに備え、前記作動機構が、前記カバーを前記第一の位置から前記第二の位置へ、および前記第二の位置から前記第一の位置へのうちの一方または両方へ回転させるように構成される、請求項1~6のいずれかに記載のモバイル充電器。
【請求項8】
前記作動機構がスライダを備える、請求項7に記載のモバイル充電器。
【請求項9】
前記モバイル充電器が付勢手段をさらに備え、前記エアロゾル発生装置が前記空洞内に受容されている時に、前記エアロゾル発生装置を前記カバーに向かって付勢するために前記空洞内に前記付勢手段が配設されている、請求項1~8のいずれかに記載のモバイル充電器。
【請求項10】
前記モバイル充電器が、第一の電極および第二の電極をさらに備え、前記第一の電極および前記第二の電極が、前記充電器電源と電気的に接続され、前記第一の電極および前記第二の電極が、前記空洞の基部に配設される、請求項1~9のいずれかに記載のモバイル充電器。
【請求項11】
前記カバーが、前記エアロゾル発生装置が前記空洞内に受容されている時、および前記ホルダーが前記第二の位置にある時に、前記エアロゾル発生装置が前記空洞内に保持されている時に、前記エアロゾル発生装置を前記空洞内にしっかりと押し込むように寸法設定される、請求項1~10のいずれかに記載のモバイル充電器。
【請求項12】
前記カバーが少なくとも部分的に弾性であり、好ましくは前記カバーが完全に弾性である、請求項1~11のいずれかに記載のモバイル充電器。
【請求項13】
前記開口部が貫通孔として構成されている、請求項1~12のいずれかに記載のモバイル充電器。
【請求項14】
前記エアロゾル発生装置が装置電源を備え、前記モバイル充電器が、前記エアロゾル発生装置が前記モバイル充電器の前記空洞内に受容された時に、前記充電器電源を介して前記装置電源を再充電するように構成される、請求項1~13のいずれかに記載のモバイル充電器と、エアロゾル発生装置と、を備える、システム。
【請求項15】
請求項14のシステムと、エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品とを備える、エアロゾル発生システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル発生装置のための充電器に関する。本発明は、システムおよびエアロゾル発生システムにさらに関する。
【背景技術】
【0002】
吸入可能なベイパーを生成するためのエアロゾル発生装置を提供することが知られている。こうした装置は、エアロゾル形成基体を燃焼することなく、エアロゾル形成基体の一つ以上の構成要素が揮発する温度へとエアロゾル形成基体を加熱してもよい。エアロゾル形成基体は、エアロゾル発生物品の一部として提供され得る。発熱体は、エアロゾル形成基体を加熱するために提供されてもよい。発熱体は、装置電池によって給電される。一部の装置では、装置電池は、エアロゾル発生装置の約6~10回の吸煙のための容量のみを有する。その後、装置電池を再充電する必要がある。モバイル充電器はこの目的で使用される。充電器は、エアロゾル発生装置を充電器の中に挿入することができるような寸法である。充電器は、充電器電池を備える。充電器電池は、装置電池よりも著しく大きい容量を有する。充電器電池は、装置電池を充電するように構成されている。
【0003】
エアロゾル発生装置をしっかりと保持し得るエアロゾル発生装置用のモバイル充電器を有することが望ましい。エアロゾル発生装置の充電が改善された、エアロゾル発生装置用のモバイル充電器を有することが望ましい。モバイル充電器とエアロゾル発生装置の間の電気的接続が改善されたエアロゾル発生装置用のモバイル充電器を有することが望ましい。
【発明の概要】
【0004】
本発明の一実施形態によると、エアロゾル発生装置用のモバイル充電器が提供されている。モバイル充電器は、エアロゾル発生装置を受容するための空洞を備えてもよい。モバイル充電器は、エアロゾル発生装置が空洞内に受容されている時に、エアロゾル発生装置を再充電するための充電器電源をさらに備えてもよい。モバイル充電器は、エアロゾル発生装置が空洞内に受容されている時に、空洞内にエアロゾル発生装置を保持するためのカバーをさらに備えてもよい。カバーは、少なくとも部分的に球状であってもよい。カバーは、開口部を有してもよい。開口部は、エアロゾル発生装置が開口部を通して嵌合するように寸法設定されてもよい。カバーは、第一の位置と第二の位置との間で回転可能であってもよい。開口部は、カバーの第一の位置において空洞の長軸方向軸と整列されてもよい。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置が空洞内に受容されている時、およびホルダーが第二の位置にある時に、空洞内に保持されてもよい。
【0005】
本発明の一実施形態によると、エアロゾル発生装置用のモバイル充電器が提供されている。モバイル充電器は、エアロゾル発生装置を受容するための空洞を含む。モバイル充電器は、エアロゾル発生装置が空洞内に受容されている時に、エアロゾル発生装置を再充電するための充電器電源をさらに備える。モバイル充電器は、エアロゾル発生装置が空洞内に受容されている時に、空洞内にエアロゾル発生装置を保持するためのカバーをさらに備える。カバーは少なくとも部分的に球状である。カバーは開口部を有する。開口部は、エアロゾル発生装置が開口部を通して嵌合するように寸法設定される。カバーは、第一の位置と第二の位置との間で回転可能である。開口部は、カバーの第一の位置において空洞の長軸方向軸と整列している。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置が空洞内に受容されている時、およびホルダーが第二の位置にある時に、空洞内に保持される。
【0006】
回転可能なカバーを提供することによって、エアロゾル発生装置は、カバーの第一の位置において充電器の空洞の中に簡単に挿入されることができる。回転可能なカバーの回転後、エアロゾル発生装置は、カバーの第二の位置に空洞内にしっかりと保持される。エアロゾル発生装置と充電器との間の電気的接続は、エアロゾル発生装置を充電器の空洞内にしっかりと保持するカバーによって改善され得る。したがって、充電器によるエアロゾル発生装置の再充電のセキュリティが改善され得る。
【0007】
充電器をモバイル充電器として提供することによって、充電器は携帯可能になる。充電器は、充電器が、例えばユーザーのバッグまたはポケットに入れて簡単に輸送され得るように寸法設定されてもよい。言い換えれば、モバイル充電器は、グリッドに差し込まれた場合にのみ機能する充電器として構成されていないことが好ましい。
【0008】
充電器電源は、電池であることが好ましい。充電器電源の容量は、エアロゾル発生装置の装置電源の容量よりも大きい。充電器電源の容量は、エアロゾル発生装置の装置電源の容量よりも少なくとも1.5倍大きいことが好ましく、少なくとも2.0倍大きいことが好ましく、少なくとも3.0倍大きいことがより好ましく、少なくとも4.0倍大きいことが最も好ましい。
【0009】
カバーは、エアロゾル発生装置の直径よりも大きい直径を有してもよい。結果として、カバーは、カバーの開口部の中へのエアロゾル発生装置の挿入を可能にし得る。同時に、カバーは、エアロゾル発生装置が空洞の中に挿入された時に、充電器の空洞を覆うことができる。
【0010】
開口部の直径は、エアロゾル発生装置の直径に対応するか、またはそれよりもわずかに大きくてもよい。それ故に、エアロゾル発生装置は、充電器の開口部の中に最適に挿入されてもよい。
【0011】
カバーの第一の位置では、カバーの開口部は充電器の空洞と整列されてもよい。したがって、エアロゾル発生装置は、カバーの第一の位置におけるカバーの開口部を介して空洞内に挿入され得る。
【0012】
カバーの第二の位置では、空洞はカバーによって閉じられてもよい。エアロゾル発生装置は、カバーの第二の位置においてカバーによって空洞内に保持されてもよい。
【0013】
空洞は、カバーが第二の位置にある時に、少なくとも空洞の近位端でカバーによって周囲環境から本質的に密封されてもよい。空洞は、カバーが第二の位置にある時に、カバーによって周囲環境から本質的に密封されてもよい。空洞は、カバーが第二の位置にある時に、少なくとも空洞の近位端でカバーによって周囲環境から密封封止されてもよい。空洞は、カバーが第二の位置にある時に、カバーによって周囲環境から密封封止されてもよい。
【0014】
カバーは、エアロゾル発生装置が空洞内に受容されている時、およびカバーが第二の位置にある時に、エアロゾル発生装置がカバーによって空洞の遠位端に向かって付勢または押されるように構成されてもよい。
【0015】
カバーは中空であってもよい。カバーは球であってもよく、球は開口部を有する。カバーは、開口部から離れた完全な中空球であってもよい。
【0016】
カバーの近位部分は、周囲環境に面してもよい。これにより、ユーザーがカバーを手動で操作することが可能になり得る。カバーの近位端は、充電器の近位端を形成してもよい。ユーザーは、カバーの近位部分の上に指を摺動させることによってカバーの近位部分を操作してもよく、それによってカバーを第一の位置から第二の位置へと、およびその逆に回転させる。
【0017】
カバーの側面部分は、充電器によって保持されてもよい。カバーの側面部分は、充電器の近位部分によって保持されてもよい。
【0018】
カバーは充電器内に取り付けられてもよい。充電器の取り付け領域は球状であってもよい。カバーは、充電器内に回転可能に取り付けられてもよい。カバーは、充電器の近位部分に配設または取り付けられてもよい。
【0019】
ホルダーはスリットを有してもよい。 カバーの第二の位置におけるスリットは、エアロゾル発生装置が、エアロゾル発生物品を装置内に有して空洞内に受容され得るように配設され得る。この構成では、エアロゾル発生装置からエアロゾル発生物品を取り外すことなく、エアロゾル発生装置を空洞内に受容することを可能にする。
【0020】
スリットは、開口部とは異なってもよい。スリットは、開口部に加えて提供されてもよい。開口部は、カバーの中への、およびカバーを通したエアロゾル発生装置の挿入を可能にするように寸法設定されてもよい。スリットは、エアロゾル発生物品がスリット内に嵌合することを可能にするように寸法設定されてもよい。
【0021】
開口部は、エアロゾル発生装置の直径に対応するか、またはそれよりもわずかに大きい直径を有する一次開口部として構成されてもよい。
【0022】
スリットは、エアロゾル発生物品の直径に対応するか、またはそれよりもわずかに大きい直径を有する二次開口部として構成されてもよい。
【0023】
スリットの直径は、エアロゾル発生装置の直径より小さくてもよい。
【0024】
スリットの直径は、開口部の直径よりも小さくてもよい。
【0025】
スリットは、開口部に当接して配設されてもよい。
【0026】
開口部は、貫通孔として構成されてもよい。開口部は、第一の近位開口部および第二の遠位開口部を有してもよい。カバーの第一の近位開口部は、カバーの近位端面に配置されてもよく、カバーの第二の遠位開口部は、カバーの遠位端面に配設されてもよい。
【0027】
スリットは、第一の近位開口部および第二の遠位開口部を接続し得る。スリットは、第一の近位開口部と第二の遠位開口部との間に配設されてもよい。
【0028】
この配設は、第一の工程として、カバーを第一の位置に配設し、カバーの開口部を通して、および充電器の空洞の中にエアロゾル発生装置を挿入することを可能にし得る。カバーの開口部の直径が大きいため、エアロゾル発生物品は、この第一の工程中にエアロゾル発生装置の中に挿入されたままになる場合がある。第二の工程として、カバーは第一の位置から第二の位置に回転されてもよい。この回転は、スリットがエアロゾル発生物品の上に押し出されるように実施されてもよい。カバーのこの第二の位置では、エアロゾル発生物品は、カバーのスリットを通してカバーの中に部分的に付着してもよい。スリットの直径がエアロゾル発生装置の直径よりも小さいため、エアロゾル発生物品がスリットを貫通する間、エアロゾル発生装置は依然として、充電器の空洞内にしっかりと保持され得る。
【0029】
モバイル充電器は、作動機構をさらに備えてもよい。作動機構は、カバーを第一の位置から第二の位置へ、または第二の位置から第一の位置へ、または第一の位置から第二の位置へ、および第二の位置から第一の位置への両方に回転させるように構成されてもよい。
【0030】
作動機構は、スライダを備えてもよい。
【0031】
作動機構は、充電器のハウジングに配設されてもよい。作動機構は、充電器のハウジングの周辺上に配設されてもよい。作動機構は、ユーザーによって、特にユーザーの指によって操作されるように配設されてもよい。作動機構は、ユーザーの単一の指によって操作されるように配設されてもよい。
【0032】
作動機構は、作動機構の作動中にカバーを回転させるように構成されてもよい。
【0033】
作動機構は、カバーと機械的に接続されてもよい。作動機構は、カバーに機械的に取り付けられてもよい。作動機構の移動は、任意の公知の手段によって、特にギアまたはベルトまたはチェーンによってカバーに伝達されてもよい。別の方法として、作動機構は、電気モーター、最も好ましくはリニア電気モーターなどのモーターによって自動的に起動されてもよい。自動起動は、充電器の空洞の中へのエアロゾル発生装置の挿入、および充電器の電気回路によるエアロゾル発生装置の挿入の検出によってトリガされてもよい。
【0034】
モバイル充電器は、付勢手段をさらに備えてもよい。付勢手段は、エアロゾル発生装置が空洞内に受容された時に、カバーに向かってエアロゾル発生装置を付勢するために空洞内に配設されてもよい。
【0035】
付勢手段は、ばねとして構成されてもよい。付勢手段は、空洞の基部に配設されてもよい。空洞の基部は、空洞の遠位部分に配設されてもよい。付勢手段は、空洞の基部に取り付けられてもよい。
【0036】
モバイル充電器は、第一の電極および第二の電極をさらに備えてもよい。第一の電極および第二の電極は、充電器電源と電気的に接続されてもよい。第一の電極および第二の電極は、空洞の基部に配設されてもよい。
【0037】
エアロゾル発生装置は、対応する第一の装置電極および対応する第二の装置電極を備えてもよい。
【0038】
エアロゾル発生装置が空洞内に受容されると、充電器の第一の電極とエアロゾル発生装置の第一の装置電極との間、および充電器の第二の電極とエアロゾル発生装置の第二の装置電極との間にそれぞれ電気的接続が確立され得る。
【0039】
充電器の第一の電極は、中央電極として構成されてもよい。エアロゾル発生装置の第一の装置電極は、中央電極として構成されてもよい。充電器の第二の電極は、第一の電極を囲むリング形状の電極として構成されてもよい。エアロゾル発生装置の第二の装置電極は、第一の装置電極を囲むリング形状の電極として構成されてもよい。別の方法として、充電器の第二の電極は、中央電極として構成されてもよい。エアロゾル発生装置の第二の装置電極は、中央電極として構成されてもよい。充電器の第一の電極は、第二の電極を囲むリング形状の電極として構成されてもよい。エアロゾル発生装置の第一の装置電極は、第二の装置電極を囲むリング形状の電極として構成されてもよい。この配設は、空洞内のエアロゾル発生装置の配向とは無関係に、エアロゾル発生装置と充電器との間に確実な電気的接続を確立することを容易にし得る。
【0040】
カバーは、エアロゾル発生装置が空洞内に保持されている時、およびエアロゾル発生装置が空洞内に受容されている時、およびホルダーが第二の位置にある時に、エアロゾル発生装置を空洞内にしっかりと押し込むように寸法設定されてもよい。
【0041】
カバーが第二の位置にある時、およびエアロゾル発生装置が充電器の空洞内に受容される時に、カバーはエアロゾル発生装置を空洞内に遠位方向に付勢してもよい。
【0042】
カバーは、少なくとも部分的に弾性であってもよい。カバーは完全に弾性であってもよい。カバーの弾性構成は、カバーを介したエアロゾル発生装置の付勢作用を促進し得る。
【0043】
カバーの開口部は、カバーを通して中央に延びてもよい。
【0044】
充電器の空洞は、中央長軸方向軸を有し得る。カバーの開口部は、カバーを通る中央長軸方向軸を画定してもよい。カバーの第一の位置では、空洞の中央長軸方向軸は、カバーの中央長軸方向軸と同一であってもよい。カバーの第二の位置では、カバーの中央長軸方向軸は、カバーの中央長軸方向軸と直角を成してもよい。
【0045】
充電器の空洞は、円筒状形状を有してもよい。充電器の空洞は中空であってもよい。充電器の空洞は、近位端が開いていてもよい。充電器の空洞は、遠位端で、好ましくは空洞の基部によって閉じられてもよい。
【0046】
充電器の空洞の断面形状は、エアロゾル発生装置の断面形状に対応してもよい。
【0047】
本発明は、本明細書に記載のモバイル充電器とエアロゾル発生装置とを備えるシステムにさらに関する。エアロゾル発生装置は装置電源を備えてもよい。モバイル充電器は、エアロゾル発生装置がモバイル充電器の空洞内に受容されている時に、充電器電源を介して装置電源を再充電するように構成されてもよい。
【0048】
本発明は、本明細書に記載のモバイル充電器とエアロゾル発生装置とを備えるシステムにさらに関する。エアロゾル発生装置は装置電源を備える。モバイル充電器は、エアロゾル発生装置がモバイル充電器の空洞内に受容されている時に、充電器電源を介して装置電源を再充電するように構成されている。
【0049】
本発明は、本明細書に記載のシステムと、エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品とを備えるエアロゾル発生システムにさらに関する。
【0050】
エアロゾル発生装置の空洞は、開放端を有してもよく、エアロゾル発生物品はその中へと挿入される。開放端は近位端であってもよい。空洞は、開放端の反対側に閉鎖端を有し得る。閉鎖端は、空洞の基部であり得る。閉鎖端は、基部内に配設された空気開口の提供を除き、閉鎖されていてもよい。空洞の基部は平坦であってもよい。空洞の基部は、円形状であり得る。空洞の基部は、空洞の上流に配設され得る。開放端は、空洞の下流に配設され得る。空洞は、細長い延長を有し得る。空洞は、長軸方向中心軸を有し得る。長軸方向は、長軸方向中心軸に沿って開放端と閉鎖端の間に延びる方向であってもよい。空洞の長軸方向中心軸は、エアロゾル発生装置の長軸方向軸に平行であってもよい。
【0051】
エアロゾル発生装置の空洞は、加熱チャンバーとして構成されてもよい。空洞は円筒形状を有してもよい。空洞は、中空円筒状形状を有してもよい。空洞は、空洞内に受容されるエアロゾル発生物品の形状に対応する形状を有してもよい。空洞は円形断面を有してもよい。空洞は楕円形または長方形の断面を有してもよい。空洞は、エアロゾル発生物品の外径に対応する内径を有してもよい。
【0052】
気流チャネルは、エアロゾル発生装置の空洞を通って延びてもよい。周囲空気は、気流チャネルを通って、エアロゾル発生装置の中に、および空洞の中に、およびユーザーに向かって引き込まれてもよい。空洞の下流にマウスピースが配設されてもよく、またはユーザーがエアロゾル発生物品を直接吸ってもよい。気流チャネルはマウスピースを通って延びてもよい。
【0053】
装置、物品、システム、基体、またはその他に関連して、本発明に関して本明細書で使用される「喫煙」という用語は、エアロゾル形成基体が完全にまたは少なくとも部分的に燃焼される従来の喫煙を指すものではない。本発明のエアロゾル発生装置は、エアロゾル形成基体の燃焼温度を下回る温度に、ただし吸入可能なエアロゾルを形成するためにエアロゾル形成基体の一つ以上の揮発性化合物が放出される温度以上にエアロゾル形成基体を加熱するように配設されている。
【0054】
エアロゾル発生装置は、電気回路を備え得る。エアロゾル発生装置の電気回路は、マイクロプロセッサを備え得、これはプログラマブルマイクロプロセッサであり得る。マイクロプロセッサは、コントローラの一部であり得る。電気回路は、さらなる電子構成要素を備え得る。電気回路は、発熱体への電力の供給を調節するように構成され得る。電力は、エアロゾル発生装置の起動に続いて、発熱体に連続的に供給され得、または複数回ベースの吸煙などでは、断続的に供給され得る。電力は、電流パルスの形態で発熱体に供給されてもよい。電気回路は発熱体の電気抵抗をモニターするように、および好ましくは発熱体の電気抵抗に応じて、発熱体への電力の供給を制御するように構成されてもよい。
【0055】
充電器は電気回路を含み得る。充電器の電気回路は、マイクロプロセッサを備え得、これはプログラマブルマイクロプロセッサであり得る。マイクロプロセッサは、コントローラの一部であり得る。電気回路は、さらなる電子構成要素を備え得る。電気回路は、充電器電源から装置電源への電力の供給を調節するように構成され得る。電力は、エアロゾル発生装置が充電器の空洞内に受容された時に、装置電源に供給されてもよい。充電器は、エアロゾル発生装置が空洞内に受容されているかどうかを定期的にチェックしてもよい。別の方法として、カバーを第一の位置から第二の位置へと移動させることは、エアロゾル発生装置が充電器の空洞内に受容されているかどうかを充電器によってチェックすることにつながる場合がある。
【0056】
一実施形態では、充電器電源および装置電源のうちの一方または両方は、リチウムイオン電池である。代替的に、充電器電源および装置電源の一方または両方は、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、またはリチウム系電池(例えば、リチウムコバルト電池、リン酸鉄リチウム電池、チタン酸リチウム、もしくはリチウムポリマー電池)であり得る。代替として、充電器電源および装置電源の一方または両方は、コンデンサなどの別の形態の電荷蓄積装置であり得る。充電器電源および装置電源の一方または両方は、再充電を必要とする場合があり、また一回以上の使用体験のために十分なエネルギーの貯蔵を可能にする容量を有してもよい。例えば、装置電源は約六分間、または六分の倍数の時間にわたってエアロゾルを連続的に発生するのに十分な容量を有し得る。別の実施例において、装置電源は所定の吸煙回数、または発熱体の不連続的な起動を提供するために十分な容量を有してもよい。充電器電源は、装置電源を少なくとも一回、好ましくは少なくとも二回、より好ましくは少なくとも三回、最も好ましくは少なくとも四回再充電するのに十分な容量を有してもよい。
【0057】
本明細書で使用される場合、「上流」、「下流」、「近位」、および「遠位」という用語は、ユーザーがその使用中にエアロゾル発生装置を吸う方向、またはユーザーがエアロゾル発生装置を充電器の空洞に挿入する方向それぞれのエアロゾル発生装置または充電器の構成要素または構成要素の部分の相対的な位置を説明するために使用される。
【0058】
本明細書で使用される場合、「エアロゾル発生装置」は、エアロゾル形成基体と相互作用してエアロゾルを発生する装置に関する。エアロゾル形成基体は、エアロゾル発生物品の一部、例えば、喫煙物品の一部であってもよい。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体と相互作用してユーザーの口を通してユーザーの肺の中へと直接的に吸入可能なエアロゾルを発生する喫煙装置であってもよい。エアロゾル発生装置は、ホルダーであってもよい。装置は、電気加熱式の喫煙装置であり得る。エアロゾル発生装置は、ハウジング、電気回路、電源、加熱チャンバー、および発熱体を備え得る。
【0059】
エアロゾル発生基体はエアロゾル形成体を含み得る。エアロゾル発生基体は、均質化したたばこ材料、エアロゾル形成体、水を含むことが好ましい。均質化したたばこ材料を提供することは、エアロゾル発生と、エアロゾル発生物品の加熱中に発生したエアロゾルのニコチン含有量および風味プロファイルとを改善する場合がある。具体的には、均質化したたばこを作製するプロセスは、たばこ葉を粉砕することを伴い、これは加熱時のニコチンおよび風味の放出をより効果的に可能にする。
【0060】
本明細書で使用される場合、「エアロゾル発生物品」という用語は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を放出する能力を有するエアロゾル形成基体を含む物品を指す。例えば、エアロゾル発生物品は、ユーザーの口を通してユーザーの肺の中へと直接的に吸入可能なエアロゾルを発生する喫煙物品であってもよい。エアロゾル発生物品は使い捨てであってもよい。
【0061】
本開示のいずれかの態様では、発熱体は電気抵抗性材料を含み得る。適切な電気抵抗性材料としては、限定されるものではないが、ドーピングされたセラミックなどの半導体、「導電性」のセラミック(例えば、二ケイ化モリブデンなど)、炭素、黒鉛、金属、金属合金、およびセラミック材料と金属材料とで作製された複合材料が含まれる。こうした複合材料は、ドーピングされたセラミック、またはドーピングされていないセラミックを含み得る。適切なドーピングされたセラミックの例としては、ドーピングされた炭化ケイ素が含まれる。適切な金属の例としては、チタン、ジルコニウム、タンタル、白金、金、および銀が含まれる。適切な金属合金の例としては、ステンレス鋼、ニッケル含有、コバルト含有、クロム含有、アルミニウム含有、チタン含有、ジルコニウム含有、ハフニウム含有、ニオブ含有、モリブデン含有、タンタル含有、タングステン含有、スズ含有、ガリウム含有、マンガン含有、金含有、および鉄含有合金、並びにニッケル、鉄、コバルト、ステンレス鋼系の超合金、Timetal(登録商標)、並びに鉄-マンガン-アルミニウム系合金が含まれる。複合材料において、電気抵抗性材料は、必要とされるエネルギー伝達の動態学および外部の物理化学的特性に応じて、任意選択的に、断熱材料中に包埋、封入、若しくは被覆されるか、またはその逆であり得る。
【0062】
電気抵抗性のある発熱体に対する代替として、発熱体は誘導発熱体として構成されてもよい。誘導発熱体は、誘導コイルおよびサセプタを備えてもよい。一般に、サセプタは、交番磁界によって貫通された時に熱を生成する能力を有する材料である。交番磁界内に位置する時。サセプタが導電性である場合、典型的に、交番磁界によって渦電流が誘発される。サセプタが磁性である場合、典型的に、加熱に寄与する別の効果は、一般的にヒステリシス損失と呼ばれる。ヒステリシス損失は、主にサセプタ内の磁区ブロックの移動に起因して生じる。これは、これらの磁気的な向きが、交互の誘導磁界と整列するためである。ヒステリシス損失に寄与する別の効果は、磁区がサセプタ内で拡大または縮小する時である。一般的に、サセプタ内で、ナノスケール以下で起こるこれらのすべての変化は、サセプタ内で熱を生成するため、「ヒステリシス損失」と呼ばれる。よって、サセプタが磁性と導電性との両方である場合、ヒステリシス損失および渦電流の生成の両方がサセプタの加熱に寄与することになる。サセプタが磁性であるが導電性ではない場合、ヒステリシス損失は、交番磁界によって貫通された時にサセプタを加熱することになる唯一の手段となることになる。本発明によると、サセプタは、導電性もしくは磁性、または導電性と磁性との両方であってもよい。一つまたはいくつかの誘導コイルによって生成される交番磁界は、サセプタを加熱し、これはその後、エアロゾル形成基体へと熱を伝達し、これによりエアロゾルが形成される。熱伝達は、主に熱の伝導によってもよい。こうした熱伝達は、サセプタがエアロゾル形成基体と密接に熱的に接触している場合に、最も良好である。
【0063】
一つの実施形態に関して説明される特徴は、本発明の他の実施形態にも等しく適用され得る。
【0064】
例証としてのみであるが、以下の添付図面を参照しながら本発明をさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0065】
図1図1A~1Cは、エアロゾル発生装置用のモバイル充電器およびエアロゾル発生装置を示す。
図2図2A~2Bは、モバイル充電器の異なる構成を示す。
図3図3は、モバイル充電器の異なる構成を示す。
図4図4A~4Cは、エアロゾル発生装置を移動させるためのモバイル充電器の移動機構、およびモバイル充電器のカバーを回転させるための作動手段を示す。
図5図5A~5Dは、モバイル充電器の異なる構成を示す。
図6図6は、格納式スクリーンを有するモバイル充電器の異なる構成を示す。
図7図7は、人間工学的なグリップを有するモバイル充電器の異なる構成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0066】
以下に非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供している。これらの実施例の特徴のうちのいずれか一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様の任意の一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
【0067】
実施例1:
エアロゾル発生装置のためのモバイル充電器であって、
エアロゾル発生装置を受容するための空洞と、
エアロゾル発生装置が空洞内に受容されている時に、エアロゾル発生装置を再充電するための充電器電源と、
エアロゾル発生装置が空洞内に受容されている時に、空洞内にエアロゾル発生装置を保持するためのカバーと、を備え、
カバーが少なくとも部分的に球状であり、カバーが開口部を有し、開口部が、エアロゾル発生装置が開口部を通して嵌合するように寸法設定され、カバーが、第一の位置と第二の位置との間で回転可能であり、開口部が、カバーの第一の位置において空洞の長軸方向軸と整列し、エアロゾル発生装置が、エアロゾル発生装置が空洞内に受容されている時、およびホルダーが第二の位置にある時に、空洞内に保持される、モバイル充電器。
実施例2:
カバーが中空である、実施例1に記載のモバイル充電器。
実施例3:
ホルダーがスリットを有する、実施例1~2のいずれかに記載のモバイル充電器。
実施例4:
スリットが開口部とは異なる、実施例3に記載のモバイル充電器。
実施例5:
スリットの直径が開口部の直径よりも小さい、実施例3または実施例4に記載のモバイル充電器。
実施例6:
スリットが開口部に当接して配設されている、実施例3~実施例5のいずれかに記載のモバイル充電器。
実施例7:
モバイル充電器が作動機構をさらに備え、作動機構が、カバーを第一の位置から第二の位置へ、および第二の位置から第一の位置へのうちの一方または両方へ回転させるように構成されている、実施例1~6のいずれかに記載のモバイル充電器。
実施例8:
作動機構がスライダを備える、実施例7に記載のモバイル充電器。
実施例9:
モバイル充電器が付勢手段をさらに備え、エアロゾル発生装置が空洞内に受容されている時に、付勢手段が、カバーに向かってエアロゾル発生装置を付勢するために空洞内に配設されている、実施例1~8のいずれかに記載のモバイル充電器。
実施例10:
モバイル充電器が、第一の電極をさらに備え、第一の電極が、充電器電源と電気的に接続され、第一の電極が、空洞の基部に配設されている、実施例1~9のいずれかに記載のモバイル充電器。
実施例11:
モバイル充電器が第二の電極をさらに備え、第二の電極が充電器電源と電気的に接続されていて、および第二の電極がカバーに配設されている、実施例1~10のいずれかに記載のモバイル充電器。
実施例12:
第二の電極が、カバーが第二の位置にある時に、エアロゾル発生物品に電気的に接触するように配設されている、実施例11に記載のモバイル充電器。
実施例13:
モバイル充電器が、第一の電極および第二の電極をさらに備え、第一の電極および第二の電極が、充電器電源と電気的に接続され、第一の電極および第二の電極が、空洞の基部に配設されている、実施例1~実施例9のいずれかに記載のモバイル充電器。
実施例14:
充電器電源が充電器電池として構成されている、実施例1~13のいずれかに記載のモバイル充電器。
実施例15:
カバーが、エアロゾル発生装置が空洞内に受容されている時、およびホルダーが第二の位置にある時に、エアロゾル発生装置が空洞内に保持されている時に、エアロゾル発生装置を空洞の中にしっかりと押し込むように寸法設定されている、実施例1~14のいずれかに記載のモバイル充電器。
実施例16:
カバーが少なくとも部分的に弾性であり、好ましくはカバーが完全に弾性である、実施例1~15のいずれかに記載のモバイル充電器。
実施例17:
開口部が貫通孔として構成されている、実施例1~16のいずれかに記載のモバイル充電器。
実施例18:
貫通孔が、エアロゾル発生物品がカバーを通して完全に押され得るように配設されている、実施例17に記載のモバイル充電器。
実施例19:
実施例3~6のいずれかに記載のスリットが、貫通孔の対向する開口部を接続するように配設されている、実施例17または実施例18に記載のモバイル充電器。
実施例20:
モバイル充電器が円筒形状を有する、実施例1~19のいずれかに記載のモバイル充電器。
実施例21:
モバイル充電器が、空洞内に配設された、好ましくは空洞の基部に配設された少なくとも一つの磁石をさらに備える、実施例1~20のいずれかに記載のモバイル充電器。
実施例22:
モバイル充電器が、格納式スクリーンをさらに備える、実施例1~21のいずれかに記載のモバイル充電器。
実施例23:
格納式スクリーンが可撓性である、実施例22に記載のモバイル充電器。
実施例24:
格納式スクリーンが、モバイル充電器ハウジングの中に格納されるように配設されている、実施例22または実施例23に記載のモバイル充電器。
実施例25:
格納式スクリーンがタッチスクリーンとして構成されている、実施例22~実施例24のいずれかに記載のモバイル充電器。
実施例26:
モバイル充電器が、ディスプレイをさらに備える、実施例1~25のいずれかに記載のモバイル充電器。ディスプレイは可撓性であってもよい。ディスプレイは、充電器の周りに巻かれてもよい。充電器は、ラップアラウンド閉鎖機構を有してもよい。ラップアラウンド閉鎖機構は、充電のためにホルダーを充電器の空洞内に保持してもよい。ラップアラウンド閉鎖機構は、ホルダーの周りに巻かれてもよい。ラップアラウンド閉鎖機構は、充電器の側面に磁気的に固定されてもよい。ラップアラウンド閉鎖機構には、ディスプレイが提供されてもよい。ラップアラウンド閉鎖機構は、二重の機能、すなわち表示機能および保持機能を有してもよい。
実施例27:
モバイル充電器がカメラをさらに備える、実施例1~26のいずれかに記載のモバイル充電器。
実施例28:
モバイル充電器がグリップをさらに備える、実施例1~27のいずれかに記載のモバイル充電器。
実施例29:
グリップが人間工学的なグリップで構成される、実施例28に記載のモバイル充電器。
実施例30:
エアロゾル発生装置が装置電源を備え、モバイル充電器が、エアロゾル発生装置がモバイル充電器の空洞内に受容された時に、充電器電源を介して装置電源を再充電するように構成されている、実施例1~29のいずれかに記載のモバイル充電器と、エアロゾル発生装置とを備えるシステム。
実施例31:
実施例30のシステムと、エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品とを備える、エアロゾル発生システム。
【0068】
図1は、モバイル充電器10の断面側面図を示す。図1は、エアロゾル発生装置12をさらに示す。エアロゾル発生装置12は、エアロゾル発生装置12を再充電するために充電器10に挿入されうる。
【0069】
図1は、開口部16を有するカバー14をさらに示す。カバー14は充電器10の一部である。カバー14の開口部16は、エアロゾル発生装置12が開口部16を通して充電器10によって受容され得るように提供される。
【0070】
充電器10は空洞18を備える。エアロゾル発生装置12は、エアロゾル発生装置12を再充電するための充電器10の空洞18の中に挿入される。空洞18の基部20には、電気接点22が提供されている。
【0071】
カバー14は、第一の位置と第二の位置との間で回転することができる。カバー14の第一の位置を図1Aに示す。この位置では、空洞18の長軸方向軸50は、カバー14の長軸方向軸52と整列している。結果として、エアロゾル発生装置12は、カバー14を通して充電器10の空洞18の中に押し込まれ得る。
【0072】
エアロゾル発生装置12が充電器10の空洞18の中に完全に挿入された後、カバー14は第二の位置に回転される。カバー14の第二の位置を図1Bに示す。この位置では、エアロゾル発生装置12は、回転したカバー14によって空洞18内にしっかりと保持される。カバー14は、空洞18の近位端が閉じられるように回転される。
【0073】
カバー14の第二の位置への回転は、エアロゾル発生装置12を空洞18の基部20の方向に付勢する。カバー14を第二の位置に回転させることによって空洞18を閉じ、エアロゾル発生装置12を空洞18の中に押し込み、電気接点22としっかりと接触させる。
【0074】
図1Cは、カバー14を分離して示している。カバー14は球形状を有する。カバー14は、カバー14を通してエアロゾル発生装置12を押すための開口部16を有する。開口部16は貫通孔である。カバー14は中空である。カバー14は、第一の位置と第二の位置との間で回転することができる。カバー14は、カバー14の回転軸54の周りを回転することができる。カバー14の回転軸54は、カバー14の長軸方向軸52に対して直角を成す。
【0075】
図2は、カバー14がスリット24をさらに備えるさらなる構成を示す。スリット24を除けば、図2の構成は図1の構成と類似している。スリット24は、エアロゾル発生物品26が依然としてエアロゾル発生装置12の中に挿入されている間に、エアロゾル発生装置12を充電器10の空洞18の中に挿入することを可能にするために提供されている。
【0076】
カバー14の開口部16は、エアロゾル発生装置12の直径に対応するか、またはそれよりもわずかに大きい比較的大きい直径を有するが、スリット24は、エアロゾル発生物品26の直径に対応するか、またはそれよりもわずかに大きい、より小さい直径を有する。
【0077】
動作中、カバー14は最初に、図1Aに示す配置と同一の第一の位置に位置付けられる。次いで、エアロゾル発生装置12は、カバー14の開口部16を通して充電器10の空洞18の中に挿入され、一方でエアロゾル発生物品26は依然としてエアロゾル発生装置12の中に受容されている。次に、カバー14は第二の位置に回転される。第二の位置は、図2Aに示すように、エアロゾル発生物品26がスリット24内にスロット留めされるように回転が起こるため、図1に示す配設からわずかに逸脱する。図2Bは、スリット24を備える、分離したカバー14を示し、スリット24の直径は、エアロゾル発生物品26の直径に対応するか、またはわずかに大きい。
【0078】
図3は、エアロゾル発生装置12が空洞18の中に挿入された時に、エアロゾル発生装置12がカバー14を通して空洞18の中に完全に押されない実施形態を示す。この実施形態では、カバー14が第一の位置から第二の位置に回転する時、エアロゾル発生装置12は依然としてカバー14内に少なくとも部分的に配設されている。しかしながら、カバー14はなおも、エアロゾル発生装置12を充電器10の空洞18内に保持する。
【0079】
図4は、カバー14を作動させる方法およびエアロゾル発生装置12を移動させる方法の異なる実施形態を示す。図4Aは、エアロゾル発生装置12を空洞18の中および外に移動させるためのスライダの形態の移動機構28を示す。図4Aに示す移動機構28は、空洞18の基部20に接続されていて、これはこの実施形態では移動可能な基部20として構成されている。図4Aは、エアロゾル発生装置12が空洞18の中にほぼ完全に挿入されるようなエアロゾル発生装置12の位置付けを示し、一方で図4Bは、エアロゾル発生装置12がユーザーによって把持され、カバー14の開口部16を通して空洞18から取り外され得るような位置にある移動機構28を示す。図4Aおよび4Bは、カバー14に向かってエアロゾル発生装置12を付勢するためのばねの形態の付勢手段30をさらに示す。
【0080】
図4Cは、カバー14を移動させるための作動手段32を示す。作動手段32は、作動スライダ34、ギアホイール36、およびベルト38を備える。作動手段32を作動させるために、作動スライダ34は、ギアホイール36およびベルト38を介してカバー14の回転につながるように移動される。
【0081】
図4A~4Cに示すように、移動機構28および作動手段32は、信号機構に統合されることが好ましい。図4Cでは、作動スライダ34の垂直移動は、図4Aおよび4Bの移動機構28の移動に対応する。図4Cにおける作動スライダ34の水平移動は、作動手段32を動作させ、それによってカバーを回転させることに対応する。したがって、ユーザーは、スライダ34を垂直に操作し、それによって、エアロゾル発生装置12を充電器10の空洞18内に移動させることができる。その後、ユーザーは、スライダ34を水平に移動させてカバー12を閉じる、すなわち、カバー12を第一の位置から第二の位置に移動させることができる。スライダ34を手動で操作する代わりに、その目的のために電動機を使用することができる。電動機の操作は、以下の図6および7に説明される格納式スクリーン44を例示的に介する、ユーザーの入力によって制御され得る。
【0082】
図5は、スリット24を有するカバー14の異なる斜視図を示す。図5の実施形態では、スリット24は、カバー14の開口部16を完全に接続する。スリット24は、第一の近位開口部40をカバー14の開口部の第二の遠位開口部42に接続する。図5Aは、上面図を示す。図5Bは、カバー14、充電器10、エアロゾル発生装置12およびエアロゾル発生物品26の断面側面図を示す。図5Cおよび5Dは、第一の位置から第二の位置へのカバー14の回転を示す。第一の位置では、エアロゾル発生装置12は、カバー14を通して充電器10の空洞18の中に押し込まれ得る。図5Dでは、カバー14は第二の位置に回転し、エアロゾル発生装置12は充電器10の空洞18内にしっかりと保持され、一方でエアロゾル発生物品26は依然としてエアロゾル発生装置12内に受容されうる。
【0083】
図6は、充電器10のハウジングに組み込まれ得る格納式スクリーン44を示す。格納式スクリーン44は、ユーザーに46の情報を表示するために、またはユーザーと充電器10との間の通信インターフェースを可能にするために使用され得る。
【0084】
図6は、充電器10の動作状態をユーザーに通知するのに使用され得るディスプレイ46をさらに示す。例えば、ディスプレイ46は、エアロゾル発生装置12の充電状態をユーザーに示すことができる。ディスプレイ46は、充電器10電源の充電レベルをユーザーにさらに示すことができる。
【0085】
図7は、充電器10の人間工学的なグリップ48を示す。さらに、図7は、格納状態にある格納式スクリーン44を示す。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図5D
図6
図7
【国際調査報告】