(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-24
(54)【発明の名称】飲料メーカ
(51)【国際特許分類】
A47J 31/06 20060101AFI20250117BHJP
A47J 31/10 20060101ALI20250117BHJP
A47J 31/02 20060101ALI20250117BHJP
【FI】
A47J31/06 210
A47J31/10
A47J31/06 120
A47J31/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024542924
(86)(22)【出願日】2023-01-17
(85)【翻訳文提出日】2024-09-12
(86)【国際出願番号】 US2023010936
(87)【国際公開番号】W WO2023141099
(87)【国際公開日】2023-07-27
(32)【優先日】2022-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522310225
【氏名又は名称】ザ スチールストーン グループ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】THE STEELSTONE GROUP LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110003649
【氏名又は名称】弁理士法人真田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ビーゲレイセン ナフタリ エイチ
【テーマコード(参考)】
4B104
【Fターム(参考)】
4B104AA12
4B104AA20
4B104BA39
4B104BA41
4B104BA77
4B104BA80
4B104BA81
4B104BA90
4B104EA21
(57)【要約】
飲料メーカは、給水源と、フィルタホルダと、飲料カートリッジホルダをそなえる。前記飲料カートリッジホルダ飲料カートリッジホルダは、前記給水源と前記フィルタホルダとの間に配置され、前記給水源と前記フィルタホルダとの間を流体連通するように構成された飲料カートリッジホルダ、をそなえる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
給水源と、
フィルタホルダと、
前記給水源と前記フィルタホルダの間に配置され、前記給水源と前記フィルタホルダとの間を流体連通するように構成された飲料カートリッジホルダ、をそなえる
ことを特徴とする飲料メーカ。
【請求項2】
前記給水源は、前記飲料カートリッジホルダ内に配置された飲料カートリッジを固定するように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の飲料メーカ。
【請求項3】
前記給水源が配置される蓋をさらにそなえ、
前記蓋は、前記飲料カートリッジホルダ内に配置された飲料カートリッジの少なくとも一部を収容する凹部をそなえる
ことを特徴とする請求項2に記載の飲料メーカ。
【請求項4】
前記飲料カートリッジホルダをそなえる飲料カートリッジアダプタをさらにそなえ、
前記飲料カートリッジアダプタは、前記蓋または前記フィルタホルダと係合する
ことを特徴とする請求項3に記載の飲料メーカ。
【請求項5】
前記飲料カートリッジアダプタを前記蓋または前記フィルタホルダに係合するように構成された1以上のラッチと、
前記1以上のラッチを解放する1以上のボタンとをさらにそなえる
ことを特徴とする請求項4に記載の飲料メーカ。
【請求項6】
ハウジング本体をさらにそなえ、
前記蓋および前記飲料カートリッジアダプタは、前記ハウジング本体に対して回動するように構成されている
ことを特徴とする請求項4に記載の飲料メーカ。
【請求項7】
前記飲料カートリッジホルダをそなえる飲料カートリッジアダプタをさらにそなえ、
前記飲料カートリッジアダプタは、前記飲料カートリッジホルダを形成する側面ガイドと、前記側面ガイドの下方に配置されたアダプタ底部とをそなえる
ことを特徴とする請求項1に記載の飲料メーカ。
【請求項8】
前記側面ガイドは、前記アダプタ底部から上方に延び、かつ1以上の側面流出口をそなえる
ことを特徴とする請求項7に記載の飲料メーカ。
【請求項9】
前記アダプタ底部は、前記飲料カートリッジホルダと前記フィルタホルダを流体連通する複数の流出口をそなえたシャワーヘッド型流体ディスペンサーを形成する
ことを特徴とする請求項7に記載の飲料メーカ。
【請求項10】
前記アダプタ底部は、第1底部と、平面視で前記第1底部に囲まれる第2底部とをそなえ、
前記複数の流出口は、前記第1底部に配置された複数の第1底部流出口と、前記第2底部に配置された複数の第2底部流出口とを含む
ことを特徴とする請求項9に記載の飲料メーカ。
【請求項11】
前記フィルタホルダは、底部流出口をもつフィルタホルダ底部を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の飲料メーカ。
【請求項12】
フィルタを支持するように構成されたフィルタバスケットをさらにそなえ、
前記フィルタバスケットは、前記フィルタホルダと前記飲料カートリッジホルダとの間に配置される
ことを特徴とする請求項11に記載の飲料メーカ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2022年1月19日に出願された米国仮特許出願第63/300,873号の優先権を有しており、その出願の内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は飲料メーカに関する。例えば、本開示はコーヒーメーカに関する。
【背景技術】
【0003】
飲料を抽出する方法には、様々なものが存在する。例えば、発明者が知っているコーヒーメーカはさまざまな形態をとり、一般的に一度に複数分のコーヒーを抽出するためのカラフェをそなえているパーコレーター式コーヒーメーカが含まれる。発明者が知っている他のコーヒーメーカには、コーヒーカートリッジを使用してコーヒーを抽出する1杯分用コーヒーメーカが含まれる。
【0004】
背景技術に記載されている説明は、背景技術に記載されている、または背景技術に関連付けられているという理由だけで先行技術であると想定されるべきではない。背景技術には、対象技術の1つ以上の側面を説明する情報が含まれてもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
いくつかの実施形態では、飲料メーカは、飲料メーカの2つのモードで使用できる給水源を含んでよい。これにより、より利便性の高い飲料メーカを提供できる。いくつかの実施形態では、飲料メーカが提供されてよい。前記飲料メーカは、給水源、フィルタホルダ、飲料カートリッジホルダをそなえてよい。前記飲料カートリッジホルダは、前記給水源と前記フィルタホルダの間に配置され、前記給水源と前記フィルタホルダとの間を流体連通するように構成されてよい。
【0006】
いくつかの実施形態では、給水源は、前記飲料カートリッジホルダ内に配置された飲料カートリッジをホールドするように構成されてよい。
【0007】
いくつかの実施形態では、前記飲料メーカは、前記給水源が配置される蓋をさらにそなえてよい。前記蓋は、前記飲料カートリッジホルダ内に配置された飲料カートリッジの少なくとも一部を収容する凹部をそなえてよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、前記飲料メーカは、前記飲料カートリッジホルダをそなえる飲料カートリッジアダプタをさらにそなえてよい。前記飲料カートリッジアダプタは、蓋または前記フィルタホルダと係合する。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記飲料メーカは、前記飲料カートリッジアダプタを前記蓋または前記フィルタホルダに係合するように構成された1以上のラッチと、前記1以上のラッチを解放する1以上のボタンをさらにそなえてよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、前記飲料メーカは、ハウジング本体をさらにそなえてよい。前記蓋および前記飲料カートリッジアダプタは、前記ハウジング本体に対して回動するように構成されてよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記飲料メーカは、前記飲料カートリッジホルダをそなえる飲料カートリッジアダプタをさらにそなえてよい。前記飲料カートリッジアダプタは、前記飲料カートリッジホルダを形成する側面ガイドと、前記側面ガイドの下方に配置されたアダプタ底部をそなえてよい。
【0012】
いくつかの実施形態では、前記側面ガイドは、前記アダプタ底部から上方に延び、かつ1以上の側面流出口をそなえてよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、前記アダプタ底部は、前記飲料カートリッジホルダと前記フィルタホルダを流体連通する複数の流出口をそなえたシャワーヘッド型の流体ディスペンサーを形成してよい。
【0014】
いくつかの実施形態では、前記アダプタ底部は、第1底部と、平面視で前記第1底部に囲まれる第2底部とをそなえてよい。前記複数の流出口は、前記第1底部に配置された複数の第1底部流出口と、前記第2底部に配置された複数の第2底部流出口とを含んでよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、前記フィルタホルダは、底部流出口をもつフィルタホルダ底部を含んでよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、前記飲料メーカは、フィルタを支持するように構成されたフィルタバスケットをさらにそなえてよい。前記フィルタバスケットは、前記フィルタホルダと前記飲料カートリッジホルダの間に配置されてよい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1は、一実施形態に係る飲料メーカの斜視図を示す。
【0018】
図2は、飲料メーカの
図1における2-2線に沿った断面図を示す。
【0019】
図3Aおよび
図3Bは、一実施形態に係る
図1に示す飲料メーカの第1モードにおける斜視図を示す。
【0020】
図4は、一実施形態に係る飲料メーカの他の例の断面図を示す。
【0021】
図5Aは、一実施形態に係る
図1に示す飲料メーカの第2モードにおける斜視図を示す。
【0022】
図5Bは、一実施形態に係る
図4に示す飲料メーカの他の例の断面図を示す。
【0023】
図5Cは、一実施形態に係る飲料メーカの側面図を示す。
【0024】
図6A~6Cは、一実施形態に係る
図4に示す飲料メーカが第1モードにあるときの使用例の断面図を示す。
【0025】
図7A~7Cは、一実施形態に係る
図4に示す飲料メーカが第2モードにあるときの使用例の断面図を示す。
【0026】
図8は、他の実施形態に係る飲料メーカの断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本開示の原理による例示的な実施形態の説明は、添付の図面と併せて読まれることが意図され、添付の図面は記述された説明全体の一部であるとみなされる。本明細書に開示される実施形態の説明において、方向または配向へのいかなる言及も、単に説明の便宜のためであって、本開示の範囲をいかなる形でも限定することを意図しない。「下」、「上」、「水平」、「垂直」、「上方」、「下方」、「上へ」、「下へ」、「上端」、および「底」などの相対的な用語、並びにそれらの派生語(例えば、「水平に」、「下向きに」、「上向きに」など)は、そのとき説明中の記載または図面に示されるように配向について言及していると解釈されるべきである。これらの相対的な用語は説明の便宜上のものにすぎず、明示的に示されていない限り、装置が特定の向きで構成または動作されることを必要としない。同様に、「取り付けられ」、「固着され」、「接続され」、「結合され」、「相互接続され」、および同様の用語は、特に明記しない限り、構造が他の構造と、直接的に、または、介在する構造もしくは、可動もしくは固定された取り付け部材や結びつきを介して、間接的に、互いに固定または取り付けられる関係を指す。さらに、本発明の特徴および利点は、例示された実施形態を参照することによって例示される。したがって、本発明は単独でまたは他の特徴の組み合わせで存在し得る特徴のいくつかの実現可能かつ非限定的な組み合わせを例示する実施形態に明確に限定されるべきではなく、本発明の範囲は本明細書に添付される特許請求の範囲によって定義される。
【0028】
本開示では、現在企図されている本発明を実施する最良の形態を説明する。この説明は、限定的な意味で理解されることを意図するものではなく、本開示の利点および構成を当業者に助言するために、添付の図面を参照することによって、単に例示目的のために提示された本開示の例を提供する。図面の様々な図において、同様の符号は、同様または類似の部分を示す。
【0029】
本開示の一実施形態は、コーヒー粉などの抽出材料から風味を抽出する飲料メーカを提供してよい。本開示は主にコーヒーの抽出について説明するが、本開示のシステムおよび方法は、コーヒーの抽出だけでなく、お茶や他の抽出可能な飲料など、コーヒー以外の飲料の抽出にも適用してよい。「抽出材料」は、コーヒー粉、茶葉、ココア、果物、穀物、ハーブ、または抽出に使用されるその他の材料を含むが、これらに限定されるものではない。したがって、飲料メーカはコーヒーの抽出に関して説明されているが、お茶を淹れたり、蒸留酒を注入したりすることにも同様に適用可能である。
【0030】
一例では、本開示は、第1モードおよび第2モードで機能しうる飲料メーカを提供してよい。第1モード(例えば、カラフェモード)では、飲料メーカは、フィルタ上の抽出材料に水を通過させ、および行き渡らせることによって飲料を抽出してよい。第2モード(例えば、カートリッジモード)では、飲料メーカは、抽出材料が入った一杯分用飲料カートリッジを使用して飲料を抽出してよい。一杯分用飲料カートリッジの例には、K-CUP(登録商標)やその他の一杯分用カートリッジ形態が含まれる。一例では、単一の給水源が第1モードと第2モードとで使用されてよい。これにより、より利便性の高い飲料メーカを提供することができる。
【0031】
図1は、一実施形態に係る飲料メーカの斜視図を示す。
図2は、飲料メーカの
図1における2-2線に沿った断面図を示す。
図3Aおよび
図3Bは、一実施形態に係る
図1に示す飲料メーカの第1モードにおける斜視図を示す。
図4は、一実施形態に係る飲料メーカの他の例の断面図を示す。
図3A、3B、4は、第1モード801における飲料メーカを示す。
【0032】
図1~3Bに示すように、飲料メーカ100は、ハウジング本体200、給水タンク210、給水路220、蓋230、給水源231、フィルタホルダ300、および飲料カートリッジアダプタ400をそなえてよい。給水タンク210は、給水路220と流体的に連通していてもよい。蓋230は、ハウジング本体200に取り付けられてもよい。蓋230には、凹部239が設けられていてもよい(
図3B参照)。給水源231は、給水路220と流体的に連通していてもよい。一実施形態では、給水源231は、蓋230に配置されてよい。
図2および
図3Bに示す例では、給水源231は、蓋230の凹部239内に配置されてよい。
図2に示すように、給水源231は、針であってもよいが、針以外の任意の構成でもよい。
図2に示す一実施形態では、給水源231は、垂直方向に延びていてもよいが、垂直方向とは異なる方向に延びていてもよい。通常、このような垂直に延びる針は、使用中に一杯分用飲料カートリッジの蓋を突き刺すために使用されてよい。図示の例では、給水源231は、給水源231の長手方向に沿った液体経路を含んでよい。
【0033】
図2および
図3Aに示すように、フィルタホルダ300は、ハウジング本体200内に配置されてよい。フィルタホルダ300は、コーヒー粉などの抽出材料をその中またはその上に保持するフィルタ590を保持してよい。フィルタ590は、使い捨ての紙フィルタであってよい。いくつかの例では、
図8に示すように、フィルタ590は、たとえば、金属メッシュや布などからなる再利用なフィルタであってよい。フィルタホルダ300は、フィルタホルダ底部330とフィルタホルダ側面部340をそなえてよい。フィルタホルダ底部330には、底部流出口331が設けられていてもよい。フィルタホルダ側面部340は、フィルタホルダ底部330から上方に延びてよい。
図3Aおよび
図4に示すように、フィルタホルダ300内には、フィルタバスケット370が設けられていてもいなくてもよい。フィルタバスケット370は、フィルタ590を支持するように構成されてよい。
図4に示す一実施形態では、フィルタバスケット370には、フィルタホルダ300の流出口331と重なる流出口371が設けられてよい。
【0034】
図5Aは、一実施形態による
図1の飲料メーカの斜視図を示す。
図5Bは、一実施形態に係る
図4に示す飲料メーカの他の例の断面図を示す。
図5Cは、一実施形態に係る飲料メーカの側面図を示す。
図5Cは、一実施形態による飲料メーカの側面図を示す。
図5A、5B、5Cは、第2モード802の飲料メーカを示す。
【0035】
図2および
図5A~
図5Bを参照すると、飲料カートリッジアダプタ400は、フィルタホルダ300と給水源231との間に配置されてよい。飲料カートリッジアダプタ400は、飲料カートリッジホルダ410、アダプタ底部430、および外面部450をそなえてよい。飲料カートリッジホルダ410は、給水源231とフィルタホルダ300の間に配置され、給水源231とフィルタホルダ300との間を流体連通するように構成されてよい。
図5Bに示すように、飲料カートリッジホルダ410とフィルタホルダ300との間に、フィルタバスケット370を配置してよい。飲料カートリッジホルダ410には、飲料カートリッジ490が配置されてよい。
図5A~
図5Bに示すいくつかの実施形態では、飲料カートリッジホルダ410内に配置された飲料カートリッジ490は、給水源231(例えば、一例では針)によって穿孔され、給水源231に対して位置決めされてよい。飲料カートリッジホルダ410内に配置される飲料カートリッジ490は、少なくともその一部が蓋230の凹部239によって収容されてよい。飲料カートリッジホルダ410には、側面ガイド411が含まれ、その下にアダプタ底部430が配置される。側面ガイド411は、アダプタ底部430から上方に延びてよい。側面ガイド411には、1つ以上の側面流出口413が設けられてよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、
図5Aおよび
図5Cに示すように、第2モード802では、プラットフォーム899をフィルタホルダ300の下方に配置し、底板の上方にコーヒーマグなどの容器812を保持してもよい。他の実施形態では、飲料メーカには、プラットフォームが含まれず、容器812は底板上に直接置かれれてもよい。いずれにしても、図示されているように、第2モード802では、このモードは一杯分用カートリッジで使用されるため、第1モード801で使用されるカラフェ811は、第2モードで使用されるマグカップまたはその他の容器812に置き換えられてよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、
図2および
図3Bに示すように、アダプタ底部430は、シャワーヘッド型流体ディスペンサーを形成してもよい。いくつかの実施形態では、アダプタ底部430は、飲料カートリッジホルダ410と一体的に形成されてもよい。他の実施形態では、
図8に示すように、アダプタ底部430は飲料ホルダ410と一体に形成されておらず、アダプタ底部430と飲料ホルダ410とは異なる部品であってもよい。いくつかの実施形態では、アダプタ底部430は、平面視で第1底部431と、第1底部431に囲まれた第2底部432をそなえる。図示の例では、第1底部431と第2底部432は、シャワーヘッド型流体ディスペンサーを形成しうる単一のアダプタ底部430(たとえば、単一の円形プレート)において互いに異なる部分である。第1底部431は、飲料カートリッジホルダ410内に位置する部分であり、第2底部432は、飲料カートリッジホルダ410外に位置する部分である。一例では、第1底部431は円形であり、第2底部432はリング状であってもよい。第1底部431および第2底部432の形状は、これらの例に限定されず、他の形状であってもよい。
【0038】
アダプタ底部430によって形成されるシャワーヘッド型流体ディスペンサーには、飲料カートリッジホルダ410とフィルタホルダ300との間を流体連通する複数の流出口4310が設けられてよい。この流体連通は、側面ガイド411の側面流出口413を介して実現されてよい。複数の流出口4310には、第1底部431内の複数の第1底部流出口4311と、第2底部432内の複数の第2底部流出口4312とが含まれてよい。一例では、複数の流出口4310には、第1底部流出口4311のみが含まれてよい。
図5Bに示す他の例では、複数の流出口4310には、第2底部流出口4312のみが含まれてよい。
図2および
図5Bに示すように、いくつかの実施形態では、アダプタ底部430を貫通する底部針437をそなえてもよい。底部針437は、底部針437の長手方向に沿った液体経路をそなえていてもよい。外面部450は、アダプタ底部430から上方に延びてよい。給水源231が針の形をしている場合と同様に、底部針437は、第2モード802において1杯分用飲料カートリッジ490の底部を突き刺すために使用されてよい。
【0039】
図3Aに戻り、飲料カートリッジアダプタ400は蓋230に係合されてよい。一実施形態では、蓋230および飲料カートリッジアダプタ400は、ハウジング本体200に対して一緒に回動するように構成されてよい。飲料メーカ100は、飲料カートリッジアダプタ400を蓋230に係合するように構成されたラッチをそなえてよい。
図5Aを参照すると、飲料カートリッジアダプタ400は、フィルタホルダ300に係合されてよい。一実施形態では、蓋230は、飲料カートリッジアダプタ400およびハウジング本体200に対して回動するように構成されてよい。飲料メーカ100は、飲料カートリッジアダプタ400を蓋230に係合するように、および/または、飲料カートリッジアダプタ400をフィルタホルダ300に係合するように構成されてもよい。飲料メーカ100は、さらに、ラッチを解放しうる1つ以上のボタン501(
図1、3A、および、5Aを参照)をそなえてよい。いくつかの実施形態では、一方のボタン501が一方のラッチを解放し、フィルタホルダ300を露出させて第1モード801(例えば、カラフェモード)にする。いくつかの実施形態では、他方のボタン501が他方のラッチを解放し、飲料カートリッジアダプタ400の上部を露出させ、第2モード802(例えば、カートリッジモード)にする。
【0040】
図6A~6Cは、一実施形態に係る
図4に示す飲料メーカが第1モード801にあるときの使用例の断面図を示す。
【0041】
図6A~6Bを参照すると、飲料メーカ100が第1モード801(例えば、カラフェモード)にあるとき、容器811(
図3Aも参照)は、フィルタホルダ300のフィルタホルダ底部330の下方に配置されてよい。容器811はカラフェでもよいが、液体を貯蔵できる他の任意の容器でもよい。いくつかの実施形態では、飲料メーカ100が第1モード801にあるとき、ユーザは一方のボタン501(
図1参照)を押して一方のラッチを解放すると、フィルタホルダ300を露出させることができる。飲料メーカ100が第1モード801にあるとき、飲料カートリッジアダプタ400と蓋230は互いに取り付けられていて、ハウジング本体200に対して一緒に回動して飲料メーカ100を開くように構成されている。次に、
図6Bに示すように、飲料材料をフィルタ590上に置き、フィルタ590をフィルタバスケット370内に配置してよい。次に、フィルタ590を保持するフィルタバスケット370をフィルタホルダ300内に配置してよい。そして、
図6Cに示すように、飲料メーカ100が閉じられた後、給水タンク210から給水路220を通って汲み上げられた加熱水が、給水源231から飲料カートリッジホルダ410に注がれる。その後、飲料カートリッジホルダ410内の加熱水が、アダプタ底部430の流出口4310を通って飲料材料に注がれ、飲料が抽出される。そのようにして、流出口4310をそなえたアダプタ底部430は、シャワーヘッド型流体ディスペンサーとして機能する。その後、抽出された飲料は、流出口331および371を通って容器811に注がれる。
【0042】
図7A~Cは、一実施形態に係る
図4に示す飲料メーカが第2モード802にあるときの使用例の断面図を示す。
【0043】
図7A~7Bを参照すると、飲料メーカ100が第2モード802(例えば、カートリッジモード)にあるとき、容器812(
図5Aも参照)は、フィルタホルダ300のフィルタホルダ底部330の下方のプラットフォーム899上に配置されてよい。容器812はカップやマグカップでもよいが、液体を貯蔵できる他の任意の容器でもよい。いくつかの実施形態では、飲料メーカ100が第2モード802にあるとき、ユーザはラッチを解放するボタン501(
図1参照)のうちの他方を押して、飲料カートリッジアダプタ400の上部を露出させることができる。次に、
図7Bに示すように、蓋230をハウジング本体200に対して回動させて飲料メーカ100を開く。飲料カートリッジアダプタ400は、フィルタホルダ300上に載置されたままとなる。その後、飲料材料が入った飲料カートリッジ490を、飲料カートリッジアダプタ400の飲料カートリッジホルダ410内に配置してよい。そして、
図7Cに示すように、飲料メーカ100が閉じられた後、給水源231(例えば、一例では針)が、飲料カートリッジホルダ410内に配置された飲料カートリッジ490の上部を貫通し、底部針437が飲料カートリッジ490の底部を貫通する。そして、給水タンク210から給水路220を通って汲み上げられた加熱水が、給水源231から飲料カートリッジ490内の飲料材料に注がれ、飲料が抽出される。次に、抽出された飲料は、底部針437および流出口331および371を通って容器812に注がれる。
【0044】
本開示の一実施形態では、飲料カートリッジホルダ410は、給水源231とフィルタホルダ300との間に配置され、給水源231とフィルタホルダ300との間で流体連通するように構成されてよい。したがって、共通の給水源231は、飲料材料がフィルタホルダ300内のフィルタ590上に配置される第1モード801と、飲料カートリッジ490が飲料カートリッジホルダ410内に配置される第2モード802の両方で使用されてよい。これにより、より利便性の高い飲料メーカを提供することができる。
【0045】
本発明はいくつかの説明された実施形態に関して、ある長さで、ある特定事項を伴って説明されてきたが、本開示はそれらの特定事項、実施形態、または特定の実施形態に限定する意図はなく、先行技術に鑑みて、そのような特許請求の範囲の可能な限り広い解釈を提供し、したがって、本発明の意図された範囲を効果的に包含するように、添付の特許請求の範囲を参照して解釈されるべきである。さらに、上記では、発明者によって予見され、実施可能な説明が利用可能であった実施形態に関して本発明を説明したが、現時点では予期されていない本発明の実質的な変形も本発明と同等のものを表してもよい。
【国際調査報告】