(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-24
(54)【発明の名称】ネットワークスライスの処理方法及びその装置、関連機器、並びに記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 24/02 20090101AFI20250117BHJP
H04W 48/08 20090101ALI20250117BHJP
H04W 48/16 20090101ALI20250117BHJP
H04L 41/0806 20220101ALI20250117BHJP
【FI】
H04W24/02
H04W48/08
H04W48/16 131
H04L41/0806
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024540720
(86)(22)【出願日】2023-01-04
(85)【翻訳文提出日】2024-07-19
(86)【国際出願番号】 CN2023070370
(87)【国際公開番号】W WO2023131168
(87)【国際公開日】2023-07-13
(31)【優先権主張番号】202210004836.3
(32)【優先日】2022-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(71)【出願人】
【識別番号】507142144
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHINA MOBILE COMMUNICATIONS GROUP CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼▲寧▼宇
(72)【発明者】
【氏名】▲譚▼佳瑶
(72)【発明者】
【氏名】▲韓▼星宇
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ11
(57)【要約】
本願は、ネットワークスライスの処理方法及びその装置、ネットワーク機器、端末、並びに記憶媒体を開示する。ここで、方法は、ネットワーク機器が、サービングセルの第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを少なくとも1つのスライスグループにマッピングすることであって、前記第1情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す、ことと、第2情報を送信することであって、前記第2情報は少なくとも、少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む、ことと、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク機器によって実行される、ネットワークスライスの処理方法であって、
サービングセルの第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを少なくとも1つのスライスグループにマッピングすることであって、前記第1情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す、ことと、
第2情報を送信することであって、前記第2情報は少なくとも、少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む、ことと、を含む、ネットワークスライスの処理方法。
【請求項2】
前記第2情報は更に、前記少なくとも1つのスライスグループの周波数優先度を含む、
請求項1に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項3】
前記第1情報は、1つ又は複数の追跡エリア(TA)に対応する、
請求項1に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項4】
前記ネットワークスライスの処理方法は、
前記スライスとスライスグループとのマッピング関係を取得することを更に含む、
請求項1に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項5】
前記スライスとスライスグループとのマッピング関係を取得することは、
ネットワーク管理機器によって設定された前記スライスとスライスグループとのマッピング関係を受信すること、
又は、
コアネットワーク機器によって送信された前記スライスとスライスグループとのマッピング関係を受信すること、を含む、
請求項4に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項6】
前記ネットワーク管理機器によって設定された前記スライスとスライスグループとのマッピング関係を受信する場合、前記ネットワークスライスの処理方法は、
前記ネットワーク管理機器によって設定された前記スライスとスライスグループとのマッピング関係のサブセット又はユニバーサルセットを前記コアネットワーク機器に送信することを更に含む、
請求項5に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項7】
前記ネットワークスライスの処理方法は、
前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスを取得することを更に含む、
請求項1に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項8】
前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスを取得することは、
前記隣接セルのネットワーク機器によって送信された、前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスを受信することを含む、
請求項7に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項9】
前記ネットワークスライスの処理方法は、
前記第1情報に基づいて、前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスのうちの少なくとも1つのスライスがスライスグループにマッピングできないと決定された場合、コアネットワーク機器に第3情報を送信することであって、前記第3情報は少なくとも、スライスグループにマッピングできない少なくとも1つのスライスにマッピング関係を割り当てるように要求するために使用される、ことと、
前記コアネットワーク機器によって送信された新しいマッピング関係を受信し、新しいマッピング関係を利用して、スライスグループにマッピングできない少なくとも1つのスライスをスライスグループにマッピングすることと、を更に含む、
請求項1に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項10】
前記ネットワークスライスの処理方法は、
前記新しいマッピング関係を利用して前記第1情報を更新することを更に含む、
請求項9に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項11】
前記第2情報をブロードキャストする、
請求項1ないし10のいずれか一項に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項12】
端末によって実行される、ネットワークスライスの処理方法であって、
第2情報を受信することであって、前記第2情報は少なくとも、隣接セルの少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む、ことと、
前記第2情報及び第4情報に基づいて、前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを決定することであって、前記第4情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す、ことと、
前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスに基づいて、セルの再選択を行うことと、を含む、ネットワークスライスの処理方法。
【請求項13】
前記第2情報は更に、前記少なくとも12つのスライスグループの周波数優先度を含む、
請求項12に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項14】
前記第4情報は、1つ又は複数の追跡エリア(TA)に対応する、
請求項12に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項15】
前記ネットワークスライスの処理方法は、
前記第4情報を取得することを更に含む、
請求項12に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項16】
前記第4情報を取得することは、
ネットワーク側から送信された前記第4情報を受信することを含む、
請求項15に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項17】
前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスに基づいて、前記セルの再選択を行うことは、
前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスの周波数優先度を決定することと、
前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスの周波数優先度に基づいて、前記セルの再選択を行うことと、を含む、
請求項12に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項18】
前記第2情報を受信することは、
ブロードキャストされた前記第2情報を受信することを含む、
請求項12に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項19】
前記ネットワークスライスの処理方法は、
前記TAの更新が発生したとき、更新後の前記TAのスライスとスライスグループとのマッピング関係を取得することと、
更新された前記スライスとスライスグループとのマッピング関係を利用して前記第4情報を更新することと、を更に含む、
請求項12ないし18のいずれか一項に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項20】
ネットワークスライスの処理装置であって、
サービングセルの第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを少なくとも1つのスライスグループにマッピングするように構成される第1処理ユニットであって、前記第1情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す、第1処理ユニットと、
第2情報を送信するように構成される第1送信ユニットであって、前記第2情報は少なくとも、少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む、第1送信ユニットと、を備える、ネットワークスライスの処理装置。
【請求項21】
ネットワークスライスの処理装置であって、
第2情報を受信するように構成される第1受信ユニットであって、前記第2情報は少なくとも、隣接セルの少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む、第1受信ユニットと、
前記第2情報及び第4情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを決定するように構成される第2処理ユニットであって、前記第4情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す、第2処理ユニットと、
前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスに基づいて、セルの再選択を行うように構成される第3処理ユニットと、を備える、ネットワークスライスの処理装置。
【請求項22】
第1通信インターフェース及び第1プロセッサを備えるネットワーク機器であって、
前記第1プロセッサは、サービングセルの第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを少なくとも1つのスライスグループにマッピングするように構成され、前記第1情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表し、
前記第1通信インターフェースは、第2情報を送信するように構成され、前記第2情報は少なくとも、少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む、ネットワーク機器。
【請求項23】
第2通信インターフェース及び第2プロセッサを備える端末であって、
前記第2通信インターフェースは、第2情報を受信するように構成され、前記第2情報は少なくとも、隣接セルの少なくとも1つのスライスグループ識別子を含み、
前記第2プロセッサは、前記第2情報及び第4情報に基づいて、前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスを決定し、前記第4情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表し、前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスに基づいて、セルの再選択を行うように構成される、端末。
【請求項24】
第1プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶した第1メモリと、を備えるネットワーク機器であって、
前記第1プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、請求項1ないし11のいずれか一項に記載のネットワークスライスの処理方法におけるすべての処理を実行する、ネットワーク機器。
【請求項25】
第2プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶した第2メモリと、を備える端末であって、
前記第2プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、請求項12ないし19のいずれか一項に記載のネットワークスライスの処理方法におけるすべての処理を実行する、端末。
【請求項26】
プロセッサに、請求項1ないし11のいずれか一項に記載のネットワークスライスの処理方法におけるすべての処理を実現させ、又は請求項12ないし19のいずれか一項に記載のネットワークスライスの処理方法におけるすべての処理を実現させるためのコンピュータプログラムが記憶された、記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本願は、2022年01月05日に中国特許局に提出された、出願番号が202210004836.3である中国特許出願に基づいて提出されるものであり、当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願のすべての内容が参照により本願に組み込まれている。
【0002】
本願は、無線通信分野に関し、特に、ネットワークスライスの処理方法及びその装置、関連機器、並びに記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ネットワークスライス(スライスと略称できる)は、異なるユーザグループに対して差別化されたサービスを提供することができる。関連技術では、端末は、固有シグナリングを介して登録エリアでサポートされるスライスを取得することができるが、端末が登録エリア粒度のスライス情報を取得するため、端末は、隣接するセルのスライス情報を知ることができず、つまり、セルの粒度でスライス情報を知ることができず、隣接セルによってサポートされるスライス情報に基づいて、自分のスライスに適したセルを選択することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
関連する技術的課題を解決するために、本願の実施例は、ネットワークスライスの処理方法及びその装置、関連機器、並びに記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例の技術的解決策は、以下のように実現される。
【0006】
本願の実施例は、ネットワーク機器によって実行される、ネットワークスライスの処理方法を提供し、前記方法は、
サービングセルの第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを少なくとも1つのスライスグループにマッピングすることであって、前記第1情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す、ことと、
第2情報を送信することであって、前記第2情報は少なくとも、少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む、ことと、を含む。
【0007】
上記の解決策において、前記第2情報は更に、前記少なくとも1つのスライスグループの周波数優先度を含む。
【0008】
上記の解決策において、前記第1情報は、1つ又は複数の追跡エリア(TA:Tracking Area)に対応する。
【0009】
上記の解決策において、前記方法は、
スライスとスライスグループとのマッピング関係を取得することを更に含む。
【0010】
上記の解決策において、前記スライスとスライスグループとのマッピング関係を取得することは、
ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を受信すること、
又は、
コアネットワーク機器によって送信されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を受信すること、を含む。
【0011】
上記の解決策において、ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を受信する場合、前記方法は、
ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係のサブセット又はユニバーサルセットをコアネットワーク機器に送信することを更に含む。
【0012】
上記の解決策において、前記方法は、
隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを取得することを更に含む。
【0013】
上記の解決策において、前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを取得することは、
隣接セルのネットワーク機器によって送信された、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを受信することを含む。
【0014】
上記の解決策において、前記方法は、
前記第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスのうちの少なくとも1つのスライスがスライスグループにマッピングできないと決定された場合、コアネットワーク機器に第3情報を送信することであって、前記第3情報は少なくとも、スライスグループにマッピングできない少なくとも1つのスライスにマッピング関係を割り当てるように要求するために使用される、ことと、
前記コアネットワーク機器によって送信された新しいマッピング関係を受信し、新しいマッピング関係を利用して、スライスグループにマッピングできない少なくとも1つのスライスをスライスグループにマッピングすることと、を更に含む。
【0015】
上記の解決策において、前記方法は、
前記新しいマッピング関係を利用して前記第1情報を更新することを更に含む。
【0016】
上記の解決策において、
前記第2情報をブロードキャストする。
【0017】
本願の実施例は更に、端末によって実行される、ネットワークスライスの処理方法を提供し、前記方法は、
第2情報を受信することであって、前記第2情報は少なくとも、隣接セルの少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む、ことと、
前記第2情報及び第4情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを決定することであって、前記第4情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す、ことと、
隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスに基づいて、セルの再選択を行うことと、を含む。
【0018】
上記の解決策において、前記第2情報は更に、前記少なくとも1つのスライスグループの周波数優先度を含む。
【0019】
上記の解決策において、前記第4情報は、1つ又は複数のTAに対応する。
【0020】
上記の解決策において、前記方法は、
前記第4情報を取得することを更に含む。
【0021】
上記の解決策において、前記第4情報を取得することは、
ネットワーク側から送信された前記第4情報を受信することを含む。
【0022】
上記の解決策において、前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスに基づいて、セルの再選択を行うことは、
隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスの周波数優先度を決定することと、
隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスの周波数優先度に基づいて、セルの再選択を行うことと、を含む。
【0023】
上記の解決策において、前記第2情報を受信することは、
ブロードキャストされた前記第2情報を受信することを含む。
【0024】
上記の解決策において、前記方法は、
TAの更新が発生したとき、更新後のTAのスライスとスライスグループとのマッピング関係を取得することと、
更新されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を利用して前記第4情報を更新することと、を更に含む。
【0025】
本願の実施例は更に、ネットワークスライスの処理装置を提供し、前記装置は、
サービングセルの第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを少なくとも1つのスライスグループにマッピングするように構成される第1処理ユニットであって、前記第1情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す、第1処理ユニットと、
第2情報を送信するように構成される第1送信ユニットであって、前記第2情報は少なくとも、少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む、第1送信ユニットと、を備える。
【0026】
本願の実施例は更に、ネットワークスライスの処理装置を提供し、前記装置は、
第2情報を受信するように構成される第1受信ユニットであって、前記第2情報は少なくとも、隣接セルの少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む、第1受信ユニットと、
前記第2情報及び第4情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを決定するように構成される第2処理ユニットであって、前記第4情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す、第2処理ユニットと、
隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスに基づいて、セルの再選択を行うように構成される第3処理ユニットと、を備える。
【0027】
本願の実施例は更に、第1通信インターフェース及び第1プロセッサを備える、ネットワーク機器を提供し、ここで、
前記第1プロセッサは、サービングセルの第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを少なくとも1つのスライスグループにマッピングするように構成され、前記第1情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表し、
前記第1通信インターフェースは、第2情報を送信するように構成され、前記第2情報は少なくとも、少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む。
【0028】
本願の実施例は更に、第2通信インターフェース及び第2プロセッサを備える、端末を提供し、ここで、
前記第2通信インターフェースは、第2情報を受信するように構成され、前記第2情報は少なくとも、隣接セルの少なくとも1つのスライスグループ識別子を含み、
前記第2プロセッサは、前記第2情報及び第4情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを決定し、前記第4情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表し、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスに基づいて、セルの再選択を行うように構成される。
【0029】
本願の実施例は更に、第1プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶した第1メモリと、を備えるネットワーク機器を提供し、
ここで、前記第1プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、上記のネットワーク機器側のいずれか1つの方法におけるすべての処理を実行する。
【0030】
本願の実施例は更に、第2プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶した第2メモリと、を備える端末を提供し、
ここで、前記第2プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、上記の端末側のいずれか1つの方法におけるすべての処理を実行する。
【0031】
本願の実施例は更に、プロセッサに、上記のネットワーク機器側のいずれか1つの方法におけるすべての処理を実現させ、又は上記の端末側のいずれか1つの方法におけるすべての処理を実現させるためのコンピュータプログラムが記憶された、記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0032】
本願の実施例によるネットワークスライスの処理方法及びその装置、関連機器、並びに記憶媒体によれば、ネットワーク機器は、サービングセルの第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを少なくとも1つのスライスグループにマッピングし、第2情報を送信し、前記第1情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表し、前記第2情報は少なくとも、少なくとも1つのスライスグループ識別子を含み、端末は、第2情報を受信し、前記第2情報及び第4情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを決定し、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスに基づいて、セルの再選択を行い、前記第4情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す。本願の実施例によって提供される解決策によれば、ネットワーク機器は、隣接セルによってサポートされるスライス識別子を直接送信することではなく、スライスに対応するスライスグループ識別子を送信するため、スライス識別子を直接送信することによって引き起されるセキュリティリスクを回避する。同時に、端末は、少なくとも1つのスライスグループ識別子及びスライスとスライスグループとのマッピング関係に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを決定し、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスに基づいてセルの再選択を行うことにより、端末が所望するスライスをサポートするセルを選択する(即ち、自分のスライスに適したセルを選択する)ことができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本願の実施例のネットワークスライスの処理方法の例示的なフローチャートである。
【0034】
【
図2】本願の実施例の別のネットワークスライスの処理方法の例示的なフローチャートである。
【0035】
【
図3】本願の実施例のネットワークスライスの処理装置の例示的な構造図である。
【0036】
【
図4】本願の実施例の別のネットワークスライスの処理装置の例示的な構造図である。
【0037】
【
図5】本願の実施例ネットワーク機器の例示的な構造図である。
【0038】
【
図6】本願の実施例の端末の例示的な構造図である。
【0039】
【
図7】本願の実施例ネットワークスライス処理システムの例示的な構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下では、図面及び実施例を参照して、本願について更に詳細に説明する。
【0041】
基地局がスライス情報(例えば、スライスID、即ち、シングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI:Single Network Slice Selection Assistance Information))を直接ブロードキャストすると、セキュリティリスクが生じる可能性があり、例えば、未登録端末又は不正な端末は、システム情報を受信することにより、本セルがどのようなスライスをサポートしているかを知ることができ、当該セルのスライスがセキュリティに敏感なスライス(例えば、軍事用スライスなど)であると識別した場合、破壊を行うため、関連技術では、スライス情報のブロードキャストをサポートせず、スライス情報はすべてコアネットワークからの固有シグナリングを介して端末に送信される。端末は、これに基づいて、当該登録エリアでサポートされるスライスを知り、ここで、登録エリアは、いくつかのセルを含み、即ち、登録エリア粒度のスライス情報を知る。
【0042】
しかし、このような方式では、端末が登録エリア粒度のスライス情報を取得するため、端末は、隣接周波数ポイント又はセルのスライス情報を知ることができず、つまり、周波数ポイント又はセルの粒度でスライス情報を知ることができず、隣接周波数又は隣接セルによってサポートされるスライス情報に基づいて、自分のスライスに適した周波数ポイント又はセルを選択することができない。
【0043】
これを鑑み、本願の様々な実施例において、安全なスライス情報伝送方式を提供することで、端末が、隣接セルによってサポートされるスライス情報を取得することにより、隣接セルによってサポートされるスライス情報に基づいて、自分のスライスに適したセルを選択できるようにする。
【0044】
本願の実施例は、ネットワーク機器(具体的には、基地局であってもよい)によって実行される、ネットワークスライスの処理方法を提供し、
図1に示すように、当該方法は、以下のステップを含む。
【0045】
ステップ101において、サービングセルの第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを少なくとも1つのスライスグループにマッピングし、前記第1情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す。
【0046】
ステップ102において、第2情報を送信し、前記第2情報は少なくとも、少なくとも1つのスライスグループ識別子を含み、つまり、前記第2情報は少なくとも、マッピングされた少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む。
【0047】
ここで、前記少なくとも1つのスライスグループ識別子によって、端末は、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを知り、スライス識別子を直接送信することによって引き起こされるセキュリティリスクを回避することができ、前記スライス識別子は、ネットワークスライス選択支援情報(NSSAI)又はS-NSSAIを含み得る。つまり、前記第2情報は、スライス識別子、即ち、NSSAI又はS-NSSAIを直接含んでもいないため、前記第2情報に基づいてスライス識別子を取得するには何らかの処理が必要となるため、第2情報の伝送の安全性を保証することができる。
【0048】
したがって、前記ネットワーク機器は、システムメッセージをブロードキャストする方式によって前記第2情報を送信することができる。
【0049】
これを鑑み、1つの実施例において、前記ステップ102の具体的な実現は、
前記第2情報をブロードキャストすることを含み得る。
【0050】
ここで、実際の適用では、前記ネットワーク機器が前記第2情報をブロードキャストするために利用するシステムメッセージは、要件に応じて具体的に設定することができ、本願の実施例はこれに対して限定しない。例示的に、前記ネットワーク機器は、システムメッセージ内の再選択システム情報を通じて前記第2情報をブロードキャストすることにより、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスがセル再選択のために使用されることを端末に指示することができ、又は、前記ネットワーク機器は、システムメッセージ内のスライスシステム情報を通じて前記第2情報をブロードキャストすることにより、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを端末に指示することもできる。
【0051】
実際の適用では、端末は、ブロードキャストされた前記第2情報を受信した後、前記第2情報及びスライスとスライスグループとのマッピング関係を表す第4情報に基づいて、前記第2情報を復号化して、前記第2情報に含まれる少なくとも1つのスライスグループ識別子に対応する少なくとも1つのスライス識別子を取得すること、即ち、隣接セルによってサポートされるスライス情報を取得することができ、言い換えれば、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを決定することができる。
【0052】
実際の適用では、端末は、前記第2情報及び前記第4情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを決定した後、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスに基づいて、セルの再選択を行うこと、即ち、目標セルを再選択することができる。セルの再選択プロセスにおいて、端末は、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスに基づいて、目標セルが自身に適したスライスをサポートするか否かを決定し、それにより、端末が自分のスライスに適したセルを選択できるようにすることができる。
【0053】
実際の適用では、前記第2情報は、再選択スライスグループ情報とも呼ばれ、本願の実施例は、前記第2情報の機能を実現できる限り、前記第2情報の具体的な名称に対して限定しない。
【0054】
実際の適用では、スライスとスライスグループとのマッピング関係は、スライスとスライスグループとの対応関係とも呼ばれる。
【0055】
実際の適用では、前記端末は、ユーザ機器(UE:User Equipment)とも呼ばれ、ユーザとも呼ばれる。
【0056】
実際の適用では、スライスとスライスグループとのマッピング関係は、TAに従って分割でき(即ち、マッピング関係は、各TA(英語ではper TAと表記できる)に従って分割され、つまり、マッピング関係は、1つのTAに固有である)、1つのセルは、1つ又は複数のTAを含むことができるため、前記第1情報は、1つ又は複数のTAに対応することができる。
【0057】
実際の適用では、異なるTAのスライスとスライスグループとのマッピング関係は異なる可能性があり、即ち、サービングセルの第1情報と隣接セルの第1情報が異なる可能性があり、それに対応して、サービングセルの第1情報に基づいてマッピングされたスライスグループは、隣接セルの第1情報に基づいてマッピングされたスライスグループと異なる可能性があり、直接に本セル(即ち、サービングセルのネットワーク機器)を介して、隣接セルの第1情報に基づいてマッピングされたスライスグループを端末に送信すると、端末は、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを正確に復号できない可能性がある。
【0058】
したがって、前記ネットワーク機器は、サービングセルの第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを少なくとも1つのスライスグループにマッピングし、前記少なくとも1つのスライスグループ識別子を少なくとも含む前記第2情報をブロードキャストすることで、端末が隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを正確に復号できることを保証する。
【0059】
実際の適用では、ステップ101を実行する前に、前記ネットワーク機器は、サービングセルの第1情報を取得する必要がある。
【0060】
これを鑑み、1つの実施例において、当該方法は、
スライスとスライスグループとのマッピング関係を取得することを更に含む。
【0061】
実際の適用では、コアネットワークと基地局が、それぞれのネットワーク管理機器を通じてスライスとスライスグループとのマッピング関係を個別に設定する場合、コアネットワーク、基地局、端末内のスライスとスライスグループとのマッピング関係が一致しなくなる可能性がある。端末が隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを正確に復号することを保証するために、ネットワーク側と端末に記憶されたスライスとスライスグループとのマッピング関係の一貫性を保証する必要があり、即ち、サービングセルの第1情報と当該セル内の端末の第4情報の一貫性を保証する必要がある。
【0062】
したがって、ネットワーク管理機器によって、スライスとスライスグループとのマッピング関係を前記ネットワーク機器に直接設定し、前記ネットワーク機器によって、マッピング関係をコアネットワーク機器に送信し、コアネットワーク機器によって、マッピング関係を端末に送信することができ、又は、ネットワーク管理機器は、スライスとスライスグループとのマッピング関係をコアネットワーク機器に設定することができ、コアネットワーク機器によってスライスとスライスグループとのマッピング関係を前記ネットワーク機器と端末に送信する。
【0063】
これを鑑み、1つの実施例において、前記スライスとスライスグループとのマッピング関係を取得することは、
ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を受信すること、
又は、
コアネットワーク機器によって送信されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を受信すること、を含み得る。
【0064】
ここで、実際の適用では、前記ネットワーク管理機器は、無線ネットワーク管理機器(例えば、基地局ネットワーク管理機器)及び/又はコアネットワークネットワーク管理機器を含み得、前記ネットワーク管理機器が無線ネットワーク管理機器を含む場合、前記ネットワーク管理機器は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を前記ネットワーク機器に直接設定することができ、即ち、前記ネットワーク機器は、ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を受信し、前記ネットワーク管理機器がコアネットワークネットワーク管理機器を含む場合、前記ネットワーク管理機器は、スライスとスライスグループとのマッピング関係をコアネットワーク機器に設定することができ、そして、コアネットワーク機器がスライスとスライスグループとのマッピング関係を前記ネットワーク機器に送信し、即ち、前記ネットワーク機器は、コアネットワーク機器によって送信されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を受信する。
【0065】
実際の適用では、前記ネットワーク側は、ネットワーク機器及びコアネットワーク機器を含み得、前記ネットワーク側と端末に記憶されたスライスとスライスグループとのマッピング関係の一貫性を保証することは、ネットワーク機器、コアネットワーク機器及び端末に記憶されたスライスとスライスグループとのマッピング関係の一貫性を保証することとして理解してもよい。
【0066】
実際の適用では、ネットワーク機器、コアネットワーク機器及び端末に記憶されたスライスとスライスグループとのマッピング関係の一貫性を保証するために、ネットワーク管理機器がスライスとスライスグループとのマッピング関係を前記ネットワーク機器に直接設定する場合、前記ネットワーク機器は、スライスとスライスグループとのマッピング関係をコアネットワーク機器に送信することができ、コアネットワーク機器によってスライスとスライスグループとのマッピング関係は端末に送信され、ネットワーク管理機器がスライスとスライスグループとのマッピング関係をコアネットワーク機器に設定する場合、コアネットワーク機器は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を前記ネットワーク機器に送信するとき、スライスとスライスグループとのマッピング関係を端末にも送信する必要がある。このように、ネットワーク管理機器、ネットワーク機器、コアネットワーク機器及び端末間の2つのインタラクションメカニズムを通じて、ネットワーク機器、コアネットワーク機器及び端末に記憶されたスライスとスライスグループとのマッピング関係の一貫性を確保することができ、即ち、コアネットワーク、基地局及び端末間のマッピング関係の連携が実現される。
【0067】
実際の適用では、シグナリングリソースを節約するために、前記ネットワーク機器がネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を受信する場合、前記ネットワーク機器は、自分がサポートするスライスとスライスグループとのマッピング関係のみをコアネットワーク機器に送信してもよく、即ち、ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係のサブセットをコアネットワーク機器に送信してもよい。
【0068】
これを鑑み、1つの実施例において、ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を受信する場合、当該方法は、
ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係のサブセット又はユニバーサルセットをコアネットワーク機器に送信することを更に含み得る。
【0069】
ここで、理解できることとして、前記ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係のサブセットは、前記ネットワーク機器によってサポートされるスライスとスライスグループとのマッピング関係を含み、前記ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係のユニバーサルセットは、前記ネットワーク管理機器によって設定されたすべてのスライスとスライスグループとのマッピング関係を含む。
【0070】
実際の適用では、前記ネットワーク機器がネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係のサブセット又はユニバーサルセットをコアネットワーク機器に送信した後、前記コアネットワーク機器は、ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係のサブセット又はユニバーサルセットを、非アクセス層(NAS:Non-access stratum)メッセージを介して端末に送信することができ、NASメッセージは暗号化されているため、マッピング関係の伝送の安全性を保証できる。
【0071】
実際の適用では、前記ネットワーク管理機器がコアネットワークネットワーク管理機器を含む場合、前記ネットワーク管理機器が、設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係をコアネットワーク機器に送信した後、コアネットワーク機器は、前記ネットワーク機器及び端末にのみ自分がサポートするスライスとスライスグループとのマッピング関係を送信してもよく、つまり、前記ネットワーク機器は、コアネットワーク機器によって送信された、ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係のサブセット又はユニバーサルセットを受信することができる。
【0072】
ここで、コアネットワーク機器は、有線方式で前記ネットワーク機器にスライスとスライスグループとのマッピング関係を送信することができ、即ち、前記ネットワーク機器は、Ngインターフェースを介して、コアネットワーク機器によって送信されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を受信することができ、それにより、マッピング関係の伝送の安全性が保証できる。
【0073】
実際の適用では、前記コアネットワーク機器は、要件に応じて具体的に設定してもよい。例示的に、前記コアネットワーク機器は、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF:Access and Mobility Management Function)を含み得る。
【0074】
実際の適用では、前記ネットワーク機器は、ネットワーク管理機器又はコアネットワーク機器からスライスとスライスグループとのマッピング関係を取得した後、ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係のサブセット(即ち、サービングセルの第1情報)又はユニバーサルセットをローカルに保存することができ、端末は、ネットワーク側(即ち、前記コアネットワーク機器)がNASメッセージを介して送信した、ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係のサブセット又はユニバーサルセットを受信した後、即ち、前記第4情報を受信した後、前記第4情報をローカルに保存することができ、このようにして、端末、ネットワーク機器及びコアネットワーク機器の間におけるスライスとスライスグループとのマッピング関係の一貫性を確保することができ、即ち、サービングセルの第1情報と当該セル内の端末の第4情報の一貫性を実現することができる。
【0075】
実際の適用では、ステップ101を実行する前に、前記ネットワーク機器は、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを取得する必要がある。
【0076】
これを鑑み、1つの実施例において、当該方法は、
隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを取得することを更に含み得る。
【0077】
具体的に、実際の適用では、各セルのネットワーク機器間は、対応するセルがサポートする少なくとも1つのネットワークスライスをインタラクションすることができ、つまり、前記ネットワーク機器は、隣接セルのネットワーク機器から、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを取得することができる。
【0078】
これを鑑み、1つの実施例において、前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを取得することは、
隣接セルのネットワーク機器によって送信された、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを受信することを含み得る。
【0079】
実際の適用では、前記隣接セルのネットワーク機器によって送信された、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを受信することは、隣接セルのネットワーク機器によって送信された、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスのスライス識別子、即ち、NSSAI又はS-NSSAIを受信することを含み得る。
【0080】
実際の適用では、各セルのネットワーク機器間は、Xnインターフェースを介して、対応するセルサポートの少なくとも1つのネットワークスライスのスライス識別子をインタラクションすることができ、又は、特定の場合では、例えば、2つのネットワーク機器間にXnインターフェースが存在しない場合、「1つのネットワーク機器-コアネットワーク機器-別のネットワーク機器(例えば、基地局1-AMF-基地局2)」間のNgインターフェースを介して、対応するセルがサポートする少なくとも1つのネットワークスライスのスライス識別子をインタラクションすることができる。
【0081】
例示的に、第1ネットワーク機器と第2ネットワーク機器は、それぞれのセルがサポートする少なくとも1つのネットワークスライスを交換し、即ち、第1ネットワーク機器は、第2ネットワーク機器によってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを取得し、第1マッピング関係(即ち、第1ネットワーク機器に対応する第1サービングセルの第1情報)に基づいて、第2ネットワーク機器によってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを少なくとも1つのスライスグループにマッピングし、第2ネットワーク機器によってサポートされる少なくとも1つのスライスグループをシステムメッセージを介して第1端末に送信し、第2ネットワーク機器は、第1ネットワーク機器によってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを取得し、第2マッピング関係(即ち、第2ネットワーク機器に対応する第2サービングセルの第1情報)に基づいて、第1ネットワーク機器によってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを少なくとも1つのスライスグループにマッピングし、第1ネットワーク機器によってサポートされる少なくとも1つのスライスグループをシステムメッセージを介して第2端末に送信する。
【0082】
実際の適用では、前記第1情報が隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスをサポートしない場合、即ち、前記第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスのうちの少なくとも1つのスライススライスグループにマッピングできないことを決定した場合、前記ネットワーク機器は、スライスグループにマッピングできない少なくとも1つのスライスにマッピング関係を割り当てるようにコアネットワーク機器に要求することができる。
【0083】
これを鑑み、1つの実施例において、当該方法は、
前記第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスのうちの少なくとも1つのスライスがスライスグループにマッピングできないと決定された場合、コアネットワーク機器に第3情報を送信することであって、前記第3情報は少なくとも、スライスグループにマッピングできない少なくとも1つのスライスにマッピング関係を割り当てるように要求するために使用される、ことと、
前記コアネットワーク機器によって送信された新しいマッピング関係を受信し、新しいマッピング関係を利用して、スライスグループにマッピングできない少なくとも1つのスライスをスライスグループにマッピングすることと、を更に含み得る。
【0084】
実際の適用では、前記ネットワーク機器は、新しいマッピング関係をローカルに保存する必要がある。
【0085】
これを鑑み、1つの実施例において、当該方法は、
前記新しいマッピング関係を利用して前記第1情報を更新することを更に含み得る。
【0086】
具体的に、実際の適用では、前記ネットワーク機器は、隣接セルのネットワーク機器によって送信された、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスのスライス識別子を受信した後、サービングセルの第1情報が隣接セルのネットワーク機器から送信された少なくとも1つのスライス識別子をサポートしない場合、即ち、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスのうちの少なくとも1つのスライスをスライスグループにマッピングできない場合、前記ネットワーク機器は、スライスグループにマッピングできない少なくとも1つのスライスのスライス識別子を前記コアネットワーク機器に送信することができ、即ち、前記第3情報は、スライスグループにマッピングできない少なくとも1つのスライスのスライス識別子を含み得、前記コアネットワーク機器は、前記第3情報を受信した後、スライスグループにマッピングできない少なくとも1つのスライスにマッピング関係を割り当て、得られた新しいマッピング関係を前記ネットワーク機器に送信することができる。ここで、前記コアネットワーク機器は、前記ネットワーク機器に新しいマッピング関係を送信するとき、更に、新しいマッピング関係を端末に送信する必要があり、これによって、端末が前記新しいマッピング関係を利用して前記第4情報を更新するようにし、即ち、前記ネットワーク機器と端末におけるマッピング関係の同期更新を実現し、サービングセルの第1情報と当該セル内の端末の第4情報の一貫性を保証し、それにより、端末が隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを正確に復号することが保証されることができる。
【0087】
例示的に、サービングセルの隣接セルがスライス2をサポートし、スライス2がスライスグループgroup_2にマッピングされているが、スライス2がサービングセルでサポートしないかマッピングできない、即ち、サービングセルの第1情報に基づいて、スライス2をスライスグループにマッピングできないと仮定すると、この場合、サービングセルの基地局は、サービングセルのAMFに第3情報を送信し、前記第3情報は、スライス2の識別子を含み、前記第3情報は少なくとも、スライス2にマッピング関係を割り当てるように要求するために使用され、サービングセルのAMFは、前記第3情報を受信した後、自分又はネットワーク管理機器の設定によって、スライス2を1つの新しいスライスグループ又はデフォルトのスライスグループ、例えば、スライスグループgroup_5にマッピングし、「スライス2をスライスグループgroup_5にマッピングする」という新しいマッピング関係を端末とサービングセルの基地局に送信し、このようにして、サービングセルの基地局は、スライス2をスライスグループgroup_5としてマッピングすることができ、即ち、端末は、サービングセルの基地局によってブロードキャストされたシステムメッセージに搬送される、隣接セルがスライスグループgroup_5をサポートするという情報(即ち、前記第2情報)を受信することにより、隣接セルがスライス2をサポートすることを知ることができる。
【0088】
実際の適用では、端末は、TAの更新(TAU:TA Update)が発生するとき、更新後のTAのスライスとスライスグループとのマッピング関係をネットワーク側(即ち、前記コアネットワーク機器)から取得し、更新されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を利用して、前記第4情報を更新することができる。具体的に、目標セルが端末の現在の登録エリアに属しない場合、端末は、位置の更新を発し、ネットワーク側から送信されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を受信し、新しいマッピング関係を使用して、新しいセルのネットワーク機器によってブロードキャストされたスライスグループを復号化することができ、即ち、更新後の第4情報に基づいて、新しいセルのネットワーク機器によってブロードキャストされた第2情報を復号化することで、新しい隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを決定することができる。
【0089】
実際の適用では、端末は、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスに基づいてセルの再選択を行うプロセスにおいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスの周波数優先度(1つのスライスによって使用される周波数優先度又は1つのスライスに対応する周波数優先度)を決定する必要がある。
【0090】
これを鑑み、1つの実施例において、前記第2情報は更に、前記少なくとも1つのスライスグループの周波数優先度を含み得る。
【0091】
具体的に、実際の適用では、端末は、ブロードキャストされた前記第2情報を受信した後、前記第2情報及び前記第4情報に基づいて、前記第2情報に対応する隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを決定し、前記少なくとも1つのスライスグループの周波数優先度に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスの周波数優先度を決定し、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライス及び隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスの周波数優先度に基づいて、セルの再選択を行うことができる。ここで、端末は、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライス及び隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスの周波数優先度に基づいて、セルの再選択を行う具体的なプロセスは、要件に応じて設定することができ、本願の実施例はこれに対して限定しない。例示的に、端末は、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスのうち周波数優先度が最も高いネットワークスライスが自分に適したスライスであるかを判断し、自分のスライスに適した目標セルを選択することができる。
【0092】
それに対応して、本願の実施例は更に、端末によって実行される、ネットワークスライスの処理方法を提供し、
図2に示すように、当該方法は、以下のステップを含む。
【0093】
ステップ201において、第2情報を受信し、前記第2情報は少なくとも、隣接セルの少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む。
【0094】
ステップ202において、前記第2情報及び第4情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを決定し、前記第4情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す。
【0095】
ステップ203において、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスに基づいて、セルの再選択を行う。
【0096】
実際の適用では、前記第4情報は、1つ又は複数のTAに対応する。
【0097】
ここで、1つの実施例において、当該方法は、
前記第4情報を取得することを更に含み得る。
【0098】
1つの実施例において、前記第4情報を取得することは、
ネットワーク側から送信された前記第4情報を受信することを含み得る。
【0099】
実際の適用では、前記端末は具体的には、コアネットワークから送信された前記第4情報を、NASメッセージを介して受信することができる。
【0100】
1つの実施例において、前記ステップ203の具体的な実現は、
隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスの周波数優先度を決定することと、
隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスの周波数優先度に基づいて、セルの再選択を行うことと、を含み得る。
【0101】
1つの実施例において、前記ステップ201の具体的な実現は、
ブロードキャストされた前記第2情報を受信することを含み得る。
【0102】
1つの実施例において、当該方法は、
TAの更新が発生したとき、更新後のTAのスライスとスライスグループとのマッピング関係を取得することと、
更新されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を利用して前記第4情報を更新することと、を更に含み得る。
【0103】
ここで、説明すべきこととして、前記端末の具体的な処理プロセスは、上記で詳細に説明しており、ここでは、繰り返して説明しない。
【0104】
本願の実施例によるネットワークスライスの処理方法によれば、ネットワーク機器は、サービングセルの第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを少なくとも1つのスライスグループにマッピングし、第2情報を送信し、前記第1情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表し、前記第2情報は少なくとも、少なくとも1つのスライスグループ識別子を含み、端末は、第2情報を受信し、前記第2情報及び第4情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを決定し、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスに基づいて、セルの再選択を行い、前記第4情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す。本願の実施例によって提供される解決策によれば、ネットワーク機器は隣接セルによってサポートされるスライス識別子を直接送信することではなく、スライスに対応するスライスグループ識別子を送信するため、スライス識別子を直接送信することによって引き起されるセキュリティリスクを回避し、同時に、端末が、少なくとも1つのスライスグループ識別子及びスライスとスライスグループとのマッピング関係に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを決定し、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスに基づいてセルの再選択を行うことができるようにし、それにより、端末が、端末が自分のスライスに適したセルを選択することができるようにする。言い換えれば、2つのTAのスライスとスライスグループとのマッピング関係が異なる場合、端末が隣接セルによってサポートされるネットワークスライスを正確に知ることを確保することができる。
【0105】
更に、本願の実施例による解決策は、ネットワーク管理機器、ネットワーク機器、コアネットワーク機器及び端末間の2つのインタラクションメカニズムを通じて、ネットワーク機器、コアネットワーク機器及び端末に記憶されたスライスとスライスグループとのマッピング関係の一貫性を確保することができ、即ち、コアネットワーク、基地局及び端末間のマッピング関係の連携が実現され、例えば、端末がTAを超える場合、スライスとスライスグループとのマッピング関係がTAで更新される(即ち、TAが更新されていない場合にTAのスライスとスライスグループとのマッピング関係を更新する)場合、端末がTAのエッジに位置する場合などで、ネットワーク機器、コアネットワーク機器及び端末に記憶されたスライスとスライスグループとのマッピング関係の一貫性を確保することを可能にする。
【0106】
本願の実施例のネットワーク機器側の方法を実現するために、本願の実施例は更に、ネットワーク機器に配置された、ネットワークスライスの処理装置を提供し、
図3に示すように、当該装置は、
サービングセルの第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを少なくとも1つのスライスグループにマッピングするように構成される第1処理ユニット301であって、前記第1情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す、第1処理ユニット301と、
第2情報を送信するように構成される第1送信ユニット302であって、前記第2情報は少なくとも、少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む、第1送信ユニット302と、を備える。
【0107】
ここで、1つの実施例において、当該装置は更に、スライスとスライスグループとのマッピング関係を取得するように構成される、第1取得ユニットを備えることができる。
【0108】
1つの実施例において、前記第1取得ユニットは更に、
ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を受信し、
又は、
コアネットワーク機器によって送信されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を受信するように構成される。
【0109】
1つの実施例において、ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を受信する場合、前記第1送信ユニット302は更に、ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係のサブセット又はユニバーサルセットをコアネットワーク機器に送信するように構成される。
【0110】
1つの実施例において、前記第1取得ユニットは更に、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを取得するように構成される。
【0111】
1つの実施例において、前記第1取得ユニットは更に、隣接セルのネットワーク機器によって送信された、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを受信するように構成される。
【0112】
1つの実施例において、前記第1送信ユニット302は更に、前記第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスのうちの少なくとも1つのスライスがスライスグループにマッピングできないと決定された場合、コアネットワーク機器に第3情報を送信するように構成され、前記第3情報は少なくとも、スライスグループにマッピングできない少なくとも1つのスライスにマッピング関係を割り当てるように要求するために使用され、
それに対応して、当該装置は更に、前記コアネットワーク機器によって送信された新しいマッピング関係を受信し、新しいマッピング関係を利用して、スライスグループにマッピングできない少なくとも1つのスライスをスライスグループにマッピングするように構成される、第2受信ユニットを備えることができる。
【0113】
1つの実施例において、前記第1処理ユニット301は更に、前記新しいマッピング関係を利用して前記第1情報を更新するように構成される。
【0114】
1つの実施例において、前記第1送信ユニット302は更に、前記第2情報をブロードキャストするように構成される。
【0115】
実際の適用では、前記第1処理ユニット301は、ネットワークスライスの処理装置におけるプロセッサによって実現することができ、前記第1送信ユニット302及び前記第2受信ユニットは、ネットワークスライスの処理装置における通信インターフェースによって実現することができ、前記第1取得ユニットは、ネットワークスライスの処理装置におけるプロセッサによって通信インターフェースと組み合わせて実現することができる。
【0116】
本願の実施例の端末側の方法を実現するために、本願の実施例は更に、端末に配置された、ネットワークスライスの処理装置を提供し、
図4に示すように、当該装置は、
第2情報を受信するように構成される第1受信ユニット401であって、前記第2情報は少なくとも、隣接セルの少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む、第1受信ユニット401と、
前記第2情報及び第4情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを決定するように構成される第2処理ユニット402であって、前記第4情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す、第2処理ユニット402と、
隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスに基づいて、セルの再選択を行うように構成される第3処理ユニット403と、を備える。
【0117】
ここで、1つの実施例において、当該装置は更に、前記第4情報を取得するように構成される、第2取得ユニットを備えることができる。
【0118】
1つの実施例において、前記第2取得ユニットは更に、ネットワーク側から送信された前記第4情報を受信するように構成される。
【0119】
1つの実施例において、前記第3処理ユニット403は更に、
隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスの周波数優先度を決定し、
隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスの周波数優先度に基づいて、セルの再選択を行うように構成される。
【0120】
1つの実施例において、前記第1受信ユニット401は更に、ブロードキャストされた前記第2情報を受信するように構成される。
【0121】
1つの実施例において、前記第2取得ユニットは更に、TAの更新が発生したとき、更新後のTAのスライスとスライスグループとのマッピング関係を取得するように構成され、
それに対応して、前記第2処理ユニット402は更に、更新されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を利用して前記第4情報を更新するように構成される。
【0122】
実際の適用では、前記第1受信ユニット401は、ネットワークスライスの処理装置における通信インターフェースによって実現することができ、前記第2処理ユニット402及び前記第3処理ユニット403は、ネットワークスライスの処理装置におけるプロセッサによって実現することができ、前記第2取得ユニットは、ネットワークスライスの処理装置におけるプロセッサによって通信インターフェースと組み合わせて実現することができる。
【0123】
なお、上記の実施例によるネットワークスライスの処理装置がネットワークスライスの処理を行うとき、上記の各プログラムモジュールの分割のみを例に挙げて説明したが、実際の応用では、必要に応じて上記の処理を異なるプログラムモジュールにより割り当てられて遂行してもよく、即ち、装置の内部構造を異なるプログラムモジュールに分割して、上述の処理のすべて又は一部を遂行する。更に、上記の実施例によるネットワークスライスの処理装置は、ネットワークスライスの処理方法の実施例と同じ構想に属し、その具体的な実現過程は、方法の実施例を参照でき、ここでは繰り返して説明しない。
【0124】
上記のプログラムモジュールのハードウェア実装に基づき、且つ本願の実施例のネットワーク機器側の方法を実現するために、本願の実施例は更に、ネットワーク機器を提供し、
図5に示すように、当該ネットワーク機器500は、
他のネットワーク機器及び/又は端末と情報のインタラクションを行うことができる、第1通信インターフェース501と、
他のネットワーク機器及び/又は端末との情報のインタラクションを実現するために、前記第1通信インターフェース501に接続され、コンピュータプログラムを実行することにより、上記のネットワーク機器側の1つ又は複数の技術的解決策による方法を実行する、第1プロセッサ502と、
第1メモリ503と、を備え、前記コンピュータプログラムは、前記第1メモリ503に記憶されている。
【0125】
具体的に、前記第1プロセッサ502は、サービングセルの第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを少なくとも1つのスライスグループにマッピングするように構成され、前記第1情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表し、
前記第1通信インターフェース501は、第2情報を送信するように構成され、前記第2情報は少なくとも、少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む。
【0126】
ここで、1つの実施例において、前記第1プロセッサ502は更に、前記第1通信インターフェース501を介してスライスとスライスグループとのマッピング関係を取得するように構成される。
【0127】
1つの実施例において、前記第1通信インターフェース501は更に、
ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を受信し、
又は、
コアネットワーク機器によって送信されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を受信するように構成される。
【0128】
1つの実施例において、ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を受信する場合、前記第1通信インターフェース501は更に、ネットワーク管理機器によって設定されたスライスとスライスグループとのマッピング関係のサブセット又はユニバーサルセットをコアネットワーク機器に送信するように構成される。
【0129】
1つの実施例において、前記第1プロセッサ502は更に、前記第1通信インターフェース501を介して、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを取得するように構成される。
【0130】
1つの実施例において、前記第1通信インターフェース501は更に、隣接セルのネットワーク機器によって送信された、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを受信するように構成される。
【0131】
1つの実施例において、前記第1通信インターフェース501は更に、
前記第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスのうちの少なくとも1つのスライスがスライスグループにマッピングできないと決定された場合、コアネットワーク機器に第3情報を送信し、前記第3情報は少なくとも、スライスグループにマッピングできない少なくとも1つのスライスにマッピング関係を割り当てるように要求するために使用され、
前記コアネットワーク機器によって送信された新しいマッピング関係を受信し、新しいマッピング関係を利用して、スライスグループにマッピングできない少なくとも1つのスライスをスライスグループにマッピングするように構成される。
【0132】
1つの実施例において、前記第1プロセッサ502は更に、前記新しいマッピング関係を利用して前記第1情報を更新するように構成される。
【0133】
1つの実施例において、前記第1通信インターフェース501は更に、前記第2情報をブロードキャストするように構成される。
【0134】
なお、前記第1プロセッサ502及び前記第1通信インターフェース501の具体的な処理プロセスは、上記の方法を参照して理解できる。
【0135】
もちろん、実際の適用において、ネットワーク機器500内の各コンポーネントはバスシステム504によって結合される。理解できることとして、バスシステム504は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現するために使用される。データバスに加えて、バスシステム504は、電力バス、制御バス及びステータス信号バスを更に含む。しかし、説明を明確にするために、
図5では、様々なバスがバスシステム504と表記されている。
【0136】
本願の実施例における第1メモリ503は、様々なタイプのデータを記憶して、ネットワーク機器500の動作をサポートするように構成される。これらのデータの例には、ネットワーク機器500で動作される任意のコンピュータプログラムを含む。
【0137】
上記の本願の実施例で開示された方法は、前記第1プロセッサ502に適用されるか、又は前記第1プロセッサ502によって実現されることができる。前記第1プロセッサ502は、信号の処理能力を有する集積回路チップであり得る。実現プロセスにおいて、上記の方法の各ステップは、前記第1プロセッサ502内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の命令によって遂行できる。前記第1プロセッサ502は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであり得る。前記第1プロセッサ502は、本願の実施例で開示された各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行できる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、又は任意の従来のプロセッサなどであり得る。本願の実施例で開示される方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサによって直接実行されてもよいし、復号化プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールの形成すによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、記憶媒体に配置でき、当該記憶媒体は、第1メモリ503に配置され、前記第1プロセッサ502は、第1メモリ503内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記の方法のステップを遂行する。
【0138】
例示的な実施例において、ネットワーク機器500は、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、DSP、プログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)、複合プログラマブルロジックデバイス(CPLD:Complex Programmable Logic Device)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ(MCU:Micro Controller Unit)、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、又は他の電子素子で実現でき、上記の方法を実行するために使用されることができる。
【0139】
上記のプログラムモジュールのハードウェア実装に基づき、且つ本願の実施例の端末側の方法を実現するために、本願の実施例は更に、端末を提供し、
図6に示すように、当該端末600は、
他の端末及び/又はネットワーク側と情報のインタラクションを行うことができる、第2通信インターフェース601と、
他の端末及び/又はネットワーク側との情報のインタラクションを実現するために、前記第2通信インターフェース601に接続され、コンピュータプログラムを実行することにより、上記の端末側の1つ又は複数の技術的解決策による方法を実行する、第2プロセッサ602と、
第2メモリ603と、を備え、前記コンピュータプログラムは、前記第2メモリ603に記憶されている。
【0140】
具体的に、前記第2通信インターフェース601は、第2情報を受信するように構成され、前記第2情報は少なくとも、隣接セルの少なくとも1つのスライスグループ識別子を含み、
前記第2プロセッサ602は、前記第2情報及び第4情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを決定し、前記第4情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表し、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスに基づいて、セルの再選択を行うように構成される。
【0141】
ここで、1つの実施例において、前記第2プロセッサ602は更に、前記第2通信インターフェース601を介して前記第4情報を取得するように構成される。
【0142】
1つの実施例において、前記第2通信インターフェース601は更に、ネットワーク側から送信された前記第4情報を受信するように構成される。
【0143】
1つの実施例において、前記第2プロセッサ602は更に、
隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスの周波数優先度を決定し、
隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスの周波数優先度に基づいて、セルの再選択を行うように構成される。
【0144】
1つの実施例において、前記第2通信インターフェース601は更に、ブロードキャストされた前記第2情報を受信するように構成される。
【0145】
1つの実施例において、前記第2プロセッサ602は更に、
TAの更新が発生したとき、前記第2通信インターフェース601を介して、更新後のTAのスライスとスライスグループとのマッピング関係を取得し、
更新されたスライスとスライスグループとのマッピング関係を利用して前記第4情報を更新するように構成される。
【0146】
説明すべきこととして、前記第2通信インターフェース601及び前記第2プロセッサ602の具体的な処理プロセスは、上記の方法を参照して理解できる。
【0147】
もちろん、実際の適用では、端末600における各コンポーネントは、バスシステム604によって結合される。理解できることとして、バスシステム604は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現するために使用される。データバスに加えて、バスシステム604は、電力バス、制御バス及びステータス信号バスを更に含む。しかし、説明を明確にするために、
図6では、様々なバスがバスシステム604と表記されている。
【0148】
本願の実施例における第2メモリ603は、様々なタイプのデータを記憶して、端末600の動作をサポートするように構成される。これらのデータの例には、端末600で動作される任意のコンピュータプログラムを含む。
【0149】
上記の本願の実施例で開示された方法は、前記第2プロセッサ602に適用され、又は前記第2プロセッサ602によって実現されることができる。前記第2プロセッサ602は、信号の処理能力を有する集積回路チップであり得る。実現プロセスにおいて、上記の方法の各ステップは、前記第2プロセッサ602内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の命令によって遂行できる。前記第2プロセッサ602は、汎用プロセッサ、DSP、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであり得る。前記第2プロセッサ602は、本願の実施例で開示された各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、又は任意の従来のプロセッサなどであり得る。本願の実施例で開示される方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサによって直接実行されてもよいし、復号化プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールの形成すによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、記憶媒体に配置でき、当該記憶媒体は、第2メモリ603に配置され、前記第2プロセッサ602は、第2メモリ603内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記の方法のステップを遂行する。
【0150】
例示的な実施例において、端末600は、1つ又は複数のASIC、DSP、PLD、CPLD、FPGA、汎用プロセッサ、コントローラ、MCU、Microprocessor、又は他の電子素子によって実現されることができ、上記の方法を実行するために使用される。
【0151】
理解できることとして、本願の実施例のメモリ(第1メモリ503及び第2メモリ603)は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよいし、揮発性メモリと非揮発性メモリの両方を含んでもよい。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM:Programmable Read-Only Memory)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、磁気ランダムアクセスメモリ(FRAM(登録商標):ferromagnetic random access memory)、フラッシュメモリ(Flash(登録商標) Memory)、磁気表面メモリ、光ディスク、又はリードオンリーメモリ(CD-ROM:Compact Disc Read-Only Memory)であり得、磁気表面メモリは、磁気ディスクメモリ又は磁気テープメモリであり得る。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用される、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であり得る。例示的であるが限定的ではない例示によれば、多くの形のRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static Random Access Memory)、同期スタティックランダムアクセスメモリ(SSRAM:Synchronous Static Random Access Memory)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic Random Access Memory)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous Dynamic Random Access Memory)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM:Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:SyncLink Dynamic Random Access Memory)、ダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DRRAM::Direct Rambus Random Access Memory)などが利用可能である。本願の実施例で説明されるメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図する。
【0152】
本願の実施例による方法を実現するために、本願の実施例は更に、ネットワークスライス処理システムを提供し、
図7に示すように、当該システムは、ネットワーク機器701及び端末702を備える。
【0153】
ここで、説明すべきこととして、前記ネットワーク機器701及び前記端末702の具体的な処理プロセスは、上記で詳細に説明しており、ここでは、繰り返して説明しない。
【0154】
例示的な実施例において、本願の実施例は更に、記憶媒体、即ち、コンピュータ記憶媒体を提供し、具体的には、コンピュータ可読記憶媒体であり、例えば、コンピュータプログラムが記憶された第1メモリ503を含み、上記のコンピュータプログラムは、ネットワーク機器500の第1プロセッサ502によって実行されることにより、上記のネットワーク機器側の方法の前記ステップを遂行することができる。別の例として、コンピュータプログラムが記憶された第2メモリ603を含み、上記のコンピュータプログラムは、端末600の第2プロセッサ602によって実行されることにより、上記の端末側の方法の前記ステップを遂行することができる。コンピュータ可読記憶媒体は、FRAM(登録商標)、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、Flash(登録商標) Memory、磁気表面メモリ、光ディスク、又はCD-ROMなどのメモリであってもよい。
【0155】
説明すべきこととして、「第1」、「第2」等の用語は、類似する対象を区別するためのものであり、特定の順番又は先後順序を説明するために使用されるものではない。
【0156】
更に、本願の実施例で説明された技術的解決策は、競合することなく、任意に組み合わせることができる。
【0157】
上記は、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願の保護範囲を限定することを意図するものではない。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク機器によって実行される、ネットワークスライスの処理方法であって、
サービングセルの第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを少なくとも1つのスライスグループにマッピングすることであって、前記第1情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す、ことと、
第2情報を送信することであって、前記第2情報は少なくとも、少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む、ことと、を含む、ネットワークスライスの処理方法。
【請求項2】
前記第2情報は更に、前記少なくとも1つのスライスグループの周波数優先度を含む、
請求項1に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項3】
前記第1情報は、1つ又は複数の追跡エリア(TA)に対応する、
請求項1に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項4】
前記ネットワークスライスの処理方法は、
前記スライスとスライスグループとのマッピング関係を取得することを更に含む、
請求項1に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項5】
端末によって実行される、ネットワークスライスの処理方法であって、
第2情報を受信することであって、前記第2情報は少なくとも、隣接セルの少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む、ことと、
前記第2情報及び第4情報に基づいて、前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを決定することであって、前記第4情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す、ことと、
前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスに基づいて、セルの再選択を行うことと、を含む、ネットワークスライスの処理方法。
【請求項6】
前記第2情報は更に、前記少なくとも12つのスライスグループの周波数優先度を含む、
請求項
5に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項7】
前記第4情報は、1つ又は複数の追跡エリア(TA)に対応する、
請求項
5に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項8】
前記ネットワークスライスの処理方法は、
前記第4情報を取得することを更に含む、
請求項
5に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項9】
前記第4情報を取得することは、
ネットワーク側から送信された前記第4情報を受信することを含む、
請求項
8に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項10】
前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスに基づいて、前記セルの再選択を行うことは、
前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスの周波数優先度を決定することと、
前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスの周波数優先度に基づいて、前記セルの再選択を行うことと、を含む、
請求項
5に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項11】
前記第2情報を受信することは、
ブロードキャストされた前記第2情報を受信することを含む、
請求項
5に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項12】
前記ネットワークスライスの処理方法は、
前記TAの更新が発生したとき、更新後の前記TAのスライスとスライスグループとのマッピング関係を取得することと、
更新された前記スライスとスライスグループとのマッピング関係を利用して前記第4情報を更新することと、を更に含む、
請求項
5ないし11のいずれか一項に記載のネットワークスライスの処理方法。
【請求項13】
第1プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶した第1メモリと、を備えるネットワーク機器であって、
前記第1プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、請求項1ないし
4のいずれか一項に記載のネットワークスライスの処理方
法を実行する、ネットワーク機器。
【請求項14】
第2プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶した第2メモリと、を備える端末であって、
前記第2プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、請求項
5ないし11のいずれか一項に記載のネットワークスライスの処理方
法を実行する、端末。
【請求項15】
プロセッサに、請求項1ないし
4のいずれか一項に記載のネットワークスライスの処理方
法を実現させ、又は請求項
5ないし11のいずれか一項に記載のネットワークスライスの処理方
法を実現させるためのコンピュータプログラムが記憶された、記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
本願の実施例は更に、プロセッサに、上記のネットワーク機器側のいずれか1つの方法におけるすべての処理を実現させ、又は上記の端末側のいずれか1つの方法におけるすべての処理を実現させるためのコンピュータプログラムが記憶された、記憶媒体を提供する。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
ネットワーク機器によって実行される、ネットワークスライスの処理方法であって、
サービングセルの第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを少なくとも1つのスライスグループにマッピングすることであって、前記第1情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す、ことと、
第2情報を送信することであって、前記第2情報は少なくとも、少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む、ことと、を含む、ネットワークスライスの処理方法。
(項目2)
前記第2情報は更に、前記少なくとも1つのスライスグループの周波数優先度を含む、
項目1に記載のネットワークスライスの処理方法。
(項目3)
前記第1情報は、1つ又は複数の追跡エリア(TA)に対応する、
項目1に記載のネットワークスライスの処理方法。
(項目4)
前記ネットワークスライスの処理方法は、
前記スライスとスライスグループとのマッピング関係を取得することを更に含む、
項目1に記載のネットワークスライスの処理方法。
(項目5)
前記スライスとスライスグループとのマッピング関係を取得することは、
ネットワーク管理機器によって設定された前記スライスとスライスグループとのマッピング関係を受信すること、
又は、
コアネットワーク機器によって送信された前記スライスとスライスグループとのマッピング関係を受信すること、を含む、
項目4に記載のネットワークスライスの処理方法。
(項目6)
前記ネットワーク管理機器によって設定された前記スライスとスライスグループとのマッピング関係を受信する場合、前記ネットワークスライスの処理方法は、
前記ネットワーク管理機器によって設定された前記スライスとスライスグループとのマッピング関係のサブセット又はユニバーサルセットを前記コアネットワーク機器に送信することを更に含む、
項目5に記載のネットワークスライスの処理方法。
(項目7)
前記ネットワークスライスの処理方法は、
前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスを取得することを更に含む、
項目1に記載のネットワークスライスの処理方法。
(項目8)
前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスを取得することは、
前記隣接セルのネットワーク機器によって送信された、前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスを受信することを含む、
項目7に記載のネットワークスライスの処理方法。
(項目9)
前記ネットワークスライスの処理方法は、
前記第1情報に基づいて、前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスのうちの少なくとも1つのスライスがスライスグループにマッピングできないと決定された場合、コアネットワーク機器に第3情報を送信することであって、前記第3情報は少なくとも、スライスグループにマッピングできない少なくとも1つのスライスにマッピング関係を割り当てるように要求するために使用される、ことと、
前記コアネットワーク機器によって送信された新しいマッピング関係を受信し、新しいマッピング関係を利用して、スライスグループにマッピングできない少なくとも1つのスライスをスライスグループにマッピングすることと、を更に含む、
項目1に記載のネットワークスライスの処理方法。
(項目10)
前記ネットワークスライスの処理方法は、
前記新しいマッピング関係を利用して前記第1情報を更新することを更に含む、
項目9に記載のネットワークスライスの処理方法。
(項目11)
前記第2情報をブロードキャストする、
項目1ないし10のいずれか一項に記載のネットワークスライスの処理方法。
(項目12)
端末によって実行される、ネットワークスライスの処理方法であって、
第2情報を受信することであって、前記第2情報は少なくとも、隣接セルの少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む、ことと、
前記第2情報及び第4情報に基づいて、前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを決定することであって、前記第4情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す、ことと、
前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスに基づいて、セルの再選択を行うことと、を含む、ネットワークスライスの処理方法。
(項目13)
前記第2情報は更に、前記少なくとも12つのスライスグループの周波数優先度を含む、
項目12に記載のネットワークスライスの処理方法。
(項目14)
前記第4情報は、1つ又は複数の追跡エリア(TA)に対応する、
項目12に記載のネットワークスライスの処理方法。
(項目15)
前記ネットワークスライスの処理方法は、
前記第4情報を取得することを更に含む、
項目12に記載のネットワークスライスの処理方法。
(項目16)
前記第4情報を取得することは、
ネットワーク側から送信された前記第4情報を受信することを含む、
項目15に記載のネットワークスライスの処理方法。
(項目17)
前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスに基づいて、前記セルの再選択を行うことは、
前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスの周波数優先度を決定することと、
前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスの周波数優先度に基づいて、前記セルの再選択を行うことと、を含む、
項目12に記載のネットワークスライスの処理方法。
(項目18)
前記第2情報を受信することは、
ブロードキャストされた前記第2情報を受信することを含む、
項目12に記載のネットワークスライスの処理方法。
(項目19)
前記ネットワークスライスの処理方法は、
前記TAの更新が発生したとき、更新後の前記TAのスライスとスライスグループとのマッピング関係を取得することと、
更新された前記スライスとスライスグループとのマッピング関係を利用して前記第4情報を更新することと、を更に含む、
項目12ないし18のいずれか一項に記載のネットワークスライスの処理方法。
(項目20)
ネットワークスライスの処理装置であって、
サービングセルの第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを少なくとも1つのスライスグループにマッピングするように構成される第1処理ユニットであって、前記第1情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す、第1処理ユニットと、
第2情報を送信するように構成される第1送信ユニットであって、前記第2情報は少なくとも、少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む、第1送信ユニットと、を備える、ネットワークスライスの処理装置。
(項目21)
ネットワークスライスの処理装置であって、
第2情報を受信するように構成される第1受信ユニットであって、前記第2情報は少なくとも、隣接セルの少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む、第1受信ユニットと、
前記第2情報及び第4情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを決定するように構成される第2処理ユニットであって、前記第4情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表す、第2処理ユニットと、
前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスに基づいて、セルの再選択を行うように構成される第3処理ユニットと、を備える、ネットワークスライスの処理装置。
(項目22)
第1通信インターフェース及び第1プロセッサを備えるネットワーク機器であって、
前記第1プロセッサは、サービングセルの第1情報に基づいて、隣接セルによってサポートされる少なくとも1つのネットワークスライスを少なくとも1つのスライスグループにマッピングするように構成され、前記第1情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表し、
前記第1通信インターフェースは、第2情報を送信するように構成され、前記第2情報は少なくとも、少なくとも1つのスライスグループ識別子を含む、ネットワーク機器。
(項目23)
第2通信インターフェース及び第2プロセッサを備える端末であって、
前記第2通信インターフェースは、第2情報を受信するように構成され、前記第2情報は少なくとも、隣接セルの少なくとも1つのスライスグループ識別子を含み、
前記第2プロセッサは、前記第2情報及び第4情報に基づいて、前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスを決定し、前記第4情報は、スライスとスライスグループとのマッピング関係を表し、前記隣接セルによってサポートされる少なくとも1つの前記ネットワークスライスに基づいて、セルの再選択を行うように構成される、端末。
(項目24)
第1プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶した第1メモリと、を備えるネットワーク機器であって、
前記第1プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、項目1ないし11のいずれか一項に記載のネットワークスライスの処理方法におけるすべての処理を実行する、ネットワーク機器。
(項目25)
第2プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶した第2メモリと、を備える端末であって、
前記第2プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、項目12ないし19のいずれか一項に記載のネットワークスライスの処理方法におけるすべての処理を実行する、端末。
(項目26)
プロセッサに、項目1ないし11のいずれか一項に記載のネットワークスライスの処理方法におけるすべての処理を実現させ、又は項目12ないし19のいずれか一項に記載のネットワークスライスの処理方法におけるすべての処理を実現させるためのコンピュータプログラムが記憶された、記憶媒体。
【国際調査報告】