(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-24
(54)【発明の名称】ヒアルロン酸ナトリウム及びポリアクリルアミドポリマーを含有するスキンケア美容液
(51)【国際特許分類】
A61K 8/73 20060101AFI20250117BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20250117BHJP
A61K 8/81 20060101ALI20250117BHJP
A61K 8/19 20060101ALI20250117BHJP
A61K 8/891 20060101ALI20250117BHJP
【FI】
A61K8/73
A61Q19/00
A61K8/81
A61K8/19
A61K8/891
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024543453
(86)(22)【出願日】2023-01-23
(85)【翻訳文提出日】2024-07-23
(86)【国際出願番号】 US2023061060
(87)【国際公開番号】W WO2023141613
(87)【国際公開日】2023-07-27
(32)【優先日】2022-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ ハリー ジャンセン
(72)【発明者】
【氏名】モニカ サルゲロ マーロー
(72)【発明者】
【氏名】シンディー ルシール ルイス
(72)【発明者】
【氏名】ルナン プレダ デ オリヴェイラ
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA112
4C083AA122
4C083AB051
4C083AB052
4C083AC012
4C083AC092
4C083AC112
4C083AC121
4C083AC122
4C083AC132
4C083AC152
4C083AC182
4C083AC302
4C083AC352
4C083AC402
4C083AC422
4C083AC442
4C083AC472
4C083AC532
4C083AC542
4C083AC642
4C083AC662
4C083AC852
4C083AD091
4C083AD092
4C083AD151
4C083AD152
4C083AD162
4C083AD172
4C083AD242
4C083AD331
4C083AD332
4C083AD352
4C083AD392
4C083AD412
4C083AD631
4C083AD632
4C083CC02
4C083DD27
4C083EE01
4C083EE12
(57)【要約】
連続相及び分散相を有する物理的に安定なスキンケア美容液エマルジョン組成物。連続相は、欧州薬局方法に従って約500,000~約1,000,000Daの重量平均分子量を有する約0.5%~約1.5%のヒアルロン酸ナトリウムを含むことができる。連続相はまた、ポリアクリルアミドポリマー及びコポリマーを含む、増粘剤を含むことができる。分散相は、シリコーンを含むことができる。組成物は、約4,000cP~約25,000cPの平均粘度を有することができ、スポイトパッケージを介して保管及び分配することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理的に安定なスキンケア美容液組成物であって、
a.連続相であって、
i.0.5%~1.5%のヒアルロン酸ナトリウム、好ましくは0.75%~1.25%のヒアルロン酸ナトリウムであって、欧州薬局方法に従って、500,000~1,000,000Da、好ましくは700,000~1,000,000Da、より好ましくは850,000Da~950,000Daの重量平均分子量を含む、ヒアルロン酸ナトリウムと、
ii.0.7%超の増粘剤、好ましくは1%超の増粘剤、より好ましくは1.2%超の増粘剤であって、ポリアクリルアミドポリマー及びコポリマーである、増粘剤と、
iii.水と、を含む、連続相と、
b.シリコーンを含む分散相と、を含み、
前記組成物が、本明細書に記載の粘度試験方法に従って、4,000cP(4Pa
*s)~25,000cP(25Pa
*s)、好ましくは4000cP(4Pa
*s)~15,000cP(15Pa
*s)、より好ましくは5000cP(5000Pa
*s)~10,000cP(10Pa
*s)の平均粘度を含む、組成物。
【請求項2】
前記増粘剤が、ポリアクリルアミド及びイソパラフィン及びラウレス-7を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記組成物が、フタレート、パラベン、染料、合成香料、及び/又は香料を含まない、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
前記連続相が、3%~10%のグリセリン、好ましくは4%~9%のグリセリン、より好ましくは5%~8%のグリセリンを更に含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記連続相が、ナイアシンアミド、ニコチン酸、ニコチニルアルコール、及びこれらの組み合わせから選択されるビタミンB
3化合物を更に含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記連続相が、ナイアシンアミド、ニコチン酸、ニコチニルアルコール、及びこれらの組み合わせから選択されるビタミンB
3化合物を更に含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記組成物が、フタレート、パラベン、染料、合成香料、及び/又は香料を含まない、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載のスキンケア美容液組成物を保管及び分配するために適合されたスポイトパッケージを含む、スキンケア製品。
【請求項9】
皮膚の水和を増加させ、かつ/又は小じわ若しくはしわの出現を低減するための、請求項1~8のいずれか一項に記載のスキンケア美容液組成物の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、ヒアルロン酸及び増粘剤を含有するスキンケア組成物、特に、約200,000Da~約150万Daの重量平均分子量、0.5%以上の増粘剤、及び約3000cP(2Pa*s)~約25,000cP(25Pa*s)の平均粘度を有する0.5%超のヒアルロン酸を含有する物理的に安定なスキンケアエマルジョン組成物を対象とする。
【背景技術】
【0002】
多くの消費者は、ヒアルロン酸ナトリウム、特に相対的に高いレベルのヒアルロン酸ナトリウム(例えば、≧0.5%、≧0.7%、≧0.9%、又は≧1%)を含有するスキンケア製品を望んでいる。ヒアルロン酸ナトリウムは、皮膚の水和を増加させ、小じわ及びしわの出現を低減することができる。
【0003】
一部の消費者は、低粘度の局所用製品である美容液中にヒアルロン酸ナトリウムを望むが、これは、消費者が、この製品形態が皮膚上に結果を素早く送達するのに特に有効であり得ると考えているためである。更に、美容液は、概して、顔用保湿剤、他の顔用トリートメント、又は化粧品の下に使用することができるほど十分に軽い質感である。
【0004】
美容液は高濃度の活性成分を有することができるため、概して、顔全体及び/又は首全体に結果を送達するのに数滴のみが必要とされ、したがって、多くの美容液がスポイトパッケージから分配される。このパッケージはまた、消費者が、別の製品に液滴を添加することによってそれらのスキンケア処方計画をカスタマイズすることを可能にする。更に、魅力的なスポイトパッケージは、豪華さ及びファッション性も内包しながら、スポイトが製薬産業において伝統的に使用されてきたように、有効性を提示することができる。
【0005】
しかしながら、相対的に高いレベルのヒアルロン酸ナトリウムは、伝統的な美容液筐体に添加されたときに予想外に粘度を構築し、これは、1つ以上の伝統的なポリマー増粘剤と組み合わされたときに、配合物の粘度が高すぎて、スポイトで分配することができない、かつ/又は使用者の顔にわたって容易に広げることができないことが見出された。粘度を減少させる1つの方法は、粘度を構築することが知られている成分(例えば、増粘剤)を排除することである。しかしながら、美容液は、製品の貯蔵寿命全体を通した物理的安定性(すなわち、相分離がない)のために十分な粘度を必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、スポイトディスペンサに適合する相対的に高いレベルのヒアルロン酸ナトリウムを含有する物理的に安定な美容液が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
物理的に安定なスキンケア美容液組成物であって、(a)連続相であって、(i)約500,000~約1,000,000Daの重量平均分子量を含む約0.5%~約1.5%のヒアルロン酸ナトリウムと、(ii)0.7%超の増粘剤であって、ポリアクリルアミドポリマー及びコポリマーである、増粘剤と、(iii)水と、を含む、連続相と、(b)シリコーンを含む分散相と、を含み、組成物が、約4,000cP~25,000cPの粘度を含む、組成物。
【0008】
物理的に安定なスキンケア美容液組成物であって、(a)約700,000~約1,000,000Daの重量平均分子量を含む約0.5%~約1.5%のヒアルロン酸ナトリウムと、(b)1%超の増粘剤であって、ポリアクリルアミドポリマー及びコポリマーである、増粘剤と、(c)水と、を含み、組成物が、約4,000cP~25,000cPの粘度を含む、組成物。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本明細書は、本発明の主題を具体的に指摘し、かつ明確に特許請求する特許請求の範囲で締めくくられているが、本発明は、添付の図面に関連した以下の説明からより容易に理解され得る、と考えられる。
【
図1】1%のヒアルロン酸ナトリウムの重量平均分子量を調整したときの単純な系の粘度に対する影響を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ヒアルロン酸は、皮膚に天然に発生する生体ポリマーであり、N-アセチル-O-グルコサミンをグルクロン酸と結合することによって形成された天然ムコ多糖類である。ヒアルロン酸ナトリウムは、ヒアルロン酸のナトリウム塩であり、スキンケア製品に使用することができる。
【0011】
多くの消費者がヒアルロン酸ナトリウムを含有するスキンケア組成物を望むのは、それが皮膚の表面細胞内の水を調節し、一日中皮膚を水和した状態に保つことができるためである。ヒアルロン酸及びその塩が皮膚を水和するメカニズムはまた、小じわ及びしわの出現を低減するのを助けることができる。
【0012】
多くの現在市販されているスキンケア組成物は、相対的に低いレベルのヒアルロン酸ナトリウムを含む。一部の消費者は、相対的に高いレベル(例えば、≧0.5%、≧0.7%、≧0.9%、又は≧1%)のヒアルロン酸ナトリウムを有するスキンケア組成物を望んでおり、更に多くの水分及び/又は老化防止利益を達成することを願っている場合がある。多くの消費者は、美容液中にヒアルロン酸ナトリウムを有するスキンケア組成物を塗布することを望み、これは、スポイトによって塗布することができる低粘度の局所用エマルジョン製品である。
【0013】
しかしながら、(1)十分に低い粘度(そのため、スポイトで分配し、使用者の顔及び/又は首にわたって塗り広げることが容易である)と、(2)使用中に消費者の満足感を増加させるシリコーンのような疎水性皮膚軟化剤と、(3)物理的安定性と、を有する美容液を配合することは困難であり得る。
【0014】
約1%のヒアルロン酸ナトリウムが組成物中で予想外に粘度を構築することが発見された。また、驚くべきことに、構築された粘度の量は、ヒアルロン酸ナトリウムの重量平均分子量(molecular weight、Mw)と相関することが見出された。
【0015】
図は、(7%のグリセリン、1%のヒアルロン酸ナトリウム、及び残部の水を含有する)単純な系における約1%のヒアルロン酸ナトリウムの重量平均分子量の、平均粘度に対する影響を示す。図は、ヒアルロン酸ナトリウムのMwが増加するにつれて、粘度が増加することを示す。
【0016】
重量平均分子量は、供給業者による分析証明書に提供された。平均粘度を以下の方法に従って判定した:試料を約25℃で少なくとも24時間保持した後、単純な系についての粘度を測定した。実施例の粘度を、5rpmで回転するRV3スピンドルを有するDV2T(商標)-RV粘度計(Brookfield Engineering Laboratories,Middleboro,Massachusettsから入手可能)によって25℃で測定する。スピンドルを組成物の表面から2.5~3.0cm下に完全に沈める。データ収集を開始する前にスピンドルを30秒間回転させ、次いで、5回の読み取りに対して10秒毎に1つのデータ点を収集し、読み取り値を平均(average)して(平均値(mean))、平均粘度を判定する。
【0017】
したがって、美容液配合物、特に1つ以上の増粘剤を含む配合物に相対的に高いレベルのヒアルロン酸ナトリウムを単に添加することは、予想外に高い粘度を有する製品をもたらし得る。伝統的に、製品粘度は、配合物中の増粘剤を除去することによって減少させることができる。しかしながら、増粘剤が美容液から除去されると、増粘剤は物理的に不安定になる場合があり、これによりヒアルロン酸ナトリウム、皮膚軟化剤、及び他のスキンケア活性物質が美容液エマルジョンから抜け出る場合があり、これが美容液製品中で異なる層として出現する場合がある。
【0018】
次に、以下の表1に説明される配合物を作製して、異なる重量平均分子量を有する1%のヒアルロン酸ナトリウムと組み合わせた異なるレベルの増粘剤(Seppic(登録商標)CorporationからSepigel(商標)305として市販されているポリアクリルアミド&C13~14イソパラフィン&ラウレス-7)における製品の安定性及び粘度を評価した。結果を以下の表2に要約する。組成物を60℃で2週間保管した後に、平均粘度及び安定性の両方を判定した。
【0019】
【表1】
1.重量平均分子量は、以下の表2に示されるように、511,000Da、615,000Da、855,000Da、又は920,000Daであった。
2.Seppic(登録商標)CorporationからのSepigel(商標)305
3.Dow Corning(登録商標)からのDC1503
【0020】
平均粘度を、本明細書に説明される粘度試験方法によって判定した。
【0021】
ヒアルロン酸ナトリウムの重量平均分子量は、供給業者による分析証明書に提供された。
【0022】
視覚的検出によって相分離がなければ、実施例は物理的に安定であった。本明細書で使用される場合、「視覚的検出」とは、標準的な100ワットの白熱電球の照度に少なくとも相当する照明の下で、30cmから、ヒトの観察者が、肉眼(近視、遠視、若しくは乱視を補正するように適合された標準的な矯正レンズ、又は他の矯正視力を例外とする)によって、製品が2オンスの透明なガラス瓶の中で2つの明確な層に分離したかどうかを視覚的に識別することができることを意味する。
【0023】
【0024】
表2は、Sepigel(商標)305の濃度が増加するにつれて、かつヒアルロン酸ナトリウムのMwが増加するときに、平均製品粘度が増加することを示す。また、より高いMwのヒアルロン酸ナトリウムを使用したとき、組成物はより少ない増粘剤を有することができた。例えば、855,000Da及び920,000Daの平均Mwを有するヒアルロン酸ナトリウムを有する組成物では、組成物は、0.9%及び1.2%のSepigel(商標)305増粘剤で安定であった。しかしながら、511,000Da及び615,000Daの平均Mwを有するヒアルロン酸ナトリウムを有する組成物では、それらは、0.9%及び1.2%のSepigel(商標)305増粘剤で両方とも不安定であった。これらの組成物は、1.8%の増粘剤を添加したときに安定であった。
【0025】
次に、スポイトパッケージの機能性を試験するために配合物を作製した。機能性であるために、スポイトパッケージは、過度な努力なしに十分な製品を分配する必要がある。1.8%の増粘剤(Seppic(登録商標)CorporationからSepigel(商標)305として市販されているポリアクリルアミド&C13~14イソパラフィン&ラウレス-7)及び920,000Daを有するもののMwを有する1%のヒアルロン酸ナトリウム(以下、「高粘度実施例」)を用いて、表1の処方に従って処方を試験した。配合物を、Olay(登録商標)Regenerist(登録商標)Retinol24(登録商標)Night Facial Serum(「Retinol24(登録商標)」)と同じスポイトパッケージに入れた。スポイトからの各用量の重量をRetinol24(登録商標)からのスポイトからの用量の重量と比較し、Retinol24(登録商標)は、操作の容易性及び消費者に許容可能である用量を有する、成功した市販の美容液製品である。スポイト上の可撓性の上部を押圧して、空気を絞り出し、先端を美容液に入れ、次いで上部を押圧するのを停止し、スポイト内部の低圧が液体を吸い上げることによって、用量を採取した。次いで、用量の重量を測定した。結果を以下の表3に要約する。
【0026】
【0027】
製品は、スポイトからの用量の分量がRetinol24(登録商標)美容液の液滴サイズの±15%以内である場合、消費者が許容可能であるとみなされた。高粘度実施例からの用量は、Retinol24(登録商標)美容液の用量の±15%以内であり、分配が容易であった。したがって、高粘度実施例は、消費者に許容可能であり、表2の他の物理的に安定な実施例も、高粘度実施例よりも粘度が低いため、消費者に許容可能であると予想される。
【0028】
別途具体的に記述されない限り、全ての百分率は、化粧品組成物の重量によるものである。別途具体的に記述されない限り、全ての比率は、重量比である。全ての範囲は、端点を含み、組み合わせ可能である。有効桁数は、示された量に対する限定を表すものでも、測定値の精度に対する限定を表すものでもない。別途具体的に示されない限り、全ての数量は、「約」という語によって修飾されるものと理解される。別途示されない限り、全ての測定は、およそ25℃の周囲条件でなされたと理解され、「周囲条件」は、約1気圧及び約50%の相対湿度の条件を意味する。全ての数値範囲は、より狭い範囲を含む。区切られた上下の範囲制限は、明示的に区切られていない更なる範囲を作る上で互換性がある。
【0029】
定義
「有効量」は、処置期間の過程にわたってケラチン性組織に対して正の効果を有意に誘導するのに十分な化合物及び組成物の量を意味する。正の効果は、本明細書に開示される効果を独立して又は組み合わせて含む、健康、外観、及び/又は感触の効果であり得る。具体例では、有効量のビタミンB3化合物は、治療期間中に乾癬皮膚の健康及び/又は外観を改善するのに十分な量である。いくつかの場合には、有効量は、エクスビボ及び/又はインビトロ法を使用して実証され得る。
【0030】
「~の外観を改善する」とは、皮膚の外観において測定可能な望ましい変化又は効果を提供することを意味し、例えば、発赤、炎症、及び/又は斑の鱗屑の減少によって、定量化することができる。
【0031】
「安全かつ有効な量」とは、(健全な医学的判断の範囲内で)重篤な副作用を避けるのに十分低い、成分の有効量を意味する。
【0032】
「スキンケア」とは、皮膚状態の制御及び/又は改善を意味する。いくつかの非限定的な例としては、より滑らかで、より均一な外観及び/若しくは感触を提供することによって皮膚の外観及び/若しくは感触を改善すること、皮膚の1つ以上の層の厚さを増加させること、皮膚の弾性又は弾力性を改善すること、皮膚のハリを改善すること、並びに皮膚の脂っぽい、てかてかした、及び/若しくはくすんだ外観を低減し、皮膚の水分量の状態若しくは保湿を改善し、小じわ及び/若しくはしわの外観を改善し、皮膚角質除去若しくは落屑を改善し、皮膚を膨化させ、皮膚バリア特性を改善し、皮膚の色合いを改善し、発赤若しくは皮膚のしみの外観を低減させ、及び/又は皮膚の明るさ、つや、若しくは透明感を改善すること、が挙げられる。
【0033】
「スキンケア活性物質」は、皮膚に塗布すると、皮膚又は皮膚の中に通常見られる細胞の一種に急性効果及び/又は慢性効果をもたらす、化合物又は化合物の組み合わせを意味する。スキンケア活性物質は、皮膚又はそれに関連する細胞を調節及び/又は改善する(例えば、皮膚の弾性、皮膚水分量、肌のバリア機能、及び/又は細胞代謝を改善する)ことができる。
【0034】
「スキンケア組成物」は、スキンケア活性物質を含み、皮膚の状態を調節及び/又は改善する組成物を意味する。
【0035】
本明細書で使用される場合、「処置期間」は、材料又は組成物が標的皮膚表面に塗布される時間の長さ及び/又は頻度を意味する。
【0036】
組成物
スキンケア組成物は、物理的安定性に十分である粘度を有する美容液であり得、スポイトによって分配され、使用者の顔及び/又は首にわたって容易に塗り広げることができるほど十分に薄い。平均粘度は、3000cP(3Pa*s)超、代替的に4000cP(4Pa*s)超、代替的に4500cP(4.5Pa*s)超、代替的に5000cP(5Pa*s)超であり得る。平均粘度は、25,000cP(25Pa*s)未満、代替的に20,000cP(20Pa*s)未満、代替的に18,000cP(1.8Pa*s)未満、代替的に15,000(15Pa*s)未満、代替的に13,000(13Pa*s)未満、又は代替的に10,000(10Pa*s)未満であり得る。平均粘度は、約3000cP(3Pa*s)~約25,000cP(25Pa*s)、代替的に約3500cP(3.5Pa*s)~約20,000cP(20Pa*s)、代替的に約4000cP(4Pa*s)~約15,000cP(15Pa*s)、代替的に約5000cP(5Pa*s)~約10,000cP(10Pa*s)であり得る。平均粘度は、以降で説明される粘度試験方法によって判定することができる。
【0037】
組成物は、0.5%以上、代替的に0.6%以上、代替的に0.7%以上、代替的に0.8%以上、代替的に0.9%以上、代替的に1.0%以上のヒアルロン酸ナトリウムを含有することができる。組成物は、約0.5%~約5%、代替的に約0.6%~約4%、代替的に約0.75%~約3%、代替的に約0.9%~約2%、代替的に約1%~約1.5%のヒアルロン酸ナトリウムを含有することができる。
【0038】
ヒアルロン酸ナトリウムは、約200,000Da~約150万Da、代替的に約300,000Da~約125万Da、代替的に約400,000Da~約100万Da、代替的に約500,000Da~約950,000DaのMwを有し得る。ヒアルロン酸ナトリウムは、300万Da未満、代替的に200万Da未満、代替的に100万Da未満のMwを有し得る。ヒアルロン酸ナトリウムは、100,000Da超、代替的に200,000Da超、代替的に300,000Da超、代替的に400,000Da超、代替的に約500,000Da超のMwを有し得る。ヒアルロン酸ナトリウムのMwは、欧州薬局方に説明される方法に従って判定することができる(European Pharmacopoeia 9.0.Sodium Hyaluronate.01/2017)(以下、「欧州薬局方法」)。
【0039】
スキンケア組成物は、約300,000Da~約100万Da、代替的に約400,000Da~約950,000Da、代替的に約500,000Da~約920,000Da、代替的に約505,000Da~約855,000Da、代替的に約510,000Da~約620,000DaのMwを有する約1%のヒアルロン酸ナトリウムと、1.6%超の増粘剤、代替的に1.7%超の増粘剤、代替的に1.75%超の増粘剤、代替的に約1.8%以上の増粘剤と、を含有することができる。
【0040】
スキンケア組成物は、約500,000Da~約100万Da、代替的に約550,000Da~約950,000Da、代替的に約575,000Da~約920,000Da、代替的に約600,000Da~約855,000Da、代替的に約610,000Da~約800,000、代替的に約615,000Da~約750,000Da、代替的に約615,000Da~約700,000DaのMwを有する約1%のヒアルロン酸ナトリウムと、1.5%超の増粘剤、代替的に1.55%超の増粘剤、代替的に1.6%以上の増粘剤と、を含有することができる。
【0041】
スキンケア組成物は、約700,000Da~約200万Da、代替的に約750,000Da~約150万Da、代替的に約800,000Da~約125万Da、代替的に約825,000Da~約100万Da、代替的に約850,000Da~約950,000Da、代替的に約855,000Da~約920,000DaのMwを有する約1%のヒアルロン酸ナトリウムと、0.5%超の増粘剤、代替的に0.75%超の増粘剤、0.8%超の増粘剤、0.85%超の増粘剤、代替的に0.9%以上の増粘剤と、を含有することができる。
【0042】
スキンケア組成物は、フタレート不含、パラベン不含、染料不含、合成香料を含まない、及び/又は香料不含であり得る。
【0043】
増粘剤
任意の又は組み合わせの3つの組成物は、1つ以上の増粘剤を含み得る。組成物は、0.5%超、代替的に0.7%超、代替的に0.9%超、代替的に1.0%超、代替的に1.1%超、代替的に1.2%以上の増粘剤を含み得る。組成物は、2%以下の増粘剤、代替的に1.9%以下の増粘剤、代替的に1.8%以下の増粘剤を含み得る。組成物は、約1%~約2%、代替的に約1.2%~約2.5%、代替的に約1.3%~約2.2%、代替的に約1.4%~約2.0%、代替的に約1.5%~約1.8%の増粘剤を含み得る。増粘剤の好適なクラスとしては、カルボン酸ポリマー、ポリアクリルアミドポリマー、スルホン化ポリマー、これらのコポリマー、これらの疎水変性誘導体、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。増粘剤は、ポリアクリルアミドポリマー及びコポリマーであり得る。
【0044】
好適な増粘剤としては、カルボマー(例えば、CARBOPOL(登録商標)954などのCARBOPOL(登録商標)900シリーズ)、並びにUltrez 10及びUltrez 30などのカルボン酸ポリマーが挙げられる。他の好適なカルボン酸ポリマー剤としては、C10~30アルキルアクリレートの、アクリル酸、メタクリル酸、又はそれらの短鎖(すなわち、C1~4アルコール)エステルのうちの1つの1つ以上のモノマーとのコポリマーが挙げられ、架橋剤は、スクロース又はペンタエリトリトール(pentaerytritol)のアリルエーテルである。これらのコポリマーは、アクリレート/C10~30アルキルアクリレートクロスポリマーとして知られており、Noveon,Inc.からCARBOPOL(登録商標)1342、CARBOPOL(登録商標)1382、Ultrez 20、Ultrez 21、PEMULEN TR-1、及びPEMULEN TR-2として市販されている。
【0045】
他の好適な増粘剤としては、ポリアクリルアミドポリマー及びコポリマーが挙げられる。例示的なポリアクリルアミドポリマーは、CTFA表記「ポリアクリルアミド及びイソパラフィン及びラウレス-7」を有し、Seppic(登録商標)Corporation(Fairfield,N.J.)から商品名SEPIGEL 305で入手可能である。本明細書で有用な他のポリアクリルアミドポリマーとしては、アクリルアミド及び置換アクリルアミドの、アクリル酸及び置換アクリル酸とのマルチブロックコポリマーが挙げられる。これらのマルチブロックコポリマーの市販の例としては、Lipo Chemicals,Inc.(Patterson,N.J.)からのHYPAN SR150H、SS500V、SS500W、SSSA100Hが挙げられる。
【0046】
本明細書で有用な他の好適な増粘剤は、スルホン化ポリマー、例えば、Seppic(登録商標)Corp.から商品名Simulgel 800で入手可能なCTFA表記のナトリウムポリアクリロイルジメチルタウレート及びLamberti S.p.A.(Gallarate,Italy)から入手可能なViscolam(登録商標)at 100 Pである。スルホン化ポリマーを含む別の市販の物質は、Seppic(登録商標)Corp.から入手可能なSepiplus(商標)400である。
【0047】
更に、好適な増粘剤は、超吸収性ポリマーを含み得る。これらの超吸収性ポリマーは、架橋ポリアクリル酸ナトリウム、例えば、名称Octacare X100、X110、及びRM100でAvecia(登録商標)によって販売されるもの、名称Flocare GB300及びFlosorb 500でSNF(商標)によって販売されるもの、名称Luquasorb 1003、Luquasorb 1010、Luquasorb 1280、及びLuquasorb 1100でBASF(登録商標)によって販売されるもの、名称Water Lock G400及びG430(INCI名:アクリルアミド/アクリル酸ナトリウムコポリマー)でGrain Processing(登録商標)によって販売されるもの、又はアクリル酸ナトリウムクロスポリマー-2であって、Sumitomo Seikaによって提供されるAqua Keep(登録商標)10 SH NF、Aqua Keep(登録商標)10 SH NFC、アクリル酸ポリマー(ホモポリマー又はコポリマー)によって、特にポリアクリル酸ナトリウムによってグラフト化されたデンプン、例えば、名称Sanfresh ST-100C、ST100MC、及びIM-300MCでSanyo Chemical Industries(登録商標)によって販売されるもの、Kobo Products Incによって供給されたMakimousse 12及びMakimouse 25(INCI名:ポリアクリル酸ナトリウムデンプン)、アクリル酸ポリマー(ホモポリマー又はコポリマー)、特にアクリロアクリルアミド/アクリル酸ナトリウムコポリマーによってグラフト化された加水分解デンプン、例えば、名称Water Lock A-240、A-180、B-204、D-223、A-100、C-200、及びD-223でGrain Processing(登録商標)(INCI名:デンプン/アクリルアミド/アクリル酸ナトリウムコポリマー)によって販売されるものから選定され得る。好ましい超吸収性ポリマーとしては、Makimousse 12及びMakimousse 25を挙げることができる。
【0048】
本明細書で使用するのに好適な増粘剤としては、ガムが挙げられる。「ガム」は、当技術分野において広く定義される用語である。ガムとしては、アカシア、寒天、アルギン、アルギン酸、アルギン酸アンモニウム、アミロペクチン、アルギン酸カルシウム、カラギーナンカルシウム、カルニチン、カラギーナン、デキストリン、ゼラチン、ジェランガム、グアーガム、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ヘクトライト、ヒアルロン酸、水和シリカ、ヒドロキシプロピルキトサン、ヒドロキシプロピルグアー、カラヤガム、ケルプ、ローカストビーンガム、納豆ガム、アルギン酸カリウム、カラギーナンカリウム、アルギン酸プロピレングリコール、スクレロチウムガム、カルボキシメチルデキストランナトリウム、カラギーナンナトリウム、トラガカントガム、キサンタンガム、これらの誘導体、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0049】
天然ガムは、低濃度であっても、溶液中で大きく粘度を増加させることができる天然由来の多糖類である。それらは、増粘剤、ゲル化剤、乳化剤、及び安定剤として使用することができる。ほとんどの場合、これらのガムは、植物の木質要素又は種子の皮に見出される。天然ガムは、それらの起源に従って分類することができる。それらはまた、非荷電性又はイオン性ポリマー(高分子電解質)として分類することができ、この例としては、以下が挙げられる。海藻から得られる天然ガム、例えば:寒天、アルギン酸;アルギン酸ナトリウム、及びカラギーナン。非海洋植物資源から得られる天然ガムとしては、アカシア(Acacia)の木の樹液からのアラビアガム、アノガイサス(Anogeissus)の木の樹液からのガティガム、アストラガルス(Astragalus)の低木の樹液からのトラガカントガム、ステルクリア(Sterculia)の木の樹液からのカラヤガム。非荷電性ガムの例としては、グアー豆からのグアーガム、キャロブの木の種子からのローカストビーンガム;オート麦又は麦ぬかからのβ-グルカン;チクルガム、チクルの木から得られるチューインガムのためのより古いベース;フタバガキの木の樹液からのダンマルガム;コンニャク植物からのグルコマンナン;マスティックガム、マスティックの木から得られる古代ギリシャからのチューインガム;プランタゴ(Plantago)植物からのサイリウム種子殻;トウヒガム、トウヒの木から得られるアメリカインディアンのチューインガム;タラの木の種子からのタラガムが挙げられる。細菌発酵によって生成される天然ガムとしては、ジェランガム及びキサンタンガムが挙げられる。
【0050】
ビタミンB3化合物
本明細書における組成物は、安全かつ有効量のビタミンB3化合物を含み得る。いくつかの場合には、本発明の組成物は、組成物の重量又は体積に基づいて、0.01重量%~10重量%(例えば、0.1%~10%、0.5%~5%、又は更に1%~3%)のビタミンB3化合物を含み得る。
【0051】
本明細書で使用される場合、「ビタミンB3化合物」とは、以下の式を有する化合物であって、
【0052】
【化1】
式中、Rが、CONH
2(すなわち、ナイアシンアミド)、COOH(すなわち、ニコチン酸)、又はCH
2OH(すなわち、ニコチニルアルコール)である、化合物、それらの誘導体、及び前述のもののうちのいずれかの塩を意味する。
【0053】
ビタミンB3化合物の例示的な誘導体としては、ニコチン酸の非血管拡張性エステル(例えば、トコフェリルニコチネート、ミリスチルニコチネート)、ニコチンアミドリボシド、ニコチニルアミノ酸、カルボン酸のニコチニルアルコールエステル、ニコチン酸N-オキシド、及びナイアシンアミドN-オキシドを含む、ニコチン酸エステルが挙げられる。
【0054】
皮膚科学的に許容可能な担体
本明細書における組成物は、皮膚科学的に許容可能な担体(「担体」と称され得る)を含む。「皮膚科学的に許容可能な担体」という語句は、担体がケラチン性組織への局所塗布に好適であり、良好な審美特性を有し、組成物中の活性物質と相溶性を有し、安全性又は毒性について不当な懸念をいっさい生じさせないことを意味する。一実施形態では、担体は、組成物の約50重量%~約99重量%、約60重量%~約98重量%、約70重量%~約98重量%、又は代替的に約80重量%~約95重量%の濃度で存在する。
【0055】
担体は、多種多様な形態であり得る。いくつかの場合には、構成成分(例えば、抽出物、日焼け止め活性物質、追加の成分)の溶解性又は分散性によって担体の形態及び特徴が決定され得る。非限定的な例としては、単純な溶液(例えば、水性又は無水)、分散液、エマルジョン、及び固体形態(例えば、ゲル、スティック、流動性固体、又は非晶質材料)が挙げられる。いくつかの場合には、皮膚科学的に許容可能な担体は、連続水相(例えば、水中油型又は水中油中水型エマルジョン)又は連続油相(例えば、油中水型又は油中水中油型エマルジョン)を有するエマルジョンの形態である。エマルジョンの油相は、シリコーン油、非シリコーン油(炭化水素油、エステル、エーテルなど)、及びそれらの混合物を含み得る。水相は、水及び水溶性成分(例えば、水溶性保湿剤、コンディショニング剤、抗菌剤、湿潤剤、及び/又は他のスキンケア活性物質)を含み得る。いくつかの場合には、水相は、水溶性保湿剤、コンディショニング剤、抗菌剤、湿潤剤、及び/又は他の水溶性スキンケア活性物質が挙げられるが、これらに限定されない、水以外の構成成分を含み得る。いくつかの場合には、組成物の非水構成成分は、グリセリン及び/又は他のポリオールなどの湿潤剤を含む。組成物は、約1%~約15%、代替的に約3%~約10%、代替的に約4%~約9%、代替的に約5%~約8%の湿潤剤を含有することができる。
【0056】
いくつかの場合には、本明細書における組成物は、軽くてべたつかない感覚的感触を提供する水中油型(「oil-in-water、O/W」)エマルジョンの形態である。本明細書における好適なO/Wエマルジョンは、組成物の50重量%超の連続水相を含み得、残部は分散油相であり得る。水相は、任意の水溶性及び/又は水混和性成分とともに水相の重量に基づいて、1%~99%の水を含み得る。これらの場合では、分散油相は、油性組成物の望ましくない感触効果をいくらか回避するのを助けるために、典型的には、組成物の30重量%未満(例えば、1重量%~20重量%、2重量%~15重量%、3重量%~12重量%、4重量%~10重量%、又は更には5重量%~8重量%)で存在する。油相は、1つ以上の揮発性油及び/又は非揮発性油(例えば、植物油、シリコーン油、及び/又は炭化水素油)を含み得る。本組成物に使用するのに好適であり得る油のいくつかの非限定的な油の例は、米国特許第9,446,265号及び米国特許出願公開第2015/0196464号に開示されている。
【0057】
担体は、1つ以上の皮膚科学的に許容可能な希釈剤を含み得る。本明細書で使用される場合、「希釈剤」は、本明細書のスキンケア活性物質を、分散する、溶解する、又は別様に組み込むことができる物質を指す。親水性希釈剤のいくつかの非限定的な例としては、水、低級一価アルコール(例えば、C1~C4)、並びに低分子量グリコール及びポリオールなどの有機親水性希釈剤が挙げられ、これらには、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(例えば、分子量200~600g/モル)、ポリプロピレングリコール(例えば、分子量425~2025g/モル)、グリセロール、ブチレングリコール、1,2,4-ブタントリオール、ソルビトールエステル、1,2,6-ヘキサントリオール、エタノール、イソプロパノール、ソルビトールエステル、ブタンジオール、エーテルプロパノール、エトキシル化エーテル、プロポキシル化エーテル、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0058】
シリコーン油
組成物は、揮発性シリコーン油、不揮発性シリコーン油、及びこれらの組み合わせから選択されるシリコーン油を含み得る。シリコーン油は、分散相中にあり得る。組成物は、約1%~約10%のシリコーン油、代替的に約3%~約8%のシリコーン油、代替的に約4%~約7%のシリコーン油を含み得る。
【0059】
揮発性シリコーン油
好適な揮発性シリコーンとしては、環状及び直鎖の揮発性シリコーンが挙げられる。様々な揮発性シリコーンの説明は、Todd,et al.「Volatile Silicone Fluids for Cosmetics」,91 Cosmetics and Toiletries 27-32(1976)に見出される。好適な環状揮発性シリコーンには、平均約3~約5個のケイ素原子、好ましくは約4~約5個のケイ素原子を含む環状ジメチルシロキサン鎖が挙げられる。種々の粘度の例示的な環状揮発性シリコーンとしては、Dow Corning DC244、DC245、DC344、及びDC345;GE Silicones-OSi Specialties Volatile Silicone 7207及びVolatile Silicone 7158;並びにGE Silicones SF1202が挙げられる。好適な揮発性直鎖シリコーンには、平均約2~約8個のケイ素原子を含むポリジメチルシロキサンが挙げられる。例示的な直鎖揮発性シリコーンとしては、0.65cst、1.0cst、及び2.0cstの粘度を有するDow Corning DC200シリーズが挙げられる。ある特定の実施形態では、直鎖揮発性シリコーンは、概して、25℃で約4センチストークス以下の粘度を有し、環状物質は、概して、25℃で約6センチストークス未満の粘度を有する。
【0060】
非揮発性シリコーン油
好適な不揮発性シリコーン油としては、ポリシロキサンが挙げられる。非揮発性ポリシロキサンは、25℃で約10~約1,000,000センチストークスの粘度を有し得る。このようなポリシロキサンは、以下の一般化学式によって表すことができ、
R3SiO[R2SiO]xSiR3
式中、各Rは、独立して、水素又はC1~30直鎖状若しくは分岐鎖状、飽和若しくは不飽和のアルキル、フェニル又はアリール、トリアルキルシロキシから選択され、xは、0~約10,000の整数である。ある特定の実施形態では、Rは、メチル又はエチルである。市販されているポリシロキサンとしては、ジメチコーンとしても知られるポリジメチルシロキサンが挙げられ、これの例としては、Shin-EtsuからのDM-Fluidシリーズ、Momentive Performance Materials Inc.によって販売されているVicasil(登録商標)シリーズ、及びDow Corning Corporationによって販売されているDow Corning(登録商標)200シリーズが挙げられる。好適なポリジメチルシロキサンの具体的な例としては、Dow Corning(登録商標)200流体(Xiameter(登録商標)PMX-200 Silicone Fluidsとしても販売されている)が挙げられる。好適なジメチコーンとしては、以下の化学式で表されるものが挙げられ、
R3SiO[R2SiO]x[RR’SiO]ySiR3
式中、R及びR’は、各々独立して、水素、又はC1~30直鎖状若しくは分岐鎖状、飽和若しくは不飽和のアルキル、アリール、又はトリアルキルシロキシであり、x及びyは、各々、1~1,000,000の整数である。例としては、アルキルジメチコーンが挙げられ、式中、少なくともR’は、脂肪アルキル(例えば、C12~22)である。好適なアルキルジメチコーンは、セチルジメチコーンであり、式中、R’は、C16直鎖であり、Rは、メチルであり、Dow Corningから2502Cosmetic Fluidとして市販されている。
【0061】
好ましい不揮発性油としては、ジメチコーン(ポリジメチルシロキサン)が挙げられ、好ましくは10cst~1000cst、より好ましくは15cst~400cst、最も好ましくは20cst~200cstの粘度を有するものである。これらの好ましいジメチコーン物質の平均鎖長は、約12~約375ジメチルシロキサン単位、より好ましくは約20~約200ジメチルシロキサン単位、最も好ましくは約27~約125ジメチルシロキサン単位の平均鎖長を有するものである。一実施形態では、第2の組成物は、少なくとも1つの不揮発性シリコーン油を含むであろう。このような一実施形態では、不揮発性油の少なくとも約70重量%が、不揮発性シリコーン油である。別の実施形態では、不揮発性油の少なくとも約80重量%は、不揮発性シリコーンである。なお別の実施形態では、不揮発性油の少なくとも約90重量%は、不揮発性シリコーン油である。
【0062】
他の任意選択的な成分
本組成物は、任意選択的に、化粧品組成物(例えば、着色剤、スキンケア活性物質、抗炎症剤、日焼け止め剤、乳化剤、緩衝液、レオロジー変性剤、これらの組み合わせなど)に一般的に使用される1つ以上の追加の成分を含み得、ただし、追加の成分が不所望に本組成物によって提供される皮膚健康上又は外観上の効果を変えるものではないことを条件とする。組成物中に組み入れられる場合、追加の成分は、過度の毒性、不適合性、不安定性、アレルギー反応などを示すことなく、ヒトの皮膚組織に接触させて用いるのに好適でなければならない。追加活性物質のいくつかの非限定的な例としては、ビタミン、ミネラル、ペプチド及びペプチド誘導体、糖アミン、日焼け止め剤、オイルコントロール剤、微粒子、フラボノイド化合物、育毛制御剤、抗酸化剤及び/又は抗酸化剤前駆体、防腐剤、プロテアーゼ阻害剤、チロシナーゼ阻害剤、抗炎症剤、保湿剤、角質除去剤、皮膚美白剤、サンレスタンニング剤、潤滑剤、抗ざ瘡活性物質、抗セルライト活性物質、キレート剤、抗しわ活性物質、抗萎縮活性物質、フィトステロール及び/又は植物ホルモン、N-アシルアミノ酸化合物、抗菌剤、並びに抗真菌剤が挙げられる。いくつかの例では、組成物は、香料、特に天然香料、又は着色剤、特に天然着色剤を含み得る。本明細書での使用に好適であり得る追加の成分及び/又はスキンケア活性物質の他の非限定的な例が、米国特許出願公開第2002/0022040号、同第2003/0049212号、同第2004/0175347号、同第2006/0275237号、同第2007/0196344号、同第2008/0181956号、同第2008/0206373号、同第2010/00092408号、同第2008/0206373号、同第2010/0239510号、同第2010/0189669号、同第2010/0272667号、同第2011/0262025号、同第2011/0097286号、同第2012/0197016号、同第2012/0128683号、同第2012/0148515号、同第2012/0156146号、及び同第2013/0022557号、並びに米国特許第5,939,082号、同第5,872,112号、同第6,492,326号、同第6,696,049号、同第6,524,598号、同第5,972,359号、及び同第6,174,533号に説明されている。
【0063】
本明細書の組成物中に任意選択的な成分を含む場合、組成物中の他の成分、特に、ナイアシンアミド、サリチレート、及びペプチドのようなpH感受性成分と複合体を形成しないか、又は別様に望ましくない相互作用をしない成分を選択することが望ましくあり得る。存在する場合、任意選択的な成分は、組成物の0.0001重量%~50重量%、0.001重量%~20重量%、又は更には、0.01重量%~10重量%(例えば、50重量%、40重量%、30重量%、20重量%、10重量%、5重量%、4重量%、3重量%、2重量%、1重量%、0.5重量%、又は0.1重量%)の量で含まれ得る。
【0064】
使用方法
スキンケア美容液組成物は、処置期間中、少なくとも1日1回、1日2回、又は1日当たりより高頻度で、顔、首、及び/若しくは一部分、又はこれらの組み合わせに塗布され得る。1日2回塗布する場合、1回目及び2回目の塗布の間は、少なくとも1~12時間の間隔を空ける。組成物は典型的に、朝及び/又は夜就寝前に塗布される。本明細書における処置期間は、理想的には、ヒアルロン酸ナトリウム及び/又は他のスキンケア活性物質が皮膚の外観を改善するのに十分な時間である。処置期間は、少なくとも1週間(例えば、約2週間、4週間、8週間、又は更には12週間)にわたって持続し得る。いくつかの場合には、処置期間は、数ヶ月(すなわち、3~12ヶ月)に及ぶであろう。いくつかの場合には、組成物は、少なくとも2週間、4週間、8週間、又は12週間の処置期間中に、週の大半の日数(例えば、少なくとも週に4日、5日、又は6日)にわたって、少なくとも1日に1回、又は更には1日に2回、塗布され得る。
【0065】
美容液組成物は、クレンジング後の乾いた顔に塗布することができる。美容液組成物は、保湿剤及び/又は日焼け止め剤が挙げられるが、これらに限定されない、他のスキンケア組成物の前又は後に塗布することができる。
【0066】
美容液組成物は、小じわ及びしわの外観を改善するのを助けることを意図し得る。美容液組成物は、他の市販の製品よりも、強く、長く、最大2倍長く持続し得る。美容液組成物は、皮膚に潤い及びみずみずしさを残すことができる。
【実施例】
【0067】
以下の表4の実施例は、局所用スキンケアエマルジョンを作製する従来の方法によって調製することができた。以下の実施例は、水相成分(例えば、ヒアルロン酸ナトリウム、グリセリン、スキンケア活性物質、キレート剤、アクチオキシダント(actioxidant)、防腐剤、及び乳化剤)を容器内で組み合わせ、均一になるまで混合することによって作製することができる。油相成分(例えば、シリコーン油及び乳化剤を含む油)を、別個の容器内で組み合わせ、均一になるまで混合することができる。次いで、油相を水相に添加し、得られたエマルジョンを高剪断混合(例えば、Flacktek Speedmixer(登録商標)、又はロータ・ステータミル)に供することができる。最後に、残りの増粘剤をエマルジョンに添加し、均一になるまで混合することができ、次いで、存在する場合、pH調整剤を添加し、生成物を均一になるまで高剪断混合に供する。
【0068】
【表4】
1Symrise(登録商標)からの、1,2-ヘキサンジオール及びカプリリルグリコール
2Lonza(登録商標)からの、ヨードプロピニルブチルカルバメート、PEG-4ラウレート、PEG-4ジラウレート、及びポリエチレングリコール
3Lonza(登録商標)からの、DMDMヒダントイン、ブタン-1,3-ジオール、ヨードプロピニルブチルカルバメート、水
4Seppic(登録商標)Corporationからの、ウンデシレノイルフェニルアラニン
5Silab(登録商標)からの、水及び加水分解セロトニア・シリクア種子抽出物
6Sederma(登録商標)からの、水、グリセリン、デシルグルコシド、乳酸、ベンジルアルコール、及びパルミトイルジペプチド-7
7B&T S.r.l.からの、PEG-7オリーブ油カルボン酸ナトリウム
8Sederma(登録商標)からの、水、グリセリン、PEG-100ステアレート、ベンジルアルコール、及びパルミトイルペンタペプチド-4
9Seppic(登録商標)Corporationからの、ポリアクリルアミド、C13~14イソパラフィン、及びラウレス-7
10Kobo(登録商標)Products Inc.からの、ポリアクリル酸ナトリウムデンプン
12Lubrizol(登録商標)からの、カルボマー
13Lubrizol(登録商標)からの、アクリレートC10~30アルキルアクリレートクロスポリマー
14Dow Corning(登録商標)からの、ジメチコーン(及び)ジメチコーンクロスポリマー
15Dow Corning(登録商標)からの、ジメチコーン(及び)ジメチコノール
【0069】
試験方法
粘度試験方法
25℃で少なくとも24時間保管した後、製品粘度を、25℃で5rpmで回転するTCスピンドルを備えたDV2T-RV粘度計(Brookfield Engineering Laboratories,Middleboro,Massachusettsから入手可能)によって測定する。スピンドルは、製品表面の2.5~3.0cm下から開始し、ヘリパス(helipath)を下方に進行させ、5回の読み取りに対して9秒毎に1つの読み取り値を収集する。読み取り値の平均(average)(平均値(mean))を計算して、平均粘度を判定する。
【0070】
組み合わせ
A.物理的に安定なスキンケア美容液組成物であって、
a.連続相であって、
i.約0.5%~約3%のヒアルロン酸ナトリウムであって、欧州薬局方法に従って、約500,000~約1,000,000Da、好ましくは約500,000Da~約920,000Da、より好ましくは約505,000Da~約855,000Da、更により好ましくは約510,000Da~約620,000の重量平均分子量を含む、ヒアルロン酸ナトリウムと、
ii.0.7%超の増粘剤、好ましくは1.0%超の増粘剤、より好ましくは1.1%超の増粘剤、更により好ましくは1.2%以上の増粘剤であって、ポリアクリルアミドポリマー及びコポリマーである、増粘剤と、
iii.水と、を含む、連続相と、
b.シリコーンを含む分散相と、を含み、
組成物が、約3,000cP~25,000cPの粘度を含む、組成物。
B.物理的に安定なスキンケア美容液組成物であって、
a.約0.5%~約3%のヒアルロン酸ナトリウムであって、欧州薬局方法に従って、約700,000Da~約200万Da、好ましくは約750,000Da~約150万Da、より好ましくは約800,000Da~約125万Da、更により好ましくは約855,000Da~約920,000Daの重量平均分子量を含む、ヒアルロン酸ナトリウムと、
b.1%超の増粘剤、より好ましくは1.1%超の増粘剤、更により好ましくは1.2%以上の増粘剤であって、ポリアクリルアミドポリマー及びコポリマーである、増粘剤と、
c.水と、を含み、
前記組成物が、約3,000cP(3Pa*s)~25,000cP(25Pa*s)の平均粘度を含む、組成物。
C.スキンケア組成物が、連続相及び分散相を含むエマルジョンであり、連続相が、ヒアルロン酸ナトリウム、増粘剤、及び水を含み、分散相が、シリコーンを含む、段落Bに記載の組成物。
D.平均粘度が、本明細書に説明される粘度試験方法に従って、約3000cP(3Pa*s)~約25,000cP(25Pa*s)、好ましくは約3500cP(3.5Pa*s)~約20,000cP(20Pa*s)、より好ましくは約4000cP(4Pa*s)~約15,000cP(15Pa*s)、更により好ましくは代替的に約5000cP(5Pa*s)~約10,000cP(10Pa*s)である、段落A~Cのいずれか1つに記載の組成物。
E.組成物が、約0.6%~約2%のヒアルロン酸ナトリウム、好ましくは約0.7%~約1.5%、より好ましくは約0.75%~約1.25%のヒアルロン酸ナトリウムを含む、段落A~Dのいずれか1つに記載の組成物。
F.組成物が、2%以下の増粘剤、好ましくは1.9%以下の増粘剤、好ましくは1.8%以下の増粘剤を含む、段落A~Eのいずれか1つに記載の組成物。
G.増粘剤が、ポリアクリルアミド及びイソパラフィン及びラウレス-7を含む、段落A~Fのいずれか1つに記載の組成物。
H.組成物が、フタレート、パラベン、染料、合成香料、及び/又は香料を含まない、段落A~Gのいずれか1つに記載の組成物。
I.連続相が、約3%~約10%のグリセリン、好ましくは約4%~約9%のグリセリン、より好ましくは約5%~約8%のグリセリンを更に含む、段落A~Hのいずれか1つに記載の組成物。
J.連続相が、ナイアシンアミド、ニコチン酸、ニコチニルアルコール、及びこれらの組み合わせから選択されるビタミンB3化合物を更に含む、段落A~Iのいずれか1つに記載の組成物。
K.段落A~Jのいずれか1つに記載のスキンケア美容液組成物を保管及び分配するために適合されたスポイトパッケージを含む、スキンケア製品。
L.皮膚の水和を増加させ、かつ/又は小じわ若しくはしわの出現を低減するための、段落A~Kのいずれか1つに記載のスキンケア美容液組成物の使用。
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。代わりに、別途指定されない限り、このような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【0071】
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、除外又は別様に限定することが明言されない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いずれの文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求されるいずれの発明に対する先行技術であるともみなされないか、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献又は複数の参考文献と組み合わせたときに、そのようないずれの発明も教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更に、本文献における用語のいずれの意味又は定義も、参照により組み込まれた文献内の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合、本文献においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0072】
本発明の特定の実施形態を例解及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にある全てのこのような変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図される。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理的に安定なスキンケア美容液組成物であって、
a.連続相であって、
i.0.5%~1.5%のヒアルロン酸ナトリウム、好ましくは0.75%~1.25%のヒアルロン酸ナトリウムであって、欧州薬局方法に従って、500,000~1,000,000Da、好ましくは700,000~1,000,000Da、より好ましくは850,000Da~950,000Daの重量平均分子量を含む、ヒアルロン酸ナトリウムと、
ii.0.7%超の増粘剤、好ましくは1%超の増粘剤、より好ましくは1.2%超の増粘剤であって、ポリアクリルアミドポリマー及びコポリマーである、増粘剤と、
iii.水と、を含む、連続相と、
b.シリコーンを含む分散相と、を含み、
前記組成物が、本明細書に記載の粘度試験方法に従って、4,000cP(4Pa
*s)~25,000cP(25Pa
*s)、好ましくは4000cP(4Pa
*s)~15,000cP(15Pa
*s)、より好ましくは5000cP(5000Pa
*s)~10,000cP(10Pa
*s)の平均粘度を含む、組成物。
【請求項2】
前記増粘剤が、ポリアクリルアミド及びイソパラフィン及びラウレス-7を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記組成物が、フタレート、パラベン、染料、合成香料、及び/又は香料を含まない、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記連続相が、3%~10%のグリセリン、好ましくは4%~9%のグリセリン、より好ましくは5%~8%のグリセリンを更に含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記連続相が、ナイアシンアミド、ニコチン酸、ニコチニルアルコール、及びこれらの組み合わせから選択されるビタミンB
3化合物を更に含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記連続相が、ナイアシンアミド、ニコチン酸、ニコチニルアルコール、及びこれらの組み合わせから選択されるビタミンB
3化合物を更に含む、請求項2~4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記組成物が、フタレート、パラベン、染料、合成香料、及び/又は香料を含まない、請求項2、4又は5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
請求項1~5のいずれか一項に記載のスキンケア美容液組成物を保管及び分配するために適合されたスポイトパッケージを含む、スキンケア製品。
【請求項9】
皮膚の水和を増加させ、かつ/又は小じわ若しくはしわの出現を低減するための、請求項1~5のいずれか一項に記載のスキンケア美容液組成物の使用。
【国際調査報告】