(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-24
(54)【発明の名称】電源回路及び電源装置
(51)【国際特許分類】
H02J 1/00 20060101AFI20250117BHJP
H02M 7/48 20070101ALI20250117BHJP
H02J 1/10 20060101ALI20250117BHJP
【FI】
H02J1/00 306D
H02M7/48 E
H02J1/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024543435
(86)(22)【出願日】2022-09-09
(85)【翻訳文提出日】2024-07-19
(86)【国際出願番号】 CN2022118159
(87)【国際公開番号】W WO2023138072
(87)【国際公開日】2023-07-27
(31)【優先権主張番号】202210066078.8
(32)【優先日】2022-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524274587
【氏名又は名称】深▲セン▼▲邁▼▲微▼医▲療▼科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲譚▼ ▲堅▼文
【テーマコード(参考)】
5G165
5H770
【Fターム(参考)】
5G165AA08
5G165CA01
5G165DA01
5G165EA01
5G165FA02
5G165HA02
5G165HA03
5G165NA05
5G165NA06
5H770CA01
5H770CA02
5H770DA01
5H770DA18
5H770DA21
5H770DA41
(57)【要約】
本願は、電源回路及び電源装置に関し、電源回路は、入力電圧を第1の作動電圧及び第2の作動電圧に変調するように構成される入力回路(100)と、第1の作動電圧に基づいて第1の出力電圧を生成するように構成される低電圧回路(200)と、第2の作動電圧に基づいて第2の出力電圧を生成するように構成される高電圧回路(300)と、高電圧回路及び低電圧回路に接続されて第1の出力電圧を出力し、高電圧回路が第2の出力電圧を出力する場合、所定の分離電圧に基づいて、低電圧回路及び所定の分離電圧よりも高い第2の出力電圧を分離するように構成される分離回路(400)と、高電圧回路及び低電圧回路に接続され、高電圧回路及び低電圧回路をそれぞれ制御して第1の出力電圧及び第2の出力電圧を生成するように構成される制御回路(500)と、を含む。本願は、第2の出力電圧が低電圧回路を損傷することを回避するとともに、電源回路の出力が第1の出力電圧から第2の出力電圧へシームレスに切り替えられることも実現する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力電圧を第1の作動電圧及び第2の作動電圧に変調して出力するように構成される入力回路と、
前記入力回路に接続され、前記第1の作動電圧に基づいて第1の出力電圧を生成して出力するように構成される低電圧回路と、
前記入力回路に接続され、前記第2の作動電圧に基づいて第2の出力電圧を生成して出力するように構成される高電圧回路と、
前記高電圧回路及び前記低電圧回路に接続されて前記第1の出力電圧を出力し、前記高電圧回路が前記第2の出力電圧を出力する場合、所定の分離電圧に基づいて、前記低電圧回路と前記所定の分離電圧よりも高い前記第2の出力電圧とを分離するように構成される分離回路と、
前記高電圧回路及び前記低電圧回路に接続され、前記高電圧回路及び前記低電圧回路をそれぞれ制御して前記第1の出力電圧及び前記第2の出力電圧を生成するように構成される制御回路と、を含む
ことを特徴とする電源回路。
【請求項2】
前記低電圧回路は、共振モジュールを含み、前記共振モジュールは、第1のスイッチングトランジスタと、第2のスイッチングトランジスタと、共振ユニットとを含み、前記第1のスイッチングトランジスタの第1の導通端は、前記第1の作動電圧を受電するように前記入力回路に接続され、前記第1のスイッチングトランジスタの被制御端は、前記制御回路に接続され、前記第1のスイッチングトランジスタの第2の導通端は、前記第2のスイッチングトランジスタの第1の導通端に接続されて前記共振モジュールに接続され、前記第2のスイッチングトランジスタの被制御端は、前記制御回路に接続され、前記第2のスイッチングトランジスタの第2の導通端は、接地端に接続され、
前記共振ユニットの出力端は、共振電圧を出力するように前記分離回路に接続される
ことを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
【請求項3】
前記低電圧回路は、基準電圧モジュールをさらに含み、前記基準電圧モジュールは、第3のスイッチングトランジスタと第4のスイッチングトランジスタとを含み、前記第3のスイッチングトランジスタの第1の導通端は、前記第1の作動電圧を受電するように前記入力回路に接続され、前記第3のスイッチングトランジスタの被制御端は、前記制御回路に接続され、前記第3のスイッチングトランジスタの第2の導通端は、前記第4のスイッチングトランジスタの第1の導通端に接続されて前記分離回路に接続され、前記第4のスイッチングトランジスタの被制御端は、前記制御回路に接続され、前記第4のスイッチングトランジスタの第2の導通端は、前記接地端に接続され、
前記基準電圧モジュールは、差動モード基準電圧を出力し、前記差動モード基準電圧は、共振電圧と結合して差動モード正弦波電圧を生成し、前記差動モード正弦波電圧は、前記第1の出力電圧である
ことを特徴とする請求項2に記載の電源回路。
【請求項4】
前記第1のスイッチングトランジスタ、前記第2のスイッチングトランジスタ、前記第3のスイッチングトランジスタ及び前記第4のスイッチングトランジスタはいずれもMOSトランジスタである
ことを特徴とする請求項3に記載の電源回路。
【請求項5】
前記第1のスイッチングトランジスタ、前記第2のスイッチングトランジスタ、前記第3のスイッチングトランジスタ及び前記第4のスイッチングトランジスタは、いずれもNMOSトランジスタである
ことを特徴とする請求項4に記載の電源回路。
【請求項6】
前記高電圧回路は、第1のスイッチングモジュール、第2のスイッチングモジュール、第3のスイッチングモジュール及び第4のスイッチングモジュールを含み、
前記第1のスイッチングモジュールの第1の端は、前記第2の作動電圧を受電するように前記入力回路に接続され、前記第1のスイッチングモジュールの第2の端は、前記第2のスイッチングモジュールの第1の端に接続されて前記分離回路に接続され、前記第2のスイッチングモジュールの第2の端は、接地端に接続され、前記第3のスイッチングモジュールの第1の端は、前記第2の作動電圧を受電するように前記入力回路に接続され、前記第3のスイッチングモジュールの第2の端は、前記第4のスイッチングモジュールの第1の端に接続されて前記分離回路に接続され、前記第4のスイッチングモジュールの第2の端は、前記接地端に接続され、
前記高電圧回路は、差動モード矩形波電圧を出力し、前記差動モード矩形波電圧は、前記第2の出力電圧である
ことを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
【請求項7】
前記第1のスイッチングモジュール、前記第2のスイッチングモジュール、前記第3のスイッチングモジュール及び前記第4のスイッチングモジュールは、いずれもMOSトランジスタである
ことを特徴とする請求項6に記載の電源回路。
【請求項8】
前記第1のスイッチングモジュール、前記第2のスイッチングモジュール、前記第3のスイッチングモジュール及び前記第4のスイッチングモジュールは、いずれもNMOSトランジスタである
ことを特徴とする請求項7に記載の電源回路。
【請求項9】
分離回路は、第1の分離モジュールと第2の分離モジュールとを含み、前記第1の分離モジュールの電圧入力端は、前記共振モジュールに接続され、前記第2の分離モジュールの電圧入力端は、前記基準電圧モジュールに接続され、前記第1の分離モジュールの電圧出力端と前記第2の分離モジュールの電圧出力端は、いずれも前記高電圧回路に接続される
ことを特徴とする請求項3に記載の電源回路。
【請求項10】
前記第1の分離モジュールは、第1の分圧抵抗、第2の分圧抵抗、第1の片方向導通器、第2の片方向導通器、第3の片方向導通器及び第4の片方向導通器を含み、
前記第1の分圧抵抗の第1の端は、保護電圧端に接続され、前記保護電圧端は、前記所定の分離電圧に対応する保護電圧を出力するように構成され、前記第1の分圧抵抗の第2の端は、前記第1の片方向導通器の正極および第3の片方向導通器の正極にそれぞれ接続され、前記第1の片方向導通器の負極は、前記第2の片方向導通器の正極に接続され、共振モジュールに接続され、前記第2の片方向導通器の負極は、前記第2の分圧抵抗の第1の端に接続され、前記第3の片方向導通器の負極は、前記第4の片方向導通器の正極に接続され、前記高電圧回路に接続され、前記第4の片方向導通器の負極は、前記第2の分圧抵抗の第1の端に接続され、前記第2の分圧抵抗の第2の端は、前記接地端に接続され、
前記第2の分離モジュールは、前記第1の分離モジュールと同じ構造を有し、前記第1の分離モジュールは、前記共振電圧を出力し、前記共振モジュールと前記高電圧回路とを分離するように構成され、前記第2の分離モジュールは、前記差動モード基準電圧を出力し、前記基準電圧モジュールと前記高電圧回路とを分離するように構成される
ことを特徴とする請求項9に記載の電源回路。
【請求項11】
前記制御回路は、制御ユニット及び複数のフォトカプラを含み、前記制御ユニットは、複数の前記フォトカプラを介して前記高電圧回路及び前記低電圧回路にそれぞれ接続され、前記第2の出力電圧及び前記第1の出力電圧の生成を制御するように構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
【請求項12】
前記入力回路は、整流モジュールと、前記整流モジュールに接続された第1の電圧調整モジュール及び第2の電圧調整モジュールとを含み、前記整流モジュールは、前記入力電圧を入力直流電圧に整流し、前記第1の電圧調整モジュールは、前記入力直流電圧を前記第1の作動電圧に変換し、前記第2の電圧調整モジュールは、前記入力直流電圧を前記第2の作動電圧に変換する
ことを特徴とする請求項11に記載の電源回路。
【請求項13】
前記制御ユニットは、前記第1の電圧調整モジュール、前記第2の電圧調整モジュール及び前記分離回路にそれぞれ接続され、前記制御ユニットは、前記第1の作動電圧、前記第2の作動電圧及び前記所定の分離電圧をそれぞれ設定するように構成される
ことを特徴とする請求項12に記載の電源回路。
【請求項14】
前記第1の出力電圧は、前記第2の出力電圧よりも小さい
ことを特徴とする請求項1-13のいずれか1項に記載の電源回路。
【請求項15】
請求項1-14のいずれか1項に記載の電源回路を含むことを特徴とする電源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2022年01月20日に中華人民共和国国家知識産権庁の特許庁で提出された、出願番号が202210066078.8であり、出願名称が「電源回路及び電源装置」である中国特許出願の優先権を要求し、その全ての内容は引用により本願に組み合わせられる。
【0002】
本願は、電源回路の技術分野に属し、特に電源回路及び電源装置に関する
【背景技術】
【0003】
現在、従来の電源は、電気回路又は電子電気機器に電力を供給する装置(又はシステム)である。電源の出力電力形式によって、一般的に直流電源と交流電源に分けられ、出力電圧レベルによって、一般的に低圧電源と高圧電源に分けられ、応用分野(又は電気機器)によって、通信電源、航空電源、軍用特殊電源などに分けられる。
【0004】
交流電源にとって、その出力電圧又は電流の波形は一般的に正負交互の正弦波であり、そのうち、高周波交流電源(高周波インバータ電源とも呼ばれる)の応用はますます広くなっている。従来の高周波交流電源の出力は高周波正弦波であり、一般的にスイッチングモード又は線形増幅モードの2種類がある。線形増幅モードは動作帯域幅が広いが、動作効率が低いことが多く、スイッチングモードはインバータ回路と電力電子スイッチングデバイスを採用し、動作効率が高い。
【0005】
正弦波を出力する高周波交流電源に加えて、矩形波を出力できる別の高周波交流電源も近年ますます重要視され、特に高圧矩形波を出力する高圧パルス電源である。高圧矩形波パルス電源も本質的に高周波交流電源であるが、その出力波形は矩形波又はパルス電圧であり、且つ出力電圧は一般的に比較的高いと要求される。技術実現経路が異なるため、正弦波と高圧矩形波を同一の回路又はシステムで生成させることを同時に実現することは困難である。
【0006】
従来の2種類の電源を採用するシステム方案は、集積と通信制御の方式で異なる波形エネルギー形式の出力を実現するが、このような実現方案はシステム集積方案であり、電源はいずれも独立したシステムであり、独立したコントローラを有し、且つ1つのシステムレベルの総合コントローラを配置し、総合コントローラと2台の電源との間の通信を実現する必要がある。システム構成が複雑で、体積が膨大で、コストが高いなどの問題に加えて、2種類のエネルギー形式の出力切り替えは、一般的にリレーの切り替え方式を採用し、切り替え時間が長く、制御が柔軟でないなどの問題を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本願の目的は、従来の多種の波形を出力できる電源に存在するコストが高く、出力信号の切り替えが不便である問題を解決するための電源回路及び電源装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本願の第1の態様は、入力電圧を第1の作動電圧及び第2の作動電圧に変調して出力するように構成される入力回路と、前記入力回路に接続され、前記第1の作動電圧に基づいて第1の出力電圧を生成して出力するように構成される低電圧回路と、前記入力回路に接続され、前記第2の作動電圧に基づいて第2の出力電圧を生成して出力するように構成される高電圧回路と、前記高電圧回路及び前記低電圧回路に接続されて前記第1の出力電圧を出力し、前記高電圧回路が前記第2の出力電圧を出力する場合、所定の分離電圧に基づいて、前記低電圧回路と前記所定の分離電圧よりも高い前記第2の出力電圧とを分離するように構成される分離回路と、前記高電圧回路及び前記低電圧回路に接続され、前記高電圧回路及び前記低電圧回路をそれぞれ制御して前記第1の出力電圧及び前記第2の出力電圧を生成するように構成される制御回路と、を含む電源回路を提供する。
【0009】
一実施例において、前記低電圧回路は、共振モジュールを含み、前記共振モジュールは、第1のスイッチングトランジスタ、第2のスイッチングトランジスタ及び共振ユニットを含み、前記第1のスイッチングトランジスタの第1の導通端は、前記第1の作動電圧を受電するように前記入力回路に接続され、前記第1のスイッチングトランジスタの被制御端は、前記制御回路に接続され、前記第1のスイッチングトランジスタの第2の導通端は、前記第2のスイッチングトランジスタの第1の導通端に接続されて前記共振モジュールに接続され、前記第2のスイッチングトランジスタの被制御端は、前記制御回路に接続され、前記第2のスイッチングトランジスタの第2の導通端は、接地端に接続され、前記共振ユニットの出力端は、共振電圧を出力するように前記分離回路に接続される。
【0010】
一実施例において、前記低電圧回路は、基準電圧モジュールをさらに含み、前記基準電圧モジュールは、第3のスイッチングトランジスタと第4のスイッチングトランジスタとを含み、前記第3のスイッチングトランジスタの第1の導通端は、前記第1の作動電圧を受電するように前記入力回路に接続され、前記第3のスイッチングトランジスタの被制御端は、前記制御回路に接続され、前記第3のスイッチングトランジスタの第2の導通端は、前記第4のスイッチングトランジスタの第1の導通端に接続され、前記分離回路に接続され、前記第4のスイッチングトランジスタの被制御端は、前記制御回路に接続され、前記第4のスイッチングトランジスタの第2の導通端は、前記接地端に接続され、前記基準電圧モジュールは、差動モード基準電圧を出力し、前記差動モード基準電圧は、前記共振電圧と結合して差動モード正弦波電圧を生成し、前記差動モード正弦波電圧は、前記第1の出力電圧である。
【0011】
一実施例において、前記高電圧回路は、第1のスイッチングモジュールと、第2のスイッチングモジュールと、第3のスイッチングモジュールと、第4のスイッチングモジュールとを含み、前記第1のスイッチングモジュールの第1の端は、前記第2の作動電圧を受電するように前記入力回路に接続され、前記第1のスイッチングモジュールの第2の端は、前記第2のスイッチングモジュールの第1の端に接続されて、前記分離回路に接続され、前記第2のスイッチングモジュールの第2の端は、接地端に接続され、前記第3のスイッチングモジュールの第1の端は、前記第2の作動電圧を受電するように前記入力回路に接続され、前記第3のスイッチングモジュールの第2の端は、前記第4のスイッチングモジュールの第1の端に接続されて、前記分離回路に接続され、前記第4のスイッチングモジュールの第2の端は、前記接地端に接続され、前記高電圧回路は、差動モード矩形波電圧を出力し、前記差動モード矩形波電圧は、前記第2の出力電圧である。
【0012】
一実施例において、分離回路は、第1の分離モジュールと第2の分離モジュールを含み、前記第1の分離モジュールの電圧入力端は、前記共振モジュールに接続され、前記第2の分離モジュールの電圧入力端は、前記基準電圧モジュールに接続され、前記第1の分離モジュールの電圧出力端と前記第2の分離モジュールの電圧出力端は、いずれも前記高電圧回路に接続される。
【0013】
一実施例において、前記第1の分離モジュールは、第1の分圧抵抗、第2の分圧抵抗、第1の片方向導通器、第2の片方向導通器、第3の片方向導通器及び第4の片方向導通器を含み、前記第1の分圧抵抗の第1の端は、保護電圧端に接続され、前記保護電圧端は、前記所定の分離電圧に対応する保護電圧を出力し、前記第1の分圧抵抗の第2の端は、前記第1の片方向導通器の正極及び第3の片方向導通器の正極にそれぞれ接続され、前記第1の片方向導通器の負極は、前記第2の片方向導通器の正極に接続され、前記共振モジュールに接続され、前記第2の片方向導通器の負極は、前記第2の分圧抵抗の第1の端に接続され、前記第3の片方向導通器の負極は、前記第4の片方向導通器の正極に接続され、前記高電圧回路に接続され、前記第4の片方向導通器の負極は、前記第2の分圧抵抗の第1の端に接続され、前記第2の分圧抵抗の第2の端は、前記接地端に接続され、前記第2の分離モジュールは、前記第1の分離モジュールと同じ構造を有し、前記第1の分離モジュールは、前記共振電圧を出力し、前記共振モジュールと前記高電圧回路とを分離するように構成され、前記第2の分離モジュールは、前記差動モード基準電圧を出力し、前記基準電圧モジュールと前記高電圧回路とを分離するように構成される。
【0014】
一実施例において、前記制御回路は、制御ユニット及び複数のフォトカプラを含み、前記制御ユニットは、複数の前記フォトカプラを介してそれぞれ前記高電圧回路、前記低電圧回路に接続され、前記第2の出力電圧及び前記第1の出力電圧の生成を制御する。
【0015】
一実施例において、前記入力回路は、整流モジュールと、前記整流モジュールに接続される第1の電圧調整モジュール及び第2の電圧調整モジュールとを含み、前記整流モジュールは、前記入力電圧を入力直流電圧に整流し、前記第1の電圧調整モジュールは、前記入力直流電圧を前記第1の作動電圧に変換し、前記第2の電圧調整モジュールは、前記入力直流電圧を前記第2の作動電圧に変換する。
【0016】
一実施例において、前記制御ユニットは、前記第1の電圧調整モジュール、前記第2の電圧調整モジュール及び前記分離回路にそれぞれ接続され、前記制御ユニットは、前記第1の作動電圧、前記第2の作動電圧及び前記所定の分離電圧をそれぞれ設定する。
【0017】
本願の第2の態様は、上記の電源回路を含む電源装置を提供する。
【発明の効果】
【0018】
本願が提供する電源回路及び電源装置の有益な効果は、電源回路における低電圧回路が分離回路を介して第1の出力電圧を出力することができ、第2の出力電圧が出力される場合、分離回路が所定の分離電圧に基づいて所定の分離電圧より高い第2の出力電圧と低電圧回路とを分離することができ、第2の出力電圧が低電圧回路を損傷することを回避するとともに、電源回路の出力が第1の出力電圧から第2の出力電圧へシームレスに切り替えられることも実現することにある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本願の実施例における技術案をより明確に説明するために、以下、実施例において使用する必要がある図面を簡単に説明し、明らかに、以下の説明における図面は本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【0020】
【
図1】本願の第1の実施例による電源回路の原理ブロック図である。
【
図4】
図1に示す高電圧回路の他の回路模式図である。
【
図6】本願の第1の実施例による電源回路の別の原理ブロック図である。
【符号の説明】
【0021】
100:入力回路、110:整流モジュール、120:第1電圧調整モジュール、130:第2電圧調整モジュール、200:低電圧回路、210:共振モジュール、211:共振ユニット、220:基準電圧モジュール、300:高電圧回路、310:第1のスイッチングモジュール、320:第2のスイッチングモジュール、330:第3のスイッチングモジュール、340:第4のスイッチングモジュール、400:分離回路、410:第1の分離モジュール、411:第1の片方向導通器、412:第2の片方向導通器、413:第3の片方向導通器、414:第4の片方向導通器、420:第2の分離モジュール、500:制御回路。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本願が解決しようとする技術的課題、技術的解決手段及び有益な効果をより明確にするために、以下、図面及び実施例を参照しながら本願をさらに詳細に説明する。本明細書で説明される特定の実施例は、本願を説明するためのものに過ぎず、本願を限定するものではないことを理解されたい。
【0023】
なお、素子が他の素子に「固定される」又は「設けられる」と呼ばれる場合、他の素子に直接又は間接的に設けられてもよい。一方の要素が他方の要素に「接続される」と呼ばれる場合、他方の要素に直接的に接続されてもよいし、他方の要素に間接的に接続されてもよい。
【0024】
また、用語「第1」、「第2」は、説明のためのものに過ぎず、相対的な重要性を示したり暗示したり、示された技術的特徴の数を暗黙的に示したりするものとして理解されるべきではない。これにより、「第1」、「第2」に限定された特徴は、1つ又は複数の該特徴を明示的又は暗示的に含むことができる。本願の説明において、「複数」は、特に限定されない限り、2つ以上を意味する。
【0025】
図1は、本願の第1の実施例による電源回路の原理ブロック図を示し、説明の便宜上、本実施例に関連する部分のみを示し、詳細は以下のとおりである。
【0026】
電源回路は、入力回路100と、低電圧回路200と、高電圧回路300と、分離回路400と、制御回路500とを備える。入力回路100は、入力電圧を第1の作動電圧及び第2の作動電圧に変調して出力するように構成される。低電圧回路200は、入力回路100に接続され、低電圧回路200は、第1の作動電圧に基づいて第1の出力電圧を生成して出力するように構成される。高電圧回路300は、入力回路100に接続され、高電圧回路300は、第2の作動電圧に基づいて第2の出力電圧を生成して出力するように構成される。分離回路400は、高電圧回路300及び低電圧回路200に接続され、分離回路400は、第1の出力電圧を出力するように構成され、分離回路400は、高電圧回路300が第2の出力電圧を出力する場合、所定の分離電圧に基づいて、低電圧回路200と所定の分離電圧よりも高い第2の出力電圧とを分離するように構成される。制御回路500は、高電圧回路300及び低電圧回路200に接続され、制御回路500は、高電圧回路300及び低電圧回路200をそれぞれ制御して第1の出力電圧及び第2の出力電圧を生成するように構成される。ここで、所定の分離電圧は、第1の出力電圧より大きく、第2の出力電圧より小さい。
【0027】
なお、第2の作動電圧は第1の作動電圧よりはるかに大きく、第2の出力電圧は第1の出力電圧よりはるかに大きく、第1の出力電圧を出力する場合、第2の出力電圧を出力するように切り替える必要があると、通常の回路は長い切り替え時間を必要とし、シームレスな切り替えを実現することが困難である。本実施例の分離回路400は、第1の出力電圧から第2の出力電圧に切り替える時に、第2の出力電圧を受電し、所定の分離電圧より大きい第2の出力電圧と低電圧回路200とを分離し、第2の出力電圧が低電圧回路200に伝送されることを回避するとともに、低電圧回路200がオフになるか否かを考慮する必要がなく、第1の出力電圧から第2の出力電圧へのシームレスな切り替えを実現することができる。
【0028】
図2に示すように、本実施例において、低電圧回路200は共振モジュール210を含み、共振モジュール210は第1のスイッチングトランジスタQ1、第2のスイッチングトランジスタQ2及び共振ユニット211を含み、第1のスイッチングトランジスタQ1の第1の導通端は入力回路100に接続されて第1の作動電圧を受電し、第1のスイッチングトランジスタQ1の被制御端は制御回路500に接続され、第1のスイッチングトランジスタQ1の第2の導通端は第2のスイッチングトランジスタQ2の第1の導通端に接続されて共振モジュール210に接続され、第2のスイッチングトランジスタQ2の被制御端は制御回路500に接続され、第2のスイッチングトランジスタQ2の第2の導通端は接地端に接続され、共振ユニット211の出力端は分離回路400に接続されて共振電圧を出力し、第1の出力電圧は共振電圧を含む。第1のスイッチングトランジスタQ1及び第2のスイッチングトランジスタQ2のオンオフを制御することにより、発振を有する共振電圧を出力することができる。具体的には、共振ユニット211は、共振コンデンサC1及び共振インダクタL1を含み、共振コンデンサC1の第1の端は、第1のスイッチングトランジスタQ1の第2の導通端に接続され、共振コンデンサC1の第2の端は、共振インダクタL1の第1の端に接続され、共振インダクタL1の第2の端は、分離回路400に接続される。
【0029】
図2に示すように、本実施例において、低電圧回路200は、基準電圧モジュール220をさらに含み、基準電圧モジュール220は、第3のスイッチングトランジスタQ3と第4のスイッチングトランジスタQ4とを含み、第3のスイッチングトランジスタQ3の第1の導通端は、入力回路100に接続されて第1の作動電圧を受電し、第3のスイッチングトランジスタQ3の被制御端は、制御回路500に接続され、第3のスイッチングトランジスタQ3の第2の導通端は、第4のスイッチングトランジスタQ4の第1の導通端に接続されて分離回路400に接続され、第4のスイッチングトランジスタQ4の被制御端は、制御回路500に接続され、第4のスイッチングトランジスタQ4の第2の導通端は、接地端に接続され、基準電圧モジュール220は、共振電圧と結合して差動モード正弦波電圧を生成するための差動モード基準電圧を出力するためのものであり、差動モード正弦波電圧は、第1の出力電圧である。共振電圧と差動モード基準電圧はいずれも所定の分離電圧より小さい。
【0030】
第1のスイッチングトランジスタQ1、第2のスイッチングトランジスタQ2、第3のスイッチングトランジスタQ3及び第4のスイッチングトランジスタQ4はいずれもMOSトランジスタであり、具体的には、第1のスイッチングトランジスタQ1、第2のスイッチングトランジスタQ2、第3のスイッチングトランジスタQ3及び第4のスイッチングトランジスタQ4はいずれもNMOSトランジスタであってもよく、第1のスイッチングトランジスタQ1、第2のスイッチングトランジスタQ2、第3のスイッチングトランジスタQ3及び第4のスイッチングトランジスタQ4の第1の導通端はNMOSトランジスタのドレインに対応し、第1のスイッチングトランジスタQ1、第2のスイッチングトランジスタQ2、第3のスイッチングトランジスタQ3及び第4のスイッチングトランジスタQ4の第2の導通端はNMOSトランジスタのソースに対応し、第1のスイッチングトランジスタQ1、第2のスイッチングトランジスタQ2、第3のスイッチングトランジスタQ3及び第4のスイッチングトランジスタQ4の被制御端はNMOSトランジスタのゲートに対応する。
【0031】
なお、基準電圧モジュール220によって差動モード基準電圧を生成し、差動モード基準電圧は共振電圧と結合して正位相と負位相を有する差動モード正弦波電圧を生成することができる。具体的には、制御回路500による制御において、第1のスイッチングトランジスタQ1がオンになり、第4のスイッチングトランジスタQ4がオンになり、第2のスイッチングトランジスタQ2がオフになり、第3のスイッチングトランジスタQ3がオフになると、低電圧回路200は正位相の差動モード正弦波電圧を出力し、第1のスイッチングトランジスタQ1がオンになり、第4のスイッチングトランジスタQ4がオフになり、第2のスイッチングトランジスタQ2がオンになり、第3のスイッチングトランジスタQ3がオンになると、負位相の差動モード正弦波電圧を出力する。
【0032】
図3に示すように、本実施例において、高電圧回路300は、第1のスイッチングモジュール310、第2のスイッチングモジュール320、第3のスイッチングモジュール330及び第4のスイッチングモジュール340を含み、第1のスイッチングモジュール310の第1の端は、入力回路100に接続されて第2の作動電圧を受電し、第1のスイッチングモジュール310の第2の端は、第2のスイッチングモジュール320の第1の端に接続されて分離回路400の第1の出力端OUT1に接続され、第2のスイッチングモジュール320の第2の端は接地端に接続され、第3のスイッチングモジュール330の第1の端は、入力回路100に接続されて第2の作動電圧を受電し、第3のスイッチングモジュール330の第2の端は、第4のスイッチングモジュール340の第1の端に接続されて分離回路400の第2の出力端OUT2に接続され、第4のスイッチングモジュール340の第2の端は、接地端に接続され、高電圧回路300は、差動モード矩形波電圧を出力するために用いられる。
【0033】
制御回路500による制御において、第1のスイッチングモジュール310と第4のスイッチングモジュール340がオンになり、第2のスイッチングモジュール320と第3のスイッチングモジュール330がオフになると、高電圧回路300はハイレベルの差動モード矩形波電圧を出力し、第1のスイッチングモジュール310と第4のスイッチングモジュール340がオフになり、第2のスイッチングモジュール320と第3のスイッチングモジュール330がオンになると、高電圧回路300はローレベルの差動モード矩形波電圧を出力し、差動モード矩形波電圧は第2の出力電圧である。
【0034】
その中で、第1のスイッチングモジュール310、第2のスイッチングモジュール320、第3のスイッチングモジュール330及び第4のスイッチングモジュール340は、いずれもMOSトランジスタである。具体的には、第1のスイッチングモジュール310、第2のスイッチングモジュール320、第3のスイッチングモジュール330及び第4のスイッチングモジュール340はいずれもNMOSトランジスタであってもよく、第1のスイッチングモジュール310、第2のスイッチングモジュール320、第3のスイッチングモジュール330及び第4のスイッチングモジュール340の第1の導通端はNMOSトランジスタのドレインに対応し、第1のスイッチングモジュール310、第2のスイッチングモジュール320、第3のスイッチングモジュール330及び第4のスイッチングモジュール340の第2の導通端はNMOSトランジスタのソースに対応し、第1のスイッチングモジュール310、第2のスイッチングモジュール320、第3のスイッチングモジュール330及び第4のスイッチングモジュール340の被制御端はNMOSトランジスタのゲートに対応する。
【0035】
図4に示すように、第1のスイッチングモジュール310、第2のスイッチングモジュール320、第3のスイッチングモジュール330及び第4のスイッチングモジュール340はいずれも、電圧を分配するように、順に接続された複数のMOSトランジスタを含んでもよい。
【0036】
図5に示すように、本実施例において、分離回路400は、第1の分離モジュール410と第2の分離モジュール420を含み、第1の分離モジュール410の電圧入力端と第2の分離モジュール420の電圧入力端はいずれも低電圧回路200に接続され、第1の分離モジュール410の電圧出力端と第2の分離モジュール420の電圧出力端はいずれも高電圧回路300に接続される。
【0037】
第1の分離モジュール410は、第1の分圧抵抗R1と、第2の分圧抵抗R2と、第1の片方向導通器411と、第2の片方向導通器412と、第3の片方向導通器413と、第4の片方向導通器414とを含み、第1の分圧抵抗R1の第1の端は、保護電圧端V1に接続され、保護電圧端V1は、所定の分離電圧と対応関係を有する保護電圧を出力するために用いられ、第1の分圧抵抗R1の第2の端は、第1の片方向導通器411の正極及び第3の片方向導通器413の正極にそれぞれ接続され、第1の片方向導通器411の負極は、第2の片方向導通器412の正極に接続され、共振モジュール210に接続され、第2の片方向導通器412の負極は、第2の分圧抵抗R2の第1の端に接続され、第3の片方向導通器413の負極は、第4の片方向導通器414の正極に接続され、高電圧回路300に接続され、第4の片方向導通器414の負極は、第2の分圧抵抗R2の第1の端に接続され、第2の分圧抵抗R2の第2の端は、接地端に接続される。第1の片方向導通器411の負極は、第1の分離モジュール410の電圧入力端であり、第3の片方向導通器413の負極は、第1の分離モジュール410の電圧出力端(分離回路400の第1の出力端OUT1)である。
【0038】
図3-5に示すように、第2の分離モジュール420は、第1の分離モジュール410の構造と同じであり、基準電圧モジュール220と高電圧回路300の第3のスイッチングモジュール330の第2の端との間に設けられ、第2の分離モジュール420の電圧出力端(分離回路400の第2の出力端OUT2)は、高電圧回路300の第3のスイッチングモジュール330の第2の端に接続され、第1の分離モジュール410の電圧出力端は、共振電圧を出力するために用いられ、第1の分離モジュール410は、共振モジュール210と高電圧回路300とを分離するために用いられ、第2の分離モジュール420の電圧出力端は、差動モード基準電圧を出力するために用いられ、第2の分離モジュール420は、基準電圧モジュール220と高電圧回路300とを分離するために用いられる。
【0039】
具体的には、第1の片方向導通器411、第2の片方向導通器412、第3の片方向導通器413及び第4の片方向導通器414は、いずれも1つのダイオードであってもよいし、複数の端と端が接続されたダイオードであってもよい。本実施例において、各片方向導通器はいずれも端と端が接続された2つのダイオードを含む。本実施例において、第1の分圧抵抗R1と第2の分圧抵抗R2の抵抗値が同じであるため、所定の分離電圧が保護電圧の半分であり、第1の分圧抵抗R1と第2の分圧抵抗R2の抵抗値の比が変化すると、所定の分離電圧と保護電圧の大小関係が対応して変化する。
【0040】
なお、第1の分離モジュール410を例として、本実施例において、保護電圧が500Vである場合、第1の分圧抵抗R1と第2の分圧抵抗R2との分圧により、第1の分離モジュール410の電圧入力端と第1の分離モジュール410の電圧出力端との所定の分離電圧をいずれも250Vにし、共振電圧が第1の分離モジュール410に伝送された後、第1の分離モジュール410の電圧入力端を対応する共振電圧まで引き下げ、このとき、第2の片方向導通器412が導通し、第2の分圧抵抗R2の第1の端の電圧も共振電圧まで引き下げ、同時に第4の片方向導通器414も導通状態にあり、第1の分離モジュール410の電圧出力端の電圧が共振電圧になり、共振電圧に対するロスレス出力を実現する。この時、第1のスイッチングモジュール310の第2の端から出力された高振幅の電圧が第1の分離モジュール410に伝送されると、第4の片方向導通器414によって第1の分圧抵抗R1の第1の端の電圧を上昇させ、この時、第2の片方向導通器412の負極の電圧が第2の片方向導通器412の正極の電圧より大きく、第2の片方向導通器412をオフにし、共振モジュール210と第2の出力電圧との分離を実現する。共振モジュール210が依然としてオフになっていなくても、共振電圧から第1のスイッチングモジュール310の第2の端が出力する電圧へのシームレスな切り替えが実現される。同様に、第2の分離回路400は、差動モード基準モジュールと第2の出力電圧との分離を実現するとともに、差動モード基準電圧から第1のスイッチングモジュール310の第2の端に出力する電圧へのシームレスな切り替えが実現されることもできる。最終的に第1の出力電圧から第2の出力電圧へのシームレスな切り替えが実現される。
【0041】
本実施例において、制御回路500は、制御ユニットと複数のフォトカプラを含み、制御ユニットは、複数のフォトカプラを介して高電圧回路300、低電圧回路200にそれぞれ接続され、第2の出力電圧及び第1の出力電圧の生成を制御する。具体的には、制御ユニットは、複数のフォトカプラを介して高電圧回路300及び低電圧回路200におけるMOSトランジスタのゲートにそれぞれ接続され、高電圧回路300及び低電圧回路200における各MOSトランジスタのオン及びオフを制御する。制御ユニットは、シングルチップマイクロコンピュータ又はマイクロプロセッサであってもよい。
【0042】
別の実施例において、本実施例と異なり、前記分離回路400は、従来の高電圧リレー又は高電圧切替スイッチであってもよい分離スイッチを含み、分離スイッチの被制御端は、制御回路500に接続され、分離スイッチの第1の導通端は、低電圧回路200に接続され、分離スイッチの第2の導通端は、高電圧回路300に接続され、分離スイッチは、制御回路500による制御において、低電圧回路200と高電圧回路300とのオン及びオフを実現することができる。例えば、制御回路は、低電圧回路200を保護するように、高電圧回路300が第2の出力電圧を出力すると共に、分離スイッチをオフになることができる。本実施例は詳細に説明しない。
【0043】
図6に示すように、本実施例において、入力回路100は、整流モジュール110と、整流モジュール110に接続される第1の電圧調整モジュール120及び第2の電圧調整モジュール130とを含む。整流モジュール110は、入力電圧を入力直流電圧に整流し、第1の電圧調整モジュール120は、入力直流電圧を第1の作動電圧に変換し、第2の電圧調整モジュール130は、入力直流電圧を第2の作動電圧に変換する。整流モジュール110はスイッチング電源トポロジーモジュールであってもよく、第1の電圧調整モジュール120は昇圧降圧トポロジーモジュールであってもよく、第2の電圧調整モジュール130はフライバック昇圧モジュールであってもよい。
【0044】
図6に示すように、本実施例において、制御ユニットは、第1の電圧調整モジュール120、第2の電圧調整モジュール130及び分離回路400にそれぞれ接続され、制御ユニットは、第1の作動電圧、第2の作動電圧及び所定の分離電圧をそれぞれ設定する。
【0045】
本願の第2の実施例は、上記の電源回路を含む電源装置を提供し、電源装置は、電気エネルギー駆動装置であってもよく、具体的には、医療用機器駆動装置であってもよく、本実施例は、電源装置の種類を限定しない。
【0046】
当業者であれば、説明を簡単にするために、上記各機能ユニット、モジュールの分割のみを例として説明し、実際の応用において、必要に応じて上記機能を異なる機能ユニット、モジュールに割り当てて完成させることができ、即ち、上記装置の内部構造を異なる機能ユニット又はモジュールに分割して、上記説明された機能の全部又は一部を完成させることは明らかである。実施例における各機能ユニット、モジュールは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットが単独で物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよく、上記統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実現されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現されてもよい。また、各機能ユニット、モジュールの具体的な名称も互いに区別するためのものであり、本願の保護範囲を限定するものではない。上記システムにおけるユニット、モジュールの具体的な動作過程について、前記方法実施例における対応過程を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0047】
上記実施例において、各実施例についての説明は何れも偏りがあり、ある実施例において詳述又は記載されていない部分は、他の実施例の関連説明を参照することができる。
【0048】
以上の上記実施例は、本願の技術案を説明するためのものに過ぎず、それを制限するものではなく、上記の実施例を参照して本願を詳細に説明したが、当業者であれば、依然として上記の各実施例に記載された技術案を修正し、又はその中の一部の技術的特徴に対して同等の置換を行うことができ、これらの修正又は置換は、対応する技術案の本質を本願の各実施例の技術案の精神及び範囲から逸脱させず、いずれも本願の保護範囲に含まれるべきであることを理解すべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2022年01月20日に中華人民共和国国家知識産権庁の特許庁で提出された、出願番号が202210066078.8であり、出願名称が「電源回路及び電源装置」である中国特許出願の優先権を要求し、その全ての内容は引用により本願に組み合わせられる。
【0002】
本願は、電源回路の技術分野に属し、特に電源回路及び電源装置に関する
【背景技術】
【0003】
現在、従来の電源は、電気回路又は電子電気機器に電力を供給する装置(又はシステム)である。電源の出力電力形式によって、一般的に直流電源と交流電源に分けられ、出力電圧レベルによって、一般的に低圧電源と高圧電源に分けられ、応用分野(又は電気機器)によって、通信電源、航空電源、軍用特殊電源などに分けられる。
【0004】
交流電源にとって、その出力電圧又は電流の波形は一般的に正負交互の正弦波であり、そのうち、高周波交流電源(高周波インバータ電源とも呼ばれる)の応用はますます広くなっている。従来の高周波交流電源の出力は高周波正弦波であり、一般的にスイッチングモード又は線形増幅モードの2種類がある。線形増幅モードは動作帯域幅が広いが、動作効率が低いことが多く、スイッチングモードはインバータ回路と電力電子スイッチングデバイスを採用し、動作効率が高い。
【0005】
正弦波を出力する高周波交流電源に加えて、矩形波を出力できる別の高周波交流電源も近年ますます重要視され、特に高圧矩形波を出力する高圧パルス電源である。高圧矩形波パルス電源も本質的に高周波交流電源であるが、その出力波形は矩形波又はパルス電圧であり、且つ出力電圧は一般的に比較的高いと要求される。技術実現経路が異なるため、正弦波と高圧矩形波を同一の回路又はシステムで生成させることを同時に実現することは困難である。
【0006】
従来の2種類の電源を採用するシステム方案は、集積と通信制御の方式で異なる波形エネルギー形式の出力を実現するが、このような実現方案はシステム集積方案であり、電源はいずれも独立したシステムであり、独立したコントローラを有し、且つ1つのシステムレベルの総合コントローラを配置し、総合コントローラと2台の電源との間の通信を実現する必要がある。システム構成が複雑で、体積が膨大で、コストが高いなどの問題に加えて、2種類のエネルギー形式の出力切り替えは、一般的にリレーの切り替え方式を採用し、切り替え時間が長く、制御が柔軟でないなどの問題を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本願の目的は、従来の多種の波形を出力できる電源に存在するコストが高く、出力信号の切り替えが不便である問題を解決するための電源回路及び電源装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本願の第1の態様は、入力電圧を第1の作動電圧及び第2の作動電圧に変調して出力するように構成される入力回路と、前記入力回路に接続され、前記第1の作動電圧に基づいて第1の出力電圧を生成して出力するように構成される低電圧回路と、前記入力回路に接続され、前記第2の作動電圧に基づいて第2の出力電圧を生成して出力するように構成される高電圧回路と、前記高電圧回路及び前記低電圧回路に接続されて前記第1の出力電圧を出力し、前記高電圧回路が前記第2の出力電圧を出力する場合、所定の分離電圧に基づいて、前記低電圧回路と前記所定の分離電圧よりも高い前記第2の出力電圧とを分離するように構成される分離回路と、前記高電圧回路及び前記低電圧回路に接続され、前記高電圧回路及び前記低電圧回路をそれぞれ制御して前記第2の出力電圧及び前記第1の出力電圧を生成するように構成される制御回路と、を含む電源回路を提供する。
【0009】
一実施例において、前記低電圧回路は、共振モジュールを含み、前記共振モジュールは、第1のスイッチングトランジスタ、第2のスイッチングトランジスタ及び共振ユニットを含み、前記第1のスイッチングトランジスタの第1の導通端は、前記第1の作動電圧を受電するように前記入力回路に接続され、前記第1のスイッチングトランジスタの被制御端は、前記制御回路に接続され、前記第1のスイッチングトランジスタの第2の導通端は、前記第2のスイッチングトランジスタの第1の導通端に接続されて前記共振モジュールに接続され、前記第2のスイッチングトランジスタの被制御端は、前記制御回路に接続され、前記第2のスイッチングトランジスタの第2の導通端は、接地端に接続され、前記共振ユニットの出力端は、共振電圧を出力するように前記分離回路に接続される。
【0010】
一実施例において、前記低電圧回路は、基準電圧モジュールをさらに含み、前記基準電圧モジュールは、第3のスイッチングトランジスタと第4のスイッチングトランジスタとを含み、前記第3のスイッチングトランジスタの第1の導通端は、前記第1の作動電圧を受電するように前記入力回路に接続され、前記第3のスイッチングトランジスタの被制御端は、前記制御回路に接続され、前記第3のスイッチングトランジスタの第2の導通端は、前記第4のスイッチングトランジスタの第1の導通端に接続され、前記分離回路に接続され、前記第4のスイッチングトランジスタの被制御端は、前記制御回路に接続され、前記第4のスイッチングトランジスタの第2の導通端は、前記接地端に接続され、前記基準電圧モジュールは、差動モード基準電圧を出力し、前記差動モード基準電圧は、前記共振電圧と結合して差動モード正弦波電圧を生成し、前記差動モード正弦波電圧は、前記第1の出力電圧である。
【0011】
一実施例において、前記高電圧回路は、第1のスイッチングモジュールと、第2のスイッチングモジュールと、第3のスイッチングモジュールと、第4のスイッチングモジュールとを含み、前記第1のスイッチングモジュールの第1の端は、前記第2の作動電圧を受電するように前記入力回路に接続され、前記第1のスイッチングモジュールの第2の端は、前記第2のスイッチングモジュールの第1の端に接続されて、前記分離回路に接続され、前記第2のスイッチングモジュールの第2の端は、接地端に接続され、前記第3のスイッチングモジュールの第1の端は、前記第2の作動電圧を受電するように前記入力回路に接続され、前記第3のスイッチングモジュールの第2の端は、前記第4のスイッチングモジュールの第1の端に接続されて、前記分離回路に接続され、前記第4のスイッチングモジュールの第2の端は、前記接地端に接続され、前記高電圧回路は、差動モード矩形波電圧を出力し、前記差動モード矩形波電圧は、前記第2の出力電圧である。
【0012】
一実施例において、分離回路は、第1の分離モジュールと第2の分離モジュールを含み、前記第1の分離モジュールの電圧入力端は、前記共振モジュールに接続され、前記第2の分離モジュールの電圧入力端は、前記基準電圧モジュールに接続され、前記第1の分離モジュールの電圧出力端と前記第2の分離モジュールの電圧出力端は、いずれも前記高電圧回路に接続される。
【0013】
一実施例において、前記第1の分離モジュールは、第1の分圧抵抗、第2の分圧抵抗、第1の片方向導通器、第2の片方向導通器、第3の片方向導通器及び第4の片方向導通器を含み、前記第1の分圧抵抗の第1の端は、保護電圧端に接続され、前記保護電圧端は、前記所定の分離電圧に対応する保護電圧を出力し、前記第1の分圧抵抗の第2の端は、前記第1の片方向導通器の正極及び第3の片方向導通器の正極にそれぞれ接続され、前記第1の片方向導通器の負極は、前記第2の片方向導通器の正極に接続され、前記共振モジュールに接続され、前記第2の片方向導通器の負極は、前記第2の分圧抵抗の第1の端に接続され、前記第3の片方向導通器の負極は、前記第4の片方向導通器の正極に接続され、前記高電圧回路に接続され、前記第4の片方向導通器の負極は、前記第2の分圧抵抗の第1の端に接続され、前記第2の分圧抵抗の第2の端は、前記接地端に接続され、前記第2の分離モジュールは、前記第1の分離モジュールと同じ構造を有し、前記第1の分離モジュールは、前記共振電圧を出力し、前記共振モジュールと前記高電圧回路とを分離するように構成され、前記第2の分離モジュールは、前記差動モード基準電圧を出力し、前記基準電圧モジュールと前記高電圧回路とを分離するように構成される。
【0014】
一実施例において、前記制御回路は、制御ユニット及び複数のフォトカプラを含み、前記制御ユニットは、複数の前記フォトカプラを介してそれぞれ前記高電圧回路、前記低電圧回路に接続され、前記第2の出力電圧及び前記第1の出力電圧の生成を制御する。
【0015】
一実施例において、前記入力回路は、整流モジュールと、前記整流モジュールに接続される第1の電圧調整モジュール及び第2の電圧調整モジュールとを含み、前記整流モジュールは、前記入力電圧を入力直流電圧に整流し、前記第1の電圧調整モジュールは、前記入力直流電圧を前記第1の作動電圧に変換し、前記第2の電圧調整モジュールは、前記入力直流電圧を前記第2の作動電圧に変換する。
【0016】
一実施例において、前記制御ユニットは、前記第1の電圧調整モジュール、前記第2の電圧調整モジュール及び前記分離回路にそれぞれ接続され、前記制御ユニットは、前記第1の作動電圧、前記第2の作動電圧及び前記所定の分離電圧をそれぞれ設定する。
【0017】
本願の第2の態様は、上記の電源回路を含む電源装置を提供する。
【発明の効果】
【0018】
本願が提供する電源回路及び電源装置の有益な効果は、電源回路における低電圧回路が分離回路を介して第1の出力電圧を出力することができ、第2の出力電圧が出力される場合、分離回路が所定の分離電圧に基づいて所定の分離電圧より高い第2の出力電圧と低電圧回路とを分離することができ、第2の出力電圧が低電圧回路を損傷することを回避するとともに、電源回路の出力が第1の出力電圧から第2の出力電圧へシームレスに切り替えられることも実現することにある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本願の実施例における技術案をより明確に説明するために、以下、実施例において使用する必要がある図面を簡単に説明し、明らかに、以下の説明における図面は本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【0020】
【
図1】本願の第1の実施例による電源回路の原理ブロック図である。
【
図4】
図1に示す高電圧回路の他の回路模式図である。
【
図6】本願の第1の実施例による電源回路の別の原理ブロック図である。
【符号の説明】
【0021】
100:入力回路、110:整流モジュール、120:第1電圧調整モジュール、130:第2電圧調整モジュール、200:低電圧回路、210:共振モジュール、211:共振ユニット、220:基準電圧モジュール、300:高電圧回路、310:第1のスイッチングモジュール、320:第2のスイッチングモジュール、330:第3のスイッチングモジュール、340:第4のスイッチングモジュール、400:分離回路、410:第1の分離モジュール、411:第1の片方向導通器、412:第2の片方向導通器、413:第3の片方向導通器、414:第4の片方向導通器、420:第2の分離モジュール、500:制御回路。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本願が解決しようとする技術的課題、技術的解決手段及び有益な効果をより明確にするために、以下、図面及び実施例を参照しながら本願をさらに詳細に説明する。本明細書で説明される特定の実施例は、本願を説明するためのものに過ぎず、本願を限定するものではないことを理解されたい。
【0023】
なお、素子が他の素子に「固定される」又は「設けられる」と呼ばれる場合、他の素子に直接又は間接的に設けられてもよい。一方の要素が他方の要素に「接続される」と呼ばれる場合、他方の要素に直接的に接続されてもよいし、他方の要素に間接的に接続されてもよい。
【0024】
また、用語「第1」、「第2」は、説明のためのものに過ぎず、相対的な重要性を示したり暗示したり、示された技術的特徴の数を暗黙的に示したりするものとして理解されるべきではない。これにより、「第1」、「第2」に限定された特徴は、1つ又は複数の該特徴を明示的又は暗示的に含むことができる。本願の説明において、「複数」は、特に限定されない限り、2つ以上を意味する。
【0025】
図1は、本願の第1の実施例による電源回路の原理ブロック図を示し、説明の便宜上、本実施例に関連する部分のみを示し、詳細は以下のとおりである。
【0026】
電源回路は、入力回路100と、低電圧回路200と、高電圧回路300と、分離回路400と、制御回路500とを備える。入力回路100は、入力電圧を第1の作動電圧及び第2の作動電圧に変調して出力するように構成される。低電圧回路200は、入力回路100に接続され、低電圧回路200は、第1の作動電圧に基づいて第1の出力電圧を生成して出力するように構成される。高電圧回路300は、入力回路100に接続され、高電圧回路300は、第2の作動電圧に基づいて第2の出力電圧を生成して出力するように構成される。分離回路400は、高電圧回路300及び低電圧回路200に接続され、分離回路400は、第1の出力電圧を出力するように構成され、分離回路400は、高電圧回路300が第2の出力電圧を出力する場合、所定の分離電圧に基づいて、低電圧回路200と所定の分離電圧よりも高い第2の出力電圧とを分離するように構成される。制御回路500は、高電圧回路300及び低電圧回路200に接続され、制御回路500は、高電圧回路300及び低電圧回路200をそれぞれ制御して第2の出力電圧及び第1の出力電圧を生成するように構成される。ここで、所定の分離電圧は、第1の出力電圧より大きく、第2の出力電圧より小さい。
【0027】
なお、第2の作動電圧は第1の作動電圧よりはるかに大きく、第2の出力電圧は第1の出力電圧よりはるかに大きく、第1の出力電圧を出力する場合、第2の出力電圧を出力するように切り替える必要があると、通常の回路は長い切り替え時間を必要とし、シームレスな切り替えを実現することが困難である。本実施例の分離回路400は、第1の出力電圧から第2の出力電圧に切り替える時に、第2の出力電圧を受電し、所定の分離電圧より大きい第2の出力電圧と低電圧回路200とを分離し、第2の出力電圧が低電圧回路200に伝送されることを回避するとともに、低電圧回路200がオフになるか否かを考慮する必要がなく、第1の出力電圧から第2の出力電圧へのシームレスな切り替えを実現することができる。
【0028】
図2に示すように、本実施例において、低電圧回路200は共振モジュール210を含み、共振モジュール210は第1のスイッチングトランジスタQ1、第2のスイッチングトランジスタQ2及び共振ユニット211を含み、第1のスイッチングトランジスタQ1の第1の導通端は入力回路100に接続されて第1の作動電圧を受電し、第1のスイッチングトランジスタQ1の被制御端は制御回路500に接続され、第1のスイッチングトランジスタQ1の第2の導通端は第2のスイッチングトランジスタQ2の第1の導通端に接続されて
共振ユニット211に接続され、第2のスイッチングトランジスタQ2の被制御端は制御回路500に接続され、第2のスイッチングトランジスタQ2の第2の導通端は接地端に接続され、共振ユニット211の出力端は分離回路400に接続されて共振電圧を出力し、第1の出力電圧は共振電圧を含む。第1のスイッチングトランジスタQ1及び第2のスイッチングトランジスタQ2のオンオフを制御することにより、発振を有する共振電圧を出力することができる。具体的には、共振ユニット211は、共振コンデンサC1及び共振インダクタL1を含み、共振コンデンサC1の第1の端は、第1のスイッチングトランジスタQ1の第2の導通端に接続され、共振コンデンサC1の第2の端は、共振インダクタL1の第1の端に接続され、共振インダクタL1の第2の端は、分離回路400に接続される。
【0029】
図2に示すように、本実施例において、低電圧回路200は、基準電圧モジュール220をさらに含み、基準電圧モジュール220は、第3のスイッチングトランジスタQ3と第4のスイッチングトランジスタQ4とを含み、第3のスイッチングトランジスタQ3の第1の導通端は、入力回路100に接続されて第1の作動電圧を受電し、第3のスイッチングトランジスタQ3の被制御端は、制御回路500に接続され、第3のスイッチングトランジスタQ3の第2の導通端は、第4のスイッチングトランジスタQ4の第1の導通端に接続されて分離回路400に接続され、第4のスイッチングトランジスタQ4の被制御端は、制御回路500に接続され、第4のスイッチングトランジスタQ4の第2の導通端は、接地端に接続され、基準電圧モジュール220は、共振電圧と結合して差動モード正弦波電圧を生成するための差動モード基準電圧を出力するためのものであり、差動モード正弦波電圧は、第1の出力電圧である。共振電圧と差動モード基準電圧はいずれも所定の分離電圧より小さい。
【0030】
第1のスイッチングトランジスタQ1、第2のスイッチングトランジスタQ2、第3のスイッチングトランジスタQ3及び第4のスイッチングトランジスタQ4はいずれもMOSトランジスタであり、具体的には、第1のスイッチングトランジスタQ1、第2のスイッチングトランジスタQ2、第3のスイッチングトランジスタQ3及び第4のスイッチングトランジスタQ4はいずれもNMOSトランジスタであってもよく、第1のスイッチングトランジスタQ1、第2のスイッチングトランジスタQ2、第3のスイッチングトランジスタQ3及び第4のスイッチングトランジスタQ4の第1の導通端はNMOSトランジスタのドレインに対応し、第1のスイッチングトランジスタQ1、第2のスイッチングトランジスタQ2、第3のスイッチングトランジスタQ3及び第4のスイッチングトランジスタQ4の第2の導通端はNMOSトランジスタのソースに対応し、第1のスイッチングトランジスタQ1、第2のスイッチングトランジスタQ2、第3のスイッチングトランジスタQ3及び第4のスイッチングトランジスタQ4の被制御端はNMOSトランジスタのゲートに対応する。
【0031】
なお、基準電圧モジュール220によって差動モード基準電圧を生成し、差動モード基準電圧は共振電圧と結合して正位相と負位相を有する差動モード正弦波電圧を生成することができる。具体的には、制御回路500による制御において、第1のスイッチングトランジスタQ1がオンになり、第4のスイッチングトランジスタQ4がオンになり、第2のスイッチングトランジスタQ2がオフになり、第3のスイッチングトランジスタQ3がオフになると、低電圧回路200は正位相の差動モード正弦波電圧を出力し、第1のスイッチングトランジスタQ1がオンになり、第4のスイッチングトランジスタQ4がオフになり、第2のスイッチングトランジスタQ2がオンになり、第3のスイッチングトランジスタQ3がオンになると、負位相の差動モード正弦波電圧を出力する。
【0032】
図3に示すように、本実施例において、高電圧回路300は、第1のスイッチングモジュール310、第2のスイッチングモジュール320、第3のスイッチングモジュール330及び第4のスイッチングモジュール340を含み、第1のスイッチングモジュール310の第1の端は、入力回路100に接続されて第2の作動電圧を受電し、第1のスイッチングモジュール310の第2の端は、第2のスイッチングモジュール320の第1の端に接続されて分離回路400の第1の出力端OUT1に接続され、第2のスイッチングモジュール320の第2の端は接地端に接続され、第3のスイッチングモジュール330の第1の端は、入力回路100に接続されて第2の作動電圧を受電し、第3のスイッチングモジュール330の第2の端は、第4のスイッチングモジュール340の第1の端に接続されて分離回路400の第2の出力端OUT2に接続され、第4のスイッチングモジュール340の第2の端は、接地端に接続され、高電圧回路300は、差動モード矩形波電圧を出力するために用いられる。
【0033】
制御回路500による制御において、第1のスイッチングモジュール310と第4のスイッチングモジュール340がオンになり、第2のスイッチングモジュール320と第3のスイッチングモジュール330がオフになると、高電圧回路300はハイレベルの差動モード矩形波電圧を出力し、第1のスイッチングモジュール310と第4のスイッチングモジュール340がオフになり、第2のスイッチングモジュール320と第3のスイッチングモジュール330がオンになると、高電圧回路300はローレベルの差動モード矩形波電圧を出力し、差動モード矩形波電圧は第2の出力電圧である。
【0034】
その中で、第1のスイッチングモジュール310、第2のスイッチングモジュール320、第3のスイッチングモジュール330及び第4のスイッチングモジュール340は、いずれもMOSトランジスタである。具体的には、第1のスイッチングモジュール310、第2のスイッチングモジュール320、第3のスイッチングモジュール330及び第4のスイッチングモジュール340はいずれもNMOSトランジスタであってもよく、第1のスイッチングモジュール310、第2のスイッチングモジュール320、第3のスイッチングモジュール330及び第4のスイッチングモジュール340の第1の導通端はNMOSトランジスタのドレインに対応し、第1のスイッチングモジュール310、第2のスイッチングモジュール320、第3のスイッチングモジュール330及び第4のスイッチングモジュール340の第2の導通端はNMOSトランジスタのソースに対応し、第1のスイッチングモジュール310、第2のスイッチングモジュール320、第3のスイッチングモジュール330及び第4のスイッチングモジュール340の被制御端はNMOSトランジスタのゲートに対応する。
【0035】
図4に示すように、第1のスイッチングモジュール310、第2のスイッチングモジュール320、第3のスイッチングモジュール330及び第4のスイッチングモジュール340はいずれも、電圧を分配するように、順に接続された複数のMOSトランジスタを含んでもよい。
【0036】
図5に示すように、本実施例において、分離回路400は、第1の分離モジュール410と第2の分離モジュール420を含み、第1の分離モジュール410の電圧入力端と第2の分離モジュール420の電圧入力端はいずれも低電圧回路200に接続され、第1の分離モジュール410の電圧出力端と第2の分離モジュール420の電圧出力端はいずれも高電圧回路300に接続される。
【0037】
第1の分離モジュール410は、第1の分圧抵抗R1と、第2の分圧抵抗R2と、第1の片方向導通器411と、第2の片方向導通器412と、第3の片方向導通器413と、第4の片方向導通器414とを含み、第1の分圧抵抗R1の第1の端は、保護電圧端V1に接続され、保護電圧端V1は、所定の分離電圧と対応関係を有する保護電圧を出力するために用いられ、第1の分圧抵抗R1の第2の端は、第1の片方向導通器411の正極及び第3の片方向導通器413の正極にそれぞれ接続され、第1の片方向導通器411の負極は、第2の片方向導通器412の正極に接続され、共振モジュール210に接続され、第2の片方向導通器412の負極は、第2の分圧抵抗R2の第1の端に接続され、第3の片方向導通器413の負極は、第4の片方向導通器414の正極に接続され、高電圧回路300に接続され、第4の片方向導通器414の負極は、第2の分圧抵抗R2の第1の端に接続され、第2の分圧抵抗R2の第2の端は、接地端に接続される。第1の片方向導通器411の負極は、第1の分離モジュール410の電圧入力端であり、第3の片方向導通器413の負極は、第1の分離モジュール410の電圧出力端(分離回路400の第1の出力端OUT1)である。
【0038】
図3-5に示すように、第2の分離モジュール420は、第1の分離モジュール410の構造と同じであり、基準電圧モジュール220と高電圧回路300の第3のスイッチングモジュール330の第2の端との間に設けられ、第2の分離モジュール420の電圧出力端(分離回路400の第2の出力端OUT2)は、高電圧回路300の第3のスイッチングモジュール330の第2の端に接続され、第1の分離モジュール410の電圧出力端は、共振電圧を出力するために用いられ、第1の分離モジュール410は、共振モジュール210と高電圧回路300とを分離するために用いられ、第2の分離モジュール420の電圧出力端は、差動モード基準電圧を出力するために用いられ、第2の分離モジュール420は、基準電圧モジュール220と高電圧回路300とを分離するために用いられる。
【0039】
具体的には、第1の片方向導通器411、第2の片方向導通器412、第3の片方向導通器413及び第4の片方向導通器414は、いずれも1つのダイオードであってもよいし、複数の端と端が接続されたダイオードであってもよい。本実施例において、各片方向導通器はいずれも端と端が接続された2つのダイオードを含む。本実施例において、第1の分圧抵抗R1と第2の分圧抵抗R2の抵抗値が同じであるため、所定の分離電圧が保護電圧の半分であり、第1の分圧抵抗R1と第2の分圧抵抗R2の抵抗値の比が変化すると、所定の分離電圧と保護電圧の大小関係が対応して変化する。
【0040】
なお、第1の分離モジュール410を例として、本実施例において、保護電圧が500Vである場合、第1の分圧抵抗R1と第2の分圧抵抗R2との分圧により、第1の分離モジュール410の電圧入力端と第1の分離モジュール410の電圧出力端との所定の分離電圧をいずれも250Vにし、共振電圧が第1の分離モジュール410に伝送された後、第1の分離モジュール410の電圧入力端を対応する共振電圧まで引き下げ、このとき、第2の片方向導通器412が導通し、第2の分圧抵抗R2の第1の端の電圧も共振電圧まで引き下げ、同時に第4の片方向導通器414も導通状態にあり、第1の分離モジュール410の電圧出力端の電圧が共振電圧になり、共振電圧に対するロスレス出力を実現する。この時、第1のスイッチングモジュール310の第2の端から出力された高振幅の電圧が第1の分離モジュール410に伝送されると、第4の片方向導通器414によって第2の分圧抵抗R2の第1の端の電圧を上昇させ、この時、第2の片方向導通器412の負極の電圧が第2の片方向導通器412の正極の電圧より大きく、第2の片方向導通器412をオフにし、共振モジュール210と第2の出力電圧との分離を実現する。共振モジュール210が依然としてオフになっていなくても、共振電圧から第1のスイッチングモジュール310の第2の端が出力する電圧へのシームレスな切り替えが実現される。同様に、第2の分離回路400は、差動モード基準モジュールと第2の出力電圧との分離を実現するとともに、差動モード基準電圧から第1のスイッチングモジュール310の第2の端に出力する電圧へのシームレスな切り替えが実現されることもできる。最終的に第1の出力電圧から第2の出力電圧へのシームレスな切り替えが実現される。
【0041】
本実施例において、制御回路500は、制御ユニットと複数のフォトカプラを含み、制御ユニットは、複数のフォトカプラを介して高電圧回路300、低電圧回路200にそれぞれ接続され、第2の出力電圧及び第1の出力電圧の生成を制御する。具体的には、制御ユニットは、複数のフォトカプラを介して高電圧回路300及び低電圧回路200におけるMOSトランジスタのゲートにそれぞれ接続され、高電圧回路300及び低電圧回路200における各MOSトランジスタのオン及びオフを制御する。制御ユニットは、シングルチップマイクロコンピュータ又はマイクロプロセッサであってもよい。
【0042】
別の実施例において、本実施例と異なり、前記分離回路400は、従来の高電圧リレー又は高電圧切替スイッチであってもよい分離スイッチを含み、分離スイッチの被制御端は、制御回路500に接続され、分離スイッチの第1の導通端は、低電圧回路200に接続され、分離スイッチの第2の導通端は、高電圧回路300に接続され、分離スイッチは、制御回路500による制御において、低電圧回路200と高電圧回路300とのオン及びオフを実現することができる。例えば、制御回路は、低電圧回路200を保護するように、高電圧回路300が第2の出力電圧を出力すると共に、分離スイッチをオフになることができる。本実施例は詳細に説明しない。
【0043】
図6に示すように、本実施例において、入力回路100は、整流モジュール110と、整流モジュール110に接続される第1の電圧調整モジュール120及び第2の電圧調整モジュール130とを含む。整流モジュール110は、入力電圧を入力直流電圧に整流し、第1の電圧調整モジュール120は、入力直流電圧を第1の作動電圧に変換し、第2の電圧調整モジュール130は、入力直流電圧を第2の作動電圧に変換する。整流モジュール110はスイッチング電源トポロジーモジュールであってもよく、第1の電圧調整モジュール120は昇圧降圧トポロジーモジュールであってもよく、第2の電圧調整モジュール130はフライバック昇圧モジュールであってもよい。
【0044】
図6に示すように、本実施例において、制御ユニットは、第1の電圧調整モジュール120、第2の電圧調整モジュール130及び分離回路400にそれぞれ接続され、制御ユニットは、第1の作動電圧、第2の作動電圧及び所定の分離電圧をそれぞれ設定する。
【0045】
本願の第2の実施例は、上記の電源回路を含む電源装置を提供し、電源装置は、電気エネルギー駆動装置であってもよく、具体的には、医療用機器駆動装置であってもよく、本実施例は、電源装置の種類を限定しない。
【0046】
当業者であれば、説明を簡単にするために、上記各機能ユニット、モジュールの分割のみを例として説明し、実際の応用において、必要に応じて上記機能を異なる機能ユニット、モジュールに割り当てて完成させることができ、即ち、上記装置の内部構造を異なる機能ユニット又はモジュールに分割して、上記説明された機能の全部又は一部を完成させることは明らかである。実施例における各機能ユニット、モジュールは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットが単独で物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよく、上記統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実現されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現されてもよい。また、各機能ユニット、モジュールの具体的な名称も互いに区別するためのものであり、本願の保護範囲を限定するものではない。上記システムにおけるユニット、モジュールの具体的な動作過程について、前記方法実施例における対応過程を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0047】
上記実施例において、各実施例についての説明は何れも偏りがあり、ある実施例において詳述又は記載されていない部分は、他の実施例の関連説明を参照することができる。
【0048】
以上の上記実施例は、本願の技術案を説明するためのものに過ぎず、それを制限するものではなく、上記の実施例を参照して本願を詳細に説明したが、当業者であれば、依然として上記の各実施例に記載された技術案を修正し、又はその中の一部の技術的特徴に対して同等の置換を行うことができ、これらの修正又は置換は、対応する技術案の本質を本願の各実施例の技術案の精神及び範囲から逸脱させず、いずれも本願の保護範囲に含まれるべきであることを理解すべきである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力電圧を第1の作動電圧及び第2の作動電圧に変調して出力するように構成される入力回路と、
前記入力回路に接続され、前記第1の作動電圧に基づいて第1の出力電圧を生成して出力するように構成される低電圧回路と、
前記入力回路に接続され、前記第2の作動電圧に基づいて第2の出力電圧を生成して出力するように構成される高電圧回路と、
前記高電圧回路及び前記低電圧回路に接続されて前記第1の出力電圧を出力し、前記高電圧回路が前記第2の出力電圧を出力する場合、所定の分離電圧に基づいて、前記低電圧回路と前記所定の分離電圧よりも高い前記第2の出力電圧とを分離するように構成される分離回路と、
前記高電圧回路及び前記低電圧回路に接続され、
前記高電圧回路及び前記低電圧回路をそれぞれ制御して前記第2の出力電圧及び前記第1の出力電圧を生成するように構成される制御回路と、を含む
ことを特徴とする電源回路。
【請求項2】
前記低電圧回路は、共振モジュールを含み、前記共振モジュールは、第1のスイッチングトランジスタと、第2のスイッチングトランジスタと、共振ユニットとを含み、前記第1のスイッチングトランジスタの第1の導通端は、前記第1の作動電圧を受電するように前記入力回路に接続され、前記第1のスイッチングトランジスタの被制御端は、前記制御回路に接続され、前記第1のスイッチングトランジスタの第2の導通端は、前記第2のスイッチングトランジスタの第1の導通端に接続されて前記
共振ユニットに接続され、前記第2のスイッチングトランジスタの被制御端は、前記制御回路に接続され、前記第2のスイッチングトランジスタの第2の導通端は、接地端に接続され、
前記共振ユニットの出力端は、共振電圧を出力するように前記分離回路に接続される
ことを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
【請求項3】
前記低電圧回路は、基準電圧モジュールをさらに含み、前記基準電圧モジュールは、第3のスイッチングトランジスタと第4のスイッチングトランジスタとを含み、前記第3のスイッチングトランジスタの第1の導通端は、前記第1の作動電圧を受電するように前記入力回路に接続され、前記第3のスイッチングトランジスタの被制御端は、前記制御回路に接続され、前記第3のスイッチングトランジスタの第2の導通端は、前記第4のスイッチングトランジスタの第1の導通端に接続されて前記分離回路に接続され、前記第4のスイッチングトランジスタの被制御端は、前記制御回路に接続され、前記第4のスイッチングトランジスタの第2の導通端は、前記接地端に接続され、
前記基準電圧モジュールは、差動モード基準電圧を出力し、前記差動モード基準電圧は、共振電圧と結合して差動モード正弦波電圧を生成し、前記差動モード正弦波電圧は、前記第1の出力電圧である
ことを特徴とする請求項2に記載の電源回路。
【請求項4】
前記第1のスイッチングトランジスタ、前記第2のスイッチングトランジスタ、前記第3のスイッチングトランジスタ及び前記第4のスイッチングトランジスタはいずれもMOSトランジスタである
ことを特徴とする請求項3に記載の電源回路。
【請求項5】
前記第1のスイッチングトランジスタ、前記第2のスイッチングトランジスタ、前記第3のスイッチングトランジスタ及び前記第4のスイッチングトランジスタは、いずれもNMOSトランジスタである
ことを特徴とする請求項4に記載の電源回路。
【請求項6】
前記高電圧回路は、第1のスイッチングモジュール、第2のスイッチングモジュール、第3のスイッチングモジュール及び第4のスイッチングモジュールを含み、
前記第1のスイッチングモジュールの第1の端は、前記第2の作動電圧を受電するように前記入力回路に接続され、前記第1のスイッチングモジュールの第2の端は、前記第2のスイッチングモジュールの第1の端に接続されて前記分離回路に接続され、前記第2のスイッチングモジュールの第2の端は、接地端に接続され、前記第3のスイッチングモジュールの第1の端は、前記第2の作動電圧を受電するように前記入力回路に接続され、前記第3のスイッチングモジュールの第2の端は、前記第4のスイッチングモジュールの第1の端に接続されて前記分離回路に接続され、前記第4のスイッチングモジュールの第2の端は、前記接地端に接続され、
前記高電圧回路は、差動モード矩形波電圧を出力し、前記差動モード矩形波電圧は、前記第2の出力電圧である
ことを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
【請求項7】
前記第1のスイッチングモジュール、前記第2のスイッチングモジュール、前記第3のスイッチングモジュール及び前記第4のスイッチングモジュールは、いずれもMOSトランジスタである
ことを特徴とする請求項6に記載の電源回路。
【請求項8】
前記第1のスイッチングモジュール、前記第2のスイッチングモジュール、前記第3のスイッチングモジュール及び前記第4のスイッチングモジュールは、いずれもNMOSトランジスタである
ことを特徴とする請求項7に記載の電源回路。
【請求項9】
分離回路は、第1の分離モジュールと第2の分離モジュールとを含み、前記第1の分離モジュールの電圧入力端は、前記共振モジュールに接続され、前記第2の分離モジュールの電圧入力端は、前記基準電圧モジュールに接続され、前記第1の分離モジュールの電圧出力端と前記第2の分離モジュールの電圧出力端は、いずれも前記高電圧回路に接続される
ことを特徴とする請求項3に記載の電源回路。
【請求項10】
前記第1の分離モジュールは、第1の分圧抵抗、第2の分圧抵抗、第1の片方向導通器、第2の片方向導通器、第3の片方向導通器及び第4の片方向導通器を含み、
前記第1の分圧抵抗の第1の端は、保護電圧端に接続され、前記保護電圧端は、前記所定の分離電圧に対応する保護電圧を出力するように構成され、前記第1の分圧抵抗の第2の端は、前記第1の片方向導通器の正極および第3の片方向導通器の正極にそれぞれ接続され、前記第1の片方向導通器の負極は、前記第2の片方向導通器の正極に接続され、共振モジュールに接続され、前記第2の片方向導通器の負極は、前記第2の分圧抵抗の第1の端に接続され、前記第3の片方向導通器の負極は、前記第4の片方向導通器の正極に接続され、前記高電圧回路に接続され、前記第4の片方向導通器の負極は、前記第2の分圧抵抗の第1の端に接続され、前記第2の分圧抵抗の第2の端は、前記接地端に接続され、
前記第2の分離モジュールは、前記第1の分離モジュールと同じ構造を有し、前記第1の分離モジュールは、前記共振電圧を出力し、前記共振モジュールと前記高電圧回路とを分離するように構成され、前記第2の分離モジュールは、前記差動モード基準電圧を出力し、前記基準電圧モジュールと前記高電圧回路とを分離するように構成される
ことを特徴とする請求項9に記載の電源回路。
【請求項11】
前記制御回路は、制御ユニット及び複数のフォトカプラを含み、前記制御ユニットは、複数の前記フォトカプラを介して前記高電圧回路及び前記低電圧回路にそれぞれ接続され、前記第2の出力電圧及び前記第1の出力電圧の生成を制御するように構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
【請求項12】
前記入力回路は、整流モジュールと、前記整流モジュールに接続された第1の電圧調整モジュール及び第2の電圧調整モジュールとを含み、前記整流モジュールは、前記入力電圧を入力直流電圧に整流し、前記第1の電圧調整モジュールは、前記入力直流電圧を前記第1の作動電圧に変換し、前記第2の電圧調整モジュールは、前記入力直流電圧を前記第2の作動電圧に変換する
ことを特徴とする請求項11に記載の電源回路。
【請求項13】
前記制御ユニットは、前記第1の電圧調整モジュール、前記第2の電圧調整モジュール及び前記分離回路にそれぞれ接続され、前記制御ユニットは、前記第1の作動電圧、前記第2の作動電圧及び前記所定の分離電圧をそれぞれ設定するように構成される
ことを特徴とする請求項12に記載の電源回路。
【請求項14】
前記第1の出力電圧は、前記第2の出力電圧よりも小さい
ことを特徴とする請求項1-13のいずれか1項に記載の電源回路。
【請求項15】
請求項14に記載の電源回路を含むことを特徴とする電源装置。
【国際調査報告】