(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-24
(54)【発明の名称】高収率のミニセル及びタンパク質産生細菌株
(51)【国際特許分類】
C12N 1/21 20060101AFI20250117BHJP
A01P 7/04 20060101ALI20250117BHJP
A01N 63/50 20200101ALI20250117BHJP
A01N 25/02 20060101ALI20250117BHJP
C12N 15/32 20060101ALI20250117BHJP
C12N 15/63 20060101ALI20250117BHJP
C12N 1/20 20060101ALI20250117BHJP
C12N 15/31 20060101ALI20250117BHJP
【FI】
C12N1/21 ZNA
A01P7/04
A01N63/50
A01N25/02
C12N15/32
C12N15/63 Z
C12N1/20 E
C12N1/20 A
C12N15/31
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024541937
(86)(22)【出願日】2023-01-12
(85)【翻訳文提出日】2024-08-28
(86)【国際出願番号】 US2023060565
(87)【国際公開番号】W WO2023137383
(87)【国際公開日】2023-07-20
(32)【優先日】2022-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-03-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523389268
【氏名又は名称】インヴァイオ サイエンシズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】アヴェンダーニョ アマド, マイアー スティーブ
(72)【発明者】
【氏名】グリフィン, リディア ジェーン
(72)【発明者】
【氏名】クレーマー, ジェームズ アーロン
(72)【発明者】
【氏名】シンハードリ, ラマ クリシュナ
【テーマコード(参考)】
4B065
4H011
【Fターム(参考)】
4B065AA01Y
4B065AA20Y
4B065AA26X
4B065AB01
4B065AC14
4B065BA02
4B065BD01
4B065BD10
4B065BD22
4B065BD35
4B065BD43
4B065CA24
4B065CA48
4H011AC01
4H011BB21
4H011DA12
(57)【要約】
本開示は、殺虫性タンパク質毒素Pir及びCryを含有する殺虫性ミニセルの混合物、並びにその製造及び使用に関する方法に関する。本開示はまた、殺虫性タンパク質毒素Pirを含有する殺虫性ミニセルとBt由来活性成分との混合物、並びにその製造及び使用に関する方法に関する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体担体相、及び
前記担体相に分散された複数のミニセル
を含み、
前記複数のミニセルは、Pirを含む第1の有効量の第1の外因性タンパク質毒素を含む第1のミニセルと、Cryを含む第2の有効量の第2の外因性タンパク質毒素を含む第2のミニセルとの混合物を含み、
前記第1の有効量及び前記第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在する、組成物。
【請求項2】
前記第1の有効量及び前記第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1又は1:1の比で存在する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記組成物が害虫に投与された場合、前記第1の有効量及び前記第2の有効量の前記混合物は、前記第1の有効量又は前記第2の有効量が前記害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、前記第1の有効量単独の効果及び前記第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
前記第1のミニセルの第1の粒子濃度は、約1×10
2~約8×10
14の範囲であり、前記第2のミニセルの第2の粒子濃度は、約1×10
2~約8×10
14の範囲である、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記組成物の前記害虫への投与には、摂取のために前記組成物を前記害虫に送達すること;前記害虫を害組成物と接触させること;前記害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に前記組成物を送達すること;及び前記組成物を植物に適用することからなる群から選択される投与方法が含まれる、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
葉面処理、注入処理、発芽前処理、及び発芽後処理の少なくとも1つとして前記植物に適用される、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
すぐ使用できる(RTU)製剤、懸濁濃縮物、タンクミックス、エアロゾル、種子処理、根浸漬、土壌処理、潅漑用製剤、スプリンクラー用製剤、及びドレンチ処理の少なくとも1つとして製剤化される、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記第1の外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
PirABは、配列番号143、配列番号146、配列番号147、配列番号154、配列番号157、配列番号161、配列番号163、配列番号164、配列番号165、配列番号167、配列番号168、配列番号169、配列番号170、配列番号171、配列番号174、配列番号174、配列番号186、配列番号190、配列番号192、配列番号197、配列番号199、配列番号202、及び配列番号203からなる群から選択されるPirA;並びに配列番号144、配列番号145、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号153、配列番号158、配列番号159、配列番号160、配列番号162、配列番号166、配列番号172、配列番号177、配列番号178、配列番号179、配列番号180、配列番号181、配列番号182、配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号191、配列番号193、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号198、配列番号201、及び配列番号204からなる群から選択されるPirB、又はこれらのいずれかの機能的構成要素を含む、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
PirABは、配列番号203を含むPirA及び配列番号204を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号197を含むPirA及び配列番号178を含むPirBを含む、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
前記第2の外因性タンパク質毒素は、Cry1A、Cry1B、Cry1C、Cry1D、Cry1E、Cry1F、Cry1G、Cry1H、Cry1I、Cry1J若しくはCry1K、又はこれらの機能的構成要素を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記Cry1Aは、配列番号105、配列番号106、配列番号107、配列番号108、配列番号109、配列番号110、配列番号111、配列番号112、配列番号113、配列番号114、配列番号115、配列番号151、配列番号152及び配列番号205からなる群から選択されるCry1Aを含み;前記Cry1Bは、配列番号117、配列番号118、配列番号119、配列番号120、配列番号121、配列番号122及び配列番号155からなる群から選択されるCry1Bを含み;前記Cry1Cは、配列番号123、配列番号124、配列番号125及び配列番号156からなる群から選択されるCry1Cを含み;前記Cry1Dは、配列番号126、配列番号127、配列番号175及び配列番号176からなる群から選択されるCry1Dを含み;前記Cry1Eは、配列番号128及び配列番号129からなる群から選択されるCry1Eを含み;前記Cry1Fは、配列番号130及び配列番号131からなる群から選択されるCry1Fを含み;前記Cry1Gは、配列番号132及び配列番号133からなる群から選択されるCry1Gを含み;前記Cry1Hは、配列番号134及び配列番号135からなる群から選択されるCry1Hを含み;前記Cry1Iは、配列番号136、配列番号137、配列番号138及び配列番号139からなる群から選択されるCry1Iを含み;前記Cry1Jは、配列番号140及び配列番号141からなる群から選択されるCry1Jを含み;或いは前記Cry1Kは、配列番号142、又はそのいずれかの機能的構成要素を含む、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
前記第2の外因性タンパク質毒素は、配列番号205を含むCry1Aを含む、請求項11又は12に記載の組成物。
【請求項14】
前記第1のミニセルは、前記第1の外因性タンパク質毒素のコード配列を含む第1のベクターを含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
前記第1のベクターは、CloDF複製起点又はpMB1複製起点を含む、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
前記第1の外因性タンパク質毒素のコード配列は、第1のプロモーターに作動可能に連結されている、請求項14又は15に記載の組成物。
【請求項17】
前記第1のプロモーターは、誘導性プロモーター又は構成的プロモーターである、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
前記誘導性プロモーターは、Ptac、Ptet又はPT7を含む、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
前記構成的プロモーターは、J23119(配列番号200)を含む、請求項17に記載の組成物。
【請求項20】
前記第1の外因性タンパク質毒素はPirABを含み、PirABは、配列番号203を含むPirA及び配列番号204を含むPirBを含み、前記PirAのコード配列は配列番号102を含み、前記PirBのコード配列は配列番号103を含む、請求項14~19のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項21】
前記第1の外因性タンパク質毒素の発現は、aTc又はIPTGで誘導される、請求項14~18及び20のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項22】
前記第2のミニセルは、前記第2の外因性タンパク質毒素のコード配列を含む第2のベクターを含む、請求項1~21のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項23】
前記第2のベクターは、CloDF複製起点又はpMB1複製起点を含む、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
前記第2の外因性タンパク質毒素のコード配列は、第2のプロモーターに作動可能に連結されている、請求項22又は23に記載の組成物。
【請求項25】
前記第2のプロモーターは、誘導性プロモーター又は構成的プロモーターである、請求項24に記載の組成物。
【請求項26】
前記誘導性プロモーターは、Ptac、Ptet又はPT7を含む、請求項25に記載の組成物。
【請求項27】
前記構成的プロモーターは、J23119(配列番号200)を含む、請求項25に記載の組成物。
【請求項28】
前記第2の外因性タンパク質毒素はCry1Aを含み、前記Cry1Aは配列番号205を含み、前記Cry1Aのコード配列は配列番号104を含む、請求項22~27のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項29】
前記第2の外因性タンパク質毒素の発現は、aTc又はIPTGで誘導される、請求項22~26及び28のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項30】
防除は、
害虫数の減少
害虫重量の減少、
前記害虫によって引き起こされる物理的被害の減少、及び
害虫死亡率の増加
の少なくとも1つを含む、請求項3~29のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項31】
前記害虫数の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
前記害虫重量の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
前記物理的被害の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
前記害虫死亡率の増加は、少なくとも10%の増加、少なくとも15%の増加、少なくとも20%の増加、少なくとも25%の増加、少なくとも30%の増加、少なくとも40%の増加、少なくとも50%の増加、少なくとも60%の増加、少なくとも70%の増加、又は少なくとも80%の増加である、
請求項30に記載の組成物。
【請求項32】
防除は、観察された害虫死亡率が、少なくとも約55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%又は95%であることを含む、請求項3~31のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項33】
農薬界面活性剤をさらに含み、前記農薬界面活性剤は、噴霧性、塗布性及び注入性の特性の少なくとも1つを改善する、請求項1~32のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項34】
前記液体担体相は、水性又は油性である、請求項1~33のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項35】
前記少なくとも1種の害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種及び双翅目(Diptera)の種からなる群から選択される、請求項3~34のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項36】
液体担体相、及び
前記担体相に分散された複数のミニセル
を含み、
前記複数のミニセルは、Pirを含む第1の有効量の第1の外因性タンパク質毒素と、Cry1を含む第2の有効量の第2の外因性タンパク質毒素とを含むミニセルを含み、
前記第1の有効量及び前記第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在する、組成物。
【請求項37】
前記第1の有効量及び前記第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1又は1:1の比で存在する、請求項36に記載の組成物。
【請求項38】
前記組成物が害虫に投与された場合、組み合わされた前記第1の有効量及び前記第2の有効量は、前記組成物が前記害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、前記第1の有効量単独の効果及び前記第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する、請求項36又は37に記載の組成物。
【請求項39】
害虫を制御する方法であって、
請求項1~38のいずれか一項に記載の組成物を害虫に投与することを含む、方法。
【請求項40】
前記組成物の前記害虫への投与には、摂取のために前記組成物を前記害虫に送達すること;前記害虫を前記組成物と接触させること;前記害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に前記組成物を送達すること;及び前記組成物を植物に適用することからなる群から選択される投与方法が含まれる、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記組成物は、葉面処理、注入処理、発芽前処理、及び発芽後処理の少なくとも1つとして前記植物に適用される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記組成物は、すぐ使用できる(RTU)製剤、懸濁濃縮物、タンクミックス、エアロゾル、種子処理、根浸漬、土壌処理、潅漑用製剤、スプリンクラー用製剤、又はドレンチ処理の少なくとも1つとして製剤化される、請求項39~41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
防除は、
害虫数の減少
害虫重量の減少、
前記害虫によって引き起こされる物理的被害の減少、及び
害虫死亡率の増加
の少なくとも1つを含む、請求項39~42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記害虫数の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
前記害虫重量の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
前記物理的被害の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
前記害虫死亡率の増加は、少なくとも10%の増加、少なくとも15%の増加、少なくとも20%の増加、少なくとも25%の増加、少なくとも30%の増加、少なくとも40%の増加、少なくとも50%の増加、少なくとも60%の増加、少なくとも70%の増加、又は少なくとも80%の増加である、
請求項43に記載の方法。
【請求項45】
防除は、前記植物上で観察される害虫死亡率が、約55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%又は95%であることを含む、請求項39~44のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種及び双翅目(Diptera)の種からなる群から選択される、請求項39~45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
Pirを含む第1の外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量の第1のミニセルと、Cryを含む第2の外因性タンパク質毒素を含む第2の有効量の第2のミニセルとの混合物を含む複数の乾燥ミニセルを含む水和性粉末であって、
前記第1の有効量及び前記第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在し、
水性担体に分散されて、組成物が昆虫に投与された場合に少なくとも1種の害虫を防除する組成物を生成するように構成されている、水和性粉末。
【請求項48】
前記第1の有効量及び前記第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1又は1:1の比で存在する、請求項47に記載の水和性粉末。
【請求項49】
前記組成物が害虫に投与された場合、前記第1の有効量及び前記第2の有効量の前記混合物は、前記第1の有効量又は前記第2の有効量が前記害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、前記第1の有効量単独の効果及び前記第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する、請求項47又は48に記載の水和性粉末。
【請求項50】
前記第1のミニセルの第1の粒子濃度は、約1×10
2~約8×10
14の範囲であり、前記第2のミニセルの第2の粒子濃度は、約1×10
2~約8×10
14の範囲である、請求項47~49のいずれか一項に記載の水和性粉末。
【請求項51】
クレー成分、カオリン成分、タルク成分、チョーク成分、カルサイト成分、石英成分、軽石成分、珪藻土成分、バーミキュライト成分、ケイ酸塩成分、二酸化ケイ素成分、シリカ粉末成分、アルミニウム成分、硫酸アンモニウム成分、リン酸アンモニウム成分、炭酸カルシウム成分、尿素成分、糖成分、デンプン成分、おがくず成分、粉砕ヤシ殻成分、粉砕トウモロコシ穂軸成分及び粉砕タバコ柄成分の少なくとも1つを含む農薬的に許容される固体担体成分をさらに含む、請求項47~50のいずれか一項に記載の水和性粉末。
【請求項52】
前記水性担体は、水を含む、請求項47~51のいずれか一項に記載の水和性粉末。
【請求項53】
前記組成物の前記害虫への投与には、摂取のために前記組成物を前記害虫に送達すること;前記昆虫を前記組成物と接触させること;前記害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に前記組成物を送達すること;及び前記組成物を植物に適用することからなる群から選択される投与方法が含まれる、請求項47~52のいずれか一項に記載の水和性粉末。
【請求項54】
葉面処理、注入処理、発芽前処理、及び発芽後処理の少なくとも1つとして前記植物に適用される、請求項53に記載の組成物。
【請求項55】
前記第1の外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む、請求項47~54のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項56】
PirABは、配列番号143、配列番号146、配列番号147、配列番号154、配列番号157、配列番号161、配列番号163、配列番号164、配列番号165、配列番号167、配列番号168、配列番号169、配列番号170、配列番号171、配列番号174、配列番号174、配列番号186、配列番号190、配列番号192、配列番号197、配列番号199、配列番号202、及び配列番号203からなる群から選択されるPirA;並びに配列番号144、配列番号145、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号153、配列番号158、配列番号159、配列番号160、配列番号162、配列番号166、配列番号172、配列番号177、配列番号178、配列番号179、配列番号180、配列番号181、配列番号182、配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号191、配列番号193、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号198、配列番号201、及び配列番号204からなる群から選択されるPirB、又はこれらのいずれかの機能的構成要素を含む、請求項55に記載の組成物。
【請求項57】
PirABは、配列番号203を含むPirA及び配列番号204を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号197を含むPirA及び配列番号178を含むPirBを含む、請求項56に記載の組成物。
【請求項58】
前記第2の外因性タンパク質毒素は、Cry1A、Cry1B、Cry1C、Cry1D、Cry1E、Cry1F、Cry1G、Cry1H、Cry1I、Cry1J若しくはCry1K、又はこれらの機能的構成要素を含む、請求項47~57のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項59】
前記Cry1Aは、配列番号105、配列番号106、配列番号107、配列番号108、配列番号109、配列番号110、配列番号111、配列番号112、配列番号113、配列番号14、配列番号115、配列番号151、配列番号152及び配列番号205からなる群から選択されるCry1Aを含み;前記Cry1Bは、配列番号117、配列番号118、配列番号119、配列番号120、配列番号121、配列番号122及び配列番号155からなる群から選択されるCry1Bを含み;前記Cry1Cは、配列番号123、配列番号124、配列番号125及び配列番号156からなる群から選択されるCry1Cを含み;前記Cry1Dは、配列番号126、配列番号127、配列番号175及び配列番号176からなる群から選択されるCry1Dを含み;前記Cry1Eは、配列番号128及び配列番号129からなる群から選択されるCry1Eを含み;前記Cry1Fは、配列番号130及び配列番号131からなる群から選択されるCry1Fを含み;前記Cry1Gは、配列番号132及び配列番号133からなる群から選択されるCry1Gを含み;前記Cry1Hは、配列番号134及び配列番号135からなる群から選択されるCry1Hを含み;前記Cry1Iは、配列番号136、配列番号137、配列番号138及び配列番号139からなる群から選択されるCry1Iを含み;前記Cry1Jは、配列番号140及び配列番号141からなる群から選択されるCry1Jを含み;或いは前記Cry1Kは、配列番号142、又はそのいずれかの機能的構成要素を含む、請求項58に記載の組成物。
【請求項60】
前記第2の外因性タンパク質毒素は、配列番号205を含むCry1Aを含む、請求項59に記載の組成物。
【請求項61】
防除は、
害虫数の減少
害虫重量の減少、
前記害虫によって引き起こされる物理的被害の減少、及び
害虫死亡率の増加
の少なくとも1つを含む、請求項47~60のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項62】
前記害虫数の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
前記害虫重量の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
前記物理的被害の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
前記害虫死亡率の増加は、少なくとも10%の増加、少なくとも15%の増加、少なくとも20%の増加、少なくとも25%の増加、少なくとも30%の増加、少なくとも40%の増加、少なくとも50%の増加、少なくとも60%の増加、少なくとも70%の増加、又は少なくとも80%の増加である、
請求項61に記載の組成物。
【請求項63】
防除は、観察された害虫死亡率が、少なくとも約55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%又は95%であることを含む、請求項47~62のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項64】
前記少なくとも1種の害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種及び双翅目(Diptera)の種からなる群から選択される、請求項47~63のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項65】
a)Pirを含む第1の外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量の第1の乾燥ミニセルを提供する工程、
b)Cryを含む第2の外因性タンパク質毒素を含む第2の有効量の第2の乾燥ミニセル、及び
c)前記第1の有効量及び前記第2の有効量を約50:1~1:50の範囲の比で混合する工程
を含む水和性粉末を製造する方法であって、
前記水和性粉末は、水性担体に分散されて、組成物が害虫に投与された場合に少なくとも1種の害虫を防除する組成物を生成するように構成されている、方法。
【請求項66】
前記第1の有効量及び前記第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1、又は1:1の比で混合される、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
種子、及び
前記種子を覆うコーティングであって、前記コーティングは、Pirを含む第1の外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量の第1のミニセルと、Cryを含む第2の外因性タンパク質毒素を含む第2の有効量の第2のミニセルとの混合物を含む複数のミニセルを含む、コーティング
を含み、
前記第1の有効量及び前記第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在し、
前記混合物は、前記種子又はそれから生じた実生を食べる少なくとも1種の害虫に対する殺虫活性を十分にもたらす、
植え付け可能な組成物。
【請求項68】
前記第1の有効量及び前記第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1又は1:1の比で存在する、請求項67に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項69】
前記組成物が前記害虫に投与された場合、前記第1の有効量及び前記第2の有効量の前記混合物は、前記第1の有効量又は前記第2の有効量が前記害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、前記第1の有効量単独の効果及び前記第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する、請求項67又は68に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項70】
前記第1のミニセルの第1の粒子濃度は、約1×10
2~約8×10
14の範囲であり、前記第2のミニセルの第2の粒子濃度は、約1×10
2~約8×10
14の範囲である、請求項67~69のいずれか一項に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項71】
前記第1の外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む、請求項67~70のいずれか一項に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項72】
PirABは、配列番号143、配列番号146、配列番号147、配列番号154、配列番号157、配列番号161、配列番号163、配列番号164、配列番号165、配列番号167、配列番号168、配列番号169、配列番号170、配列番号171、配列番号174、配列番号174、配列番号186、配列番号190、配列番号192、配列番号197、配列番号199、配列番号202、及び配列番号203からなる群から選択されるPirA;並びに配列番号144、配列番号145、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号153、配列番号158、配列番号159、配列番号160、配列番号162、配列番号166、配列番号172、配列番号177、配列番号178、配列番号179、配列番号180、配列番号181、配列番号182、配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号191、配列番号193、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号198、配列番号201、及び配列番号204からなる群から選択されるPirB、又はこれらのいずれかの機能的構成要素を含む、請求項71に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項73】
PirABは、配列番号203を含むPirA及び配列番号204を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号197を含むPirA及び配列番号178を含むPirBを含む、請求項72に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項74】
前記第2の外因性タンパク質毒素は、Cry1A、Cry1B、Cry1C、Cry1D、Cry1E、Cry1F、Cry1G、Cry1H、Cry1I、Cry1J若しくはCry1K、又はこれらの機能的構成要素を含む、請求項67~73のいずれか一項に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項75】
前記Cry1Aは、配列番号105、配列番号106、配列番号107、配列番号108、配列番号109、配列番号110、配列番号111、配列番号112、配列番号113、配列番号114、配列番号115、配列番号151、配列番号152及び配列番号205からなる群から選択されるCry1Aを含み;前記Cry1Bは、配列番号117、配列番号118、配列番号119、配列番号120、配列番号121、配列番号122及び配列番号155からなる群から選択されるCry1Bを含み;前記Cry1Cは、配列番号123、配列番号124、配列番号125及び配列番号156からなる群から選択されるCry1Cを含み;前記Cry1Dは、配列番号126、配列番号127、配列番号175及び配列番号176からなる群から選択されるCry1Dを含み;前記Cry1Eは、配列番号128及び配列番号129からなる群から選択されるCry1Eを含み;前記Cry1Fは、配列番号130及び配列番号131からなる群から選択されるCry1Fを含み;前記Cry1Gは、配列番号132及び配列番号133からなる群から選択されるCry1Gを含み;前記Cry1Hは、配列番号134及び配列番号135からなる群から選択されるCry1Hを含み;前記Cry1Iは、配列番号136、配列番号137、配列番号138及び配列番号139からなる群から選択されるCry1Iを含み;前記Cry1Jは、配列番号140及び配列番号141からなる群から選択されるCry1Jを含み;或いは前記Cry1Kは、配列番号142、又はそのいずれかの機能的構成要素を含む、請求項74に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項76】
前記第2の外因性タンパク質毒素は、配列番号205を含むCry1Aを含む、請求項75に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項77】
前記少なくとも1種の害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種及び双翅目(Diptera)の種からなる群から選択される、請求項67~76のいずれか一項に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項78】
前記種子は、アルファルファ、アーモンド、リンゴ、アプリコット、アーティチョーク、アスパラガス、アボカド、バナナ、オオムギ、豆、ブルーベリー、クランベリー、ブラジルナッツ、カカオ、カラマンシー、キャノーラ、ポーランドキャノーラ、ブロッコリー、ケール、キャベツ、カブ、カーネーション、ニンジン、カシュー、キャッサバ、セロリ、サクランボ、クリ、ヒヨコマメ、チコリ、チリペッパー、キク、シトロン、ココナッツ、コーヒー、綿、ササゲ、ソラマメ、キュウリ、フサスグリ、グーズベリー、デーツ、ウキクサ、ナス、エルダーベリー、ユーカリ、亜麻、ゼラニウム、ショウガ、チョウセンニンジン、グレープフルーツ、ブドウ、グアバ、ヘーゼルナッツ、ヘンプ、大麻、ホップ、ホースラディッシュ、アヤメ、ジャックフルーツ、キウイフルーツ、キンカン、レモン、レンティル、レタス、ライム、レイチ、マカダミア、トウモロコシ、マンダリン、マンゴー、マンゴスチン、メロン、キビ、オート麦、ヤシ、オクラ、オリーブ、オニオン、オレンジ、パパイヤ、アメリカボウフウ、パッションフルーツ、ペカン、モモ、ネクタリン、ナシ、エンドウ、ピーナッツ、ボタン、カキ、ペチュニア、パイナップル、ピスタチオ、オオバコ、プラム、ポインセチア、ザボン、ポプラ、ジャガイモ、パンプキン、カボチャ、マルメロ、ラズベリー、ダイオウ、イネ、バラ、ゴム、ライムギ、ベニバナ、ウンシュウミカン、ゴマ、モロコシ、ダイダイ、トゲバンレイシ、ダイズ、イチゴ、テンサイ、サトウキビ、ヒマワリ、サツマイモ、タマリンド、タンジェリン、チャ、タバコ、トマティーヨ、トマト、チューリップ、クルミ、スイカ、コムギ、及びヤムからなる群から選択される植物由来である、請求項67~77のいずれか一項に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項79】
液体担体相;
前記担体相に分散された複数のミニセルであって、
前記複数のミニセルは、Pirを含む第1の有効量の外因性タンパク質毒素を含む、複数のミニセル;及び
第2の有効量のBt由来活性成分(「AI」)
を含み;
前記第1の有効量及び前記第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在する、組成物。
【請求項80】
前記第1の有効量及び前記第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1又は1.5:1の比で存在する、請求項79に記載の組成物。
【請求項81】
前記組成物が害虫に投与された場合、前記第1の有効量及び前記第2の有効量の前記混合物は、前記第1の有効量又は前記第2の有効量が前記害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、前記第1の有効量単独の効果及び前記第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する、請求項79又は80に記載の組成物。
【請求項82】
前記ミニセルの粒子濃度は、約1×10
2~約8×10
14の範囲である、請求項79~81のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項83】
前記Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも1つを含む、請求項79~82のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項84】
前記Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも2つ、少なくとも3つ、又は全てを含む、請求項83に記載の組成物。
【請求項85】
前記組成物の前記害虫への投与には、摂取のために前記組成物を前記害虫に送達すること;前記害虫を害組成物と接触させること;前記害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に前記組成物を送達すること;及び前記組成物を植物に適用することからなる群から選択される投与方法が含まれる、請求項79~84のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項86】
葉面処理、注入処理、発芽前処理、及び発芽後処理の少なくとも1つとして前記植物に適用される、請求項85に記載の組成物。
【請求項87】
すぐ使用できる(RTU)製剤、懸濁濃縮物、タンクミックス、エアロゾル、種子処理、根浸漬、土壌処理、潅漑用製剤、スプリンクラー用製剤、ドレンチ処理、粉剤、乳化性濃縮物、流動性濃縮物、中間製剤、顆粒製剤、含浸材料製剤、ペレット/錠剤製剤、可溶性濃縮物製剤、工業用化学製剤、水分散性顆粒製剤、水溶性包装製剤、又は水和剤製剤の少なくとも1つとして製剤化される、請求項79~86のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項88】
前記外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む、請求項79~87のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項89】
PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31及び配列番号32からなる群から選択されるPirA;及び配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57及び配列番号58からなる群から選択されるPirB、又はこれらのいずれかの機能的構成要素を含む、請求項88に記載の組成物。
【請求項90】
PirABは、配列番号4を含むPirA及び配列番号5を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号6を含むPirA及び配列番号7を含むPirBを含む、請求項89に記載の組成物。
【請求項91】
PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31及び配列番号32からなる群から選択されるPirAを含み;且つPirAは、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57及び配列番号58からなる群から選択されるPirBにリンカー配列によって連結されている、請求項88に記載の組成物。
【請求項92】
前記Bt由来AIは、Thuricide(登録商標)、Thuricide(登録商標)HPC-ORTU、Thuricide(登録商標)HPC、Thuricide(登録商標)48LV Forestry、Thuricide(登録商標)76B、Thuricide(登録商標)76LV、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus Thuringiensis)(BT)蛾幼虫(毛虫)防除剤、DiPel(登録商標)、Security BT粉末生物学的殺虫剤、FertilomeDipel粉末生物学的殺虫剤、Widestrike(登録商標)、植物農薬B.T.亜種テネオブリオニス(B.T.subsp.tenebrionis)コロラドハムシタンパク質、SA-50ブランドDiPel(登録商標)粉剤、Ringer(登録商標)Vegetable Insect Attack(登録商標)、野菜用Bonide DiPel(登録商標)150粉剤、Green Light(登録商標)DiPel(登録商標)粉剤、Green Light(登録商標)BT Worm Killer、BT Sulfur 15-50粉剤、NEU1701I、FourStar(登録商標)ブリケット、FourStar(登録商標)CRG、Britz Bt 25Sulfur粉剤、Thuricide(登録商標)32LV、Bonide Mosquito Beater(登録商標)水溶性パウチ、Britz BT粉剤、Summit Fallout Bti顆粒、DiPel(登録商標)10Gスイートコーン顆粒、DiPel(登録商標)10G生物学的殺虫剤顆粒、DiPel(登録商標)SG Plus Biological Insecticide Sand Granule、DiPel(登録商標)6L WormKiller、VectoBac(登録商標)G生物学的幼虫駆除剤顆粒、VectoBac(登録商標)GR、Summit Mosquito Bits(登録商標)、Mosquito Bits(登録商標)、BMP144(200G)、Bti粒状幼虫駆除剤、FourStar(登録商標)MBG、DiPel(登録商標)8L Worm Killer、TERRO(登録商標)幼虫駆除剤、VectoMax(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、Chemsico Insect Granules ML、VectoBac(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤顆粒、Bti顆粒、RF2230D-Granules、RF2248U-Granules、AllPro Sustain BCG、BMP144(400G)、VectoPrime(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)FG+生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)AS、DiPel(登録商標)WP家庭用・園芸用殺虫剤、DiPel(登録商標)バイオガーデンスプレー、WideStrike(登録商標)、Meridian-02、BMP144(2X)、grubGONE!(登録商標)G、Bioprotec、Bioprotec Plus、Bioprotec HP、Bioprotec毛虫用殺虫剤濃縮液、BES0531、Novodorフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、FourStar(登録商標)Bti CRG、VBC-60092(Bactimos Briquette)、SummitB.t.i.BRIQUETS、Dunks、Sympatico生物学的殺虫剤、XenTari(登録商標)AS生物殺虫剤水性懸濁液、B402生物学的幼虫駆除剤、VectoBac(登録商標)12AS生物学的幼虫駆除剤水性懸濁液、VectoBac(登録商標)SC生物学的幼虫駆除剤、BMP 144(3X)、CMP 123(48LC)、Bactimos PT、Foray 48B、Foray 48BC、Foray48Fフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、Foray 76B、Safer B.T.毛虫キラー濃縮液、バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp.Israelensis)スラリー、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.Kurstaki)スラリー、Trident(登録商標)生物学的殺虫剤、VBC-60219生物学的殺虫剤スラリー、Javelin、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp.aizawai)スラリー、FlorBac(登録商標)スラリー生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)ES、DiPel(登録商標)ES-NT生物学的殺虫剤乳化懸濁液、DiPel(登録商標)(ワームキラー)水和剤生物学的殺虫剤、Condor、Leap(登録商標)ES細菌性疾患管理生物学的殺虫剤乳化懸濁液、Biobit(登録商標)HPWPII生物学的殺虫剤、VectoBac(登録商標)WDG生物学的幼虫駆除剤水分散性顆粒、VectoBac(登録商標)DT生物学的幼虫駆除剤、Bactimos(登録商標)WG、VectoBac(登録商標)WG、BMP123(2XWP)、Cutlass、Crymax(登録商標)、Lepinox(商標)WDG、Crymax(登録商標)WP、BMP144DF3000、CondorWP、BTI WDG、Condor XL、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤水分散剤顆粒、Agree(登録商標)WG、Agree(登録商標)50WP、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤ドライフロアブル、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤DryFlowable、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)2X生物学的殺虫剤水和剤、BioBit(登録商標)(登録商標)HP生物学的殺虫剤水和剤、DiPel(登録商標)WDG生物学的殺虫剤、VBC-60236生物学的殺虫剤ドライフロアブル、Foray2WG生物学的殺虫剤(水分散性顆粒)、Thuricide(登録商標)HPWP、ForayWG、ThyllombeetleGONE!(登録商標)生物学的殺虫剤、JavelinWP、ABG-6346生物学的殺虫剤、ABG-6345テクニカルパウダー、JavelinWG、SAN420IWG、JavelinWG2、BTK32、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Phyllom SDS-502MP、DiPel(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Novodor Technical、VBC-60225生物学的殺虫剤テクニカル活性成分POW、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)‘O’、Chemsico HPC-O濃縮液、Thuricide(登録商標)HPC-O家庭用・園芸用、VectoBac(登録商標)テクニカル粉末、VectoBac(登録商標)生物学的幼虫駆除剤プライマリー粉末、Bioprotec Technical、SummitBTIMP、BMP144プライマリー粉末、BMP123プライマリー粉末、BMP144プライマリー粉末OSF、TechnicalCGA-237218、Javelinテクニカル濃縮液、Thuricide(登録商標)Technical濃縮液、SAN420ITechnical濃縮液、CONDORテクニカルパウダー、Cutlassテクニカルパウダー、Lepinox、BTTSDTC、BTTテクニカル濃縮液、及びBTIテクニカル粉末BIOInsecticideの群から選択されるBt由来の生物学的防除製剤を含む、請求項79~91のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項93】
前記複数のミニセルは、前記外因性タンパク質毒素のコード配列を含むベクターを含む、請求項79~92のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項94】
前記ベクターは、pMB1複製起点を含む、請求項93に記載の組成物。
【請求項95】
前記外因性タンパク質毒素のコード配列は、プロモーターに作動可能に連結されている、請求項93又は94に記載の組成物。
【請求項96】
前記第1のプロモーターは、誘導性プロモーター又は構成的プロモーターである、請求項95に記載の組成物。
【請求項97】
前記誘導性プロモーターは、Ptetを含む、請求項96に記載の組成物。
【請求項98】
前記第1の外因性タンパク質毒素はPirABを含み、PirABは、配列番号4を含むPirA及び配列番号5を含むPirBを含み、前記PirAのコード配列は配列番号2を含み、前記PirBのコード配列は配列番号3を含む、請求項93~97のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項99】
前記外因性タンパク質毒素の発現は、aTcで誘導される、請求項93~98のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項100】
防除は、
害虫数の減少
害虫重量の減少、
前記害虫によって引き起こされる物理的被害の減少、及び
害虫死亡率の増加
の少なくとも1つを含む、請求項81~99のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項101】
前記害虫数の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
前記害虫重量の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
前記物理的被害の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
前記害虫死亡率の増加は、少なくとも10%の増加、少なくとも15%の増加、少なくとも20%の増加、少なくとも25%の増加、少なくとも30%の増加、少なくとも40%の増加、少なくとも50%の増加、少なくとも60%の増加、少なくとも70%の増加、又は少なくとも80%の増加である、
請求項100に記載の組成物。
【請求項102】
防除は、観察された害虫死亡率が、少なくとも約55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%又は95%であることを含む、請求項81~101のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項103】
農薬界面活性剤をさらに含み、前記農薬界面活性剤は、噴霧性、塗布性及び注入性の特性の少なくとも1つを改善する、請求項79~102のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項104】
前記液体担体相は、水性又は油性である、請求項79~103のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項105】
前記少なくとも1種の害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種及び双翅目(Diptera)の種からなる群から選択される、請求項81~104のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項106】
液体担体相、及び
前記担体相に分散された複数のミニセル
を含み、
前記複数のミニセルは、Pirを含む第1の有効量の外因性タンパク質毒を含むミニセルと、第2の有効量のBt由来AIとを含み、
前記第1の有効量及び前記第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在する、組成物。
【請求項107】
前記第1の有効量及び前記第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1又は1.5:1の比で存在する、請求項106に記載の組成物。
【請求項108】
前記組成物が害虫に投与された場合、組み合わされた前記第1の有効量及び前記第2の有効量は、前記組成物が前記害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、前記第1の有効量単独の効果及び前記第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する、請求項106又は107に記載の組成物。
【請求項109】
害虫を制御する方法であって、
請求項79~108のいずれか一項に記載の組成物を害虫に投与することを含む、方法。
【請求項110】
前記組成物の前記害虫への投与には、摂取のために前記組成物を前記害虫に送達すること;前記害虫を前記組成物と接触させること;前記害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に前記組成物を送達すること;及び前記組成物を植物に適用することからなる群から選択される投与方法が含まれる、請求項109に記載の方法。
【請求項111】
前記組成物は、葉面処理、注入処理、発芽前処理、及び発芽後処理の少なくとも1つとして前記植物に適用される、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
前記組成物は、すぐ使用できる(RTU)製剤、懸濁濃縮物、タンクミックス、エアロゾル、種子処理、根浸漬、土壌処理、潅漑用製剤、スプリンクラー用製剤、ドレンチ処理、粉剤、乳化性濃縮物、流動性濃縮物、中間製剤、顆粒製剤、含浸材料製剤、ペレット/錠剤製剤、可溶性濃縮物製剤、工業用化学製剤、水分散性顆粒製剤、水溶性包装製剤、又は水和剤製剤の少なくとも1つとして製剤化される、請求項109~111のいずれか一項に記載の方法。
【請求項113】
防除は、
害虫数の減少
害虫重量の減少、
前記害虫によって引き起こされる物理的被害の減少、及び
害虫死亡率の増加
の少なくとも1つを含む、請求項109~112のいずれか一項に記載の方法。
【請求項114】
前記害虫数の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
前記害虫重量の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
前記物理的被害の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
前記害虫死亡率の増加は、少なくとも10%の増加、少なくとも15%の増加、少なくとも20%の増加、少なくとも25%の増加、少なくとも30%の増加、少なくとも40%の増加、少なくとも50%の増加、少なくとも60%の増加、少なくとも70%の増加、又は少なくとも80%の増加である、
請求項113に記載の方法。
【請求項115】
防除は、前記植物上で観察される害虫死亡率が、約55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%又は95%であることを含む、請求項109~114のいずれか一項に記載の方法。
【請求項116】
前記害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種及び双翅目(Diptera)の種からなる群から選択される、請求項109~115のいずれか一項に記載の方法。
【請求項117】
Pirを含む外因性タンパク質毒を含む第1の有効量のミニセルと、第2の有効量のBt由来AIとの混合物を含む複数の乾燥ミニセルを含み、
前記第1の有効量及び前記第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在し、
水性担体に分散されて、組成物が昆虫に投与された場合に少なくとも1種の害虫を防除する組成物を生成するように構成されている、水和性粉末。
【請求項118】
前記第1の有効量及び前記第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1又は1.5:1の比で存在する、請求項117に記載の水和性粉末。
【請求項119】
前記組成物が前記害虫に投与された場合、前記第1の有効量及び前記第2の有効量の前記混合物は、前記第1の有効量又は前記第2の有効量が前記害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、前記第1の有効量単独の効果及び前記第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する、請求項117又は118に記載の水和性粉末。
【請求項120】
前記ミニセルの粒子濃度は、約1×10
2~約8×10
14の範囲である、請求項117~119のいずれか一項に記載の水和性粉末。
【請求項121】
前記Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも1つを含む、請求項117~120のいずれか一項に記載の水和性粉末。
【請求項122】
前記Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも2つ、少なくとも3つ、又は全てを含む、請求項117~121のいずれか一項に記載の水和性粉末。
【請求項123】
クレー成分、カオリン成分、タルク成分、チョーク成分、カルサイト成分、石英成分、軽石成分、珪藻土成分、バーミキュライト成分、ケイ酸塩成分、二酸化ケイ素成分、シリカ粉末成分、アルミニウム成分、硫酸アンモニウム成分、リン酸アンモニウム成分、炭酸カルシウム成分、尿素成分、糖成分、デンプン成分、おがくず成分、粉砕ヤシ殻成分、粉砕トウモロコシ穂軸成分及び粉砕タバコ柄成分の少なくとも1つを含む農薬的に許容される固体担体成分をさらに含む、請求項117~122のいずれか一項に記載の水和性粉末。
【請求項124】
前記水性担体は、水を含む、請求項117~123のいずれか一項に記載の水和性粉末。
【請求項125】
前記組成物の前記害虫への投与には、摂取のために前記組成物を前記害虫に送達すること;前記昆虫を前記組成物と接触させること;前記害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に前記組成物を送達すること;及び前記組成物を植物に適用することからなる群から選択される投与方法が含まれる、請求項117~124のいずれか一項に記載の水和性粉末。
【請求項126】
前記組成物は、葉面処理、注入処理、発芽前処理、及び発芽後処理の少なくとも1つとして前記植物に適用される、請求項125に記載の水和性粉末。
【請求項127】
前記外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む、請求項117~126のいずれか一項に記載の水和性粉末。
【請求項128】
PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31及び配列番号32からなる群から選択されるPirA;及び配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57及び配列番号58からなる群から選択されるPirB、又はこれらのいずれかの機能的構成要素を含む、請求項127に記載の水和性粉末。
【請求項129】
PirABは、配列番号4を含むPirA及び配列番号5を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号6を含むPirA及び配列番号7を含むPirBを含む、請求項128に記載の水和性粉末。
【請求項130】
PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31及び配列番号32からなる群から選択されるPirAを含み;且つPirAは、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57及び配列番号58からなる群から選択されるPirBにリンカー配列によって連結されている、請求項127に記載の水和性粉末。
【請求項131】
前記Bt由来AIは、Thuricide(登録商標)、Thuricide(登録商標)HPC-ORTU、Thuricide(登録商標)HPC、Thuricide(登録商標)48LV Forestry、Thuricide(登録商標)76B、Thuricide(登録商標)76LV、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus Thuringiensis)(BT)蛾幼虫(毛虫)防除剤、DiPel(登録商標)、Security BT粉末生物学的殺虫剤、FertilomeDipel粉末生物学的殺虫剤、Widestrike(登録商標)、植物農薬B.T.亜種テネオブリオニス(B.T.subsp.tenebrionis)コロラドハムシタンパク質、SA-50ブランドDiPel(登録商標)粉剤、Ringer(登録商標)Vegetable Insect Attack(登録商標)、野菜用Bonide DiPel(登録商標)150粉剤、Green Light(登録商標)DiPel(登録商標)粉剤、Green Light(登録商標)BT Worm Killer、BT Sulfur 15-50粉剤、NEU1701I、FourStar(登録商標)ブリケット、FourStar(登録商標)CRG、Britz Bt 25Sulfur粉剤、Thuricide(登録商標)32LV、Bonide Mosquito Beater(登録商標)水溶性パウチ、Britz BT粉剤、Summit Fallout Bti顆粒、DiPel(登録商標)10Gスイートコーン顆粒、DiPel(登録商標)10G生物学的殺虫剤顆粒、DiPel(登録商標)SG Plus Biological Insecticide Sand Granule、DiPel(登録商標)6L WormKiller、VectoBac(登録商標)G生物学的幼虫駆除剤顆粒、VectoBac(登録商標)GR、Summit Mosquito Bits(登録商標)、Mosquito Bits(登録商標)、BMP144(200G)、Bti粒状幼虫駆除剤、FourStar(登録商標)MBG、DiPel(登録商標)8L Worm Killer、TERRO(登録商標)幼虫駆除剤、VectoMax(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、Chemsico Insect Granules ML、VectoBac(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤顆粒、Bti顆粒、RF2230D-Granules、RF2248U-Granules、AllPro Sustain BCG、BMP144(400G)、VectoPrime(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)FG+生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)AS、DiPel(登録商標)WP家庭用・園芸用殺虫剤、DiPel(登録商標)バイオガーデンスプレー、WideStrike(登録商標)、Meridian-02、BMP144(2X)、grubGONE!(登録商標)G、Bioprotec、Bioprotec Plus、Bioprotec HP、Bioprotec毛虫用殺虫剤濃縮液、BES0531、Novodorフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、FourStar(登録商標)Bti CRG、VBC-60092(Bactimos Briquette)、SummitB.t.i.BRIQUETS、Dunks、Sympatico生物学的殺虫剤、XenTari(登録商標)AS生物殺虫剤水性懸濁液、B402生物学的幼虫駆除剤、VectoBac(登録商標)12AS生物学的幼虫駆除剤水性懸濁液、VectoBac(登録商標)SC生物学的幼虫駆除剤、BMP 144(3X)、CMP 123(48LC)、Bactimos PT、Foray 48B、Foray 48BC、Foray48Fフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、Foray 76B、Safer B.T.毛虫キラー濃縮液、バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp.Israelensis)スラリー、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.Kurstaki)スラリー、Trident(登録商標)生物学的殺虫剤、VBC-60219生物学的殺虫剤スラリー、Javelin、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp.aizawai)スラリー、FlorBac(登録商標)スラリー生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)ES、DiPel(登録商標)ES-NT生物学的殺虫剤乳化懸濁液、DiPel(登録商標)(ワームキラー)水和剤生物学的殺虫剤、Condor、Leap(登録商標)ES細菌性疾患管理生物学的殺虫剤乳化懸濁液、Biobit(登録商標)HPWPII生物学的殺虫剤、VectoBac(登録商標)WDG生物学的幼虫駆除剤水分散性顆粒、VectoBac(登録商標)DT生物学的幼虫駆除剤、Bactimos(登録商標)WG、VectoBac(登録商標)WG、BMP123(2XWP)、Cutlass、Crymax(登録商標)、Lepinox(商標)WDG、Crymax(登録商標)WP、BMP144DF3000、CondorWP、BTI WDG、Condor XL、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤水分散剤顆粒、Agree(登録商標)WG、Agree(登録商標)50WP、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤ドライフロアブル、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤DryFlowable、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)2X生物学的殺虫剤水和剤、BioBit(登録商標)(登録商標)HP生物学的殺虫剤水和剤、DiPel(登録商標)WDG生物学的殺虫剤、VBC-60236生物学的殺虫剤ドライフロアブル、Foray2WG生物学的殺虫剤(水分散性顆粒)、Thuricide(登録商標)HPWP、ForayWG、ThyllombeetleGONE!(登録商標)生物学的殺虫剤、JavelinWP、ABG-6346生物学的殺虫剤、ABG-6345テクニカルパウダー、JavelinWG、SAN420IWG、JavelinWG2、BTK32、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Phyllom SDS-502MP、DiPel(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Novodor Technical、VBC-60225生物学的殺虫剤テクニカル活性成分POW、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)‘O’、Chemsico HPC-O濃縮液、Thuricide(登録商標)HPC-O家庭用・園芸用、VectoBac(登録商標)テクニカル粉末、VectoBac(登録商標)生物学的幼虫駆除剤プライマリー粉末、Bioprotec Technical、SummitBTIMP、BMP144プライマリー粉末、BMP123プライマリー粉末、BMP144プライマリー粉末OSF、TechnicalCGA-237218、Javelinテクニカル濃縮液、Thuricide(登録商標)Technical濃縮液、SAN420ITechnical濃縮液、CONDORテクニカルパウダー、Cutlassテクニカルパウダー、Lepinox、BTTSDTC、BTTテクニカル濃縮液、及びBTIテクニカル粉末BIOInsecticideの群から選択されるBt由来の生物学的防除製剤を含む、請求項117~130のいずれか一項に記載の水和性粉末。
【請求項132】
防除は、
害虫数の減少
害虫重量の減少、
前記害虫によって引き起こされる物理的被害の減少、及び
害虫死亡率の増加
の少なくとも1つを含む、請求項117~131のいずれか一項に記載の水和性粉末。
【請求項133】
前記害虫数の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
前記害虫重量の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
前記物理的被害の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
前記害虫死亡率の増加は、少なくとも10%の増加、少なくとも15%の増加、少なくとも20%の増加、少なくとも25%の増加、少なくとも30%の増加、少なくとも40%の増加、少なくとも50%の増加、少なくとも60%の増加、少なくとも70%の増加、又は少なくとも80%の増加である、
請求項132に記載の水和性粉末。
【請求項134】
防除は、観察された害虫死亡率が、少なくとも約55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%又は95%であることを含む、請求項117~133のいずれか一項に記載の水和性粉末。
【請求項135】
前記少なくとも1種の害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種及び双翅目(Diptera)の種からなる群から選択される、請求項117~134のいずれか一項に記載の水和性粉末。
【請求項136】
a)Pirを含む外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量の乾燥ミニセルを提供する工程、
b)第2の有効量の乾燥Bt由来AI;及び
c)前記第1の有効量及び前記第2の有効量を約50:1~1:50の範囲の比で混合する工程
を含む水和性粉末を製造する方法であって、
前記水和性粉末は、水性担体に分散されて、組成物が害虫に投与された場合に少なくとも1種の害虫を防除する組成物を生成するように構成されている、方法。
【請求項137】
前記第1の有効量及び前記第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1、又は1.5:1の比で混合される、請求項136に記載の方法。
【請求項138】
種子、及び
前記種子を覆うコーティングであって、前記コーティングは、Pirを含む外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量のミニセルと、第2の有効量のBt由来AIとの混合物を含む複数のミニセルを含む、コーティング
を含み、
前記第1の有効量及び前記第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在し、
前記混合物は、前記種子又はそれから生じた実生を食べる少なくとも1種の害虫に対する殺虫活性を十分にもたらす、
植え付け可能な組成物。
【請求項139】
前記第1の有効量及び前記第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1又は1.5:1の比で存在する、請求項138に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項140】
前記組成物が前記害虫に投与された場合、前記第1の有効量及び前記第2の有効量の前記混合物は、前記第1の有効量又は前記第2の有効量が前記害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、前記第1の有効量単独の効果及び前記第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する、請求項138又は139に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項141】
前記ミニセルの粒子濃度は、約1×10
2~約8×10
14の範囲である、請求項138~140のいずれか一項に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項142】
前記Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも1つを含む、請求項138~141のいずれか一項に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項143】
前記Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも2つ、少なくとも3つ、又は全てを含む、請求項142に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項144】
前記外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む、請求項138~143のいずれか一項に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項145】
PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31及び配列番号32からなる群から選択されるPirA;及び配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57及び配列番号58からなる群から選択されるPirB、又はこれらのいずれかの機能的構成要素を含む、請求項144に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項146】
PirABは、配列番号4を含むPirA及び配列番号5を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号6を含むPirA及び配列番号7を含むPirBを含む、請求項145に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項147】
PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31及び配列番号32からなる群から選択されるPirAを含み;且つPirAは、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57及び配列番号58からなる群から選択されるPirBにリンカー配列によって連結されている、請求項144に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項148】
前記Bt由来AIは、Thuricide(登録商標)、Thuricide(登録商標)HPC-ORTU、Thuricide(登録商標)HPC、Thuricide(登録商標)48LV Forestry、Thuricide(登録商標)76B、Thuricide(登録商標)76LV、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus Thuringiensis)(BT)蛾幼虫(毛虫)防除剤、DiPel(登録商標)、Security BT粉末生物学的殺虫剤、FertilomeDipel粉末生物学的殺虫剤、Widestrike(登録商標)、植物農薬B.T.亜種テネオブリオニス(B.T.subsp.tenebrionis)コロラドハムシタンパク質、SA-50ブランドDiPel(登録商標)粉剤、Ringer(登録商標)Vegetable Insect Attack(登録商標)、野菜用Bonide DiPel(登録商標)150粉剤、Green Light(登録商標)DiPel(登録商標)粉剤、Green Light(登録商標)BT Worm Killer、BT Sulfur 15-50粉剤、NEU1701I、FourStar(登録商標)ブリケット、FourStar(登録商標)CRG、Britz Bt 25Sulfur粉剤、Thuricide(登録商標)32LV、Bonide Mosquito Beater(登録商標)水溶性パウチ、Britz BT粉剤、Summit Fallout Bti顆粒、DiPel(登録商標)10Gスイートコーン顆粒、DiPel(登録商標)10G生物学的殺虫剤顆粒、DiPel(登録商標)SG Plus Biological Insecticide Sand Granule、DiPel(登録商標)6L WormKiller、VectoBac(登録商標)G生物学的幼虫駆除剤顆粒、VectoBac(登録商標)GR、Summit Mosquito Bits(登録商標)、Mosquito Bits(登録商標)、BMP144(200G)、Bti粒状幼虫駆除剤、FourStar(登録商標)MBG、DiPel(登録商標)8L Worm Killer、TERRO(登録商標)幼虫駆除剤、VectoMax(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、Chemsico Insect Granules ML、VectoBac(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤顆粒、Bti顆粒、RF2230D-Granules、RF2248U-Granules、AllPro Sustain BCG、BMP144(400G)、VectoPrime(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)FG+生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)AS、DiPel(登録商標)WP家庭用・園芸用殺虫剤、DiPel(登録商標)バイオガーデンスプレー、WideStrike(登録商標)、Meridian-02、BMP144(2X)、grubGONE!(登録商標)G、Bioprotec、Bioprotec Plus、Bioprotec HP、Bioprotec毛虫用殺虫剤濃縮液、BES0531、Novodorフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、FourStar(登録商標)Bti CRG、VBC-60092(Bactimos Briquette)、SummitB.t.i.BRIQUETS、Dunks、Sympatico生物学的殺虫剤、XenTari(登録商標)AS生物殺虫剤水性懸濁液、B402生物学的幼虫駆除剤、VectoBac(登録商標)12AS生物学的幼虫駆除剤水性懸濁液、VectoBac(登録商標)SC生物学的幼虫駆除剤、BMP 144(3X)、CMP 123(48LC)、Bactimos PT、Foray 48B、Foray 48BC、Foray48Fフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、Foray 76B、Safer B.T.毛虫キラー濃縮液、バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp.Israelensis)スラリー、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.Kurstaki)スラリー、Trident(登録商標)生物学的殺虫剤、VBC-60219生物学的殺虫剤スラリー、Javelin、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp.aizawai)スラリー、FlorBac(登録商標)スラリー生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)ES、DiPel(登録商標)ES-NT生物学的殺虫剤乳化懸濁液、DiPel(登録商標)(ワームキラー)水和剤生物学的殺虫剤、Condor、Leap(登録商標)ES細菌性疾患管理生物学的殺虫剤乳化懸濁液、Biobit(登録商標)HPWPII生物学的殺虫剤、VectoBac(登録商標)WDG生物学的幼虫駆除剤水分散性顆粒、VectoBac(登録商標)DT生物学的幼虫駆除剤、Bactimos(登録商標)WG、VectoBac(登録商標)WG、BMP123(2XWP)、Cutlass、Crymax(登録商標)、Lepinox(商標)WDG、Crymax(登録商標)WP、BMP144DF3000、CondorWP、BTI WDG、Condor XL、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤水分散剤顆粒、Agree(登録商標)WG、Agree(登録商標)50WP、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤ドライフロアブル、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤DryFlowable、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)2X生物学的殺虫剤水和剤、BioBit(登録商標)(登録商標)HP生物学的殺虫剤水和剤、DiPel(登録商標)WDG生物学的殺虫剤、VBC-60236生物学的殺虫剤ドライフロアブル、Foray2WG生物学的殺虫剤(水分散性顆粒)、Thuricide(登録商標)HPWP、ForayWG、ThyllombeetleGONE!(登録商標)生物学的殺虫剤、JavelinWP、ABG-6346生物学的殺虫剤、ABG-6345テクニカルパウダー、JavelinWG、SAN420IWG、JavelinWG2、BTK32、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Phyllom SDS-502MP、DiPel(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Novodor Technical、VBC-60225生物学的殺虫剤テクニカル活性成分POW、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)‘O’、Chemsico HPC-O濃縮液、Thuricide(登録商標)HPC-O家庭用・園芸用、VectoBac(登録商標)テクニカル粉末、VectoBac(登録商標)生物学的幼虫駆除剤プライマリー粉末、Bioprotec Technical、SummitBTIMP、BMP144プライマリー粉末、BMP123プライマリー粉末、BMP144プライマリー粉末OSF、TechnicalCGA-237218、Javelinテクニカル濃縮液、Thuricide(登録商標)Technical濃縮液、SAN420ITechnical濃縮液、CONDORテクニカルパウダー、Cutlassテクニカルパウダー、Lepinox、BTTSDTC、BTTテクニカル濃縮液、及びBTIテクニカル粉末BIOInsecticideの群から選択されるBt由来の生物学的防除製剤を含む、請求項138~147のいずれか一項に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項149】
前記少なくとも1種の害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種及び双翅目(Diptera)の種からなる群から選択される、請求項138~148のいずれか一項に記載の植え付け可能な組成物。
【請求項150】
前記種子は、アルファルファ、アーモンド、リンゴ、アプリコット、アーティチョーク、アスパラガス、アボカド、バナナ、オオムギ、豆、ブルーベリー、クランベリー、ブラジルナッツ、カカオ、カラマンシー、キャノーラ、ポーランドキャノーラ、ブロッコリー、ケール、キャベツ、カブ、カーネーション、ニンジン、カシュー、キャッサバ、セロリ、サクランボ、クリ、ヒヨコマメ、チコリ、チリペッパー、キク、シトロン、ココナッツ、コーヒー、綿、ササゲ、ソラマメ、キュウリ、フサスグリ、グーズベリー、デーツ、ウキクサ、ナス、エルダーベリー、ユーカリ、亜麻、ゼラニウム、ショウガ、チョウセンニンジン、グレープフルーツ、ブドウ、グアバ、ヘーゼルナッツ、ヘンプ、大麻、ホップ、ホースラディッシュ、アヤメ、ジャックフルーツ、キウイフルーツ、キンカン、レモン、レンティル、レタス、ライム、レイチ、マカダミア、トウモロコシ、マンダリン、マンゴー、マンゴスチン、メロン、キビ、オート麦、ヤシ、オクラ、オリーブ、オニオン、オレンジ、パパイヤ、アメリカボウフウ、パッションフルーツ、ペカン、モモ、ネクタリン、ナシ、エンドウ、ピーナッツ、ボタン、カキ、ペチュニア、パイナップル、ピスタチオ、オオバコ、プラム、ポインセチア、ザボン、ポプラ、ジャガイモ、パンプキン、カボチャ、マルメロ、ラズベリー、ダイオウ、イネ、バラ、ゴム、ライムギ、ベニバナ、ウンシュウミカン、ゴマ、モロコシ、ダイダイ、トゲバンレイシ、ダイズ、イチゴ、テンサイ、サトウキビ、ヒマワリ、サツマイモ、タマリンド、タンジェリン、チャ、タバコ、トマティーヨ、トマト、チューリップ、クルミ、スイカ、コムギ、及びヤムからなる群から選択される植物由来である、請求項138~149のいずれか一項に記載の植え付け可能な組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2022年1月13日に出願された米国仮特許出願第63/299,321号及び2022年3月23日に出願された米国仮特許出願第63/322,978号の優先権の利益を主張するものであり、上記出願の内容は全て参照により、その全体が本明細書に完全に記載されているかのように組み込まれる。
【0002】
電子配列表の参照
電子配列表(165852002940seqlist.xml;サイズ:305,619バイト;及び作成日:2023年1月10日)の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
本開示は一般に、効率的なミニセル及びタンパク質生成のための遺伝子操作された細菌細胞に関する。本開示はまた、殺虫性タンパク質毒素Pir及びCryを含有する殺虫性ミニセルの混合物、並びにその製造及び使用に関する方法に関する。本開示はまた、殺虫性タンパク質毒素Pirを含有する殺虫性ミニセルとBt由来活性成分との混合物、並びにその製造及び使用に関する方法に関する。
【背景技術】
【0004】
細胞を標的とし、生物学的薬剤を送達することができる送達ベクターが必要とされている。さらに、前記ベクターを細胞に送達し、それによって動物、植物及び昆虫の細胞、組織及び生物を含む生物系を調節する方法が必要とされている。細胞を標的とし、生物学的薬剤を送達することができる送達ベクターは、例えば、国際公開第2020123569号パンフレットから知られている。本出願人は、例えば生物学的薬剤の送達を含む、送達効力の向上したベクターを含有する組成物を望んでいる。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、ミニセル粒子の産生数を増加させる様々な遺伝子変異を有する、親細菌細胞(例えば、大腸菌(E.coli)株)からミニセル粒子を製造するための組成物及び方法を提供する。さらに、高レベルのタンパク質発現をもたらす、ミニセル産生親細胞のための種々の発現カセットを提供する。
【0006】
いくつかの実施形態は、生親細菌細胞を実質的に含まない複数のミニセルを含む組成物を製造する方法であって、(a)少なくとも1つの細胞分裂トポロジー特異性因子のレベル又は活性の低下を示す親細菌細胞の集団を、ミニセルの形成を可能にする条件に曝露する工程(ここで、親細菌細胞はDNA修復に関与する遺伝子が欠損している)と、(b)ミニセルを親細菌細胞から分離し、それによって、生親細菌細胞を実質的に含まない複数のミニセルを含む組成物を生成する工程と、を含む方法に関する。いくつかの実施形態では、細胞分裂トポロジー特異性因子は、minC、minD、minE及びftsZからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、DNA修復に関与する遺伝子は、mutS、MutH、MutL、SSB、RecA、RecJ、ExoI、ExoVII、ExoX、UvrD及びDNAポリメラーゼIIIからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、DNA修復に関与する遺伝子は、RecAである。いくつかの実施形態では、親細菌細胞は、T3、T7、K11若しくはSP6ポリメラーゼの1つ以上、又はT3、T7、K11若しくはSP6ポリメラーゼをコードする核酸を含む。いくつかの実施形態では、親細菌細胞は、T7ポリメラーゼ、又はT7ポリメラーゼをコードする核酸を含む。いくつかの実施形態において、細菌細胞は、大腸菌(E.coli)DH10BΔminCDEである。いくつかの実施形態では、組成物は、親細菌細胞の培養物1リットル当たり少なくとも1011個のミニセルを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、農業用組成物である。
【0007】
いくつかの態様では、生親細菌細胞を実質的に含まない、タンパク質を搭載された複数のミニセルを含む組成物を製造するための方法であって、(a)少なくとも1つの細胞分裂トポロジー特異性因子のレベル又は活性の低下を示す親細菌細胞の集団を、タンパク質の発現を可能にする条件に曝露する工程(ここで、親細菌細胞はDNA修復に関与する遺伝子が欠損している)と、(b)親細菌細胞を、ミニセルの形成を可能にする条件に曝露する工程と、(c)ミニセルを親細菌細胞から分離し、それによって、生親細菌細胞を実質的に含まない、タンパク質をロードされた複数のミニセルを含む組成物を生成する工程と、を含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、親細菌細胞は、発現ベクターを含む。いくつかの実施形態では、発現ベクターは、1つ以上の殺虫性タンパク質をコードする。いくつかの実施形態では、タンパク質をコードする遺伝子は、T3、T7、K11又はSP6の制御下で発現される。いくつかの実施形態では、組成物は、109個のミニセル当たり少なくとも100ngのタンパク質を含む。
【0008】
いくつかの実施形態は、(a)複数のミニセルであって、少なくとも1つの細胞分裂トポロジー特異性因子のレベル又は活性の低下を示す複数の親細菌細胞に由来するミニセルを含み、(b)複数のミニセルは、109個のミニセル当たり少なくとも100ngのタンパク質を含む、組成物に関する。いくつかの実施形態では、細胞分裂トポロジー特異性因子は、minC、minD、minE及びftsZからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、親細菌細胞は、DNA修復に関与する遺伝子がさらに欠損している。いくつかの実施形態では、DNA修復に関与する遺伝子は、mutS、MutH、MutL、SSB、RecA、RecJ、ExoI、ExoVII、ExoX、UvrD及びDNAポリメラーゼIIIからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、DNA修復に関与する遺伝子は、RecAである。いくつかの実施形態では、親細菌細胞は、T3、T7、K11若しくはSP6ポリメラーゼの1つ以上、又はT3、T7、K11若しくはSP6ポリメラーゼをコードする核酸を含む。いくつかの実施形態では、親細菌細胞は、T7ポリメラーゼ、又はT7ポリメラーゼをコードする核酸を含む。いくつかの実施形態において、細菌細胞は、大腸菌(E.coli)DH10BΔminCDEである。いくつかの実施形態では、親細菌細胞は、発現ベクターを含む。いくつかの実施形態では、発現ベクターは、1つ以上の殺虫性タンパク質(例えば、Pir、Cry、BTなど)をコードする。いくつかの実施形態では、タンパク質をコードする遺伝子は、T3、T7、K11又はSP6の制御下で発現される。いくつかの実施形態では、組成物は、農業用組成物である。いくつかの実施形態では、農業用組成物は、1つ以上の異種殺虫剤を含む。
【0009】
いくつかの態様では、本開示は、複数の親細菌細胞を含み、親細菌細胞は、(a)少なくとも1つの細胞分裂トポロジー特異性因子のレベル又は活性の低下を有し;(b)DNA修復に関与する遺伝子が欠損しており;親細菌細胞は、親細菌細胞培養物1リットル当たり少なくとも1011個のミニセルを産生する、組成物を提供する。いくつかの実施形態では、DNA修復に関与する遺伝子は、mutS、MutH、MutL、SSB、RecA、RecJ、ExoI、ExoVII、ExoX、UvrD及びDNAポリメラーゼIIIからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、DNA修復に関与する遺伝子は、RecAである。いくつかの実施形態では、細菌細胞は、大腸菌(E.coli)DH10BΔminCDEである。
【0010】
いくつかの実施形態は、送達ベクター、及び害虫を駆除するための活性成分混合物を含有する組成物に関する。全体的な被害を低減する方法、昆虫数を減少させる方法、及び昆虫によって引き起こされる収量損失を低減する方法も開示される。多くの実施形態において、本明細書に開示される組成物及び方法は、驚くほど良好な殺虫活性を示す。したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、有効濃度の殺虫性毒素Pir(例えば、PirAB)を含有するミニセル、又は有効濃度の殺虫性毒素Cry(例えば、Cry1Ac)を含有するミニセルの生成を可能にする。多くの実施形態において、Pirを含有するミニセル及びCryを含有するミニセルの組成物は、農業害虫を死滅させるための相乗効果をもたらす。
【0011】
他の実施形態では、本開示は、有効濃度の殺虫性毒素Pir(例えば、PirAB)を含有するミニセルの生成を可能にする。本開示はさらに、これらのミニセル及びBt由来の活性成分(例えば、Thuricide(登録商標))を含有する組成物の製造を可能にする。多くの実施形態において、Pirを含有するミニセル及びBt由来活性成分の組成物は、農業害虫を死滅させるための相乗効果をもたらす。
【0012】
いくつかの実施形態は、液体担体相、及びその担体相に分散された複数のミニセルを含み、複数のミニセルは、Pirを含む第1の有効量の第1の外因性タンパク質毒素を含む第1のミニセルと、Cryを含む第2の有効量の第2の外因性タンパク質毒素を含む第2のミニセルとの混合物を含み、第1の有効量及び第2の有効量は、約50:1~1:50の範囲の比で存在する、組成物に関する。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1又は1:1の比で存在する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、組成物が害虫に投与された場合、第1の有効量及び第2の有効量の混合物は、第1の有効量又は第2の有効量が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の他の実施形態では、第1のミニセルの第1の粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲であり、第2のミニセルの第2の粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲である。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、組成物の害虫への投与には、摂取のために組成物を害虫に送達すること;害虫を組成物と接触させること;害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に組成物を送達すること;又は組成物を植物に適用することの群から選択される投与方法が含まれる。この態様のさらなる実施形態では、組成物は、葉面処理、注入処理、発芽前処理、及び発芽後処理の少なくとも1つとして植物に適用される。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の他の実施形態では、組成物は、すぐ使用できる(Ready To Use)(RTU)製剤、懸濁濃縮物、タンクミックス、エアロゾル、種子処理、根浸漬、土壌処理、潅漑用製剤、スプリンクラー用製剤、及びドレンチ処理の少なくとも1つとして製剤化される。
【0013】
いくつかの実施形態は、液体担体相;その担体相に分散された複数のミニセル(ここで、複数のミニセルは、Pirを含む第1の有効量の外因性タンパク質毒素を含む);及び第2の有効量のBt由来活性成分(「AI」)を含み、第1の有効量及び第2の有効量は、約50:1~1:50の範囲の比で存在する、組成物に関する。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1、又は1.5:1の比で存在する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、組成物が害虫に投与された場合、第1の有効量及び第2の有効量の混合物は、第1の有効量又は第2の有効量が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の他の実施形態では、ミニセルの粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲である。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができるこの態様の追加の実施形態では、Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも1つを含む。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができるこの態様のまたさらなる実施形態では、Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも2つ、少なくとも3つ、又は全てを含む。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、組成物の害虫への投与には、摂取のために組成物を害虫に送達すること;害虫を組成物と接触させること;害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に組成物を送達すること;又は組成物を植物に適用することの群から選択される投与方法が含まれる。この態様のさらなる実施形態では、組成物は、葉面処理、注入処理、発芽前処理、及び発芽後処理の少なくとも1つとして植物に適用される。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の他の実施形態では、組成物は、すぐ使用できる(Ready To Use)(RTU)製剤、懸濁濃縮物、タンクミックス、エアロゾル、種子処理、根浸漬、土壌処理、潅漑用製剤、スプリンクラー用製剤、ドレンチ処理、粉剤、乳化性濃縮物、流動性濃縮物、中間製剤、顆粒製剤、含浸材料製剤、ペレット/錠剤製剤、可溶性濃縮物製剤、工業用化学製剤、水分散性顆粒製剤、水溶性包装製剤、又は水和剤粉末製剤の少なくとも1つとして製剤化される。
【0014】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、いくつかの実施形態では、第1の外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む。この態様のさらなる実施形態では、PirABは、配列番号143、配列番号146、配列番号147、配列番号154、配列番号157、配列番号161、配列番号163、配列番号164、配列番号165、配列番号167、配列番号168、配列番号169、配列番号170、配列番号171、配列番号174、配列番号174、配列番号186、配列番号190、配列番号192、配列番号197、配列番号199、配列番号202、又は配列番号203の群から選択されるPirA;及び配列番号144、配列番号145、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号153、配列番号158、配列番号159、配列番号160、配列番号162、配列番号166、配列番号172、配列番号177、配列番号178、配列番号179、配列番号180、配列番号181、配列番号182、配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号191、配列番号193、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号198、配列番号201、又は配列番号204の群から選択されるPirB、或いはこれらのいずれかの機能的構成要素を含む。この態様の追加の実施形態では、PirABは、配列番号203を含むPirA及び配列番号204を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号197を含むPirA及び配列番号178を含むPirBを含む。
【0015】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、いくつかの実施形態では、第2の外因性タンパク質毒素は、Cry1A、Cry1B、Cry1C、Cry1D、Cry1E、Cry1F、Cry1G、Cry1H、Cry1I、Cry1J若しくはCry1K、又はこれらの機能的構成要素を含む。この態様のさらなる実施形態では、Cry1Aは、配列番号105、配列番号106、配列番号107、配列番号108、配列番号109、配列番号110、配列番号111,配列番号112、配列番号113、配列番号114、配列番号115、配列番号151、配列番号152又は配列番号205の群から選択されるCry1Aを含み;Cry1Bは、配列番号117、配列番号118、配列番号119、配列番号120、配列番号121、配列番号122又は配列番号155の群から選択されるCry1Bを含み;Cry1Cは、配列番号123、配列番号124、配列番号125又は配列番号156の群から選択されるCry1Cを含み、Cry1Dは、配列番号126、配列番号127、配列番号175又は配列番号176の群から選択されるCry1Dを含み;Cry1Eは、配列番号128又は配列番号129の群から選択されるCry1Eを含み;Cry1Fは、配列番号130又は配列番号131の群から選択されるCry1Fを含み;Cry1Gは、配列番号132又は配列番号133の群から選択されるCry1Gを含み;Cry1Hは、配列番号134又は配列番号135の群から選択されるCry1Hを含み;Cry1Iは、配列番号136、配列番号137、配列番号138又は配列番号139の群から選択されるCry1Iを含み;Cry1Jは、配列番号140又は配列番号141の群から選択されるCry1Jを含み;或いはCry1Kは、配列番号142、又はそのいずれかの機能的構成要素を含む。この態様の追加の実施形態では、第2の外因性タンパク質毒素は、配列番号205を含むCry1Aを含む。
【0016】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、第2の態様のいくつかの実施形態では、外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む。この態様のさらなる実施形態では、PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31又は配列番号32の群から選択されるPirA;及び配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57又は配列番号58の群から選択されるPirB、或いはこれらのいずれかの機能的構成要素を含む。この態様の追加の実施形態では、PirABは、配列番号4を含むPirA及び配列番号5を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号6を含むPirA及び配列番号7を含むPirBを含む。この態様のまたさらなる実施形態では、PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31及び配列番号32からなる群から選択されるPirAを含み;且つPirAは、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57及び配列番号58からなる群から選択されるPirBにリンカー配列によって連結されている。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、Bt由来AIは、Thuricide(登録商標)、Thuricide(登録商標)HPC-ORTU、Thuricide(登録商標)HPC、Thuricide(登録商標)48LV Forestry、Thuricide(登録商標)76B、Thuricide(登録商標)76LV、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus Thuringiensis)(BT)蛾幼虫(毛虫)防除剤、DiPel(登録商標)、Security BT粉末生物学的殺虫剤、FertilomeDipel粉末生物学的殺虫剤、Widestrike(登録商標)、植物農薬B.T.亜種テネブリオニス(B.T.subsp.tenebrionis)コロラドハムシタンパク質、SA-50ブランドDiPel(登録商標)粉剤、Ringer(登録商標)Vegetable Insect Attack(登録商標)、野菜用Bonide DiPel(登録商標)150粉剤、Green Light(登録商標)DiPel(登録商標)粉剤、Green Light(登録商標)BT Worm Killer、BT Sulfur 15-50粉剤、NEU1701I、FourStar(登録商標)ブリケット、FourStar(登録商標)CRG、Britz Bt 25Sulfur粉剤、Thuricide(登録商標)32LV、Bonide Mosquito Beater(登録商標)水溶性パウチ、Britz BT粉剤、Summit Fallout Bti顆粒、DiPel(登録商標)10Gスイートコーン顆粒、DiPel(登録商標)10G生物学的殺虫剤顆粒、DiPel(登録商標)SG Plus Biological Insecticide Sand Granule、DiPel(登録商標)6L WormKiller、VectoBac(登録商標)G生物学的幼虫駆除剤顆粒、VectoBac(登録商標)GR、Summit Mosquito Bits(登録商標)、Mosquito Bits(登録商標)、BMP144(200G)、Bti粒状幼虫駆除剤、FourStar(登録商標)MBG、DiPel(登録商標)8L Worm Killer、TERRO(登録商標)幼虫駆除剤、VectoMax(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、Chemsico Insect Granules ML、VectoBac(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤顆粒、Bti顆粒、RF2230D-Granules、RF2248U-Granules、AllPro Sustain BCG、BMP144(400G)、VectoPrime(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)FG+生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)AS、DiPel(登録商標)WP家庭用・園芸用殺虫剤、DiPel(登録商標)バイオガーデンスプレー、WideStrike(登録商標)、Meridian-02、BMP144(2X)、grubGONE!(登録商標)G、Bioprotec、Bioprotec Plus、Bioprotec HP、Bioprotec毛虫用殺虫剤濃縮液、BES0531、Novodorフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、FourStar(登録商標)Bti CRG、VBC-60092(Bactimos Briquette)、Summit B.t.i.BRIQUETS、Dunks、Sympatico生物学的殺虫剤、XenTari(登録商標)AS生物殺虫剤水性懸濁液、B402生物学的幼虫駆除剤、VectoBac(登録商標)12AS生物学的幼虫駆除剤水性懸濁液、VectoBac(登録商標)SC生物学的幼虫駆除剤、BMP 144(3X)、CMP 123(48LC)、Bactimos PT、Foray 48B、Foray 48BC、Foray48Fフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、Foray 76B、Safer B.T.毛虫キラー濃縮液、バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp.Israelensis)スラリー、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.Kurstaki)スラリー、Trident(登録商標)生物学的殺虫剤、VBC-60219生物学的殺虫剤スラリー、Javelin、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp.aizawai)スラリー、FlorBac(登録商標)スラリー生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)ES、DiPel(登録商標)ES-NT生物学的殺虫剤乳化懸濁液、DiPel(登録商標)(ワームキラー)水和剤生物学的殺虫剤、Condor、Leap(登録商標)ES細菌性疾患管理生物学的殺虫剤乳化懸濁液、Biobit(登録商標)HPWPII生物学的殺虫剤、VectoBac(登録商標)WDG生物学的幼虫駆除剤水分散性顆粒、VectoBac(登録商標)DT生物学的幼虫駆除剤、Bactimos(登録商標)WG、VectoBac(登録商標)WG、BMP123(2XWP)、Cutlass、Crymax(登録商標)、Lepinox(商標)WDG、Crymax(登録商標)WP、BMP144DF3000、CondorWP、BTI WDG、Condor XL、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤水分散剤顆粒、Agree(登録商標)WG、Agree(登録商標)50WP、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤ドライフロアブル、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤DryFlowable、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)2X生物学的殺虫剤水和剤、BioBit(登録商標)(登録商標)HP生物学的殺虫剤水和剤、DiPel(登録商標)WDG生物学的殺虫剤、VBC-60236生物学的殺虫剤ドライフロアブル、Foray2WG生物学的殺虫剤(水分散性顆粒)、Thuricide(登録商標)HPWP、ForayWG、ThyllombeetleGONE!(登録商標)生物学的殺虫剤、JavelinWP、ABG-6346生物学的殺虫剤、ABG-6345テクニカルパウダー、JavelinWG、SAN420IWG、JavelinWG2、BTK32、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Phyllom SDS-502MP、DiPel(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Novodor Technical、VBC-60225生物学的殺虫剤テクニカル活性成分POW、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)‘O’、Chemsico HPC-O濃縮液、Thuricide(登録商標)HPC-O家庭用・園芸用、VectoBac(登録商標)テクニカル粉末、VectoBac(登録商標)生物学的幼虫駆除剤プライマリー粉末、Bioprotec Technical、SummitBTIMP、BMP144プライマリー粉末、BMP123プライマリー粉末、BMP144プライマリー粉末OSF、TechnicalCGA-237218、Javelinテクニカル濃縮液、Thuricide(登録商標)Technical濃縮液、SAN420ITechnical濃縮液、CONDORテクニカルパウダー、Cutlassテクニカルパウダー、Lepinox、BTTSDTC、BTTテクニカル濃縮液、又はBTIテクニカル粉末BIOInsecticideの群から選択されるBt由来の生物学的防除製剤を含む。
【0017】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができるいくつかの実施形態では、第1のミニセルは、第1の外因性タンパク質毒素のコード配列を含む第1のベクターを含む。この態様のさらなる実施形態では、第1のベクターは、CloDF複製起点又はpMB1複製起点を含む。第1のベクターを有する前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、第1の外因性タンパク質毒素のコード配列は、第1のプロモーターに作動可能に連結されている。この態様の他の実施形態では、第1のプロモーターは、誘導性プロモーター又は構成的プロモーターである。この態様のいくつかの実施形態では、誘導性プロモーターは、Ptac、Ptet又はPT7を含む。この態様のいくつかの実施形態では、構成的プロモーターは、J23119(配列番号200)を含む。いくつかの実施形態では、プロモーターは、T3、T7,K11又はSP6から選択される。第1のベクターを有する前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、第1の外因性タンパク質毒素はPirABを含み、このPirABは配列番号203を含むPirA及び配列番号204を含むPirBを含み、PirAのコード配列は配列番号102を含み、PirBのコード配列は配列番号103を含む。第1のベクター及び誘導性プロモーターを有する前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、第1の外因性タンパク質毒素の発現は、aTc又はIPTGで誘導される。
【0018】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、第2の態様のさらなる実施形態では、複数のミニセルは、外因性タンパク質毒素のコード配列を含むベクターを含む。この態様のさらなる実施形態では、ベクターは、pMB1複製起点を含む。ベクターを有する前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、外因性タンパク質毒素のコード配列は、プロモーターに作動可能に連結されている。この態様の他の実施形態では、プロモーターは、誘導性プロモーター又は構成的プロモーターである。この態様のいくつかの実施形態では、誘導性プロモーターはPtetを含む。ベクターを有する前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、外因性タンパク質毒素はPirABを含み、このPirABは配列番号4を含むPirA及び配列番号5を含むPirBを含み、PirAのコード配列は配列番号2を含み、PirBのコード配列は配列番号3を含む。ベクター及び誘導性プロモーターを有する前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、外因性タンパク質毒素の発現は、aTcで誘導される。
【0019】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、さらなる実施形態では、第2のミニセルは、第2の外因性タンパク質毒素のコード配列を含む第2のベクターを含む。この態様のさらなる実施形態では、第2のベクターは、CloDF複製起点又はpMB1複製起点を含む。第2のベクターを有する前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、第2の外因性タンパク質毒素のコード配列は、第2のプロモーターに作動可能に連結されている。この態様の他の実施形態では、第2のプロモーターは、誘導性プロモーター又は構成的プロモーターである。この態様のいくつかの実施形態では、誘導性プロモーターは、Ptac、Ptet又はPT7を含む。この態様のいくつかの実施形態では、構成的プロモーターは、J23119(配列番号200)を含む。いくつかの実施形態では、プロモーターは、T3、T7,K11又はSP6から選択される。第2のベクターを有する前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、第2の外因性タンパク質毒素はCry1Aを含み、このCry1Aは配列番号205を含み、Cry1Aのコード配列は配列番号104を含む。第2のベクター及び誘導性プロモーターを有する前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、第2の外因性タンパク質毒素の発現は、aTc又はIPTGで誘導される。
【0020】
害虫の防除を含む前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、前述の態様の全ての追加の実施形態では、防除は、害虫数の減少、害虫重量の減少、害虫によって引き起こされる物理的被害の減少、及び害虫死亡率の増加の少なくとも1つを含む。この態様のさらなる実施形態では、害虫数の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少又は少なくとも80%の減少であり、害虫重量の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少又は少なくとも80%の減少であり、物理的被害の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少又は少なくとも80%の減少であり、害虫死亡率の増加は、少なくとも10%の増加、少なくとも15%の増加、少なくとも20%の増加、少なくとも25%の増加、少なくとも30%の増加、少なくとも40%の増加、少なくとも50%の増加、少なくとも60%の増加、少なくとも70%の増加又は少なくとも80%の増加である。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、防除には、観察された害虫死亡率が、少なくとも約55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%又は95%であることが含まれる。
【0021】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、前述の態様の全てのさらなる実施形態では、組成物は、農薬界面活性剤をさらに含み、この農薬界面活性剤は、噴霧性、塗布性及び注入性の特性の少なくとも1つを改善する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、液体担体相は、水性又は油性である。害虫の防除を含む前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、少なくとも1種の害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種又は双翅目(Diptera)の種の群から選択される。
【0022】
本開示のさらなる態様は、液体担体相、及びその担体相に分散された複数のミニセルを含み、複数のミニセルは、Pirを含む第1の有効量の第1の外因性タンパク質毒素と、Cry1を含む第2の有効量の第2の外因性タンパク質毒素とを含むミニセルを含み、第1の有効量及び第2の有効量は、約50:1~1:50の範囲の比で存在する、組成物に関する。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1又は1:1の比で存在する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、組成物が害虫に投与された場合、組み合わされた第1の有効量及び第2の有効量は、組成物が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する。
【0023】
本開示のさらなる態様は、液体担体相、及びその担体相に分散された複数のミニセルを含み、複数のミニセルは、Pirを含む第1の有効量の外因性タンパク質毒を含むミニセルと、第2の有効量のBt由来AIとを含み、第1の有効量及び第2の有効量は、約50:1~1:50の範囲の比で存在する、組成物に関する。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1又は1.5:1の比で存在する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、組成物が害虫に投与された場合、組み合わされた第1の有効量及び第2の有効量は、組成物が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する。
【0024】
本開示のさらなる態様は、害虫を防除する方法であって、前述の実施形態のいずれか1つの組成物を害虫に投与することを含む方法を含む。この態様のいくつかの実施形態では、組成物の害虫への投与には、摂取のために組成物を害虫に送達すること;害虫を組成物と接触させること;害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に組成物を送達すること;又は組成物を植物に適用することの群から選択される投与方法が含まれる。この態様の他の実施形態では、組成物は、葉面処理、注入処理、発芽前処理、及び発芽後処理の少なくとも1つとして植物に適用される。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、組成物は、すぐ使用できる(Ready To Use)(RTU)製剤、懸濁濃縮物、タンクミックス、エアロゾル、種子処理、根浸漬、土壌処理、潅漑用製剤、スプリンクラー用製剤、ドレンチ処理、粉剤、乳化性濃縮物、流動性濃縮物、中間製剤、顆粒製剤、含浸材料製剤、ペレット/錠剤製剤、可溶性濃縮物製剤、工業用化学製剤、水分散性顆粒製剤、水溶性包装製剤、又は水和剤製剤の少なくとも1つとして製剤化される。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、防除は、害虫数の減少、害虫重量の減少、害虫によって引き起こされる物理的被害の低減、及び害虫死亡率の増加の少なくとも1つを含む。この態様のさらなる実施形態では、害虫数の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少又は少なくとも80%の減少であり、害虫重量の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少又は少なくとも80%の減少であり、物理的被害の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少又は少なくとも80%の減少であり、害虫死亡率の増加は、少なくとも10%の増加、少なくとも15%の増加、少なくとも20%の増加、少なくとも25%の増加、少なくとも30%の増加、少なくとも40%の増加、少なくとも50%の増加、少なくとも60%の増加、少なくとも70%の増加又は少なくとも80%の増加である。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、防除には、観察された害虫死亡率が、少なくとも約55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%又は95%であることが含まれる。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、少なくとも1種の害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種又は双翅目(Diptera)の種の群から選択される。
【0025】
本開示のさらに別の態様は、Pirを含む第1の外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量の第1のミニセルと、Cryを含む第2の外因性タンパク質毒素を含む第2の有効量の第2のミニセルとの混合物を含む複数の乾燥ミニセルを含む水和性粉末を含み、第1の有効量及び第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在し、水和性粉末は、水性担体に分散されて、組成物が昆虫に投与された場合に少なくとも1種の害虫を防除する組成物を生成するように構成されている。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1又は1:1の比で存在する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の他の実施形態では、組成物が害虫に投与された場合、第1の有効量及び第2の有効量の混合物は、第1の有効量又は第2の有効量が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1種の害虫の防除に対して相乗効果を有する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、第1のミニセルの第1の粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲であり、第2のミニセルの第2の粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲である。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、水和性粉末は、クレー成分、カオリン成分、タルク成分、チョーク成分、カルサイト成分、石英成分、軽石成分、珪藻土成分、バーミキュライト成分、ケイ酸塩成分、二酸化ケイ素成分、シリカ粉末成分、アルミニウム成分、硫酸アンモニウム成分、リン酸アンモニウム成分、炭酸カルシウム成分、尿素成分、糖成分、デンプン成分、おがくず成分、粉砕ヤシ殻成分、粉砕トウモロコシ穂軸成分及び粉砕タバコ柄成分の少なくとも1つを含む農薬的に許容される固体担体成分をさらに含む。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、水性担体は、水を含む。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、組成物の害虫への投与には、摂取のために組成物を害虫に送達すること;昆虫を組成物と接触させること;害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に組成物を送達すること;及び組成物を植物に適用することの群から選択される投与方法が含まれる。この態様のいくつか実施形態では、組成物は、葉面処理、注入処理、発芽前処理、又は発芽後処理の少なくとも1つとして植物に適用される。
【0026】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、第1の外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む。この態様のさらなる実施形態では、PirABは、配列番号143、配列番号146、配列番号147、配列番号154、配列番号157、配列番号161、配列番号163、配列番号164、配列番号165、配列番号167、配列番号168、配列番号169、配列番号170、配列番号171、配列番号174、配列番号174、配列番号186、配列番号190、配列番号192、配列番号197、配列番号199、配列番号202、又は配列番号203の群から選択されるPirA;及び配列番号144、配列番号145、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号153、配列番号158、配列番号159、配列番号160、配列番号162、配列番号166、配列番号172、配列番号177、配列番号178、配列番号179、配列番号180、配列番号181、配列番号182、配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号191、配列番号193、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号198、配列番号201、又は配列番号204の群から選択されるPirB、或いはこれらのいずれかの機能的構成要素を含む。この態様の他の実施形態では、PirABは、配列番号203を含むPirA及び配列番号204を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号197を含むPirA及び配列番号178を含むPirBを含む。
【0027】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、第2の外因性タンパク質毒素は、Cry1A、Cry1B、Cry1C、Cry1D、Cry1E、Cry1F、Cry1G、Cry1H、Cry1I、Cry1J若しくはCry1K、又はこれらの機能的構成要素を含む。この態様のさらなる実施形態では、Cry1Aは、配列番号105、配列番号106、配列番号107、配列番号108、配列番号109、配列番号110、配列番号111、配列番号112、配列番号113、配列番号114、配列番号115、配列番号151、配列番号152又は配列番号205の群から選択されるCry1Aを含み;Cry1Bは、配列番号117、配列番号118、配列番号119、配列番号120、配列番号121、配列番号122又は配列番号155の群から選択されるCry1Bを含み;Cry1Cは、配列番号123、配列番号124、配列番号125又は配列番号156の群から選択されるCry1Cを含み、Cry1Dは、配列番号126、配列番号127、配列番号175又は配列番号176の群から選択されるCry1Dを含み;Cry1Eは、配列番号128又は配列番号129の群から選択されるCry1Eを含み;Cry1Fは、配列番号130又は配列番号131の群から選択されるCry1Fを含み;Cry1Gは、配列番号132又は配列番号133の群から選択されるCry1Gを含み;Cry1Hは、配列番号134又は配列番号135の群から選択されるCry1Hを含み;Cry1Iは、配列番号136、配列番号137、配列番号138又は配列番号139の群から選択されるCry1Iを含み;Cry1Jは、配列番号140又は配列番号141の群から選択されるCry1Jを含み;或いはCry1Kは、配列番号142、又はそのいずれかの機能的構成要素を含む。この態様の他の実施形態では、第2の外因性タンパク質毒素は、配列番号205を含むCry1Aを含む。
【0028】
本開示のさらに別の態様は、Pirを含む外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量のミニセルと、第2の有効量のBt由来のAIとの混合物を含む複数の乾燥ミニセルを含む水和性粉末を含み、第1の有効量及び第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在し、水和性粉末は、水性担体に分散されて、組成物が昆虫に投与された場合に少なくとも1種の害虫を防除する組成物を生成するように構成されている。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1又は1.5:1の比で存在する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の他の実施形態では、組成物が害虫に投与された場合、第1の有効量及び第2の有効量の混合物は、第1の有効量又は第2の有効量が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1種の害虫の防除に対して相乗効果を有する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、ミニセルの粒子濃度は、約1×102~約8×101の範囲である。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも1つを含む。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のまたさらなる実施形態では、Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも2つ、少なくとも3つ、又は全てを含む。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、水和性粉末は、クレー成分、カオリン成分、タルク成分、チョーク成分、カルサイト成分、石英成分、軽石成分、珪藻土成分、バーミキュライト成分、ケイ酸塩成分、二酸化ケイ素成分、シリカ粉末成分、アルミニウム成分、硫酸アンモニウム成分、リン酸アンモニウム成分、炭酸カルシウム成分、尿素成分、糖成分、デンプン成分、おがくず成分、粉砕ヤシ殻成分、粉砕トウモロコシ穂軸成分及び粉砕タバコ柄成分の少なくとも1つを含む農薬的に許容される固体担体成分をさらに含む。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、水性担体は、水を含む。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、組成物の害虫への投与には、摂取のために組成物を害虫に送達すること;昆虫を組成物と接触させること;害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に組成物を送達すること;及び組成物を植物に適用することの群から選択される投与方法が含まれる。この態様のいくつか実施形態では、組成物は、葉面処理、注入処理、発芽前処理、又は発芽後処理の少なくとも1つとして植物に適用される。
【0029】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む。この態様のさらなる実施形態では、PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31又は配列番号32の群から選択されるPirA;及び配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57又は配列番号58の群から選択されるPirB、或いはこれらのいずれかの機能的構成要素を含む。この態様の他の実施形態では、PirABは、配列番号4を含むPirA及び配列番号5を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号6を含むPirA及び配列番号7を含むPirBを含む。この態様のまた別の実施形態では、PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31及び配列番号32からなる群から選択されるPirAを含み;且つPirAは、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57及び配列番号58からなる群から選択されるPirBにリンカー配列によって連結されている。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、Bt由来AIは、Thuricide(登録商標)、Thuricide(登録商標)HPC-ORTU、Thuricide(登録商標)HPC、Thuricide(登録商標)48LV Forestry、Thuricide(登録商標)76B、Thuricide(登録商標)76LV、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus Thuringiensis)(BT)蛾幼虫(毛虫)防除剤、DiPel(登録商標)、Security BT粉末生物学的殺虫剤、FertilomeDipel粉末生物学的殺虫剤、Widestrike(登録商標)、植物農薬B.T.亜種テネオブリオニス(B.T.subsp.tenebrionis)コロラドハムシタンパク質、SA-50ブランドDiPel(登録商標)粉剤、Ringer(登録商標)Vegetable Insect Attack(登録商標)、野菜用Bonide DiPel(登録商標)150粉剤、Green Light(登録商標)DiPel(登録商標)粉剤、Green Light(登録商標)BT Worm Killer、BT Sulfur 15-50粉剤、NEU1701I、FourStar(登録商標)ブリケット、FourStar(登録商標)CRG、Britz Bt 25Sulfur粉剤、Thuricide(登録商標)32LV、Bonide Mosquito Beater(登録商標)水溶性パウチ、Britz BT粉剤、Summit Fallout Bti顆粒、DiPel(登録商標)10Gスイートコーン顆粒、DiPel(登録商標)10G生物学的殺虫剤顆粒、DiPel(登録商標)SG Plus Biological Insecticide Sand Granule、DiPel(登録商標)6L WormKiller、VectoBac(登録商標)G生物学的幼虫駆除剤顆粒、VectoBac(登録商標)GR、Summit Mosquito Bits(登録商標)、Mosquito Bits(登録商標)、BMP144(200G)、Bti粒状幼虫駆除剤、FourStar(登録商標)MBG、DiPel(登録商標)8L Worm Killer、TERRO(登録商標)幼虫駆除剤、VectoMax(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、Chemsico Insect Granules ML、VectoBac(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤顆粒、Bti顆粒、RF2230D-Granules、RF2248U-Granules、AllPro Sustain BCG、BMP144(400G)、VectoPrime(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)FG+生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)AS、DiPel(登録商標)WP家庭用・園芸用殺虫剤、DiPel(登録商標)バイオガーデンスプレー、WideStrike(登録商標)、Meridian-02、BMP144(2X)、grubGONE!(登録商標)G、Bioprotec、Bioprotec Plus、Bioprotec HP、Bioprotec毛虫用殺虫剤濃縮液、BES0531、Novodorフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、FourStar(登録商標)Bti CRG、VBC-60092(Bactimos Briquette)、SummitB.t.i.BRIQUETS、Dunks、Sympatico生物学的殺虫剤、XenTari(登録商標)AS生物殺虫剤水性懸濁液、B402生物学的幼虫駆除剤、VectoBac(登録商標)12AS生物学的幼虫駆除剤水性懸濁液、VectoBac(登録商標)SC生物学的幼虫駆除剤、BMP 144(3X)、CMP 123(48LC)、Bactimos PT、Foray 48B、Foray 48BC、Foray48Fフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、Foray 76B、Safer B.T.毛虫キラー濃縮液、バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp.Israelensis)スラリー、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.Kurstaki)スラリー、Trident(登録商標)生物学的殺虫剤、VBC-60219生物学的殺虫剤スラリー、Javelin、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp.aizawai)スラリー、FlorBac(登録商標)スラリー生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)ES、DiPel(登録商標)ES-NT生物学的殺虫剤乳化懸濁液、DiPel(登録商標)(ワームキラー)水和剤生物学的殺虫剤、Condor、Leap(登録商標)ES細菌性疾患管理生物学的殺虫剤乳化懸濁液、Biobit(登録商標)HPWPII生物学的殺虫剤、VectoBac(登録商標)WDG生物学的幼虫駆除剤水分散性顆粒、VectoBac(登録商標)DT生物学的幼虫駆除剤、Bactimos(登録商標)WG、VectoBac(登録商標)WG、BMP123(2XWP)、Cutlass、Crymax(登録商標)、Lepinox(商標)WDG、Crymax(登録商標)WP、BMP144DF3000、CondorWP、BTI WDG、Condor XL、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤水分散剤顆粒、Agree(登録商標)WG、Agree(登録商標)50WP、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤ドライフロアブル、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤DryFlowable、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)2X生物学的殺虫剤水和剤、BioBit(登録商標)(登録商標)HP生物学的殺虫剤水和剤、DiPel(登録商標)WDG生物学的殺虫剤、VBC-60236生物学的殺虫剤ドライフロアブル、Foray2WG生物学的殺虫剤(水分散性顆粒)、Thuricide(登録商標)HPWP、ForayWG、ThyllombeetleGONE!(登録商標)生物学的殺虫剤、JavelinWP、ABG-6346生物学的殺虫剤、ABG-6345テクニカルパウダー、JavelinWG、SAN420IWG、JavelinWG2、BTK32、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Phyllom SDS-502MP、DiPel(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Novodor Technical、VBC-60225生物学的殺虫剤テクニカル活性成分POW、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)‘O’、Chemsico HPC-O濃縮液、Thuricide(登録商標)HPC-O家庭用・園芸用、VectoBac(登録商標)テクニカル粉末、VectoBac(登録商標)生物学的幼虫駆除剤プライマリー粉末、Bioprotec Technical、SummitBTIMP、BMP144プライマリー粉末、BMP123プライマリー粉末、BMP144プライマリー粉末OSF、TechnicalCGA-237218、Javelinテクニカル濃縮液、Thuricide(登録商標)Technical濃縮液、SAN420ITechnical濃縮液、CONDORテクニカルパウダー、Cutlassテクニカルパウダー、Lepinox、BTTSDTC、BTTテクニカル濃縮液、又はBTIテクニカル粉末BIOInsecticideの群から選択されるBt由来の生物学的防除製剤を含む。
【0030】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、前述の2つの態様のいずれかの追加の実施形態では、防除は、害虫数の減少、害虫重量の減少、害虫によって引き起こされる物理的被害の低減、及び害虫死亡率の増加の少なくとも1つを含む。この態様のさらなる実施形態では、害虫数の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少又は少なくとも80%の減少であり、害虫重量の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少又は少なくとも80%の減少であり、物理的被害の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少又は少なくとも80%の減少であり、害虫死亡率の増加は、少なくとも10%の増加、少なくとも15%の増加、少なくとも20%の増加、少なくとも25%の増加、少なくとも30%の増加、少なくとも40%の増加、少なくとも50%の増加、少なくとも60%の増加、少なくとも70%の増加又は少なくとも80%の増加である。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、防除には、観察された害虫死亡率が、少なくとも約55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%又は95%であることが含まれる。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、少なくとも1種の害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種又は双翅目(Diptera)の種の群から選択される。
【0031】
本開示のさらに別の態様は、a)Pirを含む第1の外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量の第1の乾燥ミニセルを提供する工程、b)Cryを含む第2の外因性タンパク質毒素を含む第2の有効量の第2の乾燥ミニセル、及びc)第1の有効量及び第2の有効量を約50:1~1:50の範囲の比で混合する工程を含む水和性粉末を製造する方法であって、水和性粉末は、水性担体に分散されて、組成物が害虫に投与された場合に少なくとも1種の害虫を防除する組成物を生成するように構成されている方法を含む。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1、又は1:1の比で混合される。
【0032】
本開示のさらに別の態様は、a)Pirを含む外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量の第1の乾燥ミニセルを提供する工程、b)第2の有効量の乾燥したBt由来AI、及びc)第1の有効量及び第2の有効量を約50:1~1:50の範囲の比で混合する工程を含む水和性粉末を製造する方法であって、水和性粉末は、水性担体に分散されて、組成物が害虫に投与された場合に少なくとも1種の害虫を防除する組成物を生成するように構成されている方法を含む。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1又は1.5:1の比で混合される。
【0033】
本開示のさらなる態様は、種子、及び種子を覆うコーティングを含む植え付け可能な組成物であって、コーティングは、Pirを含む第1の外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量の第1のミニセルと、Cryを含む第2の外因性タンパク質毒素を含む第2の有効量の第2のミニセルとの混合物を含む複数のミニセルを含み、第1の有効量及び第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在し、混合物は、種子又はそれから生じた実生を食べる少なくとも1種の害虫に対する殺虫活性を十分にもたらす組成物を含む。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1又は1:1の比で存在する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の他の実施形態では、組成物が害虫に投与された場合、第1の有効量及び第2の有効量の混合物は、第1の有効量又は第2の有効量が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、第1のミニセルの第1の粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲であり、第2のミニセルの第2の粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲である。
【0034】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、第1の外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む。この態様のさらなる実施形態では、PirABは、配列番号143、配列番号146、配列番号147、配列番号154、配列番号157、配列番号161、配列番号163、配列番号164、配列番号165、配列番号167、配列番号168、配列番号169、配列番号170、配列番号171、配列番号174、配列番号174、配列番号186、配列番号190、配列番号192、配列番号197、配列番号199、配列番号202、又は配列番号203の群から選択されるPirA;及び配列番号144、配列番号145、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号153、配列番号158、配列番号159、配列番号160、配列番号162、配列番号166、配列番号172、配列番号177、配列番号178、配列番号179、配列番号180、配列番号181、配列番号182、配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号191、配列番号193、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号198、配列番号201、又は配列番号204の群から選択されるPirB、或いはこれらのいずれかの機能的構成要素を含む。この態様の他の実施形態では、PirABは、配列番号203を含むPirA及び配列番号204を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号197を含むPirA及び配列番号178を含むPirBを含む。
【0035】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、第2の外因性タンパク質毒素は、Cry1A、Cry1B、Cry1C、Cry1D、Cry1E、Cry1F、Cry1G、Cry1H、Cry1I、Cry1J若しくはCry1K、又はこれらの機能的構成要素を含む。この態様のさらなる実施形態では、Cry1Aは、配列番号105、配列番号106、配列番号107、配列番号108、配列番号109、配列番号110、配列番号111、配列番号112、配列番号113、配列番号114、配列番号115、配列番号151、配列番号152又は配列番号205の群から選択されるCry1Aを含み;Cry1Bは、配列番号117、配列番号118、配列番号119、配列番号120、配列番号121、配列番号122又は配列番号155の群から選択されるCry1Bを含み;Cry1Cは、配列番号123、配列番号124、配列番号125又は配列番号156の群から選択されるCry1Cを含み;Cry1Dは、配列番号126、配列番号127、配列番号175又は配列番号176の群から選択されるCry1Dを含み;Cry1Eは、配列番号128又は配列番号129の群から選択されるCry1Eを含み;Cry1Fは、配列番号130又は配列番号131の群から選択されるCry1Fを含み;Cry1Gは、配列番号132又は配列番号133の群から選択されるCry1Gを含み;Cry1Hは、配列番号134又は配列番号135の群から選択されるCry1Hを含み;Cry1Iは、配列番号136、配列番号137、配列番号138又は配列番号139の群から選択されるCry1Iを含み;Cry1Jは、配列番号140又は配列番号141の群から選択されるCry1Jを含み;或いはCry1Kは、配列番号142、又はそのいずれかの機能的構成要素を含む。この態様の他の実施形態では、第2の外因性タンパク質毒素は、配列番号205を含むCry1Aを含む。
【0036】
本開示のさらなる態様は、種子、及び種子を覆うコーティングを含む植え付け可能な組成物であって、コーティングは、Pirを含む外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量のミニセルと、第2の有効量のBt由来AIの混合物を含む複数のミニセルを含み、第1の有効量及び第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在し、混合物は、種子又はそれから生じた実生を食べる少なくとも1種の害虫に対する殺虫活性を十分にもたらす組成物を含む。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1又は1.5:1の比で存在する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の他の実施形態では、組成物が害虫に投与された場合、第1の有効量及び第2の有効量の混合物は、第1の有効量又は第2の有効量が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、ミニセルの粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲である。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも1つを含む。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のまたさらなる実施形態では、Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも2つ、少なくとも3つ、又は全てを含む。
【0037】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む。この態様のさらなる実施形態では、PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31又は配列番号32の群から選択されるPirA;及び配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57又は配列番号58の群から選択されるPirB、或いはこれらのいずれかの機能的構成要素を含む。この態様の他の実施形態では、PirABは、配列番号4を含むPirA及び配列番号5を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号6を含むPirA及び配列番号7を含むPirBを含む。この態様のまたさらなる実施形態では、PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31及び配列番号32からなる群から選択されるPirAを含み;且つPirAは、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57及び配列番号58からなる群から選択されるPirBにリンカー配列によって連結されている。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、Bt由来AIは、Thuricide(登録商標)、Thuricide(登録商標)HPC-ORTU、Thuricide(登録商標)HPC、Thuricide(登録商標)48LV Forestry、Thuricide(登録商標)76B、Thuricide(登録商標)76LV、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus Thuringiensis)(BT)蛾幼虫(毛虫)防除剤、DiPel(登録商標)、Security BT粉末生物学的殺虫剤、FertilomeDipel粉末生物学的殺虫剤、Widestrike(登録商標)、植物農薬B.T.亜種テネブリオニス(B.T.subsp.tenebrionis)コロラドハムシタンパク質、SA-50ブランドDiPel(登録商標)粉剤、Ringer(登録商標)Vegetable Insect Attack(登録商標)、野菜用Bonide DiPel(登録商標)150粉剤、Green Light(登録商標)DiPel(登録商標)粉剤、Green Light(登録商標)BT Worm Killer、BT Sulfur 15-50粉剤、NEU1701I、FourStar(登録商標)ブリケット、FourStar(登録商標)CRG、Britz Bt 25Sulfur粉剤、Thuricide(登録商標)32LV、Bonide Mosquito Beater(登録商標)水溶性パウチ、Britz BT粉剤、Summit Fallout Bti顆粒、DiPel(登録商標)10Gスイートコーン顆粒、DiPel(登録商標)10G生物学的殺虫剤顆粒、DiPel(登録商標)SG Plus Biological Insecticide Sand Granule、DiPel(登録商標)6L WormKiller、VectoBac(登録商標)G生物学的幼虫駆除剤顆粒、VectoBac(登録商標)GR、Summit Mosquito Bits(登録商標)、Mosquito Bits(登録商標)、BMP144(200G)、Bti粒状幼虫駆除剤、FourStar(登録商標)MBG、DiPel(登録商標)8L Worm Killer、TERRO(登録商標)幼虫駆除剤、VectoMax(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、Chemsico Insect Granules ML、VectoBac(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤顆粒、Bti顆粒、RF2230D-Granules、RF2248U-Granules、AllPro Sustain BCG、BMP144(400G)、VectoPrime(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)FG+生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)AS、DiPel(登録商標)WP家庭用・園芸用殺虫剤、DiPel(登録商標)バイオガーデンスプレー、WideStrike(登録商標)、Meridian-02、BMP144(2X)、grubGONE!(登録商標)G、Bioprotec、Bioprotec Plus、Bioprotec HP、Bioprotec毛虫用殺虫剤濃縮液、BES0531、Novodorフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、FourStar(登録商標)Bti CRG、VBC-60092(Bactimos Briquette)、SummitB.t.i.BRIQUETS、Dunks、Sympatico生物学的殺虫剤、XenTari(登録商標)AS生物殺虫剤水性懸濁液、B402生物学的幼虫駆除剤、VectoBac(登録商標)12AS生物学的幼虫駆除剤水性懸濁液、VectoBac(登録商標)SC生物学的幼虫駆除剤、BMP 144(3X)、CMP 123(48LC)、Bactimos PT、Foray 48B、Foray 48BC、Foray48Fフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、Foray 76B、Safer B.T.毛虫キラー濃縮液、バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp.Israelensis)スラリー、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.Kurstaki)スラリー、Trident(登録商標)生物学的殺虫剤、VBC-60219生物学的殺虫剤スラリー、Javelin、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp.aizawai)スラリー、FlorBac(登録商標)スラリー生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)ES、DiPel(登録商標)ES-NT生物学的殺虫剤乳化懸濁液、DiPel(登録商標)(ワームキラー)水和剤生物学的殺虫剤、Condor、Leap(登録商標)ES細菌性疾患管理生物学的殺虫剤乳化懸濁液、Biobit(登録商標)HPWPII生物学的殺虫剤、VectoBac(登録商標)WDG生物学的幼虫駆除剤水分散性顆粒、VectoBac(登録商標)DT生物学的幼虫駆除剤、Bactimos(登録商標)WG、VectoBac(登録商標)WG、BMP123(2XWP)、Cutlass、Crymax(登録商標)、Lepinox(商標)WDG、Crymax(登録商標)WP、BMP144DF3000、CondorWP、BTI WDG、Condor XL、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤水分散剤顆粒、Agree(登録商標)WG、Agree(登録商標)50WP、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤ドライフロアブル、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤DryFlowable、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)2X生物学的殺虫剤水和剤、BioBit(登録商標)(登録商標)HP生物学的殺虫剤水和剤、DiPel(登録商標)WDG生物学的殺虫剤、VBC-60236生物学的殺虫剤ドライフロアブル、Foray2WG生物学的殺虫剤(水分散性顆粒)、Thuricide(登録商標)HPWP、ForayWG、ThyllombeetleGONE!(登録商標)生物学的殺虫剤、JavelinWP、ABG-6346生物学的殺虫剤、ABG-6345テクニカルパウダー、JavelinWG、SAN420IWG、JavelinWG2、BTK32、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Phyllom SDS-502MP、DiPel(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Novodor Technical、VBC-60225生物学的殺虫剤テクニカル活性成分POW、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)‘O’、Chemsico HPC-O濃縮液、Thuricide(登録商標)HPC-O家庭用・園芸用、VectoBac(登録商標)テクニカル粉末、VectoBac(登録商標)生物学的幼虫駆除剤プライマリー粉末、Bioprotec Technical、SummitBTIMP、BMP144プライマリー粉末、BMP123プライマリー粉末、BMP144プライマリー粉末OSF、TechnicalCGA-237218、Javelinテクニカル濃縮液、Thuricide(登録商標)Technical濃縮液、SAN420ITechnical濃縮液、CONDORテクニカルパウダー、Cutlassテクニカルパウダー、Lepinox、BTTSDTC、BTTテクニカル濃縮液、又はBTIテクニカル粉末BIOInsecticideの群から選択されるBt由来の生物学的防除製剤を含む。
【0038】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、前述の2つの態様のいずれかのいくつかの実施形態では、少なくとも1つの害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種又は双翅目(Diptera)の種の群から選択される。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、種子は、アルファルファ、アーモンド、リンゴ、アプリコット、アーティチョーク、アスパラガス、アボカド、バナナ、オオムギ、豆、ブルーベリー、クランベリー、ブラジルナッツ、カカオ、カラマンシー、キャノーラ、ポーランドキャノーラ、ブロッコリー、ケール、キャベツ、カブ、カーネーション、ニンジン、カシュー、キャッサバ、セロリ、サクランボ、クリ、ヒヨコマメ、チコリ、チリペッパー、キク、シトロン、ココナッツ、コーヒー、綿、ササゲ、ソラマメ、キュウリ、フサスグリ、グーズベリー、デーツ、ウキクサ、ナス、エルダーベリー、ユーカリ、亜麻、ゼラニウム、ショウガ、チョウセンニンジン、グレープフルーツ、ブドウ、グアバ、ヘーゼルナッツ、ヘンプ、大麻、ホップ、ホースラディッシュ、アヤメ、ジャックフルーツ、キウイフルーツ、キンカン、レモン、レンティル、レタス、ライム、レイチ、マカダミア、トウモロコシ、マンダリン、マンゴー、マンゴスチン、メロン、キビ、オート麦、ヤシ、オクラ、オリーブ、オニオン、オレンジ、パパイヤ、アメリカボウフウ、パッションフルーツ、ペカン、モモ、ネクタリン、ナシ、エンドウ、ピーナッツ、ボタン、カキ、ペチュニア、パイナップル、ピスタチオ、オオバコ、プラム、ポインセチア、ザボン、ポプラ、ジャガイモ、パンプキン、カボチャ、マルメロ、ラズベリー、ダイオウ、イネ、バラ、ゴム、ライムギ、ベニバナ、ウンシュウミカン、ゴマ、モロコシ、ダイダイ、トゲバンレイシ、ダイズ、イチゴ、テンサイ、サトウキビ、ヒマワリ、サツマイモ、タマリンド、タンジェリン、チャ、タバコ、トマティーヨ、トマト、チューリップ、クルミ、スイカ、コムギ、又はヤムの群から選択される植物由来である。
【0039】
本発明のこれらの態様及び他の態様は、以下の本発明の説明においてより詳細に記載する。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1A-1B】
図1A-1Bは、大腸菌(E.coli)株DH10BΔminCDE(
図1A)及び大腸菌(E.coli)株DH10B(DE3)ΔminCDE(
図1B)によるミニセル粒子及びタンパク質産生のサイズ分布を示す。
【
図2】
図2は、示されたPirAB濃度で試験された、AD16株(「AD2」)及びAD17株(「AD3」)(DH10Bシャーシ)によって産生されたPirABタンパク質を含むミニセルのDBMに対する効力を示す人工飼料バイオアッセイの結果を示す。
【
図3】
図3は、示されたCry1Ac濃度で試験された、AD28株(「AD14」;DH10Bシャーシ)によって産生されたCry1Acタンパク質を含むミニセルのDBMに対する効力を示す人工飼料バイオアッセイの結果を示す。
【
図4】
図4は、示されたPirAB濃度で試験された、AD19株(「AD5」;(DH10B(DE3)シャーシ)によって産生されたPirABタンパク質を含むミニセルのDBMに対する効力を示す人工飼料バイオアッセイの結果を示す。
【
図5A-5C】
図5A-5Cは、最適化されたDH10BΔminCDEシャーシにおいて発現された毒素PirAB(AD18=「AD4」;AD16=「AD2」)及びCryによるキャベツにおけるDBMに対する温室(GH)効果を示す。
図5Aは、シャーシ株間のPirABを含むミニセルの有効性の比較;
図5Bは、GH中のPirABを含むミニセルの用量応答;
図5Cは、GH中のCry1Acを含むミニセルの用量応答を示す。
【
図6】
図6は、ミニセルPirAB及びミニセルCry1Acのキャベツ中のDBMに対する有効性のトランスレーショナルフィールド試験を示す。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下の説明は、例示的な方法、パラメータなどを記載する。しかしながら、そのような説明は、本開示の範囲を限定することを意図しておらず、代わりに例示的な実施形態の説明として提供されることを理解するべきである。
【0042】
いくつかの実施形態は、ミニセル産生収率及びタンパク質産生収率を最大化するミニセル産生細菌シャーシ(株)に関する。ミニセル粒子の数及び活性成分の発現を最大化することにより、活性成分の有効な濃度が提供される。本開示は、ミニセル粒子産生及びタンパク質発現をそれぞれ高収率で産生する細菌シャーシの作製を記載する。シャーシ能力は複数の殺虫性毒素、例えばPirAB、Cry1Ac及びVip3Aa19で示される。
【0043】
ミニセル産生親細胞
異種機能性薬剤(例えば、殺虫性タンパク質)を搭載されたミニセルは、本明細書に記載されるように、細菌親細胞に由来し得る。いくつかの態様では、細胞分裂トポロジー特異性因子のレベル、活性又は発現の低下を有する親細菌に由来する複数のミニセルを含む組成物が提供される。いくつかの態様では、複数のミニセルを含む組成物であって、ミニセルは細胞分裂トポロジー特異性因子を含まず、且つ組成物は生細菌細胞を実質的に含まない、組成物が提供される。いくつかの態様では、複数のミニセルを含む組成物が提供され、この組成物は、生細菌細胞を実質的に含まず、且つ(a)細胞分裂トポロジー特異性因子のレベル又は活性の低下を有する複数の親細菌を作製、提供又は得ること;(b)親細菌をミニセルの形成を可能にする条件に曝露し、それによって高活性のミニセルを生成すること;及び(c)ミニセルを親細菌から分離し、それによって生細菌細胞を実質的に含まない組成物を生成すること、を含むプロセスによって作製される。いくつかの実施形態では、細胞分裂トポロジー特異性因子は、minEポリペプチドである。いくつかの実施形態では、親細菌は大腸菌(E.coli)であり、minEポリペプチドは大腸菌(E.coli)minEである。他の実施形態では、親細菌はサルモネラ・ティフィムリウム(Salmonella typhimurium)であり、minEポリペプチドはS.ティフィムリウム(S.typhimurium)minEである。minEポリペプチドを有する種の例は、Rothfield et al.,Nature Reviews Microbiology,3:959-968,2005に記載されており、この文献はその全体が本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、細胞分裂トポロジー特異性因子は、DivIVAポリペプチドである。DivIVAポリペプチドを有する種の例は、Rothfield et al.,Nature Reviews Microbiology,3:959-968,2005に記載されており、この文献はその全体が本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、親細菌はバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)であり、細胞分裂トポロジー特異性因子はB.サブチリス(B.subtilis)DivIVAである。
【0044】
いくつかの実施形態では、細胞分裂トポロジー特異性因子のレベル又は活性の低下を有するミニセル産生親細菌はまた、1つ以上のZ環阻害タンパク質のレベルの低下を有する。いくつかの実施形態では、Z環阻害タンパク質は、minCポリペプチドである。いくつかの実施形態では、Z環阻害タンパク質は、minDポリペプチドである。いくつかの実施形態では、Z環阻害タンパク質は、大腸菌(E.coli)minDポリペプチドである。いくつかの実施形態では、ADAS又は親細菌は、少なくとも2つのZ環阻害タンパク質のレベル、活性又は発現の低下を有する。いくつかの実施形態では、ミニセル産生親細菌は、minCポリペプチド及びminDポリペプチドの発現の低下を有する。いくつかの実施形態では、ミニセル産生親細菌は、minCポリペプチド、minDポリペプチド及びminEポリペプチドの発現の低下、例えば、minCDEオペロン(ΔminCDE)の欠失を有する。いくつかの実施形態では、ミニセルを産生する親細菌は、RNAポリメラーゼのシグマF因子(sigF)のレベルの低下を有する。いくつかの実施形態では、sigFは、胞子形成に関与する。
【0045】
親細菌細胞における細胞分裂トポロジー特異性因子又はZ環阻害タンパク質のレベル、活性又は発現の低下は、任意の好適な方法を用いて達成され得る。例えば、いくつかの実施形態では、レベル又は活性の低下は、機能喪失変異、例えば遺伝子欠失によって引き起こされる。いくつかの実施形態では、機能喪失変異は、誘導性機能喪失変異であり、機能喪失変異は、親細胞を誘導条件に曝露することによって誘導され、例えば誘導性機能喪失変異は温度感受性変異であり、誘導条件は温度条件である。
【0046】
いくつかの実施形態では、親細胞は、minCDEオペロン(ΔminCDE)又は相同オペロンの欠失を有する。
【0047】
DNA修復に関与する遺伝子の欠失又は変異によるミニセル産生の増加
いくつかの実施形態では、親細菌細胞は、DNA修復に関与するとされる遺伝子の欠失又は変異を有する。いくつかの実施形態では、DNA修復に関与する遺伝子は、mutS、MutH、MutL、SSB、RecA、RecJ、ExoI、ExoVII、ExoX、UvrD及びDNAポリメラーゼIIIからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、DNA修復に関与する遺伝子はRecAであり、親細胞は大腸菌(E.coli)DH10Bである。いくつかの実施形態では、ミニセルの産生は、DNA修復に関与する遺伝子の欠失又は変異を有する細菌細胞において増加する。いくつかの実施形態では、親細菌細胞は、グラム陽性細菌細胞である。いくつかの実施形態では、親細菌細胞は、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)、又はバチルス属(Bacillus)種のものである。いくつかの実施形態では、親細菌細胞は、ラクトバチルス属(Lactobacillus)種のものである。いくつかの実施形態では、親細菌細胞は、グラム陰性細菌細胞である。いくつかの実施形態では、親細菌細胞は、エシェリキア属(Escherichia)、アシネトバクター属(Acinetobacter)、アグロバクテリウム属(Agrobacterium)、アナベナ属(Anabaena)、アナプラズマ属(Anaplasma)、アクイフェックス属(Aquifex)、アゾアルクス属(Azoarcus)、アゾスピリルム属(Azospirillum)、アゾトバクター属(Azotobacter)、バルトネラ属(Bartonella)、ボルデテラ属(Bordetella)、ブラディリゾビウム属(Bradyrhizobium)、ブルセラゾク属(Brucella)、ブフネラ属(Buchnera)、バークホルデリア属(Burkholderia)、カンジダツス属(Candidatus)、クロモバクテリウム属(Chromobacterium)、コクシエラ属(Coxiella)、クロコスファーラ属(Crocosphaera)、デクロロモナス属(Dechloromonas)、デスルフィトバクテリウム属(Desulfitobacterium)、デスルホタレア属(Desulfotalea)、エルウィニア属(Erwinia)、フランシセラ属(Francisella)、フソバクテリウム属(Fusobacterium)、グロエオバクター属(Gloeobacter))、グルコノバクター属(Gluconobacter)、ヘリコバクター属(Helicobacter)、レジオネラ属(Legionella))、マグネトスピリラム属(Magnetospirillum)、メソリゾビウム属(Mesorhizobium)、メチロバクテリウム属(Methylobacterium)、メチロコッカス属(Methylococcus)、ナイセリア属(Neisseria)、ニトロソモナス属(Nitrosomonas)、ネンジュモ属(Nostoc)、フォトバクテリウム属(Photobacterium)、フォトラブダス属(Photorhabdus)、フィロバクテリウム属(Phyllobacterium)、ポラロモナス属(Polaromonas)、プロクロロコッカス属(Prochlorococcus)、シュードモナス属(Pseudomonas)、サイクロバクター属(Psychrobacter)、ラルストニア属(Ralstonia)、ルブリビバックス属(Rubrivivax)、サルモネラ属(Salmonella)、シューワネラ属、(Shewanella)、シゲラ属(Shigella)、シノリゾビウム属(Sinorhizobium))、シネココッカス属(Synechococcus)、シネコシスティス属(Synechocystis)、サーモシネココッカス属(Thermosynechococcus)、サーモトガ属(Thermotoga)、サームス属(Thermus)、チオバチルス属(Thiobacillus)、トリコデスミウム属(Trichodesmium)、ビブリオ属(Vibrio)、ウィグルスワーシア属(Wigglesworthia)、ウォリネラ属(Wolinella)、キサントモナス属(Xanthomonas)、キシレラ属(Xylella)、エルシニア属(Yersinia)、バチルス属(Bacillus)、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium)、クロストリジウム属(Clostridium)、コリネバクテリウム属(Corynebacterium)、デイノコッカス属(Deinococcus)、エンテロコッカス属(Enterococcus)、エキシグオバクテリウム属(Exiguobacterium)、ゲオバチルス属(Geobacillus)、ラクトバチルス属(Lactobacillus)、リステリア属(Listeria)、ロイコノストック属(Leuconostoc)、モーレラ属(Moorella)、オセアノバチルス属(Oceanobacillus)、リゾビウム属(Rhizobium)、リケッチア属(Rickettsia)、スタフィロコッカス属(Staphylococcus)、ストレプトコッカス属(Streptococcus)、シンビオバクテリウム属(Symbiobacterium)又はサーモアナエロバクター属(Thermoanaerobacter)の細菌に由来する。
【0048】
カーゴを含むミニセル
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の親細菌によって産生されるミニセルは、ミニセルの内部に含まれるカーゴを含む。カーゴは、ミニセルの内部に配置される(例えば、ミニセルによって封入される)、又はミニセルの表面に結合される任意の部分であり得る。いくつかの実施形態では、カーゴは、核酸、プラスミド、ポリペプチド、タンパク質、酵素、アミノ酸、小分子、遺伝子編集系、ホルモン、免疫調節剤、炭水化物、脂質、有機粒子、無機粒子、若しくはリボ核タンパク質複合体(RNP)、又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの態様では、カーゴは、分泌系(例えば、T3SS)によって送達される。他の態様では、カーゴはT3SSによって送達されない。
【0049】
いくつかの実施形態では、カーゴは、ポリペプチドである。農業用途に有用なポリペプチドには、例えば、バクテリオシン、リシン、抗菌ペプチド、結節Cリッチペプチド、及び菌細胞調節ペプチドが含まれる。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、標的微生物のレベル、活性又は代謝を変化させて、ミツバチ及びカイコなどの昆虫の適応度を増加させるために、使用することができる。ミニセルカーゴとして提供され得る農業上有用なポリペプチドの例としては、ペプチド毒素、例えば昆虫病原性細菌(例えば、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、フォトラブダス・ルミネセンス(Photorhabdus luminescens)、セラチア・エントモフィラ(Serratia entomophila)、又はゼノラブダス・ネマトフィラ(Xenorhabdus nematophila))によって天然に産生されるものなどが挙げられる。ミニセルカーゴとして提供され得る農業上有用なポリペプチドの実施形態には、農業上重要な害虫又は病原体を防除するためのポリペプチド(シクロジペプチド又はジケトピペラジンなどの小型ペプチドを含む)、例えば、植物の病気を防除するための抗菌ポリペプチド若しくは抗真菌ポリペプチド、又は昆虫若しくは線虫などの有害な無脊椎生物を防除するための殺虫ポリペプチド(例えば、殺昆虫ポリペプチド及び/又は殺線虫ポリペプチド)を含む。ミニセルカーゴとして提供され得る農業的に有用なポリペプチドの実施形態には、抗体、ナノボディ、及びそれらの断片、例えば、インタクトな抗体又はナノボディの特異的結合活性を少なくともいくらか(例えば、少なくとも10%)保持している抗体又はナノボディの断片が含まれる。ミニセルカーゴとして提供され得る農業上有用なポリペプチドの実施形態には、転写因子、例えば植物転写因子が含まれる(例えば、モデル植物シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana))において同定された転写因子ファミリーを列挙する「AtTFDB」データベース(agris-knowledgebase[dot]org/AtTFDB/で公的に入手可能)を参照されたい。ミニセルカーゴとして提供され得る農業上有用なポリペプチドの実施形態には、ヌクレアーゼ、例えばエキソヌクレアーゼ又はエンドヌクレアーゼ(例えば、Cas9又はCas12aなどのCasヌクレアーゼ)が含まれる。ミニセルカーゴとして提供され得る農業上有用なポリペプチドの実施形態には、細胞透過性ペプチド、酵素(例えば、アミラーゼ、セルラーゼ、ペプチダーゼ、リパーゼ、キチナーゼ)、ペプチドフェロモン(例えば、酵母接合フェロモン、無脊椎動物生殖フェロモン及び幼虫シグナル伝達フェロモン(例えば、Altstein(2004)Peptides,25:1373-1376を参照)がさらに含まれる。
【0050】
いくつかの実施形態では、カーゴは、核酸である。いくつかの実施形態では、核酸は、DNA、RNA又はプラスミドである。いくつかの実施形態では、核酸(例えば、DNA、RNA(例えば、mRNA、ASO、環状RNA、siRNA、shRNA、tRNA、dsRNA、又はこれらの組み合わせ)、又はプラスミド)は、タンパク質をコードする。いくつかの実施形態では、タンパク質は、ミニセルにおいて転写及び/又は翻訳される。いくつかの実施形態では、核酸は、タンパク質又はポリペプチドの翻訳を阻害し、例えば、siRNA又はアンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)である。
【0051】
いくつかの実施形態では、カーゴは、ペプチドである。いくつかの実施形態では、ペプチドは、プロモーターに作動可能に連結されたペプチドコード配列を含むベクターから発現される。いくつかの実施形態では、プロモーターは、誘導性プロモーター又は構成的プロモーターである。いくつかの実施形態では、ペプチドは、Ptac、Ptet又はPT7プロモーターに作動可能に連結されたペプチドコード配列を含むベクターから発現される。いくつかの実施形態では、ペプチドは、T7、Ptac又はPtetプロモーターに作動可能に連結されたペプチドコード配列を含むベクターから発現される。いくつかの実施形態では、ペプチドは、カテリシジン(例えば、LL-37(PDB:4EYC)、ファウリシジン-1(PDB:2AMN)、CAP18(PDB:1LYP)、ブタプロトグリン(PDB:1KWI)、SMAP29(PDB:1FRY))、セクロピン(例えば、パピリオシン(PDB:2LA2)、セクロピンA、セクロピンB(PDB:2IGR)、CECD(PDB:2MMM)、セクロピンP1)、デフェンシン-ベータ(例えば、HBD-1(PDB:1E4S)、HBD-2(PDB:1E4Q)、AvBD7(PDB:5LCS)、MBD-7(PDB:1E4T)、MBD-8(PDB:1E4R))、デフェンシン-哺乳動物(例えば、.、HNP1(2PM5)、HD5(PDB:1ZMP)、Crp4(2GWP))、カエルAMP(例えば、ゲグリン-4(PDB:2G9L)、パルストリン-Ca(PDB:7P4X)、ランチュリン-2CSA(PDB:2K10))、エスクレンチン、ガエグリン、ブレブニン(brevnin)、ルゴシン、ランチュレイン(ranturein)、アルファ/ベータエンテロシン、アリ抗菌ペプチド、ポネリシン、アブラムシメゴウリン、アピダエシン、アポリポプロテインA-II、アタシン、アウレイン様、殺菌性透過性増加タンパク質(BPI)1、殺菌性透過性増加タンパク質(BPI)2、二重グリシン型リーダーペプチドを有するバクテリオシンクラスII、バクテリオシンクラスIIc環状ガセリシンA様、バクテリオシンクラスIId環状ウベロリシン様、バクテリオシン、ヘテロシクロアントラシン、ソノレンシン、ハチ抗菌ペプチド、アバエシン、ボンビニン、カエリン1タンパク質、CAP18 Cターミナル、クラスIIバクテリオシン、クラバニン、コレオプテリシン、クピエニン、キュロチド、シスタチン、シスタチン様ドメイン、デフェンシン-アクチノデフェンシン、デフェンシン-アルファ、デフェンシン-ベータ136、デフェンシン-ベータ2,デフェンシン-ベータ50、デフェンシン-ビッグ、デフェンシン-真菌コプシン、デフェンシン-植物チオニン、デフェンシン-サソリ様、デフェンシン様ドメインBmBKTx1様、デルタリシン、デルマセプチン、デルミシジン、デルマセプチン、デルミシジン、DUF3254、ホルマエシン、カエルAMPクラス22、カエルAMPクラス24、カエルAMPプロペプチド、カエルAMP:ブレビニン-1、エスクレンチン-2、テンポリン、ラナツリン-2、ガリデルミン、ジベレリン制御タンパク、グロベリン、GPR15L様AMP、グラヌリン、ハロシジン、ラクトシン705、ラクトコシン972、ラクトコシンG-ベータ、ラクトコシンG-ベータ、エンテロシン1071Bファミリーバクテリオシン、ラタルシン、ラテロスポルリンデフェンシン様ペプチド、LCI、バチルスセレウス(Bacillus cereus)群AMP、脂質転移タンパク質、肝臓発現抗微生物ペプチド2、マシン(Macin)、マストパラン、マストパラン2、メレグリン、シグニンファミリー、メリチン、MiAMP1、マイクロシン-V、コリシンV、モリシン、ミオトキシン、クロタミン、マイチシンプレプロテイン、ネマトードAMP25、オセルラチン、パルダキシン、ペロバテリン、ペナイジン、ピロスリン、植物AMP21、植物チオニン、プラティパス中間体デフェンシン様ペプチド、プルロシジン、ポネリシンL、カリウムチャネル毒素、シュージン(Pseudin)、ラナサイクリン、サポシンA型ドメイン、サポシンB型ドメイン、サポシン様B型、リージョン1、サポシン様B型、リージョン2、サソリ抗菌ペプチド、ShKドメイン様、クモ抗菌ペプチド、オキシオピニン、ストモキシン、スティエリン、サブランシン、サブチロシンA、タキスタチンA、タキスタチンB、A型ランチビオティック、ウペリン、ビシリンN末端領域/MiAMP2、乳清酸タンパク質(WAP型)4-ジスルフィドコア、ペプチドドメイン,抗真菌ペプチド(例えば、PAFP-S(PDB:1DKC)、ALO3(1Q3J))、抗真菌タンパク質(例えば、PAF(PDB:2KCN)、NFAP(PDB:5OQS)、PAFB(PDB:7BAD)、AFP(PDB:AFP1))、デフェンシン抗真菌様(例えば、Egk(PDB:7C2P)、DEF4(PDB:2LR3)、VvK1(PDB:7C31)、OsAFP1(6LCQ)、PsDef1(5NCE))、プロテアーゼ阻害剤、種子保存タンパク質、脂質転移タンパク質(例えば、レンチル脂質転移タンパク質(5LQV)、コメnsLTP2(1L6H)、エンドウ脂質転移タンパク質(2N81)、トウモロコシアミラーゼ阻害剤(1BEA))、テルミシン(例えば、シューダカントテルメス(Pseudacanthotermes)テルミシン(PDB:1MM0)、ナスチテルメス(Nasutitermes)テルミシン、ツムリテルミス(Tumulitermes)テルミシン)、バーウィンファミリー、基底層抗真菌ペプチド(BAP)、ベータ/ガンマクリスタリン、キチン認識タンパク質、デフェンシン-植物ガンマチオニン、ジアパウシン、DUF1962、ヘプシジン、ヘベイン様AMP、後期ノジュリンタンパク質、メチニコウィン、タウマチンファミリー、アガトキシン、プロトキシン、クテニトキシン、クモ神経毒(例えば、オメガ-アガトキシン-IVA(PDB:2NDB)、オメガ-アガトキシン-IVB(PDB:1AGG)、デルタ-パルトキシンIT1(PDB:1V90))、セクロピン(例えば、パピリオシン(PDB:2LA2)、セクロピンA、セクロピンB(PDB:2IGR)、CECD(PDB:2MMM)、セクロピンP1)、デフェンシン抗真菌様(例えばEgk(PDB:7C2P)、DEF4(PDB:2LR3)、VvK1(PDB:7C31)、OsAFP1(6LCQ)、PsDef1(5NCE))、真菌子実体レクチン(例えば、スクレロチウム・ロルフシイ(Sclerotium rolfsii)レクチン(PDB:2OFC))、一般的な食用キノコレクチン(PDB:1Y2T)、ヤマドリタケ(Boletus edulis)レクチン(PDB:3QDS))、ヘビニコチン性アセチルコリン受容体毒素(例えば、リングハレキシン(PDB:4ZQY)、MT7:(PDB:3FEV)、アルファ-ブンガロトキシン(PDB:1KFH)、アトラトキシン-b(PDB:1ONJ))、バルブ型マンノース特異的レクチン、コノトキシン、シクロチド、D-マンノース結合レクチン、フウェントキシン-IIファミリー、I2-スーパーファミリーコノトキシン、殺虫性結晶毒素、P42、Janus-アトラコトキシン、Magi 5毒性ペプチドファミリー、Magiペプチド毒性ファミリー、MIT様アトラコトキシンファミリー、オメガ-アトラコトキシン、PhTx神経毒ファミリー、ポネリシン、Ptuファミリー、プチダシンL1レクチン様バクテリオシン、サソリ毒素様、ショートスパイダー神経毒、クモ殺虫性ペプチド、クモカルシウムチャネル神経毒、Cry1、Cry2、Cry3、Cry4、Cyt、Cry16A、Cry17A、Crycbm17.1、Crycbm17.2、ISP1A、ISP2A、Mcf、MrxA、PirA、PirB、PirA、PirB、SepA、SepB、SepC、Sip、Tc複合体A、TccomplexB、Tc複合体C、TccC、txp40、Vip1、Vip2、Vip3、Vip3Aa、Vip3Aa14、XaxA、XaxB、XptA1、XptB1、XptC1、YenA1、YenA2、YenB、YenC1又はYenC2である。
【0052】
いくつかの実施形態では、カーゴは、標的生物のマイクロバイオーム(例えば、ヒト、動物、植物、又は昆虫のマイクロバイオーム)を調節することができる薬剤、例えば、多糖、アミノ酸、抗微生物剤(例えば、抗感染性又は抗菌性のペプチド、タンパク質及び/又は天然産物)、短鎖脂肪酸、又はこれらの組み合わせである。いくつかの例では、宿主マイクロバイオームを調節することができる薬剤は、プロバイオティック剤である。
【0053】
いくつかの実施形態では、カーゴは、酵素である。酵素は、標的細胞又は生物(例えば、ヒト、動物、植物、又は昆虫)において触媒活性を果たす酵素であり得る。いくつかの実施形態において、触媒活性は、細胞外マトリックス(ECM)消化(例えば、酵素はヒアルロニダーゼであり、触媒活性はECM消化である)又は毒素の除去である。いくつかの実施形態において、酵素は酵素補充療法であり、例えば、フェニルアラニンヒドロキシラーゼである。いくつかの実施形態では、酵素は、UDP-グルクロン酸転移酵素である。いくつかの実施形態では、酵素は、肝酵素活性を有する(例えば、ポルホビリノーゲンデアミナーゼ(PBGD)、例えば、ヒトPBGD(hPBGD))。いくつかの実施形態では、酵素は、プロテアーゼ、オキシドレダクターゼ、又はこれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、酵素は基質を変化させて、標的産物を生成する。いくつかの実施形態では、基質はミニセル中に存在し、標的産物はミニセル中で産生される。他の実施形態では、基質は、ミニセルが送達される標的細胞又は環境中に存在する。
【0054】
特定の実施形態では、カーゴは、カーゴの未修飾バージョンと比較して安定性を改善するために修飾される。カーゴの「安定性」は、同じ環境条件で測定されたときの、未修飾カーゴの半減期と修飾カーゴの半減期の単位のない比である。いくつかの実施形態では、環境、例えば模擬体液、RNAアーゼを含まない水、細胞質、細胞外空間、又は「ミニセル質」(すなわち、例えば溶解後の、ミニセルの内部容積の内容物)は、実験的に制御される。いくつかの用途では、それは農業環境、例えば変動する土壌、河川水又は海水である。他の実施形態では、環境は、実際の環境又は模擬した環境、すなわち、動物の腸、動物の皮膚、動物の生殖器官、動物の気道、動物の血流、又は動物の細胞外空間である。特定の実施形態では、ミニセルは、カーゴを実質的に分解しない。
【0055】
特定の実施形態では、カーゴは、タンパク質を含む。特定の実施形態では、タンパク質は、細胞質又は他の環境において、約1.01、1.1、10、100、1000、10000、100000、100000、10000000を超える安定性を有する。タンパク質は、成長因子;酵素;ホルモン;免疫調節タンパク質;抗細菌、抗真菌、殺虫タンパク質などの抗菌タンパク質;抗体又はナノボディなどの標的化剤などを含む任意のタンパク質であり得る。いくつかの実施形態では、タンパク質は、ホルモン、例えばパラクリン、エンドクリン、オートクリンである。
【0056】
いくつかの実施形態では、カーゴは、アブシジン酸、オーキシン、サイトカイニン、エチレン、ジベレリン、又はこれらの組み合わせなどの植物ホルモンを含む。
【0057】
いくつかの実施形態では、カーゴは、抗炎症剤、例えばサイトカイン(例えば、異種発現された抗炎症性サイトカイン若しくはそのムテイン(例えば、IL-10、TGF-ベータ、IL-22、IL-2)若しくは抗体(例えば、腫瘍壊死因子(TNF)を標的とする抗体若しくは抗体断片)(例えば、抗TNF抗体);IL-12を標的とする抗体若しくは抗体断片(例えば、抗IL-12抗体);又はIL-23を標的とする抗体若しくは抗体断片(例えば、抗IL-23抗体)である。
【0058】
特定の実施形態では、カーゴは、免疫調節剤である。免疫調節剤としては、例えば、免疫促進剤;チェックポイント阻害剤(例えば、PD-1、PD-L1又はCTLA-4の阻害剤);化学療法剤;免疫抑制剤;抗原;スーパー抗原;及び小分子(例えば、シクロスポリンA、環状ジヌクレオチド(CDN)、又はSTINGアゴニスト(例えば、MK-1454))が挙げられる。いくつかの実施形態では、免疫調節剤は、対象において寛容を誘発する部分、例えばアレルゲン、自己抗原(例えば、疾患関連自己抗原)、又は微生物特異的抗原である。いくつかの実施形態では、免疫調節剤は、ワクチン、例えば病原体(例えば、ウイルス(例えば、ウイルスエンベロープタンパク質)又は細菌)由来の抗原である。いくつかの実施形態では、抗原は、癌ネオ抗原である。いくつかの実施形態では、病原体は、コロナウイルス、例えばSARS-CoV-2である。いくつかの実施形態では、カーゴは、アジュバント、例えば免疫調節分子、又はワクチン抗原と会合した1つ以上の共刺激分子の区画化、提示若しくはプロファイルを変更する分子である。いくつかの例では、アジュバントは、所望の免疫応答の上流の免疫経路のアクチベーター(例えば、適応免疫応答の上流の先天性免疫経路のアクチベーター)である。他の例では、アジュバントは、標的生物における免疫細胞又は免疫部分(例えば、MHCクラス1)上の抗原の提示を増強する。いくつかの例では、アジュバントは、リステリオリシンO(LLO)である。いくつかの実施形態では、ミニセルは、抗原及び1つ以上のアジュバントを含む。
【0059】
いくつかの実施形態では、カーゴは、癌の治療又は予防のための薬剤、例えば患者が癌を発症する可能性を減少させる薬剤、又は癌を治療する薬剤(例えば、癌を有する個体における無増悪生存及期間及び/又は全生存期間を増加させる薬剤)である。癌の予防のための薬剤としては、抗炎症剤及び増殖阻害剤が挙げられるが、これらに限定されない。癌(例えば、固形腫瘍癌)の治療のための薬剤としては、抗炎症剤、増殖阻害剤、化学療法剤、免疫療法剤、抗癌抗体又は抗体断片(例えば、癌抗原(例えば、癌ネオアンチゲン)を標的とする抗体又は抗体断片)、癌ワクチン(例えば、癌ネオアンチゲンを含むワクチン)、オートファジーを誘発するする薬剤(例えば、リステリア-リシン-oなどの活性化因子)、細胞毒素、インフラマソーム阻害剤、免疫チェックポイント阻害剤(例えば、PD-1、PD-L1又はCTLA-4の阻害剤)、転写因子阻害剤、及び細胞骨格を破壊する薬剤が挙げられるが、これらに限定されない。
【0060】
いくつかの実施形態では、カーゴは、環状RNA、mRNA、siRNA、shRNA、ASO、tRNA、dsRNA、又はこれらの組み合わせなどのRNAである。特定の実施形態では、RNAは、例えば、ミニセル細胞質において、約1.01、1.1、10、100、1000、10000、100000、100000、10000000を超える安定性を有する。RNAカーゴは、特定の実施形態では、例えば、tRNA足場などの付加されたステップループ構造で安定化され得る。例えば、非ヒトtRNALys3及び大腸菌(E.coli)tRNAMet(Nat.Methods,Ponchon 2007)。両方とも、十分に特徴付けられ、組換えにより発現されている。しかし、アプタマー、lncRNA、リボザイムなどの様々な他のタイプを使用することもできる。RNAはまた、ミニセルが1つ又は複数のリボヌクレアーゼについて親株ヌル(又はヒポモルフィック)から得られる場合、安定化することができる。いくつかの特定の実施形態では、RNAは、タンパク質コードmRNAである。より特定の実施形態では、CMV糖タンパク質gB及び/又は五量体複合体(PC)をコードするmRNAなど、タンパク質コードmRNAは、酵素(例えば、ヒトPBGD(hPBGD)mRNAなどの肝酵素活性を付与する酵素)、又は、例えば免疫応答を誘発する(例えば、強力且つ持続的な中和抗体力価を誘発する)抗原をコードする。特定の実施形態では、RNAは、shRNA、ASO、tRNA、dsRNA、又はこれらの組み合わせなどの低分子非コードRNAである。
【0061】
分泌装置を含むミニセル
特定の実施形態では、ミニセルが細菌分泌装置(例えば、内因性細菌分泌装置又は異種分泌装置)を含む。「細菌分泌装置」は、細菌細胞(又は、例えば、それに由来するミニセル)の細胞質からカーゴを排出することができるタンパク質又はタンパク質複合体である。いくつかの実施形態では、細菌分泌装置は、活性(例えば、ATP依存性又はPMF依存性)プロセスによって機能し、特定の実施形態では、細菌分泌装置は、宿主細胞(又はミニセル)から標的細胞まで伸びる管又はスパイクを含む。他の実施形態では、細菌分泌装置は、膜貫通チャネルである。ミニセルに含まれ得る細菌分泌装置の例としては、T3SS及びT4SS(及び、以下に定義されるようなT3/T4SS)(これらは、カーゴがタンパク質チューブの内側を横断するチューブ含有構造である)、並びにT6SS(これは、スパイクの末端にカーゴを運ぶ)が挙げられる。ミニセルに含まれ得る細菌分泌装置の他の例としては、膜貫通であるT1SS、T2SS、T5SS、T7SS、Sec、及びTatが挙げられる。
【0062】
いくつかの実施形態では、親細菌細胞は、T3SSの構成要素をコードする1つ以上の異種ヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、T3SSの構成要素をコードする1つ以上のヌクレオチド配列は、ベクターに保持される。いくつかの実施形態では、親細菌細胞は、ベクターで一過性に形質転換されている。いくつかの実施形態では、親細菌細胞は、ベクターで安定に形質転換されている。いくつかの実施形態では、親細菌細胞は、ミニセル内にT3SSのレベルを増加させる部分をさらに含む。
【0063】
いくつかの実施形態では、ミニセルは、親細菌細胞に対して内因性である細菌3型分泌装置(T3SS)を含む親細菌細胞に由来する。いくつかの実施形態では、親細菌細胞は、T3SSによって分泌することができる内因性タンパク質又はポリペプチドのレベルを低下させるように改変されている。いくつかの実施形態では、親細菌細胞は、T3SSによって分泌することができる内因性タンパク質又はポリペプチドの転写活性化因子を欠失させることによって改変されている。
【0064】
プロテアーゼ、RNAアーゼ及び/又はLPSを欠くミニセル
いくつかの実施形態は、複数のミニセルを含む組成物であって、ミニセルは、野生型親細菌から産生されたミニセルと比較して低下したプロテアーゼレベル又は活性を有する、組成物に関する。いくつかの態様では、ミニセルは、少なくとも1つのプロテアーゼの発現を低下又は排除するように改変された親細菌から産生される。
【0065】
いくつかの実施形態では、ミニセルは、野生型親細菌から産生されたミニセルと比較して、低下したRNAアーゼレベル又は活性を有する。いくつかの態様では、ミニセルは、少なくとも1つのRNAアーゼの発現を低下又は排除するように改変された親細菌から産生される。いくつかの実施形態では、RNAアーゼは、エンドリボヌクレアーゼ又はエキソリボヌクレアーゼである。
【0066】
別の態様では、ミニセル産生親細胞及び/又はミニセルを産生するミニセルは、リポ多糖(LPS)が減少するように改変されている。いくつかの実施形態では、改変は、リピドA生合成ミリストイルトランスフェラーゼ(msbB)の変異である。
【0067】
特定の実施形態では、ミニセルは、1つ以上の代謝的に非必須のタンパク質を欠く。「代謝的に非必須のタンパク質」としては、網羅するものではないが、線毛、鞭毛、望ましくない分泌装置、トランスポザーゼ、エフェクター、ファージエレメント、又はflhC若しくはOmpAなどのそれらの調節エレメントが挙げられる。いくつかの実施形態では、ミニセルは、RNAアーゼ、プロテアーゼ、又はこれらの組み合わせの1つ以上を欠き、特定の実施形態では、1つ以上のエンドリボヌクレアーゼ(例えば、RNAアーゼA、RNAアーゼH、RNAアーゼIII、RNAアーゼL、RNAアーゼPhyM)又はエキソリボヌクレアーゼ(例えば、RNAアーゼR、RNAアーゼPH、RNAアーゼD);又はセリンプロテアーゼ、システインプロテアーゼ、トレオニンプロテアーゼ、アスパラギン酸プロテアーゼ、グルタミン酸プロテアーゼ及び金属プロテアーゼ;又は上記のいずれかの組み合わせを欠く。
【0068】
追加の部分を含むミニセル
ミニセルは、特定の実施形態では、機能的ATPシンターゼを含み、いくつかの実施形態では、膜に埋め込まれたプロトンポンプを含む。ミニセルは、ゲノムを含まない膜装置を産生するように操作又は誘導された親細菌株(「親株」)、ゲノム切除細菌、(例えば、機械的又は他の手段による)細菌細胞調製抽出物、又は全合成(任意選択により細菌細胞調製物の画分を含む)を含む種々の供給源に由来し得る。いくつかの実施形態では、ミニセルは、1/10000nm2、1/5000nm2、1/3500nm2、1/1000nm2のATPシンターゼ濃度を有する。
【0069】
ミニセルは、例えば、光起電ポンプ、レチナール及びレチナール産生カセット、代謝酵素、標的化剤、カーゴ、細菌分泌装置、及びトランスポーターを含む様々な追加の成分を含むことができ、これには、以下に記載する特定の実施形態を含む、前述したものの組み合わせも含まれる。特定の実施形態では、ミニセル及び/又はミニセル産生親細胞は、代謝的に非必須の遺伝子及び/又は特定の酵素、ヌクレアーゼ又はプロテアーゼなどの他の要素を欠く。
【0070】
特定の実施形態では、ミニセル及び/又はミニセル産生親細胞は、任意選択で調節ドメインを欠く(例えば、イプシロンドメインを欠く)ATPシンターゼを含む。欠失は、様々な手段によって達成することができる。特定の実施形態では、欠失は、天然イプシロンドメインの誘導性欠失による。特定の実施形態では、欠失は、LoxP部位によるフランキング、及び誘導性Cre発現又はCRISPRノックアウトによって達成されるか、又は誘導性であり得る(ATPシンターゼノックアウト株においてtTa tetトランスアクチベーター下のプラスミドに配置)。
【0071】
いくつかの実施形態では、ミニセル及び/又はミニセル産生親細胞は、光起電性プロトンポンプを含むことができる。特定の実施形態では、光起電性プロトンポンプは、プロテオロドプシンである。より特定の実施形態では、プロテオロドプシンは、未培養海洋細菌クレードSAR86、GenBankアクセッション:AAS73014.1のプロテオロドプシンのアミノ酸配列を含む。他の実施形態では、光起電プロトンポンプは、グロエオバクターロドプシンである。特定の実施形態では、光起電性プロトンポンプは、ハロビウム・サリナルム(Halobium salinarum)、ナトロノモナス・ファラオニス(Natronomonas pharaonis)、エグジゴバクテリウム・シビリクム(Exiguobacterium sibiricum)、ハロテリゲナ・トルクメニカ(Haloterrigena turkmenica)又はハロアルクラ・マリスモルツイ(Haloarcula marismortui)由来のバクテリオロドプシン、デルタロドプシン、又はハロロドプシンである。
【0072】
いくつかの実施形態では、ミニセル及び/又はミニセル産生親細胞は、レチナールをさらに含む。特定の実施形態では、ミニセル及び/又はミニセル産生親細胞は、レチナール合成タンパク質(又はタンパク質システム)、又はそれをコードする核酸を含む。
【0073】
特定の実施形態では、ミニセル及び/又はミニセル産生親細胞は、1つ以上の解糖系タンパク質を含む。いくつかの実施形態では、解糖系タンパク質は、例えば、UniProtアクセッションP0A796のアミノ酸配列又はその機能的断片を含むホスホフルクトキナーゼ(Pfk-A)である。他の実施形態において、解糖系タンパク質は、例えば、UniProtアクセッションP0A858のアミノ酸配列又はその機能的断片を含むトリオースリン酸イソメラーゼ(tpi)である。
【0074】
ミニセル組成物及び製剤
いくつかの実施形態は、とりわけ、複数の個々のミニセルが細胞分裂トポロジー特異性因子を欠く、例えばminE遺伝子産物を欠くミニセル調製物を含み、任意選択でミニセル調製物は生細胞を実質的に含まない、本明細書に記載のミニセルを含有する組成物又は調製物に関する。いくつかの実施形態において、ミニセル組成物は、少なくとも約80、81、82、83、84、85、90、95、96、97、98、99、99.1、99.2、99.3、99.4、99.5、99.6、99.7、99.8、99.9%以上の、細菌分泌装置を含有するミニセルを含有する。特定の実施形態では、細菌分泌装置は、T3SS、T4SS、T3/4SS又はT6SSの1つである。いくつかの実施形態では、ミニセル組成物は、T3SSを含有するミニセルを含有し、ミニセルは、約40000、35000,30000、25000、19600、15000、10000、又は5000nm2中1を超える平均T3SS膜密度を含む。特定の実施形態では、ミニセルは、アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)、S.ティフィムリウム(S.typhimurium)又は大腸菌(E.coli)親株に由来する。いくつかの実施形態において、ミニセル組成物は、少なくとも約80、81、82、83、84、85、90、95、96、97、98、99、99.1、99.2、99.3、99.4、99.5、99.6、99.7、99.8、99.9%以上の、T3、T4、T3/4SS、T6SSを含む細菌分泌装置を含有し、任意選択で、外因性炭水化物、リン酸産生シンターゼ、光応答性タンパク質、移入タンパク質、酵素、機能性カーゴ、生物特異的エフェクター、融合タンパク質の1つ以上を含む。
【0075】
ミニセル組成物は、任意の好適な製剤で調製することができる。例えば、製剤は、IP、IV、IM、経口、局所(クリーム、ゲル、軟膏、経皮パッチ)、エアロゾル又は噴霧投与に好適であり得る。いくつかの実施形態では、製剤は液体製剤である。別の実施形態では、製剤は、凍結乾燥製剤である。
【0076】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のミニセル組成物は、100コロニー形成単位(CFU/mL)未満の生細菌細胞、例えば、50CFU/mL未満、20CFL/mL未満、10CFU/mL未満、1CFU/mL未満又は0.1CFU/mL未満の生細菌細胞を含む。
【0077】
いくつかの実施形態では、ミニセル組成物は、凍結乾燥され、再構成されたミニセルを含み、再構成されたミニセルは凍結乾燥されていないミニセルのATP濃度の少なくとも90%、例えば、凍結乾燥されていないミニセルのATP濃度の少なくとも95%、98%、又は少なくとも等しいATP濃度を有する。
【0078】
いくつかの実施形態は、ミニセルが保存され、例えば4℃で保存され、保存後、ミニセルは保存されていないミニセルのATP濃度の少なくとも90%、例えば、保存されていないミニセルのATP濃度の少なくとも95%、98%、又は少なくともと等しいATP濃度を有する、ミニセル組成物に関する。いくつかの実施形態において、保存は、少なくとも1日間、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも1か月間、少なくとも2か月間、少なくとも6か月間、又は少なくとも1年間である。
【0079】
いくつかの実施形態では、ミニセルは、保存されるか、さもなければ「休眠」状態とされ、その後、急速に活性化され得る。
【0080】
いくつかの実施形態では、ミニセル組成物は、動物への送達のために製剤化され、例えば、腹腔内、静脈内、筋肉内、経口、局所、エアロゾル又は噴霧投与のために製剤化される。
【0081】
いくつかの実施形態では、ミニセル組成物は、植物への送達のために製剤化される。いくつかの態様では、組成物は、アジュバント、例えば界面活性剤(例えば、非イオン性界面活性剤、界面活性剤プラス窒素源、有機シリコーン界面活性剤、又は高界面活性剤油濃縮物)、作物油濃縮物、植物油濃縮物、変性植物油、窒素源、沈着(ドリフト制御)及び/又は保持剤(硫酸アンモニウム及び/又は消泡剤を含有又は非含有)、相溶化剤、緩衝剤及び/又は酸性化剤、水質調整剤、塩基性ブレンド、スプレッダー-ステッカー及び/又はエキステンダー、アジュバントプラス葉面肥料、消泡剤、フォームマーカー、香料、或いはタンククリーナー及び/又は中和剤を含む。いくつかの実施形態では、アジュバントは、Compendium of Herbicide Adjuvants(Young et al.(2016).Compendium of Herbicide Adjuvants(13th ed.),Purdue University)に記載されるアジュバントである。
【0082】
いくつかの実施形態では、ミニセル組成物は、無脊椎動物(例えば、節足動物(例えば、昆虫又はクモ形類動物)、線虫、原生動物又は環形動物)への送達のために製剤化される。いくつかの実施形態では、ミニセル組成物は、昆虫への送達のために製剤化される。
【0083】
いくつかの実施形態では、ミニセル組成物は、液体、固体、エアロゾル、ペースト、ゲル又はガス組成物として製剤化される。
【0084】
ミニセルの作製
いくつかの態様では、ミニセルの作製は、複数のミニセルを含む組成物を製造するための方法であって、この組成物は生細菌細胞を実質的に含まない方法を特徴とし、この方法は、(a)細胞分裂トポロジー特異性因子のレベル又は活性の低下を有する複数の親細菌を作製、提供又は得る工程;(b)ミニセルの形成を可能にする条件に親細菌を曝露する工程;及び(c)ミニセルを親細菌から分離し、それによって生細菌細胞を実質的に含まない組成物を生成する工程を含む。
【0085】
親細菌には、ミニセルが生成され得る任意の好適な細菌種(例えば、本明細書に記載の方法を使用してミニセルを生成するように改変され得る種)が含まれる。以下に、ミニセル及び/又はミニセル産生親細胞を誘導することができる好適な属の非限定的なリストを示す:エシェリキア属(Escherichia)、アシネトバクター属(Acinetobacter)、アグロバクテリウム属(Agrobacterium)、アナベナ属(Anabaena)、アナプラズマ属(Anaplasma)、アクイフェックス属(Aquifex)、アゾアルクス属(Azoarcus)、アゾスピリルム属(Azospirillum)、アゾトバクター属(Azotobacter)、バルトネラ属(Bartonella)、ボルデテラ属(Bordetella)、ブラディリゾビウム属(Bradyrhizobium)、ブルセラゾク属(Brucella)、ブフネラ属(Buchnera)、バークホルデリア属(Burkholderia)、カンジダツス属(Candidatus)、クロモバクテリウム属(Chromobacterium)、コクシエラ属(Coxiella)、クロコスファーラ属(Crocosphaera)、デクロロモナス属(Dechloromonas)、デスルフィトバクテリウム属(Desulfitobacterium)、デスルホタレア属(Desulfotalea)、エルウィニア属(Erwinia)、フランシセラ属(Francisella)、フソバクテリウム属(Fusobacterium)、グロエオバクター属(Gloeobacter))、グルコノバクター属(Gluconobacter)、ヘリコバクター属(Helicobacter)、レジオネラ属(Legionella))、マグネトスピリラム属(Magnetospirillum)、メソリゾビウム属(Mesorhizobium)、メチロバクテリウム属(Methylobacterium)、メチロコッカス属(Methylococcus)、ナイセリア属(Neisseria)、ニトロソモナス属(Nitrosomonas)、ネンジュモ属(Nostoc)、フォトバクテリウム属(Photobacterium)、フォトラブダス属(Photorhabdus)、フィロバクテリウム属(Phyllobacterium)、ポラロモナス属(Polaromonas)、プロクロロコッカス属(Prochlorococcus)、シュードモナス属(Pseudomonas)、サイクロバクター属(Psychrobacter)、ラルストニア属(Ralstonia)、ルブリビバックス属(Rubrivivax)、サルモネラ属(Salmonella)、シューワネラ属、(Shewanella)、シゲラ属(Shigella)、シノリゾビウム属(Sinorhizobium))、シネココッカス属(Synechococcus)、シネコシスティス属(Synechocystis)、サーモシネココッカス属(Thermosynechococcus)、サーモトガ属(Thermotoga)、サームス属(Thermus)、チオバチルス属(Thiobacillus)、トリコデスミウム属(Trichodesmium)、ビブリオ属(Vibrio)、ウィグルスワーシア属(Wigglesworthia)、ウォリネラ属(Wolinella)、キサントモナス属(Xanthomonas)、キシレラ属(Xylella)、エルシニア属(Yersinia)、バチルス属(Bacillus)、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium)、クロストリジウム属(Clostridium)、コリネバクテリウム属(Corynebacterium)、デイノコッカス属(Deinococcus)、エンテロコッカス属(Enterococcus)、エキシグオバクテリウム属(Exiguobacterium)、ゲオバチルス属(Geobacillus)、ラクトバチルス属(Lactobacillus)、リステリア属(Listeria)、ロイコノストック属(Leuconostoc)、モーレラ属(Moorella)、オセアノバチルス属(Oceanobacillus)、リゾビウム属(Rhizobium)、リケッチア属(Rickettsia)、スタフィロコッカス属(Staphylococcus)、ストレプトコッカス属(Streptococcus)、シンビオバクテリウム属(Symbiobacterium)又はサーモアナエロバクター属(Thermoanaerobacter)。
【0086】
いくつかの態様では、本明細書に記載のミニセル組成物のいずれかを製造するための方法が提供される。例えば、ミニセル及び/又はミニセル産生親細胞を作製するための方法;細胞分裂トポロジー特異性因子を欠き、任意選択によりZ環阻害タンパク質を欠いているミニセル及び/又はミニセル産生親細胞を作製するための方法(例えば、ΔminCDE親細菌からミニセルを作製する方法);並びに本明細書に記載のミニセル及び/又はミニセル産生親細胞のいずれかを作製するための方法であって、ミニセルはカーゴを含む方法が、本明細書において提供される。
【0087】
いくつかの実施形態では、ミニセルは、植物共生細菌(例えば、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)又はシュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)、植物病原体細菌(例えば、キサントモナス属(Xanthomonas)種又はシュードモナス・シリンガエ(Pseudomonas syringae))、又は植物根圏定着及び/若しくは根粒形成が可能な細菌、例えば根粒菌などの植物細菌である親株から作製される。
【0088】
いくつかの実施形態では、ミニセルは、無脊椎動物の共生体、例えば、節足動物(例えば、昆虫又はクモ形類動物)、線虫、原生動物又は環形動物の共生体である親株から作製される。実施形態では、無脊椎動物は、害虫又は植物若しくは動物の病原体である。
【0089】
いくつかの実施形態では、ミニセルは、遺伝的形質転換が可能な親株、例えばアグロバクテリウム属(Agrobacterium)から作製される。
【0090】
いくつかの実施形態では、ミニセルは、ヒト細菌、例えば共生ヒト細菌(例えば、大腸菌(E.coli)、スタフィロコッカス属(Staphylococcus)種、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium)種、ミクロコッカス属(Micrococcus)種、ラクトバチルス属(Lactobacillus)種、又はアクチノマイセス属(Actinomyces)種)、又は病原性ヒト細菌(例えば、大腸菌(E.coli)EHEC、サルモネラ・ティフィムリウム(Salmonella typhimurium)、シゲラ・フレックスネリ(Shigella flexneri)、エルシニア・エンテロリチカ(Yersinia enterolitica)、又はヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori))、又は好極限性細菌である親株から作製される。
【0091】
いくつかの実施形態では、ミニセル及び/又はミニセル産生親株は、上記のいずれかの機能性誘導体であり、これには、例えば、細菌に以下の1つ以上を誘導する機能性カセットなどの機能性カセットが含まれる:抗菌剤の分泌、プラスチックの消化、殺虫剤(例えば、Pir、Bt、Cryなどの殺虫性ペプチド)の分泌、極端環境における生存、ナノ粒子の作製、他の生物内への結合、環境への応答、及びレポーターシグナルの創出。
【0092】
親細菌は、前述のいずれかの機能性誘導体を含み得、例えば、細菌に以下の1つ以上を誘導する機能性カセットなどの機能性カセットを含み得る:抗菌剤の分泌、プラスチックの消化、殺虫剤(例えば、Pir、Bt、Cryなどの殺虫性ペプチド)の分泌、極端環境における生存、ナノ粒子の作製、他の生物内への結合、環境への応答、及びレポーターシグナルの創出。
【0093】
いくつかの実施形態では、ミニセルは、ATPシンターゼを過剰発現するように操作又は誘導された親株に由来する。いくつかのより特定の実施形態では、ATPシンターゼは、親株に対して異種である。特定の実施形態では、親株は、機能的FoF1 ATPシンターゼを発現するように改変されている。
【0094】
ある態様において、ミニセルは、以下から選択される条件下で培養された親株から得られる:印加電圧(例えば、37mV)、大気外酸素濃度(例えば、1~5%O2、5~10%O2、10~15%O2、25~30%O2)、低pH(約4.5、5.0、5.5、6.0、6.5)、又はこれらの組み合わせ。
【0095】
いくつかの実施形態では、ミニセルは、例えば、細菌に以下の1つ以上を誘導する機能性カセットなどの機能性カセットを含む、前述のいずれかの機能性誘導体を含む、好極限微生物から作製される:抗菌剤の分泌、プラスチックの消化、殺虫剤の分泌、極端環境における生存、ナノ粒子の作製、他の生物内への結合、環境への応答、及びレポーターシグナルの創出。
【0096】
細菌の多様性のために、ミニセル及び/又はミニセル産生親株は、例えば、標的細胞への投与時のミニセルの生体内分布を改善するために、改変された膜を用いて作製され得る。特定の実施形態では、膜は、植物又は動物において免疫原性又は免疫刺激性がより低くなるように改変される。例えば、特定の実施形態では、ミニセルは、親株から得られ、親株の免疫刺激能力は、洗剤、酵素を用いた産生後の処理、又はPEGによる官能化によって低減又は消失される。特定の実施形態では、ミニセルは親株から作製され、膜は親株におけるLPS合成経路のノックアウトによって、例えば、msbBをノックアウトすることによって改変される。他の特定の実施形態では、ミニセルは、高浸透圧条件への曝露によって細胞壁欠損粒子を産生する親株から作製される。
【0097】
いくつかの実施形態において、方法は、exoI(NCBI GeneID:946529)及びsbcD(NCBI GeneID:945049)ヌクレアーゼ、又はI-CeuI(例えば、Swissprot:P32761.1)ヌクレアーゼなどの誘導性DNAアーゼ系で親株を形質転換することを含む。より特定の実施形態では、方法は、単一、二重、三重又は四重栄養要求性株を使用すること、及び誘導性ヌクレアーゼをコードするプラスミド上に相補的遺伝子を有することを含む。
【0098】
いくつかの実施形態では、親株は、以下から選択される条件下で培養される:印加電圧(例えば、37mV)、大気外酸素濃度(例えば、1~5%O2、5~10%O2、10~15%O2、25~30%O2)、低pH(約:4.5~6.5)、又はそれらの組み合わせ。
【0099】
特定の実施形態では、親株は、鞭毛及び望ましくない分泌装置を欠き、任意選択により、鞭毛及び望ましくない分泌系は、ラムダレッド組換えを使用して除去される。いくつかの実施形態では、鞭毛制御成分は、例えば、鞭毛制御遺伝子、例えばflhD及びflhCを標的とするCRISPRドメインを含有するプラスミドの挿入によって、親株ゲノムから切除される。
【0100】
特定の実施形態では、親株はカーゴを含む。いくつかの実施形態では、親株は、小分子カーゴを合成する遺伝子のセットをコードする核酸配列を含有する。
【0101】
殺虫組成物及びその製剤
本開示の態様は、液体担体相、及びその担体相に分散された複数のミニセルを含み、複数のミニセルは、Pirを含む第1の有効量の第1の外因性タンパク質毒素を含む第1のミニセルと、Cryを含む第2の有効量の第2の外因性タンパク質毒素を含む第2のミニセルとの混合物を含み、第1の有効量及び第2の有効量は、約50:1~1:50の範囲の比で存在する、組成物を含む。比は、約50:1、45:1、40:1、35:1、30:1、25:1、20:1、15:1、10:1、5:1、1:1、1:5、1:10、1:15、1:20、1:25、1:30、1:35、1:40、1:45又は1:50であり得る。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1又は1:1の比で存在する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、組成物が害虫に投与された場合、第1の有効量及び第2の有効量の混合物は、第1の有効量又は第2の有効量が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する。相乗効果は、農業用途におけるそれらの有効性を維持しながら、使用される各外因性タンパク質毒素のより低い有効量を可能にする。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の他の実施形態では、第1のミニセルの第1の粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲であり、第2のミニセルの第2の粒子濃度は、約1×102~約8×1014.の範囲である。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、組成物の害虫への投与には、摂取のために組成物を害虫に送達すること;害虫を組成物と接触させること;害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に組成物を送達すること;又は組成物を植物に適用することの群から選択される投与方法が含まれる。この態様のさらなる実施形態では、組成物は、葉面処理、注入処理、発芽前処理、及び発芽後処理の少なくとも1つとして植物に適用される。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の他の実施形態では、組成物は、すぐ使用できる(Ready To Use)(RTU)製剤、懸濁濃縮物、タンクミックス、エアロゾル、種子処理、根浸漬、土壌処理、潅漑用製剤、スプリンクラー用製剤、及びドレンチ処理のうちの少なくとも1つとして製剤化される。
【0102】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、第1の外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む。この態様のさらなる実施形態では、PirABは、配列番号143、配列番号146、配列番号147、配列番号154、配列番号157、配列番号161、配列番号163、配列番号164、配列番号165、配列番号167、配列番号168、配列番号169、配列番号170、配列番号171、配列番号174、配列番号174、配列番号186、配列番号190、配列番号192、配列番号197、配列番号199、配列番号202、又は配列番号203の群から選択されるPirA;及び配列番号144、配列番号145、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号153、配列番号158、配列番号159、配列番号160、配列番号162、配列番号166、配列番号172、配列番号177、配列番号178、配列番号179、配列番号180、配列番号181、配列番号182、配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号191、配列番号193、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号198、配列番号201、又は配列番号204の群から選択されるPirB、或いはこれらのいずれかの機能的構成要素を含む。この態様の追加の実施形態では、PirABは、配列番号203を含むPirA及び配列番号204を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号197を含むPirA及び配列番号178を含むPirBを含む。
【0103】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、第2の外因性タンパク質毒素は、Cry1A、Cry1B、Cry1C、Cry1D、Cry1E、Cry1F、Cry1G、Cry1H、Cry1I、Cry1J若しくはCry1K、又はこれらの機能的構成要素を含む。この態様のさらなる実施形態では、Cry1Aは、配列番号105、配列番号106、配列番号107、配列番号108、配列番号109、配列番号110、配列番号111、配列番号112、配列番号113、配列番号114、配列番号115、配列番号151、配列番号152又は配列番号205の群から選択されるCry1Aを含み;Cry1Bは、配列番号117、配列番号118、配列番号119、配列番号120、配列番号121、配列番号122又は配列番号155の群から選択されるCry1Bを含み;Cry1Cは、配列番号123、配列番号124、配列番号125又は配列番号156の群から選択されるCry1Cを含み;Cry1Dは、配列番号126、配列番号127、配列番号175又は配列番号176の群から選択されるCry1Dを含み;Cry1Eは、配列番号128又は配列番号129の群から選択されるCry1Eを含み;Cry1Fは、配列番号130又は配列番号131の群から選択されるCry1Fを含み;Cry1Gは、配列番号132又は配列番号133の群から選択されるCry1Gを含み;Cry1Hは、配列番号134又は配列番号135の群から選択されるCry1Hを含み;Cry1Iは、配列番号136、配列番号137、配列番号138又は配列番号139の群から選択されるCry1Iを含み;Cry1Jは、配列番号140又は配列番号141の群から選択されるCry1Jを含み;或いはCry1Kは、配列番号142、又はそのいずれかの機能的構成要素を含む。この態様のさらなる実施形態では、第2の外因性タンパク質毒素は、配列番号205を含むCry1Aを含む。
【0104】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、第1のミニセルは、第1の外因性タンパク質毒素のコード配列を含む第1のベクターを含む。この態様のさらなる実施形態では、第1のベクターは、CloDF複製起点又はpMB1複製起点を含む。第1のベクターを有する前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、第1の外因性タンパク質毒素のコード配列は、第1のプロモーターに作動可能に連結されている。この態様の他の実施形態では、第1のプロモーターは、誘導性プロモーター又は構成的プロモーターである。この態様のいくつかの実施形態では、誘導性プロモーターは、Ptac、Ptet、又はPT7を含む。この態様のいくつかの実施形態では、構成的プロモーターは、J23119(配列番号200)を含む。第1のベクターを有する前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、第1の外因性タンパク質毒素はPirABを含み、このPirABは配列番号203を含むPirA及び配列番号204を含むPirBを含み、PirAのコード配列は配列番号102を含み、PirBのコード配列は配列番号103を含む。第1のベクター及び誘導性プロモーターを有する前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、第1の外因性タンパク質毒素の発現は、aTc又はIPTGで誘導される。
【0105】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、第2のミニセルは、第2の外因性タンパク質毒素のコード配列を含む第2のベクターを含む。この態様のさらなる実施形態では、第2のベクターは、CloDF複製起点又はpMB1複製起点を含む。第2のベクターを有する前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、第2の外因性タンパク質毒素のコード配列は、第2のプロモーターに作動可能に連結されている。この態様の他の実施形態では、第2のプロモーターは、誘導性プロモーター又は構成的プロモーターである。この態様のいくつかの実施形態では、誘導性プロモーターは、Ptac、Ptet、又はPT7を含む。この態様のいくつかの実施形態では、構成的プロモーターは、J23119(配列番号200)を含む。第2のベクターを有する前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、第2の外因性タンパク質毒素はCry1Aを含み、このCry1Aは配列番号205を含み、Cry1Aのコード配列は配列番号104を含む。第2のベクター及び誘導性プロモーターを有する前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、第2の外因性タンパク質毒素の発現は、aTc又はIPTGで誘導される。
【0106】
本開示の別の態様は、液体担体相、その担体相に分散された複数のミニセル(ここで、複数のミニセルは、Pirを含む第1の有効量の外因性タンパク質毒素を含む);及び第2の有効量のBt由来AIを含み、第1の有効量及び第2の有効量は、約50:1~1:50の範囲の比で存在する、組成物を含む。比は、約50:1、45:1、40:1、35:1、30:1、25:1、20:1、15:1、10:1、5:1、1:1、1:5、1:10、1:15、1:20、1:25、1:30、1:35、1:40、1:45又は1:50であり得る。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1、又は1.5:1の比で存在する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、組成物が害虫に投与された場合、第1の有効量及び第2の有効量の混合物は、第1の有効量又は第2の有効量が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する。相乗効果は、農業用途におけるそれらの有効性を維持しながら、使用される各活性成分(例えば、外因性タンパク質毒素;Bt由来AI)のより低い有効量を可能にする。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の他の実施形態では、ミニセルの粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲である。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも1つを含む。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができるこの態様のまたさらなる実施形態では、Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも2つ、少なくとも3つ、又は全てを含む。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、組成物の害虫への投与には、摂取のために組成物を害虫に送達すること;害虫を組成物と接触させること;害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に組成物を送達すること;又は組成物を植物に適用することの群から選択される投与方法が含まれる。この態様のさらなる実施形態では、組成物は、葉面処理、注入処理、発芽前処理、及び発芽後処理の少なくとも1つとして植物に適用される。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の他の実施形態では、組成物は、すぐ使用できる(Ready To Use)(RTU)製剤、懸濁濃縮物、タンクミックス、エアロゾル、種子処理、根浸漬、土壌処理、潅漑用製剤、スプリンクラー用製剤、ドレンチ処理、粉剤、乳化性濃縮物、流動性濃縮物、中間製剤、顆粒製剤、含浸材料製剤、ペレット/錠剤製剤、可溶性濃縮物製剤、工業用化学製剤、水分散性顆粒製剤、水溶性包装製剤、又は水和剤製剤の少なくとも1つとして製剤化される。
【0107】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む。この態様のさらなる実施形態では、PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31又は配列番号32の群から選択されるPirA;及び配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57又は配列番号58の群から選択されるPirB、或いはこれらのいずれかの機能的構成要素を含む。この態様の追加の実施形態では、PirABは、配列番号4を含むPirA及び配列番号5を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号6を含むPirA及び配列番号7を含むPirBを含む。この態様のまたさらなる実施形態では、PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31及び配列番号32からなる群から選択されるPirAを含み;且つPirAは、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57及び配列番号58からなる群から選択されるPirBにリンカー配列によって連結されている。リンカー配列は、融合が0.7X~1.5Xの範囲の殺虫活性を行うことを可能にするのに十分な構造のものである(ここで、Xは、連結されていない同じPirA及びPirBの殺虫活性である)。例示的なリンカーは、(Gly4Ser)3(配列番号59)、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、又は配列番号64を含み得る。
【0108】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、Bt由来AIは、Thuricide(登録商標)、Thuricide(登録商標)HPC-ORTU、Thuricide(登録商標)HPC、Thuricide(登録商標)48LV Forestry、Thuricide(登録商標)76B、Thuricide(登録商標)76LV、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus Thuringiensis)(BT)蛾幼虫(毛虫)防除剤、DiPel(登録商標)、Security BT粉末生物学的殺虫剤、FertilomeDipel粉末生物学的殺虫剤、Widestrike(登録商標)、植物農薬B.T.亜種テネブリオニス(B.T.subsp.tenebrionis)コロラドハムシタンパク質、SA-50ブランドDiPel(登録商標)粉剤、Ringer(登録商標)Vegetable Insect Attack(登録商標)、野菜用Bonide DiPel(登録商標)150粉剤、Green Light(登録商標)DiPel(登録商標)粉剤、Green Light(登録商標)BT Worm Killer、BT Sulfur 15-50粉剤、NEU1701I、FourStar(登録商標)ブリケット、FourStar(登録商標)CRG、Britz Bt 25Sulfur粉剤、Thuricide(登録商標)32LV、Bonide Mosquito Beater(登録商標)水溶性パウチ、Britz BT粉剤、Summit Fallout Bti顆粒、DiPel(登録商標)10Gスイートコーン顆粒、DiPel(登録商標)10G生物学的殺虫剤顆粒、DiPel(登録商標)SG Plus Biological Insecticide Sand Granule、DiPel(登録商標)6L WormKiller、VectoBac(登録商標)G生物学的幼虫駆除剤顆粒、VectoBac(登録商標)GR、Summit Mosquito Bits(登録商標)、Mosquito Bits(登録商標)、BMP144(200G)、Bti粒状幼虫駆除剤、FourStar(登録商標)MBG、DiPel(登録商標)8L Worm Killer、TERRO(登録商標)幼虫駆除剤、VectoMax(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、Chemsico Insect Granules ML、VectoBac(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤顆粒、Bti顆粒、RF2230D-Granules、RF2248U-Granules、AllPro Sustain BCG、BMP144(400G)、VectoPrime(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)FG+生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)AS、DiPel(登録商標)WP家庭用・園芸用殺虫剤、DiPel(登録商標)バイオガーデンスプレー、WideStrike(登録商標)、Meridian-02、BMP144(2X)、grubGONE!(登録商標)G、Bioprotec、Bioprotec Plus、Bioprotec HP、Bioprotec毛虫用殺虫剤濃縮液、BES0531、Novodorフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、FourStar(登録商標)Bti CRG、VBC-60092(Bactimos Briquette)、SummitB.t.i.BRIQUETS、Dunks、Sympatico生物学的殺虫剤、XenTari(登録商標)AS生物殺虫剤水性懸濁液、B402生物学的幼虫駆除剤、VectoBac(登録商標)12AS生物学的幼虫駆除剤水性懸濁液、VectoBac(登録商標)SC生物学的幼虫駆除剤、BMP 144(3X)、CMP 123(48LC)、Bactimos PT、Foray 48B、Foray 48BC、Foray48Fフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、Foray 76B、Safer B.T.毛虫キラー濃縮液、バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp.Israelensis)スラリー、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.Kurstaki)スラリー、Trident(登録商標)生物学的殺虫剤、VBC-60219生物学的殺虫剤スラリー、Javelin、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp.aizawai)スラリー、FlorBac(登録商標)スラリー生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)ES、DiPel(登録商標)ES-NT生物学的殺虫剤乳化懸濁液、DiPel(登録商標)(ワームキラー)水和剤生物学的殺虫剤、Condor、Leap(登録商標)ES細菌性疾患管理生物学的殺虫剤乳化懸濁液、Biobit(登録商標)HPWPII生物学的殺虫剤、VectoBac(登録商標)WDG生物学的幼虫駆除剤水分散性顆粒、VectoBac(登録商標)DT生物学的幼虫駆除剤、Bactimos(登録商標)WG、VectoBac(登録商標)WG、BMP123(2XWP)、Cutlass、Crymax(登録商標)、Lepinox(商標)WDG、Crymax(登録商標)WP、BMP144DF3000、CondorWP、BTI WDG、Condor XL、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤水分散剤顆粒、Agree(登録商標)WG、Agree(登録商標)50WP、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤ドライフロアブル、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤DryFlowable、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)2X生物学的殺虫剤水和剤、BioBit(登録商標)(登録商標)HP生物学的殺虫剤水和剤、DiPel(登録商標)WDG生物学的殺虫剤、VBC-60236生物学的殺虫剤ドライフロアブル、Foray2WG生物学的殺虫剤(水分散性顆粒)、Thuricide(登録商標)HPWP、ForayWG、ThyllombeetleGONE!(登録商標)生物学的殺虫剤、JavelinWP、ABG-6346生物学的殺虫剤、ABG-6345テクニカルパウダー、JavelinWG、SAN420IWG、JavelinWG2、BTK32、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Phyllom SDS-502MP、DiPel(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Novodor Technical、VBC-60225生物学的殺虫剤テクニカル活性成分POW、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)‘O’、Chemsico HPC-O濃縮液、Thuricide(登録商標)HPC-O家庭用・園芸用、VectoBac(登録商標)テクニカル粉末、VectoBac(登録商標)生物学的幼虫駆除剤プライマリー粉末、Bioprotec Technical、SummitBTIMP、BMP144プライマリー粉末、BMP123プライマリー粉末、BMP144プライマリー粉末OSF、TechnicalCGA-237218、Javelinテクニカル濃縮液、Thuricide(登録商標)Technical濃縮液、SAN420ITechnical濃縮液、CONDORテクニカルパウダー、Cutlassテクニカルパウダー、Lepinox、BTTSDTC、BTTテクニカル濃縮液、又はBTIテクニカル粉末BIOInsecticideの群から選択されるBt由来の生物学的防除製剤を含む。
【0109】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、複数のミニセルは、外因性タンパク質毒素のコード配列を含むベクターを含む。この態様のさらなる実施形態では、ベクターは、pMB1複製起点を含む。ベクターを有する前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、外因性タンパク質毒素のコード配列は、プロモーターに作動可能に連結されている。この態様の他の実施形態では、プロモーターは、誘導性プロモーター又は構成的プロモーターである。この態様のいくつかの実施形態では、誘導性プロモーターはPtetを含む。ベクターを有する前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、外因性タンパク質毒素はPirABを含み、このPirABは配列番号4を含むPirA及び配列番号5を含むPirBを含み、PirAのコード配列は配列番号2を含み、PirBのコード配列は配列番号3を含む。ベクター及び誘導性プロモーターを有する前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、外因性タンパク質毒素の発現は、aTcで誘導される。
【0110】
害虫の防除を含む前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、前述の2つの態様のいずれかの追加の実施形態では、防除は、害虫数の減少、害虫重量の減少、害虫によって引き起こされる物理的被害の低減、及び害虫死亡率の増加の少なくとも1つを含む。この態様のいくつかの実施形態では、害虫数の減少、害虫重量の減少、害虫によって引き起こされる物理的被害の減少、又は害虫死亡率の増加は、組成物を投与されていない害虫と比較したものである。この態様のさらなる実施形態では、害虫数の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも35%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも45%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも55%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも65%の減少、少なくとも70%の減少、少なくとも75%の減少又は少なくとも80%の減少であり、害虫重量の減少は少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも35%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも45%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも55%の減少、60%の減少、少なくとも65%の減少、少なくとも70%の減少、少なくとも75%の減少又は少なくとも80%の減少であり、物理的被害の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも35%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも45%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも55%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも65%の減少、少なくとも70%の減少、少なくとも75%の減少又は少なくとも80%の減少であり、害虫死亡率の増加は、少なくとも10%の増加、少なくとも15%の増加、少なくとも20%の増加、少なくとも25%の増加、少なくとも30%の増加、少なくとも35%の増加、少なくとも40%、少なくとも45%増加、少なくとも50%増加、少なくとも55%増加、少なくとも60%増加、少なくとも65%増加、少なくとも70%増加、少なくとも75%増加又は少なくとも80%の増加である。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、防除には、観察された害虫死亡率が、少なくとも約55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%又は95%であることが含まれる。
【0111】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、前述の2つの態様のいずれかのさらなる実施形態では、組成物は、農薬界面活性剤をさらに含み、この農薬界面活性剤は、噴霧性、塗布性及び注入性の特性の少なくとも1つを改善する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、液体担体相は、水性又は油性である。害虫の防除を含む前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、少なくとも1種の害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種又は双翅目(Diptera)の種の群から選択される。
【0112】
本開示の追加の態様は、液体担体相、及びその担体相に分散された複数のミニセルを含み、複数のミニセルは、Pirを含む第1の有効量の第1の外因性タンパク質毒素と、Cry1を含む第2の有効量の第2の外因性タンパク質毒素とを含むミニセルを含み、第1の有効量及び第2の有効量は、約50:1~1:50の範囲の比で存在する、組成物を含む。比は、約50:1、45:1、40:1、35:1、30:1、25:1、20:1、15:1、10:1、5:1、1:1、1:5、1:10、1:15、1:20、1:25、1:30、1:35、1:40、1:45又は1:50であり得る。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1又は1:1の比で存在する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、組成物が害虫に投与された場合、組み合わされた第1の有効量及び第2の有効量は、組成物が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する。相乗効果は、農業用途におけるそれらの有効性を維持しながら、使用される各外因性タンパク質毒素のより低い有効量を可能にする。
【0113】
本開示の追加の態様は、液体担体相、及びその担体相に分散された複数のミニセルを含み、複数のミニセルは、Pirを含む第1の有効量の外因性タンパク質毒を含むミニセルと、第2の有効量のBt由来AIとを含み、第1の有効量及び第2の有効量は、約50:1~1:50の範囲の比で存在する、組成物を含む。比は、約50:1、45:1、40:1、35:1、30:1、25:1、20:1、15:1、10:1、5:1、1:1、1:5、1:10、1:15、1:20、1:25、1:30、1:35、1:40、1:45又は1:50であり得る。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1又は1.5:1の比で存在する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、組成物が害虫に投与された場合、組み合わされた第1の有効量及び第2の有効量は、組成物が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する。相乗効果は、農業用途におけるそれらの有効性を維持しながら、使用される各活性成分(例えば、外因性タンパク質毒素;Bt由来AI)のより低い有効量を可能にする。
【0114】
本開示のさらに別の態様は、Pirを含む第1の外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量の第1のミニセルと、Cryを含む第2の外因性タンパク質毒素を含む第2の有効量の第2のミニセルとの混合物を含む複数の乾燥ミニセルを含む水和性粉末を含み、第1の有効量及び第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在し、水和性粉末は、水性担体に分散されて、組成物が昆虫に投与された場合に少なくとも1種の害虫を防除する組成物を生成するように構成されている。比は、約50:1、45:1、40:1、35:1、30:1、25:1、20:1、15:1、10:1、5:1、1:1、1:5、1:10、1:15、1:20、1:25、1:30、1:35、1:40、1:45又は1:50であり得る。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1又は1:1の比で存在する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の他の実施形態では、組成物が害虫に投与された場合、第1の有効量及び第2の有効量の混合物は、第1の有効量又は第2の有効量が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する。相乗効果は、農業用途におけるそれらの有効性を維持しながら、使用される各外因性タンパク質毒素のより低い有効量を可能にする。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、第1のミニセルの第1の粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲であり、第2のミニセルの第2の粒子濃度は、約1×102~8×1014の範囲である。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、水和性粉末は、クレー成分、カオリン成分、タルク成分、チョーク成分、カルサイト成分、石英成分、軽石成分、珪藻土成分、バーミキュライト成分、ケイ酸塩成分、二酸化ケイ素成分、シリカ粉末成分、アルミニウム成分、硫酸アンモニウム成分、リン酸アンモニウム成分、炭酸カルシウム成分、尿素成分、糖成分、デンプン成分、おがくず成分、粉砕ヤシ殻成分、粉砕トウモロコシ穂軸成分及び粉砕タバコ柄成分の少なくとも1つを含む農薬的に許容される固体担体成分をさらに含む。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、水性担体は、水を含む。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、組成物の害虫への投与には、摂取のために組成物を害虫に送達すること;昆虫を組成物と接触させること;害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に組成物を送達すること;及び組成物を植物に適用することの群から選択される投与方法が含まれる。この態様のいくつか実施形態では、組成物は、葉面処理、注入処理、発芽前処理、又は発芽後処理の少なくとも1つとして植物に適用される。
【0115】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、第1の外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む。この態様のさらなる実施形態では、PirABは、配列番号143、配列番号146、配列番号147、配列番号154、配列番号157、配列番号161、配列番号163、配列番号164、配列番号165、配列番号167、配列番号168、配列番号169、配列番号170、配列番号171、配列番号174、配列番号174、配列番号186、配列番号190、配列番号192、配列番号197、配列番号199、配列番号202、又は配列番号203の群から選択されるPirA;及び配列番号144、配列番号145、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号153、配列番号158、配列番号159、配列番号160、配列番号162、配列番号166、配列番号172、配列番号177、配列番号178、配列番号179、配列番号180、配列番号181、配列番号182、配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号191、配列番号193、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号198、配列番号201、又は配列番号204の群から選択されるPirB、或いはこれらのいずれかの機能的構成要素を含む。この態様の他の実施形態では、PirABは、配列番号203を含むPirA及び配列番号204を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号197を含むPirA及び配列番号178を含むPirBを含む。
【0116】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、第2の外因性タンパク質毒素は、Cry1A、Cry1B、Cry1C、Cry1D、Cry1E、Cry1F、Cry1G、Cry1H、Cry1I、Cry1J若しくはCry1K、又はこれらの機能的構成要素を含む。この態様のさらなる実施形態では、Cry1Aは、配列番号105、配列番号106、配列番号107、配列番号108、配列番号109、配列番号110、配列番号111、配列番号112、配列番号113、配列番号114、配列番号115、配列番号151、配列番号152又は配列番号205の群から選択されるCry1Aを含み;Cry1Bは、配列番号117、配列番号118、配列番号119、配列番号120、配列番号121、配列番号122又は配列番号155の群から選択されるCry1Bを含み;Cry1Cは、配列番号123、配列番号124、配列番号125又は配列番号156の群から選択されるCry1Cを含み;Cry1Dは、配列番号126、配列番号127、配列番号175又は配列番号176の群から選択されるCry1Dを含み;Cry1Eは、配列番号128又は配列番号129の群から選択されるCry1Eを含み;Cry1Fは、配列番号130又は配列番号131の群から選択されるCry1Fを含み;Cry1Gは、配列番号132又は配列番号133の群から選択されるCry1Gを含み;Cry1Hは、配列番号134又は配列番号135の群から選択されるCry1Hを含み;Cry1Iは、配列番号136、配列番号137、配列番号138又は配列番号139の群から選択されるCry1Iを含み;Cry1Jは、配列番号140又は配列番号141の群から選択されるCry1Jを含み;或いはCry1Kは、配列番号142、又はそのいずれかの機能的構成要素を含む。この態様の他の実施形態では、第2の外因性タンパク質毒素は、配列番号205を含むCry1Aを含む。
【0117】
本開示のさらに別の態様は、Pirを含む外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量のミニセルと、第2の有効量のBt由来のAIとの混合物を含む複数の乾燥ミニセルを含む水和性粉末を含み、第1の有効量及び第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在し、水和性粉末は、水性担体に分散されて、組成物が昆虫に投与された場合に少なくとも1種の害虫を防除する組成物を生成するように構成されている。比は、約50:1、45:1、40:1、35:1、30:1、25:1、20:1、15:1、10:1、5:1、1:1、1:5、1:10、1:15、1:20、1:25、1:30、1:35、1:40、1:45又は1:50であり得る。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1又は1.5:1の比で存在する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の他の実施形態では、組成物が害虫に投与された場合、第1の有効量及び第2の有効量の混合物は、第1の有効量又は第2の有効量が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する。相乗効果は、農業用途におけるそれらの有効性を維持しながら、使用される各活性成分(例えば、外因性タンパク質毒素;Bt由来AI)のより低い有効量を可能にする。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、ミニセルの粒子濃度は、約1×102~8×101の範囲である。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができるこの態様の追加の実施形態では、Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも1つを含む。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができるこの態様のまたさらなる実施形態では、Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも2つ、少なくとも3つ、又は全てを含む。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、水和性粉末は、クレー成分、カオリン成分、タルク成分、チョーク成分、カルサイト成分、石英成分、軽石成分、珪藻土成分、バーミキュライト成分、ケイ酸塩成分、二酸化ケイ素成分、シリカ粉末成分、アルミニウム成分、硫酸アンモニウム成分、リン酸アンモニウム成分、炭酸カルシウム成分、尿素成分、糖成分、デンプン成分、おがくず成分、粉砕ヤシ殻成分、粉砕トウモロコシ穂軸成分及び粉砕タバコ柄成分の少なくとも1つを含む農薬的に許容される固体担体成分をさらに含む。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、水性担体は、水を含む。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、組成物の害虫への投与には、摂取のために組成物を害虫に送達すること;昆虫を組成物と接触させること;害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に組成物を送達すること;及び組成物を植物に適用することの群から選択される投与方法が含まれる。この態様のいくつか実施形態では、組成物は、葉面処理、注入処理、発芽前処理、又は発芽後処理の少なくとも1つとして植物に適用される。
【0118】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む。この態様のさらなる実施形態では、PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31又は配列番号32の群から選択されるPirA;及び配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57又は配列番号58の群から選択されるPirB、或いはこれらのいずれかの機能的構成要素を含む。この態様の他の実施形態では、PirABは、配列番号4を含むPirA及び配列番号5を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号6を含むPirA及び配列番号7を含むPirBを含む。この態様のまた別の実施形態では、PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31及び配列番号32からなる群から選択されるPirAを含み;且つPirAは、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57及び配列番号58からなる群から選択されるPirBにリンカー配列によって連結されている。リンカー配列は、融合が0.7X~1.5Xの範囲の殺虫活性を行うことを可能にするのに十分な構造のものである(ここで、Xは、連結されていない同じPirA及びPirBの殺虫活性である)。例示的なリンカーは、(Gly4Ser)3(配列番号59)、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、又は配列番号64を含み得る。
【0119】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、Bt由来AIは、Thuricide(登録商標)、Thuricide(登録商標)HPC-ORTU、Thuricide(登録商標)HPC、Thuricide(登録商標)48LV Forestry、Thuricide(登録商標)76B、Thuricide(登録商標)76LV、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus Thuringiensis)(BT)蛾幼虫(毛虫)防除剤、DiPel(登録商標)、Security BT粉末生物学的殺虫剤、FertilomeDipel粉末生物学的殺虫剤、Widestrike(登録商標)、植物農薬B.T.亜種テネブリオニス(B.T.subsp.tenebrionis)コロラドハムシタンパク質、SA-50ブランドDiPel(登録商標)粉剤、Ringer(登録商標)Vegetable Insect Attack(登録商標)、野菜用Bonide DiPel(登録商標)150粉剤、Green Light(登録商標)DiPel(登録商標)粉剤、Green Light(登録商標)BT Worm Killer、BT Sulfur 15-50粉剤、NEU1701I、FourStar(登録商標)ブリケット、FourStar(登録商標)CRG、Britz Bt 25Sulfur粉剤、Thuricide(登録商標)32LV、Bonide Mosquito Beater(登録商標)水溶性パウチ、Britz BT粉剤、Summit Fallout Bti顆粒、DiPel(登録商標)10Gスイートコーン顆粒、DiPel(登録商標)10G生物学的殺虫剤顆粒、DiPel(登録商標)SG Plus Biological Insecticide Sand Granule、DiPel(登録商標)6L WormKiller、VectoBac(登録商標)G生物学的幼虫駆除剤顆粒、VectoBac(登録商標)GR、Summit Mosquito Bits(登録商標)、Mosquito Bits(登録商標)、BMP144(200G)、Bti粒状幼虫駆除剤、FourStar(登録商標)MBG、DiPel(登録商標)8L Worm Killer、TERRO(登録商標)幼虫駆除剤、VectoMax(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、Chemsico Insect Granules ML、VectoBac(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤顆粒、Bti顆粒、RF2230D-Granules、RF2248U-Granules、AllPro Sustain BCG、BMP144(400G)、VectoPrime(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)FG+生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)AS、DiPel(登録商標)WP家庭用・園芸用殺虫剤、DiPel(登録商標)バイオガーデンスプレー、WideStrike(登録商標)、Meridian-02、BMP144(2X)、grubGONE!(登録商標)G、Bioprotec、Bioprotec Plus、Bioprotec HP、Bioprotec毛虫用殺虫剤濃縮液、BES0531、Novodorフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、FourStar(登録商標)Bti CRG、VBC-60092(Bactimos Briquette)、SummitB.t.i.BRIQUETS、Dunks、Sympatico生物学的殺虫剤、XenTari(登録商標)AS生物殺虫剤水性懸濁液、B402生物学的幼虫駆除剤、VectoBac(登録商標)12AS生物学的幼虫駆除剤水性懸濁液、VectoBac(登録商標)SC生物学的幼虫駆除剤、BMP 144(3X)、CMP 123(48LC)、Bactimos PT、Foray 48B、Foray 48BC、Foray48Fフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、Foray 76B、Safer B.T.毛虫キラー濃縮液、バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp.Israelensis)スラリー、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.Kurstaki)スラリー、Trident(登録商標)生物学的殺虫剤、VBC-60219生物学的殺虫剤スラリー、Javelin、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp.aizawai)スラリー、FlorBac(登録商標)スラリー生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)ES、DiPel(登録商標)ES-NT生物学的殺虫剤乳化懸濁液、DiPel(登録商標)(ワームキラー)水和剤生物学的殺虫剤、Condor、Leap(登録商標)ES細菌性疾患管理生物学的殺虫剤乳化懸濁液、Biobit(登録商標)HPWPII生物学的殺虫剤、VectoBac(登録商標)WDG生物学的幼虫駆除剤水分散性顆粒、VectoBac(登録商標)DT生物学的幼虫駆除剤、Bactimos(登録商標)WG、VectoBac(登録商標)WG、BMP123(2XWP)、Cutlass、Crymax(登録商標)、Lepinox(商標)WDG、Crymax(登録商標)WP、BMP144DF3000、CondorWP、BTI WDG、Condor XL、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤水分散剤顆粒、Agree(登録商標)WG、Agree(登録商標)50WP、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤ドライフロアブル、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤DryFlowable、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)2X生物学的殺虫剤水和剤、BioBit(登録商標)(登録商標)HP生物学的殺虫剤水和剤、DiPel(登録商標)WDG生物学的殺虫剤、VBC-60236生物学的殺虫剤ドライフロアブル、Foray2WG生物学的殺虫剤(水分散性顆粒)、Thuricide(登録商標)HPWP、ForayWG、ThyllombeetleGONE!(登録商標)生物学的殺虫剤、JavelinWP、ABG-6346生物学的殺虫剤、ABG-6345テクニカルパウダー、JavelinWG、SAN420IWG、JavelinWG2、BTK32、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Phyllom SDS-502MP、DiPel(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Novodor Technical、VBC-60225生物学的殺虫剤テクニカル活性成分POW、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)‘O’、Chemsico HPC-O濃縮液、Thuricide(登録商標)HPC-O家庭用・園芸用、VectoBac(登録商標)テクニカル粉末、VectoBac(登録商標)生物学的幼虫駆除剤プライマリー粉末、Bioprotec Technical、SummitBTIMP、BMP144プライマリー粉末、BMP123プライマリー粉末、BMP144プライマリー粉末OSF、TechnicalCGA-237218、Javelinテクニカル濃縮液、Thuricide(登録商標)Technical濃縮液、SAN420ITechnical濃縮液、CONDORテクニカルパウダー、Cutlassテクニカルパウダー、Lepinox、BTTSDTC、BTTテクニカル濃縮液、又はBTIテクニカル粉末BIOInsecticideの群から選択されるBt由来の生物学的防除製剤を含む。
【0120】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、前述の2つの態様のいずれかの追加の実施形態では、防除は、害虫数の減少、害虫重量の減少、害虫によって引き起こされる物理的被害の低減、及び害虫死亡率の増加の少なくとも1つを含む。この態様のいくつかの実施形態では、害虫数の減少、害虫重量の減少、害虫によって引き起こされる物理的被害の減少、又は害虫死亡率の増加は、組成物を投与されていない害虫と比較したものである。この態様のさらなる実施形態では、害虫数の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも35%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも45%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも55%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも65%の減少、少なくとも70%の減少、少なくとも75%の減少又は少なくとも80%の減少であり、害虫重量の減少は少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも35%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも45%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも55%の減少、60%の減少、少なくとも65%の減少、少なくとも70%の減少、少なくとも75%の減少又は少なくとも80%の減少であり、物理的被害の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも35%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも45%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも55%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも65%の減少、少なくとも70%の減少、少なくとも75%の減少又は少なくとも80%の減少であり、害虫死亡率の増加は、少なくとも10%の増加、少なくとも15%の増加、少なくとも20%の増加、少なくとも25%の増加、少なくとも30%の増加、少なくとも35%の増加、少なくとも40%、少なくとも45%増加、少なくとも50%増加、少なくとも55%増加、少なくとも60%増加、及び少なくとも65%増加、少なくとも70%増加、少なくとも75%増加又は少なくとも80%の増加である。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、防除には、観察された害虫死亡率が、少なくとも約55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%又は95%であることが含まれる。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、少なくとも1種の害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種又は双翅目(Diptera)の種の群から選択される。
【0121】
本開示のさらなる態様は、種子、及び種子を覆うコーティングを含む植え付け可能な組成物であって、コーティングは、Pirを含む第1の外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量の第1のミニセルと、Cryを含む第2の外因性タンパク質毒素を含む第2の有効量の第2のミニセルとの混合物を含む複数のミニセルを含み、第1の有効量及び第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在し、混合物は、種子又はそれから生じた実生を食べる少なくとも1種の害虫に対する殺虫活性を十分にもたらす組成物を含む。比は、約50:1、45:1、40:1、35:1、30:1、25:1、20:1、15:1、10:1、5:1、1:1、1:5、1:10、1:15、1:20、1:25、1:30、1:35、1:40、1:45又は1:50であり得る。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1、又は1:1の比で存在する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の他の実施形態では、組成物が害虫に投与された場合、第1の有効量及び第2の有効量の混合物は、第1の有効量又は第2の有効量が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する。相乗効果は、農業用途におけるそれらの有効性を維持しながら、使用される各外因性タンパク質毒素のより低い有効量を可能にする。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、第1のミニセルの第1の粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲であり、第2のミニセルの第2の粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲である。
【0122】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、第1の外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む。この態様のさらなる実施形態では、PirABは、配列番号143、配列番号146、配列番号147、配列番号154、配列番号157、配列番号161、配列番号163、配列番号164、配列番号165、配列番号167、配列番号168、配列番号169、配列番号170、配列番号171、配列番号174、配列番号174、配列番号186、配列番号190、配列番号192、配列番号197、配列番号199、配列番号202、又は配列番号203の群から選択されるPirA;及び配列番号144、配列番号145、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号153、配列番号158、配列番号159、配列番号160、配列番号162、配列番号166、配列番号172、配列番号177、配列番号178、配列番号179、配列番号180、配列番号181、配列番号182、配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号191、配列番号193、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号198、配列番号201、又は配列番号204の群から選択されるPirB、或いはこれらのいずれかの機能的構成要素を含む。この態様の他の実施形態では、PirABは、配列番号203を含むPirA及び配列番号204を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号197を含むPirA及び配列番号178を含むPirBを含む。
【0123】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、第2の外因性タンパク質毒素は、Cry1A、Cry1B、Cry1C、Cry1D、Cry1E、Cry1F、Cry1G、Cry1H、Cry1I、Cry1J若しくはCry1K、又はこれらの機能的構成要素を含む。この態様のさらなる実施形態では、Cry1Aは、配列番号105、配列番号106、配列番号107、配列番号108、配列番号109、配列番号110、配列番号111、配列番号112、配列番号113、配列番号114、配列番号115、配列番号151、配列番号152又は配列番号205の群から選択されるCry1Aを含み;Cry1Bは、配列番号117、配列番号118、配列番号119、配列番号120、配列番号121、配列番号122又は配列番号155の群から選択されるCry1Bを含み;Cry1Cは、配列番号123、配列番号124、配列番号125又は配列番号156の群から選択されるCry1Cを含み;Cry1Dは、配列番号126、配列番号127、配列番号175又は配列番号176の群から選択されるCry1Dを含み;Cry1Eは、配列番号128又は配列番号129の群から選択されるCry1Eを含み;Cry1Fは、配列番号130又は配列番号131の群から選択されるCry1Fを含み;Cry1Gは、配列番号132又は配列番号133の群から選択されるCry1Gを含み;Cry1Hは、配列番号134又は配列番号135の群から選択されるCry1Hを含み;Cry1Iは、配列番号136、配列番号137、配列番号138又は配列番号139の群から選択されるCry1Iを含み;Cry1Jは、配列番号140又は配列番号141の群から選択されるCry1Jを含み;或いはCry1Kは、配列番号142、又はそのいずれかの機能的構成要素を含む。この態様の他の実施形態では、第2の外因性タンパク質毒素は、配列番号205を含むCry1Aを含む。
【0124】
本開示のさらなる態様は、種子、及び種子を覆うコーティングを含む植え付け可能な組成物であって、コーティングは、Pirを含む外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量のミニセルと、第2の有効量のBt由来AIの混合物を含む複数のミニセルを含み、第1の有効量及び第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在し、混合物は、種子又はそれから生じた実生を食べる少なくとも1種の害虫に対する殺虫活性を十分にもたらす組成物を含む。比は、約50:1、45:1、40:1、35:1、30:1、25:1、20:1、15:1、10:1、5:1、1:1、1:5、1:10、1:15、1:20、1:25、1:30、1:35、1:40、1:45又は1:50であり得る。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1、又は1.5:1の比で存在する。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の他の実施形態では、組成物が害虫に投与された場合、第1の有効量及び第2の有効量の混合物は、第1の有効量又は第2の有効量が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する。相乗効果は、農業用途におけるそれらの有効性を維持しながら、使用される各活性成分(例えば、外因性タンパク質毒素;Bt由来AI)のより低い有効量を可能にする。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、ミニセルの粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲である。
【0125】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む。この態様のさらなる実施形態では、PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31又は配列番号32の群から選択されるPirA;及び配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57又は配列番号58の群から選択されるPirB、或いはこれらのいずれかの機能的構成要素を含む。この態様の他の実施形態では、PirABは、配列番号4を含むPirA及び配列番号5を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号6を含むPirA及び配列番号7を含むPirBを含む。この態様のまた別の実施形態では、PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31及び配列番号32からなる群から選択されるPirAを含み;且つPirAは、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57及び配列番号58からなる群から選択されるPirBにリンカー配列によって連結されている。リンカー配列は、融合が0.7X~1.5Xの範囲の殺虫活性を行うことを可能にするのに十分な構造のものである(ここで、Xは、連結されていない同じPirA及びPirBの殺虫活性である)。例示的なリンカーは、(Gly4Ser)3(配列番号59)、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、又は配列番号64を含み得る。
【0126】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、Bt由来AIは、Thuricide(登録商標)、Thuricide(登録商標)HPC-ORTU、Thuricide(登録商標)HPC、Thuricide(登録商標)48LV Forestry、Thuricide(登録商標)76B、Thuricide(登録商標)76LV、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus Thuringiensis)(BT)蛾幼虫(毛虫)防除剤、DiPel(登録商標)、Security BT粉末生物学的殺虫剤、FertilomeDipel粉末生物学的殺虫剤、Widestrike(登録商標)、植物農薬B.T.亜種テネブリオニス(B.T.subsp.tenebrionis)コロラドハムシタンパク質、SA-50ブランドDiPel(登録商標)粉剤、Ringer(登録商標)Vegetable Insect Attack(登録商標)、野菜用Bonide DiPel(登録商標)150粉剤、Green Light(登録商標)DiPel(登録商標)粉剤、Green Light(登録商標)BT Worm Killer、BT Sulfur 15-50粉剤、NEU1701I、FourStar(登録商標)ブリケット、FourStar(登録商標)CRG、Britz Bt 25Sulfur粉剤、Thuricide(登録商標)32LV、Bonide Mosquito Beater(登録商標)水溶性パウチ、Britz BT粉剤、Summit Fallout Bti顆粒、DiPel(登録商標)10Gスイートコーン顆粒、DiPel(登録商標)10G生物学的殺虫剤顆粒、DiPel(登録商標)SG Plus Biological Insecticide Sand Granule、DiPel(登録商標)6L WormKiller、VectoBac(登録商標)G生物学的幼虫駆除剤顆粒、VectoBac(登録商標)GR、Summit Mosquito Bits(登録商標)、Mosquito Bits(登録商標)、BMP144(200G)、Bti粒状幼虫駆除剤、FourStar(登録商標)MBG、DiPel(登録商標)8L Worm Killer、TERRO(登録商標)幼虫駆除剤、VectoMax(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、Chemsico Insect Granules ML、VectoBac(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤顆粒、Bti顆粒、RF2230D-Granules、RF2248U-Granules、AllPro Sustain BCG、BMP144(400G)、VectoPrime(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)FG+生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)AS、DiPel(登録商標)WP家庭用・園芸用殺虫剤、DiPel(登録商標)バイオガーデンスプレー、WideStrike(登録商標)、Meridian-02、BMP144(2X)、grubGONE!(登録商標)G、Bioprotec、Bioprotec Plus、Bioprotec HP、Bioprotec毛虫用殺虫剤濃縮液、BES0531、Novodorフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、FourStar(登録商標)Bti CRG、VBC-60092(Bactimos Briquette)、SummitB.t.i.BRIQUETS、Dunks、Sympatico生物学的殺虫剤、XenTari(登録商標)AS生物殺虫剤水性懸濁液、B402生物学的幼虫駆除剤、VectoBac(登録商標)12AS生物学的幼虫駆除剤水性懸濁液、VectoBac(登録商標)SC生物学的幼虫駆除剤、BMP 144(3X)、CMP 123(48LC)、Bactimos PT、Foray 48B、Foray 48BC、Foray48Fフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、Foray 76B、Safer B.T.毛虫キラー濃縮液、バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp.Israelensis)スラリー、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.Kurstaki)スラリー、Trident(登録商標)生物学的殺虫剤、VBC-60219生物学的殺虫剤スラリー、Javelin、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp.aizawai)スラリー、FlorBac(登録商標)スラリー生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)ES、DiPel(登録商標)ES-NT生物学的殺虫剤乳化懸濁液、DiPel(登録商標)(ワームキラー)水和剤生物学的殺虫剤、Condor、Leap(登録商標)ES細菌性疾患管理生物学的殺虫剤乳化懸濁液、Biobit(登録商標)HPWPII生物学的殺虫剤、VectoBac(登録商標)WDG生物学的幼虫駆除剤水分散性顆粒、VectoBac(登録商標)DT生物学的幼虫駆除剤、Bactimos(登録商標)WG、VectoBac(登録商標)WG、BMP123(2XWP)、Cutlass、Crymax(登録商標)、Lepinox(商標)WDG、Crymax(登録商標)WP、BMP144DF3000、CondorWP、BTI WDG、Condor XL、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤水分散剤顆粒、Agree(登録商標)WG、Agree(登録商標)50WP、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤ドライフロアブル、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤DryFlowable、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)2X生物学的殺虫剤水和剤、BioBit(登録商標)(登録商標)HP生物学的殺虫剤水和剤、DiPel(登録商標)WDG生物学的殺虫剤、VBC-60236生物学的殺虫剤ドライフロアブル、Foray2WG生物学的殺虫剤(水分散性顆粒)、Thuricide(登録商標)HPWP、ForayWG、ThyllombeetleGONE!(登録商標)生物学的殺虫剤、JavelinWP、ABG-6346生物学的殺虫剤、ABG-6345テクニカルパウダー、JavelinWG、SAN420IWG、JavelinWG2、BTK32、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Phyllom SDS-502MP、DiPel(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Novodor Technical、VBC-60225生物学的殺虫剤テクニカル活性成分POW、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)‘O’、Chemsico HPC-O濃縮液、Thuricide(登録商標)HPC-O家庭用・園芸用、VectoBac(登録商標)テクニカル粉末、VectoBac(登録商標)生物学的幼虫駆除剤プライマリー粉末、Bioprotec Technical、SummitBTIMP、BMP144プライマリー粉末、BMP123プライマリー粉末、BMP144プライマリー粉末OSF、TechnicalCGA-237218、Javelinテクニカル濃縮液、Thuricide(登録商標)Technical濃縮液、SAN420ITechnical濃縮液、CONDORテクニカルパウダー、Cutlassテクニカルパウダー、Lepinox、BTTSDTC、BTTテクニカル濃縮液、又はBTIテクニカル粉末BIOInsecticideの群から選択されるBt由来の生物学的防除製剤を含む。
【0127】
前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、前述の2つの態様のいずれかのいくつかの実施形態では、少なくとも1種の害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種又は双翅目(Diptera)の種の群から選択される。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができるこの態様のさらなる実施形態では、種子は、列作物植物、果実生産植物及び樹木、野菜、樹木、並びに装飾用の花、潅木、樹木、地被植物又は芝草を含む観賞植物の群から選択される植物の種子である。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、植物は、双子葉植物及び単子葉植物を含む、関心の高い任意の種(例えば、商業的に重要な栽培作物、樹木及び植物)の植物である。商業的に重要な栽培作物、樹木及び植物の例としては、アルファルファ(Medicago sativa)、アーモンド(Prunus dulcis)、リンゴ(Malus x domestica)、アンズ(Prunus armeniaca、P.brigantine、P.mandshurica、P.mume、P.sibirica)、アーティチョーク(Cynara cardunculus var.scolymus)、アスパラガス(Asparagus officinalis)、アボカド(Persea americana)、バナナ(バショウ属(Musa)種)、オオムギ(Hordeum vulgare)、マメ類(インゲンマメ属(Phaseolus)種)、ブルーベリー及びクランベリー(スノキ属菌(Vaccinium)種)、ブラジルナッツ(Bertholletia excelsa)、カカオ(Theobroma cacao)、カラマンシー(Citrus x microcarpa)、キャノーラ及びナタネ若しくはアブラナ(Brassica napus)、ポーランド産キャノーラ(Brassica rapa)、並びにブロッコリー、ケール、キャベツ及びカブを含む関連するアブラナ科野菜(Brassica carinata、B.juncea、B.oleracea、B.napus、B.nigra及びB.rapa、並びにこれらの雑種)、カーネーション(Dianthus caryophyllus)、ニンジン(Daucus carota sativus)、カシュー(Anacardium occidentale)、キャッサバ(Manihot esculentum)、セロリ(Apium graveolens)、サクランボ(Prunus avium)、クリ(クリ属(Castanea)種)、ヒヨコマメ又はガルバンゾ(Cicer arietinum)、チコリ(Cichorium intybus)、チリペッパー及びトウガラシ(Capsicum annuum、C.frutescens、C.chinense、C.pubescens、C.baccatum)、キク(キク属(Chrysanthemum)種)、シトロン(Citrus medica)、ココナッツ(Cocos nucifera)、コーヒー(Coffea arabica、Coffea canephora及びCoffea libericaを含む野生型及び栽培植物化されたコーヒー属(Coffea)種)、ワタ(Gossypium hirsutum L.)、ササゲ(Vigna unguiculata及び他のササゲ属(Vigna)種)、ソラマメ(Vicia faba)、キュウリ(Cucumis sativus)、フサスグリ及びグーズベリー(スグリ属((Ribes)種)、デーツ(Phoenix dactylifera)、アオウキクサ(ウキクサ科(Lemnoideae))、ナス(eggplant)又はナス(aubergine)(Solanum melongena)、エルダーベリー(ニワトコ属(Sambucus)種)、ユーカリ(ユーカリ属(Eucalyptus)種)、アマ(Linum usitatissumum L.)、ゼラニウム(テンジクアオイ属(Pelargonium)種)、ショウガ(Zingiber officinale)、チョウセンニンジン(トチバニンジン属(Panax)種)、グレープフルーツ(Citrus x paradisi)、ワイン用ブドウ(Vitis vinifera及びそれらの雑種)を含むブドウ(ブドウ属(Vitis)種)、グアバ(Psidium guajava)、ヘーゼルナッツ(Corylus avellana、ハシバミ属(Corylus)種)、麻及び大麻(Cannabis sativa及びアサ属(Cannabis)種)、ホップ(Humulus lupulus)、セイヨウワサビ(Armoracia rusticana)、アイリス(アヤメ属(Iris)種)、パラミツ(Artocarpus heterophyllus)、キウイフルーツ(マタタビ属(Actinidia)種)、キンカン(Citrus japonica)、レモン(Citrus limon)、レンティル(Lens culinaris)、レタス(Lactuca sativa)、ライム(ミカン属(Citrus)種)、ライチ(Litchi chinensis)、マカダミア(マカダミア属(Macadamia)種)、トウモロコシ又はコーン(Zea mays L.)、マンダリン(Citrus reticulata)、マンゴー(Mangifera indica)、マンゴスチン(Garcinia mangostana)、メロン(Cucumis melo)、雑穀(エノコログサ属(Setaria)種、ヒエ属(Echinochloa)種、オヒシバ属(Eleusine)種、キビ属(Panicum)種、チカラシバ属(Pennisetum)種)、オーツ(Avena sativa)、アブラヤシ(Ellis quineensis)、オクラ(Abelmoschus esculentus)、オリーブ(Olea europaea)、タマネギ(Allium cepa)及び他のアリウム(ネギ属(Allium)種)、オレンジ(Citrus sinensis)、パパイヤ(Carica papaya)、パースニップ(Pastinaca sativa)、パッションフルーツ(Passiflora edulis)、ペカン(Carya illinoinensis)、モモ及びネクタリン(Prunus persica)、ナシ(ナシ属(Pyrus)種)、エンドウ(Pisum sativum)、ピーナッツ(Arachis hypogaea)、ボタン(ボタン属(Paeonia)種)、カキ(Diospyros kaki、カキノキ属(Diospyros)種)、ペチュニア(ペチュニア属(Petunia)種)、パイナップル(Ananas comosus)、ピスタチオ(Pistacia vera)、プランテン(バショウ属(Musa)種)、プラム(Prunus domestica)、ポインセチア(Euphorbia pulcherrima)、ザボン(Citrus maxima)、ポプラ(ヤマナラシ属(Populus)種)、ジャガイモ(Solanum tuberosum)、カボチャ及びスカッシュ(Cucurbita pepo、C.maxima、C.moschata)、マルメロ(Cydonia oblonga)、ラズベリー(Rubus idaeus、Rubus occidentalis、キイチゴ属(Rubus)種)、ダイオウ(ダイオウ属(Rheum)種)、イネ(Oryza sativa L.)、バラ(バラ属(Rosa)種)、ゴム(Hevea brasiliensis)、ライムギ(Secale cereale)、ベニバナ(Carthamus tinctoriusL)、ウンシュウミカン(Citrus unshiu)、ゴマ種子(Sesame indium)、ソルガム(Sorghum bicolor)、ダイダイ(Citrus x aurantium)、トゲバンレイシ(Annona muricata)、ダイズ(Glycine max L.)、イチゴ(オランダイチゴ属(Fragaria)種、Fragaria x ananassa)、テンサイ(Beta vulgaris)、サトウキビ(サトウキビ属(Saccharum)種)、ヒマワリ(Helianthus annuus)、サツマイモ(Ipomoea batatas)、タマリンド(Tamarindus indica)、タンジェリン(Citrus tangerina)、茶(Camellia sinensis)、タバコ(Nicotiana tabacum L.)、トマティーヨ(Physalis philadelphica)、トマト(Solanumlycopersicum又はLycopersicon esculentum)、チューリップ(チューリップ属(Tulipa)種)、クルミ(クルミ属(Juglans)種L.)、スイカ(Citrulus lanatus)、コムギ(Triticum aestivum)、並びにヤマイモ(ヤマノイモ属(Discorea)種)が挙げられる。栽培植物の野生近縁種もまた目的とされる。
【0128】
本開示のさらなる態様は、種子、及び種子を覆うコーティングを含む植え付け可能な組成物を含み、コーティングは、Pirを含む第1の外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量の第1のミニセルを含む複数のミニセル、又はCryを含む第2の外因性タンパク質毒素を含む第2の有効量の第2のミニセルを含む複数のミニセルを含み、Cryを含む第2の外因性タンパク質毒素を含む第2の有効量の第2のミニセルを含む複数のミニセル、又はPirを含む第1の外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量の第1のミニセルを含む複数のミニセルは、組成物が植え付けられた後に適用される。
【0129】
本開示のさらなる態様は、種子、及び種子を覆うコーティングを含む植え付け可能な組成物を含み、コーティングは、Pirを含む第1の有効量の外因性タンパク質毒素、又は第2の有効量のBt由来AIを含む複数のミニセルを含む。この態様のさらなる実施形態は、組成物が植え付けられた後に適用される、第2の有効量のBt由来AI、又はPirを含む第1の有効量の外因性タンパク質毒素を含む複数のミニセルを含む。
【0130】
殺虫組成物の製造方法
本開示のさらなる態様は、殺虫性ミニセル混合物を作製する方法であって、a)親細菌の細胞分割機能の改変を引き起こす少なくとも1つの遺伝子変異を含み、Pirを含む第1の外因性タンパク質毒素のコード配列を含む第1のベクターをさらに含む、第1の親細菌から生成された第1のミニセルを提供する工程;b)親細菌の細胞分割機能の改変を引き起こす少なくとも1つの遺伝子変異を含み、Cryを含む第2の外因性タンパク質毒素のコード配列を含む第2のベクターをさらに含む、第2の親細菌から生成された第2のミニセルを提供する工程;及びc)第1の有効量の第1のミニセルと第2の有効量の第2のミニセルとを約50:1~1:50の範囲の比で混合する工程、を含む方法を含む。比は、約50:1、45:1、40:1、35:1、30:1、25:1、20:1、15:1、10:1、5:1、1:1、1:5、1:10、1:15、1:20、1:25、1:30、1:35、1:40、1:45又は1:50であり得る。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1又は1:1の比で混合される。親細菌における少なくとも1つの遺伝子変異は、z環阻害タンパク質(例えば、minC又はminD)の破壊、z環阻害タンパク質及び細胞分裂トポロジー特異性因子(例えば、minCDE)の破壊、又は隔膜機械要素FtsZの過剰発現であり得る。
【0131】
本開示のさらなる態様は、殺虫性ミニセル混合物を作製する方法であって、a)親細菌の細胞分割機能の改変を引き起こす少なくとも1つの遺伝子変異を含み、Pirを含む外因性タンパク質毒素のコード配列を含むベクターをさらに含む、第1の親細菌から生成されたミニセルを提供する工程;b)Bt由来AIを提供する工程;及びc)第1の有効量のミニセルと第2の有効量のBt由来AIとを約50:1~1:50の範囲の比で混合する工程、を含む方法を含む。比は、約50:1、45:1、40:1、35:1、30:1、25:1、20:1、15:1、10:1、5:1、1:1、1:5、1:10、1:15、1:20、1:25、1:30、1:35、1:40、1:45又は1:50であり得る。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1、又は1.5:1の比で混合される。親細菌における少なくとも1つの遺伝子変異は、z環阻害タンパク質(例えば、minC又はminD)の破壊、z環阻害タンパク質及び細胞分裂トポロジー特異性因子(例えば、minCDE)の破壊、又は隔壁機構構成要素FtsZの過剰発現であり得る。
【0132】
本開示の追加の態様は、殺虫性ミニセル混合物を作製する方法であって、a)Pirを含む第1の外因性タンパク質毒素を含む第1のミニセルを提供する工程;b)Cryを含む第2の外因性タンパク質毒素を含む第2のミニセルを提供する工程;及びc)第1の有効量の第1のミニセルと第2の有効量とを約50:1~1:50の範囲の比で混合する工程、を含む方法を含む。比は、約50:1、45:1、40:1、35:1、30:1、25:1、20:1、15:1、10:1、5:1、1:1、1:5、1:10、1:15、1:20、1:25、1:30、1:35、1:40、1:45又は1:50であり得る。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1又は1:1の比で混合される。
【0133】
本開示の追加の態様は、殺虫性ミニセル混合物を作製する方法であって、a)Pirを含む外因性タンパク質毒素を含むミニセルを提供する工程;b)Bt由来AIを提供する工程;及びc)第1の有効量のミニセルと第2の有効量のBt由来AIとを約50:1~1:50の範囲の比で混合する工程、を含む方法を含む。比は、約50:1、45:1、40:1、35:1、30:1、25:1、20:1、15:1、10:1、5:1、1:1、1:5、1:10、1:15、1:20、1:25、1:30、1:35、1:40、1:45又は1:50であり得る。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1又は1.5:1の比で混合される。
【0134】
本開示のさらに別の態様は、a)Pirを含む第1の外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量の第1の乾燥ミニセルを提供する工程;b)Cryを含む第2の外因性タンパク質毒素を含む第2の有効量の第2の乾燥ミニセル;及びc)第1の有効量と第2の有効量とを約50:1~1:50の範囲の比で混合する工程、を含む水和性粉末の製造方法であって、水和性粉末は、水性担体に分散されて、組成物が害虫に投与された場合に少なくとも1種の害虫を防除する組成物を生成するように構成されている、方法を含む。比は、約50:1、45:1、40:1、35:1、30:1、25:1、20:1、15:1、10:1、5:1、1:1、1:5、1:10、1:15、1:20、1:25、1:30、1:35、1:40、1:45又は1:50であり得る。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1又は1:1の比で混合される。
【0135】
本開示のさらに別の態様は、a)Pirを含む外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量の第1の乾燥ミニセルを提供する工程、b)第2の有効量の乾燥したBt由来AI、及びc)第1の有効量及び第2の有効量を約50:1~1:50の範囲の比で混合する工程を含む水和性粉末を製造する方法であって、水和性粉末は、水性担体に分散されて、組成物が害虫に投与された場合に少なくとも1種の害虫を防除する組成物を生成するように構成されている方法を含む。比は、約50:1、45:1、40:1、35:1、30:1、25:1、20:1、15:1、10:1、5:1、1:1、1:5、1:10、1:15、1:20、1:25、1:30、1:35、1:40、1:45又は1:50であり得る。この態様のいくつかの実施形態では、第1の有効量及び第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1、又は1.5:1の比で混合される。
【0136】
上記の殺虫組成物を作製する方法のいずれかの追加の実施形態では、組成物が害虫に投与された場合、第1の有効量及び第2の有効量の混合物は、第1の有効量又は第2の有効量が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する。相乗効果は、農業用途におけるそれらの有効性を維持しながら、使用される各活性成分(例えば、外因性タンパク質毒素;Bt由来AI)のより低い有効量を可能にする。
【0137】
害虫を防除する方法
本開示のさらなる態様は、害虫を防除する方法であって、前述の実施形態のいずれか1つの組成物を害虫に投与することを含む方法を含む。この態様のいくつかの実施形態では、組成物の害虫への投与には、摂取のために組成物を害虫に送達すること;害虫を組成物と接触させること;害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に組成物を送達すること;又は組成物を植物に適用することの群から選択される投与方法が含まれる。この態様の他の実施形態では、組成物は、葉面処理、注入処理、発芽前処理、及び発芽後処理の少なくとも1つとして植物に適用される。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のさらなる実施形態では、組成物は、すぐ使用できる(Ready To Use)(RTU)製剤、懸濁濃縮物、タンクミックス、エアロゾル、種子処理、根浸漬、土壌処理、潅漑用製剤、スプリンクラー用製剤、又はドレンチ処理、粉剤、乳化性濃縮物、流動性濃縮物、中間製剤、顆粒製剤、含浸材料製剤、ペレット/錠剤製剤、可溶性濃縮物製剤、工業用化学製剤、水分散性顆粒製剤、水溶性包装製剤、又は水和剤製剤の少なくとも1つとして製剤化される。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様の追加の実施形態では、防除は、害虫数の減少、害虫重量の減少、害虫によって引き起こされる物理的被害の低減、及び害虫死亡率の増加の少なくとも1つを含む。この態様のいくつかの実施形態では、害虫数の減少、害虫重量の減少、害虫によって引き起こされる物理的被害の減少、又は害虫死亡率の増加は、組成物を投与されていない害虫と比較したものである。この態様のさらなる実施形態では、害虫数の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも35%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも45%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも55%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも65%の減少、少なくとも70%の減少、少なくとも75%の減少又は少なくとも80%の減少であり、害虫重量の減少は少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも35%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも45%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも55%の減少、60%の減少、少なくとも65%の減少、少なくとも70%の減少、少なくとも75%の減少又は少なくとも80%の減少であり、物理的被害の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも35%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも45%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも55%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも65%の減少、少なくとも70%の減少、少なくとも75%の減少又は少なくとも80%の減少であり、害虫死亡率の増加は、少なくとも10%の増加、少なくとも15%の増加、少なくとも20%の増加、少なくとも25%の増加、少なくとも30%の増加、少なくとも35%の増加、少なくとも40%、少なくとも45%増加、少なくとも50%増加、少なくとも55%増加、少なくとも60%増加、及び少なくとも65%増加、少なくとも70%増加、少なくとも75%増加又は少なくとも80%の増加である。前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、防除には、観察された害虫死亡率が、少なくとも約55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%又は95%であることが含まれる。害虫の防除を含む前述の実施形態のいずれかと組み合わせることができる、この態様のいくつかの実施形態では、少なくとも1種の害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種又は双翅目(Diptera)の種の群から選択される。
【0138】
本開示の害虫
本開示の害虫としては、シラミ目(Anoplura)、鞘翅目(Coleoptera)、双翅目(Diptera)、半翅目(Hemiptera)、膜翅目(Hymenoptera)、等翅目(Isoptera)、鱗翅目(Lepidoptera)、直翅目(Orthoptera)、チャタテムシ目(Psocoptera)、等翅目(Isoptera)、ゴキブリ目(Blattaria)、ノミ目(Siphonoptera)、総翅目(Thysanoptera)及びシミ目(Thysanura)からの害虫が挙げられるが、これらに限定されない。シラミ目(Anoplura)の害虫の例としては、ハエマトピヌス属(Haematopinus)種、リノグナツス属(Linognathus属)種、ペジクルス属(Pediculus)種、ペムフィグス属(Pemphigus)種、及びフィロキセラ属(Phylloxera)種が挙げられる。
【0139】
鞘翅目(Coleoptera)の害虫の例としては、アカリンマ・ビタタム(Acalymma vittatum)、インゲンマメゾウムシ(Acanthoscehdes obtectus)、アドレタス属(Adoretus)種、アゲラスティカ・アルニ(Agelastica alni)、アグリルス属(Agrilus)種、例えば、A.アンキシウス(A.anxius)、A.プラニペンニス(A.planipennis)及びA.シヌアツス(A.sinuatus)、アグリオテス属(Agriotes)種、例えば、A.フシコリス(A.fuscicollis)、A.リネアツス(A.lineatus)及びA.オブスクルス(A.obscurus)、アルフィトビウス・ジアペリヌス(Alphitobius diaperinus)、アンフィマルス・ソルスチチアリス(Amphimallus solstitialis)、アニサンドルス・ジスパル(Anisandrus dispar)、アニソプリア・アウストリアカ(Anisoplia austriaca)、アノビウム・プンクタツム(Anobium punctatum)、アノマラ・コルプレンタ(Anomala corpulenta)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)、アノプロフォラ属(Anoplophora)種、例えば、A.グラブリペンニス(A.glabripennis)、アンソノマス属(Anthonomus)種、例えば、A.オイゲニイ(A.eugenii)、A.グランジス(A.grandis)、A.ポモルム(A.pomorum)、アンスレナス属(Anthrenus)種、アフトナ・ユーホリダエ(Aphthona euphoridae)、アピオン属(Apion)種、アポゴニア属(Apogonia)種、アソウス・ハエモロイダリス(Athous haemorrhoidalis)、アトマリア属(Atomaria)種、例えば、A.リネアリス(A.linearis)、アタゲナス属(Attagenus)種、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、ブラストファガス・ピニペルダ(Blastophagus piniperda)、ブリトファガ・ウンダタ(Blitophaga undata)、ブルキディウス・オブテクタス(Bruchidius obtectus)、ブルーカス属(Bruchus)種、例えば、B.レンチス(B.lentis)、B.ピソルム(B.pisorum)及びB.ルフィマヌス(B.rufimanus)、ビクチスクス・ベツラ(Byctiscus betulae)、カリジエルム・ルフィペン(Callidiellum rufipenne)、カロピストリア・フロリデンシス(Callopistria floridensis)、アズキマメゾウムシ(Callosobruchus chinensis)、カメラリア・オーリデラ(Cameraria ohridella)、カメノコハムシ(Cassida nebulosa)、セロトマ・トリフルカタ(Cerotoma trifurcata)、セトニア・アウラタ(Cetonia aurata)、ケウトリンクス属(Ceuthorhynchus)種、例えば、C.アッシミリス(C.assimilis)及びC.ナピ(C.nap)、ケトクネマ・ティビアリス(Chaetocnema tibialis)、クレオヌス・メンディクス(Cleonus mendicus)、コノデルス属(Conoderus)種、例えば、C.ベスペルチヌス(C.vespertinus)、コノトラケルス・ネヌファル(Conotrachelus nenuphar)、コスモポリテス属(Cosmopolites)種、コステリトラ・ジーランディカ(Costelytra zealandica)、クリオセリス・アスパラギ(Crioceris asparagi)、クリプトレステス・フェルギノイス(Cryptolestesferrugineus)、クリプトリンカス・ラパチ(Cryptorhynchus lapathi)、クテニセラ属(Ctenicera)種、例えば、C.デストルクトル(C.destructor)、クルクリオ属(Curculio)種、シリンドロコプツルス属(Cylindrocopturus)種、シクロセファラ属(Cyclocephala)種、ダクチルイスパ・バリイ(Dactylispa balyi)、デクテス・テキサヌス(Dectes texanus)、デルメステス属(Dermestes)種、ジアブロティカ属(Diabrotica)種、例えば、D.ウンデシンプンクタタ(D.undecimpunctata)、D.スペシオサ(D.speciosa)、D.ロンギコルニス(D.longicornis)、D.セミプンクタタ(D.semipunctata)及びD.ビルギフェラ(D.virgifera)、ジアプレペス・アッブレビアテス(Diaprepes abbreviates)、ディコクロシス属(Dichocrocis)種、ディクラディスパ・アルミゲラ(Dicladispa armigera)、アブデルスツノカブト(Diloboderus abderus)、ジオカランドラ・フルメンチ(Diocalandra frumenti)(ジオカランドラ・スチグマチコリサ(Diocalandra stigmaticollis))、エナファロデス・ルフルス(Enaphalodes rufulus)、エピラクナ属(Epilachna)種、例えば、E.バリベスチス(E.varivestis)及びE.ビギンチオクトマクラタ(E.vigintioctomaculata)、エピトリックス属(Epitrix)種、例えば、E.ヒルチペンニス(E.hirtipennis)及びE.シミラリス(E.similaris)、オイテオラ・フミリス(Eutheola humilis)、ユーチノボトルス・ブラシリエンシス(Eutinobothrus brasiliensis)、ファウスチヌス・クバエ(Faustinus cubae)、ギビウム・プシロイデス(Gibbium psylloides)、グナトセルス・コルヌツス(Gnathocerus cornutus)、ヘルラ・ウンダリス(Hellula undalis)、ヘテロニカス・アラトル(Heteronychus arator)、ヒラモルファ・エレガンス(Hylamorpha elegans)、ヒロビウス・アビエチス(Hylobius abietis)、ヒロトルペス・バユルス(Hylotrupes bajulus)、ヒペラ属(Hypera)種、例えば、H.ブルンネイペンニス(H.brunneipennis)及びH.ポスチカ(H.postica)、ヒポメセス・スクアモスス(Hypomeces squamosus)、ハイポセネムス属(Hypothenemus)種、ヤツバキクイムシ(Ips typographus)、ラクノステルナ・コンサングイネア(Lachnosterna consanguinea)、ラシオデルマ・セリコルン(Lasioderma serricorne)、ラテチクス・オリザ(Latheticusoryzae)、ラトリジウス属(Lathridius)種、レマ属(Lema)種、例えば、L.ビリネアタ(L.bilineata)及びL.メラノプス(L.melanopus)、レプチノタルサ属(Leptinotarsa)種、例えば、L.デセムリネアタ(L.decemlineata)、レプチスパ・ピグマエア(Leptispa pygmaea)、リモニウス・カリホルニカス(Limonius californicus)、リソロプトルス・オリゾフィルス(Lissorhoptrus oryzophilus)、リクサス属(Lixus)種、ルペロデス属(Luperodes)種、リクタス属(Lyctus)種、例えば、L.ブルノイス(L.bruneus)、リオゲニス・フスクス(Liogenys fuscus)、マクロダクチルウス属(Macrodactylus)種、例えば、M.スブスピノスス(M.subspinosus)、マラデラ・マトリダ(Maladera matrida)、メガプラチプス・ムタテス(Megaplatypus mutates)、メガスセリス属(Megascelis)種、メラノツス・コンムニス(Melanotus communis)、メリゲテス属(Meligethes)種、例えば、M.アエノイス(M.aeneus)及びメロロンタ属(Melolontha)種、例えば、M.ヒッポカスタニ(M.hippocastani)、M.メロロンタ(M.melolontha)、メタマシウス・ヘミプテルス(Metamasius hemipterus)、ミクロテカ属(Microtheca)種、ミグドルス属(Migdolus)種、例えば、M.フリアヌス(M.fryanus)、モノカムス属(Monochamus)種、例えば、M.アルテルナツス(M.alternatus)、ナウパクツス・キサンソグラフス(Naupactus xanthographus)、ニプトゥス・ホロレウクス(Niptus hololeucus)、オベリア・ブレビス(Oberia brevis)、オエモナ・ヒルタ(Oemona hirta)、オリクテス・リノセロス(Oryctes rhinoceros)、オリザエフィルス・スリナメンシス(Oryzaephilus surinamensis)、オリザファガス・オリザエ(Oryzaphagus oryzae)、オチオリンクス・スルカタス(Otiorrhynchus sulcatus)、オチオリンクス・オバタス(Otiorrhynchus ovatus)、オチオリンクス・スルカタス(Otiorrhynchus sulcatus)、オウレマ・メラノプス(Oulema melanopus)、オウレマ・オリゼエ(Oulema oryzae)、オキシセトニア・ジュクンダ(Oxycetonia jucunda)、ファエドン属(Phaedon)種、例えば、P.ブラッシカ(P.brassicae)及びP.コクレアリア(P.cochleariae)、ホラカンタ・レクルバ(Phoracantha recurva)、フィロビウス・ピリ(Phyllobius pyri)、フィロペルタ・ホルチコラ(Phyllopertha horticola)
、フィロファガ属(Phyllophaga)種、例えば、P.ヘレリ(P.helleri)、フィロトレタ属(Phyllotreta)種、例えば、P.クリソセファラ(P.chrysocephala)、P.ネモルム(P.nemorum)、P.ストリオラタ(P.striolata)、P.ビッツラ(P.vittula)、フィロペルタ・ホルチコラ(Phyllopertha horticola)、ポピリア・ジャポニカ(Popillia japonica)、プレムノトリペス属(Premnotrypes)種、プサコテア・ヒラリス(Psacothea hilaris)、プシリオデス・クリンセファラ(Psylliodes chrysocephala)、プロステファヌス・トルンカテス(Prostephanus truncates)、プシリオデス属(Psylliodes)種、プチナス属(Ptinus)種、プルガ・サルトナ(Pulga saltona)、リゾペルタ・ドミニカ(Rhizopertha dominica)、リンコホルス属(Rhynchophorus)種、例えば、R.ビリネアツス(R.billineatus)、R.フェルギノイス(R.ferrugineus)、R.パルマルム(R.palmarum)、R.ホエニシス(R.phoenicis)及びR.ブルネラツス(R.vulneratus)、サペルダ・カンジダ(Saperda candida)、スコリツス・スケビレウィ(Scolytus schevyrewi)、シホホルス・アクプンクタツス(Scyphophorus acupunctatus)、アカアシチビコフキゾウムシ(Sitona lineatus)、シトフィラス属(Sitophilus)種、例えば、S.グラナリア(S.granaria)、S.オリザ(S.oryzae)及びS.ゼアマイス(S.zeamais)、スフェノフォラス属(Sphenophorus)種、例えば、S.レビス(S.levis)、ステゴビウム・パニコイム(Stegobium paniceum)、ステルネクス属(Sternechus)種、例えば、S.スブシグナツス(S.subsignatus)、ストロホモルフス・クテノツス(Strophomorphusctenotus)、シンフィレテス属(Symphyletes)種、タニメカス属(Tanymecus)種、テネブリオ・モリター(Tenebrio molitor)、テネブリオイデス・マウレタニクス(Tenebrioides mauretanicus)、トリボリウム属(Tribolium)種、例えば、T.カスタノイム(T.castaneum)、トロゴデルマ属(Trogoderma)種、チキアス属(Tychius)種、キシロトレカス属(Xylotrechus)種、例えば、X.ピロデルス(X.pyrrhoderus)、並びに、ザブルス属(Zabrus)種、例えば、Z.テネブリオイデス(Z.tenebrioides)が挙げられる。
【0140】
双翅目(Diptera)の例としては、アエデス属(Aedes)種、例えば、A.アエギプチ(A.aegypti)、A.アルボピクツス(A.albopictus)、A.ベキサンス(A.vexans)、メキシコミバエ(Anastrepha ludens)、アノフェレス属(Anopheles)種、例えば、A.アルビマヌス(A.albimanus)、A.クルシアンス(A.crucians)、A.フレエボルニ(A.freeborni)、A.ガンビア(A.gambiae)、A.ロイコスフィルス(A.leucosphyrus)、A.マクリペンニス(A.maculipennis)、A.ミニムス(A.minimus)、A.クアドリマクラツス(A.quadrimaculatus)及びA.シネンシス(A.sinensis)、バクトロセラ・インバデンス(Bactrocera invadens)、ビビオ・ホルツラヌス(Bibio hortulanus)、カリフォラ・エリスロセファラ(Calliphora erythrocephala)、カリフォラ・ビシナ(Calliphora vicina)、セラティティス・キャピタータ(Ceratitis capitata)、クリソミア属(Chrysomyia)種、例えば、C.ベッジアナ(C.bezziana)、C.ホミニボラキス(C.hominivorax)及びC.マセラリア(C.macellaria)、クリソプス・アトランチクス(Chrysops atlanticus)、クリソプス・ディスカリス(Chrysops discalis)、クリソプス・シラセア(Chrysops silacea)、コクリオミイヤ属(Cochliomyia)種、例えば、C.ホミニボラキス(C.hominivorax)、コンタリニア属(Contarinia)種、例えば、C.ソルギコラ(C.sorghicola)、コルディロビア・アンスロポファガ(Cordylobia anthropophaga)、クレックス属(Culex)種、例えば、C.ニグリパルプス(C.nigripalpus)、C.ピピエンス(C.pipiens)、C.キンクファシアツス(C.quinquefasciatus)、C.タルサリス(C.tarsalis)及びC.トリタエニオリンクス(C.tritaeniorhynchus)、クリコイデス・フレンス(Culicoides furens)、クリセタ・イノルナタ(Culiseta inornata)、クリセタ・メラヌラ(Culiseta melanura)、クテレブラ属(Cuterebra)種、ウリミバエ(Dacus cucurbitae)、ダカス・オレアエ(Dacus oleae)、ダイコンタマバエ(Dasineura brassicae)、ダシノイラ・オキシコッカナ(Dasineura oxycoccana)、デリア属(Delia)種、例えば、D.アンチク(D.antique)、D.コアルクタタ(D.coarctata)、D.プラツラ(D.platura)及びD.ラジクム(D.radicum)、デルマトビア・ホミニス(Dermatobia hominis)、ドロソフィラ属(Drosophila)種、例えば、D.スズキイ(D.suzukii)、ファニア属(Fannia)種、例えば、F.カニクラリス(F.canicularis)、ガステロフィルス属(Gasterophilus)種、例えば、G.インテスチナリス(G.intestinalis)、ゲオミザ・チプンクタタ(Geomyza tipunctata)、グロッシナ属(Glossina)種、例えば、G.フシペス(G.fuscipes)、G.モルシタンス(G.morsitans)、G.パルパリス(G.palpalis)及びG.タキノイデス(G.tachinoides)、ノサシバエ(Haematobia irritans)、ハプロジプロシス・エクエストリス(Haplodiplosis equestris)、ヒッペラテス属(Hippelates)種、ヒレミア属(Hylemyia)種、例えば、H.プラツラ(H.platura)、ヒポデルマ属(Hypoderma)種、例えば、H.リネアタ(H.lineata)、ヒッポボスカ属(Hyppobosca)種、トウヨウイネクキミギワバエ(Hydrellia philippina)、レプトコノプス・トレンス(Leptoconops torrens)、リリオミザ属(Liriomyza)種、例えば、L.サチバ(L.sativae)及びL.トリホリイ(L.trifolii)、ルシリア属(Lucilia)種、例えば、L.カプリナ(L.caprina)、L.クプリナ(L.cuprina)及びL.セリカタ(L.sericata)、リコリア・ペクトラリス(Lycoria pectoralis)、マンソニア・ティティラヌス(Mansonia titillanus)、マイエチオラ属(Mayetiola)種、例えば、M.デストルクトル(M.destructor)、ムスカ属(Musca)種、例えば、M.アウツムナリス(M.autumnalis)及びM.ドメスチカ(M.domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)、オエストルス属(Oestrus)種、例えば、O.オビス(O.ovis)、オポミザ・フロルム(Opomyza florum)、オシネラ属(Oscinella)種、例えば、O.フリット(O.frit)、オルセオリア・オリゼ(Orseolia oryzae)、ペゴミア・ヒソシアミ(Pegomya hysocyami)、フェレボトムス・アルゲンチペス(Phlebotomus argentipes)、ホルビア属(Phorbia)種、例えば、P.アンチクア(P.antiqua)、P.ブラッシカ(P.brassicae)及びP.コアルクタタ(P.coarctata)、フィトミザ・ギムノストマ(Phytomyza gymnostoma)、プロシムリウム・ミクスタム(Prosimulium mixtum)、プシラ・ロザエ(Psila rosae)、プソロフォラ・コロムビアエ(Psorophora columbiae)、プソロフォラ・ディスカラ(Psorophora discolor)、ラゴレチス属(Rhagoletis)種、例えば、R.セラシ(R.cerasi)、R.シングラート(R.cingulate)、R.インジフェレンス(R.indifferens)、R.メンダキス(R.mendax)及びR.ポモネラ(R.pomonella)、リベリア・クアドリファシアタ(Rivellia quadrifasciata)、サルコファガ属(Sarcophaga)種、例えば、S.ハエモロイダリス(S.haemorrhoidalis)、シムリウム・ウィッタツム(Simulium vittatum)、シトジプロシス・モセラナ(Sitodiplosis mosellana)、ストモキシス属(Stomoxys)種、例えば、S.カルシトランス(S.calcitrans)、タバヌス属(Tabanus)種、例えば、T.アトラツス(T.atratus)、T.ボビヌス(T.bovinus)、T.リネオラ(T.lineola)及びT.シミリス(T.similis)、タンニア属(Tannia)種、テコジプロシス・ジャポネンシス(Thecodiplosis japonensis)、チプラ・オレラセア(Tipula oleracea)、チプラ・パルドサ(Tipula paludosa)、並びにウォールファールチア属(Wohlfahrtia)種が挙げられる。
【0141】
半翅目(Hemiptera)の害虫の例としては、アシッジア・ジャマトニカ(Acizzia jamatonica)、アクロステルヌム属(Acrosternum)種、例えば、A.ヒラル(A.hilare)、アシルトシポン属(Acyrthosipon)種、例えば、A.オノブリキス(A.onobrychis)及びA.ピスム(A.pisum)、カラマツカサアブラムシ(Adelges laricis)、アデルゲス・ツガ(Adelges tsugae)、アデルホコリス属(Adelphocoris)種、例えば、A.ラピズス(A.rapidus)及びA.スペルブス(A.superbus)、アエネオラミア属(Aeneolamia)種、アゴノセナ属(Agonoscena)種、アウラコルサム・ソラニ(Aulacorthum solani)、アレウロカンツス・ウォグルミ(Aleurocanthus woglumi)、アレウローデス属(Aleurodes)種、アレウロジクス・ジスペルセス(Aleurodicus disperses)、アレウロロブス・バロデンシス(Aleurolobus barodensis)、アレウロスリンクス属(Aleurothrixus)種、アムラスカ属(Amrasca)種、アナサ・トリスティス(Anasa tristis)、アンテスティオプシス属(Antestiopsis)種、アヌラフィス・カルドゥイ(Anuraphis cardui)、アオニディエラ属(Aonidiella)種、アファノスティグマ・ピリ(Aphanostigma piri)、アフィドゥラ・ナスツルチイ(Aphidula nasturtii)、アフィス属(Aphis)種、例えば、A.クラッシボラ(A.craccivora)、A.ファバエ(A.fabae)、A.ホルベシ(A.forbesi)、A.ゴッシピイ(A.gossypii)、A.グロッスラリア(A.grossulariae)、A.マイジラジシス(A.maidiradicis)、A.ポミ(A.pomi)、A.サンブシ(A.sambuci)、A.スクネイデリ(A.schneideri)及びA.スピラエコラ(A.spiraecola)、アルボリディア・アピカリス(Arboridia apicalis)、アリルス・クリタツス(Arilus critatus)、アスピディエラ属(Aspidiella)種、アスピディオトゥス属(Aspidiotus)種、アタヌス属(Atanus)種、アウラカスピス・ヤスマツイ(Aulacaspis yasumatsui)、アウラコルサム・ソラニ(Aulacorthum solani)、バクテリセラ・コッケレリ(Bactericera cockerelli)(パラトリオザ・コッケレリ(Paratrioza cockerelli))、ベミシア属(Bemisia)種、例えば、B.アルゲンチホリイ(B.argentifolii)及びB.タバシ(B.tabaci)(アレウローデス・タバシ(Aleurodes tabaci))、ブリッサス属(Blissus)種、例えば、B.ロイコプテルス(B.leucopterus)、ブラキカウズス属(Brachycaudus)種、例えば、B.カルズイ(B.cardui)、B.ヘリクリシ(B.helichrysi)、B.ペルシカ(B.persicae)及びB.プルニコラ(B.prunicola)、ブラキコルス属(Brachycolus)種、ブラキコリネラ・アスパラギ(Brachycorynella asparagi)、ブレビコリネ・ブラシカエ(Brevicoryne brassicae)、カコプシルラ属(Cacopsylla)種、例えば、C.フルグラリス(C.fulguralis)、C.ピリコラ(C.pyricola)(プシラ・ピリ(Psylla piri))、カリギポナ・マルギナータ(Calligypona marginata)、カロコリス属(Calocoris)種、キャンピロンマ・リビダ(Campylomma livida)、カピトフォルス・ホルニ(Capitophorus horni)、カルネオセファラ・フルギーダ(Carneocephala fulgida)、カベレリウス属(Cavelerius)種、セロプラステス属(Ceraplastes)種、ケラトバクナ・ラニゲラ(Ceratovacuna lanigera)、セロプラステス・セリフェルス(Ceroplastes ceriferus)、セロシファ・ゴッシピイ(Cerosipha gossypii)、カエトシフォン・フラガエフォリ(Chaetosiphon fragaefolii)、キオナスピス・テガレンシス(Chionaspis tegalensis)、クロリタ・オヌキイ(Chlorita onukii)、クロマフィス・ジュグランディコラ(Chromaphis juglandicola)、クリソムファルス・フィクス(Chrysomphalus ficus)、シカルデュリナ・ムビラ(Cicadulinambila)、キメクス属(Cimex)種、例えば、C.ヘミプテルス(C.hemipterus)及びC.レクツラリウス(C.lectularius)、ココミティルス・ハリ(Coccomytilus halli)、コッカス属(Coccus)種、例えば、C.ヘスペリズム(C.hesperidum)、C.プソイドマグノリアルム(C.pseudomagnoliarum)、コリツカ・アルクアタ(Corythucha arcuata)、クレオンティアデス・ディルタス(Creontiades dilutus)、クリプトミズス・リビス(Cryptomyzus ribis)、クリソンファルス・アオニズム(Chrysomphalus aonidum)、クリプトミズス・リビス(Cryptomyzus ribis)、クテナリタイナ・スパツラタ(Ctenarytaina spatulata)、シルトペルチス・ノタツス(Cyrtopeltis notatus)、ダルブルス属(Dalbulus)種、ダシヌス・ピペリス(Dasynus piperis)、ジアレウローデス属(Dialeurodes)種、例えば、D.シトリホリイ(D.citrifolii)、ダルブルス・マイジス(Dalbulus maidis)、ディアフォリーナ属(Diaphorina)種、例えば、D.シトリ(D.citri)、ディアスピス属(Diaspis)種、例えば、D.ブロメリア(D.bromeliae)、ディケロプス・フルカツス(Dichelops furcatus)、ディコノコリス・ヘウエッティ(Diconocoris hewetti)、ドラリス属(Doralis)種、ドレイフシア・ノルドマニアナ(Dreyfusia nordmannianae)、ドレイフシア・ピセア(Dreyfusia piceae)、ドロシカ属(Drosicha)種、ディサフィス属(Dysaphis)種、例えば、D.プランタギネア(D.plantaginea)、D.ピリ(D.pyri)及びD.ラジコラ(D.radicola)、ジサウラコルツム・プソイドソラニ(Dysaulacorthum pseudosolani)、ディスデルカス属(Dysdercus)種、例えば、D.シングラツス(D.cingulatus)及びD.インテルメジウス(D.intermedius)、ディスミコックス属(Dysmicoccus)種、エデッサ属(Edessa)種、ゲオコリス属(Geocoris)種、エンポアスカ属(Empoasca)種、例えば、E.ファバ(E.fabae)及びE.ソラナ(E.solana)、エピジアスピス・レペリイ(Epidiaspis leperii)、エリオソマ属(Eriosoma)種、例えば、E.ラニゲルム(E.lanigerum)及びE.ピリコラ(E.pyricola)、エリスロニューラ属(Erythroneura)種、ユーリガステル属(Eurygaster)種、例えば、E.インテグリセプス(E.integriceps)、ユーセリス・ビロバタス(Euscelis bilobatus)、ユースキスツス属(Euschistus)種、例えば、E.ヘロース(E.heros)、E.インピクチベントリス(E.impictiventris)及びE.セルブス(E.servus)、フィオリニア・テア(Fiorinia theae)、ゲオコックス・コッフェアエ(Geococcus coffeae)、グリカスピス・ブリンブレコンベイ(Glycaspis brimblecombei)、ハリオモルファ属(Halyomorpha)種、例えば、H.ハリス(H.halys)、ヘリオペルティス属(Heliopeltis)種、ホマロジスカ・ビトリペンニス(Homalodisca vitripennis)(=H.コアグラタ(H.coagulata))、ホルキアス・ノビレルス(Horcias nobilellus)、モモコフキアブラムシ(Hyalopterus pruni)、チシャミドリアブラムシ(Hyperomyzus lactucae)、イセリヤ属(Icerya)種、例えば、I.プルカーゼ(I.purchase)、イディオケルス属(Idiocerus)種、イディオスコプス属(Idioscopus)種、ラオデルファクス・ストリアテルス(Laodelphax striatellus)、レカニウム属(Lecanium)種、レカノイドイス・フロッシッシムス(Lecanoideus floccissimus)、レピドサフェス属(Lepidosaphes)種、例えば、L.ウルミ(L.ulmi)、レプトコリサ属(Leptocorisa)種、レプトグロサス・フィロプス(Leptoglossus phyllopus)、リパフィス・エリシミ(Lipaphis erysimi)、リグス属(Lygus)種、例えば、L.ヘスペルス(L.hesperus)、L.リネオラリス(L.lineolaris)及びL.プラテンシス(L.pratensis)、マコネリコックス・ヒルスツス(Maconellicoccus hirsutus)、マルカリナ・ヘレニカ(Marchalina hellenica)、マクロペス・エクスカバツス(Macropes excavatus)、マクロシフム属(Macrosiphum)種、例えば、M.ロサ(M.rosae)、M.アベナ(M.avenae)及びM.オイホルビア(M.euphorbiae)、マクロステレス・クアドリリネアツス(Macrosteles quadrilineatus)、マハナルバ・フィムブリオラタ(Mahanarva fimbriolata)、タイワンマルカメムシ(Megacopta cribraria)、ソラマメヒゲナガアブラムシ(Megoura viciae)、メラナフィス・ピラリウス(Melanaphis pyrarius)、メラナフィス・サッカリ(Melanaphis sacchari)、メラノカリス(=チノカリス)・カリアエホリア(Melanocallis(=Tinocallis)caryaefoliae)、メトカルフィエラ属(Metcafiella)種、メトポロフィウム・ジルホヅム(Metopolophium dirhodum)、モネリア・コスタリス(Monellia costalis)、モネリオプシス・ペカニス(Monelliopsis pecanis)、
ミゾカリス・コリルイ(Myzocallis coryli)、ムルガンチア属(Murgantia)種、ミズス属(Myzus)種、例えば、M.アスカロニクス(M.ascalonicus)、M.セラシ(M.cerasi)、M.ニコチアナ(M.nicotianae)、M.ペルシカ(M.persicae)及びM.バリアンス(M.varians)、ナソノビア・リビスニグリ(Nasonovia ribisnigri)、ネオトキソプテラ・ホルモサナ(Neotoxoptera formosana)、ネオメガロトムス属(Neomegalotomus)種、ネホテティクス属(Nephotettix)種、例えば、N.マラヤヌス(N.malayanus)、N.ニグロピクツス(N.nigropictus)、N.パルブス(N.parvus)及びN.ビレセンス(N.virescens)、ネザラ属(Nezara)種、例えば、N.ビリズラ(N.viridula)、ニラパルバータ・ルゲンス(Nilaparvata lugens)、ニシウス・フットニ(Nysius huttoni)、オエバルス属(Oebalus)種、例えば、O.プグナキス(O.pugnax)、オンコメトピア属(Oncometopia)種、オルテジア・プラエロンガ(Orthezia praelonga)、オキシカラエヌス・ヒアリニペンニス(Oxycaraenus hyalinipennis)、パラベミシア・ミリカエ(Parabemisia myricae)、パルラトリア属(Parlatoria)種、パルテノレカニウム属(Parthenolecanium)種、例えば、P.コルニ(P.corni)及びP.ペルシカ(P.persicae)、ペムフィグス属(Pemphigus)種、例えば、P.ブルサリウス(P.bursarius)及びP.ポプリベナ(P.populivenae)、ペレグリヌス・マイディス(Peregrinus maidis)、クロフツノウンカ(Perkinsiella saccharicida)、フェナコッカス属(Phenacoccus)種、例えば、P.アセリス(P.aceris)及びP.ゴッシピイ(P.gossypii)、プロエオミズス・パセリニイ(Phloeomyzus passerinii)、フォロドン・フミリ(Phorodon humuli)、フィロキセラ属(Phylloxera)種、例えば、P.デバスタトリキス(P.devastatrix)、ピエスマ・クアドラタ(Piesma quadrata)、ピエゾドラス属(Piezodorus)種、例えば、P.グイルジニイ(P.guildinii)、ピナスピス・アスピディストラエ(Pinnaspis aspidistrae)、プラノコッカス属(Planococcus)種、例えば、P.シトリ(P.citri)及びP.フィクス(P.ficus)、プロサピア・ビシンクタ(Prosapia bicincta)、プロトパルビナリア・ピリフォルミス(Protopulvinaria pyriformis)、プサルス・セリアツス(Psallus seriatus)、シューダシスタ・ぺルセア(Pseudacysta persea)、シュードオーラカスピス・ペンタゴナ(Pseudaulacaspis pentagona)、シュードコッカス属(Pseudococcus)種、例えば、P.コムストッキ(P.comstocki)、プシラ属(Psylla)種、例えば、P.マリ(P.mali)、プテロマルス属(Pteromalus)種、プルビナリア・アミグダリ(Pulvinaria amygdali)、ピリラ属(Pyrilla)種、クアドラスピディオツス属(Quadraspidiotus)種、例えば、Q.ペルニシオスス(Q.perniciosus)、クエサダ・ギガス(Quesada gigas)、ラストロコッカス属(Rastrococcus)種、レデュビウス・セニリス(Reduvius senilis)、リゾエクス・アメリカヌス(Rhizoecus americanus)、ロドニウス属(Rhodnius)種、ロパロミズス・アスカロニクス(Rhopalomyzus ascalonicus)、ロパロシファム属(Rhopalosiphum)種、例えば、R.プソイドブラッシカス(R.pseudobrassicas)、R.インセルツム(R.insertum)、R.マイジス(R.maidis)及びR.パジ(R.padi)、ソガトデス属(Sagatodes)種、サールベルゲラ・シンギュラリス(Sahlbergella singularis)、サイセティア属(Saissetia)種、サッパフィス・マラ(Sappaphis mala)、サッパフィス・マリ(Sappaphis mali)、スカプトコリス属(Scaptocoris)種、スカホイデス・ティタヌス(Scaphoides titanus)、スキザフィス・グラミナム(Schizaphis graminum)、シゾネウラ・ラヌギノサ(Schizoneura lanuginosa)、スコチノフォラ属(Scotinophora)種、セレナスピヅス・アルティキュラツス(Selenaspidus articulatus)、シトビオン・アベナエ(Sitobion avenae)、ソガタ属(Sogata)種、ソガテラ・フリシフェラ(Sogatella furcifera)、ソルベア・インスラリス(Solubea insularis)、スピッシスチルス・フェスチヌス(Spissistilus festinus)(=スティクトセファラ・フェスティナ(Stictocephala festina))、ステファニティス・ナシ(Stephanitis nashi)、ステファニチス・ピリオイデス(Stephanitis pyrioides)、ステファニチス・タケヤイ(Stephanitis takeyai)、テナラファラ・マレイエンシス(Tenalaphara malayensis)、テトラロイロデス・ペルセア(Tetraleurodes perseae)、テリオアフィス・マクラート(Therioaphis maculate)、チアンタ属(Thyanta)種、例えば、T.アッセラ(T.accerra)及びT.ペルジトル(T.perditor)、ティブラカ属(Tibraca)種、トマスピス属(Tomaspis)種、トキソプテラ属(Toxoptera)種、例えば、T.アウランチイ(T.aurantii)、トリアレウロデス属(Trialeurodes)種、例えば、T.アブチロネア(T.abutilonea)、T.リシニ(T.ricini)及びT.バポラリオルム(T.vaporariorum)、トリアトマ属(Triatoma)種、トリオーザ属(Trioza)種、チフロシバ属(Typhlocyba)種、ウナスピス属(Unaspis)種、例えば、U.シトリ(U.citri)及びU.ヤノネンシス(U.yanonensis)、並びにビテウス・ビティフォリ(Viteus vitifolii)が挙げられる。
【0142】
膜翅目(Hymenoptera)の害虫の例としては、アカントミオプス・インテルジェクツス(Acanthomyops interjectus)、アタリア・ロサエ(Athalia rosae)、アッタ属(Atta)種、例えば、A.カピグアラ(A.capiguara)、A.セファロテス(A.cephalotes)、A.セファロテス(A.cephalotes)、A.ラエビガタ(A.laevigata)、A.ロブスタ(A.robusta)、A.セキスデンス(A.sexdens)、A.テキサナ(A.texana)、ボンブス属(Bombus)種、ブラキミルメキス属(Brachymyrmex)種、カンポノツス属(Camponotus)種、例えば、C.フロリダヌス(C.floridanus)、C.ペンシルバニクス(C.pennsylvanicus)及びC.モドク(C.modoc)、カルジオコンジルア・ヌダ(Cardiocondyla nuda)、セフス属(Cephus)種、カリビオン属(Chalibion)種、クレマトガスター属(Crematogaster)種、ダシムチラ・オッシデンタリス(Dasymutilla occidentalis)、ディプリオン属(Diprion)種、ドリコベスプラ・マクラータ(Dolichovespula maculata)、ドリミルメキス属(Dorymyrmex)種、ドリオコスムス・クリフィルス(Dryocosmus kuriphilus)、ホルミカ属(Formica)種、ホプロカンパ属(Hoplocampa)種、例えば、H.ミヌタ(H.minuta)、H.テスツジネア(H.testudinea)、イリドミルメキス・フミリス(Iridomyrmex humilis)、ラシウス属(Lasius)種、例えば、L.ニゲル(L.niger)、アルゼンチンアリ(Linepithema humile)、リオメトプム属(Liometopum)種、レプトシブ・インバサ(Leptocybe invasa)、モノモリウム属(Monomorium)種、例えば、M.ファラオニス(M.pharaonis)、ネオディプリオン属(Neodiprion)種、ニルアンドリア・フルバ(Nylandria fulva)、パキコンジルア・キネンシス(Pachycondyla chinensis)、パラトレキナ・ロンギコルニス(Paratrechina longicornis)、パラベスプラ属(Paravespula)種、例えば、P.ゲルマニカ(P.germanica)、P.ペンシルバニカ(P.pennsylvanica)及びP.ブルガリス(P.vulgaris)、フェイドール属(Pheidole)種、例えば、P.メガセファラ(P.megacephala)、ポゴノミルメキス属(Pogonomyrmex)種、例えば、P.バルバツス(P.barbatus)、P.カリホルニクス(P.californicus)、ポリステス・ルビギノサ(Polistes rubiginosa)、プレノレピス・インパイルス(Prenolepis impairs)、プソイドミルメキス・グラシリス(Pseudomyrmex gracilis)、スケリプロン属(Schelipron)種、シレキス・シアノイス(Sirex cyaneus)、ソレノプシス属(Solenopsis)種、例えば、S.ゲミナタ(S.geminata)、S.インビクタ(S.invicta)、S.モレスタ(S.molesta)、S.リクテリ(S.richteri)及びS.キシロニ(S.xyloni)、スフェシウス・スペシオスス(Sphecius speciosus)、スフェキス属(Sphex)種、タピノマ属(Tapinoma)種、例えば、T.メラノセファルム(T.melanocephalum)及びT.セッシル(T.sessile)、テトラモリウム属(Tetramorium)種、例えば、T.カエスピツム(T.caespitum)及びT.ビカリナツム(T.bicarinatum)、ベスパ属(Vespa)種、例えば、V.クラブロ(V.crabro)、ベスプラ属(Vespula)種、例えば、V.スクアモサール(V.squamosal)、ワスマンニア・アウロプンクタタ(Wasmannia auropunctata)、並びにキシロコパ属(Xylocopa)種が挙げられる。
【0143】
等翅目(Isoptera)の害虫の例としては、カロテルメス・フラビコリス(Calotermes flavicollis)、コプトテルメス属(Coptotermes)種、例えば、C.ホルモサヌス(C.formosanus)、C.ゲストロイ(C.gestroi)及びC.アシナシホルミス(C.acinaciformis)、コルニテルメス・クムランス(Cornitermes cumulans)、クリプトテルメス属(Cryptotermes)種、例えば、C.ブレビス(C.brevis)及びC.カビフロンス(C.cavifrons)、グロビテルメス・スルフレウス(Globitermes sulfureus)、ヘテロテルメス属(Heterotermes)種、例えば、H.アウロイス(H.aureus)、H.ロンギセプス(H.longiceps)及びH.テヌイス(H.tenuis)、ロイコテルメス・フラビペス(Leucotermes flavipes)、オドントテルメス属(Odontotermes)種、インシシテルメス属(Incisitermes)種、例えば、I.ミノル(I.minor)及びI.スニデル(I.Snyder)、マルギニテルメス・フッバルジ(Marginitermes hubbardi)、マストテルメス属(Mastotermes)種、例えば、M.ダルウィニエンシス(M.darwiniensis)、ネオカプリテルメス属(Neocapritermes)種、例えば、N.オパクス(N.opacus)及びN.パルブス(N.parvus)、ネオテルメス属(Neotermes)種、プロコルニテルメス属(Procornitermes)種、レティキュリテルメス属(Reticulitermes)種、例えば、R.ヘスペルス(R.hesperus)、R.チビアリス(R.tibialis)、R.スペラツス(R.speratus)、R.フラビペス(R.flavipes)、R.グラッセイ(R.grassei)、R.ルシフグス(R.lucifugus)、R.サントネンシス(R.santonensis)及びR.ビルギニクス(R.virginicus)、テルメス・ナタレンシス(Termes natalensis)、並びにズーテルモプシス属(Zootermopsis)種、例えば、Z.アングスチコリス(Z.angusticollis)及びZ.ネバデンシス(Z.nevadensis)が挙げられる。
【0144】
鱗翅目(Lepidoptera)の害虫の例としては、アクロイア・グリセラ(Achroia grisella)、アクレリス属(Acleris)種、例えば、A.フィンブリアーナ(A.fimbriana)、A.グロベラナ(A.gloverana)、A.バリアナ(A.variana)、アクロレピオプシス・アッセクテラ(Acrolepiopsis assectella)、アクロニクタ・メジャー(Acronicta major)、アドキソファイエス属(Adoxophyes)種、例えば、A.シルトセマ(A.cyrtosema)及びA.オラーナ(A.orana)、アエディア・リューコメラス(Aedia leucomelas)、アグロチス属(Agrotis)種、例えば、A.エキスクラマチオニス(A.exclamationis)、A.フコサ(A.fucosa)、A.イプシロン(A.ipsilon)、A.オルトゴマ(A.orthogoma)、A.セゲツム(A.segetum)及びA.スブテラネア(A.subterranea)、アラバマ・アルギラセア(Alabama argillacea)、アレウロジクス・ジスペルスス(Aleurodicus dispersus)、アルソフィラ・ポメタリア(Alsophila pometaria)、アンペロファーガ・ルビギノサ(Ampelophaga rubiginosa)、アミエロイス・トランシテラ(Amyelois transitella)、アナカンプシス・サルシテラ(Anacampsis sarcitella)、アナガスタ・クエーニエラ(Anagasta kuehniella)、アナルシア・リネアテラ(Anarsia lineatella)、アニソータ・セナトリア(Anisota senatoria)、アンテラエア・ペルニイ(Antheraea pernyi)、アンチカルシア属(Anticarsia)(=テルメシア属(Thermesia))種、例えば、A.ゲンマタリス(A.gemmatalis)、アパメア属(Apamea)種、アプロアエレマ・モジセラ(Aproaerema modicella)、アルキプス属(Archips)種、例えば、A.アルギロスピラ(A.argyrospila)、A.フスコクプレアヌス(A.fuscocupreanus)、A.ロサナ(A.rosana)及びA.キシロセアヌス(A.xyloseanus)、リンゴヒメシンクイ(Argyresthia conjugella)、アルギロプロス属(Argyroploce)種、アルギロタエニア属(Argyrotaenia)種、例えば、A.ベルチナナ(A.velutinana)、アテチス・ミンダラ(Athetis mindara)、アウストロアスカ・ヴィリジグリセア(Austroasca viridigrisea)、ガンマキンウワバ(Autographa gamma)、アウトグラファ・ニグリシグナ(Autographa nigrisigna)、バラスラ・ブラッシカエ(Barathra brassicae)、ベデリア属(Bedellia)種、ボナゴタ・サルブリコラ(Bonagota salubricola)、ボルボ・キンナラ(Borbo cinnara)、ブキュラトリクス・スルベリエラ(Bucculatrix thurberiella)、ブパルス・ピニアリウス(Bupalus piniarius)、ブッセオラ属(Busseola)種、カコエシア属(Cacoecia)種、例えば、C.ムリナナ(C.murinana)及びC.ポダナ(C.podana)、カクトブラスチス・カクトルム(Cactoblastis cactorum)、カドラ・カウテラ(Cadra cautella)、カリンゴ・ブラジリエンシス(Calingo braziliensis)、カロプチリス・テイボラ(Caloptilis theivora)、カプア・レティクラーナ(Capua reticulana)、カルポシナ属(Carposina)種、例えば、C.ニポネンシス(C.niponensis)及びC.ササキイ(C.sasakii)、セフス属(Cephus)種、カエトクネマ・アリヅラ(Chaetocnema aridula)、ケイマトビア・ブルマータ(Cheimatobia brumata)、キロ属(Chilo)種、例えば、C.インジクス(C.Indicus)、C.スップレッサリス(C.suppressalis)、C.パルテルス(C.partellus)、コロイチス・パリアナ(Choreutis pariana)、コリストネウラ属(Choristoneura)種、例えば、C.コンフリクタナ(C.conflictana)、C.フミフェラナ(C.fumiferana)、C.ロンギセラナ(C.longicellana)、C.ムリナナ(C.murinana)、C.オッシデンタリス(C.occidentalis)及びC.ロサセアナ(C.rosaceana)、クリソデイキシス属(Chrysodeixis)(=プソイドプルシア属(Pseudoplusia))種、例えば、C.エリオソマ(C.eriosoma)及びC.インクルデンス(C.includens)、シルフィス・ウニプンクタ(Cirphis unipuncta)、クリシア・アンビグエラ(Clysia ambiguella)、クナファロセルス属(Cnaphalocerus)種、クナファロクロシス・メジナリス(Cnaphalocrocis medinalis)、クネファシア属(Cnephasia)種、コキルイス・ホスペス(Cochylis hospes)、コレオホラ属(Coleophora)種、オオアメリカモンキチョウ(Colias eurytheme)、コノッポモルファ属(Conopomorpha)種、コノツラチェラス属(Conotrachelus)種、コピタルシア属(Copitarsia)種、コルシラ・セファロニカ(Corcyra cephalonica)、クランブス・カリギノセルス(Crambus caliginosellus)、クランブス・トテルレルス(Crambus teterrellus)、クロシドセマ(=エピノチア)・アポレマ(Crocidosema(=Epinotia)aporema)、シダリマ(=ジアファニア)・ペルスペクタリス(Cydalima(=Diaphania)perspectalis)、シジア属(Cydia)(=カルポカプサ属(Carpocapsa))種、例えば、C.ポモネラ(C.pomonella)及びC.ラチフェレアナ(C.latiferreana)、ダラカ・ノクツイデス(Dalaca noctuides)、ダタナ・インテゲリマ(Datana integerrima)、ダシキラ・ピニコラ(Dasychira pinicola)、デンドロリムス属(Dendrolimus)種、例えば、D.ピニ(D.pini)、D.スペクタビリス(D.spectabilis)及びD.シビリクス(D.sibiricus)、デスミア・フネラリス(Desmia funeralis)、ダイアファニア属(Diaphania)種、例えば、D.ニチダリス(D.nitidalis)及びD.ヒアリナタ(D.hyalinata)、ジアトラエア・グランジオセラ(Diatraea grandiosella)、ダイアトラエア・サッカラリス(Diatraea saccharalis)、ジフテラ・フェスチバ(Diphthera festiva)、エアリアス属(Earias)種、例えば、E.インスラナ(E.insulana)及びE.ビッテラ(E.vittella)、エクジトロファ・アウランチアヌ(Ecdytolopha aurantianu)、エギラ(=キシロミゲス)・クリアリス(Egira(=Xylomyges)curialis)、エラウモパルパス・リクノセーラス(Elasmopalpus lignosellus)、エルダナ・サッカリナ(Eldana saccharina)、エンドピザ・ビテアナ(Endopiza viteana)、エンノモス・スブシグナリア(Ennomos subsignaria)、エオロイマ・ロフチニ(Eoreuma loftini)、エフェスチア属(Ephestia)種、例えば、E.カウテラ(E.cautella)、E.エルテラ(E.elutella)及びE.クエーニエラ(E.kuehniella)、エピノチア・アポレマ(Epinotia aporema)、エピフィアス・ポストビッタナ(Epiphyas postvittana)、エランニス・チリアリア(Erannis tiliaria)、エリオノタ・トラキス(Erionota thrax)、エチエラ属(Etiella)種、ユーリア属(Eulia)種、ユーポエシリア・アムギュッラ(Eupoecilia ambiguella)、ユープロクティス・クリソロエア(Euproctis chrysorrhoea)、ユークソア属(Euxoa)種、エベトリア・ボウリアナ(Evetria bouliana)、
ファロンタ・アルビリネア(Faronta albilinea)、フェルティア属(Feltia)種、例えば、F.スブテラネアン(F.subterranean)、ガレリア・メロネラ(Galleria mellonella)、グラシラリア属(Gracillaria)種、グラホリタ属(Grapholita)種、例えば、G.フネブラナ(G.funebrana)、G.モレスタ(G.molesta)及びG.イノピナタ(G.inopinata)、ハリシドタ属(Halysidota)種、ハリシナ・アメリカナ(Harrisina americana)、ヘジレプタ属(Hedylepta)種、ヘリコベルパ属(Helicoverpa)種、例えば、H.アルミゲラ(H.armigera)(=ヘリオティス・アルミゲラ(Heliothis armigera))及びH.ゼア(H.zea)(=ヘリオティス・ゼア(Heliothis zea))、ヘリオティス属(Heliothis)種、例えば、H.アッスルタ(H.assulta)、H.スブフレキサ(H.subflexa)、H.ビレセンス(H.virescens)、ヘルラ属(Hellula)種、例えば、H.ウンダリス(H.undalis)及びH.ロガタリス(H.rogatalis)、ヘロコベルパ・ゲロトポエオン(Helocoverpa gelotopoeon)、ヘミロイカ・オリビア(Hemileuca oliviae)、ヘルペトグランマ・リカルシサリス(Herpetogramma licarsisalis)、ヒベルニア・デホリアリア(Hibernia defoliaria)、ホフマノフィラ・シュードスプレテラ(Hofmannophila pseudospretella)、ホモエオソマ・エレクテルム(Homoeosoma electellum)、チャハマキ(Homona magnanima)、ヒペナ・スカブラ(Hypena scabra)、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)、ヒポノメウタ・パデラ(Hyponomeuta padella)、ヒポノメウタ・マリネルス(Hyponomeuta malinellus)、カキヴォリア・フラヴォファスシアタ(Kakivoria flavofasciata)、ケイフェリア・リコペルシケラ(Keiferia lycopersicella)、ランブジナ・フィセラリア・フィセラリア(Lambdina fiscellaria fiscellaria)、ランブジナ・フィセラリア・ルグブロサ(Lambdina fiscellaria lugubrosa)、ランプロセマ・インジカタ(Lamprosema indicata)、ラスペイレシア・モレスタ(Laspeyresia molesta)、レグミニボラ・グリシニボレラ(Leguminivora glycinivorella)、レロデア・オイファラ(Lerodea eufala)、ロイシノデス・オーボナリス(Leucinodes orbonalis)、ロイコマ・サリシス(Leucoma salicis)、ロイコプテラ属(Leucoptera)種、例えば、L.コフェエラ(L.coffeella)及びL.シテラ(L.scitella)、ロイミニボラ・リシニボレラ(Leuminivora lycinivorella)、リトコレチス・ブランカルデラ(Lithocolletis blancardella)、リトファン・アンテナータ(Lithophane antennata)、ラッチア・オクト(Llattia octo)(=アミナ・アキシス(Amyna axis))、ロベシア・ボトラナ(Lobesia botrana)、ロホカンパ属(Lophocampa)種、ロキサグロチス・アルビコスタ(Loxagrotis albicosta)、ロキソステグ属(Loxostege)種、例えば、L.スチクチカリス(L.sticticalis)及びL.セレラリス(L.cereralis)、リマントリア属(Lymantria)種、例えば、L.ジスパル(L.dispar)及びL.モナカ(L.monacha)、モモハモグリガ(Lyonetia clerkella)、リオネチア・プルニホリエラ(Lyonetia prunifoliella)、マラコソマ属(Malacosoma)種、例えば、M.アメリカヌム(M.americanum)、M.カリホルニクム(M.californicum)、M.コンストリクツム(M.constrictum)及びM.ノイストリア(M.neustria)、マメストラ属(Mamestra)種、例えば、M.ブラッシカ(M.brassicae)及びM.コンフィグラタ(M.configurata)、マムストラ・ブラッシカ(Mamstra brassicae)、マンズカ属(Manduca)種、例えば、M.キンクマクラタ(M.quinquemaculata)及びM.セキスタ(M.sexta)、マラスミア属(Marasmia)種、マルマラ属(Marmara)種、マルカ・テスチュラリス(Maruca testulalis)、メガロピグ・ラナタ(Megalopyge lanata)、メランクラ・ピクタ(Melanchra picta)、メラニチス・レダ(Melanitis leda)、モキス属(Mocis)種、例えば、M.ラチペス(M.latipes)及びM.レパンダ(M.repanda)、モノクロア・フラガリア(Monochroa fragariae)、ミチムナ・セパラータ(Mythimna separata)、ネマポゴン・クロアセラ(Nemapogon cloacella)、ネオロイシノデス・エレガンタリス(Neoleucinodes elegantalis)、ネピチア属(Nepytia)種、ニムフラ属(Nymphula)種、オイケチクス属(Oiketicus)種、オミオデス・インジカタ(Omiodes indicata)、オンフィサ・アナストモサリス(Omphisa anastomosalis)、オペロフテラ・ブルマタ(Operophtera brumata)、オルギア・プソイドツガタ(Orgyia pseudotsugata)、オリア属(Oria)種、オルタガ・チリサリス(Orthaga thyrisalis)、オストリニア属(Ostrinia)種、例えば、O.ヌビラリス(O.nubilalis)、オウレマ・オリゼエ(Oulema oryzae)、パレアクリタ・ベルナタ(Paleacrita vernata)、パノリス・フランメア(Panolis flammea)、パルナラ属(Parnara)種、パパイペマ・ネブリス(Papaipema nebris)、パピリオ・クレスホンテス(Papilio cresphontes)、パラミエロイス・トランスイテラ(Paramyelois transitella)、パラントレン・レガリス(Paranthrene regalis)、パイサンジシア・アルコン(Paysandisia archon)、ペクチノフォラ属(Pectinophora)種、例えば、P.ゴッシピエラ(P.gossypiella)、ニセタマナヤガ(Peridroma saucia)、ペリロイコプテラ属(Perileucoptera)種、例えば、P.コフェエラ(P.coffeella)、ファレラ・ブセファラ(Phalera bucephala)、フリガニジア・カリホルニカ(Phryganidia californica)、フソリマエア属(Phthorimaea)種、例えば、P.オペルクレラ(P.operculella)、フィロクニスティス・シトレラ(Phyllocnistis citrella)、フィロノリクテル属(Phyllonorycter)種、例えば、P.ブランカルデラ(P.blancardella)、P.クラタエゲラ(P.crataegella)、P.イッシキイ(P.issikii)及びP.リンゴニエラ(P.ringoniella)、ピエリス属(Pieris)種、例えば、P.ブラッシカ(P.brassicae)、P.ラパ(P.rapae)及びP.ナピ(P.napi)、ピロクロシス・トリプンクタタ(Pilocrocis tripunctata)、プラチペナ・スカブラ(Plathypena scabra)、プラチノタ属(Platynota)種、例えば、P.フラベダナ(P.flavedana)、P.イダオイサリス(P.idaeusalis)及びP.スツルタナ(P.stultana)、プラチプチリア・カルズイダクチルア(Platyptilia carduidactyla)、プレベジュス・アルグス(Plebejus argus)、プロジア・インテルプンクテラ(Plodia interpunctella)、プルシア属(Plusia)種、プルテッラ・マクリペンニス(Plutella maculipennis)、プルテラ・キシロステラ(Plutella xylostella)、ポンチア・プロトジカ(Pontia protodica)、プライス属(Prays)種、プロデニア属(Prodenia)種、プロキセヌス・レピゴン(Proxenus lepigone)、シュードアレティア属(Pseudaletia)種、例えば、P.セクアキス(P.sequax)及びP.ウニプンクタ(P.unipuncta)、ピラウスタ・ヌビラリス(Pyrausta nubilalis)、ラキプルシア・ヌ(Rachiplusia nu)、リキア・アルビコスタ(Richia albicosta)、リゾビウス・ヴェントラリス(Rhizobius ventralis)、リアキオニア・フルストラナ(Rhyacionia frustrana)、サブロデス・アエグロタタ(Sabulodes aegrotata)、スキズラ・コンシンナ(Schizura concinna)、スコエノビウス属(Schoenobius)種、スクレッケンステイニア・フェスタリエラ(Schreckensteinia festaliella)、スキルポファガ属(Scirpophaga)種、例えば、S.インセルツラス(S.incertulas)及びS.インノタタ(S.innotata)、スコティア・セゲツム(Scotia segetum)、セサミア属(Sesamia)種、例えば、S.インフェレンス(S.inferens)、ソイジラ・スブフラバ(Seudyra subflava)、バクガ(Sitotroga cerealella)、テングハマキ(Sparganothis pilleriana)、スピロノタ・レクリアスピス(Spilonota lechriaspis)、S.オセラナ(S.ocellana)、スポドプテラ属(Spodoptera)(=ランフィグマ属(Lamphygma))種、例えば、S.コスモイデス(S.cosmoides)、S.エリダニア(S.eridania)、S.エキシグア(S.exigua)、S.フルギペルダ(S.frugiperda)、S.ラチスファシア(S.latisfascia)、S.リットラリス(S.littoralis)、S.リツラ(S.litura)及びS.オミトガリ(S.omithogalli)、スチグメラ属(Stigmella)種、ストモプテリクス・サブセシヴェラ(Stomopteryx subsecivella)、ストリモン・バゾキイ(Strymon bazochii)、シレプタ・デロガタ(Sylepta derogata)、シナンセドン属(Synanthedon)種、例えば、S.エキシチオサ(S.exitiosa)、テシア・ソラニヴォラ(Tecia solanivora)、テレヒン・リクス(Telehin licus)、タウマトポエア・ピチオカンパ(Thaumatopoea pityocampa)、タウマトチビア(=クリプトフレビア)・ロイコトレタ(Thaumatotibia(=Cryptophlebia)leucotr
eta)、タウメトポエア・ピチオカンパ(Thaumetopoea pityocampa)、テクラ属(Thecla)種、テレシミマ・アンペロファガ(Theresimima ampelophaga)、チリンテイナ属(Thyrinteina)種、チルデニア・インコンスピクエラ(Tildenia inconspicuella)、チネア属(Tinea)種、例えば、T.クロアセラ(T.cloacella)及びT.ペリオネラ(T.pellionella)、ティネオラ・ビセリエラ(Tineola bisselliella)、トルトリクス属(Tortrix)種、例えば、T.ビリダナ(T.viridana)、トリコファガ・タペトゼラ(Trichophaga tapetzella)、トリコプルシア属(Trichoplusia)種、例えば、T.ニ(T.ni)、ツタ(=スクロビパルプラ)・アブソルタ(Tuta(=Scrobipalpula)absoluta)、ウデア属(Udea)種、例えば、U.ルビガリス(U.rubigalis)、ビラコラ属(Virachola)種、イポノモイタ・パデラ(Yponomeuta padella)、並びにゼイラフェラ・カナデンシス(Zeiraphera canadensis)が挙げられる。
【0145】
ハジラミ目(Mallophaga)の害虫の例としては、ダマリネア属(Damalinea)種及びトリコデクテス属(Trichodectes)種が挙げられる。直翅目(Orthoptera)の害虫の例としては、アチェタ・ドメスティカス(Acheta domesticus)、カリプタマス・イタリカス(Calliptamus italicus)、コルトイケテス・テルミニフェラ(Chortoicetes terminifera)、コイトフィルス属(Ceuthophilus)種、ジアストランメナ・アシナモラ(Diastrammena asynamora)、ドシオスタウラス・マロッカナス(Dociostaurus maroccanus)、グリロタルパ属(Gryllotalpa)種、例えば、G.アフリカナ(G.africana)及びG.グリルロタルパ(G.gryllotalpa)、グリルルス属(Gryllus)種、ヒエログリフス・ダガネンシス(Hieroglyphus daganensis)、クラウッサリア・アングリフェラ(Kraussaria angulifera)、ロクスタ属(Locusta)種、例えば、L.ミグラトリア(L.migratoria)及びL.パルダリナ(L.pardalina)、メラノプルス属(Melanoplus)種、例えば、M.ビビッタツス(M.bivittatus)、M.フェムルブルム(M.femurrubrum)、M.メキシカヌス(M.mexicanus)、M.サングイニペス(M.sanguinipes)及びM.スプレツス(M.spretus)、アカトビバッタ(Nomadacris septemfasciata)、オエダレウス・セネガレンシス(Oedaleus senegalensis)、スカプテリスクス属(Scapteriscus)種、スキストセルカ属(Schistocerca)種、例えば、S.アメリカナ(S.americana)及びS.グレガリア(S.gregaria)、ステモペルマツス属(Stemopelmatus)種、クラズミウマ(Tachycines asynamorus)、並びにゾノゼラス・バリエガタス(Zonozerus variegatus)が挙げられる。チャタテムシ目(Psocoptera)の害虫の例としては、リポセリス属(Liposcelis)種が挙げられる。等翅目(Isoptera)の害虫の例としては、カロテルメス・フラビコリス(Calotermes flavicollis)、コプトテルメス属(Coptotermes)種、例えば、C.ホルモサヌス(C.formosanus)、C.ゲストロイ(C.gestroi)及びC.アシナシホルミス(C.acinaciformis)、コルニテルメス・クムランス(Cornitermes cumulans)、クリプトテルメス属(Cryptotermes)種、例えば、C.ブレビス(C.brevis)及びC.カビフロンス(C.cavifrons)、グロビテルメス・スルフレウス(Globitermes sulfureus)、ヘテロテルメス属(Heterotermes)種、例えば、H.アウロイス(H.aureus)、H.ロンギセプス(H.longiceps)及びH.テヌイス(H.tenuis)、ロイコテルメス・フラビペス(Leucotermes flavipes)、オドントテルメス属(Odontotermes)種、インシシテルメス属(Incisitermes)種、例えば、I.ミノル(I.minor)及びI.スニデル(I.Snyder)、マルギニテルメス・フッバルジ(Marginitermes hubbardi)、マストテルメス属(Mastotermes)種、例えば、M.ダルウィニエンシス(M.darwiniensis)、ネオカプリテルメス属(Neocapritermes)種、例えば、N.オパクス(N.opacus)及びN.パルブス(N.parvus)、ネオテルメス属(Neotermes)種、プロコルニテルメス属(Procornitermes)種、ゾオテルモプシス属(Zootermopsis)種、例えば、Z.アングスチコリス(Z.angusticollis)及びZ.ネバデンシス(Z.nevadensis)、レティキュリテルメス属(Reticulitermes)種、例えば、R.ヘスペルス(R.hesperus)、R.チビアリス(R.tibialis)、R.スペラツス(R.speratus)、R.フラビペス(R.flavipes)、R.グラッセイ(R.grassei)、R.ルシフグス(R.lucifugus)、R.サントネンシス(R.santonensis)、R.ビルギニクス(R.virginicus)、並びにテルメス・ナタレンシス(Termes natalensis)が挙げられる。目の害虫の例としては、ブラッタ属(Blatta)種、例えば、B.オリエンタリス(B.orientalis)、B.ラテラリス(B.lateralis)、ブラッテラ属(Blattella)種、例えば、B.アサヒナ(B.asahinae)、B.ゲルマニカ(B.germanica)、ロイコファエア・マデラエ(Leucophaea maderae)、パンクロラ・ニベア(Panchlora nivea)、ペリプラネタ属(Periplaneta)種、例えば、P.アメリカナ(P.americana)、P.アウストララシア(P.australasiae)、P.ブルンネア(P.brunnea)、P.フリッギノサ(P.fuligginosa)及びP.ジャポニカ(P.japonica)、スペラ・ロンギパルパ(Supella longipalpa)、パルコブラッタ・ペンシルバニカ(Parcoblatta pennsylvanica)、オイリコチス・フロリダナ(Eurycotis floridana)、並びにピクノセルス・スリナメンシス(Pycnoscelus surinamensis)が挙げられる。
【0146】
ノミ目(Siphonoptera)の害虫の例としては、セジオプシルラ・シンプレクス(Cediopsylla simplex)、セラトフィラス属(Ceratophyllus)種、クテノセファリデス属(Ctenocephalides)種、例えば、C.フェリス(C.felis)及びC.カニス(C.canis)、ゼノプシラ・ケオピス(Xenopsylla cheopis)、ヒトノミ(Pulex irritans)、トリコデクテス・カニス(Trichodectes canis)、スナノミ(Tunga penetrans)、並びにヨーロッパネズミノミ(Nosopsyllus fasciatus)が挙げられる。総翅目(Thysanoptera)の害虫の例としては、バリオトリプス・ビフォルミス(Baliothrips biformis)、ジクロモトリプス・コルベッチ(Dichromothrips corbetti)、ジクロモトリプス亜種(Dichromothrips ssp.)、エキノトリプス・アメリカヌス(Echinothrips americanus)、エネオトリプス・フラベンス(Enneothrips flavens)、フランクリニエラ属(Frankliniella)種、例えば、F.フスカ(F.fusca)、F.オッシデンタリス(F.occidentalis)及びF.トリチシ(F.tritici)、ヘリオスリップス属(Heliothrips)種、ヘルシノスリップス・フェモラリス(Hercinothrips femoralis)、カコスリップス属(Kakothrips)種、ミクロセファロトリプス・アブドミナリス(Microcephalothrips abdominalis)、ネオヒダトトリプス・サマユンクル(Neohydatothrips samayunkur)、ペゾトリプス・ケリアヌス(Pezothrips kellyanus)、リピフォロスリップス・クルエンタッツス(Rhipiphorothrips cruentatus)、スキルトスリップス属(Scirtothrips)種、例えば、S.シトリ(S.citri)、S.ドルサリス(S.dorsalis)及びS.ペルセア(S.perseae)、ステンカエトトリプス属(Stenchaetothrips)種、タエニオスリップス・カルダモニ(Taeniothrips cardamoni)、タエニオトリプス・インコンセクェンス(Taeniothrips inconsequens)、スリップス属(Thrips)種、例えば、T.イマギネス(T.imagines)、T.ハワイイエンシス(T.hawaiiensis)、T.オリザ(T.oryzae)、T.パルミ(T.palmi)、T.パルビスピヌス(T.parvispinus)及びT.タバシ(T.tabaci)が挙げられる。シミ目(Thysanura)の害虫の例としては、レピスマ・サッカリナ(Lepisma saccharina)、クテノレピスマ・ウルバナ(Ctenolepisma urbana)、及びテルモビア・ドメスチカ(Thermobia domestica)が挙げられる。
【0147】
本開示の追加の害虫には、昆虫ではない害虫が含まれる。本開示の混合物及び方法は、昆虫の害虫に使用されるのと同様に、これらの非昆虫の害虫に使用することができる。本開示の非昆虫の害虫としては、以下に限定されないが、蛛形綱(Arachnida)の害虫、例えば、ダニ目(Acari)、例えば、ヒメダニ科(Argasidae)、マダニ科(Ixodidae)及びヒゼンダニ科(Sarcoptidae)の、例えば、アンブリオンマ属(Amblyomma)種(例えば、A.アメリカヌム(A.americanum)、A.バリエガツム(A.variegatum)、A.マクラツム(A.maculatum))、アルガス属(Argas)種、例えば、A.ペルシク(A.persicu))、ボーフィラス属(Boophilus)種、例えば、B.アンヌラツス(B.annulatus)、B.デコロラツス(B.decoloratus)、B.ミクロプルス(B.microplus)、デルマセントル属(Dermacentor)種、例えば、D.シルバルム(D.silvarum)、D.アンデルソニ(D.andersoni)及びD.バリアビリス(D.variabilis)、ヒアロンマ属(Hyalomma)種、例えば、H.トルンカツム(H.truncatum)、イクソデス属(Ixodes)種、例えば、I.リシヌス(I.ricinus)、I.ルビクンズス(I.rubicundus)、I.スカプラリス(I.scapularis)、I.ホロシクルス(I.holocyclus)及びI.パシフィクス(I.pacificus)、クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)、オルニトドルス属(Ornithodorus)種、例えば、O.モウバタ(O.moubata)、O.ヘルムシ(O.hermsi)及びO.ツリカタ(O.turicata)、イエダニ(Ornithonyssus bacoti)、オトビウス・メグニニ(Otobius megnini)、デルマニサス・ガリナエ(Dermanyssus gallinae)、プソロプテス属(Psoroptes)種、例えば、P.オビス(P.ovis)、リピセファルス属(Rhipicephalus)種、例えば、R.サングイノイス(R.sanguineus)、R.アッペンジクラツス(R.appendiculatus)、リピセファラス・エベルトシ(Rhipicephalus evertsi)、リゾグリフス属(Rhizoglyphus)種、サルコプテス属(Sarcoptes)種、例えば、S.スカビエイ(S.Scabiei)、フシダニ科(Eriophyidae)の、例えば、アセリア属(Aceria)種、例えば、A.シェルドニ(A.sheldoni)、A.アントコプテス(A.anthocoptes)、アカリツス属(Acallitus)種、アクロプス属(Aculops)種、例えば、A.リコペルシシ(A.lycopersici)及びA.ペレカッシ(A.pelekassi)、アクルス属(Aculus)種、例えば、A.スクレクテンダリ(A.schlechtendali)、コロメルス・ビチス(Colomerus vitis)、エピトリメルス・ピリ(Epitrimerus pyri)、フィロコプトルタ・オレイボラ(Phyllocoptruta oleivora)、エリオフィテス・リビス(Eriophytes ribis)及びエリオフィエス属(Eriophyes)種、例えば、エリオフィエス・シェルドニ(Eriophyes sheldoni)、ホコリダニ科(Tarsonemidae)の、例えば、ヘミタルソネムス属(Hemitarsonemus)種、シクラメンホコリダニ(Phytonemus pallidus)及びポリファゴタルソネムス・ラタス(Polyphagotarsonemus latus)、ステノタルソネムス属(Stenotarsonemus)種、ステネオタルソネムス・スピンキ(Steneotarsonemus spinki)、ヒメハダニ科(Tenuipalpidae)の、例えば、ブレビパルプス属(Brevipalpus)種、例えば、B.ホエニシス(B.phoenicis)、ハダニ科(Tetranychidae)の、例えば、エオテトラニクス属(Eotetranychus)種、エウテトラニクス属(Eutetranychus)種、オリゴニクス属(Oligonychus)種、ペトロビア・ラテンス(Petrobia latens)、テトラニカス属(Tetranychus)種、例えば、T.シンナバリヌス(T.cinnabarinus)、T.エバンシ(T.evansi)、T.カンザワイ(T.kanzawai)、T.パシフィクス(T.pacificus)、T.ファソイルス(T.phaseulus)、T.テラリウス(T.telarius)及びT.ウルチカ(T.urticae)、ブリオビア・プラエティオサ(Bryobia praetiosa)、パノニカス属(Panonychus)種、例えば、P.ウルミ(P.ulmi)及びP.シトリ(P.citri)、メタテトラニクス属(Metatetranychus)種、オリゴニクス属(Oligonychus)種、例えば、O.プラテンシス(O.pratensis)、O.ペルセア(O.perseae)、ヴァサテス・リコペルシキ(Vasates lycopersici)、ラオイエラ・インジカ(Raoiella indica)、サトウダニ科(Carpoglyphidae)の、例えば、カルポグリフス属(Carpoglyphus)種、ペンタレイダ属(Penthaleidae)種、例えば、ハロチデウス・デストルクトル(Halotydeus destructor)、ニキビダニ科(Demodicidae)及びその種の、例えば、デモデクス属(Demodex)種、トロンビシデア科(Trombicidea)の、例えば、トロムビクラ属(Trombicula)種、オオサシダニ科(Macronyssidae)の、例えば、オルノトニッスス属(Ornothonyssus)種、シラミダニ科(Pyemotidae)の、例えば、ピエモテス・トリチシ(Pyemotes tritici)、チロファグス・プトレセンチア(Tyrophagus putrescentiae)、コナダニ科(Acaridae)の、例えば、アシブトコナダニ(Acarus siro)、真正クモ目(Araneida)の、例えば、ラトロデクツス・マクタンス(Latrodectus mactans)、テゲナリア・アグレスチス(Tegenaria agrestis)、キラカンチウム属(Chiracanthium)種、リコサ属(Lycosa)種、アカエアラネア・テピダリオルム(Achaearanea tepidariorum)及びドクイトグモ(Loxosceles reclusa)、唇脚綱(Chilopoda)の害虫、例えば、ゲオフィラス属(Geophilus)種、スクティゲラ属(Scutigera)種、例えば、スクティゲラ・コレオプトラタ(Scutigera coleoptrata)、倍脚綱(Diplopoda)の害虫、例えば、ブラニウルス・グツラツス(Blaniulus guttulatus)、ジュルス属(Julus)種、ナルセウス属(Narceus)種、コムカデ綱(Symphyla)の害虫、例えば、スクチゲレラ・イマクラタ(Scutigerella immaculata)、等脚目(Isopoda)の害虫、例えば、アルマジリジウム・バルガレ(Armadillidium vulgare)、オニスカス・アセルス(Oniscus asellus)、ポルセリオ・スカベル(Porcellio scaber)が挙げられる。
【0148】
定義
本明細書で使用される場合、用語「Bt由来活性成分」又は「Bt由来AI」は、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも1つを意味する。バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)は、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.kurstaki)SA-11株、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.kurstaki)SA-12株、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.kurstaki)ABTS-351株、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.kurstaki)BMP123株、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.kurstaki)EG2348株、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.kurstaki)EG2371株、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.kurstaki)EG7841株、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.kurstaki)EG7826株、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillusthuringiensis subsp.kurstaki)EVB-113-19株、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillusthuringiensis subsp.kurstaki)VBTS2546株、バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp.israelensis)、バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp.israelensis)AM65-52株、バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp.israelensis)BMP144株、バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp.israelensis)EG2215株、バチルス・チューリンゲンシス亜種テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subsp.tenebrionis)、バチルス・チューリンゲンシス亜種テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subsp.tenebrionis)SA-10株、バチルス・チューリンゲンシス亜種テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subsp.tenebrionis)NB-176株、バチルス・チューリンゲンシス変種アイザワイ(Bacillus thuringiensis var.aizawai)、バチルス・チューリンゲンシス変種アイザワイ(Bacillus thuringiensis var.aizawai)GC-91株、バチルス・チューリンゲンシス変種アイザワイ(Bacillus thuringiensis var.aizawai)ABTS1857株、バチルス・チューリンゲンシス変種アイザワイ(Bacillus thuringiensis var.aizawai)NB200株、バチルス・チューリンゲンシス亜種ガレリア(Bacillus thuringiensis subsp.Galleriea)、又はバチルス・チューリンゲンシス亜種ガレリア(Bacillus thuringiensis subsp .galleriea)SDS-502株であり得る。Bt由来AIは、粉剤、乳化性濃縮物、流動性濃縮物、中間製剤、顆粒、含浸材料、ペレット剤/錠剤、可溶性濃縮物、すぐに使用できる(ready-to-use)溶液、工業用化学物質、水分散性顆粒、水溶性包装、又は水和性粉末として製剤化することができる。最終用途において、(Bt由来AIを含有する)Bt由来の生物学的防除製品は、約0.0005~100%のBt由来AI及び約0~99.9995%の不活性物質を含み得る。具体的には、最終用途製品は、約0.0005%、0.001%、0.0012%、0.006%、0.0183%、0.049%、0.064%、0.1%、0.1466%、0.2%、0.41%、0.4365%、0.47%、0.49%、0.7%、0.72%、1%、1.16%、1.6%、1.7%、1.94%、2.15%、2.19%、2.3%、2.5%、2.6%、2.8%、2.86%、3%、3.5%、4.5%、4.95%、5%、5.35%、5.71%、6.07%、6.38%、6.4%、6.6%、7%、8%、9%、9.5%、9.83%、10%、10.3%、10.31%、10.4%、10.8%、11.61%、12%、12.3%、12.65%、12.74%、14%、14.32%、14.4%、14.49%、14.6%、15%、16%、17%、17.19%、17.6%、17.8%、18%、18.44%、19%、21%、22%、23.7%、24.5%、25.5%、34.11%、37.4%、40%、43%、45%、48.1%、50%、54%、58.2%、63.5%、67%、70%、76.2%、76.5%、80%、83%、84%、85%、89%、90%、91%、92.6%、98%、98.35%、99%、99.3%又は100%のBt由来AIを含み得る。
【0149】
本明細書で使用される場合、「殺虫性毒素」という用語は、害虫を防除することができるペプチド又はポリペプチドを意味する。本開示の殺虫性毒素には、Cry及びPir毒素が含まれる。
【0150】
本明細書で使用される場合、「有効量」という用語は、害虫を防除する量を意味する。
【0151】
本明細書で使用される「防除」という用語は、植物害虫の任意の又は全ての生活段階の死滅、数の減少、及び/又は成長、摂食若しくは正常な生理学的発達の低下、並びに/或いは植物害虫の感染及び/又は寄生の影響の減少を意味する。有効量は、害虫の成長、摂食、根への浸透、根における成熟、及び/又は一般的な正常な生理学的発達、並びに/或いは植物害虫感染から生じる症状を顕著に減少させることができる量である。いくつかの実施形態では、植物害虫感染から生じる症状及び/又は植物害虫粒子の数は、未処理の対照に対して、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、又は少なくとも約90%減少する。
【0152】
害虫に関して、「防除」という用語は、本明細書で使用される場合、昆虫の任意の又は全ての生活段階の死滅、数の減少、及び/又は成長、摂食若しくは正常な生理学的発達の低下、昆虫の摂食及び/又は寄生の影響の減少、昆虫の摂食及び/又は寄生に対する植物の抵抗性、昆虫の摂食及び/又は寄生の影響に対する植物の抵抗性、或いはこれらの任意の組合せを意味する。有効量は、昆虫の生存率、成長、摂食、寄生及び/又は一般的な正常な生理学的発達、並びに昆虫の摂食及び/又は寄生に起因する症状を顕著に減少させることができる量である。いくつかの実施形態では、症状及び/又は昆虫は、未処理の対照に対して、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、又は少なくとも約90%減少する。
【0153】
「ミニセル」又はADASという用語は、少なくとも1つの膜を含み、カーゴ(例えば、核酸、プラスミド、ポリペプチド、タンパク質、酵素、アミノ酸、小分子、遺伝子編集系、ホルモン、免疫調節剤、炭水化物、脂質、有機粒子、無機粒子、又はリボ核タンパク質複合体(RNP)の1つ又は複数)を含有するのに好適な内部容積を有する、無染色体非複製密閉膜システムを指す。ミニセルは異常な細胞分裂の産物であり、RNA及びタンパク質を含有するが、染色体DNAをほとんど又は全く含有しない無染色体細胞である。ミニセルは、プラスミド誘導合成が可能である。ミニセルは、好ましくは、例えば、親細胞の細胞分裂機構を破壊する親細胞の遺伝子操作を使用して、親細菌細胞(例えば、グラム陰性又はグラム陽性細菌細胞)から誘導され得る。いくつかの実施形態では、ミニセルは、親細胞表面の1つ以上の内因性又は異種性の特徴、例えば、細胞壁、細胞壁の改変、鞭毛若しくは線毛、及び/又は親細胞の内部容積の1つ以上の内因性又は異種性の特徴、例えば、核酸、プラスミド、タンパク質、小分子、転写機構、又は翻訳機構を含み得る。他の実施形態では、ミニセルは、親細胞の1つ以上の特徴を欠いていてもよい。さらに他の実施形態では、ミニセルは、親細胞に含まれていない特徴を搭載されても、それで改変されてもよい。
【0154】
本明細書で使用される場合、用語「親細菌細胞」は、「シャーシ」と互換的に使用され、ミニセルが誘導される細胞(例えば、グラム陰性又はグラム陽性細菌細胞)を指す。親細菌細胞は、典型的には、生細菌細胞である。「生細菌細胞」という用語は、ゲノムを含み、細胞分裂が可能な細菌細胞を指す。親細菌細胞は、以下の属のいずれかに由来し得る:エシェリキア属(Escherichia)、アシネトバクター属(Acinetobacter)、アグロバクテリウム属(Agrobacterium)、アナベナ属(Anabaena)、アナプラズマ属(Anaplasma)、アクイフェックス属(Aquifex)、アゾアルクス属(Azoarcus)、アゾスピリルム属(Azospirillum)、アゾトバクター属(Azotobacter)、バルトネラ属(Bartonella)、ボルデテラ属(Bordetella)、ブラディリゾビウム属(Bradyrhizobium)、ブルセラゾク属(Brucella)、ブフネラ属(Buchnera)、バークホルデリア属(Burkholderia)、カンジダツス属(Candidatus)、クロモバクテリウム属(Chromobacterium)、コクシエラ属(Coxiella)、クロコスファーラ属(Crocosphaera)、デクロロモナス属(Dechloromonas)、デスルフィトバクテリウム属(Desulfitobacterium)、デスルホタレア属(Desulfotalea)、エルウィニア属(Erwinia)、フランシセラ属(Francisella)、フソバクテリウム属(Fusobacterium)、グロエオバクター属(Gloeobacter))、グルコノバクター属(Gluconobacter)、ヘリコバクター属(Helicobacter)、レジオネラ属(Legionella))、マグネトスピリラム属(Magnetospirillum)、メソリゾビウム属(Mesorhizobium)、メチロバクテリウム属(Methylobacterium)、メチロコッカス属(Methylococcus)、ナイセリア属(Neisseria)、ニトロソモナス属(Nitrosomonas)、ネンジュモ属(Nostoc)、フォトバクテリウム属(Photobacterium)、フォトラブダス属(Photorhabdus)、フィロバクテリウム属(Phyllobacterium)、ポラロモナス属(Polaromonas)、プロクロロコッカス属(Prochlorococcus)、シュードモナス属(Pseudomonas)、サイクロバクター属(Psychrobacter)、ラルストニア属(Ralstonia)、ルブリビバックス属(Rubrivivax)、サルモネラ属(Salmonella)、シューワネラ属、(Shewanella)、シゲラ属(Shigella)、シノリゾビウム属(Sinorhizobium))、シネココッカス属(Synechococcus)、シネコシスティス属(Synechocystis)、サーモシネココッカス属(Thermosynechococcus)、サーモトガ属(Thermotoga)、サームス属(Thermus)、チオバチルス属(Thiobacillus)、トリコデスミウム属(Trichodesmium)、ビブリオ属(Vibrio)、ウィグルスワーシア属(Wigglesworthia)、ウォリネラ属(Wolinella)、キサントモナス属(Xanthomonas)、キシレラ属(Xylella)、エルシニア属(Yersinia)、バチルス属(Bacillus)、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium)、クロストリジウム属(Clostridium)、コリネバクテリウム属(Corynebacterium)、デイノコッカス属(Deinococcus)、エンテロコッカス属(Enterococcus)、エキシグオバクテリウム属(Exiguobacterium)、ゲオバチルス属(Geobacillus)、ラクトバチルス属(Lactobacillus)、リステリア属(Listeria)、ロイコノストック属(Leuconostoc)、モーレラ属(Moorella)、オセアノバチルス属(Oceanobacillus)、リゾビウム属(Rhizobium)、リケッチア属(Rickettsia)、スタフィロコッカス属(Staphylococcus)、ストレプトコッカス属(Streptococcus)、シンビオバクテリウム属(Symbiobacterium)及びサーモアナエロバクター属(Thermoanaerobacter)。親細菌細胞は、親細菌の細胞分割機能の改変を引き起こす少なくとも1つの遺伝子変異を含む。
【0155】
親細菌細胞及び/又は生細菌細胞を「実質的に含まない」組成物又は調製物は、本明細書において、1mL当たりのコロニー形成単位(CFU)が500以下、例えば、400、300、200、150、100又はそれ以下である組成物として定義される。親細菌細胞又は生細菌細胞を実質的に含まない組成物は、50CFU/mL未満、25CFU/mL未満、10CFU/mL未満、5CFU/mL未満、1CFU/mL未満、0.1CFU/mL未満、又は0.001CFU/mL未満を含み得る。
【0156】
「細胞分裂トポロジー特異性因子」という用語は、細菌種における細胞分裂機構の構成要素を指し、隔壁の部位の決定に関与し、細胞分裂機構の他の構成要素の位置を制限することによって、例えば1つ以上のZ環阻害タンパク質の位置を制限することによって機能する。例示的な細胞分裂トポロジー特異性因子としては、エシェリキア・コリ(Escherichia coli)において最初に発見され、広範囲のグラム陰性細菌種及びグラム陽性細菌種において以来同定されているminEが挙げられる(Rothfield et al.,Nature Reviews Microbiology,3:959-968、2005)。minEは、Z環阻害タンパク質minC及びminDを細胞の極に制限することによって機能する。第2の例示的な細胞分裂トポロジー特異性因子は、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)において最初に発見されたDivIVAである(Rothfield et al.,Nature Reviews Microbiology,3:959-968、2005)。
【0157】
「Z環阻害タンパク質」という用語は、細菌種における細胞分裂機構の構成要素を指し、隔壁の部位の決定に関与し、安定なFtsZ環の形成を阻害することによって、又はそのような構成要素を膜に固定することによって機能する。Z環阻害タンパク質の局在化は、細胞分裂トポロジー特異性因子、例えばMinE及びDivIVAによって調節され得る。例示的なZ環阻害タンパク質としては、大腸菌(E.coli)において最初に発見され、広範囲のグラム陰性細菌種及びグラム陽性細菌種において以来同定されているminC及びminDが挙げられる(Rothfield et al.,Nature Reviews Microbiology,3:959-968、2005)。大腸菌(E.coli)及び他の種において、minC、minD及びminEは、「minオペロン」、minCDEオペロン、又はmin若しくはminCDE遺伝子座と称され得る同じ遺伝子座に存在する。「Δmin」という用語は、minCDEオペロンの破壊を指す。
【0158】
本明細書で使用される場合、「細胞トポロジー特異性因子のレベル又は活性の低下」という用語は、標準的な方法によって検出される、細胞トポロジー特異性因子(例えば、タンパク質又は核酸(例えば、遺伝子又はmRNA))のレベル又は活性が、参照試料(例えば、野生型細胞又は野生型minCDEオペロン若しくは野生型divIVA遺伝子を有する細胞から産生されるミニセル)、参照細胞(例えば、野生型細胞又は野生型minC、minD、minE、divIVA若しくはminCDE遺伝子若しくはオペロンを有する細胞)、対照試料、又は対照細胞におけるレベルと比較して、全体的に、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、96%、97%、98%、99%又はそれ以上低下することを指す。いくつかの実施形態では、レベル又は活性の低下は、試料のレベル又は活性が、参照試料、参照細胞、対照試料又は対照細胞中の細胞分裂トポロジー特異性因子のレベル又は活性の少なくとも約0.9倍、0.8倍、0.7倍、0.6倍、0.5倍、0.4倍、0.3倍、0.2倍、0.1倍、0.05倍又は0.01倍減少することを指す。
【0159】
本明細書で使用する場合、「内因性3型分泌装置」又は「内因性T3SS」という用語は、細胞(例えば、親細胞)又はそれに由来するミニセルに存在し、細胞によって天然にコードされる(例えば、細胞の野生型バージョンによってコードされる)T3SSを指す。T3SSは、細胞の内因性遺伝子によって発現されてもよく、且つ/又は細胞中の合成コンストラクトによってコードされ、発現されてもよい。内因性T3SSの発現又は存在量は、例えば、T3SSの存在量を増加させる部分(例えば、T3SSの転写活性化因子)の添加、又はT3SSの発現の負の調節因子の低減又は除去によって増加させることができる。
【0160】
本明細書で使用される場合、「異種3型分泌装置」又は「異種T3SS」という用語は、細胞(例えば、親細胞)又はそれに由来するミニセルに存在し、細胞によって天然にはコードされない(例えば、細胞の野生型バージョンによってコードされない)T3SSを指す。
【0161】
本明細書で使用される場合、分泌装置(例えば、T3SS、T4SS又はT6SS)の「内因性エフェクター」は、分泌装置(例えば、T3SS)が由来する細胞によって天然にコードされ(例えば、細胞の野生型バージョンによってコードされる)、分泌装置によって分泌され得る部分(例えば、タンパク質又はポリペプチド)である。分泌装置及びその内因性エフェクターの1つ以上は、それらが天然に存在する細胞において発現されるか、又は異種発現、例えば、内因性エフェクター又は分泌系を天然にはコードしない細胞によって発現され得る。
【0162】
本明細書で使用される場合、分泌装置に関して異種であるエフェクター(「異種エフェクター」)は、分泌装置(例えば、T3SS)が由来する細胞によって天然にコードされず(例えば、細胞の野生型バージョンによってコードされない)、異種エフェクターが由来する細胞の分泌系によって分泌され得る部分(例えば、タンパク質又はポリペプチド)である。エフェクターは、それが異種である分泌装置によって分泌され得るか、又はそれが異種である分泌装置によって分泌されるように改変され得る。いくつかの実施形態では、異種エフェクターは、T3SSによって分泌されるT4SS又はT6SSのエフェクターである。
【0163】
本明細書で使用される場合、用語「異種」は、天然に存在する状態では、細胞又は組成物に本来存在しないことを意味する。いくつかの実施形態において、「異種」は、分子、例えば、それが産生されるADAS又は親細菌(例えば、グラム陰性又はグラム陽性細菌細胞)において天然に見出されない、カーゴ若しくはペイロード(例えば、ポリペプチド、タンパク質をコードするRNA若しくはtRNAなどの核酸、又は小分子)又は構造(例えば、プラスミド又は遺伝子編集システム)を指す。
【0164】
本明細書で使用される場合、「DNA修復に関与する遺伝子」という用語は、細胞内でDNA損傷が生じた後、動作するように設定されている細胞プロセスにおいて役割を果たすポリペプチドをコードする遺伝子を意味する。DNA損傷は、二重らせんの一次構造に影響を及ぼす、すなわち、塩基自体が化学的に改変される。これらの改変は、次に、標準的な二重らせんに適合しない非天然の化学結合又は嵩高い付加物を導入することによって、分子の規則的ならせん構造を破壊することができる。正常な細胞プロセス又はDNA損傷剤への細胞の環境曝露によって起こり得るDNA損傷には、いくつかのタイプがある。DNA塩基は、(1)酸化プロセス、(2)塩基のアルキル化、(3)塩基の加水分解によって引き起こされる塩基損失、(4)嵩高い付加物の形成、(5)DNA架橋、及び(6)一本鎖及び二本鎖の切断を含むDNA鎖切断によって損傷し得る。
【0165】
DNAミスマッチ修復(MMR)は、高度に保存されたDNA修復システムであり、ミスマッチ塩基対の修正及びアルキル化などのDNA塩基の小さな修飾によってゲノム安定性の維持に大きく寄与する。ミスマッチ塩基対の主な原因は複製エラーであるが、他の生物学的プロセスからも生じ得る。大腸菌(E.coli)において、DNAのメチル化は、一般的な複製後修飾である。ミスマッチDNA修復システムでは、鎖識別が、例えば、エンドヌクレアーゼをニッキングすることによって行われる。大腸菌(E.coli)では、MutHは、二本鎖のメチル化されていない鎖にニックを入れて、切除の侵入点をつくる。損傷又はミスマッチ鎖の切除後、ヘリカーゼ(UvrDなど)及びエキソヌクレアーゼ(ExoIなど)が、損傷鎖からヌクレオチドの短い領域を切除する。DNA pol III又はDNA pol δがギャップを埋め、DNAリガーゼが骨格を修復する。さらに、RecJ、ExoI、ExoVII、ExoXは、このプロセスに関与するエキソヌクレアーゼである。RecAは相同組換えに必要であり、DNA組換え修復に必要なDNA分子のATP駆動相同対合及び鎖交換を触媒する。したがって、MutS、MutH、MutL、SSB、RecA、RecJ、ExoI、ExoVII、ExoX、UvrD及びDNAポリメラーゼIIIは、DNA修復に関与する例示的な遺伝子である。
【0166】
本明細書で言及されるように、T7ファミリーポリメラーゼは、単一サブユニットDNA依存性RNAP(ssRNAP)ファミリーのメンバーを指す。いくつかの実施形態では、T7ファミリーポリメラーゼは、T7、T3、K11又はSP6ポリメラーゼである。
【0167】
T7ポリメラーゼは一般に、反対方向に2つの異なる相プロモーターの制御下にある遺伝子を含むベクター中にクローニングされたDNAを転写するために使用される。いくつかの実施形態では、T7プロモーター及びこのプロモーターの下流の目的の遺伝子を組み込む発現ベクターが使用される。いくつかの実施形態では、T7プロモーターを含む発現ベクターは、大腸菌(E.coli)のいくつかの関連する株の1つに形質転換され、株名に拡張子「(DE3)」が付加される。大腸菌(E.coli)は、T7 RNAポリメラーゼをコードする遺伝子を天然に有する。T7 RNAポリメラーゼは、T7プロモーターにおける転写の開始に関与する。転写を開始するために、インデューサーがlacリプレッサーに結合し、それによってT7遺伝子の遺伝子発現を阻害することを妨げる。その後、T7遺伝子は、通常、転写されてT7 RNAポリメラーゼを産生する。T7 RNAポリメラーゼは、次に、発現ベクター上のT7プロモーターに結合し、これにより目的の下流遺伝子の転写が開始される。いくつかの実施形態では、IPTGは、このプロセスのインデューサーとして使用される。
【0168】
本明細書で使用される「約」という用語は、当業者に容易に知られているそれぞれの値の通常の誤差範囲を指す。本明細書における値又はパラメータの「約」への言及は、その値又はパラメータ自体を対象とする実施形態を含む(及び記載する)。
【0169】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」は、文脈が明らかにそうでないことを示していない限り、複数の参照を含む。例えば、「ミニセル」への言及は、粒子濃度などの1つから多くのミニセルへの言及であり、当業者に知られているその等価物などを含む。
【0170】
本明細書に記載される本開示の態様及び実施形態が、態様及び実施形態「を含む」、「からなる」、及び「から実質的になる」を含むことは理解されている。
【実施例】
【0171】
ここに開示される主題は、以下の実施例を参照することによってより十分に理解されるであろうが、これらの実施例は、例として提供されるものであって、限定するものではない。
【0172】
実施例1:ミニセル及び殺虫性毒素の生成
この実施例は、殺虫性毒素を搭載し、発現するミニセルが、親細菌細胞、例えば、大腸菌(E.coli)株から、様々な遺伝子変異によって産生され得ることを示す。この実施例では、親細胞分割機能の調節に関与する1つ以上の遺伝子の破壊、例えば、z環阻害タンパク質及び細胞分裂トポロジー特異性因子(例えば、minCDE)の破壊によって、毒素を有するミニセル(表1に列挙)を産生することができる。
【0173】
材料及び方法
minCDEオペロンの欠失によるミニセルの生成
minシステムがない場合、隔壁機構構成要素FtsZの適切な局在化は調節不全である。これは、極近傍の細胞分裂面の形成をもたらし、ミニセルを生成する。minオペロンの破壊は、ラムダレッド組換え(Datsenko and Wanner,PNAS,97(12):6640-6645,2000)によって行った。簡潔に記載すると、minオペロンの上流及び下流の40bpの相同性をコードするプライマーを用い、標準PCRによってpKD3からcamR耐性カセットを増幅した。次いで、精製されたPCR産物を、エレクトロポレーションによって、ラムダレッドシステムをコードするpKD46を保有する大腸菌(E.coli)細胞に形質転換した。次いで、35μg/mLのクロラムフェニコールを含むLBプレート上に細胞を37℃でプレーティングして変異体を選択し、min破壊変異体をPCRにより検証した。
【0174】
抗生物質マーカを除去するために、細胞をまずプラスミドpCP20で形質転換し、30℃にて100μg/mLのカルベニシリンを含むLBプレートにプレーティングした。このプレートからの個々のコロニーを新鮮なLBプレートに植え付け、細胞を42度で増殖させてフリッパーゼを発現させ、pCP20プラスミドを喪失させた。抗生物質耐性及びpCP20プラスミドの喪失を確認するために、個々のコロニーを選択及び非選択LBプレートにパッチした。得られた株は、min遺伝子座にFRT瘢痕を含んでいた。次いで、この株をLB中で増殖させ、グリセロールストックとして凍結させた。
【0175】
ミニセルの単離と特性評価
ミニセルを生成するために、種培養物をLB中のグリセロールストックから一晩増殖させた。翌日、種培養物をLBで1:200に希釈し、37℃で増殖させた。翌日、培養物を処理して、分画遠心後に一晩かけて生成されたミニセルを収集した。簡潔に記載すると、細菌培養物をOD600=10に希釈し、4000×g(Sorval Lynx 6000)で、最も遅い加速速度を用いて、40分間、1リットルボトル中で遠心分離した。次いで、ミニセルに富む上清を17,000gで1時間遠心分離して、ミニセルをペレット化した。次いで、得られた沈殿物を、200μg/mLのセフトリアキソン及び20μg/mLのシプロフロキサシンを含む50mLの新鮮なLBに再懸濁し、培養物を2時間、37℃に置いて、残存する親菌を除去した。溶液をスイングバケットローター(Beckman Coulter)中、4,000×gで15分間遠心分離して、死んだ親細菌細胞及び大きな残屑を除去した。次いで、ミニセルを20,000×g(Sorval Lynx 6000)で20分間ペレット化し、等量の0.2μm濾過PBS中に再懸濁した。この工程を繰り返して合計2回の洗浄を行い、得られたミニセルペレットを0.2μm濾過PBSに最終容量10mLとして再懸濁した。
【0176】
単離したミニセルを、顕微鏡、粒子サイズ及び分布、並びに濃度(これは、Spectradyne nCS1を用いて計数することによって測定した)によって検証した。1e10/リットル、1e11/リットル、及び1e12/リットルを超える粒子濃度を、10mLの最終容量から収集した(平均サイズ450nm)。
【0177】
外因性殺虫性毒素を含むミニセルの生成
さらに、殺虫性タンパク質の遺伝子配列(以下の表1)、例えば、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringensis)からのCry1Ac毒素、又はフォトラブダス・ルミネセンス(Photorhabdus luminescens)からのPirAB毒素を、発現ベクター中にクローニングした。このベクターは、誘導性プロモーター(例えば、Ptac、Ptet、又はPT7)又は構成的プロモーターの背後に、CloDF又はpMB1複製起点を有した。殺虫性タンパク質の発現を、OD600=0.5で、aTc又はIPTGによって誘導し、ミニセル内でタンパク質を産生させ、搭載した。単離及び特性評価は、上述した通りとした。
【0178】
単離された各ミニセル試料中のタンパク質濃度を、ウェスタンブロットにより定量した。10、1及び0.1μLのミニセル、並びに精製された20、10、5、2.5ngのBAP-FLAG(Sigma:P7457)又は100、50、25、12.5ngのCry1Ac(Sino Biological:12008-A07E)の標準曲線を、4~12%BIS-Tris SDSゲル(Thermo Fisher:NW04125BOX)上で泳動し、iBlot(Thermo Fisher)を用いてニトロセルロースに移し、ウサギ抗FLAG(Sigma:F7425)又は抗Cry1A抗体(Abcam:ab51586)及びヤギ抗ウサギHRPコンジュゲート(Sigma:AP307P)でブロットした。ウエスタンをiBright(Thermo Fisher)で画像化し、バンド強度をImageJで定量した。タンパク質濃度については、以下の表2A~2Bを参照されたい。
【0179】
結果
以下の表1に、殺虫性毒素を搭載し発現するミニセル、殺虫性毒素、親細胞、及び大腸菌ミニセル株シャーシ1中の複数の殺虫性毒素を搭載し発現するベクターの名称を示す。ミニセルAD1、AD2及びAD3を、実施例2に記載のように試験した。ミニセルAD4~AD14は、構造的類似性に基づいて、試験したミニセルAD1、AD2及びAD3と同様のレベルのPir及びCry活性を示すと予想される。ミニセルAD1及びAD2を、実施例3に記載のように試験した。ミニセルAD3~AD6は、試験したミニセルAD1及びAD2と同様のレベルのPir活性を示すと予想される。
【0180】
【0181】
【0182】
実施例2:鱗翅目コナガ(DBM)に対するミニセルPirAB及びミニセルCry1Acの相乗効果
この実施例は、コナガ(DBM)を使用する摂食アッセイにおいて、殺虫性毒素PirABを発現するミニセルと殺虫性毒素Cry1Acを発現するミニセルとの混合物の予想外の相乗効果を実証する。
【0183】
材料及び方法
搭載されたミニセル
PirAB及びCry1ACを発現するミニセルをアッセイに使用した。これらのミニセルは、上記の表1におけるAD1、AD2及びAD3に対応した。
【0184】
人工飼料の摂食アッセイ
PirABとCry1Acの相乗作用を、人工飼料の摂食アッセイを用いて評価した。コナガ(DBM)の卵(Benzon Researchから購入)を、一般的なヤガ人工飼料(Southland Products Inc.から乾燥粉末として購入)を充填した容器に入れた。80℃で水を沸騰させ、水200ml当たり飼料33.4gを混合し、次いで、混合物を70℃に冷却し、水200ml当たり亜麻仁油1.07mlを添加して試料を調製した。飼料を容器(Sistema KLIP IT 33.8oz容器、Amazonカタログ番号B00284AG7S)に注ぎ、冷却し、固化させた。
【0185】
飼料中の卵を、最後の一齢幼虫が出現するまで25℃で4日間インキュベートした。摂食アッセイの開始の前日に、48ウェルプレートを用意し、各ウェルに0.38mlの同じ人工飼料を充填した。摂食アッセイの日に、活性物質を含有する溶液を、表2A~2Bに示す施用量で調製した。
【0186】
表2Aに、AD1及びAD2(上記の表1を参照)の組み合わせを試験した第1の設定(実験1)の結果を示す。表2Bに、AD3及びAD2(上記の表1を参照)の組み合わせを試験した第2の設定(実験2)の結果を示す。飼料を含む48ウェルプレートに1ウェル当たり30μlのこれらの溶液を施用した。溶液が乾燥した後、一齢後期のDBM幼虫を1ウェル当たり1匹ずつ置き、プレートを、ガス交換を可能にするために、Diversified Biotech製のBreathe Easierシールフィルムで密封した。次いで、プレートを、16時間明、8時間暗のサイクル設定をした25℃のインキュベーターに置いた。3日後、各プレートを開封し、各プレート中の生きた幼虫及び死んだ幼虫を記録して、死亡率を評価した。
【0187】
結果
試験した溶液及びそれらの施用量での死亡率データを、以下の表2A~2Bに示す。報告した値は、死亡率(%)を表している。コルビーの式を用いて、混合物から予想される殺虫効果を決定した(Colby,S.R.(1967).Calculating Synergistic and Antagonistic Responses of Herbicide Combinations.Weeds,15(1),20-22.doi.org/10.2307/4041058)。簡潔に記載すると、以下の式を用いて、2つの活性タンパク質A及びBを含有する混合物の予想される活性を計算した:
予想値=A+B-(A×B/100)(1)
(式中、Aは混合物中で使用されるのと同じ濃度で観察された活性成分Aの有効性であり、Bは混合物中で使用されるのと同じ濃度で観察された活性成分Bの有効性である)。
【0188】
以下の表2A~2Bは、PirABを含むミニセルとCry1Acを含むミニセルとの混合物を用いた相乗実験の結果を示す。両表において、括弧内の値は、そのAD単独のその特定の濃度における単独の有効性(死亡率%)を示す。
【0189】
【0190】
【0191】
表2A~2Bからわかるように、組み合わせの実測死亡率は、ほとんど全ての濃度で、組み合わせの予想死亡率を超えた。一部の例、例えば0.44ng/μlのAD1(PirAB)及び0.154ng/μlのAD2(Cry1A)(約3:1の比)では、実測死亡率は、予想死亡率の約2倍であった(表2A)。したがって、これらの結果は、ミニセル-PirAB及びミニセル-Cry1Acの混合物がDBMに対して相乗効果を有することを実証する。
【0192】
実施例3:Bt耐性コナガ(DBM)に対するミニセルPirAB及びBT由来AIの相乗効果
この実施例は、Bt耐性コナガ(DBM)を使用する摂食アッセイにおいて、殺虫性毒素PirABを発現するミニセルとBt由来AI(本実施例ではThuricide(登録商標)から得た)との混合物の予想外の相乗効果を実証する。この実施例で使用したThuricide(登録商標)殺虫剤は、Bt由来AIを15%含有した。
【0193】
材料及び方法
搭載されたミニセル及び混合物
PirABを発現するミニセルをアッセイに使用した。これらのミニセルは、上記の表1におけるAD1及びAD2に対応した。次いで、ミニセルを、以下の表3A~3Bに記載されるように、Bt由来AI(Thuricide(登録商標)から得た)と混合した。
【0194】
人工飼料の摂食アッセイ
PirABを発現するミニセルとBt由来AIの相乗作用を、人工飼料の摂食アッセイを用いて評価した。Bt耐性コナガ(DBM)の卵(Benzon Researchから購入)を、一般的なヤガ人工飼料(Southland Products Inc.から乾燥粉末として購入)を充填した容器に入れた。80℃で水を沸騰させ、水200ml当たり飼料33.4gを混合し、次いで、混合物を70℃に冷却し、水200ml当たり亜麻仁油1.07mlを添加して試料を調製した。飼料を容器(Sistema KLIP IT 33.8oz容器、Amazonカタログ番号B00284AG7S)に注ぎ、冷却し、固化させた。
【0195】
飼料中の卵を、最後の一齢幼虫が出現するまで25℃で4日間インキュベートした。摂食アッセイの開始の前日に、48ウェルプレートを用意し、各ウェルに0.38mlの同じ人工飼料を充填した。摂食アッセイの日に、活性物質を含有する溶液を、表3A~3Bに示す施用量で調製した。
【0196】
表3Aに、AD1(上記の表1を参照)とBt由来AI(Thuricide(登録商標)から得た)との組み合わせを試験した第1の設定(実験1)の結果を示す。表3Bに、AD2(上記の表1を参照)とBt由来AI(Thuricide(登録商標)から得た)との組み合わせを試験した第2の設定(実験2)の結果を示す。飼料を含む48ウェルプレートに1ウェル当たり30μlのこれらの溶液を施用した。溶液が乾燥した後、一齢後期のDBM幼虫を1ウェル当たり1匹ずつ置き、プレートを、ガス交換を可能にするために、Diversified Biotech製のBreathe Easierシールフィルムで密封した。次いで、プレートを、16時間明、8時間暗のサイクル設定をした25℃のインキュベーターに置いた。3日後、各プレートを開封し、各プレート中の生きた幼虫及び死んだ幼虫を記録して、死亡率を評価した。
【0197】
結果
試験した溶液及びそれらの施用量での死亡率データを、以下の表3A~3Bに示す。報告した値は、死亡率(%)を表している。コルビーの式を用いて、混合物から予想される殺虫効果を決定した(Colby,S.R.(1967).Calculating Synergistic and Antagonistic Responses of Herbicide Combinations.Weeds,15(1),20-22.doi.org/10.2307/4041058)。簡潔に記載すると、以下の式を用いて、2つの活性タンパク質A及びBを含有する混合物の予想される活性を計算した:
予想値=A+B-(A×B/100)(1)
(式中、Aは混合物中で使用されるのと同じ濃度で観察された活性成分Aの有効性であり、Bは混合物中で使用されるのと同じ濃度で観察された活性成分Bの有効性である。
【0198】
以下の表3A~3Bは、PirABを含むミニセルとBT由来AI(15%のBt由来AIを含有するThuricide(登録商標)として、2μl/mlで添加)との混合物を用いた相乗実験の結果を示す。両表において、括弧内の値は、そのAD単独のその特定の濃度における単独の有効性(死亡率%)を示す。
【0199】
【0200】
【0201】
表3A~3Bからわかるように、組み合わせの実測死亡率は、全ての濃度で、組み合わせの予想死亡率と同じかそれを超えた。一部の例、例えば0.8775ng/μlのAD1(PirAB)及び0.3μl/mlのBT由来AI(約3:1の比)では、実測死亡率は、予想死亡率の約2倍であった(表3A)。したがって、これらの結果は、ミニセル-PirABとBT由来AIとの混合物がBt耐性DBMに対して相乗効果を有することを実証する。
【0202】
実施例4:高収率ミニセル株の作製
ラムダレッド組換えを用いて、大腸菌(E.coli)のBW25113株及びDH10B株のminCDE遺伝子座を破壊し、BW25113ΔminCDE及びDH10BΔminCDEを作製した。pKD3由来のcamR耐性カセットを、minCDE遺伝子座の5’及び3’領域と40bp相同で増幅した。プラスミドpKD46を保有するDH10BΔminCDE細胞5mLを、LB+0.2%(w/v)アラビノース中、30℃で、OD600=0.5まで増殖させた。細胞を氷冷した10%(v/v)グリセロール中で5回洗浄し、標準的な大腸菌(E.coli)設定を用いてBio-Rad GenePulser Xcellを有する0.2mmキュベット中でエレクトロポレーションした。細胞を1mLのSOCに再懸濁し、37℃で1時間回復させた。次いで、細胞を、20μg/mLのクロラムフェニコールを含むLB寒天上に37℃でプレーティングして、変異体を選択した。次いで、得られた株をpCP20プラスミドで形質転換し、37℃で50μg/mLのカルベニシリンを含むLB寒天上にプレーティングした。
【0203】
ミニセルの単離と特性評価
ミニセルを生成するために、種培養物をLB中のグリセロールストックから一晩増殖させた。翌日、種をLBで1:200に希釈し、37℃で増殖させた。翌日、培養物を処理して、分画遠心後に一晩かけて生成されたミニセルを収集した。簡潔に記載すると、細菌培養物をOD600=10に希釈し、4000×g(Sorval Lynx 6000)で、最も遅い加速速度を用いて、40分間、1リットルボトル中で遠心分離した。次いで、ミニセルに富む上清を17,000gで1時間遠心分離して、ミニセルをペレット化した。次いで、得られた沈殿物を、200μg/mLのセフトリアキソン及び20μg/mLのシプロフロキサシンを含む50mLの新鮮なLBに再懸濁し、培養物を2時間、37℃に置いて、残存する親菌を除去した。溶液をスイングバケットローター(Beckman Coulter)中、4,000×gで15分間遠心分離して、死んだ親細菌細胞及び大きな残屑を除去した。次いで、ミニセルを20,000×g(Sorval Lynx 6000)で20分間ペレット化し、等量の0.2μm濾過PBS中に再懸濁した。この工程を繰り返して合計2回の洗浄を行い、得られたミニセルペレットを0.2μm濾過PBSに最終容量10mLとして再懸濁した。
【0204】
単離したミニセルを、顕微鏡よって検証し、粒子サイズ及び分布、並びに濃度を、Spectradyne nCS1を用いて計数することによって測定した。ミニセルを、1L培養物から収集した(平均サイズ350nm)(
図1A)。
【0205】
実施例5:高収率ミニセル及び高収率タンパク質株の作製
λDE3プロファージを有するDH10BΔminCDEの生成
T7プロモーター(pT7)を介してT7 RNAポリメラーゼ(RNAP)によって発現されるカーゴの発現を可能にするために、λDE3プロファージを保有するDH10BΔminCDEの株を生成した。DE3は、LacUV(lac誘導性プロモーター)の背後にあるT7 RNAP遺伝子をコードする、溶菌サイクルに入ることができない変異λファージをコードする。DEプロファージを有する細胞にIPTGを添加すると、T7 RNAPが産生され、これが次に、pT7の背後の遺伝子のためのmRNAを転写する。λDE3を、λDE3溶原化キット(Millipore Sigma 69734)を用いて、DH10BΔminCDE染色体に導入した。DH10BΔminCDE細胞を、0.2%マルトース及び10mM MgSO4を含有するLB中で、OD600=0.5まで増殖させた。10μLの細胞を108 pfu λDE3、108 pfuヘルパーファージ及び108 pfu選択ファージと混合し、37℃で20分間インキュベートした。次いで、培養物全体をLB寒天プレート上にプレーティングし、37℃で一晩インキュベートした。コロニーを、LBプレート+/IPTG及びT7テスターファージ上でのプラークアッセイにより、T7 RNAP誘導についてスクリーニングした。-IPTGプレート上に少数のプラーク及び+IPTGプレート上に多数のプラークを示すクローンを選択し、グリセロールストックとして凍結した。ミニセルを、実施例4に記載されるように単離した。粒径分布を
図1Bに示す。
【0206】
PirABの発現ベクター
どのミニセルシャーシ株がタンパク質発現及びミニセル数の両方を最大化するかを解明するために、エントモトキシンPirABの誘導性発現をコードする次の2つの発現ベクターを構築した:テトラサイクリン(tet)依存性プロモーターを含むもの、T7プロモーターを含むもの(両方のプラスミドがカナマイシン耐性遺伝子及びpMB1複製起点をコードする)。次いで、これらのプラスミドを、前述のミニセルシャーシ株BW25113、DH10BΔminCDE、及びDH10B(DE3)ΔminCDEに形質転換した。
【0207】
PirABを、Golden GateクローニングによってPtet_pMB1_kanプラスミドにクローニングした。隣接するBsaI部位を有する大腸菌(E.coli)(De Novo DNA)における発現のために最適化されたPirABコドンをコードする遺伝子ブロック(IDT)を合成した。これを用いて、Tetプロモーターの背後にPirAB遺伝子を挿入した。PirABの発現を追跡するために、3×FLAGタグをPCR及び平滑末端ライゲーションによって加えた。簡潔に記載すると、3×FLAGエピトープタグのコード配列及びPirABプラスミドとの相同性を含むプライマーを使用して、全プラスミドを増幅した。次いで、PirABプラスミド及び3×FLAGタグを含むPCR産物を、T4リガーゼで平滑末端ライゲーションし、DH10BΔminCDE 大腸菌(E.coli)に形質転換した。このプロモーターからの発現は、構成的プロモーターの背後のプラスミド上でコード化されているTetR遺伝子の遺伝子産物によって抑制される。培地にアンヒドロテトラサイクリン(aTc)を添加すると、aTcはTetRに結合し、Ptetからの発現の抑制を緩和する。
【0208】
3×FLAG PirABを、Gibson AssemblyによってpET28aにクローニングした。pET28aのNdeI及びHindIII切断部位と相同性を含むプライマーを使用して、3×FLAG PirABを増幅し、pET28aベクターを線状化した。PCR産物を、製造業者のガイドラインに従って、NEB HiFi DNA Assembly Mixを使用して、Gibson Assemblyによってpet28a_PirABに組み立てた。アセンブリを化学的にコンピテントな大腸菌(E.coli)に形質転換し、μg/mLカナマイシンを含むLB寒天上で選択した。
【0209】
大腸菌(E.coli)株BW、DH10B及びDH10B(DE3)におけるPirABの発現
大腸菌(E.coli)株BW25113、DH10B及びDH10B(DE3)(全てΔminCDE)におけるPirABの発現をウェスタンブロットによって試験した。細胞をOD=0.5まで振盪しながらLB中、37℃で増殖させ、PirAB蛋白質発現を、それぞれTet誘導システム及びT7誘導システムについて、100ng/μLのaTc又は1mMのIPTGで16時間誘導した。PirAB発現量をウェスタンブロットによって定量した。10、1及び0.1μLの誘導細胞を、2.5、5、10、及び20ngの純粋なBAP-FLAG融合体(Sigma)又はGFPタンパク質標準と共に、4~12%Bis-Tris SDS-PAGEゲル(Thermo)にロードし、200Vで25分間泳動させた。プログラムV0を使用するiBlot2システム(Thermo)を使用して、タンパク質をニトロセルロース膜に移した。続いて、ウサギ抗FLAGポリクローナル抗体(Sigma)及びヤギ抗ウサギIgG HRPコンジュゲート二次抗体(Sigma)を用いて、膜を3×FLAG PirABについてブロットした。ブロットをiBright(Thermo)で画像化し、バンド強度をImageJで定量した。次いで、計算したタンパク質レベルをミニセルの数に対して正規化した(表4)。
【0210】
免疫ブロッティングの結果は、DH10BΔminCDE(AD16株)がBW25113ΔminCDE株(AD15株;表4)と比較して、1リットル当たり約10倍の数のミニセルを産生したことを示した。DH10B(DE3)ΔminCDE(AD19株)は、AD15株と比較して10倍の数のミニセルを産生し、さらに、AD16株と比較して約10倍の量のタンパク質を産生した。
【0211】
【0212】
複数の発現カセットを試験することによるPirタンパク質産生のさらなる最適化
追加の発現カセット(表4)を、標準的な分子生物学技術によって作製した。FLAG-PirABを、プライマーoJK225(配列番号211)及びoJK226(配列番号212)を使用して、元の発現カセットpMB1_Ptet-FLAG-pirABからPCR増幅した。次いで、PCR産物を、当業者に知られた標準的な技術を使用してBsaIによるTIISクローニングによってPtacプロモーター(配列番号218)を含有するベクターにクローニングし、発現カセットCloDF_ampR_Ptac_pir_mutantLacIを得た。LacIコード配列における自然突然変異により、この発現カセットは機能性LacIタンパク質を発現せず、tacプロモーターからのFLAG-Pirの構成的発現をもたらす。pUC_camR_pTac_pirFLAG_newLacI発現カセットを、Gibson AssemblyによってLacI遺伝子の変異コピーをpET28aからの機能コピーで置き換えることによって生成した。簡潔に記載すると、プライマーoJK316(配列番号215)及びoJK317(配列番号216)を使用してPCRによってLacI遺伝子を増幅し、プライマーoJK314(配列番号213)及びoJK315(配列番号214)を使用してPCRによってPir含有プラスミド骨格を増幅した。次いで、当該技術分野で知られた方法を用いて、これらの2つのPCR産物をGibson Assemblyに使用した。発現カセットpET28a(+)_pirFLAGを、Gibson Assemblyによって作製した。プライマーoJK161(配列番号209)及びoJK162(配列番号210)を用いてFLAG-PirをPCRによって増幅し、プライマーoJK159(配列番号207)及びoJK160(配列番号208)を用いてpET28a(+)を増幅した。次いで、これらのPCR産物を標準的なGibson Assembly反応に使用して、pET28a(+)_pirFLAGを生成した。使用したプロモーター及びターミネーター配列を表5に示す。
【0213】
【0214】
実施例6:高収率のCry1Ac及びVip3Aa19ミニセル株の作製
Cry1Ac及びVip3Aa19の発現カセットを、標準的な分子生物学技術によって作製した。Cry1Ac遺伝子は、JM103(pOS4201)株(Bacillus Genetic Stock Center)から入手し、3×FLAGタグの有無にかかわらず、上記のPirAB毒素と同じ発現カセットのライブラリーにクローニングした。Vip3Aa19の遺伝子は、De Novo DNA Opener Calc及びTwist Biosciencesによって合成された遺伝子を使用して、大腸菌(E.coli)における発現のためにコドンを最適化した。次いで、このコドンを最適化した遺伝子を、3×FLAGタグの有無にかかわらず、上記と同じ発現カセットライブラリーにクローニングした。
【0215】
殺虫性タンパク質の発現を、OD600=0.5で、aTc又はIPTGによって誘導し、実施例4のようにして、ミニセル内でタンパク質を産生させ搭載した。
【0216】
各単離されたミニセル試料中のタンパク質濃度を、定量的ウェスタンブロットによって測定した(表4)。10、1及び0.1μLのミニセルのアリコート、並びに精製された20、10、5、2.5ngのBAP-FLAG(Sigma:P7457)又は100、50、25、12.5ngのCry1Ac(Sino Biological:12008-A07E)の標準曲線を、4~12%BIS-Tris SDSゲル(Thermo Fisher:NW04125BOX)上で泳動させ、iBlot(Thermo Fisher)を用いてニトロセルロースに移し、ウサギ抗FLAG(Sigma:F7425)又は抗Cry1Ac抗体(Abcam:ab51586)及びヤギ抗ウサギHRPコンジュゲート(Sigma:AP307P)でブロットした。ウエスタンをiBright(Thermo Fisher)で画像化し、バンド強度をImageJで定量した。結果は、3つの異なる株(AD30、AD31及びAD32)において少なくともCry1ACの発現が成功したことを示した。
【0217】
実施例7:ミニセル-PirAB及びミニセル-Cry1Acの生物学的有効性
人工飼料の摂食アッセイ
以下の4つのミニセル株の有効性を人工飼料アッセイで評価した:PirABを含むAD16株及びAD17株(DH10Bシャーシ)、Cry1Acを含むAD28株は(DH10Bシャーシ)、PirABを含むAD19株(DH10B(DE3)シャーシ)。これらの実験のために、新しいバッチの細胞を使用した。
【0218】
コナガ(DBM)の卵(Benzon Researchから購入)を、一般的なヤガ人工飼料(Southland Products Inc.から乾燥粉末として購入)を充填した容器に入れた。DBMの卵を、最後の一齢幼虫が出現するまで25℃で4日間、人工飼料上でインキュベートした。摂食アッセイの開始の前日に、48ウェルプレートを用意し、各ウェルに0.38mlの同じ人工飼料を充填した。摂食アッセイの日に、活性物質を含有する溶液を以下のように調製した:PirAB-ミニセルを、発現タンパク質濃度16~18ng/μlから開始して、4回の2倍段階希釈で希釈した(
図2)。Cry1Ac-ミニセル(AD28株)を、発現タンパク質の濃度8.4ng/μlから開始して、5回の4倍段階希釈で希釈した(
図3)。PirAB-ミニセル(AD19株)を、27.8ng/μlの濃度から開始して、5回の2倍段階希釈で希釈した(
図4)。人工飼料を含む48ウェルプレートに1ウェル当たり30μlのこれらの溶液のアリコートを施用した。溶液が乾燥した後、一齢後期のDBM幼虫を1ウェル当たり1匹ずつ置き、プレートを、ガス交換を可能にするために、Diversified Biotech製のBreathe Easierシールフィルムで密封した。次いで、プレートを、16時間明、8時間暗のサイクル設定をした25℃のインキュベーターに置いた。3日後、各プレートを開封し、各プレート中の生きた幼虫及び死んだ幼虫を記録して、死亡率を評価した。
【0219】
温室摂食アッセイ
DBMに対するミニセル-PirAB及びミニセル-Cry1Acの有効性を、温室環境における全植物アッセイを用いて評価した。キャベツ(ティアラ変種)をProMix General Purpose土壌中で生育させ、4葉期に達するまで放出制御型肥料Multicoteを与えた。約300個のコナガ(DBM)の卵(Benzon Researchから購入)を1mLチューブに入れた。有効性アッセイの日に、ミニセル-PirAB及びミニセル-Cry1Acの溶液15mLをキャベツ植物ごとに噴霧した。植物が乾燥したなら、それらを個々のケージに入れた。次いで、DBM卵を含む1mLチューブを開け、各植物の根元に横向きに1つずつ置いた。約7日後、植物を子葉の真上で切断し、個別に紙袋に入れた。植物全体を秤量し、消費された葉の割合を把握するために試料の葉を採取した。次いで、1植物当たりの幼虫を計数し、記録した。
【0220】
トランスレーショナルフィールド試験アッセイ
キャベツにおけるミニセル-PirAB及びミニセル-Cry1Acのフィールド有効性を評価する。温室栽培キャベツ(ブルーラグーン)苗用プラグをフィールドに移し、さらに5週間栽培した。フィールド試験の設計には、4つの処理と4回の反復からなる完全に無作為化されたブロック設計が組み込まれた。それぞれ1リットルの噴霧量で、PirABは0.5×(27.5mg/L)、1.0×(55mg/L)及び2.0×(110mg/L)の3濃度で試験し、Cry1ACは0.5×(3.75mg/L)、1.0×(7.5mg/L)及び2.0×(15mg/L)の3濃度で試験し、40Gal/Ac/及び22psi操作圧で中空コーンノズル及びCO2駆動バックパック噴霧器を用いて施用した。施用後、10枚の葉のディスク/回(40枚の葉のディスク/処理)をフィールド植物から収集した。次いで、各葉ディスクを、二齢DBM幼虫を用いた葉ディスクアッセイに供した。葉ディスクを湿らせた濾紙ディスク上に置き、2匹の幼虫を寄生させ、48時間インキュベートした後、評価した。各回から採取した20匹の幼虫を、死亡、瀕死状態、生存、行方不明に分類した。分類ごとに、4回の繰り返しの平均を算出した。死んだ幼虫及び瀕死状態の幼虫の割合を合計して処理の有効性を評価した。
【0221】
人工飼料アッセイからわかるように、DH10Bシャーシ又はDH10B(DE3)シャーシによって産生されたミニセル-PirAB、ミニセル-Cry1ACは、濃度依存的に鱗翅目の昆虫であるDBMを防除するのに有効である(
図2~
図4)。
図4により、全葉アッセイにおけるAD18株及びAD16株由来のミニセル-PirABの有効性がさらに確認される。
図5A~5Cにより、温室アッセイにおけるミニセル-PirAB及びミニセル-Cry1AcのDBMに対する有効性が確認され、
図6により、トランスレーショナルフィールド試験アッセイにおけるミニセル-PirAB及びミニセル-Cry1AcのDBMに対する有効性が確認される。
【0222】
まとめると、これらの結果は、高いミニセル数を産生するDH10B及びDH10B(DE)細胞に由来するミニセルが、農業害虫の防除に対し濃度依存的有効性を有する生物活性物質(例えば、毒素ペプチド)を高収率で発現するために使用され得ることを実証する。
【0223】
実施例8:ミニセル-Vip3Aa19の生物学的有効性
人工飼料の摂食アッセイ
DH10B及びDH10B(DE)シャーシ(AD34-AD39株)において産生されたVip3Aa19-ミニセルの有効性を、人工飼料の摂食アッセイを用いて評価する。コナガ(DBM)の卵(Benzon Researchから入手可能)を、一般的なヤガ人工飼料(Southland Products Inc.から乾燥粉末として入手可能)を充填した容器に入れる。卵を人工飼料上で、最後の一齢幼虫が出現するまで25℃で4日間インキュベートする。摂食アッセイの開始の前日に、48ウェルプレートを用意し、各ウェルに0.38mlの人工飼料を充填する。摂食アッセイの日に、活性物質を含有する溶液を調製する。Vip3Aa19-ミニセルを、約15ng/μlの発現タンパク質の濃度から開始して、4回の2倍段階希釈で希釈する。飼料を含む48ウェルプレートに1ウェル当たり30μlのこれらの溶液のアリコートを施用する。溶液を乾燥させ、一齢後期のDBM幼虫を1ウェル当たり1匹ずつ置き、プレートを、ガス交換を可能にするために、Diversified Biotech製のBreathe Easierシールフィルムで密封する。次いで、プレートを、16時間明、8時間暗のサイクル設定をした25℃のインキュベーターに置く。3日後、各プレートを開封し、各プレート中の生きた幼虫及び死んだ幼虫を記録して、死亡率を評価する。
【0224】
温室摂食アッセイ
ミニセルに含まれるVip3Aa19の温室効果を、温室環境における全植物アッセイを用いて評価する。キャベツ(ティアラ変種)をProMix General Purpose土壌中で生育させ、4葉期に達するまで放出制御型肥料Multicoteを与える。約300個のコナガ(DBM)の卵(Benzon Researchから入手可能)を1mLチューブに入れる。有効性アッセイの日に、Vip3Aa19を含むミニセルの溶液15mLを各キャベツ植物に噴霧する。植物が乾燥したなら、それらを個々のケージに入れる。次いで、DBM卵を含む1mLチューブを開け、各植物の根元に横向きに1つずつ置く。約7日後、植物を子葉の真上で切断し、個別に紙袋に入れる。植物全体を秤量し、消費された葉の割合を把握するために試料の葉を採取する。次いで、1植物当たりの幼虫を計数し、記録する。
【0225】
トランスレーショナルフィールド試験アッセイ
キャベツに対するVip3Aa19のフィールド有効性を評価するために、温室栽培キャベツ(ブルーラグーン)苗用プラグをフィールドに移し、さらに5週間栽培する。フィールド試験の設計には、4つの処理と4回の反復からなる完全に無作為化されたブロック設計が組み込まれる。それぞれ1リットルの噴霧量で、ミニセル中のVip3Aa19を、0.5×(27.5mg/L)、1.0×(55mg/L)及び2.0×(110mg/L)の3つの濃度で試験し、40Gal/Ac/及び22psiの操作圧で中空コーンノズル及びCO2駆動バックパック噴霧器を用いて施用する。施用後、10枚の葉のディスク/回(40枚の葉のディスク/処理)をフィールド植物から収集する。各葉ディスクを湿らせた濾紙ディスク上に置き、二齢DMB幼虫を2匹寄生させ、48時間インキュベートした後、評価する。各回から採取した20匹の幼虫を、死亡、瀕死状態、生存、行方不明に分類する。分類ごとに、4回の繰り返しの平均を算出する。死んだ幼虫及び瀕死状態の幼虫の割合を合計して処理の有効性を評価する。
【0226】
Vip3Aa19を含むミニセルは濃度依存的に、鱗翅目昆虫の防除に高い効力を示すと予想される。株はまた、DBMに対する全葉アッセイ及びトランスレーショナルフィールド試験アッセイにおいても有効である。
【0227】
実施例9:貯蔵安定性殺虫性ミニセルの作製
この実施例は、活性を維持する貯蔵安定性殺虫性ミニセルを作製する能力を実証する。
【0228】
この実施例においては、貯蔵安定性殺虫性ミニセルを作製するために、ミニセルを凍結乾燥させる。単離されたミニセルを上述のように調製し、1mLのミニセルを、1.5mLプラスチックチューブに入れ、21,000gで15分間、遠心分離することによってペレット化する。このペレットを、等量の微生物凍結乾燥緩衝液(OPS Diagnostics)に再懸濁し、15mLのコニカルチューブに移し、液体窒素中で瞬間凍結する。次いで、殺虫性ミニセルを、自動収集設定を有するFreeZoneベンチトップ凍結乾燥機(Labconco)を用いて16時間凍結乾燥する。凍結乾燥したミニセルのチューブをパラフィルムで密封し、使用するまで暗所にて室温で保存する。
【0229】
凍結乾燥したミニセルを、1、2、6、12又は24か月間保存する。水和後に活性を測定する。簡潔に記載すると、粉末ミニセルを1mLのPBSで再水和する。粒子数の維持を、Spectradyne nCS1で濃度測定することによって確認する。安定性を確認するために、ミニセルのATP含量もまた測定する。
【0230】
実施例10:水和性粉末(WP)殺虫組成物の製造
前実施例で作製した凍結乾燥殺虫性ミニセルを使用して、水和性粉末(WP)を製造する。水和性粉末としては、水又は他の液体担体中に容易に分散する微粉化粒子が挙げられる。粒子は、固体マトリックス中に保持された、典型的には凍結乾燥形態の殺虫性ミニセルを含有する。典型的な固体マトリックスとしては、フラー土、カオリンクレー、シリカ及び他の容易に湿潤する有機又は無機の固体が挙げられる。水和性粉末は、約5%~約95%の殺虫性ミニセル+少量の湿潤剤、分散剤又は乳化剤を含有し得る。水和性粉末の例としては、表6に記載されるものが挙げられる。
【0231】
【0232】
当業者はまた、本明細書に含まれる教示を用いて水分散性顆粒(WDG)を製造することができる。
【0233】
実施例11:懸濁濃縮物(SC)殺虫組成物の製造
前実施例で生成されたミニセルを使用して、懸濁濃縮物(SC)を製造することができる。懸濁濃縮物としては、微粉化された殺虫性ミニセルの固体粒子が安定に懸濁されている水性製剤が挙げられる。このような製剤には、沈降防止剤及び分散剤が含まれ、さらに活性を増強するための湿潤剤、並びに消泡剤及び結晶成長阻害剤を含み得る。懸濁濃縮物は、水で希釈され、処理される領域にスプレーとして適用される。殺虫性ミニセルの量は、濃縮物の約0.5%~約95%の範囲であり得る。懸濁濃縮製剤の例を表7に記載する。
【0234】
【0235】
実施例12:種子処理及び植え付け可能な組成物の製造方法
前実施例で生成されたミニセルを使用して、種子処理及び植え付け可能な組成物を製造することができる。このような種子処理組成物では、組成物に、殺虫性ミニセルに加えて、他の殺虫剤、界面活性剤、膜形成ポリマー、担体、凍結防止剤、及び他の処方添加剤を含むことができ、一緒に使用される場合、貯蔵安定性があり、スラリー種子処理装置、直接処理装置、農場ホッパーボックス、プランターボックスなどの通常の種子処理装置での使用に好適な組成物を提供する。
【0236】
種子処理組成物の例を表8に記載する。
【0237】
【0238】
植え付け可能な組成物は、種子処理組成物で種子(例えば、トウモロコシ種子、大豆種子、キャノーラ種子、イネ種子、コムギ種子など)をコーティングし、それによって、植え付け性が改善された新規な組成物を製造することによって製造し得る。
【0239】
実施形態の列挙
1.生親細菌細胞を実質的に含まない複数のミニセルを含む農業用ADAS組成物の製造方法であって、
(a)少なくとも1つの細胞分裂トポロジー特異性因子のレベル又は活性の低下を示す親細菌細胞の集団を、ミニセルの形成を可能にする条件に曝露する工程(ここで、親細菌細胞はDNA修復に関与する遺伝子が欠損している)と、
(b)ミニセルを親細菌細胞から分離し、それによって、生親細菌細胞を実質的に含まない複数のミニセルを含む組成物を生成する工程と
を含む方法。
2.細胞分裂トポロジー特異性因子は、minC、minD、minE、及びftsZからなる群から選択される、実施形態1の方法。
3.DNA修復に関与する遺伝子は、mutS、MutH、MutL、SSB、RecA、RecJ、ExoI、ExoVII、ExoX、UvrD及びDNAポリメラーゼIIIからなる群から選択される、実施形態1の方法。
4.DNA修復に関与する遺伝子は、RecAである、実施形態1の方法。
5.細菌細胞は、大腸菌(E.coli)DH10BΔminCDEである、実施形態4の方法。
6.親細菌細胞は、T3、T7、K11若しくはSP6ポリメラーゼ、又はT3、T7、K11若しくはSP6ポリメラーゼをコードする核酸を含む、実施形態1の方法。
7.親細菌細胞が、T7ポリメラーゼ、又はT7ポリメラーゼをコードする核酸を含む、実施形態1の方法。
8.親細菌細胞は、大腸菌(E.coli)DH10B(DE3)ΔminCDEである、実施形態7の方法。
9.組成物は、親細菌細胞の培養物1リットル当たり少なくとも1011個のミニセルを含む、実施形態1~8のいずれかの方法。
10.生親細菌細胞を実質的に含まない、タンパク質を搭載された複数のミニセルを含む農業用ADAS組成物を製造するための方法であって、
(a)少なくとも1つの細胞分裂トポロジー特異性因子のレベル又は活性の低下を示す親細菌細胞を、タンパク質発現を可能にする条件に曝露する工程(ここで、親細菌細胞はDNA修復に関与する遺伝子が欠損している)と、
(b)親細菌細胞を、ミニセルの形成を可能にする条件に曝露する工程と、
(c)ミニセルを親細菌細胞から分離し、それによって、生親細菌細胞を実質的に含まない、タンパク質をロードされた複数のミニセルを含む組成物を生成する工程と
を含む方法。
11.細胞分裂トポロジー特異性因子は、minC、minD、minE、及びftsZからなる群から選択される、実施形態10の方法。
12.DNA修復に関与する遺伝子は、mutS、MutH、MutL、SSB、RecA、RecJ、ExoI、ExoVII、ExoX、UvrD及びDNAポリメラーゼIIIからなる群から選択される、実施形態10の方法。
13.DNA修復に関与する遺伝子は、RecAである、実施形態10の方法。
14.細菌細胞は、大腸菌(E.coli)DH10BΔminCDEである、実施形態13に記載の方法。
15.親細菌細胞は、T3、T7、K11若しくはSP6ポリメラーゼ、又はT3、T7、K11若しくはSP6ポリメラーゼをコードする核酸を含む、実施形態10の方法。
16.親細菌細胞が、T7ポリメラーゼ、又はT7ポリメラーゼをコードする核酸を含む、実施形態10の方法。
17.親細菌細胞は、大腸菌(E.coli)DH10B(DE3)ΔminCDEである、実施形態16の方法。
18.親細菌細胞は、発現ベクターを含む、実施形態10~17のいずれかの方法。
19.発現ベクターは、タンパク質をコードする遺伝子を含む、実施形態18の方法。
20.遺伝子は、T7、Ptac、Ptet、又は構成的プロモーターの制御下にある、実施形態19の方法。
21.タンパク質は、殺虫性、除草性又は抗微生物性タンパク質である、実施形態18~20のいずれかの方法。
22.タンパク質は、PirAB、Cry1AC及びVip3Aa19からなる群から選択される、実施形態21に記載の方法。
23.タンパク質は、PirABである、実施形態21の方法。
24.タンパク質は、Cry1Acである、実施形態21の方法。
25.タンパク質は、Vip3Aa19である、実施形態22の方法。
26.組成物は、親細菌細胞の培養物1リットル当たり少なくとも1011個のミニセルを含む、実施形態10~22のいずれかの方法。
27.組成物は、109個のミニセル当たり少なくとも100ngのタンパク質を含む、実施形態10~22のいずれかの方法。
28.(a)複数のミニセルであって、少なくとも1つの細胞分裂トポロジー特異性因子のレベル又は活性の低下を示す複数の親細菌細胞に由来するミニセルを含み、
(b)複数のミニセルは、109個のミニセル当たり少なくとも100ngのタンパク質を含む、
農業用ADAS組成物。
29.細胞分裂トポロジー特異性因子は、minC、minD、minE、及びftsZからなる群から選択される、実施形態28の組成物。
30.親細菌細胞は、DNA修復に関与する遺伝子を欠損している、実施形態28の組成物。
31.DNA修復に関与する遺伝子は、mutS、MutH、MutL、SSB、RecA、RecJ、ExoI、ExoVII、ExoX、UvrD及びDNAポリメラーゼIIIからなる群から選択される、実施形態28の組成物。
32.DNA修復に関与する遺伝子は、RecAである、実施形態28の組成物。
33.細菌細胞は、大腸菌(E.coli)DH10BΔminCDEである、実施形態32の組成物。
34.親細菌細胞は、T3、T7、K11若しくはSP6ポリメラーゼ、又はT3、T7、K11若しくはSP6ポリメラーゼをコードする核酸を含む、実施形態28の組成物。
35.親細菌細胞が、T7ポリメラーゼ、又はT7ポリメラーゼをコードする核酸を含む、実施形態28の組成物。
36.親細菌細胞は、大腸菌(E.coli)DH10B(DE3)ΔminCDEである、実施形態34の組成物。
37.親細菌細胞は、発現ベクターを含む、実施形態29~37のいずれかの組成物。
38.発現ベクターは、タンパク質をコードする遺伝子を含む、実施形態37の組成物。
39.遺伝子は、T7、Ptac、Ptet、又は構成的プロモーターの制御下にある、実施形態38の組成物。
40.タンパク質は、殺虫性、除草性又は抗微生物性タンパク質である、実施形態28の組成物。
41.タンパク質は、pirAB、Cry及びVip3Aa19からなる群から選択される、実施形態40の組成物。
42.複数のミニセルは、Pirを含む第1の有効量の第1の外因性タンパク質毒素を含む第1のミニセルと、Cryを含む第2の有効量の第2の外因性タンパク質毒素を含む第2のミニセルとの混合物を含む、実施形態28~41の組成物。
43.第1の有効量及び第2の有効量は、約50:1~1:50の範囲の比で存在する、実施形態42の組成物。
44.第1の有効量及び第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1又は1:1の比で存在する、実施形態43の組成物。
45.組成物が害虫に投与された場合、第1の有効量及び第2の有効量の混合物は、第1の有効量又は第2の有効量が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する、実施形態42~44の組成物。
46.第1のミニセルの第1の粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲であり、第2のミニセルの第2の粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲である、実施形態42~45の組成物。
47.すぐ使用できる(Ready To Use)(RTU)製剤、懸濁濃縮物、タンクミックス、エアロゾル、種子処理、根浸漬、土壌処理、潅漑用製剤、スプリンクラー用製剤、及びドレンチ処理の少なくとも1つとして製剤化される、実施形態42~46の組成物。
48.第1の外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む、実施形態42~47の組成物。
49.PirABは、配列番号143、配列番号146、配列番号147、配列番号154、配列番号157、配列番号161、配列番号163、配列番号164、配列番号165、配列番号167、配列番号168、配列番号169、配列番号170、配列番号171、配列番号174、配列番号174、配列番号186、配列番号190、配列番号192、配列番号197、配列番号199、配列番号202、及び配列番号203からなる群から選択されるPirA;並びに配列番号144、配列番号145、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号153、配列番号158、配列番号159、配列番号160、配列番号162、配列番号166、配列番号172、配列番号177、配列番号178、配列番号179、配列番号180、配列番号181、配列番号182、配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号191、配列番号193、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号198、配列番号201、及び配列番号204からなる群から選択されるPirB、又はこれらのいずれかの機能的構成要素を含む、実施形態48の組成物。
50.PirABは、配列番号203を含むPirA及び配列番号204を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号197を含むPirA及び配列番号178を含むPirBを含む、実施形態49の組成物。
51.第2の外因性タンパク質毒素は、Cry1A、Cry1B、Cry1C、Cry1D、Cry1E、Cry1F、Cry1G、Cry1H、Cry1I、Cry1J若しくはCry1K、又はこれらの機能的構成要素を含む、実施形態42~50の組成物。
52.Cry1Aは、配列番号105、配列番号106、配列番号107、配列番号108、配列番号109、配列番号110、配列番号111、配列番号112、配列番号113、配列番号114、配列番号115、配列番号151、配列番号152及び配列番号205からなる群から選択されるCry1Aを含み;Cry1Bは、配列番号117、配列番号118、配列番号119、配列番号120、配列番号121、配列番号122及び配列番号155からなる群から選択されるCry1Bを含み;Cry1Cは、配列番号123、配列番号124、配列番号125及び配列番号156からなる群から選択されるCry1Cを含み;Cry1Dは、配列番号126、配列番号127、配列番号175及び配列番号176からなる群から選択されるCry1Dを含み;Cry1Eは、配列番号128及び配列番号129からなる群から選択されるCry1Eを含み;Cry1Fは、配列番号130及び配列番号131からなる群から選択されるCry1Fを含み;Cry1Gは、配列番号132及び配列番号133からなる群から選択されるCry1Gを含み;Cry1Hは、配列番号134及び配列番号135からなる群から選択されるCry1Hを含み;Cry1Iは、配列番号136、配列番号137、配列番号138及び配列番号139からなる群から選択されるCry1Iを含み;Cry1Jは、配列番号140及び配列番号141からなる群から選択されるCry1Jを含み;或いはCry1Kは、配列番号142、又はそのいずれかの機能的構成要素を含む、実施形態51の組成物。
53.第2の外因性タンパク質毒素は、配列番号205を含むCry1Aを含む、実施形態50及び51の組成物。
54.複数の親細菌細胞を含む農業用組成物であって、親細菌細胞は、
(a)少なくとも1つの細胞分裂トポロジー特異性因子のレベル又は活性の低下を有し;
(b)DNA修復に関与する遺伝子が欠損しており;
親細菌細胞は、親細菌細胞培養物1リットル当たり少なくとも1011個のミニセルを産生する、組成物。
55.細胞分裂トポロジー特異性因子は、minC、minD、minE、及びftsZからなる群から選択される、実施形態54の組成物。
56.DNA修復に関与する遺伝子は、mutS、MutH、MutL、SSB、RecA、RecJ、ExoI、ExoVII、ExoX、UvrD及びDNAポリメラーゼIIIからなる群から選択される、実施形態54の組成物。
57.DNA修復に関与する遺伝子は、RecAである、実施形態54の組成物。
58.細菌細胞は、大腸菌(E.coli)DH10BΔminCDEである、実施形態57の組成物。
59.親細菌細胞は、T3、T7、K11若しくはSP6ポリメラーゼ、又はT3、T7、K11若しくはSP6ポリメラーゼをコードする核酸を含む、実施形態54の組成物。
60.親細菌細胞が、T7ポリメラーゼ、又はT7ポリメラーゼをコードする核酸を含む、実施形態54の組成物。
61.親細菌細胞は、大腸菌(E.coli)DH10B(DE3)ΔminCDEである、実施形態60の組成物。
62.親細菌細胞は、発現ベクターを含む、実施形態54~60のいずれかの組成物。
63.発現ベクターは、タンパク質をコードする遺伝子を含む、実施形態62の組成物。
64.遺伝子は、T7、Ptac、Ptet、又は構成的プロモーターの制御下にある、実施形態62の組成物。
65.タンパク質は、殺虫性、除草性又は抗微生物性タンパク質である、実施形態63又は64の組成物。
66.タンパク質は、pirAB、Cry及びVip3Aa19からなる群から選択される、実施形態65の組成物。
67.親細菌細胞は、109個のミニセル当たり100ngを超えるタンパク質濃度を有するミニセルを産生することができる、実施形態54~66のいずれかの組成物。
68.DBM幼虫の生存率を低下させる方法であって、DBM幼虫を実施形態28~68の組成物のいずれかと接触させることを含み、組成物と接触させた幼虫の生存率は、組成物と接触させなかった幼虫の生存率よりも低い、方法。
69.Pirを含む第1の外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量の第1のミニセルと、Cryを含む第2の外因性タンパク質毒素を含む第2の有効量の第2のミニセルとの混合物を含む複数の乾燥ミニセルを含む水和性粉末であって、
第1の有効量及び第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在し、
水性担体に分散されて、組成物が昆虫に投与された場合に少なくとも1種の害虫を防除する組成物を生成するように構成されている、水和性粉末。
70.第1の有効量及び第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1又は1:1の比で存在する、実施形態69の水和性粉末。
71.組成物が害虫に投与された場合、第1の有効量及び第2の有効量の混合物は、第1の有効量又は第2の有効量が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する、実施形態69又は実施形態70の水和性粉末。
72.第1のミニセルの第1の粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲であり、第2のミニセルの第2の粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲である、実施形態69~71のいずれか1つの水和性粉末。
73.クレー成分、カオリン成分、タルク成分、チョーク成分、カルサイト成分、石英成分、軽石成分、珪藻土成分、バーミキュライト成分、ケイ酸塩成分、二酸化ケイ素成分、シリカ粉末成分、アルミニウム成分、硫酸アンモニウム成分、リン酸アンモニウム成分、炭酸カルシウム成分、尿素成分、糖成分、デンプン成分、おがくず成分、粉砕ヤシ殻成分、粉砕トウモロコシ穂軸成分及び粉砕タバコ柄成分の少なくとも1つを含む農薬的に許容される固体担体成分をさらに含む、実施形態69~72のいずれか1つの水和性粉末。
74.水性担体は、水を含む、実施形態69~73のいずれか1つの水和性粉末。
75.組成物の害虫への投与には、摂取のために組成物を害虫に送達すること;昆虫を組成物と接触させること;害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に組成物を送達すること;及び組成物を植物に適用することからなる群から選択される投与方法が含まれる、実施形態69~74のいずれか1つの水和性粉末。
76.葉面処理、注入処理、発芽前処理、及び発芽後処理の少なくとも1つとして植物に適用される、実施形態75の組成物。
77.第1の外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む、実施形態69~76のいずれか1つの組成物。
78.PirABは、配列番号143、配列番号146、配列番号147、配列番号154、配列番号157、配列番号161、配列番号163、配列番号164、配列番号165、配列番号167、配列番号168、配列番号169、配列番号170、配列番号171、配列番号174、配列番号174、配列番号186、配列番号190、配列番号192、配列番号197、配列番号199、配列番号202、及び配列番号203からなる群から選択されるPirA;並びに配列番号144、配列番号145、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号153、配列番号158、配列番号159、配列番号160、配列番号162、配列番号166、配列番号172、配列番号177、配列番号178、配列番号179、配列番号180、配列番号181、配列番号182、配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号191、配列番号193、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号198、配列番号201、及び配列番号204からなる群から選択されるPirB、又はこれらのいずれかの機能的構成要素を含む、実施形態77の組成物。
79.PirABは、配列番号203を含むPirA及び配列番号204を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号197を含むPirA及び配列番号178を含むPirBを含む、実施形態78の組成物。
80.第2の外因性タンパク質毒素は、Cry1A、Cry1B、Cry1C、Cry1D、Cry1E、Cry1F、Cry1G、Cry1H、Cry1I、Cry1J若しくはCry1K、又はこれらの機能的構成要素を含む、実施形態69~79のいずれか1つの組成物。
81.Cry1Aは、配列番号105、配列番号106、配列番号107、配列番号108、配列番号109、配列番号110、配列番号111、配列番号112、配列番号113、配列番号14、配列番号115、配列番号151、配列番号152及び配列番号205からなる群から選択されるCry1Aを含み;Cry1Bは、配列番号117、配列番号118、配列番号119、配列番号120、配列番号121、配列番号122及び配列番号155からなる群から選択されるCry1Bを含み;Cry1Cは、配列番号123、配列番号124、配列番号125及び配列番号156からなる群から選択されるCry1Cを含み;Cry1Dは、配列番号126、配列番号127、配列番号175及び配列番号176からなる群から選択されるCry1Dを含み;Cry1Eは、配列番号128及び配列番号129からなる群から選択されるCry1Eを含み;Cry1Fは、配列番号130及び配列番号131からなる群から選択されるCry1Fを含み;Cry1Gは、配列番号132及び配列番号133からなる群から選択されるCry1Gを含み;Cry1Hは、配列番号134及び配列番号135からなる群から選択されるCry1Hを含み;Cry1Iは、配列番号136、配列番号137、配列番号138及び配列番号139からなる群から選択されるCry1Iを含み;Cry1Jは、配列番号140及び配列番号141からなる群から選択されるCry1Jを含み;或いはCry1Kは、配列番号142、又はそのいずれかの機能的構成要素を含む、実施形態80の組成物。
82.第2の外因性タンパク質毒素は、配列番号205を含むCry1Aを含む、実施形態81の組成物。
83.防除は、
害虫数の減少
害虫重量の減少、
害虫によって引き起こされる物理的被害の減少、及び
害虫死亡率の増加
の少なくとも1つを含む、実施形態69~82のいずれか1つの組成物。
84.害虫数の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
害虫重量の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
物理的被害の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
害虫死亡率の増加は、少なくとも10%の増加、少なくとも15%の増加、少なくとも20%の増加、少なくとも25%の増加、少なくとも30%の増加、少なくとも40%の増加、少なくとも50%の増加、少なくとも60%の増加、少なくとも70%の増加、又は少なくとも80%の増加である、
実施形態83の組成物。
85.防除は、観察された害虫死亡率が、少なくとも約55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%又は95%であることを含む、実施形態69~84のいずれか1つの組成物。
86.少なくとも1種の害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種及び双翅目(Diptera)の種からなる群から選択される、実施形態69~85のいずれか1つの組成物。
87.a)Pirを含む第1の外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量の第1の乾燥ミニセルを提供する工程、
b)Cryを含む第2の外因性タンパク質毒素を含む第2の有効量の第2の乾燥ミニセル、及び
c)第1の有効量及び第2の有効量を約50:1~1:50の範囲の比で混合する工程
を含む水和性粉末を製造する方法であって、
水和性粉末は、水性担体に分散されて、組成物が害虫に投与された場合に少なくとも1種の害虫を防除する組成物を生成するように構成されている、方法。
88.第1の有効量及び第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1、又は1:1の比で混合される、実施形態87の方法。
89.種子、及び
種子を覆うコーティング(ここで、コーティングは、Pirを含む第1の外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量の第1のミニセルと、Cryを含む第2の外因性タンパク質毒素を含む第2の有効量の第2のミニセルとの混合物を含む複数のミニセルを含む)
を含み、
第1の有効量及び第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在し、
混合物は、種子又はそれから生じた実生を食べる少なくとも1種の害虫に対する殺虫活性を十分にもたらす、
植え付け可能な組成物。
90.第1の有効量及び第2の有効量は、約46:1、23:1、11:1、9:1、6:1、5:1、3:1又は1:1の比で存在する、実施形態89の植え付け可能な組成物。
91.組成物が害虫に投与された場合、第1の有効量及び第2の有効量の混合物は、第1の有効量又は第2の有効量が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する、実施形態89又は請求項90の植え付け可能な組成物。
92.第1のミニセルの第1の粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲であり、第2のミニセルの第2の粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲である、実施形態89~91のいずれか1つの植え付け可能な組成物。
93.第1の外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む、実施形態89~92のいずれか1つの植え付け可能な組成物。
94.PirABは、配列番号143、配列番号146、配列番号147、配列番号154、配列番号157、配列番号161、配列番号163、配列番号164、配列番号165、配列番号167、配列番号168、配列番号169、配列番号170、配列番号171、配列番号174、配列番号174、配列番号186、配列番号190、配列番号192、配列番号197、配列番号199、配列番号202、及び配列番号203からなる群から選択されるPirA;並びに配列番号144、配列番号145、配列番号148、配列番号149、配列番号150、配列番号153、配列番号158、配列番号159、配列番号160、配列番号162、配列番号166、配列番号172、配列番号177、配列番号178、配列番号179、配列番号180、配列番号181、配列番号182、配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号191、配列番号193、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号198、配列番号201、及び配列番号204からなる群から選択されるPirB、又はこれらのいずれかの機能的構成要素を含む、実施形態93の植え付け可能な組成物。
95.PirABは、配列番号203を含むPirA及び配列番号204を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号197を含むPirA及び配列番号178を含むPirBを含む、実施形態94の植え付け可能な組成物。
96.第2の外因性タンパク質毒素は、Cry1A、Cry1B、Cry1C、Cry1D、Cry1E、Cry1F、Cry1G、Cry1H、Cry1I、Cry1J若しくはCry1K、又はこれらの機能的構成要素を含む、実施形態89~95のいずれか1つの植え付け可能な組成物。
97.Cry1Aは、配列番号105、配列番号106、配列番号107、配列番号108、配列番号109、配列番号110、配列番号111、配列番号112、配列番号113、配列番号114、配列番号115、配列番号151、配列番号152及び配列番号205からなる群から選択されるCry1Aを含み;Cry1Bは、配列番号117、配列番号118、配列番号119、配列番号120、配列番号121、配列番号122及び配列番号155からなる群から選択されるCry1Bを含み;Cry1Cは、配列番号123、配列番号124、配列番号125及び配列番号156からなる群から選択されるCry1Cを含み;Cry1Dは、配列番号126、配列番号127、配列番号175及び配列番号176からなる群から選択されるCry1Dを含み;Cry1Eは、配列番号128及び配列番号129からなる群から選択されるCry1Eを含み;Cry1Fは、配列番号130及び配列番号131からなる群から選択されるCry1Fを含み;Cry1Gは、配列番号132及び配列番号133からなる群から選択されるCry1Gを含み;Cry1Hは、配列番号134及び配列番号135からなる群から選択されるCry1Hを含み;Cry1Iは、配列番号136、配列番号137、配列番号138及び配列番号139からなる群から選択されるCry1Iを含み;Cry1Jは、配列番号140及び配列番号141からなる群から選択されるCry1Jを含み;或いはCry1Kは、配列番号142、又はそのいずれかの機能的構成要素を含む、実施形態96の植え付け可能な組成物。
98.第2の外因性タンパク質毒素は、配列番号205を含むCry1Aを含む、実施形態97の植え付け可能な組成物。
99.少なくとも1種の害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種及び双翅目(Diptera)の種からなる群から選択される、実施形態89~98のいずれか1つの植え付け可能な組成物。
100.種子は、アルファルファ、アーモンド、リンゴ、アプリコット、アーティチョーク、アスパラガス、アボカド、バナナ、オオムギ、豆、ブルーベリー、クランベリー、ブラジルナッツ、カカオ、カラマンシー、キャノーラ、ポーランドキャノーラ、ブロッコリー、ケール、キャベツ、カブ、カーネーション、ニンジン、カシュー、キャッサバ、セロリ、サクランボ、クリ、ヒヨコマメ、チコリ、チリペッパー、キク、シトロン、ココナッツ、コーヒー、綿、ササゲ、ソラマメ、キュウリ、フサスグリ、グーズベリー、デーツ、ウキクサ、ナス、エルダーベリー、ユーカリ、亜麻、ゼラニウム、ショウガ、チョウセンニンジン、グレープフルーツ、ブドウ、グアバ、ヘーゼルナッツ、ヘンプ、大麻、ホップ、ホースラディッシュ、アヤメ、ジャックフルーツ、キウイフルーツ、キンカン、レモン、レンティル、レタス、ライム、レイチ、マカダミア、トウモロコシ、マンダリン、マンゴー、マンゴスチン、メロン、キビ、オート麦、ヤシ、オクラ、オリーブ、オニオン、オレンジ、パパイヤ、アメリカボウフウ、パッションフルーツ、ペカン、モモ、ネクタリン、ナシ、エンドウ、ピーナッツ、ボタン、カキ、ペチュニア、パイナップル、ピスタチオ、オオバコ、プラム、ポインセチア、ザボン、ポプラ、ジャガイモ、パンプキン、カボチャ、マルメロ、ラズベリー、ダイオウ、イネ、バラ、ゴム、ライムギ、ベニバナ、ウンシュウミカン、ゴマ、モロコシ、ダイダイ、トゲバンレイシ、ダイズ、イチゴ、テンサイ、サトウキビ、ヒマワリ、サツマイモ、タマリンド、タンジェリン、チャ、タバコ、トマティーヨ、トマト、チューリップ、クルミ、スイカ、コムギ、及びヤムからなる群から選択される植物由来である、実施形態89~99のいずれか1つの植え付け可能な組成物。
101.液体担体相;
その担体相に分散された複数のミニセル
(ここで、複数のミニセルは、Pirを含む第1の有効量の外因性タンパク質毒素を含む);及び
第2の有効量のBt由来活性成分(「AI」)
を含み;
第1の有効量及び第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在する、組成物。
102.第1の有効量及び第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1又は1.5:1の比で存在する、実施形態101の組成物。
103.組成物が害虫に投与された場合、第1の有効量及び第2の有効量の混合物は、第1の有効量又は第2の有効量が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する、実施形態101又は実施形態102の組成物。
104.ミニセルの粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲である、実施形態101~103のいずれか1つの組成物。
105.Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも1つを含む、実施形態101~104のいずれか1つの組成物。
106.Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも2つ、少なくとも3つ、又は全てを含む、実施形態105の組成物。
107.組成物の害虫への投与には、摂取のために組成物を害虫に送達すること;害虫を組成物と接触させること;害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に組成物を送達すること;及び組成物を植物に適用することからなる群から選択される投与方法が含まれる、実施形態101~106のいずれか1つの水和性粉末。
108.葉面処理、注入処理、発芽前処理、及び発芽後処理の少なくとも1つとして植物に適用される、実施形態107の組成物。
109.すぐ使用できる(Ready To Use)(RTU)製剤、懸濁濃縮物、タンクミックス、エアロゾル、種子処理、根浸漬、土壌処理、潅漑用製剤、スプリンクラー用製剤、ドレンチ処理、粉剤、乳化性濃縮物、流動性濃縮物、中間製剤、顆粒製剤、含浸材料製剤、ペレット/錠剤製剤、可溶性濃縮物製剤、工業用化学製剤、水分散性顆粒製剤、水溶性包装製剤、又は水和剤製剤の少なくとも1つとして製剤化される、実施形態101~108のいずれか1つの組成物。
110.外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む、実施形態101~109のいずれか1つに記載の組成物。
111.PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31及び配列番号32からなる群から選択されるPirA;及び配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57及び配列番号58からなる群から選択されるPirB、又はこれらのいずれかの機能的構成要素を含む、実施形態110の組成物。
112.PirABは、配列番号4を含むPirA及び配列番号5を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号6を含むPirA及び配列番号7を含むPirBを含む、実施形態111の組成物。
113.PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31及び配列番号32からなる群から選択されるPirAを含み;且つPirAは、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57及び配列番号58からなる群から選択されるPirBにリンカー配列によって連結されている、実施形態110の組成物。
114.Bt由来AIは、Thuricide(登録商標)、Thuricide(登録商標)HPC-ORTU、Thuricide(登録商標)HPC、Thuricide(登録商標)48LV Forestry、Thuricide(登録商標)76B、Thuricide(登録商標)76LV、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus Thuringiensis)(BT)蛾幼虫(毛虫)防除剤、DiPel(登録商標)、Security BT粉末生物学的殺虫剤、FertilomeDipel粉末生物学的殺虫剤、Widestrike(登録商標)、植物農薬B.T.亜種テネオブリオニス(B.T.subsp.tenebrionis)コロラドハムシタンパク質、SA-50ブランドDiPel(登録商標)粉剤、Ringer(登録商標)Vegetable Insect Attack(登録商標)、野菜用Bonide DiPel(登録商標)150粉剤、Green Light(登録商標)DiPel(登録商標)粉剤、Green Light(登録商標)BT Worm Killer、BT Sulfur 15-50粉剤、NEU1701I、FourStar(登録商標)ブリケット、FourStar(登録商標)CRG、Britz Bt 25Sulfur粉剤、Thuricide(登録商標)32LV、Bonide Mosquito Beater(登録商標)水溶性パウチ、Britz BT粉剤、Summit Fallout Bti顆粒、DiPel(登録商標)10Gスイートコーン顆粒、DiPel(登録商標)10G生物学的殺虫剤顆粒、DiPel(登録商標)SG Plus Biological Insecticide Sand Granule、DiPel(登録商標)6L WormKiller、VectoBac(登録商標)G生物学的幼虫駆除剤顆粒、VectoBac(登録商標)GR、Summit Mosquito Bits(登録商標)、Mosquito Bits(登録商標)、BMP144(200G)、Bti粒状幼虫駆除剤、FourStar(登録商標)MBG、DiPel(登録商標)8L Worm Killer、TERRO(登録商標)幼虫駆除剤、VectoMax(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、Chemsico Insect Granules ML、VectoBac(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤顆粒、Bti顆粒、RF2230D-Granules、RF2248U-Granules、AllPro Sustain BCG、BMP144(400G)、VectoPrime(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)FG+生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)AS、DiPel(登録商標)WP家庭用・園芸用殺虫剤、DiPel(登録商標)バイオガーデンスプレー、WideStrike(登録商標)、Meridian-02、BMP144(2X)、grubGONE!(登録商標)G、Bioprotec、Bioprotec Plus、Bioprotec HP、Bioprotec毛虫用殺虫剤濃縮液、BES0531、Novodorフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、FourStar(登録商標)Bti CRG、VBC-60092(Bactimos Briquette)、SummitB.t.i.BRIQUETS、Dunks、Sympatico生物学的殺虫剤、XenTari(登録商標)AS生物殺虫剤水性懸濁液、B402生物学的幼虫駆除剤、VectoBac(登録商標)12AS生物学的幼虫駆除剤水性懸濁液、VectoBac(登録商標)SC生物学的幼虫駆除剤、BMP 144(3X)、CMP 123(48LC)、Bactimos PT、Foray 48B、Foray 48BC、Foray48Fフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、Foray 76B、Safer B.T.毛虫キラー濃縮液、バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp.Israelensis)スラリー、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.Kurstaki)スラリー、Trident(登録商標)生物学的殺虫剤、VBC-60219生物学的殺虫剤スラリー、Javelin、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp.aizawai)スラリー、FlorBac(登録商標)スラリー生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)ES、DiPel(登録商標)ES-NT生物学的殺虫剤乳化懸濁液、DiPel(登録商標)(ワームキラー)水和剤生物学的殺虫剤、Condor、Leap(登録商標)ES細菌性疾患管理生物学的殺虫剤乳化懸濁液、Biobit(登録商標)HPWPII生物学的殺虫剤、VectoBac(登録商標)WDG生物学的幼虫駆除剤水分散性顆粒、VectoBac(登録商標)DT生物学的幼虫駆除剤、Bactimos(登録商標)WG、VectoBac(登録商標)WG、BMP123(2XWP)、Cutlass、Crymax(登録商標)、Lepinox(商標)WDG、Crymax(登録商標)WP、BMP144DF3000、CondorWP、BTI WDG、Condor XL、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤水分散剤顆粒、Agree(登録商標)WG、Agree(登録商標)50WP、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤ドライフロアブル、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤DryFlowable、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)2X生物学的殺虫剤水和剤、BioBit(登録商標)(登録商標)HP生物学的殺虫剤水和剤、DiPel(登録商標)WDG生物学的殺虫剤、VBC-60236生物学的殺虫剤ドライフロアブル、Foray2WG生物学的殺虫剤(水分散性顆粒)、Thuricide(登録商標)HPWP、ForayWG、ThyllombeetleGONE!(登録商標)生物学的殺虫剤、JavelinWP、ABG-6346生物学的殺虫剤、ABG-6345テクニカルパウダー、JavelinWG、SAN420IWG、JavelinWG2、BTK32、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Phyllom SDS-502MP、DiPel(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Novodor Technical、VBC-60225生物学的殺虫剤テクニカル活性成分POW、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)‘O’、Chemsico HPC-O濃縮液、Thuricide(登録商標)HPC-O家庭用・園芸用、VectoBac(登録商標)テクニカル粉末、VectoBac(登録商標)生物学的幼虫駆除剤プライマリー粉末、Bioprotec Technical、SummitBTIMP、BMP144プライマリー粉末、BMP123プライマリー粉末、BMP144プライマリー粉末OSF、TechnicalCGA-237218、Javelinテクニカル濃縮液、Thuricide(登録商標)Technical濃縮液、SAN420ITechnical濃縮液、CONDORテクニカルパウダー、Cutlassテクニカルパウダー、Lepinox、BTTSDTC、BTTテクニカル濃縮液、及びBTIテクニカル粉末BIOInsecticideの群から選択されるBt由来の生物学的防除製剤を含む、実施形態101~113のいずれか1つの組成物。
115.複数のミニセルが、外因性タンパク質毒素のコード配列を含むベクターを含む、実施形態101~114のいずれか1つの組成物。
116.ベクターは、pMB1複製起点を含む、実施形態115の組成物。
117.外因性タンパク質毒素のコード配列は、プロモーターに作動可能に連結されている、実施形態115又は実施形態116の組成物。
118.第1のプロモーターは、誘導性プロモーター又は構成的プロモーターである、実施形態95117の組成物。
119.誘導性プロモーターは、Ptetを含む、実施形態118の組成物。
120.外因性タンパク質毒素はPirABを含み、PirABは、配列番号4を含むPirA及び配列番号5を含むPirBを含み、PirAのコード配列は配列番号2を含み、PirBのコード配列は配列番号3を含む、実施形態115~119のいずれか1つの組成物。
121.外因性タンパク質毒素の発現は、aTcで誘導される、実施形態115~120のいずれか1つの組成物。
122.防除は、
害虫数の減少
害虫重量の減少、
害虫によって引き起こされる物理的被害の減少、及び
害虫死亡率の増加
の少なくとも1つを含む、実施形態103~121のいずれか1つの組成物:
123.害虫数の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
害虫重量の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
物理的被害の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
害虫死亡率の増加は、少なくとも10%の増加、少なくとも15%の増加、少なくとも20%の増加、少なくとも25%の増加、少なくとも30%の増加、少なくとも40%の増加、少なくとも50%の増加、少なくとも60%の増加、少なくとも70%の増加、又は少なくとも80%の増加である、
実施形態122の組成物。
124.防除は、観察された害虫死亡率が、少なくとも約55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%又は95%であることを含む、実施形態103~123のいずれか1つの組成物。
125.農薬界面活性剤をさらに含み、農薬界面活性剤は、噴霧性、塗布性及び注入性の特性の少なくとも1つを改善する、実施形態101~124のいずれか1つの組成物。
125.液体担体相は、水性又は油性である、実施形態101~125のいずれか1つの組成物。
126.少なくとも1種の害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種及び双翅目(Diptera)の種からなる群から選択される、実施形態103~125のいずれか1つの組成物。
127.液体担体相、及び
その担体相に分散された複数のミニセル
を含み、
複数のミニセルは、Pirを含む第1の有効量の外因性タンパク質毒を含むミニセルと、第2の有効量のBt由来AIとを含み、
第1の有効量及び第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在する、組成物。
128.第1の有効量及び第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1又は1.5:1の比で存在する、実施形態127の組成物。
129.組成物が害虫に投与された場合、組み合わされた第1の有効量及び第2の有効量は、組成物が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する、実施形態127又は実施形態128の組成物。
130.害虫を制御する方法であって、
実施形態101~129のいずれか1つの組成物を害虫に投与することを含む方法。
131.組成物の害虫への投与には、摂取のために組成物を害虫に送達すること;害虫を組成物と接触させること;害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に組成物を送達すること;及び組成物を植物に適用することからなる群から選択される投与方法が含まれる、実施形態130の方法。
132.組成物は、葉面処理、注入処理、発芽前処理、及び発芽後処理の少なくとも1つとして植物に適用される、実施形態131の方法。
133.組成物は、すぐ使用できる(Ready To Use)(RTU)製剤、懸濁濃縮物、タンクミックス、エアロゾル、種子処理、根浸漬、土壌処理、潅漑用製剤、スプリンクラー用製剤、ドレンチ処理、粉剤、乳化性濃縮物、流動性濃縮物、中間製剤、顆粒製剤、含浸材料製剤、ペレット/錠剤製剤、可溶性濃縮物製剤、工業用化学製剤、水分散性顆粒製剤、水溶性包装製剤、又は水和剤製剤の少なくとも1つとして製剤化される、実施形態130~132のいずれか1つの方法。
134.制御は、
害虫数の減少
害虫重量の減少、
害虫によって引き起こされる物理的被害の減少、及び
害虫死亡率の増加
の少なくとも1つを含む、実施形態130~133のいずれか1つの方法。
135.害虫数の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
害虫重量の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
物理的被害の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
害虫死亡率の増加は、少なくとも10%の増加、少なくとも15%の増加、少なくとも20%の増加、少なくとも25%の増加、少なくとも30%の増加、少なくとも40%の増加、少なくとも50%の増加、少なくとも60%の増加、少なくとも70%の増加、又は少なくとも80%の増加である、
実施形態134の方法。
136.防除は、植物上で観察される害虫死亡率が、約55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%又は95%であることを含む、実施形態130~135のいずれか1つの組成物。
137.害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種及び双翅目(Diptera)の種からなる群から選択される、実施形態130~136のいずれか1つの組成物。
138.
Pirを含む外因性タンパク質毒を含む第1の有効量のミニセルと、第2の有効量のBt由来AIとの混合物を含む複数の乾燥ミニセルを含み、
第1の有効量及び第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在し、
水性担体に分散されて、組成物が昆虫に投与された場合に少なくとも1種の害虫を防除する組成物を生成するように構成されている、水和性粉末。
139.第1の有効量及び第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1又は1.5:1の比で存在する、実施形態138の水和性粉末。
140.組成物が害虫に投与された場合、第1の有効量及び第2の有効量の混合物は、第1の有効量又は第2の有効量が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する、実施形態138又は実施形態141の水和性粉末。
142.ミニセルの粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲である、実施形態138~140のいずれか1つの水和性粉末。
143.Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも1つを含む、実施形態138~142のいずれか1つの水和性粉末。
144.Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも2つ、少なくとも3つ、又は全てを含む、実施形態138~143のいずれか1つの水和性粉末。
145.クレー成分、カオリン成分、タルク成分、チョーク成分、カルサイト成分、石英成分、軽石成分、珪藻土成分、バーミキュライト成分、ケイ酸塩成分、二酸化ケイ素成分、シリカ粉末成分、アルミニウム成分、硫酸アンモニウム成分、リン酸アンモニウム成分、炭酸カルシウム成分、尿素成分、糖成分、デンプン成分、おがくず成分、粉砕ヤシ殻成分、粉砕トウモロコシ穂軸成分及び粉砕タバコ柄成分の少なくとも1つを含む農薬的に許容される固体担体成分をさらに含む、実施形態138~144のいずれか1つの水和性粉末。
146.水性担体は、水を含む、実施形態138~145のいずれか1つの水和性粉末。
147.組成物の害虫への投与には、摂取のために組成物を害虫に送達すること;昆虫を組成物と接触させること;害虫が成長する、生育する、繁殖する、供給する若しくは寄生する少なくとも1つの生息場所に組成物を送達すること;及び組成物を植物に適用することからなる群から選択される投与方法が含まれる、実施形態138~146のいずれか1つの水和性粉末。
148.組成物は、葉面処理、注入処理、発芽前処理、及び発芽後処理の少なくとも1つとして植物に適用される、実施形態147の水和性粉末。
149.外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む、実施形態138~148のいずれか1つの水和性粉末。
150.PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31及び配列番号32からなる群から選択されるPirA;及び配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57及び配列番号58からなる群から選択されるPirB、又はこれらのいずれかの機能的構成要素を含む、実施形態149の水和性粉末。
151.PirABは、配列番号4を含むPirA及び配列番号5を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号6を含むPirA及び配列番号7を含むPirBを含む、実施形態150の水和性粉末。
152.PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31及び配列番号32からなる群から選択されるPirAを含み;且つPirAは、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57及び配列番号58からなる群から選択されるPirBにリンカー配列によって連結されている、実施形態149の水和性粉末。
153.Bt由来AIは、Thuricide(登録商標)、Thuricide(登録商標)HPC-ORTU、Thuricide(登録商標)HPC、Thuricide(登録商標)48LV Forestry、Thuricide(登録商標)76B、Thuricide(登録商標)76LV、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus Thuringiensis)(BT)蛾幼虫(毛虫)防除剤、DiPel(登録商標)、Security BT粉末生物学的殺虫剤、FertilomeDipel粉末生物学的殺虫剤、Widestrike(登録商標)、植物農薬B.T.亜種テネオブリオニス(B.T.subsp.tenebrionis)コロラドハムシタンパク質、SA-50ブランドDiPel(登録商標)粉剤、Ringer(登録商標)Vegetable Insect Attack(登録商標)、野菜用Bonide DiPel(登録商標)150粉剤、Green Light(登録商標)DiPel(登録商標)粉剤、Green Light(登録商標)BT Worm Killer、BT Sulfur 15-50粉剤、NEU1701I、FourStar(登録商標)ブリケット、FourStar(登録商標)CRG、Britz Bt 25Sulfur粉剤、Thuricide(登録商標)32LV、Bonide Mosquito Beater(登録商標)水溶性パウチ、Britz BT粉剤、Summit Fallout Bti顆粒、DiPel(登録商標)10Gスイートコーン顆粒、DiPel(登録商標)10G生物学的殺虫剤顆粒、DiPel(登録商標)SG Plus Biological Insecticide Sand Granule、DiPel(登録商標)6L WormKiller、VectoBac(登録商標)G生物学的幼虫駆除剤顆粒、VectoBac(登録商標)GR、Summit Mosquito Bits(登録商標)、Mosquito Bits(登録商標)、BMP144(200G)、Bti粒状幼虫駆除剤、FourStar(登録商標)MBG、DiPel(登録商標)8L Worm Killer、TERRO(登録商標)幼虫駆除剤、VectoMax(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、Chemsico Insect Granules ML、VectoBac(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤顆粒、Bti顆粒、RF2230D-Granules、RF2248U-Granules、AllPro Sustain BCG、BMP144(400G)、VectoPrime(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)FG+生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)AS、DiPel(登録商標)WP家庭用・園芸用殺虫剤、DiPel(登録商標)バイオガーデンスプレー、WideStrike(登録商標)、Meridian-02、BMP144(2X)、grubGONE!(登録商標)G、Bioprotec、Bioprotec Plus、Bioprotec HP、Bioprotec毛虫用殺虫剤濃縮液、BES0531、Novodorフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、FourStar(登録商標)Bti CRG、VBC-60092(Bactimos Briquette)、SummitB.t.i.BRIQUETS、Dunks、Sympatico生物学的殺虫剤、XenTari(登録商標)AS生物殺虫剤水性懸濁液、B402生物学的幼虫駆除剤、VectoBac(登録商標)12AS生物学的幼虫駆除剤水性懸濁液、VectoBac(登録商標)SC生物学的幼虫駆除剤、BMP 144(3X)、CMP 123(48LC)、Bactimos PT、Foray 48B、Foray 48BC、Foray48Fフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、Foray 76B、Safer B.T.毛虫キラー濃縮液、バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp.Israelensis)スラリー、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.Kurstaki)スラリー、Trident(登録商標)生物学的殺虫剤、VBC-60219生物学的殺虫剤スラリー、Javelin、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp.aizawai)スラリー、FlorBac(登録商標)スラリー生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)ES、DiPel(登録商標)ES-NT生物学的殺虫剤乳化懸濁液、DiPel(登録商標)(ワームキラー)水和剤生物学的殺虫剤、Condor、Leap(登録商標)ES細菌性疾患管理生物学的殺虫剤乳化懸濁液、Biobit(登録商標)HPWPII生物学的殺虫剤、VectoBac(登録商標)WDG生物学的幼虫駆除剤水分散性顆粒、VectoBac(登録商標)DT生物学的幼虫駆除剤、Bactimos(登録商標)WG、VectoBac(登録商標)WG、BMP123(2XWP)、Cutlass、Crymax(登録商標)、Lepinox(商標)WDG、Crymax(登録商標)WP、BMP144DF3000、CondorWP、BTI WDG、Condor XL、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤水分散剤顆粒、Agree(登録商標)WG、Agree(登録商標)50WP、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤ドライフロアブル、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤DryFlowable、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)2X生物学的殺虫剤水和剤、BioBit(登録商標)(登録商標)HP生物学的殺虫剤水和剤、DiPel(登録商標)WDG生物学的殺虫剤、VBC-60236生物学的殺虫剤ドライフロアブル、Foray2WG生物学的殺虫剤(水分散性顆粒)、Thuricide(登録商標)HPWP、ForayWG、ThyllombeetleGONE!(登録商標)生物学的殺虫剤、JavelinWP、ABG-6346生物学的殺虫剤、ABG-6345テクニカルパウダー、JavelinWG、SAN420IWG、JavelinWG2、BTK32、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Phyllom SDS-502MP、DiPel(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Novodor Technical、VBC-60225生物学的殺虫剤テクニカル活性成分POW、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)‘O’、Chemsico HPC-O濃縮液、Thuricide(登録商標)HPC-O家庭用・園芸用、VectoBac(登録商標)テクニカル粉末、VectoBac(登録商標)生物学的幼虫駆除剤プライマリー粉末、Bioprotec Technical、SummitBTIMP、BMP144プライマリー粉末、BMP123プライマリー粉末、BMP144プライマリー粉末OSF、TechnicalCGA-237218、Javelinテクニカル濃縮液、Thuricide(登録商標)Technical濃縮液、SAN420ITechnical濃縮液、CONDORテクニカルパウダー、Cutlassテクニカルパウダー、Lepinox、BTTSDTC、BTTテクニカル濃縮液、及びBTIテクニカル粉末BIOInsecticideの群から選択されるBt由来の生物学的防除製剤を含む、実施形態138~152のいずれか1つの水和性粉末。
154.防除は、
害虫数の減少
害虫重量の減少、
害虫によって引き起こされる物理的被害の減少、及び
害虫死亡率の増加
の少なくとも1つを含む、実施形態138~153のいずれか1つの水和性粉末。
155.害虫数の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
害虫重量の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
物理的被害の減少は、少なくとも10%の減少、少なくとも15%の減少、少なくとも20%の減少、少なくとも25%の減少、少なくとも30%の減少、少なくとも40%の減少、少なくとも50%の減少、少なくとも60%の減少、少なくとも70%の減少、又は少なくとも80%の減少であり、
害虫死亡率の増加は、少なくとも10%の増加、少なくとも15%の増加、少なくとも20%の増加、少なくとも25%の増加、少なくとも30%の増加、少なくとも40%の増加、少なくとも50%の増加、少なくとも60%の増加、少なくとも70%の増加、又は少なくとも80%の増加である、
請求項154の水和性粉末。
156.防除は、観察された害虫死亡率が、少なくとも約55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%又は95%であることを含む、実施形態138~155のいずれか1つの水和性粉末。
157.少なくとも1種の害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種及び双翅目(Diptera)の種からなる群から選択される、実施形態138~156のいずれか1つの水和性粉末。
158.
a)Pirを含む外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量の乾燥ミニセルを提供する工程、
b)第2の有効量の乾燥Bt由来AI;及び
c)第1の有効量及び第2の有効量を約50:1~1:50の範囲の比で混合する工程
を含む水和性粉末を製造する方法であって、
水和性粉末は、水性担体に分散されて、組成物が害虫に投与された場合に少なくとも1種の害虫を防除する組成物を生成するように構成されている、方法。
159.第1の有効量及び第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1、又は1.5:1の比で混合される、実施形態158の方法。
160.種子、及び
種子を覆うコーティング(ここで、コーティングは、Pirを含む外因性タンパク質毒素を含む第1の有効量のミニセルと、第2の有効量のBt由来AIとの混合物を含む複数のミニセルを含む)
を含み、
第1の有効量及び第2の有効量は約50:1~1:50の範囲の比で存在し、
混合物は、種子又はそれから生じた実生を食べる少なくとも1種の害虫に対する殺虫活性を十分にもたらす、
植え付け可能な組成物。
161.第1の有効量及び第2の有効量は、約23:1、22:1、11:1、6:1、3:1、2:1又は1.5:1の比で存在する、実施形態160の植え付け可能な組成物。
162.組成物が害虫に投与された場合、第1の有効量及び第2の有効量の混合物は、第1の有効量又は第2の有効量が害虫に投与された場合の、少なくとも1つの害虫の防除に対する、第1の有効量単独の効果及び第2の有効量単独の効果を超える、少なくとも1つの害虫の防除に対して相乗効果を有する、実施形態160又は実施形態161の植え付け可能な組成物。
163.ミニセルの粒子濃度は、約1×102~約8×1014の範囲である、実施形態160~162のいずれか1つの植え付け可能な組成物。
164.Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも1つを含む、実施形態160~163のいずれか1つの植え付け可能な組成物。
165.Bt由来AIは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、その発酵固形物、その胞子、及びその殺虫性毒素の少なくとも2つ、少なくとも3つ、又は全てを含む、実施形態164の植え付け可能な組成物。
166.外因性タンパク質毒素は、PirAB又はその機能的構成要素を含む、実施形態160~165のいずれか1つの植え付け可能な組成物。
167.PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31及び配列番号32からなる群から選択されるPirA;及び配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57及び配列番号58からなる群から選択されるPirB、又はこれらのいずれかの機能的構成要素を含む、実施形態166の植え付け可能な組成物。
168.PirABは、配列番号4を含むPirA及び配列番号5を含むPirBを含む、又はPirABは、配列番号6を含むPirA及び配列番号7を含むPirBを含む、実施形態167の植え付け可能な組成物。
169.PirABは、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31及び配列番号32からなる群から選択されるPirAを含み;且つPirAは、配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57及び配列番号58からなる群から選択されるPirBにリンカー配列によって連結されている、実施形態166の植え付け可能な組成物。
170.Bt由来AIは、Thuricide(登録商標)、Thuricide(登録商標)HPC-ORTU、Thuricide(登録商標)HPC、Thuricide(登録商標)48LV Forestry、Thuricide(登録商標)76B、Thuricide(登録商標)76LV、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus Thuringiensis)(BT)蛾幼虫(毛虫)防除剤、DiPel(登録商標)、Security BT粉末生物学的殺虫剤、FertilomeDipel粉末生物学的殺虫剤、Widestrike(登録商標)、植物農薬B.T.亜種テネオブリオニス(B.T.subsp.tenebrionis)コロラドハムシタンパク質、SA-50ブランドDiPel(登録商標)粉剤、Ringer(登録商標)Vegetable Insect Attack(登録商標)、野菜用Bonide DiPel(登録商標)150粉剤、Green Light(登録商標)DiPel(登録商標)粉剤、Green Light(登録商標)BT Worm Killer、BT Sulfur 15-50粉剤、NEU1701I、FourStar(登録商標)ブリケット、FourStar(登録商標)CRG、Britz Bt 25Sulfur粉剤、Thuricide(登録商標)32LV、Bonide Mosquito Beater(登録商標)水溶性パウチ、Britz BT粉剤、Summit Fallout Bti顆粒、DiPel(登録商標)10Gスイートコーン顆粒、DiPel(登録商標)10G生物学的殺虫剤顆粒、DiPel(登録商標)SG Plus Biological Insecticide Sand Granule、DiPel(登録商標)6L WormKiller、VectoBac(登録商標)G生物学的幼虫駆除剤顆粒、VectoBac(登録商標)GR、Summit Mosquito Bits(登録商標)、Mosquito Bits(登録商標)、BMP144(200G)、Bti粒状幼虫駆除剤、FourStar(登録商標)MBG、DiPel(登録商標)8L Worm Killer、TERRO(登録商標)幼虫駆除剤、VectoMax(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、Chemsico Insect Granules ML、VectoBac(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤顆粒、Bti顆粒、RF2230D-Granules、RF2248U-Granules、AllPro Sustain BCG、BMP144(400G)、VectoPrime(登録商標)FG生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)FG+生物学的幼虫駆除剤微粒子、VectoBac(登録商標)AS、DiPel(登録商標)WP家庭用・園芸用殺虫剤、DiPel(登録商標)バイオガーデンスプレー、WideStrike(登録商標)、Meridian-02、BMP144(2X)、grubGONE!(登録商標)G、Bioprotec、Bioprotec Plus、Bioprotec HP、Bioprotec毛虫用殺虫剤濃縮液、BES0531、Novodorフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、FourStar(登録商標)Bti CRG、VBC-60092(Bactimos Briquette)、SummitB.t.i.BRIQUETS、Dunks、Sympatico生物学的殺虫剤、XenTari(登録商標)AS生物殺虫剤水性懸濁液、B402生物学的幼虫駆除剤、VectoBac(登録商標)12AS生物学的幼虫駆除剤水性懸濁液、VectoBac(登録商標)SC生物学的幼虫駆除剤、BMP 144(3X)、CMP 123(48LC)、Bactimos PT、Foray 48B、Foray 48BC、Foray48Fフロアブル生物学的殺虫剤濃縮液、Foray 76B、Safer B.T.毛虫キラー濃縮液、バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp.Israelensis)スラリー、バチルス・チューリンゲンシス亜種クリスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.Kurstaki)スラリー、Trident(登録商標)生物学的殺虫剤、VBC-60219生物学的殺虫剤スラリー、Javelin、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp.aizawai)スラリー、FlorBac(登録商標)スラリー生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)ES、DiPel(登録商標)ES-NT生物学的殺虫剤乳化懸濁液、DiPel(登録商標)(ワームキラー)水和剤生物学的殺虫剤、Condor、Leap(登録商標)ES細菌性疾患管理生物学的殺虫剤乳化懸濁液、Biobit(登録商標)HPWPII生物学的殺虫剤、VectoBac(登録商標)WDG生物学的幼虫駆除剤水分散性顆粒、VectoBac(登録商標)DT生物学的幼虫駆除剤、Bactimos(登録商標)WG、VectoBac(登録商標)WG、BMP123(2XWP)、Cutlass、Crymax(登録商標)、Lepinox(商標)WDG、Crymax(登録商標)WP、BMP144DF3000、CondorWP、BTI WDG、Condor XL、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤水分散剤顆粒、Agree(登録商標)WG、Agree(登録商標)50WP、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤ドライフロアブル、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤DryFlowable、DiPel(登録商標)DF生物学的殺虫剤、DiPel(登録商標)2X生物学的殺虫剤水和剤、BioBit(登録商標)(登録商標)HP生物学的殺虫剤水和剤、DiPel(登録商標)WDG生物学的殺虫剤、VBC-60236生物学的殺虫剤ドライフロアブル、Foray2WG生物学的殺虫剤(水分散性顆粒)、Thuricide(登録商標)HPWP、ForayWG、ThyllombeetleGONE!(登録商標)生物学的殺虫剤、JavelinWP、ABG-6346生物学的殺虫剤、ABG-6345テクニカルパウダー、JavelinWG、SAN420IWG、JavelinWG2、BTK32、XenTari(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Phyllom SDS-502MP、DiPel(登録商標)生物学的殺虫剤テクニカル粉末、Novodor Technical、VBC-60225生物学的殺虫剤テクニカル活性成分POW、Bonideバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)‘O’、Chemsico HPC-O濃縮液、Thuricide(登録商標)HPC-O家庭用・園芸用、VectoBac(登録商標)テクニカル粉末、VectoBac(登録商標)生物学的幼虫駆除剤プライマリー粉末、Bioprotec Technical、SummitBTIMP、BMP144プライマリー粉末、BMP123プライマリー粉末、BMP144プライマリー粉末OSF、TechnicalCGA-237218、Javelinテクニカル濃縮液、Thuricide(登録商標)Technical濃縮液、SAN420ITechnical濃縮液、CONDORテクニカルパウダー、Cutlassテクニカルパウダー、Lepinox、BTTSDTC、BTTテクニカル濃縮液、及びBTIテクニカル粉末BIOInsecticideの群から選択されるBt由来の生物学的防除製剤を含む、実施形態160~169のいずれか1つの植え付け可能な組成物。
171.少なくとも1種の害虫は、コナガ(DBM)、ヨトウムシ、ツマジロクサヨトウ(FAW)、コクヌストモドキ(RFB)、コロラドハムシ(CPB)、スジコナマダラメイガ、アジアオオタバコガ、鱗翅目(Lepidoptera)の種、鞘翅目(Coleoptera)の種及び双翅目(Diptera)の種からなる群から選択される、実施形態160~170のいずれか1つの植え付け可能な組成物。
172.種子は、アルファルファ、アーモンド、リンゴ、アプリコット、アーティチョーク、アスパラガス、アボカド、バナナ、オオムギ、豆、ブルーベリー、クランベリー、ブラジルナッツ、カカオ、カラマンシー、キャノーラ、ポーランドキャノーラ、ブロッコリー、ケール、キャベツ、カブ、カーネーション、ニンジン、カシュー、キャッサバ、セロリ、サクランボ、クリ、ヒヨコマメ、チコリ、チリペッパー、キク、シトロン、ココナッツ、コーヒー、綿、ササゲ、ソラマメ、キュウリ、フサスグリ、グーズベリー、デーツ、ウキクサ、ナス、エルダーベリー、ユーカリ、亜麻、ゼラニウム、ショウガ、チョウセンニンジン、グレープフルーツ、ブドウ、グアバ、ヘーゼルナッツ、ヘンプ、大麻、ホップ、ホースラディッシュ、アヤメ、ジャックフルーツ、キウイフルーツ、キンカン、レモン、レンティル、レタス、ライム、レイチ、マカダミア、トウモロコシ、マンダリン、マンゴー、マンゴスチン、メロン、キビ、オート麦、ヤシ、オクラ、オリーブ、オニオン、オレンジ、パパイヤ、アメリカボウフウ、パッションフルーツ、ペカン、モモ、ネクタリン、ナシ、エンドウ、ピーナッツ、ボタン、カキ、ペチュニア、パイナップル、ピスタチオ、オオバコ、プラム、ポインセチア、ザボン、ポプラ、ジャガイモ、パンプキン、カボチャ、マルメロ、ラズベリー、ダイオウ、イネ、バラ、ゴム、ライムギ、ベニバナ、ウンシュウミカン、ゴマ、モロコシ、ダイダイ、トゲバンレイシ、ダイズ、イチゴ、テンサイ、サトウキビ、ヒマワリ、サツマイモ、タマリンド、タンジェリン、チャ、タバコ、トマティーヨ、トマト、チューリップ、クルミ、スイカ、コムギ、及びヤムからなる群から選択される植物由来である、実施形態160~171のいずれか1つの植え付け可能な組成物。
【配列表】
【国際調査報告】