(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-24
(54)【発明の名称】太陽光発電コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/46 20060101AFI20250117BHJP
H01R 13/52 20060101ALI20250117BHJP
H01R 13/42 20060101ALI20250117BHJP
【FI】
H01R13/46 A
H01R13/52 301E
H01R13/42 E
H01R13/52 301H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024542339
(86)(22)【出願日】2022-12-27
(85)【翻訳文提出日】2024-07-17
(86)【国際出願番号】 CN2022142189
(87)【国際公開番号】W WO2023213090
(87)【国際公開日】2023-11-09
(31)【優先権主張番号】202221074330.1
(32)【優先日】2022-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517112122
【氏名又は名称】陽光電源股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100224616
【氏名又は名称】吉村 志聡
(72)【発明者】
【氏名】沈 展良
(72)【発明者】
【氏名】兪 雁飛
(72)【発明者】
【氏名】陳 鵬
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE07
5E087FF07
5E087FF13
5E087GG24
5E087LL03
5E087LL04
5E087LL12
5E087MM05
5E087QQ03
5E087RR04
5E087RR12
5E087RR18
(57)【要約】
本発明は太陽光発電コネクタを開示し、当該太陽光発電コネクタはコンセント、及び前記コンセントに差し込まれるプラグを含み、前記プラグには、前記コンセントに電気接続される少なくとも1本の太陽光発電ケーブルが設けられ、前記コンセントには少なくとも2つの前記プラグが差し込まれ、及び/又は、少なくとも1つの前記プラグの前記太陽光発電ケーブルは少なくとも2本である。上記太陽光発電コネクタにおいて、コンセントには少なくとも2つのプラグが差し込まれると、従来技術に対して、コンセントの数を少なくし、コンセントによるケースにおける占有面積を減少して、ケース全体を小さくする。少なくとも1つのプラグの太陽光発電ケーブルが少なくとも2本であれば、従来技術に対して、プラグの数、及び残される、プラグの挿抜のための操作空間を小さくし、太陽光発電コネクタによるケースにおける占有面積を減少して、ケース全体を小さくする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽光発電コネクタであって、コンセント、及び前記コンセントに差し込まれるプラグを含み、
前記プラグには、前記コンセントに電気接続される少なくとも1本の太陽光発電ケーブルが設けられ、
前記コンセントには少なくとも2つの前記プラグが差し込まれ、及び/又は、少なくとも1つの前記プラグの前記太陽光発電ケーブルは少なくとも2本である、
ことを特徴とする、太陽光発電コネクタ。
【請求項2】
少なくとも1つの前記プラグの前記太陽光発電ケーブルは少なくとも2本である場合、少なくとも1つの前記プラグにおける少なくとも2本の前記太陽光発電ケーブルは何れも正極太陽光発電ケーブルであり、及び/又は少なくとも2本の前記太陽光発電ケーブルは何れも負極太陽光発電ケーブルであり、及び/又は少なくとも1本の前記太陽光発電ケーブルは正極太陽光発電ケーブルであり、且つ少なくとも1本の前記太陽光発電ケーブルは負極太陽光発電ケーブルである、
ことを特徴とする、請求項1に記載の太陽光発電コネクタ。
【請求項3】
前記プラグは、プラグハウジング、及び前記プラグハウジング内に設けられる接続ピンを含み、
前記プラグハウジングは前記コンセント内に差し込まれ、
前記接続ピンの一端は、前記太陽光発電ケーブルに電気接続されるとともに固定接続され、前記接続ピンの他端はコンセントに電気接続され、
前記接続ピンは、前記プラグハウジングに絶縁して接続される、
ことを特徴とする、請求項1に記載の太陽光発電コネクタ。
【請求項4】
前記接続ピンは、前記コンセントの導電性部品に嵌設されるように接続されるとともに電気接続され、及び/又は前記太陽光発電ケーブルは前記プラグハウジングに密封接続される、
ことを特徴とする、請求項3に記載の太陽光発電コネクタ。
【請求項5】
前記プラグは、前記プラグハウジング内に固定されるフェルールをさらに含み、
前記フェルールは取付孔を備え、前記接続ピンは、前記取付孔内に位置し、前記接続ピンの軸方向に沿って位置制限されるように前記フェルールに係合される、
ことを特徴とする、請求項3に記載の太陽光発電コネクタ。
【請求項6】
前記フェルールは前記プラグハウジングに係止される、
ことを特徴とする、請求項5に記載の太陽光発電コネクタ。
【請求項7】
前記プラグハウジング及び前記フェルールは、何れもケーブル密封部材によって前記太陽光発電ケーブルに密封接続され、
前記プラグハウジングには、前記ケーブル密封部材に係止される係止孔が設けられ、前記ケーブル密封部材は前記取付孔内に位置する、
ことを特徴とする、請求項5に記載の太陽光発電コネクタ。
【請求項8】
前記取付孔の、前記係止孔に接近する一端は、前記ケーブル密封部材に係合される漸次拡張孔を備え、
前記漸次拡張孔は、前記係止孔と離れた一端から前記係止孔に接近する一端へ漸次に拡張している、
ことを特徴とする、請求項7に記載の太陽光発電コネクタ。
【請求項9】
前記プラグハウジングは前記コンセントに係止される、
ことを特徴とする、請求項3に記載の太陽光発電コネクタ。
【請求項10】
前記コンセントにはスロット及び導電性部品が設けられ、
前記プラグは前記スロット内に差し込まれ、
前記太陽光発電ケーブルは前記導電性部品に電気接続される、
ことを特徴とする、請求項1に記載の太陽光発電コネクタ。
【請求項11】
前記スロットと前記プラグとは一々対応し、及び/又は前記太陽光発電ケーブルと前記導電性部品とは一々対応している、
ことを特徴とする、請求項10に記載の太陽光発電コネクタ。
【請求項12】
前記導電性部品の一端は前記スロット内に位置し、前記導電性部品の他端は前記スロットの底端より、前記スロットから張り出す、
ことを特徴とする、請求項10に記載の太陽光発電コネクタ。
【請求項13】
前記プラグはプラグ密封部材によって前記コンセントに密封接続され、
前記プラグ密封部材は、前記スロットの底壁又は側壁に設けられ、或いは、前記プラグの端面又は側面に設けられる、
ことを特徴とする、請求項10に記載の太陽光発電コネクタ。
【請求項14】
前記コンセントは、ケースに固定接続されるとともに密封接続される台座を含み、
前記プラグは、前記台座に差し込まれる、
ことを特徴とする、請求項1~13の何れか1項に記載の太陽光発電コネクタ。
【請求項15】
前記台座には、前記ケースに密封接続されるコンセント密封部材が設けられる、
ことを特徴とする、請求項14に記載の太陽光発電コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は2022年05月06日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202221074330.1であり、発明名称が「太陽光発電コネクタ」である中国特許出願に基づく優先権を主張して、その全ての内容は本出願に援用されている。
【0002】
本発明は太陽光発電の技術分野に関し、より具体的に、太陽光発電コネクタに関する。
【背景技術】
【0003】
太陽光発電システムでは、一般的に太陽光発電コネクタを使用して太陽光発電ケーブルを接続する。例えば、インバータ、コンバイナーボックスなどのケースには、太陽光発電ケーブルに接続するための太陽光発電コネクタが設けられる。
【0004】
図1に示すように、太陽光発電コネクタは、主に一々対応しているコンセント01とプラグ02とを含む。具体的に、コンセント01はケース03に取り付けられ、プラグ02とコンセント01とは差し込むことで互いに係合する。
【0005】
上記構造において、各コンセント01は何れもケース03に個別に取り付けられるため、隣り合う2つのコンセント01の間には取付空間が残され、これによって、太陽光発電コネクタによるケース03における占有面積が大きく、ケース03全体が大きくなる。
【0006】
また、1つのプラグ02には1本の太陽光発電ケーブルが設けられ、各プラグ02は個別に挿抜されるため、隣り合う2つのコンセント01の間にはプラグ02の挿抜に必要な操作空間が残され、プラグ02の挿抜に必要な操作空間が大きいので、太陽光発電コネクタの占有面積が更に大きくなり、そして、ケース03が更に大きくなってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上のように、太陽光発電コネクタによるケースにおける占有面積を減少して、ケースを小さくする太陽光発電コネクタを設計することは、当業者にとって解決しようとする問題である。
【0008】
これに鑑みると、本発明は、太陽光発電コネクタによるケースにおける占有面積を減少して、ケースを小さくする太陽光発電コネクタを提供することを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を実現するために、本発明は以下の技術案を提供し、すなわち、
太陽光発電コネクタであって、コンセント、及び前記コンセントに差し込まれるプラグを含み、
前記プラグには、前記コンセントに電気接続される少なくとも1本の太陽光発電ケーブルが設けられ、
前記コンセントには少なくとも2つの前記プラグが差し込まれ、及び/又は、少なくとも1つの前記プラグの前記太陽光発電ケーブルは少なくとも2本である、
太陽光発電コネクタを提供する。
【0010】
好ましくは、少なくとも1つの前記プラグの前記太陽光発電ケーブルは少なくとも2本である場合、少なくとも1つの前記プラグにおける少なくとも2本の前記太陽光発電ケーブルは何れも正極太陽光発電ケーブルであり、及び/又は少なくとも2本の前記太陽光発電ケーブルは何れも負極太陽光発電ケーブルであり、及び/又は少なくとも1本の前記太陽光発電ケーブルは正極太陽光発電ケーブルであり、且つ少なくとも1本の前記太陽光発電ケーブルは負極太陽光発電ケーブルである。
【0011】
好ましくは、前記プラグは、プラグハウジング、及び前記プラグハウジング内に設けられる接続ピンを含み、前記プラグハウジングは前記コンセント内に差し込まれ、前記接続ピンの一端は前記太陽光発電ケーブルに電気接続されるとともに固定接続され、前記導電性部品の他端はコンセントに電気接続され、前記接続ピンは、前記プラグハウジングに絶縁して接続される。
【0012】
好ましくは、前記接続ピンは、前記コンセントの導電性部品に嵌設されるように接続されるとともに電気接続され、及び/又は前記太陽光発電ケーブルは前記プラグハウジングに密封接続される。
【0013】
好ましくは、前記プラグは、前記プラグハウジング内に固定されるフェルールをさらに含み、前記フェルールは取付孔を備え、前記接続ピンは、前記取付孔内に位置し、前記接続ピンの軸方向に沿って位置制限されるように前記フェルールに係合される。
【0014】
好ましくは、前記フェルールは前記プラグハウジングに係止される。
【0015】
好ましくは、前記プラグハウジング及び前記フェルールは、何れもケーブル密封部材によって前記太陽光発電ケーブルに密封接続され、前記プラグハウジングには、前記ケーブル密封部材に係止される係止孔が設けられ、前記ケーブル密封部材は前記取付孔内に位置する。
【0016】
好ましくは、前記取付孔の、前記係止孔に接近する一端は、前記ケーブル密封部材に係合される漸次拡張孔を備え、前記漸次拡張孔は、前記係止孔と離れた一端から前記係止孔に接近する一端へ漸次に拡張している。
【0017】
好ましくは、前記プラグハウジングは前記コンセントに係止される。
【0018】
好ましくは、前記コンセントにはスロット及び導電性部品が設けられ、前記プラグは前記スロット内に差し込まれ、前記太陽光発電ケーブルは前記導電性部品に電気接続される。
【0019】
好ましくは、前記スロットと前記プラグとは一々対応し、及び/又は前記太陽光発電ケーブルと前記導電性部品とは一々対応している。
【0020】
好ましくは、前記導電性部品の一端は前記スロット内に位置し、前記導電性部品の他端は前記スロットの底端より、前記スロットから張り出す。
【0021】
好ましくは、前記プラグはプラグ密封部材によって前記コンセントに密封接続され、前記プラグ密封部材は、前記スロットの底壁又は側壁に設けられ、或いは、前記プラグの端面又は側面に設けられる。
【0022】
好ましくは、前記コンセントは、ケースに固定接続されるとともに密封接続される台座を含み、前記プラグは前記台座に差し込まれる。
【0023】
好ましくは、前記台座には、前記ケースに密封接続されるコンセント密封部材が設けられる。
【発明の効果】
【0024】
本発明が提供する太陽光発電コネクタにおいて、コンセントには少なくとも2つのプラグが差し込まれ、即ち、コンセントが少なくとも2つのプラグに対応する場合に、従来技術においてコンセントとプラグとが一々対応していることに対して、コンセントの数を効果的に少なくして、コンセントの必要な取付面積、即ち、コンセントによるケースにおける占有面積を減少して、さらに、ケース全体を小さくする。少なくとも1つのプラグの太陽光発電ケーブルが少なくとも2本である場合、従来技術において各プラグには1本の太陽光発電ケーブルが設けられることに対して、プラグの数、及び残される、プラグの挿抜のための操作空間を効果的に小さくして、さらに、太陽光発電コネクタの必要な取付面積、即ち、太陽光発電コネクタによるケースにおける占有面積を減少して、さらに、ケース全体を小さくする。
【0025】
また、本発明が提供する太陽光発電コネクタにおいて、コンセントには少なくとも2つのプラグが差し込まれると、コンセントの数を少なくして、太陽光発電コネクタの取付を簡素化して、取付効率を向上させ、少なくとも1つのプラグの太陽光発電ケーブルは少なくとも2本であれば、プラグの数を少なくして、太陽光発電コネクタの取付を簡素化して、取付効率を向上させる。
【0026】
本発明の実施例又は従来技術の技術案を明らかに説明するために、以下、実施例又は従来技術の記載の必要な図面を簡単に紹介し、以下に記載の図面は単に本発明の実施例であり、当業者にとって、進歩性に値する労働をしないことを前提として、提供される図面に基づいて他の図面を取得できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】従来技術の太陽光発電コネクタのケースでの分布図
【
図2】本発明の実施例が提供する太陽光発電コネクタの分解図
【
図3】本発明の実施例が提供する太陽光発電コネクタのコンセントの正面図
【
図5】本発明の実施例が提供する太陽光発電コネクタのコンセントの底面図
【
図6】本発明の実施例が提供する太陽光発電コネクタのプラグの分解図
【
図7】本発明の実施例が提供する太陽光発電コネクタのプラグの正面図
【
図9】本発明の実施例が提供する太陽光発電コネクタのプラグの平面図
【
図11】本発明の実施例が提供する太陽光発電コネクタのプラグの1つの取付模式図
【
図12】本発明の実施例が提供する太陽光発電コネクタのプラグハウジングとフェルールとの取付模式図
【
図13】本発明の実施例が提供する太陽光発電コネクタのプラグの別の取付模式図
【
図14】本発明の実施例が提供する太陽光発電コネクタの正面図
【
図17】本発明の実施例が提供する太陽光発電コネクタの側面図
【
図18】本発明の実施例が提供する太陽光発電コネクタの別の断面図
【
図19】本発明の実施例が提供する太陽光発電コネクタの1つの構造模式図
【
図20】本発明の実施例が提供する太陽光発電コネクタの別の構造模式図
【
図21】本発明の実施例が提供する太陽光発電コネクタの別の構造模式図
【
図22】本発明の実施例が提供する太陽光発電コネクタのケースでの分布図
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施例の図面を結合して、本発明の実施例の技術案を明らか且つ完全に記載し、記載される実施例は全ての実施例ではなく、本発明の一部の実施例に過ぎない。本発明の実施例に基づいて、当業者が進歩性に値する労働をしないことを前提として、取得した他の全ての実施例は何れも本発明の保護範囲に属している。
【0029】
図2に示すように、本発明の実施例が提供する太陽光発電コネクタはコンセント100、及びコンセント100に差し込まれるプラグ200を含む。ここで、プラグ200はコンセント100に差し込まれることで、プラグ200とコンセント100との電気接続を実現する。
【0030】
図22に示すように、上記コンセント100は電気機器的ケース300に設けられる。メンテナンスを容易にするために、上記コンセント100はケース300に取り外し可能に設けられる。具体的に、上記コンセント100は締結具によってケース300に取り外し可能に設けられ、上記コンセント100には、締結具が通るための固定孔112が設けられる。
【0031】
上記プラグ200には少なくとも1本の太陽光発電ケーブル240が設けられ、当該太陽光発電ケーブル240はコンセント100に電気接続される。
【0032】
上記太陽光発電コネクタにおいて、コンセント100には少なくとも2つのプラグ200が差し込まれ、及び/又は、少なくとも1つのプラグ200の太陽光発電ケーブル20は少なくとも2本である。
【0033】
コンセント100には少なくとも2つのプラグ200が差し込まれると、コンセント100は少なくとも2つのプラグ200に対応し、従来技術においてコンセントとプラグとが一々対応していることに対して、コンセント100の数を効果的に少なくして、さらに、コンセント100の必要な取付面積、即ち、コンセント100によるケース300における占有面積を減少し、さらに、ケース300全体を小さくする。また、コンセント100の数を少なくすることで、太陽光発電コネクタの取付を簡素化して、取付効率を向上させ、コンセント100の数を少なくすることによって、コンセント100のコストを低減し、さらに、太陽光発電コネクタ全体のコストを低減する。
【0034】
少なくとも1つのプラグ200の太陽光発電ケーブル240は少なくとも2本であれば、従来技術において各プラグには1本の太陽光発電ケーブルが設けられることに対して、プラグ200の数、及び残される、プラグ200の挿抜のための操作空間を小さくし、さらに、太陽光発電コネクタの必要な取付面積、即ち、太陽光発電コネクタによるケース300における占有面積を減少し、さらに、ケース300全体を小さくする。また、プラグ200の数を少なくすることで、太陽光発電コネクタの取付を簡素化して、取付効率を向上させ、プラグ200の数を少なくすることによって、プラグ200のコストを低減し、さらに、太陽光発電コネクタ全体のコストを低減する。
【0035】
従って、上記実施例が提供する太陽光発電コネクタは、ケース300における占有面積を減少し、ケース全体300を小さくし、そして、太陽光発電コネクタの取付を簡素化して、取付効率を向上させ、さらに、太陽光発電コネクタ全体のコストを低減する。
【0036】
上記太陽光発電コネクタにおいて、コンセント100には少なくとも2つのプラグ200が差し込まれると、少なくとも2つのプラグ200が同様、及び/又は異なるように配置されてもよい。
【0037】
ここで、2つのプラグ200が同様であることは、構造、サイズが同様であることを意味する。2つのプラグ200が異なることは、2つのプラグ200の構造及び/又はサイズが異なるように配置されてもよいことを意味する。具体的に、2つのプラグ200の構造が異なると、2つのプラグ200の太陽光発電ケーブル240が異なるように配置されてもよい。
【0038】
ここで、2つのプラグ200の太陽光発電ケーブル240が異なることは、太陽光発電ケーブル240の数又は極性が異なることを意味する。
【0039】
製造及び取付を容易にするために、コンセント100には少なくとも2つのプラグ200が差し込まれると、少なくとも2つのプラグ200の太陽光発電ケーブル240が同様、又は異なるように配置されてもよい。
【0040】
上記太陽光発電コネクタにおいて、少なくとも2本の太陽光発電ケーブル240を備えるプラグ200では、少なくとも2本の太陽光発電ケーブル240の極性が同様、及び/又は異なるように配置されてもよく、実際ニーズに応じて選択すればよい。
【0041】
具体的に、少なくとも1つのプラグ200の太陽光発電ケーブル240が少なくとも2本であれば、少なくとも1つのプラグ200における少なくとも2本の太陽光発電ケーブル240は何れも正極太陽光発電ケーブル240a、及び/又は少なくとも2本の太陽光発電ケーブル240は何れも負極太陽光発電ケーブル240bであり、及び/又は少なくとも1本の太陽光発電ケーブル240は正極太陽光発電ケーブル240aであり、且つ少なくとも1本の太陽光発電ケーブル240は負極太陽光発電ケーブル240bである。
【0042】
図19に示すように、コンセント100には、プラグA200a、プラグB200b、プラグC200c、プラグD200d、プラグE200e、プラグF200f、プラグG200g、及びプラグH200hという8つのプラグ200が差し込まれる。何れか2つのプラグ200は同様であり、各プラグ200は、正極太陽光発電ケーブル240a及び負極太陽光発電ケーブル240bという2本の太陽光発電ケーブル240を備える。
図19の太陽光発電コネクタをケース300に取り付けた後、
図22を参照すればよい。
図1と
図22を比較すると分かるように、太陽光発電ケーブル240が同様である場合、
図22の太陽光発電コネクタの必要な取付面積が小さく、即ち、太陽光発電コネクタによるケース300における占有面積が小さい。
【0043】
図20に示すように、コンセント100にはプラグA200a、プラグB200b、プラグC200c、及びプラグD200dの4つのプラグ200が差し込まれる。何れか2つのプラグ200が同様であり、各プラグ200は、2つの正極太陽光発電ケーブル240a、及び2つの負極太陽光発電ケーブル240bという4本の太陽光発電ケーブル240を備える。
【0044】
図21に示すように、コンセント100には、プラグA200a、プラグB200b、プラグC200c、プラグD200d、プラグE200e、及びプラグF200fという6つのプラグ200が差し込まれる。プラグA200aは1本の正極太陽光発電ケーブル240aを備え、プラグB200bは1本の負極太陽光発電ケーブル240bを備え、プラグC200cとプラグD200dとは同様であり、且つ何れも1本の正極太陽光発電ケーブル240a及び1本の負極太陽光発電ケーブル240bを備え、プラグE200eは3本の正極太陽光発電ケーブル240a及び3本の負極太陽光発電ケーブル240bとして分布される6本の太陽光発電ケーブル240を備え、プラグF200fは、2本の正極太陽光発電ケーブル240a及び2本の負極太陽光発電ケーブル240bとして分布される4本の太陽光発電ケーブル240を備える。
【0045】
実際の応用過程で、プラグ200のタイプ及び分布について、
図19~
図21の3つの実施形態に限定されず、他の形態に配置されてもよい。
【0046】
上記太陽光発電コネクタにおいて、プラグ200及びコンセント100の具体的な構造について、実際ニーズに応じて選択すればよい。
【0047】
好ましくは、
図6~
図10に示すように、上記プラグ200は、プラグハウジング210と、プラグハウジング210内に設けられる接続ピン230とを含み、プラグハウジング210はコンセント100内に差し込まれ、接続ピン230の一端は太陽光発電ケーブル240に電気接続されるとともに固定接続され、他端はコンセント100に電気接続され、接続ピン230はプラグハウジング210に絶縁して接続される。
【0048】
上記構造において、接続ピン230を配置することで、太陽光発電ケーブル240とコンセント100との電気接続を容易にして、プラグハウジング210を配置することで、プラグ200とコンセント100との差し込みを容易にする。
【0049】
太陽光発電ケーブル240と接続ピン230とを容易に接続するために、接続ピン230は太陽光発電ケーブル240に圧着されてもよい。そうすれば、圧着によって固定接続と電気接続とを同時に実現する。
【0050】
実際応用において、太陽光発電ケーブル240と接続ピン230とは他の方式で電気接続及び固定接続を実現してもよく、上記実施形態に限定されない。
【0051】
上記太陽光発電コネクタにおいて、接続ピン230とコンセント100との電気接続を容易にするために、上記接続ピン230はコンセント100の導電性部品120に嵌設されるように接続されるとともに電気接続される。
【0052】
具体的に、接続ピン230は導電性部品120に外嵌されてもよいし、導電性部品120は接続ピン230に外嵌されてもよい。安定性を向上するために、接続ピン230と導電性部品120とは嵌設されるように係合されることで、固定接続を実現してもよい。例えば、接続ピン230と導電性部品120とは中間嵌められてもよいし、又は締まり嵌められてもよく、これに対して本実施例は限定していない。
【0053】
確実性を向上するために、太陽光発電ケーブル240とプラグハウジング210とは密封接続されてもよい。密封接続の方式について、実際ニーズに応じて選択すればよく、これに対して本実施例は限定していない。
【0054】
上記太陽光発電コネクタにおいて、接続ピン230はプラグハウジング210に絶縁して接続されると、接続ピン230はプラグハウジング210に直接的に絶縁して接続されてもよく、具体的に、プラグハウジング210を絶縁部材にしてもよい。無論、接続ピン230はプラグハウジング210に間接的に絶縁して接続されてもよく、具体的に、接続ピン230は絶縁部材によってプラグハウジング210に間接的に絶縁して接続される。
【0055】
接続ピン230を容易に取り付けるために、上記プラグ200は、プラグハウジング210内に固定されるフェルール220をさらに含み、当該フェルール220は取付孔222を備え、接続ピン230は、取付孔222内に位置して、接続ピン230の軸方向に沿って位置制限されるようにフェルール220に係合される。
【0056】
上記構造において、フェルール220はプラグハウジング210と接続ピン230とを接続する。当該構造において、フェルール220を絶縁部材にしてもよく、これによって、接続ピン230とプラグハウジング210との絶縁接続を実現する。
【0057】
上記プラグ200において、接続ピン230全体は取付孔222内に位置し、又は取付孔222から張り出し、実際ニーズに応じて選択すればよい。取付を容易にするために、接続ピン230全体は付孔222内に位置してもよい。この場合、接続ピン230は導電性部品120に嵌設されるように接続されるとともに電気接続されると、導電性部品120は取付孔222内に入り込んで、接続ピン230に内嵌されてもよい。具体的に、接続ピン230には差し込み孔232が設けられ、導電性部品120は接続ピン230の差し込み孔232内に入り込んでいる。
【0058】
軸方向の位置制限を容易にするために、
図11及び
図13に示すように、上記接続ピン230及びフェルール220のうちの一方には位置制限突起223が設けられ、他方には、位置制限突起223に係合される位置制限凹溝231が設けられる。取付を容易にして安定性を向上するために、位置制限突起223がフェルール220に設けられ、位置制限凹溝231が接続ピン230に設けられてもよい。
【0059】
位置制限突起223及び位置制限凹溝231の形状、数、サイズについて、実際ニーズに応じて選択すればよい。構造を簡略化するために、上記位置制限突起223及び位置制限凹溝231を何れも環状にして、且つ何れも所在する部材の周方向に沿って設けてもよい。
【0060】
取付及び取外を容易にするために、上記フェルール220はプラグハウジング210に取り外し可能に固定接続される。具体的に、フェルール220はプラグハウジング210に係止され、即ち、フェルール220とプラグハウジング210とは係止されることで、取り外し可能な固定接続を実現する。
【0061】
図8、
図11~
図13に示すように、上記フェルール220及びプラグハウジング210のうちの一方には第1バックル221が設けられ、他方には、第1バックル221に係止される第1係止溝212が設けられる。取付を容易にするために、第1バックル221がフェルール220に設けられ、第1係止溝212がプラグハウジング210に設けられてもよい。
【0062】
第1バックル221及び第1係止溝212の構造、サイズ、数について、実際ニーズに応じて選択すればよい。構造を簡略化して安定性を保証するために、第1バックル221及び第1係止溝212は何れも2つ設けられ、且つ何れも所在する部材の両端に位置してもよい。
【0063】
上記プラグ200はプラグハウジング210、フェルール220、及び接続ピン230を含み、安全性を向上するために、太陽光発電ケーブル240はプラグハウジング210に密封接続されるとともに、フェルール220に密封接続される。好ましくは、上記プラグハウジング210及びフェルール220は何れもケーブル密封部材250によって太陽光発電ケーブル240に密封接続され、プラグハウジング210には、ケーブル密封部材250に係止される係止孔213が設けられ、ケーブル密封部材250は取付孔222内に位置する。ここで、ケーブル密封部材250はプラグハウジング210とフェルール220との間に位置する。
【0064】
取付を容易にするために、上記取付孔222の、係止孔213に接近する一端は、ケーブル密封部材250に係合される漸次拡張孔2221を備え、漸次拡張孔2221は係止孔213から離れた一端から、係止孔213に接近する一端へ漸次に拡張している。
【0065】
上記プラグ200の取付方法は以下の通り、
図11に示すように、ケーブル密封部材250をプラグハウジング210の係止孔213に取り付け、太陽光発電ケーブル240及び接続ピン230から形成されたケーブルユニットはケーブル密封部材250を通って、接続ピン230における位置制限凹溝231はフェルール220における位置制限突起223に係止され、軸方向の位置制限を実現し、自然条件下で外力や道具がなければ、ケーブルユニット及びフェルール220は何れも緩むことなく、
図12に示すように、ケーブル密封部材250に接近する側へ、ケーブルユニットを有するフェルール220を押し、即ち、
図12の矢印方向に沿ってケーブルユニットを有するフェルール220を押し、「カタ」という音がすると、フェルール220の第1バックル221はプラグハウジング210の第1係止溝212内に嵌められるとともに、ケーブル密封部材250を締め付け、
図8を参照すればよく、このように、太陽光発電ケーブル240とプラグハウジング210との間の密封を実現するとともに、太陽光発電ケーブル240の引抜力を大きくする。
【0066】
実際応用において、取付過程で、まず、ケーブル密封部材250をフェルール220の取付孔222内に取り付けてもよく、具体的に、まず、ケーブル密封部材250を漸次拡張孔2221内に取り付ける。これについて
図13を参照すればよい。他のステップについて、以上を参照すればよく、ここで、贅言しない。
【0067】
上記太陽光発電コネクタにおいて、プラグ200の取付及び取り外しを容易にするために、上記プラグ200はコンセント100に取り外し可能に固定接続されて、取り外し可能に電気接続されてもよい。
【0068】
取り外し可能な固定接続を容易にするために、上記プラグハウジング210はコンセント100に係止される。具体的に、コンセント100及びプラグハウジング210のうちの一方には第2係止溝113が設けられ、他方には第2係止溝113に係止されて係合される第2バックル211が設けられる。美観を向上して操作を容易にするために、第2バックル211はプラグハウジング210に設けられ、第2係止溝113はコンセント100に設けられてもよい。
【0069】
第2バックル211及び第2係止溝113の構造、サイズ、数について、実際ニーズに応じて選択すればよい。構造を簡略化して安定性を保証するために、第2バックル211及び第2係止溝113は、何れも2つ設けられ、且つ所在する部材の両端にそれぞれ位置してもよい。
【0070】
上記太陽光発電コネクタにおいて、太陽光発電ケーブル240はコンセント100に取り外し可能に電気接続されることで、プラグ200がコンセント100に取り外し可能に電気接続されることを実現する。プラグ200は接続ピン230及びフェルール220を含むと、接続ピン230はコンセント100に取り外し可能に電気接続される。
【0071】
図3及び
図4に示すように、上記コンセント100にはスロット111及び導電性部品120が設けられる。
図14及び
図15に示すように、プラグ200はスロット111内に差し込まれ、太陽光発電ケーブル240は導電性部品120に電気接続される。
【0072】
プラグ200がコンセント100に取り外し可能に固定接続されて、取り外し可能に電気接続されるために、プラグ200はスロット111に取り外し可能に固定接続され、太陽光発電ケーブル240は導電性部品120に取り外し可能に電気接続される。
【0073】
上記コンセント100には少なくとも2つのプラグ200が差し込まれると、異なるプラグ200を仕切るために、スロット111とプラグ200とが一々対応してもよい。無論、1つのスロット111が少なくとも2つのプラグ200に対応してもよく、上記実施形態に限定されない。
【0074】
ここで、コンセント100には1つのプラグ200が差し込まれると、スロット111とプラグ200とが一々対応してもよい。スロット111は少なくとも2つであれば、少なくとも2つのスロット111はコンセント100の長さ方向に沿って順に分布される。実際応用において、少なくとも2つのスロット111はコンセント100の幅方向に沿って順に分布されてもよく、これに対して本実施例は限定していない。
【0075】
コンセント100の、プラグ200に対する適応性を向上するために、上記太陽光発電ケーブル240と導電性部品120とは一々対応している。無論、導電性部品120は少なくとも2本の太陽光発電ケーブル240に対応してもよく、これに対して本実施例は限定していない。
【0076】
少なくとも1つのプラグ200は少なくとも2本の太陽光発電ケーブル240を備え、スロット111とプラグ200とは一々対応し、太陽光発電ケーブル240と導電性部品120とは一々対応すると、少なくとも1つのスロット111内には少なくとも2つの導電性部品120が設けられ、そうすれば、スロット111内の導電性部品120を仕切るために、上記スロット111には仕切部材130が設けられ、上記スロット111において仕切部材130は隣り合う2つの導電性部品120を仕切る。
【0077】
上記仕切部材130の数について、導電性部品120の数に応じて設置すればよく、これに対して本実施例は限定していない。
【0078】
上記コンセント100において、導電性部品120は完全にスロット111内に位置してもよいし、スロット111から張り出してもよい。コンセント100をケース300内のデバイスに容易に接続するために、上記導電性部品120の一端はスロット111内に位置し、他端はスロット111の底端より、スロット111から張り出す。
【0079】
安全性及び確実性を向上するために、上記プラグ200はコンセント100に密封接続される。好ましくは、プラグ200はプラグ密封部材140によってコンセント100に密封接続される。
【0080】
一方、上記プラグ密封部材140はスロット111の底壁又は側壁に設けられてもよい。この場合、プラグ密封部材140とプラグ100とは結合され、取付過程で、プラグ密封部材140とスロット111とを組み立ててから、プラグ200を取り付ける。
図3、
図4、及び
図15に示すように、上記プラグ密封部材140はスロット111の底壁に設けられ、この場合、プラグ200及びコンセント100を取り付けた後、プラグ密封部材140はプラグ200の端面に当接する。
図18に示すように、上記プラグ密封部材140はスロット111の側壁に設けられ、この場合、プラグ200及びコンセント100を取り付けた後、プラグ密封部材140はプラグ200の側面に当接する。
【0081】
又は、プラグ密封部材140はプラグ200の端面又は側面に設けられてもよい。この場合、プラグ密封部材140とプラグ200とは結合され、取付過程で、プラグ密封部材140とプラグ200とを組み立ててから、プラグ200をコンセント100に取り付ける。具体的に、上記プラグ密封部材140はプラグ200の端面に設けられ、この場合、プラグ200及びコンセント100を取り付けた後、プラグ密封部材140はスロット111の底壁に当接する。又は、上記プラグ密封部材140はプラグ200の側面に設けられ、この場合、プラグ200及びコンセント100を取り付けた後、プラグ密封部材140はスロット111の側壁に当接する。
【0082】
上記太陽光発電コネクタにおいて、コンセント100はケース300に取り付けられ、安全性及び確実性を向上するために、上記コンセント100は、ケース300に固定接続されるとともに密封接続される台座110を含み、プラグ200は台座110に差し込まれる。ここで、上記スロット111及び固定孔112は何れも台座110に設けられる。導電性部品120はスロット111を通ると、台座110を通る。これについて
図5及び
図16~
図18を参照すればよい。
【0083】
具体的に、
図4、
図5、
図15~
図18に示すように、上記台座110には、ケース300に密封接続されるコンセント密封部材150が設けられる。密封を容易にするために、上記コンセント密封部材150は台座110の底面に設けられる。
【0084】
実際応用において、上記台座110は他の方式でケース300に密封接続されてもよく、これに対して本実施例は限定していない。
【0085】
開示した実施例に対する上記説明によって、当業者は本発明を実現又は使用できる。これらの実施例に対する複数の補正は当業者にとって自明であり、本明細書に定義される一般的な原理は、本発明の精神又は範囲から逸脱しない場合、他の実施例において実現できる。従って、本発明は本明細書に記載のこれらの実施例に限定されず、本明細書が開示した原理及び新規特点と一致する、最も幅広い範囲に合う。
【国際調査報告】