(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-24
(54)【発明の名称】測定方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20250117BHJP
H04W 24/08 20090101ALI20250117BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W24/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024542168
(86)(22)【出願日】2022-01-17
(85)【翻訳文提出日】2024-07-16
(86)【国際出願番号】 CN2022072340
(87)【国際公開番号】W WO2023133887
(87)【国際公開日】2023-07-20
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】フ,ジーチュアン
(72)【発明者】
【氏名】リー,ヤンフア
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD25
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH22
5K067LL11
(57)【要約】
本開示は、移動通信技術に適用可能な測定方法及び装置を提供し、方法は、端末デバイスが、RLM測定及び/又はRRM測定を含むターゲット測定の測定値を取得するステップと、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされた、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含むターゲットイベントを決定するステップと、を含む。これにより、ターゲット測定の測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか否かを効果的に決定することを実現することができ、これにより、端末デバイスは、緩和イベントへの進入をトリガーする際に、ネットワークデバイスに該緩和イベントへの進入を報告することで、緩和メカニズムを行って、端末デバイスのバッテリー駆動時間を向上させることができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスによって実行される測定方法であって、
無線リンクモニタ(RLM)測定及び/又は無線リソース管理(RRM)測定を含むターゲット測定の測定値を取得するステップと、
前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、前記端末デバイスによってトリガーされた、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含むターゲットイベントを決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする測定方法。
【請求項2】
ターゲット測定の測定値を取得するステップは、
前記端末デバイスのサービスセルのダウンリンク基準信号を測定することで、前記測定値を得るステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記基準情報はネットワークデバイスによって送信されたものであり、プライマリサービスセル及び/又はセカンダリサービスセルに適用される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記基準情報は、ターゲット期間と第1差分閾値を含み、前記測定値は、前記ターゲット期間内にダウンリンク基準信号を少なくとも一回測定して得た少なくとも1つの第1基準信号受信電力(RSRP)を含み、又は、前記ターゲット期間内に少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含み、
前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、前記端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベントを決定するステップは、
前記少なくとも1つの前記第1RSRPと対応する基準値との間の第1差分を決定するステップであって、前記第1RSRPに対応する基準値は、前記端末デバイスが前記第1RSRPを測定する前に測定して得たものであるステップと、
少なくとも1つの前記第1RSRPに対応する第1差分がいずれも前記第1差分閾値より小さいことに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記測定値は、前記ターゲット期間後の設定時間長内にダウンリンク基準信号を複数回測定して得た複数の第2RSRPをさらに含み、又は、前記設定時間長内に複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第2RSRPを含み、
少なくとも1つの前記第1RSRPに対応する第1差分がいずれも前記第1差分閾値より小さいことに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定するステップは、
複数の前記第1RSRPに対応する第1差分がいずれも前記第1差分閾値より小さいことに応答して、複数の前記第2RSRPと対応する基準値との間の第2差分を決定するステップと、
複数の前記第2RSRPに対応する第2差分がいずれも前記第1差分閾値より小さいことに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記基準情報はターゲット期間と第2差分閾値を含み、前記測定値は、前記ターゲット期間内にダウンリンク基準信号を少なくとも一回測定して得た少なくとも1つの第1基準信号受信電力(RSRP)を含み、又は、前記ターゲット期間内に少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含み、
前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、前記端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベントを決定するステップは、
少なくとも1つの前記第1RSRPと対応する基準値との間の第1差分を決定するステップであって、前記第1RSRPに対応する基準値は、前記端末デバイスが前記第1RSRPを測定する前に測定して得たものであるステップと、
前記第2差分閾値以上である前記第1RSRPに対応する第1差分が少なくとも1つ存在することに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記測定値は、前記ターゲット期間後の設定時間長内にダウンリンク基準信号を複数回測定して得た複数の第2RSRPをさらに含み、又は、前記設定時間長内に複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第2RSRPを含み、
前記第2差分閾値以上である前記第1RSRPに対応する第1差分が少なくとも1つ存在することに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定するステップは、
前記第2差分閾値以上である前記第1RSRPに対応する第1差分が少なくとも1つ存在することに応答して、複数の前記第2RSRPと対応する基準値との間の第2差分を決定するステップと、
前記第2差分閾値以上である前記第2RSRPに対応する第2差分が少なくとも1つ存在することに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記基準値は以下の方式により更新され、
前記端末デバイスがセル切り替えを行うことに応答して、前記第1RSRPに基づいて対応する基準値を更新し、
又は、
前記第1RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値より大きいことに応答して、前記第1RSRPに基づいて対応する基準値を更新し、
又は、
前記ターゲット期間内に、前記第1RSRPの第1差分が第1差分閾値以上であることに応答して、前記第1RSRPに基づいて対応する基準値を更新し、又は、前記ターゲット期間内に、前記第1RSRPの第1差分が第2差分閾値より小さいことに応答して、前記第1RSRPに基づいて対応する基準値を更新する、
ことを特徴とする請求項4又は6に記載の方法。
【請求項9】
前記基準値は以下の方式により更新され、
前記端末デバイスがセル切り替えを行うことに応答して、前記第2RSRPに基づいて対応する基準値を更新し、
又は、
前記第2RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値より大きいことに応答して、前記第1RSRPに基づいて対応する基準値を更新し、
又は、
前記設定時間長内に、前記第2RSRPの第2差分が第1差分閾値以上であることに応答して、前記第2RSRPに基づいて対応する基準値を更新し、又は、前記設定時間長内に、前記第2RSRPの第2差分が前記第2差分閾値より小さいことに応答して、前記第2RSRPに基づいて対応する基準値を更新する、
ことを特徴とする請求項5又は7に記載の方法。
【請求項10】
前記測定値は、複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第1信号対干渉電力と雑音比(SINR)を含み、前記基準情報は、閾値指示情報を含み、
前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、前記端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベントを決定するステップは、
前記閾値指示情報に基づいて、第1品質閾値を決定するステップと、
複数の前記第1SINRがいずれも前記第1品質閾値より大きいことに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定し、又は、前記第1品質閾値より大きい前記第1SINRが少なくとも1つ存在することに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記測定値は、複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第1SINRを含み、前記基準情報は、閾値指示情報を含み、
前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、前記端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベントを決定するステップは、
前記閾値指示情報に基づいて、第2品質閾値を決定するステップと、
前記第2品質閾値以下である前記第1SINRが少なくとも1つ存在することに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定し、又は、複数の前記第1SINRがいずれも前記第2品質閾値以下であることに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記測定値は、設定時間長内にそれぞれ複数のダウンリンク基準信号のうちのそれぞれのダウンリンク基準信号に対して複数回測定して得た複数の第2SINRを含み、前記基準情報は、閾値指示情報を含み、
前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、前記端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベントを決定するステップは、
前記閾値指示情報に基づいて、第1品質閾値を決定するステップと、
各ダウンリンク基準信号に対応する複数の前記第2SINRがいずれも前記第1品質閾値より大きいことに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定し、又は、いずれも前記第1品質閾値より大きい少なくとも1つのダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRが存在することに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記測定値は、設定時間長内にそれぞれ複数のダウンリンク基準信号のうちのそれぞれのダウンリンク基準信号に対して複数回測定して得た複数の第2SINRを含み、前記基準情報は、閾値指示情報を含み、
前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、前記端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベントを決定するステップは、
前記閾値指示情報に基づいて、第2品質閾値を決定するステップと、
いずれも第2品質閾値以下である少なくとも1つのダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRが存在することに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定し、又は、各ダウンリンク基準信号に対応する複数の前記第2SINRがいずれも前記第2品質閾値以下であることに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であることに応答して、第1タイマの第1とりうる値を読み取るステップであって、前記第1タイマは、前記端末デバイスが最後に緩和イベントからの退出がトリガーされたと判断した時刻に基づいて計時するステップと、
第1とりうる値が第1計数閾値より大きく且つ第2タイマが動作していないことに応答して、緩和イベントの退出及び/又は前記測定値をネットワークデバイスに送信するステップであって、前記第2タイマは、前記端末デバイスが最後に緩和イベントの退出を送信する時刻に基づいて計時するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~3、6、11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であることに応答して、第3タイマの第1とりうる値を読み取るステップであって、前記第3タイマは、前記端末デバイスが最近に緩和イベントへの進入がトリガーされたと判断した時刻に基づいて計時するステップと、
第2とりうる値が第2計数閾値より大きく且つ第4タイマが動作していないことに応答して、緩和イベントへの進入及び/又は前記測定値をネットワークデバイスに送信するステップであって、前記第4タイマは、前記端末デバイスが最後に緩和イベントへの進入を送信する時刻に基づいて計時するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~4、10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であり且つ第2タイマが動作していないことに応答して、緩和イベントの退出及び/又は前記測定値をネットワークデバイスに送信するステップであって、前記第2タイマは、前記端末デバイスが最後に緩和イベントの退出を送信する時刻に基づいて計時するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~3、7、13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であり且つ第4タイマが動作していないことに応答して、緩和イベントへの進入及び/又は前記測定値をネットワークデバイスに送信するステップであって、前記第4タイマは、前記端末デバイスが最後に緩和イベントへの進入を送信する時刻に基づいて計時するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~3、5、12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であることに応答して、緩和イベントの退出及び/又は前記測定値をネットワークデバイスに送信するステップと、
前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であることに応答して、緩和イベントへの進入及び/又は前記測定値を前記ネットワークデバイスに送信するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記ターゲットイベントの報告タイプが端末デバイスであることに応答して、前記端末デバイスに対応するプライマリサービスセルの前記測定値及び/又は前記ターゲットイベントをネットワークデバイスに送信するステップと、
前記ターゲットイベントの報告タイプがセルグループであることに応答して、前記端末デバイスに対応するセルグループにおけるプライマリサービスセルの前記測定値及び/又は前記ターゲットイベントを前記ネットワークデバイスに送信し、又は、前記端末デバイスに対応するセルグループにおけるプライマリセカンダリサービスセルの前記測定値及び/又は前記ターゲットイベントをネットワークデバイスに送信するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であることに応答して、前記端末デバイスが緩和状態でターゲット測定を周期的に行う第1測定間隔を決定するステップと、
前記第1測定間隔に対応する間隔指示情報を前記ネットワークデバイスに送信するステップであって、前記間隔指示情報が、前記第1測定間隔と前記ネットワークデバイスが設定した第2測定間隔との間の比例係数を含むステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記ネットワークデバイスから送信された緩和命令を受信するステップと、
前記緩和命令に応答して、前記端末デバイスを緩和状態に入るように制御するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記緩和命令はターゲット比例係数を含み、前記測定方法は、
前記ターゲット比例係数と前記ネットワークデバイスが設定した第2測定間隔に基づいて、ターゲット測定間隔を決定するステップと、
緩和状態で、前記ターゲット測定間隔に基づいて、ターゲット測定を周期的に行うステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項23】
ネットワークデバイスによって実行される測定方法であって、
端末デバイスから送信されたターゲットイベント及び/又は測定値を受信するステップであって、前記測定値がターゲット測定の測定値であり、前記ターゲット測定が無線リンクモニタ(RLM)測定及び/又は無線リソース管理(RRM)測定を含み、前記ターゲットイベントが、前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて決定されたものであり、前記ターゲットイベントが、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含むステップを含む、
ことを特徴とする測定方法。
【請求項24】
前記端末デバイスに前記基準情報を送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であることに応答して、前記端末デバイスを緩和状態に入るように制御する緩和命令を前記端末デバイスに送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項23又は24に記載の方法。
【請求項26】
端末デバイスに適用される測定装置であって、
無線リンクモニタ(RLM)測定及び/又は無線リソース管理(RRM)測定を含むターゲット測定の測定値を取得し、前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、前記端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベントを決定するための処理ユニットであって、前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む処理ユニットを含む、
ことを特徴とする測定装置。
【請求項27】
ネットワークデバイスに適用される測定装置であって、
端末デバイスから送信されたターゲットイベント及び/又は測定値を受信するための送受信ユニットであって、前記測定値がターゲット測定の測定値であり、前記ターゲット測定が無線リンクモニタ(RLM)測定及び/又は無線リソース管理(RRM)測定を含み、前記ターゲットイベントが、前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて決定されたものであり、前記ターゲットイベントが、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む送受信ユニットを含む、
ことを特徴とする測定装置。
【請求項28】
測定装置であって、プロセッサとメモリを含み、前記メモリにコンピュータプログラムが含まれており、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される際に、請求項1~22のいずれか一項に記載の方法、又は、請求項23~25のいずれか一項に記載の方法を実行する、
ことを特徴とする測定装置。
【請求項29】
測定装置であって、プロセッサとインターフェース回路を含み、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信し且つ前記プロセッサに伝送し、
前記プロセッサは、前記コード命令を実行することで、請求項1~22のいずれか一項に記載の方法、又は、請求項23~25のいずれか一項に記載の方法を実行する、
ことを特徴とする測定装置。
【請求項30】
命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記命令が実行される時に、請求項1~22のいずれか一項に記載の方法、又は、請求項23~25のいずれか一項に記載の方法を実現する、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術分野に関し、特に測定方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
R17には緩和メカニズムが導入されており、即ち、緩和基準を満たす端末デバイスに対して、緩和メカニズムを行うことができる。例えば、端末デバイスは、ダウンリンク基準信号を周期的に測定する測定間隔を延ばしたりして、端末デバイスの消費電力を削減し、端末デバイスのバッテリー駆動時間を延長することができる。したがって、端末デバイスによってトリガーされたイベントを検出することで、端末デバイスが緩和メカニズムを行えるか否かを決定することをどのように実現するかは、極めて重要なことである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示の第1態様の実施例は測定方法を提供し、前記方法は端末デバイスによって実行され、前記方法は、無線リンクモニタRLM測定及び/又は無線リソース管理RRM測定を含むターゲット測定の測定値を取得するステップと、前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、前記端末デバイスによってトリガーされた、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含むターゲットイベントを決定するステップと、を含む。
【0004】
該技術案では、端末デバイスによりターゲット測定の測定値を取得し、ここで、ターゲット測定がRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベントを決定し、ここで、ターゲットイベントが、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。これにより、ターゲット測定の測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか否かを効果的に決定することを実現することができ、これにより、端末デバイスは、緩和イベントへの進入をトリガーする際に、ネットワークデバイスに該緩和イベントへの進入を報告することで、緩和メカニズムを行って、端末デバイスのバッテリー駆動時間を向上させることができる。また、ターゲット測定に対応する基準情報とターゲット測定の測定値とを用いて、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか緩和イベントからの退出をトリガーするかを決定することは、イベント決定結果の精度及び信頼性を向上させることができる。
【0005】
本開示の第2態様の実施例はもう1つの測定方法を提供し、前記方法はネットワークデバイスによって実行される、前記方法は、端末デバイスから送信されたターゲットイベント及び/又は測定値を受信するステップであって、前記測定値がターゲット測定の測定値であり、前記ターゲット測定が無線リンクモニタRLM測定及び/又は無線リソース管理RRM測定を含み、前記ターゲットイベントが、前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて決定されたものであり、前記ターゲットイベントが、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含むステップを含む。
【0006】
本開示の第3態様の実施例は測定装置を提供し、該測定装置は、上記第1態様に記載の方法における端末デバイスを実現する一部又は全部の機能を備え、例えば、測定装置の機能は、本開示における一部又は全部の実施例の機能を備えてもよいし、本開示のいずれか1つの実施例を単独で実施する機能を備えてもよい。前記機能はハードウェアにより実現可能であり、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することにより実現されてもよい。前記ハードウェア又はソフトウェアは、上記機能に対応する1つ又は複数のユニット又はモジュールを含む。
【0007】
本開示の第4態様の実施例は、もう1つの測定装置を提供し、該測定装置は、上記第2態様に記載の方法におけるネットワークデバイスを実現する一部又は全部の機能を備え、例えば、測定装置の機能は、本開示における一部又は全部の実施例の機能を備えてもよいし、本開示のいずれか1つの実施例を単独で実施する機能を備えてもよい。前記機能はハードウェアにより実現可能であり、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することにより実現されてもよい。前記ハードウェア又はソフトウェアは上記機能に対応する1つ又は複数のユニット又はモジュールを含む。
【0008】
本開示の第5態様の実施例はもう1つの測定装置を提供し、該装置はプロセッサを含み、該プロセッサがメモリにおけるコンピュータプログラムを呼び出す際に、上記第1態様に記載の方法、又は、上記第2態様に記載の方法を実行する。
【0009】
本開示の第6態様の実施例はもう1つの測定装置を提供し、該装置はプロセッサとメモリを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、上記第1態様に記載の方法、又は、上記第2態様に記載の方法を実行する。
【0010】
本開示の第7態様の実施例は、もう1つの測定装置を提供し、該装置は、プロセッサとインターフェース回路を含み、該インターフェース回路は、コード命令を受信し且つ該プロセッサに伝送し、該プロセッサは、前記コード命令を実行することで、該装置に上記第1態様に記載の方法、又は、上記第2態様に記載の方法を実行させる。
【0011】
本開示の第8態様の実施例は通信システムを提供し、該システムは、第3態様に記載の測定装置を含み、又は、該システムは、第4態様に記載の測定装置を含み、又は、該システムは、第5態様に記載の測定装置を含み、又は、該システムは第6態様に記載の測定装置を含み、又は、該システムは第7態様に記載の測定装置を含む。
【0012】
本開示の第9態様の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、上記端末デバイスに使用される命令として記憶されており、前記命令が実行されると、前記端末デバイスは、上記第1態様に記載の方法を実行し、又は、上記ネットワークデバイスに使用される命令として記憶されており、前記命令が実行されると、前記ネットワークデバイスは上記第2態様に記載の方法を実行する。
【0013】
本開示の第10態様の実施例は、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供し、それがコンピュータにおいて実行される時、コンピュータは上記第1態様に記載の方法、又は、上記第2態様に記載の方法を実行する。
【0014】
本開示の第11態様の実施例は、チップシステムを提供し、該チップシステムは少なくとも1つのプロセッサとインターフェースを含み、第1態様所に係る機能を実現するように端末デバイスをサポートし、又は、第2態様に係る機能を実現するようにネットワークデバイスをサポートし、例えば、上記方法に係るデータと情報のうちの少なくとも1つを決定又は処理する。1つの可能な設計では、前記チップシステムはメモリをさらに含み、前記メモリは、端末デバイス、ネットワークデバイスに必要なコンピュータプログラムとデータを記憶する。該チップシステムは、チップで構成されてもよく、チップと他のディスクリート素子を含んでもよい。
【0015】
本開示の第12態様の実施例はコンピュータプログラムを提供し、それがコンピュータにおいて実行されると、コンピュータに上記第1態様に記載の方法を実行させ、又は、コンピュータに上記第2態様に記載の方法を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本開示の実施例又は背景技術における技術案をより明確に説明するために、以下、本開示の実施例又は背景技術で使用される図面を説明する。
【
図1】本開示の実施例によって提供される通信システムのアーキテクチャ図である。
【
図2】本開示の実施例によって提供される測定方法のフローチャートである。
【
図3】本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。
【
図5】本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。
【
図6】本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。
【
図7】本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。
【
図8】本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。
【
図9】本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。
【
図10】本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。
【
図11】本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。
【
図12】本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。
【
図13】本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。
【
図14】本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。
【
図15】本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。
【
図16】本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。
【
図17】本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。
【
図18】本開示の実施例によって提供される測定装置の構造概略図である。
【
図19】本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定装置の構造概略図である。
【
図20】本開示の実施例によって提供されるチップの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本開示の実施例に開示された1つ測定方法をよりよく理解するために、以下、まず、本開示の実施例に適用される通信システムを説明する。
【0018】
本開示の目的、技術案と利点をより明確にするために、以下、図面と組み合わせて本開示の実施形態をさらに詳しく説明する。
【0019】
ここで、例示的な実施例を説明し、その例は図面に示される。以下の説明が図面に関連する場合、特に明記しない限り、異なる図面における同じ数字は同じ又は類似する要素を表す。以下の例示的な実施例で説明される実施形態は、本開示と一致するすべての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲で詳述された、本開示の幾つかの態様と一致する装置と方法の例に過ぎない。
【0020】
図1を参照すると、
図1は本開示の実施例によって提供される通信システムのアーキテクチャ図である。該通信システムは1つのネットワークデバイスと1つの端末デバイスを含んでもよいが、これらに限らない。
図1に示すデバイスの数と形態は、例に過ぎず、本開示の実施例を限定するためのものではなく、実施の適用では、2つ以上のネットワークデバイス、2つ以上の端末デバイスを含んでもよい。
図1に示す通信システムは、1つのネットワークデバイス101、1つの端末デバイス102を含む場合を例とする。
【0021】
なお、本開示の実施例の技術案は、様々な通信システムに適用可能である。例えば、長期的進化(long term evolution、LTE)システム、第5世代(5th generation、5G)移動通信システム、5G新しい無線(new radio、NR)システム、又は他の将来の新型移動通信システムなどに適用してもよい。
【0022】
本開示の実施例におけるネットワークデバイス101は、ネットワーク側の信号送受信用の実体である。例えば、ネットワークデバイス101は進化型基地局(evolved NodeB、eNB)、伝送受信ポイント(transmission reception point又はtransmit receive point、TRP)、NRシステムにおける次世代基地局(next generation NodeB、gNB)、他の将来の移動通信システムにおける基地局又は無線忠実度(wireless fidelity、WiFi)システムにおけるアクセスポイントなどであってもよい。本開示の実施例は、ネットワークデバイスに対して用いる具体的な技術と具体的なデバイス形態を限定しない。本開示の実施例によって提供されるネットワークデバイスは、中央ユニット(central unit、CU)と分散ユニット(distributed unit、DU)で構成されてもよく、ここで、CUは制御ユニット(control unit)とも呼ばれ、CU-DUの構造を用いることで、ネットワークデバイス、例えば基地局のプロトコル層を分けることができ、プロトコル層の一部の機能をCUで集中的に制御し、残りの部分又はすべてのプロトコル層の機能をDUにおいて分散させて、CUによりDUを集中的に制御する。
【0023】
本開示の実施例における端末デバイス102はユーザ側の信号送受信用の実体であり、例えば携帯電話である。端末デバイスは、端末デバイス(terminal)、ユーザデバイス(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)、移動端末デバイス(mobile terminal、MT)などと呼ばれてもよい。端末デバイスは、通信機能を備える自動車、スマートカー、携帯電話(mobile phone)、ウェアラブルデバイス、タブレット(Pad)、無線送受信機能を搭載したパソコン、仮想現実(virtual reality、VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)端末デバイス、産業用制御(industrial control)における無線端末デバイス、無人運転(self-driving)における無線端末デバイス、遠隔手術(remote medical surgery)における無線端末デバイス、スマートグリッド(smart grid)における無線端末デバイス、輸送の安全(transportation safety)における無線端末デバイス、スマートシティ(smart city)における無線端末デバイス、スマートホーム(smart home)における無線端末デバイスなどであってもよい。本開示の実施例が端末デバイスに対して用いる具体的な技術と具体的なデバイス形態を限定しない。
【0024】
上記通信システムでは、緩和基準を満たす端末デバイス、例えば静止状態(又は低移動状態)及び/又はチャネル状態のよい端末デバイスについて、該端末デバイスは、RLM(radio link monitor、無線リンクモニタ)、BFD(beam failure detection、ビーム失敗検出)、RRM(radio resource management、無線リソース管理)緩和メカニズムを行うことができる。例えば、緩和基準を満たす端末デバイスは、ダウンリンク基準信号を周期的に測定する測定間隔を延ばしたりして、端末デバイスの消費電力を削減し、端末デバイスのバッテリー駆動時間を延長することができる。したがって、端末デバイスによってトリガーされたイベントを検出することで、端末デバイスが緩和メカニズムを行えるか否かを決定することをどのように実現するかは、極めて重要なことである。
【0025】
ここで、1、RLM緩和メカニズムについて、
RLM原理は以下の通りである。
【0026】
RRC(radio resource control、無線リソース制御)接続RRC_CONNECTED状態にある端末デバイスは、サービスセル(例えば、アクティブBWP(bandwidth part、部分帯域幅)内部inside active BWPでSpCell(special Cell、特定セル))を測定するダウンリンクRLM-RS(reference signal、基準信号)(例えば、SSB(synchronization signal and PBCH(physical broadcast channel、物理ブロードキャストチャネル) block、同期信号とPBCHブロック)-RS及び/又はCSI(channel-state information、チャネル状態情報)-RS)を測定することで、ダウンリンク無線リンク品質をモニタし、且つ端末デバイスとサービスセルがダウンリンク同期状態(IS)にあるか非同期状態(OOS)にあるかを判断することができる。このプロセスの具体的なやり方は以下のとおりである。
【0027】
端末デバイスは各RLM-RSを周期的に測定し、測定して得た測定値(SINR(signal to interference plus noise ratio、信号対干渉電力と雑音比、又は信号対雑音干渉比と呼ぶ)値)と同期閾値(Qin)と非同期閾値(Qout)とを比較することで、端末デバイスのIS状態/OOS状態を決定し、物理層は判断して得たIS状態/OOS状態を上位層に報告する。
【0028】
具体的に、非同期out-of-sync評価周期TEvaluate_out内に、測定値が非同期閾値Qoutより低いか否かを評価し、測定値がすべてQoutより低い場合、L1(物理層)は上位層にOOS指示を報告し、同期in-sync評価周期TEvaluate_in内に、測定値が同期閾値Qinより高いか否かを評価し、いずれか1つの測定値がQinより高い場合、L1は上位層にIS指示を報告する。
【0029】
上位層は、報告されたOOS指示/IS指示に基づいて次の動作を決定し、即ち、OOSカウンタが、物理層がN310個のOOS指示を連続的に報告したことを記憶した場合、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって設定されたRLF(radio link failure、無線リンク失敗)タイマT310を起動し、ISカウンタが、物理層がN311個のIS指示を連続的に報告したことを記録した場合、T310計時を停止し、T310の期限が切れた場合、端末デバイスはネットワークデバイスにRLFを報告する。
【0030】
R17には、RLMに対する緩和メカニズムが導入されており、即ち、緩和基準を満たす端末デバイスに対して、例えば静止状態にあるか及び/又はチャネル状態がよい端末デバイスに対して、該端末デバイスはRLM緩和メカニズムを行う。例えば、端末デバイスが各RLM-RSを周期的に測定する測定間隔を延ばしたりしてもよい。
【0031】
2、RRM緩和メカニズムについて、
R17には、RRMに対する緩和メカニズムが導入されており、即ち、基準を満たす接続状態の端末デバイスに対して、該端末デバイスはRRM緩和メカニズムを行う。例えば、端末デバイスが周期的に測定する測定間隔を延ばしたりしてもよい。
【0032】
上記問題に対して、本開示は測定方法及び装置を提供する。
【0033】
なお、本開示の実施例で説明される通信システムは、本開示の実施例の技術案をより明確に説明するためであり、本開示の実施例によって提供される技術案を限定するものではなく、当業者であれば分かるように、システムアーキテクチャの進化と新たなビジネスシナリオの出現に伴い、本開示の実施例によって提供される技術案は、類似する技術的課題にも適用される。
【0034】
以下、図面と組み合わせて本開示によって提供される測定方法及び装置を詳しく説明する。
【0035】
図2を参照すると、
図2は、本開示の実施例によって提供される測定方法のフローチャートである。該測定方法は、
図1に示す通信システムにおける端末デバイスによって実行され得る。
【0036】
図2に示すように、該測定方法は以下のステップ201~202を含んでもよいが、これらに限らない。
【0037】
ステップ201、RLM測定及び/又はRRM測定を含むターゲット測定の測定値を取得する。
【0038】
本開示の実施例では、端末デバイスはターゲット測定を行って、ターゲット測定の測定値を得ることができる。ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含んでもよい。
【0039】
好ましくは、ターゲット測定がRLM測定である場合、測定値はダウンリンクRLM-RSのSINR値であってもよく、ターゲット測定がRRM測定である場合、測定値はサービスセル基準信号の信号強度であってもよく、例えばRSRP(Reference Signal Receiving Power、基準信号受信電力)である。
【0040】
ステップ202、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベントを決定し、ここで、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。
【0041】
本開示の実施例では、端末デバイスは、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、自身がトリガーしたターゲットイベントを決定することができ、ここで、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。
【0042】
なお、ターゲット測定が異なる場合、対応する基準情報は異なってもよく、ターゲット測定に対応する基準情報と、ターゲット測定の測定値とを用いて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベントを決定し、ターゲットイベント決定結果の精度と信頼性を向上させることができる。
【0043】
本開示の実施例の測定方法は、ターゲット測定の測定値を取得し、ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベント状態を決定し、ここで、ターゲットイベントは、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。これにより、端末デバイスがターゲット測定の測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて、該端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか否かを効果的に決定することを実現することができ、これにより、端末デバイスは、緩和イベントへの進入をトリガーする際に、ネットワークデバイスに該緩和イベントへの進入を報告することで、緩和メカニズムを行って、端末デバイスのバッテリー駆動時間を向上させることができる。また、ターゲット測定に対応する基準情報とターゲット測定の測定値とを用いて、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか緩和イベントからの退出をトリガーするかを決定することは、イベント決定結果の精度及び信頼性を向上させることができる。
【0044】
図3を参照すると、
図3は、本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。該測定方法は、
図1に示す通信システムにおける端末デバイスによって実行可能である。該測定方法は単独で実行されてもよく、本開示のいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態と組み合わせて実行されてもよく、関連技術のいずれか1つの技術案とともに実行されてもよい。
【0045】
図3に示すように、該測定方法はステップ301~302を含んでもよいが、これらに限らない。
【0046】
ステップ301、端末デバイスのサービスセルのダウンリンク基準信号に対してターゲット測定を行って、測定値を得る。ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定である。
【0047】
本開示の実施例では、ダウンリンク基準信号はプライマリサービスセルのダウンリンク基準信号、及び/又は、少なくとも1つのセカンダリサービスセルのダウンリンク基準信号を含んでもよい。
【0048】
本開示の実施例では、ターゲット測定がRLM測定である場合、ダウンリンク基準信号はRLM-RSであってもよく、例えばSSB-RS及び/又はCSI-RSであってもよい。端末デバイスのサービスセルのダウンリンクRLM-RSを測定してもよく、測定して得た測定値はSINRであってもよい。
【0049】
本開示の実施例では、ターゲット測定がRRM測定である場合、ダウンリンク基準信号はSSB-RS及び/又はCSI-RSであってもよい。端末デバイスのサービスセルのダウンリンク基準信号に対して測定してもよく、測定して得た測定値はRSRPであってもよい。
【0050】
ステップ302、測定値とネットワークデバイスから送信された基準情報とに基づいて、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントを決定し、ここで、ターゲットイベントが、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。
【0051】
本開示の実施例では、基準情報はネットワークデバイスによって送信されたものであってもよく、例えばネットワークデバイスはRRCメッセージにより、該基準情報を設定することができる。
【0052】
本開示の実施例では、端末デバイスは、測定値とネットワークデバイスから送信された基準情報とに基づいて、該端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントを決定することができる。ここで、ターゲットイベントは緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含んでもよい。
【0053】
本開示のいずれか1つの実施例では、ネットワークデバイスから送信された基準情報はプライマリサービスセル及び/又はセカンダリサービスセルに適用可能である。
【0054】
一例として、ネットワークデバイスは該端末デバイスに1セットの基準情報を送信することができ、該唯一の1セットの基準情報は、端末デバイスに接続されるすべてのサービスセルに適用可能であり、即ち、端末デバイスに接続されるすべてのサービスセルは該セットの基準情報を共有する。
【0055】
もう1つの例として、ネットワークデバイスは端末デバイスに複数セットの基準情報を送信することができ、異なる基準情報は異なるサービスセルに適用される。例えば、ネットワークデバイスは、端末デバイスに接続されるMCG(Master Cell Group、マスタセルグループ)とSCG(Secondary Cell Group、セカンダリセルグループ)に対してそれぞれ基準情報を設定することができ、例えば、MN(マスタノード、MasterNode)とSN(SecondaryNode、セカンダリノード)はそれぞれ端末デバイスに基準情報を送信し、ここで、ネットワークデバイスは、MCGにより設定された基準情報であり、プライマリサービスセル(primary cell、PCell)に適用され、即ち、端末デバイスは、プライマリサービスセルの基準信号を測定する際に、ネットワークデバイスがMCGのために設定した基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントを決定することができる。同様に、ネットワークデバイスがSCGのために設定した基準情報は、セカンダリサービスセル(secondary cell、Scell)に適用され、例えば、プライマリセカンダリサービスセル(primary SCG cell、PScell)に適用され、即ち、端末デバイスはセカンダリサービスセルの基準信号を測定する際に、ネットワークデバイスがSCGのために設定した基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントを決定することができる。
【0056】
本開示の実施例の測定方法は、ターゲット測定の測定値を取得し、ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベント状態を決定し、ここで、ターゲットイベントは、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。これにより、端末デバイスがターゲット測定の測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて、該端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか否かを効果的に決定することを実現することができ、これにより、端末デバイスは、緩和イベントへの進入をトリガーする際に、ネットワークデバイスに該緩和イベントへの進入を報告することで、緩和メカニズムを行って、端末デバイスのバッテリー駆動時間を向上させることができる。また、ターゲット測定に対応する基準情報とターゲット測定の測定値とを用いて、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか緩和イベントからの退出をトリガーするかを決定することは、イベント決定結果の精度及び信頼性を向上させることができる。
【0057】
なお、上記のこれらの可能な実現形態は、単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれに対して限定しない。
【0058】
図4を参照すると、
図4は、本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャート。該測定方法は、
図1に示す通信システムにおける端末デバイスによって実行されてもよい。該測定方法は単独で実行されてもよく、本開示のいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態と組み合わせて実行されてもよく、関連技術のいずれか1つの技術案とともに実行されてもよい。
【0059】
図4に示すように、該測定方法は以下のステップ401~403を含んでもよい。
【0060】
ステップ401、ターゲット測定の測定値を取得する。
【0061】
ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値は、ターゲット測定に対応する基準情報内のターゲット期間内にダウンリンク基準信号に対して少なくとも1回の測定を行って取得した少なくとも1つの第1RSRPを含み、又は、ターゲット期間内に少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含む。
【0062】
本開示の実施例では、ネットワークデバイスによって設定された基準情報はターゲット期間を含んでもよく、端末デバイスはターゲット期間内にダウンリンク基準信号に対して少なくとも1回の測定を行って、少なくとも1つの測定値を得ることができ、本開示では少なくとも1つの第1RSRPとして記載する。
【0063】
一例として、端末デバイスはターゲット期間内にダウンリンク基準信号に対して一回の測定を行って、1つの第1RSRPを得ることができる。
【0064】
もう1つの例として、端末デバイスはターゲット期間内にダウンリンク参考情報を複数回測定して、複数の第1RSRPを得ることができる。
【0065】
本開示の実施例では、端末デバイスはターゲット期間内に少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定して、少なくとも1つの第1RSRPを得ることもできる。
【0066】
一例として、端末デバイスはターゲット期間内に1つのダウンリンク基準信号を少なくとも1回測定して、少なくとも1つの第1RSRPを得ることもできる。
【0067】
もう1つの例として、端末デバイスはターゲット期間内に複数のダウンリンク基準信号を少なくとも一回の測定を行って、複数の第1RSRPを得ることができる。
【0068】
ステップ402、少なくとも1つの第1RSRPと対応する基準値との間の第1差分を決定し、ここで、第1RSRPに対応する基準値が、端末デバイスが第1RSRPを測定する前に測定して得たものである。
【0069】
本開示の実施例では、各第1RSPRは1つの対応する基準値を有し、基準値と第1RSPRとは一対一の対応関係であり、第1RSRPに対応する基準値は、端末デバイスが該第1RSRPを測定する前に測定して得たRSRPであってもよく、例えば、第1RSRPに対応する基準値は、端末デバイスが該第1RSRPを測定する前に、最も近い1回の測定で取得したRSRPであってもよい。
【0070】
本開示の実施例では、いずれか1つの第1RSRPに対して、端末デバイスが該第1RSRPを測定する前に測定して得たRSRPを取得してもよく、本開示では基準値として記載する。
【0071】
本開示の実施例では、各第1RSRPに対して、該第1RSRPと対応する基準値との間の差分を決定することができ、本開示では第1差分として記載する。例えば、第1RSRPから対応する基準値を引いて、得られた差分を第1差分してもよく、又は、基準値から対応する第1RSRPを引いて、得られた差分を第1差分としてもよい。
【0072】
ステップ403、少なくとも1つの第1RSRPに対応する第1差分がいずれも基準情報内の第1差分閾値より小さいことに応答して、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定する。
【0073】
本開示の実施例では、ネットワークデバイスによって設定された基準情報は、第1差分閾値をさらに含んでもよく、該第1差分閾値は、端末デバイスの移動速度を特徴づけるために使用され、即ち、端末デバイスが静止状態又は低移動状態にあるか否かを決定するために使用される。
【0074】
例えば、ネットワークデバイスはRRCメッセージにより、ターゲット期間と第1差分閾値を設定することができる。選択可能に、ターゲット期間をTSearchDeltaPとしてマークし、第1差分閾値をSSearchDeltaPとしてマークすることができる。
【0075】
本開示の実施例では、すべての第1RSRPに対応する第1差分がいずれも基準情報内の第1差分閾値より小さい場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定することができ、即ち、端末デバイスが緩和進入基準を満たしていると決定する。
【0076】
なお、すべての第1RSRPに対応する第1差分がいずれも第1差分閾値より小さい場合は、端末デバイスの移動速度が低いことを示し、この時、緩和イベントへの進入は低移動性イベントと呼ばれてもよく、これに対応して、緩和進入基準は低移動性基準と呼ばれてもよい。
【0077】
本開示のいずれか1つの実施例では、各第1RSRPに対応する基準値を更新してもよく、例えば、端末デバイスがセル切り替えを行う際に、各第1RSRPに基づいて、対応する基準値を更新してもよく、例えば、各第1RSRPに対して、該第1RSRPに対応する基準値を該第1RSRPに更新することができ、又は、各第1RSRPに対して、該第1RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値より大きいか否かを判断してもよく、該第1RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値より大きい場合、該第1RSRPに基づいて該第1RSRPに対応する基準値を更新してもよく、例えば、該第1RSRPに対応する基準値を該第1RSRPに更新し、該第1RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値以上である場合、該第1RSRPに対応する基準値を更新しなくてもよく、又は、ターゲット期間(TSearchDeltaP)内に、各第1RSRPの第1差分が第1差分閾値より小さいか否かを判断してもよく、ある第1RSRPの第1差分が第1差分閾値以上である場合、該第1RSRPに基づいて対応する基準値を更新してもよく、例えば、該第1RSRPに対応する基準値を該第1RSRPに更新し、ある第1RSRPの第1差分が第1差分閾値より小さい場合、該第1RSRPに対応する基準値を更新しなくてもよい。
【0078】
ここで、第3差分閾値は予め設定されたものであり、例えば、第3差分閾値は、ネットワークデバイスによって設定されたものであってもよく、又は、該第3差分閾値はプロトコルにより約束されてもよく、本開示はこれに対して限定しない。例えば、該第3差分閾値は0であってもよい。
【0079】
本開示の実施例の測定方法は、ターゲット測定の測定値を取得し、ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベント状態を決定し、ここで、ターゲットイベントは、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。これにより、端末デバイスがターゲット測定の測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて、該端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか否かを効果的に決定することを実現することができ、これにより、端末デバイスは、緩和イベントへの進入をトリガーする際に、ネットワークデバイスに該緩和イベントへの進入を報告することで、緩和メカニズムを行って、端末デバイスのバッテリー駆動時間を向上させることができる。また、ターゲット測定に対応する基準情報とターゲット測定の測定値とを用いて、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか緩和イベントからの退出をトリガーするかを決定することは、イベント決定結果の精度及び信頼性を向上させることができる。
【0080】
なお、上記のこれらの可能な実現形態は、単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれに対して限定しない。
【0081】
本開示のいずれか1つの実施例では、プロトコルにより約束されてもよく、イベントEvent R1(緩和イベントへの進入と緩和イベントからの退出を含む)を定義する。
【0082】
一例として、緩和イベントへの進入に対して、例えば低移動性イベントに対して、Event R1-1にマークしてもよく、Event R1-1は低移動性基準により決定可能である。即ち、ターゲット期間TSearchDeltaP内に、端末デバイスが検出した測定値Srxlevと基準値SrxlevRefとの間の差分が第1差分閾値SSearchDeltaPより小さい場合は、基準信号の変化の幅が大きくなく、この時、端末デバイスが低移動状態にあると決定することができる。
【0083】
実施例1:(SrxlevRef-Srxlev)<SSearchDeltaPという低移動性基準を満たしている場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入又は低移動性イベントであると決定してもよい。
【0084】
ここで、測定値Srxlevの単位はdBであり、基準値Srxlev Refの単位はdBである。
【0085】
ここで、以下の条件のうちのいずれか1つの条件が満たされている時、基準値を測定値に設定する。
(1)端末デバイスが1つの新しいサービスセルに切り替えられる。
(2)Srxlev-SrxlevRef>0。
(3)ターゲット期間TSearchDeltaP内に、(SrxlevRef-Srxlev)<SSearchDeltaPという低移動性基準が満たされていない。
【0086】
図5を参照すると、
図5は本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。該測定方法は、
図1に示す通信システムにおける端末デバイスによって実行されてもよい。該測定方法は単独で実行されてもよく、本開示のいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態と組み合わせて実行されてもよく、関連技術のいずれか1つの技術案とともに実行されてもよい。
【0087】
図5に示すように、該測定方法は以下のステップ501~504を含んでもよいが、これらに限らない。
【0088】
ステップ501、ターゲット測定の測定値を取得する。
【0089】
ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値は、ターゲット測定に対応する基準情報内の、ターゲット期間(TSearchDeltaP)内にダウンリンク基準信号を少なくとも1回測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含み、又は、ターゲット期間(TSearchDeltaP)内に少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含む。また、測定値は、ターゲット期間後の設定時間長(T1)内にダウンリンク基準信号を複数回測定して得た複数の第2RSRPをさらに含み、又は、設定時間長(T1)内に複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第2RSRPをさらに含む。
【0090】
本開示の実施例では、ステップ501は、本開示の各実施例のいずれか1つの方式により実現可能であり、本開示の実施例はこれに対して限定せず、詳しい説明を省略する。
【0091】
本開示の実施例では、設定時間長は予め設定されたものであり、例えば、該設定時間長は、ネットワークデバイスが設定したものであってもよく、又は、該設定時間長はプロトコルにより約束されたものであってもよく、本開示はこれに対して限定しない。選択可能に、該設定時間長をT1としてマークする。
【0092】
本開示の実施例では、端末デバイスはさらにターゲット期間(TSearchDeltaP)後の設定時間長(T1)内にダウンリンク基準信号に対して複数回の測定を行って、複数の測定値を得ることができ、本開示では複数の第2RSRPとして記載し、又は、端末デバイスは設定時間長(T1)内に複数のダウンリンク基準信号に対して少なくとも1回の測定を行って、複数の第2RSRPを得ることができる。
【0093】
ステップ502、少なくとも1つの第1RSRPと対応する基準値との間の第1差分を決定し、ここで、第1RSRPに対応する基準値は、端末デバイスが第1RSRPを測定する前に測定して得たものである。
【0094】
本開示の実施例では、ステップ502は、本開示の各実施例のいずれか1つの方式により実現可能であり、本開示の実施例はこれに対して限定せず、詳しい説明を省略する。
【0095】
ステップ503、少なくとも1つの第1RSRPに対応する第1差分がいずれも基準情報内の第1差分閾値より小さいことに応答して、複数の第2RSRPと対応する基準値との間の第2差分を決定し、ここで、前記第2RSRPと対応する基準値とは、端末デバイスが前記第2RSRPを測定する前に測定して得たものである。
【0096】
本開示の実施例では、各第2RSPRは1つの対応する基準値を有し、基準値と第2RSPRとは一対一の対応関係であり、第2RSRPに対応する基準値は、端末デバイスが該第2RSRPを測定する前に測定して得たRSRPであってもよく、例えば、第2RSRPに対応する基準値は、端末デバイスが該第2RSRPを測定する前に最も近い1回の測定で取得したRSRPである。
【0097】
本開示の実施例では、端末デバイスは、すべての第1RSRPに対応する第1差分がいずれも基準情報内の第1差分閾値より小さいと決定した場合、さらに各第2RSRPに対応する基準値を取得することができる。
【0098】
本開示の実施例では、各第2RSRPに対して、端末デバイスは該第2RSRPと対応する基準値との間の差分を決定することができ、本開示では第2差分として記載する。例えば、第2RSRPから対応する基準値を引いて、得られた差分を第2差分としてもよく、又は、基準値から対応する第2RSRPを引いて、得られた差分を第2差分としてもよい。
【0099】
ステップ504、複数の第2RSRPに対応する第2差分がいずれも第1差分閾値より小さいことに応答して、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定する。
【0100】
本開示の実施例では、各第2RSRPに対応する第2差分がいずれも第1差分閾値より小さい場合、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定することができ、端末デバイスが緩和進入基準を満たしていると決定する。
【0101】
なお、すべての第2RSRPに対応する第2差分がいずれも第1差分閾値より小さい場合は、端末デバイスの移動速度が低いことを示し、この時、緩和イベントへの進入は低移動性イベントと呼ばれてもよい。
【0102】
本開示のいずれか1つの実施例では、各第1RSRPに対応する基準値を更新してもよく、例えば、端末デバイスがセル切り替えを行う際に、各第1RSRPに基づいて、対応する基準値を更新してもよく、例えば、各第1RSRPに対して、該第1RSRPに対応する基準値を該第1RSRPに更新することができ、又は、各第1RSRPに対して、該第1RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値より大きいか否かを判断してもよく、該第1RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値より大きい場合、該第1RSRPに基づいて該第1RSRPに対応する基準値を更新してもよく、例えば、該第1RSRPに対応する基準値を該第1RSRPに更新し、該第1RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値以上である場合、該第1RSRPに対応する基準値を更新しなくてもよく、又は、ターゲット期間(TSearchDeltaP)内に、各第1RSRPの第1差分が第1差分閾値より小さいか否かを判断してもよく、ある第1RSRPの第1差分が第1差分閾値以上である場合、該第1RSRPに基づいて対応する基準値を更新してもよく、例えば、該第1RSRPに対応する基準値を該第1RSRPに更新し、ある第1RSRPの第1差分が第1差分閾値より小さい場合、該第1RSRPに対応する基準値を更新しなくてもよい。
【0103】
同様に、端末デバイスがセル切り替えを行う際に、各第2RSRPに基づいて対応する基準値を更新してもよく、例えば、各第2RSRPに対して、該第2RSRPに対応する基準値を該第2RSRPに更新することができ、又は、各第2RSRPに対して、該第2RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値より大きいか否かを判断してもよく、該第2RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値より大きい場合、該第2RSRPに基づいて対応する基準値を更新してもよく、例えば、該第2RSRPに対応する基準値を該第2RSRPに更新し、該第2RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値以下である場合、該第2RSRPに対応する基準値を更新する必要がなく、設定時間長(T1)内に、各第2RSRPの第2差分が第1差分閾値より小さいか否かを判断してもよく、ある第2RSRPの第2差分が第1差分閾値以上である場合、該第2RSRPに基づいて対応する基準値を更新してもよく、例えば、該第2RSRPに対応する基準値を該第2RSRPに更新し、ある第2RSRPの2差分が第1差分閾値より小さい場合、該第2RSRPに対応する基準値を更新する必要がない。
【0104】
本開示の実施例の測定方法は、ターゲット測定の測定値を取得し、ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベント状態を決定し、ここで、ターゲットイベントは、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。これにより、端末デバイスがターゲット測定の測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて、該端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか否かを効果的に決定することを実現することができ、これにより、端末デバイスは、緩和イベントへの進入をトリガーする際に、ネットワークデバイスに該緩和イベントへの進入を報告することで、緩和メカニズムを行って、端末デバイスのバッテリー駆動時間を向上させることができる。また、ターゲット測定に対応する基準情報とターゲット測定の測定値とを用いて、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか緩和イベントからの退出をトリガーするかを決定することは、イベント決定結果の精度及び信頼性を向上させることができる。
【0105】
なお、上記のこれらの可能な実現形態は、単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれに対して限定しない。
【0106】
本開示のいずれか1つの実施例では、プロトコルにより約束されてもよく、イベントEvent R1(緩和イベントへの進入と緩和イベントからの退出を含む)を定義する。
【0107】
一例として、緩和イベントへの進入に対して、例えば低移動性イベントに対して、Event R1-1にマークしてもよく、Event R1-1は低移動性基準により決定可能である。即ち、ターゲット期間TSearchDeltaP内に、端末デバイスが検出した測定値Srxlevと基準値SrxlevRefとの間の差分が第1差分閾値SSearchDeltaPより小さい場合は、基準信号の変化の幅が大きくなく、この時、端末デバイスが低移動状態にあると決定することができる。
【0108】
さらに、設定時間長T1内に、端末デバイスが検出した測定値Srxlevと基準値SrxlevRefとの間の差分が第1差分閾値SSearchDeltaPより小さいか否かを決定してもよく、差分が第1差分閾値SSearchDeltaPより小さい場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入又は低移動性イベントであると決定する。
【0109】
実施例2:Event R1-1の判断条件は、設定時間長内に、TSearchDeltaPを単位とし、(SrxlevRef-Srxlev)<SSearchDeltaPという低移動性基準を満たしている場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入又は低移動性イベントであると決定することである。
【0110】
ここで、測定値Srxlevの単位はdBであり、基準値SrxlevRefの単位はdBである。
【0111】
ここで、以下の条件のうちのいずれか1つの条件が満たされている時、基準値を測定値に設定する。
(1)端末デバイスが1つの新しいサービスセルに切り替えられる。
(2)Srxlev-SrxlevRef>0。
(3)ターゲット期間TSearchDeltaP内に、(SrxlevRef-Srxlev)<SSearchDeltaPという低移動性基準が満たされていない。
【0112】
図6を参照すると、
図6は本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。該測定方法は、
図1に示す通信システムにおける端末デバイスによって実行されてもよい。該測定方法は単独で実行されてもよく、本開示のいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態と組み合わせて実行されてもよく、関連技術のいずれか1つの技術案とともに実行されてもよい。
【0113】
図6に示すように、該測定方法は、以下のステップ601~603を含んでもよいが、これらに限らない。
【0114】
ステップ601、ターゲット測定の測定値を取得する。
【0115】
ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値は、ターゲット測定に対応する基準情報内のターゲット期間内にダウンリンク基準信号に対して少なくとも1回の測定を行って取得した少なくとも1つの第1RSRPを含み、又は、ターゲット期間内に少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含む。
【0116】
ステップ602、少なくとも1つの第1RSRPと対応する基準値との間の第1差分を決定し、ここで、前記第1RSRPに対応する基準値は、前記端末デバイスが前記第1RSRPを測定する前に測定して得たものである。
【0117】
本開示の実施例では、ステップ601~602はそれぞれ、本開示の各実施例のいずれか1つの方式により実現可能であり、本開示の実施例はこれに対して限定せず、詳しい説明を省略する。
【0118】
ステップ603、基準情報内の第2差分閾値以上である第1RSRPに対応する第1差分が少なくとも1つ存在することに応答して、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定することができる。
【0119】
本開示の実施例では、ネットワークデバイスから送信された基準情報は、ターゲット期間(TSearchDeltaP)だけではなく、第2差分閾値をさらに含んでもよく、該第2差分閾値は、端末デバイスの移動速度を特徴づけるために使用され、即ち、端末デバイスが静止状態又は低移動状態にあるか否かを決定するために使用される。
【0120】
ここで、第2差分閾値と第1差分閾値とは同じであってもよく、又は異なってもよく、例えば、第2差分閾値は、第1差分閾値と補正オフセット値に基づいて決定可能である。
【0121】
一例として、ネットワークデバイスはRRCメッセージにより、ターゲット期間と第2差分閾値を決定することができる。選択可能に、ターゲット期間をTSearchDeltaPとして、第2差分閾値をSSearchDeltaP’としてマークしてもよい。
【0122】
本開示の実施例では、基準情報内の第2差分閾値以上である第1RSRPに対応する第1差分が少なくとも1つ存在する場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定することができ、即ち、端末デバイスが緩和基準からの退出を満たしていると決定することができる。
【0123】
なお、第2差分閾値以上である第1RSRPに対応する第1差分が少なくとも1つ存在する場合、端末デバイスの移動速度が低くないことを示し、この場合、緩和イベントからの退出は、非低移動性イベント又は高移動性イベントと呼ばれてもよい。
【0124】
本開示のいずれか1つの実施例では、各第1RSRPに対応する基準値を更新してもよく、例えば、端末デバイスがセル切り替えを行う際に、各第1RSRPに基づいて、対応する基準値を更新してもよく、例えば、各第1RSRPに対して、該第1RSRPに対応する基準値を該第1RSRPに更新することができ、又は、各第1RSRPに対して、該第1RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値より大きいか否かを判断してもよく、該第1RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値より大きい場合、該第1RSRPに基づいて該第1RSRPに対応する基準値を更新してもよく、例えば、該第1RSRPに対応する基準値を該第1RSRPに更新し、該第1RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値以上である場合、該第1RSRPに対応する基準値を更新しなくてもよく、又は、ターゲット期間(TSearchDeltaP)内に、各第1RSRPの第1差分が第2差分閾値より小さいか否かを判断することができ、ある第1RSRPの第1差分が第2差分閾値より小さい場合、該第1RSRPに基づいて対応する基準値を更新してもよく、例えば、該第1RSRPに対応する基準値を該第1RSRPに更新し、ある第1RSRPの第1差分が第2差分閾値以上である場合、該第1RSRPに対応する基準値を更新しなくてもよい。
【0125】
本開示の実施例の測定方法は、ターゲット測定の測定値を取得し、ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベント状態を決定し、ここで、ターゲットイベントは、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。これにより、端末デバイスがターゲット測定の測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて、該端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか否かを効果的に決定することを実現することができ、これにより、端末デバイスは、緩和イベントへの進入をトリガーする際に、ネットワークデバイスに該緩和イベントへの進入を報告することで、緩和メカニズムを行って、端末デバイスのバッテリー駆動時間を向上させることができる。また、ターゲット測定に対応する基準情報とターゲット測定の測定値とを用いて、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか緩和イベントからの退出をトリガーするかを決定することは、イベント決定結果の精度及び信頼性を向上させることができる。
【0126】
なお、上記のこれらの可能な実現形態は、単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれに対して限定しない。
【0127】
本開示のいずれか1つの実施例では、プロトコルにより約束されてもよく、イベントEvent R1(緩和イベントへの進入と緩和イベントからの退出を含む)を定義する。
【0128】
一例として、緩和イベントからの退出に対して、例えば非低移動性イベント又は高移動性イベントに対して、Event R1-2としてマークすることができ、Event R1-2は低移動性基準に基づいて決定することができる。即ち、ターゲット期間TSearchDeltaP内に、端末デバイスが検出した測定値Srxlevと基準値SrxlevRefとの間の差分が第2差分閾値SSearchDeltaP’より大きい場合は、基準信号の変化幅が大きいことを示し、この時、端末デバイスが低移動状態ではないと認めることができる。
【0129】
実施例3:(SrxlevRef-Srxlev)>SSearchDeltaP’ことを満たしている場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出又は非低移動性イベント又は高移動性イベントであると決定することができる。
【0130】
ここで、測定値Srxlevの単位はdBであり、基準値SrxlevRefの単位はdBである。
【0131】
ここで、以下の条件のうちのいずれか1つの条件が満たされている時、基準値を測定値に設定する。
(1)端末デバイスが1つの新しいサービスセルに切り替えられる。
(2)Srxlev-SrxlevRef>0。
(3)ターゲット期間TSearchDeltaP内に、(SrxlevRef-Srxlev)<SSearchDeltaPという低移動性基準が満たされていない。
【0132】
図7を参照すると、
図7は本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。該測定方法は
図1に示す通信システムにおける端末デバイスによって実行されてもよい。該測定方法は単独で実行されてもよく、本開示のいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態と組み合わせて実行されてもよく、関連技術のいずれか1つの技術案とともに実行されてもよい。
【0133】
図7に示すように、該測定方法は、以下のステップ701~704を含んでもよい。
【0134】
ステップ701、ターゲット測定の測定値を取得する。
【0135】
ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値は、ターゲット測定に対応する基準情報内のターゲット期間内にダウンリンク基準信号に対して少なくとも1回の測定を行って取得した少なくとも1つの第1RSRPを含み、又は、ターゲット期間内に少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含む。また、測定値は、ターゲット期間後の設定時間長内にダウンリンク基準信号を複数回測定して得た複数の第2RSRPをさらに含み、又は、設定時間長内に複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第2RSRPをさらに含む。
【0136】
ステップ702、少なくとも1つの第1RSRPと対応する基準値との間の第1差分を決定し、ここで、第1RSRPに対応する基準値が、端末デバイスが第1RSRPを測定する前に測定して得たものである。
【0137】
本開示の実施例では、ステップ701~702はそれぞれ、本開示の各実施例のいずれか1つの方式により実現可能であり、本開示の実施例はこれに対して限定せず、詳しい説明を省略する。
【0138】
ステップ703、基準情報内の第2差分閾値以上である第1RSRPに対応する第1差分が少なくとも1つ存在することに応答して、複数の第2RSRPと対応する基準値との間の第2差分を決定し、ここで、第2RSRPに対応する基準値は、端末デバイスが第2RSRPを測定する前に測定して得られたものである。
【0139】
ここで、第2RSRPに対応する基準値に対する説明は、本開示のいずれか1つの実施例を参照されたく、ここで詳しい説明を省略する。
【0140】
本開示の実施例では、基準情報内の第2差分閾値以上である第1RSRPに対応する第1差分が少なくとも1つ存在する場合、さらに各第2RSRPに対応する基準値を取得してもよく、且つ第2RSRPと対応する基準値との第2差分を決定してもよい。
【0141】
ステップ704、第2差分閾値以上である第2RSRPに対応する第2差分が少なくとも1つ存在することに応答して、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定することができる。
【0142】
本開示の実施例では、基準情報内の第2差分閾値以上である第2RSRPに対応する第2差分が少なくとも1つ存在する場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定することができ、即ち、端末デバイスが緩和基準からの退出を満たしていると決定することができる。
【0143】
なお、第2差分閾値以上である第2RSRPに対応する第2差分が少なくとも1つ存在する場合は、端末デバイスの移動速度が低くないことを示し、この場合、緩和イベントからの退出は、非低移動性イベント又は高移動性イベントと呼ばれてもよい。
【0144】
本開示のいずれか1つの実施例では、各第1RSRPに対応する基準値を更新してもよく、例えば、端末デバイスがセル切り替えを行う際に、各第1RSRPに基づいて、対応する基準値を更新してもよく、例えば、各第1RSRPに対して、該第1RSRPに対応する基準値を該第1RSRPに更新することができ、又は、各第1RSRPに対して、該第1RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値より大きいか否かを判断してもよく、該第1RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値より大きい場合、該第1RSRPに基づいて該第1RSRPに対応する基準値を更新してもよく、例えば、該第1RSRPに対応する基準値を該第1RSRPに更新し、該第1RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値以上である場合、該第1RSRPに対応する基準値を更新しなくてもよく、又は、ターゲット期間(TSearchDeltaP)内に、各第1RSRPの第1差分が第2差分閾値より小さいか否かを判断することができ、ある第1RSRPの第1差分が第2差分閾値より小さい場合、該第1RSRPに基づいて対応する基準値を更新してもよく、例えば、該第1RSRPに対応する基準値を該第1RSRPに更新し、ある第1RSRPの第1差分が第1差分閾値以上である場合、該第1RSRPに対応する基準値を更新しなくてもよい。
【0145】
同様に、端末デバイスがセル切り替えを行う際に、各第2RSRPに基づいて対応する基準値を更新してもよく、例えば、各第2RSRPに対して、該第2RSRPに対応する基準値を該第2RSRPに更新することができ、又は、各第2RSRPに対して、該第2RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値より大きいか否かを判断してもよく、該第2RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値より大きい場合、該第2RSRPに基づいて対応する基準値を更新してもよく、例えば、該第2RSRPに対応する基準値を該第2RSRPに更新し、該第2RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値以下である場合、該第2RSRPに対応する基準値を更新する必要がなく、設定時間長(T1)内に、各第2RSRPの第2差分が第1差分閾値より小さいか否かを判断してもよく、ある第2RSRPの第2差分が第1差分閾値以上である場合、該第2RSRPに基づいて対応する基準値を更新してもよく、例えば、該第2RSRPに対応する基準値を該第2RSRPに更新し、ある第2RSRPの2差分が第1差分閾値より小さい場合、該第2RSRPに対応する基準値を更新する必要がない。
【0146】
本開示の実施例の測定方法は、ターゲット測定の測定値を取得し、ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベント状態を決定し、ここで、ターゲットイベントは、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。これにより、端末デバイスがターゲット測定の測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて、該端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか否かを効果的に決定することを実現することができ、これにより、端末デバイスは、緩和イベントへの進入をトリガーする際に、ネットワークデバイスに該緩和イベントへの進入を報告することで、緩和メカニズムを行って、端末デバイスのバッテリー駆動時間を向上させることができる。また、ターゲット測定に対応する基準情報とターゲット測定の測定値とを用いて、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか緩和イベントからの退出をトリガーするかを決定することは、イベント決定結果の精度及び信頼性を向上させることができる。
【0147】
なお、上記のこれらの可能な実現形態は、単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれに対して限定しない。
【0148】
本開示のいずれか1つの実施例では、プロトコルにより約束されてもよく、イベントEvent R1(緩和イベントへの進入と緩和イベントからの退出を含む)を定義する。
【0149】
一例として、緩和イベントからの退出に対して、例えば非低移動性イベント又は高移動性イベントに対して、Event R1-2としてマークすることができ、Event R1-2は低移動性基準に基づいて決定することができる。即ち、ターゲット期間TSearchDeltaP内に、端末デバイスが検出した測定値Srxlevと基準値SrxlevRefとの間の差分が第2差分閾値SSearchDeltaP’より大きい場合は、基準信号の変化幅が大きいことを示し、この時、端末デバイスが低移動状態ではないと認めることができる。
【0150】
さらに、設定時間長T1内に、端末デバイスが検出した測定値Srxlevと基準値SrxlevRefとの間の差分が第2差分閾値SSearchDeltaP’より大きいか否かを決定してもよく、差分が第2差分閾値SSearchDeltaP’より大きい場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定することができる又は非低移動性イベント。
【0151】
実施例4:Event R1-2の判断条件は、設定時間長内に、TSearchDeltaPを単位とし、(SrxlevRef-Srxlev)>SSearchDeltaP’を単位とする場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出又は非低移動性イベントであると決定することができることである。
【0152】
ここで、測定値Srxlevの単位はdBであり、基準値SrxlevRefの単位はdBである。
【0153】
ここで、以下の条件のうちのいずれか1つの条件が満たされている時、基準値を測定値に設定する。
(1)端末デバイスが1つの新しいサービスセルに切り替えられる。
(2)Srxlev-SrxlevRef>0。
(3)ターゲット期間TSearchDeltaP内に、(SrxlevRef-Srxlev)<SSearchDeltaPという低移動性基準が満たされていない。
【0154】
図8を参照すると、
図8は、本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。該測定方法は、
図1に示す通信システムにおける端末デバイスによって実行されてもよい。該測定方法は単独で実行されてもよく、本開示のいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態と組み合わせて実行されてもよく、関連技術のいずれか1つの技術案とともに実行されてもよい。
【0155】
図8に示すように、該測定方法は以下のステップ801~803を含んでもよい。
【0156】
ステップ801、RLM測定及び/又はRRM測定を含むターゲット測定の測定値を取得し、測定値は、複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第1SINRを含む。
【0157】
本開示の実施例では、ステップ801は、本開示の各実施例のいずれか1つの方式により実現可能であり、本開示の実施例はこれに対して限定せず、詳しい説明を省略する。
【0158】
本開示の実施例では、端末デバイスは複数のダウンリンク基準信号に対して少なくとも1回の測定を行って、複数の測定値を得ることができ、本開示では、複数の第1SINRとして記載することができる。
【0159】
ステップ802、ターゲット測定に対応する基準情報内の閾値指示情報に基づいて、第1品質閾値を決定する。
【0160】
本開示の実施例では、ネットワークデバイスから送信された基準情報は、閾値指示情報を含んでもよく、例えば、ネットワークデバイスはRRCメッセージにより該閾値指示情報を設定することができる。
【0161】
本開示の実施例では、端末デバイスは閾値指示情報に基づいて、第1品質閾値を決定することができ、ここで、第1品質閾値は、基準信号品質を特徴づけるために使用される。
【0162】
本開示の実施例の1つの可能な実現形態では、閾値指示情報は第1オフセットを含んでもよく、選択可能に、該第1オフセットをとしてoffset1マークすることができる。
【0163】
本開示の実施例では、端末デバイスは第1オフセットに基づいて第1品質閾値を決定することができ、例えば、第1オフセットと第1設定閾値とを加算して、第1品質閾値を得ることができる。ここで、第1設定閾値は、関連技術におけるRLM測定に対応する閾値Qin又はQoutであってもよい。
【0164】
本開示の実施例のもう1つの可能な実現形態では、閾値指示情報はターゲット閾値を含んでもよい。端末デバイスはターゲット閾値に基づいて、第1品質閾値を決定することができ、例えば、ターゲット閾値を第1品質閾値とすることができる。
【0165】
ステップ803、複数の第1SINRがいずれも第1品質閾値より大きいことに応答して、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定し、又は、第1品質閾値より大きい第1SINRが少なくとも1つ存在することに応答して、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定する。
【0166】
本開示の実施例の1つの可能な実現形態では、複数の第1SINRがいずれも第1品質閾値より高い場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定することができ、即ち端末デバイスが緩和進入基準を満たしていると決定する。
【0167】
本開示の実施例のもう1つの可能な実現形態では、第1品質閾値より大きい第1SINRが少なくとも1つ存在する場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定することができ、即ち端末デバイスが緩和進入基準を満たしていると決定する。
【0168】
なお、第1SINRが第1品質閾値より大きい場合、準信号の信号品質がよいと決定することができ、この場合、緩和イベントへの進入はセル信号品質良好イベントと呼ばれてもよい。
【0169】
本開示の実施例の測定方法は、ターゲット測定の測定値を取得し、ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベント状態を決定し、ここで、ターゲットイベントは、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。これにより、端末デバイスがターゲット測定の測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて、該端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか否かを効果的に決定することを実現することができ、これにより、端末デバイスは、緩和イベントへの進入をトリガーする際に、ネットワークデバイスに該緩和イベントへの進入を報告することで、緩和メカニズムを行って、端末デバイスのバッテリー駆動時間を向上させることができる。また、ターゲット測定に対応する基準情報とターゲット測定の測定値とを用いて、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか緩和イベントからの退出をトリガーするかを決定することは、イベント決定結果の精度及び信頼性を向上させることができる。
【0170】
なお、上記のこれらの可能な実現形態は、単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれに対して限定しない。
【0171】
本開示のいずれか1つの実施例では、プロトコル約束により、イベントEvent R2(緩和イベントへの進入と緩和イベントからの退出を含む)を定義することができる。
【0172】
一例として、緩和イベントへの進入に対して、例えばセル信号品質良好イベントに対して、Event R2-1としてマークすることができ、Event R2-1は信号品質良好基準に基づいて決定することができる。即ち、サービスセルに複数のRS(即基準信号)が設定されている時、各RSを測定してもよく、測定して得たRSに対応するSINRと閾値とを比較することで、端末デバイスが信号品質良好基準を満たしているか否かを決定する。
【0173】
実施例5、すべてのRSが、測定値SINRmeasured>第1品質閾値(Qout+Offset1)を満たしている場合、端末デバイスが信号品質良好基準を満たしていると決定し、該端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入又はセル信号品質良好イベントであると決定する。
【0174】
実施例6、いずれかのRSが、測定値SINRmeasured>第1品質閾値(Qout+Offset1)を満たしている場合、端末デバイスが信号品質良好基準を満たしていると決定し、該端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入又はセル信号品質良好イベントであると決定する。
【0175】
図9を参照すると、
図9は本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。該測定方法は
図1に示す通信システムにおける端末デバイスによって実行されてもよい。該測定方法は単独で実行されてもよく、本開示のいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態と組み合わせて実行されてもよく、関連技術のいずれか1つの技術案とともに実行されてもよい。
【0176】
図9に示すように、該測定方法は、以下のステップ901~903を含んでもよいが、これらに限らない。
【0177】
ステップ901、RLM測定及び/又はRRM測定を含むターゲット測定の測定値を取得し、測定値は、複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第1SINRを含む。
【0178】
本開示の実施例では、ステップ901は、本開示の各実施例のいずれか1つの方式により実現可能であり、本開示の実施例はこれに対して限定せず、詳しい説明を省略する。
【0179】
ステップ902、ターゲット測定に対応する基準情報内の閾値指示情報に基づいて、第2品質閾値を決定する。
【0180】
本開示の実施例では、ネットワークデバイスから送信された基準情報は、閾値指示情報を含んでもよく、例えば、ネットワークデバイスはRRCメッセージにより該閾値指示情報を設定することができる。
【0181】
本開示の実施例では、端末デバイスは閾値指示情報に基づいて、第2品質閾値を決定し、ここで、第2品質閾値は、基準信号品質を特徴づけるために使用される。
【0182】
本開示の実施例の1つの可能な実現形態では、閾値指示情報は第2オフセットを含んでもよく、選択可能に、該第2オフセットをoffset2としてマークする。端末デバイスは第2オフセットに基づいて第2品質閾値を決定することができ、例えば、第2オフセットと第2設定閾値とを加算して、第2品質閾値を得ることができる。
【0183】
ここで、第2設定閾値は関連技術におけるRLM測定に対応する閾値Qin又はQoutであってもよい。
【0184】
ここで、第2オフセットと第1オフセットとは同じであってもよく、又は異なってもよく、本開示はこれに対して限定しない。
【0185】
ここで、第1設定閾値と第2設定閾値とは同じであってもよく、又は異なってもよく、本開示はこれに対して限定しない。
【0186】
なお、ネットワークデバイスによって設定された、緩和イベントへの進入をトリガーするか否かを判断する第1オフセットは、緩和イベントからの退出をトリガーするか否かを判断する第2オフセットと異なってもよく、この時、第1設定閾値と第2設定閾値とが同じであってもよく、第1品質閾値と第2品質閾値とが異なる。
【0187】
本開示の実施例のもう1つの可能な実現形態では、閾値指示情報はターゲット閾値を含んでもよい。端末デバイスはターゲット閾値に基づいて第2品質閾値を決定することができ、例えば、ターゲット閾値を第2品質閾値とすることができる。
【0188】
ステップ903、第2品質閾値以下である第1SINRが少なくとも1つ存在することに応答して、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定することができ、又は、複数の第1SINRがいずれも第2品質閾値以下であることに応答して、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定する。
【0189】
本開示の実施例では、第2品質閾値以下である第1SINRが少なくとも1つ存在する場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定することができ、即ち、端末デバイスが緩和基準からの退出を満たしていると決定することができる。又は、各第1SINRがいずれも第2品質閾値以下である場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定することができ、即ち、端末デバイスが緩和基準からの退出を満たしていると決定することができる。
【0190】
なお、第1SINRが第2品質閾値以下である場合、基準信号の信号品質が悪いと決定することができ、この際に、緩和イベントからの退出は、非セル信号品質良好イベント又はセル信号品質不良イベントと呼ばれる。
【0191】
本開示の実施例の測定方法は、ターゲット測定の測定値を取得し、ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベント状態を決定し、ここで、ターゲットイベントは、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。これにより、端末デバイスがターゲット測定の測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて、該端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか否かを効果的に決定することを実現することができ、これにより、端末デバイスは、緩和イベントへの進入をトリガーする際に、ネットワークデバイスに該緩和イベントへの進入を報告することで、緩和メカニズムを行って、端末デバイスのバッテリー駆動時間を向上させることができる。また、ターゲット測定に対応する基準情報とターゲット測定の測定値とを用いて、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか緩和イベントからの退出をトリガーするかを決定することは、イベント決定結果の精度及び信頼性を向上させることができる。
【0192】
なお、上記のこれらの可能な実現形態は、単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれに対して限定しない。
【0193】
本開示のいずれか1つの実施例では、プロトコル約束により、イベントEvent R2(緩和イベントへの進入と緩和イベントからの退出を含む)を定義することができる。
【0194】
一例として、緩和イベントからの退出に対して、例えば非セル信号品質良好イベント又はセル信号品質不良イベントに対して、Event R2-2としてマークすることができ、Event R2-2は信号品質良好基準に基づいて決定することができる。即ち、サービスセルに複数のRS(即ち基準信号)が設定されている場合、各RSを測定してもよく、測定して得たRSに対応するSINRと閾値とを比較することで、端末デバイスが信号品質良好基準を満たしているか否かを決定する。
【0195】
実施例7、いずれか1つのRSが測定値SINRmeasured<第2品質閾値(Qout+Offset2)を満たしている場合、端末デバイスが信号品質良好基準を満たしていないと決定し、該端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出又は非セル信号品質良好イベント又はセル信号品質不良イベントであると決定する。
【0196】
実施例8、すべてのRSがいずれも測定値SINRmeasured<第2品質閾値(Qout+Offset2)を満たしている場合、端末デバイスが信号品質良好基準を満たしていないと決定し、該端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出又は非セル信号品質良好イベント又はセル信号品質不良イベントであると決定する。
【0197】
図10を参照すると、
図10は、本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。該測定方法は、
図1に示す通信システムにおける端末デバイスによって実行されてもよい。該測定方法は単独で実行されてもよく、本開示のいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態と組み合わせて実行されてもよく、関連技術のいずれか1つの技術案とともに実行されてもよい。
【0198】
図10に示すように、該測定方法は以下のステップ1001~1003を含んでもよいが、これらに限らない。
【0199】
ステップ1001、RLM測定及び/又はRRM測定を含むターゲット測定の測定値を取得し、測定値は、設定時間長内にそれぞれ複数のダウンリンク基準信号内の各ダウンリンク基準信号を複数回測定して得た複数の第2SINRを含む。
【0200】
本開示の実施例では、ステップ1001は、本開示の各実施例のいずれか1つの方式により実現可能であり、本開示の実施例はこれに対して限定せず、詳しい説明を省略する。
【0201】
本開示の実施例では、設定時間長に対する説明は、本開示のいずれか1つの実施例を参照されたく、ここで詳しい説明を省略する。
【0202】
本開示の実施例では、端末デバイスは設定時間長内にそれぞれ複数のダウンリンク基準信号のうちの各ダウンリンク基準信号に対して複数回の測定を行って、各ダウンリンク基準信号に対応する複数の測定値を得ることができ、本開示では複数の第2SINRとして記載する。
【0203】
ステップ1002、ターゲット測定に対応する基準情報内の閾値指示情報に基づいて、第1品質閾値を決定する。
【0204】
本開示の実施例では、ステップ1002は、本開示の各実施例のいずれか1つの方式により実現可能であり、本開示の実施例はこれに対して限定せず、詳しい説明を省略する。
【0205】
ステップ1003、各ダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRがいずれも第1品質閾値より大きいことに応答して、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定し、又は、いずれも第1品質閾値より大きい少なくとも1つのダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRが存在することに応答して、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定する。
【0206】
本開示の実施例では、各ダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRがいずれも第1品質閾値より大きい場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定することができる。又は、いずれも第1品質閾値より大きい少なくとも1つのダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRが存在する場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定することができ、即ち端末デバイスが緩和進入基準を満たしていると決定する。
【0207】
なお、第2SINRが第1品質閾値より高い場合、ダウンリンク基準信号の信号品質が良好であると決定することができ、この時、緩和イベントへの進入はセル信号品質良好イベントと呼ばれてもよい。
【0208】
本開示の実施例の測定方法は、ターゲット測定の測定値を取得し、ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベント状態を決定し、ここで、ターゲットイベントは、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。これにより、端末デバイスがターゲット測定の測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて、該端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか否かを効果的に決定することを実現することができ、これにより、端末デバイスは、緩和イベントへの進入をトリガーする際に、ネットワークデバイスに該緩和イベントへの進入を報告することで、緩和メカニズムを行って、端末デバイスのバッテリー駆動時間を向上させることができる。また、ターゲット測定に対応する基準情報とターゲット測定の測定値とを用いて、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか緩和イベントからの退出をトリガーするかを決定することは、イベント決定結果の精度及び信頼性を向上させることができる。
【0209】
なお、上記のこれらの可能な実現形態は、単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれに対して限定しない。
【0210】
本開示のいずれか1つの実施例では、プロトコル約束により、イベントEvent R2(緩和イベントへの進入と緩和イベントからの退出を含む)を定義することができる。
【0211】
一例として、緩和イベントへの進入に対して、例えばセル信号品質良好イベントに対して、Event R2-1としてマークしてもよく、Event R2-1は信号品質良好基準に基づいて決定してもよい。即ちサービスセルに複数のRS(即ち基準信号)が設定された場合、各RSを測定してもよく、測定して得たRSに対応するSINRと閾値とを比較することで、端末デバイスが信号品質良好基準を満たしているか否かを決定する。
【0212】
さらに、さらに設定時間長T1内に、端末デバイスが信号品質良好基準を満たしているか否かを決定してもよい。
【0213】
実施例9、設定時間長T1内に、すべてのRSがいずれも測定値SINRmeasured>第1品質閾値(Qout+Offset1)を満たしている場合、端末デバイスが信号品質良好基準を満たしていると決定し、該端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入又はセル信号品質良好イベントであると決定する。
【0214】
実施例10、設定時間長T1内に、いずれか1つのRSが、測定値SINRmeasured>第1品質閾値(Qout+Offset1)を満たしている時、端末デバイスが信号品質良好基準を満たしていると決定し、該端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入又はセル信号品質良好イベントであると決定する。
【0215】
図11を参照すると、
図11は本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。該測定方法は
図1に示す通信システムにおける端末デバイスによって実行されてもよい。該測定方法は単独で実行されてもよく、本開示のいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態と組み合わせて実行されてもよく、関連技術のいずれか1つの技術案とともに実行されてもよい。
【0216】
図11に示すように、該測定方法は以下のステップ1101~1103を含んでもよいが、これらに限らない。
【0217】
ステップ1101、RLM測定及び/又はRRM測定を含むターゲット測定の測定値を取得し、測定値は、設定時間長内にそれぞれ複数のダウンリンク基準信号内の各ダウンリンク基準信号を複数回測定して得た複数の第2SINRを含む。
【0218】
本開示の実施例では、ステップ1101は、本開示の各実施例のいずれか1つの方式により実現可能であり、本開示の実施例はこれに対して限定せず、詳しい説明を省略する。
【0219】
ステップ1102、ターゲット測定に対応する基準情報内の閾値指示情報に基づいて、第2品質閾値を決定する。
【0220】
本開示の実施例では、ステップ1102は、本開示の各実施例のいずれか1つの方式により実現可能であり、本開示の実施例はこれに対して限定せず、詳しい説明を省略する。
【0221】
ステップ1103、いずれも第2品質閾値以下である少なくとも1つのダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRが存在することに応答して、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定することができ、又は、各ダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRがいずれも第2品質閾値以下であることに応答して、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定する。
【0222】
本開示の実施例では、いずれも第2品質閾値以下である少なくとも1つのダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRが存在する場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定することができる。又は、各ダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRがいずれも第2品質閾値以下である場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定することができ、即ち、端末デバイスが緩和基準からの退出を満たしていると決定することができる。
【0223】
なお、第2SINRが第2品質閾値以下である場合、基準信号の信号品質が悪いと決定することができ、この時、緩和イベントからの退出は非セル信号品質良好イベント又はセル信号品質不良イベントと呼ばれてもよい。
【0224】
本開示の実施例の測定方法は、ターゲット測定の測定値を取得し、ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベント状態を決定し、ここで、ターゲットイベントは、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。これにより、端末デバイスがターゲット測定の測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて、該端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか否かを効果的に決定することを実現することができ、これにより、端末デバイスは、緩和イベントへの進入をトリガーする際に、ネットワークデバイスに該緩和イベントへの進入を報告することで、緩和メカニズムを行って、端末デバイスのバッテリー駆動時間を向上させることができる。また、ターゲット測定に対応する基準情報とターゲット測定の測定値とを用いて、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか緩和イベントからの退出をトリガーするかを決定することは、イベント決定結果の精度及び信頼性を向上させることができる。
【0225】
なお、上記のこれらの可能な実現形態は、単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれに対して限定しない。
【0226】
本開示のいずれか1つの実施例では、プロトコル約束により、イベントEvent R2(緩和イベントへの進入と緩和イベントからの退出を含む)を定義することができる。
【0227】
一例として、緩和イベントからの退出に対して、例えば非セル信号品質良好イベント又はセル信号品質不良イベントに対して、Event R2-2としてマークすることができ、Event R2-2は信号品質良好基準に基づいて決定することができる。即ち、サービスセルに複数のRS(即ち基準信号)が設定されている場合、各RSを測定してもよく、測定して得たRSに対応するSINRと閾値とを比較することで、端末デバイスが信号品質良好基準を満たしているか否かを決定する。
【0228】
さらに、設定時間長T1内に、端末デバイスが信号品質良好基準を満たしているか否かを決定することができる。
【0229】
実施例11、設定時間長T1内に、任意のRSが、測定値SINRmeasured<第2品質閾値(Qout+Offset2)を満たしている場合、端末デバイスが信号品質良好基準を満たしていないと決定し、該端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出又は非セル信号品質良好イベント又はセル信号品質不良イベントであると決定する。
【0230】
実施例12、設定時間長T1内に、すべてのRSが、測定値SINRmeasured<第2品質閾値(Qout+Offset2)を満たしている場合、端末デバイスが信号品質良好基準を満たしておらず、該端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出又は非セル信号品質良好イベント又はセル信号品質不良イベントであると決定する。
【0231】
なお、上記各実施例では、低移動性基準と信号品質良好基準のうちの1つの設定を例として挙げており、実際の適用では、低移動性基準と信号品質良好基準とを同時に設定することができる。例えば、Event R1とEvent R2を同時に設定する。
【0232】
一例として、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入である場合、2つの実施例を同時に満たす必要があり、ここで、1つの実施例は、
図4又は
図5に対応する実施例であってもよく、もう1つの実施例は
図8又は
図10に対応する実施例であってもよい。
【0233】
1つの可能な実現形態では、基準情報は、ターゲット期間、第1差分閾値及び閾値指示情報を含んでもよい。
【0234】
一例として、測定値は、ターゲット期間内にダウンリンク基準信号に対して少なくとも1回の測定を行って得た少なくとも1つの第1RSRP、又は、ターゲット期間内に少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含んでもよい。測定値は、複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第1SINRをさらに含んでもよい。
【0235】
少なくとも1つの第1RSRPと対応する基準値との間の第1差分を決定することができ、少なくとも1つの第1RSRPに対応する第1差分がいずれも基準情報内の第1差分閾値より小さいことに応答して、端末デバイスが低移動性基準を満たしていると決定する。
【0236】
端末デバイスが低移動性基準を満たしている場合、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしているか否かをさらに判断してもよく、例えば、複数の第1SINRがいずれも第1品質閾値(ここで、第1品質閾値は閾値指示情報に基づいて決定される)より大きいことに応答して、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていると決定し、又は、第1品質閾値より大きい第1SINRが少なくとも1つ存在することに応答して、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていると決定する。
【0237】
端末デバイスが低移動性基準とセル信号品質良好基準を同時に満たしている場合、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定する。
【0238】
もう1つの例として、測定値は、ターゲット期間内にダウンリンク基準信号に対して少なくとも1回の測定を行って得た少なくとも1つの第1RSRP、又は、ターゲット期間内に少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含んでもよい。測定値は、設定時間長内にそれぞれ複数のダウンリンク基準信号のうちの各ダウンリンク基準信号に対して複数回の測定を行って得た複数の第2SINRを含んでもよい。
【0239】
少なくとも1つの第1RSRPと対応する基準値との間の第1差分を決定することができ、少なくとも1つの第1RSRPに対応する第1差分がいずれも基準情報内の第1差分閾値より小さいことに応答して、端末デバイスが低移動性基準を満たしていると決定する。
【0240】
端末デバイスが低移動性基準を満たしている場合、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしているか否かをさらに判断してもよく、例えば、各ダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRがいずれも第1品質閾値より大きいことに応答して(ここで、第1品質閾値は閾値指示情報に基づいて決定される)、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていると決定し、又は、いずれも第1品質閾値より大きい少なくとも1つのダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRが存在することに応答して、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていると決定する。
【0241】
端末デバイスが低移動性基準とセル信号品質良好基準を同時に満たしている場合、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定する。
【0242】
もう1つの例として、測定値は、ターゲット期間(TSearchDeltaP)内にダウンリンク基準信号を少なくとも1回測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含み、又は、ターゲット期間(TSearchDeltaP)内に少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含む。また、測定値は、ターゲット期間後の設定時間長(T1)内にダウンリンク基準信号を複数回測定して得た複数の第2RSRPをさらに含み、又は、設定時間長(T1)内に複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第2RSRPをさらに含む。また、測定値は、複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第1SINRをさらに含む。
【0243】
少なくとも1つの第1RSRPと対応する基準値との間の第1差分を決定してもよく、少なくとも1つの第1RSRPに対応する第1差分がいずれも基準情報内の第1差分閾値より小さいことに応答して、複数の第2RSRPと対応する基準値との間の第2差分を決定し、複数の第2RSRPに対応する第2差分がいずれも第1差分閾値より小さいことに応答して、端末デバイスが低移動性基準を満たしていると決定する。
【0244】
端末デバイスが低移動性基準を満たしている場合、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしているか否かをさらに判断してもよく、例えば、複数の第1SINRがいずれも第1品質閾値値(ここで、第1品質閾値は閾値指示情報に基づいて決定される)より大きいことに応答して、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていると決定し、又は、第1品質閾値より大きい第1SINRが少なくとも1つ存在することに応答して、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていると決定する。
【0245】
端末デバイスが低移動性基準とセル信号品質良好基準を同時に満たしている場合、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定する。
【0246】
さらなる例として、測定値は、ターゲット期間(TSearchDeltaP)内にダウンリンク基準信号を少なくとも1回測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含み、又は、ターゲット期間(TSearchDeltaP)内に少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含む。また、測定値は、ターゲット期間後の設定時間長(T1)内にダウンリンク基準信号を複数回測定して得た複数の第2RSRPをさらに含み、又は、設定時間長(T1)内に複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第2RSRPをさらに含む。また、測定値は、設定時間長内にそれぞれ複数のダウンリンク基準信号のうちの各ダウンリンク基準信号を複数回の測定を行って得た複数の第2SINRをさらに含む。
【0247】
少なくとも1つの第1RSRPと対応する基準値との間の第1差分を決定してもよく、少なくとも1つの第1RSRPに対応する第1差分がいずれも基準情報内の第1差分閾値より小さいことに応答して、複数の第2RSRPと対応する基準値との間の第2差分を決定し、複数の第2RSRPに対応する第2差分がいずれも第1差分閾値より小さいことに応答して、端末デバイスが低移動性基準を満たしていると決定する。
【0248】
端末デバイスが低移動性基準を満たしている場合、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしているか否かをさらに判断してもよく、例えば、各ダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRがいずれも第1品質閾値より大きいことに応答して、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていると決定し、又は、いずれも第1品質閾値より大きい少なくとも1つのダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRが存在することに応答して、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていると決定する。
【0249】
端末デバイスが低移動性基準とセル信号品質良好基準を同時に満たしている場合、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定する。
【0250】
例えば、Event R1-1(実施例1又は実施例2)とEvent R2-1(実施例5、実施例6、実施例9又は実施例10)が同時に満たされている場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定し、該緩和イベントへの進入は、セル信号品質良好イベントと低移動性イベントであってもよく、例えばEvent R3-1としてマークする。
【0251】
もう1つの例として、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出である場合、2つの実施例を同時に満たすことができ、又は2つの実施例のうちのいずれか1つを満たせばよい。ここで、1つの実施例は
図6又は
図7に対応する実施例であってもよく、もう1つの実施例は
図9又は
図11に対応する実施例であってもよい。
【0252】
1つの可能な実現形態では、基準情報はターゲット期間、第2差分閾値及び閾値指示情報を含んでもよい。
【0253】
一例として、測定値はターゲット期間内にダウンリンク基準信号に対して少なくとも1回の測定を行って得た少なくとも1つの第1RSRP、又は、ターゲット期間内に少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含む。測定値は、複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第1SINRをさらに含む。
【0254】
少なくとも1つの第1RSRPと対応する基準値との間の第1差分を決定してもよく、基準情報内の第2差分閾値以上である第1RSRPに対応する第1差分が少なくとも1つ存在することに応答して、端末デバイスが低移動性基準を満たしていないと決定する。
【0255】
さらに、閾値指示情報に基づいて、第2品質閾値を決定し、第2品質閾値以下である第1SINRが少なくとも1つ存在することに応答して、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていないと決定し、又は、複数の第1SINRがいずれも第2品質閾値以下であることに応答して、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていないと決定する。
【0256】
端末デバイスが低移動性基準を満たしていない場合、及び/又は、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていない場合、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定する。
【0257】
もう1つの例として、測定値は、ターゲット期間内にダウンリンク基準信号に対して少なくとも1回の測定を行って得た少なくとも1つの第1RSRP、又は、ターゲット期間内に少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含む。測定値は、設定時間長内にそれぞれ複数のダウンリンク基準信号のうちの各ダウンリンク基準信号を複数回測定して得た複数の第2SINRをさらに含む。
【0258】
少なくとも1つの第1RSRPと対応する基準値との間の第1差分を決定してもよく、基準情報内の第2差分閾値以上である第1RSRPに対応する第1差分が少なくとも1つ存在することに応答して、端末デバイスが低移動性基準を満たしていないと決定する。
【0259】
さらに、閾値指示情報に基づいて、第2品質閾値を決定してもよく、いずれも第2品質閾値以下である少なくとも1つのダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRが存在することに応答して、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていないと決定し、又は、各ダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRがいずれも第2品質閾値より小さいことに応答して、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていないと決定する。
【0260】
端末デバイスが低移動性基準を満たしていない場合、及び/又は、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていない場合、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定する。
【0261】
もう1つの例として、測定値は、ターゲット期間内にダウンリンク基準信号に対して少なくとも1回の測定を行って得た少なくとも1つの第1RSRP、又は、ターゲット期間内に少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含む。また、測定値は、ターゲット期間後の設定時間長内にダウンリンク基準信号を複数回測定して得た複数の第2RSRPをさらに含み、又は、設定時間長内に複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第2RSRPをさらに含む。測定値は、複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第1SINRをさらに含む。
【0262】
少なくとも1つの第1RSRPと対応する基準値との間の第1差分を決定してもよく、第2差分閾値以上である第1RSRPに対応する第1差分が少なくとも1つ存在することに応答して、複数の第2RSRPと対応する基準値との間の第2差分を決定し、第2差分閾値以上である第2RSRPに対応する第2差分が少なくとも1つ存在することに応答して、端末デバイスが低移動性基準を満たしていないと決定する。
【0263】
さらに、閾値指示情報に基づいて、第2品質閾値を決定してもよく、第2品質閾値以下である第1SINRが少なくとも1つ存在することに応答して、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていないと決定し、又は、複数の第1SINRがいずれも第2品質閾値以下であることに応答して、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていないと決定する。
【0264】
端末デバイスが低移動性基準を満たしていない場合、及び/又は、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていない場合、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定する。
【0265】
さらなる例として、測定値は、ターゲット期間内にダウンリンク基準信号に対して少なくとも1回の測定を行って得た少なくとも1つの第1RSRP、又は、ターゲット期間内に少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含む。また、測定値は、ターゲット期間後の設定時間長内にダウンリンク基準信号を複数回測定して得た複数の第2RSRPをさらに含み、又は、設定時間長内に複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第2RSRPをさらに含む。測定値は、設定時間長内にそれぞれ複数のダウンリンク基準信号のうちの各ダウンリンク基準信号を複数回測定して得た複数の第2SINRをさらに含む。
【0266】
少なくとも1つの第1RSRPと対応する基準値との間の第1差分を決定してもよく、第2差分閾値以上である第1RSRPに対応する第1差分が少なくとも1つ存在することに応答して、複数の第2RSRPと対応する基準値との間の第2差分を決定し、第2差分閾値以上である第2RSRPに対応する第2差分が少なくとも1つ存在することに応答して、端末デバイスが低移動性基準を満たしていないと決定する。
【0267】
さらに、閾値指示情報に基づいて、第2品質閾値を決定してもよく、いずれも第2品質閾値以下である少なくとも1つのダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRが存在することに応答して、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていないと決定し、又は、各ダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRがいずれも第2品質閾値より小さいことに応答して、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていないと決定する。
【0268】
端末デバイスが低移動性基準を満たしていない場合、及び/又は、端末デバイスがセル信号品質良好基準を満たしていない場合、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定する。
【0269】
例えば、Event R1-2(実施例3又は実施例4)又はEvent R2-2(実施例7、実施例8、実施例11又は実施例12)のうちの1つが満たされると、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定することができ、該緩和イベントからの退出は、非セル信号品質良好イベント(セル信号品質不良イベント)及び/又は非低移動性イベント(高低移動性イベント)であってもよく、例えばEvent R3-2として記載される。
【0270】
本開示のいずれか1つの実施例では、ネットワークデバイスはRRCメッセージによって低移動性基準に対応する基準情報を設定することができる。
【0271】
一例として、低移動性基準の基準情報は、ターゲット期間TSearchDeltaP、第1差分閾値SSearchDeltaP及び/又は第2差分閾値SSearchDeltaP’を含む。
【0272】
低移動性基準に対して、端末デバイスが測定して得た測定値はL3-RSRPであってもよい。
【0273】
一例として、セル信号品質良好基準の基準情報は、閾値指示情報(例えばOffset1及び/又はOffset2)を含んでもよい。
【0274】
セル信号品質良好基準に対して、端末デバイスが測定して得た測定値はL1-SINRであってもよい。
【0275】
本開示のいずれか1つの実施例では、ネットワークデバイスはRLM測定及び/又はRRM測定緩和のために少なくとも1つのイベントを設定してもよい。
【0276】
一例として、ネットワークデバイスは、RRM測定緩和のためにEvent R1を設定してもよく、即ち、Event R1に対応する緩和進入基準を満たしいている場合、RRM緩和メカニズムを行ってもよい。ネットワークデバイスは、RLM測定緩和のためにEvent R2を設定してもよく、即ち、Event R2に対応する緩和進入基準を満たしている場合、RLM緩和メカニズムを行ってもよい。ネットワークデバイスは、RLM測定緩和のためにEvent R1+Event R2を設置してもよく、例えば、Event R2とEvent R1に対応する緩和進入基準が同時に満たされている場合、RRM緩和メカニズムを行ってもよい。ネットワークデバイスは、RLM測定緩和又はRRM測定緩和のためにEvent R3(Event R3-1、Event R3-2)を設定してもよい。
【0277】
図12を参照すると、
図12は本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。該測定方法は
図1に示す通信システムにおける端末デバイスによって実行されてもよい。該測定方法は単独で実行されてもよく、本開示のいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態と組み合わせて実行されてもよく、関連技術のいずれか1つの技術案とともに実行されてもよい。
【0278】
図12に示すように、該測定方法は以下のステップ1201~1204を含んでもよいが、これらに限らない。
【0279】
ステップ1201、RLM測定及び/又はRRM測定を含むターゲット測定の測定値を取得する。
【0280】
ステップ1202、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定することができる。
【0281】
ステップ1201~1202は本開示の上記
図2、
図3、
図6、
図9のいずれか1つの実施例における方式により実現可能であり、本開示の実施例はこれに対して限定せず、ここで詳しい説明を省略する。
【0282】
ステップ1203、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であることに応答して、第1タイマの第1とりうる値を読み取り、ここで、第1タイマは、端末デバイスが最後に緩和イベントからの退出がトリガーされたと判断した時刻に基づいて計時する。
【0283】
本開示の実施例では、第1タイマは、端末デバイスが最後に緩和イベントからの退出がトリガーされたと判断した時刻に基づいて計時し、即ち、第1タイマは、端末デバイスが最後に緩和基準からの退出が満たされていると判断した時刻に基づいて計時する。
【0284】
本開示の実施例では、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出である場合、第1タイマのとりうる値を読み取ってもよく、本開示では第1とりうる値として記載する。
【0285】
ステップ1204、第1とりうる値が第1計数閾値より大きく且つ第2タイマが動作していないことに応答して、緩和イベントからの退出及び/又は測定値をネットワークデバイスに送信し、ここで、第2タイマは、端末デバイスが最後に緩和イベントの退出を送信する時刻に基づいて計時する。
【0286】
本開示の実施例では、第2タイマは、端末デバイスが最後に緩和イベントからの退出を送信する時刻に基づいて計時し、即ち、端末デバイスが緩和イベントからの退出をトリガーし、且つネットワークデバイスに緩和イベントからの退出を報告する時刻に基づいて計時する。ここで、第2タイマは、端末デバイスがネットワークデバイスに緩和イベントからの退出を報告する際に起動され、起動して第1設定時間長が経過した後、計時を停止する。
【0287】
本開示の実施例では、第1計数閾値は予め設定されたものであり、例えば、該第1計数閾値は、ネットワークデバイスによって設定されたものであってもよく、又はプロトコルにより約束されてもよく、本開示では限定されない。
【0288】
本開示の実施例では、端末デバイスが頻繁にネットワークデバイスに情報を報告することを回避するために、本開示では、第1タイマの第1とりうる値が第1計数閾値より大きく(即ち第1タイマがタイムアウトになる)、且つ第2タイマが動作していない場合、ネットワークデバイスに緩和イベントからの退出及び/又は測定値を送信してもよい。つまり、端末デバイスが緩和イベントからの退出をトリガーする持続時間長(即ち端末デバイスが緩和退出基準を満たしている持続時間長)が第1計数閾値に達し、且つ端末デバイスが短短期間(即ち第1設定時間長)内にネットワークデバイスに緩和イベントからの退出を報告しない場合、ネットワークデバイスに緩和イベントからの退出及び/又は測定値を報告することができる。
【0289】
なお、第2タイマが動作している場合は、該端末デバイスが第1設定時間長内にネットワークデバイスに緩和イベントからの退出を報告したことがあることを示し、端末デバイスが頻繁にイベント演算を行い且つ報告することを回避するために、本開示の実施例の1つの可能な実現形態では、第1とりうる値が第1計数閾値より大きく且つ第2タイマが動作している場合、端末デバイスが短期間内にネットワークデバイスに緩和イベントからの退出を報告したことがあるため、端末デバイスはネットワークデバイスにターゲットイベント(即ち緩和イベントからの退出)を報告しなくてもよい。
【0290】
本開示の実施例の1つの可能な実現形態では、第1タイマの第1とりうる値が第1計数閾値(即ち第1タイマがタイムアウトになっていない)以下である場合、端末デバイスは動作又は応答しなくてもよく、例えば、端末デバイスはネットワークデバイスにターゲットイベント(即ち緩和イベントからの退出)を報告しなくてもよい。
【0291】
本開示のいずれか1つの実施例では、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出である場合は、サービスセルの信号品質が良好ではないことを示し、この時、第2タイマによって制限されることはなく、即ち、第1タイマの第1とりうる値が第1計数閾値より大きい場合、端末デバイスは、ネットワークデバイスに緩和イベントからの退出及び/又は測定値を送信することができる。
【0292】
本開示の実施例の測定方法は、ターゲット測定の測定値を取得し、ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベント状態を決定し、ここで、ターゲットイベントは、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。これにより、端末デバイスがターゲット測定の測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて、該端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか否かを効果的に決定することを実現することができ、これにより、端末デバイスは、緩和イベントへの進入をトリガーする際に、ネットワークデバイスに該緩和イベントへの進入を報告することで、緩和メカニズムを行って、端末デバイスのバッテリー駆動時間を向上させることができる。また、ターゲット測定に対応する基準情報とターゲット測定の測定値とを用いて、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか緩和イベントからの退出をトリガーするかを決定することは、イベント決定結果の精度及び信頼性を向上させることができる。
【0293】
なお、上記のこれらの可能な実現形態は、単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれに対して限定しない。
【0294】
なお、第1タイマの設定は、設定時間長が設定されていない場合、第1タイマのとりうる値に基づいて、ネットワークデバイスに緩和イベントからの退出を報告するか否かを決定することである。
【0295】
しかし、設定時間長が設定されている場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出である場合、例えば、
図7又は
図11に示す実施例に基づいて、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定することができ、これにより、端末デバイスは、第2タイマが動作するか否かを判断することができ、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であり且つ第2タイマが動作していない場合、端末デバイスはネットワークデバイスに緩和イベントからの退出及び/又は測定値を送信することができ、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であり且つ第2タイマが動作している場合、端末デバイスはネットワークデバイスに緩和イベントからの退出を送信しなくてもよく、例えば、端末デバイスはネットワークデバイスに測定値のみを送信してもよい。
【0296】
又は、設定時間長が設定されている場合、第2タイマによって制限されなくてもよく、即ち、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントからの退出である場合、端末デバイスは、ネットワークデバイスに緩和イベントからの退出及び/又は測定値を送信することができる。
【0297】
図13を参照すると、
図13は本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。該測定方法は
図1に示す通信システムにおける端末デバイスによって実行されてもよい。該測定方法は単独で実行されてもよく、本開示のいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態と組み合わせて実行されてもよく、関連技術のいずれか1つの技術案とともに実行されてもよい。
【0298】
図13に示すように、該測定方法は以下のステップ1301~1304を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0299】
ステップ1301、RLM測定及び/又はRRM測定を含むターゲット測定の測定値を取得する。
【0300】
ステップ1302、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定する。
【0301】
ステップ1301~1302は本開示の上記
図2、
図3、
図4、
図8のいずれか1つの一実施例の方式により実現可能であり、本開示の実施例はこれに対して限定せず、ここで詳しい説明を省略する。
【0302】
ステップ1303、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であることに応答して、第3タイマの第1とりうる値を読み取り、ここで、第3タイマは、端末デバイスが最近に緩和イベントへの進入がトリガーされたと判断した時刻に基づいて計時する。
【0303】
本開示の実施例では、第3タイマは、端末デバイスが最後に緩和イベントへの進入がトリガーされたと判断した時刻に基づいて計時し、即ち、第3タイマは、端末デバイスが最後に緩和進入基準が満たされていると判断した時刻に基づいて計時する。
【0304】
本開示の実施例では、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入である場合、第3タイマのとりうる値を読み取ってもよく、本開示では第2とりうる値として記載する。
【0305】
ステップ1304、第2とりうる値が第2計数閾値より大きく且つ第4タイマが動作していないことに応答して、緩和イベントへの進入及び/又は測定値をネットワークデバイスに送信し、ここで、第4タイマは、端末デバイスが最後に緩和イベントへの進入を送信する時刻に基づいて計時する。
【0306】
本開示の実施例では、第4タイマは、端末デバイスが最後に緩和イベントへの進入を送信する時刻に基づいて計時し、即ち、第4タイマは、端末デバイスが最近に緩和イベントへの進入をトリガーし、且つネットワークデバイスに緩和イベントへの進入を報告する時刻に基づいて計時する。ここで、第4タイマは、端末デバイスがネットワークデバイスに緩和イベントへの進入を報告する際に起動され、起動して第2設定時間長が経過した後に、計時を停止する。
【0307】
本開示の実施例では、第2計数閾値は予め設定されたものであり、例えば、該第2計数閾値は、ネットワークデバイスによって設定されたものであってもよく、又はプロトコルにより約束されてもよく、本開示では限定されない。
【0308】
本開示の実施例では、端末デバイスが頻繁にネットワークデバイスに情報を報告することを回避するために、本開示では、第3タイマの第2とりうる値が第2計数閾値より大きく(即ち第3タイマがタイムアウトにある)、且つ第4タイマが実行していない場合、ネットワークデバイスに緩和状態への進入及び/又は測定値を報告することができる。つまり、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーする持続時間長(即ち端末デバイスが緩和進入基準を満たしている持続時間長)が第2計数閾値に達し、且つ端末デバイスが短期間(即ち第2設定時間長)内にネットワークデバイスに緩和イベントへの進入を報告していない場合、ネットワークデバイスに緩和状態への進入及び/又は測定値を報告することができる。
【0309】
なお、第4タイマが動作している場合は、該端末デバイスが第2設定時間長内にネットワークデバイスに緩和イベントへの進入を報告したことがあることを示し、端末デバイスが頻繁にイベント計算を行って報告することを回避するために、本開示の実施例の1つの可能な実現形態では、第2とりうる値が第2計数閾値より大きく、且つ第4タイマが動作している場合、端末デバイスが短期間内にネットワークデバイスに緩和イベントへの進入を報告したことがあるため、端末デバイスはネットワークデバイスにターゲットイベント(即ち緩和イベントへの進入)を報告しなくてもよい。
【0310】
本開示の実施例の1つの可能な実現形態では、第3タイマの第2とりうる値が第2計数閾値以下である場合(即ち第3タイマがタイムアウトになっていない)、端末デバイスは動作又は応答しなくてもよい。例えば、端末デバイスはネットワークデバイスにターゲットイベント(即ち緩和イベントへの進入)を報告しなくてもよい。
【0311】
本開示の実施例の測定方法は、ターゲット測定の測定値を取得し、ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベント状態を決定し、ここで、ターゲットイベントは、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。これにより、端末デバイスがターゲット測定の測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて、該端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか否かを効果的に決定することを実現することができ、これにより、端末デバイスは、緩和イベントへの進入をトリガーする際に、ネットワークデバイスに該緩和イベントへの進入を報告することで、緩和メカニズムを行って、端末デバイスのバッテリー駆動時間を向上させることができる。また、ターゲット測定に対応する基準情報とターゲット測定の測定値とを用いて、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか緩和イベントからの退出をトリガーするかを決定することは、イベント決定結果の精度及び信頼性を向上させることができる。
【0312】
なお、上記のこれらの可能な実現形態は、単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれに対して限定しない。
【0313】
なお、第3タイマの設定は、設定時間長が設定されていない場合、第3タイマのとりうる値に基づいて、ネットワークデバイスに緩和イベントへの進入を報告するか否かを決定することである。
【0314】
しかし、設定時間長が設定されている場合、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入である場合、例えば、
図5又は
図10に示す実施例に基づいて、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定し、これにより、端末デバイスは第4タイマが動作しているか否かを判断することができ、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であり且つ第4タイマが動作していない場合、端末デバイスは緩和イベントへの進入及び/又は測定値をネットワークデバイスに送信することができ、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であり且つ第4タイマが動作している場合、端末デバイスはネットワークデバイスに緩和イベントへの進入を送信しなくてもよく、例えば、端末デバイスはネットワークデバイスのみに測定値を送信してもよい。
【0315】
又は、設定時間長が設定されている場合、第4タイマによって制限されてもよく、即ち端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入である場合、端末デバイスは緩和イベントへの進入及び/又は測定値をネットワークデバイスに送信することができる。
【0316】
図14を参照すると、
図14は本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。該測定方法は
図1に示す通信システムにおける端末デバイスによって実行されてもよい。該測定方法は単独で実行されてもよく、本開示のいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態と組み合わせて実行されてもよく、関連技術のいずれか1つの技術案とともに実行されてもよい。
【0317】
図14に示すように、該測定方法は以下のステップ1401~1403を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0318】
ステップ1401、RLM測定及び/又はRRM測定を含むターゲット測定の測定値を取得する。
【0319】
ステップ1402、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベントを決定し、ここで、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。
【0320】
ステップ1401~1402はそれぞれ本開示の各実施例のいずれか1つの方式により実現可能であり、本開示の実施例はこれに対して限定せず、詳しい説明を省略する。
【0321】
ステップ1403、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であることに応答して、ネットワークデバイスに緩和イベントからの退出及び/又は測定値を送信し、又は、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であることに応答して、緩和イベントへの進入及び/又は測定値をネットワークデバイスに送信する。
【0322】
本開示の実施例では、タイマのとりうる値に依存せずに、ネットワークデバイスにターゲットイベント及び/又は測定値を報告するか否かを決定することができる。例えば、端末デバイスがターゲットイベントをトリガーする際に、ネットワークデバイスにターゲットイベント及び/又は測定値を自動的に報告してもよい。即ち、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出である場合、ネットワークデバイスに緩和イベントからの退出及び/又は測定値を送信してもよく、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入である場合、緩和イベントへの進入及び/又は測定値をネットワークデバイスに送信してもよい。
【0323】
本開示の実施例の測定方法は、ターゲット測定の測定値を取得し、ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベント状態を決定し、ここで、ターゲットイベントは、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。これにより、端末デバイスがターゲット測定の測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて、該端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか否かを効果的に決定することを実現することができ、これにより、端末デバイスは、緩和イベントへの進入をトリガーする際に、ネットワークデバイスに該緩和イベントへの進入を報告することで、緩和メカニズムを行って、端末デバイスのバッテリー駆動時間を向上させることができる。また、ターゲット測定に対応する基準情報とターゲット測定の測定値とを用いて、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか緩和イベントからの退出をトリガーするかを決定することは、イベント決定結果の精度及び信頼性を向上させることができる。
【0324】
なお、上記のこれらの可能な実現形態は、単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれに対して限定しない。
【0325】
図15を参照すると、
図15は本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。該測定方法は
図1に示す通信システムにおける端末デバイスによって実行されてもよい。該測定方法は単独で実行されてもよく、本開示のいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態と組み合わせて実行されてもよく、関連技術のいずれか1つの技術案とともに実行されてもよい。
【0326】
図15に示すように、該測定方法は以下のステップ1501~1504を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0327】
ステップ1501、RLM測定及び/又はRRM測定を含むターゲット測定の測定値を取得する。
【0328】
ステップ1502、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントを決定する。
【0329】
ステップ1501~1502はそれぞれ本開示の各実施例のいずれか1つの方式により実現可能であり、本開示の実施例はこれに対して限定せず、詳しい説明を省略する。
【0330】
ステップ1503、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であることに応答して、端末デバイスが緩和状態でターゲット測定を周期的に行う第1測定間隔を決定する。
【0331】
本開示の実施例では、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入である場合、該端末デバイスが好んだ、緩和状態でターゲット測定を周期的に行う第1測定間隔を決定することができる。
【0332】
例えば、端末デバイスが緩和状態に入っていない場合、該端末デバイスは小さい測定間隔を用いてターゲット測定を周期的に行ってもよく、例えば5秒ごとに一回の測定を行うことであり、端末デバイスが緩和状態に入った場合、端末デバイスは大きい測定間隔を用いてターゲット測定を周期的に行ってもよく、例えば10秒ごとに一回の測定を行うことであり、即ち、第1測定間隔は10秒であってもよい。
【0333】
ステップ1504、ネットワークデバイスに第1測定間隔に対応する間隔指示情報を送信し、ここで、間隔指示情報は、第1測定間隔とネットワークデバイスが設定した第2測定間隔との間の比例係数を含む。
【0334】
本開示の実施例では、端末デバイスはネットワークデバイスに第1測定間隔に対応する間隔指示情報を送信してもよく、ここで、該間隔指示情報は、第1測定間隔とネットワークデバイスが設定した第2測定間隔との間の比例係数を含んでもよい。これにより、ネットワークデバイスが間隔指示情報を受信した後、間隔指示情報における比例係数に基づいて、端末デバイスに対応する測定間隔を設定することができ、例えば、端末デバイスの測定間隔を第1測定間隔に設定する。
【0335】
依然として上記例を例とすると、端末デバイスが好んだ第1測定間隔は10秒であり、ネットワークデバイスが設定した第2測定間隔は5秒であり、これにより、比例係数は2であり、ネットワークデバイスは比例係数にしたがって、第2測定間隔を10秒に調整することができる。
【0336】
本開示の実施例の測定方法は、ターゲット測定の測定値を取得し、ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベント状態を決定し、ここで、ターゲットイベントは、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。これにより、端末デバイスがターゲット測定の測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて、該端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか否かを効果的に決定することを実現することができ、これにより、端末デバイスは、緩和イベントへの進入をトリガーする際に、ネットワークデバイスに該緩和イベントへの進入を報告することで、緩和メカニズムを行って、端末デバイスのバッテリー駆動時間を向上させることができる。また、ターゲット測定に対応する基準情報とターゲット測定の測定値とを用いて、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか緩和イベントからの退出をトリガーするかを決定することは、イベント決定結果の精度及び信頼性を向上させることができる。
【0337】
なお、上記のこれらの可能な実現形態は、単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれに対して限定しない。
【0338】
図16を参照すると、
図16は、本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。該測定方法は
図1に示す通信システムにおける端末デバイスによって実行されてもよい。該測定方法は単独で実行されてもよく、本開示のいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態と組み合わせて実行されてもよく、関連技術のいずれか1つの技術案とともに実行されてもよい。
【0339】
図16に示すように、該測定方法は以下のステップ1601~1605を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0340】
ステップ1601、RLM測定及び/又はRRM測定を含むターゲット測定の測定値を取得する。
【0341】
ステップ1602、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定する。
【0342】
ステップ1603、緩和イベントへの進入及び/又は測定値をネットワークデバイスに送信する。
【0343】
ステップ1601~1603はそれぞれ本開示の各実施例のいずれか1つの方式により実現可能であり、本開示の実施例はこれに対して限定せず、詳しい説明を省略する。
【0344】
ステップ1604、ネットワークデバイスから送信された緩和命令を受信する。
【0345】
本開示の実施例では、ネットワークデバイスは、端末デバイスから送信された緩和イベントへの進入を受信した後、端末デバイスに緩和命令を送信してもよく、該緩和命令が、端末デバイスを緩和状態に入るように制御する。
【0346】
ステップ1605、緩和命令に応答して、端末デバイスを緩和状態に入るように制御する。
【0347】
本開示の実施例では、端末デバイスはネットワークデバイスから送信された緩和命令を受信した後、該緩和命令に応答して、緩和状態に入ることができる。
【0348】
本開示の実施例の1つの可能な実現形態では、緩和命令はターゲット比例係数をさらに含んでもよく、ここで、該ターゲット比例係数は、ネットワークデバイスが端末デバイスから送信された間隔指示情報内の比例係数に基づいて生成したものであってもよく、又は、該ターゲット比例係数は、ネットワークデバイスが自動的に生成したものであってもよく、本開示はこれに対して限定しない。端末デバイスは緩和状態に入った後、緩和命令におけるターゲット比例係数とネットワークデバイスが設定した第2測定間隔とに基づいて、ターゲット測定間隔を決定することができ、例えば、ターゲット比例係数と第2測定間隔との積をターゲット測定間隔とすることができ、これによって、端末デバイスは、緩和状態で、ターゲット測定間隔に基づいて、ターゲット測定を周期的に行うことができる。
【0349】
本開示の実施例の測定方法は、ターゲット測定の測定値を取得し、ここで、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベント状態を決定し、ここで、ターゲットイベントは、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。これにより、端末デバイスがターゲット測定の測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて、該端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか否かを効果的に決定することを実現することができ、これにより、端末デバイスは、緩和イベントへの進入をトリガーする際に、ネットワークデバイスに該緩和イベントへの進入を報告することで、緩和メカニズムを行って、端末デバイスのバッテリー駆動時間を向上させることができる。また、ターゲット測定に対応する基準情報とターゲット測定の測定値とを用いて、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか緩和イベントからの退出をトリガーするかを決定することは、イベント決定結果の精度及び信頼性を向上させることができる。
【0350】
なお、上記のこれらの可能な実現形態は、単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれに対して限定しない。
【0351】
本開示のいずれか1つの実施例では、端末デバイスは端末補助情報UEAssistanceInformation(略してUAI)により、ネットワークデバイスにターゲットイベントを報告することができる。
【0352】
一例として、ネットワークデバイスはRRCメッセージ(例えばRRC Reconfiguration=>otherConfig)により、端末デバイスが緩和イベント検出を行う必要があるか否かを設定することができ(即ち、ターゲットイベント検出を行う必要があるか否か)、そして、関連するタイマ値を設定することができる。また、ネットワークデバイスは、端末デバイスが好んだ緩和パラメータを報告することを許可するか否かを設定することができ、本開示では第1測定間隔に対応する間隔指示情報として記載する。
【0353】
例えば、RRCメッセージは以下の情報を含んでもよい。
OtherConfig::= SEQUENCE {
…
rlm-ReportConfig CHOICE {
release NULL,
setup SEQUENCE{
rlmReportTimer ENUMERATED {…},
rlmReportPreferRelax ENUMERATED {setup}
}
…
}
【0354】
ここで、rlmReportTimerは、UAIによる頻繁な報告を回避する以下の第2タイマ又は第4タイマであってもよく、rlmReportPreferRelaxは、以下のUAIが報告したパラメータである。
【0355】
ここで、端末デバイスが測定して得た測定値とターゲットイベントなどの情報は、RLM報告(rlmReport)に含まれてもよい。
【0356】
一例として、端末デバイスは、具体的には、UAI初期化や具体的な内容の報告を実行することができる。
【0357】
端末デバイスは、トリガーされたターゲットイベント(緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出)に基づいて、報告するか否かを決定することができ、ここで、報告タイプは、各端末デバイス(per UE)又は各サービスセルグループ(per CG)であってもよい。
【0358】
ここで、端末デバイスがper UEに従って報告する場合、プライマリサービスセル(PCell)の基準信号のSINRに基づいて、該端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入であるか緩和イベントからの退出であるかを決定し、端末デバイスがper CGに従って報告する場合、プライマリサービスセル(PCell)又はプライマリセカンダリサービスセル(PScell)の基準信号のSINRに基づいて、該端末デバイスによってトリガーされるターゲットイベントが緩和イベントへの進入であるか緩和イベントからの退出であるかを決定する。
【0359】
即ち、本開示のいずれか1つの実施例では、ターゲットイベントの報告タイプが端末デバイスである場合、端末デバイスに対応するプライマリサービスセルの測定値及び/又はターゲットイベントをネットワークデバイスに送信することができる。即ち、ターゲットイベントの報告タイプが端末デバイスである場合、端末デバイスはプライマリサービスセルのダウンリンク基準信号を測定し、且つ測定値に基づいて、端末デバイスが位置するターゲットイベントを決定することができ、これにより、ネットワークデバイスに報告する情報はプライマリサービスセルの測定値及び/又はターゲットイベントである。
【0360】
本開示のいずれか1つの実施例では、ターゲットイベントの報告タイプがセルグループである場合、前記端末デバイスに対応するセルグループにおけるプライマリサービスセルの測定値及び/又はターゲットイベントをネットワークデバイスに送信してもよく、又は、前記端末デバイスに対応するセルグループにおけるプライマリセカンダリサービスセルの測定値及び/又はターゲットイベントをネットワークデバイスに送信する。
【0361】
例えば、セルグループがMCGである場合、端末デバイスはMCGにおけるプライマリサービスセルのダウンリンク基準信号を測定し、且つ測定値に基づいて端末デバイスが位置するターゲットイベントを決定することができ、これにより、ネットワークデバイスが報告した情報は、端末デバイスに対応するMCGにおけるプライマリサービスセルの測定値及び/又はターゲットイベントである。
【0362】
セルグループがSCGである場合、端末デバイスはSCGにおけるプライマリセカンダリサービスセルのダウンリンク基準信号を測定してもよく、且つ測定値に基づいて、端末デバイスが位置するターゲットイベントを決定することができ、これにより、ネットワークデバイスが報告した情報は、端末デバイスに対応するSCGにおけるプライマリセカンダリサービスセルの測定値及び/又はターゲットイベントである。
【0363】
ここで、低移動性基準又はセル信号品質良好基準が設定された場合、UAIメッセージの報告は、1つのメッセージにより報告されもよく、即ち、該UAIメッセージは、セル信号品質良好イベント又は非セル信号品質良好イベントを報告し、又は、低移動性イベント又は非低移動性イベントを報告する。
【0364】
低移動性基準とセル信号品質良好基準が同時に設定された場合、UAIメッセージの報告は、分離した2つのメッセージに分けられてそれぞれ報告されてもよく、そのうちの1つのUAIメッセージは、セル信号品質良好イベント又は非セル信号品質良好イベントの報告に用いられ、もう1つのメッセージは、低移動性イベント又は非低移動性イベントの報告に用いられる。又は、UAIメッセージの報告は、1つのメッセージにより報告されてもよく、例えば、該UAIメッセージはセル信号品質良好イベント又は非セル信号品質良好イベントの報告に用いられ、及び、低移動性イベント又は非低移動性イベントの報告に用いられる。
【0365】
1)UAI初期化は以下のとおりであってもよい。
ネットワークデバイスは、端末デバイスがターゲットイベントを報告するように設定した場合、即ち、ネットワークデバイスは、端末デバイスが緩和イベントを報告するように設定した場合、端末デバイスが緩和イベントからの退出を検出し(第1タイマがタイムアウトになる)且つ第2タイマが動作していない場合、第2タイマの値を、ネットワークデバイスにより設定されたタイマ値に設定し、第2タイマを起動し、UAI伝送を初期化し、次のステップに従ってネットワークデバイスに内容を報告する。端末デバイスが緩和イベントへの進入を検出し(第3タイマがタイムアウトになる)且つ第4タイマが動作していない場合、第4タイマの値を、ネットワークデバイスによって設定されたタイマ値に設定し、且つ第4タイマを起動し、UAI伝送を初期化し、次のステップに従ってネットワークデバイスに情報を報告する。
【0366】
2)報告内容は以下のとおりである。
端末デバイスは、UEAssistanceInformationにより、ネットワークデバイスにRLM報告を報告することができ、該RLM報告は、緩和イベントからの退出、緩和イベントへの進入、端末デバイスが好んだ緩和パラメータ(即ち第1測定間隔に対応する間隔指示情報)、測定値などを含むが、これらに限定されない。
【0367】
例えば、端末デバイスは、RLM報告を提供するように設定された場合、第1タイマがタイムアウトになった場合、端末デバイスによる報告を自動的にトリガーし、報告されたターゲットイベントは緩和イベントからの退出であり、即ち、端末デバイスが位置するターゲット状態が退出緩和状態であることを報告する。第3タイマがタイムアウトになった場合、端末デバイスによる報告を自動的にトリガーし、報告されたターゲットイベントは、緩和イベントへの進入である。即ち、UAIメッセージにより報告する際に、緩和イベントからの退出は第2タイマ又は第4タイマによって制限されなくてもよい。
【0368】
端末デバイスは、測定結果を報告するように設定された場合、端末デバイスはネットワークデバイスに測定値を報告することができる。
【0369】
端末デバイスは、好んだ緩和パラメータ(PreferRelax)を報告するように設定された場合、端末デバイスはネットワークデバイスに第1測定間隔に対応する間隔指示情報を報告してもよい。
【0370】
ここで、関連するタイマの定義は表1に示すとおりであってもよい。
【0371】
【0372】
なお、表1における各々の要素や対応関係は、独立して存在するものであり、これらの要素や対応関係は例示的に1つのテーブルに示されているが、テーブルにおけるすべての要素や対応関係が必ずしも1に示すように同時に存在しなければならないとは限らない。各要素の値と各対応関係は、表1における他のいずれかの要素の値又は対応関係から独立している。そのため、該表1における各要素のとりうる値や各対応関係の各々が、独立している実施例であることは、当業者にとって理解しやすいことである。
【0373】
表1では、UAIには低移動性基準が設定されている場合、端末デバイスはProhibit timerの制限下で、ネットワークデバイスに低移動性イベント又は非低移動性イベントを報告する。
【0374】
UAIにはセル信号品質良好基準が設定されている場合、端末デバイスはProhibit timerの制限下で、ネットワークデバイスにセル信号品質良好イベント又は非セル信号品質良好イベントを報告する。
【0375】
UAIには、低移動性基準とセル信号品質良好基準が設定された場合、端末デバイスはProhibit timerの制限下で、ネットワークデバイスにセル信号品質良好イベントと低移動性イベントを報告し、いずれか1つの基準が満たされていない場合、緩和イベントからの退出を報告する。
【0376】
本開示のいずれか1つの実施例では、端末デバイスはRRCメッセージによりターゲットイベント及び/又は測定値を報告することができる。ここで、報告タイプはper UE/CGであってもよい。
【0377】
一例として、ネットワークデバイスは、RRC再設定RRCReconfigurtionメッセージのようなRRCメッセージにより、測定設定measConfigを端末デバイスに通知することができる。ここで、測定設定は、測定対象(measObject)、報告設定(reportConfig)及び設定ID(measId)にバインドすることができる。
【0378】
測定設定の測定対象は端末デバイスのサービスセルであってもよく、
測定設定の報告設定は、イベントに基づいてトリガーされてもよい。
【0379】
端末デバイスは測定設定を受信すると、対応する測定プロセスを実行してもよく、例えば、測定値が上記イベントに対応する条件を満たしている場合、報告を自動的にトリガーし、報告情報は、測定値を含んでもよく、及び/又は、満たされるのはイベントの進入条件であり、即ち、ターゲットイベントは緩和イベントへの進入である。測定値が上記イベントに対応する退出条件を満たしている場合、報告を自動的にトリガーし、報告情報は、測定値を含んでもよく、及び/又は、満たされるのは退出条件であり、即ち、ターゲットイベントは緩和イベントからの退出である。
【0380】
図17を参照すると、
図17は本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定方法のフローチャートである。該測定方法は
図1に示す通信システムにおけるネットワークデバイスによって実行されてもよい。
【0381】
図17に示すように、該測定方法は以下のステップ1701を含んでもよいが、これに限らない。
【0382】
ステップ1701、端末デバイスから送信されたターゲットイベント及び/又は測定値を受信し、ここで、測定値がターゲット測定の測定値であり、ターゲット測定が無線リンクモニタRLM測定及び/又は無線リソース管理RRM測定を含み、ターゲットイベントが、測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて決定されたものであり、ターゲットイベントが、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。
【0383】
本開示の実施例の1つの可能な実現形態では、ネットワークデバイスはさらに端末デバイスに基準情報を送信することができる。
【0384】
本開示の実施例の1つの可能な実現形態では、ネットワークデバイスは、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であることに応答して、端末デバイスに緩和命令を送信し、ここで、緩和命令が、端末デバイスを緩和状態に入るように制御することができる。
【0385】
なお、前述いずれか1つの実施例が端末デバイスによって実行される測定方法の説明は、該ネットワークデバイスによって実行される測定方法にも適用され、その実現原理は類似するものであり、ここで詳しい説明を省略する。
【0386】
本開示の実施例の測定方法は、ネットワークデバイス端末デバイスから送信されたターゲットイベント及び/又は測定値を受信し、ここで、測定値がターゲット測定の測定値であり、ターゲット測定はRLM測定及び/又はRRM測定を含み、ターゲットイベントが、測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて決定されたものであり、ターゲットイベントが、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。これにより、端末デバイスがターゲット測定の測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて、該端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか否かを効果的に決定することを実現することができ、これにより、端末デバイスは、緩和イベントへの進入をトリガーする際に、ネットワークデバイスに該緩和イベントへの進入を報告することで、緩和メカニズムを行って、端末デバイスのバッテリー駆動時間を向上させることができる。また、ターゲット測定に対応する基準情報とターゲット測定の測定値とを用いて、端末デバイスが緩和イベントへの進入をトリガーするか緩和イベントからの退出をトリガーするかを決定することは、イベント決定結果の精度及び信頼性を向上させることができる。
【0387】
なお、上記のこれらの可能な実現形態は、単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれに対して限定しない。
【0388】
上記本開示によって提供される実施例では、端末デバイスとネットワークデバイスの面から本開示の実施例によって提供される方法を説明した。上記本開示の実施例によって提供される方法における各機能を実現するために、端末デバイスのネットワークデバイスはハードウェア構造とソフトウェアモジュールを含んでもよく、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、又はハードウェア構造にソフトウェアモジュールを加える形式で上記各機能を実現する。上記各機能のうちのいずれかの機能はハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、又はハードウェア構造にソフトウェアモジュールを加える方式で実行されてもよい。
【0389】
図18を参照すると、本開示の実施例によって提供される測定装置180の構造概略図である。
図18に示す測定装置180は処理ユニット1801と送受信ユニット1802を含んでもよい。該送受信ユニット1802は送信ユニット及び/又は受信ユニットを含んでもよく、送信ユニットは送信機能を実現するために使用され、受信ユニットは受信機能を実現するために使用され、送受信ユニットは、送信機能及び/又は受信機能を実現するために使用されてもよい。
【0390】
測定装置180は端末デバイスであってもよく、端末デバイスにおける装置であってもよく、端末デバイスと組み合わせて使用可能な装置であってもよく、又は、測定装置180は、ネットワークデバイスであってもよく、ネットワークデバイスにおける装置であってもよく、ネットワークデバイスと組み合わせて使用可能な装置であってもよい。
【0391】
測定装置180が端末デバイスである場合、処理ユニット1801は、ターゲット測定の測定値を取得するために使用され、ここで、ターゲット測定が無線リンクモニタRLM測定及び/又は無線リソース管理RRM測定を含み、測定値とターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベントを決定し、ここで、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。
【0392】
幾つかの実施例では、処理ユニット1801は、具体的に、端末デバイスのサービスセルのダウンリンク基準信号を測定して測定値を得るために使用される。
【0393】
幾つかの実施例では、基準情報はネットワークデバイスにより送信されたものであり、プライマリサービスセル及び/又はセカンダリサービスセルに適用される。
【0394】
幾つかの実施例では、測定値は、ターゲット期間後の設定時間長内にダウンリンク基準信号を複数回測定して得た複数の第2RSRPをさらに含み、又は、設定時間長内に複数のダウンリンク基準信号を測定して得た的複数の第2RSRPを含み、処理ユニット1801は、具体的に、少なくとも1つの第1RSRPと対応する基準値との間の第1差分を決定するために使用され、ここで、前記第1RSRPに対応する基準値が、前記端末デバイスが前記第1RSRPを測定する前に測定して得たものであり、少なくとも1つの第1RSRPに対応する第1差分がいずれも第1差分閾値より小さいことに応答して、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定する。
【0395】
幾つかの実施例では、測定値は、ターゲット期間後の設定時間長内にダウンリンク基準信号を複数回測定して得た複数の第2RSRPをさらに含み、又は、設定時間長内に複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第2RSRPを含み、処理ユニット1801は、具体的に、複数の第1RSRPに対応する第1差分がいずれも第1差分閾値より小さいことに応答して、複数の第2RSRPと対応する基準値との間の第2差分を決定するために使用され、ここで、前記第2RSRPに対応する基準値は、前記端末デバイスが前記第2RSRPを測定する前に測定して得られたものであり、複数の第2RSRPに対応する第2差分がいずれも第1差分閾値より小さいことに応答して、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定する。
【0396】
幾つかの実施例では、基準情報はターゲット期間と第2差分閾値を含み、測定値は、ターゲット期間内にダウンリンク基準信号を少なくとも一回測定して得た少なくとも1つの第1基準信号受信電力RSRPを含み、又は、ターゲット期間内に少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含み、処理ユニット1801は、具体的に、少なくとも1つの第1RSRPと対応する基準値との間の第1差分を決定するために使用され、ここで、前記第1RSRPに対応する基準値が、前記端末デバイスが前記第1RSRPを測定する前に測定して得たものであり、第2差分閾値以上である第1RSRPに対応する第1差分が少なくとも1つ存在することに応答して、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定する。
【0397】
幾つかの実施例では、測定値は、ターゲット期間後の設定時間長内にダウンリンク基準信号を複数回測定して得た複数の第2RSRPをさらに含み、又は、設定時間長内に複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第2RSRPを含み、処理ユニット1801は、具体に、第2差分閾値以上である第1RSRPに対応する第1差分が少なくとも1つ存在することに応答して、複数の第2RSRPと対応する基準値との間の第2差分を決定するために使用され、ここで、前記第2RSRPに対応する基準値は、前記端末デバイスが前記第2RSRPを測定する前に測定して得たものであり、第2差分閾値以上である第2RSRPに対応する第2差分が少なくとも1つ存在することに応答して、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定する。
【0398】
幾つかの実施例では、基準値は以下の方式により更新される。端末デバイスがセル切り替えを行うことに応答して、第1RSRPに基づいて対応する基準値を更新し、又は、第1RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値より大きいことに応答して、第1RSRPに基づいて対応する基準値を更新し、又は、ターゲット期間内に、第1RSRPの第1差分が第1差分閾値以上であることに応答して、第1RSRPに基づいて対応する基準値を更新し、又は、ターゲット期間内に、第1RSRPの第1差分が第2差分閾値より小さいことに応答して、第1RSRPに基づいて対応する基準値を更新する。
【0399】
幾つかの実施例では、基準値は以下の方式により更新される。端末デバイスがセル切り替えを行うことに応答して、第2RSRPに基づいて対応する基準値を更新し、又は、第2RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値より大きいことに応答して、第1RSRPに基づいて対応する基準値を更新し、又は、設定時間長内に、第2RSRPの第2差分が第1差分閾値以上であることに応答して、第2RSRPに基づいて対応する基準値を更新し、又は、設定時間長内に、第2RSRPの第2差分が第2差分閾値より小さいことに応答して、第2RSRPに基づいて対応する基準値を更新する。
【0400】
幾つかの実施例では、測定値は、複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第1信号対干渉電力と雑音比SINRを含み、基準情報は、閾値指示情報を含み、処理ユニット1801は、具体的に、閾値指示情報に基づいて、第1品質閾値を決定し、複数の第1SINRがいずれも第1品質閾値より大きいことに応答して、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定し、又は、第1品質閾値より大きい第1SINRが少なくとも1つ存在することに応答して、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定する。
【0401】
幾つかの実施例では、測定値は、複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第1SINRを含み、基準情報は、閾値指示情報を含み、処理ユニット1801は、具体的に、閾値指示情報に基づいて、第2品質閾値を決定するために使用され、第2品質閾値以下である第1SINRが少なくとも1つ存在することに応答して、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定し、又は、複数の第1SINRがいずれも第2品質閾値以下であることに応答して、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定する。
【0402】
幾つかの実施例では、測定値は、設定時間長内にそれぞれ複数のダウンリンク基準信号のうちのそれぞれのダウンリンク基準信号に対して複数回測定して得た複数の第2SINRを含み、基準情報は、閾値指示情報を含み、処理ユニット1801は、具体的に、閾値指示情報に基づいて、第1品質閾値を決定するために使用され、各ダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRがいずれも第1品質閾値より大きいことに応答して、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定し、又は、いずれも第1品質閾値より大きい少なくとも1つのダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRが存在することに応答して、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定する。
【0403】
幾つかの実施例では、測定値は、設定時間長内にそれぞれ複数のダウンリンク基準信号のうちのそれぞれのダウンリンク基準信号に対して複数回測定して得た複数の第2SINRを含み、基準情報は、閾値指示情報を含み、処理ユニット1801は、具体的に、閾値指示情報に基づいて、第2品質閾値を決定するために使用され、いずれも第2品質閾値以下である少なくとも1つのダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRが存在することに応答して、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定し、又は、各ダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRがいずれも第2品質閾値より小さいことに応答して、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定する。
【0404】
幾つかの実施例では、処理ユニット1801はさらに、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であることに応答して、第1タイマの第1とりうる値を読み取るために使用され、ここで、第1タイマは、端末デバイスが最後に緩和イベントからの退出がトリガーされたと判断した時刻に基づいて計時する。
【0405】
送受信ユニット1802はさらに、第1とりうる値が第1計数閾値より大きく且つ第2タイマが動作していないことに応答して、ネットワークデバイスに緩和イベントからの退出及び/又は測定値を送信するために使用され、ここで、第2タイマは、端末デバイスが最後に緩和イベントの退出を送信する時刻に基づいて計時する。
【0406】
幾つかの実施例では、処理ユニット1801はさらに、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であることに応答して、第3タイマの第1とりうる値を読み取るために使用され、ここで、第3タイマは、端末デバイスが最近に緩和イベントへの進入がトリガーされたと判断した時刻に基づいて計時する。
【0407】
送受信ユニット1802はさらに、第2とりうる値が第2計数閾値より大きく且つ第4タイマが動作していないことに応答して、緩和イベントへの進入及び/又は測定値をネットワークデバイスに送信するために使用され、ここで、第4タイマは、端末デバイスが最後に緩和イベントへの進入を送信する時刻に基づいて計時する。
【0408】
幾つかの実施例では、送受信ユニット1802はさらに、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であり且つ第2タイマが動作していないことに応答して、ネットワークデバイスに緩和イベントからの退出及び/又は測定値を送信するために使用され、ここで、第2タイマは、端末デバイスが最後に緩和イベントの退出を送信する時刻に基づいて計時する。
【0409】
幾つかの実施例では、送受信ユニット1802はさらに、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であり且つ第4タイマが動作していないことに応答して、緩和イベントへの進入及び/又は測定値をネットワークデバイスに送信し、ここで、第4タイマは、端末デバイスが最後に緩和イベントへの進入を送信する時刻に基づいて計時する。
【0410】
幾つかの実施例では、送受信ユニット1802はさらに、前記ターゲットイベントの報告タイプが端末デバイスであることに応答して、前記端末デバイスに対応するプライマリサービスセルの測定値及び/又はターゲットイベントをネットワークデバイスに送信し、前記ターゲットイベントの報告タイプがセルグループであることに応答して、前記端末デバイスに対応するセルグループにおけるプライマリサービスセルの測定値及び/又はターゲットイベントを前記ネットワークデバイスに送信し、又は、前記端末デバイスに対応するセルグループにおけるプライマリセカンダリサービスセルの測定値及び/又はターゲットイベントをネットワークデバイスに送信する。
【0411】
幾つかの実施例では、送受信ユニット1802はさらに、ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であることに応答して、ネットワークデバイスに緩和イベントからの退出及び/又は測定値を送信し、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であることに応答して、緩和イベントへの進入及び/又は測定値をネットワークデバイスに送信するために使用される。
【0412】
幾つかの実施例では、処理ユニット1801はさらに、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であることに応答して、端末デバイスが緩和状態でターゲット測定を周期的に行う第1測定間隔を決定するために使用される。
【0413】
送受信ユニット1802はさらに、ネットワークデバイスに第1測定間隔に対応する間隔指示情報を送信するために使用され、ここで、間隔指示情報は、第1測定間隔とネットワークデバイスが設定した第2測定間隔との間の比例係数を含む。
【0414】
幾つかの実施例では、送受信ユニット1802はさらに、ネットワークデバイスから送信された緩和命令を受信するために使用される。
【0415】
処理ユニット1801はさらに、緩和命令に応答して、端末デバイスを緩和状態に入るように制御するために使用される。
【0416】
幾つかの実施例では、緩和命令はターゲット比例係数を含み、処理ユニット1801はさらに、ターゲット比例係数とネットワークデバイスが設定した第2測定間隔に基づいて、ターゲット測定間隔を決定するために使用され、緩和状態で、ターゲット測定間隔に基づいて、ターゲット測定を周期的に行う。
【0417】
測定装置180がネットワークデバイスである場合、送受信ユニット1802は、端末デバイスから送信されたターゲットイベント及び/又は測定値を受信するために使用され、ここで、測定値がターゲット測定の測定値であり、ターゲット測定が無線リンクモニタRLM測定及び/又は無線リソース管理RRM測定を含み、ターゲットイベントが、測定値とターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて決定されたものであり、ターゲットイベントが、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む。
【0418】
幾つかの実施例では、送受信ユニット1802はさらに、端末デバイスに基準情報を送信するために使用される。
【0419】
幾つかの実施例では、送受信ユニット1802はさらに、ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であることに応答して、端末デバイスに緩和命令を送信するために使用され、ここで、緩和命令が、端末デバイスを緩和状態に入るように制御する。
【0420】
なお、前述した
図2~
図16のいずれか1つの実施例における端末デバイス側によって実行される方法の説明、又は、前述した
図17実施例におけるネットワークデバイス側によって実行される方法の説明は、該実施例の測定装置180にも適用され、その実現原理は類似するものであり、ここで詳しい説明を省略する。
【0421】
図19を参照すると、
図19は本開示の実施例によって提供されるもう1つの測定装置の構造概略図である。測定装置190は端末デバイス又はネットワークデバイスであってもよく、端末デバイス又はネットワークデバイスによる上記方法の実現をサポートするチップ、チップシステム、又はプロセッサなどであってもよい。該装置は、上記方法実施例で説明される方法の実現のために使用され、具体的に、上記方法実施例の説明を参照されたい。
【0422】
測定装置190は、1つまたは複数のプロセッサ1901を含んでもよい。プロセッサ1901は汎用プロセッサ又は専用プロセッサなどであってもよい。例えば、ベースバンドプロセッサ又は中央プロセッサであってもよい。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコル及び通信データを処理するために使用されてもよく、中央プロセッサは、測定装置(例えば、基地局、ベースバンドチップ、端末デバイス、端末デバイスチップ、DU又はCUなど)を制御し、コンピュータプログラムを実行し、コンピュータプログラムのデータを処理するために使用されてもよい。
【0423】
選択可能に、測定装置190は、コンピュータプログラム1903が記憶されている1つ又は複数のメモリ1902を含んでもよく、プロセッサ1901はコンピュータプログラム1903を実行することで、測定装置190に上記方法実施例で説明される方法を実行させる。コンピュータプログラム1903はプロセッサ1901に固定化されてもよく、この場合、プロセッサ1901はハードウェアにより実現可能である。
【0424】
選択可能に、メモリ1902にはデータが記憶されてもよい。測定装置190とメモリ1902は独立して設置されてもよく、一体として統合されてもよい。
【0425】
選択可能に、測定装置190は、送受信機1905、アンテナ1906をさらに含んでもよい。送受信器1905は送受信ユニット、送受信機、又は送受信回路などと呼ばれてもよく、送受信機能を実現するために使用される。送受信器1905は、受信機と送信機を含んでもよく、受信機は受信装置又は受信回路などと呼ばれてもよく、受信機能を実現するために使用され、送信機は送信装置又は送信回路などと呼ばれてもよく、送信機能を実現するために使用される。
【0426】
選択可能に、測定装置190は1つ又は複数のインターフェース回路1907をさらに含んでもよい。インターフェース回路1907はコード命令を受信し且つプロセッサ1901に送信するために使用される。プロセッサ1901はコード命令を実行することで測定装置190に上記方法実施例で説明される方法を実行させる。
【0427】
測定装置190は端末デバイスであり、プロセッサ1901は、本開示の上記
図2~
図16のいずれか1つの方法実施例を実行するために使用される。
【0428】
測定装置190はネットワークデバイスであり、プロセッサ1901は、本開示の上記
図17に示す方法の実施例を実行するために使用される。
【0429】
なお、前述した
図2~
図17のいずれか1つの実施例における測定方法に対する説明は、該実施例の測定装置190にも適用可能であり、その実現原理は類似するものであり、ここで詳しい説明を省略する。
【0430】
1つの実現形態では、プロセッサ1901は、受信と送信機能を実現するための送受信機を含んでもよい。例えば、該送受信機は送受信回路であってもよく、又はインターフェースであってもよく、又はインターフェース回路であってもよい。受信と送信機能を実現するための送受信回路、インターフェース又はインターフェース回路は分離したものであってもよく、一体に統合されたものであってもよい。上記送受信回路、インターフェース又はインターフェース回路は、コード/データの読み書きに使用可能であり、又は、上記送受信回路、インターフェース又はインターフェース回路は信号の伝送又は伝達に使用可能である。
【0431】
1つの実現形態では、測定装置190は回路を含んでもよく、前記回路は、前述した方法実施例における送信または受信または通信の機能を実現することができる。本開示で説明されるプロセッサと送受信機は、集積回路(integrated circuit、IC)、アナログIC、高周波集積回路RFIC、混合信号IC、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、印刷回路板(printed circuit board、PCB)、電子デバイスなどに集積することができる。該プロセッサと送受信機は、様々なICプロセス技術により製造可能であり、例えば相補型金属酸化膜半導体(complementary metal oxide semiconductor、CMOS)、N型金属酸化物半導体(nMetal-oxide-semiconductor、NMOS)、P型金属酸化物半導体(positive channel metal oxide semiconductor、PMOS)、バイポーラトランジスタ(bipolar junction transistor、BJT)、バイポーラCMOS(BiCMOS)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ガリウムヒ素(Gas)などである。
【0432】
以上の実施例で説明される測定装置は、端末デバイス又はネットワークデバイスであってもよく、しかし、本開示で説明される測定装置の範囲はこれに限られず、且つ測定装置の構造は
図19によって制限されなくてもよい。測定装置は独立したデバイスであってもよく、又は大きいデバイスの一部であってもよい。例えば測定装置は以下のとおりであってもよい。
(1)独立した集積回路IC、またはチップ、または、チップシステムまたはサブシステム、
(2)1つまたは複数のICを有するセットであって、選択可能に、該ICセットは、データ、コンピュータプログラムを記憶するための記憶部品を含んでもよいもの、
(3)ASIC、例えばモデム(Modem)、
(4)他のデバイスに組み込み可能なモジュール、
(5)受信機、端末デバイス、インテリジェント端末デバイス、セルラ電話、無線デバイス、ハンドヘルド、モバイルユニット、車載デバイス、ネットワークデバイス、クラウドデバイス、人工知能デバイスなど、
(6)その他。
【0433】
測定装置がチップ又はチップシステムである場合について、
図20に示すチップの構造概略図を参照されたい。
図20に示すチップはプロセッサ2001とインターフェース2002を含む。ここで、プロセッサ2001の数量は1つ又は複数であってもよく、インターフェース2002の数は複数であってもよい。
【0434】
チップが本開示の実施例の端末デバイスの機能の実現に用いられる場合について、
インターフェース2002は、コード命令を受信し且つプロセッサに伝送するために使用され、
プロセッサ2001は、コード命令を実行することで
図2~
図16のいずれか1つの実施例に示す方法を実行するために使用される。
【0435】
チップが本開示の実施例のネットワークデバイスの機能の実現に用いられる場合について、
インターフェース2002は、コード命令を受信し且つプロセッサに伝送するために使用され、
プロセッサ2001は、コード命令を実行することで
図17の実施例に示す方法を実行するために使用される。
【0436】
選択可能に、チップはメモリ2003をさらに含み、メモリ2003は必要なコンピュータプログラムとデータを記憶するために使用される。
【0437】
なお、前述した
図2~
図17のいずれか1つの実施例における測定方法の説明は、該実施例のチップにも適用され、その実現原理は類似するものであり、ここで詳しい説明を省略する。
【0438】
当業者であれば分かるように、本開示の実施例において列挙された様々な例示的な論理ブロック(illustrative logical block)とステップ(step)は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両者の組み合わせによって実現可能である。このような機能がハードウェアによって実現されるか、それともソフトウェアによって実現されるかは、特定の応用とシステム全体の設計要件に応じたものである。当業者は特定の適用のそれぞれに対して、様々な方法を用いて前記機能を実現することができるが、このような実現は本開示の実施例の保護範囲を超えたものとして理解すべきではない。
【0439】
本開示の実施例は通信システムをさらに提供し、該システムは、前述した
図19の実施例における端末デバイス又はネットワークデバイスとしての測定装置を含み、又は、該システムは前述した
図20の実施例における端末デバイス又はネットワークデバイスとしての測定装置を含む。
【0440】
本開示は、命令が記憶されている読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、該命令はコンピュータによって実行される際に上記いずれか1つの方法実施例の機能を実現する。
【0441】
本開示はコンピュータプログラム製品をさらに提供し、該コンピュータプログラム製品はコンピュータにより実行される際に上記いずれか1つの方法実施例の機能を実現する。
【0442】
上記実施例では、そのすべてまたは一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はその任意の組み合わせで実現可能である。ソフトウェアを用いて実現する際に、そのすべてまたは一部はコンピュータプログラム製品の形式で実現可能である。前記コンピュータプログラム製品は1つまたは複数のコンピュータプログラムを含む。コンピュータにおいて前記コンピュータプログラムをロードし且つ実行する際に、本開示の実施例の記載に従うフローまたは機能を全部又は部分的に生成する。前記コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又はその他のプログラマブルデバイスであってもよい。前記コンピュータプログラムはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶可能であり、又は1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体からもう1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に伝送可能であり、例えば、前記コンピュータプログラムは、1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタから、有線(例えば同軸ケーブル、光ファイバ、デジタルユーザライン(digital subscriber line、DSL))または無線(例えば赤外線、無線、マイクロ波等)方式により、もう1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタに伝送することができる。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータにアクセス可能な任意の使用可能なメディア、又は1つまたは複数の使用可能なメディア統合を含むサーバ、データセンタなどのデータストレージデバイスであってもよい。前記使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光媒体(例えば、高密度デジタルビデオディスク(digital video disc、DVD))、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state disk、SSD))などであってもよい。
【0443】
当業者であれば分かるように、本開示に係る第1、第2などの様々な数字の番号は、説明を容易にするために行った区分であり、本開示の実施例の範囲を限定するものではなく、優先順位をも表す。
【0444】
本開示における「少なくとも1つ」は、「1つまたは複数」として説明されてもよく、複数とは、2つ、3つ、4つ又はそれ以上であってもよく、本開示で限定されない。本開示の実施例では、1つの技術的特徴について、「第1」、「第2」、「第3」、「A」、「B」、「C」と「D」などにより、該種類の技術的特徴における技術的特徴を区別し、該「第1」、「第2」、「第3」、「A」、「B」、「C」と「D」によって説明された技術的特徴の間には、優先順位又はサイズ順序がない。
【0445】
なお、本開示における「複数」とは、2つ以上のことを指し、他の数量詞は類似するものである。「及び/又は」は、関連対象の関連関係を説明し、3種類の関係があり得ることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在すること、AとBが同時に存在すること、Bが単独で存在すること、という3つの場合を表すことができる。「/」という文字は、通常、前後の関連対象が「又は」という関係にあることを表す。単数型の「一種」、「前記」および「該」は、文脈では他の意味がはっきりと示されていない限り、同様に複数型を含む。
【0446】
ここで使用される「場合」は、“……の時”又は“……の際”又は“決定することに応答する”こととして理解してもよい。
【0447】
本開示における各テーブルによって示される対応関係は事前に設定されてもよく、事前に定義されてもよい。各表における情報のとり得る値は単なる例に過ぎず、他の値に設定してもよく、本開示では限定されない。情報と各パラメータとの対応関係を設定する時に、必ずしも各テーブルに示すすべての対応関係を設定しなければならないとは限らない。例えば、本開示のテーブルにおいて、一部の行に示す対応関係は設定しなくてもよい。また、上記テーブルに対して、分割、結合など適切な変形調整を行ってもよい。上記各テーブルのテーマに示すパラメータの名称も、通信装置にとって理解可能な他の名称と呼んでもよく、そのパラメータの取り得る値又は表示方式は、通信装置にとって理解可能な他の取り得る値又は表示方式であってもよい。上記各テーブルは実現時に、例えば配列、キュー、コンテナ、スタック、線形リスト、ポインタ、リンクリスト、ツリー、グラフ、構造体、クラス、ヒープ、ハッシュテーブルなど他のデータ構造を用いてもよい。
【0448】
本開示における事前定義は、定義、事前定義、記憶、事前記憶、事前合意、事前設定、硬化、または事前焼成として理解してもよい。
【0449】
当業者であれば理解できるように、本明細書で開示された実施例で説明された各例のユニットおよびアルゴリズムステップと組み合わせて、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実現可能である。これらの機能は果たしてハードウェアで実行されるか、それともソフトウェア方式で実行されるかは、技術案の特定の適用と設計制約条件によるものである。当業者であれば、それぞれの特定の適用に対して、異なる方法を用いて、説明された機能を実現できるが、このような実現は、本開示の範囲を超えたものとして見なすべきではない。
【0450】
当業者であればはっきりと理解できるように、説明の便宜および簡素化のために、上記で説明されたシステム、装置およびユニットの具体的な作業プロセスは、前述した方法の実施例における対応するプロセスを参照されたく、ここで詳しい説明を省略する。
【0451】
以上に記載されたのは、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲はこれに限らず、当業者であれば、本開示で開示された技術的範囲を逸脱しない限り、容易に想到し得る変化又は置換は、いずれも本開示の保護範囲に含まれるべきである。したがって、本開示の保護範囲は、前記特許請求の範囲に準じなければならない。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスによって実行される測定方法であって、
無線リンクモニタ(RLM)測定及び/又は無線リソース管理(RRM)測定を含むターゲット測定の測定値を取得するステップと、
前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、前記端末デバイスによってトリガーされた、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含むターゲットイベントを決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする測定方法。
【請求項2】
ターゲット測定の測定値を取得するステップは、
前記端末デバイスのサービスセルのダウンリンク基準信号を測定することで、前記測定値を得るステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記基準情報は、ターゲット期間と第1差分閾値を含み、前記測定値は、前記ターゲット期間内にダウンリンク基準信号を少なくとも一回測定して得た少なくとも1つの第1基準信号受信電力(RSRP)を含み、又は、前記ターゲット期間内に少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含み、
前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、前記端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベントを決定するステップは、
前記少なくとも1つの前記第1RSRPと対応する基準値との間の第1差分を決定するステップであって、前記第1RSRPに対応する基準値は、前記端末デバイスが前記第1RSRPを測定する前に測定して得たものであるステップと、
少なくとも1つの前記第1RSRPに対応する第1差分がいずれも前記第1差分閾値より小さいことに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記測定値は、前記ターゲット期間後の設定時間長内にダウンリンク基準信号を複数回測定して得た複数の第2RSRPをさらに含み、又は、前記設定時間長内に複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第2RSRPを含み、
少なくとも1つの前記第1RSRPに対応する第1差分がいずれも前記第1差分閾値より小さいことに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定するステップは、
複数の前記第1RSRPに対応する第1差分がいずれも前記第1差分閾値より小さいことに応答して、複数の前記第2RSRPと対応する基準値との間の第2差分を決定するステップと、
複数の前記第2RSRPに対応する第2差分がいずれも前記第1差分閾値より小さいことに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記基準情報はターゲット期間と第2差分閾値を含み、前記測定値は、前記ターゲット期間内にダウンリンク基準信号を少なくとも一回測定して得た少なくとも1つの第1基準信号受信電力(RSRP)を含み、又は、前記ターゲット期間内に少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定して得た少なくとも1つの第1RSRPを含み、
前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、前記端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベントを決定するステップは、
少なくとも1つの前記第1RSRPと対応する基準値との間の第1差分を決定するステップであって、前記第1RSRPに対応する基準値は、前記端末デバイスが前記第1RSRPを測定する前に測定して得たものであるステップと、
前記第2差分閾値以上である前記第1RSRPに対応する第1差分が少なくとも1つ存在することに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記測定値は、前記ターゲット期間後の設定時間長内にダウンリンク基準信号を複数回測定して得た複数の第2RSRPをさらに含み、又は、前記設定時間長内に複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第2RSRPを含み、
前記第2差分閾値以上である前記第1RSRPに対応する第1差分が少なくとも1つ存在することに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定するステップは、
前記第2差分閾値以上である前記第1RSRPに対応する第1差分が少なくとも1つ存在することに応答して、複数の前記第2RSRPと対応する基準値との間の第2差分を決定するステップと、
前記第2差分閾値以上である前記第2RSRPに対応する第2差分が少なくとも1つ存在することに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記基準値は以下の方式により更新され、
前記端末デバイスがセル切り替えを行うことに応答して、前記第1RSRPに基づいて対応する基準値を更新し、
又は、
前記第1RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値より大きいことに応答して、前記第1RSRPに基づいて対応する基準値を更新し、
又は、
前記ターゲット期間内に、前記第1RSRPの第1差分が第1差分閾値以上であることに応答して、前記第1RSRPに基づいて対応する基準値を更新し、又は、前記ターゲット期間内に、前記第1RSRPの第1差分が第2差分閾値より小さいことに応答して、前記第1RSRPに基づいて対応する基準値を更新する、
ことを特徴とする請求項
3に記載の方法。
【請求項8】
前記基準値は以下の方式により更新され、
前記端末デバイスがセル切り替えを行うことに応答して、前記第2RSRPに基づいて対応する基準値を更新し、
又は、
前記第2RSRPから対応する基準値を引いた差分が第3差分閾値より大きいことに応答して、前記第
2RSRPに基づいて対応する基準値を更新し、
又は、
前記設定時間長内に、前記第2RSRPの第2差分が第1差分閾値以上であることに応答して、前記第2RSRPに基づいて対応する基準値を更新し、又は、前記設定時間長内に、前記第2RSRPの第2差分が前記第2差分閾値より小さいことに応答して、前記第2RSRPに基づいて対応する基準値を更新する、
ことを特徴とする請求項
4に記載の方法。
【請求項9】
前記測定値は、複数のダウンリンク基準信号を測定して得た複数の第1信号対干渉電力と雑音比(SINR)を含み、前記基準情報は、閾値指示情報を含み、
前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、前記端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベントを決定するステップは、
前記閾値指示情報に基づいて、第1品質閾値を決定
し、複数の前記第1SINRがいずれも前記第1品質閾値より大きいことに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定し、又は、前記第1品質閾値より大きい前記第1SINRが少なくとも1つ存在することに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定するステップと、
前記閾値指示情報に基づいて、第2品質閾値を決定し、前記第2品質閾値以下である前記第1SINRが少なくとも1つ存在することに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定し、又は、複数の前記第1SINRがいずれも前記第2品質閾値以下であることに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項10】
前記測定値は、設定時間長内にそれぞれ複数のダウンリンク基準信号のうちのそれぞれのダウンリンク基準信号に対して複数回測定して得た複数の第2SINRを含み、前記基準情報は、閾値指示情報を含み、
前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、前記端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベントを決定するステップは、
前記閾値指示情報に基づいて、第1品質閾値を決定
し、各ダウンリンク基準信号に対応する複数の前記第2SINRがいずれも前記第1品質閾値より大きいことに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定し、又は、いずれも前記第1品質閾値より大きい少なくとも1つのダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRが存在することに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であると決定するステップと、
前記閾値指示情報に基づいて、第2品質閾値を決定し、いずれも第2品質閾値以下である少なくとも1つのダウンリンク基準信号に対応する複数の第2SINRが存在することに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定し、又は、各ダウンリンク基準信号に対応する複数の前記第2SINRがいずれも前記第2品質閾値以下であることに応答して、前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であると決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項11】
前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であることに応答して、第1タイマの第1とりうる値を読み取るステップであって、前記第1タイマは、前記端末デバイスが最後に緩和イベントからの退出がトリガーされたと判断した時刻に基づいて計時するステップと、
第1とりうる値が第1計数閾値より大きく且つ第2タイマが動作していないことに応答して、緩和イベントの退出及び/又は前記測定値をネットワークデバイスに送信するステップであって、前記第2タイマは、前記端末デバイスが最後に緩和イベントの退出を送信する時刻に基づいて計時するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項12】
前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であることに応答して、第3タイマの第
2とりうる値を読み取るステップであって、前記第3タイマは、前記端末デバイスが最近に緩和イベントへの進入がトリガーされたと判断した時刻に基づいて計時するステップと、
第2とりうる値が第2計数閾値より大きく且つ第4タイマが動作していないことに応答して、緩和イベントへの進入及び/又は前記測定値をネットワークデバイスに送信するステップであって、前記第4タイマは、前記端末デバイスが最後に緩和イベントへの進入を送信する時刻に基づいて計時するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項13】
前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であり且つ第2タイマが動作していないことに応答して、緩和イベントの退出及び/又は前記測定値をネットワークデバイスに送信するステップであって、前記第2タイマは、前記端末デバイスが最後に緩和イベントの退出を送信する時刻に基づいて計時するステップ
、または、
前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であり且つ第4タイマが動作していないことに応答して、緩和イベントへの進入及び/又は前記測定値をネットワークデバイスに送信するステップであって、前記第4タイマは、前記端末デバイスが最後に緩和イベントへの進入を送信する時刻に基づいて計時するステップ、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項14】
前記ターゲットイベントが緩和イベントからの退出であることに応答して、緩和イベントの退出及び/又は前記測定値をネットワークデバイスに送信するステップと、
前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であることに応答して、緩和イベントへの進入及び/又は前記測定値を前記ネットワークデバイスに送信するステップと、
前記ターゲットイベントの報告タイプが端末デバイスであることに応答して、前記端末デバイスに対応するプライマリサービスセルの前記測定値及び/又は前記ターゲットイベントをネットワークデバイスに送信するステップと、
前記ターゲットイベントの報告タイプがセルグループであることに応答して、前記端末デバイスに対応するセルグループにおけるプライマリサービスセルの前記測定値及び/又は前記ターゲットイベントを前記ネットワークデバイスに送信し、又は、前記端末デバイスに対応するセルグループにおけるプライマリセカンダリサービスセルの前記測定値及び/又は前記ターゲットイベントをネットワークデバイスに送信するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項15】
前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であることに応答して、前記端末デバイスが緩和状態でターゲット測定を周期的に行う第1測定間隔を決定するステップと、
前記第1測定間隔に対応する間隔指示情報を前記ネットワークデバイスに送信するステップであって、前記間隔指示情報が、前記第1測定間隔と前記ネットワークデバイスが設定した第2測定間隔との間の比例係数を含むステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項16】
前記ネットワークデバイスから送信された緩和命令を受信するステップと、
前記緩和命令に応答して、前記端末デバイスを緩和状態に入るように制御するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項17】
前記緩和命令はターゲット比例係数を含み、前記測定方法は、
前記ターゲット比例係数と前記ネットワークデバイスが設定した第2測定間隔に基づいて、ターゲット測定間隔を決定するステップと、
緩和状態で、前記ターゲット測定間隔に基づいて、ターゲット測定を周期的に行うステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
15に記載の方法。
【請求項18】
ネットワークデバイスによって実行される測定方法であって、
端末デバイスから送信されたターゲットイベント及び/又は測定値を受信するステップであって、前記測定値がターゲット測定の測定値であり、前記ターゲット測定が無線リンクモニタ(RLM)測定及び/又は無線リソース管理(RRM)測定を含み、前記ターゲットイベントが、前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて決定されたものであり、前記ターゲットイベントが、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含むステップを含む、
ことを特徴とする測定方法。
【請求項19】
前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入であることに応答して、前記端末デバイスを緩和状態に入るように制御する緩和命令を前記端末デバイスに送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項
18に記載の方法。
【請求項20】
端末デバイスに適用される測定装置であって、
無線リンクモニタ(RLM)測定及び/又は無線リソース管理(RRM)測定を含むターゲット測定の測定値を取得し、前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報に基づいて、前記端末デバイスによってトリガーされたターゲットイベントを決定するための処理ユニットであって、前記ターゲットイベントが緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む処理ユニットを含む、
ことを特徴とする測定装置。
【請求項21】
ネットワークデバイスに適用される測定装置であって、
端末デバイスから送信されたターゲットイベント及び/又は測定値を受信するための送受信ユニットであって、前記測定値がターゲット測定の測定値であり、前記ターゲット測定が無線リンクモニタ(RLM)測定及び/又は無線リソース管理(RRM)測定を含み、前記ターゲットイベントが、前記測定値と前記ターゲット測定に対応する基準情報とに基づいて決定されたものであり、前記ターゲットイベントが、緩和イベントへの進入又は緩和イベントからの退出を含む送受信ユニットを含む、
ことを特徴とする測定装置。
【請求項22】
命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記命令が実行される時に、請求項1~
17のいずれか一項に記載の方法、又は、請求項
18または19に記載の方法を実現する、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】