IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ジェイド バード ディスプレイ(シャンハイ) リミテッドの特許一覧

特表2025-502549マイクロLED、マイクロLEDアレイパネル及びその製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-24
(54)【発明の名称】マイクロLED、マイクロLEDアレイパネル及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H10H 20/816 20250101AFI20250117BHJP
   H10H 20/81 20250101ALI20250117BHJP
   H10H 20/824 20250101ALI20250117BHJP
   H10H 20/853 20250101ALI20250117BHJP
   H10H 20/831 20250101ALI20250117BHJP
   H10H 20/857 20250101ALI20250117BHJP
【FI】
H01L33/14
H01L33/02
H01L33/30
H01L33/54
H01L33/38
H01L33/62
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024544951
(86)(22)【出願日】2022-01-31
(85)【翻訳文提出日】2024-09-26
(86)【国際出願番号】 CN2022075285
(87)【国際公開番号】W WO2023142143
(87)【国際公開日】2023-08-03
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520510771
【氏名又は名称】ジェイド バード ディスプレイ(シャンハイ) リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】チュー, ユアンクン
(72)【発明者】
【氏名】ファン, アンロー
(72)【発明者】
【氏名】リウ, ドーショアイ
【テーマコード(参考)】
5F142
5F241
【Fターム(参考)】
5F142BA32
5F142CD02
5F142CG02
5F142DB24
5F142GA02
5F241AA03
5F241CA04
5F241CA35
5F241CA36
5F241CA37
5F241CA40
5F241CA71
5F241CA74
5F241CA75
5F241CA93
5F241CB11
5F241CB23
5F241CB25
5F241CB36
(57)【要約】
マイクロLEDは、第1の種類の半導体層と、第1の種類の半導体層上に形成された発光層とを含み、第1の種類の半導体層は、メサ構造体と、トレンチと、トレンチによってメサ構造体から分離されたイオン注入フェンスとを含み、イオン注入フェンスはトレンチの周囲に形成され、トレンチはメサ構造体の周囲に形成され、イオン注入フェンスの電気抵抗は、メサ構造体の電気抵抗より高い。
【選択図】図1A図1F
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロLEDであって、
第1の種類の半導体層と、
前記第1の種類の半導体層上に形成された発光層とを備え、
前記第1の種類の半導体層は、メサ構造体と、トレンチと、前記トレンチによって前記メサ構造体から分離されたイオン注入フェンスとを備え、前記イオン注入フェンスは、前記トレンチの周囲に形成され、前記トレンチは、前記メサ構造体の周囲に形成され、前記イオン注入フェンスの電気抵抗は、前記メサ構造体の電気抵抗より高い、
マイクロLED。
【請求項2】
前記イオン注入フェンスの上面は、前記第1の種類の半導体層の上面より低い位置にある、請求項1に記載のマイクロLED。
【請求項3】
前記イオン注入フェンスの底面は、前記第1の種類の半導体層の底面と位置合わせされているか、前記第1の種類の半導体層の前記底面より高い位置にある、請求項1に記載のマイクロLED。
【請求項4】
前記トレンチは、前記第1の種類の半導体層の上面を通って上方に延びない、請求項1に記載のマイクロLED。
【請求項5】
前記イオン注入フェンスの上面は、前記トレンチの上面より高い位置にあるか、又は前記トレンチの上面と位置合わせされている、請求項4に記載のマイクロLED。
【請求項6】
前記イオン注入フェンスの上面は、前記トレンチの上面より低い位置にある、請求項4に記載のマイクロLED。
【請求項7】
前記発光層上に形成された第2の種類の半導体層をさらに備え、前記第2の種類の半導体層の導電型は、前記第1の種類の半導体層の導電型とは異なる、請求項1に記載のマイクロLED。
【請求項8】
前記メサ構造体、前記トレンチ、及び前記イオン注入フェンスは、それぞれ、第1のメサ構造体、第1のトレンチ、及び第1のイオン注入フェンスであり、前記第2の種類の半導体層は、第2のメサ構造体と、第2のトレンチと、前記第2のメサ構造体から分離された第2のイオン注入フェンスとを備え、前記第2のイオン注入フェンスの底面は、前記第2の種類の半導体層の底面より高い位置にあり、前記第2のイオン注入フェンスは前記第2のトレンチの周囲に形成され、前記第2のトレンチは前記第2のメサ構造体の周囲に形成され、前記第2のイオン注入フェンスの電気抵抗は、前記第2のメサ構造体の電気抵抗より高い、
請求項7に記載のマイクロLED。
【請求項9】
前記第2のトレンチは、前記第2の種類の半導体層の前記底面を通って下方に延びない、請求項8に記載のマイクロLED。
【請求項10】
前記第2のイオン注入フェンスの前記底面は、前記第2のトレンチの底面より低い位置にあるか、又は前記第2のトレンチの前記底面と位置合わせされている、請求項9に記載のマイクロLED。
【請求項11】
前記第2のイオン注入フェンスの前記底面は、前記第2のトレンチの底面より高い位置にある、請求項9に記載のマイクロLED。
【請求項12】
前記第2のイオン注入フェンスの上面は、前記第2の種類の半導体層の上面と位置合わせされているか、又は前記第2の種類の半導体層の上面より低い位置にある、請求項8に記載のマイクロLED。
【請求項13】
前記第1のメサ構造体は、1つ又は複数の階段構造体を備え、前記第2のメサ構造体は、1つ又は複数の階段構造体を備える、請求項8に記載のマイクロLED。
【請求項14】
前記第1のトレンチの幅は、前記第1のメサ構造体の直径の50%以下であり、前記第2のトレンチの幅は、前記第2のメサ構造体の前記直径の50%以下である、請求項8に記載のマイクロLED。
【請求項15】
前記第1のトレンチの前記幅は、200nm以下であり、前記第2のトレンチの前記幅は、200nm以下である、請求項14に記載のマイクロLED。
【請求項16】
前記第1のイオン注入フェンスは第1の光吸収材料を含み、前記第2のイオン注入フェンスは第2の光吸収材料を含み、前記第1の光吸収材料の導電型は、前記第1の種類の半導体の前記導電型と同じであり、前記第2の光吸収材料の導電型は、前記第2の種類の半導体の前記導電型と同じであり、前記第1の光吸収材料及び前記第2の光吸収材料は、GaAs、GaP、AlInP、GaN、InGaN、若しくはAlGaNのうちの1つ又は複数から選択される、請求項8に記載のマイクロLED。
【請求項17】
前記第1の種類の半導体層の厚さは、前記第2の種類の半導体層の厚さより厚い、請求項7に記載のマイクロLED。
【請求項18】
前記トレンチ内に充填された底部分離層をさらに備える、請求項1に記載のマイクロLED。
【請求項19】
前記底部分離層の材料は、SiO、SiNx、Al、AlN、HfO、TiO、若しくはZrOのうちの1つ又は複数から選択される、請求項18に記載のマイクロLED。
【請求項20】
前記第2の種類の半導体層の上面に形成された、上部コンタクトと上部導電層とをさらに備える、請求項7に記載のマイクロLED。
【請求項21】
上部導電層及び上部コンタクトをさらに備え、前記上部コンタクトは、前記第2のメサ構造体の上面に形成され、前記上部導電層は、前記第2のメサ構造体の上面及び側壁上、前記第2のイオン注入フェンスの上面及び側壁上に形成され、かつ前記第2のトレンチを充填する、請求項8に記載のマイクロLED。
【請求項22】
前記第1のイオン注入フェンスに注入されるイオンは、H、N、Ar、Kr、Xe、As、O、C、P、B、Si、S、Cl、若しくはFのうちの1つ又は複数から選択され、前記第2のイオン注入フェンスに注入されるイオンは、H、N、Ar、Kr、Xe、As、O、C、P、B、Si、S、Cl、若しくはFのうちの1つ又は複数から選択される、請求項8に記載のマイクロLED。
【請求項23】
前記第1のイオン注入フェンスは、少なくとも、前記第1の種類の半導体層にイオンを注入することによって形成され、前記第2のイオン注入フェンスは、少なくとも、前記第2の種類の半導体層にイオンを注入することによって形成される、請求項8に記載のマイクロLED。
【請求項24】
前記第1のイオン注入フェンスの幅は、前記第1のメサ構造体の直径の50%以下であり、前記第2のイオン注入フェンスの幅は、前記第2のメサ構造体の前記直径の50%以下である、請求項8に記載のマイクロLED。
【請求項25】
前記第1のイオン注入フェンスの前記幅は200nm以下であり、前記第1のメサ構造体の前記直径は2500nm以下であり、及び前記第1の種類の半導体層の厚さは100nm以下であり、
前記第2のイオン注入フェンスの前記幅は200nm以下であり、前記第2のメサ構造体の前記直径は2500nm以下であり、前記第2の種類の半導体層の厚さは100nm以下である、
請求項24に記載のマイクロLED。
【請求項26】
前記第1の種類の半導体層の材料は、GaAs、GaP、AlInP、GaN、InGaN、若しくはAlGaNのうちの1つ又は複数から選択され、前記第2の種類の半導体層の材料は、GaAs、AlInP、GaInP、AlGaAs、AlGaInP、GaN、InGaN、若しくはAlGaNのうちの1つ又は複数から選択される、請求項7に記載のマイクロLED。
【請求項27】
前記第1の種類の半導体層の下に形成された集積回路(IC)バックプレーンと、前記ICバックプレーンを前記第1の種類の半導体層と電気的に接続する接続構造体とをさらに備える、請求項1に記載のマイクロLED。
【請求項28】
前記接続構造体は、接続ピラー又は金属接合層である、請求項27に記載のマイクロLED。
【請求項29】
前記第1の種類の半導体層の底面に形成された底部コンタクトをさらに備え、前記接続構造体の上面は前記底部コンタクトと接続され、前記接続構造体の底面は前記ICバックプレーンと接続される、請求項27に記載のマイクロLED。
【請求項30】
複数の請求項1~29のいずれか一項に記載のマイクロLEDを備える、マイクロLEDアレイパネル。
【請求項31】
マイクロLEDアレイパネルであって、
前記マイクロLEDアレイパネル内に形成された第1の種類の半導体層と、
前記第1の種類の半導体層上に形成された発光層と、
前記発光層上に形成された第2の種類の半導体層と
を備え、
前記第1の種類の半導体層の導電型はP型であり、前記第2の種類の半導体層の導電型はN型であり、
前記第1の種類の半導体層は、複数のメサ構造体と、複数のトレンチと、前記トレンチによって前記メサ構造体から分離された複数のイオン注入フェンスとを備え、
前記イオン注入フェンスの上面は、前記第1の種類の半導体層の上面より低い位置にあり、
前記イオン注入フェンスは、隣り合った前記メサ構造体間にある前記トレンチ内に形成され、
前記イオン注入フェンスの電気抵抗は、前記メサ構造体の電気抵抗より高い、
マイクロLEDアレイパネル。
【請求項32】
前記イオン注入フェンスは前記トレンチの周囲に形成され、前記トレンチは前記メサ構造体の周囲に形成される、請求項31に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項33】
前記イオン注入フェンスの底面は、前記第1の種類の半導体層の底面に位置合わせされているか、前記第1の種類の半導体層の前記底面より高い位置にある、請求項31に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項34】
前記メサ構造体の隣り合った側壁間の間隔は、前記メサ構造体の直径の50%以下である、請求項31に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項35】
前記メサ構造体の前記隣り合った側壁間の前記間隔は、600nm以下である、請求項34に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項36】
前記イオン注入フェンスは前記メサ構造体からの光を吸収し、前記イオン注入フェンスは光吸収材料を含み、前記光吸収材料は、p-GaAs、p-GaP、p-AlInP、p-GaN、p-InGaN、若しくはp-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択される、請求項31に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項37】
前記第1の種類の半導体層の厚さは、前記第2の種類の半導体層の厚さより厚い、請求項31に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項38】
前記トレンチ内に充填された底部分離層をさらに備える、請求項31に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項39】
前記底部分離層の材料は、SiO、SiNx、Al、AlN、HfO、TiO、若しくはZrOのうちの1つ又は複数から選択される、請求項38に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項40】
前記イオン注入フェンスに注入されるイオンは、H、N、Ar、Kr、Xe、As、O、C、P、B、Si、S、Cl、若しくはFのうちの1つ又は複数から選択される、請求項31に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項41】
前記イオン注入フェンスは、少なくとも、前記第1の種類の半導体層にイオンを注入することによって形成される、請求項31に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項42】
前記イオン注入フェンスの幅は、前記メサ構造体の直径の50%以下である、請求項31に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項43】
前記イオン注入フェンスの前記幅は200nm以下であり、前記メサ構造体の前記直径は2500nm以下であり、前記第1の種類の半導体層の厚さは300nm以下である、請求項42に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項44】
前記第1の種類の半導体層の材料は、p-GaAs、p-GaP、p-AlInP、p-GaN、p-InGaN、若しくはp-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択され、前記第2の種類の半導体層の材料は、n-GaAs、n-AlInP、n-GaInP、n-AlGaAs、n-AlGaInP、n-GaN、n-InGaN、若しくはn-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択される、請求項31に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項45】
前記第2の種類の半導体層の上面に形成された上部コンタクトをさらに備える、請求項31に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項46】
前記第1の種類の半導体層の下の集積回路(IC)バックプレーンと、前記ICバックプレーンを前記第1の種類の半導体層と電気的に接続する接続構造体とをさらに備える、請求項31に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項47】
前記接続構造体は接続ピラーである、請求項46に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項48】
前記第1の種類の半導体層の底面の下に形成された底部コンタクトをさらに備え、前記接続構造体の上面は前記底部コンタクトと接続され、前記接続構造体の底面は前記ICバックプレーンと接続される、請求項46に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項49】
前記トレンチは、前記第1の種類の半導体層の前記上面を通って上方に延びない、請求項31に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項50】
前記イオン注入フェンスの前記上面は、前記トレンチの上面より高い位置にあるか、又は前記トレンチの前記上面と位置合わせされている、請求項49に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項51】
前記イオン注入フェンスの前記上面は、トレンチの上面より低い位置にある、請求項49に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項52】
前記メサ構造体は、1つ又は複数の階段構造体を備える、請求項31に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項53】
マイクロLEDの製造方法であって、
上から下へ順に、第1の種類の半導体層と、発光層と、第2の種類の半導体層とを備えるエピタキシャル構造体を供給することと、
前記第1の種類の半導体層をパターニングして、メサ構造体、トレンチ、及びフェンスを形成することと、
前記メサ構造体上に底部コンタクトを堆積させることと、
前記フェンス内にイオン注入工程を実施してイオン注入フェンスを形成することと
を含む、方法。
【請求項54】
前記第1の種類の半導体層をパターニングして前記メサ構造体、前記トレンチ、及び前記フェンスを形成した後に、
前記第1の種類の半導体層及び前記底部コンタクト上に底部分離層を堆積させることと、
前記底部分離層をパターニングし前記底部コンタクトを露出させることと、
前記底部分離層及び前記底部コンタクト上に金属材料を堆積させることと、
前記金属材料を前記底部分離層の上面まで研磨して接続構造体を形成することと、
前記エピタキシャル構造体を上下逆さまにして前記接続構造体を集積回路(IC)バックプレーンと接合することと
をさらに含む、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記底部分離層及び前記底部コンタクト上に金属材料を堆積させる際に、前記底部分離層の材料は、SiO、SiNx、Al、AlN、HfO、TiO、若しくはZrOのうちの1つ又は複数から選択される、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記エピタキシャル構造体を供給する際に、前記エピタキシャル構造体は基板上に成長する、請求項54に記載の方法。
【請求項57】
前記エピタキシャル構造体を上下逆さまにして前記接続構造体を前記集積回路(IC)バックプレーンと接合することは、前記基板を除去することをさらに含む、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記エピタキシャル構造体を上下逆さまにして前記接続構造体を前記ICバックプレーンと接合した後に、
第2の種類の半導体層の上面に上部コンタクト及び上部導電層を形成すること
をさらに含む、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
前記メサ構造体上に前記底部コンタクトを堆積させることは、
前記底部コンタクトが堆積されない領域を保護するための保護マスクを形成することと、
前記保護マスク上及び前記第1の種類の半導体層上に前記底部コンタクトの材料を堆積させることと、
前記第1の種類の半導体層から前記保護マスクを除去し、前記保護マスク上の前記材料を除去して、前記メサ構造体上に前記底部コンタクトを形成することと
をさらに含む、請求項53に記載の方法。
【請求項60】
前記フェンス内にイオン注入工程を実施して前記イオン注入フェンスを形成することは、
前記フェンスを露出させたまま、イオン注入されない領域に保護マスクを形成することと、
前記フェンスにイオンを注入することと、
前記保護マスクを除去することと
をさらに含む、請求項53に記載の方法。
【請求項61】
前記フェンス内に前記イオン注入工程を実施してイオン注入フェンスを形成する際に、0~500KeVのエネルギーで注入する、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記フェンス内に前記イオン注入工程を実施して前記イオン注入フェンスを形成する際に、1E10~9E17の線量を注入する、請求項60に記載の方法。
【請求項63】
前記フェンス内に前記イオン注入工程を実施してイオン注入フェンスを形成する際に、H、N、Ar、Kr、Xe、As、O、C、P、B、Si、S、Cl、若しくはFのうちの1つ又は複数から選択されたイオンを前記イオン注入フェンスに注入する、請求項60に記載の方法。
【請求項64】
前記フェンス内に前記イオン注入工程を実施して前記イオン注入フェンスを形成する際に、前記イオン注入フェンスの幅は、前記メサ構造体の直径の50%以下である、請求項60に記載の方法。
【請求項65】
前記フェンス内に前記イオン注入工程を実施して前記イオン注入フェンスを形成する際に、前記イオン注入フェンスの幅は200nm以下であり、前記メサ構造体の直径は2500nm以下であり、前記第1の種類の半導体層の厚さは300nm以下である、請求項60に記載の方法。
【請求項66】
前記第1の種類の半導体層をパターニングして前記メサ構造体、前記トレンチ、及び前記フェンスを形成する際に、前記トレンチの幅は、前記メサ構造体の直径の50%以下である、請求項53に記載の方法。
【請求項67】
前記第1の種類の半導体層の導電型はP型であり、前記第2の種類の半導体層の導電型はN型であり、前記第1の種類の半導体層の材料は、p-GaAs、p-GaP、p-AlInP、p-GaN、p-InGaN、若しくはp-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択され、前記第2の種類の半導体層の材料は、n-GaAs、n-AlInP、n-GaInP、n-AlGaAs、n-AlGaInP、n-GaN、n-InGaN、若しくはn-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択される、請求項53に記載の方法。
【請求項68】
前記イオン注入フェンスは光吸収材料を含む、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記光吸収材料は、p-GaAs、p-GaP、p-AlInP、p-GaN、p-InGaN、若しくはp-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択される、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
マイクロLEDであって、
第1の種類の半導体層と、
前記第1の種類の半導体層上に形成された発光層と、
前記発光層上に形成された第2の種類の半導体層と
を備え、
前記第1の種類の半導体層の導電型はP型であり、前記第2の種類の半導体層の導電型はN型であり、
前記第2の種類の半導体層は、メサ構造体と、トレンチと、前記メサ構造体から分離されたイオン注入フェンスとを備え、前記イオン注入フェンスの底面は、前記第2の種類の半導体層の底面より高い位置にあり、
前記イオン注入フェンスは前記トレンチの周囲に形成され、前記トレンチは前記メサ構造体の周囲に形成され、前記イオン注入フェンスの電気抵抗は、前記メサ構造体の電気抵抗より高い、
マイクロLED。
【請求項71】
前記トレンチは、前記第2の種類の半導体層の前記底面を通って下方に延びない、請求項70に記載のマイクロLED。
【請求項72】
前記イオン注入フェンスの前記底面は、前記トレンチの底面より低い位置にあるか、又は前記トレンチの前記底面と位置合わせされている、請求項71に記載のマイクロLED。
【請求項73】
前記イオン注入フェンスの前記底面は、前記トレンチの底面より高い位置にある、請求項71に記載のマイクロLED。
【請求項74】
前記イオン注入フェンスの上面は、前記第2の種類の半導体層の上面と位置合わせされているか、又は前記第2の種類の半導体層の前記上面より低い位置にある、請求項70に記載のマイクロLED。
【請求項75】
前記メサ構造体は、1つ又は複数の階段構造体を備える、請求項70に記載のマイクロLED。
【請求項76】
前記トレンチの幅は、前記メサ構造体の直径の50%以下である、請求項70に記載のマイクロLED。
【請求項77】
前記トレンチの前記幅は200nm以下である、請求項76に記載のマイクロLED。
【請求項78】
前記イオン注入フェンスは光吸収材料を含み、前記光吸収材料は、n-GaAs、n-GaP、n-AlInP、n-GaN、n-InGaN、若しくはn-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択される、請求項70に記載のマイクロLED。
【請求項79】
前記第1の種類の半導体層の厚さは、前記第2の種類の半導体層の厚さより厚い、請求項70に記載のマイクロLED。
【請求項80】
前記トレンチ内に充填された誘電体層をさらに備える、請求項70に記載のマイクロLED。
【請求項81】
前記誘電体層の材料は、SiO、SiNx、Al、AlN、HfO、TiO、若しくはZrOのうちの1つ又は複数から選択される、請求項80に記載のマイクロLED。
【請求項82】
前記メサ構造体の上面及び側壁上、前記イオン注入フェンスの上面及び側壁上に形成され、かつ前記トレンチ内に充填される上部導電層をさらに備える、請求項70に記載のマイクロLED。
【請求項83】
前記イオン注入フェンスに注入されるイオンは、H、N、Ar、Kr、Xe、As、O、C、P、B、Si、S、Cl、若しくはFのうちの1つ又は複数から選択される、請求項70に記載のマイクロLED。
【請求項84】
前記イオン注入フェンスは、少なくとも、前記第2の種類の半導体層にイオンを注入することによって形成される、請求項70に記載のマイクロLED。
【請求項85】
前記イオン注入フェンスの幅は、前記メサ構造体の直径の50%以下である、請求項70に記載のマイクロLED。
【請求項86】
前記イオン注入フェンスの前記幅は200nm以下であり、前記メサ構造体の前記直径は2500nm以下であり、前記第2の種類の半導体層の厚さは100nm以下である、請求項85に記載のマイクロLED。
【請求項87】
前記第1の種類の半導体層の材料は、p-GaAs、p-GaP、p-AlInP、p-GaN、p-InGaN、若しくはp-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択され、前記第2の種類の半導体層の材料は、n-GaAs、n-AlInP、n-GaInP、n-AlGaAs、n-AlGaInP、n-GaN、n-InGaN、若しくはn-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択される、請求項70に記載のマイクロLED。
【請求項88】
前記第2の種類の半導体層の上面に形成された上部コンタクトをさらに備える、請求項70に記載のマイクロLED。
【請求項89】
前記第1の種類の半導体層の下にある集積回路(IC)バックプレーンと、前記ICバックプレーンを前記第1の種類の半導体層と電気的に接続する接続構造体とをさらに備える、請求項70に記載のマイクロLED。
【請求項90】
前記接続構造体は、接続ピラー又は金属接合層である、請求項87に記載のマイクロLED。
【請求項91】
前記第1の種類の半導体層の底面に形成された底部コンタクトをさらに備え、前記接続構造体の上面は前記底部コンタクトと接続され、前記接続構造体の底面は前記ICバックプレーンと接続される、請求項87に記載のマイクロLED。
【請求項92】
マイクロLEDアレイパネルであって、
前記マイクロLEDアレイパネル内に形成された第1の種類の半導体層と、
前記第1の種類の半導体層上に形成された発光層と、
前記発光層上に形成された第2の種類の半導体層と
を備え、
前記第1の種類の半導体層の導電型はP型であり、前記第2の種類の半導体層の導電型はN型であり、
前記第2の種類の半導体層は、複数のメサ構造体と、複数のトレンチと、前記トレンチによって前記メサ構造体から分離された複数のイオン注入フェンスとを備え、前記イオン注入フェンスの底面は、前記第2の種類の半導体層の底面より高い位置にあり、
前記イオン注入フェンスは、隣り合ったメサ構造体間にある前記トレンチ内に形成され、
前記イオン注入フェンスの電気抵抗は、前記メサ構造体の電気抵抗より高い、
マイクロLEDアレイパネル。
【請求項93】
前記イオン注入フェンスは前記トレンチの周囲に形成され、前記トレンチは前記メサ構造体の周囲に形成される、請求項92に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項94】
前記イオン注入フェンスの上面は、前記第2の種類の半導体層の上面と位置合わせされているか、又は前記第2の種類の半導体層の前記上面より低い位置にある、請求項92に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項95】
前記メサ構造体の隣り合った側壁間の間隔は、前記メサ構造体の直径の50%以下である、請求項92に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項96】
前記メサ構造体の前記隣り合った側壁間の間隔は、600nm以下である、請求項95に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項97】
前記イオン注入フェンスは、前記メサ構造体からの光を吸収し、前記イオン注入フェンスは光吸収材料を含み、前記光吸収材料は、n-GaAs、n-GaP、n-AlInP、n-GaN、n-InGaN、若しくはn-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択される、請求項92に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項98】
前記第1の種類の半導体層の厚さは、前記第2の種類の半導体層の厚さより厚い、請求項92に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項99】
前記トレンチ内に充填された誘電体層をさらに備える、請求項92に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項100】
前記誘電体層の材料は、SiO、SiNx、Al、AlN、HfO、TiO、若しくはZrOのうちの1つ又は複数から選択される、請求項99に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項101】
前記メサ構造体の上面及び側壁上、前記イオン注入フェンスの上面及び側壁上に形成され、かつ前記トレンチ内に充填された上部導電層をさらに備える、請求項92に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項102】
前記イオン注入フェンスに注入されるイオンは、H、N、Ar、Kr、Xe、As、O、C、P、B、Si、S、Cl、若しくはFのうちの1つ又は複数から選択される、請求項92に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項103】
前記イオン注入フェンスは、少なくとも、前記第2の種類の半導体層にイオンを注入することによって形成される、請求項92に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項104】
前記イオン注入フェンスの幅は、前記メサ構造体の直径の50%以下である、請求項92に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項105】
前記イオン注入フェンスの前記幅は200nm以下であり、前記メサ構造体の前記直径は2500nm以下であり、前記第2の種類の半導体層の厚さは100nm以下である、請求項104に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項106】
前記第1の種類の半導体層の材料は、p-GaAs、p-GaP、p-AlInP、p-GaN、p-InGaN、若しくはp-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択され、前記第2の種類の半導体層の材料は、p-GaAs、p-GaP、p-AlInP、p-GaN、p-InGaN、若しくはp-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択される、請求項92に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項107】
前記第2の種類の半導体層の上面に形成された上部コンタクトをさらに備える、請求項92に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項108】
前記第1の種類の半導体層の下にある集積回路(IC)バックプレーンと、前記ICバックプレーンを前記第1の種類の半導体と電気的に接続する接続構造体とをさらに備える、請求項92に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項109】
前記接続構造体は、接続ピラー又は金属接合層である、請求項108に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項110】
前記第1の種類の半導体層の底面に形成された底部コンタクトをさらに備え、前記接続構造体の上面は前記底部コンタクトと接続され、前記接続構造体の底面は前記ICバックプレーンと接続される、請求項108に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項111】
前記トレンチは、前記第2の種類の半導体層の前記底面を通って下方に延びない、請求項92に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項112】
前記イオン注入フェンスの前記底面は、前記トレンチの底面より低い位置にあるか、又は前記トレンチの前記底面と位置合わせされている、請求項111に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項113】
前記イオン注入フェンスの前記底面は、前記トレンチの底面より高い位置にある、請求項111に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項114】
マイクロLEDの製造方法であって、
上から下へ順に、第1の種類の半導体層と、発光層と、第2の種類の半導体層とを備えるエピタキシャル構造体を供給することと、
前記エピタキシャル構造体を集積回路(IC)バックプレーンと接合することと、
前記第2の種類の半導体層をパターニングして、メサ構造体、トレンチ、及びフェンスを形成することと、
前記メサ構造体上に上部コンタクトを堆積させることと、
前記フェンス内にイオン注入工程を実施することと、
前記第2の種類の半導体層の上面、上部コンタクト上、及び前記トレンチ内に上部導電層を堆積させることと
を含む、方法。
【請求項115】
前記エピタキシャル構造体を供給することは、
前記第1の種類の半導体層の上面に底部コンタクト層を堆積させることと、
前記底部コンタクト層の上面に金属接合層を堆積させることと
をさらに含む、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
前記エピタキシャル構造体を前記ICバックプレーンと接合することは、
前記エピタキシャル構造体を上下逆さまにすることと、
前記金属接合層を前記ICバックプレーンのコンタクトパッドと接合することと
をさらに含む、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
前記エピタキシャル構造体を供給する際に、前記エピタキシャル構造体は基板上に成長する、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
前記エピタキシャル構造体を前記ICバックプレーンと接合することは、
前記基板を除去することをさらに含む、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
前記第2の種類の半導体層をパターニングして前記メサ構造体、前記トレンチ、及び前記フェンスを形成することは、
前記第2の種類の半導体層を前記発光層の表面までエッチングすること
をさらに含む、請求項114に記載の方法。
【請求項120】
前記メサ構造体上に前記上部コンタクトを堆積させることは、
保護マスクを形成することと、
前記保護マスク上に前記上部コンタクトの材料を堆積させることと、
前記第2の種類の半導体層から前記保護マスクを除去し、前記保護マスク上の前記上部コンタクトの前記材料を除去して、前記メサ構造体上に前記上部コンタクトを形成することと
をさらに含む、請求項114に記載の方法。
【請求項121】
前記フェンス内に前記イオン注入工程を実施することは、
前記フェンスを露出させたまま、イオン注入されない領域に保護マスクを形成することと、
前記フェンスにイオンを注入することと、
前記保護マスクを除去することと
をさらに含む、請求項114に記載の方法。
【請求項122】
前記フェンス内に前記イオン注入工程を実施する際に、0~500KeVのエネルギーで注入する、請求項121に記載の方法。
【請求項123】
前記フェンス内に前記イオン注入工程を実施する際に、1E10~9E17の線量を注入する、請求項121に記載の方法。
【請求項124】
前記フェンス内に前記イオン注入工程を実施する際に、イオン注入フェンスに、H、N、Ar、Kr、Xe、As、O、C、P、B、Si、S、Cl、若しくはFのうちの1つ又は複数から選択されたイオンを注入する、請求項121に記載の方法。
【請求項125】
前記フェンス内に前記イオン注入工程を実施する際に、イオン注入フェンスの幅は、前記メサ構造体の直径の50%以下である、請求項121に記載の方法。
【請求項126】
前記フェンス内に前記イオン注入工程を実施する際に、イオン注入フェンスの幅は200nm以下であり、前記メサ構造体の直径は2500nm以下であり、前記第2の種類の半導体層の厚さは100nm以下である、請求項121に記載の方法。
【請求項127】
前記第1の種類の半導体層の導電型はP型であり、前記第2の種類の半導体層の導電型はN型であり、前記第1の種類の半導体層の材料は、p-GaAs、p-GaP、p-AlInP、p-GaN、p-InGaN、若しくはp-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択され、前記第2の種類の半導体層の材料は、n-GaAs、n-AlInP、n-GaInP、n-AlGaAs、n-AlGaInP、n-GaN、n-InGaN、若しくはn-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択される、請求項114に記載の方法。
【請求項128】
イオン注入フェンスは光吸収材料を含む、請求項127に記載の方法。
【請求項129】
前記光吸収材料は、p-GaAs、p-GaP、p-AlInP、p-GaN、p-InGaN、若しくはp-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択される、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
マイクロLEDであって、
第1の種類の半導体層と、
前記第1の種類の半導体層上に形成された発光層と、
前記発光層上に形成された第2の種類の半導体層と
を備え、
前記第1の種類の半導体層の導電型はP型であり、前記第2の種類の半導体層の導電型はN型であり、
前記第1の種類の半導体層は、第1のメサ構造体と、第1のトレンチと、前記第1のメサ構造体から分離された第1のイオン注入フェンスとを備え、前記第1のイオン注入フェンスの上面は、前記第1の種類の半導体層の上面より低い位置にあり、
前記第2の種類の半導体層は、第2のメサ構造体と、第2のトレンチと、前記第2のメサ構造体から分離された第2のイオン注入フェンスとを備え、前記第2のイオン注入フェンスの底面は、前記第2の種類の半導体層の底面より高い位置にあり、
前記第1のイオン注入フェンスは前記第1のトレンチの周囲に形成され、前記第1のトレンチは前記第1のメサ構造体の周囲に形成され、前記第1のイオン注入フェンスの電気抵抗は、前記第1のメサ構造体の電気抵抗より高く、
前記第2のイオン注入フェンスは前記第2のトレンチの周囲に形成され、前記第2のトレンチは前記第2のメサ構造体の周囲に形成され、前記第2のイオン注入フェンスの電気抵抗は、前記第2のメサ構造体の電気抵抗より高い、
マイクロLED。
【請求項131】
前記第1のメサ構造体の中心は前記第2のメサ構造体の中心と位置合わせされ、前記第1のトレンチの中心は前記第2のトレンチの中心と位置合わせされ、前記第1のイオン注入フェンスの中心は前記第2のイオン注入フェンスの中心と位置合わせされている、
請求項130に記載のマイクロLED。
【請求項132】
前記第1のイオン注入フェンスの底面は、前記第1の種類の半導体層の底面と位置合わせされているか、若しくは前記第1の種類の半導体層の前記底面より高い位置にあり、かつ/又は、前記第2のイオン注入フェンスの上面は、前記第2の種類の半導体層の上面と位置合わせされているか、若しくは前記第2の種類の半導体層の前記上面より低い位置にある、
請求項130に記載のマイクロLED。
【請求項133】
前記第1のトレンチは、前記第1の種類の半導体層の前記上面を通って上方に延びず、かつ/又は、前記第2のトレンチは、第2の種類の半導体層の前記底面を通って下方に延びない、請求項130に記載のマイクロLED。
【請求項134】
前記第1のイオン注入フェンスの前記上面は、前記第1のトレンチの上面より高い位置にあるか、若しくは前記第1のトレンチの前記上面と位置合わせされている、かつ/又は、前記第2のイオン注入フェンスの前記底面は、前記第2のトレンチの底面より低い位置にあるか、若しくは前記第2のトレンチの前記底面と位置合わせされている、請求項133に記載のマイクロLED。
【請求項135】
前記第1のイオン注入フェンスの前記上面は、前記第1のトレンチの上面より低い位置にあり、かつ/又は、前記第2のイオン注入フェンスの前記底面は、前記第2のトレンチの底面より高い位置にある、請求項133に記載のマイクロLED。
【請求項136】
前記第1のメサ構造体は、1つ又は複数の階段構造体を備え、かつ/又は、前記第2のメサ構造体は、1つ又は複数の階段構造体を備える、請求項130に記載のマイクロLED。
【請求項137】
前記第1のトレンチの幅は、前記第1のメサ構造体の直径の50%以下であり、かつ/又は、前記第2のトレンチの幅は、前記第2のメサ構造体の直径の50%以下である、請求項130に記載のマイクロLED。
【請求項138】
前記第1のトレンチの前記幅は、200nm以下であり、かつ/又は、前記第2のトレンチの前記幅は200nm以下である、請求項137に記載のマイクロLED。
【請求項139】
前記第1のイオン注入フェンスは、第1の光吸収材料を含み、かつ/又は、前記第2のイオン注入フェンスは、第2の光吸収材料を含み、前記第1の光吸収材料は、p-GaAs、p-GaP、p-AlInP、p-GaN、p-InGaN、若しくはp-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択され、かつ/又は、前記第2の光吸収材料は、n-GaAs、n-GaP、n-AlInP、n-GaN、n-InGaN、若しくはn-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択される、請求項130に記載のマイクロLED。
【請求項140】
前記第1の種類の半導体層の厚さは、前記第2の種類の半導体層の厚さより厚い、請求項130に記載のマイクロLED。
【請求項141】
前記第1のトレンチ内に充填された底部分離層と、前記第2のトレンチ内に充填された誘電体層とをさらに備える、請求項130に記載のマイクロLED。
【請求項142】
前記底部分離層の材料は、SiO、SiNx、Al、AlN、HfO、TiO、若しくはZrOのうちの1つ又は複数から選択され、かつ/又は、前記誘電体層の材料は、SiO、SiNx、Al、AlN、HfO、TiO、若しくはZrOのうちの1つ又は複数である、請求項141に記載のマイクロLED。
【請求項143】
前記第2のメサ構造体の上面及び側壁上、前記第2のイオン注入フェンスの上面及び側壁上に形成され、前記第2のトレンチ内に充填された上部導電層をさらに備える、請求項130に記載のマイクロLED。
【請求項144】
前記第1のイオン注入フェンスに注入されるイオンは、H、N、Ar、Kr、Xe、As、O、C、P、B、Si、S、Cl、若しくはFのうちの1つ又は複数から選択され、かつ/又は、前記第2のイオン注入フェンスに注入されるイオンは、H、N、Ar、Kr、Xe、As、O、C、P、B、Si、S、Cl、若しくはFのうちの1つ又は複数から選択される、請求項130に記載のマイクロLED。
【請求項145】
前記第1のイオン注入フェンスは、少なくとも、前記第1の種類の半導体層にイオンを注入することによって形成され、かつ/又は、前記第2のイオン注入フェンスは、少なくとも、前記第2の種類の半導体層にイオンを注入することによって形成される、請求項130に記載のマイクロLED。
【請求項146】
前記第1のイオン注入フェンスの幅は、前記第1のメサ構造体の直径の50%以下であり、かつ/又は、前記第2のイオン注入フェンスの幅は、前記第2のメサ構造体の直径の50%以下である、請求項130に記載のマイクロLED。
【請求項147】
前記第1のイオン注入フェンスの前記幅は200nm以下であり、前記第1のメサ構造体の前記直径は2500nm以下であり、前記第1の種類の半導体層の厚さは100nm以下であり、かつ/又は、
前記第2のイオン注入フェンスの前記幅は200nm以下であり、前記第2のメサ構造体の前記直径は2500nm以下であり、前記第2の種類の半導体層の厚さは300nm以下である、
請求項146に記載のマイクロLED。
【請求項148】
前記第1の種類の半導体層の材料は、p-GaAs、p-GaP、p-AlInP、p-GaN、p-InGaN、若しくはp-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択され、かつ/又は、前記第2の種類の半導体層の材料は、n-GaAs、n-AlInP、n-GaInP、n-AlGaAs、n-AlGaInP、n-GaN、n-InGaN、若しくはn-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択される、請求項130に記載のマイクロLED。
【請求項149】
前記第2の種類の半導体層の上面に形成された上部コンタクトをさらに備える、請求項130に記載のマイクロLED。
【請求項150】
前記第1の種類の半導体層の下にある集積回路(IC)バックプレーンと、前記ICバックプレーンを前記第1の種類の半導体層と電気的に接続する接続構造体とをさらに備える、請求項130に記載のマイクロLED。
【請求項151】
前記接続構造体は、接続ピラー又は金属接合層である、請求項150に記載のマイクロLED。
【請求項152】
前記第1の種類の半導体層の底面に形成された底部コンタクトをさらに備え、前記接続構造体の上面は前記底部コンタクトと接続され、前記接続構造体の底面は前記ICバックプレーンと接続される、請求項150に記載のマイクロLED。
【請求項153】
マイクロLEDアレイパネルであって、
前記マイクロLEDアレイパネル内に形成された第1の種類の半導体層と、
前記第1の種類の半導体層上に形成された発光層と、
前記発光層上に形成された第2の種類の半導体層と
を備え、
前記第1の種類の半導体層の導電型はP型であり、前記第2の種類の半導体層の導電型はN型であり、
前記第1の種類の半導体層は、複数の第1のメサ構造体と、複数の第1のトレンチと、前記第1のトレンチによって前記第1のメサ構造体から分離された複数の第1のイオン注入フェンスとを備え、
前記第1のイオン注入フェンスの上面は、前記第1の種類の半導体層の上面と位置合わせされているか、又は前記第1の種類の半導体層の前記上面より低い位置にあり、
前記第1のイオン注入フェンスは、隣り合った第1の種類のメサ構造体間にある前記第1のトレンチ内にそれぞれ形成され、前記第1のイオン注入フェンスの電気抵抗は、前記第1のメサ構造体の電気抵抗より高く、
前記第2の種類の半導体層は、複数の第2のメサ構造体と、複数の第2のトレンチと、前記第2のトレンチによって前記第2のメサ構造体から分離された複数の第2のイオン注入フェンスとを備え
前記第2のイオン注入フェンスの底面は、前記第2の種類の半導体層の底面と位置合わせされているか、又は前記第2の種類の半導体層の前記底面より高い位置にあり、
前記第2のイオン注入フェンスは、隣り合った第2のメサ構造体間にある前記第2のトレンチ内にそれぞれ形成され、前記第2のイオン注入フェンスの電気抵抗は、前記第2のメサ構造体の電気抵抗より高い、
マイクロLEDアレイパネル。
【請求項154】
前記第1のメサ構造体の中心は前記第2のメサ構造体の中心と位置合わせされ、前記第1のトレンチの中心は前記第2のトレンチの中心と位置合わせされ、前記第1のイオン注入フェンスの中心は前記第1のイオン注入フェンスの中心と位置合わせされている、請求項153に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項155】
前記第1のイオン注入フェンスは、前記第1のトレンチの周囲に形成され、前記第1のトレンチは、前記第1のメサ構造体の周囲に形成され、前記第2のイオン注入フェンスは、前記第2のトレンチの周囲に形成され、前記第2のトレンチは、前記第2のメサ構造体の周囲に形成される、請求項153に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項156】
前記第1のイオン注入フェンスの底面は、前記第1の種類の半導体層の底面と位置合わせされているか、若しくは前記第1の種類の半導体層の前記底面より高い位置にあり、
前記第2のイオン注入フェンスの上面は、前記第2の種類の半導体層の上面と位置合わせされているか、若しくは前記第2の種類の半導体層の前記上面より低い位置にある、
請求項155に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項157】
前記第1のメサ構造体の隣り合った側壁間の間隔は、前記第1のメサ構造体の直径の50%以下であり、及び、前記第2のメサ構造体の隣り合った側壁間の間隔は、前記第2のメサ構造体の直径の50%以下である、請求項153に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項158】
前記第1のメサ構造体の前記隣り合った側壁間の前記間隔は600nm以下であり、前記第2のメサ構造体の前記隣り合った側壁間の間隔は600nm以下である、請求項157に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項159】
前記第1のイオン注入フェンスは、前記第1のメサ構造体からの光を吸収し、前記第2のイオン注入フェンスは、前記第2のメサ構造体からの光を吸収し、前記第1のイオン注入フェンスは第1の光吸収材料を含み、前記第2のイオン注入フェンスは第2の光吸収材料を含み、前記第1の光吸収材料は、p-GaAs、p-GaP、p-AlInP、p-GaN、p-InGaN、若しくはp-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択され、前記第2の光吸収材料は、n-GaAs、n-GaP、n-AlInP、n-GaN、n-InGaN、若しくはn-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択される、請求項153に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項160】
前記第1の種類の半導体層の厚さは、前記第2の種類の半導体層の厚さより厚い、請求項153に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項161】
前記第1のトレンチ内に充填された底部分離層と、前記第2のトレンチ内に充填された誘電体層とをさらに備える、請求項153に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項162】
前記底部分離層の材料は、SiO、SiNx、Al、AlN、HfO、TiO、若しくはZrOのうちの1つ又は複数から選択され、前記誘電体層の材料は、SiO、SiNx、Al、AlN、HfO、TiO、若しくはZrOのうちの1つ又は複数から選択される、請求項161に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項163】
前記第2のメサ構造体の上面及び側壁上、前記第2のイオン注入フェンスの上面及び側壁上に形成され、かつ前記第2のトレンチ内に充填された上部導電層をさらに備える、請求項153に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項164】
前記第1のイオン注入フェンスに注入される前記第1のイオンは、H、N、Ar、Kr、Xe、As、O、C、P、B、Si、S、Cl、若しくはFのうちの1つ又は複数から選択され、前記第2のイオン注入フェンスに注入される前記第2のイオンは、H、N、Ar、Kr、Xe、As、O、C、P、B、Si、S、Cl、若しくはFのうちの1つ又は複数から選択される、請求項153に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項165】
前記第1のイオン注入フェンスは、少なくとも、前記第1の種類の半導体層にイオンを注入することによって形成される、請求項153に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項166】
前記第1のイオン注入フェンスの幅は、前記第1のメサ構造体の直径の50%以下であり、前記第2のイオン注入フェンスの幅は、前記第2のメサ構造体の直径の50%以下である、請求項153に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項167】
前記イオン注入フェンスの前記幅は200nm以下であり、前記メサ構造体の前記直径は2500nm以下であり、及び前記第1の種類の半導体層の厚さは300nm以下であり、かつ、
前記第2のイオン注入フェンスの前記幅は200nm以下であり、前記第2のメサ構造体の前記直径は2500nm以下であり、及び前記第2の種類の半導体層の厚さは100nm以下である、請求項166に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項168】
前記第1の種類の半導体層の材料は、p-GaAs、p-GaP、p-AlInP、p-GaN、p-InGaN、若しくはp-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択され、前記第2の種類の半導体層の材料は、n-GaAs、n-AlInP、n-GaInP、n-AlGaAs、n-AlGaInP、n-GaN、n-InGaN、若しくはn-AlGaNである、請求項153に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項169】
前記第2の種類の半導体層の上面に形成された上部コンタクトをさらに備える、請求項153に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項170】
前記第1の種類の半導体層の下に形成された集積回路(IC)バックプレーンと、前記ICバックプレーンを前記第1の種類の半導体層と電気的に接続する接続構造体とをさらに備える、請求項153に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項171】
前記接続構造体は、接続ピラー又は金属接合層である、請求項170に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項172】
前記第1の種類の半導体層の底面に形成された底部コンタクトをさらに備え、前記接続構造体の上面は前記底部コンタクトと接続され、前記接続構造体の底面は前記ICバックプレーンと接続される、請求項170に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項173】
前記第1のトレンチは、前記第1の種類の半導体層の前記上面を通って上方に延びず、前記第2のトレンチは、前記第2の種類の半導体層の前記底面を通って下方に延びない、請求項153に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項174】
前記第1のイオン注入フェンスの前記上面は、前記第1のトレンチの上面より高い位置にあるか、又は前記第1のトレンチの前記上面と位置合わせされており、前記第2のイオン注入フェンスの前記底面は、前記第1のトレンチの底面より低い位置にあるか、又は前記第1のトレンチの前記底面と位置合わせされている、請求項173に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項175】
前記第1のイオン注入フェンスの前記上面は、前記第1のトレンチの上面より低い位置にあり、前記第2のイオン注入フェンスの前記底面は、前記第2のトレンチの底面より高い位置にある、請求項173に記載のマイクロLEDアレイパネル。
【請求項176】
マイクロLEDの製造方法であって、
第1の種類の半導体層をパターニングすること、及び前記第1の種類の半導体層に第1のイオンを注入することを含む工程Iと、
第2の種類の半導体層をパターニングすること、及び前記第2の種類の半導体層に第2のイオンを注入することを含む工程IIと
を含む、方法。
【請求項177】
前記工程Iは、
上から下へ順に、第1の種類の半導体層と、発光層と、第2の種類の半導体層とを備えるエピタキシャル構造体を供給することと、
前記第1の種類の半導体層をパターニングして、メサ構造体、トレンチ、及びフェンスを形成することと、
前記メサ構造体上に底部コンタクトを堆積させることと、
前記フェンス内にイオン注入工程を実施して、イオン注入フェンスを形成することと、
前記第1の種類の半導体層及び前記底部コンタクト上に底部分離層を堆積させることと、
前記底部分離層をパターニングして前記底部コンタクトを露出させることと、
前記底部分離層及び前記底部コンタクト上に金属材料を堆積させることと、
前記金属材料を前記底部分離層の上面まで研磨して、接続構造体を形成することと、
前記エピタキシャル構造体を上下逆さまにして前記接続構造体を集積回路(IC)バックプレーンと接合することと
をさらに含む、請求項176に記載の方法。
【請求項178】
前記メサ構造体上に前記底部コンタクトを堆積させることは、
保護マスクを形成して前記底部コンタクトが堆積されていない領域を保護することと、
前記保護マスク上及び前記第1の種類の半導体層上に前記底部コンタクトの材料を堆積させることと、
前記第1の種類の半導体層から前記保護マスクを除去し、前記保護マスク上の前記材料を除去して、前記メサ構造体上に前記底部コンタクトを形成することと
をさらに含む、請求項177に記載の方法。
【請求項179】
前記フェンス内に前記イオン注入工程を実施して前記イオン注入フェンスを形成することは、
前記フェンスを露出させたまま、イオン注入されない領域に保護マスクを形成することと、
前記フェンスにイオンを注入することと、
前記保護マスクを除去することと
をさらに含む、請求項177に記載の方法。
【請求項180】
前記フェンス内に前記イオン注入工程を実施して前記イオン注入フェンスを形成する際に、0~500KeVのエネルギーで注入し、1E10~9E17の線量を注入する、請求項179に記載の方法。
【請求項181】
前記フェンス内に前記イオン注入工程を実施して前記イオン注入フェンスを形成する際に、前記フェンス内に、H、N、Ar、Kr、Xe、As、O、C、P、B、Si、S、Cl、若しくはFのうちの1つ又は複数から選択されたイオンを注入する、請求項179に記載の方法。
【請求項182】
前記フェンス内に前記イオン注入工程を実施して前記イオン注入フェンスを形成する際に、前記イオン注入フェンスの幅は、前記メサ構造体の直径の50%以下であり、前記イオン注入フェンスの前記幅は200nm以下であり、前記メサ構造体の前記直径は2500nm以下であり、前記第1の種類の半導体層の厚さは300nm以下である、請求項179に記載の方法。
【請求項183】
前記第1の種類の半導体層をパターニングして前記メサ構造体、前記トレンチ、及び前記フェンスを形成する際に、前記トレンチの幅は、前記メサ構造体の直径の50%以下である、請求項177に記載の方法。
【請求項184】
前記メサ構造体、前記トレンチ、及び前記フェンスは、それぞれ、第1のメサ構造体、第1のトレンチ、及び第1のフェンスであり、
前記工程IIは、
前記第2の種類の半導体層をパターニングして、第2のメサ構造体、第2のトレンチ、及び第2のフェンスを形成することと、
前記第2のメサ構造体上に上部コンタクトを堆積させることと、
前記第2のフェンス内にイオン注入工程を実施することと、
前記第2の種類の半導体層の上面、前記上部コンタクト上、及び前記第2のトレンチ内に上部導電層を堆積させることと
をさらに含む、請求項176に記載の方法。
【請求項185】
前記第2のメサ構造体上に前記上部コンタクトを堆積させることは、
保護マスクを形成することと、
前記保護マスク上に前記上部コンタクトの材料を堆積させることと、
前記第2の種類の半導体層から前記保護マスクを除去し、前記保護マスク上の前記上部コンタクトの前記材料を除去して、前記第2のメサ構造体上に上部コンタクトを形成することと
をさらに含む、請求項184に記載の方法。
【請求項186】
前記第2のフェンス内に前記イオン注入工程を実施することは、
前記第2のフェンスを露出させたまま、注入されない領域に保護マスクを形成することと、
前記イオンを前記第2のフェンスに注入することと、
前記保護マスクを除去することと
をさらに含む、請求項184に記載の方法。
【請求項187】
前記第2のフェンス内に前記イオン注入工程を実施する際に、0~500KeVのエネルギーで注入し、1E10~9E17の線量を注入する、請求項183に記載の方法。
【請求項188】
前記第2のフェンス内に前記イオン注入工程を実施する際に、H、N、Ar、Kr、Xe、As、O、C、P、B、Si、S、Cl、若しくはFのうち1つ又は複数から選択されたイオンを前記第2のフェンスに注入する、請求項183に記載の方法。
【請求項189】
前記第2のフェンス内に前記イオン注入工程を実施する際に、第2のイオン注入フェンスの幅は、前記第2のメサ構造体の直径の50%以下であり、前記第2のイオン注入フェンスの前記幅は200nm以下であり、前記第2のメサ構造体の前記直径は2500nm以下であり、前記第2の種類の半導体層の厚さは100nm以下である、請求項183に記載の方法。
【請求項190】
前記エピタキシャル構造体を供給する際に、前記エピタキシャル構造体は基板上に成長し、前記エピタキシャル構造体を上下逆さまにして前記接続構造体を前記ICバックプレーンと接合することは、
前記基板を除去すること
をさらに含む、請求項177に記載の方法。
【請求項191】
前記底部分離層を前記第1の種類の半導体層及び前記底部コンタクト上に堆積させる際に、前記底部分離層の材料は、SiO、SiNx、Al、AlN、HfO、TiO、若しくはZrOのうちの1つ又は複数から選択される、請求項177に記載の方法。
【請求項192】
前記イオン注入フェンスは光吸収材料を含む、請求項177に記載の方法。
【請求項194】
前記光吸収材料は、p-GaAs、p-GaP、p-AlInP、p-GaN、p-InGaN、若しくはp-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択される、請求項192に記載の方法。
【請求項194】
前記第1の種類の半導体層の導電型はP型で前記第2の種類の半導体層の導電型はN型であり、前記第1の種類の半導体層の材料は、p-GaAs、p-GaP、p-AlInP、p-GaN、p-InGaN、若しくはp-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択され、前記第2の種類の半導体層の材料は、n-GaAs、n-AlInP、n-GaInP、n-AlGaAs、n-AlGaInP、n-GaN、n-InGaN、若しくはn-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択される、請求項177に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して発光ダイオードに関し、より詳細には、マイクロ発光ダイオード(LED)、マイクロLEDアレイパネル、及びそれらの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
マイクロ発光ダイオード、マイクロLED又はμ-LEDとも呼ばれる無機マイクロピクセル発光ダイオードは、自発光マイクロディスプレイ、可視光通信、及び光遺伝学を含む様々な用途で使用されるため、重要性が増している。マイクロLEDは、より優れた歪み緩和、光抽出効率の向上、及び均一な電流拡散により、従来のLEDより高い出力性能を示す。
【0003】
無機マイクロLEDは、従来、複数のメサとして形成されたIII-V族エピタキシャル層である。従来のマイクロLED構造体では、エピタキシャル層内のキャリアがあるメサから隣り合ったメサに拡散するのを回避するために、隣り合ったマイクロLED間に空間が形成される。しかしながら、隣り合ったマイクロLED間に形成される空間は、活性発光面積を減少させ、光抽出効率を低下させる可能性がある。もし隣り合ったマイクロLED間に空間がなければ、活性発光面積が増加し、エピタキシャル層内のキャリアが隣り合ったメサに向けて横方向に拡散し、マイクロLEDの発光効率が低下する。さらに、もし隣り合ったメサ間に空間が形成されていないと、隣り合ったマイクロLED間でクロストークが発生し、マイクロLEDの動作に干渉することになる。
【0004】
しかしながら、電流密度がより高く、より小型のマイクロLEDでは、高電流密度時の赤色シフト、最大効率の低下、及び不均一な発光を経験するが、これは、製造工程の損傷に起因しており、電気注入の劣化をもたらす。さらに、ピーク外部量子効率(EQE)及び内部量子効率(IQE)は、チップサイズの減少と共に大幅に減少する。EQEの低下は、エッチング損傷によって引き起こされる非発光性再結合に起因して現れ、IQEの低下は、マイクロLEDの電流注入不良及び電子漏れ電流に起因する。
【0005】
上記の考察は、本開示によって克服される技術的課題を理解するための一助となるにすぎず、上記が先行技術であることを認めるものではない。
【発明の概要】
【0006】
本開示の実施形態は、マイクロLEDを提供する。マイクロLEDは、第1の種類の半導体層と、第1の種類の半導体層上に形成された発光層とを含み、第1の種類の半導体層は、メサ構造体と、トレンチと、トレンチによってメサ構造体から分離されたイオン注入フェンスとを含み、イオン注入フェンスはトレンチの周囲に形成され、トレンチはメサ構造体の周囲に形成され、イオン注入フェンスの電気抵抗は、メサ構造体の電気抵抗より高い。
【0007】
本開示の実施形態は、マイクロLEDアレイパネルを提供する。マイクロLEDアレイパネルは、マイクロLEDアレイパネル内に形成された第1の種類の半導体層と、第1の種類の半導体層上に形成された発光層と、発光層上に形成された第2の種類の半導体層と、第1の種類の半導体層の導電型はP型で、第2の種類の半導体層の導電型はN型であり、第1の種類の半導体層は、複数のメサ構造と、複数のトレンチと、トレンチによってメサ構造体から分離された複数のイオン注入フェンスとを含み、イオン注入フェンスの上面は、第1の種類の半導体層の上面より低い位置にあり、イオン注入フェンスは、隣り合ったタイプのメサ構造体間にあるトレンチ内に形成され、イオン注入フェンスの電気抵抗は、メサ構造体の電気抵抗より高い。
【0008】
本開示の実施形態は、マイクロLEDを製造するための方法を提供する。本方法は、上から下へ順に、第1の種類の半導体層と、発光層と、第2の種類の半導体層とを含むエピタキシャル構造体を供給することと、第1の種類の半導体層をパターニングして、メサ構造体、トレンチ、及びフェンスを形成することと、メサ構造体上に底部コンタクトを堆積させることと、フェンスにイオン注入工程を実施しイオン注入フェンスを形成することとを含む。
【0009】
本開示の実施形態は、マイクロLEDを提供する。マイクロLEDは、第1の種類の半導体層と、第1の種類の半導体層上に形成された発光層と、発光層上に形成された第2の種類の半導体層とを含み、第1の種類の半導体層の導電型はP型で、第2の種類の半導体層の導電型はN型であり、第2の種類の半導体層は、メサ構造体と、トレンチと、メサ構造体から分離されたイオン注入フェンスとを含み、イオン注入フェンスの底面は、第2の種類の半導体層の底面より高い位置にあり、イオン注入フェンスはトレンチの周囲に形成され、トレンチはメサ構造体の周囲に形成され、イオン注入フェンスの電気抵抗は、メサ構造体の電気抵抗より高い。
【0010】
本開示の実施形態は、マイクロLEDアレイパネルを提供する。マイクロLEDアレイパネルは、マイクロLEDアレイパネル内に形成された第1の種類の半導体層と、第1の種類の半導体層上に形成された発光層と、発光層上に形成された第2の種類の半導体層と、第1の種類の半導体層の導電型はP型で、第2の種類の半導体層の導電型はN型であり、第2の種類の半導体層は、複数のメサ構造体と、複数のトレンチと、トレンチによってメサ構造体から分離された複数のイオン注入フェンスとを含み、イオン注入フェンスの底面は、第2の種類の半導体層の底面より高い位置にあり、イオン注入フェンスは、隣り合ったメサ構造体間にあるトレンチ内に形成され、イオン注入フェンスの電気抵抗は、メサ構造体の電気抵抗より高い。
【0011】
本開示の実施形態は、マイクロLEDを製造するための方法を提供する。本方法は、上から下へ順に、第1の種類の半導体層と、発光層と、第2の種類の半導体層とを含むエピタキシャル構造体を供給することと、エピタキシャル構造体を集積回路(IC)バックプレーンと接合することと、第2の種類の半導体層をパターニングして、メサ構造体、トレンチ、及びフェンスを形成することと、メサ構造体上に上部コンタクトを堆積させることと、フェンスにイオン注入工程を実施することと、第2の種類の半導体層の上面、上部コンタクト上、及びトレンチ内に上部導電層を堆積させることとを含む。
【0012】
本開示の実施形態は、マイクロLEDを提供する。マイクロLEDは、
第1の種類の半導体層と、
第1の種類の半導体層上に形成された発光層と、
発光層上に形成された第2の種類の半導体層と、
第1の種類の半導体層の導電型はP型で、第2の種類の半導体層の導電型はN型であり、
第1の種類の半導体層は、第1のメサ構造体と、第1のトレンチと、第1のメサ構造体から分離された第1のイオン注入フェンスとを含み、
第1のイオン注入フェンスの上面は、第1の種類の半導体層の上面より低い位置にあるか、
第2の種類の半導体層は、第2のメサ構造体と、第2のトレンチと、第2のメサ構造体から分離された第2のイオン注入フェンスとを含み、
第2のイオン注入フェンスの底面は、第2の種類の半導体層の底面より高い位置にあり、
第1のイオン注入フェンスは第1のトレンチの周囲に形成され、第1のトレンチは第1のメサ構造体の周囲に形成され、第1のイオン注入フェンスの電気抵抗は、第1のメサ構造体の電気抵抗より高く、
第2のイオン注入フェンスは第2のトレンチの周囲に形成され、第2のトレンチは第2のメサ構造体の周囲に形成され、第2のイオン注入フェンスの電気抵抗は、第2のメサ構造体の電気抵抗より高い。
【0013】
本開示の実施形態は、マイクロLEDアレイパネルを提供する。マイクロLEDアレイパネルは、マイクロLEDアレイパネル内に形成された第1の種類の半導体層と、
第1の種類の半導体層上に形成された発光層と、
発光層上に形成された第2の種類の半導体層とを含み、
第1の種類の半導体層の導電型はP型で、第2の種類の半導体層の導電型はN型であり、
第1の種類の半導体層は、複数の第1のメサ構造体と、複数の第1のトレンチと、第1のトレンチによって第1のメサ構造体から分離された複数の第1のイオン注入フェンスとを含み、
第1のイオン注入フェンスの上面は、第1の種類の半導体層の上面と位置合わせされるか、又は第1の種類の半導体層の上面より低い位置にあり、
第1のイオン注入フェンスは、それぞれ、隣り合った第1の種類のメサ構造体間の第1のトレンチ内に形成され、第1のイオン注入フェンスの電気抵抗は、第1のメサ構造体の電気抵抗より高く、
第2の種類の半導体層は、複数の第2のメサ構造体と、複数の第2のトレンチと、第2のトレンチによって第2のメサ構造体から分離された複数の第2のイオン注入フェンスとを含み、
第2のイオン注入フェンスの底面は、第2の種類の半導体層の底面と位置合わせされるか、又は第2の種類の半導体層の底面より高い位置にあり、
第2のイオン注入フェンスは、それぞれ、隣り合った第2のメサ構造体間にある第2のトレンチ内に形成され、第2のイオン注入フェンスの電気抵抗は、第2のメサ構造体の電気抵抗より高い。
【0014】
本開示の実施形態は、マイクロLEDを製造するための方法を提供する。本方法は、第1の種類の半導体層をパターニングすること、及び第1の種類の半導体層に第1のイオンを注入することを含む工程Iと、第2の種類の半導体層をパターニングすること、及び第2の種類の半導体層に第2のイオンを注入することを含む工程IIとを含む。
【0015】
本開示の実施形態及び様々な態様は、以下の詳細な説明及び添付の図面に示される。図に示されている様々な特徴は縮尺通りに描かれていない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1A】本開示のいくつかの実施形態による、第1の例示的なマイクロLEDのそれぞれの異なる変形例の側面断面図を示す構造図である。
図1B】本開示のいくつかの実施形態による、第1の例示的なマイクロLEDのそれぞれの異なる変形例の側面断面図を示す構造図である。
図1C】本開示のいくつかの実施形態による、第1の例示的なマイクロLEDのそれぞれの異なる変形例の側面断面図を示す構造図である。
図1D】本開示のいくつかの実施形態による、第1の例示的なマイクロLEDのそれぞれの異なる変形例の側面断面図を示す構造図である。
図1E】本開示のいくつかの実施形態による、第1の例示的なマイクロLEDのそれぞれの異なる変形例の側面断面図を示す構造図である。
図1F】本開示のいくつかの実施形態による、第1の例示的なマイクロLEDのそれぞれの異なる変形例の側面断面図を示す構造図である。
図2】本開示のいくつかの実施形態による、第1の例示的なマイクロLEDの底面図を示す構造図である。
図3】本開示のいくつかの実施形態による、第1の例示的なマイクロLEDの別の変形例の側断面図を示す構造図である。
図4】本開示のいくつかの実施形態による、第1の例示的なマイクロLEDの別の変形例の側断面図を示す構造図である。
図5】本開示のいくつかの実施形態による、第1の例示的なマイクロLEDを製造するための方法のフローチャートである。
図6A】本開示のいくつかの実施形態による、図5に示す方法のステップ501におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図6B】本開示のいくつかの実施形態による、図5に示す方法のステップ502におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図6C】本開示のいくつかの実施形態による、図5に示す方法のステップ503におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図6D】本開示のいくつかの実施形態による、図5に示す方法のステップ504におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図6E】本開示のいくつかの実施形態による、図5に示す方法のステップ505におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図6F】本開示のいくつかの実施形態による、図5に示す方法のステップ506におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図6G】本開示のいくつかの実施形態による、図5に示す方法のステップ507におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図6H】本開示のいくつかの実施形態による、図5に示す方法のステップ508におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図6I】本開示のいくつかの実施形態による、図5に示す方法のステップ509におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図6J】本開示のいくつかの実施形態による、図5に示す方法のステップ510におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図7】本開示のいくつかの実施形態による、図1AのマイクロLEDのうちの隣り合ったものの側断面図を示す構造図である。
図8】本開示のいくつかの実施形態による、図7の隣り合ったマイクロLEDの底面図を示す構造図である。
図9】本開示のいくつかの実施形態による、図3のマイクロLEDのうちの隣り合ったものの側断面図を示す構造図である。
図10A】本開示のいくつかの実施形態による、第2の例示的なマイクロLEDのそれぞれの異なる変形例の側断面図を示す構造図である。
図10B】本開示のいくつかの実施形態による、第2の例示的なマイクロLEDのそれぞれの異なる変形例の側断面図を示す構造図である。
図10C】本開示のいくつかの実施形態による、第2の例示的なマイクロLEDのそれぞれの異なる変形例の側断面図を示す構造図である。
図10D】本開示のいくつかの実施形態による、第2の例示的なマイクロLEDのそれぞれの異なる変形例の側断面図を示す構造図である。
図10E】本開示のいくつかの実施形態による、第2の例示的なマイクロLEDのそれぞれの異なる変形例の側断面図を示す構造図である。
図10F】本開示のいくつかの実施形態による、第2の例示的なマイクロLEDのそれぞれの異なる変形例の側断面図を示す構造図である。
図11】本開示のいくつかの実施形態による、第2の例示的なマイクロLEDの上面図を示す構造図である。
図12】本開示のいくつかの実施形態による、第2の例示的なマイクロLEDの別の変形例の側断面図を示す構造図である。
図13】本開示のいくつかの実施形態による、第2の例示的なマイクロLEDの別の変形例の側断面図を示す構造図である。
図14】本開示のいくつかの実施形態による、第2の例示的なマイクロLEDを製造する方法のフローチャートを示す。
図15A】本開示のいくつかの実施形態による、図14に示す方法のステップ1401におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図15B】本開示のいくつかの実施形態による、図14に示す方法のステップ1402におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図15C】本開示のいくつかの実施形態による、図14に示す方法のステップ1403におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図15D】本開示のいくつかの実施形態による、図14に示す方法のステップ1404におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図15E】本開示のいくつかの実施形態による、図14に示す方法のステップ1405におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図15F】本開示のいくつかの実施形態による、図14に示す方法のステップ1406におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図16】本開示のいくつかの実施形態による、図10AのマイクロLEDのうちの隣り合ったものの側断面図を示す構造図である。
図17】本開示のいくつかの実施形態による、図16の隣り合ったマイクロLEDの上面図を示す構造図である。
図18】本開示のいくつかの実施形態による、図13のマイクロLEDのうちの隣り合ったものの側断面図を示す構造図である。
図19】本開示のいくつかの実施形態による、第3の例示的なマイクロLEDの変形例の側断面図を示す構造図である。
図20】本開示のいくつかの実施形態による、第3の例示的なマイクロLEDの別の変形例の側断面図を示す構造図である。
図21】本開示のいくつかの実施形態による、第3の例示的なマイクロLEDを製造する方法のフローチャートを示す。
図22A】本開示のいくつかの実施形態による、図21に示す方法のステップ2110におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図22B】本開示のいくつかの実施形態による、図21に示す方法のステップ2111におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図22C】本開示のいくつかの実施形態による、図21に示す方法のステップ2112におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図22D】本開示のいくつかの実施形態による、図21に示す方法のステップ2113におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
図23】本開示のいくつかの実施形態による、図19のマイクロLEDのうちの隣り合ったものの側断面図を示す構造図である。
図24】本開示のいくつかの実施形態による、図20のマイクロLEDのうちの隣り合ったものの側断面図を示す構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
ここで、例示的な実施形態を詳細に参照し、その例を添付の図面に示す。以下の説明は、添付の図面を参照しており、特に明記しない限り、異なる図面内の同じ番号は、同一又は類似の要素を表す。以下の例示的な実施形態の説明に記載された実施態様は、本発明と一致するすべての実施態様を表すものではない。代わりに、これらは、添付の特許請求の範囲に記載された本発明に関連する態様と一致する装置及び方法の単なる例である。本開示の特定の態様は、以下により詳細に説明される。参照により組み込まれる用語及び/又は定義と矛盾する場合、本明細書で提供される用語及び定義が支配的となる。
【0018】
本開示は、半導体層及び連続的に形成される発光層の構造に従って、メサの側壁での非発光性再結合を回避することができるマイクロLEDを提供する。さらに、従来のマイクロLEDと比べて、イオン注入フェンスにより、隣り合ったメサ間の間隔を大幅に狭めることができる。したがって、チップ内のマイクロLEDの集積度が高まり、活性発光効率が改善される。さらに、本開示によって提供されるマイクロLEDは、活性発光面積を増加させ、画質を向上させることもできる。
【0019】
実施形態1
図1A図1Fは、本開示のいくつかの実施形態による、第1の例示的なマイクロLEDのそれぞれの異なる変形例の側断面図を示す構造図である。
【0020】
図1A図1Fを参照すると、マイクロLEDは、第1の種類の半導体層110と、発光層130と、第2の種類の半導体層120とを含む。発光層130は第1の種類の半導体層110上に形成され、第2の種類の半導体層120は、発光層130上に形成される。第1の種類の半導体層110の厚さは、第2の種類の半導体層120の厚さより厚い。
【0021】
第1の種類の半導体層110の導電型は、第2の種類の半導体層120の導電型と異なる。いくつかの実施形態では、第1の種類の半導体層110の導電型はP型で、第2の種類の半導体層120の導電型はN型である。いくつかの実施形態では、第2の種類の半導体層120の導電型はP型で、第1の種類の半導体層110の導電型はN型である。例えば、第1の種類の半導体層110の材料は、p-GaAs、p-GaP、p-AlInP、p-GaN、p-InGaN、若しくはp-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択することができる。第2の種類の半導体層120の材料は、n-GaAs、n-AlInP、n-GaInP、n-AlGaAs、n-AlGaInP、n-GaN、n-InGaN、若しくはn-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択することができる。
【0022】
第1の種類の半導体層110は、メサ構造体111と、トレンチ112と、イオン注入フェンス113とを含む。イオン注入フェンス113は、トレンチ112によってメサ構造体111から分離されている。トレンチ112及びイオン注入フェンス113は、メサ構造体111の周囲に環状に形成されている。図2は、本開示のいくつかの実施形態による、図1A図1Fに示す第1の例示的なマイクロLEDの底面図を示す構造図である。図2は、イオン注入フェンス113がトレンチ112によってメサ構造体111から分離された第1の種類の半導体層110の底面図を示す。イオン注入フェンス113はトレンチ112の周囲に形成され、トレンチ112はメサ構造体111の周囲に形成される。
【0023】
イオン注入フェンス113は、メサ構造体111からの光を吸収する光吸収材を含む。光吸収材料の導電型は、第1の種類の半導体層110の導電型と同じである。好ましくは、光吸収材料は、p-GaAs、p-GaP、p-AlInP、p-GaN、p-InGaN、若しくはp-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択される。さらに、イオン注入フェンス113は、少なくとも第1の種類の半導体層110にイオンを注入することによって形成される。好ましくは、第1の種類の半導体層110に注入されるイオンの種類は、H、N、Ar、Kr、Xe、As、O、C、P、B、Si、S、Cl、若しくはFのうちの1つ又は複数から選択される。
【0024】
さらに、イオン注入フェンス113の幅は、メサ構造体111の直径の50%以下である。いくつかの実施形態では、イオン注入フェンス113の幅は、メサ構造体111の直径の10%以下である。好ましくは、イオン注入フェンス113の幅は200nm以下であり、メサ構造体111の直径は2500nm以下であり、第1の種類の半導体層110の厚さは300nm以下である。
【0025】
いくつかの実施形態では、トレンチ112の幅は、メサ構造体111の直径の50%以下である。いくつかの実施形態では、トレンチ112の幅は、メサ構造体111の直径の10%以下である。好ましくは、トレンチ112の幅は、200nm以下である。
【0026】
トレンチ112の深さは限定されない。いくつかの実施形態では、トレンチ112は、第1の種類の半導体層110の上部を通って上方に延びることができるが、発光層130に達することはできない。いくつかの実施形態では、トレンチ112は、第1の種類の半導体層110の上部を通って上方に延びることができ、発光層130に達することができる。いくつかの実施形態では、トレンチ112は、第1の種類の半導体層110の上部を通って上方に延びて、発光層1030の内部へ延びることができる。いくつかの実施形態では、トレンチ112は、第1の種類の半導体層110及び発光層130を通って上方に延びることができる。さらに、トレンチ112は、第1の種類の半導体層110及び発光層1030を通って上方に延びて、第2の種類の半導体層120の内部へ上方に延びることができる。
【0027】
図1Aに示すように、いくつかの実施形態では、トレンチ112は、第1の種類の半導体層110の上面を通って上方に延びない。トレンチ112の上面は、第1の種類の半導体層110の上面より低い位置にある。このため、トレンチ112の上面は、発光層130と接触していない。
【0028】
本実施形態では、イオン注入フェンス113の上面は、第1の種類の半導体層110の上面より低い位置にある。イオン注入フェンス113の上面は、第1の種類の半導体層110内の任意の位置に形成することができる。好ましくは、図1Aに示すように、イオン注入フェンス113の上面は、トレンチ112の上面より高い位置にある。図1Bに示すように、いくつかの実施形態では、イオン注入フェンス113の上面は、トレンチ112の上面と位置合わせされていることに留意されたい。1Cに示すように、いくつかの実施形態では、イオン注入フェンス113の上面は、トレンチ112の上面より低い位置にある。さらに、イオン注入フェンス113の底面は、第1の種類の半導体層110の底面より高くても低くても、任意の位置に形成することができる。好ましくは、イオン注入フェンス113の底面は、第1の種類の半導体層110の底面と位置合わせされている。図1Dに示すように、いくつかの実施形態では、イオン注入フェンス113の底面は、第1の種類の半導体層110の底面より高い位置にある。図1Eに示すように、いくつかの実施形態では、イオン注入フェンス113の底面は、第1の種類の半導体層110の底面より低い位置にある。
【0029】
いくつかの実施形態では、図1Fに示すように、メサ構造体111は階段構造体111aを含む。メサ構造体111は、1つ又は複数の階段構造体を有することができる。
【0030】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、第1の例示的なマイクロLEDの別の変形例の側断面図を示す構造図である。図3に示すように、マイクロLEDは、トレンチ112内に充填された底部分離層140をさらに含む。好ましくは、底部分離層140の材料は、SiO、SiNx、Al、AlN、HfO、TiO、若しくはZrOのうちの1つ又は複数から選択される。
【0031】
この実施形態では、IC(集積回路)バックプレーン190が、第1の種類の半導体層110の下に形成され、接続構造体150を介して第1の種類の半導体層110と電気的に接続される。図3において、接続構造体150は接続ピラーである。
【0032】
マイクロLEDは、底部コンタクト160をさらに含む。底部コンタクト160は、第1の種類の半導体層110の底部に形成される。接続構造体150の上面は底部コンタクト160と接続され、接続構造体150の底面はICバックプレーン190と接続される。図3に示すように、底部コンタクト160は、マイクロLEDの底部コンタクトとして第1の種類の半導体層110から突出している。
【0033】
いくつかの実施形態では、マイクロLEDは、上部コンタクト180及び上部導電層170をさらに含む。上部コンタクト180は、第2の種類の半導体層120上に形成される。上部導電層170は、第2の種類の半導体層120及び上部コンタクト180上に形成される。上部コンタクト180の導電型は、第2の種類の半導体層120の導電型と同じである。例えば、いくつかの実施形態では、第2の種類の半導体層120の導電型はN型であり、上部コンタクト180の導電型はN型である。いくつかの実施形態では、第2の種類の半導体層120の導電型はP型で、上部コンタクト180の導電型はP型である。上部コンタクト180は、AuGe、AuGeNiなどの金属又は金属合金で作られる。上部コンタクト180は、マイクロLEDの電気特性を最適化するために、上部導電層170と第2の種類の半導体層120との間にオーミックコンタクトを形成するために使用される。上部コンタクト180の直径は約20~50nmであり、上部コンタクト180の厚さは約10~20nmである。いくつかの実施形態では、上部導電層と第2の種類の半導体層との間に誘電体層が形成される。
【0034】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、第1の例示的なマイクロLEDの別の変形例の側断面図を示す構造図である。図4に示すように、接続構造体150は、マイクロLEDをICバックプレーン190と接合するための金属接合層である。さらに、底部コンタクト160は、この変形例では底部コンタクト層である。
【0035】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、第1の例示的なマイクロLED、例えば、図3に示すマイクロLEDを製造するための方法500のフローチャートを示す。マイクロLEDを製造するための方法500は、ステップ501~510を含む。図6A図6Jは、本開示のいくつかの実施形態による、図5に示す方法500に対応する各ステップ(すなわち、ステップ501~510)におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
【0036】
図5及び図6A図6Jを参照する。ステップ501では、エピタキシャル構造体が供給される。図6Aに示すように、エピタキシャル構造体は、上から下へ順に、第1の種類の半導体層610、発光層630、及び第2の種類の半導体層620を含む。エピタキシャル構造体は、基板600上に成長する。基板600は、GaN、GaAsなどであり得る。
【0037】
ステップ502では、図6Bを参照すると、第1の種類の半導体層610がパターニングされて、メサ構造体611、トレンチ613、及びフェンス613’が形成される。
【0038】
図6Bに示すように、第1の種類の半導体層610はエッチングされ、パターニング工程において発光層630がエッチングされるのを避けるために、エッチングは発光層630の上方で停止される。トレンチ612の底部は、発光層630に達していない。第1の種類の半導体層610は、プラズマエッチング法など従来のドライエッチング法によってエッチングされるが、これは当業者であれば理解できる。
【0039】
ステップ503では、図6Cを参照すると、底部コンタクト660がメサ構造体611上に堆積される。
【0040】
底部コンタクト660が堆積される前に、底部コンタクト660が形成されない領域を保護するために、第1の保護マスク(図示せず)が使用される。そして、底部コンタクト660の材料は、物理蒸着法や化学蒸着法などの従来の堆積法により、第1の保護マスク上及び第1の種類の半導体層610上に堆積される。堆積工程の後、第1の保護マスクは第1の種類の半導体層610から除去され、第1の保護マスク上の材料も第1の保護マスクと共に除去されて、メサ構造体611上に底部コンタクト660が形成される。
【0041】
ステップ504では、図6Dを参照すると、イオン注入工程がフェンス613’内に実施される。矢印は、イオン注入工程の方向を示す。
【0042】
図6Cと合わせて、図6Dに示すように、イオン注入工程によって、イオンが(図6Cに示すように)フェンス613’内に注入され、(図6Dに示すように)イオン注入フェンス613が形成される。イオン注入工程の前に、イオンを注入しない領域に第2の保護マスク(図示せず)が形成される。次いで、露出したフェンス613’内にイオンが注入される。その後、第2の保護マスクは、当業者であれば理解できるように、従来の化学エッチング法によって除去される。好ましくは、注入エネルギーは0~500Kevであり、注入線量は1E10~9E17である。
【0043】
ステップ505では、図6Eを参照すると、底部分離層640が基板600全体に堆積される。すなわち、底部分離層640は、第1の種類の半導体層610上に堆積される。第1の種類の半導体層610及び底部コンタクト660は底部分離層640によって覆われ、トレンチ612は底部分離層640によって充填される。底部分離層640は、従来の化学気相成長法によって堆積される。
【0044】
ステップ506では、図6Fを参照すると、底部分離層640がパターニングされて底部コンタクト660が露出される。底部分離層640は、フォトエッチング法及びドライエッチング法によってエッチングされる。
【0045】
ステップ507では、図6Gを参照すると、金属材料650’が基板600全体に堆積される。すなわち、金属材料650’は、底部分離層640及び底部コンタクト660上に堆積される。金属材料は、従来の物理蒸着法によって堆積される。
【0046】
ステップ508では、図6Hを参照すると、金属材料の上部が底部分離層640の上部まで研磨され、接続ピラーなどの接続構造体650が形成される。いくつかの実施形態では、金属材料は、化学機械研磨(CMP)法によって研磨される。
【0047】
ステップ509では、図6Iを参照すると、接続ピラー650がICバックプレーン690と接合される。エピタキシャル構造体は、最初に上下反転される。次に、金属接合工程によって、接続ピラー650はICバックプレーン690のコンタクトパッドと接合される。その後、基板600はレーザストリッピング法や化学エッチング法などの従来の分離法により除去される。矢印は、基板600の除去方向を示す。
【0048】
ステップ510では、図6Jを参照すると、従来の蒸着法によって、上部コンタクト680及び上部導電層670を第2の種類の半導体層620上に順次堆積させることができる。
【0049】
本開示のいくつかの実施形態によって、マイクロLEDアレイパネルがさらに提供される。マイクロLEDアレイパネルは、図1A図1F図3及び図4に示すように、上記で説明した複数のマイクロLEDを含む。これらのマイクロLEDは、マイクロLEDアレイパネル内にアレイ状に配置することができる。
【0050】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、図1AのマイクロLEDのうちの隣り合ったものの側断面図を示す構造図である。図7に示すように、マイクロLEDアレイパネルは、マイクロLEDアレイパネル内に連続的に形成された第1の種類の半導体層710と、第1の種類の半導体層710上に連続的に形成された発光層730と、発光層730上に連続的に形成された第2の種類の半導体層720とを含む。
【0051】
第1の種類の半導体層710の導電型は、第2の種類の半導体層720の導電型と異なる。例えば、いくつかの実施形態では、第1の種類の半導体層710の導電型はP型で、第2の種類の半導体層720の導電型はN型である。いくつかの実施形態では、第2の種類の半導体層720の導電型はP型で、第1の種類の半導体層710の導電型はN型である。第1の種類の半導体層710の厚さは、第2の種類の半導体層720の厚さより厚い。いくつかの実施形態では、第1の種類の半導体層710の材料は、p-GaAs、p-GaP、p-AlInP、p-GaN、p-InGaN、若しくはp-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択される。第2の種類の半導体層720の材料は、n-GaAs、n-AlInP、n-GaInP、n-AlGaAs、n-AlGaInP、n-GaN、n-InGaN、若しくはn-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択される。
【0052】
第1の種類の半導体層710は、複数のメサ構造体711と、複数のトレンチ712と、トレンチ712によってメサ構造体711から分離された複数のイオン注入フェンス713とを含む。イオン注入フェンス713の上面は、第1の種類の半導体層710の上面より低い位置にある。トレンチ712は、第1の種類の半導体層710の上部を通って上方に延びない。トレンチ712の上部は、第1の種類の半導体層710の上面より低い位置にある。このため、トレンチ712の上面は、発光層730と接触していない。イオン注入フェンス713の上面と、第1の種類の半導体層710の上面と、トレンチ712の上面との関係は、図1B図1Dに示すマイクロLEDにおいて確認することができ、その説明についてはここではさらにしない。さらに、イオン注入フェンス713の底面と第1の種類の半導体層710の底面との関係は、図1D図1Eに示したマイクロLEDで見ることができ、ここではさらに説明しない。別の実施形態では、図1Fに示すメサ構造体に見られるように、メサ構造体は1つ又は複数の階段構造体を有することができる。
【0053】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、図7の隣り合ったマイクロLEDの底面図を示す構造図である。図8に示すように、イオン注入フェンス713は、隣り合ったメサ構造体711間にあるトレンチ712内に形成される。さらに、各マイクロLEDにおいて、イオン注入フェンス713はトレンチ712の周囲に形成され、トレンチ712はメサ構造体711の周囲に形成される。イオン注入フェンス713の電気抵抗は、メサ構造体711の電気抵抗より高い。
【0054】
いくつかの実施形態では、メサ構造体711のうちの隣り合ったものの隣り合った側壁間の間隔を調整することができる。例えば、いくつかの実施形態では、メサ構造体711の隣り合った側壁間の間隔は、メサ構造体711の直径の50%以下である。いくつかの実施形態では、メサ構造体711の隣り合った側壁間の間隔は、メサ構造体711の直径の30%以下である。好ましくは、メサ構造体711の隣り合った側壁間の間隔は、600nm以下である。さらに、いくつかの実施形態では、イオン注入フェンス713の幅を調整することができる。例えば、イオン注入フェンス713の幅は、メサ構造体711の直径の50%以下であり得る。いくつかの実施形態では、イオン注入フェンス713の幅は、メサ構造体711の直径の10%以下であり得る。好ましくは、マイクロLEDアレイパネルにおいて、イオン注入フェンス713の幅は200nm以下である。
【0055】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、マイクロLEDアレイパネルにおける、図3のマイクロLEDのうちの隣り合ったものの側断面図を示す構造図である。図9に示すように、マイクロLEDアレイパネルは、第1の種類の半導体層910上に形成され、トレンチ912内に充填された底部分離層940をさらに含む。好ましくは、いくつかの実施形態では、底部分離層940の材料は、SiO、SiNx、Al、AlN、HfO、TiO、若しくはZrOのうちの1つ又は複数である。また、ICバックプレーン990は、第1の種類の半導体層910の下に連続的に形成され、接続構造体950を介して第1の種類の半導体層910と電気的に接続される。マイクロLEDアレイパネルは、第1の種類の半導体層910の底部に形成された底部コンタクト960をさらに含む。底部分離層940、ICバックプレーン990、底部コンタクト960及び接続構造体950のさらなる詳細は、図3及び図4のマイクロLEDに示されており、これらは、それぞれ、分離層140、ICバックプレーン190、底部コンタクト160、及び接続構造体150に対応するものであり、これについてはさらに説明しない。
【0056】
この実施形態では、マイクロLEDアレイパネルは、上部コンタクト980及び上部導電層970をさらに含む。上部コンタクト980は、第2の種類の半導体層920上に形成される。上部導電層970は、第2の種類の半導体層920及び上部コンタクト980上に形成される。上部コンタクト980の導電型は、第2の種類の半導体層920の導電型と同じであり、例えば、いくつかの実施形態では、第2の種類の半導体層920の導電型はN型であり、上部コンタクト980の導電型はN型である。いくつかの実施形態では、第2の種類の半導体層920の導電型はP型で、上部コンタクト980の導電型はP型である。上部コンタクト980は、AuGe、AuGeNiなどの金属又は金属合金で作られる。上部コンタクト980は、マイクロLEDの電気特性を最適化するために、上部導電層970と第2の種類の半導体層920との間にオーミックコンタクトを形成するために使用される。上部コンタクト980の直径は約20~50nmであり、上部コンタクト980の厚さは約10~20nmである。
【0057】
マイクロLEDアレイパネルは、図5に示す方法500によって製造することができ、これについてはさらに説明しない。
【0058】
いくつかの実施形態では、上部導電層と第2の種類の半導体層との間に誘電体層が形成される。
【0059】
実施形態2
図10A図10Fは、本開示のいくつかの実施形態による、第2の例示的なマイクロLEDのそれぞれの異なる変形例の側断面図を示す構造図である。図10Aに示すように、マイクロLEDは、第1の種類の半導体層1010と、発光層1030と、第2の種類の半導体層1020とを含む。第1の種類の半導体1010の導電型は、第2の種類の半導体層1020の導電型と異なる。例えば、第1の種類の半導体1010の導電型はP型で、第2の種類の半導体層1020の導電型はN型である。
【0060】
第2の種類の半導体層1020は、メサ構造体1021と、トレンチ1022と、メサ構造体1021から分離されたイオン注入フェンス1023とを含む。イオン注入フェンス1023の底面は、第2の種類の半導体層1020の底面より高い位置にある。さらに、イオン注入フェンス1023はトレンチ1022の周囲に形成され、トレンチ1022はメサ構造体1021の周囲に形成される。イオン注入フェンス1023の電気抵抗は、メサ構造体1021の電気抵抗より高い。
【0061】
イオン注入フェンス1023は、メサ構造体1021からの光を吸収する光吸収材を備える。光吸収材料の導電型は、第2の半導体層1020の導電型と同じである。好ましくは、光吸収材料は、GaAs、GaP、AlInP、GaN、InGaN、若しくはAlGaNのうちの1つ又は複数から選択される。さらに、イオン注入フェンス1023は、少なくとも第2の種類の半導体層1020にイオンを注入することによって形成される。好ましくは、第2の種類の半導体層1020に注入されるイオン型は、H、N、Ar、Kr、Xe、As、O、C、P、B、Si、S、Cl、若しくはFのうちの1つ又は複数から選択される。
【0062】
さらに、イオン注入フェンス1023の幅は、メサ構造体1021の直径の50%以下である。いくつかの実施形態では、イオン注入フェンス1023の幅は、メサ構造体1021の直径の10%以下である。好ましくは、イオン注入フェンス1023の幅は、200nm以下である。メサ構造体1021の直径は、2500nm以下である。第2の種類の半導体層1020の厚さは、100nm以下である。
【0063】
いくつかの実施形態では、トレンチ1022の幅は、メサ構造体1021の直径の50%以下である。いくつかの実施形態では、トレンチ1022の幅は、メサ構造体1021の直径の10%以下である。好ましくは、トレンチ1022の幅は、200nm以下である。
【0064】
図11は、本開示のいくつかの実施形態による、第2の例示的なマイクロLEDの上面図を示す構造図である。図11は、イオン注入フェンス1023がトレンチ1022によってメサ構造体1021から分離された第2の種類の半導体層1020の上面図を示す。ここでは、イオン注入フェンス1023はトレンチ1022の周囲に形成され、トレンチ1022はメサ構造体1021の周囲に形成される。
【0065】
トレンチ1022の深さは限定されない。いくつかの実施形態では、トレンチ1022は、第2の種類の半導体層1020の底部を通って下方に延びることができるが、発光層1030に達することはできない。いくつかの実施形態では、トレンチ1022は、第2の種類の半導体層1020を通って下方に延びることができ、発光層1030に達することができる。いくつかの実施形態では、トレンチ1022は、第2の種類の半導体層1020を通って下方に延びて、発光層1030の内部へ延びることができる。いくつかの実施形態では、トレンチ1022は、第2の種類の半導体層1020及び発光層1030を通って下方に延びることができる。さらに、トレンチ1022は、第2の種類の半導体層1020及び発光層1030を通って下方に延びて、第1の種類の半導体層1010の内部へ延びることができる。
【0066】
いくつかの実施形態では、図10Aに示すように、トレンチ1022は、第2の種類の半導体層1020の底面を通って下方に延びない。トレンチ1022の底面は、第2の種類の半導体層1020の底部より高い位置にある。このため、トレンチ1022の底部は、発光層1030と接触していない。
【0067】
いくつかの実施形態では、イオン注入フェンス1023の底部はトレンチ1022の底部より低い位置にあるか、又はトレンチ1022の底部と位置合わせされている。イオン注入フェンス1023の底部は、第1の種類の半導体層1010内の任意の位置に形成することができる。好ましくは、図10Aに示すように、イオン注入フェンス1023の底部は、トレンチ1022の底部より低い位置にある。いくつかの実施形態では、図10Bに示すように、イオン注入フェンス1023の底部は、トレンチ1022の底部と位置合わせされている。いくつかの実施形態では、図10Cに示すように、イオン注入フェンス1023の底部は、トレンチ1022の底部より高い位置にある。
【0068】
さらに、いくつかの実施形態では、イオン注入フェンス1023の上面は、任意の位置に形成することができる。好ましくは、イオン注入フェンス1023の上面は、第2の種類の半導体層1020の上面と位置合わせされている。しかしながら、いくつかの実施形態では、図10Dに示すように、イオン注入フェンス1023の上面は、第2の種類の半導体層1020の上面より高い位置にある。いくつかの実施形態では、図10Eに示すように、イオン注入フェンス1023の上面は、第2の種類の半導体層1020の上面より低い位置にある。
【0069】
いくつかの実施形態では、図10Fに示すように、メサ構造体1021は、1つの階段構造体1021aを含む。いくつかの実施形態では、メサ構造体1021は、複数の階段構造体を有することができる。
【0070】
図12は、本開示のいくつかの実施形態による、第2の例示的なマイクロLEDの別の変形例の側断面図を示す構造図である。図12に示すように、マイクロLEDは、第1の種類の半導体層1010の下に形成された底部分離層1040をさらに含む。好ましくは、底部分離層1040の材料は、SiO、SiNx、Al、AlN、HfO、TiO、若しくはZrOのうちの1つ又は複数から選択される。
【0071】
この実施形態では、集積回路(IC)バックプレーン1090は、第1の種類の半導体層1010の下に形成され、接続構造体1050を介して第1の種類の半導体層1010と電気的に接続される。図12において、接続構造体1050は接続ピラーである。マイクロLEDは、第1の種類の半導体層1010の底部に形成された底部コンタクト1060をさらに含む。接続構造体1050の上面は底部コンタクト1060と接続され、接続構造体1050の底部はICバックプレーン1090と接続される。本実施形態では、底部コンタクト1060は、マイクロLEDの底部コンタクトとして第1の種類の半導体層1010から突出している。
【0072】
さらに、いくつかの実施形態では、マイクロLEDは、上部コンタクト1080及び上部導電層1070をさらに含む。上部コンタクト1080は、第2の種類の半導体層1020上に形成される。上部導電層1070は、第2の種類の半導体層1020の上面に形成され、上部コンタクト1080を覆い、トレンチ1022内に充填される。したがって、上部導電層1070は、メサ構造体1021の上面及び側壁上に、イオン注入フェンスの上面及び側壁上に形成される。上部コンタクト1080の導電型は、第2の種類の半導体層1020の導電型と同じである。例えば、第2の種類の半導体層1020の導電型はN型で、上部コンタクト1080の導電型はN型である。上部コンタクト1080は、AuGe、AuGeNiなどの金属又は金属合金で作られる。上部コンタクト1080は、マイクロLEDの電気特性を最適化するために、上部導電層1070と第2の種類の半導体層1020との間にオーミックコンタクトを形成するために使用される。上部コンタクト1080の直径は約20~50nmであり、上部コンタクト1080の厚さは約10~20nmである。
【0073】
図13は、本開示のいくつかの実施形態による、第2の例示的なマイクロLEDの別の変形例の側断面図を示す構造図である。図13に示すように、接続構造体1050は、マイクロLEDをICバックプレーン1090と接合するための金属接合層であり得る。さらに、本実施形態では、底部コンタクト1060は、底部コンタクト層である。
【0074】
いくつかの実施形態では、マイクロLEDは、第2の種類の半導体層の表面上、上部導電層の底面上に形成され、かつトレンチを充填する誘電体層をさらに含む。誘電体層は、上部コンタクトを露出させるための開口部を含む。したがって、上部導電層は、開口部を介して上部コンタクトと接続することができる。好ましくは、誘電体層の材料は、SiO、SiNx、Al、AlN、HfO、TiO、若しくはZrOのうちの1つ又は複数から選択される。
【0075】
図14は、本開示のいくつかの実施形態による、第2の例示的なLED、例えば、図13に示すマイクロLEDを製造するための方法1400のフローチャートを示す。図14に示すように、マイクロLEDの製造方法は、ステップ1401~1406を含む。図15A図15Fは、本開示のいくつかの実施形態による、図14に示す方法1400の各ステップ(すなわち、ステップ1401~1406)におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。
【0076】
図14及び図15A図15Fを参照する。ステップ1401では、エピタキシャル構造体が供給される。図15Aに示すように、エピタキシャル構造体は、上から下へ順に、第1の種類の半導体層1510、発光層1530、及び第2の種類の半導体層1520を含む。エピタキシャル構造体は、基板1500上に成長する。基板1500は、GaN、GaAsなどであり得る。
【0077】
好ましくは、エピタキシャル構造体を上下逆さまにする前に、底部コンタクトとして使用される底部コンタクト層1560が、第1の種類の半導体層1510の上面に堆積される。次に、接続構造体1550として使用される金属接合層が、底部コンタクト層1560の上面に堆積される。
【0078】
ステップ1402では、図15Bを参照すると、エピタキシャル構造体がICバックプレーン1590と接合される。エピタキシャル構造体は、最初に上下反転される。その後、接続構造体1550は、金属接合工程によってICバックプレーン1590のコンタクトパッドと接合される。最後に、レーザストリッピング法や化学エッチング法などの従来の分離法により、基板1500を除去する。矢印は、基板1500の除去方向を示す。
【0079】
ステップ1403では、図15Cを参照すると、第2の種類の半導体層1520がパターニングされて、メサ構造体1521、トレンチ1522、及びフェンス1523’が形成される。第2の種類の半導体層1520はエッチングされ、パターニング工程において発光層1530がエッチングされるのを避けるために、エッチングは発光層1530の上方で停止される。図15Cのトレンチ1522の底部は、発光層1530に達していない。第2の種類の半導体層1520は、プラズマエッチング法など従来のドライエッチング法によってエッチングされるが、これは当業者であれば理解できる。
【0080】
ステップ1404では、図15Dを参照すると、上部コンタクト1580がメサ構造体1521上に堆積される。上部コンタクト1580が堆積される前に、上部コンタクト1580が形成されない領域を保護するために第1の保護マスク(図示せず)が使用される。そして、物理蒸着法や化学蒸着法などの従来の堆積法により、上部コンタクト1580の材料を第1の保護マスク上及び第2の種類の半導体層1520上に堆積させる。堆積工程の後、第2の種類の半導体層1520から第1の保護マスクが除去され、第1の保護マスク上の材料も第1の保護マスクと共に除去されて、メサ構造体1521上に上部コンタクト1580が形成される。
【0081】
ステップ1405では、図15Eを参照すると、イオン注入工程がフェンス1523’内に実施される。図15Dも参照すると、イオン注入工程によって、イオンが(図15Dに示すように)フェンス1523’に注入され、(図15Eに示すように)イオン注入フェンス1523が形成される。矢印は、イオン注入工程の方向を示す。イオン注入工程の前に、イオンを注入しない領域に第2の保護マスク(図示せず)が形成される。次いで、(図15Dに示すように)露出したフェンス1523’内にイオンが注入される。その後、第2の保護マスクは、当業者であれば理解できるように、従来の化学エッチング法によって除去される。好ましくは、注入エネルギーは0~500KeVであり、注入線量は1E10~9E17である。
【0082】
いくつかの実施形態では、上部コンタクト1580は、イオン注入工程後に形成することができることに留意されたい。
【0083】
ステップ1406では、図15Fを参照すると、上部導電層1570が、第2の種類の半導体層1520の上部、及び上部コンタクト1580上に堆積され、トレンチ1522を充填する。上部導電層1570は、従来の物理蒸着法によって堆積される。
【0084】
代替的に、上部導電層1570を堆積させる前に、トレンチ1522内に側壁誘電体層を形成することができる。当業者であれば理解できるように、マイクロレンズを上部導電層1570上にさらに形成することができる。
【0085】
接続構造体1550が接続ピラーである場合、ステップ1402は、次に示すステップ1402’、すなわち、第1の種類の半導体層上に底部コンタクトを堆積させることと、基板全体に底部分離層を堆積させることと、底部分離層をパターニングして下部コンタクトを露出させることと、基板全体に金属材料を堆積させることと、金属材料の上部を下部絶縁層の上部まで研磨して接続ピラーを形成することと、接続ピラーをICバックプレーンと接合することとを含むステップ1402’に置き換えることができる。エピタキシャル構造は、最初に上下反転され、接続ピラーは、金属接合工程によってICバックプレーンのコンタクトパッドと接合される。ステップ1402’は、実施形態1における図6C及び図6E図6Iの説明も参照することによってもさらに理解することができ、これについては本明細書ではさらに詳細に説明しない。
【0086】
本開示のいくつかの実施形態によって、マイクロLEDアレイパネルがさらに提供される。マイクロLEDアレイパネルは、図10A図10F図12及び図13に示すように、上記で説明した複数のマイクロLEDを含む。これらのマイクロLEDは、マイクロLEDアレイパネル内にアレイ状に配置することができる。
【0087】
図16は、本開示のいくつかの実施形態による、図10AのマイクロLEDのうちの隣り合ったものの側断面図を示す構造図である。図16に示すように、マイクロLEDアレイパネルは、マイクロLEDアレイパネル内に連続的に形成された第1の種類の半導体層1610と、第1の種類の半導体層1610上に連続的に形成された発光層1630と、発光層1630上に連続して形成された第2の種類の半導体層1620とを含む。
【0088】
第2の種類の半導体層1620は、複数のメサ構造体1621と、複数のトレンチ1622と、トレンチ1622によってメサ構造体1621から分離された複数のイオン注入フェンス1623とを含む。イオン注入フェンス1623の底面は、第2の種類の半導体層1620の底面より高い位置にある。
【0089】
図17は、本開示のいくつかの実施形態による、図16の隣り合ったマイクロLEDの上面図を示す構造図である。図17は、イオン注入フェンス1623が隣り合ったメサ構造体1621の間にあるトレンチ1622内に形成された第2の種類の半導体層1620の上面図を示す。イオン注入フェンス1623の電気抵抗は、メサ構造体1621の電気抵抗より高い。イオン注入フェンス1623はトレンチ1622の周囲に形成され、トレンチ1622はメサ構造体1621の周囲に形成される。
【0090】
トレンチ1622は、第2の種類の半導体層1620の底部を通って下方に延びない。トレンチ1622の底部は、第2の種類の半導体層1620の底部より高い位置にある。このため、トレンチ1622の底部は、発光層1630と接触していない。いくつかの実施形態では、トレンチ1622は、第2の種類の半導体層1620の底部を通って下方に延びることができるが、発光層1630に達することはできない。いくつかの実施形態では、トレンチ1622は、第2の種類の半導体層1620を通って下方に延びることができ、発光層1630に達することができる。いくつかの実施形態では、トレンチ1622は、第2の種類の半導体層1620を通って下方に延びて、発光層1630の内部へ延びることができる。いくつかの実施形態では、トレンチ1622は、第2の種類の半導体層1620及び発光層1630を通って下方に延びることができる。さらに、いくつかの実施形態では、第2のトレンチ1622は、第2の種類の半導体層1620及び発光層1630を通って下方に延びて、第1の種類の半導体層1610の内部へ下方に延びることができる。イオン注入フェンス1623の底面と、第2の種類の半導体層1620の底面と、トレンチ1622の底部との関係の変化は、概して、図10A図10CのマイクロLEDについて示されたものに対応しており、これについてはここではさらに説明しない。さらに、いくつかの実施形態では、イオン注入フェンス1623の上面と第2の種類の半導体層1620の上面との関係の変化は、概して、図10C~10EのマイクロLEDについて示されたものに対応しており、これについてはここではさらに説明しない。いくつかの実施形態では、メサ構造体は、図10Fに示すように、1つ又は複数の階段構造体を有することができる。
【0091】
いくつかの実施形態では、メサ構造体1621のうちの隣り合ったものの隣り合った側壁間の間隔を調整することができる。例えば、いくつかの実施形態では、メサ構造体1621の隣り合った側壁間の間隔は、メサ構造体1621の直径の50%以下である。いくつかの実施形態では、メサ構造体1621の隣り合った側壁間の間隔は、メサ構造体1621の直径の30%以下である。好ましくは、メサ構造体1621の隣り合った側壁間の間隔は、600nm以下である。さらに、いくつかの実施形態では、イオン注入フェンス1623の幅を調整することができる。例えば、イオン注入フェンス1623の幅は、メサ構造体1621の直径の50%以下であり得る。いくつかの実施形態では、イオン注入フェンス1623の幅は、メサ構造体1621の直径の10%以下であり得る。好ましくは、マイクロLEDアレイパネルにおいて、イオン注入フェンス1623の幅は200nm以下である。
【0092】
図18は、本開示のいくつかの実施形態による、マイクロLEDアレイパネルにおける、図13のマイクロLEDのうちの隣り合ったものの側断面図を示す構造図である。図18に示すように、マイクロLEDアレイパネルは、上部コンタクト1880及び上部導電層1870をさらに含む。上部コンタクト1880及び上部導電層1870のさらなる詳細は、図10A図10F図12及び図13に示したマイクロLEDも参照することによって理解することができ、これについてはここではさらに説明しない。
【0093】
さらに、図18に戻って参照すると、ICバックプレーン1890は、第1の種類の半導体層1810の下に形成され、接続構造体1850を介して第1の種類の半導体層1810と電気的に接続される。マイクロLEDアレイパネルは、第1の種類の半導体層1810の底部に形成された底部コンタクト1860をさらに含む。接続構造体1850は、マイクロLEDをICバックプレーン1890と接合するための金属接合層であり得る。さらに、いくつかの実施形態では、底部コンタクト1860は底部コンタクト層である。底部分離層1840、ICバックプレーン1890、底部コンタクト1860、及び接続構造体1850のさらなる詳細は、図13も参照することによって理解することができ、これについてはここではさらに説明しない。
【0094】
さらに、マイクロLEDアレイパネル内のマイクロLED及びイオン注入フェンスの特徴に関するさらなる詳細は、図10A図10Fに示すようなマイクロLEDも参照することによって理解することができ、これについてはここではさらに説明しない。
【0095】
図18に示すマイクロLEDアレイパネルは、図14に示すマイクロLED1400の製造方法によって製造することができ、これについてはここではさらに説明しない。
【0096】
実施形態3
図19は、本開示のいくつかの実施形態による、第3の例示的なマイクロLEDの変形例の側断面図を示す構造図である。図19に示すように、マイクロLEDは、少なくとも、第1の種類の半導体層1910と、発光層1930と、第2の種類の半導体層1920とを含む。第1の種類の半導体層1910の導電型は、第2の種類の半導体層1920の導電型と異なる。例えば、いくつかの実施形態では、第1の種類の半導体層1910の導電型はP型で、第2の種類の半導体層1920の導電型はN型である。いくつかの実施形態では、第2の種類の半導体層1920の導電型はP型で、第1の種類の半導体層1910の導電型はN型である。第1の種類の半導体層1910の厚さは、第2の種類の半導体層1920の厚さより厚い。いくつかの実施形態では、第1の種類の半導体層1910の材料は、p-GaAs、p-GaP、p-AlInP、p-GaN、p-InGaN、若しくはp-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択され、第2の種類の半導体層1920の材料は、n-GaAs、n-AlInP、n-GaInP、n-AlGaAs、n-AlGaInP、n-GaN、n-InGaN、若しくはn-AlGaNのうちの1つ又は複数から選択される。
【0097】
第1の種類の半導体層1910は、第1のメサ構造体1911と、第1のトレンチ1912と、第1のイオン注入フェンス1913とを含む。第1のトレンチ1912は、第1の種類の半導体層1910の上面を通って上方に延びない。第2の種類の半導体層1920は、第2のメサ構造体1921と、第2のトレンチ1922と、第2のメサ構造体1921から分離された第2のイオン注入フェンス1923とを含む。第2のトレンチ1922は、第2の種類の半導体層1920の底部を通って下方に延びない。
【0098】
いくつかの実施形態では、第1のメサ構造体1911の中心は、第2のメサ構造体1921の中心と位置合わせされている。第1のトレンチ1912の中心は、第2のトレンチ1922の中心と位置合わせされている。第1のイオン注入フェンス1913の中心は、第2のイオン注入フェンス1923の中心と位置合わせされている。
【0099】
第1の種類の半導体層1910の底面図は、図2に示す底面図と同様である。第1のイオン注入フェンス1913は、第1のトレンチ1912によって第1のメサ構造体1911から分離されている。第1のイオン注入フェンス1913は第1のトレンチ1912の周囲に形成され、第1のトレンチ1912は第1のメサ構造体1911の周囲に形成される。第2の種類の半導体層1920の上面図は、図11に示す上面図と同様であり、第2のイオン注入フェンス1923は、第2のトレンチ1922によって第2のメサ構造体1921から分離されている。第2のイオン注入フェンス1923は第2のトレンチ1922の周囲に形成され、第2のトレンチ1922は第2のメサ構造体1921の周囲に形成される。
【0100】
第1のイオン注入フェンス1913の上面と、第1のトレンチ1912の上面と、第1の種類の半導体層1910の上面との関係は、図1A図1Cに示す実施形態1のマイクロLEDの変形例の関係と同じであり、これについてはここではさらに説明しない。第1のイオン注入フェンス1913の底部と、第1のトレンチ1912の底部と、第1の種類の半導体層1910の底部との関係は、実施形態1の図1C図1Eに示す実施形態1のマイクロLEDの変形例の関係と同じであり、これについてはここではさらに説明しない。さらに、いくつかの実施形態では、第1のメサ構造体1911は、図1Fに示すように、1つ又は複数の階段構造体を有することができる。
【0101】
第2のイオン注入フェンス1923の底部と、第2のトレンチ1922の底部と、第2の種類の半導体層1920の底部との関係は、図10A図10Cに示す実施形態2のマイクロLEDの変形例の関係と同じであり、これについてはここではさらに説明しない。第2のイオン注入フェンス1923の上面と、第2のトレンチ1922の上面と、第2の種類の半導体層1920の上面との関係は、図10C図10Eに示す実施形態2のマイクロLEDの変形例の関係と同じであり、これについてはここではさらに説明しない。さらに、いくつかの実施形態では、第2のメサ構造体1921は、図10Fに示すように、1つ又は複数の階段構造体を有することができる。
【0102】
図20は、本開示のいくつかの実施形態による、第3の例示的なマイクロLEDの別の変形例の側断面図を示す構造図である。図20に示すように、マイクロLEDは、第1のトレンチ2012内に充填された底部分離層2030をさらに含む。好ましくは、底部分離層2030の材料は、SiO、SiNx、Al、AlN、HfO、TiO、若しくはZrOのうちの1つ又は複数である。ICバックプレーン2090は、第1の種類の半導体層2010の下に形成され、接続構造体2050を介して第1の種類の半導体層2010と電気的に接続される。本明細書では、接続構造体2050は接続ピラーである。マイクロLEDは、第1の種類の半導体層2010の底部に形成された底部コンタクト2060をさらに含む。底部分離層2040、ICバックプレーン2090、接続構造体2050、及び底部コンタクト2060のさらなる詳細は、実施形態1の説明を参照することによって知ることができ、これについてはここではさらに説明しない。
【0103】
マイクロLEDは、上部コンタクト2080及び上部導電層2070をさらに含む。上部コンタクト2080は、第2の種類の半導体層2020上に形成される。上部導電層2070は、第2の種類の半導体層2020及び上部コンタクト2080の上部に形成され、第2のトレンチ2022を充填する。上部コンタクト2080及び上部導電層2070に関するさらなる詳細は、実施形態2の説明を参照することによって知ることができるが、これについてはここではさらに説明しない。
【0104】
いくつかの実施形態では、マイクロLEDは、第2の種類の半導体層の表面上、上部導電層の底面上に形成され、第2のトレンチを充填する誘電体層をさらに含む。誘電体層は、上部コンタクトを露出させるための開口部を含む。したがって、上部導電層は、開口部を介して上部コンタクトと接続することができる。好ましくは、誘電体層の材料は、SiO、SiNx、Al、AlN、HfO、TiO、若しくはZrOのうちの1つ又は複数から選択される。誘電体層に関するさらなる詳細は、実施形態2を参照することによって知ることができ、これについてはここではさらに説明しない。
【0105】
さらに、第1のイオン注入フェンス2013及び第2のイオン注入フェンス2023を含む、図20に示すマイクロLEDに関するさらなる詳細は、実施形態1及び実施形態2の説明を参照することによって知ることができ、これについてはここではさらに説明しない。
【0106】
図21は、本開示のいくつかの実施形態による、第3の例示的なマイクロLEDを製造するための方法2100のフローチャートを示す。方法2100は、少なくとも、工程I及び工程IIを含む。
【0107】
工程Iでは、第1の種類の半導体層をパターニングした後、第1の種類の半導体層にイオンを注入して第1のイオン注入フェンスを形成する。
【0108】
工程IIでは、第2の種類の半導体層をパターニングした後、第2の種類の半導体層にイオンを注入して第2のイオン注入フェンスを形成する。
【0109】
図21を参照すると、工程Iは少なくともステップ2101~2109を含み、工程IIは少なくともステップ2110~2113を含む。
【0110】
工程Iの場合、ステップ2101~2109は、図5に示す方法500のステップ501~509と同様である。ステップ2101~2109に従って製造されているマイクロLEDの側断面図は、図6A図6Iに示す図と同様である。図21及び図6A図6Iを参照する。ステップ2101では、図6Aを参照すると、エピタキシャル構造体が供給される。
【0111】
ステップ2102では、図6Bを参照すると、第1の種類の半導体層610がパターニングされて、メサ構造体611、トレンチ612、及びフェンス613’が形成される。
【0112】
ステップ2103では、図6Cを参照すると、底部コンタクト660がメサ構造体611上に堆積される。
【0113】
ステップ2104では、図6Dを参照すると、イオン注入工程がフェンス613’内に実施される。
【0114】
ステップ2105では、図6Eを参照すると、底部分離層640が基板600全体に堆積される。
【0115】
ステップ2106では、図6Fを参照すると、底部分離層640がパターニングされて底部コンタクト660が露出される。
【0116】
ステップ2107では、図6Gを参照すると、金属材料650’が基板600全体に堆積される。
【0117】
ステップ2108では、図6Hを参照すると、金属材料650’の上部が底部分離層640の上部まで研磨され、接続ピラー650が形成される。
【0118】
ステップ2109では、図6Iを参照すると、接続ピラー650がICバックプレーン690と接合され、下部構造600が除去される。
【0119】
図22A図22Dは、本開示のいくつかの実施形態による、図21に示す方法2100のステップ2110~2113におけるマイクロLED製造工程の側断面図を示す構造図である。図21及び図22A図22Dを参照する。ステップ2110では、図22Aを参照すると、第2の種類の半導体層2220がパターニングされて、メサ構造体2221、トレンチ2222、及びフェンス2223’が形成される。
【0120】
ステップ2111では、図22Bを参照すると、上部コンタクト2280がメサ構造体2221上に堆積される。
【0121】
ステップ2112では、図22Cを参照すると、イオン注入工程がフェンス2223’内に実施される。矢印は、イオン注入工程の方向を示す。
【0122】
ステップ2113では、図22Dを参照すると、上部導電層2270が、第2の種類の半導体層2220の上部及び上部コンタクト2280上、並びにトレンチ2222内に堆積される。
【0123】
工程Iのさらなる詳細は、実施形態1のステップ501~509の説明を参照することによって知ることができる。工程IIのさらなる詳細は、実施形態2のステップ1403~1406の説明を参照することによって知ることができ、これについてはここではさらに説明しない。
【0124】
本開示のいくつかの実施形態によって、マイクロLEDアレイパネルがさらに提供される。マイクロLEDアレイパネルは、図19及び図20に示すように、上記で説明した複数のマイクロLEDを含む。これらのマイクロLEDは、マイクロLEDアレイパネル内にアレイ状に配置することができる。
【0125】
図23は、本開示のいくつかの実施形態による、マイクロLEDアレイパネルにおける、図19のマイクロLEDのうちの隣り合ったものの側断面図を示す構造図である。図23に示すように、マイクロLEDアレイパネルは、少なくとも、マイクロLEDアレイパネル内に連続的に形成された第1の種類の半導体層2310と、第1の種類の半導体層2310上に連続的に形成された発光層2330と、発光層2330上に連続的に形成された第2の種類の半導体層2320とを含む。
【0126】
第1の種類の半導体層2310は、複数の第1のメサ構造体2311と、複数の第1のトレンチ2312と、第1のトレンチ2312を介して第1のメサ構造体から分離された複数の第1のイオン注入フェンス2313とを含む。第1のイオン注入フェンス2313の上面は、第1の種類の半導体層2310の上面より低い位置にある。図8に戻って参照すると、ICバックプレーンのないマイクロLEDアレイパネルの底面図は、図8に示す底面図と同様である。第1のイオン注入フェンス2313は、隣り合った第1の種類のメサ構造体間にある第1のトレンチ2312内に形成される。第1のイオン注入フェンス2313の電気抵抗は、第1のメサ構造体の電気抵抗より高い。さらに、第1のイオン注入フェンス2313が第1のトレンチ2312の周囲に形成され、第1のトレンチ2312が第1のメサ構造体の周囲に形成される。
【0127】
第2の種類の半導体層2320は、複数の第2のメサ構造体2321と、複数の第2のトレンチ2322と、第2のトレンチ2322を介して第2のメサ構造体2321から分離された複数の第2のイオン注入フェンス2323とを含む。第2のイオン注入フェンス2323の底面は、第2の種類の半導体層2320の底面より高い位置にある。マイクロLEDアレイパネルの上面図は、図17に示す上面図と同様であり、第2のイオン注入フェンス2323は、隣り合った第2のメサ構造体2321間にある第2のトレンチ2322内に形成される。第2のイオン注入フェンス2323の電気抵抗は、第2のメサ構造体2321の電気抵抗より高い。第2のイオン注入フェンス2323は第2のトレンチ2322の周囲に形成され、第2のトレンチ2322は第2のメサ構造体2321の周囲に形成される。
【0128】
いくつかの実施形態では、第1のメサ構造体2311の隣り合った側壁間の間隔を調整することができる。例えば、第1のメサ構造体2311の隣り合った側壁間の間隔は、第1のメサ構造体2311の直径の50%以下である。いくつかの実施形態では、第1のメサ構造体2311の隣り合った側壁間の間隔は、第1のメサ構造体2311の直径の30%以下である。好ましくは、第1のメサ構造体2311の隣り合った側壁間の間隔は、600nm以下である。さらに、いくつかの実施形態では、第1のイオン注入フェンス2313の幅を調整することができる。例えば、第1のイオン注入フェンス2313の幅は、第1のメサ構造体2311の直径の50%以下である。いくつかの実施形態では、第1のイオン注入フェンス2313の幅は、第1のメサ構造体2311の直径の10%以下である。好ましくは、いくつかの実施形態では、マイクロLEDアレイパネルにおいて、第1のイオン注入フェンス2313の幅は200nm以下である。第2のメサ構造体2321の隣り合った側壁間の間隔は、第2のメサ構造体2321の直径の50%以下である。いくつかの実施形態では、第2のメサ構造体2321の隣り合った側壁間の間隔は、第2のメサ構造体2321の直径の30%以下である。好ましくは、第2のメサ構造体2321の隣り合った側壁の間隔は、600nm以下である。さらに、第2のイオン注入フェンス2323の幅は、第2のメサ構造体2321の直径の50%以下である。いくつかの実施形態では、第2のイオン注入フェンス2323の幅は、第2のメサ構造体2321の直径の10%以下である。好ましくは、マイクロLEDアレイパネルにおいて、第2のイオン注入フェンス2323の幅は200nm以下である。
【0129】
図24は、本開示のいくつかの実施形態による、マイクロLEDアレイパネルにおける、図20のマイクロLEDのうちの隣り合ったものの側断面図を示す構造図である。図24に示すように、マイクロLEDアレイパネルは、第1のトレンチ2412内に充填された底部分離層2440をさらに含む。好ましくは、底部分離層2440の材料は、SiO、SiNx、Al、AlN、HfO、TiO、若しくはZrOのうちの1つ又は複数である。さらに、ICバックプレーン2490は、第1の種類の半導体層2410の下に形成され、接続構造体2450を介して第1の種類の半導体層2410と電気的に接続される。マイクロLEDアレイパネルは、第1の種類の半導体層2410の底部に形成された底部コンタクト2460をさらに含む。接続構造体2450の上面は底部コンタクト2460と接続され、接続構造体2450の底部はICバックプレーン2490と接続される。底部コンタクト2460は、突出したコンタクトである。いくつかの実施形態では、図4を参照すると、接続構造体2450は、マイクロLEDをICバックプレーン2490と接合するための金属接合層であり得る。さらに、いくつかの実施形態では、底部コンタクト2460は底部コンタクト層である。
【0130】
図24に戻って参照すると、マイクロLEDアレイパネルは、上部コンタクト2480及び上部導電層2470をさらに含む。上部コンタクト2480は、第2の種類の半導体層2420上に形成される。上部導電層2470は、第2の種類の半導体層2420及び上部コンタクト2480の上部に形成され、第2のトレンチ2422を充填する。上部コンタクト2480の導電型は、第2の種類の半導体層2420の導電型と同じである。例えば、第2の種類の半導体層2420の導電型はN型であり、上部コンタクト2480の導電型はN型である。上部コンタクト2480は、AuGe、AuGeNiなどの金属又は金属合金で作られる。上部コンタクト2480は、マイクロLEDの電気特性を最適化するために、上部導電層2470と第2の種類の半導体層2420との間にオーミックコンタクトを形成するために使用される。上部コンタクト2480の直径は約20~50nmであり、上部コンタクト2480の厚さは約10~20nmである。
【0131】
マイクロLEDアレイパネル内のマイクロLEDのさらなる詳細な特性は、上記のマイクロLEDを参照することによって知ることができ、これについてはここではさらに説明しない。
【0132】
マイクロLEDアレイパネルの製造方法は、少なくとも、マイクロLEDを製造することを含む。マイクロLEDの製造の詳細は、実施形態1のステップ501~509の説明及び実施形態2のステップ1403~1406の説明を参照することによって知ることができ、これについてはここではさらに説明しない。
【0133】
実施形態1~3では、マイクロレンズは、上部導電層の上面など、第2の種類の半導体層の上面に又はその上方にさらに形成することができ、これは当業者であれば理解できる。
【0134】
本明細書でのマイクロLEDは、体積が非常に小さい。マイクロLEDは、有機LEDであっても無機LEDであってもよい。マイクロLEDは、マイクロLEDアレイパネルに適用することができる。マイクロLEDアレイパネルの発光領域は非常に小さく、例えば1mm×1mm、3mm×5mmである。いくつかの実施形態では、発光領域は、マイクロLEDアレイパネル内のマイクロLEDアレイの領域である。マイクロLEDアレイパネルは、1600×1200、680×480、又は1920×1080画素アレイなど、マイクロLEDが画素である画素アレイを形成する1つ又は複数のマイクロLEDアレイを含む。マイクロLEDの直径は、約200nm~2μmの範囲である。マイクロLEDアレイの背面にICバックプレーンが形成され、マイクロLEDアレイと電気的に接続される。ICバックプレーンは、信号線を介して外部から画像データ等の信号を取得し、対応するマイクロLEDを発光させるか否かを制御する。
【0135】
本明細書において、「第1の」及び「第2の」などの関係用語は、エンティティ又は動作を別のエンティティ又は動作と区別するためにのみ使用され、これらのエンティティ間又は動作間の実際の関係又は順序を必要としたり、示唆したりするものではないことに留意されたい。さらに、「備える(comprising)」、「有する(having)」、「含有する(containing)」、及び「含む(including)」という単語、並びに他の同様の形態は、これらの単語のいずれか1つに続く1つ又は複数の項目が、そのような1つ又は複数の項目を網羅的に列挙することを意味するものではなく、列挙された1つ又は複数の項目のみに限定されることを意味するものではないという点で、同等の意味を有し、オープンエンドであることを意図している。
【0136】
本明細書で使用される場合、特に明記しない限り、「又は」という用語は、実行不可能な場合を除いて、すべての可能な組み合わせを包含する。例えば、データベースがA又はBを含むことができると述べられている場合、特に明記しない限り又は実行不可能でない限り、データベースはA、又はB、又はA及びBを含むことができる。第2の例として、データベースがA、B、又はCを含むことができると述べられている場合、特に明記しない限り又は実行不可能でない限り、データベースはA、又はB、又はC、又はA及びB、又はA及びC、又はA及びB及びCを含むことができる。
【0137】
前述の明細書では、実施形態は、実施態様ごとに異なり得る多数の具体的な詳細を参照して説明されてきた。説明された実施形態に特定の適合や修正を行うことができる。他の実施形態は、本明細書に開示された本発明の明細書及び実施態様を考慮すれば、当業者には明らかであり得る。本明細書及び実施例は、例示としてのみ考慮されることが意図され、本発明の真の範囲及び精神は、以下の特許請求の範囲によって示される。また、図に示されたステップの順序は、例示を目的としたものにすぎず、特定のステップの順序に限定されるものではないことも意図されている。したがって、当業者は、これらのステップが、同じ方法を実施しながら異なる順序で実行され得ることを理解することができる。
【0138】
図面及び明細書において、例示的な実施形態が開示されている。しかしながら、これらの実施形態に対して多くの変形及び修正を行うことができる。したがって、特定の用語が使用されるが、それらは一般的かつ説明的な意味でのみ使用され、限定の目的では使用されない。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図6H
図6I
図6J
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図10F
図11
図12
図13
図14
図15A
図15B
図15C
図15D
図15E
図15F
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22A
図22B
図22C
図22D
図23
図24
【国際調査報告】