(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-24
(54)【発明の名称】被写体の正面像と背面像を表示するための撮像システム
(51)【国際特許分類】
H04N 5/222 20060101AFI20250117BHJP
H04N 23/56 20230101ALI20250117BHJP
H04N 23/695 20230101ALI20250117BHJP
H04N 23/60 20230101ALI20250117BHJP
A47G 1/00 20060101ALI20250117BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20250117BHJP
【FI】
H04N5/222
H04N23/56
H04N23/695
H04N23/60 500
A47G1/00 Z
G09G5/00 550C
G09G5/00 530M
G09G5/00 510B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024543528
(86)(22)【出願日】2023-01-20
(85)【翻訳文提出日】2024-09-18
(86)【国際出願番号】 FR2023050078
(87)【国際公開番号】W WO2023139337
(87)【国際公開日】2023-07-27
(32)【優先日】2022-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524275469
【氏名又は名称】ディラン ヴァシレ
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ディラン ヴァシレ
【テーマコード(参考)】
3B111
5C122
5C182
【Fターム(参考)】
3B111AA04
3B111AD01
5C122EA60
5C122EA66
5C122EA67
5C122FA18
5C122FH04
5C122FH05
5C122FH11
5C122FK23
5C122FK24
5C122FK25
5C122GG21
5C182AB03
5C182AC03
5C182BA03
5C182BA14
5C182BA76
5C182BB13
5C182CA55
5C182CB44
(57)【要約】
被写体(S)が自身を正面視および背面視で見ることを可能にするための撮像システム(100)であって、被写体(S)のための場所(E)と、半透明鏡(11)および場所(E)に立つ被写体に対向する半透明鏡(11)の後方に設置された表示スクリーン(12)を含む画像モジュール(1)と、場所(E)に立つ被写体の背面に向けられて被写体の背面像(B)を撮影するカメラ(2)と、被写体の正面像(A)とカメラ(2)により撮影された被写体の背面像(B)とを交互に画像モジュール(1)に表示させるために画像モジュール(1)とカメラ(2)の動作を管理するプロセッサ(4)と、を備えることを特徴とする撮像システム(100)である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体(S)が自身を正面視および背面視で見ることを可能にする撮像システム(100)であって、
前記被写体(S)のための場所(E)と、
半透明鏡(11)および前記場所(E)に立つ前記被写体に対向する前記半透明鏡(11)の後方に設置された表示スクリーン(12)を含む画像モジュール(1)と、
前記場所(E)に立つ前記被写体の背面に向けられて前記被写体の背面像(B)を撮影するカメラ(2)と、
前記鏡(11)上の前記被写体の正面像(A)と、前記カメラ(2)により撮影されて前記半透明鏡(11)を介して前記画像モジュール(1)に表示された前記被写体の背面像(B)とを交互に表示させるために、前記画像モジュール(1)と前記カメラ(2)の動作を管理するプロセッサ(4)と、を備え、
前記画像モジュール(1)は、前記プロセッサ(4)によって処理された前記被写体の前記背面実像(B'ir,-B'1ir)を、前記半透明鏡(11)の平面に表示されて前記被写体(S)に送られる正面仮想像(-A1iv)と置き換えて表示するために前記プロセッサ(4)に結合されており、それにより、これら2つの像は寸法とアスペクトにおいて同質の置き換えが行われる、
ことを特徴とする撮像システム(100)。
【請求項2】
請求項1に記載の撮像システム(100)であって、
前記プロセッサ(4)により実行される前記背面像(B)の処理は、
眼(Oo)の統計的平均高さを推測するために前記被写体(S)の身長を決定することによって、画像撮影軸の向きを前記被写体の眼(Oo)の視覚的な向きに対応させ、
前記被写体に視認される前記仮想像(-A1iv)の光円錐内に収まる前記像(B'1ir)を取得するように前記実像(B'ir)をスケーリングする、
ことを特徴とする撮像システム(100)。
【請求項3】
請求項1に記載の撮像システム(100)であって、
前記被写体(S)のための照明システム(3)であって、前記被写体(S)を照明するように配置された照明ポイント(31)を含み、前記鏡(11)上の仮想像(-A1iv)と、前記スクリーン(12)上の実像(B'1irまたは-B'1ir)との両方の像を前記画像モジュール(1)で表示させる機能としての、前記被写体に面する前記照明ポイントを作動させるために前記プロセッサ(4)に接続された照明システム(3)を、備える、
ことを特徴とする撮像システム(100)。
【請求項4】
請求項1に記載の撮像システム(100)であって、
前記プロセッサ(4)は、前記被写体(S)の背面部(B)の視野角および視野方向を変更する画像処理を施して、前記被写体が視認する仮想像(-A1iv)に代替される実像(B'1irまたは-B'1ir)を前記スクリーン(12)に表示する、
ことを特徴とする撮像システム(100)。
【請求項5】
請求項4に記載の撮像システム(100)であって、
前記プロセッサ(4)は、前記実像(B'1ir)を前記スクリーン(12)上の表示画像(-B'1ir)に反転させて、前記表示画像に前記鏡(11)内の前記仮想像(-A1iv)と同じ向きを与える、
ことを特徴とする撮像システム(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体の正面像と背面像を表示するための撮像システムに関する。
【背景技術】
【0002】
鏡の前に位置する被写体が、正面だけでなく、側面や、一組の反射鏡の場合は背面まで見ることができる様々なミラーシステムが存在する。
【0003】
しかし、これらのミラーシステムは、鏡の前に立つ被写体に、側面と背面のかなり歪んだ視界を与えるだけである。鏡が与える仮想像は光学的に非常に歪んでいるため、被写体の側面と背面が相対的に歪んだ不正確な印象しか与えられない。また、被写体の位置によっては歪み及び比率が大きく変化する。また、背面又は側面からの像が複数の鏡で反射されることで、このような複数の鏡の経由によって仮想像の寸法が縮小され、陰影が減衰したり、色が変更されたりする。
【0004】
更に、異なる角度及びスケールの画像が同時に複数存在し、被写体が僅かに動くだけで複数の動画が同時に生じることは、各画像の詳細を視認できなくする特に煩わしい効果として認識される。この画像が増える機能は、衣服の細部や効果、または被写体の姿勢を調べることができ、正確かつ効率的に画像を増やすことはできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2013/178841号
【特許文献2】米国特許出願公開第2018/173963号明細書
【特許文献3】特開2010-16793号公報
【特許文献4】国際公開第2016/162731号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、鏡の前に立つ被写体が、大きさ、色、線や輪郭の向きにおいて、できるだけ忠実かつ有意義に対応する正面像と背面像とを、簡単に実装できる手段を用いて、得ることができる撮像システムを創出することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的のため、本発明は、被写体が自身を正面視と背面視とで見ることができるようにするための撮像システムに関し、この撮像システムは、被写体のための場所と、半透明鏡および前記場所に立つ前記被写体に向く前記半透明鏡の後ろに配置された表示スクリーンを含む画像モジュールと、前記場所に立つ前記被写体の背面に向けられて前記被写体の背面像を撮影するカメラと、前記被写体の正面像と前記カメラで撮影された前記被写体の背面像とを交互に前記画像モジュールに表示するために、前記画像モジュールと前記カメラの動作を管理するプロセッサと、を含むことを特徴とする。
【0008】
本発明による撮像システムにより、被写体は、正面と背面の正確な選択像だけでなく、これら2つの位置または姿勢の間の中間部分像を得ることができる。
【0009】
被写体の僅かな動きに伴い動く複数の補助又は周辺の像により像の観察が阻害又は攪乱されることがなくなる。その代わり、被写体には同時に1つの像しか見えず、像は同じ場所で同じような特性で交互に表示されるため、観察者は複数の紛らわしい動きに惑わされることがない。
【0010】
像の切り替えは、好適には、被写体により制御されるか、又は観察目的に整合するプログラムされた頻度で行われる。
【0011】
切り替えの頻度、及び、各像が画像モジュールに表示される時間は、所望の目的にできるだけ柔軟に適応するようにプログラムすることができる。
【0012】
この撮像システムには、例えば劇場の衣装合わせ及び更衣室等のプロ向け用途から、想定外の広範な分野の娯楽用途にわたる幅広い用途がある。
【0013】
別の特徴によれば、前記画像モジュールは、前記プロセッサによって処理された前記被写体の背面像を交互に表示するように前記プロセッサに接続され、前記半透明鏡によって前記被写体に反射された正面像を背面像に置き換える。
【0014】
正面仮想像と、正面像を置き換えるべく処理された背面実像との切り替えは、被写体が像を「前から」観察する上で特に重要であり、被写体は、像の縮尺、色相、明るさの変化により阻害されず、従って、被写体の服装の細部、観客(第三者)に与える視覚的効果、被写体の前後の姿勢等を正確に評価できるようになる。
【0015】
更に有利な特徴によれば、前記撮像システムは、前記被写体を照明するために配された照明点を有する被写体照明システムを備え、前記被写体照明システムは、前記被写体に面する前記照明点を作動させるように、前記画像モジュールに表示される像の機能として、前記鏡上の仮想像として、前記スクリーン上の実画像として作動するように前記プロセッサに接続される。
【0016】
照明を露出に適合させるか又は直視に適合させることにより、例えば俳優又はより一般的なパフォーマンス・アーティストに対する照明又はその焦点の効果を研究することも可能になる。
【0017】
更に有利な特徴によれば、前記プロセッサが画像処理を適用して前記被写体の背面を見る角度と方向を変更して仮想像に代わって実像を前記スクリーンに表示する。
【0018】
このように、撮像システムは、特に、本発明の別の特徴によれば、プロセッサが実像を反転させてスクリーン上の表示画像にし、仮想鏡像の向きと同じ向きを与える場合、像ペアの特に高度な適応を可能にする。
【0019】
以下、添付図面に模式に示す撮像システムの一例を用いて本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】室内に設置された撮像システムの模式図である。
【
図2】
図1の撮像システムであり、被写体は画像モジュールに向いて示されている。
【
図3】画像モジュールにおける中間像の幾何学的トレース図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1に示すように、本発明の主題は、ファッションアクセサリ或いは衣服の展示場又は試着室などの部屋Lに設置されて、少なくとも類似した美的特性(色、陰影、大きさ)を有する像によって、被写体が自身の衣服を正面及び背面から確認することを可能にし、正面と背面の像から同等の印象が得られるようにするための撮像システム100である。
【0022】
この定義は、被写体が自身を厳密に正面から見せた場合の正面像と、被写体が鏡の前で行うように一方向または他方向に回転し、その位置に対応する「正面」像及び「背面」像を確認又は得るときの正面像とを包含している。
【0023】
被写体Sが想定する回転角度に応じて、撮像システム100は、正面像の代わりに、同じ位置角度に対応する背面像を表示することができる。被写体は、少なくとも実質的に寸法を保持しながら、直接の像に代わる全く同質の像を有することになり、2つの像は、被写体が自分の姿勢または位置を評価および確認するために不可欠な、サイズおよび外観の点で均質(同質)に置き換えられる。
【0024】
このように2つの同質の像を交互に表示することは、例えば俳優又は歌手の衣装のように、衣装が衣服、帽子、その他のアクセサリーの正面と背面の間で特定の要素に連続性がある場合に、第三者の介入を必要とせず、又はそれに加えて、衣装や姿勢を検証及び評価するために特に重要である。
【0025】
図1は、試着室又はそれに似た部屋のような部屋Lに設置された撮像システム100を示し、撮像システム100は、被写体Sが立っている場所Eに面する画像モジュール1と、カメラ2と、を含む。
【0026】
位置Eを通る横平面YYは、部屋Lの空間を画像モジュール1側の正面部AVとカメラ2側の背面部ARに分割する。
【0027】
従って、被写体SがE地点に立っている場合、被写体は画像モジュール1に向いて、被写体の背中はカメラ2に向けられる。
【0028】
こうして、横平面YYの位置は、位置Eにいる可能性のある被写体Sとの関係で定義される。この位置は部屋L内で選択され、その位置自体は、以下で詳述するように、被写体が画像モジュール1の鏡で自身を快適に見ることができるように、利用可能な空間の寸法に依存し得る。被写体Sの背後の位置は、様々な要件に応じて大きく変化し得るが、カメラ2により撮影された背面像は処理可能であるため、画像モジュール1に出現するために必要な構造に容易に適合させることができ、その特徴、特に寸法、及び可能ならば反転又は非反転方向が、正面像に対応する。
【0029】
部屋Lには、照明ポイント31が図示のように上部に配置され、照明ポイント31は適当ならば部屋の側面にも配置された、照明システム3が設置されている。照明システム3はドライバ32に接続されており、ドライバ32は、照明ポイントまたは照明ポイント群を作動させて、必要に応じて被写体、例えば被写体の正面または背面のみを照明する。
【0030】
画像モジュール1は自身の動作を制御するドライバ121を含んでいる。画像モジュール1、カメラ2、及び照明システム3は、ドライバ121、32を介して、撮像システム100の動作を制御するプロセッサ4に接続されてよい。
【0031】
システム100は、所望の動作モードや用途に応じて、手動または自動でさまざまな方法で起動される。
【0032】
手動コマンドモードでは、システム100、より正確にはそのコンポーネント1、2、3の動作は、手動コマンド、一般コマンドボタン、または様々な機能に割り当てられたボタンによって起動される。
【0033】
自動コマンドモードでは、システム100は、例えば、被写体を場所Eに配置し、その後、例えば、場所Eにおける被写体の位置または姿勢が一定量変化する毎にトリガされるプログラムに従って動作を実行することにより起動される。
【0034】
カメラ2又はその光学系は、室内にほとんど見えない程度に小型化することが可能であり、撮影時のみ開くシャッターなどの開口部の後ろにカメラを隠すことも可能である。
【0035】
被写体Sの正面部(A)の像又はその背面部(B)の像を表示する画像モジュール1は、上述したように、被写体の場所Eに対向するワンウェイミラーとも呼ばれる半透明鏡11と、表示スクリーン12と、を含んでいる。
【0036】
この表示スクリーン12は、例えば薄型テレビであり、鏡11の背後に配置される。図面では鏡11とスクリーン12との間に一定の距離が示されているが、この距離は実際には非常に小さく、そのスクリーン12は鏡11の真後ろに配置されている。
【0037】
スクリーン12はドライバ121によって制御され、スクリーン12が点灯していないときには鏡11が被写体の像を表示し、スクリーン12が点灯したときには、スクリーンに表示された像が鏡11を通して現れ、その明るさによって鏡11の正面像を置き換え、被写体Sは、スクリーン12が消灯しているときには自分の正面像を見て、スクリーン12が点灯しているときには自分の背面像を見る。
【0038】
プロセッサ4に接続されたカメラ2は、スクリーン12の動作に応じて管理される。
【0039】
カメラ2は被写体の背面像を送信し、この像はその寸法特性において正面像と同質になるように処理されるため、背面像は画像モジュール1において正面像と自然に置き換えられ、寸法は、例えば被写体が回転したときと同じ位置に対応するように、その時点で被写体が知覚する寸法に少なくとも実質的に対応する。
【0040】
表示されるカメラ画像は、正面像が示す被写体の姿勢と同一の姿勢に正確に対応するように、表示が切り替わる直前に撮影された画像である。
【0041】
プロセッサ4による画像処理は、
図2および
図3を参照してより詳細に示すように、スクリーン12に表示される像を反転させて、鏡11内の像と同一の左右方向を有するようにすることもできる。
【0042】
図2および
図3は、幾何学的図面により撮像システムの動作を示している。
【0043】
画像モジュール1に対向する場所Eには、シルエットの様々な要素を識別しやすくするために立方体に描かれた被写体Sが配置されている。横平面YYは、被写体を正面部Aと背面部Bに分割する。被写体のこの分割は幾何学的なものであり、物理的なものではない。それは、被写体がどのような向きであっても、画像モジュール1の鏡11に映る被写体の部分Aと、カメラ2によって撮影された画像である部分Bに対応するだけであり、被写体は自分の場所Eで回転して、鏡11の適切な位置にいる自分を見ることができる一方で、背後からの対の画像を得ることができる。
【0044】
被写体Sの眼は位置Ooにあり、それは画像モジュール1で表示されている像の幾何学的構成のための被写体の高さを定義する。
【0045】
カメラ2は、眼の高さOoに近い高さ、または少なくともシステム100に示される被写体の平均的な目の高さに近い高さにあるため、カメラの角度または画像撮影軸が、画像モジュール1の鏡で自分の像を見ている被写体Sの角度または画像撮影軸に実質的に対応(一致)している。
【0046】
照明3は、画像モジュール1によって正面像又は背面像のどちらが表示されているかに応じて、正面部Aまたは背面部Bを照らすように制御される。カメラ2の位置は、部屋Lの壁が中間色であってカメラが撮影した被写体Sの画像が画像処理によりクロップ(トリミング)できる場合でも、正面像がカメラ画像を乱さないように被写体Sに合わせられている。
【0047】
図3は、被写体Sが見る像及びそれらの幾何学的構成を示す。
【0048】
鏡11によって与えられる被写体の像は、像面PIに存在する正面仮想像(-Aiv)である。この仮想像は、眼(Oo)を頂点とし、像面PIの仮想像(-A1iv)を底部とする光円錐との交点によって画定される相似表現(-A1iv)により、鏡11の面内に表現される。
【0049】
カメラ2によって撮影された背面像Bは、眼Ooによる視覚と全く同じ画像撮影軸の角度の向きに対応しておらず、そのため、眼O1が仮想像に示されている。
【0050】
プロセッサ4によって実行される画像処理は、まず、カメラ2が眼Ooの高さである位置21に配置された場合の形状B'に画像を対応させることからなる。この高さは、カメラによって撮影された画像を分析し、被写体の身長を決定し、眼Ooの高さ(統計的平均に対応する)を推測することによって計算することができる。
【0051】
このようにして補正された実像B'irは、スクリーン12との交点で像(-Aiv)の光円錐に内接する像B'1irを得るためにスケーリングされる。このようにして、スクリーン12上に表示される像B'1ivは、鏡11上に現れる正面像(-A1iv)の寸法と一致する。
【0052】
像が仮想又は現実のいずれであるかを強調するために、参照符号は(-A)と(B'1)にそれぞれ関連付けられた(IV)又は(IR)の表示で終わる。
【0053】
一実施形態において、部分Bの像を処理することはまた、像を反転して像(-A1iv)と同じ反転された向きを有する像(-B'1)を取得することも含んでいる。
【0054】
画像モジュール1における像(-A1iv)から像(B'1ir)又は(-B'1ir)への遷移は、見かけ上の寸法を変化させることなく完全に連続的である。また、2種類の像(正面像A、背面像B)の切り替えは、その場所Eで向きや姿勢を変える被写体Sの動きによって、正面像と背面像を連続して表示して、自動的に命令することもできる。
【符号の説明】
【0055】
S 被写体
A 被写体の正面部
B 被写体の背面部
100 撮像システム
1 画像モジュール
11 半透明鏡(ワンウェイミラー)
12 表示スクリーン/薄型スクリーン
121 ディスプレイドライバ
2 カメラ
21 補正されたカメラ位置
3 照明システム
31 照明ポイント
32 照明ドライバ
4 マイクロプロセッサ
L 部屋
AV 部屋の正面
AR 部屋の背面
YY 部屋の横平面
E 鏡に向く被写体の場所
PI 仮想像の平面像
-Aiv 部分Aの仮想像
-A1iv 鏡面内の像
B'ir 補正された実像
B'1ir 表示された実像
IRB 部分Bの実像
Oo 被写体の眼
O1 眼の仮想像
【国際調査報告】