(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-24
(54)【発明の名称】弁装置及び電動弁
(51)【国際特許分類】
F16K 31/04 20060101AFI20250117BHJP
F16K 27/00 20060101ALI20250117BHJP
F16K 27/02 20060101ALI20250117BHJP
【FI】
F16K31/04 Z
F16K27/00 B
F16K27/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024544519
(86)(22)【出願日】2023-01-10
(85)【翻訳文提出日】2024-07-25
(86)【国際出願番号】 CN2023071667
(87)【国際公開番号】W WO2023143073
(87)【国際公開日】2023-08-03
(31)【優先権主張番号】202210102507.2
(32)【優先日】2022-01-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511102675
【氏名又は名称】浙江三花汽車零部件有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】施 穎
(72)【発明者】
【氏名】張 榮 軍
(72)【発明者】
【氏名】潘 藝 園
【テーマコード(参考)】
3H051
3H062
【Fターム(参考)】
3H051AA01
3H051BB02
3H051CC01
3H051CC11
3H051CC14
3H051DD01
3H051EE06
3H062AA02
3H062AA14
3H062BB30
3H062BB31
3H062CC01
3H062DD01
3H062EE06
3H062FF38
3H062GG04
3H062GG06
(57)【要約】
弁装置を開示し、弁座部材は弁座カバー及びフランジ部を含み、スリーブの下端開口部は弁座カバーに溶接固定され、弁装置は取付ブロックをさらに含み、取付ブロックによって弁装置は他の部材に取り付けられ、取付ブロックは取付孔をさらに備え、弁座部材の一部は取付孔に位置し、取付孔の少なくとも一部の孔径はフランジ部の外径よりも小さく、フランジ部は、取付ブロックがコイルユニットと離れた方向へ弁座部材から離脱することを制限し、弁装置はパッドをさらに含み、パッドの少なくとも一部は弁座部材と取付孔を取り囲む内周壁との間に位置し、パッドは締まり嵌められるように取付ブロックと弁座部材との間に締め付けられ、弁座部材の取付ブロックに対する周方向回動を制限し、このように配置することで、弁部材の、取付ブロック又は弁ボディに対する周方向回動を制限して、弁装置の取付を容易にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁装置であって、前記弁装置はコイルユニット、及び弁部材を含み、前記弁部材は弁座部材、ロータ部材、弁体部材及びスリーブを含み、前記コイルユニットはステータユニットを含み、前記ステータユニットは前記ロータ部材を回転可能にさせ、前記弁体部材は前記ロータ部材に接続され、前記ロータ部材は前記弁体部材を前記弁座部材に対して軸方向で動作させ、前記弁座部材は弁座カバー及びフランジ部を含み、前記スリーブの下端開口部は前記弁座カバーに溶接固定され、前記弁装置は前記弁装置を他の部材に取り付けるための取付ブロックをさらに含み、前記取付ブロックは取付孔をさらに備え、前記弁座部材の一部は前記取付孔に位置し、取付孔の少なくとも一部の孔径は前記フランジ部の外径よりも小さく、前記フランジ部は、前記取付ブロックが前記コイルユニットと離れた方向へ前記弁座部材から離脱することを制限し、前記弁装置はパッドをさらに含み、前記パッドの少なくとも一部は、前記弁座部材と前記取付孔を形成する内周壁との間に位置し、前記パッドは締まり嵌められるように、前記取付ブロックと前記弁座部材との間に締め付けられ、前記弁座部材の前記取付ブロックに対する周方向回動を制限する弁装置。
【請求項2】
前記パッドは、環状筒形を呈しており、第1パッド部及び第2パッド部を含み、前記第1パッド部の外径は前記第2パッド部の外径よりも大きく、前記第1パッド部は相対的に前記コイルユニットに接近し、前記第2パッド部は締まり嵌められるように前記取付ブロックと前記弁座部材との間に嵌入され、前記第2パッド部は、内周面が前記弁座カバーの外周面と接触し、外周面が前記取付孔を形成する内周壁と接触することを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項3】
前記パッドは、環状筒形を呈しており、第1パッド部及び第2パッド部を含み、前記第1パッド部の外径は前記第2パッド部の外径よりも大きく、前記第1パッド部は相対的に前記コイルユニットに接近し、前記第2パッド部の一部は前記弁座部材と前記取付ブロックとの間に位置し、前記第2パッド部の外周は前記弁部材の軸方向に沿って設けられる第1凸条を備え、前記取付孔を形成する周側壁は、弁部材の軸方向に沿って設けられる第1ストリップ凹溝を備え、前記第1凸条の形状は、前記第1ストリップ凹溝を形成する内周壁に合わせ、前記第1凸条は、前記第1ストリップ凹溝を形成する内周壁に締まり嵌められ、前記パッドの内周面は前記弁座カバーの外周面に締まり嵌められ、又は、前記パッドの内周面は弁部材の軸方向に沿って設けられる第2凸条を備え、前記弁座カバーは、弁部材の軸方向に沿って設けられる第2ストリップ凹溝を備え、前記第2凸条は、前記第2ストリップ凹溝を形成する内周壁に締まり嵌められることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項4】
前記パッドは、環状筒形を呈しており、第1パッド部及び第2パッド部を含み、前記第1パッド部の外径は前記第2パッド部の外径よりも大きく、前記第1パッド部は相対的に前記コイルユニットに接近し、前記第2パッド部の一部は前記弁座部材と前記取付ブロックとの間に位置し、前記第2パッド部の外周は、前記弁部材の軸方向に沿って設けられる第3ストリップ凹溝を備え、前記取付孔を形成する周側壁は、弁部材の軸方向に沿って設けられる第3凸条を備え、前記第3凸条の形状は、前記第3ストリップ凹溝を形成する内周壁に合わせ、前記第3凸条は、前記第3ストリップ凹溝を形成する内周壁に締まり嵌められ、前記パッドの内周面は前記弁座カバーの外周面に締まり嵌められ、又は、前記パッドの内周面は弁部材の軸方向に沿って設けられる第4ストリップ凹溝を備え、前記弁座カバーは、弁部材の軸方向に沿って設けられる第4凸条を備え、前記第4凸条は、前記第4ストリップ凹溝を形成する内周壁に締まり嵌められることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項5】
前記取付ブロックの下端は凹部を備え、前記凹部を形成する側壁の孔径は前記取付孔の最小孔径よりも大きく、前記フランジ部の少なくとも一部は前記凹部に位置し、前記凹部を形成する上壁は前記フランジ部に当接され、前記第1パッド部の、第2パッド部から突出した部分の下端面は前記取付ブロックの上端面に当接され、前記パッドと前記取付ブロックとの相対位置を制限し、前記パッドは前記スリーブと前記弁座カバーとの溶接部位を覆うことを特徴とする請求項2~4の何れか1項に記載の弁装置。
【請求項6】
前記パッドは大径筒形部及び小径筒形部を含み、前記小径筒形部は相対的に前記コイルユニットに接近し、前記大径筒形部と前記小径筒形部との間には折り曲げ部があり、前記折り曲げ部の下端面は前記フランジ部の上端面に当接され、前記取付ブロックは前記折り曲げ部の上端面に当接され、前記小径筒形部の少なくとも一部は締まり嵌められることで、前記弁座カバーと、前記取付孔を形成する内周壁との間に圧入され、前記大径筒形部の少なくとも一部は締まり嵌められることで、前記フランジ部の外周面と、前記取付孔を形成する内周壁との間に圧入され、前記パッドは前記スリーブと前記弁座カバーとの溶接部位を覆うことを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項7】
前記弁装置は第1密封リングを含み、前記パッドのトップ部は前記第1密封リングを支持し、前記コイルユニットは前記ステータユニットの少なくとも一部を被覆する射出成形部をさらに含み、前記射出成形部の下端は環状凹溝部を備え、前記環状凹溝部は環状凹溝を備え、前記環状凹溝は前記スリーブに向かって開口し、前記第1密封リングの少なくとも一部は前記環状凹溝に位置し、前記第1密封リングは前記環状凹溝部の内側壁と前記スリーブとの間に締め付けられることを特徴とする請求項2~6の何れか1項に記載の弁装置。
【請求項8】
前記弁装置は接続部材をさらに含み、前記接続部材は本体板部及び側板部を含み、前記本体板部と前記側板部とは一体構造であり、前記本体板部は前記コイルユニットに固定接続され、前記側板部は前記本体板部から前記コイルユニットと離れた方向へ折り返され、前記側板部は第1連通孔を備え、前記取付ブロックは第1ネジ孔を備え、前記弁装置は第1ボルトユニットをさらに備え、前記第1ボルトユニットは前記第1連通孔を通って前記取付ブロックにおける第1ネジ孔にねじ込まれることで、前記接続部材を前記取付ブロックに固定接続することを特徴とする請求項7に記載の弁装置。
【請求項9】
前記射出成形部の下端は柱状体を備え、前記本体板部は第1貫通孔を備え、前記柱状体は前記第1貫通孔を通っており、前記第1貫通孔を通った部分を溶接して、前記本体板部を前記射出成形部に固定し、前記取付ブロックの上端面は逃げ凹溝を備え、前記逃げ凹溝は前記柱状体の位置に対応して配置され、前記柱状体の一部は前記逃げ凹溝に収容されることを特徴とする請求項8に記載の弁装置。
【請求項10】
前記パッドと前記取付ブロックとの間、又は前記パッドと前記弁部材との間の接続部位はさらに接着剤によって接着され、或いは溶接固定され、若しくは前記取付ブロックと前記弁座部との間はさらに接着剤によって接着されることを特徴とする請求項9に記載の弁装置。
【請求項11】
電動弁であって、前記電動弁は請求項1~10の何れか1項に記載の弁装置を含み、前記電動弁は弁ボディをさらに含み、前記弁ボディは弁ボディ室を備え、前記弁装置の一部は前記弁ボディ室に位置し、前記取付ブロックは第2連通孔を備え、前記弁ボディは第2ネジ孔を備え、前記電動弁は前記第2連通孔を通って前記弁ボディにおける第2ネジ孔にねじ込まれる第2ボルトユニットをさらに含み、前記フランジ部の下端面は前記弁ボディに当接され、前記取付ブロックは前記フランジ部の上端面に当接されることで、弁装置を前記弁ボディに固定することを特徴とする電動弁。
【請求項12】
前記弁ボディは第1流通通路、第2流通通路を含み、前記第1流通通路と前記第2流通通路とは前記弁装置を介して連通し、前記弁装置は、前記第1流通通路と前記第2流通通路との間の動作媒体の通過量を調節することを特徴とする請求項11に記載の電動弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2022年01月27日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202210102507.2であり、発明名称が「弁装置及び電動弁」である中国特許出願の優先権を主張して、その全ての内容は本出願に援用されている。
【0002】
本出願は流体制御の技術分野に係わり、具体的に弁装置、及び弁装置を備える電動弁に係わっている。
【背景技術】
【0003】
電動弁は弁部材、取付ブロック及び弁ボディを含み、弁部材と取付ブロックとは別体構造であり、取付ブロックには貫通孔が設けられ、ボルトユニットは貫通孔を通って弁ボディ上のネジ孔にねじ込まれることで、取付ブロックを弁ボディに固定し、取付ブロックは弁部材に当接され、弁部材の軸方向での位置を制限し、ところが、このような配置は、弁部材が取付ブロック又は弁ボディに対して周方向で回動することを防止できず、従って、如何に取付ブロック又は弁ボディに対して弁部材を確実に固定するかということは、当業者にとって配慮すべき技術問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願は、弁部材の、取付ブロック又は弁ボディに対する周方向回動を制限して、弁装置の取付を容易にする弁装置及び電動弁を提供することを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を実現するために、本出願は以下の技術案を採用し、
弁装置であって、前記弁装置はコイルユニット、及び弁部材を含み、前記弁部材は弁座部材、ロータ部材、弁体部材及びスリーブを含み、前記コイルユニットはステータユニットを含み、前記ステータユニットは前記ロータ部材を回転可能にさせ、前記弁体部材は前記ロータ部材に接続され、前記ロータ部材は前記弁体部材を前記弁座部材に対して軸方向で動作させ、
前記弁座部材は弁座カバー及びフランジ部を含み、前記スリーブの下端開口部は前記弁座カバーに溶接固定され、前記弁装置は前記弁装置を他の部材に取り付けるための取付ブロックをさらに含み、前記取付ブロックは取付孔をさらに備え、前記弁座部材の一部は前記取付孔に位置し、取付孔の少なくとも一部の孔径は前記フランジ部の外径よりも小さく、前記フランジ部は、前記取付ブロックが前記コイルユニットと離れた方向へ弁座部材から離脱することを制限し、前記弁装置はパッドをさらに含み、前記パッドの少なくとも一部は弁座部材と、前記取付孔を形成する内周壁との間に位置し、前記パッドは締まり嵌められるように、前記取付ブロックと前記弁座部材との間に締め付けられ、前記弁座部材の前記取付ブロックに対する周方向回動を制限する。
【0006】
電動弁であって、前記電動弁は前記弁装置及び弁ボディを含み、前記弁ボディは弁ボディ室を備え、前記弁装置の一部は前記弁ボディ室に位置し、前記取付ブロックは第2連通孔を備え、前記弁ボディは第2ネジ孔を備え、前記電動弁は第2ボルトユニットをさらに含み、前記第2ボルトユニットは前記第2連通孔を通って前記弁ボディにおける第2ネジ孔にねじ込まれ、前記フランジ部の下端面は前記弁ボディに当接され、前記取付ブロックは前記フランジ部の上端面に当接されることで、弁装置を前記弁ボディに固定する。
【発明の効果】
【0007】
本出願が提供する実施例において、弁座部材は弁座カバー及びフランジ部を含み、スリーブの下端開口部は弁座カバーに溶接固定され、弁装置は取付ブロックをさらに含み、取付ブロックによって弁装置は他の部材に取り付けられ、取付ブロックは取付孔をさらに備え、弁座部材の一部は取付孔に位置し、取付孔の少なくとも一部の孔径はフランジ部の外径よりも小さく、フランジ部は、取付ブロックがコイルユニットと離れた方向へ弁座部材から離脱することを制限し、弁装置はパッドをさらに含み、パッドの少なくとも一部は弁座部材と取付孔を形成する内周壁との間に位置し、パッドは締まり嵌められるように取付ブロックと弁座部材との間に締め付けられ、弁座部材の、取付ブロックに対する周方向回動を制限し、このように配置することで、弁部材の、取付ブロック又は弁ボディに対する周方向回動を制限して、弁装置の取付を容易にする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本出願が提供する弁装置の第1の実施例の1つの視野角からの立体構造模式図である。
【
図3】
図2の弁装置の、A-A面に沿う断面構造模式図である。
【
図5】
図1のコイルユニットの前面構造模式図である。
【
図6】
図5のコイルユニットの、B-B面に沿う断面構造模式図である。
【
図8】
図7の弁部材の、C-C面に沿う断面構造模式図である。
【
図9】
図1の取付ブロックの1つの視野角からの立体構造模式図である。
【
図10】
図9の取付ブロックの1つの視野角からの断面構造模式図である。
【
図11】
図1のパッドの1つの視野角からの構造模式図である。
【
図12】
図11のパッドの1つの視野角からの断面構造模式図である。
【
図13】本出願が提供する弁装置の第2の実施例の1つの視野角からの断面構造模式図である。
【
図14】
図13の取付ブロックの1つの視野角からの立体構造模式図である。
【
図15】
図14の取付ブロックの1つの視野角からの断面構造模式図である。
【
図16】
図13のパッドの1つの視野角からの立体構造模式図である。
【
図17】本出願が提供する弁装置の第3の実施例の1つの視野角からの断面構造模式図である。
【
図18】
図17のパッドの1つの視野角からの構造模式図である。
【
図19】
図18のパッドの1つの視野角からの断面構造模式図である。
【
図20】本出願が提供する電動弁の実施例の1つの立体構造模式図である。
【
図22】
図20の電動弁の、D-D面に沿う断面構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面及び具体的な実施例を結合して本発明をさらに説明する。
【0010】
図1~
図8及び
図22を結合して、弁装置100の実施例を示し、弁装置100は他の部材に取り付け可能であり、他の部材は弁ボディ101、熱交換コアなどを含み、弁装置100はコイルユニット1及び弁部材2を含む。コイルユニット1はステータユニット11及び射出成形部12を含み、射出成形部12はステータユニット11の少なくとも一部を被覆し、コイルユニット1は、下端が開口した収容室13を備える。弁部材2は弁座部材21、ロータ部材22、弁体部材23、ナットユニット24及びスリーブ25を含み、スリーブ25の少なくとも一部は収容室13に位置し、スリーブ25はスリーブトップ部251及び下端開口部252を含み、スリーブ25の下端開口部252は弁座部材21に溶接固定され、ステータユニット11はスリーブ25の外側に位置し、ロータ部材22はスリーブ25の内側に位置し、ステータユニット11に所定の電流を通過させることで、励起磁場を生成してロータ部材22を回転させ、弁体部材23はロータ部材22に接続され、ロータ部材22は弁体部材23を回転させ、弁体部材23はナットユニット24とねじ係合して、ロータ部材22の回転を弁体部材23の、弁座部材21に対する軸方向動作に変換する。
【0011】
図3、
図8を結合して、弁座部材21は弁座部211及び弁口座部212を含み、弁座部211と弁口座部212とは別体として成形されて固定接続され、固定接続方式は溶接、カシメなどを含み、他の実施例において、弁座部211と弁口座部212とは一体として成形されてもよい。弁口座部212には弁口2121が成形され、弁体部材23は弁ニードル部231を備え、弁ニードル部231は弁口2121を開け又は閉じ、或いは弁口2121の流通面積を調節して、さらに、弁口2121を通過する流量の大きさを調節する。
【0012】
図3、
図8を結合して、弁座部211は弁座カバー2111及びフランジ部2112を含み、フランジ部2112の外径は弁座カバー2111の外径よりも大きく、スリーブ25の下端開口部252と弁座カバー2111とは溶接されることで固定されて、第1溶接継目2113を形成する。
【0013】
図3~
図10及び
図22を結合して、弁装置100は、弁装置100を他の部材に取り付けるための取付ブロック3をさらに含み、他の部材は弁ボディ101、熱交換コアなどを含み、取付ブロック3は取付孔31を備え、弁座部材の一部21は取付孔31に位置し、取付孔31の少なくとも一部の孔径はフランジ部2112の外径よりも小さく、フランジ部2112は、取付ブロック3がコイルユニット1と離れた方向へ弁座部材21から離脱することを制限し、弁装置100はパッド4をさらに含み、パッド4の少なくとも一部は弁座部材21と、取付孔31を形成する内周壁との間に位置し、パッド4は締まり嵌められるように、取付ブロック3と弁座部材21との間に締め付けられ、弁座部材21の、取付ブロック3に対する周方向回動を制限し、さらに、弁部材2の、取付ブロック3に対する周方向回動を制限する。このように配置することで、弁座部材21又は弁部材2の、取付ブロック3に対する周方向回動及び軸方向移動を制限し、弁装置100を独立した全体として組み立ておくことで、弁装置100を容易に搬送し、弁装置100は全体として弁ボディ101、熱交換コアなどの他の部材に固定接続されることで、取付効率を向上し、また、取り付けた後、弁部材2は弁ボディ101又は熱交換コアに対して周方向で相対回動不能になり、各部品の位置は相対的に固定となり、弁装置100の確実性を向上する。
【0014】
図3~
図12を結合し、弁装置100の第1の実施例において、弁座部211の一部は取付孔31に位置し、パッド4は、環状筒形を呈しており、第1パッド部41及び第2パッド部42を含み、第1パッド部41の外径は第2パッド部42の外径よりも大きく、第1パッド部41は相対的にコイルユニット1に接近し、第2パッド部42は締まり嵌められるように取付ブロック3と弁座部材21との間に嵌入され、第2パッド部42は内周面が弁座カバー2111の外周面と接触し、外周面が取付孔31を形成する内周壁と接触する。具体的に、本実施例において、取付孔31の、軸方向に沿う孔径はそれぞれ異なり、上から下へ順に中間孔径、小孔径及び大孔径であり、取付孔31を形成する取付孔壁311は第1側壁3111、第2側壁及び第3側壁を含み、中間孔径は第1側壁3111に対応し、小孔径は第2側壁3112に対応し、大孔径は第3側壁3113に対応する。第2パッド部42は締まり嵌められるように第1側壁3111と弁座カバー2111との間に嵌入され、第2パッド部42の外周面は第1側壁3111と接触し、第2パッド部42の内周面は弁座カバー2111の外周面と接触して、弁部材2の、取付ブロック3に対する周方向回動を制限する。無論、他の実施例において、取付孔31には小孔径が設けられなくてもよく、中間孔径と同じように小孔径を変えて、第1側壁3111と第2側壁3112とは同一面にある。本実施例において、取付ブロック3は第1面32、及び第2面33を含み、第1面32は取付ブロック3の上端面であり、第2面33は取付ブロック3の下端面であり、第1パッド部41の、第2パッド部42から突出した部分の下端面は取付ブロック3の第1面32に当接され、パッド4と取付ブロック3との相対位置を制限して、パッド4が締まり嵌められる時、過剰な圧入を防止する。
【0015】
図3~
図12を結合し、本実施例において、取付ブロック3の下端は凹部34を備え、凹部34を形成する側壁の孔径は、取付孔31の最小孔径よりも大きく、本実施例において、第3側壁3113は凹部34の側壁を構成し、フランジ部2112の少なくとも一部は凹部34に位置し、凹部34を形成する上壁はフランジ部2112の上端面に当接され、フランジ部2112は、取付ブロック3がコイルユニット1と離れた方向へ弁座部材21から離脱することを制限し、さらに、取付ブロック3がコイルユニット1と離れた方向へ弁部材2から離脱することを制限する。無論、他の実施例において、第3側壁3113、即ち、凹部34が設けられなくてもよく、取付ブロック3の下端面は、平面であり、フランジ部2112の上端面に当接され、凹部34を配置することで、取付ブロック3の接続強度を保証することを前提として、取付ブロック3の高さ又は弁座部材21の高さを低くして、材料を節約する。
【0016】
図3~
図12を結合し、本実施例において、弁装置100は第1密封リング51をさらに含み、パッド4のトップ部は第1密封リング51を支持し、コイルユニット1はステータユニット11の少なくとも一部を被覆する射出成形部12をさらに含み、コイルユニット1は、下端が開口した収容室13を備え、射出成形部12の下端は環状凹溝部121を備え、環状凹溝部121は環状凹溝を備え、第1密封リング51の少なくとも一部は環状凹溝に位置し、環状凹溝はスリーブ25に向かって開口し、第1密封リング51は環状凹溝部121の内側壁とスリーブ25との間、即ち、環状凹溝部121の内側壁とスリーブ25の外側壁との間に締め付けられ、これによって、コイルユニット1とスリーブ25との間の隙間に入る水、気体又は他の媒体を減少して、コイルユニット1上の部品の腐食リスクを低減して、弁装置100の寿命を延ばす。
【0017】
図3~
図12を結合し、本実施例において、パッド4はスリーブ25と弁座カバー2111との溶接部位を覆って、具体的に、パッド4の第2パッド部42は、スリーブ25の下端開口部252と弁座カバー2111とが溶接されることで形成された第1溶接継目2113を覆って、パッド4の最下端は第1溶接継目2113の下方に位置し、最上端は第1溶接継目2113の上方に位置し、第2パッド部42の内周面の少なくとも一部は弁座カバー2111の外周面に当接され、このように配置することで、第1溶接継目2113と外部との接触を減少して、第1溶接継目2113を保護する作用を発揮して、溶接継目が錆びるというリスクを低減し、さらに、コイルユニット1とスリーブ25との間の隙間に入る水、気体又は他の媒体を減少する。
【0018】
図3~
図12を結合し、本実施例において、弁装置100は接続部材6をさらに含み、接続部材6は本体板部61及び側板部62を含み、本体板部61と側板部62とは一体構造であり、側板部62は本体板部61からコイルユニット1と離れた方向へ折り返され、本体板部61はコイルユニット1に固定接続される。本実施例において、具体的に、本体板部61は略環状の板状であり、射出成形部12の下端はいくつかの柱状体122を備え、本体板部61はいくつかの第1貫通孔を備え、柱状体122の位置と第1貫通孔の位置とは対応して配置され、柱状体122は第1貫通孔を通って、柱状体122における第1貫通孔を通った部分を溶接し、本体板部61を射出成形部12に固定する。本実施例において、半分の柱状体122のみを溶接し、無論、他の実施例において、全ての又は所定数の柱状体122を溶接してもよい。
【0019】
図3~
図12を結合し、本実施例において、接続部材6の側板部62は第1連通孔621を備え、取付ブロック3は第1ネジ孔312を備え、弁装置100は第1ボルトユニット103をさらに備え、第1ボルトユニット103は第1連通孔621を通って取付ブロック3上の第1ネジ孔312にねじ込まれ、接続部材6を取付ブロック3に固定接続する。他の実施例において、接続部材6と取付ブロック3とは係合、溶接、接着剤による接着などの方式で固定接続されてもよい。取付ブロック3の上端面、即ち、第1面32は逃げ凹溝35を備え、逃げ凹溝35は柱状体122の位置に対応して配置され、柱状体122の一部は逃げ凹溝35に収容され、取付ブロック3が柱状体122に干渉することを回避して、取付ブロック3の重量を低減する。
【0020】
図13~
図16を結合して、弁装置100の第2の実施例において、弁装置100の第1の実施形態に対して、本実施例のパッド4は同じように、第1パッド部41及び第2パッド部42を含み、第1パッド部41の外径は第2パッド部42の外径よりも大きく、相違点として、第2パッド部42の外周は、弁部材2の軸方向に沿って設けられる第1凸条421を備え、取付孔31を形成する周側壁は、弁部材2の軸方向に沿って設けられる第1ストリップ凹溝313を備え、具体的に、本実施例において、第1ストリップ凹溝313は第1側壁3111に成形され、第1凸条421の形状は、第1ストリップ凹溝313を形成する内周壁に合わせ、第1凸条421は、第1ストリップ凹溝313を形成する内周壁に締まり嵌められ、パッド4の内周面は弁座カバー2111の外周面に締まり嵌められ、これによって、弁座部材21の、取付ブロック3に対する周方向回動を制限する。無論、他の実施例において、第1凸条421は柱状突起又は錐形突起などの形態であってもよい。他の部分は弁装置100の第1の実施例と基本的に同様であるため、ここで、贅言していない。
【0021】
第2の実施例の1つの変形では、パッド4の内周面は、弁部材2の軸方向に沿って設けられる第2凸条を備え、弁座カバー2111は、弁部材2の軸方向に沿って設けられる第2ストリップ凹溝を備え、第2凸条は、第2ストリップ凹溝を形成する内周壁に締まり嵌められ、同じように弁座部材21の、取付ブロック3に対する周方向回動を制限できる。
【0022】
弁装置100の第3の実施例において、弁装置100の第2の実施例に対して、第2パッド部42の外周は、弁部材2の軸方向に沿って設けられる第3ストリップ凹溝を備え、取付孔31を形成する周側壁は、弁部材2の軸方向に沿って設けられる第3凸条を備え、具体的に、第3凸条は第1側壁3111に成形され、第3凸条の形状は第3ストリップ凹溝を形成する内周壁に合わせ、第3凸条は、第3ストリップ凹溝を形成する内周壁に締まり嵌められ、パッド4の内周面は弁座カバー2111の外周面に締まり嵌められ、これによって、弁座部材21の、取付ブロック3に対する周方向回動を制限する。他の部分は弁装置100の第1の実施例と基本的に同様であるため、ここで、贅言していない。
【0023】
第3の実施例の1つの変形において、又は、パッド4の内周面は、弁部材2の軸方向に沿って設けられる第4ストリップ凹溝を備え、弁座カバー2111は、弁部材2の軸方向に沿って設けられる第4凸条を備え、第4凸条は、第4ストリップ凹溝を形成する内周壁に締まり嵌められ、同じように弁座部材21の、取付ブロック3に対する周方向回動を制限できる。
【0024】
図17~
図19を結合して、弁装置100の第4の実施例において、上記弁装置100に対して、本実施例のパッド4は大径筒形部45及び小径筒形部44を含み、小径筒形部44は相対的にコイルユニット1に接近し、大径筒形部45と小径筒形部44との間は折り曲げ部46を備え、折り曲げ部46の下端面はフランジ部2112の上端面に当接され、取付ブロック3は折り曲げ部46の上端面に当接され、小径筒形部44の少なくとも一部は締まり嵌められることで、弁座カバー2111と、取付孔31を形成する内周壁との間に圧入され、大径筒形部45の少なくとも一部は締まり嵌められることで、フランジ部2112の外周面と、取付孔31を形成する内周壁との間に圧入され、このように配置することで、弁座部材21の、取付ブロック3に対する周方向回動及び軸方向移動を制限する。パッド4はスリーブ25と弁座カバー2111との溶接部位を覆って、具体的に、本実施例において、小径筒形部44は、スリーブ25と弁座カバー2111とが溶接されることで形成された第1溶接継目2113を覆う。他の部分は弁装置100の第1の実施例と基本的に同様であるため、ここで、贅言していない。
【0025】
前記弁装置100の実施例において、パッド4と取付ブロック3との間、又はパッド4と弁部材2との間の接続部位はさらに接着剤によって接着され、又は溶接固定されてもよく、接続の確実性をさらに向上し、又は、取付ブロック3と弁座部211との間はさらに接着剤によって接着され、これによって、同じように接続の確実性をさらに向上できる。
【0026】
図20~22を結合し、本発明は電動弁200の実施例をさらに提供し、電動弁200は前記弁装置100を含む。電動弁は弁ボディ101を含み、弁ボディ101は弁ボディ室1011を備え、弁装置100の一部は弁ボディ室1011に位置し、取付ブロック3は第2連通孔314を備え、弁ボディ101は第2ネジ孔1012を備え、電動弁200は、第2連通孔314を通って弁ボディ101における第2ネジ孔1012にねじ込まれる第2ボルトユニット201をさらに含み、フランジ部2112の下端面は弁ボディ101に当接され、取付ブロック3はフランジ部2112の上端面に当接されることで、弁装置100を弁ボディ101に固定し、弁装置100が弁ボディ101に固定された後、各部品の位置が相対的に固定となる。
【0027】
図20~22を結合して、本実施例において、弁ボディ101は第1流通通路1013及び第2流通通路1014を含み、第1流通通路1013、第2流通通路1014は弁装置100を介して連通し、弁体部材23と弁口2121との協働によって弁装置100は第1流通通路1013と第2流通通路1014との間の動作媒体の通過量を調節し、動作媒体は冷媒を含む。本実施例において、弁ボディ室1011を形成する側壁と弁座部211との間には第2密封リング52があり、弁ボディ室1011を形成する側壁と弁口座部212との間には第3密封リング53があり、第2密封リング52、第3密封リング53を配置することで動作媒体の漏れを防止できる。
【0028】
本発明は、熱交換装置(図示せず)の実施例をさらに提供し、熱交換装置は前記弁装置100及び熱交換コアを含み、熱交換コアは熱交換コア室を備え、弁装置100の一部は熱交換コア室に位置し、取付ブロック3は第2連通孔314を備え、熱交換コアは第2ネジ孔を備え、熱交換コアは第2連通孔を通って熱交換コア上の第2ネジ孔にねじ込まれる第2ボルトユニットをさらに含み、フランジ部の下端面は熱交換コアに当接され、取付ブロック3はフランジ部2112の上端面に当接されることで、弁装置100を熱交換コアに固定し、弁装置100が熱交換コアに固定された後、各部品の位置が相対的に固定となる。
【0029】
本実施例において、熱交換コアは第1流れ通路及び第2流れ通路を含み、第1流れ通路と第2流れ通路とは連通していなく、第1流れ通路には冷却液が通過し、第2流れ通路には冷媒が通過し、弁装置100は熱交換コアに取り付けられ、弁体部材23と弁口2121との協働によって、第2流れ通路中の冷媒の通過量を制御する。
【0030】
ここで、以上の実施例は本発明に記載の技術案を限定していなく、単に本発明を説明するためのものであり、本明細書において上記の実施例を参照して本発明を既に詳しく説明したが、当業者であれば、仍然的に本発明に対して補正、又は均等置き換えを行ってもよく、本発明の精神及び範囲から逸脱しない技術案及びその改良であれば、何れも本発明の請求項の範囲内に該当すべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁装置であって、前記弁装置はコイルユニット、及び弁部材を含み、前記弁部材は弁座部材、ロータ部材、弁体部材及びスリーブを含み、前記コイルユニットはステータユニットを含み、前記ステータユニットは前記ロータ部材を回転可能にさせ、前記弁体部材は前記ロータ部材に接続され、前記ロータ部材は前記弁体部材を前記弁座部材に対して軸方向で動作させ、前記弁座部材は弁座カバー及びフランジ部を含み、前記スリーブの下端開口部は前記弁座カバーに溶接固定され、前記弁装置は前記弁装置を他の部材に取り付けるための取付ブロックをさらに含み、前記取付ブロックは取付孔をさらに備え、前記弁座部材の一部は前記取付孔に位置し、取付孔の少なくとも一部の孔径は前記フランジ部の外径よりも小さく、前記フランジ部は、前記取付ブロックが前記コイルユニットと離れた方向へ前記弁座部材から離脱することを制限し、前記弁装置はパッドをさらに含み、前記パッドの少なくとも一部は、前記弁座部材と前記取付孔を形成する内周壁との間に位置し、前記パッドは締まり嵌められるように、前記取付ブロックと前記弁座部材との間に締め付けられ、前記弁座部材の前記取付ブロックに対する周方向回動を制限する弁装置。
【請求項2】
前記パッドは、環状筒形を呈しており、第1パッド部及び第2パッド部を含み、前記第1パッド部の外径は前記第2パッド部の外径よりも大きく、前記第1パッド部は相対的に前記コイルユニットに接近し、前記第2パッド部は締まり嵌められるように前記取付ブロックと前記弁座部材との間に嵌入され、前記第2パッド部は、内周面が前記弁座カバーの外周面と接触し、外周面が前記取付孔を形成する内周壁と接触することを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項3】
前記パッドは、環状筒形を呈しており、第1パッド部及び第2パッド部を含み、前記第1パッド部の外径は前記第2パッド部の外径よりも大きく、前記第1パッド部は相対的に前記コイルユニットに接近し、前記第2パッド部の一部は前記弁座部材と前記取付ブロックとの間に位置し、前記第2パッド部の外周は前記弁部材の軸方向に沿って設けられる第1凸条を備え、前記取付孔を形成する周側壁は、弁部材の軸方向に沿って設けられる第1ストリップ凹溝を備え、前記第1凸条の形状は、前記第1ストリップ凹溝を形成する内周壁に合わせ、前記第1凸条は、前記第1ストリップ凹溝を形成する内周壁に締まり嵌められ、前記パッドの内周面は前記弁座カバーの外周面に締まり嵌められ、又は、前記パッドの内周面は弁部材の軸方向に沿って設けられる第2凸条を備え、前記弁座カバーは、弁部材の軸方向に沿って設けられる第2ストリップ凹溝を備え、前記第2凸条は、前記第2ストリップ凹溝を形成する内周壁に締まり嵌められることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項4】
前記パッドは、環状筒形を呈しており、第1パッド部及び第2パッド部を含み、前記第1パッド部の外径は前記第2パッド部の外径よりも大きく、前記第1パッド部は相対的に前記コイルユニットに接近し、前記第2パッド部の一部は前記弁座部材と前記取付ブロックとの間に位置し、前記第2パッド部の外周は、前記弁部材の軸方向に沿って設けられる第3ストリップ凹溝を備え、前記取付孔を形成する周側壁は、弁部材の軸方向に沿って設けられる第3凸条を備え、前記第3凸条の形状は、前記第3ストリップ凹溝を形成する内周壁に合わせ、前記第3凸条は、前記第3ストリップ凹溝を形成する内周壁に締まり嵌められ、前記パッドの内周面は前記弁座カバーの外周面に締まり嵌められ、又は、前記パッドの内周面は弁部材の軸方向に沿って設けられる第4ストリップ凹溝を備え、前記弁座カバーは、弁部材の軸方向に沿って設けられる第4凸条を備え、前記第4凸条は、前記第4ストリップ凹溝を形成する内周壁に締まり嵌められることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項5】
前記取付ブロックの下端は凹部を備え、前記凹部を形成する側壁の孔径は前記取付孔の最小孔径よりも大きく、前記フランジ部の少なくとも一部は前記凹部に位置し、前記凹部を形成する上壁は前記フランジ部に当接され、前記第1パッド部の、第2パッド部から突出した部分の下端面は前記取付ブロックの上端面に当接され、前記パッドと前記取付ブロックとの相対位置を制限し、前記パッドは前記スリーブと前記弁座カバーとの溶接部位を覆うことを特徴とする請求項2~4の何れか1項に記載の弁装置。
【請求項6】
前記パッドは大径筒形部及び小径筒形部を含み、前記小径筒形部は相対的に前記コイルユニットに接近し、前記大径筒形部と前記小径筒形部との間には折り曲げ部があり、前記折り曲げ部の下端面は前記フランジ部の上端面に当接され、前記取付ブロックは前記折り曲げ部の上端面に当接され、前記小径筒形部の少なくとも一部は締まり嵌められることで、前記弁座カバーと、前記取付孔を形成する内周壁との間に圧入され、前記大径筒形部の少なくとも一部は締まり嵌められることで、前記フランジ部の外周面と、前記取付孔を形成する内周壁との間に圧入され、前記パッドは前記スリーブと前記弁座カバーとの溶接部位を覆うことを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
【請求項7】
前記弁装置は第1密封リングを含み、前記パッドのトップ部は前記第1密封リングを支持し、前記コイルユニットは前記ステータユニットの少なくとも一部を被覆する射出成形部をさらに含み、前記射出成形部の下端は環状凹溝部を備え、前記環状凹溝部は環状凹溝を備え、前記環状凹溝は前記スリーブに向かって開口し、前記第1密封リングの少なくとも一部は前記環状凹溝に位置し、前記第1密封リングは前記環状凹溝部の内側壁と前記スリーブとの間に締め付けられることを特徴とする請求項2~
4の何れか1項に記載の弁装置。
【請求項8】
前記弁装置は接続部材をさらに含み、前記接続部材は本体板部及び側板部を含み、前記本体板部と前記側板部とは一体構造であり、前記本体板部は前記コイルユニットに固定接続され、前記側板部は前記本体板部から前記コイルユニットと離れた方向へ折り返され、前記側板部は第1連通孔を備え、前記取付ブロックは第1ネジ孔を備え、前記弁装置は第1ボルトユニットをさらに備え、前記第1ボルトユニットは前記第1連通孔を通って前記取付ブロックにおける第1ネジ孔にねじ込まれることで、前記接続部材を前記取付ブロックに固定接続することを特徴とする請求項7に記載の弁装置。
【請求項9】
前記射出成形部の下端は柱状体を備え、前記本体板部は第1貫通孔を備え、前記柱状体は前記第1貫通孔を通っており、前記第1貫通孔を通った部分を溶接して、前記本体板部を前記射出成形部に固定し、前記取付ブロックの上端面は逃げ凹溝を備え、前記逃げ凹溝は前記柱状体の位置に対応して配置され、前記柱状体の一部は前記逃げ凹溝に収容されることを特徴とする請求項8に記載の弁装置。
【請求項10】
前記パッドと前記取付ブロックとの間、又は前記パッドと前記弁部材との間の接続部位はさらに接着剤によって接着され、或いは溶接固定され、若しくは前記取付ブロックと前記弁座部との間はさらに接着剤によって接着されることを特徴とする請求項9に記載の弁装置。
【請求項11】
電動弁であって、前記電動弁は請求項1~
4の何れか1項に記載の弁装置を含み、前記電動弁は弁ボディをさらに含み、前記弁ボディは弁ボディ室を備え、前記弁装置の一部は前記弁ボディ室に位置し、前記取付ブロックは第2連通孔を備え、前記弁ボディは第2ネジ孔を備え、前記電動弁は前記第2連通孔を通って前記弁ボディにおける第2ネジ孔にねじ込まれる第2ボルトユニットをさらに含み、前記フランジ部の下端面は前記弁ボディに当接され、前記取付ブロックは前記フランジ部の上端面に当接されることで、弁装置を前記弁ボディに固定することを特徴とする電動弁。
【請求項12】
前記弁ボディは第1流通通路、第2流通通路を含み、前記第1流通通路と前記第2流通通路とは前記弁装置を介して連通し、前記弁装置は、前記第1流通通路と前記第2流通通路との間の動作媒体の通過量を調節することを特徴とする請求項11に記載の電動弁。
【国際調査報告】