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特表2025-502223搬送機構、カット機構及びティッシュボックス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-24
(54)【発明の名称】搬送機構、カット機構及びティッシュボックス
(51)【国際特許分類】
   A47K 10/34 20060101AFI20250117BHJP
   A47K 10/36 20060101ALI20250117BHJP
【FI】
A47K10/34 B
A47K10/36 N
A47K10/34 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024541852
(86)(22)【出願日】2023-01-09
(85)【翻訳文提出日】2024-09-11
(86)【国際出願番号】 CN2023071368
(87)【国際公開番号】W WO2023134632
(87)【国際公開日】2023-07-20
(31)【優先権主張番号】202210027939.1
(32)【優先日】2022-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202220246448.1
(32)【優先日】2022-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202220245410.2
(32)【優先日】2022-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210112186.4
(32)【優先日】2022-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202220246449.6
(32)【優先日】2022-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202220541037.5
(32)【優先日】2022-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202220960183.1
(32)【優先日】2022-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202220960231.7
(32)【優先日】2022-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202221112840.3
(32)【優先日】2022-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202221116436.3
(32)【優先日】2022-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222718087.9
(32)【優先日】2022-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518382072
【氏名又は名称】上海拓牛智能科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Shanghai Townew Intelligent Technology Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】徐 健
(57)【要約】
本出願の一部の実施例は、スマートホームの技術分野に関し、特に、搬送機構、カット機構及びティッシュボックスに関し、搬送機構(1)は、少なくとも一つの摩擦輸送装置(11)と、少なくとも一つの駆動装置(12)とを含み、前記摩擦輸送装置(11)のそれぞれは、ティッシュ(100)に摩擦当接するために用いられ、少なくとも一つの駆動装置(12)は、少なくとも一つの前記摩擦輸送装置(11)に接続され、駆動信号を受信するために用いられ、前記駆動信号を受信すると、前記ティッシュ(100)を動かして特定の移動方向へ移動させるように少なくとも一つの前記摩擦輸送装置(11)を駆動するために用いられる。従来技術と比べると、本出願の一部の実施例の搬送機構(1)はティッシュボックスに応用される場合に、ティッシュを合理的に送り出すことができ、人為的な要因によるティッシュ消耗品中のティッシュの汚染を回避する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれティッシュ(100)に摩擦当接するために用いられる少なくとも一つの摩擦輸送装置(11)と、
少なくとも一つの前記摩擦輸送装置(11)に接続され、駆動信号を受信するために用いられ、前記駆動信号を受信すると、前記ティッシュ(100)を動かして特定の移動方向へ移動させるように少なくとも一つの前記摩擦輸送装置(11)を駆動するために用いられる少なくとも一つの駆動装置(12)と、を含む、搬送機構。
【請求項2】
前記摩擦輸送装置(11)は一つ設けられ、所定の搬送面(3)に対向して設けられ、前記摩擦輸送装置(11)と前記搬送面(3)との間にはティッシュ(100)を運搬する隙間(200)が形成される、請求項1に記載の搬送機構。
【請求項3】
前記摩擦輸送装置(11)は、
所定軸線方向の回りに回転可能であり、前記搬送面(3)に対向して設けられ、前記搬送面(3)との間に前記隙間(200)が形成される摩擦部材(111)と、
前記所定軸線方向に沿って前記摩擦部材(111)に同軸に接続される伝動軸(112)と、を含み、
前記伝動軸(112)は更に前記駆動装置(12)に接続され、前記駆動装置(12)は前記駆動信号を受信すると、前記伝動軸(112)を介して前記摩擦部材(111)を駆動して回転させ、前記ティッシュ(100)を動かして特定の移動方向へ移動させるために用いられる、請求項2に記載の搬送機構。
【請求項4】
前記摩擦輸送装置(11)は二つ設けられ、それぞれ第1摩擦輸送装置(11a)と第2摩擦輸送装置(11b)であり、
前記第1摩擦輸送装置(11a)と第2摩擦輸送装置(11b)は相互に対向し且つ平行に設けられ、前記第1摩擦輸送装置(11a)と第2摩擦輸送装置(11b)との間にティッシュ(100)を運搬する隙間(200)が形成され、前記第1摩擦輸送装置(11a)と前記第2摩擦輸送装置(11b)はいずれもティッシュ(100)に摩擦当接するために用いられる、請求項1に記載の搬送機構。
【請求項5】
前記第1摩擦輸送装置(11a)は、
第1所定軸線方向の回りに回転可能な第1摩擦部材(111a)と、
前記第1所定軸線方向に沿って前記第1摩擦部材(111a)に同軸に接続される第1伝動軸(112a)と、を含み、
前記第2摩擦輸送装置(11b)は
第2所定軸線方向の回りに回転可能な第2摩擦部材(111b)と、
前記第2所定軸線方向に沿って前記第2摩擦部材(111b)に同軸に接続される第2伝動軸(112b)と、を含み、
前記第1伝動軸(112a)及び/又は前記第2伝動軸(112b)は前記駆動装置(12)に接続され、前記駆動装置(12)は前記駆動信号を受信すると、前記第1伝動軸(112a)及び/又は前記第2伝動軸(112b)を介して前記第1摩擦部材(111a)及び/又は前記第2摩擦部材(111b)を駆動して回転させ、前記ティッシュ(100)を動かして特定の移動方向へ移動させるために用いられる、請求項4に記載の搬送機構。
【請求項6】
前記第2摩擦輸送装置(11b)はティッシュボックスの上蓋(5)に設けられ、前記上蓋(5)によってティッシュボックスの下部ケース(4)を開閉する時に、前記第2摩擦輸送装置(11b)は前記上蓋(5)とともに移動し、
前記上蓋(5)によって前記下部ケース(4)を閉めた後、前記第2摩擦輸送装置(11b)と前記第1摩擦輸送装置(11a)との間に前記隙間(200)が形成される、請求項4又は請求項5に記載の搬送機構。
【請求項7】
前記搬送機構(1)は、
ヒンジ連結側及び前記ヒンジ連結側から離れて設けられる可動側を備えるホルダ(13)を更に含み、前記可動側が前記第2摩擦輸送装置(11b)に接続され、前記ホルダ(13)は前記ヒンジ連結側を枢動軸線として前記第1摩擦輸送装置(11a)に対して反転可能であり、
前記第2摩擦輸送装置(11b)は、前記ホルダ(13)が前記第1摩擦輸送装置(11a)の方向に向かって所定の位置まで反転すると、前記第1摩擦輸送装置(11a)との間にティッシュ(100)を運搬する隙間(200)を形成するために用いられる、請求項4又は請求項5に記載の搬送機構。
【請求項8】
前記ホルダ(13)は、
前記枢動軸線に沿って相互に対向して設けられる第1ホルダ本体(131)と第2ホルダ本体(132)を含み、前記第1ホルダ本体(131)は第1ヒンジ連結端(1311)を備え、前記第2ホルダ本体(132)は第2ヒンジ連結端(1321)を備え、
前記第1ヒンジ連結端(1311)と前記第2ヒンジ連結端(1321)は前記枢動軸線に沿って同軸に設けられ、前記第1ヒンジ連結端(1311)と前記第2ヒンジ連結端(1321)は共に前記ヒンジ連結側を構成し、前記第2摩擦輸送装置(11b)は前記第1ホルダ本体(131)と前記第2ホルダ本体(132)との間に設けられる、請求項7に記載の搬送機構。
【請求項9】
前記第1ホルダ本体(131)は、
第1上接続シート(1312)と、
前記第1上接続シート(1312)の一部が前記第2ホルダ本体(132)の方向に向かって水平に折り曲げられて延在することによって形成された第1支持シート(1313)と、
前記第1支持シート(1313)の一部が前記第1上接続シート(1312)から離れる方向に向かって鉛直に折り曲げられて延在することによって形成された第1下接続シート(1314)と、を含み、
前記第2ホルダ本体(132)は、
第2上接続シート(1322)と、
前記第2上接続シート(1322)の一部が前記第1ホルダ本体(131)の方向に向かって水平に折り曲げられて延在することによって形成された第2支持シート(1323)と、
前記第2支持シート(1323)の一部が前記第2上接続シート(1322)から離れる方向に向かって鉛直に折り曲げられて延在することによって形成された第2下接続シート(1324)と、を含み、
前記第1ヒンジ連結端(1311)は前記第1上接続シート(1312)に設けられ、前記第2ヒンジ連結端(1321)は前記第2上接続シート(1322)に設けられ、前記第2摩擦輸送装置(11b)は前記第1下接続シート(1314)と前記第2下接続シート(1324)にそれぞれ接続される、請求項8に記載の搬送機構。
【請求項10】
前記ホルダ(13)は、
前記枢動軸線に沿って前記第1ホルダ本体(131)又は前記第2ホルダ本体(132)に設けられ、且つ前記第1ヒンジ連結端(1311)及び前記第2ヒンジ連結端(1321)と同軸に設けられる駆動ノブ(133)を更に含む、請求項8に記載の搬送機構。
【請求項11】
前記第1摩擦輸送装置(11a)は前記第1伝動軸(112a)に同軸に接続される第1同期ホイール(113a)を更に含み、
前記第2摩擦輸送装置(11b)は前記第2伝動軸(112b)に同軸に接続される第2同期ホイール(113b)を更に含み、
前記第2同期ホイール(113b)は、更に、前記第1同期ホイール(113a)と噛み合うために用いられ、前記第2同期ホイール(113b)と前記第1同期ホイール(113a)の直径は同じである、請求項5に記載の搬送機構。
【請求項12】
前記摩擦輸送装置(11)は二つ設けられ、それぞれ第1摩擦輸送装置(11a)と第2摩擦輸送装置(11b)であり、前記第1摩擦輸送装置(11a)と前記第2摩擦輸送装置(11b)はティッシュボックス内のティッシュ(100)に摩擦当接するために用いられ、前記第1摩擦輸送装置(11a)と前記第2摩擦輸送装置(11b)は前記ティッシュ(100)の運搬方向に沿って順次設けられ、
前記駆動装置(12)は二つ設けられ、それぞれ第1駆動装置(12a)と第2駆動装置(12b)であり、前記第1駆動装置(12a)は前記第1摩擦輸送装置(11a)に接続され、前記ティッシュ(100)をティッシュボックスのティッシュ送り出し側(41)の方向へ運搬するように前記第1摩擦輸送装置(11a)を駆動するために用いられ、
前記第2駆動装置(12b)は前記第2摩擦輸送装置(11b)に接続され、前記ティッシュ送り出し側(41)から送り出された前記ティッシュ(100)の長さが所定の長さになると、前記ティッシュ(100)を前記ティッシュ送り出し側(41)から離れる方向へ運搬し、前記ティッシュ(100)を引き切るように、前記第2摩擦輸送装置(11b)を駆動するために用いられ、
前記第2駆動装置は、更に、前記ティッシュ(100)が引き切られた後、後続の前記ティッシュ(100)を前記第1摩擦輸送装置(11a)に送り込むように前記第2摩擦輸送装置(11b)を逆方向に駆動するために用いられる、請求項1に記載の搬送機構。
【請求項13】
前記第1摩擦輸送装置(11a)は、
所定の搬送面(3)に相互に対向し且つ平行に設けられ、更に前記搬送面(3)との間に前記ティッシュ(100)を運搬する第1隙間(200a)が形成される第1摩擦部材(111a)と、
前記第1摩擦部材(111a)に同軸に接続され、更に前記第1駆動装置(12a)に接続され、前記第1駆動装置(12a)によって駆動されると、前記第1摩擦部材(111a)を動かして回転させるために用いられる第1伝動軸(112a)と、を含む、請求項12に記載の搬送機構。
【請求項14】
前記第1摩擦輸送装置(11a)は、第1上摩擦部材(114a)と第1下摩擦部材(115a)及び第1上伝動軸(116a)と第1下伝動軸(117a)を含み、
前記第1上摩擦部材(114a)と前記第1下摩擦部材(115a)は相互に対向し且つ平行に設けられ、前記第1上摩擦部材(114a)と前記第1下摩擦部材(115a)との間に前記ティッシュ(100)を運搬する第1隙間(200a)が形成され、
前記第1上伝動軸(116a)は前記第1上摩擦部材(114a)に同軸に接続され、前記第1下伝動軸(117a)は前記第1下摩擦部材(115a)に同軸に接続され、前記第1上伝動軸(116a)及び/又は前記第1下伝動軸(117a)は更に前記第1駆動装置(12a)に接続され、
前記第1上伝動軸(116a)が前記第1駆動装置(12a)に接続される時に、前記第1上伝動軸(116a)は前記第1駆動装置(12a)によって駆動されると、前記第1上摩擦部材(114a)を動かして回転させるために用いられ、
前記第1下伝動軸(117a)が前記第1駆動装置(12a)に接続される時に、前記第1下伝動軸(117a)は前記第1駆動装置(12a)によって駆動されると、前記第1下摩擦部材(115a)を動かして回転させるために用いられ、
前記第1上摩擦部材(114a)と前記第1下摩擦部材(115a)の回転方向は逆である、請求項12に記載の搬送機構。
【請求項15】
前記第2摩擦輸送装置(11b)は、
所定の搬送面(3)に相互に対向し且つ平行に設けられ、前記搬送面(3)との間に前記ティッシュ(100)を運搬する第2隙間(200b)が形成される第2摩擦部材(111b)と、
前記第2摩擦部材(111b)に同軸に接続され、更に前記第2駆動装置(12b)に接続され、前記第2駆動装置(12b)によって駆動されると、前記第2摩擦部材(111b)を動かして回転させるために用いられる第2伝動軸(112b)と、を含む、請求項12に記載の搬送機構。
【請求項16】
前記第2摩擦輸送装置(11b)は、第2上摩擦部材(114b)と第2下摩擦部材(115b)及び第2上伝動軸(116b)と第2下伝動軸(117b)を含み、
前記第2上摩擦部材(114b)と前記第2下摩擦部材(115b)は相互に対向し且つ平行に設けられ、前記第2上摩擦部材(114b)と前記第2下摩擦部材(115b)との間に前記ティッシュ(100)を運搬する第2隙間(200b)が形成され、
前記第2上伝動軸(116b)は前記第2上摩擦部材(114b)に同軸に接続され、前記第2下伝動軸(117b)は前記第2下摩擦部材(115b)に同軸に接続され、前記第2上伝動軸(116b)及び/又は前記第2下伝動軸(117b)は更に前記第2駆動装置(12b)に接続され、
前記第2上伝動軸(116b)が前記第2駆動装置(12b)に接続される時に、前記第2上伝動軸(116b)は前記第2駆動装置(12b)によって駆動されると、前記第2上摩擦部材(114b)を動かして回転させるために用いられ、
前記第2下伝動軸(117b)が前記第2駆動装置(12b)に接続される時に、前記第2下伝動軸(117b)は前記第2駆動装置(12b)によって駆動されると、前記第2下摩擦部材(115b)を動かして回転させるために用いられ、
前記第2上摩擦部材(114b)と前記第2下摩擦部材(115b)の回転方向は逆である、請求項12に記載の搬送機構。
【請求項17】
ティッシュ(100)にはその長手方向に沿って、引き切られることが可能な複数の割れ目(1001)が設けられ、前記搬送機構は、
ティッシュボックスのプロセッサ(6)に電気的に接続され、前記第1摩擦輸送装置(11a)と前記第2摩擦輸送装置(11b)との間で運搬されるティッシュ(100)をリアルタイムで検出するために用いられ、検出したティッシュ(100)のデータを前記プロセッサ(6)にアップロードするために用いられる検出素子を更に含み、
前記第1摩擦輸送装置(11a)が前記ティッシュ(100)を前記ティッシュ送り出し側(41)から連続的に送り出す時に、前記プロセッサ(6)は、更に、受信した前記ティッシュ(100)のデータにより、前記ティッシュ送り出し側(41)から送り出された前記ティッシュ(100)の長さが第1所定長さになったか否かを判断し、前記第1所定長さになったと判定した場合に、前記第2摩擦輸送装置(11b)を駆動して前記ティッシュ(100)を前記ティッシュ送り出し側(41)から離れる方向へ運搬するように、前記第2駆動装置(12b)を制御するために用いられる、請求項12から請求項16のいずれか1項に記載の搬送機構。
【請求項18】
前記第2摩擦輸送装置(11b)が前記ティッシュ(100)を前記ティッシュ送り出し側(41)から離れる方向へ運搬する時に、前記プロセッサ(6)は、更に、受信した前記ティッシュ(100)のデータにより、前記ティッシュ(100)が引き切られたか否かを判断し、前記ティッシュ(100)が引き切られたと判定した場合に、前記第2摩擦輸送装置(11b)を駆動してティッシュ(100)を前記ティッシュ送り出し側(41)の方向へ所定の長さだけ運搬するように、前記第2駆動装置(12b)を制御するために用いられる、ことを特徴とする請求項17に記載の搬送機構。
【請求項19】
所定直線方向に沿って移動し、請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の搬送機構によってティッシュボックスのティッシュ送り出し側41から送り出されたティッシュ(100)をカットするために用いられるカッタ装置(21)と、
前記カッタ装置(21)に接続され、前記カッタ装置(21)を駆動して前記所定直線方向に沿って移動させるために用いられ、更にティッシュボックスのプロセッサ(6)に電気的に接続され、前記プロセッサ(6)から出力された第1駆動信号又は第2駆動信号を受信するために用いられる駆動装置(22)と、を含み、
前記所定直線方向に沿った両端はそれぞれ開始位置と終了位置であり、前記駆動装置(22)は前記第1駆動信号を受信すると、前記カッタ装置(21)を駆動して前記開始位置から前記終了位置の方向へ移動させるために用いられ、前記駆動装置(22)は前記第2駆動信号を受信すると、前記カッタ装置(21)を駆動して前記終了位置から前記開始位置の方向へ移動させるために用いられる、カット機構。
【請求項20】
カッタ装置(21)は、
前記所定直線方向に沿って移動可能であり、カッタ固定ホルダ(2111)及び前記カッタ固定ホルダ(2111)に弾性的に接続される接続アセンブリ(2112)を含むカッタ台(211)と、
前記接続アセンブリ(2112)に接続され、前記カッタ台(211)が前記所定直線方向に沿って移動する時に前記ティッシュ(100)をカットするために用いられ、更に、前記ティッシュ(100)をカットする時に前記接続アセンブリ(2112)を介して前記ティッシュ(100)に対して動作可能であるために用いられるカッタ(212)と、を含む、請求項19に記載のカット機構。
【請求項21】
前記カッタ(212)は円形カッタであり、前記円形カッタの軸心が前記接続アセンブリ(2112)に回動可能に接続される、請求項20に記載のカット機構。
【請求項22】
前記カッタ固定ホルダ(2111)は、頂側(21111)と、前記頂側(21111)に対向する底側(21112)と、を備え、前記カッタ固定ホルダ(2111)は前記頂側(21111)から前記底側(21112)までの方向に取付溝(21113)が設けられ、前記円形カッタは一部が前記取付溝(21113)に収容され、他の部分が前記カッタ固定ホルダ(2111)の前記頂側(21111)から突出する、請求項21に記載のカット機構。
【請求項23】
前記カッタ固定ホルダ(2111)の前記頂側(21111)から前記底側(21112)までの方向には更に前記取付溝(21113)に連通するスプリングバック領域(21114)が形成され、前記接続アセンブリ(2112)は前記スプリングバック領域(21114)を介して、前記円形カッタを前記ティッシュ(100)に対して動作可能にするために用いられ、
前記接続アセンブリ(2112)は、前記頂側(21111)に連結される固定端(21121)と、前記固定端(21121)から離れて設けられる可動端(21122)と、を備える弾性アームであり、前記可動端(21122)は前記円形カッタの軸心に回動可能に接続され、前記固定端(21121)から前記可動端(21122)までの方向において前記弾性アームは前記スプリングバック領域(21114)を跨っている、請求項22に記載のカット機構。
【請求項24】
前記スプリングバック領域(21114)は前記カッタ固定ホルダ(2111)の前記頂側(21111)から前記取付溝(21113)の方向へ斜めに延在して形成される、請求項23に記載のカット機構。
【請求項25】
前記カッタ固定ホルダ(2111)と前記弾性アームには更に、前記円形カッタが部分的に挿入可能なスリット(21115)が設けられ、前記スリット(21115)は前記所定直線方向に沿って延在する、請求項24に記載のカット機構。
【請求項26】
前記接続アセンブリ(2112)は、
前記取付溝(21113)に設けられ、前記円形カッタの軸心が回動可能に接続されるカッタ可動ホルダ(21124)と、
前記取付溝(21113)の溝底部(211131)と前記カッタ可動ホルダ(21124)との間に設けられる少なくとも一つの弾性素子と、を含み、
前記カッタ可動ホルダ(21124)は前記弾性素子を介して前記取付溝(21113)の溝底部(211131)に対して動作可能であるために用いられる、請求項22に記載のカット機構。
【請求項27】
前記カッタ可動ホルダ(21124)における前記取付溝(21113)の溝底部(211131)に対向する側は一部が前記溝底部(211131)の方向に向かって突出して位置規制柱(21126)を形成し、
前記取付溝(21113)の溝底部(211131)には前記位置規制柱(21126)が挿入される位置規制穴が設けられ、前記位置規制柱(21126)は前記溝底部(211131)に垂直な方向に沿って摺動可能である、請求項26に記載のカット機構。
【請求項28】
前記駆動装置(22)は、
前記所定直線方向に沿って相互に対向して設けられる第1同期ホイール(2211)及び第2同期ホイール(2212)と、前記第1同期ホイール(2211)及び前記第2同期ホイール(2212)とそれぞれ噛み合う同期ベルト(2213)とを含むベルトプーリアセンブリ(221)と、
モータ(2221)及び前記モータ(2221)の主軸に同軸に接続される駆動歯車(2222)を含む駆動アセンブリ(222)であって、前記駆動歯車(2222)は更に前記同期ベルト(2213)と噛み合い、前記モータ(2221)は更に前記プロセッサ(6)に電気的に接続され、前記プロセッサ(6)から出力された前記第1駆動信号と前記第2駆動信号を受信するために用いられる駆動アセンブリ(222)と、を含む、請求項19に記載のカット機構。
【請求項29】
前記駆動装置(22)は、
親ねじ(2231)及び前記親ねじ(2231)にスリーブ接続される滑りブッシュ(2232)を含む伝動アセンブリ(223)であって、前記滑りブッシュ(2232)と前記親ねじ(2231)は螺合接続され、前記親ねじ(2231)は自分の軸線を枢動軸線として回転可能であるために用いられ、前記滑りブッシュ(2232)は更に前記親ねじ(2231)の回転時に前記親ねじ(2231)の軸線方向に沿って移動するために用いられ、前記カッタ装置(21)は前記滑りブッシュ(2232)に固定的に接続され、前記カッタ装置(21)は、前記滑りブッシュ(2232)が前記親ねじ(2231)の軸線方向に沿って移動する時に前記滑りブッシュ(2232)とともに移動するために用いられる伝動アセンブリ(223)と、
モータ(2221)及び前記モータ(2221)の主軸に接続される減速機(2225)を含む駆動アセンブリ(222)であって、前記親ねじ(2231)のいずれか一端は前記減速機(2225)の出力端に接続される駆動アセンブリ(222)と、を含む、請求項19に記載のカット機構。
【請求項30】
前記カット機構(2)は、
前記プロセッサ(6)に電気的に接続され、前記カッタ装置(21)が前記終了位置の方向へ移動する時に前記カッタ装置(21)の位置を検出するために用いられ、前記カッタ装置(21)が前記終了位置まで移動したことを検出した時に前記プロセッサ(6)に第1検知信号を出力するために用いられる第1ホール素子(231)と、
前記プロセッサ(6)に電気的に接続され、前記カッタ装置(21)が前記開始位置の方向へ移動する時に前記カッタ装置(21)の位置を検出するために用いられ、前記カッタ装置(21)が前記開始位置まで移動したことを検出した時に前記プロセッサ(6)に第2検知信号を出力するために用いられる第2ホール素子(232)と、を更に含み、
前記プロセッサ(6)は前記第1検知信号を受信すると、前記駆動装置(22)に第2駆動信号を出力するために用いられ、前記プロセッサ(6)は前記第2検知信号を受信すると、前記駆動装置(22)をオフにするために用いられる、請求項19に記載のカット機構。
【請求項31】
前記カット機構(2)は、
前記所定直線方向に沿って設けられ、前記カッタ台(211)に対向する下面(2412)及び前記下面(2412)に対向する上面(2411)を備え、前記所定直線方向に沿って延在するカッタ隠しスロット(243)が更に設けられたカッタ隠し部材(24)を含み、
前記カッタ(212)は一部が前記カッタ隠しスロット(243)に嵌設され、他の部分が前記カッタ隠し部材(24)の前記上面(2411)から突出し、前記カッタ装置(21)が前記所定直線方向に沿って移動する時に運搬される前記ティッシュ(100)をカットするために用いられる、請求項20に記載のカット機構。
【請求項32】
前記カッタ装置(21)は、所定の軸線を枢動軸線として回転可能なカッタ(212)と、前記カッタ(212)に接続される伝動アセンブリ(213)と、を含み、
前記伝動アセンブリ(213)は、更に、前記カッタ装置(21)が所定直線方向に沿って移動する時に、前記カッタ(212)を動かして回転させるために用いられる、請求項19に記載のカット機構。
【請求項33】
前記カッタ装置(21)は、ホルダ(214)を更に含み、前記カッタ(212)と前記伝動アセンブリ(213)はいずれも前記ホルダ(214)に設けられ、前記カッタ(212)は前記ホルダ(214)に回動可能に接続され、前記ホルダ(214)は更に前記駆動装置(22)に接続され、
前記駆動装置(22)は前記ホルダ(214)を駆動して前記所定直線方向に沿って移動させるために用いられる、請求項32に記載のカット機構。
【請求項34】
前記カット機構(2)は、前記所定直線方向に沿って延在して形成されるラック(25)を更に含み、前記伝動アセンブリ(213)は、
前記ホルダ(214)に回動可能に設けられ、所定軸線の方向に沿って前記カッタ(212)に同軸に接続される第1伝動軸(2131)と、
前記第1伝動軸(2131)に同軸に接続される駆動歯車(2132)と、
前記ホルダ(214)に回動可能に設けられ、且つ前記第1伝動軸(2131)に平行である第2伝動軸(2133)と、
それぞれ前記第2伝動軸(2133)に同軸に接続される第1従動歯車(2134)及び第2従動歯車(2135)であって、前記第2従動歯車(2135)は前記駆動歯車(2132)と噛み合い、前記第1従動歯車(2134)は前記ラック(25)と噛み合う第1従動歯車(2134)及び第2従動歯車(2135)と、を含む、請求項33に記載のカット機構。
【請求項35】
前記駆動装置(22)は、
モータ(2221)と、
前記モータ(2221)の主軸に同軸に接続される駆動歯車(2222)と、
前記所定直線方向に沿って相互に対向して設けられる第1同期ホイール(2211)及び第2同期ホイール(2212)と、
前記駆動歯車(2222)、前記第1同期ホイール(2211)及び前記第2同期ホイール(2212)とそれぞれ噛み合う同期ベルト(2213)と、を含み、
前記ホルダ(214)は前記第1同期ホイール(2211)と前記第2同期ホイール(2212)との間に設けられ、且つ前記同期ベルト(2213)に接続される、請求項33に記載のカット機構。
【請求項36】
カッタ(212)は所定軸線の方向の回りに内側(2122)、及び前記内側(2122)に対向し且つ同軸に設けられる外側(2123)を備え、前記外側(2123)は前記所定軸線の方向の回りに少なくとも1本の刃縁(21231)を含む、請求項28から請求項35のいずれか1項に記載のカット機構。
【請求項37】
前記刃縁(21231)は1本設けられ、前記カッタ(212)は円形カッタである、請求項36に記載のカット機構。
【請求項38】
前記刃縁(21231)は複数本設けられ、各前記刃縁(21231)は前記所定軸線方向の回りに順次設けられる、請求項36に記載のカット機構。
【請求項39】
各前記刃縁(21231)は直線縁であり、或いは凸状の円弧縁である、請求項38に記載のカット機構。
【請求項40】
前記内側(2122)は一部が外側(2123)から離れる方向へ突出して、複数の係合突起(2124)を形成する、請求項36のいずれか1項に記載のカット機構。
【請求項41】
ティッシュ消耗品(10)を取り付けるために用いられる下部ケース(4)と、
前記下部ケース(4)に対して反転可能で、前記下部ケース(4)を開閉するために用いられる上蓋(5)と、
請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の搬送機構(1)と、
前記搬送機構(1)の各前記駆動装置(22)にそれぞれ電気的に接続され、受信したティッシュ送り出しコマンドにより各前記駆動装置(22)に駆動信号を出力するために用いられるプロセッサ(6)と、を含む、ティッシュボックス。
【請求項42】
ティッシュ消耗品(10)を取り付けるために用いられる下部ケース(4)と、
前記下部ケース(4)に対して反転可能で、前記下部ケース(4)を開閉するために用いられる上蓋(5)と、
ティッシュ消耗品(10)中のティッシュ(100)をティッシュ送り出し側(41)の方向へ輸送するために用いられる搬送機構(1)と、
請求項19から請求項40のいずれか1項に記載のカット機構(2)と、
前記搬送機構(1)と前記カット機構(2)の前記駆動装置(22)にそれぞれ電気的に接続され、ティッシュ送り出しコマンドを受信するために用いられ、前記ティッシュ送り出しコマンドを受信すると、前記ティッシュ消耗品(10)中のティッシュ(100)を前記ティッシュ送り出し側(41)の方向へ運搬するように前記搬送機構(1)を駆動するために用いられるプロセッサ(6)と、を含み、
前記プロセッサ(6)は、更に、前記搬送機構(1)による前記ティッシュ(100)の運搬長さが所定の長さになると、前記搬送機構(1)をオフにし、且つ前記カット機構(2)の前記駆動装置(22)に前記第1駆動信号を出力するために用いられ、前記プロセッサ(6)は、更に、前記カッタ装置(21)が前記終了位置まで移動すると、前記駆動装置(22)に第2駆動信号を出力するために用いられる、ティッシュボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2022年1月11日に提出した出願番号が202210027939.1で、2022年3月29日に提出した出願番号が2022202464481で、2022年1月29日に提出した出願番号が2022202454102で、2022年1月29日に提出した出願番号が2022101121864で、2022年1月29日に提出した出願番号が2022202464496で、2022年3月11日に提出した出願番号が2022205410375で、2022年4月22日に提出した出願番号が2022209601831で、2022年4月22日に提出した出願番号が2022209602317で、2023年4月29日に提出した出願番号が2022211128403で、2022年4月29日に提出した出願番号が2022211164363で、2022年10月14日に提出した出願番号が2022227180879である中国特許出願の優先権を主張し、これらの出願の全ての内容は特に引用によって本出願に組み込まれている。
【0002】
本出願の一部の実施例は、スマートホームの技術分野に関し、特に、搬送機構、カット機構及びティッシュボックスに関する。
【背景技術】
【0003】
ウェットティッシュ、ドライティッシュ、コットンティッシュを収容できる容器としてのティッシュボックスは、使用時に、ボックス本体に予め設けられた紙取り出し口を破る必要があり、このように利用者はティッシュをボックス本体内から連続的に引き出すことが可能になる。
【発明の概要】
【0004】
これに鑑みて、本出願の一部の実施例は、従来技術における技術的問題を解決するための搬送機構、カット機構及びティッシュボックスを提供することを目的とする。
【0005】
本出願のいくつかの実施例は、
それぞれティッシュに摩擦当接するために用いられる少なくとも一つの摩擦輸送装置と、
少なくとも一つの前記摩擦輸送装置に接続され、駆動信号を受信するために用いられ、前記駆動信号を受信すると、前記ティッシュを動かして特定の移動方向へ移動させるように少なくとも一つの前記摩擦輸送装置を駆動するために用いられる少なくとも一つの駆動装置と、を含む、搬送機構を提供する。
【0006】
また、本出願のいくつかの実施例は、
所定直線方向に沿って移動し、上述した搬送機構によってティッシュボックスのティッシュ送り出し側から送り出されたティッシュをカットするために用いられるカッタ装置と、
前記カッタ装置に接続され、受信した駆動信号により、前記カッタ装置を駆動して前記所定直線方向に沿って移動させるために用いられる駆動装置と、を含む、カット機構を提供する。
【0007】
また、本出願のいくつかの実施例は、
ティッシュ消耗品を取り付けるために用いられる下部ケースと、
前記下部ケースに対して反転可能で、前記下部ケースを開閉するために用いられる上蓋と、
上述した搬送機構と、
前記搬送機構の各前記駆動装置にそれぞれ電気的に接続され、受信したティッシュ送り出しコマンドにより各前記駆動装置に駆動信号を出力するために用いられるプロセッサと、を含む、ティッシュボックスを提供する。
【0008】
また、本出願のいくつかの実施例は、
ティッシュ消耗品を取り付けるために用いられる下部ケースと、
前記下部ケースに対して反転可能で、前記下部ケースを開閉するために用いられる上蓋と、
ティッシュ消耗品中のティッシュをティッシュ送り出し側41の方向へ輸送するために用いられる搬送機構と、
上述したカット機構と、
前記搬送機構と前記カット機構の前記駆動装置にそれぞれ電気的に接続され、ティッシュ送り出しコマンドを受信するために用いられ、前記ティッシュ送り出しコマンドを受信すると、前記ティッシュ消耗品中のティッシュを前記ティッシュ送り出し側41の方向へ運搬するように前記搬送機構を駆動するために用いられるプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、更に、前記搬送機構による前記ティッシュの運搬長さが所定の長さになると、前記搬送機構をオフにし、且つ前記カット機構の前記駆動装置に前記第1駆動信号を出力するために用いられ、また、前記プロセッサは、更に、前記カッタ装置が前記終了位置まで移動すると、前記駆動装置に第2駆動信号を出力するために用いられる、ティッシュボックスを提供する。
【0009】
従来技術と比べると、搬送機構は少なくとも一つの摩擦輸送装置と少なくとも一つの駆動装置を含み、駆動装置は少なくとも一つの摩擦輸送装置に接続され、受信した駆動信号により、ティッシュを動かして特定の移動方向へ移動させるように少なくとも一つの摩擦輸送装置を駆動することができ、従って、ティッシュの自動搬送を実現することができ、ティッシュボックスに用いる場合に、ティッシュを合理的に送り出すことができ、人為的な要因によるティッシュ消耗品中のティッシュの汚染を有効に回避すると共に、余計なティッシュがティッシュボックスのティッシュ送り出し側41から送り出されることを抑えることができ、ティッシュの使用時の浪費を有効に回避する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本出願のいくつかの実施例における、上蓋によって下部ケースを開けた時のティッシュボックスの軸側模式図である。
図2】本出願のいくつかの実施例における、上蓋によって下部ケースを閉めた時のティッシュボックスの軸側模式図である。
図3】本出願のいくつかの実施例における、摩擦部材に複数の摩擦ホイールを含む時の搬送機構の軸側模式図である。
図4】本出願のいくつかの実施例における、摩擦輸送装置の摩擦ホイールと伝動軸を組み立てた模式図である。
図5】本出願のいくつかの実施例における、摩擦部材が摩擦ロールである時の搬送機構の軸側模式図である。
図6】本出願のいくつかの実施例における、摩擦輸送装置と搬送面との協働によりティッシュを輸送する時の模式図である。
図7】本出願のいくつかの実施例における、摩擦輸送装置が二つ設けられた時の搬送機構の軸側模式図である。
図8】本出願のいくつかの実施例における、摩擦輸送装置が二つ設けられた時の別の搬送機構の軸側模式図である。
図9】本出願のいくつかの実施例における、第2摩擦輸送装置を上蓋に設けた時の搬送機構の軸側模式図である。
図10】本出願のいくつかの実施例における、第2摩擦輸送装置をホルダに設けた時の搬送機構の側面模式図である。
図11】本出願のいくつかの実施例における、第2摩擦輸送装置をホルダに設けた時の搬送機構の軸側模式図である。
図12】本出願のいくつかの実施例における、第1摩擦部材と第2摩擦部材のいずれにも複数の摩擦ホイールを含む場合に第1摩擦輸送装置と第2摩擦輸送装置をティッシュ運搬方向に沿って順次設けた時の軸側模式図である。
図13】本出願のいくつかの実施例における、第1摩擦部材と第2摩擦部材がいずれも摩擦ロールである場合に第1摩擦輸送装置と第2摩擦輸送装置をティッシュ運搬方向に沿って順次設けた時の軸側模式図である。
図14】本出願のいくつかの実施例における、第1摩擦輸送装置と第2摩擦輸送装置がティッシュを輸送する時の模式図である。
図15】本出願のいくつかの実施例における、第1上摩擦部材、第1下摩擦部材、第2上摩擦部材及び第2下摩擦部材のいずれにも複数の摩擦ホイールを含む場合に第1摩擦輸送装置と第2摩擦輸送装置をティッシュ運搬方向に沿って順次設けた時の軸側模式図である。
図16】本出願のいくつかの実施例における、第1上摩擦部材、第1下摩擦部材、第2上摩擦部材及び第2下摩擦部材がいずれも摩擦ロールである場合に第1摩擦輸送装置と第2摩擦輸送装置をティッシュ運搬方向に沿って順次設けた時の軸側模式図である。
図17】本出願のいくつかの実施例における、別の第1摩擦輸送装置と第2摩擦輸送装置がティッシュを輸送する時の模式図である。
図18】本出願のいくつかの実施例における、第1駆動装置がそれぞれ第1上伝動軸116aと第1下伝動軸117aに接続された時の構造の模式図である。
図19】本出願のいくつかの実施例における、第2駆動装置がそれぞれ第2上伝動軸116aと第1下伝動軸117aに接続された時の構造の模式図である。
図20】本出願のいくつかの実施例における、搬送機構に検出素子を増設した時のティッシュ運搬状態の模式図である。
図21】本出願のいくつかの実施例における、搬送機構のシステムモジュールのブロック図である。
図22】本出願のいくつかの実施例における、カット機構の構造の模式図である。
図23】本出願のいくつかの実施例における、カット機構の分解模式図である。
図24】本出願のいくつかの実施例における、カッタ装置の分解模式図である。
図25】本出願のいくつかの実施例における、カッタ装置の組み立て模式図である。
図26】本出願のいくつかの実施例における、別のカッタ装置の組み立て模式図である。
図27図26におけるD-D箇所の断面図である。
図28】本出願のいくつかの実施例における、カット機構をティッシュボックスに用いた時の模式図である。
図29】本出願のいくつかの実施例における、カット機構のシステムモジュールのブロック図である。
図30】本出願のいくつかの実施例における、別のカット機構の構造の模式図である。
図31】本出願のいくつかの実施例における、ガイド部材としてスライドレールを用いた時の伝動アセンブリの模式図である。
図32】本出願のいくつかの実施例における、カット機構にラックを増設した時の構造の模式図である。
図33】本出願のいくつかの実施例における、別のカット機構の構造の模式図である。
図34】本出願のいくつかの実施例における、別のカッタ装置の軸側模式図である。
図35図34の側面模式図である。
図36】本出願のいくつかの実施例における、カッタの構造の模式図である。
図37】本出願のいくつかの実施例における、ティッシュボックスのシステムモジュールのブロック図である。
図38】本出願のいくつかの実施例における、別のティッシュボックスのシステムモジュールのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
技術手段の技術内容、構造の特徴、実現する目的及び効果を詳細に説明するために、以下、具体的な実施例及び図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
本出願の各実施例の説明では、別に明確に規定、限定しない限り、「第1」、「第2」といった用語は、説明するためのものに過ぎず、相対的重要性を指示又は暗示するものと理解してはならない。別に規定又は説明しない限り、「複数」という用語とは二つ以上を指し、二つを含む。「接続」、「固定」等の用語はいずれも広義に理解すべきであり、例えば、「接続」は、固定的な接続であってもよく、取り外し可能な接続であってもよく、一体的な接続であってもよく、電気的な接続であってもよく、直接的な接続であってもよく、中間媒介を介した間接的な接続であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記用語の本出願での具体的な意味を理解することができる。
【0013】
本出願の各実施例の説明では、全ての図面において、矢印xで示す方向は長手方向であり、矢印yで示す方向は幅方向であり、矢印zで示す方向は鉛直方向である。水平方向は水平面に平行な方向であり、上記長手方向であってもよいし、上記幅方向であってもよい。また、水平方向は水平面に絶対的に平行な方向を含むだけでなく、工学的に通常認められる水平面に略平行な方向も含む。鉛直方向は水平面に垂直な方向であり、鉛直方向は水平面に絶対的に垂直な方向を含むだけでなく、工学的に通常認められる水平面に略垂直な方向も含む。なお、本出願に記載の「上」、「下」、「頂」、「底」等、方位を表す用語はいずれも鉛直方向に対して理解される。
【0014】
ティッシュボックスを使用する時に、取り出し口にある前側のティッシュが引き出されたが、後側のティッシュが前側のティッシュの引き出し時の摩擦力の影響で部分的にそれに連れて取り出し口まで送り出されず、後側のティッシュがやはりボックス本体に残されることがよくあるため、使用するには利用者が後続のティッシュを手で取り出さなければならないが、この過程で人間の手がティッシュボックスの内部に接触するため、ティッシュボックスの内部に汚染を及ぼしやすい。
【0015】
また、取り出し口にある前側のティッシュが引き出された後、前側のティッシュの引き出し時における後側のティッシュへの摩擦力が大き過ぎる原因或いはティッシュ束となる原因で、複数枚のティッシュが同時に送り出されてティッシュの使用時の浪費を招くことがよくある。
【0016】
これに基づき、一部の実施例では、搬送機構を提供する。図3図5に示すように、当該搬送機構1は少なくとも一つの摩擦輸送装置11と少なくとも一つの駆動装置12を含む。ここで、各摩擦輸送装置11はティッシュ100に摩擦当接するために用いられる。また、少なくとも一つの駆動装置12は少なくとも一つの摩擦輸送装置11に接続され、各駆動装置12は駆動信号を受信するために用いられ、各駆動装置12は駆動信号を受信すると、ティッシュを動かして特定の移動方向へ移動させるように少なくとも一つの摩擦輸送装置11を駆動するために用いられる。
【0017】
上記内容から分かりやすいように、搬送機構1は少なくとも一つの摩擦輸送装置11と少なくとも一つの駆動装置12を含み、また、駆動装置12は少なくとも一つの摩擦輸送装置11に接続され、受信した駆動信号により、ティッシュを動かして特定の移動方向へ移動させるように少なくとも一つの摩擦輸送装置12を駆動することができ、従って、ティッシュ100の自動搬送を実現することができ、ティッシュボックスに用いる場合に、ティッシュを合理的に送り出すことができ、人為的な要因によるティッシュ消耗品中のティッシュの汚染を有効に回避すると共に、余計なティッシュがティッシュボックスのティッシュ送り出し側41から送り出されることを抑えることができ、ティッシュの使用時の浪費を回避する。
【0018】
具体的には、一部の実施形態において、図3図5及び図6に示すように、摩擦輸送装置11は一つ設けられ、所定の搬送面3に対向して設けられ、搬送面3との間にティッシュ100を運搬する隙間200が形成され、当該隙間200を介して、ティッシュ100の摩擦搬送を実現して、ティッシュ100を送り出すことができる。
【0019】
また、いくつかの実施例において、図3図6に示すように、駆動装置12はモータ駆動装置であり、摩擦輸送装置11は摩擦部材111と伝動軸112を含む。ここで、摩擦部材111は所定軸線方向の回りに回転可能であり、また、図3を併せて参照すると、当該摩擦部材111は搬送面3に対向して設けられ、搬送面3との間に隙間200が形成される。また、伝動軸112は所定軸線方向に沿って摩擦部材111に同軸に接続される。また、図3に示すように、当該伝動軸112は更に駆動装置12に接続され、駆動装置12は駆動信号を受信すると、伝動軸112を介して摩擦部材111を駆動して回転させ、更にティッシュ100を動かして特定の方向へ移動させることができ、ティッシュボックスに用いる場合に、ティッシュ100の自動送り出しを実現することができる。
【0020】
また、いくつかの実施例において、図3を併せて参照すると、摩擦部材111は伝動軸112に同軸に接続される少なくとも一つの摩擦ホイール1111を含む。また、図4を併せて参照すると、当該摩擦ホイール1111はホイール本体11111と摩擦リング11112を含む。ここで、図3図4を併せて参照すると、ホイール本体11111は伝動軸112に同軸に接続されると共に、所定軸線方向の回りにホイール外面を有し、摩擦リング11112はホイール本体11111のホイール外面にスリーブ接続され、また、当該摩擦リング11112はティッシュ100に摩擦当接するために用いられる。
【0021】
また、摩擦ホイール1111が回転する時に摩擦リング11112によってティッシュ100の運搬を実現できるように、図4に示すように、当該摩擦リング11112は、ホイール本体11111のホイール外面に密着する内面111121、及び内面111121に対向する外面111122を含み、また、当該外面111122は粗面である。このようにして、摩擦ホイール1111が回転する時に、摩擦リング11112の外面111122がティッシュ100に当接可能となり、摩擦リング11112が回転する時にティッシュ100に与える摩擦力によって、ティッシュ100の運搬を実現することができる。
【0022】
また、一部の実施形態において、図4に示すように、摩擦リング11112の外面111122には所定軸線方向の回りに更に複数の各凹溝111123が設けられることを指摘すべきである。各凹溝111123によって、摩擦リング11112の外面111122を粒状にすることができ、このように摩擦リング11112が回転する時に、その外面111122がティッシュ100に対して発生する摩擦力を更に向上させて、ティッシュ100に対する搬送機構1の運搬性能をより好適にすることができる。
【0023】
また、一部の実施形態において、摩擦ホイール1111が複数ある時に、図3に示すように、各摩擦ホイール1111は所定軸線方向に沿って等間隔で設けられてもよい。このように各摩擦ホイール1111が回転する時にティッシュ100に与える摩擦力を均一にティッシュ100に分布させることができ、ティッシュ100がティッシュボックスのティッシュ送り出し側41から送り出された後、ティッシュ100の平坦性を確保し、ティッシュ100の運搬過程でのしわ現象の発生を回避することができる。
【0024】
また、代替的な解決手段として、別の実施例において、図5に示すように、摩擦部材111は伝動軸112に同軸に接続される摩擦ロールであり、このように、駆動装置12は駆動信号を受信すると、伝動軸112を介して摩擦ロールを駆動して回転させることができ、摩擦ロールが回転する時にティッシュ100に対して発生する摩擦力によって、ティッシュ100をティッシュボックスのティッシュ送り出し側41から送り出すことができる。
【0025】
具体的には、いくつかの実施例において、図6を併せて参照すると、摩擦ロールはロール本体1112と摩擦リング1113を含む。ここで、ロール本体1112は伝動軸112に同軸に接続されると共に、所定軸線方向の回りにロール外面を有し、摩擦リング1113はロール本体1112のロール外面にスリーブ接続され、且つロール本体1112の軸線方向に沿って延在して形成される。当然ながら、実際に応用する時に、摩擦リング1113の長さは具体的な需要に応じて増加したり、減少したりすることができ、本実施形態では、摩擦リング1113の長さが具体的に限定されなく、また、当該摩擦リング1113はティッシュ100に摩擦当接するために用いられる。
【0026】
また、摩擦ロールが回転する時に摩擦リング1113によってティッシュ100の運搬を実現できるように、図6を併せて参照すると、当該摩擦リング1113は、ロール本体1112のロール外面に密着する内面11131、及び内面11131に対向する外面11132を含み、また、当該外面11132は粗面である。このようにして、摩擦ロール13が回転する時に、摩擦リング1113の外面11132がティッシュ100に当接可能となり、摩擦リング1113が回転する時にティッシュ100に与える摩擦力によって、ティッシュ100の運搬を実現することができる。
【0027】
なお、いくつかの実施例において、図5に示すように、摩擦ロールが所定軸線方向に沿って延在して形成され、即ち、摩擦ロールが伝動軸112の軸線方向に沿って延在して形成されることに注意すべきである。このように、摩擦ロールが搬送面3との協働でティッシュ100を運搬する時に、摩擦ロールが完全にティッシュ100に当接可能であり、摩擦ロールのティッシュ100への摩擦力がティッシュ100に均一に分布可能であり、ティッシュ100がティッシュ送り出し側41から送り出された後、ティッシュ100の平坦性を確保し、ティッシュ100の運搬過程でのしわ現象の発生を回避することができる。
【0028】
また、いくつかの実施例において、図7図8に示すように、摩擦輸送装置11は二つ設けられてもよく、それぞれ第1摩擦輸送装置11aと第2摩擦輸送装置11bであり、また、第1摩擦輸送装置11aと第2摩擦輸送装置11bは相互に対向し且つ平行に設けられ、第1摩擦輸送装置11aと第2摩擦輸送装置11bとの間にティッシュを運搬する隙間200が形成され、第1摩擦輸送装置11aと第2摩擦輸送装置11bはいずれもティッシュ100に摩擦当接するために用いられる。
【0029】
次に、図7図8に示すように、駆動装置12は第1摩擦輸送装置11a及び/又は第2摩擦輸送装置11bに接続され、また、駆動装置12は、駆動信号を受信すると、ティッシュ100が第1摩擦輸送装置11a及び/又は第2摩擦輸送装置11bによって輸送可能にするように、第1摩擦輸送装置11a及び/又は第2摩擦輸送装置11bを駆動するために用いられる。これに基づき分かりやすいように、駆動装置12によって第1摩擦輸送装置11a及び/又は第2摩擦輸送装置11bを駆動することで、同様にティッシュ100の自動運搬を実現し、人為的な邪魔を避けることができ、同様に人為的な影響によりティッシュ100が運搬中に汚染される状況を回避することができる。
【0030】
具体的には、いくつかの実施例において、図7図8に示すように、第1摩擦輸送装置11aは第1摩擦部材111aと第1伝動軸112aを含む。ここで、第1摩擦部材111aは第1所定軸線方向の回りに回転可能であり、第1伝動軸112aは第1所定軸線方向に沿って第1摩擦部材111aに同軸に接続される。同様に、図7図8に示すように、第2摩擦輸送装置11bは第2摩擦部材111bと第2伝動軸112bを含む。ここで、第2摩擦部材111bは第2所定軸線方向の回りに回転可能であり、また、図2を併せて参照すると、第2伝動軸112bは第2所定軸線方向に沿って第2摩擦部材111bに同軸に接続される。
【0031】
なお、第1伝動軸112aは更に駆動装置12に接続され、駆動装置12は駆動信号を受信すると、第1伝動軸112aを介して第1摩擦部材111aを駆動して回転させることで、第1摩擦部材111aとティッシュ100との間に回転方向に対して接線となる同じ方向の摩擦力を持たせることができ、ティッシュ100の運搬を実現することができる。又は、図7図8に示すように、駆動装置12は第2伝動軸112bに接続されてもよく、駆動装置12は駆動信号を受信すると、第2伝動軸112bを介して第2摩擦部材111bを駆動して回転させることで、第2摩擦部材111bとティッシュ100との間に回転方向に対して接線となる同じ方向の摩擦力を持たせることもでき、同様にティッシュ100の運搬を実現することができる。
【0032】
また、第1摩擦部材111aと第2摩擦部材111bの構造としてそれぞれ上述した摩擦部材111の構造を採用することができるため、第1摩擦部材111aと第2摩擦部材111bの構造についての詳細説明を省略することは説明すべきである。
【0033】
また、上記実施例において、摩擦輸送装置11は二つ設けられ、それぞれ第1摩擦輸送装置11aと第2摩擦輸送装置11bである。従って、いくつかの実施例において、図9に示すように、第2摩擦輸送装置11bをティッシュボックスの上蓋5に設けてもよく、また、上蓋5によってティッシュボックスの下部ケース4を開閉する時に、第2摩擦輸送装置11bは上蓋5とともに移動可能となる。また、上蓋5によって下部ケース4を閉めた後、第2摩擦輸送装置11bと第1摩擦輸送装置11aとの間にティッシュ100を運搬する隙間200が形成可能となる。
【0034】
当然ながら、代替的な解決手段として、いくつかの実施例において、図10図11に示すように、搬送機構1は、ヒンジ連結側及びヒンジ連結側から離れて設けられる可動側を備えるホルダ13を更に含み、ここで、可動側が第2摩擦輸送装置11bに接続され、ホルダ13はヒンジ連結側を枢動軸線として第1摩擦輸送装置11aに対して反転可能であり、第2摩擦輸送装置11bは、ホルダ13が第1摩擦輸送装置11aの方向に向かって所定の位置まで反転すると、第1摩擦輸送装置1との間にティッシュ100を運搬する隙間200を形成するために用いられる。
【0035】
また、図10に示すように、駆動装置12を第1摩擦輸送装置11aに接続可能なので、駆動装置12は駆動信号を受信すると、第2摩擦輸送装置11bとの協働でティッシュ100を動かして特定の移動方向へ輸送できるように、第1摩擦輸送装置11aを駆動することができる。
【0036】
上記内容から分かりやすいように、搬送機構1は、ヒンジ連結側及びヒンジ連結側から離れて設けられる可動側を備えるホルダ13を更に含み、当該ホルダ13はヒンジ連結側を枢動軸線として第1摩擦輸送装置11aに対して反転可能であり、また、第2摩擦輸送装置11bをホルダ13の可動側に設けることで、第2摩擦輸送装置11bは、ホルダ13が第1摩擦輸送装置11aに対して所定の位置まで反転すると、第1摩擦輸送装置11aとの間にティッシュ100を運搬する隙間200を形成することができる。従って、図1を併せて参照すると、ティッシュ消耗品10の交換が必要になる時に、ホルダ13を第1摩擦輸送装置11aから離れる方向へ反転させるだけで、第2摩擦輸送装置11bが第1摩擦輸送装置11aから離れることが可能になり、ティッシュボックスの下部ケース4にティッシュ消耗品10を装入するための十分な開放空間があるようになる。ティッシュ消耗品10の装入が完了した後、図9図11を併せて参照すると、一部のティッシュ100を引き出し、且つ引き出した部分のティッシュを第1摩擦輸送装置11aの第1摩擦部材111aに広げてから、上蓋5によって下部ケース4を再度閉めるだけで、第2摩擦輸送装置11bが第1摩擦輸送装置11aとの協働でティッシュ100を再度挟むことが可能になり、これで搬送機構1へのティッシュの装入を楽に完成できると共に、ティッシュの装入時におけるティッシュ100への汚染を低減することができる。
【0037】
具体的には、本実施形態において、図11に示すように、ホルダ13は、枢動軸線に沿って相互に対向して設けられる第1ホルダ本体131と第2ホルダ本体132を含み、また、第1ホルダ本体131は第1ヒンジ連結端1311を備え、第2ホルダ本体132は第2ヒンジ連結端1321を備える。また、第1ヒンジ連結端1311と第2ヒンジ連結端1321は枢動軸線に沿って同軸に設けられ、また、第1ヒンジ連結端1311と第2ヒンジ連結端1321は共にヒンジ連結側を構成し、第2摩擦輸送装置11bは第1ホルダ本体131と第2ホルダ本体132との間に設けられる。
【0038】
次に、いくつかの実施例において、図11に示すように、第1ホルダ本体131は第1上接続シート1312、第1支持シート1313及び第1下接続シート1314を含む。ここで、第1支持シート1313は第1上接続シート1312の一部が第2ホルダ本体132の方向に向かって水平に折り曲げられて延在することによって形成される。また、第1下接続シート1314は第1支持シート1313の一部が第1上接続シート1312から離れる方向に向かって鉛直に折り曲げられて延在することによって形成される。
【0039】
同様に、図11に示すように、第2ホルダ本体132は第2上接続シート1322、第2支持シート1323及び第2下接続シート1324を含む。ここで、第2支持シート1323は第2上接続シート1322の一部が第1ホルダ本体131の方向に向かって水平に折り曲げられて延在することによって形成される。また、第2下接続シート1324は第2支持シート1323の一部が第2上接続シート1322から離れる方向に向かって鉛直に折り曲げられて延在することによって形成される。また、図11に示すように、第1ヒンジ連結端1311は第1上接続シート1312に設けられ、第2ヒンジ連結端1321は第2上接続シート1322に設けられ、また、第2摩擦輸送装置11bは第1下接続シート1314と第2下接続シート1324との間に設けられ、第1下接続シート1314と第2下接続シート1324にそれぞれ接続される。
【0040】
なお、図10図11に示すように、第1上接続シート1312における第1ヒンジ連結端1311、第2上接続シート1322における第2ヒンジ連結端1321をそれぞれティッシュボックスの下部ケース4にヒンジ連結してもよく、これによってホルダ13の第1摩擦輸送装置11aに対する反転を実現することができる。第1下接続シート1314と第2下接続シート1324によって更に第2摩擦輸送装置11bの接続を実現することができる。最後に、図11に示すように、第1支持シート1313によって、第1下接続シート1314と第1上接続シート1312がずれることが可能になり、第2支持シート1323によって、第2下接続シート1324と第2上接続シート1322がずれることが可能になり、このようにして第1摩擦輸送装置11aをそれぞれ第1下接続シート1314と第2下接続シート1324に接続する時に、下部ケース4が第1摩擦輸送装置の取り付けの邪魔になることがない。
【0041】
また、いくつかの実施例において、図10に示すように、ホルダ13は駆動ノブ133を更に含み、また、当該駆動ノブ133は枢動軸線に沿って第1ホルダ本体131に設けられ、例えば、駆動ノブ133を第1上接続シート1312に設けてもよく、また、駆動ノブ133は第1ヒンジ連結端1311及び第2ヒンジ連結端1321と同軸に設けられる。これに基づき分かりやすいように、搬送機構1に対してティッシュ装入操作を行う必要がある時に、駆動ノブ133を回すだけでホルダ13全体を楽に反転させることができ、利用者によるホルダ13の反転操作が容易になる。いくつかの実施例において、駆動ノブ133を第1ホルダ本体131に設ける場合のみを例として説明したが、実際に応用する時に、駆動ノブ133を第2ホルダ本体132に設けてもよいことは説明する必要がある。
【0042】
また、いくつかの実施例において、図9に示すように、第1摩擦輸送装置11aは第1伝動軸112aに同軸に接続される第1同期ホイール113aを更に含み、第2摩擦輸送装置11bは第2伝動軸112bに同軸に接続される第2同期ホイール113bを更に含む。また、図9図11を併せて参照すると、ホルダ13又は上蓋5が第1摩擦輸送装置11aの方向に対して所定の位置まで反転すると、第2同期ホイール113bと第1同期ホイール113aが噛み合うことができるため、駆動装置12が第1伝動軸112aを駆動して回転させると、第1伝動軸112aは第1同期ホイール113aと第2同期ホイール113bとの噛み合いによって、第2伝動軸112bを同期駆動して同時に回転させることもでき、この時の第1摩擦部材111aと第2摩擦部材111bは相対的な回転が可能になり、第2摩擦部材111bと第1摩擦部材111aは共にティッシュ100に対して主動的な摩擦駆動力を発生でき、ティッシュ100の輸送時の安定性を更に向上させ、ティッシュ100の輸送時の滑り現象を回避することができる。また、いくつかの実施例において、図9に示すように、第2同期ホイール113bと第1同期ホイール113aの直径が同じであるため、第1摩擦部材111aと第2摩擦部材111bの回転時の回転速度の一致性を確保し、ティッシュ100が輸送される時に第1摩擦部材111aと第2摩擦部材111bとの間の回転速度差によって裂かれたり、しわ現象が発生したりすることを回避でき、ティッシュ100の輸送時の平坦性を確保することは説明する必要がある。
【0043】
なお、上記内容から分かりやすいように、摩擦輸送装置11は合計二つ設けられ、それぞれ第1摩擦輸送装置11aと第2摩擦輸送装置11bである。従って、これに基づき、別の代替的な解決手段として、別の実施例において、第1摩擦輸送装置11aと第2摩擦輸送装置11bに対応するように、図12図13に示すように、駆動装置12は同様に二つ設けられてもよく、それぞれ第1駆動装置12aと第2駆動装置12bである。また、図12図13に示すように、第1摩擦輸送装置11aと第2摩擦輸送装置11bはティッシュの運搬方向に沿って順次設けられ、また、第1摩擦輸送装置11aと第2摩擦輸送装置11bはいずれもティッシュボックス内のティッシュ100に摩擦当接するために用いられる。
【0044】
また、図12図13に示すように、第1駆動装置12aは第1摩擦輸送装置11aに接続される。実際に応用する時に、図14を併せて参照すると、第1駆動装置12aは、ティッシュ100をティッシュボックスのティッシュ送り出し側41の方向へ運搬してティッシュ100をティッシュ送り出し側41から送り出すことができるように、第1摩擦輸送装置11aを駆動することができる。次に、図12図13に示すように、第2駆動装置12bは第2摩擦輸送装置11bに接続される。また、図14を併せて参照すると、当該第2駆動装置12bは、ティッシュボックスのティッシュ送り出し側41から送り出されたティッシュ100の長さが所定の長さになると、引き切られるまでティッシュ100をティッシュ送り出し側41から離れる方向へ運搬し、所定の長さのティッシュの送り出しを完成するように、第2摩擦輸送装置11bを駆動するために用いられる。最後に、図14を併せて参照すると、第2駆動当該装置12bは、更に、ティッシュ100が引き切られた後、後続のティッシュが次回に送り出される時に第1摩擦輸送装置11aによってティッシュボックスのティッシュ送り出し側41からの送り出を継続可能にするために後続のティッシュ100を第1摩擦輸送装置11aに送り込むように、第2摩擦輸送装置11bを逆方向に駆動するために用いられる。
【0045】
また、第1摩擦輸送装置11aと第2摩擦輸送装置11bに対して上述した構造を採用し、即ち、第1摩擦輸送装置11aが第1摩擦部材111aと第1伝動軸112aとの協働によってティッシュの輸送を実現し、第2摩擦輸送装置11bが第2摩擦部材111bと第2伝動軸112bとの協働によってティッシュの輸送を実現する構造を採用した以外に、別の実施例において、第1摩擦輸送装置11aと第2摩擦輸送装置11bに対して更に別の構造を採用してもよいことに注意すべきである。例えば、図15図16に示すように、第1摩擦輸送装置11aは第1上摩擦部材114a、第1下摩擦部材115a、第1上伝動軸116a及び第1下伝動軸117aを含む。第2摩擦輸送装置11bは第2上摩擦部材114b、第2下摩擦部材115b、第2上伝動軸116b及び第2下伝動軸117bを含む。
【0046】
ここで、ティッシュ100の運搬を実現するために、図17を併せて参照すると、第1上摩擦部材114aと第1下摩擦部材115aは相互に対向し且つ平行に設けられ、第1上摩擦部材114aと第1下摩擦部材115aとの間にティッシュ100を運搬可能な第1隙間200aが形成される。次に、第1上伝動軸116aは第1上摩擦部材114aに同軸に接続され、第1下伝動軸117aは第1下摩擦部材115aに同軸に接続され、また、第1上伝動軸116a又は第1下伝動軸117aは更に第1駆動装置12aに接続される。また、第1上伝動軸116aが第1駆動装置12aに接続される場合に、図15図16に示すように、第1上伝動軸116aは第1駆動装置12aの駆動作用で、第1上摩擦部材114aを動かして回転させることができる。第1下伝動軸117aが第1駆動装置12aに接続される時に、図15図16に示すように、第1下伝動軸117aは第1駆動装置12aの駆動作用で、第1下摩擦部材115aを動かして回転させることができる。これに基づき分かりやすいように、図17を併せて参照すると、第1上摩擦部材114a又は第1下摩擦部材115aの回転によって、第1上摩擦部材114aと第1下摩擦部材115aはそれぞれティッシュ100に対して摩擦力を発生して、第1上摩擦部材114aと第1下摩擦部材115aの相対的回転を実現することができ、更にティッシュ100を第1隙間200aを通過させて送り出すことができる。
【0047】
ところで、別の実施例において、図18図19に示すように、第1上伝動軸116aと第1下伝動軸117aを同時に第1駆動装置12aに接続してもよく、このように第1駆動装置12aによって第1上伝動軸116aと第1下伝動軸117aを同時に駆動して相対的に回動させることが可能になり、第1上摩擦部材114aと第1下摩擦部材115aがティッシュ100を運搬する時の摩擦力が高くなり、ティッシュ100が運搬される過程で滑り現象が発生することがなく、ティッシュ100の運搬精度が高くなる。また、第1駆動装置12aがそれぞれ第1上伝動軸116aと第1下伝動軸117aに接続される場合に、図18に示すように、当該第1駆動装置12aは、第1上伝動軸116aに同軸に接続される第1上駆動歯車121aと、第1下伝動軸117aに同軸に接続される第1下駆動歯車122aと、第1上駆動歯車121a及び第1下駆動歯車122aとそれぞれ噛み合う第1歯車群123aと、第1歯車群123aに接続される第1モータアセンブリ124aと、を含む。実際に応用する時に、第1モータアセンブリ124aによって第1歯車群123aを駆動して噛み合いながら伝動させることができ、第1上駆動歯車121aと第1下駆動歯車122aは第1歯車群123aが噛み合いながら伝動することで、第1上伝動軸116aと第1下伝動軸117aをそれぞれ動かして相対的に回転させることができ、第1上摩擦部材114aと第1下摩擦部材115aによるティッシュ100の運搬を実現する。
【0048】
また、説明すべきことは、いくつかの実施例において、図18に示すように、第1歯車群123aが、第1モータアセンブリ124aの出力軸に同軸に接続される第1駆動歯車1231aと、第1駆動歯車1231aと噛み合う第1従動歯車1232aと、を含み、第1駆動歯車1231aと第1従動歯車1232aが同じ直径と同じ歯数を有するため、第1駆動歯車1231aが第1従動歯車1232aを駆動して回転させる時に、二つの歯車の回転数を一致させることができる点である。また、第1上駆動歯車121aが第1駆動歯車1231aと噛み合い、第1下駆動歯車122aが第1従動歯車1232aと噛み合うため、第1歯車群123aは噛み合いながら伝動する時に、第1上駆動歯車121aと第1下駆動歯車122aの相対的回転を実現し、更に第1上摩擦部材114aと第1下摩擦部材115aによってティッシュ100を運搬する要望を実現することができる。当然ながら、いくつかの実施例において、第1下駆動歯車122aが第1駆動歯車1231aと噛み合い、第1上駆動歯車121aが第1従動歯車1232aと噛み合うようにしてもよく、このような噛合方式によって、第1上駆動歯車121aと第1下駆動歯車122aは同様に第1歯車群123aが噛み合いながら伝動する時に、相対的回転を実現することができる。
【0049】
また、ティッシュ100の運搬過程で、第2摩擦輸送装置11bによって、第1摩擦輸送装置11aの方向と反対な摩擦力をティッシュ100に施して、ティッシュ100を引き切ることを可能にするために、いくつかの実施例において、図17に示すように、第2上摩擦部材114bと第2下摩擦部材115bは相互に対向し且つ平行に設けられ、また、図7を併せて参照すると、第2上摩擦部材114bと第2下摩擦部材115bとの間には、ティッシュ100を通過させるための第2隙間200bが形成される。次に、第2上伝動軸116bは第2上摩擦部材114bに同軸に接続され、第2下伝動軸117bは第2下摩擦部材115bに同軸に接続され、また、第2上伝動軸116b又は第2下伝動軸117bは更に第2駆動装置12bに接続される。第2上伝動軸116bが第2駆動装置12bに接続される時に、図15図16に示すように、第2上伝動軸116bは第2駆動装置12bの駆動作用で、第2上摩擦部材114bを動かして回転させることができる。第2下伝動軸117bが第2駆動装置12bに接続される時に、図15図16に示すように、第2下伝動軸117bは第2駆動装置12bの駆動作用で、第2下摩擦部材115bを動かして回転させることができる。これに基づき分かりやすいように、実際に応用する時に、第1摩擦輸送装置11aはティッシュに対してティッシュ送り出し側41の方向に向ける摩擦力を有し、第2摩擦輸送装置11bでは、第2上摩擦部材114b又は第2下摩擦部材115bの回転によって、第2上摩擦部材114b又は第2下摩擦部材115bがティッシュ100との間で回転方向に対して接線方向となる持続的な摩擦力を主動的に発生することができ、そして、この摩擦力の方向がティッシュ送り出し側41から離れる方向に向け、このようにティッシュ100は真っすぐに引っ張られ、最後に切れる。次に、第2上摩擦部材114b又は第2下摩擦部材115bは第2駆動装置12bによって逆方向に駆動され、この時に、図17を併せて参照すると、第2上摩擦部材114b又は第2下摩擦部材115bのティッシュ100に対する摩擦方向は、第1摩擦輸送装置11aのティッシュ100に対する摩擦方向と同じになり、後続の残りのティッシュ100が第1摩擦輸送装置11aへ補充され、ティッシュボックスからの次回のティッシュ送り出し時における後続のティッシュ100の正常運搬を確保する。
【0050】
しかしながら、代替的な解決手段として、いくつかの実施例において、図19に示すように、第2上伝動軸116bと第2下伝動軸117bを同時に第2駆動装置12bに接続してもよく、このように第2駆動装置12bによって第2上伝動軸116bと第2下伝動軸117bを同時に駆動して相対的に回動させることが可能になり、第2上摩擦部材114bと第2下摩擦部材115bはいずれもティッシュ100との間で摩擦力を主動的に発生することができ、ティッシュ100が運搬される過程で滑り現象が発生することがなく、ティッシュ100に対する引っ張り力が高くなり、ティッシュ100が引き切られることがより容易になる。また、第2駆動装置12bがそれぞれ第2上伝動軸116bと第2下伝動軸117bに接続される場合に、図19に示すように、当該第2駆動装置12bは、第2上伝動軸116bに同軸に接続される第2上駆動歯車121bと、第2下伝動軸117bに同軸に接続される第2下駆動歯車122bと、第2上駆動歯車121b及び第2下駆動歯車122bとそれぞれ噛み合う第2歯車群123bと、第2歯車群123bに接続される第2モータアセンブリ124bと、を含む。実際に応用する時に、第2モータアセンブリ124bによって第2歯車群123bを駆動して噛み合いながら伝動させることができ、第2上駆動歯車121bと第2下駆動歯車122bは第2歯車群123bが噛み合いながら伝動することで、第2上伝動軸116bと第2下伝動軸117bをそれぞれ動かして相対的に回転させることができ、第2上摩擦部材114bと第2下摩擦部材115bによるティッシュ100の引っ張り力を向上させる。
【0051】
また、説明すべきことは、本実施形態において、図19に示すように、第2歯車群123bが、第2モータアセンブリ124bの出力軸に同軸に接続される第2駆動歯車1231bと、第2駆動歯車1231bと噛み合う第2従動歯車1232bと、を含み、第2駆動歯車1231bと第2従動歯車1232bが同じ直径と同じ歯数を有するため、第2駆動歯車1231bが第2従動歯車1232bを駆動して回転させる時に、二つの歯車の回転数を一致させることができる点である。また、第2上駆動歯車121bが第2駆動歯車1231bと噛み合い、第2下駆動歯車122bが第2従動歯車1232bと噛み合うため、第2歯車群123bは噛み合いながら伝動する時に、第2上駆動歯車121bと第2下駆動歯車122bの相対的回転を実現し、更に第2上摩擦部材114bと第2下摩擦部材115bのティッシュ100に対する摩擦力を大きくして、ティッシュ100を引き切ることができる。当然ながら、いくつかの実施例において、第2下駆動歯車122bが第2駆動歯車1231bと噛み合い、第2上駆動歯車121bが第2従動歯車1232bと噛み合うようにしてもよく、このような噛み合う方式によって、第2上駆動歯車121bと第2下駆動歯車122bは同様に第2歯車群123bが噛み合いながら伝動する時に、相対的回転を実現することができる。
【0052】
上述した第1上摩擦部材114a、第1下摩擦部材115a、第2上摩擦部材114b及び第2下摩擦部材115bの構造が全て同じであり、且つそれらのいずれにも摩擦部材111と同じ構造を採用することができるため、ここで第1上摩擦部材114a、第1下摩擦部材115a、第2上摩擦部材114b及び第2下摩擦部材115bの構造についての詳細な説明を省略することに注意すべきである。
【0053】
また、いくつかの実施例において、図20に示すように、ティッシュ100にはその長手方向に沿って、引き切られることが可能な複数の割れ目1001が設けられる。当該割れ目1001に対応するように、図20に示すように、搬送機構1は検出素子14を更に含み、また、図21を併せて参照すると、当該検出素子14はティッシュボックスのプロセッサ6に電気的に接続され、検出素子14は第1摩擦輸送装置11aと第2摩擦輸送装置11bとの間で運搬されるティッシュ100をリアルタイムで検出するために用いられ、検出したティッシュデータをプロセッサ6にアップロードするために用いられる。また、いくつかの実施例において、図8図9に示すように、検出素子14として視覚センサを用いてもよく、ティッシュデータが視覚センサによって取得された、第1摩擦輸送装置11aと第2摩擦輸送装置11bとの間で運搬されるティッシュの画像データであることは説明する必要がある。又は、図20に示すように、検出素子14として光電センサを用いてもよく、ティッシュデータが光電センサによって検出された、第1摩擦輸送装置11aと第2摩擦輸送装置11bとの間で運搬されるティッシュ100の光漏れデータである。
【0054】
なお、第1摩擦輸送装置11aがティッシュ100をティッシュ送り出し側41から連続的に送り出す時に、プロセッサ6は、更に、受信したティッシュデータにより、ティッシュ送り出し側41から送り出されたティッシュ100の長さが第1所定長さになったか否かを判断し、第1所定長さになったと判定した場合に、第2摩擦輸送装置11aを駆動してティッシュ100をティッシュ送り出し側41から離れる方向へ運搬するように、第2駆動装置12bを制御するために用いられる。
【0055】
具体的には、検出素子14として視覚センサを用いる時に、図21を併せて参照すると、視覚センサは取得したティッシュ100の画像データをプロセッサ6にアップロードすることができ、プロセッサ6はこの画像データを予め記憶された、割れ目を有するティッシュ100の画像データと比較し、二つの画像データの比較結果が一致する時に、プロセッサはティッシュ送り出し側41から送り出されたティッシュ100の長さが第1所定長さになったと判定することができる。
【0056】
同様に、検出素子14として光電センサを用いる時に、図20図21を併せて参照すると、光電センサは検出したティッシュ100の光漏れデータをプロセッサ6にアップロードすることができ、プロセッサ6は当該光漏れデータを予め記憶された、割れ目を有するティッシュ100の光漏れデータと比較し、二つの光漏れデータの比較結果が一致する時に、プロセッサ6はティッシュ送り出し側41から送り出されたティッシュ100の長さが第1所定長さになったと判定することができる。
【0057】
また、第2摩擦輸送装置11bがティッシュ100をティッシュ送り出し側41から離れる方向へ運搬する時に、プロセッサ6は、更に、受信したティッシュデータにより、ティッシュ100が引き切られたか否かを判断し、ティッシュ100が引き切られたと判定した後、第2摩擦輸送装置11bを駆動してティッシュ100をティッシュ送り出し側41の方向へ所定の長さだけ運搬するように、第2駆動装置12bを制御するために用いられる。
【0058】
具体的には、プロセッサ6が取得したティッシュデータが視覚センサからアップロードしたティッシュ100の画像データである時に、図21に示すように、プロセッサ6は当該画像データを、予め記憶された、ティッシュが引き切られない時の画像データと比較することができ、二つの画像データの比較結果が一致しない場合に、プロセッサ6はティッシュ100が引き切られたと判定することができる。同様に、プロセッサ6が取得したティッシュデータが光電センサからアップロードしたティッシュ100の光漏れデータである時に、図10図11に示すように、プロセッサ6は当該光漏れデータを、予め記憶された、ティッシュが引き切られない時の光漏れデータと比較することができ、二つの光漏れデータの比較結果が一致しない場合に、プロセッサ6はティッシュ100が引き切られたと判定することができる。
【0059】
最後に、第2摩擦輸送装置11bが後続のティッシュ100をティッシュ送り出し側41の方向へ運搬する時に、20と図21を併せて参照すると、プロセッサ6は、更に、後続のティッシュ100が第1摩擦輸送装置1に送り込まれた後、第1駆動装置12aと第2駆動装置12bをオフにするために用いられる。これによって、ティッシュボックスからティッシュを再度送り出す必要がある時に、後続のティッシュ100は第1摩擦輸送装置11aの搬送作用で適時に送り出されることが可能となる。
【0060】
また、本出願の一部の実施例はカット機構を更に提供する。図22図23に示すように、当該カット構造2は、所定直線方向に沿って移動し、上述した搬送機構1によってティッシュボックスのティッシュ送り出し側41から送り出されたティッシュ100をカットするために用いられるカッタ装置21と、カッタ装置21に接続され、カッタ装置21を駆動して所定直線方向に沿って移動させるために用いられ、また、図29を併せて参照すると、更にティッシュボックスのプロセッサ6に電気的に接続され、プロセッサ6から出力された第1駆動信号又は第2駆動信号を受信するために用いられる駆動装置22と、を含む。
【0061】
また、所定直線方向に沿った両端はそれぞれ開始位置と終了位置であり、いくつかの実施例において、22と図29を併せて参照すると、駆動装置22はプロセッサ6から出力された第1駆動信号を受信すると、カッタ装置21を駆動して開始位置から終了位置の方向へ移動させることができる。駆動装置22は第2駆動信号を受信すると、カッタ装置21を駆動して終了位置から開始位置の方向へ移動させることができる。
【0062】
これに基づき分かりやすいように、駆動装置22によってカッタ装置21を駆動することで、カッタ装置21は所定直線方向に沿って移動可能となる。従って、当該カット機構2をティッシュボックスに用いる時に、上記搬送機構1によってティッシュボックスのティッシュ送り出し側41から送り出されたティッシュをカットすることができ、ティッシュの自動カットを同様に実現することができる。
【0063】
また、いくつかの実施例において、図22図23に示すように、カッタ装置21はカッタ台211とカッタ212を含む。ここで、カッタ台211は所定直線方向に沿って移動可能であり、また、図24図25に示すように、当該カッタ台211は、カッタ固定ホルダ2111及びカッタ固定ホルダ2111に弾性的に接続される接続アセンブリ2112を含む。また、カッタ212は接続アセンブリ2112に回動可能に接続され、当該カッタ212はカッタ台211が所定直線方向に沿って移動する時にティッシュ100をカットするために用いられ、また、当該カッタ212は、更に、ティッシュをカットする時に接続アセンブリ2112を介してティッシュに対して動作可能であるために用いられる。
【0064】
上記内容から分かりやすいように、カッタ212がティッシュをカットする時に、ティッシュを切断できなくてティッシュが一側へ集まってカッタ装置21の移動に大きい抵抗を与えると、カッタ212は接続アセンブリ2112とカッタ固定ホルダ2111との間の弾性接続によって、その径方向に沿って、抵抗を与えるティッシュ部分を直接越えることができ、カッタ装置21がカット過程でしっかりと止められるという現象が発生することを有効に回避する。
【0065】
具体的には、いくつかの実施例において、図24図25に示すように、カッタ212として円形カッタが用いられ、円形カッタが接続アセンブリ2112に回動可能に接続される。従って、カッタ装置21が所定直線方向に沿って移動する時に、円形カッタはティッシュ100との摩擦抵抗によって回転することができ、円形カッタがティッシュ100をカットする時の切断力を向上させ、更にカッタ装置21がカットティッシュ100を一度に切断する成功率を向上させる。当然ながら、いくつかの実施例において、カッタ212として他の形状の刃物を用いてもよく、ここでカッタ212の構造と形状が具体的に限定されない。
【0066】
また、いくつかの実施例において、図24図25に示すように、カッタ固定ホルダ2111は、頂側21111と、頂側21111に対向する底側21112と、を備え、また、カッタ固定ホルダ2111は頂側21111から底側21112までの方向に取付溝21113が設けられ、また、円形カッタは一部が取付溝21113に収容され、他の部分が取付溝21113から突出する。カッタ固定ホルダ2111の頂側21111から突出した円形カッタの部分によって、ティッシュに対するカットを実現することができる。
【0067】
また、円形カッタがティッシュをカットする時にティッシュに対して動作可能にするために、いくつかの実施例において、図24図25に示すように、カッタ固定ホルダ2111の頂側21111から底側21112までの方向には更に取付溝21113に連通するスプリングバック領域21114が形成され、接続アセンブリ2112がスプリングバック領域21114を介して、円形カッタがその径方向に沿って上下に動作可能にすることができる。いくつかの実施例において、図24図25に示すように、当該接続アセンブリ2112が、頂側21111に連結される固定端21121と、固定端21121から離れて設けられる可動端21122と、を備える弾性アームであってもよく、また、当該可動端21122が更に円形カッタの軸心に回動可能に接続され、また、当該弾性アームが固定端21121から可動端21122までの方向においてスプリングバック領域21114全体を跨っていることを指摘すべきである。また、スプリングバック領域21114を設ける時に、当該スプリングバック領域21114がカッタ固定ホルダ2111の頂側21111から取付溝21113の方向へ斜めに延在して形成されてもよく、当然ながら、いくつかの実施例において、スプリングバック領域21114が取付溝21113に平行な方向に沿って延在して形成されてもよいことに注意すべきである。
【0068】
これに基づき分かりやすいように、図24図25に示すように、スプリングバック領域21114によって、円形カッタが止められた時に、弾性アームの下方に一定の退避空間を有することが可能となり、円形カッタが弾性アームを介してカッタ固定ホルダ2111のベース1112の方向へ移動することができ、円形カッタが抵抗を与えたティッシュ部分を越えた後、更に弾性アームの反発作用で迅速に復帰することができ、カッタ装置21がティッシュをカットする時にしっかりと止められるという現象が発生することを回避する。
【0069】
また、いくつかの実施例において、図24に示すように、カッタ固定ホルダ2111と弾性アームには更に、円形カッタが部分的に挿入可能なスリット21115が設けられてもよく、また、当該スリット21115が所定直線方向に沿って延在する。円形カッタをスリット21115に挿入することによって、カッタ固定ホルダ2111と弾性アームが円形カッタの軸線方向に沿って円形カッタに対する位置規制を実現することができ、円形カッタが回動する時に揺れることを防止できる。また、円形カッタと弾性アームの可動端21122の回動可能な接続を実現するために、図24に示すように、円形カッタはその軸線方向に沿って更に弾性アームに対して取り外し可能に接続される突出軸2121が設けられ、弾性アームの可動端21122において突出軸2121に対応するように突出軸を挿入可能な軸穴21123が設けられ、そして、突出軸2121が軸穴21123に挿入されると、可動端21122との回動可能な接続が可能となり、突出軸2121と軸穴21123の協働によって、円形カッタの回動を実現することができる。
【0070】
また、円形カッタがティッシュ100をカットする時に、弾性アームを介してティッシュ100に対して動作可能であることに注意すべきである。代替的な解決手段として、いくつかの実施例において、図26図27に示すように、接続アセンブリ2112はカッタ可動ホルダ21124と少なくとも一つの弾性素子21125を含む。ここで、カッタ可動ホルダ21124がカッタ固定ホルダ2111の取付溝21113に設けられ、また、円形カッタの軸心がカッタ可動ホルダ21124に回動可能に接続される。また、図26図27に示すように、各弾性素子21125が取付溝21113の溝底部211131とカッタ可動ホルダ21124との間に設けられ、カッタ可動ホルダ21124が弾性素子21125を介して溝底部211131に対して動作可能である。
【0071】
上記内容から分かりやすいように、カッタ装置21が所定直線方向に沿って移動する時に、円形カッタがカッタ可動ホルダ21124に回動可能に接続されるので、円形カッタはティッシュ100との摩擦抵抗によって回転することができ、円形カッタのティッシュ100に対する切断力を向上させ、更にカッタ装置21がティッシュを一度に切断する成功率を向上させる。また、円形カッタがカットする時にティッシュを切断できなくてティッシュが一側へ集まってカッタ装置21の移動に大きい抵抗を与えると、図26を併せて参照すると、円形カッタはカッタ可動ホルダ21124と取付溝21113の溝底部211131との間に設けられた弾性素子21125によって、弾性素子21125の反発性で、その径方向に沿って、抵抗を与えたティッシュ部分を直接越えることができ、カッタ装置21がカット過程でしっかりと止められるという現象が発生することを有効に回避する。
【0072】
具体的には、円形カッタをカッタ可動ホルダ21124に回動可能に接続することを実現するために、図26に示すように、カッタ可動ホルダ21124は溝底部211131に対向する下面211241及び下面211241に対向する上面211242を備え、また、図4を併せて参照すると、カッタ可動ホルダ21124は上面211242から下面211241までの方向に挿入溝211243が設けられ、円形カッタは一部が挿入溝211243に挿入され、他の部分がカッタ可動ホルダ21124の上面211242から突出する。また、図26図27に示すように、円形カッタはその軸線方向に沿って突出軸2121が形成され、また、カッタ可動ホルダ21124において円形カッタにおける突出軸2121に対応するように、上面211242から下面211241までの方向に突出軸2121を滑り込ませることが可能なスライド溝211244が設けられ、また、突出軸2121がスライド溝211244の溝底部に滑り込むと、直接カッタ可動ホルダ21124に回動可能に接続することができ、このように円形カッタはティッシュをカットする時に、ティッシュ100との間で発生した摩擦抵抗によって回転することができる。
【0073】
また、好ましい解決手段として、図26図27に示すように、カッタ可動ホルダ21124における、取付溝21113の溝底部211131に対向する側は、一部が溝底部の方向に向かって突出して位置規制柱21126を形成する。また、取付溝21113の溝底部211131には位置規制柱21126に対応するように、位置規制柱21126が挿入される位置規制穴(図示せず)が設けられ、また、位置規制柱21126は位置規制穴を介して溝底部211131に垂直な方向に沿って摺動可能である。これに基づき分かりやすいように、位置規制柱21126と位置規制穴のとの協働によって、カッタ可動ホルダ21124の移動に対するガイドを実現し、カッタ可動ホルダ21124が円形カッタの径方向に沿って上下に移動する時にずれ現象が発生すことを回避できる。
【0074】
また、円形カッタが止められた時に、カッタ可動ホルダ21124を速やかに下へ押し付けて、抵抗を与えたティッシュ部分から円形カッタを退避させると共に、抵抗を与えたティッシュ部分を越えた後、カッタ可動ホルダ21124によって円形カッタを動かして迅速に復帰させることを実現するために、いくつかの実施例において、図26図27に示すように、弾性素子21125は位置規制柱21126にスリーブ接続されるスプリングであり、位置規制柱21126によってスプリングの押し付けと反発をガイドすることができ、更にカッタ可動ホルダ21124の上下移動の移動性能を向上させる。
【0075】
また、位置規制柱21126と弾性素子21125がただ一つ設けられるが、いくつかの実施例において、位置規制柱21126と弾性素子21125を実際の使用要求に応じて増加してもよく、ここで位置規制柱21126と弾性素子21125の数が具体的に限定されることに注意すべきである。
【0076】
なお、駆動装置22がカッタ装置21を駆動して所定直線方向に沿って移動させることを可能にするために、いくつかの実施例において、図22図23に示すように、駆動装置22はベルトプーリアセンブリ221と駆動アセンブリ222を含む。ここで、ベルトプーリアセンブリ221は、所定直線方向に沿って相互に対向して設けられる第1同期ホイール2211及び第2同期ホイール2212と、第1同期ホイール2211及び第2同期ホイール2212とそれぞれ噛み合う同期ベルト2213とを含み、当該同期ベルト2213が更にカッタ装置21のカッタ固定ホルダ2111に接続される。また、いくつかの実施例において、図22図23に示すように、駆動アセンブリ222は、モータ2221及びモータ2221の主軸に同軸に接続される駆動歯車2222を含み、また、駆動歯車2222が更に同期ベルト2213と噛み合う。また、図29を併せて参照すると、駆動アセンブリ222のモータ2221が更にプロセッサ6に電気的に接続され、当該モータ2221がプロセッサ6から出力された第1駆動信号と第2駆動信号を受信するために使用でき、また、モータ2221が更に受信した第1駆動信号又は第2駆動信号により、駆動歯車2222を駆動して順方向又は逆方向に回転させることができ、同期ベルト2213が駆動歯車2222の順方向又は逆方向回転で、カッタ装置21を駆動して開始位置と終了位置との間で直線移動させることができることは説明する必要がある。
【0077】
なお、駆動アセンブリ222がベルトプーリアセンブリ221を駆動する時の安定性を更に向上させるために、図22図23に示すように、駆動アセンブリ222は第1テンションプーリ2223と第2テンションプーリ2224を更に含み、第1テンションプーリ2223と第2テンションプーリ2224が所定直線方向に沿って相互に対向して設けられ、また、同期ベルト2213が第1テンションプーリ2223と第2テンションプーリ2224のそれぞれに巻きつけられ、第1テンションプーリ2223と第2テンションプーリ2224が同期ベルト2213の張りを向上させるために用いられ、第1テンションプーリ2223と第2テンションプーリ2224によって、同期ベルト2213に対する張りを向上させることができ、このように駆動アセンブリ222がベルトプーリアセンブリ221を駆動する時の安定性が更に向上すると共に、同期ベルト2213がカッタ台211を動かして摺動させる時の精度も向上する。
【0078】
ところで、代替的な解決手段として、いくつかの実施例において、駆動装置22におけるベルトプーリアセンブリ221としては他の伝動アセンブリを用いてもよく、例えば、図30に示すように、当該伝動アセンブリ223としては親ねじ伝動アセンブリを用いてもよく、当該伝動アセンブリ223は親ねじ2231及び親ねじ2231にスリーブ接続される滑りブッシュ2232を含む。ここで、当該滑りブッシュ2232と親ねじ2231が螺合接続され、また、親ねじ2231が自分の軸線を枢動軸線として回転可能であるために用いられ、滑りブッシュ2232が親ねじ2231の回転時に親ねじ2231の軸線方向に沿って移動するために用いられる。なお、図30に示すように、カッタ装置21のカッタ台211が滑りブッシュ2232に固定的に接続されてもよく、カッタ装置21は、滑りブッシュ2232が親ねじ2231の軸線方向に沿って移動する時に滑りブッシュ2232とともに移動するために用いられる。
【0079】
次に、親ねじ2231を駆動して回転させることを可能にするために、いくつかの実施例において、駆動装置22における駆動アセンブリ222の構造を変更してもよく、例えば、当該駆動アセンブリ222には上述したモータ2221を含む以外に、図30に示すように、当該駆動アセンブリ222はモータ2221の主軸に接続される減速機2225を更に含み、また、親ねじ2231のいずれか一端を減速機2225の出力端に接続してもよい。これに基づき分かりやすいように、モータ2221は起動されると、減速機2225によって親ねじ2231を駆動して自分の軸線を枢動軸線として回転させることができ、滑りブッシュ2232は親ねじ2231の回転時に親ねじ2231の軸線方向に沿って直線移動することができ、このため、ティッシュボックスからティッシュを送り出した後、カッタ装置21は滑りブッシュ2232の移動によって同様にティッシュ100に対するカットを実現することができる。
【0080】
また、親ねじ2231の回転時に滑りブッシュ2232が同時に回転する現象を回避するために、いくつかの実施例において、図30に示すように、伝動アセンブリ223が親ねじ2231に平行に設けられるガイド部材2233を更に含むことを指摘すべきである。また、当該ガイド部材2233は更に滑りブッシュ2232に接続され、当該ガイド部材2233は滑りブッシュ2232が親ねじ2231の軸線方向に沿って移動する時に滑りブッシュ2232をガイドするために用いられる。
【0081】
例えば、いくつかの実施例において、図31を併せて参照すると、ガイド部材2233はスライドレールであってもよく、また、当該スライドレールは所定軸線方向に平行に滑り路22331が設けられ、また、滑りブッシュ2232は少なくとも部分的に摺動可能に滑り路22331の中に嵌合され、このように親ねじ2231が回転する時に、滑りブッシュ2232が滑り路22331の長手方向に沿って摺動可能となる。ところで、別の実施例において、図30に示すように、ガイド部材2233はガイドロッドであってもよく、ガイドロッドは滑りブッシュ2232を挿通し、滑りブッシュ2232に摺動可能に接続され、このように親ねじ2231が回転する時に、滑りブッシュ2232がガイドロッドの長手方向に沿って摺動可能となる。これに基づき分かりやすいように、滑りブッシュ2232をスライドレール2233の滑り路22331の中に嵌合し、又はガイドロッドを滑りブッシュ2232を挿通させることによって、滑りブッシュ2232に対するガイドと位置規制が可能になり、親ねじ2231の回転時に滑りブッシュ2232が同時に回転する現象を回避する。
【0082】
最後に、別の実施例において、図32に示すように、伝動アセンブリ223はラック2234と歯車2235を更に含む。ここで、ラック2234は親ねじ2231に平行に設けられ、また、歯車2235は滑りブッシュ2232に回動可能に設けられ、ラック2234と噛み合う。従って、歯車2235とラック2234との噛み合いによって、滑りブッシュ2232が親ねじ2231の軸線方向に沿って移動する時の安定性を向上させることができる。
【0083】
また、いくつかの実施例において、図28に示すように、カット機構2が第1ホール素子231と第2ホール素子232から構成される検出デバイス23を更に含み、また、図29を併せて参照すると、第1ホール素子231と第2ホール素子232が更にそれぞれプロセッサ6に電気的に接続されることを指摘すべきである。従って、第1ホール素子231はカッタ装置21が終了位置の方向へ移動する時にカッタ装置21の位置を検出するために使用でき、また、当該第1ホール素子231は、更に、カッタ装置21が終了位置まで移動したことを検出した時にプロセッサ6に第1検知信号を出力するために用いられる。第2ホール素子232はカッタ装置21が開始位置の方向へ移動する時にカッタ装置21の位置を検出するために用いられ、また、第2ホール素子232は、更に、カッタ装置21が開始位置まで移動したことを検出した時にプロセッサ6に第2検知信号を出力するために用いられる。また、図29を併せて参照すると、プロセッサ6が第1検知信号を受信した場合に、この時にカッタ装置21が終了位置まで移動したことを意味し、この時に、プロセッサ6から駆動装置22に第2駆動信号を出力することができ、これによって駆動装置22はカッタ装置21を駆動して開始位置の方向へ移動させることができる。プロセッサ6が第2検知信号を受信した場合に、この時にカッタ装置21が開始位置まで移動して復帰したことを意味し、この時に、プロセッサ6によって駆動装置22をオフにすることができる。
【0084】
上記内容から分かりやすいように、第1ホール素子231と第2ホール素子232によってカッタ装置21の位置を検出することで、プロセッサ6は駆動装置22を精確に制御することができ、カット機構2はティッシュの輸送時の自動化カットを実現することができる。
【0085】
また、図23図28に示すように、いくつかの実施例において、カット機構2はカッタ隠し部材24を含む。また、当該カッタ隠し部材24は所定直線方向に沿って設けられる。当該カッタ隠し部材24はカッタ台211に対向する下面2412及び下面2412に対向する上面2411を備える。また、当該カッタ隠し部材24は更にカッタ隠しスロット243が設けられ、また、当該カッタ隠しスロット243は更に所定直線方向に沿って延在する。応用する時に、図23図28に示すように、円形カッタは一部がカッタ隠しスロット243に嵌設され、他の部分がカッタ隠しスロット243を通過してカッタ隠し部材24の上面2411から突出し、当該部分はカッタ装置21が所定直線方向に沿って移動する時に運搬されるティッシュ100をカットするために用いられる。
【0086】
これに基づき分かりやすいように、カッタ隠し部材24を設け、且つ円形カッタの一部をカッタ隠しスロット243に隠すことによって、ティッシュボックスの使用時の安全性を向上させることができ、円形カッタのカット過程で利用者の誤操作によって利用者に傷を付けることを有効に防止できる。また、いくつかの実施例において、図23図28に示すように、カッタ隠し部材24が実際にカッタ隠しバー241及びティッシュボックスの下部ケース4に設けられたカバー242から構成され、カッタ隠しバー241とカバー242とが相互に離れてカッタ隠しスロット243が形成されることは説明する必要がある。当然ながら、いくつかの実施例において、カッタ隠し部材24は一体化構造部材であってもよく、カッタ隠しスロット243は所定直線方向に沿って直接カッタ隠し部材24に開設され、ここでカッタ隠し部材24の構造及びカッタ隠し部材24におけるカッタ隠しスロット243の形成方式が具体的に限定されない。
【0087】
また、カッタ装置21としてカッタ台211とカッタ212を組み合わせた形態を採用する以外に、別の代替的な解決手段として、いくつかの実施例において、図34図35に示すように、カッタ装置21が所定の軸線を枢動軸線として回転可能なカッタ212と、カッタ212に接続される伝動アセンブリ213とを含むことに注意すべきである。また、図33を併せて参照すると、駆動装置22がカッタ装置21を駆動して所定直線方向に沿って移動させる時に、伝動アセンブリ213は更にカッタ212を動かして所定の軸線を枢動軸線として回転させることができ、当該所定の軸線がカッタ212の自分の軸線である。これに基づき分かりやすいように、カッタ装置21の直線移動によって、伝動アセンブリ213がカッタ212を動かして同期回転させることができ、カッタ212の直線移動過程でティッシュがカッタ212に対して積んで変形することが発生しにくく、ティッシュに対するカット効果をより好適にすることができ、カッタ212のティッシュに対する完全なカットが更に確保され、ティッシュがカッタ装置21の直線移動過程で一度に切断可能であり、ティッシュの切断後の断面の平坦性が確保される。
【0088】
具体的には、いくつかの実施例において、図34図35に示すように、カッタ装置21はホルダ214を更に含み、カッタ212と伝動アセンブリ213はいずれもホルダ214に設けられ、また、図33を併せて参照すると、カッタ212は更にホルダ214に回動可能に接続され、ホルダ214は更に駆動装置22に接続され、このように駆動装置22はホルダ214を駆動して所定直線方向に沿って移動させることができる。
【0089】
また、駆動装置22がカッタ装置21を駆動して所定直線方向に沿って移動させる時にカッタ装置21の伝動アセンブリ213が更にカッタ212を動かして回転させることを可能にするために、図33に示すように、当該カット機構2は所定直線方向に沿って延在して形成されるラック25を更に含み、即ち、所定直線方向がラック25の長手方向である。また、当該ラック25に対応するように、図34図35を併せて参照すると、伝動アセンブリ213は第1伝動軸2131、駆動歯車2132、第2伝動軸2133、第1従動歯車2134及び第2従動歯車2135を含む。ここで、図34図35に示すように、第1伝動軸2131がホルダ214に回動可能に設けられ、また、カッタ212と駆動歯車2132がいずれも所定軸線方向に沿って第1伝動軸2131に同軸に接続され、カッタ212と駆動歯車2132がいずれも第1伝動軸2131に取り付けられた後、駆動歯車2132が所定軸線方向に沿ってカッタ212のいずれか一側に位置することも可能となる。
【0090】
また、図34図35に示すように、第2伝動軸2133には第1伝動軸2131と同じ取り付け方式を用いてもよく、即ち、第2伝動軸2133が同様にホルダ214に回動可能に設けられてもよく、また、第2伝動軸2133が更に第1伝動軸2131に平行に設けられ、なお、第1従動歯車2134と第2従動歯車2135がいずれも第2伝動軸2133に同軸に接続され、また、図33を併せて参照すると、第2従動歯車2135が駆動歯車2132と噛み合い、第1従動歯車2134がラック25と噛み合うことに注意すべきである。従って、駆動装置2がホルダ214を駆動して所定直線方向に沿って移動させると、図33に示すように、第1従動歯車2134がラック25と噛み合うことで回転でき、また、第1従動歯車2134が回転すると、第2伝動軸2133を介して第2従動歯車2135を駆動して同時に回転させることができ、第2従動歯車2135が回転すると、駆動歯車2132と噛み合うことで、更に駆動歯車2132によって第1伝動軸2131を駆動して回転させることができ、第1伝動軸2131に接続されたカッタ212が回転可能になる。これに基づき分かりやすいように、伝動アセンブリ213によって、カッタ装置21は所定直線方向に沿って移動しながら、カッタ212を駆動して回転させることができ、従って、カッタ212のティッシュ100に対する切断力を増大させることができ、ティッシュ100が切断されやすくなる。
【0091】
また、駆動装置22がホルダ214を駆動して所定直線方向に沿って移動させることを可能にするために、いくつかの実施例において、上記伝動アセンブリ213の構造に対応するように、当該駆動装置22は別の構造を用いてもよく、例えば、図33に示すように、当該駆動装置22はモータ(図示せず)、駆動歯車225、第1同期ホイール226、第2同期ホイール227及び同期ベルト228を含む。ここで、図33に示すように、駆動歯車225がモータの主軸に同軸に接続され、第1同期ホイール226と第2同期ホイール227が所定直線方向に沿って相互に対向して設けられ、なお、同期ベルト228が更にそれぞれ駆動歯車225、第1同期ホイール226及び第2同期ホイール227と噛み合い、また、図33図34に示すように、ホルダ214を第1同期ホイール226と第2同期ホイール227との間に設け且つ同期ベルト228に固定的に接続してもよく、これによってモータ224が駆動歯車225を駆動して回転させると、駆動歯車225が同期ベルト228と噛み合うことで同期ベルト228を同期動かして伝動させることができ、第1同期ホイール226と第2同期ホイール227が同期ベルト228の伝動で回転でき、第1同期ホイール226と第2同期ホイール227との間でのホルダ214の直線移動が実現され、カッタ212のティッシュ100に対するカットが完成される。また、同期ベルト228が伝動する時にホルダ214に対して滑るという現象の発生を回避するために、図34を併せて参照すると、ホルダ214に同期ベルト228と噛み合える歯列2141が設けられ、当然ながら、いくつかの実施例において、ホルダ214が他の形態で同期ベルト228に接続されてもよく、例えば、ホルダ214と同期ベルト228との間でボルト等の締め具を用いてもよく、ここでホルダ214と同期ベルト228との間の接続方式が具体的に限定されないことは説明する必要がある。
【0092】
また、同期ベルト228がホルダ214を駆動して所定直線方向に沿って移動させる時の伝動性能を更に向上させるために、いくつかの実施例において、図33に示すように、駆動装置22はテンションプーリ229を更に含み、当該テンションプーリ229が第1同期ホイール226と第2同期ホイール227との間に設けられ、また、同期ベルト228が当該テンションプーリ229に巻きつけられる。テンションプーリ229によって、同期ベルト228に対するガイドを実現できるだけでなく、同期ベルト228の伝動時の張りを向上させ、更に同期ベルト228の伝動性能を向上させることができる。
【0093】
また、カッタ212は円形カッタとしてティッシュ100をカットする以外に、いくつかの実施例において、カッタ212は他の構造を用いてもよく、例えば、図36に示すように、カッタ212は所定軸線の方向の回りに内側2122、及び内側2122に対向し且つ同軸に設けられる外側2123を備える。また、外側2123は所定軸線の方向の回りに少なくとも1本の刃縁21231を含む。また、刃縁21231が1本設けられる時に、当該カッタ212は円形カッタとなってもよい。
【0094】
しかしながら、いくつかの実施例において、図36に示すように、刃縁21231が複数本設けられてもよく、刃縁1121が複数本設けられる時に、各刃縁21231が所定軸線方向の回りに順次設けられ、また、各刃縁21231が更に所定軸線方向の回りに順次連結されてもよく、二つずつ隣接する2本の刃縁21231の連結部位が刃角21232を形成する。従って、カッタ212が回転する時にティッシュ100に対する切断力を更に向上させ、ティッシュ100に対するカット効果をより好適にすることができ、これによってティッシュがカッタ212の直線移動過程で一度に切断可能であり、ティッシュ100の切断後の断面の平坦性が確保される。
【0095】
また、いくつかの実施形態において、所定軸線方向が即ちカッタ212の中軸線方向であり、このようにカッタ212が中軸線を枢動軸線として自転可能であり、図36に示すように、カッタ212の刃縁21231が合わせて8本設けられ、各刃縁21231の長さが同じであり、二つずつ隣接する2本の刃縁21231の間で形成された刃角21232の角度が同じであることは説明する必要がある。これに基づき分かりやすいように、カッタ212全体の外形が正八角形の構造に類似する。従って、二つずつ隣接する2本の刃縁21231の間で形成された刃角21232が全て鈍角である。当然ながら、いくつかの実施例において、刃縁21231の数は必要に応じて対応的に増加させたり、減少させたりしてもよく、例えば、刃縁21231の数として3本設ける時に、カッタ212全体の外形が正三角形に類似し、隣接する2本の刃縁21231の間で形成された刃角21232が全て60度の鋭角である。また、各刃縁21231が直線縁であってもよく、或いは、図36に示すように、凸状の円弧縁であってもよいことに注意すべきである。また、各刃縁21231が円弧縁である時に、各刃縁21231のティッシュ100に対する切断力を更に向上させることができる。
【0096】
また、カッタ212全体の取り付けと固定を容易にするために、図36に示すように、カッタ212の内側2122の一部が外側2123から離れる方向に向かって突出して複数の係合突起2124を形成することは指摘すべきであり、各係合突起2124によって、カッタ212と第1伝動軸2131を係合固定することができ、カッタ212が第1伝動軸2131によって駆動されて回転することが可能になる。カッタ212と伝動軸の係合固定を更に容易にするために、係合突起113における内側から離れる側が全て内へ凹んだ円弧面21241であり、このように係合突起2124を第1伝動軸2131に係合させる時に、第1伝動軸2131の外面に完全に係合することができる。また、いくつかの実施例において、図4に示すように、各係合突起2124は更に所定軸線方向の回りに等間隔で設けられ、複数の係合突起2124によって、カッタ212が第1伝動軸2131に施す係合力は、所定軸線方向の回りに均一に第1伝動軸2131の外面に分布可能になり、カッタ212が取り付けられた後、カッタ212の取り付け安定性と信頼性を確保することができる。
【0097】
また、一部の実施例は、図1図2及び図37に示すように、下部ケース4、上蓋5、上述した搬送機構1及びプロセッサ6を含むティッシュボックスを提供する。ここで、下部ケース4はティッシュ消耗品10を取り付けるために用いられ、上蓋5は下部ケース4に対して反転可能であり、下部ケース4を開閉するために用いられる。
【0098】
また、図3図5を併せて参照すると、搬送機構1はティッシュ消耗品10中のティッシュ100をティッシュ送り出し側41の方向へ輸送するために用いられる。最後に、図37を併せて参照すると、プロセッサ6は搬送機構1の各駆動装置12に電気的に接続され、また、当該プロセッサ6はティッシュ送り出しコマンドを受信するために用いられ、ティッシュ送り出しコマンドを受信した後、各駆動装置12に駆動信号を出力するために用いられ、駆動装置12は駆動信号を受信すると、少なくとも一つの摩擦輸送装置11を駆動してティッシュ送り出し側41の方向へティッシュ100を運搬させることができる。
【0099】
なお、一部の実施例はティッシュボックスを更に提供し、図1図2及び図38に示すように、当該ティッシュボックスは、上述した下部ケース4、上蓋5、搬送機構1及びプロセッサ6を含む以外に、図22を併せて参照すると、上述したカット機構2を更に含む。また、当該カット機構2の駆動装置22は更にプロセッサ6に電気的に接続される。
【0100】
応用する時に、搬送機構1によるティッシュの運搬長さが所定の長さになると、プロセッサ6は搬送機構1をオフにし、且つカット機構2の駆動装置22に第1駆動信号を出力することができ、駆動装置22は第1駆動信号を受信すると、カット機構2のカッタ装置21を駆動して開始位置から終了位置の方向へ移動させてティッシュ100に対する自動カットを実現させ、また、カッタ装置21が終了位置まで移動すると、プロセッサ6はカット機構2の駆動装置22に第2駆動信号を出力し、駆動装置22は第2駆動信号を受信すると、カッタ装置21を駆動して終了位置から開始位置の方向へ移動させて、カッタ装置21の復帰移動を実現することができる。
【0101】
本明細書において上記各実施例を説明したが、これによって本出願の保護範囲を限定する意図がないことは説明する必要がある。従って、本出願の新規な構想に基づいて本明細書に記載の実施例に対して行った変更や修正、或いは本出願の明細書及び図面の内容により行った同等な効果を有する構造への変更又は同等な効果を有する手順への変更、以上の技術手段の他の関連技術分野への直接的又は間接的な適用は、全て本出願の保護範囲に含まれる。
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【国際調査報告】