(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-24
(54)【発明の名称】改善された採血のための統合された止血帯を有する包帯ベースの牽引装置
(51)【国際特許分類】
A61M 25/06 20060101AFI20250117BHJP
A61M 5/00 20060101ALI20250117BHJP
A61B 5/153 20060101ALI20250117BHJP
A61M 5/158 20060101ALN20250117BHJP
【FI】
A61M25/06 514
A61M5/00 530
A61B5/153 200
A61M5/158 500P
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024540885
(86)(22)【出願日】2023-01-04
(85)【翻訳文提出日】2024-09-05
(86)【国際出願番号】 US2023010074
(87)【国際公開番号】W WO2023133111
(87)【国際公開日】2023-07-13
(32)【優先日】2022-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン カール バークホルツ
(72)【発明者】
【氏名】メーガン エス.シューリッヒ
(72)【発明者】
【氏名】イーピン マー
【テーマコード(参考)】
4C038
4C066
4C267
【Fターム(参考)】
4C038TA04
4C038UG04
4C066AA07
4C066BB01
4C066CC01
4C066FF04
4C066KK09
4C066LL30
4C267AA24
4C267BB24
4C267CC01
4C267CC08
4C267HH08
4C267HH10
(57)【要約】
本明細書に提供されるのは、近位端、遠位端、およびそれらの間の第1の長手方向軸に沿って延びる管腔を有するカテーテルアダプタと、カテーテルアダプタの遠位端から延びるカテーテルと、近位端、遠位端、およびそれらの間に延びる第1および第2の側面を含む包帯であって、第2の長手方向軸を画定し、患者の血管系への貫通部位でカテーテルアダプタの少なくとも一部を覆うように構成された包帯であって、上面および下面をさらに含み、患者の皮膚に接触するように構成された下面と、貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成された止血帯と、止血帯は、包帯と結合するように構成された、カテーテルアセンブリである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテルアセンブリであって、
近位端と、遠位端と、およびそれらの間の第1の長手方向軸に沿って延びる管腔と、を含むカテーテルアダプタと、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端から遠位に延びるカテーテルと、
第1の端部と、第2の端部と、およびそれらの間に延びる第1および第2の側面と、を含む包帯であって、前記包帯は、第2の長手方向軸を画定し、患者の血管系への貫通部位で前記カテーテルアダプタの少なくとも一部を覆うように構成され、前記包帯は、上面および下面をさらに含み、前記下面は、患者の皮膚に接触するように構成される、包帯と、
前記貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成された止血帯であって、前記止血帯は、前記包帯と結合するように構成された、止血帯と、を備える、カテーテルアセンブリ。
【請求項2】
前記止血帯は、前記包帯と結合するように構成された1つまたは複数のアームを備える、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項3】
前記1つまたは複数のアームが、前記アームに沿った1つまたは複数の位置で前記包帯と結合されるように構成される、請求項2に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項4】
前記包帯は、前記上面に配置された1つまたは複数のペグをさらに備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項5】
前記1つまたは複数のペグは、前記包帯の前記第2の長手方向軸に沿って配置され、前記第2の長手方向軸は、前記第1の長手方向軸に平行である、請求項4に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項6】
前記1つまたは複数のペグは、前記第1の側面に沿って配置された少なくとも1つのペグと、前記第2の側面に沿って配置された少なくとも1つのペグとを備える、請求項4または請求項5に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項7】
前記1つまたは複数のアームが、前記1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される、請求項4~6のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項8】
前記1つまたは複数のアームは、複数の開口を含み、前記開口は、前記1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される、請求項4~7のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項9】
前記1つまたは複数のアームが、複数の位置で前記止血帯に接続される、請求項2~8のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項10】
前記1つまたは複数のアームが、単一の位置で前記包帯と結合される、請求項2~9のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項11】
前記1つまたは複数のアームが、張力アセンブリを備える、請求項2~10のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項12】
前記1つまたは複数のアームが、前記カテーテルアダプタの前記近位端に隣接して前記包帯に結合される、請求項2~11のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項13】
前記1つまたは複数のアームが、前記カテーテルアダプタの前記遠位端に隣接して前記包帯に結合される、請求項2~12のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項14】
前記1つまたは複数のアームが、可撓性材料から形成される、請求項2~13のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項15】
前記1つまたは複数のアームが、エラストマー材料で形成される、請求項2~14のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項16】
前記1つまたは複数のアームが、剛性材料から形成される、請求項2~15のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項17】
前記包帯は、前記下面に配置された接着剤を含む、請求項1~16のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項18】
前記カテーテルアダプタの少なくとも一部を覆うように構成された筐体をさらに備える、請求項1~17のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項19】
前記止血帯が、前記止血帯が短縮および延長されることを可能にするように構成されたファスナを含み、それによって、異なる量の半径方向内向きの圧力が前記患者の四肢に印加されることを可能にする、請求項1~18のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項20】
前記貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成された第2の止血帯をさらに備え、前記第2の止血帯は、前記包帯と結合するように構成された、請求項1~19のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項21】
前記第2の止血帯は、前記包帯と結合するように構成された1つまたは複数の第2のアームを備える、請求項20に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項22】
カテーテルアセンブリであって、
近位端と、遠位端と、およびそれらの間の第1の長手方向軸に沿って延びる管腔と、を含むカテーテルアダプタと、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端から遠位に延びるカテーテルと、
前記貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成された止血帯であって、前記止血帯は、前記カテーテルアダプタと結合するように構成された、止血帯と、を備える、カテーテルアセンブリ。
【請求項23】
前記止血帯が1つまたは複数の第1のアームを備える、請求項22に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項24】
前記カテーテルアダプタは、前記管腔の周りに配置された一対の翼を備える、請求項22または請求項23に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項25】
前記カテーテルは、その上面に配置された1つまたは複数のペグをさらに備える、請求項22~24のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項26】
前記1つまたは複数のペグが、前記一対の翼に配置される、請求項25に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項27】
前記1つまたは複数の第1のアームが、前記1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される、請求項25または請求項26に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項28】
前記1つまたは複数の第1のアームは、複数の開口を含み、前記開口は、前記1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される、請求項25~27のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項29】
前記1つまたは複数の第1のアームが、前記カテーテルアダプタの前記近位端と結合する、請求項23~28のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項30】
前記1つまたは複数の第1のアームが、前記カテーテルアダプタの前記遠位端と結合する、請求項23~29のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項31】
前記1つまたは複数の第1のアームが、複数の位置に適合された前記カテーテルと結合する、請求項23~30のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項32】
前記1つまたは複数の第1のアームが、可撓性材料で形成される、請求項23~31のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項33】
前記1つまたは複数の第1のアームが、エラストマー材料で形成される、請求項23~32のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項34】
前記1つまたは複数の第1のアームが、剛性材料で形成される、請求項23~33のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項35】
前記カテーテルアダプタは、前記一対の翼と一体となる1つまたは複数の第2のアームを含み、前記1つまたは複数のアームは、前記止血帯と結合するように構成される、請求項22~34のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項36】
カテーテルアセンブリであって、
近位端と、遠位端と、およびそれらの間の第1の長手方向軸に沿って延びる管腔と、を含むカテーテルアダプタと、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端から遠位に延びるカテーテルと、
前記カテーテルアダプタの前記近位端から延びる延長チューブと、
前記貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成された止血帯であって、前記延長チューブの長さに沿った1つまたは複数の位置で前記延長チューブと結合するように構成された止血帯と、を備える、カテーテルアセンブリ。
【請求項37】
患者の血管系への貫通部位で前記カテーテルアダプタの少なくとも一部を覆うように構成された包帯をさらに備え、
近位端と、
遠位端と、
前記近位端と前記遠位端との間に配置された第1および第2の側面であって、前記近位端、前記遠位端、ならびに第2の長手方向軸を画定し、患者の血管系への貫通部位で前記カテーテルアダプタの少なくとも一部を覆うように構成された第1および第2の側面と、
上面と、
患者の皮膚に接触するように構成された下面と、
前記延長チューブと結合するように構成されたワイヤと、を備える、請求項36に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項38】
前記カテーテルアダプタは、前記管腔の周りに配置された一対の翼を含み、前記1つまたは複数の翼は、前記延長チューブと結合するように構成される、請求項36または請求項37に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項39】
前記包帯は、前記延長チューブと結合するように構成される、請求項37または請求項38に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項40】
前記止血帯、前記翼、および/または前記包帯は、スナップフィットを介して前記延長チューブと結合する、請求項36~39のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項41】
患者の血管系から血液を収集する方法であって、
請求項1~40のいずれか一項に記載の前記カテーテルアセンブリを前記患者の四肢に取り付けることと、
前記止血帯を用いて前記四肢に半径方向内向きの圧縮を加えることと、
前記カテーテルから血液を採取しようとすること、を含む方法。
【請求項42】
前記カテーテルから血液を収集できない場合、
前記カテーテルアセンブリに牽引力を加えることと、
2度目に、前記カテーテルから血液を採取しようと試みることと、をさらに含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記第2の試みの間に前記カテーテルから血液を収集することができない場合、
前記止血帯を用いて前記カテーテルアセンブリに牽引力を加えることと、
3度目に、前記カテーテルから血液を採取しようと試みることと、をさらに含む、請求項42に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、静脈内(IV)カテーテルアセンブリに関し、より具体的には、留置カテーテルを介した血液収集を改善するための牽引デバイスおよび止血帯を備えたIVカテーテルアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2022年1月5日に出願された「改善された採血のための統合された止血帯を有する包帯ベースの牽引装置」と題された米国仮出願第63/296,702号の優先権を主張し、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
カテーテルは、一般的にさまざまな輸液治療に用いられる。例えば、カテーテルは、生理食塩水、さまざまな薬剤、および総合的な非経口栄養のような流体を患者へと注入するために使用し得る。また、カテーテルは、患者から血液を採取するために使用され得る。
【0004】
一般的なタイプのIVカテーテル装置には、「オーバー・ザ・ニードル」と呼ばれるカテーテルがある。その名が示すように、オーバー・ザ・ニードル型カテーテルは、鋭利な遠位先端を持つ導入針の上に取り付け得る。IVカテーテルデバイスは、カテーテルアダプタ、カテーテルアダプタから遠位に延びるカテーテル、およびカテーテルを通って延びる導入針を含み得る。カテーテル及び導入針は、導入針の遠位先端が、カテーテルの遠位先端を越えて延び、針の斜角(bevel)を患者の皮膚から離れる方向に向くように組み立てられ得る。カテーテルおよび導入針は、一般に、皮膚を通って患者の血管系に浅い角度で挿入され、カテーテルは留置カテーテルとして所定の位置に残される。
【0005】
経時的に、留置IVカテーテルデバイスは、フィブリンシース、血栓、静脈壁、または弁の存在に起因して、カテーテルの先端またはその付近で閉塞する可能性がある。閉塞は、患者からの血液の成功した取得を含む、注入および/または吸引のためのカテーテルの機能を制限する可能性がある。現在のカテーテルを手動で操作して採血を可能にする場合があるが、制御されていない方法で行うと、抜去の発生率が増加し、カテーテルの留置寿命が短くなる可能性がある。したがって、当技術分野では、留置カテーテルを操作してカテーテル先端を解放し、そこからまたはそこを通る血液収集および流体送達を可能にする改良されたデバイス、システム、および方法が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開PCT/US2021/36859号パンフレット
【発明の概要】
【0007】
本明細書に提供されるのは、近位端、遠位端、およびそれらの間の第1の長手方向軸に沿って延びる管腔を有するカテーテルアダプタと、カテーテルアダプタの遠位端から延びるカテーテルと、第1の端部、第2の端部、およびそれらの間に延びる第1および第2の側面を有する包帯であって、第2の長手方向軸を画定し、患者の血管系への貫通部位でカテーテルアダプタの少なくとも一部を覆うように構成された包帯であって、上面および下面をさらに有し、患者の皮膚に接触するように構成された下面と、貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成された止血管であって、包帯と結合するように構成された止血管である包帯と、を有するカテーテルアセンブリである。
【0008】
本発明の一実施形態によれば、止血帯は、包帯と結合するように構成された1つまたは複数のアームを含む。
【0009】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、アームに沿った1つまたは複数の位置で包帯と結合されるように構成される。
【0010】
本発明の一実施形態によれば、包帯は、上面に配置された1つまたは複数のペグをさらに含む。
【0011】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のペグは、包帯の第2の長手方向軸に沿って配置され、第2の長手方向軸は、第1の長手方向軸に平行である。
【0012】
本発明の一実施形態によれば、1つまたは複数のペグは、第1の側面に沿って配置された少なくとも1つのペグと、第2の側面に沿って配置された少なくとも1つのペグとを含む。
【0013】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される。
【0014】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、複数の開口を含み、開口は、1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される。
【0015】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、複数の位置で止血帯に接続される。
【0016】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、単一の位置で包帯と結合される。
【0017】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、張力アセンブリを含む。
【0018】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、カテーテルアダプタの近位端に隣接する包帯に結合する。
【0019】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、カテーテルアダプタの遠位端に隣接する包帯に結合する。
【0020】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、可撓性材料で形成される。
【0021】
本発明の一実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、エラストマー材料で形成される。
【0022】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、剛性材料で形成される。
【0023】
本発明の一実施形態によれば、包帯は、下部表面に配置された接着剤を含む。
【0024】
本発明の実施形態によれば、筐体は、カテーテルアダプタの少なくとも一部を覆うように構成される。
【0025】
本発明の一実施形態によれば、止血帯は、止血帯が短縮および延長されることを可能にするように構成されたファスナ(fastener)を含み、それによって、異なる量の半径方向内向きの圧力が患者の四肢に加えられることを可能にする。
【0026】
本発明の実施形態によれば、第2の止血帯は、貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成され、第2の止血帯は、包帯と結合するように構成される。
【0027】
本発明の一実施形態によれば、第2の止血帯は、包帯と結合するように構成された1つまたは複数の第2のアームを含む。
【0028】
また、近位端、遠位端、およびそれらの間の第1の長手方向軸に沿って延びる管腔を含むカテーテルアダプタと、カテーテルアダプタの遠位端から延びるカテーテルと、貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成された止血帯であって、カテーテルアダプタと結合されるように構成された止血帯と、を含むカテーテルアセンブリが本明細書に提供される。
【0029】
本発明の実施形態によれば、止血帯は、1つまたは複数の第1のアームを含む。
【0030】
本発明の一実施形態によれば、カテーテルアダプタは、管腔の周りに配置された一対の翼を含む。
【0031】
本発明の一実施形態によれば、適合されたカテーテルは、その上面に配置された1つまたは複数のペグをさらに含む。
【0032】
本発明の一実施形態によれば、1つまたは複数のペグは、一対の翼に配置される。
【0033】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数の第1のアームは、1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される。
【0034】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数の第1のアームは、複数の開口を含み、開口は、1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される。
【0035】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数の第1のアームは、カテーテルアダプタの近位端と結合する。
【0036】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数の第1のアームは、カテーテルアダプタの遠位端と結合する。
【0037】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数の第1のアームは、複数の位置に適合されたカテーテルと結合する。
【0038】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数の第1のアームは、可撓性材料で形成される。
【0039】
本発明の一実施形態によれば、1つまたは複数の第1のアームは、エラストマー材料で形成される。
【0040】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数の第1のアームは、剛性材料で形成される。
【0041】
本発明の一実施形態によれば、カテーテルアダプタは、一対の翼と一体化した1つまたは複数の第2のアームを含み、1つまたは複数のアームは、止血帯と結合するように構成される。
【0042】
また、近位端、遠位端、およびそれらの間の第1の長手方向軸に沿って延びる管腔を有するカテーテルアダプタ、カテーテルアダプタの遠位端から延びるカテーテル、カテーテルアダプタの近位端から延びる延長チューブ、および貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成された止血帯を含むカテーテルアセンブリが本明細書に提供され、止血帯は、延長チューブの長さに沿った1つまたは複数の位置で延長チューブと結合するように構成される。
【0043】
本発明の実施形態によれば、包帯は、近位端、遠位端、近位端と遠位端との間に配置された第1および第2の側、近位端、遠位端、ならびに第2の長手方向軸を画定する第1および第2の側を含む、患者の血管系への貫通部位でカテーテルアダプタの少なくとも一部を覆うように構成され、患者の血管系への貫通部位、上面、患者の皮膚に接触するように構成された下面、および延長チューブと結合するように構成されたワイヤを覆うように構成される。
【0044】
本発明の実施形態によれば、カテーテルアダプタは、管腔の周りに配置された一対の翼を含み、1つまたは複数の翼は、延長チューブと結合するように構成される。
【0045】
本発明の一実施形態によれば、包帯は、延長チューブと結合するように構成される。
【0046】
本発明の一実施形態によれば、止血帯、翼、および/または包帯は、スナップフィットを介して延長チューブと結合する。
【0047】
また、請求項1~40のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリを患者の四肢に取り付けるステップと、止血帯を用いて四肢に半径方向内向きの圧縮を加えるステップと、カテーテルから血液を採取しようとするステップとを含む、患者の血管系から血液を採取する方法が本明細書に提供される。
【0048】
本発明の実施形態によれば、血液をカテーテルから収集できない場合、方法は、カテーテルアセンブリに牽引力を加え、2度目にカテーテルから血液を収集しようとすることを含む。
【0049】
本発明の実施形態によれば、第2の試みの間に血液をカテーテルから収集することができない場合、方法は、止血帯を用いてカテーテルアセンブリに牽引力を加え、第3の時間、カテーテルから血液を収集しようとすることを含む。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【
図1】
図1は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの斜視図である。
【
図2】
図2は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの斜視図である。
【
図3】
図3は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの斜視図である。
【
図4】
図4は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの斜視図である。
【
図5A】
図5Aは、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【
図5B】
図5Bは、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの側面図である。
【
図5C】
図5Cは、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの側面図である。
【
図6A】
図6Aは、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【
図6B】
図6Bは、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【
図7】
図7は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの斜視図である。
【
図8】
図8は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【
図9】
図9は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【
図10】
図10は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【
図11A】
図11Aは、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【
図11B】
図11Bは、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの側面図である。
【
図12】
図12は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【
図13】
図13は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【
図14】
図14は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの斜視図である。
【
図15】
図15は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの斜視図である。
【
図16】
図16は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
以下の説明は、当業者が本発明を実施するために企図される説明された実施形態を作成及び使用することを可能にするために提供される。しかしながら、様々な修正、等価物、変形、及び、代替物は、当業者に容易に明らかなことである。任意の、及び、全てのそのような修正、変形、等価物、及び代替物は、本発明の主旨および範囲の中に入ることが意図されたものである。
【0052】
以下、説明の目的のために、「上部」、「下部」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「最上部」、「最下部」、「横」、「縦」、及び、それらの派生語は、図面において配向されるように、本発明に関するものとする。しかしながら、本発明は、それとは反対に明示的に特定されない限り、様々な代替的な変形を前提としてもよいことは理解されよう。また、添付の図面に示され、及び、以下の明細書に記載される具体的な装置は、単に、本発明の例示的な実施形態であることも理解されるべきである。そのため、本明細書に開示される実施形態に関連する具体的な寸法、及び、他の物理的な特徴は、限定的であるとしてみなされるべきではない。
【0053】
本明細書に列挙される任意の数値範囲は、そこに含まれるすべてのサブ範囲を含むことを意図していることを理解すべきである。例えば、「1から10」の範囲は、記載された最小値1と記載された最大値10との間の(およびそれを含む)すべてのサブ範囲、すなわち、1以上の最小値と10以下の最大値を有する範囲、を含むことを意図している。
【0054】
本明細書に提供されるのは、使用者が留置IVカテーテルに牽引力を加えることを可能にして、その先端をカテーテルから血液を引き出すこと、またはカテーテルを通して組成物を注入することを防止することができる閉塞から解放するカテーテルアセンブリである。牽引力は、止血帯の適用と時間的に同等の方法で適用することができ、これはまた、カテーテルを通る血液の引き抜きを改善することができる。
【0055】
図1を参照すると、カテーテルアセンブリ100の非限定的な実施形態が示され、これは、近位端112、遠位端114、およびそれらの間に管腔(図示せず)を有し、近位端112と遠位端114を流体的に接続するカテーテルアダプタ110を含み得る。カテーテルアダプタの近位端112および遠位端114は、第1の長手方向軸を画定することができる。カテーテルアダプタ110は、その遠位端114に、患者の血管系内に配置され、管腔と流体連通するように構成されたカテーテル118を含み得る。本明細書に記載のアセンブリに有用なカテーテルアダプタ110は、その近位端112にあるルアー接続または無針アクセスコネクタ、および/または延長セットとカテーテルアダプタ110の管腔との間の流体連通を提供する1つまたは複数のサイドポート、および他の同様のフィーチャ(feature)、などの当業者に既知の任意の数のフィーチャを含むことができる。無針アクセスコネクタは、当業者に知られており、例えば、SmartSite(登録商標)及びQ-SYTE(登録商標)の商標名でBecton、Dickinson and Companyから市販されている。拡張セットは、当業者に既知であり、例えば、Becton、Dickinson and Companyから、商品名MAXPLUS(登録商標)、MAXZERO(登録商標)、NEUTRACLEAR(登録商標)、Q-SYTE、及びSmartSiteで市販されている。カテーテル118は、末梢静脈内カテーテル、正中線カテーテル、または末梢に挿入された中心カテーテルであり得る。
【0056】
図1を引き続き参照すると、カテーテルアセンブリ100は、カテーテルアダプタ110の第1の長手方向軸に実質的に平行であり得る第2の長手方向軸を画定する、第1の端部、第2の端部、およびそれらの間の第1および第2の側面を有する包帯120を含み得る。包帯120は、実質的に正方形または長方形の形状であるとして添付の図面に例示されるが、包帯120が本明細書に記載されるフィーチャを含むことができる限り、任意の形状が使用され得ることを当業者は理解するであろう。
図1の非限定的な実施形態を参照すると、包帯120の端部および側部は、周囲を画定し、患者の所定の位置にあるとき、包帯120は、カテーテルアダプタ110の少なくとも一部が周囲内に配置されるように、カテーテルアダプタ110の少なくとも一部を覆う。包帯120は、上面および底面を含み、底面は、患者の皮膚に接触するように構成される。非限定的な実施形態では、包帯120は、皮膚への付着を改善するために、底面に接着剤を含む。適切な包帯には、留置カテーテルに共通し得る感染に対する耐性を高めるための抗菌組成物も含まれ得る。
【0057】
カテーテルアセンブリ110は、患者の四肢を取り囲み、その1つまたは複数の血管を通る血流を実質的にまたは完全に閉塞するように構成された、カテーテルアセンブリ110の取り外し可能に取り付け可能な構成要素として構成され得る止血帯130をさらに含み得る。止血帯130は、エラストマー材料、布地材料、織物または不織物材料、および/またはフィルム状材料などの任意の適切な材料で形成され得る。非限定的な実施形態では、止血帯130は、膨張可能なデバイス、任意選択で可逆的に膨張可能なデバイスであり、膨張させると、適用部位で皮膚の下の1つまたは複数の血管を圧縮し、それによってそこを通る血流を実質的にまたは完全に閉塞する。止血帯130は、ファスナ138、例えば、フックアンドループファスナ、ピンアンドホールファスナ、解放可能な接着剤層、ラップアンドタイ、または他の同様のファスナを含み得、使用者が止血帯の長さを調整し、患者に半径方向の圧縮力を提供し、1つまたは複数の血管を閉塞させることを可能にする。理論に拘束されることを望まないが、カテーテル118の下流に止血帯を適用すると、血管の閉塞は、血液が集まるときに血管の膨張を引き起こし、カテーテル118が配置されている血管からの採血をはるかに容易にすると考えられる。止血帯130は、添付の図に示されるように、包帯120および/またはカテーテルアダプタ110と解放可能に、または恒久的に結合され得る。非限定的な実施形態では、例えば、
図6に示されるように、複数の止血帯は、カテーテルアセンブリ100に含まれ得る。
【0058】
図1をさらに参照すると、止血帯は、そこから延びる1つまたは複数のアーム132を含み得る。1つまたは複数の止血帯アーム132は、止血帯と同じ材料で形成されてもよく、または異なる材料であってもよい。アーム132は、可撓性、エラストマー性、剛性、半剛性であってもよく、張力および/または圧縮力を提供してもよく、止血帯130と解放可能または恒久的に結合されてもよく、軸方向または回転変位を提供または防止するという点で負荷がかかってもよく、および/またはそれらが提供する力の量(張力または圧縮)の点で負荷がかかってもよく、受動的または能動的に調整可能であってもよい。非限定的な実施形態では、止血帯130および/またはアーム132は、止血帯130の締め付けまたは緩めに基づいて、包帯120および/またはカテーテルアダプタ110に張力および/または圧縮を加えるように構成される。非限定的な実施形態では、1つまたは複数の止血帯アーム132は、添付の図に示されるように、包帯120および/またはカテーテルアダプタ110と可逆的または恒久的に結合され得る。
【0059】
図2~4を参照すると、1つまたは複数の止血帯アーム132は、1つまたは複数の接続点140で包帯120および/またはカテーテルアダプタ110と可逆的に、または恒久的に結合され得る。非限定的な実施形態では、1つまたは複数の止血帯アームは、それらの長さに沿った1つまたは複数の位置で、1つまたは複数の接続点に結合され、それによって、張力および/または圧縮(両方とも、
図2および
図9でFとして示される)の量を調整し、カテーテル118に牽引力を加えることを可能にする。本明細書で使用される場合、「牽引(traction)」とは、静止位置からの上流または下流のいずれかの距離でのカテーテル118の変位を意味する。非限定的な実施形態では、カテーテル118は、約0~約0.5インチの範囲で変位され、その間のすべてのサブ範囲および値が含まれる。非限定的な実施形態では、カテーテル118は、約0.125インチ変位される。理論に拘束されることを望まないが、カテーテルアダプタ110に力を加える(例えば、張力および/または圧縮)ことによって、止血帯130および/または止血帯アーム132をカテーテルアダプタ110または包帯130(それ自体がカテーテルアダプタ110に直接または間接的に結合されている可能性がある)と直接結合させることによって、カテーテル118の先端を移動させることができ、それによって、カテーテルを潜在的な閉塞(例えば、フィブリンシース、血栓、静脈壁、および/または弁)から解放または再配置することができると考えられる。
図2~4には示されていないが、当業者は、カテーテルアダプタが、安定化デバイス、患者の皮膚に対してカテーテルアダプタが置かれる角度を調整するのに役立つデバイス、および/またはアンカーパッド、例えば、STATLOCK(登録商標)という商品名でBecton, Dickinson and Companyから市販されているものなどの様々な付属品と共に使用できることを理解するであろう。当業者は、本明細書に記載の止血帯および止血帯アームが、本明細書に記載のカテーテルアダプタおよび包帯との結合と同様の方法で、そのようなデバイスと結合されて、張力および/または圧縮を加え、したがって、カテーテルに牽引力を加えることができることを理解するであろう。
【0060】
非限定的な実施形態では、1つまたは複数の接続点140は、フックおよびループ接続、接着剤接続などの止血帯130および/またはアーム132のための解放可能な接続点である。非限定的な実施形態では、1つまたは複数の接続点140は、患者の皮膚から離れて(カテーテルアダプタ110の長手方向軸に対して)外側に半径方向に延びるペグである。ペグなどの接続点140は、包帯130および/またはカテーテルアダプタ110に一体化され得る。非限定的な実施形態では、接続点140は、別個の要素として提供されてもよく、包袋130に取り外し可能または恒久的に取り付けられ、接着剤、溶接、ループおよびフックファスナ、ステッチ、または他の適切な取り付けによってそれに固定されてもよい。接続点140は、包帯120および/またはカテーテルアダプタ110への張力または圧縮の適用中に、止血帯130および/またはアーム132が接続点140から不注意に分離するのを防ぐのに適した任意のフィーチャを含むことができる。
【0061】
非限定的な実施形態では、例えば、
図5A~
図5Cに示されるように、1つまたは複数の止血帯アーム132は、1つまたは複数の接続点140を受け入れることによって結合するために、その中に1つまたは複数の開口134を含み得る。接続ポイントは、包帯120および/またはカテーテルアダプタに張力または圧縮を提供し、それによってカテーテル118に牽引力を加えるために、任意の適切な構成で配置され得る。例えば、接続点140は、例えば、
図3に示されるように、第2の長手方向軸に沿って、包帯120の一方または両方の側面に沿った1つまたは複数の位置に配置され得る。非限定的な実施形態では、1つまたは複数の接続点140は、包帯120の一方または両方の端部および/または側面に沿って配置され得る。非限定的な実施形態では、1つまたは複数の接続点140は、カテーテルアダプタ110上、例えば、近位端112、遠位端114、および/または翼116上に配置されてもよい。例えば、
図4に示されるように、1つまたは複数のアーム132は、カテーテルアダプタ110の近位端112に配置された接続点140と結合する。
図4に示される実施形態では、1つまたは複数のアーム132は、接続点140と結合するループとして配置され、カテーテルアダプタ110の両側に沿って等しい張力または圧縮を提供し、カテーテル118の回転変位を低減する。
【0062】
図4を参照すると、非限定的な実施形態では、カテーテルアセンブリ100は、包帯120および/またはカテーテルアダプタ110の少なくとも一部を覆うように構成された筐体150を含み得る。非限定的な実施形態では、筐体150は、カテーテル留置部位で、またはカテーテル留置部位に隣接して、例えば、真空ポンプを介して真空を適用することを可能にし、それによってドームの下に負圧環境を生成し、カテーテル118を介した採血を改善するように構成された真空ドームである。
【0063】
図5A~
図5Cを参照すると、本明細書に記載のカテーテルアセンブリと共に使用するための止血帯130およびアーム132の非限定的な実施形態が示されている。図示の実施形態では、止血帯130は、ピンおよびホール接続の形態で、その長さに沿ったいくつかの開口134を含むアーム132を含むファスナ138を含む。異なる開口134は、ピン接続および止血帯130および/またはアーム132が作製される材料と共にどの開口134が利用されるかに少なくとも部分的に基づいて、包帯120またはカテーテルアダプタ(
図5Bおよび
図5Cに示されるように)に可変レベルの張力または圧縮を加えることを可能にし、それによってカテーテルに牽引力を加える。任意選択で、例えば、
図5A及び
図5Cに示されるように、止血帯130は、真空ドームなどの筐体150を含む。
【0064】
図6Aおよび
図6Bを参照すると、カテーテルアダプタ110、包帯120、および複数の止血帯130を含むカテーテルアセンブリ100の非限定的な実施形態が示され、1つはカテーテル118の下流に配置され、1つはカテーテル118の上流に配置される。第2の止血帯130の使用は、カテーテルアセンブリ100にいくつかの異なるフィーチャを提供する。第2の止血帯130の使用は、両方向(例えば、カテーテル118を押したり引いたりする)の牽引を可能にする。これは、包帯120および/またはカテーテルアダプタ110に止血帯130を結合する1つまたは複数のアーム132がない場合でも(
図6A)またはある場合でも(
図6B)達成することができる。
図6 に示されるような非限定的な実施形態では、止血帯130および包帯120および/またはカテーテルアダプタ110は、採血の準備における止血帯130を締めることが同時にカテーテル118に牽引力を加えることができるように結合され得る。
【0065】
図7を参照すると、カテーテルアダプタ110、包帯120、および止血帯130を含む、カテーテルアセンブリ100の非限定的な実施形態が示されている。前述のように、カテーテルアダプタ110は、近位端112および遠位端114を有し得、カテーテル118は、遠位端114から延びる。前述のように、止血帯130は、止血帯アーム132を含み得る。
図7に示される非限定的な実施形態では、止血帯アーム132は、複数の位置で止血帯130と結合される。
図7は、その遠位端124の単一の位置で包帯120と結合された止血帯アーム132を示すが、止血帯アーム132は、任意の適切な位置で包帯120および/またはカテーテルアダプタ110と結合され得ることを理解されたい。
図7の非限定的な実施形態では、止血帯アーム132は、張力アセンブリ136で張力をかけられ、止血帯アームを包帯120および/またはカテーテルアダプタ110に結合することによってカテーテル118に牽引力を提供することができる。
【0066】
図8を参照すると、それらの間に管腔(図示せず)を画定する第1の端部212および第2の端部214を有するカテーテルアダプタ210と、第2の端部214にカテーテル218とを含むカテーテルアセンブリ200の非限定的な実施形態が示されている。カテーテルアセンブリ200は、止血帯230を含み得る。
図8に示される非限定的な実施形態では、カテーテルアダプタ210は、1つまたは複数の翼220と、そこから延びる1つまたは複数のアーム222とを含む。1つまたは複数のカテーテルアダプタアーム222は、1つまたは複数の翼220に可逆的に結合されてもよく、または一体であってもよく、止血帯230および/または止血帯アーム(図示せず)と結合されてもよい。非限定的な実施形態では、1つまたは複数のカテーテルアダプタアーム222は、カテーテルアダプタ210と同じ材料、またはカテーテルアダプタ210とは異なる材料で形成され得る。非限定的な実施形態では、1つまたは複数のカテーテルアダプタアーム222は、例えば、1つまたは複数のカテーテルアダプタ翼220の一部として、カテーテルアダプタ210の一部としてオーバーモールドされ(overmolded)得る。上述したように、ここでは、止血帯230または止血帯アームを介してアーム222を通るカテーテルアダプタ210の結合は、カテーテルアダプタ210に張力および/または圧縮を加えることを可能にし、したがって、カテーテル218への牽引を可能にする。
【0067】
図9を参照すると、長手方向軸を画定する近位端312および遠位端314を有し、それらの間に管腔(図示せず)および遠位端にカテーテル318を含むカテーテルアダプタ310を含むカテーテルアセンブリ300の非限定的な実施形態が示されている。カテーテルアセンブリ300は、第1の端部352および第2の端部354を有する止血帯330および包帯350を含み得る。
図9の非限定的な実施形態では、カテーテルアセンブリ300は、カテーテルアダプタ310の管腔(図示せず)と流体連通する延長チューブ324を含む延長セットを含む。
図9に示されるように、延長チューブ324は、止血帯330と結合することによって、カテーテル318に牽引力を提供するために利用され得る。このようにして、例えば、延長チューブを止血帯330に向かって引っ張り、延長チューブ324を止血帯330と結合することによって、延長チューブ324に張力を加えることによって、様々な量の牽引力をカテーテル318に加えることができる。非限定的な実施形態では、第2の延長チューブ(図示せず)を利用し、第2のテザーおよび/または止血帯に取り付けて、複数の方向に牽引力を加えることができる。延長チューブ324は、例えば、スナップフィット、摩擦フィットなどを介して、任意の適切なタイプの接続を介して止血帯330と結合され得る。非限定的な実施形態では、カテーテルアセンブリ300は、追加のテザー358を含み得る。テザー358は、止血帯アームまたはカテーテルアダプタアームに適しているように、上記に開示されたものなど、任意の有用な材料で形成することができる。テザー358は、前述のように、包帯350および/またはカテーテルアダプタ310と結合され得る。
【0068】
非限定的な実施形態では、テザー358は、延長チューブ324と結合される。非限定的な実施形態では、テザー358は、その一端で延長チューブ324と結合され、その別の端でカテーテルアダプタ310と結合される。テザー358は、延長チューブ324と反対側の位置でカテーテルアダプタ310と結合されてもよく、その結果、テザー358と延長チューブ324の組み合わせは、延長チューブ324が止血帯と結合されるときに、カテーテルアダプタ310に実質的に等しい張力および/または圧縮を提供し、それによって、カテーテル318に適用される、例えば、カテーテルアダプタ310の長手方向軸の周りの任意の大きな回転力なしに、カテーテル318に牽引力を提供する。非限定的な実施形態では、テザー358は、包帯350に少なくとも部分的に埋め込まれる。
【0069】
図10を参照すると、長手方向軸を画定する近位端412および遠位端414を有し、それらの間に管腔(図示せず)および遠位端にカテーテル418を含むカテーテルアダプタ410を含むカテーテルアセンブリ400の非限定的な実施形態が示されている。カテーテルアダプタ410は、1つまたは複数の翼420をさらに含み得る。1つまたは複数の翼420は、任意の適切な方法で配置されてもよく、例えば、カテーテルアダプタ410の近位端412と遠位端414との間に延びる。
図10の非限定的な実施形態では、カテーテルアセンブリ400は、カテーテルアダプタ410の管腔(図示せず)と流体連通する延長チューブ424を含む延長セットを含む。
図9に示される実施形態と同様に、
図10の実施形態では、延長チューブ424は、止血帯430と結合することによって、カテーテル418に牽引力を提供するために利用され得る。このようにして、例えば、延長チューブを止血帯430に向かって引っ張り、延長チューブ424を止血帯430と結合することにより、延長チューブ424に張力を加えることによって、様々な量の牽引力をカテーテル418に加えることができる。延長チューブ424は、例えば、スナップフィット、摩擦フィットなどを介して、任意の適切なタイプの接続を介して、1つまたは複数のコネクタ426において、止血帯430、カテーテルアダプタ410、および/または包帯(図示せず)のうちの1つまたは複数と可逆的または恒久的に結合され得る。非限定的な実施形態では、延長チューブ424は、コネクタ426でカテーテルアダプタ410および止血帯430の両方と結合し得る。例えば、
図10に示されるように、延長チューブ424は、カテーテルアダプタ410の1つまたは複数の翼420と結合し得る。延長チューブ424は、例えば、スナップフィット、摩擦フィットなどを介して、任意の適切なタイプの接続を介して、例えば、その1つまたは複数の翼420を有するカテーテルアダプタと結合され得る。非限定的な実施形態では、延長チューブ424は、カテーテルアダプタ410の翼420を、延長チューブ424の端部が管腔と流体連通するように結合されているカテーテルアダプタ410の側面の反対側の側面に結合し得る。このようにして、延長チューブ424は、止血帯430との結合を通して張力をかけられたときに、カテーテルアダプタ410に実質的に等しい張力および/または圧縮を提供し得、それによって、例えば、カテーテルアダプタ410の長手方向軸の周りに、カテーテルアダプタ410に適用される任意の有意な回転力なしに、カテーテル418に牽引力を提供する。
【0070】
図11~16を参照すると、1つ以上の追加された止血帯530を備えたカテーテル518に牽引力を提供するためのデバイスを含む、カテーテルアセンブリ500の非限定的な実施形態である。そのような牽引装置は、特許文献1に開示されており、その内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0071】
図11A~12に関して、流体の流れのための明確な経路を作成するためにカテーテル518に牽引力を加えるように構成されたカテーテルアセンブリ500の非限定的な実施形態が示されている。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ500は、近位端512、遠位端514、およびそれらの間の長手方向軸に沿って延びる管腔(図示せず)を有するカテーテルアダプタ510を含み得る。
【0072】
カテーテル518は、カテーテルアダプタ510の遠位端514から延び得る。いくつかの実施形態では、カテーテル518は、採血、流体送達、患者またはデバイスの監視、または他の臨床的ニーズのために使用され得る。いくつかの実施形態では、カテーテル518は、末梢IVカテーテル、末梢挿入型中心カテーテル、または正中線カテーテルを含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテル518は、前もって患者の血管系に挿入され得、血管系内に留まり得る。
【0073】
いくつかの実施形態では、包帯550は、カテーテル112が患者の血管系内に配置されている間に、カテーテル112に確実に牽引力を加えてもよい。いくつかの実施形態では、包帯550は、包帯550を患者に固定するための接着剤126を含み得る。いくつかの実施形態では、包帯550は、調整要素560によって接続された2ピースまたは2セクションの包帯550を含み得る。いくつかの実施形態では、包帯550は、2つ以上のセクションを含み得、調節可能なテザーまたは他の適切なファスナまたはストラップなどの1つまたは複数の調節要素560によって接続され得る。
【0074】
いくつかの実施形態では、包帯550のセクションのそれぞれまたはいくつかは、距離だけ互いに離間されてもよい。包帯550のセクション間の距離は、カテーテル518への牽引力の適用を最適化するために選択され得る。例えば、動作中、いくつかの実施形態は、包帯550のピースまたはセクションのうちの2つ以上の間の距離を調整することによって、カテーテル518に牽引力を加え得る。いくつかの実施形態では、包帯550セクション間の距離は、調整要素560によって手動でまたは自動的に調整され得る。いくつかの実施形態では、このように包帯550セクション間の距離を調整することは、包帯550セクション間に張力を及ぼして、カテーテル518に牽引力を加えることができる。
【0075】
いくつかの実施形態では、包帯550は、第2のセクション554と調整可能に結合された第1のセクション552を含み得る。いくつかの実施形態では、調整要素560は、第1のセクション552を第2のセクション554に調整可能に結合し得る。調整要素560は、例えば、テザー、ウィンチ、ラチェット、プーリ、ダイヤル、ネジ、ケーブルタイ、または他の適切な張力装置または機構を含み得る。調整要素560のいくつかの実施形態は、第1および第2のセクション116、118を分離するために解放可能および/または取り外し可能であり得る。
【0076】
いくつかの実施形態では、第1のセクション552は、第2のセクション554から独立し得る。第1のセクション552のいくつかの実施形態は、例えば、接着剤126を介して、カテーテルアダプタ102および/またはカテーテル518の位置を患者に固定および/または維持するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第1のセクション552は、カテーテルアダプタ102および/またはカテーテル518を患者に対して実質的に固定された位置に維持するための開口124または他の適切なフィーチャまたは機構を含み得る。
【0077】
いくつかの実施形態では、第2のセクション554は、血管系内のカテーテル518に牽引力を加えるために、第1のセクション552に対して調整可能に配置および/または固定され得る。いくつかの実施形態では、第2のセクション554は、患者に対する第2のセクション554の位置を固定および/または維持するための接着剤または他の適切なデバイスまたは機構を含み得る。第2のセクション554のいくつかの実施形態は、第1のセクション552に対する第2のセクション554の位置を固定および/または維持するための固定デバイスまたは機構を含み得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、第1のセクション552に対する第2のセクション554の位置は、調整要素560によって調整され得る。いくつかの実施形態では、
図1に示されるように、調整要素560は、包帯550セクション552、554を一緒に結合するために1つまたは複数のテザー562を含み得る。いくつかの実施形態では、テザー562の第1の端部は、第1のセクション552と結合され得、テザー562の第2の端部は、第2のセクション554と結合され得る。
【0079】
いくつかの実施形態では、テザー562は、各テザー562が個別にカテーテル518上の牽引を引っ張るように個別に調整されるように構成され得る。いくつかの実施形態では、テザー562は、カテーテル518上の牽引を引くために単一のユニットとして集合的に調整されるように構成され得る。いくつかの実施形態では、各テザー562は、近位方向または遠位方向のいずれかでカテーテル518に牽引を引き得る。
【0080】
いくつかの実施形態では、テザー562を締めることは、カテーテル518の先端が血管系内で再配向され得るように、患者の皮膚を引っ張り得る。いくつかの実施形態では、このようにして血管系内にカテーテル518の先端を再配置することは、流体または薬物の注入または採血のための流体経路をクリアし得る。いくつかの実施形態では、調整要素560は、包帯550をその初期位置に戻すために自動的にまたは手動で調整または緩められ得、それによってカテーテル518上の牽引力を解放する。
【0081】
図11A~12に示されるように、カテーテルアセンブリ500は、前述のように、牽引デバイス560および/または包帯550と結合された1つまたは複数の止血帯530を含み得る。1つまたは複数の止血帯530と牽引デバイス560との組み合わせは、前述の理由により、血液の引き抜きまたは薬物の注入を改善し得る。
【0082】
いくつかの実施形態では、調整要素560は、包帯550の第1のセクション552に対する包帯550の第2のセクション554の手動調整を容易にするために、1つまたは複数のフィンガーグリップ564を含み得る。いくつかの実施形態では、第1のフィンガーグリップ564は、第1のセクション552と結合され得、第2のフィンガーグリップ564は、第2のセクション554と結合され得る。いくつかの実施形態では、包帯550の第1のセクション552および第2のセクション554は、単一のユニットとしてモノリシックに形成され得る。フィンガーグリップ564のいくつかの実施形態は、カテーテルアダプタ510と結合され得る。
【0083】
動作中、医療専門家などのユーザは、フィンガーグリップ564を利用して、患者に対する第1のセクション552の位置を調整または維持する一方で、別のフィンガーグリップ564を利用して、第1のセクション552に対する第2のセクション554の位置を調整または維持することができる。いくつかの実施形態では、フィンガーグリップ564は、第1のセクション552の位置を維持するために利用され得、第2のセクション554の位置は、別のフィンガーグリップ564を介して第1のセクション552に対して調整され得る。
【0084】
いくつかの実施形態では、フィンガーグリップ564は、第1のセクション552の位置を近位方向または遠位方向に調整するために利用され得、第2のセクション554の位置は、別のフィンガーグリップ564を介して反対方向に同時に調整され得る。いくつかの実施形態では、フィンガーグリップ564は、第2のセクション554に対する第1のセクション552の傾き、傾斜、または他の位置または向きを調整するために利用され得る。いくつかの実施形態では、このようにして第2のセクション554に対する第1のセクション552の位置を手動で調整するために1つまたは複数のフィンガーグリップ564を利用することは、カテーテル518に牽引を加えて、血管系内でカテーテル518の先端を再配置し、それによって流体経路を開くことができる。
【0085】
ここで
図13を参照すると、いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ500は、包帯550を含んでもよく、第1のセクション562は、患者に対してカテーテルアダプタ510を固定するためのパッド600を含む。パッド600は、カテーテルアダプタ510を受け入れ、カテーテルアダプタ510をパッド600および患者に対して固定するための開口、接着剤、および/または他の適切な固定フィーチャを含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテル518は、カテーテルアダプタ510の遠位端514から、開口または他のパッド600のフィーチャを通って、患者の血管系内に延び得る。いくつかの実施形態では、パッド600は、血管系内のカテーテル518の長さにわたって延在するのに十分な長さを有してもよい。いくつかの実施形態では、パッド600は、パッド600の下のカテーテル112のおおよその位置を示すマーキング608を含み得る。
【0086】
いくつかの実施形態では、第2のセクション554は、パッド600の遠位端と結合されたタブ606などの包帯550の隔離セクションを含み得る。いくつかの実施形態では、パッド600およびタブ606は、単一のユニットとしてモノリシックに形成され得る。動作中、タブ606は、カテーテルアダプタ510の遠位端514に対して遠位方向に引っ張られて、カテーテル518に牽引を加えることができる。いくつかの実施形態では、タブ606は、タブ606が遠位方向に選択的に移動され、カテーテル518に連続的な牽引を加えるために所定の位置に固定されることを可能にする接着剤または他の適切な機構を含み得る。いくつかの実施形態では、マーキングおよび/またはタブ606は、臨床医が採血のために圧力を加えるための所望のまたは最適な位置を示すことによって採血を容易にし得る。
【0087】
図13に示されるように、カテーテルアセンブリ500は、前述のように、包帯550のタブ606と結合された1つまたは複数の止血帯530を含み得る。1つまたは複数の止血帯530およびタブ606の組み合わせは、前述の理由により、血液の引き抜きまたは薬物の注入を改善し得る。
【0088】
ここで
図14を参照すると、いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ500は、カテーテルアダプタ510を受け入れるための包帯550と、包帯550と結合された牽引機構560とを含み、カテーテルアダプタ510から延びるカテーテル518に一貫して牽引を加えることができる。いくつかの実施形態では、包帯550は、カテーテルアダプタ510および/またはそれに結合された安定化要素を受け入れおよび安定化するための輪郭を有する安定化パッド700を含み得る。好適な安定化パッドは、例えば、STATLOCKの商標名でBecton,Dickinson and Companyから市販されている。
【0089】
牽引機構560のいくつかの実施形態は、カテーテル518の位置に実質的に対応する位置で安定化パッド700と結合され得る。いくつかの実施形態では、牽引機構560は、その近位端またはその近くにあるカテーテル518のいずれかの側に配置されたアンカーポイントを含み得る。いくつかの実施形態では、牽引アーム566は、カテーテル518に平行なアンカー点から遠位に延び得る。いくつかの実施形態では、牽引アーム566に対して実質的に横方向に延びる牽引プレート568は、牽引アーム566の遠位端と結合または統合され得る。いくつかの実施形態では、牽引プレート568は、牽引機構560に遠位アンカーポイントを提供し得る。
【0090】
動作中、いくつかの実施形態では、牽引アーム566は、カテーテル518に対して内向き方向に牽引アーム566のそれぞれの輪郭をまっすぐにするか、または変形させるために内側に絞られ得る。いくつかの実施形態では、この力の適用は、制御された牽引力をカテーテル518に適用して、血管系内の流体経路を開くことができる。
【0091】
図14に示されるように、カテーテルアセンブリ500は、牽引プレート568と結合された1つまたは複数の止血帯530を含み得る。1つまたは複数の止血帯530と牽引プレート568との組み合わせは、前述の理由により、血液の引き抜きまたは薬物の注入を改善し得る。
【0092】
ここで、
図15および16を参照すると、いくつかの実施形態では、包帯550の第1のセクション552は、カテーテルアダプタ510を患者に対して実質的に固定された位置に保持するための輪郭、接着剤、および/または他のフィーチャを含み得る。包帯550の第2のセクション554は、第1のセクション552から離間されてもよく、接着剤または他の適切なデバイスまたは機構を介して患者に対して実質的に固定され得る。このようにして、いくつかの実施形態では、実質的に一定の距離は、第1のセクション552と第2のセクション554とを分離し得る。
【0093】
いくつかの実施形態では、牽引機構560は、包帯550の第1のセクション552と結合され得、包帯114の第2のセクション554に取り付けて、それとの間の距離を調整するように構成され得る。いくつかの実施形態では、牽引機構560は、第1のセクション552と第2のセクション554との間の距離を調整するための調整可能なスナップフィーチャ570を含み得る。このようにして、スナップフィーチャ570のいくつかの実施形態は、カテーテル518に一貫した牽引を適用し得る。
【0094】
図15に示されるように、いくつかの実施形態では、牽引機構560は、包帯550の第1のセクション552と結合された張力ストラップ572を含み得る。いくつかの実施形態では、張力ストラップ572は、包帯550の第1のセクション116と共に単一のユニットとしてモノリシックに形成され得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタ510および/または安定化要素は、張力ストラップ572と結合され得る。他の実施形態では、張力ストラップ572は、カテーテルアダプタ510および/または安定化要素を実質的に取り囲み得る。
【0095】
いずれにせよ、張力ストラップ572のいくつかの実施形態は、その遠位端と結合または統合されたスナップフィーチャ570を含み得る。いくつかの実施形態では、スナップフィーチャ570は、その長さに沿って配置された1つまたは複数のスナップキャップ1206を有する延長部またはタブを含み得る。いくつかの実施形態では、それぞれのスナップキャップ574は、包帯550の第2のセクション554に結合または統合されたソケット576に結合するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第2のセクション554は、1つまたは複数のスナップキャップ574が1つまたは複数のソケット576と調整可能に結合され得るように、複数のソケット576を含み得る。このようにして、いくつかの実施形態では、張力ストラップ572は、制御された方法でカテーテル518に加えられる牽引力を調整するために、包帯550の第2のセクション554に対して締め付けられ、および/または緩められ得る。
【0096】
図15に示されるように、カテーテルアセンブリ5 00は、第2のセクション554などの包帯550と結合された1つまたは複数の止血帯530を含み得る。1つまたは複数の止血帯530および包帯550の組み合わせは、前述の理由により、血液の引き抜きまたは薬物の注入を改善し得る。
【0097】
ここで
図16を参照すると、いくつかの実施形態では、張力ストラップ572または包帯550は、留め金、ボタン、フックおよびループファスナ、接着剤、または他の適切な固定装置またはフィーチャなどの代替の接続フィーチャ580を含み得る。示されるように、いくつかの実施形態では、接続フィーチャ580は、包帯550の第1のセクション552と結合された第1のコネクタ要素582と、包帯550の第2のセクション554と結合された第2のコネクタ要素584とを含み得る。いくつかの実施形態では、第1のコネクタ要素582および/または第2のコネクタ要素584は、包帯550の第1のセクション552と包帯550の第2のセクション554との間の距離を調整するように調整可能であり得る。いくつかの実施形態では、第1のコネクタ要素582および第2のコネクタ要素584は、第1のセクション552と第2のセクション554との間の距離を短縮するためにインターロックされてもよく、またはそうでなければ一緒に結合されてもよく、それによって一貫した方法でカテーテル510に牽引を加える。
【0098】
図16に示されるように、カテーテルアセンブリ500は、第2のセクション554などの包帯550と結合された1つまたは複数の止血帯530を含み得る。1つまたは複数の止血帯530および包帯550の組み合わせは、前述の理由により、血液の引き抜きまたは薬物の注入を改善し得る。
【0099】
また、血管アクセスデバイスから血液を引き出す方法、または故障した血管アクセスデバイスを修復する方法、または故障した可能性のある血管アクセスデバイスを緩和する方法が本明細書に提供される。上述のように、留置カテーテルなどの血管アクセスデバイスに牽引力を提供することは、カテーテルを介した薬剤の採血および/または送達を改善することができる。したがって、非限定的な実施形態では、血液を採取する方法は、本明細書に記載のカテーテルアセンブリを提供することを含む。医療専門家などの使用者は、止血帯を締め付け、それによって下にある血管のうちの1つまたは複数を閉塞させ、血液を留置カテーテルの先端の近くにプールさせ得る。この時点で、採血を試みることができる。採血が成功しない場合、例えば、指で力を加えることによって、ユーザによって手動で、カテーテルに牽引力を加えることができる。牽引力の適用後、血液を採取するための第2の試みを行うことができる。第2の試みが成功しない場合、例えば、本明細書に記載されるように、止血帯アーム、カテーテルアーム、および/または止血帯アームもしくはカテーテルアームに適用される、または止血帯と包帯、カテーテルアダプタ、接続機能、および/または牽引機構との間の張力または圧縮を増加/減少させることによって、さらなる牽引力をカテーテルに適用することができる。必要に応じて、血液を引き出すことができるまで、このステップを繰り返してもよい。抜去に成功した後、止血帯を緩めるか、または取り外すことができる。
【0100】
本開示は、最も実用的でおよび好ましい実施形態または態様であると現在考えられていることに基づいて例示の目的のために詳細に説明されたが、そのような詳細は単にその目的のためであり、および、本開示は、開示された実施形態または態様に限定されないが、逆に、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内にある修正および同等の配置を包含することが意図されていることを理解されたい。例えば、本開示は、可能な限り、任意の実施形態の1つまたは複数のフィーチャが、他の任意の実施形態の1つまたは複数のフィーチャと組み合わせられ得ることを企図していることを理解されたい。
【手続補正書】
【提出日】2024-10-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテルアセンブリであって、
近位端と、遠位端と、およびそれらの間の第1の長手方向軸に沿って延びる管腔と、を含むカテーテルアダプタと、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端から遠位に延びるカテーテルと、
第1の端部と、第2の端部と、およびそれらの間に延びる第1および第2の側面と、を含む包帯であって、前記包帯は、第2の長手方向軸を画定し、患者の血管系への貫通部位で前記カテーテルアダプタの少なくとも一部を覆うように構成され、前記包帯は、上面および下面をさらに含み、前記下面は、患者の皮膚に接触するように構成される、包帯と、
前記貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成された止血帯であって、前記止血帯は、前記包帯と結合するように構成された、止血帯と、を備える、カテーテルアセンブリ。
【請求項2】
前記止血帯は、前記包帯と結合するように構成された1つまたは複数のアームを備える、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項3】
前記1つまたは複数のアームが、前記アームに沿った1つまたは複数の位置で前記包帯と結合されるように構成される、請求項2に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項4】
前記包帯は、前記上面に配置された1つまたは複数のペグをさらに備える、
請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項5】
前記1つまたは複数のペグは、前記包帯の前記第2の長手方向軸に沿って配置され、前記第2の長手方向軸は、前記第1の長手方向軸に平行である、請求項4に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項6】
前記1つまたは複数のペグは、前記第1の側面に沿って配置された少なくとも1つのペグと、前記第2の側面に沿って配置された少なくとも1つのペグとを備える、
請求項4に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項7】
前記1つまたは複数のアームが、前記1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される、
請求項4に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項8】
前記1つまたは複数のアームは、複数の開口を含み、前記開口は、前記1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される、
請求項4に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項9】
前記1つまたは複数のアームが、複数の位置で前記止血帯に接続される、
請求項2に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項10】
前記1つまたは複数のアームが、単一の位置で前記包帯と結合される、
請求項2に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項11】
前記1つまたは複数のアームが、張力アセンブリを備える、
請求項2に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項12】
前記1つまたは複数のアームが、前記カテーテルアダプタの前記近位端に隣接して前記包帯に結合される、
請求項2に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項13】
前記1つまたは複数のアームが、前記カテーテルアダプタの前記遠位端に隣接して前記包帯に結合される、
請求項2に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項14】
前記1つまたは複数のアームが、可撓性材料から形成される、
請求項2に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項15】
前記1つまたは複数のアームが、エラストマー材料で形成される、
請求項2に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項16】
前記1つまたは複数のアームが、剛性材料から形成される、
請求項2に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項17】
前記包帯は、前記下面に配置された接着剤を含む、
請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項18】
前記カテーテルアダプタの少なくとも一部を覆うように構成された筐体をさらに備える、
請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項19】
前記止血帯が、前記止血帯が短縮および延長されることを可能にするように構成されたファスナを含み、それによって、異なる量の半径方向内向きの圧力が前記患者の四肢に印加されることを可能にする、
請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項20】
前記貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成された第2の止血帯をさらに備え、前記第2の止血帯は、前記包帯と結合するように構成された、
請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項21】
前記第2の止血帯は、前記包帯と結合するように構成された1つまたは複数の第2のアームを備える、請求項20に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項22】
カテーテルアセンブリであって、
近位端と、遠位端と、およびそれらの間の第1の長手方向軸に沿って延びる管腔と、を含むカテーテルアダプタと、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端から遠位に延びるカテーテルと、
前記貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成された止血帯であって、前記止血帯は、前記カテーテルアダプタと結合するように構成された、止血帯と、を備える、カテーテルアセンブリ。
【請求項23】
前記止血帯が1つまたは複数の第1のアームを備える、請求項22に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項24】
前記カテーテルアダプタは、前記管腔の周りに配置された一対の翼を備える、
請求項22に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項25】
前記カテーテルは、その上面に配置された1つまたは複数のペグをさらに備える、
請求項22に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項26】
前記1つまたは複数のペグが、前記一対の翼に配置される、請求項25に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項27】
前記1つまたは複数の第1のアームが、前記1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される、
請求項25に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項28】
前記1つまたは複数の第1のアームは、複数の開口を含み、前記開口は、前記1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される、
請求項25に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項29】
前記1つまたは複数の第1のアームが、前記カテーテルアダプタの前記近位端と結合する、
請求項23に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項30】
前記1つまたは複数の第1のアームが、前記カテーテルアダプタの前記遠位端と結合する、
請求項23に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項31】
前記1つまたは複数の第1のアームが、複数の位置に適合された前記カテーテルと結合する、
請求項23に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項32】
前記1つまたは複数の第1のアームが、可撓性材料で形成される、
請求項23に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項33】
前記1つまたは複数の第1のアームが、エラストマー材料で形成される、
請求項23に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項34】
前記1つまたは複数の第1のアームが、剛性材料で形成される、
請求項23に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項35】
前記カテーテルアダプタは、前記一対の翼と一体となる1つまたは複数の第2のアームを含み、前記1つまたは複数のアームは、前記止血帯と結合するように構成される、
請求項22に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項36】
カテーテルアセンブリであって、
近位端と、遠位端と、およびそれらの間の第1の長手方向軸に沿って延びる管腔と、を含むカテーテルアダプタと、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端から遠位に延びるカテーテルと、
前記カテーテルアダプタの前記近位端から延びる延長チューブと、
前記貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成された止血帯であって、前記延長チューブの長さに沿った1つまたは複数の位置で前記延長チューブと結合するように構成された止血帯と、を備える、カテーテルアセンブリ。
【請求項37】
患者の血管系への貫通部位で前記カテーテルアダプタの少なくとも一部を覆うように構成された包帯をさらに備え、
近位端と、
遠位端と、
前記近位端と前記遠位端との間に配置された第1および第2の側面であって、前記近位端、前記遠位端、ならびに第2の長手方向軸を画定し、患者の血管系への貫通部位で前記カテーテルアダプタの少なくとも一部を覆うように構成された第1および第2の側面と、
上面と、
患者の皮膚に接触するように構成された下面と、
前記延長チューブと結合するように構成されたワイヤと、を備える、請求項36に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項38】
前記カテーテルアダプタは、前記管腔の周りに配置された一対の翼を含み、前記1つまたは複数の翼は、前記延長チューブと結合するように構成される、
請求項36に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項39】
前記包帯は、前記延長チューブと結合するように構成される、
請求項37に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項40】
前記止血帯、前記翼、および/または前記包帯は、スナップフィットを介して前記延長チューブと結合する、
請求項36に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項41】
患者の血管系から血液を収集する方法であって、
請求項1~40のいずれか一項に記載の前記カテーテルアセンブリを前記患者の四肢に取り付けることと、
前記止血帯を用いて前記四肢に半径方向内向きの圧縮を加えることと、
前記カテーテルから血液を採取しようとすること、を含む方法。
【請求項42】
前記カテーテルから血液を収集できない場合、
前記カテーテルアセンブリに牽引力を加えることと、
2度目に、前記カテーテルから血液を採取しようと試みることと、をさらに含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記第2の試みの間に前記カテーテルから血液を収集することができない場合、
前記止血帯を用いて前記カテーテルアセンブリに牽引力を加えることと、
3度目に、前記カテーテルから血液を採取しようと試みることと、をさらに含む、請求項42に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、静脈内(IV)カテーテルアセンブリに関し、より具体的には、留置カテーテルを介した血液収集を改善するための牽引デバイスおよび止血帯を備えたIVカテーテルアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2022年1月5日に出願された「改善された採血のための統合された止血帯を有する包帯ベースの牽引装置」と題された米国仮出願第63/296,702号の優先権を主張し、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
カテーテルは、一般的にさまざまな輸液治療に用いられる。例えば、カテーテルは、生理食塩水、さまざまな薬剤、および総合的な非経口栄養のような流体を患者へと注入するために使用し得る。また、カテーテルは、患者から血液を採取するために使用され得る。
【0004】
一般的なタイプのIVカテーテル装置には、「オーバー・ザ・ニードル」と呼ばれるカテーテルがある。その名が示すように、オーバー・ザ・ニードル型カテーテルは、鋭利な遠位先端を持つ導入針の上に取り付け得る。IVカテーテルデバイスは、カテーテルアダプタ、カテーテルアダプタから遠位に延びるカテーテル、およびカテーテルを通って延びる導入針を含み得る。カテーテル及び導入針は、導入針の遠位先端が、カテーテルの遠位先端を越えて延び、針の斜角(bevel)を患者の皮膚から離れる方向に向くように組み立てられ得る。カテーテルおよび導入針は、一般に、皮膚を通って患者の血管系に浅い角度で挿入され、カテーテルは留置カテーテルとして所定の位置に残される。
【0005】
経時的に、留置IVカテーテルデバイスは、フィブリンシース、血栓、静脈壁、または弁の存在に起因して、カテーテルの先端またはその付近で閉塞する可能性がある。閉塞は、患者からの血液の成功した取得を含む、注入および/または吸引のためのカテーテルの機能を制限する可能性がある。現在のカテーテルを手動で操作して採血を可能にする場合があるが、制御されていない方法で行うと、抜去の発生率が増加し、カテーテルの留置寿命が短くなる可能性がある。したがって、当技術分野では、留置カテーテルを操作してカテーテル先端を解放し、そこからまたはそこを通る血液収集および流体送達を可能にする改良されたデバイス、システム、および方法が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開PCT/US2021/36859号パンフレット
【発明の概要】
【0007】
本明細書に提供されるのは、近位端、遠位端、およびそれらの間の第1の長手方向軸に沿って延びる管腔を有するカテーテルアダプタと、カテーテルアダプタの遠位端から延びるカテーテルと、第1の端部、第2の端部、およびそれらの間に延びる第1および第2の側面を有する包帯であって、第2の長手方向軸を画定し、患者の血管系への貫通部位でカテーテルアダプタの少なくとも一部を覆うように構成された包帯であって、上面および下面をさらに有し、患者の皮膚に接触するように構成された下面と、貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成された止血管であって、包帯と結合するように構成された止血管である包帯と、を有するカテーテルアセンブリである。
【0008】
本発明の一実施形態によれば、止血帯は、包帯と結合するように構成された1つまたは複数のアームを含む。
【0009】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、アームに沿った1つまたは複数の位置で包帯と結合されるように構成される。
【0010】
本発明の一実施形態によれば、包帯は、上面に配置された1つまたは複数のペグをさらに含む。
【0011】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のペグは、包帯の第2の長手方向軸に沿って配置され、第2の長手方向軸は、第1の長手方向軸に平行である。
【0012】
本発明の一実施形態によれば、1つまたは複数のペグは、第1の側面に沿って配置された少なくとも1つのペグと、第2の側面に沿って配置された少なくとも1つのペグとを含む。
【0013】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される。
【0014】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、複数の開口を含み、開口は、1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される。
【0015】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、複数の位置で止血帯に接続される。
【0016】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、単一の位置で包帯と結合される。
【0017】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、張力アセンブリを含む。
【0018】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、カテーテルアダプタの近位端に隣接する包帯に結合する。
【0019】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、カテーテルアダプタの遠位端に隣接する包帯に結合する。
【0020】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、可撓性材料で形成される。
【0021】
本発明の一実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、エラストマー材料で形成される。
【0022】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数のアームは、剛性材料で形成される。
【0023】
本発明の一実施形態によれば、包帯は、下部表面に配置された接着剤を含む。
【0024】
本発明の実施形態によれば、筐体は、カテーテルアダプタの少なくとも一部を覆うように構成される。
【0025】
本発明の一実施形態によれば、止血帯は、止血帯が短縮および延長されることを可能にするように構成されたファスナ(fastener)を含み、それによって、異なる量の半径方向内向きの圧力が患者の四肢に加えられることを可能にする。
【0026】
本発明の実施形態によれば、第2の止血帯は、貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成され、第2の止血帯は、包帯と結合するように構成される。
【0027】
本発明の一実施形態によれば、第2の止血帯は、包帯と結合するように構成された1つまたは複数の第2のアームを含む。
【0028】
また、近位端、遠位端、およびそれらの間の第1の長手方向軸に沿って延びる管腔を含むカテーテルアダプタと、カテーテルアダプタの遠位端から延びるカテーテルと、貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成された止血帯であって、カテーテルアダプタと結合されるように構成された止血帯と、を含むカテーテルアセンブリが本明細書に提供される。
【0029】
本発明の実施形態によれば、止血帯は、1つまたは複数の第1のアームを含む。
【0030】
本発明の一実施形態によれば、カテーテルアダプタは、管腔の周りに配置された一対の翼を含む。
【0031】
本発明の一実施形態によれば、適合されたカテーテルは、その上面に配置された1つまたは複数のペグをさらに含む。
【0032】
本発明の一実施形態によれば、1つまたは複数のペグは、一対の翼に配置される。
【0033】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数の第1のアームは、1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される。
【0034】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数の第1のアームは、複数の開口を含み、開口は、1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される。
【0035】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数の第1のアームは、カテーテルアダプタの近位端と結合する。
【0036】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数の第1のアームは、カテーテルアダプタの遠位端と結合する。
【0037】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数の第1のアームは、複数の位置に適合されたカテーテルと結合する。
【0038】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数の第1のアームは、可撓性材料で形成される。
【0039】
本発明の一実施形態によれば、1つまたは複数の第1のアームは、エラストマー材料で形成される。
【0040】
本発明の実施形態によれば、1つまたは複数の第1のアームは、剛性材料で形成される。
【0041】
本発明の一実施形態によれば、カテーテルアダプタは、一対の翼と一体化した1つまたは複数の第2のアームを含み、1つまたは複数のアームは、止血帯と結合するように構成される。
【0042】
また、近位端、遠位端、およびそれらの間の第1の長手方向軸に沿って延びる管腔を有するカテーテルアダプタ、カテーテルアダプタの遠位端から延びるカテーテル、カテーテルアダプタの近位端から延びる延長チューブ、および貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成された止血帯を含むカテーテルアセンブリが本明細書に提供され、止血帯は、延長チューブの長さに沿った1つまたは複数の位置で延長チューブと結合するように構成される。
【0043】
本発明の実施形態によれば、包帯は、近位端、遠位端、近位端と遠位端との間に配置された第1および第2の側、近位端、遠位端、ならびに第2の長手方向軸を画定する第1および第2の側を含む、患者の血管系への貫通部位でカテーテルアダプタの少なくとも一部を覆うように構成され、患者の血管系への貫通部位、上面、患者の皮膚に接触するように構成された下面、および延長チューブと結合するように構成されたワイヤを覆うように構成される。
【0044】
本発明の実施形態によれば、カテーテルアダプタは、管腔の周りに配置された一対の翼を含み、1つまたは複数の翼は、延長チューブと結合するように構成される。
【0045】
本発明の一実施形態によれば、包帯は、延長チューブと結合するように構成される。
【0046】
本発明の一実施形態によれば、止血帯、翼、および/または包帯は、スナップフィットを介して延長チューブと結合する。
【0047】
また、請求項1~40のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリを患者の四肢に取り付けるステップと、止血帯を用いて四肢に半径方向内向きの圧縮を加えるステップと、カテーテルから血液を採取しようとするステップとを含む、患者の血管系から血液を採取する方法が本明細書に提供される。
【0048】
本発明の実施形態によれば、血液をカテーテルから収集できない場合、方法は、カテーテルアセンブリに牽引力を加え、2度目にカテーテルから血液を収集しようとすることを含む。
【0049】
本発明の実施形態によれば、第2の試みの間に血液をカテーテルから収集することができない場合、方法は、止血帯を用いてカテーテルアセンブリに牽引力を加え、第3の時間、カテーテルから血液を収集しようとすることを含む。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【
図1】
図1は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの斜視図である。
【
図2】
図2は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの斜視図である。
【
図3】
図3は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの斜視図である。
【
図4】
図4は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの斜視図である。
【
図5A】
図5Aは、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【
図5B】
図5Bは、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの側面図である。
【
図5C】
図5Cは、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの側面図である。
【
図6A】
図6Aは、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【
図6B】
図6Bは、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【
図7】
図7は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの斜視図である。
【
図8】
図8は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【
図9】
図9は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【
図10】
図10は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【
図11A】
図11Aは、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【
図11B】
図11Bは、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの側面図である。
【
図12】
図12は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【
図13】
図13は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【
図14】
図14は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの斜視図である。
【
図15】
図15は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの斜視図である。
【
図16】
図16は、本明細書に記載の非限定的な実施形態または態様によるカテーテルアセンブリの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
以下の説明は、当業者が本発明を実施するために企図される説明された実施形態を作成及び使用することを可能にするために提供される。しかしながら、様々な修正、等価物、変形、及び、代替物は、当業者に容易に明らかなことである。任意の、及び、全てのそのような修正、変形、等価物、及び代替物は、本発明の主旨および範囲の中に入ることが意図されたものである。
【0052】
以下、説明の目的のために、「上部」、「下部」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「最上部」、「最下部」、「横」、「縦」、及び、それらの派生語は、図面において配向されるように、本発明に関するものとする。しかしながら、本発明は、それとは反対に明示的に特定されない限り、様々な代替的な変形を前提としてもよいことは理解されよう。また、添付の図面に示され、及び、以下の明細書に記載される具体的な装置は、単に、本発明の例示的な実施形態であることも理解されるべきである。そのため、本明細書に開示される実施形態に関連する具体的な寸法、及び、他の物理的な特徴は、限定的であるとしてみなされるべきではない。
【0053】
本明細書に列挙される任意の数値範囲は、そこに含まれるすべてのサブ範囲を含むことを意図していることを理解すべきである。例えば、「1から10」の範囲は、記載された最小値1と記載された最大値10との間の(およびそれを含む)すべてのサブ範囲、すなわち、1以上の最小値と10以下の最大値を有する範囲、を含むことを意図している。
【0054】
本明細書に提供されるのは、使用者が留置IVカテーテルに牽引力を加えることを可能にして、その先端をカテーテルから血液を引き出すこと、またはカテーテルを通して組成物を注入することを防止することができる閉塞から解放するカテーテルアセンブリである。牽引力は、止血帯の適用と時間的に同等の方法で適用することができ、これはまた、カテーテルを通る血液の引き抜きを改善することができる。
【0055】
図1を参照すると、カテーテルアセンブリ100の非限定的な実施形態が示され、これは、近位端112、遠位端114、およびそれらの間に管腔(図示せず)を有し、近位端112と遠位端114を流体的に接続するカテーテルアダプタ110を含み得る。カテーテルアダプタの近位端112および遠位端114は、第1の長手方向軸を画定することができる。カテーテルアダプタ110は、その遠位端114に、患者の血管系内に配置され、管腔と流体連通するように構成されたカテーテル118を含み得る。本明細書に記載のアセンブリに有用なカテーテルアダプタ110は、その近位端112にあるルアー接続または無針アクセスコネクタ、および/または延長セットとカテーテルアダプタ110の管腔との間の流体連通を提供する1つまたは複数のサイドポート、および他の同様のフィーチャ(feature)、などの当業者に既知の任意の数のフィーチャを含むことができる。無針アクセスコネクタは、当業者に知られており、例えば、SmartSite(登録商標)及びQ-SYTE(登録商標)の商標名でBecton、Dickinson and Companyから市販されている。拡張セットは、当業者に既知であり、例えば、Becton、Dickinson and Companyから、商品名MAXPLUS(登録商標)、MAXZERO(登録商標)、NEUTRACLEAR(登録商標)、Q-SYTE、及びSmartSiteで市販されている。カテーテル118は、末梢静脈内カテーテル、正中線カテーテル、または末梢に挿入された中心カテーテルであり得る。
【0056】
図1を引き続き参照すると、カテーテルアセンブリ100は、カテーテルアダプタ110の第1の長手方向軸に実質的に平行であり得る第2の長手方向軸を画定する、第1の端部、第2の端部、およびそれらの間の第1および第2の側面を有する包帯120を含み得る。包帯120は、実質的に正方形または長方形の形状であるとして添付の図面に例示されるが、包帯120が本明細書に記載されるフィーチャを含むことができる限り、任意の形状が使用され得ることを当業者は理解するであろう。
図1の非限定的な実施形態を参照すると、包帯120の端部および側部は、周囲を画定し、患者の所定の位置にあるとき、包帯120は、カテーテルアダプタ110の少なくとも一部が周囲内に配置されるように、カテーテルアダプタ110の少なくとも一部を覆う。包帯120は、上面および底面を含み、底面は、患者の皮膚に接触するように構成される。非限定的な実施形態では、包帯120は、皮膚への付着を改善するために、底面に接着剤を含む。適切な包帯には、留置カテーテルに共通し得る感染に対する耐性を高めるための抗菌組成物も含まれ得る。
【0057】
カテーテルアセンブリ110は、患者の四肢を取り囲み、その1つまたは複数の血管を通る血流を実質的にまたは完全に閉塞するように構成された、カテーテルアセンブリ110の取り外し可能に取り付け可能な構成要素として構成され得る止血帯130をさらに含み得る。止血帯130は、エラストマー材料、布地材料、織物または不織物材料、および/またはフィルム状材料などの任意の適切な材料で形成され得る。非限定的な実施形態では、止血帯130は、膨張可能なデバイス、任意選択で可逆的に膨張可能なデバイスであり、膨張させると、適用部位で皮膚の下の1つまたは複数の血管を圧縮し、それによってそこを通る血流を実質的にまたは完全に閉塞する。止血帯130は、ファスナ138、例えば、フックアンドループファスナ、ピンアンドホールファスナ、解放可能な接着剤層、ラップアンドタイ、または他の同様のファスナを含み得、使用者が止血帯の長さを調整し、患者に半径方向の圧縮力を提供し、1つまたは複数の血管を閉塞させることを可能にする。理論に拘束されることを望まないが、カテーテル118の下流に止血帯を適用すると、血管の閉塞は、血液が集まるときに血管の膨張を引き起こし、カテーテル118が配置されている血管からの採血をはるかに容易にすると考えられる。止血帯130は、添付の図に示されるように、包帯120および/またはカテーテルアダプタ110と解放可能に、または恒久的に結合され得る。非限定的な実施形態では、例えば、
図6に示されるように、複数の止血帯は、カテーテルアセンブリ100に含まれ得る。
【0058】
図1をさらに参照すると、止血帯は、そこから延びる1つまたは複数のアーム132を含み得る。1つまたは複数の止血帯アーム132は、止血帯と同じ材料で形成されてもよく、または異なる材料であってもよい。アーム132は、可撓性、エラストマー性、剛性、半剛性であってもよく、張力および/または圧縮力を提供してもよく、止血帯130と解放可能または恒久的に結合されてもよく、軸方向または回転変位を提供または防止するという点で負荷がかかってもよく、および/またはそれらが提供する力の量(張力または圧縮)の点で負荷がかかってもよく、受動的または能動的に調整可能であってもよい。非限定的な実施形態では、止血帯130および/またはアーム132は、止血帯130の締め付けまたは緩めに基づいて、包帯120および/またはカテーテルアダプタ110に張力および/または圧縮を加えるように構成される。非限定的な実施形態では、1つまたは複数の止血帯アーム132は、添付の図に示されるように、包帯120および/またはカテーテルアダプタ110と可逆的または恒久的に結合され得る。
【0059】
図2~4を参照すると、1つまたは複数の止血帯アーム132は、1つまたは複数の接続点140で包帯120および/またはカテーテルアダプタ110と可逆的に、または恒久的に結合され得る。非限定的な実施形態では、1つまたは複数の止血帯アームは、それらの長さに沿った1つまたは複数の位置で、1つまたは複数の接続点に結合され、それによって、張力および/または圧縮(両方とも、
図2および
図9でFとして示される)の量を調整し、カテーテル118に牽引力を加えることを可能にする。本明細書で使用される場合、「牽引(traction)」とは、静止位置からの上流または下流のいずれかの距離でのカテーテル118の変位を意味する。非限定的な実施形態では、カテーテル118は、約0~約0.5インチの範囲で変位され、その間のすべてのサブ範囲および値が含まれる。非限定的な実施形態では、カテーテル118は、約0.125インチ変位される。理論に拘束されることを望まないが、カテーテルアダプタ110に力を加える(例えば、張力および/または圧縮)ことによって、止血帯130および/または止血帯アーム132をカテーテルアダプタ110または包帯130(それ自体がカテーテルアダプタ110に直接または間接的に結合されている可能性がある)と直接結合させることによって、カテーテル118の先端を移動させることができ、それによって、カテーテルを潜在的な閉塞(例えば、フィブリンシース、血栓、静脈壁、および/または弁)から解放または再配置することができると考えられる。
図2~4には示されていないが、当業者は、カテーテルアダプタが、安定化デバイス、患者の皮膚に対してカテーテルアダプタが置かれる角度を調整するのに役立つデバイス、および/またはアンカーパッド、例えば、STATLOCK(登録商標)という商品名でBecton, Dickinson and Companyから市販されているものなどの様々な付属品と共に使用できることを理解するであろう。当業者は、本明細書に記載の止血帯および止血帯アームが、本明細書に記載のカテーテルアダプタおよび包帯との結合と同様の方法で、そのようなデバイスと結合されて、張力および/または圧縮を加え、したがって、カテーテルに牽引力を加えることができることを理解するであろう。
【0060】
非限定的な実施形態では、1つまたは複数の接続点140は、フックおよびループ接続、接着剤接続などの止血帯130および/またはアーム132のための解放可能な接続点である。非限定的な実施形態では、1つまたは複数の接続点140は、患者の皮膚から離れて(カテーテルアダプタ110の長手方向軸に対して)外側に半径方向に延びるペグである。ペグなどの接続点140は、包帯130および/またはカテーテルアダプタ110に一体化され得る。非限定的な実施形態では、接続点140は、別個の要素として提供されてもよく、包袋130に取り外し可能または恒久的に取り付けられ、接着剤、溶接、ループおよびフックファスナ、ステッチ、または他の適切な取り付けによってそれに固定されてもよい。接続点140は、包帯120および/またはカテーテルアダプタ110への張力または圧縮の適用中に、止血帯130および/またはアーム132が接続点140から不注意に分離するのを防ぐのに適した任意のフィーチャを含むことができる。
【0061】
非限定的な実施形態では、例えば、
図5A~
図5Cに示されるように、1つまたは複数の止血帯アーム132は、1つまたは複数の接続点140を受け入れることによって結合するために、その中に1つまたは複数の開口134を含み得る。接続ポイントは、包帯120および/またはカテーテルアダプタに張力または圧縮を提供し、それによってカテーテル118に牽引力を加えるために、任意の適切な構成で配置され得る。例えば、接続点140は、例えば、
図3に示されるように、第2の長手方向軸に沿って、包帯120の一方または両方の側面に沿った1つまたは複数の位置に配置され得る。非限定的な実施形態では、1つまたは複数の接続点140は、包帯120の一方または両方の端部および/または側面に沿って配置され得る。非限定的な実施形態では、1つまたは複数の接続点140は、カテーテルアダプタ110上、例えば、近位端112、遠位端114、および/または翼116上に配置されてもよい。例えば、
図4に示されるように、1つまたは複数のアーム132は、カテーテルアダプタ110の近位端112に配置された接続点140と結合する。
図4に示される実施形態では、1つまたは複数のアーム132は、接続点140と結合するループとして配置され、カテーテルアダプタ110の両側に沿って等しい張力または圧縮を提供し、カテーテル118の回転変位を低減する。
【0062】
図4を参照すると、非限定的な実施形態では、カテーテルアセンブリ100は、包帯120および/またはカテーテルアダプタ110の少なくとも一部を覆うように構成された筐体150を含み得る。非限定的な実施形態では、筐体150は、カテーテル留置部位で、またはカテーテル留置部位に隣接して、例えば、真空ポンプを介して真空を適用することを可能にし、それによってドームの下に負圧環境を生成し、カテーテル118を介した採血を改善するように構成された真空ドームである。
【0063】
図5A~
図5Cを参照すると、本明細書に記載のカテーテルアセンブリと共に使用するための止血帯130およびアーム132の非限定的な実施形態が示されている。図示の実施形態では、止血帯130は、ピンおよびホール接続の形態で、その長さに沿ったいくつかの開口134を含むアーム132を含むファスナ138を含む。異なる開口134は、ピン接続および止血帯130および/またはアーム132が作製される材料と共にどの開口134が利用されるかに少なくとも部分的に基づいて、包帯120またはカテーテルアダプタ(
図5Bおよび
図5Cに示されるように)に可変レベルの張力または圧縮を加えることを可能にし、それによってカテーテルに牽引力を加える。任意選択で、例えば、
図5A及び
図5Cに示されるように、止血帯130は、真空ドームなどの筐体150を含む。
【0064】
図6Aおよび
図6Bを参照すると、カテーテルアダプタ110、包帯120、および複数の止血帯130を含むカテーテルアセンブリ100の非限定的な実施形態が示され、1つはカテーテル118の下流に配置され、1つはカテーテル118の上流に配置される。第2の止血帯130の使用は、カテーテルアセンブリ100にいくつかの異なるフィーチャを提供する。第2の止血帯130の使用は、両方向(例えば、カテーテル118を押したり引いたりする)の牽引を可能にする。これは、包帯120および/またはカテーテルアダプタ110に止血帯130を結合する1つまたは複数のアーム132がない場合でも(
図6A)またはある場合でも(
図6B)達成することができる。
図6 に示されるような非限定的な実施形態では、止血帯130および包帯120および/またはカテーテルアダプタ110は、採血の準備における止血帯130を締めることが同時にカテーテル118に牽引力を加えることができるように結合され得る。
【0065】
図7を参照すると、カテーテルアダプタ110、包帯120、および止血帯130を含む、カテーテルアセンブリ100の非限定的な実施形態が示されている。前述のように、カテーテルアダプタ110は、近位端112および遠位端114を有し得、カテーテル118は、遠位端114から延びる。前述のように、止血帯130は、止血帯アーム132を含み得る。
図7に示される非限定的な実施形態では、止血帯アーム132は、複数の位置で止血帯130と結合される。
図7は、その遠位端124の単一の位置で包帯120と結合された止血帯アーム132を示すが、止血帯アーム132は、任意の適切な位置で包帯120および/またはカテーテルアダプタ110と結合され得ることを理解されたい。
図7の非限定的な実施形態では、止血帯アーム132は、張力アセンブリ136で張力をかけられ、止血帯アームを包帯120および/またはカテーテルアダプタ110に結合することによってカテーテル118に牽引力を提供することができる。
【0066】
図8を参照すると、それらの間に管腔(図示せず)を画定する第1の端部212および第2の端部214を有するカテーテルアダプタ210と、第2の端部214にカテーテル218とを含むカテーテルアセンブリ200の非限定的な実施形態が示されている。カテーテルアセンブリ200は、止血帯230を含み得る。
図8に示される非限定的な実施形態では、カテーテルアダプタ210は、1つまたは複数の翼220と、そこから延びる1つまたは複数のアーム222とを含む。1つまたは複数のカテーテルアダプタアーム222は、1つまたは複数の翼220に可逆的に結合されてもよく、または一体であってもよく、止血帯230および/または止血帯アーム(図示せず)と結合されてもよい。非限定的な実施形態では、1つまたは複数のカテーテルアダプタアーム222は、カテーテルアダプタ210と同じ材料、またはカテーテルアダプタ210とは異なる材料で形成され得る。非限定的な実施形態では、1つまたは複数のカテーテルアダプタアーム222は、例えば、1つまたは複数のカテーテルアダプタ翼220の一部として、カテーテルアダプタ210の一部としてオーバーモールドされ(overmolded)得る。上述したように、ここでは、止血帯230または止血帯アームを介してアーム222を通るカテーテルアダプタ210の結合は、カテーテルアダプタ210に張力および/または圧縮を加えることを可能にし、したがって、カテーテル218への牽引を可能にする。
【0067】
図9を参照すると、長手方向軸を画定する近位端312および遠位端314を有し、それらの間に管腔(図示せず)および遠位端にカテーテル318を含むカテーテルアダプタ310を含むカテーテルアセンブリ300の非限定的な実施形態が示されている。カテーテルアセンブリ300は、第1の端部352および第2の端部354を有する止血帯330および包帯350を含み得る。
図9の非限定的な実施形態では、カテーテルアセンブリ300は、カテーテルアダプタ310の管腔(図示せず)と流体連通する延長チューブ324を含む延長セットを含む。
図9に示されるように、延長チューブ324は、止血帯330と結合することによって、カテーテル318に牽引力を提供するために利用され得る。このようにして、例えば、延長チューブを止血帯330に向かって引っ張り、延長チューブ324を止血帯330と結合することによって、延長チューブ324に張力を加えることによって、様々な量の牽引力をカテーテル318に加えることができる。非限定的な実施形態では、第2の延長チューブ(図示せず)を利用し、第2のテザーおよび/または止血帯に取り付けて、複数の方向に牽引力を加えることができる。延長チューブ324は、例えば、スナップフィット、摩擦フィットなどを介して、任意の適切なタイプの接続を介して止血帯330と結合され得る。非限定的な実施形態では、カテーテルアセンブリ300は、追加のテザー358を含み得る。テザー358は、止血帯アームまたはカテーテルアダプタアームに適しているように、上記に開示されたものなど、任意の有用な材料で形成することができる。テザー358は、前述のように、包帯350および/またはカテーテルアダプタ310と結合され得る。
【0068】
非限定的な実施形態では、テザー358は、延長チューブ324と結合される。非限定的な実施形態では、テザー358は、その一端で延長チューブ324と結合され、その別の端でカテーテルアダプタ310と結合される。テザー358は、延長チューブ324と反対側の位置でカテーテルアダプタ310と結合されてもよく、その結果、テザー358と延長チューブ324の組み合わせは、延長チューブ324が止血帯と結合されるときに、カテーテルアダプタ310に実質的に等しい張力および/または圧縮を提供し、それによって、カテーテル318に適用される、例えば、カテーテルアダプタ310の長手方向軸の周りの任意の大きな回転力なしに、カテーテル318に牽引力を提供する。非限定的な実施形態では、テザー358は、包帯350に少なくとも部分的に埋め込まれる。
【0069】
図10を参照すると、長手方向軸を画定する近位端412および遠位端414を有し、それらの間に管腔(図示せず)および遠位端にカテーテル418を含むカテーテルアダプタ410を含むカテーテルアセンブリ400の非限定的な実施形態が示されている。カテーテルアダプタ410は、1つまたは複数の翼420をさらに含み得る。1つまたは複数の翼420は、任意の適切な方法で配置されてもよく、例えば、カテーテルアダプタ410の近位端412と遠位端414との間に延びる。
図10の非限定的な実施形態では、カテーテルアセンブリ400は、カテーテルアダプタ410の管腔(図示せず)と流体連通する延長チューブ424を含む延長セットを含む。
図9に示される実施形態と同様に、
図10の実施形態では、延長チューブ424は、止血帯430と結合することによって、カテーテル418に牽引力を提供するために利用され得る。このようにして、例えば、延長チューブを止血帯430に向かって引っ張り、延長チューブ424を止血帯430と結合することにより、延長チューブ424に張力を加えることによって、様々な量の牽引力をカテーテル418に加えることができる。延長チューブ424は、例えば、スナップフィット、摩擦フィットなどを介して、任意の適切なタイプの接続を介して、1つまたは複数のコネクタ426において、止血帯430、カテーテルアダプタ410、および/または包帯(図示せず)のうちの1つまたは複数と可逆的または恒久的に結合され得る。非限定的な実施形態では、延長チューブ424は、コネクタ426でカテーテルアダプタ410および止血帯430の両方と結合し得る。例えば、
図10に示されるように、延長チューブ424は、カテーテルアダプタ410の1つまたは複数の翼420と結合し得る。延長チューブ424は、例えば、スナップフィット、摩擦フィットなどを介して、任意の適切なタイプの接続を介して、例えば、その1つまたは複数の翼420を有するカテーテルアダプタと結合され得る。非限定的な実施形態では、延長チューブ424は、カテーテルアダプタ410の翼420を、延長チューブ424の端部が管腔と流体連通するように結合されているカテーテルアダプタ410の側面の反対側の側面に結合し得る。このようにして、延長チューブ424は、止血帯430との結合を通して張力をかけられたときに、カテーテルアダプタ410に実質的に等しい張力および/または圧縮を提供し得、それによって、例えば、カテーテルアダプタ410の長手方向軸の周りに、カテーテルアダプタ410に適用される任意の有意な回転力なしに、カテーテル418に牽引力を提供する。
【0070】
図11~16を参照すると、1つ以上の追加された止血帯530を備えたカテーテル518に牽引力を提供するためのデバイスを含む、カテーテルアセンブリ500の非限定的な実施形態である。そのような牽引装置は、特許文献1に開示されており、その内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0071】
図11A~12に関して、流体の流れのための明確な経路を作成するためにカテーテル518に牽引力を加えるように構成されたカテーテルアセンブリ500の非限定的な実施形態が示されている。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ500は、近位端512、遠位端514、およびそれらの間の長手方向軸に沿って延びる管腔(図示せず)を有するカテーテルアダプタ510を含み得る。
【0072】
カテーテル518は、カテーテルアダプタ510の遠位端514から延び得る。いくつかの実施形態では、カテーテル518は、採血、流体送達、患者またはデバイスの監視、または他の臨床的ニーズのために使用され得る。いくつかの実施形態では、カテーテル518は、末梢IVカテーテル、末梢挿入型中心カテーテル、または正中線カテーテルを含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテル518は、前もって患者の血管系に挿入され得、血管系内に留まり得る。
【0073】
いくつかの実施形態では、包帯550は、カテーテル112が患者の血管系内に配置されている間に、カテーテル112に確実に牽引力を加えてもよい。いくつかの実施形態では、包帯550は、包帯550を患者に固定するための接着剤126を含み得る。いくつかの実施形態では、包帯550は、調整要素560によって接続された2ピースまたは2セクションの包帯550を含み得る。いくつかの実施形態では、包帯550は、2つ以上のセクションを含み得、調節可能なテザーまたは他の適切なファスナまたはストラップなどの1つまたは複数の調節要素560によって接続され得る。
【0074】
いくつかの実施形態では、包帯550のセクションのそれぞれまたはいくつかは、距離だけ互いに離間されてもよい。包帯550のセクション間の距離は、カテーテル518への牽引力の適用を最適化するために選択され得る。例えば、動作中、いくつかの実施形態は、包帯550のピースまたはセクションのうちの2つ以上の間の距離を調整することによって、カテーテル518に牽引力を加え得る。いくつかの実施形態では、包帯550セクション間の距離は、調整要素560によって手動でまたは自動的に調整され得る。いくつかの実施形態では、このように包帯550セクション間の距離を調整することは、包帯550セクション間に張力を及ぼして、カテーテル518に牽引力を加えることができる。
【0075】
いくつかの実施形態では、包帯550は、第2のセクション554と調整可能に結合された第1のセクション552を含み得る。いくつかの実施形態では、調整要素560は、第1のセクション552を第2のセクション554に調整可能に結合し得る。調整要素560は、例えば、テザー、ウィンチ、ラチェット、プーリ、ダイヤル、ネジ、ケーブルタイ、または他の適切な張力装置または機構を含み得る。調整要素560のいくつかの実施形態は、第1および第2のセクション116、118を分離するために解放可能および/または取り外し可能であり得る。
【0076】
いくつかの実施形態では、第1のセクション552は、第2のセクション554から独立し得る。第1のセクション552のいくつかの実施形態は、例えば、接着剤126を介して、カテーテルアダプタ102および/またはカテーテル518の位置を患者に固定および/または維持するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第1のセクション552は、カテーテルアダプタ102および/またはカテーテル518を患者に対して実質的に固定された位置に維持するための開口124または他の適切なフィーチャまたは機構を含み得る。
【0077】
いくつかの実施形態では、第2のセクション554は、血管系内のカテーテル518に牽引力を加えるために、第1のセクション552に対して調整可能に配置および/または固定され得る。いくつかの実施形態では、第2のセクション554は、患者に対する第2のセクション554の位置を固定および/または維持するための接着剤または他の適切なデバイスまたは機構を含み得る。第2のセクション554のいくつかの実施形態は、第1のセクション552に対する第2のセクション554の位置を固定および/または維持するための固定デバイスまたは機構を含み得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、第1のセクション552に対する第2のセクション554の位置は、調整要素560によって調整され得る。いくつかの実施形態では、
図1に示されるように、調整要素560は、包帯550セクション552、554を一緒に結合するために1つまたは複数のテザー562を含み得る。いくつかの実施形態では、テザー562の第1の端部は、第1のセクション552と結合され得、テザー562の第2の端部は、第2のセクション554と結合され得る。
【0079】
いくつかの実施形態では、テザー562は、各テザー562が個別にカテーテル518上の牽引を引っ張るように個別に調整されるように構成され得る。いくつかの実施形態では、テザー562は、カテーテル518上の牽引を引くために単一のユニットとして集合的に調整されるように構成され得る。いくつかの実施形態では、各テザー562は、近位方向または遠位方向のいずれかでカテーテル518に牽引を引き得る。
【0080】
いくつかの実施形態では、テザー562を締めることは、カテーテル518の先端が血管系内で再配向され得るように、患者の皮膚を引っ張り得る。いくつかの実施形態では、このようにして血管系内にカテーテル518の先端を再配置することは、流体または薬物の注入または採血のための流体経路をクリアし得る。いくつかの実施形態では、調整要素560は、包帯550をその初期位置に戻すために自動的にまたは手動で調整または緩められ得、それによってカテーテル518上の牽引力を解放する。
【0081】
図11A~12に示されるように、カテーテルアセンブリ500は、前述のように、牽引デバイス560および/または包帯550と結合された1つまたは複数の止血帯530を含み得る。1つまたは複数の止血帯530と牽引デバイス560との組み合わせは、前述の理由により、血液の引き抜きまたは薬物の注入を改善し得る。
【0082】
いくつかの実施形態では、調整要素560は、包帯550の第1のセクション552に対する包帯550の第2のセクション554の手動調整を容易にするために、1つまたは複数のフィンガーグリップ564を含み得る。いくつかの実施形態では、第1のフィンガーグリップ564は、第1のセクション552と結合され得、第2のフィンガーグリップ564は、第2のセクション554と結合され得る。いくつかの実施形態では、包帯550の第1のセクション552および第2のセクション554は、単一のユニットとしてモノリシックに形成され得る。フィンガーグリップ564のいくつかの実施形態は、カテーテルアダプタ510と結合され得る。
【0083】
動作中、医療専門家などのユーザは、フィンガーグリップ564を利用して、患者に対する第1のセクション552の位置を調整または維持する一方で、別のフィンガーグリップ564を利用して、第1のセクション552に対する第2のセクション554の位置を調整または維持することができる。いくつかの実施形態では、フィンガーグリップ564は、第1のセクション552の位置を維持するために利用され得、第2のセクション554の位置は、別のフィンガーグリップ564を介して第1のセクション552に対して調整され得る。
【0084】
いくつかの実施形態では、フィンガーグリップ564は、第1のセクション552の位置を近位方向または遠位方向に調整するために利用され得、第2のセクション554の位置は、別のフィンガーグリップ564を介して反対方向に同時に調整され得る。いくつかの実施形態では、フィンガーグリップ564は、第2のセクション554に対する第1のセクション552の傾き、傾斜、または他の位置または向きを調整するために利用され得る。いくつかの実施形態では、このようにして第2のセクション554に対する第1のセクション552の位置を手動で調整するために1つまたは複数のフィンガーグリップ564を利用することは、カテーテル518に牽引を加えて、血管系内でカテーテル518の先端を再配置し、それによって流体経路を開くことができる。
【0085】
ここで
図13を参照すると、いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ500は、包帯550を含んでもよく、第1のセクション562は、患者に対してカテーテルアダプタ510を固定するためのパッド600を含む。パッド600は、カテーテルアダプタ510を受け入れ、カテーテルアダプタ510をパッド600および患者に対して固定するための開口、接着剤、および/または他の適切な固定フィーチャを含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテル518は、カテーテルアダプタ510の遠位端514から、開口または他のパッド600のフィーチャを通って、患者の血管系内に延び得る。いくつかの実施形態では、パッド600は、血管系内のカテーテル518の長さにわたって延在するのに十分な長さを有してもよい。いくつかの実施形態では、パッド600は、パッド600の下のカテーテル112のおおよその位置を示すマーキング608を含み得る。
【0086】
いくつかの実施形態では、第2のセクション554は、パッド600の遠位端と結合されたタブ606などの包帯550の隔離セクションを含み得る。いくつかの実施形態では、パッド600およびタブ606は、単一のユニットとしてモノリシックに形成され得る。動作中、タブ606は、カテーテルアダプタ510の遠位端514に対して遠位方向に引っ張られて、カテーテル518に牽引を加えることができる。いくつかの実施形態では、タブ606は、タブ606が遠位方向に選択的に移動され、カテーテル518に連続的な牽引を加えるために所定の位置に固定されることを可能にする接着剤または他の適切な機構を含み得る。いくつかの実施形態では、マーキングおよび/またはタブ606は、臨床医が採血のために圧力を加えるための所望のまたは最適な位置を示すことによって採血を容易にし得る。
【0087】
図13に示されるように、カテーテルアセンブリ500は、前述のように、包帯550のタブ606と結合された1つまたは複数の止血帯530を含み得る。1つまたは複数の止血帯530およびタブ606の組み合わせは、前述の理由により、血液の引き抜きまたは薬物の注入を改善し得る。
【0088】
ここで
図14を参照すると、いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ500は、カテーテルアダプタ510を受け入れるための包帯550と、包帯550と結合された牽引機構560とを含み、カテーテルアダプタ510から延びるカテーテル518に一貫して牽引を加えることができる。いくつかの実施形態では、包帯550は、カテーテルアダプタ510および/またはそれに結合された安定化要素を受け入れおよび安定化するための輪郭を有する安定化パッド700を含み得る。好適な安定化パッドは、例えば、STATLOCKの商標名でBecton,Dickinson and Companyから市販されている。
【0089】
牽引機構560のいくつかの実施形態は、カテーテル518の位置に実質的に対応する位置で安定化パッド700と結合され得る。いくつかの実施形態では、牽引機構560は、その近位端またはその近くにあるカテーテル518のいずれかの側に配置されたアンカーポイントを含み得る。いくつかの実施形態では、牽引アーム566は、カテーテル518に平行なアンカー点から遠位に延び得る。いくつかの実施形態では、牽引アーム566に対して実質的に横方向に延びる牽引プレート568は、牽引アーム566の遠位端と結合または統合され得る。いくつかの実施形態では、牽引プレート568は、牽引機構560に遠位アンカーポイントを提供し得る。
【0090】
動作中、いくつかの実施形態では、牽引アーム566は、カテーテル518に対して内向き方向に牽引アーム566のそれぞれの輪郭をまっすぐにするか、または変形させるために内側に絞られ得る。いくつかの実施形態では、この力の適用は、制御された牽引力をカテーテル518に適用して、血管系内の流体経路を開くことができる。
【0091】
図14に示されるように、カテーテルアセンブリ500は、牽引プレート568と結合された1つまたは複数の止血帯530を含み得る。1つまたは複数の止血帯530と牽引プレート568との組み合わせは、前述の理由により、血液の引き抜きまたは薬物の注入を改善し得る。
【0092】
ここで、
図15および16を参照すると、いくつかの実施形態では、包帯550の第1のセクション552は、カテーテルアダプタ510を患者に対して実質的に固定された位置に保持するための輪郭、接着剤、および/または他のフィーチャを含み得る。包帯550の第2のセクション554は、第1のセクション552から離間されてもよく、接着剤または他の適切なデバイスまたは機構を介して患者に対して実質的に固定され得る。このようにして、いくつかの実施形態では、実質的に一定の距離は、第1のセクション552と第2のセクション554とを分離し得る。
【0093】
いくつかの実施形態では、牽引機構560は、包帯550の第1のセクション552と結合され得、包帯114の第2のセクション554に取り付けて、それとの間の距離を調整するように構成され得る。いくつかの実施形態では、牽引機構560は、第1のセクション552と第2のセクション554との間の距離を調整するための調整可能なスナップフィーチャ570を含み得る。このようにして、スナップフィーチャ570のいくつかの実施形態は、カテーテル518に一貫した牽引を適用し得る。
【0094】
図15に示されるように、いくつかの実施形態では、牽引機構560は、包帯550の第1のセクション552と結合された張力ストラップ572を含み得る。いくつかの実施形態では、張力ストラップ572は、包帯550の第1のセクション116と共に単一のユニットとしてモノリシックに形成され得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタ510および/または安定化要素は、張力ストラップ572と結合され得る。他の実施形態では、張力ストラップ572は、カテーテルアダプタ510および/または安定化要素を実質的に取り囲み得る。
【0095】
いずれにせよ、張力ストラップ572のいくつかの実施形態は、その遠位端と結合または統合されたスナップフィーチャ570を含み得る。いくつかの実施形態では、スナップフィーチャ570は、その長さに沿って配置された1つまたは複数のスナップキャップ1206を有する延長部またはタブを含み得る。いくつかの実施形態では、それぞれのスナップキャップ574は、包帯550の第2のセクション554に結合または統合されたソケット576に結合するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第2のセクション554は、1つまたは複数のスナップキャップ574が1つまたは複数のソケット576と調整可能に結合され得るように、複数のソケット576を含み得る。このようにして、いくつかの実施形態では、張力ストラップ572は、制御された方法でカテーテル518に加えられる牽引力を調整するために、包帯550の第2のセクション554に対して締め付けられ、および/または緩められ得る。
【0096】
図15に示されるように、カテーテルアセンブリ5 00は、第2のセクション554などの包帯550と結合された1つまたは複数の止血帯530を含み得る。1つまたは複数の止血帯530および包帯550の組み合わせは、前述の理由により、血液の引き抜きまたは薬物の注入を改善し得る。
【0097】
ここで
図16を参照すると、いくつかの実施形態では、張力ストラップ572または包帯550は、留め金、ボタン、フックおよびループファスナ、接着剤、または他の適切な固定装置またはフィーチャなどの代替の接続フィーチャ580を含み得る。示されるように、いくつかの実施形態では、接続フィーチャ580は、包帯550の第1のセクション552と結合された第1のコネクタ要素582と、包帯550の第2のセクション554と結合された第2のコネクタ要素584とを含み得る。いくつかの実施形態では、第1のコネクタ要素582および/または第2のコネクタ要素584は、包帯550の第1のセクション552と包帯550の第2のセクション554との間の距離を調整するように調整可能であり得る。いくつかの実施形態では、第1のコネクタ要素582および第2のコネクタ要素584は、第1のセクション552と第2のセクション554との間の距離を短縮するためにインターロックされてもよく、またはそうでなければ一緒に結合されてもよく、それによって一貫した方法でカテーテル510に牽引を加える。
【0098】
図16に示されるように、カテーテルアセンブリ500は、第2のセクション554などの包帯550と結合された1つまたは複数の止血帯530を含み得る。1つまたは複数の止血帯530および包帯550の組み合わせは、前述の理由により、血液の引き抜きまたは薬物の注入を改善し得る。
【0099】
また、血管アクセスデバイスから血液を引き出す方法、または故障した血管アクセスデバイスを修復する方法、または故障した可能性のある血管アクセスデバイスを緩和する方法が本明細書に提供される。上述のように、留置カテーテルなどの血管アクセスデバイスに牽引力を提供することは、カテーテルを介した薬剤の採血および/または送達を改善することができる。したがって、非限定的な実施形態では、血液を採取する方法は、本明細書に記載のカテーテルアセンブリを提供することを含む。医療専門家などの使用者は、止血帯を締め付け、それによって下にある血管のうちの1つまたは複数を閉塞させ、血液を留置カテーテルの先端の近くにプールさせ得る。この時点で、採血を試みることができる。採血が成功しない場合、例えば、指で力を加えることによって、ユーザによって手動で、カテーテルに牽引力を加えることができる。牽引力の適用後、血液を採取するための第2の試みを行うことができる。第2の試みが成功しない場合、例えば、本明細書に記載されるように、止血帯アーム、カテーテルアーム、および/または止血帯アームもしくはカテーテルアームに適用される、または止血帯と包帯、カテーテルアダプタ、接続機能、および/または牽引機構との間の張力または圧縮を増加/減少させることによって、さらなる牽引力をカテーテルに適用することができる。必要に応じて、血液を引き出すことができるまで、このステップを繰り返してもよい。抜去に成功した後、止血帯を緩めるか、または取り外すことができる。
【0100】
本開示は、最も実用的でおよび好ましい実施形態または態様であると現在考えられていることに基づいて例示の目的のために詳細に説明されたが、そのような詳細は単にその目的のためであり、および、本開示は、開示された実施形態または態様に限定されないが、逆に、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内にある修正および同等の配置を包含することが意図されていることを理解されたい。例えば、本開示は、可能な限り、任意の実施形態の1つまたは複数のフィーチャが、他の任意の実施形態の1つまたは複数のフィーチャと組み合わせられ得ることを企図していることを理解されたい。
【0101】
本発明は、以下の実施形態を含む:
[構成1]
カテーテルアセンブリであって、
近位端と、遠位端と、およびそれらの間の第1の長手方向軸に沿って延びる管腔と、を含むカテーテルアダプタと、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端から遠位に延びるカテーテルと、
第1の端部と、第2の端部と、およびそれらの間に延びる第1および第2の側面と、を含む包帯であって、前記包帯は、第2の長手方向軸を画定し、患者の血管系への貫通部位で前記カテーテルアダプタの少なくとも一部を覆うように構成され、前記包帯は、上面および下面をさらに含み、前記下面は、患者の皮膚に接触するように構成される、包帯と、
前記貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成された止血帯であって、前記止血帯は、前記包帯と結合するように構成された、止血帯と、を備える、カテーテルアセンブリ。
[構成2]
前記止血帯は、前記包帯と結合するように構成された1つまたは複数のアームを備える、構成1に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成3]
前記1つまたは複数のアームが、前記アームに沿った1つまたは複数の位置で前記包帯と結合されるように構成される、構成2に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成4]
前記包帯は、前記上面に配置された1つまたは複数のペグをさらに備える、構成1~3のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成5]
前記1つまたは複数のペグは、前記包帯の前記第2の長手方向軸に沿って配置され、前記第2の長手方向軸は、前記第1の長手方向軸に平行である、構成4に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成6]
前記1つまたは複数のペグは、前記第1の側面に沿って配置された少なくとも1つのペグと、前記第2の側面に沿って配置された少なくとも1つのペグとを備える、構成4または構成5に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成7]
前記1つまたは複数のアームが、前記1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される、構成4~6のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成8]
前記1つまたは複数のアームは、複数の開口を含み、前記開口は、前記1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される、構成4~7のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成9]
前記1つまたは複数のアームが、複数の位置で前記止血帯に接続される、構成2~8のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成10]
前記1つまたは複数のアームが、単一の位置で前記包帯と結合される、構成2~9のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成11]
前記1つまたは複数のアームが、張力アセンブリを備える、構成2~10のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成12]
前記1つまたは複数のアームが、前記カテーテルアダプタの前記近位端に隣接して前記包帯に結合される、構成2~11のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成13]
前記1つまたは複数のアームが、前記カテーテルアダプタの前記遠位端に隣接して前記包帯に結合される、構成2~12のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成14]
前記1つまたは複数のアームが、可撓性材料から形成される、構成2~13のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成15]
前記1つまたは複数のアームが、エラストマー材料で形成される、構成2~14のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成16]
前記1つまたは複数のアームが、剛性材料から形成される、構成2~15のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成17]
前記包帯は、前記下面に配置された接着剤を含む、構成1~16のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成18]
前記カテーテルアダプタの少なくとも一部を覆うように構成された筐体をさらに備える、構成1~17のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成19]
前記止血帯が、前記止血帯が短縮および延長されることを可能にするように構成されたファスナを含み、それによって、異なる量の半径方向内向きの圧力が前記患者の四肢に印加されることを可能にする、構成1~18のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成20]
前記貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成された第2の止血帯をさらに備え、前記第2の止血帯は、前記包帯と結合するように構成された、構成1~19のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成21]
前記第2の止血帯は、前記包帯と結合するように構成された1つまたは複数の第2のアームを備える、構成20に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成22]
カテーテルアセンブリであって、
近位端と、遠位端と、およびそれらの間の第1の長手方向軸に沿って延びる管腔と、を含むカテーテルアダプタと、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端から遠位に延びるカテーテルと、
前記貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成された止血帯であって、前記止血帯は、前記カテーテルアダプタと結合するように構成された、止血帯と、を備える、カテーテルアセンブリ。
[構成23]
前記止血帯が1つまたは複数の第1のアームを備える、構成22に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成24]
前記カテーテルアダプタは、前記管腔の周りに配置された一対の翼を備える、構成22または構成23に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成25]
前記カテーテルは、その上面に配置された1つまたは複数のペグをさらに備える、構成22~24のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成26]
前記1つまたは複数のペグが、前記一対の翼に配置される、構成25に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成27]
前記1つまたは複数の第1のアームが、前記1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される、構成25または構成26に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成28]
前記1つまたは複数の第1のアームは、複数の開口を含み、前記開口は、前記1つまたは複数のペグに解放可能に結合するように構成される、構成25~27のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成29]
前記1つまたは複数の第1のアームが、前記カテーテルアダプタの前記近位端と結合する、構成23~28のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成30]
前記1つまたは複数の第1のアームが、前記カテーテルアダプタの前記遠位端と結合する、構成23~29のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成31]
前記1つまたは複数の第1のアームが、複数の位置に適合された前記カテーテルと結合する、構成23~30のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成32]
前記1つまたは複数の第1のアームが、可撓性材料で形成される、構成23~31のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成33]
前記1つまたは複数の第1のアームが、エラストマー材料で形成される、構成23~32のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成34]
前記1つまたは複数の第1のアームが、剛性材料で形成される、構成23~33のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成35]
前記カテーテルアダプタは、前記一対の翼と一体となる1つまたは複数の第2のアームを含み、前記1つまたは複数のアームは、前記止血帯と結合するように構成される、構成22~34のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成36]
カテーテルアセンブリであって、
近位端と、遠位端と、およびそれらの間の第1の長手方向軸に沿って延びる管腔と、を含むカテーテルアダプタと、
前記カテーテルアダプタの前記遠位端から遠位に延びるカテーテルと、
前記カテーテルアダプタの前記近位端から延びる延長チューブと、
前記貫通部位の近くの患者の四肢に半径方向内向きの圧力を加えるように構成された止血帯であって、前記延長チューブの長さに沿った1つまたは複数の位置で前記延長チューブと結合するように構成された止血帯と、を備える、カテーテルアセンブリ。
[構成37]
患者の血管系への貫通部位で前記カテーテルアダプタの少なくとも一部を覆うように構成された包帯をさらに備え、
近位端と、
遠位端と、
前記近位端と前記遠位端との間に配置された第1および第2の側面であって、前記近位端、前記遠位端、ならびに第2の長手方向軸を画定し、患者の血管系への貫通部位で前記カテーテルアダプタの少なくとも一部を覆うように構成された第1および第2の側面と、
上面と、
患者の皮膚に接触するように構成された下面と、
前記延長チューブと結合するように構成されたワイヤと、を備える、構成36に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成38]
前記カテーテルアダプタは、前記管腔の周りに配置された一対の翼を含み、前記1つまたは複数の翼は、前記延長チューブと結合するように構成される、構成36または構成37に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成39]
前記包帯は、前記延長チューブと結合するように構成される、構成37または構成38に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成40]
前記止血帯、前記翼、および/または前記包帯は、スナップフィットを介して前記延長チューブと結合する、構成36~39のいずれか一項に記載のカテーテルアセンブリ。
[構成41]
患者の血管系から血液を収集する方法であって、
構成1~40のいずれか一項に記載の前記カテーテルアセンブリを前記患者の四肢に取り付けることと、
前記止血帯を用いて前記四肢に半径方向内向きの圧縮を加えることと、
前記カテーテルから血液を採取しようとすること、を含む方法。
[請求項42]
前記カテーテルから血液を収集できない場合、
前記カテーテルアセンブリに牽引力を加えることと、
2度目に、前記カテーテルから血液を採取しようと試みることと、をさらに含む、構成41に記載の方法。
[構成43]
前記第2の試みの間に前記カテーテルから血液を収集することができない場合、
前記止血帯を用いて前記カテーテルアセンブリに牽引力を加えることと、
3度目に、前記カテーテルから血液を採取しようと試みることと、をさらに含む、構成42に記載の方法。
【国際調査報告】