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特表2025-502030多機能超音波ブレード及びそれを組み込んだ外科用器具
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-24
(54)【発明の名称】多機能超音波ブレード及びそれを組み込んだ外科用器具
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/32 20060101AFI20250117BHJP
   A61B 18/12 20060101ALI20250117BHJP
【FI】
A61B17/32 510
A61B18/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024540725
(86)(22)【出願日】2023-01-13
(85)【翻訳文提出日】2024-07-04
(86)【国際出願番号】 IB2023050326
(87)【国際公開番号】W WO2023135570
(87)【国際公開日】2023-07-20
(31)【優先権主張番号】63/299,637
(32)【優先日】2022-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512269650
【氏名又は名称】コヴィディエン リミテッド パートナーシップ
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】カウリー, マシュー エス.
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160JJ11
4C160JJ46
4C160JJ47
4C160KK03
4C160KK04
4C160KK19
4C160KK32
4C160KK35
4C160MM32
(57)【要約】
超音波ブレードは、上面、底面、第1の側面、第2の側面、及び遠位面を画定する本体部分を含む。1つの構成では、第1及び第2の凹状ノッチが本体部分内に画定されて、底面の長さの一部に沿って延在するリッジを形成する。別の構成では、少なくとも1つの突出部が、底面から突出し、底面の一部に沿って長さ方向に延在する細長い構成を画定する。別の構成では、底面は、本体部分の遠位部分が近位から遠位方向に高さがテーパ状になるように、近位から遠位方向に上面に向かって傾斜した傾斜遠位セクションを含み、リッジが、底面の傾斜遠位セクションから突出し、底面の長さの少なくとも一部分に沿って延在する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波外科用器具と共に使用するように構成された超音波ブレードであって、前記超音波ブレードは、
上面、底面、第1の側面、第2の側面、及び遠位面を画定する本体部分を備え、
前記底面の長さの一部に沿って延在するリッジを形成するように、前記本体部分に第1及び第2の凹状ノッチが画定される、超音波ブレード。
【請求項2】
前記第1の凹状ノッチは、前記第1の側面と前記底面との交差部に画定され、前記第2の凹状ノッチは、前記第2の側面と前記底面との交差部に画定される、請求項1に記載の超音波ブレード。
【請求項3】
前記第1の凹状ノッチは、前記遠位面、前記第1の側面、及び前記底面の交差部に画定され、前記第2の凹状ノッチは、前記遠位面、前記第2の側面、及び前記底面の交差部に画定される、請求項1に記載の超音波ブレード。
【請求項4】
前記リッジは、前記本体部分の遠位端まで延在する、請求項1に記載の超音波ブレード。
【請求項5】
前記リッジは、前記本体部分の遠位端から近位方向に離間している、請求項1に記載の超音波ブレード。
【請求項6】
前記第1及び第2の凹状ノッチは、互いに対称であり、前記リッジは、前記本体部分の前記第1及び第2の側面に対して中心に置かれる、請求項1に記載の超音波ブレード。
【請求項7】
前記リッジは、単極電極を画定するように露出されるか、又は単極電極を画定するように導電性材料でコーティングされる、請求項1に記載の超音波ブレード。
【請求項8】
超音波外科用器具と共に使用するように構成された超音波ブレードであって、前記超音波ブレードは、
上面、底面、第1の側面、第2の側面、及び遠位面を画定する本体部分を備え、
少なくとも1つの突出部が前記底面から突出し、前記少なくとも1つの突出部の各突出部は、前記底面の一部に沿って長さ方向に延在する細長い構成を画定する、超音波ブレード。
【請求項9】
前記少なくとも1つの突出部は、前記底面の長さの一部に沿って離間した複数の突出部を含む、請求項8に記載の超音波ブレード。
【請求項10】
前記少なくとも1つの突出部の各突出部は、第1及び第2の比較的広い側面と、比較的狭い底面とを含む、請求項8に記載の超音波ブレード。
【請求項11】
前記比較的狭い底面は、単極電極を画定するように露出されるか、又は単極電極を画定するように導電性材料でコーティングされる、請求項10に記載の超音波ブレード。
【請求項12】
前記少なくとも1つの突出部の各突出部は、前記本体部分の前記第1及び第2の側面に対して中心に置かれる、請求項8に記載の超音波ブレード。
【請求項13】
超音波外科用器具と共に使用するように構成された超音波ブレードであって、前記超音波ブレードは、
上面と、底面と、第1の側面と、第2の側面と、遠位面とを画定する本体部分を備え、前記底面は、前記本体部分の遠位部分が近位から遠位方向に高さがテーパ状になるように、前記近位から遠位方向に前記上面に向かって傾斜した傾斜遠位セクションを含み、
リッジが、前記底面の前記傾斜遠位セクションから突出し、前記底面の長さの少なくとも一部に沿って延在する、超音波ブレード。
【請求項14】
前記リッジは、前記リッジの長さに沿って可変高さを画定する、請求項13に記載の超音波ブレード。
【請求項15】
前記リッジは、前記リッジの長さの少なくとも一部に沿って遠位から近位方向に増加する高さを画定する、請求項13に記載の超音波ブレード。
【請求項16】
前記リッジの高さの増加の勾配は、前記底面の前記傾斜遠位セクションの勾配と実質的に相補的である、請求項15に記載の超音波ブレード。
【請求項17】
前記リッジは、前記底面の前記傾斜遠位セクションを越えて延在しない、請求項13に記載の超音波ブレード。
【請求項18】
前記リッジは、前記底面の前記長さに延在する、請求項13に記載の超音波ブレード。
【請求項19】
前記リッジは、単極電極を画定するように露出されるか、又は単極電極を画定するように導電性材料でコーティングされる、請求項13に記載の超音波ブレード。
【請求項20】
前記上面の少なくとも一部は、双極構成の1つの電極を画定するように露出されるか、又は前記双極構成の前記1つの電極を画定するように導電性材料でコーティングされる、請求項13に記載の超音波ブレード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、外科用器具に関し、より具体的には、複数の異なる外科的作業の実行を容易にする超音波ブレード及びそれを組み込んだ外科用器具に関する。
【背景技術】
【0002】
超音波外科用器具及びシステムは、組織を治療するために、超音波エネルギー、すなわち超音波振動を利用する。より具体的には、超音波外科用器具及びシステムは、組織を治療するために超音波周波数で伝達される機械振動エネルギーを利用する。超音波外科用デバイスは、例えば、超音波ブレードと、ブレードに対する組織のクランプを可能にするクランプ機構とを含んでもよい。ブレードに伝達された超音波エネルギーは、ブレードを非常に高い周波数で振動させ、組織を加熱し、ブレードに対してクランプされたか、又は別様に接触している組織を治療することを可能にする。超音波ブレードはまた、例えば、切開、スコアリング、オトミーなどの他の外科的作業を行うために利用されてもよい。
【0003】
電気外科用器具及びシステムは、組織を通して無線周波数(Radio Frequency、RF)エネルギーを伝導して組織を治療する。電気外科用器具又はシステムは、組織を治療するために、逆に帯電した電極間で、かつ組織、例えば、電極間にクランプされた組織又は別様に電極と接触している組織を通して、双極RFエネルギーを伝導するように構成され得る。代替的又は追加的に、電気外科用器具又はシステムは、単極RFエネルギーを活性電極から電極と接触している組織に送達するように構成されてもよく、エネルギーは、回路を完成させるために遠隔リターン電極デバイスを介して戻る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書で使用される場合、「遠位」という用語は、操作者(人間の外科医又は外科ロボットにかかわらず)から遠く離れていると説明される部分を指し、「近位」という用語は、操作者により近いと説明される部分を指す。「概して」、「約」、「実質的に」などを含む用語は、本明細書で利用される場合、最大±10パーセントを含む変動、例えば、製造公差、材料公差、使用及び環境公差、測定変動、及び/又は他の変動を包含することを意味する。更に、矛盾しない程度に、本明細書に記載の態様のいずれか又はすべては、本明細書に記載される他の態様のいずれか又はすべてと併せて使用され得る。
【0005】
本開示の態様に従って、超音波外科用器具と共に使用するように構成された超音波ブレードを提供する。超音波ブレードは、上面、底面、第1の側面、第2の側面、及び遠位面を画定する本体部分を含む。第1の凹状ノッチ及び第2の凹状ノッチが本体部分に画定されて、底面の長さの一部に沿って延在するリッジを形成する。
【0006】
本開示の1つの態様では、第1の凹状ノッチは、第1の側面と底面との交差部に画定され、第2の凹状ノッチは、第2の側面と底面との交差部に画定される。
【0007】
本開示の別の態様では、第1の凹状ノッチは、遠位面、第1の側面、及び底面の交差部に画定され、第2の凹状ノッチは、遠位面、第2の側面、及び底面の交差部に画定される。
【0008】
本開示の更に別の態様では、リッジは、本体部分の遠位端まで延在する。代替的に、リッジは、本体部分の遠位端から近位に離間している。
【0009】
本開示の更に別の態様では、第1の凹状ノッチ及び第2の凹状ノッチは互いに対称であり、リッジは本体部分の第1の側面及び第2の側面に対して中心に置かれる。
【0010】
本開示のなお更に別の態様において、リッジは、単極電極を画定するために露出されるか、又は単極電極を画定するために導電性材料でコーティングされる。
【0011】
超音波外科用器具と共に使用するように構成され、本開示に従って提供される別の超音波ブレードは、上面、底面、第1の側面、第2の側面、及び遠位面を画定する本体部分と、底面から突出する少なくとも1つの突出部と、を含む。少なくとも1つの突出部の各突出部は、底面の一部に沿って長さ方向に延在する細長い構成を画定する。
【0012】
本開示の1つの態様では、少なくとも1つの突出部は、底面の長さの一部に沿って離間された複数の突出部を含む。
【0013】
本開示の別の態様では、少なくとも1つの突出部の各突出部は、第1及び第2の比較的広い側面と、比較的狭い底面とを含む。
【0014】
本開示の更に別の態様では、比較的狭い底面は、単極電極を画定するように露出されるか、又は単極電極を画定するように導電性材料でコーティングされる。
【0015】
本開示の更に別の態様では、少なくとも1つの突出部の各突出部は、本体部分の第1の側面及び第2の側面に対して中心に置かれる。
【0016】
本開示に従って提供され、超音波外科用器具と共に使用するように構成された別の超音波ブレードは、上面、底面、第1の側面、第2の側面、及び遠位面を画定する本体部分を含む。底面は、本体部分の遠位部分の高さが近位から遠位方向にテーパ状になるように、近位から遠位方向に上面に向かって傾斜した傾斜遠位セクションを含む。リッジは、底面の傾斜遠位セクションから突出し、底面の長さの少なくとも一部に沿って延在する。
【0017】
本開示の1つの態様では、リッジは、その長さに沿って可変高さを画定する。
【0018】
本開示の別の態様において、リッジは、リッジの長さの少なくとも一部に沿って遠位から近位方向に増加する高さを画定する。そのような態様では、リッジ高さ増加の勾配は、底面の傾斜遠位セクションの勾配と実質的に相補的であってもよい。
【0019】
本開示の更に別の態様では、リッジは、底面の傾斜遠位セクションを越えて延在しない。
【0020】
本開示の更に別の態様では、リッジは、底面の長さに延在する。
【0021】
本開示のなお更に別の態様では、リッジは、単極電極を画定するために露出されるか、又は単極電極を画定するために導電性材料でコーティングされる。
【0022】
本開示の別の態様では、上面の少なくとも一部は、双極構成の1つの電極を画定するように露出されるか、又は双極構成の1つの電極を画定するように導電性材料でコーティングされる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本開示の上記及び他の態様及び特徴は、同様の参照番号が類似又は同一の要素を識別する、添付の図面と併せて解釈されたときに、以下の詳細な説明に照らしてより明らかとなろう。
【0024】
図1】本開示に従って提供される外科システムの側面図であり、外科システムは、外科用器具と、外科用発生器と、いくつかの態様では、リターン電極デバイスとを含む。
【0025】
図2】本開示に従って提供される別の外科システムの斜視図であり、外科システムは、外科用器具を含み、外科用器具は、その中に、超音波発生器、電源、及びいくつかの態様において、電気外科用発生器を組み込む。
【0026】
図3】本開示に従って提供される、ロボット外科システムの概略図である。
【0027】
図4図1の外科用器具の遠位端部分の長手方向断面図である。
【0028】
図5A図1の外科用器具のエンドエフェクタアセンブリの横断面図である。
【0029】
図5B図1の外科用器具のエンドエフェクタアセンブリの別の構成の横断面図である。
【0030】
図6A】それぞれ、双極構成及び単極構成における、図1の外科用器具のエンドエフェクタアセンブリの側面部分概略図である。
図6B】それぞれ、双極構成及び単極構成における、図1の外科用器具のエンドエフェクタアセンブリの側面部分概略図である。
【0031】
図7A】それぞれ、本開示の態様に従って提供され、図1の外科用器具と共に使用するように構成された超音波ブレードの斜視図及び底面図である。
図7B】それぞれ、本開示の態様に従って提供され、図1の外科用器具と共に使用するように構成された超音波ブレードの斜視図及び底面図である。
【0032】
図8A】それぞれ、本開示の態様に従って提供され、図1の外科用器具と共に使用するように構成された別の超音波ブレードの底面図及び側面図である。
図8B】それぞれ、本開示の態様に従って提供され、図1の外科用器具と共に使用するように構成された別の超音波ブレードの底面図及び側面図である。
【0033】
図9A】それぞれ、本開示の態様に従って提供され、図1の外科用器具と共に使用するように構成された更に別の超音波ブレードの斜視図及び側面図である。
図9B】それぞれ、本開示の態様に従って提供され、図1の外科用器具と共に使用するように構成された更に別の超音波ブレードの斜視図及び側面図である。
【0034】
図10A】それぞれ、本開示の態様に従って提供され、図1の外科用器具と共に使用するように構成された更に別の超音波ブレードの斜視図及び側面図である。
図10B】それぞれ、本開示の態様に従って提供され、図1の外科用器具と共に使用するように構成された更に別の超音波ブレードの斜視図及び側面図である。
【0035】
図11A】それぞれ、本開示の態様に従って提供され、図1の外科用器具と共に使用するように構成された更に別の超音波ブレードの斜視図及び側面図である。
図11B】それぞれ、本開示の態様に従って提供され、図1の外科用器具と共に使用するように構成された更に別の超音波ブレードの斜視図及び側面図である。
【0036】
図12A】本開示の態様に従って提供され、図1の外科用器具と共に使用するように構成された更なる超音波ブレードの斜視図である。
図12B】本開示の態様に従って提供され、図1の外科用器具と共に使用するように構成された更なる超音波ブレードの斜視図である。
【0037】
図13図12A及び図12Bの超音波ブレードへの電気的接続を示す側面部分概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
図1を参照すると、外科用器具100と、外科用発生器200と、いくつかの態様では、例えばリターンパッド510を含むリターン電極デバイス500とを含み、概して、参照番号10で識別される本開示の態様に従って提供される外科システムが示されている。外科用器具100は、ハンドルアセンブリ110と、ハンドルアセンブリ110から遠位に延在する細長いアセンブリ150と、細長いアセンブリ150の遠位端に配置されているエンドエフェクタアセンブリ160と、ハンドルアセンブリ110と動作可能に結合されており、外科用発生器200への接続のためにそこから延在するケーブルアセンブリ190と、を含む。
【0039】
外科用発生器200は、ディスプレイ210と、複数のユーザインターフェース特徴220(例えば、ボタン、タッチスクリーン、スイッチなど)と、超音波プラグポート230と、双極電気外科用プラグポート240と、活性単極電気外科用プラグポート250及びリターン単極電気外科用プラグポート260とを含む。複数の専用ポート230~260の代替として、1つ以上の共通ポート(図示せず)が、ポート230~260のうちの任意の2つ以上として機能するように構成されてもよい。
【0040】
外科用器具100は、組織を治療するために無線周波数(RF)エネルギーを組織に供給する1つ以上の電気外科モード(例えば、単極構成及び/若しくは双極構成)、並びに/又は組織を治療するために超音波エネルギーを組織に供給する超音波モードで動作するように構成され得る。例えば、マイクロ波エネルギー、熱エネルギー、光エネルギーなどの他の追加の又は代替のエネルギーモダリティも企図される。外科用発生器200は、超音波プラグポート230を通して外科用器具100に出力するための超音波駆動信号を生成して、外科用器具100を超音波モード(そのように提供される場合)で作動させ、かつ/又は電気外科用エネルギー、例えば、双極電気外科用プラグポート240を通して出力するためのRF双極エネルギー、及び/若しくは活性単極電気外科用ポート250を通して出力するためのRF単極エネルギーを外科用器具100に提供して、外科用器具100を1つ以上の電気外科モード(そのように提供される場合)で作動させるように構成される。リターン電極デバイス500のプラグ520は、リターン単極電気外科用プラグポート260に接続して、単極電気外科モードにおいて外科用器具100から単極電気外科エネルギーを戻すように構成される。
【0041】
引き続き図1を参照すると、ハンドルアセンブリ110は、筐体112と、作動ボタン120と、クランプトリガ130とを含む。筐体112は、超音波変換器140を支持するように構成される。超音波変換器140は、筐体112の内部に恒久的に係合されるか、又はそこから取り外し可能であり得る。超音波変換器140は、例えば、1つ以上の第1の電気リード線197を介して、外科用発生器200に電気的に結合された圧電スタック又は他の適切な超音波変換器構成要素を含み、超音波変換器140への超音波駆動信号の通信を可能にし、超音波変換器140を駆動して、超音波振動エネルギーを生成し、超音波振動エネルギーは、以下で詳述するように、細長いアセンブリ150の導波管154に沿って細長いアセンブリ150のエンドエフェクタアセンブリ160のブレード162に伝達される。フィードバック及び/又は制御信号は、同様に、超音波変換器140と外科用発生器200との間で通信され得る。より具体的には、超音波変換器140は、近位端質量と遠位端質量との間又は近位端質量の予圧下で固定された圧電素子のスタックと、圧電素子のスタックの圧電素子間に電気的に結合された第1の電極及び第2の電極を有する超音波ホーンとを含み、それへの通電を可能にして超音波エネルギーを生成し得る。しかしながら、複数の変換器及び/又は非長手方向(例えば、ねじれ)変換器を含む他の適切な超音波変換器構成も考えられる。
【0042】
作動ボタン120は、筐体112に配置され、例えば、1つ以上の第1の電気リード線197を介して、超音波変換器140及び/又は外科用発生器200に又はそれらの間で結合され、作動ボタン120の押し下げに応答して超音波変換器140の作動を可能にする。いくつかの構成では、作動ボタン120は、オン/オフスイッチを含み得る。他の構成では、作動ボタン120は、オフ位置から、異なる作動設定に対応する異なる始動位置、例えば、第1の作動設定(低電力又は組織シーリング設定など)に対応する第1の始動位置及び第2の作動設定(高電力又は組織切断設定など)に対応する第2の始動位置への作動を可能にする複数の始動スイッチを含んでもよい。更に他の実施形態では、別個の作動ボタン、例えば、第1の作動設定を作動するための第1の作動ボタン及び第2の作動設定を作動するための第2の作動ボタンが提供され得る。筐体112からの様々な異なる作動設定の制御を可能にするために、追加の作動ボタン、スライダ、ホイールなども考えられる。
【0043】
外科用器具100の細長いアセンブリ150は、外側駆動スリーブ152と、外側駆動スリーブ152内に配置されている内側支持スリーブ153(図4)と、内側支持スリーブ153(図4)を通して延在する導波管154と、駆動アセンブリ(図示せず)と、回転ノブ156と、ブレード162及び顎部材164を含むエンドエフェクタアセンブリ160とを含む。電気外科エネルギーのみが提供される態様及び/又は他の構成において、導波管154及びブレード162は、顎部材164に対向するように構成された第2の顎部材(図示せず)と交換され得る。回転ノブ156は、ハンドルアセンブリ110に対していずれかの方向に細長いアセンブリ150を回転させるように、いずれかの方向に回転可能である。駆動アセンブリは、外側駆動スリーブ152の近位部分をハンドルアセンブリ110のクランプトリガ130に動作可能に結合する。外側駆動スリーブ152の遠位部分は、顎部材164に動作可能に結合され、内側支持スリーブ153(図4)の遠位端は、顎部材164を枢動可能に支持する。したがって、クランプトリガ130は、選択的に始動可能であり、それにより、顎部材164とブレード162との間に組織をクランプするために、離間位置から近接位置まで、エンドエフェクタアセンブリ160のブレード162に対して顎部材164を枢動するように、内側支持スリーブ153(図4)の周りで外側駆動スリーブ152を移動させる。外側スリーブ152及び内側スリーブ153(図4)の構成は、逆にされてもよく、例えば、外側スリーブ152が支持スリーブであり、内側スリーブ153(図4)が駆動スリーブである。スリーブとは対照的に、例えば、駆動ロッド、駆動ケーブル、駆動ねじなどの他の適切な駆動構造も企図される。
【0044】
依然として図1を参照すると、駆動アセンブリは、顎部材164とブレード162との間にクランプされた組織に、顎クランプ力、若しくは顎クランプ力範囲内の顎クランプ力を提供するように調整されてもよく、又は顎部材164とブレード162との間にクランプされた組織に印加されるクランプ力が、特定の顎クランプ力、若しくは顎クランプ力範囲内の顎クランプ力に制限される、力制限特徴を含んでもよい。
【0045】
上記のように、導波管154は、ハンドルアセンブリ110から内側スリーブ153(図4)を通って延在する。導波管154は、その遠位端に配置されたブレード162を含む。ブレード162は、導波管154と一体的に形成されてもよく、別個に形成され、その後、導波管154に(恒久的又は取り外し可能に)取り付けられてもよく、又は別様に導波管154と動作可能に結合されてもよい。導波管154及び/又はブレード162は、チタン、チタン合金、又は他の適切な導電性材料から形成されてもよいが、非導電性材料も企図される。導波管154は、超音波変換器140によって生成された超音波運動が、ブレード162と顎部材164の間にクランプされた、又はブレード162に隣接して位置付けされた組織を治療するために導波管154に沿ってブレード162に伝達されるように、超音波変換器140のねじ付き雌受容部内のねじ込み係合などの係合のために構成されたねじ付き雄コネクタなどの近位コネクタ(図示せず)を含む。
【0046】
外科用器具100のケーブルアセンブリ190は、ケーブル192と、超音波プラグ194と、電気外科用プラグ196と、を含む。超音波プラグ194は、外科用発生器200の超音波プラグポート230と接続するように構成されており、電気外科用プラグ196は、外科用発生器200の双極電気外科用プラグポート240及び/又は外科用発生器200の活性単極電気外科用プラグポート250と接続するように構成されている。発生器200が共通ポートを含む構成では、ケーブルアセンブリ190は、超音波プラグ194及び電気外科用プラグ196の両方として機能するように構成された共通プラグ(図示せず)を含み得る。外科用器具100が超音波動作のためにのみ構成される構成では、電気外科用プラグ196及び関連する構成要素は省略される。
【0047】
超音波プラグ194に電気的に結合された複数の第1の電気リード線197は、超音波変換器140及び/又は作動ボタン120への電気接続のためにケーブル192を通ってハンドルアセンブリ110内に延在し、超音波モードでの作動ボタン120の作動時に外科用発生器200から超音波変換器140への超音波駆動信号の選択的供給を可能にする。更に、複数の第2の電気リード線199は、電気外科用プラグ196に電気的に結合され、ケーブル192を通ってハンドルアセンブリ110内に延在する。双極構成では、別個の第2の電気リード線199は、双極電気外科エネルギーがブレード162と顎部材164との間(及び/又は顎部材164の異なる部分間)に伝導され得るように、導波管154及び顎部材164(及び/又は顎部材164の異なる部分)に電気的に結合される。単極構成では、第2の電気リード線199は、単極電気外科エネルギーがブレード162から組織に供給され得るように、導波管154に電気的に結合される。代替的に又は追加的に、第2の電気リード線199は、単極構成において顎部材164に電気的に結合され得、単極電気外科エネルギーが顎部材164から組織に供給されることを可能にする。双極機能性及び単極機能性の両方が有効にされる構成では、第2の電気リード線199のうちの1つ以上は、双極エネルギー及び単極エネルギーの送達の両方のために使用されてもよい。代替的に、双極及び単極エネルギー送達は、別個の第2の電気リード線199によって提供されてもよい。1つ以上の他の第2の電気リード線199は、作動ボタン120に電気的に結合され、電気外科モードにおける作動ボタン120の作動時に、外科用発生器200から導波管154及び/又は顎部材164への電気外科用エネルギーの選択的供給を可能にする。
【0048】
遠隔発生器200の代替として、外科システム10は、超音波発生器、電気外科用発生器、及び/又は電源(例えば、電池)をその上又はその中に組み込むという点で、少なくとも部分的にコードレスであり得る。このようにして、外科用器具100から外部デバイス(例えば、発生器及び/又は電源)への接続が低減又は排除される。より具体的には、図2を参照すると、本開示による別の外科システムが示され、超音波発生器310、電源(例えば、電池アセンブリ400)、及びいくつかの態様では、その上又はその中の電気外科用発生器600を支持する外科用器具20として示されている。外科用器具20は、外科用器具100(図1)と同様であり、以下に明示的に矛盾する場合を除いて、その特徴のいずれかを含み得る。したがって、外科用器具20と外科用器具100(図1)との間の差異のみが、以下に詳細に説明され、類似点は、省略されるか、又は簡潔に説明される。
【0049】
外科用器具20の筐体112は、本体部分113と、本体部分113から垂れ下がる固定ハンドル部分114とを含む。筐体112の本体部分113は、超音波発生器310と超音波変換器140とを含む、超音波変換器及び発生器アセンブリ(transducer and generator、「TAG」)300を支持するように構成されている。TAG300は、筐体112の本体部分113と恒久的に係合されるか、又はそこから取り外し可能であり得る。
【0050】
筐体112の固定ハンドル部分114は、電池アセンブリ400及び電気外科用発生器600を受容するように構成されているコンパートメント116と、コンパートメント116を囲うように構成されているドア118とを画定する。電気接続アセンブリ(図示せず)は、筐体112内に配置されており、TAG300が筐体112の本体部分113上又は内部で支持されて、電池アセンブリ400が筐体112の固定ハンドル部分114のコンパートメント116内に配置されている場合、作動ボタン120、TAG300の超音波発生器310、及び電池アセンブリ400を互いに電気的に結合するように機能し、したがって、作動ボタン120の適切な始動に応答して超音波モードでの外科用器具20の作動を可能にする。更に、電気接続アセンブリ又は筐体112内に配置された異なる電気接続アセンブリは、電気外科用発生器600及び電池アセンブリ400が筐体112の固定ハンドル部分114のコンパートメント116内に配置されている場合、作動ボタン120、電気外科用発生器600、電池アセンブリ400、及びエンドエフェクタアセンブリ160(例えば、ブレード162及び顎部材164及び/又は顎部材164の異なる部分)を互いに電気的に結合するように機能し、したがって、作動ボタン120の適切な始動に応答して、電気外科モード(例えば、双極RF)での外科用器具20の作動を可能にする。単極電気外科モードの場合、リターン電極デバイス500(図1)は、外科用器具20(より具体的には、その電気外科用発生器600)に接続して、組織を通る、外科用器具20(例えば、ブレード162及び/又は顎部材164)とリターン電極デバイス500(図1)との間の単極回路を完成するように構成され得る。
【0051】
図3を参照すると、本開示の態様及び特徴に従うロボット外科システムが示され、概して、参照番号1000によって識別される。本明細書における目的のために、ロボット外科システム1000が概して説明される。本開示の理解に関係のないロボット外科システム1000の態様及び特徴は、不必要な詳細で本開示の態様及び特徴を不明瞭にすることを避けるために省略されている。
【0052】
ロボット外科システム1000は、概して、複数のロボットアーム1002、1003、制御デバイス1004、及び制御デバイス1004と結合された操作コンソール1005を含む。操作コンソール1005は、特に3次元画像を表示するように設定され得るディスプレイデバイス1006と、人(図示せず)、例えば外科医がロボットアーム1002、1003を第1の動作モードで遠隔操作することができる手動入力デバイス1007、1008とを含むことができる。ロボット外科システム1000は、低侵襲的な方法で治療されるように患者台1012に横たわっている患者1013に使用するように構成することができる。ロボット外科システム1000は、特に制御デバイス1004に結合されたデータベース1014を更に含むことができ、そこには、例えば、患者1013からの術前データ及び/又は解剖図が記憶される。
【0053】
ロボットアーム1002、1003の各々は、ジョイントを通して接続される複数の部材と、例えば、エンドエフェクタ1050、1060を支持する外科用ツール「ST」に取り付けられ得る取り付けデバイス1009、1011と、を含み得る。外科用ツール「ST」のうちの1つは、外科用器具100(図1)、外科用器具20(図2)、又は超音波モード及び1つ以上の電気外科(双極及び/又は単極)モードの両方で使用するように構成された任意の他の適切な外科用器具20であり得、手動始動特徴(例えば、作動ボタン120(図1)、クランプレバー130(図1)など)は、ロボット入力に置き換えられる。そのような構成では、ロボット外科システム1000は、超音波発生器、電気外科用発生器、及び/又は電源を含み得るか、又はそれらに接続するように構成され得る。他の外科用ツール「ST」は、任意の他の適切な外科用器具、例えば、内視鏡カメラ、他の外科用器具などを含んでもよい。ロボットアーム1002、1003は、制御デバイス1004に接続された電気駆動装置、例えばモータによって駆動されてもよい。制御デバイス1004(例えば、コンピュータ)は、手動入力デバイス1007、1008からの対応する入力に従って、ロボットアーム1002、1003、それらの取り付けデバイス1009、1011、したがって外科用ツール「ST」が、所望の動き及び/又は機能を実行するように、特にコンピュータプログラムによって、モータを作動させるように構成され得る。制御デバイス1004は、ロボットアーム1002、1003及び/又はモータの動きを調節するように構成することもできる。
【0054】
図4図6Bを参照すると、外科システム10(図1)の外科用器具100のエンドエフェクタアセンブリ160が詳述されているが、エンドエフェクタアセンブリ160の態様及び特徴は、外科用器具20(図2)及び/又は任意の他の適切な外科用器具若しくはシステムに、矛盾しない程度に、同様に適用され得る。上記のように、エンドエフェクタアセンブリ160は、ブレード162及び顎部材164を含む。ブレード162は、線形構成を画定してもよく、湾曲構成を画定してもよく、又は任意の他の適切な構成、例えば、直線及び/若しくは湾曲面、部分、及び/若しくはセクション、1つ以上の凸状及び/若しくは凹状面、部分、及び/若しくはセクションなどを画定してもよい。湾曲構成に関して、ブレード162は、より具体的には、例えば、ブレード162の遠位先端部が顎部材164に向かって、顎部材164から離れて、若しくは顎部材164に対して横方向(いずれかの方向)に湾曲するように、顎部材164に対して任意の方向に湾曲してもよい。更に、ブレード162は、同様の方向における複数の曲線、単一の平面内の異なる方向における複数の曲線、及び/又は異なる平面内の異なる方向における複数の曲線を含むように形成され得る。更に、ブレード162は、追加的又は代替的に、任意の適切な特徴、例えば、テーパ状構成、その長さに沿った様々な異なる断面構成、切り欠き、くぼみ、エッジ、突出部、直線面、湾曲面、傾斜面、広いエッジ、狭いエッジ、及び/又は他の特徴を含むように形成され得る。
【0055】
ブレード162は、多角形、丸みを帯びた多角形、又は任意の他の適切な断面構成を画定し得る。導波管154又はブレード162に近位に隣接する導波管154の少なくとも一部は、円筒形状構成を画定してもよい。複数のテーパ状面(図示せず)は、円筒形状の導波管154をブレード162の多角形(丸みを帯びたエッジの多角形、又は他の適切な形状)構成と相互接続し、導波管154の本体とブレード162との間の平滑遷移を画定してもよい。
【0056】
ブレード162は、適切な材料(例えば、非粘着性材料、電気絶縁性材料、導電性材料、これらの組み合わせなど)で全体的に又は選択的にコーティングされ得る。適切なコーティング及び/又はコーティングを適用する方法は、テフロン(登録商標)、ポリフェニレンオキシド(polyphenylene oxide、PPO)、堆積された液体セラミック絶縁コーティング、溶射コーティング、例えば、溶射セラミック、プラズマ電解酸化(Plasma Electrolytic Oxidation、PEO)コーティング、陽極酸化コーティング、スパッタリングされたコーティング、例えばシリカ、Surface Solutions Group(Chicago,IL,USA)から入手可能なElectroBond(登録商標)コーティング、又は他の適切なコーティング及び/若しくはコーティングを適用する方法、を含むが、これらに限定されない。
【0057】
本開示に従って提供され、ブレード162としての使用に適切な超音波ブレードの様々な異なる構成が、図7A図14を参照して以下に詳述される。
【0058】
引き続き図4図6Bを参照すると、ブレード162は、上記のように、超音波変換器140(図1)から導波管154に沿って伝達される超音波エネルギーを受け取ることに加えて、発生器200(図1)に接続するように適合され得、RFエネルギーをブレード162に供給し、それに接触している組織への伝導を可能にする。双極構成では、RFエネルギーは、組織を治療するために、ブレード162と顎部材164との間(又は顎部材164及び/若しくはブレード162の部分の間)、並びにそれらの間に配置される組織を通して伝導される。単極構成では、RFエネルギーは、活性電極としての役割を果たすブレード162から、それと接触する組織に伝導され、最終的に、不活性電極又はリターン電極としての役割を果たすリターン電極デバイス500(図1)を介して、発生器200(図1)に戻る。
【0059】
エンドエフェクタアセンブリ160の顎部材164は、より剛性の高い構造体182及びより柔軟性のある顎ライナー184を含む。構造体182は、導電性材料、例えばステンレス鋼から形成されてもよく、及び/又は導電性部分を含んでもよい。構造体182は、内側支持スリーブ153内に画定された対応する開口部(図示せず)内の近位フランジ183aの枢動ボス(図示せず)の受容を介して内側支持スリーブ153に枢動可能に結合され、外側駆動スリーブ152に対して固定され近位フランジ183a内に画定された開口183b内に枢動可能に受容された駆動ピン155を介して外側駆動スリーブ152に動作可能に結合された一対の近位フランジ183aを含む。したがって、内側支持スリーブ153の周りでの外側駆動スリーブ152の摺動は、顎部材164の顎ライナー184とブレード162との間に組織をクランプするために、顎部材164をブレード162に対して離間位置から近接位置まで枢動させる。
【0060】
図5Aを参照すると、構造体182は、電気外科エネルギー源(例えば、発生器200(図1))に接続するように適合され得、双極電気外科モードにおいて、ブレード162と比較して異なる電位に充電されて、その間にクランプされた組織を通る双極電気外科(例えば、RF)エネルギーの伝導を可能にし、組織を治療する。単極電気外科モードでは、構造体182は、通電されなくてもよく、ブレード162と比較して同じ電位に充電されてもよく(したがって、両方とも活性電極を画定する)、又はブレード162が通電されていない間に通電されてもよい(構造体182が活性電極を画定する)。いずれの単極構成においても、エネルギーは、リターン電極デバイス500(図1)を介して発生器200(図1)に戻され、このリターン電極デバイスは、不活性電極又はリターン電極として機能する。
【0061】
図5Bを参照すると、発生器200(図1)に接続されている顎部材164の構造体182の全体に対する代替として、構造体は、絶縁性材料(例えば、オーバーモールドプラスチック)、又は非導電性であるようにコーティングされるか若しくは別様に処理される導電性材料(例えば、PEOコーティングチタン、セラミックコーティング鋼など)から形成されるか、若しくは少なくとも部分的に埋め込まれてもよい。このような構成では、例えば、プレートの形態の導電性表面188は、絶縁性材料(例えば、オーバーモールドプラスチック)上に配置される(例えば、接着される、堆積される、機械的に係合されるなど)か捕捉されて、顎部材164のブレードに面する側の顎ライナー184のいずれかの側に電極を画定してもよい。導電性表面188は、そのような態様では、発生器200(図1)に接続され、双極構成及び/又は単極構成で使用するために通電されてもよく、例えば、互いに及び/若しくはブレード162と同じ電位に、並びに/又は互いに及び/若しくはブレード162と異なる電位に通電されてもよい。いくつかの態様において、導電性表面188は、顎部材164上の追加の位置又は代替的な位置に(例えば、そのいずれかの側又は両側に沿って、その背面に沿ってなど)配置される。
【0062】
図6A及び図6Bを参照すると、単極構成及び双極構成の両方を有する態様において、スイッチ290は、顎部材164(例えば、構造体182又は導電性表面188(それぞれ、図5A及び図5Bを参照))又はリターン電極デバイス500のいずれかを発生器200と選択的に接続して、ブレード162からのエネルギーの戻りを可能にするために提供され得る。スイッチ290は、単極動作モードと双極動作モードとの間で切り替えるために、ユーザによって始動可能なボタン又は他のユーザインターフェース特徴(例えば、ハンドルアセンブリ110(図1)又は発生器200(図1)上に配置される)によって手動で切り替えられ得る。代替的に、スイッチ290は、例えば、顎部材164の位置に基づいて、自動的に切り替えられ得る。すなわち、顎部材164が離間位置に配置された(又は十分に近接していない)状態で、スイッチ290は、単極動作モードに対応して、リターン電極デバイス500を発生器200と接続し得る。他方で、顎部材164が近接位置に配置された(又は十分に近接した)状態で、スイッチ290は、双極動作モードに対応して、顎部材164を発生器200と接続し得る。そのような構成では、スイッチは、例えば、顎部材164若しくは駆動スリーブ152(図4)からの付勢下で機械的に切り替えられるように、エンドエフェクタアセンブリ160に配置されてもよく、又は、例えば、クランプトリガ130(図1)若しくは駆動アセンブリ(図示せず)からの付勢下で機械的に切り替えられるように、ハンドルアセンブリ110(図1)に配置されてもよい。
【0063】
再び図4図6Bを参照すると、顎ライナー184は、構造体182内に画定された空洞185内に保持される。顎ライナー184は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene、PTFE)のような電気絶縁性の柔軟な材料から作製されるが、導電性材料、部分的に導電性及び部分的に非導電性の材料、正温度係数(Positive Temperature Coefficient、PTC)材料、負温度係数(Negative Temperature Coefficient、NTC)材料、上記及び/又は他の材料の組み合わせなどを含む他の適切な材料も企図される。顎ライナー184の柔軟性は、超音波外科用器具100(図1)の構成要素を損傷することなく、かつ顎部材164とブレード162との間にクランプされた組織に対する保持を損なうことなく、ブレード162が、顎ライナー184と接触している間に振動することを可能にする。顎部材164、より具体的には、顎部材164の近接位置においてブレード162に対向する顎ライナー184の代替として、顎部材164(顎ライナー184を含む)は、例えば、エネルギー(電気外科、熱、マイクロ波、光、超音波など)を組織に伝達して、その間に把持された組織をシーリング及び/又は切断するために、対向顎部材(図示せず)を有するエンドエフェクタアセンブリにおいて利用され得る。そのような構成では、対向顎部材(図示せず)は、組織を熱的に切断するように構成され、顎ライナー184(顎ライナー184は、顎部材の絶縁部材として機能する)に対向するように位置付けられる、熱切断要素を含んでもよく、例えば、米国特許出願公開第2021/0186587号に記載され、その全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0064】
顎ライナー184は、いくつかの態様において、構造体182からブレード162に向かって延在し、顎部材164の近接位置において構造体182とブレード162との間の接触を阻止する。顎ライナー184の絶縁は、ブレード162と顎部材164の構造体182との間の電気的絶縁を維持し、それによって短絡を阻止する。いくつかの態様において、顎ライナー184は、顎部材164の近接位置においてブレード162に対して組織を把持及び保持することを容易にするために、把持特徴部、例えば把持歯(図6A及び図6B参照)を含む。
【0065】
図7A図13を参照して、本開示に従って提供され、ブレード162(図1)としての使用に適切な超音波ブレードの様々な異なる構成が以下に詳述される。以下に詳述される超音波ブレードは、超音波モード、電気外科モード(単極若しくは双極)、又は超音波及び電気外科(単極若しくは双極)エネルギーの両方を利用する組み合わせモードのいずれかにおいて、例えば、組織シーリング、組織切開、組織バックスコアリング、及び/又はオトミー形成などを容易にするために、多機能使用を可能にする。図7A図13を参照して以下に詳述される超音波ブレードは、以下に明示的に矛盾する場合を除いて、超音波ブレード162(図1)の上記に詳述された特徴のいずれかと同様に構成されてもよく、それらを含んでもよい。したがって、以下の説明は、様々な超音波ブレードと超音波ブレード162(図1)との間の差異に焦点を当て、類似点については簡潔に説明するか、又は完全に省略する。
【0066】
図7A及び図7Bを参照すると、上面765、底面766、第1の側面767、第2の側面768、及び遠位面769を有する本体部分764を概して含む超音波ブレード762が示されている。本体部分764は、側面767、768の一方に向かって、他方の側面767、768から離れる方向に湾曲してもよい。本体部分764はまた、幅が近位から遠位方向にテーパ状であってもよい。
【0067】
ブレード762の本体部分764の上面765は、顎部材164(図1)に対向するように構成され、組織接触表面を形成し、組織接触表面に対して、組織が、顎部材164(図1)の近接位置において、顎部材164(図1)とブレード762の本体部分764との間にクランプされる。上面765は、湾曲していてもよく、頂点(又はプラトー)で交わる傾斜面部分を含んでもよく、又は任意の他の適切な構成を画定してもよい。上面765は、主に、クランプされた組織の治療、例えば、シーリング及び/又は切開を容易にするために利用されるが、上面765はまた、開放顎構成、すなわち、組織が上面765に対してクランプされていない状態で組織を治療するために利用されてもよい。
【0068】
ブレード762の本体部分764の底面766は、上面765の反対側に位置付けられ、例えば、治療される組織に対してブレード762を移動させることによって、組織を動的に治療するために利用されてもよいが、静的組織治療もまた企図される。底面766は、湾曲していてもよく、頂点(又はプラトー)で交わる傾斜面部分を含んでもよく、又は任意の他の適切な構成を画定してもよい。
【0069】
ブレード762の本体部分764の側面767、768は、(本体部分764自体の湾曲を介して導入される任意の非対称性を除いて)互いに実質的に対称であってもよい。側面767、768は、(本体部分764自体の湾曲を介して導入される任意の湾曲を除いて)実質的に平面であってもよい。
【0070】
ブレード762の本体部分764の遠位面769は、実質的に平面であってもよいが、頂点で交わる凸状構成又は傾斜面も企図される。
【0071】
湾曲した移行部は、上面765と側面767、768との交差部、及び底面766と側面767、768との交差部に画定されてもよいが、傾斜した、面取りされた、又は他の適切な交差部も企図される。同様に、湾曲面又は傾斜面は、上面765、底面766、及び/又は側面767、768と遠位面769との間の移行部を画定してもよい。
【0072】
ブレード762の本体部分764は、例えば、底面766、側面767、及び遠位面769の間の3方向交差部において、並びに底面766、側面768、及び遠位面769の間の3方向交差部において、その底部角部の各々において、その各側に凹状ノッチ772、774を更に画定する。ノッチ772、774は、互いに対称であり、協働して、ブレード762の本体部分764の底部側の遠位端まで延在するリッジ776を画定する。ノッチ772、774の対称性により、リッジ776は、本体部分764の側面767、768に対して中心に置かれる。リッジ776は、プラトー面、湾曲面を画定してもよく、又は頂点で交わる傾斜面部分を含んでもよい。リッジ776の特定の構成にかかわらず、ノッチ772、ノッチ774を介したリッジ776の形成は、比較的狭いリッジ776が、組織に接触することなく、又はブレード762の本体部分764の残りの部分を介して組織に印加される減少した圧力を伴って、例えば、バックスコアリングを介して、組織を治療するために増加した圧力を組織に印加するために利用されることを可能にする。ノッチ772、774の深さ、したがって、リッジ776がノッチ772、774の表面から突出する高さは、そのような組織治療を容易にするように選択され得る。
【0073】
図8A及び図8Bを参照すると、別の超音波ブレード862が、以下に明示的に矛盾する場合を除いて、超音波ブレード762(図7A及び図7B)と同様に示されている。超音波ブレード862は、上面865、底面866、第1の側面867、第2の側面868、及び遠位面869を有する本体部分864を含む。
【0074】
ブレード862の本体部分864は、底面866と側面867との間の交差部、及び底面866と側面868との間の交差部において、その各側に凹状ノッチ872、874を更に画定する。ノッチ872、874は、ノッチ872、874が遠位面869及び本体部分864の遠位端から近位に離間している点で、ノッチ772、774(図7A及び図7B)とは異なる。ノッチ872、874は協働して、ブレード862の本体部分864の一部に沿ってその底部側に長手方向に延在するリッジ876を画定する。リッジ876は、本体部分864の遠位端が本体部分764(図7A及び図7B)の遠位端と比較してより鈍い構成を画定するように、遠位面869及び本体部分864の遠位端から近位に離間している。更に、ノッチ872、874は、例えば、上述したようなバックスコアリングを介して、リッジ876による治療のため組織を中心に置くこと(例えば、リッジ876上)を容易にする。
【0075】
図9A及び図9Bを参照すると、上面965、底面966、第1の側面967、第2の側面968、及び遠位面969を有する本体部分964を概して含む別の超音波ブレード962が示されている。本体部分964は、ブレード962の本体部分764(図7A及び図7B)と同様に構成され得るが、ブレード762の本体部分964は、それらの間にリッジを形成する凹状ノッチを画定するのではなく、底面966から実質的に垂直に突出する1つ以上の突出部970を含む。各突出部970は、一対の比較的広い側面972と、側面972の間に延在する比較的狭い底面974とを有する比較的狭い構成を画定し得る。複数の突出部970が設けられる場合、突出部970は、本体部分964の長さの一部に沿って整列され、離間されてもよい。最遠位突出部970は、いくつかの態様では、遠位面969の一部に重なっていてもよく、又は遠位面969から近位に離間していてもよい。突出部970は、例えば、長方形、丸形、三角形、他の多角形などの任意の適切な形状構成を画定してもよい。多角形構成に関して、その角度は、丸形、面取り、又は別様に尖った点を低減するように構成されてもよい。複数の突出部970が設けられる場合、そのような突出部970は、互いに類似していても、異なっていてもよい。更に、1つ以上の突出部970は、側面967、968に対して中心に置かれてもよく、又はそれに対してオフセットされてもよい。
【0076】
図10A及び図10Bは、上面1065、底面1066、第1の側面1067、第2の側面1068、及び遠位面1069を有する本体部分1064を含む更に別の超音波ブレード1062を示す。本体部分1064は、以下に矛盾する場合を除いて、ブレード762の本体部分764(図7A及び図7B)と同様に構成され得る。
【0077】
ブレード1062の本体部分1064は、近位から遠位方向に高さがテーパ状になっている。しかしながら、このテーパは対称ではない。むしろ、テーパは、底面1066が近位から遠位方向に上面1065に向かって傾斜するように、本体部分1064の底部側に画定される。底面1066は、この角度を画定するために平面である必要はないが、本体部分1064のこのテーパを達成するように協働する湾曲又は複数の傾斜セクションを画定することもできる。上面1065は、ブレード1062を通って画定される長手方向軸に対して実質的に平行に延在してもよい。
【0078】
リッジ1070は、ブレード1062の本体部分1064の底面1066から突出し、本体部分1064のテーパ状セクションの長さの少なくとも一部に沿って長手方向に延在する。リッジ1070は、底面1066の中心を置かれてもよく、本体部分1064のテーパに類似する(例えば、相補的な)勾配の遠位から近位方向にテーパ化する高さを画定してもよく、そのため、本体部分1064のテーパにもかかわらず、リッジ1070は、ブレード1062を通って画定される長手方向軸に対して実質的に平行に延在する。いくつかの態様において、リッジ1070は、ブレード1062の本体部分1064の非テーパ状セクションによって画定される包絡線を越えて下方に突出しない。いくつかの態様では、リッジ1070は、ブレード1062の本体部分1064の非テーパ状セクションによって画定される包絡線の下方範囲まで突出する。したがって、このような態様では、ブレード1062の全高は、本体部分1064及びリッジ1070のテーパ状セクションを考慮して、ブレード1062の長さに沿って実質的に均一であるが、不均一な構成及び/又はリッジ1070がブレード1062の本体部分1064の非テーパ状セクションによって画定される包絡線を越えて突出する構成も企図される。リッジ1070は、超音波作動時にブレード1062のバランスを容易にする。
【0079】
図11A及び図11Bは、ブレード1062(図10A及び図10B)と同様の更に別の超音波ブレード1162を示すが、ブレード1062(図10A及び図10B)のように、ブレードの実質的に均一な全高を維持するのではなく(本体部分1064の高さテーパ及び近位から遠位方向へのリッジの等しい高さ増加に起因して)、近位から遠位方向へのリッジ1170の高さの増加は、底面1166のテーパと一致せず、それにより、近位から遠位方向へのブレード1162の高さを非対称にテーパ化する。更に、リッジ1170は、ブレード1162の実質的に全長に延在してもよい。リッジ1170は、ブレード1162の非テーパ状部分に沿って第1の実質的に均一な高さを画定することができ、ブレード1162のテーパ状部分に沿って、第1の実質的に均一な高さとは異なる第2の実質的に均一な高さを画定することができる。代替的に、リッジ1170は、ブレード1162のテーパ状部分に沿って、テーパ状、湾曲状、傾斜状、又は他の適切な可変の第2の高さ(近位から遠位又は遠位から近位方向)を画定してもよい。リッジ1170は、超音波作動時にブレード1162のバランスを容易にする。
【0080】
図7A図11Bを全体的に参照すると、組み合わされた超音波及び電気外科機能を提供する態様では、超音波ブレード762~1162のいずれかは、双極構成及び/又は単極構成で電気外科エネルギー源に接続するように構成されてもよい。したがって、ブレード762~1162全体は、電気外科(双極及び/又は単極)構成において電極として機能し得る。代替的に、超音波ブレード762~1162は、電極が超音波ブレード762~1162の露出部分として画定されるように、絶縁性材料で部分的にコーティングされてもよい。追加的に又は代替的に、超音波ブレード762-1162は、電極として機能するように、電気外科エネルギー源に接続される導電性材料で選択的にコーティングされてもよい(いくつかの態様では、それらの間に絶縁層が配置される)。電極を画定するための超音波ブレード762~1162の選択的に露出された部分、又は電極を画定する選択的導電性コーティングのいずれかに関して、超音波ブレード762~1162の上面の少なくとも一部は、例えば、双極構成自体を、又は顎部材と併せて画定するように、電極を含んでもよい。更に、超音波ブレード762~1162のリッジ及び/又は突出部の少なくとも一部は、例えば、単極構成を画定するように、電極を含んでもよい。このような単極構成の場合、単極エネルギー、及び/又は超音波と単極エネルギーの組み合わせが、超音波ブレード762~1162の構造的構成と併せて利用され、バックスコアリング、オトミー形成などを容易にし得る。
【0081】
図12A及び図12Bを参照すると、別の超音波ブレード1262は、上面1265、底面1266、第1の側面1267、第2の側面1268、及び遠位面1269を有する本体部分1264を含む。本体部分1264は、以下に矛盾する点を除いて、ブレード1062の本体部分1064(図10A及び図10B)と同様に構成され得る。
【0082】
ブレード1262の本体部分1264の遠位部分は、底面1266が上面1265に向かって近位から遠位方向に上向きに傾斜している結果として、近位から遠位方向に高さがテーパ状になっている。リッジ1270は、ブレード1262の本体部分1264の底面1266から突出し、本体部分1264のテーパ状遠位部分の長さの少なくとも一部に沿って長手方向に延在する。本体部分1264及びリッジ1270のテーパ状遠位部分は、ブレード1262の本体部分1064及びそのリッジ1070(図10A及び図10B参照)のものと比較して、より大きい勾配を画定し、ブレード1062に沿ってより小さい距離を延在してもよいが、本体部分1264及びリッジ1270は、本体部分1064及びリッジ1070(図10A及び図10B)の特徴のいずれかを別様に含んでもよい。
【0083】
本体部分1264の上面1265は、リッジ1286を介して相互接続された一対の傾斜面1282、1284を含み、リッジ1286は、丸みを帯びていてもよく、実質的に平面であってもよく、エッジなどを画定してもよい。図12Aに図示されるように、リッジ1286は、導電性材料1287(いくつかの態様において、導電性材料1287とブレード1262との間の絶縁性材料を含む)でコーティングされ、電気外科エネルギー源に接続されて、単極電極又は双極構成における1つの電極として機能してもよい。代替的に、傾斜面1282、1284は、絶縁性材料1289でコーティングされ得、リッジ1286を露出させて、電気外科エネルギー源に接続して、単極電極又は双極構成における1つの電極として機能させる。これらの構成のいずれかにおいても、電気外科エネルギーは、ブレード1262からの超音波エネルギーと一緒に(連続的に、重複して、又は同時に)、又はそれとは別個に供給され得る。電極を形成するように比較的狭いリッジ1286を露出又はコーティングすることは、いくつかの態様では、米国特許第9,592,090号(その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる)に記載されているようなプラズマブレード単極電気外科機能を可能にするが、従来の単極構成も企図される。
【0084】
上面1265上の比較的狭いリッジ1286を露出又はコーティングすることに加えて、又はその代替として、ブレード1262の本体1264の底面1266から突出するリッジ1270の底面1272は、導電性材料1290(いくつかの態様において、導電性材料1290とブレード1262との間の絶縁性材料を含む)でコーティングされてもよく、又はリッジ1270は、底面1272が単極電極として機能するように、その底面1272を除いて絶縁性材料でコーティングされてもよい。いくつかの態様では、この比較的狭い単極電極は、プラズマブレード機能を提供することができ、又は従来の単極電極として機能することができる。
【0085】
図13を参照すると、ブレード1262の本体部分1264が、電極として機能し、ブレード1262の近位部分まで延在する導電性材料1286を含む態様では(又はブレード1262自体が電極として機能するいくつかの態様では)、超音波導波管画定ブレード1262が延在する1つ以上のスリーブ1310(例えば、支持スリーブ及び駆動スリーブ)内に配置されたバネ接点1300、例えば、板バネは、付勢されて導電性材料1286(又はブレード1262自体が電極として機能するいくつかの態様ではブレード1262)と接触して、それとの電気接続を確立して、エネルギー源、例えば、発生器200から導電性材料1286(又はブレード1262)への電気外科エネルギーの供給を可能にする。複数の絶縁された導電性部分が設けられるばね接点1300及び/又は複数のばね接点1300の他の位置も利用することができる。代替の電気接続構成も企図される。
【0086】
本開示のいくつかの態様が上で詳述され、図面に示されているが、本開示は、当該技術分野が許容する広い範囲として捉えられるべきであり、本明細書も同様に読み取られるべきであることが意図されるので、本開示は、これらの実施形態に限定されるものではないことが意図される。したがって、上記の記載及び添付の図面は、限定的であるとして解釈されるべきではなく、特定の態様の単なる例示として解釈されるべきである。本明細書に添付の請求項の範囲及び趣旨内の他の修正を、当業者ならば想到するであろう。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図13
【国際調査報告】