(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-28
(54)【発明の名称】無線通信ネットワークにおけるリソース割り当てを改善する方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1273 20230101AFI20250121BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20250121BHJP
【FI】
H04W72/1273
H04W72/232
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519471
(86)(22)【出願日】2022-12-26
(85)【翻訳文提出日】2023-06-05
(86)【国際出願番号】 IB2022062786
(87)【国際公開番号】W WO2023126818
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202141061562
(32)【優先日】2021-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】522130748
【氏名又は名称】ラディシス インディア プライベート リミティド
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャウドゥリ サプタルシ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067HH23
(57)【要約】
本発明は、高速無線通信ネットワークのための物理アップリンク制御チャネル(PDCCH)リソース割り当てメカニズムのための改善された物理層処理の方法及びシステムを提供する。この方法は、デフォルトリソース構成を使用したPDCCHリソースの推定を含み、動作パラメータを動的に計算することができ、自己生成された動作パラメータを使用してPDCCH候補を計算し、PDCCHリソースを使用してシステムを構成してシステムを動作可能にし、フィードバックを使用してPDCCH候補の推定値を修正することができる。上記の各ステップの詳細な方法も開示されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ネットワークにおける改善された物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)リソース割り当てを容易にするシステムであって、前記システムは、
前記無線ネットワークに通信可能に結合された1つまたは複数のユーザ機器であって、前記無線ネットワークは、
複数の基地局、1つまたは複数のパケットゲートウェイノードと、
スケジューラであって、前記システム内でキューに入れられたユーザトラフィックデータを決定するように構成されている前記スケジューラと、
1つまたは複数の前記基地局、前記1つまたは複数のパケットゲートウェイノード、及び前記スケジューラのいずれかまたは組み合わせに動作可能に結合された無線リソース制御ユニット(RRC)であって、前記RRCは、メモリに格納された実行可能な命令のセットを実行するプロセッサを備え、その実行時に、前記プロセッサは前記システムに、
前記RRCに動作可能に結合された改善されたPDCCHリソース計算(IPRC)ユニットを初期化させ、
初期化時に、前記IPRCユニットによって、前記1つまたは複数の基地局から、それぞれの前記パケットゲートウェイノードを介して、前記システムに登録される前記1つまたは複数のユーザ機器への前記無線ネットワークでの割り当てを必要とする1つまたは複数のPDCCHリソースに関連付けられたパラメータに関連する1つまたは複数のデータパケットを受信させ、
前記IPRCユニットによって、前記1つまたは複数のPDCCHリソースに関連付けられた1つまたは複数のパラメータに関連する第1の属性のセットを抽出させ、
前記IPRCユニットによって、前記スケジューラから、第2の属性のセットであって、前記1つまたは複数のPDCCHリソースのブロッキングを引き起こす、前記システム内でキューに入れられた前記ユーザトラフィックデータに関連する前記第2の属性のセットを抽出させ、
前記IPRCユニットによって、前記抽出された第1及び第2の属性のセットから、複数の動作パラメータ及び割り当てられる1つまたは複数のPDCCHリソースを計算させ、
前記IPRCユニットによって、前記RRC及び前記スケジューラへの前記1つまたは複数のPDCCHリソースの数を更新させる、
前記RRCと、
を含む、前記1つまたは複数のユーザ機器、
を含む、前記システム。
【請求項2】
前記IPRCユニットが、前記スケジューラからの定期的性能フィードバックと前記RRCからの一定使用量の定期的フィードバックとの組み合わせを受信して、前記IPRCユニットを更新し、前記スケジューラからの定期的性能フィードバックと前記RRCからの前記一定使用量の定期的フィードバックの前記組み合わせは、前記システムの定常状態動作中に複数の推定値を修正する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記IPRCユニットが、事前定義された命令のセットによって前記1つまたは複数のPDCCHリソースの計算を最適化する、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記IPRCユニットの前記初期化中に、前記IPRCユニットが、構成インタフェースを介して前記システムに結合された構成データベースと相互作用して、前記システムの起動中に前記システムのデフォルト構成パラメータを取得する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記IPRCユニットが、前記システムの前記動作パラメータ及びデフォルト構成パラメータを格納する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記IPRCは、デフォルトシステム構成パラメータに変更がある場合、再構成モードにあり、前記デフォルトシステム構成パラメータが変更されると、前記IPRCは、前記システムに結合された通信インタフェースを介して構成情報を受信する、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記再構成モードにある前記IPRCが、
構成データベースから複数の最新の構成パラメータを取得し、
前記複数の最新のパラメータを前記IPRCユニット内に構成し、
前記IPRCユニットに結合されたメモリユニット内のローカルコピーに前記最新の構成パラメータを格納する。
ように構成されている、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記IPRCが起動モードまたは再構成モードにない場合、前記IPRCユニットは、前記システムの構成パラメータのローカルコピーをメモリユニットにロードする、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
地理的展開エリアに応じて、前記IPRCユニットが前記システムのデフォルト構成パラメータを受け入れる、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記IPRCユニットが、システム変数及び条件に基づいて、複数のアグリゲーションレベルに対するPDCCHリソース計算のための前記動作パラメータを動的に生成する、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記IPRCユニットが、前記システムの起動中に前記PDCCHリソースを計算するために、複数のシステムレベルパラメータ及び推定ユーザチャネル状態分布を考慮する、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記IPRCユニットが、前記PDCCHリソースの最大値を超えているかどうかをチェックし、前記PDCCHリソースの前記最大値を超えている場合、前記IPRCユニットは、前記PDCCHリソースの前記最大値に適合するように制御チャネル要素(CCE)を減少させる、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
無線ネットワークにおける改善された物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)リソース割り当てを容易にする方法であって、
1つまたは複数の基地局、1つまたは複数のパケットゲートウェイノード、及びスケジューラのいずれかまたは組み合わせに動作可能に結合された無線リソース制御ユニット(RRC)に動作可能に結合された改善されたPDCCHリソース計算(IPRC)ユニットを初期化することと、
初期化時に、前記IPRCユニットによって、前記1つまたは複数の基地局から、それぞれのパケットゲートウェイノードを介して、前記システムに登録される1つまたは複数のユーザ機器への前記無線ネットワークでの割り当てを必要とする1つまたは複数のPDCCHリソースに関連付けられたパラメータに関連する1つまたは複数のデータパケットを受信することと、
前記IPRCユニットによって、前記1つまたは複数のPDCCHリソースに関連付けられた1つまたは複数のパラメータに関連する第1の属性のセットを抽出することと、
前記IPRCユニットによって、前記スケジューラから、第2の属性のセットであって、前記1つまたは複数のPDCCHリソースのブロッキングを引き起こす、前記システム内でキューに入れられたユーザトラフィックデータに関連する前記第2の属性のセットを抽出することと、
前記IPRCユニットによって、前記抽出された第1及び第2の属性のセットから、複数の動作パラメータ及び割り当てられる1つまたは複数のPDCCHリソースを計算することと、
前記IPRCユニットによって、前記RRC及び前記スケジューラへの前記1つまたは複数のPDCCHリソースの数を更新することと、
を含む、前記方法。
【請求項14】
前記IPRSユニットによって、前記スケジューラからの定期的性能フィードバックと前記RRCからの一定使用量の定期的フィードバックとの組み合わせを受信して、前記IPRCユニットを更新することをさらに含み、前記スケジューラからの定期的性能フィードバックと前記RRCからの前記一定使用量の定期的フィードバックの前記組み合わせは、前記システムの定常状態動作中に複数の推定値を修正する、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記IPRCユニットによって、事前定義された命令のセットにより、前記1つまたは複数のPDCCHリソースの前記計算を最適化すること
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記IPRCユニットによって、構成インタフェースを介して前記システムに結合された構成データベースと相互作用して、前記システムの起動中に前記システムのデフォルト構成パラメータを取得すること
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記IPRCユニットによって、前記システムの前記動作パラメータとデフォルト構成パラメータを格納すること
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記IPRCユニットが再構成モードにあり、デフォルトシステム構成パラメータに変更があるときに、前記デフォルトシステム構成パラメータが変更されると、前記システムに結合された通信インタフェースを介してIPRCユニットによって構成情報を受信すること
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記再構成モードにおける前記方法が、
構成データベースから複数の最新の構成パラメータを取得することと、
前記複数の最新のパラメータを前記IPRCユニット内に構成することと、
前記IPRCユニットに結合されたメモリユニット内のローカルコピーに前記最新の構成パラメータを格納することと、
をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記IPRCが起動モードまたは再構成モードにない場合、前記IPRCによって、前記システムの構成パラメータのローカルコピーをメモリユニットにロードすること
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、概して、通信ネットワークに関する。より具体的には、本開示は、高速無線通信ネットワークのための改善されたリソース割り当てメカニズムに関する。
【背景技術】
【0002】
以下の関連技術の説明は、本開示の分野に関する背景情報を提供することを意図している。このセクションは、本開示の様々な特徴に関連し得る当技術分野の特定の態様を含み得る。しかしながら、このセクションは、本開示に関する読者の理解を深めるためにのみ使用され、先行技術の承認としてではないと理解されるべきである。
【0003】
第5世代(5G)テクノロジは、電気通信テクノロジが産業や社会全体で果たす役割を根本的に変えることが期待されている。このように、5G無線通信システムは、通常のセルラーモバイルブロードバンドサービスに加えて、新たに出現した幅広いアプリケーションをサポートすることが期待されている。サポートされるこれらのアプリケーションまたはサービスは、強化されたモバイルブロードバンド、モノのインターネットデバイスの大規模な展開、及び非常に信頼性の高い低遅延通信に分類できる。これらのサービスを使用すると、ユーザは、インターネット、高速ブラウジング、音声通話、ゲーム、コネクテッドカー通信などの異なるタイプのマルチメディアサービスを使用して、ビデオ会議、テレビ放送、及びビデオオンデマンド(同時ストリーミング)アプリケーションを実行できる。上記のアプリケーションとサービスをサポートするために、
図1に要約されているネットワーク展開アーキテクチャを提案する3GPP仕様を提供する。
【0004】
ダウンリンク方向でCCEを用いて物理制御チャネル(PDCCH)の物理層処理と物理共有チャネル(PDSCH)の物理層処理の情報を伝送するために、従来技術は、帯域幅部分(BWP)方法を使用する。BWPにより、各キャリアでのCCEリソースの割り当て方法がより柔軟にできるようになる。BWPは、PDCCHとPDSCHの異なる情報の多重化を可能にし、したがって事業者スペクトルとUEのバッテリ消費のより良い利用と適応を可能にする。5G NRの最大キャリア帯域幅は、周波数範囲1(FR1:450MHz~6GHz)で最大100MHz、または周波数範囲2(FR2:24.25GHz~52.6GHz)で最大400MHzであり、これは800MHzの最大帯域幅でアグリゲーションできる。
【0005】
別の従来技術によると、gNBシステムの場合、アグリゲーションレベルのそれぞれに対して定義された複数の候補が存在する可能性がある。したがって、アグリゲーションレベルごとに複数の候補を使用し、アグリゲーションレベルごとのCCEの数を取得するために、gNBシステムはCCE要件の総数を計算する。このCCEの総数は、最終的に制御リソースセット(CORESET)の計算に使用される。したがって、CORESETは、周波数領域における複数のREGと、時間領域における「1または2または3」個のOFDMシンボルとから構成される。そのため、BWPのそれぞれは、その個別のBWPでユーザをスケジュールするために、その独自のCORESET定義を有する必要がある。BWP、CORESET、アグリゲーションレベル、及びCCEの関係を示すそのような例の1つが、
図2A及び2B、
図4A及び4Bに示されている。
図2A及び2Bは、非重複BWPスキーマ及び重複BWPスキーマの代表的な表現をそれぞれ示す。
図2A及び2Bから分かるように、3つの非重複BWP(すなわちBWP1、2、3)が作成され、BWPのそれぞれは3つのそのようなCORESET(すなわちCORESET1、2、3)を有する。これらの各BWPとCORESET構成は、RRCシグナリングを使用してUEに構成できる。CORESET及び探索空間構成を運ぶ情報要素は、
図3に示されている。
図3の探索空間パラメータは、(a)monitoringSlotPeriodicityAndOffset、(b)nrofCandidates、(c)searchSpaceTypeなど、従来技術で言及されたものに関してさらに定義される。探索空間設計の主要なエンティティの1つは、1つの特定のアグリゲーションレベルに関連付けられた候補の数を定義するnrofCandidatesパラメータである。アグリゲーションレベルごとの候補の数に応じて、CCEの数もそれに従って導出される。例えば、アグリゲーションレベル2の候補が2つある場合、システムに必要なCCEの総数は4になる。より詳細なレベルの計算を
図4A及び4Bに示す。
図4Aに見られるように、アグリゲーションレベル1の候補が8個、アグリゲーションレベル2の候補が4個、アグリゲーションレベル4の候補が2個、アグリゲーションレベル8の候補が1個、アグリゲーションレベル16の候補が0個見られる。上記の説明は、アグリゲーションレベルごとの候補数を設定するときはいつでも、明確な量のCCEが存在するという事実として解釈される。前述のように、アグリゲーションレベルの候補から、最終的なCORESETパラメータ定義を定義するCCEの数を決定できる。
図4Bは、周波数ドメインと時間ドメインの両方におけるCCEの分布のインターリービングパターンである。しかしながら、3GPP仕様は、制御チャネル要素(CCE)に関して効果的な無線リソースの使用のために、サービスとコンテンツに基づいて各アグリゲーションレベルの関連する候補を識別するメカニズムを提供していない。
【0006】
1つの従来技術は、システムの性能を改善する制御チャネル要素の有効な組み合わせ(j)ごとのコスト関数C(j)の評価に基づいて、PDCCH送信のための制御チャネル要素のサブフレームを構築する方法を再び提案している。これは、送信されたリソース要素の総数の所定の分布、使用された送信電力の合計、及びシンボルごとの干渉の所定の分布から構成される。しかし、従来技術は、チャネル状態または総接続ユーザ数などのシステム変数に関して、送信されたリソース要素の総数の動的分布を提供することができない。所定のオプションは、いずれかの無線通信事業者へのシステム展開の特定の条件を処理することのみである。
【0007】
別の従来技術は、未使用、使用可能、使用不可、競合などの制御チャネル要素の使用可能状態を使用して、これらの制御リソースが複数のスケジューリングエンティティに割り当てられる、送信機において制御チャネルリソースを割り当てる方法を提案している。このシステムのリソースマッピング回路は、(a)すべての制御チャネル要素の割り当て状態が未使用である場合、候補セットが利用可能であると判断すること、(b)その制御チャネル要素の少なくとも1つの割り当て状態が使用されている場合、候補セットが利用できないと判断すること、(c)その制御チャネル要素の1つまたは複数の割り当て状態が代替であり、残りの制御チャネル要素の割り当て状態が未使用であり、代替状態の制御チャネル要素を割り当てることが、候補セット内の制御チャネル要素の1つまたは複数が代替として指定されている他の競合するスケジューリングエンティティをブロックしない場合、候補セットが競合していると判断すること、によって各候補セットの利用可能状態を判断するように構成されている。
【0008】
しかし、従来技術は、ユーザの移動性、チャネル状態、及びシステムでキューに入れられたユーザトラフィックデータに基づいて、いくつのそのような制御チャネル要素がユーザに関連付けられるかを考慮していない。もう1つの従来技術は、ダウンリンクでOFDMを使用する3GPPベースの通信システムのサブフレーム内の制御チャネル領域の新しい構造を説明している。制御チャネル領域は、制御チャネル領域内のさらなるセル固有及び/またはユーザ固有の基準信号の存在に関係なく、等しいサイズを有するCCEに分割される。この方法は、PDSCH領域に対して定義された領域から複数のCCEを取得し、それを複数のデバイスに割り当て、受信デバイスのダウンリンク制御情報のCRCコードを決定することからなる。しかし、従来技術は、そのような制御チャネル要素がセル固有及び/またはUE固有の基準信号に関連付けられるべき数を考慮していない。また、それはユーザ固有の基準信号に対するこれらのCCEの定量化も考慮していない。そのため、ユーザが悪いチャネル状態に入る場合、そのようなCCEをいくつ割り当てるか、またはそのようなCCEを複数のユーザデバイス間でどう共有する必要があるかが考慮されない。無線通信制御チャネル装置及び方法は、無線ネットワークにおける制御チャネル送信を提供する。この方法によれば、第1の制御チャネル要素を含む少なくとも1つのリソースブロック(RB)が第1のアンテナポート(AP)に関連付けられ、第2の制御チャネル要素が第2のAPに関連付けられる。第1及び第2の制御チャネル要素は、単一の制御チャネルの送信に使用される可能性があり、制御チャネル要素インデックス値に基づいて、単一の制御チャネルの送信のために、第1のAP及び第2のAPのうちの1つに関連付けられた第1の基準信号シーケンスが選択される。従来技術は、RBの上限を制御チャネル要素に関連付ける方法を提供していない。このため、ユーザデバイスが特定の制御チャネルメッセージに対してより少ないコントロールチャネル要素を取得することになる状況が発生する。また、システムの観点からは、RBを制御チャネル要素に限定する定義済みの方法はない。これにより、制御チャネル要素に対するRBの使用率が不足または過剰になる。制御チャネル要素のインデックス方式では、インデックス方式に基づく制御チャネルリソースの分割について言及されている。システムは、分割されたデータチャネル情報を理解し、チャネルリソース要素が分割され、次に分割された要素が分割された制御リソース要素に関連付けられ、このようにして、データチャネル情報は複数のパーティションに分割されて装置に送信される。この方法では、分割された要素と分割された制御リソース要素の一意のインデックスペアも作成される。この方法は、どのリソースブロックがダウンリンク制御チャネルを運ぶかの情報を取得し、割り当てられたリソースブロックごとにいくつかの制御チャネル要素を決定し、次に、どのリソースブロックがダウンリンク制御チャネルを運ぶかに関する情報に基づいて、少なくとも1つの制御チャネル要素インデックスを定義することも含む。しかしながら、この方式は、ネットワーク内のユーザ、連続的な共通リソースブロック送信のために生成される干渉、CCE割り当てのためのリソースブロックの最大及び最小割り当て方式などのような複数のシステム変数に基づいて、システム内でいくつのCCEインデックスを生成できるか、を提供しない。
【0009】
したがって、ユーザのデータレート要件を損なうことなく最適化されたCORESET定義のための改善されたPDDCHリソース割り当てメカニズムが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本明細書の少なくとも1つの実施形態が満たす本開示の目的のいくつかは、以下で本明細書に列挙するとおりである。
【0011】
本開示の目的は、gNBシステムの起動中にPDDCHリソースを計算するために、接続ユーザなどの複数のシステムレベルパラメータを推定ユーザチャネル状態分布とともに考慮するシステム及び方法を提供することであり、ここで、チャネル状態は、低速フェージング効果と高速フェージング効果を直接考慮する。
【0012】
本開示の目的は、スケジューラ及びRRCエンティティからのフィードバックを考慮して、gNBシステムの定常状態動作中に推定値を補正するシステム及び方法を提供することである。
【0013】
本開示の目的は、共通探索空間とユーザ固有探索空間の両方の候補を考慮するシステム及び方法を提供することである。
【0014】
本開示の目的は、CCEの計算を考慮し、それが無線リソースの最大値を超えるかどうかをチェックするシステム及び方法を提供することである。それが急上昇した場合、方法はCCEを減らして最大無線リソース制限に収まるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
このセクションは、本開示の特定の目的及び態様を簡略化された形で紹介するために提供されており、これらについては、以下の詳細な説明でさらに説明する。この概要は、特許請求された主題の主要な特徴または範囲を特定することを意図したものではない。
【0016】
一態様では、本開示は、無線ネットワークにおける改善された物理ダウンリンク制御チャネル(PDDCH)リソース割り当てを容易にするシステムを提供する。システムは、無線ネットワークに通信可能に結合された1つまたは複数のユーザ機器を含むことができる。無線ネットワークはさらに、複数の基地局、1つまたは複数のパケットゲートウェイノード、システムでキューに入れられたユーザトラフィックデータを決定するように構成されたスケジューラを含むことができる。システムはまた、1つまたは複数の基地局、1つまたは複数のパケットゲートウェイノード、及びスケジューラのいずれかまたは組み合わせに動作可能に結合された無線リソース制御ユニット(RRC)を含むことができる。RRCは、メモリに格納された実行可能な命令のセットを実行するプロセッサを備えることができ、その実行時に、プロセッサは、システムに、RRCに動作可能に結合された改善されたPDCCHリソース計算(IPRC)ユニットを初期化させる。初期化時に、IPRCユニットは、1つまたは複数の基地局から、それぞれのパケットゲートウェイノードを介して、システムに登録される1つまたは複数のユーザ機器への無線ネットワークでの割り当てを必要とする1つまたは複数のPDCCHリソースに関連付けられたパラメータに関連する1つまたは複数のデータパケットを受信することができる。システムは、IPRCユニットによって、1つまたは複数のPDCCHリソースに関連付けられた1つまたは複数のパラメータに関連する第1の属性のセットをさらに抽出し、スケジューラから第2の属性のセットを抽出することができ、この第2の属性のセットは、1つまたは複数のPDCCHリソースのブロックを引き起こす、システムにおいてキューに入れられたユーザトラフィックデータに関連する。次いで、IPRCユニットは、抽出された第1及び第2の属性のセットから、複数の動作パラメータ及び割り当てられる1つまたは複数のPDCCHリソースを計算することができ、そして、IPRCユニットによって、RRC及びスケジューラへの1つまたは複数のPDCCHリソースの数を更新することができる。
【0017】
一態様では、本開示は、無線ネットワークにおける改善された物理ダウンリンク制御チャネル(PDDCH)リソース割り当てを容易にする方法を提供する。この方法は、1つまたは複数の前記基地局、前記1つまたは複数のパケットゲートウェイノード、及びスケジューラ、のいずれかまたは組み合わせに動作可能に結合された無線リソース制御ユニット(RRC)に動作可能に結合された改善されたPDCCHリソース計算(IPRC)ユニットを初期化するステップを含むことができ、初期化時に、方法は、IPRCユニットによって、1つまたは複数の基地局から、無線ネットワークにおいて、それぞれのパケットゲートウェイノードを介してシステムに登録される1つまたは複数のユーザ機器に割り当てを要求する1つまたは複数のPDCCHリソースに関連付けられたパラメータに関連する1つまたは複数のデータパケットを受信するステップをさらに含むことができる。方法は、IPRCユニットによって、1つまたは複数のPDCCHリソースに関連付けられた1つまたは複数のパラメータに関連する第1の属性のセットを抽出するステップと、IPRCユニットによって、スケジューラから第2の属性のセットを抽出するステップであって、この第2の属性のセットは、1つまたは複数のPDCCHリソースのブロックを引き起こす、システムにおいてキューに入れられたユーザトラフィックデータに関連する、抽出するステップと、をさらに含むことができる。さらに、方法は、IPRCユニットによって、抽出された第1及び第2の属性のセットから、複数の動作パラメータ及び割り当てられる1つまたは複数のPDCCHリソースを計算するステップと、IPRCユニットによって、RRC及びスケジューラへの1つまたは複数のPDCCHリソースの数を更新するステップと、を含むことができる。
【0018】
本明細書に組み込まれ、本発明の一部を構成する添付の図面は、開示された方法及びシステムの例示的な実施形態を示しており、同様の参照番号は異なる図面を通して同じ部分を指す。図面中の構成要素は、必ずしも原寸に比例するとは限らず、代わりに、本発明の原理を明確に例示することに重点が置かれている。一部の図面は、ブロック図を使用して構成要素を示している場合があり、各構成要素の内部回路を表していない場合がある。そのような図面の発明が、電気構成要素、電子構成要素、またはそのような構成要素を実装するために一般的に使用される回路の発明を含むことは、当業者には理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1A】本開示の一実施形態による、本開示のシステムを実装することができる、またはこれを用いて本開示のシステムを実装することができる、例示的なネットワークアーキテクチャを示す。
【
図1B】本開示の一実施形態による、提案された方法の例示的な流れ図を示す。
【
図2A】本開示の一実施形態による、リソース割り当てのための既存の帯域幅部分方法の例示的な表現を示す。
【
図2B】本開示の一実施形態による、リソース割り当てのための既存の帯域幅部分方法の例示的な表現を示す。
【
図3】本開示の一実施形態による、既存のPDCCH構成情報要素の例示的な表現を示す。
【
図4A】本開示の一実施形態による、異なるアグリゲーションレベルに対するCCE計算の例示的な表現を示す。
【
図4B】本開示の一実施形態による、異なるアグリゲーションレベルに対するCCE計算の例示的な表現を示す。
【
図5】本開示の一実施形態による、既存のgNBシステム(500)の典型的な基準実装レベルを示す。
【
図6A】本開示の一実施形態による、提案されたgNBシステム(600)の例示的な表現を示す。
【
図6B】本開示の一実施形態による、提案されたgNBシステム(600)の例示的な表現を示す。
【
図7】本開示の一実施形態による、提案された方法の流れ図の例示的な表現(700)を示す。
【
図8】本開示の実施形態による、本発明の実施形態を利用することができる、またはこれを用いて本発明の実施形態を利用することができる、ユーザ機器(UE)及びgNBにおける例示的なユーザプレーンプロトコルスタックを示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
上記は、本発明の以下のより詳細な説明からより明らかになるであろう。
【0021】
以下の説明では、説明の目的で、本開示の実施形態の完全な理解を提供するために様々な特定の詳細が示される。しかしながら、本開示の実施形態はこれらの具体的な詳細無しで実施することができることが明らかであろう。以下に説明するいくつかの特徴は、互いに独立して、または他の特徴の任意の組み合わせとともに使用することができる。個々の特徴は、上記の問題のすべてに対応していない場合や、上記の問題の一部のみに対応している場合がある。上記の問題のいくつかは、本明細書に記載されている特徴のいずれによっても完全に対処されない場合がある。
【0022】
本発明は、エンティティまたは組織が、サービスの継続性及びユーザのデータレート要件を損なうことなく、より優れたリソースブロックの利用率を有する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)リソース割り当てメカニズムを改善できるようにすることによって、堅牢で効果的なソリューションをエンティティまたは組織に提供する。
【0023】
図1は、本開示の一実施形態による、本開示のシステムを実装することができる、またはこれを用いて本開示のシステムを実装することができる、例示的なネットワークアーキテクチャを示す。図示のように、一態様では、基地局(104)(gNB(104)とも呼ばれる)は、1つまたは複数のユーザ機器(102)に向けて、ユーザプレーン(122)及び制御プレーン(124)プロトコル終端を提供し得る。例示的な実施形態では、ユーザプレーンは5G New Radioのユーザプレーンであり得るがこれに限定されず、基地局は5G基地局であり得るがこれに限定されない。gNBは、ネットワークゲートウェイ(NG)インタフェース(NG1、NG2…NG15)によって5GCに接続でき、より具体的には、NG2インタフェース(NG-Control)インタフェースによってアクセス及びモビリティ管理機能(106)(AMF106)に、NG3(NG-ユーザ)インタフェースによってユーザプレーン機能(118)(UPF118)に、接続できる。ネットワークアーキテクチャ(100)は、認証サーバ機能(108)(AUSF108)、ユーザデータ管理(114)(UDM114)、セッション管理機能(110)(SMF110)、ポリシー制御機能(112)(PCF112)及びアプリケーション機能ユニット(116)をさらに含むことができる。
【0024】
システムは、システム内でキューに入れられたユーザトラフィックデータを決定するように構成されたスケジューラと、1つまたは複数の基地局、1つまたは複数のパケットゲートウェイノード、及びスケジューラのうちのいずれかまたは組み合わせに動作可能に結合された無線リソース制御ユニット(RRC)とをさらに含むことができる。RRCは、RRCに動作可能に結合された改善されたPDCCHリソース計算(IPRC)ユニットをシステムに初期化させ得る。初期化時に、IPRCユニットは、1つまたは複数の基地局から、それぞれのパケットゲートウェイノードを介して、システムに登録される1つまたは複数のユーザ機器への無線ネットワークでの割り当てを必要とする1つまたは複数のPDCCHリソースに関連付けられたパラメータに関連する1つまたは複数のデータパケットを受信することができる。IPRCユニットは、1つまたは複数のPDCCHリソースに関連付けられた1つまたは複数のパラメータに関連する第1の属性のセットを抽出し、スケジューラから第2の属性のセットを抽出することができ、この第2の属性のセットは、1つまたは複数のPDCCHリソースのブロックを引き起こす、システムにおいてキューに入れられたユーザトラフィックデータに関連する。次いで、IPRCユニットは、抽出された第1及び第2の属性のセットから、複数の動作パラメータ及び割り当てられる1つまたは複数のPDCCHリソースを計算し、RRC及びスケジューラへの1つまたは複数のPDCCHリソースの数を更新することができる。
【0025】
例示的な実施形態では、IPRCユニットは、スケジューラからの定期的な性能フィードバックと、RRCからの一定使用量の定期的なフィードバックとの組み合わせを受信して、IPRCユニットを更新することができる。スケジューラからの定期的な性能フィードバックと、RRCからの一定使用量の定期的なフィードバックの組み合わせにより、システムの定常状態の動作中に複数の推定値が修正される。IPRCユニットはさらに、事前定義された命令のセットによって、1つまたは複数のPDCCHリソースの計算を最適化することができる。
【0026】
一実施形態では、IPRCユニットの初期化中に、IPRCユニットは、構成インタフェースを介してシステムに結合された構成データベースと相互作用して、システムの起動中にシステムのデフォルト構成パラメータを取得することができる。その後、IPRCユニットは、システムの動作パラメータとデフォルト構成パラメータを格納できる。
【0027】
一実施形態では、デフォルトシステム構成パラメータに変更がある場合、IPRCは再構成モードにあってもよい。デフォルトシステム構成パラメータが変更されると、IPRCはシステムに結合された通信インタフェースを介して構成情報を受信することができる。
【0028】
一実施形態では、再構成モードのIPRCユニットは、構成データベースから複数の最新の構成パラメータを取得し、IPRCユニットに複数の最新パラメータを構成し、IPRCユニットに結合されたメモリユニット内のローカルコピーに最新の構成パラメータを格納するように構成されている。
【0029】
一実施形態では、IPRCが起動モードまたは再構成モードにない場合、IPRCユニットは、システムの構成パラメータのローカルコピーをメモリユニットにロードすることができる。
【0030】
例示的な実施形態では、地理的展開エリアに応じて、IPRCユニットは、システムのデフォルト構成パラメータを受け入れることができる。
【0031】
一実施形態では、IPRCユニットは、システム変数及び条件に基づいて、複数のアグリゲーションレベルに対するPDCCHリソース計算のための動作パラメータを動的に生成することができる。IPRCユニットは、システムの起動中にPDDCHリソースを計算するために、複数のシステムレベルパラメータ及び推定ユーザチャネル状態分布をさらに考慮することができる。例示的な実施形態では、チャネル状態は、低速フェージング効果及び高速フェージング効果を含み得るが、これらに限定されない。
【0032】
例示的な実施形態では、IPRCユニットは、PDCCHリソースの最大値を超えたかどうかをチェックすることができる。PDCCHリソースの最大値を超える場合、IPRCユニットは制御チャネル要素(CCE)を減少させてPDCCHリソースの最大値に適合させる。
【0033】
例示的な実施形態では、無線リソース制御(RRC)ユニット(無線リソース管理とも呼ばれる)の機能は、無線ベアラ制御、無線アドミッション制御、接続モビリティ制御、アップリンクとダウンリンクの両方におけるUEへのリソースの動的割り当て(スケジューリング)、データのIPヘッダー圧縮、暗号化、及び完全性保護、UEによって提供された情報からAMFへのルーティングを決定できない場合の、UE接続時のAMFの選択、UPF(複数可)へのユーザプレーンデータのルーティング、制御プレーン情報のAMFへのルーティング、接続のセットアップとリリース、ページングメッセージのスケジューリングと送信、システムブロードキャスト情報(AMFまたはOAMから発信)のスケジューリングと送信、モビリティとスケジューリングのための測定と測定レポートの構成、アップリンクでのトランスポートレベルのパケットマーキング、セッション管理、ネットワークスライシングのサポート、QoSフロー管理とデータ無線ベアラへのマッピング、RRC_INACTIVE状態のUEのサポート、NASメッセージの配信機能、無線アクセスネットワークの共有、デュアル接続性、NRとE-UTRAの間の緊密な連携、などを含むことができるが、これらに限定されない。
【0034】
AMF(106)は、NASシグナリング終端、NASシグナリングセキュリティ、ASセキュリティ制御、3GPPアクセスネットワーク間のモビリティのためのCNノード間シグナリング、アイドルモードUE到達可能性(ページング再送信の制御と実行を含む)、登録エリア管理、システム内及びシステム間のモビリティのサポート、アクセス認証、ローミング権のチェックを含むアクセス許可、モビリティ管理制御(サブスクリプションとポリシー)、ネットワークスライシングのサポート、SMFの選択、などの主な機能をホストすることができるが、これらに限定されない。
【0035】
UPF(118)は、RAT内/RAT間モビリティのアンカーポイント(該当する時)、データネットワークへの相互接続の外部PDUセッションポイント、パケットのルーティングと転送、ポリシールール適用のパケットインスペクションとユーザプレーン部分、トラフィック使用状況レポート、データネットワークへのトラフィックフローのルーティングをサポートするアップリンク分類子、マルチホームPDUセッションをサポートする分岐点、ユーザプレーンのQoS処理(例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DLレート強制)、アップリンクトラフィックの検証(SDFからQoSへのフローマッピング)、ダウンリンクパケットのバッファリング及びダウンリンクデータ通知のトリガー、などの主な機能をホストすることができるが、これらに限定されない。
【0036】
SMF(110)は、セッション管理、UEのIPアドレスの割り当てと管理、UP機能の選択と制御、UPFでトラフィックステアリングを構成して、トラフィックを適切な宛先にルーティングする、ポリシーの実施とQoSの一部を制御する、ダウンリンクデータ通知、などの主な機能をホストすることができるが、これらに限定されない。
【0037】
PCF(112)は、5G PCFが4GネットワークにおけるPCRFと同じ機能を実行する、コントロールプレーン機能のポリシールールを提供する、という主な機能をホストすることができる。これには、ネットワークスライシング、ローミング及びモビリティ管理、UDRによって行われたポリシー決定のサブスクリプション情報にアクセスする、新しい5G QoSポリシーと課金制御機能をサポートする、などが含まれるが、これらに限定されない。
【0038】
AUSF(108)は、AUSFが4G HSSの認証機能を実行する、EAP認証サーバを実装する、キーを格納する、などの主な機能をホストすることができるが、これらに限定されない。
【0039】
UDM(114)は、UDMが4G HSS機能の一部を実行する、認証及びキー一致(AKA)クレデンシャルの生成、ユーザ識別、アクセス認証、サブスクリプション管理、などの主な機能をホストすることができるが、これらに限定されない。
【0040】
AF(116)は、トラフィックルーティングに対するアプリケーションの影響、ネットワーク露出機能へのアクセス、ポリシー制御のためのポリシーフレームワークとの相互作用、などの主な機能をホストすることができるが、これらに限定されない。
【0041】
gNB(104)とユーザ機器(102)との間の通信は、プロトコルスタックを使用して無線インタフェースを介して行うことができる。主なプロトコルスタックの1つは、物理層(PHYとも呼ばれる)である。データネットワーク(120)からのユーザトラフィックデータをユーザ機器(102)に送信する必要があるときはいつでも、ユーザトラフィックデータはUPF(118)及びgNB(104)を通過し、ユーザ機器(102)にダウンリンク方向で到達し、アップリンク方向ではその逆である。ダウンリンク方向のユーザトラフィックデータをスケジュールするために、考慮される少なくとも2つの主なPHY層機能は、(a)物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の物理層処理、(b)物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の物理層処理である。例示的な実施形態では、ユーザのトラフィックデータはPDSCHを介して送信されてもよいが、(i)変調(ii)符号化レート(iii)ユーザのトラフィックデータのサイズ(iv)伝送ビーム識別(v)帯域幅部分(vi)物理リソースブロックなどに関するユーザのトラフィックデータのユーザのシグナリングデータは、PDCCHを介して送信されてもよい。ダウンリンクならびにアップリンクの送信は、サイクリックプレフィックスベースの直交周波数分割多重化(CP-OFDM)を介して行われるが、これに限定されず、これはPHY層の一部である。したがって、送信を行うために、CP-OFDMは物理リソースブロック(PRB)を使用して、PDSCHを介したユーザのトラフィックデータと、PDCCHを介したユーザのシグナリングデータの両方を送信することができる。
【0042】
例示的な実施形態では、リソース要素を使用して物理リソースブロック(PRB)を構築することができる。ダウンリンク方向の場合、上位層スタックは、PDCCH及びPDSCH処理に使用されるリソース要素の数を割り当てることができる。リソースに関して、及びリソースがグループ化されてPDCCHに与えられる方法に関して定義された少なくとも4つの重要な概念が存在し得る。これらの概念は次のとおりである。(a)リソース要素:周波数ドメインの1つのサブキャリアと時間ドメインの1つのOFDMシンボルで構成されるリソースグリッドの最小単位である。(b)リソース要素グループ(REG):1つのREGは、1つのリソースブロック(周波数領域で12個のリソース要素)と時間領域での1つのOFDMシンボルで構成される。(c)制御チャネル要素(CCE):CCEは複数のREGで構成される。CCE内のREGバンドルの数は様々である。(d)アグリゲーションレベル:アグリゲーションレベルは、PDCCHに割り当てられるCCEの数を示す。アグリゲーションレベルと割り当てられるCCEの数が表1に示される:
【表1】
【0043】
一態様では、gNB(104)は、複数の候補からユーザトラフィックデータをgNBに受信させ、CCEに関する効果的な無線リソースの使用状況のサービス及びコンテンツに基づいて、各アグリゲーションレベルに関連する候補を識別させ得るメモリに動作可能に結合された、1つまたは複数のプロセッサを含み得る。関連する候補は、候補計算用の事前定義されたシステムパラメータのセットを有効にすることによって識別できる。地理的展開エリアに応じて、プロセッサはgNBシステムに構成の事前定義されたシステムパラメータを受け入れさせ、候補計算用の動作パラメータ値を自己生成させることができ、gNBのシステム変数と条件に基づいて様々なアグリゲーションレベルの候補計算用の動作パラメータ値を動的に生成し、これにより、異なるアグリゲーションレベルの候補計算を改善し、スケジューラとRRCから定期的なフィードバックを取得してデフォルトシステムパラメータを更新することにより、効率的な数の候補計算のためにデフォルトシステムパラメータを更新する。
【0044】
図1Bは、無線ネットワークにおける改善された物理ダウンリンク制御チャネル(PDDCH)リソース割り当てを容易にする提案された方法(150)の例示的な流れ図を示す。この方法は、152で、1つまたは複数の前記基地局、前記1つまたは複数のパケットゲートウェイノード、及びスケジューラ、のいずれかまたは組み合わせに動作可能に結合された無線リソース制御ユニット(RRC)に動作可能に結合された改善されたPDCCHリソース計算(IPRC)ユニットを初期化するステップを含むことができ、初期化時に、方法は、154で、IPRCユニットによって、1つまたは複数の基地局から、無線ネットワークにおいて、それぞれのパケットゲートウェイノードを介してシステムに登録される1つまたは複数のユーザ機器に割り当てを要求する1つまたは複数のPDCCHリソースに関連付けられたパラメータに関連する1つまたは複数のデータパケットを受信するステップをさらに含むことができる。
【0045】
方法(150)は、156で、IPRCユニットによって、1つまたは複数のPDCCHリソースに関連付けられた1つまたは複数のパラメータに関連する第1の属性のセットを抽出するステップと、158で、IPRCユニットによって、スケジューラから、第2の属性のセットであって、1つまたは複数のPDCCHリソースのブロッキングを引き起こす、システム内でキューに入れられたユーザトラフィックデータに関連する第2の属性のセットを抽出するステップと、をさらに含むことができる。
【0046】
さらに、方法(150)は、160で、IPRCユニットによって、抽出された第1及び第2の属性のセットから、複数の動作パラメータ及び割り当てられる1つまたは複数のPDCCHリソースを計算するステップと、162で、IPRCユニットによって、RRC及びスケジューラへの1つまたは複数のPDCCHリソースの数を更新するステップと、を含むことができる。
【0047】
図5は、既存のgNBシステム(500)の典型的な基準実装レベルを示す。
図5に見られるように、gNBシステムは、構成データベース(506)、メモリユニット(複数可)(508)、上位層回路(502)、及び物理回路(504)を含むハードウェア上の複数の構成要素を含み得る。上位層回路(502)は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)リソース計算(532)と呼ばれるサブ項目を有する無線リソース管理ユニット(510)などの処理ユニットを含むことができる。PDCCHリソース計算(532)は、制御リソースセット(CORESET)及び探索空間設計に関連する機能を管理するように構成される。gNBシステム(500)は、上位回路層にRRC(512)、eGTPU(514)、PDCP(516)、MAC及びスケジューラ(520)をさらに含むことができる。スケジューラは、gNBシステムでキューに入れられたユーザトラフィックデータを考慮し、方法にフィードバックされる様々なPDCCHブロッキングを計算する、リアルタイムエンティティである。
【0048】
PHY層は、PDCCH処理ブロック(522)、PUCCH処理ブロック(524)、SSB処理ブロック(526)、PDSCH処理ブロック(528)、PUSCH処理ブロック(530)を含み得る。無線リソース管理ユニット(510)は、ハンドオーバー処理ブロック(534)、ベアラ制御処理ブロック(536)、PUCCHリソース計算(538)、アドミッション制御処理ブロック(540)、負荷分散処理ブロック(542)をさらに含み得る。PDSCHは、トランスポートブロックCRCアタッチメント、コードブロックのセグメンテーション及びコードブロックCRCアタッチメント、チャネル符号化:LDPC符号化であるがそれに限定されないもの、物理層のハイブリッドARQ処理、レートマッチング、スクランブリング、変調:QPSK、16QAM、64QAM、及び256QAMであるがそれに限定されないもの、層マッピング、割り当てられたリソースとアンテナポートへのマッピング、などの機能を含むことができるがそれに限定されない。
【0049】
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の物理層処理の詳細な処理には、少なくとも変調及び符号化フォーマット、リソース割り当て、及びDL-SCHに関連するハイブリッドARQ情報を含むダウンリンク割り当てが含まれ得る。アップリンクスケジューリンググラントには、UL-SCHに関連する少なくとも変調及び符号化フォーマット、リソース割り当て、及びハイブリッドARQ情報が含まれる。スケジューリングに加えて、PDCCHは、構成されたグラントを伴う構成されたPUSCH送信のアクティブ化と非アクティブ化、PDSCH半持続的送信のアクティブ化と非アクティブ化、1つまたは複数のUEへのスロットフォーマットを通知すること、1つまたは複数のUEにPRB及びOFDMシンボルを通知することであって、UEがUE向けの送信が意図されていないと想定できる通知すること、PUCCH及びPUSCHのTPCコマンドの送信、1つまたは複数のUEによるSRS送信のための1つまたは複数のTPCコマンドの送信、UEのアクティブ帯域幅部分の切り替え、ランダムアクセス手順の開始、対応する探索空間構成に従った、1つまたは複数の構成された制御リソースセット(CORESET)内の構成された監視機会のPDCCH候補、のために使用できる。CORESETは、1~3個のOFDMシンボルの持続時間を有するPRBのセットから構成されるが、これに限定されない。リソースユニットのリソース要素グループ(REG)とコントロールチャネル要素(CCE)はCORESET内で定義され、各CCEはREGのセットで構成される。制御チャネルは、CCEのアグリゲーションによって形成される。制御チャネルの異なるコードレートは、異なる数のCCEをアグリゲーションすることによって実現される。CORESETでは、インターリーブ及び非インターリーブのCCE対REGマッピングがサポートされている。
【0050】
同期信号とPBCH(SSB)の物理層処理の詳細な処理には、プライマリ及びセカンダリ同期信号(PSS、SSS)、ブロードキャスト情報が含まれ得るが、これに限定されない。物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の物理層処理の詳細な処理には、トランスポートブロックCRCアタッチメント、コードブロックのセグメンテーションとコードブロックCRCアタッチメント、チャネル符号化:LDPC符号化、物理層のハイブリッドARQ処理、レートマッチング、スクランブリング、変調:π/2BPSK(変換プリコーディングのみ)、QPSK、16QAM、64QAM、及び256QAMであるが、それに限定されないもの、層マッピング、トランスフォームプリコーディング(構成により有効/無効)、及びプリコーディング、割り当てられたリソースとアンテナポートへのマッピングが含まれ得るが、これに限定されない。
【0051】
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の物理層処理の詳細な処理には、以下が含まれ得る。
・ フォーマット#0:同じPRBで1ビットのペイロードを備えた最大6つのUEのUE多重化容量を有する、最大2ビットの小さなUCIペイロードを備えた1または2シンボルの短いPUCCH。
・ フォーマット#1:周波数ホッピングなしで最大84UEのUE多重化容量と、同じPRBで周波数ホッピングを使用した36UEのUE多重化容量を有する、最大2ビットの小さなUCIペイロードを備えた4~14シンボルの長いPUCCH。
・ フォーマット#2:同じPRBでUE多重化機能のない、2ビットを超える大きなUCIペイロードを備えた1または2シンボルの短いPUCCH。
・ フォーマット#3:同じPRBでUE多重化機能がない大きなUCIペイロードを備えた、4~14シンボルの長いPUCCH。
・ フォーマット#4:同じPRBで最大4つのUEの多重化容量を有する中程度のUCIペイロードを備えた4~14シンボルの長いPUCCH。
【0052】
最大2つのUCIビットの短いPUCCHフォーマットはシーケンス選択に基づいているが、3つ以上のUCIビットの短いPUCCHフォーマットはUCIとDMRSを周波数多重化する。長いPUCCHフォーマットは、UCIとDMRSを時間多重化する。周波数ホッピングは、長いPUCCHフォーマットと、持続時間が少なくとも2シンボルの短いPUCCHフォーマットでサポートされている。長いPUCCHフォーマットは、複数のスロットで繰り返すことができる。PUSCHでのUCI多重化は、UL-SCHトランスポートブロックの送信により、またはUL-SCHトランスポートブロックなしのA-CSI送信のトリガーにより、UCI及びPUSCH送信が時間的に一致する場合にサポートされ、1ビットまたは2ビットを有するHARQ-ACKフィードバックを運ぶUCIは、PUSCHをパンクチャリングして多重化され、他のすべての場合、UCIはレートマッチングPUSCHによって多重化される。UCIは次の情報CSI、ACK/NAK、スケジューリングリクエストからなるが、それに限定されない。
【0053】
図6A及び6Bを参照すると、本開示の実施形態による、本開示を実施することができる例示的なgNBシステム(600)を示す。
図6Aに示すように、限定ではなく例として、例示的なgNBシステム(600)は、
図6Bに示されるように、関連する候補計算のデフォルトシステムパラメータを有効にするように構成することができる改善されたPDCCHリソース計算(IPRC)(602)を含むことができる。地理的展開エリアに応じて、gNBはデフォルトシステム構成を受け入れ、候補計算用の動作パラメータ値を自己生成し、gNBシステム変数と条件に基づいて、様々なアグリゲーションレベルの候補計算用の動作パラメータ値を動的に生成することができる。スケジューラとRRCから定期的なフィードバックを取得してデフォルトシステムパラメータを更新することにより、異なるアグリゲーションレベルの候補計算を更新する。
図6Aは、無線リソース管理エンティティ内に導入されたIPRC(602)と名付けられた新しいモジュールを有する改善されたgNBを示す。この改善の一部として、IPRCと上位層回路の残りのモジュールとの間の相互作用が変更された。IPRCと他のエンティティとの相互作用を示すより詳細な図が、
図6Bに示されている。
【0054】
図6Bのように、一態様では、無線リソース管理(510)エンティティは、システム(600)の開始中にCD-RRM-Entityインタフェースを介して構成データベース(506)(CD)から構成情報を取得することができる。その後、無線リソース管理ユニット(510)の一部であるIPRC(602)は、必要な構成を取得し、その構成をローカル構成(LC)用の永続メモリユニット(508)(IPRC-PMU)にロードすることができる。例示的な実施形態では、IPRC(602)は無線管理ユニット(510)に、IPRC-PMUのローカル構成(LC)にアクセスすることによってPDCCHリソース計算に必要な構成情報を抽出させ、全体的なリソース構成を決定させ、永続メモリユニットIPRC-Sys-PMU(508)内のシステム構成情報を更新させることができる。次いで、更新されたリソース構成情報は、それぞれIPRC-RRC-Configインタフェース及びIPRC-Sch-Configインタフェースを介してRRC(512)及びスケジューラ(514)に送信され得る。スケジューラ(514)は、Sch-IPRC-Feedbackインタフェースを介して定期的にIPRCにいくつかの性能メトリックを送信することもできる。RRCは、RRC-IPRC-Feedbackインタフェースを介して、IPRCに基づいて定期的にいくつかのメトリックを送信することもできる。
【0055】
一実施形態では、gNB内のIPRC(602)は、gNBシステム(104)に登録されつつあるユーザ機器(102)に最終的に割り当てられる全体のgNBシステム(104)のためのPDCCHリソースを計算する責任を負うことができる。
【0056】
例示的な実施形態では、リソース計算を実行するために、IPRCは、構成インタフェースCD-RRM-Entityインタフェースを介して構成データベースと相互作用し、gNBシステムの起動中にデフォルトシステムパラメータを取得することができる。定常状態の間、リソースの計算が完了すると、IPRCは、それぞれ別の構成API IPRC-RRC-Configインタフェース及びIPRC-Sch-Configインタフェースを介してRRC及びスケジューラへのリソース情報を更新することができる。また、定常状態の間、IPRCの動的動作は、フィードバックAPI Sch-IPRC-Feedbackインタフェースを介したスケジューラからの定期的なフィードバックと、RRC-IPRC-Feedbackインタフェースを介したRRCからの定期的なフィードバックによって維持される。
【0057】
一実施形態では、IPRCは、例えば永続メモリユニットIPRC-PMU内のローカルコピー(LC)内の事前定義されたシステムパラメータに関連するすべての構成を保持することができる。限定ではなく一例として、格納できる事前定義されたシステムパラメータを以下に示す。
ConnUsers:この構成パラメータは、gNBシステムに正常に登録された接続ユーザの総数を示す。
Total_QFI:この構成パラメータは、gNBシステムでサポートされるサービス品質フローインジケータ(QFI)の総数を示す。
Percentage_UserDist_per_QFI(i):この構成パラメータは、異なるQFI全体のConnUsersの総数のパーセンテージ分布を示す。インデックスiは、gNBシステムでサポートされている複数のQFIに対して変更できる。
Number_of_cov_dist:この構成パラメータは、gNBシステムの送信エリア内で想定されるカバレッジ分布ゾーンの数を示す。
Percentage_User_per_Cov_Dist(i):この構成パラメータは、カバレッジエリア全体に分散された接続ユーザ(つまり、ConnUsers)の総数のパーセンテージ分布を示す。カバレッジ分布は、ユーザ機器が受信した信号品質に基づいて行うことができる。
Number_of_sig_msg:この構成パラメータは、gNBシステムでサポートされるシグナリングメッセージの総数を示す。例えば、これらのシグナリングメッセージは、その他のシステム情報、ページング、及びランダムアクセスなどであり得る。
Prob_of_Sig_Msg(i):この構成パラメータは、ユーザ機器のgNBシステムから生成されるPDCCHメッセージの総数のうち、i番目のシグナリングメッセージを送信するためにそのようなPDCCHメッセージが生成される確率を示す。
Prob_of_Non-Sig_Msg(i):この構成パラメータは、ユーザ機器のgNBシステムから生成されるPDCCHメッセージの総数のうち、i番目の非シグナリングメッセージを送信するためにそのようなPDCCHメッセージが生成される確率を示す。
Number_of_msg_per_user_per_service(i):この構成パラメータは、ユーザ機器とサービスのgNBシステムの間で定期的な瞬間に交換されるメッセージの平均数を示す。インデックスiは、gNBシステムでサポートされている複数のサービスに対して変更できる。これらのサービスは、拡張ブロードバンド(eMBB)、超信頼性低遅延通信(URLLC)、大規模モノのインターネット(mIoT)に分類できる。
5G_Numerology:この構成パラメータは、gNBシステムでサポートされている異なる5Gヌメロロジーを提供する。ヌメロロジーは、値のセットから{0,1,2,3,4}として定義される。
Total_sig_msgs:この構成パラメータは、gNBシステムでサポートされるシグナリングメッセージの総数を示す。これらのシグナリングメッセージは、Other-System-Information、ページング、及びランダムアクセス用であり得る。上記の3つのシグナリングメッセージを取得すると、Total_sig_msgsの値は3になる。
Total_Aggr_Lvl_sig:この構成パラメータは、gNBシステムでサポートされるすべてのシグナリングメッセージに対して定義された総アグリゲーションレベルを示す。また、上記のシグナリングメッセージでサポートされるアグリゲーションレベルは{4,8,16}である。上記の3つのシグナリングメッセージを取得すると、Total_Aggr_Lvl_sigの値は3になる。
Sig_Aggr_Lvl(i)(j):この構成パラメータは、異なるシグナリングメッセージに割り当てられるアグリゲーションレベルを示す。インデックスiは、gNBシステムでサポートされる異なるタイプのシグナリングメッセージに対して変更できる。そして、インデックスjは、gNBシステムでサポートされるi番目のシグナリングメッセージのそれぞれに与えられる異なるタイプのアグリゲーションレベルに対して変更できる。例えば、Other-System-Informationの場合、このパラメータAggr_Lvl_for_sig(i)(j)は、定義される異なるアグリゲーションレベルの数を保持する。アグリゲーションレベルは、{4,8,16}の任意の組み合わせにすることができる。
Total_non-sig_msgs:この構成パラメータは、gNBシステムでサポートされるシグナリングメッセージの総数を示す。非シグナリングメッセージの例の1つは、ユーザ機器のトラフィックデータ用であり得る。
Total_Aggr_Lvl_non-sig:この構成パラメータは、gNBシステムでサポートされるすべての非シグナリングメッセージに対して定義された総アグリゲーションレベルを示す。また、上記のシグナリングメッセージでサポートされるアグリゲーションレベルは{1,2,4,8,16}である。上記の3つのシグナリングメッセージを取得すると、Total_Aggr_Lvl_sigの値は5になる。
Non-sig_Aggr_Lvl(i)(j):この構成パラメータは、カバレッジ分布ゾーンに基づいて非シグナリングメッセージに割り当てられるアグリゲーションレベルを示す。インデックスiは、gNBシステムでサポートされる異なるタイプの非シグナリングメッセージに対して変更できる。そして、インデックスjは、gNBシステムでサポートされるi番目の非シグナリングメッセージのそれぞれに与えられる異なるタイプのアグリゲーションレベルに対して変更できる。例えば、トラフィックデータの場合、このパラメータAggr_Lvl_for_non-sig(i)(j)は、定義される異なるアグリゲーションレベルの数を保持する。アグリゲーションレベルは、{1,2,4,8,16}の任意の組み合わせにすることができる。
Obsr_duration:この構成パラメータは、リソース計算方法を計算するための合計時間を示す。
Feedbk_time:この構成パラメータは、サービスのためにユーザ機器とgNBシステムの間で交換されるメッセージの数を累積するための期間を示す。
HYST:この構成パラメータは、2つのエンティティ間の差異を制御するためのヒステリシス値を指定する。
PDCCH_Blk_per_CovDist(i)_per_QFI(j)_per_Sig_msg(k)_per_Aggr_Lvl(l)_Th:この構成パラメータは、特定のカバレッジ分布、QFI、シグナリングメッセージ、及びアグリゲーションレベルの場合に、ユーザ機器のシグナリングメッセージのPDCCHブロッキングの閾値を示す。
PDCCH_Blk_per_CovDist(i)_per_QFI(j)_per_non-Sig_msg(k)_per_Aggr_Lvl(l)_Th:この構成パラメータは、特定のカバレッジ分布、QFI、シグナリングメッセージ、及びアグリゲーションレベルの場合に、ユーザ機器のシグナリングメッセージのPDCCHブロッキングの閾値を示す。
Max_Number_PDCCH_candidate_for_Sig_per_Aggr_Lvl(i):この構成パラメータは、当技術分野で既知の値からの値を示す。
Sys_Res_Avail:この構成パラメータは、gNBシステムで使用可能な無線リソースの合計値を示す。例えば、5G_Numerology=0の場合、総無線リソースは275になる。
STEP_cand:この構成パラメータは、gNBシステムのPDCCH候補数を増減させる値を示す。
STEP_aggr_Lvl:この構成パラメータは、gNBシステムのシグナリングまたは非シグナリングメッセージごとのアグリゲーションレベルの数を増減させる値を示す。
定常状態の間、IPRCは、例えば永続メモリユニットIPRC-PMUのローカルコピー(LC)に動作パラメータに関連するすべての構成を保持する。格納されているこれらのパラメータを以下に示す。
UserDist_per_QFI(i):これは、異なるQFI値全体ユーザ分布を記述する動作パラメータである。これは、提案方法セクションのステップ2で計算される。
User_per_Cov_Dist(i):これは、異なるカバレッジ分布全体のユーザ分布を記述する動作パラメータである。これは、提案方法セクションのステップ2で計算される。
Number_of_Sig_msgs_per_CovDist(i)_per_QFI(j):これは、j番目のQFIごとにgNBシステムのi番目のカバレッジ分布ゾーンに対して生成されるシグナリングメッセージの総数を示す動作パラメータである。これは、提案方法セクションのステップ2で計算される。
Number_of_non-Sig_msgs_per_CovDist(i)_per_QFI(j):これは、j番目のQFIごとにgNBシステムのi番目のカバレッジ分布ゾーンに対して生成されるシグナリングメッセージの総数を示す動作パラメータである。これは、提案方法セクションのステップ2で計算される。
Obsr_duration_per_service(i):これは、提案された方法を実行するための合計カウント数を示す動作パラメータである。これは、提案方法セクションのステップ2で計算される。
Number_of_PDCCH_candidate_per_CovDist(i)_per_QFI(j)_per_Sig_msg(k)_per_Aggr_Lvl(l):これは、k番目のシグナリングメッセージとl番目のアグリゲーションレベルについて、j番目のQFIごとにgNBシステムのi番目のカバレッジ分布ゾーンのPDCCH候補の総数を示す動作パラメータである。これは、提案方法セクションのステップ2で計算される。
Number_of_PDCCH_candidate_per_CovDist(i)_per_QFI(j)_per_non-sig(k)_per_Aggr_Lvl(l):これは、k番目のシグナリングメッセージとl番目のアグリゲーションレベルについて、j番目のQFIごとにgNBシステムのi番目のカバレッジ分布ゾーンのPDCCH候補の総数を示す動作パラメータである。
【0058】
図7は、本開示の一実施形態による、改善されたPDCCHリソース割り当てのための提案された方法の例示的な流れ図を示す。図示のように、一態様では、提案された方法(700)は、702で、IPRCを初期化するステップを含むことができる。IPRCが起動モードの場合、IPRCは起動初期化を実行する。初期化中に、IPRCは次のようなステップを実行することができる。
・ IPRCは、CD-RRM-Entityインタフェースを介して、構成データベースから、ConnUsers、Total_QFI、Percentage_UserDist_per_QFI(i)、Number_of_cov_dist、Percentage_User_per_Cov_Dist(i)、Number_of_sig_msg、Prob_of_Sig_Msg(i)、Prob_of_Non-Sig_Msg(i)、Number_of_msg_per_user_per_service(i)、5G_Numerology、Total_sig_msgs、Total_Aggr_Lvl_sig、Sig_Aggr_Lvl(i)(j)、Total_non-sig_msgs、Total_Aggr_Lvl_non-sig、Non-sig_Aggr_Lvl(i)(j)、Obsr_duration、Feedbk_timeなどの構成パラメータの最新の入力を取得して、IPRCに受信したパラメータを構成することができる。
・ 次いで、IPRCは、受信した構成パラメータをIPRC-PMUのメモリ内のローカルコピーに格納することができる。
・ それ以外の場合、IPRCが再構成モードにある場合、IPRCは再構成を実行できる(IPRCは既に起動しており、IPRCのデフォルトシステム構成に変更がある)。
・ 構成パラメータに何らかの変更があった場合、IPRCは通信インタフェース(CD-RRM-Entityインタフェース)を介して構成情報を受け取ることができる。次に、IPRCは次のステップを実行する。
- 構成データベースから構成パラメータの最新の入力を取得する。
- IPRCに最新のパラメータを構成する。
- IPRC-PMUのメモリ内のローカルコピーに最新の構成パラメータを保存する。
・ それ以外の場合、現在の構成をロードする
・ IPRCが起動モードにも再構成モードにもない場合、IPRCは次の手順を使用して構成のローカルコピーをそのメモリにロードする。
【0059】
IPRCは、ConnUsers、Total_QFI、Percentage_UserDist_per_QFI(i)、Number_of_cov_dist、Percentage_User_per_Cov_Dist(i)、Number_of_sig_msg、Prob_of_Sig_Msg(i)、Prob_of_Non-Sig_Msg(i)、Number_of_msg_per_user_per_service(i)、5G_Numerology、Total_sig_msgs、Total_Aggr_Lvl_sig、Sig_Aggr_Lvl(i)(j)、Total_non-sig_msgs、Total_Aggr_Lvl_non-sig、Non-sig_Aggr_Lvl(i)(j)、Obsr_duration、Feedbk_timeなどの構成パラメータを使用してIPRC-PMUを構成するために、構成データベースからローカル構成(LC)をロードすることができる。
【0060】
方法(700)は、704において、IPRC動作パラメータ及びPDCCHリソースを計算するステップをさらに含むことができる。IPRCは、以下の例示的な命令のセットに従って、動作パラメータ及びPDCCHリソースを計算することができ、ここで、第1の命令は、以下の表に提供されるステップを含むことができる。
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【0061】
方法(700)は、706において、RRC及びスケジューラへのPDCCHリソースを更新するステップをさらに含むことができる。IPRCは、それぞれ別の構成API IPRC-RRC-Configインタフェース及びIPRC-Sch-Configインタフェースを介して、RRC及びスケジューラへのリソース情報を更新することができる。IPRCが更新する主なパラメータを以下に示す。
・ Number_of_PDCCH_candidate_per_CovDist(i)_per_QFI(j)_per_Sig_msg(k)_per_Aggr_Lvl(l)
・ Number_of_PDCCH_candidate_per_CovDist(i)_per_QFI(j)_per_Non-Sig_msg(k)_per_Aggr_Lvl(l)
【0062】
方法(700)は、708において、スケジューラ及びRRCから使用状況フィードバックを受信することをさらに含むことができる。一実施形態では、スケジューラは、API Sch-IPRC-Feedbackインタフェースを介して一定の定期的な性能フィードバックを与えることができ、RRCは、API RRC-IPRC-Feedbackインタフェースを介して一定の定期的なフィードバックを与える。このフィードバックの周期は、Feedbk_timeとして定義される。フィードバックの主なパラメータは次のとおりである。
・ Actual_ConnUsers:スケジューラは、定常状態中にgNBシステムに物理的に登録及び接続された実際のユーザ数を示す。
・ Number_of_cov_dist:スケジューラは、定常状態中に信号対雑音比(SNR)を使用して測定されたカバレッジ分布の実際の数が登録され、gNBシステムに接続されたことを示す。また、RRCは、基準信号受信電力(RSRP)を使用して測定されたカバレッジ分布の平均数を示す。
・ Users_per_QFI(i):スケジューラは、定常状態中に異なるQFI全体の実際のユーザ数を示す。インデックスiは、gNBシステムでサポートされている複数のQFIに対して変更できる。
・ Users_per_Cov_Dist(i):スケジューラは、SNRに基づいて、gNBシステムの定常状態の動作中に、カバレッジ分布全体の実際のユーザ数を示す。同様に、スケジューラは、RSRPに基づくgNBシステムの定常状態動作中のカバレッジ分布あたりの実際のユーザ分布数を示す。インデックスiは、gNBシステムで観測される複数のカバレッジ分布に対して変更できる。
・ Number_of_Signal_Msg(i):スケジューラは、gNBシステムの定常状態中に観測されたシグナリングメッセージの実際の数を示す。インデックスiは、gNBシステムでサポートされている複数のシグナリングメッセージに対して変更できる。
・ Number_of_Non-Sig_Msg(i):スケジューラは、gNBシステムの定常状態中に観測された非シグナリングメッセージの実際の数を示す。インデックスiは、gNBシステムでサポートされている複数の非シグナリングメッセージに対して変更できる。
・ Avg_Number_of_msg_per_user_per_service(i):スケジューラは、gNBシステムの定常状態中に観測された、ユーザごとのメッセージ(シグナリングまたは非シグナリングの両方)の実際の数を示す。インデックスiは、gNBシステムでサポートされている複数のサービスに対して変更できる。
・ PDCCH_Blk_per_CovDist(i)_per_QFI(j)_per_Sig_msg(k)_per_Aggr_Lvl(l):このパラメータは、特定のカバレッジ分布、QFI、シグナリングメッセージ及びアグリゲーションレベルのために定義された動作パラメータに従って、スケジューラが特定の候補をユーザ機器に割り当てることに何回失敗したかという情報を示す。
・ PDCCH_Blk_per_CovDist(i)_per_QFI(j)_per_Non-Sig_msg(k)_per_Aggr_Lvl(l):このパラメータは、特定のカバレッジ分布、QFI、シグナリングメッセージ及びアグリゲーションレベルのために定義された動作パラメータに従って、スケジューラが特定の候補をユーザ機器に割り当てることに何回失敗したかという情報を示す。
【0063】
方法(700)は、710において、IPRCを最適化するステップをさらに含むことができる。IPRCは、スケジューラからAPI Sch-IPRC-Feedbackインタフェースを介して取得したフィードバックと、RRCからAPI RRC-IPRC-Feedbackインタフェースを介して取得したフィードバックを使用して、パラメータ値の修正を行う。以下の表に列挙されているデフォルト値及び異なるタイプの命令から最適化されるパラメータ値:
・ Sig_Aggr_Lvl(i)(j)
・ Non-sig_Aggr_Lvl(i)(j)
・ Number_of_PDCCH_candidate_per_CovDist(i)_per_QFI(j)_per_Sig_msg(k)_per_Aggr_Lvl(l)
・ Number_of_PDCCH_candidate_per_CovDist(i)_per_QFI(j)_per_Non-Sig_msg(k)_per_Aggr_Lvl(l)
【表6】
【表7】
【0064】
図8は、本開示の実施形態による、本発明の実施形態を利用することができる、またはこれを用いて本発明の実施形態を利用することができる、ユーザ機器(UE)及びgNBにおける例示的なユーザプレーンプロトコルスタックを示す。図に示すように、ユーザプレーンのプロトコルスタックでは、SDAP、PDCP、RLC、MAC及びPHY副層がネットワーク側のgNBとユーザ機器(UE)側で終端される。
【0065】
PHYは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の物理層処理、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の物理層処理、同期信号とPBCH(SSB)の物理層処理、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の物理層処理、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の物理層処理、などの主な機能をホストするが、これらに限定されない。
【0066】
MACは、論理チャネルとトランスポートチャネル間のマッピング、1つまたは異なる論理チャネルに属するMAC SDUの、トランスポートチャネル上の物理層との間で送受信されるトランスポートブロック(TB)への/からの多重化/逆多重化、スケジューリング情報レポート、HARQによるエラー訂正(CAの場合、セルごとに1つのHARQエンティティ)、動的スケジューリングによるUE間の優先処理、論理チャネルの優先順位付けによる、1つのUEの論理チャネル間の優先処理、パディング、などの主な機能をホストするが、これらに限定されない。
【0067】
RLCは、上位層PDUの転送、PDCP(UM及びAM)のものとは独立したシーケンス番号付け、ARQによるエラー訂正(AMのみ)、RLC SDUのセグメンテーション(AM及びUM)及び再セグメンテーション(AMのみ)、SDU(AM及びUM)の再構成、重複検出(AMのみ)、RLC SDU破棄(AM及びUM)、RLCの再確立、プロトコルエラー検出(AMのみ)、などの主な機能をホストするが、これらに限定されない。
【0068】
PDCPは、シーケンス番号付け、ヘッダーの圧縮と解凍:ROHCのみ、ユーザデータの転送、並べ替えと重複検出、順序通りの配送、PDCP PDUルーティング(分割ベアラの場合)、PDCP SDUの再送信、暗号化と解読と完全性保護、PDCP SDU破棄、RLC AMのPDCP再確立とデータ回復、RLC AMのPDCPステータスレポート、PDCP PDUの複製(サブクローズ16.1.3を参照)及び下位層への複製廃棄指示、などの主な機能をホストするが、これらに限定されない。
【0069】
SDAPは、QoSフローとデータ無線ベアラの間のマッピング、DLパケットとULパケットの両方でのQoSフローID(QFI)のマーキング、などの主な機能をホストするが、これらに限定されない。
【0070】
本開示は、以下のように構成できる高速無線通信ネットワークのための改善されたPDCCHリソース割り当てメカニズムのための方法及びシステムを提供する:
・ 候補計算のためのデフォルトシステムパラメータを有効にする:地理的展開エリアに応じて、gNBシステムはユーザからデフォルトシステム構成を受け入れることができる。
・ 候補計算のための動作パラメータ値を自己生成する:gNBシステム変数と条件に基づいて、様々なアグリゲーションレベルの候補計算のための動作パラメータ値を動的に生成する。
・ 異なるアグリゲーションレベルの候補計算を改善する:デフォルトシステムパラメータや自己生成動作パラメータなどの様々なパラメータを使用した、様々なアグリゲーションレベルの候補計算。
・ スケジューラとRRCからフィードバックを取得してデフォルトシステムパラメータを更新する:スケジューラから定期的なフィードバックを取得して、候補数を効率的に計算するためにデフォルトシステムパラメータを更新する手順。
【0071】
本明細書では好ましい実施形態にかなりの重点が置かれているが、本発明の原理から逸脱することなく、多くの実施形態を作ることができ、好ましい実施形態において多くの変更を行うことができることを理解されたい。本発明の好ましい実施形態におけるこれら及び他の変更は、本明細書の開示から当業者には明らかであり、前述の説明事項は、本発明を限定するものではなく、単に例示するものとして実施されるべきであることが明確に理解されるべきである。
【0072】
本開示の利点
本開示は、gNBシステムの起動中にPDDCHリソースを計算するために、接続ユーザなどの複数のシステムレベルパラメータを推定ユーザチャネル状態分布とともに考慮するシステム及び方法を提供し、チャネル状態は、低速フェージング効果と高速フェージング効果を直接考慮する。
【0073】
本開示は、スケジューラ及びRRCエンティティからのフィードバックを考慮して、gNBシステムの定常状態動作中に推定値を補正するシステム及び方法を提供する。
【0074】
本開示は、共通探索空間とユーザ固有探索空間の両方の候補を考慮するシステム及び方法を提供する。
【0075】
本開示は、CCEの計算を考慮し、それが無線リソースの最大値を超えるかどうかをチェックするシステム及び方法を提供する。それが急上昇した場合、方法はCCEを減らして最大無線リソース制限に収まるようにする。
【国際調査報告】